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特表2023-548309生産物収集が改善されたロールフレーム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-16
(54)【発明の名称】生産物収集が改善されたロールフレーム
(51)【国際特許分類】
   B02C 4/06 20060101AFI20231109BHJP
   B65G 65/46 20060101ALI20231109BHJP
【FI】
B02C4/06
B65G65/46 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526167
(86)(22)【出願日】2021-11-19
(85)【翻訳文提出日】2023-04-28
(86)【国際出願番号】 EP2021025453
(87)【国際公開番号】W WO2022106062
(87)【国際公開日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】20208848.0
(32)【優先日】2020-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517338205
【氏名又は名称】ビューラー アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マーク、ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】リッケンバッハ、ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ザルツマン、ステファン
(72)【発明者】
【氏名】デーリグ、ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】チアリーナ、ベノ
【テーマコード(参考)】
3F075
4D063
【Fターム(参考)】
3F075AA08
3F075BA01
3F075BB04
3F075CA02
3F075CA06
3F075CA09
3F075CC05
3F075CC15
4D063CC01
4D063CC06
4D063GA03
4D063GC09
(57)【要約】
本発明は、ロールフレーム(1)であって、生産物入口(2)と、粉砕ロール(3、4)を有する粉砕チャンバであって、粉砕されるバルク材料が生産物入口(2)からその粉砕チャンバ内を通過することができる、粉砕チャンバと、粉砕チャンバの下方に配置され、粉砕チャンバからの生産物が通過することができる生産物出口ユニット(P)と、を備え、生産物出口ユニット(P)は、ホッパー(5)を備え、ホッパー(5)は粉砕チャンバから離れたホッパー(5)の下部領域に搬送ウォーム(10)を有し、搬送ウォーム(10)が、ホッパー(5)の下部領域からの生産物をホッパー(5)の底部領域の出口開口部(7)に搬送するために、反対方向に搬送する2つの部分(10a、10b)を有する、ロールフレーム(1)に関する。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品及び動物飼料の生産のためのロールフレーム(1)であって、生産物入口(2)と、粉砕ロール(3、4)を有する粉砕チャンバであって、粉砕されるバルク材料が前記生産物入口(2)からその粉砕チャンバ内を通過することができる、粉砕チャンバと、前記粉砕チャンバの下方に配置され、前記粉砕チャンバからの生産物が通過することができる生産物出口ユニット(P)と、を備えるロールフレーム(1)において、
前記生産物出口ユニット(P)は、ホッパー(5)を備え、前記ホッパー(5)は前記粉砕チャンバから離れた前記ホッパー(5)の下部領域に搬送ウォーム(10)を有し、前記搬送ウォーム(10)は、前記ホッパー(5)の前記下部領域からの生産物を前記ホッパー(5)の底部領域の出口開口部(7)に搬送するために、反対方向に搬送する2つの部分(10a、10b)を有することを特徴とする、
ロールフレーム(1)。
【請求項2】
前記出口開口部(7)は、前記ホッパー(5)の中心に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のロールフレーム(1)。
【請求項3】
前記出口開口部(7)は、前記出口開口部(7)の下方に配置されたパイプライン(8)に接続されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のロールフレーム(1)。
【請求項4】
前記出口開口部(7)は、生産物が前記出口開口部(7)から前記パイプライン(8)内へ可能な限り滑らかな偏向で通過するように、前記パイプライン(8)に接続されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のロールフレーム(1)。
【請求項5】
前記ホッパー(5)は、前記ホッパー(5)の全幅にわたって前記粉砕チャンバへの開口部を有することを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のロールフレーム(1)。
【請求項6】
前記搬送ウォーム(10)は、前記ホッパー(5)の前記下部領域の全長にわたって延びており、前記搬送ウォーム(10)の反対方向に搬送する前記部分(10a、10b)は、中断されていないシャフトを介して互いに接続されることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のロールフレーム(1)。
【請求項7】
前記パイプライン(8)は、空気を吸引するためのユニットに接続されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のロールフレーム(1)。
【請求項8】
前記パイプライン(8)は、垂直上方に配置された部分(8a)を有し、この部分(8a)は、前記ホッパー(5)の下方に配置された前記パイプライン(8)の部分に、屈曲要素を介して接続されることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載のロールフレーム(1)。
【請求項9】
前記パイプライン(8)は、取り外し可能な方法で前記ホッパーに配置されることを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載のロールフレーム(1)。
【請求項10】
ホッパー(5)のベース領域から離れた前記ホッパー(5)の下部領域に搬送ウォーム(10)を有する前記ホッパー(5)を備える生産物出口ユニット(P)であって、前記搬送ウォーム(10)が、前記ホッパー(5)の前記下部領域からの生産物を前記ホッパー(5)の前記底部領域の出口開口部(7)に搬送するために、反対方向に搬送する2つの部分(10a、10b)を有する、生産物出口ユニット(P)。
【請求項11】
請求項2~9のいずれか一項に記載の生産物出口ユニット(P)であることを特徴とする、請求項10に記載の生産物出口ユニット(P)。
【請求項12】
請求項1~9のいずれか一項に記載の食品及び動物飼料の生産のためのロールフレーム(1)を用いてバルク材料を粉砕するための方法であって、
a)バルク材料を前記生産物入口(2)に供給するステップと、
b)前記粉砕ロール(3、4)を用いて前記粉砕チャンバ内で前記バルク材料を粉砕し、前記粉砕された生産物を前記ホッパー(5)内に移送するステップと、
c)前記ホッパー(5)内に配置された前記搬送ウォーム(10)を通して前記粉砕された生産物を出口開口部(7)に搬送するステップと、
を含む、方法。
【請求項13】
前記粉砕された生産物は、前記出口開口部(7)を通ってパイプライン(8)内に移送され、前記パイプライン(8)内で運び去られることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記パイプライン(8)内での前記搬送は、空気圧で行われることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生産物収集が改善された食品及び動物飼料の生産のためのロールフレームに関する。
【0002】
ロールフレーム及びその用途はよく知られている。先行技術による例示的なロールフレームが図1に示されており、最も重要な構成要素のみがより詳細に識別されている。ロールフレーム1’は入口2’(例えば、ホッパー)を備え、入口2’を通して、粉砕される材料がロール3’及び4’の対に供給される。次に、粉砕された材料はホッパー5’を通ってロールフレーム1’を離れ、ホッパー5’内へは重力によって落下する。ホッパー5’は、例えば排出漏斗であってよく、ロールフレーム1が配置されているベース6’によって案内される。ホッパー5’は、ベース6’の下方で排出装置(図示せず)へと開口しており、この排出装置によって材料が機械的に又は空気圧で更に搬送される。
【0003】
このようなロールフレームは、いくつかの欠点を有する。ホッパー5’は、ロールフレーム1’が位置するベース6’を通って突出しているので、ベース6’の下方に追加の建屋床を設けなければならず、その中に上述の排出装置を配置することができる。
【0004】
生産物を直接抽出して搬送するロールフレームも知られている。このようなロールフレームでは、生産物のための2つの収集ホッパーが、ロールフレーム内でロールフレーム側ごとに配置される。続いて、各収集ホッパーに対して吸引-空気圧排出が配置される。すなわち、4つのライザー管が設けられる。更に、より大きなロールフレーム(例えば、1500mmの長さ)の場合には、ロールフレームが立つベースに収集ホッパーのためのくぼみが設けられることになる。
【0005】
米国特許第2,717,124号では、閉じたホッパーを有するロールフレームが記載されている。吸引管がホッパー内に案内されており、生産物はホッパー内に吸引され、ロールフレームによって上方に搬送される。
【0006】
先行技術の変形例はいずれも、大きな質量流量で一定の生産物排出を達成することができない。
【0007】
本発明の目的は、上述の欠点を克服し、大きな質量流量であっても一定の生産物排出を達成することができる、食品及び動物飼料の生産のためのロールフレームを提供することである。
【0008】
本発明の目的は、本発明による食品及び動物飼料の生産のためのロールフレームによって達成される。
【0009】
本発明は、食品及び動物飼料の生産のためのロールフレームであって、生産物入口と、粉砕ロールを有する粉砕チャンバであって、粉砕されるバルク材料が生産物入口からその粉砕チャンバ内を通過することができる、粉砕チャンバと、粉砕チャンバの下方に配置されており、粉砕チャンバからの生産物が通過することができる生産物出口ユニットと、を備えるロールフレームにおいて、生産物出口ユニットは、ホッパーを備え、ホッパーは粉砕チャンバから離れたホッパーの下部領域に搬送ウォームを有し、搬送ウォームは、ホッパーの下部領域からの生産物をホッパーの底部領域の出口開口部に搬送するために、反対方向に搬送する2つの部分を有することを特徴とする、ロールフレームに関する。
【0010】
本発明は、特定の生産物出口ユニットを特徴とする。この生産物出口ユニットは、ホッパーを備える。ホッパー及びロールフレームにおけるそれらの使用は、よく知られている。本発明によれば、ホッパーは、実質的に三角形の断面を有する角柱状ユニットであり、ベース領域は粉砕チャンバに向かって配向され、ベース領域から離れた端部は丸みを帯びていてもよい。
【0011】
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明による食品及び動物飼料の生産のためのロールフレームは、ロールフレームの全幅にわたって延びる単一のホッパーを有する。特に好ましくは、そのようなホッパーのベース領域は、粉砕チャンバからの粉砕された生産物がホッパーの全幅にわたってホッパーに入ることができるように、ロールフレームの粉砕チャンバに対して完全に開いている。
【0012】
あるいは、複数の対応するホッパーが互いに隣接して配置され、共にロールフレームの全幅にわたって延びてもよい。
【0013】
ホッパーは、粉砕チャンバから離れたホッパーの下部領域に、すなわちベース領域から離れた端部に、搬送ウォームを有する。本発明の好ましい実施形態によれば、ベース領域から離れたホッパーの端部は、搬送ウォームを最適に収容するために、丸みを帯びている。
【0014】
搬送ウォームは、ホッパーの下部領域の全長にわたって延びている。搬送ウォームは、ホッパーの2つの側端部で回転可能に取り付けられている。搬送ウォームを動かすためのモータは、搬送ウォームに動作可能に接続される。好ましくは、本発明によれば、モータは、ホッパーの側端部に配置され、好ましくは取り外し可能に固定されている。本発明によれば、搬送ウォームの運動のために通常使用される任意のモータを使用することができる。好ましくは、モータはギヤードモータであり、より好ましくは電気モータである。
【0015】
ホッパー内に配置された搬送ウォームは、反対方向に搬送する2つの部分を有する。例えば、搬送ウォームの一部分には、左から右への生産物搬送をもたらすウォーム要素が配置されるのに対し、搬送ウォームの別の部分には、右から左への生産物搬送をもたらすウォーム要素が配置される。
【0016】
搬送ウォームの反対方向に搬送する2つの部分の提供は、ホッパーの底部領域からの生産物をホッパーの底部領域の出口開口部に搬送するために使用される。搬送ウォームの反対方向に搬送する部分を用いて、生産物は、出口開口部の両側に位置するホッパーの領域から出口開口部に搬送される。
【0017】
ウォーム要素は、少なくとも粉砕チャンバに対して開いているホッパーの領域に配置される。本発明の好ましい実施形態によれば、このホッパーのベース領域は、粉砕チャンバからの粉砕された生産物がホッパーの全幅にわたってホッパーに入ることができるように、ロールフレームの粉砕チャンバに対して完全に開いている。この実施形態によれば、ウォーム要素は、出口開口部が位置する領域を除いて、ホッパーの全幅にわたって配置される。
【0018】
本発明によれば、搬送ウォームの反対方向に搬送する部分が、中断されていないシャフトを介して互いに接続されること、すなわち、単一の搬送ウォームのみが設けられることが特に好ましい。反対方向に搬送する2つの別個の搬送ウォームがホッパー内に設けられる変形例と比較して、単一の搬送ウォームが受ける振動は著しく少ない。
【0019】
上述したように、ホッパー内に落下する生産物は、ホッパーの両方の側方領域から単一の出口開口部へ搬送ウォームを用いて搬送される。このような出口開口部は、質量流量動作においてさえ、目詰まり又は閉塞なしに、ホッパーからの生産物の連続的な排出を確実にする寸法を有する。正確な寸法は、ルーチンの問題として専門家によって決定され得る。
【0020】
出口開口部は、ホッパーの底部領域の中心に位置することが特に好ましい。すなわち、ホッパーの両側端部から等距離である。しかしながら、出口開口部をホッパーの底部領域の中心から特定の距離に、例えばホッパーの底部領域の最長寸法(本明細書では幅と呼ぶ)の中央3分の1に配置することも可能である。
【0021】
別の好ましい実施形態によれば、出口開口部の領域に構成要素を設けて、この領域における生産物の蓄積を防止することができる。例えば、これはピンであり得る。
【0022】
出口開口部は、パイプラインに通じる。すなわち、出口開口部は、出口開口部の下方に配置されたパイプラインに接続される。生産物は、そのようなパイプラインを通ってロールフレームを離れて搬送される。
【0023】
本発明によれば、出口開口部は、好ましくは、生産物が出口開口部からパイプライン内へ可能な限り滑らかな偏向で通過するように、パイプラインに接続される。これは、出口開口部の目詰まり又は閉塞のリスクを低減する。好ましくは、出口開口部は、いわゆるフィーダシューの形態で設計され、フィーダシューによって、ホッパーの底部領域の開口部が、垂直な、又はわずかに傾斜若しくは湾曲した側壁を介して、パイプラインの上部領域の開口部に接続される。この実施形態では、ホッパーからの生産物のパイプラインへの移送は、実質的に垂直方向に行われる。
【0024】
この点において、本発明によれば、パイプラインはホッパーに対して約90°の角度で配置されることが好ましい。すなわち、出口開口部の領域において、ホッパーの最長寸法(すなわち、幅)に沿った想像線とパイプラインを通る想像中心軸とは、それらが60°~120°の範囲の角度、特に好ましくは90°の角度を囲むように並ぶ。
【0025】
ロールフレームから生産物を搬送するためのパイプラインは、ロールフレームから生産物を排出するための従来のパイプラインと同様に構成される。生産物は、好ましくは空気圧で、特に好ましくは吸引空気圧で排出される。この場合、パイプラインは、空気を抜くためのユニットに接続されることが好ましい。このようなユニットは既知であり、ここで詳細に説明する必要はない。
【0026】
本発明の一実施形態によれば、パイプラインは、ホッパーの下方の部分に配置され、ホッパーを過ぎて横方向に上向きに案内されるように、ホッパーを越えて上向きの屈曲部を有する。したがって、パイプラインは、垂直上方に配置された部分を有し、ホッパーの下方に配置されたパイプラインの部分に、屈曲要素を介して接続される。
【0027】
好ましい実施形態によれば、パイプラインは、例えば1つ以上のねじ接続を用いて、取り外し可能な方法でホッパーに配置される。パイプラインは、ロールフレーム自体に固定するための更なる固定手段、例えば、1つ以上の更なるねじ接続を有することもできる。
【0028】
本発明は、機械内に追加の構造高さを設けることなく生産物を排出することを可能にする。ロールフレームは、ベース上に直接置くことができる。先行技術によって必要とされるような追加の建屋床を設ける必要はない。
【0029】
更に、本発明によれば、直接抽出を伴う食品及び動物飼料の生産のためのロールフレームの場合、必要とされるホッパーの数を、片側当たり1つのホッパー(及び対応して片側当たり1つの空気圧パイプライン)に低減することができる。
【0030】
したがって、本発明は、装置技術に関して重要な利点を提供する。
【0031】
原則として、本発明による生産物出口ユニットは、任意の従来のロールフレームと共に使用することができる。しかしながら、好ましい用途は、食品及び動物飼料の生産のためのロールフレームである。したがって、本発明は、ホッパーのベース領域から離れたホッパーの下部領域に搬送ウォームを有するホッパーを備える生産物出口ユニットであって、搬送ウォームが、ホッパーの下部領域からの生産物をホッパーの底部領域の出口開口部に搬送するために、反対方向に搬送する2つの部分を有する、生産物出口ユニットに関する。
【0032】
本発明による生産物出口ユニットは、上記のように構成される。
【0033】
ロールフレームの設計に応じて、ロールフレームは、本発明による生産物出口ユニットのうちの1つ又は2つを有することができる。
【0034】
食品及び動物飼料の生産のための本発明によるロールフレームは、好ましくは、穀類から、並びに製粉産業(特に、軟質小麦、デュラム、ライ麦、トウモロコシ及び/若しくは大麦の製粉)、又は特殊製粉産業(特に、大豆、ソバ、大麦、スペルト小麦、キビ/モロコシ、擬穀類及び/若しくは豆類の脱皮及び/若しくは製粉)の穀類製粉生産物及び穀類最終生産物の加工から粉を生産するために使用され、ここで、これは特に、食用の小麦、デュラム小麦、トウモロコシ又はソバである。食用の小麦はTriticum aevestivumとしても知られており、デュラム小麦はTriticum durumとしても知られている。本出願の目的では、米もまた穀物であると理解される。本発明によるロールフレームは更に、農場の動物及び家畜、魚並びに甲殻類のための飼料の生産に適している。
【0035】
ロールフレームは、少なくとも1つの粉砕ミルを特徴とする。そのようなロールフレームは、例えば、欧州特許第0944433(A1)号、欧州特許第0991473(A1)号、国際公開第2019/224399(A1)号及び国際公開第2019/229014(A1)号から知られており、それらの対応する内容が参照される。
【0036】
本発明は更に、本発明によるロールフレームを用いてバルク材料を粉砕するための方法であって、
a)バルク材料を生産物入口に供給するステップと、
b)粉砕ロールを用いて粉砕チャンバ内でバルク材料を粉砕し、粉砕された生産物をホッパー内に移送するステップと、
c)ホッパー内に配置された搬送ウォームを通して粉砕された生産物を出口開口部に搬送するステップと、
を含む、方法に関する。
【0037】
生産物入口へのバルク材料の導入、及び2つの粉砕ロールを用いた粉砕チャンバ内でのバルク材料の粉砕は、従来のロールフレームにおける方法に類似した通常の既知の方法で行われる。
【0038】
続いて、粉砕された生産物は、本発明によるロールフレームのホッパーに移送される。これは、生産物が粉砕チャンバからホッパーの開口ベース領域を通ってホッパー内に落下する際の、重力の影響によって行われる。
【0039】
ホッパー内では、粉砕された生産物の搬送は、上述したように、ホッパー内に配置された搬送ウォームによって出口開口部へと行われる。搬送ウォームの反対方向に搬送する部分は、ホッパーのベースにおける出口開口部の両横の領域から出口開口部へと、生産物を搬送させる。
【0040】
出口開口部に搬送された生産物は、パイプラインに移送される。上述したように、これは好ましくは、可能な限り滑らかな偏向で行われる。すなわち、移送中に、生産物の移動方向は可能な限り変化しない。生産物は、左右からホッパーの中央に合流するのみである。そこから、生産物は下向きにホッパーを離れ(水平移動は垂直移動に変換されるか、又はフィーダシューの傾斜した形状を介して)、吸引空気圧のパイプラインに入る。これは、上述したフィーダシューを用いて達成されることが好ましい。
【0041】
パイプラインにおいて、生産物は、上述のようにロールフレームから離れるように搬送される。これは、好ましくは空気圧で、特に好ましくは吸引空気圧で行われる。
【0042】
本発明は、非制限的な図面及び好ましい実施形態を参照して以下でより詳細に説明されている。図面は以下の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】食品及び動物飼料の生産のための先行技術からのロールフレームの概略図である。
図2】本発明による食品及び動物飼料の生産のためのロールフレームの概略図である。
図3】本発明による生産物出口ユニットの概略図である。
図4】本発明による生産物出口ユニットの更なる概略図である。
【0044】
図1は、食品及び動物飼料の生産のための先行技術によるロールフレームの概略図を示し、最も重要な構成要素のみがより詳細に識別されている。ロールフレーム1’は入口2’(例えば、ホッパー)を備え、入口2’を通して、粉砕される材料がロール3’及び4’の対に供給される。次に、粉砕された材料はホッパー5’を通ってロールフレーム1’を離れ、ホッパー5’内へは重力によって落下する。ホッパー5’は、例えば排出漏斗であってよく、ロールフレーム1が配置されているベース6’によって案内される。ホッパー5’は、ベース6’の下方で排出装置(図示せず)へと開口しており、この排出装置によって材料が機械的に又は空気圧で更に搬送される。
【0045】
図2は、食品及び動物飼料の生産のための本発明によるロールフレーム1の概略図を示し、最も重要な構成要素のみがより詳細に識別されている。ロールフレーム1は入口2(例えば、ホッパー)を備え、入口2を通して、粉砕される材料がロール3及び4の対に供給される。次に、粉砕された材料はホッパー5を通ってロールフレーム1を離れ、ホッパー5内へは重力によって落下する。ホッパー5は、それらの中心にフィーダシューの形態の出口開口部7を有し、それを通って生産物がパイプライン8に入る。構成要素5、7及び8は共に、それぞれ生産物出口ユニットPを形成する。図2に示される2つのホッパーのパイプライン8は、パイプライン8の一方の垂直領域8aが他方のパイプライン8の垂直領域8aに隣接するように配置される。
【0046】
ロールフレーム1は、脚9を用いてベース6上に立っている。
【0047】
図3は、本発明による生産物出口ユニットPの概略図を示す。搬送ウォーム10がホッパー5内に配置されており、搬送ウォームは、左から右へ搬送する部分10aと、右から左へ搬送する部分10bとを有する。このような部分10aと10bとの間には、出口開口部7の領域にウォーム要素のない部分10cがある。搬送ウォーム10は、ホッパー5の側端部で回転可能に取り付けられている。搬送ウォーム10はモータ11に接続され、モータ11を介して駆動される。パイプライン8は、ホッパーの下方を水平に走っている。ホッパー5の後方では、パイプライン8は、屈曲部を有し、垂直領域8aに移行している。
【0048】
図4は、図3による生産物出口ユニットPを通る長手方向断面を示し、同じ参照符号は同じ構成要素を示す。図4は、フィーダシュー7の形状を示しており、フィーダシュー7は、生産物がホッパー5からパイプライン8に可能な限り滑らかな偏向で移送されるように、ホッパー5のベースの開口部をパイプライン8の上部の開口部に接続する。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】