IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 維沃移動通信有限公司の特許一覧

特表2023-547897伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器
<>
  • 特表-伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器 図1
  • 特表-伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器 図2
  • 特表-伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器 図3
  • 特表-伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器 図4
  • 特表-伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器 図5
  • 特表-伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器 図6
  • 特表-伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器 図7
  • 特表-伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器 図8
  • 特表-伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器 図9
  • 特表-伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器 図10
  • 特表-伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-14
(54)【発明の名称】伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/27 20230101AFI20231107BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20231107BHJP
   H04W 24/08 20090101ALI20231107BHJP
   H04W 52/14 20090101ALI20231107BHJP
   H04W 52/24 20090101ALI20231107BHJP
   H04W 52/46 20090101ALI20231107BHJP
【FI】
H04W72/27
H04W16/26
H04W24/08
H04W52/14
H04W52/24
H04W52/46
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023525076
(86)(22)【出願日】2021-10-29
(85)【翻訳文提出日】2023-04-25
(86)【国際出願番号】 CN2021127281
(87)【国際公開番号】W WO2022089566
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】202011206318.7
(32)【優先日】2020-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
3.アンドロイド
4.ANDROID
5.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 歡
(72)【発明者】
【氏名】劉 進華
(72)【発明者】
【氏名】彭 淑燕
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA24
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
5K067GG08
(57)【要約】
本出願は、伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器を開示し、通信技術分野に属する。第一の自己バックホールIABノードによって実行される伝送パラメータ管理方法は、第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報、及び/又は、測定パラメータに関連する補助情報を取得することと、前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定することとを含む。
【選択図】 図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の自己バックホールIABノードによって実行される伝送パラメータ管理方法であって、
第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報、及び/又は、測定パラメータに関連する補助情報を取得することと、
前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定することと、を含む、伝送パラメータ管理方法。
【請求項2】
前記第一のIABノードはIABノードであり、前記第二のIABノードはIAB親ノードであり、前記補助情報は前記IAB親ノードの分散型ユニットDUの送信パワー情報を含み、前記IAB親ノードDUの送信パワー情報は、
物理下りリンクチャネルの送信パワー情報を含み、前記物理下りリンクチャネルは、物理下りリンク共有チャネルPDSCH及び/又は物理下りリンク制御チャネルPDCCHを含む、請求項1に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項3】
前記の前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定するのは、
前記補助情報に基づいてIABノードDUの上りリンクパワーの制御パラメータを決定することを含み、ここで、IAB親ノードDUとMTが同時に受信するタイミングに対して、独立したパワー制御パラメータ及び/又はパワー制御プロセスを採用する、請求項2に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項4】
前記IAB親ノードDUの物理下りリンクチャネルの送信パワー情報は、
物理下りリンクチャネルの各リソースエレメントのエネルギーEPRE情報を含む、請求項2に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項5】
前記EPRE情報は、EPRE固定値とEPRE変化範囲のうちの少なくとも一つを含む、請求項4に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項6】
前記EPREの変化範囲は、
前記物理下りリンクチャネルのEPREの最大値及び/又は最小値と、
前記物理下りリンクチャネルのEPREの最大値と最小値の差と、
IAB親ノード同期信号ブロックSSBによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノードプライマリ同期信号ブロックPSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノードセカンダリ同期信号SSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノード物理ブロードキャストチャネルPBCHによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノードチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲とのうちの少なくとも一つを含む、請求項5に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項7】
前記EPREの固定値は、
IAB親ノードSSBによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードPSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードSSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードPBCHによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードCSI-RSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値とのうちの少なくとも一つを含む、請求項5に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項8】
前記物理下りリンクチャネルの送信パワー情報は、
前記物理下りリンクチャネル伝送のビーム方向と、
前記物理下りリンクチャネルに運ばれる情報のタイプと、
前記物理下りリンクチャネル伝送のスケジューリング方式と、
前記物理下りリンクチャネル伝送の時間周波数領域リソースとの前記物理下りリンクチャネルの上記の特徴のうちの少なくとも一つに基づいて決定される、請求項2に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項9】
前記第一のIABノードはIAB親ノードであり、前記第二のIABノードはIABノードであり、前記補助情報は前記IABノードの送信パワー情報を含み、前記IABノードの送信パワー情報は、
サウンディングリファレンス信号SRSの各リソースエレメントのエネルギーEPRE情報と、
物理上りリンク共有チャネルPUSCHと、物理上りリンク制御チャネルPUCCHと、物理ランダムアクセスチャネルPRACHとのうちの少なくとも一つを含む物理チャネルのEPRE情報とを含む、請求項1に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項10】
前記EPRE情報は、EPRE固定値とEPRE変化範囲とのうちの少なくとも一つを含む、請求項9に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項11】
前記EPRE情報は、
前記IABノードのDU SSBによって送信されたEPREと、
前記IABノードのDU PSSによって送信されたEPREと、
前記IABノードのDU SSSによって送信されたEPREと、
前記IABノードのDU PBCHによって送信されたEPREと、
前記IABノードのDU CSI-RSによって送信されたEPREと、
前記IABノードのDU PDCCHによって送信されたEPREと、
前記IABノードのDU PDSCHによって送信されたEPREとのうちの少なくとも一つを採用して代替される、請求項9に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項12】
前記EPRE情報は特定タイミングに対応する上りリンクによって送信されたEPREである、請求項9に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項13】
前記の第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報を取得するのは、
プロトコルによって予め定義された前記第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報を取得することと、
集中ユニットによって通知された前記第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報を取得することと、
前記第二のIABノードによって送信された前記補助情報を受信することとのうちのいずれか一つを含む、請求項1に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項14】
前記第一のIABノードはIABノードであり、前記第二IABノードはIAB親ノードであり、前記補助情報は前記IABノード移動端末MTの送信帯域幅を含み、前記の前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定するのは、
前記IABノードの送信パワー情報と前記MTの送信帯域幅に基づいて、前記MTの送信パワーを決定することを含む、請求項1に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項15】
前記MTの送信パワーを決定するのは、
前記MTの送信パワーがEPRE1*scheduled BWであると決定し、ここで、EPRE1は前記MTの送信時におけるEPRE値であり、scheduled BWは前記MTの送信帯域幅であることと、
前記MTの送信パワーがEPREmin*scheduled BW以上であると決定し、ここで、EPREminは前記MTの送信時におけるEPREの最小値であることと、
前記MTの送信パワーがEPREmax*scheduled BW以下であると決定し、ここで、EPREmaxは前記MTの送信時におけるEPREの最大値であることとのうちの少なくとも一つを含む、請求項14に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項16】
さらに前記第一のIABノード自体の送信パワー情報の取得を含み、前記第一のIABノードの送信パワー情報は、
前記第一のIABノードDU下りリンク物理信号及び/チャネルの送信パワー情報を含む、請求項1に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項17】
前記第一のIABノード自体の送信パワー情報を取得するのは、
DUとMTが同時に送信している時刻における同じ種類の下りリンク物理チャネルの送信パワー情報を取得することと、
DUとMTが同時に送信している時刻における同じ種類の下りリンク物理信号の送信パワー情報を取得することと、
DUとMTが非同時に送信している時刻に、同じ種類の下りリンク物理チャネルの送信パワー情報を取得することと、
DUとMTが非同時に送信している時刻に、同じ種類の下りリンク物理信号の送信パワー情報を取得することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項16に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項18】
さらに、
下りリンク物理信号の信号測定を行う時に、前記第一のIABノードのDUとMTが同時に送信している時刻に測定された品質測定値と、同時に送信していなかった時刻に測定された品質測定値とのアライメント操作を行うことを含む、請求項16に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項19】
下りリンク物理信号又はチャネルは、
SSBと、PSSと、SSSと、PBCHと、CSI-RSとのうちの少なくとも一つを含む、請求項16に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項20】
前記第一のIABノードはIAB親ノードであり、前記第二のIABノードはIABノードであり、前記補助情報は、IABノードが測定したIAB親ノードの送信ビームに関する情報を含み、前記方法は、
前記補助情報に基づいてビームを選択することを含む、請求項1に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項21】
前記ビームは、
予め設定された閾値以上の品質測定値を有するビームのうちの少なくとも一部のビームと、
予め設定された閾値以下の品質測定値を有するビームのうちの少なくとも一部のビームとのうちの少なくとも一つを含む、請求項20に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項22】
前記第一のIABノードはIAB親ノードであり、前記第二のIABノードはIABノードであり、前記補助情報は、予め設定される時刻に前記IABノードのDUが送信するために使用されるビームをさらに含み、前記方法は、
前記補助情報に基づいて、前記IABノードのMTへの送信に使用される伝送パラメータを決定し、前記伝送パラメータは、ビームパラメータ、パワーパラメータ、コーディング変調ポリシーパラメータのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記補助情報に基づいて、前記の予め設定される時刻に前記IABノードのMTへデータを伝送するかを決定することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項23】
前記補助情報は、DU MTビームペアの干渉状況をさらに含む、請求項1に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項24】
第一の自己バックホールIABノードに使用される伝送パラメータ管理装置であって、
第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報、及び/又は、測定パラメータに関連する補助情報を取得するための取得モジュールと、
前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定するための処理モジュールと、を含む、伝送パラメータ管理装置。
【請求項25】
前記第一のIABノードはIABノードであり、前記第二のIABノードはIAB親ノードであり、前記補助情報は、前記IAB親ノード分散型ユニットDUの送信パワー情報を含み、前記IAB親ノードDUの送信パワー情報は、
物理下りリンクチャネルの送信パワー情報を含み、前記物理下りリンクチャネルは、物理下りリンク共有チャネルPDSCH及び/又は物理下りリンク制御チャネルPDCCHを含む、請求項24に記載の伝送パラメータ管理装置。
【請求項26】
前記第一のIABノードはIAB親ノードであり、前記第二のIABノードはIABノードであり、前記補助情報は、前記IABノードの送信パワー情報を含み、前記IABノードの送信パワー情報は、
サウンディングリファレンス信号SRSの各リソースエレメントのエネルギーEPRE情報と、
物理上りリンク共有チャネルPUSCHと、物理上りリンク制御チャネルPUCCHと、物理ランダムアクセスチャネルPRACHとのうちの少なくとも一つを含む物理チャネルのEPRE情報とを含む、請求項24に記載の伝送パラメータ管理装置。
【請求項27】
前記第一のIABノードはIABノードであり、前記第二のIABノードはIAB親ノードであり、前記補助情報は、前記IABノード移動端末MTの送信帯域幅を含み、前記処理モジュールは、具体的に前記IABノードの送信パワー情報と前記MTの送信帯域幅に基づいて前記MTの送信パワーを決定するために使用される、請求項24に記載の伝送パラメータ管理装置。
【請求項28】
前記取得モジュールは、さらに前記第一のIABノード自体の送信パワー情報を取得するために使用され、前記第一のIABノードの送信パワー情報は、
前記第一のIABノードDU下りリンク物理信号及び/チャネルの送信パワー情報を含む、請求項24に記載の伝送パラメータ管理装置。
【請求項29】
電子機器であって、プロセッサ、メモリ、及び前記メモリに記憶されて前記プロセッサで運行できるプログラム又は命令を含み、ここで、前記プログラム又は命令は、前記プロセッサによって実行されると、請求項1-23のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する電子機器。
【請求項30】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体にプログラム又は命令が記憶され、ここで、前記プログラム又は命令がプロセッサによって実行されると、請求項1-23のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する可読記憶媒体。
【請求項31】
チップであって、プロセッサと通信インターフェースを含み、ここで、前記通信インターフェースは前記プロセッサと結合され、前記プロセッサはプログラム又は命令を実行するために使用され、請求項1-23のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するチップ。
【請求項32】
コンピュータプログラム製品であって、ここで、前記プログラム製品は、不揮発性記憶媒体に記憶され、前記プログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサによって実行されることで、請求項1-23のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年11月02日に中国で提出された中国特許出願番号No.202011206318.7の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に関し、特に伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
ニューラジオ(New Radio、NR)下りリンク(downlink、DL)送信はオープンループパワー制御メカニズムを採用している。同期信号ブロック(Synchronization Signal block、SSB/PSS/SSS/PBCH)及び/又は周期的(periodic)チャネル状態情報-リファレンス信号(Channel State Information-Reference Signal、CSI-RS)の送信には、基地局は、固定した各リソースエレメントのエネルギー(Energy Per Resource Element、EPRE)を採用しており、UE(User Equipment、UE)が信号強度測定を行うために、これらのEPREが予めユーザ機器に通知し、制御リソースセット(CORESET)#0における物理下りリング制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)の送信には、そのEPREは一定の範囲内に制御され、基地局は予めこの動的範囲をUEに通知し、その他のDLチャネル(channel)及び/又は信号(signaling)の送信には、基地局は、実現する方式で送信パワーを決定し、関連情報はUEに通知されない。
【0004】
NR上りリンク(Uplink、UL)送信は開ループと閉ループのパワー制御方式を採用し、UEは開ループパワー制御又は閉ループパワー制御によってUL channelの送信パワーを決定する。さらに、UEのUL送信パワーは、プロトコルによって予め定義される最大送信パワー値に制限され、いかなる場合でも、UEのUL送信パワーはこの値を超えてはならない。
【0005】
しかし、NRの従来のパワー制御メカニズムでは、IAB DUとMT間のパワースペクトル密度(Power Spectral Density、PSD)の不均衡が考慮されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例は、IABノードDUとMT間のPSDの不均衡を克服できる伝送パラメータ管理方法、装置及び電子機器を提供している。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、第一の自己バックホールIABノードによって実行される伝送パラメータ管理方法を提供し、前記管理方法は、
第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報、及び/又は、測定パラメータに関連する補助情報を取得することと、
前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定することと、を含む。
【0008】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、第一の自己バックホールIABノードに使用される伝送パラメータ管理装置を提供しており、前記管理装置は、
第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報、及び/又は、測定パラメータに関連する補助情報を取得するための取得モジュールと、
前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定するための処理モジュールと、を含む。
【0009】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、電子機器をさらに提供しており、プロセッサ、メモリ、及び前記メモリに記憶されて前記プロセッサで運行できるプログラム又は命令を含み、前記プログラマ又は命令は、前記プロセッサによって実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0010】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供しており、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令は、プロセッサによって実行されると、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第五の態様によれば、本出願の実施例は、チップを提供しており、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を実行し、第一の態様に記載の方法を実現するために使用される。
【0012】
第六の態様によれば、本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、非揮発性記憶媒体に記憶され、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサによって実行されることで、第一の態様に記載の方法を実現する。
【発明の効果】
【0013】
本出願の実施例では、第一のIABノードは、第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報、及び/又は、測定パラメータに関連する補助情報を取得することにより、第一のIABノードは、前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定し、IABノードDUとMT間のPSDの不均衡を克服することができる。
【0014】
本出願の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本出願の実施例の記述において使用される必要のある図面を簡単に紹介し、自明なことに、以下の記述における図面は、ただ本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】無線通信システムの概略図である。
図2】IABシステムの概略図である。
図3】IABシステムのCU-DUの構造図である。
図4】IABノードによる補助情報送信の概略図である。
図5】IABノードによる補助情報送信の概略図である。
図6】IABノードによる補助情報送信の概略図である。
図7】IABノードによる補助情報送信の概略図である。
図8】本出願の実施例における伝送パラメータ管理方法のフローチャートの概略図である。
図9】本出願の実施例におけるIAB親ノードからIABノードへパワー情報を送信する概略図である。
図10】本出願の実施例における伝送パラメータ管理装置の構造図である。
図11】本出願の実施例における端末の構成概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0017】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能である。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0018】
本明細書に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、様々な無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用される。CDMAシステムは、例えば、CDMA2000、ユニバーサル地上ラジオアクセス(Universal Terrestrial Radio Access、UTRA)などのラジオ技術を実現することができる。UTRAは、ブロードバンドCDMA(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)と他のCDMA変形を含む。TDMAシステムは、例えば、グローバルモバイル通信システム(Global System for Mobile Communication、GSM)のようなラジオ技術を実現することができる。OFDMAシステムは、例えば、ウルトラモバイルブロードバンド(UltraMobile Broadband、UMB)、進化型UTRA(Evolution-UTRA、E-UTRA)、IEEE 802 .11(Wi-Fi)、IEEE 802.16( WiMAX )、IEEE 802 .20、Flash-OFDMなどのラジオ技術を実現することができる。UTRAとE-UTRAは、汎用移動電信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)の部分である。LTEとより高いレベルのLTE(例えばLTE-A)は、E-UTRAを使用する新たなUMTSバージョンである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、名前が「第三世代パートナープロジェクト」(3rd Generation Partnership Project、3GPP)の組織からの文献に記述されている。CDMA2000とUMBは、名前が「第三世代パートナープロジェクト2」(3GPP2)の組織からの文献に記述されている。本明細書に記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でNRシステムが記述されるとともに、以下のほとんどの記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用にも用いることができる。
【0019】
以下の記述は例を示すものであり、請求項に記載された範囲、適用性又は配置を限定するものではない。本開示の精神と範囲から逸脱することなく、議論される要素の機能とレイアウトを変更することができる。様々な例は、様々な規程またはアセンブリを適切に省略、代替、追加することができる。例えば、記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0020】
図1を参照すると、図1は、本出願の実施例が応用可能な無線通信システムのブロック図である。無線通信システムは、端末11と、ネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器などの端末側機器であってもよく、説明すべきこととして、本出願の実施例では端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、前記基地局は、5G及びそれ以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR NB等)、又はその他の通信システムにおける基地局(例えば、eNB、WLANアクセスポイント、又はその他のアクセスポイント等)、又はロケーションサーバー(例えば、E-SMLC又はLMF(Location Manager Function))であってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード又は前記分野におけるその他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例では、NRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプと具体的な通信システムを限定するものではない。
【0021】
図2は、自己バックホール(integrated access backhaul、IAB)システムの概略図である。1つのIABノードは、分散型ユニット(Distributed Unit、DU)機能部と移動端末((Mobile Termination、MT)機能部を含む。MTによって、一つのアクセスポイント(即ちIAB node)が一つの上流アクセスポイント(parent IAB node)を見つけ、上流アクセスポイントのDUと無線接続を確立することができ、この無線接続はバックホールリンク(backhaul link)と呼ばれる。一つのIABノードが完全なバックホールリンクを確立した後、このIABノードはDU機能をオンにし、DUはセルサービスを提供し、即ちユーザ機器(User Equipment、UE)にアクセスサービスを提供することができるようになる。一つの自己バックホールループは、ドナー(donor)IABノード(又はIAB donorと呼ばれてもよい)を含み、donor IABノードは直接接続される有線伝送ネットワークを有する。ここで、Accessはアクセスであり、Access IAB nodeはアクセスIABノードであり、Intermediate IABノードは中間IABノードであり、Cable transportは有線伝送である。
【0022】
図3は、IABシステムのCU-DU(Centralized Unit-Distributed Unit)の構造図である。自己バックホールループでは、すべてのIABノードのDUが集中ユニット(Centralized Unit、CU)ノードに接続され、このノードがF1プロトコル(F1 Application Protocol、又はF1 control protocol)によってDUを配置する。CUは無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)プロトコルにより、MTを配置する。Donor IABノードにはMT機能部がない。
IABシステムは、アクセスポイントが密集して配置されている場合に、有線伝送ネットが十分に配備していないことを解決するために導入されたものである。即ち、有線伝送ネットがない場合に、アクセスポイントは無線バックホールに依存することができる。
【0023】
周波数分割多重化(Frequency-division multiplexing、FDM)及び/又は空間分割多重化(Space Division Multiplexing、SDM)のリソース多重化を実現するために、DUとMTの同時送受信動作方式には以下のものがある。
【0024】
(1)DUとMTが同時に送信(DU TX&MT TX)し、又はDUは下りリンク(downlink、DL)として配置され、MTは上りリンク(uplink、UL)として配置されると表し、又はDUはDL送信を行い、MTはUL送信を行うと表す。
【0025】
(2)DUとMTが同時に受信(DU RX&MT RX)し、又はDUはULとして配置され、MTはDLとして配置されると表し、又はDUはUL受信を行い、MTはDL送信を行うと表す。
【0026】
(3)DUとMTが同時に送信・受信(DU TX&MT RX)し、又はDUはDLとして配置され、MTはDLとして配置されると表し、又はDUはDL送信を行い、MTはDL受信を行うと表す。
【0027】
(4)DUとMTが同時に送信・受信(DU RX&MT TX)し、又はDUはULとして配置され、MTはULとして配置されると表し、又はDUはUL受信を行い、MTはUL送信を行うと表す。
【0028】
NR DL送信は、開ループパワー制御メカニズムを採用している。同期信号ブロック(Synchronization Signal block、SSB/PSS/SSS/PBCH)及び/又は周期的(periodic)チャネル状態情報-リファレンス信号(Channel State Information-Reference Signal、CSI-RS)の送信には、基地局は、固定した各リソースエレメントのエネルギー(Energy Per Resource Element、EPRE)を採用しており、UEが信号強度測定を行うために、これらのEPREが予めUEに通知し、制御リソースセット(CORESET)#0における物理下りリング制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)の送信には、そのEPREは一定の範囲内に制御され、基地局は予めこの動的範囲をUEに通知し、その他のDLチャネル(channel)及び/又は信号(signaling)の送信には、基地局は、実現する方式で送信パワーを決定し、関連情報はUEに通知されない。
【0029】
NR UL送信は開ループと閉ループのパワー制御方式を採用し、UEは開ループパワー制御又は閉ループパワー制御によってUL channelの送信パワーを決定する。さらに、UEのUL送信パワーは、プロトコルによって予め定義される最大送信パワー値に制限され、いかなる場合でも、UEのUL送信パワーはこの値を超えてはならない。
【0030】
しかし、NRの既存のパワー制御メカニズムでは、IAB DUとMT間のパワースペクトル密度(Power Spectral Density、PSD)の不均衡が考慮されていない。
【0031】
IAB DUとMTが同時に受信する場合、図4に示すように、IAB nodeからparent nodeへ補助情報を送信することで、parent nodeの下りリンクパワー制御を補助することができ、この方式は、parent nodeが閉ループ(close loop)下りリンクパワー制御(DL power control)を行っていると理解されてもよい。又は、図5に示すように、Parent nodeは、IABノードへ補助情報を送信することで、IABノードの上りリンクパワー制御を補助することができる。この方式は、parent nodeが開ループ(open loop)DL power controlを行い、補助情報がパワー制御パラメータであると理解されてもよい。又は、図6に示すように、IAB nodeは、parent nodeへ補助情報を送信することで、parent nodeの上りリンクパワー制御を補助することができる。又は、図7に示すように、Parent nodeは、IABノードへ補助情報を送信することで、IABノードの下りリンクパワー制御を補助することができる。
【0032】
本出願の実施例は、伝送パラメータ管理方法を提供しており、第一のIABノードによって実行され、図8に示すように、
第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報、及び/又は、測定パラメータに関連する補助情報とを取得するステップ101と、
前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定するステップ102とを含む。
【0033】
本出願の実施例では、第一のIABノードは、第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報、及び/又は、測定パラメータに関連する補助情報を取得することにより、第一のIABノードは、前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定し、IABノードDUとMT間のPSDの不均衡を解決することができる。
【0034】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノードはIABノードであり、前記第二のIABノードはIAB親ノードであり、前記補助情報は前記IAB親ノードの分散型ユニットDUの送信パワー情報を含み、前記IAB親ノードDUの送信パワー情報は、
物理下りリンクチャネルの送信パワー情報を含み、前記物理下りリンクチャネルは、物理下りリンク共有チャネルPDSCH及び/又は物理下りリンク制御チャネルPDCCHを含む。
【0035】
本実施例では、図9に示すように、IAB nodeはparent node DUの送信パワー情報を取得し、前記parent node DUの送信パワー情報は、少なくともparent node DUのPDSCH及び/又はPDCCHの各リソースエレメントのエネルギー(Energy per Resource Element、EPRE)情報を含む。前記PDSCH及び/又はPDCCHの的各リソースエレメントのエネルギー(Energy per Resource Element、EPRE)情報は、IAB node DUとMTが同時に受信した時刻にのみ適用することができる。IAB nodeがparent node DUの送信パワー情報を受信した後、送信パワー情報によってそのMT DLが受信するPSDを決定することで、IAB DU ULスケジューリングに対してパワー制御を行う。
【0036】
いくつかの実施例では、前記の前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定するのは、
前記補助情報に基づいてIABノードDUの上りリンクパワーの制御パラメータを決定することを含み、ここで、IAB親ノードDUとMTが同時に受信するタイミングに対して、独立したパワー制御パラメータ及び/又はパワー制御プロセスを採用する。即ち、IAB nodeは、parent nodeの異なるチャネルタイミングに対して、その上りリンクスケジューリングに独立したULパワー制御プロセス及び/又は独立したP0値を採用することができ、例えば、parent node SSBの送信タイミングとその他のPDSCH送信タイミングは独立したULパワー制御プロセスに対応し、ここで、P0値は初期パワーを示すパワー制御パラメータである。
【0037】
選択的に、既存のtwoPUSCH-PC-AdjustmentStates(上位層パラメータ)を使用して、CUは、ある種の多重化スケジューリングモードで使用するようにIABノードのうちの一つのStateを配置して、そのchild node MT又はUEのパワー制御を行う。
【0038】
選択的に、既存のtwoPUSCH-PC-AdjustmentStatesに加えて、CUは、DU PUSCH/PUCCHとMT PDSCH/PDCCHの同時伝送時に、IAB nodeがchild node MT又はUEの上りリンクパワー制御を行うために、1つまたは複数の新しいPUSCH/PUCCHパワー制御状態(power control state/power adjustment state)を配置する。前記方法は、DU PUSCH/PUCCH及びMT PUSCH/PUCCHの同時伝送の場合に適用することができる。さらに、現在のスケジューリングが新しい1個/複数個の、又は1種類/複数種類のPUSCH power control stateを使用するかどうかを示す新しい指示ドメインをDCIに導入することができる。
【0039】
選択的に、IABノードは、上りリンクパワー調整/制御を行う時、パワー制御命令に加えて、child node MT又はUEの上りリンク送信パワーを調整するための追加のパワー調整パラメータをさらに送信し、この追加のパワー調整パラメータは、現在スケジューリングされているPUSCHに対してのみ有効であるか、又は一つのpower control stateに対してのみ有効である。
【0040】
ここで、上記の記号「/」は、「及び/又は」を意味する。
【0041】
いくつかの実施例では、前記IAB親ノードDUの物理下りリンクチャネルの送信パワー情報は、
物理下りリンクチャネルの各リソースエレメントのエネルギーEPRE情報を含む。
【0042】
いくつかの実施例では、前記EPRE情報は、EPRE固定値とEPRE変化範囲のうちの少なくとも一つを含む。
【0043】
いくつかの実施例では、前記EPREの変化範囲は、
前記物理下りリンクチャネルのEPREの最大値及び/又は最小値と、
前記物理下りリンクチャネルのEPREの最大値と最小値の差と、
IAB親ノード同期信号ブロックSSBによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲(例えば、制御リソースセット(CORESET)#0におけるPDCCH EPREのSSBに対するオフセット範囲は、他のPDCCH及び/又はPDSCHに拡張される)と、
IAB親ノードプライマリ同期信号ブロックPSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノードセカンダリ同期信号SSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノード物理ブロードキャストチャネルPBCHによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノードチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲(例えば、CORESET#0におけるPDCCH EPREのCSI-RS EPREに対するオフセット範囲は、他のPDCCH/PDSCHに拡張される)とのうちの少なくとも一つを含む。前記CSI-RSは、周期的なCSI-RSのみを表してもよい。
【0044】
いくつかの実施例では、前記EPRE固定値は、
IAB親ノードSSBによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードPSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードSSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードPBCHによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードCSI-RSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値とのうちの少なくとも一つを含む。前記CSI-RSは、周期的なCSI-RSのみを表してもよい。
【0045】
いくつかの実施例では、前記物理下りリンクチャネルの送信パワー情報は、
前記物理下りリンクチャネル伝送のビーム方向(例えば、CSI リファレンス信号リソースインジケーター(CRI)、伝送配置指示(TCI))と、
前記物理下りリンクチャネルに運ばれる情報のタイプ(例えば、下りリンク制御情報(DCI)フォーマット(format)、超高信頼性・低遅延通信(URLLC)伝送、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)伝送)と、
前記物理下りリンクチャネル伝送のスケジューリング方式(例えば、配置許可(configured grant)、動的許可(dynamic grant))と、
前記物理下りリンクチャネル伝送の時間周波数リソー(例えば、チャネル伝送が所在するサーチスペース(Search space)、CORESET)との前記物理下りリンクチャネルの上記の少なくとも一つの特性によって決定される。
【0046】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノードはIAB親ノードであり、前記第二のIABノードはIABノードであり、IABノードDUとMTが同時に送信した時刻に、MTの送信パワー調整は、DUのEPREによって制限され、parent nodeは、IAB MTの上りリンクスケジューリングを行うために、IAB MTの送信パワー及び/又はEPRE制限を把握する必要がある。parent nodeはIAB node MTの送信パワー情報を取得することができ、parent nodeはIAB node MTの送信パワー情報を取得した後、送信パワー情報に基づいてULスケジューリング/パワー制御などのメカニズムを実行するようにDUを補助する。例えば、IAB MTの最大送信パワー制限及びEPRE制限に基づいて、スケジューリング帯域幅を決定する。
【0047】
ここで、前記補助情報は前記IABノードの送信パワー情報を含み、前記IABノードの送信パワー情報は、
サウンディングリファレンス信号SRSの各リソースエレメントのエネルギーEPRE情報と、
物理チャネルのEPREとのうちの少なくとも一つを含み、前記物理チャネルは、物理上りリンク共有チャネルPUSCHと物理上りリンク制御チャネルPUCCHと物理ランダムアクセスチャネルPRACHのうちの少なくとも一つを含む。
【0048】
いくつかの実施例では、前記EPRE情報は、EPRE固定値とEPRE変化範囲とのうちの少なくとも一つを含む。
【0049】
いくつかの実施例では、MTのEPREがDUのEPREと同レベルであることを考慮すると、前記EPRE情報は、以下のうちの少なくとも一つに置き換えられる。
【0050】
前記IABノードのDU SSBによって送信されたEPRE、
前記IABノードのDU PSSによって送信されたEPRE、
前記IABノードのDU SSSによって送信されたEPRE、
前記IABノードのDU PBCHによって送信されたEPRE、
前記IABノードのDU CSI-RSによって送信されたEPRE(前記CSI-RSは、周期的なCSI-RSのみを表してもよい)、
前記IABノードのDU PDCCHによって送信されたEPRE、
前記IABノードのDU PDSCHによって送信されたEPRE。
【0051】
いくつかの実施例では、前記EPRE情報は、特定のタイミングに対応する上りリンク送信のEPREである。例えば、IAB DU の SSB及び/又は CSI-RS送信に対応する時刻、及び/又は IAB DU と MT の同時送信の時刻。
前記CSI-RSは、周期的なCSI-RSのみを表してもよい。
【0052】
いくつかの実施例では、前記の第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報を取得するのは、
プロトコルによって予め定義された前記第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報を取得すること(例えば、F1-CシグナリングによってDUに通知する、又は無線リソース制御(RRC)シグナリングによってMTに通知すること)と、
集中ユニットによって通知された前記第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報を取得することと、
前記第二のIABノードによって送信された前記補助情報を受信することとのうちのいずれか一つを含む。前記補助情報の送信は、第一のIABノードによってトリガーされてもよい。例えば、第一のIABノードがリクエストを送信し、第二のIABノードがリクエストを受信した後に、補助情報を第一のIABノード又はCUに送信する。
【0053】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノードはIABノードであり、前記第二のIABノードはIAB親ノードであり、IAB MTは、IAB DUとMTが同時に送信する時刻に、EPRE制限がある場合、MTのULパワー制御決定方法を変更する必要がある。前記補助情報は前記IABノード移動端末MTの送信帯域幅を含み、前記の前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定するのは、
前記IABノードの送信パワー情報と前記MTの送信帯域幅に基づいて、前記MTの送信パワーを決定することを含む。
【0054】
本実施例では、IAB node MTは、その送信パワー情報に基づいてMTの送信パワーを決定し、前記IAB node MTの送信パワー情報は、IAB node MTのSRSのEPRE情報と、IAB node MTのPUCCHのEPRE情報と、IAB node MTのPUSCHのEPRE情報と、IAB node MTの/PRACHのEPRE情報とのうちのの少なくとも一つを含む。
【0055】
いくつかの実施例では、前記MTの送信パワーを決定するのは、
前記MTの送信パワーがEPRE1*scheduled BWであると決定すること(ここで、EPRE1は前記MT送信時のEPRE値であり、scheduled BWは前記MTの送信帯域幅である)と、
前記MTの送信パワーがEPREmin*scheduled BW以上であると決定すること(ここで、EPREminは前記MT送信時のEPREの最小値である)と、
前記MTの送信パワーがEPREmax*scheduled BW以下であると決定すること(ここで、EPREmaxは前記MT送信時のEPREの最大値である)との少なくとも一つを含む。
【0056】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノード自体の送信パワー情報をさらに含み、前記第一のIABノードの送信パワー情報は、
前記第一のIABノードDUの下りリンク物理信号/チャネルの送信パワー情報を含む。
【0057】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノード自体の送信パワー情報を取得するのは、
DUとMTが同時に送信している時刻における同じ種類の下りリンク物理チャネルの送信パワー情報を取得することと、
DUとMTが同時に送信している時刻における同じ種類の下りリンク物理信号の送信パワー情報を取得することと、
DUとMTが非同時に送信している時刻に、同じ種類の下りリンク物理チャネルの送信パワー情報を取得することと、
DUとMTが非同時に送信している時刻に、同じ種類の下りリンク物理信号の送信パワー情報を取得することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0058】
IAB DUのいくつかの信号又はチャネルの送信は、予め設定された送信パワー要件を満たす必要があり、例えば、SSB及び/又はperiodic CSI-RSの送信には、そのEPREは固定値として設定され、DUとMTが同時に送信しているため、DU送信が既存の予め設定される条件を満たさなくなることがある。これに対して、IAB nodeは、そのDLが送信するEPRE値を取得し、IAB DUはSSB又はCSI RSを送信する、又はその他のDLチャネルはIAB DUとMTが同時に送信している/いない時刻に、異なるEPRE値になるようにするという対策がある。
【0059】
いくつかの実施例では、
下りリンク物理信号の信号測定を行う時に、前記第一のIABノードのDUとMTが同時に送信している時刻に測定された品質測定値と、非同時に送信している時刻に測定された品質測定値とのアライメント操作を行うことをさらに含む。例えば、レイヤ3(L3)の品質測定値の計算を行う場合、同時送信の時刻に測定されたレイヤ1(L1)の品質測定値は、EPREの差を補償する必要がある。品質測定値は、リファレンス信号受信パワー(RSRP)値及び/又は受信の信号強度表示(RSSI)値を含む。
【0060】
いくつかの実施例では、下りリンク物理信号又はチャネルは、
SSBと、PSSと、SSSと、PBCHと、CSI-RSとのうちの少なくとも一つを含む。前記CSI-RSは、周期的なCSI-RSのみを表してもよい。
【0061】
また、レガシー(legacy)UEへの影響を回避するために、上記の規則は、IAB 専用(specific)SSB及び/又はCSI RSの送信にのみ適用される。
【0062】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノードはIAB親ノードであり、前記第二のIABノードはIABノードであり、前記補助情報はIABノードが測定したIAB親ノードの送信ビームの情報を含み、前記方法は、
前記補助情報に基づいてビーム(beam)の選択を行うことをさらに含む。
【0063】
いくつかの実施例では、前記の複数のビームは、
予め設定された閾値以上の品質測定値を有するビームのうちの少なくとも一部のビームと、
予め設定された閾値以下の品質測定値を有するビームのうちの少なくとも一部のビームとのうちの少なくとも一つを含む。
【0064】
本実施例では、IAB nodeから報告された複数のbeamには、チャネル品質の悪いbeamが含まれている。これにより、parent nodeは、これらのチャネル品質の低いbeamを柔軟に使用してIAB nodeに送信することができることにより、IABノードPSDの均衡を実現する。
【0065】
具体的な例では、beam報告を行う場合、RSRP及び/又はRSSIの測定値が予め設定される閾値より大きいbeamのすべて又はN個のbeamはいずれもparent ノードに報告され、Nは正の整数である。及び/又は、
beam報告を行う場合、RSRP及び/又はRSSIの測定値が小さいN個のbeamはいずれもparent nodeに報告される。
【0066】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノードはIAB親ノードであり、前記第二のIABノードはIABノードであり、前記補助情報は、前記IABノードのDUが予め設定した時刻に伝送するためのビームをさらに含み、前記方法は、
前記補助情報に基づいて、前記IABノードのMTへの送信に使用される伝送パラメータを決定し、前記伝送パラメータは、ビームパラメータと、パワー(Power)パラメータと、コーディング変調ポリシー(MCS)パラメータとのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記補助情報に基づいて、前記の予め設定される時刻に前記IABノードのMTへデータを伝送するかを決定することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0067】
本実施例では、IAB nodeは、そのDUがある時刻にUL及び/又はDLに送信するためのbeamをparent nodeに報告する。これにより、parent nodeは、IAB DUが使用するbeamに基づいて、DU UL及び/又はDL伝送によるMT受信の干渉状況を判断することで、IAB MTへの伝送時に採用するbeam、MCS、Powerなどの伝送パラメータを決定する、又はその時刻にIAB MTへデータを伝送できるかどうかを決定する。
【0068】
parent nodeが決定することを補助するために、IAB nodeはさらに、DU MTビームペア(beam pair)に対する干渉状況を報告することができ、いくつかの実施例では、前記補助情報はDU MTビームペアの干渉状況をさらに含む。DU MT beam pairの干渉状況は、1ペアのDU MT beam pairを使用して送信する場合におけるDUからMTへの干渉状況、又はDUからMTへの干渉状況を含んでもよい。前記干渉状況は、IABノードが前記のDU MTビームペアを使用して同時に送信できるかどうかを直接反映することもできる。例えば、干渉状況は二進法で表し、「0」はDU-MTビームペアが同時に送信できることを表し、「1」はDU-MTビームペアが同時に送信できないことを表す。又は、その逆とする。
【0069】
説明すべきこととして、本出願の実施例による伝送パラメータ管理方法は、実行主体が伝送パラメータ管理装置であってもよく、又はこの伝送パラメータ管理装置における伝送パラメータ管理方法をロードして実行するためのモジュールであってもよい。本出願の実施例で提供される伝送パラメータ管理方法については、伝送パラメータ管理装置が伝送パラメータ管理方法をロードして実行する例で説明する。
【0070】
本出願の実施例は、IABノード200に適用される伝送パラメータ管理装置を提供し、図10に示すように、前記装置は、
第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報、及び/又は、測定パラメータに関連する補助情報とを取得するための取得モジュール210と、
前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定するための処理モジュール220とを含む。
【0071】
本出願の実施例では、第一のIABノードは、第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報、及び/又は、測定パラメータに関連する補助情報を取得することにより、第一のIABノードは、前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定し、IABノードDUとMT間のPSDの不均衡を解決することができる。
【0072】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノードはIABノードであり、前記第二のIABノードはIAB親ノードであり、前記補助情報は前記IAB親ノードの分散型ユニットDUの送信パワー情報を含み、前記IAB親ノードDUの送信パワー情報は、
物理下りリンクチャネルの送信パワー情報を含み、前記物理下りリンクチャネルは、物理下りリンク共有チャネルPDSCH及び/又は物理下りリンク制御チャネルPDCCHを含む。
【0073】
いくつかの実施例では、前記処理モジュールは、前記補助情報に基づいてIABノードDUの上りリンクパワーの制御パラメータを決定するために使用され、ここで、IAB親ノードDUとMTが同時に受信するタイミングに対して、独立したパワー制御パラメータ及び/又はパワー制御プロセスを採用する。
【0074】
選択的に、既存のtwoPUSCH-PC-AdjustmentStates(上位層パラメータ)を使用して、CUは、ある種の多重化スケジューリングモードで使用するようにIABノードのうちの一つのStateを配置して、そのchild node MT又はUEのパワー制御を行う。
【0075】
選択的に、既存のtwoPUSCH-PC-AdjustmentStatesに加えて、CUは、DU PUSCH/PUCCHとMT PDSCH/PDCCHの同時伝送時に、IAB nodeがchild node MT又はUEの上りリンクパワー制御を行うために、1つまたは複数の新しいPUSCH/PUCCHパワー制御状態(power control state/power adjustment state)を配置する。前記方法は、DU PUSCH/PUCCH及びMT PUSCH/PUCCHの同時伝送の場合に適用することができる。さらに、現在のスケジューリングが新しい1個/複数個の、又は1種類/複数種類のPUSCH power control stateを使用するかどうかを示す新しい指示ドメインをDCIに導入することができる。
【0076】
選択的に、IABノードは、上りリンクパワー調整/制御を行う時、パワー制御命令に加えて、child node MT又はUEの上りリンク送信パワーを調整するための追加のパワー調整パラメータをさらに送信し、この追加のパワー調整パラメータは、現在スケジューリングされているPUSCHに対してのみ有効であるか、又は一つのpower control stateに対してのみ有効である。
【0077】
ここで、上記の記号「/」は、「及び/又は」を意味する。
【0078】
いくつかの実施例では、前記IAB親ノードDUの物理下りリンクチャネルの送信パワー情報は、
物理下りリンクチャネルの各リソースエレメントのエネルギーEPRE情報を含む。
【0079】
いくつかの実施例では、前記EPRE情報は、EPRE固定値とEPRE変化範囲のうちの少なくとも一つを含む。
【0080】
いくつかの実施例では、前記EPREの変化範囲は、
前記物理下りリンクチャネルのEPREの最大値及び/又は最小値と、
前記物理下りリンクチャネルのEPREの最大値と最小値の差と、
IAB親ノード同期信号ブロックSSBによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノードプライマリ同期信号ブロックPSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノードセカンダリ同期信号SSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノード物理ブロードキャストチャネルPBCHによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノードチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲とのうちの少なくとも一つを含む。前記CSI-RSは、周期的なCSI-RSのみを表してもよい。
【0081】
いくつかの実施例では、前記EPRE固定値は、
IAB親ノードSSBによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードPSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードSSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードPBCHによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードCSI-RSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値とのうちの少なくとも一つを含む。前記CSI-RSは、周期的なCSI-RSのみを表してもよい。
【0082】
いくつかの実施例では、前記物理下りリンクチャネルの送信パワー情報は、
前記物理下りリンクチャネル伝送のビーム方向と、
前記物理下りリンクチャネルに運ばれる情報のタイプと、
前記物理下りリンクチャネル伝送のスケジューリング方式と、
前記物理下りリンクチャネル伝送の時間周波数領域リソースとの前記物理下りリンクチャネルの上記の特徴のうちの少なくとも一つによって決定される。
【0083】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノードはIAB親ノードであり、前記第二のIABノードはIABノードであり、前記補助情報は、前記IABノードの送信パワー情報を含み、前記IABノードの送信パワー情報は、
サウンディングリファレンス信号SRSの各リソースエレメントのエネルギーEPRE情報と、
物理チャネルのEPREとのうちの少なくとも一つを含み、前記物理チャネルは、物理上りリンク共有チャネルPUSCHと物理上りリンク制御チャネルPUCCHと物理ランダムアクセスチャネルPRACHのうちの少なくとも一つを含む。
【0084】
いくつかの実施例では、前記EPRE情報は、EPRE固定値とEPRE変化範囲とのうちの少なくとも一つを含む。
【0085】
いくつかの実施例では、MTのEPREがDUのEPREと同レベルであることを考慮すると、前記EPRE情報は、以下のうちの少なくとも一つに置き換えられる。
【0086】
前記IABノードのDU SSBによって送信されたEPRE、
前記IABノードのDU PSSによって送信されたEPRE、
前記IABノードのDU SSSによって送信されたEPRE、
前記IABノードのDU PBCHによって送信されたEPRE、
前記IABノードのDU CSI-RSによって送信されたEPRE(前記CSI-RSは、周期的なCSI-RSのみを表してもよい)、
前記IABノードのDU PDCCHによって送信されたEPRE、
前記IABノードのDU PDSCHによって送信されたEPRE。
【0087】
いくつかの実施例では、前記EPRE情報は、特定のタイミングに対応する上りリンク送信のEPREである。
【0088】
いくつかの実施例では、前記取得モジュールは、具体的に
プロトコルによって予め定義された前記第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報を取得すること(例えば、F1-CシグナリングによってDUに通知する、又は無線リソース制御(RRC)シグナリングによってMTに通知すること)と、
集中ユニットによって通知された前記第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報を取得することと、
前記第二のIABノードによって送信された前記補助情報を受信することとのうちのいずれか1項を実行するために使用される。前記補助情報の送信は、第一のIABノードによってトリガーされてもよい。例えば、第一のIABノードがリクエストを送信し、第二のIABノードがリクエストを受信した後に、補助情報を第一のIABノード又はCUに送信する。
【0089】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノードはIABノードであり、前記第二のIABノードはIAB親ノードであり、前記補助情報は、前記IABノード移動端末MTの送信帯域幅を含み、前記処理モジュールは、具体的に前記IABノードの送信パワー情報及び前記MTの送信帯域幅に基づいて、前記MTの送信パワーを決定するために使用される。
【0090】
いくつかの実施例では、前記処理モジュールは、具体的に
前記MTの送信パワーがEPRE1*scheduled BWであると決定すること(ここで、EPRE1は前記MT送信時のEPRE値であり、scheduled BWは前記MTの送信帯域幅である)と、
前記MTの送信パワーがEPREmin*scheduled BW以上であると決定すること(ここで、EPREminは前記MT送信時のEPREの最小値である)と、
前記MTの送信パワーがEPREmax*scheduled BW以下であると決定すること(ここで、EPREmaxは前記MT送信時のEPREの最大値である)とのうちの少なくとも一つを実行するために使用される。
【0091】
いくつかの実施例では、前記取得モジュールは、前記第一のIABノード自体の送信パワー情報を取得するために使用され、前記第一のIABノードの送信パワー情報は、
前記第一のIABノードDU下りリンク物理信号及び/チャネルの送信パワー情報を含む。
【0092】
いくつかの実施例では、前記取得モジュールは、具体的に
DUとMTが同時に送信している時刻における同じ種類の下りリンク物理チャネルの送信パワー情報を取得することと、
DUとMTが同時に送信している時刻における同じ種類の下りリンク物理信号の送信パワー情報を取得することと、
DUとMTが非同時に送信している時刻に、同じ種類の下りリンク物理チャネルの送信パワー情報を取得することと、
DUとMTが非同時に送信している時刻に、同じ種類の下りリンク物理信号の送信パワー情報を取得することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0093】
いくつかの実施例では、前記処理モジュールは、下りリンク物理信号の信号測定を行う時に、前記第一のIABノードのDUとMTが同時に送信している時刻に測定された品質測定値と、非同時に送信している時刻に測定された品質測定値とのアライメントを行うことをさらに含む。
【0094】
いくつかの実施例では、下りリンク物理信号又はチャネルは、
SSBと、PSSと、SSSと、PBCHと、CSI-RSとのうちの少なくとも一つを含む。前記CSI-RSは、周期的なCSI-RSのみを表してもよい。
【0095】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノードはIAB親ノードであり、前記第二のIABノードはIABノードであり、前記補助情報は、IABノードが測定したIAB親ノードの送信ビームの情報を含み、前記処理モジュールはさらに、前記補助情報に基づいてビームを選択するためのものでもある。
【0096】
いくつかの実施例では、前記の複数のビームは、
予め設定された閾値以上の品質測定値を有するビームのうちの少なくとも一部のビームと、
予め設定された閾値以下の品質測定値を有するビームのうちの少なくとも一部のビームとのうちの少なくとも一つを含む。
【0097】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノードはIAB親ノードであり、前記第二のIABノードはIABノードであり、前記補助情報は、前記IABノードのDUが予め設定した時刻に伝送するためのビームをさらに含み、前記処理モジュールは、
前記補助情報に基づいて、前記IABノードのMTへの送信に使用される伝送パラメータを決定すること(前記伝送パラメータは、ビームパラメータと、パワーパラメータと、コーディング変調ポリシーパラメータとのうちの少なくとも一つを含む)と、
前記補助情報に基づいて、前記の予め設定される時刻に前記IABノードのMTへデータを伝送するかを決定することとのうちの少なくとも一つを実行するために使用される。
【0098】
parent nodeが決定することを補助するために、IAB nodeはまた、DU MTビームペア(beam pair)に対する干渉状況をも報告することができ、いくつかの実施例では、前記補助情報はDU MTビームペアの干渉状況をさらに含む。DU MT beam pairの干渉状況は、1ペアのDU MT beam pairを使用して送信する場合におけるDUからMTへの干渉状況、又はDUからMTへの干渉状況を含んでもよい。前記干渉状況は、IABノードが前記のDU MTビームペアを使用して同時に送信できるかどうかを直接反映することもできる。例えば、干渉状況は二進法で表し、「0」はDU-MTビームペアが同時に送信できることを表し、「1」はDU-MTビームペアが同時に送信できないことを表す。又は、その逆とする。
【0099】
本出願の実施例における伝送パラメータ管理装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動電子機器であってもよく、非移動電子機器であってもよい。例示的には、移動電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などであってもよく、非移動電子機器は、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0100】
本出願の実施例における伝送パラメータ管理装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0101】
選択的に、本出願の実施例は、電子機器をさらに提供し、プロセッサ、メモリと、メモリ上に記憶されて且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令を含み、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記伝送パラメータ管理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0102】
注意すべきこととして、本出願の実施例における電子機器は、移動電子機器と非移動電子機器を含む。
【0103】
本実施例の電子機器は、端末であってもよい。図11は、本出願の各実施例における端末のハードウェアの構造を示す概略図であり、この端末50は、無線周波数ユニット51、ネットワークモジュール52、オーディオ出力ユニット53、入力ユニット54、センサ55、表示ユニット56、ユーザ入力ユニット57、インターフェースユニット58、メモリ59、プロセッサ510や電源511などの部材を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、図11に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよい。本出願の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイスや歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0104】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、無線周波数ユニット51は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ510に処理させ、また、上りリンクのデータを基地局に送信する。一般的には、無線周波数ユニット51は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット51は、無線通信システムやネットワークによってその他の機器と通信を行うこともできる。
【0105】
メモリ59は、ソフトウェアプログラム及び各種データを記憶するために使用されてもよい。メモリ59は、主にプログラム記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、携帯電話の使用により作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ59は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスを含んでもよい。
【0106】
プロセッサ510は、端末のコントロールセンターであり、各種のインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ59内に記憶されるソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行し、またメモリ59内に記憶されるデータを呼び出し、端末の各種の機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ510は、一つ又は少なくとも二つの処理ユニットを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ510は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースやアプリケーションプログラムなどを処理するために使用され、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するために使用される。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ510に統合されなくてもよい。
【0107】
端末50は、各部材に給電する電源511(例えば、電池)をさらに含んでもよい。好ましくは、電源511は、電源管理システムによってプロセッサ510にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理や消費パワー管理などの機能を実現することができる。
【0108】
また、端末50は、いくつかの示されていない機能モジュールを含み、ここでこれ以上説明しない。
【0109】
プロセッサ510は、第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報、及び/又は、測定パラメータに関連する補助情報を取得し、前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定するために使用される。
【0110】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノードはIABノードであり、前記第二のIABノードはIAB親ノードであり、前記補助情報は前記IAB親ノードの分散型ユニットDUの送信パワー情報を含み、前記IAB親ノードDUの送信パワー情報は、
物理下りリンクチャネルの送信パワー情報を含み、前記物理下りリンクチャネルは、物理下りリンク共有チャネルPDSCH及び/又は物理下りリンク制御チャネルPDCCHを含む。
【0111】
いくつかの実施例では、プロセッサ510は具体的に、前記補助情報に基づいてIABノードDUの上りリンクパワーの制御パラメータを決定するために使用され、ここで、IAB親ノードDU及びMTが同時に受信するタイミングに対して、独立したパワー制御パラメータ及び/又はパワー制御プロセスを採用する。
【0112】
選択的に、既存のtwoPUSCH-PC-AdjustmentStates(上位層パラメータ)を使用して、CUは、ある種の多重化スケジューリングモードで使用するようにIABノードのうちの一つのStateを配置して、そのchild node MT又はUEのパワー制御を行う。
【0113】
選択的に、既存のtwoPUSCH-PC-AdjustmentStatesに加えて、CUは、DU PUSCH/PUCCHとMT PDSCH/PDCCHの同時伝送時に、IAB nodeがchild node MT又はUEの上りリンクパワー制御を行うために、1つまたは複数の新しいPUSCH/PUCCHパワー制御状態(power control state/power adjustment state)を配置する。前記方法は、DU PUSCH/PUCCH及びMT PUSCH/PUCCHの同時伝送の場合に適用することができる。さらに、現在のスケジューリングが新しい1個/複数個の、又は1種類/複数種類のPUSCH power control stateを使用するかどうかを示す新しい指示ドメインをDCIに導入することができる。
【0114】
選択的に、IABノードは、上りリンクパワー調整/制御を行う時、パワー制御命令に加えて、child node MT又はUEの上りリンク送信パワーを調整するための追加のパワー調整パラメータをさらに送信し、この追加のパワー調整パラメータは、現在スケジューリングされているPUSCHに対してのみ有効であるか、又は一つのpower control stateに対してのみ有効である。
【0115】
ここで、上記の記号「/」は、「及び/又は」を意味する。
【0116】
いくつかの実施例では、前記IAB親ノードDUの物理下りリンクチャネルの送信パワー情報は、
物理下りリンクチャネルの各リソースエレメントのエネルギーEPRE情報を含む。
【0117】
いくつかの実施例では、前記EPRE情報は、EPRE固定値とEPRE変化範囲のうちの少なくとも一つを含む。
【0118】
いくつかの実施例では、前記EPREの変化範囲は、
前記物理下りリンクチャネルのEPREの最大値及び/又は最小値と、
前記物理下りリンクチャネルのEPREの最大値と最小値の差と、
IAB親ノード同期信号ブロックSSBによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノードプライマリ同期信号ブロックPSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノードセカンダリ同期信号SSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノード物理ブロードキャストチャネルPBCHによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノードチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲とのうちの少なくとも一つを含む。前記CSI-RSは、周期的なCSI-RSのみを表してもよい。
【0119】
いくつかの実施例では、前記EPRE固定値は、
IAB親ノードSSBによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードPSSによって送信されたEPREに対する前記I物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードSSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードPBCHによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードCSI-RSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値とのうちの少なくとも一つを含む。前記CSI-RSは、周期的なCSI-RSのみを表してもよい。
【0120】
いくつかの実施例では、前記物理下りリンクチャネルの送信パワー情報は、
前記物理下りリンクチャネル伝送のビーム方向と、
前記物理下りリンクチャネルに運ばれる情報のタイプと、
前記物理下りリンクチャネル伝送のスケジューリング方式と、
前記物理下りリンクチャネル伝送の時間周波数領域リソースとの前記物理下りリンクチャネルの上記の特徴のうちの少なくとも一つによって決定される。
【0121】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノードはIAB親ノードであり、前記第二のIABノードはIABノードであり、前記補助情報は、前記IABノードの送信パワー情報を含み、前記IABノードの送信パワー情報は、
サウンディングリファレンス信号SRSの各リソースエレメントのエネルギーEPRE情報と、
物理チャネルのEPREとのうちの少なくとも一つを含み、前記物理チャネルは、物理上りリンク共有チャネルPUSCHと物理上りリンク制御チャネルPUCCHと物理ランダムアクセスチャネルPRACHのうちの少なくとも一つを含む。
【0122】
いくつかの実施例では、前記EPRE情報は、EPRE固定値とEPRE変化範囲とのうちの少なくとも一つを含む。
【0123】
いくつかの実施例では、MTのEPREがDUのEPREと同レベルであることを考慮すると、前記EPRE情報は、以下のうちの少なくとも一つに置き換えられる。
【0124】
前記IABノードのDU SSBによって送信されたEPRE、
前記IABノードのDU PSSによって送信されたEPRE、
前記IABノードのDU SSSによって送信されたEPRE、
前記IABノードのDU PBCHによって送信されたEPRE、
前記IABノードのDU CSI-RSによって送信されたEPRE(前記CSI-RSは、周期的なCSI-RSのみを表してもよい)、
前記IABノードのDU PDCCHによって送信されたEPRE、
前記IABノードのDU PDSCHによって送信されたEPRE。
【0125】
いくつかの実施例では、前記EPRE情報は、特定のタイミングに対応する上りリンク送信のEPREである。
【0126】
いくつかの実施例では、プロセッサ510は、具体的に
プロトコルによって予め定義された前記第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報を取得すること(例えば、F1-CシグナリングによってDUに通知する、又は無線リソース制御(RRC)シグナリングによってMTに通知すること)と、
集中ユニットによって通知された前記第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報を取得することと、
前記第二のIABノードによって送信された前記補助情報を受信することとのうちのいずれか1項を実行するために使用される。前記補助情報の送信は、第一のIABノードによってトリガーされてもよい。例えば、第一のIABノードがリクエストを送信し、第二のIABノードがリクエストを受信した後に、補助情報を第一のIABノード又はCUに送信する。
【0127】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノードはIABノードであり、前記第二のIABノードはIAB親ノードであり、前記補助情報は、前記IABノード移動端末MTの送信帯域幅を含み、プロセッサ510ルは、具体的に前記IABノードの送信パワー情報及び前記MTの送信帯域幅に基づいて、前記MTの送信パワーを決定するために使用される。
【0128】
いくつかの実施例では、プロセッサ510は、具体的に
前記MTの送信パワーがEPRE1*scheduled BWであると決定すること(ここで、EPRE1は前記MT送信時のEPRE値であり、scheduled BWは前記MTの送信帯域幅である)と、
前記MTの送信パワーがEPREmin*scheduled BW以上であると決定すること(ここで、EPREminは前記MT送信時のEPREの最小値である)と、
前記MTの送信パワーがEPREmax*scheduled BW以下であると決定すること(ここで、EPREmaxは前記MT送信時のEPREの最大値である)とのうちの少なくとも一つを実行するために使用される。
【0129】
いくつかの実施例では、プロセッサ510は、前記第一のIABノード自体の送信パワー情報を取得するために使用され、前記第一のIABノードの送信パワー情報は、
前記第一のIABノードDU下りリンク物理信号及び/チャネルの送信パワー情報を含む。
【0130】
いくつかの実施例では、プロセッサ510は、具体的に
DUとMTが同時に送信している時刻における同じ種類の下りリンク物理チャネルの送信パワー情報を取得することと、
DUとMTが同時に送信している時刻における同じ種類の下りリンク物理信号の送信パワー情報を取得することと、
DUとMTが非同時に送信している時刻に、同じ種類の下りリンク物理チャネルの送信パワー情報を取得することと、
DUとMTが非同時に送信している時刻に、同じ種類の下りリンク物理信号の送信パワー情報を取得することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0131】
いくつかの実施例では、プロセッサ510は、下りリンク物理信号の信号測定を行う時に、前記第一のIABノードのDUとMTが同時に送信している時刻に測定された品質測定値と、非同時に送信している時刻に測定された品質測定値とのアライメントを行うことをさらに含む。
【0132】
いくつかの実施例では、下りリンク物理信号又はチャネルは、
SSBと、PSSと、SSSと、PBCHと、CSI-RSとのうちの少なくとも一つを含む。前記CSI-RSは、周期的なCSI-RSのみを表してもよい。
【0133】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノードはIAB親ノードであり、前記第二のIABノードはIABノードであり、前記補助情報は、IABノードが測定したIAB親ノードの送信ビームの情報を含み、プロセッサ510はさらに、前記補助情報に基づいてビームを選択するためのものでもある。
【0134】
いくつかの実施例では、前記の複数のビームは、
予め設定された閾値以上の品質測定値を有するビームのうちの少なくとも一部のビームと、
予め設定された閾値以下の品質測定値を有するビームのうちの少なくとも一部のビームとのうちの少なくとも一つを含む。
【0135】
いくつかの実施例では、前記第一のIABノードはIAB親ノードであり、前記第二のIABノードはIABノードであり、前記補助情報は、前記IABノードのDUが予め設定した時刻に伝送するためのビームをさらに含み、前記プロセッサ510は、
前記補助情報に基づいて、前記IABノードのMTへの送信に使用される伝送パラメータを決定し、前記伝送パラメータは、ビームパラメータ、パワーパラメータ、コーディング変調ポリシーパラメータのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記補助情報に基づいて、前記の予め設定される時刻に前記IABノードのMTへデータを伝送するかを決定することとのうちの少なくとも一つを実行するために使用される。
【0136】
parent nodeが決定することを補助するために、IAB nodeはまた、DU MTビームペア(beam pair)に対する干渉状況をも報告することができ、いくつかの実施例では、前記補助情報はDU MTビームペアの干渉状況をさらに含む。DU MT beam pairの干渉状況は、1ペアのDU MT beam pairを使用して送信する場合におけるDUからMTへの干渉状況、又はDUからMTへの干渉状況を含んでもよい。前記干渉状況は、IABノードが前記のDU MTビームペアを使用して同時に送信できるかどうかを直接反映することもできる。例えば、干渉状況は二進法で表し、「0」はDU-MTビームペアが同時に送信できることを表し、「1」はDU-MTビームペアが同時に送信できないことを表す。又は、その逆とする。
【0137】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記伝送パラメータ管理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0138】
ここで、前記プロセッサは、上記の実施例に記載の電子機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0139】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、前記伝送パラメータ管理方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0140】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0141】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、そして、明確にリストアップされていない他の要素をさらに含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0142】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0143】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-04-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の自己バックホールIABノードによって実行される伝送パラメータ管理方法であって、
第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報、及び/又は、測定パラメータに関連する補助情報を取得することと、
前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定することと、を含む、伝送パラメータ管理方法。
【請求項2】
前記第一のIABノードはIABノードであり、前記第二のIABノードはIAB親ノードであり、前記補助情報は前記IAB親ノードの分散型ユニットDUの送信パワー情報を含み、前記IAB親ノードDUの送信パワー情報は、
物理下りリンクチャネルの送信パワー情報を含み、前記物理下りリンクチャネルは、物理下りリンク共有チャネルPDSCH及び/又は物理下りリンク制御チャネルPDCCHを含む、請求項1に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項3】
前記の前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定するのは、
前記補助情報に基づいてIABノードDUの上りリンクパワーの制御パラメータを決定することを含み、ここで、IAB親ノードDUとMTが同時に受信するタイミングに対して、独立したパワー制御パラメータ及び/又はパワー制御プロセスを採用する、請求項2に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項4】
前記IAB親ノードDUの物理下りリンクチャネルの送信パワー情報は、
物理下りリンクチャネルの各リソースエレメントのエネルギーEPRE情報を含む、請求項2に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項5】
前記EPRE情報は、EPRE固定値とEPRE変化範囲のうちの少なくとも一つを含む、請求項4に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項6】
前記EPREの変化範囲は、
前記物理下りリンクチャネルのEPREの最大値及び/又は最小値と、
前記物理下りリンクチャネルのEPREの最大値と最小値の差と、
IAB親ノード同期信号ブロックSSBによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノードプライマリ同期信号ブロックPSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノードセカンダリ同期信号SSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノード物理ブロードキャストチャネルPBCHによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲と、
IAB親ノードチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット範囲とのうちの少なくとも一つを含む、請求項5に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項7】
前記EPREの固定値は、
IAB親ノードSSBによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードPSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードSSSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードPBCHによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値と、
IAB親ノードCSI-RSによって送信されたEPREに対する前記物理下りリンクチャネルのEPREのオフセット値とのうちの少なくとも一つを含む、請求項5に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項8】
前記物理下りリンクチャネルの送信パワー情報は、
前記物理下りリンクチャネル伝送のビーム方向と、
前記物理下りリンクチャネルに運ばれる情報のタイプと、
前記物理下りリンクチャネル伝送のスケジューリング方式と、
前記物理下りリンクチャネル伝送の時間周波数領域リソースとの前記物理下りリンクチャネルの上記の特徴のうちの少なくとも一つに基づいて決定される、請求項2に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項9】
前記第一のIABノードはIAB親ノードであり、前記第二のIABノードはIABノードであり、前記補助情報は前記IABノードの送信パワー情報を含み、前記IABノードの送信パワー情報は、
サウンディングリファレンス信号SRSの各リソースエレメントのエネルギーEPRE情報と、
物理上りリンク共有チャネルPUSCHと、物理上りリンク制御チャネルPUCCHと、物理ランダムアクセスチャネルPRACHとのうちの少なくとも一つを含む物理チャネルのEPRE情報とを含む、請求項1に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項10】
前記の第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報を取得するのは、
プロトコルによって予め定義された前記第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報を取得することと、
集中ユニットによって通知された前記第二のIABノードの伝送パラメータに関連する補助情報を取得することと、
前記第二のIABノードによって送信された前記補助情報を受信することとのうちのいずれか一つを含む、請求項1に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項11】
前記第一のIABノードはIABノードであり、前記第二IABノードはIAB親ノードであり、前記補助情報は前記IABノード移動端末MTの送信帯域幅を含み、前記の前記補助情報に基づいて伝送パラメータを決定するのは、
前記IABノードの送信パワー情報と前記MTの送信帯域幅に基づいて、前記MTの送信パワーを決定することを含む、請求項1に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項12】
さらに前記第一のIABノード自体の送信パワー情報の取得を含み、前記第一のIABノードの送信パワー情報は、
前記第一のIABノードDU下りリンク物理信号及び/又はチャネルの送信パワー情報を含む、請求項1に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項13】
前記補助情報は、DU MTビームペアの干渉状況をさらに含む、請求項1に記載の伝送パラメータ管理方法。
【請求項14】
電子機器であって、プロセッサ、メモリ、及び前記メモリに記憶されて前記プロセッサで運行できるプログラム又は命令を含み、ここで、前記プログラム又は命令は、前記プロセッサによって実行されると、請求項1-13のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する電子機器。
【請求項15】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体にプログラム又は命令が記憶され、ここで、前記プログラム又は命令がプロセッサによって実行されると、請求項1-13のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する可読記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0091】
いくつかの実施例では、前記取得モジュールは、前記第一のIABノード自体の送信パワー情報を取得するために使用され、前記第一のIABノードの送信パワー情報は、
前記第一のIABノードDU下りリンク物理信号及び/又はチャネルの送信パワー情報を含む。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0129
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0129】
いくつかの実施例では、プロセッサ510は、前記第一のIABノード自体の送信パワー情報を取得するために使用され、前記第一のIABノードの送信パワー情報は、
前記第一のIABノードDU下りリンク物理信号及び/又はチャネルの送信パワー情報を含む。
【国際調査報告】