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特表2023-548599自動洗濯機のドラム内に洗剤成分を投入するためのデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-17
(54)【発明の名称】自動洗濯機のドラム内に洗剤成分を投入するためのデバイス
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/02 20060101AFI20231110BHJP
   D06F 35/00 20060101ALI20231110BHJP
   D06F 33/37 20200101ALI20231110BHJP
   D06F 33/57 20200101ALI20231110BHJP
   D06F 103/22 20200101ALN20231110BHJP
【FI】
D06F39/02 A
D06F35/00 Z
D06F33/37
D06F33/57
D06F103:22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023527329
(86)(22)【出願日】2022-05-10
(85)【翻訳文提出日】2023-05-08
(86)【国際出願番号】 US2022028437
(87)【国際公開番号】W WO2022245575
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】21174524.5
(32)【優先日】2021-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】アマドール・ザマレノ、カルロス
(72)【発明者】
【氏名】ガウルド、ポール
(72)【発明者】
【氏名】グルームブリッジ、マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ハッタブ、アフマド
(72)【発明者】
【氏名】ネルソン、クレイグ
(72)【発明者】
【氏名】ソフォード、マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ティルズリー、ウィリアム
【テーマコード(参考)】
3B166
3B167
3B168
【Fターム(参考)】
3B166AA01
3B166AE07
3B166AE11
3B166BA22
3B166BA52
3B166FA01
3B166FA06
3B166FA12
3B166FB01
3B166FB02
3B166FB05
3B167AA01
3B167AE07
3B167AE11
3B167BA22
3B167BA52
3B167FB01
3B167FB02
3B167FB05
3B167LC12
3B167LE05
3B167LG05
3B168AA01
3B168AE07
3B168AE11
3B168BA22
3B168BA52
3B168FA01
3B168FA06
3B168FA12
(57)【要約】
本発明は、自動洗濯機のドラム内に洗剤成分を投入するためデバイスに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動洗濯機のドラム内に洗剤成分を投入するためのデバイスであって、前記デバイスが、
(a)1つ以上の洗剤成分を含むリザーバ(A)であって、前記リザーバが、第2の入口(C)を経由して洗剤成分を投入マニホールド(B)内に供給する、リザーバ(A)、
(b)前記リザーバ(A)の下流かつ前記第2の入口(C)の上流に位置する一方向弁(D)であって、前記弁(D)が、前記投入マニホールド(B)から前記リザーバ(A)内への水の流れを防止する、一方向弁(D)、
(c)投入マニホールド(B)であって、前記投入マニホールド(B)が、
(i)第1の入口(E)、
(ii)第2の入口(C)、
(iii)第1の出口(F)、及び
(iv)第2の出口(G)、に接続されている、投入マニホールド(B)、
(d)主水源からの水を前記投入マニホールド(B)内に導入する第1の入口(E)、
(e)水性洗剤溶液が前記投入マニホールド(B)内で生成されるように、前記洗剤成分を前記リザーバ(A)から前記投入マニホールド(B)内に導入する第2の入口(C)、
(f)前記投入マニホールド(B)から前記自動洗濯機(I)の主入口弁(H)を経由して前記自動洗濯機の前記ドラムに前記水性洗剤溶液を供給する第1の出口(F)であって、それにより、前記第1の出口(F)を介した前記ドラム内への前記投入が、前記自動洗濯機(I)によって制御される、第1の出口(F)、
(g)前記水性洗剤溶液を前記投入マニホールド(B)から前記自動洗濯機(I)の前記ドラムにデバイス弁(J)を経由して供給する第2の出口(G)であって、それにより、前記自動洗濯機の前記主入口弁(H)がバイパスされ、前記第2の出口(G)を介した前記ドラム内への前記投入が、前記デバイスによって制御される、第2の出口(G)、
(h)前記第2の出口(G)の下流に位置するデバイス弁(J)、
(i)前記ポンプ(K)及び前記デバイス弁(J)を制御するコントローラであって、前記コントローラが、前記投入マニホールド(B)内への前記洗剤成分の前記投入を制御し、前記コントローラが、前記第2の出口(G)を経由した前記投入マニホールド(B)からの前記水性洗剤溶液の放出を制御する、コントローラ、
(j)前記リザーバ(A)の下流かつ前記第2の入口(C)の上流に位置するポンプ(K)であって、前記ポンプ(K)が、前記洗剤成分を前記投入マニホールド(B)内に投入する、ポンプ(K)、及び
(k)前記コントローラに信号を送信して、前記投入マニホールド(B)を通る流量を前記コントローラに通知する流量計(L)、を備える、デバイス。
【請求項2】
前記デバイスが、前記第1の入口(E)の上流に位置する一方向弁(M)を備え、前記一方向弁(M)が、前記マニホールド(B)内に生成された洗剤水溶液の前記主水源内への流れを防止する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記一方向弁(D)がまた、前記ポンプ(K)の下流に位置し、前記一方向弁(D)が、前記投入マニホールド(B)から前記ポンプ(K)への水の流れを防止する、請求項1~2のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項4】
混合要素(N)が、前記第1の出口(F)の下流に位置し、前記混合要素(N)が、前記水性洗剤溶液が前記洗濯機の前記主入口弁(H)に向かって流れるときに前記水性洗剤溶液を混合する、請求項1~3のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
混合要素(O)が、前記第2の出口(G)の下流に位置し、前記混合要素(O)が、前記水性洗剤溶液が前記洗濯機の前記ドラムに向かって流れるときに前記水性洗剤溶液を混合する、請求項1~4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記デバイスが、1つ以上の追加のリザーバ(A)を備え、前記追加のリザーバが、異なる洗剤成分を前記投入マニホールド(B)内に投入することができる、請求項1~5のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の前記デバイスを使用する洗濯の方法。
【請求項8】
前記コントローラが、前記投入マニホールド(B)内への洗剤成分の前記投入を制御して、前記投入マニホールド(B)内へ投入される洗剤成分の量が、前記洗濯機ドラム内へ分配される水1リットル当たり20mgから、前記洗濯機ドラム内へ分配される水1リットル当たり3500mgまでの範囲内であることを確実にし、
前記投入マニホールド内で生成された前記水性洗剤溶液が、次いで前記第2の出口を経由して前記自動洗濯機の前記ドラムに供給される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記コントローラが、前記投入マニホールド(B)内への洗剤成分の前記投入を制御して、
(i)前記投入マニホールド(B)内への洗剤成分の流量対
(ii)前記投入マニホールド(B)を通る水の流量
の比率が、0.0005:1~0.005:1L/Lの範囲内であることを確実にし、
前記投入マニホールド(B)内で生成された前記水性洗剤溶液が、前記第1の出口(F)を経由して前記自動洗濯機(I)の前記ドラムに供給される、請求項7のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記デバイス弁(J)が、前記ポンプ(K)が洗剤成分を前記投入マニホールド(B)内に投入する前に開かれる、請求項7又は8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記デバイスが、前記第1の入口(E)の上流に位置する弁(P)を備え、
(i)この弁(P)が閉じられて、洗剤成分を前記投入マニホールド(B)内に投入する前に、前記投入マニホールド(B)内への水の流れを防止し、
(ii)次いで、洗剤成分が、前記弁(P)が閉じられている間に前記投入マニホールド(B)内に投入され、
(iii)前記洗剤成分が前記投入マニホールド(B)内に投入された後、前記弁(P)が開かれる、請求項7~8又は10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記ポンプ(K)が、ギアポンプである、請求項8及び10~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記ポンプ(K)が、シリンジポンプである、請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動洗濯機のドラム内に洗剤成分を投入するためのデバイスを提供する。具体的には、本設計は、洗浄プロセスを通して、洗濯機の水入口及び直接ドラムのいずれか/両方への複数回の洗剤成分の自動送達を可能にし、洗浄時の化学的性質の制御された変動により、顕著な洗浄性能の利益を達成することができる。
【背景技術】
【0002】
洗浄中の様々な性能要求を満たすために、多くの形態の洗濯用洗剤が市販されている。加えて、柔軟剤、芳香増強剤及び染み除去増強剤を含む、多くのタイプの洗濯用添加剤が利用可能である。しかしながら、これらは、典型的には、洗浄プロセス(洗浄、最終すすぎ、及び予洗)中に2回又は3回のうちの1回でのみ送達され得る。
【0003】
更に、水が洗濯機に入り、洗濯物の汚れと接触するとき、水は洗剤を含まないことがある。この初期湿潤は、洗剤化学物質がドラムに入ると、この時点の後に洗剤化学物質が布地に接近することができる速度を低下させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、洗浄プロセスを通して、洗濯機の水入口及び直接ドラムのいずれか/両方への複数回の洗剤成分の自動送達を可能にし、洗浄時の化学的性質の制御された変動により、顕著な洗浄性能の利益を達成することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、自動洗濯機のドラム内に洗剤成分を投入するためのデバイスを提供し、デバイスは、以下を備える:
(a)1つ以上の洗剤成分を含むリザーバ(A)であって、リザーバが、第2の入口(C)を経由して洗剤成分を投入マニホールド(B)内に供給する、リザーバ(A)、
(b)リザーバ(A)の下流かつ第2の入口(C)の上流に位置する一方向弁(D)であって、弁(D)が、投入マニホールド(B)からリザーバ(A)内への水の流れを防止する、一方向弁(D)、
(c)投入マニホールド(B)であって、投入マニホールド(B)が、
(i)第1の入口(E)、
(ii)第2の入口(C)、
(iii)第1の出口(F)、及び
(iv)第2の出口(G)、に接続されている、投入マニホールド(B)、
(d)主水源からの水を投入マニホールド(B)内に導入する第1の入口(E)、
(e)水性洗剤溶液が投入マニホールド(B)内で生成されるように、洗剤成分をリザーバ(A)から投入マニホールド(B)に導入する第2の入口(C)、
(f)投入マニホールド(B)から自動洗濯機(I)の主入口弁(H)を経由して自動洗濯機のドラムに水性洗剤溶液を供給する第1の出口(F)であって、それにより、第1の出口(F)を介したドラム内への投入が、自動洗濯機(I)によって制御される、第1の出口(F)、
(g)水性洗剤溶液を投入マニホールド(B)から自動洗濯機(I)のドラムにデバイス弁(J)を経由して供給する第2の出口(G)であって、それにより、自動洗濯機の主入口弁(H)がバイパスされ、第2の出口(G)を介したドラム内への投入が、デバイスによって制御される、第2の出口(G)、
(h)第2の出口(G)の下流に位置するデバイス弁(J)、
(i)ポンプ(K)及びデバイス弁(J)を制御するコントローラであって、コントローラが、投入マニホールド(B)内への洗剤成分の投入を制御し、コントローラが、第2の出口(G)を経由した投入マニホールド(B)からの水性洗剤溶液の放出を制御する、コントローラ、
(j)リザーバ(A)の下流かつ第2の入口(C)の上流に位置するポンプ(K)であって、ポンプ(K)が、洗剤成分を投入マニホールド(B)に投入する、ポンプ(K)、及び
(k)コントローラに信号を送信して、投入マニホールド(B)を通る流量をコントローラに通知する流量計(L)。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】デバイスを示す図であり、リザーバ(A)、投入マニホールド(B)、第2の入口(C)、一方向弁(D)、第1の入口(E)、第1の出口(F)、第2の出口(G)、自動洗濯機の主入口弁(H)、自動洗濯機(I)、弁(J)、上流弁(P)、ポンプ(K)、流量計(L)、一方向弁(M)、混合要素(N)、及び混合要素(O)を図解する。
図2】マルチリザーバデバイスの実施形態を示す図であり、リザーバ(A1~A5)と、投入マニホールド(B)、第2の入口(C1~C5)、一方向弁(D1~D5)、第1の入口(E)、第1の出口(F)、第2の出口(G)、自動洗濯機の主入口弁(H)、自動洗濯機(I)、弁(J)、ポンプ(K1~K5)、流量計(L)、一方向弁(M)、混合要素(N)、及び混合要素(O)を図解する。
図3】マルチリザーバデバイスの実施形態を示す図であり、リザーバ(A6~A10)、投入マニホールド(B)、第2の入口(C6~C10)、一方向弁(D6~D10)、第1の入口(E)、第1の出口(F)、第2の出口(G)、自動洗濯機の主入口弁(H)、自動洗濯機(I)、弁(J)、上流弁(P)、ポンプ(K6~K10)、流量計(L)、一方向弁(M)、混合要素(N)、及び混合要素(O)を図解する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
自動洗濯機のドラム内に洗剤成分を投入するためのデバイス。
【0008】
自動洗濯機のドラム内に洗剤成分を投入するためのデバイスは、
(a)1つ以上の洗剤成分を含むリザーバ(A)であって、リザーバが、第2の入口(C)を経由して洗剤成分を投入マニホールド(B)内に供給する、リザーバ(A)、
(b)リザーバ(A)の下流かつ第2の入口(C)の上流に位置する一方向弁(D)であって、弁(D)が、投入マニホールド(B)からリザーバ(A)内への水の流れを防止する、一方向弁(D)、
(c)投入マニホールド(B)であって、投入マニホールド(B)が、
(i)第1の入口(E)、
(ii)第2の入口(C)、
(iii)第1の出口(F)、及び
(iv)第2の出口(G)、に接続されている、投入マニホールド(B)、
(d)主水源からの水を投入マニホールド(B)内に導入する第1の入口(E)、
(e)水性洗剤溶液が投入マニホールド(B)内で生成されるように、洗剤成分をリザーバ(A)から投入マニホールド(B)内に導入する第2の入口(C)、
(f)投入マニホールド(B)から自動洗濯機(I)の主入口弁(H)を経由して自動洗濯機のドラムに水性洗剤溶液を供給する第1の出口(F)であって、それにより、第1の出口(F)を介したドラム内への投入が、自動洗濯機(I)によって制御される、第1の出口(F)、
(g)水性洗剤溶液を投入マニホールド(B)から自動洗濯機(I)のドラムにデバイス弁(J)を経由して供給する第2の出口(G)であって、それにより、自動洗濯機の主入口弁(H)がバイパスされ、第2の出口(G)を介したドラム内への投入が、デバイスによって制御される、第2の出口(G)、
(h)第2の出口(G)の下流に位置するデバイス弁(J)、
(i)ポンプ(K)及びデバイス弁(J)を制御するコントローラであって、コントローラが、投入マニホールド(B)内への洗剤成分の投入を制御し、コントローラが、第2の出口(G)を経由した投入マニホールド(B)からの水性洗剤溶液の放出を制御する、コントローラ、
(j)リザーバ(A)の下流かつ第2の入口(C)の上流に位置するポンプ(K)であって、ポンプ(K)が、洗剤成分を投入マニホールド(B)内に投入する、ポンプ(K)、及び
(k)コントローラに信号を送信して、投入マニホールド(B)を通る流量をコントローラに通知する流量計(L)、を備える。
【0009】
デバイスは、第1の入口(E)の上流に位置する一方向弁(M)を備え得る。この一方向弁(M)は、マニホールド(B)内に生成された洗剤水溶液の主水源内への流れを防止することができる。このようにして、マニホールドから主水源内へのいかなる汚染も防止される。
【0010】
デバイスは、第1の出口(F)の下流に位置する混合要素(N)を備え得る。これらの混合要素(N)は、水性洗剤溶液が洗濯機の主入口弁(H)に向かって流れるときに、水性洗剤溶液を混合することができる。
【0011】
デバイスは、第2の出口(G)の下流に位置する混合要素(O)を備え得る。これらの混合要素(O)は、水性洗剤溶液が洗濯機のドラムに向かって流れるときに、水性洗剤溶液を混合することができる。
【0012】
デバイスは、1つ以上の追加のリザーバ(A)を備え得る。これらの追加のリザーバは、異なる洗剤成分を投入マニホールド(B)内に投入することができる。デバイスは、1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、又は更には6つ以上の追加のリザーバを備え得る。デバイスは、2つ以上から6つ以上までの追加のリザーバを備え得る。好ましくは、デバイスは、4つの追加のリザーバを備える。追加のリザーバを有することは、異なる洗剤成分を異なるリザーバ内に分離することができることを意味する。例えば、漂白剤成分は1つのリザーバ内に存在することができ、一方で、香料及び/又は酵素(又は他の漂白剤感受性成分)は異なるリザーバ内に存在することができる。例えば、好ましい構成は、以下の成分を有する5つのリザーバを備える:1)洗剤組成物、2)50%苛性アルカリなどの、塩基性溶液、3)50%クエン酸などの、酸性溶液、4)香料溶液、5)柔軟剤溶液。リザーバ2及び3は、洗浄プロセスを通してpHを制御するのを可能にするために使用される。別の選択肢は、1)第1の洗剤組成物、2)第2の洗剤溶液、3)漂白剤組成物、4)香料溶液、5)柔軟剤溶液、を含む。別の好ましい構成は、以下の成分を有する3つのリザーバを備える:1)洗剤組成物、2)香料溶液、c)柔軟剤溶液。
【0013】
リザーバ(A)。
リザーバ(A)は、1つ以上の洗剤成分を含む。リザーバは、洗剤成分を第2の入口(C)を経由して投入マニホールド(B)内に供給する。
【0014】
一方向弁(D)。
一方向弁(D)は、リザーバ(A)の下流かつ第2の入口(C)の上流に位置する。弁(D)は、投入マニホールド(B)からリザーバ(A)内への水の流れを防止する。
【0015】
一方向弁(D)はまた、ポンプ(K)の下流に位置し得る。このようにして、一方向弁(D)は、投入マニホールド(B)からポンプ(K)への水の流れを防止することができる。
【0016】
入口(C)、ポンプ(K)又はリザーバ(A)における洗剤組成物の希釈を制限することによって、コントローラは、投入マニホールド内への洗剤成分の投入をより正確に制御することができる。一方向弁(D)を投入マニホールド(B)のできるだけ近くに位置付けることによって、ポンピングとマニホールドへの洗剤の到達との間の遅延時間が最小限に抑えられる。
【0017】
投入マニホールド(B)。
投入マニホールド(B)は、
(i)第1の入口(E)、
(ii)第2の入口(C)、
(iii)第1の出口(F)、及び
(iv)第2の出口(G)、に接続されている。
【0018】
第1入口(E)。
第1の入口(E)は、主水源からの水を投入マニホールド(B)内に導入する。
【0019】
第2の入口(C)。
第2の入口(C)は、水性洗剤溶液が投入マニホールド(B)内で生成されるように、洗剤成分をリザーバ(A)から投入マニホールド(B)内に導入する。
【0020】
第1の出口(F)。
第1の出口(F)は、投入マニホールド(B)から自動洗濯機(I)の主入口弁(H)を経由して自動洗濯機のドラムに水性洗剤溶液を供給し、それにより、第1の出口(F)を介したドラム内への投入が、自動洗濯機(I)によって制御される。
【0021】
第2の出口(G)。
第2の出口(G)は、水性洗剤溶液を投入マニホールド(B)から自動洗濯機(I)のドラムにデバイス弁(J)を経由して供給し、それにより、自動洗濯機の主入口弁(H)がバイパスされ、第2の出口(G)を介したドラム内への投入が、デバイスによって制御される。
【0022】
デバイス弁(J)。
デバイス弁(J)は、第2の出口(G)の下流に位置する。
【0023】
コントローラ。
コントローラは、ポンプ(K)及びデバイス弁(J)を制御する。コントローラは、投入マニホールド(B)内への洗剤成分の投入を制御する。コントローラはまた、第2の出口(G)を経由した投入マニホールド(B)からの水性洗剤溶液の放出を制御する。
【0024】
ポンプ(K)。
ポンプ(K)は、リザーバ(A)の下流かつ第2の入口(C)の上流に位置する。ポンプ(K)は、洗剤成分を投入マニホールド(B内に投入する。
【0025】
ポンプ(K)は、ギアポンプであることが好ましい場合がある。ギアポンプは、その低コスト、制御の容易さ、及び高流量を送達する能力のために、洗浄プロセス中に第2の出口(G)を経由して洗剤成分を投入するときに好ましいアプローチである。この場合、洗剤成分を大気マニホールド内に投入する選択肢は、水ライン圧力の関数として存在する流量変動性を排除する。
【0026】
ポンプ(K)は、シリンジポンプであることが好ましい場合がある。シリンジポンプは、水が洗濯機(I)を満たしている間に第1の出口(F)を経由して洗剤成分を投入する場合に好ましいポンプである。このポンプは、水ライン圧力、又は温度又は時間の関数としての洗剤溶液の粘度の変化に関係なく、洗剤成分流量の非常に正確な制御を可能にする。
【0027】
そのようなシリンジポンプは、制御されたリニアアクチュエータに取り付けられたシリンジを備えることができ、それによって、シリンジは、インフィード管及び一方向弁を介してリザーバに接続され、アウトフィード管及び一方向弁を介して投入マニホールドに接続され、その結果、シリンジピストンの前進運動は、リザーバへの流れなしに投入マニホールド内への投入を可能にし、シリンジピストンの逆運動は、投入マニホールドからの流れなしにリザーバからの再充填を可能にする。リニアアクチュエータは、コントローラ、位置センサ、モータ、ギアシステム、ラックアンドピニオンを備え得る。
【0028】
流量計(L)。
流量計(L)は、コントローラに信号を送信して、投入マニホールド(B)を通る流量をコントローラに通知する。
【0029】
コントローラは、典型的には、投入マニホールド(B)を通る流量を制御する。
【0030】
洗濯の方法。
洗濯の方法は、本発明のデバイスを使用する。
【0031】
好ましくは、方法の間、コントローラは、投入マニホールド(B)内に投入される洗剤成分の量が、洗濯機ドラム内に分配される水1リットル当たり20mgから、洗濯機ドラム内に分配される水1リットル当たり7000mgまでの範囲であることを確実にするように、投入マニホールド(B)内への洗剤成分の投入を制御し、投入マニホールド内で生成された水性洗剤溶液は、次いで、第2の出口を経由して自動洗濯機のドラムに供給される。
【0032】
この投入アプローチは、主洗浄水充填が流量計(L)で測定されると、洗浄プロセス中の任意の時間にリザーバのうちの1つで利用可能な特定の洗剤成分の量を迅速に添加することを可能にする。例えば、このアプローチは、洗浄プロセスが行われると、塩基性又は酸性溶液の添加によって洗浄溶液のpHを制御するために使用することができる。これはまた、連続的な水/リザーバ溶液流量比を維持するためにリザーバから必要とされる液体流量が低すぎる場合、洗浄水の量に対して非常に少量で添加される必要があるリザーバ溶液を投入するための好ましい方法である。例えば、少量の香料の添加である。
【0033】
また、本方法の間、コントローラが投入マニホールド(B)内への洗剤成分の投入を制御して、(i)投入マニホールド(B)内への洗剤成分の流量対(ii)投入マニホールド(B)を通る水の流量の比率が、0.0005:1~0.005:1 L/Lの範囲内であることを確実にすることが好ましい場合があり、投入マニホールド(B)内で生成された水性洗剤溶液は、第1の出口(F)を経由して自動洗濯機(I)のドラムに供給される。
【0034】
この投入アプローチは、この水が布地と接触する前に、溶解/分散され、洗浄水の全量と混合される必要がある洗剤成分を分配するための好ましいアプローチである。そうすることによって、分配された化学物質は、布地の内部構造に迅速に到達して、より大きなクリーニングの利点及びより短い洗濯時間を可能にすることができる。これは、主洗浄の水充填中の主洗剤溶液の投入又は最終すすぎの水充填中の柔軟剤溶液の投入のための好ましいアプローチである。
【0035】
本方法の間、ポンプ(K)が洗剤成分を投入マニホールド(B)内に投入する前に、デバイス弁(J)が開かれることが好ましい場合がある。これは通常、洗剤成分がマニホールドの第2の出口を経由して送達される必要がある場合に必要である。弁(J)は、ポンプ(K)が洗剤成分を投入マニホールド(B)内に投入する前に開いて、非圧縮性流体の投入を可能にする。
【0036】
デバイスは、第1の入口(E)の上流に位置する弁(P)を備えることが好ましい場合がある。弁(P)は、典型的には通常開いた弁である。また、本方法の間、
(i)この弁(P)が閉じられて、洗剤成分を投入マニホールド(B)内に投入する前に、投入マニホールド(B)内への水の流れを防止すること、
(ii)次いで、弁(P)が閉じられ、弁(J)が開かれている間に、洗剤成分が投入マニホールド(B)内に投入されること、及び
(iii)洗剤成分が投入マニホールド(B)内に投入された後、弁(P)が開かれ、時間遅延後に弁(J)が閉じられること、が好ましい場合がある。
【0037】
このシーケンスは、洗剤成分を大気圧で投入マニホールド(B)内に投入することを可能にし、それにより、ポンプ(K)は、特にギアポンプを使用する場合、水ライン圧力の関数としてポンプ流量補正係数を使用する必要なしに、水ライン内の利用可能な圧力に関係なく正確な用量を送達することができる。弁(P)を開いてから弁(J)を閉じるまでの時間遅延は、投入マニホールド(B)内の化学溶液が洗濯機(I)に流れることを可能にするためのものである。
【実施例
【0038】
図2に記載される実施例1では、次の5つの異なる組成物を投入マニホールドに送達することができる。すなわち、
・カートリッジ1:コア洗剤(以下の表1に記載されている)を、シリンジポンプを使用して、一方向弁を経由して投入マニホールドに投入することができ、
・カートリッジ2:水性50%水酸化ナトリウム溶液を、ギアポンプを使用して、一方向弁を経由して投入マニホールドに投入することができ、
・カートリッジ3:水性50%クエン酸溶液を、ギアポンプを使用して、一方向弁を経由して投入マニホールドに投入することができ、
・カートリッジ4:香料組成物(以下の表2に記載されている)を、ギアポンプを使用して、一方向弁を経由して投入マニホールドに投入することができ、
・カートリッジ5:7%のメチルジエタノール(methyldieathanol)アミン系エステルクアットを含有する布地柔軟化組成物を、シリンジポンプを使用して、一方向弁を経由して投入マニホールドに投入することができる。
【0039】
かなりの水の流れが入口流量計(L)を通して検出されるとき、コントローラは、コア洗剤が水1リットル当たり2.6mLの洗剤の比率でマニホールドに投入されるように、第1のシリンジポンプを作動させる。これは、いったん設定時間が経過すると、コントローラが流量計を通る流れの停止を感知したときに停止される。
【0040】
最初の水流の感知後に、2分が経過した後、コントローラは、9mLの50%水酸化ナトリウム溶液が投入マニホールドに、次に自動洗濯機に送達されるように、弁(J)を開き、第1のギアポンプを作動させる。これにより、洗濯機ドラム内の洗浄溶液のpHが上昇する。遅延後、弁(J)が閉じられる。
【0041】
最初の水流の感知後に、更に8分が経過した後、コントローラは、12.1mLの50%クエン酸溶液が投入マニホールドに、次に自動洗濯機に送達されるように、弁(J)を開き、第2のギアポンプを作動させる。これにより、洗濯機ドラム内の洗浄溶液のpHが低下する。遅延後、弁(J)が閉じられる。
【0042】
次いで、コントローラは、かなりの(0.5リットル超)水の送達が流量計によって検出されるまで待機し、これを第1のすすぎ事象として登録する。更に5分間待機した後、コントローラは、更なるかなりの水の送達が流量計によって検出されるまで再び待機する。この時点で、第2のすすぎ事象が登録され、流れの停止が感知されるまで、布地柔軟化組成物が水1リットル当たり2.3mLの比率で投入マニホールド内に投入されるように、第2のシリンジポンプが作動される。弁(J)を5秒間開いて、投入マニホールドを通って洗濯機までの洗浄を可能にする。
【0043】
次いで、弁(J)を再び開き、5mLの香料組成物が投入マニホールドに投入されるように第3のギアポンプを作動させる。弁(J)は、更に5秒間開いたままである。
【0044】
次いで、弁(J)を再び開き、4.4mLの50%クエン酸溶液が投入マニホールドに送達されるように、第2のギアポンプを作動させる。弁(J)は、更に5秒間開いたままである。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
図3に記載される実施例2では、次の5つの異なる組成物を投入マニホールドに送達することができる。すなわち、
・カートリッジ1:コア洗剤(上の表1に記載されている)を、シリンジポンプを使用して、一方向弁を経由して投入マニホールドに投入することができ、
・カートリッジ2:過酸ベースの漂白剤組成物(17%活性)を、蠕動ポンプを使用して、一方向弁を経由して投入マニホールドに投入することができ、
・カートリッジ3:第1の香料組成物(上の表2に記載されている)を、蠕動ポンプを使用して、一方向弁を経由して投入マニホールドに投入することができ、
・カートリッジ4:第2の香料組成物(下の表3に記載されている)を、蠕動ポンプを使用して、一方向弁を経由して投入マニホールドに投入することができ、
・カートリッジ5:7%のメチルジエタノール(methyldieathanol)アミン系エステルクアットを含有する布地柔軟化組成物を、シリンジポンプを使用して、一方向弁を経由して投入マニホールドに投入することができる。
【0048】
上流弁(P)は、通常開いている。かなりの水の流れが入口流量計(L)を通して検出されるとき、コントローラは、コア洗剤が水1リットル当たり2.6mLの洗剤の比率でマニホールドに投入されるように、第1のシリンジポンプを作動させる。シリンジポンプは、いったん設定時間が経過すると、コントローラが流量計を通る流れの停止を感知したときに停止される。
【0049】
最初の水流の感知後に、7分が経過した後、コントローラは、上流弁(P)を閉じ、弁(J)を開く。次いで、コントローラは、30mLの過酸ベースの漂白剤溶液が投入マニホールドに送達されるように、第1の蠕動ポンプを作動させる。ポンピングが停止した後、上流弁(P)が開かれて、水による投入マニホールドの洗浄及び洗濯機への化学物質の送達を可能にする。弁(J)は、更に5秒間開いたままである。
【0050】
次いで、コントローラは、最低12分が経過し、かつ、かなりの(0.5リットル超)水の送達が流量計によって検出されるまで待機し、これを第1のすすぎ事象として登録する。更に5分間待機した後、コントローラは、更なるかなりの水の送達が流量計によって検出されるまで再び待機する。この時点で、第2のすすぎ事象が記録され、いったん設定時間が経過すると、流れの停止が感知されるまで、布地柔軟化組成物が2.3mL/Lの比率で投入マニホールド内に投入されるように、第2のシリンジポンプが作動される。弁(J)を5秒間開いて、投入マニホールドを通って洗濯機までの洗浄を可能にする。
【0051】
次いで、上流弁(P)を閉じ、その後弁(J)を再び開き、第2又は第3の蠕動ポンプのいずれかを作動させ、それにより、3mLの香料組成物が、投入マニホールドに投入される。ポンピングが停止した後、上流デバイス弁(P)が開かれて、水による投入マニホールドの洗浄及び洗濯機への化学物質の送達を可能にする。弁(J)は、更に5秒間開いたままである。
【0052】
【表3】
【0053】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲の両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2023-05-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲の両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
組み合わせ
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
自動洗濯機のドラム内に洗剤成分を投入するためのデバイスであって、前記デバイスが、
(a)1つ以上の洗剤成分を含むリザーバ(A)であって、前記リザーバが、第2の入口(C)を経由して洗剤成分を投入マニホールド(B)内に供給する、リザーバ(A)、
(b)前記リザーバ(A)の下流かつ前記第2の入口(C)の上流に位置する一方向弁(D)であって、前記弁(D)が、前記投入マニホールド(B)から前記リザーバ(A)内への水の流れを防止する、一方向弁(D)、
(c)投入マニホールド(B)であって、前記投入マニホールド(B)が、
(i)第1の入口(E)、
(ii)第2の入口(C)、
(iii)第1の出口(F)、及び
(iv)第2の出口(G)、に接続されている、投入マニホールド(B)、
(d)主水源からの水を前記投入マニホールド(B)内に導入する第1の入口(E)、
(e)水性洗剤溶液が前記投入マニホールド(B)内で生成されるように、前記洗剤成分を前記リザーバ(A)から前記投入マニホールド(B)内に導入する第2の入口(C)、
(f)前記投入マニホールド(B)から前記自動洗濯機(I)の主入口弁(H)を経由して前記自動洗濯機の前記ドラムに前記水性洗剤溶液を供給する第1の出口(F)であって、それにより、前記第1の出口(F)を介した前記ドラム内への前記投入が、前記自動洗濯機(I)によって制御される、第1の出口(F)、
(g)前記水性洗剤溶液を前記投入マニホールド(B)から前記自動洗濯機(I)の前記ドラムにデバイス弁(J)を経由して供給する第2の出口(G)であって、それにより、前記自動洗濯機の前記主入口弁(H)がバイパスされ、前記第2の出口(G)を介した前記ドラム内への前記投入が、前記デバイスによって制御される、第2の出口(G)、
(h)前記第2の出口(G)の下流に位置するデバイス弁(J)、
(i)前記ポンプ(K)及び前記デバイス弁(J)を制御するコントローラであって、前記コントローラが、前記投入マニホールド(B)内への前記洗剤成分の前記投入を制御し、前記コントローラが、前記第2の出口(G)を経由した前記投入マニホールド(B)からの前記水性洗剤溶液の放出を制御する、コントローラ、
(j)前記リザーバ(A)の下流かつ前記第2の入口(C)の上流に位置するポンプ(K)であって、前記ポンプ(K)が、前記洗剤成分を前記投入マニホールド(B)内に投入する、ポンプ(K)、及び
(k)前記コントローラに信号を送信して、前記投入マニホールド(B)を通る流量を前記コントローラに通知する流量計(L)、を備える、デバイス。
(付記2)
前記デバイスが、前記第1の入口(E)の上流に位置する一方向弁(M)を備え、前記一方向弁(M)が、前記マニホールド(B)内に生成された洗剤水溶液の前記主水源内への流れを防止する、付記1に記載のデバイス。
(付記3)
前記一方向弁(D)がまた、前記ポンプ(K)の下流に位置し、前記一方向弁(D)が、前記投入マニホールド(B)から前記ポンプ(K)への水の流れを防止する、付記1~2のいずれか一項に記載のデバイス。
(付記4)
混合要素(N)が、前記第1の出口(F)の下流に位置し、前記混合要素(N)が、前記水性洗剤溶液が前記洗濯機の前記主入口弁(H)に向かって流れるときに前記水性洗剤溶液を混合する、付記1~3のいずれか一項に記載のデバイス。
(付記5)
混合要素(O)が、前記第2の出口(G)の下流に位置し、前記混合要素(O)が、前記水性洗剤溶液が前記洗濯機の前記ドラムに向かって流れるときに前記水性洗剤溶液を混合する、付記1~4のいずれか一項に記載のデバイス。
(付記6)
前記デバイスが、1つ以上の追加のリザーバ(A)を備え、前記追加のリザーバが、異なる洗剤成分を前記投入マニホールド(B)内に投入することができる、付記1~5のいずれか一項に記載のデバイス。
(付記7)
付記1~6のいずれか一項に記載の前記デバイスを使用する洗濯の方法。
(付記8)
前記コントローラが、前記投入マニホールド(B)内への洗剤成分の前記投入を制御して、前記投入マニホールド(B)内へ投入される洗剤成分の量が、前記洗濯機ドラム内へ分配される水1リットル当たり20mgから、前記洗濯機ドラム内へ分配される水1リットル当たり3500mgまでの範囲内であることを確実にし、
前記投入マニホールド内で生成された前記水性洗剤溶液が、次いで前記第2の出口を経由して前記自動洗濯機の前記ドラムに供給される、付記7に記載の方法。
(付記9)
前記コントローラが、前記投入マニホールド(B)内への洗剤成分の前記投入を制御して、
(i)前記投入マニホールド(B)内への洗剤成分の流量対
(ii)前記投入マニホールド(B)を通る水の流量
の比率が、0.0005:1~0.005:1L/Lの範囲内であることを確実にし、
前記投入マニホールド(B)内で生成された前記水性洗剤溶液が、前記第1の出口(F)を経由して前記自動洗濯機(I)の前記ドラムに供給される、付記7のいずれかに記載の方法。
(付記10)
前記デバイス弁(J)が、前記ポンプ(K)が洗剤成分を前記投入マニホールド(B)内に投入する前に開かれる、付記7又は8のいずれか一項に記載の方法。
(付記11)
前記デバイスが、前記第1の入口(E)の上流に位置する弁(P)を備え、
(i)この弁(P)が閉じられて、洗剤成分を前記投入マニホールド(B)内に投入する前に、前記投入マニホールド(B)内への水の流れを防止し、
(ii)次いで、洗剤成分が、前記弁(P)が閉じられている間に前記投入マニホールド(B)内に投入され、
(iii)前記洗剤成分が前記投入マニホールド(B)内に投入された後、前記弁(P)が開かれる、付記7~8又は10のいずれか一項に記載の方法。
(付記12)
前記ポンプ(K)が、ギアポンプである、付記8及び10~11のいずれか一項に記載の方法。
(付記13)
前記ポンプ(K)が、シリンジポンプである、付記9に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動洗濯機のドラム内に洗剤成分を投入するためのデバイスであって、前記デバイスが、
(a)1つ以上の洗剤成分を含むリザーバ(A)であって、前記リザーバが、第2の入口(C)を経由して洗剤成分を投入マニホールド(B)内に供給する、リザーバ(A)、
(b)前記リザーバ(A)の下流かつ前記第2の入口(C)の上流に位置する一方向弁(D)であって、前記弁(D)が、前記投入マニホールド(B)から前記リザーバ(A)内への水の流れを防止する、一方向弁(D)、
(c)投入マニホールド(B)であって、前記投入マニホールド(B)が、
(i)第1の入口(E)、
(ii)第2の入口(C)、
(iii)第1の出口(F)、及び
(iv)第2の出口(G)、に接続されている、投入マニホールド(B)、
(d)主水源からの水を前記投入マニホールド(B)内に導入する第1の入口(E)、
(e)水性洗剤溶液が前記投入マニホールド(B)内で生成されるように、前記洗剤成分を前記リザーバ(A)から前記投入マニホールド(B)内に導入する第2の入口(C)、
(f)前記投入マニホールド(B)から前記自動洗濯機(I)の主入口弁(H)を経由して前記自動洗濯機の前記ドラムに前記水性洗剤溶液を供給する第1の出口(F)であって、それにより、前記第1の出口(F)を介した前記ドラム内への前記投入が、前記自動洗濯機(I)によって制御される、第1の出口(F)、
(g)前記水性洗剤溶液を前記投入マニホールド(B)から前記自動洗濯機(I)の前記ドラムにデバイス弁(J)を経由して供給する第2の出口(G)であって、それにより、前記自動洗濯機の前記主入口弁(H)がバイパスされ、前記第2の出口(G)を介した前記ドラム内への前記投入が、前記デバイスによって制御される、第2の出口(G)、
(h)前記第2の出口(G)の下流に位置するデバイス弁(J)、
(i)前記ポンプ(K)及び前記デバイス弁(J)を制御するコントローラであって、前記コントローラが、前記投入マニホールド(B)内への前記洗剤成分の前記投入を制御し、前記コントローラが、前記第2の出口(G)を経由した前記投入マニホールド(B)からの前記水性洗剤溶液の放出を制御する、コントローラ、
(j)前記リザーバ(A)の下流かつ前記第2の入口(C)の上流に位置するポンプ(K)であって、前記ポンプ(K)が、前記洗剤成分を前記投入マニホールド(B)内に投入する、ポンプ(K)、及び
(k)前記コントローラに信号を送信して、前記投入マニホールド(B)を通る流量を前記コントローラに通知する流量計(L)、を備える、デバイス。
【請求項2】
前記デバイスが、前記第1の入口(E)の上流に位置する一方向弁(M)を備え、前記一方向弁(M)が、前記マニホールド(B)内に生成された洗剤水溶液の前記主水源内への流れを防止する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記一方向弁(D)がまた、前記ポンプ(K)の下流に位置し、前記一方向弁(D)が、前記投入マニホールド(B)から前記ポンプ(K)への水の流れを防止する、請求項1~2のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項4】
混合要素(N)が、前記第1の出口(F)の下流に位置し、前記混合要素(N)が、前記水性洗剤溶液が前記洗濯機の前記主入口弁(H)に向かって流れるときに前記水性洗剤溶液を混合する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
混合要素(O)が、前記第2の出口(G)の下流に位置し、前記混合要素(O)が、前記水性洗剤溶液が前記洗濯機の前記ドラムに向かって流れるときに前記水性洗剤溶液を混合する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記デバイスが、1つ以上の追加のリザーバ(A)を備え、前記追加のリザーバが、異なる洗剤成分を前記投入マニホールド(B)内に投入することができる、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
請求項1に記載の前記デバイスを使用する洗濯の方法。
【請求項8】
前記コントローラが、前記投入マニホールド(B)内への洗剤成分の前記投入を制御して、前記投入マニホールド(B)内へ投入される洗剤成分の量が、前記洗濯機ドラム内へ分配される水1リットル当たり20mgから、前記洗濯機ドラム内へ分配される水1リットル当たり3500mgまでの範囲内であることを確実にし、
前記投入マニホールド内で生成された前記水性洗剤溶液が、次いで前記第2の出口を経由して前記自動洗濯機の前記ドラムに供給される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記コントローラが、前記投入マニホールド(B)内への洗剤成分の前記投入を制御して、
(i)前記投入マニホールド(B)内への洗剤成分の流量対
(ii)前記投入マニホールド(B)を通る水の流量
の比率が、0.0005:1~0.005:1L/Lの範囲内であることを確実にし、
前記投入マニホールド(B)内で生成された前記水性洗剤溶液が、前記第1の出口(F)を経由して前記自動洗濯機(I)の前記ドラムに供給される、請求項7のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記デバイス弁(J)が、前記ポンプ(K)が洗剤成分を前記投入マニホールド(B)内に投入する前に開かれる、請求項7又は8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記デバイスが、前記第1の入口(E)の上流に位置する弁(P)を備え、
(i)この弁(P)が閉じられて、洗剤成分を前記投入マニホールド(B)内に投入する前に、前記投入マニホールド(B)内への水の流れを防止し、
(ii)次いで、洗剤成分が、前記弁(P)が閉じられている間に前記投入マニホールド(B)内に投入され、
(iii)前記洗剤成分が前記投入マニホールド(B)内に投入された後、前記弁(P)が開かれる、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記ポンプ(K)が、ギアポンプである、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記ポンプ(K)が、シリンジポンプである、請求項9に記載の方法。
【国際調査報告】