(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-14
(54)【発明の名称】付加空気圧マニホールド
(51)【国際特許分類】
A61M 1/14 20060101AFI20231107BHJP
F16L 41/02 20060101ALI20231107BHJP
A61M 1/28 20060101ALI20231107BHJP
【FI】
A61M1/14
F16L41/02
A61M1/28
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023524124
(86)(22)【出願日】2021-09-21
(85)【翻訳文提出日】2023-06-08
(86)【国際出願番号】 US2021051307
(87)【国際公開番号】W WO2022086658
(87)【国際公開日】2022-04-28
(32)【優先日】2020-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591013229
【氏名又は名称】バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BAXTER INTERNATIONAL INCORP0RATED
(71)【出願人】
【識別番号】501453189
【氏名又は名称】バクスター・ヘルスケヤー・ソシエテ・アノニム
【氏名又は名称原語表記】Baxter Healthcare S.A.
【住所又は居所原語表記】Thurgauerstr.130 CH-8152 Glattpark (Opfikon) Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ドウ, リチャード アンダーソン
(72)【発明者】
【氏名】ウェンツ, スコット エム.
(72)【発明者】
【氏名】クロヘシー, ジョン ジョゼフ
(72)【発明者】
【氏名】エスコバル, ルイス エルネスト クリアレス
(72)【発明者】
【氏名】スミス, ドナルド
【テーマコード(参考)】
3H019
4C077
【Fターム(参考)】
3H019BA33
4C077AA05
4C077BB01
4C077DD22
4C077DD26
4C077DD28
4C077PP07
4C077PP14
(57)【要約】
付加マニホールドは、複数の弁搭載部を含む弁側と、複数の一体的に形成された管継手を含む管継手側とを含む。付加マニホールドは、弁側と管継手側との間に形成された少なくとも1つの通路を含み、少なくとも1つの通路は、弁搭載部と管継手との間の流体連通を可能にする。一実施形態において、マニホールドは、単一部品マニホールドである。一実施形態において、マニホールドは、空気圧マニホールドであり、弁搭載部は、空気圧弁搭載部である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
付加マニホールドであって、前記付加マニホールドは、
複数の弁搭載部を含む弁側と、
複数の一体的に形成された管継手を含む管継手側と
を備えている、付加マニホールド。
【請求項2】
前記マニホールドは、単一部品マニホールドである、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項3】
前記マニホールドは、空気圧マニホールドであり、前記弁搭載部は、空気圧弁搭載部である、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項4】
前記空気圧弁搭載部は、少なくとも1つの空気圧開口と、少なくとも1つの搭載開口とを含む、請求項3に記載の付加マニホールド。
【請求項5】
前記少なくとも1つの搭載開口を包囲するOリング搭載孔を含む、請求項4に記載の付加マニホールド。
【請求項6】
前記弁側は、隆起バーを含み、前記隆起バーは、前記少なくとも1つの開口との協働のための少なくとも1つのさらなる空気圧開口を含む、請求項3に記載の付加マニホールド。
【請求項7】
前記隆起バーの第1の側に隣接した空気圧弁搭載部の第1の列と、前記隆起バーの第2の側に隣接した空気圧弁搭載部の第2の列とを含む、請求項6に記載の付加マニホールド。
【請求項8】
前記複数の管継手のうちの異なる管継手が、篏合する管類の向きを最適化するために異なる方向に向けられている、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項9】
前記複数の管継手のうちの異なる管継手は、異なる高さを有することによって、第1の継手からの空気圧管類が隣接した管継手の上に延びることを可能にする、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項10】
前記継手のうちの少なくとも1つは、支持のためにガセットを伴って形成されている、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項11】
前記ガセットは、前記少なくとも1つの継手のホースバーブから放射状に135°~150°または約135°~150°間隔を置かれている、請求項10に記載の付加マニホールド。
【請求項12】
前記継手のうちの少なくとも1つは、支持のための円錐形または角錐形状基部を伴って形成されている、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項13】
前記継手のうちの少なくとも1つは、三方空気圧弁との動作のための第1および第2のホースバーブを伴って形成されている、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項14】
前記継手のうちの少なくとも1つは、前記少なくとも1つの継手から退出する空気圧管を方向づけるためのシュラウド付きホースバーブを伴って形成されている、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項15】
前記シュラウド付きホースバーブは、円錐形または円筒形に成形されたシュラウドを含む、請求項14に記載の付加マニホールド。
【請求項16】
前記弁側と前記管継手側との間に形成された少なくとも1つの通路を含み、前記少なくとも1つの通路は、前記弁搭載部と前記管継手との間の流体連通を可能にする、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項17】
前記少なくとも1つの通路は、断面が円形、楕円形、または長円形である、請求項16に記載の付加マニホールド。
【請求項18】
前記少なくとも1つの通路は、前記弁搭載部または前記管継手のうちの少なくとも1つにつながる別の通路および/または開口と流体連通する、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項19】
付加マニホールドであって、前記付加マニホールドは、
複数の弁搭載部を含む弁側と、
空気圧管類を受け取るように構成された管継手側と、
前記弁側と前記管継手側との間に付加して形成された少なくとも1つの通路と
を備え、
前記少なくとも1つの通路は、前記弁搭載部と前記空気圧管類との間の流体連通を可能にする、付加マニホールド。
【請求項20】
付加マニホールド方法であって、前記付加マニホールド方法は、
(i)マニホールドの弁側であって、前記弁側は、複数の弁搭載部を含む、弁側と、
(ii)複数の一体的に形成された管継手を含む管継手側と
を付加して形成することを含む、付加マニホールド方法。
【請求項21】
付加して形成することは、バット光重合、材料噴射、結合剤噴射、粉末床注入、材料押し出し、直接エネルギー堆積、またはシート積層を含む、請求項20に記載の付加マニホールド方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(優先権の主張)
本願は、その全内容が参照することによって本明細書によって組み込まれる2021年10月21日に出願された米国仮特許出願第63/094,629号の優先権および利益を主張する。
【0002】
本開示は、概して、医療用流体送達システムに関し、具体的に、透析システムに関する。米国特許第5,350,357号(特許文献1)(その全内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる)は、筐体12を有する腹膜透析機械10を示す。筐体12は、バッグ加熱プレート16下に位置するバッグ加熱器モジュール14を保持する。筐体12はまた、空気圧アクチュエータモジュール20を封入する。空気圧アクチュエータモジュール20は、カセット保持器22を組み込み、カセット保持器22は、使い捨て可能な透析カセット(図示せず)と、液体遮断アセンブリ24とを保持する。機械筐体12は、空気圧源30に関連付けられた空気圧分配モジュール40をさらに封入し、気圧分配モジュール40は、圧力源30をアクチュエータモジュール20と連結する。圧力分配モジュール40は、リザーバ32内に正圧を貯蔵し、リザーバ34内に負圧を貯蔵する。機械筐体12は、機械10に電力供給するためのAC電力供給源モジュール36およびバックアップDCバッテリ電力供給源モジュール38も封入する。
【0003】
管類42は、圧力分配モジュール40上に位置する空気圧弁を空気圧を使用して動作させる機械構成要素に接続する。圧力分配モジュール40の側面におけるスロット44は、管類42の通路を収容する。特に、管類42は、圧力分配モジュール40からアクチュエータモジュール20まで伸び、管類は、構成要素(カセットシールブラダ(図示せず)、液体遮断アセンブリ24のための遮蔽体ブラダ等)、および、ポンプおよび弁アクチュエータ(使い捨て可能なカセットの異なるエリアへの正および負圧の印加を制御する)に接続する。
【0004】
管42の各々は、機械10から圧力分配モジュール40またはアクチュエータモジュール20のいずれかを除去するために、個々に接続解除される必要がある。管類42は、接続解除することが容易ではない。管類42は、多くの場合、圧力分配モジュール40に接続された返し付きの継手から引き離されると、伸び、使用不可能になる。返し付きの継手自体が、継手から管42を切り離そうとされた場合、損傷され得る。
【0005】
図2は、分解された圧力分配モジュール40を示す。圧力分配モジュール40は、圧力分配モジュール上のスタンドオフピン48上に支持されるプリント回路基板46を含む。モジュール40のプリント回路基板46上に搭載された圧力トランスデューサ50は、関連付けられた感知管52を通して、圧力分配モジュール40内の空気伝導チャネル(図示せず)に沿った種々の点に存在する空気圧条件を感知する。圧力トランスデューサ50および/または圧力トランスデューサをプリント回路基板46に接続するはんだ接合部は、マニホールドと圧力トランスデューサとの間で管を接続解除しようとされた場合、損傷され得る。
【0006】
アクチュエータモジュール20から管類を取り外すための試行も、問題に遭遇する。
図1および3は、アクチュエータモジュール20の内側に位置するカセットインターフェース26を示す。T字形継手28が、管類42を弁アクチュエータおよびポンプアクチュエータのポートに接続する。したがって、圧力分配モジュール40からアクチュエータモジュール20を除去するために、カセットインターフェース26が、最初にアクセスされる必要があり、次いで、T字形継手28が、カセットインターフェース26から除去される必要がある。
【0007】
米国特許第7,905,853号(特許文献2)、第8,961,444号、および第10,471,192号は、
図1-3の腹膜透析機械10に関連付けられた問題に対処する。特に、
図4および5は、それらの特許が、上部プレート102と、底部弁プレート104と、上部プレート102と底部弁プレート104との間に挟まれたガスケット106とを有する第2の従来技術圧力マニホールドアセンブリ100を教示することを図示する。上部プレート102は、ねじ山付きであるか、またはねじ山付き挿入体を装着し得るアルミニウムまたは他の軽量材料から成ることができる。
【0008】
圧力マニホールドアセンブリ100は、第1のポートヘッダ108を含み、第1のポートヘッダ108は、Oリングシール110およびねじ112を使用してシールされた様式においてマニホールド上部プレート102に取り付けられる。Oリングシール110は、第1のヘッダ108をマニホールド上部プレート102に空気圧的に接続する内部通路間に漏出防止接続を提供する。第1のヘッダ108上の複数のホースバーブ114は、例えば、可撓性のウレタン管類(図示せず)を使用して、第1のヘッダ108の空気圧通路を(
図1内の上方に示される)アクチュエータアセンブリ内に含まれるパイロット操作弁およびポンプに接続する。(
図1内の上方に示される)アクチュエータアセンブリは、ねじ112を除去することによって、マニホールドアセンブリ100から分離されることができる。
【0009】
圧力マニホールドアセンブリ100は、Oリングシール110およびねじ112を使用してシールされた様式においてマニホールド上部プレート102に取り付けられる第2のポートヘッダ116を含む。Oリングシール110は、第2のヘッダ116をマニホールド上部プレート102に空気圧的に接続する内部通路間に漏出防止接続を提供する。第2のヘッダ116上の複数のホースバーブ114は、可撓性のウレタン管類(図示せず)を使用して、第2のヘッダ116の空気圧通路を
図2に示されるアイテム40に類似する別個のプリント回路基板アセンブリ内に含まれる圧力トランスデューサに接続する。圧力トランスデューサプリント回路基板40は、ねじ112を除去することによってマニホールドアセンブリ100から分離されることができる。
【0010】
ポートヘッダ108および116は、マニホールドアセンブリ100が、透析機から(例えば、それぞれ、ポートおよびPCBが接続された機械内のドアアセンブリおよび電子機器から)取り外されることを可能にする。マニホールドサブアセンブリ、ドアサブアセンブリ、および制御基板サブアセンブリ等の他のアセンブリは、(i)相互接続する管類のうちのいずれも交換する必要なく、または、(ii)いかなる他の機械サブアセンブリも除去する必要なく除去され、交換されることができる。相互接続する構成要素のうちのいずれかを損傷させるような可能性は、故に、最小化される。例えば、管類は、返し付きのポート継手から取り外される必要がなく、これは、そうでなければ、管類を破壊することに加えて、継手を潜在的に損傷させ得る。
【0011】
図6は、第3の従来技術圧力マニホールドアセンブリ200を図示する。圧力マニホールドアセンブリ200は、弁プレート202と、継手プレート204と、弁プレート202と継手プレート204との間をシールするガスケット206とを含む。複数の留め具208が、ガスケット206が篏合するプレートにわたって均一にシールされるような方法において、弁プレート202および継手プレート204を一緒にボルト留めするために提供される。
【0012】
図6は、液密な様式において継手プレート204に接続された複数の空気圧管継手210が提供されることも図示する。空気圧管が、空気圧管継手210から延び、医療用または他の空気使用デバイスの種々の構成要素まで伸びている。
【0013】
空気圧電磁弁212が、弁留め具214を用いて弁プレート202に搭載される。空気圧電磁弁212を電気的に制御するためのプリント回路基板216が、圧力マニホールドアセンブリ200の弁側に位置する。
【0014】
従来技術圧力マニホールドアセンブリ100および200は、従来技術腹膜透析機械10の空気圧アーキテクチャを改良するが、図示されるような圧力マニホールドアセンブリ100および200は、多くの構成要素を含む。多くの構成要素は、大量の組立ステップおよび大量の組立時間につながる。大量の組立ステップは、組立過誤の余地を増加させる。大量の組立時間は、コストを増加させる。故に、さらなる改良された圧力マニホールドアセンブリのための必要性が、存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】米国特許第7,905,853号明細書
【特許文献2】米国特許第5,350,357号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0016】
本開示は、空気圧マニホールド等の統合されたマニホールドを提供する。マニホールドは、付加製造または3次元(「3D」)印刷動作を使用して作製される。付加製造マニホールドは、そうでなければ組み立てられる構成要素が、後にマニホールドに組み立てられることとは対照的に、マニホールドとともに、およびその一部として構築されることを可能にする。一例は、一体型の空気圧マニホールドであり、一体型の空気圧マニホールドは、内部空気圧通路およびその上部側の管類継手とともに付加製造され得る。管類継手は、通常、別個の空気圧継手プレートにシールされた様式において組み立てられる必要がある別個の部片として提供される。管類継手を空気圧マニホールドプレートと一体的に構築することは、継手を空気圧マニホールドプレートにシールするために必要とされるシール、統合された継手を含むアセンブリ全体の部片または部品の数を大幅に低減させるだけでなく、組立ステップおよび組立時間の量を低減させることも可能にする。継手は、本明細書に議論されるような、多数の所望のニーズを満たすように個々にカスタマイズされ得る。
【0017】
一実施形態における付加マニホールドは、空気圧弁側と、管継手側とを含む。空気圧弁側は、空気圧開口と、二方電磁弁および三方電磁弁等の空気圧電磁弁を搭載するための搭載開口とを形成する。可変オリフィス弁等の他のタイプの弁も、接続され得る。空気圧開口は、空気圧開口の周囲でOリングを受け取るための止まりOリング搭載孔とともに形成され得る。搭載開口は、ねじ山が付けられた、またはねじ山付き挿入体を受け取るようにサイズを決定された貫通孔開口であり得る。
【0018】
付加マニホールドプレートの管継手側は、管継手を一体的に形成する。管継手は、最適な方向に向けられているか、または向けられ得、それによって、付加マニホールドが動作のために搭載されると、空気圧管類は、継手から所望の方向に延びる。付加マニホールドは、故に、接続構造、例えば、接続される空気圧管類長が、最適化されることを可能にする。
【0019】
管継手は、接続された管類を拡張させ、それに締まり嵌めする円形突出部を有するホースバーブを伴って形成される。管継手は、継手を補強し、それに剛性を追加することに役立つガセットを伴って形成され得る。管継手はまた、ホースバーブから延びている空気圧管類に関して最小の曲げ半径を設定し、空気圧管類が空気圧流を塞ぐようにクリンプまたは折れ曲がることを防止するシュラウド付きホースバーブを有し得る。シュラウドはまた、ホースバーブを傷つけ得る、またはそれを破壊し得る過剰な力も防止し、それによって、最適な付加材料の可能性を拡張し得る。
【0020】
継手は、ガセットの代替として、またはそれに加えて、強度および剛性を追加する円錐形または角錐形状基部も具備し得る。異なる継手の基部が、異なってサイズを決定され得、それによって、1つの継手からの空気圧管類は、隣接する継手の上に延び、空気圧管類が高度に編成されるように伸びることをさらに可能にする。
【0021】
付加空気圧マニホールドは、空気圧弁側と管継手側との間に内部空気圧通路も形成し、電気的に作動させられる空気圧電磁弁と管継手との間の空気圧連通を可能にする。内部空気圧通路は、有利に、例えば、箱形状通路と対比して、よりなめらかな空気流を可能にする円形、長円形、または楕円形の断面を有するように形成され得る。通路は、互いに、および/または、弁および/または継手まで延びている開口(例えば、機械ミリングによって生産された)と連通し得る。
【0022】
本明細書に述べられる本開示に照らして、かつ本開示をいかようにも限定することなく、本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第1の側面において、付加マニホールドは、複数の弁搭載部を含む弁側と、複数の一体的に形成された管継手を含む管継手側とを含む。
【0023】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第2の側面において、マニホールドは、単一部品マニホールドである。
【0024】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第3の側面において、マニホールドは、空気圧マニホールドであり、弁搭載部は、空気圧弁搭載部である。
【0025】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第4の側面において、空気圧弁搭載部は、少なくとも1つの空気圧開口と、少なくとも1つの搭載開口とを含む。
【0026】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第5の側面において、付加マニホールドは、少なくとも1つの搭載開口を包囲するOリング搭載孔を含む。
【0027】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第6の側面において、弁側は、隆起バーを含み、隆起バーは、少なくとも1つの開口との協働のための少なくとも1つのさらなる空気圧開口を含む。
【0028】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第7の側面において、付加マニホールドは、隆起バーの第1の側に隣接した空気圧弁搭載部の第1の列と、隆起バーの第2の側に隣接した空気圧弁搭載部の第2の列とを含む。
【0029】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第8の側面において、複数の管継手のうちの異なる管継手が、篏合する管類の向きを最適化するために異なる方向に向けられる。
【0030】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第9の側面において、複数の管継手のうちの異なる管継手は、第1の継手からの空気圧管類が隣接した管継手の上に延びることを可能にする異なる高さを有する。
【0031】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第10の側面において、継手のうちの少なくとも1つは、支持のためにガセットを伴って形成される。
【0032】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第11の側面において、ガセットは、少なくとも1つの継手のホースバーブから放射状に135°~150°または約135°~150°間隔を置かれる。
【0033】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第12の側面において、継手のうちの少なくとも1つは、支持のための円錐形または角錐形状基部を伴って形成される。
【0034】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第13の側面において、継手のうちの少なくとも1つは、三方空気圧弁との動作のための第1および第2のホースバーブを伴って形成される。
【0035】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第14の側面において、継手のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの継手から退出する空気圧管を方向づけるためのシュラウド付きホースバーブを伴って形成される。
【0036】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第15の側面において、シュラウド付きホースバーブは、円錐形または円筒形に成形されたシュラウドを含む。
【0037】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第16の側面において、付加マニホールドは、弁側と管継手側との間に形成された少なくとも1つの通路を含み、少なくとも1つの通路は、弁搭載部と管継手との間の流体連通を可能にする。
【0038】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第17の側面において、少なくとも1つの通路は、断面が円形、楕円形、または長円形である。
【0039】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第18の側面において、少なくとも1つの通路は、弁搭載部または管継手のうちの少なくとも1つにつながる別の通路および/または開口と流体連通する。
【0040】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第19の側面において、付加マニホールドは、複数の弁搭載部を含む弁側と、空気圧管類を受け取るように構成された管継手側と、弁側と管継手側との間に付加して形成された少なくとも1つの通路であって、少なくとも1つの通路は、弁搭載部と空気圧管類との間の流体連通を可能にする、少なくとも1つの通路とを含む。
【0041】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第20の側面において、付加マニホールド方法は、(i)マニホールドの弁側であって、弁側は、複数の弁搭載部を含む、弁側と、(ii)複数の一体的に形成された管継手を含む管継手側とを付加して形成することを含む。
【0042】
本明細書に説明される任意の他の側面またはその一部とともに使用され得る本開示の第21の側面において、付加して形成することは、バット光重合、材料噴射、結合剤噴射、粉末床注入、材料押し出し、直接エネルギー堆積、またはシート積層を含む。
【0043】
本開示の第22の側面において、
図1-18のうちのいずれか1つ以上に関連して説明される、特徴、機能性、および代替物のうちのいずれかが、
図1-18のうちのいずれかの他のものに関連して説明される特徴、機能性、および代替物のうちのいずれかと組み合わせられ得る。
【0044】
本開示および上記に列挙された側面に照らして、少なくとも1つの付加構成要素または部分を有する空気圧マニホールドを提供することが、本開示の利点である。
【0045】
低減させられた数の構成要素を有する付加空気圧マニホールドを提供することも、本開示の別の利点である。
【0046】
低減させられた数の組立ステップを有する付加空気圧マニホールドを提供することも、本開示のさらなる利点である。
【0047】
漏出の低減させられたリスクを有する付加空気圧マニホールドを提供することも、本開示のさらに別の利点である。
【0048】
さらに、改良された空気圧経路と、関連付けられた空気流とを有する付加空気圧マニホールドを提供することも、本開示のさらなる利点である。
【0049】
管類の捻じれまたは折れ曲がりを防止することに役立つように構成される管継手を有する付加空気圧マニホールドを提供することも、本開示のさらに別の利点である。
【0050】
さらに、空気圧管類が編成および合理化されるように伸ばされることを可能にする付加空気圧マニホールドを提供することも、本開示の別の利点である。
【0051】
また、カスタマイズされた管継手を有する付加空気圧マニホールドを提供することも、本開示の利点である。
【0052】
追加の特徴および利点が、以下の詳細な説明および図において説明され、それから明白となるであろう。本明細書に説明される特徴および利点は、包括的ではなく、特に、多くの追加の特徴および利点は、図および説明に照らして、当業者に明白であろう。いかなる特定の実施形態も、本明細書に列挙される利点の全てを有する必要はなく、それは、個々の有利な実施形態を別個に請求することが、明示的に想定されている。さらに、本明細書において使用される文言が、主として、可読性および教示的目的のために選択されており、本発明の主題の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【
図1】
図1-3は、腹膜透析機械のための第1の従来技術空気圧システムの種々の斜視図である。
【
図2】
図1-3は、腹膜透析機械のための第1の従来技術空気圧システムの種々の斜視図である。
【
図3】
図1-3は、腹膜透析機械のための第1の従来技術空気圧システムの種々の斜視図である。
【0054】
【
図4】
図4は、第2の従来技術圧力マニホールドアセンブリの斜視図である。
【0055】
【
図5】
図5は、
図4の第2の従来技術圧力マニホールドアセンブリの分解図である。
【0056】
【
図6】
図6は、第3の従来技術圧力マニホールドアセンブリの分解図である。
【0057】
【
図7A】
図7Aは、本開示の付加マニホールドの一実施形態の弁側の斜視図である。
【0058】
【0059】
【
図8A】
図8Aは、本開示の二方空気圧弁搭載構造に関する一実施形態を図示する付加マニホールドの弁側の断面の斜視図である。
【0060】
【
図8B】
図8Bは、本開示の三方空気圧弁搭載構造に関する一実施形態を図示する付加マニホールドの弁側の断面の斜視図である。
【0061】
【
図9】
図9は、継手に接続された空気圧管類を図示する本開示の付加マニホールドの管継手側の断面の斜視図である。
【0062】
【
図10】
図10は、付加マニホールドの継手側に位置する管継手および付加マニホールドの弁側に搭載された複数の空気圧電磁弁に関する一実施形態を図示する本開示の付加マニホールドの断面の斜視図である。
【0063】
【
図11】
図11は、本開示の管継手に関する種々の実施形態を図示する本開示の付加マニホールドの継手側の一実施形態の上部平面図である。
【0064】
【
図12】
図12は、本開示の管継手に関する付加的実施形態を図示する本開示の付加マニホールドの継手側の第2の実施形態の上部平面図である。
【0065】
【
図13】
図13は、本開示の管継手に関するさらなる付加的実施形態を図示する本開示の付加マニホールドの継手側の第3の実施形態の上部平面図である。
【0066】
【
図14】
図14は、管継手の一実施形態を詳細に図示する本開示の付加マニホールドの継手側の上部平面断面である。
【0067】
【0068】
【
図16】
図16は、本開示の管継手に関する別の実施形態の等角図である。
【0069】
【
図17】
図17は、マニホールドの空気圧通路に関する種々の実施形態を図示するために2回断片化されている本開示の付加マニホールドの斜視図である。
【0070】
【発明を実施するための形態】
【0071】
ここで
図7Aおよび7Bを参照すると、付加空気圧マニホールドの一実施形態が、マニホールド250によって図示される。
図7Aは、マニホールド250の空気圧弁側252を図示する一方、
図7Bは、マニホールド250の継手側254を図示する。マニホールド250は、付加製造または3次元(「3D」)印刷を用いて作製され, 付加製造または3D印刷は、一般に、典型的に層毎に材料が一緒に追加される(例えば、液体分子または粉末粒子が一緒に融合される)物体の3D形成を伴う。付加マニホールド250のための好適な材料は、ポリマー、金属、およびセラミック(硬質ポリウレタン(「PU」)、ポリカーボネート(「PC」)、およびアクリロニトリルブタジエンスチレン(「ABS」)を含む)を含む。付加マニホールド250を形成するために使用される付加または3D印刷プロセスは、バット光重合、材料噴射、結合剤噴射、粉体床融合、材料押し出し、直接エネルギー堆積、およびシート積層のうちのいずれか1つ以上を含み得る。
【0072】
図7Aは、マニホールド250の弁側252が、二方または二元のオン/オフ空気圧弁搭載部258および/または三方弁搭載部272の第1の帯状部256を含むことを図示する(図示される実施形態では、二方搭載部258のみが、帯状部256に関して提供される)。各二方空気圧弁搭載部258は、1つ以上の空気圧開口260と、1つ以上の搭載開口264とを含む。空気圧開口260は、マニホールド250からの加圧された正圧空気または負圧空気が、弁の電気的に制御される切り替え状態に応じて二方空気圧弁を通して流動することを可能にする。図示される実施形態における各空気圧開口260が、止まりOリング搭載孔262によって包囲されている。搭載開口264は、貫通ボア、ねじ山付きボア、自己ねじ切り式留め具を受け取るようにサイズを決定されたボア、および/または、ねじ山付き挿入体を受け取るようにサイズを決定されたボアのうちのいずれか1つ以上を含み得る。
【0073】
マニホールド250の弁側252はまた、二方または二元のオン/オフ空気圧弁搭載部258および/または三方弁搭載部272の第2の帯状部270を含む。各三方弁搭載部272は、1つ以上の空気圧開口274と、1つ以上の搭載開口278とを含む。空気圧開口274は、マニホールド250からの加圧された正圧空気または負圧空気が、弁の電気的に制御される切り替え状態に応じて三方空気圧弁を通して流動することを可能にする。図示される実施形態における各空気圧開口274は、止まりOリング搭載孔276によって包囲されている。搭載開口278は、同様に、貫通ボア、ねじ山付きボア、自己ねじ切り式留め具を受け取るようにサイズを決定されたボア、および/または、ねじ山付き挿入体を受け取るようにサイズを決定されたボアのうちのいずれか1つ以上を含み得る。
【0074】
付加マニホールド250は、弁搭載部の第1および第2の帯状部256と270との間に延びている隆起バー280を含む。
図7Aに図示されるような隆起バー280は、二方弁開口266を提供し、二方弁開口266は、各二方弁搭載部258に関して止まりOリング搭載孔268によって包囲されている。したがって、各二方空気圧電磁弁が、二方弁搭載部258の空気圧開口260および隆起バー280内に形成される二方弁開口266と空気圧的に連通する。各三方空気圧電磁弁に関する同様の三方弁開口(
図7Aに図示せず)が、隆起バー280の片側または両側のいずれかに形成される。
【0075】
図8Aおよび8Bは、
図7Aの線VIIIAとVIIIBとの間に位置するマニホールド250の弁側252の断面図である。
図8Aは、二方空気圧電磁弁の搭載部をより詳細に示す一方、
図8Bは、三方空気圧電磁弁の搭載部をより詳細に示す。図示される実施形態における
図8Aは、各々が止まりOリング搭載孔262によって包囲された2つの空気圧開口260を含む二方または二元空気圧弁搭載部258を示す。弁搭載部258は、2つの搭載開口264も含む。隆起バー280は、止まりOリング搭載孔268によって包囲された二方弁開口266を提供する。二方弁開口266は、空気圧開口260と協働し、二方または二元空気圧弁と空気圧的に連通する(空気圧電磁弁320が、
図10に図示される)。弁搭載部258と隆起バー280との間の長さL2は、一実施形態では、二方または二元空気圧弁の電子的に作動させられるソレノイド本体の長さである。
【0076】
図示される実施形態における
図8Bは、各々が止まりOリング搭載孔276によって包囲された2つの空気圧開口274を含む三方弁搭載部272を示す。弁搭載部272は、2つの搭載開口278も含む。隆起バー280は、止まりOリング搭載孔284によって包囲された三方弁開口282を提供する。三方弁開口282は、空気圧開口274と協働し、三方空気圧弁と空気圧的に連通する。弁搭載部272と隆起バー280との間の長さL3は、一実施形態では、三方または空気圧弁の電子的に作動させられるソレノイド本体の長さである。
【0077】
図7Aは、ウェルまたは開口部290が、マニホールド250の空気圧弁側252に形成され得ることをさらに図示する。ウェルまたは開口部290は、付加マニホールド250のエリア内に提供され、ウェルまたは開口部を包囲する壁は、マニホールド250の空気圧弁側252に搭載されているどんなものも支持(例えば、二方空気圧弁および三方空気圧弁を支持)するのみならず、マニホールド250自体の空気圧弁側252も支持するために十分に強力である。ウェルまたは開口部290は、材料を除去し、コストおよび重量を低下させる。
【0078】
ここで
図7Bを参照すると、図示される実施形態における付加マニホールド250の継手側254は、二方または二元のオン/オフ空気圧弁搭載部258(そして、あるいは、三方弁搭載部)の第1の帯状部256に対応する管継手300(本明細書に説明される継手300a-300eのうちのいずれか)の第1の列296を含む。継手側254はまた、二方弁搭載部および三方弁搭載部272の第2の帯状部270に対応する管継手300の第2の列298も含む。下記に図示されるような継手300は、二方空気圧弁対三方空気圧弁に関して異なり得る。しかしながら、継手300に関して本明細書に議論される構造、機能性、および代替物のうちのいずれも、二方空気圧弁および三方空気圧弁の両方に適用可能であることを理解されたい。図示される実施形態における付加マニホールド250の継手側254は、材料を除去し、コストおよび重量を低下させるようなウェルまたは開口部290も含む。
【0079】
図7Bは、継手300が、空気圧管類が容易に継手に固定され、それから除去され得るように、マニホールド250の継手側254の表面302から十分な距離を空けて延びていることを図示する。重要なこととして、継手300は、マニホールド250の一部として、マニホールド250の残部と統合された部品として形成される。この方法において、付加マニホールドは、多くの部品を節約し、コストを著しく低減させ、複雑性および労力を著しく低減させる。マニホールド250は、継手、例えば、
図6の継手210に関連付けられたOリングを除去し、関連付けられた空気圧の漏出を排除する。
【0080】
ここで
図9を参照すると、空気圧管類304および306が、継手300に密閉状態で接続されているものとして図示される。継手300は、医療用または他の空気使用デバイス内の異なる使用点に、異なるレベルの空気圧を送達するために、必要に応じて、異なる内径、異なる厚さ、異なる色、異なる可撓性等の空気圧管類304および306を受け入れるように形成される。
【0081】
図9はまた、付加マニホールド250とともに使用される管継手が、マニホールドの残部と一体的に、またはマニホールドの一部として形成される必要がないことも図示する。ここでは、
マニホールド250は、開口を画定し、開口は、継手300f(真鍮または銅壁継手等)を受け入れ、継手300fは、エアフィルタ308を有する空気圧管306を受け入れる。空気圧管306は、マニホールド250から空気圧リザーバまたはポンプ等の空気圧源に通じるラインであり得る。
【0082】
図10は、マニホールド250の継手側254の表面302から延びている管継手300aを図示する。継手300aは、円錐形基部310と、基部310から延びているホースバーブ312とを含む。円錐形基部310は、基部310から延びているその減少する直径に起因して、継手300aに安定性を提供し、付加形成または3D印刷に非常に好適に成形される。図示されるようなホースバーブ312は、有利に、所望の方向に、例えば、管類目的地を指し示す方向に延びているように形成される。
【0083】
図10はまた、付加マニホールド250の空気圧弁側252に搭載される、空気圧電磁弁320も図示する。空気圧電磁弁320は、下記に詳細に議論されるように、付加マニホールド250内に形成される空気圧通路を経由して、管継手300aと空気圧的に連通する。空気圧電磁弁320は、本明細書に議論されるような二方弁または三方弁であり得る。空気圧電磁弁320は、一実施形態では、電気的に作動させられ、付加マニホールド250に搭載される1つ以上のプリント回路基板(「PCB」)を経由して給電され、弁320と電気連通するように設置される。
【0084】
図11は、代替の管継手300bを有するマニホールド250の継手側254の表面302を図示する。代替の継手300bは、円錐形基部等の基部310と、基部から延びているホースバーブ312とを含む。代替の継手300bは、ガセット314を有するようにも付加して形成される。ガセット314は、図示されるように、同一の方向に延びてもよく、それらのそれぞれのホースバーブ312から任意の放射状間隔だけ間隔を置かれ得る。図示される実施形態では、ガセット314は、ホースバーブ312から放射状に135°~150°または約135°~150°間隔を置かれる。ガセット314は、継手300bに追加の剛性を提供し、同様に、それらの略三角形状に起因して、付加形成に非常に好適である。代替の(例えば、角度付けられた)形状も、付加形成のための恩恵を提供し得る。
図11では、継手300bが、二方弁搭載部258に固定された二方空気圧弁とともに動作するために提供される。
【0085】
図11は、第1および第2のホースバーブ312aおよび312bを含む代替の管継手300cも図示する。継手300cが、三方弁搭載部272に固定された三方空気圧弁と動作するために提供される。ホースバーブ312aと312bとは、同一であるか、または、互いに異なって形成され得る。ホースバーブ312aおよび312bの各々は、ガセット314から放射状に135°~150°または約135°~150°間隔を置かれ得る。ホースバーブ312aと312bとは、互いからも放射状に60°~90°または約60°~90°間隔を置かれ得る。継手300cは、円錐形基部310も有し得る。
【0086】
図11は、ウェルまたは開口部290が、代替として、または加えて、付加マニホールド250を通して全体的に延び、さらにより多くの材料および費用を除去しながら、依然として、剛性および強度を維持し得ることをさらに図示する。例えば、開口部290の一部が、止め孔であり、マニホールド250の一部のみを通して延び得る一方、開口部290の別の部分は、マニホールドを通して全体的に延びている。さらなる代替実施形態では、開口部290の全体が、マニホールド250を通して全体に延びている開口である。
【0087】
図11は、他の継手、例えば、継手300aが提供され得る(継手300a-300fの任意の組み合わせが提供され得る)ことをさらに図示する。図示される実施形態では、継手300aの基部310は、継手300aのホースバーブ312が三方弁継手300cを跳び越えるように、隣接する継手300cの基部310より高い。クリアランスは、より効率的な空気圧管類の延伸を可能にする。
【0088】
図12は、
図11に関連してそれらの継手に関して上で説明される構造、機能性、および代替物の全てを含む管継手300b(二方)と、管継手300c(三方)とを有するマニホールド250の継手側254の表面302を図示する。
図12は、マニホールド250が、さらなる代替の管継手300dを含むことを図示する。継手300dは、円錐形基部310および/またはガセット314を含み得る。継手300dは、シュラウド付きホースバーブ330をさらに含む。シュラウド付きホースバーブ330は、上で図示されるようなホースバーブ312を含み、ホースバーブ312は、シュラウドまたは円錐体332によって包囲されている。シュラウドまたは円錐体332は、シュラウド付きホースバーブ330および付加マニホールド250の残部と一体的に形成される。シュラウドまたは円錐体332は、大きい曲がり(例えば、135°以上の角度)を作る必要がある空気圧管類304および306が捻じれることまたは折れ曲がることを防止する。シュラウドまたは円錐体332は、大きい曲がりを作る必要がある空気圧管類304および306に関して最小の曲げ半径を設定する。シュラウドまたは円錐体332は、例えば、90°未満(60°等)の任意の所望の円錐角を有するように形成され得る。
【0089】
図12に図示されるように、1つの継手300dのシュラウドまたは円錐体332は、別の継手からガセット314の一部に重なるか、またはそれを覆い得る。
図12はまた、マニホールド250の右上角にある継手300dが、延長された基部310を含み、それによって、シュラウドまたは円錐体332が隣接する三方弁継手300cのホースバーブ312aおよび312bの上方にあることも図示する。
【0090】
図13は、管継手300b(二方)、あるいは、管継手300c(三方、
図12に図示せず)を有するマニホールド250の継手側254の表面302を図示し、
図11に関連してそれらの継手に関して上で説明される構造、機能性、および代替物の全てを含む。
図13は、マニホールド250がさらなる代替の管継手300eを含むことを図示する。継手300eは、円錐形基部310および/またはガセット314を含み得る。継手300eは、シュラウド付きホースバーブ340も含む。シュラウド付きホースバーブ340は、シュラウドまたは円柱体342によって包囲された上で図示されるようなホースバーブ312を含む。シュラウドまたは円柱体342は、シュラウド付きホースバーブ340および付加マニホールド250の残部と一体的に形成される。シュラウドまたは円柱体342は、シュラウド332の様に、大きい曲がり(例えば、135°以上の角度)を作る必要がある空気圧管類304および306が捻じれることまたは折れ曲がることを防止する。シュラウドまたは円柱体342は、大きい曲がりを作る必要がある空気圧管類304および306に関して最小の曲げ半径を設定する。シュラウドまたは円柱体342は、任意の所望の直径または半径を有するように(例えば、ホースバーブ312の公称の直径より2~5倍大きいように)形成され得る。
【0091】
図14および15は、管継手300bを詳細に図示するが、しかしながら、
図14および15に関連して継手300bに関して図示および説明される特徴の各々は、三方継手300c、シュラウド付き継手300d、およびシュラウド付き継手300eに等しく適用可能である。
図14および15は、ホースバーブ312が円形突出部316を含むことを図示し、円形突出部316は、空気圧管類304または306がホースバーブ312の上に締まり嵌めされるとき、空気圧管類304または306の篏合端部の直径を伸展させる。円形突出部316は、管類304または306とホースバーブ312との間の気密シールを確実にすることに役立つ。円形突出部316は、締まり嵌め関係を維持することにも役立ち、それによって、管類304または306は、意図せずにホースバーブ312から抜けない。
【0092】
図14および15が、一実施形態では、基部310を円錐形であるとして図示するが、他の実施形態では、基部310が、平坦表面および/または角を有すること(例えば、角錐形状であること)を理解されたい。ガセット314は、
図14および15では、基部310の上部から表面302まで延びているように図示される。ガセット314は、代替として、基部310の中間部分から表面302まで延びている。ガセット314は、図示されるように一直線の傾斜、または湾曲した傾斜、例えば、凸面形または凹面形の傾斜を有し得る。
【0093】
図16は、シュラウド付き管継手300eをより詳細に図示し、3つの隣接するシュラウド付き継手300eを示す。ホースバーブ312は、円形突出部316を有するように図示される。シュラウド付きホースバーブ340のシュラウドまたは円柱体342は、表面302まで延びている2つの垂直脚部346aおよび346bに移行する円形部分344を有するように図示される。シュラウドまたは円柱体342は、それに応じて、図示される実施形態においてU字形状を形成する。図示されるような円形部分344は、垂直脚部346aおよび346bに移行することに加えて、全円を完成させる。
【0094】
脚部346aおよび346bは、ガセット348(
図13参照)(例えば、追加の強度および剛性のために、ホースバーブ312と反対方向に延びている)を有するように形成され得る。
図13は、異なる継手300eのための脚部346aおよび346bおよび基部310が、調整された様式で空気圧管類304および306を伸ばすために、必要に応じて異なる高さを有し得ることも図示する。
【0095】
シュラウドまたは円柱体342は、基部310と別個である、または基部と連続し得る。シュラウドまたは円柱体342は、(i)ホースバーブ312と同じ水平距離を延び得るか、(ii)ホースバーブ312より遠くに水平方向に延び得るか、または、(iii)ホースバーブ312がシュラウドまたは円柱体342内から水平に突出することを可能にし得る。
【0096】
図17および18は、付加マニホールド250の内部内に形成され、空気圧を空気圧電磁弁320と管継手300a-300e(本明細書では、集合的に、管継手300または、概して、個々に、管継手300と称される)との間で伝達する複数の空気圧通路350を図示するために、
図7Bの線XVII-XVIIを通して得られた、付加マニホールドの断面を図示する。図示される実施形態における通路350は、断面が円形である。通路350は、代替として、断面が楕円形または長円形であり得る。通路350は、代替として、一直線の辺を伴って形成され得るが、円形または湾曲した辺も、それらがよりなめらかな空気流を生産するので、有利である。通路350は、有利に、介在ガスケットを用いて2つのプレートを一緒にシールする必要なく形成される。
【0097】
図17および18は、空気圧通路350が互いに流体的に連通することを図示する。空気圧通路350は、例えば、空気圧電磁弁320および/または管継手300につながる、開口352とも流体的に連通する。空気圧通路350は、覆われたウェルまたは開口部290とも流体的に連通し、例えば、正圧および/または負圧のための1つ以上の貯蔵エリアを形成し得る。
【0098】
本明細書に説明される、本好ましい実施形態への種々の変更および修正が、当業者に明白となるであろうことを理解されたい。例えば、本開示は、主として腹膜透析に関連して説明されているが、本明細書に議論される原理は、いかなる医療分野にも適用される。別の例では、シュラウド付きホースバーブが、単一のホースバーブを有する継手に関連して説明されているが、関連付けられたシュラウドは、複数の(例えば、三方)弁ホースバーブも具備し得る。加えて、本開示は、主として空気圧システムに関連して説明されているが、本明細書に議論される原理は、油圧式または電気機械式等、他のタイプの作動にも適用される。そのような変更および修正は、本主題の精神および範囲から逸脱することなく、かつその意図される利点を減少させることなく成され得る。したがって、そのような変更および修正が、添付の請求項によって対象とされることを意図する。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
付加マニホールドであって、前記付加マニホールドは、
複数の弁搭載部を含む弁側と、
複数の一体的に形成された管継手を含む管継手側と
を備えている、付加マニホールド。
【請求項2】
前記マニホールドは、単一部品マニホールドである、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項3】
前記マニホールドは、空気圧マニホールドであり、前記弁搭載部は、空気圧弁搭載部である、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項4】
前記空気圧弁搭載部は、少なくとも1つの空気圧開口と、少なくとも1つの搭載開口とを含む、請求項3に記載の付加マニホールド。
【請求項5】
前記少なくとも1つの搭載開口を包囲するOリング搭載孔を含む、請求項4に記載の付加マニホールド。
【請求項6】
前記弁側は、隆起バーを含み、前記隆起バーは、前記少なくとも1つの開口との協働のための少なくとも1つのさらなる空気圧開口を含む、請求項3に記載の付加マニホールド。
【請求項7】
前記複数の弁搭載部は、前記隆起バーの第1の側に隣接した空気圧弁搭載部の第1の列と、前記隆起バーの第2の側に隣接した空気圧弁搭載部の第2の列とを含む、請求項6に記載の付加マニホールド。
【請求項8】
前記複数の管継手のうちの異なる管継手が、篏合する管類の向きを最適化するために異なる方向に向けられている、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項9】
前記複数の管継手のうちの異なる管継手は、異なる高さを有することによって、第1の継手からの空気圧管類が隣接した管継手の上に延びることを可能にする、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項10】
前記継手のうちの少なくとも1つは、支持のためにガセットを伴って形成されている、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項11】
前記ガセットは、前記少なくとも1つの継手のホースバーブから放射状に135°~150°または約135°~150°間隔を置かれている、請求項10に記載の付加マニホールド。
【請求項12】
前記継手のうちの少なくとも1つは、支持のための円錐形または角錐形状基部を伴って形成されている、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項13】
前記継手のうちの少なくとも1つは、三方空気圧弁との動作のための第1および第2のホースバーブを伴って形成されている、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項14】
前記継手のうちの少なくとも1つは、前記少なくとも1つの継手から退出する空気圧管を方向づけるためのシュラウド付きホースバーブを伴って形成されている、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項15】
前記シュラウド付きホースバーブは、円錐形または円筒形に成形されたシュラウドを含む、請求項14に記載の付加マニホールド。
【請求項16】
前記弁側と前記管継手側との間に形成された少なくとも1つの通路を含み、前記少なくとも1つの通路は、前記弁搭載部と前記管継手との間の流体連通を可能にする、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項17】
前記少なくとも1つの通路は、断面が円形、楕円形、または長円形である、請求項16に記載の付加マニホールド。
【請求項18】
前記少なくとも1つの通路は、前記弁搭載部または前記管継手のうちの少なくとも1つにつながる別の通路および/または開口と流体連通する、請求項1に記載の付加マニホールド。
【請求項19】
付加マニホールドであって、前記付加マニホールドは、
複数の弁搭載部を含む弁側と、
空気圧管類を受け取るように構成された管継手側と、
前記弁側と前記管継手側との間に付加して形成された少なくとも1つの通路と
を備え、
前記少なくとも1つの通路は、前記弁搭載部と前記空気圧管類との間の流体連通を可能にする、付加マニホールド。
【請求項20】
付加マニホールド方法であって、前記付加マニホールド方法は、
(i)マニホールドの弁側であって、前記弁側は、複数の弁搭載部を含む、弁側と、
(ii)複数の一体的に形成された管継手を含む管継手側と
を付加して形成することを含む、付加マニホールド方法。
【請求項21】
付加して形成することは、バット光重合、材料噴射、結合剤噴射、粉末床注入、材料押し出し、直接エネルギー堆積、またはシート積層を含む、請求項20に記載の付加マニホールド方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
追加の特徴および利点が、以下の詳細な説明および図において説明され、それから明白となるであろう。本明細書に説明される特徴および利点は、包括的ではなく、特に、多くの追加の特徴および利点は、図および説明に照らして、当業者に明白であろう。いかなる特定の実施形態も、本明細書に列挙される利点の全てを有する必要はなく、それは、個々の有利な実施形態を別個に請求することが、明示的に想定されている。さらに、本明細書において使用される文言が、主として、可読性および教示的目的のために選択されており、本発明の主題の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
付加マニホールドであって、前記付加マニホールドは、
複数の弁搭載部を含む弁側と、
複数の一体的に形成された管継手を含む管継手側と
を備えている、付加マニホールド。
(項目2)
前記マニホールドは、単一部品マニホールドである、項目1に記載の付加マニホールド。
(項目3)
前記マニホールドは、空気圧マニホールドであり、前記弁搭載部は、空気圧弁搭載部である、項目1に記載の付加マニホールド。
(項目4)
前記空気圧弁搭載部は、少なくとも1つの空気圧開口と、少なくとも1つの搭載開口とを含む、項目3に記載の付加マニホールド。
(項目5)
前記少なくとも1つの搭載開口を包囲するOリング搭載孔を含む、項目4に記載の付加マニホールド。
(項目6)
前記弁側は、隆起バーを含み、前記隆起バーは、前記少なくとも1つの開口との協働のための少なくとも1つのさらなる空気圧開口を含む、項目3に記載の付加マニホールド。
(項目7)
前記隆起バーの第1の側に隣接した空気圧弁搭載部の第1の列と、前記隆起バーの第2の側に隣接した空気圧弁搭載部の第2の列とを含む、項目6に記載の付加マニホールド。
(項目8)
前記複数の管継手のうちの異なる管継手が、篏合する管類の向きを最適化するために異なる方向に向けられている、項目1に記載の付加マニホールド。
(項目9)
前記複数の管継手のうちの異なる管継手は、異なる高さを有することによって、第1の継手からの空気圧管類が隣接した管継手の上に延びることを可能にする、項目1に記載の付加マニホールド。
(項目10)
前記継手のうちの少なくとも1つは、支持のためにガセットを伴って形成されている、項目1に記載の付加マニホールド。
(項目11)
前記ガセットは、前記少なくとも1つの継手のホースバーブから放射状に135°~150°または約135°~150°間隔を置かれている、項目10に記載の付加マニホールド。
(項目12)
前記継手のうちの少なくとも1つは、支持のための円錐形または角錐形状基部を伴って形成されている、項目1に記載の付加マニホールド。
(項目13)
前記継手のうちの少なくとも1つは、三方空気圧弁との動作のための第1および第2のホースバーブを伴って形成されている、項目1に記載の付加マニホールド。
(項目14)
前記継手のうちの少なくとも1つは、前記少なくとも1つの継手から退出する空気圧管を方向づけるためのシュラウド付きホースバーブを伴って形成されている、項目1に記載の付加マニホールド。
(項目15)
前記シュラウド付きホースバーブは、円錐形または円筒形に成形されたシュラウドを含む、項目14に記載の付加マニホールド。
(項目16)
前記弁側と前記管継手側との間に形成された少なくとも1つの通路を含み、前記少なくとも1つの通路は、前記弁搭載部と前記管継手との間の流体連通を可能にする、項目1に記載の付加マニホールド。
(項目17)
前記少なくとも1つの通路は、断面が円形、楕円形、または長円形である、項目16に記載の付加マニホールド。
(項目18)
前記少なくとも1つの通路は、前記弁搭載部または前記管継手のうちの少なくとも1つにつながる別の通路および/または開口と流体連通する、項目1に記載の付加マニホールド。
(項目19)
付加マニホールドであって、前記付加マニホールドは、
複数の弁搭載部を含む弁側と、
空気圧管類を受け取るように構成された管継手側と、
前記弁側と前記管継手側との間に付加して形成された少なくとも1つの通路と
を備え、
前記少なくとも1つの通路は、前記弁搭載部と前記空気圧管類との間の流体連通を可能にする、付加マニホールド。
(項目20)
付加マニホールド方法であって、前記付加マニホールド方法は、
(i)マニホールドの弁側であって、前記弁側は、複数の弁搭載部を含む、弁側と、
(ii)複数の一体的に形成された管継手を含む管継手側と
を付加して形成することを含む、付加マニホールド方法。
(項目21)
付加して形成することは、バット光重合、材料噴射、結合剤噴射、粉末床注入、材料押し出し、直接エネルギー堆積、またはシート積層を含む、項目20に記載の付加マニホールド方法。
【国際調査報告】