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特表2023-548678眼科用デバイスのための患者位置決め装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-20
(54)【発明の名称】眼科用デバイスのための患者位置決め装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 3/00 20060101AFI20231113BHJP
   A61G 13/12 20060101ALI20231113BHJP
【FI】
A61B3/00
A61G13/12 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023523623
(86)(22)【出願日】2021-10-14
(85)【翻訳文提出日】2023-04-18
(86)【国際出願番号】 IB2021059471
(87)【国際公開番号】W WO2022101709
(87)【国際公開日】2022-05-19
(31)【優先権主張番号】63/112,946
(32)【優先日】2020-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】319008904
【氏名又は名称】アルコン インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100227835
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 剛孝
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー ダブリュ.ベンツラー
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン ボーン
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー ズーラキス
【テーマコード(参考)】
4C316
4C341
【Fターム(参考)】
4C316FC01
4C316FC02
4C341JJ01
4C341MM08
4C341MN12
4C341MS12
(57)【要約】
本開示は、概して、眼科検査のための患者位置決め装置に関する。1つ又は複数の実施形態では、眼科用デバイスは、第1の側面を有する基部と、基部の上面の上に配置されるか又はそれに結合された眼科用コンポーネントとを含む。眼科用コンポーネントは、眼科用コンポーネントが基部から張り出すように、第1の側面から第1の方向においてある距離だけ離された第2の側面を有する。眼科用デバイスは、基部に結合されたヘッドレストアセンブリを含む。ヘッドレストアセンブリは、基部の第1の側面から少なくとも部分的に第1の方向に延びる第1のヘッドレストアセンブリセクションと、第1のヘッドレストアセンブリセクションから、少なくとも部分的に、第2の側面に平行な第2の方向に延びる第2のヘッドレストアセンブリセクションと、第2のヘッドレストアセンブリセクションから延びる第3のヘッドレストアセンブリセクションとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼科用デバイスであって、
第1の側面を有する基部と、
前記基部の上面の上に配置されるか又はそれに結合された眼科用コンポーネントであって、前記眼科用コンポーネントが前記基部から張り出すように、前記第1の側面から第1の方向においてある距離だけ離された第2の側面を有する眼科用コンポーネントと、
前記基部に結合されたヘッドレストアセンブリであって、
前記基部の前記第1の側面から少なくとも部分的に前記第1の方向に延びる第1のヘッドレストアセンブリセクションと、
前記第1のヘッドレストアセンブリセクションから、少なくとも部分的に、前記第2の側面に平行な第2の方向に延びる第2のヘッドレストアセンブリセクションと、
前記第2のヘッドレストアセンブリセクションから延びる第3のヘッドレストアセンブリセクションであって、患者の額を受け入れるような形状にされている第3のヘッドレストアセンブリセクションと
を含むヘッドレストアセンブリと
を含む眼科用デバイス。
【請求項2】
前記基部に結合された顎支持部であって、
前記基部の前記第1の側面から延びる第1の顎支持セクションと、
前記患者の顎を受け入れるように構成された第2の顎支持セクションと
を含む顎支持部を更に含む、請求項1に記載の眼科用デバイス。
【請求項3】
前記第1の顎支持セクション及び前記基部の前記第1の側面は、前記第1の顎支持セクションの直下に開放空間を画定する、請求項2に記載の眼科用デバイス。
【請求項4】
前記顎支持部は、前記第1の顎支持セクションから、少なくとも部分的に、前記第2の側面に平行な前記第2の方向に延びる第3の顎支持セクションを更に含む、請求項2に記載の眼科用デバイス。
【請求項5】
前記第3の顎支持セクション及び前記第1の顎支持セクションは、前記第3の顎支持セクションの直下に開放空間を画定する、請求項4に記載の眼科用デバイス。
【請求項6】
前記第1のヘッドレストアセンブリセクション及び前記第1の側面は、前記第1のヘッドレストアセンブリセクションの直下に第1の開放空間を画定し、及び
前記第2のヘッドレストアセンブリセクション及び前記第1のヘッドレストアセンブリセクションは、前記第2のヘッドレストアセンブリセクションの直下に第2の開放空間を画定する、請求項1に記載の眼科用デバイス。
【請求項7】
前記第1の方向における前記第1の側面と前記第2の側面との間の前記距離は、4インチ~12インチの範囲である、請求項1に記載の眼科用デバイス。
【請求項8】
支持面上に載るように構成され、前記眼科用コンポーネントは、前記支持面の縁部から前記第1の方向に張り出すように構成される、請求項1に記載の眼科用デバイス。
【請求項9】
眼科用コンポーネントのための患者位置決め装置であって、
基部であって、
前記眼科用コンポーネントを受け入れるように構成された上面と、
前記眼科用コンポーネントが前記上面によって受け入れられるとき、前記眼科用コンポーネントの第2の側面から離間されるように構成された第1の側面であって、前記第2の側面は、前記眼科用コンポーネントが前記上面によって受け入れられるとき、前記眼科用コンポーネントが前記基部から張り出すように、前記第1の側面から第1の方向においてある距離だけ離されている、第1の側面と
を含む基部と、
前記基部に結合されたヘッドレストアセンブリであって、
前記基部の前記第1の側面から少なくとも部分的に前記第1の方向に延びる第1のヘッドレストアセンブリセクションと、
前記第1のヘッドレストアセンブリセクションから、少なくとも部分的に、前記第1の側面に平行な第2の方向に延びる第2のヘッドレストアセンブリセクションと、
前記第2のヘッドレストアセンブリセクションから延びる第3のヘッドレストアセンブリセクションであって、患者の額を受け入れるような形状にされている第3のヘッドレストアセンブリセクションと
を含むヘッドレストアセンブリと
を含む患者位置決め装置。
【請求項10】
顎支持部であって、
前記基部の前記第1の側面から延びる第1の顎支持セクションと、
前記患者の顎を受け入れるように構成された第2の顎支持セクションと
を含む顎支持部を更に含む、請求項9に記載の患者位置決め装置。
【請求項11】
前記第1の顎支持セクション及び前記基部の前記第1の側面は、前記第1の顎支持セクションの直下に開放空間を画定する、請求項10に記載の患者位置決め装置。
【請求項12】
前記第1のヘッドレストアセンブリセクション及び前記第1の側面は、前記第1のヘッドレストアセンブリセクションの直下に第1の開放空間を画定し、及び
前記第2のヘッドレストアセンブリセクション及び前記第1のヘッドレストアセンブリセクションは、前記第2のヘッドレストアセンブリセクションの直下に第2の開放空間を画定する、請求項9に記載の患者位置決め装置。
【請求項13】
眼科用コンポーネントと共に使用するためのヘッドレストアセンブリであって、
前記眼科用コンポーネントの基部に結合され、及び少なくとも部分的に第1の方向において且つ前記基部に対して第1の角度で前記基部から延びるように構成された第1のヘッドレストアセンブリセクションと、
少なくとも部分的に第2の方向において且つ前記第1のヘッドレストアセンブリセクションに対して第2の角度で前記第1のヘッドレストアセンブリセクションから延びる第2のヘッドレストアセンブリセクションと、
前記第2のヘッドレストアセンブリセクションから延びる第3のヘッドレストアセンブリセクションであって、患者の額を受け入れるような形状にされている第3のヘッドレストアセンブリセクションと
を含むヘッドレストアセンブリ。
【請求項14】
前記第1の角度は、重力の方向に対して実質的に直交している、請求項13に記載のヘッドレストアセンブリ。
【請求項15】
前記第2の角度は、前記第1の角度に対して45度~90度だけ傾斜している、請求項13に記載のヘッドレストアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、概して、眼科検査のためのデバイスに関し、より具体的には、そのための患者位置決め装置に関する。眼科検査とは、一般に、眼に関する診断、画像化、測定又は他のデータ取得のための任意の眼科診断又は画像化デバイスの適用を指す。
【背景技術】
【0002】
眼科検査では、正確な患者の位置決めが必要であり、正確な結果を得るために患者を静止させておく必要がある。特に、正確な眼の位置合わせ及び作動距離を設定し、処置全体で維持する必要がある。しかしながら、典型的な眼科用デバイスは、患者の胴体を収容するための空間を提供するのに不十分である。更に、典型的な眼科用デバイスは、患者がデバイスに向かって寄りかかる必要があり、患者が静止していることを困難にする。これらの欠点は、首の癒着又は他の脊椎の問題、背中の問題、震え、脱力など、位置決めを困難にする状態を有する患者を含む多くの患者に特定の負担及び不快感を引き起こす可能性がある。
【0003】
図1は、従来技術の眼科用デバイス10の左側面図である。眼科用デバイス10は、一般に、基部12と、基部12上に配置された眼科用コンポーネント14とを含む。ヘッドレスト支持アーム16の対は、基部12から上方に延びる。ヘッドレスト支持アーム16の対は、それに対して患者20の頭部22を位置決めするためのヘッドレスト26を支持する。基部12は、ここでは卓上である支持面18上に配置される。図1に示されるように、患者20は、頭部22がヘッドレスト26に対して配置されるように(例えば、患者の顎がヘッドレスト26の下に配置されている顎支持部28上に配置されるように)、眼科用デバイス10に向かって寄りかからざるを得ず、これは、適切な眼の位置合わせ及び作動距離を確立するために必要である。寄りかかる過程で、胴体24は、基部12、ヘッドレスト支持アーム16及び支持面18と接触せざるを得ない。このように、患者は、患者が適切な位置決めを達成し、維持する能力を妨げる著しい負担及び不快感にさらされる。最終的に、不適切な患者の位置決めは、検査結果の精度に悪影響を及ぼす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、当技術分野で必要とされているのは、眼科検査のための改善された患者位置決め装置である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、概して、眼科検査のためのデバイスに関し、より具体的には、そのための患者位置決め装置に関する。
【0006】
特定の実施形態では、眼科用デバイスが提供される。眼科用デバイスは、第1の側面を有する基部と、基部の上面の上に配置されるか又はそれに結合された眼科用コンポーネントとを含む。眼科用コンポーネントは、眼科用コンポーネントが基部から張り出すように、第1の側面から第1の方向においてある距離だけ離された第2の側面を有する。眼科用デバイスは、基部に結合されたヘッドレストアセンブリを含む。ヘッドレストアセンブリは、基部の第1の側面から少なくとも部分的に第1の方向に延びる第1のヘッドレストアセンブリセクションと、第1のヘッドレストアセンブリセクションから、少なくとも部分的に、第2の側面に平行な第2の方向に延びる第2のヘッドレストアセンブリセクションと、第2のヘッドレストアセンブリセクションから延びる第3のヘッドレストアセンブリセクションであって、患者の額を受け入れるような形状にされている第3のヘッドレストアセンブリセクションとを含む。
【0007】
いくつかの他の実施形態では、眼科用コンポーネントのための患者位置決め装置が提供される。患者位置決め装置は、眼科用コンポーネントを受け入れるように構成された上面と、眼科用コンポーネントが上面によって受け入れられるとき、眼科用コンポーネントの第2の側面から離間されるように構成された第1の側面とを有する基部を含む。第2の側面は、眼科用コンポーネントが上面によって受け入れられるとき、眼科用コンポーネントが基部から張り出すように、第1の側面から第1の方向においてある距離だけ離されている。患者位置決め装置は、基部に結合されたヘッドレストアセンブリを含む。ヘッドレストアセンブリは、基部の第1の側面から少なくとも部分的に第1の方向に延びる第1のヘッドレストアセンブリセクションと、第1のヘッドレストアセンブリセクションから、少なくとも部分的に、第1の側面に平行な第2の方向に延びる第2のヘッドレストアセンブリセクションと、第2のヘッドレストアセンブリセクションから延びる第3のヘッドレストアセンブリセクションであって、患者の額を受け入れるような形状にされている第3のヘッドレストアセンブリセクションとを含む。
【0008】
1つ又は複数の実施形態では、眼科用コンポーネントと共に使用するためのヘッドレストアセンブリが提供される。ヘッドレストアセンブリは、眼科用コンポーネントの基部に結合され、及び少なくとも部分的に第1の方向において且つ基部に対して第1の角度で基部から延びるように構成された第1のヘッドレストアセンブリセクションと、少なくとも部分的に第2の方向において且つ第1のヘッドレストアセンブリセクションに対して第2の角度で第1のヘッドレストアセンブリセクションから延びる第2のヘッドレストアセンブリセクションと、第2のヘッドレストアセンブリセクションから延びる第3のヘッドレストアセンブリセクションであって、患者の額を受け入れるような形状にされている第3のヘッドレストアセンブリセクションとを含む。
【0009】
上記で記載した本開示の特徴を詳細に理解できるように、上記で簡潔に要約した本開示のより具体的な説明は、実施形態を参照することによって得ることができ、そのいくつかを添付図面に示す。しかしながら、添付図面は、例示的な実施形態を示すにすぎないため、その範囲を限定するとみなされるべきではなく、他の同様に効果的な実施形態が認められ得ることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、1つ又は複数の実施形態による、従来技術の眼科用デバイスの左側面図である。
図2A図2Aは、1つ又は複数の実施形態による、例示的な眼科用デバイスの前面の上面等角図である。
図2B-2D】図2B-2Dは、1つ又は複数の実施形態による、図2Aの眼科用デバイスのそれぞれ左側面図、正面図及び上面図である。
図2E図2Eは、1つ又は複数の実施形態による、図2Aの眼科用デバイスの左側面図であり、眼科用デバイスと共に配置された患者を示す。
図3A図3Aは、1つ又は複数の実施形態による、別の例示的な眼科用デバイスの左側立面図である。
図3B-3C】図3B-3Cは、図3Aの眼科用デバイスの前側の上面等角図であり、それぞれ上昇位置及び下降位置にある顎支持部を示す。
図4図4は、1つ又は複数の実施形態による、別の例示的なヘッドレストアセンブリ及び顎支持部の左側立面図である。
図5図5は、1つ又は複数の実施形態による、更に別の例示的なヘッドレストアセンブリ及び顎支持部の左側立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
容易に理解できるようにするために、可能な場合、複数の図面で共通の同一の要素を示すために同一の参照符号が使用されている。1つの実施形態の要素及び特徴は、更に記述することなく他の実施形態に有益に組み込まれ得ることが考えられる。
【0012】
本開示は、概して、眼科検査のためのデバイスに関し、より具体的には、そのための患者位置決め装置に関する。
【0013】
図2Aは、1つ又は複数の実施形態による、例示的な眼科用デバイス200の前面の上面等角図である。図2B~2Dは、それぞれ図2Aの眼科用デバイス200の左側面図、正面図及び上面図である。図2Eは、図2Aの眼科用デバイス200の別の左側面図であり、患者20がそこに配置されていることを示す。したがって、明確にするために、本明細書では図2A図2Eを一緒に説明する。
【0014】
眼科用デバイス200は、一般に、眼科用コンポーネント202と、眼科用コンポーネント202を受け入れるように構成された患者位置決め装置208とを含む。眼科用コンポーネント202は、1つ又は複数の眼科検査デバイスであり得るか又はそれを含み得、これには、限定されないが、診断デバイス又は撮像デバイス、例えば光バイオメータ、掃引光源OCT(SS-OCT)バイオメータなどの光コヒーレンストモグラフィ(OCT)機器、OCT検眼鏡、目の画像を撮影するためのカメラ、眼内レンズ(IOL)手術などの診断又は術前計画のために目の測定を行うための機器、目に関するデータを生成するための機器、ケラトメータ、オートリフラクタ、トポグラフィ測定デバイス又はそれらの組み合わせが含まれる。
【0015】
患者位置決め装置208は、一般に、眼科用コンポーネント202を受け入れて支持するための基部210と、患者頭部22を安定させるために基部210に結合されたヘッドレストアセンブリ220(図2E)と、患者頭部22を支持するために基部210に結合された顎支持部240(図2E)とを含む。図2A~2Eの実施形態では、ヘッドレストアセンブリ220及び顎支持部240は、別個のコンポーネントであり、それぞれが基部210に独立して結合される。ヘッドレストアセンブリ220は、基部210に固定して結合される一方、顎支持部240の位置は、基部210及びヘッドレストアセンブリ220に対して調節され得る。
【0016】
図2A~2Eの実施形態では、ヘッドレストアセンブリ220及び顎支持部240は、別個のコンポーネントであるが、特定の実施形態(図示せず)では、ヘッドレストアセンブリ220及び顎支持部240は、互いに一体的に、基部210と共に又はその両方で形成される。また、特定の実施形態(図示せず)では、ヘッドレストアセンブリ220及び顎支持部240は、集合ユニットとして基部210に結合される。更に、特定の実施形態では、ヘッドレストアセンブリ220及び顎支持部240の両方の位置を互いに対して、基部210に対して又はその両方に対して調節することができる。例えば、ヘッドレストアセンブリ220及び顎支持部240は、ヘッドレストアセンブリ220の移動が顎支持部240の移動から分離される場合、独立して調節可能であり得る。
【0017】
基部210は、眼科用コンポーネント202を支持するための上面212と、上面212の反対側に面する底面214とを有する。いくつかの実施形態では、底面214は、支持面30上に載るように構成される。図2A~2Eの実施形態では、支持面30に直接接触するために、複数の基部脚215が底面214の下に延びる。いくつかの他の実施形態(図示せず)では、底面214は、支持面30に直接接触する。基部210は、上面212と底面214との間に延び、眼科用デバイス200の患者に面する側に位置する側面216を有する。図2A~2Eの実施形態では、側面216は、(z軸に沿って)実質的に重力の方向に向けられている。
【0018】
眼科用コンポーネント202は、基部210の上面212の上に配置される。いくつかの実施形態では、眼科用コンポーネント202は、基部210と一体的に形成されるか、重力によって基部210に保持されるか、又はそれらの組み合わせなどの確実な取り付け、例えば1つ又は複数の溶接又は締結具によって基部210に結合される。眼科用コンポーネント202は、支持面30の縁部32から張り出すように構成される。いくつかの実施形態では、支持面30は、卓上などの高さのある面である。基部210は、他の要因の中でもとりわけ、患者の位置決めに基づいて、眼科用コンポーネント202の高さ、支持面30の高さ及び患者20の伸長を含む様々な要因に応じて、眼科用コンポーネント202を患者との眼の位置合わせに配置するようにサイズ設定できることが理解されるであろう。
【0019】
眼科用コンポーネント202は、眼科用デバイス200の患者に面する側に位置する側面204を有する。図示の実施形態では、側面204は、(z軸に沿って)実質的に重力の方向に向けられている。特定の実施形態(図示せず)では、側面204は、z軸に対して傾斜しており、ヘッドレストアセンブリ220又は顎支持部240の1つ又は複数のセクションと少なくとも部分的に整列することができる。側面204は、基部210の側面216から+x方向に距離d1だけ離れている(図2B)。眼科用コンポーネント202は、基部210及び縁部32のそれぞれから+x方向に張り出す。いくつかの実施形態では、眼科用コンポーネント202は、約d1以下の距離だけ縁部32から張り出す。いくつかの実施形態では、距離d1は、約4インチ以上(例えば、約4インチ~約12インチ、約4インチ~約8インチ、約6インチ~約8インチ、約6インチ又は代わりに約8インチ)である。図2A~2Eの実施形態では、基部210の側面216及び眼科用コンポーネント202の側面204は、互いに実質的に平行であり、すなわち離間された実質的に平行な面に配置される。いくつかの他の実施形態では、側面216、204のそれぞれの1つ又は複数の面及び/又は縁部は、互いに少なくとも部分的に平行である。いくつかの他の実施形態では、側面216、204は、非平行である。
【0020】
眼科用コンポーネント202は、眼科用デバイス200の患者に面する側に位置する窓206を有する。いくつかの実施形態では、窓206は、保護カバーである。いくつかの実施形態では、窓206は、眼科用コンポーネント202のレンズ又はいくつかの他の検査、診断又は撮像装置であるか又はそれらを露出させる。図示の実施形態では、窓206は、側面204から-x方向に窪んでいる。いくつかの他の実施形態では、窓206は、側面204と面一である。
【0021】
ヘッドレストアセンブリ220は、一般に、ヘッドレスト(例えば、第3のヘッドレストアセンブリセクション230)を支持する側面支持部又はヘッドレスト支持アームの対(例えば、側面支持部222a~b、226a~b、230a~b)を含む。ヘッドレストアセンブリ220は、基部210に対してそれぞれの角度で延びる1つ又は複数のセクションを含む。ヘッドレストアセンブリ220は、基部210から眼科用コンポーネント202の側面204に近接する領域まで上向きに延びるような形状にされ、窓206を介した眼の位置合わせ及び検査のために患者頭部22の適切な空間的配向を容易にする。ヘッドレストアセンブリ220は、少なくとも患者20の額に接触して患者頭部22を安定させるように構成され、それにより眼科用コンポーネント202に対する移動を最小限に抑える。
【0022】
ヘッドレストアセンブリ220は、基部210の側面216から延びる第1のヘッドレストアセンブリセクション222を含む。第1のヘッドレストアセンブリセクション222は、側面支持部222a~bから形成されるか、又は側面支持部222a~bを指す。第1のヘッドレストアセンブリセクション222及び側面216は、第1のヘッドレストアセンブリセクション222の直下に第1の開放空間OS1を画定する(図2E)。第1のヘッドレストアセンブリセクション222は、側面216から少なくとも部分的に+x方向に第1の角度a1で延びる(図2B)。本明細書で定義されるように、第1の角度a1は、第1のヘッドレストアセンブリセクション222の底縁224と側面216との間の取り付け角度である。図2A~2Eの実施形態では、第1のヘッドレストアセンブリセクション222は、側面216に対して直交している。いくつかの実施形態では、側面216と第1のヘッドレストアセンブリセクション222との間の角度a1は、約90度以上(例えば、約90度~約135度、約90度~約120度又は約90度~約105度)である。いくつかの実施形態では、第1のヘッドレストアセンブリセクション222は、重力の方向に直交している。いくつかの他の実施形態では、第1のヘッドレストアセンブリセクション222は、x-y平面(水平)に対して+z方向に約30度以下(例えば、約0度~約30度)又は代わりに約15度以下(例えば、約0度~約15度)だけ傾斜している。
【0023】
ヘッドレストアセンブリ220は、第1のヘッドレストアセンブリセクション222から延びる第2のヘッドレストアセンブリセクション226を含む。第2のヘッドレストアセンブリセクション226は、側面支持部226a~bから形成されるか、又は側面支持部226a~bを指す。第1及び第2のヘッドレストアセンブリセクション222、226は、第2のヘッドレストアセンブリセクション226の直下に第2の開放空間OS2を画定する(図2E)。第2のヘッドレストアセンブリセクション226は、第2の角度a2で少なくとも部分的に第1のヘッドレストアセンブリセクション222と異なる方向に延びる(図2B)。本明細書で定義されるように、第2の角度a2は、第1のヘッドレストアセンブリセクション222の底縁224に対する第2のヘッドレストアセンブリセクション226の底縁228の傾斜角度である。いくつかの実施形態では、第2の角度a2は、第1の角度a1に対して約30度~約90度(例えば、約45度~約90度又は約45度~約60度)だけ傾斜している。換言すれば、側面216と第2のヘッドレストアセンブリセクション226との間の角度は、第1及び第2の角度a1、a2の和に等しい。いくつかの実施形態では、第2のヘッドレストアセンブリセクション226は、x-y平面(水平)に対して+z方向に約30度以上(例えば、約30度~約90度、約45度~約90度又は約60度~約90度)だけ傾斜している。いくつかの実施形態(図示せず)では、第2のヘッドレストアセンブリセクション226は、側面204に実質的に平行に向けられている。特定の実施形態(図示せず)では、第2の角度a2は、0度であり、それにより、第1及び第2のヘッドレストアセンブリセクション222、226は、基部210から単一の角度a1で延びる。
【0024】
ヘッドレストアセンブリ220は、第2のヘッドレストアセンブリセクション226から延びる、ヘッドレストと呼ばれる第3のヘッドレストアセンブリセクション230を含む。第3のヘッドレストアセンブリセクション230は、側面支持部226a~bに結合する側面支持部230a~bを含む。第3のヘッドレストアセンブリセクション230は、患者20の額を受け入れるような形状にされている。第3のヘッドレストアセンブリセクション230は、患者20の額に接触するための接触面232を有する。いくつかの実施形態では、接触面232は、額の形状に少なくとも部分的に一致するように湾曲している。第3のヘッドレストアセンブリセクション230は、接触面232が第2のヘッドレストアセンブリセクション226と第3のヘッドレストアセンブリセクション230との間の境界面234よりも窓206に近くなるように、眼科用コンポーネント202に向かって延びるような形状にされている。しかしながら、第3のヘッドレストアセンブリセクション230の形状は、図示の実施形態に限定されない。特定の実施形態(図示せず)では、第3のヘッドレストアセンブリセクション230は、例えば、第2のヘッドレストアセンブリセクション226が(z軸に沿って)重力の方向に実質的に整列されている場合、眼科用コンポーネント202に向かって延びなくてもよい。いくつかの実施形態では、接触面232は、適切な焦点距離を設定するために、窓206からx方向に約1.5インチ~約3インチの距離d2だけ離間される。いくつかの実施形態では、第1、第2及び第3のヘッドレストアセンブリセクション222、226、230は、一体的に形成される。いくつかの他の実施形態では、第1、第2又は第3のヘッドレストアセンブリセクション222、226、230の1つ又は複数は、固定アタッチメント、例えば1つ又は複数のファスナによってヘッドレストアセンブリセクションの隣接するセクションに結合される。
【0025】
図示の実施形態では、第1、第2及び第3のヘッドレストアセンブリセクション222、226、230のそれぞれは、y方向に離間された側面支持部の対から形成される。第1のヘッドレストアセンブリセクション222に対応する側面支持部222a、222bは、顎支持部240をその間に収容するように構成された距離だけ離間される。第2及び第3のヘッドレストアセンブリセクション226、230にそれぞれ対応する側面支持部226a~b、230a~bは、その間に患者頭部22を受け入れるように構成された距離だけ離間される。いくつかの実施形態では、第1のヘッドレストアセンブリセクション222に対応する側面支持部222a、222bは、第2及び第3のヘッドレストアセンブリセクション226、230の側面支持部226a~b、230a~bよりもy方向に広く、ヘッドレストアセンブリ220の全体的な構造強度及び剛性を強化する。
【0026】
顎支持部240は、基部210の側面216から延びる第1の顎支持セクション242を含む。第1の顎支持セクション242と側面216とは、第1の顎支持セクション242の直下に第3の開放空間OS3を画定する(図2E)。第1の顎支持セクション242は、第3の角度a3で側面216から少なくとも部分的に+x方向に延びる(図2B)。本明細書で定義されるように、第3の角度a3は、第1の顎支持セクション242の底縁244と側面216との間の取り付け角度である。いくつかの実施形態では、側面216と第1の顎支持セクション242との間の角度a3は、約90度以上(例えば、約90度~約135度、約90度~約120度、約90度~約105度又は代わりに約105度~約120度)である。いくつかの実施形態では、第1の顎支持セクション242は、重力の方向に直交している。いくつかの他の実施形態では、第1の顎支持セクション242の底縁244は、x-y平面(水平)に対して+z方向に約30度以下(例えば、約0度~約30度、約0度~約15度又は代わりに約15度~約30度)だけ傾斜している。図2A~2Eの実施形態では、第1の顎支持セクション242の角度a3は、第1のヘッドレストアセンブリセクション222の角度a1よりも大きい。いくつかの他の実施形態では、角度a3は、角度a1にほぼ等しい。
【0027】
顎支持部240は、第1の顎支持セクション242から延びる任意選択の第2の顎支持セクション246を含む。第1及び第2の顎支持セクション242、246は、第2の顎支持セクション246の直下に第4の開放空間OS4を画定する(図2E)。第2の顎支持セクション246は、第4の角度a4において、少なくとも部分的に、第1の顎支持セクション242と異なる方向に延びる(図2B)。本明細書で定義されるように、第4の角度a4は、第1の顎支持セクション242の底縁244に対する第2の顎支持セクション246の底縁248の傾斜角度である。
【0028】
いくつかの実施形態では、第4の角度a4は、第3の角度a3に対して約0度~約90度(例えば、約0度~約45度、約0度~約30度又は約15度~約30度)だけ傾斜している。換言すれば、側面216と第2の顎支持セクション246との間の角度は、第3及び第4の角度a3、a4の和に等しい。いくつかの実施形態では、第2の顎支持セクション246は、x-y平面(水平)に対して+z方向に約30度以上(例えば、約30度~約90度、約45度~約90度又は約60度~約90度)だけ傾斜している。いくつかの実施形態では、第2の顎支持セクション246は、第2のヘッドレストアセンブリセクション226と実質的に平行に向けられている。いくつかの実施形態では、第2の顎支持セクション246は、側面204と実質的に平行に向けられている。
【0029】
顎支持部240は、第2の顎支持セクション246から延びる第3の顎支持セクション250を含む。第3の顎支持セクション250は、患者20の顎を受け入れるように構成される。第3の顎支持セクション250は、患者20の顎に接触するための接触面252を有する。いくつかの実施形態では、接触面252は、顎の形状に少なくとも部分的に一致するように湾曲している。接触面252は、患者20の頭部22を眼科用コンポーネント202に対して中心に置くために、y方向に眼科用コンポーネント202の中心に置かれる。いくつかの実施形態では、接触面252は、窓206からx方向に約1.5インチ~約3インチの距離d3だけ離間される。いくつかの実施形態では、距離d3は、y-z平面(垂直)に沿って患者20の額及び顎を整列させるように、距離d2にほぼ等しい。いくつかの実施形態では、第1、第2及び第3の顎支持セクション242、246、250は、一体的に形成される。いくつかの他の実施形態では、第1、第2又は第3の顎支持セクション242、246、250の1つ又は複数は、固定アタッチメント、例えば1つ又は複数のファスナによって顎支持セクションの隣接するセクションに結合される。
【0030】
図2A~2Eの特定の実施形態では、顎支持部240は、移動可能であり、例えば顎支持部240を上下させることができる。特定の実施形態では、基部210は、顎支持部240の位置を調節するためのアクチュエータ(図示せず)、例えば電気機械モータを含む。特定の実施形態では、基部210は、プロセッサ及びメモリを備えたコントローラ(図示せず)を含む。メモリは、プロセッサによって実行されると、ユーザ入力を受信して顎支持部240の位置を調節するようにコントローラを構成する命令を格納する。ユーザ入力に基づいて、コントローラは、アクチュエータに顎支持部240の位置を物理的に調節させる。特定の実施形態では、アクチュエータは、顎支持部240を実質的にz方向(垂直)に移動させる。実質的にz軸に沿った顎支持部240の移動は、額接触面232と顎接触面252との間のy-z平面(垂直)における整列を維持する。特定の実施形態では、顎支持部240は、側面204と平行に移動する。有益には、調節可能な顎支持部240は、異なる頭のサイズに適応可能であることにより、患者の位置決めを改善する。小児科の患者及び他の顔の短い患者の場合、顎支持部240は、額接触面232と顎接触面252の間の距離を短くする上昇位置に移動することができる。代わりに、顔が長い患者の場合、顎支持部240を下降位置に移動して、額接触面232と顎接触面252の間の距離を長くすることができる。特定の実施形態(図示せず)では、顎支持部240もx方向に移動可能である。顎支持部240を調節することによって各患者にカスタムセットアップを提供することは、最終的に患者の快適性及び検査結果の正確性を改善する。更に、特定の実施形態では、顎支持部240のプロファイルを画定する角度a3、a4は、顎支持部240を胴体24に接触させることなく、顎接触面252を上下させることができるように選択される。換言すれば、顎支持部240が完全に下降位置にあるときでも、顎支持部240と胴体24との間の開放空間OS3、OS4が維持される。
【0031】
図3Aは、1つ又は複数の実施形態による、別の例示的な眼科用デバイス300の左側立面図である。眼科用デバイス300は、注記がある場合を除いて、図2Aの眼科用デバイス200と同様であり、その対応する説明は、限定なしに本明細書に組み込まれ得る。眼科用デバイス300は、一般に、眼科用コンポーネント302と、眼科用コンポーネント302を受け入れるように構成された患者位置決め装置308とを含む。眼科用コンポーネント302は、眼科用デバイス300の患者に面する側に位置する側面304を有する。患者位置決め装置308は、一般に、眼科用コンポーネント302を受け入れて支持するための基部310と、患者頭部22を安定させるために基部310に結合されたヘッドレストアセンブリ320と、患者頭部22を支持するために基部310に結合された顎支持部340とを含む。
【0032】
図3Aの実施形態では、基部310は、湾曲した側面316を有する。湾曲した側面316は、z軸に対して少なくとも部分的に傾斜している。特定の実施形態では、湾曲した側面316は、少なくとも部分的に、ヘッドレストアセンブリ320又は顎支持部340の1つ又は複数のセクションに平行な方向に延びる。湾曲した側面316の上部317は、+x方向において、例えば側面304に対応するほぼ平面までの距離だけ延びる。図3Aの実施形態では、第1のヘッドレストアセンブリセクション322は、湾曲した側面316の上部317から延びる。図3Aの実施形態では、第1の開放空間は、湾曲した側面316及び第1のヘッドレストアセンブリセクション322の直下に形成される。第1のヘッドレストアセンブリセクション322は、図2Aの眼科用デバイス200の第1のヘッドレストアセンブリセクション222に対して+x方向に短縮される。
【0033】
図3Aの実施形態では、湾曲した側面316から延びる顎支持部340は、上昇位置(図3B)と下降位置(図3C)との間で移動可能である。そのような実施形態では、湾曲した側面316にノッチ360が形成される。第1の顎支持セクション342は、ノッチ360内に配置され、顎支持部340を移動させるためのアクチュエータ(図示せず)に移動可能に結合される。顎支持部340は、図2A~2Eの顎支持部240と同様に構成及び配置され、その対応する説明は、限定なしに本明細書に組み込まれ得る。
【0034】
図4~5は、それぞれ1つ又は複数の実施形態による湾曲したヘッドレストアセンブリ420及び顎支持部440並びに角度付きヘッドレストアセンブリ520及び顎支持部540の左側立面図である。ヘッドレストアセンブリ420、520は、注記がある場合を除いて、図2Aのヘッドレストアセンブリ220と同様である。同様に、顎支持部440、540は、注記がある場合を除いて、図2Aの顎支持部240と同様である。図4を参照すると、湾曲したヘッドレストアセンブリ420及び顎支持部440は、眼科用コンポーネント402をその上に支持する基部410の上部417から延びる。図4の特定の実施形態では、湾曲したヘッドレストアセンブリ420の第1及び第2のヘッドレストアセンブリセクション422、426は、それぞれその長さに沿って湾曲した形状を有する。いくつかの実施形態では、湾曲したヘッドレストアセンブリ420は、より正確に患者に一致することができる。第3のヘッドレストアセンブリセクション430は、第2のヘッドレストアセンブリセクション426から延びる。湾曲した顎支持部440の第1及び第2の顎支持セクション442、446は、それぞれその長さに沿って湾曲した形状を有する。第3の顎支持セクション450は、第2の顎支持セクション446から延びる。いくつかの実施形態では、湾曲した顎支持部440の形状は、湾曲したヘッドレストアセンブリ420の形状に等角であり、その下の開放空間を最適化する。図5を参照すると、角度付きヘッドレストアセンブリ520及び顎支持部540は、眼科用コンポーネント502をその上に支持する基部510の上部517から延びる。図5の実施形態では、角度付きヘッドレストアセンブリ520は、図2Aの第2及び第3のヘッドレストアセンブリセクション226、230と同様に構成及び配置された2つのヘッドレストアセンブリセクションのみを含む。基部510の上部517から延びる第1のヘッドレストアセンブリセクション522は、実質的に直線である。第2のヘッドレストアセンブリセクション526は、第1のヘッドレストアセンブリセクション522から延びる。同様に、角度付き顎支持部540は、図2Aの第2及び第3の顎支持セクション242、246と同様に構成及び配置された2つの顎支持セクションのみを含む。上部517から延びる第1の顎支持セクション542は、実質的に直線である。第2の顎支持セクション546は、第1の顎支持セクション542から延びる。いくつかの実施形態では、角度付き顎支持部540の形状は、角度付きヘッドレストアセンブリ520の形状に等角であり、その下の開放空間を最適化する。
【0035】
要約すると、本開示の実施形態は、眼科検査のための患者の位置決めを改善する。特に、本開示の実施形態は、患者の胴体を収容するための適切な空間(例えば、図に示される開放空間)を提供し、検査デバイスに向かって患者が寄りかかることを低減する。これらの変更形態により、患者は、処置全体を通して、正確な眼球位置合わせ及び作動距離を含む適切な位置決めを達成し、維持する患者の能力を妨げる著しい負担及び不快感から解放される。最終的に、患者の位置決めを修正することにより、テスト結果の精度が向上する。
【0036】
上記は、本開示の実施形態に関するが、その基本的な範囲から逸脱することなく、本開示の他の及び更なる実施形態が考案され得、その範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。
【0037】
例示的実施形態
実施形態1:第1のヘッドレストアセンブリセクションは、基部から第1の角度で延び、第2のヘッドレストアセンブリセクションは、第1の角度と異なる第2の角度で第1のヘッドレストアセンブリセクションから延びる、請求項1に記載の眼科用デバイス。
【0038】
実施形態2:第1の角度は、水平に対して15度以下だけ傾斜しており、第2の角度は、第1の角度に対して30度~90度だけ傾斜している、実施形態1に記載の眼科用デバイス。
【0039】
実施形態3:第1、第2及び第3のヘッドレストアセンブリセクションの少なくとも1つは、離間された側面支持部を含む、請求項1に記載の眼科用デバイス。
【0040】
実施形態4:第3のヘッドレストアセンブリセクションは、第2の側面から第1の方向に1.5インチ~3インチだけ離間される、実施形態3に記載の眼科用デバイス。
【0041】
実施形態5:顎支持部は、第1の顎支持セクションから、少なくとも部分的に、第1の側面に平行な第2の方向に延びる第3の顎支持セクションを更に含む、請求項10に記載の患者位置決め装置。
【0042】
実施形態6:第3の顎支持セクション及び第1の顎支持セクションは、第3の顎支持セクションの直下に開放空間を画定する、実施形態5に記載の患者位置決め装置。
【0043】
実施形態7:第1のヘッドレストアセンブリセクションは、基部から第1の角度で延び、第2のヘッドレストアセンブリセクションは、第1の角度と異なる第2の角度で第1のヘッドレストアセンブリセクションから延びる、請求項9に記載の患者位置決め装置。
【0044】
実施形態8:第1の角度は、水平に対して15度以下だけ傾斜しており、第2の角度は、第1の角度に対して30度~90度だけ傾斜している、実施形態7に記載の患者位置決め装置。
【0045】
実施形態9:第1、第2及び第3のヘッドレストアセンブリセクションの少なくとも1つは、離間された側面支持部を含む、請求項9に記載の患者位置決め装置。
【0046】
実施形態10:基部は、眼科用コンポーネントと一体である、請求項9に記載の患者位置決め装置。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3A
図3B-3C】
図4-5】
【国際調査報告】