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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-17
(54)【発明の名称】マルチセグメント可動柵アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   E06B 11/02 20060101AFI20231110BHJP
   E04H 17/14 20060101ALI20231110BHJP
【FI】
E06B11/02 A
E06B11/02 J
E04H17/14 102Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023525556
(86)(22)【出願日】2021-10-20
(85)【翻訳文提出日】2023-04-26
(86)【国際出願番号】 US2021055915
(87)【国際公開番号】W WO2022093604
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】63/106,944
(32)【優先日】2020-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/479,366
(32)【優先日】2021-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】ヴァモス クリストファー マイケル
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー ジミー ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】マジダリ デヴィッド ジェラルド
(72)【発明者】
【氏名】モリス ネイサン ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ウィズダム キャスリン
(72)【発明者】
【氏名】シャープ ロジャー アレン
【テーマコード(参考)】
2E038
2E142
【Fターム(参考)】
2E038CA23
2E038CB04
2E038DE01
2E038DE03
2E142AA01
(57)【要約】
可動柵アセンブリが、第1のボギー台車と、第1のボギー台車に結合された第1の障壁とを有する第1の柵セグメントを含む。第1のボギー台車は、第1の障壁の下方に位置する軌道に係合して軌道に沿った第1の柵セグメントの移動を容易にするように構成され、第1の障壁は、第1の柵セグメントを横切るアクセスを阻止するように構成される。可動柵アセンブリは、第2のボギー台車と、第2のボギー台車に結合された第2の障壁とを有する第2の柵セグメントも含む。第2のボギー台車は、軌道に係合して軌道に沿った第2の柵セグメントの移動を容易にするように構成され、第2の障壁は、第2の柵セグメントを横切るアクセスを阻止するように構成される。さらに、可動柵アセンブリは、第1の柵セグメントを第2の柵セグメントに結合するコネクタを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動柵アセンブリであって、
少なくとも1つの第1のボギー台車と、該少なくとも1つの第1のボギー台車に結合された第1の障壁とを含む第1の柵セグメントと、
少なくとも1つの第2のボギー台車と、該少なくとも1つの第2のボギー台車に結合された第2の障壁とを含む第2の柵セグメントと、
前記第1の柵セグメントを前記第2の柵セグメントに結合するコネクタと、
を備え、
前記少なくとも1つの第1のボギー台車は、前記第1の障壁の下方に位置する軌道に係合して前記軌道に沿った前記第1の柵セグメントの移動を容易にするように構成され、前記第1の障壁は、前記第1の柵セグメントを横切るアクセスを阻止するように構成され、
前記少なくとも1つの第2のボギー台車は、前記軌道に係合して前記軌道に沿った前記第2の柵セグメントの移動を容易にするように構成され、前記第2の障壁は、前記第2の柵セグメントを横切るアクセスを阻止するように構成され、
前記コネクタは、前記軌道に沿った前記第1の柵セグメントの移動に応答して、前記軌道に沿った前記第2の柵セグメントの移動を引き起こすように構成され、前記コネクタ、前記第1及び第2の柵セグメント、又はこれらの組み合わせは、前記第1及び第2の柵セグメントが前記軌道に沿って移動する際に、前記第1及び第2の柵セグメント間の間隔を実質的に維持するように構成される、
ことを特徴とする可動柵アセンブリ。
【請求項2】
前記コネクタは、前記少なくとも1つの第1のボギー台車及び前記少なくとも1つの第2のボギー台車に枢動可能に結合されたロッドを含む、
請求項1に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項3】
前記少なくとも1つの第1のボギー台車は、前記第1の柵セグメントの対向する長手方向端部に配置された2つの第1のボギー台車を含み、前記少なくとも1つの第2のボギー台車は、前記第2の柵セグメントの対向する長手方向端部に配置された2つの第2のボギー台車を含み、又はこれらの組み合わせである、
請求項1に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1のボギー台車又は前記少なくとも1つの第2のボギー台車は、
前記軌道の上向き面に係合するように構成された接触面をそれぞれが有する複数の車輪と、
前記軌道の両側面上に配置されるように構成された対向するエンドプレートと、
を含む、請求項1に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項5】
前記少なくとも1つの第1のボギー台車内のアパーチャを貫通するピンを備え、前記ピンは、前記第1及び第2の柵セグメントが閉位置にある間に、前記軌道内の第1のアパーチャに選択的に係合して前記軌道に沿った前記第1及び第2の柵セグメントの移動を阻止するように構成されるとともに、前記第1及び第2の柵セグメントが開位置にある間に、前記軌道内の第2のアパーチャに選択的に係合して前記軌道に沿った前記第1及び第2の柵セグメントの移動を阻止するように構成される、
請求項1に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項6】
前記第1の柵セグメントの位置を示す信号を出力するように構成されたセンサを備える、
請求項1に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項7】
少なくとも1つの第3のボギー台車と、該少なくとも1つの第3のボギー台車に結合された第3の障壁とを含む第3の柵セグメントと、
前記第3の柵セグメントを前記第2の柵セグメントに結合する第2のコネクタと、
を備え、
前記少なくとも1つの第3のボギー台車は、前記軌道に係合して前記軌道に沿った前記第3の柵セグメントの移動を容易にするように構成され、前記第3の障壁は、前記第3の柵セグメントを横切るアクセスを阻止するように構成され、
前記第2のコネクタは、前記軌道に沿った前記第2の柵セグメントの移動に応答して、前記軌道に沿った前記第3の柵セグメントの移動を引き起こすように構成される、
請求項1に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項8】
可動柵アセンブリであって、
軌道と、
前記軌道に沿って移動するように構成された可動柵と、
を備え、前記可動柵は、
少なくとも1つの第1のボギー台車と、該少なくとも1つの第1のボギー台車に結合された第1の障壁とを含む第1の柵セグメントと、
少なくとも1つの第2のボギー台車と、該少なくとも1つの第2のボギー台車に結合された第2の障壁とを含む第2の柵セグメントと、
前記第1の柵セグメントを前記第2の柵セグメントに結合するコネクタと、
を含み、
前記少なくとも1つの第1のボギー台車は、前記軌道に係合して前記軌道に沿った前記第1の柵セグメントの移動を容易にし、前記第1の障壁は、前記軌道の上方に位置して、前記第1の柵セグメントを横切るアクセスを阻止するように構成され、
前記少なくとも1つの第2のボギー台車は、前記軌道に係合して前記軌道に沿った前記第2の柵セグメントの移動を容易にし、前記第2の障壁は、前記軌道の上方に位置して、前記第2の柵セグメントを横切るアクセスを阻止するように構成され、
前記コネクタは、前記軌道に沿った前記第1の柵セグメントの移動に応答して、前記軌道に沿った前記第2の柵セグメントの移動を引き起こすように構成され、前記コネクタ、前記第1及び第2の柵セグメント、又はこれらの組み合わせは、前記可動柵が前記軌道に沿って移動する際に、前記第1及び第2の柵セグメント間の間隔を実質的に維持するように構成される、
ことを特徴とする可動柵アセンブリ。
【請求項9】
前記少なくとも1つの第1のボギー台車は、前記第1の障壁のそれぞれのロッドにおいて前記第1の障壁に枢動可能に結合され、前記少なくとも1つの第2のボギー台車は、前記第2の障壁のそれぞれのロッドにおいて前記第2の障壁に枢動可能に結合される、
請求項8に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項10】
前記軌道、前記少なくとも1つの第1のボギー台車、及び前記少なくとも1つの第2のボギー台車は、プラットフォームの下方に位置するように構成され、前記第1の障壁の前記ロッド及び前記第2の障壁の前記ロッドは、前記プラットフォームのスロットを貫通して前記第1の障壁が前記第1の柵セグメントを横切るアクセスを阻止することを可能にするとともに、前記第2の障壁が前記第2の柵セグメントを横切るアクセスを阻止することを可能にするように構成される、
請求項9に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項11】
前記軌道に近接して配置されたアンカーポイントを備え、前記アンカーポイントは、前記可動柵アセンブリのオペレータから延びる紐に結合するように構成される、
請求項8に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項12】
前記第1の柵セグメントは、回転プラットフォームの第2の係合特徴に選択的に係合して、前記回転プラットフォームが、前記プラットフォームの回転に応答して前記可動柵を前記回転プラットフォームの周辺部の少なくとも一部に沿って移動させることを可能にする、ように構成された第1の係合特徴を含む、
請求項8に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項13】
前記コネクタは、前記少なくとも1つの第1のボギー台車及び前記少なくとも1つの第2のボギー台車に枢動可能に結合されたロッドを含む、
請求項8に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項14】
可動柵アセンブリであって、
車両の移動方向に対して実質的に平行に向くように構成された第1の部分と、前記車両の前記移動方向に対して実質的に垂直に向くように構成された第2の部分とを有する湾曲軌道と、
前記湾曲軌道に沿って第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成された可動柵と、
を備え、前記可動柵は、前記第1の位置にある間は前記湾曲軌道の第1の部分に位置し、前記第2の位置にある間は前記湾曲軌道の第2の部分に位置し、前記可動柵は、
少なくとも1つの第1のボギー台車と、該少なくとも1つの第1のボギー台車に結合された第1の障壁とを含む第1の柵セグメントと、
少なくとも1つの第2のボギー台車と、該少なくとも1つの第2のボギー台車に結合された第2の障壁とを含む第2の柵セグメントと、
前記第1の柵セグメントを前記第2の柵セグメントに結合するコネクタと、
を含み、
前記少なくとも1つの第1のボギー台車は、前記湾曲軌道に係合して前記湾曲軌道に沿った前記第1の柵セグメントの移動を容易にし、前記第1の障壁は、前記可動柵が前記第2の位置にある間、前記湾曲軌道の上方に位置して前記第1の柵セグメントを横切るアクセスを阻止するように構成され、
前記少なくとも1つの第2のボギー台車は、前記湾曲軌道に係合して前記湾曲軌道に沿った前記第2の柵セグメントの移動を容易にし、前記第2の障壁は、前記可動柵が前記第2の位置にある間、前記湾曲軌道の上方に位置して前記第2の柵セグメントを横切るアクセスを阻止するように構成され、
前記コネクタは、前記湾曲軌道に沿った前記第1の柵セグメントの移動に応答して、前記湾曲軌道に沿った前記第2の柵セグメントの移動を引き起こすように構成され、前記コネクタ、前記第1及び第2の柵セグメント、又はこれらの組み合わせは、前記可動柵が前記軌道に沿って前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動する際に、前記第1及び第2の柵セグメント間の間隔を実質的に維持するように構成される、
ことを特徴とする可動柵アセンブリ。
【請求項15】
前記少なくとも1つの第1のボギー台車内のアパーチャを貫通するピンを備え、前記ピンは、前記可動柵が前記第1の位置にある間に、前記湾曲軌道内の第1のアパーチャに選択的に係合して前記可動柵の移動を阻止するように構成されるとともに、前記可動柵が前記第2の位置にある間に、前記湾曲軌道内の第2のアパーチャに選択的に係合して前記可動柵の移動を阻止するように構成される、
請求項14に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項16】
前記少なくとも1つの第1のボギー台車は、前記第1の柵セグメントの対向する長手方向端部に配置された2つの第1のボギー台車を含み、前記少なくとも1つの第2のボギー台車は、前記第2の柵セグメントの対向する長手方向端部に配置された2つの第2のボギー台車を含み、又はこれらの組み合わせである、
請求項14に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項17】
前記少なくとも1つの第1のボギー台車又は前記少なくとも1つの第2のボギー台車は、
それぞれが下向き接触面を有する複数の車輪と、
前記湾曲軌道の両側面上に配置された対向するエンドプレートと、
を含む、請求項14に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項18】
前記コネクタは、前記少なくとも1つの第1のボギー台車及び前記少なくとも1つの第2のボギー台車に枢動可能に結合されたロッドを含む、
請求項14に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項19】
前記可動柵が前記第2の位置にある間に前記可動柵の前記第1の柵セグメントに隣接して位置するように構成された固定柵セグメントを備える、
請求項14に記載の可動柵アセンブリ。
【請求項20】
前記湾曲軌道に近接して配置されたアンカーポイントを備え、前記アンカーポイントは、前記可動柵アセンブリのオペレータから延びる紐に結合するように構成される、
請求項14に記載の可動柵アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2020年10月29日に出願された「マルチセグメント可動柵アセンブリ(MULTI-SEGMENT MOVABLE RAILING ASSEMBLY)」という名称の米国仮特許出願シリアル番号第63/106,944号に基づく優先権及びその利益を主張するものであり、この文献は全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本開示は、一般にマルチセグメント可動柵アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
いくつかの遊園地乗り物は、軌道から懸架された可動式車両を含む。車両の下方には、車両の動きが不意に終了してしまった場合に乗客の退出を容易にするように、乗り物のいくつかの部分に沿って1又は2以上のプラットフォームを配置することができる。例えば、車両がプラットフォーム上に存在している間に不意に動きを止めた場合には、オペレータがプラットフォームに移動して乗客の退出を支援することができる。しかしながら、車両がプラットフォームの端部付近に位置している場合、オペレータは、乗客が車両から退出できるようにする前に端部に障壁を設置することができる。オペレータはプラットフォームの端部付近で作業しているので、障壁を設置する前にプラットフォームに安全紐(safety line)を取り付けることがある。残念ながら、安全紐を取り付けて障壁を設置するプロセスには非常に時間がかかり、このため車両からの乗客の退出が遅れてしまう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
以下、当初の特許請求の範囲の主題と同一範囲のいくつかの実施形態を要約する。これらの実施形態は、特許請求する主題の範囲を限定するものではなく、むしろ特許請求する主題の可能な形態の概要を示すものにすぎない。実際には、特許請求する主題は、以下に示す実施形態と類似し得る又は異なり得る様々な形態を含むことができる。
【0005】
いくつかの実施形態では、可動柵アセンブリが、少なくとも1つの第1のボギー台車と、少なくとも1つの第1のボギー台車に結合された第1の障壁とを有する第1の柵セグメントを含む。少なくとも1つの第1のボギー台車は、第1の障壁の下方に位置する軌道に係合して軌道に沿った第1の柵セグメントの移動を容易にするように構成され、第1の障壁は、第1の柵セグメントを横切るアクセスを阻止するように構成される。可動柵アセンブリは、少なくとも1つの第2のボギー台車と、少なくとも1つの第2のボギー台車に結合された第2の障壁とを有する第2の柵セグメントをさらに含む。少なくとも1つの第2のボギー台車は、軌道に係合して軌道に沿った第2の柵セグメントの移動を容易にするように構成され、第2の障壁は、第2の柵セグメントを横切るアクセスを阻止するように構成される。さらに、可動柵アセンブリは、第1の柵セグメントを第2の柵セグメントに結合するコネクタを含む。コネクタは、軌道に沿った第1の柵の移動に応答して、軌道に沿った第2の柵の移動を引き起こすように構成される。さらに、コネクタ、第1及び第2の柵セグメント、又はこれらの組み合わせは、第1及び第2の柵セグメントが軌道に沿って移動する際に、第1及び第2の柵セグメント間の間隔を実質的に維持するように構成される。
【0006】
全体を通じて同じ部分を同じ符号によって示す添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば、本開示のこれらの及びその他の特徴、態様及び利点がより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】プラットフォームの実施形態及びプラットフォームの端部を塞ぐように構成された可動柵アセンブリの実施形態の、可動柵アセンブリの可動柵が開位置にある斜視図である。
図2図1のプラットフォーム及び可動柵アセンブリの、可動柵が部分的に閉じた位置にある斜視図である。
図3図1のプラットフォーム及び可動柵アセンブリの、可動柵が閉位置にある斜視図である。
図4図1の可動柵アセンブリの軌道に係合したボギー台車の斜視図である。
図5図4のボギー台車の一方の分解図である。
図6】ボギー台車及び軌道に係合したピンによって軌道に沿ったボギー台車の移動が阻止されたボギー台車及び軌道の斜視図である。
図7】回転プラットフォームの実施形態、及び回転プラットフォームの周辺部に沿って選択的に延びるように構成された可動柵アセンブリの実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の1又は2以上の具体的な実施形態について説明する。これらの実施形態を簡潔に説明するために、本明細書では実施の特徴を全て説明していない場合もある。あらゆる工学又は設計プロジェクトにおいて見られるようなあらゆるこのような実施の開発においては、実施によって異なり得るシステム関連及びビジネス関連の制約の順守などの開発者の個別の目的を達成するために、数多くの実施固有の決定を行わなければならないと理解されたい。さらに、このような開発努力は複雑で時間がかかることができるが、それにもかかわらず、本開示の利益を有する通常の技術者にとって、設計、製作、及び製造の日常的な事業であると理解されたい。
【0009】
本開示の様々な実施形態の要素を紹介する場合、「a」、「an」、「the」及び「said」といった冠詞は、これらの要素が1つ又は2つ以上存在することを意味するものとする。「備える(comprising)」、「含む(including)」及び「有する(having)」という用語は、包括的なものとして意図されており、列記する要素以外のさらなる要素が存在し得ることを意味する。動作パラメータ及び/又は環境条件の例は、いずれも開示する実施形態の他のパラメータ/条件を排除するものではない。
【0010】
図1は、プラットフォーム10の実施形態及びプラットフォーム10の端部14を塞ぐように構成された可動柵アセンブリ12の実施形態の、可動柵アセンブリ12の可動柵16が開位置にある斜視図である。図示の実施形態では、プラットフォーム10が遊園地乗り物の一部である。遊園地乗り物は、軌道から懸架された車両を含むことができ、プラットフォーム10は、乗り物を通じた車両経路の一部に沿って車両の下方に位置することができる。プラットフォーム10は、車両がプラットフォームの上方に位置している間に車両の動きが不意に終了してしまった場合に車両からの乗客の退出を容易にするように構成される。また、可動柵アセンブリ12の可動柵16は、乗客が車両から退出する前に図示の開位置から閉位置に移動して、プラットフォーム10の端部14(例えば、縁部)を越える乗客の移動を阻止するように構成される。
【0011】
可動柵16が図示の開位置にある間は、車両がプラットフォーム10の端部14を横切ることによって、乗り物を通じた車両の移動を可能にすることができる。車両がプラットフォーム10の端部14付近で不意に停止した場合には、オペレータ18が可動柵16を図示の開位置から閉位置に移動させることにより、プラットフォーム10の端部14を越える乗客の移動を阻止することができる。その後、オペレータは、(例えば、乗客拘束システムを解除することによって)乗客が車両から退出できるようにすることができる。以下で詳細に説明するように、オペレータ18は、可動柵アセンブリの湾曲軌道20に沿って可動柵16を動かす際に、プラットフォーム10の端部14からかなりの距離を置いたままである。
【0012】
図示の実施形態では、可動柵アセンブリ12の湾曲軌道20が第1の部分22及び第2の部分24を有する。湾曲軌道20の第1の部分22は、乗り物を通じた車両の移動方向26に対して実質的に平行に向くように構成される。また、湾曲軌道20の第2の部分24は、乗り物を通じた車両の移動方向26に対して実質的に垂直に向くように構成される。本明細書で使用する「実質的に平行」とは、45度未満、30度未満、15度未満、10度未満、5度未満又は2度未満の配向差を意味する。さらに、本明細書で使用する「実質的に垂直」とは、45度以上、60度以上、75度以上、80度以上、85度以上又は88度以上の配向差を意味する。図示のように、可動柵16は湾曲軌道20の第1の部分22に位置する。従って、可動柵16は、乗り物を通じた車両の移動を容易にする開位置(例えば、第1の位置)にある。可動柵16は、開位置から湾曲軌道20に沿って、可動柵16が湾曲軌道の第2の部分24に位置する閉位置(例えば、第2の部分)に移動するように構成される。可動柵16が閉位置にある間は、プラットフォーム10の端部14を越える乗客の移動が阻止される。
【0013】
図示の実施形態では、可動柵16が、第1の柵セグメント28、第2の柵セグメント30、第3の柵セグメント32、及び第4の柵セグメント34を含む。図示の実施形態では、可動柵16が4つの柵セグメントを含むが、他の実施形態では、可動柵がこれよりも多くの又は少ない(例えば、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個又は13個以上の)柵セグメントを含むことができる。さらに、各柵セグメントは、1又は2以上のボギー台車36と、(単複の)ボギー台車に結合された障壁38とを含む。各ボギー台車36は、湾曲軌道20に係合して、湾曲軌道20に沿ったそれぞれの柵セグメントの移動を容易にするように構成される。また、各障壁38は、湾曲軌道20の上方に配置されて、可動柵16が閉位置にある間にそれぞれの柵セグメントを横切るアクセス(例えば、人物の移動、設備の移動など)を阻止するように構成される。図示の実施形態では、各障壁38が、(例えば、溶接接続などによって)互いに結合された複数のロッドによって形成される。しかしながら、他の実施形態では、少なくとも1つの障壁を、(単複の)ケーブル、(単複の)ロッド、(単複の)プレート、(単複の)ポール、他の好適な(単複の)構造、又はこれらの組み合わせなどの、それぞれの柵セグメントを横切るアクセスを阻止するように構成された他のいずれかの好適な(単複の)構造によって形成することができる。さらに、図示の実施形態では、各柵セグメントが、それぞれの柵セグメントの対向する長手方向端部に配置された2つのボギー台車を含む。しかしながら、他の実施形態では、少なくとも1つの柵セグメントが、柵セグメントに沿ったいずれかの好適な位置に配置されたより多くの又はより少ない(例えば、1個、2個、3個、4個、5個、6個又は7個以上の)ボギー台車を含むことができる。
【0014】
図示の実施形態では、第1のコネクタが第1の柵セグメント28を第2の柵セグメント30に結合し、第2のコネクタが第2の柵セグメント30を第3の柵セグメント32に結合し、第3のコネクタが第3の柵セグメント32を第4の柵セグメント34に結合する。第1のコネクタは、湾曲軌道20に沿った第1の柵セグメント28の移動に応答して湾曲軌道20に沿った第2の柵セグメント30の移動を引き起こすように構成される。さらに、第2のコネクタは、湾曲軌道20に沿った第2の柵セグメント30の移動に応答して湾曲軌道20に沿った第3の柵セグメント32の移動を引き起こすように構成される。また、第3のコネクタは、湾曲軌道20に沿った第3の柵セグメント32の移動に応答して湾曲軌道20に沿った第4の柵セグメント34の移動を引き起こすように構成される。
【0015】
柵セグメントはそれぞれのコネクタによって互いに結合されているので、可動柵16は、乗り物を通じた車両の移動方向26に沿って第1の柵セグメント28に力を加えることによって図示の開位置から閉位置に移動させることができる。例えば、オペレータ18は、第1の柵セグメント28を把持/保持してプラットフォーム10の端部14に向かって歩くことによって可動柵16を軌道20に沿って駆動することができる。図示のように、可動柵16が開位置にあってオペレータ18が最初に第1の柵セグメント28を把持/保持している間、オペレータ18はプラットフォーム10の端部14から閾値距離40を超えて位置する。閾値距離40は、(例えば、乗り物のメーカー、乗り物のオペレータ、政府機関などによって選択される)適用可能な安全基準に基づいて選択することができる。例えば、閾値距離は、10フィート(例えば、3メートル)、8フィート(例えば、2.4メートル)、6フィート(例えば、1.8メートル)、4フィート(1.2メートル)、又は他のいずれかの好適な距離とすることができる。以下で詳細に説明するように、オペレータは、プラットフォーム10の端部14に向かって歩く際に、プラットフォームの保護されていない端部(例えば、可動柵によって塞がれていないプラットフォームの端部)から閾値距離を超えて離れた状態を保つことによって、適用可能な安全基準の順守が容易になる。
【0016】
いくつかの実施形態では、可動柵アセンブリ12が、ボギー台車36(例えば、可動柵16が開位置にある間にプラットフォーム10の端部14から最も離れた可動柵16の端部に配置されたボギー台車)内のアパーチャを貫通できるピンを含む。ピンは、可動柵16が図示の開位置にある間に軌道20のアパーチャに選択的に係合して開位置からの可動柵16の移動を阻止することにより、可動柵16が意図せず開位置から離れて(例えば、閉位置に向かって)移動する可能性を実質的に低減又は排除するように構成される。また、ピンは、可動柵16が閉位置にある間に軌道20のアパーチャに選択的に係合して閉位置からの可動柵16の移動を阻止することにより、可動柵16が意図せず閉位置から離れて(例えば、開位置に向かって)移動する可能性を実質的に低減又は除去するようにも構成される。さらに、いくつかの実施形態では、可動柵アセンブリ12が、可動柵の位置を示す信号を出力することによってオペレータが可動柵から離れた位置にいながら可動柵の位置を決定することを可能にするように構成されたセンサを含む。
【0017】
図示の実施形態では、軌道20が湾曲しており、第1の位置22及び第2の部分24を含む。しかしながら、他の実施形態では、軌道が(例えば、プラットフォームの端部を選択的に塞ぐ)他のいずれかの好適な形状を有することができる。例えば、軌道は(例えば、可動柵が開位置から閉位置に単一方向に移動することを可能にするように)実質的に直線であることができる。さらなる例として、軌道が(例えば、弓形区分によって分離された)3つの部分を有し、可動柵を、軌道の第1の部分内の第1の位置、軌道の第2の部分内の第2の位置、及び軌道の第3の部分内の第3の位置間を移動するように構成することもできる。さらに、軌道は、円形、楕円形、多角形、或いは他のいずれかの好適な形状又は形状の組み合わせとすることもできる。
【0018】
図示の実施形態では、可動柵アセンブリ12が、軌道20に近接して配置されたアンカーポイント39を含む。アンカーポイント39は、オペレータ18から延びる紐(例えば、安全紐)に結合するように構成される。例えば、オペレータ18はハーネスを着用することができ、ハーネスからアンカーポイント39に紐(例えば、安全紐)が延びることができる。図示の実施形態では可動柵アセンブリがアンカーポイントを含むが、他の実施形態ではアンカーポイントを省略することもできる。
【0019】
図2は、図1のプラットフォーム10及び可動柵アセンブリ12の、可動柵16が部分的に閉じた位置にある斜視図である。図示のように、オペレータ18は、可動柵16を開位置から閉位置に移動させる際に第1の柵セグメント28を把持し続ける。可動柵16が部分的に閉じた位置にある場合、オペレータ18は、可動柵16が開位置にある間のオペレータ18の位置と比べてプラットフォーム10の端部14近くに位置にする。しかしながら、オペレータ18の最も近くに位置するプラットフォーム10の端部14の部分は可動柵16によって塞がれている。従って、オペレータ18は、プラットフォームの保護されていない端部から閾値距離40を超えて位置する状態を保つことにより、適用可能な安全基準の順守が容易になる。
【0020】
図3は、図1のプラットフォーム10及び可動柵アセンブリ12の、可動柵16が閉位置にある斜視図である。図示のように、可動柵16が図示の閉位置にある場合、プラットフォーム10の端部14を越えるオペレータ18及び乗客の移動は可動柵16によって阻止される。上述したように、いくつかの実施形態では、ボギー台車36(例えば、可動柵16が開位置にある間にプラットフォーム10の端部14から最も離れた可動柵16の端部に配置されたボギー台車)内のアパーチャをピンが貫通することができる。このような実施形態では、可動柵16が図示の閉位置にある間にピンが軌道20のアパーチャに係合して閉位置からの可動柵16の移動を阻止することにより、可動柵16が意図せず閉位置から離れて(例えば、開位置に向かって)移動する可能性を実質的に低減又は排除する。
【0021】
オペレータは、可動柵16を図示の閉位置から開位置に移動させるために、第1の柵セグメント28を把持/保持して図1に示すような初期位置に向かって歩くことができる。可動柵の開位置から閉位置への移動に関して上述したように、オペレータは、プラットフォームの保護されていない端部から閾値距離を超えて離れた状態を保つことにより、適用可能な安全基準の順守が容易になる。さらに、ピンを含む実施形態では、オペレータが、可動柵を閉位置から開位置に移動させる前に軌道のそれぞれのアパーチャからピンを解放し、その後に可動柵が開位置に到達したことに応答して再び軌道のそれぞれのアパーチャにピンを係合させることによって開位置からの可動柵の移動を阻止することができる。
【0022】
図示の実施形態では、可動柵16がオペレータ18によって開位置と閉位置との間で駆動されるように構成されているが、他の実施形態では、駆動装置/システムを介して可動柵を軌道に沿って移動させることもできる。例えば、いくつかの実施形態では、モータ(例えば、電気モータ、油圧モータ、空気圧モータなど)を軌道に沿って可動柵を移動させるように構成することができる。いくつかの実施形態では、可動柵に結合されたケーブルを含むウインチシステムにモータを結合することができる。このような実施形態では、モータがケーブルを巻き取ることによって可動柵を軌道に沿って(例えば、開位置から閉位置へ、又は閉位置から開位置へ)移動させることができる。可動柵を逆方向に移動させるために第2のモータ及びウインチシステムを使用することもできる。さらに、いくつかの実施形態では、モータを可動柵に結合し、1又は2以上のボギー台車の1又は2以上の車輪を回転させることによって可動柵を軌道に沿って移動させるように構成することもできる。他の実施形態では、他の及び/又は追加の(単複の)システム/(単複の)装置(例えば、回転プラットフォームへの選択的結合、油圧シリンダ、リニアアクチュエータ、チェーン駆動など)を使用して可動柵を移動させることもできる。
【0023】
図示の実施形態では、可動柵アセンブリ12が、可動柵16が図示の閉位置にある間に第1の柵セグメント28に隣接して配置される固定柵セグメント41を含む。固定柵セグメント41は、可動柵16によって塞がれない端部14の一部を塞ぐように構成される。固定柵セグメント41と可動柵16との間の間隔は、可動柵/固定柵セグメントを越えるオペレータ18又は乗客の移動を実質的に阻止するように選択することができる。図示の実施形態では、可動柵アセンブリが単一の固定柵セグメントを含むが、他の実施形態では、可動柵アセンブリがこれよりも多くの又は少ない(例えば、0個、1個、2個、3個、4個、5個、6個又は7個以上の)固定柵セグメントを含むこともできる。例えば、(例えば、可動柵が閉位置にある間に)図示の固定柵セグメントとは反対側の可動柵の端部に1つの固定柵セグメントを配置することができる。いくつかの実施形態では、固定柵セグメントが、可動柵が閉位置にある間に隣接する可動柵セグメントの障壁内の切り欠きに係合することによって(例えば、固定柵セグメントと可動柵セグメントの障壁とが可動柵の移動方向に沿って重なり合う)重複障壁配置を形成するように構成された延長部を含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、固定柵セグメントが、可動柵が閉位置にある間に隣接する可動柵セグメントの障壁の延長部を受け取ることによって(例えば、固定柵セグメントと可動柵セグメントの障壁とが可動障壁の移動方向に沿って重なり合う)重複障壁配置を形成するように構成された切り欠きを含むことができる。
【0024】
図4は、図1の可動柵アセンブリ12の軌道20に係合したボギー台車36の斜視図である。図示のように、第1の柵セグメント28の一方の第1のボギー台車42は、コネクタ46によって第2の柵セグメント30の一方の第2のボギー台車44に結合される。コネクタ46は、軌道20に沿った第1の柵セグメント28の移動に応答して、軌道20に沿った第2の柵セグメント30の移動を引き起こすように構成される。例えば、オペレータが第1の柵セグメント28を開位置から閉位置に向けて移動させると、コネクタ46は第2の柵セグメント30を閉位置に向けて駆動する。また、オペレータが第1の柵セグメント28を閉位置から開位置に向けて移動させると、コネクタ46は第2の柵セグメント30を開位置に向けて駆動する。同様に、第2のコネクタは、第2の柵セグメントのもう一方の第2のボギー台車を第3の柵セグメントの第3のボギー台車に結合し、第3のコネクタは、第3の柵セグメントの第3のボギー台車を第4の柵セグメントの第4のボギー台車に結合する。第2のコネクタは、軌道に沿った第2の柵セグメントの移動に応答して軌道に沿った第3の柵セグメントの移動を引き起こすように構成され、第3のコネクタは、軌道に沿った第3の柵セグメントの移動に応答して軌道に沿った第4の柵セグメントの移動を引き起こすように構成される。従って、第1の柵セグメントが軌道に沿って移動すると、他の柵セグメントも軌道に沿って移動する。
【0025】
図示の実施形態では、コネクタ46が、第1のボギー台車42及び第2のボギー台車44に枢動可能に結合されたロッド48を含む。ロッド48は実質的に剛性である。従って、ロッド48は、可動柵16が軌道20に沿って移動する際に第1のボギー台車42と第2のボギー台車44との間の間隔を実質的に維持することにより、可動柵が軌道に沿って移動する際に第1及び第2の柵セグメント間の間隔を実質的に維持するように構成される。図示の実施形態では、ロッド48が、第1の接続アセンブリ50によって第1のボギー台車42に枢動可能に結合され、第2の接続アセンブリ52によって第2のボギー台車44に枢動可能に結合される。各接続アセンブリは、マウント54、ベアリング56及びファスナ58を含み、各マウント54はロッド48のそれぞれの端部に結合される。例えば、ロッド48の各端部の外面にねじ山が形成され、各マウント54内の空洞が対応するねじ山を有することができる。ロッド48のねじ山は、ロッド48及び/又はマウント54の回転を介してマウント54のねじ山に係合してマウント54をロッド48に結合することができる。ロッド48のねじ山がマウント54のねじ山に係合する前に、ロッド48のねじ山にナット60を係合させることができる。従って、ロッド48のねじ山がマウント54のねじ山に係合した後には、ナット60を回転させてナット60をマウント54に当接させることにより、ロッドがそれ自体の回転に応答してマウントから外れる可能性を実質的に低減又は排除することができる。
【0026】
図示の実施形態では、各マウント54がアパーチャを有し、マウント54のアパーチャ内にそれぞれのベアリング56が配置される。また、各ベアリング56はアパーチャを含み、それぞれのファスナ58がベアリング56のアパーチャを貫通する。さらに、各ボギー台車36の本体62はアパーチャを含み、それぞれのファスナ58がボギー台車36の本体62のアパーチャを貫通する。ファスナ58は、それぞれのマウント54をボギー台車36の本体62に結合するように構成され、ベアリング56は、ファスナ58を中心とするマウント54の回転を容易にすることによって各ボギー台車36に対するロッド48の回転を容易にするように構成される。いくつかの実施形態では、各ファスナ58が、ヘッド及びねじ付き端部を有するボルトである。ねじ付き端部は、ねじ付きナットに係合してボギー台車の本体及びマウントにファスナを固定するように構成される。しかしながら、他の実施形態では、ピン又はリベットなどの別の好適なファスナを使用してマウントをボギー台車の本体に枢動可能に結合することもできる。さらに、図示の実施形態では、ファスナ58とマウント54との間にベアリング56が配置されているが、他の実施形態では、ベアリングを省略し、及び/又はファスナとマウントとの間にブッシングを配置することもできる。また、図示の実施形態では、マウントを使用してロッドをボギー台車の本体に結合しているが、他の実施形態では、ロッドの少なくとも一端がアパーチャを含むことができ、このロッドのアパーチャをファスナ/ピンが貫通してロッドをそれぞれのボギー台車本体に結合することができる。
【0027】
図示の実施形態では、コネクタが実質的に剛性のロッドを含んでいるが、他の実施形態では、可動柵アセンブリの少なくとも1つのコネクタが、軌道に沿った1つの柵セグメントの移動に応答して別の柵セグメントを軌道に沿って移動させる別の好適な装置を含むこともできる。例えば、いくつかの実施形態では、第1のセグメントの第1のボギー台車に第1のバンパーを結合し、第2のセグメントの第2のボギー台車に第2のバンパーを結合することができる。第1のバンパーは、第1の柵セグメントが開位置から閉位置に向かって移動する際に第2のバンパーに接触することによって、第2の柵セグメントを閉位置に向けて移動させることができる。また、コネクタは、第1のボギー台車と第2のボギー台車の間にケーブル又はチェーンなどの柔軟な接続部を含むこともできる。この柔軟な接続部は、第1の柵セグメントの閉位置から開位置への移動に応答して第2の柵セグメントを開位置に移動させることができる。さらに、少なくとも1つのコネクタは、数ある好適なコネクタの中でもとりわけ、ボギー台車間の磁気結合アセンブリ、又はボギー台車の本体にしっかりと結合された突出部間の枢動カップリングなどの他の好適な接続装置/アセンブリを含むこともできる。コネクタ、第1及び第2の柵セグメント、又はこれらの組み合わせは、可動柵が軌道に沿って移動する際に第1及び第2の柵セグメント間の間隔を実質的に維持する(例えば、可動柵が開位置、閉位置及びこれらの中間位置にある間に障壁間の間隔を実質的に維持する)ように構成される。本明細書で使用する「実質的に維持する」とは、それぞれの柵セグメント(例えば、第1の柵セグメント又は第2の柵セグメント)の間隔の長手方向範囲(例えば、可動柵が動く方向に沿った範囲)の最大変動が閾値パーセント未満であることを意味する。閾値パーセントは、20%、15%、10%、5%、2%、又は1%とすることができる。柵セグメント間の間隔は、軌道に沿った可動柵の移動中に1つの柵セグメントが隣接する柵セグメントに対して回転することを容易にし、可動柵が閉位置にある間に障壁間の目標間隔を確立するように選択することができる。障壁間の目標間隔は、可動柵を横切るアクセス(例えば、人物の移動、設備の移動など)を阻止するように選択することができる。
【0028】
図示の実施形態では、各ボギー台車36が、軌道20に沿ったボギー台車36の移動を容易にするように構成された複数の車輪64を有し、各車輪64は、(例えば、それぞれのベアリングを介して)ボギー台車36の本体62に回転可能に結合される。図示のように、各車輪64は、軌道20の上向き面68に係合するように構成された接触面66を有する。従って、車輪64は、可動柵16の垂直荷重(例えば、重量)を軌道20に伝えるように構成され、軌道20は、可動柵16の垂直荷重(例えば、重量)を支持するように構成される。また、各車輪64は、可動柵16の移動方向72に対して実質的に垂直なそれぞれの回転軸70を中心に回転するように構成される。図示の実施形態では、各ボギー台車36が4つの車輪64を含む。しかしながら、他の実施形態では、少なくとも1つのボギー台車がこれよりも多くの又は少ない(例えば、0個、1個、2個、3個、5個、6個、7個、8個又は9個以上の)車輪を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、少なくとも1つのボギー台車が、軌道の上向き面に接触して可動柵の垂直荷重を軌道に伝えるとともに軌道に沿った可動柵の移動を容易にするように構成されたパッドを含むことができる。
【0029】
図示の実施形態では、各ボギー台車36が、軌道20の両側面に配置されたエンドプレート74を含む。エンドプレート74は、軌道20に対するボギー台車の横方向の移動(例えば、横軸76に沿ったボギー台車の移動)を阻止するように構成される。図示の実施形態では、各エンドプレート74がファスナ78によってボギー台車36の本体62に結合される。しかしながら、他の実施形態では、少なくとも1つのエンドプレートを他のいずれかの好適なタイプのコネクタ/接続アセンブリ(例えば、溶接接続、接着剤接続など)によって少なくとも1つのボギー台車の本体に結合することができ、及び/又は少なくとも1つのエンドプレートを少なくとも1つのボギー台車の本体と一体的に形成することもできる。さらに、図示の実施形態では、各エンドプレート74と軌道20の側面82との間にパッド80が配置されている。各パッド80は、パッド80が軌道のそれぞれの側面82に接触している間に軌道20に沿ったボギー台車36の移動を容易にする材料から形成することができる。例えば、少なくとも1つのパッドは、超高分子量(UHMW)ポリエチレン又は他のいずれかの好適な材料から形成することができる。図示の実施形態では、各エンドプレート74と軌道20のそれぞれの側面82との間にパッド80が配置されているが、他の実施形態では少なくとも1つのパッドを省略することもできる。このような実施形態では、エンドプレートが軌道の側面に直接接触して軌道に対するボギー台車の横方向の移動を阻止することができる。さらに、いくつかの実施形態では、少なくとも1つのボギー台車の少なくとも1つの側面に1又は2以上の車輪が配置され、各車輪が、軌道の側面に接触するように構成された接触面を有することができる。このような実施形態では、各車輪が垂直軸を中心に回転し、軌道に対するボギー台車の横方向の移動を阻止し、軌道に沿ったボギー台車の移動を容易にすることができる。
【0030】
図示の実施形態では、各エンドプレート74が、軌道20の下向き面86に接触してそれぞれのボギー台車36の垂直軸88に沿った上向き移動を阻止するように構成されたリップ84を有する。リップ84と軌道の下向き面86との間の接触は、移動方向72を中心とする可動柵16の回転を阻止することもできる。この結果、可動柵16は、人が可動柵にもたれかかることなどの大きな横力(例えば、横軸76に沿った力)を支持することができる。例えば、各柵セグメントは、柵セグメントの上部に加わる閾値横力よりも大きな横力(例えば、横軸に沿った力)を支持するように構成することができる。閾値横力は、(例えば、乗り物のメーカー、乗り物のオペレータ、政府機関などによって選択される)適用可能な安全基準に基づいて選択することができる。例えば、閾値横力は、50ポンド(例えば、22.7kgf)、100ポンド(例えば、45.4kgf)、150ポンド(例えば、68.0kgf)、200ポンド(例えば、90.7kgf)、250ポンド(例えば、113.4kgf)、300ポンド(例えば、136.1kgf)又は他のいずれかの好適な横力とすることができる。図示の実施形態では、ボギー台車36の上向き移動及び可動柵16の回転を阻止するためにエンドプレート74上のリップ84が使用されているが、他の実施形態では、少なくとも1つのボギー台車が、(単複の)ボギー台車の上向き移動/可動柵の回転を阻止するように構成された別の又は追加の装置/アセンブリを含むこともできる。例えば、いくつかの実施形態では、少なくとも1つのボギー台車が、軌道の下方に配置されて、横軸76に対して実質的に平行な回転軸を中心に回転するように構成された少なくとも1つの車輪を含むことができる。このような実施形態では、各車輪の接触面を、軌道の下向き面に接触して(単複の)ボギー台車の上向き移動/可動柵の回転を阻止し、軌道に沿った可動柵の移動を容易にするように構成することができる。
【0031】
以下で詳細に説明するように、各障壁38のロッドは、それぞれのボギー台車36に枢動可能に結合されることによって障壁38に対するボギー台車36の回転を容易にする。例えば、障壁に対するボギー台車の回転を容易にするために、ロッドの周囲にブッシングを配置することができる。各ボギー台車の枢動は、可動柵が湾曲軌道に従うことを可能にする。さらに、図示の実施形態では、可動柵アセンブリ12が単一タイプのボギー台車36を含む。従って、可動柵アセンブリ12のボギー台車36は互いに実質的に同じものである。例えば、第1の柵セグメント28の第1のボギー台車42及び第2の柵セグメント30の第2のボギー台車44は、移動方向72に沿って逆方向を向くことによってそれぞれのアパーチャをコネクタ46に結合するように位置付ける。可動柵アセンブリ内では単一タイプのボギー台車が使用されるので、複数タイプのボギー台車を含む可動柵アセンブリと比べて可動柵アセンブリのコスト及び複雑さを抑えることができる。しかしながら、他の実施形態では、可動柵アセンブリが複数タイプのボギー台車を含むこともできる。
【0032】
いくつかの実施形態では、軌道及びボギー台車をプラットフォームの下方に配置することができる。このような実施形態では、ボギー台車に枢動可能に結合された障壁のロッドがプラットフォームのスロットを貫通することができる。従って、プラットフォームは、汚れ及び/又は破片の少なくとも一部が軌道に関与するのを阻止することによって可動柵の移動を容易にすることができる。ある実施形態では、スロット内に変形可能な覆い(例えば、柔軟なフィンガ、剛毛など)を配置して、汚れ及び/又は破片が軌道に関与するのをさらに阻止しながら軌道に沿った可動柵の移動を容易にすることができる。
【0033】
図5は、図4のボギー台車36の一方(例えば、第1の柵セグメントの第1のボギー台車の一方、第2の柵セグメントの第2のボギー台車の一方など)の分解図である。図示の実施形態では、ボギー台車36の本体62が、それぞれのファスナ又はピンを受け取るように構成されたアパーチャ90を含む。例えば、上述したように、ファスナは、ボギー台車の本体62のアパーチャ90、及びマウントのアパーチャ内に配置されたベアリングのアパーチャを貫通して、マウントをボギー台車36の本体62に枢動可能に結合することができる。さらに、以下で詳細に説明するように、ボギー台車の本体62のアパーチャ90にはピンが貫通することができる。このピンは、可動柵が開位置にある間に軌道のアパーチャに選択的に係合して可動柵が開位置から移動するのを阻止するように構成される。また、ピンは、可動柵が閉位置にある間に軌道のアパーチャに選択的に係合して可動柵が閉位置から移動するのを阻止するようにも構成される。
【0034】
さらに、図示の実施形態では、各車輪64がそれぞれの軸受92によってボギー台車36の本体62に回転可能に結合される。軸受92は、車輪64の回転を容易にすることによって、可動柵を開位置と閉位置との間で移動させるのに十分な力を低減するように構成される。図示の実施形態では、各車輪がそれぞれの軸受によってボギー台車の本体に回転可能に結合されているが、他の実施形態では、少なくとも1つの軸受を省略することもでき、及び/又は少なくとも1つの車輪を他の好適な装置/アセンブリ(例えば、ブッシングなど)によってボギー台車の本体に回転可能に結合することもできる。
【0035】
上述したように、ボギー台車36には障壁のロッド94が枢動可能に結合されて、ボギー台車36が垂直軸88を中心に障壁に対して回転することを容易にする。図示の実施形態では、ロッド94が、ファスナ96を介して障壁の別のコンポーネント(例えば、別のロッド)に回転不能に結合されるように構成される。図示の実施形態では、ファスナが、ロッドのアパーチャ及び障壁の他のコンポーネントのアパーチャを貫通してロッドを他のコンポーネントに回転不能に結合するように構成されたボルトを含む。しかしながら、他の実施形態では、ファスナが、ロッドを他の障壁コンポーネントに結合するように構成された他のいずれかの好適な装置/アセンブリ(例えば、コッタピン、リベットなど)を含むこともできる。さらに、いくつかの実施形態では、ロッドを別の好適な接続(例えば、溶接接続、接着剤接続など)によって障壁の他のコンポーネントに結合することもでき、或いはロッドを障壁の他のコンポーネントと一体的に形成することもできる。
【0036】
図示の実施形態では、ロッド94が、第1のブッシング98及び第2のブッシング100を介してボギー台車36の本体62に枢動可能に結合される。図示の実施形態では、ロッドが2つのブッシングを介してボギー台車の本体に枢動可能に結合されているが、他の実施形態では、これよりも多くの又は少ない(例えば、0個、1個、3個、4個、5個、6個又は7個以上の)ブッシング及び/又は他の好適な部品(例えば、(単複の)ベアリングなど)を介してロッドをボギー台車の本体に結合することもできる。図示の実施形態では、第1のブッシング98がリップ102を有し、第2のブッシング100がリップ104を有し、ロッド94がリップ106を有する。各ブッシングのリップは、垂直軸88に沿ってボギー台車の本体に向かうブッシングの移動を(例えば、ボギー台車36の本体62との接触を介して)阻止するように構成される。また、ロッド94のリップ106は、垂直軸88に沿ってボギー台車の本体62に向かうロッド94の移動を(例えば、第1のブッシング98のリップ102との接触を介して)阻止するように構成される。従って、障壁の重量は、ロッドのリップ及び第1のブッシングのリップを介してボギー台車に伝えられる。さらに、ファスナ108(例えば、コッタピン、ボルトなど)がロッド94のアパーチャを貫通して、垂直軸88に沿ってボギー台車の本体62から離れるロッド94の移動を阻止するように構成される。図示の実施形態では、第2のブッシング100のリップ104が、ファスナ108の上向き移動を阻止することによって、垂直軸88に沿ってボギー台車の本体62から離れるロッド94の移動を阻止するように構成される。
【0037】
いくつかの実施形態では、ボギー台車の本体に対するロッドの回転を容易にするために、第2のブッシングのリップとファスナ108との間にワッシャを配置することができる。さらに、いくつかの実施形態では、(例えば、(単複の)ファスナ、接着剤接続、溶接接続などによって)少なくとも1つのブッシングをボギー台車の本体に回転不能に結合することができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのブッシングのリップを省略し、及び/又はロッドのリップを省略することもできる。例えば、いくつかの実施形態では、ロッドのリップを省略して、第1のブッシングに接触するように構成されたファスナに置き換えることができる。このような実施形態では、ロッドが、ボギー台車の本体の下方に位置するように構成された別のリップを含むことができ、この場合、第2のブッシングが別のリップの上向き移動を阻止することによって、ロッドが垂直軸に沿ってボギー台車の本体から離れて移動することを阻止するように構成される。さらに、いくつかの実施形態では、別の好適な接続アセンブリによってロッドをボギー台車の本体に並進不能かつ枢動可能に結合することもできる。
【0038】
図6は、ボギー台車36及び軌道20に係合したピン110によって軌道20に沿ったボギー台車36の移動が阻止されるボギー台車36及び軌道20の斜視図である。図示のように、可動柵16は、プラットフォーム10の端部を越える乗客の移動を阻止する閉位置にある。可動柵16が閉位置にある場合、第1の柵セグメント28のボギー台車112の本体62のアパーチャ90は、軌道20の対応するアパーチャ114(例えば、第2のアパーチャ)と整列する。従って、第1の柵セグメント28のボギー台車112の本体62のアパーチャ90と軌道20のアパーチャ114とを通じてピン110を配置して、可動柵16が閉位置から移動するのを阻止することができる。さらに、いくつかの実施形態では、軌道内に別のアパーチャ(例えば、第1のアパーチャ)を形成することができる。可動柵が開位置にある間、第1の柵セグメントのボギー台車の本体のアパーチャは軌道内の他のアパーチャと整列することができる。第1の柵セグメントのボギー台車の本体のアパーチャ及び軌道内の他のアパーチャを通じてピン又は別のピンを配置して、可動柵が開位置から移動するのを阻止することができる。いくつかの実施形態では、ピンの位置(例えば、ピンがアパーチャに係合しているかどうか)の視覚的識別を容易にするためにピンのヘッドが(例えば、赤色、黄色などに)着色される。例えば、着色されたピンのヘッドは、ピンがアパーチャに係合していない間は見ることができ、ピンがアパーチャに係合している間はボギー台車の本体によって隠れることができる。さらに、いくつかの実施形態では、ピンをボギー台車の本体に移動可能に結合して、ボギー台車本体のアパーチャからのピンの取り外しを阻止することができる。他の実施形態では、ピンをボギー台車本体から取り外し可能とすることができる。
【0039】
図示の実施形態では、ピン110が第1の柵セグメント28のボギー台車112の本体62のアパーチャ90を貫通するように構成されているが、他の実施形態では、ピンを別の好適な開口部を貫通するように構成することもできる。例えば、いくつかの実施形態では、第1の柵セグメントのボギー台車が、軌道内のアパーチャにピンが係合している間にピンを受け取るように構成された別の好適なアパーチャ/開口部を有することができる。さらに、いくつかの実施形態では、可動柵の別の好適なボギー台車又は別の好適な要素が、軌道内のアパーチャにピンが係合している間にピンを受け取るように構成されたアパーチャ/開口部を含むことができる。いくつかの実施形態では、ピンが、軌道内の1つのアパーチャに係合している間に可動柵の第1のアパーチャ/開口部を貫通することができ、軌道内の別のアパーチャに係合している間に第1のアパーチャ/開口部とは異なる可動柵の第2のアパーチャ/開口部を貫通することができる。さらに、いくつかの実施形態では、可動柵アセンブリが、軌道内の1つのアパーチャに係合するように構成された第1のピンと、軌道内の別のアパーチャに係合するように構成された第2のピンとを含むことができ、各ピンは、軌道内のそれぞれのアパーチャに係合しながら可動柵のそれぞれの好適なアパーチャ/開口部に係合する。上記では2つの軌道アパーチャを開示したが、いくつかの実施形態では、軌道が、複数の位置において可動柵の移動を阻止するようにいずれかの好適な数のアパーチャを含むことができる。
【0040】
図示の実施形態では、ピンが、可動柵が開位置及び/又は閉位置にある間に軌道の(単複の)アパーチャに手動で係合して可動柵の移動を阻止するように構成される。しかしながら、他の実施形態では、ボギー台車本体からピンに延びるばね又は弾性材料片などの付勢要素によってピンを軌道のアパーチャに係合するように付勢することもできる。このような実施形態では、ピンが、軌道内の各アパーチャと整列したことに応答してアパーチャに自動的に係合することができる。いくつかの実施形態では、ピンをそれぞれのアパーチャに誘導する斜面(ramp)が軌道に沿ってそれぞれのアパーチャに向かって延びることができる。さらに、いくつかの実施形態では、ボギー台車本体からピンに延びるばね又は弾性材料片などの付勢要素によってピンを(単複の)軌道アパーチャから離して付勢することもできる。このような実施形態では、ピンがそれぞれのアパーチャに接近/到達すると、軌道に結合された駆動要素(例えば、斜面など)がピンに接触してピンをそれぞれのアパーチャに係合させることができる。
【0041】
さらに、いくつかの実施形態では、可動柵アセンブリが、ピンを軌道内の少なくとも1つのアパーチャに選択的に係合させるように構成されたアクチュエータを含むことができる。例えば、リニアアクチュエータ、空気圧アクチュエータ(例えば、空気圧シリンダ)、油圧アクチュエータ(例えば、油圧シリンダ)、ソレノイド、又は他のいずれかの好適なアクチュエータをボギー台車本体に結合して、ピンを軌道内の少なくとも1つのアパーチャに選択的に駆動するように構成することができる。いくつかの実施形態では、オペレータが(例えば、スイッチ又はボタンを介して)手動でアクチュエータを制御することができる。さらに、いくつかの実施形態では、アクチュエータに通信可能に結合されたコントローラがアクチュエータを制御することができる。コントローラは、可動柵が目標位置(例えば、開位置又は閉位置)にあることを示す信号を受け取ったことに応答してピンを軌道アパーチャに係合させるようにアクチュエータに命令するよう構成することができる。
【0042】
図示の実施形態では、可動柵アセンブリ12が、可動柵16の位置を示す信号を出力するように構成された少なくとも1つのセンサ116を含む。いくつかの実施形態では、(単複の)センサ116が、可動柵16が開位置にあることを示す第1の信号、及び/又は可動柵16が閉位置にあることを示す第2の信号を出力することができる。さらに、いくつかの実施形態では、(単複の)センサ116が、軌道20に沿った可動柵16の位置を示す(単複の)信号を出力することができる。(単複の)センサは、可動柵の位置をモニタするように構成されたいずれかの好適な(単複の)装置を含むことができる。例えば、各センサは、接触スイッチ、磁気スイッチ、誘導センサ、容量センサ、赤外線センサ、光学センサ(例えば、カメラ)、別の好適な感知装置、又はこれらの組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、可動柵アセンブリが、第1のセンサ(例えば、第1の接触スイッチなど)及び第2のセンサ(例えば、第2の接触スイッチなど)を含むことができる。第1のセンサは、(例えば、可動柵と第1の接触スイッチとの間の接触に応答して)開位置における可動柵の存在を示す信号を出力するように構成することができ、第2のセンサは、(例えば、可動柵と第2の接触スイッチとの間の接触に応答して)閉位置における可動柵の存在を示す信号を出力するように構成することができる。さらに、いくつかの実施形態では、可動柵アセンブリが、可動柵に沿って配置されて可動柵の存在を示すそれぞれの信号をそれぞれの(単複の)センサにおいて出力するように構成された複数のセンサ(例えば、誘導センサなど)を含むことができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、(単複の)センサ116が(例えば、コントローラを介して)ユーザインターフェイスに通信可能に結合され、ユーザインターフェイスは、(例えば、画面、スピーカ、或いは1又は2以上の離散的ライトなどを介して)可動柵の位置を示すことによってオペレータが(例えば、可動柵から離れて位置している間に)可動柵の位置を決定することを可能にするように構成される。さらに、いくつかの実施形態では、上記で開示したように、(単複の)センサを、アクチュエータに通信可能に結合できる(例えば、メモリ及びプロセッサを有する)コントローラに通信可能に結合することができる。コントローラは、センサから可動柵の位置(例えば、可動柵が開位置又は閉位置に位置すること)を示す(単複の)信号を受け取ることができる。(例えば、コントローラがアクチュエータに通信可能に結合された)いくつかの実施形態では、コントローラが、可動柵が閉位置に位置することを示す信号を受け取ったことに応答して、軌道内のそれぞれのアパーチャにピンを係合させるようにアクチュエータに命令することができ、及び/又は可動柵が開位置に位置することを示す信号を受け取ったことに応答して、軌道内のそれぞれのアパーチャにピンを係合させるようにアクチュエータに命令することができる。さらに、いくつかの実施形態では、コントローラが、(単複の)センサからの可動柵が開位置にないことを示すフィードバックに応答して乗り物の動作を終了させ、及び/又は乗り物の終了を示す信号を(例えば、乗り物コントローラに)出力することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、可動柵アセンブリが、軌道内のそれぞれのアパーチャに対するピンの位置を示す(単複の)信号を出力するように構成された1又は2以上のセンサを含むことができる。例えば、(単複の)センサは、ピンが軌道内の第1のアパーチャに係合していることを示す第1の信号、及び/又はピンが軌道内の第2のアパーチャに係合していることを示す第2の信号を出力することができる。(単複の)センサは、ピンの位置をモニタするように構成されたいずれかの好適な(単複の)装置を含むことができる。例えば、各センサは、接触スイッチ、磁気スイッチ、誘導センサ、容量センサ、赤外線センサ、光学センサ(例えば、カメラ)、線形可変差動変圧器、別の好適な感知装置、又はこれらの組み合わせを含むことができる。(例えば、コントローラを介して)(単複の)センサに通信可能に結合されたユーザインターフェイスは、ピンの位置を示すことによって、ピンが軌道内の第1のアパーチャ又は第2のアパーチャのいずれかに係合しているかどうかをオペレータに知らせることができる。
【0045】
可動柵16の閉位置から開位置への移動、又は開位置から閉位置への移動を容易にするには、軌道20内のそれぞれのアパーチャからピンを解除することができる。例えば、図示の実施形態では、オペレータが可動柵を反対位置に移動させる前にそれぞれのアパーチャからピンを手動で解除することができる。さらに、いくつかの実施形態では、アクチュエータが(例えば、コントローラからの制御信号に応答して)軌道内のそれぞれのアパーチャからピンを解除させることができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、上記で開示した1又は2以上の軌道アパーチャを軌道から省略することもできる。このような実施形態では、可動柵アセンブリが、可動柵が開位置及び/又は閉位置にある間に可動柵の移動を阻止するように構成された1又は2以上の他の好適な装置/アセンブリを含むことができる。さらに、可動柵アセンブリは、可動柵が開位置及び/又は閉位置にある間に可動柵の移動を阻止するように構成された1又は2以上の他の好適な装置/アセンブリを、ピン/軌道アパーチャシステムに加えて含むこともできる。いくつかの実施形態では、可動柵アセンブリが、可動柵が開位置及び/又は閉位置にある間に可動柵の移動を阻止するように構成された1又は2以上のラッチ(例えば、(単複の)トラップキーなど)を含むことができる。各ラッチは、可動柵がそれぞれの位置に到達したことに応答して自動的に係合することができる。さらに、いくつかの実施形態では、可動柵アセンブリが、可動柵が開位置及び/又は閉位置にある間に可動柵を可動柵アセンブリの固定柵セグメントに選択的に結合して可動柵の移動を阻止するように構成された(単複の)ケーブル及び/又は(単複の)チェーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、可動柵アセンブリが、軌道から選択的に伸びるように構成された1又は2以上の格納式ピンを含むことができる。このような実施形態では、それぞれのアクチュエータが各ピンを格納位置と伸長位置との間で駆動することができ、コントローラは、(例えば、可動柵が開位置又は閉位置にある間に)ピンが可動柵のそれぞれのアパーチャ/開口部と整列したことに応答してそれぞれのピンを伸ばすように各アクチュエータに命令することができる。いくつかの実施形態では、可動柵の移動を阻止するように構成された1又は2以上の装置/アセンブリを鍵のみで解除する(例えば、可動柵の移動を可能にする)ことができる。さらに、いくつかの実施形態では、可動柵の移動を阻止するように構成された1又は2以上の装置/アセンブリを鍵を使用せずに解除することもできる。
【0047】
図7は、回転プラットフォーム118の実施形態、及び回転プラットフォーム118の周辺部120に沿って選択的に延びるように構成された可動柵アセンブリ119の実施形態を示す斜視図である。可動柵アセンブリ119は、上記で図1図6を参照しながら開示した可動柵アセンブリ12と同じコンポーネント(例えば、軌道、複数の柵セグメント、柵セグメント間の(単複の)コネクタなど)を含むことができ、また上記で図1図6の可動柵アセンブリ12を参照しながら開示したいずれかの変形例を含むことができる。図示の実施形態では、回転プラットフォーム118が方向122に回転するように構成される。いくつかの実施形態では、乗客が、回転プラットフォーム118に結合された車にアクセスするために(例えば、橋を介して)回転プラットフォーム118に入ることができる。回転プラットフォーム118に、回転プラットフォーム118の周囲に、及び回転プラットフォーム118から離れて軌道が延び、車は軌道に沿って移動することができる。各車は、軌道に沿って回転プラットフォームに向かって移動し、回転プラットフォームに到達すると回転プラットフォームに結合することができる。回転プラットフォームの回転は、回転プラットフォームの周囲に延びる軌道の部分に沿って車を駆動することによって、回転プラットフォーム上に立っている(単複の)乗客が車に乗り込むことを可能にすることができる。その後、車は、回転プラットフォームから離れて延びる軌道の部分に到達すると回転プラットフォームから離脱する。
【0048】
乗り物が動作していない間は、可動柵16を使用して回転プラットフォーム118の周辺部120を遮断することによって、(単複の)乗客及び(単複の)オペレータが回転プラットフォームの周辺部を越えて移動するのを阻止することができる。乗り物の動作中は、可動柵16を保管エリア内に保管することができる。保管エリアは可動柵軌道を含むことができ、可動柵軌道には各柵セグメントの1又は2以上のボギー台車が係合して、軌道に沿ったそれぞれの柵セグメントの移動を容易にすることができる。また、可動柵軌道は、回転プラットフォームの周囲に(例えば、車軌道から半径方向内向きに)延びることができる。可動柵は、乗り物動作の終了に応答して回転プラットフォームに結合され、回転プラットフォームの回転は、可動柵を保管エリア内の開位置から可動柵が回転プラットフォームの周辺部に沿って延びる図示の閉位置に移行するように駆動することができる。図示の閉位置から可動柵が保管エリア内に配置される開位置に可動柵を移行させるために、可動柵の最後の柵セグメントが、回転プラットフォームの周囲に延びる可動柵軌道の部分から保管エリア内の可動柵軌道の部分に移動することができる。その後、回転プラットフォームは(例えば、回転方向122に対して)逆方向に回転することができる。この結果、回転プラットフォームの回転は、可動柵を図示の閉位置から開位置に移行させることができる。
【0049】
図示の実施形態では、第1の柵セグメント28が、回転プラットフォーム118の第2の係合特徴126に選択的に係合するように構成された第1の係合特徴124を含む。回転プラットフォーム118の(例えば、回転方向122への)回転は、第1及び第2の係合特徴の係合に応答して、可動柵16を回転プラットフォーム118の周辺部120に沿って延ばすことができる。例えば、回転プラットフォームの回転は、乗り物動作の終了に応答して停止することができる。(例えば、回転プラットフォーム118を回転させることによって)回転プラットフォーム118の第2の係合特徴126を第1の柵セグメント28の第1の係合特徴124と整列させることができる。第1及び第2の係合特徴が互いに係合することによって、可動柵16を回転プラットフォーム118に結合することができる。その後、回転プラットフォーム118の回転は、可動柵16が保管エリア内に配置される開位置から可動柵16が回転プラットフォーム118の周辺部120に沿って延びる図示の閉位置に可動柵16を移行させることができる。その後、回転プラットフォームの回転を停止させることができる。いくつかの実施形態では、可動柵16を図示の閉位置から開位置に移行させるために、可動柵の最後の柵セグメントが、回転プラットフォームの周囲に延びる可動柵軌道の部分から保管エリア内の可動柵軌道の部分に移動することができる。その後、回転プラットフォーム118を逆の回転方向に回転させることができる。この結果、回転プラットフォームの回転は、可動柵16を閉位置から開位置に移行させることができる。可動柵の大部分が保管エリア内にくると、回転プラットフォームの回転を停止し、第1及び第2の係合特徴を解除して、可動柵の残り部分を保管エリアに移動させることができる。
【0050】
第1及び第2の係合特徴は、可動柵を回転プラットフォームに選択的に結合するように構成されたいずれかの好適な装置とすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1の係合特徴又は第2の係合特徴がラッチを含むことができ、他方の係合特徴が、ラッチに係合するように構成されたピン(例えば、第1のセグメントの障壁のロッド)を含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、第1及び第2の係合特徴が、1又は2以上の磁石、1又は2以上のピン、1又は2以上のレセプタクル、1又は2以上のラッチ、1又は2以上のケーブル、1又は2以上のチェーン、他の1又は2以上の好適な接続装置/アセンブリ、或いはこれらの組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、第1及び第2の係合特徴が、これらの間の接触に応答して互いに自動的に結合することができる。さらに、いくつかの実施形態では、第1及び第2の係合特徴を手動で係合させることもできる。
【0051】
図示の可動柵は、閉位置にある間に回転プラットフォームの周辺部全体に沿って延びているが、他の実施形態では、可動柵が、閉位置にある間に回転プラットフォームの周辺部の一部に沿って延びることができる。また、図示の実施形態では回転プラットフォームが円形であるが、他の実施形態では、回転プラットフォームが楕円形、多角形などの他のいずれかの好適な形状を有することができる。さらに、図示の実施形態では、回転プラットフォームの回転が可動柵を開位置と閉位置との間で駆動するように構成されているが、他の実施形態では、可動柵を開位置から閉位置に、及び/又は閉位置から開位置に手動で動かすこともできる。いくつかの実施形態では、上記で図1図3を参照しながら開示した駆動装置/システムのうちの1つ又は2つ以上などの、回転プラットフォームとは別の駆動装置/システムによって、可動柵を開位置から閉位置に、及び/又は閉位置から開位置に移動させることができる。
【0052】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの柵セグメントが、可動柵が開(例えば、保管)位置にある間に可動柵の長さを縮小するように構成された折り畳み式の障壁を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、少なくとも1つの柵セグメントが、障壁と、障壁に枢動可能に結合された2つのボギー台車とを含むことができる。障壁は、2つのボギー台車間に配置された少なくとも1つのヒンジを含むことができる。(単複の)ヒンジは、障壁を折り畳むことによって2つのボギー台車が互いに向かって移動することを可能にする。従って、障壁が折り畳み位置にある状態では、可動柵の長さが短くなることによって、可動柵が開/保管位置にある間に可動柵を支持するのに十分な軌道の長さが短縮される。いくつかの実施形態では、柵セグメントが、障壁を折り畳み位置に向けて付勢することによって可動柵の(例えば、可動柵が閉位置にある間の)展開構成から(例えば、可動柵が開位置にある間の)折り畳み構成への移行を容易にするように構成された付勢要素を含む。付勢要素は、障壁を折り畳み位置に付勢するように構成されたいずれかの好適な(単複の)装置(例えば、(単複の)ばね、(単複の)弾性要素、(単複の)空気圧シリンダ、(単複の)油圧シリンダなど)を含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、柵セグメントが、(例えば、可動柵が閉位置にある間に)障壁を展開位置に固定するように構成されたロック機構を含むことができる。ロック機構は、障壁を展開位置に固定するように構成されたいずれかの好適な(単複の)装置(例えば、1又は2以上のラッチ、1又は2以上のピン、1又は2以上のクリップなど)を含むことができる。
【0053】
一例として、可動柵が開位置にある間は、1又は2以上の柵セグメントの(単複の)障壁を折り畳んで可動柵の長さを短くすることができる。第1の柵セグメントを閉位置に向けて移動させることにより、可動柵の残り部分を閉位置に向けて駆動することができる。可動柵が開位置から閉位置に移動すると、オペレータ又は自動システムが、折り畳み位置にある各障壁を展開位置に移行させることができる。例えば、可動柵が開位置から閉位置に移動すると、オペレータが折り畳まれた各障壁を手動で展開し、その後にそれぞれのロック機構を係合させて障壁を展開位置に固定することができる。いくつかの実施形態では、可動柵が開位置から閉位置に移動した時に可動柵アセンブリの(単複の)構造(例えば、傾斜など)に接触したことに応答して、これらの(単複の)構造が各折り畳まれた障壁を展開位置に駆動することができる。さらに、いくつかの実施形態では、障壁の展開に応答してロック機構が自動的に係合することもできる。
【0054】
また、可動柵を閉位置から開位置に移行させるために、第1の柵セグメントを閉位置に向けて移動させることによって可動柵を閉位置に向けて移動させることもできる。オペレータ又は自動システムは、(例えば、可動柵がオペレータ/自動システムを通過した時に、又は可動柵が閉位置に移動した後に)各ロック機構を解除することができる。ロック機構が解除されると、それぞれの(単複の)付勢要素がそれぞれの障壁を折り畳み位置に駆動することができる。いくつかの実施形態では、それぞれの折り畳み式障壁が可動柵アセンブリの(単複の)特徴(例えば、(単複の)突起、(単複の)ロッドなど)を通過する際にそれぞれのロック機構に接触することによって、これらの(単複の)特徴がロック機構を解除位置に駆動することができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの折り畳み式障壁の付勢要素を省略することができる(例えば、折り畳み式障壁を手動で折り畳み位置に移行させることができる)。さらに、いくつかの実施形態では、少なくとも1つの折り畳み式障壁が、折り畳み式障壁を折り畳み位置から展開位置に、及び/又は展開位置から折り畳み位置に駆動するように構成されたアクチュエータを含むことができる。アクチュエータは、リニアアクチュエータ、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、別の好適な装置、又はこれらの組み合わせなどの、障壁の位置を制御するように構成されたいずれかの好適な(単複の)装置を含むことができる。折り畳み式障壁がアクチュエータを含む実施形態では、付勢要素及び/又はロック機構を省略することができる。
【0056】
本明細書では、いくつかの特徴のみを図示し説明したが、当業者には多くの修正及び変更が思い浮かぶであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、本開示の実際の趣旨に該当する全てのこのような修正及び変更を含むものであると理解されたい。
【0057】
本明細書に示して特許請求する技術は、本技術分野を確実に改善する、従って抽象的なもの、無形のもの又は純粋に理論的なものではない実際的性質の有形物及び具体例を参照し、これらに適用される。さらに、本明細書の最後に添付するいずれかの請求項が、「...[機能]を[実行]する手段」又は「...[機能]を[実行]するステップ」として指定されている1又は2以上の要素を含む場合、このような要素は米国特許法112条(f)に従って解釈すべきである。一方で、他のいずれかの形で指定された要素を含むあらゆる請求項については、このような要素を米国特許法112条(f)に従って解釈すべきではない。
【符号の説明】
【0058】
10 プラットフォーム
12 可動柵アセンブリ
14 プラットフォームの端部
16 可動柵
18 オペレータ
20 湾曲軌道
22 湾曲軌道の第1の部分
24 湾曲軌道の第2の部分
26 車両の移動方向
28 第1の柵セグメント
30 第2の柵セグメント
32 第3の柵セグメント
34 第4の柵セグメント
36 ボギー台車
38 障壁
39 アンカーポイント
40 閾値距離
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】