(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-17
(54)【発明の名称】PPDUアップリンク帯域幅指示方法および関連する装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/20 20090101AFI20231110BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20231110BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20231110BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20231110BHJP
【FI】
H04W28/20
H04W84/12
H04W72/0453
H04W28/06 110
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023526432
(86)(22)【出願日】2021-10-28
(85)【翻訳文提出日】2023-06-26
(86)【国際出願番号】 CN2021127203
(87)【国際公開番号】W WO2022089554
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】202011174703.8
(32)【優先日】2020-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011420634.4
(32)【優先日】2020-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011469254.X
(32)【優先日】2020-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】淦 明
(72)【発明者】
【氏名】李 伊青
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 辰辰
(72)【発明者】
【氏名】李 云波
(72)【発明者】
【氏名】郭 宇宸
(72)【発明者】
【氏名】于 健
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲訊▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067CC02
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本出願は、ワイヤレス通信分野に関し、たとえば、802.11be規格をサポートするワイヤレスローカルエリアネットワークに適用可能であり、特に、PPDUアップリンク帯域幅指示方法および関連する装置に適用可能である。方法は以下のことを含む。APがトリガフレームを生成して送信する。トリガフレームは第1の指示情報を搬送し、第1の指示情報は、EHT TB PPDU帯域幅またはアップリンクPPDU総送信帯域幅を直接示し、または共同で示す。トリガフレームは第2の指示情報を搬送し、第2の指示情報は、アップリンクPPDU総送信帯域幅におけるHE TB PPDUおよび/もしくはEHT TB PPDUの分布を示し、または、EHT局がHE TB PPDUを送信するかもしくはEHT TB PPDUを送信するかを直接示す。本出願の実施形態によれば、トリガフレームの互換性を確保しつつ、トリガフレームは、160MHzよりも大きい帯域幅でアップリンクデータ送信を行うようEHT局をトリガすることが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理層プロトコルデータユニットPPDUアップリンク帯域幅指示方法であって、
アクセスポイント(access point, AP)によって、トリガフレームを生成するステップであって、前記トリガフレームはアップリンク帯域幅拡張フィールドを含み、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDU帯域幅を示し、前記アップリンク帯域幅フィールドはHE TB PPDU帯域幅を示す、ステップと、
前記APによって、前記トリガフレームを送信するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記方法はさらに、
前記APによって、EHT TB PPDUを受信するステップを含み、
前記EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される値に設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法はさらに、
前記APによって、HE TB PPDUおよびEHT TB PPDUを受信するステップを含み、
前記EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される値に設定され、前記HE TB PPDUのプリアンブルの中のHE-SIG Aフィールドの中の帯域幅フィールドは、前記アップリンク帯域幅フィールドによって示される値に設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
物理層プロトコルデータユニットPPDUアップリンク帯域幅指示方法であって、
局(station, STA)によって、トリガフレームを受信するステップであって、前記トリガフレームはアップリンク帯域幅拡張フィールドを含み、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示し、前記アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す、ステップと、
前記STAによって、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドに基づいて、前記EHT TB PPDU帯域幅を決定するステップとを含む、方法。
【請求項5】
前記方法はさらに、
前記STAによって、EHT TB PPDUを生成するステップであって、前記EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される値に設定される、ステップと、
前記STAによって、前記EHT TB PPDUを送信するステップとをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドは、前記トリガフレームの中の第1のユーザ情報フィールドの中にあり、前記第1のユーザ情報フィールドの中のアソシエーション識別子AID12フィールドの値は、あらかじめ設定された値である、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドは2ビットであり、
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドは前記EHT TB PPDU帯域幅を共同で示すことが、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が20MHzであるケース、または
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値、第3の値、および第4の値、予備のいずれか1つであるケース
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドは2ビットであり、
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドは前記EHT TB PPDU帯域幅を共同で示すことが、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が40MHzであるケース、または
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値、第3の値、および第4の値、予備のいずれか1つであるケース
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドは2ビットであり、
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドは前記EHT TB PPDU帯域幅を共同で示すことが、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、前記アップリンク帯域幅フィールドの値が第1の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が80MHzであるケース、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、前記アップリンク帯域幅フィールドの値が第3の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が320MHz-1であるケース、または、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、前記アップリンク帯域幅フィールドの値が第4の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が320MHz-2であるケース
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドは2ビットであり、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、前記アップリンク帯域幅フィールドの値が第2の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が160MHzであり、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、前記アップリンク帯域幅フィールドの値が第3の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が320MHz-1であり、または、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、前記アップリンク帯域幅フィールドの値が第4の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が320MHz-2である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記320MHz-1および前記320MHz-2が各々、6GHz周波数帯域の中の320MHzのチャネルであり、320MHz-1および320MHz-2の隣接チャネルが、周波数領域において部分的に重なり合う、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドは前記EHT TB PPDU帯域幅を共同で示すことがさらに、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、前記アップリンク帯域幅フィールドの値が第2の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が160MHzであるケース、または
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、前記アップリンク帯域幅フィールドの値が第1の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は80MHzであるケース
のうちの少なくとも1つを含む、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記トリガフレームは、前記HE TB PPDUを送信するように高効率HEプロトコルをサポートする局をスケジュールするための1つまたは複数のユーザ情報フィールドを含み、非高スループットnon-HT複製送信がプライマリ80MHzチャネルまたはプライマリ160MHzチャネル上で実行されるときに使用されるトリガフレームは、パンクチャリングされることができない、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記トリガフレームは、HEユーザ情報フィールドおよびEHTユーザ情報フィールドのいずれかまたは両方を含み、前記HEユーザ情報フィールドと前記EHTユーザ情報フィールドの両方は前記局のアソシエーション識別子を含み、前記HEユーザ情報フィールドおよび前記EHTユーザ情報フィールドは同じ長さを有する、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を行うよう構成されるユニットまたはモジュールを含む、通信装置。
【請求項16】
プロセッサおよびトランシーバを含む通信装置であって、前記プロセッサがトリガフレームを生成するよう構成され、前記トリガフレームはアップリンク帯域幅拡張フィールドを含み、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示し、前記アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示し、前記トランシーバが、前記トリガフレームを送信するよう構成される、通信装置。
【請求項17】
プロセッサおよびトランシーバを含む通信装置であって、前記トランシーバがトリガフレームを受信するよう構成され、前記トリガフレームはアップリンク帯域幅拡張フィールドを含み、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示し、前記アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示し、前記プロセッサは、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドに基づいて前記EHT TB PPDU帯域幅を決定するよう構成される、通信装置。
【請求項18】
通信装置であって、前記通信装置はチップであり、前記通信装置は入力/出力インターフェースおよび処理回路を含み、前記処理回路はトリガフレームを生成するよう構成され、前記トリガフレームはアップリンク帯域幅拡張フィールドを含み、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示し、前記アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示し、前記入力/出力インターフェースは、前記トリガフレームを送信するよう構成される、通信装置。
【請求項19】
通信装置であって、前記通信装置はチップであり、前記通信装置は入力/出力インターフェースおよび処理回路を含み、前記入力/出力インターフェースはトリガフレームを受信するよう構成され、前記トリガフレームはアップリンク帯域幅拡張フィールドを含み、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示し、前記アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示し、前記処理回路は、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドに基づいて前記EHT TB PPDU帯域幅を決定するよう構成される、通信装置。
【請求項20】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はプログラム命令を記憶し、前記プログラム命令はコンピュータ上で実行し、前記コンピュータが請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能にされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行するとき、前記コンピュータが請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能にされる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、「PPDU UPLINK BANDWIDTH INDICATION METHOD AND RELATED APPARATUS」という名称の2020年10月28日に中国国家産権局に出願された中国特許出願第202011174703.8号、「PPDU UPLINK BANDWIDTH INDICATION METHOD AND RELATED APPARATUS」という名称の2020年12月7日に中国国家産権局に出願された中国特許出願第202011420634.4号、および「PPDU UPLINK BANDWIDTH INDICATION METHOD AND RELATED APPARATUS」という名称の2020年12月14日に中国国家産権局に出願された中国特許出願第202011469254.X号に基づく優先権を主張し、それらのすべての全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、ワイヤレス通信技術の分野に関し、詳細には、物理層プロトコルデータユニットPPDUアップリンク帯域幅指示方法および関連する装置に関する。
【背景技術】
【0003】
モバイルインターネットの発展とスマート端末の普及により、データトラフィックは急速に増大しており、通信サービス品質に対するユーザの要求はより高くなっている。米国電気電子学会(institute of electrical and electronics engineers, IEEE)802.11ax規格はもはや、大きなスループット、少ないジッタ、および少ない遅延に対するユーザの要求を満たさない。したがって、次世代ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)技術、すなわち、IEEE 802.11be規格、極高スループット(extremely high throughput, EHT)規格、またはWi-Fi 7規格を開発することが差し迫って必要である。IEEE 802.11axとは異なり、IEEE 802,11beは、非常に広い帯域幅、たとえば320MHzを使用して、超高送信レートを達成し、超高ユーザ密度のシナリオに対応する。以下、802.11ax規格をサポートするが802.11be規格をサポートしない局は、略して高効率(High Efficient, HE)局と称され、802.11be規格をサポートする局は、略してEHT局と称される。
【0004】
一般に、アップリンクデータ送信の前に、局(station, STA)はチャネルコンテンションを通じて送信機会(transmission opportunity, TXOP)を取得する必要がある。たとえば、局(station, STA)は、送信機会を取得するために、拡張分散チャネルアクセス(enhanced distributed channel access, EDCA)方式に基づいてチャネルコンテンションを行う。IEEE 802.11axでは、トリガフレームベースのアップリンクスケジューリング送信方法が導入される。アクセスポイント(access point, AP)によって送信されるトリガフレーム(trigger frame)は、アップリンクデータを送信するように1つまたは複数の局をスケジュールするために使用される。たとえば、局は、高効率(high efficient, HE)物理層プロトコルデータユニット(physical layer protocol data unit, PPDU)を送信するようにスケジュールされる。IEEE 802.11axにおけるトリガフレームベースのアップリンクスケジューリング送信方法は、IEEE 802.11be規格においても依然として使用される。したがって、互換性のために、トリガフレームは、アップリンクデータ送信を同時に行うようHE局とEHT局の両方をトリガすることが可能であるべきである。802.11ax規格においてサポートされる最大の送信帯域幅は160MHzであるため、トリガフレームの中のアップリンク帯域幅フィールドによって示される最大の帯域幅も160MHzである。802.11be規格においてサポートされる最大の送信帯域幅は320MHzである。したがって、より広い帯域幅で送信を実施するために、802.11be規格におけるトリガフレームは、160MHzよりも大きい帯域幅でアップリンクデータ送信を行うようEHT局をトリガすることが可能であるべきである。
【0005】
これに鑑みて、いかにして、トリガフレームの互換性を確保しつつ、160MHzよりも大きい帯域幅でアップリンクデータ送信を行うようEHT局をトリガする能力をトリガフレームが有することを可能にするかが、業界における解決されるべき喫緊の課題である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の実施形態は、PPDUアップリンク帯域幅指示方法および関連する装置を提供する。802.11axにおけるトリガフレームは、160MHzよりも大きい帯域幅でアップリンクデータ送信を行うようEHT局をトリガするために再使用され得る。HE局によるトリガフレームの受信は影響を受けないので、アップリンクデータ送信を行うようEHT局をスケジュールするために新しいトリガフレームを設計する必要はない。このようにして、トリガフレームの互換性を確保しつつ、トリガフレームは、160MHzよりも大きい帯域幅でアップリンクデータ送信を行うようEHT局をトリガする能力を有し、さらなる複雑さとシグナリングオーバーヘッドは減少する。
【0007】
以下は、異なる態様から本出願を説明する。異なる態様の以下の実装形態および有益な効果への相互参照が行われてもよいことを理解されたい。
【0008】
第1の態様によれば、本出願はPPDUアップリンク帯域幅指示方法を提供する。方法は以下のことを含む。APがトリガフレームを生成して送信する。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、アップリンク物理層プロトコルデータユニットPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、アップリンクPPDU総送信帯域幅におけるHE TB PPDUおよび/またはEHT TB PPDUの分布を示すために使用される。
【0009】
第2の態様によれば、本出願はPPDUアップリンク帯域幅指示方法を提供する。方法は以下のことを含む。APがトリガフレームを生成して送信する。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、アップリンク物理層プロトコルデータユニットPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。
【0010】
第1の態様または第2の態様に関連して、可能な設計では、方法はさらに以下のことを含む。APがHE TB PPDUまたはEHT TB PPDUを受信する。EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、第1の指示情報、アップリンク帯域幅フィールド、および第2の指示情報のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。
【0011】
第3の態様によれば、本出願はPPDUアップリンク帯域幅指示方法を提供する。方法は以下のことを含む。STAがトリガフレームを受信して解析する。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、アップリンクPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、アップリンクPPDU総送信帯域幅におけるトリガベースの高効率物理層プロトコルデータユニットHE TB PPDUおよび/または極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDUの分布を示すために使用される。
【0012】
第4の態様によれば、本出願はPPDUアップリンク帯域幅指示方法を提供する。方法は以下のことを含む。STAがトリガフレームを受信して解析する。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、アップリンクPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。
【0013】
第3の態様または第4の態様に関連して、可能な設計では、方法はさらに以下のことを含む。STAがHE TB PPDUまたはEHT TB PPDUを生成する。EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、第1の指示情報、アップリンク帯域幅フィールド、および第2の指示情報のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。STAが、第2の指示情報の指示に基づいて、生成されたHE TB PPDUまたは生成されたEHT TB PPDUを送信する。
【0014】
第5の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、APまたはAPの中のチップ、たとえばWi-Fiチップである。通信装置は処理ユニットおよびトランシーバユニットを含む。
【0015】
可能な設計では、処理ユニットはトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含み、トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドおよび第1の指示情報は共同で、アップリンク物理層プロトコルデータユニットPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、アップリンクPPDU総送信帯域幅におけるトリガベースの高効率物理層プロトコルデータユニットHE TB PPDUおよび/または極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDUの分布を示すために使用される。トランシーバユニットは、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0016】
可能な設計では、処理ユニットはトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、アップリンク物理層プロトコルデータユニットPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。トランシーバユニットは、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0017】
前述の可能な設計のいずれの1つにおいても、トランシーバユニットはさらに、HE TB PPDUまたはEHT TB PPDUを受信するよう構成される。EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、第1の指示情報、アップリンク帯域幅フィールド、および第2の指示情報のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。
【0018】
可能な設計では、処理ユニットはトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、EHT TB PPDUのための周波数セグメントおよび/またはHE TB PPDUのための周波数セグメントを示すために使用される。EHT TB PPDUの帯域幅は、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される帯域幅であり、HE TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドの帯域幅である。トランシーバユニットは、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0019】
可能な設計では、処理ユニットはトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。トランシーバユニットは、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0020】
任意選択で、トランシーバユニットはさらに、HE TB PPDUまたはEHT TB PPDUを受信するよう構成される。EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される値に設定される。
【0021】
第6の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、STAまたはSTAの中のチップ、たとえばWi-Fiチップである。通信装置はトランシーバユニットおよび処理ユニットを含む。
【0022】
可能な設計では、トランシーバユニットはトリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドおよび第1の指示情報は共同で、アップリンクPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、アップリンクPPDU総送信帯域幅におけるトリガベースの高効率物理層プロトコルデータユニットHE TB PPDUおよび/または極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDUの分布を示すために使用される。処理ユニットは、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0023】
可能な設計では、トランシーバユニットはトリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、アップリンクPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。処理ユニットは、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0024】
前述の可能な設計のいずれの1つにおいても、処理ユニットはさらに、HE TB PPDUまたはEHT TB PPDUを生成するよう構成される。EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、第1の指示情報、アップリンク帯域幅フィールド、および第2の指示情報のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。トランシーバユニットはさらに、第2の指示情報の指示に基づいて、生成されたHE TB PPDUまたは生成されたEHT TB PPDUを送信するよう構成される。
【0025】
可能な設計では、トランシーバユニットはトリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドおよび第1の指示情報は共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、EHT TB PPDUのための周波数セグメントおよび/またはHE TB PPDUのための周波数セグメントを示すために使用される。EHT TB PPDUの帯域幅は、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される帯域幅である。HE TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドの帯域幅である。処理ユニットは、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0026】
可能な設計では、トランシーバユニットはトリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。処理ユニットは、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0027】
任意選択で、前述の処理ユニットはさらに、HE TB PPDUまたはEHT TB PPDUを生成するよう構成される。EHT TB PPDUのプリアンブルにおける汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される値に設定される。トランシーバユニットはさらに、第2の指示情報の指示に基づいて、生成されたHE TB PPDUまたは生成されたEHT TB PPDUを送信するよう構成される。
【0028】
第7の態様によれば、本出願はPPDUアップリンク帯域幅指示方法を提供する。方法は以下のことを含む。APがトリガフレームを生成して送信する。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、EHT TB PPDUのための周波数セグメントおよび/またはHE TB PPDUのための周波数セグメントを示すために使用される。EHT TB PPDUの帯域幅は、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される帯域幅である。HE TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドの帯域幅である。
【0029】
第8の態様によれば、本出願はPPDUアップリンク帯域幅指示方法を提供する。方法は以下のことを含む。APがトリガフレームを生成して送信する。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。
【0030】
第7の態様または第8の態様に関連して、可能な設計では、方法はさらに以下のことを含む。APがHE TB PPDUまたはEHT TB PPDUを受信する。EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される値に設定される。
【0031】
第9の態様によれば、本出願はPPDUアップリンク帯域幅指示方法を提供する。方法は以下のことを含む。STAがトリガフレームを受信して解析する。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、EHT TB PPDUのための周波数セグメントおよび/またはHE TB PPDUのための周波数セグメントを示すために使用される。EHT TB PPDUの帯域幅は、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される帯域幅である。HE TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドの帯域幅である。
【0032】
第10の態様によれば、本出願はPPDUアップリンク帯域幅指示方法を提供する。方法は以下のことを含む。STAがトリガフレームを受信して解析する。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。
【0033】
第9の態様または第10の態様に関連して、可能な設計では、方法はさらに以下のことを含む。STAがHE TB PPDUまたはEHT TB PPDUを生成する。EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される値に設定される。STAが、第2の指示情報の指示に基づいて、生成されたHE TB PPDUまたは生成されたEHT TB PPDUを送信する。
【0034】
第11の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、具体的にはAPであり、プロセッサおよびトランシーバを含む。プロセッサおよびトランシーバは、第1の態様、第2の態様、第7の態様、または第8の態様による方法を行うよう構成される。
【0035】
第12の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、具体的にはSTAであり、プロセッサおよびトランシーバを含む。プロセッサおよびトランシーバは、第3の態様、第4の態様、第9の態様、または第10の態様による方法を行うよう構成される。
【0036】
第13の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、チップという製品の形で存在してもよく、通信装置の構造は、入力/出力インターフェースおよび処理回路を含む。入力/出力インターフェースおよび処理回路は、第1の態様から第4の態様のいずれか1つまたは第7の態様から第10の態様のいずれか1つによる方法を行うよう構成される。
【0037】
第14の態様によれば、本出願はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータ可読記憶媒体はプログラム命令を記憶する。プログラム命令がコンピュータで実行されるとき、コンピュータは、第1の態様から第4の態様のいずれか1つまたは第7の態様から第10の態様のいずれか1つによる方法を行うことが可能にされる。
【0038】
第15の態様によれば、本出願は、プログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されるとき、コンピュータは、第1の態様から第4の態様のいずれか1つまたは第7の態様から第10の態様のいずれか1つによる方法を行うことが可能にされる。
【0039】
本出願の実施形態が実施されるとき、802.11axにおけるトリガフレームは、160MHzよりも大きい帯域幅でアップリンクデータ送信を行うようEHT局をトリガするために再使用され得るので、トリガフレームの互換性を確保しつつ、トリガフレームは、160MHzよりも大きい帯域幅でアップリンクデータ送信を行うようEHT局をトリガする能力を有する。加えて、HE局によるトリガフレームの受信は影響を受けないので、アップリンクデータ送信を行うようEHT局をスケジュールするために新しいトリガフレームを設計する必要はなく、複雑さとシグナリングオーバーヘッドは減少する。
【0040】
本出願の実施形態における技術的な方策をより明確に説明するために、以下は、実施形態を説明するための添付の図面を簡単に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】本出願のある実施形態による、ワイヤレス通信システムの概略アーキテクチャ図である。
【
図2a】本出願のある実施形態による、アクセスポイントの構造の概略図である。
【
図2b】本出願のある実施形態による、局の構造の概略図である。
【
図3】本出願のある実施形態による、320MHzチャネル上の周波数セグメントへの分割の概略図である。
【
図4】802.11ax規格におけるトリガフレームベースのアップリンクスケジューリング送信方法の概略フローチャートである。
【
図5a】802.11ax規格におけるトリガフレームのフレームフォーマットの概略図である。
【
図5b-1】802.11ax規格におけるトリガフレームの中の共通情報フィールドのフレームフォーマットの概略図である。
【
図5b-2】802.11ax規格におけるトリガフレームの中のユーザ情報フィールドのフレームフォーマットの概略図である。
【
図6】本出願のある実施形態による、PPDUアップリンク帯域幅指示方法の概略フローチャートである。
【
図7】本出願のある実施形態による、第1のユーザ情報フィールドのフレーム構造の概略図である。
【
図8】本出願のある実施形態による、アップリンクマルチユーザPPDUの構造の概略図である。
【
図9】6GHz周波数帯域上の320MHzチャネルへの分割の概略図である。
【
図10a】APが例1.1におけるアップリンクデータ送信を局に行わせる時系列の概略図である。
【
図10b】APが例1.2におけるアップリンクデータ送信を局に行わせる時系列の概略図である。
【
図10c】APが例1.3におけるアップリンクデータ送信を局に行わせる時系列の概略図である。
【
図10d】APが例1.4におけるアップリンクデータ送信を局に行わせる時系列の概略図である。
【
図10e】APが例1.5におけるアップリンクデータ送信を局に行わせる時系列の概略図である。
【
図11】APが例2.5におけるアップリンクデータ送信を局に行わせる時系列の概略図である。
【
図12】本出願のある実施形態による、通信装置1の構造の概略図である。
【
図13】本出願のある実施形態による、通信装置2の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下は、本出願の実施形態における添付の図面に関連して、本出願の実施形態における技術的な方策を明確かつ完全に説明する。
【0043】
本出願の実施形態において提供される方法を理解するのを簡単にするために、以下は、本出願の実施形態において提供される方法のシステムアーキテクチャおよび/または適用シナリオを説明する。本出願の実施形態において説明されるシステムアーキテクチャおよび/またはシナリオは、この適用例の実施形態における技術的な方策をより明確に説明することが意図され、本出願の実施形態において提供される技術的な方策に対する制約とはならないことが理解され得る。
【0044】
本出願の実施形態は、PPDUアップリンク帯域幅指示方法を提供する。802.11axにおけるトリガフレームは、160MHzよりも大きい帯域幅でアップリンクデータ送信を行うようEHT局をトリガするために再使用され得る。HE局によるトリガフレームの受信は影響を受けないので、アップリンクデータ送信を行うようEHT局をスケジュールするために新しいトリガフレームを設計する必要はない。このようにして、トリガフレームの互換性を確保しつつ、トリガフレームは、160MHzよりも大きい帯域幅でアップリンクデータ送信を行うようEHT局をトリガする能力を有し、さらなる複雑さとシグナリングオーバーヘッドは減少する。PPDUアップリンク帯域幅指示方法は、ワイヤレス通信システム、たとえばワイヤレスローカルエリアネットワークシステムに適用可能である。PPDUアップリンク帯域幅指示方法は、ワイヤレス通信システムの中の通信デバイスまたは通信デバイスの中のチップもしくはプロセッサによって実施され得る。通信デバイスは、アクセスポイントデバイスまたは局デバイスであり得る。あるいは、通信デバイスは、複数のリンク上での同時送信をサポートするワイヤレス通信システムであり得る。たとえば、通信デバイスは、マルチリンクデバイス(multi-link device, MLD)またはマルチバンドデバイスと称され得る。シングルリンク送信のみをサポートする通信デバイスと比較して、マルチリンクデバイスは、より高い送信効率およびより高いスループットを有する。
【0045】
本出願の実施形態において提供されるPPDUアップリンク帯域幅指示情報は、APが1つまたは複数のSTAと通信するシナリオに適用されてもよく、あるいは、APが他のAPと通信するシナリオに適用されてもよく、STAが他のSTAと通信するシナリオにも適用可能である。以下は、例としてAPとSTAとの間の通信シナリオを使用する。
図1は、本出願のある実施形態による、ワイヤレス通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図1に示されるように、ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数のAP(たとえば、
図1のAP1またはAP2)および1つまたは複数のSTA(たとえば、
図1のSTA1、STA2、またはSTA3)を含み得る。APおよびSTAはWLAN通信プロトコルをサポートする。通信プロトコルは、IEEE 802.11be(またはWi-Fi 7、EHTプロトコルと称される)を含んでもよく、IEEE 802.11axおよびIEEE 802.11acなどのプロトコルをさらに含んでもよい。当然、通信プロトコルはさらに、通信技術の継続的な進化および発展に伴い、IEEE 802.11beなどの次世代プロトコルを含み得る。WLANが例として使用される。本出願の方法を実施するための装置は、WLANの中のAPもしくはSTA、または、APもしくはSTAに配設されるチップもしくは処理システムであり得る。
【0046】
アクセスポイント(たとえば、
図1のAP1またはAP2)は、ワイヤレス通信機能を有する装置であり、WLANプロトコルを使用することによる通信をサポートし、WLANネットワークの中の他のデバイス(たとえば、局または他のアクセスポイント)と通信する機能を有し、当然、他のデバイスと通信する機能をさらに有し得る。WLANシステムでは、アクセスポイントはアクセスポイント局(AP STA)と称され得る。ワイヤレス通信機能を有する装置は、デバイス全体であってもよく、または、デバイス全体に搭載されるチップもしくは処理システムであってもよい。チップまたは処理システムが搭載されるデバイスは、チップまたは処理システムの制御下で本出願の実施形態の方法および機能を実装し得る。本出願の実施形態におけるAPは、STAのためのサービスを提供する装置であり、802.11系列のプロトコルをサポートし得る。たとえば、APは、通信エンティティ、たとえば、通信サーバ、ルータ、スイッチ、またはブリッジであり得る。APは、マクロ基地局、マイクロ基地局、中継局などを様々な形で含み得る。当然、APは、あるいは、本出願の実施形態における方法および機能を実装するための、様々な形のこれらのデバイスの中のチップまたは処理システムであり得る。
【0047】
局(たとえば、
図1のSTA1、STA2、またはSTA3)は、ワイヤレス通信機能を有する装置であり、WLANプロトコルを使用することによる通信をサポートし、WLANネットワークの中の他の局またはアクセスポイントと通信する能力を有する。WLANシステムでは、局は、非アクセスポイント局(non-access point station, non-AP STA)と称され得る。たとえば、STAは、ユーザがAPと通信し、さらにWLANと通信することを可能にする、任意のユーザ通信デバイスである。ワイヤレス通信機能を有する装置は、デバイス全体であってもよく、または、デバイス全体に配設されるチップもしくは処理システムであってもよい。チップまたは処理システムが配設されるデバイスは、チップまたは処理システムの制御下で本出願の実施形態の方法および機能を実装し得る。たとえば、STAは、インターネットに接続できるユーザデバイス、たとえば、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-mobile Personal Computer, UMPC)、ハンドヘルドコンピュータ、ネットブック、携帯情報端末(Personal Digital Assistant, PDA)、または携帯電話であり得る。あるいは、STAは、インターネットオブシングスにおけるインターネットオブシングスノード、インターネットオブビークルズにおける車載通信装置、娯楽デバイス、ゲームデバイスまたはシステム、全地球測位システムデバイスなどであり得る。STAは、あるいは、前述の端末におけるチップおよび処理システムであり得る。
【0048】
WLANシステムは、高速で低レイテンシの送信を実現することができる。WLAN適用シナリオの継続的な進化により、WLANシステムは、より多くのシナリオまたは業界、たとえば、インターネットオブシングス業界、インターネットオブビークルズ業界、銀行業界、企業オフィス、競技場のエキシビションホール、コンサートホール、ホテルの部屋、寮、病棟、教室、スーパーマーケット、広場、街路、製品の作業場および倉庫に適用されることになる。当然、WLAN通信をサポートするデバイス(アクセスポイントまたは局など)は、スマートシティにおけるセンサノード(たとえば、スマート水道計、スマート電力計、またはスマート大気検出ノード)、スマートホームにおけるスマートデバイス(たとえば、スマートカメラ、プロジェクタ、ディスプレイ、テレビジョン、ステレオ、冷蔵庫、または洗濯機)、インターネットオブシングスにおけるノード、娯楽端末(たとえば、AR、VR、または他のウェアラブルデバイス)、スマートオフィスにおけるスマートデバイス(たとえば、プリンタ、プロジェクタ、ラウドスピーカー、またはステレオ)、インターネットオブビークルズにおけるインターネットオブビークルデバイス、日常生活のシナリオにおけるインフラストラクチャ(たとえば、自動販売機、スーパーマーケットのセルフサービスナビゲーションステーション、セルフサービスキャッシュレジスタデバイス、またはセルフサービス注文機)、大規模なスポーツおよび音楽の会場におけるデバイスなどであり得る。マルチリンクSTAおよびマルチリンクAPの具体的な形は、本出願の実施形態では限定されず、本明細書における説明の例にすぎない。
【0049】
任意選択で、
図2aを参照されたい。
図2aは、本出願のある実施形態による、アクセスポイントの構造の概略図である。APは、複数のアンテナを有してもよく、または単一のアンテナを有してもよい。
図2aでは、APは、物理層(physical layer, PHY)処理回路および媒体アクセス制御(medium access control, MAC)処理回路を含む。物理層処理回路は、物理層信号を処理するよう構成されてもよく、MAC層処理回路は、MAC層信号を処理するよう構成されてもよい。802.11規格は、PHY部分およびMAC部分に注目する。
図2bは、本出願のある実施形態による、局の構造の概略図である。
図2bは、単一のアンテナをもつSTAの構造の概略図である。実際のシナリオでは、STAは、あるいは、複数のアンテナを有してもよく、2つより多くのアンテナをもつデバイスであってもよい。
図2bでは、STAは、PHY処理回路およびMAC処理回路を含み得る。物理層処理回路は、物理層信号を処理するよう構成されてもよく、MAC層処理回路は、MAC層信号を処理するよう構成されてもよい。
【0050】
上記の内容は、本出願の実施形態におけるシステムアーキテクチャを説明する。本出願の実施形態における技術的な方策をより理解するために、以下は本出願の実施形態に関する内容を説明する。
【0051】
1.周波数セグメント(frequency segment)
WLANでは、チャネルは通常、プライマリチャネルおよびセカンダリチャネルへと分類され、セカンダリチャネルは1つまたは複数のサブチャネルを含み得る。20MHzという基本帯域幅単位を用いて分割が行われる場合、320MHzチャネルは16個のサブチャネルへと分割され得る。16個のサブチャネルは、チャネル1からチャネル16として逐次番号を付けられ、各番号は20MHzチャネルを表す。
【0052】
WLANでは、送信のための連続スペクトルブロックは、周波数スライス(frequency segment)と称され得る。1つのWLANチャネルは複数の周波数セグメントを含んでもよく、各周波数セグメントの帯域幅は、80MHz、40MHz、20MHz、または160MHzであってもよい。
図3は、本出願のある実施形態による、320MHzチャネル上の周波数セグメントへの分割の概略図である。
図3に示されるように、たとえば、周波数セグメントの帯域幅は80MHzであり、
図3に示される320MHzチャネルは4つの周波数セグメントへと分割され得る。あるいは、周波数セグメントは、周波数領域ドメインセグメントと称され、または略してセグメントと称され得る。
【0053】
2.IEEE 802.11ax規格におけるトリガフレームベースのアップリンクスケジューリング送信方法
図4は、802.11ax規格におけるトリガフレームベースのアップリンクスケジューリング送信方法の概略フローチャートである。
図4に示されるように、トリガフレームベースのアップリンクスケジューリング送信方法は、具体的には以下のステップを含む。
【0054】
(1)APはトリガフレームを送信し、トリガフレームはアップリンクトリガベースのHE PPDU(一般に、PPDUはデータパケットまたはパケットとも称され得る)を送信するように1つまたは複数のSTAをスケジュールするために使用される。トリガベースのHE PPDUは、HE TB PPDU(High Efficient Trigger Based Physical layer Protocol Data Unit)と省略され得る。トリガフレームは、アップリンクサブPPDUを送信するために1つまたは複数の局によって使用される、リソーススケジューリング情報および他のパラメータを含む。
【0055】
(2)トリガフレームを受信した後、STAは、STAのアソシエーション識別子(association identification, AID)と一致するユーザ情報フィールドを取得するためにトリガフレームを解析し、次いで、ユーザ情報フィールドの中のリソースユニット割り当てサブフィールドによって示されるRU上でHE TB PPDUを送信する。局が局のAIDと一致するユーザ情報フィールドを受信しないが、ランダムコンテンションのためにAIDを受信する場合、局は依然として、アップリンクTB PPDUを送信するために、対応するユーザ情報フィールドにおいて示されるリソースブロック上で直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency division multiple access, OFDMA)ランダムコンテンションを行い得る。ランダムコンテンションのためのAIDは、2つのタイプへと分類される。一方のタイプは、アソシエートされた局のランダムコンテンションのためのAID、たとえば「0」であり、他方のタイプは、アソシエートされていない局のランダムコンテンションのためのAID、たとえば「2045」である。
【0056】
任意選択で、HE TB PPDUに含まれ得るフィールドの意味および機能については、以下のTable 1(表1)を参照されたい。
【0057】
【0058】
(3)APがアップリンクマルチユーザPPDUを受信し、アップリンクマルチユーザPPDUは1つまたは複数の局によって送信されるアップリンクサブPPDUを含む。次いで、APは肯定応答フレームを返す。1つまたは複数の局に送信される肯定応答フレームは、ダウンリンク直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency division multiple access, OFDMA)の形で送信されてもよく、または非高スループット(non-high throughput, non-HT)複製送信の形で送信されてもよい。肯定応答フレームは、Ackフレームおよびブロック肯定応答(Block Ack)フレームを含む。ブロックAckフレームは、圧縮されたブロックAckフレームおよび多局ブロック肯定応答(Multi-STA Block Ack)フレームを含む。AckフレームおよびブロックAckフレームは、1つの局に送信される情報の肯定応答である。multi-STAブロックAckフレームは、1つまたは複数の局に送信される情報の肯定応答である。
【0059】
図5aは、802.11ax規格におけるトリガフレームのフレームフォーマットの概略図である。
図5aに示されるように、トリガフレームは、共通情報(common information)フィールドおよびユーザ情報リスト(user information list)フィールドを含む。共通情報フィールドは、すべてのSTAによって読み取られるべき共通情報を含み、ユーザ情報リストフィールドは、1つまたは複数のユーザ情報フィールドを含み、1つのユーザ情報フィールドは、1つのSTAによって読み取られるべき情報を含む。
【0060】
図5b-1および
図5b-2は、802.11ax規格におけるトリガフレームの中の共通情報フィールドおよびユーザ情報フィールドのフレームフォーマットの概略図である。
図5b-1および
図5b-2に示されるように、ユーザ情報フィールドにおいて、アソシエーション識別子12(association identification 12, AID12)は、STAのアソシエーション識別子を示し、リソースユニット(resource unit, RU)割り当て(RU allocation)サブフィールドは、STA(AID12によって示されるSTA)に割り当てられる具体的なリソースユニットの位置を示す。
【0061】
図5b-1および
図5b-2に基づいて、以下は簡単に、トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のいくつかのフィールドを説明する。
【0062】
1.共通情報フィールドの中のトリガタイプフィールド
トリガタイプフィールドは、4ビットを占有し、トリガフレームのタイプを示すために使用される。トリガタイプフィールドの値とトリガフレームのタイプとの対応関係については、以下のTable 2(表2)を参照されたい。
【0063】
【0064】
2.共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールド
アップリンク帯域幅フィールドは2ビットを占有し、HE TB PPDUの中のHE-SIG-Aにおいて帯域幅を示すために使用される。アップリンク帯域幅フィールドの値が0である場合、このことは、HE-SIG-Aにおける帯域幅が20MHzであることを示す。アップリンク帯域幅フィールド値が1である場合、このことは、HE-SIG-Aにおける帯域幅が40MHzであることを示す。アップリンク帯域幅フィールドの値が2である場合、このことは、HE-SIG-Aにおける帯域幅が80MHzであることを示す。アップリンク帯域幅フィールドの値が3である場合、このことは、HE-SIG-Aにおける帯域幅は160MHzであることを示す。
【0065】
3.共通情報フィールドの中のHE-LTFシンボルの数およびミッドアンブル周期フィールドならびにドップラーフィールド
HE-LTFシンボルの数およびミッドアンブル周期フィールドは3ビットを占有する。ドップラーフィールドは1ビットを占有する。HE-LTFシンボルの数およびミッドアンブル周期フィールドは、ドップラーフィールドと組み合わせて使用される必要がある。
【0066】
具体的には、ドップラーフィールドの値が0であるとき、HE-LTFシンボルの数およびミッドアンブル周期フィールドにおける3ビットが、HE-LTFシンボルの数を示すために使用される。具体的には、HE-LTFシンボルの数およびミッドアンブル周期フィールドの値が0である場合、このことは、HE-LTFシンボルの数が1であることを示す。HE-LTFシンボルの数およびミッドアンブル周期フィールドの値が1である場合、このことは、HE-LTFシンボルの数が2であることを示す。HE-LTFシンボルの数およびミッドアンブル周期フィールドの値が2である場合、このことは、HE-LTFシンボルの数が4であることを示す。HE-LTFシンボルの数およびミッドアンブル周期フィールドの値が3である場合、このことは、HE-LTFシンボルの数が6であることを示す。HE-LTFシンボルの数およびミッドアンブル周期フィールドの値が4である場合、このことは、HE-LTFシンボルの数が8であることを示す。HE-LTFシンボルの数およびミッドアンブル周期フィールドの数の他の値は、予備の値である。
【0067】
ドップラーサブフィールドの値が1であるとき、HE-LTFシンボルの数およびミッドアンブル周期フィールドの中の最初の2ビットが、HE-LTFシンボルの数を示すために使用され、HE-LTFシンボルの数およびミッドアンブル周期フィールドの中の3番目のビットが、ミッドアンプル周期を示すために使用される。最初の2ビットの値が0であるとき、このことは、HE-LTFシンボルの数が1であることを示す。最初の2ビットの値が1であるとき、このことは、HE-LTFシンボルの数が2であることを示す。最初の2ビットの値が2であるとき、このことは、HE-LTFシンボルの数が4であることを示す。最初の2ビットの3の値は予備である。HE-LTFシンボルの数およびミッドアンブル周期フィールドの中の3番目のビットの値が0であるとき、このことは、ミッドアンブル周期が10シンボルであることを示す。3番目のビットの値が1であるとき、このことは、ミッドアンブル周期が20シンボルであることを示す。
【0068】
上記は、802.11ax規格におけるトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のいくつかのフィールドを説明する。
図5b-1および
図5b-2に基づいて、以下は簡単に、トリガフレームの中のユーザ情報フィールドの中のいくつかのフィールドを説明する。
【0069】
1.ユーザ情報フィールドの中のAID12フィールド
AIDフィールドは12ビットを占有する。AID12フィールドの値および意味については、以下のTable 3(表3)を参照されたい。
【0070】
【0071】
言い換えると、802.11ax規格において、1つのユーザ情報フィールドの中のAID12フィールドの値が0または2045である場合、ユーザ情報フィールドは、管理された局に対して、1つまたは複数の連続するランダムアクセスRUを割り当てるために使用される。1つのユーザ情報フィールドの中のAID12フィールドの値が1から2007のいずれかの値である場合、ユーザ情報フィールドは、そのAIDがAID12フィールドの中の値と一致する局により読み取られる必要がある情報を搬送するために使用される。1つのユーザ情報フィールドの中のAID12フィールドの値が2046である場合、ユーザ情報フィールドは、未割り当てRUを示すために使用される。1つのユーザ情報フィールドの中のAID12フィールドの値が4095である場合、ユーザ情報フィールドは、パディングフィールドとして使用される。加えて、802.11ax規格において、AID12フィールドの値2008から2044および2047から4094は、依然として予備の値であり、定義されていない。
【0072】
2.ユーザ情報フィールドの中のリソースユニット割り当てフィールド
802.11ax規格において、リソースユニット割り当てフィールドおよび共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは、割り当てられるRUの大きさおよび位置を共同で示し得る。
【0073】
共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは2ビットを占有し、最大で160MHzの帯域幅を示すことが理解され得る。言い換えると、802.11axにおけるトリガフレームは、最大で160MHzの帯域幅でアップリンクデータを送信するよう局をトリガする。しかしながら、802.11be規格においてサポートされる最大の送信帯域幅は320MHzである。したがって、802.11be規格における320MHzの帯域幅をサポートするために、本出願の実施形態は、PPDUアップリンク帯域幅指示方法を提供する。802.11axにおけるトリガフレームは、160MHzよりも大きい帯域幅でアップリンクデータ送信を行うようEHT局をトリガするために再使用され得る。HE局によるトリガフレームの受信は影響を受けないので、アップリンクデータ送信を行うようEHT局をスケジュールするために新しいトリガフレームを設計する必要はない。このようにして、トリガフレームの互換性を確保しつつ、トリガフレームは、160MHzよりも大きい帯域幅でアップリンクデータ送信を行うようEHT局をトリガする能力を有し、さらなる複雑さとシグナリングオーバーヘッドは減少する。
【0074】
以下は、より多くの添付の図面に関連して本出願において提供される、技術的な方策を詳しく説明する。
【0075】
本出願におけるAPおよびSTAは、シングルリンクデバイスであってもよく、または、マルチリンクデバイスの中の機能エンティティもしくは機能ユニットであってもよいことが理解され得る。たとえば、本出願におけるAPはAPマルチリンクデバイスの中のAPであり、STAは局マルチリンクデバイスの中のSTAである。これは本出願では限定されない。
【0076】
本出願の実施形態において提供されるPPDUアップリンク帯域幅指示方法は、その方法が1つのAPおよび1つまたは複数のSTAを含む通信システムにおいて実施されるような例を使用することによって、以下で説明されることが理解され得る。APは、IEEE 802.11beプロトコル(またはWi-Fi 7、EHTプロトコルと称される)をサポートし、他のWLAN通信プロトコル、たとえば、IEEE 802.11axおよびIEEE 802.11acなどのプロトコルをさらにサポートし得る。1つまたは複数のSTAの少なくとも1つのSTAは、IEEE 802.11beプロトコルをサポートする。本出願の実施形態におけるAPおよびSTAは、IEEE 802.11beの次世代プロトコルをさらにサポートし得ることを理解されたい。言い換えると、本出願の実施形態において提供されるPPDUアップリンク帯域幅指示方法は、IEEE 802.11beプロトコルに適用可能であるだけではなく、IEEE 802.11beの次世代プロトコルにも適用可能である。
【0077】
本出願の実施形態におけるSTAは、HE局またはEHT局であり得ることを理解されたい。HE局はHE TB PPDUのみを送信することができ、EHT局はHE TB PPDUおよびトリガベースのEHT TB PPDUを送信することができる。トリガベースのHE PPDUは、EHT TB PPDU(extremely high throughput Trigger Based Physical layer Protocol Data Unit)と省略され得る。
【0078】
図6は、本出願のある実施形態による、PPDUアップリンク帯域幅指示方法の概略フローチャートである。
図6に示されるように、PPDUアップリンク帯域幅指示方法は、限定はされないが、以下のステップを含む。
【0079】
S101: APがトリガフレームを生成し、トリガフレームは第1の指示情報を含み、第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDU帯域幅またはアップリンクPPDU総送信帯域幅を示す。
【0080】
トリガフレームのフレームフォーマットについては、
図5aを参照されたい。トリガフレームは、共通情報フィールドおよびユーザ情報リストフィールドを含む。共通情報フィールドのフレームフォーマットについては、
図5b-1および
図5b-2に示される共通情報フィールドを参照されたい。共通情報フィールドは、HE TB PPDUの中のHE-SIG-Aにおいて帯域幅を示すために使用されるアップリンク帯域幅フィールドを含む。トリガフレームは第1の指示情報を含み得る。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDUの帯域幅またはアップリンクPPDU総送信帯域幅を示す。アップリンクPPDU総送信帯域幅は、アップリンクHE TB PPDUの帯域幅およびアップリンクEHT TB PPDUの帯域幅の合計であることを理解されたい。
【0081】
任意選択で、第1の指示情報は、あるいは、アップリンクPPDU総送信帯域幅またはEHT TB PPDU帯域幅を示すために直接使用されてもよく、アップリンク帯域幅フィールドと一緒にアップリンクPPDU総送信帯域幅またはEHT TB PPDU帯域幅を共同で示す必要はない。
【0082】
任意選択で、トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、アップリンクPPDU総送信帯域幅におけるトリガベースの高効率物理層プロトコルデータユニットHE TB PPDUおよび/またはEHT TB PPDUの分布(ここでは分布とは帯域幅の大きさおよび周波数セグメントを指す)を示すために使用される。あるいは、第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。
【0083】
任意選択で、トリガフレームはさらに第2の指示情報を含み、第2の指示情報は、EHT局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。
【0084】
任意選択で、トリガフレームはさらに第2の指示情報を含み、第2の指示情報は、EHT TB PPDUのための周波数セグメントおよび/またはHE TB PPDUのための周波数セグメントを示すために使用される。
【0085】
トリガフレームは、アップリンクマルチユーザ送信を行うよう1つまたは複数のEHT局をスケジュールするために使用されてもよく、アップリンクマルチユーザ送信を同時に行うようHE局およびEHT局をさらにスケジュールしてもよい。言い換えると、トリガフレームは、アップリンクマルチユーザハイブリッド送信モードをサポートする。HE局はHE TB PPDUのみを送信することができ、EHT局はHE TB PPDUとEHT TB PPDUの両方を送信することができることを理解されたい。
【0086】
PPDUにおけるHE/EHT短訓練フィールド、HE/EHT長訓練フィールド、およびデータフィールドは、リソースブロック上で送信され、リソースブロックの指示情報は、局のAIDと一致するユーザ情報フィールドの中にあることを理解されたい。これは以下において同じであり、詳細は再び説明されない。
【0087】
トリガフレームが1つまたは複数のHE局のユーザ情報フィールドを含む場合、プライマリ80MHzチャネル上またはプライマリ160MHzチャネル上でのnon-HT複製送信のためのトリガフレームは、パンクチャリングされることができない。言い換えると、non-HTのためのトリガフレームは、プライマリ80MHzチャネルまたはプライマリ160MHzチャネルの各20MHzチャネル上で送信される必要がある。
【0088】
S102: APがトリガフレームを送信する。それに応じて、STAはトリガフレームを受信する。
【0089】
S103: STAがトリガフレームを解析する。
【0090】
S104(任意選択): STAがHE TB PPDUまたはEHT TB PPDUを生成する。EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、第1の指示情報、アップリンク帯域幅フィールド、および第2の指示情報のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。あるいは、EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される値に設定される。
【0091】
S105(任意選択): STAが、第2の指示情報の指示に基づいて、生成されたHE TB PPDUまたはEHT TB PPDUを送信する。それに応じて、APがHE TB PPDUまたはEHT TB PPDUを受信する。
【0092】
本出願のこの実施形態では、802.11axにおけるトリガフレームは、EHT TB PPDU帯域幅またはアップリンクPPDU総送信帯域幅を直接示すために、または共同で示すために、第1の指示情報を搬送することがわかる。802.11axにおけるトリガフレームは、アップリンクPPDU総送信帯域幅におけるHE TB PPDUおよび/もしくはEHT TB PPDUの分布を示すために、または、EHT TB PPDUのための周波数セグメントおよび/もしくはHE TB PPDUのための周波数セグメントを示すために、または、EHT局がHE TB PPDUを送信するかもしくはEHT TB PPDUを送信するかを直接示すために使用される、第2の指示情報も搬送する。こうして、EHT局は、第1の指示情報、アップリンク帯域幅フィールド、および第2の指示情報のうちの1つまたは複数に基づいて、EHT TB PPDUの中の汎用信号フィールドの帯域幅フィールドを設定し、次いで、第2の指示情報の指示に基づいてEHT TB PPDUを送信する。802.11axにおけるトリガフレームは、160MHzよりも大きい帯域幅でアップリンクデータ送信を行うようEHT局をトリガするために再使用され得るので、トリガフレームの互換性を確保しつつ、トリガフレームは、160MHzよりも大きい帯域幅でアップリンクデータ送信を行うようEHT局をトリガする能力を有する。加えて、HE局によるトリガフレームの受信は影響を受けないので、アップリンクデータ送信を行うようEHT局をスケジュールするために新しいトリガフレームを設計する必要はなく、複雑さとシグナリングオーバーヘッドが減少する。
【0093】
第1の指示情報および第2の指示情報の実装形態は、以下で詳しく説明される。
【0094】
任意選択で、第1の指示情報は、トリガフレームの中の共通情報フィールドの中の未使用ビット(または予備ビット)の中にあってもよく、または、トリガフレームの中の特別なユーザ情報フィールド(第1のユーザ情報フィールドと表記される)の中にあってもよい。第1のユーザ情報フィールドの中のアソシエーション識別子AID12フィールドの値は、あらかじめ設定された値である。あらかじめ設定された値は、現在の技術における未使用AID、すなわち、2008から2044または2046から4095の任意の値であり得る。たとえば、第1のユーザ情報フィールドの中のAID12の値が2044である場合、このことは、第1のユーザ情報フィールドがトリガフレームの共通情報の一部を搬送することを示す。
【0095】
第1の指示情報は、アップリンク帯域幅拡張フィールドと称されることがあり、または他の名称、たとえば帯域幅指示フィールドを有することがある。これは本出願の実施形態では限定されない。アップリンク帯域幅拡張フィールドおよびアップリンク帯域幅フィールドは共同で、アップリンクPPDU総送信帯域幅またはEHT TB PPDU帯域幅を示す。言い換えると、本出願の実施形態では、802.11axにおけるトリガフレームは拡張され、アップリンク帯域幅拡張フィールドは、802.11axにおけるトリガフレームにおいて搬送される。このフィールドは、トリガフレームの共通情報部分における未使用ビットの中にあってもよく、または特別なユーザ情報フィールドの中にあってもよい。
【0096】
第1の指示情報は、アップリンクPPDU総帯域幅フィールドと称されることがあり、または他の名称を有することがある。これは本出願の実施形態では限定されない。アップリンクPPDU総帯域幅フィールドは、アップリンクPPDU総送信帯域幅を示すために直接使用される。
【0097】
第1の指示情報は、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドと称されることがあり、または他の名称を有することがある。これは本出願の実施形態では限定されない。アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドは、EHT TB PPDU帯域幅を示すために直接使用される。
【0098】
任意選択で、第2の指示情報は、トリガフレームの中の共通情報フィールドの中の予備ビットの中にあってもよく、または、1つの特別なユーザ情報フィールド(第1のユーザ情報フィールドと表記される)の中にあってもよく、またはトリガフレームの中の第2のユーザ情報フィールドの中にあってもよい。第2のユーザ情報フィールドの中のAID12フィールドは、1つのSTAのアソシエーション識別子を示すために使用され、AID12フィールドの値は、1から2007のいずれかの値である。第2の指示情報は、EHT/HE指示フィールドと称されることがあり、または他の名称、たとえばPPDUタイプ指示フィールドを有することがある。これは本出願の実施形態では限定されない。
【0099】
第2の指示情報が、アップリンクPPDU総送信帯域幅におけるHE TB PPDUおよび/またはEHT TB PPDUの分布を示すために使用される場合、第2の指示情報は、トリガフレームの中の共通情報フィールドの中の、または第1のユーザ情報フィールドの中の予備ビットであり得る。言い換えると、本出願のこの実施形態では、EHT/HE指示フィールドは、EHT局がアップリンク帯域幅の中の1つまたは複数の周波数セグメント上でHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために、802.11axトリガフレームの中の特別なユーザ情報フィールドにおいて搬送される。本出願の実施形態において言及される「アップリンク帯域幅」は、アップリンクPPDU総送信帯域幅であり、アップリンク帯域幅およびアップリンクPPDU総送信帯域幅は交換可能に使用され得る。
【0100】
第2の指示情報が、EHT TB PPDUのための周波数セグメントおよび/またはHE TB PPDUのための周波数セグメントを示すために使用される場合、第2の指示情報は、トリガフレームの中の共通情報フィールドの中の、または第1のユーザ情報フィールドの中の予備ビットであり得る。
【0101】
EHT局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために第2の指示情報が使用される場合、第2の指示情報は第2のユーザ情報フィールドの中にあり得る。言い換えると、本出願のこの実施形態では、EHT局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために、1ビットがトリガフレームの中のユーザ情報フィールドに追加される。
【0102】
図7は、本出願のある実施形態による、第1のユーザ情報フィールドのフレーム構造の概略図である。
図7は、第1のユーザ情報フィールドが第1の指示情報および第2の指示情報を搬送することを搬送することを示す。
図7に示されるように、第1のユーザ情報フィールドは、AID12フィールド、アップリンク帯域幅拡張フィールド、EHT/HE指示フィールドなどを含む。AID12フィールドの値は、2008から2044または2046から4095のいずれか1つ、たとえば2044である。
図7において、AID12フィールドは12ビットを占有し、アップリンク帯域幅拡張フィールドは2ビットまたは3ビットを占有し、EHT/HE指示フィールドはxビットを占有し、xの値は1、2、または4であり得る。
【0103】
HE局は、アップリンク帯域幅フィールドのみを正しく復号でき、アップリンク帯域幅拡張フィールドを復号しないことを理解されたい。
【0104】
第1の指示情報および第2の指示情報の具体的な実装形態は、以下で詳しく説明される。理解を簡単にするために、第2の指示情報の実装形態がまず説明され、次いで第1の指示情報の実装形態が説明される。
【0105】
1.第2の指示情報
方法a:第2の指示情報は、第1のユーザ情報フィールドの中にあり、またはトリガフレームの中の共通情報フィールドの中の予備ビットの中にある。EHT/HE指示フィールドは、EHT局がアップリンクPPDU総送信帯域幅の中の1つまたは複数の周波数セグメント上でHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。
【0106】
実装形態a-1: HE TB PPDUおよびEHT TB PPDU上でハイブリッド送信を行うために、プライマリ160MHzチャネルしか使用できず、アップリンクサブPPDUの送信のための帯域幅の粒度(周波数セグメント)が80MHzであるという制約がある場合、EHT/HE指示フィールドは2ビットを占有してもよく、これらの2ビットの第1のビットは第1の80MHzチャネルに対応し、第2のビットは第2の80MHzチャネルに対応する。第1のビットの値は、プライマリ160MHzチャネルの中の第1の80MHzチャネル上でHE TB PPDUが送信されるか、またはEHT TB PPDUが送信されるかを示すために使用される。第2のビットの値は、プライマリ160MHzチャネルの中の第2の80MHzチャネル上でHE TB PPDUが送信されるか、またはEHT TB PPDUが送信されるかを示すために使用される。
【0107】
たとえば、第1のビットの値が0であるとき、このことは、HE TB PPDUが第1の80MHzチャネル上で送信されることを示す。第1のビットの値が1であるとき、このことは、EHT TB PPDUが第1の80MHz上で送信されることを示す。
【0108】
あるいは、第1のビットの値が0であるとき、このことは、EHT TB PPDUが第1の80MHzチャネル上で送信されることを示す。第1のビットの値が1であるとき、このことは、HE TB PPDUが第1の80MHz上で送信されることを示す。
【0109】
以下の設計のうちの1つが、第1の80MHzチャネルおよび第2の80MHzチャネルのために使用されてもよく、本出願のすべての実施形態に適用される。
【0110】
設計1:第1の80MHzチャネルはプライマリ80MHzチャネルであり、第2の80MHzチャネルはセカンダリ80MHzチャネルである。
【0111】
設計2:第1の80MHzチャネルはセカンダリ80MHzチャネルであり、第2の80MHzチャネルはプライマリ80MHzチャネルである。
【0112】
設計3:第1の80MHzチャネルは、160MHz帯域幅における周波数の昇順で最初の80MHzチャネルであり、第2の80MHzチャネルは、160MHzの帯域幅における周波数の昇順で2番目の80MHzチャネルである。
【0113】
設計4:第1の80MHzチャネルは、160MHz帯域幅における周波数の降順で最初の80MHzチャネルであり、第2の80MHzチャネルは、160MHzの帯域幅における周波数の降順で2番目の80MHzチャネルである。
【0114】
図8は、本出願のある実施形態による、アップリンクマルチユーザPPDUの構造の概略図である。ビットの値が0である場合、このことは、HE TB PPDUの送信を示す。ビットの値が1である場合、このことは、EHT TB PPDUの送信を示す。設計1が第1の80MHzチャネルおよび第2の80MHzチャネルのために使用される場合、EHT/HE指示フィールドの値が01であるとき、このことは、EHT局がプライマリ160MHzチャネル内のプライマリ80MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信し、EHT局がプライマリ160MHzチャネル内のセカンダリ80MHzチャネル上でEHT TB PPDUを送信することを示す。
図8は概略図にすぎず、アップリンクマルチユーザPPDUがHE TB PPDUおよびEHT TB PPDUであるようなハイブリッド送信シナリオを示すことが理解され得る。EHT/HE指示フィールドの値が00であるとき、EHT局(ここでは1つまたは複数のEHT局があり得る)は、プライマリ160MHzチャネル内のプライマリ80MHzチャネルとセカンダリ80MHzチャネルの両方でHE TB PPDUを送信する。EHT/HE指示フィールドの値が11であるとき、EHT局(ここでは1つまたは複数のEHT局があり得る)は、プライマリ160MHzチャネル内のプライマリ80MHzチャネルとセカンダリ80MHzチャネルの両方でEHT TB PPDUを送信する。言い換えると、それらの場合、アップリンクマルチユーザPPDUは、同じPPDUタイプの複数のサブPPDUによって形成される。
【0115】
実装形態a-2: HE TB PPDUおよびEHT TB PPDU上でハイブリッド送信を行うために、プライマリ160MHzチャネルしか使用できず、アップリンクサブPPDUの送信のための帯域幅の粒度(周波数セグメント)が160MHzであるという制約がある場合、EHT/HE指示フィールドは1ビットを占有してもよく、この1ビットは、EHT局がプライマリ160MHzチャネル内でHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。
【0116】
EHT規格においてサポートされる最大の送信帯域幅は320MHzであるので、前述の実装形態a-1および実装形態a-2について、EHT局はデフォルトで、セカンダリ160MHzチャネルでEHT TB PPDUを送信し得る。
【0117】
実装形態a-3: 320MHzチャネルのすべてを、HE TB PPDUおよびEHT TB PPDU上でハイブリッド送信を行うために使用でき、アップリンクサブPPDUの送信のための帯域幅の粒度(周波数セグメント)が80MHzである場合、EHT/HE指示フィールドは4ビットを占有し得る。これらの4ビットは、320MHz帯域幅の中の4つの80MHzチャネルに1対1で対応する。各ビットの値は、EHT局がビットに対応する80MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。アップリンク帯域幅(すなわち、アップリンクPPDU総送信帯域幅)が320MHz未満である場合、アップリンク帯域幅(すなわち、アップリンクPPDU総送信帯域幅)以内にない80MHzチャネルに対応するビットは、省略されてもよく、または使用されなくてもよいことが理解され得る。
【0118】
実装形態a-4: 320MHzチャネルのすべてを、HE TB PPDUおよびEHT TB PPDU上でハイブリッド送信を行うために使用でき、アップリンクサブPPDUの送信のための帯域幅の粒度(周波数セグメント)が160MHzである場合、EHT/HE指示フィールドは2ビットを占有し得る。これらの2ビットは、320MHz帯域幅の中の2つの160MHzチャネルに1対1で対応する。各ビットの値は、EHT局がビットに対応する160MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。アップリンク帯域幅(すなわち、アップリンクPPDU総送信帯域幅)が320MHz未満である場合、アップリンク帯域幅(すなわち、アップリンクPPDU総送信帯域幅)以内にない160MHzチャネルに対応するビットは、省略されてもよく、または使用されなくてもよいことが理解され得る。
【0119】
任意選択で、APがトリガフレームを送信した後、トリガフレームは、HE TB PPDUを送信するためのHE局に送信されるユーザ情報フィールド、およびEHT/HE TB PPDUを送信するためのEHT局に送信されるユーザ情報フィールドのうちの1つまたは複数を含んでもよく、たとえば、HE局をスケジュールするためのユーザ情報フィールドとEHT局をスケジュールするためのユーザ情報フィールドの両方を含んでもよい。局はアップリンクマルチユーザPPDUで応答し、アップリンクマルチユーザPPDUに含まれる、アップリンクEHT TB PPDU(
図8に示されるEHT TB PPDU部分)の物理層プリアンブルの中の汎用信号フィールドのパラメータ、たとえば、EHT TB PPDUの帯域幅シグナリングは、受信されたトリガフレームから取得される。加えて、アップリンクEHT TB PPDUの中の汎用信号フィールドは、PHY(物理層、physical layer)バ-ジョン識別子フィールド、TXOP(送信機会、transmit opportunity)フィールド、BSS(基本サービスセット、basic service set)色フィールド、巡回冗長符号フィールド、および末尾ビットフィールドなどのフィールドを含む。トリガフレームに応答してEHT局によって送信されるアップリンクEHT TB PPDU(またはサブEHT TB PPDUと称される)の物理層プリアンブルの中の汎用信号フィールドの中のPHYバージョン識別子フィールドは、トリガフレームの中のEHT/HE指示フィールドから取得され得る。
【0120】
具体的には、前述の実装形態a-1から前述の実装形態a-4のいずれか1つについて、トリガフレームの中のEHT/HE指示フィールドが、HE TB PPDUが周波数セグメントのうちの1つで送信されることを示す場合、EHT局は周波数セグメントにおいてHE TB PPDUを送信する。高効率シグナリングフィールドAなどの、HE TB PPDUの物理層プリアンブルは、802.11axにおけるPHYバージョン識別子と同じPHYバージョン識別子を搬送しない。トリガフレームの中のEHT/HE指示フィールドが、EHT TB PPDUが周波数セグメントのうちの1つで送信されることを示す場合、EHT局は周波数セグメント上でEHT TB PPDUを送信する。EHT TB PPDUは、PHYバージョン識別子フィールド(たとえば、3ビット)を搬送し、PHYバージョン識別子フィールドは、EHT TB PPDU、たとえば「0」に対応する値に設定される。
【0121】
たとえば、前述の実装形態a-1において、
図8に関連した説明のために例が使用される。ビットの値が0である場合、このことは、HE TB PPDUの送信を示す。ビットの値が1である場合、このことは、EHT TB PPDUの送信を示す。第1の80MHzチャネルおよび第2の80MHzチャネルのために、設計1が使用されると仮定される。EHT/HE指示フィールドの値が01であるとき、このことは、EHT局がプライマリ160MHzチャネル内のプライマリ80MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信することを示し、HE TB PPDUの物理層プリアンブルはPHYバージョン識別子フィールドを含まない。EHT局は、プライマリ160MHzチャネル内のセカンダリ80MHzチャネル上でEHT TB PPDUを送信する。EHT TB PPDUの物理層プリアンブルの中の汎用信号フィールドは、PHYバージョン識別子フィールドを含み、PHYバージョン識別子フィールドの値は、EHT TB PPDUに対応する値「0」に設定される。
【0122】
他の例では、前述の実装形態a-2において、ビットの値が0である場合、このことは、HE TB PPDUの送信を示す。ビットの値が1である場合、このことは、EHT TB PPDUの送信を示す。EHT/HE指示フィールドの値が0であるとき、このことは、EHT局がプライマリ160MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信することを示す。HE TB PPDUの物理層プリアンブルは、PHYバージョン識別子フィールドを含まない。EHT/HE指示フィールドの値が1であるとき、このことは、EHT局がプライマリ160MHzチャネル上でEHT TB PPDUを送信することを示す。EHT TB PPDUの物理層プリアンブルの中の汎用信号フィールドは、PHYバージョン識別子フィールドを含み、PHYバージョン識別子フィールドの値は、EHT TB PPDUに対応する値「0」に設定される。
【0123】
方法b:第2の指示情報は、トリガフレームの中の共通情報フィールドの中にある。EHT/HE指示フィールドは、EHT局がアップリンクPPDU総送信帯域幅の中の割り当てられたリソースブロック上でHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。
【0124】
実装形態b-1:HE TB PPDUおよびEHT TB PPDU上でハイブリッド送信を行うために、プライマリ160MHzチャネルしか使用できず、アップリンクサブPPDUの送信のための帯域幅の粒度(周波数セグメント)が80MHzであるという制約がある場合、EHT/HE指示フィールドは2つのPHYバージョン識別子フィールドを占有してもよく、第1のPHYバージョン識別子フィールドは第1の80MHzチャネルに対応し、第2のPHYバージョン識別子フィールドは第2の80MHzチャネルに対応する。第1のPHYバージョン識別子フィールドの値は、プライマリ160MHzチャネルの中の第1の80MHzチャネル上で、HE TB PPDUが送信されるか、EHT TB PPDUが送信されるか、または他の次世代タイプのPPDUが送信されるか示すために使用される。PHYバージョン識別子フィールドの値は、プライマリ160MHzチャネル上の第2の80MHzチャネル上で、HE TB PPDUが送信されるか、EHT TB PPDUが送信されるか、または他の次世代タイプのPPDUが送信されるか示すために使用される。次世代タイプのPPDUはまだ現在決定されていないので、フィールドの対応する値は予備の値である。
【0125】
第1の80MHzチャネルおよび第2の80MHzチャネルについては、前述の説明を参照されたい。詳細はここでは再び説明されない。
【0126】
たとえば、第1のPHYバージョン識別子フィールドが3ビットであり、第1のPHYバージョン識別子フィールドの値が0(二進数で000)である場合、このことは、HE TB PPDUが第1の80MHzチャネル上で送信されることを示す。第1のビットの値が1(二進数で001)である場合、このことは、EHT TB PPDUが第1の80MHz上で送信されることを示す。
【0127】
あるいは、第1のPHYバージョン識別子フィールドの値が0である場合、このことは、EHT TB PPDUが第1の80MHzチャネル上で送信されることを示す。第1のビットの値が7である場合、このことは、HE TB PPDUが第1の80MHz上で送信されることを示す。
【0128】
図8に関連した説明のために例が使用される。PHYバージョン識別子フィールドの値が0である場合、このことは、HE TB PPDUが送信されるべきであることを示す。PHYバージョン識別子フィールドの値が1である場合、このことは、EHT TB PPDUが送信されるべきであることを示す。EHT/HE指示フィールドの値が000 001である場合、このことは、EHT局がプライマリ160MHzチャネル内のプライマリ80MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信し、EHT局がプライマリ160MHzチャネル内のセカンダリ80MHzサブチャネル上でEHT TB PPDUを送信することを示す。
【0129】
実装形態b-2: HE TB PPDUおよびEHT TB PPDU上でハイブリッド送信を行うために、プライマリ160MHzチャネルしか使用できず、アップリンクサブPPDUの送信のための帯域幅の粒度(周波数セグメント)が160MHzであるという制約がある場合、EHT/HE指示フィールドは1つのPHYバージョン識別子フィールドを占有し得る。1つのPHYバージョン識別子フィールドは、EHT局がプライマリ160MHzチャネル内でHE TB PPDUを送信するか、EHT TB PPDUを送信するか、または次世代タイプのPPDUを送信するかを示すために使用される。
【0130】
EHT規格においてサポートされる最大の送信帯域幅は320MHzであるので、前述の実装形態a-1および実装形態a-2について、EHT局はデフォルトで、セカンダリ160MHzチャネルでEHT TB PPDUを送信し得る。
【0131】
実装形態b-3: HE TB PPDUおよびEHT TB PPDU上でハイブリッド送信を行うために320MHzチャネルのすべてを使用でき、アップリンクサブPPDUの送信のための帯域幅の粒度(周波数セグメント)が80MHzである場合、EHT/HE指示フィールドは4つのPHYバージョン識別子フィールドを占有し得る。4つのPHYバージョン識別子フィールドは、320MHz帯域幅の中の4つの80MHzチャネルに1対1で対応する。各PHYバージョン識別子フィールドの値は、EHT局がPHYバージョン識別子フィールドに対応する80MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信するか、EHT TB PPDUを送信するか、または次世代タイプのPPDUを送信するかを示すために使用される。アップリンク帯域幅が320MHz未満である場合、アップリンク帯域幅の中にない80MHzチャネルに対応するPHYバージョン識別子フィールドは、無視/省略されてもよく、または使用されなくてもよいことが理解され得る。
【0132】
実装形態b-4: HE TB PPDUおよびEHT TB PPDU上でハイブリッド送信を行うために320MHzチャネルのすべてを使用でき、アップリンクサブPPDUの送信のための帯域幅の粒度(周波数セグメント)が160MHzである場合、EHT/HE指示フィールドは2つのPHYバージョン識別子フィールドを占有し得る。2つのPHYバージョン識別子フィールドは、320MHz帯域幅の中の2つの160MHzチャネルに1対1で対応する。各PHYバージョン識別子フィールドの値は、EHT局がPHYバージョン識別子フィールドに対応する160MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信するか、EHT TB PPDUを送信するか、または次世代タイプのPPDUを送信するかを示すために使用される。アップリンク帯域幅が320MHz未満である場合、アップリンク帯域幅の中にない160MHzチャネルに対応するPHYバージョン識別子フィールドは、無視/省略されてもよく、または使用されなくてもよいことが理解され得る。
【0133】
任意選択で、トリガフレームの中のEHT/HE指示フィールドが周波数セグメントに対応するPHYバージョン識別子フィールドを搬送する場合、EHT局は、対応する周波数セグメント上で、PHYバージョン識別子フィールドによって示されるPPDUタイプを送信する。HE TB PPDUが示される場合、HE TB PPDUの物理層プリアンブル、たとえば高効率シグナリングフィールドAは、802.11axにおける物理層プリアンブルと同じであり、PHYバージョン識別子を搬送しない。EHT TB PPDUが示される場合、EHT局は周波数セグメントでHE TB PPDUを送信し、トリガフレームの中の周波数セグメントに対応するPHYバージョン識別子フィールド(たとえば、3ビット)、たとえば値「0」が直接コピーされる。EHT TB PPDUの次世代PPDUが示される場合、トリガフレームの中の周波数セグメントに対応するPHYバージョン識別子フィールド(たとえば、3ビット)、たとえば値「1」が直接コピーされる。
【0134】
方法c:第2の指示情報は、トリガフレームの中の第2のユーザ情報フィールドの中にある。言い換えると、第2の指示情報を搬送し、EHT局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために、トリガフレームの中のユーザ情報フィールドに1ビットが追加される。その1ビットまたはEHT/HE指示フィールドの値が0であるとき、EHT局はHE TB PPDUを送信するように指示される。その1ビットまたはEHT/HE指示フィールドの値が1であるとき、EHT局はEHT TB PPDUを送信するように指示される。あるいは、その1ビットまたはEHT/HE指示フィールドの値が0であるとき、EHT局はEHT TB PPDUを送信するように指示される。その1ビットまたはEHT/HE指示フィールドの値が1であるとき、EHT局はHE TB PPDUを送信するように指示される。
【0135】
方法d:第2の指示情報は、トリガフレームの中の共通情報フィールドの中にある。EHT/HE指示フィールドは、アップリンクPPDUハイブリッド送信モードを示すために使用され、ハイブリッド送信のためのアップリンクPPDUは、HE TB PPDUおよびEHT TB PPDUを含む。このフィールドは、EHT局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを間接的に知らせる。具体的な方法は上で説明されたものと同じであり、局に割り当てられるリソースブロックが位置する80MHzを使用することによっても決定される。
【0136】
具体的には、ハイブリッド送信のためのアップリンクPPDUのモードは、以下のうちの1つまたは複数を含む。
【0137】
【0138】
前述のモードでは、80MHz未満の周波数帯域、たとえば、20MHzまたは40MHzがパンクチャリングされることがさらに考慮され得る。
【0139】
セカンダリ160MHzの中の第1の80MHzおよび第2の80MHzは、160MHzにおいて周波数の降順または昇順で並べられる。
【0140】
160MHzにおける既存の802.11ax準拠の局または既存の802.11ac準拠の局が、160MHzの各20MHz上のレガシープリアンブル、たとえばL-SIGフィールドを組み合わせ、複製送信において160MHzの各20MHzの中のプリアンブル、たとえば802.11axにおけるHE-SIG-Aフィールドまたは802.11acにおけるVHT-SIG-Aフィールドを組み合わせ得ることが考慮されるので、プライマリ160MHzにおいて送信されるアップリンクPPDUに対してハイブリッド送信が許容されないことが提案される。したがって、アップリンクPPDUハイブリッド送信モードは、以下のうちの1つまたは複数を含む。
【0141】
【0142】
加えて、ハイブリッド送信におけるアップリンクPPDUまたは非ハイブリッド送信におけるアップリンクPPDUを示すために、1ビットが追加されることがさらに提案され、これは具体的には以下を含む。
1.トリガされるアップリンクPPDUがハイブリッド送信のためのものか、もしくは非ハイブリッド送信のためのものかを示すために、1ビットシグナリングが追加され、または、
2.特別なアップリンクPPDUハイブリッド送信モード、すなわち非ハイブリッド送信が、前述の2つのアップリンクPPDUハイブリッド送信モード表に追加される。
【0143】
加えて、トリガフレームを受信した後、HE局はアップリンクHE TB PPDUのみを送信することができる。
【0144】
任意選択で、本出願の実施形態では、802.11axにおけるトリガフレームの中のユーザ情報フィールドは、HEユーザ情報フィールドと称される。320MHz帯域幅(リソース割り当てにおける複数のリソースブロックの組合せを含む)および16個の空間フローなどの特徴が、EHT規格に導入される。結果として、トリガフレームの中のユーザ情報フィールドの中のリソースブロック(本出願ではリソースブロックはリソースユニットRUである)割り当てフィールドおよび空間フロー割り当てフィールドが変更される必要があり、変更されたユーザ情報フィールドはEHTユーザ情報フィールドと称される。802.11beにおいて設計されるトリガフレームの中のユーザ情報フィールドの長さは、MU-BAR(multi-use-block ack request)タイプのトリガフレームを除き、802.11axにおける同じタイプのトリガフレームの中のユーザ情報フィールドの長さと一貫している。
【0145】
前述の方法aおよび方法bにおけるEHT/HE指示フィールドの様々な実装形態では、EHT局は1つのユーザ情報フィールドを解析し、具体的には、EHTユーザ情報フィールドとしてユーザ情報フィールドを解析する。しかしながら、EHT局はそれでも、EHT/HE指示フィールドの指示に基づいて、割り当てられるリソースブロック上でEHT TB PPDUまたはHE PPDUを送信することができる。割り当てられるリソースブロックは、トリガフレームの中のリソースブロック割り当てフィールドにおいて示され、EHT局が送信を行うリソースブロックの周波数セグメントを示し得る。
【0146】
あるいは、前述の方法aおよび方法bにおけるEHT/HE指示フィールドの様々な実装形態では、EHT局が、EHT局のAID(association identifier アソシエーション識別子)と一致するユーザ情報フィールドを解析し、ユーザ情報フィールドの中のリソースブロック割り当てフィールドにおいて示される割り当てられるリソースブロックが位置する80MHzを使用することによって、EHT TB PPDUを送信するかまたはHE TB PPDUを送信するかを決定することとして理解され得る。割り当てられるリソースブロックは、トリガフレームの中のリソースブロック割り当てフィールドにおいて示され、EHT/HE指示フィールドと組み合わせて、対応するリソースブロック上でEHT局によって送信されるアップリンクPPDUのタイプ(EHT TB PPDUまたはHE TB PPDU)を共同で示し得る。具体的には、HEユーザ情報フィールドの中のリソースブロック割り当てフィールドの中のB0は、プライマリ80MHzチャネルまたはセカンダリ80MHzチャネルを示す。HEユーザ情報フィールドの中の予備(reserved)ビット(第40のビット)は、プロトコルに従ってデフォルトで0に設定され、プライマリ160MHzチャネルとして理解され得る(HE PPDUはプライマリ160MHzチャネルでの送信に限定されるので)。EHTユーザ情報フィールドの中のリソースブロック割り当てフィールドは9ビットを必要とし、これはHEユーザ情報フィールドの中のリソースブロック割り当てフィールドより1ビット多い。EHTユーザ情報フィールドの中の他のビットは、HEユーザ情報フィールドの中の予備ビット(第40のビット)を使用してもよく、BSビットと表記されることが提案される。BSビットの値が0に設定されるとき、このことは、プライマリ160MHzチャネルを示す。BSビットの値が1に設定されるとき、このことは、セカンダリ160MHzチャネルを示す。すなわち、HEユーザ情報フィールドの中の元の8ビットの中のリソース割り当てフィールドのビットB0(フィールドの中の第1のビット)の意味は、プライマリ80MHzチャネルまたはセカンダリ80MHzチャネルを示すためにとっておかれる。802.11beにおいて新しくサポートされるいくつかのリソースブロックまたは複数のリソースブロックの組合せが、残りの7ビットの表に追加され得る。したがって、EHT局は、HEユーザ情報フィールドまたはEHTユーザ情報フィールドの中のビットBSおよびB0に基づいて、割り当てられるリソースブロックが位置する(1つまたは複数の)80MHzを決定し得る。
【0147】
前述の方法cにおける第2の指示情報の実装形態では、EHT局は2つのタイプのユーザ情報フィールドを解析する必要がある。EHT局がHE PPDUを送信するために示される場合、EHT局は、EHT/HE指示フィールドをHEユーザ情報フィールドとして解析し、次いでHE PPDUを送信する。EHT局がEHT TB PPDUを送信するために示される場合、EHT局は、EHT/HE指示フィールドをEHTユーザ情報フィールドとして解析し、次いでEHT TB PPDUを送信する。
【0148】
上記は、第2の指示情報の具体的な実装形態を説明する。以下は、第1の指示情報の実装形態を詳しく説明する。
【0149】
6GHzの周波数帯域上でのチャネル分割を通じて取得される320MHzのチャネルは、重なり合うことを理解されたい。したがって、320MHzの周波数領域位置は区別される必要があり、すなわち、320MHz-1および320MHz-2は区別される必要がある。
図9は、6GHz周波数帯域上の320MHzチャネルへの分割の概略図である。
【0150】
802.11be準拠のデバイスは、第1のバージョンおよび第2のバージョンに分類され得る。第1のバージョンの局の実装を簡単にするために、第1のバージョンのEHT APはハイブリッドスケジューリングのためのトリガフレームの送信をサポートせず、第2のバージョンのEHT APはハイブリッドスケジューリングのためのトリガフレームの送信をサポートすることが提案される。
【0151】
本発明は第3の指示情報を提供する。第3の指示情報は、第1のユーザ情報フィールドの中に位置し、またはトリガフレームの中の共通情報フィールドの中の予備ビットであり、トリガフレームがハイブリッド送信におけるアップリンクPPDUをトリガするために使用されるか、または非ハイブリッド送信におけるアップリンクPPDUをトリガするために使用されるかを示す。
【0152】
2.第1の指示情報
以下の実装形態では、
図7に示されるフレーム構造の概略図が説明のための例として使用される。言い換えると、第1の指示情報は第1のユーザ情報フィールドに位置する。
【0153】
方法1:アップリンク帯域幅拡張フィールドが、トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドと一緒に、アップリンクPPDU総送信帯域幅を共同で示す。アップリンク帯域幅拡張フィールドは2ビットを占有する。
【0154】
実装形態1.1:
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドが予備フィールドであるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は20MHzである。
【0155】
上記の文章は次のようにも理解され得る。
【0156】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1(または第5)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は20MHzである。
【0157】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2(または第6)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0158】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3(または第7)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0159】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4(または第8)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0160】
あるいは:
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1(または第5)の値であるとき、一緒に示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は20MHzである。
【0161】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2(または第6)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は80MHzである。
【0162】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3(または第7)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHzである。
【0163】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4(または第8)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0164】
20MHzのアップリンクHE PPDUおよび80MHzのアップリンクPPDUのハイブリッドアップリンク送信(80MHzが20MHzのアップリンクHE PPDUを含む)は、あるプロトコルでは許容されないことがあるので、これは、あるいは次のようであってもよいことに留意されたい。
【0165】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1(または第5)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は20MHzである。
【0166】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2(または第6)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHzである。
【0167】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3(または第7)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0168】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4(または第8)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0169】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドが予備フィールドであるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は40MHzである。
【0170】
上記の文章は次のようにも理解され得る。
【0171】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1(または第5)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は40MHzである。
【0172】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2(または第6)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0173】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3(または第7)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0174】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4(または第8)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0175】
あるいは:
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1(または第5)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は40MHzである。
【0176】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2(または第6)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は80MHzである。
【0177】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3(または第7)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHzである。
【0178】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4(または第8)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0179】
40MHzのアップリンクHE PPDUおよび80MHzのアップリンクPPDUのハイブリッドアップリンク送信(80MHzが40MHzのアップリンクHE PPDUを含む)は、あるプロトコルでは許容されないことがあるので、これは、あるいは次のようであってもよいことに留意されたい。
【0180】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1(または第5)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は40MHzである。
【0181】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2(または第6)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHzである。
【0182】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3(または第7)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0183】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4(または第8)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0184】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は80MHzである。
【0185】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHzである。
【0186】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。
【0187】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、この組合せは予備である。
【0188】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第5の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHzである。
【0189】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第6の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。
【0190】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第7の値であるとき、この組合せは予備である。
【0191】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第8の値であるとき、この組合せは予備である。
【0192】
第1の値から第4の値は各々、{0,1,2,3}のいずれか1つであってもよく、第1の値、第2の値、第3の値、および第4の値は互いに異なる。たとえば、第1の値は0であり、第2の値は1であり、第3の値は2であり、第4の値は3である。同様に、第5の値から第8の値は各々、{0,1,2,3}のいずれか1つであってもよく、第5の値、第6の値、第7の値、および第8の値は互いに異なる。たとえば、第5の値は1であり、第6の値は2であり、第7の値は3であり、第8の値は0である。
【0193】
実装形態1.2:
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドが予備フィールドであるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は20MHzである。
【0194】
上記の文章は次のようにも理解され得る。
【0195】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1(または第5)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は20MHzである。
【0196】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2(または第6)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0197】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3(または第7)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0198】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4(または第8)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0199】
あるいは:
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1(または第5)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は20MHzである。
【0200】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2(または第6)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は80MHzである。
【0201】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3(または第7)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHzである。
【0202】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4(または第8)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0203】
20MHzのアップリンクHE PPDUおよび80MHzのアップリンクPPDUのハイブリッドアップリンク送信(80MHzが20MHzのアップリンクHE PPDUを含む)は、あるプロトコルでは許容されないことがあるので、これは、あるいは次のようであってもよいことに留意されたい。
【0204】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1(または第5)の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU総送信帯域幅は20MHzである。
【0205】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2(または第6)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHzである。
【0206】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3(または第7)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0207】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4(または第8)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0208】
あるいは:
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1(または第5)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は40MHzである。
【0209】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2(または第6)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は80MHzである。
【0210】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3(または第7)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHzである。
【0211】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4(または第8)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0212】
40MHzのアップリンクHE PPDUおよび80MHzのアップリンクPPDUのハイブリッドアップリンク送信(80MHzが40MHzのアップリンクHE PPDUを含む)は、あるプロトコルでは許容されないことがあるので、これは、あるいは次のようであってもよいことに留意されたい。
【0213】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1(または第5)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は40MHzである。
【0214】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2(または第6)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHzである。
【0215】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3(または第7)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0216】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4(または第8)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0217】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドが予備フィールドであるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は40MHzである。
【0218】
上記の文章は次のようにも理解され得る。
【0219】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1(または第5)の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は40MHzである。
【0220】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2(または第6)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0221】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3(または第7)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0222】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4(または第8)の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0223】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は80MHzである。
【0224】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHzである。
【0225】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz-1である。
【0226】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz-2である。
【0227】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第5の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHzである。
【0228】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第6の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz-1である。
【0229】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第7の値であるとき、共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz-2である。
【0230】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第8の値であるとき、この組合せは予備である。
【0231】
第1の値から第4の値は各々、{0,1,2,3}のいずれか1つであってもよく、第1の値、第2の値、第3の値、および第4の値は互いに異なる。たとえば、第1の値は0であり、第2の値は1であり、第3の値は2であり、第4の値は3である。同様に、第5の値から第8の値は各々、{0,1,2,3}のいずれか1つであってもよく、第5の値、第6の値、第7の値、および第8の値は互いに異なる。たとえば、第5の値は1であり、第6の値は2であり、第7の値は3であり、第8の値は0である。
【0232】
前述の実装形態1.1と前述の実装形態1.2の違いは、実装形態1.2では、320MHzが異なる周波数位置に従って320MHz-1および320MHz-2に分類されるということにあることがわかる。実装形態1.1および実装形態1.2は、以下のTable 4(表6)として要約され得る。
【0233】
【0234】
【0235】
【0236】
前述の実装形態1.1と前述の実装形態1.2の両方が、第1の値から第4の値および第5の値から第8の値に関し、第1の値から第4の値の値は異なっていてもよく、または異なる実装形態では同じであってもよいと理解されるべきである。同様に、第5の値から第8の値の値は、異なっていてもよく、または異なる実装形態では同じであってもよい。たとえば、実装形態1.1および実装形態1.2では、第1の値から第4の値の値は0、1、2、および3であり、第5の値から第8の値の値は1、2、3、および0である。他の例では、実装形態1.1における第1の値から第4の値の値は0、1、2、および3であり、実装形態1.2における第1の値から第4の値の値は3、2、1、および0である。実装形態1.1における第5の値から第8の値の値は1、2、3、および0であり、実装形態1.1における第5の値から第8の値の値は0、1、2、および3である。これは以下において同じであり、詳細は再び説明されない。
【0237】
実装形態1.1において、アップリンクPPDU総送信帯域幅が320MHzであるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドは、それぞれ2および第3の値に設定されてもよく、または、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドは、それぞれ3および第6の値に設定されてもよい。受信局の実装を容易にするために、またはより多くの予備値の組合せもしくは未使用の値の組合せを提供するために、2つの方法が提供される。
【0238】
1.アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ3および第6の値に設定され得るとき、アップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドが2および第3の値に設定され得るとき、この組合せは予備である。
【0239】
あるいは、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ2および第3の値に設定され得るとき、アップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドが3および第6の値に設定され得るとき、この組合せは予備である。
【0240】
2.アップリンク帯域幅拡張フィールドが第3の値に設定されるとき、アップリンク帯域幅フィールドは任意の値、すなわち、0から3のいずれか1つに設定されてもよく、アップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。
【0241】
実装形態1.2において、アップリンクPPDU総送信帯域幅が320MHz-1であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドは、それぞれ2および第3の値に設定されてもよく、または、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドは、それぞれ3および第6の値に設定されてもよい。受信局の実装を容易にするために、2つの方法が提供される。
【0242】
1.アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ3および第6の値に設定され得るとき、アップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz-1である。あるいは、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ2および第3の値に設定され得るとき、アップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz-1である。アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ3および第6の値に設定され得るとき、この組合せは予備である。
【0243】
これは次のようにも表現され得る。
【0244】
アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ3および第6の値に設定され得るとき、アップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz-1である。アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ2および第3の値に設定され得るとき、この組合せは予備である。
【0245】
あるいは、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ2および第3の値に設定され得るとき、アップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz-1である。アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドが3および第6の値に設定され得るとき、この組合せは予備である。
【0246】
2.アップリンク帯域幅拡張フィールドが第6の値に設定されるとき、アップリンク帯域幅フィールドは任意の値、すなわち、0から3のいずれか1つに設定されてもよく、アップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz-1である。
【0247】
EHT TB PPDU帯域幅が320MHz-2であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドは、それぞれ2および第4の値に設定されてもよく、または、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドは、それぞれ3および第7の値に設定されてもよい。受信局の実装を容易にするために、2つの方法が提供される。
【0248】
1.アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ3および第7の値に設定され得るとき、アップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz-2である。アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドが2および第4の値に設定され得るとき、この組合せは予備である。
【0249】
あるいは、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ2および第4の値に設定され得るとき、アップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz-2である。アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドが3および第7の値に設定され得るとき、この組合せは予備である。
【0250】
2.アップリンク帯域幅拡張フィールドが第7の値に設定されるとき、アップリンク帯域幅フィールドは任意の値、すなわち、0から3のいずれか1つに設定されてもよく、アップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz-2である。
【0251】
実装形態1.3:
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドによって示される帯域幅と同じである。
【0252】
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHzである。
【0253】
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。
【0254】
アップリンク帯域幅フィールドの値が第4の値であるとき、この組合せは予備である。
【0255】
第1の値から第4の値は各々、{0,1,2,3}のいずれか1つであってもよく、第1の値、第2の値、第3の値、および第4の値は互いに異なる。
【0256】
実装形態1.4:
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドによって示される帯域幅と同じである。
【0257】
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHzである。
【0258】
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz-1である。
【0259】
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz-2である。
【0260】
第1の値から第4の値は各々、{0,1,2,3}のいずれか1つであってもよく、第1の値、第2の値、第3の値、および第4の値は互いに異なる。
【0261】
前述の実装形態1.3および前述の実装形態1.4は、以下のTable 5(表9)として要約され得ることがわかる。
【0262】
【0263】
前述の方法1の様々な実装形態において、局がアップリンクHE TB PPDUを送信する場合、アップリンクHE TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドによって示される値である。局がアップリンクEHT TB PPDUを送信する場合、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールド、アップリンク帯域幅拡張フィールド、およびEHT/HE指示フィールドのうちの1つまたは複数に基づいて決定される。たとえば、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドに基づいて決定すること、またはアップリンク帯域幅拡張フィールドに基づいて決定すること、またはEHT/HE指示フィールドに基づいて決定すること、または、アップリンク帯域幅フィールド、アップリンク帯域幅拡張フィールド、およびEHT/HE指示フィールドに基づいて決定することという、いくつかのケースが含まれる。たとえば、方法の実装形態a-3が第2の指示情報のために使用されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は、EHT/HE指示フィールドだけに基づいて決定され得る。アップリンクPPDU総送信帯域幅は、アップリンクHE TB PPDUの帯域幅およびアップリンクEHT TB PPDUの帯域幅の合計であることを理解されたい。
【0264】
任意選択で、方法1の様々な実装形態では、第2の指示情報が方法cを使用することによって実装されるとき、トリガフレームを受信した後、EHT局は、アップリンクEHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドをアップリンクPPDU総送信帯域幅に設定し得る。これは、前述の方法cでは、EHT/HE指示フィールドがトリガフレームの中のユーザ情報フィールドの中にあり、そのフィールドに基づいてEHT TB PPDUの具体的な帯域幅を決定できないからである。しかしながら、トリガフレームの中のユーザ情報フィールドの中には、RU割り当てフィールドがある。アップリンクEHT TB PPDUを送信するとき、EHT局は、RU割り当てフィールドの指示に基づいて、対応するリソース上でアップリンクEHT TB PPDUを送信する。
【0265】
任意選択で、局がトリガフレームを受信した後、局がEHT TB PPDUを送信するとき、アップリンク物理層プリアンブルの中の汎用信号フィールドにおける帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールド、アップリンク帯域幅拡張フィールド、およびEHT/HE指示フィールドのうちの1つまたは複数に基づいて決定される必要がある。たとえば、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドに基づいて決定すること、またはアップリンク帯域幅拡張フィールドに基づいて決定すること、またはEHT/HE指示フィールドに基づいて決定すること、または、アップリンク帯域幅フィールド、アップリンク帯域幅拡張フィールド、およびEHT/HE指示フィールドに基づいて決定することという、いくつかのケースが含まれる。任意選択で、帯域幅の値は、EHT動作要素(EHT operation element)の中のチャネル幅(Channel Width)およびチャネル中心周波数帯域(channel central frequency segment, CCFS)などのフィールドにさらに基づいて設定される必要がある。基本サービスセット(basic service set, BSS)の帯域幅(すなわち、BSSにおいて送信され得るPPDUの最大の帯域幅)を示すためにチャネル幅フィールドが使用され、BBSの帯域幅の中心周波数を示すために1つまたは複数のCCFSフィールドが使用されるので、アソシエートされる局は、BSSにおいて送信される320MHz PPDUが320MHz-1 PPDUであるかまたは320MHz-2 PPDUであるかを知る。BSSとアソシエートされない局または他の基本サービスセットの中の局は、基本サービスセットの中のAPによって送信される管理フレーム、たとえばビーコンフレームを受信することによって、BSSにおいて送信される320MHz PPDUが320MHz-1 PPDUであるかまたは320MHz-2 PPDUであるかを知り得る。あるいは、BSSにおいて送信される320MHz PPDUが320MHz-1 PPDUであるかまたは320MHz-2 PPDUであるかは、トリガフレームにおいて明確に示される。
【0266】
任意選択で、前述の実装形態1.1および実装形態1.3において、EHT局がトリガフレームを受信した後、送信されるアップリンクEHT TB PPDUの帯域幅が320MHzである場合、320MHzの帯域幅が320MHz-1であるかまたは320MHz-2であるかは、EHT動作要素の中のチャネル幅(Channel width)フィールド、CCFSフィールドなどに基づいて決定されてもよく、320MHz-1または320MHz-2がアップリンクEHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドに埋められる。
【0267】
任意選択で、前述の実装形態1.2および実装形態1.4において、トリガフレームを受信した後、送信されるアップリンクEHT TB PPDUの帯域幅が320MHzである場合、EHT局は、トリガフレームにおいて示される320MHz-1または320MHz-2に基づいて、アップリンクEHT TB PPDUのプリアンブルの汎用信号フィールドにおいて320MHz-1または320MHz-2を埋めてもよい(具体的には、トリガフレームにおけるアップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドの共同指示)。
【0268】
上記は、方法1の様々な実装形態を説明する。理解を簡単にするために、以下では、具体的な例に関連して方法1の実装形態を説明する。具体的には、以下の例は、方法1の実装形態1.1を例として使用することによって説明される。
【0269】
以下の例では、方法aの実装形態a-3が第2の指示情報のために使用されることが仮定される。具体的には、320MHzチャネルのすべてを、HE TB PPDUおよびEHT TB PPDUのハイブリッド送信のために使用することができ、EHT/HE指示フィールドは4ビットを占有する。この場合、4ビットのEHT/HE指示フィールドの中の未使用ビットは、アップリンクPPDU総送信帯域幅に依存する。たとえば、アップリンクPPDU総送信帯域幅が160MHzである場合、4ビットのEHT/HE指示フィールドの2ビットは使用されない。他の例では、アップリンクPPDU総送信帯域幅が320MHzである場合、4ビットのEHT/HE指示フィールドの0ビットは使用されない。以下の例は、第2の指示情報の他の実装形態にも適用可能であることが理解されるべきである。
【0270】
第2の指示情報の様々な実装形態は、第1の指示情報の様々な実装形態にも適用可能であることがさらに理解されるべきである。
【0271】
説明を簡単にするために、以下の例では、プライマリ80MHzチャネルが第1の80MHzチャネルであり、セカンダリ80MHzチャネルが第2の80MHzチャネルであり、セカンダリ160MHzチャネルが第3の80MHzチャネルおよび第4の80MHzチャネルであることが仮定される。第1から第4の80MHzチャネルは、降順または昇順で周波数を分類することによって取得される。プライマリ80MHzチャネルは周波数帯域における任意の80MHzチャネルであってもよく、セカンダリ80MHzチャネルはプライマリ80MHzチャネルの隣に位置し、セカンダリ160MHzチャネルは連続的であることが理解されるべきである。
【0272】
例1.1:
APがトリガフレームを送信する。トリガフレームの中のアップリンク帯域幅フィールド(その値は3である)は160MHzを示し、アップリンク帯域幅拡張フィールド(その値は第6の値である)およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。トリガフレームの中のEHT/HE指示フィールドの値は0011である(ここで、0はHE TB PPDUの送信を示し、1はEHT TB PPDUの送信を示す)。
【0273】
複数の局がトリガフレームを受信した後、HE局またはEHT局は、EHT/HE指示フィールドの指示に基づいて第1および第2の80MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信し、HE TB PPDUのプリアンブルの中の高効率シグナリングフィールドAの中の帯域幅フィールドは、アップリンク帯域幅フィールドによって示される160MHzに設定される。EHT局は、アップリンク帯域幅フィールド、アップリンク帯域幅拡張フィールド、およびEHT/HE指示フィールドに基づいて、第3および第4の80MHzチャネル上でEHT TB PPDUを送信する。EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、160MHzに設定される(この値はアップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドに基づいて決定され得る)。
【0274】
APがアップリンクマルチユーザPPDUを受信し、アップリンクマルチユーザPPDUは1つまたは複数の局によって送信されるアップリンクサブPPDUを含む。次いで、APは肯定応答フレームを返す。1つまたは複数の局に送信される肯定応答フレームは、ダウンリンクOFDMAの形で送信されてもよく、またはnon-HT複製送信の形で送信されてもよい。
図10aは、APが、例1.1におけるアップリンクデータ送信を行うよう局をトリガする時系列の概略図である。
図10aでは、アップリンクマルチユーザPPDUは、160MHzの帯域幅をもつHE TB PPDUおよび160MHzの帯域幅をもつEHT TB PPDUを含む。
【0275】
例1.2:
APがトリガフレームを送信する。トリガフレームの中のアップリンク帯域幅フィールド(その値は2である)は80MHzを示し、アップリンク帯域幅拡張フィールド(その値は第2の値である)およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHzである。トリガフレームの中のEHT/HE指示フィールドの値は0100である(この場合、EHT/HE指示フィールドの最後の2ビットは予備であるか、または使用されず、ここで0はHE TB PPDUの送信を示し、1はEHT TB PPDUの送信を示す)。
【0276】
複数の局がトリガフレームを受信した後、HE局またはEHT局は、EHT/HE指示フィールドの指示に基づいて第1の80MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信し、HE TB PPDUのプリアンブルの中の高効率シグナリングフィールドAの中の帯域幅フィールドは、アップリンク帯域幅フィールドによって示される80MHzに設定される。EHT局は、アップリンク帯域幅フィールド、アップリンク帯域幅拡張フィールド、およびEHT/HE指示フィールドに基づいて、第2の80MHzチャネル上でEHT TB PPDUを送信する。EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、80MHzに設定される(この値はアップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドに基づいて決定され得る)。
【0277】
APがアップリンクマルチユーザPPDUを受信し、アップリンクマルチユーザPPDUは1つまたは複数の局によって送信されるアップリンクサブPPDUを含む。次いで、APは肯定応答フレームを返す。1つまたは複数の局に送信される肯定応答フレームは、ダウンリンクOFDMAの形で送信されてもよく、またはnon-HT複製送信の形で送信されてもよい。
図10bは、APが、例1.2におけるアップリンクデータ送信を行うよう局をトリガする時系列の概略図である。
図10bでは、アップリンクマルチユーザPPDUは、80MHzの帯域幅をもつHE TB PPDUおよび80MHzの帯域幅をもつEHT TB PPDUを含む。
【0278】
例1.3:
APがトリガフレームを送信する。トリガフレームの中のアップリンク帯域幅フィールド(その値は2である)は80MHzを示し、アップリンク帯域幅拡張フィールド(その値は第1の値である)およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は80MHzである。トリガフレームの中のEHT/HE指示フィールドの値は1000である(この場合、EHT/HE指示フィールドの最後の3ビットは予備であるか、または使用されず、ここで0はHE TB PPDUの送信を示し、1はEHT TB PPDUの送信を示す)。
【0279】
複数の局がトリガフレームを受信した後、EHT局は、アップリンク帯域幅フィールド、アップリンク帯域幅拡張フィールド、およびEHT/HE指示フィールドに基づいて、第1の80MHzチャネル上でEHT TB PPDUを送信する。EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、80MHzに設定される(この値はEHT/HE指示フィールドに基づいて決定される)。
【0280】
APがアップリンクマルチユーザPPDUを受信し、アップリンクマルチユーザPPDUは1つまたは複数の局によって送信されるアップリンクサブPPDUを含む。次いで、APは肯定応答フレームを返す。1つまたは複数の局に送信される肯定応答フレームは、ダウンリンクOFDMAの形で送信されてもよく、またはnon-HT複製送信の形で送信されてもよい。
図10cは、APが、例1.3におけるアップリンクデータ送信を行うよう局をトリガする時系列の概略図である。
図10cでは、アップリンクマルチユーザPPDUは80MHzの帯域幅をもつEHT TB PPDUを含む。
【0281】
例1.4:
APがトリガフレームを送信する。トリガフレームの中のアップリンク帯域幅フィールド(その値は2である)は80MHzを示し、アップリンク帯域幅拡張フィールド(その値は第3の値である)およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。トリガフレームの中のEHT/HE指示フィールドの値は0111である(ここで、0はHE TB PPDUの送信を示し、1はEHT TB PPDUの送信を示す)。
【0282】
複数の局がトリガフレームを受信した後、HE局またはEHT局は、EHT/HE指示フィールドの指示に基づいて第1の80MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信し、HE TB PPDUのプリアンブルの中の高効率シグナリングフィールドAの中の帯域幅フィールドは、アップリンク帯域幅フィールドによって示される80MHzに設定される。EHT局は、アップリンク帯域幅フィールド、アップリンク帯域幅拡張フィールド、およびEHT/HE指示フィールドに基づいて、第2、第3、および第4の80MHzチャネル上でEHT TB PPDUを送信し、EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、320MHzに設定される(この値はアップリンク帯域幅フィールドに基づいて決定される)。EHT規格は240MHzタイプの帯域幅をサポートしないので、EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは320MHzに設定される必要があるが、EHT TB PPDUの実際の送信帯域幅は依然として240MHzである。
【0283】
APがアップリンクマルチユーザPPDUを受信し、アップリンクマルチユーザPPDUは1つまたは複数の局によって送信されるアップリンクサブPPDUを含む。次いで、APは肯定応答フレームを返す。1つまたは複数の局に送信される肯定応答フレームは、ダウンリンクOFDMAの形で送信されてもよく、またはnon-HT複製送信の形で送信されてもよい。
図10dは、APが、例1.4におけるアップリンクデータ送信を行うよう局をトリガする時系列の概略図である。
図10dでは、アップリンクマルチユーザPPDUは、帯域幅が80MHzであるHE TB PPDUおよび実際の送信帯域幅が240MHzであるEHT TB PPDUを含む。
【0284】
例1.5:
APがトリガフレームを送信する。トリガフレームの中のアップリンク帯域幅フィールド(その値は2である)は80MHzを示し、アップリンク帯域幅拡張フィールド(その値は第3の値である)およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。トリガフレームの中のEHT/HE指示フィールドの値は0011である(ここで、0はHE TB PPDUの送信を示し、1はEHT TB PPDUの送信を示す)。
【0285】
複数の局がトリガフレームを受信した後、HE局またはEHT局は、EHT/HE指示フィールドの指示に基づいて第1の80MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信し、HE TB PPDUのプリアンブルの中の高効率シグナリングフィールドAの中の帯域幅フィールドは、アップリンク帯域幅フィールドによって示される80MHzに設定される。EHT局は、アップリンク帯域幅フィールド、アップリンク帯域幅拡張フィールド、およびEHT/HE指示フィールドに基づいて、第3および第4の80MHzチャネル上でEHT TB PPDUを送信し、EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、160MHzに設定される(この値はEHT/HE指示フィールドに基づいて決定される)。HE TB PPDUは第1の80MHzチャネルおよび第2の80MHzチャネル上で送信されるが、アップリンク帯域幅フィールドによって示されるHE TB PPDUは80MHzにすぎないことを、EHT/HE指示フィールドが示すことが理解されるべきである。したがって、第2の80MHzチャネルはパンクチャリングされ、HE TB PPDUを送信するために第1の80MHzチャネルのみが使用され得る。
【0286】
APがアップリンクマルチユーザPPDUを受信し、アップリンクマルチユーザPPDUは1つまたは複数の局によって送信されるアップリンクサブPPDUを含む。次いで、APは肯定応答フレームを返す。1つまたは複数の局に送信される肯定応答フレームは、ダウンリンクOFDMAの形で送信されてもよく、またはnon-HT複製送信の形で送信されてもよい。
図10eは、APが、例1.5におけるアップリンクデータ送信を行うよう局をトリガする時系列の概略図である。
図10eでは、第2の80MHzチャネルがパンクチャリングされ、アップリンクマルチユーザPPDUは、80MHzの帯域幅をもつHE TB PPDUおよび160MHzの帯域幅をもつEHT TB PPDUを含む。
【0287】
方法2:アップリンク帯域幅拡張フィールドが、トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドと一緒に、EHT TB PPDU帯域幅を共同で示す。以下の実装形態2.1、2.2、および2.3において、アップリンク帯域幅拡張フィールドは2ビットを占有し、以下の実装形態2.4において、アップリンク帯域幅拡張フィールドは3ビットを占有する。
【0288】
実装形態2.1:
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドが予備フィールドであるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は20MHzである。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は20MHzである。
【0289】
上記の文章は次のようにも理解され得る。
【0290】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU総送信帯域幅は20MHzである。
【0291】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0292】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0293】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0294】
あるいは:
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は20MHzである。
【0295】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は80MHzである。この場合、この組合せは、20MHzのアップリンクHE PPDUおよび80MHzのアップリンクEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信を支援するために使用され得る。たとえば、アップリンクHE PPDUはプライマリ20MHz上で送信され、アップリンクEHT PPDUはセカンダリ160MHzチャネルの中の1つの80MHz上で送信される。任意選択で、プライマリ20MHzチャネル以外、およびセカンダリ160MHzチャネルの中の80MHzチャネル以外の、320MHzの中の周波数帯域のすべてがパンクチャリングされる。当然、この組合せはそれでも、対応する帯域幅、たとえば、アップリンクHE PPDUまたはアップリンクEHT PPDU上でのnon-A-PPDUの送信を支援し得る。
【0296】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は160MHzである。この場合、この組合せは、20MHzのアップリンクHE PPDUおよび160MHzのアップリンクEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信を支援するために使用され得る。たとえば、アップリンクHE PPDUはプライマリ20MHz上で送信され、アップリンクEHT PPDUはセカンダリ160MHzチャネル上で送信される。任意選択で、プライマリ20MHzチャネル以外、およびセカンダリ160MHzチャネル以外の、320MHzの中の周波数帯域のすべてがパンクチャリングされる。当然、この組合せはそれでも、対応する帯域幅、たとえば、アップリンクHE PPDUまたはアップリンクEHT PPDU上でのnon-A-PPDUの送信を支援し得る。
【0297】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0298】
20MHzのアップリンクHE PPDUおよび80MHzのEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信は、あるプロトコルでは許容されないことがあるので、これは、あるいは次のようであってもよいことに留意されたい。
【0299】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU総送信帯域幅は20MHzである。
【0300】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は160MHzである。この場合、この組合せは、20MHzのアップリンクHE PPDUおよび160MHzのアップリンクEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信を支援するために使用され得る。当然、この組合せはそれでも、対応する帯域幅、たとえば、アップリンクHE PPDUまたはアップリンクEHT PPDU上でのnon-A-PPDUの送信を支援し得る。
【0301】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0302】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0303】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドが予備フィールドであるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は40MHzである。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は40MHzである。
【0304】
上記の文章は次のようにも理解され得る。
【0305】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は40MHzである。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は40MHzである。
【0306】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0307】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0308】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0309】
あるいは:
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は40MHzである。
【0310】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は80MHzである。この場合、この組合せは、40MHzのアップリンクHE PPDUおよび80MHzのアップリンクEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信を支援するために使用され得る。当然、この組合せはそれでも、対応する帯域幅、たとえば、アップリンクHE PPDUまたはアップリンクEHT PPDU上でのnon-A-PPDUの送信を支援し得る。
【0311】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は160MHzである。この場合、この組合せは、40MHzのアップリンクHE PPDUおよび160MHzのアップリンクEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信を支援するために使用され得る。当然、この組合せはそれでも、対応する帯域幅、たとえば、アップリンクHE PPDUまたはアップリンクEHT PPDU上でのnon-A-PPDUの送信を支援し得る。
【0312】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0313】
40MHzのアップリンクHE PPDUおよび80MHzのEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信は、あるプロトコルでは許容されないことがあるので、これは、あるいは次のようであってもよいことに留意されたい。
【0314】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は40MHzである。
【0315】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は160MHzである。この場合、この組合せは、40MHzのアップリンクHE PPDUおよび160MHzのアップリンクEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信を支援するために使用され得る。当然、この組合せはそれでも、対応する帯域幅、たとえば、アップリンクHE PPDUまたはアップリンクEHT PPDU上でのnon-A-PPDUの送信を支援し得る。
【0316】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0317】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0318】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は80MHzである。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHz(80MHz+80MHz)である。
【0319】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は160MHzである。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。これは、EHT規格において240MHzの帯域幅(80MHz+160MHz)がないからである。したがって、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzであり、80MHzがパンクチャリングされ、実際の送信帯域幅は240MHzである。
【0320】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は320MHzである。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。80MHz+320MHzは320MHzを超えるが、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅はそれでも320MHzであることが理解されるべきである。
【0321】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、この組合せは予備である。
【0322】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は80MHzである。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。これは、EHT規格において240MHzの帯域幅(160MHz+80MHz)がないからである。
【0323】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は160MHzである。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz(160MHz+160MHz)である。
【0324】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は320MHzである。この場合、アップリンクPPDU送信のための最大の総帯域幅は320MHzである。160MHz+320MHzは320MHzを超えるが、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅はそれでも320MHzであることが理解されるべきである。
【0325】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、この組合せは予備である。
【0326】
実装形態2.1において、アップリンク帯域幅拡張フィールドは2ビットを占有し、0から3までの4つの値を表し得る。第1の値から第4の値は各々、{0,1,2,3}のいずれか1つであってもよく、第1の値、第2の値、第3の値、および第4の値は互いに異なる。たとえば、第1の値は0であり、第2の値は1であり、第3の値は2であり、第4の値は3である。
【0327】
方法2の実装形態2.1と方法1の実装形態1.1の主な違いは、実装形態2.1では、EHT TB PPDU帯域幅がアップリンク帯域幅フィールドによって示される値未満であり得るということにあることがわかる。
【0328】
実装形態2.2:
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドが予備フィールドであるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は20MHzである。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は20MHzである。
【0329】
上記の文章は次のようにも理解され得る。
【0330】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU総送信帯域幅は20MHzである。
【0331】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0332】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0333】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0334】
あるいは:
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は20MHzである。
【0335】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は80MHzである。この場合、この組合せは、20MHzのアップリンクHE PPDUおよび80MHzのアップリンクEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信を支援するために使用され得る。たとえば、アップリンクHE PPDUはプライマリ20MHzチャネル上で送信され、アップリンクEHT PPDUはセカンダリ160MHzチャネルの中の1つの80MHzチャネル上で送信される。任意選択で、プライマリ20MHzチャネル以外、およびセカンダリ160MHzチャネルの中の80MHzチャネル以外の、320MHzの中の周波数帯域のすべてがパンクチャリングされる。当然、この組合せはそれでも、対応する帯域幅、たとえば、アップリンクHE PPDUまたはアップリンクEHT PPDU上でのnon-A-PPDUの送信を支援し得る。
【0336】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は160MHzである。この場合、この組合せは、20MHzのアップリンクHE PPDUおよび160MHzのアップリンクEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信を支援するために使用され得る。たとえば、アップリンクHE PPDUはプライマリ40MHzチャネル上で送信され、アップリンクEHT PPDUはセカンダリ160MHzチャネル上で送信される。任意選択で、プライマリ20MHzチャネル以外、およびセカンダリ160MHzチャネル以外の、320MHzの中の周波数帯域のすべてがパンクチャリングされる。当然、この組合せはそれでも、対応する帯域幅、たとえば、アップリンクHE PPDUまたはアップリンクEHT PPDU上でのnon-A-PPDUの送信を支援し得る。
【0337】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0338】
20MHzのアップリンクHE PPDUおよび80MHzのEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信は、あるプロトコルでは許容されないことがあるので、これは、あるいは次のようであってもよいことに留意されたい。
【0339】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU総送信帯域幅は20MHzである。
【0340】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は160MHzである。この場合、この組合せは、20MHzのアップリンクHE PPDUおよび160MHzのアップリンクEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信を支援するために使用され得る。当然、この組合せはそれでも、対応する帯域幅、たとえば、アップリンクHE PPDUまたはアップリンクEHT PPDU上でのnon-A-PPDUの送信を支援し得る。
【0341】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0342】
アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0343】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドが予備フィールドであるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は40MHzである。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は40MHzである。
【0344】
上記の文章は次のようにも理解され得る。
【0345】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は40MHzである。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は40MHzである。
【0346】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0347】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0348】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0349】
あるいは:
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は40MHzである。
【0350】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は80MHzである。この場合、この組合せは、40MHzのアップリンクHE PPDUおよび80MHzのアップリンクEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信を支援するために使用され得る。たとえば、アップリンクHE PPDUはプライマリ40MHzチャネルを占有し、アップリンクEHT PPDUはセカンダリ160MHzチャネルの中の1つの80MHzチャネルを占有する。任意選択で、プライマリ40MHzチャネルおよびセカンダリ160MHzチャネルの中の80MHz以外の、320MHzの中の周波数帯域のすべてがパンクチャリングされる。当然、この組合せはそれでも、対応する帯域幅、たとえば、アップリンクHE PPDUまたはアップリンクEHT PPDU上でのnon-A-PPDUの送信を支援し得る。
【0351】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は160MHzである。この場合、この組合せは、40MHzのアップリンクHE PPDUおよび160MHzのアップリンクEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信を支援するために使用され得る。たとえば、アップリンクHE PPDUはプライマリ40MHzチャネルを占有し、アップリンクEHT PPDUはセカンダリ160MHzチャネルを占有する。任意選択で、プライマリ40MHzチャネルおよびセカンダリ160MHzチャネル以外の、320MHzの中の周波数帯域のすべてがパンクチャリングされる。当然、この組合せはそれでも、対応する帯域幅、たとえば、アップリンクHE PPDUまたはアップリンクEHT PPDU上でのnon-A-PPDUの送信を支援し得る。
【0352】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0353】
40MHzのアップリンクHE PPDUおよび80MHzのEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信は、あるプロトコルでは許容されないことがあるので、これは、あるいは次のようであってもよいことに留意されたい。
【0354】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は40MHzである。
【0355】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU送信帯域幅は160MHzである。この場合、この組合せは、40MHzのアップリンクHE PPDUおよび160MHzのアップリンクEHT PPDUのハイブリッドアップリンク送信を支援するために使用され得る。当然、この組合せはそれでも、対応する帯域幅、たとえば、アップリンクHE PPDUまたはアップリンクEHT PPDU上でのnon-A-PPDUの送信を支援し得る。
【0356】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0357】
アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、この値の組合せは予備である(使用されない)。
【0358】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は80MHzである。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は160MHz(80Hz+80MHz)である。
【0359】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は160MHzである。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。これは、EHT規格において240MHzの帯域幅(80MHz+160MHz)がないからである。したがって、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzであり、80MHzがパンクチャリングされ、実際の送信帯域幅は240MHzである。
【0360】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は320MHz-1である。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。80MHz+320MHzは320MHzを超えるが、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅はそれでも320MHzであることが理解されるべきである。
【0361】
アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は320MHz-2である。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。
【0362】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は80MHzである。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHzである。これは、EHT規格において240MHzの帯域幅(160MHz+80MHz)がないからである。
【0363】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は160MHzである。この場合、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅は320MHz(160MHz+160MHz)である。
【0364】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は320MHz-1である。この場合、アップリンクPPDU送信のための最大の総帯域幅は320MHzである。160MHz+320MHzは320MHzを超えるが、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅はそれでも320MHzであることが理解されるべきである。
【0365】
アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は320MHz-2である。この場合、アップリンクPPDU送信のための最大の総帯域幅は320MHzである。160MHz+320MHzは320MHzを超えるが、最大のアップリンクPPDU総送信帯域幅はそれでも320MHzであることが理解されるべきである。
【0366】
実装形態2.2において、アップリンク帯域幅拡張フィールドは2ビットを占有し、0から3までの4つの値を表し得る。第1の値から第4の値は各々、{0,1,2,3}のいずれか1つであってもよく、第1の値、第2の値、第3の値、および第4の値は互いに異なる。たとえば、第1の値は0であり、第2の値は1であり、第3の値は2であり、第4の値は3である。
【0367】
前述の実装形態2.1および前述の実装形態2.2におけるアップリンク帯域幅拡張フィールドの値および意味は、Table 6(表10)として要約され得ることがわかる。
【0368】
【0369】
【0370】
【0371】
実装形態2.1において、EHT TB PPDU帯域幅が320MHzであるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドは、それぞれ2および第3の値に設定されてもよく、または、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドは、それぞれ3および第3の値に設定されてもよい。受信局の実装を容易にするために、またはより多くの予備の組合せもしくは未使用の値を提供するために、2つの方法が提供される。
【0372】
1.アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ3および第3の値に設定され得るとき、EHT TB PPDU帯域幅は320MHzである。あるいは、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ2および第3の値に設定され得るとき、EHT TB PPDU帯域幅は320MHzである。アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ3および第3の値に設定され得るとき、この組合せは予備である。
【0373】
これは次のようにも表現され得る。
【0374】
アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ3および第3の値に設定され得るとき、EHT TB PPDU帯域幅は320MHzである。アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドが2および第3の値に設定され得るとき、この組合せは予備である。
【0375】
あるいは、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ2および第3の値に設定され得るとき、EHT TB PPDU帯域幅は320MHzである。アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドが3および第3の値に設定され得るとき、この組合せは予備である。
【0376】
2.アップリンク帯域幅拡張フィールドが第3の値に設定されるとき、アップリンク帯域幅フィールドは任意の値、すなわち、0から3のいずれか1つに設定されてもよく、EHT TB PPDU帯域幅は320MHzである。
【0377】
実装形態2.2において、EHT TB PPDU帯域幅が320MHz-1であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドは、それぞれ2および第3の値に設定されてもよく、または、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドは、それぞれ3および第3の値に設定されてもよい。受信局の実装を容易にするために、2つの方法が提供される。
【0378】
1.アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ3および第3の値に設定され得るとき、EHT TB PPDU帯域幅は320MHz-1である。あるいは、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ2および第3の値に設定され得るとき、EHT TB PPDU帯域幅は320MHz-1である。アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ3および第3の値に設定され得るとき、この組合せは予備である。
【0379】
これは次のようにも表現され得る。
【0380】
アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ3および第3の値に設定され得るとき、EHT TB PPDU帯域幅は320MHz-1である。アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドが2および第3の値に設定され得るとき、この組合せは予備である。
【0381】
あるいは、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ2および第3の値に設定され得るとき、EHT TB PPDU帯域幅は320MHz-1である。アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドが3および第3の値に設定され得るとき、この組合せは予備である。
【0382】
2.アップリンク帯域幅拡張フィールドが第3の値に設定されるとき、アップリンク帯域幅フィールドは任意の値、すなわち、0から3のいずれか1つに設定されてもよく、EHT TB PPDU帯域幅は320MHz-1である。
【0383】
EHT TB PPDU帯域幅が320MHz-2であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドは、それぞれ2および第4の値に設定されてもよく、または、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドは、それぞれ3および第4の値に設定されてもよい。受信局の実装を容易にするために、2つの方法が提供される。
【0384】
1.アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ3および第4の値に設定され得るとき、EHT TB PPDU帯域幅は320MHz-2である。アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドが2および第4の値に設定され得るとき、この組合せは予備である。
【0385】
あるいは、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドがそれぞれ2および第4の値に設定され得るとき、EHT TB PPDU帯域幅は320MHz-2である。アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドが3および第4の値に設定され得るとき、この組合せは予備である。
【0386】
2.アップリンク帯域幅拡張フィールドが第4の値に設定されるとき、アップリンク帯域幅フィールドは任意の値、すなわち、0から3のいずれか1つに設定されてもよく、EHT TB PPDU帯域幅は320MHz-2である。
【0387】
実装形態2.2において、EHT TB PPDU帯域幅が320MHz-1または320MHz-2であるとき、2つの方法のうちの方法1によれば、一方の組合せはEHT TB PPDU帯域幅を示し、他方の組合せは予備である(使用されない)。
【0388】
上で言及されたように、160MHzにおける既存の802.11ax準拠の局または既存の802.11ac準拠の局が、160MHzの各20MHz上のレガシープリアンブル、たとえばL-SIGフィールドを組み合わせ、複製送信において160MHzの各20MHzの中のプリアンブル、たとえば802.11axにおけるHE-SIG-Aフィールドまたは802.11acにおけるVHT-SIG-Aフィールドを組み合わせ得ることが考慮されるので、プライマリ160MHz送信におけるアップリンクPPDUに対して、160MHzをサポートする802.11ax準拠の局または802.11ac準拠の局がプリアンブルを誤って受信するのを防ぐために、ハイブリッド送信が許容されないことが提案される。この場合、EHT/HE指示フィールドの周波数セグメントの大きさ(アップリンクサブPPDUを送信するための帯域幅の粒度)は、160MHzである必要がある。したがって、アップリンクハイブリッド送信におけるPPDU(A-PPDU)では、プライマリ160MHzはアップリンクHE PPDUとアップリンクEHT PPDUの両方を含むことができない。たとえば、160MHzの帯域幅において、アップリンクHE PPDUがプライマリ80MHzチャネルで送信され、およびアップリンクEHT PPDUがセカンダリ80MHzチャネルで送信され、または、アップリンクEHT PPDUがプライマリ80MHzチャネルで送信され、およびアップリンクHE PPDUがセカンダリ80MHzチャネルで送信される。他の例では、320MHzの帯域幅において、アップリンクHE PPDUがプライマリ80MHzチャネルで送信され、アップリンクEHT PPDUがセカンダリ80MHzチャネルで送信され、およびEHT PPDUがセカンダリ160MHzチャネルで送信され、または、アップリンクEHT PPDUがプライマリ80MHzで送信され、アップリンクHE PPDUがセカンダリ80MHzチャネルで送信され、およびEHT PPDUがセカンダリ160MHzチャネルで送信される。したがって、トリガフレームの中のアップリンクEHT PPDU帯域幅またはアップリンク帯域幅拡張フィールドの設計は、プライマリ160MHzチャネル上でのアップリンクHE PPDUおよびアップリンクEHT PPDUのハイブリッド送信、たとえば前述の4つのタイプのハイブリッド送信をサポートする必要はない。
【0389】
実装形態2.3:
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドによって示される帯域幅と同じである。
【0390】
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は80MHzである。
【0391】
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は160MHzである。
【0392】
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は320MHzである。
【0393】
実装形態2.3において、アップリンク帯域幅拡張フィールドは2ビットを占有し、0から3までの4つの値を表し得る。第1の値から第4の値は各々、{0,1,2,3}のいずれか1つであってもよく、第1の値、第2の値、第3の値、および第4の値は互いに異なる。たとえば、第1の値は0であり、第2の値は1であり、第3の値は2であり、第4の値は3である。
【0394】
前述の実装形態2.3におけるアップリンク帯域幅拡張フィールドの値および意味は、Table 7(表13)として要約され得ることがわかる。
【0395】
【0396】
実装形態2.4:
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドによって示される帯域幅と同じである。
【0397】
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は80MHzである。
【0398】
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第3の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は160MHzである。
【0399】
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第4の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は320MHz-1である。
【0400】
アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第5の値であるとき、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は320MHz-2である。他の値は予備である。
【0401】
実装形態2.4において、アップリンク帯域幅拡張フィールドは3ビットを占有し、0から7までの8つの値を表し得る。第1の値から第5の値は各々、{0,1,2,3,4,5,6,7}のいずれか1つであってもよく、第1の値、第2の値、第3の値、第4の値、および第5の値は互いに異なる。たとえば、第1の値は0であり、第2の値は1であり、第3の値は2であり、第4の値は3であり、第5の値は4であり、他の値(すなわち、5、6、および7)は予備である。
【0402】
前述の実装形態2.4におけるアップリンク帯域幅拡張フィールドの値および意味は、Table 8(表14)として要約され得ることがわかる。
【0403】
【0404】
前述の方法2の様々な実装形態において、局がアップリンクHE TB PPDUを送信する場合、アップリンクHE TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドによって示される値である。局がアップリンクEHT TB PPDUを送信する場合、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示される帯域幅である。
【0405】
任意選択で、局がトリガフレームを受信した後、局がEHT TB PPDUを送信するとき、アップリンク物理層プリアンブルの中の汎用信号フィールドにおける帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドに基づいて決定される必要がある。任意選択で、帯域幅の値は、EHT動作要素の中のチャネル幅(Channel Width)およびCCFSなどのフィールドに基づいてさらに設定される必要がある。BSSの帯域幅(すなわち、BSSにおいて送信され得るPPDUの最大の帯域幅)を示すためにチャネル幅フィールドが使用され、BBSの帯域幅の中心周波数を示すために1つまたは複数のCCFSフィールドが使用されるので、アソシエートされる局は、BSSにおいて送信される320MHz PPDUが320MHz-1 PPDUであるかまたは320MHz-2 PPDUであるかを知る。BSSとアソシエートされない局または他の基本サービスセットの中の局は、基本サービスセットの中のAPによって送信される管理フレーム、たとえばビーコンフレームを受信することによって、BSSにおいて送信される320MHz PPDUが320MHz-1 PPDUであるかまたは320MHz-2 PPDUであるかを知り得る。あるいは、BSSにおいて送信される320MHz PPDUが320MHz-1 PPDUであるかまたは320MHz-2 PPDUであるかは、トリガフレームにおいて明確に示される。
【0406】
任意選択で、前述の実装形態2.1および実装形態2.3において、EHT局がトリガフレームを受信した後、送信されるアップリンクEHT TB PPDUの帯域幅が320MHzである場合、320MHzの帯域幅が320MHz-1であるかまたは320MHz-2であるかは、EHT動作要素の中の帯域幅(bandwidth)フィールド、CCFSフィールドなどに基づいて決定されてもよく、320MHz-1または320MHz-2がアップリンクEHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドに埋められる。
【0407】
任意選択で、前述の実装形態2.2および実装形態2.4において、トリガフレームを受信した後、送信されるアップリンクEHT TB PPDUの帯域幅が320MHzである場合、EHT局は、トリガフレームにおいて示される320MHz-1または320MHz-2に基づいて、アップリンクEHT TB PPDUのプリアンブルの汎用信号フィールドにおいて320MHz-1または320MHz-2を埋めてもよい(具体的には、トリガフレームにおけるアップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドの共同指示)。
【0408】
上記は、方法2の様々な実装形態を説明する。理解を簡単にするために、以下では、具体的な例に関連して方法2の実装形態を説明する。具体的には、以下の例は、方法2の実装形態2.1を例として使用することによって説明される。
【0409】
以下の例では、方法の実装形態a-3が第2の指示情報のために使用されることが仮定される。具体的には、320MHzチャネルのすべてを、HE TB PPDUおよびEHT TB PPDUのハイブリッド送信のために使用することができ、EHT/HE指示フィールドは4ビットを占有する。この場合、4ビットのEHT/HE指示フィールドの中の未使用ビットは、アップリンクPPDU総送信帯域幅に依存する。たとえば、アップリンクPPDU総送信帯域幅が160MHzである場合、4ビットのEHT/HE指示フィールドの2ビットは使用されない。他の例では、アップリンクPPDU総送信帯域幅が320MHzである場合、4ビットのEHT/HE指示フィールドの0ビットは使用されない。以下の例は、第2の指示情報の他の実装形態にも適用可能であることが理解されるべきである。第2の指示情報の様々な実装形態は、第1の指示情報の様々な実装形態に適用可能であることがさらに理解されるべきである。
【0410】
説明を簡単にするために、以下の例では、プライマリ80MHzチャネルが第1の80MHzチャネルであり、セカンダリ80MHzチャネルが第2の80MHzチャネルであり、セカンダリ160MHzチャネルが第3の80MHzチャネルおよび第4の80MHzチャネルであることが仮定される。第1から第4の80MHzチャネルは、降順または昇順で周波数を分類することによって取得される。プライマリ80MHzチャネルは周波数帯域における任意の80MHzチャネルであってもよく、セカンダリ80MHzチャネルはプライマリ80MHzチャネルの隣に位置し、セカンダリ160MHzチャネルは連続的であることが理解されるべきである。
【0411】
例2.1:
APがトリガフレームを送信する。トリガフレームの中のアップリンク帯域幅フィールド(その値は3である)は160MHzを示し、アップリンク帯域幅拡張フィールド(その値は第2の値である)およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は160MHzである。トリガフレームの中のEHT/HE指示フィールドの値は0011である(ここで、0はHE TB PPDUの送信を示し、1はEHT TB PPDUの送信を示す)。
【0412】
複数の局がトリガフレームを受信した後、HE局またはEHT局は、EHT/HE指示フィールドの指示に基づいて第1および第2の80MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信し、HE TB PPDUのプリアンブルの中の高効率シグナリングフィールドAの中の帯域幅フィールドは、アップリンク帯域幅フィールドによって示される160MHzに設定される。EHT局は、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドに基づいて、EHT TB PPDUの中のプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドを160MHz(アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示される値)に設定し、EHT/HE指示フィールドの指示に基づいて第3および第4の80MHzチャネル上でEHT TB PPDUを送信する。
【0413】
APがアップリンクマルチユーザPPDUを受信し、アップリンクマルチユーザPPDUは1つまたは複数の局によって送信されるアップリンクサブPPDUを含む。次いで、APは肯定応答フレームを返す。1つまたは複数の局に送信される肯定応答フレームは、ダウンリンクOFDMAの形で送信されてもよく、またはnon-HT複製送信の形で送信されてもよい。
【0414】
例2.2:
APがトリガフレームを送信する。トリガフレームの中のアップリンク帯域幅フィールド(その値は2である)は80MHzを示し、アップリンク帯域幅拡張フィールド(その値は第1の値である)およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は80MHzである。トリガフレームの中のEHT/HE指示フィールドの値は0100である(ここで、0はHE TB PPDUの送信を示し、1はEHT TB PPDUの送信を示す)。
【0415】
複数の局がトリガフレームを受信した後、HE局またはEHT局は、EHT/HE指示フィールドの指示に基づいて第1の80MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信し、HE TB PPDUのプリアンブルの中の高効率シグナリングフィールドAの中の帯域幅フィールドは、アップリンク帯域幅フィールドによって示される80MHzに設定される。EHT局は、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドに基づいて、EHT TB PPDUの中のプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドを80MHz(アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示される値)に設定し、EHT/HE指示フィールドの指示に基づいて第2の80MHzチャネル上でEHT TB PPDUを送信する。
【0416】
APがアップリンクマルチユーザPPDUを受信し、アップリンクマルチユーザPPDUは1つまたは複数の局によって送信されるアップリンクサブPPDUを含む。次いで、APは肯定応答フレームを返す。1つまたは複数の局に送信される肯定応答フレームは、ダウンリンクOFDMAの形で送信されてもよく、またはnon-HT複製送信の形で送信されてもよい。
【0417】
例2.3:
APがトリガフレームを送信する。トリガフレームの中のアップリンク帯域幅フィールド(その値は2である)は80MHzを示し、アップリンク帯域幅拡張フィールド(その値は第1の値である)およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は80MHzである。トリガフレームの中のEHT/HE指示フィールドの値は1000である(ここで、0はHE TB PPDUの送信を示し、1はEHT TB PPDUの送信を示す)。トリガフレームは、HE局をスケジュールするためのユーザ情報を含まず、すなわち、ユーザ情報フィールドの中のAID12フィールドの値は、いずれのHE局のアソシエーション識別子とも等しくない。加えて、トリガフレームにおいて、第2の80MHzチャネル上のリソースはEHT局に割り当てられない。
【0418】
複数の局がトリガフレームを受信した後、EHT局は、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドに基づいて、EHT TB PPDUの中のプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドを80MHz(アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示される値)に設定し、EHT/HE指示フィールドの指示に基づいて第1の80MHzチャネル上でEHT TB PPDUを送信する。
【0419】
APがアップリンクマルチユーザPPDUを受信し、アップリンクマルチユーザPPDUは1つまたは複数の局によって送信されるアップリンクサブPPDUを含む。次いで、APは肯定応答フレームを返す。1つまたは複数の局に送信される肯定応答フレームは、ダウンリンクOFDMAの形で送信されてもよく、またはnon-HT複製送信の形で送信されてもよい。
【0420】
例2.4:
APがトリガフレームを送信する。トリガフレームの中のアップリンク帯域幅フィールド(その値は2である)は80MHzを示し、アップリンク帯域幅拡張フィールド(その値は第3の値である)およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は320MHzである。トリガフレームの中のEHT/HE指示フィールドの値は0111である(ここで、0はHE TB PPDUの送信を示し、1はEHT TB PPDUの送信を示す)。
【0421】
複数の局がトリガフレームを受信した後、HE局またはEHT局は、EHT/HE指示フィールドの指示に基づいて第1の80MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信し、HE TB PPDUのプリアンブルの中の高効率シグナリングフィールドAの中の帯域幅フィールドは、アップリンク帯域幅フィールドによって示される80MHzに設定される。EHT局は、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドに基づいて、EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドを320MHz(アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示される値)に設定し、EHT/HE指示フィールドの指示に基づいて第2、第3、および第4の80MHzチャネル上でEHT TB PPDUを送信する。
【0422】
APがアップリンクマルチユーザPPDUを受信し、アップリンクマルチユーザPPDUは1つまたは複数の局によって送信されるアップリンクサブPPDUを含む。次いで、APは肯定応答フレームを返す。1つまたは複数の局に送信される肯定応答フレームは、ダウンリンクOFDMAの形で送信されてもよく、またはnon-HT複製送信の形で送信されてもよい。
【0423】
例2.5:
APがトリガフレームを送信する。トリガフレームの中のアップリンク帯域幅フィールド(その値は3である)は160MHzを示し、アップリンク帯域幅拡張フィールド(その値は第1の値である)およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は80MHzである。トリガフレームの中のEHT/HE指示フィールドの値は0011または0001である(ここで、0はHE TB PPDUの送信を示し、1はEHT TB PPDUの送信を示す)。
【0424】
複数の局がトリガフレームを受信した後、HE局またはEHT局は、EHT/HE指示フィールドの指示に基づいて第1および第2の80MHzチャネル上でHE TB PPDUを送信し、HE TB PPDUのプリアンブルの中の高効率シグナリングフィールドAの中の帯域幅フィールドは、アップリンク帯域幅フィールドによって示される160MHzに設定される。EHT局は、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドに基づいて、EHT TB PPDUの中のプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドを80MHz(アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドによって共同で示される値)に設定し、EHT/HE指示フィールドの指示に基づいて第4の80MHzチャネル上でEHT TB PPDUを送信する。
【0425】
EHT/HE指示フィールドの値が0001であるとき、EHT/HE指示フィールドは、HE TB PPDUが第1の80MHzチャネル、第2の80MHzチャネル、および第3の80MHzチャネルで送信されることを示すことが理解されるべきである。しかしながら、アップリンク帯域幅フィールドによって示されるHE TB PPDU帯域幅は160MHzだけである。したがって、第3の80MHzチャネルはパンクチャリングされ、HE TB PPDUを送信するために第1の80MHzチャネルおよび第2の80MHzチャネルだけが使用され得る。EHT/HE指示フィールドの値が0011であるとき、EHT/HE指示フィールドは、EHT TB PPDUが第3および第4の80MHzチャネルで送信されることを示す。しかしながら、共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は80MHzだけである。したがって、第3および第4の80MHzチャネルの中の1つの80MHzチャネルがパンクチャリングされるべきであり、パンクチャリングされることになる具体的な80MHzチャネルは、トリガフレームにおいてEHT局に割り当てられるリソースが位置する80MHzチャネルに依存する。たとえば、トリガフレームにおいてEHT局に割り当てられるリソースが第4の80MHzチャネル上にある場合、第3の80MHzチャネルがパンクチャリングされ、EHT TB PPDUは第4の80MHzチャネル上だけで送信され得る。他の例では、トリガフレームにおいてEHT局に割り当てられるリソースが第3の80MHzチャネル上にある場合、第4の80MHzチャネルがパンクチャリングされ、EHT TB PPDUは第3の80MHzチャネル上だけで送信され得る。
【0426】
APがアップリンクマルチユーザPPDUを受信し、アップリンクマルチユーザPPDUは1つまたは複数の局によって送信されるアップリンクサブPPDUを含む。次いで、APは肯定応答フレームを返す。1つまたは複数の局に送信される肯定応答フレームは、ダウンリンクOFDMAの形で送信されてもよく、またはnon-HT複製送信の形で送信されてもよい。
図11は、APが、例2.5におけるアップリンクデータ送信を行うよう局をトリガする時系列の概略図である。
図11では、第3の80MHzチャネルがパンクチャリングされ、アップリンクマルチユーザPPDUは、160MHzの帯域幅をもつHE TB PPDUおよび80MHzの帯域幅をもつEHT TB PPDUを含む。
【0427】
方法3:第1の指示情報は、アップリンクPPDU総送信帯域幅を示すために直接使用される。第1の指示情報はアップリンクPPDU総帯域幅フィールドにおいて搬送され、このフィールドは3ビットを占有する。
【0428】
実装形態3.1:
アップリンクPPDU総帯域幅フィールドの値が第1の値であるとき、このことは、アップリンクPPDU総送信帯域幅が20MHzであることを示す。
【0429】
アップリンクPPDU総帯域幅フィールドの値が第2の値であるとき、このことは、アップリンクPPDU総送信帯域幅が40MHzであることを示す。
【0430】
アップリンクPPDU総帯域幅フィールドの値が第3の値であるとき、このことは、アップリンクPPDU総送信帯域幅が80MHzであることを示す。
【0431】
アップリンクPPDU総帯域幅フィールドの値が第4の値であるとき、このことは、アップリンクPPDU総送信帯域幅が160MHzであることを示す。
【0432】
アップリンクPPDU総帯域幅フィールドの値が第5の値であるとき、このことは、アップリンクPPDU総送信帯域幅が320MHzであることを示す。他の値は使用されない。
【0433】
実装形態3.1において、アップリンク帯域幅拡張フィールドは3ビットを占有し、0から7までの8つの値を表し得る。第1の値から第5の値は各々、{0,1,2,3,4,5,6,7}のいずれか1つであってもよく、第1の値、第2の値、第3の値、第4の値、および第5の値は互いに異なる。たとえば、第1の値は0であり、第2の値は1であり、第3の値は2であり、第4の値は3であり、第5の値は4であり、他の値(すなわち、5、6、および7)は予備である。
【0434】
実装形態3.2:
アップリンクPPDU総帯域幅フィールドの値が第1の値であるとき、このことは、アップリンクPPDU総送信帯域幅が20MHzであることを示す。
【0435】
アップリンクPPDU総帯域幅フィールドの値が第2の値であるとき、このことは、アップリンクPPDU総送信帯域幅が40MHzであることを示す。
【0436】
アップリンクPPDU総帯域幅フィールドの値が第3の値であるとき、このことは、アップリンクPPDU総送信帯域幅が80MHzであることを示す。
【0437】
アップリンクPPDU総帯域幅フィールドの値が第4の値であるとき、このことは、アップリンクPPDU総送信帯域幅が160MHzであることを示す。
【0438】
アップリンクPPDU総帯域幅フィールドの値が第5の値であるとき、このことは、アップリンクPPDU総送信帯域幅が320MHz-1であることを示す。
【0439】
アップリンクPPDU総帯域幅フィールドの値が第6の値であるとき、このことは、アップリンクPPDU総送信帯域幅が320MHz-2であることを示す。他の値は使用されない。
【0440】
実装形態3.2において、総アップリンクPPDU帯域幅は3ビットを占有し、0から7までの8つの値を表し得る。第1の値から第6の値は各々、{0,1,2,3,4,5,6,7}のいずれか1つであってもよく、第1の値、第2の値、第3の値、第4の値、第5の値、および第6の値は互いに異なる。たとえば、第1の値は0であり、第2の値は1であり、第3の値は2であり、第4の値は3であり、第5の値は4であり、第6の値は5であり、他の値(すなわち、6および7)は予備である。
【0441】
前述の実装形態3.1および前述の実装形態3.2におけるアップリンクPPDU総帯域幅フィールドの値および意味は、Table 9(表15)として要約され得ることがわかる。
【0442】
【0443】
アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅フィールドは、2つの独立したフィールドである。たとえば、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第1の値に設定されるとき(対応するアップリンクPPDU送信帯域幅は20MHzである)、アップリンク帯域幅フィールドは任意の値に設定され得る。受信機の実装を容易にするために、またはより多くの予備の組合せ(未使用の値)を提供するために、実施形態4.1または4.2において以下のことが提供される。
【0444】
1.アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第1の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は20MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの1つ、たとえば0に設定される必要がある。この場合、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第1の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の3つの値のいずれか1つ(たとえば、1、2、または3)に設定されることに対応する3つの値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0445】
2.アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第2の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は40MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの1つ、たとえば1に設定される必要がある。この場合、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第2の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の3つの値のいずれか1つ(たとえば、0、2、または3)に設定されることに対応する3つの値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0446】
3.アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第3の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は80MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの1つ、たとえば2または3に設定される必要がある。この場合、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第3の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の値のいずれか1つ(たとえば、0、1、もしくは2のいずれか1つ、または0、1、もしくは3のいずれか1つ)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0447】
あるいは:
アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第3の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は80MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの2つ、たとえば2および3に設定される必要がある。この場合、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第3の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の2つの値(たとえば、0または1)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0448】
4.アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第4の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は160MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの1つ、たとえば2または3に設定される必要がある。この場合、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第4の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の値のいずれか1つ(たとえば、0、1、もしくは2のいずれか1つ、または0、1、もしくは3のいずれか1つ)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0449】
あるいは:
アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第4の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は160MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの2つ、たとえば2および3に設定される必要がある。この場合、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第4の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の2つの値(たとえば、0または1)に設定されることに対応する2つの値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0450】
実施形態4.1において:
5.アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの1つ、たとえば2または3に設定される必要がある。この場合、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第5の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の値のいずれか1つ(たとえば、0、1、もしくは2のいずれか1つ、または0、1、もしくは3のいずれか1つ)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0451】
あるいは:
アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの2つ、たとえば2および3に設定される必要がある。この場合、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第5の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の2つの値(たとえば、0または1)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0452】
実施形態4.2において:
5.アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-1であり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの1つ、たとえば2または3に設定される必要がある。この場合、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第5の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の値のいずれか1つ(たとえば、0、1、もしくは2のいずれか1つ、または0、1、もしくは3のいずれか1つ)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0453】
あるいは:
アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-1であり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの2つ、たとえば2および3に設定される必要がある。この場合、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第5の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の2つの値(たとえば、0または1)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0454】
6.アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第6の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-2であり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの1つ、たとえば2または3に設定される必要がある。この場合、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第5の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の値のいずれか1つ(たとえば、0、1、もしくは2のいずれか1つ、または0、1、もしくは3のいずれか1つ)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0455】
あるいは:
アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第6の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-2であり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの2つ、たとえば2および3に設定される必要がある。この場合、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第5の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の2つの値(たとえば、0または1)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0456】
受信機の実装を容易にするために、またはより多くの予備の組合せもしくは未使用の値を提供するために、他の実装形態が提供される。
【0457】
実施形態4.1または4.2において:
1.アップリンク帯域幅フィールドが0に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第1の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は20MHzである。この場合、0に設定される必要があるアップリンク帯域幅フィールドこと、およびアップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが他の3つの値(たとえば、第2の値から第4の値)に設定されることに対応する3つの値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0458】
2.アップリンク帯域幅フィールドが1に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第2の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は40MHzである。この場合、1に設定される必要があるアップリンク帯域幅フィールドこと、およびアップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが他の3つの値(たとえば、第1、第3、および第4の値)に設定されることに対応する3つの値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0459】
実施形態4.1において:
3.アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第3の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は80MHzである。
【0460】
アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第4の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は160MHzである。
【0461】
アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHzであり、またはこの値の組合せは予備の組合せである(使用されない)。
【0462】
この場合、2に設定される必要があるアップリンク帯域幅フィールドこと、およびアップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが他の2つの値(すなわち、第1の値および第2の値)に設定されることに対応する2つの値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0463】
4.アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第3の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は80MHzである。
【0464】
アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第4の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は160MHzである。
【0465】
アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHzであり、またはこの値の組合せは予備である(使用されない)。
【0466】
この場合、3に設定される必要があるアップリンク帯域幅フィールドこと、およびアップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが他の2つの値(すなわち、第1の値および第2の値)に設定されることに対応する2つの値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0467】
実施形態4.2において:
3.アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第3の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は80MHzである。
【0468】
アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第4の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は160MHzである。
【0469】
アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-1であり、またはこの組合せは予備である(使用されない)。
【0470】
アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第6の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-2であり、またはこの組合せは予備である(使用されない)。
【0471】
この場合、2に設定される必要があるアップリンク帯域幅フィールドこと、およびアップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが他の2つの値(すなわち、第1の値および第2の値)に設定されることに対応する2つの組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0472】
4.アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第3の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は80MHzである。
【0473】
アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第4の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は160MHzである。
【0474】
アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-1であり、またはこの組合せは予備である(使用されない)。
【0475】
アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があり、アップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが第6の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-2であり、またはこの組合せは予備である(使用されない)。
【0476】
この場合、3に設定される必要があるアップリンク帯域幅フィールドこと、およびアップリンクPPDU総送信帯域幅フィールドが他の2つの値(すなわち、第1の値および第2の値)に設定されることに対応する2つの組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0477】
前述の方法3の様々な実装形態において、局がアップリンクHE TB PPDUを送信する場合、アップリンクHE TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドによって示される値である。局がアップリンクEHT TB PPDUを送信する場合、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールド、アップリンクPPDU総帯域幅フィールド、およびEHT/HE指示フィールドのうちの1つまたは複数に基づいて決定される。たとえば、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンクPPDU総帯域幅フィールドに基づいて決定すること、またはアップリンクPPDU総帯域幅フィールドに基づいて決定すること、またはEHT/HE指示フィールドに基づいて決定すること、または、アップリンク帯域幅フィールド、アップリンクPPDU総帯域幅フィールド、およびEHT/HE指示フィールドに基づいて決定することという、いくつかのケースが含まれる。たとえば、方法aの実装形態a-3が第2の指示情報のために使用されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は、EHT/HE指示フィールドだけに基づいて決定され得る。
【0478】
任意選択で、方法3の様々な実装形態では、第2の指示情報が方法cを使用することによって実装されるとき、トリガフレームを受信した後、EHT局は、アップリンクEHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドを、アップリンクPPDU総帯域幅フィールドによって示されるアップリンクPPDU総送信帯域幅に設定し得る。これは、前述の方法cでは、EHT/HE指示フィールドがトリガフレームの中のユーザ情報フィールドの中にあり、そのフィールドに基づいてEHT TB PPDUの具体的な帯域幅を決定できないからである。しかしながら、トリガフレームの中のユーザ情報フィールドの中には、RU割り当てフィールドがある。アップリンクEHT TB PPDUを送信するとき、EHT局は、RU割り当てフィールドの指示に基づいて、対応するリソース上でアップリンクEHT TB PPDUを送信する。
【0479】
方法4:第1の指示情報は、EHT TB PPDU帯域幅を示すために直接使用される。第1の指示情報はアップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドにおいて搬送され、このフィールドは3ビットを占有する。
【0480】
実装形態4.1:
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドの値が第1の値であるとき、このことは、EHT TB PPDU帯域幅が20MHzであることを示す。
【0481】
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドの値が第2の値であるとき、このことは、EHT TB PPDU帯域幅が40MHzであることを示す。
【0482】
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドの値が第3の値であるとき、このことは、EHT TB PPDU帯域幅が80MHzであることを示す。
【0483】
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドの値が第4の値であるとき、このことは、EHT TB PPDU帯域幅が160MHzであることを示す。
【0484】
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドの値が第5の値であるとき、このことは、EHT TB PPDU帯域幅が320MHzであることを示す。他の値は使用されない。
【0485】
実装形態4.1において、アップリンク帯域幅拡張フィールドは3ビットを占有し、0から7までの8つの値を表し得る。第1の値から第5の値は各々、{0,1,2,3,4,5,6,7}のいずれか1つであってもよく、第1の値、第2の値、第3の値、第4の値、および第5の値は互いに異なる。たとえば、第1の値は0であり、第2の値は1であり、第3の値は2であり、第4の値は3であり、第5の値は4であり、他の値(すなわち、5、6、および7)は予備である。
【0486】
実装形態4.2:
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドの値が第1の値であるとき、このことは、EHT TB PPDU帯域幅が20MHzであることを示す。
【0487】
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドの値が第2の値であるとき、このことは、EHT TB PPDU帯域幅が40MHzであることを示す。
【0488】
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドの値が第3の値であるとき、このことは、EHT TB PPDU帯域幅が80MHzであることを示す。
【0489】
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドの値が第4の値であるとき、このことは、EHT TB PPDU帯域幅が160MHzであることを示す。
【0490】
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドの値が第5の値であるとき、このことは、EHT TB PPDU帯域幅が320MHz-1であることを示す。
【0491】
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドの値が第6の値であるとき、このことは、EHT TB PPDU帯域幅が320MHz-2であることを示す。他の値は使用されない。
【0492】
実装形態4.2において、アップリンク帯域幅拡張フィールドは3ビットを占有し、0から7までの8つの値を表し得る。第1の値から第6の値は各々、{0,1,2,3,4,5,6,7}のいずれか1つであってもよく、第1の値、第2の値、第3の値、第4の値、第5の値、および第6の値は互いに異なる。たとえば、第1の値は0であり、第2の値は1であり、第3の値は2であり、第4の値は3であり、第5の値は4であり、第6の値は5であり、他の値(すなわち、6および7)は予備である。
【0493】
前述の実装形態4.1および前述の実装形態4.2におけるアップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドの値および意味は、Table 10(表16)として要約され得ることがわかる。
【0494】
【0495】
前述の方法4の様々な実装形態において、局がアップリンクHE TB PPDUを送信する場合、アップリンクHE TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドによって示される値である。局がアップリンクEHT TB PPDUを送信する場合、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドに基づいて決定される。
【0496】
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅フィールドは、2つの独立したフィールドである。たとえば、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第1の値に設定されるとき(対応するEHT TB PPDU送信帯域幅は20MHzである)、アップリンク帯域幅フィールドは任意の値に設定され得る。受信機の実装を容易にするために、またはより多くの予備の組合せ(未使用の値)を提供するために、実施形態4.1または4.2において以下のことが提供される。
【0497】
1.アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第1の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は20MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの1つ、たとえば0に設定される必要がある。この場合、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第1の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の3つの値のいずれか1つ(たとえば、1、2、または3)に設定されることに対応する3つの値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0498】
2.アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第2の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は40MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの1つ、たとえば1に設定される必要がある。この場合、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第2の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の3つの値のいずれか1つ(たとえば、0、2、または3)に設定されることに対応する3つの値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0499】
3.アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第3の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は80MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの1つ、たとえば2または3に設定される必要がある。この場合、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第3の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の値のいずれか1つ(たとえば、0、1、もしくは2のいずれか1つ、または0、1、もしくは3のいずれか1つ)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0500】
あるいは:
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第3の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は80MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの2つ、たとえば2および3に設定される必要がある。この場合、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第3の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の2つの値(たとえば、0または1)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0501】
4.アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第4の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は160MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの1つ、たとえば2または3に設定される必要がある。この場合、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第4の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の3つの値のいずれか1つ(たとえば、0、1、もしくは2のいずれか1つ、または0、1、もしくは3のいずれか1つ)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0502】
あるいは:
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第4の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は160MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの2つ、たとえば2および3に設定される必要がある。この場合、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第4の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の2つの値(たとえば、0または1)に設定されることに対応する組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0503】
実施形態4.1において:
5.アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの1つ、たとえば2または3に設定される必要がある。この場合、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第5の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の値のいずれか1つ(たとえば、0、1、もしくは2のいずれか1つ、または0、1、もしくは3のいずれか1つ)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0504】
あるいは:
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHzであり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの2つ、たとえば2および3に設定される必要がある。この場合、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第5の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の値(たとえば、0または1)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0505】
実施形態4.2において:
5.アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-1であり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの1つ、たとえば2または3に設定される必要がある。この場合、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第5の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の値のいずれか1つに設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0506】
あるいは:
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-1であり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの2つ、たとえば2および3に設定される必要がある。この場合、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第5の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の値(たとえば、0または1)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0507】
6.アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第6の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-2であり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの1つ、たとえば2または3に設定される必要がある。この場合、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第5の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の値のいずれか1つに設定されることに対応する3つの組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0508】
あるいは:
アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第6の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-2であり、アップリンク帯域幅フィールドは4つの値0から3のうちの2つ、たとえば2および3に設定される必要がある。この場合、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第5の値に設定されること、およびアップリンク帯域幅フィールドが4つの値0から3のうちの他の値(たとえば、0または1)に設定されることに対応する値の組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0509】
受信機の実装を容易にするために、またはより多くの予備の組合せもしくは未使用の値を提供するために、他の実装形態が提供される。
【0510】
実施形態4.1または4.2において:
1.アップリンク帯域幅フィールドが0に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第1の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は20MHzである。この場合、アップリンク帯域幅フィールドが0に設定される必要があること、およびアップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが他の3つの値のいずれか1つ(たとえば、第2の値から第4の値の1つ)に設定されることに対応する3つの組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0511】
2.アップリンク帯域幅フィールドが1に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第2の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は40MHzである。この場合、アップリンク帯域幅フィールドが1に設定される必要があること、およびアップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが他の3つの値のいずれか1つ(たとえば、第1、第3、および第4の値の1つ)に設定されることに対応する3つの組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0512】
実施形態4.1において:
3.アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第3の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は80MHzである。
【0513】
アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第4の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は160MHzである。
【0514】
アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHzであり、またはこの組合せは予備である(使用されない)。
【0515】
この場合、アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があること、およびアップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが他の2つの値のいずれか1つ(すなわち、第1の値および第2の値の1つ)に設定されることに対応する2つの組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0516】
4.アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第3の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は80MHzである。
【0517】
アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第4の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は160MHzである。
【0518】
アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHzであり、またはこの組合せは予備である(使用されない)。
【0519】
この場合、アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があること、およびアップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが他の2つの値のいずれか1つ(すなわち、第1の値および第2の値の1つ)に設定されることに対応する2つの組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0520】
実施形態4.2において:
3.アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第3の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は80MHzである。
【0521】
アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第4の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は160MHzである。
【0522】
アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-1であり、またはこの組合せは予備である(使用されない)。
【0523】
アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第6の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-2であり、またはこの組合せは予備である(使用されない)。
【0524】
この場合、アップリンク帯域幅フィールドが2に設定される必要があること、およびアップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが他の2つの値の1つ(すなわち、第1の値および第2の値の1つ)に設定されることに対応する2つの組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0525】
4.アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第3の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は80MHzである。
【0526】
アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第4の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は160MHzである。
【0527】
アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第5の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-1であり、またはこの組合せは予備である(使用されない)。
【0528】
アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があり、アップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが第6の値に設定されるとき、アップリンクEHT TB PPDUの帯域幅は320MHz-2であり、またはこの組合せは予備である(使用されない)。
【0529】
この場合、アップリンク帯域幅フィールドが3に設定される必要があること、およびアップリンクEHT TB PPDU帯域幅フィールドが他の2つの値の1つ(すなわち、第1の値および第2の値の1つ)に設定されることに対応する2つの組合せは、予備の組合せである(使用されない)。
【0530】
上述の内容は、本出願において提供される方法を詳しく説明する。本出願の実施形態における上述の方策をより良く実施するために、本出願の実施形態はさらに、対応する装置またはデバイスを提供する。
【0531】
本出願のこの実施形態では、APおよびSTAは、上述の方法の例に基づいて機能モジュールへと分割され得る。たとえば、機能モジュールは、対応する機能に基づく分割を通じて取得されてもよく、または、2つ以上の機能が1つの処理モジュールへと統合されてもよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形で実装されてもよく、またはソフトウェア機能モジュールの形で実装されてもよい。本出願の実施形態では、モジュールの分割は例であり、論理的な機能の分割にすぎないことに留意されたい。実際の実装では、他の分割方式が使用されてもよい。以下は、
図12および
図13に関連して本出願の実施形態における通信装置を詳しく説明する。通信装置はアクセスポイントまたは局である。さらに、通信装置はAPの中の装置であってもよく、または通信装置はSTAの中の装置であってもよい。
【0532】
統合されたユニットが使用されるとき、
図12は、本出願のある実施形態による、通信装置1の構造の概略図である。通信装置1は、APまたはAPの中のチップ、たとえばWi-Fiチップであり得る。
図12に示されるように、通信装置1は処理ユニット11およびトランシーバユニット12を含む。
【0533】
第1の設計では、処理ユニット11はトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含み、トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドおよび第1の指示情報は共同で、アップリンク物理層プロトコルデータユニットPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、アップリンクPPDU総送信帯域幅におけるトリガベースの高効率物理層プロトコルデータユニットHE TB PPDUおよび/または極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDUの分布を示すために使用される。トランシーバユニット12は、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0534】
第2の設計では、処理ユニット11はトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、アップリンク物理層プロトコルデータユニットPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。トランシーバユニット12は、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0535】
任意選択で、前述の第1および第2の設計では、トランシーバユニットはさらに、HE TB PPDUまたはEHT TB PPDUを受信するよう構成される。
【0536】
EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、第1の指示情報、アップリンク帯域幅フィールド、および第2の指示情報のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。
【0537】
第3の可能な設計では、処理ユニットはトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、EHT TB PPDUのための周波数セグメントおよび/またはHE TB PPDUのための周波数セグメントを示すために使用される。EHT TB PPDUの帯域幅は、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される帯域幅であり、HE TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドの帯域幅である。トランシーバユニット12は、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0538】
第4の設計では、処理ユニット11はトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。トランシーバユニット12は、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0539】
任意選択で、第3および第4の設計では、トランシーバユニットはさらに、HE TB PPDUまたはEHT TB PPDUを受信するよう構成される。EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される値に設定される。
【0540】
通信装置1は、それに応じて上述の方法の実施形態を行ってもよく、通信装置1の中のユニットの上述の動作または機能は、上述の方法の実施形態におけるAPの対応する動作を実施するために別々に使用されることが理解されるべきである。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明されない。
【0541】
図13は、本出願のある実施形態による、通信装置の構造の概略
図2である。通信装置2は、STAまたはSTAの中のチップ、たとえばWi-Fiチップであり得る。
図13に示されるように、通信装置2はトランシーバユニット21および処理ユニット22を含む。
【0542】
第1の可能な設計では、トランシーバユニット21はトリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドおよび第1の指示情報は共同で、アップリンクPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、アップリンクPPDU総送信帯域幅におけるトリガベースの高効率物理層プロトコルデータユニットHE TB PPDUおよび/または極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDUの分布を示すために使用される。処理ユニット22は、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0543】
第2の設計では、トランシーバユニット21はトリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、アップリンクPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。処理ユニット22は、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0544】
前述の第1および第2の設計では、処理ユニット22はさらに、HE TB PPDUまたはEHT TB PPDUを生成するよう構成される。EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、第1の指示情報、アップリンク帯域幅フィールド、および第2の指示情報のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。トランシーバユニット21はさらに、第2の指示情報の指示に基づいて、生成されたHE TB PPDUまたは生成されたEHT TB PPDUを送信するよう構成される。
【0545】
第3の設計では、トランシーバユニット21はトリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドおよび第1の指示情報は共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、EHT TB PPDUのための周波数セグメントおよび/またはHE TB PPDUのための周波数セグメントを示すために使用される。EHT TB PPDUの帯域幅は、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される帯域幅である。HE TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドの帯域幅である。処理ユニット22は、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0546】
第4の設計では、トランシーバユニット21はトリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。処理ユニット22は、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0547】
第3および第4の設計では、処理ユニット22はさらに、HE TB PPDUまたはEHT TB PPDUを生成するよう構成される。EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドは、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される値に設定される。トランシーバユニット21はさらに、第2の指示情報の指示に基づいて、生成されたHE TB PPDUまたは生成されたEHT TB PPDUを送信するよう構成される。
【0548】
通信装置2は、それに応じて上述の方法の実施形態を行ってもよく、通信装置2の中のユニットの上述の動作または機能は、上述の方法の実施形態におけるSTAの対応する動作を実施するために別々に使用されることが理解されるべきである。簡潔にするために、詳細はここでは再び説明されない。
【0549】
以下は、本出願の実施形態におけるAPおよびSTAを説明する。以下は、APおよびSTAの可能な製品の形を説明する。
図12のAPの機能を有する任意の形の任意の製品、および
図13のSTAの機能を有する任意の形の任意の製品が、本出願の実施形態の保護範囲にあることが理解されるべきである。以下の説明は例にすぎず、本出願の実施形態におけるAPおよびSTAの製品の形はそれに限定されないことがさらに理解されるべきである。
【0550】
可能な製品の形では、本出願の実施形態におけるAPおよびSTAは、一般的なバスアーキテクチャを使用することによって実装され得る。
【0551】
APは、プロセッサと、プロセッサに内部で接続されプロセッサと通信するトランシーバとを含む。
【0552】
ある設計では、プロセッサはトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含み、トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドおよび第1の指示情報は共同で、アップリンク物理層プロトコルデータユニットPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含み、第2の指示情報は、アップリンクPPDU総送信帯域幅におけるトリガベースの高効率物理層プロトコルデータユニットHE TB PPDUおよび/または極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDUの分布を示すために使用される。トランシーバは、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0553】
ある設計では、プロセッサはトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含み、第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、アップリンク物理層プロトコルデータユニットPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含み、第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。トランシーバは、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0554】
ある設計では、プロセッサはトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、EHT TB PPDUのための周波数セグメントおよび/またはHE TB PPDUのための周波数セグメントを示すために使用される。EHT TB PPDUの帯域幅は、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される帯域幅であり、HE TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドの帯域幅である。トランシーバは、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0555】
ある設計では、プロセッサはトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。トランシーバは、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0556】
STAは、プロセッサと、プロセッサに内部で接続されプロセッサと通信するトランシーバとを含む。
【0557】
ある設計では、トランシーバはトリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含み、トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドおよび第1の指示情報は共同で、アップリンクPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含み、第2の指示情報は、アップリンクPPDU総送信帯域幅におけるトリガベースの高効率物理層プロトコルデータユニットHE TB PPDUおよび/または極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDUの分布を示すために使用される。プロセッサは、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0558】
ある設計では、トランシーバはトリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含み、第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、アップリンクPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含み、第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。プロセッサは、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0559】
ある設計では、トランシーバはトリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドおよび第1の指示情報は共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、EHT TB PPDUのための周波数セグメントおよび/またはHE TB PPDUのための周波数セグメントを示すために使用される。EHT TB PPDUの帯域幅は、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される帯域幅である。HE TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドの帯域幅である。プロセッサは、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0560】
ある設計では、プロセッサはトリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。トランシーバは、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0561】
可能な製品の形では、本出願の実施形態において説明されるAPおよびSTAは、汎用プロセッサによって実装され得る。
【0562】
APを実装するための汎用プロセッサは、処理回路と、処理回路に内部で接続され処理回路と通信する入力/出力インターフェースとを含む。
【0563】
ある設計では、処理回路はトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含み、トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドおよび第1の指示情報は共同で、アップリンク物理層プロトコルデータユニットPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含み、第2の指示情報は、アップリンクPPDU総送信帯域幅におけるトリガベースの高効率物理層プロトコルデータユニットHE TB PPDUおよび/または極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDUの分布を示すために使用される。入力/出力インターフェースは、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0564】
ある設計では、処理回路はトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含み、第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、アップリンク物理層プロトコルデータユニットPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含み、第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。入力/出力インターフェースは、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0565】
ある設計では、処理回路はトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、EHT TB PPDUのための周波数セグメントおよび/またはHE TB PPDUのための周波数セグメントを示すために使用される。EHT TB PPDUの帯域幅は、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される帯域幅であり、HE TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドの帯域幅である。入力/出力インターフェースは、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0566】
ある設計では、処理回路はトリガフレームを生成するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。入力/出力インターフェースは、トリガフレームを送信するよう構成される。
【0567】
STAを実装するための汎用処理回路は、処理回路と、処理回路に内部で接続され処理回路と通信する入力/出力インターフェースとを含む。
【0568】
ある設計では、入力/出力インターフェースは、トリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含み、トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドおよび第1の指示情報は共同で、アップリンクPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含み、第2の指示情報は、アップリンクPPDU総送信帯域幅におけるトリガベースの高効率物理層プロトコルデータユニットHE TB PPDUおよび/または極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDUの分布を示すために使用される。処理回路は、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0569】
ある設計では、入力/出力インターフェースは、トリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含み、第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、アップリンクPPDU総送信帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含み、第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。処理回路は、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0570】
ある設計では、入力/出力インターフェースは、トリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドおよび第1の指示情報は共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、EHT TB PPDUのための周波数セグメントおよび/またはHE TB PPDUのための周波数セグメントを示すために使用される。EHT TB PPDUの帯域幅は、第1の指示情報およびアップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される帯域幅である。HE TB PPDUの帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドの帯域幅である。処理回路は、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0571】
ある設計では、処理回路はトリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。入力/出力インターフェースは、トリガフレームを解析するよう構成される。
【0572】
上述の様々な製品の形の通信装置は、方法の実施形態におけるAPまたはSTAのあらゆる機能を有することが理解されるべきである。詳細はここでは再び説明されない。
【0573】
本出願のある実施形態はさらに、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムコードを記憶する。プロセッサがコンピュータプログラムコードを実行するとき、電子デバイスは上述の実施形態のいずれか1つの方法を行う。
【0574】
本出願のある実施形態はさらに、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行するとき、コンピュータは上述の実施形態のいずれか1つの方法を行うことが可能にされる。
【0575】
本出願のある実施形態はさらに、通信装置を提供する。装置はチップという製品の形で存在し得る。装置の構造は、プロセッサおよびインターフェース回路を含む。プロセッサが受信機回路を使用することによって他の装置と通信するよう構成され、それにより、装置は上述の実施形態のいずれか1つの方法を行う。
【0576】
本出願のある実施形態はさらに、APおよびSTAを含むワイヤレス通信システムを提供する。APおよびSTAは、上述の実施形態のいずれか1つの方法を行い得る。
【0577】
本出願において開示される内容と組み合わせて説明される方法またはアルゴリズムステップは、ハードウェアで実施されてもよく、またはソフトウェア命令を実行することによってプロセッサによって実施されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールを含み得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, RAM)、フラッシュメモリ、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable Programmable ROM, EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM, EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、または当技術分野において知られている任意の他の形態の記憶媒体に記憶され得る。たとえば、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、または記憶媒体に情報を書き込むことができるように、記憶媒体はプロセッサに結合される。当然、記憶媒体はプロセッサのコンポーネントであり得る。プロセッサおよび記憶媒体はASICの中に配設され得る。加えて、ASICはコアネットワークインターフェースデバイスの中に位置し得る。当然、プロセッサおよび記憶媒体は、別個のコンポーネントとしてコアネットワークインターフェースデバイスの中に存在し得る。
【0578】
上述の1つまたは複数の例において、本出願で説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組合せによって実装され得ることを、当業者は認識するはずである。本出願の実施形態がソフトウェアによって実装されるとき、上述の機能は、コンピュータ可読媒体に記憶されてもよく、または、1つもしくは複数の命令もしくはコードとしてコンピュータ可読媒体において送信されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体および通信媒体を含む。通信媒体は、ある場所から他の場所へのコンピュータプログラムの送信を容易にするあらゆる媒体を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータがアクセス可能なあらゆる利用可能な媒体であり得る。
【0579】
上述の具体的な実装形態において、本出願の目的、技術的な方策、および有益な効果がさらに詳しく説明される。上述の説明は本出願の具体的な実装形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定することは意図されないことが理解されるべきである。本出願の技術的な方策に基づいて行われるあらゆる改変、等価な置換、改善などが、本出願の保護範囲内にあるものとする。
【符号の説明】
【0580】
1 通信装置
2 通信装置
11 処理ユニット
12 トランシーバユニット
21 トランシーバユニット
22 処理ユニット
【手続補正書】
【提出日】2023-06-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0265
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0265】
任意選択で、局がトリガフレームを受信した後、局がEHT TB PPDUを送信するとき、アップリンク物理層プリアンブルの中の汎用信号フィールドにおける帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールド、アップリンク帯域幅拡張フィールド、およびEHT/HE指示フィールドのうちの1つまたは複数に基づいて決定される必要がある。たとえば、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドに基づいて決定すること、またはアップリンク帯域幅拡張フィールドに基づいて決定すること、またはEHT/HE指示フィールドに基づいて決定すること、または、アップリンク帯域幅フィールド、アップリンク帯域幅拡張フィールド、およびEHT/HE指示フィールドに基づいて決定することという、いくつかのケースが含まれる。任意選択で、帯域幅の値は、EHT動作要素(EHT operation element)の中のチャネル幅(Channel Width)およびチャネル中心周波数帯域(channel central frequency segment, CCFS)などのフィールドにさらに基づいて設定される必要がある。基本サービスセット(basic service set, BSS)の帯域幅(すなわち、BSSにおいて送信され得るPPDUの最大の帯域幅)を示すためにチャネル幅フィールドが使用され、BSSの帯域幅の中心周波数を示すために1つまたは複数のCCFSフィールドが使用されるので、アソシエートされる局は、BSSにおいて送信される320MHz PPDUが320MHz-1 PPDUであるかまたは320MHz-2 PPDUであるかを知る。BSSとアソシエートされない局または他の基本サービスセットの中の局は、基本サービスセットの中のAPによって送信される管理フレーム、たとえばビーコンフレームを受信することによって、BSSにおいて送信される320MHz PPDUが320MHz-1 PPDUであるかまたは320MHz-2 PPDUであるかを知り得る。あるいは、BSSにおいて送信される320MHz PPDUが320MHz-1 PPDUであるかまたは320MHz-2 PPDUであるかは、トリガフレームにおいて明確に示される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0405
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0405】
任意選択で、局がトリガフレームを受信した後、局がEHT TB PPDUを送信するとき、アップリンク物理層プリアンブルの中の汎用信号フィールドにおける帯域幅は、アップリンク帯域幅フィールドおよびアップリンク帯域幅拡張フィールドに基づいて決定される必要がある。任意選択で、帯域幅の値は、EHT動作要素の中のチャネル幅(Channel Width)およびCCFSなどのフィールドに基づいてさらに設定される必要がある。BSSの帯域幅(すなわち、BSSにおいて送信され得るPPDUの最大の帯域幅)を示すためにチャネル幅フィールドが使用され、BSSの帯域幅の中心周波数を示すために1つまたは複数のCCFSフィールドが使用されるので、アソシエートされる局は、BSSにおいて送信される320MHz PPDUが320MHz-1 PPDUであるかまたは320MHz-2 PPDUであるかを知る。BSSとアソシエートされない局または他の基本サービスセットの中の局は、基本サービスセットの中のAPによって送信される管理フレーム、たとえばビーコンフレームを受信することによって、BSSにおいて送信される320MHz PPDUが320MHz-1 PPDUであるかまたは320MHz-2 PPDUであるかを知り得る。あるいは、BSSにおいて送信される320MHz PPDUが320MHz-1 PPDUであるかまたは320MHz-2 PPDUであるかは、トリガフレームにおいて明確に示される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0571
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0571】
ある設計では、入力/出力インターフェース処理回路はトリガフレームを受信するよう構成される。トリガフレームは第1の指示情報を含む。第1の指示情報およびトリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示す。アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す。トリガフレームはさらに第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、局がHE TB PPDUを送信するかまたはEHT TB PPDUを送信するかを示すために使用される。処理回路は、トリガフレームを解析するよう構成される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理層プロトコルデータユニットPPDUアップリンク帯域幅指示方法であって、
アクセスポイント(access point, AP)によって、トリガフレームを生成するステップであって、前記トリガフレームはアップリンク帯域幅拡張フィールドを含み、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、極高スループット物理層プロトコルデータユニットEHT TB PPDU帯域幅を
示す、ステップと、
前記APによって、前記トリガフレームを送信するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記方法はさらに、
前記APによって、EHT TB PPDUを受信するステップを含み、
前記EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールド
の値は、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される値
である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
物理層プロトコルデータユニットPPDUアップリンク帯域幅指示方法であって、
局(station, STA)によって、トリガフレームを受信するステップであって、前記トリガフレームはアップリンク帯域幅拡張フィールドを含み、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示し、前記アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示す、ステップと、
前記STAによって、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドに基づいて、前記EHT TB PPDU帯域幅を決定するステップとを含む、方法。
【請求項4】
前記方法はさらに、
前記STAによって、EHT TB PPDUを生成するステップであって、前記EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールド
の値は、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される値
である、ステップと、
前記STAによって、前記EHT TB PPDUを送信するステップとをさらに含む、請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドは、前記トリガフレームの中の第1のユーザ情報フィールドの中にあり、前記第1のユーザ情報フィールドの中のアソシエーション識別子AID12フィールドの値は、あらかじめ設定された値である、請求項1から
4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドは2ビットであり、
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドは前記EHT TB PPDU帯域幅を共同で示すことが、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が20MHzであるケース、または
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が0であり、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値、第3の値、および第4の値
(予備
)のいずれか1つであるケース
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から
5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドは2ビットであり、
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドは前記EHT TB PPDU帯域幅を共同で示すことが、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第1の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が40MHzであるケース、または
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が1であり、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドの値が第2の値、第3の値、および第4の値
(予備
)のいずれか1つであるケース
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から
5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドは2ビットであり、
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドは前記EHT TB PPDU帯域幅を共同で示すことが、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、前記アップリンク帯域幅
拡張フィールドの値が第1の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が80MHzであるケース、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、前記アップリンク帯域幅
拡張フィールドの値が第3の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が320MHz-1であるケース、または、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、前記アップリンク帯域幅
拡張フィールドの値が第4の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が320MHz-2であるケース
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から
5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドは2ビットであり、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、前記アップリンク帯域幅
拡張フィールドの値が第2の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が160MHzであり、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、前記アップリンク帯域幅
拡張フィールドの値が第3の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が320MHz-1であり、または、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、前記アップリンク帯域幅
拡張フィールドの値が第4の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が320MHz-2である、請求項1から
5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記320MHz-1および前記320MHz-2が各々、6GHz周波数帯域の中の320MHzのチャネルであり、320MHz-1および320MHz-2の隣接チャネルが、周波数領域において部分的に重なり合う、請求項
8に記載の方法。
【請求項11】
前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドは前記EHT TB PPDU帯域幅を共同で示すことがさらに、
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が2であり、前記アップリンク帯域幅
拡張フィールドの値が第2の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅が160MHzであるケース、または
前記アップリンク帯域幅フィールドの値が3であり、前記アップリンク帯域幅
拡張フィールドの値が第1の値であるとき、前記共同で示されるEHT TB PPDU帯域幅は80MHzであるケース
のうちの少なくとも1つを含む、請求項
1から
5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記トリガフレームは、前記HE TB PPDUを送信するように高効率HEプロトコルをサポートする局をスケジュールするための1つまたは複数のユーザ情報フィールドを含み、非高スループットnon-HT複製送信がプライマリ80MHzチャネルまたはプライマリ160MHzチャネル上で実行されるときに使用されるトリガフレームは、パンクチャリングされることができない、請求項1から
4および10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記トリガフレームは、HEユーザ情報フィールドおよびEHTユーザ情報フィールドのいずれかまたは両方を含み、前記HEユーザ情報フィールドと前記EHTユーザ情報フィールドの両方は前記局のアソシエーション識別子を含み、前記HEユーザ情報フィールドおよび前記EHTユーザ情報フィールドは同じ長さを有する、請求項1から
4および10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の値が0であり、前記第2の値が1であり、前記第3の値が2であり、前記第4の値が3である、請求項6に記載の方法。
【請求項15】
請求項1から
4のいずれか一項に記載の方法を行うよう構成されるユニットまたはモジュールを含む、通信装置。
【請求項16】
プロセッサおよびトランシーバを含む通信装置であって、前記プロセッサがトリガフレームを生成するよう構成され、前記トリガフレームはアップリンク帯域幅拡張フィールドを含み、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示し、前記アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示し、前記トランシーバが、前記トリガフレームを送信するよう構成される、通信装置。
【請求項17】
プロセッサおよびトランシーバを含む通信装置であって、前記トランシーバがトリガフレームを受信するよう構成され、前記トリガフレームはアップリンク帯域幅拡張フィールドを含み、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示し、前記アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示し、前記プロセッサは、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドに基づいて前記EHT TB PPDU帯域幅を決定するよう構成される、通信装置。
【請求項18】
通信装置であって、前記通信装置はチップであり、前記通信装置は入力/出力インターフェースおよび処理回路を含み、前記処理回路はトリガフレームを生成するよう構成され、前記トリガフレームはアップリンク帯域幅拡張フィールドを含み、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示し、前記アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示し、前記入力/出力インターフェースは、前記トリガフレームを送信するよう構成される、通信装置。
【請求項19】
通信装置であって、前記通信装置はチップであり、前記通信装置は入力/出力インターフェースおよび処理回路を含み、前記入力/出力インターフェースはトリガフレームを受信するよう構成され、前記トリガフレームはアップリンク帯域幅拡張フィールドを含み、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記トリガフレームの中の共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、EHT TB PPDU帯域幅を示し、前記アップリンク帯域幅フィールドは、HE TB PPDU帯域幅を示し、前記処理回路は、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドに基づいて前記EHT TB PPDU帯域幅を決定するよう構成される、通信装置。
【請求項20】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はプログラム命令を記憶し、前記プログラム命令はコンピュータ上で実行し、前記コンピュータが請求項1から
4のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能にされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
物理層プロトコルデータユニットPPDUアップリンク帯域幅指示方法であって、
アクセスポイント(access point, AP)によって、トリガフレームを生成するステップであって、前記トリガフレームは、共通情報フィールドの中のEHT/HE指示フィールドと、ユーザ情報フィールドの第40のビットを含むリソース割り当てフィールドとを含み、前記ユーザ情報フィールドは、EHTユーザ情報フィールドまたはHEユーザ情報フィールドであり、前記ユーザ情報フィールドがHEユーザ情報フィールドまたはEHTユーザ情報フィールドであることは、前記EHT/HE指示フィールドおよび前記リソース割り当てフィールドに基づいて示され、前記トリガフレームは、HEユーザ情報フィールドとEHTユーザ情報フィールドとを含み、
前記トリガフレームはさらに、アップリンク帯域幅拡張フィールドを含み、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、極高スループット物理層プロトコルデータユニット(EHT TB PPDU)帯域幅を示し、前記アップリンク帯域幅フィールドは(HE TB PPDU)帯域幅を示す、ステップと、
前記APによって、前記トリガフレームを送信するステップとを含む、方法。
【請求項22】
前記方法はさらに、
前記APによって、HE TB PPDUおよびEHT TB PPDUを受信するステップを含み、
前記EHT TB PPDUのプリアンブルの中の汎用信号フィールドの中の帯域幅フィールドの値は、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドによって共同で示される値であり、前記HE TB PPDUのプリアンブルの中のHE-SIG Aフィールドの中の帯域幅フィールドの値は、前記アップリンク帯域幅フィールドによって示される値である、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
物理層プロトコルデータユニットPPDUアップリンク帯域幅指示方法であって、
局(STA)によって、トリガフレームを受信するステップであって、前記トリガフレームは、共通情報フィールドの中のEHT/HE指示フィールドと、ユーザ情報フィールドの第40のビットを含むリソース割り当てフィールドとを含み、前記ユーザ情報フィールドは、EHTユーザ情報フィールドまたはHEユーザ情報フィールドであり、前記ユーザ情報フィールドがHEユーザ情報フィールドまたはEHTユーザ情報フィールドであることは、前記EHT/HE指示フィールドおよび前記リソース割り当てフィールドに基づいて示され、前記トリガフレームは、HEユーザ情報フィールドとEHTユーザ情報フィールドとを含み、
前記トリガフレームはさらに、アップリンク帯域幅拡張フィールドを含み、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記共通情報フィールドの中のアップリンク帯域幅フィールドは共同で、極高スループット物理層プロトコルデータユニット(EHT TB PPDU)帯域幅を示し、前記アップリンク帯域幅フィールドは(HE TB PPDU)帯域幅を示す、ステップと、
前記局によって、前記アップリンク帯域幅拡張フィールドおよび前記アップリンク帯域幅フィールドに基づいて、前記EHT TB PPDU帯域幅を決定するステップ、または、
前記局によって、前記アップリンク帯域幅フィールドに基づいて、前記HE TB PPDU帯域幅を決定するステップとを含む、方法。
【国際調査報告】