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特表2023-547918X2ハンドオーバ中のユーザプレーン完全性保護のための方法、装置、コンピュータプログラムおよびコンピュータプログラム製品
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-14
(54)【発明の名称】X2ハンドオーバ中のユーザプレーン完全性保護のための方法、装置、コンピュータプログラムおよびコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
   H04W 12/106 20210101AFI20231107BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20231107BHJP
【FI】
H04W12/106
H04W36/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023525975
(86)(22)【出願日】2021-10-27
(85)【翻訳文提出日】2023-06-26
(86)【国際出願番号】 EP2021079850
(87)【国際公開番号】W WO2022090326
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】63/107,862
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.ZIGBEE
3.WCDMA
4.Blu-ray
5.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】ヴィフヴェッソン, モニカ
(72)【発明者】
【氏名】スタッティン, マグヌス
(72)【発明者】
【氏名】アラウホ, リアン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA33
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ39
(57)【要約】
無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)を動作させる方法が、RANノードにおいて、ユーザ機器(UE)をターゲットノードにハンドオーバするためのハンドオーバ要求を準備すること(612)を含む。ハンドオーバ要求は、UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシを含む。本方法は、ターゲットノードにハンドオーバ要求を送信すること(614)をさらに含む。
【選択図】図6A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)を動作させる方法であって、
前記RANノードにおいて、ユーザ機器(UE)をターゲットノードにハンドオーバするためのハンドオーバ要求を準備すること(612)であって、前記ハンドオーバ要求が、前記UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシを含む、ことと、
前記ターゲットノードに前記ハンドオーバ要求を送信すること(614)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記ハンドオーバ要求が、前記UEと確立された各無線ベアラについてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ハンドオーバ要求が、前記UEと確立された各パケットデータネットワーク(PDN)接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲットノードからハンドオーバ要求確認応答を受信すること
をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ハンドオーバ要求が、前記UEに関連するUP IPアクティブ化ステータスをさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ハンドオーバ要求が、UP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報をさらに備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)を動作させる方法であって、
前記RANノードにおいて、ソースノードからユーザ機器(UE)をハンドオーバするためのハンドオーバ要求を受信すること(622)であって、前記ハンドオーバ要求が、前記UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシと、前記UEに関連するUP IPアクティブ化ステータスと、UP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを含む、ことと、
前記ソースノードからの前記UEの前記ハンドオーバを完了すること(624)と、
前記UEがセルを変更したことをコアネットワークに知らせるために、経路切替え要求を準備すること(630)であって、前記経路切替え要求が、前記UP IPアクティブ化ステータスと、前記UEに関連する前記UP IPポリシと、前記UE能力情報とを含む、前記UEについてのUP IP情報を備える、ことと、
前記無線通信システムのコアネットワーク機能に前記経路切替え要求を送信すること(632)と
を含む、方法。
【請求項8】
前記UP IPポリシおよび前記UE能力情報に基づいて前記UEとUP IPアクティブ化を実施することと、
前記UP IPアクティブ化に応答して、前記UEについてのUP IPアクティブ化ステータスを取得することと
をさらに含み、
前記UP IP情報が前記UP IPアクティブ化ステータスを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記コアネットワーク機能が、前記無線通信システムのモビリティ管理エンティティ(MME)を備える、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記経路切替え要求が、前記UEと確立された各無線ベアラについてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記経路切替え要求が、前記UEと確立された各パケットデータネットワーク(PDN)接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記UP IPポリシが、第1のUP IPポリシを備え、前記UE能力情報が、第1のUE能力情報を備え、前記方法は、
前記コアネットワーク機能から経路切替え要求確認応答を受信すること(634)であって、前記経路切替え要求確認応答が、第2のUP IPポリシと第2のUP能力情報とを備える、経路切替え要求確認応答を受信すること(634)と、
前記第1のUP IPポリシおよび前記第1のUE能力情報が、前記第2のUP IPポリシおよび前記第2のUE能力情報に一致するかどうかを決定すること(636)と、
前記第1のUP IPポリシおよび前記第1のUE能力情報が、前記第2のUP IPポリシおよび前記第2のUE能力情報に一致しないと決定したことに応答して、前記第2のUP IPポリシおよび前記第2のUE能力情報に基づいて前記UEとUP IPアクティブ化を実施すること(638)と
をさらに含む、請求項7から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記ハンドオーバ要求に応答して、前記ソースノードにハンドオーバ要求確認応答を送信すること
をさらに含む、請求項7から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記ハンドオーバ要求確認応答が、前記RANノードによるUP IPについてのサポートの指示を備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
処理回路(403)と、
前記処理回路に結合されたメモリ(405)と
を備える無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)であって、前記メモリが、前記処理回路によって実行されたとき、前記RANノードに、請求項1から14のいずれか一項に記載の動作を実施させる命令を含む、
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
【請求項16】
請求項1から14のいずれか一項に従って実施するように適応された、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
【請求項17】
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記RANノード(400)に、請求項1から14のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
【請求項18】
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記RANノード(400)に、請求項1から14のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項19】
無線通信システムのコアネットワークノード(500)を動作させる方法であって、
ターゲットノード(400)から経路切替え要求を受信すること(650)であって、前記経路切替え要求が、UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシを含む、前記UEについてのUP IP情報を備える、ことと、
前記ターゲットノードに経路切替え要求確認応答を送信すること(658)であって、前記経路切替え要求確認応答が、前記UP IPポリシおよびUE能力情報に基づいて生成される、ことと
を含む、方法。
【請求項20】
受信されたUP IPポリシおよびUE能力情報を、前記UEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報と比較すること(652)と、
前記受信されたUP IPポリシおよびUE能力情報が、前記UEについての前記記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報に一致しないと決定したことに応答して、前記経路切替え要求確認応答中に前記ターゲットノードへの前記UEについての前記記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報を含む前記経路切替え要求確認応答を準備すること(656)と
をさらに含み、
前記ターゲットノードに前記経路切替え要求確認応答を送信することが、前記ターゲットノードに、前記UEについての前記記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報を含む前記経路切替え要求確認応答を送信することを含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記受信されたUP IPポリシおよびUE能力情報が、前記記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報に一致すると決定したことに応答して、前記経路切替え要求確認応答中に前記ターゲットノードへの前記UEについての前記記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報を含むことなしに前記経路切替え要求確認応答を準備すること(654)
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記経路切替え要求が、前記UEについてのUP IPアクティブ化ステータスをさらに備える、請求項19から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記経路切替え要求が、UP IPのUEサポートを指示するUE能力情報をさらに備える、請求項19から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
処理回路(503)と、
前記処理回路に結合されたメモリ(505)と
を備えるコアネットワーク(CN)ノード(500)であって、前記メモリが、前記処理回路によって実行されたとき、前記CNノードに、請求項19から23のいずれか一項に記載の動作を実施させる命令を含む、
コアネットワーク(CN)ノード(500)。
【請求項25】
請求項19から23のいずれか一項に従って実施するように適応された、コアネットワーク(CN)ノード(500)。
【請求項26】
コアネットワーク(CN)ノード(500)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記CNノード(500)に、請求項19から23のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
【請求項27】
コアネットワーク(CN)ノード(500)の処理回路(503)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記CNノード(500)に、請求項19から23のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項28】
無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)を動作させる方法であって、
コアネットワーク機能から経路切替え要求確認応答を受信すること(708)であって、前記経路切替え要求確認応答が、ユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシと、UP IPについてのユーザ機器(UE)サポートを指示するUP能力情報とを備える、ことと、
前記UP IPポリシおよび前記UE能力情報に基づいて前記UEとUP IPアクティブ化を実施すること(710)と
を含む、方法。
【請求項29】
前記RANノードにおいて、ソースノードから前記UEのハンドオーバを受信するためのハンドオーバ要求を受信すること(702)と、
前記ソースノードからの前記UEの前記ハンドオーバを完了すること(704)と、
前記UEがセルを変更したことを前記無線通信システムのコアネットワーク機能に知らせるために、コアネットワーク機能に経路切替え要求を送信すること(706)と
をさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記経路切替え要求確認応答が、前記UEと確立された各無線ベアラについてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、請求項28または29に記載の方法。
【請求項31】
前記経路切替え要求が、前記UEと確立された各パケットデータネットワーク(PDN)接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、請求項28または29に記載の方法。
【請求項32】
前記コアネットワーク機能が、前記無線通信システムのモビリティ管理エンティティ(MME)を備える、請求項28から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
処理回路(403)と、
前記処理回路に結合されたメモリ(405)と
を備える無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)であって、前記メモリが、前記処理回路によって実行されたとき、前記RANノードに、請求項28から32のいずれか一項に記載の動作を実施させる命令を含む、
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
【請求項34】
請求項28から32のいずれか一項に従って実施するように適応された、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
【請求項35】
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記RANノード(400)に、請求項28から32のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
【請求項36】
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記RANノード(400)に、請求項28から32のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項37】
無線通信システムのコアネットワークノード(500)を動作させる方法であって、
ターゲットノード(400)からユーザ機器(UE)についての経路切替え要求を受信すること(720)と、
前記UEがユーザプレーン完全性保護(UP IP)をサポートするかどうかを決定すること(722)と、
前記UEがUP IPをサポートすると決定したことに応答して、UP IPポリシとUP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを取り出すこと(724)と、
前記ターゲットノードに経路切替え要求確認応答を送信すること(726)であって、前記経路切替え要求確認応答が、前記UP IPポリシとUE能力情報とを備える、ことと
を含む、方法。
【請求項38】
前記コアネットワークノードが、前記無線通信システムのモビリティ管理エンティティ(MME)をホストする、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記経路切替え要求確認応答が、前記UEと確立された各無線ベアラについてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、請求項37または38に記載の方法。
【請求項40】
前記経路切替え要求が、前記UEと確立された各パケットデータネットワーク(PDN)接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、請求項37または38に記載の方法。
【請求項41】
処理回路(503)と、
前記処理回路に結合されたメモリ(505)と
を備えるコアネットワーク(CN)ノード(500)であって、前記メモリが、前記処理回路によって実行されたとき、前記CNノードに、請求項37から40のいずれか一項に記載の動作を実施させる命令を含む、
コアネットワーク(CN)ノード(500)。
【請求項42】
請求項37から40のいずれか一項に従って実施するように適応された、コアネットワーク(CN)ノード(500)。
【請求項43】
コアネットワーク(CN)ノード(500)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記CNノード(500)に、請求項37から40のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
【請求項44】
コアネットワーク(CN)ノード(500)の処理回路(503)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記CNノード(500)に、請求項37から40のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項45】
無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)を動作させる方法であって、
前記RANノードにおいて、ユーザ機器(UE)をターゲットノードにハンドオーバするためのハンドオーバ要求を準備すること(810)であって、前記ハンドオーバ要求が、前記UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシとUP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを含む、ことと、
前記ターゲットノードに前記ハンドオーバ要求を送信すること(812)と、
前記ターゲットノードからハンドオーバ要求確認応答を受信すること(814)と、
前記ターゲットノードがUP IPをサポートしないと決定すること(816)と、
前記ターゲットノードがUP IPをサポートしないと決定したことに応答して、アクションをとること(818)と
を含む、方法。
【請求項46】
前記アクションが、UP IPをアクティブ化解除するように前記UEを再設定すること(820)と、
前記ターゲットノードへのハンドオーバを実施するために、前記UEにハンドオーバコマンドを送信すること(822)と
を含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記アクションが、前記ハンドオーバを終了することを含む、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
前記アクションは、前記UEに、UP IPが前記ハンドオーバに関連するターゲットセル中で使用されないことになるという指示を送信することを含む、請求項45に記載の方法。
【請求項49】
前記アクションは、UP IPが使用されないものとすることを指示するために前記ターゲットノードによって提供されるハンドオーバ設定を修正することと、
ハンドオーバコマンド中で、前記UEに前記ハンドオーバ設定を送信することと
を含む、請求項45に記載の方法。
【請求項50】
前記アクションは、
前記UEに、前記ターゲットノードによって提供されるハンドオーバ設定を含むハンドオーバコマンドを送信することと、
前記UEに、UP IPが前記ハンドオーバに関連するターゲットセル中で使用されないものとするという別個の指示を送信することと
を含む、請求項45に記載の方法。
【請求項51】
処理回路(403)と、
前記処理回路に結合されたメモリ(405)と
を備える無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)であって、前記メモリが、前記処理回路によって実行されたとき、前記RANノードに、請求項45から50のいずれか一項に記載の動作を実施させる命令を含む、
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
【請求項52】
請求項45から50のいずれか一項に従って実施するように適応された、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
【請求項53】
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記RANノード(400)に、請求項45から50のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
【請求項54】
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記RANノード(400)に、請求項45から50のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項55】
ユーザ機器(UE)(300)を動作させる方法であって、
ソースノードとの接続のために、ユーザプレーン完全性保護(UP IP)をアクティブ化すること(832)と、
ターゲットノードへのハンドオーバのために、前記ソースノードからハンドオーバコマンドを受信すること(834)と、
UP IPが前記ハンドオーバに関連するターゲットセル中で使用されないことになるという指示を受信すること(836)と、
UP IPアクティブ化なしに前記ターゲットセルへの接続を確立すること(838)と
を含む、方法。
【請求項56】
前記ハンドオーバコマンドがハンドオーバ設定を含み、前記指示が前記ハンドオーバ設定内に含まれる、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記指示が、前記ハンドオーバコマンドから別個に受信される、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
処理回路(303)と、
前記処理回路に結合されたメモリ(305)と
を備えるユーザ機器(UE)(300)であって、前記メモリが、前記処理回路によって実行されたとき、前記UEに、請求項55から57のいずれか一項に記載の動作を実施させる命令を含む、
ユーザ機器(UE)(300)。
【請求項59】
請求項55から57のいずれか一項に従って実施するように適応された、ユーザ機器(UE)(300)。
【請求項60】
ユーザ機器(UE)(300)の処理回路(303)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記UE(300)に、請求項55から57のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
【請求項61】
ユーザ機器(UE)(300)の処理回路(303)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記UE(300)に、請求項55から57のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本開示は、一般に通信に関し、より詳細には、無線通信をサポートする、通信方法ならびに関係するデバイスおよびノードに関する。
【0002】
4Gネットワークアーキテクチャが[3]において説明される。4Gネットワークの簡略化された図が図1に示されており、単一のLong Term Evolution(LTE)E-UTRANノードB(eNB)がモビリティ管理エンティティ(MME)ノードに接続される。
【0003】
UE(ユーザ機器)は、ネットワークに無線でアクセスするためにユーザによって使用されるモバイルデバイスである。LTE eNB(4GノードB)と呼ばれる無線アクセスネットワーク(RAN)機能または基地局は、ワイヤレス無線通信をUEに提供することと、UEをコアネットワークに接続することとの役目を果たす。MME(モビリティ管理機能)と呼ばれるコアネットワーク機能は、役目の中でも、UEのモビリティをハンドリングすることの役目を果たし、また、役目の中でも、UEのセッションおよびトラフィックステアリングをハンドリングすることの役目を果たす。サービングゲートウェイ(SGW)と呼ばれるまた別のコアネットワーク機能は、役目の中でも、PDNゲートウェイを介してデータネットワークに相互接続すること、パケットルーティングおよびフォワーディングの役目を果たす。
【0004】
UEは、無線インターフェースを使用してオーバージエアでLTE eNBと対話する。無線インターフェーストラフィックは、制御プレーントラフィックとユーザプレーントラフィックの両方を含む。無線制御プレーンは、RRC(無線リソース制御)とも呼ばれる。LTE eNBは、S1-MMEと呼ばれるインターフェースを使用してMMEと対話する。同様に、LTE eNBとSGWとは、S1-Uと呼ばれるインターフェースを使用して対話する。
【0005】
UEとMMEとの間の論理通信は、NAS(非アクセス階層)と呼ばれ、UEとLTE-eNBとの間の論理通信は、AS(アクセス階層)と呼ばれる。対応して、通信(適用可能な場合、制御プレーンおよびユーザプレーン)のセキュリティは、それぞれ、NASセキュリティおよびASセキュリティと呼ばれる。ASセキュリティは、制御プレーン(すなわち、RRC)トラフィックとユーザプレーントラフィックの両方の機密性および完全性保護を含む。制御プレーンまたはRRCメッセージを搬送するASにおける無線ベアラは、シグナリングデータベアラ(SRB)と呼ばれる。同様に、ユーザプレーンメッセージを搬送するASにおける無線ベアラは、データ無線ベアラ(DRB)と呼ばれる。
【0006】
(一般に4Gとして知られる)LTEシステムでは、ASセキュリティは、RRCとユーザプレーンの両方について必須である。これは、RRCでは機密性と完全性保護の両方がアクティブ化され、ユーザプレーンでは機密性がアクティブ化されることを意味する。LTEでは、ユーザプレーンの完全性保護についてのサポートがない。LTEでは、ヌル暗号化およびヌル完全性アルゴリズムがあり、これらは、実際には、RRCまたはユーザプレーントラフィックを暗号化せず、完全性保護しない。ただし、これらのヌルアルゴリズムは、ただ別の種類のアルゴリズムであり、したがって、ASセキュリティは、依然として、アクティブ化されるべきである、すなわち、ヌルアルゴリズムを使用してアクティブ化されるべきであると言われる。
【0007】
参考文献
[1]3GPP TS33.501 v16.4.0
[2]3GPP TS23.501 v16.6.0
[3]3GPP TS23.401 v16.8.0
[4]3GPP TS36.300 v16.3.0
【発明の概要】
【0008】
無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノードを動作させる方法が、RANノードにおいて、ユーザ機器(UE)をターゲットノードにハンドオーバするためのハンドオーバ要求を準備することであって、ハンドオーバ要求が、UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシを含む、ハンドオーバ要求を準備することと、ターゲットノードにハンドオーバ要求を送信することとを含む。
【0009】
さらなる実施形態による、無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノードを動作させる方法が、RANノードにおいて、ソースノードからユーザ機器(UE)をハンドオーバするためのハンドオーバ要求を受信することであって、ハンドオーバ要求が、UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシと、UEに関連するUP IPアクティブ化ステータスと、UP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを含む、ハンドオーバ要求を受信することと、ソースノードからのUEのハンドオーバを完了することと、UEがセルを変更したことをコアネットワークに知らせるために、経路切替え要求を準備することであって、経路切替え要求が、UP IPアクティブ化ステータスと、UEに関連するUP IPポリシと、UE能力情報とを含む、UEについてのUP IP情報を含む、経路切替え要求を準備することと、無線通信システムのコアネットワーク機能に経路切替え要求を送信することとを含む。
【0010】
UP IPポリシは、第1のUP IPポリシを含み得、UE能力情報は、第1のUE能力情報を含み、本方法は、コアネットワーク機能から経路切替え要求確認応答を受信することであって、経路切替え要求確認応答が、第2のUP IPポリシと第2のUP能力情報とを含む、経路切替え要求確認応答を受信することと、第1のUP IPポリシおよび第1のUE能力情報が、第2のUP IPポリシおよび第2のUE能力情報に一致するかどうかを決定することと、第1のUP IPポリシおよび第1のUE能力情報が、第2のUP IPポリシおよび第2のUE能力情報に一致しないと決定したことに応答して、第2のUP IPポリシおよび第2のUE能力情報に基づいてUEとUP IPアクティブ化を実施することとをさらに含み得る。
【0011】
いくつかの実施形態による、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードが、処理回路と、処理回路に結合されたメモリとを含み、メモリは、処理回路によって実行されたとき、RANノードに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる命令を含む。
【0012】
いくつかの実施形態は、上記の実施形態のいずれかに従って実施するように適応された、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードを提供する。
【0013】
いくつかの実施形態は、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードの処理回路によって実行されるべきプログラムコードを含むコンピュータプログラムを提供し、それにより、プログラムコードの実行は、RANノードに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる。
【0014】
いくつかの実施形態は、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードの処理回路によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品を提供し、それにより、プログラムコードの実行は、RANノードに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる。
【0015】
いくつかの実施形態による、無線通信システムのコアネットワークノードを動作させる方法が、ターゲットノードから経路切替え要求を受信することであって、経路切替え要求が、UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシを含む、UEについてのUP IP情報を含む、経路切替え要求を受信することと、ターゲットノードに経路切替え要求確認応答を送信することであって、経路切替え要求確認応答が、UP IPポリシおよびUE能力情報に基づいて生成される、経路切替え要求確認応答を送信することとを含む。
【0016】
本方法は、受信されたUP IPポリシおよびUE能力情報を、UEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報と比較することと、受信されたUP IPポリシおよびUE能力情報が、UEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報に一致しないと決定したことに応答して、経路切替え要求確認応答中にターゲットノードへのUEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報を含む経路切替え要求確認応答を準備することとをさらに含み得る。ターゲットノードに経路切替え要求確認応答を送信することは、ターゲットノードに、UEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報を含む経路切替え要求確認応答を送信することを含み得る。
【0017】
いくつかの実施形態は、処理回路と、処理回路に結合されたメモリとを含むコアネットワーク(CN)ノードを提供し、メモリは、処理回路によって実行されたとき、CNノードに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる命令を含む。
【0018】
いくつかの実施形態は、上記の実施形態のいずれかに従って実施するように適応された、コアネットワーク(CN)ノードを提供する。
【0019】
いくつかの実施形態は、コアネットワーク(CN)ノードの処理回路によって実行されるべきプログラムコードを含むコンピュータプログラムを提供し、それにより、プログラムコードの実行は、CNノードに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる。
【0020】
いくつかの実施形態は、コアネットワーク(CN)ノードの処理回路によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品を提供し、それにより、プログラムコードの実行は、CNノードに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる。
【0021】
いくつかの実施形態による、無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノードを動作させる方法が、RANノードにおいて、ソースノードからのユーザ機器(UE)のハンドオーバを受信するためのハンドオーバ要求を受信することと、ソースノードからのUEのハンドオーバを完了することと、UEがセルを変更したことを無線通信システムのコアネットワーク機能に知らせるために、コアネットワーク機能に経路切替え要求を送信することと、コアネットワーク機能から経路切替え要求確認応答を受信することであって、経路切替え要求確認応答が、ユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシと、UP IPについてのUEサポートを指示するUP能力情報とを含む、経路切替え要求確認応答を受信することと、UP IPポリシおよびUE能力情報に基づいてUEとUP IPアクティブ化を実施することとを含む。
【0022】
いくつかの実施形態は、処理回路と、処理回路に結合されたメモリとを含む無線アクセスネットワーク(RAN)ノードを提供し、メモリは、処理回路によって実行されたとき、RANノードに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる命令を含む。
【0023】
いくつかの実施形態は、上記の実施形態のいずれかに従って実施するように適応された、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードを提供する。
【0024】
いくつかの実施形態は、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードの処理回路によって実行されるべきプログラムコードを含むコンピュータプログラムを提供し、それにより、プログラムコードの実行は、RANノードに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる。
【0025】
いくつかの実施形態は、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードの処理回路によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品を提供し、それにより、プログラムコードの実行は、RANノードに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる。
【0026】
いくつかの実施形態による、無線通信システムのコアネットワークノードを動作させる方法が、ターゲットノードからユーザ機器(UE)についての経路切替え要求を受信することと、UEがユーザプレーン完全性保護(UP IP)をサポートするかどうかを決定することと、UEがUP IPをサポートすると決定したことに応答して、UP IPポリシとUP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを取り出すことと、ターゲットノードに経路切替え要求確認応答を送信することであって、経路切替え要求確認応答が、UP IPポリシとUE能力情報とを含む、経路切替え要求確認応答を送信することとを含む。
【0027】
いくつかの実施形態は、処理回路と、処理回路に結合されたメモリとを含むコアネットワーク(CN)ノードを提供し、メモリは、処理回路によって実行されたとき、CNノードに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる命令を含む。
【0028】
いくつかの実施形態は、上記の実施形態のいずれかに従って実施するように適応された、コアネットワーク(CN)ノードを提供する。
【0029】
いくつかの実施形態は、コアネットワーク(CN)ノードの処理回路によって実行されるべきプログラムコードを含むコンピュータプログラムを提供し、それにより、プログラムコードの実行は、CNノードに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる。
【0030】
いくつかの実施形態は、コアネットワーク(CN)ノードの処理回路によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品を提供し、それにより、プログラムコードの実行は、CNノードに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる。
【0031】
いくつかの実施形態による、無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノードを動作させる方法が、RANノードにおいて、ユーザ機器(UE)をターゲットノードにハンドオーバするためのハンドオーバ要求を準備することであって、ハンドオーバ要求が、UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシとUP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを含む、ハンドオーバ要求を準備することと、ターゲットノードにハンドオーバ要求を送信することと、ターゲットノードからハンドオーバ要求確認応答を受信することと、ターゲットノードがUP IPをサポートしないと決定することと、ターゲットノードがUP IPをサポートしないと決定したことに応答して、アクションをとることとを含む。
【0032】
アクションは、UP IPをアクティブ化解除するようにUEを再設定することと、ターゲットノードへのハンドオーバを実施するために、UEにハンドオーバコマンドを送信することとを含み得る。
【0033】
いくつかの実施形態は、処理回路と、処理回路に結合されたメモリとを含む無線アクセスネットワーク(RAN)ノードを提供し、メモリは、処理回路によって実行されたとき、RANノードに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる命令を含む。
【0034】
いくつかの実施形態は、上記の実施形態のいずれかに従って実施するように適応された、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードを提供する。
【0035】
いくつかの実施形態は、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードの処理回路によって実行されるべきプログラムコードを含むコンピュータプログラムを提供し、それにより、プログラムコードの実行は、RANノードに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる。
【0036】
いくつかの実施形態は、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードの処理回路によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品を提供し、それにより、プログラムコードの実行は、RANノードに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる。
【0037】
いくつかの実施形態による、ユーザ機器(UE)を動作させる方法が、ソースノードとの接続のために、ユーザプレーン完全性保護(UP IP)をアクティブ化することと、ターゲットノードへのハンドオーバのために、ソースノードからハンドオーバコマンドを受信することと、UP IPがハンドオーバに関連するターゲットセル中で使用されないことになるという指示を受信することと、UP IPアクティブ化なしにターゲットセルへの接続を確立することとを含む。
【0038】
いくつかの実施形態は、処理回路と、処理回路に結合されたメモリとを含むユーザ機器(UE)を提供し、メモリは、処理回路によって実行されたとき、UEに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる命令を含む。
【0039】
いくつかの実施形態は、上記の実施形態のいずれかに従って実施するように適応された、ユーザ機器(UE)を提供する。
【0040】
いくつかの実施形態は、ユーザ機器(UE)の処理回路によって実行されるべきプログラムコードを含むコンピュータプログラムを提供し、それにより、プログラムコードの実行は、UEに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる。
【0041】
いくつかの実施形態は、ユーザ機器(UE)の処理回路によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品を提供し、それにより、プログラムコードの実行は、UEに、上記の実施形態のいずれかに従って動作を実施させる。
【0042】
本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本出願に組み込まれ、本出願の一部をなす、添付の図面は、発明概念のいくつかの非限定的な実施形態を示す。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】無線通信ネットワークの概略ブロック図である。
図2】LTEネットワークにおけるMME内ハンドオーバを示す流れ図である。
図3】発明概念のいくつかの実施形態による、無線デバイスUEを示すブロック図である。
図4】発明概念のいくつかの実施形態による、無線アクセスネットワークRANノード(たとえば、基地局eNB/gNB)を示すブロック図である。
図5】発明概念のいくつかの実施形態による、コアネットワークCNノード(たとえば、AMFノード、SMFノードなど)を示すブロック図である。
図6A】発明概念のいくつかの実施形態による、MME内ハンドオーバについてのプロシージャを示す流れ図である。
図6B】発明概念のいくつかの実施形態による、無線アクセスネットワークノードの動作を示すフローチャートである。
図6C】発明概念のいくつかの実施形態による、無線アクセスネットワークノードの動作を示すフローチャートである。
図6D】発明概念のいくつかの実施形態による、無線アクセスネットワークノードの動作を示すフローチャートである。
図6E】発明概念のいくつかの実施形態による、コアネットワークノードの動作を示すフローチャートである。
図7A】発明概念のいくつかの実施形態による、MME内ハンドオーバについてのプロシージャを示す流れ図である。
図7B】発明概念のいくつかの実施形態による、無線アクセスネットワークノードの動作を示すフローチャートである。
図7C】発明概念のいくつかの実施形態による、コアネットワークノードの動作を示すフローチャートである。
図8A】発明概念のいくつかの実施形態による、MME内ハンドオーバについてのプロシージャを示す流れ図である。
図8B】発明概念のいくつかの実施形態による、無線アクセスネットワークノードの動作を示すフローチャートである。
図8C】発明概念のいくつかの実施形態による、ユーザ機器の動作を示すフローチャートである。
図9】いくつかの実施形態による、無線ネットワークのブロック図である。
図10】いくつかの実施形態による、ユーザ機器のブロック図である。
図11】いくつかの実施形態による、仮想化環境のブロック図である。
図12】いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークのブロック図である。
図13】いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータのブロック図である。
図14】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。
図15】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。
図16】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。
図17】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
次に、発明概念の実施形態の例が示されている添付の図面を参照しながら、発明概念が以下でより十分に説明される。しかしながら、発明概念は、多くの異なる形態で具現され得、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明概念の範囲を当業者に十分に伝達するように提供される。これらの実施形態は相互排他的でないことにも留意されたい。一実施形態からの構成要素が、別の実施形態において存在する/使用されると暗に仮定され得る。
【0045】
以下の説明は、開示される主題の様々な実施形態を提示する。これらの実施形態は、教示例として提示され、開示される主題の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。たとえば、説明される実施形態のいくらかの詳細は、説明される主題の範囲から逸脱することなく、修正、省略、または拡大され得る。
【0046】
次に、[4]の図10.1.2.1.1-1から複写され、MME/サービングゲートウェイ内ハンドオーバを示す、図2を参照しながら、X2ハンドオーバプロシージャが説明される。
【0047】
[4]によれば、ハンドオーバ(HO)プロシージャの準備および実行フェーズは、EPC関与なしに実施され、すなわち、準備メッセージはeNB間で直接交換される。HO完了フェーズ中のソース側におけるリソースの解放は、eNBによってトリガされる。
【0048】
ステップ0:ソースeNB内のUEコンテキストは、接続確立においてまたは最後のTA更新においてのいずれかで提供された、ローミングおよびアクセス制限に関する情報を含んでいる。
【0049】
ステップ1:ソースeNBは、ローミングおよびアクセス制限情報、ならびに、たとえば、利用可能な複数周波数帯域情報に従って、UE測定プロシージャを設定する。ソースeNBによって提供される測定が、UEの接続モビリティを制御する機能を支援し得る。
【0050】
ステップ2:測定報告がトリガされ、eNBに送られる。
【0051】
ステップ3:ソースeNBは、UEをハンドオフするために、測定報告およびRRM情報に基づいて判断を行う。
【0052】
ステップ4:ソースeNBは、ハンドオーバ要求メッセージをターゲットeNBに発行して、ターゲット側においてHOを準備するために必要な情報(ソースeNBにおけるUE X2シグナリングコンテキスト参照、UE S1 EPCシグナリングコンテキスト参照、ターゲットセルID、KeNB*、ソースeNBにおけるUEのC-RNTIを含むRRCコンテキスト、AS設定、E-RABコンテキスト、およびソースセルの物理レイヤID+可能なRLF回復のための短いMAC-I)を受け渡す。
【0053】
ステップ5:リソースがターゲットeNBによってグラントされ得る場合、成功するHOの見込みを増加させるために、受信されたE-RAB QoS情報に応じて、ターゲットeNBによってアドミッション制御が実施され得る。ターゲットeNBは、受信されたE-RAB QoS情報に従って、必要とされるリソースを設定し、C-RNTIと、随意にRACHプリアンブルとを予約する。ターゲットセル中で使用されるべきAS設定は、独立して指定される(すなわち「確立」)か、またはソースセル中で使用されるAS設定と比較したデルタとして指定され得る(すなわち「再設定」)。
【0054】
ステップ6:ターゲットeNBは、L1/L2をもつHOを準備し、ハンドオーバ要求確認応答をソースeNBに送る。ハンドオーバ要求確認応答メッセージは、ハンドオーバを実施するためのRRCメッセージとしてUEに送られるべきトランスペアレントコンテナを含む。コンテナは、新しいC-RNTI、選択されたセキュリティアルゴリズムのためのターゲットeNBセキュリティアルゴリズム識別子を含み、専用RACHプリアンブル、および場合によってはいくつかの他のパラメータ、すなわちアクセスパラメータ、SIBなどを含み得る。RACHレスHO(RACH-less HO)が設定された場合、コンテナは、タイミング調節指示と、随意に、事前割り当て(preallocated)アップリンクグラントとを含む。ハンドオーバ要求確認応答メッセージは、必要な場合、フォワーディングトンネルのためのRNL/TNL情報をも含み得る。ターゲットeNBはまた、DAPSハンドオーバが受け付けられるかどうかを指示する。
【0055】
ステップ7~16:HO中にデータ損失を回避するための手段を提供し、[4]の10.1.2.1.2および10.1.2.3においてさらに詳述される。
【0056】
ステップ7:ターゲットeNBは、ソースeNBによってUEのほうへ送られるべきハンドオーバを実施するためのRRCメッセージ、すなわち、モビリティ制御情報を含むRRC接続再設定メッセージを生成する。ソースeNBは、メッセージの必要な完全性保護および暗号化を実施する。
【0057】
UEは、必要なパラメータ(すなわち、新しいC-RNTI、ターゲットeNBセキュリティアルゴリズム識別子、および随意に専用RACHプリアンブル、ターゲットeNB SIBなど)をもつRRC接続再設定メッセージを受信し、ソースeNBによって、HOを実施するように指令される。RACHレスHOが設定された場合、RRC接続再設定は、タイミング調節指示と、随意に、ターゲットeNBにアクセスするための事前割り当てアップリンクグラントとを含む。事前割り当てアップリンクグラントが含まれない場合、UEは、アップリンクグラントを受信するために、ターゲットeNBのPDCCHを監視するべきである。UEは、HARQ/ARQ応答をソースeNBに配信するために、ハンドオーバ実行を遅延させる必要がない。
【0058】
ステップ7a:DAPSが設定されたE-RABでは、ソースeNBは、早期ステータス転送メッセージを送る。早期ステータス転送メッセージ中で伝達されるダウンリンク(DL)カウント値は、ソースeNBがターゲットeNBにフォワーディングする第1のパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サービスデータユニット(SDU)の、PDCPシーケンス番号(SN)およびハイパーフレーム番号(HFN)を指示する。ソースeNBは、ソースeNBがステップ11bにおいてターゲットeNBにSNステータス転送メッセージを送るまで、ダウンリンクパケットにPDCP SNを割り振ることを停止しない。
【0059】
ステップ8:DAPSが設定されないE-RABでは、ソースeNBは、SNステータス転送メッセージをターゲットeNBに送って、PDCPステータス保存が適用されるE-RABのアップリンクPDCP SN受信機ステータスおよびダウンリンクPDCP SN送信機ステータスを伝達する(すなわち、RLC AMの場合)。アップリンクPDCP SN受信機ステータスは、少なくとも、第1の失われたUL SDUのPDCP SNを含み、UEがターゲットセル中で再送信する必要がある順序外れUL SDUがある場合、そのようなSDUの受信ステータスのビットマップを含み得る。ダウンリンクPDCP SN送信機ステータスは、ターゲットeNBが、PDCP SNをまだ有していない新しいSDUに割り振るものとする次のPDCP SNを指示する。ソースeNBは、UEのE-RABのいずれも、PDCPステータス保存で扱われないものとする場合、このメッセージを送ることを省略し得る。
【0060】
ステップ9:RACHレスHOが設定されない場合、モビリティ制御情報を含むRRC接続再設定メッセージを受信した後に、UEは、専用RACHプリアンブルがモビリティ制御情報中で指示された場合、無競合プロシージャに従って、または、専用プリアンブルが指示されなかった場合、競合ベースプロシージャに従って、ターゲットeNBへの同期を実施し、RACHを介してターゲットセルにアクセスする。UEは、ターゲットeNB固有鍵を導出し、選択されたセキュリティアルゴリズムを、ターゲットセル中で使用されるように設定する。
【0061】
ステップ、RACHレスHOが設定された場合、UEは、ターゲットeNBへの同期を実施する。UEは、ターゲットeNB固有鍵を導出し、選択されたセキュリティアルゴリズムを、ターゲットセル中で使用されるように設定する。
【0062】
ステップ10:RACHレスHOが設定されない場合、ターゲットeNBは、UL割り当ておよびタイミングアドバンスで応答する。
【0063】
ステップ10a:RACHレスHOが設定され、UEが、モビリティ制御情報を含むRRC接続再設定メッセージ中で周期的事前割り当て(pre-allocated)アップリンクグラントを得なかった場合、UEは、ターゲットセルのPDCCHを介してアップリンクグラントを受信する。UEは、ターゲットセルへの同期の後に、第1の利用可能なアップリンクグラントを使用する。
【0064】
ステップ11:RACHレスHOが設定されず、UEがターゲットセルに成功裡にアクセスしたとき、UEは、ハンドオーバを確認するために、アップリンクバッファステータス報告、および/またはULデータとともに、RRC接続再設定完了メッセージ(C-RNTI)を、可能なときはいつでも、ターゲットeNBに送り、これは、ハンドオーバプロシージャがUEのために完了することを指示する。ターゲットeNBは、RRC接続再設定完了メッセージ中で送られるC-RNTIを検証する。ターゲットeNBは、今や、UEにデータを送り始めることができる。
【0065】
RACHレスHOが設定されたとき、UEがアップリンクグラントを受信した後に、UEは、ハンドオーバを確認するために、アップリンクバッファステータス報告、および/またはULデータとともに、RRC接続再設定完了メッセージ(C-RNTI)を、可能なときはいつでも、ターゲットeNBに送る。ターゲットeNBは、RRC接続再設定完了メッセージ中で送られるC-RNTIを検証する。ターゲットeNBは、今や、UEにデータを送り始めることができる。ハンドオーバプロシージャは、UEがターゲットeNBからUE競合解消識別情報MAC制御エレメントを受信するとき、UEのために完了する。
【0066】
ステップ11a/b:DAPSハンドオーバの場合、ターゲットeNBは、UEがターゲットセルに成功裡にアクセスしたことを知らせるために、ハンドオーバ成功メッセージをソースeNBに送る。代わりに、ソースeNBは、ステップ8における説明が適用されるDAPSが設定されたE-RABのためのSNステータス転送メッセージを送り、[4]の10.1.2.3において規定されているように、通常のデータフォワーディングが続く。
【0067】
ステップ12:ターゲットeNBは、UEがセルを変更したことを知らせるために、経路切替え要求メッセージをMMEに送る。
【0068】
ステップ13:MMEは、ベアラ修正要求メッセージをサービングゲートウェイに送る。
【0069】
ステップ14:サービングゲートウェイは、ダウンリンクデータ経路をターゲット側に切り替える。サービングゲートウェイは、古い経路上で1つまたは複数の「エンドマーカー」パケットをソースeNBに送り、次いで、Uプレーン/TNLリソースをソースeNBのほうへ解放することができる。
【0070】
ステップ15:サービングゲートウェイは、ベアラ修正応答メッセージをMMEに送る。
【0071】
ステップ16:MMEは、経路切替え要求メッセージを、経路切替え要求確認応答メッセージを用いて確認する。
【0072】
ステップ17:UEコンテキスト解放メッセージを送ることによって、ターゲットeNBは、HOの成功をソースeNBに知らせ、ソースeNBによるリソースの解放をトリガする。ターゲットeNBは、経路切替え要求確認応答メッセージがMMEから受信された後に、このメッセージを送る。
【0073】
ステップ18:UEコンテキスト解放メッセージの受信時に、ソースeNBは、UEコンテキストに関連する無線およびCプレーン関係リソースを解放することができる。進行中のデータフォワーディングが、続き得る。
【0074】
図3は、発明概念の実施形態による、無線通信を提供するように設定された(モバイル端末、モバイル通信端末、無線デバイス、無線通信デバイス、無線端末、モバイルデバイス、無線通信端末、ユーザ機器(UE)、ユーザ機器ノード/端末/デバイスなどとも呼ばれる)通信デバイスUE300のエレメントを示すブロック図である。(通信デバイス300は、たとえば、図9の無線デバイス4110、図10のUE4200、図12のUE4491、4492、および/または図13のUE4530に関して以下で説明されるように、提供され得る。)示されているように、通信デバイスUEは、(たとえば、図9のアンテナ4111に対応する)アンテナ307と、無線アクセスネットワークの(たとえば、RANノードとも呼ばれる、図9のネットワークノード4160に対応する)(1つまたは複数の)基地局とのアップリンク無線通信およびダウンリンク無線通信を提供するように設定された送信機および受信機を含む(たとえば、図9のインターフェース4114に対応する、トランシーバとも呼ばれる)トランシーバ回路301とを含み得る。通信デバイスUEは、トランシーバ回路に結合された(たとえば、図9の処理回路4120に対応する、プロセッサとも呼ばれる)処理回路303と、処理回路に結合された(たとえば、図9のデバイス可読媒体4130に対応する、メモリとも呼ばれる)メモリ回路305とをも含み得る。メモリ回路305は、処理回路303によって実行されたとき、処理回路に、本明細書で開示される実施形態による動作を実施させる、コンピュータ可読プログラムコードを含み得る。他の実施形態によれば、処理回路303は、別個のメモリ回路が必要とされないようなメモリを含むように規定され得る。通信デバイスUEは、処理回路303に結合された(ユーザインターフェースなどの)インターフェースをも含み得、および/または通信デバイスUEは車両に組み込まれ得る。
【0075】
本明細書で説明されるように、通信デバイスUEの動作は、処理回路303および/またはトランシーバ回路301によって実施され得る。たとえば、処理回路303は、(基地局とも呼ばれる)無線アクセスネットワークノードに無線インターフェース上でトランシーバ回路301を通して通信を送信し、および/またはRANノードから無線インターフェース上でトランシーバ回路301を通して通信を受信するように、トランシーバ回路301を制御し得る。その上、モジュールがメモリ回路305に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令が処理回路303によって実行されたとき、処理回路303がそれぞれの動作(たとえば、無線通信デバイスに関係する例示的な実施形態に関して以下で説明される動作)を実施するような命令を提供し得る。いくつかの実施形態によれば、通信デバイスUE300および/またはその(1つまたは複数の)エレメント/(1つまたは複数の)機能が、1つまたは複数の仮想ノードおよび/または1つまたは複数の仮想マシンとして具現され得る。
【0076】
図4は、発明概念の実施形態による、セルラ通信を提供するように設定された無線アクセスネットワーク(RAN)の(ネットワークノード、基地局、eノードB/eNB、gノードB/gNBなどとも呼ばれる)無線アクセスネットワークRANノード400のエレメントを示すブロック図である。(RANノード400は、たとえば、図9のネットワークノード4160、図12の基地局4412a、4412b、4412c、および/または図13の基地局4520に関して以下で説明されるように、提供され得る。)示されているように、RANノードは、モバイル端末とのアップリンク無線通信およびダウンリンク無線通信を提供するように設定された送信機および受信機を含む(たとえば、図9のインターフェース4190の部分に対応する、トランシーバとも呼ばれる)トランシーバ回路401を含み得る。RANノードは、RANおよび/またはコアネットワークCNの他のノードとの(たとえば、他の基地局との)通信を提供するように設定された(たとえば、図9のインターフェース4190の部分に対応する、ネットワークインターフェースとも呼ばれる)ネットワークインターフェース回路407を含み得る。ネットワークノードは、トランシーバ回路に結合された(たとえば、処理回路4170に対応する、プロセッサとも呼ばれる)処理回路403と、処理回路に結合された(たとえば、図9のデバイス可読媒体4180に対応する、メモリとも呼ばれる)メモリ回路405とをも含み得る。メモリ回路405は、処理回路403によって実行されたとき、処理回路に、本明細書で開示される実施形態による動作を実施させる、コンピュータ可読プログラムコードを含み得る。他の実施形態によれば、処理回路403は、別個のメモリ回路が必要とされないようなメモリを含むように規定され得る。
【0077】
本明細書で説明されるように、RANノードの動作は、処理回路403、ネットワークインターフェース407、および/またはトランシーバ401によって実施され得る。たとえば、処理回路403は、1つまたは複数のモバイル端末UEに、無線インターフェース上でトランシーバ401を通してダウンリンク通信を送信し、および/または無線インターフェース上で1つまたは複数のモバイル端末UEからトランシーバ401を通してアップリンク通信を受信するように、トランシーバ401を制御し得る。同様に、処理回路403は、1つまたは複数の他のネットワークノードに、ネットワークインターフェース407を通して通信を送信し、および/またはネットワークインターフェースを通して1つまたは複数の他のネットワークノードから通信を受信するように、ネットワークインターフェース407を制御し得る。その上、モジュールがメモリ405に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令が処理回路403によって実行されたとき、処理回路403がそれぞれの動作(たとえば、RANノードに関係する例示的な実施形態に関して以下で説明される動作)を実施するような命令を提供し得る。いくつかの実施形態によれば、RANノード400および/またはその(1つまたは複数の)エレメント/(1つまたは複数の)機能が、1つまたは複数の仮想ノードおよび/または1つまたは複数の仮想マシンとして具現され得る。
【0078】
いくつかの他の実施形態によれば、ネットワークノードは、トランシーバがないコアネットワークCNノードとして実装され得る。そのような実施形態では、無線通信デバイスUEへの送信は、無線通信デバイスUEへの送信が、トランシーバを含むネットワークノードを通して(たとえば、基地局またはRANノードを通して)提供されるように、ネットワークノードによって始動され得る。ネットワークノードが、トランシーバを含むRANノードである実施形態によれば、送信を始動することは、トランシーバを通して送信することを含み得る。
【0079】
図5は、発明概念の実施形態による、セルラ通信を提供するように設定された通信ネットワークのコアネットワークCNノード(たとえば、SMFノード、AMFノードなど)のエレメントを示すブロック図である。示されているように、CNノードは、コアネットワークおよび/または無線アクセスネットワークRANの他のノードとの通信を提供するように設定された(ネットワークインターフェースとも呼ばれる)ネットワークインターフェース回路507を含み得る。CNノードは、ネットワークインターフェース回路に結合された(プロセッサとも呼ばれる)処理回路503と、処理回路に結合された(メモリとも呼ばれる)メモリ回路505とをも含み得る。メモリ回路505は、処理回路503によって実行されたとき、処理回路に、本明細書で開示される実施形態による動作を実施させる、コンピュータ可読プログラムコードを含み得る。他の実施形態によれば、処理回路503は、別個のメモリ回路が必要とされないようなメモリを含むように規定され得る。
【0080】
本明細書で説明されるように、CNノードの動作は、処理回路503および/またはネットワークインターフェース回路507によって実施され得る。たとえば、処理回路503は、1つまたは複数の他のネットワークノードにネットワークインターフェース回路507を通して通信を送信し、および/または1つまたは複数の他のネットワークノードからネットワークインターフェース回路を通して通信を受信するように、ネットワークインターフェース回路507を制御し得る。その上、モジュールがメモリ505に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令が処理回路503によって実行されたとき、処理回路503がそれぞれの動作(たとえば、コアネットワークノードに関係する例示的な実施形態に関して以下で説明される動作)を実施するような命令を提供し得る。いくつかの実施形態によれば、CNノード500および/またはその(1つまたは複数の)エレメント/(1つまたは複数の)機能が、1つまたは複数の仮想ノードおよび/または1つまたは複数の仮想マシンとして具現され得る。
【0081】
従来のMME内(X2)ハンドオーバでは、ターゲットeNBおよびMMEが、ソースeNBからターゲットeNBにハンドオーバされた無線ベアラまたはPDN接続のUP IPポリシとUP IPアクティブ化ステータスとの間の不一致をどのように識別するものとするかは指定されない。さらに、ソースeNBがソースセル中でUP IPをアクティブ化した場合、ターゲットeNBが、ターゲットセルにハンドオーバされるべきである、無線ベアラまたはPDN接続についてのUP IPをアクティブ化しないことになることを、ソースeNBがどのように識別するものとするかは指定されない。本明細書で説明されるいくつかの実施形態は、これらの欠陥のうちの1つまたは複数に対処する。
【0082】
特に、UP IPをサポートするアップグレードされたソースeNBとターゲットeNBとの間のUEのMME内ハンドオーバを伴ういくつかの実施形態では、ソースeNBは、X2インターフェース上でターゲットeNBへのハンドオーバ要求メッセージ中に、UEと確立された各無線ベアラまたはPDN接続についてのUP IPサポートを指示するUE能力とUP IPポリシとを含め得る。
【0083】
UP IPアクティブ化ステータスがソースeNBからターゲットeNBに伝達され得る、異なるやり方がある。たとえば、それは、(たとえば、UP IPポリシおよび/またはUP IPサポートを指示するUE能力とともに)X2-APにおける(1つまたは複数の)追加のパラメータの形態のものであり得る。UP IPアクティブ化ステータスは、同じく/代替的に、ソースeNBからターゲットeNBに(X2上で)転送されるRRC AS-Config IE中の/AS-Config IEによって備えられる(1つまたは複数の)パラメータ/(1つまたは複数の)フィールド/(1つまたは複数の)IEの形態のものであり得る。より詳細には、転送されるRRC設定情報は、PDCP-Configを含み、これは、完全性保護がそのPDCPエンティティ/ベアラについてアクティブ化されるかどうかを指示する、integrityProtection IEなど、パラメータ/フィールド/IEを含むことができる。
【0084】
ターゲットeNBは、MMEへの経路切替え要求メッセージ中に、UEと確立された各無線ベアラまたはPDN接続ごとに、UP IPサポートを指示するUE能力と、UP IPアクティブ化ステータス(たとえば、UP IPがアクティブ化されたか否かを指示する完全性アクティブ化ステータス)と、UP IPポリシとを含める。
【0085】
MMEが、UP IPをサポートするアップグレードされたMMEである場合、MMEが、UEが接続されるターゲットeNBからのS1-経路切替え要求メッセージ中で、UP IPポリシと、UP IPアクティブ化ステータスと、UP IPサポートを指示するUE能力とを受信しない場合に、または、MMEが、MME内ハンドオーバの後に、UP IPポリシと、UP IPアクティブ化ステータスと、UP IPサポートを指示するUE能力とをeNBが知らないことに気づいた場合に、MMEは、各無線ベアラまたはPDN接続について、経路切替え要求確認応答メッセージを介して、UP IPポリシとUP IPサポートを指示するUE能力とをターゲットeNBに送るべきであり、ターゲットeNBは、UEコンテキストにおいて、無線ベアラまたはPDN接続ごとにUP IPポリシとUP IPサポートを指示するUE能力とを記憶し、UEと確立された(1つまたは複数の)無線ベアラまたは(1つまたは複数の)PDN接続についてUP IPをアクティブ化するものとする。
【0086】
ターゲットeNBが、MMEから受信された情報とターゲットeNBに記憶された情報との間の不一致に気づいた場合、ターゲットeNBは、UEと確立された無線ベアラまたはPDN接続について、UEとUP IPをアクティブ化することを判断し得る。UEとUP IPをアクティブ化するためにターゲットeNBによって始動されるプロシージャは、ステージ3のために残される。
【0087】
UP IPをサポートしないレガシーソースeNBとのMME内(X2)ハンドオーバを伴う実施形態では、MMEが、UP IPをサポートするアップグレードされたMMEである場合、MMEが、UEが接続されるターゲットeNBからのS1-経路切替え要求メッセージ中で、UP IPポリシと、UP IPアクティブ化ステータスと、UP IPサポートを指示するUE能力とを受信しない場合に、または、MMEが、MME内ハンドオーバの後に、UP IPポリシと、UP IPアクティブ化ステータスと、UP IPサポートを指示するUE能力とをターゲットeNBが知らないことに気づいた場合に、MMEは、各無線ベアラまたはPDN接続について、経路切替え要求確認応答メッセージを介して、UP IPポリシとUP IPサポートを指示するUE能力とをターゲットeNBに送るべきであり、ターゲットeNBは、UEコンテキストにおいて、無線ベアラまたはPDN接続ごとにUP IPポリシとUP IPサポートを指示するUE能力とを記憶し、UEと確立された(1つまたは複数の)無線ベアラまたは(1つまたは複数の)PDN接続についてUP IPをアクティブ化するものとする。
【0088】
ターゲットeNBが、MMEから受信された情報とターゲットeNBに記憶された情報との間の不一致に気づいた場合、ターゲットeNBは、UEと確立された無線ベアラまたはPDN接続について、UEとUP IPをアクティブ化することを判断し得る。UEとUP IPをアクティブ化するためにターゲットeNBによって始動されるプロシージャは、ステージ3のために残される。
【0089】
レガシーターゲットeNBとのMME内ハンドオーバを伴う実施形態では、ソースeNBは、ハンドオーバ要求確認応答メッセージ中の情報から、ターゲットeNBがUP IPをアクティブ化しなかったことを識別することができる。ソースeNBは、以下のアクションのいずれかをとることができる。
1)ソースeNBは、PDCP構造が異なることになる(すなわち、MACが含まれないことになる)ので、UEがPDCPを再設定する必要があることを、PDCP設定中でUEに指示することができる。
2)ソースeNBは、ハンドオーバより前にUP IPサポートを削除するために、UEの既存の無線ベアラまたはPDN接続を再設定することができる。
3)UP IPポリシが「必要」にセットされた場合、ソースeNBは、ターゲットeNBがUP IPをサポートしないとソースeNBが決定した場合、ハンドオーバを拒否し得る。
【0090】
いくつかの実施形態によれば、MMEおよびターゲットeNBは、X2ハンドオーバの後に、UP IPポリシと、UP IPアクティブ化ステータスと、UP IPサポートを指示するUE能力とをターゲットeNBが知らないことに気づく。MMEは、各無線ベアラまたはPDN接続について、経路切替え要求確認応答メッセージを介して、UP IPポリシとUP IPサポートを指示するUE能力とをターゲットeNBに送ることができ、ターゲットeNBは、UEコンテキストにおいて、無線ベアラまたはPDN接続ごとにUP IPポリシとUP IPサポートを指示するUE能力とを記憶し、UEと確立された(1つまたは複数の)無線ベアラまたは(1つまたは複数の)PDN接続についてUP IPをアクティブ化することができる。ターゲットeNBが、MMEから受信された情報とターゲットeNBに記憶された情報との間の不一致に気づいた場合、ターゲットeNBは、UEと確立された無線ベアラまたはPDN接続について、UEとUP IPをアクティブ化することを判断し得る。
【0091】
事例1:UP IPをサポートするソースeNBおよびターゲットeNBを伴うMME内ハンドオーバ
いくつかの実施形態は、ソースeNB/ソースMMEとターゲットeNB/ターゲットMMEとが両方とも、UP IPをサポートするようにアップグレードされたとき、MME内(X2)ハンドオーバ中にUP IPサポートを管理するためのシステム/方法を提供する。特に、図6Aは、ソースeNB400AとターゲットeNB400Bの両方がUP IPをサポートする、UE300のMME内(X2)ハンドオーバを伴う動作を示す。以下で説明されるプロシージャは、UP IPポリシが「必要」、「好ましい」または「必要でない」にセットされる状況に適用され得る。
【0092】
ソースeNB400Aは、ソースeNB400AがMME550から受信した、UP IPサポートを指示するUE能力を記憶した。特に、ソースeNB400Aは、UE300と確立された各無線ベアラおよび/またはPDN接続について記憶されたUP IPポリシを有し得る。ソースeNB400Aは、ターゲットeNB400Bへのハンドオーバ要求メッセージ中に、各無線ベアラまたはPDN接続についてのUP IPポリシと、UP IPサポートを指示するUE能力とを含める。
【0093】
ターゲットeNB400Bは、X2インターフェースを介してソースeNB400Aから受信されたUP IPポリシに従って、ハンドオーバ要求メッセージ中に含まれる、指示された無線ベアラまたはPDN接続についてのUP IPをアクティブ化する。
【0094】
図6Aに図示されている動作は、以下のように説明される。
【0095】
ステップ1:ソースeNB400Aは、ブロック602において、ターゲットeNB400BへのUE300のハンドオーバを始動する。ソースeNB400Aは、ターゲットeNB400Bへのハンドオーバ要求メッセージ中に、UEと確立された各無線ベアラまたはPDN接続についての、UP IPサポートを指示するUE能力と、UP IPポリシと、UP IPアクティブ化ステータスとを含める。UP IPアクティブ化ステータスは、UEについての完全性保護アクティブ化の結果を指す。
【0096】
ステップ2:ターゲットeNB400Bは、ハンドオーバ要求中で受信されたUP IPサポートを指示するUE能力を考慮して、ソースeNB400Aから受信されたUP IPポリシに従って、ハンドオーバ要求メッセージ中に含まれる、指示された無線ベアラまたはPDN接続についてのUP IPをアクティブ化する。ターゲットeNB400Bは、ハンドオーバ要求確認応答メッセージをソースeNB400Aに送る。ハンドオーバ要求確認応答は、ターゲットeNB400BがUP IPをサポートすることの確認を随意に含み得る。
【0097】
ステップ3:ソースeNB400Aは、ハンドオーバコマンドをUE300に送る。
【0098】
ステップ4:UE300は、ハンドオーバ完了メッセージでターゲットeNB400Bに応答する。
【0099】
ステップ5:ターゲットeNB400Bは、経路切替え要求をMME550に送信する。経路切替え要求は、UE300と確立された各無線ベアラまたはPDN接続についての、UP IPサポートを指示するUE能力と、UP IPアクティブ化ステータスと、UP IPポリシとを含む。
【0100】
経路切替え要求の受信時に、MME550は、UP IP情報が経路切替え要求中に含まれたことを確認するために、および、経路切替え要求中に含まれるUP IP情報が、MME550に/MME550によって記憶されたUE300についてのUP IP情報に整合すると決定するために、検査し得る。
【0101】
ステップ6:MME550が、UEが接続されるターゲットeNB400BからのS1-経路切替え要求メッセージ中で、UP IPポリシと、UP IPアクティブ化ステータスと、UP IPサポートを指示するUE能力とを受信しなかった場合、または、MME550が、X2ハンドオーバの後に、UP IPポリシと、UP IPアクティブ化ステータスと、UP IPサポートを指示するUE能力とをターゲットeNB400Bが知らないことに気づいた場合、MME550は、各無線ベアラまたはPDN接続について、経路切替え要求確認応答メッセージを介して、UP IPポリシとUP IPサポートを指示するUE能力とをターゲットeNB400Bに送り得る。ターゲットeNB400Bは、UE300のためのUEコンテキストにおいて、各無線ベアラまたはPDN接続について、UP IPポリシとUP IPサポートを指示するUE能力とを記憶し、MME550によって提供されたUP IPポリシとUE能力情報とを使用して、UE300と確立された(1つまたは複数の)無線ベアラまたは(1つまたは複数の)PDN接続について、UP IPをアクティブ化する。
【0102】
ステップ7:ターゲットeNB400Bが、MME550から受信された情報とターゲットeNB400Bに記憶された情報との間の不一致に気づいた場合、ターゲットeNB400Bは、MME550によって提供されたUP IPポリシとUE能力情報とを使用して、UEと確立された(1つまたは複数の)無線ベアラまたは(1つまたは複数の)PDN接続について、UE300とUP IPをアクティブ化し得る。
【0103】
次に、発明概念のいくつかの実施形態による、図6B図6Dのフローチャートを参照しながら、(図4の構造を使用して実装される)RANノード400の動作が説明される。たとえば、モジュールが図4のメモリ405に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれのRANノード処理回路403によって実行されたとき、処理回路403がフローチャートのそれぞれの動作を実施するような命令を提供し得る。
【0104】
図6Bを参照すると、無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)を動作させる方法が、RANノードにおいて、ユーザ機器(UE)をターゲットノードにハンドオーバするためのハンドオーバ要求を準備すること(612)であって、ハンドオーバ要求が、UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシとUP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを含む、ハンドオーバ要求を準備すること(612)と、ターゲットノードにハンドオーバ要求を送信すること(614)とを含む。
【0105】
ハンドオーバ要求は、UEと確立された各無線ベアラまたはパケットデータネットワーク(PDN)接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを含み得る。
【0106】
本方法は、ターゲットノードからハンドオーバ要求確認応答を受信することをさらに含む。
【0107】
図6Cを参照すると、無線通信システムのRANノード(400)を動作させる方法が、RANノードにおいて、ソースノードからユーザ機器(UE)をハンドオーバするためのハンドオーバ要求を受信すること(622)であって、ハンドオーバ要求が、UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシと、UP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを含む、ハンドオーバ要求を受信すること(622)と、ソースノードからのUEのハンドオーバを完了すること(624)と、UEがセルを変更したことをコアネットワークに知らせるために、経路切替え要求を準備すること(630)であって、経路切替え要求が、UP IPアクティブ化ステータスと、UEに関連するUP IPポリシと、UE能力情報とを含む、UEについてのUP IP情報を備える、経路切替え要求を準備すること(630)と、無線通信システムのコアネットワーク機能に経路切替え要求を送信すること(632)とを含む。
【0108】
本方法は、UP IPポリシおよびUE能力情報に基づいてUEとUP IPアクティブ化を実施することと、UP IPアクティブ化に応答して、UEについてのUP IPアクティブ化ステータスを取得することとをさらに含み得、UP IP情報は、UP IPアクティブ化ステータスを含む。
【0109】
コアネットワーク機能は、無線通信システムのモビリティ管理エンティティ(MME)を含み得る。
【0110】
経路切替え要求は、UEと確立された各無線ベアラまたはPDN接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを含み得る。
【0111】
図6Dを参照すると、本方法は、コアネットワーク機能から経路切替え要求確認応答を受信すること(634)であって、経路切替え要求確認応答が、新しいUP IPポリシと第2のUP能力情報とを備える、経路切替え要求確認応答を受信すること(634)と、提供されたUP IPポリシおよびUE能力情報が、新しいUP IPポリシおよび新しいUE能力情報に一致するかどうかを決定すること(636)と、UP IPポリシおよびUE能力情報が、新しいUP IPポリシおよび新しいUE能力情報に一致しないと決定したことに応答して、第2のUP IPポリシおよび第2のUE能力情報に基づいてUEとUP IPアクティブ化を実施すること(638)とをさらに含み得る。
【0112】
UP IPポリシおよびUE能力情報が、新しいUP IPポリシおよび新しいUE能力情報に一致する場合、動作は、ブロック640において、UP IPアクティブ化を実施することなしに続く。
【0113】
本方法は、ハンドオーバ要求に応答して、ソースノードにハンドオーバ要求確認応答を送信することをさらに含み得る。ハンドオーバ要求確認応答は、RANノードによるUP IPについてのサポートの指示を含み得る。
【0114】
次に、発明概念のいくつかの実施形態による、図6Eのフローチャートを参照しながら、(図5の構造を使用して実装される)コアネットワークCNノード500の動作が説明される。たとえば、モジュールが図5のメモリ505に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれのCNノード処理回路503によって実行されたとき、処理回路503がフローチャートのそれぞれの動作を実施するような命令を提供し得る。
【0115】
図6Eを参照すると、無線通信システムのコアネットワークノード(500)を動作させる方法が、ターゲットノード(400)から経路切替え要求を受信すること(650)であって、経路切替え要求が、ユーザプレーン完全性保護(UP IP)アクティブ化ステータスと、UEに関連するUP IPポリシと、UP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを含む、UEについてのUP IP情報を備える、経路切替え要求を受信すること(650)と、ターゲットノードに経路切替え要求確認応答を送信すること(658)であって、経路切替え要求確認応答が、UP IPポリシおよびUE能力情報に基づいて生成される、経路切替え要求確認応答を送信すること(658)とを含む。
【0116】
本方法は、受信されたUP IPポリシおよびUE能力情報を、UEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報と比較すること(652)と、受信されたUP IPポリシおよびUE能力情報が、UEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報に一致しないと決定したことに応答して、経路切替え要求確認応答中にターゲットノードへのUEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報を含む経路切替え要求確認応答を準備すること(656)とをさらに含み得る。ターゲットノードに経路切替え要求確認応答を送信することは、ターゲットノードに、UEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報を含む経路切替え要求確認応答を送信することを含み得る。
【0117】
本方法は、受信されたUP IPポリシおよびUE能力情報が、記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報に一致すると決定したことに応答して、経路切替え要求確認応答中にターゲットノードへのUEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報を含むことなしに経路切替え要求確認応答を準備すること(654)とをさらに含み得る。
【0118】
事例2:UP IPをサポートしないソースeNBを伴うMME内ハンドオーバ
ソースeNBノードが、UP IPをサポートするようにアップグレードされなかった場合、ソースeNBノードは、UP IPサポートを指示するUE能力と記憶されたUP IPポリシとを有しない。ソースeNBは、UEと確立された無線ベアラまたはPDN接続についてのUP IPをアクティブ化する能力を有しない。
【0119】
MME内(X2)ハンドオーバでは、UP IPポリシは、X2インターフェース上でターゲットeNBに転送されない。ターゲットeNBがUP IPをサポートする場合でも、ターゲットeNBは、UEと確立された無線ベアラまたはPDN接続についてのUP IPをアクティブ化することができない。
【0120】
図7Aは、いくつかの実施形態による、レガシーソースeNB400AとのMME内(X2)ハンドオーバについてのプロシージャを示す。図7Aに図示されている動作は、以下のように説明される。
【0121】
ステップ1:レガシーソースeNB400Aは、ブロック702において、ターゲットeNB400BへのUE300のハンドオーバを始動する。レガシーソースeNB400Aは、ターゲットeNBへのハンドオーバ要求メッセージ中に、UEと確立された各E-RABごとに、UP IPサポートを指示するUE能力を含めず、UP IPポリシを含めない。
【0122】
ステップ2:ターゲットeNB400Bは、UEとの無線ベアラまたはPDN接続についてのUP IPをアクティブ化することができない。ターゲットeNB400Bは、ハンドオーバ要求確認応答メッセージをソースeNB400Aに送る。
【0123】
ステップ3:ソースeNB400Aは、ハンドオーバコマンドをUE300に送る。
【0124】
ステップ4:UE300は、ハンドオーバ完了メッセージでターゲットeNB400Bに応答する。
【0125】
ステップ5:ターゲットeNB400Bは、UP IPサポートを指示するUE能力またはUP IPポリシに関する情報をソースeNB400Aから受信しなかったので、ターゲットeNB400Bは、MME550への経路切替え要求メッセージ中に、UEと確立された無線ベアラまたはPDN接続について、この情報を含めることができない。
【0126】
ステップ6:MME550が、UP IPをサポートするアップグレードされたMMEである場合、MME550が、UEが接続されるターゲットeNBからのS1-経路切替え要求メッセージ中で、UP IPポリシと、UP IPアクティブ化ステータスと、UP IPサポートを指示するUE能力とを受信しないとき、または、MME550が、X2ハンドオーバの後に、UP IPポリシと、UP IPアクティブ化ステータスと、UP IPサポートを指示するUE能力とをターゲットeNB400Bが知らないことに気づいた場合に、MME550は、各無線ベアラまたはPDN接続について、経路切替え要求確認応答メッセージを介して、UP IPポリシとUP IPサポートを指示するUE能力とをターゲットeNB400Bに送り得る。ターゲットeNB400Bは、UE300のためのUEコンテキストにおいて、各無線ベアラまたはPDN接続について、UP IPポリシとUP IPサポートを指示するUE能力とを記憶し、UEと確立された(1つまたは複数の)無線ベアラまたは(1つまたは複数の)PDN接続について、UP IPをアクティブ化する。
【0127】
MME550が、UP IPをサポートするようにアップグレードされない場合、MME550は、UP IPポリシ、またはUP IPのサポートを指示するUE能力をターゲットeNB400Bにフォワーディングすることができない。その場合、ターゲットeNB400Bは、UEと確立された(1つまたは複数の)無線ベアラまたは(1つまたは複数の)PDN接続についてのUP IPをアクティブ化することができない。
【0128】
ステップ7:ターゲットeNB400Bは、MME550によって提供されたUP IPポリシとUE能力情報とを使用して、UE300とUP IPをアクティブ化し得る。ターゲットeNB400Bが、MME550から受信された情報とターゲットeNB400Bに記憶された情報との間の不一致に後で気づいた場合、ターゲットeNB400Bは、MME550から受信された情報を使用して、UEと確立されたUP IPポリシおよびUE能力について、UE300とUP IPをアクティブ化することを判断し得る。
【0129】
次に、発明概念のいくつかの実施形態による、図7Bのフローチャートを参照しながら、(図4の構造を使用して実装される)RANノード400の動作が説明される。たとえば、モジュールが図4のメモリ405に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれのRANノード処理回路403によって実行されたとき、処理回路403がフローチャートのそれぞれの動作を実施するような命令を提供し得る。
【0130】
図7Bを参照すると、無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノードを動作させる方法が、RANノードにおいて、ソースノードからのユーザ機器(UE)のハンドオーバを受信するためのハンドオーバ要求を受信すること(702)と、ソースノードからのUEのハンドオーバを完了すること(704)と、UEがセルを変更したことを無線通信システムのコアネットワーク機能に知らせるために、コアネットワーク機能に経路切替え要求を送信すること(706)と、コアネットワーク機能から経路切替え要求確認応答を受信すること(708)であって、経路切替え要求確認応答が、ユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシと、UP IPについてのUEサポートを指示するUP能力情報とを備える、経路切替え要求確認応答を受信すること(708)と、UP IPポリシおよびUE能力情報に基づいてUEとUP IPアクティブ化を実施すること(710)とを含む。
【0131】
コアネットワーク機能は、無線通信システムのモビリティ管理エンティティ(MME)を含み得る。
【0132】
経路切替え要求確認応答は、UEと確立された各無線ベアラまたはPDN接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを含み得る。
【0133】
次に、発明概念のいくつかの実施形態による、図7Cのフローチャートを参照しながら、(図5の構造を使用して実装される)コアネットワークCNノード500の動作が説明される。たとえば、モジュールが図5のメモリ505に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれのCNノード処理回路503によって実行されたとき、処理回路503がフローチャートのそれぞれの動作を実施するような命令を提供し得る。
【0134】
図7Cを参照すると、無線通信システムのコアネットワークノード(500)を動作させる方法が、ターゲットノード(400)からユーザ機器(UE)についての経路切替え要求を受信すること(720)と、UEがユーザプレーン完全性保護(UP IP)をサポートするかどうかを決定すること(722)と、UEがUP IPをサポートすると決定したことに応答して、UP IPポリシとUP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを取り出すこと(724)と、ターゲットノードに経路切替え要求確認応答を送信すること(726)であって、経路切替え要求確認応答が、UP IPポリシとUE能力情報とを備える、経路切替え要求確認応答を送信すること(726)とを含む。
【0135】
コアネットワークノードは、無線通信システムのモビリティ管理エンティティ(MME)をホストし得る。
【0136】
経路切替え要求確認応答は、UEと確立された各無線ベアラまたはPDN接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを含み得る。
【0137】
事例3:UP IPをサポートしないターゲットeNBを伴うMME内ハンドオーバ
レガシーターゲットeNBノードが、UP IPをサポートするようにアップグレードされなかった場合、ターゲットeNBノードは、ソースeNBからハンドオーバされた無線ベアラまたはPDN接続についてUP IPをアクティブ化することができない。以下で説明されるプロシージャは、UP IPポリシが「好ましい」または「必要でない」のいずれかにセットされたときに適用される。
【0138】
ソースeNBは、たとえばハンドオーバ要求確認応答などの中で、ターゲットeNBがUP IPをアクティブ化することができないことを識別することができる。UP IPポリシが「必要」にセットされた場合、ソースeNBは、ハンドオーバを拒否するか、または他の適切なアクションをとるかのいずれかを行うことができる。
【0139】
図8Aは、いくつかの実施形態による、レガシーターゲットeNB400BとのMME内(X2)ハンドオーバについてのプロシージャを示す。図8Aに図示されている動作は、以下のように説明される。
【0140】
ステップ1:ハンドオーバ始動(ブロック802)時に、ソースeNB400Aは、UE300をハンドオーバするためのハンドオーバ要求をターゲットeNB400Bに送信する。ハンドオーバ要求は、ターゲットeNB400Bへのハンドオーバ要求メッセージ中に、UE300と確立された各無線ベアラまたはPDN接続についてのUP IPサポートを指示するUE能力とUP IPポリシとを含む。
【0141】
ステップ2:レガシーターゲットeNB400Bは、UP IPサポートを指示するUE能力とUP IPポリシとを無視し、レガシーハンドオーバ要求確認応答メッセージをソースeNB400Aに送る。
【0142】
ステップ3:ソースeNB400Aは、ハンドオーバ要求確認応答メッセージ中の情報から、ターゲットeNBがUP IPをサポートしないことを識別することができる。たとえば、ハンドオーバ要求確認応答メッセージは、ターゲットeNB400BがUP IPをサポートするという指示を省略し得る。ターゲットeNB400BがUP IPをサポートしないと決定したことに応答して、ソースeNB400Aは、いくつかのアクションのいずれかをとることができる。
【0143】
一実施形態では、ソースeNB400Aは、ハンドオーバ要求確認応答メッセージ中でターゲットeNB400Bから受信されたトランスペアレントコンテナ中に含まれているハンドオーバコマンド中の設定を修正/更新することによって、またはトランスペアレントコンテナ外のUE300への別個の指示によって、UP IPがターゲットセル中でアクティブ化解除されるものとする/使用されないものとすることをUE300に指示することができる。
【0144】
一実施形態では、ソースeNB400Aは、ハンドオーバ時にPDCP構造が異なることになる(すなわち、MACが含まれないことになる)ので、UE300がPDCPを再設定するべきであることを、PDCP設定中でUE300に指示することができる。
【0145】
別の実施形態では、ソースeNB400Aは、ハンドオーバコマンド中のPDCP設定を修正し、ターゲットeNB400Bに変更を通知することができる。
【0146】
別の実施形態では、ソースeNB400Aは、UE300へのRRC接続再設定メッセージを介して、ターゲットeNB400Bの能力に基づいてUE300にハンドオーバコマンドを送信する前に、UP IPアクティブ化を削除するために、UE300との無線ベアラおよび/またはPDN接続を再設定することができる。
【0147】
UP IPポリシが「必要」にセットされた場合、ソースeNB400Aは、ハンドオーバ要求確認応答メッセージに応答して、ハンドオーバを拒否することができる。
【0148】
ステップ4:UE300は、ハンドオーバ完了メッセージでレガシーターゲットeNB400Bに応答する。
【0149】
ステップ5:レガシーターゲットeNB400Bは、経路切替え要求メッセージをMME550に送信する。レガシーターゲットeNB400Bは、ソースeNB400Aから受信された、UP IPサポートを指示するUE能力およびUP IPポリシとしての情報を無視したので、レガシーターゲットeNB400Bは、MME550への経路切替え要求メッセージ中に、UEと確立された無線ベアラまたはPDN接続ごとに、この情報を含めることができない。
【0150】
ステップ6:MME550が、UP IPをサポートするアップグレードされたMMEである場合、およびMMEが、MME内(X2)ハンドオーバの後に、UP IPポリシとUP IPサポートを指示するUE能力とをターゲットeNB400Bが知らないことに気づいた場合、MME550は、経路切替え要求確認応答メッセージを介して、UP IPポリシとUP IPサポートを指示するUE能力とをターゲットeNB400Bに送り得る。レガシーターゲットeNB400Bは、MME550から受信された、UP IPポリシとUP IPサポートを指示するUE能力とを無視することになる。
【0151】
MME550が、UP IPをサポートするようにアップグレードされない場合、MME550は、UP IPポリシ、またはUP IPサポートを指示するUE能力をターゲットeNB400Bにフォワーディングすることができない。
【0152】
次に、発明概念のいくつかの実施形態による、図8Bのフローチャートを参照しながら、(図4の構造を使用して実装される)RANノード400の動作が説明される。たとえば、モジュールが図4のメモリ405に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれのRANノード処理回路403によって実行されたとき、処理回路403がフローチャートのそれぞれの動作を実施するような命令を提供し得る。
【0153】
図8Bを参照すると、無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)を動作させる方法が、RANノードにおいて、ユーザ機器(UE)をターゲットノードにハンドオーバするためのハンドオーバ要求を準備すること(810)であって、ハンドオーバ要求が、UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシとUP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを含む、ハンドオーバ要求を準備すること(810)と、ターゲットノードにハンドオーバ要求を送信すること(812)と、ターゲットノードからハンドオーバ要求確認応答を受信すること(814)と、ターゲットノードがUP IPをサポートしないと決定すること(816)と、ターゲットノードがUP IPをサポートしないと決定したことに応答して、アクションをとること(818)とを含む。
【0154】
いくつかの実施形態では、アクションは、UP IPをアクティブ化解除するようにUEを再設定することと、ターゲットノードへのハンドオーバを実施するために、UEにハンドオーバコマンドを送信することとを含み得る。
【0155】
いくつかの実施形態では、アクションは、ハンドオーバを終了することを含み得る。
【0156】
いくつかの実施形態では、アクションは、UEに、UP IPがハンドオーバに関連するターゲットセル中で使用されないことになるという指示を送信することを含み得る。
【0157】
いくつかの実施形態では、アクションは、UP IPが使用されないものとすることを指示するためにターゲットノードによって提供されるハンドオーバ設定を修正することと、ハンドオーバコマンド中で、UEにハンドオーバ設定を送信することとを含み得る。
【0158】
いくつかの実施形態では、アクションは、UEに、ターゲットノードによって提供されるハンドオーバ設定を含むハンドオーバコマンドを送信することと、UEに、UP IPがハンドオーバに関連するターゲットセル中で使用されないものとするという別個の指示を送信することとを含み得る。
【0159】
次に、発明概念のいくつかの実施形態による、図8Cのフローチャートを参照しながら、(図3の構造を使用して実装される)ユーザ機器UE300の動作が説明される。たとえば、モジュールが図3のメモリ305に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれのUE処理回路303によって実行されたとき、処理回路303がフローチャートのそれぞれの動作を実施するような命令を提供し得る。
【0160】
図8Cを参照すると、ユーザ機器(UE)(300)を動作させる方法が、ソースノードとの接続のために、ユーザプレーン完全性保護(UP IP)をアクティブ化すること(832)と、ターゲットノードへのハンドオーバのために、ソースノードからハンドオーバコマンドを受信すること(834)と、UP IPがハンドオーバに関連するターゲットセル中で使用されないことになるという指示を受信すること(836)と、UP IPアクティブ化なしにターゲットセルへの接続を確立すること(838)とを含む。
【0161】
ハンドオーバコマンドはハンドオーバ設定を含み得、指示はハンドオーバ設定内に含まれ得る。指示は、ハンドオーバコマンドから別個に受信され得る。
【0162】
例示的な実施形態が以下で説明される。
【0163】
事例1:UP IPをサポートするソースeNBおよびターゲットeNBを伴うMME内ハンドオーバ
実施形態1. 無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)を動作させる方法であって、
RANノードにおいて、ユーザ機器(UE)をターゲットノードにハンドオーバするためのハンドオーバ要求を準備すること(612)であって、ハンドオーバ要求が、UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシと、UEに関連するUP IPアクティブ化ステータスと、UP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを含む、ハンドオーバ要求を準備すること(612)と、
ターゲットノードにハンドオーバ要求を送信すること(614)と
を含む、方法。
実施形態2. ハンドオーバ要求が、UEと確立された各無線ベアラについてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、実施形態1に記載の方法。
実施形態3. ハンドオーバ要求が、UEと確立された各パケットデータネットワーク(PDN)接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、実施形態1に記載の方法。
実施形態4.
ターゲットノードからハンドオーバ要求確認応答を受信すること
をさらに含む、実施形態1から3のいずれか1つに記載の方法。
実施形態5. 無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)を動作させる方法であって、
RANノードにおいて、ソースノードからユーザ機器(UE)をハンドオーバするためのハンドオーバ要求を受信すること(622)であって、ハンドオーバ要求が、UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシと、UEに関連するUP IPアクティブ化ステータスと、UP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを含む、ハンドオーバ要求を受信すること(622)と、
ソースノードからのUEのハンドオーバを完了すること(624)と、
UEがセルを変更したことをコアネットワークに知らせるために、経路切替え要求を準備すること(630)であって、経路切替え要求が、UP IPアクティブ化ステータスと、UEに関連するUP IPポリシと、UE能力情報とを含む、UEについてのUP IP情報を備える、経路切替え要求を準備すること(630)と、
無線通信システムのコアネットワーク機能に経路切替え要求を送信すること(632)と
を含む、方法。
実施形態6.
UP IPポリシおよびUE能力情報に基づいてUEとUP IPアクティブ化を実施することと、
UP IPアクティブ化に応答して、UEについてのUP IPアクティブ化ステータスを取得することと
をさらに含み、
UP IP情報がUP IPアクティブ化ステータスを含む、実施形態5に記載の方法。
実施形態7. コアネットワーク機能が、無線通信システムのモビリティ管理エンティティ(MME)を備える、実施形態5または6に記載の方法。
実施形態8. 経路切替え要求が、UEと確立された各無線ベアラについてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、実施形態5から7のいずれか1つに記載の方法。
実施形態9. 経路切替え要求が、UEと確立された各パケットデータネットワーク(PDN)接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、実施形態5から8のいずれか1つに記載の方法。
実施形態10. UP IPポリシが、第1のUP IPポリシを備え、UE能力情報が、第1のUE能力情報を備え、方法は、
コアネットワーク機能から経路切替え要求確認応答を受信すること(634)であって、経路切替え要求確認応答が、第2のUP IPポリシと第2のUP能力情報とを備える、経路切替え要求確認応答を受信すること(634)と、
第1のUP IPポリシおよび第1のUE能力情報が、第2のUP IPポリシおよび第2のUE能力情報に一致するかどうかを決定すること(636)と、
第1のUP IPポリシおよび第1のUE能力情報が、第2のUP IPポリシおよび第2のUE能力情報に一致しないと決定したことに応答して、第2のUP IPポリシおよび第2のUE能力情報に基づいてUEとUP IPアクティブ化を実施すること(638)と
をさらに含む、実施形態5から9のいずれか1つに記載の方法。
実施形態11.
ハンドオーバ要求に応答して、ソースノードにハンドオーバ要求確認応答を送信すること
をさらに含む、実施形態5から10のいずれか1つに記載の方法。
実施形態12. ハンドオーバ要求確認応答が、RANノードによるUP IPについてのサポートの指示を備える、実施形態11に記載の方法。
実施形態13.
処理回路(403)と、
処理回路に結合されたメモリ(405)と
を備える無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)であって、メモリが、処理回路によって実行されたとき、RANノードに、実施形態1から12のいずれか1つに記載の動作を実施させる命令を含む、
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
実施形態14. 実施形態1から12のいずれか1つに従って実施するように適応された、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
実施形態15. 無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、プログラムコードの実行が、RANノード(400)に実施形態1から12のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
実施形態16. 無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、プログラムコードの実行が、RANノード(400)に実施形態1から12のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
実施形態17. 無線通信システムのコアネットワークノード(500)を動作させる方法であって、
ターゲットノード(400)から経路切替え要求を受信すること(650)であって、経路切替え要求が、ユーザプレーン完全性保護(UP IP)アクティブ化ステータスと、UEに関連するUP IPポリシと、UP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを含む、UEについてのUP IP情報を備える、経路切替え要求を受信すること(650)と、
ターゲットノードに経路切替え要求確認応答を送信すること(658)であって、経路切替え要求確認応答が、UP IPポリシおよびUE能力情報に基づいて生成される、経路切替え要求確認応答を送信すること(658)と
を含む、方法。
実施形態18.
受信されたUP IPポリシおよびUE能力情報を、UEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報と比較すること(652)と、
受信されたUP IPポリシおよびUE能力情報が、UEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報に一致しないと決定したことに応答して、経路切替え要求確認応答中にターゲットノードへのUEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報を含む経路切替え要求確認応答を準備すること(656)と
をさらに含み、
ターゲットノードに経路切替え要求確認応答を送信することが、ターゲットノードに、UEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報を含む経路切替え要求確認応答を送信することを含む、
実施形態17に記載の方法。
実施形態19.
受信されたUP IPポリシおよびUE能力情報が、記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報に一致すると決定したことに応答して、経路切替え要求確認応答中にターゲットノードへのUEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報を含むことなしに経路切替え要求確認応答を準備すること(654)
をさらに含む、実施形態18に記載の方法。
実施形態20.
処理回路(503)と、
処理回路に結合されたメモリ(505)と
を備えるコアネットワーク(CN)ノード(500)であって、メモリが、処理回路によって実行されたとき、CNノードに、実施形態17から19のいずれか1つに記載の動作を実施させる命令を含む、
コアネットワーク(CN)ノード(500)。
実施形態21. 実施形態17から19のいずれか1つに従って実施するように適応された、コアネットワーク(CN)ノード(500)。
実施形態22. コアネットワーク(CN)ノード(500)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、プログラムコードの実行が、CNノード(500)に、実施形態17から19のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
実施形態23. コアネットワーク(CN)ノード(500)の処理回路(503)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、プログラムコードの実行が、CNノード(500)に、実施形態17から19のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【0164】
事例2:UP IPをサポートしないソースeNBを伴うMME内ハンドオーバ
実施形態24. 無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)を動作させる方法であって、
RANノードにおいて、ソースノードからユーザ機器(UE)のハンドオーバを受信するためのハンドオーバ要求を受信すること(702)と、
ソースノードからのUEのハンドオーバを完了すること(704)と、
UEがセルを変更したことを無線通信システムのコアネットワーク機能に知らせるために、コアネットワーク機能に経路切替え要求を送信すること(706)と、
コアネットワーク機能から経路切替え要求確認応答を受信すること(708)であって、経路切替え要求確認応答が、ユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシと、UP IPについてのUEサポートを指示するUP能力情報とを備える、経路切替え要求確認応答を受信すること(708)と、
UP IPポリシおよびUE能力情報に基づいてUEとUP IPアクティブ化を実施すること(710)と
を含む、方法。
実施形態25. コアネットワーク機能が、無線通信システムのモビリティ管理エンティティ(MME)を備える、実施形態24に記載の方法。
実施形態26. 経路切替え要求確認応答が、UEと確立された各無線ベアラについてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、実施形態24または25に記載の方法。
実施形態27. 経路切替え要求が、UEと確立された各パケットデータネットワーク(PDN)接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、実施形態24または25に記載の方法。
実施形態28.
処理回路(403)と、
処理回路に結合されたメモリ(405)と
を備える無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)であって、メモリが、処理回路によって実行されたとき、RANノードに、実施形態24から27のいずれか1つに記載の動作を実施させる命令を含む、
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
実施形態29. 実施形態24から27のいずれか1つに従って実施するように適応された、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
実施形態30. 無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、プログラムコードの実行が、RANノード(400)に実施形態24から27のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
実施形態31. 無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、プログラムコードの実行が、RANノード(400)に、実施形態24から27のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
実施形態32. 無線通信システムのコアネットワークノード(500)を動作させる方法であって、
ターゲットノード(400)からユーザ機器(UE)についての経路切替え要求を受信すること(720)と、
UEがユーザプレーン完全性保護(UP IP)をサポートするかどうかを決定すること(722)と、
UEがUP IPをサポートすると決定したことに応答して、UP IPポリシとUP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを取り出すこと(724)と、
ターゲットノードに経路切替え要求確認応答を送信すること(726)であって、経路切替え要求確認応答が、UP IPポリシとUE能力情報とを備える、経路切替え要求確認応答を送信すること(726)と
を含む、方法。
実施形態33. コアネットワークノードが、無線通信システムのモビリティ管理エンティティ(MME)をホストする、実施形態32に記載の方法。
実施形態34. 経路切替え要求確認応答が、UEと確立された各無線ベアラについてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、実施形態32または33に記載の方法。
実施形態35. 経路切替え要求が、UEと確立された各パケットデータネットワーク(PDN)接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、実施形態32または33に記載の方法。
実施形態36.
処理回路(503)と、
処理回路に結合されたメモリ(505)と
を備えるコアネットワーク(CN)ノード(500)であって、メモリが、処理回路によって実行されたとき、CNノードに、実施形態32から35のいずれか1つに記載の動作を実施させる命令を含む、
コアネットワーク(CN)ノード(500)。
実施形態37. 実施形態32から35のいずれか1つに従って実施するように適応された、コアネットワーク(CN)ノード(500)。
実施形態38. コアネットワーク(CN)ノード(500)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、プログラムコードの実行が、CNノード(500)に、実施形態32から35のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
実施形態39. コアネットワーク(CN)ノード(500)の処理回路(503)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、プログラムコードの実行が、CNノード(500)に、実施形態32から35のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【0165】
事例3:UP IPをサポートしないターゲットeNBを伴うMME内ハンドオーバ
実施形態40. 無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)を動作させる方法であって、
RANノードにおいて、ユーザ機器(UE)をターゲットノードにハンドオーバするためのハンドオーバ要求を準備すること(810)であって、ハンドオーバ要求が、UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシとUP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを含む、ハンドオーバ要求を準備すること(810)と、
ターゲットノードにハンドオーバ要求を送信すること(812)と、
ターゲットノードからハンドオーバ要求確認応答を受信すること(814)と、
ターゲットノードがUP IPをサポートしないと決定すること(816)と、
ターゲットノードがUP IPをサポートしないと決定したことに応答して、アクションをとること(818)と
を含む、方法。
実施形態41. アクションが、UP IPをアクティブ化解除するようにUEを再設定すること(820)と、
ターゲットノードへのハンドオーバを実施するために、UEにハンドオーバコマンドを送信すること(822)と
を含む、実施形態40に記載の方法。
実施形態42. アクションが、ハンドオーバを終了することを含む、実施形態40に記載の方法。
実施形態43. アクションは、UEに、UP IPがハンドオーバに関連するターゲットセル中で使用されないことになるという指示を送信することを含む、実施形態40に記載の方法。
実施形態44. アクションは、UP IPが使用されないものとすることを指示するためにターゲットノードによって提供されるハンドオーバ設定を修正することと、
ハンドオーバコマンド中で、UEにハンドオーバ設定を送信することと
を含む、実施形態40に記載の方法。
実施形態45. アクションは、
UEに、ターゲットノードによって提供されるハンドオーバ設定を含むハンドオーバコマンドを送信することと、
UEに、UP IPがハンドオーバに関連するターゲットセル中で使用されないものとするという別個の指示を送信することと
を含む、実施形態40に記載の方法。
実施形態46.
処理回路(403)と、
処理回路に結合されたメモリ(405)と
を備える無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)であって、メモリが、処理回路によって実行されたとき、RANノードに、実施形態40から45のいずれか1つに記載の動作を実施させる命令を含む、
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
実施形態47. 実施形態40から45のいずれか1つに従って実施するように適応された、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
実施形態48. 無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、プログラムコードの実行が、RANノード(400)に、実施形態40から45のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
実施形態49. 無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)の処理回路(403)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、プログラムコードの実行が、RANノード(400)に、実施形態40から45のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
実施形態50. ユーザ機器(UE)(300)を動作させる方法であって、
ソースノードとの接続のために、ユーザプレーン完全性保護(UP IP)をアクティブ化すること(832)と、
ターゲットノードへのハンドオーバのために、ソースノードからハンドオーバコマンドを受信すること(834)と、
UP IPがハンドオーバに関連するターゲットセル中で使用されないことになるという指示を受信すること(836)と、
UP IPアクティブ化なしにターゲットセルへの接続を確立すること(838)と
を含む、方法。
実施形態51. ハンドオーバコマンドがハンドオーバ設定を含み、指示がハンドオーバ設定内に含まれる、実施形態50に記載の方法。
実施形態52. 指示が、ハンドオーバコマンドから別個に受信される、実施形態50に記載の方法。
実施形態53.
処理回路(303)と、
処理回路に結合されたメモリ(305)と
を備えるユーザ機器(UE)(300)であって、メモリが、処理回路によって実行されたとき、UEに、実施形態50から52のいずれか1つに記載の動作を実施させる命令を含む、
ユーザ機器(UE)(300)。
実施形態54. 実施形態50から52のいずれか1つに従って実施するように適応された、ユーザ機器(UE)(300)。
実施形態55. ユーザ機器(UE)(300)の処理回路(303)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、プログラムコードの実行が、UE(300)に、実施形態50から52のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
実施形態56. ユーザ機器(UE)(300)の処理回路(303)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、プログラムコードの実行が、UE(300)に、実施形態50から52のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【0166】
本開示で使用される様々な略語/頭字語についての説明が、以下で提供される。
略語 説明
AMF アクセスおよびモビリティ管理機能
AS アクセス階層
CN コアネットワーク
CP 制御プレーン
DL ダウンリンク
DRB データ無線ベアラ
eNB eノードB
EPC エボルブドパケットコア
HARQ ハイブリッド自動再送要求
HFN ハイパーフレーム番号
HO ハンドオーバ
IP 完全性保護
LTE Long Term Evolution
MME モビリティ管理エンティティ
NAS 非アクセス階層
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDCP パケットデータコンバージェンスプロトコル
PDN パケットデータネットワーク
QoS サービス品質
RACH ランダムアクセスチャネル
RAN 無線アクセスノード
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RRC 無線リソース制御
SDU サービスデータユニット
SGW サービングゲートウェイ
SIB システム情報ブロック
SMF セッション管理機能
SN シーケンス番号
SRB シグナリング無線ベアラ
TN ターゲットノード
TNL トランスポートネットワークレイヤ
UE ユーザ機器
UL アップリンク
UP ユーザプレーン
【0167】
追加の説明が以下で提供される。
【0168】
概して、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が、明確に与えられ、および/またはその用語が使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連のある技術分野における、それらの用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例に言及しているものとしてオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、ステップが、別のステップに後続するかまたは先行するものとして明示的に説明されない限り、および/あるいはステップが別のステップに後続するかまたは先行しなければならないことが暗黙的である場合、開示される厳密な順序で実施される必要はない。本明細書で開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切であればいかなる場合も、任意の他の実施形態に適用され得る。同様に、実施形態のいずれかの任意の利点は、任意の他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。同封の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになる。
【0169】
次に、添付の図面を参照しながら、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれており、開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために、例として提供される。
【0170】
図9は、いくつかの実施形態による無線ネットワークを示す。
【0171】
本明細書で説明される主題は、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図9に示されている例示的な無線ネットワークなどの無線ネットワークに関して説明される。簡単のために、図9の無線ネットワークは、ネットワーク4106、ネットワークノード4160および4160b、ならびに(モバイル端末とも呼ばれる)WD4110、4110b、および4110cのみを図示する。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または任意の他のネットワークノードもしくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な任意の追加のエレメントをさらに含み得る。示されている構成要素のうち、ネットワークノード4160および無線デバイス(WD)4110は、追加の詳細とともに図示される。無線ネットワークは、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供して、無線デバイスの、無線ネットワークへのアクセス、および/あるいは、無線ネットワークによってまたは無線ネットワークを介して提供されるサービスの使用を容易にし得る。
【0172】
無線ネットワークは、任意のタイプの通信(communication)、通信(telecommunication)、データ、セルラ、および/または無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを備え、および/またはそれらとインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格あるいは他のタイプのあらかじめ規定されたルールまたはプロシージャに従って動作するように設定され得る。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、ならびに/あるいは他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、Bluetooth、Z-Waveおよび/またはZigBee規格など、任意の他の適切な無線通信規格を実装し得る。
【0173】
ネットワーク4106は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
【0174】
ネットワークノード4160およびWD4110は、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続を提供することなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイス機能を提供するために協働する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、リレー局、ならびに/あるいは有線接続を介してかまたは無線接続を介してかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加し得る、任意の他の構成要素またはシステムを備え得る。
【0175】
本明細書で使用されるネットワークノードは、無線デバイスと、ならびに/あるいは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または提供するための、および/または、無線ネットワークにおいて他の機能(たとえば、アドミニストレーション)を実施するための、無線ネットワーク中の他のネットワークノードまたは機器と、直接または間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定はしないが、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))を含む。基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または、言い方を変えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリー分類され得、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーを制御する、リレーノードまたはリレードナーノードであり得る。ネットワークノードは、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがある、集中型デジタルユニットおよび/またはリモートラジオユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分をも含み得る。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されることも統合されないこともある。分散無線基地局の部分は、分散アンテナシステム(DAS)において、ノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/あるいはMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明されるように、仮想ネットワークノードであり得る。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスに提供し、あるいは、無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0176】
図9では、ネットワークノード4160は、処理回路4170と、デバイス可読媒体4180と、インターフェース4190と、補助機器4184と、電源4186と、電力回路4187と、アンテナ4162とを含む。図9の例示的な無線ネットワーク中に示されているネットワークノード4160は、ハードウェア構成要素の示されている組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せをもつネットワークノードを備え得る。ネットワークノードが、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能および方法を実施するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを備えることを理解されたい。その上、ネットワークノード4160の構成要素が、より大きいボックス内に位置する単一のボックスとして、または複数のボックス内で入れ子にされている単一のボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の示されている構成要素を組成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体4180は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備え得る)。
【0177】
同様に、ネットワークノード4160は、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノード4160が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるいくつかのシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが、複数のノードBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各一意のノードBとRNCとのペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードと見なされ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード4160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体4180)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナ4162がRATによって共有され得る)。ネットワークノード4160は、ネットワークノード4160に統合された、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための様々な示されている構成要素の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップまたはチップのセット、およびネットワークノード4160内の他の構成要素に統合され得る。
【0178】
処理回路4170は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定される。処理回路4170によって実施されるこれらの動作は、処理回路4170によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報にコンバートすることによって、処理すること、取得された情報またはコンバートされた情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報またはコンバートされた情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0179】
処理回路4170は、単体で、またはデバイス可読媒体4180などの他のネットワークノード4160構成要素と併せてのいずれかで、ネットワークノード4160機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。たとえば、処理回路4170は、デバイス可読媒体4180に記憶された命令、または処理回路4170内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴、機能、または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路4170は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
【0180】
いくつかの実施形態では、処理回路4170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路4172とベースバンド処理回路4174とのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路4172とベースバンド処理回路4174とは、別個のチップ(またはチップのセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあり得る。代替実施形態では、RFトランシーバ回路4172とベースバンド処理回路4174との一部または全部は、同じチップまたはチップのセット、ボード、あるいはユニット上にあり得る。
【0181】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNBまたは他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体4180、または処理回路4170内のメモリに記憶された、命令を実行する処理回路4170によって実施され得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路4170によって提供され得る。それらの実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路4170は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路4170単独に、またはネットワークノード4160の他の構成要素に限定されないが、全体としてネットワークノード4160によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0182】
デバイス可読媒体4180は、限定はしないが、永続ストレージ、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、処理回路4170によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備え得る。デバイス可読媒体4180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路4170によって実行されることが可能であり、ネットワークノード4160によって利用される、他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。デバイス可読媒体4180は、処理回路4170によって行われた計算および/またはインターフェース4190を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路4170およびデバイス可読媒体4180は、統合されていると見なされ得る。
【0183】
インターフェース4190は、ネットワークノード4160、ネットワーク4106、および/またはWD4110の間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用される。示されているように、インターフェース4190は、たとえば有線接続上でネットワーク4106との間でデータを送るおよび受信するための(1つまたは複数の)ポート/(1つまたは複数の)端末4194を備える。インターフェース4190は、アンテナ4162に結合されるか、またはいくつかの実施形態では、アンテナ4162の一部であり得る、無線フロントエンド回路4192をも含む。無線フロントエンド回路4192は、フィルタ4198と増幅器4196とを備える。無線フロントエンド回路4192は、アンテナ4162および処理回路4170に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ4162と処理回路4170との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路4192は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路4192は、デジタルデータを、フィルタ4198および/または増幅器4196の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号にコンバートし得る。無線信号は、次いで、アンテナ4162を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ4162は無線信号を集め得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路4192によってデジタルデータにコンバートされる。デジタルデータは、処理回路4170に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0184】
いくつかの代替実施形態では、ネットワークノード4160は別個の無線フロントエンド回路4192を含まないことがあり、代わりに、処理回路4170は、無線フロントエンド回路を備え得、別個の無線フロントエンド回路4192なしでアンテナ4162に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路4172の全部または一部が、インターフェース4190の一部と見なされ得る。さらに他の実施形態では、インターフェース4190は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端末4194と、無線フロントエンド回路4192と、RFトランシーバ回路4172とを含み得、インターフェース4190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路4174と通信し得る。
【0185】
アンテナ4162は、無線信号を送るおよび/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得る。アンテナ4162は、無線フロントエンド回路4192に結合され得、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ4162は、たとえば2GHzから66GHzの間の無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全指向性、セクタまたはパネルアンテナを備え得る。全指向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、パネルアンテナは、比較的直線ラインで無線信号を送信/受信するために使用される見通し線アンテナであり得る。いくつかの事例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、アンテナ4162は、ネットワークノード4160とは別個であり得、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード4160に接続可能であり得る。
【0186】
アンテナ4162、インターフェース4190、および/または処理回路4170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/またはいくつかの取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ4162、インターフェース4190、および/または処理回路4170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
【0187】
電力回路4187は、電力管理回路を備えるか、または電力管理回路に結合され得、本明細書で説明される機能を実施するための電力を、ネットワークノード4160の構成要素に供給するように設定される。電力回路4187は、電源4186から電力を受信し得る。電源4186および/または電力回路4187は、それぞれの構成要素に好適な形態で(たとえば、各それぞれの構成要素のために必要とされる電圧および電流レベルにおいて)、ネットワークノード4160の様々な構成要素に電力を提供するように設定され得る。電源4186は、電力回路4187および/またはネットワークノード4160中に含まれるか、あるいは電力回路4187および/またはネットワークノード4160の外部にあるかのいずれかであり得る。たとえば、ネットワークノード4160は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であり得、それにより、外部電源は電力回路4187に電力を供給する。さらなる例として、電源4186は、電力回路4187に接続された、または電力回路4187中で統合された、バッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、外部電源が落ちた場合、バックアップ電力を提供し得る。光起電力デバイスなどの他のタイプの電源も使用され得る。
【0188】
ネットワークノード4160の代替実施形態は、本明細書で説明される機能、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な機能のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能のいくつかの態様を提供することを担当し得る、図9に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード4160は、ネットワークノード4160への情報の入力を可能にするための、およびネットワークノード4160からの情報の出力を可能にするための、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ユーザが、ネットワークノード4160のための診断、メンテナンス、修復、および他のアドミニストレーティブ機能を実施することを可能にし得る。
【0189】
本明細書で使用される無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。別段に記載されていない限り、WDという用語は、本明細書ではユーザ機器(UE)と互換的に使用され得る。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴い得る。いくつかの実施形態では、WDは、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップコンピュータ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、車載無線端末デバイスなどを含む。WDは、たとえばサイドリンク通信、V2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)、V2X(Vehicle-to-Everything)のための3GPP規格を実装することによって、D2D(device-to-device)通信をサポートし得、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、WDは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具(たとえば冷蔵庫、テレビジョンなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは車両または他の機器を表し得、車両または他の機器は、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連する他の機能が可能である。上記で説明されたWDは無線接続のエンドポイントを表し得、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。さらに、上記で説明されたWDはモバイルであり得、その場合、デバイスはモバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
【0190】
示されているように、無線デバイス4110は、アンテナ4111と、インターフェース4114と、処理回路4120と、デバイス可読媒体4130と、ユーザインターフェース機器4132と、補助機器4134と、電源4136と、電力回路4137とを含む。WD4110は、WD4110によってサポートされる、たとえば、ほんの数個を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための示されている構成要素のうちの1つまたは複数の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、WD4110内の他の構成要素と同じまたは異なるチップまたはチップのセットに統合され得る。
【0191】
アンテナ4111は、無線信号を送るおよび/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、インターフェース4114に接続される。いくつかの代替実施形態では、アンテナ4111は、WD4110とは別個であり、インターフェースまたはポートを通してWD4110に接続可能であり得る。アンテナ4111、インターフェース4114、および/または処理回路4120は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信され得る。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ4111は、インターフェースと見なされ得る。
【0192】
示されているように、インターフェース4114は、無線フロントエンド回路4112とアンテナ4111とを備える。無線フロントエンド回路4112は、1つまたは複数のフィルタ4118と増幅器4116とを備える。無線フロントエンド回路4112は、アンテナ4111および処理回路4120に接続され、アンテナ4111と処理回路4120との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路4112は、アンテナ4111に結合されるか、またはアンテナ4111の一部であり得る。いくつかの実施形態では、WD4110は別個の無線フロントエンド回路4112を含まないことがあり、むしろ、処理回路4120は、無線フロントエンド回路を備え得、アンテナ4111に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路4122の一部または全部が、インターフェース4114の一部と見なされ得る。無線フロントエンド回路4112は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路4112は、デジタルデータを、フィルタ4118および/または増幅器4116の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号にコンバートし得る。無線信号は、次いで、アンテナ4111を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ4111は無線信号を集め得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路4112によってデジタルデータにコンバートされる。デジタルデータは、処理回路4120に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0193】
処理回路4120は、単体で、またはデバイス可読媒体4130などの他のWD4110構成要素と併せてのいずれかで、WD4110機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。たとえば、処理回路4120は、本明細書で開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体4130に記憶された命令、または処理回路4120内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
【0194】
示されているように、処理回路4120は、RFトランシーバ回路4122、ベースバンド処理回路4124、およびアプリケーション処理回路4126のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。いくつかの実施形態では、WD4110の処理回路4120は、SOCを備え得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路4122、ベースバンド処理回路4124、およびアプリケーション処理回路4126は、別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。代替実施形態では、ベースバンド処理回路4124およびアプリケーション処理回路4126の一部または全部は1つのチップまたはチップのセットになるように組み合わせられ得、RFトランシーバ回路4122は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。さらに代替の実施形態では、RFトランシーバ回路4122およびベースバンド処理回路4124の一部または全部は同じチップまたはチップのセット上にあり得、アプリケーション処理回路4126は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。また他の代替実施形態では、RFトランシーバ回路4122、ベースバンド処理回路4124、およびアプリケーション処理回路4126の一部または全部は、同じチップまたはチップのセット中で組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路4122は、インターフェース4114の一部であり得る。RFトランシーバ回路4122は、処理回路4120のためのRF信号を調整し得る。
【0195】
いくつかの実施形態では、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体4130に記憶された命令を実行する処理回路4120によって提供され得、デバイス可読媒体4130は、いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体であり得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路4120によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路4120は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路4120単独に、またはWD4110の他の構成要素に限定されないが、全体としてWD4110によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0196】
処理回路4120は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定され得る。処理回路4120によって実施されるようなこれらの動作は、処理回路4120によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報にコンバートすることによって、処理すること、取得された情報またはコンバートされた情報をWD4110によって記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報またはコンバートされた情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0197】
デバイス可読媒体4130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路4120によって実行されることが可能な他の命令を記憶するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体4130は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路4120によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路4120およびデバイス可読媒体4130は、統合されていると見なされ得る。
【0198】
ユーザインターフェース機器4132は、人間のユーザがWD4110と対話することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような対話は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態のものであり得る。ユーザインターフェース機器4132は、ユーザへの出力を作り出すように、およびユーザがWD4110への入力を提供することを可能にするように動作可能であり得る。対話のタイプは、WD4110にインストールされるユーザインターフェース機器4132のタイプに応じて変動し得る。たとえば、WD4110がスマートフォンである場合、対話はタッチスクリーンを介したものであり得、WD4110がスマートメーターである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されたガロンの数)を提供するスクリーン、または(たとえば、煙が検出された場合)可聴警報を提供するスピーカーを通したものであり得る。ユーザインターフェース機器4132は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに、出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース機器4132は、WD4110への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路4120が入力情報を処理することを可能にするために、処理回路4120に接続される。ユーザインターフェース機器4132は、たとえば、マイクロフォン、近接度または他のセンサー、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、あるいは他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器4132はまた、WD4110からの情報の出力を可能にするように、および処理回路4120がWD4110からの情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器4132は、たとえば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器4132の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD4110は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、エンドユーザおよび/または無線ネットワークが本明細書で説明される機能から利益を得ることを可能にし得る。
【0199】
補助機器4134は、概してWDによって実施されないことがある、より固有の機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための特殊化されたセンサー、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器4134の構成要素の包含およびタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変動し得る。
【0200】
電源4136は、いくつかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーパックの形態のものであり得る。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光起電力デバイスまたは電池など、他のタイプの電源も使用され得る。WD4110は、電源4136から、本明細書で説明または指示される任意の機能を行うために電源4136からの電力を必要とする、WD4110の様々な部分に電力を配信するための、電力回路4137をさらに備え得る。電力回路4137は、いくつかの実施形態では、電力管理回路を備え得る。電力回路4137は、追加または代替として、外部電源から電力を受信するように動作可能であり得、その場合、WD4110は、電力ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して(電気コンセントなどの)外部電源に接続可能であり得る。電力回路4137はまた、いくつかの実施形態では、外部電源から電源4136に電力を配信するように動作可能であり得る。これは、たとえば、電源4136の充電のためのものであり得る。電力回路4137は、電源4136からの電力に対して、その電力を、電力が供給されるWD4110のそれぞれの構成要素に好適であるようにするために、任意のフォーマッティング、コンバーティング、または他の修正を実施し得る。
【0201】
図10は、いくつかの実施形態によるユーザ機器を示す。
【0202】
図10は、本明細書で説明される様々な態様による、UEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるユーザ機器またはUEは、必ずしも、関連のあるデバイスを所有し、および/または動作させる人間のユーザという意味におけるユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに関連しないことがあるか、または特定の人間のユーザに初めに関連しないことがある、デバイス(たとえば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表し得る。代替的に、UEは、エンドユーザへの販売、またはエンドユーザによる動作を意図されないが、ユーザに関連するか、またはユーザの利益のために動作され得る、デバイス(たとえば、スマート電力計)を表し得る。UE42200は、NB-IoT UE、マシン型通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEであり得る。図10に示されているUE4200は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信規格による通信のために設定されたWDの一例である。前述のように、WDおよびUEという用語は、互換的に使用され得る。したがって、図10はUEであるが、本明細書で説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆も同様である。
【0203】
図10では、UE4200は、入出力インターフェース4205、無線周波数(RF)インターフェース4209、ネットワーク接続インターフェース4211、ランダムアクセスメモリ(RAM)4217と読取り専用メモリ(ROM)4219と記憶媒体4221などとを含むメモリ4215、通信サブシステム4231、電源4213、および/または他の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路4201を含む。記憶媒体4221は、オペレーティングシステム4223と、アプリケーションプログラム4225と、データ4227とを含む。他の実施形態では、記憶媒体4221は、他の同様のタイプの情報を含み得る。いくつかのUEは、図10に示されている構成要素のすべてを利用するか、またはそれらの構成要素のサブセットのみを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに変動し得る。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでいることがある。
【0204】
図10では、処理回路4201は、コンピュータ命令およびデータを処理するように設定され得る。処理回路4201は、(たとえば、ディスクリート論理、FPGA、ASICなどにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態マシンなど、マシン可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶されたマシン命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態マシン、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数のプログラム内蔵、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路4201は、2つの中央処理ユニット(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に好適な形態での情報であり得る。
【0205】
図示された実施形態では、入出力インターフェース4205は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インターフェースを提供するように設定され得る。UE4200は、入出力インターフェース4205を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、UE4200への入力およびUE4200からの出力を提供するために、USBポートが使用され得る。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せであり得る。UE4200は、ユーザがUE4200に情報をキャプチャすることを可能にするために、入出力インターフェース4205を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサー、マウス、トラックボール、方向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を検知するための容量性または抵抗性タッチセンサーを含み得る。センサーは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサー、力センサー、磁力計、光センサー、近接度センサー、別の同様のセンサー、またはそれらの任意の組合せであり得る。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサーであり得る。
【0206】
図10では、RFインターフェース4209は、送信機、受信機、およびアンテナなど、RF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース4211は、ネットワーク4243aに通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク4243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク4243aは、Wi-Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース4211は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信ネットワーク上で1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース4211は、通信ネットワークリンク(たとえば、光学的、電気的など)に適した受信機および送信機機能を実装し得る。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
【0207】
RAM4217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなど、ソフトウェアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシングを提供するために、バス4202を介して処理回路4201にインターフェースするように設定され得る。ROM4219は、処理回路4201にコンピュータ命令またはデータを提供するように設定され得る。たとえば、ROM4219は、不揮発性メモリに記憶される、基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信など、基本システム機能のための、不変低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体4221は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなど、メモリを含むように設定され得る。一例では、記憶媒体4221は、オペレーティングシステム4223と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットまたはガジェットエンジン、あるいは別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム4225と、データファイル4227とを含むように設定され得る。記憶媒体4221は、UE4200による使用のために、多様な様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちのいずれかを記憶し得る。
【0208】
記憶媒体4221は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Ray光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールまたはリムーバブルユーザ識別情報(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、あるいはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体4221は、UE4200が、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、あるいはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用する製造品などの製造品は、記憶媒体4221中に有形に具現され得、記憶媒体4221はデバイス可読媒体を備え得る。
【0209】
図10では、処理回路4201は、通信サブシステム4231を使用してネットワーク4243bと通信するように設定され得る。ネットワーク4243aとネットワーク4243bとは、同じ1つまたは複数のネットワークまたは異なる1つまたは複数のネットワークであり得る。通信サブシステム4231は、ネットワーク4243bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステム4231は、IEEE802.11、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局など、無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される、1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適した送信機機能または受信機機能をそれぞれ実装するための、送信機4233および/または受信機4235を含み得る。さらに、各トランシーバの送信機4233および受信機4235は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
【0210】
示されている実施形態では、通信サブシステム4231の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム4231は、セルラ通信と、Wi-Fi通信と、Bluetooth通信と、GPS通信とを含み得る。ネットワーク4243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク4243bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/またはニアフィールドネットワークであり得る。電源4213は、UE4200の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を提供するように設定され得る。
【0211】
本明細書で説明される特徴、利益および/または機能は、UE4200の構成要素のうちの1つにおいて実装されるか、またはUE4200の複数の構成要素にわたって区分され得る。さらに、本明細書で説明される特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアの任意の組合せで実装され得る。一例では、通信サブシステム4231は、本明細書で説明される構成要素のうちのいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路4201は、バス4202上でそのような構成要素のうちのいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかは、処理回路4201によって実行されたとき、本明細書で説明される対応する機能を実施する、メモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの機能は、処理回路4201と通信サブシステム4231との間で区分され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの非計算集約的機能が、ソフトウェアまたはファームウェアで実装され得、計算集約的機能がハードウェアで実装され得る。
【0212】
図11は、いくつかの実施形態による仮想化環境を示す。
【0213】
図11は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境4300を示す概略ブロック図である。本コンテキストでは、仮想化することは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイスおよびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、あるいはデバイス(たとえば、UE、無線デバイスまたは任意の他のタイプの通信デバイス)またはそのデバイスの構成要素に適用され得、機能の少なくとも一部分が、(たとえば、1つまたは複数のネットワークにおいて1つまたは複数の物理処理ノード上で実行する、1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシンまたはコンテナを介して)1つまたは複数の仮想構成要素として実装される、実装形態に関する。
【0214】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される機能の一部または全部は、ハードウェアノード4330のうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境4300において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される、仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが、無線アクセスノードではないか、または無線コネクティビティ(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、ネットワークノードは完全に仮想化され得る。
【0215】
機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な、(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)1つまたは複数のアプリケーション4320によって実装され得る。アプリケーション4320は、処理回路4360とメモリ4390とを備えるハードウェア4330を提供する、仮想化環境4300において稼働される。メモリ4390は、処理回路4360によって実行可能な命令4395を含んでおり、それにより、アプリケーション4320は、本明細書で開示される特徴、利益、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
【0216】
仮想化環境4300は、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路4360を備える、汎用または専用のネットワークハードウェアデバイス4330を備え、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路4360は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいは、デジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であり得る。各ハードウェアデバイスはメモリ4390-1を備え得、メモリ4390-1は、処理回路4360によって実行される命令4395またはソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的メモリであり得る。各ハードウェアデバイスは、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)4370を備え得、ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)4370は物理ネットワークインターフェース4380を含む。各ハードウェアデバイスは、処理回路4360によって実行可能なソフトウェア4395および/または命令を記憶した、非一時的、永続的、マシン可読記憶媒体4390-2をも含み得る。ソフトウェア4395は、1つまたは複数の(ハイパーバイザとも呼ばれる)仮想化レイヤ4350をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン4340を実行するためのソフトウェア、ならびに、それが、本明細書で説明されるいくつかの実施形態との関係において説明される機能、特徴および/または利益を実行することを可能にする、ソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
【0217】
仮想マシン4340は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想ストレージを備え、対応する仮想化レイヤ4350またはハイパーバイザによって稼働され得る。仮想アプライアンス4320の事例の異なる実施形態が、仮想マシン4340のうちの1つまたは複数上で実装され得、実装は異なるやり方で行われ得る。
【0218】
動作中に、処理回路4360は、ソフトウェア4395を実行してハイパーバイザまたは仮想化レイヤ4350をインスタンス化し、ハイパーバイザまたは仮想化レイヤ4350は、時々、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることがある。仮想化レイヤ4350は、仮想マシン4340に、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示し得る。
【0219】
図11に示されているように、ハードウェア4330は、一般的なまたは特定の構成要素をもつスタンドアロンネットワークノードであり得る。ハードウェア4330は、アンテナ43225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。代替的に、ハードウェア4330は、多くのハードウェアノードが協働し、特に、アプリケーション4320のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)43100を介して管理される、(たとえば、データセンタまたは顧客構内機器(CPE)の場合のような)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であり得る。
【0220】
ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストにおいて、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンタおよび顧客構内機器中に位置し得る、業界標準高ボリュームサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理ストレージ上にコンソリデートするために使用され得る。
【0221】
NFVのコンテキストでは、仮想マシン4340は、プログラムを、それらのプログラムが、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのように稼働する、物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。仮想マシン4340の各々と、その仮想マシンに専用のハードウェアであろうと、および/またはその仮想マシンによって仮想マシン4340のうちの他の仮想マシンと共有されるハードウェアであろうと、その仮想マシンを実行するハードウェア4330のその一部とは、別個の仮想ネットワークエレメント(VNE)を形成する。
【0222】
さらにNFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ4330の上の1つまたは複数の仮想マシン4340において稼働する特定のネットワーク機能をハンドリングすることを担当し、図11中のアプリケーション4320に対応する。
【0223】
いくつかの実施形態では、各々、1つまたは複数の送信機43220と1つまたは複数の受信機43210とを含む、1つまたは複数の無線ユニット43200は、1つまたは複数のアンテナ43225に結合され得る。無線ユニット43200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード4330と直接通信し得、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力をもつ仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
【0224】
いくつかの実施形態では、何らかのシグナリングが、ハードウェアノード4330と無線ユニット43200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システム43230を使用して、実現され得る。
【0225】
図12は、いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示す。
【0226】
図12を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク4411とコアネットワーク4414とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク4410を含む。アクセスネットワーク4411は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局4412a、4412b、4412cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア4413a、4413b、4413cを規定する。各基地局4412a、4412b、4412cは、有線接続または無線接続4415上でコアネットワーク4414に接続可能である。カバレッジエリア4413c中に位置する第1のUE4491が、対応する基地局4412cに無線で接続するか、または対応する基地局4412cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア4413a中の第2のUE4492が、対応する基地局4412aに無線で接続可能である。この例では複数のUE4491、4492が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが、対応する基地局4412に接続している状況に等しく適用可能である。
【0227】
通信ネットワーク4410は、それ自体、ホストコンピュータ4430に接続され、ホストコンピュータ4430は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ4430は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。通信ネットワーク4410とホストコンピュータ4430との間の接続4421および4422は、コアネットワーク4414からホストコンピュータ4430に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク4420を介して進み得る。中間ネットワーク4420は、パブリックネットワーク、プライベートネットワークまたはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク4420は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク4420は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0228】
図12の通信システムは全体として、接続されたUE4491、4492とホストコンピュータ4430との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続4450として説明され得る。ホストコンピュータ4430および接続されたUE4491、4492は、アクセスネットワーク4411、コアネットワーク4414、任意の中間ネットワーク4420、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続4450を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続4450は、OTT接続4450が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局4412は、接続されたUE4491にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ4430から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、基地局4412は、UE4491から発生してホストコンピュータ4430に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングに気づいている必要がない。
【0229】
図13は、いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータを示す。
【0230】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図13を参照しながら説明される。通信システム4500では、ホストコンピュータ4510が、通信システム4500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース4516を含む、ハードウェア4515を備える。ホストコンピュータ4510は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路4518をさらに備える。特に、処理回路4518は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ4510は、ホストコンピュータ4510に記憶されるかまたはホストコンピュータ4510によってアクセス可能であり、処理回路4518によって実行可能である、ソフトウェア4511をさらに備える。ソフトウェア4511はホストアプリケーション4512を含む。ホストアプリケーション4512は、UE4530およびホストコンピュータ4510において終端するOTT接続4550を介して接続するUE4530など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション4512は、OTT接続4550を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0231】
通信システム4500は、通信システム中に提供される基地局4520をさらに含み、基地局4520は、基地局4520がホストコンピュータ4510およびUE4530と通信することを可能にするハードウェア4525を備える。ハードウェア4525は、通信システム4500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース4526、ならびに基地局4520によってサーブされるカバレッジエリア(図13に図示せず)中に位置するUE4530との少なくとも無線接続4570をセットアップおよび維持するための無線インターフェース4527を含み得る。通信インターフェース4526は、ホストコンピュータ4510への接続4560を容易にするように設定され得る。接続4560は直接であり得るか、あるいは、接続4560は、通信システムのコアネットワーク(図13に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局4520のハードウェア4525は、処理回路4528をさらに含み、処理回路4528は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局4520は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア4521をさらに有する。
【0232】
通信システム4500は、すでに言及されたUE4530をさらに含む。UE4530のハードウェア4535は、UE4530が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続4570をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース4537を含み得る。UE4530のハードウェア4535は、処理回路4538をさらに含み、処理回路4538は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE4530は、UE4530に記憶されるかまたはUE4530によってアクセス可能であり、処理回路4538によって実行可能である、ソフトウェア4531をさらに備える。ソフトウェア4531はクライアントアプリケーション4532を含む。クライアントアプリケーション4532は、ホストコンピュータ4510のサポートのもとに、UE4530を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ4510では、実行しているホストアプリケーション4512は、UE4530およびホストコンピュータ4510において終端するOTT接続4550を介して、実行しているクライアントアプリケーション4532と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション4532は、ホストアプリケーション4512から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続4550は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション4532は、クライアントアプリケーション4532が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0233】
図13に示されているホストコンピュータ4510、基地局4520およびUE4530は、それぞれ、図12のホストコンピュータ4430、基地局4412a、4412b、4412cのうちの1つ、およびUE4491、4492のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図13に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図12のものであり得る。
【0234】
図13では、OTT接続4550は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局4520を介したホストコンピュータ4510とUE4530との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE4530からまたはホストコンピュータ4510を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続4550がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0235】
UE4530と基地局4520との間の無線接続4570は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続4570が最後のセグメントを形成するOTT接続4550を使用して、UE4530に提供されるOTTサービスの性能を改善し得る。より正確には、これらの実施形態の教示は、ランダムアクセス速度を改善し、および/またはランダムアクセス障害レートを低減し、それにより、より速いおよび/またはより信頼できるランダムアクセスなどの利益を提供し得る。
【0236】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ4510とUE4530との間のOTT接続4550を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続4550を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ4510のソフトウェア4511およびハードウェア4515でまたはUE4530のソフトウェア4531およびハードウェア4535で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続4550が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェア4511、4531が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続4550の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局4520に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局4520に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ4510の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア4511および4531が、ソフトウェア4511および4531が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続4550を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0237】
図14は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す。
【0238】
図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12および図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図14への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ4610において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ4610の(随意であり得る)サブステップ4611において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ4620において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ4630において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ4640において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
【0239】
図15は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す。
【0240】
図15は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12および図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図15への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ4710において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ4720において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して進み得る。(随意であり得る)ステップ4730において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0241】
図16は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す。
【0242】
図16は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12および図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図16への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ4810において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ4820において、UEはユーザデータを提供する。ステップ4820の(随意であり得る)サブステップ4821において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ4810の(随意であり得る)サブステップ4811において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ4830において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップ4840において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0243】
図17は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す。
【0244】
図17は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12および図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図17への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ4910において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ4920において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ4930において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0245】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通して実施され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
【0246】
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有し得、たとえば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、算出、出力、および/または表示機能を行うための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令などを含み得る。
【0247】
さらなる規定および実施形態が以下で説明される。
【0248】
本発明概念の様々な実施形態の上記の説明では、本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、本発明概念を限定するものではないことを理解されたい。別段に規定されていない限り、本明細書で使用される(技術用語および科学用語を含む)すべての用語は、本発明概念が属する技術の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。通常使用される辞書において規定される用語など、用語は、本明細書および関連技術のコンテキストにおけるそれらの用語の意味に従う意味を有するものとして解釈されるべきであり、明確にそのように本明細書で規定されない限り、理想的なまたは過度に形式的な意味において解釈されないことをさらに理解されよう。
【0249】
エレメントが、別のエレメントに「接続された」、「結合された」、「応答する」、またはそれらの変形態であると呼ばれるとき、そのエレメントは、別のエレメントに直接、接続され、結合され、または応答し得、あるいは介在するエレメントが存在し得る。対照的に、エレメントが、別のエレメントに「直接接続された」、「直接結合された」、「直接応答する」、またはそれらの変形態であると呼ばれるとき、介在するエレメントが存在しない。同様の番号は、全体を通して同様のエレメントを指す。さらに、本明細書で使用される、「結合された」、「接続された」、「応答する」、またはそれらの変形態は、無線で結合された、無線で接続された、または無線で応答する、を含み得る。本明細書で使用される単数形「a」、「an」および「the」は、コンテキストが別段に明確に指示するのでなければ、複数形をも含むものとする。簡潔および/または明快のために、よく知られている機能または構築が詳細に説明されないことがある。「および/または」(「/」と略される)という用語は、関連するリストされた項目のうちの1つまたは複数の任意のおよび全部の組合せを含む。
【0250】
様々なエレメント/動作を説明するために、第1の、第2の、第3の、などの用語が本明細書で使用され得るが、これらのエレメント/動作は、これらの用語によって限定されるべきでないことを理解されよう。これらの用語は、あるエレメント/動作を別のエレメント/動作と区別するために使用されるにすぎない。したがって、本発明概念の教示から逸脱することなしに、いくつかの実施形態における第1のエレメント/動作が、他の実施形態において第2のエレメント/動作と呼ばれることがある。同じ参照番号または同じ参照符号は、本明細書全体にわたって同じまたは同様のエレメントを示す。
【0251】
本明細書で使用される、「備える、含む(comprise)」、「備える、含む(comprising)」、「備える、含む(comprises)」、「含む(include)」、「含む(including)」、「含む(includes)」、「有する(have)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、またはそれらの変形態は、オープンエンドであり、1つまたは複数の述べられた特徴、完全体、エレメント、ステップ、構成要素または機能を含むが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、エレメント、ステップ、構成要素、機能またはそれらのグループの存在または追加を排除しない。さらに、本明細書で使用される、「たとえば(exempli gratia)」というラテン語句に由来する「たとえば(e.g.)」という通例の略語は、前述の項目の一般的な1つまたは複数の例を紹介するかまたは具体的に挙げるために使用され得、そのような項目を限定するものではない。「すなわち(id est)」というラテン語句に由来する「すなわち(i.e.)」という通例の略語は、より一般的な具陳から特定の項目を具体的に挙げるために使用され得る。
【0252】
例示的な実施形態が、コンピュータ実装方法、装置(システムおよび/またはデバイス)および/またはコンピュータプログラム製品のブロック図および/またはフローチャート例示を参照しながら本明細書で説明された。ブロック図および/またはフローチャート例示のブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート例示中のブロックの組合せが、1つまたは複数のコンピュータ回路によって実施されるコンピュータプログラム命令によって実装され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ回路、専用コンピュータ回路、および/またはマシンを作り出すための他のプログラマブルデータ処理回路のプロセッサ回路に提供され得、したがって、コンピュータおよび/または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行する命令は、ブロック図および/またはフローチャートの1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するために、およびそれにより、ブロック図および/またはフローチャートの(1つまたは複数の)ブロックにおいて指定された機能/行為を実装するための手段(機能)および/または構造を作成するために、トランジスタ、メモリロケーションに記憶された値、およびそのような回路内の他のハードウェア構成要素を変換および制御する。
【0253】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置を特定の様式で機能するように導くことができる、有形コンピュータ可読媒体に記憶され得、したがって、コンピュータ可読媒体に記憶された命令は、ブロック図および/またはフローチャートの1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装する命令を含む製造品を作り出す。したがって、本発明概念の実施形態は、ハードウェアで、および/または「回路」、「モジュール」またはそれらの変形態と総称して呼ばれることがある、デジタル信号プロセッサなどのプロセッサ上で稼働する(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)ソフトウェアで具現され得る。
【0254】
また、いくつかの代替実装形態では、ブロック中で言及される機能/行為は、フローチャート中で言及される順序から外れて行われ得ることに留意されたい。たとえば、関与する機能/行為に応じて、連続して示されている2つのブロックが、事実上、実質的にコンカレントに実行され得るか、またはブロックが、時々、逆の順序で実行され得る。その上、フローチャートおよび/またはブロック図の所与のブロックの機能が、複数のブロックに分離され得、ならびに/あるいはフローチャートおよび/またはブロック図の2つまたはそれ以上のブロックの機能が、少なくとも部分的に統合され得る。最後に、他のブロックが、示されているブロック間に追加/挿入され得、および/または発明概念の範囲から逸脱することなく、ブロック/動作が省略され得る。その上、図のうちのいくつかが、通信の主要な方向を示すために通信経路上に矢印を含むが、通信が、図示された矢印と反対方向に行われ得ることを理解されたい。
【0255】
本発明概念の原理から実質的に逸脱することなしに、実施形態に対して多くの変形および修正が行われ得る。すべてのそのような変形および修正は、本発明概念の範囲内で本明細書に含まれるものとする。したがって、上記で開示された主題は、例示であり、限定するものではないと見なされるべきであり、実施形態の例は、本発明概念の趣旨および範囲内に入る、すべてのそのような修正、拡張、および他の実施形態をカバーするものとする。したがって、法によって最大限に許容される限りにおいて、本発明概念の範囲は、実施形態およびそれらの等価物の例を含む、本開示の最も広い許容可能な解釈によって決定されるべきであり、上記の詳細な説明によって制限または限定されるべきでない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2023-07-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)を動作させる方法であって、
前記RANノードにおいて、ユーザ機器(UE)をターゲットノードにハンドオーバするためのハンドオーバ要求を準備すること(612)であって、前記ハンドオーバ要求が、前記UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシを含む、ことと、
前記ターゲットノードに前記ハンドオーバ要求を送信すること(614)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記ハンドオーバ要求が、前記UEと確立された各無線ベアラについてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、あるいは、
前記ハンドオーバ要求が、前記UEと確立された各パケットデータネットワーク(PDN)接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ハンドオーバ要求が、前記UEに関連するUP IPアクティブ化ステータス、および/または、
UP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報
をさらに備える、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)を動作させる方法であって、
前記RANノードにおいて、ソースノードからユーザ機器(UE)をハンドオーバするためのハンドオーバ要求を受信すること(622)であって、前記ハンドオーバ要求が、前記UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシを含む、ことと、
前記ソースノードからの前記UEの前記ハンドオーバを完了すること(624)と、
前記UEがセルを変更したことをコアネットワークに知らせるために、経路切替え要求を準備すること(630)であって、前記経路切替え要求が、前記UEに関連する前記UP IPポリシとUE能力情報とを含む、ことと、
前記無線通信システムのコアネットワーク機能に前記経路切替え要求を送信すること(632)と
を含む、方法。
【請求項5】
前記UP IPポリシおよび前記UE能力情報に基づいて前記UEとUP IPアクティブ化を実施することと、
前記UP IPアクティブ化に応答して、前記UEについてのUP IPアクティブ化ステータスを取得すること
さらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記経路切替え要求が、前記UEと確立された各無線ベアラについてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、あるいは
前記経路切替え要求が、前記UEと確立された各パケットデータネットワーク(PDN)接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記UP IPポリシが、第1のUP IPポリシを備え、前記UE能力情報が、第1のUE能力情報を備え、前記方法は、
前記コアネットワーク機能から経路切替え要求確認応答を受信すること(634)であって、前記経路切替え要求確認応答が、第2のUP IPポリシと第2のU能力情報とを備える、経路切替え要求確認応答を受信すること(634)と、
前記第1のUP IPポリシおよび前記第1のUE能力情報が、前記第2のUP IPポリシおよび前記第2のUE能力情報に一致するかどうかを決定すること(636)と、
前記第1のUP IPポリシおよび前記第1のUE能力情報が、前記第2のUP IPポリシおよび前記第2のUE能力情報に一致しないと決定したことに応答して、前記第2のUP IPポリシおよび前記第2のUE能力情報に基づいて前記UEとUP IPアクティブ化を実施すること(638)と
をさらに含む、請求項からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
処理回路(403)と、
前記処理回路に結合されたメモリ(405)と
を備える無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)であって、前記メモリが、前記処理回路によって実行されたとき、前記RANノードに、請求項1からのいずれか一項に記載の動作を実施させる命令を含む、
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
【請求項9】
無線通信システムのコアネットワークノード(500)を動作させる方法であって、
ターゲットノード(400)から経路切替え要求を受信すること(650)であって、前記経路切替え要求が、UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシを含む、前記UEについてのUP IP情報を備える、ことと、
前記ターゲットノードに経路切替え要求確認応答を送信すること(658)であって、前記経路切替え要求確認応答が、前記UP IPポリシおよびUE能力情報に基づいて生成される、ことと
を含む、方法。
【請求項10】
受信されたUP IPポリシおよびUE能力情報を、前記UEについての記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報と比較すること(652)と、
前記受信されたUP IPポリシおよびUE能力情報が、前記UEについての前記記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報に一致しないと決定したことに応答して、前記経路切替え要求確認応答中に前記ターゲットノードへの前記UEについての前記記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報を含む前記経路切替え要求確認応答を準備すること(656)と
をさらに含み、
前記ターゲットノードに前記経路切替え要求確認応答を送信することが、前記ターゲットノードに、前記UEについての前記記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報を含む前記経路切替え要求確認応答を送信することを含む、
請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記受信されたUP IPポリシおよびUE能力情報が、前記記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報に一致すると決定したことに応答して、前記経路切替え要求確認応答中に前記ターゲットノードへの前記UEについての前記記憶されたUP IPポリシおよびUE能力情報を含むことなしに前記経路切替え要求確認応答を準備すること(654)
をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記経路切替え要求が、前記UEについてのUP IPアクティブ化ステータスをさらに備える、または、
前記経路切替え要求が、UP IPのUEサポートを指示するUE能力情報をさらに備える、請求項から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
処理回路(503)と、
前記処理回路に結合されたメモリ(505)と
を備えるコアネットワーク(CN)ノード(500)であって、前記メモリが、前記処理回路によって実行されたとき、前記CNノードに、請求項から12のいずれか一項に記載の動作を実施させる命令を含む、
コアネットワーク(CN)ノード(500)。
【請求項14】
無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)を動作させる方法であって、
コアネットワーク機能から経路切替え要求確認応答を受信すること(708)であって、前記経路切替え要求確認応答が、ユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシと、UP IPについてのユーザ機器(UE)サポートを指示するU能力情報とを備える、ことと、
前記UP IPポリシおよび前記UE能力情報に基づいて前記UEとUP IPアクティブ化を実施すること(710)と
を含む、方法。
【請求項15】
前記RANノードにおいて、ソースノードから前記UEハンドオーバするためのハンドオーバ要求を受信すること(702)と、
前記ソースノードからの前記UEの前記ハンドオーバを完了すること(704)と、
前記UEがセルを変更したことを前記無線通信システムのコアネットワーク機能に知らせるために、コアネットワーク機能に経路切替え要求を送信すること(706)と
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記経路切替え要求確認応答が、前記UEと確立された各無線ベアラについてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、あるいは、
前記経路切替え要求が、前記UEと確立された各パケットデータネットワーク(PDN)接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
処理回路(403)と、
前記処理回路に結合されたメモリ(405)と
を備える無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)であって、前記メモリが、前記処理回路によって実行されたとき、前記RANノードに、請求項14から16のいずれか一項に記載の動作を実施させる命令を含む、
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
【請求項18】
無線通信システムのコアネットワークノード(500)を動作させる方法であって、
ターゲットノード(400)からユーザ機器(UE)についての経路切替え要求を受信すること(720)と、
前記UEがユーザプレーン完全性保護(UP IP)をサポートするかどうかを決定すること(722)と、
前記UEがUP IPをサポートすると決定したことに応答して、UP IPポリシとUP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを取り出すこと(724)と、
前記ターゲットノードに経路切替え要求確認応答を送信すること(726)であって、前記経路切替え要求確認応答が、前記UP IPポリシとUE能力情報とを備える、ことと
を含む、方法。
【請求項19】
前記経路切替え要求確認応答が、前記UEと確立された各無線ベアラについてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、あるいは、
前記経路切替え要求が、前記UEと確立された各パケットデータネットワーク(PDN)接続についてのUP IPポリシおよび/またはUP IPアクティブ化ステータスを備える、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
処理回路(503)と、
前記処理回路に結合されたメモリ(505)と
を備えるコアネットワーク(CN)ノード(500)であって、前記メモリが、前記処理回路によって実行されたとき、前記CNノードに、請求項18または19に記載の動作を実施させる命令を含む、
コアネットワーク(CN)ノード(500)。
【請求項21】
無線通信システムの無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)を動作させる方法であって、
前記RANノードにおいて、ユーザ機器(UE)をターゲットノードにハンドオーバするためのハンドオーバ要求を準備すること(810)であって、前記ハンドオーバ要求が、前記UEに関連するユーザプレーン完全性保護(UP IP)ポリシとUP IPについてのUEサポートを指示するUE能力情報とを含む、ことと、
前記ターゲットノードに前記ハンドオーバ要求を送信すること(812)と、
前記ターゲットノードからハンドオーバ要求確認応答を受信すること(814)と、
前記ターゲットノードがUP IPをサポートしないと決定すること(816)と、
前記ターゲットノードがUP IPをサポートしないと決定したことに応答して、アクションをとること(818)と
を含む、方法。
【請求項22】
前記アクションは、
i)UP IPをアクティブ化解除するように前記UEを再設定すること(820)、および前記ターゲットノードへのハンドオーバを実施するために、前記UEにハンドオーバコマンドを送信すること(822)、
ii)前記ハンドオーバを終了すること、
iii)前記UEに、UP IPが前記ハンドオーバに関連するターゲットセル中で使用されないことになるという指示を送信すること、
iv)UP IPが使用されないものとすることを指示するために前記ターゲットノードによって提供されるハンドオーバ設定を修正すること、およびハンドオーバコマンド中で、前記UEに前記ハンドオーバ設定を送信すること、および
v)前記UEに、前記ターゲットノードによって提供されるハンドオーバ設定を含むハンドオーバコマンドを送信すること、および前記UEに、UP IPが前記ハンドオーバに関連するターゲットセル中で使用されないものとするという別個の指示を送信すること
のうちの少なくとも1つを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
処理回路(403)と、
前記処理回路に結合されたメモリ(405)と
を備える無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)であって、前記メモリが、前記処理回路によって実行されたとき、前記RANノードに、請求項21または22に記載の動作を実施させる命令を含む、
無線アクセスネットワーク(RAN)ノード(400)。
【請求項24】
ユーザ機器(UE)(300)を動作させる方法であって、
ソースノードとの接続のために、ユーザプレーン完全性保護(UP IP)をアクティブ化すること(832)と、
ターゲットノードへのハンドオーバのために、前記ソースノードからハンドオーバコマンドを受信すること(834)と、
UP IPが前記ハンドオーバに関連するターゲットセル中で使用されないことになるという指示を受信すること(836)と、
UP IPアクティブ化なしに前記ターゲットセルへの接続を確立すること(838)と
を含む、方法。
【請求項25】
前記ハンドオーバコマンドがハンドオーバ設定を含み、前記指示が前記ハンドオーバ設定内に含まれる、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
処理回路(303)と、
前記処理回路に結合されたメモリ(305)と
を備えるユーザ機器(UE)(300)であって、前記メモリが、前記処理回路によって実行されたとき、前記UEに、請求項24または25に記載の動作を実施させる命令を含む、
ユーザ機器(UE)(300)。
【国際調査報告】