(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-17
(54)【発明の名称】無線システムにおいてトーン予約を可能にすることに関する方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0453 20230101AFI20231110BHJP
【FI】
H04W72/0453 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521758
(86)(22)【出願日】2021-10-13
(85)【翻訳文提出日】2023-05-23
(86)【国際出願番号】 US2021054801
(87)【国際公開番号】W WO2022081722
(87)【国際公開日】2022-04-21
(32)【優先日】2020-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エル ハムス、アータ
(72)【発明者】
【氏名】マリニエール、ポール
(72)【発明者】
【氏名】イ、ムンイル
(72)【発明者】
【氏名】シュテルン-バーコウィッツ、ジャネット
(72)【発明者】
【氏名】コムサ、ヴァージル
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 文大
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE61
5K067GG08
5K067HH22
(57)【要約】
リレーの変更を実施することを対象とする方法、装置、システムなどが本明細書に開示される。一実施形態では、無線送信/受信ユニット(WTRU)は、ピーク対平均電力比(PAPR)を低減するためのピーク低減トーン(PRT)設定を要求するための情報を送信することができる。一実施形態では、WTRUは、PRT設定に基づいてPRT信号を送信するために使用される周波数リソースの指示を受信することができる。一実施形態では、WTRUは、アップリンク(UL)送信に加えて、周波数リソースにおいてPRT信号を送信することができ、PRT信号のための周波数リソースは、UL送信に割り当てられた周波数リソースのセットに基づいて割り当てられ得る。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実行される方法であって、前記方法は、
トーン予約(TR)設定のセットを示すTR設定情報を受信することと、
第1のアップリンクグラントのための電力ヘッドルーム(PH)を判定することと、
前記第1のアップリンクグラント及び判定された前記PHのうちのいずれかに基づいて、示された前記TR設定のセットから第1のTR設定を選択することと、
選択された前記第1のTR設定を示す第1の情報を送信することと、
示された前記TR設定のセットのうちの第2のTR設定を示す第2の情報を受信することと、
第2のアップリンクグラントを受信することと、
(1)第1の電力レベルでの前記第2のアップリンクグラントによるデータ送信と、(2)TR送信であって、前記TR送信は、前記第2のTR設定に従って判定された周波数リソースにおいて送信され、前記TR送信は、前記第1の電力レベル及び前記第2のTR設定に関連付けられた電力オフセットに基づいて判定された第2の電力レベルで送信される、TR送信と、を含む情報を送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のアップリンクグラントに関連付けられた第1のアップリンクグラント情報であって、前記第1のアップリンクグラント情報は、(1)リソースブロック(RB)割り当てと、(2)変調及びコーディング方式(MCS)とのうちのいずれかを示し、前記第1のTR設定の前記選択は、前記RB割り当てと、前記MCSとのうちのいずれかに従う、第1のアップリンクグラント情報を受信することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のTR設定は、(1)経路損失が第1の閾値よりも小さいこと、(2)送信電力が設定された時間にわたって最大電力レベルにあること、及び(3)前記PHが第2の閾値よりも小さいことのうちのいずれかを条件として選択される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のTR設定を示す前記TR設定情報は、(1)前記TR送信のために予約されたRBの数、(2)前記データ送信に使用される予定の前記第1の電力レベルと前記TR送信に使用される予定の前記第2の電力レベルとの間の前記電力オフセット、(3)帯域幅部分(BWP)及びキャリアコンポーネント(CC)のうちのいずれかに関連付けられた前記予約されたRBの位置、(4)前記第2のTR設定が適用する少なくとも1つのサブフレーム及び少なくとも1つのスロットのうちのいずれか、(5)前記第2のTR設定が適用する周期性及びオフセットのうちのいずれか、(6)サブキャリア間隔、(7)BWPインデックス及びCCインデックスのうちのいずれか、(8)前記TR送信を生成する方法、(9)前記TR送信が前記データ送信と連続しているか、又は不連続であるかを示す密度指示、(10)送信電力制御ステップサイズ、並びに(11)プリコーダ比のうちのいずれかを示す、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記TR設定情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)及び無線リソース制御(RRC)メッセージのうちのいずれかで受信される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のTR設定を前記選択することは、前回のデータ送信の送信電力レベル、WTRU能力、電力クラス、基準信号の測定値、受信された送信電力制御コマンド、前記データ送信のタイプ、動作帯域、前記データ送信のためのターゲットブロック誤り率、及び前記第1のアップリンクグラントの周波数割り当てのうちのいずれかに従う、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
選択された前記第1のTR設定を示す前記第1の情報を送信することは、サウンディング基準信号(SRS)を送信することを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のTR設定が前記SRS及び少なくとも1つのSRSリソースのうちのいずれかに関連付けられていることを示すSRS設定情報を受信することを更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のTR設定に関連付けられた送信された前記SRSは、前記第1のTR設定が選択されたことを示す、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のTR設定に関連付けられた前記少なくとも1つのSRSリソースにおいて前記SRSが送信されることを条件として、送信された前記SRSは、前記第1のTR設定が選択されたことを示す、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
選択された前記第1のTR設定を示す前記第1の情報は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素、アップリンク制御情報(UCI)及びRRCメッセージのいずれかにおいて送信される、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
選択された前記第1のTR設定を示す前記第1の情報を物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でUCIであって、前記UCIは、スケジューリング要求(SR)情報、ハイブリッド自動再送要求肯定応答(HARQ-ACK)フィードバック情報及びチャネル状態情報(CSI)のうちのいずれかを含む、UCIと多重化することを更に含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
選択された前記第1のTR設定を示す前記第1の情報を物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でUCIと多重化することを更に含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
選択された前記第1のTR設定を示す前記第1の情報は、前記第1のアップリンクグラント及び更なるアップリンクグラントのうちのいずれかに基づいて送信される、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
現在のTR設定から選択された前記第1のTR設定への遷移に関連付けられた電力情報を含む電力ヘッドルーム報告(PHR)を送信することを更に含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記電力情報は、(1)前記現在のTR設定に対応する第1の設定された最大出力電力(PCmax)値を使用して計算された第1のPH値、(2)選択された前記第1のTR設定に対応する第2のPCmax値を使用して計算された第2のPH値、(3)前記第1のPCmax値と前記第2のPCmax値との間の差分を使用して計算された第1の差分値、及び(4)前記第1のPH値と前記第2のPH値との間の差分を使用して計算された第2の差分値のうちのいずれかを示す、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記TR送信を送信することは、
第2の数であるN個のデータシンボルから第1の数であるM個のTRシンボルを生成することを含み、
前記M個のTRシンボルはリソース要素(RE)の第1のセットに関連付けられ、前記N個のデータシンボルはREの第2のセットに関連付けられ、
前記N個のデータシンボルを前記生成することは、(1)Nに対するMの比R、及び(2)Mのうちのいずれかに基づいて、前記N個のデータシンボルをレートマッチングすること、及びパンクチャリングすることのうちのいずれかを含む、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記TR送信を送信するためにレートマッチング又はパンクチャリングが使用されたかどうかの指示を送信することを更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記TR送信は、(1)前記TR送信と前記データ送信との総和のキュービックメトリック及び(2)前記TR送信と前記データ送信との前記総和のピーク対平均電力比(PAPR)のうちのいずれかを最小化するように実行される、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
請求項1~19のいずれか一項に記載の方法を行うように構成された送信機、受信機、プロセッサ及びメモリのうちのいずれかを含む、回路を備える装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、(i)2020年10月14日に出願された米国特許仮出願第63/091,344号及び(ii)2021年8月3日に出願された米国特許仮出願第63/228,724号の利益を主張するものであり、それぞれが参照により本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
本開示は、無線システムにおいてトーン予約(tone reservation、TR)を可能にすることに関する方法、装置、システム等を含むが、これらに限定されない、ネットワーク通信に関する。
【発明の概要】
【0003】
無線システムにおいてトーン予約(TR)を可能にすることに関する方法、装置、システム等が本明細書で開示される。一実施形態では、無線送信/受信ユニット(wireless transmit/receive unit、WTRU)は、ピーク対平均電力比(peak to average power ratio、PAPR)を低減するためのピーク低減トーン(peak reduction tone、PRT)設定を要求するための情報を送信することができる。以下の説明では、ピーク低減トーン(PRT)という用語は、周波数リソース又はデータ信号以外の信号の送信を予約することによってPAPRの低減を可能にすることができる任意のトーン予約(TR)技法を指すために使用され得る。一実施形態では、WTRUは、PRT設定に基づいてPRT信号を送信するために使用される予定の周波数リソースの指示を受信することができる。一実施形態では、WTRUは、アップリンク(uplink、UL)送信に加えて、周波数リソースにおいてPRT信号を送信することができ、PRT信号のための周波数リソースは、UL送信に割り当てられた周波数リソースのセットに基づいて割り当てられ得る。
【0004】
一実施形態では、WTRUは、TR設定のセットを示すTR設定情報を受信することができる。例えば、WTRUは、第1のアップリンクグラントのための電力ヘッドルーム(power headroom、PH)を判定することができる。例えば、WTRUは、第1のアップリンクグラント及び判定されたPHのいずれかに基づいて、TR設定の示されたセットから第1のTR設定を選択することができる。例えば、WTRUは、選択された第1のTR設定を示す第1の情報を送信することができる。例えば、WTRUは、TR設定の示されたセットのうちの第2のTR設定を示す第2の情報を受信することができる。例えば、WTRUは、第2のアップリンクグラントを受信することができ、(1)第1の電力レベルでの第2のアップリンクグラントによるデータ送信と、(2)TR送信と、を含む、送信を実行することができ、TR送信は、第2のTR設定に従って判定された周波数リソース内で送信することができ、TR送信は、第1の電力レベル及び第2のTR設定に関連付けられた電力オフセットに基づいて判定された第2の電力レベルで送信することができる。
【0005】
本明細書では、装置、システム、デバイスなど、及び/又はそれらの任意の要素が、動作、プロセス、アルゴリズム、機能など、及び/又はそれらの任意の部分を行うように構成されている様々な実施形態が記載及び/又は特許請求されているが、本明細書に記載及び/又は特許請求されている任意の実施形態は、任意の装置、システム、デバイスなど、及び/又はそれらの任意の要素が、任意の動作、プロセス、アルゴリズム、機能など、及び/又はそれらの任意の部分を行う(逆の場合も同じ)と仮定することを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0006】
より詳細な理解は、例示として添付の図面と併せて与えられる、以下の詳細な説明から得られ得る。そのような図面の図は、詳細な説明と同様、例である。したがって、図及び詳細な説明は限定的であるとみなされるべきではなく、他の同様に効果的な例が可能であり、可能性が高い。また、図中の同様の参照番号は、同様の要素を示している。
【
図1A】1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システムを示すシステム図である。
【
図1B】一実施形態による、
図1Aに示される通信システム内で使用され得る、例示的な無線送信/受信ユニット(WTRU)を示すシステム図である。
【
図1C】一実施形態による、
図1Aに示される通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)及び例示的なコアネットワーク(core network、CN)を示すシステム図である。
【
図1D】一実施形態による、
図1Aに示される通信システム内で使用され得る、更なる例示的なRAN、及びCNの更なる例を示すシステム図である。
【
図2】ピークトーン低減技法の一例を示す図である。
【
図3】トーン予約を可能にする方法の一例を示す図である。
【
図4】トーン予約を可能にする方法の別の例を示す図である。
【
図5】PRTシンボルを生成するための変調されたデータシンボルの使用例を示す図である。
【
図6】トーン予約を可能にする方法の別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
ここで、例解的な実施形態の詳細な説明を、様々な図を参照して説明する。本説明は、可能な実装形態の詳細な例を提供するが、詳細は、例示的であることを意図しており、決して本出願の範囲を限定するものではないことに留意されたい。以下の詳細な説明では、本明細書に開示される実施形態及び/又は実施例の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、このような実施形態及び実施例は、本明細書に記載される具体的な詳細の一部又は全部を伴わずに実践され得ることが理解されるであろう。他の例では、以下の説明を不明瞭にしないように、周知の方法、手順、構成要素及び回路は詳細に説明されていない。更に、本明細書に具体的に記載されていない実施形態及び実施例は、本明細書に明示的、暗黙的及び/又は本質的に(集合的に「提供される」)記載、開示又は他の方法で提供される実施形態及び他の実施例の代わりに、又はそれらと組み合わせて実践することができる。
【0008】
例示的な通信ネットワーク
図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システム100を示す図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ伝達、ブロードキャストなどのコンテンツを、複数の無線ユーザに提供する、多重アクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、上記のようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、コード分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)、時分割多重アクセス(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(frequency division multiple access、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT-Spread OFDM(zero-tail unique-word DFT-Spread OFDM、ZT UW DTS-s OFDM)、ユニークワードOFDM(unique word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ処理OFDM、フィルタバンクマルチキャリア(filter bank multicarrier、FBMC)などの、1つ以上のチャネルアクセス方法を採用し得る。
【0009】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、RAN104/113と、CN106/115と、公衆交換電話網(public switched telephone network、PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含み得るが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作し、かつ/又は通信するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、そのいずれかが、「局」及び/又は「STA」と称され得る、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局、固定又は移動加入者ユニット、サブスクリクションベースのユニット、ページャ、セルラー電話、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット又はMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、ウォッチ又は他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display、HMD)、ビークル、ドローン、医療用デバイス及びアプリケーション(例えば、遠隔手術)、工業用デバイス及びアプリケーション(例えば、工業用及び/又は自動化された処理チェーン状況において動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、家電デバイス、商業用及び/又は工業用無線ネットワーク上で動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、互換的にUEと称され得る。
【0010】
通信システム100はまた、基地局114a及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106/115、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112など、1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、基地局トランシーバ(base transceiver station、BTS)、ノードB、eNodeB、ホームノードB、ホームeNodeB、gNB、NR NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(access point、AP)、無線ルータなどであり得る。基地局114a、114bは各々単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されるであろう。
【0011】
基地局114aは、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、リレーノードなど、他の基地局及び/又はネットワーク要素(図示せず)も含み得る、RAN104/113の一部であり得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る、1つ以上のキャリア周波数で無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、未認可スペクトル、又は認可及び未認可スペクトルの組み合わせであり得る。セルは、相対的に固定され得るか又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに、無線サービスのカバレッジを提供し得る。セルは、更にセルセクタに分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバを、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を用い得、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、ビームフォーミングを使用して、所望の空間方向に信号を送信及び/又は受信し得る。
【0012】
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上と通信し得るが、このエアインターフェース116は、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得る。エアインターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(radio access technology、RAT)を使用して確立され得る。
【0013】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、多重アクセスシステムであり得、例えば、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1つ以上のチャネルアクセススキームを用い得る。例えば、RAN104/113内の基地局114a、及びWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(UMTS Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得、これは広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA)を使用してエアインターフェース115/116/117を確立し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(Downlink、DL)パケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンクパケットアクセス(High-Speed UL Packet Access、HSUPA)を含み得る。
【0014】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-Advanced、LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)を使用してエアインターフェース116を確立し得る。
【0015】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実装することができ、この技術は、新しい無線(NR)を使用してエアインターフェース116を確立することができる。
【0016】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの基地局(例えば、eNB及びgNB)に/から送信される複数のタイプの無線アクセス技術及び/又は送信によって特徴付けられ得る。
【0017】
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、IEEE802.16(すなわち、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
【0018】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB又はアクセスポイントであり得、事業所、家庭、車両、キャンパス、工業施設、(例えば、ドローンによる使用のための)空中回廊、道路などの場所などの局所的エリアにおける無線接続を容易にするために、任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立し得る。更に別の実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立することができる。
図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106/115を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0019】
RAN104/113は、CN106/115と通信し得、これは、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークであり得る。データは、例えば、異なるスループット要件、待ち時間要件、エラー許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの、様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106/115は、呼制御、支払い請求サービス、移動体位置ベースのサービス、プリペイド呼、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供し、かつ/又はユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実行し得る。
図1Aには示されていないが、RAN104/113及び/又はCN106/115は、RAN104/113と同じRAT又は異なるRATを採用する他のRANと、直接又は間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104/113に接続されていることに加えて、CN106/115はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、又はWiFi無線技術を採用して別のRAN(図示せず)と通信し得る。
【0020】
CN106/115はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしての機能を果たし得る。PSTN108は、基本電話サービス(plain old telephone service、POTS)を提供する公衆交換電話網を含み得る。インターネット110は、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得るが、これらのネットワーク及びデバイスは、送信制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)、及び/又はTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(internet protocol、IP)などの、共通通信プロトコルを使用する。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運営される、有線及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104/113と同じRAT又は異なるRATを採用し得る、1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0021】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのいくつか又は全ては、マルチモード能力を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、
図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を用い得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を用い得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0022】
図1Bは、例示的なWTRU102を示すシステム図である。
図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。
【0023】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能性を実行し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。
図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして示すが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一緒に統合され得るということが理解されよう。
【0024】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信するか又は基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得るということが理解されよう。
【0025】
送信/受信要素122は、単一の要素として
図1Bに示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を用い得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0026】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有し得る。したがって、トランシーバ120は、例えばNR及びIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0027】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)表示ユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)表示ユニット)に結合され得、これらからユーザが入力したデータを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、かつ当該メモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリから情報にアクセスし、かつ当該メモリにデータを記憶し得る。
【0028】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取り得、WTRU102内の他の構成要素に電力を分配し、かつ/又はその電力を制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル金属水素化物(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽セル、燃料セルなどを含み得る。
【0029】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得、これは、WTRU102の現在の場所に関する場所情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて又はその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して場所情報を受信し、かつ/又は2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その場所を判定し得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の好適な位置判定方法によって位置情報を取得し得るということが理解されよう。
【0030】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得、他の周辺機器138には、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールが含まれ得る。例えば、周辺機器138には、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality/Augmented Reality、VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどが含まれ得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、及び/又は湿度センサのうちの1つ以上であり得る。
【0031】
WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)及びダウンリンク(例えば、受信用)の両方のための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全ての送信及び受信が並列及び/又は同時であり得る、全二重無線機を含み得る。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサを介した(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)又はプロセッサ118を介した)信号処理のいずれかを介した自己干渉を低減及び又は実質的に排除するための干渉管理ユニット139を含み得る。一実施形態では、WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)又はダウンリンク(例えば、受信用)のいずれかのための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全てのうちのどれかの送信及び受信のための半二重無線機を含み得る。
【0032】
図1Cは、一実施形態によるRAN104及びCN106を図示するシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0033】
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有しながら、任意の数のeノードBを含み得るということが理解されよう。eノードB160a、160b、160cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eノードB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。
【0034】
eノードB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、UL及び/又はDLにおいて、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、ユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。
図1Cに示すように、eノードB160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信し得る。
【0035】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)162、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(packet data network、PDN)ゲートウェイ(又はPGW)166を含み得る。前述の要素の各々は、CN106の一部として図示されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運用され得ることが理解されるであろう。
【0036】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeNode-B160a、160b、160cの各々に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービス中のゲートウェイを選択すること、などの役割を果たし得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0037】
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeノード-B160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cに/からルーティングし、転送し得る。SGW164は、eノード-B間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカする機能、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガする機能、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理及び記憶する機能などの、他の機能を実行し得る。
【0038】
SGW164は、PGW166に接続され得、PGW166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
【0039】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。
【0040】
WTRUは、無線端末として
図1A~
図1Dに記載されているが、特定の代表的な実施形態では、そのような端末は、通信ネットワークとの(例えば、一時的又は永久的に)有線通信インターフェースを使用し得ることが企図される。
【0041】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
【0042】
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードのWLANは、BSSのアクセスポイント(AP)及びAPと関連付けられた1つ以上のステーション(station、STA)を有し得る。APは、配信システム(Distribution System、DS)若しくはBSSに入る、かつ/又はBSSから出るトラフィックを搬送する別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを有し得る。BSS外から生じる、STAへのトラフィックは、APを通って到達し得、STAに配信され得る。STAからBSS外の宛先への生じるトラフィックは、APに送信されて、それぞれの宛先に送信され得る。BSS内のSTAどうしの間のトラフィックは、例えば、APを介して送信され得、ソースSTAは、APにトラフィックを送信し得、APは、トラフィックを宛先STAに配信し得。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとして見なされ、かつ/又は称され得る。ピアツーピアトラフィックは、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、それらの間で直接的に)、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)で送信され得る。特定の代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(tunneled DLS、TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有しない場合があり、IBSS内又はそれを使用するSTA(例えば、STAの全部)は、互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
【0043】
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用するときに、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信し得る。プライマリチャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又はシグナリングを介して動的に設定される幅であり得る。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであり得、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。特定の代表的な実施形態では、衝突回避を用いるキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance、CSMA/CA)は、例えば、802.11システムにおいて実装され得る。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)は、プライマリチャネルを感知し得る。プライマリチャネルが特定のSTAによってビジーであると感知され/検出され、かつ/又は判定される場合、特定のSTAはバックオフされ得る。1つのSTA(例えば、1つのステーションのみ)は、所与のBSSにおいて、任意の所与の時間に送信し得る。
【0044】
高スループット(High Throughput、HT)STAは、通信のための40MHz幅のチャネルを使用し得るが、この40MHz幅のチャネルは、例えば、プライマリ20MHzチャネルと、隣接又は非隣接の20MHzチャネルとの組み合わせを介して形成され得る。
【0045】
非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)のSTAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。上記の40MHz及び/又は80MHz幅のチャネルは、連続する20MHzチャネルどうしを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と称され得る2つの連続していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通過し得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理及び時間領域処理は、各ストリームで別々に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzチャネルにマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信機では、80+80構成に対する上記で説明される動作は逆にされ得、組み合わされたデータを媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送信し得る。
【0046】
サブ1GHzの動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及びキャリアは、802.11n及び802.11acで使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルにおいて、5MHz、10MHz及び20MHz帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHz帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリア内のMTCデバイスなど、メータタイプの制御/マシンタイプ通信をサポートし得る。MTCデバイスは、例えば、特定の、かつ/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、そのためのみのサポート)を含む、特定の能力を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を超えるバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
【0047】
複数のチャネル、並びに802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートするBSSで動作する全てのSTAの中から、STAによって設定され、かつ/又は制限され得る。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、AP及びBSSにおける他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、それのみをサポートする)STA(例えば、MTCタイプデバイス)に対して1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク配分ベクトル(Network Allocation Vector、NAV)設定は、プライマリチャネルの状態に依存し得る。例えば、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAに起因して一次チャネルがビジーである場合、周波数帯域の大部分がアイドルのままであり、利用可能であり得るとしても、利用可能な周波数帯域全体がビジーであるとみなされ得る。
【0048】
米国では、802.11ahにより使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国のコードに応じて6MHz~26MHzである。
【0049】
図1Dは、一実施形態によるRAN113及びCN115を例解するシステム図である。上記のように、RAN113は、NR無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN113はまた、CN115と通信し得る。
【0050】
RAN113は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN113は、一実施形態との一貫性を維持しながら、任意の数のgNBを含み得ることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、180bは、ビームフォーミングを利用して、WTRU102a、102b、102cに信号を送信及び/又はそれらから信号を受信し得る。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、複数のコンポーネントキャリアをWTRU102a(図示せず)に送信し得る。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、未認可スペクトル上にあり得、残りのコンポーネントキャリアは、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調送信を受信し得る。
【0051】
WTRU102a、102b、102cは、拡張可能なヌメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、無線送信スペクトルの異なる送信、異なるセル、及び/又は異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、様々な若しくは拡張可能な長さのサブフレーム又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI)を使用して(例えば、様々な数のOFDMシンボル及び/又は様々な長さの絶対時間の持続し変化する時間を含む)、gNB180a、180b、180cと通信し得る。
【0052】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eノードB160a、160b、160cなど)にアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、未認可バンドにおける信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信し、これらに接続する一方で、eノードB160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し、これらに接続し得る。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c及び1つ以上のeノードB160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためのDC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eノードB160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのモビリティアンカとして機能し得るが、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービス提供するための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
【0053】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアルコネクティビティ、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bへのユーザプレーンデータのルーティング、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bへの制御プレーン情報のルーティングなどを処理するように構成され得る。
図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信し得る。
【0054】
図1Dに示されるCN115は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b、及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の要素の各々は、CN115の一部として図示されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運用され得ることが理解されるであろう。
【0055】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN113におけるgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ネットワークスライシングのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるPDUセッションの処理)、特定のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、NASシグナリングの終了、モビリティ管理などの役割を果たすことができる。ネットワークスライスは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、高信頼低遅延(ultra-reliable low latency、URLLC)アクセスに依存するサービス、高速大容量(enhanced massive mobile broadband、eMBB)アクセスに依存するサービス、マシンタイプ通信(machine type communication、MTC)アクセスのためのサービス、及び/又は同様のものなどの異なる使用事例のために確立され得る。AMF182は、RAN113と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro及び/又はWiFiなどの非3GPPアクセス技術などの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0056】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN115内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介して、CN115内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理して割り当てること、PDUセッションを管理すること、ポリシー執行及びQoSを制御すること、ダウンリンクデータ通知を提供することなど、他の機能を実施し得る。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
【0057】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN113内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、これにより、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184a、184bは、パケットをルーティングして転送すること、ユーザプレーンポリシーを執行すること、マルチホームPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを処理すること、ダウンリンクパケットをバッファすること、モビリティアンカリングを提供することなど、他の機能を実施し得る。
【0058】
CN115は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN115は、CN115とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN115は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース、及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じてローカルデータネットワーク(local Data Network、DN)185a、185bに接続され得る。
【0059】
図1A~
図1D、及び
図1A~
図1Dの対応する説明を鑑みると、WTRU102a~d、基地局114a~b、eNode-B160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~ab、UPF 184a~b、SMF 183a~b、DN185a~b、及び/又は本明細書に記載の任意の他のデバイスのうちの1つ以上に関して本明細書に記載の機能のうちの1つ以上又は全ては、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実施され得る。エミュレーションデバイスは、本明細書に説明される機能の1つ以上又は全てをエミュレートするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスを使用して、他のデバイスを試験し、かつ/又はネットワーク及び/若しくはWTRU機能をシミュレートし得る。
【0060】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境及び/又はオペレータネットワーク環境における他のデバイスの1つ以上の試験を実装するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として完全に若しくは部分的に実装され、かつ/又は展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実行し得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装又は展開されている間、1つ以上又は全ての機能を実施し得る。エミュレーションデバイスは、試験を目的として別のデバイスに直接結合され得、かつ/又は地上波無線通信を使用して試験を実行し得る。
【0061】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実装又は展開されていない間、全てを含む1つ以上の機能を実施し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上のコンポーネントの試験を実装するために、試験実験室での試験シナリオ、並びに/又は展開されていない(例えば、試験用の)有線及び/若しくは無線通信ネットワークにおいて利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。RF回路(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)を介した直接RF結合及び/又は無線通信は、データを送信及び/又は受信するように、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0062】
実施形態によれば、WTRUは、例えば、隣接チャネル漏洩比(adjacent channel leakage ratio、ACLR)、帯域内放射(in-band emission、IBE)及びエラーベクトル振幅(error vector magnitude、EVM)のうちのいずれかなどのRF期待値に達するように、その送信電力を低減することができる。RF不完全性(例えば、漏れ)は、WTRUがその送信電力を増加させる(かつ、例えば、カバレッジを増加させる)ことを可能にする(例えば、高度な)波形及びベースバンド技法のいずれかに基づいて低減され得る。トーン予約(TR)は、送信電力を低減することなくRF期待値に到達するための技法と見なされ得る。トーン予約は、本明細書ではトーン低減(総称してTR)と呼ばれることもある。例えば、TRは、データ送信のために使用されるサブキャリアとは別の(例えば、異なり得る)サブキャリア(例えば、サブキャリアのセット)を予約することを含み得る。予約されたサブキャリアは、データ信号のピークを低減し得る信号(例えば、TR送信)を送信するために使用され得る。例えば、予約されたサブキャリアの数が多いほど、ピーク対平均電力比(PAPR)が低くなり得る。データ信号のピークを低減するために、データ送信のために使用されるサブキャリアとは別のサブキャリアを予約することは、本明細書では、ピーク予約トーン及びピーク低減トーンのうちのいずれかとして、総称してPRTと呼ばれることがある。したがって、PRT及びTRという用語は、本明細書では交換可能に使用され得る。
【0063】
実施形態によれば、(例えば、常に)サブキャリアのセットを予約することは、スペクトル効率を低減させ得る。実施形態によれば、WTRUは、例えば、(例えば、多数の)サブキャリアを予約することなく、又はTRを全く使用することなく、その送信電力を増加させ得る(例えば、増加させることができ得る)。本明細書で説明される実施形態は、WTRUが、例えば、TRが実行され得る(例えば、アクティブ化され得る)ときを判定することを可能にし得る。本明細書で説明される実施形態は、WTRUが、例えば、WTRUの状態(例えば、状況)に対応するパラメータとともに、サービス中の基地局(例えば、gNB)からTRを要求することを可能にし得る。本明細書で説明される実施形態は、gNBに限定されず、任意の種類のサービス中の基地局に適用可能であり得る。
【0064】
WTRUを用いてgNBからPRT設定を示す例
実施形態によれば、PRT設定は、WTRUを用いてgNBから示され得る。例えば、WTRUは、gNBに、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)送信及び物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)送信のうちのいずれかのための(例えば、所望の)PRT設定を報告し得る。実施形態によれば、WTRUは、以下のいずれかに基づいてPRT設定を選択することができる。
-ターゲット変調及びリソースブロック(resource block、RB)の数(例えば、リソース割り当て);第1の例では、WTRUは、変調及びコーディング方式(MCS)並びにRBのいずれかの異なる割り当てに対応する設定リストを報告(例えば、送信)することができる(例えば、MCS値のグループはPRT設定に対応することができる)。第2の例では、WTRUは、ULグラント割り当てを判定(例えば、予測)することができ、対応するPRT設定を(例えば、1つの設定及び設定のサブセットのいずれかとして)報告することができる。
-パワーヘッドルームレポート(power headroom report、PHR);PHRは、(例えば、現在の)送信によって使用中の電力に加えて、WTRUが使用するために利用可能となり得る送信電力量を示すことができる(例えば、示すことが可能なPH値を含み得る)。
-WTRU能力、例えば、WTRU処理能力、電力クラスのいずれか;
-設定された最大WTRU出力電力(PCmax);
-基準信号(RS)の測定;相互作用(例えば、類似する周波数帯域を使用するUL及びDL)の場合、DL RSが使用され得る;
-意図された送信タイプ(例えば、物理ランダムアクセスチャネル(physical random-access channel、PRACH)、Msg2);
-動作帯域。
【0065】
実施形態によれば、PRT設定(複数可)を要求すること及び報告することのいずれかに関して、WTRUは、(例えば、特定の電力ヘッドルーム(例えば、値の範囲)を使用する)PHR及び無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリング(例えば、メッセージ)とともに(例えば、PHRに含まれる)、MAC制御要素(control element、CE)、アップリンク制御情報(uplink control information、UCI)のいずれかを使用してもよい。
【0066】
実施形態によれば、WTRUは、RRC設定、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)、MAC CEのうちのいずれかに基づいて(それを使用して)PRT設定を受信することができる。例えば、グラントの処理時間は、受信されたPRT設定に依存し得る。
【0067】
実施形態によると、PRT設定は、PRTのために予約されたいくつかのサブキャリア(例えば、RB)、帯域幅部分及びキャリアコンポーネント(carrier component、CC)のうちのいずれかのうちの予約されたサブキャリア(例えば、RB)の位置、データRBにおいて使用される電力とPRTのためのサブキャリア(例えば、RB)において使用される電力との間の電力オフセットのうちのいずれかを含んでよい。
【0068】
実施形態によれば、WTRUは、例えば、最初の送信を実行し、より多くの電力が必要とされ得ることを判定した後に、そのPRT設定(例えば、所望のPRT設定)を報告し得る(例えば、報告するようにトリガされ得る)。別の例では、WTRUは、ネットワーク輻輳に基づいて(例えば、いくつかの測定に基づいて)、そのPRT設定(例えば、所望のPRT設定)を報告し得る(例えば、報告するようにトリガされ得る)。更に別の例では、WTRUは、グループ共通シグナリングを受信したことに基づいて、そのPRT設定(例えば、所望のPRT設定)を報告し得る(例えば、報告するようにトリガされ得る)。
【0069】
PRT設定のWTRU自律選択及び機能の有効化/無効化の例
実施形態によれば、WTRUは、少なくとも2つのグラント(例えば、1つはPRTが有効化され、別の1つはPRTがない)が設定され得る。例えば、WTRUは、それらのうちの1つを選択することができ、その選択を(暗示的及び明示的のいずれかで)gNBに示すことができる。
【0070】
実施形態によれば、PRT周波数リソース(例えば、トーン)は、ULグラントに割り当てられたリソース内にあってもよい。例えば、RBのセットは、WTRUに設定される(例えば、割り当てられる)ことができ、WTRUは、適用される予定のPRTの数を選択することができ、例えば、gNBへのUL送信のために使用されるPRTパラメータを示す(例えば、送信する)ことができる。
【0071】
用語
本明細書で説明される実施形態全体を通して、スケジューリング情報のプロパティ(例えば、アップリンクグラント又はダウンリンク割り当て)は、以下のいずれかを含み得る。
-周波数割り当て、
-継続時間などの時間配分の態様、
-優先度、
-変調及び符号化方式、
-トランスポートブロックサイズ、
-空間レイヤの数、
-搬送されるトランスポートブロックの数、
-送信設定インジケーション(transmission configuration indication、TCI)状態又はサウンディング基準信号(sounding reference signal、SRS)リソースインジケータ(SRI)
-再送回数、
-グラントが、設定されたグラントタイプ1であり得るか、設定されたグラントタイプ2であり得るか、又は動的グラントであり得るか。
-再送方式が、タイプAであり得るか又はタイプBであり得るか、
-グラントが、設定されたグラントタイプ1であり得るか、設定されたグラントタイプ2であり得るか、又は動的グラントであり得るか;
-設定されたグラントインデックス又は半永続的割り当てインデックス、
-設定されたグラント又は割り当ての周期性、
-チャネルアクセス優先度クラス(channel access priority class、CAPC)、
-グラントのスケジューリング又は割り当てのために、MAC又はRRCによってDCIで提供される任意のパラメータ。
【0072】
ピークトーン低減の例
実施形態によれば、WTRUは、例えば、ACLR、IBE及びEVMのいずれかなどのRF期待値に達するように、その送信電力を低減することができる。電力低減は、ULチャネルのための低減されたカバレッジをもたらし得る。例えば、カバレッジは、WTRUがより高い電力で送信することができる(例えば、可能にされる)ように、RF不完全性(例えば、漏れ)を低減することによって増加され得る。別の例では、(例えば、高度な)波形及びいくつかのベースバンド技法のいずれかを使用して、WTRUは、例えば、隣接チャネルにおける干渉を引き起こすことなく、より高い送信電力をもたらす隣接チャネル上の漏れを低減することができる。TR技法は、WTRUがRF期待値に達する(例えば、満たす)ことを可能にすることができ、例えば、WTRUが送信電力を増加させることを可能にする。TR(例えば、PRT)技法は、任意の他の(例えば、データ)送信のために使用されるサブキャリアとは別の(例えば、異なり得る)サブキャリア(例えば、サブキャリアのセット)を予約することを含み得る。予約されたサブキャリアは、データ信号のピークを低減することができ、これによってPAPRを低減することができる信号を送信するために使用されてもよい。(例えば、所与の)PAPR値を取得する(例えば、達成する)ための信号は、異なる技法に基づき得る。予約されたサブキャリアの数は(例えば、多いと)、PAPR及びキュービックメトリックの低下をもたらし得る。例えば、信号は、Y.Wang,W.Chen and C.Telamburaが、2012年9月にIEEE Transactions on Broadcasting,vol.58,no.3,pp.462-471において開示した方法「Genetic Algorithm Based Near Optimal Peak Reduction Tone Set Selection for Adaptive Amplitude Clipping PAPR Reduction」に基づいてもよい。別の例では、信号は、2006年にIEEE Military Communications ConferenceにおいてY Rajbanshi,Rakesh & Wyglinski,A.M.& Minden,Garyによって開示された方法「Subcarrier Power Adjustment Technique for Peak-to-Average Power Ratio Reduction of OFDM Systems」に基づいてもよい。別の例では、信号は、2011年のProceedings of IEEE Southeastconにおいて、Barsanti,Robert & Larue,Jamesによって開示された方法「Peak to average power ratio reduction for digital video broadcast T2」に基づいてもよい。
【0073】
図2は、ピークトーン低減技法の一例を示す図である。
図2は、データRB210のセットのエッジにおいて6つのサブキャリアが使用され得る例を示す。3つのサブキャリア221、222のセットは、データRB210のセットの各サイドで使用(例えば、予約)され得る。(例えば、データRB210のセットに対応する)データ信号は、例えば、P1に等しい電力レベル21で送信され得る。ピークトーン低減(例えば、信号)は、例えば、P2に等しい(P1よりも低い)電力レベル22で送信され得る。
【0074】
実施形態によれば、(例えば、常に系統的に)PRTのためにサブキャリアのセットを予約することは、それらのPRTリソースがデータ送信のために使用されないことがあり、オーバーヘッドと見なされることがあるため、システムのスペクトル効率を低減することがある。実施形態によれば、WTRUは、トーン予約機能のために任意の数の予約されたサブキャリア/リソースブロックを使用することなく、その送信電力を増加させてよい(例えば、増加させることができる)。実施形態によれば、PRTのための(例えば、必要とされる)リソースの数は、WTRUの利用可能な電力、目標性能(例えば、ターゲットブロック誤り率(target block error rate、BLER)、及びWTRUの能力のいずれかに依存し得る。本明細書で説明される実施形態は、WTRUが、いつトーン予約を実行すべきか、及びどのようにトーン予約がgNBから要求され得るかを判定することを可能にすることができる。本明細書で説明される実施形態はまた、WTRUが、その異なる動作シナリオ(例えば、状況)のために使用されるパラメータを判定することを可能にすることができる。
【0075】
gNBがPRTを設定することを支援するWTRU
PRT設定例
実施形態によれば、WTRUは、任意の数のPRT設定が(例えば、事前に)設定されてもよい(例えば、任意の数のPRT設定を示すPRT設定情報を受信してもよい)。例えば、PRT設定は、例えば、RRCシグナリング及びシステム情報ブロック(SIB)のいずれかを使用して、半静的にシグナリングされ得る。例えば、初期アクセス中に、WTRUは、PRACHチャネルにおいてPRTを使用するために、SIBを使用して設定され得る。別の例では、PRT設定(例えば、情報)は、例えば、動的に受信されてもよい。例えば、DCIは、ある期間及びスロットセットのいずれかの間にgNBからサポートされ得るPRT設定のセットを示し得る。PRTは、異なるWTRUの間で共有されてもよく、又は(例えば、単一の)WTRUに専用であってもよい。例えば、WTRU RRC(例えば、共通)シグナリングを使用してシグナリングされるPRT設定は、WTRU間で共有することができる。PRT設定(例えば、情報)は、任意の数の以下のパラメータ(例えば、情報、指示)を含み得る。
-PRT送信のために予約された(例えば、使用される予定の)サブキャリア及びリソースブロック(RB)のいずれかの数。
-RBにおいてデータのために使用される予定の電力と、PRTのためにRB及びサブキャリアのいずれかにおいて使用される予定の電力との間の電力オフセット。-電力オフセットは、例えば、設定されたサブキャリア間隔、帯域幅並びにコンポーネントキャリア及び帯域幅部分のいずれかうちの(例えば、それに関連付けられた)PRTリソース割り当てのいずれかの関数であり得る。
-帯域幅部分及びキャリアコンポーネント(例えば、それに関連付けられた)のいずれかの内にある予約済みサブキャリアの位置。例えば、WTRUは、データ送信のために使用され得る帯域幅のエッジに位置し得るPRT(例えば、信号)送信のためのサブキャリア及びRBのいずれかが設定され得る。
-予約されたピーク低減トーン(複数可)のためのデータ送信のために使用され得るRBの対応セット。
-設定が適用し得るサブフレーム(複数可)及びスロット(複数可)のいずれか。
-PRTの時間領域における周期性及びオフセットのいずれか。例えば、オフセットは、時間オフセット及びシンボルオフセット(例えば、シンボルに関するオフセット)のいずれかであり得る。例えば、WTRUは、(例えば、指定された、示された)周期性でPRT設定を適用する(例えば、そのように構成される)ことができる。ULグラントが(例えば、設定された)PRT周期性と時間領域において重複する場合、WTRUは、PRTを適用する(例えば、データ送信及びPRT送信を含む情報を送信する)ことができる。それ以外の場合、WTRUは、PRT送信を行うことなく、ULグラント(例えば、それに従うデータ)を送信することができる。
-WTRUがPRTに適用することができるサブキャリア間隔。
-帯域幅部分インデックス及びCCインデックスのいずれか。
-例えば、係数及び行列のいずれかなどのアルゴリズム(例えば、方法)パラメータを含む、PRTを生成するアルゴリズム又は方法。
-PRTのトーンを生成するためのブロックインターリーバ。
-例えば、PRTが連続的であるか、又は非連続的であるか、及びどのように拡散され得るかを示すPRTの密度。例えば、いくつかのWTRUは、ULグラントに隣接し得るトーン(例えば、PRT送信(複数可))をサポートすることができ、他のWTRUは、例えば、能力として、連続的及び非連続的(例えば、両方)をサポートすることができる。WTRUは、例えば、PRT送信がデータ送信に対して連続的及び非連続的のいずれかであり得るかどうかを示す能力情報を送信することによって、そのような能力のサポートをネットワークに示すことができる。
-送信電力制御(TPC)ステップサイズ。
-プリコーダ比R(
図5に関連して以下で更に説明する)。
【0076】
実施形態によれば、PRT設定は、例えば、インデックスなどの識別子で識別されてもよい。例えば、WTRUは、PRT設定のリストを含むテーブルが事前設定されることが可能であり、設定は、例えば、行によって表されることが可能であり、異なる列は、PRT設定の異なるパラメータを表すことが可能である。例えば、テーブル中の行インデックスは、PRT設定を識別し得る(例えば、PRT設定の識別子として使用され得る)。PRT設定のセットを表すことが可能な任意のデータ構造であって、設定が識別子によって識別され得、本明細書で説明されるような異なるパラメータを備え得る場合、任意のデータ構造は本明細書で説明される実施形態に適用可能であり得る。
【0077】
PRT設定を要求し、かつ/又は支援情報を送信するためのトリガの例
実施形態によれば、WTRUは、PRT設定を要求するための指示をgNBから受信することができる。実施形態によれば、WTRUは、PRTを用いてWTRUを設定するためにgNBを支援する(例えば、gNBによって使用される)ことができる情報を含む(例えば、支援する)レポートを送信するための指示をgNBから受信することができる。例えば、gNBは、WTRUがPRTを要求し得る時期及び/又は(例えば、支援)情報を提供し得る時期を制御することができる。WTRUは、以下のうちのいずれかによって、支援情報を送信すること、及びPRT設定を要求すること(例えば、選択されたPRT設定を示す情報を送信すること)のうちのいずれかであり得る(例えば、そのようにトリガされ得る)。
-(例えば、WTRU特有の)DCIを受信すること。例えば、gNBは、支援情報及びPRT設定要求のいずれか(例えば、その送信)を要求することができる指示(例えば、ビットフィールド)を含むDCIを送ることができる。
-MAC CEを受信すること。例えば、WTRUは、(例えば、好ましい)PRT設定を要求することができるMAC CEを受信することができる。
-電力制限状況。例えば、UL送信を実行した後、WTRUは、例えば、性能目標を達成するために、より多くの電力が必要になり得ると判定することができる。一例では、WTRUは、以下のいずれかに基づいて、電力制限状況(例えば、設定、動作モード)にあることを判定することができる。
○(例えば、設定された、設定可能な)時間、(例えば、最大)電力で送信すること。例えば、WTRUは、(例えば、最大)電力で送信することができた(例えば、送信を開始した)後にタイマを開始するように構成することができる。WTRUは、WTRUが(例えば、最大)電力よりも低い電力で送信している可能性がある場合に、タイマをリセットするように構成され得る。タイマ終了後に(例えば、タイマ終了時に)、WTRUは、WTRUが電力制限状況(例えば、設定、動作モード)にあり得ることを判定することができる。
○(例えば、トランスポート、データ)ブロックは、(例えば、設定された、設定可能な閾)値を上回る再送信の数で再送信され得る。例えば、WTRUは、N回の再送信が設定され得る(Nは、1より大きい任意の整数値である)。(例えば、トランスポート、データ)ブロックをN回再送信すると(例えば、再送信した後)、WTRUは、WTRUが電力制限状況(例えば、設定、動作モード)にある可能性があると判定することができる。
○経路損失は、(例えば、設定された、設定可能な閾)値を上回ってもよい。例えば、WTRUは、同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB)、チャネル状態情報基準信号(channel state information reference signal、CSI RS)、測位基準信号及び任意の他の設定された基準信号のうちのいずれかの測定に基づいて、その経路損失が(例えば、設定された、設定可能な閾)値を上回る可能性があることを判定することができる。例えば、WTRUは、基準信号の(例えば、測定された)受信電力が、(例えば、設定された、設定可能な)期間にわたって(例えば、設定された、設定可能な閾)値を下回るという条件で、WTRUが電力制限状況(例えば、設定、動作モード)にあり得ることを判定する(例えば、そのように構成される)ことができる。
-PH値。例えば、WTRUは、PH値が(例えば、設定された、設定可能な)値(例えば、閾値)以下である場合、PRT要求及び支援情報のいずれか(例えば、その送信)をトリガするように構成され得る。例えば、WTRUは、WTRUの電力ヘッドルーム(例えば、値)が0に等しい(例えば、近い)場合にPRT設定を要求するように構成され得る。
-ネットワーク輻輳を判定する。WTRUは、ネットワークが輻輳している可能性があるか否かを判定し、ネットワークが輻輳していない場合にPRT(例えば、機能)を有効にするように構成され得る。例えば、V2X WTRUは、サイドリンクが輻輳している可能性があるかどうかを判定することができ(例えば、そのように構成されてもよく)、サイドリンクが輻輳していない場合に、PRT要求及び支援情報のいずれかをgNBに送信することができる。
-グループ共通シグナリングを受信すること。例えば、WTRUは、PRT要求及び支援情報のいずれかを送信するようにWTRUをトリガするために、共通無線ネットワーク識別子(radio network identifier、RNTI)でスクランブルされたグループ共通DCIを受信してもよい(例えば、受信するように構成されてもよい)。別の例では、WTRUは、PRT要求のトリガを搬送することができるシステム情報更新を受信することができる(例えば、そのように構成されてもよい)。
【0078】
本明細書で説明される実施形態全体を通して、「PRT要求」、「PRT設定要求」、「PRT設定の要求」、「所望のPRT設定の報告」、「選択された(例えば、要求された)PRT設定の指示」及び「(例えば、選択された)PRT設定を示す情報」という表現は、互換的に使用されてもよく、PRT設定(例えば、PRT設定で動作している)を要求するためにWTRUによってサービス中の基地局に送信され得る情報を示す。
【0079】
実施形態によれば、WTRUは、例えば、支援情報及びPRT設定要求のいずれかとともに、サウンディング基準信号(SRS)を送信してもよい(例えば、送信するように構成されてもよい)。SRS送信では、例えば、WTRUに(例えば、適切な)PRT設定を選択するために、gNBがWTRUのチャネル状態を判定することを可能にし得る。例えば、WTRUは、SRS設定と(例えば、所望の)PRT設定(複数可)との間のマッピング(例えば、関連付けのセット)が設定され得る(例えば、マッピングを示すSRS設定情報を受信し得る)。対応するSRSを受信することによって、gNBは、要求されたPRT設定(例えば、WTRUによって要求され得るPRT設定)を判定することができる。言い換えれば、特定のTR設定に関連付けられたSRSを送信することによって、WTRUは、その特定のPRT設定についての要求を示すことができる。別の例では、SRSリソースは、PRT特徴要求を示すために、例えば、gNBによって(例えば、SRS設定情報を送信することによって)WTRU内に設定されることができる。例えば、SRS設定情報は、PRT設定が少なくとも1つのSRS及び少なくとも1つのSRSリソースのいずれかに関連付けられ得ることを示し得る。例えば、WTRUは、PRT機能(例えば、設定)を有効にすることを要求するために、設定されたSRSリソースにおいて(例えば、SRSを)送信することができる。
【0080】
所望のPRT設定(複数可)のWTRUレポートの例
実施形態によれば、WTRUは、本明細書で説明されるようにWTRUのトリガが可能になった後に、(例えば、所望の、予想される)PRT設定を報告する(例えば、PRT設定を示す情報を送信する)ことができる(例えば、そのように構成され得る)。例えば、WTRUは、例えば、設定されたPUSCH/PUCCH送信(複数可)及び予想されるPUSCH送信のいずれかのための(例えば、所望の)PRT設定をgNBに報告(例えば、送信)することができる。実施形態によれば、WTRUは、以下のいずれかに基づいて、(例えば、所望の、予想される)PRT設定を判定することができる。
-変調及びRBの数のいずれか。例えば、WTRUは、(例えば、ターゲット)変調に基づいてPRTのためのサブキャリアの(例えば、望ましい)数を示すことができる。
○第1の例では、WTRUは異なる(例えば、サポートされる)MCS及び周波数リソース(例えば、RB)割り当てに対応する(例えば、所望の)PRT設定のリストを報告することができる。例えば、WTRUは、(例えば、それぞれの)MCS値に対して望ましいPRT設定を報告することができる。別の例では、WTRUは、MCS値(例えば、MCS値のグループ)のための(例えば、所望の)PRT設定を報告することができる。
○第2の例では、WTRUは、ULグラント割り当てを判定(例えば、及び/又は予測)することができ、対応する(例えば、所望の)PRT設定を報告することができる。例えば、WTRUは、設定されたグラント(CG)送信が設定され得る。WTRUは、CG設定のMCS及びRB割り当てに対応し得る(例えば、好ましい、所望の)PRT設定を報告することができる。別の例では、WTRUは、例えば、バッファステータス報告及び報告されたチャネル状態情報に基づいて、割り当てられたRB及びMCSの数を取得(例えば、予測)することができ、割り当てられたRB及びMCSの(例えば、予測された)数に対応するPRT設定を要求することができる。
-利用可能な電力ヘッドルーム。例えば、WTRUは、以前の送信に対する電力レベルに基づいて、利用可能なPHを判定することができる。別の例では、WTRUは、アップリンクグラントに基づいてPHを判定することができる(例えば、アップリンクグラント(例えば、RB割り当て及びMCSのいずれか)に関連付けられたアップリンクグラント情報に基づいて、次の送信のために使用される予定の電力レベルを推定する)。例えば、(例えば、利用可能な)PHに基づいて、WTRUは、データサブキャリア/RBにおける送信電力とPRTサブキャリア/RBにおける送信電力との間の(例えば、望ましい)電力オフセットを判定することができる。
-前回のUL送信(複数可)に使用された送信電力。例えば、前回の送信(複数可)において使用された電力に基づいて、WTRUは、後続のUL送信に対してPRTのためのサブキャリアの(例えば、望ましい)数を示すことができる。サブキャリアの(例えば、望ましい)数は、WTRUが次のUL送信において送信電力を増加させることを可能にすることができる。
-WTRU能力。例えば、WTRUの処理能力に基づいて、WTRUは、次の(例えば、次の)送信に望ましい可能性があるPRT設定を示すことができる。
-電力クラス。例えば、より高い電力クラスを有するWTRUは、WTRUのチャネル条件及び(例えば、最大)送信電力で(例えば、目標)性能に到達することができると判定した場合、PRTを実行することを要求しなくてもよい。
-基準信号の測定。例えば、相反性(例えば、UL及びDLに対して類似するチャネル条件)の場合、DL RSは、ULチャネルのチャネル状態を判定するために使用され得る。チャネル状態が悪化した場合、WTRUは、PRT設定を要求することができる。
-受信されたTPCコマンド。例えば、WTRUは、送信電力を増加させるためのN個の連続するTPCコマンドを受信する場合、PRT設定を要求することができる。Nは1より大きい整数である。
-意図された送信のタイプ(例えば、PUCCH、PUSCH、PRACH)。例えば、WTRUは、PUSCHとは異なるPUCCHのためのPRT設定を要求することができる。
-動作帯域。
-UL送信(複数可)のためのターゲットBLER。例えば、高いBLERターゲットを予想することができる拡張モバイルブロードバンド(eMBB)タイプのサービスの場合、WTRUは、いくつか(例えば、多数)の予約済みサブキャリアを要求することができる。
-ULグラントに最も近いPRT設定。例えば、WTRUは、複数のPRT設定が設定されてもよく(例えば、複数のPRT設定を示すPRT設定情報を受信してもよく)、各PRT設定は、異なる周波数割り当てを有してもよい。例えば、WTRUは、アップリンクグラント周波数割り当てに最も近くなり得る周波数割り当てを有するPRT設定を選択することができる。
【0081】
WTRUは、PRT設定のセットが(事前に)設定されることが可能であり(例えば、PRT設定セットを示すPRT設定情報を受信することが可能であり)、ここで、例えば、各設定は、インデックスによって識別されることが可能である。実施形態によれば、WTRUは、選択された(例えば、所望の)PRT設定を示すために、例えば、インデックスによってPRT設定のうちの1つを示すUCI内のビットフィールドを使用し、選択された(例えば、所望の)PRTをgNBに示す(例えば、PRT設定を示す情報を送信する)ことができる。
【0082】
支援情報のWTRUレポートの例
実施形態によれば、WTRUは、gNBが(例えば、適切な)PRT設定を判定する(例えば、選択する)ことを可能にすることができる情報(例えば、支援情報)をgNBに送信するように構成され得る。例えば、(例えば、支援)情報は、データRBのために、及びRBトーン送信のためにそれぞれ使用される電力レベル間の電力オフセットを含み得る。
【0083】
実施形態によれば、WTRUはPHR(例えば、PH値(複数可)を含む)をgNBに送られる支援情報の一部としてgNBに報告するように構成され得る。実施形態によれば、PH値の範囲がPRT設定に関連付けられ得る。WTRUは、PH値とPRT設定との間のマッピング(例えば、関連付けのセット)が設定され得る(例えば、マッピングを示す設定情報を受信し得る)。WTRUは、WTRUに利用可能であり得る対応するPH範囲/値に基づいて、PRT設定を選択することができる。
【0084】
PRT要求及び/又は支援情報を送信する例
実施形態によれば、WTRUは、以下のいずれかを使用して、PRT設定(複数可)を要求し、かつ/又は支援情報を報告することができる(例えば、そのように構成され得る)。
-MAC CE。第1の例では、WTRUは(例えば、専用の、特定の)MAC CEを(例えば、送信において)使用して、PRT設定を要求してもよい、かつ/又は支援情報を示してもよい(例えば、そのように構成されてもよい)。別の例では、WTRUは、(例えば、既存の)MAC CEのうちの1つを使用してよく(例えば、そのように構成されてもよく)、追加情報とともに(例えば、所望の)PRT設定を一緒に報告してもよい。例えば、WTRUは、同じMAC CE内でPH(例えば、値(複数可))及び(例えば、所望の)PRTを送信することができる(例えば、一緒に送信するように構成され得る)。
-(例えば、専用の、特定の)UCIフォーマット、例えば、UCI内のフラグ。
-WTRUは、RRCシグナリングを使用して、(例えば、所望の)PRT設定を報告する(例えば、PRT設定を示す情報を送信する)ことができる(例えば、そのように構成される)。
【0085】
実施形態によれば、WTRUは、PRT要求(例えば、選択されたPRT設定を示す情報)を、例えば、スケジューリング要求(SR)情報、ハイブリッド自動再送要求肯定応答(hybrid automatic repeat request acknowledge、HARQ-ACK)フィードバック情報及びCSI(例えば、レポート)のいずれかなどの他のUCI情報と多重化する(例えば、多重化するように構成される)ことができる。例えば、WTRUは、UCI(例えば、情報)を送信するために、PUCCHが設定され得る(例えば、HARQ ACKフィードバック)。WTRUがPRT要求を送信することを判定する(例えば、送信するようにトリガされる)場合、WTRUは、(例えば、トリガ後に利用可能な)(例えば、第1の)PUCCH機会を選択することができ、PUCCHリソース上でUCI(例えば、情報)とPRT要求を多重化することができる。別の例では、WTRUは、PUSCH上ではUCI(例えば、情報)の送信が設定され得る。WTRUは、PUSCH上でUCI送信(例えば、リソース)を使用することができ、PUSCH上でPRT要求をUCI(例えば、送信)と多重化することができる。例えば、PUCCH及びPUSCHのいずれかの上でUCI(例えば、情報)を送信するように構成され得るWTRUは、PRT要求(例えば、選択されたPRT設定を示す情報)をUCI(例えば、送信される予定の情報)と多重化することができる。WTRUは、PUCCH及びPUSCHのいずれか上でPRT要求と多重化されたUCI(例えば、情報)を送信することができる。
【0086】
PRT設定を受信する例
実施形態によれば、WTRUは、パラメータの第1のセットが(例えば、半静的に)設定され得る(例えば、パラメータの第1のセットを含む第1の設定情報を受信することができる)。実施形態によれば、WTRUは、例えば、任意の数のDCIフィールド(例えば、情報)に基づいて、パラメータの第2のセットが(例えば、動的に)設定されることができる(例えば、パラメータの第2のセットを含む第2の設定情報を受信することができる)。実施形態によれば、WTRUは、以下のいずれかによって、PRT設定(例えば、情報)及び以下のPRT設定に関連付けられた任意のパラメータ(複数可)のいずれかを受信することができる(例えば、受信するように構成される)。
-DCI(例えば、その中の少なくとも1つの専用ビットフィールド)に含まれる少なくとも1つの指示を受信すること(例えば、使用すること)。第1の例では、WTRUは、(例えば、事前設定された)PRT設定のうちの1つ(例えば、いずれか)を指し示すPRT設定インデックスを受信することができる。別の例では、DCIにおいて示され得るPRT設定は、DCIにおける別の指示に関連し得る。例えば、DCIにおいて示され得るPRT設定は、示された周波数領域リソース割り当て(frequency domain resource allocation、FDRA)フィールドに関連し得る。例えば、DCI(例えば、その中のビットフィールド)は、いくつかのRB(例えば、2つのRB)がPRTのために予約され得る(例えば、PRTに割り当てられ得る)ことを示し得る。WTRUは、(例えば、データ送信のために使用されるRBのエッジにおいて)データのための示されたRBの関数としてPRTの周波数位置を判定することができる。別の例では、(例えば、特定の、所与の)フィールドは、PRTのための周波数割り当てを(例えば、直接的に、明示的に)示し得る。
-DCI(例えば、その中の既存のビットフィールド)に含まれる少なくとも1つの指示を受信すること(例えば、使用すること)。例えば、DCI内のFDRA情報(例えば、フィールド)は、PRTリソース割り当て及びデータリソース割り当てのいずれかを含んでもよい。例えば、WTRUは、(例えば、暗示的な)ルールに基づいて、そのリソース(例えば、周波数)割り当て内でPRTのために使用される予定のRBのサブセットを判定することができる。例えば、いくつかのRBが、リソース(例えば、周波数)割り当てのエッジに位置してよく、ここで、RBの数は、(例えば、上位レイヤによって)設定されるか、DCIフィールド中で示されるか、(例えば、事前定義されたルールに従って)FDRAフィールド中で示されるRBの総数に基づいて(例えば、暗示的に)判定されるかのいずれかであってよい。
-PRT設定を示すMAC CEを受信すること、
-RRC設定。例えば、gNBに支援情報を送信した後、WTRUは、RRC再設定を使用して、(例えば、タイプ1の)設定されたグラントのためのPRT設定を受信することができる。
【0087】
実施形態によれば、PRT設定の少なくとも1つのパラメータは、グラントのプロパティに依存してもよい。例えば、PRTのための(例えば、使用される予定の)RBの数は、グラント中で割り当てられたRBの数に依存し得る。例えば、PRTのためのRBの数は、(例えば、事前定義された)関係(例えば、テーブル、関連付け)及び(例えば、上位レイヤ)設定のいずれかに基づき得る。例えば、PRTのためのRBの位置(複数可)は、(例えば、暗黙的に)割り当ての最小RB及び最高RBのいずれかに対するものであり得る。
【0088】
実施形態によれば、WTRUは、PRT設定に基づいて、アップリンクグラントのタイミング指示(例えば、DCI内のK2指示)を処理(例えば、解釈)することができる。K2指示は、アップリンクグラントをスケジュールしている可能性があるDCI中で搬送され得る。K2指示は、DCIを受信するタイミングに対してスケジュールされたUL送信のタイミングを示し得る。例えば、K2=4を有するスロットnにおいてDCIを受信する(例えば、ULグラントをスケジューリングする)WTRUは、スロットn+4においてUL送信を実行することができる。例えば、ULグラントのWTRU処理時間は、PRT設定ごとに(例えば、著しく)変化し得る。PRT設定ごとに異なるようにK2値を処理する(例えば、解釈する)ことは、(例えば、大きいフィールドサイズに基づき得る)全ての可能な値をサポートするタイミング指示を送信することを回避することを可能にし得る。
【0089】
実施形態によれば、WTRUは、グラント送信が設定される(例えば、設定される)ことができる。例えば、WTRUは、支援情報の送信及びPRT設定の要求のいずれかの後に、PRT設定を含むことができるDCIの監視を開始することができる。
【0090】
実施形態によれば、WTRUは、(例えば)異なるPRT設定(複数可)に関連付けられた(例えば)異なるPCmax値(複数可)を使用することができる。例えば、WTRUがPRT設定の報告、要求及び評価のうちのいずれかを行う場合、WTRUは、異なるPRT設定に関連付けられた異なるPCmax値を適用することができる。
【0091】
実施形態によれば、WTRUは、有効化された(例えば、設定された)PRT設定に基づいて、アップリンク送信のための電力制御パラメータを判定することができる。例えば、閉ループ電力制御では、WTRUは、有効化されたPRT設定に基づいて送信電力制御コマンド(TPC)ステップサイズを判定することができる。例えば、WTRUは、PRT設定に沿った(例えば、PRT設定に関連付けられた)TPCステップサイズが(例えば、事前に)設定される(例えば、TPCステップサイズを示す情報を受信する)ことができる。WTRUがPRT設定(例えば、PRT設定を示す情報)を受信する場合、WTRUは、(例えば、関連付けられたTPCステップサイズに基づいて)対応するTPCコマンドを仮定する(例えば、使用する)ことができる。
【0092】
実施形態によれば、WTRUは、有効化された(例えば、設定された)PRT設定に基づいて、アップリンク送信のためのMCSテーブルを判定することができる。WTRUは、複数の(例えば、任意の数の)MCSテーブルが設定されてもよく(例えば、MCSテーブルを示す情報を受信してもよく)、それぞれがPRT設定に関連付けられてもよい。WTRUがPRT設定を受信する場合、WTRUは、(例えば、受信されたPRT設定に関連付けられた)対応するMCSテーブルを想定する(例えば、それに基づいて使用する、送信する)ことができる。
【0093】
追加情報を有するPHR(拡張PHR)を報告する例
いくつかの実施形態によれば、WTRUは、通常の(例えば、現在の)PCmax値と、選択された好ましいPRT設定のうちのいずれかに対応し得る新しいPCmax値とを使用して取得(例えば、計算)され得る通常のPHR(例えば、PH値(複数可))を報告(例えば、送信)することができる(例えば、そのように構成され得る)。例えば、WTRUは、通常の(例えば、現在の)PCmaxと、選択された好ましいPRT設定のいずれかに対応し得る新しいPCmaxとの間の差分を報告(例えば、差分を使用して計算された第1の差分値を示す情報を送信)することができる(例えば、そのように構成され得る)。別の例では、WTRUは、選択された好ましいPRT設定のいずれかが有効であると仮定して(例えば、その場合に)、通常のPHR(例えば、PH値(複数可))と、WTRUによって計算され得る追加のPHR情報との両方を報告(例えば、送信)することができる(例えば、そのように構成され得る)。WTRUは、通常の(例えば、現在の)PH値と、選択された好ましいPRT設定のいずれかに対応する(例えば、選択された好ましいPRT設定のいずれかに基づいて判定される)この新しいPH値との間の差分を報告する(例えば、差分を使用して計算された第2の差分値を示す情報を送信する)ことができる(例えば、そのように構成され得る)。別の例では、WTRUは、PRT機能の使用が、WTRUが送信電力を増加させることを可能にすることができるかどうか、及びWTRUがどれだけ電力を獲得することができるかを示すことができる(例えば、示すように構成され、情報を送信することができる)。例えば、WTRUは、通常の(例えば、現在の)PRT設定から、選択された好ましいPRT設定のいずれかへの遷移に関連付けられた電力情報を送信することができる。例えば、電力情報は、遷移に関連付けられた(例えば、送信)電力利得を示す電力利得情報を含み得る。例えば、WTRUは、電力差(例えば、利得)をdBで示すことができる。
【0094】
WTRUは、同じトランスポートブロック(TB)を使用して、PHR(例えば、PH値(複数可))及び上記で説明した追加情報を報告(例えば、送信)することができる。WTRUは、同じMAC CEを使用して、PHR(例えば、PH値(複数可))及び追加情報を報告(例えば、送信)することができる。例えば、WTRUは、フラグ及びビットフィールドのいずれかを使用して、追加情報を有するPHR(拡張PHR)が送信され得ることをgNBに示す(例えば、示すために情報を送信する)ことができる(例えば、0は通常を示すことができ、1は拡張PHRを示すことができ、任意の他の値が本明細書で説明される実施形態に適用可能であり得る)。別の例では、WTRUは、別個のMAC CEを使用して、追加情報を送信することができる。例えば、通常のPHR(例えば、PH値(複数可))は、第1のMAC CEを使用して送信されてもよく、選択された好ましいPRT設定のいずれかに対応する新しいPCmax情報(例えば、値)及び新しいPH情報(例えば、値(複数可))のいずれかは、第2のMAC CEを使用して送信されてもよい。
【0095】
PRT設定を使用してUL TBを送信する例
実施形態によれば、WTRUは、PRT設定に基づいて任意の数のUL TBを送信することができる。PRT設定(例えば、情報)を受信した後、WTRUは、PRTサブキャリア/RBを使用して、データ信号とは異なり得る信号(本明細書ではPRT信号と呼ばれ得る)を送信することができる。第1の例では、PRT信号は、例えば、PRT信号とデータ信号との総和のPAPRを低減する(例えば、最小化する)ために、(例えば、意図された)アップリンクデータ送信に基づいて生成(例えば、送信)され得る。第2の例では、PRT信号は、データ信号とPRT信号との総和のキュービックメトリックを低減(例えば、最小化)するような方法で生成(例えば、送信)され得る。
【0096】
トーン予約を可能にするための方法の例
図3は、トーン予約を可能にする方法300の一例を示す図である。実施形態によれば、ステップ310において、WTRUは、例えば、いくつかの割り当てられたRB及びMCSを有するCG送信が設定され得る(例えば、CG設定を受信する)。例えば、WTRUは、アップリンクグラントに関連付けられたアップリンクグラント情報(例えば、CG設定)を受信することができ、アップリンクグラント情報は、割り当てられたRBの数及びMCSのうちのいずれかを示す。例えば、CG設定(例えば、アップリンクグラント)は、WTRUが第1の(例えば、最大)電力で送信することを可能にすることができる。
【0097】
実施形態によれば、ステップ320において、WTRUは、例えば、(例えば、推定された)経路損失及び(例えば、前回の送信に使用された)送信電力のいずれかに基づいて、電力制限状況(例えば、設定、動作モード)で動作することができると判定することができる。
【0098】
実施形態によれば、ステップ330において、WTRUは、CGグラントプロパティ(例えば、MCS及びRB割り当て)及び利用可能な電力ヘッドルームのいずれかに基づいて、(例えば、好ましい)設定を判定することができる。例えば、WTRUは、例えば、その利用可能な電力ヘッドルーム(例えば、0の利用可能な電力ヘッドルーム)に基づいて、より多くの送信電力を伴い得る(例えば、必要とし得る)かどうかを判定することができる。例えば、WTRUは、例えば、その電力クラスに基づいて、ターゲットBLERを達成する(例えば、到達する、取得する)ために、設定されたグラント送信のためのサブキャリア/RBの数を判定することができる。
【0099】
実施形態によれば、ステップ340において、WTRUは、PRT要求及び支援情報のいずれかをgNBに送信することができる。PRT要求及び支援情報のうちのいずれかは、判定された(例えば、好ましい)PRT設定を示し得る。
【0100】
実施形態によれば、ステップ350において、WTRUは、DCIを監視することができ、例えば、PRT機能(例えば、設定)を用いてCG設定を再設定することができる。
【0101】
例示的なシナリオでは、WTRUは、第1のULグラント(例えば、それに関連付けられた第1のアップリンクグラント情報)を受信することができ、PRTを要求するための条件が満たされ得ると判定することができる。例えば、WTRUは、電力制限状況にあると判定することができる。例えば、WTRUは、例えば、測定された経路損失、設定された期間の間に使用された送信電力及び(例えば、利用可能な、判定された)PHのいずれかに基づいて、電力条件が満たされ得ると判定することができる。例えば、WTRUは、(例えば、好ましい)PRT設定を選択することができ、例えば、現在のグラント(例えば、第1のULグラント)及び後の(例えば、更なる)グラントのいずれかを使用して、選択されたPRT設定を示す情報をgNBに送信することができる。例えば、WTRUは、(例えば、好ましい、選択された)PRT設定が有効化された状態で、gNBから第2のULグラント(例えば、第2のULグラントに関連付けられた第2のULグラント情報)を受信することができる。
【0102】
WTRUが自律的にPRTを有効にする例
実施形態によれば、WTRUは、PAPRを低減するためにPRTを(例えば、自律的に)有効にすることができる。例えば、WTRUは、その能力において、PRTを(例えば、自律的に)有効化することが可能であり得ることを示す(例えば、宣言する)ことができる。PAPRはRB割り当て及び変調タイプに依存し得るので、PRT能力は、例えば、変調と、連続割り当てのエッジ上でPRTのために予約されたRBの数とを記述する(例えば、示す)テーブルの形態で表され得る。例えば、PRT割り当て精度は、例えば、RBレベル及び変調タイプにおける割り当てのために、リソース要素(RE)レベルまで下がり得る。実施形態によれば、WTRUがそのUL送信のためにPRT技法を使用する場合、gNBは、例えば、PRTをキャンセルし、ULデータ変調リソース(例えば、ULデータ変調リソースのみ)を取り出すために、どのULリソースがPRTのためにWTRUによって使用され得るかを知る(例えば、示される)ことができる。例えば、gNBは、データのために使用されるRB及びPRTのために使用されるRBの位置を判定し得る。gNBは、データを処理し、判定された位置に基づいてPRT信号を破棄することができる。
【0103】
実施形態によれば、gNBは、WTRUのPRT能力を示すWTRU能力メッセージをWTRUから受信することができる。gNBは、WTRUが、例えば、ゼロ電力ヘッドルーム及び電力スケーリング状況のいずれかなど、任意の電力制限状況(例えば、設定、動作モード)に達する場合に、これらの能力を使用することができる。WTRUが電力制限状況(例えば、設定、動作モード)にあり得ると判定した後、gNBは、代替グラント、例えば、PRTトーンを有するグラント及びPRTトーンを有さないグラントを用いてWTRUをスケジューリングすることを開始することができ、WTRUが、例えば、その電力制限推定に基づいて両方のグラントの間で選択することを可能にする。そのような代替の2つのグラントは、本明細書ではデュアルグラントと呼ばれることがある。例えば、デュアルグラント(例えば、それに関連付けられたグラント情報)を受信するWTRUは、電力制限状況(例えば、設定、動作モード)にあるか否かに応じて、送信のために使用する2つのULグラントのうちの1つを判定(例えば、選択)することができる。
【0104】
実施形態によれば、gNBは、PHRを受信すること(例えば、ゼロの電力ヘッドルームを示すこと)、セルエッジWTRU位置を明らかにする(例えば、示す)ことができる基準信号受信電力(RSRP)及び基準信号受信品質(RSRQ)報告のいずれかを受信すること並びに電力制限状況(例えば、設定、動作モード)のための任意の他のシグナリング又はトリガのいずれかに基づいて、WTRUが電力制限状況(例えば、設定、動作モード)にあり得ると判定することができる。
【0105】
UL動的グラント-RB割り当て対PRT位置の例
連続割り当ての例
実施形態によれば、動的ULグラント(例えば、情報)を含むDCIは、WTRUによって受信されてもよく、DCIは、例えば、その宣言されたPRT能力に従って、WTRUがPRT技法のために任意の数の固定及び専用物理リソースブロック(physical resource block、PRB)を使用する可能性を示す指示(例えば、特定の追加ビット)を含んでもよい。例えば、ULグラントからのデータ関連RB割り当ての外側にある各エッジ上にある1つのRBが、PRT信号を送信するために使用され得る。実施形態によれば、デュアルグラント(例えば、それに関連付けられたグラント情報)の受信後、WTRUは、例えば、電力制限基準に基づいて、デュアルグラントを使用する(例えば、PRT信号を送信する)か、又は使用しないかを判定することができる。例えば、ULグラント(例えば、ULグラントに関連付けられたグラント情報)の受信後、WTRUは、データ関連RB上のトランスポートブロックに関連付けられたグラントのための電力割り当てを計算することができる。電力割り当て計算は、スケーリング状況(例えば、動作)及び電力制限状況(例えば、設定、動作モード)のいずれかにつながり得る。例えば、キャリアアグリゲーション状況では、同じUL RFチェーンに属する異なるキャリア中の異なるチャネルは、電力制限状況(例えば、設定、動作モード)をもたらし得る。例えば、WTRUは、複数の信号を送信するのに十分な電力を有していない可能性があり、それに応じて(例えば、スケーリング係数に基づいて)送信電力を低減することができる。例えば、第1の信号(例えば、PUSCH)及び第2の信号(例えば、PUCCH)を送信するWTRUは、第1の信号(例えば、PUSCH)及び第2の信号(例えば、PUCCH)をそれぞれ送信するための第1の送信電力(P1)及び第2の送信電力(P2)を判定することができる。第1(P1)及び第2(P2)の送信電力の総和(P1+P2)が、設定された最大出力電力(Pcmax)を超える場合、WTRUは、第1(P1)及び第2(P2)の送信電力にそれぞれスケーリング係数を適用することによって、第1(例えば、PUSCH)及び第2(例えば、PUCCH)の信号をそれぞれ送信するための送信電力を低減することができる。
【0106】
実施形態によれば、WTRUが、スケーリング状況(例えば、動作)及び電力制限状況(例えば、設定、動作モード)のいずれかにあると判定した場合、WTRUは、そのPRT宣言能力に従って示された領域にPRTトーンを追加する(例えば、PRT信号を送信する)ことができる。
【0107】
実施形態によれば、WTRUは、RB割り当て及び関連付けられた変調と、RB割り当て内でPRT技法を有効にすることができる(例えば、別個の)指示(例えば、DCIビット)とを含む動的ULグラント(例えば、それに関連付けられたULグラント情報)を受信することができる。例えば、WTRUは、電力UL割り当て評価がスケーリング状況(例えば、動作)及び電力制限状況(例えば、設定、動作モード)のいずれかにつながる場合に、その宣言されたPRT能力に従ってPRTトーンを配置する(例えば、PRT信号を送信する)ことができる。例えば、キャリアアグリゲーション状況では、同じUL RFチェーンに属する異なるキャリア中の異なるチャネルは、電力制限状況(例えば、設定、動作モード)をもたらし得る。
【0108】
非連続割り当て及びPRT位置の例
実施形態によれば、WTRUは、(例えば、任意の数の割り当てギャップを含む)非連続割り当てを受信することができる。例えば、その割り当てに関連する最大電力低減(maximum power reduction、MPR)(連続割り当てのためのMPRよりも高くなり得る)により、WTRUは、任意の電力制限状況(例えば、設定、動作モード)においてPRT方式を使用することができる。WTRUは、例えば、グローバルPAPRを低減するために、例えば、PRT RBを(例えば、更に)RB割り当てギャップ内に配置することができる。例えば、PRT RB配置を記述する(例えば、詳細な)アップリンク制御情報(UCI)が、WTRUによって送信され得る。
【0109】
ランダムなPRT位置の例
実施形態によれば、WTRUは、PRT技術が有効にすることができるという指示を有するULグラント(例えば、ULグラントに関連付けられたULグラント情報)を受信することができる。例えば、(例えば、PRT技法)ビットは、ULグラントのために設定され得る。実施形態によれば、WTRUは、(例えば、UL送信のための)電力割り当てを評価することができ、WTRUが電力制限状況(例えば、設定、動作モード)にあり得ると判定することができる。WTRUが電力制限状況(例えば、設定、動作モード)にあると判定された場合、WTRUは、(例えば、ランダム化)方式を通じてPRT位置判定を使用することができる。例えば、WTRU能力は、PRT RB及びREリソースのいずれかの(例えば、最大)数を含むことができ、ULグラントは、例えば、その(例えば、最大)数に基づいて、gNBスケジューラによって計算(例えば、判定)することができる。別の例では、確立された制限がなくてもよい。gNBは、DCIグラントにおいて(例えば、PRTインジケーション(例えば、ビット)に沿って)PRTリソースの(例えば、最大)数をシグナリングする(例えば、示す)ことができる。実施形態によれば、PRT位置のランダム化は、gNB及びWTRUが共有することができる(例えば、一般に知ることができる)(例えば、特定の)アルゴリズムに従うことができる。PRT位置ランダム化のための(例えば、特定の)アルゴリズムは、WTRU能力において示される(例えば、宣言される)か、標準ベースのランダム化方式/アルゴリズムのいずれかであってもよく、シードは知られていてもよい(例えば、WTRU RNTIなど)。
【0110】
UL半永続的グラント(RRC設定)の例-RB割り当て対PRT割り当て
実施形態によれば、WTRUは、半永続的なULグラントがRRCによって設定され得る。例えば、(例えば、代替の)PRTグラント技法の記述が、RRCによってWTRUにシグナリングされ(例えば、示され)得る。
【0111】
実施形態によれば、WTRUは、タイプ1の設定されたグラント及びタイプ2の設定されたグラントのうちのいずれかが設定され得る。タイプ1の設定されたグラントは、例えば、任意のレイヤ1シグナリングを伴うことなく、RRC(再)設定に基づいて設定され得る。例えば、タイプ1の設定されたグラントは、DCIベースのアクティブ化に依存し得ない。WTRUは、(例えば、通常のタイプ1の)グラント、PRT関連の許可された位置及びWTRUがPRT技法を使用する(例えば、PRT信号を送信する)ときにgNBに中継(例えば、送信)することができる(例えば、特定の)UCI情報のうちのいずれかが設定される(例えば、それらを示す設定情報を受信する)ことができる。
【0112】
タイプ2の設定されたグラントは、RRCを通して与えられ得る(例えば、設定され、示され得る)送信周期性を有し得る。レイヤ1/レイヤ2シグナリングは、送信の非アクティブ化/アクティブ化を制御するために使用され得る。例えば、送信パラメータは、動的グラントと同様に、WTRUによって受信され得る(例えば、WTRUに示され得る)。例えば、WTRUは、例えば、バッファデータが空でない限り、(例えば、周期的に)送信することができる。設定されたグラントタイプ1と同様に、PRTプロパティ(例えば、パラメータ)、PRT位置、使用され得るPRTアルゴリズム及びPRT関連UCI情報のいずれかが、RRCを介してWTRUによって受信され得る(例えば、WTRUにシグナリングされ得る、示され得る)。RRCを介してそれらのPRT関連情報を送信することは、PDCCH中で搬送される動的情報を(例えば、最小限に)低減した状態に保つことを可能にし得る。
【0113】
UL制御情報(PRT技術に関連するUCI)の例
実施形態によれば、デュアルグラント設定の場合、WTRUは、UCIを使用して、どのグラントが選択された可能性があるかを(例えば、それらを示すUCI情報を送信することによって、例えば、gNBに)示すように構成され得る。
【0114】
UL UCI情報を伴わないPRT技法の例
実施形態によれば、WTRUは、固定テーブルに従って固定PRTシーケンスとともにPRT技法を使用することができるというDCI指示により、ULグラント(例えば、ULグラントに関連付けられたULグラント情報)を受信することができる。WTRUは、そのようなULグラント(例えば、情報)を受信した後、それを適用する(例えば、グラントされたPRTリソースにおいてPRT信号を送信する)ことができる。例えば、gNBは、WTRUからのいかなる(例えば、特別な)UCI情報も伴わずに、固定された(例えば、PRT)位置をキャンセルすることができる。テーブルは、gNBスケジューラにおいて実装され得るMPRテーブルの拡張として見られ得る。
【0115】
実施形態によれば、ULグラント(例えば、情報)に含まれるRB割り当ては、追加の最大電力低減(additional maximum power reduction、A-MPR)、例えば、共存ケースによる追加の低減)を伴い得る割り当て領域を伴い得る(例えば、含み得る)。ULグラントがA-MPRを伴う場合、PRT方式は適用可能でなくてもよく、(例えば、通常の)Pcmax手順が優先され得る(例えば、適用され得る)。
【0116】
UL UCI情報を伴うPRT技法の例
実施形態によれば、WTRUは、PRT技法を使用する(例えば、PRTリソースにおいてPRT信号を送信する)ことができる。実施形態によれば、WTRUは、PRT信号復調及びPRTキャンセルのために、gNBにアップリンク制御情報(UCI)を送信することができる。例えば、UCIは、(例えば、PRT信号を搬送する)PRT技法を使用してULスロットの第1のシンボル中にマッピングされ得る(例えば、含まれ得る)。例えば、WTRUは、RB割り当ての一部であり得るPRT UCIとともに、第1のシンボルにおいてAck/NAckを多重化することができる。例えば、PRT関連UCIは、いかなるデータ又はAck/NAck関連ビットもパンクチャリングすることができない。
【0117】
実施形態によれば、ULグラントが割り当てられたWTRUは、UCI情報を含むことができる。UCIに関する任意の実施形態は、非制限的に、個別に又は組み合わせとして使用され得る。
【0118】
実施形態によれば、(例えば、単純な固定)PRT方式が使用され得る。例えば、WTRUは、全てのPRTトーン(例えば、PRT信号送信に割り当てられている可能性があった周波数リソース(例えば、RB))を使用することができる。例えば、UCIは、現在のULグラント(例えば、全てのPRTトーンにおけるPRT信号送信)を用いたPRT技法の使用又は不使用を示す、単一のビット(例えば、単一のビットと同程度の小ささ)であり得る。PRT技法が使用されるか否かの(例えば、単一ビット)指示は、本明細書ではPRT技法インジケータと呼ばれることがある。
【0119】
実施形態によれば、UCIは、PRT技術インジケータと、PRTトーンの電力オフセットの指示とを含むことができる。
【0120】
実施形態によれば、WTRUは、割り当てられた(例えば、PRT信号送信に割り当てられた)PRTリソースよりも少ないリソースを使用することができる。例えば、WTRUは、UCIにおいて、PRT技術インジケータ及びPRT技術のために使用されるRBの数を示す(例えば、含む)ことができる。例えば、PRTリソース使用量の全て又は半分が、例えば、単一ビットを使用してシグナリングされ得る。PRT信号を送信するために使用されるRBの数は、例えば、PRT技法の使用の有無を示す単一のビットから、Nが1より大きい整数であるNビットまでの任意の数のビットによって示され得る。例えば、Nビットは、2N-1個の可能な(例えば、異なる)PRT設定及びPRTを伴わない設定を指し示すことができる(例えば、示すために使用され得る)。
【0121】
実施形態によれば、WTRUは、選択されたPRT設定をgNBに示す(例えば、選択されたPRT設定を示す情報を送信する)ことができる。例えば、WTRUは、PRT設定のセットが(事前に)設定される(例えば、PRT設定のセットを示す設定情報を受信する)ことができ、各設定は、インデックス(例えば、識別子)によって識別されることができる。WTRUは、例えば、(PRT設定のうちの1つを指す(例えば、示す))UCI内のビットフィールドを使用して、例えば、PRTインデックス(例えば、識別子)を示すUCI情報を送信することによって、選択されたPRT設定を示すことができる。選択されたPRT設定を示す情報を(例えば、UCI情報を介して)送信するための任意の技法が、本明細書で説明される実施形態に適用可能であり得る。
【0122】
実施形態によれば、WTRUは、(例えば、特定のランダム化)方式を通じてPRT位置を判定することができる。例えば、WTRUは、PRT位置判定(例えば、ランダム化)アルゴリズムを示すことができる。2つ以上の(例えば、ランダム化)アルゴリズムが可能である場合、PRT位置判定(例えば、ランダム化)アルゴリズムは、例えば、ポインタによって示されてもよい。別の例では、アルゴリズムが特定のシーケンスをシードとして使用する場合、シードはポインタによって示され得る。例えば、ランダム化アルゴリズムは、WTRU RNTIを、例えば、シード及びマスクのいずれかとして使用して、ULスロット送信(例えば、ULスロット送信の各シンボル)におけるPRT位置を判定することができる。
【0123】
実施形態によれば、WTRUは、例えば、PRT技法インジケータとともに、PRT位置を示す指示(例えば、ビットマップ)をUCIに含めることができる。
【0124】
PRTをアップリンク送信と多重化する例
WTRUは、N個の変調されたデータシンボルのセットを使用して、PRTシンボルを生成することができる。
図5は、このような例を示す図である。例えば、プリコーダは、PRTシンボルを生成するために使用されてもよく、
図5のブロック501に示されているように、N個の変調されたデータシンボルはプリコーダの入力であってよく、PRTシンボルはプリコーダの出力であってよい。次いで、WTRUは、
図5のブロック503に示すように、ULデータ送信及びPRT送信のための(例えば、設定された)REを使用して、生成されたPRTシンボルをREのセットにマッピングする(例えば、関連付ける)ことができる。N個の変調されたデータシンボルは、ブロック505に直接(例えば、ブロック501におけるプリコーディングの前に)供給されてもよく、ここで、WTRUは、ULデータ送信及びPRT送信のために利用可能なREからの残りのREを使用して、N個の変調されたデータシンボルをREのセットにマッピングしてもよい(例えば、関連付けてよい)。例えば、WTRUは、
図5に示されるように、PRTシンボルを有するREとULデータのためのREとの両方を送信することができる。PRTプリコーダ501は、比R=M/Nによって特徴付けられ(例えば、比R=M/Nに関連付けられ)てよく、ここで、M及びNは、それぞれ、生成されたPRTシンボル及びデータシンボルであり得る。
【0125】
実施形態によれば、WTRUは、レートマッチング及びパンクチャリングのいずれかを使用して、シンボル数Nを生成することができ(例えば、そのように構成することができ)、比率R値及びM値のいずれかの値に基づいて、N個のシンボルをREのセットにマッピングする(例えば、関連付ける)ことができる。例えば、閾値を上回る可能性があるR及びMのいずれかの値について、WTRUはレートマッチングを使用することができ、閾値を下回るR及びMのいずれかの値について、WTRUはパンクチャリングを使用することができる。
【0126】
実施形態によれば、WTRUは、少数のREがPRT設定のために必要とされ得る(例えば、送信され得る)と判定することができる。例えば、PRT設定のための(例えば、必要とされる)REの数が(例えば、設定された)閾値未満であるとWTRUが判定する場合、WTRUは、変調されたデータシンボルをマッピングする(例えば、関連付ける)ときにパンクチャリングを使用することができる。PRTが送信され得るREの位置は、事前設定され得る。例えば、WTRUは、ULグラントのエッジRBを使用するように構成され得る(例えば、それを示す構成情報を受信する)。
【0127】
実施形態によれば、WTRUは、PRTを送信するためにWTRUによってパンクチャリング又はレートマッチングが使用され得るかどうかをgNBに示すことができる(例えば、構成され、情報を送信する)ことができる。一例では、WTRUは、レートマッチング又はパンクチャリングがPRTを送信するためにWTRUによって使用され得るかどうかを示すために、PUSCH送信においてピギーバックされたUCIを使用することができる。例えば、ULグラントのために設定されたREのセット中のUCI位置は、PRT送信に起因して周波数及び時間領域のいずれかにおいてシフトされ得る。例えば、シフトパラメータは、PRTのために設定されたRE及びRBのいずれかの数に依存し得る。例えば、gNBは、UCI位置を判定するために、WTRU送信をブラインド検出することができる。
【0128】
実施形態によれば、WTRUは、PRT機能を有効にするグループ共通シグナリングをWTRUが受信するという条件で、かつ電力制限状況(例えば、設定、動作モード)にあるとWTRUが判定するという条件で、PRT設定要求及び(例えば、PRT設定を判定するための)支援情報のいずれかを送信することができる。
【0129】
実施形態によれば、WTRUは、利用可能な電力ヘッドルーム、変調、及びアップリンク送信に使用されるRBの数に応じて、(例えば、gNBに要求される)PRT設定を取得(例えば、選択)することができる。
【0130】
実施形態によれば、WTRUは、(例えば、サポートされる)変調及び周波数リソース割り当てのリストについて、WTRUがサポートすることが可能であり得るPRT設定のリストを送信(例えば、報告)することができる。
【0131】
実施形態によれば、WTRUは、2つのULグラント(例えば、2つのULグラントに関連付けられたULグラント情報)を受信することができ、例えば、1つはPRTトーンを含み、1つはPRTトーンを含まない。PRTトーンは、PRT信号を送信するためにWTRUによって使用される周波数リソースとみなすことができる。実施形態によれば、WTRUは、電力制限状況(例えば、設定、動作モード)にあるか否かに応じて、UL送信に使用する2つのグラントのうちの1つを選択することができる。
【0132】
実施形態によれば、WTRUは、WTRUが2つのULグラントのうちの1つを選択した後に、UL送信のために使用されるULグラントを(例えば、gNBに)示すことができる。
【0133】
図4は、トーン予約を可能にする方法400の一例を示す図である。
【0134】
実施形態によれば、ステップ410において、WTRUは、例えば、PAPRを低減するために、PRT設定を要求するための情報を送信することができる。
【0135】
実施形態によれば、ステップ420において、WTRUは、(例えば、要求された)PRT設定に基づいてPRT信号を送信するために使用される(例えば、PRT)周波数リソースの指示を受信することができる。
【0136】
実施形態によれば、ステップ430において、WTRUは、UL送信に加えて、(例えば、PRT)周波数リソースにおいてPRT信号を送信することができる。例えば、UL送信は、任意の種類のデータ(例えば、ユーザデータ、制御データなど)を送信するために実行され得る。例えば、PRT周波数リソースは、UL送信のために割り当てられた可能性がある周波数リソース(例えば、セット)に基づいて(例えば、割り当てられて)よい。例えば、(例えば、PRT)周波数リソースは、UL送信のために割り当てられていた可能性のある(例えば、連続する)周波数リソースのブロックの(例えば、各)エッジに位置し得る。送信のPAPRを低減するためにUL送信に割り当てられた他の周波数リソースに基づく(例えば、他の周波数リソースと配置された)任意の種類のPRT周波数リソース割り当てが、本明細書で説明する実施形態に適用可能であり得る。
【0137】
例えば、(例えば、要求された)PRT設定は、WTRUにおいて事前に設定された可能性があるPRT設定のセットに属する可能性がある。
【0138】
例えば、PRT設定を要求するための情報は、要求されたPRT設定の指示(例えば、インデックス、識別子のいずれか)を含むことができる。
【0139】
例えば、WTRUは、PRT設定を要求するための情報とともにSRSを送信することができる。
【0140】
例えば、(例えば、送信された)SRSは、要求されたPRT設定を示すことができる。
【0141】
例えば、SRSは、要求されたPRT設定を示し得る(例えば、識別することを可能にし得る)SRSリソース中で送信され得る。
【0142】
例えば、要求されたPRT設定は、UL送信のためのリソースの量、利用可能な電力ヘッドルーム、前回のUL送信における送信電力のレベル、WTRU能力、電力クラス、基準信号の測定値、受信された送信電力制御コマンド、UL送信のタイプ、動作帯域、UL送信のためのターゲットブロック誤り率のいずれかに基づいて、WTRUによって判定されてもよい。
【0143】
例えば、情報は、ネットワーク要素がPRT設定を選択するのを支援するための支援情報を含んでもよい。
【0144】
例えば、支援情報は、PRT信号及びUL送信をそれぞれ送信するために使用される電力間の電力オフセットを含んでもよい。
【0145】
例えば、PRT信号を送信するために使用される予定の周波数リソースの指示は、DCI及びRRC設定メッセージのいずれかにおいて受信され得る。
【0146】
例えば、PRT信号は、PRT信号とUL送信との総和のPAPRを最小化するために、UL送信に基づき得る。
【0147】
例えば、PRT信号は、PRT信号とUL送信との総和のキュービックメトリックを最小化するように取得(例えば、生成)され得る。
【0148】
例えば、WTRUは、第1の(例えば、通常の)PCmax値を使用して計算された第1のPH値と、送信されたPRT信号の設定に対応することができる第2のPCmax値を使用して計算された第2のPH値とを含むことができるPHRを送信することができる。
【0149】
例えば、WTRUは、第1のPCmax値と第2のPCmax値との間の差分を送信することができる。
【0150】
例えば、WTRUは、第1のPH値と第2のPH値との間の差分を送信することができる。
【0151】
例えば、PRT信号を送信することは、(1)N個のデータシンボルからM個のPRTシンボルを生成することと、(2)M個のPRTシンボルをリソースエレメント(RE)の第1のセットにマッピングすることと、(3)N個のデータシンボルをREの第2のセットにマッピングすることとを含むことができ、ここで比R(R=M/N)が閾値を上回る場合、WTRUは、レートマッチングを使用してN個のデータシンボルを生成し、N個のデータシンボルをREにマッピングすることができ、Rが閾値を下回る場合、WTRUは、パンクチャリングを使用してN個のデータシンボルを生成し、N個のデータシンボルをREにマッピングすることができる。
【0152】
例えば、WTRUは、レートマッチング又はパンクチャリングがPRTを送信するために使用されたかどうかの指示を送信することができる。
【0153】
図6は、トーン予約を可能にする方法600の一例を示す図である。例えば、本方法は、WTRUにおいて実装され得る。
【0154】
実施形態によれば、ステップ610において、トーン予約(TR)設定情報が受信されてもよく、TR設定情報は、TR設定のセットを示してもよい。例えば、TR設定情報は、TR設定情報要素のセットを備えてもよく、(例えば、各)TR設定情報要素は、TR設定のセット内のTR設定に関連付けられてもよい。例えば、(例えば、各)TR設定情報要素は、関連付けられたTR設定を示す情報(例えば、本明細書で説明される任意の実施形態で説明されるようなパラメータ(複数可))を含み得る。
【0155】
実施形態によれば、ステップ620において、電力ヘッドルーム(PH)が、第1のアップリンクグラントについて判定され得る。
【0156】
実施形態によれば、ステップ630において、示されたTR設定のセットから第1のTR設定を選択することができる。例えば、第1のTR設定は、第1のアップリンクグラント及び判定されたPHのいずれかに基づいて選択され得る。別の例では、第1のTR設定は、例えば、ダウンリンクRS測定値(複数可)、(例えば、連続する)受信されたTPCコマンドの数N及びアップリンク送信のターゲットBLERのうちのいずれかに基づいて選択され得る。第1のTR設定を選択する(例えば、要求する)ための基準の任意の他の例は、本明細書で説明される実施形態に適用可能であり得る。
【0157】
実施形態によれば、ステップ640において、選択された第1のTR設定を示す第1の情報が送信されてもよい。実施形態によれば、ステップ650において、TR設定の示されたセットの第2のTR設定を示す第2の情報を受信することができる。
【0158】
実施形態によれば、ステップ660において、第2のアップリンクグラントが受信され得る。
【0159】
実施形態によれば、ステップ670では、WTRUは(1)第1の電力レベルでの第2のアップリンクグラントによるデータ送信と、(2)TR送信とを含む情報を送信することができ、TR送信は、第2のTR設定に従って判定された周波数リソース内で送信することができ、TR送信は、第1の電力レベル及び第2のTR設定に関連付けられた電力オフセットに基づいて判定された第2の電力レベルで送信することができる。
【0160】
例えば、方法600は、第1のアップリンクグラントに関連付けられた第1のアップリンクグラント情報を受信することを更に含んでよく、第1のアップリンクグラント情報は、(1)リソースブロック(RB)割り当てと(2)変調及びコーディング方式(MCS)とのうちのいずれかを示し、第1のTR設定の選択は、RB割り当てとMCSとのうちのいずれかに従い得る。
【0161】
例えば、第1のTR設定は、(1)経路損失が第1の閾値よりも小さいこと、(2)送信電力が設定された時間にわたって最大電力レベルにあること、及び(3)PHが第2の閾値よりも小さいことのいずれかを条件として選択され得る。
【0162】
例えば、第2のTR設定を示すTR設定情報(例えば、第2のTR設定に関連付けられたTR設定情報要素)は、(1)TR送信のために予約されたRBの数、(2)データ送信のために使用される第1の電力レベルとTR送信のために使用される第2の電力レベルとの間の電力オフセット、(3)帯域幅部分(bandwidth part、BWP)及びキャリアコンポーネント(carrier component、CC)のうちのいずれかに関連付けられた予約済みのRBの位置、(4)第2のTR設定が適用され得る少なくとも1つのサブフレーム及び少なくとも1つのスロットのうちのいずれか、(5)第2のTR設定が適用され得る周期性及びオフセットのうちのいずれか、(6)サブキャリア間隔、(7)BWPインデックス及びCCインデックスのうちのいずれか、(8)TR送信を生成するための方法、(9)TR送信がデータ送信と連続的であるか非連続的であるかを示す密度指示、(10)送信電力制御ステップサイズ及び(11)プリコーダ比のうちのいずれかを示し得る。
【0163】
例えば、TR設定情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)及び無線リソース制御(RRC)メッセージのいずれかで受信されてもよい。
【0164】
例えば、第1のTR設定の選択は、前回のデータ送信の送信電力レベル、WTRU能力、電力クラス、基準信号の測定値、受信された送信電力制御コマンド、データ送信のタイプ、動作帯域、データ送信のためのターゲットブロック誤り率及び第1のアップリンクグラントの周波数割り当てのいずれかに従うことができる。
【0165】
例えば、選択された第1のTR設定を示す第1の情報を送信することは、サウンディング基準信号(SRS)を送信することを含み得る。
【0166】
例えば、方法600は、第1のTR設定がSRS及び少なくとも1つのSRSリソースのいずれかに関連付けられ得ることを示すSRS設定情報を受信することを更に含み得る。例えば、SRS設定情報は、(例えば、TR設定情報に含まれている)TR設定情報の一部としてのいずれかを受信されてもよく、TR設定情報から(例えば、独立して)分離されてもよい。
【0167】
例えば、第1のTR設定に関連付けられた送信されたSRSは、第1のTR設定が選択されている可能性があることを示し得る。
【0168】
例えば、送信されたSRSは、SRSが第1のTR設定に関連付けられた少なくとも1つのSRSリソースにおいて送信されるという条件で、第1のTR設定が選択された可能性があることを示し得る。
【0169】
例えば、選択された第1のTR設定を示す第1の情報は、MAC CE、UCI、及びRRCメッセージのいずれかで送信されてもよい。
【0170】
例えば、方法600は、選択された第1のTR設定を示す第1の情報をPUCCH上のUCIと多重化することを更に含んでよく、UCIは、SR情報、HARQ-ACKフィードバック情報及びCSIのうちのいずれかを含み得る。
【0171】
例えば、方法600は、選択された第1のTR設定を示す第1の情報をPUSCH上でUCIと多重化することを更に含み得る。
【0172】
例えば、選択された第1のTR設定を示す前記第1の情報は、第1のアップリンクグラント及び更なるアップリンクグラントのうちのいずれかに基づいて送信され得る。
【0173】
例えば、方法600は、現在のTR設定から選択された第1のTR設定への遷移に関連付けられた電力情報を含む電力ヘッドルーム報告(PHR)を送信することを更に含み得る。
【0174】
例えば電力情報は、(1)現在のTR設定に対応する第1の設定された最大出力電力(PCmax)値を使用して計算された第1のPH値、(2)選択された第1のTR設定に対応する第2のPCmax値を使用して計算された第2のPH値、(3)第1のPCmax値と第2のPCmax値との間の差分を使用して計算された第1の差分値及び(4)第1のPH値と第2のPH値との間の差分を使用して計算された第2の差分値のうちのいずれかを示し得る。
【0175】
例えば、TR送信を送信することは、第2の数であるN個のデータシンボルから第1の数であるM個のTRシンボルを生成することを含んでよく、M個のTRシンボルは、リソース要素(RE)の第1のセットに関連付けられ、N個のデータシンボルは、REの第2のセットに関連付けられ、N個のデータシンボルを生成することは、(1)Nに対するMの比Rと、(2)Mとのうちのいずれかに基づいてN個のデータシンボルをレートマッチングすることと、パンクチャリングすることとのうちのいずれかを含み得る。
【0176】
例えば、方法600は、レートマッチング又はパンクチャリングがTR送信を送信するために使用された可能性があるかどうかの指示を送信することを更に含み得る。
【0177】
例えば、TR送信は、(1)TR送信とデータ送信との総和のキュービックメトリック及び(2)TR送信とデータ送信との総和のピーク対平均電力比(PAPR)のいずれかを最小化するように行われてもよい。
【0178】
実施形態によれば、WTRUは、TR設定のセットを示すTR設定情報を受信することができる。例えば、TR設定情報は、少なくとも1つのTR設定が少なくとも1つのSRS及び少なくとも1つのSRSリソースのいずれかに関連付けられ得ることを示すSRS関連情報を含み得る。例えば、WTRUは、本明細書で説明される任意の実施形態に従って第1のTR設定を選択することができ、第1のTR設定に関連付けられた少なくとも1つのSRSを送信すること、及び第1のTR設定に関連付けられた少なくとも1つのSRSリソースにおいて送信すること(例えば、送信)のいずれかによって、選択された第1のTR設定の指示を送信することができる。
【0179】
実施形態では、WTRUは、TR設定のセットを示すTR設定情報を受信することができる。例えば、TR設定は、示されたTR設定のセットから選択することができる。例えば、WTRUは、(1)第1の電力レベルでのアップリンクグラントによるデータ送信と、(2)TR送信とを含む情報を送信することができ、TR送信は、選択されたTR設定に従って判定された周波数リソース内で送信することができ、TR送信は、第1の電力レベル及び選択されたTR設定に関連付けられた電力オフセットに基づいて判定された第2の電力レベルで送信することができる。
【0180】
第1の例では、第1のTR設定が、本明細書で説明される任意の基準に基づいて、TR設定の示されたセットからWTRUによって選択され得る。第1のTR設定を示す第1の情報が(例えば、gNBに)送信され得る。第2のTR設定を示す第2の情報が(例えば、gNBから)受信され得る。第2のTR設定は、(例えば、TR送信を実行するために使用される予定の)選択されたTR設定に対応し得る。
【0181】
第2の例では、能力情報は、WTRUによって(例えば、gNBに)送信され得る。能力情報は、TR動作を(例えば、自律的に)有効にするWTRUの能力を示すことができる。例えば、第1のアップリンクグラントに関連付けられた第1のアップリンクグラント情報が受信され得る。第1のアップリンクグラント情報は、WTRUがTR動作を有効にする(例えば、本明細書で説明されるようなTR送信を実行する)ことができることを示すことができる。例えば、WTRUは、(例えば、自律的に)選択されたTR設定及びTR送信のための周波数リソースのいずれかを示すUCIを送信することができる。
【0182】
結論
特徴及び要素は、特定の組み合わせにおいて上で説明されているが、当業者は、各特徴又は要素が単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用され得ることを理解されよう。更に、本明細書に説明される方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアに実装され得る。コンピュータ可読媒体の例には、電子信号(有線又は無線接続を介して送信される)及びコンピュータ可読記憶媒体が含まれる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体及びCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末、基地局、RNC又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【0183】
明示的に記載されていないが、本明細書に記載の実施形態は、任意の組み合わせ又は部分的な組み合わせで用いられ得る。例えば、本明細書に記載の原理は、記載された変形例に限定されず、変形例及び実施形態の任意のアレンジを使用することができる。
【0184】
加えて、方法について説明される任意の特徴、変形例、又は実施形態は、開示された方法を処理するための手段を含む装置デバイスと互換性があり、開示された方法を処理するように構成されたプロセッサを備えるデバイスと互換性があり、プログラムコード命令を含むコンピュータプログラム製品と互換性があり、かつプログラム命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体と互換性がある。
【0185】
特徴及び要素は、特定の組み合わせにおいて上で説明されているが、当業者は、各特徴又は要素が単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用され得ることを理解されよう。更に、本明細書に説明される方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアに実装され得る。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体及びCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU102、UE、端末、基地局、RNC、又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【0186】
更に、上記の実施形態では、処理プラットフォーム、コンピューティングシステム、コントローラ、及びプロセッサを含む他のデバイスが記載されている。これらのデバイスは、少なくとも1つの中央処理装置(「CPU」)及びメモリを含み得る。コンピュータプログラミングの技術分野における当業者の慣例によれば、動作、及び演算又は命令の記号表現の言及は、様々なCPU及びメモリによって実施され得る。そのような動作及び演算又は命令は、「実行される」、「コンピュータによって実行される」、又は「CPUによって実行される」と言及されることがある。
【0187】
当該技術分野における通常の技術を有する者には、動作及び記号的に表現された演算又は命令が、CPUによる電気信号の操作を含むことが理解されるであろう。電気システムは、電気信号の結果的な変換又は減少を引き起こすことができるデータビットを表し、メモリシステムのメモリ位置にデータビットを維持し、それによってCPUの動作及び他の信号の処理を再構成又は別の方法で変更する。データビットが維持されるメモリ位置は、データビットに対応する、又はデータビットを表す特定の電気的特性、磁気的特性、光学的特性、又は有機的特性を有する物理的位置である。代表的な実施形態は、上述のプラットフォーム又はCPUに限定されず、他のプラットフォーム及びCPUが、提供された方法をサポートし得るということを理解されたい。
【0188】
データビットはまた、磁気ディスク、光学ディスク、及び任意の他の揮発性(例えば、ランダムアクセスメモリ(「RAM」))又はCPUによって読み取り可能な不揮発性(例えば、読み取り専用メモリ(「ROM」))大容量記憶システムを含む、コンピュータ可読媒体上に維持され得る。コンピュータ可読媒体は、処理システム上に排他的に存在するか、又は処理システムに対してローカル又はリモートであり得る複数の相互接続された処理システム間で分散された、協調的又は相互接続されたコンピュータ可読媒体を含んでもよい。代表的な実施形態は、上述のメモリに限定されず、他のプラットフォーム及びメモリが、記載された方法をサポートし得るということが理解される。
【0189】
例示的な実施形態において、本明細書に記載されている動作、プロセスなどのいずれも、コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ可読命令として実装されてもよい。コンピュータ可読命令は、移動体、ネットワーク要素、及び/又は任意の他のコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行され得る。
【0190】
システムの態様のハードウェア実装とソフトウェア実装の間には、ほとんど区別がない。ハードウェア又はソフトウェアの使用は、概して(例えば、常にではないが、ある特定のコンテキストにおいて、ハードウェアとソフトウェアとの間の選択が重要になり得るという点で)、コスト対効率のトレードオフを表す設計上の選択である。本明細書に記載されているプロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術が効果的であり得る様々なビークル(例えばハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェア)が存在し得、好ましいビークルは、プロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術が配備される状況によって変化し得る。例えば、実装者が、速度及び正確性が最重要であると判定した場合、実装者は、主にハードウェア及び/又はファームウェアのビークルを選択することができる。柔軟性が最重要である場合、実装者は、主にソフトウェア実装を選択することができる。あるいは、実装者は、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアの何らかの組み合わせを選択してもよい。
【0191】
前述の詳細な説明では、ブロック図、フローチャート、及び/又は例の使用を通じて、デバイス及び/又はプロセスの様々な実施形態を示した。そのようなブロック図、フローチャート、及び/又は例が1つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、そのようなブロック図、フローチャート、又は例の中の各機能及び/又は各動作は、広範なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの実質的に任意の組み合わせによって、個別にかつ/又は集合的に実装されてよいことが当業者には理解されるであろう。好適なプロセッサとしては、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途用標準製品(Application Specific Standard Product、ASSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、及び/又は状態機械が挙げられる。
【0192】
上記では特徴及び要素が特定の組み合わせにおいて提供されているが、当該技術分野の通常の技術を有する者には、各特徴若しくは各要素を単独で使用する、又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせにおいて使用できることが理解されるであろう。本開示は、本出願に記載されている特定の実施形態の観点において限定されるものではなく、これらの実施形態は、様々な態様の例示として意図されるものである。当業者には明らかなように、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの修正及び変形を行うことができる。本出願の説明において使用されているいかなる要素、動作、又は指示も、そのように明示的に提示されていない限り、本発明にとって重要又は本質的であると解釈されるべきではない。本明細書に列挙したものに加えて、本開示の範囲内の機能的に等価な方法及び装置が、上述した説明から、当業者には明らかであろう。そのような修正及び変形は、添付の請求項の範囲に入ることが意図されている。本開示は、添付の請求項の条項によってのみ限定されるものであり、かかる請求項が権利を有する等価物の完全な範囲と共に、限定されるものである。本開示は、特定の方法又はシステムに限定されないことを理解されたい。
【0193】
また、本明細書で使用されている用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を制限することを意図していないことを理解されたい。本明細書で使用される場合、本明細書で言及される場合、「局」及びその略語「STA」、「ユーザ機器」及びその略語「UE」は、(i)記載されたインフラストラクチャなどの無線送信及び/又は受信ユニット(WTRU)、(ii)記載されたインフラストラクチャなどの、WTRUのいくつかの実施形態の任意のもの、(iii)とりわけ、記載されたインフラストラクチャなどのWTRUの一部又は全ての構造及び機能を有して構成された、無線可能及び/又は有線可能な(例えば、テザー可能な)デバイス、(iii)記載されたインフラストラクチャなどのWTRUの、全てよりも少ない構造及び機能を有して構成された無線可能及び/又は有線可能なデバイス、又は(iv)その他、を意味し得る。本明細書に列挙される任意のUEを代表し得る例示的なWTRUの詳細が、
図1A~
図1Dに関して以下に提供される。
【0194】
特定の代表的な実施形態では、本明細書に記載の主題のいくつかの部分は、特定用途用集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及び/又は他の統合フォーマットを介して実装され得る。しかしながら、本明細書に開示されている実施形態のいくつかの態様は、その全体又は一部が、1つ以上のコンピュータ上で動作する1つ以上のコンピュータプログラムとして(例えば1つ以上のコンピュータシステム上で動作する1つ以上のプログラムとして)、1つ以上のプロセッサ上で動作する1つ以上のプログラムとして(例えば1つ以上のマイクロプロセッサ上で動作する1つ以上のプログラムとして)、ファームウェアとして、又はこれらの実質的に任意の組み合わせとして、集積回路において等価的に実施され得ること、並びに、回路を設計すること、及び/又は、ソフトウェア及び/若しくはファームウェアのコードを書くことが、この開示に照らして当業者の技術の範囲内であることが、当業者には認識されるであろう。更に、本明細書に記載されている主題のメカニズムが、様々な形態のプログラム製品として配布され得ること、及び、本明細書に記載されている主題の例示的な実施形態が、配布を実際に行うために使用される特定のタイプの信号担持媒体にかかわらず適用されることが、当業者には理解されるであろう。信号担持媒体の例としては、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、CD、DVD、デジタルテープ、コンピュータメモリなどの記録可能型媒体、並びに、デジタル及び/又はアナログ通信媒体(例えば光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)などの伝送型媒体が挙げられ、ただしこれらに限定されない。
【0195】
本明細書に記載されている主題は、場合によっては、異なる他の構成要素内に含まれるか、又は、異なる他の構成要素に接続されている、異なる構成要素を示していることがある。そのような図示されたアーキテクチャは単なる例であり、実際には、同じ機能を達成する他の多くのアーキテクチャが実施され得ることを理解されたい。概念的には、同じ機能を達成するための構成要素の任意の配置は、所望の機能が達成され得るように、効果的に「関連付けられる」。したがって、特定の機能を達成するために本明細書において組み合わされた、任意の2つの構成要素は、アーキテクチャ又は中間構成要素に関係なく、所望の機能が達成されるように、互いに「関連付けられた」として見ることができる。同様に、そのように関連付けられた任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に接続されている」、又は「動作可能に結合されている」とみなすこともでき、そのように関連付けることができる任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に結合可能」であるとみなすこともできる。動作可能に結合可能の具体例としては、物理的に嵌合可能かつ/若しくは物理的に相互作用する構成要素、及び/又は、無線で相互作用可能かつ/若しくは無線で相互作用する構成要素、及び/又は、論理的に相互作用するかつ/若しくは論理的に相互作用可能な構成要素が挙げられ、ただしこれらに限定されない。
【0196】
本明細書における実質的に任意の複数形及び/又は単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈及び/又は用途に適切であるように、複数形から単数形に、かつ/又は単数形から複数形に変換することができる。本明細書では、明瞭にする目的で、様々な単数形/複数形の並べ換えが明示的に記載され得る。
【0197】
一般に、本明細書、特に添付の請求項(例えば添付の請求項の本体)において使用されている用語は、一般に「非限定」用語として意図されることが当業者には理解されるであろう(例えば、用語「含んでいる」は、「含んでいるがそれらに限定されない」と解釈するべきであり、用語「有する」は、「を少なくとも有する」と解釈するべきであり、用語「含む」は、「含むがそれらに限定されない」と解釈するべきである)。更に、導入された請求項の特定の数の記載が意図される場合、そのような意図は請求項に明示的に記載されており、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが、当業者には理解されるであろう。例えば、1つの項目のみが意図される場合、「単一」という用語又は類似する言葉が使用され得る。理解を助けるために、以下の添付の請求項及び/又は本明細書の説明は、請求項の記載を導入するために「少なくとも1つの」及び「1つ以上の」という導入句の使用を含み得る。しかしながら、このような句の使用は、不定冠詞「a」又は「an」による請求項の記載の導入が、そのような導入された請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、1つのそのような記載のみを含む実施形態に制限することを意味するものと解釈すべきではなく、たとえ同じ請求項に、導入句「1つ以上の」又は「少なくとも1つの」及び「a」又は「an」などの不定冠詞が含まれていても同様である(例えば「a」及び/又は「an」は「少なくとも1つの」又は「1つ以上」を意味するものと解釈すべきである)。請求項の記載を導入するために使用される定冠詞の使用も同様である。更に、導入された請求項の特定の数の記載が明示的に記載されている場合でも、かかる記載は少なくとも記載された数を意味するものと解釈されるべきであることが、当業者には認識されるであろう(例えば、他の修飾語なしの「2つの記載」という単純な記載は、少なくとも2つの記載、又は2つ以上の記載を意味する)。
【0198】
更に、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」に類似する表記が使用される場合、一般に、そのような構造は、当業者がその表記を理解するであろう意味として意図される(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、並びに/又は、A、B、及びCを一緒に、有するシステムを含み、ただしこれらに限定されない)。「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」に類似する表記が使用される場合、一般に、そのような構造は、当業者がその表記を理解するであろう意味として意図される(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、並びに/又は、A、B、及びCを一緒に、有するシステムを含み、ただしこれらに限定されない)。説明、請求項、又は図面のいずれにおいても、2つ以上の代替的な用語を提示する実質的に任意の離接的な語及び/又は句は、用語の一方、用語のいずれか、又は両方の用語を含む可能性を企図するものと理解されるべきであることが、当業者には更に理解されるであろう。例えば、「A又はB」という句は、「A」若しくは「B」又は「A及びB」の可能性を含むものと理解されたい。更に、本明細書で使用される、複数の項目のリスト及び/又は複数の項目のカテゴリのリストが後ろに続く用語「~のいずれか」は、項目及び/又は項目のカテゴリの、「のいずれか」、「の任意の組み合わせ」、「の任意の複数」、及び/又は「の任意の複数の組み合わせ」を、個別に、又は他の項目及び/又は他の項目のカテゴリとの組み合わせにおいて、含むことを意図している。更に、本明細書で使用される場合、「セット/組」又は「グループ/群」という用語は、ゼロを含む任意の数の項目を含むことが意図される。更に、本明細書で使用される、用語「数」は、ゼロを含む任意の数を含むことを意図している。
【0199】
更に、本開示の特徴又は態様がMarkush群の観点から説明されている場合、当業者には、本開示がそれによってMarkush群の任意の個々のメンバー又はメンバーのサブグループの観点からも説明されることが認識されるであろう。
【0200】
当業者には理解されるように、書面による説明を提供するという観点など、あらゆる目的のために、本明細書に開示される全ての範囲は、その任意の可能な部分範囲及び部分範囲の組み合わせも包含している。任意の列挙された範囲は、同じ範囲が、少なくとも等しい2分の1、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分解されることを十分に説明して可能にするものとして、容易に認識することができる。非限定的な例として、本明細書に記載されている各範囲は、下位3分の1、中央の3分の1、及び上位3分の1などに容易に分解され得る。また、当業者には理解されるように、「まで」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」等の全ての言葉は、言及された数を含み、かつ、上述したように更に部分範囲に分解され得る範囲を意味する。最後に、当業者には理解されるように、範囲は個々の各要素を含む。したがって、例えば、1~3個のセルを有するグループは、1個、2個、又は3個のセルを有するグループを指す。同様に、1~5個のセルを有するグループは、1個、2個、3個、4個、又は5個のセルを有するグループを指し、以下同様である。
【0201】
更に、請求項は、特にそのように記載されない限り、提供された順序又は提供された要素に限定されるものとして読まれるべきではない。更に、いかなる請求項においても、「ための手段」という用語の使用は、米国特許法第112条、第6項、又はミーンズプラスファンクションの請求項形式に訴えることを意図しており、「ための手段」という用語を有さないいかなる請求項もそのようには意図されていない。
【0202】
ソフトウェアに関連するプロセッサを使用して、無線送受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(UE)、端末、基地局、モビリティ管理エンティティ(MME)若しくは進化型パケットコア(Evolved Packet Core、EPC)、又は任意のホストコンピュータで使用するための、無線周波数トランシーバを実装し得る。WTRUは、例えば、ソフトウェア無線(Software Defined Radio、SDR)などのハードウェア及び/又はソフトウェアに実装されたモジュールと併せて使用されてもよく、また、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカ電話、振動デバイス、スピーカ、マイクロフォン、テレビトランシーバ、ハンズフリー式ヘッドセット、キーボード、ブルートゥース(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、近距離無線通信(Near Field Communication、NFC)モジュール、LCDディスプレイユニット、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、及び/又は無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は超広帯域(Ultra Wide Band、UWB)モジュールなどの他のコンポーネントに実装されてもよい。
【0203】
本発明は、通信システムに関して説明されてきたが、システムは、マイクロプロセッサ/汎用コンピュータ(図示せず)上のソフトウェアに実装され得ることが企図される。特定の実施形態では、様々な構成要素の機能のうちの1つ以上は、汎用コンピュータを制御するソフトウェアに実装され得る。
【0204】
更に、本発明は、特定の実施形態を参照して本明細書に例示及び説明されるが、本発明は、示された詳細に限定されることを意図していない。むしろ、請求項の範囲及びその等価物の範囲内において、しかも本発明から逸脱することなく、詳細に様々な修正を行うことができる。
【0205】
本開示を通して、当業者は、ある特定の代表的な実施形態が、代替的又は他の代表的な実施形態と組み合わせて使用され得ることを理解する。
【0206】
特徴及び要素は、特定の組み合わせにおいて上で説明されているが、当業者は、各特徴又は要素が単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用され得ることを理解されよう。更に、本明細書に説明される方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアに実装され得る。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体及びCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末、基地局、RNC又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【0207】
更に、上記の実施形態では、処理プラットフォーム、コンピューティングシステム、コントローラ、及びプロセッサを含む他のデバイスが記載されている。これらのデバイスは、少なくとも1つの中央処理装置(「CPU」)及びメモリを含み得る。コンピュータプログラミングの技術分野における当業者の慣例によれば、動作、及び演算又は命令の記号表現の言及は、様々なCPU及びメモリによって実施され得る。そのような動作及び演算又は命令は、「実行される」、「コンピュータによって実行される」、又は「CPUによって実行される」と言及されることがある。
【0208】
当該技術分野における通常の技術を有する者には、動作及び記号的に表現された演算又は命令が、CPUによる電気信号の操作を含むことが理解されるであろう。電気システムは、電気信号の結果的な変換又は減少を引き起こすことができるデータビットを表し、メモリシステムのメモリ位置にデータビットを維持し、それによってCPUの動作及び他の信号の処理を再構成又は別の方法で変更する。データビットが維持されるメモリ位置は、データビットに対応する、又はデータビットを表す特定の電気的特性、磁気的特性、光学的特性、又は有機的特性を有する物理的位置である。
【0209】
データビットはまた、磁気ディスク、光学ディスク、及び任意の他の揮発性(例えば、ランダムアクセスメモリ(「RAM」))又はCPUによって読み取り可能な不揮発性(例えば、読み取り専用メモリ(「ROM」))大容量記憶システムを含む、コンピュータ可読媒体上に維持され得る。コンピュータ可読媒体は、処理システム上に排他的に存在するか、又は処理システムに対してローカル又はリモートであり得る複数の相互接続された処理システム間で分散された、協調的又は相互接続されたコンピュータ可読媒体を含んでもよい。代表的な実施形態は、上述のメモリに限定されず、他のプラットフォーム及びメモリが、記載された方法をサポートし得るということが理解される。
【0210】
好適なプロセッサとしては、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途用標準製品(Application Specific Standard Product、ASSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、及び/又は状態機械が挙げられる。
【0211】
本発明は、通信システムに関して説明されてきたが、システムは、マイクロプロセッサ/汎用コンピュータ(図示せず)上のソフトウェアに実装され得ることが企図される。特定の実施形態では、様々な構成要素の機能のうちの1つ以上は、汎用コンピュータを制御するソフトウェアに実装され得る。
【0212】
更に、本発明は、特定の実施形態を参照して本明細書に例示及び説明されるが、本発明は、示された詳細に限定されることを意図していない。むしろ、請求項の範囲及びその等価物の範囲内において、しかも本発明から逸脱することなく、詳細に様々な修正を行うことができる。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実施される方法であって、前記方法は、
電力条件が満たされていると判定することと、
電力条件が満たされていると前記判定したことに基づいて、要求されたトーン予約(TR)設定をTR設定のセットから選択することと、
前記要求されたTR設定を示す第1の情報を送信することと、
前記要求されたTR設定又は前記TR設定のセットのうちの異なるTR設定を示す第2の情報を受信することと、
受信された前記第2の情報において示される前記要求されたTR設定又は前記異なるTR設定に従って送信を実行することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記送信を前記実行することは、
データ送信のためのリソースの第1のセットと、第1のトーン予約のための、リソースの第1のセットに隣接するリソースの第2のセットと、を選択することと、
前記データ送信が最大電力レベルよりも高い電力で前記リソースの第1のセット上で送信されるように、前記リソースの第2のセットに対する第2の送信電力よりも大きい前記リソースの第1のセットに対する第1の送信電力を選択することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リソースの第2のセットは、前記要求されたTR設定又は前記異なるTR設定に従って判定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の送信電力は、前記第1の送信電力と、前記要求されたTR設定又は前記異なるTR設定に関連付けられた電力オフセットとに基づいて判定される、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記TR設定のセットを示すTR設定情報を受信することを更に含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記電力条件は、電力ヘッドルームが閾値未満である場合に満たされ、前記要求されたTR設定は、前記電力ヘッドルームに従って選択される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記電力条件は、受信された信号強度が閾値未満である場合に満たされ、前記要求されたTR設定は、前記受信された信号強度に従って選択される、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記電力条件は、最大電力が一定期間にわたって送信するために使用された場合に満たされ、前記要求されたTR設定は、前記一定期間にわたって使用される前記最大電力に従って選択される、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
(1)リソースブロック(RB)割り当てと、(2)変調及びコーディング方式(MCS)とのうちのいずれかを示すアップリンクグラント情報を受信することと、を更に含み、前記要求されたTR設定は、前記RB割り当てと、前記MCSとのうちのいずれかに従って選択される、請求項1~9のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記第2の情報は、(1)TRのために予約されたRBの数、(2)前記第1の送信電力と前記第2の送信電力との間の前記電力オフセット、(3)帯域幅部分(BWP)及びキャリアコンポーネント(CC)のうちのいずれかに関連付けられた前記予約されたRBの位置、(4)前記要求されたTR設定又は前記異なるTR設定が適用するときの少なくとも1つのサブフレーム及び少なくとも1つのスロットのうちのいずれか、(5)前記要求されるTR設定又は前記異なるTR設定が適用するときの周期性及びオフセットのうちのいずれか、(6)サブキャリア間隔、(7)BWPインデックス及びCCインデックスのうちのいずれか、(8)前記TRを生成する方法、(9)前記TRが前記データと連続しているか、又は不連続であるかを示す密度指示、(10)送信電力制御ステップサイズ、並びに(11)プリコーダ比のうちのいずれかを示す、請求項4~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記要求されたTR設定を示す前記第1の情報は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素、アップリンク制御情報(UCI)及び無線リソース制御(RRC)メッセージのうちのいずれかにおいて送信される、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記要求されたTR設定を示す前記第1の情報を物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でUCIと多重化することを更に含み、前記UCIは、スケジューリング要求(SR)情報、ハイブリッド自動再送要求肯定応答(HARQ-ACK)フィードバック情報及びチャネル状態情報(CSI)のうちのいずれかを含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記要求されたTR設定を示す前記第1の情報を物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でUCIと多重化することを更に含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
送信機、受信機、プロセッサ及びメモリのうちのいずれかを含む、回路を備える無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記WTRUは、
電力条件が満たされていると判定し、
電力条件が満たされていると前記判定したことに基づいて、要求されたトーン予約(TR)設定をTR設定のセットから選択し、
前記要求されたTR設定を示す第1の情報を送信し、
前記要求されたTR設定又は前記TR設定のセットのうちの異なるTR設定を示す第2の情報を受信し、
前記受信された第2の情報において示される前記要求されたTR設定又は前記異なるTR設定に従って送信を実行する、ように構成されている、無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項15】
前記WTRUは、
データ送信のためのリソースの第1のセットと、第1のトーン予約のためのリソースの第1のセットに隣接するリソースの第2のセットと、を選択し、
前記データ送信が最大電力レベルよりも高い電力で前記リソースの第1のセット上で送信されるように、前記リソースの第2のセットに対する第2の送信電力よりも大きい前記リソースの第1のセットに対する第1の送信電力を選択する、ように更に構成されている、請求項14に記載のWTRU。
【請求項16】
前記リソースの第2のセットは、前記要求されたTR設定又は前記異なるTR設定に従って判定される、請求項15に記載のWTRU。
【請求項17】
前記第2の送信電力は、前記第1の送信電力と、前記要求されたTR設定又は前記異なるTR設定に関連付けられた電力オフセットとに基づいて判定される、請求項15又は16に記載のWTRU。
【請求項18】
前記WTRUは、前記TR設定のセットを示すTR設定情報を受信するように更に構成されている、請求項14~17のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項19】
前記電力条件は、電力ヘッドルームが閾値未満である場合に満たされ、前記要求されたTR設定は、前記電力ヘッドルームに従って選択される、請求項14~18のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項20】
前記電力条件は、受信された信号強度が閾値未満である場合に満たされ、前記要求されたTR設定は、前記受信された信号強度に従って選択される、請求項14~19のいずれか一項に記載のWTRU。
【国際調査報告】