(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-17
(54)【発明の名称】コンテナ封止過圧排出機構
(51)【国際特許分類】
F16J 12/00 20060101AFI20231110BHJP
B65D 51/16 20060101ALI20231110BHJP
F16J 15/10 20060101ALI20231110BHJP
【FI】
F16J12/00 D
B65D51/16 310
F16J15/10 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023527115
(86)(22)【出願日】2021-11-05
(85)【翻訳文提出日】2023-05-02
(86)【国際出願番号】 US2021058297
(87)【国際公開番号】W WO2022099042
(87)【国際公開日】2022-05-12
(32)【優先日】2020-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591235706
【氏名又は名称】ペプシコ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】アルバウム,ゲイリー ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】メリル,ウィリアム ジャック
(72)【発明者】
【氏名】パラダイス,チャールズ
【テーマコード(参考)】
3E084
3J040
3J046
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA22
3E084AB01
3E084CA01
3E084CC01
3E084DB12
3E084DC01
3E084DC03
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3E084FB03
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3E084GB01
3E084HA03
3E084KA04
3E084KA19
3J040AA02
3J040AA12
3J040BA03
3J040EA01
3J040FA06
3J040HA15
3J046AA09
3J046BA01
3J046BC05
3J046BC15
3J046BD02
3J046CA01
(57)【要約】
コンテナアセンブリは、容器と、容器に取り外し可能に結合された蓋とを含む。蓋は、容器との界面に円周方向リムを含み、円周方向リムは、間隙によって容器から分離され、間隙は、コンテナの外側の大気に開放されている。コンテナは、蓋と容器との間の封止位置に配置され、容器のリザーバを間隙から封止するガスケットを含む。リムは、リムの第1の部分に沿って円周方向に延在する凹部を含む。凹部は、間隙の一部分を形成し、リムの第1の部分に沿って円周方向に延在する排出ゾーンを画定する。容器の内部リザーバが閾値圧力に達することに応答して、ガスケットの一部分が封止位置から間隙を通って移動し、リザーバ内に保持された流体がガスケットを通過して排出ゾーンを通って排出され、リザーバの圧力を低下させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナであって、
容器と、
前記容器に取り外し可能に結合された蓋であって、前記容器との界面に円周方向リムを含み、前記リムが間隙によって前記容器から分離され、前記間隙が前記コンテナの外側の大気に開放されている、蓋と、
前記容器と前記蓋との間の封止位置に配置され、前記容器の内部リザーバを前記間隙から封止する環状ガスケットとを備え、
前記容器の前記内部リザーバが閾値圧力に達することに応答して、前記環状ガスケットの一部分が、前記封止位置から前記間隙を通って移動し、前記内部リザーバ内に保持された流体が前記間隙を通って排出されて前記内部リザーバの圧力を低下させる、コンテナ。
【請求項2】
前記リムが、前記リムの第1の部分に沿って円周方向に延在する凹部を備え、前記凹部が、前記間隙の一部分を形成し、前記リムの前記第1の部分に沿って円周方向に延在する排出ゾーンを画定し、
前記環状ガスケットの前記部分が、前記間隙を通して排出される前記流体が前記排出ゾーンを通して方向付けられるように、前記排出ゾーンに沿って位置する、請求項1に記載のコンテナ。
【請求項3】
前記凹部が、前記リムの内縁部の前方に位置する第1の端部と、前記リムの外縁部に位置する第2の端部とを備える、請求項2に記載のコンテナ。
【請求項4】
前記凹部が、前記第1の端部に近接する第1の高さと、前記第2の端部に近接する第2の高さとを有し、前記第2の高さが、前記第1の高さよりも大きい、請求項3に記載のコンテナアセンブリ。
【請求項5】
前記容器の前記内部リザーバが前記閾値圧力に達することに応答して、前記環状ガスケットの第2の部分が、前記リムの第2の部分に沿って前記封止位置に留まり、前記容器の前記内部リザーバと前記リムの前記第2の部分に沿った前記間隙との間の封止を維持する、請求項1に記載のコンテナアセンブリ。
【請求項6】
前記蓋が、チャンバを共に画定する上部側壁と、下部側壁とを備え、前記リムが、前記下部側壁と前記上部側壁との間で半径方向に延在し、
前記上部側壁が、前記容器の側壁の上方に延在し、前記下部側壁が、前記蓋の前記チャンバが前記容器の前記内部リザーバ内に開口するように、前記容器内に突出する、請求項1に記載のコンテナアセンブリ。
【請求項7】
前記下部側壁が、前記容器の側壁に係合するように構成された螺旋形状のねじ山を備え、前記ねじ山が、流体通路を画定する複数の切れ目を含む、請求項1に記載のコンテナアセンブリ。
【請求項8】
前記容器がステンレス鋼から形成され、前記蓋がポリマー系材料から形成される、請求項1に記載のコンテナアセンブリ。
【請求項9】
前記蓋が透明である、請求項1に記載のコンテナアセンブリ。
【請求項10】
コンテナアセンブリであって、
容器と、
前記容器に取り外し可能に結合された蓋であって、前記容器との界面に円周方向リムを含み、前記リムが間隙によって前記容器から分離され、前記間隙が前記コンテナの外側の大気に開放されている、蓋と、
前記容器と前記蓋との間の封止位置に配置され、前記容器の内部リザーバを前記間隙から封止する環状ガスケットとを備え、
前記容器の前記内部リザーバが閾値圧力に達することに応答して、前記環状ガスケットの一部分が、前記封止位置から前記間隙を通って移動し、前記内部リザーバ内に保持された流体が前記間隙を通って排出されて前記内部リザーバの圧力を低下させる、コンテナアセンブリ。
【請求項11】
前記界面が、前記界面の第1の部分に沿って円周方向に延在する排出ゾーンと、前記界面の第2の部分に沿って円周方向に延在する非排出ゾーンとを画定し、前記排出ゾーンに沿った前記間隙が、前記非排出ゾーンに沿った前記間隙よりも鉛直方向に大きく、
前記環状ガスケットの前記部分が、前記間隙を通して排出される前記流体が前記排出ゾーンを通して方向付けられるように、前記排出ゾーンに沿って位置する、請求項10に記載のコンテナアセンブリ。
【請求項12】
前記蓋が、チャンバを画定する上部側壁と下部側壁とを備え、前記リムが、前記上部側壁と前記下部側壁との間で半径方向に延在し、
前記上部側壁が、前記容器の側壁の上方に延在し、前記下部側壁が、前記蓋の前記チャンバが前記容器の前記内部リザーバ内に開口するように、前記容器内に突出する、請求項10に記載のコンテナアセンブリ。
【請求項13】
前記下部側壁が、前記容器の側壁に係合するように構成された螺旋形状のねじ山を備え、前記ねじ山が、流体通路を画定する複数の切れ目を含む、請求項12に記載のコンテナアセンブリ。
【請求項14】
前記リムが、前記界面の前記排出ゾーンに沿って位置する凹部を備え、前記凹部が、前記リムの内縁部の前方に位置する第1の端部と、前記リムの外縁部に位置する第2の端部とを含む、請求項11に記載のコンテナアセンブリ。
【請求項15】
前記凹部が、前記第1の端部に近接する第1の高さと、前記第2の端部に近接する第2の高さとを有し、前記第2の高さが、前記第1の高さよりも大きい、請求項14に記載のコンテナアセンブリ。
【請求項16】
前記容器の前記内部リザーバが前記閾値圧力に達することに応答して、ガスケットの第2の部分が、前記容器の前記内部リザーバと前記非排出ゾーンに沿った前記間隙との間の封止を維持するために、前記界面の前記非排出ゾーンに沿って前記封止位置に留まる、請求項11に記載のコンテナアセンブリ。
【請求項17】
前記容器が、底部と、前記内部リザーバを画定する前記底部から延在する容器の側壁とを備える、請求項10に記載のコンテナアセンブリ。
【請求項18】
前記容器の側壁の上端部が、前記界面の前記排出ゾーンに沿って位置する凹部を備え、前記凹部が、前記容器の側壁の内面の前方に位置する第1の端部と、前記容器の側壁の外面に位置する第2の端部とを備える、請求項17に記載のコンテナアセンブリ。
【請求項19】
前記凹部が、前記第1の端部に近接する第1の高さと、前記第2の端部に近接する第2の高さとを画定し、前記第2の高さが、前記第1の高さよりも大きい、請求項18に記載のコンテナアセンブリ。
【請求項20】
前記容器が金属系材料からなり、前記蓋が透明なポリマー系材料からなる、請求項10に記載のコンテナアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照及び参照による組み込み
【0002】
本出願は、2020年11月6日に出願された米国仮特許出願第63/110,797号の優先権を主張し、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
本開示は、炭酸液体を保持するための複数部品コンテナに関し、より具体的には、コンテナの構成要素間の界面を封止することに関する。
【背景技術】
【0004】
炭酸水などの炭酸飲料は、消費者にますます人気が高まっている。典型的には、炭酸飲料は工場で調製され、使い捨てボトル又は缶に入れて店舗に流通される。使い捨てボトル又は缶での炭酸飲料の調製及び流通は、消費者にとってコストを増加させ、より多くの廃棄物をもたらす可能性がある。したがって、消費者は、自身の炭酸化システムを使用して炭酸飲料を調製し、炭酸化システムと動作可能に適合する自身の再利用可能なボトル内に炭酸飲料を保存することを望む可能性がある。
【0005】
炭酸化のために使用されるボトルは、典型的には、単一部品構成からなる。しかしながら、単一部品構成では、ボトルを容易に洗浄すること、又はボトルのコンテナ内に氷を追加することを可能にしない。一方、複数部品飲料用ボトルは、典型的には、炭酸化装置に適合するのに必要な圧力に耐えるように構成されていない。過剰な圧力上昇を緩和するために流体を効果的に排出する改善された完全性及び安全対策を有しながら、炭酸化装置と共に使用することができる複数部品の再利用可能なボトルが必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、コンテナの様々な実施形態を含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、コンテナは、容器と、容器に取り外し可能に結合された蓋とを備える。いくつかの実施形態では、蓋は、容器との界面に円周方向リムを備える。いくつかの実施形態では、リムは、間隙によって容器から分離される。いくつかの実施形態では、間隙は、コンテナの外側の大気に開放されている。いくつかの実施形態では、コンテナは、容器の内部リザーバを間隙から封止するために、容器と蓋との間の封止位置に配置された環状ガスケットを備える。いくつかの実施形態では、容器の内部リザーバが閾値圧力に達することに応答して、ガスケットの一部分は、リザーバ内に保持された流体(例えば、気体又は液体)が間隙を通して排出され、リザーバの圧力を低下させるように、封止位置から間隙を通して移動する。
【0008】
いくつかの実施形態では、リムは、リムの第1の部分に沿って円周方向に延在する凹部を備える。いくつかの実施形態では、凹部は、間隙の一部分を形成し、リムの第1の部分に沿って円周方向に延在する排出ゾーンを画定する。いくつかの実施形態では、ガスケットの一部分は、間隙を通して排出される流体が、排出ゾーンを通して方向付けられるように、排出ゾーンに沿って位置する。
【0009】
いくつかの実施形態では、凹部は、リムの内縁部の前方に位置する第1の端部と、リムの外縁部に位置する第2の端部とを備える。いくつかの実施形態では、凹部は、第1の端部に近接する第1の高さと、第2の端部に近接する第2の高さとを有し、第2の高さは、第1の高さよりも大きい。
【0010】
いくつかの実施形態では、容器の内部リザーバが閾値圧力に達することに応答して、ガスケットの第2の部分は、リムの第2の部分に沿って封止位置に留まり、容器のリザーバとリムの第2の部分に沿った間隙との間の封止を維持する。
【0011】
いくつかの実施形態では、蓋は、チャンバを画定する上部側壁及び下部側壁を備え、リムは、下部側壁から上部側壁まで半径方向に延在する。いくつかの実施形態では、上部側壁は、容器の側壁の上方に延在し、下部側壁は、蓋のチャンバが容器のリザーバ内に開口するように、容器内に突出する。
【0012】
いくつかの実施形態では、下部側壁は、容器の側壁に係合するように構成された螺旋形状のねじ山を備え、ねじ山は、リムの凹部と位置合わせされた流体通路を画定する複数の切れ目を含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、容器はステンレス鋼からなり、蓋はポリマー系材料からなる。いくつかの実施形態では、ポリマー系材料は透明である。
【0014】
いくつかの実施形態では、コンテナは、容器と、容器に取り外し可能に結合された蓋とを備える。いくつかの実施形態では、蓋は、蓋との界面に円周方向リムを備える。いくつかの実施形態では、リムは、間隙によって容器から分離される。いくつかの実施形態では、間隙は、コンテナの外側の大気に開放されている。いくつかの実施形態では、コンテナは、容器の内部リザーバを間隙から封止するために、容器と蓋との間の封止位置に配置された環状ガスケットを備える。いくつかの実施形態では、容器の内部リザーバが閾値圧力に達することに応答して、ガスケットの一部分は、リザーバ内に保持された流体が間隙を通して排出されてリザーバの圧力を低下させるように、封止位置から間隙を通して排出ゾーンに沿って移動する。
【0015】
いくつかの実施形態では、界面は、界面の第1の部分に沿って円周方向に延在する排出ゾーンと、界面の第2の部分に沿って円周方向に延在する非排出ゾーンとを画定する。いくつかの実施形態では、排出ゾーンに沿った間隙は、非排出ゾーンに沿った間隙よりも鉛直方向に大きい。いくつかの実施形態では、ガスケットの一部分は、間隙を通して排出される流体が、排出ゾーンを通して方向付けられるように、排出ゾーンに沿って位置する。
【0016】
いくつかの実施形態では、蓋は、チャンバを画定する上部側壁及び下部側壁を備え、リムは、上部側壁と下部側壁との間で半径方向に延在する。いくつかの実施形態では、上部側壁は、容器の側壁の上方に延在し、下部側壁は、蓋のチャンバが容器のリザーバ内に開口するように、容器内に突出する。
【0017】
いくつかの実施形態では、下部側壁は、容器の側壁に係合するように構成された螺旋形状のねじ山を備え、ねじ山は、流体通路を画定する複数の切れ目を含む。いくつかの実施形態では、切れ目は排出ゾーンと位置合わせされる。
【0018】
いくつかの実施形態では、リムは、界面の排出ゾーンに沿って位置する凹部を備え、凹部は、リムの内縁部の前方に位置する第1の端部と、リムの外縁部に位置する第2の端部とを備える。いくつかの実施形態では、凹部は、第1の端部に近接する第1の高さと、第2の端部に近接する第2の高さとを有し、第2の高さは、第1の高さよりも大きい。
【0019】
いくつかの実施形態では、容器の内部リザーバが閾値圧力に達することに応答して、ガスケットの第2の部分は、容器のリザーバと非排出ゾーンに沿った間隙との間の封止を維持するように、界面の非排出ゾーンに沿って封止位置に留まる。
【0020】
いくつかの実施形態では、容器は、底部と、リザーバを画定する底部から延在する容器の側壁とを備える。いくつかの実施形態では、容器の側壁の上端部は、界面の排出ゾーンに沿って位置する凹部を備え、凹部は、容器の側壁の内面の前方に位置する第1の端部と、容器の側壁の外面に位置する第2の端部とを備える。いくつかの実施形態では、凹部は、第1の端部に近接する第1の高さと、第2の端部に近接する第2の高さとを有し、第2の高さは、第1の高さよりも大きい。
【0021】
いくつかの実施形態では、容器は金属系材料からなり、蓋はポリマー系材料からなる。いくつかの実施形態では、ポリマー系材料は透明である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
添付図面は、本発明に組み込まれ、本明細書の一部を形成し、実施形態を例示し、説明と一緒に、更に本実施形態の原理を説明し、かつ当業者が本実施形態を作製し、使用することを可能にする役割を果たす。
【
図3】
図1に示されるコンテナの蓋の底面図である。
【
図4】
図1に示されるコンテナの長手方向中心軸500に沿ったコンテナの断面図である。
【
図5】
図4の破線5-5に沿った、蓋と容器との間の排出ゾーン界面の拡大断面図である。
【
図6】
図5の破線6-6に沿った、蓋と容器との間の排出ゾーン界面の拡大断面図である。
【
図7】
図5の破線6-6に沿った、蓋と容器との間の排出ゾーン界面の拡大断面図である。
【
図8】
図4の破線8-8に沿った蓋と容器との間の非排出ゾーン界面の拡大断面図である。
【
図9】
図8の破線9-9に沿った蓋と容器との間の非排出ゾーン界面の拡大断面図である。
【
図10】
図5の破線6-6に沿った、蓋と容器との間の排出ゾーン界面の拡大断面図である。
【
図11】
図1に示されるコンテナの蓋の斜視図である。
【
図12】
図11に示される、容器の側壁と蓋の下部側壁との間の接続界面の拡大断面図である。
【
図13】
図1に示されるコンテナの蓋の側面図である。
【
図14】
図13に示される、容器の側壁と蓋の下部側壁との間の接続界面の拡大断面図である。
【
図15】
図1に示されるコンテナに炭酸を導入する炭酸化システムである。
【
図16】
図1に示されるコンテナ内でガスケット移動を作動させる圧力の範囲と、
図1に示されるコンテナの蓋のリムの形状との関係を示すプロットである。
【0023】
実施形態の特徴及び利点は、図面と併せて以下に記載する詳細な説明から明らかになり、図面では、同様の参照符号は、全体を通して対応する要素を特定する。図面では、同様の参照番号は、一般に、同一の、機能的に同様の、及び/又は構造的に同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
添付図面に例示されるような本開示の実施形態を参照して、本開示の実施形態を詳細に記載する。「1つの実施形態」、「ある実施形態」、「例示的な実施形態」などの言及は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含んでもよいが、全ての実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含むわけではないことを示す。更に、このような句は、必ずしも同じ実施形態を言及するものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性がある実施形態と関連して記載される場合、明確に記載されているかどうかに関わりなく、他の実施形態と関連するこのような特徴、構造、又は特性への影響は、当業者の知見内であるものとする。
【0025】
以下の実施例は、本実施形態の例示であるが、限定するものではない。当業者には明らかであろう、当分野に通常遭遇する種々の条件及びパラメータの他の好適な修正及び適応は、本開示の趣旨及び範囲内である。
【0026】
使い捨てボトル及び缶と比較して、再利用可能なボトルは、より剛性の材料及びより厚い寸法を有するコンテナ壁を有する。更に、再利用可能なボトルは、ボトルの洗浄及びボトルへの氷の充填を容易にするために、複数部品のアセンブリを特徴としてもよい。
【0027】
いくつかの家庭内システムは、ユーザが再利用可能なボトル内の飲料を炭酸化することを可能にする。これは、ボトル内に収容された飲料内の炭酸化のための目標圧力に達するように、制御された圧力でボトル内に炭酸を導入することを伴ってもよい。そのようなシステムは、典型的には、ボトルの過圧を防止するための安全装置を有する。本明細書に記載される実施形態に示されるように、ボトルの内圧はまた、ボトル自体によって管理され、それによって、炭酸化システム自体から独立した過圧安全装置を提供することができる。以下でより詳細に説明されるように、そのような圧力管理は、実装が容易であり、再利用可能であり得る(例えば、追加の専用の構成要素又は使い捨ての構成要素を伴わない)。
【0028】
本明細書に記載される様々な実施形態によれば、本開示のコンテナは、容器と、容器に取り外し可能に結合された蓋とを含んでもよい。蓋は、容器との界面に円周方向リムを含むことができ、リムは、コンテナの外側の大気に開放された間隙によって容器から分離される。コンテナは、容器の内部リザーバを間隙から封止するために、容器と蓋との間の封止位置に配置された環状ガスケットを含むことができる。界面は、界面の第1の部分に沿って円周方向に延在する排出ゾーンと、界面の第2の部分に沿って円周方向に延在する非排出ゾーンとを画定することができる。排出ゾーンに沿った間隙の部分の高さは、非排出ゾーンに沿った間隙よりも大きくすることができる。容器のリザーバが閾値圧力に達することに応答して、ガスケットの一部分は、封止位置から間隙を通って排出ゾーンに沿って移動することができる。ガスケットが封止位置から移動すると、流体連通が、界面によって画定される排出ゾーンと容器のリザーバとの間に確立され、リザーバ内に保持された流体(例えば、気体又は液体)が、ガスケットを通過して排出ゾーンを通って排出され、コンテナの内圧を低下させる。同時に、ガスケットの第2の部分は、容器のリザーバと非排出ゾーンに沿った間隙との間の封止を維持するために、非排出ゾーンに沿って封止位置に留まる。したがって、圧力は制御された方法でコンテナから解放され、それによってコンテナの構造的完全性が維持される。
【0029】
いくつかの実施形態では、容器は、流体を保持するためのリザーバを画定する底部及び容器の側壁を含むことができる。リムは、間隙の高さが蓋のリムと容器の側壁の上端部との間に画定されるように、容器の側壁の上端部と位置合わせすることができる。いくつかの実施形態では、リムの幾何学形状は、ガスケットとリムの対応する部分及び容器の側壁の上端部との間の封止を弱めるために、排出ゾーンに沿って間隙の高さを拡大することができ、それによって、ガスケットが排出ゾーンに沿って間隙内に移動して、容器の内圧が許容できないほど高いレベル(例えば、コンテナを損傷するリスクがあり得るレベル)に達する前に圧力を解放することを可能にする。
【0030】
いくつかの実施形態では、蓋は、リムの上方に配置され、容器のリザーバ内にガス(例えば、二酸化炭素)を注入するための炭酸化システムと接合するように構成された上部蓋開口部を画定することができる。ボトルキャップ封止とは異なり、ガスケットは、炭酸化システムが容器のリザーバ内にガスを注入する際に、容器と蓋との間の封止位置に留まることができる。ガスが容器のリザーバ内に注入されるときにリザーバの圧力が閾値圧力を上回る場合、排出ゾーンに沿ったガスケットの部分は、封止位置から間隙を通って移動して、容器内の圧力上昇を緩和することができる。蓋が炭酸化システムに動作可能に接続されるとき、ボトルの円周に沿った排出ゾーンの位置は、炭酸化器でコンテナを充填するユーザから流体を流出させるように方向付けられることができる。
【0031】
ここで、実施形態を、図を参照してより詳細に説明する。
図1及び
図2を参照すると、例えば、いくつかの実施形態では、コンテナ10は、容器100、蓋200、及びキャップ300を含むことができる。いくつかの実施形態では、容器100は、例えば炭酸飲料などの流体を保持するように構成され得る。蓋200は、蓋200が容器100内に保持される流体を収容するように、容器100に取り外し可能に結合されるように構成され得る。蓋200は、容器100の内外に流体を分配するための蓋開口部204を含むことができる。キャップ300は、蓋開口部204を囲むように蓋200に取り外し可能に結合され得、それによって、容器100及び蓋200によって集合的に保持される流体を封止する。
【0032】
いくつかの実施形態では、容器100は、1つ以上の金属系材料から形成することができる。例えば、容器100は、ステンレス鋼、チタン、アルミニウム、亜鉛めっきスズ、クロム、又は任意の他の好適な金属合金から形成することができる。いくつかの実施形態では、容器100は、例えば、圧延、スタンピング、鋳造、成形、穿孔、研削、又は鍛造などの任意の好適な金属加工から構築されることができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、容器100は、底部110と、底部110から延在して飲料などの液体を保持するためのリザーバ102を画定する容器の側壁120とを含むことができる。容器の側壁120は、リザーバ102への開口部を画定する上端部121を含むことができる。容器の側壁120は、形状が実質的に円筒形状であり、長手方向中心軸に対して対称であり得る。いくつかの実施形態では、容器の側壁120は、他の形状(例えば、隆起した又は丸みを帯びた縁部)を画定することができる。容器100は、大気圧を上回る圧力(例えば、70PSI~120PSIの内圧)で炭酸飲料を保持するように構成されてもよい。容器の側壁120は、ユーザによる把持を促進するために、半径方向に離れて軸方向に延在するリブ又は他のタイプの突出部を含むことができる。
【0034】
図4を参照すると、例えば、いくつかの実施形態では、容器の側壁120は、容器の側壁120の外面を画定する外部側壁122と、容器の側壁120の内面を画定する内部側壁124とを含むことができる。内部側壁124及び外部側壁122は、長手方向中心軸の周りに同心円状に配置することができる。外部側壁122及び内部側壁124は、断熱間隙126によって空間的に分離されて、リザーバ102と容器100を取り囲む周囲空気との間の熱伝達を抑制することができる。いくつかの実施形態では、間隙126は、封止真空を画定することができる。いくつかの実施形態では、間隙126は空気で充填することができる。いくつかの実施形態では、間隙126は、外部側壁122と内部側壁124との間の熱伝導率を低下させるために、ポリマー材料又はポリマー発泡体材料などの断熱材料で充填されることができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、容器の側壁120は、蓋200を容器100に固定するために蓋200を係合するための接続界面を含むことができる。例えば、容器の側壁120は、内部側壁124の内面に沿って螺旋状に巻かれたねじ山128を含むことができる。ねじ山128は、蓋200の対応するねじ山と係合するように、容器の側壁120の上端部121に近接して配置することができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、容器100は、約500ml又は18液量オンスなど、450ml~550mlの範囲の流体の液体体積を保持するように構成され得る。底部110及び容器の側壁120の寸法は、リザーバ102内に保持される流体の体積を変化させるように変更することができる。例えば、容器の側壁120は、72mm~75mmなど、65mm~85mmの範囲の横方向寸法(例えば、内径)を含むことができる。いくつかの実施形態では、容器の側壁120の内径は、78mm~85mmの範囲であり得る。いくつかの実施形態では、容器の側壁120は、約200mmなど、170mm~220mmの範囲の高さを含むことができる。横方向寸法のこれらの範囲は、コンテナ10内に十分な体積の流体を保持しながら、炭酸飲料を収容することから印加される反力を制限するように容器100を構成する。
【0037】
いくつかの実施形態では、蓋200は、ポリマー系材料から形成することができる。例えば、蓋200は、トリタン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレングリコールフマレート(PEF)、又は任意の他の好適なポリマーなどのコポリエステルから形成することができる。
【0038】
いくつかの実施形態では、蓋200が容器100に固定されたときにチャンバ202及びリザーバ102の少なくとも一部分がユーザに見えるように、蓋200は透明であってもよい(例えば、蓋200を形成するために使用されるポリマー系材料は、透明であり得る)。本開示の文脈において、透明は、色の任意の組合せで着色されることを含む、様々な透明度を含むことができる。コンテナ10の内部の可視性は、ユーザがコンテナ10に液体飲料又は炭酸流体を充填するのを助け、ボトルが炭酸化システムに接続されたときに炭酸化プロセスを見るか、又はオーバーフローを制御するために予め炭酸化された液体の食品サービスファウンテンからの充填を測定する方法をユーザに提供する。透明なポリマー系材料はまた、コンテナ10の視覚的美観を促進することができる。
【0039】
いくつかの実施形態では、蓋200は、容器100を形成するために使用される同じ材料などの金属系材料から形成することができる。例えば、蓋200はステンレス鋼から形成することができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、
図2及び
図3に示されるように、例えば、蓋200は、上部側壁210及び下部側壁220を含むことができる。
図4に示されるように、上部側壁210及び下部側壁220は、集合的にチャンバ202を画定する。上部側壁210は、実質的にドーム形状を有することができ、それによって、上部側壁210の下部の直径は、上部側壁210の上部の直径よりも大きい。いくつかの実施形態では、上部側壁210は、他の形状(例えば、丸みを帯びた又は隆起した縁部)を有することができる。蓋200は、70PSI~120PSIの印加圧力で炭酸飲料を収容するように構成され得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、下部側壁220は、形状が実質的に円筒形状であり、長手方向中心軸500に対して対称であり得る。蓋200が容器100に固定されると、下部側壁220を容器の側壁120に対して同心円状に配置することができる。下部側壁220は、容器の側壁120の内面に係合して蓋200を容器100に固定するように構成された接続界面を含むことができる。例えば、
図2に示されるように、下部側壁220は、容器の側壁120のねじ山128と係合するために、下部側壁220の外面に沿って螺旋状に巻かれたねじ山222を含むことができる。
図4に示されるように、下部側壁220が容器の側壁120と螺合されると、蓋200のチャンバ202が容器100のリザーバ102内に開口するように、上部側壁210は容器の側壁120の上方に延在することができ、下部側壁220は容器100内に突出することができる。
【0042】
ねじ山128及び/又はねじ山222の長さは、容器の側壁120の内面と下部側壁220の外面との間の接続界面の封止強度を調節するように調整することができる。例えば、ねじ山222は、例えば、下部側壁220の外面に沿って少なくとも720度(例えば、2回転)など、下部側壁220の外面に沿って複数回巻くことができる。いくつかの実施形態では、ねじ山222は、いかなる切れ目もない連続的なねじ山として、下部側壁220の外面に沿って複数回巻くことができる。いくつかの実施形態では、ねじ山222は、
図11及び
図13に示されるように、切れ目223を有する下部側壁220の外面に沿って複数回巻くことができる。別の例では、ねじ山222の長さは、ねじ山222が下部側壁220の外面に沿って360度(例えば、1回転)以下で巻かれるように制限することができる。ねじ山128及び/又はねじ山222の長さを増加させることは、容器の側壁120の内面と下部側壁220の外面との間の接続界面の封止強度を増加させる。
【0043】
ねじ山128及び/又はねじ山222の隣接する巻きの間のピッチ(例えば、
図13に示されるピッチ228など)は、容器の側壁120の内面と下部側壁220の外面との間の接続界面の封止強度を調節するように調整することができる。ねじ山128及び/又はねじ山222の隣接する巻きの間のピッチは、4mm~6mmなど、2mm~8mmの範囲であり得る。
【0044】
ねじ山128及び/又はねじ山222の外形は、容器の側壁120の内面と下部側壁220の外面との間の接続界面の封止強度を調節するように調整することができる。例えば、
図12に示されるように、ねじ山128及び/又はねじ山222の外形は各々、ねじ山128及びねじ山222の上側及び下側が、長手方向中心軸500に直交して延在する平面に対して同じ角度で傾斜するように、対称形状を有することができる。いくつかの実施形態では、
図14に示されるように、ねじ山222の外形は、上側及び下側が、長手方向中心軸500に直交して延在する平面に対して異なる角度で傾斜するように、非対称形状を有することができる。例えば、ねじ山222は、長手方向中心軸500に直交して延在する平面Aに対して第1の角度θ
Aで傾斜した下側226と、長手方向中心軸500に直交して延在する平面Bに対して第2の角度θ
Bで傾斜した上側227とを有することができ、第1の角度θ
Aは第2の角度θ
Bよりも大きい。
図13及び
図14に示されるねじ山222の非対称な外形は、容器の側壁120のねじ山128に対するより大きな接触力を促進し、ねじ山128とねじ山222との間の接触表面積を増加させ、それによって、容器の側壁120の内面と下部側壁220の外面との間の接続界面の封止強度を増加させる。ねじ山128及び/又はねじ山222の長さ、ピッチ、及び外形を調整して、接続界面の封止強度を増加させることは、容器100の内圧が望ましくない高いレベル(例えば、115PSI~145PSI)に到達するときでさえ、蓋200が容器100に固定されたままであるように構成する。
【0045】
いくつかの実施形態では、蓋200は、上部側壁210の上端部から突出するネック230を含むことができる。ネック230は、実質的に円筒形状であり、長手方向中心軸に対して対称であり得る。いくつかの実施形態では、ネック230は、チャンバ202内に開口する通路206を画定することができる。ネック230は、容器100のリザーバ102内にガス(例えば、二酸化炭素)を注入するために炭酸化システムと接合し得る蓋開口部204を画定することができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、ネック230は、飲用中にユーザの下唇のための座部を提供するのに適した高さを含む。ネック230の上端部は、ユーザが容器100のリザーバ102内に保持された流体を飲用する間、ユーザの唇を支持することができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、ネック230は、キャップ300が蓋200に固定されるようにキャップ300に係合するように構成された係合接続界面を含むことができる。例えば、ネック230は、キャップ300に係合するためにネック230の外面に沿って螺旋状に巻かれたねじ山を含むことができる。ネック230は、キャップ300又は炭酸化システムに関連付けられた他の構成要素に係合するためのフランジなどの他の構造を含むことができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、蓋200は、チャンバ202に沿って、最大140ml~180mlの範囲(例えば、約160mlなど)の体積を収容するように構成され得る。上部側壁210及び下部側壁220の寸法は、チャンバ202内に収容される流体の体積を変化させるように変更することができる。例えば、蓋200は、60mm~80mmの範囲の横方向寸法(例えば、内径)を含むことができる。蓋200は、20mm~100mmの範囲の高さを含むことができる。上部側壁210は、例えば、約6mmなど、4mm~8mmの範囲の横方向寸法(例えば、厚さ)を含むことができる。横方向寸法のこれらの範囲は、蓋200が、炭酸化又は濃縮物を混合するための振盪のために十分なヘッドスペースを提供することを可能にするのに役立ち得る。横方向寸法のこれらの範囲は、蓋200が、容器100内の液体充填ラインと、炭酸化プロセス中に蓋の上方に配置された炭酸化システムの内部構成要素(例えば、過圧弁)との間の十分な鉛直高さ及び体積を維持することを可能にするのに役立つ。これは、炭酸化システムの炭酸化棒が液体充填ラインより下方に延在することを依然として可能にしながら、炭酸化プロセス中の炭酸化の上昇が炭酸化システムの構成要素に接触しないようにするのに役立ち得る。
【0049】
図3~
図9を参照すると、蓋200は、上部側壁210と下部側壁220との間で半径方向に延在する円周方向リム240を含むことができる。リム240は、容器の側壁120の上端部121の形状に対応する形状を含むことができる。例えば、リム240は、蓋200が容器100に固定されたときにリム240が容器の側壁120の上端部121と位置合わせされるように、円筒形状の容器の側壁120に対応するように環状形状であり得る。蓋200が容器100に固定される(例えば、下部側壁220が容器の側壁120と螺合される)とき、リム240は、間隙250によって容器の側壁120の上端部121から空間的に分離され得る(例えば、
図5~9を参照)。間隙250は、容器100及び蓋200の全周に沿って延在して、蓋200のリム240と容器の側壁120の上端部121との間の周囲に沿って空間的界面を画定することができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、蓋200は、炭酸化システムとの位置合わせ及び配置を容易にするために、炭酸化装置位置合わせ機構を含んでもよい。炭酸化装置位置合わせ機構は、リム240から半径方向に突出する突出部280を含むことができる。突出部280は、リザーバ102内の圧力が閾値圧力レベルを上回ってリザーバ102内の圧力を解放するときにガスケット(例えば、ガスケット400)の移動を可能にするように構成されたリム240の一部分(例えば、排出ゾーン260)に沿って配置することができる。使用時、ユーザは、突出部280が炭酸化装置システムの機構と係合してシステムを作動させることができるように、突出部280を彼らの炭酸化装置システムに向けて(ユーザから離れて)位置合わせしてもよい。
【0051】
コンテナ10は、ガスケット400がリザーバ102を間隙250から封止する(例えば、容器100と蓋200との間の界面を密封する)ように、容器100に結合されたときに容器の側壁120と蓋200との間に嵌合されたガスケット400を更に含む。ガスケット400は、弾性的に圧縮可能な材料(例えば、シリコーンゴム又はシリコーン系材料など)から形成することができる。本開示の文脈において、圧縮性材料は、圧縮力の印加によって弾性的にひずむ、薄くなる、又は変形することができ、圧縮力が除去されるとその以前の構成に実質的に戻る材料を指す。
【0052】
いくつかの実施形態では、蓋200が容器100に固定されるとき、ガスケット400は、ガスケット400が間隙250からリザーバ102を封止する封止位置に配置されてもよい。間隙250は、リザーバ102の外側の大気に開放されてもよい。
図6及び
図9に示されるように、例えば、ガスケット400の封止位置は、下部側壁220と蓋のリム240との交点と、容器の側壁120の内面と容器の側壁120の上端部121との交点との間に位置してもよい。封止位置では、ガスケット400は、下部側壁220の一部分と容器の側壁120の内面の一部分との間で鉛直方向Y(例えば、軸方向)に延在することができる。封止位置において、ガスケット400は、容器の側壁120の上端部121の一部分とリム240の一部分との間で横方向X(例えば、半径方向)に延在することができる。
図6及び
図9に示されるように、例えば、ガスケット400が蓋200と容器の側壁120との間に嵌合されるとき、間隙250は、ガスケット400の封止縁部402から上部側壁210及び容器の側壁120の外面まで半径方向に横方向に延在する。いくつかの実施形態では、半径方向の間隙250の長さは、例えば、約1.75mmの半径方向長さを有するなど、1.5mm~2.0mmの範囲であり得る。
【0053】
炭酸化システムは、炭酸を導入し、コンテナ10内の圧力の関連する増加を引き起こし得る。例えば、炭酸化システム50は、
図15に示されるように、ネック230に取り付けられ、開口部204との封止を形成し、次いで開口部204を通してコンテナ10内に二酸化炭素を導入して、コンテナ10内の飲料を炭酸化してもよい。いくつかの実施形態では、炭酸化システムは、容器100内に保持された液体内に二酸化炭素を拡散させるために容器100の液体充填ラインの下方に延在する、
図15に示される炭酸化棒52などの炭酸化装置ワンドを含んでもよい。コンテナ10などの再利用可能なボトル内の飲料を炭酸化するための望ましい内圧は、例えば、約70PSI~115PSIの範囲であり得る。炭酸化システムは、一般に、再利用可能なボトル内に保持された炭酸飲料に対して圧力をその範囲に維持するための安全装置を有するが、そのような安全装置を更に改善して冗長性を提供するために、蓋200のリム240と容器100の上端部121との間に画定された空間的界面の形状は、コンテナ10の内圧が、容器100が蓋200から意図せずに分離するリスクがあり得る閾値過圧、例えば、160PSI~205PSIなどに達する前に圧力を解放する方法を提供する。
【0054】
蓋200のリム240及び容器の側壁120の上端部121の寸法及び幾何学的形状は、リザーバ102の圧力が閾値圧力レベルに達するときにガスケット400がコンテナ10の選択部分に沿って移動できるように構成され得、それによってリザーバ102と間隙250の部分(例えば、排出ゾーン260)との間に流体連通が確立され、それによってコンテナ10内に保持された流体が間隙250の部分を通して排出されることができる。閾値圧力で流体を排出することによって、容器100と蓋200との間の空間的界面は、コンテナアセンブリ10が炭酸化装置に直接接続されることを可能にし、圧力上昇による容器100と蓋200との間の意図しない分離のリスクを被ることなく、リザーバ102内に炭酸ガスを受容することができる。
【0055】
図3を参照すると、例えば、いくつかの実施形態では、容器100と蓋200との間の空間的界面は、容器100及び蓋200の周囲の第1の部分に沿って円周方向に延在する排出ゾーン260と、容器100及び蓋200の周囲の第2の部分に沿って円周方向に延在する非排出ゾーン270とを画定することができる。排出ゾーン260を画定する周囲の第1の部分は、非排出ゾーン270を画定する周囲の第2の部分(例えば、容器100の円周の約90%)と比較して、容器100の円周のより小さい割合(例えば、容器100の円周の約10%)を形成することができる。排出ゾーン260を画定する周囲の第1の部分は、コンテナ10に沿った円周の20度~60度の範囲の弧状セグメントを画定することができる。例えば、いくつかの実施形態では、排出ゾーン260を画定する周囲の第1の部分は、コンテナ10に沿った円周の20度~40度に及ぶことができる。いくつかの実施形態では、排出ゾーン260を画定する周囲の第1の部分は、コンテナ10に沿った円周の40度~60度に及ぶことができる。いくつかの実施形態では、容器100と蓋200との間の空間的界面は、容器100及び蓋200の周囲の一部分に沿って円周方向に延在する複数の排出ゾーン260と、容器100及び蓋200の周囲の一部分に沿って円周方向に延在する複数の非排出ゾーン270とを画定することができる。
【0056】
例えば、
図6に示されるように、いくつかの実施形態では、排出ゾーン260に沿った間隙250は、第1の鉛直寸法262(例えば、方向Yに画定される高さ)を有することができ、
図9に示されるように、非排出ゾーン270に沿った間隙250は、排出ゾーン260の第1の鉛直寸法262よりも小さい第2の鉛直寸法272を有することができる。間隙250の鉛直寸法は、0.5mm~2.5mmの範囲内に設定することができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1の鉛直寸法262は、1.0mm~2.0mmの範囲であり得る。いくつかの実施形態では、第1の鉛直寸法262は、0.5mm~1.0mmの範囲であり得る。いくつかの実施形態では、排出ゾーン260に沿った間隙250は、第1の半径方向寸法264(例えば、長さ)を有することができ、非排出ゾーン270に沿った間隙250は、排出ゾーン260の第1の半径方向寸法264よりも小さい第2の半径方向寸法274を有することができる。いくつかの実施形態では、排出ゾーン260と非排出ゾーン270との間の間隙250の鉛直寸法の差は、非排出ゾーン270よりも排出ゾーン260において(鉛直寸法において)薄い部分を有するガスケット400によって実現される。この薄い部分は、例えば、ガスケット400の切り欠き部として形成されてもよい。
【0057】
より大きな鉛直寸法(例えば、第1の鉛直寸法262)及び/又は半径方向寸法(例えば、第1の半径方向寸法264)を有することによって、排出ゾーン260に沿った間隙250は、ガスケット400と、リム240の対応する部分及び容器100の上端部121との間に、ガスケット400と、非排出ゾーン270に沿った容器100のリム240及び上端部121の対応する部分との間に確立される封止と比較して、より弱い封止を確立するより多くの空間を含む。ガスケット400と、容器100のリム240及び上端部121の対応する部分との間の封止は、非排出ゾーン270に沿って確立された封止と比較して排出ゾーン260に沿って弱いので、容器100と蓋200との間の空間的界面は、ガスケット400の少なくとも一部分が、非排出ゾーン270に沿って配置されたガスケット400の部分と比較してより低い内圧で、その封止位置から、排出ゾーン260に沿って間隙250内に移動することを可能にする。
【0058】
例えば、リザーバ102内で圧力が上昇すると(
図6の矢印620によって表される)、流体圧力は、蓋開口部204に向かう鉛直方向Y及びコンテナ10の長手方向中心軸から離れる半径方向Xにガスケット400に対して印加される。したがって、
図7に示されるように、例えば、リザーバ102が閾値圧力に達すると、印加圧力によってガスケット400の一部分が排出ゾーン260に沿って間隙250内に移動し、排出ゾーン260に沿ってリザーバ102と間隙250との間に流体連通が確立され、流体(例えば、炭酸ガス)が通路702に沿って排出ゾーン260を通って排出され、リザーバ102の圧力が低下する。同時に、
図9に示されるように、リム240と上端部121との間の空間的界面は、同じ閾値圧力にさらされたときに、ガスケット400を非排出ゾーン270に沿って封止位置に維持する。排出ゾーン260に沿ったガスケット400の一部分のみが封止位置を通過して移動してコンテナ10内に保持された流体を排出するので、容器100と蓋200との間の空間的界面は、コンテナ10の内圧が容器100を蓋200から意図せずに分離する可能性があるレベルまで上昇する前に圧力を解放し、それによってコンテナ10の完全性を保つ。
【0059】
いくつかの実施形態では、排出ゾーン260に沿った間隙250の鉛直寸法、半径方向寸法、又は円周方向寸法などの寸法は、容器100と蓋200との間の意図しない分離をもたらし得るものを下回るが、飲料のための所望の炭酸化レベルを提供するものを上回る、所定の圧力レベルで圧力を解放するように調整されることができる。排出ゾーン260に沿って間隙250の鉛直寸法、半径方向寸法、及び円周方向寸法のうちの少なくとも1つを増加させることは、間隙250の中へのガスケット400の移動を作動させるための閾値圧力レベルを低下させることができる。排出ゾーン260に沿って間隙250の鉛直寸法、半径方向寸法、及び円周方向寸法のうちの少なくとも1つを低下させることは、間隙250の中へのガスケット400の移動を作動させるための閾値圧力レベルを増加させることができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、ガスケット400を作動させて、排出ゾーン260に沿ってその封止位置から移動させるための所定の圧力は、例えば、116PSI~145PSIなど、100PSI~160PSIの範囲に設定されることができる。容器100と蓋200との間の空間的界面は、所定の閾値圧力(例えば、100PSI~160PSIの圧力)で圧力を解放し始めるので、コンテナ10は、依然として、炭酸化装置がガス(例えば、二酸化炭素)を好適な圧力(例えば、70PSI~115PSI)でリザーバ102に注入して、リザーバ102内に保持された液体中にガス状二酸化炭素を溶解させることを可能にする一方で、内圧がコンテナ10を損傷(例えば、破裂)させるリスクをもたらすレベルに達する前に流体を排出するための安全装置を有する。
【0061】
いくつかの実施形態では、排出ゾーン260に沿ったリム240の幾何学的形状は、リザーバ102の圧力がコンテナ10を損傷するリスクをもたらすレベルに達する前に、ガスケット400の半径方向及び/又は鉛直方向への移動を可能にするように構成され得る。蓋200のリム240の幾何学的形状は、リザーバ102内に保持された飲料を炭酸化するのに好適な圧力(例えば、70PSI~115PSI)でガスケット400を依然として保持しながら、所定の閾値圧力でガスケット400の移動を可能にするために上端部121とリム240との間に十分な量の空間を提供する所定の鉛直寸法、半径方向寸法、及び/又は円周方向寸法まで、排出ゾーン260に沿って間隙250を拡大又は縮小することができる。例えば、
図6及び
図7に示されるように、リム240は、蓋200と容器100との間の空間的界面の排出ゾーン260に沿って位置する凹部242を含むことができる。いくつかの実施形態では、凹部242は、リム240に沿って円周方向に延在して、排出ゾーン260の境界を画定する。凹部242は、間隙250の高さが凹部242に沿ってより大きくなるように間隙250内に開口することができる。凹部242は、排出ゾーン260に沿って追加の空隙空間を提供するために、例えば成形又は後処理などの任意の好適なプロセスによって形成することができる。
【0062】
いくつかの実施形態では、凹部242は、下部側壁220の前方のリム240に沿って位置する第1の端部243と、上部側壁210に近接したリム240の外縁部付近に位置する第2の端部244とを含むことができる。いくつかの実施形態では、凹部242の深さは、間隙250の高さが排出ゾーン260に沿って半径方向に変化するように、半径方向に沿って変化してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、凹部242は、第1の端部243に近接する第1の深さ245と、第2の端部244に近接する第2の深さ246とを画定することができ、第2の深さ246は、第1の深さ245よりも大きい。第2の端部244に近接する凹部242の深さと比較して、第1の端部243に近接する凹部242の深さを低下させることによって、リム240の幾何学的形状は、容器100と蓋200との間の意図しない分離を防止する閾値圧力(例えば、116PSI~145PSI)で間隙250内へのガスケット400の移動を可能にしながら、炭酸化に適した圧力範囲(例えば、70PSI~115PSI)中にガスケット400を封止位置に維持するのに十分な支持を提供する。いくつかの実施形態では、凹部242の深さは、炭酸化に適した圧力範囲(例えば、70PSI~115PSI)中にガスケット400を封止位置に留まるのに十分な支持を提供しながら、容器100と蓋200との間の意図しない分離を防止する閾値圧力(例えば、116PSI~145PSI)でガスケット400の間隙250への移動を可能にしながら、半径方向に沿って一定のままであってもよい。軸方向における凹部242の深さは、0.5mm~2.0mm、例えば1.0mm~2.0mmなどの範囲であってもよい。凹部242の深さは、間隙250に沿ってより多くの空間を提供するように構成され、それによって、ガスケット400と、排出ゾーン260に沿った容器100のリム240及び上端部121の対応する部分との間により弱い封止を確立する。
【0063】
いくつかの実施形態では、炭酸化に適した圧力範囲(例えば、70PSI~115PSI)中にガスケット400を封止位置に維持するのに十分な支持を提供しながら、容器100と蓋200との間の意図しない分離を防止する閾値圧力でガスケット400が間隙250内に移動できるように、半径方向の凹部242の長さを調整することができる。例えば、リム240は、下部側壁220の外面から凹部242の第1の端部243まで延在する封止座面248を有することができる。ガスケット400が封止位置に配置されるとき、封止座面248は、ガスケット400に係合するように構成され、それによって、間隙250と容器100のリザーバ102との間に封止を確立する。リザーバ102が閾値圧力レベルに達するのに応答して、排出ゾーン260に沿って配置されたガスケット400の一部分が間隙250を通って移動するとき、封止座面248はガスケット400から空間的に分離され、それによってリザーバ102と間隙250との間の流体連通を確立する。半径方向における封止座面248の長さを増加させることは、凹部242の長さを縮小し、それは、ガスケット400と蓋200のリム240との間の封止を強化し、それによって、間隙250の中へのガスケット400の移動を作動させるための閾値圧力を上昇させる。半径方向における封止座面248の長さを減少させることは、凹部242の長さを増加させ、それは、ガスケット400と蓋200との間の封止を弱め、それによって、間隙250の中へのガスケット400の移動を作動させるための閾値圧力を低下させる。半径方向における排出ゾーン260に沿った封止座面248の長さは、0.5mm~2.5mm(例えば1.0mm~2.0mmなど)の範囲であり得る。
【0064】
いくつかの実施形態では、排出ゾーン260に沿った上端部121の幾何学的形状は、リザーバ102の圧力がコンテナ10を損傷するリスクをもたらすレベルに達する前に、ガスケット400が半径方向及び/又は鉛直方向に移動できるように構成され得る。容器の側壁120の上端部121の幾何学的形状は、リザーバ102内に保持された飲料を炭酸化するのに好適な圧力(例えば、70PSI~115PSI)でガスケット400を依然として保持しながら、所定の閾値圧力でガスケット400の移動を可能にするために上端部121とリム240との間に十分な量の空間を提供する所定の鉛直、半径方向、及び/又は円周方向寸法まで、排出ゾーン260に沿って間隙250を拡大又は縮小することができる。例えば、
図10に示されるように、上端部121は、蓋200と容器100との間の空間的界面の排出ゾーン260に沿って位置する凹部130を含むことができる。いくつかの実施形態では、凹部130は、排出ゾーン260に沿って追加の空隙空間を提供するために、例えば成形又は後処理などの任意の好適なプロセスを使用することによって形成することができる。
【0065】
いくつかの実施形態では、凹部130は、容器の側壁120の内面の前方に上端部121に沿って位置する第1の端部132と、容器の側壁120の外面の周りに位置する第2の端部134とを含むことができる。いくつかの実施形態では、凹部130の深さは、間隙250の高さが排出ゾーン260に沿って半径方向に変化するように、半径方向に沿って変化してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、凹部130は、第1の端部132に近接する第1の深さと、第2の端部134に近接する第2の深さとを画定することができ、第2の深さは第1の深さよりも大きい。第2の端部134に近接する凹部130の深さと比較して、第1の端部132に近接する凹部130の深さを低下させることによって、上端部121の幾何学的形状は、容器100と蓋200との間の意図しない分離を防止する閾値圧力(例えば、116PSI~145PSI)で間隙250内へのガスケット400の移動を可能にしながら、炭酸化に適した圧力範囲(例えば、70PSI~115PSI)中にガスケット400を封止位置に維持するのに十分な支持を提供する。容器の側壁120の上端部121に沿って凹部130を位置することにより、鉛直方向に変位する液体の量が最小限に抑えられ、それによって、排出中にコンテナ10内の圧力が低下するときに急速に冷却する液体が凍結するのを防止するようにコンテナ10が構成される。
【0066】
いくつかの実施形態では、
図11に示されるように、例えば、下部側壁220のねじ山222は、下部側壁220に沿って流体通路224を画定する切れ目223を含むことができる。流体通路224は、鉛直方向に延在し、ねじ山222を横断することができる。ねじ山222の切れ目223は、流体がより速い速度でリザーバ102から排出ゾーン260に逃げ得るように、リム240に沿って画定された排出ゾーン260と位置合わせすることができる。リザーバ102から排出ゾーン260への流体の流量を増加させることによって、ねじ山222に沿った切れ目223は、排出ゾーン260における圧力を解放し、排出ゾーン260に沿ったガスケット400の移動を作動させるための閾値圧力を低下させるために、コンテナ10の応答時間を早めることができる。流体通路224は、内圧が容器100と蓋200との間のねじ接続を乱す前に、排出ゾーン260に沿ったガスケット400の移動を確実にすることができる。いくつかの実施形態では、側壁220は、リム240に沿って画定された排出ゾーン260と位置合わせされた貫通孔を含み、リザーバ102から排出ゾーン260に逃げる流体の流量を増加させることができる。
【0067】
図16は、コンテナ10の開発中に試験されたプロトタイプ蓋の様々な実施形態によるガスケット移動を作動させるための閾値圧力を示すプロット600を示す。プロット600のx軸に沿って示されるように、様々な蓋のリム240の幾何学的形状は、排出ゾーン260に沿った封止座面248の長さ(すなわち、
図15のプロット600において「オフセット」によって示される)及び凹部242の深さ(すなわち、
図15のプロット600において「深さ」によって示される)を調整することによって変更された。封止座面248の長さ及び凹部242の深さを調整することにより、排出ゾーン260に沿った空隙空間の体積を変化させて、リム240と蓋200の下部側壁220との間のガスケット界面の封止強度を弱め又は強め、その結果、蓋プロトタイプが異なる圧力でガスケット移動を作動させる。試験手順の間、プロット600に列挙されたプロトタイプの蓋200は、プロット600の鉛直軸に沿って示される圧力の範囲にさらされた。封止座面248の長さ及び排出ゾーン260に沿った凹部242の深さを特定のパラメータに調整することによって、蓋200の実施形態は、容器100と蓋200との間の意図しない分離を防止する116PSI~145PSI(すなわち、8バール~10バール)などの圧力範囲でガスケット移動の作動を達成し、一方で、72PSI~102PSI(すなわち、5バール~7バール)などの好適な圧力でガスケット400を封止位置に維持して、リザーバ102内に保持された液体中にガス状二酸化炭素を溶解させた。比較すると、(例えば、
図15のプロット600において、深さ=0.0mm、オフセット=5.0mmのマーカによって示される)凹部のないリム240を含むプロトタイプ蓋は、容器100が蓋200から意図しない分離のリスクをもたらす203PSI(すなわち、14バール)などの圧力まで、ガスケットの移動を可能にしなかった。
図16のプロット600に示された上限閾値圧力線と下限閾値圧力線との間に示された圧力範囲は、コンテナ10内の炭酸化を拡散させるのに適した内圧を維持しながら、コンテナ10の内圧が蓋200からの容器100の意図しない分離のリスクがあり得る圧力に達する前に、圧力を適切に緩和するのに適した閾値圧力範囲に対応する。
【0068】
「発明の概要」及び「要約書」の項ではなく、「発明を実施するための形態」の項は、特許請求の範囲を解釈するために使用されることが意図されていることを理解されたい。「発明の概要」及び「要約書」の項は、本発明者らによって想到されるように、本実施形態の1つ以上であるが全てではない例示的な実施形態を記載し得るが、決して本実施形態及び添付の特許請求の範囲を限定するものではない。
【0069】
特定の実施形態の前述の説明は、当業者が知識を適用することにより、他の人もかかる特定の実施形態を様々な用途に容易に変更及び/又は適合させることができ、過度の実験をすることなく、本開示の一般的な概念から逸脱することなく、本開示の一般的な性質を完全に明らかにするであろう。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書で提示した教示及び指導に基づいて、開示された実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。本明細書の表現法又は用語法は、説明を目的とするものであって、限定するものではないことを理解されたく、その結果、本明細書の用語法又は表現法は、教示及び指導の観点から当業者によって解釈されるべきである。
【0070】
本開示の幅広さ及び範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、特許請求の範囲、及びそれらの等価物に従ってのみ定義されるべきである。
【国際調査報告】