(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-14
(54)【発明の名称】ネットワークアクセス方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04W 4/80 20180101AFI20231107BHJP
H04W 4/00 20180101ALI20231107BHJP
H04W 76/11 20180101ALI20231107BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20231107BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20231107BHJP
【FI】
H04W4/80
H04W4/00 110
H04W76/11
H04W84/10 110
H04W84/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023525077
(86)(22)【出願日】2021-09-09
(85)【翻訳文提出日】2023-04-25
(86)【国際出願番号】 CN2021117409
(87)【国際公開番号】W WO2022089030
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】202011157493.1
(32)【優先日】2020-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100203105
【氏名又は名称】江口 能弘
(72)【発明者】
【氏名】デン ハイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067HH21
5K067HH23
(57)【要約】
本願の実施例はネットワークアクセス方法及びシステムを開示し、第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップと、カスタマー構内設備から短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを取得し、且つNFC通信に基づいてWIFIデータを携帯端末に送信し、携帯端末がWIFIデータによってカスタマー構内設備に接続されるようにするステップとを含み、タッチネットワーキングを実現すると同時に、携帯端末はカスタマー構内設備に迅速に接続されることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のNFCチップを含むネットワーク中継装置に適用されるネットワークアクセス方法であって、前記方法は、
カスタマー構内設備と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立するステップと、
前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップと、
前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにするステップと、を含む、ネットワークアクセス方法。
【請求項2】
カスタマー構内設備と短距離無線接続を確立するステップは、
短距離無線通信機能を起動するステップと、
前記カスタマー構内設備から送信されたペアリング要求を受信する場合、前記ペアリング要求に応答して前記カスタマー構内設備と短距離無線接続を確立するステップと、を含む請求項1に記載のネットワークアクセス方法。
【請求項3】
前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップは、
前記第1のNFCチップによって第1の電磁信号を送信するステップと、
前記第1の電磁信号によって予め設定された電磁妨害範囲内にある携帯端末があると検出すると、前記携帯端末とNFC通信を確立するステップと、を含む請求項1に記載のネットワークアクセス方法。
【請求項4】
前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップは、
前記第1のNFCチップが作動されたと検出すると、前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップであって、第2のNFCチップを備える携帯端末が前記ネットワーク中継装置の有効範囲内にある場合、前記第2のNFCチップによって送信された第2の電磁信号は前記第1のNFCチップを作動させるステップを含む請求項1に記載のネットワークアクセス方法。
【請求項5】
カスタマー構内設備と短距離無線接続を確立するステップの後、
前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを受信するとき、前記WIFIデータを前記第1のNFCチップに書き込むステップをさらに含み、
前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信するステップは、
前記第1のNFCチップに記憶されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて取得されたWIFIデータを前記携帯端末に送信するステップを含む請求項1~4のいずれか1項に記載のネットワークアクセス方法。
【請求項6】
前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信するステップは、
前記短距離無線接続によって前記カスタマー構内設備からWIFIデータを受信するステップと、
前記NFC通信に基づいて、リアルタイムに受信されたWIFIデータを前記携帯端末に送信するステップと、を含む請求項1~4のいずれか1項に記載のネットワークアクセス方法。
【請求項7】
カスタマー構内設備に適用されるネットワークアクセス方法であって、前記方法は、
ネットワーク中継装置と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立するステップと、
データ伝送命令をトリガーすると、伝送対象のWIFIデータを決定するステップと、
前記短距離無線接続によって前記WIFIデータを前記ネットワーク中継装置に送信するステップであって、ここで、前記ネットワーク中継装置は携帯端末とNFC通信を確立し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにするステップと、を含むネットワークアクセス方法。
【請求項8】
伝送対象のWIFIデータを決定するステップの前に、
WIFIデータの変更を検出すると、前記データ伝送命令をトリガーするステップ、
または、前記ネットワーク中継装置から送信されたデータ要求を受信するとき、前記データ伝送命令をトリガーするステップをさらに含む請求項7に記載のネットワークアクセス方法。
【請求項9】
ネットワーク中継装置と短距離無線接続を確立するステップは、
短距離無線通信機能を起動し、検索命令を送信してペアリング可能な機器を検索し、前記機器の応答情報を受信するステップと、
前記応答情報に載せられた機器識別子に基づき、前記機器が予め設定されたネットワーク中継装置に属するかどうかを判断するステップと、
そうであると、前記機器とペアリングして、短距離無線接続を確立するステップと、を含む請求項7に記載のネットワークアクセス方法。
【請求項10】
前記短距離無線接続はブルートゥース接続であり、前記短距離無線接続によって前記WIFIデータを前記ネットワーク中継装置に送信するステップは、
前記短距離無線接続によって、ポーリングの方式で前記WIFIデータを複数の前記ネットワーク中継装置に送信するステップを含む請求項7に記載のネットワークアクセス方法。
【請求項11】
ネットワークアクセスシステムであって、
ネットワーク中継装置と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立すること、
データ伝送命令をトリガーすると、伝送対象のWIFIデータを決定すること、及び
前記短距離無線接続によって前記WIFIデータを前記ネットワーク中継装置に送信することに用いられるカスタマー構内設備と、
前記カスタマー構内設備から送信されたWIFIデータを受信すること、
及び、第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立し、且つ前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにすることに用いられるネットワーク中継装置と、を含むネットワークアクセスシステム。
【請求項12】
前記ネットワーク中継装置はさらに、
短距離無線通信機能を起動すること、及び
前記カスタマー構内設備から送信されたペアリング要求を受信する場合、前記ペアリング要求に応答して前記カスタマー構内設備と短距離無線接続を確立することに用いられる請求項11に記載のネットワークアクセスシステム。
【請求項13】
前記ネットワーク中継装置はさらに、
前記第1のNFCチップによって第1の電磁信号を送信すること、及び
前記第1の電磁信号によって予め設定された電磁妨害範囲内にある携帯端末があると検出すると、前記携帯端末とNFC通信を確立することに用いられる請求項11に記載のネットワークアクセスシステム。
【請求項14】
前記ネットワーク中継装置はさらに、
前記第1のNFCチップが作動されたと検出すると、前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立することであって、第2のNFCチップを備える携帯端末が前記ネットワーク中継装置の有効範囲内にある場合、前記第2のNFCチップによって送信された第2の電磁信号は前記第1のNFCチップを作動させることに用いられる請求項11に記載のネットワークアクセスシステム。
【請求項15】
前記ネットワーク中継装置はさらに、
前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを受信するとき、前記WIFIデータを前記第1のNFCチップに書き込むこと、及び
前記第1のNFCチップによって前記携帯端末とNFC通信を確立すると検出する場合、前記第1のNFCチップに記憶されたWIFIデータを、前記NFC通信によって前記携帯端末に送信することに用いられる請求項11に記載のネットワークアクセスシステム。
【請求項16】
前記ネットワーク中継装置はさらに、
前記第1のNFCチップによって前記携帯端末とNFC通信を確立すると検出する場合、前記短距離無線接続によって前記カスタマー構内設備からWIFIデータを受信すること、及び
前記NFC通信に基づいて、リアルタイムに受信されたWIFIデータを前記携帯端末に送信することに用いられる請求項11に記載のネットワークアクセスシステム。
【請求項17】
前記カスタマー構内設備はさらに、
WIFIデータの変更を検出すると、前記データ伝送命令をトリガーすることに用いられる請求項11に記載のネットワークアクセスシステム。
【請求項18】
前記カスタマー構内設備はさらに、
前記ネットワーク中継装置から送信されたデータ要求を受信するとき、前記データ伝送命令をトリガーすることに用いられる請求項11に記載のネットワークアクセスシステム。
【請求項19】
前記カスタマー構内設備はさらに、
短距離無線通信機能を起動し、検索命令を送信してペアリング可能な機器を検索し、前記機器の応答情報を受信すること、
前記応答情報に載せられた機器識別子に基づき、前記機器が予め設定されたネットワーク中継装置に属するかどうかを判断すること、及び
そうであると、前記機器とペアリングして、短距離無線接続を確立することに用いられる請求項11に記載のネットワークアクセスシステム。
【請求項20】
前記短距離無線接続はブルートゥース接続であり、前記カスタマー構内設備はさらに、
前記短距離無線接続によって、ポーリングの方式で前記WIFIデータを複数の前記ネットワーク中継装置に送信することに用いられる請求項11に記載のネットワークアクセスシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、ネットワーク通信の技術分野に関し、具体的に、ネットワークアクセス方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の発展に伴って、ユーザは携帯端末を用いて無線ネットワークをログインすることで様々なネットワークアクセスとインタラクションを行うことがますます一般的になる。このため、学校、空港、駅、デパート、図書館、そしてますます多くのレジャー施設にWIFI(登録商標)(Wireless Fidelity、ワイヤレス・フィディリティ)ネットワークが設置されており、携帯端末を持つユーザがネットワークにアクセスすることを容易にする。これらのWIFIネットワークにパスワードが設定されている場合、携帯端末が初めてWIFIネットワークに接続するときに、WIFIホットスポット情報を検索または入力して対応するパスワードを入力し、WIFI接続操作の複雑さを軽減するために、タッチで接続できるCPE(Customer Premise Equipment、カスタマー構内設備)が登場し、CPEは、モバイル信号を受信して無線WIFI信号で転送できる信号アクセスデバイスであり、例えば、高速4Gまたは5G信号をWIFI信号に変換できる。より良いWIFI信号が必要な場合、CPEの配置位置に一定の要求があり、例えば、CPEが屋外の遮蔽のない位置に配置されている場合、より良い信号がある。しかし、このような場合で、携帯端末はタッチネットワーキングでカスタマー構内設備に素早く接続されることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の実施例は、タッチネットワーキングを実現するとともに、携帯端末はカスタマー構内設備に素早く接続されることができるネットワークアクセス方法及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様では、本願の実施例は、ネットワークアクセス方法を提供し、前記方法はネットワーク中継装置に適用され、前記ネットワーク中継装置は第1のNFCチップを含み、前記方法は、
カスタマー構内設備と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立するステップと、
前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップと、
前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにするステップと、を含む。
【0005】
第2の態様では、本願の実施例は、ネットワークアクセス方法をさらに提供し、前記方法はカスタマー構内設備に適用され、前記方法は、
ネットワーク中継装置と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立するステップと、
データ伝送命令をトリガーすると、伝送対象のWIFIデータを決定するステップと、
前記短距離無線接続によって前記WIFIデータを前記ネットワーク中継装置に送信するステップであって、ここで、前記ネットワーク中継装置は携帯端末とNFC通信を確立し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにするステップと、を含む。
【0006】
第3の態様では、本願の実施例は、ネットワーク中継装置をさらに提供し、第1のNFCチップ、第1のメモリ及び第1のプロセッサを備え、前記第1のメモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記第1のプロセッサは、前記コンピュータプログラムを呼び出すことによって、本願のいずれかの実施例によって提供されたネットワーク中継装置に適用されるネットワークアクセス方法を実行する。
【0007】
第4の態様では、本願の実施例は、第2のメモリと第2のプロセッサを含むカスタマー構内設備をさらに提供し、前記第2のメモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記第2のプロセッサは、前記コンピュータプログラムを呼び出すことによって、本願のいずれかの実施例によって提供されたカスタマー構内設備に適用されるネットワークアクセス方法を実行する。
【0008】
第5の態様では、本願の実施例は、ネットワークアクセスシステムをさらに提供し、
ネットワーク中継装置と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立すること、
データ伝送命令をトリガーすると、伝送対象のWIFIデータを決定すること、及び
前記短距離無線接続によって前記WIFIデータを前記ネットワーク中継装置に送信することと、に用いられるカスタマー構内設備と、
前記カスタマー構内設備から送信されたWIFIデータを受信すること、及び
第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立し、且つ前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにすること、に用いられるネットワーク中継装置と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本願の実施例の技術的解決手段をより明確的に説明するために、以下、本願の実施例の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明し、明らかに、以下で説明する図面はただ本願のいくつかの実施例だけであり、当業者にとって、創造的な作業なしに更にこれらの図面に基づいてその他の図面を取得することができる。
【
図1】本願の実施例によるネットワークアクセス方法の第1のフローチャートである。
【
図2】本願の実施例によるネットワークアクセス方法の適用シーン模式図である。
【
図3】本願の実施例によるネットワークアクセス方法の第2のフローチャートである。
【
図4】本願の実施例によるネットワーク中継装置の構造模式図である。
【
図5】本願の実施例によるカスタマー構内設備の第1の構造模式図である。
【
図6】本願の実施例によるカスタマー構内設備の第2の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本願の実施例における図面を組み合わせて、本願の実施例における技術的解決手段を明らかで、完全に説明し、明らかで、説明した実施例は全部の実施例ではなく、本願の一部の実施例である。本願における実施例に基づいて、当業者は創造的な作業なしに得られたすべてのその他の実施例は、本願が保護する範囲に属する。
【0011】
本明細書において、「実施例」と言及することは、実施例を組み合わせて説明した特定の特徴、構造または特性が本願の少なくとも1つの実施例に含まれることができることを意味する。明細書中の各箇所にこの単語が現れると、必ずしも同じ実施例を指すとは限らず、他の実施例と相互排他的な独立した、または代替的な実施例でもない。当業者は、本明細書に記載の実施例は他の実施例と組み合わせることができることが明示的かつ暗黙的に理解される。
【0012】
本願の実施例はネットワークアクセス方法を提供し、前記方法はネットワーク中継装置に適用され、前記ネットワーク中継装置は第1のNFCチップを含み、前記方法は、
カスタマー構内設備と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立するステップと、
前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップと、
前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにするステップと、を含む。
【0013】
いくかの実施例において、カスタマー構内設備と短距離無線接続を確立するステップは、
短距離無線通信機能を起動するステップと、
前記カスタマー構内設備から送信されたペアリング要求を受信する場合、前記ペアリング要求に応答して前記カスタマー構内設備と短距離無線接続を確立するステップと、を含む。
【0014】
いくかの実施例において、前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップは、
前記第1のNFCチップによって第1の電磁信号を送信するステップと、
前記第1の電磁信号によって予め設定された電磁妨害範囲内にある携帯端末があると検出すると、前記携帯端末とNFC通信を確立するステップと、を含む。
【0015】
いくかの実施例において、前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップは、
前記第1のNFCチップが作動されたと検出すると、前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップであって、第2のNFCチップを備える携帯端末が前記ネットワーク中継装置の有効範囲内にある場合、前記第2のNFCチップによって送信された第2の電磁信号は前記第1のNFCチップを作動させるステップ、を含む。
【0016】
いくかの実施例において、カスタマー構内設備と短距離無線接続を確立するステップの後、
前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを受信するとき、前記WIFIデータを前記第1のNFCチップに書き込むステップをさらに含み、
前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信するステップは、
前記第1のNFCチップに記憶されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて取得されたWIFIデータを前記携帯端末に送信するステップを含む。
【0017】
いくかの実施例において、前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信するステップは、
前記短距離無線接続によって前記カスタマー構内設備からWIFIデータを受信するステップと、
前記NFC通信に基づいて、リアルタイムに受信されたWIFIデータを前記携帯端末に送信するステップと、を含む。
【0018】
本願の実施例は、ネットワークアクセス方法をさらに提供し、カスタマー構内設備に適用され、前記方法は、
ネットワーク中継装置と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立するステップと、
データ伝送命令をトリガーすると、伝送対象のWIFIデータを決定するステップと、
前記短距離無線接続によって前記WIFIデータを前記ネットワーク中継装置に送信するステップであって、ここで、前記ネットワーク中継装置は携帯端末とNFC通信を確立し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにするステップと、を含む。
【0019】
いくかの実施例において、伝送対象のWIFIデータを決定するステップの前に、
WIFIデータの変更を検出すると、前記データ伝送命令をトリガーするステップ、
又は、前記ネットワーク中継装置から送信されたデータ要求を受信するとき、前記データ伝送命令をトリガーするステップをさらに含む。
【0020】
いくかの実施例において、ネットワーク中継装置と短距離無線接続を確立するステップは、
短距離無線通信機能を起動し、検索命令を送信してペアリング可能な機器を検索し、前記機器の応答情報を受信するステップと、
前記応答情報に載せられた機器識別子に基づき、前記機器が予め設定されたネットワーク中継装置に属するかどうかを判断するステップと、
そうであると、前記機器とペアリングして、短距離無線接続を確立するステップと、を含む。
【0021】
いくかの実施例において、前記短距離無線接続はブルートゥース(登録商標)接続であり、前記短距離無線接続によって前記WIFIデータを前記ネットワーク中継装置に送信するステップは、
前記短距離無線接続によって、ポーリングの方式で前記WIFIデータを複数の前記ネットワーク中継装置に送信するステップを含む。
【0022】
本願の実施例は、ネットワークアクセス方法を提供し、該ネットワークアクセス方法の実行主体は、本願の実施例によるネットワーク中継装置またはカスタマー構内設備であってもよい。
【0023】
図1を参照されたい。
図1は本願の実施例によるネットワークアクセス方法の第1のフローチャートである。本願の実施例によるネットワークアクセス方法はネットワーク中継装置に適用され、該方法の具体的な手順は以下の通りであってもよい。
【0024】
101では、カスタマー構内設備と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立する。
【0025】
本願の実施例のネットワーク中継装置は、CPEのWIFIデータを携帯端末に送信するために使用でき、携帯端末が該無線ネットワーク機器に接続されるようにする。ここで、WIFIデータはCPEのSSID(Service Set Identifier、サービスセット識別子)、パスワード、認証方式、暗号化方式、MAC(Media Access Control Address、メディアアクセス制御アドレス)アドレスなどのデータを含む。
【0026】
ここで、ネットワーク中継装置は1つまたは複数であってもよく、各ネットワーク中継装置はカスタマー構内設備との間に短距離無線接続を確立することができ、且つ該短距離無線接続は常時接続状態を維持することができる。カスタマー構内設備は該短距離無線接続によって、自側のWIFIデータをネットワーク中継装置に送信することができる。
【0027】
例えば、カスタマー構内設備のWIFIデータが変更すると、データ更新命令をトリガーして、該データ更新命令に基づいて、更新後のWIFIデータを短距離無線接続によってネットワーク中継装置に送信する。ユーザは、携帯電話側のWIFI管理APPによって提供されたWIFIデータ管理インターフェース、WEBバージョンのWIFIデータ管理インターフェースによってカスタマー構内設備のWIFIデータを設定することができ、例えば、パスワード、認証方式またはSSIDなどのデータを修正する。これらのデータのいずれかまたは複数のデータが変更すると、変更後のWIFIデータをネットワーク中継装置に送信する。該カスタマー構内設備はデュアルバンドWIFIをサポートし、例えば2.4Gと5Gの両方の帯域のWIFIをサポートすると、2つの帯域のWIFIデータを両方ともネットワーク中継装置に送信することができる。
【0028】
一実施例において、カスタマー構内設備と短距離無線接続を確立するステップは、短距離無線通信機能を起動するステップと、前記カスタマー構内設備から送信されたペアリング要求を受信する場合、前記ペアリング要求に応答して前記カスタマー構内設備と短距離無線接続を確立するステップと、を含んでもよい。
【0029】
該実施例において、ネットワーク中継装置はブルートゥース機能などの自分の短距離無線通信機能を起動する。カスタマー構内設備は接続可能な機器を積極的に検索して、ペアリング要求を開始し、ネットワーク中継装置は該ペアリング要求に応答して、カスタマー構内設備との間に短距離無線接続を確立する。
【0030】
いくつかの実施形態において、短距離無線接続の通信距離は数十メートルから数百メートルでもよく、例えばブルートゥース接続、Zigbee接続、WIFI接続または他の短距離無線接続であってもよく、且つ該短距離無線接続は常時接続状態であってもよく、カスタマー構内設備のWIFIデータが変更すると、最新のWIFIデータをネットワーク中継装置にリアルタイムに送信することができる。
【0031】
102では、前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立する。
【0032】
ネットワーク中継装置に第1のNFCチップが設けられ、第2のNFCチップが設けられた携帯端末は該ネットワーク中継装置の有効範囲内にある場合、携帯端末がネットワーク中継装置とNFC通信を確立する。NFC通信の通信距離は一般的に10センチメートル以内であるため、NFC通信を確立するように、携帯端末がネットワーク中継装置の第1のNFCチップから10センチメートル以内の範囲に近づく必要がある。
【0033】
第1のNFCチップの動作モードはアクティブモードまたはパッシブモードであってもよい。例えば、一実施例において、前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップは、前記第1のNFCチップによって第1の電磁信号を送信するステップと、前記第1の電磁信号によって予め設定された電磁妨害範囲内にある携帯端末があると検出すると、前記携帯端末とNFC通信を確立するステップと、を含んでもよい。
【0034】
該実施例において、ネットワーク中継装置は第1のNFCチップに給電する必要があり、第1のNFCチップは第1の電磁信号を送信し、携帯端末が該第1の電磁信号の磁場妨害範囲内に近づくと、第2のNFCチップは第1の電磁信号からエネルギーを取得して電源投入され、第1の電磁信号の正弦波とは逆の周波数または周波数属性を変化した波を発生させ、第1のNFCチップはこのような変化を検知すると、付近にNFCチップがあることを知ることができる。
【0035】
また例えば、他の実施例において、前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップは、前記第1のNFCチップが作動されたと検出すると、前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップであって、第2のNFCチップを備える携帯端末が前記ネットワーク中継装置の有効範囲内にある場合、前記第2のNFCチップによって送信された第2の電磁信号は前記第1のNFCチップを作動させるステップを含んでもよい。
【0036】
該実施例において、ネットワーク中継装置は第1のNFCチップに給電する必要がなく、携帯端末の第2のNFCチップがアクティブモードにあり、第2のNFCチップは第2の電磁信号を持続的に送信し、携帯端末がネットワーク中継装置に近づくと、ネットワーク中継装置は第2のNFCチップの磁場妨害範囲内にあり、第2の電磁信号は第1のNFCチップに電源を投入し、第1のNFCチップを作動させ、携帯端末とNFC通信を確立する。
【0037】
103では、前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにする。
【0038】
ネットワーク中継装置は携帯端末とNFC通信を確立した後、カスタマー構内設備のWIFIデータを携帯端末に送信することができ、ここで、データの取得と送信の実現方式は複数種であり、以下でそのうちの2種方式を例として説明する。
【0039】
例えば、一実施例において、カスタマー構内設備と短距離無線接続を確立するステップの後、該方法は、前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを受信するとき、前記WIFIデータを前記第1のNFCチップに書き込むステップをさらに含む。前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信するステップは、前記第1のNFCチップに記憶されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて取得されたWIFIデータを前記携帯端末に送信するステップを含む。
【0040】
該実施例において、カスタマー構内設備について、カスタマー構内設備はWIFIデータが変更したと検出すると、WIFIデータをネットワーク中継装置にリアルタイムに送信することができ、ネットワーク中継装置はWIFIデータを受信する際に、携帯端末とのNFC通信がない可能性があり、このとき、WIFIデータをネットワーク中継装置に記憶することができる。ネットワーク中継装置とNFC通信を確立する携帯端末があると、WIFIデータを携帯端末に送信する。
【0041】
また例えば、他の実施例において、103は、前記短距離無線接続によって前記カスタマー構内設備からWIFIデータを受信するステップと、前記NFC通信に基づいて、リアルタイムに受信されたWIFIデータを前記携帯端末に送信するステップと、を含んでもよい。
【0042】
該実施例において、カスタマー構内設備とネットワーク中継装置との間の短距離無線接続は常時接続状態を維持し、例えば、ブルートゥース接続を常に保持する。しかも、第1のNFCチップは第1の電磁信号を持続的に送信し、ネットワーク中継装置に近づいてNFC通信を確立する携帯端末があると、ネットワーク中継装置は上記ブルートゥース接続を作動させて、且つ該ブルートゥース接続に基づいてカスタマー構内設備からWIFIデータを要求し、次に、カスタマー構内設備がリアルタイムに送信したWIFIデータを、NFC通信によって携帯端末に送信する。
【0043】
携帯端末について、WIFIデータを取得した後、WIFIデータの中のSSID、パスワード、認証方式などのデータに基づいてカスタマー構内設備によって提供されるWIFIネットワークに接続されることができる。
【0044】
具体的に実施する場合、本願は説明された各ステップの実行順序によって制限されず、衝突しない場合、いくつかのステップを他の順序で実行するかまたは同時に実行してもよい。
【0045】
図2を参照されたい。
図2は本願の実施例によるネットワークアクセス方法の適用シーン模式図である。必要な場所に一台のカスタマー構内設備を設置すると同時に、1つまたは複数のネットワーク中継装置を設置することができ、ここで、ユーザは必要に応じてカスタマー構内設備をネットワーク信号がよい場所に配置するとともに、1つまたは複数のネットワーク中継装置をユーザが容易に接触する位置に配置することができる。カスタマー構内設備の適用場所がレストランであることを例とすると、カスタマー構内設備を屋外の信号の良い場所に配置し、1つまたは複数のネットワーク中継装置を食卓に近い位置に配置することができ、ネットワーク中継装置とカスタマー構内設備との間の短距離無線接続を維持すると同時に、ユーザがネットワーク中継装置を介してカスタマー構内設備によって提供されるWIFIネットワークに簡単且つ迅速にタッチ接続することができる。例えば、該カスタマー構内設備は短距離無線接続によって自側に設定されたWIFIデータを各ネットワーク中継装置のそれぞれに送信し、ユーザはカスタマー構内設備によって提供されるWIFIネットワーク機器に接続する必要がある場合、WIFIホットスポット情報を検索または入力する必要がなく、パスワードを入力する必要もなく、携帯端末のNFC機能を起動するとともに、該携帯端末をネットワーク中継装置に近づかさせるだけで、ネットワーク中継装置からWIFIデータを読み取り、WIFIデータに基づいてカスタマー構内設備によって提供されるWIFIネットワークに自動的に接続することができる。ここで、携帯端末は携帯電話、タブレット、スマートウォッチなどの機器であってもよい。
【0046】
以上から分かるように、本願の実施例によるネットワークアクセス方法は、カスタマー構内設備と独立したネットワーク中継装置が設けられ、且つ該ネットワーク中継装置はカスタマー構内設備と短距離無線接続を確立し、これに基づいて、該ネットワーク中継装置とカスタマー構内設備との配置位置は一定の距離を置くことができるため、ユーザはネットワーク中継装置を自分が容易にタッチする位置に配置することができ、なお、上記短距離無線接続は常時接続状態を維持し、いつでもカスタマー構内設備からWIFIデータを取得することができ、携帯端末はカスタマー構内設備のWIFIサービスに接続する必要がある場合、第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立し、つまり、携帯端末がネットワーク中継装置に近づく場合、タッチ方式でネットワーク中継装置からカスタマー構内設備が短距離無線接続によって送信したWIFIデータを取得することができ、次に、該WIFIデータに基づいて前記カスタマー構内設備に接続され、該手段は、タッチネットワーキングが実現されると同時に、携帯端末がカスタマー構内設備に迅速に接続されることができる。
【0047】
図3を参照されたい。
図3は本願の実施例によるネットワークアクセス方法の第2のフローチャートである。前記方法はカスタマー構内設備に適用され、前記方法は以下のステップを含む。
【0048】
201では、ネットワーク中継装置と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立する。
【0049】
202では、データ伝送命令をトリガーすると、伝送対象のWIFIデータを決定する。
【0050】
203では、前記短距離無線接続によって前記WIFIデータを前記ネットワーク中継装置に送信し、ここで、前記ネットワーク中継装置は携帯端末とNFC通信を確立し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにする。
【0051】
カスタマー構内設備について、ネットワーク中継装置との間の短距離無線接続に基づいて、最新のWIFIデータをネットワーク中継装置に送信する。その具体的な実施形態について、上記の実施例を参照し、ここで詳細に説明しない。
【0052】
本願の実施例において、カスタマー構内設備のWIFIデータが変更する場合に、データ伝送命令をトリガーすることができ、例えば、カスタマー構内設備はユーザがWIFIパスワードを変化すると検出すると、変化されたWIFIデータをネットワーク中継装置にリアルタイムに送信することができる。または、いくかの実施例において、ネットワーク中継装置は積極的にカスタマー構内設備にWIFIデータを要求することができ、カスタマー構内設備が前記ネットワーク中継装置から送信されたデータ要求を受信する際に、前記データ伝送命令をトリガーする。
【0053】
いくかの実施例において、短距離無線接続はブルートゥース接続であり、該カスタマー構内設備と短距離無線接続を確立したネットワーク中継装置は複数である場合、カスタマー構内設備は該ブルートゥース接続を介して、ポーリング方式で前記WIFIデータを複数の前記ネットワーク中継装置に送信する。
【0054】
いくかの実施例において、ネットワーク中継装置と短距離無線接続を確立するステップは、短距離無線通信機能を起動し、検索命令を送信してペアリング可能な機器を検索し、前記機器の応答情報を受信するステップと、前記応答情報に載せられた機器識別子に基づき、前記機器が予め設定されたネットワーク中継装置に属するかどうかを判断するステップと、そうであると、前記機器とペアリングして、短距離無線接続を確立するステップと、を含んでもよい。
【0055】
該実施例において、カスタマー構内設備にアクセスするネットワーク中継装置の権限を制限してホワイトリストを確立し、アクセス権限のあるネットワーク中継装置の機器識別子を該ホワイトリストに添加し、機器ペアリングを行う際に、ホワイトリストにある機器のみがペアリング接続を行うことを可能にする。
【0056】
以上から分かるように、本発明の実施例によるネットワークアクセス方法は、カスタマー構内設備に適用でき、該カスタマー構内設備はネットワーク中継装置と短距離無線接続を確立することができ、且つ該短距離無線接続は常時接続状態を維持し、データ伝送命令をトリガーする場合、伝送対象のWIFIデータを決定し、上記短距離無線接続によってWIFIデータをネットワーク中継装置に送信し、ネットワーク中継装置がNFC通信によってWIFIデータを前記携帯端末に送信するようにし、その結果、携帯端末は該WIFIデータを使用してカスタマー構内設備のネットワークに接続する。携帯端末はカスタマー構内設備のWIFIサービスに接続する必要がある場合、NFC通信に基づいてネットワーク中継装置からWIFIデータを取得し、WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにし、該手段では、ネットワーク中継装置はカスタマー構内設備と独立して設けられ、且つ短距離無線接続によってデータを伝送するため、ネットワーク中継装置とカスタマー構内設備との間に一定の距離があっても、依然としてデータ伝送を行い、このため、ユーザはネットワーク中継装置を自分が容易にタッチする位置に配置することができ、なお、上記短距離無線接続は常時接続状態を維持し、カスタマー構内設備はいつでもWIFIデータをネットワーク中継装置に送信することができ、タッチネットワーキングを実現すると同時に、携帯端末がカスタマー構内設備に迅速に接続することができる。
【0057】
本願の実施例はネットワーク中継装置をさらに提供する。
図4を参照されたい。
図4は本願の実施例によるネットワーク中継装置の第1の構造模式図である。ネットワーク中継装置300は第1のプロセッサ301、第1のメモリ302及び第1のNFCチップ303を含む。ここで、第1のプロセッサ301及び第1のNFCチップ303は第1のメモリ302に電気的に接続される。
【0058】
第1のプロセッサ301はネットワーク中継装置300の制御センターであり、様々なインターフェースと回線を利用してネットワーク中継装置全体の各部分を接続し、第1のメモリ302内に記憶されたコンピュータプログラムを作動または呼び出し、及び第1のメモリ302内に記憶されるデータを呼び出すことによって、ネットワーク中継装置の様々な機能とデータ処理を実行し、これにより、ネットワーク中継装置全体を監視する。
【0059】
第1のメモリ302はコンピュータプログラムとデータを記憶するために使用できる。第1のメモリ302に記憶されたコンピュータプログラムに第1のプロセッサで実行できる命令が含まれる。コンピュータプログラムは様々な機能モジュールを構成することができる。第1のプロセッサ301は第1のメモリ302に記憶されるコンピュータプログラムを呼び出すことによって、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。
【0060】
本実施例において、ネットワーク中継装置300における第1のプロセッサ301は次のステップに従って、1つまたは1つ以上のコンピュータプログラムのプロセスに対応する命令を第1のメモリ302内にロードし、第1のプロセッサ301により第1のメモリ302に記憶されたコンピュータプログラムを作動し、これにより、
カスタマー構内設備と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立する機能、
前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立する機能、及び
前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにする機能が実現される。
【0061】
以上から分かるように、本願の実施例はネットワーク中継装置を提供し、カスタマー構内設備と独立して設けられ、且つカスタマー構内設備と短距離無線接続を確立することによって、これに基づいて、該ネットワーク中継装置とカスタマー構内設備との配置位置間には一定の距離を置くことができるため、ユーザはネットワーク中継装置を自分が容易にタッチする位置に配置することができ、なお、上記短距離無線接続は常時接続状態を維持し、いつでもカスタマー構内設備からWIFIデータを取得することができ、携帯端末はカスタマー構内設備のWIFIサービスに接続する必要がある場合、第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立し、つまり、携帯端末がネットワーク中継装置に近づく場合、タッチ方式でネットワーク中継装置からカスタマー構内設備が短距離無線接続によって送信したWIFIデータを取得することができ、次に、該WIFIデータに基づいて前記カスタマー構内設備に接続され、該手段は、タッチネットワーキングが実現されると同時に、携帯端末がカスタマー構内設備に迅速に接続されることができる。
【0062】
本願の実施例はカスタマー構内設備をさらに提供する。前記カスタマー構内設備はスマート携帯電話、タブレットなどの機器であってもよい。
図5を参照されたい。
図5は本願の実施例によるカスタマー構内設備の第1の構造模式図である。カスタマー構内設備400は第2のプロセッサ401と第2のメモリ402を含む。ここで、第2のプロセッサ401は第2のメモリ402に電気的に接続される。
【0063】
第2のプロセッサ401はカスタマー構内設備400の制御センターであり、様々なインターフェースと回線を利用してカスタマー構内設備全体の各部分を接続し、第2のメモリ402内に記憶されるコンピュータプログラムを作動または呼び出し、及び第2のメモリ402内に記憶されるデータを呼び出すことによって、カスタマー構内設備の様々な機能とデータ処理を実行し、これにより、カスタマー構内設備全体を監視する。
【0064】
第2のメモリ402はコンピュータプログラムとデータを記憶するために使用できる。第2のメモリ402に記憶されたコンピュータプログラムに第2のプロセッサで実行できる命令が含まれる。コンピュータプログラムは様々な機能モジュールを構成することができる。第2のプロセッサ401は第2のメモリ402に記憶されたコンピュータプログラムを呼び出すことによって、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。
【0065】
本実施例において、カスタマー構内設備400における第2のプロセッサ401は、
ネットワーク中継装置と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立するステップ、
データ伝送命令をトリガーすると、伝送対象のWIFIデータを決定するステップ、及び
前記短距離無線接続によって前記WIFIデータを前記ネットワーク中継装置に送信するステップであって、前記ネットワーク中継装置は携帯端末とNFC通信を確立し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにするステップに従って、1つまたは1つ以上のコンピュータプログラムのプロセスに対応する命令を第2のメモリ402内にロードし、第2のプロセッサ401により第2のメモリ402に記憶されたコンピュータプログラムを作動し、これにより、様々な機能を実現する。
【0066】
いくかの実施例において、
図6を参照されたい。
図6は本願の実施例によるカスタマー構内設備の第2の構造模式図である。カスタマー構内設備400は、無線周波数回路403、制御回路405、オーディオ回路407、センサー408及び電源409をさらに含む。ここで、第2のプロセッサ401はそれぞれ無線周波数回路403、制御回路405、オーディオ回路407、センサー408及び電源409に電気的に接続される。
【0067】
無線周波数回路403は無線周波数信号を送受信し、無線通信を介してネットワーク機器または他のカスタマー構内設備と通信するようにするために使用される。
【0068】
制御回路405は無線周波数回路403に電気的に接続され、表示情報を制御するために使用される。
【0069】
オーディオ回路407は、スピーカやマイクロフォンを通じて、ユーザとカスタマー構内設備との間のオーディオインターフェースを提供してもよい。ここで、オーディオ回路407はマイクロフォンを含む。前記マイクロフォンは前記第2のプロセッサ401に電気的に接続される。前記マイクロフォンはユーザが入力した音声情報を受信するために使用される。
【0070】
センサー408は外部環境情報を収集するために使用される。センサー408は環境輝度センサー、加速度センサー、ジャイロなどのセンサーのうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0071】
電源409はカスタマー構内設備400の各部材に給電するために使用される。いくかの実施例において、電源409は電源管理システムによって第2のプロセッサ401に論理的に接続可能であり、これにより、電源管理システムによって充放電管理、及び電力消耗管理などの機能が実現される。
【0072】
図示しないが、カスタマー構内設備400はカメラ、ブルートゥースモジュール等を含んでもよく、ここで詳細に説明しない。
【0073】
本実施例において、カスタマー構内設備400における第2のプロセッサ401は
ネットワーク中継装置と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立するステップ、
データ伝送命令をトリガーすると、伝送対象のWIFIデータを決定するステップ、及び
前記短距離無線接続によって前記WIFIデータを前記ネットワーク中継装置に送信するステップであって、前記ネットワーク中継装置は携帯端末とNFC通信を確立し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにするステップに従って、1つまたは1つ以上のコンピュータプログラムのプロセスに対応する命令を第2のメモリ402内にロードし、第2のプロセッサ401により第2のメモリ402に記憶されたコンピュータプログラムを作動し、これにより、様々な機能を実現する。
【0074】
いくかの実施例において、第2のプロセッサ401はさらに、WIFIデータの変更を検出すると、前記データ伝送命令をトリガーするステップ、
または、前記ネットワーク中継装置から送信されたデータ要求を受信するとき、前記データ伝送命令をトリガーするステップを実行する。
【0075】
いくかの実施例において、第2のプロセッサ401はさらに、短距離無線通信機能を起動し、検索命令を送信してペアリング可能な機器を検索し、前記機器の応答情報を受信するステップ、前記応答情報に載せられた機器識別子に基づき、前記機器が予め設定されたネットワーク中継装置に属するかどうかを判断するステップ、及びそうであると、前記機器とペアリングして、短距離無線接続を確立するステップを実行する。
【0076】
以上から分かるように、本願の実施例はカスタマー構内設備を提供し、該カスタマー構内設備はネットワーク中継装置と短距離無線接続を確立することができ、且つ該短距離無線接続は常時接続状態を維持し、データ伝送命令をトリガーする場合、伝送対象のWIFIデータを決定し、上記短距離無線接続によってWIFIデータをネットワーク中継装置に送信し、ネットワーク中継装置がNFC通信によってWIFIデータを前記携帯端末に送信するようにし、その結果、携帯端末は該WIFIデータを使用してカスタマー構内設備のネットワークに接続する。携帯端末はカスタマー構内設備のWIFIサービスに接続する必要がある場合、NFC通信に基づいてネットワーク中継装置からWIFIデータを取得し、WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにし、該手段では、ネットワーク中継装置はカスタマー構内設備と独立して設けられ、且つ短距離無線接続によってデータを伝送するため、ネットワーク中継装置とカスタマー構内設備との間に一定の距離があっても、依然としてデータ伝送を行うことができ、このため、ユーザはネットワーク中継装置を自分が容易にタッチする位置に配置することができ、なお、上記短距離無線接続は常時接続状態を維持し、カスタマー構内設備はいつでもWIFIデータをネットワーク中継装置に送信することができ、タッチネットワーキングを実現すると同時に、携帯端末がカスタマー構内設備に迅速に接続することができる。
【0077】
本願の実施例はネットワークアクセスシステムをさらに提供し、
ネットワーク中継装置と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立すること、
データ伝送命令をトリガーすると、伝送対象のWIFIデータを決定すること、及び
前記短距離無線接続によって前記WIFIデータを前記ネットワーク中継装置に送信することに用いられるカスタマー構内設備と、
前記カスタマー構内設備から送信されたWIFIデータを受信すること、
及び、第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立し、且つ前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにすること、に用いられるネットワーク中継装置と、を含む。
【0078】
いくかの実施例において、前記ネットワーク中継装置はさらに、
短距離無線通信機能を起動すること、及び
前記カスタマー構内設備から送信されたペアリング要求を受信する場合、前記ペアリング要求に応答して前記カスタマー構内設備と短距離無線接続を確立することに用いられる。
【0079】
いくかの実施例において、前記ネットワーク中継装置はさらに、
前記第1のNFCチップによって第1の電磁信号を送信すること、及び
前記第1の電磁信号によって予め設定された電磁妨害範囲内にある携帯端末があると検出すると、前記携帯端末とNFC通信を確立することに用いられる。
【0080】
いくかの実施例において、前記ネットワーク中継装置はさらに、
前記第1のNFCチップが作動されたと検出すると、前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立することであって、第2のNFCチップを備える携帯端末が前記ネットワーク中継装置の有効範囲内にある場合、前記第2のNFCチップによって送信された第2の電磁信号は前記第1のNFCチップを作動させることに用いられる。
【0081】
いくかの実施例において、前記ネットワーク中継装置はさらに、
前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを受信するとき、前記WIFIデータを前記第1のNFCチップに書き込むこと、及び
前記第1のNFCチップによって前記携帯端末とNFC通信を確立すると検出する場合、前記第1のNFCチップに記憶されたWIFIデータを、前記NFC通信によって前記携帯端末に送信することに用いられる。
【0082】
いくかの実施例において、前記ネットワーク中継装置はさらに、
前記第1のNFCチップによって前記携帯端末とNFC通信を確立すると検出する場合、前記短距離無線接続によって前記カスタマー構内設備からWIFIデータを受信すること、及び
前記NFC通信に基づいて、リアルタイムに受信されたWIFIデータを前記携帯端末に送信することに用いられる。
【0083】
いくかの実施例において、前記カスタマー構内設備はさらに、
WIFIデータの変更を検出すると、前記データ伝送命令をトリガーすることに用いられる。
【0084】
いくかの実施例において、前記カスタマー構内設備はさらに、
前記ネットワーク中継装置から送信されたデータ要求を受信するとき、前記データ伝送命令をトリガーすることに用いられる。
【0085】
いくかの実施例において、前記カスタマー構内設備はさらに、
短距離無線通信機能を起動し、検索命令を送信してペアリング可能な機器を検索し、前記機器の応答情報を受信すること、
前記応答情報に載せられた機器識別子に基づき、前記機器が予め設定されたネットワーク中継装置に属するかどうかを判断すること、及び
そうであると、前記機器とペアリングして、短距離無線接続を確立することに用いられる。
【0086】
いくかの実施例において、前記短距離無線接続はブルートゥース接続であり、前記カスタマー構内設備はさらに、
前記短距離無線接続によって、ポーリングの方式で前記WIFIデータを複数の前記ネットワーク中継装置に送信することに用いられる。
【0087】
本願の実施例はネットワークアクセスシステムをさらに提供し、該システムはカスタマー構内設備とネットワーク中継装置を含む。ここで、カスタマー構内設備は、ネットワーク中継装置と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立すること、データ伝送命令をトリガーすると、伝送対象のWIFIデータを決定すること、及び前記短距離無線接続によって前記WIFIデータを前記ネットワーク中継装置に送信することに用いられる。ネットワーク中継装置は、前記カスタマー構内設備から送信されたWIFIデータを受信すること、及び、第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立し、且つ前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにすることに用いられる。
【0088】
いくかの実施例において、前記ネットワーク中継装置はさらに、前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを受信するとき、前記WIFIデータを前記第1のNFCチップに書き込むこと、及び、前記第1のNFCチップによって前記携帯端末とNFC通信を確立すると検出する場合、前記第1のNFCチップに記憶されたWIFIデータを、前記NFC通信によって前記携帯端末に送信することに用いられる。
【0089】
いくかの実施例において、前記ネットワーク中継装置はさらに、前記第1のNFCチップによって前記携帯端末とNFC通信を確立すると検出する場合、前記短距離無線接続によって前記カスタマー構内設備からWIFIデータを受信すること、及び前記NFC通信に基づいて、リアルタイムに受信されたWIFIデータを前記携帯端末に送信することに用いられる。
【0090】
その具体的な実現過程について、以上のネットワークアクセス方法の実施例を参照し、ここで詳細に説明しない。
【0091】
なお、当業者が理解できるように、上記実施例の様々な方法における全部または一部のステップはコンピュータプログラムによって関連するハードウェアを命令することによって完成されることができ、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができ、前記記憶媒体は、読み取り専用メモリ(ROM、Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスクまたは光ディスクなどを含むが、これらに制限されない。
【0092】
なお、本願における「第1の」、「第2の」及び「第3の」などという用語は、異なる対象を区別するために使用され、特定の順序を説明するためではない。なお、「含む」と「備える」及びそれらの任意の変形は、非排他的な包含を覆うことを意味する。例えば、一連のステップまたはモジュールを含む過程、方法、システム、製品または装置は、必ずしも明確にリスクされたステップまたはモジュールに限定されず、いくつかの実施例はリスクされていないステップまたはモジュールをさらに含むか、いくつかの実施例はこれらの過程、方法、製品または機器に固有の他のステップまたはモジュールをさらに含む。
【0093】
以上は本願の実施例によって提供されるネットワークアクセス方法、システム及びネットワーク中継装置、カスタマー構内設備を詳細に説明した。本明細書に具体例を使用して本願の原理及び実施形態を叙述し、以上の実施例の説明は、本願の方法及びその主旨を理解しやすくするためのものに過ぎず、それと同時に、当業者にとって、本願の主旨に従って、具体的な実施形態及び適用範囲の両方では変化があり、以上のように、本明細書の内容は本願を制限するものとして理解されるべきではない。
【0094】
[関連出願の相互参照]
本願は、2020年10月26日に中国特許局に提出された、出願番号が202011157493.1、出願名称が「ネットワークアクセス方法及びシステム」である中国特許出願の優先権を主張し、その全内容は引用により本願に組み込まれる。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のNFCチップを含むネットワーク中継装置に適用されるネットワークアクセス方法であって、前記方法は、
カスタマー構内設備と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立するステップと、
前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップと、
前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにするステップと、を含む、ネットワークアクセス方法。
【請求項2】
カスタマー構内設備と短距離無線接続を確立するステップは、
短距離無線通信機能を起動するステップと、
前記カスタマー構内設備から送信されたペアリング要求を受信する場合、前記ペアリング要求に応答して前記カスタマー構内設備と短距離無線接続を確立するステップと、を含む請求項1に記載のネットワークアクセス方法。
【請求項3】
前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップは、
前記第1のNFCチップによって第1の電磁信号を送信するステップと、
前記第1の電磁信号によって予め設定された電磁妨害範囲内にある携帯端末があると検出すると、前記携帯端末とNFC通信を確立するステップと、を含む請求項1に記載のネットワークアクセス方法。
【請求項4】
前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップは、
前記第1のNFCチップが作動されたと検出すると、前記第1のNFCチップによって携帯端末とNFC通信を確立するステップであって、第2のNFCチップを備える携帯端末が前記ネットワーク中継装置の有効範囲内にある場合、前記第2のNFCチップによって送信された第2の電磁信号は前記第1のNFCチップを作動させるステップを含む請求項1に記載のネットワークアクセス方法。
【請求項5】
カスタマー構内設備と短距離無線接続を確立するステップの後、
前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを受信するとき、前記WIFIデータを前記第1のNFCチップに書き込むステップをさらに含み、
前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信するステップは、
前記第1のNFCチップに記憶されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて取得されたWIFIデータを前記携帯端末に送信するステップを含む請求項1~4のいずれか1項に記載のネットワークアクセス方法。
【請求項6】
前記カスタマー構内設備から前記短距離無線接続によって送信されたWIFIデータを取得し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信するステップは、
前記短距離無線接続によって前記カスタマー構内設備からWIFIデータを受信するステップと、
前記NFC通信に基づいて、リアルタイムに受信されたWIFIデータを前記携帯端末に送信するステップと、を含む請求項1~4のいずれか1項に記載のネットワークアクセス方法。
【請求項7】
カスタマー構内設備に適用されるネットワークアクセス方法であって、前記方法は、
ネットワーク中継装置と常時接続状態を維持する短距離無線接続を確立するステップと、
データ伝送命令をトリガーすると、伝送対象のWIFIデータを決定するステップと、
前記短距離無線接続によって前記WIFIデータを前記ネットワーク中継装置に送信するステップであって、ここで、前記ネットワーク中継装置は携帯端末とNFC通信を確立し、前記NFC通信に基づいて前記WIFIデータを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末が前記WIFIデータによって前記カスタマー構内設備に接続されるようにするステップと、を含むネットワークアクセス方法。
【請求項8】
伝送対象のWIFIデータを決定するステップの前に、
WIFIデータの変更を検出すると、前記データ伝送命令をトリガーするステップ、
または、前記ネットワーク中継装置から送信されたデータ要求を受信するとき、前記データ伝送命令をトリガーするステップをさらに含む請求項7に記載のネットワークアクセス方法。
【請求項9】
ネットワーク中継装置と短距離無線接続を確立するステップは、
短距離無線通信機能を起動し、検索命令を送信してペアリング可能な機器を検索し、前記機器の応答情報を受信するステップと、
前記応答情報に載せられた機器識別子に基づき、前記機器が予め設定されたネットワーク中継装置に属するかどうかを判断するステップと、
そうであると、前記機器とペアリングして、短距離無線接続を確立するステップと、を含む請求項7に記載のネットワークアクセス方法。
【請求項10】
前記短距離無線接続はブルートゥース接続であり、前記短距離無線接続によって前記WIFIデータを前記ネットワーク中継装置に送信するステップは、
前記短距離無線接続によって、ポーリングの方式で前記WIFIデータを複数の前記ネットワーク中継装置に送信するステップを含む請求項7に記載のネットワークアクセス方法。
【国際調査報告】