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特表2023-548640第3の位置で推薦距離を生成することができるゴルフ用距離推薦装置
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  • 特表-第3の位置で推薦距離を生成することができるゴルフ用距離推薦装置 図1
  • 特表-第3の位置で推薦距離を生成することができるゴルフ用距離推薦装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-20
(54)【発明の名称】第3の位置で推薦距離を生成することができるゴルフ用距離推薦装置
(51)【国際特許分類】
   A63B 71/06 20060101AFI20231113BHJP
   A63B 57/00 20150101ALI20231113BHJP
【FI】
A63B71/06 U
A63B57/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022574130
(86)(22)【出願日】2021-03-22
(85)【翻訳文提出日】2022-11-29
(86)【国際出願番号】 KR2021003476
(87)【国際公開番号】W WO2022092455
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】10-2020-0139473
(32)【優先日】2020-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522466120
【氏名又は名称】アールエンドス シーオー.,エルティーディー.
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョン,キュ シック
(57)【要約】
本発明の実施形態によれば、ゴルフ用距離推薦装置が、第3の位置でボールからターゲットまでの推薦距離を提供するための方法であって、(a)ホール内に位置するボールの位置情報を取得するステップと、(b)ホール内に位置するターゲットの位置情報を取得するステップと、(c)取得された前記情報に基づいてボールからターゲットまでのショット推薦距離を生成するステップと、を含む、ゴルフ用距離推薦方法が提供される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフ用距離推薦装置が、第3の位置でボールからターゲットまでの推薦距離を提供するための方法であって、
(a)ホール内に位置するボールの位置情報を取得するステップと、
(b)ホール内に位置するターゲットの位置情報を取得するステップと、
(c)取得された前記情報に基づいてボールからターゲットまでのショット推薦距離を生成するステップと、を含む、ゴルフ用距離推薦方法。
【請求項2】
前記(a)ステップは、
現在位置からボールまでの直線距離、ボールまでの傾斜度を含む測定情報に基づいて、ボールまでの水平距離を計算するステップを含み、
前記(b)ステップは、
現在位置からターゲットまでの直線距離、ターゲットまでの傾斜度を含む測定情報に基づいて、ターゲットまでの水平距離を計算するステップを含み、
前記(c)ステップは、
現在位置を基準とするボールとターゲットの角度に対する測定情報、前記ボールまでの水平距離、ターゲットまでの水平距離に基づいて、ボールからターゲットまでの水平距離を計算するステップと、を含む、請求項1に記載のゴルフ用距離推薦方法。
【請求項3】
前記ステップ(c)は、
前記ボールまでの直線距離と傾斜度、前記ターゲットまでの直線距離と傾斜度に基づいて計算される前記ボールからターゲットまでの垂直距離、及び前記ボールからターゲットまでの水平距離に基づいてボールをターゲットまで送るための推薦距離を生成するステップをさらに含む、請求項2に記載のゴルフ用距離推薦方法。
【請求項4】
前記(a)ステップは、
前記ボールの絶対位置情報を確認するステップを含み、
前記(b)ステップは、
前記ターゲットの絶対位置情報を確認するステップを含む、請求項1に記載のゴルフ用距離推薦方法。
【請求項5】
ホール内に位置するボールの位置情報を取得する、ボールまでの特性計算部と、
ホール内に位置するターゲットの位置情報を取得する、ターゲットまでの特性計算部と、
取得された前記情報に基づいてボールからターゲットまでのショット推薦距離を生成する距離推薦部と、を含む、ゴルフ用距離推薦装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第3の位置で推薦距離を生成することができるゴルフ用距離推薦装置に係り、ゴルフボール又はターゲットから離れた地点でもゴルフボールからターゲットまでのショット距離の推薦が可能となるようにする距離推薦装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近では、スクリーンゴルフ場や室内ゴルフ練習場などのゴルフ施設が増加するにつれて、韓国でもゴルフが大衆的なスポーツの一つとして次第に発展している。特に、ゴルフ人口が増加しつつ、フィールドでラウンドするゴルファー達も多く増えている。
【0003】
フィールドでラウンドする場合、ゴルフボールを遠くに送った後は、カートに乗って当該ゴルフボールが落下した位置の近くに移動する。ゴルファーは、カートからおおよそゴルフボールからターゲットまでの距離を推定して、カートにある様々なクラブの中から特定のクラブを選択した後、該当クラブをもってゴルフボールまで徒歩で移動する。
【0004】
しかし、ゴルフボールがカートの位置から遠く離れた場合には、ゴルフボールからターゲットまでの距離及び攻略方法を詳細に知ることができないため、見当によって2~3つのクラブをもってゴルフボールの位置まで移動するのが一般的である。
【0005】
一方、ゴルフ観覧客の立場では、カートが通れる道路の近くでゴルフ競技を観覧するが、フィールド内にあるゴルフボールからターゲットまでの距離を正確に知ることができないため、観覧における情報習得が制限的であるしかなかった。
したがって、ゴルフボールの位置ではない第3の位置でも、ゴルフボールからターゲットまでの攻略距離を詳細に把握することができるようにする技術が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上述した従来技術の問題点を解決するためのものである。
本発明の目的は、ユーザーがボール又はターゲットの位置ではない第3の位置でボールからターゲットまでの攻略距離を正確に取得することができるようにすることにある。
本発明の他の目的は、ゴルフ競技観覧客の立場でもボールからターゲットまでの距離情報及び正確なショットのための攻略距離情報を把握することができるようにすることにある。
本発明の目的は、上述した目的に限定されず、上述していない別の目的は、以降の記載から明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための本発明の一実施形態によれば、ゴルフ用距離推薦装置が、第3の位置でボールからターゲットまでの推薦距離を提供するための方法であって、(a)ホール内に位置するボールの位置情報を取得するステップと、(b)ホール内に位置するターゲットの位置情報を取得するステップと、(c)取得された前記情報に基づいてボールからターゲットまでのショット推薦距離を生成するステップと、を含む、ゴルフ用距離推薦方法が提供される。
【0008】
前記(a)ステップは、現在位置からボールまでの直線距離、ボールまでの傾斜度を含む測定情報に基づいて、ボールまでの水平距離を計算するステップを含み、前記(b)ステップは、現在位置からターゲットまでの直線距離、ターゲットまでの傾斜度を含む測定情報に基づいて、ターゲットまでの水平距離を計算するステップを含み、前記(c)ステップは、現在位置を基準とするボールとターゲットの角度に対する測定情報、前記ボールまでの水平距離、ターゲットまでの水平距離に基づいて、ボールからターゲットまでの水平距離を計算するステップと、を含むことができる。
【0009】
前記ステップ(c)は、前記ボールまでの直線距離と傾斜度、前記ターゲットまでの直線距離と傾斜度に基づいて計算される前記ボールからターゲットまでの垂直距離、及び前記ボールからターゲットまでの水平距離に基づいてボールをターゲットまで送るための推薦距離を生成するステップをさらに含むことができる。
【0010】
前記(a)ステップは、前記ボールの絶対位置情報を確認するステップを含み、前記(b)ステップは、前記ターゲットの絶対位置情報を確認するステップを含むことができる。
【0011】
本発明の他の実施形態によれば、ホール内に位置するボールの位置情報を取得する、ボールまでの特性計算部と、ホール内に位置するターゲットの位置情報を取得する、ターゲットまでの特性計算部と、取得された前記情報に基づいてボールからターゲットまでのショット推薦距離を生成する距離推薦部と、を含む、ゴルフ用距離推薦装置が提供される。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施形態によれば、ユーザーがボール又はターゲットの位置ではない第3の位置でボールからターゲットまでの攻略距離を正確に取得することができる。
本発明の実施形態によれば、ゴルフ競技観覧客の立場でもボールからターゲットまでの距離情報及び正確なショットのための攻略距離情報を把握することができるので、さらに興味深い観覧が可能になれる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態によるゴルフ用距離推薦装置の内部構成を示す図である。
図2】本発明の一実施形態によってボールからターゲットまでの水平距離を計算する方法を説明するための図である。
図3】本発明の一実施形態によってボールをターゲットまで送るための推薦距離を生成する方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
後述する本発明についての詳細な説明は、本発明が実施できる特定の実施形態を例示として図示する添付図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施し得るのに十分であるように詳細に説明される。本発明の様々な実施形態は、互いに異なるが、相互に排他的である必要はないことが理解されるべきである。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造及び特性は、一実施形態に関連して本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の実施形態で実現できる。また、それぞれの開示された実施形態内の個別構成要素の位置又は配置は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく変更できることが理解されるべきである。したがって、後述する詳細な説明は限定的な意味で取ろうとするものではなく、本発明の範囲は、適切に説明されれば、それらの請求項が主張するのと均等な全ての範囲と共に添付の請求の範囲によってのみ限定される。図中の同様の参照符号は、様々な側面にわたって同一又は類似の機能を指す。
【0015】
以下、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を容易に実施し得るようにするために、本発明の好適な実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態によるゴルフ用距離推薦装置の内部構成を示す図である。
図1を参照すると、一実施形態によるゴルフ用距離推薦装置100は、距離測定部110、角度測定部120、ボールまでの特性計算部130、ターゲットまでの特性計算部140、ボールとターゲット間の特性計算部150、及び距離推薦部160を含んで構成できる。
【0017】
距離測定部110、角度測定部120、ボールまでの特性計算部130、ターゲットまでの特性計算部140、ボールとターゲット間の特性計算部150、距離推薦部160のうちの少なくとも一部は、外部装置と通信することが可能なプログラムモジュール又はハードウェアであり得る。このようなプログラムモジュール又はハードウェアは、オペレーティングシステム、アプリケーションモジュール、及びその他のプログラムモジュールの形で距離推薦装置100又はこれと通信可能な他の装置に含まれることができ、物理的には様々な公知の記憶装置に保存されることができる。一方、このようなプログラムモジュール又はハードウェアは、本発明によって後述する特定の業務を行うか、或いは特定の抽象データ類型を実行するルーチン、サブルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを包括するが、これらに限定されない。
【0018】
一実施形態による距離測定部110は、レーザー発光部を含むことができ、ターゲットにレーザーを発信した後、発信されたレーザーがターゲットに反射されて戻ってくる時間を測定して、測定された時間にレーザーの速度を乗じることにより、ターゲットまでの距離を測定する機能を行うことができる。また、距離測定部110は、GPS方式の距離測定部又はその他のターゲットまでの距離測定モジュールを含むこともできる。
【0019】
本発明の一実施形態による距離測定部110は、ユーザーの位置、すなわち、距離推薦装置100の位置からゴルフボール及びターゲットまでの距離に対する測定を行う。
【0020】
一実施形態による角度測定部120は、ジャイロセンサー等の形態で実現されることができ、距離推薦装置100が特定のターゲットを向くように配置される場合、水平面に対する距離推薦装置100の傾いた角度、すなわち、現在位置からターゲットまでの傾斜角を測定する機能を行う。また、角度測定部120は、第3地点を基準として、第1地点と第2地点を見たときに、第3地点を基準とする第1地点と第2地点間の角度も測定することができる。このために、角度測定部120は、加速度センサー又は地磁気センサーをさらに含むことができる。
【0021】
以下では、図2を参照して、ボールまでの特性計算部130、ターゲットまでの特性計算部140、及びボールとターゲット間の特性計算部150の動作について説明する。
【0022】
ユーザーが距離推薦装置100を持ち上げてゴルフボールBを向くようにすると、距離推薦装置100の距離測定部110は、ボールBまでの直線距離MA’を測定する。また、傾斜角度測定部120は、距離推薦装置100が位置する水平面を基準とする、ボールBまでの傾斜角MAAを測定することができる。
【0023】
図2の例では、MA’が48.531mであり、MAAが5.77度であると仮定する。
ボールまでの特性計算部130は、前記MA’値、MAA値に基づいて三角関数法を用いて、距離推薦装置100が位置する水平面を基準とするボールまでの高さA’A及びボールまでの水平距離MAを計算することができる。具体的には、それぞれは、下記数式1及び数式2のように計算できる。
[式1]
[式2]
【0024】
一方、ユーザーが距離推薦装置100を持ち上げてターゲットTを向くようにすると、距離推薦装置100の距離測定部110は、ターゲットTまでの直線距離MB’を測定する。また、傾斜角測定部120は、距離推薦装置100が位置する水平面を基準とする、ターゲットTまでの傾斜角MBAを測定することができる。
【0025】
図2の例では、MB’が73.99mであり、MAAが-3.10度であると仮定する。MAAが負数であることは、前記水平面を基準に、ターゲットTが3.10度だけ下方向に位置することを意味する。
【0026】
一方、本発明の実施形態による距離推薦装置100がGPSベースの距離推薦装置、又はGPSとレーザーとの複合方式距離推薦装置である場合、ボールまでの特性計算部130は、ボールBの絶対位置情報(例えば、緯度、経度、高度などを含む情報)を取得することができる。
【0027】
例えば、現在の距離推薦装置100の位置は、GPS衛星信号を介して感知され、現在位置からのボールBの位置は上記の数式1及び数式2に基づいて把握することができるので、これによりボールBの絶対位置を確認することができる。
【0028】
ターゲットまでの特性計算部140は、前記MB’値、MBA値に基づいて三角関数法を用いて、距離推薦装置100が位置する水平面を基準とするターゲットまでの高さB’B及びターゲットまでの水平距離MBを計算することができる。具体的には、それぞれは下記数式3及び数式4のように計算できる。
[式3]
[式4]
【0029】
一方、ユーザーが距離推薦装置100を持ち上げてボールBを向くようにした後、ターゲットTを向くようにすることにより、角度測定部120は、距離推薦装置100の位置を基準としたボールBとターゲットTの水平角度ABAを測定することができる。
図2の例では、ABAが90.23度であると仮定する。
【0030】
一方、本発明の実施形態による距離推薦装置100がGPSベースの距離推薦装置、又はGPSとレーザーとの複合方式距離推薦装置である場合、ターゲットまでの特性計算部140は、ターゲットTの絶対位置情報(例えば、緯度、経度、高度などを含む情報)を取得することができる。
【0031】
例えば、現在の距離推薦装置100の位置は、GPS衛星信号を介して感知され、現在位置からのターゲットTの位置は前記数式3及び数式4に基づいて把握することができるので、これによりターゲットTの絶対位置を確認することができる。
【0032】
また、各ゴルフ場のホール情報は、データベース又はその他のサーバーに保存されていることができるが、この情報には、各ホール別ターゲットTの位置情報が保存されているため、このような情報を取得することにより、ターゲットTの絶対位置を把握することもできる。
【0033】
このような実施形態によれば、ターゲットTの絶対位置を把握することで足りるため、距離推薦装置100がボールBの位置を計算する場合とターゲットTの位置を計算する場合、同じ地点に位置しなくてもよい。
【0034】
すなわち、ユーザーがカートで距離推薦装置100を介してボールBの位置を計算した後、他の位置へ移動して、ターゲットTの位置を検出することもできる。
【0035】
一実施形態によるボールとターゲット間の特性計算部150は、距離推薦装置100の位置からボールBまでの水平距離MA、ターゲットTまでの水平距離MB、ボールBとターゲットT間の水平角度ABAに基づいて、ボールBからターゲットTまでの水平距離ABを下記のとおりに計算することができる。
[式5]
一方、現在地点からボールBまでの高さA’A、ターゲットTまでの高さB’Bに基づいて、ボールBからターゲットTまでの高さを計算することができ(B’B-A’A)、この値と前記計算したボールBからターゲットTまでの水平距離AB(x)を用いると、次のとおりに、ボールBを基準とするターゲットBまでの傾斜角yを計算することができる。
[式6]
【0036】
一方、一実施形態による距離推薦部160は、前記計算されたボールBからターゲットTまでの水平距離ABに基づいて、ボールBからターゲットTまでのショット推薦距離を算出することができる。
【0037】
以下、図3を参照してこの過程を説明する。
まず、距離推薦装置100又はこれと通信可能な別途の装置、例えば、別途スマート機器などを介して、ユーザーは、基準情報を入力することができる。ここで、基準情報は、ゴルファーがショットをした後、ゴルフボールが地面に落ちる方向と垂直線との角度、すなわち、着地角度(Landing Angle)を決定するための情報であって、着地角度はゴルフボールをターゲットまで送るためのショットの推薦距離を算出するのに活用される。
【0038】
基準情報は、例えば、ゴルファーごとに7番アイアン7iを用いてショットをしたときにゴルフボールを送ることができる距離であり得る。このような基準情報は、ユーザーによって入力されてもよいが、予め設定されていてもよい(例えば、140m又は150m)。
【0039】
基準情報別着地角度は、例えばテーブル形式でマッチングされた情報に基づいて取得されることができ、一例を示すと、次のとおりである。
【表1】
【0040】
距離推薦部160は、ボールBからターゲットTまでの高さhと、前記基準情報を参照して取得される着地角度を用いて、ボールをターゲットまで送るためにショットをすべき推薦距離を算出する。ボールBからターゲットTまでの水平距離ABは、既に計算されているので、ボールBをターゲットTまで送るための追加距離Zのみを算出すればよい。
これは、下記数式7のとおりに計算する。
[式7]
hは、ボールBからターゲットTまでの高さであり、これは、既に計算された現在位置からボールBまでの高さA’A及びターゲットTまでの高さB’Bに基づいて計算されることができる(h=B’B-A’A=-4.0m-4.8m=-8.8m)。
【0041】
前記着地角度Cは41度であると仮定すると、前記追加距離Zは-7.7mとなる。
ボールBをターゲットTまで送るための推薦距離は、ボールBからターゲットTまでの水平距離ABと前記追加距離Zとの和として算出され、上記の例では、80.7m(=88.4m-7.7m)が算出できる。
【0042】
一方、本発明の実施形態による距離推薦装置100がGPSベースの距離推薦装置、又はGPSとレーザーとの複合方式距離推薦装置である場合、上述したように、ボールBとターゲットTの絶対位置情報を確認することができるので、これによりボールBからターゲットTまでの直線距離、水平距離、高さ等が算出でき、これにより、上述したのと同様の方式で追加距離Z及び推薦距離が算出できる。
【0043】
本発明の一実施形態によれば、ユーザーがボールB又はターゲットTの位置にいなくても、第3の位置でボールBからターゲットTまでの攻略距離を取得することができる。特に、GPSに基づいてボールBとターゲットTの位置を確認する場合には、ボールBの位置を確認する過程とターゲットTの位置を確認する過程とが互いに異なる位置で行われても構わない。
【0044】
これにより、カートからの攻略設定が可能となり、正確なクラブ選択が可能となる。一方、ゴルフ競技観覧客の立場でもボールBからターゲットTまでの距離情報及び正確なショットのための攻略距離情報を把握することができるので、より興味深い観覧が可能になれる。
【0045】
上述した本発明の説明は、例示のためのものであり、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更することなく、他の具体的な形態で容易に変形可能であることが理解できるであろう。したがって、上述した実施形態は、あらゆる面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解すべきである。例えば、単一型で説明されている各構成要素は、分散して実施されてもよく、同様に分散したと説明されている構成要素も組み合わせ形態で実施されてもよい。
【0046】
本発明の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、並びにその均等概念から導出される全ての変更又は変形形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
【国際調査報告】