(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-16
(54)【発明の名称】ミリメートル波測位システムにおける低オーバーヘッドの周波数平均されたビームパターンフィードバックのための装置および方法
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20231109BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20231109BHJP
G01S 7/02 20060101ALI20231109BHJP
G01S 5/02 20100101ALI20231109BHJP
【FI】
H04W64/00 130
H04W64/00 171
H04W16/28
G01S7/02 216
G01S5/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023527467
(86)(22)【出願日】2021-10-08
(85)【翻訳文提出日】2023-05-08
(86)【国際出願番号】 US2021054197
(87)【国際公開番号】W WO2022103533
(87)【国際公開日】2022-05-19
(32)【優先日】2020-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ヴァサンサン・ラガヴァン
(72)【発明者】
【氏名】ソニー・アカラカラン
(72)【発明者】
【氏名】ジュエルゲン・セザンヌ
【テーマコード(参考)】
5J062
5J070
5K067
【Fターム(参考)】
5J062BB01
5J062CC14
5J062CC18
5J062GG01
5J062GG02
5J070AC01
5J070AC11
5J070AD05
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5J070AE01
5J070AF01
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067HH21
5K067JJ52
5K067KK02
(57)【要約】
モバイルデバイスの場所は、角度に基づく測位関連測定結果を使用して推定される。角度に基づく測位関連測定結果は、超広帯域幅にわたるビームを生成する1つまたは複数の基地局から送信(Tx)ビームまたは受信(Rx)ビームを使用して生成され、これは、アレイ利得応答の周波数的および空間的なひずみおよび欠陥を生み出す。ビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動が、周波数的なおよび空間的なひずみを示すために伝えられる。アレイ利得分布変動は、基地局のための割り振られた帯域幅の一部分にすぎないサブバンドのための援助データにおいてモバイルデバイスに提供され、または、シグナリングのオーバーヘッドを減らすために、割り振られた帯域幅の複数のサブバンドのためのアレイ利得分布変動のアグリゲーションとしてモバイルデバイスに提供され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイスによって実行されるワイヤレスネットワークにおいて前記モバイルデバイスの測位を支援するための方法であって、
測位のための援助データを受信するステップであって、前記援助データが、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を備える、ステップと、
前記援助データに基づいて前記少なくとも1つの基地局から受信される参照信号の、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定するステップと、
前記少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて場所情報を生成するステップとを備える、方法。
【請求項2】
前記援助データの中の前記アレイ利得分布変動によって記述されるアレイ利得分布の変動が、前記少なくとも1つの基地局による周波数配分全体に対して、アンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていることによるものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アレイ利得分布変動が、アレイ利得応答における、周波数的なおよび空間的なひずみおよび欠陥を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記アレイ利得分布変動が、メインローブ、サイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブのうちの少なくとも1つの利得および方向の情報に相当する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの基地局から受信された参照信号の少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定するステップが、前記少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの前記セットのための前記アレイ利得分布変動に基づいて、前記少なくとも1つの基地局によって送信される少なくとも1つの測位参照信号のための少なくとも1つのダウンリンク(DL)放射角度(AOD)測定結果を決定するステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記場所情報が、前記少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果、前記少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて決定される場所推定、およびそれらの組合せのうちの1つを備え、前記方法がさらに、前記場所情報をネットワークノードに送信するステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ネットワークノードが基地局またはロケーションサーバである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ロケーションサーバが、Location Management Function (LMF)、Evolved Serving Mobile Location Center (ESMLC)、Location Server Surrogate (LSS)、またはサービング基地局のうちの1つを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みの前記セットためのアレイ利得の周波数変動を備える援助データを通信して使用するための能力を示す、能力情報をネットワークノードに送信するステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果が、少なくとも1つのダウンリンク放射角度測定結果を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの前記セットのための前記アレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅のサブバンドに対するものである、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記割り振られた帯域幅の前記サブバンドのサイズが、少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータに基づいて構成される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータが、前記モバイルデバイスのデータレート、前記モバイルデバイスの容量、および前記モバイルデバイスのアクティブ帯域幅部分サイズのうちの少なくとも1つを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記サブバンドの前記サイズが動的に選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの前記セットのための前記アレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションである、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記割り振られた帯域幅の前記複数の異なるサブバンドが、前記モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記割り振られた帯域幅の前記複数の異なるサブバンドに対する前記アレイ利得分布変動の前記アグリゲーションが、前記複数の異なるサブバンドのための前記アレイ利得分布変動の加重平均を備える、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記加重平均の重みが前記異なるサブバンドのサイズに対応する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの前記セットのための前記アレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記割り振られた帯域幅の前記複数の異なるサブバンドが、前記モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みの前記セットのための角度および周波数の前記関数としての前記アレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅のサブバンドのための単一のアレイ利得分布変動、前記割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動のアグリゲーション、および前記割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動のうちの1つを備える、第1のタイプのアレイ利得分布変動であり、前記方法がさらに、
測位のための第2の援助データを受信するステップを備え、前記第2の援助データが第2のタイプのアレイ利得分布変動を備え、前記第2のタイプが前記第1のタイプと異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記第2のタイプのアレイ利得分布変動を備える前記第2の援助データが、シグナリングのタイプ、レイテンシ要件、および測位の正確さの要件のうちの少なくとも1つに基づいて受信される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
ワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するために構成されるモバイルデバイスであって、
前記ワイヤレスネットワークにおいてワイヤレスに通信するように構成されるワイヤレストランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記ワイヤレストランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記ワイヤレストランシーバを介して、測位のための援助データを受信し、前記援助データが、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を備え、
前記援助データに基づいて前記少なくとも1つの基地局から受信される参照信号の、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定し、
前記少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて場所情報を生成する
ように構成される、モバイルデバイス。
【請求項24】
前記援助データの中の前記アレイ利得分布変動によって記述されるアレイ利得分布の変動が、前記少なくとも1つの基地局による周波数配分全体に対して、アンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていることによるものである、請求項23に記載のモバイルデバイス。
【請求項25】
前記アレイ利得分布変動が、アレイ利得応答における、周波数的なおよび空間的なひずみおよび欠陥を含む、請求項23に記載のモバイルデバイス。
【請求項26】
前記アレイ利得分布変動が、メインローブ、サイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブのうちの少なくとも1つの利得および方向の情報に相当する、請求項23に記載のモバイルデバイス。
【請求項27】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの前記セットのための前記アレイ利得分布変動に基づいて、前記少なくとも1つの基地局によって送信される少なくとも1つの測位参照信号のための少なくとも1つのダウンリンク(DL)放射角度(AOD)測定結果を決定するように構成されることによって、前記少なくとも1つの基地局から受信された参照信号の前記少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定するように構成される、請求項23に記載のモバイルデバイス。
【請求項28】
前記場所情報が、前記少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果、前記少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて決定される場所推定、およびそれらの組合せのうちの1つを備え、前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、前記ワイヤレストランシーバを介して、前記場所情報をネットワークノードに送信するように構成される、請求項23に記載のモバイルデバイス。
【請求項29】
前記ネットワークノードが基地局またはロケーションサーバである、請求項28に記載のモバイルデバイス。
【請求項30】
前記ロケーションサーバが、Location Management Function (LMF)、Evolved Serving Mobile Location Center (ESMLC)、Location Server Surrogate (LSS)、またはサービング基地局のうちの1つを備える、請求項29に記載のモバイルデバイス。
【請求項31】
前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、前記少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みの前記セットのためのアレイ利得の周波数変動を備える援助データを通信して使用するための能力を示す、能力情報をネットワークノードに送信するように構成される、請求項23に記載のモバイルデバイス。
【請求項32】
前記少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果が、少なくとも1つのダウンリンク放射角度測定結果を備える、請求項23に記載のモバイルデバイス。
【請求項33】
前記少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの前記セットのための前記アレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅のサブバンドに対するものである、請求項23に記載のモバイルデバイス。
【請求項34】
前記割り振られた帯域幅の前記サブバンドのサイズが、少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータに基づいて構成される、請求項33に記載のモバイルデバイス。
【請求項35】
前記少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータが、前記モバイルデバイスのデータレート、前記モバイルデバイスの容量、および前記モバイルデバイスのアクティブ帯域幅部分サイズのうちの少なくとも1つを備える、請求項34に記載のモバイルデバイス。
【請求項36】
前記サブバンドの前記サイズが動的に選択される、請求項34に記載のモバイルデバイス。
【請求項37】
前記少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの前記セットのための前記アレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションである、請求項23に記載のモバイルデバイス。
【請求項38】
前記割り振られた帯域幅の前記複数の異なるサブバンドが、前記モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、請求項37に記載のモバイルデバイス。
【請求項39】
前記割り振られた帯域幅の前記複数の異なるサブバンドに対する前記アレイ利得分布変動の前記アグリゲーションが、前記複数の異なるサブバンドのための前記アレイ利得分布変動の加重平均を備える、請求項37に記載のモバイルデバイス。
【請求項40】
前記加重平均の重みが前記異なるサブバンドのサイズに対応する、請求項39に記載のモバイルデバイス。
【請求項41】
前記少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの前記セットのための前記アレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動を備える、請求項23に記載のモバイルデバイス。
【請求項42】
前記割り振られた帯域幅の前記複数の異なるサブバンドが、前記モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、請求項41に記載のモバイルデバイス。
【請求項43】
前記少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みの前記セットのための角度および周波数の前記関数としての前記アレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅のサブバンドのための単一のアレイ利得分布変動、前記割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動のアグリゲーション、および前記割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動のうちの1つを備える、第1のタイプのアレイ利得分布変動であり、前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、
測位のための第2の援助データを受信するように構成され、前記第2の援助データが第2のタイプのアレイ利得分布変動を備え、前記第2のタイプが前記第1のタイプと異なる、請求項23に記載のモバイルデバイス。
【請求項44】
前記第2のタイプのアレイ利得分布変動を備える前記第2の援助データが、シグナリングのタイプ、レイテンシ要件、および測位の正確さの要件のうちの少なくとも1つに基づいて受信される、請求項43に記載のモバイルデバイス。
【請求項45】
ワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するために構成される前記モバイルデバイスであって、
測位のための援助データを受信するための手段であって、前記援助データが、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を備える、手段と、
前記援助データに基づいて前記少なくとも1つの基地局から受信される参照信号の、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定するための手段と、
前記少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて場所情報を生成するための手段とを備える、モバイルデバイス。
【請求項46】
プログラムコードが記憶された非一時的記憶媒体であって、前記プログラムコードが、ワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するように前記モバイルデバイスの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、
測位のための援助データを受信するためのプログラムコードであって、前記援助データが、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を備える、プログラムコードと、
前記援助データに基づいて前記少なくとも1つの基地局から受信される参照信号の、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定するためのプログラムコードと、
前記少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて場所情報を生成するためのプログラムコードとを備える、非一時的記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる、「APPARATUS AND METHOD FOR LOW OVERHEAD FREQUENCY-AVERAGED BEAM PATTERN FEEBACK IN MILLIMETER WAVE POSITIONING SYSTEMS」という表題の、2020年11月11日に出願された米国非仮出願第17/095,262号の優先権を主張する。
【0002】
本明細書において開示される主題は、モバイルデバイスの位置の推定に関し、より具体的には、mmWスモールセルによって生み出されるビームを使用した測位の支援に関する。
【背景技術】
【0003】
携帯電話などのモバイルデバイスの位置は、緊急通報、ナビゲーション、道順の発見、資産追跡、およびインターネットサービスを含む、多くの用途に有用または不可欠であり得る。モバイルデバイスの位置は、様々なシステムから集められた情報に基づいて推定され得る。4G(第4世代とも呼ばれる)Long Term Evolution (LTE)無線アクセスまたは5G(第5世代とも呼ばれる)「New Radio」(NR)に従って実装されるセルラーネットワークでは、たとえば、基地局は測位参照信号(PRS)を送信することがある。異なる基地局によって送信されるPRSを獲得するモバイルデバイスは、信号に基づく測定結果をロケーションサーバに伝えてもよく、ロケーションサーバは、モバイルデバイスの位置推定を計算する際に使用するための、Evolved Packet Core (EPC)または5G Core Network (5GCN)の一部であってもよい。たとえば、UEは、参照信号時間差(RSTD)、参照信号受信電力(RSRP)、および受信送信(Rx-TX)時間差測定結果などの、ダウンリンク(DL)PRSからの測位関連測定結果(positioning measurement)を生成してもよく、これらは、到達時間差(TDOA)、放射角度(AoD)、およびマルチセルラウンドトリップタイム(RTT)などの様々な測位方法において使用されることがある。代替として、モバイルデバイスは、様々な測位方法を使用してその固有の位置の推定を計算してもよい。モバイルデバイスのために使用され得る他の測位方法は、GPS、GLONASS、またはGalileoなどの全地球航法衛星システム(GNSS)を使用すること、ならびに、GNSS信号を獲得して測定する際に、および/またはGNSS測定結果から位置推定を計算する際にモバイルデバイスを援助するための援助データをネットワークがモバイルデバイスに提供するような、Assisted GNSS (A-GNSS)を使用することを含む。
【0004】
5G NRセルラーネットワークでは、スモールセルはますます重要な役割を果たしている。たとえば、マクロセルカバレッジに加えて容量を増やすために、事業者が多数のスモールセルを展開するのが望ましいことがある。ミリメートル波(「mmW」)送信(周波数2および周波数4以上と呼ばれることがある)を使用するスモールセルは、mmWがマクロセルにおいて見られるものより広いスペクトル幅および短いエアインターフェースレイテンシを実現できるので、世界的に拡大するものと予測される。具体的には、mmWスモールセルの展開は、屋内環境で特に有用であるものと予想され、たとえば、データレートが極めて高くなる、たとえばGbpsレベルになるという予想がその展開を促進する。スモールセルの展開の拡大は、測位が難しい環境、たとえば屋内環境において特に、さらなる測位の機会をもたらす。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
モバイルデバイスの場所は、角度に基づく測位関連測定結果を使用して推定される。角度に基づく測位関連測定結果は、超広帯域幅にわたるビームを生成する1つまたは複数の基地局から送信(Tx)ビームまたは受信(Rx)ビームを使用して生成され、これは、アレイ利得応答の周波数的および空間的なひずみおよび欠損を生み出す。ビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動は、基地局のための割り振られた帯域幅の一部分にすぎないサブバンドのための援助データにおいてモバイルデバイスに伝えられ、または、シグナリングのオーバーヘッドを減らすために、割り振られた帯域幅の複数のサブバンドのためのアレイ利得分布変動のアグリゲーションとしてモバイルデバイスに伝えられる。
【0006】
一実装形態では、モバイルデバイスによって実行されるワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するための方法は、測位のための援助データを受信するステップを含んでもよく、援助データは、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数として、アレイ利得分布変動を備える。方法は、援助データに基づいて少なくとも1つの基地局から受信される参照信号の、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定するステップを含み得る。方法は、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて場所情報を生成するステップを含み得る。
【0007】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークにおけるモバイルデバイスの測位を支援するために構成されるモバイルデバイスは、ワイヤレスネットワークにおいてワイヤレスに通信するように構成されるワイヤレストランシーバと、少なくとも1つのメモリと、ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合される少なくとも1つのプロセッサとを含み得る。少なくとも1つのプロセッサは、ワイヤレストランシーバを介して、測位のための援助データを受信するように構成されてもよく、援助データは、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を備える。少なくとも1つのプロセッサは、援助データに基づいて、少なくとも1つの基地局から受信された参照信号の、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定するように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて場所情報を生成するように構成され得る。
【0008】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するように構成されるモバイルデバイスは、測位のための援助データを受信するための手段を含み、援助データは、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数として、アレイ利得分布変動を備える。モバイルデバイスは、援助データに基づいて少なくとも1つの基地局から受信される参照信号の、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定するための手段を含み得る。モバイルデバイスは、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて場所情報を生成するための手段を含み得る。
【0009】
一実装形態では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するように、モバイルデバイスの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、測位のための援助データを受信するためのプログラムコードを含み、援助データは、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数として、アレイ利得分布変動を備える。非一時的記憶媒体は、援助データに基づいて、少なくとも1つの基地局から受信された参照信号の、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定するためのプログラムコードを含む。非一時的記憶媒体は、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて場所情報を生成するためのプログラムコードを含む。
【0010】
一実装形態では、ロケーションサーバによって実行されるワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するための方法は、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数として、アレイ利得分布変動を取得するステップを含み得る。方法は、少なくとも1つのネットワークノードから、モバイルデバイスのための少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を受信するステップを含み得る。方法は、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動とに基づいて、モバイルデバイスの場所推定を決定するステップを含み得る。
【0011】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークにおけるモバイルデバイスの測位を支援するためのロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークにおいて通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合される少なくとも1つのプロセッサとを含み得る。少なくとも1つのプロセッサは、外部インターフェースを介して、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得するように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサは、外部インターフェースを介して、少なくとも1つのネットワークノードから、モバイルデバイスのための少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を受信するように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動とに基づいて、モバイルデバイスの場所推定を決定するように構成され得る。
【0012】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するためのロケーションサーバは、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数として、アレイ利得分布変動を取得するための手段を含み得る。ロケーションサーバは、少なくとも1つのネットワークノードから、モバイルデバイスのための少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を受信するための手段を含む。ロケーションサーバは、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動とに基づいて、モバイルデバイスの場所推定を決定するための手段を含む。
【0013】
一実装形態では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するように、ロケーションサーバの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得するためのプログラムコードを含む。非一時的記憶媒体は、少なくとも1つのネットワークノードから、モバイルデバイスのための少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を受信するためのプログラムコードを含む。非一時的記憶媒体は、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動とに基づいて、モバイルデバイスの場所推定を決定するためのプログラムコードを含む。
【0014】
一実装形態では、ロケーションサーバによって実行されるワイヤレスネットワークの中のモバイルデバイスの測位を支援するための方法は、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数として、アレイ利得分布変動を取得するステップを含み得る。方法は、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動に基づいて、モバイルデバイスの測位のための援助データを準備するステップを含み得る。方法は、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を用いた測位のための援助データを、モバイルデバイスに送信するステップを含み得る。
【0015】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークにおけるモバイルデバイスの測位を支援するために構成されるロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークにおいて通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合される少なくとも1つのプロセッサとを含み得る。少なくとも1つのプロセッサは、外部インターフェースを介して、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得するように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動に基づいて、モバイルデバイスの測位のための援助データを準備するように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサは、外部インターフェースを介して、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を用いた測位のための援助データを、モバイルデバイスに送信するように構成され得る。
【0016】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するために構成されるロケーションサーバは、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数として、アレイ利得分布変動を取得するための手段を含み得る。ロケーションサーバは、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動に基づいて、モバイルデバイスの測位のための援助データを準備するための手段を含み得る。ロケーションサーバは、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を用いた測位のための援助データを、モバイルデバイスに送信するための手段を含み得る。
【0017】
一実装形態では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するために構成される、ロケーションサーバの中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得するためのプログラムコードを含み得る。非一時的記憶媒体は、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動に基づいて、モバイルデバイスの測位のための援助データを準備するためのプログラムコードを含む。非一時的記憶媒体は、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を用いた測位のための援助データを、モバイルデバイスに送信するためのプログラムコードを含む。
【0018】
一実装形態では、基地局によって実行されるワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するための方法は、基地局によって使用されるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数として、アレイ利得分布変動を取得するステップを含み得る。方法は、基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を、ロケーションサーバに送信するステップを含み得る。
【0019】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークにおけるモバイルデバイスの測位を支援するために構成される基地局は、ワイヤレスネットワークにおいて通信するように構成される外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合される少なくとも1つのプロセッサとを含み得る。少なくとも1つのプロセッサは、基地局によって使用されるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得するように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサは、外部インターフェースを介して、基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を、ロケーションサーバに送信するように構成され得る。
【0020】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するために構成される基地局は、基地局によって使用されるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数として、アレイ利得分布変動を取得するための手段を含み得る。基地局は、基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を、ロケーションサーバに送信するための手段を含む。
【0021】
一実装形態では、非一時的記憶媒体にはプログラムコードが記憶されており、プログラムコードは、ワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するために構成される、基地局の中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、基地局によって使用されるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得するためのプログラムコードを含み得る。非一時的記憶媒体は、基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を、ロケーションサーバに送信するためのプログラムコードを含む。
【0022】
本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および詳細な説明に基づいて、当業者に明らかとなろう。
【0023】
添付の図面は、本開示の様々な態様の説明の助けとなるように提示され、態様の限定ではなく、態様の例示のためにのみ提供される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図である。
【
図2A】本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図である。
【
図2B】本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図である。
【
図3】
図1の基地局のうちの1つおよびユーザ機器(UE)のうちの1つであり得る、基地局およびUEの設計のブロック図である。
【
図4】測位参照信号(PRS)のための例示的なサブフレームシーケンスの構造を示す図である。
【
図5】ダウンリンク(DL)放射角度(AoD)場所決定を示す図である。
【
図6A】単一の基地局を使用したアップリンク(UL)到達角度(AoA)場所決定を示す図である。
【
図6B】複数の基地局を使用したアップリンク(UL)到達角度(AoA)場所決定を示す図である。
【
図7】mmWアンテナパネルによって生み出されるナロービームの例を示す図である。
【
図8A】複数の周波数に対する、57GHzにおけるd=λ/2のアレイ間隔をもつ16×1アンテナアレイのための角度および周波数の関数としてアレイ利得(dB)を示す図である。
【
図8B】複数の周波数に対する、71GHzにおけるd=λ/2のアレイ間隔をもつ16×1アンテナアレイのための角度および周波数の関数としてアレイ利得(dB)を示す図である。
【
図9A】援助データにおいてUEに提供され得る基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてあるタイプのアレイ利得分布変動を示す図である。
【
図9B】援助データにおいてUEに提供され得る基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてあるタイプのアレイ利得分布変動を示す図である。
【
図9C】援助データにおいてUEに提供され得る基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてあるタイプのアレイ利得分布変動を示す図である。
【
図10】基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動が測位を支援するために提供され得る測位セッションの間に送信される、様々なメッセージを示すシグナリングフローの例を示す図である。
【
図11】角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を使用して測位を支援することが可能にされるUEのいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図である。
【
図12】角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を使用してUEの測位を支援することが可能にされるロケーションサーバのいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図である。
【
図13】角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を使用してUEの測位を支援することが可能にされる基地局のいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図である。
【
図14】モバイルデバイスによって実行されるモバイルデバイスの位置を決定するための例示的な方法のフローチャートである。
【
図15】ロケーションサーバによって実行されるモバイルデバイスの位置を決定するための例示的な方法のフローチャートである。
【
図16】ロケーションサーバによって実行されるモバイルデバイスの位置を決定するための別の例示的な方法のフローチャートである。
【
図17】基地局によって実行されるモバイルデバイスの位置を決定するための例示的な方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本開示の態様は、例示の目的で提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲を逸脱することなく、代替の態様が考案され得る。追加として、本開示のよく知られている要素は、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細には説明されないかまたは省略される。
【0026】
「例示的」および/または「例」という語は、本明細書では、「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいかまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、論じられる特徴、利点、または動作モードを含むことを必要とするとは限らない。
【0027】
以下で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は理解するだろう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、具体的な用途、所望の設計、対応する技術などに一部応じて、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0028】
さらに、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実行されるべき一連の行動に関して、多くの態様が説明される。本明細書で説明される様々な行動は、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つもしくは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、またはその両方の組合せによって実行され得ることが認識されるだろう。加えて、本明細書で説明される一連の行動は、実行されると、デバイスの関連するプロセッサに本明細書で説明される機能を実行させるかまたは実行するように命令する、コンピュータ命令の対応するセットを記憶した、任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で完全に具現化されると見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内にそのすべてが入ることが企図されている、いくつかの異なる形態で具現化され得る。加えて、本明細書で説明される態様の各々に対して、任意のそのような態様の対応する形態は、たとえば、説明される行動を実行する「ように構成された論理」として本明細書で説明されることがある。
【0029】
本明細書で使用される「ユーザ機器(UE)」および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であること、またはそのようなRATに別様に限定されることは意図されていない。一般に、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される、任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、携帯電話、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、追跡デバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、眼鏡、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であってもよい。UEは移動式であってもよく、または(たとえば、ある時間において)静止していてもよく、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信してもよい。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」もしくは「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」もしくは「UT」、「モバイル端末」、「移動局」、「モバイルデバイス」、またはそれらの変形として互換的に呼ばれることがある。一般に、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通じて、UEは、インターネットなどの外部のネットワークと、および他のUEと接続され得る。当然、有線アクセスネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワーク(たとえば、IEEE802.11などに基づく)などを介した、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEにとって可能である。
【0030】
基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作してもよく、代替としてアクセスポイント(AP)、ネットワークノード、NodeB、evolved NodeB (eNB)、New Radio (NR) Node B (gNBまたはgNodeBとも呼ばれる)などと呼ばれることがある。加えて、一部のシステムでは、基地局は、純粋なエッジノードシグナリング機能を提供してもよく、他のシステムでは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供してもよい。UEが信号を基地局に送信することができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局が信号をUEに送信することができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)チャネルまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、UL/逆方向トラフィックチャネルまたはDL/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0031】
「基地局」という用語は、単一の物理送信ポイント、または、同じ位置にあってもまたはなくてもよい複数の物理送信ポイントを指すことがある。たとえば、「基地局」という用語が単一の物理送信ポイントを指す場合、その物理送信ポイントは、基地局のセルに対応する基地局のアンテナであってもよい。「基地局」という用語が複数の同じ位置にある物理送信ポイントを指す場合、その物理送信ポイントは、基地局のアンテナのアレイであってもよい(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合)。「基地局」という用語が複数の同じ位置にない物理送信ポイントを指す場合、その物理送信ポイントは、分散アンテナシステム(DAS)(移送媒体を介して共通ソースに接続される、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であってもよい。代替として、同じ位置にない物理送信ポイントは、UEおよびUEがその参照RF信号を測定している隣接基地局から、測定報告を受信するサービング基地局であってもよい。
【0032】
UEの測位をサポートするために、制御プレーンおよびユーザプレーンという、位置特定策の2つの大まかな分類が定義されている。制御プレーン(CP)位置特定では、測位および測位のサポートに関するシグナリングは、既存のネットワーク(およびUE)インターフェースを介して、かつシグナリングの転送に専用の既存のプロトコルを使用して搬送され得る。ユーザプレーン(UP)位置特定では、測位および測位のサポートに関するシグナリングは、インターネットプロトコル(IP)、送信制御プロトコル(TCP)、およびユーザデータグラムプロトコル(UDP)などのプロトコルを使用して、他のデータの一部として搬送され得る。
【0033】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標、以下同じ))は、Global System for Mobile communications (GSM) (2G)、Universal Mobile Telecommunications System (UMTS) (3G)、LTE (4G)および第5世代(5G)のためのNew Radio (NR)に従った無線アクセスを使用するUEのための、制御プレーン位置特定策を定義している。これらの策は、3GPP技術仕様(TS)23.271および23.273(共通部分)、43.059(GSMアクセス)、25.305(UMTSアクセス)、36.305(LTEアクセス)、および38.305(NRアクセス)において定義されている。Open Mobile Alliance (OMA)は、Secure User Plane Location (SUPL)として知られているUP位置特定策を同様に定義しており、これは、GSMを用いたGeneral Packet Radio Service (GPRS)、UMTSを用いたGPRS、またはLTEもしくはNRを用いたIPアクセスなどの、IPパケットアクセスをサポートするある数の無線インターフェースのいずれかにアクセスするUEを位置特定するために使用され得る。
【0034】
CP位置特定策とUP位置特定策の両方が、測位をサポートするためにロケーションサーバ(LS)を利用し得る。ロケーションサーバは、UEのためのサービングネットワークもしくはホームネットワークの一部であってもよく、もしくはそれからアクセス可能であってもよく、または単に、インターネットを介して、もしくはローカルイントラネットを介してアクセス可能であってもよい。UEの測位が必要である場合、ロケーションサーバは、UEとのセッション(たとえば、位置特定セッションまたはSUPLセッション)を引き起こし、UEによる位置測定およびUEの推定される位置の決定を調整し得る。位置特定セッションの間、ロケーションサーバは、UEの測位能力を要求してもよく(またはUEは要求なしでそれらを提供してもよく)、援助データをUEに提供してもよく(たとえば、UEによって要求される場合、または要求がなくても)、かつたとえば、GNSS、TDOA、AoD、Multi-RTT、および/またはEnhanced Cell ID (ECID)測位方法のための、位置推定または位置測定結果をUEに要求してもよい。援助データは、(たとえば、周波数、予想される到達時間、信号コーディング、信号ドップラーなどの、これらの信号の予想される特性を提供することによって)GNSS信号および/またはPRS信号を獲得して測定するために、UEによって使用され得る。
【0035】
UEに基づく動作モードでは、援助データは加えて、または代わりに、(たとえば、GNSS測位の場合の衛星エフェメリスデータ、または、たとえばTDOA、AoD、Multi-RTTなどを使用した地上測位の場合の基地局の位置およびPRSタイミングなどの他の基地局の特性を、援助データが提供する場合)得られた位置測定結果から位置推定を決定するのを助けるためにUEによって使用され得る。
【0036】
UEにより援助される動作モードでは、UEは位置測定結果をロケーションサーバに返してもよく、ロケーションサーバは、これらの測定結果に基づいて、および場合によっては他の既知のまたは構成されるデータ(たとえば、GNSS位置特定のための衛星エフェメリスデータ、または、たとえばTDOA、AoD、Multi-RTTなどを使用した地上測位の場合の基地局の位置および場合によってはPRSタイミングを含む基地局の特性)にも基づいて、UEの推定される位置を決定してもよい。
【0037】
別のスタンドアロン動作モードでは、UEは、ロケーションサーバからのどのような測位援助データも用いずに、位置関連の測定を行ってもよく、ロケーションサーバからのどのような測位援助データも用いずに、位置または位置の変化をさらに計算してもよい。スタンドアロンモードにおいて使用され得る測位方法は、GPSおよびGNSS(たとえば、UEがGPSおよびGNSS衛星自体によりブロードキャストされるデータから衛星軌道データを取得する場合)ならびにセンサを含む。
【0038】
3GPP CP位置特定の場合、ロケーションサーバは、LTEアクセスの場合のenhanced serving mobile location center (E-SMLC)、UMTSアクセスの場合のstandalone SMLC (SAS)、GSMアクセスの場合のserving mobile location center (SMLC)、または5G NRアクセスの場合のLocation Management Function (LMF)であり得る。OMA SUPL位置特定の場合、ロケーションサーバはSUPL Location Platform (SLP)であってもよく、これは、(i)UEのホームネットワークの中にある、もしくはそれと関連付けられる場合、もしくは位置特定サービスのためにUEに恒久的なサブスクリプションを提供する場合のhome SLP (H-SLP)、(ii)何らかの他の(非ホーム)ネットワークの中にある、もしくはそれと関連付けられる場合、もしくはどのようなネットワークとも関連付けられない場合のdiscovered SLP (D-SLP)、(iii)UEによって引き起こされる緊急通報のための位置特定を支援する場合のEmergency SLP (E-SLP)、または(iv)UEのためのサービングネットワークもしくは現在のローカルエリアの中にある、もしくはそれと関連付けられる場合のvisited SLP(V-SLP)のいずれかとして動作してもよい。
【0039】
位置特定セッションの間、ロケーションサーバおよびUEは、推定された位置の決定を協調させるために、何らかの測位プロトコルに従って定義されるメッセージを交換し得る。あり得る測位プロトコルは、たとえば、3GPP TS 36.355において3GPPによって定義されたLTE Positioning Protocol (LPP)、ならびにOMA TSs OMA-TS-LPPe-V1_0、OMA-TS-LPPe-V1_1、およびOMA-TS-LPPe-V2_0においてOMAによって定義されるLPP Extensions (LPPe)プロトコルを含み得る。LPPおよびLPPeプロトコルは、LPPメッセージが1つの埋め込まれたLPPeメッセージを含むような組合せにおいて使用され得る。組み合わせられたLPPプロトコルおよびLPPeプロトコルは、LPP/LPPeと呼ばれ得る。LPPおよびLPP/LPPeは、LTEアクセスまたはNRアクセスのための3GPP制御プレーン方策を支援するのを助けるために使用されてもよく、この場合、LPPメッセージまたはLPP/LPPeメッセージが、UEとE-SMLCとの間で、またはUEとLMFとの間で交換される。LPPメッセージまたはLPPeメッセージは、UEのためのサービングモビリティ管理エンティティ(MME)およびサービングeNodeBを介して、UEとE-SMLCとの間で交換され得る。LPPメッセージまたはLPPeメッセージはまた、UEのためのサービングアクセスおよびモビリティ管理エンティティ(AMF)ならびにサービングNR Node B(gNB)を介して、UEとLMFとの間で交換され得る。LPPおよびLPP/LPPeはまた、IPメッセージングを支援する多くのタイプのワイヤレスアクセス(LTE、NR、およびWiFiなど)のためのOMA SUPL方策を支援するのを助けるために使用されてもよく、この場合、LPPメッセージまたはLPP/LPPeメッセージは、SUPLについてUEのために使用される用語であるSUPL Enabled Terminal (SET)とSLPとの間で交換され、SUPL POSまたはSUPL POS INITメッセージなどのSUPLメッセージ内で輸送されてもよい。
【0040】
ロケーションサーバおよび基地局(たとえば、LTEアクセスのためのeNodeB)は、ロケーションサーバが、(i)基地局から特定のUEの場所測定結果を取得すること、または(ii)基地局のためのアンテナの位置座標、基地局によって支援されるセル(たとえば、セル識別情報)、基地局のためのセルタイミング、および/もしくはPRS信号などの基地局によって送信される信号のためのパラメータなどの、特定のUEに関連しない基地局からの位置情報を取得することを可能にするために、メッセージを交換し得る。LTEアクセスの場合、LPP A(LPPa)プロトコルは、eNodeBである基地局とE-SMLCであるロケーションサーバとの間でそのようなメッセージを転送するために使用され得る。NRアクセスの場合、NRPPAプロトコルは、gNodeBである基地局とLMFであるロケーションサーバとの間でそのようなメッセージを転送するために使用され得る。「パラメータ」および「情報要素」(IE)という用語は同義であり、本明細書では交換可能に使用されることに留意されたい。本明細書で使用される場合、「posSIB」という用語は、1つまたは複数のUEの測位を支援するための援助データ(「測位援助データ」とも呼ばれる)を含むシステム情報ブロック(SIB)を指すことにも留意されたい。しかしながら、いくつかの事例では、「SIB」という用語は、1つまたは複数のUEの測位を支援するための援助データを含むSIBを指すために本明細書では使用される。「SIメッセージ」および「測位SIメッセージ」という用語は、援助データ、たとえば1つまたは複数のposSIBの形式の援助データを含むシステム情報メッセージを指すために、本明細書において交換可能に使用されることにさらに留意されたい。
【0041】
mmW送信を使用するスモールセルは、5G NRセルラーネットワークにおいてますます多く展開されると予想され、および、無線信号に基づく測位が従来は困難であるような環境、たとえば屋内環境または密集した都市環境において展開されると予想される。スモールセルは、ビームフォーミングのためにMIMOシステムにおけるアンテナのアレイを利用する。多数のアンテナ要素がある場合、非常に狭いビーム、たとえば15°の3dBビーム幅またはさらにそれより狭い幅を生み出すために、ビームフォーミングが使用され得る。非常に狭いビームは、水平に(方位角によって)および垂直に(仰角によって)掃引されて、ビームの空間格子を形成し得る。
【0042】
ビームの空間格子の中のどのビームがUEによって受信されるかに関する情報は、TRPによる特定の参照信号の送信を必要とすることなく、またはUEによる参照信号の測位関連測定結果を必要とすることなく、UEの正確な場所情報を提供し得る。どのビームがいくつかの近隣のスモールセルTRPからUEによって受信されるかに関する情報を組み合わせることによって、UEの正確な場所推定が、たとえばビームの交差部分に基づいて生み出され得る。
【0043】
ミリメートル波システムにおける測位は、Release16以降において広く関心の対象である。たとえば、ミリメートル波送信を使用した測位の実装が、たとえば、UEに基づく測位技法、UEにより援助される測位技法のために、ならびに、gNBにおける放射角度(AoD)および/もしくは到達角度(AoA)を推定するためのUL手法、DL手法、またはULおよびDL手法のために、進行中である。
【0044】
ミリメートル波システム、たとえば24.25GHzから52.6GHzまでの周波数帯域を含む周波数範囲2(FR2)に加えて、「上側ミリメートル波帯域」と呼ばれることがある、52.6GHzから114.25GHz帯域までの周波数帯域を含む周波数範囲4(FR4)などの短波システムが調査されている。さらに高いキャリア周波数への拡張が、未来の3GPPリリースにおいて考慮され得る。たとえば、「サブTHz」体制は、(使用の状況に応じて)100または275GHzで開始し、1000GHzまで延長し得る。これらは、FR4以降(FR5と呼ばれることがある)のシステムの一部であると予想される。上側ミリメートル波帯域における波長は、FR2における波長(たとえば、28から39GHz)より短いので、FR4またはFR5ではFR2よりも多くのアンテナ要素が同じ物理的な開口に詰め込まれることがあり、たとえばFR4はFR2より大きなアンテナアレイを使用する。
【0045】
Release17の着目点は、52.6GHzから71GHzの範囲にある。この範囲では、複数の地形にわたって約14GHzの幅の帯域幅が利用可能であり(たとえば、57~71GHz)、大きな性能/ビームフォーミング利得を可能にする。多くのデバイスにおいて、単一の無線周波数(RF)チェーンが、約14GHzの超広帯域幅の範囲にわたって使用される可能性が高い。単一のRFチェーンは、位相シフタおよび利得段の単一のセットを使用するので、アナログ/RFビームフォーミングが制約され、これは一部の周波数では悪い性能につながることがある。
【0046】
上側ミリメートル波帯域の具体的な特徴およびUE側の欠陥を考慮する援助情報でUEを助けることが望ましい。しかしながら、いくつかの実装形態では、それは、超広帯域幅の動作を考慮するように低オーバーヘッドの方式で達成され得る。
【0047】
図1は、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)は、様々な基地局102および様々なUE104を含んでもよい。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含んでもよい。たとえば、スモールセル基地局は、3GPP Technical Specification (TS) 38.104のセクション4.4において定義されるような「Medium Range Base Stations」および「Local Area Base Stations」であってもよく、これらは、地面に沿ったBSからUEへの最短距離が5mである、もしくは最小の結合損失が53dBに等しい、マイクロセルのシナリオから導出される要件によって、または、地面に沿ったBSからUEへの最短距離が2mである、もしくは最小の結合損失が45dBに等しい、ピコセルのシナリオから導出される要件によって特徴付けられる、基地局を含む。ある態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに相当する場合はeNB、もしくはワイヤレス通信システム100が5Gネットワークに相当する場合はgNB、またはその両方の組合せを含んでもよく、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含んでもよい。
【0048】
基地局102は、RANを集合的に形成してもよく、バックホールリンク122を通じてコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または次世代コア(NGC))と、かつコアネットワーク170を通じて1つまたは複数のロケーションサーバ172とインターフェースしてもよい。ロケーションサーバ172は、コアネットワーク170の内部または外部にあり得る。いくつかの実装形態では、ロケーションサーバ172は、LTEアクセスの場合はE-SMLC、UMTSアクセスの場合のスタンドアロンSMLC(SAS)、GSMアクセスの場合のSMLC、SUPL Location Platform (SLP)、または5G NRアクセスの場合のLocation Management Function (LMF)であり得る。追加または代替として、ロケーションサーバは、RAN内にあってもよく、Location Server Surrogate (LSS) 117と呼ばれることがあるサービング基地局102と同じ位置にあってもよく、またはサービング基地局102の一部であってもよい。LSS117は、ロケーションサーバ172を置き換えてもよく、または、レイテンシを改善するために、ロケーションサーバ172と連携して動作してもよく、たとえばそうしなければロケーションサーバ172によって実行されるであろういくつかの機能を実行してもよい。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータの転送、無線チャネルの暗号化および解読、完全性保護、ヘッダ圧縮、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバー、デュアルコネクティビティ)、セル間干渉の協調、接続のセットアップおよび解放、負荷分散、非アクセス層(NAS)メッセージの配信、NASノードの選択、同期、RAN共有、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)、加入者および機器の追跡、RAN情報管理(RIM)、ページング、測位、ならびに警告メッセージの配信のうちの1つまたは複数に関係する機能を実行し得る。基地局102は、有線またはワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/NGCを通じて)互いに通信し得る。
【0049】
基地局102は、UE104とワイヤレスに通信してもよい。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレッジエリア110に通信カバレッジを提供してもよい。ある態様では、1つまたは複数のセルは、各カバレッジエリア110の中の基地局102によってサポートされてもよい。「セル」は、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれるいくつかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティであり、同じかまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連付けられ得る。いくつかの場合、異なるセルが、異なるタイプのUEのためのアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、または他のもの)に従って構成され得る。いくつかの場合、「セル」という用語は、地理的カバレッジエリア110のいくつかの部分内での通信のためにキャリア周波数が検出され使用され得る限り、基地局の地理的カバレッジエリア(たとえば、セクタ)を指すこともある。
【0050】
隣接するマクロセル基地局102の地理的カバレッジエリア110は、(たとえば、ハンドオーバー領域において)部分的に重複することがあるが、地理的カバレッジエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレッジエリア110と大幅に重複することがある。たとえば、スモールセル基地局102'は、1つまたは複数のマクロセル基地局102のカバレッジエリア110と大幅に重複するカバレッジエリア110'を有することがある。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られていることがある。異種ネットワークはまた、ホームeNB(HeNB)を含んでもよく、これは、限定加入者グループ(CSG)として知られている限定グループにサービスを提供してもよい。
【0051】
基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102へのUL(逆方向リンクとも呼ばれる)送信、および/または基地局102からUE104へのダウンリンク(DL)(順方向リンクとも呼ばれる)送信を含んでもよい。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用してもよい。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通じたものであってもよい。キャリアの割振りは、DLおよびULに関して非対称であってもよい(たとえば、ULよりもDLのために多数または少数のキャリアが割り振られてもよい)。
【0052】
ワイヤレス通信システム100は、免許不要周波数スペクトル(たとえば、5GHz)の中の通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含んでもよい。免許不要周波数スペクトルの中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)を実行してもよい。
【0053】
スモールセル基地局102'は、免許周波数スペクトルおよび/または免許不要周波数スペクトルの中で動作してもよい。免許不要周波数スペクトルにおいて動作するとき、スモールセル基地局102'は、LTE技術または5G技術を採用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz免許不要周波数スペクトルを使用してもよい。免許不要周波数スペクトルにおいてLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102'は、アクセスネットワークへのカバレッジを拡大し、かつ/またはアクセスネットワークの容量を増大させ得る。免許不要スペクトルにおけるLTEは、LTE-unlicensed (LTE-U)、licensed assisted access (LAA)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
【0054】
ワイヤレス通信システム100はさらに、UE104と通信しているミリメートル波(mmW)周波数および/または準mmW周波数の中で動作し得る、スモールセル基地局であり得るmmW基地局102を含み得る。極高周波(EHF)は、電磁スペクトルの中のRFの一部である。EHFは、範囲が30GHz~300GHzであり、波長が1ミリメートルと10ミリメートルとの間である。この帯域の中の電波は、ミリ波と呼ばれることがある。準mmWは、波長が100ミリメートルである3GHzの周波数まで下方に及ぶことがある。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれ、3GHzから30GHzの間に及ぶ。mmW/準mmW無線周波数帯域を使用する通信は、経路損失が大きく距離が比較的短い。mmW基地局102およびUE104は、極めて大きい経路損失および短い距離を補償するために、mmW通信リンク120を介したビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替の構成では、1つまたは複数の基地局102もmmWまたは準mmWおよびビームフォーミングを使用して送信し得ることが理解されるだろう。その上、mmW基地局は、たとえば52.6GHzから114.25GHzの間の上側ミリメートル波帯域、または、その範囲、たとえば52.6GHzから71GHzもしくは他の範囲内での何らかの周波数配分において動作し得る。代替として、超広帯域幅動作は、サブTHz周波数(サブTHz体制がどのように定義されるかに応じて、100GHzまたは275GHzまたは300GHzのいずれかを超える)でも行われ得る。したがって、上記の例示は例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが理解されるだろう。
【0055】
送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に収束させるための技法である。従来、ネットワークノード(たとえば、基地局)がRF信号をブロードキャストするとき、ネットワークノードは信号をすべての方向に(全方向に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングを用いると、ネットワークノードは、所与の標的デバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するかを決定し、その特定の方向により強いダウンリンクRF信号を発射し、それにより、受信デバイスにより高速(データレートに関して)で強いRF信号を提供する。送信するときにRF信号の指向性を変えるために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々において、RF信号の位相および相対振幅を制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に動かすことなく、異なる方向に向けるために「ステアリング」され得るRF波のビームを作り出すアンテナのアレイ(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」とも呼ばれる)を使用し得る。具体的には、別々のアンテナからの電波が一緒に合わさって所望の方向における放射を増やし、一方で望まれない方向における放射を抑制するように打ち消すように、送信機からのRF電流が正しい位相関係で個々のアンテナに供給される。
【0056】
受信ビームフォーミングにおいて、受信機は、受信ビームを使用して、所与のチャネル上で検出されるRF信号を増幅する。たとえば、受信機は、特定の方向におけるアンテナのアレイの利得設定を上げ、かつ/または位相設定を調整して、その方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、その利得レベルを上げる)ことができる。したがって、受信機がある方向においてビームフォーミングすると言われるとき、それは、その方向におけるビーム利得が他の方向に沿ったビーム利得より高いこと、または、その方向におけるビーム利得が、受信機が利用可能であるすべての他の受信ビームのその方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。このことは、その方向から受信されるRF信号の、より強い受信信号強度(たとえば、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉+雑音比(SINR)など)をもたらす。
【0057】
5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102、UE104)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、すなわち、FR1(450MHzから6000MHz)、FR2(24250MHzから52600MHz)、およびFR4(52.6GHz~114.25GHzの帯域)に分割される。5Gなどのマルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは「プライマリキャリア」または「アンカーキャリア」または「プライマリサービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は「セカンダリキャリア」または「セカンダリサービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションでは、アンカーキャリアは、UE104およびセルによって利用されるプライマリ周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアであり、このセルにおいて、UE104は、初期無線リソース制御(RRC)接続確立手順を実行するか、またはRRC接続再確立手順を開始するかのいずれかである。プライマリキャリアは、すべての共通制御チャネルおよびUE固有制御チャネルを搬送する。セカンダリキャリアは、UE104とアンカーキャリアとの間でRRC接続が確立されると構成されることが可能であり、かつ追加の無線リソースを提供するために使用されることが可能である、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。プライマリアップリンクキャリアとプライマリダウンリンクキャリアの両方が通常はUE固有であるので、セカンダリキャリアは、必要なシグナリング情報および信号しか含まないことがあり、たとえば、UE特有であるシグナリング情報および信号はセカンダリキャリアの中に存在しないことがある。このことは、セルの中の異なるUE104が異なるダウンリンクプライマリキャリアを有し得ることを意味する。アップリンクプライマリキャリアに同じことが当てはまる。ネットワークは、あらゆるUE104のプライマリキャリアをいつでも変更することができる。このことは、たとえば、異なるキャリア上での負荷を分散させるために行われる。(PCellであるかSCellであるかにかかわらず)「サービングセル」は、何らかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0058】
たとえば、引き続き
図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つがアンカーキャリア(すなわち「PCell」)であってもよく、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局102によって利用される他の周波数がセカンダリキャリア(「SCell」)であってもよい。複数のキャリアの同時送信および/または同時受信は、UE104がそのデータ送信および/または受信レートを著しく高めることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおけるアグリゲートされた2つの20MHzキャリアは、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して理論的にデータレートが2倍(すなわち、40MHz)に増大する。
【0059】
ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数のデバイス間(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含んでもよい。
図1の例では、UE190は、UE104のうちの1つが基地局102のうちの1つに接続されているD2D P2Pリンク192(たとえば、それを通じてUE190はセルラー接続性を間接的に取得し得る)と、WLAN STA152がWLAN AP150に接続されているD2D P2Pリンク194(それを通じてUE190はWLANベースのインターネット接続性を間接的に取得し得る)とを有する。ある例では、D2D P2Pリンク192および194は、LTE Direct (LTE-D)、WiFi Direct (WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)などの、よく知られている任意のD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0060】
ワイヤレス通信システム100はさらに、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と、および/またはmmW通信リンク120を介してmmW基地局102と通信し得る、UE104を含み得る。たとえば、マクロセル基地局102は、UEのためにPCellおよび1つまたは複数のSCellをサポートしてもよく、mmW基地局102は、UEのために1つまたは複数のSCellをサポートしてもよい。
【0061】
図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。たとえば、(「5GC」とも呼ばれる)NGC210は、協調して動作してコアネットワークを形成する、制御プレーン機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)およびユーザプレーン機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)として機能的に見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213および制御プレーンインターフェース(NG-C)215は、gNB222をNGC210に、具体的には制御プレーン機能214およびユーザプレーン機能212に接続する。追加の構成では、eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215およびユーザプレーン機能212へのNG-U213を介して、NGC210に接続され得る。さらに、eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、New RAN220は、1つまたは複数のgNB222しか有しないことがあるが、他の構成は、eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはeNB224のいずれかが、UE204(たとえば、
図1に示されるUEのうちのいずれか)と通信し得る。別の任意選択の態様は、1つまたは複数のロケーションサーバ230a、230b(ロケーションサーバ230と総称されることがある)(ロケーションサーバ172に相当し得る)を含んでもよく、これらのロケーションサーバは、UE204のための位置特定支援を提供するために、それぞれ、NGC210の中の制御プレーン機能214およびユーザプレーン機能212と通信していてもよい。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにまたがる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装されてもよく、または代替として、各々が単一のサーバに対応してもよい。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク、NGC210を介して、および/またはインターネット(図示せず)を介して、ロケーションサーバ230に接続できるUE204のための、1つまたは複数の位置特定サービスを支援するように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークのコンポーネントに統合されてもよく、または代替として、コアネットワークの外部にあってもよく、たとえばRAN220の中にあってもよい。加えて、Location Server Surrogate (LSS)(
図1に示されるLSS117など)は、RAN220に位置していてもよく、たとえば、gNB222と同じ位置にあってもよく、1つまたは複数の位置管理機能を実行してもよい。
【0062】
図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。たとえば、NGC260(「5GC」とも呼ばれる)は、コアネットワーク(すなわち、NGC260)を形成するように協働して動作する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264、ユーザプレーン機能(UPF)262、セッション管理機能(SMF)266、SLP268、およびLMF270によって提供される制御プレーン機能として機能的に見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース263および制御プレーンインターフェース265は、ng-eNB224をNGC260に、具体的には、それぞれ、UPF262およびAMF264に接続する。追加の構成では、gNB222はまた、AMF264への制御プレーンインターフェース265およびUPF262へのユーザプレーンインターフェース263を介してNGC260に接続され得る。さらに、eNB224は、NGC260へのgNB直接接続を伴うかまたは伴わずに、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信してもよい。いくつかの構成では、New RAN220は、1つまたは複数のgNB222しか有しないことがあるが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。ng-gNB222またはeNB224のいずれかは、UE204と(たとえば、
図1に示されたUEのいずれとも)通信してもよい。New RAN220の基地局は、N2インターフェースを介してAMF264と、かつN3インターフェースを介してUPF262と通信する。
【0063】
AMFの機能は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、合法的傍受、UE204とSMF266との間でのセッション管理(SM)メッセージのトランスポート、SMメッセージをルーティングするための透過型プロキシサービス、アクセス認証およびアクセス許可、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間でのショートメッセージサービス(SMS)メッセージのトランスポート、ならびにセキュリティアンカー機能(SEAF)を含む。AMFはまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と相互作用し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間鍵を受信する。UMTS(universal mobile telecommunications system)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合には、AMFはAUSFからセキュリティマテリアルを取り出す。AMFの機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、アクセスネットワーク固有鍵を導出するためにSCMが使用する鍵をSEAFから受信する。AMFの機能はまた、規制サービスのためのロケーションサービス管理、UE204とロケーション管理機能(LMF)270(ロケーションサーバ172に相当し得る)との間ならびにNew RAN220とLMF270との間のロケーションサービスメッセージのトランスポート、発展型パケットシステム(EPS)と相互作用するためのEPSベアラ識別子割振り、およびUE204モビリティイベント通知を含む。加えて、AMFはまた、非第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)アクセスネットワークのための機能をサポートする。
【0064】
UPFの機能は、(可能なとき)RAT内/RAT間モビリティのためのアンカーポイントとして働くこと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータユニット(PDU)セッションポイントとして働くこと、パケットのルーティングおよび転送を行うこと、パケット検査、ユーザプレーンポリシー規則の実施(たとえば、ゲーティング、リダイレクト、トラフィックステアリング)、合法的傍受(ユーザプレーン収集)、トラフィック使用量報告、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)処理(たとえば、UL/DLレート強制、DLにおける反映型QoSマーキング)、ULトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)からQoSフローへのマッピング)、ULおよびDLにおけるトランスポートレベルのパケットマーキング、DLパケットバッファリングおよびDLデータ通知トリガ、ならびに1つまたは複数の「エンドマーカー」をソースRANノードへ送信することおよび転送することを含む。
【0065】
SMF266の機能は、セッション管理、UEインターネットプロトコル(IP)アドレスの割振りおよび管理、ユーザプレーン機能の選択および制御、適切な宛先にトラフィックをルーティングするための、UPFにおけるトラフィックステアリングの構成、ポリシー実施およびQoSの一部の制御、ならびにダウンリンクデータ通知を含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0066】
別の任意選択の態様は、UE204のための位置特定援助を行うためにNGC260と通信していることがあるLMF270を含んでもよい。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにまたがる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装されてもよく、または代替として、各々が単一のサーバに相当してもよい。LMF270は、コアネットワーク、NGC260を介して、および/またはインターネット(図示せず)を介して、LMF270に接続できるUE204のための、1つまたは複数の位置サービスをサポートするように構成され得る。
【0067】
図3は、
図1の基地局のうちの1つおよびUEのうちの1つであり得る、基地局102およびUE104の設計300のブロック図を示す。基地局102は、T個のアンテナ334a~334tを装備してもよく、UE104は、R個のアンテナ352a~352rを装備してもよく、ここで、一般にT≧1およびR≧1である。
【0068】
基地局102において、送信プロセッサ320は、1つまたは複数のUEのためのデータをデータソース312から受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも一部基づいてUEごとに1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、UEのために選択されたMCSに少なくとも部分的に基づいてUEごとにデータを処理(たとえば、符号化および変調)し、データシンボルをすべてのUEに提供してもよい。送信プロセッサ320はまた、(たとえば、半静的リソース区分情報(SRPI)などのための)システム情報および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、上位レイヤシグナリングなど)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供してもよい。送信プロセッサ320はまた、参照信号(たとえば、セル固有参照信号(CRS))および同期信号(たとえば、プライマリ同期信号(PSS)およびセカンダリ同期信号(SSS))のための参照シンボルを生成してもよい。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ330は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または参照シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行してもよく、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)332a~332tに提供してもよい。各変調器332は、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して出力サンプルストリームを取得してもよい。各変調器332は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)してダウンリンク信号を取得してもよい。変調器332a~332tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれ、T個のアンテナ334a~334tを介して送信されてもよい。以下でより詳細に説明される様々な態様によれば、追加の情報を伝えるために、位置符号化を用いて同期信号が生成され得る。
【0069】
UE104において、アンテナ352a~352rは、それぞれ、基地局102および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信してもよく、受信された信号を復調器(DEMOD)354a~354rに提供してもよい。各復調器354は、受信された信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して入力サンプルを取得してもよい。各復調器354は、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルをさらに処理して受信されるシンボルを取得してもよい。MIMO検出器356は、すべてのR個の復調器354a~354rから受信されたシンボルを取得し、適用可能な場合、受信されたシンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提供してもよい。受信プロセッサ358は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し、UE104のための復号されたデータをデータシンク360に提供し、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ380に提供してもよい。チャネルプロセッサは、参照信号受信電力(RSRP)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、参照信号受信品質(RSRQ)、チャネル品質インジケータ(CQI)などを決定してもよい。いくつかの態様では、UE104の1つまたは複数のコンポーネントは、ハウジングに含まれ得る。
【0070】
アップリンク上では、UE104において、送信プロセッサ364が、データソース362からデータを、またコントローラ/プロセッサ380から(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを備える報告のための)制御情報を受信して処理してもよい。送信プロセッサ364はまた、1つまたは複数の参照信号のための参照シンボルを生成してもよい。送信プロセッサ364からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ366によってプリコーディングされ、(たとえば、DFT-s-OFDM、CP-OFDMなどのために)変調器354a~354rによってさらに処理され、基地局102へ送信されてもよい。基地局102において、UE104および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ334によって受信され、復調器332によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器336によって検出され、受信プロセッサ338によってさらに処理されて、UE104によって送信された復号されたデータおよび制御情報を取得してもよい。受信プロセッサ338は、復号されたデータをデータシンク339に、および復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ340に提供してもよい。基地局102は、通信ユニット344を含み、1つまたは複数の介在要素を含み得る、通信ユニット344を介して、ロケーションサーバ172などのネットワークコントローラに通信してもよい。ロケーションサーバ172は、通信ユニット394、コントローラ/プロセッサ390、およびメモリ392を含んでもよい。
【0071】
基地局102のコントローラ/プロセッサ340、UE104のコントローラ/プロセッサ380、ロケーションサーバ172であり得るロケーションサーバ172のコントローラ390、および/または
図3の任意の他のコンポーネントが、本明細書の他の場所でより詳細に説明されるように、差分方式で測位援助データをブロードキャストすることに関連する1つまたは複数の技法を実行してもよい。たとえば、UE104のコントローラ/プロセッサ380、ロケーションサーバ172のコントローラ390、基地局102のコントローラ/プロセッサ340、および/または
図3の任意の他のコンポーネントが、たとえば、
図14、
図15、
図16、および
図17のプロセス1400、1500、1600、および1700、ならびに/または本明細書で説明されるような他のプロセスの動作を実行または指示してもよい。メモリ342、382、および392は、それぞれ、基地局102、UE104、およびロケーションサーバ172のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。いくつかの態様では、メモリ342および/またはメモリ382および/またはメモリ392は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を備えてもよい。たとえば、1つまたは複数の命令は、UE104、ロケーションサーバ172、および/または基地局102の1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、たとえば、
図14、
図15、
図16、および
図17のプロセス1400、1500、1600、および1700、ならびに/または本明細書で説明されるような他のプロセスの動作を実行または指示してもよい。スケジューラ346は、ダウンリンク上および/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールしてもよい。
【0072】
上で示されるように、
図3は例として提供される。他の例は、
図3に関して説明されるものとは異なっていてもよい。
【0073】
特定の実装形態では、UE104は、GPSまたは他の衛星測位システム(SPS)から受信された信号の測定結果、基地局102などのセルラートランシーバの測定結果、および/またはローカルトランシーバの測定結果などの、位置関連測定結果(位置測定結果とも呼ばれる)を取得することが可能な回路および処理リソースを有し得る。UE104はさらに、これらの位置関連測定結果に基づいてUE104の場所フィックスおよび推定される位置を計算することが可能な、回路および処理リソースを有し得る。いくつかの実装形態では、UE104によって取得される位置関連測定結果は、ロケーションサーバ172、ロケーションサーバ230a、230b、またはLMF270などのロケーションサーバに転送されてもよく、その後、ロケーションサーバは、測定結果に基づいてUE104の位置を推定または決定してもよい。
【0074】
UE104によって取得される位置関連測定結果は、GPS、GLONASS、GalileoまたはBeidouなどの、SPSまたは全地球航法衛星システム(GNSS)の一部である衛星ビークル(SV)から受信される信号の測定結果を含んでもよく、かつ/または、既知の位置に固定された地上送信機(たとえば、基地局102または他のローカルトランシーバなど)から受信される信号の測定結果を含んでもよい。UE104または別個のロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ172)が次いで、たとえば、GNSS、Assisted GNSS (A-GNSS)、Advanced Forward Link Trilateration (AFLT)、Observed Time Difference Of Arrival (OTDOA)、Enhanced Cell ID (ECID)、TDOA、AoA、AoD、multi-RTT、またはこれらの組合せなどの、いくつかの測位方法のいずれか1つを使用したこれらの位置関連測定結果に基づいて、UE104の位置推定を取得し得る。これらの技法(たとえば、A-GNSS、AFLT、およびOTDOA)のいくつかでは、パイロット信号、測位参照信号(PRS)、または、送信機もしくはSVによって送信されUE104において受信される他の測位関連信号に少なくとも一部基づいて、既知の位置に固定されている3つ以上の地上送信機に対して相対的に、もしくは軌道データが正確に知られている4つ以上のSVに対して相対的に、またはそれらの組合せで、擬似距離またはタイミング差がUE104によって測定され得る。ここで、ロケーションサーバ172、ロケーションサーバ230a、230b、またはLMF270などのロケーションサーバは、たとえば、UE104によって測定されるべき信号に関する情報(たとえば、予想される信号タイミング、信号コーディング、信号周波数、信号ドップラー)、地上送信機の位置および/もしくは識別情報、ならびに/または、A-GNSS、AFLT、OTDOA、TDOA、AoA、AoD、multi-RTT、およびECIDなどの測位技法を促進するためのGNSS SVの信号、タイミング、および軌道情報を含む、測位援助データをUE104に提供することが可能であり得る。その促進は、UE104による信号の獲得および測定の正確さを改善すること、ならびに/または、場合によっては、位置測定結果に基づいて自身の推定される位置をUE104が計算することを可能にすることを含み得る。たとえば、ロケーションサーバは、セルラートラシーバおよび送信機(たとえば、基地局102)ならびに/または特定の会場などの1つもしくは複数の特定の領域におけるローカルトランシーバおよび送信機の位置および識別情報を示す、アルマナック(たとえば、Base Station Almanac (BSA))を備えてもよく、信号出力、信号タイミング、信号帯域幅、信号コーディング、および/または信号周波数などの、これらのトランシーバおよび送信機によって送信される信号を記述する情報をさらに含んでいてもよい。ECIDの場合、UE104は、セルラートランシーバ(たとえば、基地局102)および/もしくはローカルトランシーバから受信された信号の信号強度(たとえば、受信信号強度指示(RSSI)または参照信号受信電力(RSRP))の測定結果を取得してもよく、ならびに/または、信号対雑音比(S/N)、参照信号受信品質(RSRQ)、もしくは、UE104とセルラートランシーバ(たとえば、基地局102)もしくはローカルトランシーバとの間のラウンドトリップ信号伝播時間(RTT)を取得してもよい。UE104は、これらの測定結果をロケーションサーバに転送して、UE104の位置を決定してもよく、またはいくつかの実装形態では、UE104は、UE104の位置を決定するために、ロケーションサーバから受信された測位援助データ(たとえば、GNSS Almanacおよび/またはGNSS Ephemeris情報などの、地上アルマナックデータまたはGNSS SVデータ)と一緒にこれらの測定結果を使用してもよい。
【0075】
UE104の位置の推定は、位置、位置推定、位置フィックス、フィックス、場所、場所推定、または場所フィックスと呼ばれることがあり、測地的であることがあるので、高度成分(たとえば、標高、地面、床面、または地下からの高さまたは深さ)を含んでもまたは含まなくてもよい、UE104の位置座標(たとえば、緯度および経度)を提供する。代替として、UE104の位置は、シビック位置(civic location)として(たとえば、特定の部屋または階などの、建物の中のいくつかの地点または狭いエリアの住所または呼称として)表現されてもよい。UE104の位置は不確実性も含むことがあり、そうすると、UE104が何らかの与えられたまたはデフォルトの確率または信頼レベル(たとえば、67%または95%)でその中に位置することが予想される(測地的に、またはシビック形式でのいずれかで定義される)エリアまたはボリュームとして表されてもよい。UE104の位置はさらに、絶対位置(たとえば、緯度、経度、ならびに場合によっては高度および/または不確実性に関して定義される)であってもよく、または、たとえば、既知の絶対位置における何らかの原点に対して相対的に定義される距離および方向もしくは相対的なX、Y(およびZ)座標を備える、相対的な位置であってもよい。本明細書に含まれる説明では、位置という用語の使用は、別段示されない限り、これらの変形のいずれを備えてもよい。UE104の位置推定を決定(たとえば計算)するために使用される測定結果(たとえば、UE104によって、または基地局102などの別のエンティティによって取得される)は、測定結果(measurement)、位置測定結果(location measurement)、位置関連測定結果(location related measurement)、測位関連測定結果(positioning measurement)、または場所測定結果(position measurement)と呼ばれることがあり、UE104の位置を決定する行為は、UE104の測位またはUE104の位置特定と呼ばれることがある。
【0076】
図4は、本開示の態様による、測位参照信号(PRS)測位機会を伴う例示的なサブフレームシーケンス400の構造を示す。サブフレームシーケンス400は、基地局(たとえば、本明細書で説明される基地局のうちのいずれか)または他のネットワークノードからのPRS信号のブロードキャストに適用可能であり得る。サブフレームシーケンス400は、LTEシステムにおいて使用されてもよく、同じまたは同様のサブフレームシーケンスが、5GおよびNRなどの他の通信技術/プロトコルにおいて使用されてもよい。
図4では、時間は水平に(たとえば、X軸上)に表され、時間は左から右に向かって増大し、一方、周波数は垂直に(たとえば、Y軸上に)表され、周波数は下から上に増大(または減少)する。
図4に示されるように、ダウンリンクおよびアップリンク無線フレーム410は、各々時間長が10ミリ秒(ms)であり得る。ダウンリンク周波数分割複信(FDD)モードの場合、無線フレーム410は、示される例では、各々時間長が1msである10個のサブフレーム412へと編成される。各サブフレーム412は、たとえば、各々時間長が0.5msである2つのスロット414を備える。
【0077】
周波数領域では、利用可能な帯域幅は、均等な間隔の直交サブキャリア416(「トーン」または「ビン」とも呼ばれる)へと分割され得る。たとえば、15kHz間隔を使用する、たとえば、普通の長さのサイクリックプレフィックス(CP)の場合、サブキャリア416は、12本のサブキャリアのグループにグループ化され得る。時間領域における1つのOFDMシンボル長および周波数領域における1本のサブキャリアのリソース(サブフレーム412のブロックとして表される)は、リソース要素(RE)と呼ばれる。12本のサブキャリア416および14個のOFDMシンボルの各グループ化は、リソースブロック(RB)と呼ばれ、上記の例では、リソースブロックの中のサブキャリアの本数は、
【0078】
【0079】
と書かれ得る。所与のチャネル帯域幅に対して、送信帯域幅構成422とも呼ばれる、各チャネル422上の利用可能なリソースブロックの数は、
【0080】
【0081】
として示される。たとえば、上記の例における3MHzチャネル帯域幅の場合、各チャネル422上の利用可能なリソースブロックの数は、
【0082】
【0083】
により与えられる。リソースブロックの周波数成分(たとえば、12本のサブキャリア)が物理リソースブロック(PRB)と呼ばれることに留意されたい。
【0084】
基地局は、
図4に示されるフレーム構成と似ているかまたは同じかのいずれかであるフレーム構成に従ってPRS信号(すなわち、ダウンリンク(DL)PRS)を支援する、無線フレーム(たとえば、無線フレーム410)、または他の物理層シグナリングシーケンスを送信してもよく、PRS信号は、UE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)の場所推定のために測定され使用されてもよい。ワイヤレス通信ネットワークにおける他のタイプのワイヤレスノード(たとえば、分散アンテナシステム(DAS)、リモートラジオヘッド(RRH)、UE、APなど)も、
図4に示される方法と類似の(またはそれと同じ)方式で構成されたPRS信号を送信するように構成されてもよい。
【0085】
PRS信号の送信のために使用されるリソース要素の集合体は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合体は、周波数領域における複数のPRBおよび時間領域におけるスロット414内のN個(たとえば、1個以上)の連続するシンボルにわたり得る。たとえば、スロット414の中の斜交平行模様のリソース要素は、2つのPRSリソースの例であり得る。「PRSリソースセット」はPRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、各PRSリソースはPRSリソース識別子(ID)を有する。加えて、PRSリソースセットの中のPRSリソースは、同じ送受信点(TRP)と関連付けられる。PRSリソースセットの中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームと関連付けられる(TRPが1つまたは複数のビームを送信し得る場合)。これは、信号がそれらから送信されるTRPおよびビームがUEに知られているかどうかを何ら示唆するものではないことに留意されたい。
【0086】
PRSは、測位機会へとグループ化される特別な測位サブフレームにおいて送信され得る。PRS機会は、PRSが送信されることが予想される定期的に反復される時間枠(たとえば、連続するスロット)の1つの事例である。各々の定期的に反復される時間枠は、1つまたは複数の連続するPRS機会のグループを含み得る。各PRS機会は、NPRS個の連続する測位サブフレームを備え得る。基地局によってサポートされるセルのためのPRS測位機会は、ミリ秒またはサブフレームの数T
PRSによって示される間隔で周期的に発生し得る。ある例として、
図4は、N
PRSが4に等しく(418)T
PRSが20以上である(420)測位機会の周期性を示す。いくつかの態様では、T
PRSは、連続する測位機会の開始と開始の間のサブフレームの個数に換算して測定され得る。複数のPRS機会が、同じPRSリソース構成と関連付けられてもよく、その場合、そのような各機会は「PRSリソースの機会」などと呼ばれる。
【0087】
PRSは、一定の電力で送信され得る。PRSは、電力0でも送信され得る(すなわち、ミュートされ得る)。定期的にスケジューリングされるPRS送信をオフにするミューティングは、異なるセル間のPRS信号が同時にまたはほぼ同時に発生することによって重複するときに有用であり得る。この場合、一部のセルからのPRS信号はミュートされることがあるが、他のセルからのPRS信号は(たとえば、一定の電力で)送信される。ミューティングは、UEによる、ミュートされないPRS信号の信号取得ならびに到達時間(TOA)および参照信号時間差(RSTD)の測定を(ミュートされているPRS信号からの干渉をなくすことによって)助け得る。ミューティングは、特定のセルのための所与の測位機会に対してPRSを送信しないこととして見なされ得る。ミューティングパターン(ミューティングシーケンスとも呼ばれる)は、ビットストリングを使用してUEに(たとえば、LTE測位プロトコル(LPP)を使用して)シグナリングされ得る。たとえば、ミューティングパターンを示すためにシグナリングされるビットストリングの中で、場所jにおけるビットが「0」に設定される場合、UEはj番目の測位機会に対してPRSがミュートされると推測し得る。
【0088】
PRSの可聴性をさらに高めるために、測位サブフレームは、ユーザデータチャネルなしで送信される低干渉サブフレームであり得る。結果として、理想的に同期されるネットワークでは、PRSは、PRSパターンインデックスが同じ(すなわち、周波数シフトが同じ)である他のセルのPRSの干渉を受けることがあるが、データ送信の干渉は受けないことがある。周波数シフトは、セルもしくは他の送信点(TP)(
【0089】
【0090】
と表記される)のPRS IDの関数、またはPRS IDが割り当てられていない場合には物理セル識別子(PCI)(
【0091】
【0092】
と表記される)の関数として定義されることがあり、これは6という実効周波数再使用率をもたらす。
【0093】
やはりPRSの可聴性を高めるために(たとえば、1.4MHzの帯域幅に対応するリソースブロックが6つしかないなど、PRS帯域幅が限られているとき)、連続するPRS測位機会(または連続するPRSサブフレーム)のための周波数帯域は、周波数ホッピングを介して既知の予測可能な方式で変更され得る。加えて、基地局によって支援されるセルは、1つより多くのPRS構成をサポートしてもよく、その場合、各PRS構成は、別々の周波数オフセット(vshift)、別々のキャリア周波数、別々の帯域幅、別々のコードシーケンス、ならびに/または、測位機会当たり特定の数のサブフレーム(NPRS)および特定の周期(TPRS)を伴うPRS測位機会の別々のシーケンスを備えてもよい。いくつかの実装形態では、セルにおいてサポートされるPRS構成のうちの1つまたは複数は、指向性のPRSのためのものであってもよく、そうすると、別々の送信の方向、別々の水平角度の範囲、および/または別々の垂直角度の範囲などの、追加の別々の特性を有してもよい。
【0094】
上で説明されたような、PRS送信/ミューティングスケジュールを含むPRS構成は、UEがPRS測位関連測定を実行することを可能にするためにUEにシグナリングされる。UEは、PRS構成の検出をむやみに実行することを期待されていない。
【0095】
「測位参照信号」および「PRS」という用語は時々、LTE/NRシステムにおける測位のために使用される特定の参照信号を指すことがあることに、留意されたい。しかしながら、本明細書で使用される場合、別段示されない限り、「測位参照信号」および「PRS」という用語は、測位を目的とするあらゆるタイプの参照信号を指す。主な目的が制御または通信などの測位に関連しないものであるダウンリンク(DL)またはサイドリンク(SL)信号は、本明細書では非測位参照信号(non-PRS)と呼ばれる。non-PRSの例は、限定はされないが、SSB、TRS、CSI-RS、PDSCH、DM-RS、PDCCH、PSSCH、およびPSCCHなどのPHYチャネルを含む。本明細書で論じられるように、測位に関連しない目的で通常は送信されるnon-PRS信号が、たとえばハイブリッド測位関連測定において、測位の目的でUEによって使用されることもある。基地局によって送信されるDL PRSと同様に、上で論じられたように、UEは、測位のためのUL PRS、ならびに測位のために使用され得るULまたはSL non-PRSを送信してもよい。UL PRSは、たとえば、測位のためのサウンディング参照信号(SRS)であってもよい。
【0096】
基地局からの受信されたDL PRSもしくは非PRS、または他のUEからのSLシグナリング、および/あるいは、基地局に送信されるUL PRSもしくは非PRSまたは他のUE へのSLを使用して、UEは、到達時間差(TDOA)測位技法のための参照信号時間差(RSTD)測定結果、TDOAのための参照信号受信電力(RSRP)測定結果、放射角度(AoD)、到達角度(AoA)、およびラウンドトリップタイム(RTT)またはマルチセルRTT(multi-RTT)測位技法、multi-RTT測位技法のための信号の受信と送信との間の時間差(Rx-Tx)などの、様々な測位関連測定を実行し得る。
【0097】
様々な測位技術はDL、UL、またはSL PRSに依拠し、これらはDL、UL、またはSL non-PRSも使用し得る。たとえば、参照信号を使用する測位技術は、ダウンリンクベースの測位、アップリンクベースの測位、ならびに組み合わせられたダウンリンクおよびアップリンクベースの測位を含む。たとえば、ダウンリンクベースの測位は、DL-TDOAおよびDL-AoDなどの測位方法を含む。アップリンクベースの測位は、UL-TDOAおよびUL-AoAなどの測位方法を含む。ダウンリンクおよびアップリンクベースの測位は、1つまたは複数の隣接基地局を用いたRTT(マルチRTT)などの測位方法を含む。PRSに依拠しない方法を含む、他の測位方法が存在する。たとえば、Enhanced Cell-ID (E-CID)は無線リソース管理(RRM)測定に基づく。
【0098】
現在、PRSビームのための測位援助データは、各DL-RSリソース(ビーム)の方位角および仰角を含むが、どのようなビーム幅情報も提供しない。PRSビーム幅の知識が(サイドローブまたはバックローブ情報などの何らかの他のビームパターン情報も)、DL PRSビームを受信するのを援助するために使用されてもよく、UEの節電の目的でUE Rxアンテナを適応することを可能にするために使用されてもよい。たとえば、PRSビームが広角ビームである場合、単一のアンテナをもつUE受信機が、高品質の測位関連測定を達成する可能性が高い。したがって、UEは、電力消費を減らすように、単一のRxアンテナ(またはより少数のRxアンテナ)をもつUEの受信機を構成してもよい。
【0099】
上で論じられたように、いくつかの測位手法が3GPPにおいてサポートされる。Release 16では、ネットワーク、たとえばロケーションサーバ172からUE104への援助データは、3GPP 38.455のNR Positioning Protocol(NRPP)または3GPP 37.355のLTE Positioning Protocol (LPP)内で提供される。測位のためのいくつかのgNB側の角度推定手法がある。ダウンリンク(DL)AoDに基づく手法は、たとえば、異なるgNBにより送信される測位参照シンボル(PRS)ビームのビーム形状の知識を、DL AoDを推定するために、UEにおけるこれらのPRSについての受信されたRSRPの知識とともに使用する。この推定は、ネットワーク側で、たとえば、UEが測定されたRSRPを報告する「UE援助」モードにあるロケーションサーバ172において行われ得る。代替として「UEベース」モードでは、推定は、たとえば援助データの中の、PRSとともに使用されるAoDを含む、ビーム形状を知らされているUE104において行われてもよく、UE104は、DL AoDがそれから決定され得る受信されたDLビームの識別情報を決定し、場所推定が生成されてもよい。現在、ビームのボアサイト方向のみが援助データにおいて示される。
【0100】
別の例として、アップリンク(UL)AoAに基づく手法は、基地局102におけるUEのアップリンク送信(たとえば、SRS)の測定結果に基づいて、gNBまたはネットワーク、たとえば、ロケーションサーバ172によってUE105の場所を推定する。基地局は推定されたAoAをロケーションサーバ172に報告し、これはグローバル座標系(GCS)またはローカル座標系(LCS)において報告され得る。報告は、方位角および仰角に対して異なり得る。
【0101】
図5は、例として、UE104によって実行されるDL-AoD手順500を示す。gNBであり得る基地局102は、それぞれビーム502、504、および506として示され、PRS#1、PRS#2、およびPRS#3として標識されるPRSリソースを、ビーム掃引方式で送信する。UE104は、ビームフォーミングされた受信ビーム512を使用して、PRSビーム502、504、および506によって示される、各PRSリソースのRSRPを測定し得る。棒の高さが各々のそれぞれのPRSビームのためのRSRPに比例する、それぞれのグラフ503、505、および507によって示されるような、各PRSビーム502、504、および506のための測定されたRSRP。示されるように、基地局102とUE104との間の見通し線(LOS)510と最もよく揃っているPRSビーム506は、最大のRSRPを有する。PRSビーム502および504(PRS#1およびPRS#2)は、LOS510と揃っておらず、したがって、比較的低いRSRPが観測される。対照的に、PRSビーム506(PRS#3)はLOS510とよく揃っており、比較的高いRSRPが観測される。
【0102】
UE援助モードでは、UE104は、LPPプロトコルを通じて、測定されたRSRPをロケーションサーバ172、たとえばロケーションサーバ172に報告し、ロケーションサーバ172において、対応するAoDが推定され、UE104の場所計算が実行される。たとえば、測定されたRSRPに基づいて、PRSリソースは、UE104へのLOS510と最もよく揃っているPRSリソースが決定され得る。各PRSソースの指向性は、ロケーションサーバ172によって知られており、したがって、基地局102に関するUE104の方向は、最高のRSRPをもつPRSリソースの方向に基づいて決定され得る。加えて、RSRPは、UE104と基地局102との間の距離を決定するために使用され得る。したがって、基地局102に関する方向と距離の両方が決定されてもよく、それにより、UE104の推定された場所を提供する。
【0103】
UEベースモードでは、UE104は、TRPの地理的位置を含む、ロケーションサーバ172によって提供される援助データと、PRSビーム情報(たとえば、ビーム方位角、仰角)とを使用して、UE104の推定された場所を計算してもよい。
【0104】
図6Aは、例として、単一の基地局102によって実行されるUL-AoA手順600を示す。AoA測定結果は、ある数の受信ビーム610を生み出すフェーズドアレイなどの指向性アンテナアレイを使用して基地局102によって生成され、受信ビーム610は、UE104からの信号、たとえばSRS信号の送信元の方向を決定するために使用され得る。たとえば、UE105からの信号が最も強い受信ビーム610は、UE104からの信号の送信元の方向と揃っている可能性が高い。
図6Aは、UE105がそれからの信号を送信するAoA測定結果602を、不確実性603を含むとして示す。単一の基地局110は、範囲推定604と組み合わせられるときにAoA測定結果を使用して、たとえばRTTを使用して、UE105の場所を決定し得る。
【0105】
図6Bは、例として、いくつかの基地局102-1および102-2によって実行されるUL-AoA手順650を示す。それぞれの基地局102-1および102-2によって決定される、示されるAoA測定結果651および652は、UE105の場所において交差する。
【0106】
図7は、mmWスモールセルアンテナパネル702によって生み出されるナロービームの例を示す。アンテナパネル702は、別々のアンテナからの無線波が一緒に合わさって所望の方向における放射を増やし、一方で望まれない方向における放射を抑制するように打ち消して、ビームを生み出すように、正しい位相関係で送信機からのRF電流を提供されるいくつかの別々のアンテナを含む。ビームは、アンテナパネル702を動かすことなく、たとえば方位角と仰角を変えて、異なる方向の点へとステアリングされ得る。
図7は、たとえば、0°から、±90°、180°までの方位角、および0°から、±90°、180°までの仰角を示す、球700の中心におけるアンテナパネル702を示す。アンテナパネル702は、ビーム704、706、および708として示される、様々な角度におけるビームを生み出すように制御され得る。一般に、アンテナパネル702は、120°という方位角の範囲および60°という仰角の範囲を生み出し得る。アンテナパネル702に存在する個々のアンテナの数を増やすことによって、生み出されるビームの幅は減らされ得る。基地局における最初のリンク獲得は、セカンダリ同期ブロック(SSB)におけるビームフォーミングされた送信を介して実行される。SSB段階を超えるビーム改良は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を介して、またはサウンディング参照信号(SRS)を介してのいずれかで実行される。これらの段階は、基地局とユーザ端末の両方における改良されたビームにつながる。
【0107】
アンテナパネル702によって使用されるものなどの、超広帯域幅にわたるフェーズドアレイビームフォーミングは、ビームスキンティング(beam squinting)と呼ばれることがある、信号方向の変化/オフセットを被ることがある。ビームスキンティングにより、たとえば、ビーム方向が動作周波数に従って変化するようになる。加えて、ビームは、アンテナアレイのハウジング(プラスチックまたは金属でできているバックプレーン、サイドベゼルなど)、偏波の不一致、要素パターンの変動、スモールアレイのサイズ、較正の欠陥などの影響により、空間的な挙動において周波数に依存するひずみを被ることがある。その上、利得および方向のひずみは、メインローブ、ならびにサイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブに影響することがある。
【0108】
図8Aおよび
図8Bは、たとえば、それぞれ、57GHzまたは71GHzにおけるd=λ/2のアレイ間隔をもつ16×1アンテナアレイのための角度および周波数の関数としてアレイ利得(dB)をグラフィカルに示す。これらの固定されたアレイは、57~71GHzの範囲にわたって使用される。
図8Aおよび
図8Bにおいて、たとえば、周波数57~71GHzにおけるアレイ利得は3つの別々の曲線で示されており、たとえば、曲線802は57GHzにおけるアレイ利得を表し、曲線804は61GHzにおけるアレイ利得を表し、曲線806は71GHzにおけるアレイ利得を表す。アンテナアレイは、たとえば、サイズ12のコードブックを用いて±50°の周囲のボアサイト方向をカバーすると見なされ得る。
【0109】
57または71GHzのために設計されたコードブックによるアレイ利得性能が、
図8Aおよび
図8Bにおいて周波数変化として示されている。見てわかるように、周波数57~71GHzにわたるアレイ利得は、いずれのアンテナアレイ設計でも空間寸法にわたってよく揃っておらず、57GHzは実線の曲線802で示され、61GHzは一点鎖線の曲線804で示され、71GHzは破線の曲線806で示されている。アレイ利得が空間寸法にわたってよく揃っていれば、曲線802、804、および806のピークはすべての角度に対して揃っているであろうが、
図8Aおよび
図8Bにおいてわかるように、曲線802、804、および806のピークは0°において揃っており、角度が大きくなるにつれて揃わなくなる。言い換えると、ビームは(設計にかかわらず)周波数との相関がよくない。特にカバレッジの端、たとえば、この例では約±50°に向かうにつれて、異なるキャリア周波数においては、異なるビームインデックスがよりうまく機能することがある。関心対象の角度に応じて、57GHz(曲線802)または71GHz(曲線806)のいずれかからのビームがより良いことがあり、利得の差は約2~3dBと大きいことがある。中心周波数f
c=71GHzにおいては、f
c=57GHzでカバーされるエリアと同じエリアをカバーするのに、より小さいコードブロックサイズで十分であることがある。
【0110】
したがって、見てわかるように、空間角度(ビームパターン/形状)の関数としてのアレイ利得分布は一般に、ビームスキンティング効果により周波数とともに変動し、これは、周波数配分全体に対して、アンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていることによるものである。たとえば周波数57GHzから71GHzの間の、超広帯域幅のカバレッジでは、アレイ利得分布に対するビームスキンティング効果は顕著であり、たとえば52.6GHzから114.25GHzの帯域までの周波数帯域のカバレッジではさらにより顕著になる。アレイ利得分布変動は、アンテナアレイのハウジング(プラスチックまたは金属でできているバックプレーン、サイドベゼルなど)、偏波の不一致、要素パターンの変動、スモールアレイのサイズ、較正の欠陥などの影響を含む、空間的な挙動における周波数依存のひずみを含み得る。
【0111】
ビームスキンティングの効果は、角度関連の測位関連測定結果に対して負の影響があり得る。たとえば、あるキャリア周波数においてビーム重みの固定されたセットを使用して測位することは、その周波数におけるあるAoDまたはAoA推定に相当し得る。しかしながら、たとえばFR4におけるコードブックなどの、ある方向に向かってビームをステアリングするために必要な位相シフタと利得制御の組合せに対応するビーム重みの同じセットは変更されないことがあり、異なる周波数における異なるAoDまたはAoA推定に相当する。同じビーム重みが周波数にわたって良好なRSRPに相当する場合、AoDまたはAoAは、どの周波数が使用されるかに基づいて異なるように推定され得る。たとえば、
図8Aおよび
図8Bを参照すると、特にカバレッジの端における、異なる周波数(たとえば、曲線802および806)のピークは、互いに揃っておらず、大きく異なる角度を示していることがわかる。
【0112】
一実装形態では、測位への上記の影響を補償することは、場所推定を援助するネットワークの中のノード、たとえば、UEに基づく測位ではUE、またはUEにより援助される測位ではロケーションサーバに、送信(Tx)および/または受信(Rx)ビームパターンもしくは形状(たとえば、角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動)を伝えることである。関心対象の周波数は、少なくとも、UEにおけるアクティブ帯域幅部分(BWP)、リソースブロック(RB)のセット、またはコンポーネントキャリア周波数のセットであり得る。場所推定を支援するノードは、LMF、eSMLC、Location Server Surrogate (LSS)(基地局もしくはRANと同一位置にある、またはそれらに埋め込まれるLMF様の機能)、またはサービング基地局(たとえば、UEが通信しているgNB/TRP)であり得る。たとえば、いくつかの実装形態では、コアネットワークの中にLMFがあり、RANまたは基地局にLSSが埋め込まれていてもよく、LMFは、様々な程度で測位機能をLSSに「オフロード」してもよい。
【0113】
FR4について提案されているように、52.6GHzから114.25GHzなどの、57GHzから71GHz以上の超広帯域幅では、より多くのサンプリング周波数があるので、送信(Tx)および/または受信(Rx)ビームパターンもしくは形状、角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を伝えるのに大量のデータが必要である。したがって、この手法は、超広帯域幅であるBWPに対して大きなオーバーヘッドにつながり得る。したがって、測位のために、送信(Tx)および/または受信(Rx)ビームパターンのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を伝えるための低オーバーヘッドの手法が、望まれることがある。
【0114】
一実装形態では、1つまたは複数の基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動が、基地局のための割り振られた帯域幅のサブバンドのために提供され得る。たとえば、アレイ利得分布変動は、超広帯域幅BWPであり得る、UEのためのアクティブBWPにわたって、「より小さいかたまり」の関数として提供されてもよい。「より小さいかたまり」は、何らかの先験的かつ適切に構成されたサイズのサブバンドであり得る。たとえば、構成は、モバイルデバイスのデータレート、モバイルデバイスの容量、モバイルデバイスにおけるアクティブBWPサイズなどの、UEパラメータに基づき得る。たとえば、UEパラメータは、たとえばロケーションサーバまたは他のネットワークノードへの能力応答メッセージにおいて、UEによって提供され得る。その上、「より小さいかたまり」のサイズは、時間とともに動的に選択されてもよく、たとえば、周波数のサブバンドのサイズは、時間とともに、たとえばUEパラメータに基づいて異なっていてもよい。
【0115】
別の実装形態では、1つまたは複数の基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動が、基地局のための割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドまたはかたまりに対する、アレイ利得分布変動のアグリゲーションまたは平均として提供され得る。たとえば、アレイ利得分布変動のアグリゲーションは、超広帯域幅BWPであり得る、UE104のアクティブBWPにわたる複数のサブバンドのために提供され得る。一例では、アレイ利得分布変動のアグリゲーションは、複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動の加重平均であり得る。加重平均において使用される重みは、たとえばサブバンドのサイズに対応する重みであり得る。
【0116】
別の実装形態では、1つまたは複数の基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動が、基地局のための割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動として提供され得る。たとえば、複数のサブバンドは、超広帯域幅BWPであり得る、UE104のアクティブBWPにまたがり得る。
【0117】
実装形態では、使用されるアレイ利得分布変動のタイプは、測位セッション間で、または測位セッション内の測位関連測定の間で切り替えられてもよい。たとえば、援助データの第1のセットは、第1のタイプのアレイ利得分布変動、たとえば上で論じられたタイプのいずれかを含んでもよいが、援助データの第2のセットは、異なるタイプのアレイ利得分布変動を使用してもよい。
【0118】
使用されるアレイ利得分布変動のタイプについてのトレードオフがあり得る。たとえば、超広帯域幅のBWPにまたがるような、単一のサブバンド、またはかたまり、または複数の異なるサブバンドのための、角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動は、大量のシグナリング、援助データ、オーバーヘッドに、しかしより良い性能につながり得る。対照的に、複数のサブバンドのためのアレイ利得分布変動のアグリゲーションである、角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動は、相対的に悪い性能につながり得るが、シグナリング、援助データ、オーバーヘッドがより少なくなる。使用される手法は、UE104の能力、ビームパターンのシグナリングを扱うためのUE104の能力、援助データのオーバーヘッドに依存し得る。使用される手法は、使用されるシグナリング、および/またはレイテンシ要件にも依存し得る。たとえば、低レイテンシの手法は、より大きいペイロードにも対応することが可能ではないことがあるL1/L2シグナリングを使用することがあるので、よりオーバーヘッドの低い方策が好まれることがある。一方、L3(RRC)シグナリングは、より多くのオーバーヘッド/ペイロードに耐えることがある。使用される手法は、測位の正確さの要件にも依存し得る。様々な手法が、たとえばDL AoD測定のための送信(Tx)ビームパターンと、たとえばUL AoA測定のための受信(Rx)ビームパターンの両方のために使用され得る。
【0119】
図9A、
図9B、および
図9Cは、基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数として様々なタイプのアレイ利得分布変動を示す。
図9A、
図9B、および
図9Cに示されるように、基地局のために割り振られた周波数(FR)は、矢印902によって示される。UE104のためのアクティブ帯域幅部分(BWP)904は、基地局の割り振られた周波数(FR)の部分だけであり得る。
【0120】
図9Aは、アレイ利得分布変動912が基地局のための割り振られた帯域幅902の単一のサブバンド914として提供されるような、提供され得る基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動のタイプ910を示す。サブバンド914のサイズ、たとえばサブバンド914における周波数の範囲は、UEのデータレート、UEの能力、およびUEにおけるアクティブBWPサイズ904などの、モバイルデバイスのパラメータに基づいて構成され得る。サブバンド914のサイズは、動的に選択されてもよく、たとえば援助データの異なるインスタンスにおいて変化してもよい。
【0121】
図9Bは、アレイ利得分布変動922が、たとえば、基地局のための割り振られた帯域幅902の複数の異なるサブバンド924A、924B、924C、924D、および924D(サブバンド924と集合的に呼ばれることがある)のためのアレイ利得分布変動の平均(矢印922によって示されるような)としてのアグリゲーションであるような、提供され得る基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動のタイプ920を示す。たとえば、示されるように、アレイ利得分布変動のアグリゲーション922は、超広帯域幅BWPであり得る、UE104のアクティブBWP904にわたる複数のサブバンド924のために提供され得る。アレイ利得分布変動のアグリゲーション922は、たとえば、複数の異なるサブバンド924のためのアレイ利得分布変動の加重平均であってもよく、加重平均において使用される重みは、サブバンドのサイズ、またはBWP904内のサブバンド924の位置などの他の要因に基づいてもよい。
【0122】
図9Cは、基地局のための割り振られた帯域幅902の、それぞれ、複数の異なるサブバンド934A、934B、934C、934D、および934E(サブバンド934と呼ばれることがある)のための別々のアレイ利得分布変動932A、932B、932C、932D、および932E(アレイ利得分布変動932と呼ばれることがある)として提供され得る、基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動のタイプ930を示す。たとえば、示されるように、別々のアレイ利得分布変動932は、超広帯域幅BWPであり得る、UE104のアクティブBWP904にわたる複数のサブバンド1132のために提供され得る。
【0123】
基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動は、UE104または基地局102によって生成されるAoDまたはAoA測定結果を訂正するために使用され得る。たとえば、UE104が、たとえば
図5に示されるように、受信された送信(Tx)ビームを決定するとき、送信(Tx)ビームの角度は、アレイ利得分布変動において提供されるような、ビームの角度および周波数の関数として調整され得る。同様に、たとえば
図6Aおよび
図6Bに示されるように、受信(Rx)ビームの角度は、アレイ利得分布変動において提供されるような、ビームの角度および周波数の関数として調整され得る。ビームの角度、たとえばAoDまたはAoAの調整は、ロケーションサーバによって実行されてもよく、または、アレイ利得分布変動がUE104に提供される場合、UEは、たとえばDL AoD測定のために、ビームの角度を調整してもよい。
【0124】
たとえば、UE104は、測位用途のための超広帯域幅動作にわたるビームパターン援助データのオーバーヘッドを扱うための能力に関連するUE104の能力を宣言するために、能力情報を提供し得る。たとえば、UE104は、超広帯域幅BWPの小さいサブバンドにわたるアレイ利得分布変動シグナリングに関連する低いオーバーヘッド、または、UE104のためのアクティブBWPの少なくとも2つのサブバンドにわたるアレイ利得分布変動に関連する大きいオーバーヘッドのうちの少なくとも1つのための能力を示してもよく、その少なくとも2つのサブバンドは、UEのアクティブBWP全体にわたってもよく、またはUEのアクティブBWP全体より少なくてもよい。UE104は、基地局102または場所推定に関連するネットワークノード、たとえばロケーションサーバ172に能力を送信し得る。場所推定を援助するネットワークノードは、LMF、eSMLC、LSS、またはUE104が通信しているサービング基地局であり得る。
【0125】
場所推定を援助するネットワークノードは、UEによって提供されるUE側の測定結果、および基地局送信(Tx)ビーム形状情報に基づいて、すなわち、1つまたは複数の基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動に基づいて、DL AoDの推定、およびUEの場所推定を生成し得る。
【0126】
場所推定を援助するネットワークノードは、1つまたは複数の基地局によって実行されるUE側の送信(たとえば、SRS信号)測定結果、および受信(Rx)ビーム形状情報に基づいて、すなわち、1つまたは複数の基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動に基づいて、UL AoAの推定、およびUEの場所を生成し得る。
【0127】
上で論じられたように、角度および周波数の関数であるアレイ利得分布変動が使用され、それは、アレイ利得分布変動が、たとえば、アンテナアレイの中のアンテナ要素間の間隔が固定されていることにより、キャリア周波数とともに変化するからであり、これはビームスキンティングにつながる。アレイ利得分布変動は、ハウジングの影響、偏波の不一致、要素パターンの変動、スモールアレイのサイズ、較正の欠陥などを含む、空間的な挙動における周波数依存のひずみを組み込むことがある。その上、アレイ利得分布変動は、1つまたは複数の基地局のためのメインローブ、サイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブのうちの少なくとも1つの、利得および方向情報に相当し得る。
【0128】
アレイ利得分布変動のために低オーバーヘッドでUEに提供される援助データは、超広帯域幅BWPのサブバンドであり得る。サブバンドは、たとえば、何らかの先験的にかつ適切に構成されたサイズであってもよく、これは、データレート、能力、BWPサイズなどの、UEの条件またはパラメータに基づいて構成されてもよい。その上、サブバンドは、時間とともに動的に選択されてもよく、サイズが異なっていてもよい。
【0129】
アレイ利得分布変動のために低オーバーヘッドでUEに提供される援助データは、UEのアクティブBWPにわたるある数のサブバンドの、アグリゲートまたは平均されたアレイ利得分布変動であり得る。アグリゲーションは、たとえば、UEのアクティブBWPにわたるサブバンドの何らかのサブセットであり得るので、アクティブBWPの完全な範囲またはアクティブBWPの完全な範囲未満を含み得る。加えて、アグリゲーションは、サブバンドサイズに対応する重みを用いた加重平均を使用して生成され得る。
【0130】
加えて、UEは、シグナリングのタイプならびに/またはレイテンシ要件および測位の正確さの要件のうちの少なくとも1つに基づいて、(たとえば、援助データにおいて受信される)使用されるアレイ利得分布変動のタイプを切り替え得る。
【0131】
図10は、例として、基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動が測位を支援するために提供され得る測位セッションの間に、
図1に示される通信システム100のコンポーネント間で送信される、様々なメッセージを示すシグナリングフロー1000の例を示す。
図10は、UE104、サービング基地局102、およびロケーションサーバ172を示す。基地局102は、gNB、ng-eNB、またはeNBであってもよく、送信(Tx)ビームおよび/または受信(Rx)ビームのための超広帯域幅にわたるビームフォーミングが可能である。ロケーションサーバ172は、たとえば、LMF270またはSLP268、およびeSMLC、LSS、または、基地局102もしくはRANと同一位置にあり得る、もしくはコアネットワークの中(または外)にあり得る位置特定のために使用されるエンティティ、または、サービング基地局102であり得る。LSSまたはLMF様の機能をもつ他のネットワークエンティティが、基地局102もしくはRANと同一位置にある、またはそれに埋め込まれる実装形態では、シグナリングの一部が異なるエンティティに送信されてもよく、たとえば、LMFが援助データを生成してもよく、一方LSSが場所推定を生成してもよい。UE104は、サービング基地局102、およびAMF264またはUPF262などのコアネットワークの中の1つまたは複数の介在するコンポーネントを通じて、ロケーションサーバ172と通信することを理解されたい。シグナリングフロー1000では、UE104およびロケーションサーバ172は、前に言及されたLPP測位プロトコルを使用して通信するが、他のプロトコルが使用されることがあることが想定され得る。シグナリングフロー1000は、制御プレーンまたはユーザプレーンで実行され得る。シグナリングフロー1000に示されるメッセージは例示のために与えられ、追加のメッセージおよび行為が、示されるエンティティおよび/または示されないエンティティ間の測位セッションに含まれてもよい。
【0132】
段階1において、ロケーションサーバ172が、UE104の測位の能力を提供するように要求する能力提供要求をUE104に送信し得る。
【0133】
段階2において、UE104が、能力提供応答メッセージをロケーションサーバ172に送信してもよく、ロケーションサーバ172は、UE104が生成し得る測位関連測定結果のタイプおよびUE104が受信し得る援助データのタイプなどの、UE104の測位関連能力を提供してもよい。たとえば、UE104は、UE104がUEにより援助されるもしくはUEに基づく測位が可能であること、または、UEが超広帯域幅を使用した角度に基づく測位関連測定を実行することが可能であることを示し得る。UE104は、1つまたは複数の基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動と、関連するオーバーヘッドとを含む、援助データを受信するためのUE104の能力を示し得る。
【0134】
段階3において、ロケーションサーバ172は、情報要求メッセージを基地局102、および他の基地局(図示せず)に送信し得る。情報要求は、基地局102の位置、基地局102の向き、および、指向性SSブロックなどの基地局によって生み出されるビームに関連する構成パラメータ、たとえば、基地局に対する空間角度(方位角および仰角)へのビーム識別子の対応付けなどの、位置関連情報を基地局102に要求し得る。
【0135】
段階4において、基地局102が、場所、向き、信号特性、ビーム角度、および、基地局に対する空間角度(方位角および仰角)へのビーム識別子の対応付けなどの基地局によりサポートされる各SSブロックのための他の構成情報などの、要求された位置関連情報を含む情報応答メッセージをロケーションサーバ172に送信し得る。基地局102は、基地局のための割り振られた周波数にわたる、角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を提供し得る。アレイ利得分布変動は、周波数配分全体に対してアンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていること、ならびに、アンテナアレイのハウジング(プラスチックまたは金属でできているバックプレーン、サイドベゼルなど)の影響などによるものであり、アレイ利得分布変動は、少なくとも半永続的である。基地局102およびロケーションサーバ172の通信は、UE104との通信において見られるオーバーヘッドの制約を通常は受けないので、基地局102は、基地局のための割り振られた周波数全体にわたるアレイ利得分布変動を提供することがあり、アレイ利得分布変動を限られた数のサブバンドまたはサブバンドのアグリゲーションに制約する必要がない。
【0136】
段階5において、ロケーションサーバ172は、たとえば、基地局102およびUE104の能力からの情報応答に基づいて、UE104のための援助データを生成し得る。たとえば、ロケーションサーバ172は、たとえば、
図9A、
図9B、および
図9Cに関連して論じられたような、基地局のための割り振られた帯域幅の単一のサブバンドとして、または複数のサブバンドのためのアレイ利得分布変動のアグリゲーションとして、または複数のサブバンドのための別々のアレイ利得分布変動として提供され得る、基地局102によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を含む、援助データを生成し得る。援助データは、基地局102の位置および他のビーム構成情報などの追加の情報を含んでもよく、これはDL測位信号を受信するために使用されてもよい。たとえば、援助データは、名目の放射角度(AoD)、各ビームの方位角および仰角への、ビーム識別情報の対応付けを含んでもよく、それらの角度は、グローバル座標系(GCS)などの絶対座標系を参照して提供されてもよく、または、たとえば、アンテの向きに対する相対的なローカル座標系(LCS)であってもよく、アンテナの向きが与えられてもよい。援助データはさらに、ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、サイドローブおよび/もしくはバックローブのパワーレベル、サイドローブおよび/もしくはバックローブの角度、またはこれらの組合せのうちの1つまたは複数などの、ビーム幅情報を含み得る。ロケーションサーバ172は、たとえば、シグナリングのタイプ、レイテンシ要件、および測位の正確さの要件に基づいて、様々なタイプのアレイ利得分布変動を伴う援助データを生成してもよく、ある測位セッションにおいてUE104に援助データを生成して送信する異なるインスタンス、または異なる測位セッションに対して、UE104に送信されるアレイ利得分布変動のタイプを切り替えてもよい。
【0137】
段階6において、ロケーションサーバ172が、援助データをUE104に提供し得る。たとえば、アレイ利得分布変動のために限られた数のサブバンドを使用することによって、および/または、アレイ利得分布変動をアグリゲートすることによって、援助データは、超広帯域幅動作のための情報を含むにもかかわらず、低オーバーヘッド方式で提供され得る。UEがUEにより援助される測位を実行している実装形態、または測位がUL測位関連測定結果に基づく実装形態では、アレイ利得分布変動は、UE104に提供される必要がない。
【0138】
段階7において、ロケーションサーバ172が、たとえば、UE104からのDL測位関連測定結果(たとえば、DL AD測定結果)、および/または、UEにより援助される測位もしくはUEに基づく測位のためのUE104からのDL測位関連測定結果に基づく場所推定を要求する、位置情報提供要求をUE104に送信してもよく、かつ/あるいは、ULに基づく測位またはDL+ULに基づく測位のためのUL SRS信号を送信するようにUE104に命令してもよい。
【0139】
段階8において、ロケーションサーバ172が、UL測定結果が望まれる場合、UEにより送信されるSRS信号のUL測定結果(たとえば、UL AoA測定結果)を1つまたは複数の基地局に要求し得る。
【0140】
段階9において、基地局102が、たとえば、DL測位関連測定結果が要求される場合にUE104によって受信され得る、超広帯域幅にわたるビームフォーミングを使用して、PRSなどのDL参照信号を送信し得る。
【0141】
段階10において、UE104が、UL測位関連測定結果が要求される場合、超広帯域幅にわたるビームフォーミングを使用して1つまたは複数の基地局102によって受信され得る、UL参照信号、たとえばSRS信号を送信し得る。
【0142】
段階11aにおいて、UE104が、段階9において受信される場合、DL参照信号から角度関連の場所関連測定結果を生成し得る。たとえば、UE104は、基地局102からのビームのいずれが最良のビームであるかを、たとえば、各ビームの受信された信号強度を監視することによって決定してもよく、ここで、信号強度が最も大きいビームが、最良のビームであると見なされ、UE104はビームのRSRPを測定してもよい。
【0143】
段階11bにおいて、基地局102が、段階10において受信される場合、UL参照信号のための角度関連の場所測定結果を生成し得る。
【0144】
任意選択の段階12において、UEに基づく測位が要求されて、たとえば段階6においてUE104がアレイ利得分布変動を受信した場合、UE104が、DL AoD測定結果を決定し得る。たとえば、UE104は、段階6において受信されたアレイ利得分布変動に基づいて、測定されたDLビームのDL AoDを調整し得る。たとえば、UE104は、たとえば段階6における援助データに基づいて、段階11aにおいて受信されたDLビームの名目AoDを決定してもよく、DLビームの周波数および名目AoDに基づいて、アレイ利得分布変動における対応する周波数および角度が、名目AoDをより正確なAoDに訂正するために使用されてもよい。例として、アレイ利得分布変動は、(援助データからの)DLビームの周波数およびDLビームのための決定されたAoDにおいて、AoDが特定の量だけ減らされる(または増やされる)べきであることを示し得る。UE104はさらに、受信されたビームのための決定されたAoDおよび段階11aにおいて測定されたRSRP、ならびに段階6において援助データの中で受信されたUEの場所に基づいて、場所推定を生成し得る。
【0145】
段階13において、UE104が、位置情報提供応答メッセージをロケーションサーバ172に送信してもよく、これは、段階11aにおいて生成された場所測定結果を含んでもよく、場所測定結果は、受信されたビームの識別情報、または段階12において生成されている場合には決定されたDL AoDであってもよく、追加または代替として、段階12において決定されている場合には場所推定を含んでもよい。
【0146】
段階14において、基地局102が、もしあれば、測定された位置情報を、段階11bにおいて決定されたロケーションサーバ172に提供し得る。
【0147】
段階15において、ロケーションサーバ172が、受信された位置情報に基づいてUEの位置を決定し得る。たとえば、ロケーションサーバ172は、特定された送信および/または受信ビームに基づいてDL AoDおよび/またはUL AoAを決定し、段階2において受信されたアレイ利得分布変動に基づいて角度および周波数の関数としてビーム角度の調整を決定し得る。たとえば、ロケーションサーバ172は、段階13において報告されるようなUE104によって受信されたDLビームの名目AoDを決定してもよく、DLビームの周波数および名目AoDに基づいて、アレイ利得分布変動における対応する周波数および角度が、名目AoDをより正確なAoDに訂正するために使用されてもよい。同様に、ロケーションサーバ172は、段階14において報告されるような基地局102によって受信されるULビームの名目UL AoAを決定してもよく、ULビームの周波数および名目AoAに基づいて、基地局のためのアレイ利得分布変動における対応する周波数および角度が、名目AoAをより正確なAoAに訂正するために使用されてもよい。例として、アレイ利得分布変動は、ビームの周波数およびビームのための測定されたAoDまたはAoAにおいて、測定されたAoDまたはAoAが特定の量だけ減らされる(または増やされる)べきであることを示し得る。ロケーションサーバ172は、決定されたDL AoAおよび/またはUL AoAならびに基地局102の既知の場所に基づいて、UE104の場所を決定し得る。ロケーションサーバ172は、UE104の位置を要求エンティティに提供し得る。
【0148】
図11は、UE1100のいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図を示し、これは、たとえば、超広帯域幅で送信されるビームと、本明細書において説明されるように、基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を含む援助データとを使用した測位を支援することが可能にされる、
図1に示されるUE104であり得る。UE1100は、
図14に示されるプロセスフローおよび本明細書において説明されるアルゴリズムを実行し得る。UE1100は、たとえば、1つまたは複数の接続1106(たとえば、バス、回線、ファイバ、リンクなど)を用いて非一時的コンピュータ可読媒体1120およびメモリ1104に動作可能に結合され得る、1つまたは複数のプロセッサ1102と、メモリ1104と、トランシーバ1110(たとえば、ワイヤレスネットワークインターフェース)などの外部インターフェースとを含み得る。UE1100は、たとえば、ディスプレイ、キーパッドもしくはユーザがそれを通じてUEとインターフェースし得る、ディスプレイ上の仮想キーパッドなどの他の入力デバイスを含み得るユーザインターフェース、または衛星測位システム受信機などの、示されない追加の項目をさらに含み得る。いくつかの例示的な実装形態では、UE1100のすべてまたは一部が、チップセットなどの形態であり得る。トランシーバ1110は、たとえば、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を送信することを可能にされた送信機1112と、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して送信された1つまたは複数の信号を受信するための受信機1114とを含み得る。
【0149】
いくつかの実施形態では、UE1100は、内部または外部にあり得るアンテナ1111を含み得る。UEアンテナ1111は、トランシーバ1110によって処理される信号を送信および/または受信するために使用され得る。いくつかの実施形態では、UEアンテナ1111は、トランシーバ1110に結合され得る。アンテナ1111は、1つより多くのアンテナ要素を含んでもよく、二重偏波が可能であってもよく、MIMO対応であってもよく、ビームフォーミングが可能であってもよく、ビームステアリングが可能であってもよく、かつビームトラッキングが可能であってもよい。いくつかの実装形態では、アンテナ1111は複数のパネルを含んでもよく、各パネルは複数のアンテナアレイ要素を含んでもよい。いくつかの実施形態では、UE1100によって受信(送信)される信号の測定は、UEアンテナ1111およびトランシーバ1110の接続点において実行され得る。たとえば、受信(送信)されるRF信号測定のための測定基準点は、受信機1114(送信機1112)の入力(出力)端子およびUEアンテナ1111の出力(入力)端子であり得る。複数のUEアンテナ1111すなわちアンテナアレイを有するUE1100では、アンテナコネクタは、複数のUEアンテナの集合的な出力(入力)を表す仮想的な点であると見なされ得る。いくつかの実施形態では、UE1100は、信号強度を含む受信された信号を測定してもよく、TOA測定結果および未加工の測定結果が、1つまたは複数のプロセッサ1102によって処理されてもよい。たとえば、UE104は、UE104によって受信される最良のビームを決定するために、各々の送信されたビームの受信信号強度を測定し得る。たとえば、他のビームに対して相対的に受信信号強度が最高である送信されたビームが、最良のビーム、すなわち、UE104に向けられるビームとして扱われてもよい。UE104は、アンテナアレイを使用して受信ビームをビームフォーミングしてもよく、これは、たとえばビームラッチングまたはRxTxペアリングを使用して、最良のビームを決定するために同様に使用されてもよい。受信ビームの使用は加えて、たとえば、UEアンテナアレイに関して最良の受信ビームの角度に基づいて、送信されたビームの到達角度に関する情報を提供し得る。送信されたビーム(定められた方向を有する)の到達角度は、UE1100の向きを決定するために使用され得る。
【0150】
1つまたは複数のプロセッサ1102は、ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの組合せを使用して実装され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1102は、媒体1120および/またはメモリ1104などの非一時的コンピュータ可読媒体上で1つまたは複数の命令またはプログラムコード1108を実装することによって、本明細書で論じられる機能を実行するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ1102は、UE1100の動作に関するデータ信号計算手順またはプロセスの少なくとも一部分を実行するように構成可能な1つまたは複数の回路を表し得る。
【0151】
媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実行されると、本明細書で開示される技法を実行するようにプログラムされた専用コンピュータとして1つまたは複数のプロセッサ1102を動作させる実行可能コードまたはソフトウェア命令を含む、命令またはプログラムコード1108を記憶し得る。UE1100に示されるように、媒体1120および/またはメモリ1104は、本明細書で説明される方法を実行するように1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装され得る1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含み得る。コンポーネントまたはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実行可能な媒体1120の中のソフトウェアとして示されるが、コンポーネントまたはモジュールは、メモリ1104に記憶されてもよく、または、1つまたは複数のプロセッサ1102の中またはプロセッサの外のいずれかにある専用ハードウェアであってもよいことを理解されたい。いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、媒体1120および/またはメモリ1104の中に存在してもよく、本明細書で説明される通信と機能の両方を管理するために1つまたは複数のプロセッサ1102によって利用されてもよい。UE1100に示されるような媒体1120および/またはメモリ1104の内容の編成は例示的なものにすぎないので、モジュールおよび/またはデータ構造の機能は、UE1100の実装形態に応じて様々な方法で組み合わせられ、分離され、かつ/または構築されてもよいことを理解されたい。
【0152】
媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されると、ワイヤレストランシーバ1110を介して、サービング基地局を通じてロケーションサーバとの測位セッションに関わるように1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する、測位セッションモジュール1122を含んでもよく、測位セッションは、能力情報に対する要求を受信して能力情報に対する応答を送信すること、援助データを受信すること、位置情報を提供せよとの要求を受信すること、DL参照信号を受信して参照することによって測位関連測定を実行すること、UL参照信号を送信すること、場所を推定すること、測位関連測定結果および/または場所推定を含み得る位置情報提供応答を送信することを含む。本明細書において説明されるように、1つまたは複数のプロセッサ1102は、たとえば、トランシーバ1110を介して、少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのためのアレイ利得の周波数変動、ならびに、データレート、能力、およびアクティブ帯域幅部分サイズなどの基地局に関連し得るパラメータを備える、援助データを通信して使用するための能力などの、能力情報を送信するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ1102は、たとえば、トランシーバ1110を介して、測位のための援助データを受信するように構成されてもよく、援助データは、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を含んでもよい。1つまたは複数のプロセッサ1102は、トランシーバ1110を介して、DL参照信号を受信し、角度に基づく測位関連測定、たとえば、受信されたビームを測定すること、たとえば最良の受信されたビームに基づくDL AoDを測定することを実行し、ならびにRSRPを測定するように構成されてもよい。1つまたは複数のプロセッサ1102はさらに、本明細書において説明されるように、たとえばAoD技法を使用して、援助データにおいて受信されるような、場所測定結果ならびに基地局の既知の位置を使用して、場所推定を決定するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ1102はさらに、トランシーバを介して、場所情報、たとえば測定結果、DL AOD測定結果、および/または場所推定を、ロケーションサーバなどのネットワークノードに送信するように構成され得る。
【0153】
媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されると、援助データ内で少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を受信するように、1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する、アレイ利得分布変動モジュール1124を含み得る。1つまたは複数のプロセッサ1102は、たとえば、角度および周波数の関数として測定結果を訂正することによって、アレイ利得分布変動を使用してDL AOD測定結果を訂正するように構成され得る。
【0154】
本明細書で説明される方法は、用途に応じて様々な手段によって実施され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの任意の組合せで実施され得る。ハードウェア実装形態の場合、1つまたは複数のプロセッサ1102は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せ内で実装され得る。
【0155】
ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装形態の場合、方法は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装され得る。命令を有形に具現化する任意の機械可読媒体が、本明細書で説明される方法を実施する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、1つまたは複数のプロセッサ1102に接続される非一時的コンピュータ可読媒体1120またはメモリ1104に記憶されてもよく、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実行されてもよい。メモリは、1つもしくは複数のプロセッサ内に、または1つもしくは複数のプロセッサの外部に実装され得る。本明細書で使用される「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリもしくはメモリ数、またはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
【0156】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、機能は、媒体1120および/またはメモリ1104などの非一時的コンピュータ可読媒体に1つまたは複数の命令またはプログラムコード1108として記憶されてもよい。例は、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、および、コンピュータプログラム1108を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体を含む。たとえば、プログラムコード1108が記憶されている非一時的コンピュータ可読媒体は、開示される実施形態に適合する方式で角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を使用した測位を支援するためのプログラムコード1108を含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体1120は、物理コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコード1108を記憶するために使用され得るとともに、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0157】
コンピュータ可読媒体1120上での記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置に含まれる伝送媒体上の信号として提供されてもよい。たとえば、通信装置は、命令およびデータを示す信号を有するトランシーバ1110を含んでもよい。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲において概説される機能を実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実行するための情報を示す信号を有する送信媒体を含む。
【0158】
メモリ1104は、任意のデータ記憶機構を表し得る。メモリ1104は、たとえば、一次メモリおよび/または二次メモリを含み得る。一次メモリは、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では、1つまたは複数のプロセッサ1102とは別個であるものとして示されているが、一次メモリのすべてまたは一部が、1つまたは複数のプロセッサ1102内に設けられることがあり、または別様に1つまたは複数のプロセッサ1102と同じ位置にある/結合されることがあることを理解されたい。二次メモリは、たとえば、一次メモリと同じもしくは同様のタイプのメモリ、および/または、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなどの1つもしくは複数のデータ記憶デバイスもしくはシステムを含み得る。
【0159】
いくつかの実装形態では、二次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体1120を動作可能に受け入れてもよく、または別様に非一時的コンピュータ可読媒体1120に結合するように構成可能であってもよい。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示される方法および/または装置は、全体的または部分的に、コンピュータ実装可能コード1108が記憶されていてもよいコンピュータ可読媒体1120の形態を取ってもよく、コンピュータ実装可能コード1108は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実行された場合、本明細書で説明されるような例示的な動作のすべてまたは部分を実行することが有効に可能にされてもよい。コンピュータ可読媒体1120は、メモリ1104の一部であってもよい。
【0160】
図12は、本明細書において説明されるように、基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を使用したUEの測位を支援することが可能にされる、ロケーションサーバ1200、たとえばロケーションサーバ172のいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図を示す。ロケーションサーバ1200は、たとえば、E-SMLC、SLP、LMF、LSSなどであり得る。ロケーションサーバ1200は、
図15および
図16に示されるプロセスフローならびに本明細書において説明されるアルゴリズムを実行し得る。ロケーションサーバ1200は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1202、メモリ1204、および外部インターフェース1210(たとえば、コアネットワークエンティティおよび基地局などの、他のネットワークエンティティへの有線またはワイヤレスネットワークインターフェース)を含んでもよく、これらは、1つまたは複数の接続1206(たとえば、バス、配線、ファイバ、リンクなど)を用いて非一時的コンピュータ可読媒体1220およびメモリ1204に動作可能に結合されてもよい。基地局1200は、たとえば、ディスプレイ、キーパッド、またはユーザがそれを通じてロケーションサーバとインターフェースし得る、ディスプレイ上の仮想キーパッドなどの他の入力デバイスを含み得るユーザインターフェースなどの、示されない追加の項目をさらに含み得る。いくつかの例示的な実装形態では、ロケーションサーバ1200のすべてまたは一部は、チップセットなどの形態をとってもよい。外部インターフェース1210は、RANの中の基地局、またはAMF、MME、もしくはUPFなどのネットワークエンティティに接続することが可能な、有線またはワイヤレスインターフェースであってもよい。
【0161】
1つまたは複数のプロセッサ1202は、ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの組合せを使用して実装され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1202は、媒体1220および/またはメモリ1204などの非一時的コンピュータ可読媒体上で1つまたは複数の命令またはプログラムコード1208を実装することによって、本明細書で論じられる機能を実行するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ1202は、ロケーションサーバ1200の動作に関係するデータ信号計算手順またはプロセスの少なくとも一部分を実行するように構成可能な1つまたは複数の回路を表し得る。
【0162】
媒体1220および/またはメモリ1204は、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実行されると、本明細書で開示される技法を実行するようにプログラムされた専用コンピュータとして1つまたは複数のプロセッサ1202を動作させる実行可能コードまたはソフトウェア命令を含む、命令またはプログラムコード1208を記憶し得る。ロケーションサーバ1200において示されるように、媒体1220および/またはメモリ1204は、本明細書で説明される方法を実行するように1つまたは複数のプロセッサ1202によって実装され得る1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含み得る。コンポーネントまたはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実行可能である媒体1220内のソフトウェアとして示されているが、コンポーネントまたはモジュールは、メモリ1204に記憶されてもよく、あるいは1つもしくは複数のプロセッサ1202の中にあるかまたはプロセッサの外にあるかのいずれかである専用ハードウェアであってもよいことを理解されたい。いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、媒体1220および/またはメモリ1204の中に存在してもよく、本明細書で説明される通信と機能の両方を管理するために1つまたは複数のプロセッサ1202によって利用されてもよい。ロケーションサーバ1200に示されるような媒体1220および/またはメモリ1204の内容の編成は例にすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能は、ロケーションサーバ1200の実装形態に応じて組み合わせられてもよく、分離されてもよく、かつ/または異なる方法で構造化されてもよいことを理解されたい。
【0163】
媒体1220および/またはメモリ1204は、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実装されると、外部インターフェース1210を介して、サービング基地局を通じてUEとの測位セッションに関わるように1つまたは複数のプロセッサ1202を構成する、測位セッションモジュール1222を含んでもよく、測位セッションは、能力情報に対する要求を送信して能力情報に対する応答を受信すること、援助データを生成して送信すること、位置情報を提供せよとの要求を送信すること、UEから位置情報提供応答を受信すること、基地局から場所測定結果を受信すること、UEの場所を推定することを含む。本明細書において説明されるように、1つまたは複数のプロセッサ1202は、たとえば、外部インターフェース1210を介して、少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのためのアレイ利得の周波数変動、ならびに、データレート、能力、およびアクティブ帯域幅部分サイズなどの基地局に関連し得るパラメータを備える、援助データを通信して使用するためのUEの能力などの、能力情報をUEから受信するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ1202は、たとえば、外部インターフェース1210を介して、たとえば、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を含む、基地局構成情報を受信するように構成され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1202は、基地局構成情報に基づいて援助データを生成するように構成されてもよく、本明細書において説明されるように、たとえば、データレート、能力、およびアクティブ帯域幅部分サイズなどのUEパラメータに基づいて、かつ、たとえば、シグナリングのタイプ、レイテンシ要件、および測位の正確さの要件に基づいて、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数として、異なるタイプのアレイ利得分布変動を含んでもよい。1つまたは複数のプロセッサ1202はさらに、外部インターフェース1210を介して、援助データをUEに送信するように構成されてもよく、援助データは、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を含んでもよい。1つまたは複数のプロセッサ1202は、外部インターフェース1210を介して、角度に基づく測定結果または場所推定、および1つまたは複数の基地局からの場所測定結果などの、場所情報をUEから受信するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ1202は、受信された測定結果情報および基地局構成情報からAoDおよび/またはAoA測定結果を決定するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ1202はさらに、場所測定結果、たとえばAoDおよびAoA測定結果、ならびに基地局の既知の位置を使用して、場所推定を決定するように構成され得る。
【0164】
媒体1220および/またはメモリ1204は、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実装されると、たとえば1つまたは複数の基地局から、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を受信するように、1つまたは複数のプロセッサ1202を構成する、アレイ利得分布変動モジュール1224を含み得る。1つまたは複数のプロセッサ1202は、たとえば、角度および周波数の関数として測定結果を訂正することによって、アレイ利得分布変動を使用してDL AODまたはUL AOD測定結果を訂正するように構成され得る。
【0165】
本明細書で説明される方法は、用途に応じて様々な手段によって実施され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの任意の組合せで実施され得る。ハードウェア実装形態の場合、1つまたは複数のプロセッサ1202は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せ内で実装され得る。
【0166】
ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装形態の場合、方法は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装され得る。命令を有形に具現化する任意の機械可読媒体が、本明細書で説明される方法を実施する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、1つまたは複数のプロセッサ1202に接続される非一時的コンピュータ可読媒体1220またはメモリ1204に記憶されてもよく、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実行されてもよい。メモリは、1つもしくは複数複数のプロセッサ内に、または1つもしくは複数のプロセッサの外部に実装され得る。本明細書で使用される「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリもしくは任意の特定の個数のメモリ、またはメモリがそこに記憶される任意の特定のタイプの媒体に限定されるべきではない。
【0167】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、機能は、媒体1220および/またはメモリ1204などの非一時的コンピュータ可読媒体に1つまたは複数の命令またはプログラムコード1208として記憶されてもよい。例は、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、および、コンピュータプログラム1208を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体を含む。たとえば、プログラムコード1208が記憶されている非一時的コンピュータ可読媒体は、開示される実施形態に適合する方式で、基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を使用したUEの測位を支援するための、プログラムコード1208を含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体1220は、物理コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコード1208を記憶するために使用され得るとともに、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0168】
コンピュータ可読媒体1220上での記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置に含まれる伝送媒体上の信号として提供されてもよい。たとえば、通信装置は、命令およびデータを示す信号を有する通信インターフェース1210を含み得る。命令およびデータは、特許請求の範囲において概説される機能を1つまたは複数のプロセッサに実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実行するための情報を示す信号を有する送信媒体を含む。
【0169】
メモリ1204は、任意のデータ記憶機構を表し得る。メモリ1204は、たとえば、一次メモリおよび/または二次メモリを含み得る。一次メモリは、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では、1つまたは複数のプロセッサ1202とは別個であるものとして示されているが、一次メモリのすべてまたは一部が、1つまたは複数のプロセッサ1202内に設けられることがあり、または別様に1つまたは複数のプロセッサ1202と同じ位置にある/結合されることがあることを理解されたい。二次メモリは、たとえば、一次メモリと同じもしくは同様のタイプのメモリ、および/または、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなどの1つもしくは複数のデータ記憶デバイスもしくはシステムを含み得る。
【0170】
いくつかの実装形態では、二次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体1220を動作可能に受け入れてもよく、または別様に非一時的コンピュータ可読媒体1220に結合するように構成可能であってもよい。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示される方法および/または装置は、全体的または部分的に、コンピュータ実装可能コード1208が記憶されていてもよいコンピュータ可読媒体1220の形態を取ってもよく、コンピュータ実装可能コード1208は、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実行された場合、本明細書で説明されるような例示的な動作のすべてまたは部分を実行することが有効に可能にされる。コンピュータ可読媒体1220はメモリ1204の一部であり得る。
【0171】
図13は、本明細書において説明されるように、ビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を使用したUEの測位を支援することが可能にされる、基地局1300、たとえば
図1のgNB102のいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図を示す。基地局1300はeNBまたはgNBであり得る。基地局1300は、
図17に示されるプロセスフローおよび本明細書において説明されるアルゴリズムを実行し得る。基地局1300は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1302、メモリ1304、トランシーバ1310(たとえば、ワイヤレスネットワークインターフェース)および通信インターフェース1316(たとえば、他の基地局および/またはロケーションサーバなどのコアネットワークの中のエンティティへの直接の、または1つもしくは複数の介在するエンティティを介した、有線またはワイヤレスネットワークインターフェース)を含み得る、外部インターフェースを含んでもよく、これらは、非一時的コンピュータ可読媒体1320およびメモリ1304への1つまたは複数の接続1306(たとえば、バス、配線、ファイバ、リンクなど)と動作可能に結合されてもよい。基地局1300は、たとえば、ディスプレイ、キーパッド、または、ユーザがそれを通じて基地局とインターフェースし得る、ディスプレイ上の仮想キーパッドなどの他の入力デバイスを含み得るユーザインターフェースなどの、示されない追加の項目をさらに含み得る。いくつかの例示的な実装形態では、基地局1300のすべてまたは一部が、チップセットなどの形態であってもよい。トランシーバ1310は、たとえば、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を送信することを可能にされた送信機1312と、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して送信された1つまたは複数の信号を受信するための受信機1314とを含み得る。通信インターフェース1316は、
図1に示される、AMF154またはUPF158などの様々なエンティティを通じて、RANの中の他の基地局またはロケーションサーバなどのネットワークエンティティ、たとえば、LMF152、SLP162、ESMLC、LSSなどに接続することが可能な有線またはワイヤレスインターフェースであってもよい。
【0172】
いくつかの実施形態では、基地局1300は、内部のアンテナであってもまたは外部のアンテナであってもよいアンテナ1311を含み得る。アンテナ1311は、トランシーバ1310によって処理される信号を送信および/または受信するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、アンテナ1311は、トランシーバ1310に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、基地局1300によって受信(送信)される信号の測定は、アンテナ1311およびトランシーバ1310の接続点において実行されてもよい。たとえば、受信(送信)RF信号測定の測定基準点は、受信機1314(送信機1312)の入力(出力)端子およびアンテナ1311の出力(入力)端子であってもよい。複数のアンテナ1311またはアンテナアレイを有する基地局1300では、アンテナコネクタが、複数のアンテナの集合的な出力(入力)を表す仮想的な点であると見なされてもよい。アンテナ1311は、たとえば、超広帯域幅にわたるビーム重みを使用してビームフォーミングを行い送信(Tx)ビームおよび/または受信(Rx)ビームを生成することが可能な、1つまたは複数のアンテナアレイである。いくつかの実施形態では、基地局1300は、信号強度およびTOA測定結果を含む受信された信号を測定してもよく、生の測定結果は1つまたは複数のプロセッサ1302によって処理されてもよい。
【0173】
1つまたは複数のプロセッサ1302は、ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの組合せを使用して実装され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1302は、媒体1320および/またはメモリ1304などの非一時的コンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはプログラムコード1308を実装することによって、本明細書で説明される機能を実行するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ1302は、基地局1300の動作に関連するデータ信号計算手順またはプロセスの少なくとも一部分を実行するように構成可能な1つまたは複数の回路を表し得る。
【0174】
媒体1320および/またはメモリ1304は、1つまたは複数のプロセッサ1302によって実行されると、本明細書で開示される技法を実行するようにプログラムされた専用コンピュータとして1つまたは複数のプロセッサ1302を動作させる実行可能コードまたはソフトウェア命令を含む、命令またはプログラムコード1308を記憶し得る。基地局1300に示されているように、媒体1320および/またはメモリ1304は、本明細書で説明される方法を実行するために1つまたは複数のプロセッサ1302によって実装され得る1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含み得る。コンポーネントまたはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ1302によって実行可能な媒体1320内のソフトウェアとして示されているが、コンポーネントまたはモジュールはメモリ1304に記憶されてもよく、または、1つまたは複数のプロセッサ1302の中またはプロセッサの外のいずれかにある専用ハードウェアであってもよいことを理解されたい。いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、媒体1320および/またはメモリ1304の中に存在してもよく、本明細書で説明される通信と機能の両方を管理するために1つまたは複数のプロセッサ1302によって利用されてもよい。基地局1300に示されている媒体1320および/またはメモリ1304の内容の編成は例示的なものにすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能は、基地局1300の実装形態に応じて異なる方法で組み合わせられ、分離され、かつ/または構造化されてもよいことを理解されたい。
【0175】
媒体1320および/またはメモリ1304は、1つまたは複数のプロセッサ1302によって実装されると、外部インターフェース(トランシーバ1310および通信インターフェース1316)を介して、UEおよびロケーションサーバとの測位セッションに関与するように1つまたは複数のプロセッサ1302を構成する、測位セッションモジュール1322を含み得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1302は、外部インターフェースを介して、UEとロケーションサーバとの間でLPP測位メッセージを通すように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ1302はさらに、通信インターフェース1316を介して、基地局により使用されるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動などのビーム関連情報を含む、基地局構成情報をロケーションサーバに提供するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ1302はさらに、トランシーバ1310に、DL参照信号をUEへ送信させ、たとえば、ビームフォーミングを介して生み出される送信(Tx)および受信(Rx)ビームを使用して、UL参照信号をUEから受信させるように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ1302は、UL参照信号を測定し、測定結果情報をロケーションサーバに提供するように構成され得る。
【0176】
媒体1320および/またはメモリ1304は、1つまたは複数のプロセッサ1302によって実装されると、ビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得するように1つまたは複数のプロセッサ1302を構成する、アレイ利得分布変動モジュール1324を含んでもよく、アレイ利得分布変動は、メモリに記憶されてもよく、または現在のアンテナアレイ構成およびビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みに基づいて決定されてもよい。
【0177】
本明細書で説明される方法は、用途に応じて様々な手段によって実施され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの任意の組合せで実施され得る。ハードウェア実装形態の場合、1つまたは複数のプロセッサ1302は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せで実装され得る。
【0178】
ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装形態の場合、方法は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装され得る。命令を有形に具現化する任意の機械可読媒体が、本明細書で説明される方法を実施する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、1つまたは複数のプロセッサ1302に接続される非一時的コンピュータ可読媒体1320またはメモリ1304に記憶されてもよく、1つまたは複数のプロセッサ1302によって実行されてもよい。メモリは、1つもしくは複数のプロセッサ内に、または1つまたは複数のプロセッサの外部に実装されてもよい。本明細書で使用される「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリを指し、どのような特定のタイプのメモリもしくはどのような特定の個数のメモリにも限定されるべきではなく、またはメモリが記憶されるどのような特定のタイプの媒体にも限定されるべきではない。
【0179】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、機能は、媒体1320および/またはメモリ1304などの非一時的コンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはプログラムコード1308として記憶されてもよい。例は、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、および、コンピュータプログラム1308を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体を含む。たとえば、プログラムコード1308が記憶されている非一時的コンピュータ可読媒体は、開示される実施形態に適合する方式で、基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を使用したUEの測位を支援するための、プログラムコード1308を含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体1320は、物理コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコード1308を記憶するために使用され得るとともに、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0180】
コンピュータ可読媒体1320上での記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置に含まれる伝送媒体上の信号として提供されてもよい。たとえば、通信装置は、命令およびデータを示す信号を有するトランシーバ1310を含んでもよい。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲において概説される機能を実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実行するための情報を示す信号を有する送信媒体を含む。
【0181】
メモリ1304は、任意のデータ記憶機構を表し得る。メモリ1304は、たとえば、一次メモリおよび/または二次メモリを含み得る。一次メモリは、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では、1つまたは複数のプロセッサ1302とは別個であるものとして示されているが、一次メモリのすべてまたは一部が、1つまたは複数のプロセッサ1302内に設けられることがあり、または別様に1つまたは複数のプロセッサ1302と同じ位置にある/結合されることがあることを理解されたい。二次メモリは、たとえば、一次メモリと同じもしくは同様のタイプのメモリ、および/または、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなどの1つもしくは複数のデータ記憶デバイスもしくはシステムを含み得る。
【0182】
いくつかの実装形態では、二次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体1320を動作可能に受け入れてもよく、または別様に非一時的コンピュータ可読媒体1320に結合するように構成可能であってもよい。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示される方法および/または装置は、全体的または部分的に、コンピュータ実装可能コード1308が記憶されていてもよいコンピュータ可読媒体1320の形態を取ってもよく、コンピュータ実装可能コード1308は、1つまたは複数のプロセッサ1302によって実行された場合、本明細書で説明されるような例示的な動作のすべてまたは部分を実行することが有効に可能にされ得る。コンピュータ可読媒体1320はメモリ1304の一部であり得る。
【0183】
図14は、開示される実装形態に適合した方式で、UE104などのモバイルデバイスによって実行されるワイヤレスネットワークの中のモバイルデバイスの測位を支援するための例示的な方法1400のフローチャートを示す。
【0184】
ブロック1402において、モバイルデバイスが測位のための援助データを受信し、援助データは、たとえば、
図10の段階5および6、ならびに
図9A、
図9B、および
図9Cにおいて論じられたように、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を備える。測位のための援助データを受信するための手段であって、援助データが、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を備える、手段は、たとえば、ワイヤレストランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または、たとえば、
図11に示されるUE1100の中の測位セッションモジュール1122およびアレイ利得分布変動モジュール1124などの、メモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。
【0185】
ブロック1404において、モバイルデバイスが、たとえば
図10の段階9および11aにおいて論じられたように、援助データに基づいて、少なくとも1つの基地局から受信される参照信号の少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定する。たとえば、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果は、少なくとも1つのダウンリンク放射角度(AoD)測定結果であり得る。援助データに基づいて少なくとも1つの基地局から受信される参照信号の少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定するための手段は、たとえば、ワイヤレストランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または、
図11に示されるUE1100の中の測位セッションモジュール1122などの、メモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。
【0186】
ブロック1406において、モバイルデバイスが、たとえば
図10の段階11a、12、および13において論じられたように、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて場所情報を生成する。少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて場所情報を生成するための手段は、たとえば、ワイヤレストランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または
図11に示されるUE1100の中の測位セッションモジュール1122およびアレイ利得分布変動モジュール1124などのメモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。
【0187】
一実装形態では、援助データの中のアレイ利得分布変動によって記述されるアレイ利得分布の変動は、少なくとも1つの基地局による周波数配分全体に対して、アンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていることによるものである。アレイ利得分布変動は、アレイ利得応答における、周波数的および空間的なひずみおよび欠陥を含み得る。アレイ利得分布変動は、メインローブ、サイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブのうちの少なくとも1つの利得および方向の情報に相当し得る。
【0188】
一実装形態では、モバイルデバイスは、たとえば
図10の段階11a、12、および13において論じられたように、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動に基づいて、少なくとも1つの基地局によって送信される少なくとも1つの測位参照信号のための少なくとも1つのダウンリンク(DL)放射角度(AOD)測定結果を決定することによって、少なくとも1つの基地局から受信された参照信号の少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定し得る。少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動に基づいて少なくとも1つの基地局によって送信される少なくとも1つの測位参照信号のための少なくとも1つのダウンリンク(DL)放射角度(AOD)測定結果を決定するための手段は、たとえば、ワイヤレストランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または、たとえば、
図11に示されるUE1100の中の測位セッションモジュール1122およびアレイ利得分布変動モジュール1124などの、メモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。
【0189】
場所情報は、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて決定される場所推定、およびそれらの組合せのうちの1つを備え得る。モバイルデバイスは、たとえば
図10の段階13において論じられたように、場所情報をネットワークノードに送信し得る。たとえば、ネットワークノードは基地局またはロケーションサーバであってもよく、これらは、たとえば、Location Management Function (LMF)、Evolved Serving Mobile Location Center (ESMLC)、Location Server Surrogate (LSS)、またはサービング基地局のうちの1つであってもよい。場所情報をネットワークノードに送信するための手段は、たとえば、ワイヤレストランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または
図11に示されるUE1100の中の測位セッションモジュール1122およびアレイ利得分布変動モジュール1124などのメモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。
【0190】
一実装形態では、モバイルデバイスは、たとえば
図10の段階2において論じられたように、少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのためのアレイ利得の周波数変動を備える援助データを通信して使用するための能力を示す、能力情報をネットワークノードに送信し得る。少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのためのアレイ利得の周波数変動を備える援助データを通信して使用するための能力を示す能力情報をネットワークノードに送信するための手段は、たとえば、ワイヤレストランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または、たとえば、
図11に示されるUE1100の中の測位セッションモジュール1122などの、メモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。
【0191】
一実装形態では、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動は、たとえば
図10の段階5および
図9Aにおいて論じられるように、割り振られた帯域幅のサブバンドに対するものであり得る。割り振られた帯域幅のサブバンドのサイズは、少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータに基づいて構成され得る。たとえば、少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータは、たとえば、モバイルデバイスのデータレート、モバイルデバイスの容量、およびモバイルデバイスのアクティブ帯域幅部分サイズのうちの少なくとも1つであり得る。サブバンドのサイズは動的に選択され得る。
【0192】
一実装形態では、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動は、たとえば
図10の段階5および
図9Bにおいて論じられるように、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動のアグリゲーションであり得る。割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドは、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがり得る。割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションは、複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動の加重平均を備え得る。加重平均の重みは、異なるサブバンドのサイズに対応し得る。
【0193】
一実装形態では、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動は、たとえば
図10の段階5および
図9Cにおいて論じられたように、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動を備え得る。割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドは、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがり得る。
【0194】
一実装形態では、少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのセットのための周波数の関数としてのアレイ利得分布変動は、たとえば、
図10の段階5、ならびに
図9A、
図9B、および
図9Cにおいて論じられたように、割り振られた帯域幅のサブバンドのための単一のアレイ利得分布変動、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動のアグリゲーション、および割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動のうちの1つを備える、第1のタイプのアレイ利得分布変動である。モバイルデバイスは、測位のための第2の援助データを受信してもよく、第2の援助データは、たとえば
図10の段階5および6において論じられたように、第2のタイプのアレイ利得分布変動を備え、第2のタイプは第1のタイプと異なる。測位のための第2の援助データを受信するための手段であって、第2の援助データが第2のタイプのアレイ利得分布変動を備え、第2のタイプが第1のタイプと異なる、手段は、たとえば、ワイヤレストランシーバ1110と、専用ハードウェアを伴う、または、たとえば、
図11に示されるUE1100の中の測位セッションモジュール1122およびアレイ利得分布変動モジュール1124などの、メモリ1104および/もしくは媒体1120の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1102とを含み得る。第2のタイプのアレイ利得分布変動を備える第2の援助データは、シグナリングのタイプ、レイテンシ要件、および測位の正確さの要件のうちの少なくとも1つに基づいて受信され得る。
【0195】
図15は、E-SMLC、SLP、LSS、LMF、またはサービング基地局であり得る、ロケーションサーバ172などのロケーションサーバによって実行されるモバイルデバイスの測位を支援するための例示的な方法1500のフローチャートを示す。
【0196】
ブロック1502において、ロケーションサーバが、たとえば、
図10の段階4において論じられたように、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を取得する。少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得するための手段は、たとえば、外部インターフェース1210と、専用ハードウェアを伴う、または、
図12に示されるロケーションサーバ1200の中の測位セッションモジュール1222およびアレイ利得分布変動モジュール1224などの、メモリ1204および/もしくは媒体1220の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1202とを含み得る。
【0197】
ブロック1504において、ロケーションサーバが、たとえば
図10の段階13および14において論じられたように、少なくとも1つのネットワークノードからモバイルデバイスのための少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を受信する。少なくとも1つのネットワークノードからモバイルデバイスのための少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を受信するための手段は、たとえば、外部インターフェース1210と、専用ハードウェアを伴う、または、
図12に示されるロケーションサーバ1200の中の測位セッションモジュール1222などの、メモリ1204および/もしくは媒体1220の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1202とを含み得る。
【0198】
ブロック1506において、ロケーションサーバが、たとえば
図10の段階15において論じられたように、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動とに基づいて、モバイルデバイスの場所推定を決定する。少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動とに基づいて、モバイルデバイスの場所推定を決定するための手段は、たとえば、外部インターフェース1210と、専用ハードウェアを伴う、または、
図12に示されるロケーションサーバ1200の中の測位セッションモジュール1222およびアレイ利得分布変動モジュール1224などの、メモリ1204および/もしくは媒体1220の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1202とを含み得る。
【0199】
一実装形態では、アレイ利得分布変動は、周波数配分全体に対して、アンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていることによるものである。アレイ利得分布変動は、アレイ利得応答における、周波数なおよび空間的なひずみおよび欠陥を含み得る。アレイ利得分布変動は、メインローブ、サイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブのうちの少なくとも1つの利得および方向の情報に相当し得る。
【0200】
一実装形態では、少なくとも1つのネットワークノードはモバイルデバイスを備えてもよく、アレイ利得分布変動は、たとえば段階2および13において論じられたように、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットに対応する送信ビームパターンに対するものである。ロケーションサーバは、たとえば
図10の段階15において論じられたように、モバイルデバイスから受信された少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットに対応する送信ビームパターンに対するアレイ利得分布変動とに基づいて、少なくとも1つの基地局によって送信される測位参照信号のためのモバイルデバイスの少なくとも1つのダウンリンク(DL)放射角度(AOD)測定結果を決定することによって、モバイルデバイスの場所推定を決定し得る。さらに、ロケーションサーバは、たとえば
図10の段階15において論じられたように、DL AOD測定結果に少なくとも一部基づいて場所推定を推定し得る。モバイルデバイスから受信された少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットに対応する送信ビームパターンに対するアレイ利得分布変動とに基づいて、少なくとも1つの基地局によって送信される測位参照信号のためのモバイルデバイスのための少なくとも1つのダウンリンク(DL)放射角度(AOD)測定結果を決定することによって、モバイルデバイスの場所推定を決定するための手段、およびDL AOD測定結果に少なくとも一部基づいて場所推定を推定するための手段は、たとえば、外部インターフェース1210と、専用ハードウェアを伴う、または、
図12に示されるロケーションサーバ1200の中の測位セッションモジュール1222およびアレイ利得分布変動モジュール1224などの、メモリ1204および/もしくは媒体1220の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1202とを含み得る。
【0201】
一実装形態では、少なくとも1つのネットワークノードは少なくとも1つの基地局であってもよく、アレイ利得分布変動は、たとえば段階2および14において論じられたように、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットに対応する受信ビームパターンに対するものである。ロケーションサーバは、たとえば
図10の段階15において論じられたように、少なくとも1つの基地局から受信された少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットに対応する受信ビームパターンに対するアレイ利得分布変動とに基づいて、モバイルデバイスによって送信されるサウンディング参照信号のためのモバイルデバイスの少なくとも1つのアップリンク(UL)到達角度(AOA)測定結果を決定することによって、モバイルデバイスの場所推定を決定し得る。さらに、ロケーションサーバは、たとえば
図10の段階15において論じられたように、UL AOA測定結果に少なくとも一部基づいて場所推定を推定し得る。少なくとも1つの基地局から受信された少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットに対応する受信ビームパターンに対するアレイ利得分布変動とに基づいて、モバイルデバイスによって送信されるサウンディング参照信号のためのモバイルデバイスのための少なくとも1つのアップリンク(UL)放射角度(AOA)測定結果を決定することによって、モバイルデバイスの場所推定を決定するための手段、およびUL AOA測定結果に少なくとも一部基づいて場所推定を推定するための手段は、たとえば、外部インターフェース1210と、専用ハードウェアを伴う、または、
図12に示されるロケーションサーバ1200の中の測位セッションモジュール1222およびアレイ利得分布変動モジュール1224などの、メモリ1204および/もしくは媒体1220の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1202とを含み得る。
【0202】
一実装形態では、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動は、たとえば
図10の段階5および
図9Aにおいて論じられるように、割り振られた帯域幅のサブバンドに対するものであり得る。割り振られた帯域幅のサブバンドのサイズは、少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータに基づいて構成される。たとえば、少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータは、たとえば、モバイルデバイスのデータレート、モバイルデバイスの容量、およびモバイルデバイスのアクティブ帯域幅部分サイズのうちの少なくとも1つであり得る。サブバンドのサイズは動的に選択される。
【0203】
一実装形態では、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動は、たとえば
図10の段階5および
図9Bにおいて論じられるように、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動のアグリゲーションであり得る。割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドは、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがり得る。割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションは、複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動の加重平均を備え得る。加重平均の重みは、異なるサブバンドのサイズに対応し得る。
【0204】
一実装形態では、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動は、たとえば
図10の段階5および
図9Cにおいて論じられたように、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動を備え得る。割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドは、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがり得る。
【0205】
図16は、E-SMLC、SLP、LSS、LMF、またはサービング基地局であり得る、ロケーションサーバ172などのロケーションサーバによって実行されるモバイルデバイスの測位を支援するための例示的な方法1600のフローチャートを示す。
【0206】
ブロック1602において、ロケーションサーバは、たとえば、
図10の段階4において論じられたように、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得する。少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得するための手段は、たとえば、外部インターフェース1210と、専用ハードウェアを伴う、または、
図12に示されるロケーションサーバ1200の中の測位セッションモジュール1222およびアレイ利得分布変動モジュール1224などの、メモリ1204および/もしくは媒体1220の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1202とを含み得る。
【0207】
ブロック1604において、ロケーションサーバは、たとえば
図10の段階5において論じられたように、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動に基づいて、モバイルデバイスの測位のための援助データを準備する。少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動に基づいてモバイルデバイスの測位のための援助データを準備するための手段は、たとえば、外部インターフェース1210と、専用ハードウェアを伴う、または、
図12に示されるロケーションサーバ1200の中の測位セッションモジュール1222およびアレイ利得分布変動モジュール1224などの、メモリ1204および/もしくは媒体1220の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1202とを含み得る。
【0208】
ブロック1606において、ロケーションサーバは、たとえば
図10の段階6において論じられたように、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を用いた測位のための援助データをモバイルデバイスに送信する。少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を用いた測位のための援助データをモバイルデバイスに送信するための手段は、たとえば、外部インターフェース1210と、専用ハードウェアを伴う、または、
図12に示されるロケーションサーバ1200の中の測位セッションモジュール1222などの、メモリ1204および/もしくは媒体1220の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1202とを含み得る。
【0209】
一実装形態では、アレイ利得分布変動は、周波数配分全体に対して、アンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていることによるものである。アレイ利得分布変動は、アレイ利得応答における、周波数的なおよび空間的なひずみおよび欠陥を含み得る。アレイ利得分布変動は、メインローブ、サイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブのうちの少なくとも1つの利得および方向の情報に相当し得る。
【0210】
一実装形態では、ロケーションサーバは、たとえば
図10の段階2において論じられたように、周波数の関数としてアレイ利得分布変動を備える援助データを使用するための能力を示す能力情報をモバイルデバイスから受信する。周波数の関数としてアレイ利得分布変動を備える援助データを使用するための能力を示す能力情報をモバイルデバイスから受信するための手段は、たとえば、外部インターフェース1210と、専用ハードウェアを伴う、または、
図12に示されるロケーションサーバ1200の中の測位セッションモジュール1222などの、メモリ1204および/もしくは媒体1220の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1202とを含み得る。
【0211】
一実装形態では、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動は、たとえば
図10の段階5および
図9Aにおいて論じられるように、割り振られた帯域幅のサブバンドに対するものであり得る。割り振られた帯域幅のサブバンドのサイズは、少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータに基づいて構成される。たとえば、少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータは、たとえば、モバイルデバイスのデータレート、モバイルデバイスの容量、およびモバイルデバイスのアクティブ帯域幅部分サイズのうちの少なくとも1つであり得る。サブバンドのサイズは動的に選択される。
【0212】
一実装形態では、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングのために使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動は、たとえば
図10の段階5および
図9Bにおいて論じられるように、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動のアグリゲーションであり得る。割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドは、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがり得る。割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションは、複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動の加重平均を備え得る。加重平均の重みは、異なるサブバンドのサイズに対応し得る。
【0213】
一実装形態では、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動は、たとえば
図10の段階5および
図9Cにおいて論じられたように、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動を備え得る。割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドは、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがり得る。
【0214】
一実装形態では、少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのセットのための周波数の関数としてのアレイ利得分布変動は、たとえば、
図10の段階5、ならびに
図9A、
図9B、および
図9Cにおいて論じられたように、割り振られた帯域幅のサブバンドのための単一のアレイ利得分布変動、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動のアグリゲーション、および割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動のうちの1つを備える、第1のタイプのアレイ利得分布変動である。ロケーションサーバは、測位のための第2の援助データを準備してもよく、第2の援助データは、たとえば
図10の段階5において論じられたように、第2のタイプのアレイ利得分布変動を備え、第2のタイプは第1のタイプと異なる。さらに、ロケーションサーバは、たとえば
図10の段階6において論じられたように、第2の援助データをモバイルデバイスに送信し得る。測位のための第2の援助データを準備するための手段であって、第2の援助データが第2のタイプのアレイ利得分布変動を備え、第2のタイプが第1のタイプと異なる、手段、および第2の援助データをモバイルデバイスに送信するための手段は、たとえば、外部インターフェース1210と、専用ハードウェアを伴う、または、
図12に示されるロケーションサーバ1200の中の測位セッションモジュール1222およびアレイ利得分布変動モジュール1224などの、メモリ1204および/もしくは媒体1220の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1202とを含み得る。第2のタイプのアレイ利得分布変動を備える第2の援助データは、シグナリングのタイプ、レイテンシ要件、および測位の正確さの要件のうちの少なくとも1つに基づいて準備され得る。
【0215】
図17は、基地局102などの、基地局によって実行されるモバイルデバイスの測位を支援するための例示的な方法1700のためのフローチャートを示す。
【0216】
ブロック1702において、基地局は、たとえば、
図10の段階4において論じられたように、基地局によって使用されるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得する。基地局によって使用されるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得するための手段は、たとえば、外部インターフェース1316と、専用ハードウェアを伴う、または、
図13に示される基地局1300の中の測位セッションモジュール1322およびアレイ利得分布変動モジュール1324などの、メモリ1304および/もしくは媒体1320の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1302とを含み得る。
【0217】
ブロック1702において、基地局は、たとえば、
図10の段階4において論じられたように、基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動をロケーションサーバに送信する。ロケーションサーバは、Location Management Function (LMF)、Evolved Serving Mobile Location Center (ESMLC)、またはLocation Server Surrogate (LSS)のうちの1つを備え得る。基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動をロケーションサーバに送信するための手段は、たとえば、外部インターフェース1316と、専用ハードウェアを伴う、または、
図13に示される基地局1300の中の測位セッションモジュール1322などの、メモリ1304および/もしくは媒体1320の中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ1302とを含み得る。
【0218】
一実装形態では、アレイ利得分布変動は、周波数配分全体に対して、アンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていることによるものである。アレイ利得分布変動は、アレイ利得応答における、周波数的なおよび空間的なひずみおよび欠陥を含み得る。アレイ利得分布変動は、メインローブ、サイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブのうちの少なくとも1つの利得および方向の情報に相当し得る。
【0219】
本明細書全体にわたる「一例」、「ある例」、「いくつかの例」、または「例示的な実装形態」への言及は、特徴および/または例に関して説明される特定の特徴、構造、または特性が、請求される主題の少なくとも1つの特徴および/または例に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な場所における「一例では」、「ある例」、「いくつかの例では」、もしくは「いくつかの実装形態では」という句または他の同様の句の出現は、必ずしもすべてが同じ特徴、例、および/または限定に言及しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が、1つまたは複数の例および/または特徴において組み合わせられてもよい。
【0220】
本明細書に含まれる詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置または専用コンピューティングデバイスもしくはプラットフォームのメモリに記憶されたバイナリデジタル信号に対する演算のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示される。この特定の明細書の文脈では、特定の装置などの用語は、プログラムされるとプログラムソフトウェアからの命令に従って特定の動作を実行する、汎用コンピュータを含む。アルゴリズムによる説明または記号表現は、信号処理または関連技術の当業者が、自身の仕事の本質を他の当業者に伝えるために使用する技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、また一般に、所望の結果をもたらす自己矛盾のない一連の演算または同様の信号処理であると考えられる。この文脈では、動作または処理は物理数量の物理的操作を伴う。必ずしもそうとは限らないが、通常、そのような数量は、記憶、転送、合成、比較、または他の方法で操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形態をとることがある。主に一般的な用法であるという理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、シンボル、文字、項、数字、数値などと呼ぶことが、時として好都合であることがわかっている。しかしながら、これらの用語または同様の用語のすべてが、適切な物理量と関連付けられるべきであり、便宜的な呼び方にすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、本明細書の説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理する」、「算出する」、「計算する」、「決定する」などの用語を利用する説明は、専用コンピュータ、専用コンピューティング装置、または同様の専用電子コンピューティングデバイスなどの、特定の装置のアクションまたはプロセスを指すことを理解されたい。したがって、本明細書の文脈では、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、もしくは他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の物理的な電子量または磁気量として一般に表される信号を操作または変換することが可能である。
【0221】
上述の詳細な説明では、請求される主題の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、請求される主題がこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが、当業者によって理解されよう。他の事例では、請求される主題を不明瞭にしないように、当業者によって知られているであろう方法および装置は、詳細には説明されていない。
【0222】
本明細書で使用される「および」、「または」、および「および/または」という用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存することも予想される、様々な意味を含み得る。通常、「または」は、A、BまたはCなどの列挙を関連付けるために使用される場合、ここでは包含的な意味で使用されるA、B、およびC、ならびに、ここでは排他的な意味で使用されるA、B、またはCを意味することが意図されている。加えて、本明細書で使用される「1つまたは複数の」という用語は、単数の任意の特徴、構造、もしくは特性を説明するために使用されることがあるか、あるいは、複数の特徴、構造、もしくは特性、または特徴、構造、もしくは特性の何らかの他の組合せを説明するために使用されることがある。しかし、これは説明のための例にすぎず、特許請求される主題はこの例に限定されないことに留意されたい。
【0223】
例示的な特徴であるものと現在見なされるものが例示および説明されているが、請求される主題から逸脱することなく、様々な他の修正が加えられてもよく、均等物が置換されてもよいことが、当業者によって理解されよう。加えて、本明細書で説明される中心概念から逸脱することなく、特定の状況を請求される主題の教示に適合させるために、多くの修正が行われてもよい。
【0224】
以下の番号付きの条項において、実装形態の例が説明される。
【0225】
1. モバイルデバイスによって実行されるワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するための方法であって、
測位のための援助データを受信するステップであって、援助データが、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を備える、ステップと、
援助データに基づいて少なくとも1つの基地局から受信される参照信号の、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定するステップと、
少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて場所情報を生成するステップとを備える、方法。
【0226】
2. 援助データの中のアレイ利得分布変動によって記述されるアレイ利得分布の変動が、少なくとも1つの基地局による周波数配分全体に対して、アンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていることによるものである、条項1の方法。
【0227】
3. アレイ利得分布変動が、アレイ利得応答における、周波数的なおよび空間的なひずみおよび欠陥を含む、条項1から2のいずれかの方法。
【0228】
4. アレイ利得分布変動が、メインローブ、サイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブのうちの少なくとも1つの利得および方向の情報に相当する、条項1から3のいずれかの方法。
【0229】
5. 少なくとも1つの基地局から受信された参照信号の少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定するステップが、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動に基づいて、少なくとも1つの基地局によって送信される少なくとも1つの測位参照信号のための少なくとも1つのダウンリンク(DL)放射角度(AOD)測定結果を決定するステップを備える、条項1から4のいずれかの方法。
【0230】
6. 場所情報が、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて決定される場所推定、およびそれらの組合せのうちの1つを備え、方法がさらに、場所情報をネットワークノードに送信するステップを備える、条項1から5のいずれかの方法。
【0231】
7. ネットワークノードが基地局またはロケーションサーバである、条項6の方法。
【0232】
8. ロケーションサーバが、Location Management Function (LMF)、Evolved Serving Mobile Location Center (ESMLC)、Location Server Surrogate (LSS)、またはサービング基地局のうちの1つを備える、条項7の方法。
【0233】
9. 少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのためのアレイ利得の周波数変動を備える援助データを通信して使用するための能力を示す、能力情報をネットワークノードに送信するステップをさらに備える、条項1から8のいずれかの方法。
【0234】
10. 少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果が、少なくとも1つのダウンリンク放射角度測定結果を備える、条項1から9のいずれかの方法。
【0235】
11. 少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅のサブバンドに対するものである、条項1から10のいずれかの方法。
【0236】
12. 割り振られた帯域幅のサブバンドのサイズが、少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータに基づいて構成される、条項11の方法。
【0237】
13. 少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータが、モバイルデバイスのデータレート、モバイルデバイスの容量、およびモバイルデバイスのアクティブ帯域幅部分サイズのうちの少なくとも1つを備える、条項12の方法。
【0238】
14. サブバンドのサイズが動的に選択される、条項12の方法。
【0239】
15. 少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションである、条項1から10のいずれかの方法。
【0240】
16. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドが、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、条項15の方法。
【0241】
17. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションが、複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動の加重平均を備える、条項15の方法。
【0242】
18. 加重平均の重みが異なるサブバンドのサイズに対応する、条項17の方法。
【0243】
19. 少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動を備える、条項1から10のいずれかの方法。
【0244】
20. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドが、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、条項19の方法。
【0245】
21. 少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのセットのための周波数の関数としてのアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅のサブバンドのための単一のアレイ利得分布変動、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動のアグリゲーション、および割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動のうちの1つを備える、第1のタイプのアレイ利得分布変動であり、方法がさらに、
測位のための第2の援助データを受信するステップを備え、第2の援助データが第2のタイプのアレイ利得分布変動を備え、第2のタイプが第1のタイプと異なる、条項1から10のいずれかの方法。
【0246】
22. 第2のタイプのアレイ利得分布変動を備える第2の援助データが、シグナリングのタイプ、レイテンシ要件、および測位の正確さの要件のうちの少なくとも1つに基づいて受信される、条項21の方法。
【0247】
23. ワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するために構成されるモバイルデバイスであって、
ワイヤレスネットワークにおいてワイヤレスに通信するように構成されるワイヤレストランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサが、
ワイヤレストランシーバを介して、測位のための援助データを受信し、援助データが、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を備え、
援助データに基づいて少なくとも1つの基地局から受信される参照信号の、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定し、
少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて場所情報を生成するように構成される、モバイルデバイス。
【0248】
24. 援助データの中のアレイ利得分布変動によって記述されるアレイ利得分布の変動が、少なくとも1つの基地局による周波数配分全体に対して、アンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていることによるものである、条項23のモバイルデバイス。
【0249】
25. アレイ利得分布変動が、アレイ利得応答における、周波数的なおよび空間的なひずみおよび欠陥を含む、条項23から24のいずれかのモバイルデバイス。
【0250】
26. アレイ利得分布変動が、メインローブ、サイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブのうちの少なくとも1つの利得および方向の情報に相当する、条項23から25のいずれかのモバイルデバイス。
【0251】
27. 少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動に基づいて、少なくとも1つの基地局によって送信される少なくとも1つの測位参照信号のための少なくとも1つのダウンリンク(DL)放射角度(AOD)測定結果を決定するように構成されることによって、少なくとも1つの基地局から受信された参照信号の少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を測定するように構成される、条項23から26のいずれかのモバイルデバイス。
【0252】
28. 場所情報が、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果、少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果に基づいて決定される場所推定、およびそれらの組合せのうちの1つを備え、少なくとも1つのプロセッサがさらに、トランシーバを介して、場所情報をネットワークノードに送信するように構成される、条項23から27のいずれかのモバイルデバイス。
【0253】
29. ネットワークノードが基地局またはロケーションサーバである、条項28のモバイルデバイス。
【0254】
30. ロケーションサーバが、Location Management Function (LMF)、Evolved Serving Mobile Location Center (ESMLC)、Location Server Surrogate (LSS)、またはサービング基地局のうちの1つを備える、条項29のモバイルデバイス。
【0255】
31. 少なくとも1つのプロセッサがさらに、少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのためのアレイ利得の周波数変動を備える援助データを通信して使用するための能力を示す、能力情報をネットワークノードに送信するように構成される、条項23から30のいずれかのモバイルデバイス。
【0256】
32. 少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果が、少なくとも1つのダウンリンク放射角度測定結果を備える、条項23から31のいずれかのモバイルデバイス。
【0257】
33. 少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅のサブバンドに対するものである、条項23から32のいずれかのモバイルデバイス。
【0258】
34. 割り振られた帯域幅のサブバンドのサイズが、少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータに基づいて構成される、条項33のモバイルデバイス。
【0259】
35. 少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータが、モバイルデバイスのデータレート、モバイルデバイスの容量、およびモバイルデバイスのアクティブ帯域幅部分サイズのうちの少なくとも1つを備える、条項34のモバイルデバイス。
【0260】
36. サブバンドのサイズが動的に選択される、条項34のモバイルデバイス。
【0261】
37. 少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションである、条項23から32のいずれかのモバイルデバイス。
【0262】
38. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドが、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、条項37のモバイルデバイス。
【0263】
39. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションが、複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動の加重平均を備える、条項37のモバイルデバイス。
【0264】
40. 加重平均の重みが異なるサブバンドのサイズに対応する、条項39のモバイルデバイス。
【0265】
41. 少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動を備える、条項23から32のいずれかのモバイルデバイス。
【0266】
42. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドが、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、条項41のモバイルデバイス。
【0267】
43. 少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのセットのための周波数の関数としてのアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅のサブバンドのための単一のアレイ利得分布変動、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動のアグリゲーション、および割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動のうちの1つを備える、第1のタイプのアレイ利得分布変動であり、少なくとも1つのプロセッサがさらに、
測位のための第2の援助データを受信するように構成され、第2の援助データが第2のタイプのアレイ利得分布変動を備え、第2のタイプが第1のタイプと異なる、条項23から32のいずれかのモバイルデバイス。
【0268】
44. 第2のタイプのアレイ利得分布変動を備える第2の援助データが、シグナリングのタイプ、レイテンシ要件、および測位の正確さの要件のうちの少なくとも1つに基づいて受信される、条項43のモバイルデバイス。
【0269】
45. ロケーションサーバによって実行されるワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するための方法であって、
少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得するステップと、
少なくとも1つのネットワークノードから、モバイルデバイスのための少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を受信するステップと、
少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動とに基づいて、モバイルデバイスの場所推定を決定するステップとを備える、方法。
【0270】
46. 援助データの中のアレイ利得分布変動によって記述されるアレイ利得分布の変動が、少なくとも1つの基地局による周波数配分全体に対して、アンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていることによるものである、条項45の方法。
【0271】
47. アレイ利得分布変動が、アレイ利得応答における、周波数的なおよび空間的なひずみおよび欠陥を含む、条項45から46のいずれかの方法。
【0272】
48. アレイ利得分布変動が、メインローブ、サイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブのうちの少なくとも1つの利得および方向の情報に相当する、条項45から47のいずれかの方法。
【0273】
49. ロケーションサーバが、Location Management Function (LMF)、Evolved Serving Mobile Location Center (ESMLC)、Location Server Surrogate (LSS)、またはサービング基地局のうちの1つを備える、条項45から48のいずれかの方法。
【0274】
50. 少なくとも1つのネットワークノードがモバイルデバイスを備え、アレイ利得分布変動が、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットに対応する送信ビームパターンに対するものであり、モバイルデバイスの場所推定を決定するステップが、
モバイルデバイスから受信された少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットに対応する送信ビームパターンに対するアレイ利得分布変動とに基づいて、少なくとも1つの基地局によって送信される測位参照信号のためのモバイルデバイスの少なくとも1つのダウンリンク(DL)放射角度(AOD)測定結果を決定するステップと、
DL AOD測定結果に少なくとも一部基づいて場所推定を推定するステップとを備える、条項45から49のいずれかの方法。
【0275】
51. 少なくとも1つのネットワークノードが少なくとも1つの基地局を備え、アレイ利得分布変動が、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットに対応する受信ビームパターンに対するものであり、モバイルデバイスの場所推定を決定するステップが、
少なくとも1つの基地局から受信された少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットに対応する受信ビームパターンに対するアレイ利得分布変動とに基づいて、モバイルデバイスによって送信されるサウンディング参照信号のためのモバイルデバイスの少なくとも1つのアップリンク(UL)到達角度(AOA)測定結果を決定するステップと、
UL AOA測定結果に少なくとも一部基づいて場所推定を推定するステップとを備える、条項45から50のいずれかの方法。
【0276】
52. 少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅のサブバンドに対するものである、条項45から51のいずれかの方法。
【0277】
53. 割り振られた帯域幅のサブバンドのサイズが、少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータに基づいて構成される、条項52の方法。
【0278】
54. 少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータが、モバイルデバイスのデータレート、モバイルデバイスの容量、およびモバイルデバイスのアクティブ帯域幅部分サイズのうちの少なくとも1つを備える、条項52の方法。
【0279】
55. サブバンドのサイズが動的に選択される、条項52の方法。
【0280】
56. 少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションである、条項45から51のいずれかの方法。
【0281】
57. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドが、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、条項56の方法。
【0282】
58. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションが、複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動の加重平均を備える、条項56の方法。
【0283】
59. 加重平均の重みが異なるサブバンドのサイズに対応する、条項58の方法。
【0284】
60. 少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動を備える、条項45から51のいずれかの方法。
【0285】
61. ビームパターンの割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドが、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、条項60の方法。
【0286】
62. ワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するためのロケーションサーバであって、
ワイヤレスネットワークにおいて通信するように構成される外部インターフェースと、
少なくとも1つのメモリと、
外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサが、
外部インターフェースを介して、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得し、
外部インターフェースを介して、少なくとも1つのネットワークノードから、モバイルデバイスのための少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果を受信し、
少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によって使用されるビーム重みのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動とに基づいて、モバイルデバイスの場所推定を決定するように構成される、ロケーションサーバ。
【0287】
63. 援助データの中のアレイ利得分布変動によって記述されるアレイ利得分布の変動が、少なくとも1つの基地局による周波数配分全体に対して、アンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていることによるものである、条項62のロケーションサーバ。
【0288】
64. アレイ利得分布変動が、アレイ利得応答における、周波数的なおよび空間的なひずみおよび欠陥を含む、条項62から63のいずれかのロケーションサーバ。
【0289】
65. アレイ利得分布変動が、メインローブ、サイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブのうちの少なくとも1つの利得および方向の情報に相当する、条項62から64のいずれかのロケーションサーバ。
【0290】
66. ロケーションサーバが、Location Management Function (LMF)、Evolved Serving Mobile Location Center (ESMLC)、Location Server Surrogate (LSS)、またはサービング基地局のうちの1つを備える、条項62から65のいずれかのロケーションサーバ。
【0291】
67. 少なくとも1つのネットワークノードがモバイルデバイスを備え、アレイ利得分布変動が、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットに対応する送信ビームパターンに対するものであり、少なくとも1つのプロセッサが、
モバイルデバイスから受信された少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットに対応する送信ビームパターンに対するアレイ利得分布変動とに基づいて、少なくとも1つの基地局によって送信される測位参照信号のためのモバイルデバイスの少なくとも1つのダウンリンク(DL)放射角度(AOD)測定結果を決定し、
DL AOD測定結果に少なくとも一部基づいて場所推定を推定するように構成されることによって、モバイルデバイスの場所推定を決定するように構成される、条項62から66のいずれかのロケーションサーバ。
【0292】
68. 少なくとも1つのネットワークノードが少なくとも1つの基地局を備え、アレイ利得分布変動が、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットに対応する受信ビームパターンに対するものであり、少なくとも1つのプロセッサが、
少なくとも1つの基地局から受信された少なくとも1つの角度に基づく測位関連測定結果と、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットに対応する受信ビームパターンに対するアレイ利得分布変動とに基づいて、モバイルデバイスによって送信されるサウンディング参照信号のためのモバイルデバイスの少なくとも1つのアップリンク(UL)到達角度(AOA)測定結果を決定し、
UL AOA測定結果に少なくとも一部基づいて場所推定を推定するように構成されることによって、モバイルデバイスの場所推定を決定するように構成される、条項62から67のいずれかのロケーションサーバ。
【0293】
69. 少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅のサブバンドに対するものである、条項62から68のいずれかのロケーションサーバ。
【0294】
70. 割り振られた帯域幅のサブバンドのサイズが、少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータに基づいて構成される、条項69のロケーションサーバ。
【0295】
71. 少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータが、モバイルデバイスのデータレート、モバイルデバイスの容量、およびモバイルデバイスのアクティブ帯域幅部分サイズのうちの少なくとも1つを備える、条項69のロケーションサーバ。
【0296】
72. サブバンドのサイズが動的に選択される、条項69のロケーションサーバ。
【0297】
73. 少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションである、条項62から68のいずれかのロケーションサーバ。
【0298】
74. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドが、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、条項73のロケーションサーバ。
【0299】
75. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションが、複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動の加重平均を備える、条項73のロケーションサーバ。
【0300】
76. 加重平均の重みが異なるサブバンドのサイズに対応する、条項75のロケーションサーバ。
【0301】
77. 少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みのセットのためのアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動を備える、条項62から68のいずれかのロケーションサーバ。
【0302】
78. ビームパターンの割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドが、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、条項77のロケーションサーバ。
【0303】
79. ロケーションサーバによって実行されるワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するための方法であって、
少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得するステップと、
少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動に基づいて、モバイルデバイスの測位のための援助データを準備するステップと、
少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を用いた測位のための援助データを、モバイルデバイスに送信するステップとを備える、方法。
【0304】
80. 援助データの中のアレイ利得分布変動によって記述されるアレイ利得分布の変動が、少なくとも1つの基地局による周波数配分全体に対して、アンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていることによるものである、条項79の方法。
【0305】
81. アレイ利得分布変動が、アレイ利得応答における、周波数的なおよび空間的なひずみおよび欠陥を含む、条項79から80のいずれかの方法。
【0306】
82. アレイ利得分布変動が、メインローブ、サイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブのうちの少なくとも1つの利得および方向の情報に相当する、条項79から81のいずれかの方法。
【0307】
83. ロケーションサーバが、Location Management Function (LMF)、Evolved Serving Mobile Location Center (ESMLC)、Location Server Surrogate (LSS)、またはサービング基地局のうちの1つを備える、条項79から82のいずれかの方法。
【0308】
84. 周波数の関数としてアレイ利得分布変動を備える援助データを使用するための能力を示す能力情報をモバイルデバイスから受信するステップをさらに備える、条項79から83のいずれかの方法。
【0309】
85. 援助データの中のアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅のサブバンドに対するものである、条項79から84のいずれかの方法。
【0310】
86. 割り振られた帯域幅のサブバンドのサイズが、少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータに基づいて構成される、条項85の方法。
【0311】
87. 少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータが、モバイルデバイスのデータレート、モバイルデバイスの容量、およびモバイルデバイスのアクティブ帯域幅部分サイズのうちの少なくとも1つを備える、条項86の方法。
【0312】
88. サブバンドのサイズが動的に選択される、条項86の方法。
【0313】
89. 援助データの中のアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションである、条項79から88のいずれかの方法。
【0314】
90. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドが、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、条項89の方法。
【0315】
91. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションが、複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動の加重平均を備える、条項89の方法。
【0316】
92. 加重平均の重みが異なるサブバンドのサイズに対応する、条項91の方法。
【0317】
93. 援助データの中のアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動を備える、条項79から88のいずれかの方法。
【0318】
94. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドが、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、条項60の方法。
【0319】
95. 援助データの中のアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅のサブバンド、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動のアグリゲーション、および割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動のうちの1つを備える、第1のタイプのアレイ利得分布変動であり、方法がさらに、
測位のための第2の援助データを準備するステップであって、第2の援助データが第2のタイプのアレイ利得分布変動を備え、第2のタイプが第1のタイプと異なる、ステップと、
第2の援助データをモバイルデバイスに送信するステップとを備える、条項79から88のいずれかの方法。
【0320】
96. 第2のタイプのアレイ利得分布変動を備える第2の援助データが、シグナリングのタイプ、レイテンシ要件、および測位の正確さの要件のうちの少なくとも1つに基づいて準備される、条項95の方法。
【0321】
97. ワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するために構成されるロケーションサーバであって、
ワイヤレスネットワークにおいて通信するように構成される外部インターフェースと、
少なくとも1つのメモリと、
外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサが、
外部インターフェースを介して、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得し、
少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動に基づいて、モバイルデバイスの測位のための援助データを準備し、
外部インターフェースを介して、少なくとも1つの基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を用いた測位のための援助データを、モバイルデバイスに送信するように構成される、ロケーションサーバ。
【0322】
98. 援助データの中のアレイ利得分布変動によって記述されるアレイ利得分布の変動が、少なくとも1つの基地局による周波数配分全体に対して、アンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていることによるものである、条項97のロケーションサーバ。
【0323】
99. アレイ利得分布変動が、アレイ利得応答における、周波数的なおよび空間的なひずみおよび欠陥を含む、条項97から98のいずれかのロケーションサーバ。
【0324】
100. アレイ利得分布変動が、メインローブ、サイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブのうちの少なくとも1つの利得および方向の情報に相当する、条項97から99のいずれかのロケーションサーバ。
【0325】
101. ロケーションサーバが、Location Management Function (LMF)、Evolved Serving Mobile Location Center (ESMLC)、Location Server Surrogate (LSS)、またはサービング基地局のうちの1つを備える、条項97から100のいずれかのロケーションサーバ。
【0326】
102. 少なくとも1つのプロセッサがさらに、周波数の関数としてアレイ利得分布変動を備える援助データを使用するための能力を示す能力情報をモバイルデバイスから受信するように構成される、条項97から101のいずれかのロケーションサーバ。
【0327】
103. 援助データの中のアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅のサブバンドに対するものである、条項97から102のいずれかのロケーションサーバ。
【0328】
104. 割り振られた帯域幅のサブバンドのサイズが、少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータに基づいて構成される、条項103のロケーションサーバ。
【0329】
105. 少なくとも1つのモバイルデバイスパラメータが、モバイルデバイスのデータレート、モバイルデバイスの容量、およびモバイルデバイスのアクティブ帯域幅部分サイズのうちの少なくとも1つを備える、条項104のロケーションサーバ。
【0330】
106. サブバンドのサイズが動的に選択される、条項104のロケーションサーバ。
【0331】
107. 援助データの中のアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションである、条項97から102のいずれかのロケーションサーバ。
【0332】
108. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドが、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、条項107のロケーションサーバ。
【0333】
109. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対するアレイ利得分布変動のアグリゲーションが、複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動の加重平均を備える、条項107のロケーションサーバ。
【0334】
110. 加重平均の重みが異なるサブバンドのサイズに対応する、条項109のロケーションサーバ。
【0335】
111. 援助データの中のアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動を備える、条項97から102のいずれかのロケーションサーバ。
【0336】
112. 割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドが、モバイルデバイスにおけるアクティブ帯域幅部分にまたがる、条項111のロケーションサーバ。
【0337】
113. 援助データの中のアレイ利得分布変動が、割り振られた帯域幅のサブバンド、割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドのためのアレイ利得分布変動のアグリゲーション、および割り振られた帯域幅の複数の異なるサブバンドに対応する複数のアレイ利得分布変動のうちの1つを備える、第1のタイプのアレイ利得分布変動であり、少なくとも1つのプロセッサがさらに、
測位のための第2の援助データを準備し、第2の援助データが第2のタイプのアレイ利得分布変動を備え、第2のタイプが第1のタイプと異なり、
外部インターフェースを介して、第2の援助データをモバイルデバイスに送信するように構成される、条項97から102のいずれかのロケーションサーバ。
【0338】
114. 第2のタイプのアレイ利得分布変動を備える第2の援助データが、シグナリングのタイプ、レイテンシ要件、および測位の正確さの要件のうちの少なくとも1つに基づいて準備される、条項113のロケーションサーバ。
【0339】
115. 基地局によって実行されるワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するための方法であって、
基地局によって使用されるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得するステップと、
基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を、ロケーションサーバに送信するステップとを備える、方法。
【0340】
116. 援助データの中のアレイ利得分布変動によって記述されるアレイ利得分布の変動が、少なくとも1つの基地局による周波数配分全体に対して、アンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていることによるものである、条項115の方法。
【0341】
117. アレイ利得分布変動が、アレイ利得応答における、周波数的なおよび空間的なひずみおよび欠陥を含む、条項115から116のいずれかの方法。
【0342】
118. アレイ利得分布変動が、メインローブ、サイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブのうちの少なくとも1つの利得および方向の情報に相当する、条項115から117のいずれかの方法。
【0343】
119. ロケーションサーバが、Location Management Function (LMF)、Evolved Serving Mobile Location Center (ESMLC)、またはLocation Server Surrogate (LSS)のうちの1つを備える、条項115から118のいずれかの方法。
【0344】
120. ワイヤレスネットワークにおいてモバイルデバイスの測位を支援するために構成される基地局であって、
ワイヤレスネットワークと通信するように構成される外部インターフェースと、
少なくとも1つのメモリと、
外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサが、
基地局によって使用されるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてアレイ利得分布変動を取得し、
外部インターフェースを介して、基地局によるビームフォーミングにおいて使用されるビーム重みの少なくとも1つのセットのための角度および周波数の関数としてのアレイ利得分布変動を、ロケーションサーバに送信するように構成される、基地局。
【0345】
121. 援助データの中のアレイ利得分布変動によって記述されるアレイ利得分布の変動が、少なくとも1つの基地局による周波数配分全体に対して、アンテナアレイにおけるアンテナ要素間の間隔が固定されていることによるものである、条項120の基地局。
【0346】
122. アレイ利得分布変動が、アレイ利得応答における、周波数的なおよび空間的なひずみおよび欠陥を含む、条項120から121のいずれかの基地局。
【0347】
123. アレイ利得分布変動が、メインローブ、サイドローブ、ビームヌル、およびグレーティングローブのうちの少なくとも1つの利得および方向の情報に相当する、条項120から122のいずれかの基地局。
【0348】
124. ロケーションサーバが、Location Management Function (LMF)、Evolved Serving Mobile Location Center (ESMLC)、またはLocation Server Surrogate (LSS)のうちの1つを備える、条項120から123のいずれかの基地局。
【0349】
したがって、特許請求される主題は開示される特定の例に限定されず、そのような特許請求される主題は添付の特許請求の範囲内に入るすべての態様およびその均等物も含み得ることが、意図される。
【符号の説明】
【0350】
100 ワイヤレス通信システム
102 基地局、サービング基地局、マクロセル基地局、mmW基地局
102-1 基地局
102-2 基地局
102' スモールセル基地局
104 UE
110 カバレッジエリア
110' カバレッジエリア
117 Location Server Surrogate (LSS)
120 通信リンク、mmW通信リンク
122 バックホールリンク
134 バックホールリンク
150 WLANアクセスポイント(AP)
152 ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)
154 通信リンク
170 コアネットワーク
172 ロケーションサーバ
190 UE
192 D2D P2Pリンク
194 D2D P2Pリンク
200 ワイヤレスネットワーク構造
204 UE
210 NGC
212 ユーザプレーン機能
213 ユーザプレーンインターフェース(NG-U)
214 制御プレーン機能
215 制御プレーンインターフェース(NG-C)
220 New RAN
222 gNB、ng-gNB
223 バックホール接続
224 eNB
230 ロケーションサーバ
230a ロケーションサーバ
230b ロケーションサーバ
250 ワイヤレスネットワーク構造
260 NGC
262 ユーザプレーン機能(UPF)
263 ユーザプレーンインターフェース
264 アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)
265 制御プレーンインターフェース
266 セッション管理機能(SMF)
268 SLP
270 LMF
300 設計
312 データソース
320 送信プロセッサ
330 送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ
332 変調器、復調器
332a~332t 変調器
334 アンテナ
334a~334t アンテナ
336 MIMO検出器
338 受信プロセッサ
339 データシンク
340 コントローラ/プロセッサ
342 メモリ
344 通信ユニット
346 スケジューラ
352a~352r アンテナ
354 復調器
354a~354r 復調器(DEMOD)
356 MIMO検出器
358 受信プロセッサ
360 データシンク
362 データソース
364 送信プロセッサ
366 TX MIMOプロセッサ
380 コントローラ/プロセッサ
382 メモリ
390 コントローラ/プロセッサ
392 メモリ
394 通信ユニット
400 サブフレームシーケンス
410 ダウンリンクおよびアップリンク無線フレーム
412 サブフレーム
414 スロット
416 直交サブキャリア
422 送信帯域幅構成、チャネル
500 DL-AoD手順
502 ビーム、PRSビーム
503 グラフ
504 ビーム、PRSビーム
505 グラフ
506 ビーム、PRSビーム
507 グラフ
510 見通し線(LOS)
600 UL-AoA手順
602 AoA測定結果
603 不確実性
604 範囲推定
610 受信ビーム
650 UL-AoA手順
651 AoA測定結果
652 AoA測定結果
702 mmWスモールセルアンテナパネル
802 曲線
804 曲線
806 曲線
902 矢印、帯域幅
904 アクティブ帯域幅部分(BWP)
910 アレイ利得分布変動のタイプ
912 アレイ利得分布変動
914 単一のサブバンド
920 アレイ利得分布変動のタイプ
922 アレイ利得分布変動、アレイ利得分布変動のアグリゲーション
924 サブバンド
924A サブバンド
924B サブバンド
924C サブバンド
924D サブバンド
930 アレイ利得分布変動のタイプ
932 アレイ利得分布変動
932A アレイ利得分布変動
932B アレイ利得分布変動
932C アレイ利得分布変動
932D アレイ利得分布変動
932E アレイ利得分布変動
934 サブバンド
934A サブバンド
934B サブバンド
934C サブバンド
934D サブバンド
934E サブバンド
1000 シグナリングフロー
1100 UE
1102 プロセッサ
1104 メモリ
1106 接続
1108 プログラムコード、コンピュータプログラム
1110 トランシーバ、ワイヤレストランシーバ
1111 アンテナ、UEアンテナ
1112 送信機
1114 受信機
1120 非一時的コンピュータ可読媒体
1122 測位セッションモジュール
1124 アレイ利得分布変動モジュール
1132 サブバンド
1200 ロケーションサーバ、基地局
1202 プロセッサ
1204 メモリ
1206 接続
1208 プログラムコード、コンピュータプログラム、コンピュータ実装可能コード
1210 外部インターフェース、通信インターフェース
1220 非一時的コンピュータ可読媒体
1222 測位セッションモジュール
1300 基地局
1302 プロセッサ
1304 メモリ
1306 接続
1308 プログラムコード、コンピュータプログラム、コンピュータ実装可能コード
1310 トランシーバ
1311 アンテナ
1312 送信機
1314 受信機
1316 通信インターフェース
1320 非一時的コンピュータ可読媒体
1322 測位セッションモジュール
1324 アレイ利得分布変動モジュール
【国際調査報告】