(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-20
(54)【発明の名称】ディスプレイを含む電子装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20231113BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20231113BHJP
【FI】
G09F9/30 349Z
G09F9/30 308Z
G09F9/30 310
G09F9/00 302
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022577232
(86)(22)【出願日】2021-08-20
(85)【翻訳文提出日】2022-12-14
(86)【国際出願番号】 KR2021011065
(87)【国際公開番号】W WO2022085915
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0137256
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0100435
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アン,ジュンチョル
(72)【発明者】
【氏名】パク,ゼファン
(72)【発明者】
【氏名】ソン,クォンホ
(72)【発明者】
【氏名】ユン,シンヒョク
【テーマコード(参考)】
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
5C094AA43
5C094BA21
5C094DA06
5C094EB02
5C094ED20
5G435AA17
5G435BB01
5G435HH05
(57)【要約】
【課題】ガラスの周縁にクラックまたはチッピングが発生したか否かを検査できるように印刷層を配置したディスプレイを含む電子装置を提供する。
【解決手段】折り畳み状態および展開状態を有するディスプレイパネルと、前記ディスプレイパネルの前面が向かう第1方向に配置されたガラスと、前記ガラスの前記第1方向に配置された保護層と、前記ガラスと前記保護層との間に配置された第1印刷層と、前記ガラスの後面が向かう第2方向に配置された第2印刷層とを含み、前記第1印刷層は、前記ガラスの周縁から前記ディスプレイパネルの活性化領域に向かう方向である第3方向に離隔して配置され、前記第2印刷層の一端部は、前記ディスプレイパネルの周縁と対応するように配置された電子装置が開示される。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置であって、
折り畳み状態および展開状態を有するディスプレイパネルと、
前記ディスプレイパネルの前面が向かう第1方向に配置されたガラスと、
前記ガラスの前記第1方向に配置された保護層と、
前記ガラスと前記保護層との間に配置された第1印刷層と、
前記ガラスの後面が向かう第2方向に配置された第2印刷層とを含み、
前記第1印刷層は、前記ガラスの周縁から前記ディスプレイパネルの活性化領域に向かう方向である第3方向に離隔して配置され、
前記第2印刷層の一端部は、前記ディスプレイパネルの周縁と対応するように配置されていることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記第1方向から見た時に、前記第1印刷層および前記第2印刷層は、少なくとも一部重なっていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記第2印刷層は、前記ディスプレイパネルの上部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記ディスプレイパネルと前記ガラスとの間に配置された接着層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項5】
前記第2印刷層は、前記ディスプレイパネルと前記接着層との間に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【請求項6】
前記ディスプレイパネルの前記第2方向に配置されたパネル下部保護層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項7】
前記第2印刷層は、前記ディスプレイパネルと前記パネル下部保護層との間に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の電子装置。
【請求項8】
前記第2印刷層は、前記ディスプレイパネルの内部に配置されたブラック接着層であることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項9】
前記パネル下部保護層の前記第2方向に配置された金属層をさらに含み、
前記第2印刷層は、前記金属層と前記パネル下部保護層との間に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の電子装置。
【請求項10】
前記第2印刷層は、前記ディスプレイパネルの内部に配置されたブラック印刷層であることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項11】
前記ディスプレイパネルの外側に配置された前記第1印刷層または前記第2印刷層のうち前記ディスプレイパネルが折り畳まれるフォールディング領域と接触した外側部分に検査領域が形成され、
前記検査領域に配置された前記第1印刷層または前記第2印刷層は、残りの部分に配置された前記第1印刷層または前記第2印刷層よりも狭い幅を有することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項12】
前記検査領域に配置された前記第1印刷層または前記第2印刷層の少なくとも一部は切断されていることを特徴とする請求項11に記載の電子装置。
【請求項13】
前記電子装置の上部中央領域および下部中央領域に機構部分をさらに含み、
前記機構部分は、前記第1印刷層からなる複数の格子パターンを含む格子パターン領域を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項14】
機構部分で前記第1印刷層がオフセットするオフセット幅は、前記格子パターン領域の幅よりも大きいことを特徴とする請求項13に記載の電子装置。
【請求項15】
前記第2印刷層は、前記ディスプレイパネルのエッジ部分のうち、前記ディスプレイパネルを駆動するディスプレイドライバICが配置されたエッジ部分以外の3個のエッジ部分に沿って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイを含む電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子装置は、画面を表示するディスプレイを含む。ディスプレイは、画面を表示する領域である活性化(active)領域と、活性化領域を囲む非表示領域とを含む。ディスプレイを前面(front side)から見た時に、活性化領域の周縁の内部が視認されることを減少させるために、活性化領域の周縁に沿って印刷層が配置される。印刷層は、光を遮断する物質からなる。
【0003】
ディスプレイは、画素が配置されたディスプレイパネルを含む複数の層(layer)からなる。最近、フォルダブル(foldable)電子装置のように、電子装置およびディスプレイを折り畳み状態および展開状態に変化させることができる電子装置が登場している。ディスプレイを複数回折り畳んだり展開したりできるように複数の層を実装することができる。例えば、複数の層は、可撓性を有する物質からなる。他の例として、複数の層の厚さを減少させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ディスプレイをなす複数の層は、ガラスを含む。ガラスは、ディスプレイパネルの前面を保護するための保護層とディスプレイパネルとの間に配置される。ガラスは、ディスプレイの前面の視認性、審美性、および触感を改善する。ディスプレイを複数回折り畳んだり展開できるようにするために、フォルダブル電子装置に配置されたガラスの厚さを減少させる。ガラスの厚さが減少するのに伴い、ガラスの周縁にクラック(crack)またはチッピング(chipping)が発生し得る。
【0005】
ディスプレイの前面からガラスの周縁にクラックまたはチッピングが発生したか否かを検査する必要がある。活性化領域の周縁に沿って印刷層が配置される場合、ガラスの周縁にクラックまたはチッピングが発生したか否かを検査することが容易でない可能性がある。
【0006】
本明細書に開示されている様々な実施形態は、ガラスの周縁にクラックまたはチッピングが発生したか否かを検査することができるように印刷層を配置したディスプレイを含む電子装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に開示されている本発明の一態様による電子装置は、折り畳み状態および展開状態を有するディスプレイパネルと、前記ディスプレイパネルの前面が向かう第1方向に配置されたガラスと、前記ガラスの前記第1方向に配置された保護層と、前記ガラスと前記保護層との間に配置された第1印刷層と、前記ガラスの後面が向かう第2方向に配置された第2印刷層とを含み、前記第1印刷層は、前記ガラスの周縁から前記ディスプレイパネルの活性化領域に向かう方向である第3方向に離隔して配置され、前記第2印刷層の一端部は、前記ディスプレイパネルの周縁と対応するように配置されることを特徴とする。
【0008】
また、本明細書に開示されている本発明の他の態様による電子装置は、折り畳み状態および展開状態を有するディスプレイパネルと、前記ディスプレイパネルの第1方向に配置されたガラスと、前記ガラスの前記第1方向に配置された保護層と、前記ガラスと前記保護層との間に配置された第1印刷層と、前記ガラスの後面が向かう第2方向に配置された第2印刷層とを含み、前記第1印刷層は、前記ガラスの周縁から前記ディスプレイパネルの活性化領域に向かう方向である第3方向に第1距離だけ離隔して配置され、前記第2印刷層の一端部は、前記ディスプレイパネルの周縁と対応するように配置され、前記第1方向から見た時に、前記第1印刷層および前記第2印刷層は、第2距離だけ重なることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本明細書に開示されている本発明の実施形態によると、ガラスの上部に配置される第1印刷層をガラスの周縁から離隔して配置することで、ガラスの周縁にクラックまたはチッピングが発生したか否かを検査することができる。
【0010】
また、本明細書に開示されている本発明の実施形態によると、第1印刷層と少なくとも一部重なるように、ガラスの下部に第2印刷層を配置することで、ディスプレイの周縁の構造が視認される現象を減少させることができる。
【0011】
その他、本明細書により、直接的または間接的に把握される様々な効果が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】様々な実施形態によるネットワーク環境内の電子装置のブロック図である。
【
図2】様々な実施形態によるディスプレイモジュールのブロック図である。
【
図3】一実施形態による電子装置の展開状態を示す図である。
【
図4】一実施形態による電子装置の折り畳み状態を示す図である。
【
図5】一実施形態による電子装置の分解斜視図である。
【
図6】一実施形態による電子装置のディスプレイの側面図である。
【
図7】一実施形態による電子装置のディスプレイの側面図である。
【
図8】一実施形態による電子装置のディスプレイの側面図である。
【
図9】一実施形態による電子装置のディスプレイの側面図である。
【
図10】一実施形態による電子装置のディスプレイの側面図である。
【
図11】一実施形態による電子装置の正面図である。
【
図12】一実施形態による電子装置のB-B’の断面図である。
【
図13】一実施形態による電子装置の正面図である。
【
図14】一実施形態による電子装置のC-C’の断面図である。
【
図15】一実施形態による電子装置のB-B’の断面図である。
【
図16a】一実施形態による電子装置の正面図である。
【
図16b】一実施形態による電子装置の正面図である。
【
図17】一実施形態による電子装置の第1検査領域の正面図である。
【
図19a】一実施形態による電子装置の機構部分の正面図である。
【
図20a】一実施形態による電子装置の第2印刷層の正面図である。
【
図21】一実施形態による電子装置の正面図である。
【
図23】一実施形態による電子装置の正面図である。
【
図24】一実施形態による電子装置の第1機構部分の正面図である。
【
図25】実施形態による電子装置の第2機構部分の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の様々な実施形態について図面を参照して記載する。しかし、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定するものではなく、本発明の実施形態の様々な変更(modification)、均等物(equivalent)、および/または代替物(alternative)を含むものと理解すべきである。
【0014】
図面の説明に関して、同一または類似する構成要素に対しては、同一または類似する参照符号が使用される。
【0015】
図1は、様々な実施形態による、ネットワーク環境100内の電子装置101のブロック図である。
図1を参照すると、ネットワーク環境100において、電子装置101は、第1ネットワーク198(例:近距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置102と通信するか、または第2ネットワーク199(例:遠距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置104またはサーバ108と通信する。一実施形態によると、電子装置101は、サーバ108を介して電子装置104と通信する。一実施形態によると、電子装置101は、プロセッサ120、メモリ130、入力モジュール150、音響出力モジュール155、ディスプレイモジュール160、オーディオモジュール170、センサモジュール176、インタフェース177、連結端子178、ハプティックモジュール179、カメラモジュール180、駆動部181、回転部183、電力管理モジュール188、バッテリー189、通信モジュール190、加入者識別モジュール196、またはアンテナモジュール197を含む。ある実施形態では、電子装置101には、この構成要素のうちの少なくとも一つ(例:連結端子178)が省略されるか、一つ以上の他の構成要素が追加され得る。ある実施形態では、この構成要素のうちの一部(例:センサモジュール176、カメラモジュール180、またはアンテナモジュール197)は、一つの構成要素(例:ディスプレイモジュール160)として統合され得る。
【0016】
プロセッサ120は、例えば、ソフトウェア(例:プログラム140)を実行して、プロセッサ120に連結された電子装置101の少なくとも一つの他の構成要素(例:ハードウェアまたはソフトウェア構成要素)を制御し、様々なデータ処理または演算を行う。一実施形態によると、データ処理または演算の少なくとも一部として、プロセッサ120は、他の構成要素(例:センサモジュール176または通信モジュール190)から受信した命令またはデータを揮発性メモリ132に格納し、揮発性メモリ132に格納された命令またはデータを処理し、結果データを不揮発性メモリ134に格納する。一実施形態によると、プロセッサ120は、メインプロセッサ121(例:中央処理装置またはアプリケーションプロセッサ)、または、これとは独立してまたはともに運営可能な補助プロセッサ123(例:グラフィック処理装置、ニューラルネットワーク処理装置(NPU:neural processing unit)、イメージシグナルプロセッサ、センサハブプロセッサ、またはコミュニケーションプロセッサ)を含む。例えば、電子装置101がメインプロセッサ121および補助プロセッサ123を含む場合、補助プロセッサ123は、メインプロセッサ121よりも低電力を使用するか、指定された機能に特化するように設定される。補助プロセッサ123は、メインプロセッサ121とは個別に、またはその一部として具現される。
【0017】
補助プロセッサ123は、例えば、メインプロセッサ121がインアクティブ(例:スリープ)状態にある間、メインプロセッサ121の代わりに、またはメインプロセッサ121がアクティブ(例:アプリケーション実行)状態にある間、メインプロセッサ121とともに、電子装置101の構成要素のうちの少なくとも一つの構成要素(例:ディスプレイモジュール160、センサモジュール176、または通信モジュール190)に関する機能または状態の少なくとも一部を制御する。一実施形態によると、補助プロセッサ123(例:イメージシグナルプロセッサまたはコミュニケーションプロセッサ)は、機能的に関連のある他の構成要素(例:カメラモジュール180または通信モジュール190)の一部として具現される。一実施形態によると、補助プロセッサ123(例:ニューラルネットワーク処理装置)は、人工知能モデルの処理に特化したハードウェア構造を含む。人工知能モデルは、機械学習により生成される。このような学習は、例えば、人工知能が行われる電子装置101自体で行われるか、別のサーバ(例:サーバ108)を介して行われる。学習アルゴリズムは、例えば、教師あり学習(supervised learning)、教師なし学習(unsupervised learning)、半教師あり学習(semi-supervised learning)、または強化学習(reinforcement learning)を含むが、上述の例に限定されない。人工知能モデルは、複数の人工ニューラルネットワークレイヤーを含む。人工ニューラルネットワークは、深層ニューラルネットワーク(DNN:deep neural network)、CNN(convolutional neural network)、RNN(recurrent neural network)、RBM(restricted boltzmann machine)、DBN(deep belief network)、BRDNN(bidirectional recurrent deep neural network)、深層Q-ネットワーク(deep Q-networks)、または上記のうちの二つ以上の組み合わせの一つであり得るが、上述の例に限定されない。人工知能モデルは、ハードウェア構造以外に、さらにまたはその代わりに、ソフトウェア構造を含み得る。
【0018】
メモリ130は、電子装置101の少なくとも一つの構成要素(例:プロセッサ120またはセンサモジュール176)によって使用される様々なデータを格納する。データは、例えば、ソフトウェア(例:プログラム140)、および、これに関する命令についての入力データまたは出力データを含む。メモリ130は、揮発性メモリ132または不揮発性メモリ134を含む。
【0019】
プログラム140は、メモリ130にソフトウェアとして格納され、例えば、運営体制(オペレーティングシステム)142、ミドルウェア144、またはアプリケーション146を含む。
【0020】
入力モジュール150は、電子装置101の構成要素(例:プロセッサ120)で使用される命令またはデータを電子装置101の外部(例:ユーザ)から受信する。入力モジュール150は、例えば、マイク、マウス、キーボード、キー(例:ボタン)、またはデジタルペン(例:スタイラスペン)を含む。
【0021】
音響出力モジュール155は、音響信号を電子装置101の外部に出力する。音響出力モジュール155は、例えば、スピーカまたはレシーバを含む。スピーカは、マルチメディア再生または録音再生のように、一般的な用途で使用される。レシーバは、着信電話を受信するために使用される。一実施形態によると、レシーバは、スピーカとは個別に、またはその一部として具現される。
【0022】
ディスプレイモジュール160は、電子装置101の外部(例:ユーザ)に情報を視覚的に提供する。ディスプレイモジュール160は、例えば、ディスプレイ、ホログラム装置、またはプロジェクタおよび当該装置を制御するための制御回路を含む。一実施形態によると、ディスプレイモジュール160は、タッチを感知するように設定されたタッチセンサ、またはタッチによって発生する力の強度を測定するように設定された圧力センサを含む。
【0023】
オーディオモジュール170は、音を電気信号に変換するか、逆に、電気信号を音に変換する。一実施形態によると、オーディオモジュール170は、入力モジュール150を介して音を取得するか、音響出力モジュール155または電子装置101に直接または無線で連結された外部電子装置(例:電子装置102)(例:スピーカまたはヘッドホーン)を介して音を出力する。
【0024】
センサモジュール176は、電子装置101の作動状態(例:電力または温度)、または外部の環境状態(例:ユーザ状態)を感知し、感知した状態に対応する電気信号またはデータ値を生成する。一実施形態によると、センサモジュール176は、例えば、ジェスチャーセンサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、マグネチックセンサ、加速度センサ、グリップセンサ、近接センサ、カラーセンサ、IR(infrared)センサ、生体センサ、温度センサ、湿度センサ、または照度センサを含む。
【0025】
インタフェース177は、電子装置101が外部電子装置(例:電子装置102)と直接または無線で連結されるために使用される一つ以上の指定されたプロトコルを支援する。一実施形態によると、インタフェース177は、例えば、HDMI(登録商標)(high definition multimedia interface)、USB(universal serial bus)インタフェース、SDカードインタフェース、またはオーディオインタフェースを含む。
【0026】
連結端子178は、それを介して電子装置101が外部電子装置(例:電子装置102)と物理的に連結されるコネクタを含む。一実施形態によると、連結端子178は、例えば、HDMI(登録商標)コネクタ、USBコネクタ、SDカードコネクタ、またはオーディオコネクタ(例:ヘッドホンコネクタ)を含む。
【0027】
ハプティックモジュール179は、電気的信号をユーザが触覚または運動感覚により認知することができる機械的な刺激(例:振動または動き)または電気的な刺激に変換する。一実施形態によると、ハプティックモジュール179は、例えば、モータ、圧電素子、または電気刺激装置を含む。
【0028】
カメラモジュール180は、停止画像および動画を撮影する。一実施形態によると、カメラモジュール180は、一つ以上のレンズ、イメージセンサ、イメージシグナルプロセッサ、またはフラッシュを含む。
【0029】
駆動部181は、ディスプレイモジュール160を電子装置101の内部および/または外部に移動させる。駆動部181は、ディスプレイモジュール160が電子装置101の内部に配置された一般モード(normal mode)および電子装置101の外部に拡張された拡張モード(expanded mode)に変換されるように制御する。駆動部181は、電子装置101の内部に配置されたスライド型レール構造および/またはモータ(motor)であるが、これに限定されない。
【0030】
回転部183は、ディスプレイモジュール160を電子装置101の内部および/または外部に移動させるかまたはディスプレイモジュール160が電子装置101の内部および/または外部に移動する時に表示装置160を支持する支持部の役割を果たす。回転部183は、ローラブルなディスプレイモジュール160を巻き取って内部に挿入するか、ディスプレイモジュール160を展開して電子装置101の外部に拡張する。回転部183は、電子装置101の側面に配置されたシリンダ状の回転体である。
【0031】
電力管理モジュール188は、電子装置101に供給される電力を管理する。一実施形態によると、電力管理モジュール188は、例えば、PMIC(power management integrated circuit)の少なくとも一部として具現される。
【0032】
バッテリー189は、電子装置101の少なくとも一つの構成要素に電力を供給する。一実施形態によると、バッテリー189は、例えば、再充電不可能な一次電池、再充電可能な二次電池、または燃料電池を含む。
【0033】
通信モジュール190は、電子装置101と外部電子装置(例:電子装置102、電子装置104、またはサーバ108)との直接(例:有線)通信チャンネルまたは無線通信チャンネルの確立、および確立された通信チャンネルを介した通信遂行を支援する。通信モジュール190は、プロセッサ120(例:アプリケーションプロセッサ)とは独立して運営され、直接(例:有線)通信または無線通信を支援する一つ以上のコミュニケーションプロセッサを含み得る。一実施形態によると、通信モジュール190は、無線通信モジュール192(例:セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、またはGNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)、または有線通信モジュール194(例:LAN(local area network)通信モジュール、または電力線通信モジュール)を含む。これらの通信モジュールのうちの該当する通信モジュールは、第1ネットワーク198(例:ブルートゥース(登録商標)、WiFi(登録商標)(wireless fidelity)direct、またはIrDA(infrared data association)といった近距離通信ネットワーク)、または第2ネットワーク199(例:レガシーセルラーネットワーク、5Gネットワーク、次世代通信ネットワーク、インターネット、またはコンピュータネットワーク(例:LANまたはWAN)といった遠距離通信ネットワーク)を介して外部の電子装置104と通信する。このような各種の通信モジュールは、一つの構成要素(例:単一チップ)として統合されるか、または互いに別の複数の構成要素(例:複数チップ)として具現される。無線通信モジュール192は、加入者識別モジュール196に格納された加入者情報(例:国際モバイル加入者識別子(IMSI))を用いて、第1ネットワーク198または第2ネットワーク199のような通信ネットワーク内で電子装置101を確認または認証する。
【0034】
無線通信モジュール192は、4Gネットワーク以降の5Gネットワークおよび次世代通信技術、例えば、NRアクセス技術(new radio access technology)を支援する。NRアクセス技術は、大容量データの高速伝送(eMBB(enhanced mobile broadband))、端末電力最小化と多数端末の接続(mMTC(massive machine type communications))、または高信頼度と低遅延(URLLC(ultra-reliable and low-latency communications))を支援する。無線通信モジュール192は、例えば、高いデータ伝送率を達成するために、高周波帯域(例:mmWave帯域)を支援する。無線通信モジュール192は、高周波帯域での性能確保のための様々な技術、例えば、ビームフォーミング(beamforming)、巨大配列多重入出力(massive MIMO(multiple-input and multiple-output))、全次元多重入出力(FD-MIMO:full dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビーム形成(analog beam-forming)、または大規模アンテナ(large scale antenna)のような技術を支援する。無線通信モジュール192は、電子装置101、外部電子装置(例:電子装置104)、またはネットワークシステム(例:第2ネットワーク199)に規定される様々な要求事項を支援する。一実施形態によると、無線通信モジュール192は、eMBBの実現のためのPeak data rate(例:20Gbps以上)、mMTCの実現のための損失Coverage(例:164dB以下)、またはURLLCの実現のためのU-plane latency(例:ダウンリンク(DL)、およびアップリンク(UL)それぞれ0.5ms以下、またはラウンドトリップ1ms以下)を支援する。
【0035】
アンテナモジュール197は、信号または電力を外部(例:外部の電子装置)に送信するか、外部から受信する。一実施形態によると、アンテナモジュール197は、基板(例:PCB)上に形成された導電体または導電性パターンからなる放射体を含むアンテナを備える。一実施形態によると、アンテナモジュール197は、複数のアンテナ(例:アレイアンテナ)を含み得る。このような場合、第1ネットワーク198または第2ネットワーク199のような通信ネットワークで使用される通信方式に適する少なくとも一つのアンテナが、例えば、通信モジュール190によって上記複数のアンテナから選択される。信号または電力は、選択された少なくとも一つのアンテナを介して通信モジュール190と外部の電子装置との間において送信または受信される。ある実施形態によると、放射体以外に他の部品(例:RFIC(radio frequency integrated circuit))がさらにアンテナモジュール197の一部として形成される。
【0036】
様々な実施形態によると、アンテナモジュール197は、mmWaveアンテナモジュールを形成する。一実施形態によると、mmWaveアンテナモジュールは、プリント回路基板、プリント回路基板の第1面(例:下面)またはそれに隣接して配置され、指定された高周波帯域(例:mmWave帯域)を支援するRFIC、およびプリント回路基板の第2面(例:上面または側面)またはそれに隣接して配置され、指定された高周波帯域の信号を送信または受信する複数のアンテナ(例:アレイアンテナ)を含む。
【0037】
上記構成要素のうちの少なくとも一部は、周辺機器間の通信方式(例:バス、GPIO(general purpose input and output)、SPI(serial peripheral interface)、またはMIPI(mobile industry processor interface))を介して互いに連結され、信号(例:命令またはデータ)を互いに交換する。
【0038】
一実施形態によると、命令またはデータは、第2ネットワーク199に連結されたサーバ108を介して電子装置101と外部の電子装置104との間において送信または受信される。外部の電子装置(102、または104)のそれぞれは、電子装置101と同一または異なる種類の装置である。一実施形態によると、電子装置101で実行される動作の全部または一部は、外部の電子装置(102、104、または108)のうちの一つ以上の外部の電子装置で実行される。例えば、電子装置101がある機能やサービスを自動で、またはユーザもしくは他の装置からの要請に応じて行う必要がある場合に、電子装置101は、機能またはサービスを自ら実行する代わりに、または、さらに、一つ以上の外部の電子装置にその機能またはそのサービスの少なくとも一部を行うことを要請する。要請を受信した一つ以上の外部の電子装置は、要請された機能またはサービスの少なくとも一部、または要請に関する追加の機能またはサービスを実行し、その実行の結果を電子装置101に伝達する。電子装置101は、結果をそのまま、またはさらに処理して、要請に対する応答の少なくとも一部として提供する。そのために、例えば、クラウドコンピューティング、分散コンピューティング、モバイルエッジコンピューティング(MEC:mobile edge computing)、またはクライアント-サーバコンピューティング技術が用いられる。電子装置101は、例えば、分散コンピューティングまたはモバイルエッジコンピューティングを用いて、超低遅延サービスを提供する。他の実施形態において、外部の電子装置104は、IoT(internet of things)機器を含む。サーバ108は、機械学習および/またはニューラルネットワークを用いた知能型サーバである。一実施形態によると、外部の電子装置104またはサーバ108は、第2ネットワーク199内に含まれる。電子装置101は、5G通信技術およびIoT関連技術に基づいて、知能型サービス(例:スマートホーム、スマートシティ、スマートカー、またはヘルスケア)に適用される。
【0039】
図2は、様々な実施形態による、ディスプレイモジュール160のブロック
図200である。
図2を参照すると、ディスプレイモジュール160は、ディスプレイ210、およびこれを制御するためのディスプレイドライバIC(DDI)230を含む。DDI230は、インタフェースモジュール231、メモリ233(例:バッファメモリ)、イメージ処理モジュール235、またはマッピングモジュール237を含む。DDI230は、例えば、映像データ、または映像データを制御するための命令に対応する映像制御信号を含む映像情報を、インタフェースモジュール231を介して電子装置101の他の構成要素から受信する。例えば、一実施形態によると、映像情報は、プロセッサ120(例:メインプロセッサ121(例:アプリケーションプロセッサ))、またはメインプロセッサ121の機能とは独立して運営される補助プロセッサ123(例:グラフィック処理装置)から受信される。DDI230は、タッチ回路250またはセンサモジュール176などとインタフェースモジュール231を介してコミュニケーションする。また、DDI230は、受信した映像情報のうちの少なくとも一部をメモリ233に、例えば、フレーム単位で格納する。イメージ処理モジュール235は、例えば、映像データの少なくとも一部を、少なくとも映像データの特性またはディスプレイ210の特性に基づいて、前処理または後処理(例:解像度、明度、またはサイズ調整)を行う。マッピングモジュール237は、イメージ処理モジュール135を介して前処理または後処理された映像データに対応する電圧値または電流値を生成する。一実施形態によると、電圧値または電流値の生成は、例えば、ディスプレイ210のピクセルの属性(例:ピクセルの配列(RGB stripe またはpentile構造)、またはサブピクセルそれぞれのサイズ)の少なくとも一部に基づいて行われる。ディスプレイ210の少なくとも一部のピクセルは、例えば、電圧値または電流値の少なくとも一部に基づいて駆動されることで、映像データに対応する視覚的情報(例:テキスト、イメージ、またはアイコン)がディスプレイ210を介して表示される。
【0040】
一実施形態によると、ディスプレイモジュール160は、タッチ回路250をさらに含む。タッチ回路250は、タッチセンサ251およびこれを制御するためのタッチセンサIC253を含む。タッチセンサIC253は、例えば、ディスプレイ210の指定された位置に対するタッチ入力またはホバリング入力を感知するためにタッチセンサ251を制御する。例えば、タッチセンサIC253は、ディスプレイ210の指定された位置に関する信号(例:電圧、光量、抵抗、または電荷量)の変化を測定することで、タッチ入力またはホバリング入力を感知する。タッチセンサIC253は、感知したタッチ入力またはホバリング入力に関する情報(例:位置、面積、圧力、または時間)をプロセッサ120に提供する。一実施形態によると、タッチ回路250の少なくとも一部(例:タッチセンサIC253)は、ディスプレイドライバIC230、またはディスプレイ210の一部として、またはディスプレイモジュール160の外部に配置された他の構成要素(例:補助プロセッサ123)の一部として含まれる。
【0041】
一実施形態によると、ディスプレイモジュール160は、センサモジュール176の少なくとも一つのセンサ(例:指紋センサ、虹彩センサ、圧力センサまたは照度センサ)、またはこれに対する制御回路をさらに含む。この場合、少なくとも一つのセンサまたはこれに対する制御回路は、ディスプレイモジュール160の一部(例:ディスプレイ210またはDDI230)またはタッチ回路250の一部に埋め込まれる(embedded)。例えば、ディスプレイモジュール160に埋め込まれたセンサモジュール176が生体センサ(例:指紋センサ)を含む場合、生体センサは、ディスプレイ210の一部領域を介してタッチ入力と関連のある生体情報(例:指紋イメージ)を取得する。他の例として、ディスプレイモジュール160に埋め込まれたセンサモジュール176が圧力センサを含む場合、圧力センサは、ディスプレイ210の一部または全領域を介してタッチ入力と関連のある圧力情報を取得する。一実施形態によると、タッチセンサ251またはセンサモジュール176は、ディスプレイ210のピクセルレイヤーのピクセルの間に、またはピクセルレイヤーの上または下に配置される。
【0042】
図3は、一実施形態による電子装置101の展開状態(flat state)を示す図である。一実施形態による電子装置101は、電子装置101およびディスプレイ210を折り畳み状態(folded state)および展開状態に変化させることができるフォルダブル(foldable)電子装置101である。
【0043】
一実施形態において、電子装置101は、ハウジング(housing)300、ハウジング300の折り畳み部分を覆うヒンジカバー(hinge cover)330、およびハウジング300によって形成された空間内に配置されたディスプレイ210を含む。本明細書では、ディスプレイ210が配置された面を第1面または電子装置101の前面(front side)と定義する。また、本明細書では、前面の反対面を第2面または電子装置101の後面と定義する。また、前面と後面との間の空間を囲む面を第3面または電子装置101の側面と定義する。
【0044】
一実施形態において、ハウジング300は、第1前面ハウジング310、第2前面ハウジング320、第1後面カバー380、および第2後面カバー390を含む。ハウジング300は、
図3および4に図示されている形態および結合に限定されない。ハウジング300は、他の形状や部品の組み合わせおよび/または結合により実現される。例えば、他の実施形態では、第1前面ハウジング310と第1後面カバー380が一体に形成される。また、他の実施形態では、第2前面ハウジング320と第2後面カバー390が一体に形成される。
【0045】
一実施形態において、第1前面ハウジング310および第2前面ハウジング320は、電子装置101およびディスプレイ210が折り畳まれる境界線であるフォールディング軸(A軸)を中心に両側に配置される。第1前面ハウジング310および第2前面ハウジング320は、フォールディング軸(A軸)に対して全体的に対称な形状を有する。第1前面ハウジング310および第2前面ハウジング320は、電子装置101およびディスプレイ210の状態が展開状態であるか、折り畳み状態であるか、または中間状態であるかに応じて、互いになす角度や距離が変わる。
【0046】
一実施形態において、第1前面ハウジング310および第2前面ハウジング320は、ディスプレイ210を収容するリセス(recess)をともに形成する。第1前面ハウジング310と第2前面ハウジング320の少なくとも一部は、ディスプレイ210を支持するために指定された臨界値以上の剛性を有する金属材質または非金属材質で形成される。
【0047】
一実施形態において、ディスプレイ210は、ハウジング300によって形成された空間上に配置される。例えば、ディスプレイ210は、ハウジング300によって形成されるリセス上に載置される。ディスプレイ210は、電子装置101の前面のほとんどを構成する。
【0048】
一実施形態において、ディスプレイ210は、少なくとも一部領域が平面または曲面に変形される。ディスプレイ210は、折り畳まれるか展開される領域であるフォールディング(folding)領域213、フォールディング領域213を基準として一側(例:
図3に図示されているフォールディング領域213の左側)に配置される第1領域211、およびフォールディング領域213の他側(
図3に図示されているフォールディング領域213の右側)に配置される第2領域212を含む。
図3に示すディスプレイ210の領域の区分は例示的なものであって、ディスプレイ210は、構造または機能によって複数の領域に区分されてもよい。例えば、
図3に示すディスプレイ210のように、ディスプレイ210の縦方向に長く形成されたフォールディング領域213またはフォールディング軸(A軸)によってディスプレイ210の領域が区分される。他の例として、ディスプレイ210の横方向に長く形成されたフォールディング領域または他のフォールディング軸を基準としてディスプレイ210の領域が区分される。第1領域211および第2領域212は、フォールディング領域213を中心に全体的に対称な形状を有する。ただし、ディスプレイ210内にセンサ領域524を含む場合、第1領域211および第2領域212は非対称的な形状を有する。
【0049】
一実施形態において、ディスプレイ210は、センサ領域214をさらに含む。センサ領域214は、ディスプレイ210の第2領域212内で所定の領域を占めるように形成される。しかし、これに限定されず、センサ領域214は、第1領域211内に形成されるか、第1領域211および第2領域212に分割されて形成されてもよい。
【0050】
一実施形態において、センサ領域214は、第1前面ハウジング310および/または第2前面ハウジング320の一側周縁に隣接する。例えば、センサ領域214は、第2前面ハウジング320の上端コーナに隣接する。センサ領域214の配置、形状、およびサイズは、図示されている例に限定されない。例えば、センサ領域214は、第2前面ハウジング320の下端コーナあるいは上端コーナと下端コーナとの間の任意の領域に形成される。センサ領域214は、ディスプレイ210の第1領域211および/または第2領域212の下端部に配置される。
図3のディスプレイ210は、前面カメラおよびセンサのホール以外の部分全体が表示領域として具現され、前面カメラを含むセンサ領域214がディスプレイ210の第1領域211および/または第2領域212と一体に具現されたインフィニティ-オーディスプレイ(Infinity-O Display)である。
【0051】
一実施形態において、センサ領域214の上端に配置された第1領域211および/または第2領域212の画素(pixel)構造は、残りの第1領域211および/または第2領域212の画素構造とは相違する。例えば、センサ領域214の上端に配置された第1領域211および/または第2領域212は、残りの第1領域211および/または第2領域212よりも低い画素密度を有する。他の例として、センサ領域214の上端に配置された第1領域211および/または第2領域212に配置された画素は、残りの第1領域211および/または第2領域212に配置された画素よりも小さいサイズを有する。他の例として、センサ領域214の上端に配置された第1領域211および/または第2領域212に配置された画素の形態および/または形状は、残りの第1領域211および/または第2領域212に配置された画素と比較して、幅が狭いか長めである。
【0052】
一実施形態において、電子装置101に内蔵された様々な機能を果たすための部品(components)が、センサ領域214を介して、またはセンサ領域214に設けられた一つ以上の開口(opening)を介して電子装置101の前面に視覚的に露出される。様々な実施形態において、部品は、各種のセンサ(例:
図1のセンサモジュール176)を含む。センサは、例えば、前面カメラ、レシーバ、または近接センサのうちの少なくとも一つを含む。
【0053】
一実施形態において、第1後面カバー380は、電子装置101の後面に配置される。第1後面カバー380は、フォールディング軸(A軸)を中心に一側に配置される。第1後面カバー380は、実質的に長方形の周縁(periphery)を有する。第1後面カバー380の周縁は、第1前面ハウジング310によって包まれる。
【0054】
一実施形態において、第2後面カバー390は、電子装置101の後面に配置される。第2後面カバー390は、フォールディング軸(A軸)を中心に第1後面カバー380の反対側に配置される。第2後面カバー390は、実質的に長方形の周縁を有する。第2後面カバー390の周縁は、第2前面ハウジング320によって包まれる。
【0055】
一実施形態において、第1後面カバー380および第2後面カバー390は、フォールディング軸(A軸)を中心に実質的に対称的な形状を有する。ただし、第1後面カバー380および第2後面カバー390が必ずしも相互対称的な形状を有するものではなく、他の実施形態において、電子装置101は、様々な形状の第1後面カバー380および第2後面カバー390を含む。さらに他の実施形態において、第1後面カバー380は、第1前面ハウジング310と一体に形成され、第2後面カバー390は、第2前面ハウジング320と一体に形成される。
【0056】
一実施形態において、電子装置101の前面は、ディスプレイ210およびディスプレイ210に隣接した第1前面ハウジング310の一部領域および第2前面ハウジング320の一部領域を含む。電子装置101の後面は、第1後面カバー380、第1後面カバー380に隣接した第1前面ハウジング構造物310の一部領域、第2後面カバー390、および第2後面カバー390に隣接した第2前面ハウジング320の一部領域を含む。
【0057】
一実施形態において、第1前面ハウジング310、第2前面ハウジング320、第1後面カバー380、および第2後面カバー390は、電子装置101の様々な部品(例:プリント回路基板(printed circuit board、PCB)またはバッテリー)が配置され得る空間を形成する。
【0058】
一実施形態において、電子装置101の後面には一つ以上の部品(components)が配置されるか視覚的に露出される。例えば、第1後面カバー380を介してサブディスプレイ382の少なくとも一部が視覚的に露出される。他の例として、第2後面カバー390を介して後面センサモジュール392(例:
図1のセンサモジュール176)の少なくとも一部が視覚的に露出される。後面センサモジュール392は、近接センサおよび/または後面カメラを含む。
【0059】
一実施形態において、電子装置101が展開状態の場合、第1前面ハウジング310および第2前面ハウジング320は、約180度の角度をなして同方向に向かうように配置される。ディスプレイ210が展開状態の場合、ディスプレイ210の第1領域211の表面と第2領域212の表面とは、互いに約180度を形成する。ディスプレイ210が展開状態の場合、ディスプレイ210の第1領域211および第2領域212は、同方向(例:電子装置101の前面方向)に向かう。ディスプレイ210が展開状態の場合、フォールディング領域213は、第1領域211および第2領域212と同一平面を形成する。
【0060】
図4は、一実施形態による電子装置101の折り畳み状態を示す図である。
【0061】
一実施形態において、ヒンジカバー330は、第1前面ハウジング310と第2前面ハウジング320との間に配置される。ヒンジカバー330は、第1前面ハウジング310と第2前面ハウジング320との間を覆う。ヒンジカバー330は、第1前面ハウジング310と第2前面ハウジング320との間のヒンジ構造を覆う。ヒンジカバー330は、電子装置101が展開状態の場合、第1前面ハウジング310および第2前面ハウジング320の一部によって覆われる。ヒンジカバー330は、電子装置101が折り畳み状態の場合、外部に露出される。ヒンジカバー530は、曲面を含む。
【0062】
一実施形態において、電子装置101が折り畳み状態の場合、第1前面ハウジング310および第2前面ハウジング320は、互いに対向して配置される。ディスプレイ210が折り畳み状態の場合、ディスプレイ210の第1領域211の表面と第2領域212の表面は、互いに狭い角度(例:0度から約10度の間)を形成する。ディスプレイ210が折り畳み状態の場合、ディスプレイ210の第1領域211および第2領域212は、互いに対向する。ディスプレイ210が折り畳み状態の場合、フォールディング領域213の少なくとも一部が第1曲率を有する曲面に変化する。
【0063】
一実施形態において、電子装置101が展開状態および折り畳み状態の中間状態(intermediate state)の場合、第1前面ハウジング310および第2前面ハウジング320は、0度以上180度以下の角度をなして配置される。ディスプレイ210が中間状態の場合、ディスプレイ210の第1領域211の表面と第2領域212の表面は、折り畳み状態よりも大きく、展開状態よりも小さい角度を形成する。ディスプレイ210が中間状態の場合、フォールディング領域213の少なくとも一部が、第2曲率を有する曲面に変化する。第2曲率は、第1曲率よりも小さい。
【0064】
図5は、一実施形態による電子装置101の分解斜視図である。一実施形態による電子装置101は、ディスプレイ210、ブラケットアセンブリー(bracket assembly)400、基板部500、第1前面ハウジング310、第2前面ハウジング320、第1後面カバー380、および第2後面カバー390を含む。
【0065】
一実施形態において、ディスプレイ210は、第1領域211、第2領域212、フォールディング領域213、センシング領域214、および層構造(layer structure)215を含む。
【0066】
一実施形態において、層構造215は、ディスプレイ210をハウジング330のリセスに載置する。層構造215は、一つ以上のプレート(plate)からなる。層構造215は、ブラケットアセンブリー400上に配置される。
【0067】
一実施形態において、ブラケットアセンブリー400は、層構造215と基板部500との間に配置される。ブラケットアセンブリー400は、第1ブラケット410、第2ブラケット420、第1ブラケット410と第2ブラケット420との間に配置されたヒンジカバー330、および第1ブラケット410と第2ブラケット420を横切る配線部材430を含む。
【0068】
一実施形態において、第1ブラケット410は、ディスプレイ210の第1領域211と基板部500の第1基板510との間に配置される。第2ブラケット420は、ディスプレイ210の第2領域212と基板部500の第2基板520との間に配置される。
【0069】
一実施形態において、配線部材430は、第1ブラケット410と第2ブラケット420を横切る方向(例:X軸方向)に配置される。配線部材430は、電子装置101のフォールディング領域213のフォールディング軸(例:y軸または
図3のフォールディング軸(A軸))に垂直な方向(例:X軸方向)に配置される。配線部材430は、フレキシブルプリント回路基板(flexible printed circuit board、FPCB)である。
【0070】
一実施形態において、基板部500は、第1ブラケット410側に配置される第1基板510および第2ブラケット420側に配置される第2基板520を含む。第1基板510および第2基板520は、ブラケットアセンブリー400、第1前面ハウジング310、第2前面ハウジング320、第1後面カバー380、および第2後面カバー390によって形成される空間の内部に配置される。第1基板510および第2基板520には、電子装置101の様々な機能を実現するための部品が配置される。
【0071】
一実施形態において、第1前面ハウジング310および第2前面ハウジング320は、ブラケットアセンブリー400にディスプレイ210が結合した状態で、ブラケットアセンブリー400の両側に結合するように互いに組み立てられる。第1前面ハウジング310および第2前面ハウジング320は、ブラケットアセンブリー400の両側で摺動してブラケットアセンブリー400と結合する。
【0072】
一実施形態において、第1前面ハウジング310は、第1回転支持面312を含む。第2前面ハウジング320は、第1回転支持面312に対応する第2回転支持面322を含む。第1回転支持面312および第2回転支持面322は、ヒンジカバー330に含まれた曲面に対応する曲面を含む。
【0073】
一実施形態において、第1回転支持面312および第2回転支持面322は、電子装置101が展開状態(例:
図3の電子装置101)の場合、ヒンジカバー330を覆う。これにより、電子装置101が展開状態の場合、ヒンジカバー330が電子装置101の後面に露出しないか、最小限に露出する。
【0074】
一実施形態において、第1回転支持面312および第2回転支持面322は、電子装置101が折り畳み状態(例:
図4の電子装置101)の場合、ヒンジカバー330に含まれた曲面に沿って回転する。これにより、電子装置101が折り畳み状態の場合、ヒンジカバー530が電子装置101の後面に最大限に露出する。
【0075】
図6は、一実施形態による電子装置(例:
図1および
図3~
図5の電子装置101)のディスプレイ(例:
図2~
図5のディスプレイ210)の側面
図600である。一実施形態による電子装置101のディスプレイ210は、金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、保護層660、第1印刷層601、および第2印刷層602を含む。
【0076】
一実施形態において、金属層610は、ディスプレイ210の前面に向かう方向である第1方向(+Z軸方向)を基準に最後側の層を形成する。第1方向(+Z軸方向)が上方に向かう時に、金属層610は、ディスプレイ210の最下端に配置される。金属層610は、パネル下部保護層620の第2方向(-Z軸方向)に配置される。第1方向(+Z軸方向)の反対方向である第2方向(-Z軸方向)に金属層610の下部面が見える。第2方向(-Z軸方向)は、ディスプレイ210の後面に向かう方向である。金属層610は、ディスプレイ210の第2方向(-Z軸方向)に配置されたブラケットアセンブリー(例:
図5のブラケットアセンブリー400)と接触する。金属層610は、基板部(例:
図5の基板部500)と電気的に連結される。金属層610は、格子(lattice)構造を有する。金属層610は、ディスプレイ210に含まれた画素(pixel)を駆動するための駆動電圧を印加する。金属層610の厚さは、ディスプレイパネル630の厚さよりも厚い。金属層610の厚さは、約150μm以上約200μm以下である。他の例として、金属層610は、基板部(例:
図5の基板部500)のグラウンド層(図示せず)と電気的に連結される。
【0077】
一実施形態において、パネル下部保護層620は、金属層610の第1方向(+Z軸方向)に配置される。第1方向(+Z軸方向)が上方に向かう時に、パネル下部保護層620は、金属層610の上部に配置される。パネル下部保護層620は、ディスプレイパネル630の第2方向(-Z軸方向)に配置される。パネル下部保護層620は、金属層610とディスプレイパネル630との間に配置される。パネル下部保護層620の周縁は、金属層610の周縁より第1方向(+Z軸方向)と垂直な第3方向(-X軸方向)に離隔して形成される。第3方向(-X軸方向)は、ディスプレイ210で画面を表示する活性化領域(active area)に向かう方向である。パネル下部保護層620は、金属層610とディスプレイパネル630を連結する。パネル下部保護層620は、C-パネルと通称する。パネル下部保護層620の厚さは、約60μm以上約100μm以下である。
【0078】
一実施形態において、パネル下部保護層620は、エンボス層(emboss layer)、クッション層(cushion layer)、PET(Polyethylene Terephthalate)層、および/または複合シート(composite sheet)を含む。PET層は、ブラック層のような有色層である。
【0079】
一実施形態において、ディスプレイパネル630は、パネル下部保護層620の第1方向(+Z軸方向)に配置される。第1方向(+Z軸方向)が上方に向かう時に、ディスプレイパネル630は、パネル下部保護層620の上部に配置される。ディスプレイパネル630の周縁は、パネル下部保護層620の周縁よりも第3方向(-X軸方向)の反対方向である+X軸方向に離隔して形成される。ディスプレイパネル630の周縁は、金属層610の周縁に対応するように形成される。ディスプレイパネル630の第1方向(+Z軸方向)への厚さは、パネル下部保護層620の第1方向(+Z軸方向)への厚さよりも厚い。ディスプレイパネル630の厚さは、約800μm以上約120μm以下である。ディスプレイパネル630は、第1方向(+Z軸方向)に画面を表示する活性化領域および活性化領域を囲む非表示領域を含む。ディスプレイパネル630は、画面を表示するための一つ以上の層を含む。
【0080】
一実施形態において、ディスプレイパネル630に含まれた一つ以上の層は、一対一切断(1:1 cutting)方式で製造される。ディスプレイパネル630に含まれた一つ以上の層の周縁は、一度に切断される。これにより、ディスプレイパネル630に含まれた一つ以上の層の周縁が互いに対応するように形成される。
【0081】
一実施形態において、ディスプレイパネル630は、フィルム層631、発光層632、パネル接着層633、および偏光層634を含む。
【0082】
一実施形態において、フィルム層631は、ディスプレイパネル630の下部を構成する。フィルム層631は、ディスプレイパネル630が可撓性をもって折り畳まれるようにする。フィルム層631は、ポリイミド(polyimide)および/またはPET(Polyethylene Terephthalate)からなる。
【0083】
一実施形態において、発光層632は、フィルム層631の第1方向(+Z軸方向)に配置される。発光層632は、駆動電圧によって発光して画面を表示する。
【0084】
一実施形態において、パネル接着層633は、発光層632の第1方向(+Z軸方向)に配置される。パネル接着層633は、発光層632の上部に偏光層634を結合させる。パネル接着層633は、感圧接着剤からなる。
【0085】
一実施形態において、偏光層634は、パネル接着層633の第1方向(+Z軸方向)に配置される。偏光層634は、外部から入射する光の少なくとも一部がディスプレイパネル630から反射するのを遮断する。偏光層634は、発光層632で表示する画面の視認性を増加させる。
【0086】
一実施形態において、偏光層634は、発光層632に含まれる。発光層632が偏光層634の役割を含む場合、偏光層634およびパネル接着層633は、省略される。ただし、
図8のブラック接着層635を含む場合には、偏光層634およびパネル接着層633が必要である。
【0087】
一実施形態において、接着層640は、ディスプレイパネル630の第1方向(+Z軸方向)に配置される。第1方向(+Z軸方向)が上方に向かう時に、接着層640は、ディスプレイパネル630の上部に配置される。接着層640は、ディスプレイパネル630とガラス650との間に配置される。接着層640の周縁は、ディスプレイパネル630の周縁よりも第3方向(-X軸方向)に離隔して形成される。接着層640の第1方向(+Z軸方向)への厚さは、ディスプレイパネル630の第1方向(+Z軸方向)への厚さよりも薄い。接着層640の厚さは、約40μm以上約60μm以下である。接着層640は、ガラス650をディスプレイパネル630の上部面に付着させる。接着層640は、感圧接着剤(pressure sensitive adhesive、PSA)である。例えば、接着層640は、OCA(optically clear adhesive)を含む。
【0088】
一実施形態において、ガラス650は、接着層640の第1方向(+Z軸方向)に配置される。第1方向(+Z軸方向)が上方に向かう時にガラス650は、接着層640の上部に配置される。ガラス650の周縁は、ディスプレイパネル630の周縁よりも第3方向(-X軸方向)に離隔して形成される。ガラス650の周縁は、接着層640の周縁よりも第3方向(-X軸方向)の反対方向(+X軸方向)に離隔して形成される。ガラス650の第1方向(+Z軸方向)への厚さは、接着層640の第1方向(+Z軸方向)への厚さよりも薄い。ガラス650の厚さは、約25μm以上約40μm以下である。ガラス650は、第1方向(+Z軸方向)から見た時に、ディスプレイパネル630で表示される画面の視認性および/または審美性を改善する。ガラス650は、第1方向(+Z軸方向)にユーザがディスプレイパネル630にタッチ入力を行う時の触感を改善する。ガラス650は、超薄膜強化ガラス(ultra-thin glass、UTG)である。ガラス650は、第1強度を有する。
【0089】
一実施形態において、保護層660は、ガラス650の第1方向(+Z軸方向)に配置される。第1方向(+Z軸方向)が上方に向かう時に、保護層660は、ガラス650の上部に配置される。保護層660の周縁は、ディスプレイパネル630の周縁に対応するように形成される。保護層660の周縁は、ガラス650の周縁よりも第3方向(-X軸方向)の反対方向(+X軸方向)に離隔して形成される。保護層660の第1方向(+Z軸方向)への厚さは、ガラス650の第1方向(+Z軸方向)への厚さよりも厚い。保護層660の厚さは、約40μm以上約80μm以下である。保護層660は、第1方向(+Z軸方向)からの衝撃からガラス650を保護する。保護層660は、第2強度を有する。第2強度は、第1強度よりも低い。保護層660は、可撓性を有する非金属物質、プラスチック、および/または高分子物質からなる。例えば、保護層660は、ポリイミド(polyimide)を含む。
【0090】
一実施形態において、ガラス650の第1方向(+Z軸方向)への厚さは、ディスプレイ210を複数回折り畳むか展開するように設定される。ガラス650の第1方向(+Z軸方向)への厚さが減少するのに伴い、ガラスの周縁にクラック(crack)またはチッピング(chipping)が発生し得る。ディスプレイ210の前面である第1方向(+Z軸方向)からガラス650の周縁にクラックまたはチッピングが発生したか否かを検査する。
【0091】
一実施形態において、第1印刷層601は、ガラス650の第1方向(+Z軸方向)に配置される。第1方向(+Z軸方向)が上方に向かう時に、第1印刷層601は、ガラス650の上部に配置される。第1印刷層601は、ガラス650と保護層660との間に配置される。第1印刷層601は、保護層660の下部に印刷される。もしくは、第1印刷層601は、ガラス650の上端に印刷される。第1印刷層601は、光を遮断する物質からなる。第1印刷層601は、光を遮断するブラック物質または有色物質を保護層660の下部またはガラス650の上端にインク-ジェット(ink-jet)方式で塗布して形成する。第1印刷層601は、光を遮断する物質を保護層660の下部またはガラス650の上端に紫外線(UV)硬化方式で硬化させて形成してもよい。
【0092】
一実施形態において、第1印刷層601は、ディスプレイパネル630の非表示領域のうちの少なくとも一部が第1方向(+Z軸方向)から視認される現象を減少させる。例えば、第1印刷層601は、ディスプレイパネル630の非表示領域のうち活性化領域に隣接した領域の下部での色相の漏れが視認される現象を減少させる。例えば、第1印刷層601は、ブラックマトリックス(black matrix)を含む。
【0093】
一実施形態において、第1印刷層601は、ガラス650の周縁から第3方向(-X軸方向)に離隔して配置される。第3方向(-X軸方向)は、ディスプレイパネル630の活性化領域に向かう方向である。第1印刷層601は、ガラス650の周縁から第3方向(-X軸方向)に第1距離D1だけ離隔して配置される。
【0094】
一実施形態において、第1距離D1は、ガラス650の周縁にクラックまたはチッピングが発生したか否かを第1方向(+Z軸方向)で検査するように設定される。第1距離D1は、ガラス650の周縁に発生するクラックまたはチッピングを第1方向(+Z軸方向)に配置された検査装置を用いて検査可能な検査領域を確保するように設定される。例えば、第1距離D1は、2mm以内である。
【0095】
一実施形態において、第1距離D1は、接着層640の周縁がディスプレイパネル630の周縁から第3方向(-X軸方向)に離隔した距離よりも長く設定される。第1印刷層601は、接着層640よりも第3方向(-X軸方向)に離隔して配置される。第1印刷層601を接着層640よりも第3方向(-X軸方向)に離隔させて配置する場合、接着層640の周縁を第1方向(+Z軸方向)から検査することができる。これにより、接着層640の周縁に気泡のような欠陥が発生したか否かを検査することができる。
【0096】
一実施形態において、第2印刷層602は、ガラス650の第2方向(-Z軸方向)に配置される。第1方向(+Z軸方向)が上方に向かう時に、第2印刷層602は、ガラス650の下部に配置される。
【0097】
一実施形態において、第2印刷層602は、ディスプレイパネル630の上部に配置される。第2印刷層602は、ディスプレイパネル630と接着層640との間に配置される。第2印刷層602は、光を遮断する物質からなる。
【0098】
一実施形態において、第2印刷層602の一端部は、ディスプレイパネル630の周縁と対応するように配置される。第2印刷層602は、ディスプレイパネル630の非表示領域のうち第1印刷層601が配置された領域以外の領域に配置される。第2印刷層602は、ディスプレイパネル630の非表示領域のうち第1印刷層601が配置された領域以外の領域が第1方向(+Z軸方向)から視認される現象を減少させる。例えば、第2印刷層602は、ディスプレイパネル630の非表示領域のうち最外側領域で配線が存在しない領域が、第1印刷層601の色と異なる色(例:黄色)として視認される現象を減少させる。
【0099】
一実施形態において、第1方向(+Z軸方向)から見た時に、第1印刷層601および第2印刷層602は、少なくとも一部重なる(overlap)。これにより、ディスプレイパネル630の非表示領域が視認される現象をより減少させる。第1方向(+Z軸方向)から見た時に、第1印刷層601および第2印刷層602は、第2距離D2だけ重なる。第2距離D2は、第1印刷層601および第2印刷層602のディスプレイパネル630の非表示領域の内部構造および/または光漏れ現象が視認される程度を考慮して設定される。第2距離D2は、第1印刷層601および第2印刷層602の配置設計誤差を考慮して設定される。
【0100】
図7は、一実施形態による電子装置(例:
図1および
図3~
図5の電子装置101)のディスプレイ(例:
図2~
図5のディスプレイ210)の側面
図700である。
図7のディスプレイ210の金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、保護層660、および第1印刷層601は、
図6のディスプレイ210の金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、保護層660、および第1印刷層601と実質的に同一である。
【0101】
一実施形態において、第2印刷層602は、ディスプレイパネル630の第2方向(-Z軸方向)に配置される。第1方向(+Z軸方向)が上方に向かう時に、第2印刷層602は、ディスプレイパネル630の下部に配置される。第2印刷層602は、ディスプレイパネル630とパネル下部保護層620との間に配置される。
【0102】
図8は、一実施形態による電子装置(例:
図1および
図3~
図5の電子装置101)のディスプレイ(例:
図2~
図5のディスプレイ210)の側面
図800である。
図8のディスプレイ210の金属層610、パネル下部保護層620、接着層640、ガラス650、保護層660、および第1印刷層601は、
図6のディスプレイ210の金属層610、パネル下部保護層620、接着層640、ガラス650、保護層660、および第1印刷層601と実質的に同一である。
【0103】
一実施形態において、パネル接着層633は、ブラック接着層635を含む。ブラック接着層635の周縁は、フィルム層631、発光層632、および偏光層634の周縁と対応するように配置される。ブラック接着層635は、光を遮断する物質を含む。ブラック接着層635は、発光層632および偏光層634を互いに結合させる。
【0104】
一実施形態において、ブラック接着層635は、ディスプレイパネル630の非表示領域のうち第1印刷層601が配置された領域以外の領域に配置される。ブラック接着層635は、ディスプレイパネル630の非表示領域のうち第1印刷層601が配置された領域以外の領域が第1方向(+Z軸方向)で視認される現象を減少させる。例えば、ブラック接着層635は、ディスプレイパネル630の非表示領域のうち最外側領域で配線が存在しない領域が、第1印刷層601の色と異なる色(例:黄色)として視認される現象を減少させる。ブラック接着層635は、
図6の第2印刷層602と実質的に同じ機能を果たす。これにより、第2印刷層602の代わりに、ディスプレイパネル630の内部に配置されたブラック接着層635が使用される。第2印刷層602の代わりにディスプレイパネル630の内部に配置されたブラック接着層635が使用される場合、第2印刷層602を別に印刷する工程を省略する。
【0105】
一実施形態において、第1方向(+Z軸方向)から見た時に、第1印刷層601およびブラック接着層635は、少なくとも一部重なる(overlap)。これにより、ディスプレイパネル630の非表示領域が視認される現象をより減少させる。第1方向(+Z軸方向)から見た時に、第1印刷層601およびブラック接着層635は、第2距離D2だけ重なる。第2距離D2は、第1印刷層601およびブラック接着層635の設計誤差および/またはディスプレイパネル630の非表示領域が視認程度を考慮して設定される。
【0106】
図9は、一実施形態による電子装置(例:
図1および
図3~
図5の電子装置101)のディスプレイ(例:
図2~
図5のディスプレイ210)の側面
図900である。
図9のディスプレイ210の金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、保護層660、および第1印刷層601は、
図6のディスプレイ210の金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、保護層660、および第1印刷層601と実質的に同一である。
【0107】
一実施形態において、第2印刷層602は、金属層610とパネル下部保護層620との間に配置される。第2印刷層602は、金属層610の第1方向(+Z軸方向)に配置される。第2印刷層602の一端部は、金属層610の周縁と対応するように配置される。
【0108】
図10は、一実施形態による電子装置(例:
図1および
図3~
図5の電子装置101)のディスプレイ(例:
図2~
図5のディスプレイ210)の側面
図1000である。
図10のディスプレイ210の金属層610、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、保護層660、および第1印刷層601は、
図6のディスプレイ210の金属層610、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、保護層660、および第1印刷層601と実質的に同一である。
【0109】
一実施形態において、ブラックパネル下部保護層1010は、金属層610の第1方向(+Z軸方向)に配置される。ブラックパネル下部保護層1010は、ディスプレイパネル630の第2方向(-Z軸方向)に配置される。ブラックパネル下部保護層1010は、金属層610とディスプレイパネル630との間に配置される。ブラックパネル下部保護層1010は、光を遮断する物質を含む。ブラックパネル下部保護層1010は、
図6の第2印刷層602と実質的に同一の機能を果たす。これにより、第2印刷層602の代わりに、ディスプレイパネル630の下部に配置されたブラックパネル下部保護層1010が使用される。第2印刷層602の代わりにディスプレイパネル630の内部に配置されたブラックパネル下部保護層1010が使用される場合、第2印刷層602を別に印刷する工程を省略することができる。
【0110】
一実施形態において、ブラックパネル下部保護層1010の周縁は、ディスプレイパネル630の周縁と対応するように形成される。ブラックパネル下部保護層1010およびディスプレイパネル630は、一対一切断(1:1cutting)方式で製造される。ブラックパネル下部保護層1010およびディスプレイパネル630の周縁は、一度に切断される。これにより、ブラックパネル下部保護層1010の周縁およびディスプレイパネル630の周縁が互いに対応するようにブラックパネル下部保護層1010を配置することができる。
【0111】
図11は、一実施形態による電子装置(例:
図1および
図3~
図5の電子装置101)の正面
図1100である。
図12は、一実施形態による電子装置(例:
図1および
図3~
図5の電子装置101)のB-B’の断面
図1200である。
図12の金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、および保護層660は、
図6のディスプレイ210の金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、および保護層660と実質的に同一である。
【0112】
一実施形態において、電子装置101のディスプレイ210は、第1領域211、第2領域212、フォールディング領域213、およびセンサ領域214を含む。ディスプレイ210は、第1前面ハウジング(例:
図3の第1前面ハウジング310)および第2前面ハウジング(例:
図3の第2前面ハウジング320)によって囲まれる。
【0113】
一実施形態において、第1前面ハウジング310および第2前面ハウジング320と隣接したディスプレイ210の領域に第1印刷層(例:
図6~
図10の第1印刷層601)および第2印刷層(例:
図6、
図7、および/または
図9の第2印刷層602)が配置される。
【0114】
一実施形態において、第1前面ハウジング310および第2前面ハウジング320と隣接したディスプレイ210中のフォールディング領域213上に第1周縁1110および第2周縁1120が形成される。第1周縁1110および第2周縁1120は、繰り返して折り畳まれ展開される。第1周縁1110および第2周縁1120でクラックまたはチッピングが発生する可能性が増加し得る。第1周縁1110および第2周縁1120でクラックまたはチッピングが発生したか否かを検査する。
【0115】
一実施形態において、第1周縁1110および第2周縁1120には、第1印刷層601および第2印刷層602が配置されないこともある。ディスプレイパネル630の周縁のうちディスプレイパネル630が折り畳まれるか展開されるフォールディング領域213と重なる第1周縁1110および第2周縁1120以外の領域に第1印刷層601および第2印刷層602を配置する。第1周縁1110および第2周縁1120に第1印刷層601および第2印刷層602を配置しない場合、第1周縁1110および第2周縁1120でクラックまたはチッピングが発生したか否かをより容易に検査することができる。
【0116】
【0117】
一実施形態において、電子装置101のディスプレイ210は、センサ領域214を含む。ディスプレイ210は、第1前面ハウジング310および第2前面ハウジング320によって囲まれる。
【0118】
一実施形態において、センサ領域214には、開口部が設けられる。例えば、センサ領域214には、第1方向(+Z軸方向)に前面カメラホールおよび/またはセンサホールのようなホールが設けられる。センサ領域214は、折り畳まれるか展開されずに固定された状態を維持する。センサ領域214に設けられた開口部では、ガラス650のクラックまたはチッピングが発生する可能性が減少する。
【0119】
図14は、一実施形態による電子装置(例:
図1および
図3~
図5の電子装置101)のC-C’の断面図である。
図14の金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、保護層660、および第1印刷層601は、
図6のディスプレイ210の金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、保護層660、および第1印刷層601と実質的に同一である。
【0120】
一実施形態において、センサ領域214には、第2印刷層(例:
図6、
図7、および/または
図9の第2印刷層602)が配置されない。ディスプレイパネル630の周縁のうちセンサ領域214以外の領域に第1印刷層601および第2印刷層602を配置する。センサ領域214に第2印刷層602を配置しない場合、センサ領域214に第2印刷層602を配置するための別の工程を省略することができる。
【0121】
図15は、一実施形態による電子装置(例:
図1および
図3~
図5の電子装置101)のB-B’の断面図である。
図15の金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、および保護層660は、
図6のディスプレイ210の金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、および保護層660と実質的に同一である。
【0122】
一実施形態において、第1周縁(例:
図11の第1周縁1110)および第2周縁(例:
図11の第2周縁1120)には、遮蔽部材1510が配置される。遮蔽部材1510は、金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、および保護層660の周縁を一体に囲むように配置される。遮蔽部材1510は、デコ(deco)である。遮蔽部材1510は、光を遮断する物質からなる。遮蔽部材1510は、第1周縁1110および第2周縁1120の内部が視認される現象を減少させる。
【0123】
図16aは、一実施形態による電子装置101の正面
図1600である。
図16bは、一実施形態による電子装置101の正面
図1650である。
図17は、一実施形態による電子装置101の第1検査領域1621の正面図である。
図18は、
図17のD-D’の断面
図1800である。
図18の金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、および保護層660は、
図6のディスプレイ210の金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、および保護層660と実質的に同一である。
図18のデコ1510は、
図15のデコ1510と実質的に同一である。
【0124】
一実施形態において、電子装置101のディスプレイ210を囲むように印刷層1610が配置される。印刷層は、第1印刷層601および第2印刷層602を含む。
【0125】
一実施形態において、ディスプレイ210の外側に配置された印刷層1610のうちフォールディング領域(例:
図11のフォールディング領域213)と接触した外側部分に検査領域1620が形成される。検査領域1620は、第1検査領域1621および第2検査領域1622を含む。
【0126】
一実施形態において、
図16aに図示されているように、検査領域1620には、印刷層1610が印刷されない。検査領域1620では、印刷層1610を除去する。検査領域1620は、UTGのようなガラス(例:
図6のガラス650)検査領域である。これにより、クラック(crack)が集中するフォールディング(folding)部の印刷を除去する。
【0127】
一実施形態において、
図16bに図示されているように、検査領域1620に配置された印刷層1610は、残りの部分の印刷層1610よりも狭い幅を有する。検査領域1620に配置された印刷層1610は、少なくとも一部が切断される。例えば、検査領域1620に配置された印刷層1610がディスプレイ210の上部中央および下部中央に配置された機構物と重ならないように、印刷層1610の少なくとも一部が切断される。印刷層1610の少なくとも一部が切断されてフォールディング(folding)部領域だけ印刷をオフセット(offset)する。これにより、エッジ(edge)部のUTGのようなガラス650を検査できる構造を実現する。
【0128】
一実施形態において、印刷層1610は、領域別に印刷する特徴が異なるように、ディスプレイ210の外側に配置される。検査領域1620は、クラックが集中するフォールディング部(例:フォールディング領域213)にオフセット(offset)を有するように印刷層を印刷した領域である。検査領域1620は、UTGのようなガラス650を検査する領域である。
【0129】
一実施形態において、検査領域1620は、フォールディング部を含む領域である。検査領域1620は、印刷層1610にオフセットを適用していない領域と比較して、アクティブ領域(active area、AA)に近接するように配置される。検査領域1620は、印刷層1610が削除されたカットオフ部分1710を有する。
【0130】
一実施形態において、ディスプレイパネル630の第1エッジ1810で炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastic、CFRP)が視認される。
【0131】
【0132】
一実施形態において、電子装置101の上部中央領域および下部中央領域は、機構部分を含む。機構部分は、電子装置の上部中央および下部中央に電子装置101の機構物が配置された領域である。例えば、機構部分は、電子装置101のレシーバおよびマイクが配置された領域である。
【0133】
一実施形態において、機構部分は、キャパシタ領域1910およびカバー部材1920を含む。キャパシタ領域1910は、静電容量方式(projected capacitive、P-CAP)素子を含む。カバー部材1920は、ほこりのような異物を遮断するダストカバー(dust cover)を含む。
【0134】
一実施形態において、機構部分は、検査領域(例:
図16の検査領域1620)を含む。検査領域1620を含む機構部分のD-D’の断面は、
図18に図示した断面と実質的に同一である。
【0135】
一実施形態において、機構部分は、格子パターン領域1960を含む。
図19bに図示したE-E’断面で示しているように、格子パターン領域1960は、複数の格子パターン1961を含む。格子パターン領域1960に含まれた複数の格子パターン1961は、第1印刷層601からなるパターンである。
【0136】
一実施形態において、機構部分は、第1印刷層601がオフセットする領域を含む。機構部分には、フォールディング軸が延びる領域に沿って格子パターン2011が配置される。機構部分の格子パターン領域1960は、キャパシタ領域1910およびカバー部材1920と対応する位置に形成される。
【0137】
一実施形態において、機構部分で第1印刷層601がオフセットするオフセット幅1970は、格子パターン領域1960の幅より大きい。機構部分で第1印刷層601は、格子パターン領域1960より広く除去される。これにより、機構部分で第1印刷層601は、格子パターン領域1960と重ならない。
【0138】
一実施形態において、第2印刷層(例:
図18の第2印刷層602)は、ディスプレイパネル630、例えば、偏光層634の上部に配置される。第2印刷層602は、+Z軸方向にあるユーザが見た時に、黒色の状態として視認される。第2印刷層602は、アクティブ領域(例:
図18のアクティブ領域AA)の外側の非活性化領域(non-active area)(例:
図18の非活性化領域NA)に配置される。第2印刷層602は、フォールディング部またはそれ以外の領域のオフセットのような区分地点を有しない。
【0139】
【0140】
一実施形態において、電子装置101の第2印刷層602が配置された部分には、複数の画素2010が配置される。複数の画素2010は、赤色サブ画素2011、緑色サブ画素2012、および青色サブ画素2013を含む。
【0141】
一実施形態において、複数の画素2010が配置された部分には、第1ブラックマトリックス(Black Matrix、BM)2020が配置される。第1ブラックマトリックス2020は、複数の画素2010の間に配置される。複数の画素2010のそれぞれは、第1ブラックマトリックス2020によって互いに区分され配置される。
【0142】
一実施形態において、複数の画素2010が配置された部分以外の部分には、第2ブラックマトリックス2030が配置される。第2ブラックマトリックス2030は、複数の画素2010が配置された部分以外の部分を遮光させる。
【0143】
一実施形態において、
図20aのF-F’部分の最下層は、トランジスタ層2051である。トランジスタ層2051は、低温多結晶シリコン(Low-Temperature Polycrystalline Silicon、LTPS)である。
【0144】
一実施形態において、トランジスタ層2051上には、アノード2053およびブラック画素定義レイヤー(Black Pixel Define Layer、Black PDL)2055が配置される。アノード2053は、画素(例:
図20aの画素2010)の第1電極を構成する。ブラック画素定義レイヤー2055は、複数の画素2010のそれぞれを区分する。
【0145】
一実施形態において、アノード2053上には、有機発光層2060が配置される。有機発光層2060は、第1色相の光を放出する第1有機発光層2061および第1色相の光を放出する第2有機発光層2062を含む。
【0146】
一実施形態において、ブラック画素定義レイヤー2055および有機発光層2060上をカソード2065が覆う。カソード2065は、画素2010の第2電極を構成する。
【0147】
一実施形態において、カソード2065上を薄膜封止層2070が覆う。薄膜封止層2070は、画素2010に異物が浸透することを遮断する。
【0148】
一実施形態において、薄膜封止層2070上にカラーフィルタ層2080が形成される。カラーフィルタ層2080は、第1色相の光を透過させ、第1色相の光以外の光を遮断する第1カラーフィルタ2081、第2色相の光を透過させて第2色相の光以外の光を遮断する第2カラーフィルタ2082およびブラックマトリックス2083を含む。
【0149】
一実施形態において、カラーフィルタ層2080上に上部カバー2090が配置される。上部カバー2090は、透明で可撓性があるポリイミドウィンドウ(Polyimide Window、PI Window)である。
【0150】
一実施形態において、第2印刷層602は、パネル(例:
図18のディスプレイパネル630)内にブラック(black)領域としてカラーフィルタ層2080のブラックマトリックス2083およびブラック画素定義レイヤー2055で構成される。第2印刷層602は、ポルレス(Pol-less)構造を有する。
【0151】
図21は、一実施形態による電子装置101の正面
図2100である。
図22は、
図21のG-G’の断面
図2200である。
図20の金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、および保護層660は、
図6のディスプレイ210の金属層610、パネル下部保護層620、ディスプレイパネル630、接着層640、ガラス650、および保護層660と実質的に同一である。
【0152】
一実施形態において、ディスプレイ210の3個のエッジ部分に沿って第2印刷層602が配置される。例えば、ディスプレイ210の上部エッジ部分、下部エッジ部分、および右側エッジ部分に沿って第2印刷層602が配置される。
【0153】
一実施形態において、ディスプレイ210の1個のエッジ部分に沿って第1印刷層601および第2印刷層602が配置される。例えば、ディスプレイ210の左側エッジ部分に沿って第1印刷層601および第2印刷層602が配置される。ディスプレイ210の1個のエッジ部分に配置された第2印刷層602の幅は、ディスプレイ210の3個のエッジ部分に沿って配置された第2印刷層602の幅よりも狭い。ディスプレイ210の1個のエッジ部分には、ディスプレイドライバIC(例:
図2のディスプレイドライバIC230)が配置される。
【0154】
一実施形態において、UTGのようなガラス650の下部の第2印刷層602は、ディスプレイドライバIC230が配置されたエッジ部分以外の3個のエッジ部分に沿って配置される。第2印刷層602は、ディスプレイドライバIC230が配置されたエッジ部分で残りのエッジ部分よりも狭い幅で配置される。これにより、ディスプレイドライバIC230が配置され得る物理的なサイズを確保する。
【0155】
一実施形態において、ディスプレイ210の1個のエッジ部分に沿って第1印刷層601をさらに配置する。第1印刷層601をさらに配置して、ディスプレイドライバIC230が配置されたエッジ部分に狭い幅で第2印刷層602を配置する時に、ディスプレイパネル630が露出して外部に視認される現象を遮断する。フォールディング部のみガラス650のクラックを検査するため、フォールディング部では、ディスプレイパネル630のポリイミド(polyimide、PL)が配置された端部まで印刷層を配置する。
【0156】
一実施形態において、ディスプレイドライバIC230が配置される領域のサイズが小さい場合、第2印刷層602をディスプレイ210の3個のエッジ部分のみに配置する。第1印刷層601をディスプレイドライバIC230が配置されたエッジ部分に配置する。第1印刷層601は、ガラス650と少なくとも一部が重なるように印刷する。
【0157】
一実施形態において、第2印刷層602は、接着層640上に配置されて衝撃を吸収するダンピング層(damping layer)2211に配置される。ダンピング層2211は、PETのような衝撃を吸収可能な物質からなる。
【0158】
一実施形態において、金属層610の下部には、接着層2213、金属層2215、およびクッション層2217がさらに配置される。パネル下部保護層620、金属層610、接着層2213、金属層2215、およびクッション層2217を貫通するようにセンサホール2219が形成される。
【0159】
一実施形態において、ベンディング保護レイヤー(bending protection layer、BPL)2220がディスプレイパネル630の一側に配置される。ベンディング部2225は、ベンディング保護レイヤー2220と連結される。
【0160】
一実施形態において、ベンディング部2225は、フィルム層2231、第1カラムスペーサ2233、グラフェン層2235、および第2カラムスペーサ2237を介してディスプレイパネル630の下部面と所定の距離を維持しながら固定された状態を有する。
【0161】
一実施形態において、ベンディング部2225の一側は、FPCB2240と連結される。FPCB2240は、導電テープ2245によりディスプレイパネル630の下部と連結される。
【0162】
図23は、一実施形態による電子装置101の正面
図2300である。
図24は、一実施形態による電子装置101の第1機構部分2321の正面図である。
図25は、実施形態による電子装置101の第2機構部分2322の正面図である。
【0163】
一実施形態において、電子装置101のディスプレイ210の外側を単一(single)印刷層2310で囲む。単一印刷層2310は、機構部分2320以外のディスプレイ210の外側部分に配置される。機構部分2320は、第1機構部分2321および第2機構部分2322を含む。第1機構部分2321および第2機構部分2322には多重(multi)印刷層(例:
図6の第1印刷層601および第2印刷層602)が配置される。
【0164】
一実施形態において、ディスプレイ210の上端の機構構造に応じて領域別に印刷構造の差が発生する。例えば、カバー部材1920が配置された第1機構部分2321の場合、デコ(例:
図15のデコ1510)と印刷層601、602が一対一対応するように設計されても、張力によってディスプレイ210で発生する光を覆う量が減少する。これにより、
図24に図示されているように、未印刷部分2410が視認される問題が発生する。第2機構部分2322の場合、デコ1510と比較して、印刷層601、602が突出するように設計する場合、
図25に図示したように、未印刷部分が視認される問題が解決されるが、フォールディングに影響を及ぼし、外観上の段差が発生して、デザイン的な面で不利である。
【0165】
一実施形態において、カバー部材1920領域だけ多重(multi)印刷構造を適用する。多重印刷構造は、第1印刷層601および第2印刷層602を用いて実現する。第2印刷層602は、本願発明の詳細な説明に記載されているように、様々なレイヤー(layer)に位置する。例えば、第2印刷層602は、パネル(例:
図6のディスプレイパネル630)の上部、パネル630の内部、またはパネル630の下部に配置される。
【0166】
本明細書に開示されている様々な実施形態による電子装置は、様々な形態の装置になり得る。電子装置は、例えば、ポータブル通信装置(例:スマートフォン)、コンピュータ装置、ポータブルマルチメディア装置、ポータブル医療機器、カメラ、ウェアラブル装置、または家電装置を含む。本明細書の実施形態による電子装置は、上述の機器に限定されない。
【0167】
本明細書の様々な実施形態およびこれに使用された用語は、本発明の技術的特徴を特定の実施形態に限定するものではなく、当該実施形態の様々な変更、均等物、または代替物を含むものと理解すべきである。図面の説明に関して、類似するまたは関連する構成要素に対しては、類似する参照符号が使用される。アイテムに対応する名詞の単数型は、関連する文脈上、明らかに異なる指示をしない限り、上記アイテムを一つまたは複数個含む。本明細書において、「AまたはB」、「AおよびBのうちの少なくとも一つ」、「AまたはBのうちの少なくとも一つ」、「A、BまたはC」、「A、BおよびCのうちの少なくとも一つ」、および「A、B、またはCのうちの少なくとも一つ」といった句のそれぞれは、その句のうち該当する句とともに並べられた項目のいずれか一つ、またはそれらのすべての可能な組み合わせを含む。「第1」、「第2」、または「一番目」または「二番目」のような用語は、単純に当該構成要素を他の当該構成要素と区分するために使用され、当該構成要素を他の側面(例:重要性または順序)で限定しない。ある(例:第1)構成要素が他の(例:第2)構成要素に、「機能的に」または「通信的に」という用語とともにまたはこのような用語なしに、「カップルド」または「コネクテッド」と言及された場合、それは、ある構成要素が他の構成要素に直接的に(例:有線で)、無線で、または第3構成要素を介して連結され得ることを意味する。
【0168】
本明細書の様々な実施形態において使用されている用語「モジュール」は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウエアで具現されたユニットを含み、例えば、ロジック、論理ブロック、部品、または回路のような用語と相互互換的に使用される。モジュールは、一体に構成された部品または一つもしくはそれ以上の機能を果たす部品の最小単位またはその一部になり得る。例えば、一実施形態によると、モジュールは、ASIC(application-specific integrated circuit)の形態で具現される。
【0169】
本明細書の様々な実施形態は、機器(machine)(例:電子装置101)により読み取り可能な記憶媒体(storage medium)(例:内蔵メモリまたは外付けメモリ138)に記憶された一つ以上の命令語を含むソフトウェア(例:プログラム140)として具現される。例えば、機器(例:電子装置101)のプロセッサ(例:プロセッサ120)は、記憶媒体から記憶された一つ以上の命令語のうちの少なくとも一つの命令を呼び出し、それを実行する。これは、機器が呼び出された少なくとも一つの命令語にしたがって少なくとも一つの機能を果たすように運営されることを可能にする。一つ以上の命令語は、コンパイラによって生成されたコードまたはインタプリタによって実行されるコードを含む。機器で読み取り可能な記憶媒体は、非一時的(non-transitory)記憶媒体の形態で提供され得る。ここで、「非一時的」は、記憶媒体が実在(tangible)する装置であり、信号(signal)(例:電磁波)を含まないことを意味するだけであって、この用語は、データが記憶媒体に半永久的に記憶される場合と臨時的に記憶される場合を区分しない。
【0170】
一実施形態によると、本明細書に開示されている様々な実施形態による方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供され得る。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者と購入者との間で取り引きされる。コンピュータプログラム製品は、機器で読み取り可能な記憶媒体(例:compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で配布されるか、またはアプリケーションストア(例:プレイストア)を介してまたは二つのユーザ装置(例:スマートフォン)の間で直接オンラインで配布(例:ダウンロードまたはアップロード)される。オンライン配布の場合に、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は、メーカーのサーバ、アプリケーションストアのサーバ、または中継サーバのメモリのような機器で読み取り可能な記憶媒体に少なくとも一時記憶されるか、臨時的に生成される。
【0171】
様々な実施形態によると、上述の構成要素のそれぞれの構成要素(例:モジュールまたはプログラム)は、単数または複数の個体を含み、複数の個体のうちの一部は、他の構成要素に分離配置され得る。様々な実施形態によると、上述の当該構成要素のうちの一つ以上の構成要素または動作が省略されるか、または一つ以上の他の構成要素または動作が追加される。概ねまたはさらに、複数の構成要素(例:モジュールまたはプログラム)は、一つの構成要素に統合され得る。このような場合、統合された構成要素は、複数の構成要素それぞれの構成要素の一つ以上の機能を統合の前に複数の構成要素のうち当該構成要素によって行われることと同一または類似に行うことができる。様々な実施形態によると、モジュール、プログラム、または他の構成要素によって行われる動作は、順に、並列的に、繰り返して、またはヒューリスティックに実行されるか、動作のうちの一つ以上が他の順序で実行されるか、省略されるか、または一つ以上の他の動作が追加される。
【符号の説明】
【0172】
100 ネットワーク環境
101、102、104 電子装置
108 サーバ
120 プロセッサ
121 メインプロセッサ
123 補助プロセッサ
130、233 メモリ
132 揮発性メモリ
134 不揮発性メモリ
136 内蔵メモリ
138 外付けメモリ
140 プログラム
142 運営体制
144 ミドルウェア
146 アプリケーション
150 入力モジュール
155 音響出力モジュール
160 ディスプレイモジュール
170 オーディオモジュール
176 センサモジュール
177 インタフェース
178 連結端子
179 ハプティックモジュール
180 カメラモジュール
188 電力管理モジュール
189 バッテリー
190 通信モジュール
192 無線通信モジュール
194 有線通信モジュール
196 加入者識別モジュール
197 アンテナモジュール
198 第1ネットワーク
199 第2ネットワーク
210 ディスプレイ
211 第1領域
212 第2領域
213 フォールディング領域
214 センサ領域
215 層構造
230 ディスプレイドライバIC
231 インタフェースモジュール
235 イメージ処理モジュール
237 マッピングモジュール
250 タッチ回路
251 タッチセンサ
253 タッチセンサIC
300 ハウジング
310 第1前面ハウジング
312 第1回転支持面
320 第2前面ハウジング
322 第2回転支持面
330 ヒンジカバー
380 第1後面カバー
382 サブディスプレイ
390 第2後面カバー
392 後面センサモジュール
400 ブラケットアセンブリー
410 第1ブラケット
420 第2ブラケット
430 配線部材
500 基板部
510 第1基板
520 第2基板
601 第1印刷層
602 第2印刷層
610、2215 金属層
620 パネル下部保護層
630 ディスプレイパネル
631、2231 フィルム層
632 発光層
633 パネル接着層
634 偏光層
635 ブラック接着層
640、2213 接着層
650 ガラス
660 保護層
1010 ブラックパネル下部保護層
1110 第1周縁
1120 第2周縁
1510 遮蔽部材(デコ)
1610 印刷層
1620 検査領域
1710 カットオフ部分
1810 第1エッジ
1910 キャパシタ領域
1920 カバー部材
1960 格子パターン領域
1961 格子パターン
2010 画素
2011 赤色サブ画素
2012 緑色サブ画素
2013 青色サブ画素
2020 第1ブラックマトリックス
2030 第2ブラックマトリックス
2051 トランジスタ層
2053 アノード
2055 ブラック画素定義レイヤー
2060 有機発光層
2061 第1有機発光層
2062 第2有機発光層
2065 カソード
2070 薄膜封止層
2080 カラーフィルタ層
2081 第1カラーフィルタ
2082 第2カラーフィルタ
2083 ブラックマトリックス
2090 上部カバー
2211 ダンピング層
2217 クッション層
2219 センサホール
2220 ベンディング保護レイヤー
2225 ベンディング部
2233 第1カラムスペーサ
2235 グラフェン層
2237 第2カラムスペーサ
2240 FPCB
2245 導電テープ
2321 第1機構部分
2322 第2機構部分
【国際調査報告】