(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-15
(54)【発明の名称】ポータブル車両バッテリパック
(51)【国際特許分類】
H01M 50/247 20210101AFI20231108BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20231108BHJP
H01M 10/48 20060101ALI20231108BHJP
H01M 10/44 20060101ALI20231108BHJP
【FI】
H01M50/247
H02J7/00 P
H02J7/00 301B
H02J7/00 V
H01M10/48 P
H01M10/44 Q
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022580044
(86)(22)【出願日】2021-06-24
(85)【翻訳文提出日】2023-02-21
(86)【国際出願番号】 US2021038820
(87)【国際公開番号】W WO2021262933
(87)【国際公開日】2021-12-30
(32)【優先日】2020-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503187936
【氏名又は名称】ケイ・アンド・エヌ・エンジニアリング・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】K & N ENGINEERING, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャクソン,ウェイン
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアムズ,スティーブ
【テーマコード(参考)】
5G503
5H030
5H040
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB02
5G503EA07
5G503FA03
5G503FA06
5H030AA09
5H030AS08
5H030BB01
5H030FF42
5H040AT06
(57)【要約】
運転航続距離を延ばすために車載車両バッテリを再充電するためのポータブルバッテリパックに対する装置および方法が提供される。ポータブルバッテリパックは、ヒンジにより蓋に接合される基部を含むケースを含む。バッテリアレイが、基部の中に収容され、電気端子が、蓋上へと装着される。充電ケーブルが、電気端子に接続され、車両の充電ポートへとプラグで接続され得る。バッテリアレイが、並列に、直列に、または、並列および直列の組み合わせで結合され得る、多数のバッテリセルを含む。バッテリ管理システムが、バッテリアレイと結合され、バッテリアレイが安全に動作することを確実にするように構成される。電気端子が、外部電力インバータと結合され得るものであり、または、電力インバータが、ケースの中に収容され、電力バッテリパック内へと組み込まれ得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒンジにより蓋に接合される基部を含むケースと、
基部の中に収容されるバッテリアレイと、
蓋上へと装着される電気端子と
を含む、ポータブルバッテリパック。
【請求項2】
少なくとも、バッテリアレイ内へ、およびバッテリアレイから外に進む電流を測定するように構成されるホール効果センサをさらに含む、請求項1に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項3】
バッテリアレイを充放電させる間、電流および電圧などの測定される特性を表示するように構成されるLCDスクリーンをさらに含む、請求項1に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項4】
LCDスクリーンが、バッテリアレイ内へ、およびバッテリアレイから外に進む、電流および/または電圧を制御することを容易にするように構成される、請求項3に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項5】
ポータブルバッテリパックが、電動の車両に搭載されたバッテリを再充電するように構成される、請求項1に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項6】
ポータブルバッテリパックが、電気端子により充電されるように構成される、請求項1に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項7】
バッテリアレイが、並列に、直列に、または、並列および直列の組み合わせで結合される、多数のバッテリセルを含む、請求項1に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項8】
多数のバッテリセルが、18650のサイズと、少なくとも3,000mAhの容量とを有するリチウムイオンバッテリセルを含む、請求項7に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項9】
バッテリアレイが、200個より多いリチウムイオンバッテリセルを含む、請求項1に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項10】
バッテリアレイは、バッテリアレイが安全限界の中で動作することを確実にするように構成されるバッテリ管理システムと結合される、請求項1に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項11】
スイッチおよび電線が、電気端子と併せて、バッテリ管理システムと結合する、請求項1に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項12】
スイッチが、電気端子への電力をオンおよびオフに変えるように構成される、請求項11に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項13】
電気端子が、正端子と負端子とを含む、請求項1に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項14】
電気端子が、バッテリアレイからのDC電気を提供するように構成される、請求項1に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項15】
電気端子が、車両の充電ポートにより車載車両バッテリを再充電するために外部電力インバータと結合されるように構成される、請求項1に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項16】
電力インバータが、ケースの中に収容され、電力バッテリパックと統合される、請求項1に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項17】
ケースが、DC電力が電気端子に送られることと、AC電力が電気端子に送られることとの間で選択するためのスイッチを含む、請求項16に記載のポータブルバッテリパック。
【請求項18】
車載車両バッテリを再充電するための方法であって、
充電ケーブルを、充電されたポータブルバッテリパックの電気端子と結合することと、
充電ケーブルを、車両の充電ポートへとプラグで接続することと、
ポータブルバッテリパックをオンに変えるためにスイッチを使用することと、
電気端子に送られることになるAC電力を選択することと、
ポータブルバッテリパックを構成するLCDスクリーンにより、測定される特性を監視することと、
車載車両バッテリを充電した後に充電ケーブルの接続を断つことと
を含む、方法。
【請求項19】
AC電力を選択することが、ポータブルバッテリパックを構成する電力インバータを利用することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
監視することが、車載車両バッテリが望ましく再充電された後、電気端子への電力をオフに変えるためにスイッチを使用することを含む、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年6月23日に出願された米国特許出願第17/356,246号、ならびに、2020年6月26日に出願された、および、出願番号第63/044,908号を有する、「Portable Vehicle Battery Pack」と表題を付けられた米国仮出願の、利益および優先権を主張するものであり、前記出願の全体は、引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施形態は、一般的には、電動車両の分野に関係する。より詳しくは、本開示の実施形態は、運転航続距離を延ばすために車載車両バッテリを再充電するためのポータブル車両バッテリパックおよび方法に関係する。
【背景技術】
【0003】
電動車両は、一般的には、ガソリン動力式車両の増大する使用に起因する、環境汚染、騒音、および、原油埋蔵物の枯渇など、ガソリン動力式車両に伴う問題を解決する。したがって、電動車両は、人気を得つつあり、それらの電動車両の使用は、次第に普及した様態になりつつある。残念ながら、電動車両は、バッテリ再充電間の制限される進行航続距離、および、バッテリを再充電するために必要とされる過度の時間を含む、いくつかの欠点を有する。一般的に、現在利用可能な電動車両に対する、バッテリ再充電間の平均進行距離は、ガソリン動力式車両の運転航続距離よりかなり少ない。さらに、車両が動作不能の状態でバッテリを再充電するために数時間が必要とされ得る。
【0004】
バッテリ再充電休止時間の合間の電動車両の運転航続距離を増大することは、電動車両を動作させることの望ましさを著しく増大し得る。電動車両の運転航続距離を増大することに対する1つの手法は、前もって充電され、車両に搭載されて格納され得る、ポータブルバッテリパックにより車両のバッテリを充電することによるものである。電動車両の技術に対して多くの貢献があったが、そのような車両に伴う短い進行距離問題を解決するため有意な改善が必要とされる。したがって、車両動作の間に電動車両の運転航続距離を延ばす能力をもつバッテリ再充電システムを開発することにおける継続的な関心が存する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
運転航続距離を延ばすために車載車両バッテリを再充電するためのポータブルバッテリパックに対する装置および方法が提供される。ポータブルバッテリパックは、ヒンジにより蓋に接合される基部を含むケースを含む。バッテリアレイが、基部の中に収容され、電気端子が、蓋上へと装着される。充電ケーブルが、電気端子に接続され、車両の充電ポートへとプラグで接続され得る。バッテリアレイが、並列に、直列に、または、並列および直列の組み合わせで結合され得る、多数のバッテリセルを含む。バッテリ管理システムが、バッテリアレイと結合され、バッテリアレイが安全に動作することを確実にするように構成される。電気端子が、外部電力インバータと結合され得るものであり、または、電力インバータが、ケースの中に収容され、電力バッテリパック内へと組み込まれ得る。
【0006】
例示的な実施形態において、ポータブルバッテリパックは:ヒンジにより蓋に接合される基部を含むケースと;基部の中に収容されるバッテリアレイと;蓋上へと装着される電気端子とを含む。別の例示的な実施形態において、ポータブルバッテリパックは、少なくとも、バッテリアレイ内へ、およびバッテリアレイから外に進む電流を測定するように構成されるホール効果センサをさらに含む。別の例示的な実施形態において、ポータブルバッテリパックは、バッテリアレイを充放電させる間、電流および電圧などの測定される特性を表示するように構成されるLCDスクリーンをさらに含む。
【0007】
別の例示的な実施形態において、LCDスクリーンが、バッテリアレイ内へ、およびバッテリアレイから外に進む、電流および/または電圧を制御することを容易にするように構成される。別の例示的な実施形態において、ポータブルバッテリパックが、電動の車両に搭載されたバッテリを再充電するように構成される。別の例示的な実施形態において、ポータブルバッテリパックが、電気端子により充電されるように構成される。別の例示的な実施形態において、バッテリアレイが、並列に、直列に、または、並列および直列の組み合わせで結合される、多数のバッテリセルを含む。別の例示的な実施形態において、多数のバッテリセルが、18650のサイズと、少なくとも3,000mAhの容量とを有するリチウムイオンバッテリセルを含む。
【0008】
別の例示的な実施形態において、バッテリアレイが、200個より多いリチウムイオンバッテリセルを含む。別の例示的な実施形態において、バッテリアレイは、バッテリアレイが安全限界の中で動作することを確実にするように構成されるバッテリ管理システムと結合される。別の例示的な実施形態において、スイッチおよび電線が、電気端子と併せて、バッテリ管理システムと結合する。別の例示的な実施形態において、スイッチが、電気端子への電力をオンおよびオフに変えるように構成される。
【0009】
別の例示的な実施形態において、電気端子が、正端子と負端子とを含む。別の例示的な実施形態において、電気端子が、バッテリアレイからのDC電気を提供するように構成される。別の例示的な実施形態において、電気端子が、車両の充電ポートにより車載車両バッテリを再充電するために外部電力インバータと結合されるように構成される。別の例示的な実施形態において、電力インバータが、ケースの中に収容され、電力バッテリパックと統合される。別の例示的な実施形態において、ケースが、DC電力が電気端子に送られることと、AC電力が電気端子に送られることとの間で選択するためのスイッチを含む。
【0010】
例示的な実施形態において、車載車両バッテリを再充電するための方法は、充電ケーブルを、充電されたポータブルバッテリパックの電気端子と結合することと;充電ケーブルを、車両の充電ポートへとプラグで接続することと;ポータブルバッテリパックをオンに変えるためにスイッチを使用することと;電気端子に送られることになるAC電力を選択することと;ポータブルバッテリパックを構成するLCDスクリーンにより、測定される特性を監視することと;車載車両バッテリを充電した後に充電ケーブルの接続を断つこととを含む。別の例示的な実施形態において、AC電力を選択することが、ポータブルバッテリパックを構成する電力インバータを利用することを含む。別の例示的な実施形態において、監視することが、車載車両バッテリが望ましく再充電された後、電気端子への電力をオフに変えるためにスイッチを使用することを含む。
【0011】
本明細書において提供される概念の、これらおよび他の特徴が、図面、説明、および、添付される特許請求の範囲を参照して、より良好に理解され得る。
【0012】
図面は、本開示の実施形態を参照するものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示による、電動の車両に搭載されたバッテリを再充電するために使用され得るポータブル車両バッテリパックの例示的な実施形態を例解する図である。
【
図2】本開示による、
図1のポータブル車両バッテリパックを構成するケースの中に納められ得るバッテリアレイおよびバッテリ管理システムの例示的な実施形態を例解する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示は、様々な修正および代替形態の対象となるが、本開示の特定の実施形態が、図面において例として示されており、本明細書において詳細に説明されることになる。本発明は、開示される個別の形態に制限されないと理解されるべきであり、反対に、意図することは、本開示の趣旨および範囲の中に入る、すべての修正、等価物、および代替物を包含することである。
【0015】
後に続く説明において、数多くの特定の詳細が、本開示の徹底した理解をもたらすために論述される。しかしながら、本明細書において開示される本発明は、これらの特定の詳細なしに実践され得ることが、当業者には明らかであろう。他の場合において、「第1のバッテリ」などの特定の数値的言及がなされ得る。しかしながら、特定の数値的言及は、文字通りの逐次的順序と解釈されるべきではなく、むしろ、「第1のバッテリ」は「第2のバッテリ」とは異なることを解釈されるべきである。したがって、論述される特定の詳細は、ただ単に例示的である。特定の詳細は、本開示から変動させられ、それでもなお、本開示の趣旨および範囲の中にあるように企図され得る。用語「結合される」は、構成要素に直接的に、または、別の構成要素を通して構成要素に間接的に、のいずれかで接続される、を意味すると定義される。さらに、本明細書において使用される際、何らかの数値的な値または範囲に対する、用語「約」、「近似的に」、または「実質的に」は、構成要素の一部分または集合体が、本明細書において説明されるように、それらの一部分または集合体の意図される目的のために機能することを可能とする、適した大きさの許容度を示す。
【0016】
電動車両は、一般的には、ガソリン動力式車両の増大する使用に起因する、環境汚染、騒音、および、原油埋蔵物の枯渇など、ガソリン動力式車両に伴う問題を解決する。したがって、電動車両は、人気を得つつあり、それらの使用は、次第に普及した様態になりつつある。電動車両に対する欠点は、バッテリ再充電間の制限される進行航続距離、および、バッテリを再充電するために必要とされる過度の時間を含む。バッテリ再充電休止時間の合間の電動車両の運転航続距離を増大することは、電動車両を動作させることの望ましさを著しく増大し得る。電動車両の運転航続距離を増大することに対する1つの手法は、前もって充電され、車両に搭載されて格納され得る、ポータブルバッテリパックにより車両のバッテリを充電することによるものである。本明細書において開示される実施形態は、運転航続距離を延ばすために車載車両バッテリを再充電するためのポータブル車両バッテリパックおよび方法に関係する。
【0017】
図1は、電動の車両に搭載されたバッテリを再充電するために使用され得るポータブル車両バッテリパック100の例示的な実施形態を例解する。バッテリパック100は、保護ケース108の中に収容されるバッテリアレイ104(
図2を確認されたい)を含む。ケース108は、ヒンジ120により接合される基部112および蓋116を含む、硬質プラスチックの種々のケースのものであり得る。ケース108を構成するプラスチックは、好ましくは、一般的には、夏の数か月の間に、ロックされた車両内で遭遇される高い温度、および、冬の数か月の間にしばしば遭遇される凍り付くような温度など、極端な温度変動に耐える能力をもつ。いくつかの実施形態において、ケース108は、バッテリパック100の性能を損ない得る極端な温度からバッテリアレイ104を保護するように、バッテリアレイ104に、ある程度の断熱をもたらすように構成され得る。
【0018】
基部112は、一般的には、バッテリアレイ104、および、付随する回路網を格納するのに適した内部容積を含む。蓋116およびヒンジ120は、
図2において示されるように、バッテリアレイ104にアクセスするためにケース108を開けることを容易にする。留め具124が、
図1において示される閉じられた構成においてケース108を保持することを可能にするように構成される。いくつかの実施形態において、車両を充電する間に遭遇され得る、寒い天気および荒れ模様の天気の間、車両の中で生起する結露などの水分からバッテリアレイ104を有利に保護するために、ケース108は、耐水性であるように構成され得るものであり、留め具124は、ケース108を密閉するように構成され得る。さらに、ケース108は、取っ手128を含み得るものであり、その取っ手は、実践者が、その取っ手を掴むことによりバッテリパック100を容易に運搬することを可能にする。
【0019】
図2は、本明細書において説明されるようなケース108の内部の中に納められ得るバッテリアレイ104の例示的な実施形態を例解する。一般的に、バッテリアレイ104は、バッテリパック100から受けられることを意図される電圧およびアンペア数に依存して、並列に、直列に、または、並列および直列の組み合わせで結合され得る、多数のバッテリセルを含む。例えば、1つの実施形態において、バッテリアレイ104は、バッテリパック100に約24VDCおよび約100アンペアの出力を提供するように構成される、18650のサイズと、少なくとも3,000mAhの容量とを有する、少なくとも200個のリチウムイオンバッテリセルを含む。しかしながら、バッテリパック100は、18650サイズのリチウムイオンバッテリセルに限定されるのではなく、むしろ、バッテリパック100は、所望に応じて、様々なタイプおよびサイズのバッテリセルのうちの任意のもの、ならびに、様々なバッテリ化学的性質のうちの任意のものを含み得ることが理解されるべきである。さらに、ケース108のサイズおよび容積は、限定なしに、バッテリアレイ104を構成する任意のサイズおよび数のバッテリセルを収納するように選択され得ることが企図される。
【0020】
図1から
図2において例解される実施形態において、バッテリアレイ104は、バッテリ管理システム(BMS)132と結合される。BMS132は、一般的には、バッテリアレイ104が、容認可能な限度の中で安全に動作することを確実にするように構成される。例えば、いくつかの実施形態において、BMS132は、全電圧、バッテリアレイ104を構成する個々のセルの電圧、最小および最大セル電圧、周期的タップの電圧、平均温度、個々のセルの温度、ならびに、バッテリアレイ104内の、および、バッテリアレイ104から外への電流のうちの任意のものを監視するように構成され得る。いくつかの実施形態において、BMS132は、バッテリアレイ104の充電レベルを示すように、充電状態(SOC)または放電深度(DOD)を監視するように構成され得る。いくつかの実施形態において、BMS132は、バッテリアレイ104の健康状態(SOH)としばしば呼称される、元の容量のパーセンテージとして算出される、バッテリアレイ104の残存容量を監視するように構成され得る。さらに、いくつかの実施形態において、BMS132は、バッテリアレイ104の少なくとも現在の電力使用量および温度を与えられて、規定された時間間隔の間、バッテリアレイ104から利用可能な電力の量を監視するようになされ得る。
【0021】
図2においてさらに示されるように、バッテリパック100は、BMS132を、
図1において示されるように、蓋116上へと装着される正端子144および負端子148と結合する、スイッチ136および電線140を含み得る。正および負端子144、148は、実践者が、バッテリパック100から直流(DC)電気を引き出すことを可能にするように構成される。スイッチ136は、一般的には、実践者が、端子144、148への電力をオンおよびオフに変えることを可能にするように構成される。したがって、実践者は、適した充電ケーブルを端子144、148と結合し、ケーブルを、充電されることになる車両の充電ポートへとプラグで接続し、次いで、バッテリパック100により車両の車載バッテリを再充電することを始めるために、スイッチ136を使用し得る。車載車両バッテリが望ましく再充電された後、スイッチ136は、充電ケーブルが、車両の充電ポート、および、バッテリパック100の端子から取り外される前に、端子144、148への電力をオフに変えるために使用され得る。
【0022】
バッテリパック100は、正および負端子144、148により充電され得ることが企図される。いくつかの実施形態において、充電ケーブルが、端子144、148と結合され、適した充電ステーションへとプラグで接続され得る。スイッチ136がオンに変えられることを基に、バッテリパック100は、車載車両バッテリを充電することと同様に充電され得る。さらに、いくつかの実施形態において、端子144、148は、車両が充電ステーションへとプラグで接続されるときに、バッテリパック100が車載車両バッテリにより再充電されるように、車載充電ケーブルと結合され得る。そのような実施形態において、車載充電ケーブルは、バッテリパック100の安全な充電を確実にする能力をもつバッテリ監視回路網を含むことが企図される。
【0023】
図2において示される実施形態など、いくつかの実施形態において、ホール効果センサ152が、電線140と接合され、
図1において示されるように、蓋116上へと装着されるLCDスクリーン156と結合され得る。ホール効果センサ152は、少なくとも、再充電の間、バッテリパック100内へと進む電流を測定するように、および、車載車両バッテリを充電する間、バッテリパック100から外に進む電流を測定することのために構成され得る。察知されることになるように、LCDスクリーン156は、バッテリパック100を使用する実践者に、電流および電圧などの測定される特性を表示するように構成され得る。いくつかの実施形態において、LCDスクリーン156は、実践者が、所望に応じて、バッテリパック100内へと、または、バッテリパック100から外に進む、電流および/または電圧を制御することを可能にする、回路網およびスイッチを伴って構成され得る。
【0024】
いくつかの実施形態において、正および負端子144、148は、バッテリパック100のDC出力を、車両の充電ポートにより車載車両バッテリを再充電するのに適した交流(AC)に変換するように構成される外部電力インバータと結合され得る。いくつかの実施形態において、電力インバータは、電力パック100と統合され、したがって、ケース108の中に収容され得る。そのような実施形態において、実践者が、DC電力が正および負端子144、148に送られることと、AC電力が正および負端子144、148に送られることとの間で選択することを可能にするスイッチが、バッテリパック100内へと組み込まれ得る。したがって、本開示のバッテリパック100は、電気車両バッテリを再充電することに限定されるのではなく、むしろ、バッテリパック100は、ACおよびDC電気を、限定なしに、ならびに、本開示の趣旨および範囲を超えて逸脱することなく、電気車両バッテリに加えて、多種多様の電気デバイスに供給するために使用され得ることが、心に留め置かれるべきである。
【0025】
本発明は、個別の変形形態、および、例解的な図によって説明されたが、当業者は、本発明が、説明された変形形態または図に限定されないことを認識することになる。加えて、上記で説明された方法およびステップが、所定の順序において発生するいくつかの事象を示す場合、当業者は、いくつかのステップの順序付けは修正され得ること、および、そのような修正は本発明の変形形態によるものであることを認識することになる。加うるに、ステップのうちのいくつかは、上記で説明されたように逐次的に行われるのは無論のこと、可能なときには並列プロセスにおいて同時的に行われ得る。本開示の趣旨の中にある、または、特許請求の範囲において見いだされる本発明と等価である、本発明の変形形態が存することである限り、本特許はそれらの変形形態もまた包含することになることが、意図するところである。したがって、本開示は、本明細書において説明された特定の実施形態によってではなく、単に、添付される特許請求の範囲の範囲によってのみ限定されると理解されるべきである。
【国際調査報告】