(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-15
(54)【発明の名称】大動脈プロテーゼ送達システムおよび使用方法
(51)【国際特許分類】
A61F 2/07 20130101AFI20231108BHJP
【FI】
A61F2/07
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524561
(86)(22)【出願日】2021-11-09
(85)【翻訳文提出日】2023-04-21
(86)【国際出願番号】 US2021058526
(87)【国際公開番号】W WO2022099165
(87)【国際公開日】2022-05-12
(32)【優先日】2020-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506074417
【氏名又は名称】ボルトン メディカル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100095832
【氏名又は名称】細田 芳徳
(74)【代理人】
【識別番号】100187850
【氏名又は名称】細田 芳弘
(72)【発明者】
【氏名】ロステッター,ティモシー
(72)【発明者】
【氏名】バンチェリ,ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】ガルシア,エドゥアルド,アレハンドロ
(72)【発明者】
【氏名】マジェン,アイタン
(72)【発明者】
【氏名】アーブフュール,サミュエル
【テーマコード(参考)】
4C097
【Fターム(参考)】
4C097AA15
4C097BB01
4C097BB04
4C097CC01
4C097CC04
4C097CC12
4C097CC18
4C097DD01
4C097DD10
(57)【要約】
ステントの支柱に固定されたループを含む、動脈瘤を治療するためのステントグラフトであって、該支柱は、遠位および近位頂部を画定する。紐の末端は、動脈瘤への送達の間に、ステントを半径方向に収縮した位置に維持するように紐の末端に長手方向にわたるアンカーループに糸を通す、ステントグラフト送達システム内のワイヤにより連結され得る。ステントグラフトプロテーゼを植え込むための送達システムおよび方法は、ステントグラフトプロテーゼの遠位端でトルク構成要素を含み、それを使用し、拘束されたまたは部分的に拘束された構成でのステントグラフトの外科的部位への進行後、トルク構成要素にトルクが適用されて、ステントグラフトを、ステントグラフトの長手軸の周囲に回転方向に整列し、次いで正確な回転方向の整列でステントグラフトが展開される。送達システムおよびその使用方法は、外科的部位の植え込み部位での方向付けおよび安定化の間に、ステントグラフトを捕捉するために、頂部捕捉アセンブリ、レグクラスプおよびレグストップを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a) 近位開放端および遠位開放端を有する管腔グラフト構成要素;
b) 管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に分配される複数のステント、該ステントの少なくとも1つは、近位および遠位頂部を画定するように連結される支柱を有する;
c) 支柱の少なくとも1つに固定される少なくとも1つのループ;
d) 少なくとも1つのループを通って伸長する少なくとも1つの紐、それぞれの紐は、ステントの少なくとも1つの支柱の少なくとも一部を横切り、該紐は、連結される場合にそれぞれの対応するステントを少なくとも部分的に半径方向に収縮する末端を含む;ならびに
e) 対応するステントを半径方向に収縮するように連結される場合に、それぞれの関連のある紐の末端に長手方向にわたる管腔グラフト構成要素での一対のアンカーループ
を含む、大動脈プロテーゼシステム。
【請求項2】
該紐が、末端が連結される場合にステントの円周の全周囲(completely about)に伸長する、請求項1記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項3】
該紐の末端がそれぞれ紐ループを含む、請求項2記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項4】
ワイヤが紐ループを通って、アンカーループのそれぞれの対を通る管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に伸長する場合に、該紐の末端が、紐ループで連結されるように整列される、請求項3記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項5】
該紐の少なくとも一部が、それぞれ円形であり、紐が管腔グラフト構成要素を半径方向に収縮している場合に、直径的に反対にある点でアンカーループを通るワイヤにより連結され得る、請求項1記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項6】
紐末端が通過する管腔グラフト構成要素で側方に整列される紐縫合糸をさらに含む大動脈プロテーゼシステムであって、該紐縫合糸が、アンカーループを通るワイヤの両側面上に配置され、該紐末端が、紐縫合糸の間でワイヤにより連結される、請求項1記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項7】
末端が連結される場合に、該紐が、円周の部分的に周囲に伸長する2つの紐構成要素部分を含み、紐末端が連結される、請求項1記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項8】
紐末端がそれぞれ紐ループを含む、請求項7記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項9】
該紐の2つの構成要素部分が、それぞれ管腔グラフト構成要素に固定される、請求項8記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項10】
該紐のそれぞれの構成要素部分の紐ループの反対の末端で支柱に固定される紐の2つの構成要素部分をさらに含む、請求項8記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項11】
紐末端が通過する管腔グラフト構成要素で側方に整列される紐縫合糸をさらに含む大動脈プロテーゼシステムであって、該紐縫合糸が、アンカーループを通るワイヤの両側面上に配置され、該紐末端が、紐縫合糸の間でワイヤにより連結され得る、請求項10記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項12】
該2つの構成要素部分がそれぞれ、紐のもう一方の構成要素部分の円形の糸に連結される、円形の糸の点の直径方向に反対にある点で、管腔グラフト構成要素または関連のあるステントの支柱に固定される円形の糸である、請求項7記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項13】
紐が糸である、請求項1記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項14】
糸が、ポリエステル、ナイロン、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、フッ化ポリビニリデン(PVDF)およびポリプロピレンからなる群の少なくとも一員を含む、請求項13記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項15】
ステントの少なくとも一部が形状記憶合金を含む、請求項1記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項16】
形状記憶合金がニチノールを含む、請求項15記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項17】
ステントの少なくとも一部が放射線不透過性材料を含む、請求項16記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項18】
a) i) 近位開放端および遠位開放端を有し、管腔を画定する管腔グラフト構成要素、
ii) 管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に分配される複数のステント、ステントの少なくとも1つは、近位および遠位頂部を画定するように連結される支柱を有する、
iii) 支柱の少なくとも1つに固定される少なくとも1つのループ、
iv) 少なくとも1つのループを通って伸長する少なくとも1つの紐、それぞれの紐は支柱の少なくとも一部を横切り、紐は、連結される場合にステントを少なくとも部分的に半径方向に収縮する末端を含む、ならびに
v) 対応するステントを半径方向に収縮するように連結される場合に、それぞれの関連のある紐の末端に長手方向にわたる管腔グラフト構成要素での一対のアンカーループ
を含む、ステントグラフト、
b) 管腔グラフト構成要素に沿って、アンカーループを通って長手方向に伸長し、紐末端を連結するワイヤ、該紐は、それによりステントグラフトのステントの少なくとも1つの少なくとも一部を半径方向に収縮し、少なくとも1つの紐の末端からのワイヤの引き込みは、少なくとも1つの紐による半径方向の収縮からステントグラフトを解放する、
を含む、大動脈プロテーゼシステム。
【請求項19】
a) ステントグラフトが解放可能に固定されるガイドワイヤカテーテル、該ガイドワイヤカテーテルは、長手軸に沿って伸長し、近位端および管腔グラフト構成要素内に伸長する遠位端を有する;
b) ガイドワイヤカテーテルが固定される近位ハンドル;
c) ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長する遠位ハンドル、該遠位ハンドルは近位ハンドルの遠位にある;ならびに
d) 遠位ハンドルから遠位にかつステントグラフトの周囲に伸長するイントロデューサーシース
をさらに含む、請求項18記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項20】
近位ハンドルでガスケットをさらに含む大動脈プロテーゼシステムであって、該ガスケットが、ガイドワイヤカテーテルが伸長する大開口を画定し、それによりワイヤが伸長する大開口は、近位ハンドルからの流体の通過を防ぐ、請求項19記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項21】
a) 動脈を通って被験体の動脈瘤までステントグラフトを進める工程、該ステントグラフトは、ステントグラフトの周辺の周りに少なくとも部分的に伸長する少なくとも1つの紐を含み、該紐は、ステントグラフトの半径方向のステントの少なくとも1つの支柱に固定される少なくとも1つのループを通って伸長し、該紐は、ステントグラフトの長手軸に平行にかつ連結される末端に長手方向にわたるアンカーループを通って伸長するワイヤにより連結される末端を有し、それによりステントグラフトを半径方向に収縮した位置に維持する;および
b) 少なくとも1つの紐の末端およびアンカーループからワイヤを引き込み、結果的に紐の末端を互いから解放する工程、該ステントグラフトは、半径方向に収縮した位置から半径方向に拡張した位置まで半径方向に拡張し、それによりステントグラフトプロテーゼを被験体の動脈瘤に植え込む、
を含む、ステントグラフトを被験体の動脈瘤部位に植え込む方法。
【請求項22】
a) 近位開放端および遠位開放端を有する管腔グラフト構成要素;
b) 管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に分配される複数のステント、ステントの少なくとも1つは、近位および遠位頂部を画定するように連結される支柱を有する;
c) 支柱の少なくとも1つに固定される少なくとも1つのループ;ならびに
d) 少なくとも1つのループを通って伸長する少なくとも1つの紐、それぞれの紐は、ステントの少なくとも1つの支柱を横切り、ここで該紐は、連結される場合にそれぞれの対応するステントを少なくとも部分的に半径方向に収縮する末端を含む、
を含む、ステントグラフト。
【請求項23】
a) 近位端および遠位端を有する管腔ステントグラフト構成要素;
b) 管腔グラフト構成要素での少なくとも1つのステント、ステントの少なくとも1つは、近位頂部および遠位頂部を画定するように連結される支柱を有する;
c) 支柱の少なくとも1つに固定される少なくとも1つのループ;
d) ループを通って伸長し、ループが取り付けられるステントの複数の支柱を横切る紐、該紐は、連結される場合に、外に向かう半径方向の拡張に対してステントを拘束する末端を画定し、それによりステントを収縮させる、
を含む、大動脈プロテーゼシステム。
【請求項24】
紐の1つの末端がステントの支柱に固定される、請求項23記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項25】
該紐が、一端で第1の支柱に固定される第1の構成要素、一端でステントの第2の支柱に固定される第2の構成要素を含み、第1の構成要素および第2の構成要素の少なくとも1つが、少なくとも1つのループを通って伸長し、紐の第1および第2の構成要素の反対の末端が連結される場合に、ステントの外に向かう半径方向の拡張が収縮される、請求項24記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項26】
紐の第1の構成要素および第2の構成要素の反対の末端が開口を画定し、反対の末端が連結されて、それにより外に向かう半径方向の拡張からステントを収縮させ得る、請求項25記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項27】
管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に伸長し、紐の末端を連結し、それによりステントを収縮させるワイヤをさらに含む、請求項23記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項28】
該紐が、第1の末端および第2の末端を有し、管腔グラフト構成要素の円周の周囲で、ループの少なくとも一部を通って伸長し、第1の末端および第2の末端の連結により、紐がループで支柱を横切り、ステントの外向きの半径方向の拡張を収縮させる、請求項27記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項29】
該紐が、第1および第2の末端のそれぞれで、紐ループを画定し、第1の末端および第2の末端が紐ループでワイヤにより連結され得る、請求項28記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項30】
該紐が、潰されてそれにより第1の末端および第2の末端を画定するフープであり、ループの少なくとも一部を通って伸長し、第1の末端および第2の末端の連結により、紐がループで支柱を横切り、ステントの外向きの半径方向の拡張を収縮させる、請求項29記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項31】
ステントグラフトの少なくとも1つのステントの複数の支柱で複数のループを含む、請求項30記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項32】
複数のループが、少なくとも1つの近位頂部または遠位頂部を形成するように連結される支柱の対で少なくとも一対のループを含み、紐による支柱の収縮により、支柱でループが一緒になって、紐の収縮の非存在下のループの間の距離よりも近くなる、請求項31記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項33】
管腔グラフト構成要素が、ステントグラフトの少なくとも1つのステントの2つの隣接する支柱の間で開窓を画定し、一対のループが、隣接する支柱で開窓の遠位端の遠位にあるかまたは開窓の近位端の近位にあり、該紐が、開窓をふさぐことなくステントを収縮させる、請求項32記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項34】
大動脈プロテーゼシステムが支柱の対で第2の一対のループをさらに含み、第2の一対のループが開窓にわたり、大動脈プロテーゼシステムが、開窓の遠位端の遠位または開窓の近位端の近位にあるループの間の管腔グラフト構成要素でループをさらに含み、該紐が、管腔グラフト構成要素でループを通って伸長し、開窓をふさぐことなく開窓を収縮させ、開窓での管腔グラフト構成要素が、ループが固定される支柱の間で支持される、請求項33記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項35】
紐の末端が、開窓から半径方向に離れて連結される、請求項34記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項36】
開窓と入れ子になる遠位頂部の近位にある頂部を画定するか、または開窓と入れ子になる近位頂部の遠位にある頂部を画定する隣接する支柱でループをさらに含む、請求項35記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項37】
対応するステントを半径方向に収縮するように連結される場合に、それぞれの関連のある紐の末端に長手方向にわたる管腔グラフト構成要素で、少なくとも一対のアンカーループをさらに含む、請求項36記載の大動脈プロテーゼシステム。
【請求項38】
a) 動脈を通って被験体の動脈瘤までステントグラフトを進める工程、該ステントグラフトは、ステントグラフトの周囲の周りに少なくとも部分的に伸長する少なくとも1つの紐を含み、該紐は、ステントグラフトの半径方向のステントの少なくとも1つの支柱に固定される少なくとも1つのループを通って伸長し、該紐は、ステントグラフトの長手軸に平行に伸長するワイヤにより連結される末端を画定する;ならびに
b) 少なくとも1つの紐の末端およびアンカーループからワイヤを引き込み、結果的に紐の末端を互いから解放する工程、該ステントグラフトは、半径方向に収縮した位置から半径方向に拡張した位置へと半径方向に拡張し、それによりステントグラフトプロテーゼを被験体の動脈瘤に植え込む、
を含む、ステントグラフトを被験体の動脈瘤部位に植え込む方法。
【請求項39】
a) 近位ハンドルおよび遠位ハンドルを有する長手軸を画定する長手ボディ部;
b) 近位端および遠位端を有し、長手ボディ部の遠位ハンドルから伸長するガイドワイヤカテーテル;
c) ガイドワイヤカテーテルの遠位端で固定されるノーズコーン、該ノーズコーンは近位端を有する;
d) i) 近位端
ii) 遠位端
iii) ガイドワイヤカテーテルが伸長する管腔を画定する内部表面、および
iv) 内部有鍵突出の長さの少なくとも一部に沿った断面において非円形である外部表面
を含む、内部有鍵突出;
e) i) ノーズコーンの近位端での遠位構成要素、ならびに
ii) 内部有鍵突出の遠位端に固定される近位構成要素、該遠位構成要素および近位構成要素は一緒になって、第1の位置で内部有鍵突出の周囲に伸長するステントグラフトプロテーゼの近位端でステントの近位頂部を捕捉し、頂部捕捉デバイスの第2の位置で近位頂部を解放する開口を画定する、
を含む、頂部捕捉デバイス;
f) i) 近位ハンドルに固定され、そこから伸長しおよび内部有鍵突出の周囲に伸長する外部有鍵突出、該外部有鍵突出は、断面において非円形であり、内部有鍵突出に対する軸方向の回転と干渉関係にある内部表面を画定する、
ii) 外部有鍵突出の周囲で半径方向に配置され、外部有鍵突出から遠位に伸長する少なくとも2つのアーム、それぞれのアームは、収縮された状態から拡張された状態へと移動可能であり、トルク構成要素は、半径方向の拡張を示す、
を含む、トルク構成要素;ならびに
g) 外部有鍵突出の周囲に伸長する半径方向の拘束体、ステントグラフトは、外部有鍵突出の間で伸長し、半径方向の拘束体は、ステントグラフトの遠位端で捕捉され得、長手軸の周囲の近位ハンドルの回転によるトルク構成要素へのトルク力の適用により、ステントグラフトが長手軸の周囲に回転される、
を含む、ステントグラフトを植え込むための送達システム。
【請求項40】
トルク構成要素が少なくとも3つのアームを含む、請求項39記載の送達システム。
【請求項41】
トルク構成要素が3つのアームを含む、請求項40記載の送達システム。
【請求項42】
外部有鍵突出を少なくとも2つのアームに連結するハブをさらに含む、請求項39記載の送達システム。
【請求項43】
アームの少なくとも一部が関節でつながれる、請求項39記載の送達システム。
【請求項44】
アームが、収縮された状態から拡張した状態へと自己拡張している、請求項39記載の送達システム。
【請求項45】
少なくとも2つのアームのそれぞれが、長手ボディ部の長手軸に対して垂直な角度で見られる場合に、拡張された状態の曲線の形状を有する、請求項39記載の送達システム。
【請求項46】
ステントグラフトをさらに含む送達システムであって、該ステントグラフトが、管腔グラフト構成要素および管腔グラフト構成要素の長手方向の長さに沿って分配される複数の半径方向に拡張可能なステントを含み、該ステントがそれぞれ、近位および遠位頂部を形成するように反対の末端で連結される複数の支柱を含む、請求項39記載の送達システム。
【請求項47】
半径方向の拘束体が、糸およびワイヤの組み合わせならびにステントグラフトの周囲に伸長する可撓性のシースの少なくとも1つを含み、該ステントグラフトが、糸からワイヤまたはステントグラフトから可撓性シースを引き抜くことにより拘束体から解放され得る、請求項46記載の送達システム。
【請求項48】
半径方向の拘束体が、糸およびワイヤの組み合わせを含む送達システムであって、ステントグラフトのステントの支柱の少なくとも一部に固定される少なくとも1つのループをさらに含む、請求項47記載の送達システム。
【請求項49】
近位ハンドルでガスケットをさらに含む送達システムであって、該ガスケットが、ガイドワイヤカテーテルが伸長する大開口およびワイヤが伸長する小開口を画定し、それにより近位ハンドルからの流体の通過を防ぐ、請求項48記載の送達システム。
【請求項50】
アームの少なくとも1つが遠位端で開口を画定し、ステントグラフトが開口を画定し、送達システムが、開口に固定されて開口を通って伸長する縫合糸をさらに含み、ステントグラフトが、開口から伸長し(extends from the opening)、送達システムが長手ボディ部からおよび縫合糸を通って伸長してステントグラフトをアームに固定するワイヤをさらに含み、ハンドルに向かうワイヤの引き込みが、ステントグラフトをアームから解放させる、請求項49記載の送達システム。
【請求項51】
近位端およびアームの周囲に伸長する遠位端を有するステントグラフトをさらに含む送達システムであって、該ステントグラフトが、半径方向の拘束体により半径方向に拘束される、請求項50記載の送達システム。
【請求項52】
ステントグラフトが、それぞれのアームが伸長するスリーブを含み、該スリーブが、縫合糸が伸長する開窓を画定し、送達システムが、少なくとも1つのさらなるワイヤをさらに含み、該ワイヤが縫合糸を通って伸長し、それによりステントグラフトに対する回転運動からアームを固定し、トルク構成要素が、展開前にステントグラフト内で回転することから実質的に防がれる、請求項50記載の送達システム。
【請求項53】
半径方向の拘束体が、トルク構成要素およびステントグラフトの周囲に伸長し、トルク構成要素およびステントグラフトを半径方向に収縮するイントロデューサーシースを含み、該イントロデューサーシースが、長手ボディ部から遠位に伸長し、イントロデューサーシースの引き込みならびに外部有鍵突出およびガイドワイヤカテーテルの進行の少なくとも1つにより、ステントグラフトおよびトルク構成要素の少なくとも一部から引き込み可能である、請求項39記載の送達システム。
【請求項54】
ガイドワイヤカテーテルの遠位端でノーズコーンをさらに含む、請求項39記載の送達システム。
【請求項55】
それぞれのアームが、少なくとも1つのアームの長さの少なくとも一部に沿った断面での幅よりも小さい半径方向の高さを有する断面を有する、請求項39記載の送達システム。
【請求項56】
3つのアームが、それぞれのアームの近位端で外部有鍵突出の遠位端に固定される、請求項39記載の送達システム。
【請求項57】
3つのアームのそれぞれが、外部有鍵突出の長手軸の周囲で互いに対して均等に間隔をあけられる、請求項56記載の送達システム。
【請求項58】
4つのアームが、それぞれのアームの近位端でハブの遠位端に固定される、請求項39記載の送達システム。
【請求項59】
4つのアームのそれぞれが、長手ボディ部の長手軸の周囲で互いに対して均等に間隔をあけられる、請求項58記載の送達システム。
【請求項60】
少なくとも2つのアームがそれぞれ独立して、約1インチ~約5インチの範囲の長さを有する、請求項39記載の送達システム。
【請求項61】
長手ボディ部が、近位ハンドルから遠位ハンドルへと伸長するハンドルボディ部を含み、近位ハンドルが、外部有鍵突出に固定され、ハンドルボディ部の周囲を回転してそれによりトルク構成要素を回転させ得る、請求項39記載の送達システム。
【請求項62】
送達システムが、長手ボディ部でのトラックならびにトルク構成要素およびステントグラフトの周囲に伸長し、トルク構成要素およびステントグラフトを拘束するイントロデューサーシースをさらに含み、該イントロデューサーシースが、イントロデューサーシースの引き込みによりステントグラフトおよびトルク構成要素から引き込み可能であるトラックから遠位に伸長し、送達システムが、ハンドルボディ部の周囲に伸長し、トラックとねじ山で嵌合される親ねじナットをさらに含む送達システムであって、該トラックおよびイントロデューサーシースは、長手ボディ部の周囲の親ねじナットの回転によりまたはハンドルボディ部に長手方向に沿った親ねじナットの引き込みにより引き込まれ得る、請求項61記載の送達システム。
【請求項63】
a) 近位ハンドル;
b) 近位ハンドルから伸長し、近位ハンドルでの近位端および遠位端を有するガイドワイヤカテーテル;
c) ガイドワイヤカテーテルの遠位端で固定されるノーズコーン;
d) i) 近位端、
ii) 遠位端
iii) ガイドワイヤカテーテルが伸長する管腔を画定する内部表面、および
iv) 内部有鍵突出の長さの少なくとも一部に沿った断面において非円形である外部表面
を含む、内部有鍵突出;
e) ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長するステントグラフト、該ステントグラフトは、
i) 外側表面、内側表面、近位開放端、遠位開放端を有し、管腔を画定する管腔グラフト構成要素、および
ii) 管腔壁に沿って長手方向に伸長する複数のステント
を含む;
f) ステントグラフトを半径方向に拘束し、ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長する半径方向の拘束体、ここで半径方向の拘束体の解放は、ステントグラフトの半径方向の拡張を可能にし、それによりステントグラフトを少なくとも部分的に展開する;
g) i) ノーズコーンの近位端での遠位構成要素、および
ii) 内部有鍵突出の遠位端に固定される近位構成要素、該遠位構成要素および該近位構成要素は一緒になって、第1の位置において内部有鍵突出の周囲に伸長するステントグラフトプロテーゼの近位端でステントの近位頂部を捕捉し、頂部捕捉デバイスの第2の位置において近位頂部を解放する開口を画定する、
を含む、頂部捕捉デバイス;ならびに
h) ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長するトルク構成要素、該トルク構成要素は、
i) 近位ハンドルから遠位におよび内部有鍵突出の周囲に伸長する外部有鍵突出、該外部有鍵突出は、断面において非円形であり、内部有鍵突出に対する軸方向の回転と干渉関係にある内部表面を画定する、ならびに
ii) 外部有鍵突出の周囲で半径方向に配置され、外部有鍵突出から遠位に伸長する少なくとも2つのアーム、それぞれのアームは、収縮された状態から拡張された状態まで移動可能であり、トルク構成要素は半径方向の拡張を示し、長手軸の周囲の近位ハンドルの回転による、トルク構成要素へのトルク力の適用は、ステントグラフトを長手軸の周囲に回転させる、
を含む、
を含む、ステントグラフトを植え込むための送達システム。
【請求項64】
外部有鍵突出および少なくとも1つのアームを連結するハブをさらに含む、請求項63記載の送達システム。
【請求項65】
外部有鍵突出の周囲に伸長する遠位ハンドルをさらに含む、請求項63記載の送達システム。
【請求項66】
半径方向の拘束体が遠位ハンドルに固定される、請求項63記載の送達システム。
【請求項67】
ステントグラフトをさらに含む送達システムであって、該ステントグラフトは、管腔グラフト構成要素および管腔グラフト構成要素の長手方向の長さに沿って分配される複数の半径方向に拡張可能なステントを含み、該ステントはそれぞれ、反対の末端で連結されて近位および遠位頂部を形成する複数の支柱を含む、請求項66記載の送達システム。
【請求項68】
半径方向の拘束体が、糸およびワイヤの組み合わせならびにステントグラフトの周囲に伸長する可撓性のシースの少なくとも1つを含み、ステントグラフトが、糸からのワイヤまたはステントグラフトからの可撓性シースの引き抜きにより拘束体から解放され得る、請求項67記載の送達システム。
【請求項69】
半径方向の拘束体が、糸およびワイヤの組み合わせを含み、送達システムが、ステントグラフトのステントの支柱の少なくとも一部に固定される少なくとも1つのループをさらに含む、請求項68記載の送達システム。
【請求項70】
近位ハンドルでガスケットをさらに含む送達システムであって、該ガスケットが、ガイドワイヤカテーテルが伸長する大開口およびワイヤが伸長する小開口を画定し、それにより近位ハンドルからの流体の通過を防ぐ、請求項69記載の送達システム。
【請求項71】
a) ステントグラフトを被験体の動脈瘤部位に方向づける工程、該ステントグラフトは、半径方向の拘束体により収縮された位置で保持され、ガイドワイヤカテーテルの周囲で遠位にかつ送達デバイスの長手ボディ部の遠位ハンドルから遠位に伸長する内部有鍵突出の周囲で円周的に(circumferentially)伸長し、内部有鍵突出はステントグラフト内にあり、該ステントグラフトは、近位端および遠位端を有し、ここでステントグラフトの遠位端は、トルク構成要素に対して回転方向に固定され、該トルク構成要素は、内部有鍵突出の周囲に伸長する外部有鍵突出を含み、該外部有鍵突出は、断面において非円形であり、内部有鍵突出に対する軸方向の回転と干渉関係にある内部表面および該有鍵突出から遠位にかつ半径方向に伸長する少なくとも2つのアームを画定し、それぞれのアームは、収縮された状態から拡張された状態まで移動可能であり、トルク構成要素は半径方向の拡張を示す;
b) 長手ボディ部の近位ハンドルを回転させ、それにより外部有鍵突出を回転させ、ステントグラフトを動脈瘤部位内に回転方向に整列する工程;
c) 外部有鍵突出を引き込む工程、外部有鍵突出の遠位端に固定される頂部捕捉デバイスの近位構成要素は、ガイドワイヤカテーテルの遠位端に固定される頂部捕捉デバイスの遠位構成要素から分離され、それにより頂部捕捉デバイスにより捕捉されるステントグラフトの近位端で、ステントを解放する;
d) 半径方向の拘束体を引き込み、それにより動脈瘤部位でステントグラフトを解放させる工程;ならびに
e) ガイドワイヤカテーテルおよびトルク構成要素を被験体から引き込み、それによりステントグラフトを被験体の動脈瘤部位に植え込む工程
を含む、ステントグラフトを被験体の動脈瘤部位に植え込む方法。
【請求項72】
送達デバイスの半径方向の拘束体が、長手ボディ部から遠位にかつステントグラフトの周囲に伸長するイントロデューサーシースを含み、ステントグラフトが、動脈瘤部位に方向づけられる前に、イントロデューサーシース内で拘束され、該方法が、ステントグラフトを少なくとも部分的に暴露する工程をさらに含み、ステントグラフトは、近位ハンドルおよび外部有鍵突出を回転させる工程の前に第2の拘束された位置まで半径方向に拡張し、それによりステントグラフトを動脈瘤内に回転方向に整列させる、請求項71記載の方法。
【請求項73】
イントロデューサーシースからおよび動脈瘤部位の遠位の位置から、動脈瘤部位へとステントグラフトを進めることにより、ステントグラフトが少なくとも部分的に暴露される、請求項72記載の方法。
【請求項74】
ステントグラフトからイントロデューサーシースを引き込むことにより、ステントグラフトが少なくとも部分的に暴露される、請求項72記載の方法。
【請求項75】
トルク構成要素のアームの少なくとも一部が関節でつながれる、請求項71記載の方法。
【請求項76】
トルク構成要素が、外部有鍵突出を少なくとも2つの(at least two or)アームに連結するハブをさらに含み、該ハブが、長手軸の周囲に管腔を画定し、少なくとも2つのアームのそれぞれが、ハブの長手軸に対して垂直な角度で見られる場合、拡張された状態の曲線の形状を有する、請求項71記載の方法。
【請求項77】
ステントグラフトをさらに含む送達システムであって、該ステントグラフトは、管腔グラフト構成要素および管腔グラフト構成要素の長手方向の長さに沿って分配される複数の半径方向に拡張可能なステントを含み、該ステントはそれぞれ、近位および遠位頂部を形成するように反対の末端で連結される複数の支柱を含む、請求項71記載の送達システム。
【請求項78】
半径方向の拘束体が、少なくとも1つの糸およびワイヤの組み合わせ、ならびにステントグラフトの周囲に伸長する可撓性シースを含み、糸または可撓性シースから長手ボディ部に向かってワイヤを引き込むことにより、ステントグラフトが半径方向の拘束体から解放され得る、請求項77記載の方法。
【請求項79】
半径方向の拘束体が、糸およびワイヤの組み合わせを含み、該方法が、ステントグラフトのステントの支柱の少なくとも一部に固定される少なくとも1つのループをさらに含む、請求項78記載の方法。
【請求項80】
近位ハンドルでガスケットをさらに含む方法であって、該ガスケットが、ガイドワイヤカテーテルが伸長する大開口およびワイヤが伸長する小開口を画定し、それにより近位ハンドルからの流体の通過を防ぐ、請求項79記載の方法。
【請求項81】
アームの少なくとも1つが遠位端で開口を画定し、縫合糸が、爪に固定され、かつ開口に通され、長手ボディ部からおよび縫合糸を通って伸長するワイヤが、ステントグラフトをアームに固定し、ハンドルに向かうワイヤの引き込みが、ステントグラフトをアームから解放させる、請求項71記載の方法。
【請求項82】
送達デバイスの半径方向の拘束体が、トルク構成要素およびステントグラフトの周囲に伸長し、トルク構成要素およびステントグラフトを拘束するイントロデューサーシースを含み、該イントロデューサーシースが、イントロデューサーシースの引き込みならびに外部有鍵突出およびガイドワイヤカテーテルの進行の少なくとも1つにより、ステントグラフトおよびトルク構成要素の少なくとも一部から引き込み可能である、請求項71記載の方法。
【請求項83】
ガイドワイヤカテーテルの遠位端にノーズコーンをさらに含む、請求項71記載の方法。
【請求項84】
それぞれのアームが、少なくとも1つのアームの長さの少なくとも一部に沿った断面で、幅よりも小さい半径方向の高さを有する断面を有する、請求項71記載の方法。
【請求項85】
2つのアームが外部有鍵突出から遠位に伸長する、請求項71記載の方法。
【請求項86】
2つのアームのそれぞれが、外部有鍵突出の長手軸の周囲で互いに対して均等に間隔をあけられる、請求項85記載の方法。
【請求項87】
3つのアームが外部有鍵突出から遠位に伸長する、請求項71記載の方法。
【請求項88】
3つのアームのそれぞれが、外部有鍵突出の長手軸の周囲で互いに対して均等に間隔をあけられる、請求項87記載の方法。
【請求項89】
4つのアームが外部有鍵突出から遠位に伸長する、請求項71記載の方法。
【請求項90】
4つのアームのそれぞれが、外部有鍵突出の長手軸の周囲で互いに対して均等に間隔をあけられる、請求項89記載の方法。
【請求項91】
ステントグラフトが、頂部捕捉アセンブリの内部空間で捕捉される近位端およびアームの周囲に伸長する遠位端を含み、ステントグラフトが半径方向の拘束体により半径方向に拘束される、請求項71記載の方法。
【請求項92】
ステントグラフトが、開窓を画定するスリーブを含み、少なくとも1つのアームがスリーブ内に伸長し、縫合糸が開窓を通って伸長し、ワイヤが、ステントグラフトに対する回転運動からトルク構成要素を固定し、トルク構成要素が、展開前のステントグラフト内の回転から実質的に防がれる、請求項91記載の方法。
【請求項93】
a) 半径方向の拘束体により収縮された状態に維持されるステントグラフトを動脈瘤部位に進める工程;
b) ステントグラフトの回転によりステントグラフトを、ステントグラフトの遠位端でトルク構成要素の少なくとも部分的な補助と回転方向に整列する工程、ここでステントグラフトは、ステントグラフトの近位端でステントを捕捉する頂部捕捉デバイスに対する鍵を有する(keyed);
c) 頂部捕捉デバイスの遠位端に固定される頂部捕捉デバイスの近位構成要素を有する内部有鍵突出を引き込み、それによりステントグラフトの近位端でステントを解放する工程;および
d) ステントグラフトから半径方向の拘束体を取り外し、それによりステントグラフトを動脈瘤部位に植え込む工程
を含む、ステントグラフトを被験体の動脈瘤部位に植え込む方法。
【請求項94】
a) 近位ハンドル;
b) 近位ハンドルから伸長し、近位ハンドルでの近位端および遠位端を有するガイドワイヤカテーテル;
c) ガイドワイヤカテーテルの遠位端で固定されるノーズコーン;
d) i) 近位端、
ii) 遠位端、
iii) ガイドワイヤカテーテルが伸長する管腔を画定する内部表面、および
iv) 内部有鍵突出の長さの少なくとも一部に沿った断面において非円形である外部表面
を含む、内部有鍵突出;
e) ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長するステントグラフト、該ステントグラフトは、
i) 外側表面、内側表面、近位開放端、遠位開放端を有し、管腔を画定する管腔グラフト構成要素、および
ii) 管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に伸長する複数のステント
を含む;
f) i) ノーズコーンの近位端での遠位構成要素、および
ii) 内部有鍵突出の遠位端に固定される近位構成要素、該遠位構成要素および近位構成要素は一緒になって、第1の位置で内部有鍵突出の周囲に伸長するステントグラフトプロテーゼの近位端でステントの近位頂部を捕捉し、頂部捕捉デバイスの第2の位置で近位頂部を解放する開口を画定する、
を含む、頂部捕捉デバイス;
g) ステントグラフトでの半径方向の拘束体、該半径方向の拘束体は、ステントグラフトのステントの支柱の少なくとも一部を横切る少なくとも1つの紐を含み、該紐は、連結される場合にステントを少なくとも部分的に半径方向に収縮する末端を含む;
h)管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に伸長し、紐末端を連結し、それによりステントグラフトのステントの少なくとも一部を半径方向に収縮するワイヤ、ここで少なくとも1つの紐の末端からのワイヤの引き込みは、少なくとも1つの紐による半径方向の収縮を解放する;ならびに
i) ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長するトルク構成要素、該トルク構成要素は、
i) 近位ハンドルに固定され、近位ハンドルから内部有鍵突出の周囲に伸長する外部有鍵突出、該外部有鍵突出は、断面において非円形であり、内部有鍵突出に対する軸方向の回転と干渉関係にある内部表面を画定する、および
ii) 外部有鍵突出の周囲で半径方向に配置され、外部有鍵突出から遠位に伸長する少なくとも2つのアーム、それぞれのアームは、収縮された状態から拡張された状態まで移動可能であり、トルク構成要素は半径方向の拡張を示し、長手軸の周囲の近位ハンドルおよび外部有鍵突出の回転によるトルク構成要素へのトルク力の適用によりステントグラフトを長手軸の周囲に回転させる、
を含む、
を含む、ステントグラフトを植え込むための送達システム。
【請求項95】
それぞれの関連のある紐の末端を管腔グラフト構成要素に固定する、管腔グラフト構成要素での一対のアンカーループをさらに含む、請求項94記載の送達システム。
【請求項96】
紐の少なくとも一部が、それぞれ円形であり、紐が管腔グラフト構成要素を半径方向に収縮している場合に、アンカーループに通されるワイヤにより、半径方向に反対の点で連結される、請求項95記載の送達システム。
【請求項97】
ステントグラフトをさらに含む送達システムであって、該ステントグラフトは、管腔グラフト構成要素および管腔グラフト構成要素の長手方向の長さに沿って分配される半径方向に拡張可能なステントを含み、該ステントはそれぞれ、反対にある末端で連結されて近位および遠位頂部を形成する複数の支柱を含む、請求項94記載の送達システム。
【請求項98】
半径方向の拘束体が、糸およびワイヤの組み合わせならびにステントグラフトの周囲に伸長する可撓性シースの少なくとも1つを含み、該ステントグラフトが、糸からワイヤまたはステントグラフトから可撓性シースを引き抜くことにより拘束体から解放され得る、請求項97記載の送達システム。
【請求項99】
半径方向の拘束体が、糸およびワイヤの組み合わせを含む送達システムであって、送達システムが、ステントグラフトのステントの支柱の少なくとも一部に固定される少なくとも1つのループをさらに含む、請求項98記載の送達システム。
【請求項100】
近位ハンドルでガスケットをさらに含む送達システムであって、該ガスケットが、ガイドワイヤカテーテルが伸長する大開口およびワイヤが伸長する小開口を画定し、それにより近位ハンドルからの流体の通過を防ぐ、請求項99記載の送達システム。
【請求項101】
a) 近位ハンドル;
b) 近位ハンドルから伸長し、近位ハンドルでの近位端および遠位端を有するガイドワイヤカテーテル;
c) ガイドワイヤカテーテルの遠位端で固定されるノーズコーン、該ノーズコーンは、近位端および遠位端を有する;
d) i) 近位端
ii) 遠位端
iii) ガイドワイヤカテーテルが伸長する管腔を画定する内部表面、および
iv) 内部有鍵突出の長さの少なくとも一部に沿った断面において非円形である外部表面
を含む、内部有鍵突出;
e) ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長するステントグラフト、該ステントグラフトは、
i) 外側表面、内側表面、近位開放端、遠位開放端を有し、管腔を画定する管腔グラフト構成要素、
ii) 管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に伸長する複数のステント;および
iii) 管腔グラフト構成要素の近位開放端でのベアステント、該ベアステントは、近位および遠位頂部を画定する支柱を含み、ここでベアステントは、ベアステントの遠位頂部で管腔グラフト構成要素に固定される、
を含む;
f) ステントグラフトでの半径方向の拘束体、該半径方向の拘束体は、ステントグラフトのステントの支柱の少なくとも一部を横切る少なくとも1つの紐を含み、該紐は、連結される場合にステントを少なくとも部分的に半径方向に収縮する末端を含む;
g) 管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に伸長し、紐末端を連結し、それによりステントグラフトのステントの少なくとも一部を半径方向に収縮するワイヤ、ここで少なくとも1つの紐の末端からのワイヤの引き込みは、少なくとも1つの紐による半径方向の収縮を解放する;
h) ガイドワイヤカテーテルの遠位端での頂部捕捉デバイス、該頂部捕捉デバイスは、ベアステントの近位頂部を解放可能に補足する、該頂部捕捉デバイスは、
i) ノーズコーンの近位端での遠位構成要素、および
ii) 内部有鍵突出の遠位端に固定される近位構成要素、該遠位構成要素および近位構成要素は一緒になって、第1の位置で内部有鍵突出の周囲に伸長するステントグラフトプロテーゼの近位端でステントの近位頂部を捕捉し、頂部捕捉デバイスの第2の位置で近位頂部を解放する開口を画定する、
を含む;ならびに
i) ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長するトルク構成要素、該トルク構成要素は、
i) 近位ハンドルから遠位に、内部有鍵突出の周囲に伸長する外部有鍵突出、該外部有鍵突出は、断面において非円形であり、内部有鍵突出に対する軸方向の回転と干渉関係にある(this in interfering relationship)内部表面を画定する、および
ii) 外部有鍵突出の周囲で半径方向に配置され、外部有鍵突出から遠位に伸長する少なくとも2つのアーム、それぞれのアームは、収縮された状態から拡張された状態まで移動可能であり、トルク構成要素は半径方向の拡張を示し、長手軸の周囲の近位ハンドルおよび外部有鍵突出の回転によるトルク構成要素へのトルク力の適用により、ステントグラフトが長手軸の周囲に回転される、
を含む、
を含む、ステントグラフトを植え込むための送達システム。
【請求項102】
それぞれの関連のある紐の末端を管腔グラフト構成要素に固定する、管腔グラフト構成要素での一対のアンカーループをさらに含む、請求項101記載の送達システム。
【請求項103】
紐の少なくとも一部が、それぞれ円形であり、紐が管腔グラフト構成要素を半径方向に収縮している場合に、半径方向に反対にある点でアンカーループに通されるワイヤにより連結される、請求項102記載の送達システム。
【請求項104】
ステントグラフトをさらに含む送達システムであって、該ステントグラフトは、管腔グラフト構成要素および管腔グラフト構成要素の長手方向の長さに沿って分配される半径方向に拡張可能なステントを含み、該ステントはそれぞれ、反対にある末端で連結されて、近位および遠位頂部を形成する複数のステントを含む、請求項101記載の送達システム。
【請求項105】
半径方向の拘束体が、糸およびワイヤの組み合わせならびにステントグラフトの周囲に伸長する可撓性シースの少なくとも1つを含み、ステントグラフトが、糸からワイヤまたはステントグラフトから可撓性シースを引き抜くことにより拘束体から解放され得る、請求項104記載の送達システム。
【請求項106】
半径方向の拘束体が、糸およびワイヤの組み合わせを含む送達システムであって、送達システムが、ステントグラフトのステントの支柱の少なくとも一部に固定される少なくとも1つのループをさらに含む、請求項105記載の送達システム。
【請求項107】
近位ハンドルでガスケットをさらに含む送達システムであって、該ガスケットが、ガイドワイヤカテーテルが伸長する大開口およびワイヤが伸長する小開口を画定し、それにより近位ハンドルからの流体の通過を防ぐ、請求項106記載の送達システム。
【請求項108】
a) ステントグラフトを被験体の動脈瘤に方向づける工程、該ステントグラフトは、管腔グラフト構成要素および管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に分配される複数の半径方向のステントを含み、ステントの少なくとも1つは、近位および遠位頂部を画定するように連結される支柱を有し、該ステントグラフトは、半径方向の拘束体により拘束された位置に保持され、該半径方向の拘束体は、ステントグラフトのステントの支柱の少なくとも一部を横切る少なくとも1つの紐を含み、該紐は、連結される場合にステントを少なくとも部分的に半径方向に収縮する末端を含み、該半径方向の拘束体はまた、管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に伸長し、紐末端を連結し、それによりステントグラフトのステントの少なくとも一部を半径方向に収縮するワイヤを含み、少なくとも1つの紐の末端からのワイヤの引き込みにより、少なくとも1つの紐による半径方向の収縮が解放され;送達デバイスの長手ボディ部の遠位ハンドルから遠位に伸長し、ステントグラフト内にあるガイドワイヤカテーテルの周囲の周りに伸長し、該ステントグラフトは、近位端および遠位端を有し、ここでステントグラフトの遠位端は、近位ハンドルから近位に、ガイドワイヤカテーテルの周囲(bout)かつステントグラフト内に伸長する内部有鍵突出の周囲の周りに伸長する外部有鍵突出に固定されるトルク構成要素に対して回転方向に固定され、該ガイドワイヤカテーテルおよび内部有鍵突出はそれぞれ、それらの遠位端で二構成要素頂部捕捉デバイスの1つの構成要素を含み、ここで内部有鍵突出は非円形断面を含み、外部有鍵突出は、内部有鍵突出に対する回転と干渉関係にある非円形断面を含む;
b) 長手ボディ部の近位ハンドルを回転させ、それにより外部有鍵突出、頂部捕捉デバイスを回転させ、ステントグラフトを動脈瘤部位内に回転方向に整列させる工程;
c)外部有鍵突出を引き込み、それにより頂部捕捉デバイスの2つの構成要素を分離させ、ステントグラフトの近位端でステントを解放する工程;
d) 半径方向の拘束体を引き込み、それにより動脈瘤部位でステントグラフトを解放させる工程;ならびに
e) ガイドワイヤカテーテルおよびトルク構成要素を被験体から引き込み、それによりステントグラフトを被験体の動脈瘤部位に植え込む工程
を含む、ステントグラフトを被験体の動脈瘤に植え込む方法。
【請求項109】
それぞれの関連のある紐の末端を管腔グラフト構成要素に固定する、管腔グラフト構成要素での一対のアンカーループをさらに含む、請求項108記載の方法。
【請求項110】
紐の少なくとも一部が、それぞれ円形であり、紐が管腔グラフト構成要素を半径方向に収縮している場合に、半径方向に反対にある点でアンカーループに通されるワイヤにより連結される、請求項109記載の方法。
【請求項111】
ステントグラフトをさらに含む送達システムであって、該ステントグラフトは、管腔グラフト構成要素および管腔グラフト構成要素の長手方向の長さに沿って分配される半径方向に拡張可能なステントを含み、ステントはそれぞれ、反対の末端で連結されて近位および遠位頂部を形成する複数のステントを含む、請求項110記載の送達システム。
【請求項112】
半径方向の拘束体が、糸およびワイヤの組み合わせ、ならびにステントグラフトの周囲に伸長する可撓性シースの少なくとも1つを含み、ステントグラフトが、糸からワイヤまたはステントグラフトから可撓性シースを引き抜くことにより、拘束体から解放され得る、請求項111記載の方法。
【請求項113】
半径方向の拘束体が、糸およびワイヤの組み合わせを含む方法であって、該方法が、ステントグラフトのステントの支柱の少なくとも一部に固定される少なくとも1つのループをさらに含む、請求項112記載の方法。
【請求項114】
近位ハンドルでガスケットをさらに含む方法であって、該ガスケットが、ガイドワイヤカテーテルが伸長する大開口およびワイヤが伸長する小開口を画定し、それにより近位ハンドルからの流体の通過を防ぐ、請求項113記載の方法。
【請求項115】
a) 長手軸を画定し、近位ハンドルおよび遠位ハンドルを有する長手ボディ部;
b) 近位端および遠位端を有し、長手ボディ部の遠位ハンドルから伸長するガイドワイヤカテーテル;
c) i) 近位端
ii) 遠位端
iii) ガイドワイヤカテーテルが伸長する管腔を画定する内部表面、および
iv) 内部有鍵突出の長さの少なくとも一部に沿った断面において非円形である外部表面
を含む、内部有鍵突出;
d) ステントグラフトでの半径方向の拘束体、該半径方向の拘束体は、
i) ステントの支柱の少なくとも一部に固定される少なくとも1つのループ、および
ii) ステントの少なくとも1つを横切り、ループを通ってステントの支柱に固定される少なくとも1つの紐
を含む;
e) ガイドワイヤカテーテルの遠位端での頂部捕捉デバイス、該頂部捕捉デバイスはベアステントの近位頂部を解放可能に捕捉し、該頂部捕捉デバイスは、
i) ノーズコーンの近位端での遠位構成要素、および
ii) 内部有鍵突出の遠位端に固定される近位構成要素、該遠位構成要素および近位構成要素は一緒になって、第1の位置で内部有鍵突出の周囲に伸長するステントグラフトプロテーゼの近位端でステントの近位頂部を捕捉し、頂部捕捉デバイスの第2の位置で近位頂部を解放する開口を画定する、
を含む;ならびに
f) i) 近位ハンドルから遠位に、内部有鍵突出の周囲に伸長する外部有鍵突出、該外部有鍵突出は、断面において非円形であり、内部有鍵突出に対する軸方向の回転と干渉関係にある内部表面を画定する;および
ii) 外部有鍵突出の周囲で半径方向に配置され、外部有鍵突出から遠位に伸長する少なくとも2つのアーム、それぞれのアームは、収縮された状態から拡張された状態まで移動可能であり、トルク構成要素は、半径方向の拡張を示し、長手軸の周囲の近位ハンドル、外部有鍵突出の回転によるトルク構成要素へのトルク力の適用により、ステントグラフトが長手軸の周囲に回転される、
を含む、トルク構成要素
を含む、ステントグラフトを植え込むための送達システム。
【請求項116】
ステントグラフトをさらに含む送達システムであって、該ステントグラフトは、管腔グラフト構成要素および管腔グラフト構成要素の長手方向の長さに沿って分配される半径方向に拡張可能なステントを含み、ステントはそれぞれ、反対の末端で連結されて近位および遠位頂部を形成する複数のステントを含む、請求項115記載の送達システム。
【請求項117】
ステントグラフトが、管腔グラフト構成要素の近位開放端から近位に伸長するベアステントを含み、該ベアステントは、近位および遠位頂部を画定する支柱を含み、該ベアステントは、遠位頂部で管腔グラフト構成要素の近位開放端に固定され、頂部捕捉構成要素は、ベアステントの近位頂部を解放可能に捕捉し得る、請求項116記載の送達システム。
【請求項118】
半径方向の拘束体は、糸およびワイヤの組み合わせならびにステントグラフトの周囲に伸長する可撓性シースの少なくとも1つを含み、ステントグラフトは、糸からワイヤまたはステントグラフトから可撓性シースを引き抜くことにより拘束体から解放され得る、請求項117記載の送達システム。
【請求項119】
半径方向の拘束体が糸およびワイヤの組み合わせを含む送達システムであって、送達システムが、ステントグラフトのステントの支柱の少なくとも一部に固定される少なくとも1つのループをさらに含む、請求項118記載の送達システム。
【請求項120】
近位ハンドルでガスケットをさらに含む送達システムであって、該ガスケットは、ガイドワイヤカテーテルが伸長する大開口およびワイヤが伸長する小開口を画定し、それにより近位ハンドルからの流体の通過を防ぐ、請求項119記載の送達システム。
【請求項121】
a) i. 遠位グリップ、および
ii. 遠位グリップの一端から近位に伸長するハンドルボディ部、該ハンドルは、導管を画定し、遠位グリップおよびハンドルボディ部の長さの一部に沿ったスロットを画定し、該ハンドルボディ部は長手軸を画定する、
を含む、ハンドル;
b) ハンドルボディ部内の内部親ねじアセンブリ、該内部親ねじアセンブリは、導管の主要軸に沿って移動可能であり、スロットを通って伸長するねじ山が付された部分を含み、該内部親ねじアセンブリは、ハンドルの長手軸と本質的に同軸上にある開口を画定する;
c) ハンドルボディ部の周囲に伸長し、内部親ねじアセンブリのねじ山が付された部分とねじ山で嵌合される親ねじナット、遠位グリップと隣接しながらの親ねじナットの回転により、ハンドルに対する内部親ねじアセンブリの移動が引き起こされ、ここで親ねじナットは同時に、内部親ねじアセンブリと嵌合されながら、ハンドルボディ部に沿って摺動可能であり、それによりハンドルに対する内部親ねじの移動を引き起こすための少なくとも2つの機構が提供される;
d) ハンドルボディ部に固定され、内部親ねじアセンブリを通って伸長する支持部材、該支持部材は、
i. ハンドルボディ部を通って伸長する支持管、および
ii. 支持管の円周の周囲に伸長する下部管
を含む;
e) 支持部材の周囲にあり、内部親ねじアセンブリに解放可能に固定される摺動体、該摺動体は、止血バルブを含む;
f) 支持部材の一部の周囲におよび摺動体から遠位に伸長し、該摺動体に固定されるイントロデューサーシース、ハンドルボディ部および親ねじアセンブリの相対的な移動により、支持部材に対するイントロデューサーシースの移動が引き起こされる;
f) 支持管に固定され、支持管から遠位に伸長するレグクラスプ、該レグクラスプは、
i. 支持管に固定される樽状部分、
ii. 長手軸に沿って、樽状部分から遠位に伸長するスプール部分、該スプール部分は、樽状部分の直径より小さい直径を有する、および
iii. スプール部分の末端での縁部分、該縁部分は、スプール部分の直径よりも大きく、樽状部分の直径より小さい直径を有する、
を含む;ならびに
g) 取り外し可能レグストップ、該レグストップは、
i. 長手軸を有し、内部親ねじアセンブリの近位のハンドルボディ部のスロット内にあるレグストップボディ部、および
ii. レグストップボディ部の長手軸から半径方向に伸長する可撓性のはね、該はねは、ハンドルボディ部の周囲に少なくとも部分的に伸長し、該レグストップボディ部は、ハンドルボディ部のスロット内の位置に保持され、該レグストップボディ部は、ハンドルボディ部の周囲から可撓性のはねを広げることによりスロットから取り外し可能である、
を含む、
を含む、ステントグラフト送達システム。
【請求項122】
a) 支持部材を通って伸長し、ハンドルボディ部の近位にある近位端およびレグクラスプの遠位にある遠位端を有する伸長部材;
b) 伸長部材の遠位端でのノーズコーン;
c) 遠位頂部捕捉構成要素;
d) 伸長部材の周囲で半径方向におよび支持部材内で伸長する外部制御管、該外部制御管は、ハンドルの近位にある近位端ならびにレグクラスプの遠位および遠位頂部捕捉部分の近位にある遠位端を含む;ならびに
e) 外部制御管の遠位端に固定され、遠位頂部捕捉構成要素と噛み合い得る近位頂部捕捉部分、該遠位頂部捕捉構成要素および近位頂部捕捉構成要素は、互いに対して噛み合う関係にある場合に少なくとも1つの開口を画定し、ここで伸長部材および外部制御管は、互いに対して移動し得る、
をさらに含む、請求項121記載のステントグラフト送達システム。
【請求項123】
近位頂部捕捉部分が、ノーズ部分および該ノーズ部分から遠位に伸長する少なくとも1つの歯を含み、該少なくとも1つの歯および遠位頂部捕捉部分が一緒になって、少なくとも1つの開口を画定する、請求項122記載のステントグラフト送達システム。
【請求項124】
遠位頂部捕捉部分が、少なくとも1つのスロットを画定し、該スロットの近位にある少なくとも1つの半径方向に伸長する突起を含み、該少なくとも1つのスロットおよび少なくとも1つの歯が、少なくとも1つの歯と整列し、遠位頂部捕捉部分および近位頂部捕捉部分が噛み合う関係にある、請求項123記載のステントグラフト送達システム。
【請求項125】
近位端および遠位端を有するステントグラフトをさらに含み、管腔グラフト構成要素および近位端と遠位端の間で長手方向に分配される複数のステントを含むステントグラフト送達システムであって、ステントグラフトの最も遠位のステントが、レグクラスプの樽状部分とイントロデューサーシースの間で解放可能に捕捉され、最も近位のステント、ステントグラフトが、遠位頂部捕捉構成要素および近位頂部捕捉構成要素が噛み合う関係にある場合に遠位頂部捕捉構成要素および近位頂部捕捉構成要素により捕捉される、請求項124記載のステントグラフト送達システム。
【請求項126】
遠位頂部および近位頂部を画定する支柱を含むクラスプステント(clasping stent)をさらに含むステントグラフト送達システムであって、近位頂部が、遠位頂部捕捉部分および近位頂部捕捉部分が噛み合う関係にある場合に、遠位頂部捕捉部分および近位頂部捕捉部分により捕捉される、請求項125記載のステントグラフト送達システム。
【請求項127】
クラスプステントがベアステントであり、ベアステントの近位頂部がステントグラフトのグラフト管腔構成要素の近位端の近位にあるステントグラフト送達システムであって、ステントグラフト送達システムが、ベアステントのそれぞれの近位頂部で橋状部および該橋状部の遠位に伸長するバーブをさらに含む、請求項126記載のステントグラフト送達システム。
【請求項128】
遠位頂部捕捉部分が穴を画定し、遠位頂部捕捉部分および近位頂部捕捉部分が噛み合う関係にある場合に、ベアステントの近位頂部で橋状部から遠位に伸長するバーブが、遠位頂部捕捉部分の穴に伸長する、請求項127記載のステントグラフト送達システム。
【請求項129】
最も固く締められたステントとグラフト管腔構成要素の近位端の間でクラウンステントをさらに含む、請求項126記載のステントグラフト送達システム。
【請求項130】
ステントグラフトが二又に分かれ、ステントグラフトが2つのレグを含み、その1つがレグクラスプとイントロデューサーシースの間で捕捉される、請求項125記載のステントグラフト送達システム。
【請求項131】
ステントグラフトが、
i) 近位開放端および遠位開放端を有し、管腔を画定する管腔グラフト構成要素、
ii) 管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に分配される複数のステント、該ステントの少なくとも1つは、近位および遠位頂部を画定するように連結される支柱を有する、
iii) 支柱の少なくとも1つに固定される少なくとも1つのループ、
iv) 少なくとも1つのループを通って伸長する少なくとも1つの紐、それぞれの紐は、支柱の少なくとも一部を横切り、該紐は、連結される場合にステントを少なくとも部分的に半径方向に収縮する末端を含む、および
対応するステントを半径方向に収縮するように連結される場合に、それぞれの関連のある紐の末端に長手方向にわたる管腔グラフト構成要素で一対のアンカーループ
を含み、送達システムが、
a) 管腔グラフト構成要素に沿っておよびアンカーループを通って長手方向に伸長し、紐末端を連結するワイヤ、該紐は、それによりステントグラフトのステントの少なくとも1つの少なくとも一部を半径方向に収縮し、少なくとも1つの紐の末端からのワイヤの引き込みにより、ステントグラフトが、少なくとも1つの紐による半径方向の収縮から解放される、
b) ステントグラフトが解放可能に固定されるガイドワイヤカテーテル、該ガイドワイヤカテーテルは、長手軸に沿って伸長し、近位端および遠位端を有し、管腔グラフト構成要素内に伸長する;
c) ガイドワイヤカテーテルが固定される近位ハンドル;
d) 近位ハンドルでのガスケット、該ガスケットは、ガイドワイヤカテーテルおよび外部制御管が伸長する大開口ならびにワイヤが伸長する小開口を画定し、それにより近位ハンドルからの流体の通過を防ぐ、
をさらに含む、請求項125記載のステントグラフト送達システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願についての他所参照
本願は、以下の、2020年11月9日に出願された米国仮出願第63/111,357;2021年2月25日に出願された同63/153,701号;および2021年6月14日に出願された同63/210,381号の利益を主張し、それぞれの全教示は参照により本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
大動脈瘤などの動脈病理学は、開放外科的再構成、または代替的に、開放外科的修復の代わりに最小の侵襲性である血管内修復により治療され得る。しかしながら、血管内修復の成功裡の結果を最適化することは、患者の解剖学的構造の評価を必要とし、および動脈またはより具体的には大動脈瘤の場合は、動脈瘤の近位および遠位端にわたる適切なステントは、ステントグラフトを大動脈に固定して、エンドリークを最小化することにより、動脈瘤嚢(aneurysm sac)の本質的に完全な排除を確実にする。エンドリークおよび動脈瘤部位の外科的手術後の拡大は、しばしば動脈瘤嚢の任意の膨張を密封(seal)するためのさらなる修復を必要とし、一般的に、外科的部位を通って周囲の内臓および関連のある構造への血流を有意に損なうことなく行われなければならない。
【0003】
そのため、大動脈瘤などの動脈病理学を治療するための、新規の向上された血管内修復デバイスおよび方法のための必要性が存在する。
【発明の概要】
【0004】
発明の概要
本発明は、大動脈および他の動脈血管損傷、例えば生命維持に必要な臓器および組織に血液を供給する動脈分岐を有する大動脈の領域における大動脈瘤などの大動脈瘤、例えば胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、胸腹大動脈瘤、傍腎(juxtarenal)大動脈瘤およびショートネック(short-neck)腹部大動脈瘤に関連する血管損傷の治療および修復における使用のための大動脈プロテーゼシステムに関する。
【0005】
一態様において、本発明は、近位開放端および遠位開放端を有する管腔グラフト構成要素を含む大動脈プロテーゼシステムである。管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に複数のステントが分配され、ステントの少なくとも1つは、近位および遠位頂部を画定するように連結される支柱を有する。少なくとも1つのループが支柱の少なくとも1つに固定される。少なくとも1つの紐は、ループを通って伸長し、ステントの少なくとも1つの支柱の少なくとも一部を横切る。紐は、連結される場合にそれぞれの対応するステントを少なくとも部分的に半径方向に収縮する末端を含む。管腔グラフト構成要素での一対のアンカーループは、対応するステントを半径方向に収縮するように連結される場合にそれぞれの関連のある紐の末端に、長手方向にわたる(span)。
【0006】
別の態様において、本発明は、ステントグラフトを含むステントグラフト送達システムである。ステントグラフトは、近位開放端および遠位開放端を有する管腔グラフト構成要素を含み、管腔を画定する。管腔グラフト構成要素に沿って複数のステントが長手方向に分配され、ステントの少なくとも1つは、近位および遠位頂部を画定するように連結される支柱を有する。少なくとも1つのループは支柱の少なくとも1つに固定される。少なくとも1つの紐は、ループを通って伸長し、支柱の少なくとも一部を横切る。紐は、連結される場合にステントを少なくとも部分的に半径方向に収縮する末端を含む。管腔グラフト構成要素の一対のアンカーループは、対応するステントを半径方向に収縮するように連結される場合に、それぞれの関連のある紐の末端に、長手方向にわたる。ワイヤは、管腔グラフト構成要素に沿って長手方向にかつアンカーループを通って伸長し、紐末端を連結し、それにより紐は、ステントグラフトのステントの少なくとも1つの少なくとも一部を半径方向に収縮し、少なくとも1つの紐の末端からのワイヤの引き込みは、ステントグラフトの末端を、少なくとも1つの紐による収縮から解放させる。
【0007】
さらに別の態様において、本発明は、被験体の動脈瘤(arterial aneurysm)にステントグラフトを植え込む方法である。該方法は、ステントグラフトを被験体の動脈瘤に進める工程を含み、ここでステントグラフトは、ステントグラフトの周囲の周りに伸長する少なくとも1つの紐を含み、該紐は、ステントグラフトの半径方向のステントの少なくとも1つの支柱に固定される少なくとも1つのループを通って伸長し、ステントグラフトの長手軸に平行にかつ連結された末端の長手方向にわたるアンカーループを通って伸長するワイヤにより連結される末端を有し、それによりステントグラフトを、半径方向に収縮した位置に維持する。ワイヤは、少なくとも1つの紐およびアンカーループから引き込まれ、結果的に互いから紐の末端を解放し、ステントグラフトは、半径方向に収縮した位置から半径方向に拡張した位置まで半径方向に拡張し、それによりステントグラフトを、被験体の動脈瘤に植え込む。
【0008】
なお別の態様において、本発明は、近位開放端および遠位開放端を有する管腔グラフト構成要素を含む大動脈プロテーゼシステムである。管腔グラフト構成要素に沿って、複数のステントが長手方向に分配され、ステントの少なくとも1つは、近位および遠位頂部を画定するように連結される支柱を有する。少なくとも1つのループは支柱の少なくとも1つに固定される。少なくとも1つの紐は、ループを通って伸長し、それぞれの紐は、少なくとも1つのステントの支柱を横切り、ここで紐は、連結される場合にそれぞれの対応するステントを少なくとも部分的に半径方向に収縮する末端を含む。
【0009】
別の態様において、本発明は、近位開放端および遠位開放端を有する管腔グラフト構成要素を含む大動脈プロテーゼシステムである。管腔グラフト構成要素に沿って複数のステントが長手方向に分配され、ステントの少なくとも1つは、近位および遠位頂部を画定するように連結される支柱を有する。少なくとも1つのループは支柱の少なくとも1つに固定される。少なくとも1つの紐は、ループを通って伸長し、それぞれの紐は、ループが取り付けられるステントの複数の支柱を横切り、紐は、外側の半径方向の拡張に対してステントを拘束し、それによりステントグラフトを収縮する。
【0010】
さらに別の態様において、本発明は、近位ハンドルおよび遠位ハンドルを有する長手軸を画定する長手ボディ部、近位端および遠位端を有し、長手ボディ部の遠位ハンドルから伸長するガイドワイヤカテーテル、ガイドワイヤカテーテルの遠位端で固定されるノーズコーン、ここで該ノーズコーンは近位端を有する、ならびに内部有鍵突出(keyed extrusion)を含むステントグラフトを植え込むための送達システムである。内部有鍵突出は、近位端、遠位端、ガイドワイヤカテーテルが伸長する管腔を画定する内部表面および内部有鍵突出の長さの少なくとも一部に沿った断面において非円形である外部表面を含む。この態様の頂部捕捉デバイスは、ノーズコーンの近位端で遠位構成要素および内部有鍵突出の遠位端に固定される近位構成要素を有する頂部捕捉デバイスを含み、遠位構成要素および近位構成要素は一緒になって、第1の位置において内部有鍵突出の周囲に伸長するステントグラフトプロテーゼの近位端でステントの近位頂部を捕捉し、頂部捕捉デバイスの第2の位置において近位頂部を解放する開口を画定する。この態様のトルク構成要素は、内部有鍵突出の周囲で近位ハンドルに固定されて近位ハンドルから伸長する外部有鍵突出を含み、外部有鍵突出は、断面において非円形であり、内部有鍵突出に対する軸方向の回転と干渉関係にある内部表面を画定し、少なくとも2つのアームは外部有鍵突出の周囲に半径方向に配置され、外部有鍵突出から遠位に伸長し、それぞれのアームは、収縮された状態から拡張された状態まで移動可能であり、該トルク構成要素は半径方向の拡張を示す。半径方向の拘束体は外部有鍵突出の周囲に伸長し、外部有鍵突出と半径方向の拘束体の間に伸長するステントグラフトは、ステントグラフトの遠位端で捕捉され得、近位ハンドルの長手軸の周囲の回転によるトルク構成要素へのトルク力の適用により、ステントグラフトが、長手軸の周囲に回転される。
【0011】
なお別の態様において、ステントグラフトを植え込むための送達システムは、近位ハンドル、近位ハンドルから伸長し、近位ハンドルで近位端および遠位端を有するガイドワイヤカテーテル、ガイドワイヤカテーテルの遠位端に固定されるノーズコーンならびに内部有鍵突出を含む。内部有鍵突出は、近位端、遠位端、ガイドワイヤカテーテルが伸長する管腔を画定する内部表面および内部有鍵突出の長さの少なくとも一部に沿った断面において非円形である外部表面を有する。ステントグラフトは、ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長し、外側表面、内側表面、近位開放端、遠位開放端を有し、管腔および管腔壁に沿って長手方向に伸長する複数のステントを画定する管腔グラフト構成要素を含む。この態様の半径方向の拘束体は、ステントグラフトを半径方向に拘束し、ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長し、ここで半径方向の拘束体の解放は、ステントグラフトの半径方向の拡張を可能にし、それによりステントグラフトを少なくとも部分的に展開する。この態様の頂部捕捉デバイスは、ノーズコーンの近位端で遠位構成要素および内部有鍵突出の遠位端に固定される近位構成要素を含み、遠位構成要素および近位構成要素は一緒になって、第1の位置で内部有鍵突出の周囲に伸長するステントグラフトプロテーゼの近位端でステントの近位頂部を捕捉し、頂部捕捉デバイスの第2の位置で近位頂部を解放する開口を画定する。本発明のこの態様のトルク構成要素は、ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長し、トルク構成要素は、内部有鍵突出の周囲で、近位ハンドルから遠位に伸長する外部有鍵突出を含み、外部有鍵突出は、断面において非円形であり、内部有鍵突出に対して軸方向の回転と干渉関係にある内部表面を画定し、少なくとも2つのアームは、外部有鍵突出の周囲で半径方向に配置され、外部有鍵突出から遠位に伸長し、それぞれのアームは、収縮された状態から拡張された状態まで移動可能であり、トルク構成要素は、半径方向の拡張を示し、長手軸の周囲の近位ハンドルの回転によるトルク構成要素へのトルク力の適用により、ステントグラフトが長手軸の周囲に回転される。
【0012】
本発明の別の態様において、被験体の動脈瘤部位にステントグラフトを植え込む方法は、ステントグラフトを被験体の動脈瘤部位に方向づける工程を含み、該ステントグラフトは、半径方向の拘束体により収縮された位置に保持され、内部有鍵突出の周囲の周りに伸長し、内部有鍵突出は、ガイドワイヤカテーテルの周囲におよび送達デバイスの長手ボディ部の遠位ハンドルから遠位に伸長しかつステントグラフト内にあり、該ステントグラフトは、近位端および遠位端を有し、ここでステントグラフトの遠位端は、トルク構成要素に対して回転方向に固定され、該トルク構成要素は、内部有鍵突出の周囲に伸長する外部有鍵突出を含み、該外部有鍵突出は、断面において非円形であり、内部有鍵突出に対する軸方向の回転と干渉関係にある内部表面および該有鍵突出から遠位にかつ半径方向に伸長する少なくとも2つのアームを画定し、それぞれのアームは、収縮された状態から拡張された状態まで移動可能であり、トルク構成要素は、半径方向の拡張を示す。長手ボディ部の近位ハンドルは回転され、それにより外部有鍵突出が回転され、ステントグラフトを、動脈瘤部位内に回転方向に整列させる。外部有鍵突出は、外部有鍵突出を回転させるように回転され、外部有鍵突出の遠位端に固定された頂部捕捉デバイスの近位構成要素は、ガイドワイヤカテーテルの遠位端に固定された頂部捕捉デバイスの遠位構成要素から分離され、それにより、頂部捕捉デバイスにより捕捉されるステントグラフトの近位端でステントを解放する。半径方向の拘束体が引き込まれ、それにより動脈瘤部位でステントグラフトが解放される。ガイドワイヤカテーテルおよびトルク構成要素が被験体から引き込まれ、それにより被験体の動脈瘤部位にステントグラフトが植え込まれる。
【0013】
本発明のなお別の態様において、ステントグラフトを被験体の動脈瘤部位に植え込む方法は、半径方向の拘束体により収縮された状態で維持されたステントグラフトを動脈瘤部位まで進める工程、ステントグラフトの回転により、ステントグラフトを、ステントグラフトの遠位端でのトルク構成要素の少なくとも部分的な補助と回転方向に整列する工程、ここでステントグラフトは、ステントグラフトの近位端でステントを捕捉する頂部捕捉デバイスに対する鍵を有する(keyed)、頂部捕捉デバイスの遠位端に固定される頂部捕捉デバイスの近位構成要素を有する内部有鍵突出を引き込み、それによりステントグラフトの近位端でステントを解放する工程、およびステントグラフトから半径方向の拘束体を取り外し、それによりステントグラフトを動脈瘤部位に植え込む工程を含む。
【0014】
さらに別の態様において、本発明は、近位ハンドル、近位ハンドルから伸長し、近位ハンドルでの近位端および遠位端を有するガイドワイヤカテーテル、ならびにガイドワイヤカテーテルの遠位端で固定されるノーズコーンを含む、ステントグラフトを植え込むための送達システムである。この態様の内部有鍵突出は、近位端、遠位端、ガイドワイヤカテーテルが伸長する管腔を画定する内部表面、および内部有鍵突出の長さの少なくとも一部に沿った断面において非円形である外部表面を含む。この態様のステントグラフトは、ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長し、ステントグラフトは、外側表面、内側表面、近位開放端、遠位開放端を有し、管腔を画定する管腔グラフト構成要素、および管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に伸長する複数のステントを含む。この態様の頂部捕捉デバイスは、ノーズコーンの近位端での遠位構成要素および内部有鍵突出の遠位端に固定される近位構成要素を含み、該遠位構成要素および近位構成要素は一緒になって、第1の位置で内部有鍵突出の周囲に伸長するステントグラフトプロテーゼの近位端でステントの近位頂部を捕捉し、頂部捕捉デバイスの第2の位置で近位頂部を解放する開口を画定する。ステントグラフトでの半径方向の拘束体は、ステントグラフトのステントの支柱の少なくとも一部を横切る少なくとも1つの紐を含み、該紐は、連結される場合にステントを少なくとも部分的に半径方向に収縮する末端を含む。ワイヤは、管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に伸長し、紐末端を連結し、それによりステントグラフトのステントの少なくとも一部を半径方向に収縮し、少なくとも1つの紐の末端からのワイヤの引き込みにより、少なくとも1つの紐による半径方向の収縮を解放する。この態様のトルク構成要素は、ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長し、近位ハンドルに固定されてそれから伸長し、内部有鍵突出の周囲に伸長する外部有鍵突出を含む。外部有鍵突出は、断面において非円形であり、内部有鍵突出に対する軸方向の回転と干渉関係にある内表面を画定する。少なくとも2つのアームは、外部有鍵突出の周囲に半径方向に配置され、それから遠位に伸長し、それぞれのアームは、収縮された状態から拡張された状態まで移動可能であり、トルク構成要素は半径方向の拡張を示し、長手軸の周囲の近位ハンドルおよび外部有鍵突出の回転によるトルク構成要素へのトルク力の適用により、ステントグラフトを長手軸の周囲に回転させる。
【0015】
本発明のなお別の態様において、ステントグラフトを植え込むための送達システムは、近位ハンドル、近位ハンドルから伸長し、近位ハンドルでの近位端および遠位端を有するガイドワイヤカテーテル、ガイドワイヤカテーテルの遠位端で固定されるノーズコーンを含み、該ノーズコーンは近位端および遠位端を有する。この態様の内部有鍵突出は、近位端、遠位端、ガイドワイヤカテーテルが伸長する管腔を画定する内部表面および内部有鍵突出の長さの少なくとも一部に沿った断面において非円形である外部表面を含む。この態様のステントグラフトは、ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長し、外側表面、内側表面、近位開放端、遠位開放端を有し、管腔を画定する管腔グラフト構成要素を含む。複数のステントは、管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に伸長し、ベアステントは、管腔グラフト構成要素の近位開放端にある。ベアステントは、近位および遠位頂部を画定する支柱を含み、ここで該ベアステントは、ベアステントの遠位頂部で管腔グラフト構成要素に固定される。ステントグラフトでのこの態様の半径方向の拘束体は、ステントグラフトのステントの支柱の少なくとも一部を横切る少なくとも1つの紐を含み、該紐は、連結される場合にステントを少なくとも部分的に半径方向に収縮する末端を含む。この態様のワイヤは、管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に伸長し、紐末端を連結し、それによりステントグラフトのステントの少なくとも一部を半径方向に収縮し、少なくとも1つの紐の末端からのワイヤの引き込みは、少なくとも1つの紐による半径方向の収縮を解放する。ガイドワイヤカテーテルの遠位端でのこの態様の頂部捕捉デバイスは、ベアステントの近位頂部を解放可能に捕捉し、ノーズコーンの近位端での遠位構成要素および内部有鍵突出の遠位端に固定される近位構成要素を含む。該遠位構成要素および近位構成要素は一緒になって、第1の位置で内部有鍵突出の周囲に伸長するステントグラフトプロテーゼの近位端でステントの近位頂部を捕捉し、頂部捕捉デバイスの第2の位置で近位頂部を解放する開口を画定する。本発明のこの態様のトルク構成要素は、ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長し、近位ハンドルから遠位に、内部有鍵突出の周囲に伸長する外部有鍵突出を含み、該外部有鍵突出は、断面において非円形であり、内部有鍵突出に対する軸方向の回転と干渉関係にある内部表面および外部有鍵突出の周囲に半径方向に配置され、それから遠位に伸長する少なくとも2つのアームを画定し、それぞれのアームは、収縮された状態から拡張された状態まで移動可能であり、トルク構成要素は半径方向の拡張を示し、長手軸の周囲の近位ハンドルおよび外部有鍵突出の回転によるトルク構成要素へのトルク力の適用により、ステントグラフトが長手軸の周囲に回転される。
【0016】
さらに別の態様において、本発明は、ステントグラフトを被験体の動脈瘤に植え込む方法であり、該方法は、ステントグラフトを被験体の動脈瘤に方向づける工程を含み、ここで該ステントグラフトは、管腔グラフト構成要素および管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に分配される複数の半径方向のステントを含み、ステントの少なくとも1つは、近位および遠位頂部を画定するように連結される支柱を有し、ステントグラフトは、半径方向の拘束体により拘束された位置に保持され、半径方向の拘束体は、ステントグラフトのステントの支柱の少なくとも一部を横切る少なくとも1つの紐を含み、該紐は、連結される場合にステントを少なくとも部分的に半径方向に収縮する末端を含み、半径方向の拘束体はまた、管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に伸長し、紐末端を連結するワイヤを含み、それによりステントグラフトのステントの少なくとも一部を半径方向に収縮し、少なくとも1つの紐の末端からのワイヤの引き込みにより、少なくとも1つの紐による半径方向の収縮を解放し;送達デバイスの長手ボディ部の遠位ハンドルから遠位に伸長し、ステントグラフト内にあるガイドワイヤカテーテルの周囲の周りに伸長し、該ステントグラフトは近位端および遠位端を有し、ここでステントグラフトの遠位端は、近位ハンドルから近位におよびガイドワイヤカテーテルの周囲に(bout)伸長しステントグラフト内にある内部有鍵突出の周囲の周りに伸長する外部有鍵突出に固定されるトルク構成要素に対して回転方向に固定され、ガイドワイヤカテーテルおよび内部有鍵突出はそれぞれ、それらの遠位端で二構成要素頂部捕捉デバイスの1つの構成要素を含み、ここで内部有鍵突出は非円形断面を含み、外部有鍵突出は、内部有鍵突出に対する回転と干渉関係にある非円形断面を含む。長手ボディ部の近位ハンドルは、この方法において回転され、それにより外部有鍵突出を回転させ、頂部捕捉デバイスは動脈瘤部位内でステントグラフトと回転的に整列する。外部有鍵突出は、引き込まれ、それにより頂部捕捉デバイスの2つの構成要素を分離し、ステントグラフトの近位端でステントを解放する。トルク構成要素は引き込まれ、それにより動脈瘤部位でステントグラフトを解放する。半径方向の拘束体およびガイドワイヤカテーテルは、次いで被験体から引き込まれ、それによりステントグラフトを被験体の動脈瘤部位に植え込む。
【0017】
なお別の態様において、本発明は、ステントグラフトを植え込むための送達システムであり、該送達システムは、長手軸を画定し、近位ハンドルおよび遠位ハンドルを有する長手ボディ部、近位端および遠位端を有し、長手ボディ部の遠位ハンドルから伸長するガイドワイヤカテーテル、ならびに内部有鍵突出を含む。内部有鍵突出は、近位端、遠位端、ガイドワイヤカテーテルが伸長する管腔を画定する内部表面、および内部有鍵突出の長さの少なくとも一部に沿った断面において非円形である外部表面を含む。ステントグラフトは、ガイドワイヤカテーテルの周囲に伸長し、外側表面、内側表面、近位表面、近位開放端、遠位開放端を有し、管腔を画定する管腔グラフト構成要素を含む。複数のステントは、管腔グラフト構成要素に沿って長手方向に伸長し、それらの反対にある末端で連結して頂部を画定する支柱を含む。この態様の半径方向の拘束体は、ステントグラフトにあり、ステントの支柱の少なくとも一部に固定される少なくとも1つのループおよびステントの少なくとも1つを横切り、ステントの支柱に固定されるループを通る少なくとも1つの紐を含む。この態様の頂部捕捉デバイスは、ガイドワイヤカテーテルの遠位端にあり、ベアステントの近位頂部を解放可能に捕捉する。頂部捕捉デバイスは、ノーズコーンの近位端での遠位構成要素、および内部有鍵突出の遠位端に固定される近位構成要素を含み、該遠位構成要素および近位構成要素は一緒になって、第1の位置で内部有鍵突出の周囲に伸長するステントグラフトプロテーゼの近位端でステントの近位頂部を捕捉し、頂部捕捉デバイスの第2の位置で近位頂部を解放する開口を画定する。トルク構成要素は、内部有鍵突出の周囲で近位ハンドルから遠位に伸長する外部有鍵突出を含み、該外部有鍵突出は、断面において非円形であり、内部有鍵突出に対する軸方向の回転と干渉関係にある内部表面、および外部有鍵突出の半径方向に周囲に配置され、それから遠位に伸長する少なくとも2つのアームを画定し、それぞれのアームは、収縮された状態から拡張された状態まで移動可能であり、トルク構成要素は半径方向の拡張を示し、長手軸の周囲の近位ハンドル、外部有鍵突出の回転によるトルク構成要素へのトルク力の適用により、ステントグラフトを長手軸の周囲に回転させる。
【0018】
別の態様において、本発明は、ハンドル;内部親ねじアセンブリ;親ねじナット;ハンドルボディ部に固定され、内部親ねじアセンブリを通って伸長する支持部材;支持部材の周囲にあり、内部親ねじアセンブリに解放可能に固定される摺動体;支持部材の一部の周囲かつ摺動体から遠位に伸長し、摺動体に固定されるイントロデューサーシース;支持管に固定され、支持管から遠位に伸長するレグクラスプ;およびハンドルのスロット内かつ内部親ねじアセンブリの近位にある取り外し可能レグストップを含む、ステントグラフト送達システムである。ハンドルは、遠位グリップおよび遠位グリップの1つの末端から近位に伸長するハンドルボディ部を含む。ハンドルは、遠位グリップおよびハンドルボディ部の長さの一部に沿った導管およびスロットを画定し、該ハンドルボディ部は長手軸を画定する。内部親ねじアセンブリは、ハンドルボディ部内にあり、導管の主要軸に沿って移動可能である。内部親ねじアセンブリはまた、スロットを通って伸長し、ハンドルの長手軸と本質的に同軸である開口を画定するねじ山部分を含む。親ねじナットは、ハンドルボディ部の周囲に伸長し、内部親ねじアセンブリのねじ山部分とねじ山で嵌合し、親ねじナットの回転は、遠位グリップと隣接しながら、ハンドルに対する内部親ねじアセンブリの移動を引き起こし、ここで親ねじナットは、内部親ねじアセンブリと嵌合しながらハンドルボディ部に沿って同時に摺動可能であり、それによりハンドルに対する内部親ねじの移動を引き起こすための少なくとも2つの機構が提供される。支持部材は、ハンドルボディ部を通って伸長する支持管、および支持管の円周の周囲に伸長する下部管(hypo-tube)を含む。摺動体は止血バルブを含む。イントロデューサーシースは摺動体に固定され、ハンドルボディ部および親ねじアセンブリの相対的な移動は、支持部材に対するイントロデューサーシースの移動を引き起こす。レグクラスプは、支持管に固定される樽状部分;長手軸に沿って樽状部分から遠位に伸長するスプール部分、ここで該スプール部分は、樽状部分の直径よりも小さい直径を有する;およびスプール部分の末端での縁部分を含み、該縁部分は、スプール部分の直径よりも大きく、樽状部分の直径よりも小さい直径を有する。取り外し可能なレグストップは、長手軸を有し、内部親ねじアセンブリの近位のハンドルボディ部のスロット内にあるレグストップボディ部、およびレグストップボディ部の長手軸から半径方向に伸長する可撓性のはねを含む。該はねは、ハンドルボディ部の周りに少なくとも部分的に伸長し、ハンドルボディ部のスロット内の位置にレグストップボディ部が保持され、レグストップボディ部は、ハンドルボディ部の周りから可撓性のはねを広げることによりスロットから取り外し可能である。
【0019】
本発明は多くの利点を有する。例えば、本発明によりステントの支柱に取り付けられたループは、植え込みの間に、医師による向上された制御を提供する。より具体的に、収縮する紐が通過するループは、植え込まれるステントグラフトのステントに支柱に固定されることにより、ステントグラフトを部分的に展開してステントグラフト中の開窓と分岐血管を整列させた後、医師が、ステントグラフトをより良く回転または再配置することを可能にする。また、医師は、ステントグラフトのステントを半径方向に収縮するワイヤを部分的に引き込み、それにより、展開が始まる前に、ステントグラフトを配置し得るのみである送達システムに対するより大きな制御を提供し得る。さらに、医師は、半径方向の拘束体を部分的にのみ取り外すことなどにより、ステントグラフトが部分的に展開された後に、ステントグラフトを回転し得る。さらに、トルク構成要素は、送達の間に、ステントグラフトの遠位端に、トルクが伝達されることを可能にし、それにより、ステントグラフトの近位端にトルクを適用し得るのみである送達システムに対するより大きな制御を提供する。結果として、ステントグラフトは、より正確に、被験体の血管系に対する傷害のリスクがより少なく、外科的部位に植え込まれる場合にステントグラフトの意図される形状をゆがめる有意なリスクがなく、外科的部位で展開され得る。
【0020】
結果として、ステントグラフトは、より正確に、被験体の血管系に対する傷害のリスクがより少なく、外科的部位に植え込まれる場合にステントグラフトの意図される形状をゆがめる有意なリスクがなく、外科的部位で展開され得る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図面の簡単な説明
前述のものは、同様の参照記号が異なる図面を通じて同じ部分を言及する添付の図面に図示されるように、例示的な態様の以下のより具体的な記載から明らかである。図面は、必ずしも一定の縮尺で作られておらず、代わりに態様の説明に重点が置かれる。異なる図に存在する同じ番号は、同じ項目を表す。
【
図1】
図1Aは、本発明の大動脈プロテーゼ送達システムの一態様の側面図であり、ステントグラフトは、大動脈プロテーゼ送達システムのステントの支柱に固定されるループを通って伸長する紐により半径方向に収縮した位置で保持され、ステントグラフトを半径方向に収縮した位置に維持するワイヤは、アンカーループにより安定化される。
図1Bは、線1B-1Bに沿って得られた、直径D'を有する
図1Aの大動脈プロテーゼ送達システムの末端図である。
図1Cは、線1C-1Cに沿って得られた
図1Bのステントグラフトの近位端の側面図である。
図1Dは、線1D-1Dに沿って得られた
図1Bのステントグラフトの近位端の側面図である。
図1Eは、線1E-1Eに沿って得られた
図1Bのステントグラフトの近位端の側面図である。
図1Fは、線1F-1Fに沿って得られた
図1Bのステントグラフトの近位端の側面図である。
【
図2】
図2Aは、ステントグラフトを半径方向に収縮した位置に保持する紐を連結するワイヤの引き抜き後の
図1A~1Fに示されるステントグラフトの側面図である。
図2Bは、線2B-2Bに沿って得られた、拡張された直径D''を有する、
図2Aに示される収縮されない位置のステントグラフトの近位端の末端図である。
図2Cは、線2C-2Cに沿って得られた
図2Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図2Dは、線2D-2Dに沿って得られた2Bの断面に示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図2Eは、
図2Aに示され、
図2Bの断面に示される、線2E-2Eに沿って得られたステントグラフトの近位端の側面図である。
図2Fは、線2F-2Fに沿って得られた
図2Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
【
図3】
図3Aは、本発明の大動脈プロテーゼ送達システムの別の態様であり、ステントグラフトは、大動脈プロテーゼ送達システムのステントの支柱に固定されるループを通って伸長する紐により半径方向に収縮した位置に保持され、ステントグラフトは、アンカーループにより安定化されるワイヤにより半径方向に収縮した位置に保持され、紐はまた、ワイヤの両側の側方に分配された紐ループにより安定化される。
図3Bは、線3B-3Bに沿って得られた、収縮された直径D'を有するステントグラフトを示す、
図3Aに示されるステントグラフト送達システムの末端図である。
図3Cは、線3C-3Cに沿って得られた
図3Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図3Dは、線3D-3Dに沿って得られた
図3Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図3Eは、線3E-3Eに沿って得られた
図3Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図3Fは、線3F-3Fに沿って得られた
図3Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
【
図4】
図4Aは、紐の末端ループおよびアンカーループからの大動脈プロテーゼ送達システムのワイヤ構成要素の引き込み、それによりステントグラフトが直径で拡張した位置まで拡張した後の
図3A~3Fに示される大動脈プロテーゼ送達システムのステントグラフトの側面図である。
図4Bは、線4B-4Bに沿って得られた、拡張した直径D''を有する
図4Aに示されるステントグラフトの末端図である。
図4Cは、線4C-4Cに沿って得られた
図4Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図4Dは、線4D-4Dに沿って得られた
図4Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図4Eは、線4E-4Eに沿って得られた
図4Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図4Fは、線4F-4Fに沿って得られた
図4Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
【
図5】
図5Aは、本発明の大動脈プロテーゼ送達システムの別の態様の側面図であり、紐は、ステントグラフトのステントの支柱に固定されるループを通って伸長するが、プロテーゼが半径方向に収縮した位置にある場合にステントグラフトを完全には含まない。
図5Bは、線5B-5Bに沿って得られた、収縮した直径D'を有するステントグラフトを示す、
図5Aに示される大動脈プロテーゼ送達システムの末端図である。
図5Cは、線5C-5Cに沿って得られた
図5Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図5Dは、線5D-5Dに沿って得られた
図5Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図5Eは、線5E-5Eに沿って得られた
図5Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図5Fは、線5F-5Fに沿って得られた
図9Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
【
図6】
図6Aは、ステントグラフトを半径方向に収縮した位置に保持するように紐の末端を連結するワイヤの引き込み後の
図5A~5Fに示される大動脈プロテーゼ送達システムのステントグラフトの側面図であり、アンカーループからのワイヤの引き込みにより、ステントグラフトが、拡張した直径まで半径方向に拡張する。
図6Bは、線6B-6Bに沿って得られた、D''として半径方向に拡張したステントグラフトの直径を示す
図6Aに示されるステントグラフトの近位端の末端図である。
図6Cは、線6C-6Cに沿って得られた
図6Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図6Dは、線6D-6Dに沿って得られた
図6Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図6Eは、線6E-6Eに沿って得られた
図6に示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図6Fは、線6F-6Fに沿って得られた
図6Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
【
図7】
図7Aは、本発明の大動脈プロテーゼ送達システムのさらに別の態様の側面図であり、ステントグラフトを半径方向に収縮する紐は、円形であり、ステントグラフトの周の周りおよびステントグラフトのステントの支柱に固定されるループを通って伸長し、紐の直径的に反対の点は、アンカーループにより安定化されるワイヤにより連結される。
図7Bは、線7B-7Bに沿って得られた、直径D'を有する
図7Aの大動脈プロテーゼ送達システムの末端図である。
図7Cは、線7C-7Cに沿って得られた
図7Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図7Dは、線7D-7Dに沿って得られた
図7Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図7Eは、線7E-7Eに沿って得られた
図7Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
図7Fは、線7F-7Fに沿って得られた
図7Bに示されるステントグラフトの近位端の側面図である。
【
図8-1】
図8Aは、本発明の大動脈プロテーゼ送達システムの別の態様の側面図であり、ステントグラフトは開窓を含み、紐は、ステントグラフトのステントの支柱に固定されるループを通って伸長する。
図8Bは、本発明の大動脈プロテーゼ送達システムのさらに別の態様の側面図であり、近位開放端はスカラップが付された(scalloped)縁を含み、紐はステントグラフトのステントの支柱に固定されるループを通って伸長する。
【
図8-2】
図8Cは、本発明の大動脈プロテーゼ送達システムのさらなる態様の側面図であり、遠位開放端はスカラップが付された縁を含み、紐はステントグラフトのステントの支柱に固定されるループを通って伸長する。
図8Dは、本発明の大動脈プロテーゼ送達システムのさらなる態様の側面図であり、近位および遠位開放端の両方は、スカラップが付された縁を含み、紐は、ステントグラフトのステントの支柱に固定されるループを通って伸長する。
【
図9】
図9は、本発明の大動脈プロテーゼ送達システムの一態様の分解側面図である。
【
図10】
図10Aは、
図9に示されるが集合された形態である大動脈プロテーゼ送達システムの側面図であり、本発明の大動脈プロテーゼ送達システムのステントグラフトを含むイントロデューサーシースは、患者の動脈瘤に送達されている。
図10Bは、ステントグラフト送達デバイスに沿ったイントロデューサーシースの近位引き込み後、それによりステントグラフトが、暴露され、ステントグラフト送達システムのワイヤにより半径方向に収縮した位置に保持される、
図10Aの大動脈プロテーゼ送達システムの側面図である。
図10Cは、ワイヤにより連結される場合にステントグラフトを部分的に半径方向に収縮した位置に保持し、ステントグラフトの残りが半径方向に拡張された位置にある、紐からのワイヤの部分的引き込み後の
図10Aおよび10Bに示される大動脈プロテーゼ送達システムの側面図である。
図10Dは、ステントグラフトからのワイヤの完全な引き込み後の、
図10A~10Cに示される大動脈プロテーゼ送達システムの側面図であり、ステントグラフトは、その全体の長さに沿って半径方向に拡張された位置にある。
図10Eは、動脈瘤に植え込まれないステントグラフト送達システムの残りの引き込み後、およびステントグラフトの開窓を通る、分岐血管への分岐ステントグラフトの別の植込み後の
図10A~10Dに示される大動脈プロテーゼ送達システムの側面図であり、患者の動脈瘤でのステントグラフトおよび分岐ステントグラフトの植込みは完了する。
【
図11】
図11は、本発明の大動脈プロテーゼの一態様の側面図であり、ボックスは、
図12~24に示される本発明の特定の態様を表す。
【
図12】
図12は、本発明の大動脈プロテーゼ送達システムの一態様の詳細であり、紐は、2つの構成要素部分を含む。
【
図13】
図13は、本発明の大動脈プロテーゼシステムの別の態様の詳細であり、それぞれの紐ループの末端は支柱に固定され、第2の紐ループは、支柱の周囲におよびステントグラフトのグラフト構成要素を通って伸長する。
【
図14】
図14は、本発明の大動脈プロテーゼシステムの別の態様の詳細であり、ループは、支柱に固定され、ステントグラフトの長さに沿って、支柱の長さに沿った紐の長手方向の位置を維持し、紐は、ループを通っておよびステントグラフトの周囲に伸長する。
【
図15】
図15は、本発明の別の大動脈プロテーゼシステムのさらに別の態様の詳細であり、複数の紐が、ステントグラフトの境界を定める。
【
図16】
図16は、本発明の大動脈プロテーゼシステムの態様の詳細であり、紐は、
図7A~7Fに示されるものなどの潰れたフープであり、ちょうど
図7A~7Fのように潰れてワイヤにより連結される2つの末端を形成する。
【
図17】
図17は、本発明の大動脈プロテーゼシステムの態様の詳細であり、複数の紐は、ステントの異なる長手方向の位置でステントグラフトの境界を定める潰れたフープを形成する。
【
図18】
図18は、本発明の大動脈プロテーゼシステムの態様の詳細であり、ステントグラフトのグラフト構成要素は開窓を画定し、開窓は、ステントグラフトのステントの近位端で、支柱の間で入れ子になる。
【
図19】
図19は、本発明の大動脈プロテーゼシステムの別の態様の詳細であり、大動脈プロテーゼシステムのステントグラフト構成要素のグラフト材料は、2つの開窓を含み、それぞれの開窓は、ステントグラフトの異なるステントの支柱の間で入れ子になるが、互いに対して非常に接近する。
【
図20】
図20は、本発明の大動脈プロテーゼシステムのさらに別の態様の詳細であり、大動脈プロテーゼシステムのステントグラフト構成要素のグラフト材料は、それぞれが単一のステントの支柱の間で入れ子になる2つの開窓を含む。
【
図21-1】
図21は、
図18に示される本発明の態様であり、ここで開窓は、潰れたフープによりステントグラフトが半径方向に拘束される場合、少なくとも部分的に潰れる。
【
図22-1】
図22は、潰れたフープの末端を連結するワイヤの除去、それにより
図20に示される半径方向に収縮される位置からステントグラフトを解放する際の
図20の態様である。
【
図23】
図23は、本発明の大動脈プロテーゼシステムの別の態様であり、大動脈プロテーゼシステムのステントグラフトのグラフト構成要素により画定される開窓は、ステントグラフトのステント構成要素の近位および遠位側で支柱の間で部分的に入れ子になり、紐は、ワイヤにより連結される潰れたフープであり、それによりステントグラフトを拘束し、開窓を少なくとも部分的に潰す。
【
図25】
図25は、本発明の大動脈プロテーゼの別の態様であり、大動脈プロテーゼシステムのステントグラフトのグラフト構成要素により画定される開窓は、ステントグラフトのステント構成要素の遠位側で支柱の間で両方、部分的に入れ子になり、紐は、ワイヤにより連結される潰れたフープであり、それによりステントグラフトを拘束し、開窓を少なくとも部分的に潰す。
【
図27-1】
図27は、動脈ステントグラフトを植え込むための本発明の送達システムの一態様の斜視図である。
【
図27-2】
図27Aは、本発明の送達デバイスの一態様の近位端の斜視図である。
【
図28】
図28は、動脈ステントグラフトの周囲からイントロデューサーシースを引き込むための2つの選択肢を示す
図27の送達システムの斜視図である。
【
図29】
図29は、本発明の方法およびシステムの一態様により半径方向に収縮されるステントグラフトの展開の前の
図27に示される送達システムの断面図である。
【
図30】
図30は、本発明の方法およびシステムにより半径方向に収縮される動脈プロテーゼの送達に適した送達システムのトルク構成要素の遠位端の一態様の断面図である。
【
図31】
図31は、線A-Aに沿って得られる
図30に示されるトルク構成要素のアームの断面図である。
【
図32】
図32は、本発明の方法およびシステムにより半径方向に収縮される動脈プロテーゼの送達に適した送達システムのトルク構成要素の遠位端の別の態様の断面図である。
【
図33】
図33は、本発明の方法およびシステムにより半径方向に収縮される動脈プロテーゼの送達に適したトルク構成要素の遠位端の代替的な先行技術態様の側面図であり、トルク構成要素のアームは、関節でつながれる。
【
図34】
図34は、本発明の態様を用いた使用に適したトルク構成要素の別の先行技術態様の斜視図であり、トルク構成要素のアームは開口を画定する。
【
図35】
図35は、
図32に示されるトルク構成要素のアームの斜視図であり、縫合糸リングは開口から伸長する。
【
図36】
図36は、
図35に示されるアームおよび縫合糸リングの態様の別の図の側面図であり、アームは、ステントグラフトの遠位端でポケットに伸長し、トルク構成要素の爪に固定される縫合糸リングは、爪から、ステントグラフトの遠位端でポケットにより画定される開口を通って伸長し、解放ワイヤは、本発明の一態様に従って縫合糸リングを通って伸長する。
【
図37】
図37は、ステントグラフトの遠位端と組み合わせた
図34に示されるトルク構成要素の三次元表示であり、ステントグラフトは、本発明のシステムの態様に従って半径方向に拘束される。
【
図38】
図38は、本発明のシステムの別の態様に従って半径方向に拘束されるステントグラフトの遠位端と組み合わせた、
図34に示されるトルク構成要素の三次元表示である。
【
図39】
図39は、ステントグラフトの周囲およびイントロデューサーシース内に伸長する可撓性シースを含む本発明の送達システムの断面図である。
図39Aは、トルク構成要素の有鍵内部および外部突出構成要素の構成を示す、線AAに沿って得られる
図39に示される態様の断面である。
【
図40】
図40は、
図39に示される本発明の送達システムの断面図であり、イントロデューサーシースは、ステントグラフトから部分的に引き込まれる。
【
図41】
図41は、
図40に示される送達システムの態様の断面であり、イントロデューサーシースは、ステントグラフトからおよびまた本発明の送達システムのトルク構成要素のアームから完全に引き込まれる。
【
図42】
図42は、
図41に示される本発明の送達システムの断面図であり、ステントグラフトは、ガイドワイヤカテーテルの周囲に回転される。
【
図43】
図43は、
図42に示される本発明の送達システムの断面図であり、縫合糸を通って伸長し、ステントグラフトを半径方向に拘束するワイヤは、縫合糸から部分的に引き込まれ、ステントグラフトを部分的に解放する。
【
図44】
図44は、
図43に示される本発明の送達システムおよびステントグラフトの断面図であり、ステントグラフトを半径方向に拘束するワイヤは、縫合糸から完全に引き込まれ、それによりステントグラフトを完全に解放する。
【
図45】
図45は、
図44に示されるステントグラフトの本発明の送達システムの断面図であり、送達システムの頂部クラスプ構成要素は、ステントグラフトの近位ベアステントの近位頂部を解放するように開放される。
【
図46】
図46は、
図45に示されるステントグラフトの本発明の送達システムの断面図であり、遠位トルク構成要素は、部分的に展開されたステントグラフトからおよび送達システムのイントロデューサーシースへと引き込まれ、それによりステントグラフトを完全に展開する。
【
図47】
図47は、
図46の送達システムの断面図であり、送達システムは、完全に展開されたステントグラフトから部分的に引き込まれる。
【
図48】
図48は、本発明の送達システムの別の態様の分解図である。
【
図49】
図49Aは、半径方向に拘束されたステントグラフトの展開の前の集合された状態の
図48に示される送達システムの態様の側面図である。
図49Bは、ステントグラフトからの半径方向の拘束体の引き込み後の
図48および47Aの送達システムの側面図である。
図49Cは、ステントグラフトの遠位端からのトルク構成要素の解放およびステントグラフトからの送達システムの除去、それによるステントグラフトの植え込み後の、
図48、49Aおよび49Bの送達システムの側面図である。
【
図50】
図50Aは、本発明の別の態様の斜視図であり、ワイヤは、潰れた縫合糸ラップまたは円形の紐の反対の末端を連結し、縫合糸ラップは、本発明の態様によるステントグラフトのステントの支柱でループを通過する。
図50Bは、
図50Aに示される円形の紐の詳細である。
図50Cは、円形の紐の直径方向に反対の末端がワイヤにより連結されるように整列されて円形の紐を固定し、それによりステントグラフトを半径方向に拘束する場合の
図50Aおよび50Bの円形の紐の詳細である。
【
図51】
図51は、トルク構成要素に加えて、円形の紐、ステントグラフトの周囲の半径方向の拘束体を含む本発明のステントグラフト送達システムの別の態様の分解図であり、潰れた紐の直径方向に反対の末端はワイヤにより連結され、潰れた紐はステントグラフトの周りを巻き、ステントグラフトは、潰れた紐が伸長し得るステントの支柱上にループを含み、ステントグラフト送達システムのノーズコーンで頂部捕捉デバイスに解放可能に固定され得る近位ベアステントを含む。
【
図52】
図52Aは、ステントグラフト送達システムのイントロデューサーシースの、被験体の動脈分岐にわたる動脈瘤への方向付けの後の
図51に示される集合されたステントグラフト送達システムの側面図である。
図52Bは、ステントグラフトからのイントロデューサーシースの引き込み、それによる収縮された位置でのステントグラフトの暴露後の、
図52Aに示される態様の側面図である。
図52Cは、ステントグラフトの周囲に伸長する円形の紐の直径方向に反対の末端を連結するワイヤの引き込み、それによるステントグラフトの半径方向の解放後の、
図52Aおよび52Bに示される態様の側面図である。
図52Dは、頂部捕捉デバイスからのベアステントの解放後の
図52A~52Cに示される態様の側面図である。
図52Eは、ステントグラフトの遠位端からのトルク構成要素の引き込みおよびステントグラフトからの動脈瘤部位に植え込まれない送達システムの残りの引き込みの後、開窓を通って、動脈瘤がわたる動脈分岐への分岐プロテーゼの植込み後の、
図52A~52Dに示される態様の側面図である。
【
図53】
図53は、
図50Aおよび50Bに示される本発明の態様の断面図であり、ステントグラフトは、可撓性シースおよび半径方向に収縮する縫合糸の末端を連結するワイヤを含む2段階の半径方向解放構成要素により半径方向に収縮される。
図53Aは、線A-Aに沿って得られる
図53に示される態様の断面図である。
【
図54】
図54は、イントロデューサーシースの近位引き込み後および2段階の半径方向解放構成要素の作動前の
図53に示される態様の断面であり、ステントグラフトは、第1の中間の半径方向に拡張された位置にある。
【
図55】
図55は、展開されない状態にあるが引き込みの際に暴露される場合にステントグラフトとイントロデューサーシースの間に配置される可撓性シースの部分的引き込み後の
図54に示される態様の断面である。
【
図56】
図56は、可撓性シースの完全な引き込み後、ステントグラフトが第2の中間の半径方向に拡張された位置に残る、
図54および55の態様の断面である。
【
図57】
図57は、ステントグラフトを半径方向に拘束する紐の末端を連結するワイヤの部分的引き込み後の、
図54、55および56の態様の断面である。
【
図58】
図58は、ステントグラフトを第2の中間の半径方向に拡張された位置に保持する紐からのワイヤの完全な引き込み、それによりステントグラフトは完全に半径方向に拡張した位置にあるが、ステントグラフトの近位および遠位端で送達デバイスにより依然として捕捉された後の、
図54、55、56および57の態様の断面である。
【
図59】
図59は、本発明の送達デバイスの頂部捕捉構成要素の作動後の、
図54、55、56、57および58の態様の断面である。
【
図60】
図60は、本発明の送達デバイスのトルク構成要素の引き込み、それによる送達デバイスからのステントグラフトの完全な解放および展開の後の、
図54、55、56、57、58および59の態様の断面である。
【
図61】
図61は、展開されたステントグラフトからの送達デバイスの除去の間の、
図54、55、56、57、58、59および60の態様の断面である。
【
図62】
図62は、送達システムと組み合わされた開窓を有する二又ステントグラフトを含む本発明の別の態様の側面図である。
【
図63】
図63は、本発明による使用に適した本発明のレグクラスプの一態様の斜視図である。
【
図64】
図64は、本発明の一態様による二又ステントグラフトのレグを留め金で留めている、
図63のレグクラスプの断面図である。
【
図65】
図65は、ワイヤが押し棒内の開口を通って伸長する、本発明のイントロデューサーシース、レグクラスプ、押し棒(または支持管)および外部制御管の組み合わせの斜視図である。
【
図66】
図66は、本発明の送達デバイスの頂部捕捉デバイスの斜視図である。
【
図67】
図67は、植え込み後の、本発明の送達デバイスによる植え込みに適した二又ステントグラフトの例の側面図である。
【
図68】
図68は、本発明の送達デバイスの構成要素としての使用に適した頂部捕捉デバイスの斜視図であり、近位頂部捕捉部分は、頂部捕捉デバイスの遠位頂部捕捉部分から部分的に引き込まれており、それにより
図67に示される二又ステントグラフトのベアステントの近位頂部およびバーブが解放される。
【
図69】
図69は、近位頂部捕捉構成要素を引き込み、
図67に示される二又ステントグラフトの近位ベアステントの近位頂部およびバーブを暴露する前の、
図68に示される頂部捕捉デバイスの斜視図である。
【
図71】
図71は、本発明の送達デバイスによる送達に適したステントグラフトの近位端を捕捉された状態に保持している間の、本発明の送達デバイスの遠位端の側面図である。
【
図72】
図72は、本発明の送達デバイスによる使用に適した摺動体の斜視図であり、送達デバイスの他の構成要素は、外科的部位での二又ステントグラフトの解放前に摺動体を通って伸長する。
図72Aは、摺動体の遠位端、および具体的に、支持部材の押し棒構成要素の外側表面に沿って進むことから、支持部材の下部管構成要素の内側表面へのワイヤの移動の詳細である。
図72Bは、摺動体から近位に伸長する支持部材の下部管を示す
図72の表示の詳細である。
【
図73】
図73は、二又ステントグラフトなどのステントグラフトの展開前の位置の送達デバイスを示す、本発明の一態様の斜視図である。
【
図74】
図74は、送達デバイスのイントロデューサーシースの、レグクラスプとイントロデューサーシースの間の位置に保持される1つのレグを除くステントグラフトの全てからの引き込み後の、
図73に示される本発明の態様の斜視図である。
【
図75】
図75は、本発明の送達デバイスのレグストップ構成要素の態様の1つの斜視図である。
【
図77】
図77Aは、本発明の送達デバイスの使用によるステントグラフトのベアステントを解放するためのクラスプの斜視図であり、クラスプは、ベアステントを捕捉する位置にある。
図77Bは、ベアステントの解放を可能にするクラスプの再方向付けの後の、
図77Aのクラスプの斜視図である。
図77Cは、本発明の送達システムにより送達されるステントグラフトのベアステントの作動および結果的な解放の後の、
図77Aおよび77Bのクラスプの斜視図である。
【
図78】
図78は、
図77A~77Bに示されるクラスプの作動による頂部捕捉デバイスからのベアステントの解放の際の、
図73および74の送達デバイスの斜視図である。
【
図79】
図79Aは、二又ステントのレグが依然として本発明の送達デバイスのレグクラスプ構成要素により保持されている間の、ステントグラフトからのイントロデューサーシースの部分的引き込み後、およびステントグラフトのベアステントを解放するためのクラスプの作動後の
図73、74および78の送達デバイスの斜視図の詳細である。
図79Bは、本発明の送達デバイスのレグストップ構成要素の除去後の
図79Aの斜視的詳細である。
図79Cは、ステントグラフトからのイントロデューサーシースの完全な引き込み、それによるステントグラフトの解放および植え込みの完了後の、
図79Aおよび79Bの斜視的詳細である。
【
図80】
図80は、本発明の方法による二又ステントグラフトのレグの解放後の、
図73、74および78に示される本発明の送達デバイスの斜視図である。
【
図81】
図81Aは、ステントグラフトからの送達デバイスのイントロデューサーシースの引き込みの前の送達デバイスの詳細である。
図81Bは、ステントグラフトからのイントロデューサーシースの引き込みおよび送達デバイスからのステントグラフトの解放の後であるが、解放レバーを作動して、それにより送達デバイスの残りからの摺動体の分離を可能にする前の送達デバイスの詳細であり、摺動体は、送達デバイスの残りを被験体から除去した後に残され得、摺動体は、以前に植え込まれた二又ステントグラフトのレグへの伸長部の取付けまたは植え込まれたステントグラフトへの少なくとも1つの分岐の植え込みなどのさらなる処置工程に使用され得る。
図81Cは、解放レバーの作動後の、
図81Aおよび81Bの表示の詳細である。
【
図83】
図83は、本発明の送達デバイスによる植え込みに適した開窓を有するステントグラフトの一態様の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
発明の詳細な説明
例示的な態様の説明を以下にする。
【0023】
本発明は一般的に、ステントグラフトなどの大動脈プロテーゼ、ならびにステントグラフトなどの大動脈プロテーゼ、紐およびステントグラフトの管腔を通っておよびステントグラフト中の開窓のそれぞれの側面上に伸長する複数のワイヤを含む送達システムに関する。本発明はまた、本発明のステントグラフトおよび送達システムの使用方法に関する。ステントグラフト送達システムおよびその使用方法は、血液を生命維持に必要な臓器および組織に供給する動脈分岐を有する大動脈の領域におけるものなどの大動脈瘤、例えば傍腎大動脈瘤およびショートネック腹部大動脈瘤を含む胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、胸腹大動脈瘤に関連する血管損傷などの大動脈血管損傷を治療する。
【0024】
「ステントグラフト」もしくは「血管プロテーゼ」または患者に送達もしくは植え込まれる他のプロテーゼなどの大動脈プロテーゼについて本明細書において参照する場合、単語「近位」は、患者の心臓に相対的に近いプロテーゼまたはプロテーゼの構成要素の部分を意味し、「遠位」は、患者の心臓から相対的に遠いプロテーゼまたはプロテーゼの構成要素の部分を意味する。
【0025】
しかしながらプロテーゼの送達もしくは植え込みに使用される送達システムまたは送達システムの構成要素について参照する場合、単語「近位」は、本明細書で使用する場合、送達システムを使用する臨床医により近いことを意味する。送達システムまたは送達システムの構成要素について参照する場合、「遠位」は、該用語が本明細書で使用される場合、送達システムを使用する臨床医からさらに遠く離れることを意味する。
【0026】
明確性のために、単語「最近傍」は、プロテーゼまたは送達システムのいずれかに関して上述の「近位」または「遠位」に起因する意味とは反対に、「近い」ことを意味する。
【0027】
本発明のステントグラフト送達システムの一態様を
図1A~1Fに示す。そこに示されるように、ステントグラフト送達システム10は、本発明のステントグラフト12を含む。ステントグラフト12は、近位開放端16、遠位開放端18および外側表面20を有する管腔グラフト構成要素14を含む。内側表面22は、長手軸26の周囲の管腔24を画定する。管腔グラフト構成要素14は、当該技術分野で公知のものなどの適切な材料で作製される。適切な材料の例としては、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)およびポリエチレンテレフタレート(PET)、例えば織られたポリエステルが挙げられる。
【0028】
ステントグラフト12のステント28は、管腔グラフト構成要素14の周囲に半径方向にかつ管腔グラフト構成要素14に沿って長手方向に分配される。ステント28は、いずれかの末端でつながれて近位頂部32および遠位頂部34を画定する、支柱30を含む。ステント28は、当該技術分野で公知のものなどの適切な材料で作製される。一態様において、ステント28は、半径方向の拘束体からの解放の際にステント28を半径方向に自己拡張させる材料で作製される。半径方向に自己拡張するステントの適切な材料の例としては、形状記憶合金、例えばニチノールが挙げられる。形状記憶合金で形成されないステントの例としては、ステンレス鋼で形成されるものが挙げられる。形状記憶合金を使用しないかまたはそうでなければ半径方向に自己拡張しない本発明の態様において、例えば、当該技術分野で公知のように、半径方向の収縮から解放されたステントを半径方向に拡張するためにバルーンカテーテルが使用され得る。ステント28はまた、硫酸バリウム、ビスマス、タングステン、白金-イリジウムおよびタンタル-タングステンからなる群より選択される少なくとも1つの放射線乳白剤(radiopacifier)などの、当該技術分野で公知のような放射線不透過性構成要素を含み得る。
【0029】
ループ35は、糸または縫合糸材料、例えばポリエステルまたはナイロンなどの適切な手段により支柱30に固定される。例えば下記の潰れたフープとは反対の一本鎖の紐などの紐36は、管腔グラフト構成要素14の周囲に伸長し、末端38、40を含む。紐36は、当該技術分野で公知のものなどの適切な材料で形成される。紐36の適切な材料の例としては、ポリエステルおよびナイロン、またはニチノールなどの形状記憶合金が挙げられる。
図1Aに示されるように、紐36の末端は、紐ループ42、44を含む。紐ループ42、44は、
図1Aに示されるようにワイヤ46などにより連結され、ステントグラフト12の直径を収縮する。紐36は、ループ35を通って伸長し、ステント28の支柱30を横切る。ワイヤ46のいずれかのすぐ横の面上で、紐36は、支柱30の半径方向に外向きの部分48を超えて通過させることにより支柱30を横切る。
【0030】
同様に、アンカーループ50、52は、紐36の作製に適した材料などの適切な材料で形成される。アンカーループ50、52は、紐36の紐ループ42、44の部分の両面上でワイヤ46上に長手方向に分配され、結果的に紐ループ42、44にわたり、ステントグラフト12の周囲の周りのワイヤ46の側方の移動からワイヤ46を少なくとも部分的に安定化し、紐36の末端38、40をステントグラフト12の非常に近くに保つ。ある他の態様において、例えば紐36が、例えば管腔グラフト構成要素14と支柱30の間に糸を通されることにより、ステントグラフト12で安定化され、それによりワイヤ46が紐36の末端38、40を連結している場合にワイヤ46の側方の移動を実質的に防ぐ態様において、アンカーループ50、52は存在しないことが理解される。
【0031】
図1Aに戻り、ワイヤ46は、紐36のループ42、44を通って伸長し、それにより紐36の末端38、40を連結し、ステントグラフト12を半径方向に収縮した位置に維持する。ステント28が形状記憶金属合金例えばニチノールで形成される場合、紐36はステント28を半径方向の収縮した位置に保持し、半径方向に自己拡張するステント28は、紐36に対して半径方向に外向きの力を示すことが理解される。代替的な態様において、紐36は、支柱30と管腔グラフト構成要素14の間または
図1Aに示されるものとは異なる配置で、支柱30の半径方向に外向きの部分48の周囲で支柱30を横切り得ることも理解される。さらに、ワイヤ46が、管腔24を通って、管腔グラフト構成要素14の外側表面20とは反対に、管腔グラフト構成要素14の内側表面に対して伸長する態様などの種々の態様において、紐36が、管腔グラフト構成要素14のファブリックを通って管腔24へと通過し得ることが理解される。また、代替的に、ある態様(示さず)において、ステント28は、管腔グラフト構成要素14の内側表面22で管腔グラフト構成要素14に固定され得、その場合に可能な一態様において、ワイヤ46は、管腔24内に伸長し、紐36は、支柱30と管腔グラフト構成要素14の内側表面の間で支柱30を横切る。ワイヤ46、紐36およびステント28の間の他の配置も可能である。
【0032】
図1Bは、線1B-1Bに沿って得られる
図1Aに示されるステントグラフト12の末端図である。
図1Bに見られ得るように、収縮された開放ステントグラフト12は、D'の内側直径を有する。
図1Cは、
図1Bの線1C-1Cから見られる、
図1Aに示されるステントグラフト12の近位開放端16でのステントおよび管腔グラフト構成要素の側面図である。同様に、
図1D、1Eおよび1Fは、線1D-1D、1E-1Eおよび1F-1Fのそれぞれに沿って得られる
図1Bの末端図に示されるステントグラフト12の最も近位のステントの側面図を示す。まとめると、
図1A~1Fは、ステントグラフト12の周囲の周りに伸長する紐36を示し、ここで紐36は、支柱30の外に向いた部分48を超えて通過する。
【0033】
図2Aは、アンカーループ50、52および紐36のループ42、44からのワイヤ46の引き込み、それにより
図1A~1Fに示される収縮された位置から
図2Aに示される拡張された位置までのステント28の半径方向の拡張を可能にする後ではあるが、
図1Aに示されるステントグラフト12の側面図である。例えばニチノールで作製される半径方向に自己拡張するステント28の拡張などによるステント28の半径方向の拡張は、末端38、40および具体的に紐36のループ42、44を、互いからおよびワイヤループ42、44に長手方向にわたるアンカーループ50、52から分離させ、ここでワイヤ46は、アンカーループ50、52の間で以前にループ42、44を連結している。
図2Bは、
図1A~1Fに示される半径方向に収縮した位置からのステントグラフト12の開放後の、拡張した内部直径D''を示す、線2B-2Bに沿って得られる
図2Aのステントグラフト12の末端図である。
図2C、2D、2Eおよび2Fは、線2C-2C、2D-2D、2E-2Eおよび2F-2Fのそれぞれに沿って得られる
図2Bに示される、最も近位のステントおよび近位開放端16での管腔グラフト構成要素の側面図を示す。
【0034】
図3Aは、本発明のステントグラフト送達システムの別の態様の側面図である。そこに示されるように、ステントグラフト送達システム60はさらに、それぞれのループ42、44と支柱30の間でステントグラフト12において、紐縫合糸62、64により紐36を支持し、これらはワイヤ46の各々の側面を横切る。ループ42、44と、紐36により横切られるそれぞれの支柱30の間の紐縫合糸62、64の配置は、ワイヤ46によりループ42、44の連結を安定化する。さらに別の態様において、アンカーループ50、52に変わって紐縫合糸62、64を使用して、それによりワイヤ46により連結される場合にループ42、44を安定化し得ることが理解される。
図3Bは、線3B-3Bに沿って得られ、最も半径方向に収縮したステントグラフト12の内部直径D'を示す、
図3Aに示されるステントグラフト12の近位開放端16の末端図である。
図3C、3D、3Eおよび3Fは、線3C-3C、3D-3D、3E-3Eおよび3F-3Fのそれぞれに沿って得られる
図3Bにおける断面に示される、最も近位のステント28および近位開放端16での管腔グラフト構成要素の側面図を示す。
【0035】
図4Aは、ワイヤ46(示さず)の、アンカーループ50、52およびループ42、44の連結からの引き込みおよび引き抜き後の、
図3Aに示されるステントグラフト送達システム60の側面図である。そこに見られ得るように、半径方向に収縮した位置から半径方向に拡張した位置へのステント28の半径方向の拡張は、ループ42、44を互いから側方に分離させ、
図4Aに示されるように紐縫合糸62、64のそれぞれから引き込む。
図4Bは、該区分でのステント28の半径方向の拡張後の、拡張した内部直径D''を示す、線4B-4Bに沿って得られる
図4Aに示される半径方向に拡張された位置でのステントグラフトの末端図である。
図4C、4D、4Eおよび4Fは、線4C-4C、4D-4D、4E-4Eおよび4F-4Fのそれぞれに沿って得られる
図4Bの断面に示される、最も近位のステント28および最も近位のステント28での管腔グラフト構成要素14の側面図を示す。
【0036】
図5Aは、本発明のステントグラフト送達システムのさらに別の態様の側面図である。
図5Aに示されるように、ステントグラフト送達システム70は、ステントグラフト94のそれぞれのステント74で紐72を含む。ステントグラフト94は、ステント74および管腔グラフト構成要素96を含む。管腔グラフト構成要素は管腔98を画定する。紐72は、それぞれがそれぞれのステント74の別の支柱80、82で固定される2つの構成要素部分76、78を含む。紐72は、ループ84、86を通るワイヤ92により整列されるそれぞれの末端でループ84、86を含み、それによりステントグラフト94を収縮された位置に維持する。ワイヤ92がループ84、86に通され、それによりステント74を半径方向に収縮する場合に、紐部分76、78は、ループ84、86に長手方向にわたるアンカーループ100、102により安定化される。示されないが、
図1Aおよび3Aに関して記載されるように紐縫合糸も任意に使用され得ることが理解される。
図5Bは、半径方向に収縮した位置におけるステントグラフト94の内部直径D'を示す、線5B-5Bに沿って得られる
図5Aに示されるステントグラフト送達システム70の末端図である。
図5C、5D、5E、5Fは、線5C-5C、5D-5D、5E-5Eおよび5F-5Fのそれぞれに沿って得られる
図5Bに示される最も近位のステント74および最も近位のステント74での管腔グラフト構成要素の部分の側面図を示す。
【0037】
図6Aは、ワイヤ92(示さず)の、アンカーループ100、102および紐72のループ84、86からの引き込み、それによりステントグラフト94を、
図5A~5Fに示される半径方向に収縮した位置から
図6Aに示される半径方向に拡張した位置に半径方向に拡張させた後の、
図5Aに示されるステントグラフト94の側面図である。
図6Aに見られ得るように、ループ84、86は、半径方向に収縮した状態から拡張した状態までのステントグラフト94の半径方向の拡張の際に、互いからおよびアンカーループ100、102から側方に分かれる。
図6Bは、ステントグラフト94の半径方向に拡張した内部直径D''を示す、線6B-6Bに沿って得られる
図6Bに示されるステントグラフト94の末端図である。
図6C、6D、6Eおよび6Fは、線6C-6C、6D-6D、6E-6Eおよび6F-6Fのそれぞれに沿って得られる、
図6Bに示される最も近位のステント74および最も近位のステント74の最も近傍にある管腔グラフト構成要素96の部分の側面図を示す。
【0038】
別の態様において、紐は、ステントグラフト12の周囲の周りに伸長して、ワイヤ46により連結される潰れたフープ104の遠位に反対にある末端106、107を形成する、潰れたフープ104の形態である。ワイヤ46は、
図7A、7Fに示されるようにステントグラフトでアンカーループ108により安定化される。
【0039】
図8A~8Dに示されるように、
図1A~1Fのステントグラフト10は、少なくとも1つの近位開窓53(
図8A)、および任意にスカラップが付された近位開放端54(
図8B)、スカラップが付された遠位開放端55(
図8C)ならびにスカラップが付された近位および遠位開放端54、55のそれぞれ(
図8D)を含み得る。示されないが、ステントグラフト10は、スカラップが付された近位開放端およびスカラップが付された遠位開放端の少なくとも1つと組み合わされた少なくとも1つの開窓を含み得る。さらなる態様において、本発明のステントグラフトは、任意にそれぞれの近位または遠位頂部(示さず)でバーブを含み得る近位開放端および遠位開放端の少なくとも1つでベアステントを含み得る。
【0040】
図9は、本発明のステントグラフト送達システムの別の態様の分解側面図である。そこに見られるように、ステントグラフト送達システム110は、近位端114および遠位端116を有するガイドワイヤカテーテル112を含む。近位ハンドル118は、ガイドワイヤカテーテル112の近位端114に固定される。ノーズコーン120は、ガイドワイヤカテーテル112の遠位端116に固定される。ワイヤ122は、近位端124および遠位端126を含む。ワイヤ122は、例えばニチノールまたはいくつかの他の形状記憶合金などの当該技術分野で公知のものなどの適切な材料で作製され得る。ワイヤ122は、患者の大動脈瘤への進行の際に患者を傷つけないように、十分に可撓性である。ワイヤハンドル128は、ワイヤ122の近位端124で固定される。イントロデューサーシース130は近位端132および遠位端134を含み、遠位ハンドル136は、イントロデューサーシース130の近位端132に固定される。ステントグラフト138は、上で議論されるように配置および構成される、近位端140、遠位端142、管腔グラフト構成要素144、管腔グラフト構成要素144に沿って分配されるステント146および紐148を含む。
【0041】
図10Aは、
図9に示されるステントグラフト送達システム110の集合された側面図であり、ステントグラフト138は、イントロデューサーシース130の遠位端134内に負荷され、上述の紐148の末端でループ150を通って糸を通されるワイヤ122により少なくとも部分的に半径方向に収縮される。一態様において、ステントグラフト138は開窓139を含む。本発明の方法において、ステントグラフト送達システム110は、患者の動脈瘤152に進められる。
図10Aに示される一態様において、イントロデューサーシース130は、動脈瘤部位152に進められ、それによりステントグラフト138を動脈瘤152に配置する。
図10Bに見られ得るように、遠位ハンドル136は、近位ハンドル118に向かって矢印160に示される近位方向に引き込まれ、それによりイントロデューサーシース130を、動脈瘤152でステントグラフト138から引き込む。
図10Bに見られ得るように、イントロデューサーシース130の引き込みに関わらず、ステントグラフト138は、ステントグラフト138に沿って長手方向に分配されるステント146の支柱を横切る紐148の紐ループ150を通って伸長するワイヤ122により、半径方向に収縮した位置に維持される。しかしながら、代替的な態様において、ステントグラフト送達システム110は、動脈内を動脈瘤152の遠位の位置まで進められ得、ステントグラフト138は、遠位ハンドル136に向かう矢印162に示される遠位方向の近位ハンドル118およびワイヤハンドル128の進行により動脈瘤152に方向づけられ、それにより半径方向に収縮されたステントグラフト118を、イントロデューサーシース130から動脈瘤152に方向づけることが理解される。
【0042】
ステントグラフトの動脈瘤152にわたる位置への方向付け、ならびに動脈瘤152でのステントグラフトの少なくとも部分的な回転方向および軸方向の整列の後、ワイヤ122は、紐のループ150から部分的に引き込まれる。矢印160により示される方向でのワイヤハンドル128の近位ハンドル118への近位引き込みは、
図10Cに見られ得るとおりである。ワイヤ122の連続引き込みは、ワイヤ122を、紐148の縫合糸ループ150の全てから引き抜き、それによりステントグラフト138が、
図10Bに示されるその半径方向に収縮した状態から
図10Dに示される半径方向に拡張した状態へと十分に拡張することが可能になる。一態様において、ステントグラフト138は、開窓139が、開窓139を通って動脈分岐154への分岐プロテーゼ156のその後の配置のために、動脈分岐154と適切に整列するように配置される。その後、ステントグラフト138は、動脈瘤内に十分に植え込まれ、ステントグラフト送達デバイス110の残りは、
図10Eに示されるようにステントグラフト138および患者から引き込まれ、それにより本発明の方法による患者の動脈瘤部位152の治療が完了される。
【0043】
図11は、本発明の大動脈プロテーゼ送達システムの一態様170の側面図である。
図11に見られ得るように、二又ステントグラフト171は、開放近位端172および開放遠位端174を含む。しかしながら、ステントグラフトは二又に分けられる必要はないが、むしろ例えば単一の管腔導管であることが理解される。ベアステント176は、二又ステントグラフト171の管状グラフト構成要素180の近位端178から近位に伸長し、近位ステント182と入れ子になる。レグ184およびレグ186は、管状グラフト構成要素180から遠位に伸長する。ステント188は、レグ184およびレグ186の両方を支持する。管状グラフト構成要素180は、レグ184およびレグ186への移行において、管状グラフト構成要素180の遠位端195で先細りする。管状グラフト構成要素180の移行区分192は、移行ステント194により支持される。ベアステント176、近位ステント182、移行ステント194ならびにレグ184およびレグ186を支持するステント188の全ては、両末端で出会い、近位および遠位頂部を形成する支柱を含む。バーブ190、192は、ベアステント176の近位頂部191および遠位頂部193のそれぞれから遠位に伸長する。一般的に、ベアステントの遠位頂部193は、管状グラフト構成要素180の外部表面に縫い付けられ、近位ステント182は典型的に、管状グラフト構成要素180の内側表面に縫い付けられる。移行ステント194は典型的に、外側表面に縫い付けられるが、代替的に管状グラフト構成要素180の内側表面上にあり得る。ステント196は、管状グラフト構成要素180の長さに沿って長手方向およびその外側表面の上に分配される。管状グラフト構成要素180は開窓198を画定し得る。少なくとも1つの開窓198は、管状グラフト構成要素180に沿った任意の場所に配置され得、示されるようにステントの支柱の間で入れ子になり得る。代替的に、開窓198は、例えば2、3、4または5個の開窓を画定し得る。ボックスAは、これらの態様が以下の
図12~24に示され、従って本発明の大動脈プロテーゼ送達システムの態様を構成するように、近位ステント182と移行ステント194の間に配置されるステントの代替的な態様を示す。
【0044】
図12は、本発明の
図11の「A」により一般的に示される大動脈プロテーゼ送達システムの一態様200の詳細であり、紐202は、2つの構成要素部分204、206を含む。構成要素部分は、それぞれの末端212、214で紐ループ208、210を含み、反対のそれぞれの末端220、222での支柱218でステント216に固定される。紐構成要素部分204、206は、それぞれの紐構成要素部分204、206のそれぞれの末端212、220および214、222の間の少なくとも1つの点で、少なくとも1つの支柱218に固定されるループ224、226を通って伸長する。ループ224、226は、こま結びの使用などによりループ224、226を支柱218結びつけることによるなどの適切な手段により支柱218に固定される。
図12がその一態様の詳細である
図1Aに示されるものなどのステントグラフトが紐202により拘束される場合、ワイヤ228は、紐ループ208、210を通って伸長し、紐構成要素部分204、206を連結し、それによりステント216およびステントグラフトを半径方向に拘束する。
【0045】
図13は、本発明の大動脈プロテーゼシステムの別の態様230の詳細である。この態様において、紐232は、ワイヤ228により連結されるそれぞれの紐ループ238、240を有する構成要素部分234、236を含む。第2の紐ループ242、244は、ステントグラフトのグラフト構成要素180を通って伸長し、それにつながれる。
【0046】
図14は、本発明の大動脈プロテーゼシステムの別の態様250の詳細である。この態様250において、紐252は、支柱258でステント256に固定されるループ254を通って伸長し、
図13がその詳細であるステントグラフトの長さに沿っておよび支柱258の長手方向の距離に沿って紐の長手方向の位置を維持する。紐252は、ループ254を通ってステントグラフトの周囲に伸長する。一方
図14に示されるように、ループは、示されない代替的な態様においてステントのそれぞれの支柱上にあり得、ループは、例えば1つのみの支柱または全ての他の支柱258などのステント256の支柱258のいくつかの部分上にあり得る。紐の紐ループ260、262は、ワイヤ228により連結され、それによりステント256およびステントグラフトを半径方向に拘束する。紐ループ260、262からのワイヤ228の取り外しにより、ステント256およびステントグラフトが半径方向の拘束体から解放される。
【0047】
図15は、本発明の別の大動脈プロテーゼシステムのさらに別の態様の詳細であり、複数の紐がステントグラフトの境界を定める。
図14の態様と同様に、大動脈プロテーゼシステム280において、紐282は、ワイヤ228により連結される紐ループ284、286を含み、それにより大動脈プロテーゼシステム280のステントグラフトを半径方向に拘束する。ループ288は、支柱292でステント290に固定され、ステントグラフトの長手方向の距離に沿っておよび支柱292の長さに沿って紐282の長手方向の位置を維持する。紐282はループ288を通って伸長する。一方
図15に示されるように、ループ288は、ステント290のそれぞれの支柱292上にあり、示されない代替的な態様において、それぞれの紐282に関連するループ288は、例えば1つの支柱292のみまたはステント290の代替的な支柱292などのステント290の支柱292のいくつかの部分上にあり得る。
【0048】
図16は、本発明の態様、大動脈プロテーゼシステム300の詳細であり、紐302は、
図7A~7Fに示されるものなどの潰れたフープであり、まさに
図7A~7Fのように、ワイヤ228により連結される2つの末端304、306を形成する。フープは、その潰れた形態においてループ308を通って伸長し、ワイヤ228による末端304、306の連結は、紐302の末端304、306からの長手方向の引き込みなどによりワイヤ228が取り外されてそれらがもはや連結されないまでステントグラフトを半径方向に拘束する。一方
図16に示されるように、ループ308は、支柱312でステント310上にあり得、示されない代替的な態様において、それぞれの紐302に関連するループ308は、例えば1つのみの支柱312上、またはステント310の支柱312のいくつかの部分上にあり得る。
【0049】
図17は、本発明の大動脈プロテーゼシステム320の態様の詳細であり、複数の紐322、324は、ステントグラフトに沿ったステント326の異なる長手方向の位置で、大動脈プロテーゼシステム320のステントグラフトの境界を定める潰れたフープを形成する。
図17の例において、2つの紐322、324はステントグラフトの境界を定める。紐322、324は、ループ328を通って伸長し、ワイヤ228による紐322、324の末端330、332および334、336のそれぞれの連結は、紐322、324の末端330、332および334、336のそれぞれからのワイヤ228の長手方向の引き抜きなどによりワイヤ228が取り外されて、それらがもはや連結されなくなるまで、ステントグラフトを半径方向に拘束する。
図17に示されるように、ループ328はステント326のそれぞれの支柱338上にあり得るが、示されない代替的な態様において、それぞれの紐と関連するループは、例えば1つのみの支柱、または全ての他の支柱などのステントの支柱のいくつかの部分上にあり得る。
【0050】
図18は、本発明の態様、大動脈プロテーゼシステム340の詳細であり、ステントグラフトのグラフト構成要素180は開窓344を画定し、開窓344は、ステントグラフトのステント346の近位端351での支柱348、350の間のステント346で入れ子になる。この態様において、ループ352は、第1の紐354が開窓344を横切ることを防ぎ、それにより分岐血管での配置、例えばその後のカニューレ挿入のために開窓344を開放したままにする位置で、支柱350に固定される。この態様において、第1の紐354は、ループ352を通って伸長する潰れたフープであり、第1の紐354の末端356、358は、ワイヤ228により連結され、それによりステント346およびステント346が構成要素であるステントグラフトを拘束する。ワイヤ228は、例えばいずれも示されない分岐ステントまたはステントグラフトを用いたその後のカニューレ挿入の間に、開窓344から半径方向に間隔をあけられて、開窓344の閉塞を回避する。開窓344は、
図18において開放位置に示され、紐354による半径方向の拘束に関わらず、例えば開窓344の円周の周囲に伸長する円形支持体360などの適切な支持により、開放位置に維持され得る。円形支持体360は、ニチノールなどの適切な材料で作製され得、上述のような縫合糸などの適切な手段により開窓の円周に固定され得る。好ましくは、円形支持体360は、変形可能であるか、または紐354による拘束の間に少なくとも部分的に変形可能である。この例において、円形支持体360は、ニチノールなどの適切な材料で形成され得る。さらに、ループ362は、ステント346の遠位端に向かう支柱350に固定されるループ352の間でステントグラフトのグラフト材料342に固定される。ループ362は、以下の
図21および22に関して記載されるように、ステントグラフトの外周内の開窓344の潰れを防ぐ。必ずしも存在しないが、第2の紐366は、第1の紐354からおよびそれに対して遠位に長手方向の距離でループ368を通って伸長する。第2の紐366はまた、第2の紐366の末端370、372がワイヤ228により連結される場合に、ステントグラフトを半径方向に拘束する。示されない代替的な態様において、潰れたフープは、上記の態様において議論されるように一本鎖の紐により部分的にまたは完全に置き換えられ得、ここで紐は、部分的にまたは完全に、ステントグラフトの境界を定め、紐の紐ループはワイヤにより連結される。別の態様において、開窓344は、ステントグラフトのステント346の遠位端364で支柱448、350の間で入れ子になり得る。この態様において、潰れたフープ(または紐)の位置は、
図18に示されるものと逆になる。
【0051】
図19は、本発明の別の態様、大動脈プロテーゼシステム380の詳細であり、大動脈プロテーゼシステム380のステントグラフト構成要素のグラフト材料180は2つの開窓384、386を含み、それぞれの開窓は、ステントグラフトの異なるステント388、390のそれぞれの支柱の間で入れ子になるが、互いに対して非常に近接する。この態様において、第1の開窓384は、ステントグラフトの第1の相対的に近位のステント388の遠位端396で、支柱392、394の間で入れ子になり、第2の開窓386は、ステントグラフトの第2の相対的に遠位のステント390の近位端402で、支柱398、400の間で入れ子になる。
図19に示される開窓384、386は、互いに対して半径方向に段を作るが、開窓384、386は、開窓384、386が、ステントグラフトの長手方向の長さに沿って互いと整列されるように整列され得、この場合においてそれぞれのステントの近位および遠位頂部はまた、支柱について、開窓384、386の通過またはそのカニューレ挿入との干渉を回避するように整列され得ることが理解される。紐404、406は、それぞれのステント388、390の支柱412、414に固定されるループ408、410を通って伸長し、それぞれの開窓384、386の周囲を通過する。
図18にも記載されるように、ループ408、410の間のグラフト材料382で、ループ420、422はグラフト材料180を支持して、ステントグラフト内への開窓384、386の潰れを防ぐ。紐404、406は、ワイヤ228により連結されるそれぞれの末端424、426を有する。紐428、430は、それぞれのループ432、434を通るステント388、390のそれぞれの反対の末端の周囲に伸長し、末端436、438のそれぞれで連結される。ワイヤ228による末端424、426、436および438の連結は、ステント388、390を半径方向に拘束し、これらは、末端424、426、436および438からのワイヤ228の引き抜きにより解放され得る。また、
図18と同様に、それぞれのステントは、第2の潰れたフープ、または第1の潰れたフープもしくは紐が伸長するループの組とは異なる支柱に固定されるループの組を通って伸長する紐によっても拘束され得ることも理解される。第2の紐は、異なる長さを有し得、異なるワイヤにより連結される末端を有し得るので、ステントグラフトの半径方向の拡張は、第1の紐末端から第1のワイヤを取り外し、次いで第2の紐末端から第2のワイヤを取り外すことにより段階的に起こり得る。潰れたフープまたは紐は、それぞれが構成要素部分を含み、それぞれの構成要素部分がステントグラフトの周囲に部分的にのみ伸長するように構成され得ることも理解される。
【0052】
図20は、本発明のさらに別の態様、大動脈プロテーゼシステム460の詳細であり、大動脈プロテーゼシステム460のステントグラフト構成要素のグラフト材料180は、2つの開窓464、466を画定し、そのそれぞれはステント470の支柱468の間で入れ子になる。
図20に示されるように、第1の開窓464は、ステント470の近位側472上で支柱468の間で入れ子になり、第2の開窓466は、ステント470の遠位側474上で支柱468の間で入れ子になる。第1の紐476は、第1の開窓464の遠位端で支柱468に固定されるループ478を通っておよびグラフト材料180に固定されるループ480を通って伸長する潰れたフープであり、第2の紐482は、第2の開窓466の近位端で支柱468に固定されるループ484を通っておよびグラフト材料180に固定されるループ486を通って伸長する潰れたフープである。第1の開窓464および第2の開窓466から半径方向に間隔をあけられるワイヤ228は、それぞれの第1の紐476および第2の紐482の末端488、490を連結し、それによりステントグラフトを半径方向に拘束する。上述の態様におけるように、この態様の紐の潰れたループは、ステントグラフトを少なくとも部分的に取り囲み、ステントグラフトを半径方向に拘束するようにそれぞれの末端で連結される一本鎖の紐で置き換えられ得る。
【0053】
図21は、
図18に示される本発明の態様であり、開窓344は、ステントグラフトが紐354、366により半径方向に拘束される場合に、少なくとも部分的に潰れる。
図21に見られ得るように、開窓344は、紐354の末端356、358および紐366の末端370、372をワイヤ228により連結することにより生じる半径方向の拘束体により半径方向に狭くなる。また、
図21の線AAおよびBBのそれぞれに沿って得られる
図21Aおよび21Bに示されるように、開窓344の周は、ステントグラフトの外部表面345から隆起する。この隆起したプロフィールは、支柱350に固定されるループ352の間および開窓344の遠位端347で、グラフト材料342に固定されるループ362により少なくとも部分的に生じる。ループ362は、グラフト材料342を支持し、開窓344は、潰れた位置にあり、それによりステントグラフトが紐354、366により半径方向に拘束される場合に、開窓344を画定するグラフト材料342がステントグラフト内で陥凹を生じることを防ぐ。開窓344を画定するグラフト材料342の隆起したプロフィールは、例えば分岐ステントまたはステントグラフトの植込みの間に開窓344のカニューレ挿入を補助する。
図21Cは、ワイヤ228により連結される縫合糸末端356、358を示す
図21Aの詳細である。
図21Dは、ワイヤ228により連結される縫合糸末端370、372を示す
図21Bの詳細である。
【0054】
図22は、第1の紐354の末端356、358および第2の紐366の末端370、372を連結するワイヤ228の取り外し、それによる
図21に示される半径方向に拘束された位置からのステントグラフトの解放の際の、
図21の態様である。見られ得るように、開窓344は、ステントグラフトのその半径方向に拘束された位置からの解放の際に緩和された位置を採る。アンカーステッチ347、349は第1の紐354の末端356、358を保持し、アンカーステッチ353、355は第2の紐366の末端370、372を保持するので、第1の紐354および第2の紐366は、ワイヤ228の維持による第1の紐354および第2の紐366の開放の後に、ステントグラフトに固定されたままとなる。
図22Aおよび22Bは、
図22の線AAおよびBBに沿って得られる
図22の詳細のプロフィールである。
図22Aおよび22Bから見られ得るように、開窓の周囲のグラフト材料は、
図20Aにおけるようにはもはや隆起していないかまたは
図21Bにおけるようにはループでしわにならない。
【0055】
図23は、本発明の別の態様、大動脈プロテーゼシステム500であり、開窓502、504は、大動脈プロテーゼシステム500のステントグラフト171のグラフト構成要素180により画定される。開窓502、504は、ステントグラフトのステント構成要素510の支柱508の間で部分的に入れ子になり、紐512、514は、支柱508に固定されるループ520を通って伸長し、ワイヤ228により連結され、それによりステントグラフトを半径方向に拘束し、開窓502、504を少なくとも部分的に潰す末端516、518のそれぞれを画定する潰れたフープである。開窓502、504はステント510の近位および遠位側のそれぞれにあり、紐512、514は、開窓502、504を閉塞することなくステントグラフトの周囲に伸長する。グラフト材料506中のアンカーステッチ522は、紐512、514の潰れたループを通って伸長し、一旦ワイヤ228が引き抜かれると、紐512、514をステントグラフトに固定し、それにより紐512、514の末端516、518を解放するように意図される。
【0056】
図24は、紐512、514の末端516、518を連結するワイヤ228の取り外し後の
図23に示される態様である。見られ得るように、ワイヤ228の取り外しの後、開窓502、504の周囲の周りでニチノールフープ524により支持され、縫い付けまたは適切な接着剤などの適切な手段によりステントグラフトのグラフト構成要素180に固定される開窓502、504は、それらの完全に広がった形状まで拡張する。末端516、518を通って伸長するアンカーステッチ522は、植え込みが完了した後、紐512、514をステントグラフト171にかなり近接させて保持する。
【0057】
図25は、本発明の別の態様、大動脈プロテーゼシステム600であり、開窓602、604は、大動脈プロテーゼシステム600のステントグラフトのグラフト構成要素180により画定される。開窓602、604は、一面上で支柱608の間で部分的に入れ子になる。この場合において、ステントグラフトのステント構成要素610の遠位側、およびここで紐612、614は、末端616、618のそれぞれを画定し、これらは支柱608に固定されるループ620を通って伸長し、ワイヤ228により連結される潰れたフープであり、それによりステントグラフトを半径方向に拘束し、開窓602、604を少なくとも部分的に潰す。紐612、614は、開窓602、604を閉塞することなくステントグラフトの周囲に伸長する。グラフト材料606内のアンカーステッチ622は、紐612、614の潰れたループを通って伸長し、一旦ワイヤ228が引き抜かれると、紐612、614をステントグラフトに固定し、それにより紐612、614の末端616、618を解放するように意図される。
【0058】
図26は、紐612、614の末端616、618を連結するワイヤ228の取り外し後の
図25に示される態様である。見られ得るように、ワイヤ228の取り外し後、開窓602、604のそれぞれの周囲の周りでニチノールフープ624、626により支持され、縫い付けまたは適切な接着剤などの適切な手段によりステントグラフトのグラフト構成要素180に固定される開窓602、604は、それらの完全に開いた形状まで拡張する。末端616、618を通って伸長するアンカーステッチ622は、植え込みの完了後、紐612、614をステントグラフト180に非常に近接して保持する。
【0059】
一般的に、開窓の間、開窓とステントの支柱の間、およびステントグラフトに沿ったステントの長手方向の間で少なくとも3ミリメートルが維持されるが、いくつかの例において、間隔は必要とされないかまたは維持されないことが注意される。送達システムの他の最適な特徴は、例えば:
【表1】
を含み得る。
【0060】
図11~26に示される態様の送達およびカニューレ挿入に適した方法は、
図10A~10Eを参照して上記される方法などの上記のものと同じである。
【0061】
ステントグラフトプロテーゼを植え込むための本発明の送達システムの別の態様を
図27に示す。そこに見られるように、送達システム700は、近位ハンドル714および長手ボディ部712の遠位端717で遠位ハンドル716を有する長手ボディ部712を含む。イントロデューサーシース718(イントロデューサーシースは、半径方向の拘束体の一態様である)は、遠位ハンドル716から遠位に伸長し、近位端720および遠位端722を含む。ガイドワイヤカテーテル724(
図29)は、近位端726および遠位端728(
図28)を含み、長手ボディ部712の遠位端716から伸長する。ガイドワイヤカテーテル724は、イントロデューサーシース718内で長手ボディ部712を通って伸長する。ガイドワイヤカテーテル724の近位端726(
図28)は、長手ボディ部712の近位ハンドル714から近位に伸長する。
【0062】
ノーズコーン730は、ガイドワイヤカテーテル724の遠位端728(
図28)に固定される。ガイドワイヤカテーテル724およびノーズコーン730は、ガイドワイヤ(示さず)が伸長し得る管腔チャンネルを画定する。イントロデューサーシース718は、長手ボディ部712の遠位ハンドル16に対してイントロデューサーシース718を引き込むことにより、送達システム700を操作する外科医に対して近位方向702に、送達システム700の長手軸736に沿って移動可能である。ワイヤハンドル803はワイヤ800の近位端に取り付けられる。近位クラスプアセンブリ768は、近位ハンドル714の近位にあり、本発明の態様に従って、ステントグラフト738の近位端740でのベアステント756の近位頂部の解放を制御する。
【0063】
図27Aは、近位ハンドル714および近位クラスプアセンブリ768の詳細である。そこに示されるように、近位ハンドル714は、長手ボディ部712の近位端に固定され、近位ハンドル末端キャップ805および近位ハンドルボディ部807を含む。近位ステム809は、近位ハンドル末端キャップ805から近位に伸長し、スロット811を画定する。ワイヤ800は、スロット811を通って伸長し、ワイヤ800の近位端でワイヤハンドル803に固定される。外部カップリング1123および固定された構成要素1125は、近位ステム809の近位端で互いに対して噛み合う関係にある。外部制御管1126(
図27Cに見られる)の近位端は外部カップリング1123に固定され、ガイドワイヤカテーテル724の近位端726は固定された構成要素1125に固定される。近位ステム809の近位端も固定された構成要素1125に固定される。ガイドワイヤカテーテル724は、長手ボディ部712、近位ハンドル714、外部カップリング1123および固定された構成要素1125を通って伸長する。
図27Aの詳細は
図77A、77Bおよび77Cに示されるものと同じであることが理解される。
【0064】
図27Bは、
図27Aに示される詳細の断面であり、
図27Cは
図27Bの詳細である。
図27Bおよび27Cに見られ得るように、近位ハンドル714は、押し棒774の近位端に固定される。外部制御管1126およびガイドワイヤカテーテル724の近位端724は、近位ハンドル714および押し棒774を通って伸長する。ワイヤ800は、外部制御管1126と平行にその外側に走る。
図27B、27Dおよび27Eに見られ得るように、遠位ガスケット819は、押し棒774の近位端の周囲に伸長し、
図27Bに示されるように、遠位ガスケット819は、押し棒774と近位ハンドルボディ部807の間の接続部を密封する。
図27Fおよび27Gに見られ得るように、近位ガスケット813は、大開口815および小開口817を含む。
図27Cおよび27Eに見られ得るように、外部制御管1126は近位ガスケット813の大開口815を通って伸長し、ワイヤ800は小開口817を通って伸長する。
図27Cに示されるように、大開口815は、外部制御管1126と近位ハンドルボディ部807の間の接続部を密封し、小開口817は、ワイヤ800と近位ハンドルボディ部807の間の接続部を密封する。近位ガスケット813は、送達システム700からの血液の漏れを防ぐ。近位ガスケットは、本発明のガイドワイヤカテーテルまたは外部制御管と平行に伸長するワイヤを含む、本発明の送達デバイスの全ての態様の構成要素として使用され得ることが理解される。
【0065】
一態様において、例えば
図28に示されるように、イントロデューサーシース718は、直接的または間接的に、イントロデューサーシース18が固定されるトラック734と噛み合う構成においてねじ山が付された親ねじナット732の回転により引き込まれ得る。
図28の選択肢Iは、方向702のトラック734の長手方向の移動を生じる親ねじナット732、そのために送達デバイス700の長手軸736に沿ったイントロデューサーシース718の回転を示す。代替的に、親ねじナット732は、回転なしで長手ボディ部712に沿って方向702で直接引き戻され得、それにより選択肢IIに示されるようにイントロデューサーシース718を引き込み得る。見られ得るように、いずれかの選択肢において、イントロデューサーシース718の引き込みは、ステントグラフト738を少なくとも部分的に暴露し、ガイドワイヤカテーテル724およびノーズコーン730は、長手ボディ部712に対して固定されたままである。
【0066】
代替的な態様において、上記のように、長手ボディ部712は、ガイドワイヤカテーテル724および結果的にステントグラフト738をイントロデューサーシース718の遠位端722内から遠位に方向づけ、それによりステントグラフト738を解放する近位ハンドル構成要素を含む。
図27および28に示される態様と同様に、一旦ステントグラフト738が解放されると、ガイドワイヤカテーテル724およびノーズコーン30ならびにイントロデューサーシース718は全て、引き込まれて、被験体から引き抜かれる。
【0067】
図28に示されるように、ステントグラフト738は、近位端740および遠位端742を含む。ステントグラフト738の管腔グラフト構成要素744は、管腔746を画定する。ステント748は、自己拡張しており、近位頂部752および遠位頂部754を形成するように接続される支柱750で形成される。一態様において、ステントグラフト738は、近位端740でベアステント756を含む。ベアステント756は、例えば縫合糸、生体適合性接着剤または当業者に公知の他の適切な技術を用いて、ベアステント756の遠位頂部754により、ステントグラフト738の近位端740で管腔グラフト構成要素744に固定される。管腔グラフト構成要素744は、近位端740から遠位端742まで伸長する管腔を画定する。ある態様において、管腔グラフト構成要素744は、近位端740および遠位端742のそれぞれでスカラップが付された部分755、757を含み得る。管腔グラフト構成要素744は、例えば延伸ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、例えばePTFEおよびポリエチレンテレフタレート(PET)例えば織られたポリエステルなどの当業者に公知であるものなどの適切な材料で形成される。ステント748およびベアステント756は、形状記憶合金(ニチノール)またはステンレス鋼などの適切な材料で形成される。
【0068】
図29は、イントロデューサーシース718内からのステントグラフト738の展開前の送達デバイス700の遠位部分の断面図である。具体的な一態様において、ベアステント756は、ベアステント756の近位頂部が送達デバイス710の頂部捕捉アセンブリ758に固定される、第1の捕捉された状態にある。一態様において、頂部捕捉アセンブリ758は、近位捕捉構成要素760および遠位捕捉構成要素762を含む。近位捕捉構成要素760は、ガイドワイヤカテーテル724の周囲にあり、ガイドワイヤカテーテル724の近位端726で、
図28に示される近位クラスプアセンブリ768によりガイドワイヤカテーテル724に固定される、頂部捕捉カテーテル766から遠位に伸長する歯(tine)764を含む。
図29に示される捕捉された状態にある場合に、歯764は、ステントグラフト738の管腔グラフト構成要素744でベアステント756により画定される開口770(
図28)を通って伸長し、それによりステントグラフト738の近位端740でのベアステント756の半径方向の拡張を防ぐ。近位クラスプアセンブリ768でのガイドワイヤカテーテル724からの頂部捕捉カテーテル766の解放は、遠位捕捉構成要素762からの頂部捕捉カテーテル766および近位捕捉構成要素760の近位の移動を可能にし、それにより歯764からベアステント756を解放し、それによりベアステント756を捕捉された状態から解放された状態へと解放する。
【0069】
トルク構成要素772は、押し棒774、ハブ776および少なくとも2つのアーム778を含む。押し棒774は、近位端(示さず)および遠位端782を有し、ガイドワイヤカテーテル724の周囲にかつ近位ハンドル714(
図28)から遠位に伸長する。示されないが、押し棒774の近位端は、長手ボディ部712の近位ハンドル714に固定される。近位ハンドル714は、長手ボディ部712の周囲に回転可能であり、それにより押し棒774をガイドワイヤカテーテル724の周囲に回転させる。任意に、近位ハンドル714は、ガイドワイヤカテーテル724および頂部捕捉カテーテル766により施錠され得、近位ハンドル714の回転により、ガイドワイヤカテーテル724および頂部捕捉カテーテル766の軸方向の回転が生じる。ハブ776は、管腔788(
図30)を画定し、押し棒774の遠位端782に固定される。少なくとも2つのアーム778は、ハブ776から遠位に伸長し、頂部捕捉カテーテル766の周囲に半径方向に分配される。
【0070】
それぞれのアーム778は、アーム778の
図29の収縮された状態からの解放により、
図29に示される収縮された状態から
図30に示される拡張された状態へと拡張可能である。一態様において、アーム778は、収縮された状態から拡張された状態へと自己拡張している。アーム778は、トルク構成要素772のハブ776に固定され、次いでトルク構成要素772の押し棒774に固定される。
【0071】
図31に見られ得るように、アーム778の幅(W)は、アーム778の高さ(H)よりも大きい。
図30に示されるようにハブの長手軸に垂直な角度で見る場合、アームは、拡張された状態の曲線の形状を有する。種々の態様において、トルク構成要素772は、2、3または4個のアームを含み得る。アーム778はそれぞれ近位端790および遠位端792を有する。任意に、アーム778の近位端790は、ハブ776の円周で、長手軸736の周囲で均一に間隔をあけられる。一態様において、アーム778のそれぞれは、独立して約1インチ~約5インチの範囲の長さを有する。ハブ776およびアーム778は、ニチノールなどの適切な材料または他の適切な形状記憶合金、ステンレス鋼、チタンもしくはプラスチックで形成される。
【0072】
図32は、
図30のトルク構成要素の別の態様の断面図であるが、トルク構成要素はハブ構成要素を欠く。そこに示されるように、トルク構成要素773は、押し棒775に接続されるアーム785または押し棒775の伸長部を含む。代替的に、トルク構成要素777は、
図33に示されるように、関節でつながれる(articulated)部材779であるアームを含む。この態様において、部材779は、互いに対しておよびヒンジ783により押し棒775に対してつながれる区分781を含む。部材779は、ニチノールまたはいくつかの他の形状記憶合金、ステンレス鋼、チタンまたはプラスチックなどの適切な材料で形成される。
【0073】
図34~36に示される別の態様において、トルク構成要素772は、縫合糸リング796が伸長し、縫合糸リング796が固定される開口794を画定する少なくとも1つのアーム778を含む。縫合糸リング796はまた、ステントグラフト738により画定される開口798を通って伸長する。解放ワイヤ800は、送達デバイス700に沿って長手方向に伸長し、
図29に示されるようにノーズコーン730内またはその下に詰め込まれ、
図36に示されるように縫合糸リング796を通って伸長し、それによりステントグラフト738の遠位端742をアーム778に固定する。縫合糸ループ796を通って伸長するワイヤ800(
図36)の利点は、ステントグラフト738が捕捉された状態で保持されるガイドワイヤカテーテル724および頂部捕捉アセンブリ758が、イントロデューサーシース718の引き込みにより暴露される場合に得られ、
図41に示されるようにステントグラフト738を適切に配置するために長手軸736に沿って動脈内を長手方向に移動される。
図34~36に戻って参照すると、縫合糸796は、縫合糸796を通って伸長するワイヤ800により、ステントグラフト738のポケットまたはスリーブ799により画定される開口798の位置に保持され、それによりそうでなければガイドワイヤカテーテル724および頂部捕捉アセンブリ758の近位の移動(臨床医に向かう)(
図41)を含む長手方向の配置の際にステントグラフト738と動脈壁の間の摩擦により生じるステントグラフト738の長手方向の潰れを防ぐ。
【0074】
図37に見られ得るように、半径方向の拘束体820は、ステントグラフト738を半径方向に拘束する。一態様において、半径方向の拘束体820は、ステントグラフト738のステント748のそれぞれにわたる紐822または糸を含む。ワイヤ800はそれぞれの紐822のループ826を通って伸長し、紐822からのワイヤ800の引き込みは、ステントグラフト738を半径方向の拘束体820から解放する。押し棒774は、頂部捕捉カテーテル766およびガイドワイヤカテーテル724が伸長する有鍵外部突出部分を画定する。
図37に見られ得るように、頂部捕捉カテーテル766は、押し棒774の外部突出部分に対する鍵を有し、それに対して長手方向に移動可能である内部突出構成要素を画定する。ガイドワイヤカテーテル724は、ガイドワイヤ管腔725を画定し、頂部捕捉カテーテル766を通って伸長し、それに対して長手方向に移動可能である。ワイヤ801は、スリーブ799で、縫合糸リング796を通って伸長する。ワイヤ800はまた、
図35~37、41~43および54~57に示されるように縫合糸リング796を通って伸長するが、ループ826を通って伸長するトリガーワイヤでもあり、半径方向に収縮した位置からのステントグラフトの解放のためのワイヤ800の引き抜きの際にループ826を解放する。
【0075】
図38に示される代替的な態様において、トルク構成要素772はハブ776を含まない。この態様において、アーム778は、押し棒774の遠位端782に直接固定され得るかまたはロッドの遠位端の選択的機械加工(machining)もしくは切断により作製されて、アーム785および押し棒775を形成し得る。さらに別の態様(示さず)において、ワイヤ800は、ステントグラフト738の内部に配置され、それぞれのアームの開口を通ってステントグラフトの内部へと伸長する縫合糸806を通って伸長する。
図36から示されるように、一態様において、ワイヤ800の引き込みも、トルク構成要素772のアーム785からステントグラフト738を解放する。
【0076】
代替的に、半径方向の拘束体は、
図39に示されるように、ステントグラフト738とイントロデューサーシース718の間に伸長し、ノーズコーン730内にまたはその下に詰め込まれる可撓性シース828である。
図39Aは、
図39の線A-Aに沿って得られる断面である。
図39Aに見られ得るように、イントロデューサーシース718は、押し棒774の長手方向に周囲にある。押し棒774は外部有鍵突出774aを画定する。頂部捕捉カテーテル766は押し棒774内にあり、内部有鍵突出766aを画定する。頂部捕捉カテーテル766はまた、ガイドワイヤカテーテル724が伸長して長手方向に移動可能である管腔を画定する。ワイヤ800は、イントロデューサーシース718と押し棒774の間に伸長する。ガイドワイヤカテーテル724は、ガイドワイヤ(示さず)が伸長し得るガイドワイヤ管腔725を画定する。
【0077】
本発明の方法の一態様において、
図38に示される第1の拘束された状態にあるステントグラフト738は、被験体の動脈瘤部位に方向づけられる。次いでイントロデューサーシース718は、
図28の選択肢Iに示されるようにハンドルボディ部712のトラック734の周囲の親ねじナット732の回転により引き込まれ、遠位ハンドル716に対する親ねじナット732の隣接は、トラック734およびトラック734が取り付けられるイントロデューサーシース718を、外科医に対して近位方向702に移動させる。代替的にまたはその後、親ねじナット732は、
図28の選択肢IIに示されるように外科医により近位方向702に引かれて、イントロデューサーシース718を、ガイドワイヤカテーテル724およびステントグラフト738に対して近位方向702に引き込み得る。
【0078】
図40から見られ得るように、近位方向702のイントロデューサーシース718の少なくとも部分的な引き込みは、ステントグラフト738の近位端740を、
図39に示される第1の拘束された位置から、半径方向の拘束体820により維持される第2の拘束された位置へとシフトさせる。
図41に示されるように、ステントグラフト738からおよびトルク構成要素772からイントロデューサーシース718を完全に引き込むことは、ステントグラフト738に、その全体の長さに沿った第2の拘束された位置を採らせる。第2の拘束された位置は半径方向の拘束体820により維持される。また、第1の拘束された位置から第2の拘束された位置へのシフトは、トルク構成要素772を、
図39に示される第1の拘束された位置から、
図41に示される、中間の半径方向に拡張された位置とも称される第2の拘束された位置へと半径方向に拡張させる。イントロデューサーシース718を少なくとも部分的に引き込みながらのトルク構成要素772へのトルク力の適用は、ステントグラフト738を長手軸736の周囲に回転させる。
【0079】
例えば、ステントグラフト738が
図41に示される第2の拘束された位置にある場合、トルク構成要素772は、それが繋がれる押し棒774(
図42)を回転させる近位ハンドル714(
図28)を回転することにより、ガイドワイヤカテーテル724の周囲に回転され得る。トルク構成要素772のこの回転は、
図41から
図42への移行に示されるように、ステントグラフト738の少なくとも1つの開窓739の回転方向の整列を可能にする。ステントグラフト738はまた、長手軸736に沿って長手方向に移動されて(軸方向の移動とも称される)、ステントグラフト738を動脈瘤部位に適切に配置し得る。上で注意されるように、アーム778、管腔グラフト構成要素744を通って伸長し、ワイヤ800が伸長する縫合糸796は、ステントグラフト738の遠位端742を送達システム710に固定し、それにより近位端740が
図42に示される捕捉された状態で保持される頂部捕捉アセンブリ758の近位の移動(臨床医に向かう)の際に、ステントグラフト738の遠位端742と動脈壁の間の摩擦によるステントグラフト738の長手方向の潰れを実質的に防ぐ。
【0080】
図43に示される態様において、半径方向の拘束体820のワイヤ800は、紐822から引き込まれ、それにより半径方向の拘束体820の紐822が解放され、
図44に示されるようにステント738の残りを半径方向に完全に拡張させることを可能にする。これは、ステントグラフト738のゆがみまたは外科的部位への損傷なく、ステント738を大動脈内のそれらの適切な位置に接地させる(land)。その後、頂部捕捉アセンブリ758は、近位クラスプアセンブリ768(
図27および28)でガイドワイヤカテーテル724から頂部捕捉カテーテル766を解放することならびに近位頂部捕捉構成要素764および
図45に示されるように近位頂部捕捉構成要素764が固定される頂部捕捉カテーテル766を引き抜くことにより作動され、それによりベアステント756が、
図44に示されるその捕捉された状態から
図45に示される解放された状態へと解放される。解放の結果として、ステントグラフト738の近位端740は、外科的部位でのその示された位置に接地する。次いで、トルク構成要素772は
図45から
図46への移行に示されるように、ステントグラフト738の遠位端742から引き込まれ、それによりステントグラフト738が完全に解放されて展開される。
図47に示されるように、ガイドワイヤカテーテル724および頂部捕捉カテーテル766は次いで、ステントグラフト738から引き込まれ得、送達デバイス710は、被験体から取り外され得、それにより手順が完了される。上記されるように、イントロデューサーシースおよび止血バルブは、開窓739を通して分岐血管へと分岐ステントグラフトなどのさらなるプロテーゼ構成要素を容易にするための場所に残され得る。
【0081】
本発明の方法を実行するために他の送達デバイスが展開され得ることが理解される。例えばステントグラフト738は、イントロデューサーシース718の補助なしで動脈瘤部位に方向づけられ得る。かかる一態様において、ステントグラフト738は、イントロデューサーシース718により拘束されることなく半径方向の拘束体820のみによって拘束されながら、被験体に植え込まれる。別の態様において、該方法は、ステントグラフトが最初に拘束された状態およびイントロデューサーシース718内にありながら、ステントグラフト738を、動脈瘤部位の遠位の位置に最初に方向づけること、その後のイントロデューサーシース718の遠位端722から動脈瘤部位へのステントグラフトの進行を含む。
【0082】
別の態様において、半径方向の拘束体はイントロデューサーシースである。例えば分解図として
図48に示されるように、ステントグラフト852を植え込むための本発明の送達システム850(
図49A~49C)は、近位ハンドル854および遠位ハンドル856を含む。ガイドワイヤカテーテル858は、近位端860および遠位端862を含み、遠位ハンドル854から遠位に伸長する。ノーズコーン864および頂部捕捉デバイス857は、ガイドワイヤカテーテル858の遠位端862で固定される。トルク構成要素866は、押し棒868および自己拡張し得、押し棒から伸長する少なくとも2つのアーム872を含む。任意に、ハブ870は、押し棒868とアーム872の間の連結として含まれる。ハブ870は、長手軸876の周囲の管腔を画定し、押し棒868に固定される。アーム872は、ハブ870の周囲に半径方向に配置され、ハブ870から遠位に伸長する。この態様において、半径方向の拘束体は、遠位ハンドル856から遠位に伸長するイントロデューサーシース874である。
【0083】
図49Aは、
図48に示される送達システム850の集合図である。
図49A~49Cに見られ得るように、それぞれのアーム872は、拘束された状態から拡張された状態へと移動可能である。一態様において、トルク構成要素866のアーム872は、長手軸876から離れる半径方向の自己拡張を示す。イントロデューサーシース874は、ガイドワイヤカテーテル858の遠位ハンドル856と遠位端862の間に長手方向に伸長し、トルク構成要素866から遠位におよびガイドワイヤカテーテル858の周囲に伸長するステントグラフト852を半径方向に拘束する。長手軸876の周囲のトルク構成要素866の回転によるアーム872へのトルク力の適用は、ステントグラフト852の開窓880を、それが動脈瘤部位で分岐血管と回転方向に整列するまで、長手軸876の周囲に回転させる。本発明の方法において、イントロデューサーシース874内の動脈瘤部位へのステントグラフト852の進行の後に、少なくとも1つの開窓880の回転方向の整列が続く。イントロデューサーシース874の回転は、ガイドワイヤカテーテル858または近位ハンドル854のいずれかの回転とは独立し得る。代替的に、イントロデューサーシース874は、近位ハンドル854へのトルク構成要素866の施錠などにより、ガイドワイヤカテーテル858の回転と関連し得る。
図49Bに示されるように、ステントグラフト852は、当該技術分野で公知なものなどの適切な頂部捕捉デバイス857により、ベアステント859で、ガイドワイヤカテーテル858の遠位端862に解放可能に固定される。ベアステント859は、頂部捕捉デバイス857の作動によりガイドワイヤカテーテル858から解放される。ステントグラフト852からの半径方向の拘束体866の引き込みは、自己拡張アーム872の半径方向の拡張およびステントグラフト852の自己拡張を引き起こし、それによりステントグラフト852を解放し、次いで動脈瘤に植え込まれない送達システム850の残りは、
図49Cに示されるようにステントグラフト852からおよび動脈瘤部位から引き込まれる。
【0084】
図50Aに示される別の態様において、
図37に示されるものの代替的な態様であるステントグラフト送達システム898は、ステントグラフト738の周の周りに伸長する円形の紐900を含み、ワイヤ800により連結される円形の紐900の直径方向に反対にある末端827、829を形成する。ワイヤ800は、アンカーループ902により安定化される。ワイヤ800の引き込みの際に、円形の紐は、縫合糸904により管腔グラフト構成要素に固定される。ワイヤ801は、爪778からステントグラフト738のスリーブ799を通って伸長する縫合糸ループ796により爪778で安定化される。
図50Bは、ステントグラフト728の周囲に巻かれない場合に円として構成される、
図50Aに示される円形の紐900の詳細である。
図50Cは、ステントグラフト728の周囲に巻かれるように構成される場合の円形の紐900の詳細である。
図50A~50Cから見られ得るように、円形の紐900の直径方向に反対の末端827、829は、それらがワイヤ800により連結される場合にステントグラフト728の周囲に円形の紐900を固定する。
【0085】
図51は、本発明のステントグラフト送達システムの別の態様の分解側面図である。そこに示されるように、ステントグラフト送達システム1010は、近位端1014および遠位端1016を有するガイドワイヤカテーテル1012を含む。近位ハンドル1018は、ガイドワイヤカテーテル1012の近位端1014に固定される。ノーズコーン1020および頂部捕捉デバイス1021は、ガイドワイヤカテーテル1012の遠位端1016に固定される。トルク構成要素1066は、押し棒1068および自己拡張し得、押し棒1068から伸長する少なくとも2つのアーム1072を含む。任意にハブ1070は、押し棒1068とアーム1072の間の連結として含まれる。ハブ1070は、長手軸1076の周囲の管腔を画定し、押し棒1068に固定される。アーム1072は、ハブ1070の周囲に半径方向に配置され、ハブ1070から遠位に伸長する。トルク構成要素ハンドル1069は、押し棒1068の近位端にある。ワイヤ1022は、近位端1024および遠位端1026を含む。ワイヤ1022は、例えばニチノールまたはいくつかの他の形状記憶合金などの当該技術分野で公知のものなどの適切な材料で作製され得る。ワイヤ1022は、患者の大動脈瘤への進行の際に患者を傷つけないように十分に可撓性である。ワイヤハンドル1028は、ワイヤ1022の近位端1024で固定される。イントロデューサーシース1030は、近位端1032および遠位端1034を含み、遠位ハンドル1036はイントロデューサーシース1030の近位端1032に固定される。ステントグラフト1038は、上述のように配置され、構成される近位端1040、遠位端1042、管腔グラフト構成要素1044、管腔グラフト構成要素1044に沿って分配されるステント1046および紐1048を含む。ベアステント1049は、ステントグラフト1038の遠位端に固定される。
【0086】
図52Aは、
図51に示されるステントグラフト送達システム1010の集合された側面図であり、ステントグラフト1038は、イントロデューサーシース1030の遠位端1034内に負荷されており、上述のような円形の紐1048の直径方向に反対の末端および安定化アンカーループ1053に通されるワイヤ1022により少なくとも部分的に半径方向に収縮される。態様において、ステントグラフト1038は開窓1039を含む。
【0087】
本発明の方法において、ステントグラフト送達システム1010は、患者の動脈瘤1052に進められる。
図52Aに示される一態様において、イントロデューサーシース1030は、動脈瘤部位1052に進められ、それによりステントグラフト1038を動脈瘤1052に配置する。
図52Bに見られ得るように、遠位ハンドル1036は、近位ハンドル1018に向かう矢印1060により示される近位方向に引き込まれ、それにより動脈瘤1052でステントグラフト1038からイントロデューサーシース1030を引き込む。
図52Bに見られ得るように、イントロデューサーシース1030の引き込みに関わらず、ステントグラフト1038は、ステントグラフト1038に沿って長手方向に分配されるステント1046の支柱を横切る紐1048の紐ループ1050を通って伸長するワイヤ1022により、半径方向に収縮した位置に維持される。しかしながら、ワイヤ1022が十分に堅い代替的な態様において、ステントグラフト送達システム1010は、動脈内で動脈瘤1052の遠位の位置まで進められ得、ステントグラフト1038は、遠位ハンドル1036に向かう矢印1062により示される遠位方向での近位ハンドル1018およびワイヤハンドル1028の進行により動脈瘤1052に方向づけられ、それにより半径方向に収縮したステントグラフト1018を、イントロデューサーシース1030から動脈瘤1052へと方向づけることが理解される。
【0088】
長手軸1076の周囲のトルク構成要素1066の回転によるアーム1072へのトルク力の適用により、ステントグラフト1038の開窓は、それが動脈瘤部位1052で分岐血管1054と回転方向に整列するまで、長手軸1076の周囲に回転される。本発明の方法において、半径方向の拘束体1066内の動脈瘤1052へのステントグラフト1052の進行の後に、少なくとも1つの開窓1080の回転方向の整列が続く。
【0089】
動脈瘤1052にわたる位置へのステントグラフトの方向付けならびに動脈瘤1052でのステントグラフト1038の少なくとも部分的な回転方向および軸方向の整列の後、ワイヤ1022は、紐1048の紐ループ1050からおよびアンカーループ1053から引き込まれる。矢印1060により示される方向の近位ハンドル1018に向かうワイヤハンドル1028の近位の引き込みにより、ワイヤ1022は、紐1048の縫合糸ループ1050およびアンカーループ1053から引き抜かれ、それによりステントグラフト1038が、
図52Bに示されるその半径方向に収縮された状態から
図52Cに示される半径方向に拡張した状態へと完全に拡張することが可能になる。
図52Dに示されるように、ステントグラフト1052は、当該技術分野で公知のものなどの適切な頂部捕捉デバイス1057により、ベアステント1059でガイドワイヤカテーテル1058の遠位端1062に解放可能に固定される。ベアステント1059は、頂部捕捉デバイス1021の作動によりガイドワイヤカテーテル1058から解放される。次いで上述のように、トルク構成要素は、ステントグラフト1038の遠位端1042から引き込まれ、ステントグラフト1038は動脈瘤内に完全に埋め込まれ、ステントグラフト送達デバイス1010の残りは、ステントグラフト1038および患者から引き込まれ、別に、分岐ステントグラフト1056は、
図52Eに示されるように当該技術分野で公知のものなどの適切な手段により1038の開窓1039を通って分岐血管1054に方向づけられ、それにより本発明の方法により患者の動脈瘤1052の治療が完了する。
【0090】
図53および54に示される本発明のステントグラフト送達システムの別の態様において、送達システムは上述の
図39~41に示されるものと同様であるが、収縮され、可撓性シース828に加えてワイヤ800を有する。この態様において、半径方向の拘束体820は、紐822、ワイヤ800および可撓性シース828を含む。紐822または糸は、ステントグラフト738のステント748のそれぞれにわたる。ワイヤ800は、それぞれの紐822(
図54)のループ826を通って伸長し、紐822からのワイヤ800の引き込みは、ステントグラフト738を解放する。しかしながら、代替において紐822は、ワイヤ800により連結される末端827、829を形成するように潰される、
図50Aに示されるものなどの紐900で置き換えられ得、この場合に紐900は、ステッチ904によりステントグラフト738の残りに固定されて、末端827、829からのワイヤ800の引き込み後に紐900の解放を防ぎ得ることが理解される。可撓性シース828は、ステントグラフト738とイントロデューサーシース718の間に伸長し、ノーズコーン730内またはその下に詰めこまれる。
【0091】
図53の線A-Aに沿って得られる
図53の断面である
図53Aは、ワイヤ800がイントロデューサーシース718と押し棒774の間に伸長することを示す。
図54は、イントロデューサーシース718の引き込み、それにより可撓性シース828が第1の中間の半径方向に拡張した位置でステントグラフト820を半径方向に収縮する後であるが、
図53のステントグラフト送達システムを示す。それによりステントグラフト820の二段階拡張は可能であり、
図54に示される、可撓性シース828によるステントグラフト838の第1の中間の半径方向に拡張された位置での半径方向の収縮を生じるイントロデューサーシース718の近位引き込みは、第1の段階である。ステントグラフト838からの可撓性シース828の引き込みならびに
図54から
図55および
図55から
図56への進行に示される、結果的な第2の中間の半径方向に拡張した位置へのステントグラフト838の部分的な半径方向の拡張は、第2の段階である。その後、紐822からのワイヤ800の近位引き込みは、
図56から
図57および
図57から
図58への進行に見られ得るように、ステントグラフト838の完全な半径方向の拡張(ベアステント756の解放およびトルク構成要素772の引き込み以外)を可能にする。
図60に示されるように、近位頂部捕捉構成要素764は引き込まれ、近位頂部捕捉構成要素762から分離され、それによりベアステント756を解放する。その後、トルク構成要素772は、
図59に示されるようにステントグラフト738から引き込まれ、それにより、ステントグラフト738を外科的部位で完全に展開する。次いで送達デバイスは、
図61に示されるように外科的部位から取り外され得る。
【0092】
示されないが、ステントグラフトの近位および遠位部分などのステントグラフトの種々の長手方向の部分を独立して半径方向に収縮するために、本発明のデバイスおよび方法において制御棒が使用され得ることが理解される。複数の制御棒が、均一、ステントグラフト内の開窓と関連して均一または別のパターンまたは不均一のいずれかで、ステントグラフトの周囲に半径方向に分配され得ることも理解される。本発明のステントグラフト送達システムは、それぞれがステントの同じ部分、特にステントの近位部分の半径方向の拡張を別々にかつ独立して制御する複数の制御棒を含み得ることも理解される。複数の制御棒は、管腔グラフト構成要素の外側または内側表面(示さず)の円周の周囲で互いに対して側方にかつ長手方向に配置される。
【0093】
別の態様において、本発明は、レグストップ、レグクラスプおよびイントロデューサーシースの組み合わせである。
図62に示される一態様において、本発明は、イントロデューサーシース1104と組み合わせて二又ステントグラフト1108のレグ1106を捕捉するレグクラスプ1102、および直接または間接のいずれかでイントロデューサーシース1104の近位の移動(外科医に向かう)を制限するレグストップ1110を含み、それにより外科的部位での植え込みの間に二又ステントグラフト1108の遠位端1112の未熟な解放を防ぐ、ステントグラフト送達デバイス1100である。ステントグラフト1108は、1つ以上の開窓1109を含み得る。
【0094】
図63に示されるレグクラスプ1102の態様は、樽状部分1114、樽状部分1114の長手軸に沿って樽状部分1114から伸長するスプール部分1116、および樽状部分1114のものと反対のスプール部分1116の末端で縁部分1118を含み、縁部分1118は、スプール部分1116の直径より大きいが、樽状部分1114の直径より小さい直径(radial diameter)を有する。
【0095】
図63~65に見られ得るように、ガイドワイヤ724は、頂部捕捉デバイス1128からレグクラスプ1102を通って伸長する。二又ステントグラフト1108は、頂部捕捉デバイス1128からレグクラスプ1102まで伸長し、頂部捕捉デバイス1128およびレグクラスプ1102のそれぞれで固定される。
【0096】
本発明のレグクラスプ1102の縁部分1118は、
図63および65に示されるように、半径方向に伸長するスポーク1166を含み得る。本発明のレグクラスプ1102は、例えば少なくとも部分的に、ステンレス鋼、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)およびアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)からなる群より選択される少なくとも1つの構成要素で形成され得る。
【0097】
レグクラスプ1102は、レグ1106を捕捉し、それによりレグ1164のカニューレ挿入の間に、二又ステントグラフト1108に安定性を付加する。
図64に見られ得るように、押し棒774(または支持管)および下部管1168(例えば
図72、72Aおよび72Bに示される)を含む支持部材1120は、押し棒774で、レグクラスプ1102の樽状部分1114に固定され、スプール部分1116のものとは反対の方向で樽状部分1114から伸長する。レグクラスプ1102を含む本発明の態様において、ワイヤ800は、
図64に示されるように押し棒774中の開口1107を通って伸長する。イントロデューサーシース1104(
図65)は、樽状部分1114のものに対して、樽状部分1114、スプール部分1116および縁部分1118をカバーする第1の位置とスプール部分1116および縁部分1118を暴露する第2の位置との間の移動を許容するのに十分な内径を有する。
【0098】
ワイヤ800は、ステントグラフト1108の外側表面に沿って、拘束体1105のループ1103を通って伸長する。ワイヤはまた、レグクラスプ1102の外側表面に沿ってステントグラフト1108から近位に、および押し棒774の開口1107を通って伸長し、押し棒774および下部管1168(例えば
図72に示す)を通って、それがワイヤハンドル803(
図27A)と接続するまで近位に伸長する。
【0099】
図62に示されるレグクラスプ1102に関する本発明の態様において、本発明の頂部捕捉デバイス1128が使用され得る。
図66に示される頂部捕捉デバイス1128は、ノーズ部分1132およびノーズ部分1132から遠位に伸長する複数の歯1134を含む、近位頂部捕捉部分1130を含む。歯1134は、送達デバイス1100の長手軸1136の周囲に半径方向に分配される(
図62)。遠位頂部捕捉部分1138は、長手軸1134の周囲に半径方向に分配されるスロット1140を画定し、長手軸1134に沿った近位頂部捕捉部分1130および遠位頂部捕捉部分1138の相対的な移動により、歯1134と嵌合可能である。複数の突起部1142は、ノーズ部分1132と遠位頂部捕捉部分1138の間で長手軸1136から半径方向に伸長する。突起部1142は、長手軸1136に沿ってスロット1140と整列し、
図69に示されるように歯1134がスロット1140とかみ合う関係にある場合に歯1134の移動とは干渉関係にない。遠位頂部捕捉部分1138が固定されるガイドワイヤカテーテル724は、外部制御管1126および近位頂部捕捉部分1130を通って伸長する。外部制御管1126は、近位頂部捕捉部分1130に固定され、外部制御管1126の移動は、歯1134がスロット1140と噛み合い、突起部1142の上に重なる第1の位置と、歯1134がスロット1140と噛み合わず、突起部1142の上に重ならない第2の位置との間で長手軸1136に沿った、近位頂部部分1130の移動を生じる。ノーズコーン1146は、ガイドワイヤカテーテル724および遠位頂部捕捉部分1138から遠位に伸長する。
【0100】
図67および71に見られ得るように、二又ステントグラフト1108は、近位端1150;遠位端1112;管腔グラフト構成要素1148に沿ったステント1152;および近位端1150でのベアステント1154を有する管腔グラフト構成要素1148を含む。クラスプステント、この場合にベアステント1154は、近位頂部1158および遠位頂部1159により連結される支柱1156を含み、支柱1156は、
図69に見られ得るように、歯1134の間に伸長する。ベアステント1154の近位頂部1158は、管腔グラフト構成要素1148の近位端1150から近位に伸長する。植え込み後のステントグラフト1108を示す
図67に示される態様において、腎臓上(suprarenal)バーブ1160は、ベアステント1154の近位頂部1158から伸長する。ベアステント1154の遠位頂部1159は、腎臓下(infrarenal)バーブ1161を含む。
図68~71に見られ得るように、近位頂部1158の一部は、歯1134がスロット1140と噛み合う場合、突起部1142と遠位頂部捕捉部分1138の間に伸長する。
図68に見られ得るように、突起部1142は、近位頂部1158およびベアステント1154の近位頂部1158での橋部1143により画定される孔1141内に伸長し得る。少なくとも1つの腎臓上バーブ1160は、
図70に示されるように、ベアステント1154から、近位捕捉部分1130の半径方向抑制部(restraint)1162またはパイロット穴に伸長し得る。ベアステント1154の遠位頂部は、最も近位のステント1163の近位頂部の間で入れ子になり得る。
【0101】
示されない別の態様において、クラスプステントの近位頂部は、管腔グラフト構成要素1148の近位端から近位に伸長せず、クラウンステントは、クラスプステントと管腔グラフト構成要素1148の近位端1150の間に配置される。それにもかかわらずこの態様において、クラスプステントの近位頂部1130は暴露され、それらは、近位頂部捕捉部分1130および遠位頂部捕捉部分1138が噛み合う関係にある場合にそれらにより固定され得る。
【0102】
本発明のステントグラフト送達システムは、一態様において、
図72、72Aおよび72Bに示される摺動体1172をさらに含み得る。摺動体1172は、支持部材1120が伸長する中心開口部を画定する摺動体ボディ部1174を含む。
図72Aに示されるように、支持部材1120は、押し棒774および下部管1168を含む。フラッシュバルブ開口部1176は、中心開口部に対して実質的に垂直に伸長する。摺動体ボディ部1174は、例えば開放レバー1180(
図73および74に示される)などの適切な手段により、トラック1178に対して取り外し可能に固定性である。摺動体キャップ1182は、摺動体ボディ部1174の遠位端に連結される。摺動体キャップ1182は、支持部材1120が伸長する摺動体ボディ部1174の中心開口部と実質的に整列される中心開口部を画定する。シースバルブノブ1184は、摺動体ボディ部1174とねじ山で連結される。イントロデューサーシース1104は、摺動体キャップ1182の遠位端に固定され、それから遠位に伸長し、支持部材1120が伸長する摺動体ボディ部1174の中心開口と実質的に整列される管腔を画定する。摺動体ボディ部1174の中心開口でのワイパーバルブ1186は、フラッシュバルブ開口部1176の近位にあり、支持部材1120の周囲の密封を形成する。xバルブ1188は、ワイパーバルブ1186の近位の摺動体ボディ部1174の中心開口にあり、支持部材1120の周囲の密封を形成する。シースバルブ1190は、摺動体ボディ部1174の中心開口およびxバルブ1188の近位にある。シースバルブ1190は、ノブ1184の作動により、中心開口を密封するように操作可能である。
【0103】
一態様において、支持管1122(または押し棒)は、
図72および72Aに示される支持部材1120の構成要素である。支持部材1120の下部管1168はまた、
図72Aにも示される下部管1168を含む。例えば
図28~60に示されるものなどのトルク構成要素を含む本発明の態様において、ワイヤ800は、押し棒774の外側表面に沿って近位に伸長し、下部管1168の遠位端で開口1167を通過し、例えば
図27、27A、27Bおよび27Cに示されるように、それが近位ハンドル714に到達するまで、下部管1168内で近位に伸長する。支持部材1120は、近位ハンドル714に固定され得る(
図27)。使用において
図82Aおよび82Bに見られ得るように、止血バルブ1172は静止して保持され得、ハンドルボディ部1200は(支持部材1120、ならびに止血バルブ1172およびイントロデューサーシース1104を除く送達システムの残りと共に)、外科的部位および患者から取り外される。
【0104】
本発明の一態様の集合図を
図73に示す。本発明の方法およびハンドル1200の機能を、例えば
図73から80の進行において図示する。親ねじナット1202を回してイントロデューサーシース1104を引き込む前。イントロデューサーシース1104は、
図73に見られ得るように、ノーズコーン1146の近位でその中に負荷される二又ステントグラフト1108を完全に覆う。親ねじナット1202のねじすじは、トラック1178と嵌合し、親ねじナット1202が遠位ハンドル1204の近位端と隣接しながらの親ねじナット1202の回転は、トラック1178、摺動体1172およびイントロデューサーシース1104の、ハウジング1210の近位ハンドルまたは近位端1111に向かう近位の移動を引き起こし、それにより
図74に示されるように、イントロデューサーシース1104を、二又ステントグラフト1108から引き込ませる。トラック1178の近位の移動は、トラック1178の近位端1206がレグストップ1110と隣接し、本明細書においてハンドルボディ部とも称される送達デバイス1200のハウジング1210内に取り外し可能に適合するまで続き得る。トラック1178とレグストップ1110との接触の際に、二又ステントグラフト1108からのイントロデューサーシース1104の引き込みと同様に、親ねじナット1202のさらなる回転は防がれる。この点で、イントロデューサーシース1104は、二又ステントグラフト1108のレグ1106をさらに覆い、それにより
図64に以前に示されるように、レグクラスプ1102とイントロデューサーシース1104の間で、二又ステントグラフト1108の少なくとも1つのステント1124をトラップする。二又ステントグラフト1108の近位端1150で、ベアステント1154は、頂部捕捉デバイス1128に依然として固定される。二又ステントグラフト1108の近位端1150および遠位端1112を固定することにより、外科医は、二又ステントグラフト1108を、外科的部位で、より良く軸方向かつ長手方向に方向づけて配置し得る。
【0105】
レグストップ1110の一態様を
図75~76に示す。
図75から見られ得るように、レグストップ1110は、ボディ部1212およびボディ部1212から側方に伸長するはね1214を含む。はね1214は、送達デバイス1200のハンドルボディ部1210(
図74)の円周の周囲を部分的に巻く。ボディ部1212は、ハンドルボディ部1210により画定されるスロット1216内で適合し(
図73)、ハンドルボディ部1210を通って伸長する支持部材1120上または部分的にその周囲に位置を占める(例えば
図72および73参照)。
図76に見られ得るように、ボディ部1212は、支持部材1120が適合するチャンネル1218を画定する。ボディ部1212により画定される開口1220は任意である。レグストップ1110は、当該技術分野で公知のものなどの適切な材料で作製される。適切な材料の例としては、例えばアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリスルホン等)の工学的に作り変えられたプラスチックが挙げられる。レグストップ1110は、弾性または可撓性の材料で作製され得、はね1214は、わずかに変形または広がり得、それによりレグストップ1110を、それが医師により取り外されるまで、ハンドルボディ部1210のスロット1216内に固定されたままにする。一旦適切に方向づけられると、ベアステント1154は、
図77~78に示されるように、支持部材1120の近位端でのクラスプ1224の作動により、頂部捕捉デバイス1128から解放され得る。具体的に、
図77A~77Cに示される一態様において、近位クラスプアセンブリ1224は、噛み合う関係にある外部カップリング1123および固定された構成要素1125を含む。固定された構成要素1125は、
図72Aに示される伸長部材ガイドワイヤカテーテル724の近位端に固定される。外部カップリング1123は、外部制御管1126に固定される。ベアステント1154(
図71)の解放は、外部カップリング1123を最初に遠位に移動させ
図77A、次いで
図77Aから
図77Bの移行に示されるように固定された構成要素1125を90°回転させることにより実行される。その後、外部カップリング1123は、近位に移動され、外部カップリング1123の爪1127は、
図77Bから
図77Cの移行に示されるように、固定された構成要素のスロット1129と噛み合う。外部カップリング1123の近位の移動により外部制御管1126の近位の移動が引き起こされ、これは次いで頂部捕捉デバイス1128の近位頂部捕捉部分1130(
図66および68~71)および近位頂部捕捉部分1130の歯1134のベアステント1154の支柱1156の間からの近位の移動を引き起こし、それにより
図78に示されるように頂部捕捉デバイス1128からベアステント1154を解放する。ベアステント1154の解放は、1158に対して近位頂部を、
図67に示されるものなどの外科的部位の近位の血管壁に接地させる。
【0106】
再度
図78を参照すると、レグクラスプ1102およびイントロデューサーシース1104はいずれも互いに対して移動しないので、それらにより二又ステントグラフト1108は、ステントグラフト1112の遠位端で安定化され続け;トラック1178はレグストップ1110に隣接し、親ねじナット1202は、レグストップ1110による一方向において;およびイントロデューサーシース1104の抵抗による他の方向において、いずれの方向に回転することも防がれ、それが引き込まれた二又ステントグラフト1108に対して逆に進行する。
図78および
図79A~79Cに示されるクラスプ1224の位置により示されるようにベアステント1154の解放後。
図79Aから79Bへの移行に示されるように、レグストップ1110は、外科医により取り外され得る。レグストップ1110の取り外しは、
図79Bから79Cへの移行に示されるように、親ねじナット1202を近位方向にスライドさせることによりまたは親ねじナット120を回転させることにより、トラック1178を外科医に対して近位に移動させることを可能にし、それにより
図80に示されるように、イントロデューサーシース1104の引き込みおよび二又ステントグラフト1108の送達デバイス1200からの解放を引き起こす。次いで送達デバイス1200は、二又ステントグラフト1108および被験体から引き込まれ得、それにより植え込みが完了する。
【0107】
図81A~81Cに見られ得るように、
図81Aから
図81Bへの移行に示されるステントグラフト1108からのトラック1178、摺動体1172およびイントロデューサーシース1204の引き込み後、ならびに上述のようなベアステント1154およびレグ1106の解放後、解放レバー1180は依然として閉じている。解放レバー1180は、
図81Bから81Cへの移行に示されるように、持ち上げることにより作動される。親ねじナット1202の位置はここでは重要でなく、レグクラスプ1102からレグ1106を解放するためのトラック1178およびイントロデューサーシース1172により移動される残りの距離は、親ねじナット1202の直接の長手方向の移動(
図81B)または親ねじナット1202の回転(
図81C)のいずれかにより達成可能である。いずれかの場合、解放レバー1180の作動は、ハンドル1210の近位の移動による送達デバイスのハンドル1210からの摺動体1172の分離を可能にし、それによりハンドルおよび取り付けられた構成要素部分を取り外し、
図82Aおよび82Bに示されるように、摺動体1172およびイントロデューサーシース1104のみを残す。その後、摺動体1172は、例えばステントグラフトレグ伸長部または分岐ステントグラフトのイントロデューサーシース1104を通る送達がなされるまで、シースバルブノブ(
図72)の回転により密封され得る。
【0108】
腹部大動脈瘤を治療するための方法はさらに、レグ1106を少なくとも部分的にイントロデューサーシース1104内に保持しながら、二又ステントグラフト1108のレグ1164を、伸長ステントグラフト(示さず)と共にカニューレ挿入する工程を含み得る。腹部大動脈瘤を治療する方法はさらに、送達デバイス1198の近位端でクラスプ1224を開放して、二又ステントグラフト1108の近位端1150でベアステント1154を解放する工程を含み得る。頂部捕捉デバイス1128が開放されてベアステント1154が解放される場合、二又ステントグラフト1108のレグ1106は、イントロデューサーシース1104内で拘束される。次いで、レグストップ1110を取り外すことによりレグ1106は解放され、これはトラック1178およびイントロデューサーシース1104のさらなる引き込みを可能にし、それによりレグ1106の捕捉された部分を暴露および解放する。
【0109】
別の態様において、腹部大動脈瘤を治療する方法はさらに、摺動体1172およびイントロデューサーシース1104を送達デバイス1200の残りから取り外し、次いで摺動体1172およびイントロデューサーシース1104を実質的にその位置に残しながらデバイス1200の残りを患者から引き抜く工程を含み得る。その後、伸長ステントグラフト(示さず)は、イントロデューサーシース1104を通ってレグ1106へと送達され、伸長ステントグラフトを用いてレグ1106をカニューレ挿入し得る。カニューレ挿入されたレグ1106は、カニューレ挿入されたレグ1106および伸長ステントグラフトのそれぞれの少なくとも2つのステントにより伸長ステントグラフトと重なる。カニューレ挿入されたレグ1108は、カニューレ挿入されたレグ1106および伸長ステントグラフトのそれぞれの2つのステントにより伸長レグと重なる必要があるもの少なくとも1つよりも多くの、「施錠ステント」と称されるステントを含み得る。カニューレ挿入されたレグ1106の第2のステントは、分岐ステントグラフトのグラフト材料内に配置され得る。第2のステントは、二又ステントグラフト1108の遠位端で、ステントから内部かつ近位に伸長し得るバーブを含む。
【0110】
図83は、本発明の方法により送達され得る、モジュール方式の開窓を有する二又ステントグラフト1226の一態様の分解図である。
図83に見られ得るように、カフス1228は、開窓1230を画定するステントグラフトである。二又伸長部1232もステントグラフトである。
図84は、本発明の方法により一旦集合された開窓を有する二又ステントグラフト1226の図である。その関連のある教示がそれらの全体において参照により本明細書に援用される、2019年6月6日に出願された米国シリアルナンバー:16/433,823および2020年11月9日に出願された米国シリアルナンバー:63/111,357に記載されるものなどの複数の爪を有するトルク構成要素が、開窓を有するカフス1228の治療部位への送達の間に使用され得る。その後、
図63に示されるレグクラスプ1102は、カフス1228および二又伸長部1232の区分を重複させることなどによる
図64に示される二又伸長部1232の1つのレグの遠位端を捕捉することにより、二又伸長部1232の集合モジュール方式ステントグラフト1226への送達の際に使用され、その後最終的に、モジュール方式の開窓を有する二又ステントグラフト1226が解放され、送達システムが患者から引き込まれる。
【0111】
本発明の方法は、例えば臨床医が、グラフトの最初の位置決定が最適未満であると決定する場合に、グラフト(例えば二又グラフト、第2のステントグラフト、第3のステントグラフト)を再度配置するという利点を有する。グラフトは、その近位および遠位端で、ならびに大動脈または大動脈の分岐、例えば総腸骨動脈の近位および遠位に再度配置され得る。本明細書に記載される本発明の種々の態様は、ステントグラフトの遠位端で回転を制御するための送達デバイスの爪の使用ならびに二又ステントグラフトの植え込みを制御するための上述のレグクラスプ、イントロデューサーシースおよびレグストップの使用のいずれかまたは両方により、ステントグラフトを拘束する方法の組み合わせのように組み合され得ることが理解される。
【0112】
例示的態様が特に示され、記載されているが、添付の特許請求の範囲に包含される態様の範囲から逸脱することなく、形態および詳細における種々の変更が本発明においてなされ得ることが当業者に理解される。例えば示されないが、該方法においてまたは本発明の送達システムの構成要素として使用されるステントグラフトの少なくとも1つの開窓は、PCT/US2018/019352に記載される開窓施錠;PCT/US2018/019353に記載される移動可能な開窓;PCT/US2018/019351に記載される開窓リング;およびPCT/US2018/019350に記載されるクリンプアダプターを含み得、それらの全ての関連のある教示は、それらの全体において参照により本明細書に援用される。また、PCT/2017/037157、PCT/US2017/044822およびPCT/US2018/052400の関連のある教示は、それらの全体において参照により援用される。また、例えば示されないが、その関連のある教示がそれらの全体において参照により本明細書に援用されるPCT/US2018/019354に記載されるように、本発明の送達システムにおける使用のための可撓性シースは、可撓性シースが収縮された直径を有する管腔構成を有する開口および開口を通って伸長する紐の整列を含み得、該紐は、該開口を該整列と適合させ、それにより該可撓性シースを、管腔構成の収縮された直径を確立する(confirm)ように構成し、該紐は開口から近位に引き込み可能であり、それにより収縮された直径から可撓性シースを解放する。
【0113】
本発明のステントグラフトシステムおよび方法により植え込まれる脈管プロテーゼは、例えば経大腿アクセスにより植え込まれ得る。本発明の脈管プロテーゼに方向づけられるさらなる分岐プロテーゼは、例えば大動脈上血管アクセスにより(例えば上腕動脈を通って)または経大腿アクセスもしくは末梢血管を含む主要血管のいくつかの他の分岐(1つまたは複数)からのアクセスにより植え込まれ得る。
【0114】
本明細書に引用される全ての特許、公開出願および参照文献の教示は、それらの全体において参照により援用される。本明細書に引用される全ての特許、公開出願および参照文献の関連のある教示は、それらの全体において参照により援用される。米国特許番号第8,292,943号;第7,763,063号;第8,308,790号;第8,070,790号;第8,740,963号;第8,007,605号;第9,320,631号;第8,062,349号;第9,198,786号;第8,062,345号;第9,561,124号;第9,173,755号;第8,449,595号;第8,636,788号;第9,333,104号;第9,408,734号;第9,408,735号;第8,500,792号;第9,220,617号;第9,364,314号;第9,101,506号;第8,998,970号;第9,554,929号;第9,439,751号;第9,592,112号;第9,655,712号、第9,827,123号、第9,877,857号、第9,907,686号;第10,105,248号;第10,307,275号;第10,524,893号;第10,390,932号;第10,213,291号;第10,646,365号;第10,390,932号;米国特許出願第14/575,673号;;第14/272,818号;第15/478,424号;第15/604,032号;第15/672,404号;第15/816,772号;第16/414,292号;第15/478,424号;PCT/US2017/025849;第15/478,737号;第15/604,032号;第15/672,404号;第16/414,132号;第16/379,423号;第16/379,490号;第16/379,354号;第16/391,843号;第16/391,995号;第16/392,443号;第16/414,208号;第16/414.132号;第16/433,654号;および第16/433,823の関連のある教示も、それらの全体において参照により援用される。
【0115】
例示的態様が特に示され、記載されているが、添付の特許請求の範囲に包含される態様の範囲を逸脱することなく、形態および詳細における種々の変更が本発明においてなされ得ることが当業者に理解される。
【国際調査報告】