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特表2023-547858非地上ネットワークにおける測定報告のためのエンハンスメント
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-14
(54)【発明の名称】非地上ネットワークにおける測定報告のためのエンハンスメント
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20231107BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20231107BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20231107BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W84/06
H04W36/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524652
(86)(22)【出願日】2021-10-22
(85)【翻訳文提出日】2023-06-16
(86)【国際出願番号】 IB2021059784
(87)【国際公開番号】W WO2022084959
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】63/104,412
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
2.3GPP
3.ZIGBEE
4.WCDMA
5.BLUETOOTH
6.Blu-ray
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】ヤヴツ, エムル
(72)【発明者】
【氏名】ルーン, ヨハン
(72)【発明者】
【氏名】マーッタネン, ヘルカ-リーナ
(72)【発明者】
【氏名】ホフストレーム, ビョルン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD20
5K067DD30
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE07
5K067EE10
5K067JJ39
5K067LL11
(57)【要約】
無線デバイスによる方法は、測定をトリガするための1つまたは複数の条件が発生したかどうかを判断することと、1つまたは複数の条件の発生に基づいて1つまたは複数の測定を実施することを含む。測定をトリガするための1つまたは複数の条件は、ソースセル内のタイミングアドバンス値、無線デバイスとソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離、ソースセルおよび/または候補ターゲットセル内で無線デバイスがサーブされる予測時間、ソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードの仰角、ネットワークノードによって設定される時点に到達したこと、特定のセルに関連付けられた識別子の検出、および無線デバイスのスピードまたは速度のうちの少なくとも1つに基づいている。
【選択図】図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(110)によって実施される方法(1200)であって、
測定をトリガするための1つまたは複数の条件が発生したかどうかを判断すること(1202)と、
前記1つまたは複数の条件の前記発生に基づいて、1つまたは複数の測定を行うこと(1204)とを含み、
測定をトリガするための前記1つまたは複数の条件は、
ソースセル内のタイミングアドバンス値、
前記無線デバイスとソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離、
前記無線デバイスが前記ソースセルおよび/または前記候補ターゲットセル内でサーブされる予想時間、
前記ソースセルおよび/または前記候補ターゲットセルをサーブする前記衛星ノードの仰角、
ネットワークノード(160)によって設定される時点に到達したこと、
特定のセルに関連付けられた識別子の検出、および
前記無線デバイスのスピードまたは速度
のうちの少なくとも1つに基づいている、方法。
【請求項2】
前記1つまたは複数の測定が1つまたは複数の報告条件を満たすかどうかに基づいて、前記ネットワークノードに測定報告をトリガするかどうか判断することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワークノードに測定報告を送信することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数の測定を行うことは、前記ネットワークノードから受信した測定設定に少なくとも部分的に基づく、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記測定のうちの少なくとも1つはソースセルまたは候補ターゲットセルに関連付けられたチャネル品質を示し、チャネル品質を示す前記1つまたは複数の測定は、参照信号受信電力、参照信号受信品質、信号対干渉雑音比、または参照信号強度インジケータ測定を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つの測定は、ソースセルに関連付けられたパスロスを示す、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記測定のうちの少なくとも1つは、前記無線デバイスの位置を示す、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記測定のうちの少なくとも1つは、前記無線デバイスと参照点との間の距離または差分遅延を示し、前記参照点は、前記ソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする前記衛星ノードの天底に対応している、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
共通または専用のシグナリングを介して前記参照点を示す情報を、前記ネットワークノードから受信することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記測定のうちの少なくとも1つは、距離または差分遅延の導関数を示す、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
ネットワークノード(160)によって実施される方法(1400)であって、
無線デバイス(110)に、測定をトリガするための1つまたは複数の条件を含む測定設定を送信すること(1402)と、
前記測定設定に基づいて前記無線デバイスから測定報告を受信すること(1404)とを含み、測定をトリガするための前記1つまたは複数の条件は、
ソースセル内のタイミングアドバンス値、
前記無線デバイスとソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離、
前記無線デバイスがソースセルおよび/または候補ターゲットセル内でサーブされる予想時間、
ソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする前記衛星の仰角、
前記ネットワークノードによって設定される時点に到達したこと、
特定のセルに関連付けられた識別子の検出、および
前記無線デバイスのスピードまたは速度
のうちの少なくとも1つに基づいている、方法。
【請求項12】
前記測定設定は、前記無線デバイスによって行われる前記1つまたは複数の測定を示している、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記1つまたは複数の条件は、いつ前記無線デバイスが前記測定設定を起動すべきかを示す、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記測定報告は、前記無線デバイスがソースセルまたは候補ターゲットセルに関連付けるチャネル品質を示し、前記チャネル品質は、参照信号受信電力、参照信号受信品質、信号対干渉雑音比、または参照信号強度インジケータ測定を含む、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記測定報告は、無線デバイスがソースセルまたは候補ターゲットセルに関連付けるパスロスを示す、請求項11から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記測定報告は、前記無線デバイスの位置を示す、請求項11から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記測定報告は、前記無線デバイスと参照点との間の距離または差分遅延を示し、前記参照点は前記ソースセルおよび/または前記候補ターゲットセルをサーブする前記衛星ノードの天底に対応している、請求項11から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
共通または専用のシグナリングを介して前記参照点を示す情報を前記無線デバイスに送信することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記測定報告は、距離または差分遅延の導関数を示す、請求項11から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
無線デバイス(110)であって、
測定をトリガするための1つまたは複数の条件が発生したかどうかを判断することと、
前記1つまたは複数の条件の前記発生に基づいて、1つまたは複数の測定を実施することとを行うように適合され、
測定をトリガするための前記1つまたは複数の条件は、
ソースセル内のタイミングアドバンス値、
前記無線デバイスとソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離、
前記無線デバイスがソースセルおよび/または候補ターゲットセル内でサーブされる予想時間、
ソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする前記衛星の仰角、
ネットワークノード(160)によって設定される時点に到達したこと、
特定のセルに関連付けられた識別子の検出、および
前記無線デバイスのスピードまたは速度
のうちの少なくとも1つに基づいている、無線デバイス。
【請求項21】
前記1つまたは複数の測定が1つまたは複数の報告条件を満たすかどうかに基づいて、前記ネットワークノードに測定報告をトリガするかどうか判断するようにさらに適合されている、請求項20に記載の無線デバイス。
【請求項22】
前記ネットワークノードに測定報告を送信するようにさらに適合されている、請求項21に記載の無線デバイス。
【請求項23】
前記1つまたは複数の測定を行うことは、前記ネットワークノードから受信した測定設定に少なくとも部分的に基づく、請求項20から22のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項24】
前記測定のうちの少なくとも1つはソースセルまたは候補ターゲットセルに関連付けられたチャネル品質を示し、チャネル品質を示す前記1つまたは複数の測定は、参照信号受信電力、参照信号受信品質、信号対干渉雑音比、または参照信号強度インジケータ測定を含む、請求項20から23のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項25】
少なくとも1つの測定は、ソースセルに関連付けられたパスロスを示す、請求項20から24のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項26】
前記測定のうちの少なくとも1つは、前記無線デバイスの位置を示す、請求項20から25のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項27】
前記測定のうちの少なくとも1つは、前記無線デバイスと参照点との間の距離または差分遅延を示し、前記参照点は前記ソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする前記衛星ノードの天底に対応している、請求項20から26のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項28】
共通または専用のシグナリングを介して前記参照点を示す情報を、前記ネットワークノードから受信するようにさらに適合されている、請求項27に記載の無線デバイス。
【請求項29】
前記測定のうちの少なくとも1つは、距離または差分遅延の導関数を示す、請求項20から28のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項30】
ネットワークノード(160)であって、
無線デバイス(110)に、測定をトリガするための1つまたは複数の条件を含む測定設定を送信することと、
前記測定設定に基づいて無線デバイスから測定報告を受信することとを行うように適合され、測定をトリガするための前記1つまたは複数の条件は、
ソースセル内のタイミングアドバンス値、
前記無線デバイスとソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離、
前記無線デバイスがソースセルおよび/または候補ターゲットセル内でサーブされる予想時間、
ソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする前記衛星の仰角、
前記ネットワークノードによって設定される時点に到達したこと、
特定のセルに関連付けられた識別子の検出、および
前記無線デバイスのスピードまたは速度
のうちの少なくとも1つに基づいている、ネットワークノード。
【請求項31】
前記測定設定は、前記無線デバイスによって行われる前記1つまたは複数の測定を示す、請求項30に記載のネットワークノード。
【請求項32】
前記1つまたは複数の条件は、いつ前記無線デバイスが前記測定設定を起動すべきかを示す、請求項30または31に記載のネットワークノード。
【請求項33】
前記測定報告は、前記無線デバイスがソースセルまたは候補ターゲットセルに関連付けるチャネル品質を示し、前記チャネル品質は、参照信号受信電力、参照信号受信品質、信号対干渉雑音比、または参照信号強度インジケータ測定を含む、請求項30から32のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項34】
前記測定報告は、無線デバイスがソースセルまたは候補ターゲットセルに関連付けるパスロスを示す、請求項30から33のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項35】
前記測定報告は、前記無線デバイスの位置を示す、請求項30から34のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項36】
前記測定報告は、前記無線デバイスと参照点との間の距離または差分遅延を示し、前記参照点は前記ソースセルおよび/または前記候補ターゲットセルをサーブする前記衛星ノードの天底に対応している、請求項30から35のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項37】
共通または専用のシグナリングを介して前記参照点を示す情報を前記無線デバイスに送信するようにさらに適合されている、請求項36に記載のネットワークノード。
【請求項38】
前記測定報告は、距離または差分遅延の導関数を示す、請求項30から37のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して、無線通信に関し、より詳細には、非地上ネットワーク(NTN)における測定報告のためのエンハンスメントを提供するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
Third Generation Partnership Project(3GPP)リリース8は、エボルブドパケットシステム(EPS)を規定する。EPSは、Long-Term Evolution(LTE)無線ネットワークおよびエボルブドパケットコア(EPC)に基づく。元々、音声および無線ブロードバンド(MBB)サービスを提供することを意図していたが、その機能を拡大するために連続して発達した。リリース13から、狭帯域のモノのインターネット(NB-IoT)およびマシン用LTE(LTE-M)は、LTE仕様の一部であり、大量マシン型通信(mMTC)サービスへのコネクティビティを提供する。
【0003】
3GPPリリース15は、5Gシステム(5GS)の最初のリリースを規定する。この新世代無線アクセス技術は、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超信頼度および低レイテンシ通信(URLLC)、およびmMTCなどの使用事例に供することを意図している。5G仕様は、新無線(NR)アクセス階層インターフェースおよび5Gコアネットワーク(5GC)を含む。NR物理およびより高い層は、LTE仕様の一部を再利用し、新しい使用事例に必要とされるような構成要素を追加する。
【0004】
リリース15において、3GPPはまた、非地上ネットワーク(NTN)における動作のためにNRを準備するための作業を開始した。作業は、検討項目「非地上ネットワークをサポートするためのNR」内で実施され、3GPP技術報告(TR)38.811をもたらした。リリース16において、NTNネットワーク内の動作のためにNRを準備するための作業は、検討項目「非地上ネットワークをサポートするためのNRについてのソリューション」で継続する。並行して、NTN内の動作のためにLTEを適合させることに対する関心が高まっている。その結果、3GPPは、リリース17において、LTEとNRの両方においてNTN用サポートを導入することを検討している。
【0005】
通常、衛星無線アクセスネットワークは、以下の構成要素を含む。
衛星:宇宙で運ばれるプラットフォーム。
地球ベースゲートウェイ:アーキテクチャの選択によって、基地局またはコアネットワークに衛星を接続する。
フィーダリンク:ゲートウェイと衛星との間のリンク。
アクセスリンク:衛星とユーザ機器(UE)との間のリンク。
【0006】
軌道高度に応じて、衛星は、低地球軌道(LEO)、中間地球軌道(MEO:Medium Earth Orbit)、または静止軌道(GEO)衛星にカテゴリ分類され得る。
LEO:一般的な高度は250~1,500kmの範囲に及び、軌道周期は90~120分の範囲に及ぶ。
MEO:一般的な高度は5,000~25,000kmの範囲に及び、軌道周期は3~15時間の範囲に及ぶ。
GEO:高度約35,786km、24時間の軌道周期をもつ。
【0007】
衛星システムは、かなりの軌道高さにより地上波ネットワークよりかなり高いパスロスを有する傾向がある。パスロスを克服することはしばしば、アクセスおよびフィーダリンクを見通し条件で操作し、UEに高ビーム方向性を提供するアンテナを備えさせる必要がある。
【0008】
通信衛星は、一般に、所与のエリア上にいくつかのビームを生成する。ビームの「フットプリント」または「スポットビーム」は、通常、楕円形状であり、旧来、セルとみなされてきた。ビームのフットプリントは、衛星移動(しばしば、移動ビームまたは移動セルケースと呼ばれる)と共に地球表面にわたって移動し得る。または、スポットビームは、衛星によってその動き(しばしば、地球固定ビームまたは地球固定セルケースと呼ばれる)を補償するために使用される、何らかのビームポインティング機構を用いて地球固定であり得る。スポットビームのサイズは、システム設計に依存し、数十キロメートルから数千キロメートルの範囲に及び得る。図1は、ベントパイプ(bent pipe)トランスポンダをもつ衛星ネットワークの例示的なアーキテクチャを示す。
【0009】
地上波ネットワーク内で観察されるビームと比較して、NTNビームは極めて幅広くてもよく、サーブされたセルによって規定されたエリアの外側のエリアをカバーしてもよい。隣接するセルをカバーするビームは、重複し、有意なレベルのセル間干渉を引き起こす。NTN内の大きなレベルの干渉を克服するための典型的なアプローチは、異なる搬送波周波数および偏光モードで異なるセルを構成する必要がある。
【0010】
LEO NTNにおいて、衛星は極めて高い速度で移動している。これは、600km高度でLEO衛星用に最大24ppmのサービスリンク上の搬送波周波数のドップラーシフトにつながる。TR 38.821、NRが非地上ネットワークをサポートするためのソリューションを参照のこと。ドップラーシフトはまた、全天にわたる衛星動作による時変である。ドップラーシフトは、LEO 600km衛星に対して最大0.27ppm/sで変化し得る。ドップラーシフトは、送信された周波数と比較してサービスリンク上で受信された周波数に影響を与える、すなわち増減させる。GEO NTNでは、衛星は赤道面に対して傾斜した軌道で移動し得る。傾斜は、以下の図で例示されるように、搬送波周波数の予測可能および1日の周期的に繰り返すドップラーシフトを導入する、衛星相対的地球の周期的移動を導入する。図2は、傾斜した軌道から動作するGEO衛星のために観察されるフォワードサービスリンクの日周ドップラーシフトの例を示す。
【0011】
3GPP TR 38.821では、天体暦データが、例えば、衛星に向けて方向性アンテナ(またはアンテナビーム)に向けるのを助けるために、UEに提供されるべきであることが採り上げられた。RP-181370、NRが非地上ネットワークをサポートするためのソリューション評価に関する検討を参照のこと。例えば、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)サポートなどのおかげで独自の位置を知るUEはまた、正しいタイミングアドバンス(TA)およびドップラーシフトを計算するために、天体暦データを使用し得る。どのように天体暦を提供および更新するかに関する内容はまだ詳細には研究されていない。
【0012】
衛星軌道は、6つのパラメータを仕様して完全に記載することができる。ユーザは、どのセットのパラメータを使用するかを正確に選択することができ、多くの異なる態様が可能である。例えば、パラメータのセット(α、ε、i、Ω、ω、t)はしばしば、天文学で使用される。ここで、半主軸「α」および偏心度「ε」は軌道楕円の形状およびサイズを示し、傾斜「i」、昇交点「Ω」、および近点「ω」の偏角は空間内の位置を決定し、元期「t」は参照時間(例えば、衛星が近点を通して移動する場合の時間)を決める。このセットのパラメータは、図3に図示されている。図3では、近点は、軌跡が地球に最も近い点のことを言い、牡羊座の第1の点は春分点で太陽に向かう方向のことを言い、昇交点は、軌跡が赤道面を通して上向きに通過する点のことを言う。
【0013】
2ラインエレメントセット(TLE)は、所与の時点、元期に対する地球軌道上オブジェクトの軌道エレメントのリストをエンコードするデータフォーマットである。異なる媒介変数表示の例として、2ラインエレメントセット(TLE)は、aおよびtの代わりに、平均運動「n」および平均近点角(M)を使用する。完全に異なるセットのパラメータは、衛星の位置および速度ベクトル(x、y、z、v、v、y)である。これらは時々、軌道状態ベクトルと呼ばれる。これらは、含んでいる情報が等価であるので、軌道エレメントから導き出される、および逆も同様である。これらの公式(および多くのその他)は、NTNで使用される天体暦データのフォーマットの可能な選択肢である。
【0014】
UEは少なくとも数メートルの精度で衛星の位置を決定することができることが重要である。RP-181370、NRが非地上ネットワークをサポートするためのソリューション評価に関する検討を参照のこと。しかし、いくつかの研究では、TLEの事実上標準を使用する場合に達成することが難しい可能性があることが示されている。もう一方では、LEO衛星はしばしばGNSS受信機を有し、いくつかのメートルレベル精度でその位置を決めることができる。
【0015】
検討項目中に論じられ、3GPP TR 38.821に採り上げられた別の態様は、天体暦データの有効性時間である。衛星位置の予測は一般的に、大気抵抗、衛星の操縦、使用される軌道モデルにおける欠陥などにより、使用される天体暦データの加齢と共に劣化する。したがって、公的に入手可能であるTLEデータは、例えば、かなり頻繁に更新される。更新頻度は、衛星およびその軌道により、例えば、更新頻度は(例えば、強い大気抵抗に曝され、しばしば修正操作を行う必要がある極めて低い軌道上の衛星に対して)一日多数回から(例えば、比較的より高い軌道上の衛星またはより低い大気抵抗に曝された衛星に対して)週に1度までの範囲にわたってもよい。
【0016】
したがって、衛星位置に所要の精度を提供することが可能であると思われるが、例えば、天体暦データフォーマットを選択する場合、または軌道伝搬に使用される軌道モデルを選択する場合に、これらの要件を満たすために注意をする必要がある。
【0017】
天体暦データは、衛星軌道の空間内の形状および位置を記載する少なくとも5つのパラメータからなる。また、軌道楕円を記載する他のパラメータが得られた時である、タイムスタンプを備えている。近い将来のあらゆる所与のときの衛星の位置は、軌道機構を使用してこのデータから予測することができる。しかし、予測の精度は将来にわたってどんどん低下する。特定のセットのパラメータの有効性時間は、軌道のタイプおよび高さなどの多くの要因だけでなく、所望の精度により、数日の規模から数年にわたる。
【0018】
接続された状態、すなわち、RRC_CONNECTED状態では、UEはネットワークに対して確立された接続を有する。接続された状態の移動性の目的は、デバイスがネットワーク内で移動するときに、コネクティビティが遮断または顕著な劣化がなく維持されることを保証することである。UEは、ネットワークによって報告される現在の搬送波周波数(イントラ周波数)および異なる搬送波周波数(インター周波数)の両方での新しいセルに対する検索を行うことが必要である。UEは、(条件付きハンドオーバの場合を部分的に除いて)異なるセルにハンドオーバ手順をトリガするときである場合に関して、独自にいかなる決定も行わない。これはむしろ、様々なトリガ条件に基づく。一般的に、UEは、ネットワークが新しいセルへのハンドオーバの時であるかどうかに関する決定を行うことができるように、ネットワークへのあらゆる設定された測定の結果を報告する。しかし、条件付きハンドオーバが使用される場合、ネットワークは、特定のトリガ条件が満たされた場合にハンドオーバを実行するように命令することによって、UEに実行決定を部分的に「委任」する。
【0019】
5G NRでは、ハンドオーバは「同期での再設定」と呼ばれる手順の特別な場合である。加えて、デュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)、条件付きハンドオーバ(CHO)、およびRACH-less HO(LTEに対してのみ)などの様々なハンドオーバ機構が、低レイテンシおよび高信頼度性能を必要とする課題のあるシナリオに対する移動ロバスト性性能を向上させるために、仕様に導入された。典型的には、実際のHO前に、ネットワークはRRM測定でUEを設定し、UEによって送信された測定報告に基づいてHO決定を行う。
【0020】
TS 38.300 V16.2.0(2020-07)からの以下の抜粋は、NR内での測定モデル(セルレベルおよびビームレイヤ3測定がどのように導き出されるか)を詳述する。
RRC_CONNECTEDでは、UEはセルの多数のビーム(少なくとも1つ)を測定し、測定結果(力値)はセル品質を導き出すために平均化される。そうする際に、UEは検出されたビームのサブセットを検討するために設定される。少なくとも2つの異なるレベル、ビーム品質を導き出すための物理レイヤ、その後に、多数のビームからセル品質を導き出すためのRRCレベルでフィルタリングが起こる。ビーム測定からのセル品質は、サービングセルおよび非サービングセルに対して同じ方法で導き出される。測定報告は、UEがgNBによってそうするように設定される場合に、X最良ビームの測定結果を含み得る。
対応する高レベル測定モデルが、図4に図示され、以下に記載される。図4では、Kビームは、gNBによってL3移動性のために設定され、L1でUEによって検出されたSSBまたはCSI-RSリソース上の測定に対応する。図4は以下を図示している。
A:物理レイヤの内部の測定(ビーム固有サンプル)。
レイヤ1フィルタリング:点Aで測定された入力の内部レイヤ1フィルタリング。正確なフィルタリングは実装形態依存である。標準によって制約されない実装形態(入力Aおよびレイヤ1フィルタリング)によって物理レイヤ内で実際に測定がどのように実行されているか。
:レイヤ1フィルタリング後にレイヤ3までレイヤ1によって報告される測定(すなわち、ビーム固有測定)。
ビーム統合/選択:ビーム固有測定は、セル品質を導き出すために統合される。ビーム統合/選択の挙動は標準化され、このモジュールの設定はRRCシグナリングによって提供される。Bでの報告期間は、Aでの1つの測定期間と等しい。
B:ビーム統合/選択後にレイヤ3に報告されたビーム固有測定から導き出された測定(すなわち、セル品質)。
セル品質に対するレイヤ3フィルタリング:点Bによって提供される測定で行われるフィルタイング。レイヤ3フィルタの挙動は標準化され、レイヤ3フィルタの設定はRRCシグナリングによって提供される。Cでのフィルタリング報告期間は、Bでの1つの測定期間と等しい。
C:レイヤ3フィルタ内の処理後の測定。報告速度は、点Bでの報告速度と同一である。この測定は、報告基準の1つまたは複数の評価用の入力として使用される。
報告基準の評価:実際の測定報告が点Dで必要であるかどうかをチェックする。評価は、例えば、異なる測定間を比較するために、参照点Cでの2つ以上の測定のフローに基づくことができる。これは、入力CおよびCによって例示される。UEは、少なくとも新しい測定結果が点C、Cで報告される毎に、報告基準を評価する。報告基準は標準化され、設定はRRCシグナリング(UE測定)によって提供される。
D:無線インターフェース上で送信された測定報告情報(メッセージ)。
L3ビームフィルタリング:点Aで提供される測定(すなわち、ビーム固有測定)上で行われるフィルタリング。ビームフィルタの挙動は標準化され、ビームフィルタの設定はRRCシグナリングによって提供される。Eでのフィルタリング報告期間は、Aでの1つの測定期間と等しい。
E:ビームフィルタ内での処理後の測定(すなわち、ビーム固有測定)。報告速度は、点Aでの報告速度と同一である。この測定は、報告されるX測定を選択するための入力として使用される。
ビーム報告のためのビーム選択:点Eで提供された測定からX測定を選択する。ビーム選択の挙動は標準化され、このモジュールの設定はRRCシグナリングによって提供される。
F:無線インターフェース上の(送信された)測定報告内に含まれるビーム測定情報。
【0021】
レイヤ1フィルタリングは、特定のレベルの測定平均化を導入する。どのようにおよびいつUEが所望の測定を正確に行うかは、Bでの出力が3GPP TS 38.133内で設定された性能要件を満たす点に固有の実装形態である。使用されるセル品質および関連するパラメータに対するレイヤ3フィルタリングは、3GPP TS 38.331で規定され、BとCの間のサンプル利用可能性におけるあらゆる遅延を導入しない。点C、Cでの測定は、イベント評価で使用される入力である。L3ビームフィルタリングおよび関連するパラメータは、3GPP TS 38.331で規定され、EとFの間のサンプル利用可能性におけるあらゆる遅延を導入しない。
【0022】
イントラ周波数隣接(セル)測定およびインター周波数隣接(セル)測定は、以下の通り規定される。
同期信号ブロック(SSB)ベースイントラ周波数測定:サービングセルのSSBの中心周波数および隣接セルのSSBの中心周波数が同じであり、2つのSSBのサブキャリア間隔も同じである限り、測定はSSBベースイントラ周波数測定として規定される。
SSBベースインター周波数測定:サービングセルのSSBの中心周波数および隣接セルのSSBの中心周波数が異なる、または2つのSSBのサブキャリア間隔が異なる限り、測定はSSBベースインター周波数測定として規定される。SSBベース測定では、1つの測定オブジェクトは1つのSSBに対応し、UEは異なるセルとして異なるSSBを考えることに留意され得る。
チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)ベースイントラ周波数測定:測定に対して設定された隣接セル上のCSI-RSリソースの帯域幅が測定に対して設定されたサービングセル上のCSI-RSリソースの帯域幅内であり、2つのCSI-RSリソースのサブキャリア間隔が同じである限り、測定はCSI-RSベースイントラ周波数測定として規定される。
CSI-RSベースインター周波数測定:測定に対して設定された隣接セル上のCSI-RSリソースの帯域幅が測定に対して設定されたサービングセル上のCSI-RSリソースの帯域幅内でない、または2つのCSI-RSリソースのサブキャリア間隔が異なる限り、測定はCSI-RSベースインター周波数測定として規定される。
【0023】
測定が非ギャップアシストであるまたはギャップアシストであるかどうかは、UEの能力、UEのアクティブ帯域幅部(BWP)、および現在の動作周波数による。
SSBベースインター周波数測定では、測定ギャップ要件情報がUEによって報告される場合、測定ギャップ設定は情報に従って提供され得る。あるいは、測定ギャップ設定は常に、以下の場合に提供される。
UEがUE毎測定ギャップをサポートする場合。
UEがFR毎測定ギャップをサポートし、サービングセルのいずれも測定オブジェクトの同じ周波数範囲内である場合。
SSBベースイントラ周波数測定では、測定ギャップ要件情報がUEによって報告される場合、測定ギャップ設定は情報に従って提供され得る。あるいは、測定ギャップ設定は常に、以下の場合に提供される。
初期BWP以外では、UE設定BWPのいずれも初期DL BWPに関連付けられたSSBの周波数ドメインリソースを含まない場合。
【0024】
非ギャップアシストシナリオでは、UEは測定ギャップなしでこのような測定を行うことが可能ではない。ギャップアシストシナリオでは、UEは測定ギャップなしでこのような測定を行うことが可能であると想定することができない。
【0025】
仕様3GPP TS 38.331 V16.2.0(2020-07)は、測定オブジェクト内の測定モデル関連パラメータの設定を詳述する(例えば、設定されているイベントおよび測定識別子に関連付けられている)
【0026】
測定手順は、以下のタイプのセルを区別する。
NRサービングセル-これらは、スペシャルセル(SpCell)および1つまたは複数の二次セル(SCell)である。
リストされたセル-これらは、測定オブジェクト内にリストされたセルである。
検出されたセル-これらは、測定オブジェクト内にリストされていないが、測定オブジェクトによって示されたSSB周波数およびサブキャリア間隔上でUEによって検出されたセルである。
【0027】
本明細書では、NR検出されたセルおよびリストされたセル(隣接セル、または非サービングセルと呼ばれることもある)は最も関連する。
【0028】
上に規定するように、NRリストされたセルは、以下に示すように、測定オブジェクト内でリストされたセルである。
【0029】
上に規定したように、NR検出されたセルは、測定オブジェクト内にリストされていないが、測定オブジェクトによって示された同期信号(SSB)周波数およびサブキャリア間隔上でUEによって検出されたセルである。通常の場合(すなわち、物理セル識別子(PCI)衝突なしで、適切に設定されたネットワーク内で)、(測定オブジェクトに関連付けられた)所与の周波数内の各検出されたセルは、その周波数内の独自のPCIを有する。
【0030】
その意味で、検出されたセルは、3GPP TS 38.211セクション5.5.3で規定されたように、同期シーケンス一次同期信号(PSS)および二次同期信号(SSS)を検出することによってPCIが導き出される点において、検出されたSSBsに関連付けられた所与のPCIで設定された周波数(すなわち、設定された測定オブジェクト-MO)内のセルである。
5.5.3 行っている測定
5.5.3.1 概要
[…]
UEは:
[…]
1> VarMeasConfig内のmeasIdListに含まれる各measIdに関して:
[…]
2> 関連付けられたreportConfig用のreportTypeが周期的である場合、eventTriggeredまたはcondTriggerConfigは以下の通りである。
[…]
5> measObjectがNRに関連付けられ、rsTypeがssbに設定されている場合。
6> 関連付けられたreportConfigに対するreportQuantityRS-IndexesおよびmaxNrofRS-IndexesToReportが設定される。
7> 5.5.3.3aに記載したように、reportQuantityRS-Indexes内に示された各測定数に対するSS/PBCHブロックに基づいてのみレイヤ3ビーム測定を導き出す。
6> 5.5.3.3に記載したように、関連付けられたmeasObjectからのパラメータを使用してreportQuantityCell内に示されたトリガ数および各測定数に対してSS/PBCHブロックに基づいてセル測定結果を導き出す。
[…]
2> reportConfigがcondTrrigerConfigである場合を除いて、5.5.4で規定された報告基準の評価を行う。
[…]
5.5.4 測定報告トリガ
5.5.4.1 概要
ASセキュリティが上手く起動された場合、UEは以下の通りである。
1> VarMeasConfig内のmeasIdListに含まれる各measIdに関して:
2> 対応するreportConfigがeventTriggeredまたは周期的に設定されたreportTypeを含む場合。
3> 対応するmeasObjectがNRに関係する場合。
4> eventA1またはeventA2が対応するreportConfig内で設定される場合。
5> 適用可能であるサービングセルのみを考慮する。
4> eventA3またはeventA5が対応するreportConfig内で設定される場合。
5> サービングセルがmeasObjectNRに関連付けられ、隣接が別のmeasObjectNRに関連付けられる場合、隣接セルとなる他のmeasObjectNRに関連付けられたあらゆるサービングセルも考慮する。
4> 対応するreportConfigが周期的に設定されたreportTypeを含む場合、または
4> eventA1またはeventA2以外の測定のイベントに対して:
5> useWhiteCellListがtrueに設定されている場合。
6> 該当するセルがこのmeasldに対するVarMeasConfig内で規定されたwhiteCellsToAddModList内に含まれている場合に、適用可能となる関連付けられたmeasObjectNR内のパラメータに基づいて検出されたあらゆる隣接セルを考慮する。
5> その他の場合:
6> 該当するセルがこのmeasldに対するVarMeasConfig内で規定されたblackCellsToAddModList内に含まれていない場合に、適用可能となる関連付けられたmeasObjectNR内のパラメータに基づいて検出されたあらゆる隣接セルを考慮する。
[…]
2> reportTypeがeventTriggeredに設定されている場合、およびこのイベント、すなわちVarMeasConfig内の対応するreportConfigのeventIDに対応するイベントに適用可能なエントリ条件が、VarMeasConfig内のこのイベントに対して規定されたtimeToTrigger中にとられるレイヤ3フィルタリング後に全ての測定に対して1つまたは複数の適用可能セルで満たされ、VarMeasReportListがこのmeasIdに対する測定報告エントリを含んでいない(第1のセルがイベントをトリガする)場合:
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内の測定報告エントリを含む。
3> このmeasIdのためのVarMeasReportList内で規定されたnumberOfReportsSentを0に設定する。
3> 該当するセルを、このmeasIdに関してVarMeasReportList内で規定されたcellsTriggeredList内に含む。
[…]
3> 5.5.5で規定されるように、測定報告手順を開始する。
【0031】
RRC内の隣接セルのセル品質導出(CQD)およびその使用
RRC_CONNECTED内のNRは、例えば、UEが以下のイベントのいずれかで構成されている場合、イベントトリガされた測定報告に対する隣接セル測定を実施するように設定されている。
イベントA3:隣接は、PCell/PSCellより良いオフセット量となる。
イベントA4:隣接は、絶対閾値より良くなる。
イベントA5:PCell/PSCellは絶対閾値1より悪くなり、隣接/SCellは別の絶対閾値2より良くなる。
イベントA6:隣接は、SCellより良いオフセット量となる。
【0032】
隣接セル測定に対するRRC手順は、それに対して規定されている。目的は、ネットワークが測定イベント(例えば、A3)でUEを設定することを可能にすることであり、隣接セル品質(例えば、RSRP、RSRQ、SINR)は、(おそらく、NR内で、同期したマスタセルグループ(MCG)再設定と呼ばれる、インター周波数/イントラ周波数ハンドオーバをおそらくトリガするために)絶対閾値および/またはサービングセルの品質と比較される。
【0033】
これまでのところ、(1つまたは複数の)特定の課題が存在する。以下は、NTN、ムービングセル、長い伝搬遅延、および大きなドップラーシフトをサポートするためにNRを発展させる場合に対処される必要がある主な課題として考えることができる。
ムービングセル:地上ネットワーク設計、例えば、NRまたはLTE内のデフォルト想定は、セルが固定であることである。特にLEO衛星が考えられる場合に、NTNでは当てはまらない。LEO衛星は、数秒または分にわたってのみ地上でUEに見え得る。LEO展開に対する2つの異なる選択肢がある。ビーム/セルカバレッジは、地球固定ビームとの地理的位置に対して固定されている、すなわち衛星からの可動ビームは、衛星が地球の表面に関して移動するときでさえ、特定のビームが同じ地理的エリアをカバーすることを保証する。もう一方で、移動ビームでは、LEO衛星は地球の表面に関して、例えば、地球の表面に垂直なアンテナ指向方向を固定し、したがって、セル/ビームカバレッジは衛星が移動すると地球を掃引する。その場合、UEをサーブしているスポットビームは、数秒毎に切り換わり得る。
長い伝搬遅延:地上移動システム内の伝搬遅延は、通常1ミリ秒未満である。これに対して、NTN内の伝搬遅延ははるかに長く、NTN内に展開された人工衛星または空中プラットフォームの高度によって、数ミリ秒(LEO)から数百ミリ秒(GEO)にわたる可能性がある。
大きなドップラーシフト:NTN内に展開された人工衛星または空中プラットフォームの移動は、大きなドップラーシフトにつながり得る。例えば、600kmの高さでのLEO衛星は、24ppmの大きさの時変ドップラーシフトにつながる可能性がある。
【0034】
地球固定セルを備えたNTNの別の複雑な性状は、特定の地理的セルエリアをカバーする責任は、好ましくは短い重複期間で1つの衛星から別の衛星に切り換わる(すなわち、古いおよび新しい衛星の両方がセルエリアを同時にカバーする)場合に、これはセル変化、例えば、PCIの変化を伴うことが想定されることであり、これは古いセル内で(古い衛星に/を介して)接続された全てのUEは短い期間(すなわち、重複期間)で新しいセル(および新しい衛星)にハンドオーバされなければならず、新しいセルに関連付けられたハンドオーバ準備のためにRACHリソース、ランダムアクセス処理リソースおよび処理リソースに高い負荷ピークを生じさせることがある。これらのリソースが過負荷である場合、結果は、例えば延長遮断時間、ハンドオーバ障害、および無線リンク障害を伴ってもよい。
【0035】
リリース16では、検討項目フェーズ中、RAN2は、大きな伝搬遅延によるハンドオーバ中のサービス遮断、移動セルによる高ハンドオーバ率を減少させるため、ビーム重複の領域内の小さな信号強度変化によるハンドオーバロバスト性を向上させるための機構を導入するため、および異なる衛星から来るセル/ビーム間のUE測定ウィンドウ内の伝搬遅延差を補償するための動機で、NTNに対する上に記載した課題により生じる可能性がある問題に対処する解決法を見つけるための移動性手順を論じた。これは特に、LEO NTNの場合に当てはまる。リリース16内のSIフェーズ中に結論付けられた技術的報告では、条件付きハンドオーバ機構用の追加のトリガ条件に関連する態様、測定ベース閾値およびイベントの適合、移動性関連設定、測定設定/報告、およびTNとNTNとの間の移動性に対するサービス連続性が採り上げられている。
【0036】
この技術的報告では、測定設定および報告に対する以下のエンハンスメントが採り上げられている。
測定報告の条件付きトリガ:測定報告のトリガは、UE位置に基づくことができる。これは、UE位置対参照位置、または位置およびRSRP/RSRQの組合せに基づいてもよい。
測定報告内の位置情報の含有:位置情報は、どのHOかを判断する場合に追加情報をネットワークに提供するために、測定報告の上にピギーバックされてもよい。追加の設計検討事項(例えば、シグナリングオーバーヘッドインパクトおよび潜在的プライバシー事項)は、ワークアイテムフェーズ内で対処することができる。
衛星間の伝搬遅延差のネットワーク補償:ネットワークは、UE測定ウィンドウ内で、例えば、システム情報を介して、またはUE固有方法で専用シグナリングを介して、伝搬遅延差を補償することができる。この問題に対する他の解決法は除外されない。
【0037】
一般的なNTN固有測定報告トリガ問題は、RSRP範囲の隣接セルが極めて類似し、A3のようなイベントは時間内にトリガしなくてもよいことである。UEが見るNTN固有条件の種類についてのより良い知識がネットワークにある場合、ネットワークはより効率的な方法でUEに対する接続を維持することができる。
【発明の概要】
【0038】
本開示の特定の態様およびそれらの実施形態は、これらまたは他の課題に対する解決策を提供してもよい。
【0039】
特定の実施形態によると、無線デバイスによる方法は、測定をトリガするための1つまたは複数の条件が発生したかどうかを判断することと、1つまたは複数の条件の発生に基づいて1つまたは複数の測定を実施することを含む。測定をトリガするための1つまたは複数の条件は、ソースセル内のタイミングアドバンス値、無線デバイスとソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離、無線デバイスがソースセルおよび/または候補ターゲットセル内でサーブされる予測時間、ソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードの仰角、ネットワークノードによって設定される時点に到達したこと、特定のセルに関連付けられた識別子の検出、および無線デバイスのスピードまたは速度のうちの少なくとも1つに基づいている。
【0040】
特定の実施形態によると、無線デバイスは、測定をトリガするための1つまたは複数の条件が発生したかどうかを判断することと、1つまたは複数の条件の発生に基づいて1つまたは複数の測定を実施することとを行うように適合されている。測定をトリガするための1つまたは複数の条件は、ソースセル内のタイミングアドバンス値、無線デバイスとソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離、無線デバイスがソースセルおよび/または候補ターゲットセル内でサーブされる予測時間、ソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードの仰角、ネットワークノードによって設定される時点に到達したこと、特定のセルに関連付けられた識別子の検出、および無線デバイスのスピードまたは速度のうちの少なくとも1つに基づいている。
【0041】
特定の実施形態によると、ネットワークノードによる方法は、無線デバイスに、測定をトリガするための1つまたは複数の条件を含む測定設定を送信することを含む。ネットワークノードは、測定設定に基づいて、無線デバイスから測定報告を受信する。測定をトリガするための1つまたは複数の条件は、ソースセル内のタイミングアドバンス値、無線デバイスとソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離、無線デバイスがソースセルおよび/または候補ターゲットセル内でサーブされる予測時間、ソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする衛星の仰角、ネットワークノードによって設定される時点に到達したこと、特定のセルに関連付けられた識別子の検出、および無線デバイスのスピードまたは速度のうちの少なくとも1つに基づいている。
【0042】
特定の実施形態によると、ネットワークノードは、無線デバイスに、測定をトリガするための1つまたは複数の条件を含む測定設定を送信するように適合されている。ネットワークノードは、測定設定に基づいて、無線デバイスから測定報告を受信するように適合されている。測定をトリガするための1つまたは複数の条件は、ソースセル内のタイミングアドバンス値、無線デバイスとソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離、無線デバイスがソースセルおよび/または候補ターゲットセル内でサーブされる予測時間、ソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする衛星の仰角、ネットワークノードによって設定される時点に到達したこと、特定のセルに関連付けられた識別子の検出、および無線デバイスのスピードまたは速度のうちの少なくとも1つに基づいている。ある特定の実施形態は、以下の(1つまたは複数の)技術的利点のうちの1つまたは複数を提供することができる。例として、特定の実施形態は、ネットワークがUEが見るNTN固有条件の種類のより良い知識がある場合に、ネットワークはより効率的な方法でUEに対する接続を維持することができる点において、技術的利点を提供し得る。
【0043】
他の利点は当業者に容易に明らかであり得る。いくつかの実施形態は、具陳されている利点のいずれも有しないこともあり、いくつかまたは全てを有することもある。
【0044】
開示される実施形態ならびにそれらの特徴および利点のより完全な理解のために、次に、添付の図面と共に、以下の説明が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】ベントパイプ(bent pipe)トランスポンダをもつ衛星ネットワークの例示的なアーキテクチャを示す図である。
図2】傾斜した軌道から動作するGEO衛星のために観察されるフォワードサービスリンクの日周ドップラーシフトの例を示す図である。
図3】衛星軌道を記載することができる6つの例示的パラメータを示す図である。
図4】高レベル測定モデルを示す図である。
図5】いくつかの実施形態による、例示的な無線ネットワークを示す図である。
図6】いくつかの実施形態による、例示的なネットワークノードを示す図である。
図7】いくつかの実施形態による、例示的な無線デバイスを示す図である。
図8】いくつかの実施形態による、例示的なユーザ機器を示す図である。
図9】いくつかの実施形態による、いくつかの実施形態によって実装された機能が仮想化され得る仮想化環境を示す図である。
図10】いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された例示的な通信ネットワークを示す図である。
図11】いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータの一般化されたブロック図である。
図12】一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示す図である。
図13】一実施形態による、通信システムにおいて実装される別の方法を示す図である。
図14】一実施形態による、通信システムにおいて実装される別の方法を示す図である。
図15】一実施形態による、通信システムにおいて実装される別の方法を示す図である。
図16】いくつかの実施形態による、無線デバイスによる例示的な方法を示す図である。
図17】いくつかの実施形態による、例示的な仮想装置を示す図である。
図18】いくつかの実施形態による、無線デバイスによる別の例示的な方法を示す図である。
図19】いくつかの実施形態による、別の例示的な仮想装置を示す図である。
図20】いくつかの実施形態による、ネットワークノードによる例示的な方法を示す図である。
図21】いくつかの実施形態による、別の例示的な仮想装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、本明細書で想到される実施形態のいくつかについて、添付図面を参照してさらに記載する。しかしながら、他の実施形態が本明細書に開示する主題の範囲内に含まれ、開示する主題は、本明細書に記載する実施形態のみに限定されるものと解釈されるべきではなく、それよりもむしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供される。
【0047】
一般に、本明細書で使用する全ての用語は、関連する技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきであるが、異なる意味を明確に持たせている、および/または使用する文脈によって示唆している場合を除く。要素、装置、構成要素、手段、ステップなどに対する全ての参照は、別段の明示的な提示がない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどのうちの少なくとも1つの事例を指すものとオープンに解釈されるべきである。本明細書に開示するあらゆる方法のステップは、あるステップが別のステップの次または前であるものとして明示的に記載されない限り、および/またはあるステップが別のステップの次または前でなければならないことが暗示されていない限り、開示する正確な順序で実施される必要はない。本明細書に開示する実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切であれば、他の任意の実施形態に適用されてもよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点は、他の任意の実施形態に適用され得、逆もまた同様である。本明細書の実施形態の他の目的、特徴、および利点についても、以下の説明から明らかとなるであろう。
【0048】
そうでないと明示的に記されていない限り、以下に提示する方法は、固定および移動セル、サービスおよびフィーダリンクスイッチの両方に関連することに留意されたい。そうでないと明示的に記されていない限り、「セル」および「ビーム」という用語は、互換可能に使用される。そうでないと明示的に記されていない限り、「無線端末」、「ユーザ機器」、「UE」、「無線デバイス」および「デバイス」という用語は、本文書において互換可能に使用される。「ソースセル」または「ターゲットセル」という用語は、グローバルセルIDが、地理的エリアに関しても規定されているトラッキングエリア内の地理的エリアにマッピングされていると想定して、本文書ではグローバルセルIDのことは言わない。解決法の特定の実施形態は、NR専門用語を使用して、例えば、より包括的およびRAT依存用語「無線基地局」の代わりに「gNB」という用語を使用して記載されるが、これは限定と解釈されるべきではない。というのは、解決方はLTEなどのNTN内で使用され得る他のRATにも適用可能だからである。そうでないと明示的に記されていない限り、以下に記載する例は、以下のハンドオーバ機構、「同期を備えた再設定/移動性情報を備えた再設定」、「5.2デュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバ」、「5.3条件付きハンドオーバ(CHO)」、および「RACH-lessハンドオーバ」に関連する。
【0049】
特定の実施形態によると、様々な方法およびシステムは、NTNシステムに対する測定報告を向上させることができる測定報告に対して提供される。測定報告に対してUEを設定するために関連する態様がまた開示されている。
【0050】
特定の実施形態によると、測定報告を提供するためのデバイス内の方法は、以下の1つまたは複数を含み得る。
RSRP/RSRQ、SINRまたはRSSI、またはデバイスがパスロスを経験または推測したパスロス閾値は、チャネル品質がソースセルおよび/または候補ターゲットセル内で十分であるまたは十分良くなるために、以下の通りであるべきである。
位置は地理的座標で定式化され得る、デバイス位置、すなわち、2または3次元空間を考慮する。
方向を含むデバイススピード/速度。
天体暦データから分かる衛星ノードの位置に基づいた、デバイスとソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離。
より詳細には、UEは特定の衛星またはセル/PCI中心参照点までの距離を報告し得る。これらの特定の衛星/セル/PCIは、候補サービングセルと呼ばれてもよい。これは、所与の衛星/セル/PCIに対するRSRP/RSRQ/SINR測定報告に追加され得る。
デバイスとソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする衛星の天底との間の距離または差分遅延、またはあらゆる他の参照点であり、2または3次元空間内で共通または専用のシグナリングを介して明示的に指定または提供されてもよい。従属実施形態では、移動の方向と共にデバイス速度がまた、ネットワークに提供される。従属実施形態では、デバイスによって推定される符号付きドップラー/周波数シフトがまた、ネットワークに提供される。
上記距離または差分遅延の導関数。
ソースセルまたは候補ターゲットセル内で(TR 38.821内で規定されるように)サーブされる予想時間。
ソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星の仰角。
ソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星の仰角の導関数。
ソースセルおよび/または候補ターゲットセル内のタイミングアドバンス(TA)値。
上に挙げたものの様々な組合せ。
【0051】
特定の実施形態では、デバイスは、例えばTAを推定するために使用される衛星の数などのTA値の推定精度を提供し得る。RACH-lessおよび大きなSCSでは、および/または高周波数では、TAはサブミクロ秒レベルである必要がある。この情報は、gNBがターゲットセル内でRACH-less HOを開始すべき/することができるかどうかをgNBが分かるように有用である。
【0052】
本開示全体を通して、「ビーム」または「セル」という用語は、そうでないと明示的に記されていない限り、互換可能に使用してもよい。特定の実施形態はNTNを参照して記載したが、提示した方法はあらゆる無線ネットワーク(例えば、視線条件によって支配されるあらゆる無線ネットワーク)に当てはまる。特定の実施形態(または、その部分)は、3GPPリリース17+、3GPP TS 38.331、および/またはNR TR 38.821リリース16などの1つまたは複数の基準で実施されてもよい。
【0053】
本明細書で説明される主題は、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図5に示されている例示的な無線ネットワークなどの無線ネットワークに関して説明される。簡単のために、図5の無線ネットワークは、ネットワーク106、ネットワークノード160および160b、ならびにWD110のみを図示する。実際には、無線ネットワークはさらに、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または他の任意のネットワークノードもしくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な、任意の追加の要素を含んでもよい。図示の構成要素のうち、ネットワークノード160および無線デバイス(WD)110について、さらに詳しく説明する。無線ネットワークは、通信および他のタイプのサービスを、1つまたは複数の無線デバイスに提供して、無線デバイスが、無線ネットワークによって、または無線ネットワークを介して提供されるサービスにアクセスすること、および/またはサービスを使用することを容易にしてもよい。
【0054】
無線ネットワークは、任意のタイプの通信、通信、データ、セルラー、および/もしくは無線ネットワーク、または他の類似のタイプのシステムを備え、ならびに/あるいはそれらと干渉してもよい。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格または他のタイプの事前規定された規則もしくは手順に従って、動作するように設定されてもよい。それ故、無線ネットワークの特定の実施形態は、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、および/または他の好適な2G、3G、4G、もしくは5G規格などの通信規格、IEEE 802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいはマイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、ブルートゥース、Z-Wave、および/またはZigBee規格などの他の任意の適切な無線通信規格を実現してもよい。
【0055】
ネットワーク106は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にする他のネットワークを備えてもよい。
【0056】
ネットワークノード160およびWD110は、以下により詳しく説明する様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおける無線接続の提供等、ネットワークノードおよび/または無線デバイスの機能を与えるために協働し得る。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、ならびに/あるいは有線または無線どちらの接続を介するかにかかわらず、データおよび/もしくは信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加してもよい、他の任意の構成要素またはシステムを備えてもよい。
【0057】
図6は、いくつかの実施形態による、例示的なネットワークノード160を示す。本明細書で使用するとき、ネットワークノードは、無線デバイスおよび/もしくは他のネットワークノードと直接もしくは間接的に通信することができる、通信するように設定された、通信するように配置された、および/または通信するように動作可能な機器、あるいは無線デバイスへの無線アクセスを可能にする、および/もしくは提供する、および/または無線ネットワークの他の機能(例えば、管理)を実施する、無線ネットワーク内の機器を指す。ネットワークノードの例としては、非限定的に、アクセスポイント(AP)(例えば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(例えば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)、およびNR NodeB(gNB))が挙げられる。基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または言い換えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリ分けされてもよく、それ故、フェムト基地局、ピコ基地局、ミクロ基地局、マクロ基地局とも呼ばれてもよい。基地局は、中継ノード、またはリレーを制御する中継ドナーノードであってもよい。ネットワークノードはまた、集中デジタルユニット、および/またはリモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがあるリモート無線ユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つもしくは複数(または全て)の部分を含んでもよい。このようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されていてもよいし、統合されていなくてもよい。分散無線基地局の部分は、分散アンテナシステム(DAS)のノードとも呼ばれることがある。ネットワークノードの他の更なる例としては、マルチ規格無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)もしくは基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、ベーストランシーバ基地局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(例えば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(例えば、E-SMLC)、および/またはMDTが挙げられる。別の例として、ネットワークノードは、さらに詳細に後述するような仮想ネットワークノードであってもよい。しかしながら、より一般には、ネットワークノードは、無線デバイスが無線ネットワークにアクセスできるようにする、および/もしくは無線ネットワークへのアクセスを無線デバイスに提供する、または無線ネットワークにアクセスしている無線デバイスに何らかのサービスを提供することができる、そのように設定された、そのように配置された、ならびに/あるいはそのように動作可能な、任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表してもよい。
【0058】
図6において、ネットワークノード160は、処理回路170、デバイス可読媒体180、インターフェース190、補助機器184、電源186、電力回路187、およびアンテナ162を具備する。図6の例示の無線ネットワークに示されるネットワークノード160は、ハードウェア構成要素の示される組合せを含むデバイスを表してもよいが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せを有するネットワークノードを備えてもよい。ネットワークノードが、本明細書に開示するタスク、特徴、機能、および方法を実施するのに必要なハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを備えることが理解されるべきである。さらに、ネットワークノード160の構成要素は、より大きいボックス内に位置する単独のボックスとして、または複数のボックス内に入れ子にされた単独のボックスとして示されるが、実際には、ネットワークノードは、単一の示される構成要素を組成する複数の異なる物理構成要素を備えてもよい(例えば、デバイス可読媒体180は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備えてもよい)。
【0059】
同様に、ネットワークノード160は、複数の物理的に別個の構成要素(例えば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノード160が複数の別個の構成要素(例えば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備える特定のシナリオでは、別個の構成要素の1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有されてもよい。例えば、単一のRNCが複数のノードBを制御してもよい。かかるシナリオでは、一意のノードBとRNCとの各ペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードとみなされてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定されてもよい。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(例えば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体180)、いくつかの構成要素は再使用され得る(例えば、同じアンテナ162がRATによって共有され得る)。ネットワークノード160はまた、ネットワークノード160に統合された、例えば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術に関する様々な例示される構成要素の複数のセットを含んでもよい。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップまたはチップセット、およびネットワークノード160内の他の構成要素に統合されてもよい。
【0060】
処理回路170は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書に記載される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(例えば、特定の取得動作)を実施するように設定される。処理回路170によって実施されるこれらの動作は、処理回路170によって取得された情報を、例えば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報もしくは変換された情報をネットワークノードに格納された情報と比較すること、および/または取得された情報もしくは変換された情報に基づいて1つもしくは複数の動作を実施することによって、処理することと、上記処理の結果として決定を行うことと、を含んでもよい。
【0061】
処理回路170は、単独で、またはデバイス可読媒体180などの他のネットワークノード160構成要素と併せて、ネットワークノード160の機能性を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、もしくは他の任意の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうち1つもしくは複数の組合せ、またはハードウェア、ソフトウェア、および/もしくは符号化された論理の組合せを備えてもよい。例えば、処理回路170は、デバイス可読媒体180に記憶された命令、または処理回路170内のメモリに記憶された命令を実行し得る。かかる機能性は、本明細書で考察する様々な無線の特徴、機能、または利益のいずれかを提供することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、処理回路170は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
【0062】
いくつかの実施形態では、処理回路170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路172、およびベースバンド処理回路174の1つまたは複数を含んでもよい。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路172およびベースバンド処理回路174は、別個のチップ(またはチップセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあってもよい。代替実施形態において、RFトランシーバ回路172およびベースバンド処理回路174の一部または全ては、同じチップまたはチップのセット、ボード、またはユニット上でもよい。
【0063】
特定の実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB、他のかかるネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書に記載する機能性の一部または全ては、デバイス可読媒体180、または処理回路170内のメモリに格納された命令を実行する処理回路170によって実施されてもよい。代替実施形態では、機能性の一部または全ては、ハードワイヤード方式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体に格納された命令を実行することなく、処理回路170によって提供されてもよい。それらの実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路170は、説明される機能を実施するように設定され得る。このような機能によりもたらされる利益は、処理回路170単独またはネットワークノード160の他の構成要素に限定されず、全体としてのネットワークノード160ならびに/または一般としてのエンドユーザおよび無線ネットワークにより享受される。
【0064】
デバイス可読媒体180は、非限定的に、永続記憶域、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)、またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性もしくは不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/または、処理回路170によって使用されてもよい情報、データ、および/もしくは命令を格納する、他の任意の揮発性もしくは不揮発性の非一時的デバイス可読および/もしくはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備えてもよい。デバイス可読媒体180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーション(論理、規則、コード、テーブルなどの1つまたは複数を含む)を含む、任意の好適な命令、データ、もしくは情報、および/または処理回路170によって実行することが可能であり、ネットワークノード160によって利用される、他の命令を格納してもよい。デバイス可読媒体180は、処理回路170によって行われた計算および/またはインターフェース190を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路170およびデバイス可読媒体180は、統合されているとみなされてもよい。
【0065】
インターフェース190は、ネットワークノード160、ネットワーク106、および/またはWD110の間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用される。図示のように、インターフェース190は、例えば有線接続を介したネットワーク106へのデータ送信およびネットワーク106からのデータ受信のためのポート/端子194を備える。インターフェース190はまた、アンテナ162に結合されるか、または特定の実施形態ではアンテナ162の一部であってもよい、無線フロントエンド回路192を含む。無線フロントエンド回路192は、フィルタ198および増幅器196を備える。無線フロントエンド回路192は、アンテナ162および処理回路170に接続されてもよい。無線フロントエンド回路は、アンテナ162と処理回路170との間で通信される信号を調整するように設定されてもよい。無線フロントエンド回路192は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路192は、デジタルデータを、フィルタ198および/または増幅器196の組合せを使用して、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してもよい。無線信号は次に、アンテナ162を介して送信されてもよい。同様に、データを受信するとき、アンテナ162は無線信号を収集してもよく、無線信号は次に、無線フロントエンド回路192によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路170に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備えてもよい。
【0066】
特定の代替実施形態では、ネットワークノード160は別個の無線フロントエンド回路192を含まなくてもよく、代わりに、処理回路170は、無線フロントエンド回路を備えてもよく、別個の無線フロントエンド回路192なしでアンテナ162に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路172の全てまたは一部が、インターフェース190の一部とみなされてもよい。さらに他の実施形態では、インターフェース190は、無線ユニット(図示なし)の一部として、1つもしくは複数のポートまたは端末194と、無線フロントエンド回路192と、RFトランシーバ回路172とを含んでもよく、インターフェース190は、デジタルユニット(図示なし)の一部である、ベースバンド処理回路174と通信してもよい。
【0067】
アンテナ162は、無線信号を伝送および/または受信するように設定された、1つもしくは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含んでもよい。アンテナ162は、無線フロントエンド回路192に結合されてもよく、データおよび/または信号を無線で送信および受信することができる、任意のタイプのアンテナであってもよい。いくつかの実施形態では、アンテナ162は、例えば2GHz~66GHzの、無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全方向性、セクタ、またはパネルアンテナを含んでもよい。全方向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送信/受信するのに使用されてもよく、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するのに使用されてもよく、パネルアンテナは、比較的直線ラインで無線信号を送信/受信するのに使用される見通し線アンテナであってもよい。いくつかの事例では、2つ以上のアンテナの使用はMIMOと呼ばれることがある。特定の実施形態では、アンテナ162は、ネットワークノード160とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード160に接続可能であってもよい。
【0068】
アンテナ162、インターフェース190、および/または処理回路170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書に記載する、任意の受信動作および/または特定の取得動作を実施するように設定されてもよい。任意の情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または他の任意のネットワーク機器から受信されてもよい。同様に、アンテナ162、インターフェース190、および/または処理回路170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書に記載する、任意の送信動作を実施するように設定されてもよい。任意の情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または他の任意のネットワーク機器に送信されてもよい。
【0069】
電力回路187は、電力管理回路を備えるか、または電力管理回路に結合され得、本明細書で説明される機能を実施するための電力を、ネットワークノード160の構成要素に供給するように設定される。電力回路187は電源186から電力を受信してもよい。電源186および/または電力回路187は、それぞれの構成要素に好適な形態で(例えば、各それぞれの構成要素のために必要とされる電圧および電流レベルにおいて)、ネットワークノード160の様々な構成要素に電力を提供するように設定され得る。電源186は、電力回路187および/もしくはネットワークノード160に含まれるか、またはその外部にあるかのどちらかであってもよい。例えば、ネットワークノード160は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して、外部電源(例えば、電気コンセント)に接続可能であってもよく、それにより、外部電源は電力回路187に電力を供給する。更なる例として、電源186は、電力回路187に接続された、または統合された、バッテリーもまたはバッテリーパックの形態の電力源を備えてもよい。電池は、外部電源が故障した場合に予備電力を提供し得る。他のタイプの電源、例えば太陽電池デバイスも使用され得る。
【0070】
ネットワークノード160の代替実施形態は、本明細書で説明される機能、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な機能のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能のいくつかの態様を提供することを担当し得る、図6に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。例えば、ネットワークノード160は、ネットワークノード160への情報の入力を可能にし、またネットワークノード160からの情報の出力を可能にする、ユーザインターフェース機器を含んでもよい。これにより、ユーザが、ネットワークノード160の診断、保守、修復、および他の管理機能を実施することを可能にしてもよい。
【0071】
図7は、いくつかの実施形態による、例示的なWD110を示す。本明細書で使用されるWDは、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。別段の指定がない限り、WDという用語は、本明細書ではUEと互換可能に使用されてもよい。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴ってもよい。いくつかの実施形態では、WDは、直接人間対話なしで情報を送信および/または受信するように設定されてもよい。例えば、WDは、内部もしくは外部イベントによってトリガされたとき、またはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計されてもよい。WDの例としては、非限定的に、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)電話、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールもしくはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内設備(CPE)、車載無線端末デバイスなどが挙げられる。WDは、例えば、サイドリンク通信、V2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)、V2X(Vehicle-to-Everything)のための3GPP規格を実装することによって、D2D(device-to-device)通信をサポートしてもよく、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。さらに別の特定の例として、物のインターネット(IoT)シナリオでは、WDは、モニタリングおよび/または測定を実施し、かかるモニタリングおよび/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンもしくは他のデバイスを表してもよい。WDは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよく、M2Mデバイスは、3GPPの文脈ではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域物のインターネット(NB-IoT)規格を実現するUEであってもよい。かかるマシンまたはデバイスの特定の例は、センサ、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、または家庭用もしくは個人用電気器具(例えば、冷蔵庫、テレビなど)、個人用ウェアラブル(例えば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは、自身の動作状態、または動作と関連付けられた他の機能を、モニタリングおよび/または報告することができる、車両または他の機器を表してもよい。上述したようなWDは、無線接続のエンドポイントを表してもよく、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。さらに、上述したようなWDは移動体であってもよく、その場合、デバイスは移動デバイスまたは移動端末と呼ばれることもある。
【0072】
図示のように、WD 110は、アンテナ111、インターフェース114、処理回路120、デバイス可読媒体130、ユーザインターフェース機器132、補助機器134、電源136、および電力回路137を具備する。WD 110は、例えば、ほんの数例を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth無線技術など、WD 110がサポートする異なる無線技術のための、例示する構成要素のうち1つまたは複数の複数セットを含んでもよい。これらの無線技術は、WD 110内の他の構成要素と同じもしくは異なるチップまたはチップセットに統合されてもよい。
【0073】
アンテナ111は、無線信号を送るおよび/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、インターフェース114に接続される。特定の代替実施形態では、アンテナ111は、WD 110とは別個であって、インターフェースまたはポートを通してWD 110に接続可能であってもよい。アンテナ111、インターフェース114、および/または処理回路120は、WDによって実施されるものとして本明細書に記載される任意の受信または送信動作を実施するように設定されてもよい。任意の情報、データ、および/または信号が、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信されてもよい。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ111は、インターフェースとみなされてもよい。
【0074】
示されているように、インターフェース114は、無線フロントエンド回路112とアンテナ111とを備える。無線フロントエンド回路112は、1つもしくは複数のフィルタ118ならびに増幅器116を備える。無線フロントエンド回路112は、アンテナ111および処理回路120に接続され、アンテナ111と処理回路120との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路112は、アンテナ111に結合されるかまたはアンテナ111の一部であってもよい。いくつかの実施形態では、WD 110は別個の無線フロントエンド回路112を含まなくてもよく、それよりもむしろ、処理回路120は、無線フロントエンド回路を備えてもよく、アンテナ111に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路122の一部または全てがインターフェース114の一部とみなされてもよい。無線フロントエンド回路112は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路112は、デジタルデータを、フィルタ118および/または増幅器116の組合せを使用して、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換してもよい。無線信号は次に、アンテナ111を介して送信されてもよい。同様に、データを受信するとき、アンテナ111は無線信号を収集してもよく、無線信号は次に、無線フロントエンド回路112によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路120に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備えてもよい。
【0075】
処理回路120は、単体で、またはデバイス可読媒体130などの他のWD110構成要素と併せてのいずれかで、WD110機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。かかる機能性は、本明細書で考察する様々な無線の特徴または利益のいずれかを提供することを含んでもよい。例えば、処理回路120は、デバイス可読媒体130に、または処理回路120内のメモリに格納された命令を実行して、本明細書に開示する機能性を提供してもよい。
【0076】
示されているように、処理回路120は、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、およびアプリケーション処理回路126のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備えてもよい。特定の実施形態では、WD 110の処理回路120はSOCを備えてもよい。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、およびアプリケーション処理回路126は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。代替実施形態では、ベースバンド処理回路124およびアプリケーション処理回路126の一部または全ては、組み合わされて1つのチップまたはチップセットにされてもよく、RFトランシーバ回路122は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。更なる代替実施形態では、RFトランシーバ回路122およびベースバンド処理回路124の一部または全ては、同じチップまたはチップセット上にあってもよく、アプリケーション処理回路126は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。更なる他の代替実施形態では、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、およびアプリケーション処理回路126の一部または全ては、同じチップまたはチップセット内で組み合わされてもよい。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路122はインターフェース114の一部であってもよい。RFトランシーバ回路122は、処理回路120のためにRF信号を調整してもよい。
【0077】
いくつかの実施形態では、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体130に記憶された命令を実行する処理回路120によって提供され得、デバイス可読媒体130は、いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体であり得る。代替実施形態では、機能性の一部または全ては、ハードワイヤード方式などで、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体に格納された命令を実行することなく、処理回路120によって提供されてもよい。これら特定の実施形態のいずれにおいても、デバイス可読媒体に格納された命令を実行するか否かに関わらず、処理回路120は、上記機能を実行するように設定可能である。そのような機能によって提供される利益は、処理回路120単独に、またはWD110の他の構成要素に限定されないが、全体としてWD110によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0078】
処理回路120は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(例えば、いくつかの取得動作)を実施するように設定され得る。処理回路120によって実施されるようなこれらの動作は、処理回路120によって取得された情報を、例えば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報もしくは変換された情報をWD 110によって格納された情報と比較すること、および/または取得された情報もしくは変換された情報に基づいて1つもしくは複数の動作を実施することによって、処理することと、上記処理の結果として決定を行うことと、を含んでもよい。
【0079】
デバイス可読媒体130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーション(論理、規則、コード、テーブルなどのうちの1つもしくは複数を含む)、および/または処理回路120によって実行することが可能である他の命令を格納するように動作可能であってもよい。デバイス可読媒体130は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路120によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路120およびデバイス可読媒体130は、統合されているとみなされてもよい。
【0080】
ユーザインターフェース機器132は、人間のユーザがWD 110と対話することを可能にする構成要素を提供してもよい。かかる対話は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態のものであってもよい。ユーザインターフェース機器132は、ユーザへの出力を作り出すように、およびユーザがWD 110への入力を提供することを可能にするように動作可能であってもよい。対話のタイプは、WD 110にインストールされるユーザインターフェース機器132のタイプに応じて異なってもよい。例えば、WD 110がスマートフォンの場合、対話はタッチスクリーンを介するものであってもよく、WD 110がスマートメータの場合、対話は、使用量(例えば、使用されたガロン数)を提供するスクリーン、または(例えば、煙が検出された場合は)可聴アラートを提供するスピーカーを通したものであってもよい。ユーザインターフェース機器132は、入力インターフェース、デバイス、および回路、ならびに出力インターフェース、デバイス、および回路を含んでもよい。ユーザインターフェース機器132は、WD 110への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路120が入力情報を処理することを可能にするため、処理回路120に接続される。ユーザインターフェース機器132は、例えば、マイクロフォン、近接もしくは他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つもしくは複数のカメラ、USBポート、または他の入力回路を含んでもよい。ユーザインターフェース機器132はまた、WD 110からの情報の出力を可能にするように、および処理回路120がWD 110からの情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器132は、例えば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路を含んでもよい。ユーザインターフェース機器132の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD 110は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、エンドユーザおよび/または無線ネットワークが本明細書に記載する機能性から利益を得ることを可能にしてもよい。
【0081】
補助機器134は、WDが一般的に実行し得ないより具体的な機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行う専用センサ、有線通信などの追加のタイプの通信用のインターフェースなどを備えてもよい。補助機器134の構成要素を含むことおよびそのタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて異なってもよい。
【0082】
電源136は、いくつかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーパックの形態のものであり得る。外部電源(例えば、電気コンセント)、光起電力デバイス、または電池など、他のタイプの電源も使用されてもよい。WD 110はさらに、電源136から、本明細書に記載または指示される任意の機能性を実施するのに電源136からの電力を必要とする、WD 110の様々な部分に電力を送達するための、電力回路137を備えてもよい。電力回路137は、特定の実施形態では、電力管理回路を備えてもよい。電力回路137は、加えてまたは代わりに、外部電源から電力を受信するように動作可能であってもよく、その場合、WD 110は、入力回路または電力ケーブルなどのインターフェースを介して(電気コンセントなどの)外部電源に接続可能であってもよい。電力回路137はまた、特定の実施形態では、外部電源から電源136に電力を送達するように動作可能であってもよい。これは、例えば、電源136の充電のためのものであってもよい。電力回路137は、電力が供給されるWD 110のそれぞれの構成要素に好適な電力にするため、電源136からの電力に対して任意のフォーマッティング、変換、または他の修正を実施してもよい。
【0083】
図8は、本明細書で説明される様々な態様による、UEの一実施形態を示す。本明細書で使用するとき、ユーザ機器またはUEは、関連するデバイスを所有し、かつ/または動作させる人間のユーザという意味でのユーザを必ずしも有さないことがある。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる操作が意図されるが、特定の人間のユーザと関連付けられないことがあるか、または特定の人間のユーザと最初は関連付けられないことがある、デバイス(例えば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表してもよい。あるいは、UEは、エンドユーザへの販売、またはエンドユーザによる操作は意図されないが、ユーザと関連付けられるか、またはユーザの利益のために操作されてもよい、デバイス(例えば、スマート電力計)を表してもよい。UE 2200は、NB-IoT UE、マシン型通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEであってもよい。図8に示すように、UE200は、第三世代携帯電話に関する標準仕様の策定を目指すプロジェクト(3GPP)により公布された1つまたは複数の通信規格に従って通信するように設定されたWDの一例であり、例えば、3GPPのGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格である。上述したように、WDおよびUEという用語は互換可能に使用されてもよい。したがって、図8はUEであるが、本明細書で説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆も同様である。
【0084】
図8では、UE200は、入出力インターフェース205、無線周波数(RF)インターフェース209、ネットワーク接続インターフェース211、ランダムアクセスメモリ(RAM)217と読取り専用メモリ(ROM)219と記憶媒体221などとを含むメモリ215、通信サブシステム231、電源213、および/または任意の他の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路201を含む。記憶媒体221は、オペレーティングシステム223、アプリケーションプログラム225、およびデータ227を含む。他の実施形態では、記憶媒体221は他の同様のタイプの情報を含んでもよい。いくつかのUEは、図8に示されている構成要素の全てを利用するか、またはそれらの構成要素のサブセットのみを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UE毎に異なってもよい。さらに、特定のUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでもよい。
【0085】
図8では、処理回路201は、コンピュータ命令およびデータを処理するように設定され得る。処理回路201は、(例えば、ディスクリート論理、FPGA、ASICなどにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態マシンなど、マシン可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶されたマシン命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態マシン、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数のプログラム内蔵、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せを実装するように設定され得る。例えば、処理回路201は、2つの中央処理装置(CPU)を含んでもよい。データは、コンピュータが使用するのに適した形式の情報であってもよい。
【0086】
図示された実施形態では、入出力インターフェース205は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インターフェースを提供するように設定され得る。UE 200は、入出力インターフェース205を介して出力デバイスを使用するように設定されてもよい。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用してもよい。例えば、UE 200への入力およびUE 200からの出力を提供するのに、USBポートが使用されてもよい。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せであってもよい。UE 200は、出力インターフェース205を介して入力デバイスを使用して、ユーザがUE 200に情報をキャプチャするのを可能にするように設定されてもよい。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含んでもよい。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を感知する容量性または抵抗性タッチセンサを含んでもよい。センサは、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサ、力センサ、磁力計、光センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、またはそれらの任意の組合せであってもよい。例えば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサであってもよい。
【0087】
図8では、RFインターフェース209は、送信機、受信機、およびアンテナなど、RF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース211は、通信インターフェースをネットワーク243aに提供するように設定されてもよい。ネットワーク243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。例えば、ネットワーク243aはWi-Fiネットワークを含んでもよい。ネットワーク接続インターフェース211は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って、通信ネットワークを通じて1つまたは複数の他のデバイスと通信するのに使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように設定されてもよい。ネットワーク接続インターフェース211は、通信ネットワークリンク(例えば、光学的、電気的など)に適した受信機および送信機機能を実装し得る。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェアもしくはファームウェアを共有してもよく、または別個に実現されてもよい。
【0088】
RAM 217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなど、ソフトウェアプログラムの実行中に、データもしくはコンピュータ命令を格納またはキャッシングするため、バス202を介して処理回路201にインターフェース接続するように設定されてもよい。ROM 219は、コンピュータ命令またはデータを処理回路201に提供するように設定されてもよい。例えば、ROM 219は、不揮発性メモリに格納される、基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信など、基本システム機能に関する不変低レベルシステムコードまたはデータを格納するように設定されてもよい。記憶媒体221は、RAM、ROM、プログラマブル読出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光学ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなどの、メモリを含むように設定されてもよい。一例では、記憶媒体221は、オペレーティングシステム223と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェット、もしくはガジェットエンジン、または別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム225と、データファイル227とを含むように設定されてもよい。記憶媒体221は、UE 200による使用のため、多種多様の様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちいずれかを格納してもよい。
【0089】
記憶媒体221は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光学ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Ray光学ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光学ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールもしくはリムーバブルユーザ識別情報(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、またはそれらの任意の組合せなど、多数の物理ドライブユニットを含むように設定されてもよい。記憶媒体221は、UE 200が、一時的もしくは非一時的メモリ媒体に格納された、コンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、またはデータをアップロードすることを可能にしてもよい。通信システムを利用する製造品などの製造品は、デバイス可読媒体を含んでもよい記憶媒体221において、有形的に具体化されてもよい。
【0090】
図8では、処理回路201は、通信サブシステム231を使用してネットワーク243bと通信するように設定され得る。ネットワーク243aとネットワーク243bとは、同じ1つまたは複数のネットワークまたは異なる1つまたは複数のネットワークであり得る。通信サブシステム231は、ネットワーク243bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。例えば、通信サブシステム231は、IEEE802.2、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局など、無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される、1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、RANリンク(例えば、周波数割り当てなど)に適した送信機機能または受信機機能をそれぞれ実装するための、送信機233および/または受信機235を含み得る。さらに、各トランシーバの送信機233および受信機235は、回路構成要素、ソフトウェアもしくはファームウェアを共有してもよく、または別個に実現されてもよい。
【0091】
例示の実施形態では、通信サブシステム231の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するのに全地球測位システム(GPS)を使用するなどのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含んでもよい。例えば、通信サブシステム231は、セルラー通信、Wi-Fi通信、Bluetooth通信、およびGPS通信を含んでもよい。ネットワーク243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。例えば、ネットワーク243bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/またはニアフィールドネットワークであり得る。電源213は、UE 200の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を提供するように設定されてもよい。
【0092】
本明細書で説明される特徴、利益および/または機能は、UE200の構成要素のうちの1つにおいて実装されるか、またはUE200の複数の構成要素にわたって区分され得る。さらに、本明細書に記載する特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの任意の組合せで実現されてもよい。一例では、通信サブシステム231は、本明細書に記載する構成要素のいずれかを含むように設定されてもよい。さらに、処理回路201は、バス202を通じてかかる構成要素のいずれかと通信するように設定されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかは、処理回路201によって実行されたとき、本明細書に記載する対応する機能を実施する、メモリに格納されたプログラム命令によって表されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかの機能性は、処理回路201と通信サブシステム231との間で分割されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかの非計算集約的機能は、ソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよく、計算集約的機能はハードウェアで実現されてもよい。
【0093】
図9は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境300を示す概略ブロック図である。本文脈では、仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイス、およびネットワーキングリソースを仮想化することを含んでもよい、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書において使用される場合、仮想化は、ノード(例えば、仮想化基地局または仮想化無線アクセスノード)に、あるいは、デバイス(例えば、UE、無線デバイス、もしくは他の任意のタイプの通信デバイス)またはその構成要素に適用可能であり、(例えば、1つまたは複数のネットワークにおける1つまたは複数の物理的な処理ノード上で実行する1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシンまたはコンテナを介して)、1つまたは複数の仮想構成要素として機能の少なくとも一部を実行する実装形態に関係がある。
【0094】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される機能の一部または全部は、ハードウェアノード330のうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境300において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される、仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではないか、または無線接続性(例えば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、ネットワークノードは完全に仮想化されてもよい。
【0095】
機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な、(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)1つまたは複数のアプリケーション320によって実装され得る。アプリケーション320は、処理回路360およびメモリ390を含むハードウェア330を提供する仮想化環境300において実行される。メモリ390は、処理回路360による実行によって、本明細書に開示の特徴、利益、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するようにアプリケーション320が動作し得る命令395を含む。
【0096】
仮想化環境300は、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路360を備える、汎用または専用のネットワークハードウェアデバイス330を備え、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路360は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいは、デジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であり得る。各ハードウェアデバイスは、処理回路360によって実行される命令395またはソフトウェアを一時的に記憶するための非永続メモリであってもよい、メモリ390-1を備えてもよい。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインターフェース380を含む、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)370を備えてもよい。各ハードウェアデバイスはまた、処理回路360によって実行可能なソフトウェア395および/または命令が記憶された非一時的、永続的、マシン可読記憶媒体390-2、を含んでもよい。ソフトウェア395は、1つもしくは複数の(ハイパーバイザとも呼ばれる)仮想化レイヤ350をインスタンス化するソフトウェア、仮想マシン340を実行するソフトウェア、ならびにソフトウェアが本明細書に記載するいくつかの実施形態に関連して記載する機能、特徴、および/または利益を実行することを可能にするソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含んでもよい。
【0097】
仮想マシン340は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想ストレージを備え、対応する仮想化レイヤ350またはハイパーバイザによって稼働され得る。仮想アプライアンス320の事例の異なる実施形態が、仮想マシン340の1つまたは複数で実現されてもよく、実現は異なるやり方で行われてもよい。
【0098】
動作中、処理回路360は、ソフトウェア395を実行して、場合によっては仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることがある、ハイパーバイザまたは仮想化レイヤ350をインスタンス化する。仮想化レイヤ350は、仮想マシン340に対して、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示してもよい。
【0099】
図9に示されているように、ハードウェア330は、一般的なまたは特定の構成要素をもつスタンドアロンネットワークノードであり得る。ハードウェア330は、アンテナ3225を備えてもよく、仮想化を介していくつかの機能を実現してもよい。あるいは、ハードウェア330は、多数のハードウェアノードが連携し、また中でも特にアプリケーション320のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)3100を介して管理される、(例えば、データセンタまたは顧客構内機器(CPE)内などの)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であってもよい。
【0100】
いくつかの文脈において、ハードウェアの仮想化は、ネットワーク機能仮想化(NFV)と称する。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンタに配置することができる業界標準の大容量サーバハードウェア、物理スイッチ、および物理記憶域、ならびに顧客構内機器上に統合するのに使用されてもよい。
【0101】
NFVの文脈では、仮想マシン340は、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのようにしてプログラムを稼働する、物理マシンのソフトウェア実現形態であってもよい。仮想マシン340および当該仮想マシンを実行するハードウェア330の部分は、当該仮想マシン専用のハードウェアおよび/または当該仮想マシンが他の仮想マシン340と共有するハードウェアである場合、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を構成する。
【0102】
さらにNFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ330の上の1つまたは複数の仮想マシン340において稼働する特定のネットワーク機能をハンドリングすることを担当し、図9中のアプリケーション320に対応する。
【0103】
いくつかの実施形態では、各々、1つまたは複数の送信機3220と1つまたは複数の受信機3210とを含む、1つまたは複数の無線ユニット3200は、1つまたは複数のアンテナ3225に結合され得る。無線ユニット3200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード330と直接通信してもよく、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力を有する仮想ノードを提供するのに、仮想構成要素と組み合わせて使用されてもよい。
【0104】
いくつかの実施形態では、ハードウェアノード330と無線ユニット3200との間の通信に代替的に使用されてもよい制御システム3230を使用して、何らかのシグナリングを達成することができる。
【0105】
図10は、いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示す。図10を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク411とコアネットワーク414とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク410を含む。アクセスネットワーク411は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局412a、412b、412cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア413a、413b、413cを規定する。各基地局412a、412b、412cは、有線接続または無線接続415上でコアネットワーク414に接続可能である。カバレッジエリア413c中に位置する第1のUE491が、対応する基地局412cに無線で接続するか、または対応する基地局412cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア413a内の第2のUE492は、対応する基地局412aに無線で接続可能である。この例では、複数のUE491、492が示されているが、開示されている実施形態は、1つのUEがカバレッジエリアに存在する状況、または、1つのUEが対応する基地局412に接続する状況に同様に適用可能である。
【0106】
通信ネットワーク410自体はホストコンピュータ430に接続されており、ホストコンピュータ430は、独立型サーバ、クラウド実装型サーバ、または分散型サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、またはサーバファームにおける処理リソースとして具現化され得る。ホストコンピュータ430はサービスプロバイダの所有下にあり、または制御下にあり得、または、サービスプロバイダにより、または、サービスプロバイダの代わりに運用され得る。通信ネットワーク410とホストコンピュータ430との間の接続421および422は、コアネットワーク414からホストコンピュータ430に直接的に延び得、または、任意選択的な中間ネットワーク420を介して延び得る。中間ネットワーク420は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホスト型ネットワークのうちの1つ、または1つより多くのものの組合せであり得、中間ネットワーク420は、存在する場合、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク420は、2つ以上のサブネットワーク(図示されていない)を備え得る。
【0107】
図10の通信システムは全体として、接続されたUE491、492とホストコンピュータ430との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT:over-the-top)接続450として記述されてもよい。ホストコンピュータ430と、接続されたUE491、492とは、中間体として、アクセスネットワーク411、コアネットワーク414、任意の中間ネットワーク420、および可能な更なるインフラストラクチャー(図示されていない)を使用して、OTT接続450を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように設定されている。OTT接続450は、OTT接続450が通る関与する通信デバイスがアップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングを認識しないという意味で透明であり得る。例えば、ホストコンピュータ430に由来するデータが、接続されたUE491に転送される(例えば、ハンドオーバされる)ときに、基地局412は、入来するダウンリンク通信の過去のルーティングについて知らされないか、または知らされることを必要としないものであり得る。同様に、基地局412は、ホストコンピュータ430に向けてUE491から生じる外向きのアップリンク通信の将来のルーティングを認識することを必要としない。
【0108】
図11は、いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータの一般化されたブロック図を示す。通信システム500において、ホストコンピュータ510は、通信システム500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線接続をセットアップし、維持するように設定された通信インターフェース516を含むハードウェア515を備える。ホストコンピュータ510は、ストレージおよび/または処理能力をもち得る処理回路518をさらに備える。特に処理回路518は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラム可能プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示されていない)を備え得る。ホストコンピュータ510はホストコンピュータ510に記憶された、またはホストコンピュータ510によりアクセス可能な、および処理回路518により実行可能なソフトウェア511をさらに備える。ソフトウェア511は、ホストアプリケーション512を含む。ホストアプリケーション512は、UE530とホストコンピュータ510とにおいて終端するOTT接続550を介して接続するUE530などのリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供することにおいて、ホストアプリケーション512は、OTT接続550を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0109】
通信システム500は、通信システム中に提供される基地局520をさらに含み、基地局520は、基地局520がホストコンピュータ510およびUE530と通信することを可能にするハードウェア525を備える。ハードウェア525は、通信システム500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース526、ならびに基地局520によってサーブされるカバレッジエリア(図11に図示せず)中に位置するUE530との少なくとも無線接続570をセットアップおよび維持するための無線インターフェース527を含み得る。通信インターフェース526は、ホストコンピュータ510への接続560を円滑化するように設定され得る。接続560は直接的であり得、または、接続560は、通信システムのコアネットワーク(図11に示されていない)を通り、および/または、通信システムの外部における1つまたは複数の中間ネットワークを通り得る。示される実施形態では、基地局520のハードウェア525は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラム可能プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示されていない)を備え得る処理回路528をさらに含む。基地局520は、内部に記憶された、または外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア521をさらに含む。
【0110】
通信システム500は、既に説明されているUE530をさらに含む。UE530のハードウェア535は、UE530が現在位置するカバレッジエリアにサービングする基地局との無線接続570を構築するように、および維持するように設定された無線インターフェース537を含み得る。UE530のハードウェア535は処理回路538をさらに含み、処理回路538は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラム可能プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示されていない)を備え得る。UE530はUE530に記憶された、またはUE530によりアクセス可能な、および処理回路538により実行可能なソフトウェア531をさらに備える。ソフトウェア531は、クライアントアプリケーション532を含む。クライアントアプリケーション532は、ホストコンピュータ510のサポートを伴って、UE530を介して人間または人間以外のユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ510において、実行中のホストアプリケーション512は、UE530とホストコンピュータ510とにおいて終端するOTT接続550を介して実行中のクライアントアプリケーション532と通信し得る。ユーザにサービスを提供することにおいて、クライアントアプリケーション532は、ホストアプリケーション512から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続550は、要求データとユーザデータとの両方を伝達し得る。クライアントアプリケーション532は、それが提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0111】
図11に示されているホストコンピュータ510、基地局520およびUE530は、それぞれ、図10のホストコンピュータ430、基地局412a、412b、412cのうちの1つ、およびUE491、492のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。すなわちこれらの実体の内部作業は図11に示されている内部作業と同じであってもよく、また、それとは別に、周囲のネットワーク接続形態は図10のネットワーク接続形態であってもよい。
【0112】
図11では、OTT接続550は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局520を介したホストコンピュータ510とUE530との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャーはルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャーはUE530から、もしくは、ホストコンピュータ510を運用するサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続550が有効である間に、ネットワークインフラストラクチャーは判断をさらに行い得、判断により、ネットワークインフラストラクチャーは(例えば、負荷分散の考慮またはネットワークの再設定に基づいて)ルーティングを動的に変える。
【0113】
UE530と基地局520との間の無線接続570は、本開示の全体において説明されている実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続570が最後のセグメントを形成するOTT接続550を使用してUE530に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、電力消費を改善し、それにより、延張されたバッテリー寿命などの利益を提供し得る。
【0114】
1つまたは複数の実施形態が改善するデータ転送速度、レイテンシ、および他の要因を監視する目的のための測定手順を提供することができる。測定結果の変動に応じてホストコンピュータ510とUE530との間のOTT接続550を再設定するための任意選択的なネットワーク機能がさらに存在し得る。OTT接続550を再設定するための測定工程および/またはネットワーク機能は、ホストコンピュータ510のソフトウェア511およびハードウェア515により、もしくは、UE530のソフトウェア531およびハードウェア535により、またはその両方により実現され得る。実施形態において、センサ(図示されていない)は、OTT接続550が通る通信デバイスに配備され、またはOTT接続550が通る通信デバイスに関連し得、センサは、上述のように例示される監視される量の値を供給すること、または、他の物理量の値であって、その値からソフトウェア511、531が監視される量を演算し、または推定し得る値を供給することにより測定工程に関与し得る。OTT接続550の再設定は、メッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを含んでもよく、再設定は基地局520に影響を及ぼす必要はなく、また基地局520に知られていないかまたは知覚不能であってもよい。このような手順および機能性は、場合によっては当技術分野で知られており、また、実践されている。特定の実施形態において、測定結果は、スループット、伝播時間、レイテンシなどのホストコンピュータ510の測定を円滑化する独自のUEシグナリングを伴い得る。ソフトウェア511および531が伝播時間、エラーなどを監視しながら、OTT接続550を使用して、特に空の、または「ダミー」メッセージといったメッセージが送信されることをもたらすという点において、測定がソフトウェア511および531において実施され得る。
【0115】
図12は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図10および図11を参照しながら説明されているものであり得るホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単のために、図12への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ610において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ610の(任意選択的であり得る)サブステップ611において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。ステップ620において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに伝達する送信を開始する。(任意選択的であり得る)ステップ630において、基地局は、本開示の全体において説明されている実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信において伝達されたユーザデータをUEに送信する。(さらに任意選択的であり得る)ステップ640において、UEは、ホストコンピュータにより実行されたホストアプリケーションに関連したクライアントアプリケーションを実行する。
【0116】
図13は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図10および図11を参照しながら説明されているものであり得るホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単のために、図13への図面参照のみがこのセクションに含まれる。本方法のステップ710において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。任意選択のサブステップ(図示せず)で、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ720において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに伝達する送信を開始する。送信は、本開示の全体において説明されている実施形態の教示に従って、基地局を介して通り得る。(任意選択的であり得る)ステップ730において、UEは送信において伝達されたユーザデータを受信する。
【0117】
図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図10および図11を参照しながら説明されているものであり得るホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単のために、図14への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(任意選択的であり得る)ステップ810において、UEは、ホストコンピュータにより提供された入力データを受信する。追加的または代替的に、ステップ820において、UEは、ユーザデータを供給する。ステップ820の(任意選択的であり得る)サブステップ821において、UEはクライアントアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。ステップ810の(任意選択的であり得る)サブステップ811において、UEは、ホストコンピュータにより提供される受信された入力データに応答してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信したユーザ入力をさらに考慮することができる。ユーザデータが提供された特定の手法にかかわらず、UEは、(任意選択的であり得る)サブステップ830において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。本方法のステップ840において、ホストコンピュータは、本開示の全体において説明されている実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0118】
図15は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図10および図11を参照しながら説明されているものであり得るホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単のために、図15への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(任意選択的であり得る)ステップ910において、本開示の全体において説明されている実施形態の教示に従って、基地局がUEからユーザデータを受信する。(任意選択的であり得る)ステップ920において、基地局は、ホストコンピュータへの受信されたユーザデータの送信を開始する。(任意選択的であり得る)ステップ930において、ホストコンピュータは、基地局により開始された送信において伝達されたユーザデータを受信する。
【0119】
本明細書に開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想的装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通じて実行されてもよい。各仮想的装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備えてもよい。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含んでもよい処理回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでもよい他のデジタルハードウェアを介して実装されてもよい。処理回路は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含んでもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように設定されてもよい。メモリに記憶されるプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令ならびに本明細書に記載される技術のうちの1つまたは複数を実行するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、本開示の1つまたは複数の実施形態に従ってそれぞれの機能ユニットに、対応する機能を実行させるために使用されてもよい。
【0120】
図16は、特定の実施形態による方法1000を図示する。特定の実施形態では、方法は上に論じたWD110(例えば、UE200)などの無線デバイスによって実施されてもよい。例えば、無線デバイスは、無線デバイスに方法を行わせるコンピュータプログラムを実行するように設定された処理回路120(例えば、処理回路201)を備えてもよい。方法はステップ1002で始まり、行うための1つまたは複数の測定を判断し、ステップ1004に進み、1つまたは複数の測定を行う。いくつかの実施形態では、行うための1つまたは複数の測定は、無線デバイスで記憶された測定設定、ネットワークから受信した測定設定、無線デバイスまたはネットワークの現在の状態/条件、および/または測定設定の起動をトリガするための1つまたは複数の条件が満たされたかどうかによって左右されてもよい。無線デバイスによって行われてもよい測定の例は、以下の「グループA」実施形態に関して記載されている。いくつかの実施形態では、方法はさらに、ネットワークに測定報告を行うことなどの、1つまたは複数の測定に基づいて無線デバイスの動作を行うことを含む。
【0121】
図17は、無線ネットワーク(例えば、図5に示された無線ネットワーク)における仮想装置1100の概略ブロック図を示す。仮想装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(例えば、図5に示される無線デバイス110またはネットワークノード160)に実装されてもよい。仮想装置1100は、図16に関して記載した例示の方法、および場合によっては、本明細書に開示する他の任意のプロセスまたは方法を実施するように動作可能である。また、図16の方法は、必ずしも仮想装置1100のみによって実施されるとは限らないことが理解されるべきである。方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実施することができる。
【0122】
仮想装置1100は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含んでもよい、処理回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでもよい、他のデジタルハードウェアを備えてもよい。処理回路は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含んでもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように設定されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書に記載する技術の1つまたは複数を実施するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、設定ユニット1102および測定ユニット1104、ならびに装置1100の任意の他の好適なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
【0123】
図17に示すように、仮想装置1100は、設定ユニット1102および測定ユニット1104を含む。設定ユニット1102は、無線デバイス110に対する測定設定を判断するように設定されている。測定設定は、無線デバイス110によって行われる測定を示している。無線デバイス110によって行われてもよい測定のタイプの例は、以下のグループA実施形態に関して記載されている。測定ユニット1104は、設定ユニット1102によって設定された測定を行う。測定ユニット1104は、無線デバイス110の動作を行うために測定を使用してもよい。例えば、特定の実施形態では、測定ユニット1104はネットワークに測定報告を行ってもよい。
【0124】
図18は、いくつかの実施形態による、無線デバイス110による別の方法1200を示す。ステップ1202では、無線デバイス110は、測定をトリガするための1つまたは複数の条件が発生したたかどうかを判断する。ステップ1204では、無線デバイス110は、1つまたは複数の条件の発生に基づいて、1つまたは複数の測定を行う。特定の実施形態では、測定をトリガするための1つまたは複数の条件は、ソースセル内のタイミングアドバンス値、無線デバイスとソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離、ソースセルおよび/または候補ターゲットセル内で無線デバイスがサーブされる予測時間、ソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードの仰角、ネットワークノードによって設定される時点に到達したこと、特定のセルに関連付けられた識別子の検出、および無線デバイスのスピードまたは速度のうちの少なくとも1つに基づいている。
【0125】
特定の実施形態では、無線デバイス110は、1つまたは複数の測定が1つまたは複数の報告条件を満たすかどうかに基づいて、ネットワークに測定報告をトリガするかどうか判断する。
【0126】
別の特定の実施形態では、無線デバイス110はネットワークノードに測定報告を送信する。
【0127】
特定の実施形態では、1つまたは複数の測定を行うことは、ネットワークから受信した測定設定に少なくとも部分的に基づく。
【0128】
特定の実施形態では、測定の少なくとも1つは、ソースセルまたは候補ターゲットセルに関連付けられたチャネル品質を示し、チャネル品質を示す1つまたは複数の測定は、RSRP、RSRQ、SINR、またはRSSI測定を含んでいる。
【0129】
特定の実施形態では、少なくとも1つの測定はソースセルに関連付けられたパスロスを示す。
【0130】
特定の実施形態では、測定のうちの少なくとも1つは、無線デバイス110の位置を示す。
【0131】
特定の実施形態では、測定のうちの少なくとも1つは、無線デバイス110と参照点との間の距離または差分遅延を示し、参照点はソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードの天底に対応している。
【0132】
特定の実施形態では、無線デバイス110は、ネットワークノード160から、共通または専用のシグナリングを介して参照点を示す情報を受信する。
【0133】
特定の実施形態では、測定のうちの少なくとも1つは、距離または差分遅延の導関数を示す。
【0134】
図19は、無線ネットワーク(例えば、図5に示された無線ネットワーク)における仮想装置1300の概略ブロック図を示す。装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(例えば、図5に示される無線デバイス110またはネットワークノード160)に実装されてもよい。仮想装置1300は、図18に関して記載した例示の方法、および場合によっては、本明細書に開示する他の任意のプロセスまたは方法を実施するように動作可能である。また、図18の方法は、必ずしも仮想装置1300のみによって実施されるとは限らないことが理解されるべきである。方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実施することができる。
【0135】
仮想装置1300は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含んでもよい、処理回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでもよい、他のデジタルハードウェアを備えてもよい。処理回路は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含んでもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように設定されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書に記載する技術の1つまたは複数を実施するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、決定ユニット1302、トリガユニット1304、ならびに仮想装置1300の任意の他の好適なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
【0136】
いくつかの実施形態によれば、決定ユニット1302は、仮想装置1300の決定機能のうちのいくつかを実施し得る。例えば、決定ユニット1302は測定をトリガするための1つまたは複数の条件が発生したかどうかを判断してもよい。特定の実施形態では、測定をトリガするための1つまたは複数の条件は、ソースセル内のタイミングアドバンス値、無線デバイスとソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離、ソースセルおよび/または候補ターゲットセル内で無線デバイスがサーブされる予測時間、ソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードの仰角、ネットワークノード160によって設定される時点に到達したこと、特定のセルに関連付けられた識別子の検出、および無線デバイスのスピードまたは速度のうちの少なくとも1つに基づいている。
【0137】
いくつかの実施形態によれば、トリガユニット1304は、仮想装置1300のトリガ機能のうちのいくつかを実施し得る。例えば、トリガユニット1304は、1つまたは複数の条件の発生に基づいて、1つまたは複数の測定を実施し得る。
【0138】
図20は、特定の実施形態による、例えば基地局などのネットワークノード160による方法1400を示している。ステップ1402では、ネットワークノード160は、無線デバイス110に、測定をトリガするための1つまたは複数の条件を含む測定設定を送信する。ステップ1404では、ネットワークノード160は、測定設定に基づいて、無線デバイス110から測定報告を受信する。特定の実施形態によると、測定をトリガするための1つまたは複数の条件は、ソースセル内のタイミングアドバンス値、無線デバイス110とソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離、ソースセルおよび/または候補ターゲットセル内で無線デバイス110がサーブされる予測時間、ソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする衛星の仰角、ネットワークノードによって設定される時点に到達したこと、特定のセルに関連付けられた識別子の検出、および無線デバイスのスピードまたは速度のうちの少なくとも1つに基づいている。
【0139】
特定の実施形態では、測定設定は、無線デバイス110によって行われる1つまたは複数の測定を示している。
【0140】
特定の実施形態では、1つまたは複数の条件は、いつ無線デバイス110が測定設定を起動すべきかを示す。
【0141】
特定の実施形態では、測定報告は、無線デバイス110がソースセルまたは候補ターゲットセルに関連付けるチャネル品質を示し、チャネル品質は、RSRP、RSRQ、SINR、またはRSSI測定を含んでいる。
【0142】
特定の実施形態では、測定報告は、無線デバイス110がソースセルまたは候補ターゲットセルに関連付けるパスロスを示す。
【0143】
特定の実施形態では、測定報告は、無線デバイス110の位置を示す。
【0144】
特定の実施形態では、測定報告は、無線デバイス110と参照点との間の距離または差分遅延を示し、参照点はソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードの天底に対応している。
【0145】
特定の実施形態では、ネットワークノード160は、無線デバイス110に、共通または専用のシグナリングを介して参照点を示す情報を送信する。
【0146】
特定の実施形態では、測定報告は、距離または差分遅延の導関数を示す。
【0147】
図21は、無線ネットワーク(例えば、図5に示された無線ネットワーク)における仮想装置1500の概略ブロック図を示す。仮想装置は、無線デバイスまたはネットワークノード(例えば、図5に示される無線デバイス110またはネットワークノード160)に実装されてもよい。仮想装置1500は、図20に関して記載した例示の方法、および場合によっては、本明細書に開示する他の任意のプロセスまたは方法を実施するように動作可能である。また、図20の方法は、必ずしも仮想装置1500のみによって実施されるとは限らないことが理解されるべきである。方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実施することができる。
【0148】
仮想装置1500は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含んでもよい、処理回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでもよい、他のデジタルハードウェアを備えてもよい。処理回路は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含んでもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように設定されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書に記載する技術の1つまたは複数を実施するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、送信ユニット1502、受信ユニット1504、ならびに仮想装置1500の任意の他の好適なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
【0149】
いくつかの実施形態によれば、送信ユニット1502は、仮想装置1500の送信機能のうちのいくつかを実施し得る。例えば、送信ユニット1502は、無線デバイス110に、測定をトリガするための1つまたは複数の条件を含む測定設定を送信してもよい。特定の実施形態によると、測定をトリガするための1つまたは複数の条件は、ソースセル内のタイミングアドバンス値、無線デバイス110とソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離、ソースセルおよび/または候補ターゲットセル内で無線デバイス110がサーブされる予測時間、ソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする衛星の仰角、ネットワークノードによって設定される時点に到達したこと、および特定のセルに関連付けられた識別子の検出のうちの少なくとも1つに基づいている。
【0150】
いくつかの実施形態によれば、受信ユニット1504は、仮想装置1500の受信機能のうちのいくつかを実施し得る。例えば、受信ユニット1504は、測定設定に基づいて、無線デバイス110から測定報告を受信し得る。
【0151】
本明細書で使用されるように、ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有し得、例えば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、算出、出力、および/または表示機能を行うための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令などを含み得る。
【0152】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム、コンピュータプログラム製品またはコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ上で実行されたとき、本明細書で開示される実施形態のうちのいずれかを実施する命令を備える。さらなる例では、命令は、信号またはキャリア上で搬送され、それはコンピュータ上で実行可能であり、実行されたとき、本明細書で開示される実施形態のうちのいずれかを実施する。
【0153】
例示的な実施形態
グループAの実施形態
例示的な実施形態1 無線デバイスによって実施される方法であって、1つまたは複数の測定を行うことを含む、方法。
【0154】
例示的な実施形態2 1つまたは複数の測定に基づいて、無線デバイスの操作を行うことをさらに含む、実施形態1の方法。
【0155】
例示的な実施形態3 無線デバイスの動作は、1つまたは複数の測定が1つまたは複数の条件を満たすかどうかに基づいて、ネットワークに測定報告をトリガするかどうか判断ことを含む、実施形態2の方法。
【0156】
例示的な実施形態4 動作はさらに、ネットワークに測定報告を送信することを含む、実施形態2または3の方法。
【0157】
例示的な実施形態5 1つまたは複数の測定を行うことは、ネットワークから受信した測定設定に少なくとも部分的に基づく、実施形態1から4のいずれか1つの方法。
【0158】
例示的な実施形態6 測定のうちの少なくとも1つは、ソースセルまたは候補ターゲットセルに関連付けられたチャネル品質を示す、実施形態1から5のいずれか1つの方法。
【0159】
例示的な実施形態7 チャネル品質を示す測定は、RSRP、RSRQ、SINR、またはRSSI測定を含む、実施形態6の方法。
【0160】
例示的な実施形態8 少なくとも1つの測定は、ソースセルまたは候補ターゲットセルに関連付けられたパスロスを示す、実施形態1から7のいずれか1つの方法。
【0161】
例示的な実施形態9 測定の少なくとも1つは、無線デバイスの位置を示す、実施形態1から8のいずれか1つの方法。
【0162】
例示的な実施形態10 位置は地理的座標を含む、実施形態9の方法。
【0163】
例示的な実施形態11 測定のうちの少なくとも1つは、無線デバイスのスピードまたは速度を示す、実施形態1から10のいずれか1つの方法。
【0164】
例示的な実施形態12 測定のうちの少なくとも1つは、無線デバイスとソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離を示す、実施形態1から11のいずれか1つの方法。
【0165】
例示的な実施形態13 距離は天体暦データから分かる衛星ノードの位置に基づいている、実施形態12の方法。
【0166】
例示的な実施形態14 距離は衛星ノードに関連付けられた参照点に基づいて判断される、実施形態12または13の方法。
【0167】
例示的な実施形態15 測定のうちの少なくとも1つは、無線デバイスと参照点との間の距離または差分遅延を示す、実施形態1から14のいずれか1つの方法。
【0168】
例示的な実施形態16 基準点はソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードの天底に対応している、実施形態15の方法。
【0169】
例示的な実施形態17 ネットワークから共通または専用のシグナリングを介して参照点を示す情報を受信することをさらに含む、実施形態15または16の方法。
【0170】
例示的な実施形態18 測定のうちの少なくとも1つは、距離または差分遅延の導関数を示す、実施形態1から17のいずれか1つの方法。(例えば、距離または差分遅延の例は、実施形態12から17に関して記載されている。)
【0171】
例示的な実施形態19 測定のうちの少なくとも1つは、無線デバイスがソースセルまたは候補ターゲットセル内でサーブされる予想時間を示す、実施形態1から18のいずれか1つの方法。
【0172】
例示的な実施形態20 測定のうちの少なくとも1つは、ソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星の仰角を示す、実施形態1から19のいずれか1つの方法。
【0173】
例示的な実施形態21 測定のうちの少なくとも1つは、ソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星の仰角の導関数を示す、実施形態1から20のいずれか1つの方法。
【0174】
例示的な実施形態22 測定のうちの少なくとも1つは、ソースセルおよび/または候補ターゲットセル内のタイミングアドバンス値を示す、実施形態1から21のいずれか1つの方法。
【0175】
例示的な実施形態23 無線デバイスはTA値の推定精度を備えている、実施形態22の方法。
【0176】
例示的な実施形態24 TA値の推定精度は、TAを推定するために使用される衛星の数に基づいている、実施形態23の方法。
【0177】
例示的な実施形態25 ユーザデータを提供することと、基地局への送信を介してホストコンピュータにユーザデータをフォワーディングすることとをさらに含む、先行する実施形態のいずれか1つの方法。
【0178】
グループBの実施形態
例示的な実施形態26 ネットワークノードによって実施される方法であって、方法は、無線デバイスから測定報告を受信することと、測定報告に基づいてネットワークノードの動作を行うこととを含む、方法。
【0179】
例示的な実施形態27 無線デバイスによって実施される1つまたは複数の測定を含む測定設定を判断することと、無線デバイスに測定設定を送信することとさらに含む、実施形態26の方法。
【0180】
例示的な実施形態28 無線デバイスが測定設定を起動すべきであることに応じて、1つまたは複数の条件を無線デバイスに示すことをさらに含む、実施形態27の方法。
【0181】
例示的な実施形態29 測定報告は、無線デバイスがソースセルまたは候補ターゲットセルに関連付けるチャネル品質を示す、実施形態26から28のいずれか1つの方法。
【0182】
例示的な実施形態30 チャネル品質は、RSRP、RSRQ、SINR、またはRSSI測定を含む、実施形態29の方法。
【0183】
例示的な実施形態31 測定報告は、無線デバイスがソースセルまたは候補ターゲットセルに関連付けるパスロスを示す、実施形態26から30のいずれか1つの方法。
【0184】
例示的な実施形態32 測定報告は、無線デバイスの位置を示す、実施形態26から31のいずれか1つの方法。
【0185】
例示的な実施形態33 位置は地理的座標を含む、実施形態32の方法。
【0186】
例示的な実施形態34 測定報告は、無線デバイスのスピードまたは速度を示す、実施形態26から33のいずれか1つの方法。
【0187】
例示的な実施形態35 測定報告は、無線デバイスとソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードとの間の距離を示す、実施形態26から34のいずれか1つの方法。
【0188】
例示的な実施形態36 距離は天体暦データから無線デバイスに知らされる衛星ノードの位置に基づいている、実施形態35の方法。
【0189】
例示的な実施形態37 距離は衛星ノードに関連付けられた参照点に基づいて無線デバイスによって判断される、実施形態35または36の方法。
【0190】
例示的な実施形態38 測定報告は、無線デバイスと参照点との間の距離または差分遅延を示す、実施形態26から37のいずれか1つの方法。
【0191】
例示的な実施形態39 基準点はソースセルおよび/または候補ターゲットセルをサーブする衛星ノードの天底に対応している、実施形態38の方法。
【0192】
例示的な実施形態40 共通または専用のシグナリングを介して参照点を示す情報を無線デバイスに送信することをさらに含む、実施形態38または39の方法。
【0193】
例示的な実施形態41 測定報告は、距離または差分遅延の導関数を示す、実施形態26から40のいずれか1つの方法。(例えば、距離または差分遅延の例は、実施形態35から40に関して記載されている。)
【0194】
例示的な実施形態42 測定報告は、無線デバイスがソースセルまたは候補ターゲットセル内でサーブされる予想時間を示す、実施形態26から41のいずれか1つの方法。
【0195】
例示的な実施形態43 測定報告は、ソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星の仰角を示す、実施形態26から42のいずれか1つの方法。
【0196】
例示的な実施形態44 測定報告は、ソースセルまたは候補ターゲットセルをサーブする衛星の仰角の導関数を示す、実施形態26から43のいずれか1つの方法。
【0197】
例示的な実施形態45 測定報告は、ソースセルおよび/または候補ターゲットセル内のタイミングアドバンス値を示す、実施形態26から44のいずれか1つの方法。
【0198】
例示的な実施形態46 TA値の推定精度を無線デバイスに送信することをさらに含む、実施形態45の方法。
【0199】
例示的な実施形態47 TA値の推定精度は、TAを推定するために使用される衛星の数に基づいている、実施形態46の方法。
【0200】
例示的な実施形態48 ユーザデータを取得することと、ユーザデータをホストコンピュータまたは無線デバイスに転送することと、さらに含む、先行する実施形態のいずれか1つの方法。
【0201】
グループCの実施形態
例示的な実施形態49 グループAの実施形態のいずれか1つにおけるステップのいずれかを実施するように設定された処理回路と、無線デバイスに電力を供給するように設定された電源回路とを備える、無線デバイス。
【0202】
例示的な実施形態50 グループB実施形態の任意の実施形態のステップのうちの任意のステップを実施するように設定された処理回路と、基地局に電力を供給するように設定された電力供給源回路とを備える基地局。
【0203】
例示的な実施形態51 ユーザ機器(UE)であって、無線信号を送り、受信するように設定されたアンテナと、アンテナおよび処理回路に接続され、アンテナと処理回路との間で通信される信号を調整するように設定された、無線フロントエンド回路であって、処理回路が、グループAの実施形態のいずれか1つのステップのいずれかを実施するように設定された、無線フロントエンド回路と、処理回路に接続され、UEへの情報の入力が処理回路によって処理されることを可能にするように設定された、入力インターフェースと、処理回路に接続され、処理回路によって処理されたUEからの情報を出力するように設定された、出力インターフェースと、処理回路に接続され、UEに電力を供給するように設定された、バッテリーとを備える、ユーザ機器(UE)。
【0204】
例示的な実施形態52 コンピュータプログラムであって、コンピュータ上で実行されたとき、グループAの実施形態のいずれか1つのステップのいずれかを実施する命令を備える、コンピュータプログラム。
【0205】
例示的な実施形態53 コンピュータプログラムを備えるコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムが、コンピュータ上で実行されたとき、グループAの実施形態のいずれか1つのステップのいずれかを実施する命令を備える、コンピュータプログラム製品。
【0206】
例示的な実施形態54 コンピュータプログラムを備える非一時的コンピュータ可読記憶媒体またはキャリアであって、コンピュータプログラムが、コンピュータ上で実行されたとき、グループAの実施形態のいずれか1つのステップのいずれかを実施する命令を備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体またはキャリア。
【0207】
例示的な実施形態55 コンピュータプログラムであって、コンピュータ上で実行されたとき、グループBの実施形態のいずれか1つのステップのいずれかを実施する命令を備える、コンピュータプログラム。
【0208】
例示的な実施形態56 コンピュータプログラムを備えるコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムが、コンピュータ上で実行されたとき、グループBの実施形態のいずれか1つのステップのいずれかを実施する命令を備える、コンピュータプログラム製品。
【0209】
例示的な実施形態57 コンピュータプログラムを備える非一時的コンピュータ可読記憶媒体またはキャリアであって、コンピュータプログラムが、コンピュータ上で実行されたとき、グループBの実施形態のいずれか1つのステップのいずれかを実施する命令を備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体またはキャリア。
【0210】
例示的な実施形態58 ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え、セルラネットワークが、無線インターフェースと処理回路とを有する基地局を備え、基地局の処理回路が、グループBの実施形態のいずれか1つのステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
【0211】
例示的な実施形態59 基地局をさらに含む、直前の実施形態の通信システム。
【0212】
例示的な実施形態60 UEをさらに含み、UEが基地局と通信するように設定される、先行する2つの実施形態の通信システム。
【0213】
例示的な実施形態61 ホストコンピュータの処理回路がホストアプリケーションを実行し、それによってユーザデータを提供するように設定され、UEが、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路を備える、先行する3つの実施形態の通信システム。
【0214】
例示的な実施形態62 ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することとを含み、基地局が、グループBの実施形態のいずれか1つのステップのいずれかを実施する、方法。
【0215】
例示的な実施形態63 基地局において、ユーザデータを送信することをさらに含む、直前の実施形態の方法。
【0216】
例示的な実施形態64 ユーザデータが、ホストコンピュータにおいて、ホストアプリケーションを実行することによって提供され、方法が、UEにおいて、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行することをさらに含む、先行する2つの実施形態の方法。
【0217】
例示的な実施形態65 基地局と通信するように設定されたユーザ機器(UE)であって、先行する3つの実施形態を実施するように設定された無線インターフェースおよび処理回路を備える、UE。
【0218】
例示的な実施形態66 ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え、UEが、無線インターフェースと処理回路とを備え、UEの構成要素が、グループAの実施形態のいずれか1つのステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
【0219】
例示的な実施形態67 セルラネットワークが、UEと通信するように設定された基地局をさらに含む、直前の実施形態の通信システム。
【0220】
例示的な実施形態68 ホストコンピュータの処理回路がホストアプリケーションを実行し、それによってユーザデータを提供するように設定され、UEの処理回路が、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように設定された、先行する2つの実施形態の通信システム。
【0221】
例示的な実施形態69 ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む、通信システムで実現される方法であって、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラネットワークを介して、ユーザデータをUEに搬送する送信を始動することと、を含み、UEが、グループAの実施形態のいずれか1つにおけるステップのいずれかを実施する、方法。
【0222】
例示的な実施形態70 UEにおいて、基地局からユーザデータを受信することをさらに含む、直前の実施形態の方法。
【0223】
例示的な実施形態71 ユーザ機器(UE)から基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備える、ホストコンピュータを含み、UEが、無線インターフェースと処理回路とを備え、UEの処理回路が、グループAの実施形態のいずれか1つにおけるステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
【0224】
例示的な実施形態72 UEをさらに含む、直前の実施形態の通信システム。
【0225】
例示的な実施形態73 基地局をさらに含み、基地局が、UEと通信するように設定された無線インターフェースと、UEから基地局への送信によって伝達されるユーザデータをホストコンピュータにフォワーディングするように設定された通信インターフェースと、を備える、先行する2つの実施形態の通信システム。
【0226】
例示的な実施形態74 ホストコンピュータの処理回路がホストアプリケーションを実行するように設定され、UEの処理回路が、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによってユーザデータを提供するように設定された、先行する3つの実施形態の通信システム。
【0227】
例示的な実施形態75 ホストコンピュータの処理回路がホストアプリケーションを実行し、それによって要求データを提供するように設定され、UEの処理回路が、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによって要求データに応答してユーザデータを提供するように設定された、先行する4つの実施形態の通信システム。
【0228】
例示的な実施形態76 ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、UEから基地局に送信されたユーザデータを受信することを含み、UEが、グループAの実施形態のいずれか1つのステップのいずれかを実施する、方法。
【0229】
例示的な実施形態77 UEにおいて、ユーザデータを基地局に提供することをさらに含む、直前の実施形態の方法。
【0230】
例示的な実施形態78 UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それにより、送信されるべきユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションに関連するホストアプリケーションを実行することとをさらに含む、先行する2つの実施形態の方法。
【0231】
例示的な実施形態79 UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、UEにおいて、クライアントアプリケーションへの入力データを受信することであって、入力データが、クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することによってホストコンピュータにおいて提供される、入力データを受信することとをさらに含み、送信されるべきユーザデータが、入力データに応答してクライアントアプリケーションによって提供される、先行する3つの実施形態の方法。
【0232】
例示的な実施形態80 ユーザ機器(UE)から基地局への送信から生じたユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備えるホストコンピュータを含む通信システムであって、基地局が無線インターフェースと処理回路とを備え、基地局の処理回路が、グループBの実施形態のいずれか1つのステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
【0233】
例示的な実施形態81 基地局をさらに含む、直前の実施形態の通信システム。
【0234】
例示的な実施形態82 UEをさらに含み、UEが基地局と通信するように設定された、先行する2つの実施形態の通信システム。
【0235】
例示的な実施形態83 ホストコンピュータの処理回路がホストアプリケーションを実行するように設定され、UEが、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによってホストコンピュータによって受信されるユーザデータを提供するように設定された、先行する3つの実施形態の通信システム。
【0236】
例示的な実施形態84 ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信から発生したユーザデータを受信することを含み、UEが、グループAの実施形態のいずれか1つのステップのいずれかを実施する、方法。
【0237】
例示的な実施形態85 基地局において、ユーザデータをUEから受信することをさらに含む、直前の実施形態の方法。
【0238】
例示的な実施形態86 基地局において、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動することをさらに含む、先行する2つの実施形態の方法。
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【国際調査報告】