(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-15
(54)【発明の名称】D/A変換回路及び方法
(51)【国際特許分類】
H03M 1/10 20060101AFI20231108BHJP
H03M 1/66 20060101ALI20231108BHJP
H03M 1/78 20060101ALI20231108BHJP
【FI】
H03M1/10 B
H03M1/66 B
H03M1/78
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023527403
(86)(22)【出願日】2021-03-09
(85)【翻訳文提出日】2023-05-08
(86)【国際出願番号】 CN2021079754
(87)【国際公開番号】W WO2022141801
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】202011627453.9
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520412486
【氏名又は名称】深▲セン▼市紫光同創電子有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】楊 黎
(72)【発明者】
【氏名】張 千文
(72)【発明者】
【氏名】温 長清
(72)【発明者】
【氏名】梁 愛梅
【テーマコード(参考)】
5J022
【Fターム(参考)】
5J022AB03
5J022BA08
5J022CF07
(57)【要約】
本願の実施例は、D/A変換回路及び方法を提供する。当該D/A変換回路は、第1コード値を受信する第1コード値受信端子を含み、前記第1コード値をアナログ信号に変換する変換ユニットと、第2コード値を受信する第2コード値受信端子と、前記変換ユニットの信号出力端子に接続された信号入力端子と、を含み、前記第2コード値に基づいて第1アナログ調整信号を取得し、かつ前記第1アナログ調整信号に基づいて前記変換ユニットにより伝送された前記アナログ信号を調整して対象信号を取得する第1調整ユニットと、を含む。本願は、変換ユニット及び第1調整ユニットを利用することにより、異なる出力電圧範囲を簡単かつ効果的に調整することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コード値を受信する第1コード値受信端子を含み、前記第1コード値をアナログ信号に変換する変換ユニットと、
第2コード値を受信する第2コード値受信端子と、前記変換ユニットの信号出力端子に接続された信号入力端子と、を含み、前記第2コード値に基づいて第1アナログ調整信号を取得し、かつ前記第1アナログ調整信号に基づいて前記変換ユニットにより伝送された前記アナログ信号を調整して対象信号を取得する第1調整ユニットと、を含む、
ことを特徴とするD/A変換回路。
【請求項2】
第3コード値を受信する第3コード値受信端子と、前記第1調整ユニットの信号出力端子に接続された信号入力端子と、を含み、前記第3コード値に基づいて第2アナログ信号を取得し、かつ前記第2アナログ信号に基づいて前記変換ユニットにより伝送された前記アナログ信号を調整する第2調整ユニットを更に含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のD/A変換回路。
【請求項3】
前記第2調整ユニットは、n個の第1抵抗選択サブユニットを含み、
各隣接する2つの前記第1抵抗選択サブユニットの間には、隣接する前記第1抵抗選択サブユニットに電気的に接続された第1抵抗が設けられる、
ことを特徴とする請求項2に記載のD/A変換回路。
【請求項4】
前記第1抵抗選択サブユニットは、第2抵抗及び第1スイッチ素子を含み、
前記第1スイッチ素子の制御端子は、前記第3コード値を受信し、
前記第1スイッチ素子の第2接続端子は、前記第2抵抗の第1接続端子に接続され、
前記第2抵抗の第2接続端子は、前記第1抵抗に接続される、
ことを特徴とする請求項3に記載のD/A変換回路。
【請求項5】
前記第1スイッチ素子は、第1インバータ、第1PMOSトランジスタ及び第1NMOSトランジスタを含み、
前記第1インバータは、入力端子が前記第3コード値を受信し、出力端子がそれぞれ前記第1PMOSトランジスタのゲートと前記第1NMOSトランジスタのゲートに接続され、
前記第1PMOSトランジスタは、ソースが基準電圧の正端子に接続され、ドレインが前記第1NMOSトランジスタのドレインに接続され、
前記第1NMOSトランジスタのソースは、基準電圧の負端子に接続される、
ことを特徴とする請求項4に記載のD/A変換回路。
【請求項6】
前記変換ユニットは、m個の第2抵抗選択サブユニットを含み、
各隣接する2つの前記第2抵抗選択サブユニットの間には、隣接する前記第2抵抗選択サブユニットに電気的に接続された第3抵抗が設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のD/A変換回路。
【請求項7】
前記第2抵抗選択サブユニットは、第4抵抗及び第2スイッチ素子を含み、
前記第2スイッチ素子の制御端子は、前記第1コード値を受信し、
前記第2スイッチ素子の第2接続端子は、前記第4抵抗の第1接続端子に接続され、
前記第4抵抗の第2接続端子は、前記第3抵抗に接続される、
ことを特徴とする請求項6に記載のD/A変換回路。
【請求項8】
前記第2スイッチ素子は、第2インバータ、第2PMOSトランジスタ及び第2NMOSトランジスタを含み、
前記第2インバータは、入力端子が前記第1コード値を受信し、出力端子がそれぞれ前記第2PMOSトランジスタのゲートと前記第2NMOSトランジスタのゲートに接続され、
前記第2PMOSトランジスタは、ソースが基準電圧の正端子に接続され、ドレインが前記第2NMOSトランジスタのドレインに接続され、
前記第2NMOSトランジスタのソースは、基準電圧の負端子に接続される、
ことを特徴とする請求項7に記載のD/A変換回路。
【請求項9】
前記第1調整ユニットは、k個の第3抵抗選択サブユニットを含み、
前記第3抵抗選択サブユニットは、第3スイッチ素子及び第5抵抗を含み、
前記第3スイッチ素子は、前記第5抵抗に接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載のD/A変換回路。
【請求項10】
前記第3スイッチ素子は、第3インバータ、第3PMOSトランジスタ及び第3NMOSトランジスタを含み、
前記第3インバータは、入力端子が前記第2コード値を受信し、出力端子が前記第3PMOSトランジスタのゲートに接続され、
前記第3PMOSトランジスタは、ソースが前記第3NMOSトランジスタのドレインに接続され、ドレインが前記第3NMOSトランジスタのソースに接続される、
ことを特徴とする請求項9に記載のD/A変換回路。
【請求項11】
請求項1~8のいずれか一項に記載のD/A変換回路に適用されるD/A変換方法であって、
第1コード値を受信し、かつ前記第1コード値をアナログ信号に変換するステップと、
前記アナログ信号を調整し、対象信号を取得するステップと、を含む、
ことを特徴とするD/A変換方法。
【請求項12】
前記アナログ信号を調整し、対象信号を取得するステップは、
複数のフルコード値のデジタル信号を取得し、かつ前記複数のフルコード値のデジタル信号に対応するアナログ信号を調整することにより、D/A調整リストを取得し、かつ前記D/A調整リストに基づいて前記アナログ信号に対応する前記対象信号を取得することを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のD/A変換方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、集積回路設計の分野に関し、具体的には、D/A変換回路及び方法に関するが、これらに限定されない。
【背景技術】
【0002】
D/A変換器(Digital-to-Analog、デジタル-アナログ変換器)は、D/A又はDACとも呼ばれ、その主な作用がデジタル信号又は離散信号をアナログ信号に変換することである。デジタル信号は、デジタル信号システムにより生成された1セットの並列の符号化信号である。D/A変換器は、基準電圧の作用下でデジタル信号システムにより生成された当該符号化信号を等価のアナログ信号に変換する。変換して取得されたアナログ信号は、フィルタリング及び増幅を経てアナログ信号システムに入力される。したがって、どのようにD/A変換器を利用してデジタル信号をより正確なアナログ信号に変換するかは、早急に解決すべき問題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の実施例に係るD/A変換回路及び方法は、主に、D/A変換により取得されたアナログ電圧信号の範囲をどのように簡単かつ効果的に調整するかという技術的課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様では、本願の実施例によれば、第1コード値を受信する第1コード値受信端子を含み、前記第1コード値をアナログ信号に変換する変換ユニットと、第2コード値を受信する第2コード値受信端子と、前記変換ユニットの信号出力端子に接続された信号入力端子と、を含み、前記第2コード値に基づいて第1アナログ調整信号を取得し、かつ前記第1アナログ調整信号に基づいて前記変換ユニットにより伝送された前記アナログ信号を調整して対象信号を取得する第1調整ユニットと、を含むD/A変換回路が提供される。
【0005】
好ましくは、前記D/A変換回路は、第3コード値を受信する第3コード値受信端子と、前記第1調整ユニットの信号出力端子に接続された信号入力端子と、を含み、前記第3コード値に基づいて第2アナログ信号を取得し、かつ前記第2アナログ信号に基づいて前記変換ユニットにより伝送された前記アナログ信号を調整する第2調整ユニットを更に含む。
【0006】
好ましくは、前記第2調整ユニットは、n個の第1抵抗選択サブユニットを含み、各隣接する2つの前記第1抵抗選択サブユニットの間には、隣接する前記第1抵抗選択サブユニットに電気的に接続された第1抵抗が設けられる。
【0007】
好ましくは、前記第1抵抗選択サブユニットは、第2抵抗及び第1スイッチ素子を含み、前記第1スイッチ素子の制御端子は、前記第3コード値を受信し、前記第1スイッチ素子の第2接続端子は、前記第2抵抗の第1接続端子に接続され、前記第2抵抗の第2接続端子は、前記第1抵抗に接続される。
【0008】
好ましくは、前記第1スイッチ素子は、第1インバータ、第1PMOSトランジスタ及び第1NMOSトランジスタを含み、前記第1インバータは、入力端子が前記第3コード値を受信し、出力端子がそれぞれ前記第1PMOSトランジスタのゲートと前記第1NMOSトランジスタのゲートに接続され、前記第1PMOSトランジスタは、ソースが基準電圧の正端子に接続され、ドレインが前記第1NMOSトランジスタのドレインに接続され、前記第1NMOSトランジスタのソースは、基準電圧の負端子に接続される。
【0009】
好ましくは、前記変換ユニットは、m個の第2抵抗選択サブユニットを含み、各隣接する2つの前記第2抵抗選択サブユニットの間には、隣接する前記第2抵抗選択サブユニットに電気的に接続された第3抵抗が設けられる。
【0010】
好ましくは、前記第2抵抗選択サブユニットは、第4抵抗及び第2スイッチ素子を含み、前記第2スイッチ素子の制御端子は、前記第1コード値を受信し、前記第2スイッチ素子の第2接続端子は、前記第4抵抗の第1接続端子に接続され、前記第4抵抗の第2接続端子は、前記第3抵抗に接続される。
【0011】
好ましくは、前記第2スイッチ素子は、第2インバータ、第2PMOSトランジスタ及び第2NMOSトランジスタを含み、前記第2インバータは、入力端子が前記第1コード値を受信し、出力端子がそれぞれ前記第2PMOSトランジスタのゲートと前記第2NMOSトランジスタのゲートに接続され、前記第2PMOSトランジスタは、ソースが基準電圧の正端子に接続され、ドレインが前記第2NMOSトランジスタのドレインに接続され、前記第2NMOSトランジスタのソースは、基準電圧の負端子に接続される。
【0012】
好ましくは、前記第1調整ユニットは、k個の第3抵抗選択サブユニットを含み、前記第3抵抗選択サブユニットは、第3スイッチ素子及び第5抵抗を含み、前記第3スイッチ素子は、前記第5抵抗に接続される。
【0013】
好ましくは、前記第3スイッチ素子は、第3インバータ、第3PMOSトランジスタ及び第3NMOSトランジスタを含み、前記第3インバータは、入力端子が前記第2コード値を受信し、出力端子が前記第3PMOSトランジスタのゲートに接続され、前記第3PMOSトランジスタは、ソースが前記第3NMOSトランジスタのドレインに接続され、ドレインが前記第3NMOSトランジスタのソースに接続される。
【0014】
第2態様では、本願の実施例によれば、第1態様のD/A変換回路に適用されるD/A変換方法であって、第1コード値を受信し、かつ前記第1コード値をアナログ信号に変換するステップと、前記アナログ信号を調整し、対象信号を取得するステップと、を含むD/A変換方法が更に提供される。
【0015】
好ましくは、前記アナログ信号を調整し、対象信号を取得するステップは、複数のフルコード値のデジタル信号を取得し、かつ前記複数のフルコード値のデジタル信号に対応するアナログ信号を調整することにより、D/A調整リストを取得し、かつ前記D/A調整リストに基づいて前記アナログ信号に対応する前記対象信号を取得することを含む。
【発明の効果】
【0016】
本願の実施例に係るD/A変換回路は、変換ユニット及び第1調整ユニットを組み合わせることにより、電圧範囲に対する調整をより簡単かつ効果的に実現することができる。具体的には、当該D/A変換回路は、変換ユニット及び第1調整ユニットを含むことができ、変換ユニットは、第1コード値を受信する第1コード値受信端子を含み、前記第1コード値をアナログ信号に変換することができ、また、第1調整ユニットは、第2コード値を受信する第2コード値受信端子と、前記変換ユニットの信号出力端子に接続された信号入力端子と、を含み、前記第2コード値に基づいて第1アナログ調整信号を取得し、かつ前記第1アナログ調整信号に基づいて前記変換ユニットにより伝送された前記アナログ信号を調整して対象信号を取得することができる。本願は、変換ユニットがその受信した第1コード値をアナログ信号に変換した後、第1調整ユニットを利用して当該アナログ信号を調整することにより、最終的に取得された対象信号をより正確かつ効果的にすることができる。
【0017】
本発明の他の特徴及び対応する有益な効果は、明細書の後の部分で説明され、また、少なくとも一部の有益な効果は、本発明の明細書の記載から明らかになることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本願の一実施例に係るD/A変換回路の概略構成図である。
【
図2】本願の他の実施例に係るD/A変換回路の概略構成図である。
【
図3】本願の他の実施例に係るD/A変換回路における負荷の概略構成図である。
【
図4】本願の他の実施例に係るD/A変換回路における変換ユニットの概略構成図である。
【
図5】本願の他の実施例に係るD/A変換回路における第2スイッチ素子の概略構成図である。
【
図6】本願の他の実施例に係るD/A変換回路における第2調整ユニットの概略構成図である。
【
図7】本願の他の実施例に係るD/A変換回路における第1スイッチ素子の概略構成図である。
【
図8】本願の他の実施例に係るD/A変換回路における第1調整ユニットの概略構成図である。
【
図9】本願の他の実施例に係るD/A変換回路における第3スイッチ素子の概略構成図である。
【
図10】本願の一実施例に係るD/A変換方法のフローチャートである。
【
図11】本願の一実施例に係るD/A変換方法におけるデジタル信号とアナログ信号との間の関係を示す概略図である。
【
図12】本願の一実施例に係るD/A変換方法におけるデジタル信号とアナログ信号との間の他の関係を示す概略図である。
【
図13】本願の一実施例に係るD/A変換方法におけるデジタル信号とアナログ信号との間の更なる関係を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本願の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下に説明される図面は、本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0020】
従来のD/A変換器は、電流比例型、電圧比例型、電荷比例型などに分けられる。電流比例型は、正確な電流源を簡単又はバイナリ重み付けの方式により加算する方法であり、速度が速く、駆動が大きいなどの利点を有するが、これらの利点は、素子の値の範囲が大きく、整合性が低いなどの欠点をもたらす。電荷比例型は、バイナリ重み付け値を有する並列コンデンサアレイを利用し、かつ基準電圧を分圧する方法であり、速度が速く、精度が高いなどの利点を有するが、同様に素子の値の範囲が大きいという欠点を有する。電圧比例型は、直列抵抗分圧又は並列抵抗分圧の方式を用いて、電圧を加算する方法であり、構造が簡単で、単調性があるなどの利点を有するが、これらの利点も面積が大きく、速度が低いなどの欠点をもたらす。以上より、電流比例型、電圧比例型及び電荷比例型の3種類のD/A変換技術は、いずれも出力電圧範囲が単一であり、かつ調整できないという特性を有し、D/A変換を行うときに、これらの技術は、いずれも一定の限定性を有する。
【0021】
上記問題に対して、発明者は、本願の実施例に係るD/A変換回路を提供し、本願の実施例によれば、第1調整ユニットを導入することにより、D/A変換により取得された電圧範囲をより簡単かつ効果的に調整することができる。
【0022】
図1に示すように、本願の一実施例に係るD/A変換回路の概略構成図である。
図1から分かるように、D/A変換回路100は、変換ユニット110及び第1調整ユニット120を含んでもよい。
【0023】
1つの方式として、変換ユニット110は、第1コード値を受信する第1コード値受信端子111を含んでもよく、前記第1コード値をアナログ信号に変換する。
図1に示すN
aビットは、第1コード値と呼ばれてもよく、V
dac_aは、変換後のアナログ信号であり、変換ユニットの出力電圧と呼ばれてもよい。第1コード値は、デジタル信号システムにより生成された1セットの並列の符号化信号であってもよく、バイナリコード値であってもよい。例えば、第1コード値は、2ビットのバイナリコード値であっても、4ビットのバイナリコード値であっても、8ビットのバイナリコード値であっても、16ビットのバイナリコード値であってもよく、具体的なビット数がここで明確に限定されず、実際の状況に応じて選択することができる。また、前記第1コード値は、ユーザが需要に応じて入力したバイナリコード値であってもよい。例えば、ユーザは、デジタル信号011をアナログ信号に変換しようとする場合に、011を変換ユニット110に入力して、変換ユニット110により、変換する必要があるアナログ信号を取得することができる。
【0024】
本発明の実施例では、変換ユニット110は、複数のスイッチと単位抵抗で構成されてもよく、スイッチと抵抗の数は、第1コード値により決定され、第1コード値の変化範囲は、0~2Na-1であり、2Na個のアナログ出力電圧を取得することができ、ここで、Naは、バイナリのビット数であってもよい。例えば、第1コード値が1011である場合、その対応するNaは、4である。
【0025】
また、
図1から分かるように、変換ユニット110は、第1コード値受信端子111を含む以外、信号出力端子112及び基準電圧の正負端子を更に含んでもよい。基準電圧の正端子は、
図1におけるV
REF+であり、基準電圧の負端子は、V
REF-である。本発明の実施例では、基準電圧の正負端子は、一定の駆動能力を有し、即ち基準電圧の正負端子は、出力電流を提供することができる。変換ユニット110に対応するアナログ信号の出力電圧の範囲は、基準電圧V
REF+とV
REF-との間の範囲の大きさにより決定され、即ち(V
REF+)-(V
REF-)である。
【0026】
他の実施形態では、デジタル信号システムにより生成された第1コード値は、ma個の「0」及びna個の「1」で構成されてもよい。ここで、ma+na=Naである。第1コード値に「0」がある場合、変換ユニット110の内部スイッチは、基準電圧の負端子VREF-に接続され、第1コード値に「1」がある場合、変換ユニット110の内部スイッチは、基準電圧の正端子VREF+に接続される。スイッチ作用により、VREF+とVREF-との間に一連の直列接続及び並列接続の抵抗が存在し、かつ信号出力端子112で(VREF+)-(VREF-)に比例するアナログ電圧信号を取得する。
【0027】
1つの方式として、m
a=N
a、n
a=0である場合、変換ユニット110の出力は、最小値であり、このときの第1コード値のビット数は、全て0である。例えば、m
a=4、n
a=0である場合、対応する第1コード値は、0000である。また、m
a=0、n
a=N
aである場合、変換ユニット110の出力は、最大値であり、このときの第1コード値のビット数は、全て1である。例えば、m
a=0、n
a=4である場合、対応する第1コード値は、1111である。変換ユニット110の最下位ビット(LSB)は、N
aビットの最下位ビットであり、最下位ビットに対応する出力の最小変化量は
【数1】
である。最大アナログ出力電圧は、フルスケール電圧
【数2】
である。
【0028】
本発明の実施例では、第1調整ユニット120は、第2コード値を受信する第2コード値受信端子121と、前記変換ユニット110の信号出力端子112に接続された信号入力端子122と、を含んでもよい。第1調整ユニット120は、前記第2コード値に基づいて第1アナログ調整信号を取得し、かつ前記第1アナログ調整信号に基づいて前記変換ユニット110により伝送された前記アナログ信号を調整して対象信号を取得する。
【0029】
図1に示すN
cビットは、第2コード値と呼ばれてもよく、第2コード値は、デジタル信号システムにより生成された1セットの並列の符号化信号であってもよく、バイナリコード値であってもよい。例えば、第2コード値は、2ビットのバイナリコード値、8ビットのバイナリコード値、16ビットのバイナリコード値などであってもよく、具体的なビット数は、ここで明確に限定されず、実際の状況に応じて選択することができる。また、前記第2コード値は、ユーザが需要に応じて入力したバイナリコード値であってもよい。
【0030】
本発明の実施例では、第1調整ユニット120は、複数のスイッチと単位抵抗で構成されてもよい。
図1から分かるように、第1調整ユニット120は、第2コード値受信端子121を含む以外、信号入力端子122及び基準電圧の正負端子を更に含んでもよく、基準電圧の正端子は、
図1におけるV
REF+であり、基準電圧の負端子は、V
REF-である。
【0031】
1つの方式として、第1調整ユニット120の第1入力は、Ncビットのバイナリコード値であり、前記Ncビットのバイナリコード値は、第2コード値である。第2コード値(Ncビットコード値)の最上位ビットは、変換ユニット110の出力範囲を選択するためのものであり、残りのNc-1ビットは、変換ユニット110のLSB電圧の大きさを調整するためのものである。Nc-1ビットを調整することにより、2Nc-1個の最下位ビット(LSB)の電圧値を取得することができる。
【0032】
他の方式として、第1調整ユニット120の他の2つの入力は、基準電圧の正負端子VREF+、VREF-である。また、第1調整ユニット120の信号入力端子122は、変換ユニット110の出力電圧を入力する。変換ユニット110から出力されたアナログ信号は、Ncビットの第1調整ユニット120により処理された後、柔軟に調整されたアナログ電圧を出力することができる。第1調整ユニット120の出力電圧は、容量性負荷を駆動するか、又はバッファ回路を介して、抵抗負荷、速度に対して特定の要件がある容量性負荷などを駆動する。
【0033】
本願の実施例に係るD/A変換回路は、変換ユニット及び第1調整ユニットを組み合わせることにより、電圧範囲に対する調整をより簡単かつ効果的に実現することができる。具体的には、当該D/A変換回路は、変換ユニット及び第1調整ユニットを含むことができ、変換ユニットは、第1コード値を受信する第1コード値受信端子を含み、前記第1コード値をアナログ信号に変換することができ、また、第1調整ユニットは、第2コード値を受信する第2コード値受信端子と、前記変換ユニットの信号出力端子に接続された信号入力端子と、を含み、前記第2コード値に基づいて第1アナログ調整信号を取得し、かつ前記第1アナログ調整信号に基づいて前記変換ユニットにより伝送された前記アナログ信号を調整して対象信号を取得することができる。本願は、変換ユニットがその受信した第1コード値をアナログ信号に変換した後、第1調整ユニットを利用して当該アナログ信号を調整することができることにより、最終的に取得された対象信号をより正確かつ効果的にすることができる。
【0034】
図2に示すように、本願の他の実施例に係るD/A変換回路の概略構成図である。当該D/A変換回路200は、変換ユニット210及び第1調整ユニット220を含む以外、第2調整ユニット230を更に含んでもよい。
【0035】
他の実施形態では、第2調整ユニット220は、第3コード値を受信する第3コード値受信端子231と、前記第1調整ユニット220の信号出力端子223に接続された信号入力端子232と、を更に含む。第2調整ユニット220は、前記第3コード値に基づいて第2アナログ信号を取得し、かつ前記第2アナログ信号に基づいて前記変換ユニット210により伝送された前記アナログ信号を調整する。
【0036】
1つの方式として、
図2に示すN
bビットは、第3コード値と呼ばれてもよく、V
dac_bは、変換後の第2アナログ信号であり、第2調整ユニットの出力電圧信号と呼ばれてもよい。第3コード値は、デジタル信号システムにより生成された1セットの並列の符号化信号であってもよく、バイナリコード値であってもよい。例えば、第3コード値は、2ビットのバイナリコード値であっても、4ビットのバイナリコード値であっても、8ビットのバイナリコード値であっても、16ビットのバイナリコード値であってもよく、具体的なビット数は、ここで明確に限定されず、実際の状況に応じて選択することができる。
【0037】
1つの方式として、第2調整ユニット230は、複数のスイッチと単位抵抗で構成されてもよく、スイッチと抵抗の数は、第3コード値により決定され、第3コード値の変化範囲は、0~2
Nb-1であり、2
Nb個のアナログ出力電圧を取得することができる。ここで、N
bは、バイナリのビット数であってもよい。また、
図2から分かるように、第2調整ユニットは、第3コード値受信端子231を含む以外、信号出力端子232及び基準電圧の正負端子を更に含んでもよく、基準電圧の正端子は、
図2におけるV
REF+であり、基準電圧の負端子は、V
REF-である。
【0038】
他の実施形態では、デジタル信号システムにより生成された第1コード値は、mb個の「0」及びnb個の「1」で構成されてもよい。ここで、mb+nb=Nbである。第3コード値に「0」がある場合、第2調整ユニット230の内部スイッチは、基準電圧の負端子VREF-に接続され、第3コード値に「1」がある場合、第2調整ユニット230の内部スイッチは、基準電圧の正端子VREF+に接続される。抵抗の直列接続及び並列接続作用により、本発明の実施例は、第2調整ユニット230により、(VREF+)-(VREF-)にある程度比例する第2アナログ電圧信号を取得することができる。
【0039】
1つの方式として、m
b=N
b、n
b=0である場合、第2調整ユニット230の出力は、最小値であり、このときの第3コード値のビット数は、全て0である。例えば、m
b=3、n
b=0である場合、対応する第3コード値は、000である。また、m
b=0、n
b=N
bである場合、第2調整ユニット230の出力は、最大値であり、このときの第3コード値のビット数は、全て1である。例えば、m
b=0、n
b=3である場合、対応する第3コード値は、111である。第2調整ユニット230の最下位ビット(LSB)は、N
bビットの最下位ビットであり、最下位ビットに対応する出力の最小変化量は、
【数3】
である。最大アナログ出力電圧は、フルスケール電圧
【数4】
である。
【0040】
本発明の実施例では、第1調整ユニット220は、複数のスイッチと単位抵抗で構成されてもよい。前記第1調整ユニット220は、加算回路と呼ばれてもよい。前記第1調整ユニット220の第1入力は、Ncビットのバイナリコード値であり、前記Ncビットのバイナリコード値は、第2コード値である。第2コード値(Ncビットコード値)の最上位ビットは、変換ユニット110の出力範囲を選択するためのものであり、残りのNc-1ビットは、変換ユニット210のLSB電圧の大きさを調整するためのものである。Nc-1ビットを調整することにより、2Nc-1個の最下位ビット(LSB)の電圧値を取得することができる。
【0041】
他の方式として、第1調整ユニット220の第2入力及び第3入力は、それぞれ、基準電圧の正負端子VREF+、VREF-であり、かつ前記第1調整ユニット220の第4入力及び第5入力は、それぞれ変換ユニット210の出力電圧及び第2調整ユニット230の出力電圧である。変換ユニット210により出力され、かつ第2調整ユニット230により出力され、第1調整ユニット220により処理された後、柔軟に調整されたアナログ電圧を出力する。第1調整ユニット220の出力電圧は、容量性負荷を駆動するか、又はバッファ回路を介して、抵抗負荷、速度に対して特定の要件がある容量性負荷などを駆動する。
【0042】
他の実施形態では、前記D/A変換回路200は、前記第1調整ユニット220に接続され、前記第1調整ユニット220により伝送された対象信号(V
dac)を受信する負荷240を含んでもよい。換言すれば、第1調整ユニット220が取得した対象信号は、主に前記負荷240に電力を供給する。
図3に示すように、負荷240は、抵抗R
L及びコンデンサC
Lを含んでもよく、抵抗R
Lは、第1接続端子がノードD
0により第1調整ユニット220に接続され、第2接続端子がノードD
1に接続され、またコンデンサC
Lは、第1接続端子がノードD
1に接続され、第2接続端子が接地(GND)される。負荷240は、下位回路により決定されてもよく、大きなコンデンサ又は抵抗負荷を駆動する必要がある場合、本発明の実施例では、負荷240の間にバッファ回路を挿入することができる。
【0043】
なお、D/A変換回路200における変換ユニット210は、マスター回路として出力することができ、第2調整ユニット230は、スレーブ回路として出力することができ、第1調整ユニット220は、制御調整の作用を果たすことができる。変換ユニット210が特定の範囲を有するアナログ電圧を出力する場合、本発明の実施例では、変換ユニット210から出力されたコモンモード電圧を調整するように第2調整ユニット230を制御することができ、当該コモンモード電圧は、2Nb-1種類の調整を実現することができる。第1調整ユニット220により、変換ユニット210と第2調整ユニット230との最低変化量LSBを同時に調整することができる。他の方式として、本発明の実施例では、調整により、変換ユニット210は、スレーブ回路として出力し、第2調整ユニット230は、マスター回路として出力することができ、第1調整ユニット220の制御作用は変化しない。
【0044】
以上説明したように、変換ユニット210は、第1コード値(Naビットのバイナリコード値)を正負の基準電圧に一定比例するアナログ電圧に変換する。第2調整ユニット230は、第3コード値(Nbビットのバイナリコード値)を正負の基準電圧に一定比例する第2アナログ電圧に変換する。第1調整ユニット220は、変換ユニット210のアナログ出力と第2調整ユニット230のアナログ出力を加算処理して最終的なアナログ出力電圧を取得し、即ち対象信号を取得する。負荷240は、アナログ電圧全体の出力駆動レベルであり、一般的に容量性負荷である。
【0045】
上記説明から分かるように、変換ユニット210は、スイッチと単位抵抗素子を含んでもよく、その入力がデジタル信号システムにより生成された第1コード値(Naビットのコード値信号)と、基準電圧の正負端子VREF+及びVREF-とを含む。第1コード値(Naビットのコード値信号)における「0」又は「1」により、オンにし、かつVREF+又はVREF-に接続するように対応するスイッチを制御する。内部抵抗の分圧処理により、最後にコード値とそれぞれ対応するアナログ信号Vdac_aを取得する。
【0046】
図4に示すように、変換ユニットは、m個の第2抵抗選択サブユニット213を含んでもよい。各隣接する2つの前記第2抵抗選択サブユニット213の間には、隣接する前記第2抵抗選択サブユニット213に電気的に接続された第3抵抗214が設けられる。また、前記第2抵抗選択サブユニットは、第4抵抗2131及び第2スイッチ素子2132を含む。前記第2スイッチ素子2132は、制御端子が前記第1コード値を受信し、第2接続端子が前記第4抵抗2131の第1接続端子に接続され、前記第4抵抗2131の第2接続端子は、前記第3抵抗214に接続される。
【0047】
また、
図4から分かるように、変換ユニット210は、K
0、K
1、…、K
Na-2、K
Na-1の二者択一スイッチと、抵抗R
A_0、R
A_1、…、R
A_Na-1、R
A_Na及び抵抗R
B_0、R
B_1、…、R
B_Na-3、R
B_Na-2とを含んでもよい。ここで、R
A_i=2R(i=0、1、…、N
a-1、N
a)、R
B_i=R(i=0、1、…、N
a-3、N
a-2)、Rは、単位抵抗値である。N
aビットのバイナリコード値a
Na-1a
Na-2…a
2a
1a
0により、それぞれ対応するスイッチを選択するように制御する。a
Na-1a
Na-2…a
2a
1a
0のうちのビットが「0」である場合、対応するK
0、K
1、…、K
Na-2、K
Na-1は、V
REF-に接続される。a
Na-1a
Na-2…a
2a
1a
0のうちのビットが「1」である場合、対応するK
0、K
1、…、K
Na-2、K
Na-1は、V
REF+に接続される。K
0スイッチは、N
aビットのコード値のa
0ビットにより制御された3端子インタフェース素子であり、第1端子は、V
REF-に接続され、第2端子は、V
REF+に接続され、第3端子は、抵抗R
A_1の第1端子に接続される。抵抗R
A_1の第2端子は、ノードA
0に接続され、かつノードA
0は、抵抗R
A_0の第1端子及び抵抗R
B_0の第1端子に接続される。抵抗R
A_0の第2端子は、V
REF-に接続される。抵抗R
B_0の第2端子は、ノードA
1に接続される。また、ノードA
1は、抵抗R
A_2の第1端子及び抵抗R
B_1の第1端子に接続される。抵抗R
A_2の第2端子は、スイッチK
1の第3端子に接続される。スイッチK
1は、N
aビットのコード値のa
1ビットにより制御される。スイッチK
1は、第1端子がV
REF-に接続され、第2端子がV
REF+に接続される。抵抗R
B_1の第2端子は、ノードA
2に接続される。また、ノードA
2は、抵抗R
A_3の第1端子及び抵抗R
B_2の第1端子に接続される。抵抗R
A_3の第2端子は、スイッチK
2の第3端子に接続される。スイッチK
2は、N
aビットのコード値のa
2ビットにより制御される。スイッチK
2は、第1端子がV
REF-に接続され、第2端子がV
REF+に接続される。抵抗R
B_2の第2端子は、ノードA
3に接続される。後の接続は、前の接続規則に従う。抵抗R
B_Na-3の第2端子は、ノードA
Na-2に接続される。また、ノードA
Na-2は、抵抗R
A_Na-1の第1端子及び抵抗R
B_Na-2の第1端子に接続される。抵抗R
A_Na-1の第2端子は、スイッチK
Na-2の第3端子に接続される。スイッチK
Na-2は、N
aビットのコード値のa
Na-2ビットにより制御される。スイッチK
Na-2は、第1端子がV
REF-に接続され、第2端子がV
REF+に接続される。抵抗R
B_Na-2の第2端子は、ノードA
Na-1に接続される。また、ノードA
Na-1は、抵抗R
A_Naと次段の加算回路の第1端子に接続される。N
aビットのバイナリコード値は、第1コード値であり、N
a-1は、mである。
【0048】
図5に示すように、前記第2スイッチ素子2132は、第2インバータ201、第2PMOSトランジスタ202及び第2NMOSトランジスタ203を含んでもよい。前記第2インバータ201は、入力端子が前記第1コード値を受信し、出力端子がそれぞれ前記第2PMOSトランジスタ202のゲートと前記第2NMOSトランジスタ203のゲートに接続される。前記第2PMOSトランジスタ202は、ソースが基準電圧の正端子に接続され、ドレインが前記第2NMOSトランジスタ203のドレインに接続され、前記第2NMOSトランジスタ203のソースは、基準電圧の負端子に接続される。
【0049】
1つの具体的な実施形態では、第2スイッチ素子2132は、4ポートスイッチであり、202のドレインは、203のドレインに接続され、かつ
図4におけるノードA
i(i=0、1、…、N
a-i)に接続される。203のソースは、V
REF-に接続される。インバータ201の入力は、N
aビットのコード値のうちのa
Naに接続される。
【0050】
他の実施形態では、第2調整ユニット230は、スイッチと単位抵抗素子を含んでもよく、その入力は、デジタル信号システムの第3コード値(Nbビットのコード値の制御信号)と、基準電圧の正負端子VREF+及びVREF-とを含む。Nbビットのコード値における「0」又は「1」により、オンにし、かつ対応するVREF+又はVREF-に接続するように対応するスイッチを制御する。内部抵抗の分圧処理により、最後にコード値とそれぞれ対応するアナログ電圧Vdac_bを取得する。
【0051】
図6に示すように、第2調整ユニット230は、n個の第1抵抗選択サブユニット234を含んでもよい。各隣接する2つの前記第1抵抗選択サブユニット234の間には、隣接する前記第1抵抗選択サブユニット234に電気的に接続された第1抵抗235が設けられる。また、第1抵抗選択サブユニット234は、第2抵抗2341及び第1スイッチ素子2342を含む。前記第1スイッチ素子2342は、制御端子が前記第3コード値を受信し、第2接続端子が前記第2抵抗2341の第1接続端子に接続され、前記第2抵抗2341の第2接続端子は、前記第1抵抗235に接続される。
【0052】
また、
図6から分かるように、第2調整ユニット230は、K
0、K
1、…、K
Nb-2、K
Nb-1の二者択一スイッチと、抵抗R
A_0、R
A_1、…、R
A_Nb-1、R
A_Nb及び抵抗R
B_0、R
B_1、…、R
B_Nb-3、R
B_Nb-2とを含んでもよい。ここで、R
A_i=2R(i=0、1、…、N
b-1、N
b)、R
B_i=R(i=0、1、…、N
b-3、N
b-2)、Rは、単位抵抗値である。N
bビットのバイナリコード値a
Nb-1a
Nb-2…a
2a
1a
0により、それぞれ対応するスイッチを選択するように制御する。a
Nb-1a
Nb-2…a
2a
1a
0のうちのビットが「0」である場合、対応するK
0、K
1、…、K
Nb-2、K
Nb-1は、V
REF-に接続される。a
Nb-1a
Nb-2…a
2a
1a
0のうちのビットが「1」である場合、対応するK
0、K
1、…、K
Nb-2、K
Nb-1は、V
REF+に接続される。K
0スイッチは、N
bビットのコード値のa
0ビットにより制御された3端子インタフェース素子であり、第1端子は、V
REF-に接続され、第2端子は、V
REF+に接続され、第3端子は、抵抗R
A_1の第1端子に接続される。抵抗R
A_1の第2端子は、ノードA
0に接続され、かつノードA
0は、抵抗R
A_0の第1端子及び抵抗R
B_0の第1端子に接続される。抵抗R
A_0の第2端子は、V
REF-に接続される。抵抗R
B_0の第2端子は、ノードA
1に接続される。また、ノードA
1は、抵抗R
A_2の第1端子及び抵抗R
B_1の第1端子に接続される。抵抗R
A_2の第2端子は、スイッチK
1の第3端子に接続される。スイッチK
1は、N
bビットのコード値のa
1ビットにより制御される。スイッチK
1は、第1端子がV
REF-に接続され、第2端子がV
REF+に接続される。抵抗R
B_1の第2端子は、ノードA
2に接続される。また、ノードA
2は、抵抗R
A_3の第1端子及び抵抗R
B_2の第1端子に接続される。抵抗R
A_3の第2端子は、スイッチK
2の第3端子に接続される。スイッチK
2は、N
bビットのコード値のa
2ビットにより制御される。スイッチK
2は、第1端子がV
REF-に接続され、第2端子がV
REF+に接続される。抵抗R
B_2の第2端子は、ノードA
3に接続される。後の接続は、前の接続規則に従う。抵抗R
B_Nb-3の第2端子は、ノードA
Nb-2に接続される。また、ノードA
Nb-2は、抵抗R
A_Nb-1の第1端子及び抵抗R
B_Nb-2の第1端子に接続される。抵抗R
A_Nb-1の第2端子は、スイッチK
Nb-2の第3端子に接続される。スイッチK
Nb-2は、N
aビットのコード値のa
Nb-2ビットにより制御される。スイッチK
Nb-2は、第1端子がV
REF-に接続され、第2端子がV
REF+に接続される。抵抗R
B_Nb-2の第2端子は、ノードA
Nb-1に接続される。また、ノードA
Nb-1は、抵抗R
A_Nbと次段の加算回路の第2端子に接続される。N
bビットのバイナリコード値は、第3コード値であり、N
b-1は、nである。
【0053】
図7に示すように、第1スイッチ素子2342は、第1インバータ204、第1PMOSトランジスタ205及び第1NMOSトランジスタ206を含んでもよい。前記第1インバータ204は、入力端子が前記第3コード値を受信し、出力端子がそれぞれ前記第1PMOSトランジスタ205のゲートと前記第1NMOSトランジスタ206のゲートに接続される。前記第1PMOSトランジスタ205は、ソースが基準電圧の正端子に接続され、ドレインが前記第1NMOSトランジスタ206のドレインに接続され、前記第1NMOSトランジスタ206のソースは、基準電圧の負端子に接続される。
【0054】
1つの具体的な実施形態では、第1スイッチ素子2342は、4ポートスイッチであってもよい。ドレイン206は、ドレイン205に接続され、かつ
図6におけるノードA
i(i=0、1、…、N
b-i)に接続される。205のソースは、V
REF-に接続される。インバータ204の入力は、N
bビットのコード値のa
Nbに接続される。
【0055】
他の実施形態では、第1調整ユニット220は、スイッチ及び抵抗で構成されてもよく、その入力がデジタル信号システムの第2コード値(Ncビットのコード値の制御信号)と、基準電圧の正負端子VREF+及びVREF-と、Naビット及びNbビットのアナログ出力電圧とを含む。Ncビットのコード値における「0」又は「1」により、オンにし、かつ対応するVREF+又はVREF-に接続するように対応するスイッチを制御する。第1調整ユニット220により、2つのアナログ電圧を加算処理した後、最終的な対象信号Vdacを出力し、当該対象信号は、アナログ電圧と呼ばれてもよい。
【0056】
図8に示すように、第1調整ユニット220は、k個の第3抵抗選択サブユニット224を含んでもよく、前記第3抵抗選択サブユニット224は、第3スイッチ素子2241及び第5抵抗2242を含んでもよく、前記第3スイッチ素子2241は、前記第5抵抗2242に接続される。
図8から分かるように、第1調整ユニット220は、K
0、K
1、…、K
Nc-2のシングルエンドスイッチ及びK
Nc-1の二者択一スイッチと、抵抗R
C_0、R
C_1、…、R
C_Nc-3、R
C_Nc-2及び抵抗R
C_a、R
C_bとを含んでもよい。ここで、R
C_a=R
C_b=R、R
C_i=2
iR(i=0、1、N
c-3、N
c-2)、Rは、単位抵抗値である。N
cビットのバイナリコード値C
Nc-1C
Nc-2…C
2C
1C
0により、それぞれ対応するスイッチを制御する。C
Nc-2…C
2C
1C
0のうちのビットが「0」である場合、対応するスイッチK
0、K
1、…、K
Nc-2がオフにされる。C
Nc-2…C
2C
1C
0のうちのビットが「1」である場合、対応するスイッチK
0、K
1、…、K
Nc-2がオンにされ、それに並列接続された抵抗が短絡される。C
Nc-1ビットが「0」である場合、スイッチK
Nc-1は、V
REF-に接続される。C
Nc-1ビットが「1」である場合、スイッチK
Nc-1は、V
REF+に接続される。ノードC
aは、抵抗R
C_aの第1端子に接続され、抵抗R
C_aの別の端子は、ノードA
0に接続される。また、ノードA
0は、スイッチK
0の第1端子、抵抗R
C_0の第1端子、及び抵抗R
C_bの第1端子に接続される。K
0は、N
cビットのコード値のC
0ビットにより制御される。抵抗R
C_bの第2端子は、ノードC
bに接続される。抵抗R
C_0の第2端子は、ノードA
1に接続される。また、ノードA
1は、スイッチK
0の第2端子、スイッチK
1の第1端子、及び抵抗R
C_1の第1端子に接続される。K
1は、N
cビットのコード値のC
1ビットにより制御される。抵抗R
C_1の第2端子は、ノードA
2に接続される。後の接続は、前の接続規則に従う。ノードA
Nc-3は、スイッチK
Nc-4の第2端子、スイッチK
Nc-3の第1端子、及び抵抗R
C_Nc-3の第1端子に接続される。K
Nc-3は、Ncビットのコード値のC
Nc-3ビットにより制御される。抵抗R
C_Nc-3の第2端子は、ノードA
Nc-2に接続される。また、ノードA
Nc-2は、スイッチK
Nc-3の第2端子、スイッチK
Nc-2の第1端子、及び抵抗R
C_Nc-2の第1端子に接続される。K
Nc-2は、Ncビットのコード値のC
Nc-2ビットにより制御される。抵抗R
C_Nc-2の第2端子は、ノードA
Nc-1に接続される。また、ノードA
Nc-1は、スイッチK
Nc-3の第2端子及びスイッチK
Nc-1の第1端子に接続される。スイッチK
Nc-1の第2端子及び第3端子は、それぞれV
REF-及びV
REF+に接続される。ここで、N
cビットのバイナリコード値は、第2コード値であり、N
c-1は、kである。
【0057】
図9に示すように、第3スイッチ素子2241は、第3インバータ207、第3PMOSトランジスタ208及び第3NMOSトランジスタ209を含んでもよい。前記第3インバータ207は、入力端子が前記第2コード値を受信し、出力端子が前記第3PMOSトランジスタ208のゲートに接続される。前記第3PMOSトランジスタ208は、ソースが前記第3NMOSトランジスタ209のドレインに接続され、ドレインが前記第3NMOSトランジスタ209のソースに接続される。
【0058】
図9から分かるように、インバータ207の入力は、N
cコード値におけるc
i(i=0、1、…、N
c-2)に接続されるとともに、NMOSトランジスタ209のゲートに接続される。インバータ207の出力は、PMOSトランジスタ208のゲートに接続される。PMOSトランジスタ208のソースは、NMOSトランジスタ209のドレインに接続され、かつ
図8におけるノードA
i(i=0、1、…、N
c-1)に接続される。PMOSトランジスタ208のドレインは、NMOSトランジスタ209のソースに接続され、かつ
図8におけるノードA
i-1(i=0、1、…、N
c-1)に接続される。
【0059】
本発明の実施例では、第3コード値を変更することにより、第2調整ユニット230の出力Vdac_bを増加させるか又は減少させることができ、当該変化は、第1調整ユニット220により処理されることにより、Vdac_bを基準にVdac_aを同様に増加させるか又は減少させる。本発明の実施例では、第2コード値を変更することにより、Vdac_aとVdac_bとの最小変化量を同時に変更することができる。このように、最終的な出力を最終的に取得し、即ち、Vdac_a+Vdac_b=Vdacを取得することができる。
【0060】
本願の実施例に係るD/A変換回路は、変換ユニット及び第1調整ユニットを組み合わせることにより、電圧範囲に対する調整をより簡単かつ効果的に実現することができる。具体的には、当該D/A変換回路は、変換ユニット及び第1調整ユニットを含むことができ、変換ユニットは、第1コード値を受信する第1コード値受信端子を含み、前記第1コード値をアナログ信号に変換することができ、また、第1調整ユニットは、第2コード値を受信する第2コード値受信端子と、前記変換ユニットの信号出力端子に接続された信号入力端子と、を含み、前記第2コード値に基づいて第1アナログ調整信号を取得し、かつ前記第1アナログ調整信号に基づいて前記変換ユニットにより伝送された前記アナログ信号を調整して対象信号を取得することができる。本願は、変換ユニットがその受信した第1コード値をアナログ信号に変換した後、第1調整ユニットを利用して当該アナログ信号を調整することができることにより、最終的に取得された対象信号をより正確かつ効果的にすることができる。また、本発明の実施例は、変換ユニットをマスター回路とし、第2調整ユニットをスレーブ回路とすることができるだけでなく、第2調整ユニットをマスター回路とし、第1調整ユニットをスレーブ回路とすることができることにより、D/A変換回路の設定をより柔軟にすることができ、かつ電圧範囲を調整できるため、本発明は、リアルタイム電圧校正システムに適用することができる。
【0061】
図10に示すように、本願の実施例に係るD/A変換方法のフローチャートである。当該D/A変換方法は、ステップS210~ステップS220を含んでもよい。
【0062】
ステップS210では、第1コード値を受信し、かつ前記第1コード値をアナログ信号に変換する。
【0063】
本発明の実施例では、第1調整ユニット及び第2調整ユニットがない場合、変換ユニットの出力は、以下の式で表すことができる。
【0064】
【0065】
デジタルコード値とアナログコード値との対応関係をよりよく理解するために、本発明の実施例では、
図11に示すような図を示し、デジタルコードのため、出力アナログ電圧がV
REF+に達することはない。第1コード値(N
aビットのコード値)に対して、出力アナログ電圧の数は、2
Na-1である。
図11における記号「A」は、
【数6】
と表すことができ、記号「B」は、
【数7】
と表すことができ、記号「C」は、
【数8】
と表すことができ、記号「D」は、
【数9】
と表すことができる。また、
図11における「Y」は、
【数10】
と表すことができる。
【0066】
また、第2調整ユニット及び第1調整ユニットを増設する場合、対象信号(総Vdacの出力)は、以下の式で表すことができる。
【0067】
【0068】
上記式では、第1項は、第2コード値の最上位ビットにより制御された高と低の2つの範囲であり、第2項及び第3項は、変換ユニットのアナログ出力電圧であり、ここで、第1項は、
【数12】
であり、第2項は、
【数13】
であり、第3項は、
【数14】
である。また、第4項及び第5項は、第2調整ユニットの出力電圧であり、ここで、第4項は、
【数15】
であり、第5項は、
【数16】
であり、対応する変換ユニットの変更量
【数17】
、第2調整ユニットの最低変更量
【数18】
である。また、R
Ctotalは、Ncビットの加算回路の総抵抗であり、式で表すと、
【数19】
である。
【0069】
他の実施形態では、Ncビットの最上位ビットC
Nc-1が「0」であるように制御される場合、デジタルコードとアナログ電圧との対応関係は、
図12に示すとおりである。第2調整ユニットを制御することにより、変換ユニットの出力コモンモード電圧値を調整し、調整されたコモンモード電圧の大きさと範囲は、第3コード値により制御することができる。変換ユニットの最低変化量と第2調整ユニットの最低変化量は、第3調整ユニットの抵抗値の大きさによって決定することができる。
図12における記号「A」で表される値は、
【数20】
であってもよく、記号「B」で表される値は、
【数21】
であってもよく、記号「C」で表される値は、
【数22】
であってもよく、記号「D」で表される値は、
【数23】
であってもよく、記号「E」で表される値は、
【数24】
であってもよい。また、
図12における記号「Y1」で表される値は、
【数25】
であってもよく、記号「Y2」で表される値は、
【数26】
であってもよい。
【0070】
他の実施形態では、第2コード値(N
cビットのコード値)の最上位ビットC
Nc-1が「1」であるように制御される場合、第1コード値(N
aビットのデジタルコード)とアナログ電圧との対応関係は、
図13に示すとおりである。このとき、対応する初期電圧は、第2コード値(N
cビットのコード値)により制御された抵抗によって決定される。また、第3コード値(N
bビットのコード値)を制御することにより、変換ユニットの出力コモンモード電圧の大きさを調整することができる。
図13における記号「A」で表される値は、
【数27】
であってもよく、記号「B」で表される値は、
【数28】
であってもよく、記号「C」で表される値は、
【数29】
であってもよく、記号「D」で表される値は、
【数30】
であってもよく、記号「E」で表される値は、
【数31】
であってもよい。
【0071】
また、
図13における記号「Y1」で表される値は、
【数32】
であってもよく、記号「Y2」で表される値は、
【数33】
であってもよく、記号「Y3」で表される値は、
【数34】
であってもよい。
【0072】
ステップS220では、前記アナログ信号を調整し、対象信号を取得する。
【0073】
他の実施形態では、アナログ信号を調整し、対象信号を取得するステップは、複数のフルコード値のデジタル信号を取得し、かつ前記複数のフルコード値のデジタル信号に対応するアナログ信号を調整することにより、D/A調整リストを取得し、かつ前記D/A調整リストに基づいて前記アナログ信号に対応する前記対象信号を取得することを含んでもよい。
【0074】
上記説明から分かるように、本発明の実施例では、デジタル信号に対応する対象信号を取得する場合、まずD/A調整リストを構築し、次に当該D/A調整リストに基づいてアナログ信号に対応する対象信号を検索することができる。ここで、D/A調整リストは、複数のフルコード値デジタル信号を取得し、かつ複数のフルコード値デジタル信号に対応するアナログ信号を調整することにより取得することができる。例えば、第1コード値は、Na=000、VOUT=0V、Na=001、VOUT=0.1V、Na=010、VOUT=0.2V、Na=011、VOUT=0.3Vである。第3コード値のNb、Na=000、VOUT=0.2V、Na=001、VOUT=0.3V、Na=010、VOUT=0.4V、Na=011、VOUT=0.5Vを調整する。これに基づいて、第2コード値Nc、Na=000、VOUT=0.2V、Na=001、VOUT=0.25V、Na=010、VOUT=0.3V、Na=011、VOUT=0.35Vを調整する。これらのデータは、D/A調整リストを構成することができる。
【0075】
以上説明したように、本願の実施例は、D/A変換回路及び方法を提供する。当該D/A変換回路は、変換ユニット及び第1調整ユニットを組み合わせることにより、電圧範囲に対する調整をより簡単かつ効果的に実現することができる。具体的には、当該D/A変換回路は、変換ユニット及び第1調整ユニットを含むことができ、変換ユニットは、第1コード値を受信する第1コード値受信端子を含み、前記第1コード値をアナログ信号に変換することができ、また、第1調整ユニットは、第2コード値を受信する第2コード値受信端子と、前記変換ユニットの信号出力端子に接続された信号入力端子と、を含み、前記第2コード値に基づいて第1アナログ調整信号を取得し、かつ前記第1アナログ調整信号に基づいて前記変換ユニットにより伝送された前記アナログ信号を調整して対象信号を取得することができる。本願は、変換ユニットがその受信した第1コード値をアナログ信号に変換した後、第1調整ユニットを利用して当該アナログ信号を調整することができることにより、最終的に取得された対象信号をより正確かつ効果的にすることができる。
【0076】
以上から分かるように、当業者であれば、上記に開示された方法における全て又はいくつかのステップ、システム、システムにおける機能モジュール/ユニットは、ソフトウェア(コンピューティングシステムの実行可能なコンピュータプログラムコードによって実現することができる)、ファームウェア、ハードウェア及びそれらの適切な組み合わせとして実施されてもよいことを理解すべきである。ハードウェアの実施形態では、以上の説明で言及された機能モジュール/ユニットの間の分割は、必ずしも物理的構成要素の分割に対応するわけではない。例えば、1つの物理的構成要素は、複数の機能を有してもよく、1つの機能又はステップは、複数の物理的構成要素によって協力して実行されてもよい。いくつかの物理的構成要素又は全ての物理的構成要素は、中央演算装置、デジタル信号プロセッサ又はマイクロプロセッサなどのプロセッサにより実行されるソフトウェアとして実施されてもよく、ハードウェアとして実施されてもよく、専用集積回路などの集積回路として実施されてもよい。
【0077】
また、当業者に周知のように、通信媒体は、通常、コンピュータ可読命令、データ構造、コンピュータプログラムモジュール又はキャリア若しくは他の伝送メカニズムのような変調データ信号における他のデータを含み、かつ任意の情報配信媒体を含んでもよい。したがって、本発明は、任意の特定のハードウェアとソフトウェアの組み合わせに限定されない。
【0078】
以上の内容は、具体的な実施形態を参照して本発明の実施例を更に詳細に説明するものであるが、本発明の具体的な実施がこれらの説明に限定されるものであると認められない。当業者であれば、本発明の思想から逸脱することなく、いくつかの簡単な推断演繹又は置換を行うことができる。これらは、いずれも本発明の保護範囲に属するとみなされるべきである。
【0079】
本願は、2020年12月31日に提出された出願番号202011627453.9の中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全ての内容が参照により本願に組み込まれるものとする。
【国際調査報告】