(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-17
(54)【発明の名称】呼吸療法データ管理システム、デバイス、および方法
(51)【国際特許分類】
G16H 20/00 20180101AFI20231110BHJP
【FI】
G16H20/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526016
(86)(22)【出願日】2021-11-05
(85)【翻訳文提出日】2023-05-23
(86)【国際出願番号】 US2021058363
(87)【国際公開番号】W WO2022099096
(87)【国際公開日】2022-05-12
(32)【優先日】2020-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513285561
【氏名又は名称】ベンテック ライフ システムズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】シポローン, ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】マッキーグ, グレゴリー エー.
(72)【発明者】
【氏名】ホームズ, マイケル ビー.
(72)【発明者】
【氏名】ハリス, エリック エー.
(72)【発明者】
【氏名】キープル, クリストファー ティー.
(72)【発明者】
【氏名】ブルックス, クリス オー.
(72)【発明者】
【氏名】ミニック, カロ
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA21
(57)【要約】
本技術は、呼吸療法データ管理システム、デバイス、および方法を対象とする。本システムは、1つまたはそれを上回る呼吸療法デバイスの患者使用と関連付けられる、患者治療データを収集、記憶、監視、報告、および/または分析することができる。患者治療データは、換気、酸素、咳補助、吸込、および噴霧等の複数の呼吸療法の使用に関連する療法データを含むことができる。患者治療データは、特定の患者と関連付けられる複数の呼吸デバイスから、または特定の患者と関連付けられる単一の呼吸デバイスから収集されてもよい。本システムは、患者治療データを詳述するカスタマイズ可能な報告を発生させることができる。報告は、患者使用を要約する、療法傾向を図示する、および/または療法推奨を提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の患者の治療を監視するための方法であって、前記方法は、
前記特定の患者によって使用される複数の呼吸療法と関連付けられる患者治療データを収集することであって、前記複数の呼吸療法は、換気療法、酸素療法、咳補助療法、吸込療法、および噴霧療法のうちの少なくとも2つを含む、ことと、
前記収集された患者治療データをサーバに伝送することであって、前記サーバは、複数の個々の患者と関連付けられるデータを記憶する患者データモジュールを含む、ことと
を含む、方法。
【請求項2】
前記患者治療データを収集することは、データ転送要素において前記患者治療データを受信することを含み、前記収集された患者治療データを伝送することは、前記患者治療データを前記データ転送要素から前記サーバに伝送することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記データ転送要素は、複数の医療デバイスに結合され、前記データ転送要素において前記患者治療データを受信することは、前記複数の医療デバイスと関連付けられる患者治療データを受信することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の医療デバイスは、
前記複数の呼吸療法を提供するように構成される少なくとも1つの呼吸デバイスと、
少なくとも1つの付加的な医療デバイスであって、前記少なくとも1つの付加的な医療デバイスは、血圧モニタ、血糖モニタ、心拍数モニタ、SpO
2モニタ、体重モニタ、二酸化炭素モニタ、および/または薬物送達デバイスを含む、少なくとも1つの付加的な医療デバイスと
を含み、
前記患者治療データは、(i)前記複数の呼吸療法および前記少なくとも1つの呼吸デバイスと関連付けられる第1の患者治療データと、(ii)前記少なくとも1つの付加的な医療デバイスと関連付けられる第2の患者治療データとを含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の呼吸療法と関連付けられる患者治療データを収集することは、前記特定の患者に前記複数の呼吸療法を送達するように構成される単一の呼吸デバイスから前記患者治療データを収集することを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の呼吸療法と関連付けられる患者治療データを収集することは、前記特定の患者に前記複数の呼吸療法を送達するように構成される少なくとも2つの呼吸デバイスから前記患者治療データを収集することを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
患者治療データを収集することは、圧力波形、流量波形、または換気量波形のうちの少なくとも1つを含む換気療法データを収集することを含む、請求項1-6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記収集された患者治療データを前記サーバに伝送することは、前記収集された患者治療データを前記サーバに自動的かつ周期的に伝送することを含む、請求項1-7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記収集された患者治療データを前記サーバに伝送することは、前記収集された患者治療データを前記サーバに伝送するためのユーザ選択に応答して、前記収集された患者治療データを前記サーバに伝送することを含む、請求項1-7のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記収集された患者治療データを前記サーバに伝送することは、前記収集された患者治療データを持続的に前記サーバに伝送することを含む、請求項1-7のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記収集および伝送の動作が、実質的にリアルタイムで実施される、請求項1-7のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
患者療法報告を発生させることをさらに含み、前記患者療法報告は、前記サーバに伝送される前記患者治療データのうちの少なくとも一部のグラフ表示を含む、請求項1-11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記患者療法報告をデジタルディスプレイを介して表示することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記表示される患者療法報告は、双方向である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記表示される患者療法報告は、ユーザの選好に基づいてカスタマイズされる、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
ユーザから、前記報告に追加されるべき1つまたはそれを上回る注釈またはマーキングを受信することと、
前記1つまたはそれを上回る注釈またはマーキングを受信することに応答して、前記1つまたはそれを上回る注釈またはマーキングを前記報告に追加することと
をさらに含む、請求項13-15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
前記複数の呼吸療法は、換気療法と、酸素療法と、咳補助療法とを含む、請求項1-16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
前記収集された患者データを分析し、前記分析に基づいて、前記複数の療法のうちの少なくとも1つと関連付けられる1つまたはそれを上回る推奨を提供することをさらに含む、請求項1-17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
前記収集された患者データを分析することは、訓練された機械学習モデルを使用し、前記複数の療法のうちの少なくとも1つと関連付けられる前記1つまたはそれを上回る推奨を識別することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記患者治療データは、第1の患者治療データであり、前記方法はさらに、
前記特定の患者によって使用される複数の非呼吸療法と関連付けられる第2の患者治療データを収集することと、
前記収集された第2の患者治療データを前記サーバに伝送することと、
少なくとも前記第1の患者治療データのサブセットと、前記第2の患者治療データのサブセットとを含む患者報告を発生させることと
を含む、請求項1-19のいずれかに記載の方法。
【請求項21】
特定の患者と関連付けられる患者治療データを表示する患者療法報告を発生させるためのコンピュータ実装方法であって、前記方法は、
前記患者療法報告を発生させるための要求を受信することであって、前記要求は、前記特定の患者と関連付けられる患者識別子を含む、ことと、
前記要求を受信することに応答して、前記患者識別子を使用し、前記特定の患者と関連付けられる患者治療データを識別することであって、前記特定の患者と関連付けられる前記患者治療データは、前記特定の患者を含む複数の個々の患者と関連付けられる患者治療データを記憶するサーバ上に記憶され、前記特定の患者と関連付けられる前記患者治療データは、前記特定の患者によって使用される複数の呼吸療法と関連付けられる療法データを含む、ことと、
患者療法報告を発生させることであって、前記患者療法報告は、前記特定の患者と関連付けられる前記患者治療データのうちの少なくとも一部のグラフ表示を含む、ことと、
前記患者療法報告を、前記患者療法報告を表示するように構成されるデバイスに伝送することと
を含む、方法。
【請求項22】
前記複数の呼吸療法は、換気療法と、酸素療法と、咳補助療法と、吸込療法と、噴霧療法とを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記患者治療データは、前記複数の呼吸療法と関連付けられる使用状況データを含む、請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
前記患者療法報告は、カスタマイズされた患者療法報告であり、前記患者療法報告を発生させるための前記要求を受信することは、前記患者療法報告内に含まれるべき少なくとも1つのパラメータを規定するユーザ選択を受信することを含む、請求項21-23のいずれかに記載の方法。
【請求項25】
前記患者識別子は、前記患者と関連付けられる一意の英数字コードである、請求項21-24のいずれかに記載の方法。
【請求項26】
システムであって、前記システムは、命令を記憶している非一過性コンピュータ可読媒体を含み、前記命令は、実行されると、前記システムに、
特定の患者によって使用される複数の呼吸療法と関連付けられる患者治療データを収集する動作であって、前記複数の呼吸療法は、換気療法、酸素療法、咳補助療法、吸込療法、および噴霧療法のうちの少なくとも2つを含む、動作と、
前記収集された患者治療データをサーバに伝送する動作であって、前記サーバは、前記特定の患者を含む複数の個々の患者に関する患者治療データを記憶する患者データモジュールを含む、動作と
を実施させる、システム。
【請求項27】
前記システムは、データ転送要素を含み、前記患者治療データを収集する動作は、前記データ転送要素において前記患者治療データを受信することを含み、前記収集された患者治療データを伝送する動作は、前記患者治療データを前記データ転送要素から前記サーバに伝送することを含む、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記データ転送要素は、複数の医療デバイスに結合可能であり、前記データ転送要素において前記患者治療データを受信する動作は、前記複数の医療デバイスと関連付けられる患者治療データを受信することを含む、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記複数の医療デバイスは、
前記複数の呼吸療法を提供するように構成される少なくとも1つの呼吸デバイスと、
少なくとも1つの付加的な医療デバイスであって、前記少なくとも1つの付加的な医療デバイスは、血圧モニタ、血糖モニタ、心拍数モニタ、SpO
2モニタ、体重モニタ、二酸化炭素モニタ、および/または薬物送達デバイスを含む、少なくとも1つの付加的な医療デバイスと
を含み、
前記患者治療データは、(i)前記複数の呼吸療法および前記少なくとも1つの呼吸デバイスと関連付けられる第1の患者治療データと、(ii)前記少なくとも1つの付加的な医療デバイスと関連付けられる第2の患者治療データとを含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記複数の呼吸療法と関連付けられる患者治療データを収集する動作は、前記特定の患者に前記複数の呼吸療法を送達するように構成される単一の呼吸デバイスから前記患者治療データを収集することを含む、請求項26または27に記載のシステム。
【請求項31】
前記複数の呼吸療法と関連付けられる患者治療データを収集する動作は、前記特定の患者に前記複数の呼吸療法を送達するように構成される少なくとも2つの呼吸デバイスから前記患者治療データを収集することを含む、請求項26または27に記載のシステム。
【請求項32】
前記収集された患者治療データを前記サーバに伝送する動作は、前記収集された患者治療データを前記サーバに自動的かつ周期的に伝送することを含む、請求項26-31のいずれかに記載のシステム。
【請求項33】
前記収集された患者治療データを前記サーバに伝送する動作は、前記収集された患者治療データを前記サーバに伝送するためのユーザ選択に応答して、前記収集された患者治療データを前記サーバに伝送することを含む、請求項26-31のいずれかに記載のシステム。
【請求項34】
前記収集された患者治療データを前記サーバに伝送する動作は、前記収集された患者治療データを持続的に前記サーバに伝送することを含む、請求項26-31のいずれかに記載のシステム。
【請求項35】
前記命令はさらに、実行されると、患者療法報告を発生させる動作を引き起こし、前記患者療法報告は、前記サーバに伝送される前記患者治療データの少なくとも一部のグラフ表示を含む、請求項26-34のいずれかに記載のシステム。
【請求項36】
前記命令はさらに、実行されると、デジタルディスプレイを介して前記患者療法報告を表示する動作を引き起こす、請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
前記表示される患者療法報告は、双方向である、請求項36に記載のシステム。
【請求項38】
前記表示される患者療法報告は、ユーザの選好に基づいてカスタマイズされる、請求項36または37に記載のシステム。
【請求項39】
前記複数の呼吸療法は、換気療法と、酸素療法と、咳補助療法とを含む、請求項26-38のいずれかに記載のシステム。
【請求項40】
前記命令はさらに、実行されると、前記収集された患者データを分析し、前記分析に基づいて、前記複数の療法のうちの少なくとも1つと関連付けられる1つまたはそれを上回る推奨を提供する動作を引き起こす、請求項26-39のいずれかに記載のシステム。
【請求項41】
前記収集された患者データを分析する動作は、訓練された機械学習モデルを使用し、前記複数の療法のうちの少なくとも1つと関連付けられる前記1つまたはそれを上回る推奨を識別することを含む、請求項40に記載のシステム。
【請求項42】
特定の患者の治療を監視するための方法であって、前記方法は、
前記特定の患者によって使用される第1の医療デバイスと関連付けられる第1の患者治療データを収集することと、
前記患者によって使用される第2の医療デバイスと関連付けられる第2の患者治療データを収集することと、
前記収集された第1および第2の患者治療データをサーバに伝送することであって、前記サーバは、前記特定の患者を含む複数の個々の患者と関連付けられるデータを記憶する患者データモジュールを含む、ことと、
前記第1の患者治療データと、前記第2の患者治療データとを含む報告を発生させることと
を含む、方法。
【請求項43】
前記第1の医療デバイスは、換気療法、酸素療法、咳補助療法、吸込療法、または噴霧療法のうちの少なくとも1つを提供する呼吸デバイスであり、
前記第2の医療デバイスは、血圧モニタ、血糖モニタ、心拍数モニタ、SpO
2モニタ、体重モニタ、二酸化炭素モニタ、および/または薬物送達デバイスである、
請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記第1の患者治療データは、呼吸療法と関連付けられ、前記第2の患者治療データは、非呼吸療法と関連付けられる、請求項42または43に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、その両方とも、参照することによってそれらの全体として本明細書に組み込まれる、「RESPIRATORY THERAPY DATA MANAGEMENT SYSTEMS, DEVICES, AND METHODS」と題され、2020年11月6日に出願された、米国仮出願第63/110,893号、および「RESPIRATORY THERAPY DATA MANAGEMENT SYSTEMS, DEVICES, AND METHODS」と題され、2021年3月8日に出願された、米国仮出願第63/158,266号の優先権を主張する。
【0002】
本技術は、概して、1つまたはそれを上回る呼吸療法デバイスの患者の使用状況と関連付けられる、患者治療データを収集、記憶、監視、報告、および/または分析するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
人工呼吸、酸素補給、および同等物等の呼吸療法が、種々の設定において患者に投与される。例えば、患者は、集中治療室、緊急救命室、診療所、長期介護施設、リハビリテーション施設内、または自宅において呼吸療法を受け得る。医療提供者が、常時かつあらゆる設定において、患者の物理的な近接位置に存在し、患者の呼吸療法を監視することは、多くの場合、実践的またはさらに可能性として考えられるものではない。故に、呼吸療法デバイスの患者使用状況と関連付けられる患者治療データを監視、記録、分析、および/または報告し得る、システムの必要性が、存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
詳細な説明
本技術は、呼吸療法データ管理システム、デバイス、および方法を対象とする。本明細書に説明されるシステムは、1つまたはそれを上回る呼吸療法デバイスの患者使用と関連付けられる、患者治療データを収集、記憶、監視、報告、および/または分析することができる。患者治療データは、換気、酸素、咳補助、吸込、および噴霧等の複数の呼吸療法の使用に関連する療法データを含むことができる。患者治療データは、特定の患者と関連付けられる複数の呼吸デバイスから、または特定の患者と関連付けられる単一の呼吸デバイスから収集されてもよい。本システムは、カスタマイズ可能な療法報告および/または患者治療データを詳述する要約を発生させることができる。患者療法報告は、種々の呼吸療法の患者使用を要約する、療法傾向を図示する、および/または療法推奨を提供することができる。理論によって拘束されるわけではないが、本明細書に説明されるシステムは、したがって、情報に基づいた治療決定を促進し、予応的臨床的介入を助長し、コストを制御し、複数の医療提供者を横断して処置を調整することに役立つことが可能である。
【0005】
代表的実施形態では、本技術は、患者の治療を監視するための方法を提供する。本方法は、患者によって使用される複数の呼吸療法と関連付けられる、患者治療データを収集することを含むことができる。複数の呼吸療法は、例えば、換気療法、酸素療法、咳補助療法、吸込療法、および/または噴霧療法を含むことができる。本方法はさらに、複数の個々の患者と関連付けられるデータを記憶する患者データモジュールを含むサーバに、収集された患者治療データを伝送することを含むことができる。本方法はさらに、種々の呼吸療法の患者の使用を要約する患者療法報告を発生および表示する、療法傾向を図示する、および/または患者の生活の質を改良するための療法推奨を提供することを含むことができる。
【0006】
本デバイス、方法、および、使用のさらなる側面および利点が、実施例として与えられるにすぎない、続く説明から明白な状態になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本技術の多くの側面が、以下の図面を参照してより深く理解されることができる。図面内の構成要素は、必ずしも縮尺通りではない。代わりに、本技術の原理を明確に図示することに重点が置かれている。
【0008】
【
図1A】
図1Aおよび1Bは、本技術の一連の実施形態に従って構成された、呼吸療法データ管理システムの概略図である。
【
図1B】
図1Aおよび1Bは、本技術の一連の実施形態に従って構成された、呼吸療法データ管理システムの概略図である。
【0009】
【
図2】
図2は、
図1Aおよび1Bに示される呼吸療法データ管理システムの一連の特徴の概略図である。
【0010】
【
図3】
図3は、シミュレートされた患者療法データを表示し、本技術の一連の実施形態に従って発生された、例示的傾向要約報告を図示する。
【0011】
【
図4A】
図4A-4Cは、シミュレートされた患者療法データを表示し、本技術の一連の実施形態に従って発生された、例示的な療法使用および設定概要報告を図示する。
【
図4B】
図4A-4Cは、シミュレートされた患者療法データを表示し、本技術の一連の実施形態に従って発生された、例示的な療法使用および設定概要報告を図示する。
【
図4C】
図4A-4Cは、シミュレートされた患者療法データを表示し、本技術の一連の実施形態に従って発生された、例示的な療法使用および設定概要報告を図示する。
【0012】
【
図5】
図5は、シミュレートされた患者療法データを表示し、本技術の一連の実施形態に従って発生された、例示的警告報告を図示する。
【0013】
【
図6A】
図6A-6Eは、シミュレートされた患者療法データを表示し、本技術の一連の実施形態に従って発生された、例示的監視詳細報告を図示する。
【
図6B】
図6A-6Eは、シミュレートされた患者療法データを表示し、本技術の一連の実施形態に従って発生された、例示的監視詳細報告を図示する。
【
図6C】
図6A-6Eは、シミュレートされた患者療法データを表示し、本技術の一連の実施形態に従って発生された、例示的監視詳細報告を図示する。
【
図6D】
図6A-6Eは、シミュレートされた患者療法データを表示し、本技術の一連の実施形態に従って発生された、例示的監視詳細報告を図示する。
【
図6E】
図6A-6Eは、シミュレートされた患者療法データを表示し、本技術の一連の実施形態に従って発生された、例示的監視詳細報告を図示する。
【0014】
【
図7】
図7は、シミュレートされた患者療法データを表示し、本技術の一連の実施形態に従って発生された、例示的療法ログ報告を図示する。
【0015】
【
図8】
図8は、本技術の実施形態による、患者に投与された呼吸療法を監視するための方法800のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
下記に提示される説明において使用される専門用語は、本技術のある具体的な実施形態の詳細な説明と併せて使用されている場合でも、その広義の合理的な様式において解釈されることを意図している。ある用語が、下記においてさらに強調され得るが、しかしながら、任意の制限された様式において解釈されることが意図されるいかなる専門用語も、本詳細な説明の節においてそのようなものとして明確かつ具体的に定義されるであろう。加えて、本技術は、実施例の範囲内にあるが、
図1A-8に関して詳細に説明されていない、他の実施形態を含むことができる。
【0017】
本明細書の全体を通して、「一実施形態」または「ある実施形態」の言及は、その実施形態と関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、本技術の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書内全体を通した種々の場所における語句「一実施形態では」または「ある実施形態では」の表出は、必ずしも全てが同一の実施形態を参照しているわけではない。さらに、特定の特徴または特性は、1つまたはそれを上回る実施形態において任意の好適な様式において組み合わせられ得る。
【0018】
本明細書の全体を通して、例えば、「generally(概して)」、「approximately(おおよそ)」、および「about(約)」等の相対用語の言及は、本明細書では、記載される値±10%を意味するために使用される。用語「substantially(実質的に)」またはその文法的変形例は、少なくとも約50%、例えば、75%、85%、95%、または98%を指す。
【0019】
図1Aは、本技術の一連の実施形態に従って構成された、呼吸療法データ管理システム10(「システム10」)の概略図である。システム10は、複数の換気装置100a-dと、サーバ150とを含む。換気装置100a-dは、換気および/または他の呼吸療法をそれを必要とする患者に提供するように構成されることができる。換気装置100a-dは、同一のモデルまたは異なるモデルであることができ、同一の実体によって、または異なる実体によって製造されることができる。各換気装置100a-dは、特定の個々の患者と関連付けられることができる。例えば、第1の換気装置100aは、第1の特定の患者と関連付けられてもよく、第2の換気装置100bは、第2の特定の患者と関連付けられてもよく、第3の換気装置100cは、第3の特定の患者と関連付けられてもよく、第4の換気装置100dは、第4の特定の患者と関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、1つを上回る換気装置が、特定の患者と関連付けられる。例えば、第1の換気装置100aおよび第2の換気装置100bは両方とも、同一の特定の患者と関連付けられてもよい。さらに、機械式の呼吸補助を提供するための換気装置として示されるが、システム10は、換気装置100a-dに加えて、またはその代わりに、他の呼吸療法デバイスを含んでもよい。例えば、システム10は、酸素濃縮器、咳補助デバイス、薬物注入ポンプ、または同等物を含んでもよい。
【0020】
サーバ150は、ローカルサーバまたは遠隔サーバであることができ、1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスおよび/またはシステムを含むことができる。本明細書においてさらに議論されるように、サーバ150は、1つまたはそれを上回るプロセッサと、本明細書に説明される方法を実施するための1つまたはそれを上回るプロセッサによって実行可能な命令を記憶する、メモリとを含むことができる。いくつかの実施形態では、サーバ150は、ハードウェアおよび/または仮想コンピューティングリソースの任意の好適な組み合わせを横断した分散型「クラウド」コンピューティングシステムまたは設備として実装される。
【0021】
図2を参照してより詳細に説明されるように、換気装置110a-dは、収集、記憶、報告、分析、または同等物のために換気装置100a-dによって収集および/または発生された患者治療データをサーバ150に伝送するように構成される。伝送される患者治療データは、患者データ、換気装置データ、療法データ、または同等物を含むことができる。患者データは、対応する換気装置が関連付けられる、患者識別子、年齢、身長、体重、性別、医療履歴、診断、検査結果、病状、療法処方箋、療法推奨、予後、または同等物等、特定の患者と関連付けられるデータを含むことができる。換気装置データは、製造業者、型、モデル、製造番号、部品リスト、特徴リスト、場所(例えば、換気装置のGPS場所)、バッテリステータス、培地床ステータス、環境条件、または同等物等、換気装置と関連付けられるデータを含むことができる。療法データは、使用状況データ、記録または測定されたパラメータ、警告データ、事象データ、診断データ、または同等物を含むことができる。サーバ150に伝送される患者治療データの付加的詳細が、
図2に関して下記に説明される。
【0022】
いくつかの実施形態では、換気装置100a-dは、換気装置100a-dから患者治療データを収集する、および/または患者治療データを換気装置100a-dからサーバ150に転送するための対応するデータ転送要素130a-dを含む。
図2を参照してより詳細に説明されるように、データ転送要素130a-130dは、換気装置100a-100dおよびサーバ150との有線または無線接続を確立することができ、したがって、データを換気装置100a-100dからサーバ150にセキュアに伝送するために使用されることができる。
【0023】
システム10はさらに、随意に、1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイス170を含むことができる。コンピューティングデバイス170は、サーバ150上に記憶されたデータをダウンロード、精査、および/または分析するために、サーバ150にアクセスするために使用されることができる。コンピューティングデバイス170は、当技術分野において公知である、スマートフォン、モバイルデバイス、ラップトップ、デスクトップ、パーソナルコンピュータ、タブレット、または他のそのようなデバイス等の任意の好適なユーザデバイスであることができる。
図2を参照してさらに詳細に議論されるように、コンピューティングデバイス170は、サーバ150と通信するための通信モジュールと、データをユーザに表示するためのディスプレイとを含むことができる。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス170は、患者を治療している医療提供者と関連付けられることができる。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス170は、換気装置100a-dのうちの1つから呼吸療法を受ける患者および/または呼吸療法を受ける患者のための介護者と関連付けられることができる。
【0024】
当業者が理解するであろうように、システム10は、任意の数の換気装置100を含むことができる。例えば、システム10は、いくつかの実施形態では、(例えば、サーバが、単一の患者専用のローカルサーバである場合)単一の換気装置のような少ない換気装置を有することができる。他の実施形態では、本システムは、(例えば、サーバが、多くの異なる患者からデータを受信する、遠隔サーバである場合)10個またはそれを上回る、50個またはそれを上回る、100個またはそれを上回る、500個またはそれを上回る、または1,000個またはそれを上回る換気装置または他の呼吸デバイスを含んでもよい。故に、いくつかの実施形態では、システム10は、複数の(例えば、10人またはそれを上回る、50人またはそれを上回る、100人またはそれを上回る、500人またはそれを上回る、1,000人またはそれを上回る等の)患者に関する患者治療データを収集、記憶、監視、報告、および/または分析するように構成されることができる。
【0025】
図1Bは、システム10の付加的側面を図示する。例えば、サーバ150は、換気療法データ102、咳補助療法データ104、酸素療法データ106、吸込療法データ108、および/または噴霧療法データ110を含む、複数の療法データを受信するように構成されることができる。療法データは、単一の患者または複数の患者と関連付けられることができる。加えて、療法データが、単一の患者と関連付けられる場合、データは、同一または異なるデバイスから(および/または1つまたはそれを上回るデータ転送要素130から)受信されることができる。例えば、いくつかの実施形態では、療法データは、5つの療法のそれぞれを組み込む単一の呼吸デバイス(例えば、
図2に関して説明される換気装置200)から受信される。他の実施形態では、療法データは、複数の個々のデバイスから受信される(例えば、換気療法データ102は、換気装置から受信され、咳補助療法データ104は、咳補助デバイスから受信され、酸素療法データ106は、酸素濃縮器から受信される等となる)。療法データの付加的詳細が、
図2に関して下記に説明される。さらに、また下記に詳細に説明されるように、サーバ150は、受信された療法データの一部または全てを含む、単一の包括的な患者療法報告を発生させることができる。患者療法報告は、ユーザへの表示のためにコンピューティングデバイス170に伝送されることができる。
【0026】
図2は、
図1Aおよび1Bに示されるシステム10の概略図であり、換気装置200(換気装置100a-dのうちの1つまたはシステム10にも含まれる別個の換気装置であり得る)、データ転送要素230(データ転送要素130a-dのうちの1つまたはシステム10にも含まれる別個のデータ転送要素であり得る)、サーバ150、およびコンピューティングデバイス170の付加的特徴を図示する。
【0027】
上記に提供されるように、換気装置200は、呼吸療法をそれを必要とする患者に提供するように構成される。換気装置200は、患者に異なる療法を送達するための複数の療法モジュールを含むことができる。例えば、例証される実施形態では、換気装置200は、患者に呼吸療法を提供するための換気モジュール202と、患者に咳補助を提供するための咳補助モジュール204と、患者に酸素療法を提供するための酸素モジュール206と、患者に吸引を提供するための吸込モジュール208と、患者に療法薬を送達するための噴霧器モジュール210とを含む。換気装置200は、
図2に図示される、付加的またはより少ない療法モジュールを含むことができる。例えば、換気装置200は、
図2に図示される5つの療法モジュールおよび/または本明細書に明示的に説明されていない付加的な療法モジュールの任意の組み合わせを含むことができる。
【0028】
換気装置200はさらに、メモリ212を含んでもよい。メモリ212は、患者治療データを記録および記憶することができる。例えば、メモリ212は、患者にとって好ましい換気装置設定/パラメータ、種々の療法モジュールの患者使用状況、および同等物を記憶してもよい。換気装置200はさらに、データ転送要素230等、データ転送要素を受信または別様にそれとインターフェースをとるためのポート214を含んでもよい。当業者が理解するであろうように、換気装置200は、米国特許第9,956,371号、第10,046,132号、第10,105,509号、第10,245,406号、第10,315,002号、第10,518,059号、第10,758,699号、および第10,773,049号(その開示は、あらゆる目的のために、参照することによって、それらの全体として本明細書に組み込まれる)に説明されるもののうちのいずれか等、本明細書に明示的に説明されていない、付加的特徴を有してもよい。
【0029】
換気装置200は、データ転送要素230に動作可能に結合されることができる。データ転送要素230は、下記に説明されるように、データを換気装置200からサーバ150に伝送するように構成される、ブリッジまたは他の伝送機であることができる。いくつかの実施形態では、データ転送要素230は、(例えば、ポート214を介して)換気装置200に除去可能に結合可能である。他の実施形態では、データ転送要素230は、換気装置200自体に統合される。いくつかの実施形態では、データ転送要素230は、換気装置200に無線で結合可能である。それにもかかわらず、データ転送要素230は、ある期間にわたって換気装置200と持続的または半持続的にインターフェースをとり、患者治療データを記録、記憶、監視し、それを換気装置200からサーバ150に伝送することができる。いくつかの実施形態では、データ転送要素230は、患者治療データを記憶するためのメモリ231を含んでもよい。そのような実施形態では、メモリ231は、患者治療データを記憶する換気装置200のメモリ212に加えて、またはその代わりに、患者治療データを記憶してもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、データ転送要素230は、換気装置200に加えて、他の医療デバイスと関連付けられる患者治療データを記録、収集、および/または監視することができる。例えば、データ転送要素230はまた、(例えば、物理的にまたは無線で、例えば、Bluetooth(登録商標)を介して)患者血圧を測定するための血圧モニタ、患者血糖を測定するための血糖モニタ、患者心拍数を測定するための心拍数モニタ、酸素飽和度を測定するためのSpO2モニタ(例えば、パルスオキシメータ)、吐出された二酸化炭素(ECO2)を測定するための二酸化炭素モニタ、患者体重を監視するための体重計、療法薬を投与するための薬物送達デバイス(例えば、注入ポンプ、吸入器等)、患者活動を監視するための活動モニタ、スマートウォッチ、または同等物に接続されることができる。いくつかの実施形態では、データ転送要素230は、換気装置200および1つまたはそれを上回る付加的な医療デバイスの両方に同時に接続されることができる。故に、データ転送要素230は、特定の患者の治療と関連付けられる複数の医療デバイスを横断して患者治療データを収集することができる。下記に詳細に説明されるように、これらの複数のデバイスに関する収集された患者治療データは、閲覧することを容易にするために単一の患者治療報告にコンパイルされることができる。また下記に詳細に説明されるように、理論によって拘束されるわけではないが、複数のデバイスから、および/または複数の療法に関する患者データを収集することは、医療提供者が、各療法タイプを単独で精査することと対照的に、患者の療法および関連付けられる症状のより包括的な精査を行うことを可能にすることによって、患者の治療を改良することが期待される。
【0031】
いくつかの実施形態では、データ転送要素230は、患者治療データをサーバ150に無線で伝送することができる。例えば、データ転送要素230は、サーバ150との無線接続を確立するための通信モジュール232を含むことができる。通信モジュール232は、セルラー、WIFI、Bluetooth(登録商標)、RF通信、近距離無線通信、または他の好適な無線通信技法を使用して、データ転送要素230をサーバ150に接続するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、データ転送要素230は、サーバ150に物理的に接続され、患者治療データをそこに転送することができる。例えば、データ転送要素230は、メモリを有し、サーバ150(またはコンピューティングデバイス170)内に差し込まれ、患者治療データをそこに転送し得る、USBドライブまたは他の物理デバイスであることができる。データを直接サーバ150に送信することとして説明されるが、いくつかの実施形態では、データ転送要素230は、データを1つまたはそれを上回る中間デバイス(例えば、コンピューティングデバイス170)に送信してもよく、1つまたはそれを上回る中間デバイスは、データをサーバ150に送信することができる。そのような実施形態では、データ転送要素230は、物理的な接続機構を介して、または前述に説明される無線通信ネットワークのうちのいずれかを介して、データを1つまたはそれを上回る中間デバイスに送信してもよい。データ転送要素230は、持続的、周期的(例えば、1日あたり2回、1日あたり1回、1週間あたり2回、1週間あたり1回、1ヶ月あたり2回、1ヶ月あたり1回等)および/または要求に応じて(例えば、患者または医療提供者が、換気装置200および/またはコンピューティングデバイス170上のコントローラインターフェース(図示せず)上で「データをアップロードする」選択肢を選択すると)データをサーバ150に伝送するように構成されることができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、サーバ150は、複数のソースから患者治療データを受信するように構成される。例えば、サーバ150が複数の換気装置から患者治療データを受信および記憶する実施形態では、いくつかの換気装置が、患者治療データを直接、データ転送要素230を介してサーバ150に伝送してもよい一方、他の換気装置は、患者治療データを二次サーバまたはクラウドプラットフォームにアップロードしてもよく、サーバ150は、次いで、二次サーバまたはクラウドプラットフォームからアップロードされた患者治療データを読み出すことができる。サーバ150が異なるソースから患者治療データを受信することを可能にすることは、例えば、医療デバイスがそれ自体のデータ収集または通信システムを有する場合でも、システム10が多くの異なる医療デバイスに関する患者治療データを収集および記憶することを可能にすることが期待される。例えば、前述に説明されるように、換気装置が、異なる製造業者を有する、および/または異なる様式でデータを収集および伝送する場合でも、システム10は、多数の換気装置と関連付けられるデータを収集および記憶することができる。理論によって拘束されるわけではないが、システム10は、したがって、それから患者治療データが収集されている医療デバイスの製造業者にかかわらず、患者治療データの中央統合データベースを提供することができる。
【0033】
換気装置200および/またはデータ転送要素230によって収集および記憶され(サーバ150に伝送される)患者治療データは、患者データ、換気装置データ、および/または療法データを含むことができる。患者データは、患者識別子(例えば、電子医療記録との併用のためにHIPAAに準拠している、一意の英数字コード)、年齢、身長、体重、性別、診断、検査結果、病状、医療履歴、または同等物を含むことができる。換気装置データは、製造業者、型、モデル、製造番号、部品リスト、特徴リスト、場所(例えば、換気装置のGPS場所)、バッテリステータス、培地床ステータス、環境条件、または同等物を含むことができる。下記により詳細に説明されるように、療法データは、使用状況データ(例えば、種々の療法モジュールと関連付けられる使用状況データ)、傾向データ、事象データ、警告データ、服薬遵守度データ、診断データ、または同等物を含むことができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、療法データは、換気モジュール202と関連付けられる使用状況データを含み得る、換気療法データ(例えば、換気療法データ102、
図1B)を含むことができる。例えば、使用状況データは、換気モジュール202が一連の期間の間に患者によって使用された1日あたりの時間、換気モジュール202が一連の期間内に患者によって使用された日数、および/または換気モジュール202の使用状況と関連付けられる他のデータを含むことができる。換気療法データはまた、限定ではないが、呼気1回換気量(VTE)、呼吸レート、毎分換気量、平均気道内圧(MAP)、ピーク吸気圧(PIP)、呼気終末陽圧(PEEP)、呼気気道陽圧(EPAP)、漏出、患者トリガ(例えば、患者によってトリガされる呼吸の割合)、吸気呼気(I:E)比、プラトー圧、静的遵守度、気道浄化、または同等物と関連付けられるデータ(例えば、測定または計算されたパラメータ)を含む、換気モジュール202の患者使用と関連付けられる付加的データも含むこともできる。換気療法データはまた、患者に関する圧力波形、流量波形、および/または換気量波形も含むことができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、療法データはさらに、咳補助モジュール204と関連付けられる使用状況データを含み得る、咳補助療法データ(例えば、咳補助療法データ104、
図1B)を含むことができる。例えば、使用状況データは、咳補助モジュール204が一連の期間内に患者によって使用された日数、一連の期間内に咳補助モジュール204を使用して実施された咳補助操作の数、一連の期間内に咳補助モジュール204を使用して実施された咳補助操作の1日あたりの平均数、および/または咳補助モジュール204の使用状況と関連付けられる他のデータを含むことができる。咳補助療法データはまた、限定ではないが、ピーク咳流量、咳量、強制吸気圧、強制排気圧、強制吸気時間、強制排気時間、一時停止時間、および/または強制吸気立ち上がり時間と関連付けられるデータ(例えば、測定または計算されたパラメータ)を含む、咳補助モジュール204の患者使用と関連付けられる付加的データも含むことができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、療法データはさらに、酸素モジュール206と関連付けられる使用状況データを含み得る、酸素療法データ(例えば、酸素療法データ106、
図1B)を含むことができる。例えば、使用状況データは、酸素モジュール206が一連の期間内に患者によって使用される1日あたりの時間、酸素モジュール206が一連の期間内に患者によって使用された日数、および/または酸素モジュール206の使用状況と関連付けられる他のデータを含むことができる。酸素療法データはまた、限定ではないが、酸素源(例えば、高圧酸素発生器、低圧酸素発生器、統合された酸素発生器等)、酸素送達モード(例えば、FiO
2、パルス用量、ブリードイン等)、酸素流量当量、平均FiO
2割合、低FiO
2割合、および/または高FiO
2割合を含む、酸素モジュール206の患者使用と関連付けられる付加的データも含むことができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、療法データはさらに、吸込モジュール208と関連付けられる使用状況データを含み得る、吸込療法データ(例えば、吸込療法データ108、
図1B)を含むことができる。例えば、使用状況データは、吸込モジュール208が一連の期間内に患者によって使用された日数、一連の期間内に吸込モジュール208を使用して実施された吸込セッションの数、吸込モジュール208を使用して実施された吸込セッションの1日あたりの平均数、個々の吸込セッションの持続時間、一連の期間内の単一の日において実施された吸込セッションの最低数、一連の期間内の単一の日において実施された吸込セッションの最高回数、一連の期間内の単一の日において実施された噴霧器セッションの最高数、および/または吸込モジュール208の使用状況と関連付けられる他のデータを含むことができる。吸込療法データはまた、限定ではないが、吸込セッションの間の真空圧と関連付けられるデータを含む、吸込モジュール208の使用と関連付けられる付加的データも含むことができる。
【0038】
いくつかの実施形態では、療法データはさらに、噴霧器モジュール210と関連付けられる使用状況データを含み得る、噴霧療法データ(例えば、噴霧療法データ110、
図1B)を含むことができる。例えば、使用状況データは、噴霧器モジュール210が一連の期間内に患者によって使用された日数、一連の期間内に噴霧器モジュール210を使用して実施された噴霧器セッションの数、一連の期間内に噴霧器モジュール210を使用して実施された噴霧器セッションの1日あたりの平均数、個々の噴霧器セッションの持続時間、一連の期間内の単一の日において実施された噴霧器セッションの最低数、一連の期間内の単一の日において実施された噴霧器セッションの最高数、および/または噴霧器モジュール210の使用状況と関連付けられる他のデータを含むことができる。噴霧療法データはまた、限定ではないが、投与される療法薬または薬物のタイプ、各噴霧器セッションの間に送達される療法薬の用量、所与の期間の全体にわたって投与される療法薬の総用量、および/または投与される療法薬の1日あたりの平均用量を含む、噴霧器モジュール210の使用と関連付けられる付加的データも含むことができる。
【0039】
前述のパラメータのうちのいずれも、連続値(例えば、線グラフ上に示される)、周期値(例えば、1秒毎に1回、5秒毎に1回、10秒毎に1回、15秒毎に1回、30秒毎に1回、1分毎に1回、2分毎に1回、5分毎に1回、10分毎に1回等で捉えらえる値)、および/または平均値(例えば、1時間あたりの平均、1日あたりの平均、週あたりの平均等)として測定、決定、収集、記憶、および/または報告されることができる。当業者が理解するであろうように、療法データは、本明細書に明示的に説明されていない換気装置200の患者使用と関連付けられる付加的データを含むことができる。前述のパラメータは、実施例として提供されるにすぎず、本開示の範囲をいかようにも限定するものではない。
【0040】
図2に示されるように、サーバ150は、プロセッサ252と、メモリ254とを含む。メモリ254は、本明細書に説明される方法の1つまたはそれを上回るステップを実施するための1つまたはそれを上回るソフトウェアモジュールを記憶する。例えば、メモリ254は、データ記憶モジュール256と、報告発生モジュール258と、データ分析モジュール260とを記憶することができる。代替実施形態では、これらのモジュールのうちの1つまたはそれを上回るものが、相互と組み合わせられてもよい、または省略されてもよい。したがって、ある動作が、特定のモジュールまたは複数のモジュールに関して本明細書に説明されるが、これは、限定することを意図しておらず、そのような動作は、代替実施形態において、異なるモジュールまたは複数のモジュールによって実施されることができる。
【0041】
データ記憶モジュール256は、患者治療データを受信および記憶することができる。例えば、データ記憶モジュール256は、データ転送要素230を介して換気装置200から患者治療データを受信することができる。データ記憶モジュール256はまた、受信された患者治療データが同一の患者に関する過去の患者治療データと比較され得るように、特定の患者と関連付けられる、過去の患者治療データを記憶することもできる。データ記憶モジュール256は、したがって、各患者プロファイルが特定の患者に対応する、複数の患者プロファイルを発生および維持することができる。患者プロファイルは、HIPAAおよびプライバシ要件に準拠するために匿名化または別様に暗号化されることができる。
【0042】
報告発生モジュール258は、データ記憶モジュール256内に受信および/または記憶された療法データの患者報告または要約を発生させることができる。例えば、報告発生モジュール258は、ユーザ要求に応答して、特定の患者に関する報告/要約を準備することができる。報告発生モジュール258は、したがって、データ記憶モジュール256と相互作用し、そこから患者治療データを識別および読み出すことができる。報告発生モジュール258は、次いで、読み出された患者治療データに基づいて患者療法報告を発生させることができ、サーバ150は、ユーザへの表示のために発生された患者療法報告をコンピューティングデバイス170に伝送することができる。「報告」を発生させることとして説明されるが、いくつかの実施形態では、ユーザは、直接(例えば、コンピューティングデバイス170を介して)データ記憶モジュール256にアクセスし、その中に記憶されたデータを直接精査、選別、または分析することが可能である。
【0043】
いくつかの実施形態では、患者療法報告または要約は、複数の呼吸療法および/または非呼吸療法に関する療法データを含む。例えば、患者療法報告は、換気療法、咳療法、酸素療法、吸込療法、および/または噴霧療法等の呼吸療法に関する療法データを含むことができる。加えて、患者療法報告はまた、糖尿病療法または同等物等の非呼吸療法に関するデータも含むことができる。患者療法報告はさらに、心拍数モニタ、血圧モニタ、血糖モニタ、SpO2モニタ、二酸化炭素モニタ、体重計、薬物送達デバイス、活動モニタ、スマートウォッチ、または同等物等、患者の種々の生理学的パラメータを監視する他の医療デバイスから収集された療法データも含むことができる。故に、患者療法報告は、患者の治療の包括的または総体的概要、治療に対する応答、症状、および同等物を提供することができる。理論によって拘束されるわけではないが、包括的な患者療法報告を提供することは、患者傾向および種々の療法タイプ間の相互作用をより良好に抽出するための医療提供を可能にすることが期待される。非限定的実施例として、患者療法報告が、換気療法データと、咳療法データと、吸込療法データとを含む場合、医療提供者は、咳療法データおよび吸込療法データを精査し、咳療法および吸込療法の患者の使用が患者の換気に影響を及ぼす程度を診査することができる。別の非限定的実施例として、患者療法報告が、(例えば、換気装置からの)換気療法データと、(例えば、血圧モニタからの)血圧測定値と、(例えば、心拍数モニタからの)心拍数測定値とを含む場合、医療提供者は、換気療法データを精査し、異なる換気療法モードまたは動作パラメータが患者の血圧および心拍数に影響を及ぼす程度を診査することができる。理論によって拘束されるわけではないが、統合された包括的な報告を提供することは、したがって、医療提供者が複数の療法モダリティを横断してデータを同時に精査し、したがって、療法を「微調整」し、患者転帰を最適化することを可能にすることによって、患者治療転帰を改良することが期待される。
【0044】
上記に述べられるように、サーバ150上に記憶された患者療法データは、圧力波形、流量波形、および/または換気量波形(集合的に、「波形データ」と称される)を含む、換気療法データを含むことができる。いくつかの実施形態では、発生された患者療法報告または要約は、したがって、医療提供者がこれらの波形を遠隔で監視および/または精査することを可能にする、波形データを含むことができる。いくつかの実施形態では、サーバ150は、直前の30日、60日、90日等にわたった患者に関する履歴波形データを記憶することができ、医療提供者は、記憶された周期内の任意の期間にわたる波形データを精査することができる。いくつかの実施形態では、下記により詳細に説明されるように、システム10は、医療提供者が実質的にリアルタイムで波形データを精査することを可能にする。
【0045】
いくつかの実施形態では、データ分析モジュール260はまた、データ記憶モジュール256内に記憶された患者治療データを分析することもできる。例えば、データ分析モジュール260は、患者治療データを分析し、処方および/または推奨された療法投与計画への患者の遵守度を精査してもよい。第1の非限定的実施例として、データ分析モジュール260は、一連の期間にわたって実施された咳補助操作の数またはレートが、所与の期間にわたって実施されるべき処方または推奨された咳補助操作の数と同一であるかどうかを比較することができる。所与の期間にわたって実施された咳補助操作の数またはレートが、処方または推奨された量未満である場合、データ分析モジュール260は、サーバ150に、(i)患者に、咳補助モジュール204のその使用を増加させるためのリマインダを送信する、(ii)患者の医療提供者に、患者が処方または推奨された療法投与計画に準拠していないことの通知を送信する、および/または(iii)患者が、処方または推奨された療法投与計画に準拠していないことの通知を報告発生モジュール258によって発生される患者療法報告上に含めるように指示することができる。第2の非限定的実施例として、データ分析モジュール260は、噴霧器モジュール210と関連付けられる療法データを分析することによって、患者が処方された療法薬の1回分の投薬量を受けているかどうかを決定することができる。受けられた1回分の投薬量が、処方された1回分の投薬量の偏差の閾値度内(例えば、処方された用量の5%以内、処方された用量の10%以内等)にない場合、データ分析モジュール260は、サーバ150に、(i)患者に、患者が処方された1回分の投薬量を受けるように噴霧器モジュール210のその使用を変更するための命令を送信する、(ii)患者の医療提供者に、患者が処方された1回分の投薬量を受けていないことの通知を送信する、および/または(iii)患者が処方された1回分の投薬量を受けていないことの通知を報告発生モジュール258によって発生される患者療法報告上に含めるように命令することができる。当業者が理解するであろうように、データ分析モジュール260は、任意の数の処方された、推奨された、または好ましい療法投与計画への患者の遵守度を分析することができ、前述の実施例によって限定されるものではない。
【0046】
データ分析モジュール260はまた、患者治療データを分析し、患者傾向を引き出す、患者病状/事象を診断する、療法推奨を提供する、疾患進行度を予測する、または同等物を行うことができる。例えば、データ分析モジュール260は、長時間の期間(例えば、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、1年、2年、3年、5年、10年、またはそれを上回る期間)にわたる使用状況データを分析し、種々の療法機能への患者依存度および/または疾患進行度を査定することができる。いくつかの実施形態では、一連の換気装置機能への患者依存度(例えば、呼吸を提供するために換気モジュール202に依拠することに費やされる時間、付加的な酸素を提供するための酸素モジュール204への依拠等)の増加が、疾患進行度および/または減退する患者病状を示し得る。同様に、換気装置機能の患者使用状況と関連付けられる1つまたはそれを上回るパラメータ(例えば、患者によってトリガされる呼吸の割合)の変化もまた、疾患進行度および/または減退する患者病状を示し得る。
【0047】
データ分析モジュール260はまた、特定の患者に関する療法データと、その患者と1つまたはそれを上回る共通の特性(例えば、年齢、性別、体重、身長、診断、診断時年齢、病状、疾患状態、検査結果、活動レベル等)を共有する、複数の他の患者に関する集約された療法データを比較することができる。比較に基づいて、データ分析モジュール260は、疾患進行度を減速させる、患者症状を低減させる、副作用を低減または排除する、患者の生活の質を改良する、または同等物を行うための1つまたはそれを上回る療法推奨を提供することができる。データ分析モジュール260はまた、比較に基づいて、疾患進行度の推定値を提供してもよい。
【0048】
データ分析モジュール260は、患者治療データを分析し、推奨を提供するために、1つまたはそれを上回る人工知能(AI)技法に依拠してもよい。好適なAI技法は、限定ではないが、事例ベース推論、ルールベースシステム、人工ニューラルネットワーク、決定木、サポートベクタマシン、回帰分析、ベイジアンネットワーク(例えば、単純ベイズ分類器)、遺伝的アルゴリズム、セルオートマトン、ファジィ論理システム、マルチエージェントシステム、群知能、データマイニング、機械学習(例えば、教師あり学習、教師なし学習、強化学習)、およびハイブリッドシステムを含むことができる。いくつかの実施形態では、例えば、データ分析モジュール260は、特定の患者に関する患者治療データを分析し、患者の療法体制に対する1つまたはそれを上回る推奨される調節を提供し、疾患進行度を減速させる、患者症状を低減させる、副作用を低減または排除する、患者の生活の質を改良する、または同等物を行い得る、訓練された機械学習モジュールを含む。機械学習モジュールは、例えば、患者の症状、副作用、生活の質、疾患進行度等に対応するスコア化された転帰を含む、以前に受信された患者治療データセットに基づいて訓練されることができる。
【0049】
上記に提供されるように、システム10はさらに、コンピューティングデバイス170を含むことができる。コンピューティングデバイス170は、入力デバイス272と、通信モジュール274と、ディスプレイ276とを含むことができる。入力デバイス272は、マウス、キーボード、タッチスクリーン、タッチパッド、マイクロホン、または他のユーザ入力デバイス等の任意の好適な入力デバイスであることができる。通信モジュール274は、任意の好適な無線通信技法(例えば、WIFI、Bluetooth(登録商標)、セルラー等)を使用して、サーバ150との無線接続を確立するように構成されることができる。ディスプレイ276は、報告発生モジュール258によって発生され、下記に詳細に説明される患者療法報告等、種々のタイプの出力を表示するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ276は、入力デバイスがタッチスクリーンを含むとき等、ディスプレイ276の一部として入力デバイスを含む。他の実施形態では、ディスプレイ276は、入力デバイスと別個である。好適なディスプレイ276の実施例は、限定ではないが、LCDディスプレイ画面、LEDディスプレイ画面、または同等物を含む。
【0050】
動作時、ユーザ(例えば、医療提供者、患者、患者の介護者、または他のユーザ)は、コンピューティングデバイス270上の入力デバイス272を介して、特定の患者に関する患者療法報告を要求することができる。例えば、ユーザは、コンピューティングデバイス270を介して、ウェブサイト、イントラネット、モバイルフォンアプリケーション、または他のアプリケーションにアクセスし、患者識別情報(例えば、患者の一意の英数字識別子、患者の氏名、患者の一意のログイン情報等)を入力してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、報告をカスタマイズすることができる。例えば、ユーザは、患者治療データを確認することを所望する期間、ユーザがデータを確認することを所望する医療デバイス(1つを上回る場合、例えば、換気装置、咳補助デバイス、心拍数モニタ、注入ポンプ等)、ユーザが報告に含めることを所望する患者データ(例えば、使用状況データ、具体的な着目事象等)、および/または発生されるべき報告のタイプ(例えば、双方向、デジタル、印刷等)を規定することができる。患者が非呼吸療法(例えば、糖尿病のための治療等)も受信する実施形態では、ユーザは、報告が患者の健康の単一の包括的報告であるように、非呼吸療法と関連付けられるデータ(例えば、糖尿病治療データ等)を含むことを選択することができる。故に、いくつかの実施形態では、患者療法報告は、ユーザの選好に従ってカスタマイズされる、および/またはカスタマイズ可能である。いくつかの実施形態では、患者療法報告は、患者療法報告が患者または医療提供者によって要求されたかどうかに応じて異なる形態をとってもよい。コンピューティングデバイス170は、次いで、ユーザの要求を通信モジュール274を介してサーバ150に通信する。ユーザ要求を受信することに応答して、報告発生モジュール258は、データ記憶モジュール256から要求された患者治療データを識別し、読み出し、ユーザの選好に従って患者療法報告を発生させる。サーバ150は、患者療法報告をコンピューティングデバイス170に伝送し、報告は、ディスプレイ276を介してユーザに示されることができる(例えば、
図2に患者療法報告259として図式的に示される)。
【0051】
いくつかの実施形態では、報告発生モジュール258によって発生され、コンピューティングデバイス170によって表示される患者療法報告は、双方向であることができる。例えば、ユーザは、あるパラメータまたは値を選択または選択解除する、表示のための具体的な日付範囲を選択する、異なるパラメータを示す異なるページ間でトグルを切り替える、患者治療データのグラフ表示を調節する(例えば、スケール、グラフタイプ等を調節する)、特定の事象を選択またはマーキングする、報告に注記(例えば、注釈、リマインダ、示唆等)を追加する、または同等物を行うことができる。いくつかの実施形態では、特定の事象(例えば、患者によってマーキングされた事象)を選択することは、その事象の間、前、および/または後に、報告にその事象と関連付けられる関連療法データ(例えば、圧力、流量、および換気量波形等の換気療法データ)を表示させる。いくつかの実施形態では、患者は、報告にコメントまたは質問を追加する、または別様に、彼らがその医療提供者と議論することを所望する、報告の具体的な部分にマーキングすることができる。例えば、患者は、コメントを追加する、または別様に、彼らが通常よりも悪く感じていた事象または期間にマーキングしてもよい。報告は、次いで、対応する患者治療データに加えて、報告上のコメント、質問、および他のマーキングを確認し得る、患者の医療提供者に伝送されることができる。同様に、医療提供者も、これを患者、患者の介護者、または別の医師に送信する前に、報告にコメントまたは注記を追加することができる。例示的患者療法報告の付加的詳細が、
図3-7に関して下記に説明される。
【0052】
いくつかの実施形態では、システム10は、履歴患者治療データを精査することに加えて、またはその代わりに、実質的にリアルタイムで患者を遠隔で監視するために使用されることができる。例えば、システム10は、医療提供者が患者と物理的に近接する必要なく、非臨床設定において(例えば、自宅において)呼吸療法を受ける患者を監視することを可能にすることができる。例えば、データ転送要素230は、実質的にリアルタイムで(例えば、約10秒またはそれ未満、約30秒またはそれ未満、約60秒またはそれ未満等の遅延で)患者治療データをサーバ150に伝送することができ、サーバ150は、受信された患者治療データを使用して患者療法報告を発生させることができる。サーバ150は、医療提供者による精査のために患者療法報告をコンピューティングデバイス270に伝送する、および/または必要に応じて(例えば、処方された療法への非準拠を検出することに応答して)アラートをコンピューティングデバイス270に提供することができる。いくつかの実施形態では、データ転送要素230は、「ライブ監視」モードにおいて動作しているとき、患者呼吸データを直接コンピューティングデバイス270に伝送してもよい。それにもかかわらず、データを測定する換気装置200とデータを表示するコンピューティングデバイス270との間の遅延が、約30秒未満、約60秒未満、および/または約120秒未満であり得る。故に、いくつかの実施形態では、システム10は、遠隔設定において患者治療データを医療提供者に「ライブストリーミング」するように適合される。
【0053】
いくつかの実施形態では、患者治療データの「ライブストリーミング」は、必要に応じて生じることができる。例えば、患者治療データをサーバ150に持続的にストリーミングするのではなく、患者を遠隔で監視する任務を負う医療提供者は、コンピューティングデバイス170を使用して、特定の患者に関するリアルタイムデータを要求することができる。医療提供者の要求に応答して、サーバ150は、データ転送要素230から特定の患者と関連付けられるリアルタイムデータを引き込み、実質的な遅延(例えば、約10秒またはそれ未満、約30秒またはそれ未満、約60秒またはそれ未満等の遅延)を伴うことなく、リアルタイムデータを表示することができる。これは、例えば、患者または介護者が医療提供者に連絡し、その現在の療法を議論し、医療提供者が、現在の患者治療データに即時アクセスし、適切な行動指針に関して患者に助言することが可能である場合に、有用であり得る。換気装置波形データ(例えば、圧力波形、流量波形、換気量波形)を含む、本明細書に説明される患者治療データのうちのいずれも、患者の遠隔監視を促進するために実質的にリアルタイムで収集および報告されることができる。
【0054】
システム10はまた、既存の病院通信/監視システムと統合され、病院または他の臨床設定における患者ステータスの強化された監視および患者処置の記録を提供することもできる。例えば、システム10は、患者治療データを看護師ステーション内のモニタに実質的にリアルタイムでストリーミングする、遠隔の警告を提供する、患者治療データを病院の電子カルテシステム内に電子的に自動的にフィードする、または同等物を行うことができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、システム10は、したがって、複数の患者に関して監視する、および/または分析を行うために使用されることができる。権限付与されたアクセスを伴う医療提供者、換気装置製造業者、耐久性医療機器(DME)企業、または他のユーザが、複数の患者に関する、データシステム10上に記憶された患者治療にアクセス、精査、および/または分析することが可能であり得る。いくつかの実施形態では、例えば、ユーザは、ユーザによって選択された1つまたはそれを上回る所定の基準を満たす患者を特定すること等のために、種々の患者または療法要因に基づいて患者を選別することができる。選択された基準に基づいて、サーバ150は、患者を選別、等級付け、または別様にリスト化し、選別された患者のリストをコンピューティングデバイス170等を介してユーザに表示させることができる。ユーザに応じて(例えば、ユーザが、医療提供者ではなく、換気装置製造業者である場合)、患者療法データは、患者プライバシを維持するためにHIPAAに準拠している識別子を使用して選別されてもよい。ユーザによって選択され得る代表的な基準は、例えば、処方された療法への非遵守度、所定の閾値を超過する検出された漏出、酸素消費量、警告数等を含み得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、システム10は、複数の換気装置に関して監視する、および/または分析を行うために使用されることができる。例えば、換気装置と関連付けられる実体(例えば、換気装置製造業者、DME企業等)が、サーバ150上に記憶された患者治療データにアクセスし、その換気装置の利用、処方または推奨された療法投与計画への遵守度、一連の療法の有効性、付属品アラート、点検アラート、それらの換気装置の場所、または同等物を分析することを所望し得る。前述に説明されるように、患者療法データは、プライバシおよびHIPAA要件に準拠するように匿名化され得る一方、依然として、製造業者が患者療法データを精査し、換気装置使用状況およびステータスに関する有用な傾向を引き出すことを可能にする。
【0057】
図3は、報告発生モジュール258によって発生された患者療法報告(例えば、患者療法報告259、
図2)の一部として含まれ得る、例示的傾向要約300を図示する。傾向要約300は、一連の期間の間の一連の呼吸療法(例えば、換気V、咳補助C、酸素O、吸込S、噴霧N等)の患者使用状況および他の関連付けられる呼吸パラメータ等、特定の患者に関する療法データの要約を含むことができる。傾向要約300はまた、患者によって使用される非呼吸療法の要約(
図3に図示せず)も含むことができる。傾向要約300はまた、日付別の種々の療法の使用状況を図示する、服薬遵守カレンダも含むことができる。
【0058】
図4A-4Cは、報告発生モジュール258によって発生された患者療法報告(例えば、患者療法報告259、
図2)の一部として含まれ得る、例示的な療法使用および設定概要400を図示する。療法使用および設定概要400は、一連の期間の間の種々の呼吸療法(例えば、換気、咳補助、酸素、吸込、噴霧等)の使用およびその使用と関連付けられるパラメータを表示することができる。療法使用および設定概要はまた、患者によって使用される非呼吸療法の使用およびそれと関連付けられるパラメータ(
図4A-4Cに図示せず)も表示することができる。いくつかの実施形態では、療法使用および設定概要400は、傾向要約300と同一またはそれに類似するデータを含む。いくつかの実施形態では、療法使用および設定概要400は、傾向要約300内に提供されるデータに応じて拡張される。
【0059】
図5は、例示的な警告要約500aを図示する。警告要約500aおよび警告ログ500bは、報告発生モジュール258によって発生された患者療法報告(例えば、患者療法報告259、
図2)の一部として含まれることができる。
図5に図示されるように、警告要約500aは、一連の期間の間に対応する換気装置または他の呼吸または医療デバイスによって発生された警告またはアラートの頻度およびタイプの要約を提供することができる。警告/アラートは、換気装置または呼吸デバイスによって提供される任意の警告またはアラートを含むことができる。例えば、警告は、高圧警告、低吸気圧警告、患者回路接続解除警告、低毎分換気量警告、低バッテリ警告等を含み得る。警告要約はまた、所与の期間にわたって発生された各個々の警告のリスト、警告のタイミング、および警告の持続時間を提供する、警告ログ(図示せず)を提供してもよい。
【0060】
図6A-6Eは、報告発生モジュール258によって発生された患者療法報告(例えば、患者療法報告259、
図2)の一部としても含まれ得る、例示的なモニタ詳細600を図示する。モニタ詳細600は、種々の呼吸療法と関連付けられる一連の患者および/または換気装置パラメータを図示することができる。例えば、
図6A-6Cは、換気療法V(例えば、換気装置200の換気モジュール202(
図2)によって提供される呼吸補助)と関連付けられる一連のパラメータを図示し、
図6Dは、酸素療法O(例えば、換気装置200の酸素モジュール206によって提供される酸素)と関連付けられる一連のパラメータを図示し、
図6Eは、咳補助療法C(例えば、咳補助モジュール204によって提供される咳補助)と関連付けられる一連のパラメータを図示する。
【0061】
図7は、報告発生モジュール258によって発生された患者療法報告(例えば、患者療法報告259、
図2)の一部としても含まれ得る、例示的な療法ログ700を図示する。療法ログ700は、開始時刻/日付、終了時刻/日付、および各呼吸療法の使用毎の持続時間を図示する、種々の呼吸療法の各使用のリストを提供することができる。いくつかの実施形態では、療法ログ700は、呼吸および非呼吸療法の両方の患者の使用が、単一のログの一部として閲覧され得るように、他の非呼吸療法を呼吸療法ログと同一の療法ログに統合することができる。
【0062】
当業者が本明細書における本開示から理解するであろうように、
図3-7は、実施例として提供されるにすぎない。前述に説明されるように、本明細書に説明されるシステムは、種々の形態、データ、表現、モード(例えば、デジタル、印刷、双方向等)、および同等物を有する患者治療報告を発生させることができる。実際には、本技術の期待される利点は、複数の療法モダリティを横断して包括的な患者治療データを提供する、カスタマイズ可能な患者治療報告を提供するための能力である。故に、本技術は、本明細書に提供される実施例によって限定されず、本明細書における説明に従って発生される、他の患者治療報告を含む。
【0063】
図8は、本技術の実施形態による、患者に投与される呼吸療法を監視するための方法800のフローチャートである。方法800は、複数の呼吸療法と関連付けられる患者治療データを収集することによって、ステップ802から開始することができる。呼吸療法は、限定ではないが、換気療法、酸素療法、咳補助療法、吸込療法、噴霧療法、およびそれらの任意の組み合わせを含むことができる。患者治療データは、本明細書の前述に説明される患者治療データのうちのいずれかを含むことができる。いくつかの実施形態では、患者治療データを収集することは、データ転送要素(例えば、データ転送要素230)において患者治療データを受信することを含むことができる。いくつかの実施形態では、患者治療データを収集することは、複数の呼吸療法を送達するように構成される、単一の呼吸デバイスから患者治療データを収集することを含むことができる。他の実施形態では、患者治療データを収集することは、複数の呼吸療法を送達するように構成される、複数の呼吸デバイスから患者治療データを収集することを含むことができる。いくつかの実施形態では、患者治療データを収集することは、呼吸デバイスから患者治療データを収集することに加えて、複数の患者モニタ(例えば、パルスオキシメータ、血圧モニタ等)から患者治療データを収集することを含む。
【0064】
方法800は、収集された患者治療データをサーバ(例えば、サーバ150)に伝送することによって、ステップ804において進むことができる。患者治療データは、前述に説明されるように、有線または無線接続を介して伝送されることができる。いくつかの実施形態では、患者治療データは、データ転送要素(例えば、データ転送要素230)を介して伝送される。患者治療データは、自動的、周期的(例えば、毎日、毎週、2週間毎に1回、1ヶ月毎に1回等)、持続的、および/または要望に応じて、および患者治療データのユーザ要求に応答して伝送されることができる。
【0065】
方法800は、ステップ806において、ステップ802において収集された患者治療データの少なくとも一部を含む、患者療法報告を発生させることによって進むことができる。例えば、サーバ250の報告発生モジュール258は、患者療法報告を発生させることができる。いくつかの実施形態では、ステップ806は、患者報告を発生させるためのユーザ要求を受信することに応答して実施される。いくつかの実施形態では、発生されたユーザ報告は、前述に説明されるように、ユーザの選好に従って(例えば、ユーザ要求において規定されるように)カスタマイズされる。
【0066】
方法800は、ステップ808において、患者療法報告を表示することによって進むことができる。例えば、患者療法報告は、医療提供者または他のユーザが報告のコンテンツを精査し得るように、デジタルディスプレイ(例えば、コンピューティングデバイス170上のディスプレイ276)上に表示されることができる。いくつかの実施形態では、患者療法報告は、双方向であり、医療提供者または他のユーザは、デジタルディスプレイと相互作用することによって、報告の側面(例えば、ビュー、スケール、グラフタイプ等)を操ることができる。
【0067】
本明細書に説明されるシステムおよび方法は、種々の症状を有する患者に関する患者治療データを収集、記憶、監視、報告、および/または分析するために使用されることができる。例えば、本システムおよび方法は、神経筋疾患(例えば、筋ジストロフィ、筋萎縮性側索硬化症等)、(例えば、COPD、嚢胞性線維症、肺癌、肺気腫、ウイルス感染症、または他の呼吸疾患によって引き起こされる)肺機能障害、脊髄損傷、および小児発達合併症(例えば、早産、慢性肺疾患等)等の病状を治療するために提供される、呼吸療法と併用され得る。
【0068】
本明細書に述べられるように、本技術の1つの期待される利点は、複数の異なるデバイス/ソースから、呼吸療法データと、非呼吸療法データとの両方を含む、患者治療データを収集するため、および特定の患者に関する単一の包括的なカスタマイズ可能な報告を提供するための能力である。別の期待される利点は、医療提供者および患者または患者の介護者のいずれもが、患者治療データにアクセスおよび精査する、および/または患者治療データの要約に注釈を付ける、またはそれにコメントを追加するための能力である。当然ながら、本技術の実施形態は、本詳細な説明の全体を通して説明される他の利点および本明細書に明示的に開示されていない他の利点を提供し得る。故に、理論によって拘束されるわけではないが、本技術は、したがって、例えば、患者の医療提供者が患者の療法の包括的なプロファイルを精査し、推奨される療法調節を提供し、医師に患者の非遵守度をアラートし、患者医師間の通信を改良し、患者のリアルタイムおよび/または遠隔監視を改良し、同等物を行うことを可能にすることによって、患者処置を改良することが期待される。
【0069】
本明細書に説明されるシステムおよび方法は、コンピューティングアーキテクチャとともに実装される、および/またはそれを横断して分散されることができる。例えば、本明細書に説明されるシステムの多くのものは、データ、ソフトウェアモジュール、命令、または同等物を記憶する、メモリを含む。本明細書に説明されるメモリは、揮発性および不揮発性記憶装置のための種々のハードウェアデバイスのうちの1つまたはそれを上回るものを含むことができ、読取専用および書込可能メモリの両方を含むことができる。例えば、メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、種々のキャッシュ、CPUレジスタ、読取専用メモリ(ROM)、およびフラッシュメモリ、ハードドライブ、フロッピー(登録商標)ディスク、CD、DVD、磁気記憶デバイス、テープドライブ、デバイスバッファ等の書込可能な不揮発性メモリを含むことができる。メモリは、下層のハードウェアから切り離された伝搬信号ではなく、メモリは、したがって、非一過性である。いくつかの実施形態では、メモリは、例えば、プログラム、ソフトウェア、データ、または同等物を記憶する、非一過性コンピュータ可読記憶媒体である。
【0070】
当業者が本明細書における本開示から理解するであろうように、上記に説明されるシステムの種々の構成要素が、本技術の範囲から逸脱することなく省略されることができる。同様に、上記において明示的に説明されていない付加的な構成要素が、本技術の範囲から逸脱することなく、本システムに追加され得る。例えば、本技術の具体的な実施例が、例証の目的のために本明細書に説明されているが、周知の構造および機能が、本技術の実施形態の説明を不必要に不明瞭にすることを回避するために、詳細に示されていない、または説明されていないことを理解されたい。また、本技術の具体的な実施形態およびそれに関する実施例は、例証的目的のために上記に説明されるが、種々の同等な修正も、当業者が認識するであろうように、本技術の範囲内で可能性として考えられる。例えば、ステップが、所与の順序において提示されるが、代替実施形態が、異なる順序においてステップを実施してもよい。本明細書に説明される種々の実施形態はまた、さらなる実施形態を提供するために組み合わせられ得る。故に、本技術は、本明細書に明示的に識別される構成に限定されず、むしろ、説明されるシステムおよび方法の変形例および改変物を包含する。
【0071】
さらに、本技術のいくつかの実施形態と関連付けられる利点が、それらの実施形態の文脈において説明されているが、他の実施形態もまた、そのような利点を呈し得、全ての実施形態が、必ずしも本技術の範囲内に入るようなそのような利点を呈する必要はない。故に、本開示および関連付けられる技術は、本明細書に明示的に示され、説明されていない他の実施形態も包含し得る。
【0072】
文脈が明確に別様に要求しない限り、説明および実施例の全体を通して、用語「comprise(~を備える)」、「comprising(~を備える)」、および同等物は、排他的または包括的意味と対照的に、包括的意味において、すなわち、「including, but not limited to(限定ではないが、~を含む)」の意味で解釈されるべきである。本明細書で使用されるように、用語「接続される」、「結合される」、またはそれらの任意の異形は、2つまたはそれを上回る要素間の直接的または間接的のいずれかの任意の接続または結合を意味し、要素間の接続の結合は、物理的、論理的、またはそれらの組み合わせであることができる。加えて、用語「本明細書において」、「上記において」、「下記において」、および類似の趣旨の用語は、本願において使用されるとき、本願全体を指し、本願の任意の特定の部分を指さないものとする。文脈が可能にする場合、単数または複数の数を使用する上記の詳細な実施形態における用語はまた、それぞれ、複数の数または単数の数を含み得る。本明細書で使用されるように、「Aおよび/またはB」におけるような語句「および/または」は、Aのみと、Bのみと、AおよびBとを指す。さらに、実施形態が関連する技術分野において公知の等価物を有する、具体的な整数が、本明細書において述べられる場合、そのような公知の等価物は、個々に記載される場合と同様に、本明細書に組み込まれると見なされる。
【国際調査報告】