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特表2023-548462二重偏波アンテナアレイを使用する通信
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-17
(54)【発明の名称】二重偏波アンテナアレイを使用する通信
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/0413 20170101AFI20231110BHJP
   H04B 7/0456 20170101ALI20231110BHJP
   H04B 7/08 20060101ALI20231110BHJP
【FI】
H04B7/0413 320
H04B7/0456 100
H04B7/08 480
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023525976
(86)(22)【出願日】2020-10-30
(85)【翻訳文提出日】2023-06-26
(86)【国際出願番号】 EP2020080514
(87)【国際公開番号】W WO2022089756
(87)【国際公開日】2022-05-05
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.Blu-ray
3.コンパクトフラッシュ
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】ペッテション, スヴェン
(72)【発明者】
【氏名】アスリー, フレードリク
(72)【発明者】
【氏名】ニルソン, アンドレアス
(57)【要約】
二重偏波アンテナアレイを使用する無線アクセスネットワークにおける通信のための機構が提供される。アンテナアレイは、第1の偏波のアンテナエレメントおよび第2の偏波のアンテナエレメントを備える。方法が、無線アクセスネットワークの第1のリンク上で送信ビームにおいて送信アンテナポートを介して第1の信号を送信することを含む。送信アンテナポートは、第1の偏波と第2の偏波の両方のアンテナエレメントに接続される。本方法は、第1の受信ビームにおいて第1の受信アンテナポートを介して、および第2の受信ビームにおいて第2の受信アンテナポートを介して無線アクセスネットワークの第2のリンク上で第2の信号を受信することを含む。第1の受信アンテナポートは第1の偏波のアンテナエレメントに接続され、第2の受信アンテナポートは第2の偏波のアンテナエレメントに接続される。受信ビームと送信ビームとは、それらの総電力パターンに関する重複基準を満たす。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二重偏波アンテナアレイ(170)を使用する無線アクセスネットワーク(100)における通信のための方法であって、前記アンテナアレイ(170)が、第1の偏波のアンテナエレメントおよび第2の偏波のアンテナエレメント(172a、172b)を備え、前記方法は、
前記無線アクセスネットワーク(100)の第1のリンク上で送信ビーム(150a)において送信アンテナポートを介して第1の信号を送信すること(S104)であって、前記送信アンテナポートが、前記第1の偏波と前記第2の偏波の両方の前記アンテナエレメント(172a、172b)に接続された、第1の信号を送信すること(S104)と、
第1の受信ビーム(150b)において第1の受信アンテナポートを介して、および第2の受信ビーム(150c)において第2の受信アンテナポートを介して前記無線アクセスネットワーク(100)の第2のリンク上で第2の信号を受信すること(S108)であって、前記第1の受信アンテナポートが前記第1の偏波のアンテナエレメント(172a)に接続され、前記第2の受信アンテナポートが前記第2の偏波のアンテナエレメント(172b)に接続され、前記受信ビーム(150b、150c)と前記送信ビーム(150a)とが、それらの総電力パターンに関する重複基準を満たす、第2の信号を受信すること(S108)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記アンテナアレイ(170)に、前記第1の信号の送信のためのビームフォーミング重みの第1のセットを設定すること(S102)であって、ビームフォーミング重みの前記第1のセットが、前記送信アンテナポートを提供するように適合され、前記第1の偏波の前記アンテナエレメント(172a)のための前記ビームフォーミング重みが、前記第2の偏波の前記アンテナエレメント(172b)のための前記ビームフォーミング重みとは異なる、前記アンテナアレイ(170)に、前記第1の信号の送信のためのビームフォーミング重みの第1のセットを設定すること(S102)と、
前記アンテナアレイ(170)に、前記第2の信号の受信のためのビームフォーミング重みの第2のセットおよび第3のセットを設定すること(S106)であって、ビームフォーミング重みの前記第2のセットが、前記第1の受信アンテナポートを提供するように適合され、ビームフォーミング重みの前記第3のセットが、前記第2の受信アンテナポートを提供するように適合される、前記アンテナアレイ(170)に、前記第2の信号の受信のためのビームフォーミング重みの第2のセットおよび第3のセットを設定すること(S106)と
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ビームフォーミング重みの前記第1のセット、前記第2のセット、または前記第3のセットのいずれかが、少なくとも2つのコストを伴う多目的最適化を介して決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記コストのうちの1つがメインローブリップルの最大量であり、前記コストのうちの別の1つが最大サイドローブ電力レベルである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ビームフォーミング重みの前記第1のセットがすべて、等しい振幅を有する、請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の受信アンテナポートを介して受信された前記第2の信号を、前記第2の受信アンテナポートを介して受信された前記第2の信号と合成すること(S110)
をさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記合成することが、前記第2の受信アンテナポート上の受信信号品質に対する前記第1の受信アンテナポート上の受信信号品質に基づく、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記合成することが、最大比合成である、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
アンテナ電力パターンが、10から40度の間の、好ましくは15から30度の間の角度間隔にわたる広いビームパターンである、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の信号が第1の1ポート信号であり、前記第2の信号が第2の1ポート信号である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記方法がアンテナアレイ制御ユニット(200)によって実施される、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記アンテナアレイ(170)および前記アンテナアレイ制御ユニット(200)が、アクセスノード(140)の一部である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のリンクがダウンリンクであり、前記第2のリンクがアップリンクである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の信号が、SSB、msg2メッセージ、競合解消グラント、データメッセージのいずれかを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の信号が、SSB報告、RAメッセージ、msg3メッセージ、競合解消メッセージ、データメッセージのいずれかを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記アンテナアレイ(170)および前記アンテナアレイ制御ユニット(200)が、ユーザノード(160)の一部である、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のリンクがアップリンクであり、前記第2のリンクがダウンリンクである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の信号が、PUCCHメッセージ、1ポートSRS、固定ランク1PUSCH送信メッセージのいずれかである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第2の信号が、PDCCH送信、PDSCH送信、CSI-RS送信、PTRS送信、DMRS送信のいずれかである、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
二重偏波アンテナアレイ(170)を使用する無線アクセスネットワーク(100)における通信のためのアンテナアレイ制御ユニット(200)であって、前記アンテナアレイ(170)が、第1の偏波のアンテナエレメントおよび第2の偏波のアンテナエレメント(172a、172b)を備え、前記アンテナアレイ制御ユニット(200)が処理回路(210)を備え、前記処理回路は、前記アンテナアレイ制御ユニット(200)に、
前記無線アクセスネットワーク(100)の第1のリンク上で送信ビーム(150a)において送信アンテナポートを介して第1の信号を送信することであって、前記送信アンテナポートが、前記第1の偏波と前記第2の偏波の両方の前記アンテナエレメント(172a、172b)に接続された、第1の信号を送信することと、
第1の受信ビーム(150b)において第1の受信アンテナポートを介して、および第2の受信ビーム(150c)において第2の受信アンテナポートを介して前記無線アクセスネットワーク(100)の第2のリンク上で第2の信号を受信することであって、前記第1の受信アンテナポートが前記第1の偏波のアンテナエレメント(172a)に接続され、前記第2の受信アンテナポートが前記第2の偏波のアンテナエレメント(172b)に接続され、前記受信ビーム(150b、150c)と前記送信ビーム(150a)とが、それらの総電力パターンに関する重複基準を満たす、第2の信号を受信することと
を行わせるように設定されている、アンテナアレイ制御ユニット(200)。
【請求項21】
二重偏波アンテナアレイ(170)を使用する無線アクセスネットワーク(100)における通信のためのアンテナアレイ制御ユニット(200)であって、前記アンテナアレイ(170)が、第1の偏波のアンテナエレメントおよび第2の偏波のアンテナエレメント(172a、172b)を備え、前記アンテナアレイ制御ユニット(200)は、
前記無線アクセスネットワーク(100)の第1のリンク上で送信ビーム(150a)において送信アンテナポートを介して第1の信号を送信することであって、前記送信アンテナポートが、前記第1の偏波と前記第2の偏波の両方の前記アンテナエレメント(172a、172b)に接続された、第1の信号を送信することを行うように設定された送信モジュール(210b)と、
第1の受信ビーム(150b)において第1の受信アンテナポートを介して、および第2の受信ビーム(150c)において第2の受信アンテナポートを介して前記無線アクセスネットワーク(100)の第2のリンク上で第2の信号を受信することであって、前記第1の受信アンテナポートが前記第1の偏波のアンテナエレメント(172a)に接続され、前記第2の受信アンテナポートが前記第2の偏波のアンテナエレメント(172b)に接続され、前記受信ビーム(150b、150c)と前記送信ビーム(150a)とが、それらの総電力パターンに関する重複基準を満たす、第2の信号を受信することを行うように設定された受信モジュール(210d)と
を備える、アンテナアレイ制御ユニット(200)。
【請求項22】
請求項2から19のいずれか一項に記載の方法を実施するようにさらに設定されている、請求項20または21に記載のアンテナアレイ制御ユニット(200)。
【請求項23】
二重偏波アンテナアレイ(170)を使用する無線アクセスネットワーク(100)における通信のためのコンピュータプログラム(720)であって、前記アンテナアレイ(170)が、第1の偏波のアンテナエレメントおよび第2の偏波のアンテナエレメント(172a、172b)を備え、前記コンピュータプログラムは、アンテナアレイ制御ユニット(200)の処理回路(210)上で稼働されたとき、前記アンテナアレイ制御ユニット(200)に、
前記無線アクセスネットワーク(100)の第1のリンク上で送信ビーム(150a)において送信アンテナポートを介して第1の信号を送信すること(S104)であって、前記送信アンテナポートが、前記第1の偏波と前記第2の偏波の両方の前記アンテナエレメント(172a、172b)に接続された、第1の信号を送信すること(S104)と、
第1の受信ビーム(150b)において第1の受信アンテナポートを介して、および第2の受信ビーム(150c)において第2の受信アンテナポートを介して前記無線アクセスネットワーク(100)の第2のリンク上で第2の信号を受信すること(S108)であって、前記第1の受信アンテナポートが前記第1の偏波のアンテナエレメント(172a)に接続され、前記第2の受信アンテナポートが前記第2の偏波のアンテナエレメント(172b)に接続され、前記受信ビーム(150b、150c)と前記送信ビーム(150a)とが、それらの総電力パターンに関する重複基準を満たす、第2の信号を受信すること(S108)と
を行わせるコンピュータコードを備える、コンピュータプログラム(720)。
【請求項24】
請求項23に記載のコンピュータプログラム(720)と、前記コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読記憶媒体(730)とを備えるコンピュータプログラム製品(710)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で提示される実施形態は、二重偏波アンテナアレイを使用する無線アクセスネットワークにおける通信のための方法、アンテナアレイ制御ユニット、コンピュータプログラム、およびコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0002】
通信ネットワークにおいては、所与の通信プロトコル、そのパラメータ、および通信ネットワークが配置されている物理環境に対して、良好な性能および容量を取得するための難題があることがある。
【0003】
たとえば、将来世代の移動体通信ネットワークのために、多くの異なるキャリア周波数における周波数帯域が必要とされ得る。たとえば、低いそのような周波数帯域は、無線デバイスのための十分なネットワークカバレッジを達成するために必要とされ得、(たとえば、ミリメートル波長(mmW)、すなわち、30GHz付近および30GHz超における)より高い周波数帯域は、必要とされるネットワーク容量に達するために必要とされ得る。大まかに言えば、高い周波数において無線チャネルの伝搬特性はより厄介であり、十分なリンクバジェットに達するためにネットワーク側におけるアクセスノードとユーザ側におけるユーザノードの両方におけるビームフォーミングが必要とされ得る。
【0004】
mmW周波数において、パネルアンテナから生成されるビームは極めて狭くされ、したがって、いわゆるペンシルビームを形成することができる。これは、十分なデータ送信/受信(Tx/Rx)性能のために必要とされ得る。しかしながら、そのような狭いビームを伴う同期信号ブロック(SSB)など、セル規定参照信号を送信することは、初期ネットワークアクセス、モビリティ、およびビーム管理プロシージャの大きい遅延につながることがある。これは、多数の狭いビームがセルをカバーすることを必要とされるからである。したがって、最良の狭いビームを見つけるのに長い時間がかかることがある。したがって、セル規定参照信号の送信のために、より広いビームが、少なくとも時々使用される。
【0005】
しかしながら、信号の送信と受信の両方に好適である、そのような広いビーム、ならびに他のビームを生成する困難があり得る。
【発明の概要】
【0006】
本明細書の実施形態の目的は、信号の送信と受信の両方に好適である、広いビーム、ならびに他のビームの効率的な生成のための技法を提供することである。
【0007】
第1の態様によれば、二重偏波アンテナアレイを使用する無線アクセスネットワークにおける通信のための方法が提示される。アンテナアレイは、第1の偏波のアンテナエレメントおよび第2の偏波のアンテナエレメントを備える。本方法は、無線アクセスネットワークの第1のリンク上で送信ビームにおいて送信アンテナポートを介して第1の信号を送信することを含む。送信アンテナポートは、第1の偏波と第2の偏波の両方のアンテナエレメントに接続される。本方法は、第1の受信ビームにおいて第1の受信アンテナポートを介して、および第2の受信ビームにおいて第2の受信アンテナポートを介して無線アクセスネットワークの第2のリンク上で第2の信号を受信することを含む。第1の受信アンテナポートは第1の偏波のアンテナエレメントに接続され、第2の受信アンテナポートは第2の偏波のアンテナエレメントに接続される。受信ビームと送信ビーム150aとは、それらの総電力パターンに関する重複基準を満たす。
【0008】
第2の態様によれば、二重偏波アンテナアレイを使用する無線アクセスネットワークにおける通信のためのアンテナアレイ制御ユニットが提示される。アンテナアレイは、第1の偏波のアンテナエレメントおよび第2の偏波のアンテナエレメントを備える。本アンテナアレイ制御ユニットは、処理回路を備える。処理回路は、本アンテナアレイ制御ユニットに、無線アクセスネットワークの第1のリンク上で送信ビームにおいて送信アンテナポートを介して第1の信号を送信することを行わせるように設定される。送信アンテナポートは、第1の偏波と第2の偏波の両方のアンテナエレメントに接続される。処理回路は、本アンテナアレイ制御ユニットに、第1の受信ビームにおいて第1の受信アンテナポートを介して、および第2の受信ビームにおいて第2の受信アンテナポートを介して無線アクセスネットワークの第2のリンク上で第2の信号を受信することを行わせるように設定される。第1の受信アンテナポートは第1の偏波のアンテナエレメントに接続され、第2の受信アンテナポートは第2の偏波のアンテナエレメントに接続される。受信ビームと送信ビームとは、それらの総電力パターンに関する重複基準を満たす。
【0009】
第3の態様によれば、二重偏波アンテナアレイを使用する無線アクセスネットワークにおける通信のためのアンテナアレイ制御ユニットが提示される。アンテナアレイは、第1の偏波のアンテナエレメントおよび第2の偏波のアンテナエレメントを備える。本アンテナアレイ制御ユニットは、無線アクセスネットワークの第1のリンク上で送信ビームにおいて送信アンテナポートを介して第1の信号を送信するように設定された送信モジュールを備える。送信アンテナポートは、第1の偏波と第2の偏波の両方のアンテナエレメントに接続される。本アンテナアレイ制御ユニットは、第1の受信ビームにおいて第1の受信アンテナポートを介して、および第2の受信ビームにおいて第2の受信アンテナポートを介して無線アクセスネットワークの第2のリンク上で第2の信号を受信するように設定された受信モジュールを備える。第1の受信アンテナポートは第1の偏波のアンテナエレメントに接続され、第2の受信アンテナポートは第2の偏波のアンテナエレメントに接続される。受信ビームと送信ビームとは、それらの総電力パターンに関する重複基準を満たす。
【0010】
第4の態様によれば、二重偏波アンテナアレイを使用する無線アクセスネットワークにおける通信のためのコンピュータプログラムであって、コンピュータプログラムが、コンピュータプログラムコードを備え、コンピュータプログラムコードが、アンテナアレイ制御ユニット上で稼働されたとき、アンテナアレイ制御ユニットに、第1の態様による方法を実施させる、コンピュータプログラムが提示される。
【0011】
第5の態様によれば、第4の態様によるコンピュータプログラムと、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読記憶媒体とを備えるコンピュータプログラム製品が提示される。コンピュータ可読記憶媒体は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であり得る。
【0012】
有利には、これらの態様は、信号の送信と受信の両方に好適である、広いビーム、ならびに他のビームの生成を簡略化する。
【0013】
有利には、送信のために二重偏波ビームフォーミングを使用することは、高い電力効率および低いアンテナ利得リップルを可能にする。
【0014】
有利には、受信のために単一偏波ビームフォーミングを使用することは、偏波ダイバーシティを可能にする。
【0015】
有利には、これらの態様は、送信のために二重偏波ビームフォーミングを使用することの利益が、受信のために単一偏波ビームフォーミングを使用することの利益と合成されることを可能にする。
【0016】
有利には、これらの態様は、送信のために使用されるビーム形状と受信のために使用されるビーム形状との間の整合を維持しながら、全出力電力が参照信号の送信のために使用されることを可能にする。
【0017】
有利には、これらの態様は、直交偏波を伴う2つの受信アンテナポートが、1つの受信アンテナポートが両方の偏波のアンテナエレメントに接続されるべきであることに関する要件なしに、ダイバーシティ受信のために使用されることを可能にする。
【0018】
有利には、これらの態様は、セル規定参照信号が、広いビームにおいて送信され、したがって、増加されたセルカバレッジを生じることを可能にする。
【0019】
同封の実施形態の他の目標、特徴、および利点は、以下の詳細な開示から、添付の従属請求項から、ならびに図面から明らかとなるであろう。
【0020】
概して、特許請求の範囲において使用されるすべての用語は、本明細書で別段明示的に規定されない限り、本技術分野におけるその通例の意味に従って解釈されるべきである。「1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、モジュール、ステップなど」へのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、モジュール、ステップなどの少なくとも1つの事例を指すようにオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、明示的に述べられていない限り、開示される厳密な順序で実施される必要はない。
【0021】
次に、例として、添付の図面を参照しながら、本発明の概念が説明される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】実施形態による無線アクセスネットワークを示す概略図である。
図2】一実施形態による二重偏波アンテナアレイを概略的に示す図である。
図3】実施形態による方法のフローチャートである。
図4】一実施形態による総電力パターンの例を示す図である。
図5】一実施形態によるアンテナアレイ制御ユニットの機能ユニットを示す概略図である。
図6】一実施形態によるアンテナアレイ制御ユニットの機能モジュールを示す概略図である。
図7】一実施形態によるコンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品の一例を示す図である。
図8】いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示す概略図である。
図9】いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で無線基地局を介して端末デバイスと通信するホストコンピュータを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
次に、本発明の概念のいくつかの実施形態が示された添付の図面を参照しながら、本発明の概念が以下でより十分に説明される。しかしながら、本発明の概念は、多くの異なる形態で具現され得、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明の概念の範囲を当業者に十分に伝えるように、例として提供される。同様の番号は、説明全体にわたって同様のエレメントを指す。破線によって示される任意のステップまたは特徴は、随意と見なされるべきである。
【0024】
本明細書で開示される実施形態は、二重偏波アンテナアレイを使用する無線アクセスネットワークにおける通信のための機構に関する。そのような機構を取得するために、アンテナアレイ制御ユニットと、アンテナアレイ制御ユニットによって実施される方法と、たとえばコンピュータプログラムの形態の、コードを備えるコンピュータプログラム製品とが提供され、コードは、アンテナアレイ制御ユニット上で稼働されたとき、アンテナアレイ制御ユニットに方法を実施させる。
【0025】
図1は、本明細書で提示される実施形態が適用され得る、無線アクセスネットワーク100を示す概略図である。無線アクセスネットワーク100は、第3世代(3G)通信ネットワーク、第4世代(4G)通信ネットワーク、第5世代(5G)通信ネットワーク、またはそれらの任意の発展であり、適用可能な場合に、任意の3GPP通信規格をサポートすることができる。
【0026】
無線アクセスネットワーク100は、(無線)アクセスネットワーク110において、ユーザノード160によって表されるユーザノードにネットワークアクセスを提供するように設定された(無線)アクセスノード140を備える。アクセスネットワーク110は、コアネットワーク120に動作可能に接続される。コアネットワーク120は、インターネットなど、サービスネットワーク130に動作可能に接続される。ユーザノード160は、それにより、アクセスノード140を介して、サービスネットワーク130のサービスにアクセスすることと、サービスネットワーク130とデータを交換することとを可能にされる。アクセスノード140およびユーザノード160は、ビーム150a、150b、150cにおいて互いと通信するように設定される。
【0027】
アクセスノード140の例は、無線基地局、基地トランシーバ局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)、gNB、アクセスポイント、アクセスノード、および無線アクセスバックホール統合伝送ノードである。ユーザノード160の例は、無線デバイス、端末デバイス、移動局、モバイルフォン、ハンドセット、無線ローカルループ電話、ユーザ機器(UE)、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ネットワーク搭載センサー、ネットワーク搭載車両、ウェアラブル電子デバイス、およびいわゆるモノのインターネットデバイスである。
【0028】
この点において、mmWaveのためのアクセスノード140の一般的なアンテナアーキテクチャは、異なる方向において配向された数個のアンテナアレイからなる。いくつかのアンテナアレイは、直交偏波を伴うアンテナエレメントを有し、二重偏波ビームフォーミングの使用を可能にする。アクセスノード140は、次いで、異なるアンテナアレイ間で、および/またはアナログビームフォーミングが実施されるとき各アンテナアレイ内で切り替えるように設定され得る。しかしながら、実際的使用では、そのようなアクセスノード140は、広いビームにおいて送信するとき、全電力を使用するとは限らないことがある。これは、いくつかのPAがオフに切り替えられること、または振幅テーパリングを伴う単一の偏波が使用されることによるものであり得る。本明細書で開示される実施形態によれば、アクセスノード140は、全出力電力を使用しながら広いビームにおいて送信し、それにより、振幅テーパリングを使用することまたはそのアンテナエレメントのサブセットのみ上で送信することと比較してカバレッジを増加させることができる。
【0029】
図2は、たとえば、(無線)アクセスノード140またはユーザノード160の一部であり得る二重偏波アンテナアレイ170を示す概略図である。図2の二重偏波アンテナアレイ170は、第1の偏波のアンテナエレメント172aと第2の偏波のアンテナエレメント172bとを備える。二重偏波アンテナアレイ170は、第1のパネルポート182と第2のパネルポート184とを介してトランシーバ180によってアクセスされる。第1のパネルポート182は、フィードネットワーク174を介して、第1の偏波のアンテナエレメント1720に接続されるが、第2のパネルポート184は、フィードネットワーク174を介して、第2の偏波のアンテナエレメント172bに接続される。ビームフォーミングは、フィードネットワーク174においてビームフォーミング重みを適用することによって可能にされ得、ここで、ビームフォーミング重みは、増幅器176の利得値と位相値位相シフタ178とを変更することによって適用される。いくつかの例では、各アンテナエレメント172a、172bは、それ自体の増幅器176および位相シフタ178を有し、これは、ビームフォーミング重みが個々のアンテナエレメント172a、172bごとに適用されることを可能にする。ビームフォーミング重み、したがって、利得値と位相値とは、制御インターフェース190を介してフィードネットワーク174に接続されたアンテナアレイ制御ユニット200によって制御される。
【0030】
上述のように、信号の送信と受信の両方に好適である、そのような広いビーム、ならびに他のビームを生成する困難があり得る。
【0031】
この点において、より広いビームが、たとえば、原則として2つの異なるやり方で、すなわち、単一偏波ビームフォーミング(SPBF:single polarization beamforming)を使用して、または二重偏波ビームフォーミング(DPBF:dual polarization beamforming)を使用してのいずれかで生成され得る。
【0032】
単一偏波ビームフォーミングの場合、パネルアンテナのアンテナアレイにわたって、振幅、および場合によってはまた、位相、テーパを適用することによって、ビームが広げられ、テーパリングは偏波ごとに適用され得る。発明者によって了解されるように、この手法に関する欠点は、いくつかのアンテナ分岐またはエレメントが、振幅テーパリングにより、電力低減を伴って(または共通電力増幅器(PA)を使用する場合に減衰を伴って)送信する必要があるので、送信のための全電力利用が得られるとは限らないことがあることである。しかしながら、同じく発明者によって了解されるように、振幅テーパリングは、信号の受信について同じ負の影響を有しない。振幅テーパリングは、すべてのアンテナエレメントが全電力で送信するとは限らないので、総送信電力の低減を暗示する。概して、高いPA利用を伴い、低利得リップルを伴う広いビームを生成することは困難である。発明者によって了解されるように、したがって、振幅テーパリングは、総送信電力の損失とセル規定参照信号のカバレッジ低減とにつながる。セル規定参照信号が送信されるビームにおける利得リップルは、いくつかの方向においてカバレッジホールの危険を増加させ得、また、ユーザノードモビリティ中により多くのハンドオーバピンポン効果を引き起こし、不要なオーバーヘッドシグナリングを引き起こし得る。
【0033】
二重偏波ビームフォーミングの場合、両方の偏波のアンテナエレメントが、広いビームを作成するために使用される。この手法に関する利点は、所望のビーム形状が、多くの場合、位相のみのテーパリングによって取得され得ることであり、これは、すべてのPAが全電力で送信することができること(または共通PAの場合減衰が必要とされないこと)を意味する。発明者によって了解されるように、各アンテナポートが同じ偏波のアンテナエレメントにのみ接続される、パネルアーキテクチャのための二重偏波ビームフォーミングに関する欠点は、単一のビームポートのみが生成され得ることである。しかしながら、同じく発明者によって了解されるように、これは、1つのポートのみを有する、SSBなどのセル規定参照信号についての問題ではない。
【0034】
図3は、二重偏波アンテナアレイ170を使用する無線アクセスネットワーク100における通信のための方法の実施形態を示すフローチャートである。アンテナアレイ170は、第1の偏波のアンテナエレメント172aおよび第2の偏波のアンテナエレメント172bを備える。方法は、有利には、アンテナアレイ制御ユニット200によって実施される。方法は、有利には、コンピュータプログラム720として提供される。
【0035】
本明細書で開示される実施形態は、1つの単一のビームポートを伴う送信ビーム150aを作成するために二重偏波ビームフォーミングを使用することに基づく。
【0036】
S104:第1の信号が、無線アクセスネットワーク100の第1のリンク上で送信ビーム150aにおいて送信アンテナポートを介して送信される。送信アンテナポートは、第1の偏波と第2の偏波の両方のアンテナエレメント172a、172bに接続される。
【0037】
本明細書で開示される実施形態は、2つの偏波の各々において1つずつ、2つのビームポートを伴って受信ビームを作成するために単一偏波ビームフォーミングを使用することに基づく。
【0038】
S108:第2の信号が、第1の受信ビーム150bにおいて第1の受信アンテナポートを介して、および第2の受信ビーム150cにおいて第2の受信アンテナポートを介して無線アクセスネットワーク100の第2のリンク上で受信される。第1の受信アンテナポートは第1の偏波のアンテナエレメント172aに接続され、第2の受信アンテナポートは第2の偏波のアンテナエレメント172bに接続される。受信ビーム150b、150cと送信ビーム150aとは、それらの総電力パターンに関する重複基準を満たす。
【0039】
いくつかの例では、重複基準によれば、受信ビーム150b、150cの各々の総電力の少なくとも75%が、送信ビーム150aの総電力の少なくとも75%と同じ角度間隔内にある。角度間隔は、受信ビーム150b、150cの各々のメインローブと、送信ビーム150aのメインローブとを包含する。
【0040】
いくつかの例では、重複基準によれば、受信ビーム150b、150cの各々の利得と送信ビーム150aの利得との間の差の分散が、デシベル(dB)スケールで計算されるとき、1dBよりも小さい。
【0041】
したがって、直交偏波を伴う2つの受信アンテナポートが、二重偏波アンテナアレイ170の固有偏波にわたって単一偏波ビームフォーミングを適用することによって作成され、受信ダイバーシティを可能にする。
【0042】
本明細書で使用される電力という用語は、2つの異なる意味を有することができる。一態様では、送信ビーム150aを生成するとき、電力増幅器からのできるだけ多くの出力電力があるべきである。別の態様では、送信ビーム150aの場合、電力は、2つの直交偏波から合計される。
【0043】
次に、有利にはアンテナアレイ制御ユニット200によって実施される、二重偏波アンテナアレイ170を使用する無線アクセスネットワーク100における通信のさらなる詳細に関する実施形態が開示される。
【0044】
いくつかの例では、第1の信号は第1の1ポート信号であり、第2の信号は第2の1ポート信号である。しかしながら、他の例では、第2の信号は、2ポート信号(さらには任意ポート信号)である。
【0045】
次に、ビームフォーミングの態様が開示される。
【0046】
上記で開示されたように、ビームフォーミングは、フィードネットワーク174においてビームフォーミング重みを適用することによって可能にされ得る。したがって、一実施形態によれば、ステップS102およびステップS106が実施される。
【0047】
S102:アンテナアレイ170に、第1の信号の送信のためのビームフォーミング重みの第1のセットが設定される。ビームフォーミング重みの第1のセットは、送信アンテナポートを提供するように適合される。第1の偏波のアンテナエレメント172aのためのビームフォーミング重みは、第2の偏波のアンテナエレメント172bのためのビームフォーミング重みとは異なる。
【0048】
この点において、第2の偏波のアンテナエレメント172bのためのビームフォーミング重みは、共通位相シフト(すなわち、すべてのアンテナエレメント172bについて共通である位相シフト)超だけ、第1の偏波のアンテナエレメント172aのためのビームフォーミング重みとは異なる。
【0049】
S106:アンテナアレイ170に、第2の信号の受信のためのビームフォーミング重みの第2のセットおよび第3のセットが設定される。ビームフォーミング重みの第2のセットは、第1の受信アンテナポートを提供するように適合される。ビームフォーミング重みの第3のセットは、第2の受信アンテナポートを提供するように適合される。第1の受信アンテナポートが、第1の偏波のアンテナエレメント172aに接続され、第2の受信アンテナポートが、第2の偏波のアンテナエレメント172bに接続されるので、ビームフォーミング重みの第2のセットは、第1の偏波のアンテナエレメント172aのみに適用され、ビームフォーミング重みの第3のセットは、第2の偏波のアンテナエレメント172bのみに適用される。
【0050】
ビームフォーミング重みを見つけるための異なるやり方があり得る。いくつかの態様では、ビームフォーミング重みを見つけるために、多目的最適化(multi-objective optimization)が使用される。したがって、いくつかの実施形態では、ビームフォーミング重みの第1のセット、第2のセット、または第3のセットのいずれかが、少なくとも2つのコストを伴う多目的最適化を介して決定される。いくつかの例では、コストのうちの1つがメインローブリップルの最大量であり、コストのうちの別の1つが最大サイドローブ電力レベルである。ビームフォーミング重みを見つけるために、他のコストとともに可能な他の技法も使用され得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、ビームフォーミング重みの第1のセットはすべて、等しい振幅を有する。たとえば、ビームフォーミング重みの第1のセットがすべて単位振幅を有する、すべて位相のみのテーパリングが使用され得る。
【0052】
次に、第2の信号の受信の態様が開示される。
【0053】
いくつかの態様では、受信された信号の合成が、受信機ダイバーシティの利用のために形成される。したがって、一実施形態によれば、ステップS110が実施される。
【0054】
S110:第1の受信アンテナポートを介して受信された第2の信号は、第2の受信アンテナポートを介して受信された第2の信号と合成される。
【0055】
いくつかの態様では、合成することは、第2の受信アンテナポート上の受信信号品質に対する第1の受信アンテナポート上の受信信号品質に基づく。
【0056】
第1の受信アンテナポートを介して受信された第2の信号が、第2の受信アンテナポートを介して受信された第2の信号と合成される異なるやり方があり得る。いくつかの実施形態では、合成することは、最大比合成(MRC:maximum ratio combining)である。したがって、受信の場合、トランシーバ180は、たとえば、MRCを使用することによって、受信された信号の偏波整合を実施し得る。
【0057】
次に、アンテナアレイ170およびアンテナアレイ制御ユニット200がアクセスノード140の一部である実施形態が開示される。これらの実施形態では、第1のリンクはダウンリンクであり、第2のリンクはアップリンクである。ステップS104において送信される異なる第1の信号があり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の信号は、SSB、msg2メッセージ、競合解消グラント、データメッセージのいずれかを含む。ステップS108において受信される異なる第2の信号があり得る。いくつかの非限定的な例では、第2の信号は、SSB報告、ランダムアクセス(RA)メッセージ、msg3メッセージ、競合解消メッセージ、データメッセージのいずれかを含む。
【0058】
次に、アンテナアレイ170およびアンテナアレイ制御ユニット200がユーザノード160の一部である実施形態が開示される。これらの実施形態では、第1のリンクはアップリンクであり、第2のリンクはダウンリンクである。ステップS104において送信される異なる第1の信号があり得る。いくつかの非限定的な例では、第1の信号は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)メッセージ、1ポートサウンディング参照信号(SRS)、固定ランク1物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信メッセージのいずれかである。ステップS108において受信される異なる第2の信号があり得る。いくつかの非限定的な例では、第2の信号は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信、(追跡参照信号(TRS)を含む)チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)送信、位相追跡参照信号(PTRS)送信、復調用参照信号(DMRS)送信のいずれかを含む。
【0059】
図4は、単一偏波ビームフォーミング(SPBF)を使用して生成されるビームのための総電力パターンが、二重偏波ビームフォーミング(DPBF)を使用して生成されるビームのための総電力パターンと比較される一例を示す。図4は、方位角次元における総電力パターンを示す。ビームは、ある角度セクタをカバーするように設計された。位相テーパリングのみが、二重偏波ビームフォーミングを使用して生成されるビームのために使用された。二重偏波ビームフォーミングを使用して生成されるビームのためのビームフォーミング重みは、2つのコスト、すなわち、メインビーム方向におけるリップル、および所望のレベルをオーバーシュートするサイドローブレベルである他のものを伴う多目的最適化を介して見つけられた。リップルは、最適化においてリップルに対してより高いコストを適用することによって、さらに低減され得る。振幅テーパリングの効果を考慮に入れるために、2つの総電力パターンは、総送信電力を考慮に入れるために指向性正規化された。これは、DPBFと比較してSPBFの場合3.6dB低い、電力増幅器電力の差が、図に反映されないことを意味する。二重偏波ビームフォーミングを使用して生成されるビームのメインローブの形状は、単一偏波ビームフォーミングを使用して生成されるビームのメインローブの形状と同様である。したがって、それぞれ、送信および受信のために使用されるビーム間に良好な整合がある。図4中の例は、メインローブが同じ形状を有する場合、二重偏波ビームフォーミングおよび単一偏波ビームフォーミングを使用してビームを生成することが実際に可能であることを示す。
【0060】
図5は、いくつかの機能ユニットに関して、一実施形態によるアンテナアレイ制御ユニット200の構成要素を概略的に示す。処理回路210は、たとえば、記憶媒体230の形態で(図7の場合のように)コンピュータプログラム製品710に記憶されたソフトウェア命令を実行することが可能な、好適な中央処理ユニット(CPU)、マルチプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)などのうちの1つまたは複数の任意の組合せを使用して提供される。処理回路210はさらに、少なくとも1つの特定用途向け集積回路(ASIC)、またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)として提供され得る。
【0061】
詳細には、処理回路210は、上記で開示されたように、アンテナアレイ制御ユニット200に、動作またはステップのセットを実施させるように設定される。たとえば、記憶媒体230は動作のセットを記憶し得、処理回路210は、アンテナアレイ制御ユニット200に動作のセットを実施させるために、記憶媒体230から動作のセットを取り出すように設定され得る。動作のセットは、実行可能な命令のセットとして提供され得る。
【0062】
したがって、それにより、処理回路210は、本明細書で開示される方法を実行するように構成される。記憶媒体230はまた、たとえば、磁気メモリ、光メモリ、固体メモリ、さらにはリモートに搭載されるメモリのうちのいずれか単独の1つまたは組合せであり得る、永続記憶装置を備え得る。アンテナアレイ制御ユニット200は、少なくとも、二重偏波アンテナアレイ170など、他のエンティティ、機能、ノード、およびデバイスとの通信のために設定された通信インターフェース220をさらに備え得る。したがって、通信インターフェース220は、アナログおよびデジタル構成要素を備える1つまたは複数の送信機および受信機を備え得る。処理回路210は、たとえば、データおよび制御信号を通信インターフェース220および記憶媒体230に送ることによって、データおよび報告を通信インターフェース220から受信することによって、ならびにデータおよび命令を記憶媒体230から取り出すことによって、アンテナアレイ制御ユニット200の全般の動作を制御する。アンテナアレイ制御ユニット200の他の構成要素、ならびに関係する機能は、本明細書で提示される概念を不明瞭にしないために省略される。
【0063】
図6は、いくつかの機能モジュールに関して、一実施形態によるアンテナアレイ制御ユニット200の構成要素を概略的に示す。図6のアンテナアレイ制御ユニット200は、いくつかの機能モジュール、すなわち、ステップS104を実施するように設定された送信モジュール210bと、ステップS108を実施するように設定された受信モジュール210dとを備える。図6のアンテナアレイ制御ユニット200は、ステップS102を実施するように設定された設定モジュール210a、ステップS106を実施するように設定された設定モジュール210c、およびステップS110を実施するように設定された合成モジュール210eのいずれかなど、いくつかの随意の機能モジュールをさらに備え得る。大まかに言えば、各機能モジュール210a:210eは、一実施形態では、ハードウェアのみで実装され、別の実施形態では、ソフトウェアの助けをかりて実装され得、すなわち、後者の実施形態は、処理回路上で稼働されたとき、アンテナアレイ制御ユニット200に、図6に関連して上述の対応するステップを実施させる、記憶媒体230に記憶されたコンピュータプログラム命令を有する。モジュールは、コンピュータプログラムの一部に対応するが、それらのモジュールは、その中で別個のモジュールである必要がなく、それらのモジュールがソフトウェアで実装されるやり方は、使用されるプログラミング言語に依存することも言及されるべきである。好ましくは、1つまたは複数のまたはすべての機能モジュール210a:210eが、処理回路210によって、場合によっては通信インターフェース220および/または記憶媒体230と協働して実装され得る。処理回路210は、したがって、機能モジュール210a:210eによって提供される命令を記憶媒体230からフェッチし、これらの命令を実行するように設定され、それにより、本明細書で開示される任意のステップを実施し得る。
【0064】
アンテナアレイ制御ユニット200は、スタンドアロンデバイスとして、または少なくとも1つのさらなるデバイスの一部として提供され得る。たとえば、アンテナアレイ制御ユニット200は、(無線)アクセスノード140においてまたはユーザノード160において提供され得る。代替として、アンテナアレイ制御ユニット200の機能が、少なくとも2つのデバイスまたはノード間で分散され得る。アンテナアレイ制御ユニット200によって実施される命令の第1の部分が第1のデバイスにおいて実行され得、アンテナアレイ制御ユニット200によって実施される命令の第2の部分が第2のデバイスにおいて実行され得、本明細書で開示される実施形態は、アンテナアレイ制御ユニット200によって実施される命令が実行され得るいかなる特定の数のデバイスにも限定されない。したがって、本明細書で開示される実施形態による方法は、クラウドコンピュータによる環境に常住するアンテナアレイ制御ユニット200によって実施されることに好適である。したがって、図5には単一の処理回路210が示されているが、処理回路210は、複数のデバイスまたはノードの間で分散され得る。同じことが、図6の機能モジュール210a:210e、および図7のコンピュータプログラム720に適用される。
【0065】
図7は、コンピュータ可読記憶媒体730を備えるコンピュータプログラム製品710の一例を示す。このコンピュータ可読記憶媒体730上に、コンピュータプログラム720が記憶され得、そのコンピュータプログラム720は、処理回路210に、ならびに通信インターフェース220および記憶媒体230など、処理回路210に動作可能に結合されたエンティティおよびデバイスに、本明細書で説明される実施形態による方法を実行させることができる。したがって、コンピュータプログラム720および/またはコンピュータプログラム製品710は、本明細書で開示される任意のステップを実施するための手段を提供し得る。
【0066】
図7の例では、コンピュータプログラム製品710は、CD(コンパクトディスク)またはDVD(デジタル多用途ディスク)、またはBlu-Rayディスクなどの光ディスクとして示されている。コンピュータプログラム製品710はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)または電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)など、メモリとして、より詳細には、USB(ユニバーサルシリアルバス)メモリ、またはコンパクトフラッシュメモリなどのフラッシュメモリなど、外部メモリにおけるデバイスの不揮発性記憶媒体として具現化され得る。したがって、コンピュータプログラム720は、ここでは、示された光ディスク上のトラックとして概略的に示されているが、コンピュータプログラム720は、コンピュータプログラム製品710に好適な任意のやり方で記憶され得る。
【0067】
図8は、いくつかの実施形態による、中間ネットワーク420を介してホストコンピュータ430に接続された電気通信ネットワークを示す概略図である。一実施形態によれば、通信システムは、図1中の(無線)アクセスネットワーク110などのアクセスネットワーク411と、図1中のコアネットワーク120などのコアネットワーク414とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク410を含む。アクセスネットワーク411は、(図1の(無線)アクセスノード140に各々対応する)NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の無線アクセスネットワークノード412a、412b、412cを備え、各々が、対応するカバレッジエリアまたはセル413a、413b、413cを規定する。各無線アクセスネットワークノード412a、412b、412cは、有線接続または無線接続415上でコアネットワーク414に接続可能である。カバレッジエリア413c中に位置する第1のUE491が、対応するネットワークノード412cに無線で接続するか、または対応するネットワークノード412cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア413a中の第2のUE492が、対応するネットワークノード412aに無線で接続可能である。この例では複数のUE491、492が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一の端末デバイスが、対応するネットワークノード412に接続している状況に等しく適用可能である。UE491、492は、図1の無線デバイス160に対応する。
【0068】
通信ネットワーク410は、それ自体、ホストコンピュータ430に接続され、ホストコンピュータ430は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ430は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。通信ネットワーク410とホストコンピュータ430との間の接続421および422は、コアネットワーク414からホストコンピュータ430に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク420を介して進み得る。中間ネットワーク420は、公衆ネットワーク、プライベートネットワークまたはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク420は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク420は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0069】
図8の通信システムは全体として、接続されたUE491、492とホストコンピュータ430との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続450として説明され得る。ホストコンピュータ430および接続されたUE491、492は、アクセスネットワーク411、コアネットワーク414、任意の中間ネットワーク420、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続450を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続450は、OTT接続450が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、ネットワークノード412は、接続されたUE491にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ430から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、ネットワークノード412は、UE491から発生してホストコンピュータ430に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングに気づいている必要がない。
【0070】
図9は、いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で無線アクセスネットワークノードを介してUEと通信するホストコンピュータを示す概略図である。次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、無線アクセスネットワークノードおよびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図9を参照しながら説明される。通信システム500では、ホストコンピュータ510が、通信システム500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース516を含む、ハードウェア515を備える。ホストコンピュータ510は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路518をさらに備える。特に、処理回路518は、命令を実行するように適合された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ510は、ホストコンピュータ510に記憶されるかまたはホストコンピュータ510によってアクセス可能であり、処理回路518によって実行可能である、ソフトウェア511をさらに備える。ソフトウェア511はホストアプリケーション512を含む。ホストアプリケーション512は、UE530およびホストコンピュータ510において終端するOTT接続550を介して接続するUE530など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。UE530は、図1のユーザノード160に対応する。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション512は、OTT接続550を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0071】
通信システム500は、通信システム中に提供される無線アクセスネットワークノード520をさらに含み、無線アクセスネットワークノード520は、無線アクセスネットワークノード520がホストコンピュータ510およびUE530と通信することを可能にするハードウェア525を備える。無線アクセスネットワークノード520は、図1の(無線)アクセスノード140に対応する。ハードウェア525は、通信システム500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース526、ならびに無線アクセスネットワークノード520によってサーブされるカバレッジエリア(図9に図示せず)中に位置するUE530との少なくとも無線接続570をセットアップおよび維持するための無線インターフェース527を含み得る。通信インターフェース526は、ホストコンピュータ510への接続560を容易にするように設定され得る。接続560は直接であり得るか、あるいは、接続560は、通信システムのコアネットワーク(図9に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、無線アクセスネットワークノード520のハードウェア525は、処理回路528をさらに含み、処理回路528は、命令を実行するように適合された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。無線アクセスネットワークノード520は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア521をさらに有する。
【0072】
通信システム500は、すでに言及されたUE530をさらに含む。UE530のハードウェア535は、UE530が現在位置するカバレッジエリアをサーブする無線アクセスネットワークノードとの無線接続570をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース537を含み得る。UE530のハードウェア535は、処理回路538をさらに含み、処理回路538は、命令を実行するように適合された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE530は、UE530に記憶されるかまたはUE530によってアクセス可能であり、処理回路538によって実行可能である、ソフトウェア531をさらに備える。ソフトウェア531はクライアントアプリケーション532を含む。クライアントアプリケーション532は、ホストコンピュータ510のサポートのもとに、UE530を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ510では、実行しているホストアプリケーション512は、UE530およびホストコンピュータ510において終端するOTT接続550を介して、実行しているクライアントアプリケーション532と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション532は、ホストアプリケーション512から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続550は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション532は、クライアントアプリケーション532が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0073】
図9に示されているホストコンピュータ510、無線アクセスネットワークノード520およびUE530は、それぞれ、図8のホストコンピュータ430、ネットワークノード412a、412b、412cのうちの1つ、およびUE491、492のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図9に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図8のものであり得る。
【0074】
図9では、OTT接続550は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、ネットワークノード520を介したホストコンピュータ510とUE530との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE530からまたはホストコンピュータ510を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続550がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0075】
UE530と無線アクセスネットワークノード520との間の無線接続570は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続570が最後のセグメントを形成するOTT接続550を使用して、UE530に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、著しい干渉を生成することがある空中UEの改善された分類能力により、干渉を低減し得る。
【0076】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ510とUE530との間のOTT接続550を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続550を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ510のソフトウェア511およびハードウェア515でまたはUE530のソフトウェア531およびハードウェア535で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続550が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が配置され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェア511、531が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続550の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、ネットワークノード520に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、無線アクセスネットワークノード520に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ510の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア511および531が、ソフトウェア511および531が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続550を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0077】
本発明の概念が、主に数個の実施形態を参照しながら上記で説明された。しかしながら、当業者によって直ちに諒解されるように、上記で開示された実施形態以外の他の実施形態が、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の概念の範囲内で等しく可能である。
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【国際調査報告】