(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-14
(54)【発明の名称】MRO臨界シーンの判定方法、装置及び機器
(51)【国際特許分類】
H04W 24/02 20090101AFI20231107BHJP
H04W 36/08 20090101ALI20231107BHJP
H04W 36/18 20090101ALI20231107BHJP
H04B 17/24 20150101ALI20231107BHJP
H04B 17/309 20150101ALI20231107BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W36/08
H04W36/18
H04B17/24
H04B17/309
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524359
(86)(22)【出願日】2021-10-11
(85)【翻訳文提出日】2023-04-26
(86)【国際出願番号】 CN2021123064
(87)【国際公開番号】W WO2022083469
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】202011127079.6
(32)【優先日】2020-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110033689.8
(32)【優先日】2021-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】張 明珠
(72)【発明者】
【氏名】范 江勝
(72)【発明者】
【氏名】彦 楠
(72)【発明者】
【氏名】周 葉
(72)【発明者】
【氏名】ワン ルイウェイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067AA23
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067EE24
5K067JJ71
(57)【要約】
本開示の実施例は、MRO臨界シーンの判定方法、装置及び機器を提供し、該方法は、セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され且つセル切り替えに成功した場合、又はセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合、ユーザ機器前記接続問題のパラメータ情報を取得することと、ユーザ機器前記パラメータ情報をネットワーク機器に送信することにより、前記ネットワーク機器に前記パラメータ情報に基づいて移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定させることと、を含む。そのため、本開示の実施例は、セル切り替えに成功したシーンにおいてMRO臨界シーンに対する判定を実現させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器に適用されるMRO臨界シーンの判定方法であって、
前記方法は、
セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され且つセル切り替えに成功した場合、又はセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合、前記接続問題のパラメータ情報を取得することと、
前記パラメータ情報をネットワーク機器に送信することと、を含む、MRO臨界シーンの判定方法。
【請求項2】
前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である、請求項1に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項3】
前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる、請求項1に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項4】
前記接続問題は、
T310タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
T312タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
ランダムアクセスプロセスのMSGAの送信回数は、1より大きく且つ第1プリセット値より小さいことであって、ここで、MSGAは、2ステップランダムアクセスプロセスにおいてユーザ機器が送信するメッセージであることと、
ランダムアクセスプロセスにおいてランダムアクセスプリアンブルシーケンスの送信回数は、1より大きく且つ第2プリセット値より小さいことと、
ビーム失敗回復プロセスにトリガされるランダムアクセスプロセスに成功することと、
無線リンク層制御プロトコルの再送且つ再送回数が第3プリセット値より小さいことと、
メディアアクセス制御層は、最下層からのLBT失敗指示を受信し且つ前記LBT失敗指示を連続的に受信する回数は、第4プリセット値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項5】
前記ユーザ機器に前記接続問題が発生する時、前記ユーザ機器にサービスを提供するセルが5G統合アクセスバックホールノードのセルに属する場合、前記パラメータ情報は、第1指示情報を含み、
ここで、前記第1指示情報は、前記接続問題が5G統合アクセスバックホールノードに発生することを指示し、又は前記接続問題がバックホール接続問題であることを指示するために用いられる、請求項1に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項6】
前記パラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間を含み、ここで、前記接続問題タイマーの持続時間は、前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である、請求項1又は2に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項7】
条件付き切り替えシーン又はデュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、各セルのために接続問題タイマーを設定し、前記各セルは、セル切り替えのプロセスにおけるソースセル又はターゲットセルであり、
ここで、前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ソースセル之との間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ターゲットセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間であり、
前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である、請求項6に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項8】
ネットワーク機器に適用されるMRO臨界シーンの判定方法であって、
前記方法は、
ユーザ機器が送信する接続問題のパラメータ情報を受信することであって、前記パラメータ情報は、前記ユーザ機器がセル切り替えのプロセスに前記接続問題を検出し且つセル切り替えに成功した場合、又は前記ユーザ機器がセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に前記接続問題を検出する場合に取得されるものであることと、
前記パラメータ情報に基づいて、移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定し、前記MRO臨界シーンの判定結果を取得することと、を含む、MRO臨界シーンの判定方法。
【請求項9】
前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である、請求項8に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項10】
前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる、請求項8に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項11】
前記接続問題は、
T310タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
T312タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
ランダムアクセスプロセスのMSGAの送信回数は、1より大きく且つ第1プリセット値より小さいことであって、ここで、MSGAは、2ステップランダムアクセスプロセスにおいてユーザ機器が送信するメッセージであることと、
ランダムアクセスプロセスにおいてランダムアクセスプリアンブルシーケンスの送信回数は、1より大きく且つ第2プリセット値より小さいことと、
ビーム失敗回復プロセスにトリガされるランダムアクセスプロセスに成功することと、
無線リンク層制御プロトコルの再送且つ再送回数が第3プリセット値より小さいことと、
メディアアクセス制御層は、最下層からのLBT失敗指示を受信し且つ前記LBT失敗指示を連続的に受信する回数は、第4プリセット値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項12】
前記ユーザ機器に前記接続問題が発生する時、前記ユーザ機器にサービスを提供するセルが5G統合アクセスバックホールノードのセルに属する場合、前記パラメータ情報は、第1指示情報を含み、ここで、前記第1指示情報は、前記接続問題が5G統合アクセスバックホールノードに発生することを指示し、又は前記接続問題がバックホール接続問題であることを指示するために用いられ、
前記方法は、さらに、
前記第1指示情報に基づいて、前記接続問題が5G統合アクセスバックホールノードに発生することを決定し、又は前記接続問題がバックホール接続問題であることを指示することを含む、請求項8に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項13】
前記パラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間を含み、ここで、前記接続問題タイマーの持続時間は、前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である、請求項8に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項14】
条件付き切り替えシーン又はデュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、各セルのために接続問題タイマーを設定し、前記各セルは、セル切り替えのプロセスにおけるソースセル又はターゲットセルであり、
ここで、前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ソースセル之との間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ターゲットセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間であり、
前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である、請求項13に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項15】
前記ネットワーク機器は、前記接続問題が発生したセルであり、
又は、
前記ネットワーク機器が前記接続問題が発生したセルでない場合、前記方法は、さらに、
前記パラメータ情報を前記接続問題が発生したセルに送信することを含む、請求項8に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項16】
前記MRO臨界シーンは、
システム内の遅すぎる切り替え臨界、システム内の早すぎる切り替え臨界、システム内の誤りセルへの切り替え臨界、システム間の遅すぎる切り替え臨界、システム間の早すぎる切り替え臨界、のうちの少なくとも1つである、請求項8に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項17】
前記MRO臨界シーンが、前記システム内の早すぎる切り替え臨界と前記システム間の早すぎる切り替え臨界のうちの1つである場合、前記方法は、さらに、
前記MRO臨界シーンの判定結果及び前記パラメータ情報を、パラメータを調整する必要があるセルに送信することを含む、請求項16に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項18】
前記MRO臨界シーンが、前記システム内の誤りセルへの切り替え臨界である場合、前記方法は、さらに、
MRO臨界シーンの判定結果、前記パラメータ情報、及び、第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報を、パラメータを調整する必要があるセルに送信することを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である、請求項16に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項19】
メモリ、送受信機、プロセッサを含むユーザ機器であって、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、前記送受信機は、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、前記プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され且つセル切り替えに成功した場合、又はセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合、前記接続問題のパラメータ情報を取得することと、
前記パラメータ情報をネットワーク機器に送信するように前記送受信機を制御することと、を実行するために用いられる、ユーザ機器。
【請求項20】
前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である、請求項19に記載のユーザ機器。
【請求項21】
前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる、請求項19に記載のユーザ機器。
【請求項22】
メモリ、送受信機、プロセッサを含むネットワーク機器であって、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、前記送受信機は、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、前記プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
ユーザ機器が送信する接続問題のパラメータ情報を受信するように前記送受信機を制御することであって、前記パラメータ情報は、前記ユーザ機器がセル切り替えのプロセスに前記接続問題を検出し且つセル切り替えに成功した場合、又は前記ユーザ機器がセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に前記接続問題を検出する場合に取得されるものであることと、
前記パラメータ情報に基づいて、移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定し、前記MRO臨界シーンの判定結果を取得することと、を実行するために用いられる、ネットワーク機器。
【請求項23】
前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である、請求項22に記載のネットワーク機器。
【請求項24】
前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる、請求項22に記載のネットワーク機器。
【請求項25】
ユーザ機器に適用されるMRO臨界シーンの判定装置であって、
前記装置は、
セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され且つセル切り替えに成功した場合、又はセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合、前記接続問題のパラメータ情報を取得するために用いられるパラメータ取得モジュールと、
前記パラメータ情報をネットワーク機器に送信するために用いられる送信モジュールと、を含む、MRO臨界シーンの判定装置。
【請求項26】
前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
ネットワーク機器に適用されるMRO臨界シーンの判定装置であって、
前記装置は、
ユーザ機器が送信する接続問題のパラメータ情報を受信するために用いられるパラメータ受信モジュールであって、前記パラメータ情報は、前記ユーザ機器がセル切り替えのプロセスに前記接続問題を検出し且つセル切り替えに成功した場合、又は前記ユーザ機器がセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に前記接続問題を検出する場合に取得されるものである、パラメータ受信モジュールと、
前記パラメータ情報に基づいて、移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定し、前記MRO臨界シーンの判定結果を取得するために用いられるシーン判定モジュールと、を含む、MRO臨界シーンの判定装置。
【請求項29】
前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる、請求項28に記載の装置。
【請求項31】
プロセッサ可読記憶媒体であって、
前記プロセッサ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに請求項1から7のいずれか1項に記載の方法を実行させ、又は請求項8から18のいずれか1項に記載の方法を実行させるために用いられる、プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項32】
コンピュータ可読コードを含むコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータ可読コードが演算処理機器で実行される時、前記演算処理機器に請求項1から7のいずれか1項に記載の方法を実行させ、又は請求項8から18のいずれか1項に記載の方法を実行させるために用いられる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2020年10月20日に中国特許局に提出された、出願番号が202011127079.6、発明の名称が「MRO臨界シーンの判定方法、装置及び機器」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全ての内容を援用として本開示に取り込まれる。
【0002】
本開示は、2021年01月11日に中国特許局に提出された、出願番号が202110033689.8、発明の名称が「MRO臨界シーンの判定方法、装置及び機器」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全ての内容を援用として本開示に取り込まれる。
【0003】
本開示は、移動通信技術分野に関し、特にMRO臨界シーンの判定方法、装置及び機器に関する。
【背景技術】
【0004】
移動ロバスト性最適化(Mobility Robustness Optimization、MRO)は、遅すぎる切り替え(Too Late Handover)、早すぎる切り替え(Too Early Handover)、誤りセル切り替え(Handover to Wrong Cell)のシーンを検出し、検出結果に基づいてパラメータ調整を行うことにより、切り替え失敗(Handover Failure、HOF)又は切り替えに関連する無線リンク失敗(Radio Link Failure、RLF)を低減させること、を含む。
このように、従来のMRO機能の1つは、遅すぎる切り替え、早すぎる切り替え及び誤りセルへの切り替え等の状況による発生した接続失敗を判定することである。しかしながら、本願を実現するプロセスにおいて、切り替えに成功したプロセスに接続問題が発生するが接続失敗を引き起こさないことを発見し、これは、遅すぎる切り替え、早すぎる切り替え又は誤りセルへの切り替えの臨界状況の1つに属する可能性があるが、従来のMRO機能は、上記の臨界シーンの判定方法を規制していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、セル切り替えに成功したシーンにおいてMRO臨界シーンに対する判定を実現するために、MRO臨界シーンの判定方法、装置及び機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様において、本開示の実施例は、ユーザ機器に適用されるMRO臨界シーンの判定方法を提供し、前記方法は、
セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され且つセル切り替えに成功した場合、又はセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合、前記接続問題のパラメータ情報を取得することと、
前記パラメータ情報をネットワーク機器に送信することにより、前記ネットワーク機器に前記パラメータ情報に基づいて移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定させることと、を含む。
【0007】
選択可能に、前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0008】
選択可能に、前記ユーザ機器に前記接続問題が発生する時、前記ユーザ機器にサービスを提供するセルが5G統合アクセスバックホールノードのセルに属する場合、前記パラメータ情報は、第1指示情報を含み、
ここで、前記第1指示情報は、前記接続問題が5G統合アクセスバックホールノードに発生することを指示し、又は前記接続問題がバックホール接続問題であることを指示するために用いられる。
【0009】
選択可能に、前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる。
【0010】
選択可能に、前記接続問題は、
T310タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
T312タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
ランダムアクセスプロセスのMSGAの送信回数は、1より大きく且つ第1プリセット値より小さいことであって、ここで、MSGAは、2ステップランダムアクセスプロセスにおいてユーザ機器が送信するメッセージであることと、
ランダムアクセスプロセスにおいてランダムアクセスプリアンブルシーケンスの送信回数は、1より大きく且つ第2プリセット値より小さいことと、
ビーム失敗回復プロセスにトリガされるランダムアクセスプロセスに成功することと、
無線リンク層制御プロトコルの再送且つ再送回数が第3プリセット値より小さいことと、
メディアアクセス制御層は、最下層からのLBT失敗指示を受信し且つ前記LBT失敗指示を連続的に受信する回数は、第4プリセット値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0011】
選択可能に、前記パラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間を含み、ここで、前記接続問題タイマーの持続時間は、前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0012】
選択可能に、前記パラメータ情報は、さらに、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0013】
選択可能に、条件付き切り替えシーン又はデュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、各セルのために接続問題タイマーを設定し、前記各セルは、セル切り替えのプロセスにおけるソースセル又はターゲットセルであり、
ここで、前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ソースセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ターゲットセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間であり、
前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0014】
選択可能に、前記接続問題は、さらに、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、さらに、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に接続の失敗を指示するために用いられる。
【0015】
第2態様において、本開示の実施例は、さらに、ネットワーク機器に適用されるMRO臨界シーンの判定方法を提供し、前記方法は、
ユーザ機器が送信する接続問題のパラメータ情報を受信することであって、前記パラメータ情報は、前記ユーザ機器がセル切り替えのプロセスに前記接続問題を検出し且つセル切り替えに成功した場合、又は前記ユーザ機器がセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に前記接続問題を検出する場合に取得されるものであることと、
前記パラメータ情報に基づいて、移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定し、前記MRO臨界シーンの判定結果を取得することと、を含む。
【0016】
選択可能に、前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0017】
選択可能に、前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる。
【0018】
選択可能に、前記接続問題は、
T310タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
T312タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
ランダムアクセスプロセスのMSGAの送信回数は、1より大きく且つ第1プリセット値より小さいことであって、ここで、MSGAは、2ステップランダムアクセスプロセスにおいてユーザ機器が送信するメッセージであることと、
ランダムアクセスプロセスにおいてランダムアクセスプリアンブルシーケンスの送信回数は、1より大きく且つ第2プリセット値より小さいことと、
ビーム失敗回復プロセスにトリガされるランダムアクセスプロセスに成功することと、
無線リンク層制御プロトコルの再送且つ再送回数が第3プリセット値より小さいことと、
メディアアクセス制御層は、最下層からのLBT失敗指示を受信し且つ前記LBT失敗指示を連続的に受信する回数は、第4プリセット値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0019】
選択可能に、前記ユーザ機器に前記接続問題が発生する時、前記ユーザ機器にサービスを提供するセルが5G統合アクセスバックホールノードのセルに属する場合、前記パラメータ情報は、第1指示情報を含み、ここで、前記第1指示情報は、前記接続問題が5G統合アクセスバックホールノードに発生することを指示し、又は前記接続問題がバックホール接続問題であることを指示するために用いられ、
前記方法は、さらに、
前記第1指示情報に基づいて、前記接続問題が5G統合アクセスバックホールノードに発生することを決定し、又は前記接続問題がバックホール接続問題であることを指示することを含む。
【0020】
選択可能に、前記パラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間を含み、ここで、前記接続問題タイマーの持続時間は、前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0021】
選択可能に、前記パラメータ情報は、さらに、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0022】
選択可能に、条件付き切り替えシーン又はデュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、各セルのために接続問題タイマーを設定し、前記各セルは、セル切り替えのプロセスにおけるソースセル又はターゲットセルであり、
ここで、前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ソースセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ターゲットセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間であり、
前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0023】
選択可能に、前記接続問題は、さらに、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、さらに、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に接続の失敗を指示するために用いられる。
【0024】
選択可能に、前記ネットワーク機器は、前記接続問題が発生したセルであり、
又は、
前記ネットワーク機器が前記接続問題が発生したセルでない場合、前記方法は、さらに、
前記パラメータ情報を前記接続問題が発生したセルに送信することを含む。
【0025】
選択可能に、前記MRO臨界シーンは、
システム内の遅すぎる切り替え臨界、システム内の早すぎる切り替え臨界、システム内の誤りセルへの切り替え臨界、システム間の遅すぎる切り替え臨界、システム間の早すぎる切り替え臨界、のうちの少なくとも1つである。
選択可能に、前記MRO臨界シーンが、前記システム内の早すぎる切り替え臨界と前記システム間の早すぎる切り替え臨界のうちの1つである場合、前記方法は、さらに、
前記MRO臨界シーンの判定結果及び前記パラメータ情報を、パラメータを調整する必要があるセルに送信することを含む。
選択可能に、前記MRO臨界シーンが、前記システム内の誤りセルへの切り替え臨界である場合、前記方法は、さらに、
MRO臨界シーンの判定結果、前記パラメータ情報、及び、第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報を、パラメータを調整する必要があるセルに送信することを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0026】
第3態様において、本開示の実施例は、さらに、メモリ、送受信機、プロセッサを含むユーザ機器を提供し、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、前記送受信機は、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、前記プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され且つセル切り替えに成功した場合、又はセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合、前記接続問題のパラメータ情報を取得することと、
前記パラメータ情報をネットワーク機器に送信するように前記送受信機を制御することにより、前記ネットワーク機器に前記パラメータ情報に基づいて移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定させることと、を実行するために用いられる。
【0027】
選択可能に、前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0028】
選択可能に、前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる。
【0029】
選択可能に、前記接続問題は、
T310タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
T312タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
ランダムアクセスプロセスのMSGAの送信回数は、1より大きく且つ第1プリセット値より小さいことであって、ここで、MSGAは、2ステップランダムアクセスプロセスにおいてユーザ機器が送信するメッセージであることと、
ランダムアクセスプロセスにおいてランダムアクセスプリアンブルシーケンスの送信回数は、1より大きく且つ第2プリセット値より小さいことと、
ビーム失敗回復プロセスにトリガされるランダムアクセスプロセスに成功することと、
無線リンク層制御プロトコルの再送且つ再送回数が第3プリセット値より小さいことと、
メディアアクセス制御層は、最下層からのLBT失敗指示を受信し且つ前記LBT失敗指示を連続的に受信する回数は、第4プリセット値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0030】
選択可能に、前記パラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間を含み、ここで、前記接続問題タイマーの持続時間は、前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0031】
選択可能に、前記パラメータ情報は、さらに、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0032】
選択可能に、条件付き切り替えシーン又はデュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、各セルのために接続問題タイマーを設定し、前記各セルは、セル切り替えのプロセスにおけるソースセル又はターゲットセルであり、
ここで、前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ソースセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ターゲットセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間であり、
前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0033】
第4態様において、本開示の実施例は、さらに、メモリ、送受信機、プロセッサを含むネットワーク機器を提供し、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、前記送受信機は、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、前記プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
ユーザ機器が送信する接続問題のパラメータ情報を受信するように前記送受信機を制御することであって、前記パラメータ情報は、前記ユーザ機器がセル切り替えのプロセスに前記接続問題を検出し且つセル切り替えに成功した場合、又は前記ユーザ機器がセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に前記接続問題を検出する場合に取得されるものであることと、
前記パラメータ情報に基づいて、移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定し、前記MRO臨界シーンの判定結果を取得することと、を実行するために用いられる。
【0034】
選択可能に、前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0035】
選択可能に、前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる。
【0036】
選択可能に、前記接続問題は、
T310タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
T312タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
ランダムアクセスプロセスのMSGAの送信回数は、1より大きく且つ第1プリセット値より小さいことであって、ここで、MSGAは、2ステップランダムアクセスプロセスにおいてユーザ機器が送信するメッセージであることと、
ランダムアクセスプロセスにおいてランダムアクセスプリアンブルシーケンスの送信回数は、1より大きく且つ第2プリセット値より小さいことと、
ビーム失敗回復プロセスにトリガされるランダムアクセスプロセスに成功することと、
無線リンク層制御プロトコルの再送且つ再送回数が第3プリセット値より小さいことと、
メディアアクセス制御層は、最下層からのLBT失敗指示を受信し且つ前記LBT失敗指示を連続的に受信する回数は、第4プリセット値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0037】
選択可能に、前記パラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間を含み、ここで、前記接続問題タイマーの持続時間は、前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0038】
選択可能に、前記パラメータ情報は、さらに、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0039】
選択可能に、条件付き切り替えシーン又はデュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、各セルのために接続問題タイマーを設定し、前記各セルは、セル切り替えのプロセスにおけるソースセル又はターゲットセルであり、
ここで、前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ソースセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ターゲットセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間であり、
前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0040】
第5態様において、本開示の実施例は、さらに、ユーザ機器に適用されるMRO臨界シーンの判定装置を提供し、前記装置は、
セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され且つセル切り替えに成功した場合、又はセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合、前記接続問題のパラメータ情報を取得するために用いられるパラメータ取得モジュールと、
前記パラメータ情報をネットワーク機器に送信することにより、前記ネットワーク機器に前記パラメータ情報に基づいて移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定させるために用いられる送信モジュールと、を含む。
【0041】
選択可能に、前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0042】
選択可能に、前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる。
【0043】
第6態様において、本開示の実施例は、さらに、ネットワーク機器に適用されるMRO臨界シーンの判定装置を提供し、前記装置は、
ユーザ機器が送信する接続問題のパラメータ情報を受信するために用いられるパラメータ受信モジュールであって、前記パラメータ情報は、前記ユーザ機器がセル切り替えのプロセスに前記接続問題を検出し且つセル切り替えに成功した場合、又は前記ユーザ機器がセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に前記接続問題を検出する場合に取得されるものである、パラメータ受信モジュールと、
前記パラメータ情報に基づいて、移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定し、前記MRO臨界シーンの判定結果を取得するために用いられるシーン判定モジュールと、を含む。
【0044】
選択可能に、前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0045】
選択可能に、前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる。
【0046】
第7態様において、本開示の実施例は、MRO臨界シーンの判定システムを提供し、上記第3態様に記載のユーザ機器及び上記第4態様に記載のネットワーク機器を含む。
【0047】
第8態様において、本開示の実施例は、プロセッサ可読記憶媒体を提供し、前記プロセッサ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに上記いずれか1つの方法を実行するために用いられる。
【0048】
第9態様において、本開示の実施例は、コンピュータ可読コードを含むコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータ可読コードが演算処理機器で実行される時、前記演算処理機器に上記第1態様に記載の方法を実行させ、又は上記第2態様に記載の方法を実行させるために用いられる。
【0049】
第10態様において、本開示の実施例は、コンピュータ可読媒体を提供し、該コンピュータ可読媒体に上記第9態様に記載のコンピュータプログラムが記憶されている。
【0050】
本開示の実施例では、セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され且つセル切り替えに成功した場合、又はセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合、ユーザ機器は、該接続問題のパラメータ情報を取得することにより、該パラメータ情報をネットワーク機器に送信することができ、それによって、ネットワーク機器に該パラメータ情報に基づいてMROの臨界シーンを判定することができる。つまり、本開示の実施例では、セル切り替えに成功したシーンにおいて接続問題が検出される場合、該接続問題のパラメータ情報をネットワーク機器に送信することにより、ネットワーク機器は、MROの臨界シーンを判定することができる。そのため、本開示の実施例は、セル切り替えに成功したシーンにおいてMRO臨界シーンに対する判定を実現させる。
【0051】
上記説明は本開示の技術的解決手段の概要のみであり、本開示の技術的解決手段をより明確に理解するために、明細書の内容に基づいて実施することができ、且つ本開示の上記及び他の目的、特徴及び利点をより明らかに分かりやすくするために、以下に本開示の発明を実施するための形態を挙げる。
【0052】
本開示の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下は本開示の実施例の説明に必
要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の説明における図面は本開示のいくつかの実施例だけであり、当業者にとって、創造的な労働をしない前提で、さらにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【
図1】T310タイマーのタイムアウトによる無線リンク失敗の模式図である。
【
図3】本開示の実施例によるユーザ機器に適用されるMRO臨界シーンの判定方法のフロー模式図である。
【
図4】本開示の実施例によるネットワーク機器に適用されるMRO臨界シーンの判定方法のフロー模式図である。
【
図5】本開示の実施例におけるMRO臨界シーンの模式図(その一)である。
【
図6】本開示の実施例におけるMRO臨界シーンの模式図(その二)である。
【
図7】本開示の実施例におけるMRO臨界シーンの模式図(その三)である。
【
図8】本開示の実施例におけるMRO臨界シーンの模式図(その四)である。
【
図9】本開示の実施例におけるMRO臨界シーンの模式図(その五)である。
【
図10】本開示の実施例によるユーザ機器に適用されるMRO臨界シーンの判定装置の構造ブロック図である。
【
図11】本開示の実施例によるネットワーク機器に適用されるMRO臨界シーンの判定張総の構造ブロック図である。
【
図12】本開示の実施例によるユーザ機器の構造ブロック図である。
【
図13】本開示の実施例によるネットワーク機器の構造ブロック図である。
【
図14】本開示の方法を実行するための演算処理機器を模式的に示すブロック図である。
【
図15】本開示の方法を実現するプログラムコードを保持又は搬送するための記憶ユニットを模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
本開示の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下は本開示の実施例における図面を参照し、本開示の実施例における技術的解決手段を明確、完全に説明し、明らかに、説明される実施例は、本開示の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本開示の実施例に基づき、当業者は創造的な労働をしない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0055】
本開示の実施例における用語「及び/又は」は、関連オブジェクトの関連関係を説明し、3種類の関係が存在することを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する状況、AとBが同時に存在する状況、Bが単独で存在する状況の3つの状況を示すことができる。「/」は、一般に、前後の関連オブジェクトが「又は」の関係を示す。
【0056】
本願の実施例における用語「複数」は2つ以上を指し、他の量詞はそれと類似する。
以下は本願の実施例における図面を参照し、本願の実施例における技術的解決手段を明瞭、完全に説明し、明らかに、説明される実施例は本願の一部の実施例だけであり、全ての実施例ではない。本願の実施例に基づき、当業者が創造的な労働をしない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0057】
本願の実施例は、セル切り替えに成功したシーンにおいてMRO臨界シーンに対する判定を実現するために、MRO臨界シーンの判定方法及び装置を提供する。
【0058】
ここで、方法及び装置は同一の出願構想に基づくものであり、方法及び装置が問題を解決する原理が類似するため、装置及び方法の実施は相互に参照することができ、重複する箇所は説明を省略する。
【0059】
また、本願の実施例による技術的解決手段は、様々なシステム、特に5Gシステムに適用されることができる。例えば適用されるシステムは、グローバル移動通信(global system of mobile coMunication、GSM)システム、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、高級ロングタームエボリューション(long term evolution advanced、LTE-A)システム、汎用移動システム(universal mobile telecoMunication system、UMTS)、グローバルインターネットマイクロ波アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)システム、5G NR(New Radio)(New Radio、NR)システム等であってもよい。これらのシステムには、いずれも、端末機器及びネットワーク機器が含まれる。システムには、さらに、コアネットワーク部分、例えば進化型パケットシステム(Evloved Packet System、EPS)、5Gシステム(5GS)等が含まれてもよい。
【0060】
本願の実施例にかかる端末機器は、ユーザに音声及び/又はデータ接続性を提供する装置、無線接続機能を有するハンドヘルド装置、又は無線モデムに接続される他の処理機器等であってもよい。異なるシステムにおいて、端末機器の名称も異なる可能性があり、例えば5Gシステムにおいて、端末機器は、ユーザ機器(User Equipment、UE)と呼ばれてもよい。無線端末機器は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つ又は複数のコアネットワーク(Core Network、CN)と通信することができ、無線端末機器は、携帯端末機器であってもよく、例えば、携帯電話(又は「セルラ」電話と呼ばれる)及び携帯端末機器を有するコンピュータであってもよく、例えば、携帯、ポケット式、手持ち式、コンピュータ内蔵又は車載の移動装置であってもよく、それらは、無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する。例えば、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiated Protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などの装置である。無線端末機器は、システム、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局装置(subscriber station)、移動局(mobile station)、移動局(mobile)、リモート局(remote station)、アクセスポイント(access point)、リモート端末機器(remote terminal)、アクセス端末機器(access terminal)、ユーザ端末機器(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ装置(user device)と呼ばれてもよく、本願の実施例に限定されない。
【0061】
本願の実施例にかかるネットワーク機器は、基地局であってもよく、該基地局は、端末にサービスを提供する複数のセルを含むことができる。具体的な適用場合に応じて、基地局は、アクセスポイントと呼ばれてもよく、又はアクセスネットワークにおいて無線インタフェース上に1つ又は複数のセクタを介して無線端末機器と通信する装置であってもよく、又は他の名称であってもよい。ネットワーク機器は、受信したエアフレームとインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)パケットを相互交換するために用いられ、無線端末機器とアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとし、アクセスネットワークの残りの部分は、インターネットプロトコル(IP)通信ネットワークを含むことができる。ネットワーク機器は、さらに、無線インタフェースの属性管理を協調することができる。例えば、本願の実施例に係るネットワーク機器は、グローバル移動通信システム(Global System for Mobile communications、GSM)又は符号分割多元接続(CodeDivision Multiple Access、CDMA)におけるネットワーク機器(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、帯域幅符号分割多元接続(Wide-band Code Division Multiple Access、WCDMA)におけるネットワーク機器(NodeB)であってもよく、さらに、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムにおける進化型ネットワーク機器(evolutional Node B、eNB 又はe -NodeB)、5Gネットワークアーキテクチャ(next generation system)における5G基地局(gNB)であってもよく、ホームエボリューション基地局(Home evolved Node B、HeNB)、中継ノード(relay node)、ホーム基地局(femto)、ピコ基地局(pico)等であってもよく、本願の実施例に限定されない。いくつかのネットワーク構造において、ネットワーク機器は、集中ユニット(centralized unit、CU)ノード及び分散ユニット(distributed unit、DU)ノードを含むことができ、集中ユニット及び分散ユニットは、地理的に分けて配置することもできる。
ネットワーク機器と端末機器との間は、それぞれ、一本又は複数本のアンテナを用いて多入力多出力(Multi Input Multi Output、MIMO)伝送を行うことができ、MIMO伝送は、シングルユーザMIMO(SingleUser MIMO、SU -MIMO)又はマルチユーザMIMO(MultipleUser MIMO、MU -MIMO)であってもよい。ルートアンテナ組み合わせの形態及び数に基づき、MIMO伝送は、2D-MIMO、3D-MIMO、FD-MIMO又はmassive-MIMOであってもよく、ダイバーシティ伝送、プリコーディング伝送又はビームフォーミング伝送等であってもよい。
【0062】
本願によるMRO臨界シーンの判定方法を理解しやすいために、まず、遅すぎる切り替え、早すぎる切り替え及び誤りセルへの切り替えについて以下のように説明する。
【0063】
SONは、移動負荷均衡最適化(Mobility Load Balancing optimization、MLB)、移動ロバスト性最適化(Mobility Robustness Optimization、MRO)などの内容を含む。MROは、遅すぎる切り替え、早すぎる切り替え及び誤りセルへの切り替えに対する検出を含む。
【0064】
第1方面において、遅すぎる切り替えに対し、一般的にUEは、サービングセル信号が不安定である場合にタイムリーな切り替えがない。主に以下のいくつかの状況が存在する。
【0065】
状況一において、システム内に対し、UEは、セルに長い時間で滞在した後に無線リンク失敗(radio link failure、RLF)が発生し、UEは、他のセルに無線リンク接続を改めて確立することを試みる。
【0066】
状況二において、システム間に対し、UEは、次世代無線アクセスネットワーク (Next Generation Radio Access Network、NG-RAN)ノードに属するセルに長い時間で滞在した後にRLFが発生し、UEは、進化型汎用通信無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、E-UTRAN)に属するセルに再接続することを試みる。
【0067】
ここで、遅すぎる切り替えの検出メカニズムは、以下のとおりである。
接続失敗の前に、UEに直近の切り替えがなく、例えば、UEの報告タイマーが存在せず、又は、UEの報告タイマーが設定された閾値(例えばTstore_UE_cntxt)より大きい場合、システム内の遅すぎる切り替えが発生する。
【0068】
接続失敗がNG-RANノードに接続される時に発生したものであり、且つ、接続失敗の前にUEに対する最新の切り替えがない場合、つまり、UEの報告タイマーが存在せず、又は、設定された閾値(例えばTstore_UE_cntxt)により大きく、且つUEが再接続しようとする最初のノードがE-UTRANノードである場合、システム間の遅すぎる切り替えが発生する。
【0069】
第2方面において、早すぎる切り替えに対し、一般的に、隣接セルの信号が不十分又は不安定である場合においても、基地局は、切り替えを開始する。主に以下のいくつかの状況が存在する。
【0070】
状況一において、システム内に対し、ソースセルが切り替えの命令を配信した後、UEは、ターゲットセルへの切り替えに成功したがすぐにRLFが発生し、又は、切り替えのプロセスに切り替え失敗が発生し、且つ、UEが再構築しようとするセルはソースセルである。
【0071】
状況二において、システム間に対し、E-UTRANノードに属するセルからNG-RANノードに属するターゲットセルへの切り替えに成功した直後にRLFが発生し、且つUEが再接続しようとするセルは、ソースセル又はE-UTRANノードに属する別のセルである。
【0072】
ここで、早すぎる切り替えの検出メカニズムは、以下のとおりである。
接続失敗の前に、UEに直近の切り替えがあり、例えば、UEの報告タイマーが設定された閾値(例えばTstore_UE_cntxt)より小さく、且つ再構築しようとする最初のセル又はUEが再接続しようとするセルは、最後の切り替え初期化の時にUEにサービスを提供するセルである(即ち、ソースセルである)場合、システム内の早すぎる切り替えが発生する。
【0073】
接続失敗がNG-RANノードに接続される時に発生したものであり、且つ接続失敗の前にUEに対する直近のシステム間切り替えがある場合、例えば、UEの報告タイマーが設定された閾値(例えばTstore_UE_cntxt)より小さく、且つUEが再接続しようとする第1セル及び最後の切り替え初期化の時にUEにサービスを提供するノードは、いずれも、E-UTRANノードである場合、システム間の早すぎる切り替えが発生する。
【0074】
第3方面において、誤りセルへの切り替えに対し、それは、以下のように定義される。システム内に対し、UEは、ソースセルからターゲットセルへ切り替えした直後にRLFが発生し、又は切り替えのプロセスに切り替え失敗が発生し、続いて、1つのソースセルでもターゲットセルでもないセルを選択して接続を再構築する。
【0075】
その検出メカニズムは、以下のとおりである。
接続失敗の前に、UEに直近の切り替えがある場合、例えば、UEの報告タイマーが設定された閾値(例えばTstore_UE_cntxt)より小さく、且つ再構築しようとする最初のセル、又は、UEが再接続しようとするセルは、前回の切り替え初期化の時にUEにサービスを提供するセルでもなく、且つRLFが発生する該UEにサービスを提供するセル又はそれへ初期化切り替えするセルでもない場合、誤りセルへの切り替えが発生する。
【0076】
ここで、上記UEの報告タイマーは、前回の切り替え初期化から接続失敗までの時間である。
【0077】
また、NRシステムにおける無線リンク失敗は、以下のいくつかの原因による可能性がある。
第1種は、T310タイマーのタイムアウトである。
第2種は、T312タイマーのタイムアウトである。
第3種は、一定条件でメディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)がランダムアクセス問題(ビーム失敗回復失敗及びランダムアクセス問題を含む)を報告することである。
第4種は、一定の条件でRLCが、シグナリング(無線)ベアラ(Signaling Radio Bearer、SRB)又はデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)に対する最大再送回数に達することを報告することである。
第5種は、一定条件でLBT(LBT:Listen Before Talk)が連続的に失敗することである。
第6種は、5G統合アクセスバックホール移動端末(IAB-MT)に対し、その親ノードから受信したバックホール無線リンク失敗(BH RLF)指示等である。
【0078】
また、
図1に示すように、T310のタイムアウトに対し、UEの無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)が最下層からN(例えばN310の値)個の非同期指示(out-of-sync)を連続的に受信する場合、RLFタイマーT310を起動する。
ここで、T310の動作プロセスにおいて、RRC層がM(例えばN311の値)個の同期指示(in-sync)を連続的に受信する場合、非同期問題が既に解決されると考えられ、T310タイマーを停止する。T310の動作プロセスにおいて、M(例えばN311の値)個のin-syncを連続的に受信できない場合、最終的にT310タイマーのタイムアウトを引き起こし、無線リンクを維持することができず、無線リンク失敗が発生したと考えられる。後続において、具体な条件に応じて、UEは、1つの新たなセルを選択して再構築のプロセスを開始し、又はアイドル状態に入る可能性がある。
【0079】
T312のタイムアウトについて、異種ネットワークにおける無線リンク失敗の補強である。T310が既に起動され、このとき、UEは、1つの測定報告(即ち、ターゲットセルに対する測定報告)を組織すると評価すれば、UEは、測定報告を送信すると同時に、タイマーT312を起動する。T312の総長は、ネットワークによって設定された、UEが測定報告を送信してから切り替え命令を受信すべき最大許容時間である。T312がタイムアウトする場合、UEは、T310のタイムアウトの前にRLFを直接発生させることができる。T310が条件成立により中止される場合、それに伴ってT312も停止する。
【0080】
また、条件付き切り替え(CHO)プロセスについて、
図2に示すように、以下のステップ201~217を含む。
ステップ201において、UEは、測定を実行して測定報告を報告する。
ステップ202において、ソースgNBは、CHOに対する採用を決定し、即ち、CHO策略を実行する。
ステップ203において、ソースgNBがターゲットgNBに切り替え要求を送信する。
ステップ204において、ソースgNBが、他の候補gNBに切り替え要求を送信する。
ステップ205において、ターゲットgNBは、アクセス制御を行う。
ステップ206において、他の候補gNBは、アクセス制御を行う。
ステップ207において、ターゲットgNBがソースgNBに切り替え要求確認を送信する。
ステップ208において、他の候補gNBがソースgNBに切り替え要求確認を送信する。
【0081】
上記ステップ203~208により、ソースgNBは、1つの又は複数の候補gNBにCHOを要求し、候補gNBは、アクセス制御行ってCHO要求を返信する。
【0082】
ステップ209において、ソースgNBは、RRC再構成(RRC Reconfiguration)メッセージをUEに送信し、RRC再構成メッセージにCHO候補セルの配置及びCHO実行条件が含まれる。
【0083】
ステップ210において、UEは、RRC再構成完了(RRC Reconfiguration Complete)メッセージをソースgNBに送信する。
【0084】
ここで、UEは、CHO構成を受信した後、ソースgNBとの接続を維持し、候補セルのCHO実行条件に対する評価を開始し、少なくとも1つの候補セルが対応するCHO実行条件を満たす場合、UEは、旧いセルから離れて選択される新しいセルと同期する。
【0085】
ステップ211において、早期データの前期遷移が適用されると、ソースgNBは、早期状態遷移を送信する。
ステップ212において、CHO切り替えを完了する。
ステップ213において、ターゲットgNBが切り替えの成功をソースgNBに送信する。
ステップ214において、ソースgNBがシーケンス番号状態遷移をターゲットgNBに送信する。
ステップ215において、切り替えのキャンセルを実行する。
ステップ216において、経路の切り替えを行う。
【0086】
ステップ217において、ターゲットgNBが、UEコンテキスト解放をソースgNBに送信する。
デュアルアクティブプロトコルスタック(Dual Active Protocol Stack、DAPS HO)プロセスについて、該プロセスは、UEが切り替え用のRRCメッセージを受信した後にソースgNBとの接続を維持し、ターゲットgNBへのランダムアクセスに成功した後にソースセルを解放する。
【0087】
図3は、本開示の実施例によるMRO臨界シーンの判定方法のフロー模式図であり、該方法は、ユーザ機器に適用されるものである。
【0088】
図3に示すように、該方法は、以下のステップ301~302を含んでもよい。
【0089】
ステップ301において、セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され且つセル切り替えに成功した場合、又はセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合、前記接続問題のパラメータ情報を取得する。
【0090】
ここで、上記したセル切り替えのプロセスに接続問題が検出され、且つセル切り替えに成功した場合、及びセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合は、切り替えに成功したシーンにおいて接続問題が検出される状況に属する。
【0091】
選択可能に、前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0092】
選択可能に、前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる。
【0093】
選択可能に、前記接続問題は、
T310タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
T312タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
ランダムアクセスプロセスのMSGAの送信回数は、1より大きく且つ第1プリセット値より小さいことであって、ここで、MSGAは、2ステップランダムアクセスプロセスにおいてユーザ機器が送信するメッセージであることと、
ランダムアクセスプロセスにおいてランダムアクセスプリアンブルシーケンスの送信回数は、1より大きく且つ第2プリセット値より小さいことと、
ビーム失敗回復プロセスにトリガされるランダムアクセスプロセスに成功することと、
無線リンク層制御プロトコル(RLC)の再送且つ再送回数が第3プリセット値より小さいことと、
メディアアクセス制御層受信到最下層LBT(LBT)失敗指示且前記LBT失敗指示を連続的に受信する回数は、第4プリセット値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0094】
ここで、上記第1プリセット値は、予め設定されたMSGAの最大送信回数であり、第2プリセット値は、予め設定されたランダムアクセスプリアンブルシーケンス(Preamble)の最大送信回数であり、第3プリセット値は、予め設定されたRLCの最大再送回数であり、第4プリセット値は、予め設定されたLBTを連続的に受信する最大回数である。
【0095】
選択可能に、前記ユーザ機器に前記接続問題が発生する時、前記ユーザ機器にサービスを提供するセルが、5G統合アクセスバックホール(IAB)ノードのセルに属する場合、前記パラメータ情報は、第1指示情報を含み、
ここで、前記第1指示情報は、前記接続問題が5G統合アクセスバックホールノードに発生することを指示し、又は、前記接続問題がバックホール(BH)接続問題であることを指示するために用いられる。
つまり、UEは、接続問題が発生する時に、該UEにサービスを提供するセルがIABノードのセルに属する場合、接続問題がIABノードに発生することを指示し、又は接続問題がBH接続問題であることを指示するための第1指示情報がパラメータ情報に搬送され得ることにより、パラメータ情報を受信したネットワーク機器は、第1指示情報に基づいて、UEに接続問題が発生する時に、該UEにサービスを提供するセルがIABノードに属するか否か、又は、接続問題がBH接続問題であるか否かを決定することができる。
【0096】
ステップ302において、前記パラメータ情報をネットワーク機器に送信することにより、前記ネットワーク機器に前記パラメータ情報に基づいて移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定させる。
【0097】
本開示の実施例では、ネットワーク機器は、パラメータ情報を受信すると、前記パラメータ情報に基づいて移動ロバスト性最適化(MRO)臨界シーンを判定することができる。
【0098】
ここで、MROの臨界シーンは、
システム内の遅すぎる切り替え臨界、システム内の早すぎる切り替え臨界、システム内の誤りセルへの切り替え臨界、システム間の遅すぎる切り替え臨界、システム間の早すぎる切り替え臨界、のうちの少なくとも1つである。
【0099】
CHOシーン及びDAPS HOシーンにおいて、それぞれ、上述したようなMROの臨界シーンが存在する可能性がある。
【0100】
上記から分かるように、本開示の実施例では、セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され且つセル切り替えに成功した場合、又はセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合、ユーザ機器は、該接続問題のパラメータ情報を取得することにより、該パラメータ情報をネットワーク機器に送信することができ、それによって、ネットワーク機器に該パラメータ情報に基づいてMROの臨界シーンを判定することができる。つまり、本開示の実施例では、セル切り替えに成功したシーンにおいて接続問題が検出される場合、該接続問題のパラメータ情報をネットワーク機器に送信することにより、ネットワーク機器は、MROの臨界シーンを判定することができる。そのため、本開示の実施例は、セル切り替えに成功したシーンにおいてMRO臨界シーンに対する判定を実現させる。
【0101】
選択可能に、前記パラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間を含み、ここで、前記接続問題タイマーの持続時間は、前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0102】
ここで、切り替え初期化の時刻は、UEがセル切り替え命令を受信する時刻であり、そのため、UEは、セル切り替え命令を受信すると、該時刻を記録して接続問題タイマーを起動して計時し、接続問題が検出され又は接続問題が終了するまで、接続問題タイマーの計時を停止する。
【0103】
選択可能に、条件付き切り替えシーン又はデュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、各セルのために接続問題タイマーを設定し、前記各セルは、セル切り替えのプロセスにおけるソースセル又はターゲットセルであり、
ここで、前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ソースセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ターゲットセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間であり、
前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0104】
ここで、通常のシーンでのセル切り替えのプロセス(即ち、CHO及びDAPS HOシーンの以外のセル切り替えのプロセス)において、UEは、ソースセルから送信される、ターゲットセルに切り替えるようにUEに指示するための切り替え命令を受信した後、ソースセルとの接続を切断し、そのため、通常のシーンでのセル切り替えについて、UEは、ソースセルから送信される、ターゲットセルに切り替えるようにUEに指示するための切り替え命令を受信した後、UEとソースセルとの間の接続問題を検出することがなくなり、そのため、通常のシーンでのセル切り替えについて、1つのUEに1つの接続問題タイマーのみを設定すればよい。
【0105】
一方、CHOシーン及びDAPS HOシーンについて、UEは、ソースセルから送信される、ターゲットセルに切り替えるようにUEに指示するための切り替え命令を受信した後、ソースセルと一定時間の接続をさらに保持するため、CHOシーン及びDAPS HOシーンにおいて、UEは、ソースセルから送信される、ターゲットセルに切り替えるようにUEに指示するための切り替え命令を受信した後、UEとソースセルとの間の接続問題が依然として発生する可能性がある。
【0106】
そのため、CHOシーン及びDAPS HOシーンにおいて、各セルのために接続問題タイマーを設定する必要があり、つまり、セル切り替えのプロセスにおけるソースセル及びターゲットセルのために、それぞれ、1つの接続問題タイマーを設定する必要があり、ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、ソースセルにおけるUEの前回の切り替え初期化の時刻(即ち、UEが、ソースセルに切り替えるように指示するための切り替え命令を前回受信する時刻)から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は、ソースセルにおけるUEの前回の切り替え初期化の時刻から接続問題の終了時刻までの持続時間であると定義され、ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、ターゲットセルにおけるUEの前回の切り替え初期化の時刻(即ち、UEが、ターゲットセルに切り替えるように指示するための切り替え命令を前回受信する時刻)から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は、ターゲットセルにおけるUEの前回の切り替え初期化の時刻から接続問題の終了時刻までの持続時間であると定義される。
【0107】
よって、切り替えに成功したシーンにおいて、UEとソースセルとの間の接続問題を検出する時、ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間を接続問題のパラメータ情報としてネットワーク機器に送信する必要があり、UEとターゲットセルとの間の接続問題を検出する時、ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間を接続問題のパラメータ情報としてネットワーク機器に送信する必要がある。
【0108】
選択可能に、前記パラメータ情報は、さらに、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0109】
ここで、上記接続問題の内容情報は、検出される接続問題がどの接続問題に属するかということである。
【0110】
また、セルの識別子情報は、セルが位置する公共地上移動ネットワーク識別子(Public Land Mobile Network ID、PLMN ID)、セル識別子(cell ID)及び追跡エリアコード(Tracking Area Code)であってもよく、又は、セルの識別子情報は、物理セル識別子(phyCellID)及びキャリア周波数(carrierFreq)であってもよい。ここで、PLMN ID、cell ID及びTracking Area Codeを組み合わせて1つのセルを一意に識別することができ、phyCellID及びcarrierFreqを組み合わせて1つのセルを一意に識別することができる。
【0111】
なお、切り替えに成功したシーンにおいて、接続問題が検出されるタイミングが異なり、接続問題タイマーのパラメータ情報に含まれる具体な内容が異なる。具体な状況は、以下のとおりである。
【0112】
状況一において、セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され、且つ前記接続問題の発生期間又は接続問題が終了した後にソースセルから送信される第2切り替え命令を受信する場合、前記パラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間、ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報を含む。
【0113】
ここで、ネットワーク機器は、前記パラメータ情報を受信した後、前記ソースセルの識別子情報及び前記ターゲットセルの識別子情報に基づいて、前記ソースセルと前記ターゲットセルが同一のシステムに属したと決定し、且つ前記接続問題タイマーが存在しない場合、MROの臨界シーンがシステム内の遅すぎる切り替え臨界であると決定し、
又は、
ネットワーク機器は、前記ソースセルの識別子情報及び前記ターゲットセルの識別子情報に基づいて、前記ソースセルと前記ターゲットセルが同一のシステムに属したと決定し、且つ前記接続問題タイマー持続時間が第1プリセット閾値より大きい場合、MROの臨界シーンがシステム内の遅すぎる切り替え臨界であると決定し、
又は、
ネットワーク機器は、前記ソースセルの識別子情報及び前記ターゲットセルの識別子情報に基づいて、前記ソースセルと前記ターゲットセルが異なるシステムに属すると決定し、例えばソースセルがNG-RANノードであり、ターゲットセルがE-UTRANノードであり、且つ前記接続問題タイマーが存在しない場合、MROの臨界シーンがシステム間の遅すぎる切り替え臨界であると決定し、
又は、
ネットワーク機器は、前記ソースセルの識別子情報及び前記ターゲットセルの識別子情報に基づいて、前記ソースセルと前記ターゲットセルが異なるシステムに属すると決定し、例えばソースセルがNG-RANノードであり、ターゲットセルがE-UTRANノードであり、且つ前記接続問題タイマー持続時間が第1プリセット閾値より大きい場合、MRO臨界シーンがシステム間の遅すぎる切り替え臨界であると決定する。
【0114】
ここで、接続問題タイマーが存在しないことは、接続問題が発生する前の一定時間内にセル切り替えが存在しないことを表す。
【0115】
状況二において、セル切り替えが完了した後に接続問題が検出され、且つ前記接続問題の発生期間又は接続問題が終了した後にターゲットセルから送信される第1切り替え命令を受信しない場合、前記接続問題のパラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間、ソースセルの識別子情報、前記ターゲットセルの識別子情報を含む。
【0116】
ここで、ネットワーク機器は、前記パラメータ情報を受信した後、前記ソースセルの識別子情報及び前記ターゲットセルの識別子情報に基づいて、前記ソースセルと前記ターゲットセルが同一のシステムに属したと決定し、且つ前記接続問題タイマーの持続時間が第1プリセット閾値以下である場合、MROの臨界シーンがシステム内の早すぎる切り替え臨界であると決定する。
【0117】
状況三において、セル切り替えが完了した後に接続問題が検出され、且つ前記接続問題の発生期間又は接続問題が終了した後にターゲットセルから送信される第1切り替え命令を受信した場合、前記接続問題のパラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間、ソースセルの識別子情報、前記ターゲットセルの識別子情報、前記第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報を含む。
【0118】
ここで、ネットワーク機器が前記パラメータ情報を受信した後、ネットワーク機器は、前記ソースセルの識別子情報及び前記ターゲットセルの識別子情報に基づいて、前記ソースセルと前記ターゲットセルが同一のシステムに属したと決定し、且つ前記第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報が前記ソースセルの識別子情報と同一であり、且つ前記接続問題タイマーの持続時間が第1プリセット閾値以下である場合、MRO臨界シーンがシステム内の早すぎる切り替え臨界であると決定し、
又は、
ネットワーク機器は、前記ソースセルの識別子情報及び前記ターゲットセルの識別子情報に基づいて、前記ソースセルと前記ターゲットセルが同一のシステムに属したと決定し、且つ前記第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報が前記ソースセルの識別子情報と異なり、且つ前記接続問題タイマーの持続時間が第1プリセット閾値以下である場合、MRO臨界シーンがシステム内の誤りセルへの切り替え臨界であると決定する。
【0119】
状況四において、セル切り替えが完了した後に接続問題が検出される場合、前記接続問題のパラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間、ソースセルの識別子情報、ターゲットセルの識別子情報を含む。
【0120】
ここで、ネットワーク機器がパラメータ情報を受信した後、ネットワーク機器は、前記ソースセルの識別子情報及び前記ターゲットセルの識別子情報に基づいて、前記ソースセルと前記ターゲットセルが異なるシステムに属すると決定し、例えばソースセルがE-UTRANノードであり、ターゲットセルがNG-RANノードであり、且つ前記接続問題タイマーの持続時間が第1プリセット閾値以下である場合、MRO臨界シーンがシステム間の早すぎる切り替え臨界であると決定する。
【0121】
状況五において、セル切り替えがターゲットシーンでのセル切り替えであり、且つセル切り替えのプロセスに接続問題が検出される場合、前記パラメータ情報は、ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間、ソースセルの識別子情報、ターゲットセルの識別子情報を含む。
【0122】
ここで、ネットワーク機器がパラメータ情報を受信した後、ネットワーク機器は、前記ソースセルの識別子情報及び前記ターゲットセルの識別子情報に基づいて、前記ソースセルと前記ターゲットセルが同一のシステムに属したと決定し、且つ前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーが存在しない場合、MROの臨界シーンがターゲットシーンでのシステム内の遅すぎる切り替え臨界であると決定し、
又は、
ネットワーク機器は、前記ソースセルの識別子情報及び前記ターゲットセルの識別子情報に基づいて、前記ソースセルと前記ターゲットセルが同一のシステムに属したと決定し、且つ前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間が第1プリセット閾値より大きい場合、MROの臨界シーンがターゲットシーンでのシステム内の遅すぎる切り替え臨界であると決定し、
ここで、前記ターゲットシーンは、CHOシーン又はDAPS HOシーンである。
【0123】
ここで、接続問題が発生する前、他のセルから前記ソースセルへの切り替えが存在しない場合、ソースセルのために設定される接続問題タイマーは存在しない。
【0124】
選択可能に、前記接続問題は、さらに、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、さらに、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる。
【0125】
つまり、DAPS HOシーンにおいて、ユーザ機器は、ソースセルから送信される、ターゲットセルに切り替えるように指示するための第2切り替え命令を受信した後にユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生したことが検出される場合、ユーザ機器とソースセルとの前の無線リンク失敗を指示するための第2指示情報がパラメータ情報に搬送されてネットワーク機器に送信され得る。
【0126】
図4は、本開示の実施例によるMRO臨界シーンの判定方法のフロー模式図であり、該方法は、ネットワーク機器に適用されるものである。
【0127】
図4に示すように、該方法は、以下のステップ401~402を含んでもよい。
【0128】
ステップ401において、ユーザ機器が送信する接続問題のパラメータ情報を受信する。
ここで、前記パラメータ情報は、前記ユーザ機器がセル切り替えのプロセスに前記接続問題を検出し且つセル切り替えに成功した場合、又は前記ユーザ機器がセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に前記接続問題を検出する場合に取得されるものである。
【0129】
また、上記したセル切り替えのプロセスに接続問題が検出され、且つセル切り替えに成功した場合、及びセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合は、切り替えに成功したシーンにおいて接続問題が検出される状況に属する。
選択可能に、前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0130】
選択可能に、前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる。
【0131】
選択可能に、前記接続問題は、
T310タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
T312タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
ランダムアクセスプロセスのMSGAの送信回数は、1より大きく且つ第1プリセット値より小さいことであって、ここで、MSGAは、2ステップランダムアクセスプロセスにおいてユーザ機器が送信するメッセージであることと、
ランダムアクセスプロセスにおいてランダムアクセスプリアンブルシーケンスの送信回数は、1より大きく且つ第2プリセット値より小さいことと、
ビーム失敗回復プロセスにトリガされるランダムアクセスプロセスに成功することと、
無線リンク層制御プロトコル(RLC)の再送且つ再送回数が第3プリセット値より小さいことと、
メディアアクセス制御層受信到最下層LBT(LBT)失敗指示且前記LBT失敗指示を連続的に受信する回数は、第4プリセット値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0132】
ここで、上記第1プリセット値は、予め設定されたMSGAの最大送信回数であり、第2プリセット値は、予め設定されたランダムアクセスプリアンブルシーケンス(Preamble)の最大送信回数であり、第3プリセット値は、予め設定されたRLCの最大再送回数であり、第4プリセット値は、予め設定されたLBTを連続的に受信する最大回数である。
【0133】
選択可能に、前記ユーザ機器に前記接続問題が発生する時、前記ユーザ機器にサービスを提供するセルが、5G統合アクセスバックホール(IAB)ノードのセルに属する場合、前記パラメータ情報は、第1指示情報を含み、
ここで、前記第1指示情報は、前記接続問題が5G統合アクセスバックホールノードに発生することを指示し、又は、前記接続問題がバックホール(BH)接続問題であることを指示するために用いられる。
【0134】
つまり、UEは、接続問題が発生する時に、該UEにサービスを提供するセルがIABノードのセルに属する場合、接続問題がIABノードに発生することを指示し、又は接続問題がBH接続問題であることを指示するための第1指示情報がパラメータ情報に搬送され得ることにより、パラメータ情報を受信したネットワーク機器は、第1指示情報に基づいて、UEに接続問題が発生する時に、該UEにサービスを提供するセルがIABノードに属するか否か、又は、接続問題がBH接続問題であるか否かを決定することができる。
【0135】
ステップ402において、前記パラメータ情報に基づいて、移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定し、前記MRO臨界シーンの判定結果を取得する。
ここで、MROの臨界シーンは、
システム内の遅すぎる切り替え臨界、システム内の早すぎる切り替え臨界、システム内の誤りセルへの切り替え臨界、システム間の遅すぎる切り替え臨界、システム間の早すぎる切り替え臨界、のうちの少なくとも1つである。
【0136】
CHOシーン及びDAPS HOシーンにおいて、それぞれ、上述したようなMROの臨界シーンが存在する可能性がある。
【0137】
上記から分かるように、本開示の実施例では、セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され且つセル切り替えに成功した場合、又はセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合、ユーザ機器は、該接続問題のパラメータ情報を取得することにより、該パラメータ情報をネットワーク機器に送信することができ、それによって、ネットワーク機器に該パラメータ情報に基づいてMROの臨界シーンを判定することができる。つまり、本開示の実施例では、セル切り替えに成功したシーンにおいて接続問題が検出される場合、該接続問題のパラメータ情報をネットワーク機器に送信することにより、ネットワーク機器は、MROの臨界シーンを判定することができる。そのため、本開示の実施例は、セル切り替えに成功したシーンにおいてMRO臨界シーンに対する判定を実現させる。
【0138】
選択可能に、前記パラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間を含み、ここで、前記接続問題タイマーの持続時間は、前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0139】
ここで、切り替え初期化の時刻は、UEがセル切り替え命令を受信する時刻であり、そのため、UEは、セル切り替え命令を受信すると、該時刻を記録して接続問題タイマーを起動して計時し、接続問題が検出され又は接続問題が終了するまで、接続問題タイマーの計時を停止する。
【0140】
選択可能に、条件付き切り替えシーン又はデュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、各セルのために接続問題タイマーを設定し、前記各セルは、セル切り替えのプロセスにおけるソースセル又はターゲットセルであり、
ここで、前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ソースセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ターゲットセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間であり、
前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0141】
ここで、通常のシーンでのセル切り替えのプロセス(即ち、CHO及びDAPS HOシーンの以外のセル切り替えのプロセス)において、UEは、ソースセルから送信される、ターゲットセルに切り替えるようにUEに指示するための切り替え命令を受信した後、ソースセルとの接続を切断し、そのため、通常のシーンでのセル切り替えについて、UEは、ソースセルから送信される、ターゲットセルに切り替えるようにUEに指示するための切り替え命令を受信した後、UEとソースセルとの間の接続問題を検出することがなくなり、そのため、通常のシーンでのセル切り替えについて、1つのUEに1つの接続問題タイマーのみを設定すればよい。
【0142】
一方、CHOシーン及びDAPS HOシーンについて、UEは、ソースセルから送信される、ターゲットセルに切り替えるようにUEに指示するための切り替え命令を受信した後、ソースセルと一定時間の接続をさらに保持するため、CHOシーン及びDAPS HOシーンにおいて、UEは、ソースセルから送信される、ターゲットセルに切り替えるようにUEに指示するための切り替え命令を受信した後、UEとソースセルとの間の接続問題が依然として発生する可能性がある。
【0143】
そのため、CHOシーン及びDAPS HOシーンにおいて、各セルのために接続問題タイマーを設定する必要があり、つまり、セル切り替えのプロセスにおけるソースセル及びターゲットセルのために、それぞれ、1つの接続問題タイマーを設定する必要があり、ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、ソースセルにおけるUEの前回の切り替え初期化の時刻(即ち、UEが、ソースセルに切り替えるように指示するための切り替え命令を前回受信する時刻)から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は、ソースセルにおけるUEの前回の切り替え初期化の時刻から接続問題の終了時刻までの持続時間であると定義され、ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、ターゲットセルにおけるUEの前回の切り替え初期化の時刻(即ち、UEが、ターゲットセルに切り替えるように指示するための切り替え命令を前回受信する時刻)から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は、ターゲットセルにおけるUEの前回の切り替え初期化の時刻から接続問題の終了時刻までの持続時間であると定義される。
【0144】
よって、切り替えに成功したシーンにおいて、UEとソースセルとの間の接続問題を検出する時、ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間を接続問題のパラメータ情報としてネットワーク機器に送信する必要があり、UEとターゲットセルとの間の接続問題を検出する時、ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間を接続問題のパラメータ情報としてネットワーク機器に送信する必要がある。
【0145】
選択可能に、前記パラメータ情報は、さらに、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0146】
ここで、上記接続問題の内容情報は、検出される接続問題がどの接続問題に属するかということである。
【0147】
また、セルの識別子情報は、セルが位置する公共地上移動ネットワーク識別子(Public Land Mobile Network ID、PLMN ID)、セル識別子(cell ID)及び追跡エリアコード(Tracking Area Code)であってもよく、又は、セルの識別子情報は、物理セル識別子(phyCellID)及びキャリア周波数(carrierFreq)であってもよい。ここで、PLMN ID、cell ID及びTracking Area Codeを組み合わせて1つのセルを一意に識別することができ、phyCellID及びcarrierFreqを組み合わせて1つのセルを一意に識別することができる。
【0148】
また、切り替えに成功したシーンにおいて、接続問題が検出されるタイミングが異なり、接続問題タイマーのパラメータ情報に含まれる具体な内容が異なる。
【0149】
選択可能に、前記接続問題は、さらに、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、さらに、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に接続の失敗を指示するために用いられる。
【0150】
つまり、DAPS HOシーンにおいて、ユーザ機器は、ソースセルから送信される、ターゲットセルに切り替えるように指示するための第2切り替え命令を受信した後にユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生したことが検出される場合、ユーザ機器とソースセルとの前の無線リンク失敗を指示するための第2指示情報がパラメータ情報に搬送されてネットワーク機器に送信され得る。
【0151】
選択可能に、前記ネットワーク機器は、前記接続問題が発生したセルであり、
又は、
前記ネットワーク機器が前記接続問題が発生したセルでない場合、前記方法は、さらに、
前記パラメータ情報を前記接続問題が発生したセルに送信することを含む。
なお、切り替えに成功したシーンにおいて、接続問題が検出されるタイミングが異なり、接続問題が発生したセルが異なり、UEから送信されるパラメータ情報を受信するネットワーク機器も異なる。具体な状況は、以下のとおりである。
状況一において、セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され、且つ前記接続問題の発生期間又は接続問題が終了した後にソースセルから送信される第2切り替え命令を受信する場合、UEは、パラメータ情報をターゲットセルに送信し、続いて、ターゲットセルは、パラメータ情報をソースセルに転送する。つまり、この場合、UEから送信されるパラメータ情報を受信するネットワーク機器は、ターゲットセルであるが、ターゲットセルが接続問題が発生したセルでないため、ターゲットセルは、パラメータ情報を接続問題が発生したソースセルに送信する必要がある。
【0152】
状況二において、セル切り替えが完了した後に接続問題が検出され、且つ前記接続問題の発生期間又は接続問題が終了した後にターゲットセルから送信される第1切り替え命令を受信しない場合、UEは、パラメータ情報を接続問題が発生したターゲットセルに直接送信する。つまり、この場合、UEから送信されるパラメータ情報を受信するネットワーク機器は、ターゲットセルである。ここで、接続問題がターゲットセルに発生したが、接続問題は、切り替えが完了した直後に発生したものであるため、依然として切り替えパラメータ構成の不合理による接続問題が発生し、つまり、ソースセル切り替えパラメータ構成が不合理的なものであるため、ターゲットセルは、さらに、パラメータ情報及びMRO臨界シーンの判断結果をソースセルに送信する必要がある。
【0153】
状況三において、セル切り替えが完了した後に接続問題が検出され、且つ前記接続問題の発生期間又は接続問題が終了した後にターゲットセルから送信される第1切り替え命令を受信した場合、UEは、パラメータ情報を、第1切り替え命令によって指示されるUEが切り替えようとするセルに送信し、続いて、該セルは、パラメータ情報を接続問題が発生したターゲットセルに転送する。つまり、この場合、UEから送信されるパラメータ情報を受信するネットワーク機器は、第1切り替え命令によって指示されるUEが切り替えようとするセルであるが、第1切り替え命令によって指示されるUEが切り替えようとするセルは、接続問題が発生したセルでないため、第1切り替え命令によって指示されるUEが切り替えようとするセルは、パラメータ情報を接続問題が発生したターゲットセルに送信する必要がある。同様に、接続問題がターゲットセルに発生したが、接続問題は、切り替えが完了した直後に発生したものであるため、依然として切り替えパラメータ構成の不合理による接続問題が発生し、つまり、ソースセル切り替えパラメータ構成が不合理的なものであるため、ターゲットセルは、さらに、パラメータ情報及びMRO臨界シーンの判断結果をソースセルに送信する必要がある。
【0154】
選択可能に、前記MRO臨界シーンが、前記システム内の早すぎる切り替え臨界と前記システム間の早すぎる切り替え臨界のうちの1つである場合、前記方法は、さらに、
前記MRO臨界シーンの判定結果及び前記パラメータ情報を、パラメータを調整する必要があるセルに送信することを含む。
【0155】
ここで、システム内の早すぎる切り替え臨界及びシステム間の早すぎる切り替え臨界のシーンにおいて、接続問題が発生したセルはターゲットセルであるが、接続問題が発生した根本的原因は、ソースセルの切り替えパラメータが適切でないことである。そのため、システム内の早すぎる切り替え臨界及びシステム間の早すぎる切り替え臨界のシーンにおいて、パラメータを調整する必要があるセルは、ソースセルである。
【0156】
具体的には、セル切り替えが完了した後に接続問題が検出され、且つ接続問題の発生期間又は接続問題が終了した後にターゲットセルから送信される第1切り替え命令を受信しない場合、UEから送信されるパラメータ情報を受信するネットワーク機器は、ターゲットセルである。ここで、ターゲットセルが該パラメータ情報に基づいて、ソースセルとターゲットセルが同一のシステムに属すると決定し、且つ接続問題タイマーの持続時間が第1プリセット閾値以下である場合、MROの臨界シーンがシステム内の早すぎる切り替え臨界であると決定し、且つ、ターゲットセルは、さらに、MROの臨界シーンがシステム内の早すぎる切り替え臨界である判定結果、及び、パラメータ情報をパラメータ調整が行われる必要があるソースセルに送信することができる。
【0157】
又は、セル切り替えが完了した後に接続問題が検出され、且つ接続問題の発生期間又は接続問題が終了した後にターゲットセルから送信される第1切り替え命令を受信した場合、UEから送信されるパラメータ情報を受信するネットワーク機器は、第1切り替え命令によって指示されるUEが切り替えようとするセルである。ここで、第1切り替え命令によって指示されるUEが切り替えようとするセルは、パラメータ情報を受信した後、それをターゲットセルに転送する。ターゲットセルが該パラメータ情報に基づいて、ソースセルとターゲットセルが同一のシステムに属すると決定し、且つ第1切り替え命令によって指示されるUEが切り替えようとするセルがソースセルであり、且つ接続問題タイマーの持続時間が第1プリセット閾値以下である場合、MROの臨界シーンがシステム内の早すぎる切り替え臨界であると決定し、且つ、ターゲットセルは、さらに、MROの臨界シーンがシステム内の早すぎる切り替え臨界である判定結果、及び、パラメータ情報をパラメータ調整が行われる必要があるソースセルに送信することができる。
【0158】
又は、セル切り替えが完了した後に接続問題が検出される場合、UEから送信されるパラメータ情報を受信するネットワーク機器は、ターゲットセルである。ここで、ターゲットセルが該パラメータ情報に基づいて、ソースセルとターゲットセルが異なるシステムに属すると決定し、且つ接続問題タイマーの持続時間が第1プリセット閾値以下である場合、MROの臨界シーンがシステム間の早すぎる切り替え臨界であると決定し、且つ、ターゲットセルは、さらに、MROの臨界シーンがシステム間の早すぎる切り替え臨界である判定結果、及び、パラメータ情報をパラメータ調整が行われる必要があるソースセルに送信することができる。
【0159】
選択可能に、前記MRO臨界シーンが、前記システム内の誤りセルへの切り替え臨界である場合、前記方法は、さらに、
MRO臨界シーンの判定結果、前記パラメータ情報、及び、第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報を、パラメータを調整する必要があるセルに送信することを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0160】
また、システム内の誤りセルへの切り替え臨界であるシーンにおいて、接続問題が発生したセルは、ターゲットセルであるが、接続問題が発生した根本的原因は、ソースセルの切り替えパラメータが適切でないことである。そのため、システム内の誤りセルへの切り替え臨界であるシーンにおいて、パラメータを調整する必要があるセルは、ソースセルである。
【0161】
具体的には、セル切り替えが完了した後に接続問題が検出され、且つ接続問題の発生期間又は接続問題が終了した後にターゲットセルから送信される第1切り替え命令を受信した場合、UEから送信されるパラメータ情報を受信するネットワーク機器は、第1切り替え命令によって指示されるUEが切り替えようとするセルである。ここで、第1切り替え命令によって指示されるUEが切り替えようとするセルは、パラメータ情報を受信した後、それをターゲットセルに転送する。ターゲットセルが該パラメータ情報に基づいて、ソースセルとターゲットセルが同一のシステムに属すると決定し、且つ第1切り替え命令によって指示されるUEが切り替えようとするセルがソースセルでなく、且つ接続問題タイマーの持続時間が第1プリセット閾値以下である場合、MROの臨界シーンがシステム内の誤りセルへの切り替え臨界であると決定し、且つ、ターゲットセルは、さらに、MROの臨界シーンがシステム内の誤りセルへの切り替え臨界である判定結果、パラメータ情報、及び第1切り替え命令によって指示されるUEが切り替えようとするセルの識別子情報をパラメータ調整が行われる必要があるソースセルに送信することができる。
【0162】
上記は、本開示の実施例のUE側及びネットワーク機器側でのMRO臨界シーンの判定方法の関連説明である。以下、接続問題がT310が起動するがタイムアウトしていないことである例を取って、本開示の実施例のMRO臨界シーンの判定方法の具体的な実施形態をさらに説明する。
【0163】
実施形態一
接続問題が、T310が起動するがタイムアウトしていないことである場合、UEの接続問題タイマーは、前回の切り替え初期化からT310の停止までの時間であると設定される。
【0164】
ここで、T310の起動時間及びUEの接続問題タイマーの持続時間に基づいて以下の2種のシーンに分けられる。
【0165】
図5に示すシーン一において、切り替えのプロセス中にUEは、ソースセルでT310を起動し、且つT310の動作時に、ソースセルから送信される、ターゲットセルに切り替えるように指示するための第2切り替え命令を受信した(即ち、T310の動作時に切り替え初期化が検出される)場合、T310が停止し、このとき、UEは、T310の起動時間、UEの接続問題タイマー、ソースセルにおけるUEの識別子、関連する測定情報、ソースセルの識別子情報、ターゲットセルの識別子情報、及び、接続問題が発生したセルの識別子情報等を収集することができる。UEは、収集した情報をターゲットセルに報告し、ターゲットセルは、収集された情報に基づいてMRO臨界シーンの判定を行うことになる。ここで、ソースセルとターゲットセルが同一のシステムに属し、且つUEの接続問題タイマーが存在せず又は持続時間が予め設定されたターゲット閾値より大きい場合、システム内の遅すぎる切り替え臨界である。
【0166】
図5に示すシーン二において、切り替えが完了した直後にUEは、ターゲットセルでT310を起動し、UEが最下層から連続的な同期指示を受信した後、T310タイマーが停止し、このとき、UEは、T310の起動時間、UEの接続問題タイマー、ソースセルにおけるUEの識別子、関連する測定情報、ソースセルの識別子情報、ターゲットセルの識別子情報、及び、接続問題が発生したセルの識別子情報等を収集する。UEは、収集した情報をターゲットセルに報告し、ターゲットセルは、収集された情報に基づいてMRO臨界シーンの判定を行うことになる。ここで、ソースセルとターゲットセルが同一のシステムに属し、且つUEの接続問題タイマーの持続時間が予め設定されたターゲット閾値以下である場合、システム内の早すぎる切り替え臨界である。
【0167】
ここで、上記シーン一とシーン二は、同一回の切り替えにおいて同時に存在し得る。
【0168】
また、上記ターゲットセルは、UEが収集した情報を受信した後、さらに、UEが収集した情報に含まれる接続問題が発生したセルの識別子情報と、本セルの識別子情報とが同一であるか否かを対比し、両者が同一である場合、ターゲットセルが、MRO臨界シーンがシステム内の早すぎる切り替え臨界であると判定した時、ターゲットセルは、MRO臨界シーンがシステム内の早すぎる切り替え臨界である判定結果、及び、UEが収集した情報をソースセルに送信し、両者が異なる場合、ターゲットセルは、UEが収集した情報をソースセルに伝送する。
【0169】
ここで説明すべきものとして、システム内の早すぎる切り替え臨界であるシーンにおいて、接続問題が発生したセルは、ターゲットセルであるが、接続問題が発生した根本的原因は、ソースセルのパラメータが適切でないことである。そのため、このようなシーンにおいて、ターゲットセルは、MRO臨界シーンがシステム内の早すぎる切り替え臨界である判定結果、及び、UEが収集した情報をソースセル(即ち、パラメータ調整が行われる必要があるセル)に送信し、それによって、ソースセルがパラメータ調整を行いやすく、接続問題を解決することになる。
【0170】
一方、システム内の遅すぎる切り替え臨界であるシーンにおいて、接続問題が発生したセルがソースセルであり、つまり、接続問題が発生した根本的原因も、ソースセルによるものであり、つまり、ソースセルは、接続問題が発生したセルだけでなく、パラメータ調整が行われる必要があるセルでもある。そのため、このようなシーンにおいて、ターゲットセルは、UEが収集した情報をソースセルに送信することにより、ソースセルがパラメータ調整を行いやすく、接続問題を解決することになる。
【0171】
実施形態二
接続問題が、T310が起動するがタイムアウトしていないことである場合、UEの接続問題タイマーは、前回の切り替え初期化からT310の停止までの時間であると設定される。
【0172】
図6のシーン三及び
図7のシーン四に示すように、切り替えが完了した直後にUEがターゲットセルでT310を起動し、且つT310又はT312の起動期間にUEがターゲットセルから送信される第1切り替え命令を受信した場合、T310が停止し又はT312が停止し、このとき、UEは、T310の起動時間、UEの接続問題タイマー、ソースセルにおけるUEの識別子、関連する測定情報、ソースセルの識別子情報、ターゲットセルの識別子情報、第1切り替え命令によって指示されるUEが切り替えようとするセルの識別子情報、及び、接続問題が発生したセルの識別子情報等を収集することができ、UEは、収集した情報を、UEが切り替えようとするセル(即ち、第1切り替え命令によって指示される切り替えようとするセル)に報告し、UEが切り替えようとするセルは、収集された情報に基づいてMRO臨界シーンの判定を行う。
【0173】
ここで、ソースセルとターゲットセルが同一のシステムに属し、且つ第1切り替え命令によって指示される切り替えようとするセルがソースセルであり、且つUEの接続問題タイマーの持続時間が予め設定されたターゲット閾値以下である場合、システム内の早すぎる切り替え臨界である。
【0174】
ソースセルとターゲットセルが同一のシステムに属し、且つ第1切り替え命令によって指示される切り替えようとするセルがソースセル以外の他のセルであり、且つUEの接続問題タイマーの持続時間が予め設定されたターゲット閾値以下である場合、システム内の誤りセルへの切り替え臨界である。
【0175】
また、上記したUEが切り替えようとするセルは、UEが収集した情報を受信した後、接続問題が発生したセルが本セルであるか否かを対比し、接続問題が発生したセルがターゲットセルであると判断した場合、UEが収集した情報をターゲットセルに送信する。ここで、ターゲットセルは、UEが収集した情報を受信した後、さらに、UEが収集した情報に含まれる接続問題が発生したセルの識別子情報と、本セルの識別子情報とが同一であるか否かを対比し、両者が同一である場合、MRO臨界シーンの判断を行い、UEが切り替えようとするセルがソースセルである場合、ターゲットセルが、MRO臨界シーンがシステム内の早すぎる切り替え臨界であると判定した時、ターゲットセルは、MRO臨界シーンがシステム内の早すぎる切り替え臨界である判定結果、及び、UEが収集した情報をソースセルに送信し、UEが切り替えようとするセルが非ソースセルの他のセルである場合、ターゲットセルが、MRO臨界シーンがシステム内の誤りセルへの切り替え臨界であると判定した時、ターゲットセルは、MRO臨界シーンがシステム内の誤りセルへの切り替え臨界である判定結果、UEが切り替えようとするセルの識別子情報、UEが収集した情報をソースセルに送信する。
【0176】
ここで説明すべきものとして、システム内の早すぎる切り替え臨界であるシーンにおいて、接続問題が発生したセルは、ターゲットセルであるが、接続問題が発生した根本的原因は、ソースセルの切り替えパラメータが適切でないことである。そのため、このようなシーンにおいて、ターゲットセルは、MRO臨界シーンがシステム内の早すぎる切り替え臨界である判定結果、及び、UEが収集した情報をソースセル(即ち、パラメータ調整が行われる必要があるセル)に送信する必要があり、それによって、ソースセルがパラメータ調整を行いやすく、接続問題を解決することになる。
【0177】
同様に、システム内の誤りセルへの切り替え臨界であるシーンにおいて、接続問題が発生したセルは、ターゲットセルであるが、接続問題が発生した根本的原因は、ソースセルの切り替えパラメータが適切でないことである。そのため、このようなシーンにおいて、ターゲットセルは、MRO臨界シーンがシステム内の誤りセルへの切り替え臨界である判定結果、UEが切り替えようとするセルの識別子情報、UEが収集した情報をソースセルに送信する必要があり、それによって、ソースセルがパラメータ調整を行いやすく、接続問題を解決することになる。
【0178】
実施形態三
接続問題が、T310が起動するがタイムアウトしていないことである場合、UEの接続問題タイマーは、前回の切り替え初期化からT310の停止までの時間であると設定される。
【0179】
図5のシーン一に示すように、UEが収集した情報、及びUEが収集した情報の伝送プロセスは、前述の実施形態一に記載したようなものである。ここで、ソースセルがNG-RANノードであり、切り替えようとするターゲットセルがE-UTRANノードであり、且つUEの接続問題タイマーが存在せず又は持続時間が予め設定されたターゲット閾値より大きい場合、システム間の遅すぎる切り替え臨界である。
【0180】
図5のシーン二に示すように、UEが収集した情報、及びUEが収集した情報の伝送プロセスは、前述の実施形態一に記載したようなものである。ここで、ソースセルがE-UTRANノードであり、切り替えに成功したターゲットセルがNG-RANノードであり、且つUEの接続問題タイマーの持続時間が予め設定されたターゲット閾値以下である場合、システム間の早すぎる切り替え臨界である。
【0181】
実施形態四
CHOシーンにおいて、UEがソースセルとターゲットセルのためにそれぞれ1つの接続問題タイマーを設定する状況では、ここで、接続問題が、T310が起動するがタイムアウトしていないことである時、ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、ソースセルにおけるUEの前回の切り替え初期化の時刻(即ち、UEが、他のセルから送信される、ソースセルに切り替えるように指示するための切り替え命令を前回受信する時刻)からT310の停止時刻までの持続時間であり、ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、ターゲットセルにおけるUEの前回の切り替え初期化の時刻(即ち、UEが、他のセルから送信される、ソースセルに切り替えるように指示するための切り替え命令を前回受信する時刻)からT310の停止時刻までの持続時間である。
【0182】
図8のシーン五に示すように、切り替え初期化の後(即ち、UEが、ソースセルから送信されるターゲットセルに切り替えるように指示するための第2切り替え命令を受信した後)、UEは、依然としてソースセルとの接続を保持するため、UEは、ソースセルでT310を起動し、切り替えの実行時にT310を停止する可能性がある。このとき、UEは、T310の起動時間、ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間、ソースセルにおけるUEの識別子、関連する測定情報、ソースセルの識別子情報、ターゲットセルの識別子情報、及び、接続問題が発生したセルの識別子情報等を収集することができる。UEは、収集した情報をターゲットセルに送信し、ターゲットセルは、収集された情報に基づいてMRO臨界シーンの判定を行う。ここで、ソースセルのために設定される接続問題タイマーが存在せず又は持続時間が予め設定されたターゲット閾値より大きい場合、システム内の遅すぎるCHO臨界である。
【0183】
ここで、ターゲットセルは、UEが収集した情報を受信した後、さらに、UEが収集した情報に含まれる接続問題が発生したセルの識別子情報と、本セルの識別子情報とが同一であるか否かを対比し、両者が異なる場合、ターゲットセルは、UEが収集した情報をソースセルに伝送することにより、接続問題が発生したソースセルは、UEが収集した情報に基づいてMRO臨界シーンの判定を行うことができる。
【0184】
ここで、さらに説明すべきものとして、本実施形態において、T310は、ソースセルで起動されるものであり、即ち、接続問題がUEとソースセルとの間の接続問題である場合、UEが収集した情報に含まれるのは、ソースセルに設定された接続問題タイマーの持続時間である。
【0185】
実施形態五
DAPS HOシーンにおいて、UEがソースセルとターゲットセルのためにそれぞれ1つの接続問題タイマーを設定する状況では、ここで、接続問題が、T310がソースセルで起動されるがタイムアウトしておらず、又はT310がソースセルで起動されるがタイムアウトした場合、ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、ソースセルにおけるUEの前回の切り替え初期化の時刻(即ち、UEが、他のセルから送信される、ソースセルに切り替えるように指示するための切り替え命令を前回受信する時刻)からT310が停止し又はタイムアウトする時刻までの持続時間であり、ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、ターゲットセルにおけるUEの前回の切り替え初期化の時刻(即ち、UEが、他のセルから送信される、ソースセルに切り替えるように指示するための切り替え命令を前回受信する時刻)からT310が停止し又はタイムアウトする時刻までの持続時間である。
【0186】
図9のシーン六に示すように、切り替え初期化の後(即ち、UEが、ソースセルから送信されるターゲットセルに切り替えるように指示するための第2切り替え命令を受信した後)、UEは、依然としてソースセルとの接続を保持するため、UEは、ソースセルでT310を起動し、切り替えが完了する時にT310を停止する。このとき、UEは、T310の起動時間、ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間、ソースセルにおけるUEの識別子、関連する測定情報、ソースセルの識別子情報、ターゲットセルの識別子情報、及び、接続問題が発生したセルの識別子情報等を収集することができ、続いて、収集した情報をターゲットセルに送信することにより、ターゲットセルは、収集された情報に基づいてMRO臨界シーンの判定を行う。ここで、ソースセルのために設定される接続問題タイマーが存在せず又は持続時間が予め設定されたターゲット閾値より大きい場合、システム内の遅すぎるDAPS HO臨界である。
【0187】
ここで、ターゲットセルは、UEが収集した情報を受信した後、さらに、UEが収集した情報に含まれる接続問題が発生したセルの識別子情報と、本セルの識別子情報とが同一であるか否かを対比し、両者が異なる場合、ターゲットセルは、UEが収集した情報をソースセルに伝送することにより、接続問題が発生したソースセルは、UEが収集した情報に基づいてMRO臨界シーンの判定を行うことができる。
【0188】
ここで、さらに説明すべきものとして、本実施形態において、T310は、ソースセルで起動されるものであり、つまり、接続問題がUEとソースセルとの間の接続問題であるため、UEが収集した情報に含まれるのは、ソースセルに設定された接続問題タイマーの持続時間である。
【0189】
また、さらに説明すべきものとして、CHOシーン及びDAPS HOシーンにおいて、UEは、ソースセルから送信される、ターゲットセルに切り替えるようにUEに指示するための第2切り替え命令を受信した後、依然としてソースセルと一定時間の接続を保持するため、CHOシーン及びDAPS HOシーンにおいて、UEは、上記第2切り替え命令を受信した後、依然としてソースセルとの間の接続問題が検出される可能性があるため、ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間が予め設定されたターゲット閾値より小さい時、システム内の遅すぎるCHO臨界又はシステム内の遅すぎるDAPS HO臨界が発生する。そのため、上記システム内の遅すぎるCHO臨界は、CHOシーンに特有の臨界状況であり、システム内の遅すぎるDAPS HO臨界は、DAPS HOシーンに特有の臨界状況である。
【0190】
且つ、CHOシーン及びDAPS HOシーンにおいても、上述した実施形態一から三の前記の様々な臨界シーンが発生する可能性がある。
【0191】
上記から分かるように、本開示の実施例では、切り替えに成功したシーンにおいて、UEは、発生した接続問題の関連情報を収集してネットワーク側に報告することにより、ネットワーク側は、MROの臨界シーンを判定し、さらに、判断結果に応じて切り替えパラメータを調整し、移動ロバスト性をさらに強化する。
【0192】
以上は、本開示の実施例によるMRO臨界シーンの判定方法を説明し、以下は、図面を参照しながら本開示の実施例によるMRO臨界シーンの判定装置を説明する。
【0193】
図10を参照すると、本開示の実施例は、さらに、ユーザ機器に適用されるMRO臨界シーンの判定装置を提供し、前記装置は、
セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され且つセル切り替えに成功した場合、又はセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合、前記接続問題のパラメータ情報を取得するために用いられるパラメータ取得モジュール1001と、
前記パラメータ情報をネットワーク機器に送信することにより、前記ネットワーク機器に前記パラメータ情報に基づいて移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定させるために用いられる送信モジュール1002と、を含む。
【0194】
選択可能に、前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0195】
選択可能に、前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる。
【0196】
選択可能に、前記接続問題は、
T310タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
T312タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
ランダムアクセスプロセスのMSGAの送信回数は、1より大きく且つ第1プリセット値より小さいことであって、ここで、MSGAは、2ステップランダムアクセスプロセスにおいてユーザ機器が送信するメッセージであることと、
ランダムアクセスプロセスにおいてランダムアクセスプリアンブルシーケンスの送信回数は、1より大きく且つ第2プリセット値より小さいことと、
ビーム失敗回復プロセスにトリガされるランダムアクセスプロセスに成功することと、
無線リンク層制御プロトコルの再送且つ再送回数が第3プリセット値より小さいことと、
メディアアクセス制御層は、最下層からのLBT失敗指示を受信し且つ前記LBT失敗指示を連続的に受信する回数は、第4プリセット値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0197】
選択可能に、前記ユーザ機器に前記接続問題が発生する時、前記ユーザ機器にサービスを提供するセルが5G統合アクセスバックホールノードのセルに属する場合、前記パラメータ情報は、第1指示情報を含み、
ここで、前記第1指示情報は、前記接続問題が5G統合アクセスバックホールノードに発生することを指示し、又は前記接続問題がバックホール接続問題であることを指示するために用いられる。
選択可能に、前記パラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間を含み、ここで、前記接続問題タイマーの持続時間は、前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0198】
選択可能に、前記パラメータ情報は、さらに、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0199】
選択可能に、条件付き切り替えシーン又はデュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、各セルのために接続問題タイマーを設定し、前記各セルは、セル切り替えのプロセスにおけるソースセル又はターゲットセルであり、
ここで、前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ソースセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ターゲットセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間であり、
前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0200】
選択可能に、前記接続問題は、さらに、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、さらに、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に接続の失敗を指示するために用いられる。
【0201】
図11を参照すると、本開示の実施例は、さらに、ネットワーク機器に適用されるMRO臨界シーンの判定装置を提供し、前記装置は、
ユーザ機器が送信する接続問題のパラメータ情報を受信するために用いられるパラメータ受信モジュール1101であって、前記パラメータ情報は、前記ユーザ機器がセル切り替えのプロセスに前記接続問題を検出し且つセル切り替えに成功した場合、又は前記ユーザ機器がセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に前記接続問題を検出する場合に取得されるものである、パラメータ受信モジュール1101と、
前記パラメータ情報に基づいて、移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定し、前記MRO臨界シーンの判定結果を取得するために用いられるシーン判定モジュール1102と、を含む。
【0202】
選択可能に、前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0203】
選択可能に、前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる。
【0204】
選択可能に、前記接続問題は、
T310タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
T312タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
ランダムアクセスプロセスのMSGAの送信回数は、1より大きく且つ第1プリセット値より小さいことであって、ここで、MSGAは、2ステップランダムアクセスプロセスにおいてユーザ機器が送信するメッセージであることと、
ランダムアクセスプロセスにおいてランダムアクセスプリアンブルシーケンスの送信回数は、1より大きく且つ第2プリセット値より小さいことと、
ビーム失敗回復プロセスにトリガされるランダムアクセスプロセスに成功することと、
無線リンク層制御プロトコルの再送且つ再送回数が第3プリセット値より小さいことと、
メディアアクセス制御層は、最下層からのLBT失敗指示を受信し且つ前記LBT失敗指示を連続的に受信する回数は、第4プリセット値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0205】
選択可能に、前記ユーザ機器に前記接続問題が発生する時、前記ユーザ機器にサービスを提供するセルが5G統合アクセスバックホールノードのセルに属する場合、前記パラメータ情報は、第1指示情報を含み、ここで、前記第1指示情報は、前記接続問題が5G統合アクセスバックホールノードに発生することを指示し、又は前記接続問題がバックホール接続問題であることを指示するために用いられ、
前記装置は、さらに、
前記第1指示情報に基づいて、前記接続問題が5G統合アクセスバックホールノードに発生することを決定し、又は前記接続問題がバックホール接続問題であることを指示するために用いられる問題確認モジュールを含む。
【0206】
選択可能に、前記パラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間を含み、ここで、前記接続問題タイマーの持続時間は、前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0207】
選択可能に、前記パラメータ情報は、さらに、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0208】
選択可能に、条件付き切り替えシーン又はデュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、各セルのために接続問題タイマーを設定し、前記各セルは、セル切り替えのプロセスにおけるソースセル又はターゲットセルであり、
ここで、前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ソースセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ターゲットセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間であり、
前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0209】
選択可能に、前記接続問題は、さらに、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、さらに、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に接続の失敗を指示するために用いられる。
【0210】
選択可能に、前記ネットワーク機器は、前記接続問題が発生したセルであり、
又は、
前記ネットワーク機器が前記接続問題が発生したセルでない場合、前記装置は、さらに、
前記パラメータ情報を前記接続問題が発生したセルに送信するために用いられる第1情報伝送モジュールを含む。
【0211】
選択可能に、前記MRO臨界シーンは、
システム内の遅すぎる切り替え臨界、システム内の早すぎる切り替え臨界、システム内の誤りセルへの切り替え臨界、システム間の遅すぎる切り替え臨界、システム間の早すぎる切り替え臨界、のうちの少なくとも1つである。
選択可能に、前記MRO臨界シーンが、前記システム内の早すぎる切り替え臨界と前記システム間の早すぎる切り替え臨界のうちの1つである場合、前記装置は、さらに、
前記MRO臨界シーンの判定結果及び前記パラメータ情報を、パラメータを調整する必要があるセルに送信するために用いられる第2情報伝送モジュールを含む。
【0212】
選択可能に、前記MRO臨界シーンが、前記システム内の誤りセルへの切り替え臨界である場合、前記装置は、さらに、
MRO臨界シーンの判定結果、前記パラメータ情報、及び、第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報を、パラメータを調整する必要があるセルに送信するために用いられる第3情報伝送モジュールを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0213】
説明すべきものとして、本願の実施例におけるユニットへの分割は、模式的なものであって、単に論理機能分割であり、実際に実現する時に他の分割方式があってもよい。また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが単独で物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。上記集積されたユニットは、ハードウェアの形式で実現してもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現してもよい。
【0214】
前記集積されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、1つのプロセッサ可読記憶媒体に記憶することができる。このような理解に基づき、本願の技術的解決手段は、本質的に又は従来技術に寄与する部分又は該技術的解決手段の全部又は一部がソフトウェア製品の形式で表すことができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、いくつかのコマンドを含んでコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等であってもよい)又はプロセッサ(processor)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させる。前記記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等の様々なプログラムコードを記憶できる媒体を含む。
【0215】
説明すべきものとして、本開示の実施例による上記装置は、上記方法の実施例の実現する全ての方法のステップを実現することができ、且つ同様な技術的効果を達成することができ、ここで、本実施例における方法の実施例と同様な部分及び有益な効果について具体的に説明しない。
【0216】
本開示の実施例は、さらに、MRO臨界シーンの判定システムを提供し、該判定システムは、上記のユーザ機器及びネットワーク機器を含む。
【0217】
本開示の実施例は、さらに、ユーザ機器を提供し、
図12に示すように、該ユーザ機器は、メモリ1201、送受信機1202、プロセッサ1203を含む。
【0218】
メモリ1201は、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、
送受信機1202は、プロセッサ1203の制御でデータを送受信するために用いられ、
プロセッサ1203は、前記メモリ1201におけるコンピュータプログラムを読み出して、
セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され且つセル切り替えに成功した場合、又はセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合、前記接続問題のパラメータ情報を取得することと、
前記パラメータ情報をネットワーク機器に送信することにより、前記ネットワーク機器に前記パラメータ情報に基づいて移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定させるように、前記送受信機1202を制御することと、を実行するために用いられる。
【0219】
選択可能に、前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0220】
選択可能に、前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる。
【0221】
選択可能に、前記接続問題は、
T310タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
T312タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
ランダムアクセスプロセスのMSGAの送信回数は、1より大きく且つ第1プリセット値より小さいことであって、ここで、MSGAは、2ステップランダムアクセスプロセスにおいてユーザ機器が送信するメッセージであることと、
ランダムアクセスプロセスにおいてランダムアクセスプリアンブルシーケンスの送信回数は、1より大きく且つ第2プリセット値より小さいことと、
ビーム失敗回復プロセスにトリガされるランダムアクセスプロセスに成功することと、
無線リンク層制御プロトコルの再送且つ再送回数が第3プリセット値より小さいことと、
メディアアクセス制御層は、最下層からのLBT失敗指示を受信し且つ前記LBT失敗指示を連続的に受信する回数は、第4プリセット値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0222】
選択可能に、前記ユーザ機器に前記接続問題が発生する時、前記ユーザ機器にサービスを提供するセルが5G統合アクセスバックホールノードのセルに属する場合、前記パラメータ情報は、第1指示情報を含み、
ここで、前記第1指示情報は、前記接続問題が5G統合アクセスバックホールノードに発生することを指示し、又は前記接続問題がバックホール接続問題であることを指示するために用いられる。
選択可能に、前記パラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間を含み、ここで、前記接続問題タイマーの持続時間は、前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0223】
選択可能に、前記パラメータ情報は、さらに、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0224】
選択可能に、条件付き切り替えシーン又はデュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、各セルのために接続問題タイマーを設定し、前記各セルは、セル切り替えのプロセスにおけるソースセル又はターゲットセルであり、
ここで、前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ソースセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ターゲットセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間であり、
前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0225】
選択可能に、前記接続問題は、さらに、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、さらに、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に接続の失敗を指示するために用いられる。
【0226】
ここで、
図12において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含むことができ、具体的にはプロセッサ1203に代表される1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ1201に代表されるメモリの様々な回路が接続される。バスアーキテクチャは、さらに周辺装置、レギュレータ及び電力管理回路などの様々な他の回路を連結することができ、これらはいずれも当業者に周知であり、従って、ここではこれ以上説明しない。バスインタフェースは、インタフェースを提供する。送受信機1202は、例えば、無線回線、有線回線、光ケーブル等の伝送媒体を介して、他の種々の機器と通信するための手段を提供する送信機及び受信機等の複数の構成要素からなる。異なるユーザ機器に対し、ユーザインタフェース1204は、さらに、必要な装置に内外接できるインタフェースであってもよく、接続された装置は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイク、ジョイスティック等を含むがこれらに限定されない。
【0227】
プロセッサ1203は、バスアーキテクチャの管理及び通常の処理を担当し、メモリ1201は、プロセッサ1203が操作を実行時に使用するデータを記憶してもよい。
【0228】
選択可能に、プロセッサ1203は、CPU(中央埋込器)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、専用集積回路)、FPGA(Field-PrograMable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はCPLD(Complex PrograMable Logic Device、複雑なプログラマブル論理デバイス)であってもよく、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャを採用してもよい。
【0229】
プロセッサは、メモリに記憶されているコンピュータプログラムを呼び出すことにより、取得した実行可能な命令に従って本願の実施例によるいずれか1つの前記方法を実行するために用いられる。プロセッサとメモリは、物理的に別々に配置されていてもよい。
【0230】
本開示の実施例は、さらに、ネットワーク機器を提供し、
図13に示すように、該ネットワーク機器は、メモリ1301、送受信機1302、プロセッサ1303を含む。
【0231】
メモリ1301は、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、
送受信機1302は、プロセッサ1303の制御でデータを送受信するために用いられ、
プロセッサ1303は、前記メモリ1301におけるコンピュータプログラムを読み出して、
ユーザ機器が送信する接続問題のパラメータ情報を受信するように前記送受信機1303を制御することであって、前記パラメータ情報は、前記ユーザ機器がセル切り替えのプロセスに前記接続問題を検出し且つセル切り替えに成功した場合、又は前記ユーザ機器がセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に前記接続問題を検出する場合に取得されるものであることと、
前記パラメータ情報に基づいて、移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定し、前記MRO臨界シーンの判定結果を取得することと、を実行するために用いられる。
【0232】
選択可能に、前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0233】
選択可能に、前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる。
【0234】
選択可能に、前記接続問題は、
T310タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
T312タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
ランダムアクセスプロセスのMSGAの送信回数は、1より大きく且つ第1プリセット値より小さいことであって、ここで、MSGAは、2ステップランダムアクセスプロセスにおいてユーザ機器が送信するメッセージであることと、
ランダムアクセスプロセスにおいてランダムアクセスプリアンブルシーケンスの送信回数は、1より大きく且つ第2プリセット値より小さいことと、
ビーム失敗回復プロセスにトリガされるランダムアクセスプロセスに成功することと、
無線リンク層制御プロトコルの再送且つ再送回数が第3プリセット値より小さいことと、
メディアアクセス制御層は、最下層からのLBT失敗指示を受信し且つ前記LBT失敗指示を連続的に受信する回数は、第4プリセット値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0235】
選択可能に、前記ユーザ機器に前記接続問題が発生する時、前記ユーザ機器にサービスを提供するセルが5G統合アクセスバックホールノードのセルに属する場合、前記パラメータ情報は、第1指示情報を含み、ここで、前記第1指示情報は、前記接続問題が5G統合アクセスバックホールノードに発生することを指示し、又は前記接続問題がバックホール接続問題であることを指示するために用いられ、前記プロセッサは、さらに、
前記第1指示情報に基づいて、前記接続問題が5G統合アクセスバックホールノードに発生することを決定し、又は前記接続問題がバックホール接続問題であることを指示するために用いられる。
選択可能に、前記パラメータ情報は、接続問題タイマーの持続時間を含み、ここで、前記接続問題タイマーの持続時間は、前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0236】
選択可能に、前記パラメータ情報は、さらに、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0237】
選択可能に、条件付き切り替えシーン又はデュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、各セルのために接続問題タイマーを設定し、前記各セルは、セル切り替えのプロセスにおけるソースセル又はターゲットセルであり、
ここで、前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ソースセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記接続問題が前記ユーザ機器と前記ターゲットセルとの間の接続問題である場合、前記パラメータ情報に含まれる接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間であり、
前記ソースセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ソースセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間であり、
前記ターゲットセルのために設定される接続問題タイマーの持続時間は、前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題を検出する時刻までの持続時間であり、又は前記ターゲットセルにおける前記ユーザ機器の前回の切り替え初期化の時刻から前記接続問題の終了時刻までの持続時間である。
【0238】
選択可能に、前記接続問題は、さらに、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、さらに、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に接続の失敗を指示するために用いられる。
【0239】
選択可能に、前記ネットワーク機器は、前記接続問題が発生したセルであり、
又は、
前記ネットワーク機器が前記接続問題が発生したセルでない場合、前記プロセッサは、さらに、
前記パラメータ情報を前記接続問題が発生したセルに送信するために用いられる。
選択可能に、前記MRO臨界シーンは、
システム内の遅すぎる切り替え臨界、システム内の早すぎる切り替え臨界、システム内の誤りセルへの切り替え臨界、システム間の遅すぎる切り替え臨界、システム間の早すぎる切り替え臨界、のうちの少なくとも1つである。
【0240】
選択可能に、前記MRO臨界シーンが、前記システム内の早すぎる切り替え臨界と前記システム間の早すぎる切り替え臨界のうちの1つである場合、前記プロセッサは、さらに、
前記MRO臨界シーンの判定結果及び前記パラメータ情報を、パラメータを調整する必要があるセルに送信するために用いられる。
【0241】
選択可能に、前記MRO臨界シーンが、前記システム内の誤りセルへの切り替え臨界である場合、前記プロセッサは、さらに、
MRO臨界シーンの判定結果、前記パラメータ情報、及び、第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報を、パラメータを調整する必要があるセルに送信するために用いられ、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である。
【0242】
ここで、
図13において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含むことができ、具体的にはプロセッサ1303に代表される1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ1301に代表されるメモリの様々な回路が接続される。バスアーキテクチャは、さらに周辺装置、レギュレータ及び電力管理回路などの様々な他の回路を連結することができ、これらはいずれも当業者に周知であり、従って、ここではこれ以上説明しない。バスインタフェースは、インタフェースを提供する。送受信機1302は、例えば、無線回線、有線回線、光ケーブル等の伝送媒体を介して、他の種々の機器と通信するための手段を提供する送信機及び受信機等の複数の構成要素からなる。プロセッサ1303は、バスアーキテクチャの管理及び通常の処理を担当し、メモリ1301は、プロセッサ1303が操作を実行時に使用するデータを記憶してもよい。
【0243】
プロセッサ1303は、CPU(中央埋込器)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、専用集積回路)、FPGA(Field-PrograMable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はCPLD(Complex PrograMable Logic Device、複雑なプログラマブル論理デバイス)であってもよく、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャを採用してもよい。
【0244】
説明すべきものとして、本開示の実施例による上記装置は、上記方法の実施例の実現する全ての方法のステップを実現することができ、且つ同様な技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における方法の実施例と同様な部分及び有益な効果について具体的に説明しない。
【0245】
本開示の実施例は、さらに、プロセッサ可読記憶媒体を提供し、前記プロセッサ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶しており、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサにMRO臨界シーンの判定方法を実行させるために用いられる。
【0246】
前記プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサがアクセス可能な任意の利用可能な媒体又はデータ記憶装置であってもよく、磁気メモリ(例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク(MO)等)、光学メモリ(例えばCD、DVD、BD、HVD等)、及び半導体メモリ(例えばROM、EPROM、EEPROM、不揮発性メモリ(NANDFLASH)、ソリッドステートドライブ(SSD)等を含むがこれらに限定されない。
【0247】
当業者であれば、本願の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供することができることがわかる。したがって、本願は、完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを結合する実施例の形式を採用することができる。また、本願は、コンピュータの利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータの利用可能な記憶媒体(ディスクメモリ及び光学メモリ等を含むがこれらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形式を採用することができる。
【0248】
本願は、本願の実施例に基づく方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明するものである。コンピュータの実行可能なコマンドにより、フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせを実現できることを理解すべきである。これらのコンピュータ実行可能な命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサに提供して1つの機器を生成し、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサによって実行される命令はフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0249】
これらのプロセッサ実行可能な命令はコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器が特定の方式で動作することを案内できるプロセッサ可読メモリに記憶することもでき、該プロセッサ可読メモリに記憶された命令は命令装置を含む製造品を生成し、該命令装置はフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現する。
【0250】
これらのプロセッサの実行可能なコマンドはコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器にロードすることもでき、コンピュータ又は他のプログラマブル装置に一連の操作ステップを実行させてコンピュータにより実現される処理を生成し、それによりコンピュータ又は他のプログラマブル装置に実行されるコマンドはフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0251】
以上に説明した装置の実施例は、単に例示的なものであり、そのうち、前記分離部材として説明したユニットは物理的に分離してもよく又はなくてもよく、ユニットとして表示された部材は物理的ユニットであってもよく又はなくてもよく、つまり、1箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部又は全部のモジュールを選択して本実施例の解決手段の目的を実現することができる。当業者は、創造的な労働をしない場合、理解して実施することができる。
【0252】
本開示の各構成要素は、ハードウェアにより実現されてもよいし、1つまたは複数のプロセッサ上で動作するソフトウェアモジュールにより実現されてもよいし、それらの組み合わせにより実現されてもよい。当業者であれば理解されるように、実際にはマイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサ(DSP)を用いて本開示の実施例に係る演算処理機器の一部又は全部の部品の一部又は全部の機能を実現することができる。本願は、またここで説明した方法の一部又は全部を実行するための装置又は装置プログラム(例えば、コンピュータプログラム及びコンピュータプログラム製品)として実現することができる。このような本開示を実現するためのプログラムはコンピュータ可読媒体に記憶することができ、又は1つ又は複数の信号の形態を有することができる。このような信号はインターネットサイトからダウンロードして取得することができ、又はキャリア信号に提供し、又は任意の他の形態で提供することができる。
【0253】
例えば、
図14は、本開示の方法を実現できる演算処理機器を示す。この演算処理機器は、従来的に、プロセッサ1410と、メモリ1420としてのコンピュータプログラム製品又はコンピュータ可読媒体とを備えている。メモリ1420は、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、EPROM、ハードディスク、ROMなどの電子的なメモリであってもよい。メモリ1420は、上記いずれかの方法のステップを実行するためのプログラムコード1431のメモリ空間1430を有する。例えば、プログラムコード用のメモリ空間1430は、上記方法における各種ステップを実現するためのプログラムコード1431をそれぞれ含むことができる。このプログラムコードは、1つ又は複数のコンピュータプログラム製品から読み出され又は書き込まれる。プログラムコード担持体としては、例えば、ハードディスク、CD(Compact Disc)、メモリカード、フレキシブルディスク等を用いることができる。このようなコンピュータプログラム製品は、一般的に
図15に示す携帯又は固定記憶ユニットである。この記憶ユニットは、
図14の演算処理機器におけるメモリ1420と同様に配置された記憶ユニットやメモリ空間等を有してもよい。上記プログラムコードは、例えば、圧縮されていてもよい。一般的に、記憶ユニットは、コンピュータ可読コード1431、すなわち、例えば1410のようなプロセッサによって読み取り可能なコードを含み、これらのコードは、演算処理機器によって実行されると、当該演算処理機器に上記方法における各ステップを実行させる。
【0254】
本明細書において「1つの実施例」、「実施例」又は「1つ又は複数の実施例」とは、実施例に記載した特定の特徴、構造又は特性が本開示の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。また、ここでの「1つの実施例における」の単語例は、必ずしも、同一の実施例を指すものではない。
【0255】
ここで提供される明細書において、多くの具体的な詳細を説明したが、本開示の実施例は、これらの具体的な詳細がない状況で実施することができる。いくつかの実施例において、公知の方法、構造及び技術を詳細に示さず、本明細書に対する理解を曖昧にしない。
【0256】
特許請求の範囲において、括弧の間に位置するいずれかの参照符号を特許請求の範囲に対する制限として構成すべきではない。単語「含む」は、特許請求の範囲に列挙されない素子又はステップの存在を排除しない素子の前に位置する単語「1」又は「1つ」は、このような素子が複数存在することを排除するものではない。本開示は、いくつかの異なる素子を含むハードウェア及び適切にプログラムされたコンピュータによって実現することができる。複数の装置を列挙した請求項において、これらの装置における複数の装置は、同一のハードウェアアイテムによって具体的に表現することができる。単語第1、第2、及び第3等の使用は、いかなる順序を示さない。これらの単語は、名称として解釈することができる。
【0257】
明らかに、当業者は、本願の精神及び範囲から逸脱することなく本願に対して様々な修正及び変形を行うことができる。このように、本願のこれらの修正及び変形は本願の特許請求の範囲及びその同等の技術の範囲内に属する場合、本願もこれらの修正及び変形を含むことを意図する。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器に適用されるMRO臨界シーンの判定方法であって、
前記方法は、
セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され且つセル切り替えに成功した場合、又はセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合、前記接続問題のパラメータ情報を取得することと、
前記パラメータ情報をネットワーク機器に送信することと、を含む、MRO臨界シーンの判定方法。
【請求項2】
前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である、請求項1に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項3】
前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる、請求項1に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項4】
前記接続問題は、
T310タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
T312タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
ランダムアクセスプロセスのMSGAの送信回数は、1より大きく且つ第1プリセット値より小さいことであって、ここで、MSGAは、2ステップランダムアクセスプロセスにおいてユーザ機器が送信するメッセージであることと、
ランダムアクセスプロセスにおいてランダムアクセスプリアンブルシーケンスの送信回数は、1より大きく且つ第2プリセット値より小さいことと、
ビーム失敗回復プロセスにトリガされるランダムアクセスプロセスに成功することと、
無線リンク層制御プロトコルの再送且つ再送回数が第3プリセット値より小さいことと、
メディアアクセス制御層は、最下層からのLBT失敗指示を受信し且つ前記LBT失敗指示を連続的に受信する回数は、第4プリセット値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項5】
ネットワーク機器に適用されるMRO臨界シーンの判定方法であって、
前記方法は、
ユーザ機器が送信する接続問題のパラメータ情報を受信することであって、前記パラメータ情報は、前記ユーザ機器がセル切り替えのプロセスに前記接続問題を検出し且つセル切り替えに成功した場合、又は前記ユーザ機器がセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に前記接続問題を検出する場合に取得されるものであることと、
前記パラメータ情報に基づいて、移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定し、前記MRO臨界シーンの判定結果を取得することと、を含む、MRO臨界シーンの判定方法。
【請求項6】
前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である、請求項
5に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項7】
前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる、請求項
5に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項8】
前記接続問題は、
T310タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
T312タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
ランダムアクセスプロセスのMSGAの送信回数は、1より大きく且つ第1プリセット値より小さいことであって、ここで、MSGAは、2ステップランダムアクセスプロセスにおいてユーザ機器が送信するメッセージであることと、
ランダムアクセスプロセスにおいてランダムアクセスプリアンブルシーケンスの送信回数は、1より大きく且つ第2プリセット値より小さいことと、
ビーム失敗回復プロセスにトリガされるランダムアクセスプロセスに成功することと、
無線リンク層制御プロトコルの再送且つ再送回数が第3プリセット値より小さいことと、
メディアアクセス制御層は、最下層からのLBT失敗指示を受信し且つ前記LBT失敗指示を連続的に受信する回数は、第4プリセット値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項
5に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項9】
前記MRO臨界シーンは、
システム内の遅すぎる切り替え臨界、システム内の早すぎる切り替え臨界、システム内の誤りセルへの切り替え臨界、システム間の遅すぎる切り替え臨界、システム間の早すぎる切り替え臨界、のうちの少なくとも1つである、請求項
5に記載のMRO臨界シーンの判定方法。
【請求項10】
ユーザ機器に適用されるMRO臨界シーンの判定装置であって、
前記装置は、
セル切り替えのプロセスに接続問題が検出され且つセル切り替えに成功した場合、又はセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に接続問題が検出される場合、前記接続問題のパラメータ情報を取得するために用いられるパラメータ取得モジュールと、
前記パラメータ情報をネットワーク機器に送信するために用いられる送信モジュールと、を含む、MRO臨界シーンの判定装置。
【請求項11】
前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である、請求項
10に記載の装置。
【請求項12】
前記接続問題は、
デュアルアクティブプロトコルスタックの切り替えシーンにおいて、前記ユーザ機器が第2切り替え命令を受信した後に前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗が発生すること、を含み、
前記パラメータ情報は、第2指示情報を含み、
ここで、前記第2切り替え命令は、前記ソースセルが送信する、ターゲットセルに切り替えるように前記ユーザ機器に指示するために用いられる切り替え命令であり、前記第2指示情報は、前記ユーザ機器とソースセルとの間に無線リンク失敗を指示するために用いられる、請求項
10に記載の装置。
【請求項13】
前記接続問題は、
T310タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
T312タイマーが起動し且つタイムアウトしていないことと、
ランダムアクセスプロセスのMSGAの送信回数は、1より大きく且つ第1プリセット値より小さいことであって、ここで、MSGAは、2ステップランダムアクセスプロセスにおいてユーザ機器が送信するメッセージであることと、
ランダムアクセスプロセスにおいてランダムアクセスプリアンブルシーケンスの送信回数は、1より大きく且つ第2プリセット値より小さいことと、
ビーム失敗回復プロセスにトリガされるランダムアクセスプロセスに成功することと、
無線リンク層制御プロトコルの再送且つ再送回数が第3プリセット値より小さいことと、
メディアアクセス制御層は、最下層からのLBT失敗指示を受信し且つ前記LBT失敗指示を連続的に受信する回数は、第4プリセット値より小さいことと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
ネットワーク機器に適用されるMRO臨界シーンの判定装置であって、
前記装置は、
ユーザ機器が送信する接続問題のパラメータ情報を受信するために用いられるパラメータ受信モジュールであって、前記パラメータ情報は、前記ユーザ機器がセル切り替えのプロセスに前記接続問題を検出し且つセル切り替えに成功した場合、又は前記ユーザ機器がセル切り替えに成功した後のプリセット時間内に前記接続問題を検出する場合に取得されるものである、パラメータ受信モジュールと、
前記パラメータ情報に基づいて、移動ロバスト性最適化MRO臨界シーンを判定し、前記MRO臨界シーンの判定結果を取得するために用いられるシーン判定モジュールと、を含む、MRO臨界シーンの判定装置。
【請求項15】
前記パラメータ情報は、
前記接続問題の内容情報と、
前記ユーザ機器が前記接続問題を検出する時に位置する位置情報と、
ソースセルの識別子情報及びターゲットセルの識別子情報と、
第1切り替え命令によって指示される前記ユーザ機器が切り替えようとするセルの識別子情報と、
前記接続問題が発生したセルの識別子情報と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記第1切り替え命令は、前記ターゲットセルが前記ユーザ機器に送信する切り替え命令である、請求項
14に記載の装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0084】
ここで、UEは、CHO構成を受信した後、ソースgNBとの接続を維持し、候補セルのCHO実行条件に対する評価を開始し、少なくとも1つの候補セルが対応するCHO実行条件を満たす場合、UEは、ソースgNBから離れて選択されるターゲットgNBと同期する。
【国際調査報告】