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特表2023-548490改良されたドリフト、展着、取り込みおよび耐雨特性を有する農薬組成物
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  • 特表-改良されたドリフト、展着、取り込みおよび耐雨特性を有する農薬組成物 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-17
(54)【発明の名称】改良されたドリフト、展着、取り込みおよび耐雨特性を有する農薬組成物
(51)【国際特許分類】
   A01N 25/00 20060101AFI20231110BHJP
   A01N 25/10 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 25/24 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 43/40 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 37/50 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 43/80 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 43/56 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 43/653 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 47/06 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 43/713 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 47/40 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 51/00 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 53/08 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 43/90 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 43/66 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 41/10 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 47/38 20060101ALI20231110BHJP
   A01N 41/06 20060101ALI20231110BHJP
【FI】
A01N25/00 101
A01N25/10
A01N25/24
A01N43/40 101C
A01N37/50
A01N43/80 101
A01N43/40 101A
A01N43/80 102
A01N43/56 C
A01N43/653 Q
A01N47/06 D
A01N43/713
A01N47/40 Z
A01N51/00
A01N53/08 120
A01N43/56 D
A01N43/90 102
A01N43/66
A01N41/10 A
A01N47/38 A
A01N41/06 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526575
(86)(22)【出願日】2021-11-05
(85)【翻訳文提出日】2023-06-28
(86)【国際出願番号】 EP2021080846
(87)【国際公開番号】W WO2022096692
(87)【国際公開日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】20206336.8
(32)【優先日】2020-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】313006625
【氏名又は名称】バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト
(71)【出願人】
【識別番号】000232564
【氏名又は名称】バイエルクロップサイエンス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【弁理士】
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】ファーズ,マルコム・アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】ドン,ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ラチンスキー,アルノ
(72)【発明者】
【氏名】ペリス・ウルキホ,ゴルカ
(72)【発明者】
【氏名】ガエルツェン,オリバー
(72)【発明者】
【氏名】ヒルツ,エミリア
(72)【発明者】
【氏名】ランプレヒト,シビル
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 善孝
(72)【発明者】
【氏名】リンド,アルミン
【テーマコード(参考)】
4H011
【Fターム(参考)】
4H011BB06
4H011BB07
4H011BB09
4H011BB10
4H011BB11
4H011BB12
4H011BB15
4H011BC03
4H011BC07
4H011BC19
4H011BC22
4H011DF06
4H011DG05
4H011DG15
4H011DG16
4H011DH03
4H011DH10
(57)【要約】
本発明は、農薬組成物:葉面施用のためのそれらの使用;低スプレー量でのそれらの使用;従来のノズルだけでなく、パルス幅変調スプレーノズルまたは回転ディスク液滴アプリケーターを取り付けられたブームスプレーヤーが搭載されたトラクター、無人航空システム(UAS)および無人誘導車両(UGV)によるそれらの使用;および農業有害生物、雑草または病害を、特にワックス状の葉上で防除するためのそれらの施用に関し、特に、本発明は、特にスプレー施用において、ドリフトが低減された農薬組成物に関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
農薬製剤であって、
a) 1つ以上の活性成分、
b) 1つ以上のドリフト低減成分
c) 1つ以上の展着剤、
d) 1つ以上の取り込み強化剤、
e) 1つ以上の耐雨性添加剤、
f) 任意の他の配合剤、
g) 容量までの1つ以上の担体
を含み、
成分a)~g)を以下の量
a) 5~500g/l、
b) 0.01~50g/l、およびb)が植物油またはエステルである場合、1~50g/l、b)がドリフト低減ポリマーである場合、0.05~3g/l、
c) 5~150g/l、
d) 10~180g/l、
e) 5~150g/l、
g) 容量までの担体
で含む、前記農薬製剤。
【請求項2】
成分f)が必須であり、
f1) 8~120g/l、
f2) 1~20g/l、
f3) 0.5~20g/l、
f4) 5~150g/l、
f5) 0.1~120g/l
で存在する、請求項1に記載の農薬製剤。
【請求項3】
b)が、好ましくは0.5~12ミリオンg/mol、より好ましくは0.75~10ミリオンg/mol、最も好ましくは1~8ミリオンg/molの平均分子量を有するポリ(エチレン)オキシド、ならびにグリセリンおよびプロピレングリコールとのエステルを含む植物油エステルおよびジエステルおよび植物油を含む群から選択される、請求項1または2に記載の農薬製剤。
【請求項4】
b)が、好ましくは0.5~12ミリオンg/mol、より好ましくは0.75~10ミリオンg/mol、最も好ましくは1~8ミリオンg/molの平均分子量を有するポリ(エチレン)オキシドおよびヒドロキシプロピルグアーからなる群から選択されるポリマーを含む群から選択され、0.05~10g/l、好ましくは0.1~8g/l、最も好ましくは0.2~6g/lで存在し、より好ましくはポリ(エチレンオキシド)である、請求項1または2に記載の農薬製剤。
【請求項5】
b)が、グリセリンおよびプロピレングリコールとのエステルを含む植物油エステルおよびジエステルおよび植物油を含む群から選択され、1~50g/l、好ましくは5~30g/l、最も好ましくは8~25g/lで存在する、請求項1~3のいずれか1項に記載の農薬製剤。
【請求項6】
c)が、ポリアルキレンオキシド変性ヘプタメチルトリシロキサン、ジオクチルスルホコハク酸塩、アルコールエトキシレートおよび1~6個のEOを有するエトキシル化ジアセチレン-ジオールを含む群から選択され、好ましくは、ポリアルキレンオキシド変性ヘプタメチルトリシロキサン、ジオクチルスルホコハク酸塩および1~6個のEOを有するエトキシル化ジアセチレン-ジオールを含む群から選択される、請求項1~5の1項以上に記載の農薬製剤。
【請求項7】
d)が、エトキシル化アルコール、プロポキシ-エトキシル化アルコール、エトキシル化カルボン酸、プロポキシ-エトキシル化カルボン酸、または8~18個の炭素原子および平均5~40個のEO単位を有する脂肪酸を含むグリセリンのエトキシル化モノ-、ジ-もしくはトリエステルを含む群から選択される、請求項1~6のいずれか一項に記載の農薬製剤。
【請求項8】
e)が、-100℃~30℃の範囲のTgを有するエマルションポリマーまたはポリマー分散体であり、前記ポリマーが、アクリレートおよびスチレンのコポリマーであり、前記アクリレートが、2-エチル-ヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、sec-ブチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルアクリレート、アクリル酸、アクリルアミド、イソブチルアクリレート、メチルメタクリレート、またはそれらの組み合わせからなる群から選択され、前記スチレンが、スチレン、tert-ブチルスチレン、パラ-メチルスチレン、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1~7のいずれか一項に記載の農薬製剤。
【請求項9】
a)が、10~320g/l、最も好ましくは20~230g/lの量で存在する、請求項1~8のいずれか一項に記載の農薬製剤。
【請求項10】
c)が、10~120g/l、最も好ましくは20~80g/lで存在する、請求項1~9のいずれか一項に記載の農薬製剤。
【請求項11】
d)が、20~150g/l、最も好ましくは30~140g/lで施用される、請求項1~10のいずれか一項に記載の農薬製剤。
【請求項12】
e)が、10~100g/l、最も好ましくは20~80g/lで存在する、請求項1~11のいずれか一項に記載の農薬製剤。
【請求項13】
請求項5に存在のb)が、0.1g/ha~50g/ha、より好ましくは1g/ha~40g/ha、最も好ましくは5g/ha~30g/haで施用される、請求項1~12のいずれか一項に記載の農薬製剤。
【請求項14】
請求項4に存在のb)が、0.01g/ha~25g/ha、より好ましくは0.05g/ha~10g/ha、最も好ましくは0.1g/ha~6g/haで施用される、請求項1~13のいずれか一項に記載の農薬製剤。
【請求項15】
活性成分が、トリフロキシストロビン、ビキサフェン、プロチオコナゾール、インピルフルキサム、イソフルシプラム、フルオピコリド、フルオピラム、フルオキサピプロリン、イソチアニル、スピロテトラマト、テトラニリプロール、エチプロール、イミダクロプリド、デルタメトリン、フルピラジフロン、スピドキサマト、トリアファモン、テンボトリオン、チエンカルバゾン-メチル、イソキサジフェン-エチルおよびシプロスルファマトからなる群から選択される、請求項1~14のいずれか一項に記載の農薬製剤。
【請求項16】
成分a)~g)を以下の量
a) 10~320g/l、最も好ましくは20~230g/l、
b) 0.1~30g/l、最も好ましくは1~20g/l、およびb)が植物油またはエステルである場合には、5~30g/l、最も好ましくは8~25g/l、b)がドリフト低減ポリマーである場合には、0.1~2g/l、最も好ましくは0.2~1.5g/l、
c) 10~120g/l、最も好ましくは20~80g/l、
d) 20~150g/l、最も好ましくは30~140g/l、
e) 10~100g/l、最も好ましくは20~80g/l、
f1) 8~120g/l、最も好ましくは10~80g/l、
f2) 1~20g/l、最も好ましくは2~10g/l、
f3) 0.5~20g/l、最も好ましくは1~12g/l、
f4) 5~150g/l、最も好ましくは10~120g/l、
f5) 0.1~120g/l、最も好ましくは0.5~80g/l、
g) 容量までの担体
で含む、請求項1~10のいずれか1項に記載の農薬製剤。
【請求項17】
製剤が、1~30l/ha、好ましくは1~20l/ha、より好ましくは2~15l/ha、最も好ましくは5~15l/haのスプレー量で施用される、請求項1~16のいずれか一項に記載の農薬組成物。
【請求項18】
前記製剤が、インカン(in-can)製剤である、請求項1~17のいずれか一項に記載の農薬組成物。
【請求項19】
スプレー液中の前記添加剤b)~e)の濃度が、
添加剤b) 0.005~1g/l、最も好ましくは0.04~0.6g/l、ここでb)はポリマーである
添加剤b) 0.01~5g/l、最も好ましくは0.02~2.5g/l、ここでb)は油である
添加剤c) 0.25~5g/l、最も好ましくは1~3g/l
添加剤d) 1~20g/l、最も好ましくは2~8g/l
添加剤e) 0.5~10g/l、最も好ましくは2~6g/l
からである、請求項1~18のいずれか一項に記載の農薬組成物。
【請求項20】
ヘクタール当たりの添加剤b)~e)の用量が、
添加剤b) 0.05~10g/ha、最も好ましくは0.4~6g/haであり、ここでb)はポリマーである
添加剤b) 0.1~50g/ha、最も好ましくは0.2~30gであり、ここでb)は油である
添加剤c) 1.25~50g/ha、最も好ましくは10~30g/ha
添加剤d) 10~200g/ha、最も好ましくは40~80g/ha
添加剤e) 5~100g/ha、最も好ましくは20~60g/ha
からである、請求項1~18のいずれか一項に記載の農薬組成物。
【請求項21】
添加剤b)~e)の製剤中の濃度、スプレー液中の濃度、およびヘクタール当たりの用量が、以下の方法
添加剤b) 製剤中0.4~6g/l、スプレー液中0.02~0.6g/lおよび0.2~6g/ha、ここで、b)はポリマーである
添加剤b) 製剤中0.1~50g/l、スプレー液中0.01~5g/lおよび0.2~30g/ha、ここで、b)は油である
添加剤c) 製剤中10~40g/l、スプレー液中0.5~4g/lおよび8~30g/ha
添加剤d) 製剤中40~160g/l、スプレー液中2~8g/lおよび40~80g/ha
添加剤e) 製剤中20~80g/l、スプレー液中1~6g/lおよび20~60g/ha
で組み合わされる、請求項1~18のいずれか一項に記載の農薬組成物。
【請求項22】
請求項1~18のいずれか一項に記載の農薬組成物を作物に施用する方法であって、製剤が、1~30l/ha、好ましくは1~20l/ha、より好ましくは2~15l/ha、最も好ましくは5~15l/haのスプレー量で施用される、前記方法。
【請求項23】
有害生物を防除するための農薬化合物の施用における請求項1~18のいずれか一項に記載の農薬組成物の使用であって、前記組成物が、UAV、UGV、PWMによって施用される、前記使用。
【請求項24】
請求項1~22のいずれか一項に記載の農薬組成物を作物に施用する方法であって、前記農薬組成物が、ざらつきのある葉表面を有する植物に施用される、前記方法。
【請求項25】
農薬製剤であって、
a) 25~35g/lの量のフルオキサピプロリンおよび190~210g/lの量のフルオピコリドの混合物、
b) 植物油、好ましくはヒマワリ油、8~12g/lの量で、または別の実施形態において、ポリ(エチレンオキシド)、好ましくは4ミリオンg/molの平均分子量を有するもの、0.3~0.5g/lの量で、
c) 1つ以上の展着剤、好ましくは10~25g/lの量のプロピレングリコール中のジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩(65~70%)、
d) 取り込み強化剤、好ましくは、8~18個の炭素原子および平均10~40個のEO単位を有する脂肪酸を含むグリセリンのエトキシル化モノエステルまたはジエステル、90~110g/lの量で、
e) 耐雨性添加剤、好ましくはポリマーが、アクリレートおよびスチレンのコポリマーから選択され、前記アクリレートが、2-エチル-ヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、sec-ブチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルアクリレート、アクリル酸、アクリルアミド、イソブチルアクリレート、メチルメタクリレート、またはそれらの組み合わせを含む群から選択され、前記スチレンが、スチレン、tert-ブチルスチレン、パラ-メチルスチレン、またはそれらの組み合わせを含むリストから選択され、40~60g/lの量で、
f) レオロジー改質剤(f2)、多糖類から選択されるもの、2~5g/lの量で、不凍剤(f4)、好ましくはグリセリン、90~110g/lの量で、3~5g/lの量の消泡剤(f3)、および防腐剤(f5)、1.5~2.3g/lの量の1.2-ベンズイソチアゾール-3(2H)-オン、および25~35g/lの少なくとも1つのさらなる化合物f)、
g) 容量(1l)までの担体としての水
を含有する、前記農薬製剤。
【請求項26】
農薬製剤であって、
a) 190~210g/lの量のフルオピコリド、
b) 植物油エステル、好ましくはナタネ油メチルエステル、12~18g/lの量で、
c) 30~50g/lの量の1つ以上の展着剤、好ましくは10~30g/lの量のプロピレングリコール中のジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩(65~70%)および20~40g/lの量のポリアルキレンオキシド変性ヘプタメチルトリシロキサン、
d) 取り込み強化剤、好ましくは、8~18個の炭素原子および平均10~40個のEO単位を有する脂肪酸を含むグリセリンのエトキシル化モノエステルまたはジエステル、50~70g/lの量で、
e) 耐雨性添加剤、好ましくはポリマーが、アクリレートおよびスチレンのコポリマーから選択され、前記アクリレートが、2-エチル-ヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、sec-ブチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルアクリレート、アクリル酸、アクリルアミド、イソ-ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、またはそれらの組み合わせを含む群から選択され、前記スチレンが、スチレン、tert-ブチルスチレン、パラ-メチルスチレン、またはそれらの組み合わせを含むリストから選択され、40~60g/lの量で、
f) レオロジー改質剤(f2)、多糖類から選択されるもの、3~4g/lの量で、4~5.5g/lの量のクレーから選択される別のレオロジー改質剤(f2)、不凍剤(f4)、好ましくはグリセリン、50~70g/lの量で、8~12g/lの量の消泡剤(f3)、および2~3g/lの量の防腐剤(f5)、ならびに2~3g/lのリン酸緩衝剤、
g) 容量(1l)までの担体としての水
を含有する、前記農薬製剤。
【請求項27】
農薬製剤であって、
a) 110~130g/lの量のイソチアニルおよび90~110g/lの量のトリフロキシストロビンの混合物、
b) 植物油、好ましくはヒマワリ油、8~12g/lの量で、
c) 25~35g/lの量の1つ以上の展着剤、好ましくは10~20g/lの量のプロピレングリコール中のジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩(65~70%)および10~20g/lの量のエトキシル化ジアセチレン-ジオール、
d) 取り込み強化剤、好ましくは、8~18個の炭素原子および平均10~40個のEO単位を有する脂肪酸を含むグリセリンのエトキシル化モノエステルまたはジエステル、20~40g/lの量で、
e) 耐雨性添加剤、好ましくはポリマーが、アクリレートおよびスチレンのコポリマーから選択され、前記アクリレートが、2-エチル-ヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、sec-ブチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルアクリレート、アクリル酸、アクリルアミド、イソブチルアクリレート、メチルメタクリレート、またはそれらの組み合わせを含む群から選択され、前記スチレンが、スチレン、tert-ブチルスチレン、パラ-メチルスチレン、またはそれらの組み合わせを含むリストから選択され、35~45g/lの量で、
f) レオロジー改質剤(f2)、多糖類から選択され、3~5g/lの量で、不凍剤(f4)、好ましくはグリセリン、80~100g/lの量で、3~5g/lの量の消泡剤(f3)、および1.5~2.8g/lの量の少なくとも1つの防腐剤(f5)、および10~55g/lの少なくとも1つのさらなる化合物f)、
g) 容量(1l)までの担体としての水
を含有する、前記農薬製剤。
【請求項28】
農薬製剤であって、
a) 240~260g/lの量のフルオピラム、
b) 植物油、好ましくはヒマワリ油、8~12g/lの量で、または別の実施形態において、ポリ(エチレンオキシド)、好ましくは4ミリオンg/molの平均分子量を有するもの、0.3~0.5g/lの量で、
c) 1つ以上の展着剤、好ましくは20~30g/lの量のプロピレングリコール中のジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩(65~70%)、
d) 取り込み強化剤、好ましくは、8~18個の炭素原子および平均10~40個のEO単位を有する脂肪酸を含むグリセリンのエトキシル化モノエステルまたはジエステル、120~140g/lの量で、
e) 耐雨性添加剤、好ましくはポリマーが、アクリレートおよびスチレンのコポリマーから選択され、前記アクリレートが、2-エチル-ヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、sec-ブチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルアクリレート、アクリル酸、アクリルアミド、イソブチルアクリレート、メチルメタクリレート、またはそれらの組み合わせを含む群から選択され、前記スチレンが、スチレン、tert-ブチルスチレン、パラ-メチルスチレン、またはそれらの組み合わせを含むリストから選択され、30~50g/lの量で、
f) レオロジー改質剤(f2)、多糖類から選択され、1.5~3.5g/lの量で、不凍剤(f4)、好ましくはグリセリン、80~100g/lの量で、2.5~4g/lの量の消泡剤(f3)、および2~3g/lの量の少なくとも1つの防腐剤(f5)、および25~35g/lの少なくとも1つのさらなる化合物f)、
g) 容量(1l)までの担体としての水
を含有する、前記農薬製剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農薬組成物:葉面施用のためのそれらの使用;低スプレー量でのそれらの使用;従来のノズルだけでなく、パルス幅変調スプレーノズルまたは回転ディスク液滴アプリケーターを取り付けられたブームスプレーヤーが搭載されたトラクター、無人航空システム(unmanned aerial systems)(UAS)および無人誘導車両(unmanned guided vehicles)(UGV)によるそれらの使用;および農業有害生物、雑草または病害を、特にワックス状の葉上で防除するためのそれらの施用に関し、特に、本発明は、特にスプレー施用において、ドリフトが低減された農薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
殺有害生物活性化合物(Pesticidal active compounds)(AIs)、例えば、除草剤、殺菌剤、殺虫剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、植物成長調節剤など、およびそれらの製剤化された製品は、通常、水性スプレー液中で希釈した後、植物および/またはそれらの生息場所にスプレーされることが多い。
【0003】
現代の農業は、安全で持続可能な方法で十分な食品を生産する上で多くの課題に直面しているが、環境および農地への影響を最小限に抑えながら、安全性、品質および収量を向上させるために作物保護製品を利用する必要もある。多くの作物保護製品は、化学的であろうと生物学的であろうと、通常、比較的高スプレー量で、例えば選択された場合には>50L/ha、しばしば>150~400L/haで施用される。この結果、大量のスプレー液を運び、次いでスプレー施用によってそれらを作物に施用するために、多くのエネルギーが消費されなければならない。これは、それらの重量およびスプレー液の重量のために、関連する機械的作業からCO2を生成し、土壌の有害な圧縮をも引き起こし、植物の根の生長、健全性および収量、ならびにこれらの影響を改善するために後に費やされるエネルギーに影響を及ぼす大型トラクターによって実行することができる。
【0004】
さらに、そのようなスプレー製剤を施用する場合、風の条件、ノズルの種類、および他の施用パラメータ、例えば、ノズル圧力、ブーム高さ、およびトラクター速度に応じて、活性物質を含有するスプレー溶液の多かれ少なかれ顕著なドリフトが観察され得る。
【0005】
殺有害生物剤のスプレーのドリフトは、自然生態系や都市部に及ぼす農業の環境への影響に関する主要な懸念材料である。さらに、このドリフトは、処理された領域の意図された施用量に関する限り、施用された農薬の特定の部分を失わせるので、望ましくない。
【0006】
さらに重要なことに、ドリフトする物質が隣接する作物に損傷を引き起こす可能性があり、特に、局所環境(例えば、地表水、非標的植物相および動物相)だけでなく、住宅地域に居合わせた人および居住者にも影響を及ぼす可能性がある。
【0007】
同時に、スプレー時の活性成分/製剤のドリフトを著しく減らすと同時に、好ましくは大量のスプレー液を減らし、製品を施用するのに必要な装置の重量を減らす解決策が必要とされている。
【0008】
様々な方法が、圃場境界の外側でのスプレーのドリフトを防止するために使用される。自然または人工の防風装置の使用はよく知られている。しかしながら、そのようなスクリーンが使用される場合であっても、ドリフトはそのような境界の後ろに活性物質の付着を引き起こし得ることが記載されている(例えば、「Deposition of spray drift behind border structures」、M.De Schampheleireら、Crop Protection 28(2009)1061-1075)。別の頻繁に使用されるドリフト緩和手段は、オフクロップまたはインクロップのいずれかの緩衝地帯である。オフクロップ緩衝地帯の欠点は、農場の一部を作物に播種することができないことであり、これは農家にとって経済的なコストである。インクロップ緩衝地帯の欠点は、作物の一部が十分に保護されず、収量が低くなり、おそらく耐性発達をもたらすことである。明らかに、これは農家たちが防止したいことである。
【0009】
スプレーのドリフトを物理的に制限することに続いて、液滴がよりドリフトしなくするように、スプレー雲の構造を変更することも可能であり、すなわち、典型的には、ドリフトしやすい液滴は、100μm未満の直径を有する。これは、異なるタイプのノズルを選択すること、スプレー雲が生成される圧力を変化させること、またはスプレー液体自体の特性を変化させることによって行うことができる。特に、ノズルおよび/またはノズル圧力を変えることは、時間がかかり、作物の生産をより高価にするので、農業者が好まないことである。また、様々な施用量に対処するためにスプレーヤーに必要な装置は、一般的ではない。これらの理由のために、スプレー雲を最適化し、その結果、それがより少ないかまたはより制限されたドリフトをもたらす、より許容可能な方法は、スプレー液体の特性を調整することによる。
【0010】
気象条件やスプレーブーム高さなどの他の要因がドリフトの可能性に寄与するが、スプレー液滴サイズ分布が支配的な要因であることが分かっている。Teskeら(Teske M.E.,Hewitt A.J.,Valcore,D.L.2004.The Role of Small Droplets in Classifying Drop Size Distributions ILASS Americas 17th Annual Conference:Arlington VA)は、ドリフトに寄与するスプレー液滴分布の画分として<156ミクロン(μM)の値を報告している。他の研究者は、直径<150μMの液滴が最もドリフトしやすいと考えている(J.H.Combellack,N.M.Westen and R.G.Richardson,Crop Prot.,1996,15,147-152,O.Permin,L.N.Jorgensen and K.Persson,Crop Prot.,1992,11,541-546)。別のグループ(H.Zhu,R.W.Dexter,R.D.Fox,D.L.Reichard,R.D.Brazee and H.E.Ozkan,J.Agric.Engineering Res.,1997,67,35-45)は、ドリフト可能な画分として<200μmの値を挙げている。理論的研究およびコンピュータシミュレーションに基づいて、直径<100μMのスプレー液滴が最もドリフトしやすいものとして同定されている(H.Holterman,Kinetics and evaporation of water drops in air,2003,IMAG Report 2003-12;P.A.Hobson,P.C.H.Miller,P.J.Walklate,C.R.Tuck and N.M.Western,J.Agr.Eng.Res.,1993,54,293-305;P.C.H.Miller,The measurement of spray drift,PesticideOutlook,2003,14,205-209)。したがって、ドリフトに寄与する可能性が高い液滴サイズの良好な推定値は、約100μm未満の画分(ドリフト可能な画分)である。液滴が小さいほど、空気中での滞留時間が長くなり、圃場境界内に付着するよりも蒸発および/またはドリフトする傾向が高くなる。ドリフト効果を最小限にする方法は、スプレー雲中の液滴のサイズを増大させる、すなわち、液滴スペクトルをより大きな液滴に向けてシフトさせる、好適なドリフト制御剤を殺有害生物製剤に添加することによる。ドリフト問題を克服するための解決策を探索するとき、結果としての施用の生物学的性能が、低下しないことを考慮しなければならない。スプレー液滴サイズを増大させる製剤(インカン(in-can)およびタンク混合物の両方)の使用は、主に被覆率の減少のために、ある程度有効性を減少させる可能性がある(例えば、「Biological efficacy of herbicides and fungicides applied with low-drift and twin-fluid nozzles」P.K.Jensenら、Crop Protection 20(2001)57-64)。葉表面上のより大きな液滴の保持は、それらが流出するか、または跳ね返るか、または粉砕して再分布することにつれて、減少する可能性がある。葉の表面に付着するより大きな液滴が少なくなると、全体的な生物学的有効性が低下する可能性がある。さらに、スプレー雲が作物の上層部に浸透しなければならない作物の場合、非常に大きな液滴は、上層部を直接通過するか、または葉に跳ね返えされるか、または粉砕して土壌に再分配されたりする可能性がある。大きな液滴中で活性化合物を施用することのこれらの影響は全て、有効性の低下につながる可能性がある。
【0011】
また、有効性、貯蔵性、耐雨性および他の重要な特性を改善するために製剤に添加される多くの化合物がしばしば、スプレーブロスのドリフト特性に悪影響を及ぼす、すなわち、後に液滴サイズを減少させるか、または蒸発を高める傾向があることを考慮しなければならない。
【0012】
さらに、農業において、パルス幅変調スプレーノズルまたは回転ディスク液滴アプリケーターを備えたブームスプレーを取り付けられたトラクター、無人航空システム(UAS)および無人誘導車両(UGV)を含む低スプレー量施用技術は、典型的には10~20l/ha以下の、低スプレー量を有する製品を施用するための解決策を農業者に提供している。これらの解決策は、例えば、水の供給が制限される領域において重要な大幅に少量の水を必要とし、スプレー液の輸送および施用に必要なエネルギーがより少ないという利点を有し、スプレータンクへの迅速な充填およびより迅速な施用の両方で高速化し、輸送するスプレー液の削減およびより小型で軽量な車両の使用の両方によるCO2発生を低減し、土の締固めダメージを低減し、より安価な施用システムの使用を可能にする。
【0013】
しかし、Wangら[Field evaluation of an unmanned aerial vehicle(UAV) sprayer:effect of spray volume on deposition and the control of pests and disease in wheat.Pest Management Science 2019 doi/epdf/10.1002/ps.5321]は、スプレー量が、450および225l/haから28.1、16.8および9.0l/haに減少することにつれて、被覆率(%面積)、面積あたりのスプレー付着物の数、および水感受性紙で測定したスプレー付着物の直径がすべて減少することを実証した(Wangら、2019年の表3参照)。並行して、コムギアブラムシ防除およびうどんこ病防除の生物学的防除有効性は低スプレー量で減少し、9.0l/haで最大の減少が観察され、次いで16.8l/haであった(Wangら、2019年の図6、7および8を参照されたい)。
【0014】
したがって、面積当たりのスプレー付着物の数が減少しても、低スプレー量でのスプレー付着物の被覆率および直径の減少を克服する製剤システムを設計する必要がある:スプレー量が減少することにつれて、単位面積当たりのスプレー液滴の数は、同じスプレー液滴スペクトルサイズに比例して減少する。これは、特に25l/ha未満、より特に17l/ha未満、さらにより特に10l/ha以下で必要である。
【0015】
さらに、展着(spreading)および植物への取り込み(uptake)を強化するためのスプレー溶液中のアジュバントの濃度の増加のため、アジュバントの局所濃度が高く、その中でも展着剤が高いため、スプレー溶液が洗い落とされる機会が高くなる。
【0016】
また、低スプレー量製剤およびスプレーブロス中の界面活性剤の濃度が高いほど、通常、液滴サイズが小さくなり、これがドリフトを増加させる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0017】
【非特許文献1】M.De Schampheleireら、Crop Protection 28(2009)1061-1075
【非特許文献2】Teske M.E.,Hewitt A.J.,Valcore,D.L.2004.The Role of Small Droplets in Classifying Drop Size Distributions ILASS Americas 17th Annual Conference:Arlington VA
【非特許文献3】J.H.Combellack,N.M.Westen and R.G.Richardson,Crop Prot.,1996,15,147-152
【非特許文献4】O.Permin,L.N.Jorgensen and K.Persson,Crop Prot.,1992,11,541-546
【非特許文献5】H.Zhu,R.W.Dexter,R.D.Fox,D.L.Reichard,R.D.Brazee and H.E.Ozkan,J.Agric.Engineering Res.,1997,67,35-45
【非特許文献6】H.Holterman,2003,IMAG Report 2003-12
【非特許文献7】P.A.Hobson,P.C.H.Miller,P.J.Walklate,C.R.Tuck and N.M.Western,J.Agr.Eng.Res.,1993,54,293-305
【非特許文献8】P.C.H.Miller,PesticideOutlook,2003,14,205-209
【非特許文献9】P.K.Jensenら、Crop Protection 20(2001)57-64
【非特許文献10】Wangら、Pest Management Science 2019 doi/epdf/10.1002/ps.5321
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
したがって、「通常の」量(50~500l/ha)だけでなく、本発明による超低スプレー量でもスプレーされた場合に、良好な生物学的有効性を提供するために作物の良好な被覆率を示すと同時に、良好なまたは許容される取り込みを有し、高い洗い落としを示さない製剤を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
解決策は、請求項1に記載の製剤によって、具体的には特定の濃度の選択された展着剤、取り込みおよび耐雨性剤と組み合わせて、特定のドリフト低減剤を含有する製剤によって提供される。そのような製剤は、最小限のドリフトまたは少なくとも維持されたドリフトを提供し、同時に、低スプレー量でのスプレー付着物の被覆率の増大および直径の増大を提供し、一方で、取り込み性、展着性、生物学的有効性および耐雨性を維持または改善する。さらに、スプレー付着物の被覆率の増大および直径の増大は、通常のより高スプレー量で得られる被覆率に匹敵する。
【0020】
さらに、本発明を例示する製剤は、従来のスプレー量がより乏しい保持および被覆率を有する、硬質から湿潤の葉の表面に特に有効である。
【0021】
低量施用の場合、通常のより高スプレー量で必要とされるレベルと比較して、全ての成分の総量が少ないことに起因する本発明の特定の利点は、製剤のコストが低く、製造が容易であることである。さらなる利点には、製剤の安定性の改善および製造の簡略化、製品の低コスト化、ならびに環境への影響の低減が含まれる。
【0022】
ドリフト低減剤を含有する、先行技術において知られているタンクミックスのためのものでもある製剤は主に、はるかな高スプレー量のために設計され、一般に、スプレーブロス中により低い濃度の展着剤を含有する。それにもかかわらず、先行技術で使用される高スプレー量のために、使用される、したがって環境中の展着剤の総量は、本発明によるよりも高い。
【0023】
ドリフト低減剤の濃度は、本発明の重要な要素であり、なぜなら、特に、浸透促進剤としても使用される油ベースのドリフト防止剤の場合、適切な効果は、活性物質の浸透に対するあらゆる効果よりもはるかに低い濃度で既に生じるからである。したがって、前記油の量が少なく、環境への影響がほとんどない場合、ドリフトを大幅に低減することができる。少量の前記ドリフト低減剤(ドリフト防止剤とも称される)は、25g/l未満を意味する。これは、取り込み効果のために存在しなければならない、従来の100~500g/haの代わりに、5~10g/haの量で既に良好なドリフト低減が達成され得ることを意味する。
【0024】
一方、高い油含量は、製品の量、製造の複雑さを増大させ、製品の安定性を低下させる可能性があり、したがって、それらは、取り込み強化剤または溶媒として必要でない場合、回避されるべきである。
【0025】
ドリフト低減剤の最小濃度は、通常0.5g/lで達成される。
【0026】
低量施用における展着剤に関しては、先行技術で使用されているような500l/haのスプレー量において、好適な展着を達成するために約250g/haの展着剤が必要とされる。したがって、スプレー量を減少させるという課題に直面すると、当業者は、製剤中に同じ濃度の展着剤を適用するのであろう。例えば、10l/haのスプレー量の場合、約5g/ha(スプレーブロス中、約0.05%)の界面活性剤が必要とされる。しかしながら、このような低濃度の展着剤を用いたこのような少量では、十分な展着を達成することができない(例を参照)。
【0027】
さらに、上で指摘したように、本発明によれば、生物学的有効性を強化するために植物への活性成分の取り込みを可能にするために取り込み強化剤が存在しなければならないが、同時に、許容できない量での洗い落としを防止するために、耐雨性添加剤が存在しなければならない。
【0028】
従来の用途において示されているように、本発明者らは、スプレー量が減少することにつれて、展着剤の濃度を増大させることが、スプレー量の減少による(不十分な展着による)被覆率の損失を補うことができることを見出した。驚くべきことに、スプレー量を50%減少させるごとに、界面活性剤の濃度はおよそ2倍になるはずであることが見出された。
【0029】
したがって、当該技術分野で知られている製剤と比較して、展着剤の絶対濃度は増加するが、ヘクタール当たりの相対総量は減少することができ、これは経済的にも生態学的にも有利であり、一方、本発明による製剤による被覆率および有効性は、低量施用の他の利点、例えば、製品の低コスト、より少ない作業コストを伴うより小さい車両、土壌のより少ない圧縮などによる製剤のより少ないコストが考慮される場合、改善され、維持され、または少なくとも許容可能なレベルに維持される。
【0030】
さらに、本発明者らは驚くべきことに、本発明による製剤が当該技術分野で公知のドリフト防止剤を含まない製剤と比較した場合に、低ドリフト特性、良好な展着特性および活性成分の同等または強化された取り込みを示すことを見出した。
【0031】
また、高濃度の展着剤、湿潤剤および取り込み強化剤にもかかわらず、本発明による製剤の耐雨性およびドリフト低減も、先行技術に基づく参照製剤のものと同等であるか、またはより良好であることが見出された。
【0032】
さらに、植物油のメチルエステルがb)として使用される場合、特に有機シリコーン展着剤との関連で、製剤の起泡、すなわち泡の減少にもプラスの効果が観察されることが見出された。
【0033】
上で指摘したように、本発明の製剤は、葉の表面の質感(texture)に応じて、低量施用に特に適している。Bicoら[Wetting of textured surfaces,Colloids and Surfaces A,206(2002)41-46]は、平滑表面と比較して、ざらつきのある(textured)表面は、接触角<90°で製剤スプレー希釈物の濡れを強化でき、接触角>90°で濡れを低減できることを確立した。
【0034】
これはまた、葉の表面、特にざらつきのある葉の表面の場合であり、本発明による方法でスプレーされた場合に、展着剤の高い濃度を有する本発明による製剤を用いた低スプレー量のために、低い総量(ha当たり)の展着剤をもたらす。スプレー液による葉の表面の被覆率は、通常予想されるレベルよりも高いレベルまで、著しく高いことが示されることができた。
【0035】
ざらつきのある葉の表面は例えば、ニンニク、タマネギ、リーク、ダイズ(≦GS 16(BBCH 16))、オート麦、コムギ、オオムギ、イネ、サトウキビ、パイナップル、バナナ、亜麻仁、ユリ、ラン、トウモロコシ(≦GS 15(BBCH 15))、キャベツ、メキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ライムギ、ナタネ、チューリップおよびピーナッツなどの表面上にミクロンスケールのワックス結晶を有する葉、および例えば、ハス植物の葉などの表面ざらつきのある葉を含む。
【0036】
このことは、葉の表面にざらつきのある雑草、例えば、とりわけ、エビスグサ(Cassia obtusifolia)、シロザ(Chenopodium album)、シバムギ(Agropyron repens)、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、セイヨウヌカボ(Apera spica-venti)、カラスムギ(Avena fatua)、ブラキアリア・プランタギネア(Brachiaria plantaginea)、カラスノチャヒキ(Bromus secalinus)、ギョウギシバ(Cynodon dactylon)、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)、イヌビエ(Echinochloa crus-galli)、オオクサキビ(Panicum dichotomiflorum)、スズメノカタビラ(Poa annua)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)およびセイバンモロコシ(Sorghum halepense)などへの施用にも明らかに当てはまる。
【0037】
表面の質感は、走査型電子顕微鏡(SEM)観察によって決定することができ、葉の濡れ性は、葉の表面上の水滴によってなされる接触角を測定することによって決定することができる。
【0038】
要約すると、本発明の目的は、高量(200~500l/haまたはそれ以上)から低量、すなわち<20l/haで施用することができる製剤を提供し、一方、良好なドリフト低減、葉の被覆率、取り込みおよび殺菌性病原体、雑草および有害生物に対する生物学的有効性を依然として提供し、良好な耐雨性を提供し、同時に、1ha当たりに施用される追加の添加剤の量を低減する製剤、ならびに高量から低量(<20l/ha)で前記製剤を使用する方法、ならびに上記で定義された低量での施用のための前記製剤の使用を提供することである。
【0039】
ざらつきのある葉上への施用が好ましいが、驚くべきことに、ざらつきのない(non-textured)葉上でも、本発明による製剤は、200l/haの古典的なスプレー施用製剤と比較して、良好な展着および被覆率ならびに他の特性を示したことが見出された。
【0040】
一態様では、本発明が葉面施用のための本発明による組成物の使用に関する。
【0041】
特に明記しない限り、本出願における%は、重量%(%w/w)を意味する。
【0042】
様々な成分の組み合わせの場合、製剤の全ての成分のパーセンテージは、常に合計で100になることが理解される。
【0043】
さらに、別段の指示がない限り、水についての「容量まで(to volume)」という言及は、水が1000ml(1l)の製剤の総容量まで添加されることを示す。明確にするために、不明瞭であれば、製剤の密度は1g/cm3であると理解されることが理解される。
【0044】
本発明の文脈において、水性ベースの農薬組成物は少なくとも5%の水を含み、サスペンション剤、水性懸濁物、サスポエマルションまたはカプセルサスペンション剤、好ましくはサスペンション剤および水性懸濁物を含む。
【0045】
さらに、施用量(application volumes)または施用量(application rates)ならびに本願明細書において与えられるようなそれぞれの成分の好ましい所要の範囲は自由に組み合わせることができ、全ての組み合わせが本明細書において開示されるが、より好ましい実施形態において、成分は好ましくは同程度の好みの範囲で存在し、さらにより好ましい成分は最も好ましい範囲で存在することが理解される。
【0046】
本発明の製剤は、タンクミックス製剤を指すのではなく、すぐに使用できる(インカン(in-can))製剤を指すことがさらに理解され、これは界面活性剤、湿潤剤、取り込み強化剤、ドリフトまたは耐雨性タンクミックス添加剤などのアジュバントをさらに添加することなく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1図1は、コムギの葉上のスプレー付着物を示す。(i)および(iii)は、10l/haのスプレー希釈濃度であり、(ii)および(iv)は、200l/haのスプレー希釈濃度である。(i)および(ii)は、参照レシピであり、(iii)および(iv)は、本発明を例示するレシピである。画像は、実施例FN13から取得される。
【発明を実施するための形態】
【0048】
一態様では、本発明は、以下:
a) 1つ以上の活性成分、
b) 1つ以上のドリフト低減剤
c) 1つ以上の展着剤、
d) 1つ以上の取り込み強化剤、
e) 1つ以上の耐雨性添加剤、
f) その他の配合剤、
g) 容量(1Lまたは1kg)までの1つ以上の担体
(ここで、1つの好ましい実施形態において、b)は、植物油または植物油エステルまたはジエステルであり、別の実施形態において、成分b)は、ポリマー性ドリフト低減剤である)
を含有する製剤を指す。
【0049】
別の好ましい実施形態において、c)は、5~150g/lで存在し、b)は、0.01~50g/lで存在する。
【0050】
本発明において別段の指示がない場合、担体は、通常、製剤の容量を調製するために使用される。好ましくは、本発明による製剤中の担体の濃度は、少なくとも5%w/w、より好ましくは少なくとも10%w/w、例えば少なくとも20%w/w、少なくとも40%w/w、少なくとも50%w/w、少なくとも60%w/w、少なくとも70%w/wおよび少なくとも80%w/wまたはそれぞれ少なくとも50g/l、より好ましくは少なくとも100g/l、例えば少なくとも200g/l、少なくとも400g/l、少なくとも500g/l、少なくとも600g/l、少なくとも700g/lおよび少なくとも800g/lである。
【0051】
製剤は、好ましくは作物に使用されるスプレー用途である。
【0052】
さらに好ましい実施形態において、製剤は、微粒子形態の活性成分を含有するフロアブル製剤、特にSC、SEおよびOD製剤である。最も好ましい製剤は、SC製剤である。
【0053】
本発明による好ましい実施形態において、本明細書中の以下の実施形態についても、担体は水である。
【0054】
好ましい実施形態において、本発明の製剤は、
a) 1つ以上の活性成分、
b) 1つ以上のドリフト低減成分
c) 1つ以上の展着剤、
d) 1つ以上の取り込み強化剤、
e) 1つ以上の耐雨性添加剤、
f) 任意に、他の配合剤、
g) 容量までの1つ以上の担体
を含み、
成分a)~g)を以下の量
a) 5~500g/L、
b) 0.01~50g/l、およびb)が植物油またはエステルである場合、1~50g/l、b)がドリフト低減ポリマーである場合、0.05~3g/l、
c) 5~150g/L、
d) 10~180g/L、
e) 5~150g/L、
g) 容量までの担体
で含む。
【0055】
好ましい実施形態において、本発明の製剤は、
a) 1つ以上の活性成分、
b) 1つ以上のドリフト低減成分
c) 1つ以上の展着剤、
d) 1つ以上の取り込み強化剤、
e) 1つ以上の耐雨性添加剤、
f1) 少なくとも1つの好適な非イオン性界面活性剤および/または好適なイオン性界面活性剤、
f2) 任意に、レオロジー改質剤、
f3) 任意に、好適な消泡性物質、
f4) 任意に、好適な不凍剤、
f5) 任意に、好適な他の配合剤、
g) 容量までの担体
(ここで、c)は、5~150g/lで存在し、水は、担体としてさらにより好ましく、1つの好ましい実施形態において、b)は植物油または植物油エステルまたはジエステルであり、別の実施形態において、成分b)はポリマー性ドリフト低減剤である)
を含有する。
【0056】
別の実施形態において、f2、f3、f4およびf5のうちの少なくとも1つは必須であり、好ましくはf1、f2、f3、f4およびf5のうちの少なくとも2つは必須であり、さらに別の実施形態においてf1、f2、f3、f4およびf5は必須である。
【0057】
好ましい実施形態において、成分a)は、好ましくは5~500g/l、好ましくは10~320g/l、最も好ましくは20~230g/lの量で存在する。
【0058】
別の実施形態において、成分a)は、殺菌剤である。
【0059】
別の実施形態において、成分a)は、殺虫剤である。
【0060】
別の実施形態において、成分a)は、除草剤である。
【0061】
好ましい実施形態において、成分b)は、0.01~50g/l、好ましくは0.1~30g/l、最も好ましくは1~20g/lで存在する。
【0062】
b)が植物油およびエステルの群から選択される場合、b)は、好ましくは1~50g/l、好ましくは5~30g/l、最も好ましくは8~25g/lで存在する。
【0063】
b)がポリマー性ドリフト低減剤の群から選択される場合、b)は、好ましくは0.05~10g/l、好ましくは0.1~8g/l、最も好ましくは0.2~6g/lで存在する。
【0064】
好ましい実施形態において、成分c)は、5~150g/l、好ましくは10~120g/l、最も好ましくは20~80g/lで存在する。
【0065】
好ましい実施形態において、成分d)は、10~180g/l、好ましくは20~150g/l、最も好ましくは30~140g/lで存在する。
【0066】
好ましい実施形態において、成分e)は、5~150g/l、好ましくは10~100g/l、最も好ましくは20~80g/lで存在する。
【0067】
好ましい実施形態において、1つ以上の成分f1)は、4~250g/l、好ましくは8~120g/l、最も好ましくは10~80g/lで存在する。
【0068】
好ましい実施形態において、1つ以上の成分f2)は、0~60g/l、好ましくは1~20g/l、最も好ましくは2~10g/lで存在する。
【0069】
好ましい実施形態において、1つ以上の成分f3)は、0~30g/l、好ましくは0.5~20g/l、最も好ましくは1~12g/lで存在する。
【0070】
好ましい実施形態において、1つ以上の成分f4)は、0~200g/l、好ましくは5~150g/l、最も好ましくは10~120g/lで存在する。
【0071】
好ましい実施形態において、1つ以上の成分f5)は、0~200g/l、好ましくは0.1~120g/l、最も好ましくは0.5~80g/lで存在する。
【0072】
一実施形態において、製剤は、成分a)~f)を以下の量で含有する
a) 5~500g/l、好ましくは10~320g/l、最も好ましくは20~230g/l、
b) 0.01~50g/l、好ましくは0.1~30g/l、最も好ましくは1~20g/l、およびb)が植物油またはエステルである場合には、1~50g/l、好ましくは5~30g/l、最も好ましくは8~25g/l、b)がドリフト低減ポリマーの場合には、0.05~10g/l、好ましくは0.1~8g/l、最も好ましくは0.2~6g/l、
c) 5~150g/l、好ましくは10~120g/l、最も好ましくは20~80g/l、
d) 10~180g/l、好ましくは20~150g/l、最も好ましくは30~140g/l、
e) 5~150g/l、好ましくは10~100g/l、最も好ましくは20~80g/l、
f) 4~250g/l、好ましくは8~120g/l、最も好ましくは10~80g/lであり
g) 容量までの担体。
【0073】
別の実施形態において、製剤は、成分a)~f)を以下の量で含有する
a) 5~500g/l、好ましくは10~320g/l、最も好ましくは20~230g/l、
b) 0.01~50g/l、好ましくは0.1~30g/l、最も好ましくは1~20g/l、およびb)が植物油またはエステルである場合には、1~50g/l、好ましくは5~30g/l、最も好ましくは8~25g/l、b)がドリフト低減ポリマーである場合には、0.05~10g/l、好ましくは0.1~8g/l、最も好ましくは0.2~6g/l、
c) 5~150g/l、好ましくは10~120g/l、最も好ましくは20~80g/l、
d) 10~180g/l、好ましくは20~150g/l、最も好ましくは30~140g/l
e) 5~150g/l、好ましくは10~100g/l、最も好ましくは20~80g/l、
f1) 4~250g/l、好ましくは8~120g/l、最も好ましくは10~80g/l、
f2) 0~60g/l、好ましくは1~20g/l、最も好ましくは2~10g/l、
f3) 0~30g/l、好ましくは0.5~20g/l、最も好ましくは1~12g/l、
f4) 0~200g/l、好ましくは5~150g/l、最も好ましくは10~120g/l、
f5) 0~200g/l、好ましくは0.1~120g/l、最も好ましくは0.5~80g/l、
g) 容量までの担体。
【0074】
一実施形態において、製剤は、
a) 25~35g/lの量のフルオキサピプロリンおよび190~210g/lの量のフルオピコリドの混合物、
b) 8~12g/lの量の、植物油、好ましくはヒマワリ油、または別の実施形態において、0.3~0.5g/lの量の、ポリ(エチレンオキシド)、好ましくは4ミリオンg/molの平均分子量を有するもの、
c) 展着剤、好ましくは15~25g/lの量のプロピレングリコール中のジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩(65~70%)、
d) 90~110g/lの量の、取り込み強化剤、好ましくは8~18個の炭素原子および平均10~40個のEO単位を有する脂肪酸を含むグリセリンのエトキシル化モノエステルまたはジエステル、
e) 40~60g/lの量の、耐雨性添加剤、好ましくはポリマーが、アクリレートおよびスチレンのコポリマーから選択され、前記アクリレートが、2-エチル-ヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、sec-ブチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルアクリレート、アクリル酸、アクリルアミド、イソブチルアクリレート、メチルメタクリレート、またはそれらの組み合わせを含む群から選択され、前記スチレンが、スチレン、tert-ブチルスチレン、パラ-メチルスチレン、またはそれらの組み合わせを含むリストから選択され、
f) 2~5g/lの量の、レオロジー改質剤(f2)、多糖類から選択されるもの、90~110g/lの量の、不凍剤(f4)、好ましくはグリセリン、3~5g/lの量の消泡剤(f3)、および防腐剤(f5)、1.5~2.3g/lの量の1.2-ベンズイソチアゾール-3(2H)-オン、および25~35g/lの少なくとも1つのさらなる化合物f)、
g) 容量(1l)までの担体としての水。
【0075】
一実施形態において、製剤は、
a) 190~210g/lの量のフルオピコリドの混合物、
b) 8~12g/lの量の、植物油、好ましくはナタネ油メチルエステル、
c) 30~50g/lの量の少なくとも1つの展着剤、好ましくは10~30g/lの量のプロピレングリコール中のジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩(65~70%)および20~40g/lの量のポリアルキレンオキシド変性ヘプタメチルトリシロキサン、
d) 50~70g/lの量の、取り込み強化剤、好ましくは8~18個の炭素原子および平均10~40個のEO単位を有する脂肪酸を含むグリセリンのエトキシル化モノエステルまたはジエステル、
e) 40~60g/lの量の、耐雨性添加剤、好ましくはポリマーが、アクリレートおよびスチレンのコポリマーから選択され、前記アクリレートが、2-エチル-ヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、sec-ブチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルアクリレート、アクリル酸、アクリルアミド、イソブチルアクリレート、メチルメタクリレート、またはそれらの組み合わせを含む群から選択され、前記スチレンが、スチレン、tert-ブチルスチレン、パラ-メチルスチレン、またはそれらの組み合わせを含むリストから選択され、
f) 3~4g/lの量の、レオロジー改質剤(f2)、多糖類から選択されるもの、4~5.5g/lの量のクレーから選択される別のレオロジー改質剤(f2)、50~70g/lの量の、不凍剤(f4)、好ましくはグリセリン、8~12g/lの量の消泡剤(f3)、および2~3g/lの量の防腐剤(f5)、ならびに2~3g/lのリン酸緩衝剤、
g) 容量(1l)までの担体としての水。
【0076】
一実施形態において、製剤は、
a) 110~130g/Lの量のイソチアニルおよび90~110g/Lの量のトリフロキシストロビンの混合物、
b) 8~12g/lの量の、植物油、好ましくはヒマワリ油、
c) 25~35g/lの量の少なくとも1つの展着剤、好ましくは10~20g/lの量のプロピレングリコール中のジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩(65~70%)および10~20g/lの量のエトキシル化ジアセチレン-ジオール、
d) 20~40g/lの量の、取り込み強化剤、好ましくは8~18個の炭素原子および平均10~40個のEO単位を有する脂肪酸を含むグリセリンのエトキシル化モノエステルまたはジエステル、
e) 35~45g/lの量の、耐雨性添加剤、好ましくはポリマーが、アクリレートおよびスチレンのコポリマーから選択され、前記アクリレートが、2-エチル-ヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、sec-ブチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルアクリレート、アクリル酸、アクリルアミド、イソブチルアクリレート、メチルメタクリレート、またはそれらの組み合わせを含む群から選択され、前記スチレンが、スチレン、tert-ブチルスチレン、パラ-メチルスチレン、またはそれらの組み合わせを含むリストから選択され、
f) 3~5g/lの量の、レオロジー改質剤(f2)、多糖類から選択されるもの、80~100g/lの量の、不凍剤(f4)、好ましくはグリセリン、3~5g/lの量の消泡剤(f3)、1.5~2.8g/lの量の少なくとも1つの防腐剤(f5)、および10~55g/lの少なくとも1つのさらなる化合物f)、
g) 容量(1l)までの担体としての水。
【0077】
一実施形態において、製剤は、
a) 240~260g/lの量のフルオピラム、
b) 8~12g/lの量の、植物油、好ましくはヒマワリ油、または別の実施形態において、0.3~0.5g/lの量の、ポリ(エチレンオキシド)、好ましくは4ミリオンg/molの平均分子量を有するもの、
c) 展着剤、好ましくは20~30g/lの量のプロピレングリコール中のジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩(65~70%)、
d) 120~140g/lの量の、取り込み強化剤、好ましくは8~18個の炭素原子および平均10~40個のEO単位を有する脂肪酸を含むグリセリンのエトキシル化モノエステルまたはジエステル、
e) 30~50g/lの量の、耐雨性添加剤、好ましくはポリマーが、アクリレートおよびスチレンのコポリマーから選択され、前記アクリレートが、2-エチル-ヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、sec-ブチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルアクリレート、アクリル酸、アクリルアミド、イソブチルアクリレート、メチルメタクリレート、またはそれらの組み合わせを含む群から選択され、前記スチレンが、スチレン、tert-ブチルスチレン、パラ-メチルスチレン、またはそれらの組み合わせを含むリストから選択され、
f) 1.5~3.5g/lの量の、レオロジー改質剤(f2)、多糖類から選択されるもの、80~100g/lの量の、不凍剤(f4)、好ましくはグリセリン、2.5~4g/lの量の消泡剤(f3)、2~3g/lの量の少なくとも1つの防腐剤(f5)、および25~35g/lの少なくとも1つのさらなる化合物f)、
g) 容量(1l)までの担体としての水。
【0078】
固体担体が使用される場合、上記の量は、1lではなく、1kg、すなわちg/kgを指すことが理解される。
【0079】
上記のように、成分g)は、常に容量、すなわち1lまたは1kgまで添加される。
【0080】
本発明のさらに好ましい実施形態において、製剤は、指定された量および範囲の上記成分a)~g)のみからなる。
【0081】
好ましい実施形態において、除草剤は、好ましくはイソキサジフェン-エチルおよびメフェンピル-ジエチルを含む群から選択される、薬害軽減剤と組み合わせて使用される。
【0082】
本発明はさらに、上記で参照された製剤の施用方法に適用され、ここで、製剤は、1~30l/ha、好ましくは1~20l/ha、より好ましくは2~15l/ha、最も好ましくは5~15l/haのスプレー量で施用される。
【0083】
より好ましくは、本発明は、上記の製剤の施用方法に適用され、ここで、製剤は、1~30l/ha、好ましくは1~20l/ha、より好ましくは2~15l/ha、最も好ましくは5~15l/haのスプレー量で施用され、c)の量は、5~250g/l、好ましくは8~120g/l、最も好ましくは10~80g/lで存在し、ここで、さらなる好ましい実施形態において、a)は、5~500g/l、好ましくは10~320g/l、最も好ましくは20~230g/lで存在し、さらに好ましくは、b)は、0.01~50g/l、好ましくは0.1~30g/l、最も好ましくは1~20g/lで存在し、b)が植物油またはエステルである場合には、1~50g/l、好ましくは5~30g/l、最も好ましくは8~25g/l、b)がドリフト低減ポリマーである場合には、0.05~10g/l、好ましくは0.1~8g/l、最も好ましくは0.2~6g/l、さらに好ましくは、c)は、5~150g/l、好ましくは10~120g/l、最も好ましくは20~80g/lで存在し、さらに好ましくは、d)は、10~180g/l、好ましくは20~1500g/l、最も好ましくは30~140g/lの量で存在する。
【0084】
別の態様において、本発明は、上記の製剤の施用方法に適用され、
ここで、製剤は、1~30l/ha、好ましくは1~20l/ha、より好ましくは2~15l/ha、最も好ましくは5~15l/haのスプレー量で施用され、および
ここで、好ましくは、a)の作物への施用量は、2~150g/ha、好ましくは5~120g/ha、より好ましくは20~100g/haである。
【0085】
さらに、b)が植物油または植物油のエステルである場合のドリフト低減剤b)は、好ましくは0.1g/ha~50g/ha、より好ましくは1g/ha~40g/ha、最も好ましくは5g/ha~30g/haで施用される。
【0086】
さらに、b)がポリマーである場合のドリフト低減剤b)は、好ましくは0.01g/ha~25g/ha、より好ましくは0.05g/ha~10g/ha、最も好ましくは0.1g/ha~6g/haで施用される。
【0087】
ドリフト低減剤としての前述の油とは対照的に、対応するポリマーは、希釈がそれらに対してより強い効果を有するので、後により高いスプレー量でスプレーされる場合に備えて、本製剤中により高い濃度で存在しなければならない。
【0088】
さらに、展着剤c)は、好ましくは5g/ha~150g/ha、より好ましくは7.5g/ha~100g/ha、最も好ましくは10g/ha~60g/haで施用される。
【0089】
一実施形態において、上記の方法で作物に施用されるa)の量は、2~10g/haである。
【0090】
別の実施形態において、上記の方法で作物に施用されるa)の量は、40~110g/haである。
【0091】
上記の施用における一実施形態において、活性成分(ai)a)は、好ましくは2~150g/ha、好ましくは5~120g/ha、より好ましくは20~100g/haで施用され、一方、対応して、展着剤は、好ましくは10g/ha~100g/ha、より好ましくは20g/ha~80g/ha、最も好ましくは40g/ha~60g/haで施用される。
【0092】
特に、本発明の製剤は、1~20l/ha、好ましくは2~15l/ha、より好ましくは5~15l/haのスプレー量で、ざらつきのある葉表面を有する作物または植物、好ましくはコムギ、オオムギ、イネ、ナタネ、ダイズ(若い植物)およびキャベツに施用するのに有用である。
【0093】
さらに、本発明は、1~20l/ha、好ましくは2~15l/ha、より好ましくは5~15l/haのスプレー量で、ざらつきのある葉表面を有する作物、好ましくはコムギ、オオムギ、イネ、ナタネ、ダイズ(若い植物)およびキャベツを処理する方法に関する。
【0094】
好ましい実施形態において、上記の施用は、ざらつきのある葉表面を有する作物、好ましくはコムギ、オオムギ、イネ、ナタネ、ダイズ(若い植物)およびキャベツに施用される。
【0095】
一実施形態において、活性成分は、殺菌剤、または2つの殺菌剤の混合物、または3つの殺菌剤の混合物である。
【0096】
別の実施形態において、活性成分は、殺虫剤、または2つの殺虫剤の混合物、または3つの殺虫剤の混合物である。
【0097】
さらに別の実施形態において、活性成分は、除草剤、または2つの除草剤の混合物、または3つの除草剤の混合物であり、好ましくは混合物中の混合相手は薬害軽減剤である。
【0098】
一実施形態において、本明細書に記載の農薬組成物のスプレー液中の添加剤b)~e)の濃度は、
添加剤b)0.005~1g/l、最も好ましくは0.04~0.6g/l、ここで、b)は、ポリマーである
添加剤b)0.01~5g/l、最も好ましくは0.02~2.5g/l、ここで、b)は、油である
添加剤c)0.25~5g/l、最も好ましくは1~3g/l
添加剤d)1~20g/l、最も好ましくは2~8g/l
添加剤e)0.5~10g/l、最も好ましくは2~6g/l
からである。
【0099】
一実施形態において、本明細書に記載の農薬組成物のスプレー液中のヘクタール当たりの添加剤b)~e)の用量は、
添加剤b)0.05~10g/ha、最も好ましくは0.4~6g/haであり、ここで、b)は、ポリマーである
添加剤b)0.1~50g/ha、最も好ましくは0.2~30g/haであり、ここで、b)は、油である
添加剤c)1.25~50g/ha、最も好ましくは10~30g/ha
添加剤d)10~200g/ha、最も好ましくは40~80g/ha
添加剤e)5~100g/ha、最も好ましくは20~60g/ha
からである。
【0100】
一実施形態において、製剤中の濃度、スプレー液中の濃度、およびヘクタール当たりの添加剤b)~e)の用量を、以下の方法で組み合わせる
添加剤b)製剤中0.4~6g/l、スプレー液中0.02~0.6g/l、および0.2~6g/ha、ここで、b)は、ポリマーである
添加剤b)製剤中0.1~50g/l、スプレー液中0.01~5g/l、および0.2~30g/ha、ここで、b)は、油である
添加剤c)製剤中10~40g/l、スプレー液中0.5~4g/l、および8~30g/ha
添加剤d)製剤中40~160g/l、スプレー液中2~8g/l、および40~80g/ha
添加剤e)製剤中20~80g/l、スプレー液中1~6g/l、および20~60g/ha。
【0101】
施用された用量に対する、本発明による製剤中の展着剤(c)の対応する用量は:
2l/haの液体製剤
- 50g/haの展着剤を送達するものは、25g/lの界面活性剤(c)を含有する。
【0102】
- 30g/haの展着剤を送達するものは、15g/lの界面活性剤(c)を含有する。
【0103】
- 12g/haの展着剤を送達するものは、6g/lの界面活性剤(c)を含有する。
【0104】
- 10g/haの展着剤を送達するものは、5g/lの界面活性剤(c)を含有する。
【0105】
1l/haの液体製剤:
50g/haの展着剤を送達するものは、50g/lの界面活性剤(c)を含有し、
30g/haの展着剤を送達するものは、30g/lの界面活性剤(c)を含有し、
12g/haの展着剤を送達するものは、12g/lの界面活性剤(c)を含有し、
10g/haの展着剤を送達するものは、10g/lの界面活性剤(c)を含有する。
【0106】
0.5l/haの液体製剤:
50g/haの展着剤を送達するものは、100g/lの界面活性剤(c)を含有し、
30g/haの展着剤を送達するものは、60g/lの界面活性剤(c)を含有し、
12g/haの展着剤を送達するものは、24g/lの界面活性剤(c)を含有し、
10g/haの展着剤を送達するものは、20g/lの界面活性剤(c)を含有する。
【0107】
0.2l/haの液体製剤:
50g/haの展着剤を送達するものは、250g/lの界面活性剤(c)を含有し、
30g/haの展着剤を送達するものは、150g/lの界面活性剤(c)を含有し、
12g/haの展着剤を送達するものは、60g/lの界面活性剤(c)を含有し、
10g/haの展着剤を送達するものは、50g/lの界面活性剤(c)を含有する。
【0108】
2kg/haの固体製剤:
50g/haの展着剤を送達するものは、25g/kgの界面活性剤(c)を含有し、
30g/haの展着剤を送達するものは、15g/kgの界面活性剤(c)を含有し、
12g/haの展着剤を送達するものは、6g/kgの界面活性剤(c)を含有し、
10g/haの展着剤を送達するものは、5g/kgの界面活性剤(c)を含有する。
【0109】
1kg/haの固体製剤:
50g/haの展着剤を送達するものは、50g/kgの界面活性剤(c)を含有し、
30g/haの展着剤を送達するものは、30g/kgの界面活性剤(c)を含有し、
12g/haの展着剤を送達するものは、12g/kgの界面活性剤(c)を含有し、
10g/haの展着剤を送達するものは、10g/kgの界面活性剤(c)を含有する。
【0110】
0.5kg/haの固体製剤:
50g/haの展着剤を送達するものは、100g/kgの界面活性剤(c)を含有し、
30g/haの展着剤を送達するものは、60g/kgの界面活性剤(c)を含有し、
12g/haの展着剤を送達するものは、24g/kgの界面活性剤(c)を含有し、
10g/haの展着剤を送達するものは、20g/kgの界面活性剤(c)を含有する。
【0111】
ヘクタール当たり他の用量で施用される製剤中の展着剤(c)の濃度は、同じ方法で計算することができる。
【0112】
本発明の文脈において、好適な製剤タイプは定義により、サスペンション剤、水性懸濁物、サスポエマルションまたはカプセルサスペンション剤、エマルション濃縮物、水分散性顆粒、油分散物、乳剤、水和剤、湿潤性顆粒、好ましくはサスペンション剤、水性懸濁物、サスポエマルションおよび油分散物であり、ここで、非水性製剤または固体製剤の場合、スプレー可能な製剤は、水を添加することによって得られる。
【0113】
活性成分(a):
それらの一般名によってここで同定される活性化合物は公知であり、例えば、農薬ハンドブック(「The Pesticide Manual」第16版、British Crop Protection Council 2012)に記載されているか、またはインターネット(例えば、http://www.alanwood.net/pesticides)で見つけることができる。分類は、本特許出願の出願時の現行のIRAC Mode of Action Classification Schemeに基づく。
【0114】
本発明による殺菌剤(a)の例は、以下のとおりである:
1) エルゴステロール生合成阻害薬、例えば、(1.001)シプロコナゾール、(1.002)ジフェノコナゾール、(1.003)エポキシコナゾール、(1.004)フェンヘキサミド、(1.005)フェンプロピジン、(1.006)フェンプロピモルフ、(1.007)フェンピラザミン、(1.008)フルキンコナゾール、(1.009)フルトリアホール、(1.010)イマザリル、(1.011)硫酸イマザリル、(1.012)イプコナゾール、(1.013)メトコナゾール、(1.014)ミクロブタニル、(1.015)パクロブトラゾール、(1.016)プロクロラズ、(1.017)プロピコナゾール、(1.018)プロチオコナゾール、(1.019)ピリソキサゾール、(1.020)スピロキサミン、(1.021)テブコナゾール、(1.022)テトラコナゾール、(1.023)トリアジメノール、(1.024)トリデモルフ、(1.025)トリチコナゾール、(1.026)(1R,2S,5S)-5-(4-クロロベンジル)-2-(クロロメチル)-2-メチル-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)シクロペンタノール、(1.027)(1S,2R,5R)-5-(4-クロロベンジル)-2-(クロロメチル)-2-メチル-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)シクロペンタノール、(1.028)(2R)-2-(1-クロロシクロプロピル)-4-[(1R)-2,2-ジクロロシクロプロピル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.029)(2R)-2-(1-クロロシクロプロピル)-4-[(1S)-2,2-ジクロロシクロプロピル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.030)(2R)-2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.031)(2S)-2-(1-クロロシクロプロピル)-4-[(1R)-2,2-ジクロロシクロプロピル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.032)(2S)-2-(1-クロロ-シクロプロピル)-4-[(1S)-2,2-ジクロロシクロプロピル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.033)(2S)-2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.034)(R)-[3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-4-イル](ピリジン-3-イル)メタノール、(1.035)(S)-[3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-4-イル](ピリジン-3-イル)メタノール、(1.036)[3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,2-オキサゾール-4-イル](ピリジン-3-イル)メタノール、(1.037)1-({(2R,4S)-2-[2-クロロ-4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-4-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.038)1-({(2S,4S)-2-[2-クロロ-4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-4-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.039)1-{[3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イルチオシアネート、(1.040)1-{[rel(2R,3R)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イルチオシアネート、(1.041)1-{[rel(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イルチオシアネート、(1.042)2-[(2R,4R,5R)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.043)2-[(2R,4R,5S)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.044)2-[(2R,4S,5R)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.045)2-[(2R,4S,5S)-1-(2,4-ジクロロ-フェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.046)2-[(2S,4R,5R)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.047)2-[(2S,4R,5S)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.048)2-[(2S,4S,5R)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.049)2-[(2S,4S,5S)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.050)2-[1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.051)2-[2-クロロ-4-(2,4-ジクロロフェノキシ)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.052)2-[2-クロロ-4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.053)2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.054)2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ペンタン-2-オール、(1.055)メフェントリフルコナゾール、(1.056)2-{[3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.057)2-{[rel(2R,3R)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロ-フェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.058)2-{[rel(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.059)5-(4-クロロベンジル)-2-(クロロメチル)-2-メチル-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)シクロペンタノール、(1.060)5-(アリルスルファニル)-1-{[3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.061)5-(アリルスルファニル)-1-{[rel(2R,3R)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.062)5-(アリルスルファニル)-1-{[rel(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.063)N’-(2,5-ジメチル-4-{[3-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.064)N’-(2,5-ジメチル-4-{[3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.065)N’-(2,5-ジメチル-4-{[3-(2,2,3,3-テトラフルオロプロポキシ)フェニル]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.066)N’-(2,5-ジメチル-4-{[3-(ペンタフルオロエトキシ)フェニル]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.067)N’-(2,5-ジメチル-4-{3-[(1,1,2,2-テトラフルオロエチル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.068)N’-(2,5-ジメチル-4-{3-[(2,2,2-トリフルオロエチル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.069)N’-(2,5-ジメチル-4-{3-[(2,2,3,3-テトラフルオロプロピル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.070)N’-(2,5-ジメチル-4-{3-[(ペンタフルオロエチル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.071)N’-(2,5-ジメチル-4-フェノキシフェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.072)N’-(4-{[3-(ジフルオロメトキシ)フェニル]スルファニル}-2,5-ジメチルフェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.073)N’-(4-{3-[(ジフルオロメチル)スルファニル]フェノキシ}-2,5-ジメチルフェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.074)N’-[5-ブロモ-6-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イルオキシ)-2-メチルピリジン-3-イル]-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.075)N’-{4-[(4,5-ジクロロ-1,3-チアゾール-2-イル)オキシ]-2,5-ジメチルフェニル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.076)N’-{5-ブロモ-6-[(1R)-1-(3,5-ジフルオロフェニル)エトキシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.077)N’-{5-ブロモ-6-[(1S)-1-(3,5-ジフルオロフェニル)エトキシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.078)N’-{5-ブロモ-6-[(シス-4-イソプロピル-シクロヘキシル)オキシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.079)N’-{5-ブロモ-6-[(トランス-4-イソプロピルシクロヘキシル)オキシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.080)N’-{5-ブロモ-6-[1-(3,5-ジフルオロフェニル)エトキシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホル
ムアミド、(1.081)イプフェントリフルコナゾール、(1.082)2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.083)2-[6-(4-ブロモフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.084)2-[6-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.085)3-[2-(1-クロロシクロプロピル)-3-(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-プロピル]イミダゾール-4-カルボニトリル、(1.086)4-[[6-[rac-(2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(5-チオキソ-4H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、(1.087)N-イソプロピル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)フェニル]-N-メチルイミドホルムアミド、(1.088)N’-{5-ブロモ-2-メチル-6-[(1-プロポキシプロパン-2-イル)オキシ]ピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミド-ホルムアミド、(1.089)ヘキサコナゾール、(1.090)ペンコナゾール(penconazole)、(1.091)フェンブコナゾール。
【0115】
2) 複合体Iまたは複合体IIにおける呼吸鎖の阻害薬、例えば、(2.001)ベンゾビンジフルピル、(2.002)ビキサフェン、(2.003)ボスカリド、(2.004)カルボキシン、(2.005)フルオピラム、(2.006)フルトラニル、(2.007)フルキサピロキサド、(2.008)フラメトピル、(2.009)イソフェタミド、(2.010)イソピラザム(アンチ-エピマー性エナンチオマー1R,4S,9S)、(2.011)イソピラザム(アンチ-エピマー性エナンチオマー1S,4R,9R)、(2.012)イソピラザム(アンチ-エピマー性ラセミ化合物1RS,4SR,9SR)、(2.013)イソピラザム(シン-エピマー性ラセミ化合物(1RS,4SR,9RS)とアンチ-エピマー性ラセミ化合物(1RS,4SR,9SR)の混合物)、(2.014)イソピラザム(シン-エピマー性エナンチオマー1R,4S,9R)、(2.015)イソピラザム(シン-エピマー性エナンチオマー1S,4R,9S)、(2.016)イソピラザム(シン-エピマー性ラセミ化合物1RS,4SR,9RS)、(2.017)ペンフルフェン、(2.018)ペンチオピラド、(2.019)ピジフルメトフェン、(2.020)ピラジフルミド、(2.021)セダキサン、(2.022)1,3-ジメチル-N-(1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.023)1,3-ジメチル-N-[(3R)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.024)1,3-ジメチル-N-[(3S)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.025)1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-N-[2’-(トリフルオロメチル)ビフェニル-2-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.026)2-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)-N-(1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)ベンズアミド、(2.027)3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-(1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.028)インピルフルキサム、(2.029)3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[(3S)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.030)フルインダピル、(2.031)3-(ジフルオロメチル)-N-[(3R)-7-フルオロ-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.032)3-(ジフルオロメチル)-N-[(3S)-7-フルオロ-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.033)5,8-ジフルオロ-N-[2-(2-フルオロ-4-{[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]オキシ}フェニル)エチル]キナゾリン-4-アミン、(2.034)N-(2-シクロペンチル-5-フルオロベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.035)N-(2-tert-ブチル-5-メチルベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.036)N-(2-tert-ブチルベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.037)N-(5-クロロ-2-エチルベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.038)イソフルシプラム(isoflucypram)、(2.039)N-[(1R,4S)-9-(ジクロロメチレン)-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,4-メタノナフタレン-5-イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.040)N-[(1S,4R)-9-(ジクロロメチレン)-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,4-メタノナフタレン-5-イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.041)N-[1-(2,4-ジクロロフェニル)-1-メトキシプロパン-2-イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.042)N-[2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ベンジル]-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.043)N-[3-クロロ-2-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)ベンジル]-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.044)N-[5-クロロ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル]-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.045)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-N-[5-メチル-2-(トリフルオロメチル)ベンジル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.046)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(2-フルオロ-6-イソプロピルベンジル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.047)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(2-イソプロピル-5-メチルベンジル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.048)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(2-イソプロピルベンジル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボチオアミド、(2.049)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(2-イソプロピルベンジル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.050)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(5-フルオロ-2-イソプロピルベンジル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.051)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-N-(2-エチル-4,5-ジメチルベンジル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.052)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-N-(2-エチル-5-フルオロベンジル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.053)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-N-(2-エチル-5-メチルベンジル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.054)N-シクロプロピル-N-(2-シクロプロピル-5-フルオロベンジル)-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.055)N-シクロプロピル-N-(2-シクロプロピル-5-メチルベンジル)-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.056)N-シクロプロピル-N-(2-シクロプロピルベンジル)-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.057)ピラプロポイン、(2.058)N-[rac-(1S,2S)-2-(2,4-ジクロロフェニル)シクロブチル]-2-(トリフルオロメチル)-ニコチンアミド、(2.059)N-[(1S,2S)-2-(2,4-ジクロロフェニル)シクロブチル]-2-(トリフルオロメチル)ニコチンアミド。
【0116】
3) 複合体IIIにおける呼吸鎖の阻害薬、例えば、(3.001)アメトクトラジン、(3.002)アミスルブロム、(3.003)アゾキシストロビン、(3.004)クメトキシストロビン(coumethoxystrobin)、(3.005)クモキシストロビン、(3.006)シアゾファミド、(3.007)ジモキシストロビン、(3.008)エノキサストロビン、(3.009)ファモキサドン、(3.010)フェンアミドン、(3.011)フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、(3.012)フルオキサストロビン、(3.013)クレソキシム-メチル、(3.014)メトミノストロビン、(3.015)オリサストロビン、(3.016)ピコキシストロビン、(3.017)ピラクロストロビン、(3.018)ピラメトストロビン、(3.019)ピラオキシストロビン、(3.020)トリフロキシストロビン、(3.021)(2E)-2-{2-[({[(1E)-1-(3-{[(E)-1-フルオロ-2-フェニルビニル]オキシ}フェニル)エチリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}-2-(メトキシイミノ)-N-メチルアセトアミド、(3.022)(2E,3Z)-5-{[1-(4-クロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]オキシ}-2-(メトキシイミノ)-N,3-ジメチルペンタ-3-エンアミド、(3.023)(2R)-2-{2-[(2,5-ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}-2-メトキシ-N-メチルアセトアミド、(3.024)(2S)-2-{2-[(2,5-ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}-2-メトキシ-N-メチルアセトアミド、(3.025)フェンピコキサミド、(3.026)マンデストロビン、(3.027)N-(3-エチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキシル)-3-ホルムアミド-2-ヒドロキシベンズアミド、(3.028)(2E,3Z)-5-{[1-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]オキシ}-2-(メトキシイミノ)-N,3-ジメチルペンタ-3-エンアミド、(3.029){5-[3-(2,4-ジメチルフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル]-2-メチルベンジル}カルバミン酸メチル、(3.030)メチルテトラプロール、(3.031)フロリルピコキサミド。
【0117】
4) 有糸分裂および細胞分裂の阻害薬、例えば、(4.001)カルベンダジム、(4.002)ジエトフェンカルブ、(4.003)エタボキサム、(4.004)フルオピコリド、(4.005)ペンシクロン、(4.006)チアベンダゾール、(4.007)チオファネート-メチル、(4.008)ゾキサミド、(4.009)ピリダクロメチル、(4.010)3-クロロ-5-(4-クロロフェニル)-4-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-メチルピリダジン、(4.011)3-クロロ-5-(6-クロロピリジン-3-イル)-6-メチル-4-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピリダジン、(4.012)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2,6-ジフルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.013)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-ブロモ-6-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.014)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-ブロモフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.015)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.016)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.017)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.018)4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2,6-ジフルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.019)4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.020)4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.021)4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.022)4-(4-クロロフェニル)-5-(2,6-ジフルオロフェニル)-3,6-ジメチルピリダジン、(4.023)N-(2-ブロモ-6-フルオロフェニル)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.024)N-(2-ブロモフェニル)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.025)N-(4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.026)フルオピモミド(fluopimomide)。
【0118】
5) 多部位活性を示し得る化合物、例えば、(5.001)ボルドー液、(5.002)カプタホール、(5.003)キャプタン、(5.004)クロロタロニル、(5.005)水酸化銅、(5.006)ナフテン酸銅、(5.007)酸化銅、(5.008)オキシ塩化銅、(5.009)硫酸銅(2+)、(5.010)ジチアノン、(5.011)ドジン、(5.012)ホルペット、(5.013)マンゼブ、(5.014)マンネブ、(5.015)メチラム、(5.016)亜鉛メチラム、(5.017)銅オキシン、(5.018)プロピネブ、(5.019)硫黄および多硫化カルシウムを含む硫黄剤、(5.020)チウラム、(5.021)ジネブ、(5.022)ジラム、(5.023)6-エチル-5,7-ジオキソ-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[3’,4’:5,6][1,4]ジチイノ[2,3-c][1,2]チアゾール-3-カルボニトリル。
【0119】
6) 宿主防御応答を誘発し得る化合物、例えば、(6.001)アシベンゾラル-S-メチル、(6.002)イソチアニル、(6.003)プロベナゾール、(6.004)チアジニル。
【0120】
7) アミノ酸および/またはタンパク質の生合成の阻害薬、例えば、(7.001)シプロジニル、(7.002)カスガマイシン、(7.003)カスガマイシン塩酸塩水和物、(7.004)オキシテトラサイクリン、(7.005)ピリメタニル、(7.006)3-(5-フルオロ-3,3,4,4-テトラメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン。
【0121】
8) ATP産生阻害薬、例えば、(8.001)シルチオファム。
【0122】
9) 細胞壁合成阻害薬、例えば、(9.001)ベンチアバリカルブ、(9.002)ジメトモルフ、(9.003)フルモルフ、(9.004)イプロバリカルブ、(9.005)マンジプロパミド、(9.006)ピリモルフ、(9.007)バリフェナレート、(9.008)(2E)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-3-(2-クロロピリジン-4-イル)-1-(モルホリン-4-イル)プロパ-2-エン-1-オン、(9.009)(2Z)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-3-(2-クロロピリジン-4-イル)-1-(モルホリン-4-イル)プロパ-2-エン-1-オン。
【0123】
10) 脂質および膜の合成阻害薬、例えば、(10.001)プロパモカルブ、(10.002)プロパモカルブ塩酸塩、(10.003)トルクロホス-メチル。
【0124】
11) メラニン生合成阻害薬、例えば、(11.001)トリシクラゾール、(11.002)トルプロカルブ。
【0125】
12) 核酸合成阻害薬、例えば、(12.001)ベナラキシル、(12.002)ベナラキシル-M(キララキシル)、(12.003)メタラキシル、(12.004)メタラキシル-M(メフェノキサム)。
【0126】
13) シグナル伝達阻害薬、例えば、(13.001)フルジオキソニル、(13.002)イプロジオン、(13.003)プロシミドン、(13.004)プロキナジド、(13.005)キノキシフェン、(13.006)ビンクロゾリン。
【0127】
14) 脱共役剤として作用し得る化合物、例えば、(14.001)フルアジナム、(14.002)メプチルジノカップ。
【0128】
15) 以下のものからなる群から選択されるさらなる殺菌剤:(15.001)アブシジン酸、(15.002)ベンチアゾール、(15.003)ベトキサジン、(15.004)カプシマイシン(capsimycin)、(15.005)カルボン、(15.006)キノメチオネート、(15.007)クフラネブ、(15.008)シフルフェナミド、(15.009)シモキサニル、(15.010)シプロスルファミド、(15.011)フルチアニル、(15.012)ホセチル-アルミナム、(15.013)ホセチル-カルシウム、(15.014)ホセチル-ナトリウム、(15.015)イソチオシアン酸メチル、(15.016)メトラフェノン、(15.017)ミルディオマイシン、(15.018)ナタマイシン、(15.019)ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、(15.020)ニトロタル-イソプロピル、(15.021)オキサモカルブ、(15.022)オキサチアピプロリン、(15.023)オキシフェンチイン、(15.024)ペンタクロロフェノールおよび塩、(15.025)亜リン酸およびその塩、(15.026)プロパモカルブ-ホセチレート、(15.027)ピリオフェノン(クラザフェノン)、(15.028)テブフロキン、(15.029)テクロフタラム、(15.030)トルニファニド、(15.031)1-(4-{4-[(5R)-5-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル}ピペリジン-1-イル)-2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノン、(15.032)1-(4-{4-[(5S)-5-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル}ピペリジン-1-イル)-2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノン、(15.033)2-(6-ベンジルピリジン-2-イル)キナゾリン、(15.034)ジピメチトロン、(15.035)2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]-1-[4-(4-{5-[2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル}-1,3-チアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]エタノン、(15.036)2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]-1-[4-(4-{5-[2-クロロ-6-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル}-1,3-チアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]エタノン、(15.037)2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]-1-[4-(4-{5-[2-フルオロ-6-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)-フェニル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル}-1,3-チアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]エタノン、(15.038)2-[6-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)-5-メチルピリジン-2-イル]キナゾリン、(15.039)2-{(5R)-3-[2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロ-メチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-5-イル}-3-クロロフェニル メタンスルホネート、(15.040)2-{(5S)-3-[2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-5-イル}-3-クロロフェニル メタンスルホネート、(15.041)イプフルフェノキン、(15.042)2-{2-フルオロ-6-[(8-フルオロ-2-メチルキノリン-3-イル)オキシ]フェニル}プロパン-2-オール、(15.043)フルオキサピプロリン(fluoxapiprolin)、(15.044)2-{3-[2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-5-イル}フェニル メタンスルホネート、(15.045)2-フェニルフェノールおよびその塩、(15.046)3-(4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン、(15.047)キノフメリン、(15.048)4-アミノ-5-フルオロピリミジン-2-オール(互変異性形態:4-アミノ-5-フルオロピリミジン-2(1H)-オン)、(15.049)4-オキソ-4-[(2-フェニルエチル)アミノ]酪酸、(15.050)5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-チオール、(15.051)5-クロロ-N’-フェニル-N’-(プロパ-2-イン-1-イル)チオフェン 2-スルホノヒドラジド、(15.052)5-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]ピリミジン-4-アミン、(15.053)5-フルオロ-2-[(4-メチルベンジル)オキシ]ピリミジン-4-アミン、(15.054)9-フルオロ-2,2-ジメチル-5-(キノリン-3-イル)-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサゼピン、(15.055)ブタ-3-イン-1-イル{6-[({[(Z)-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン-2-イル}カルバメート、(15.056)(2Z)-3-アミノ-2-シアノ-3-フェニルアクリル酸エチル、(15.057)フェナジン-1-カルボン酸、(15.058)3,4,5-トリヒドロキシ安息香酸プロピル、(15.059)キノリン-8-オール、(15.060)キノリン-8-オール スルフェート(2:1)、(15.061){6-[({[(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン-2-イル}カルバミン酸tert-ブチル、(15.062)5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-[(4-メチルフェニル)スルホニル]-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン、(15.063)アミノピリフェン、(15.064)(N’-[2-クロロ-4-(2-フルオロフェノキシ)-5-メチルフェニル]-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド)、(15.065)(N’-(2-クロロ-5-メチル-4-フェノキシフェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド)、(15.066)(2-{2-[(7,8-ジフルオロ-2-メチルキノリン-3-イル)オキシ]-6-フルオロフェニル}プロパン-2-オール)、(15.067)(5-ブロモ-1-(5,6-ジメチルピリジン-3-イル)-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン)、(15.068)(3-(4,4-ジフルオロ-5,5-ジメチル-4,5-ジヒドロチエノ[2,3-c]ピリジン-7-イル)キノリン)、(15.069)(1-(4,5-ジメチル-1H-ベンズイミダゾール-1-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン)、(15.070)8-フルオロ-3-(5-フルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノロン、(15.071)8-フルオロ-3-(5-フルオロ-3,3,4,4-テトラメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノロン、(15.072)3-(4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)-8-フルオロキノリン、(15.073)(N-メチル-N-フェニル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド)、(15.074)メチル{4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル}カーバメート、(15.075)(N-{4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンジル}シクロプロパンカルボキサミド)、(15.076)N-メチル-4-(5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.077)N-[(E)-メトキシイミノメチル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.078)N-[(Z)-メトキシイミノメチル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.079)N-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]シクロプロパンカルボキサミド、(15.080)N-(2-フルオロフェニル)-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.081)2,2-ジフルオロ-N-メチル-2-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]アセトアミド、(15.082)N-アリル-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル]メチル]アセトアミド、(15.083)N-[(E)-N-メトキシ-C-メチル-カルボンイミドイル]-4-(5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.084)N-[(Z)-N-メトキシ-C-メチルカルボンイミドイル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.085)N-アリル-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、(15.086)4,4-ジメチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ピロリジン-2-オン、(15.087)N-メチル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンゼンカルボチオアミド、(15.088)5-メチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ピロリジン-2-オン、(15.089)N-((2,3-ジフルオロ-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]-3,3,3-トリフルオロ-プロパンアミド、(15.090)1-メトキシ-1-メチル-3-[[4-[5-(トリフルオロメチル}-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ウレア、(15.091)1,1-ジエチル-3-[[4-[5-(トリフルオロメチル}-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ウレア、(15.092)N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、(15.093)N-メトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]-メチル]シクロプロパンカルボキサミド、(15.094)1-メトキシ-3-メチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ウレア、(15.095)N-メトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル)シクロプロパンカルボキサミド、(15.096)N,2-ジメトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル}-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、(15.097)N-エチル-2-メチル-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-
1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニル]メチル]プロパンアミド、(15.098)1-メトキシ-3-メチル-1-[[4-[5-(トリフルオロ-メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ウレア、(15.099)1,3-ジメトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ウレア、(15.100)3-エチル-1-メトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ウレア、(15.101)1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ピペリジン-2-オン、(15.102)4,4-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]-メチル]イソオキサゾリジン-3-オン、(15.103)5,5-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソキサゾリジン-3-オン、(15.104)3,3-ジメチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ピペリジン-2-オン、(15.105)1-[[3-フルオロ-4-(5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]-フェニル]メチル]アゼパン-2-オン、(15.106)4,4-ジメチル-2-[[4-(5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]-フェニル]メチル]イソキサゾリジン-3-オン、(15.107)5,5-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソキサゾリジン-3-オン、(15.108)エチル(1-{4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンジル}-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート、(15.109)N,N-ジメチル-1-{4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンジル}-1H-1,2,4-トリアゾール-3-アミン、(15.110)N-{2,3-ジフルオロ-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンジル}ブタンアミド、(15.111)N-(1-メチルシクロプロピル)-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.112)N-(2,4-ジフルオロフェニル)-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.113)1-(5,6-ジメチルピリジン-3-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン、(15.114)1-(6-(ジフルオロメチル)-5-メチル-ピリジン-3-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン、(15.115)1-(5-(フルオロメチル)-6-メチル-ピリジン-3-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン、(15.116)1-(6-(ジフルオロメチル)-5-メトキシ-ピリジン-3-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン、(15.117)4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル ジメチル-カーバメート、(15.118)N-{4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル}プロパンアミド、(15.119)3-[2-(1-{[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-1,5-ジヒドロ-2,4-ベンゾジオキセピン-6-イル メタンスルホネート、(15.120)9-フルオロ-3-[2-(1-{[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-1,5-ジヒドロ-2,4-ベンゾジオキセピン-6-イル メタンスルホネート、(15.121)3-[2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-1,5-ジヒドロ-2,4-ベンゾジオキセピン-6-イル メタンスルホネート、(15.122)3-[2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-9-フルオロ-1,5-ジヒドロ-2,4-ベンゾジオキセピン-6-イル メタンスルホネート、(15.123)1-(6,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン、(15.124)8-フルオロ-N-(4,4,4-トリフルオロ-2-メチル-1-フェニルブタン-2-イル)キノリン-3-カルボキサミド、(15.125)8-フルオロ-N-[(2S)-4,4,4-トリフルオロ-2-メチル-1-フェニルブタン-2-イル]キノリン-3-カルボキサミド、(15.126)N-(2,4-ジメチル-1-フェニルペンタン-2-イル)-8-フルオロキノリン-3-カルボキサミドおよび(15.127)N-[(2S)-2,4-ジメチル-1-フェニルペンタン-2-イル]-8-フルオロキノリン-3-カルボキサミド。
【0129】
本発明による殺虫剤(a)の例は、以下のとおりである:
(1) アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害薬、例えば、カーバメート系、アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカーブ、プロポクスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMCおよびキシリルカルブ、または有機リン酸エステル系、例えば、アセフェート、アザメチホス、アジンホス-エチル、アジンホス-メチル、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス-メチル、クマホス、シアノホス、ジメトン-S-メチル、ダイアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ダイスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イミシアホス、イソフェンホス、O-(メトキシアミノチオホスホリル)サリチル酸イソプロピル、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン-メチル、パラチオン-メチル、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロペタムホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテップ、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホンおよびバミドチオン。
【0130】
(2) GABA作動性塩化物イオンチャンネル拮抗薬、好ましくは、シクロジエン-有機塩素系、これは、クロルダンおよびエンドスルファンから選択される;または、フェニルピラゾール系(フィプロール)、これは、エチプロールおよびフィプロニルから選択される。
【0131】
(3) ナトリウムチャンネルモジュレーター/電位依存性ナトリウムチャネル遮断薬、例えば、ピレスロイド系、例えば、アクリナトリン、アレスリン、d-シス-トランスアレスリン、d-トランスアレスリン、ビフェントリン、ビオアレスリン、ビオアレスリン S-シクロペンテニル異性体、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ-シフルトリン、シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、ガンマ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、シータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、シフェノトリン[(1R)-トランス-異性体]、デルタメトリン、エムペントリン[(EZ)-(1R)-異性体]、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、タウ-フルバリネート、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、カデトリン、モンフルオロトリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)-トランス-異性体]、プラレトリン、ピレトリン類(除虫菊(pyrethrum))、レスメトリン、シラフルオフェン、テフルトリン、テトラメトリン、テトラメトリン[(1R)-異性体]、トラロメトリンおよびトランスフルトリンまたはDDTまたはメトキシクロル。
【0132】
(4) ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)の競合的モジュレーター、好ましくは、ネオニコチノイド系、これは、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリドおよびチアメトキサムから選択され、またはニコチン、またはスルホキサフロルから選択されるスルホキシイミン系、またはフルピラジフロンから選択されるブテノリド系、またはトリフルメゾピリムから選択されるメソイオン系。
【0133】
(5) ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)のアロステリックモジュレーター、好ましくは、スピネトラムおよびスピノサドから選択されるスピノシン系。
【0134】
(6) グルタミン酸制御塩化物チャンネル(GluCl)のアロステリックモジュレーター、好ましくは、アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチンおよびミルベメクチンから選択されるアベルメクチン系/ミルベマイシン系。
【0135】
(7) 幼若ホルモン模倣物質、好ましくは、ハイドロプレン、キノプレンおよびメトプレンから選択される幼若ホルモン類似体、または、フェノキシカルブまたはピリプロキシフェン。
【0136】
(8) 種々の特定されていない(マルチサイト)阻害薬、好ましくは、臭化メチルおよび別のハロゲン化アルキルから選択されるハロゲン化アルキル系、またはクロロピクリンまたはフッ化スルフリルまたはホウ砂または吐酒石またはダゾメット(Diazomet)およびメタムから選択されるイソシアン酸メチル発生剤。
【0137】
(9) 弦音器官のTRPVチャンネルモジュレーター、これは、ピメトロジンおよびピリフルキナゾンから選択される。
【0138】
(10) ダニ成長阻害薬、これは、クロフェンテジン、ヘキシチアゾクス、ジフロビダジンおよびエトキサゾールから選択される。
【0139】
(11) 昆虫中腸膜の微生物撹乱物質、これは、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis Subspezies israelensis)、バシルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・アイザワイ(Bacillus thuringiensis Subspezies aizawai)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・クルスタキ(Bacillus thuringiensis Subspezies kurstaki)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subspecies tenebrionis)およびBt植物タンパク質(これは、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry1A.105、Cry2Ab、VIP3A、mCry3A、Cry3Ab、Cry3BbおよびCry34Ab1/35Ab1から選択される)から選択される。
【0140】
(12) ミトコンドリアATPシンターゼの阻害薬、好ましくは、ジアフェンチウロンから選択されるATPディスラプター、またはアゾシクロチン、シヘキサチンおよび酸化フェンブタスズから選択される有機スズ化合物、またはプロパルギットまたはテトラジホン。
【0141】
(13) プロトン勾配を破壊することによる酸化的リン酸化の脱共役剤、これは、クロルフェナピル、DNOCおよびスルフルラミドから選択される。
【0142】
(14) ニコチン性アセチルコリン受容体チャンネル遮断薬、これは、ベンスルタップ、カルタップ塩酸塩、チオシクラムおよびチオスルタップ-ナトリウムから選択される。
【0143】
(15) キチン生合成の阻害薬、タイプ0、これは、ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロンおよびトリフルムロンから選択される。
【0144】
(16) キチン生合成の阻害薬、タイプ1、これは、ブプロフェジンから選択される。
【0145】
(17) 脱皮撹乱物質(特に双翅目、つまり二羽の昆虫)、これは、シロマジンから選択される。
【0146】
(18) エクジソン受容体作動薬、これは、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジドおよびテブフェノジドから選択される。
【0147】
(19) オクトパミン受容体作動薬、これは、アミトラズから選択される。
【0148】
(20) ミトコンドリア複合体III電子伝達阻害薬、これは、ヒドラメチルノン、アセキノシルおよびフルアクリピリムから選択される。
【0149】
(21) ミトコンドリア複合体I電子伝達阻害薬、好ましくは、いわゆるMETI殺ダニ剤、これらは、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラドおよびトルフェンピラドから選択され、またはロテノン(Derris)。
【0150】
(22) 電位依存性ナトリウムチャンネルの遮断薬、これは、インドキサカルブおよびメタフルミゾンから選択される。
【0151】
(23) アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害薬、好ましくは、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマトおよびスピドキサマト(Spidoxamate)(IUPAC名:11-(4-クロロ-2,6-キシリル)-12-ヒドロキシ-1,4-ジオキサ-9-アザジスピロ[4.2.4.2]テトラデカ-11-エン-10-オン)から選択される。
【0152】
(24) ミトコンドリア複合体IV電子伝達阻害薬、好ましくは、リン化アルミニウム、リン化カルシウム、ホスフィンおよびリン化亜鉛から選択されるホスフィン系、または、シアン化カルシウム、シアン化カリウムおよびシアン化ナトリウムから選択されるシアン化物。
【0153】
(25) ミトコンドリア複合体II電子伝達阻害薬、好ましくは、シエノピラフェンおよびシフルメトフェンから選択されるベータ-ケトニトリル誘導体、またはピフルブミドから選択されるカルボキシアニリド系。
【0154】
(28) リアノジン受容体モジュレーター、好ましくは、クロラントラニリプロール、シアントラニルプロールおよびフルベンジアミドから選択されるジアミド系。
【0155】
(29) 弦音器官のモジュレーター(標的構造が定義されていない)、これは、フロニカミドから選択される。
【0156】
(30) 以下のものから選択されるさらなる活性成分:アシノナピル、アフィドピロペン、アフォキソレイナー、アザジラクチン、ベンクロチアズ、ベンゾキシメート、ベンズピリモキサン、ビフェナゼート(Bifenazat)、ブロフラニリド(Broflanilid)、ブロモプロピレート、キノメチオナート、クロロプラレトリン、氷晶石(cryolit)、シクラニリプロール(Cyclaniliprol)、シクロキサプリド(cycloxaprid)、シハロジアミド(Cyhalodiamid)、ジクロロメゾチアズ、ジコホル、ジンプロピリダズ、エプシロン-メトフルトリン、エプシロン-モンフルオトリン(epsilon-Momfluthrin)、フロメトキン、フルアザインドリジン、フルエンスルホン、フルフェネリム、フルフェノキシストロビン、フルフィプロール、フルヘキサホン、フルオピラム、フルピリミン、フルララネル、フルキサメタミド、フフェノジド、グアジピル、ヘプタフルトリン、イミダクロチズ、イプロジオン、イソシクロセラム、カッパー-ビフェントリン、カッパー-テフルトリン、ロチラネル、メペルフルトリン、オキサゾスルフィル、パイコングジング、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリミノストロビン、スピロブジクロフェン、スピロピジオン(Spiropidion)、テトラメチルフルトリン、テトラニリプロール、テトラクロラントラニリプロール、チゴラネル(Tigolaner)、チオキサザフェン、チオフルオキシメート(Thiofluoximat)およびヨードメタン;さらに、バシルス・フィルムス(Bacillus firmus)に基づく調製物(I-1582、BioNeem、Votivo)、ならびに以下の化合物:1-{2-フルオロ-4-メチル-5-[(2,2,2-トリフルオロエチル)スルフィニル]フェニル}-3-(トリフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-アミン(WO2006/043635から既知)(CAS 885026-50-6)、{1’-[(2E)-3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-エン-1-イル]-5-フルオロスピロ[インドール-3,4’-ピペリジン]-1(2H)-イル}(2-クロロピリジン-4-イル)メタノン(WO2003/106457から既知)(CAS 637360-23-7)、2-クロロ-N-[2-{1-[(2E)-3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-エン-1-イル]ピペリジン-4-イル}-4-(トリフルオロメチル)フェニル]イソニコチンアミド(WO2006/003494から既知)(CAS 872999-66-1)、3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン(WO2010052161から既知)(CAS 1225292-17-0)、3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-8-メトキシ-2-オキソ-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-4-イル-エチルカルボネート(EP2647626から既知)(CAS 1440516-42-6)、4-(ブタ-2-イン-1-イルオキシ)-6-(3,5-ジメチルピペリジン-1-イル)-5-フルオロピリミジン(WO2004/099160から既知)(CAS 792914-58-0)、PF1364(JP2010/018586から既知)(CAS登録番号 1204776-60-2)、(3E)-3-[1-[(6-クロロ-3-ピリジル)メチル]-2-ピリジリデン]-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-オン(WO2013/144213から既知)(CAS 1461743-15-6)、N-[3-(ベンジルカルバモイル)-4-クロロフェニル]-1-メチル-3-(ペンタフルオロエチル)-4-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(WO2010/051926から既知)(CAS 1226889-14-0)、5-ブロモ-4-クロロ-N-[4-クロロ-2-メチル-6-(メチルカルバモイル)フェニル]-2-(3-クロロ-2-ピリジル)ピラゾール-3-カルボキサミド(CN103232431から既知)(CAS 1449220-44-3)、4-[5-(3,5-ジクロロフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-(トリフルオロメチル)-3-イソオキサゾリル]-2-メチル-N-(シス-1-オキシド-3-チエタニル)ベンズアミド、4-[5-(3,5-ジクロロフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-(トリフルオロメチル)-3-イソオキサゾリル]-2-メチル-N-(トランス-1-オキシド-3-チエタニル)ベンズアミドおよび4-[(5S)-5-(3,5-ジクロロフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-(トリフルオロメチル)-3-イソオキサゾリル]-2-メチル-N-(シス-1-オキシド-3-チエタニル)ベンズアミド(WO2013/050317A1から既知)(CAS 1332628-83-7)、N-[3-クロロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-N-エチル-3-[(3,3,3-トリフルオロプロピル)スルフィニル]プロパンアミド、(+)-N-[3-クロロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-N-エチル-3-[(3,3,3-トリフルオロプロピル)スルフィニル]プロパンアミドおよび(-)-N-[3-クロロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-N-エチル-3-[(3,3,3-トリフルオロプロピル)スルフィニル]プロパンアミド(WO2013/162715A2、WO2013/162716A2、US2014/0213448A1から既知)(CAS 1477923-37-7)、5-[[(2E)-3-クロロ-2-プロペン-1-イル]アミノ]-1-[2,6-ジクロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-[(トリフルオロメチル)スルフィニル]-1H-ピラゾール-3-カルボニトリル(CN101337937Aから既知)(CAS 1105672-77-2)、3-ブロモ-N-[4-クロロ-2-メチル-6-[(メチルアミノ)チオキソメチル]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド、(Liudaibenjiaxuanan、CN103109816Aから既知)(CAS 1232543-85-9);N-[4-クロロ-2-[[(1,1-ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]-6-メチルフェニル]-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-3-(フルオロメトキシ)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(WO2012/034403A1から既知)(CAS 1268277-22-0)、N-[2-(5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-4-クロロ-6-メチルフェニル]-3-ブロモ-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(WO2011/085575A1から既知)(CAS 1233882-22-8)、4-[3-[2,6-ジクロロ-4-[(3,3-ジクロロ-2-プロペン-1-イル)オキシ]フェノキシ]プロポキシ]-2-メトキシ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン(CN101337940Aから既知)(CAS 1108184-52-6);(2E)-および2(Z)-2-[2-(4-シアノフェニル)-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン]-N-[4-(ジフルオロメトキシ)フェニル]ヒドラジンカルボキサミド(CN101715774Aから既知)(CAS 1232543-85-9);シクロプロパンカルボン酸-3-(2,2-ジクロロエテニル)-2,2-ジメチル-4-(1H-ベンズイミダゾール-2-イル)フェニルエステル(CN103524422Aから既知)(CAS 1542271-46-4);(4aS)-7-クロロ-2,5-ジヒドロ-2-[[(メトキシカルボニル)[4-[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル]アミノ]カルボニル]インデノ[1,2-e][1,3,4]オキサジアジン-4a(3H)-カルボン酸メチルエステル(CN102391261Aから既知)(CAS 1370358-69-2);6-デオキシ-3-O-エチル-2,4-ジ-O-メチル-1-[N-[4-[1-[4-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエトキシ)フェニル]-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル]フェニル]カルバメート]-α-L-マンノピラノース(US2014/0275503A1から既知)(CAS 1181213-14-8);8-(2-シクロプロピルメトキシ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-3-(6-トリフルオロメチルピリダジン-3-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(CAS 1253850-56-4)、(8-アンチ)-8-(2-シクロプロピルメトキシ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-3-(6-トリフルオロメチル-ピリダジン-3-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(CAS 933798-27-7)、(8-シン)-8-(2-シクロプロピルメトキシ-4-トリフルオロメチルフェノキシ)-3-(6-トリフルオロメチルピリダジン-3-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(WO2007040280A1、WO2007040282A1から既知)(CAS 934001-66-8)、N-[3-クロロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-N-エチル-3-[(3,3,3-トリフルオロプロピル)チオ]-プロパンアイド(WO2015/058021A1、WO2015/058028A1から既知)(CAS 1477919-27-9)、N-[4-(アミノチオキソメチル)-2-メチル-6-[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]-3-ブロモ-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(CN103265527Aから既知)(CAS 1452877-50-7)、5-(1,3-ジオキサン-2-イル)-4-[[4-(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]-ピリミジン(WO2013/115391A1から既知)(CAS 1449021-97-9)、3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-8-メトキシ-1-メチル-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2,4-ジオン(WO2014/187846A1から既知)(CAS 1638765-58-8)、3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-8-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-4-イルカルボン酸エチルエステル(WO2010/066780A1、WO2011151146A1から既知)(CAS 1229023-00-0)、4-[(5S)-5-(3,5-ジクロロ-4-フルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-(トリフルオロメチル)-3-イソキサゾリル]-N-[(4R)-2-エチル-3-オキソ-4-イソキサゾリジニル]-2-メチル-ベンズアミド(WO2011/067272、WO2013/050302から既知)(CAS 1309959-62-3)。
【0157】
本発明による除草剤a)の例は、以下のとおりである:
アセトクロル、アシフルオルフェン、アシフルオルフェン-ナトリウム、アクロニフェン、アラクロール、アリドクロール、アロキシジム、アロキシジム-ナトリウム、アメトリン、アミカルバゾン、アミドクロル、アミドスルフロン、4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸、アミノシクロピラクロル、アミノシクロピラクロル-カリウム、アミノシクロピラクロル-メチル、アミノピラリド、アミトロール、スルファミン酸アンモニウム、アニロホス、アスラム、アトラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベナゾリン-エチル、ベンフルラリン、ベンフレセート、ベンスルフロン、ベンスルフロン-メチル、ベンスリド、ベンタゾン、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ビシクロピロン、ビフェノックス、ビラナホス、ビラナホス-ナトリウム、ビスピリバック、ビスピリバック-ナトリウム、ビクスロゾン、ブロマシル、ブロモブチド、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、ブロモキシニル-ブチレート、-カリウム、-ヘプタノエートおよび-オクタノエート、ブソキシノン、ブタクロール、ブタフェナシル、ブタミホス、ブテナクロール、ブトラリン、ブトロキシジム、ブチレート、カフェンストロール、カルベタミド、カルフェントラゾン、カルフェントラゾン-エチル、クロランベン、クロルブロムロン、1-{2-クロロ-3-[(3-シクロプロピル-5-ヒドロキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)カルボニル]-6-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-2-オン、4-{2-クロロ-3-[(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル]-4-(メチルスルホニル)ベンゾイル}-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート、クロルフェナク、クロルフェナク-ナトリウム、クロルフェンプロップ、クロルフルレノール、クロルフルレノール-メチル、クロリダゾン、クロリムロン、クロリムロン-エチル、2-[2-クロロ-4-(メチルスルホニル)-3-(モルホリン-4-イルメチル)ベンゾイル]-3-ヒドロキシシクロヘキサ-2-エン-1-オン、4-{2-クロロ-4-(メチルスルホニル)-3-[(2,2,2-トリフルオロエトキシ)メチル]ベンゾイル}-1-エチル-1H-ピラゾール-5-イル-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート、クロロフタリム、クロロトルロン、クロルタール-ジメチル、3-[5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-4-ヒドロキシ-1-メチルイミダゾリジン-2-オン、クロルスルフロン、シニドン、シニドン-エチル、シンメチリン、シノスルフロン、クラシホス、クレトジム、クロジナホップ、クロジナホップ-プロパルギル、クロマゾン、クロメプロップ、クロピラリド、クロランスラム、クロランスラム-メチル、クミルロン、シアナミド、シアナジン、シクロエート、シクロピラニル、シクロピリモレート、シクロスルファムロン、シクロキシジム、シハロホップ、シハロホップ-ブチル、シプラジン、2,4-D、2,4-D-ブトチル、-ブチル、-ジメチルアンモニウム、-ジオールアミン、-エチル、2-エチルヘキシル、-イソブチル、-イソオクチル、-イソプロピルアンモニウム、-カリウム、-トリイソプロパノールアンモニウムおよびトロールアミン(trolamine)、2,4-DB、2,4-DB-ブチル、-ジメチルアンモニウム、-イソオクチル、-カリウムおよび-ナトリウム、ダイムロン(daimuron)(dymron)、ダラポン、ダゾメット、n-デカノール、デスメジファム、デトシル-ピラゾレート(DTP)、ジカンバ、ジクロベニル、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ-P、ジクロホップ、ジクロホップ-メチル、ジクロホップ-P-メチル、ジクロスラム、ジフェンゾコート、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、ジフルフェンゾピル-ナトリウム、ジメフロン、ジメピペレート、ジメタクロール、ジメタメトリン、ジメテナミド、ジメテナミド-P、3-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(2-ヒドロキシ-6-オキソシクロヘキサ-1-エン-1-イル)カルボニル]-1-メチルキナゾリン-2,4(1H,3H)-ジオン、1,3-ジメチル-4-[2-(メチルスルホニル)-4-(トリフルオロメチル)ベンゾイル]-1H-ピラゾール-5-イル-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート、ジメトラスルフロン、ジニトラミン、ジノテルブ、ジフェナミド、ジクワット、ジクワット-ジブロミド、ジチオピル、ジウロン、DMPA、DNOC、エンドタール、EPTC、エスプロカルブ、エタルフルラリン、エタメトスルフロン、エタメトスルフロン-メチル、エチオジン、エトフメセート、エトキシフェン、エトキシフェン-エチル、エトキシスルフロン、エトベンザニド、エチル-[(3-{2-クロロ-4-フルオロ-5-[3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-3,6-ジヒドロピリミジン-1(2H)-イル]フェノキシ}ピリジン-2-イル)オキシ]アセテート、F-9600、F-5231、即ち、N-[2-クロロ-4-フルオロ-5-[4-(3-フルオロプロピル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1H-テトラゾール-1-イル]フェニル]エタンスルホンアミド、F-7967、即ち、3-[7-クロロ-5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾイミダゾール-4-イル]-1-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ-P、フェノキサプロップ-エチル、フェノキサプロップ-P-エチル、フェノキサスルホン、フェンキノトリオン、フェントラザミド、フラムプロップ、フラムプロップ-M-イソプロピル、フラムプロップ-M-メチル、フラザスルフロン、フロラスラム、フルアジホップ、フルアジホップ-P、フルアジホップ-ブチル、フルアジホップ-P-ブチル、フルカルバゾン、フルカルバゾン-ナトリウム、フルセトスルフロン、フルクロラリン、フルフェナセット、フルフェンピル、フルフェンピル-エチル、フルメツラム、フルミクロラック、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルオメツロン、フルレノール、フルレノール-ブチル、-ジメチルアンモニウムおよび-メチル、フルオログリコフェン、フルオログリコフェン-エチル、フルプロパネート、フルピルスルフロン、フルピルスルフロン-メチル-ナトリウム、フルリドン、フルロクロリドン、フルロキシピル、フルロキシピル-メプチル、フルルタモン、フルチアセット、フルチアセット-メチル、ホメサフェン、ホメサフェン-ナトリウム、ホラムスルフロン、ホサミン、グルホシネート、グルホシネート-アンモニウム、グルホシネート-P-ナトリウム、グルホシネート-P-アンモニウム、グルホシネート-P-ナトリウム、グリホセート、グリホセート-アンモニウム、-イソプロピルアンモニウム、-ジアンモニウム、-ジメチルアンモニウム、-カリウム、-ナトリウムおよびトリメシウム、H-9201、即ち、O-(2,4-ジメチル-6-ニトロフェニル)O-エチル イソプロピルホスホルアミドチオエート、ハラウキシフェン、ハラウキシフェン-メチル、ハロサフェン、ハロスルフロン、ハロスルフロン-メチル、ハロキシホップ、ハロキシホップ-P、ハロキシホップ-エトキシエチル、ハロキシホップ-P-エトキシエチル、ハロキシホップ-メチル、ハロキシホップ-P-メチル、ヘキサジノン、HW-02、即ち、1-(ジメトキシホスホリル)エチル(2,4-ジクロロフェノキシ)アセテート、4-ヒドロキシ-1-メトキシ-5-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]イミダゾリジン-2-オン、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]イミダゾリジン-2-オン、(5-ヒドロキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)(3,3,4-トリメチル-1,1-ジオキシド-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾチオフェン-5-イル)メタノン、6-[(2-ヒドロキシ-6-オキソシクロヘキサ-1-エン-1-イル)カルボニル]-1,5-ジメチル-3-(2-メチルフェニル)キナゾリン-2,4(1H,3H)-ジオン、イマザメタベンズ、イマザメタベンズ-メチル、イマザモックス、イマザモックス-アンモニウム、イマザピック、イマザピック-アンモニウム、イマザピル、イマザピル-イソプロピルアンモニウム、イマザキン、イマザキン-アンモニウム、イマゼタピル、イマゼタピル-アンモニウム(immonium)、イマゾスルフロン、インダノファン、インダジフラム、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン-メチル-ナトリウム、アイオキシニル、アイオキシニル-オクタノエート、-カリウムおよび-ナトリウム、イプフェンカルバゾン、イソプロツロン、イソウロン、イソキサベン、イソキサフルトール、カルブチレート、KUH-043、即ち、3-({[5-(ジフルオロメチル)-1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}スルホニル)-5,5-ジメチル-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール、ケトスピラドックス、ラクトフェン、レナシル、リニュロン、MCPA、MCPA-ブトチル、-ジメチルアンモニウム、-2-エチルヘキシル、-イソプロピルアンモニウム、-カリウムおよびナトリウム、MCPB、MCPB-メチル、-エチルおよびナトリウム、メコプロップ、メコプロップ-ナトリウムおよびブトチル、メコプロップ-P、メコプロップ-P-ブトチル、-ジメチルアンモニウム、-2-エチルヘキシルおよびカリウム、メフェナセット、メフルイジド、メソスルフロン、メソスルフロン-メチル、メソトリオン、メタベンズチアズロン、メタム、メタミホップ、メタミトロン、メタザクロール、メタゾスルフロン、メタベンズチアズロン、メチオピルスルフロン、メチオゾリン、2-({2-[(2-メトキシエトキシ)メチル]-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル}カルボニル)シクロヘキサン-1,3-ジオン、イソチオシアン酸メチル、1-メチル-4-[(3,3,4-トリメチル-1,1-ジオキシド-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾチオフェン-5-イル)カルボニル]-1H-ピラゾール-5-イルプロパン-1-スルホネート、メトブロムロン、メトラクロール、S-メトラクロール、メトスラム、メトクスロン、メトリブジン、メトスルフロン、メトスルフロン-メチル、モリネート、モノリニュロン、モノスルフロン、モノスルフロン-エステル、MT-5950、即ち、N-(3-クロロ-4-イソプロピルフェニル]-2-メチルペンタンアミド、NGGC-011、ナプロパミド、NC-310、即ち、[5-(ベンジルオキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル](2,4-ジクロロフェニル)-メタノン、ネブロン、ニコスルフロン、ノナン酸(ペラルゴン酸)、ノルフルラゾン、オレイン酸(脂肪酸)、オルベンカルブ、オルソスルファムロン、オリザリン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキサジクロメフォン、オキシフルオルフェン、パラコート、パラコートジクロリド、ペブレート、ペンジメタリン、ペノキススラム、ペンタクロロフェノール、ペントキサゾン、ペトキサミド、石油、フェンメジファム、ピクロラム、ピコリナフェン、ピノキサデン、ピペロホス、プレチラクロール、プリミスルフロン、プリミスルフロン-メチル、プロジアミン、プロホキシジム、プロメトン、プロメトリン、プロパクロール、プロパニル、プロパキザホップ、プロパジン、プロファム、プロピソクロール、プロポキシ-カルバゾン、プロポキシカルバゾン-ナトリウム、プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルホカルブ、プロスルフロン、ピラクロニル、ピラフルフェン、ピラフルフェン-エチル、ピラスルホトール、ピラゾリネート(ピラゾレート)、ピラゾスルフロン、
ピラゾスルフロン-エチル、ピラゾキシフェン、ピリバムベンズ(pyribambenz)、ピリバムベンズ-イソプロピル、ピリバムベンズ-プロピル、ピリベンゾキシム、ピリブチカルブ、ピリダフォル、ピリデート、ピリフタリド、ピリミノバック、ピリミノバック-メチル、ピリミ-スルファン、ピリチオバック、ピリチオバック-ナトリウム、ピロキサスルホン、ピロキシスラム、キンクロラック、キンメラック、キノ-クラミン、キザロホップ、キザロホップ-エチル、キザロホップ-P、キザロホップ-P-エチル、キザロホップ-P-テフリル、QYM-201、QYR-301、リムスルフロン、サフルフェナシル、セトキシジム、シデュロン、シマジン、シメトリン、SL-261、スルコトリオン、スルフェントラゾン、スルホメツロン、スルホメツロン-メチル、スルホスルフロン、SYN-523、SYP-249、即ち、1-エトキシ-3-メチル-1-オキソブタ-3-エン-2-イル 5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-ニトロベンゾエート、SYP-300、即ち、1-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(プロパ-2-イン-1-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル]-3-プロピル-2-チオキソイミダゾリジン-4,5-ジオン、2,3,6-TBA、TCA(トリクロロ酢酸)、TCA-ナトリウム、テブチウロン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テプラロキシジム、ターバシル、テルブカルブ、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、テトフルピロリメット、テニルクロール、チアゾピル、チエンカルバゾン、チエンカルバゾン-メチル、チフェンスルフロン、チフェンスルフロン-メチル、チオベンカルブ、チアフェナシル、トルピラレート、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアファモン、トリ-アレート、トリアスルフロン、トリアジフラム、トリベヌロン、トリベヌロン-メチル、トリクロピル、トリエタジン、トリフロキシスルフロン、トリフロキシスルフロン-ナトリウム、トリフルジモキサジン、トリフルラリン、トリフルスルフロン、トリフルスルフロン-メチル、トリトスルフロン、尿素硫酸塩(urea sulfate)、ベルノレート、ZJ-0862、即ち、3,4-ジクロロ-N-{2-[(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル)オキシ]ベンジル}アニリン。
【0158】
少なくとも1つの活性成分は、好ましくは本明細書で上述したクラス(1)複合体における呼吸鎖の阻害薬、特にアゾール、(2)複合体IまたはIIにおける呼吸鎖の阻害薬、(3)複合体における呼吸鎖の阻害薬、(4)有糸分裂および細胞分裂の阻害薬、(6)宿主防御を誘導し得る化合物、(10)脂質および膜合成の阻害薬、および(15)からなる群から選択される殺菌剤を含む群から選択される。
【0159】
さらに好ましくは、殺菌剤としての少なくとも1つの活性成分a)が、トリフロキシストロビン、ビキサフェン、プロチオコナゾール、インピルフルキサム、イソフルシプラム、フルオピコリド、フルオピラム、フルオキサピプロリン、イソチアニルを含む群から選択される。
【0160】
少なくとも1つの殺虫剤は、好ましくは本明細書で上述したクラス(2)GABA作動性塩化物イオンチャンネル拮抗薬、(3)ナトリウムチャネルモジュレーター/電位依存性ナトリウムチャネル遮断薬、(4)(4)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)の競合的モジュレーター、(23)アセチル-CoAカルボキシラーゼの阻害薬、(28)リアノジン受容体-モジュレーター、(30)他の活性成分からなる群から選択される殺虫剤を含む群から選択される。
【0161】
またさらに好ましくは、殺虫剤としての少なくとも1つの活性成分a)は、スピロテトラマト、テトラニリプロール、エチプロール、イミダクロプリド、デルタメトリン、フルピラジフロン、スピドキサマトを含む群から選択される。
【0162】
最後にさらに好ましくは、除草剤としての少なくとも1つの活性成分a)は、トリアファモン、テンボトリオン、チエンカルバゾン-メチルを含む群から選択され、好ましくは薬害軽減剤であるイソキサジフェン-エチルおよびシプロスルファマト(Cyprosulfamat)との組み合わせである。
【0163】
さらにより好ましくは、少なくとも1つの活性成分は、トリフロキシストロビン、ビキサフェン、プロチオコナゾール、インピルフルキサム、イソフルシプラム、フルオピコリド、フルオピラム、フルオキサピプロリン、イソチアニル、スピロテトラマト、テトラニリプロール、エチプロール、イミダクロプリド、デルタメトリン、フルピラジフロン、スピドキサマト、トリアファモン、テンボトリオン、チエンカルバゾン-メチル、イソキサジフェン-エチルおよびシプロスルファマトを含む群から選択される。
【0164】
本明細書において上記されたような全ての命名された活性成分は、遊離化合物の形態で、またはそれらの官能基がこれを可能にする場合、その農薬活性塩の形態で存在することができる。
【0165】
さらに、メソメリー形態ならびに立体異性体またはエナンチオマーは、適用可能な場合、これらの修飾が当業者に周知であるように、多形修飾と同様に包含されるものとする。
【0166】
特に明記しない限り、本発明において、固体の農薬活性化合物a)は、融点が20℃を超える、植物処理に慣用の全ての物質を意味すると理解されるべきである。
【0167】
ドリフト低減剤b)
好適なドリフト低減剤は、ポリ(エチレンオキシド)であり、ここで、該ポリマーは、好ましくは0.5~12ミリオンg/mol、より好ましくは0.75~10ミリオンg/mol、最も好ましくは1~8ミリオンg/molの平均分子量を有し、ヒドロキシプロピルグアー、ならびに植物油および植物油エステルおよびジエステル(グリセリンおよびプロピレングリコールとのエステルを含む)である。
【0168】
特に好ましいのは、メチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、ブチル、ヘキシルおよびエチルヘキシルエステルである。
【0169】
より好ましい植物油およびエステルは、オレイン酸メチル、パルミチン酸メチル、ナタネ油メチルエステル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、オレイン酸エチルヘキシル、ミリスチン酸/ラウリン酸エチルヘキシルの混合物、ラウリン酸エチルヘキシル、カプリル酸/カプリン酸エチルヘキシルの混合物、アジピン酸ジイソプロピル、ココナッツ油プロピレングリコールジエステル、ヒマワリ油、ナタネ油、コーン油、ダイズ油、コメヌカ油、オリーブ油、ピーナッツ油、混合カプリル酸およびカプリン酸トリグリセリド、ならびに混合デカノイルおよびオクタノイルグリセリドからなる群から選択される。
【0170】
ドリフト低減剤として、鉱油も好適である。
【0171】
展着剤(c):
好適な展着剤は、1~10個の炭素原子を含む分岐または直鎖アルコールとのスルホコハク酸金属塩のモノエステルおよびジエステル、特にアルカリ金属塩、より具体的にはナトリウム塩、最も具体的にはジオクチルスルホコハク酸ナトリウム;ならびに有機変性ポリシロキサン/トリシロキサンアルコキシレートなどのオルガノシリコーンエトキシレート(これらは、以下のCAS番号27306-78-1、67674-67-3、134180-76-0を有し、例えば、Silwet(登録商標)L77、Silwet(登録商標)408、Silwet(登録商標)806、BreakThru(登録商標)S240、BreakThru(登録商標)S278)を含む群から選択される。
【0172】
他の好適な展着剤は、1~6個のEOを有するエトキシル化ジアセチレン-ジオール、例えば、Surfynol(登録商標)420および440、ならびに1-ヘキサノール、3,5,5-トリメチル-、エトキシル化、プロポキシル化(CAS番号 204336-40-3)、例えばBreak-Thru(登録商標)Vibrantである。
【0173】
好ましくはポリアルキレンオキシド変性ヘプタメチルトリシロキサンであり、より好ましくはシロキサン基を含む群から選択される→ポリ(オキシ-1,2-エタンジイル),.アルファ.-メチル-.オメガ.-[3-[1,3,3,3-テトラメチル-1-[(トリメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プロポキシ](CAS番号(27306-78-1)、ポリ(オキシ-1,2-エタンジイル),.アルファ.-[3-[1,3,3,3-テトラメチル-1-[(トリメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プロピル]-.オメガ.-ヒドロキシ(Cas番号67674-67-3)、およびオキシラン,メチル-,オキシランとのポリマー,モノ3-1,3,3,3-テトラメチル-1-(トリメチルシリル)オキシジシロキサニルプロピルエーテル(Cas番号134180-76-0)。
【0174】
好ましくは、展着剤は、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ポリアルキレンオキシド変性ヘプタメチルトリシロキサンおよびエトキシル化ジアセチレン-ジオールを含む群から選択される。
【0175】
取り込み強化剤(d)
取り込み強化剤は、以下の化合物群から選択することもできる:
他の好適な取り込み強化剤はアルコールエトキシレートであり、好ましくは、エトキシル化アルコール、プロポキシ-エトキシル化アルコール、エトキシル化カルボン酸、プロポキシ-エトキシル化カルボン酸、または8~18個の炭素原子および平均5~40個のEO単位を有する脂肪酸を含むグリセリンのエトキシル化モノ-、ジ-もしくはトリエステルを含む群から選択される。前記エトキシル化またはプロポキシ-エトキシル化アルコールまたはカルボン酸は、残りのアルコール官能基へのメチル基の付加(参照「Meエンドキャップ」)によって、任意にさらに修飾される。d)の「アルコール」という用語は、6~22個の炭素原子を有し、OH基などの追加の置換基を任意に有する、分岐または直鎖、飽和または不飽和であり得るアルコールを指す。d)の「カルボン酸」という用語は、6~22個の炭素原子を有し、OH基などの追加の置換基を任意に有する、分岐または直鎖、飽和または不飽和であり得るカルボン酸を指す。
【0176】
d)の好適な成分の例は、以下のとおりである:
- 2~20個のEO単位を有するエトキシル化直鎖および/または分岐脂肪アルコール(例えば、ClariantのGenapol(登録商標)X-タイプ);
- 2~20個のEO単位を含むメチルエンドキャップされたエトキシル化直鎖および/または分岐脂肪アルコール(例えば、ClariantのGenapol(登録商標)XMタイプ);
- 2~20個のEO単位を含むエトキシル化ココナッツアルコール(例えば、ClariantのGenapol(登録商標)C-タイプ);
- 2~20個のEO単位を含むエトキシル化C12/15アルコール(例えば、CrodaのSynperonic(登録商標)Aタイプ);
- プロポキシ-エトキシル化アルコール、分枝または直鎖、例えば、SolvayのAntarox(登録商標)B/848、CrodaのAtlas(登録商標)G5000、LevacoのLucramul(登録商標)HOT 5902;
- プロポキシ-エトキシル化脂肪酸、Meエンドキャップ、例えば、LionのLeofat(登録商標)OC503M;
- アルキルエーテルシトレート界面活性剤(例えば、Adsee CEレンジ、Akzo Nobel);
- アルキル多糖類(例えば、BASFのAgnique(登録商標)PG8107、PG8105;CrodaのAtplus(登録商標)438、AL-2559、AL-2575);
- 8~18個の炭素原子および平均10~40個のEO単位を有する脂肪酸を含むグリセリンのエトキシル化モノエステルまたはジエステル(例えば、CrodaのCrovol(登録商標)製品レンジ);
- 平均5~40個のEO単位を含むヒマシ油エトキシレート(例えば、NouryonのBerol(登録商標)レンジ、ClariantのEmulsogen(登録商標)ELレンジ);
- 2~20個のEO単位を含むエトキシル化オレイン酸(例えば、Alkamuls(登録商標)AおよびAP);
- 8~18個の炭素原子および平均10~50個のEO単位を有する脂肪酸を含むエトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、Arlatone(登録商標)T、Tweenレンジ)。
【0177】
耐雨性添加剤(e):
好適な耐雨性添加剤は、アクリル系エマルションポリマーまたはポリマー分散液およびスチレン系エマルションポリマーまたはポリマー分散液d)であり、Tgが-100℃~30℃、好ましくは-60℃~20℃、より好ましくは-50℃~10℃、最も好ましくは-45℃~5℃の範囲の水性ポリマー分散液、例えばAcronal V215、Acronal 3612、Licomer ADH 205およびAtplus FAである。特に好ましくは、Licomer ADH205、およびAtplus FAである。
【0178】
好ましくは、ポリマーは、アクリルポリマー、スチレンポリマー、ビニルポリマーおよびそれらの誘導体、ポリオレフィン、ポリウレタンおよび天然ポリマーならびにそれらの誘導体からなる群から選択される。
【0179】
より好ましくは、ポリマーは、アクリルポリマー、スチレンブタジエンコポリマー、スチレン-無水マレイン酸コポリマー、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、部分的に加水分解されたポリ酢酸ビニル、メチルビニルエーテル-無水マレイン酸コポリマー、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、ジアセトン-変性ポリビニルアルコールおよびシリコーン-変性ポリビニルアルコール、イソプロピレン-無水マレイン酸コポリマー、ポリウレタン、セルロース、ゼラチン、カゼイン(caesin)、酸化デンプン、デンプン-酢酸ビニルグラフトコポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびアセチルセルロースからなる群から選択される。
【0180】
最も好ましくは、ポリマーは、アクリレートとスチレンとのコポリマーから選択される。前記アクリレートは、2-エチル-ヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、sec-ブチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルアクリレート、アクリル酸、アクリルアミド、イソブチルアクリレート、メチルメタクリレート、またはそれらの組み合わせを含むリストから選択される。前記スチレンは、スチレン、tert-ブチルスチレン、パラ-メチルスチレン、またはそれらの組み合わせを含むリストから選択される。
【0181】
好ましい実施形態において、ポリマーは、上記のように、40000以下、好ましくは10000以下の分子量を有する。
【0182】
好ましい実施形態において、ポリマーDは、国際公開第2017/202684号に記載されているようなエマルションポリマーである。
【0183】
ガラス転移温度(Tg)は、多くのポリマーについて知られており、定義されていない場合、ASTM E1356-08(2014)「Standard Test Method for Assignment of Glass Transition Temperatures by Differential Scanning Calorimetry」に従って、本発明において決定され、ここで、試料は、水および/または溶媒の影響を排除するために、110℃で1時間、DSCの前に乾燥され、10~15mgのDSC試料サイズで、N2下で、20℃/分で、-100℃から100℃まで測定し、Tgは、遷移領域の中間点として定義される。
【0184】
その他の配合剤(f):
f1 好適な非イオン性界面活性剤または分散助剤f1)は、農薬に通常使用することができるこのタイプの全ての物質である。好ましくは、ポリエチレンオキシド-ポリプロピレンオキシドブロックコポリマーが、好ましくは6,000g/mol超の分子量または45%超のポリエチレンオキシド含量を有し、より好ましくは6,000g/mol超の分子量および45%超のポリエチレンオキシド含量を有し、ポリオキシアルキレンアミン誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドンのコポリマー、ならびに(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸エステルのコポリマーを含む。上記の例のうち、選択されたクラスは任意に、リン酸化、スルホン化、または硫酸化され、塩基で中和され得る。
【0185】
可能なアニオン性界面活性剤f1)は、農薬に通常使用することができるこのタイプの全ての物質である。アルキルスルホン酸またはアルキルリン酸ならびにアルキルアリールスルホン酸またはアルキルアリールリン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩が好ましい。アニオン性界面活性剤または分散助剤のさらに好ましい群は、ポリスチレンスルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩、ポリビニルスルホン酸の塩、アルキルナフタレンスルホン酸の塩、ナフタレンスルホン酸-ホルムアルデヒド縮合生成物の塩、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸およびホルムアルデヒドの縮合生成物の塩、ならびにリグノスルホン酸の塩である。
【0186】
f2 レオロジー改質剤は、貯蔵中に分散された活性成分の重力分離を減少させる濃度でレシピに添加されると、低剪断速度で粘度の実質的な増加をもたらす添加剤である。本発明の目的のために、低剪断速度は、0.1s-1以下と定義され、x2を超えると実質的な増大である。粘度は、回転剪断レオメーターによって測定することができる。
【0187】
好適なレオロジー改質剤E2)は、例として、以下のものである:
- キサンタンガムを含む多糖類、およびヒドロキシエチルセルロース。例えば、Kelzan(登録商標)、Rhodopol(登録商標)Gおよび23、Satiaxane(登録商標)CX911およびNatrosol(登録商標)250レンジである。
【0188】
- モンモリロナイト、ベントナイト、セピオライト、アタパルジャイト、ラポナイト、ヘクトライトを含むクレー。例えば、Veegum(登録商標)R、Van Gel(登録商標)B、Bentone(登録商標)34、38、CT、HC、EW、Pangel(登録商標)M100、M200、M300、S、M、W、Attagel(登録商標)50、Laponite(登録商標)RD、
- ヒュームドシリカおよび沈降シリカ、例えば、Aerosil(登録商標)200、Sipernat(登録商標)22である。
【0189】
キサンタンガム、モンモリロナイトクレー、ベントナイトクレーおよびヒュームドシリカが好ましい。
【0190】
f3 好適な消泡性物質e3)は、この目的のために農薬に慣例的に使用することができる全ての物質である。シリコーン油、シリコーン油調製物が好ましい。例えば、Bluestar Silicones製のSilcolapse(登録商標)426および432、Wacker製のSilfoam(登録商標)SREおよびSC132、Silchem製のSAF-184(登録商標)、Basildon Chemical Company Ltd製のFoam-Clear ArraPro-S(登録商標)、Momentive製のSAG(登録商標)1572およびSAG(登録商標)30[ジメチルシロキサンおよびシリコーン、CAS番号63148-62-9]が挙げられる。好ましいのは、SAG(登録商標)1572である。
【0191】
f4 好適な不凍剤は、この目的のために農薬に慣例的に使用することができる全ての物質である。好適な例は、プロピレングリコール、エチレングリコール、ウレアおよびグリセリンである。
【0192】
f5 好適な他の配合剤e5)は、例えば、殺生物剤、着色剤、pH調整剤、緩衝剤、安定剤、抗酸化剤、不活性充填剤、湿潤剤、結晶成長阻害剤、微量栄養素から選択される:
可能な防腐剤は、この目的のために農薬に慣例的に使用することができる全ての物質である。防腐剤の好適な例は、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン[CAS番号 26172-55-4]、2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン[CAS番号 2682-20-4]または1.2-ベンズイソチアゾール-3(2H)-オン[CAS番号 2634-33-5]を含有する調製物である。挙げることができる例は、Preventol(登録商標)D7(Lanxess)、Kathon(登録商標)CG/ICP(Dow)、Acticide(登録商標)SPX(Thor GmbH)およびProxel(登録商標)GXL(Arch Chemicals)である。
【0193】
可能な着色剤は、この目的のために農薬に慣例的に使用することができる全ての物質である。二酸化チタン、カーボンブラック、酸化亜鉛、青色顔料、ブリリアントブルーFCF、赤色顔料およびパーマネントレッドFGRを例として挙げることができる。
【0194】
可能なpH調整剤および緩衝剤は、この目的のために農薬に慣例的に使用することができる全ての物質である。例えば、クエン酸、硫酸、塩酸、水酸化ナトリウム、リン酸水素ナトリウム(NaHPO)、リン酸二水素ナトリウム(NaHPO)、リン酸二水素カリウム(KHPO)、リン酸水素カリウム(KHPO)が挙げられる。
【0195】
好適な安定剤および酸化防止剤は、この目的のために農薬に慣例的に使用することができる全ての物質である。ブチルヒドロキシトルエン[3.5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシトルオール、CAS番号 128-37-0]が好ましい。
【0196】
担体(g)は、農薬製剤においてこの目的のために慣例的に使用することができるものである。
【0197】
担体は、一般に不活性であり、溶媒として使用され得る、固体または液体、天然または合成の、有機または無機物質である。担体は一般に、化合物の、例えば、植物、植物部分または種子への施用を改善する。好適な例、
固形担体としては、アンモニウム塩、特に硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウムおよび硝酸アンモニウム、天然岩粉、例えばカオリン、クレー、タルク、チョーク、クォーツ、アタパルジャイト、モンモリロナイトおよび珪藻土、シリカゲルおよび合成岩粉、例えば微粉化シリカ、アルミナおよびシリケートが挙げられるが、これらに限定されない。顆粒を調製するための典型的に有用な固体担体の例としては、カルサイト、大理石、軽石、セピオライトおよびドロマイトなどの破砕および分別された天然岩、無機および有機粉の合成顆粒ならびに紙、おがくず、ココナッツ殻、トウモロコシ穂軸およびタバコ茎などの有機材料の顆粒が挙げられるが、これらに限定されない。
【0198】
好ましい固体担体は、クレー、タルクおよびシリカから選択される。
【0199】
好適な液体担体の例としては、水、有機溶媒およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。好適な溶媒の例としては、例えば、以下のクラスからの極性および非極性有機化学液体が挙げられる
- アルコール類およびポリオール類(これは、任意に置換、エーテル化および/またはエステル化されていてもよく、例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノールまたはグリコール、2-エチルヘキサノール)、
- エーテル類、例えばジオクチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメチルイソソルビド、ソルケタール、シクロペンチルメチルエーテル、DowによってDowanol Product Rangeで提供される溶媒、例えばDowanol DPM、アニソール、フェネトール、異なる分子量グレードのジメチルポリエチレングリコール、異なる分子量グレードのジメチルポリプロピレングリコール、ジベンジルエーテル、
- ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、アセトフェノン、プロピオフェノンなど)、
- 乳酸エステル類、例えば、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プロピル、乳酸ブチル、乳酸2-エチルヘキシル、
- (ポリ)エーテル類、例えば、異なる分子量グレードのポリエチレングリコール、異なる分子量グレードのポリプロピレングリコール、
- 非置換および置換アミン類、
- アミド類(例えば、ジメチルホルムアミド、またはN,N-ジメチルラクトアミド、またはN-ホルミルモルホリン、または脂肪酸アミド類、例えば、N,N-ジメチルデカンアミドまたはN,N-ジメチルデカ-9-エン-アミド)およびそのエステル、
- ラクタム類(例えば、2-ピロリドン、またはN-アルキルピロリドン類、例えば、N-メチルピロリドン、またはN-ブチルピロリドン、またはN-オクチルピロリドン、またはN-ドデシルピロリドン、またはN-メチルカプロラクタム、N-アルキルカプロラクタム)
- ラクトン類(例えば、ガンマ-ブチロラクトン、ガンマ-バレロラクトン、デルタ-バレロラクトン、またはアルファ-メチル ガンマ-ブチロラクトン)
- スルホン類およびスルホキシド類(ジメチルスルホキシドなど)、
- ニトリル類(例えば、線状または環状アルキルニトリル類、特にアセトニトリル、シクロヘキサンカルボニトリル、オクタノニトリル、ドデカノニトリル)、
- 線状および環状カーボネート類、例えば、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジオクチルカーボネート、またはエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、グリセリンカーボネート。
【0200】
最も好ましい担体は、水である。
【0201】
これらのスプレー液は通例の方法によって、すなわち、例えば、スプレー、注ぎ込みまたは注入によって、特に、スプレーによって、最も具体的には、UAVによるスプレーによって施用される。
【0202】
本発明による製剤の施用量は、比較的広い範囲内で変えることができる。それは、特定の活性農薬によって、および製剤中のそれらの量によって導かれる。
【0203】
本発明による製剤を用いて、植物および/またはそれらの生息地に、特に有利な方法で活性農薬を送達することが可能である。
【0204】
本発明はまた、植物および/またはそれらの生息場所に、含有される農薬活性化合物の施用のための、本発明による農薬組成物の使用に関する。
【0205】
本発明の製剤を用いて、全ての植物および植物部分を処理することが可能である。ここで、植物とは、全ての植物および植物集団、例えば、望ましいおよび望ましくない野生植物または作物植物(天然に存在する作物植物を含む)を意味する。作物植物は、従来の育種および最適化方法によって、または生物工学的方法および遺伝子技術的方法もしくはこれらの方法の組み合わせによって得ることができる植物であってもよく、トランスジェニック植物を含み、品種の所有権によって保護することができるか、または保護することができない植物栽培品種を含む。植物部分とは、植物の地上部および地下部分および器官、例えば、シュート、葉、花および根、葉、針葉、茎、幹、花、子実体、果実および種子、ならびに根、塊茎および根茎を包含する例示的な列挙を意味する。植物部分はまた、収穫された材料、ならびに栄養繁殖材料および生殖繁殖材料を含む。
【0206】
これに関連して強調され得るのは、例えば、コムギ、オートムギ、オオムギ、スペルトコムギ、ライコムギおよびライムギなどの穀類植物、トウモロコシにおける、モロコシおおびキビ、イネ、サトウキビ、ダイズ、ヒマワリ、ジャガイモ、ワタ、ナタネ、キャノーラ、タバコ、テンサイ、飼料ビート、アスパラガス、ホップおよび果実植物(仁果類、例えばリンゴおよびナシ、核果類、例えば、モモ、ネクタリン、サクランボ、プラム、およびアプリコット、柑橘類、例えばオレンジ、グレープフルーツ、ライム、レモン、キンカン、ミカンおよびサツマ、ナッツ類、例えばピスタチオ、アーモンド、クルミおよびピーカンナッツ、熱帯果実、例えばマンゴー、パパイヤ、パイナップル、デーツおよびバナナ、およびブドウを含む)ならびに野菜(葉物野菜、例えばエンダイブ、コーンサラダ、フローレンスフェネル、コスレタス、スイス・チャード、サラダ用のホウレンソウおよびチコリ、キャベツ類、例えばカリフラワー、ブロッコリー、ハクサイ、ケール(Brassica oleracea(L.) convar.acephala var.sabellica L.)(カーリーケール、羽キャベツ)、コールラビ、芽キャベツ、赤キャベツ、白キャベツ、サボイキャベツ、果物野菜、例えばナス、キュウリ、トウガラシ、テーブルカボチャ、トマト、ズッキーニおよびスイートコーン、根菜類、例えばセロリアック、野生のカブ、ニンジン、黄色の品種を含む、ダイコン(Raphanus sativus var.niger and var.radicula)、ビートルート、スコルツォネラおよびセロリ、豆類、例えば、エンドウマメ(peas)およびソラマメ(beans)、ネギ科の野菜、例えば、リークおよびタマネギを含む)におけるそれらの使用に関して、本発明による製剤の特に有利な効果である。
【0207】
本発明の製剤による本発明による植物および植物部分の処理は、通常の処理方法に従って、例えば浸漬、スプレー、気化、霧化、散布または塗布によって、および繁殖材料の場合、特に種子の場合、さらに単回または複数回のコーティングによって、直接またはそれらの環境、生息地または貯蔵領域に対する作用によって実施される。
【0208】
含有される活性農薬は、対応する従来の製剤の形態で施用される場合よりも良好な生物学的活性を発現する。
【0209】
本出願において別段の定義がない場合、分子量は、ポリスチレンを基準として25℃のメチレンクロライド中で、GPCにより測定される重量平均分子量Mwを指す。
【0210】
葉の表面
表M1aおよびM1bに、ざらつきのある(textured)およびざらつきのない(non-textured)葉表面上の水の接触角を示す。
【0211】
表M1a ざらつきのある葉を有する植物
【表1】
表M1b ざらつきのない葉を有する植物
【表2】
ざらつきのない作物および植物の例としては、トマト、ペッパー、ジャガイモ、ニンジン、セロリ、テンサイ、ビートルート、ホウレンソウ、レタス、ソラマメ、エンドウマメ、クローバー、リンゴ、ナシ、モモ、アンズ、プラム、マンゴー、アボカド、オリーブ、シトラス、オレンジ、レモン、ライム、ブドウ、イチジク、キュウリ、メロン、スイカ、イチゴ、ラズベリー、ブルーベリー、ヒマワリ、カボチャ、ダイズ(≧GS 16(BBCH 16))、トウモロコシ(≧GS 15(BBCH 15))、ワタが挙げられる。
【0212】
ざらつきのある作物および植物の例としては、ニンニク、タマネギ、リーク、ダイズ(≦GS 16(BBCH 16))、オートムギ、コムギ、オオムギ、イネ、サトウキビ、パイナップル、バナナ、亜麻仁、ユリ、ラン、トウモロコシ(≦GS 15(BBCH 15))、キャベツ、メキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ライムギ、ナタネ、チューリップおよびピーナッツが挙げられる。
【0213】
ざらつきのない雑草の例としては、イチビ(Abutilon theophrasti)、ナズナ(Capsella bursa-pastoris)、ヨウシュチョウセンアサガオ(Datura stramonium)、ヤエムグラ(Galium aparine)、マルバアサガオ(Ipomoea purpurea)、オオイヌタデ(Polygonum lapathifolium)、スベリヒユ(Portulaca oleracea)、ノボロギク(Senecio vulgaris)、アメリカキンゴジカ(Sida spinosa)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、イヌホオズキ(Solanum nigrum)、ハコベ(Stellaria media)、オオオナモミ(Xanthium orientale)、ハマスゲ(Cyperus rotundus)およびアオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)が挙げられる。
【0214】
ざらつきのある雑草の例としては、エビスグサ(Cassia obtusifolia)、シロザ(Chenopodium album)、シバムギ(Agropyron repens)、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、セイヨウヌカボ(Apera spica-venti)、カラスムギ(Avena fatua)、パラグラス(Brachiaria plantaginea)、カラスノチャヒキ(Bromus secalinus)、ギョウギシバ(Cynodon dactylon)、オニメヒシバ(Digitaria sanguinalis)、イヌビエ(Echinochloa crus-galli)、オオクサキビ(Panicum dichotomiflorum)、スズメノカタビラ(Poa annua)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)およびセイバンモロコシ(Sorghum halepense)が挙げられる。
【実施例
【0215】
本発明は、以下の実施例によって説明される。
【0216】
実施例
方法1:フロアブルSCおよびSE調製物(油)
フロアブルサスペンション剤およびサスポ-エマルション製剤の調製方法は、当技術分野で公知であり、当業者によく知られている公知の方法によって製造することができる。水中のキサンタン(f)および殺生物剤(f)の2%ゲルを、低剪断撹拌しながら調製した。レシピ中に存在する場合、油(b)の50%水中油型エマルションは、高剪断混合(Ultra-Turrax(登録商標))のもとで、油(50%)を水(49%)およびSynperonic PE/F127(1%)の溶液(または同等の界面活性剤)に添加することによって調製した。活性成分(a)、非イオン性およびアニオン性分散剤(f)、消泡剤(f)および他の配合剤(f)を水と混合してスラリーを形成し、まず高剪断ローター-ステーターミキサー(Ultra-Turrax(登録商標))で混合して粒径D(v,0.9)を約50ミクロンに減少させ、次いで1つ以上のビーズミル(Eiger(登録商標)250ミニモーターミル)を通過させて、典型的には1~15ミクロンの粒径D(v,0.9)を達成した。次いで、上記で調製された50%エマルションとしての添加剤(b)、(c)、(d)、(e)および上記で調製されたキサンタンゲルを添加し、均一になるまで低剪断撹拌しながら混合した。最後に、必要に応じて酸または塩基(f)でpHを調整する。
【0217】
少量の乳化油を含むフロアブル製剤は、サスペンション剤およびサスポ-エマルション製剤タイプの両方として記載することができる(www.croplife.org,Technical Monograph No:2,Catalogue of pesticide formulation types and international coding system,Edition:March 2017)。
方法2:フロアブルSC調製物(ポリマー)
フロアブルサスペンション剤の調製方法は、当技術分野で公知であり、当業者によく知られている公知の方法によって製造することができる。水中のキサンタン(f)および殺生物剤(f)の2%ゲルを、低剪断撹拌しながら調製した。レシピ中に存在する場合、1~4%のポリマー(b)を調製した。活性成分(a)、非イオン性およびアニオン性分散剤(f)、消泡剤(f)および他の配合剤(f)を水と混合してスラリーを形成し、まず高剪断ローター-ステーターミキサー(Ultra-Turrax(登録商標))と混合して粒径D(v,0.9)を約50ミクロンに減少させ、次いで1つ以上のビーズミル(Eiger(登録商標)250ミニモーターミル)を通過させて、典型的には1~15ミクロンの粒径D(v,0.9)を達成した。次いで、上記で調製されたポリマー溶液としての添加剤(b)、(c)、(d)、(e)および上記で調製されたキサンタンゲルを添加し、均一になるまで低剪断撹拌しながら混合した。最後に、必要に応じて酸または塩基(f)でpHを調整する。
【0218】
ポリマー(b)溶液は、レシピにおいて必要とされる粘度濃度限界および含有量に従って調製される。典型的な値は:Polyox WSR301(1-2%)、Polyox WSR N60K(1-3%)、Polyox WSR N12K(2-4%)、AgRho DS2000(1-2%)である。
【0219】
方法3:EC調製物
EC製剤の調製方法は、当技術分野で公知であり、当業者によく知られている公知の方法によって製造することができる。一般に、EC製剤は、撹拌装置を備えた容器中で活性成分(a)を製剤成分の残りと混合することによって得られる。場合によっては、温度をわずかに上昇させる(60℃以下)ことによって溶解または混合を促進した。均一な混合物が得られるまで攪拌を続ける。
【0220】
方法4:OD調製物
製剤成分を秤量し、高剪断装置(例えば、Ultraturraxまたはコロイドミル)で均一化し、続いてビーズミル(例えば、Dispermat SL50、80%充填、1.0~1.25mmガラスビーズ、4000rpm、循環粉砕)で、<10μの粒径が達成されるまで粉砕する。あるいは、製剤成分をボトル中で混合し、続いて約25体積%の1.0~1.25mmのガラスビーズを添加する。次いで、ボトルを閉じ、撹拌装置(例えば、Retsch MM301)中に固定し、<10μの粒径が達成されるまで、30Hzで数分間処理する。
【0221】
方法5:WG調製物
水分散性顆粒製剤の調製方法は当技術分野で公知であり、当業者によく知られている公知の方法によって製造することができる。
【0222】
例えば、流動床顆粒を製造するためには、まず、水性工業用濃縮物を調製しなければならない。低剪断攪拌を用いて、全ての成分(a、bおよびc)など、例えば、活性成分、界面活性剤、分散剤、結合剤、消泡剤、ドリフト防止剤、および充填剤を水中で混合し、最終的に高剪断ローターステーターミキサー(Ultra-Turrax(登録商標))中で予備粉砕して、粒径D(v,0.9)を約50ミクロンに減少させ、その後、1つ以上のビーズミル(KDL、Bachofen、Dynomill、Buehler、Drais、Lehmann)を通過させて、典型的には1~15ミクロンの粒径D(v,0。9)を達成する。次いで、この水性工業用濃縮物を流動床造粒法でスプレー乾燥して、湿潤性顆粒(WG)を形成する。
【0223】
粒径は、CIPAC(CIPAC = Collaborative International Pesticides Analytical Council; www.cipac.org)method MT 187に従って決定される。粒度分布は、レーザー回析の手段によって決定される。代表的な量の試料を、周囲温度(試料の自己飽和)で脱気水中に分散させ、超音波(通常60秒)で処理し、次いでMalvern Mastersizerシリーズ(Malvern Panalytical)からの装置で測定する。散乱光は、多素子検出器を用いて様々な角度で測定され、関連する数値が記録される。フラウンホーファーモデルの助けを借りて、特定のサイズクラスの割合が散乱データから計算され、これから体積加重粒子サイズ分布が計算される。通常、d50またはd90値=活性成分粒径(全体積粒子の50または90%)が与えられる。平均粒径はd50値を示す。
【0224】
同様に、例えば古典的なスプレー乾燥のような任意の他のスプレープロセスを造粒方法として使用することができる。
【0225】
水分散性顆粒を製造するためのさらなる技術は例えば、低圧押出である。製剤の成分を乾燥状態で混合し、その後、例えば、エアジェット粉砕を用いて粉砕して、粒径を減少させる。続いて、この乾燥粉末を撹拌しながら、水を混合物に添加する(製剤の組成に応じて約10~30重量%)。さらなる工程において、混合物を、通常0.8~1.2mmのダイサイズを有する押出機(例えば、ドーム押出機、二重ドーム押出機、バスケット押出機、篩ミル、または同様の装置)を通して押し出して、押出物を形成する。最後の工程において、押出物を、例えば流動床乾燥機中で後乾燥させて、粉末の含水量を、一般に1~3重量%のレベルの残留水に減少させる。
【0226】
方法6:ドリフト風チャンバー
幅約2.8m、長さ約2.8m、高さ約1mの特注のドリフトチャンバーはスプレーノズル、水平風流、およびドリフトコレクタスクリーンを含み、製剤のドリフトを測定するために使用された。スプレーノズルは、チャンバーの基部から0.5mの高さにあり、スプレーチャンバーの端壁を横切る高さ約0.6mのコレクタスクリーンから1.4mの距離にある。検出器スクリーンによって収集されたスプレー液は計量され、スプレー液の流量および検出器スクリーンによって捕捉された画分から計算されたスプレーからのドリフトの量が計量される。風流の速度は3m/sであった。製剤を水で必要な濃度に希釈し、TeeJet(登録商標)TP8002EVSノズルを通して2バールの圧力でスプレーし、定常状態が達成されたらドリフトの量を記録した。この技術は、異なるレシピ間のドリフトの比較測定を提供する。
【0227】
方法7:ドリフト液滴サイズP15
製剤を水で必要な濃度に希釈し、TeeJet(登録商標)TP8002EVSノズルを通して3バールの圧力でスプレーし、スプレー液滴の画像を捕捉し、そのサイズを測定するOxford Lasers VisiSize P15で液滴サイズスペクトルを測定した。スプレーノズルを、画像捕捉点の20cm上方に、VisiSize P15の画像捕捉窓を横切ってゆっくりと繰り返し移動させて、5000~10000個の液滴画像を捕捉した。液滴サイズスペクトルは装置ソフトウェアによって、100ミクロン未満の体積%および/または150ミクロン未満の体積%として計算され、これらは、一般に、スプレー液滴のドリフト可能な画分とみなされる。ドリフト可能な液滴の相対量は、本発明のレシピの%体積<100ミクロン/参照レシピの%体積<100ミクロンx100(%)としておよび/または本発明のレシピの%体積<150ミクロン/参照レシピの%体積<150ミクロンx100(%)として計算した。したがって、60%の値は、本発明の処方が、ここでは100%を有する参照レシピと比較して、スプレー液滴のドリフト可能な画分のわずか60%を有することを実証するのであろう。
【0228】
方法8:ドリフト液滴サイズレーザー
製剤を水で必要な濃度に希釈し、TeeJet 11002VSノズルを通して3バールの圧力でスプレーし、ノズルの下350mmの距離でスプレーファンを横切る単一の、長軸走査を用いてMalvern SprayTecレーザー回折装置で液滴サイズスペクトルを測定した。
【0229】
方法9:ドリフト濾紙付着物
製剤を、少量の蛍光トレーサー(Tinopal SC)を含む必要な濃度まで水で希釈し、TeeJet 11002Eノズルを通して2バールの圧力で濾紙上にスプレーし、液滴サイズスペクトルを、ImageJを用いて測定した。
【0230】
デジタルカメラを用いて、UV光[365nm]を照射源として濾紙を撮影した。濾紙の写真において、蛍光標識された液滴付着物は、濾紙および他の背景よりもはるかに高い強度を有する。
【0231】
画像は、ImageJソフトウェア(www.fiji.com)で処理される。第1に、RGB画像は、赤、緑、および青のチャネルに分割され、緑または青のチャネルのみが、元の画像の強度に応じて、さらなる分析のために使用される。次に、「背景差」アルゴリズムを単一チャネル画像に適用して背景ノイズを除去し、これにより、液滴付着物と背景との間のコントラストを改善する。その後、強度閾値が自動的に生成され、ソフトウェアによって適用され、その結果、濾紙自体のようなバックグラウンドがゼロ強度を有する一方で、液滴付着物が最大強度で残る二値画像が得られる。最後に、画像内で接続された液滴をセグメント化するために、「分水嶺(watershed)」アルゴリズムが二値画像に適用される。全ての残りのセグメント化されたオブジェクトは、検出され、それらの位置およびサイズでラベル付けされる。各オブジェクトの大きさは、各付着物の面積を表し、単位はumである。
【0232】
スプレー試験に使用されるノズルは、水で210umのVMDを有する。体積中央径(VMD)は、液滴体積Vの累積分布関数(CDF)から決定され、VMDよりも小さいサイズを有する液滴は、全スプレー量の50%を占める。濾紙から得られた付着物面積と実際の液滴サイズ/体積との間には直接的な相関関係がないので、水のVMDが、製剤スプレーのCDFを再スケーリングするための基準として使用されてきた。
【0233】
ImageJ分析から、濾紙上の各液滴付着物の面積(A)が記録される。それぞれの付着物の径d=(4A/π)1/2、推定液滴体積Vestimate=π・d /6。基礎製剤のCDFは、濾紙上の付着面積から計算される推定液滴体積Vestimateを用いてプロットされ、基礎製剤のVMDもCDFカーブから得られる。基本製剤が水と同様の液滴サイズ配分を有すると仮定して、基本製剤のVMDを水のVMDに適合させることによって、サイズ係数f=VMDbasic/VMDwaterが生成される。濾紙からの液滴付着面積Aを仮定すると、実際の液滴径d=f・(4A/π)1/2、液滴体積V=π・d/6である。
【0234】
異なる製剤の液滴体積Vの累積分布を、対数目盛のビンでプロットする。各累積分布曲線から、150um未満の直径を有する液滴の百分率がカウントされる。微細液滴のこの体積百分率は、ドリフトの可能性の程度に対応する。基準として基本製剤の百分率(pbasic)を使用して、アジュバントを含む製剤(p)と基本製剤との間の百分率の相対的な差異を計算する。相対的な差異r=p/pbasic・100%。相対的な差異(r)が100%未満である場合、製剤は、基本製剤と比較してドリフトの可能性が低く、逆もまた同様である。
【0235】
方法10:殺虫剤温室試験
選択された作物を、「ピート土壌T」を含有するプラスチックポット中で、温室条件下で生育させた。適切な作物の段階で、処理のために、例えば、処理のおよそ2日前に標的有害生物を寄生させることによって、植物を調製した(以下の表)。
【0236】
スプレー溶液は必要に応じて、水道水で製剤を希釈し、タンクミックス中に適量の添加剤を添加することによって、活性成分の異なる用量で直接調製した。
【0237】
施用は、300l/haまたは10l/haの施用量で、葉の上部にトラックスプレーを用いて行った。使用されるノズル:TeeJet TP8003E(300l/ha用)およびLechler’s 652.246とパルス幅モジュール(PWM)(10l/ha用)。施用された単回用量ごとに、通常2~5回の反復を同時に処置した。
【0238】
処理後、植物を、必要に応じて人工的に寄生させ、試験期間中、温室または気候チャンバー内で維持した。異なる時点での致死率(一般に、%で与えられる)および/または植物保護(例えば、対応する対照と比較して食害から計算される)の評価後に、処置の有効性を評価した。平均値のみを報告する。
【0239】
表M3:試験に使用した有害生物および作物。
【表3】
選択された作物を、「ピート土壌T」を含有するプラスチックポット中で、温室条件下で生育させた。適切な作物の段階で、処理のために、例えば、処理の約2日前に標的有害生物を寄生させることによって、植物を調製した(表M3)。
【0240】
スプレー溶液は必要に応じて、水道水で製剤を希釈し、タンクミックス中に適量の添加剤を添加することによって、活性成分の異なる用量で直接調製した。
【0241】
施用は、300l/haまたは10l/haの施用量で、葉の上部にトラックスプレーヤーを用いて行った。使用されるノズル:TeeJet TP8003E(300l/ha用)およびLechler’s 652.246とパルス幅モジュール(PWM)(10l/ha用)。施用された単回用量ごとに、通常2~5回の反復を同時に処置した。
【0242】
処理後、植物を、必要に応じて人工的に寄生させ、試験期間中、温室または気候室内で維持した。異なる時点での死亡率(一般に、%で与えられる)および/または植物保護(例えば、対応する対照と比較して摂食障害から計算される)の評価後に、処置の有効性を評価した。平均値のみを報告する。
【0243】
方法11:除草剤温室試験の説明
作物および単子葉および双子葉の有害植物の種子を、プラスチックポット中の砂質ローム中に置き、土で覆い、最適な成長条件下で、温室で栽培する。播種から2~3週間後、試験植物を1~2葉段階で処理する。試験除草剤製剤は、異なる濃度で調製され、異なる水施用量:標準的な従来の施用量として200I/ha、および超低容量(ULV)施用量として10l/haを使用して、植物の緑色部分の表面上にスプレーされる。すべての施用で使用されるノズルタイプは、TeeJet DG 95015 EVSである。ULV施用量は、ノズルおよびトラックスプレー装置に取り付けられるパルス幅変調(PWM)システムを使用することによって達成される。施用後、試験植物を、最適な成長条件下で3~4週間、温室中に放置した。次いで、除草剤製剤の活性を視覚的にスコア化する(例えば、100%活性=全植物材料が枯死する、0%活性=植物は非処理対照植物に類似している)。
【0244】
表M4:試験に使用した植物種。
【表4】
方法12:殺菌剤温室試験の説明
プラスチックポット内の「ピート土壌T」に種子を置き、土で覆い、最適な生育条件下で、温室で栽培した。播種から2~3週間後、試験植物を1~2葉段階で処理した。試験殺菌剤製剤を、異なる濃度で調製し、異なる水施用量:標準的な従来の施用量として200I/haおよび超低容量(ULV)施用量として10l/haを使用して植物の表面にスプレーした。すべての施用に使用されたノズルタイプは、TeeJet TP 8002Eであり、2バールで、および植物レベルよりも500~600mm高い高さで使用された。穀類の圃場におけるスプレー条件を最も良く反映するように、穀類植物を45°の角度で置いた。ULV施用量は、ノズルおよびトラックスプレー装置に取り付けられたパルス幅変調(PWM)システムを用いて、30Hzで、開口8%~100%(10l/ha~200l/haスプレー量)で達成した。
【0245】
保護的な処理において、試験植物を、スプレー施用の1日後に、それぞれの病害を接種し、最適な成長条件下で1~2週間、温室に放置した。次に、殺菌剤製剤の活性を視覚的に評価した。
【0246】
治癒的な条件では、植物に最初に病害を接種し、1~3日後に殺菌剤製剤で処理した。病害の視覚的評価は、製剤施用の3~6日後(dat)に行った。
【0247】
接種の実施は、当業者に周知である。
【0248】
表M5:試験に使用した病害および作物。
【表5】
方法13:クチクラ浸透試験
クチクラ浸透試験は、試験方法SOFU(葉面取り込みのシミュレーション)のさらに開発され、適合されたバージョンであり、元々はSchoenherrおよびBaur(Schoenherr,J.,Baur,P.(1996),Effects of temperature,surfactants and other adjuvants on rates of uptake of organic compounds.In:The plant cuticle-an integrated functional approach,134-155.Kerstiens,G.(ed.),BIOS Scientific publisher,Oxford)に記載されている;それは、農薬の浸透に対する製剤、アジュバントおよび溶媒の効果に関する系統的および機構的研究によく適している。
【0249】
SchoenherrおよびRiederer(Schoenherr,J.,Riederer,M.(1986),Plant cuticles sorb lipophilic compounds during enzymatic isolation.Plant Cell Environ.9,459-466)によって記載されているように、果樹園で生育する樹木から採取した葉からリンゴ葉クチクラを単離した。気孔を欠く上部葉表面の無孔性クチクラ膜のみを得た。18mmの直径を有するディスクを葉から打ち抜き、ペクチナーゼおよびセルラーゼの酵素溶液で浸潤させた。クチクラ膜を、消化した葉細胞ブロスから分離し、水で穏やかに洗浄し、乾燥させた。約4週間の貯蔵後、クチクラの透過性は一定のレベルに達し、クチクラ膜は浸透試験に使用する準備ができている。
【0250】
クチクラ膜を拡散容器に適用した。正しい配向は重要である:すなわち、クチクラの内面は拡散容器の内側に面するべきである。スプレーをスプレーチャンバー中でクチクラの外面に適用した。拡散容器をひっくり返し、アクセプター溶液で注意深く満たした。pH5.5に緩衝された水性混合物をアクセプター媒体として用いて、クチクラの内面での天然脱着媒体としてアポプラストをシミュレートした。
【0251】
アクセプターおよびスターラーで満たされた拡散容器を、明確な温度だけでなく、スプレー付着物を有するクチクラ表面での一定の湿度も保証する温度制御されたステンレス鋼ブロックに移した。実験開始時の温度は25℃、30℃または35℃であり、一定に維持するか、または施用の24時間後35℃に変化させ、60%の相対湿度で一定にした。
【0252】
オートサンプラーは、一定間隔でアクセプターのアリコートを取り、活性成分の含有量は、HPLC(DADまたはMS)によって決定される。すべてのデータ点を最終的に処理して、浸透動力学を得た。クチクラの浸透障壁のばらつきが大きいため、各浸透動力学を5~10回繰り返した。
【0253】
方法14:クチクラの洗い落とし
リンゴクチクラからの円板を、外側表面を上向きにして、中粘度シリコーン油の薄層を有するガラス顕微鏡用スライドに固定した。これに、5% CIPAC C水を含有する脱イオン水中のスプレー希釈で希釈された異なる製剤の0.9μlの滴をマイクロピペットで施用し、1時間乾燥させた。各付着物を、交差偏光フィルタを備えた光透過顕微鏡で検査し、画像を記録した。製剤の乾燥液滴を有するクチクラを含有するスライドを、穏やかに流す脱イオン水(タップ出口の下10cmの高さで約300ml/分の流速)下で15秒間保持した。スライドガラスを乾燥させ、付着物を顕微鏡で再検査し、元の画像と比較した。洗い落とされた活性成分の量を視覚的に推定し、10%のステップで記録した。3回の反復を測定し、平均値を記録した。
【0254】
方法15:葉の洗い落とし
リンゴまたはトウモロコシ葉切片をガラス顕微鏡用スライドに取り付けた。これに、5% CIPAC C水および少量の蛍光トレーサー(ミクロンサイズの水性懸濁液としてのTinopal OB)を含有する脱イオン水中のスプレー希釈で希釈された異なる製剤の0.9~1.4μlの滴をマイクロピペットで施用し、1時間乾燥させた。UV照射(365nm)下で、リーフ付着物をデジタルカメラで画像化した。次いで、葉切片を、穏やかに移動する脱イオン水(タップ出口の下10cmの高さで約300ml/分の流量)下で15秒間保持した。葉切片を乾燥させ、付着物を再画像化し、元の画像と比較した。洗い落とされた活性成分の量は、大部分が残っている5と大部分が除去されている1の間で視覚的に推定された。3回以上の反復を測定し、平均値を記録した。
【0255】
方法16:被覆率(スプレー)
表M1aおよびM1bに示すような生育段階の温室植物をこれらの実験に使用した。単一の葉をスプレー実験の直前に切断し、ペトリ皿に入れ、0°(水平)または60°(葉面積の50%をスプレーできるように)の両方の先端で、テープで取り付けた。葉は、ワックス表面の損傷を避けるために注意して運ばれた。これらの水平に配向された葉は、a)スプレーチャンバー内に配置され、スプレー液は液圧ノズルを介して施用された。
【0256】
少量のUV染料をスプレー液に添加して、UV光下でスプレー付着物を可視化した。染料の濃度は、それがスプレー液の表面特性に影響を与えず、それ自体の展着に寄与しないように選択されている。コロイド懸濁液としてのTinopal OBを、WG、SC、ODおよびSEなどの全てのフロアブルおよび固体製剤に使用した。Tinopal CBS-XまたはBlankophor SOLを、EC、EWおよびSLなどの活性成分が溶解する製剤に使用した。Tinopal CBS-Xを水相に溶解し、Blankophor SOLを油相に溶解した。
【0257】
スプレー液の蒸発後、葉をCamag、Reprostar 3 UVチャンバーに入れ、そこで、スプレー付着物の写真を可視光下および366nmのUV光下で撮った。Canon EOS 700DデジタルカメラをUVチャンバーに取り付け、葉の画像を取得するために使用した。可視光下で撮影した画像を用いて、背景から葉の形状を差し引いた。ImageJソフトウェアを使用して、a)スプレーされた葉の施用されたスプレーの百分率被覆、またはb)mmでのピペット滴の広がり面積のいずれかを計算した。
【0258】
方法17:被覆率(ピペット)
表M1aおよびM1bに示すような生育段階の温室植物をこれらの実験に使用した。少量の蛍光トレーサー(ミクロンサイズの水性懸濁液としてのTinopal OB)を含有する1.4μlのスプレー液滴を、葉表面に触れることなく上部にピペットで移し、乾燥させた。UV照射(365nm)下で、葉の付着物をデジタルカメラで画像化し、付着物の面積を、ImageJソフトウェア(www.fiji.com)を用いて測定した。
【0259】
方法18:持続性泡
CIPAC Method MT 47.1に従って、各実施例に示されるレシピ用量およびスプレー量を使用する条件で、1分後および3分後に記録した泡で、持続性泡を測定した(www.cipac.org)。
【0260】
材料
表MAT1:好ましいドリフト低減材料の例示的な商品名およびCAS番号-ポリマー(b)
【表6】
表MAT2:好ましいドリフト低減材料の例示的な商品名およびCAS番号-油(b)
【表7】
表MAT3:好ましい高展着性化合物(c)の例示的な商品名およびCAS番号
【表8】
表MAT4:好ましい取り込み強化化合物(d)の例示的な商品名およびCAS番号
【表9】
表MAT5:好ましい洗い落とし低減材料(e)の例示的な商品名
【表10】
表MAT6:好ましい化合物(f)の例示的な商品名およびCAS番号
【表11】
殺菌剤の実施例
実施例FN1:トリフロキシストロビン20SC
表FN1.1:レシピFN1.1、FN1.2、FN1.3およびFN1.4
【表12】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0261】
葉上のピペット展着試験
温室
表FN1.2:PHAKPA/ダイズに対する生物学的有効性
【表13】
方法12:ダイズ、1日保護的、評価7dat
結果は、本発明を例示する処方FN1.2が、参照処方FN1.1よりも10および200l/haの両方のスプレー量でより高い有効性を示すことを表す。
【0262】
葉の洗い落とし
洗い落としは、方法15に従って決定した。
【0263】
表FN1.3:葉の洗い落としデータ
【表14】
0.5l/haで試験した製剤(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示する処方FN1.2が、参照レシピFN1.1と比較して、10L/haのスプレー量において、より多い施用された製剤の残留量を示し、ならびにドリフト低減添加剤(b)、展着添加剤(c)および取り込み強化添加剤(d)を含有するが、耐雨性添加剤(e)を含有しない処方FN1.3と比較して、10および200L/haにおいて、施用された製剤のより多い残留量を示すことを表す。
【0264】
実施例FN2:フルオキサピプロリンおよびフルオピコリド230SC
表FN2.1:レシピFN2.1、FN2.2、FN2.3およびFN2.4
【表15】
使用した調製方法は、方法1および2に従った。
【0265】
ドリフト
ドリフトは、方法6に従って決定した。
【0266】
表FN2.2:フルオキサピプロリンおよびフルオピコリドSCレシピのドリフトデータ
【表16】
0.5l/haで試験した製剤
結果は、本発明を例示するレシピFN2.2が、10、20、40および200l/haのスプレー量で、展着剤(c)、取り込み剤(d)および耐雨性剤(e)を含まない参照レシピFN2.1と比較して、より低いドリフトを示し、ならびに展着剤(c)、取り込み剤(d)および耐雨性剤(e)を含む参照レシピFN2.4と比較して、より大きなドリフトの低減を示すことを表す。
【0267】
表FN2.3:フルオキサピプロリンおよびフルオピコリドSCレシピのドリフトデータ
【表17】
0.5l/haで試験した製剤。
【0268】
結果は、本発明を例示するレシピFN2.3が、展着剤(c)、取り込み剤(d)および耐雨性剤(e)を含有する参照レシピFN2.4と比較して、40l/haのスプレー量において、より低いドリフトを示すことを表す。
【0269】
ドリフトは、方法7に従って決定した。
【0270】
表FN2.6:フルオキサピプロリンおよびフルオピコリドSCレシピのドリフトデータ
【表18】
0.5l/haで試験した製剤。
【0271】
結果は、本発明を例示するレシピFN2.2およびFN2.3が、10、20、40および200l/haのスプレー量において、展着剤(c)、取り込み剤(d)および耐雨性剤(e)を含有する参照レシピFN2.4と比較して、より低いドリフトを示すことを表す。
【0272】
クチクラの浸透
リンゴ葉のクチクラを通る浸透は、クチクラ浸透試験方法13に従って測定した。
【0273】
表FN2.4:フルオキサピプロリンおよびフルオピコリドSC製剤のクチクラ浸透
【表19】
0.5l/haで試験した製剤。
【0274】
結果は、本発明を例示するレシピFN2.2および2.3が、10l/haおよび200l/haの両方において、参照レシピFN2.1よりも高いクチクラ浸透を有することを表す。さらに、レシピFN2.2および2.3は、200l/haと比較して、10l/haにおいて、より高いまたは同等の浸透を有する。
【0275】
葉の洗い落とし
洗い落としは、方法15に従って決定した。
【0276】
表FN2.5:葉の洗い落としデータ
【表20】
0.5l/haで試験した製剤。(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示するレシピFN2.2およびFN2.3が、参照レシピFN2.1と比較して、20L/haのスプレー量において、施用された製剤のより多い残留量を示すことを表す。
【0277】
実施例FN3:フルオピラム200SC
表FN3.1:レシピFN3.1、FN3.2、FN3.3およびFN3.4
【表21】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0278】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0279】
表FN3.2:ざらつきのないリンゴの葉ならびにざらつきのあるダイズおよびイネの葉におけるスプレー希釈物液滴のサイズおよび用量
【表22】
結果は、本発明を例示するレシピFN3.2が、20L/haのスプレー量において、展着剤(c)なしの参照レシピFN3.1と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。展着の増大は、ざらつきのあるリンゴの葉よりも、ざらつきのあるダイズおよびイネの葉でより大きい。
【0280】
葉の洗い落とし
洗い落としは、方法15に従って決定した。
【0281】
表FN3.3:葉の洗い落としデータ
【表23】
0.5l/haで試験した製剤。(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示するレシピFN3.2が、ドリフト低減添加剤(b)、展着添加剤(c)および取り込み強化添加剤(d)を含有するが、耐雨性添加剤(e)を含有しない参照レシピFN3.1およびFN3.4と比較して、20L/haのスプレー量において、施用された製剤のより多い残存量を示すことを表す。
【0282】
実施例FN4:フルオキサピプロリンSC
表FN4.1:レシピFN4.1、FN4.2、FN4.3、FN4.4、FN4.5、FN4.6およびFN4.7
【表24】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0283】
ドリフト
ドリフトは、方法7に従って決定した。
【0284】
表FN4.2:フルオキサピプロリンSCレシピのドリフトデータ
【表25】
0.5l/haで試験した製剤。
【0285】
結果は、本発明のドリフト低減油(b)の用量を例示するレシピFN4.3、FN4.4およびFN4.5が、ドリフト低減油(b)を含まない参照レシピFN4.1と比較して、20l/haのスプレー量において、100ミクロン未満および150ミクロン未満のスプレー液滴のドリフト可能な画分のより少ない量を示すことを表す。さらに、レシピFN4.4およびFN4.5中のドリフト低減油の量が少ないことが、有意に多量のドリフト低減油(b)を含有するレシピFN4.6およびFN4.7と比較して、100ミクロン未満および150ミクロン未満のスプレー液滴のドリフト可能な画分の量の低減の同じレベルを達成する。
【0286】
実施例FN5:フルオピコリド200SC
表FN5.1:レシピFN5.1、FN5.2、FN5.3およびFN5.4
【表26】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0287】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0288】
表FN5.3:ざらつきのないリンゴの葉ならびにざらつきのあるダイズおよびイネの葉におけるスプレー希釈物液滴のサイズおよび用量
【表27】
0.5l/haで施用される製剤。
【0289】
結果は、本発明を例示するレシピFN5.2が、参照レシピFN5.1と比較して、20L/haのスプレー量において、より大きい付着物サイズを示すことを表す。本発明によらないレシピFN5.4は、本発明のレシピFN5.2と同様の付着面積を示すが、有意に高い洗い落とし(表FN5.4参照)を有し、耐雨性剤(e)を含むレシピの利点を実証している。
【0290】
葉の洗い落とし
洗い落としは,方法15に従って決定した。
【0291】
表FN5.4:葉の洗い落としデータ
【表28】
0.5l/haで試験した製剤。(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示するレシピFN5.2が、参照レシピFN5.1およびFN5.4と比較して、20L/haのスプレー量において、施用された製剤のより多い残留量を示すことを表す。
【0292】

フォームを方法18に従って測定した。
【0293】
表FN5.5:フルオピコリドSCレシピの泡スプレー希釈物データ
【表29】
0.5l/haで試験した製剤。
【0294】
結果は、本発明の例示的なレシピFN5.2が、ドリフト低減剤ナタネ油メチルエステル(b)を含まない参照レシピFN5.3と比較して、20および200l/haのスプレー量において、より低い泡を示すことを表す。さらに、泡の減少は、高展着剤(c)および取り込み強化剤(d)の濃度の増加が通常泡を増加させるのであろう低スプレー量において、より大きい。
【0295】
ドリフト
ドリフトは、方法6に従って決定した。
【0296】
表FN5.6:ドリフトデータ
【表30】
0.5l/haで試験した製剤。
【0297】
結果は、本発明を例示するレシピFN5.2が、10、20、40および200l/haのスプレー量において、展着剤(c)、取り込み剤(d)および耐雨性剤(e)を含有する参照レシピFN5.3と比較して、より低いドリフトを示すことを表す。
【0298】
実施例FN6:フルオピコリド200SC
表FN6.1:レシピFN6.1、FN6.2、およびFN6.3
【表31】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0299】
ドリフト
ドリフトは、方法8に従って決定した。
【0300】
表FN6.2 ドリフトデータ
【表32】
0.5l/haで試験した製剤。
【0301】
結果は、本発明を例示するレシピFN6.2およびFN6.3が、ドリフト低減油(b)を有する参照レシピFN6.1と比較して、50および200l/haの両方のスプレー量において、より低いドリフト可能な液滴画分(この試験では100ミクロン未満)を示すことを表す。わずか5g/haおよび10g/haに相当するそのような少量の油が、スプレー液滴のドリフト可能な画分を減少させる能力を有することは、特に驚くべきことである。
【0302】
実施例FN7:フルオピコリド150SC
表FN7.1:レシピFN7.1、FN7.2およびFN7.3
【表33】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0303】
クチクラの浸透
リンゴの葉のクチクラを通る浸透は、クチクラ浸透試験方法13に従って測定した。
【0304】
表FN7.2:フルオピコリドSC製剤のクチクラ浸透
【表34】
0.5l/haで試験した製剤。
【0305】
結果は、本発明を例示するレシピFN7.2が、10l/haおよび200l/haの両方において、参照レシピFN7.1よりも高いクチクラ浸透性を有することを表す。さらに、レシピFN7.2は、200l/haと比較して、10l/haでより高い浸透を有する。さらに、少量の油ベースのドリフト低減剤(Crodamol(登録商標)OP)を含有するレシピFN7.3は、油ベースのドリフト低減剤を含まない参照レシピFN7.1と同等のクチクラ浸透性を有し、少量の油がクチクラ浸透性を促進せず、活性成分の生物送達(biodelivery)に影響を及ぼすレベルで存在しないことを実証する。
【0306】
葉の洗い落とし
洗い落としは、方法15に従って決定した。
【0307】
表FN7.3:葉の洗い落としデータ
【表35】
0.5l/haで試験した製剤。(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示するレシピFN7.2が、付加された特徴を有しない参照レシピFN7.1、展着剤(c)を有するFN7.2、および取り込み強化剤(d)を有するFN7.3と比較して、10および200l/haのスプレー量において、施用された製剤の残存量と同量またはより多いことを示すことを表す。
【0308】
実施例FN8:フルオピラム250SC
表FN8.1:レシピFN8.1、FN8.2、FN8.3およびFN8.4
【表36】
使用した調製方法は、方法1および2に従った。
【0309】
ドリフト
ドリフトは、方法6に従って決定した。
【0310】
表FN8.2:ドリフトデータ
【表37】
0.5l/haで試験した製剤。
【0311】
結果は、本発明を例示するレシピFN8.2が、展着剤(c)、取り込み剤(d)および耐雨性剤(e)を含有する参照レシピFN8.4と比較して、20、40および200l/haのスプレー量において、より低いドリフトを示すことを表す。
【0312】
ドリフトは、方法7に従って決定した。
【0313】
表FN8.3:ドリフトデータ
【表38】
0.5l/haで試験した製剤。
【0314】
結果は、本発明を例示するレシピFN8.3が、10、20、40および200l/haのスプレー量において、展着剤(c)、取り込み剤(d)および耐雨性剤(e)を含有する参照レシピFN8.4と比較して、より低いドリフトを示すことを表す。ドリフト低減効果は、より低いスプレー量において、最大である。
【0315】
クチクラの浸透
リンゴの葉のクチクラを通る浸透は、クチクラ浸透試験方法13に従って測定した。
【0316】
表FN8.4:フルオピラムSC製剤のクチクラ浸透
【表39】
0.5l/haで試験した製剤。
【0317】
結果は、本発明を例示するレシピFN8.2およびFN8.3が、10l/haおよび200l/haの両方において、参照レシピFN8.1よりも高いクチクラ浸透性を有することを表す。さらに、レシピFN8.2およびFN8.3は、200l/haと比較して、10l/haで同等の浸透を有する。
【0318】
実施例FN9:イソチアニルおよびトリフロキシストロビン220SC
表FN9.1:レシピFN9.1、FN9.2、FN9.3およびFN9.4
【表40】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0319】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0320】
表FN9.3:ざらつきのないリンゴの葉ならびにざらつきのあるダイズおよびイネの葉におけるスプレー希釈物液滴サイズおよび用量
【表41】
0.75l/haで施用される製剤。
【0321】
結果は、本発明を例示するレシピFN9.2が、参照レシピFN9.1と比較して、20L/haのスプレー量において、より大きい付着物サイズを示すことを表す。さらに、高展着剤(c)および取り込み強化剤(d)を含有するが、耐雨性剤(e)を含有しないレシピFN9.4は、より大きい付着物サイズを示すが、より高い洗い落としを示す(表FN9.4)。
【0322】
葉の洗い落とし
洗い落としは、方法15に従って決定した。
【0323】
表FN9.4:葉の洗い落としデータ
【表42】
0.5l/haで試験した製剤。(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示するレシピFN9.2が、参照レシピFN9.1およびFN9.4と比較して、20L/haのスプレー量において、施用された製剤のより多い残留量を示すことを表す。
【0324】
実施例FN10:インピルフルキサムSC
表FN10.1:レシピFN10.1、FN10.2、FN10.3、FN10.4、FN10.5およびFN10.6
【表43】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0325】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0326】
表FN10.2:ざらつきのないリンゴの葉ならびにざらつきのあるダイズおよびイネの葉におけるスプレー希釈物液滴のサイズおよび用量
【表44】
0.5l/haで施用される製剤。
【0327】
結果は、本発明を例示するレシピFN10.2が、200l/haよりも10l/haのスプレー量において、また参照レシピFN10.1と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0328】
クチクラの浸透
リンゴの葉のクチクラを通る浸透は、クチクラ浸透試験方法13に従って測定した。
【0329】
表FN10.3:インピルフルキサムSC製剤のクチクラ浸透
【表45】
0.5l/haで試験した製剤。
【0330】
結果は、本発明を例示するレシピFN10.2が、10l/haおよび200l/haの両方において、参照レシピFN10.1よりも高いクチクラ浸透を有することを表す。さらに、レシピFN10.2は、200l/haと比較して、10l/haでより高い浸透を有する。
【0331】
葉の洗い落とし
洗い落としは、方法15に従って決定した。
【0332】
表FN10.4:葉の洗い落としデータ
【表46】
0.5l/haで試験した製剤。(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示するレシピFN10.2が、付加された特徴を有しない参照レシピFN10.1、展着剤(c)を有するFN10.3、および取り込み強化剤(d)を有するFN10.4と比較して、10l/haのスプレー量において、施用された製剤の同等のより高い残留量を示すことを表す。
【0333】
温室
表FN10.5:PHAKPA/ダイズに対する生物学的有効性
【表47】
方法12:ダイズ、1日保護的、評価7dat
結果は、本発明を例示するレシピFN10.6が、参照レシピFN10.5よりも10l/haおよび200l/haの両方のスプレー量において、より高い有効性を示すことを表す。さらに、レシピFN10.6は、200l/haと比較して、10l/haでより高い有効性を示す。
【0334】
実施例FN11:プロチオコナゾールSC
表FN11.1:レシピFN11.1およびFN11.2
【表48】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0335】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0336】
表FN11.2:ざらつきのないリンゴの葉ならびにざらつきのあるダイズおよびイネの葉におけるスプレー希釈物液滴のサイズおよび用量
【表49】
0.5l/haで施用される製剤。
【0337】
結果は、本発明を例示するレシピFN11.2が、200l/haよりも10l/haのスプレー量において、また参照レシピFN11.1と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0338】
温室
表FN11.3:PHAKPA/ダイズに対する生物学的有効性
【表50】
方法12:ダイズ、1日保護的、評価7dat
結果は、本発明を例示するレシピFN11.2が、参照レシピFN10.1よりも10l/haおよび200l/haの両方のスプレー量において、より高い有効性を示すことを表す。さらに、レシピFN11.2は、200l/haと比較して、10l/haにおいて、より高い有効性を示す。
【0339】
実施例FN12:ビキサフェンSC
表FN12.1:レシピFN12.1、FN12.2およびFN12.3
【表51】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0340】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0341】
表FN12.2:ざらつきのないリンゴの葉ならびにざらつきのあるダイズおよびイネの葉におけるスプレー希釈物液滴のサイズおよび用量
【表52】
0.5l/haで施用される製剤。
【0342】
結果は、本発明を例示するレシピFN12.2が、200L/haよりも10L/haのスプレー量において、また参照レシピFN12.1と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0343】
温室
表FN12.3:PHAKPA/ダイズに対する生物学的有効性
【表53】
方法12:ダイズ、1日保護的、評価7dat
結果は、本発明を例示するレシピFN12.2が、参照レシピFN12.1よりも10l/haおよび200l/haの両方のスプレー量において、より高い有効性を示すことを表す。さらに、レシピFN12.2は、200l/haと比較して、10l/haにおいて、より高い有効性を示す。
【0344】
葉の洗い落とし
洗い落としは、方法15に従って決定した。
【0345】
表FN12.4:葉の洗い落としデータ
【表54】
0.5l/haで試験した製剤。(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示するレシピFN12.2が、ドリフト低減添加剤(b)、展着添加剤(c)および取り込み強化添加剤(d)を含有するが、耐雨性添加剤(e)を含有しない参照レシピFN12.1およびFN12.3と比較して、10L/haスプレー量において、施用された製剤のより多い残留量を示すことを表す。
【0346】
ドリフト
ドリフトは、方法7に従って決定した。
【0347】
表FN10.2:ビキサフェンSCレシピのドリフトデータ
【表55】
0.5l/haで試験した製剤。
【0348】
結果は、本発明の例示的なレシピFN12.2が、ドリフト低減油(b)を含有しない参照レシピFN12.4と比較して、20l/haのスプレー量において、100ミクロン未満および150ミクロン未満の、より少ない量のドリフト可能なスプレー液滴画分を示すことを表す。
【0349】
実施例FN13:イソフルシプラム20SC
表FN13.1:レシピFN13.1、FN13.2およびFN13.3
【表56】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0350】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0351】
表FN13.2:ざらつきのないリンゴの葉ならびにざらつきのあるダイズおよびイネの葉におけるスプレー希釈物液滴のサイズおよび用量
【表57】
0.5l/haで施用される製剤。
【0352】
結果は、本発明を例示するレシピFN13.2が、200l/haよりも10l/haのスプレー量において、また参照レシピFN31.1と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0353】
温室
表FN13.3:PUCCRT/コムギに対する生物学的有効性
【表58】
方法12:コムギ、2日治療的、評価7dat
結果は、本発明を例示するレシピFN13.2が、参照レシピFN13.1よりも10l/haおよび200l/haの両方のスプレー量において、より高い有効性を示すことを表す。さらに、レシピFN13.2は、200l/haと比較して、10l/haにおいて、より高い有効性を示す。
【0354】
コムギ植物への展着
高さ15~25cmのコムギ植物に、TeeJet(登録商標)TP8002Eノズルで、2バールの圧力でスプレーした。PWM装置を使用して、10l/haのスプレー量を達成した。少量の蛍光マーカーをスプレー液に添加し、UV照射(365nm)下で%被覆率を視覚的に測定した。
【0355】
表FN13.4:コムギ植物に対するスプレー%被覆率
【表59】
1.0l/haで施用される製剤。
【0356】
結果は、本発明を例示するレシピFN13.2が、10l/haおよび200l/haのスプレー量の両方で、参照レシピFN13.1と比較してより大きな葉の被覆率を示すことを表す。
【0357】
スプレーされたコムギ植物上の葉の付着物の画像が図1に示され、驚くべきことに、本発明を例示するレシピFN13.2が、10l/haのスプレー量において著しく高い被覆率を示し、一方、参照レシピFN13.1が、10l/haの低いスプレー量において施用されたスプレーについて予想されるような不十分な被覆率を示すことを表す。活性成分および展着剤(c)の用量がより低い0.5および0.25l/haで施用された場合でさえ、10l/haでの被覆率のこの差が、FN13.2での有効性の大幅な増加に対応することも驚くべきことである。
【0358】
葉の洗い落とし
洗い落としは、方法15に従って決定した。
【0359】
表FN13.5:葉の洗い落としデータ
【表60】
0.5l/haで試験した製剤。(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明の例示的なレシピFN13.2が、参照レシピFN13.1と比較して、10および200l/haのスプレー量の両方において、施用された製剤のより多い残留量を示し、ならびに10l/haにおいて、ドリフト低減添加剤(b)、展着添加剤(c)および取り込み強化添加剤(d)を含有するが、耐雨性添加剤(e)を含有しない参照レシピFN13.3よりも高い量を示すことを表す。
【0360】
実施例FN14:フルオキサピプロリンSC
表FN14.1:レシピFN14.1、FN14.2およびFN14.3
【表61】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0361】
ドリフト
ドリフトは、方法9に従って決定した。
【0362】
表FN14.2:フルオキサピプロリンSCレシピのドリフトデータ
【表62】
0.35l/haで試験した製剤。
【0363】
結果は、本発明を例示するレシピFN14.2が、参照レシピFN14.1およびFN14.3と比較して、10L/haのスプレー量において、より低いドリフト可能な液滴画分を示すことを表す。
【0364】
トマト植物上の展着
4葉成長段階(BBCH 14)のトマト植物に、TeeJet(登録商標)TP8002Eノズルで、2バールの圧力でスプレーした。PWM装置を使用して、15l/haのスプレー量を達成した。少量の蛍光マーカーをスプレー液に添加し、UV照射(365nm)下で%被覆率を視覚的に測定した。
【0365】
表FN14.3:トマト植物上のスプレー%被覆率
【表63】
1.0l/haで施用される製剤。
【0366】
結果は、本発明を例示するレシピFN14.2が、15l/haおよび200l/haのスプレー量の両方で、参照レシピFN14.1と比較して、より大きな葉の被覆率を示すことを表す。
【0367】
温室
表FN14.4:PHYTIN/トマトに対する生物学的有効性
【表64】
方法12:トマト、1日治療的、評価4dat
結果は、参照レシピFN14.1が、スプレー量を200l/haから15l/haに減少させる際の有効性の大幅な減少を示すことを表す。本発明を例示するレシピFN14.2は、スプレー量が200l/haから15l/haに減少するにつれて、著しく良好な有効性を維持する。さらに、レシピFN14.2は、参照レシピFN14.1と比較して、15l/haおよび200l/haの両方のスプレー量において、より高い有効性を示す。
【0368】
実施例FN15:フルオピコリドSC
表FN15.1:レシピFN15.1、FN15.2およびFN15.3
【表65】
使用した調製方法は、方法2に従った。
【0369】
トマト植物上の展着
4葉成長段階(BBCH 14)のトマト植物に、TeeJet(登録商標)TP8002Eノズルで、2バールの圧力でスプレーした。PWM装置を使用して、15l/haのスプレー量を達成した。少量の蛍光マーカーをスプレー液に添加し、UV照射(365nm)下で%被覆率を視覚的に測定した。
【0370】
表FN15.3:トマト植物上のスプレー%被覆率
【表66】
1.0l/haで施用される製剤。
【0371】
結果は、本発明を例示するレシピFN15.2が、15l/haおよび200l/haのスプレー量の両方で、参照レシピFN15.1と比較して、より大きな葉の被覆率を示すことを表す。
【0372】
温室
表FN15.4:PHYTIN/トマト(参照 01 FLC PHYTIN)に対する生物学的有効性
【表67】
方法12:トマト、1日治療的、評価4dat
結果は、本発明を例示するレシピFN15.2が、200l/haおよび15l/haの両方において、参照レシピFN15.1と比較して、より良好な有効性を実証することを表す。さらに、レシピFN15.2の有効性は、200l/haと比較して観察されたより低い被覆率(表FN15.3)にもかかわらず、15l/haにおいて驚くほど高い。
【0373】
物理的側面
粘度に関する物理的側面を視覚的に評価した。
【0374】
表FN15.5:レシピの物理的側面
【表68】
結果は、レシピFN15.4が顧客による使用には粘度が高すぎることを表し、SCレシピにどれだけのポリマーを取り込むことができるかについての上限濃度があることを示す。ドリフト低減ポリマーAgRho DR2000については、これは約10g/lである。
【0375】
実施例FN16:ビキサフェンSC
表FN16.1:レシピFN16.1、FN16.2、FN16.3、FN16.4およびFN16.5
【表69】
使用した調製方法は、方法2に従った。
【0376】
物理的側面
粘度に関する物理的側面を視覚的に評価した。
【0377】
表FN16.4:レシピの物理的側面
【表70】
結果は、ポリマーPolyox(登録商標)WSR301を、0.3~1.2g/Lの濃度範囲にわたってSCレシピに組み込むことができることを表す。
【0378】
スプレー液滴サイズ
スプレー液滴サイズは、方法9に従って決定した。
【0379】
表FN16.4:スプレー液滴のドリフト可能な画分
【表71】
15l/haのスプレー量で0.5l/haで施用される製剤。
【0380】
結果は、ポリマーPolyox(登録商標)WSR301が0.6~1.2g/Lの濃度範囲にわたって(15l/haのスプレー量において0.5l/haで使用されるレシピについて)、<100ミクロンおよび<150ミクロンのスプレー液滴のドリフト可能な画分を低減することができることを表す。
【0381】
実施例FN17:テブコナゾールSC
表FN17.1:レシピFN17.1、FN17.2、FN17.3、FN17.4およびFN17.5
【表72】
使用した調製方法は、方法2に従った。
【0382】
表FN17.2:レシピFN17.6、FN17.7、FN17.8およびFN17.9
【表73】
使用した調製方法は、方法2に従った。
【0383】
表FN17.3:レシピFN17.10、FN17.11、FN17.12およびFN17.13
【表74】
使用した調製方法は、方法2に従った。
【0384】
物理的側面
粘度に関する物理的側面を視覚的に評価した。
【0385】
表FN17.4:レシピの物理的側面
【表75】
結果は、ポリマーPolyox(登録商標)WSR N12Kを、0.6~2.4g/Lの濃度範囲にわたってSCレシピに組み込むことができることを表す。
【0386】
スプレー液滴のサイズ
スプレー液滴のサイズは、方法9に従って決定した。
【0387】
表FN17.5:スプレー液滴のドリフト可能な画分
【表76】
15l/haのスプレー量で0.5l/haで施用される製剤。
【0388】
結果は、ポリマーPolyox(登録商標)WSR N12Kが、0.6~2.4g/Lの濃度範囲にわたって(15l/haのスプレー量において0.5l/haで使用されるレシピについて)、<100ミクロンおよび<150ミクロンのスプレー液滴のドリフト可能な画分を減少させることができることを表す。さらに、これらの結果は、ドリフト可能な画分の減少が展着剤(c)および取り込み強化剤(d)でも観察されることを実証している。
【0389】
実施例FN18:インピルフルキサムSC
表FN18.1:レシピFN18.1、FN18.2およびFN18.3
【表77】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0390】
ドリフト
ドリフトは、方法7に従って決定した。
【0391】
表FN18.2:ドリフトデータ
【表78】
0.5l/haで試験した製剤。
【0392】
結果は、本発明を例示するレシピFN18.2が、ドリフト低減油(b)を含有していない参照レシピFN18.3と比較して、20l/haのスプレー量において、より低いドリフト可能な液滴画分を示すことを表す。
【0393】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0394】
表FN18.3:ざらつきのないリンゴの葉およびざらつきのあるダイズの葉におけるスプレー希釈物液滴サイズおよび用量
【表79】
0.5l/haで施用される製剤。
【0395】
結果は、本発明を例示するレシピFN18.2が、200l/haよりも20l/haのスプレー量において、また参照レシピFN18.1と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0396】
実施例FN19:フルオキサピプロリンSC
表FN19.1:レシピFN19.1、FN19.2およびFN19.3
【表80】
使用した調製方法は、方法2に従った。
【0397】
ドリフト
ドリフトは、方法7に従って決定した。
【0398】
表FN19.2:ドリフトデータ
【表81】
0.5l/haで試験した製剤。
【0399】
結果は、本発明を例示するレシピFN19.2が、ドリフト低減ポリマー(b)を含有しない参照レシピFN19.3と比較して、20l/haのスプレー量において、より低いドリフト可能な液滴画分を示すことを表す。
【0400】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0401】
表FN19.3:ざらつきのないリンゴ葉およびざらつきのあるダイズの葉におけるスプレー希釈物液滴サイズおよび用量
【表82】
0.5l/haで施用される製剤。
【0402】
結果は、本発明を例示するレシピFN19.2が、200l/haよりも20l/haのスプレー量において、また参照レシピFN19.1と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0403】
殺虫剤の実施例
実施例IN1:スピロテトラマト150SC
表IN1.1:レシピIN11およびIN12
【表83】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0404】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0405】
表IN1.2:ざらつきのないリンゴの葉およびざらつきのあるイネの葉におけるスプレー希釈物液滴のサイズおよび用量
【表84】
8/15/100l/haで施用される製剤。
【0406】
結果は、本発明の例示的なレシピIN12が、100L/haよりも8および15L/haのスプレー量において、また参照レシピIN11と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0407】
クチクラの浸透
リンゴ葉のクチクラを通る浸透は、クチクラ浸透試験方法13に従って測定した。
【0408】
表IN1.3:スピロテトラマトSC製剤のクチクラ浸透
【表85】
0.5l/haで試験した製剤。
【0409】
結果は、本発明を例示するレシピIN12が、10l/haおよび200l/haの両方において、参照レシピIN11よりも高いクチクラ浸透を有することを表す。さらに、レシピIN12は、200l/haと比較して、10l/haにおいてより高い浸透を有する。
【0410】
葉の洗い落とし
洗い落としは方法15に従って測定したが、洗い落とし量は、600mL/minであった。
【0411】
表IN1.4:葉の洗い落としデータ
【表86】
0.5l/haで試験した製剤。(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示するレシピIN12が、参照レシピIN11と比較して、10L/haおよび200L/haのスプレー量において、施用された製剤のより多い残存量を示すことを表す。
【0412】
実施例IN2:テトラニリプロール80SC
表IN2.1:レシピIN21、IN22およびIN82
【表87】
使用した調製方法は、方法1(IN21、IN22)に従って、および方法2(IN82)に従った。
【0413】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0414】
表IN2.2:ざらつきのないリンゴの葉およびざらつきのあるイネの葉におけるスプレー希釈物液滴のサイズおよび用量
【表88】
8/15/100l/haで施用される製剤。
【0415】
結果は、本発明の例示的なレシピIN82が、100L/haよりもイネ上の8および15L/haのスプレー量において、また参照レシピIN21と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0416】
葉の洗い落とし
洗い落としは、方法15に従って測定したが、洗い落とし量は、600mL/minであった。
【0417】
表IN2.3:葉の洗い落としデータ
【表89】
0.5l/haで試験した製剤。(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示するレシピIN22およびIN82が、参照レシピIN21と比較して、10L/haのスプレー量において、施用された製剤のより多い残留量を示すことを表す。
【0418】
実施例IN3:イミダクロプリド+チアクロプリド300SC
表IN3.1:レシピIN31およびIN321
【表90】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0419】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0420】
表IN3.2:ざらつきのないリンゴの葉およびざらつきのあるイネの葉におけるスプレー希釈物液滴のサイズおよび用量
【表91】
8/15/100l/haで施用される製剤。
【0421】
結果は、本発明の例示的なレシピIN32が、100L/haよりも8および15L/haのスプレー量において、また参照レシピIN31と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0422】
クチクラの浸透
リンゴ葉のクチクラを通る浸透は、クチクラ浸透試験方法13に従って測定した。
【0423】
表IN3.3:イミダクロプリド+チアクロプリドSC製剤についてのイミダクロプリドのクチクラ浸透
【表92】
0.5l/haで試験された製剤。
【0424】
結果は、本発明を例示するレシピIN32が、10l/haおよび200l/haの両方において、参照レシピIN31よりも高いクチクラ浸透を有することを表す。さらに、レシピIN32は、200l/haと比較して、10l/haにおいてより高い浸透を有する。
【0425】
表IN3.4:イミダクロプリド+チアクロプリドSC製剤についてのチアクロプリドのクチクラ浸透
【表93】
0.5l/haで試験した製剤。
【0426】
結果は、本発明を例示するレシピIN32が、10l/haおよび200l/haの両方において、参照レシピIN31よりも高いクチクラ浸透を有することを表す。さらに、レシピIN32は、200l/haと比較して、10l/haにおいてより高い浸透を有する。
【0427】
葉の洗い落とし
洗い落としは、方法15に従って測定したが、洗い落とし量は、600mL/minであった。
【0428】
表IN3.5:葉の洗い落としデータ
【表94】
0.5l/haで試験した製剤(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示するレシピIN32が、参照レシピIN31と比較して、10L/haおよび200L/haのスプレー量において、施用された製剤のより多い残存量を示すことを表す。
【0429】
例IN4:デルタメトリン25SC
表IN4.1:レシピIN41およびIN42
【表95】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0430】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0431】
表IN4.1:ざらつきのないリンゴの葉およびざらつきのあるイネの葉におけるスプレー希釈物液滴のサイズおよび用量
【表96】
8/15/100l/haで施用される製剤。
【0432】
結果は、本発明の例示的なレシピIN42が、100L/haよりも8および15L/haのスプレー量において、また参照レシピIN41と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0433】
実施例IN5:エチプロール200SC
表IN5.1:レシピIN51およびIN52
【表97】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0434】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0435】
表IN5.2:ざらつきのないリンゴの葉およびざらつきのあるイネの葉におけるスプレー希釈物液滴のサイズおよび用量
【表98】
8/15/100l/haで施用される製剤。
【0436】
結果は、本発明の例示的なレシピIN52が、100L/haよりも8および15L/haのスプレー量において、また参照レシピIN51と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0437】
葉の洗い落とし
洗い落としは、方法15に従って測定したが、洗い落とし量は、600mL/minであった。
【0438】
表IN5.3:葉の洗い落としデータ
【表99】
0.5l/haで試験した製剤(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
実施例IN6:フルピラジフロン150SC
表IN6.1:レシピIN61およびIN62
【表100】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0439】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0440】
表IN6.2:ざらつきのないリンゴの葉およびざらつきのあるイネの葉におけるスプレー希釈物液滴のサイズおよび用量
【表101】
8/15/100l/haで施用される製剤。
【0441】
結果は、本発明を例示するレシピIN62が、100L/haよりもイネ上の8&15L/haのスプレー量において、また参照レシピIN61と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0442】
葉の洗い落とし
洗い落としは、方法15に従って測定したが、洗い落とし量は、600mL/minであった。
【0443】
表IN6.3:葉の洗い落としデータ
【表102】
0.5l/haで試験した製剤(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示するレシピIN62が、参照レシピIN61と比較して、10L/haおよび200L/haのスプレー量において、施用された製剤のより多い残存量を示すことを表す。
【0444】
実施例IN7:スピドキサマト48SC
表IN7.1:レシピIN71およびIN72
【表103】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0445】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0446】
表IN7.2:ざらつきのないリンゴの葉およびざらつきのあるイネの葉におけるスプレー希釈物液滴のサイズおよび用量
【表104】
8/15/100l/haで施用される製剤。
【0447】
結果は、本発明の例示的なレシピIN72が、100L/haよりも8および15L/haのスプレー量において、また参照レシピIN71と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0448】
葉の洗い落とし
洗い落としは、方法15に従って測定したが、洗い落とし量は、600mL/minであった。
【0449】
表IN7.3:葉の洗い落としデータ
【表105】
0.5l/haで試験した製剤(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示するレシピIN72が、参照レシピIN71と比較して、10L/haおよび200L/haのスプレー量において、施用された製剤のより多い残存量を示すことを表す。
【0450】
除草剤の実施例
実施例HB1:トリアファモン100SC
表HB1.1:レシピHB1.1、HB1.2およびHB1.3
【表106】
使用した調製方法は、方法2に従った。
【0451】
ドリフト
ドリフトは、方法7に従って決定した。
【0452】
表HB1.2.:ドリフトデータ
【表107】
0.5l/haで試験した製剤。
【0453】
結果は、本発明の例示的なレシピHB1.2が、ドリフト低減添加剤(b)を含有していない参照レシピHB1.3と比較して、10l/haのスプレー量において、100ミクロン未満および150ミクロン未満のスプレー液滴のより少ない量のドリフト可能な画分を示すことを表す。
【0454】
表HB1.3.:ドリフトデータ
【表108】
0.5l/haで試験した製剤。
【0455】
結果は、本発明の例示的なレシピHB1.2が、ドリフト低減添加剤(b)を含有しない参照レシピHB1.3と比較して、20l/haのスプレー量において、100ミクロン未満および150ミクロン未満のスプレー液滴のドリフト可能な画分のより少ない量を示すことを表す。
【0456】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0457】
表HB1.4:ざらつきのないイチビ、アオゲイトウおよびリンゴの葉の上のスプレー希釈物液滴のサイズおよび用量
【表109】
0.5l/haで施用される製剤。
【0458】
結果は、本発明を例示するレシピHB1.2が、200L/haよりも10L/haのスプレー量において、また参照レシピHB1.1と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0459】
表HB1.5:ざらつきのあるオニメヒシバ、シロザ、ダイズおよびイネの葉におけるスプレー希釈物液滴のサイズおよび用量
【表110】
0.5l/haで施用される製剤。
【0460】
結果は、本発明を例示するレシピHB1.2が、200L/haよりも10L/haのスプレー量において、また参照レシピHB1.1と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0461】
クチクラの浸透
リンゴの葉のクチクラを通る浸透は、クチクラ浸透試験方法13に従って測定した。
【0462】
表HB1.6:トリアファモンSC製剤についてのクチクラ浸透
【表111】
0.5l/haで試験した製剤。
【0463】
結果は、本発明を例示するレシピHB1.2が、10l/haおよび200l/haの両方において、参照レシピHB1.1よりも高いクチクラ浸透を有することを表す。さらに、レシピHB1.2は、200l/haと比較して、10l/haにおいてより高い浸透を有する。
【0464】
葉の洗い落とし
表HB.1.7 葉の洗い落としデータ
【表112】
0.5l/haで試験した製剤。(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示するレシピHB1.2が、参照レシピHB1.1と比較して、10L/haおよび200L/haのスプレー量において、施用された製剤のより多い残留量を示すことを表す。
【0465】
実施例HB2:テンボトリオン+イソキサジフェン315SC
表HB2.1:レシピHB2.1、HB2.2およびHB2.3
【表113】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0466】
ドリフト
ドリフトは、方法7に従って決定した。
【0467】
表HB2.2.:ドリフトデータ
【表114】
0.5l/haで試験した製剤。
【0468】
結果は、本発明を例示するレシピHB2.2が、ドリフト低減油(b)有しない参照レシピHB2.3と比較して、20l/haのスプレー量において150ミクロン未満の、より少ない量のドリフト可能なスプレー液滴画分を示すことを表す。
【0469】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0470】
表HB2.3:ざらつきのないリンゴの葉におけるスプレー希釈物液滴サイズおよび用量
【表115】
0.5l/haで施用される製剤。
【0471】
結果は、本発明を例示するレシピHB2.2が、200L/haよりも10L/haのスプレー量において、また参照レシピHB2.1と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0472】
表HB2.4:ざらつきのあるイネの葉の上のスプレー希釈物液滴サイズおよび用量
【表116】
0.5l/haで施用される製剤。
【0473】
結果は、本発明を例示するレシピHB2.2が、200L/haよりも10L/haのスプレー量において、また参照レシピHB2.1と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0474】
クチクラの浸透
リンゴ葉のクチクラを通る浸透は、クチクラ浸透試験方法13に従って測定した。
【0475】
表HB2.5:テンボトリオンSC製剤についてのクチクラ浸透
【表117】
0.5l/haで試験した製剤。
【0476】
結果は、本発明を例示するレシピHB2.2が、10l/haおよび200l/haの両方において、参照レシピHB2.1よりも高いクチクラ浸透を有することを表す。さらに、レシピHB2.1は、200l/haと比較して、10l/haにおいてより高い浸透を有する。
【0477】
葉の洗い落とし
表HB2.6 葉の洗い落としデータ
【表118】
0.5l/haで試験した製剤。(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示するレシピHB2.2が、参照レシピHB2.1と比較して、10L/haおよび200L/haのスプレー量において、施用された製剤のより多い残留量を示すことを表す。
【0478】
実施例HB3:チエンカルバゾン+ シプロスルファミド200SC
表HB3.1:レシピHB3.1、HB3.2およびHB3.3
【表119】
使用した調製方法は、方法1に従った。
【0479】
ドリフト
ドリフトは、方法7に従って決定した。
【0480】
表HB3.2.:ドリフトデータ
【表120】
0.5l/haで試験した製剤。
【0481】
結果は、本発明を例示するレシピHB3.2が、ドリフト低減油(b)を含まない参照レシピHB3.3と比較して、20l/haのスプレー量において、150ミクロン未満のスプレー液滴のドリフト可能な画分のより少ない量を示すことを表す。
【0482】
葉上のピペット展着試験
葉の付着サイズは、方法17に従って決定した。
【0483】
表HB3.3:ざらつきのないリンゴの葉の上のスプレー希釈物液滴サイズおよび用量
【表121】
0.5l/haで施用される製剤。
【0484】
結果は、本発明を例示するレシピHB3.2が、200L/haよりも10L/haのスプレー量において、また参照レシピHB3.1と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0485】
表HB3.4:ざらつきのあるイネの葉の上のスプレー希釈物液滴サイズおよび用量
【表122】
0.5l/haで施用される製剤。
【0486】
結果は、本発明を例示するレシピHB3.2が、200L/haよりも10L/haのスプレー量において、また参照レシピHB3.1と比較して、より大きい付着物サイズを示すことを表す。
【0487】
葉の洗い落とし
洗い落としは、方法13に従って決定した。
【0488】
表HB.3.5 葉の洗い落としデータ
【表123】
0.5l/haで試験した製剤。(+=すべて洗い落とされた、+++++=すべて残留した)
結果は、本発明を例示するレシピHB3.2が、参照レシピHB3.1と比較して、10L/haスプレーおよび200L/haのスプレー量において、施用された製剤のより多い残留量を示すことを表す。
図1
【国際調査報告】