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2023-548729ネットワーク選択方法、電子機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-21
(54)【発明の名称】ネットワーク選択方法、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/18 20090101AFI20231114BHJP
   H04W 8/08 20090101ALI20231114BHJP
   H04W 88/14 20090101ALI20231114BHJP
【FI】
H04W48/18
H04W8/08
H04W88/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023512015
(86)(22)【出願日】2020-09-28
(85)【翻訳文提出日】2023-02-16
(86)【国際出願番号】 CN2020118556
(87)【国際公開番号】W WO2022061928
(87)【国際公開日】2022-03-31
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.WCDMA
3.FRAM
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【弁理士】
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】ルー、フェイ
(72)【発明者】
【氏名】リウ、ジェンファ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA34
5K067EE02
5K067EE16
(57)【要約】
本願は、ネットワーク選択方法を開示し、前記方法は、端末機器が、第1ネットワークへの登録プロセスを開始した後、コアネットワーク要素によって送信された第1情報を受信することであって、前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含むことと、前記端末機器が、前記第1情報に基づいてターゲットネットワークを決定することと、を含む。本願は、別のネットワーク選択方法、電子機器及び記憶媒体を更に開示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク選択方法であって、
端末機器が、第1ネットワークへの登録プロセスを開始した後、コアネットワーク要素によって送信された第1情報を受信することであって、前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含むことと、
前記端末機器が、前記第1情報に基づいてターゲットネットワークを決定することと、を含む、前記ネットワーク選択方法。
【請求項2】
前記端末機器が属する領域情報は、
モバイル国コード(MCC)を含む、
請求項1に記載のネットワーク選択方法。
【請求項3】
前記第1情報は、
モバイルネットワークコード(MNC)を更に含む、
請求項2に記載のネットワーク選択方法。
【請求項4】
前記第1情報は、登録解除要求メッセージで搬送される、
請求項1ないし3のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項5】
前記ネットワーク選択方法は、
前記端末機器が、登録解除受付メッセージを送信することを更に含む、
請求項4に記載のネットワーク選択方法。
【請求項6】
前記第1情報は、端末機器設定コマンドメッセージで搬送される、
請求項1ないし3のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項7】
前記ネットワーク選択方法は、
前記端末機器が、端末機器設定完了メッセージを送信することを更に含む、
請求項6に記載のネットワーク選択方法。
【請求項8】
前記端末機器が、第1ネットワークへの登録プロセスを開始することは、
前記端末機器が、前記コアネットワーク要素に登録要求メッセージを送信することであって、前記登録要求メッセージは、前記第1ネットワークへの登録を要求するために使用される、ことと、
前記端末機器が、前記コアネットワーク要素に前記端末機器の位置情報を送信することと、を含む、
請求項1ないし7のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項9】
前記ネットワーク選択方法は、
前記端末機器が、前記ターゲットネットワークに登録することを更に含む、
請求項1ないし8のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項10】
前記ターゲットネットワークは、
公衆陸上移動体通信網(PLMN)を含む、
請求項1ないし9のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項11】
前記コアネットワーク要素は、
アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティを含む、
請求項1ないし10のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項12】
ネットワーク選択方法であって、
端末機器が登録を要求した第1ネットワークが、前記端末機器にサービスを提供できない場合、コアネットワーク要素は、前記端末機器に第1情報を送信することを含み、
前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含み、前記第1情報は、前記端末機器がターゲットネットワークに登録するために使用される、前記ネットワーク選択方法。
【請求項13】
前記端末機器が属する領域情報は、
モバイル国コード(MCC)を含む、
請求項12に記載のネットワーク選択方法。
【請求項14】
前記第1情報は、
モバイルネットワークコード(MNC)を更に含む、
請求項13に記載のネットワーク選択方法。
【請求項15】
前記第1情報は、登録解除要求メッセージで搬送される、
請求項12ないし14のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項16】
前記ネットワーク選択方法は、
前記コアネットワーク要素が、登録解除受付メッセージを受信することを更に含む、
請求項15に記載のネットワーク選択方法。
【請求項17】
前記第1情報は、端末機器設定コマンドメッセージで搬送される、
請求項11ないし13のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項18】
前記ネットワーク選択方法は、
前記コアネットワーク要素が、端末機器設定完了メッセージを受信することを更に含む、
請求項17に記載のネットワーク選択方法。
【請求項19】
前記ネットワーク選択方法は、
前記コアネットワーク要素が、前記端末機器の位置情報に基づいて、前記第1ネットワークが前記端末機器にサービスを提供できないことを決定することを更に含む、
請求項12ないし18のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項20】
前記ネットワーク選択方法は、
前記コアネットワーク要素が、前記端末機器によって送信された登録要求メッセージを受信することを更に含み、前記登録要求メッセージは、前記端末機器が前記ターゲットネットワークへの登録を要求するために使用される、
請求項12ないし19のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項21】
前記ターゲットネットワークは、
衛星公衆陸上移動体通信網(PLMN)を含む、
請求項12ないし20のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項22】
前記コアネットワーク要素は、
アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティを含む、
請求項12ないし21のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項23】
端末機器であって、
コアネットワーク要素によって送信された第1情報を受信するように構成される第1受信ユニットであって、前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含む、第1受信ユニットと、
前記第1情報に基づいてターゲットネットワークを決定するように構成される、第1処理ユニットと、を備える、前記端末機器。
【請求項24】
前記端末機器が属する領域情報は、
モバイル国コード(MCC)を含む、
請求項23に記載の端末機器。
【請求項25】
前記第1情報は、
モバイルネットワークコード(MNC)を更に含む、
請求項24に記載の端末機器。
【請求項26】
前記第1情報は、登録解除要求メッセージで搬送される、
請求項23ないし25のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項27】
前記端末機器は更に、
登録解除受付メッセージを送信するように構成される、第1送信ユニットを備える、
請求項26に記載の端末機器。
【請求項28】
前記第1情報は、端末機器設定コマンドメッセージで搬送される、
請求項23ないし25のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項29】
前記端末機器は更に、
端末機器設定完了メッセージを送信するように構成される、第2送信ユニットを備える、
請求項28に記載の端末機器。
【請求項30】
前記第1処理ユニットは、
前記コアネットワーク要素に登録要求メッセージを送信し、前記登録要求メッセージは、前記第1ネットワークへの登録を要求するために使用され、
前記コアネットワーク要素に前記端末機器の位置情報を送信するように構成される、
請求項23ないし29のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項31】
前記第1処理ユニットは更に、前記ターゲットネットワークに登録するように構成される、
請求項23ないし30のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項32】
前記ターゲットネットワークは、
衛星公衆陸上移動体通信網(PLMN)を含む、
請求項23ないし31のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項33】
前記コアネットワーク要素は、
アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティを含む、
請求項23ないし32のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項34】
コアネットワーク要素であって、
端末機器が登録を要求した第1ネットワークが、前記端末機器にサービスを提供できない場合、前記端末機器に第1情報を送信するように構成される第3送信ユニットを備え、
前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含み、前記第1情報は、前記端末機器がターゲットネットワークに登録するために使用される、前記コアネットワーク要素。
【請求項35】
前記端末機器が属する領域情報は、
モバイル国コード(MCC)を含む、
請求項34に記載のコアネットワーク要素。
【請求項36】
前記第1情報は、
モバイルネットワークコード(MNC)を更に含む、
請求項35に記載のコアネットワーク要素。
【請求項37】
前記第1情報は、登録解除要求メッセージで搬送される、
請求項34ないし36のいずれか一項に記載のコアネットワーク要素。
【請求項38】
前記コアネットワーク要素は更に、
登録解除受付メッセージを受信するように構成される、第2受信ユニットを備える、
請求項37に記載のコアネットワーク要素。
【請求項39】
前記第1情報は、端末機器設定コマンドメッセージで搬送される、
請求項34ないし36のいずれか一項に記載のコアネットワーク要素。
【請求項40】
前記コアネットワーク要素は更に、
端末機器設定完了メッセージを受信するように構成される、第3受信ユニットを備える、
請求項39に記載のコアネットワーク要素。
【請求項41】
前記コアネットワーク要素は更に、
前記端末機器の位置情報に基づいて、前記第1ネットワークが前記端末機器にサービスを提供できないことを決定するように構成される、第2処理ユニットを備える、
請求項34ないし40のいずれか一項に記載のコアネットワーク要素。
【請求項42】
前記コアネットワーク要素は更に、
前記端末機器によって送信された登録要求メッセージを受信するように構成される、第4受信ユニットを備え、前記登録要求メッセージは、前記端末機器が前記ターゲットネットワークへの登録を要求するために使用される、
請求項34ないし41のいずれか一項に記載のコアネットワーク要素。
【請求項43】
前記ターゲットネットワークは、
衛星公衆陸上移動体通信網(PLMN)を含む、
請求項34ないし42のいずれか一項に記載のコアネットワーク要素。
【請求項44】
前記コアネットワーク要素は、
アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティを含む、
請求項34ないし43のいずれか一項に記載のコアネットワーク要素。
【請求項45】
端末機器であって、
プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、請求項1ないし11のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法を実行するように構成される、前記端末機器。
【請求項46】
コアネットワーク要素であって、
プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、請求項12ないし22のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法を実行するように構成される、前記コアネットワーク要素。
【請求項47】
プロセッサに、請求項1ないし11のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法を実行させる実行可能プログラムが記憶された、記憶媒体。
【請求項48】
プロセッサに、請求項12ないし22のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法を実行させる実行可能プログラムが記憶された、記憶媒体。
【請求項49】
コンピュータに、請求項1ないし11のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項50】
コンピュータに、請求項12ないし22のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項51】
コンピュータに、請求項1ないし11のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項52】
コンピュータに、請求項12ないし22のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項53】
チップであって、
プロセッサを備え、前記プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し実行することにより、前記チップが搭載された機器に、請求項1ないし11のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法を実行させるように構成される、前記チップ。
【請求項54】
チップであって、
プロセッサを備え、前記プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し実行することにより、前記チップが搭載された機器に、請求項12ないし22のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法を実行させるように構成される、前記チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線通信技術分野に関し、特に、ネットワーク選択方法、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ニューラジオ(NR:New Radio)システムにおいて、端末機器(UE:User Equipment)がネットワークに登録した後、端末機器が登録したネットワークが、端末機器にサービスを提供できない状況が発生する可能性があり、よって、端末機器がどのように利用可能なネットワークに迅速に登録するかは、求められている目標となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願実施例は、端末機器が利用可能なネットワークに迅速に登録できるようにする、ネットワーク選択方法、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様によれば、本願実施例は、ネットワーク選択方法を提供し、前記方法は、端末機器が、第1ネットワークへの登録プロセスを開始した後、コアネットワーク要素によって送信された第1情報を受信することであって、前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含むことと、
前記端末機器が、前記第1情報に基づいてターゲットネットワークを決定することと、を含む。
【0005】
第2態様によれば、本願実施例は、ネットワーク選択方法を提供し、前記方法は、端末機器が登録を要求した第1ネットワークが、前記端末機器にサービスを提供できない場合、コアネットワーク要素は、前記端末機器に第1情報を送信することを含み、
前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含み、前記第1情報は、前記端末機器がターゲットネットワークに登録するために使用される。
【0006】
第3態様によれば、本願実施例は端末機器を提供し、前記端末機器は、
コアネットワーク要素によって送信された第1情報を受信するように構成される第1受信ユニットであって、前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含む、第1受信ユニットと、
前記第1情報に基づいてターゲットネットワークを決定するように構成される、第1処理ユニットと、を備える。
【0007】
第4態様によれば、本願実施例はコアネットワーク要素を提供し、前記コアネットワーク要素は、
端末機器が登録を要求した第1ネットワークが、前記端末機器にサービスを提供できない場合、前記端末機器に第1情報を送信するように構成される送信ユニットを備え、
前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含み、前記第1情報は、前記端末機器がターゲットネットワークに登録するために使用される。
【0008】
第5態様によれば、本願実施例は端末機器を提供し、前記端末機器は、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、上記の端末機器によって実行されるネットワーク選択方法を実行するように構成される。
【0009】
第6態様によれば、本願実施例はコアネットワーク要素を提供し、前記コアネットワーク要素は、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、上記のコアネットワーク要素によって実行されるネットワーク選択方法を実行するように構成される。
【0010】
第7態様によれば、本願実施例は、プロセッサを備えるチップを提供し、前記プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し実行することにより、前記チップが搭載された機器に、上記の端末機器によって実行されるネットワーク選択方法を実行させるように構成される。
【0011】
第8態様によれば、本願実施例は、プロセッサを備えるチップを提供し、前記プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し実行することにより、前記チップが搭載された機器に、上記のコアネットワーク要素によって実行されるネットワーク選択方法を実行させるように構成される。
【0012】
第9態様によれば、本願実施例は、プロセッサに、上記の端末機器によって実行されるネットワーク選択方法を実行させる実行可能プログラムが記憶された、記憶媒体を提供する。
【0013】
第10態様によれば、本願実施例は、プロセッサに、上記のコアネットワーク要素によって実行されるネットワーク選択方法を実行させる実行可能プログラムが記憶された、記憶媒体を提供する。
【0014】
第11態様によれば、本願実施例は、コンピュータに上記の端末機器によって実行されるネットワーク選択方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0015】
第12態様によれば、本願実施例は、コンピュータに上記のコアネットワーク要素によって実行されるネットワーク選択方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0016】
第13態様によれば、本願実施例は、コンピュータに上記の端末機器によって実行されるネットワーク選択方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0017】
第14態様によれば、本願実施例は、コンピュータに上記のコアネットワーク要素によって実行されるネットワーク選択方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0018】
本願実施例によるネットワーク選択方法、電子機器及び記憶媒体によれば、端末機器は、第1ネットワークへの登録プロセスを開始した後、コアネットワーク要素によって送信された第1情報を受信し、前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含み、前記端末機器は、前記第1情報に基づいてターゲットネットワークを決定する。このようにして、端末機器が登録を要求した第1ネットワークが、端末機器にサービスを提供できない場合、コアネットワーク要素が、端末機器に第1情報を送信することにより、端末機器が、ターゲットネットワークを迅速に決定し、ターゲットネットワークに登録できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本願実施例におけるネットワーク登録の例示的なフローチャートである。
図2】本願実施例における5Gネットワークのロケーションサービスのアーキテクチャ図である。
図3】本願実施例において、ロケーションサービスに基づいて端末機器位置情報を決定する概略図である。
図4】本願実施例における衛星ネットワークのカバレッジの概略図である。
図5】本願実施例における通信システムの構成の例示的な構造図である。
図6】本願実施例による、端末機器によって実行されるネットワーク選択方法の処理プロセスの概略図である。
図7】本願実施例による、コアネットワーク要素によって実行されるネットワーク選択方法の処理プロセスの概略図である。
図8】本願実施例によるネットワーク選択方法の詳細な処理プロセスの概略図である。
図9】本願実施例によるネットワーク選択方法の別の詳細な処理プロセスの概略図である。
図10】本願実施例による端末機器の選択可能な構成の例示的な構造図である。
図11】本願実施例によるコアネットワーク要素の選択可能な構成の例示的な構造図である。
図12】本願実施例による電子機器のハードウェアの構成の例示的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本願実施例の特徴及び技術的内容をより詳細に理解するために、以下では、図面を参照して本願実施例の具現について詳細に説明し、図面は、説明のためのものに過ぎず、本願実施例を限定するためのものではない。
【0021】
本願実施例によるネットワーク選択方法を具体的に説明する前に、関連する内容について簡単に説明する。
【0022】
非地上ネットワーク(NTN:Non Terrestrial Network)は、衛星通信方式により地上ユーザに通信サービスを提供する。地上セルラーネット通信と比べて、衛星通信は多くの独特な利点を有する。第一に、衛星通信は、ユーザの地域的範囲に限定されず、例えば、一般的な陸上通信は、海、山、又は砂漠など、通信機器が配置できない領域、又は人口の少ない通信カバーされていない領域をカバーできず、これに対し、衛星通信の場合、1つの衛星は、比較的に広い面積の地上領域をカバーでき、更に、衛星は地球を回って周回できるため、理論的には、地球の隅々まで衛星通信によってカバーできる。第二に、衛星通信は、社会的価値が高い。衛星通信は、辺鄙な山岳地帯や貧しい後進国又は地域でも低コストでカバーできるため、これらの地域の人々が高度な音声通信やモバイルインターネット技術を利用できるようにし、先進地域とのデジタル技術の格差を縮小し、これらの地域の発展を促進するのに有益である。第三に、衛星通信は、通信距離が長く、且つ通信距離が増加しても通信のコストが大幅に増加しない。最後に、衛星通信は、安定性が高く、自然災害の影響を受けない。
【0023】
通信衛星は、軌道高度に応じて、低地球軌道(LEO:Low-Earth Orbit)衛星、中地球軌道(MEO:Medium-Earth Orbit)衛星、静止地球軌道(GEO:Geostationary Earth Orbit)衛星、及び高楕円軌道(HEO:High Elliptical Orbit)衛星などに分けられる。以下では、LEO及びGEOに対してそれぞれ簡単に説明する。
【0024】
LEOの軌道高度の範囲は、500km~1500kmであり、対応する軌道周期は約1.5時間~2時間である。端末機器間のシングルホップ通信の信号伝播遅延は、通常20msより小さい。衛星可視時間は最大で20分である。信号伝播の距離が短く、リンク損失が少なく、端末機器の送信電力に対する要件が低い。
【0025】
GEOの軌道高度は35786kmであり、地球を回って回転する周期は24時間である。端末機器間のシングルホップ通信の信号伝播遅延は、通常250msである。衛星のカバレッジを確保し、衛星通信システム全体のシステム容量を向上させるために、衛星はマルチビームを介して地面をカバーし、1つの衛星は、数十又は数百のビームを形成して地面をカバーし、1つの衛星ビームは、数十から数百キロメートルの直径の地面領域をカバーすることができる。
【0026】
図1に示すように、5Gシステムにおいて、ネットワーク登録の例示的なフローチャートは、以下のステップを含む。
【0027】
ステップ1において、端末機器は登録プロセスを開始し、端末機器は、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)確立完了メッセージで登録要求を無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)に送信する。
【0028】
ステップ2において、RANは、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF:Access and Mobility Management Function)エンティティに初期端末機器メッセージを送信し、初期端末機器メッセージは、登録要求メッセージを搬送し、端末機器の位置情報を搬送し、ここで、端末機器の位置情報は、トラッキングエリアID(TAI:Tracking area Identity)及びセルグローバルID(CGI:Cell Global Identifier)を含み得る。
【0029】
ステップ3において、AMFエンティティは、登録プロセスを受け付け、端末機器に登録受付メッセージを送信し、登録受付メッセージは、ダウンリンク非アクセス層(NAS:Non-Access-Stratum)伝送メッセージで搬送される。AMFエンティティは、登録受付メッセージで5Gグローバル一意一時UEアイデンティティ(5G-GUTI:5G Globally Unique Temporary UE Identity)を搬送する。
【0030】
ステップ4において、RANは、端末機器にダウンリンクNAS伝送メッセージを送信し、ダウンリンクNAS伝送メッセージは、登録受付メッセージを搬送する。
【0031】
ステップ5において、端末機器が登録受付メッセージを受信した後、端末機器は、5G-GUTIが有効になったことを確認するための登録完了メッセージをAMFエンティティに返す。
【0032】
セルラーネットの場合、RAN及びAMFエンティティは両方とも固定位置であるため、AMFエンティティは、ステップ2における初期端末機器メッセージ内のTAI又はCGIに基づいて、端末機器の位置情報を知ることができる。セルラーネットにおいて、5Gネットワークのロケーションサービスのアーキテクチャ図は、図2に示すとおりであり、5Gネットワークにおいて、LMFエンティティを介して端末機器の位置情報を取得することは、具体的には、次のステップを含む。LMFエンティティは、AMFエンティティから、端末機器の位置情報(主に、TAI又はCGIを指す)を取得するか、又はLMFエンティティは、端末機器から位置情報を取得する。外部のLCSクライアントが、3GPPネットワークを介して端末機器の位置情報を取得する必要がある場合、LCSクライアントは、端末機器の位置情報を取得するようにGMLCに要求することができ、GMLCは、AMFエンティティから端末機器の位置情報を取得し、AMFエンティティは、LMFから取得した位置情報をGMLCを介してLCSクライアントに送信する。ロケーションサービス(LCS:Location Service)に基づいて端末機器の位置情報を決定することは、登録が完了した後に実現され、図3に示すように、以下のステップを含む。
【0033】
ステップ1において、端末機器が登録プロセスを開始し、登録要求メッセージは、ユーザID及び登録タイプを搬送し、AMFエンティティは、登録受付メッセージで5G-GUTI及び登録領域を搬送する。
【0034】
ここで、端末機器が登録プロセスを開始することは、図1に示すステップ1ないしステップ5を含む。
【0035】
ステップ2において、位置管理機能エンティティ(LMF:Location Management Function)は、AMFエンティティにNamf_Communication_N1N2MessageTransferメッセージを送信し、当該メッセージは、LCSに関連付けされたID、及びダウンリンク(DL:DownLink)位置決めコンテナ(container)を搬送し、ここで、DL位置決めcontainerは、位置決め支援情報を搬送するために使用されることができる。
【0036】
ステップ3において、AMFエンティティは、端末機器にダウンリンクNAS転送メッセージ(DL NAS TRANSPORT)を送信し、ダウンリンクNAS転送メッセージは、DL位置決めcontainerを搬送する。
【0037】
ステップ4において、端末機器は、ステップ2における位置決め補助情報に基づいて、端末機器の位置を計算する。
【0038】
ステップ5において、端末機器は、AMFエンティティにアップリンクNAS転送メッセージ(UL NAS TRANSPORT)を返し、アップリンクNAS転送メッセージは、アップリンク(UL:UpLink)位置決めcontainerを搬送し、UL位置決めcontainerは、端末機器の位置情報を搬送するために使用される。
【0039】
ステップ6において、AMFエンティティは、Namf_Communication_N1MessageNotifyメッセージをトリガし、Namf_Communication_N1MessageNotifyメッセージは、UL位置決めcontainerを搬送する。
【0040】
ステップ7において、LMFエンティティは、AMFエンティティにNlmf_Location_DetermineLocationメッセージを返し、Nlmf_Location_DetermineLocationメッセージは、端末機器の現在位置情報を搬送する。
【0041】
衛星ネットワークでは、衛星のカバレッジにより、1つの衛星ネットワークは、複数の国をカバーすることができ、図4に示すように、衛星1に対応するネットワークは、国1及び国2をカバーすることができ、衛星2に対応するネットワークは、国家1のみをカバーする。端末機器が国1にある場合、端末機器は、衛星1及び衛星2のカバレッジ領域内にあるが、衛星1が国1に端末機器にサービスを提供する地上受信局を持たない状況が存在し得、この場合、端末機器が国1のコアネットワークを選択すると、ポリシーの監督と法的傍受要件を満たさない(端末機器がある国にある場合、端末機器に選択されたコアネットワーク(例えば、AMFエンティティ)が当該国にあるべきである)。よって、端末機器が国1のコアネットワークを選択し、端末機器によって選択されたコアネットワークが端末機器にサービスを提供でいない場合、端末機器は、適当なネットワークに時間内にアクセスできず、例えば、端末機器は、適当な衛星公共陸上モバイルネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)に時間内にアクセスできない。
【0042】
本願実施例の技術的解決策は、様々な通信システムに適用することができ、例えば、グローバル移動通信(GSM:global system of mobile communication)システム、コード分割多重アクセス(CDMA:code division multiple access)システム、広帯域コード分割多重アクセス(WCDMA:wideband code division multiple access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS:general packet radio service)、ロングタームエボリューション(LTE:long term evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:frequency division duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:time division duplex)システム、LTEアドバンスト(LTE-A:advanced long term evolution)システム、ニューラジオ(NR:new radio)システム、NRシステムの進化型システム、無認可スペクトル上のLTE(LTE-U:LTE-based access to unlicensed spectrum)システム、無認可スペクトル上のNR(NR-U:NR-based access to unlicensed spectrum)システム、汎用移動通信システム(UMTS:universal mobile telecommunication system)、マイマックス(WiMAX:worldwide interoperability for microwave access)通信システム、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area networks)、ワイヤレス・フィディリティ(WiFi:wireless fidelity)、次世代通信システム又は他の通信システムなどの通信システムに適用することができる。
【0043】
本願実施例で説明されるシステムアーキテクチャ及びサービスシナリオは、本願実施例の技術的解決策をより明確に説明するためのものに過ぎず、本願実施例による技術的解決策を限定するためのものではない。当業者であれば理解できるように、ネットワークアーキテクチャの進化及び新しいサービスシナリオの出現につれて、本願実施例による技術的解決策は、類似した技術的問題にも同様に適用可能である。
【0044】
本願実施例に係るネットワーク機器は、通常の基地局(例えば、NodeB又はeNB又はgNB)、ニューラジオコントローラ(NR controller:new radio controller)、集中型ユニット(centralized unit)、ニューラジオ基地局、リモート無線モジュール、マイクロ基地局、中継(relay)、分散型ユニット(distributed unit)、送受信ポイント(TRP:transmission reception point)、伝送ポイント(TP:transmission point)又は任意の他の機器であってもよい。本願の実施例は、ネットワーク機器によって採用される具体的な技術及び具体的な機器形態に対して限定しない。説明の便宜上、本願のすべての実施例において、端末機器に無線通信機能を提供するための上述の装置は、ネットワーク機器と呼ばれる。
【0045】
本願実施例では、端末機器は、任意の端末であってもよく、例えば、端末機器は、マシンタイプ通信のユーザ機器であってもよい。すなわち、当該端末機器は、ユーザ機器(UE)、移動局(MS:mobile station)、モバイル端末(mobile terminal)、端末(terminal)などと呼ばれてもよく、当該端末機器は、無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)を介して1つ又は複数のコアネットワークと通信することができ、例えば、端末機器は、携帯電話(「セルラー」電話とも呼ばれる)、モバイル端末を備えたコンピュータなどであってもよく、例えば、端末機器は、携帯式、ポケットサイズ、ハンドヘルド式、コンピュータ内蔵の又は車載のモバイル装置であってもよく、これらは、無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する。本願実施例は、これに対して特に限定しない。
【0046】
例示的に、ネットワーク機器及び端末機器は、屋内又は屋外、ハンドヘルド又は車載などの陸上に展開でき、水上にも展開でき、空中の飛行機、気球及び人工衛星にも展開できる。本願実施例は、ネットワーク機器及び端末機器の応用シナリオに対して限定しない。
【0047】
例示的に、ネットワーク機器と端末機器との間の通信、及び端末機器と端末機器との間の通信は、認可スペクトル(licensed spectrum)を介して実行してもよく、又は無認可スペクトル(unlicensed spectrum)を介して実行してもよく、又は認可スペクトルと無認可スペクトルの両方を介して実行してもよい。ネットワーク機器と端末機器との間の通信、及び端末機器と端末機器との間の通信は、7ギガヘルツ(GHz:gigahertz)以下のスペクトルを介して実行してもよく、又は7GHz以上のスペクトルを介して実行してもよく、又は7GHz以下のスペクトルと7GHz以上のスペクトルの両方を介して実行してもよい。本願の実施例は、ネットワーク機器と端末機器との間で使用されるスペクトルリソースに対して限定しない。
【0048】
一般的に言えば、従来の通信システムは、限られた数の接続をサポートしており、実装が容易であるが、通信技術の発展に伴い、モバイル通信システムは、従来の通信をサポートするだけでなく、装置対装置(D2D:device to device)通信、マシンツーマシン(M2M:machine to machine)通信、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)、及び車両間(V2V:vehicle to vehicle)通信などもサポートし、本願実施例は、これらの通信システムにも適用できる。
【0049】
例示的に、本願実施例が適用される通信システム100は、図5に示される通りである。当該通信システム100は、ネットワーク機器110を備えることができ、ネットワーク機器110は、端末機器120(又は通信端末、端末とも呼ばれる)と通信する機器であってもよい。ネットワーク機器110は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができ、当該カバレッジエリア内に位置する端末機器と通信することができる。例示的に、当該ネットワーク機器110は、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS:Base Transceiver Station)、又はWCDMAシステムにおける基地局(NB:NodeB)、又はLTEシステムにおける進化型基地局(eNB又はeNodeB:Evolutional Node B)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN:Cloud Radio Access Network)における無線コントローラであってもよく、又は、当該ネットワーク機器は、モバイルスイッチングセンタ、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、ハブ、交換機、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側機器、又は将来進化する公衆陸上移動体通信網(PLMN:Public Land Mobile Network)におけるネットワーク機器などであってもよい。
【0050】
当該通信システム100は、更に、ネットワーク機器110のカバレッジエリア内に位置する少なくとも1つの端末120を備える。ここで使用される「端末機器」は、公衆交換電話網(PSTN:Public Switched Telephone Networks)、デジタル加入者線(DSL:Digital Subscriber Line)、デジタルケーブル、直接ケーブルを介した連続などの有線回線連続を介した、及び/又は別のデータ連続/ネットワークを介した、及び/又は、セルラーネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)、DVB-Hネットワークなどのデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機などに対する無線インターフェースを介した、及び/又は別の端末の、通信信号を送受信するように設定された装置、及び/又は物事のインターネットシステム(IoT:Internet of Things)機器を含むが、これらに限定されない。無線インターフェースを介して通信するように構成された端末機器は、「無線通信端末」、「無線端末」又は「モバイル端末」と呼ばれる。モバイル端末の例は、衛星電話又は携帯電話、セルラー無線電話とデータ処理、ファックス及びデータ通信能力を組み合わせることができるパーソナル通信システム(PCS: Personal Communications System)端末、無線電話、ポケットベル、インターネット/イントラネットアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダ及び/又はグローバルポジショニングシステム(GPS:Global Positioning System)受信器を含むことができるPDA、従来のラップトップ型及び/又はハンドヘルド型受信器又は無線電話トランシーバを含む他の電子装置を含むが、これらに限定されない。端末機器は、アクセス端末、ユーザ機器(UE:User Equipment)、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動台、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、又はユーザ装置を指すことができる。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)ステーション、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続されたその他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス及び5Gネットワークにおける端末機器又は将来進化するPLMNにおける端末機器などであり得る。
【0051】
例示的に、端末機器120間で装置対装置(D2D:Device to Device)通信を実行できる。
【0052】
例示的に、5Gシステム又は5Gネットワークは、ニューラジオ(NR:New Radio)システム又はNRネットワークとも呼ばれる。
【0053】
図5には、1つのネットワーク機器及び2つの端末機器が例示的に示されているが、任意選択で、当該通信システム100は、複数のネットワーク機器を含み得、各ネットワーク機器のカバレッジエリアは、他の数の端末機器を含んでもよいが、本願実施例はこれに対して限定しない。
【0054】
例示的に、当該通信システム100は更に、ネットワークコントローラ、モバイル管理エンティティなどの他のネットワークエンティティを含んでもよいが、本願実施例はこれに対して限定しない。
【0055】
本願実施例では、ネットワーク/システムにおいて通信機能を備えた機器は、通信機器と呼ばれることを理解されたい。図5に示す通信システム100を例にとると、通信機器は、通信機能を備えたネットワーク機器110及び端末機器120を備えることができ、ネットワーク機器110及び端末機器120は、前述した具体的な機器であってもよく、ここでは繰り返して説明しない。通信機器は、更に、通信システム100における他の機器、例えば、ネットワークコントローラ、モバイル管理エンティティなどの他のネットワークエンティティを備えることができ、本願実施例はこれに対して限定しない。
【0056】
図6に示すように、本願実施例による、端末機器に適用されるネットワーク選択方法の1つの例示的な処理プロセスは、少なくとも以下のステップを含む。
【0057】
ステップS201において、端末機器は、第1ネットワークへの登録プロセスを開始した後、コアネットワーク要素によって送信された第1情報を受信する。
【0058】
いくつかの実施例において、前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含む。前記端末機器が属する領域情報は。モバイル国コード(MCC:Mobile Country Code)であってもよく、又は前記端末機器が属する領域情報は、MCC及びモバイルネットワークコード(MNC:Mobile Network Code)であってもよい。
【0059】
いくつかの実施例において、前記端末機器が、第1ネットワークへの登録プロセスを開始することは、
前記端末機器が、前記コアネットワーク要素に登録要求メッセージを送信することであって、前記登録要求メッセージは、前記第1ネットワークへの登録を要求するために使用されることと、前記端末機器が、前記コアネットワーク要素に前記端末機器の位置情報を送信することと、を含む。ここで、前記端末機器の位置情報は、端末機器の実際の物理アドレスであってもよい。
【0060】
いくつかの実施例において、端末機器がコアネットワーク要素(例えば、AMFエンティティ)に、第1ネットワークへの登録プロセスを開始した後、コアネットワーク要素が、端末機器の位置情報に従って、端末機器が登録を要求した第1ネットワークが端末機器にサービスを提供できないと決定した後、コアネットワーク要素は、端末機器に少なくともMCCを含む第1情報を送信する。
【0061】
ここで、第1ネットワークが端末機器にサービスを提供できないことは、第1ネットワークに対応する衛星が、端末機器が属する国に端末機器にサービスを提供するための地上受信局を持たないことであり得る。
【0062】
いくつかの代替実施例において、前記第1情報は、登録解除要求(Deregistration Request)メッセージで搬送される。
【0063】
前記第1情報が、Deregistration Requestメッセージで搬送される場合、端末機器は、コアネットワーク要素に登録解除受付(Deregistration Accept)メッセージを送信することができる。
【0064】
別のいくつかの代替実施例において、前記第1情報は、端末機器設定コマンド(UE CONFIGURATION COMMAND)メッセージで搬送される。
【0065】
前記第1情報が、UE CONFIGURATION COMMANDメッセージで搬送される場合、端末機器は、コアネットワーク要素に端末機器設定完了(UE CONFIGURATION COMPLETE)メッセージを送信することができる。
【0066】
ステップS202において、端末機器は、第1情報に基づいてターゲットネットワークを決定する。
【0067】
いくつかの実施例において、第1情報がMCCを含む場合、端末機器は、MCCに基づいて登録対象ターゲットネットワークを再決定する。
【0068】
別のいくつかの実施例において、第1情報がMCC及びMNCを含む場合、端末機器は、MCC及びMNCに基づいて登録対象ターゲットネットワークを再決定する。
【0069】
ここで、登録対象ターゲットネットワークは、端末機器にサービスを提供できるネットワーク(例えば、衛星ネットワークのPLMNなど)である。
【0070】
いくつかの実施例において、前記ネットワーク選択方法は、以下のステップを更に含み得る。
【0071】
ステップS203において、端末機器は、前記ターゲットネットワークに登録する。
【0072】
いくつかの実施例において、端末機器は、MCC又はMCCとMNCに基づいてターゲットネットワークを決定した後、ターゲットネットワークへの登録プロセスを開始する。
【0073】
図7に示すように、本願実施例による、コアネットワーク要素に適用されるネットワーク選択方法の選択的な処理プロセスは、少なくとも以下のステップを含む。
【0074】
ステップS301において、端末機器が登録を要求した第1ネットワークが、前記端末機器にサービスを提供できない場合、コアネットワーク要素は、端末機器に第1情報を送信する。
【0075】
いくつかの実施例において、端末機器が第1ネットワークへの登録プロセスを開始した後、コアネットワーク要素は、端末機器の位置情報に従って、第1ネットワークが端末機器にサービスを提供できないと判断した場合、コアネットワーク要素は、端末機器に第1情報を送信し、前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含み、前記第1情報は、前記端末機器がターゲットネットワークに登録するために使用される。
【0076】
ここで、第1ネットワークが端末機器にサービスを提供できないことは、第1ネットワークに対応する衛星が、端末機器が属する国に端末機器にサービスを提供するための地上受信局を持たないことであり得る。
【0077】
いくつかの実施例において、前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含む。前記端末機器が属する領域情報はMCCであってもよく、又は前記端末機器が属する領域情報はMCC及びMNCであってもよい。
【0078】
いくつかの代替実施例において、前記第1情報は、Deregistration Requestメッセージで搬送される。
【0079】
前記第1情報がDeregistration Requestメッセージで搬送される場合、コアネットワーク要素は、端末機器によって送信された登録解除受付(Deregistration Accept)メッセージを受信することができる。
【0080】
別のいくつかの代替実施例において、前記第1情報は、UE CONFIGURATION COMMANDメッセージで搬送される。
【0081】
前記第1情報がUE CONFIGURATION COMMANDメッセージで搬送される場合、コアネットワーク要素は、端末機器によって送信された端末機器設定完了(UE CONFIGURATION COMPLETE)メッセージを受信することができる。
【0082】
いくつかの代替実施例において、前記方法は、以下のステップを更に含み得る。
【0083】
ステップS302において、前記コアネットワーク要素は、前記端末機器によって送信された登録要求メッセージを受信し、前記登録要求メッセージは、前記端末機器が前記ターゲットネットワークへの登録を要求するために使用される。
【0084】
いくつかの実施例において、前記ターゲットネットワークは、衛星PLMNを含み得る。
【0085】
留意されたいこととして、本願実施例において、コアネットワーク要素は、AMFエンティティであってもよい。
【0086】
図8に示すように、本願実施例によるネットワーク選択方法の1つの例示な処理プロセスは、少なくとも以下のステップを含む。
【0087】
ステップS401において、端末機器は、第1ネットワークにへの登録プロセスを開始する。
【0088】
いくつかの実施例において、端末機器は、AMFエンティティに登録要求メッセージを送信し、前記登録要求メッセージは、ユーザID及び登録タイプを搬送し、AMFエンティティは、端末機器に登録受付メッセージを送信し、登録受付メッセージは、5G-GUTI及び登録領域を搬送する。
【0089】
ステップS402において、位置機能管理(LMF)エンティティは、AMFエンティティにNamf_Communication_N1N2MessageTransferメッセージを送信し、Namf_Communication_N1N2MessageTransferメッセージは、ロケーションサービス(LCS:Location Service)アソシエーションID及びDL位置決めcontainerを搬送し、ここで、DL位置決めcontainerは、位置決め支援情報を搬送するために使用されることができる。
【0090】
ステップS403において、AMFエンティティは、端末機器にダウンリンクNAS転送(DL NAS TRANSPORT)メッセージを送信する。
【0091】
いくつかの実施例において、ダウンリンクNAS転送(DL NAS TRANSPORT)メッセージは、DL位置決めcontainerを搬送する。
【0092】
ステップS404において、端末機器は、位置決め支援情報に基づいて端末機器の位置情報を計算する。
【0093】
いくつかの実施例において、端末機器の位置情報は、端末機器の実際の物理位置であってもよい。
【0094】
ステップS405において、端末機器は、AMFエンティティにアップリンクNAS転送(UL NAS TRANSPORT)メッセージを返す。
【0095】
いくつかの実施例において、アップリンクNAS転送(UL NAS TRANSPORT)メッセージは、UL位置決めcontainerを搬送し、UL位置決めcontainerは、端末機器の位置情報を搬送するために使用される。
【0096】
ステップS406において、AMFエンティティは、Namf_Communication_N1MessageNotifyメッセージをトリガする。
【0097】
いくつかの実施例において、Namf_Communication_N1MessageNotifyメッセージは、UL位置決めcontainerを搬送する。
【0098】
ステップS407において、LMFエンティティは、AMFエンティティにNlmf_Location_DetermineLocationメッセージを返す。
【0099】
いくつかの実施例において、Nlmf_Location_DetermineLocationメッセージは、端末機器の位置情報を搬送する。
【0100】
いくつかの実施例において、LMFエンティティは、UL位置決めcontainer内の位置情報を解析して、端末機器の位置情報を取得し、Nlmf_Location_DetermineLocationメッセージを介して、端末機器の位置情報をAMFエンティティに送信する。
【0101】
ステップS408において、AMFエンティティは、端末機器の位置情報に基づいて、端末機器が正しい衛星PLMNを選択していないことを確認し、AMFエンティティは、Deregistrationプロセスを開始し、端末機器にDeregistration Requestメッセージを送信する。
【0102】
ここで、端末機器が正しい衛星PLMNを選択していないことは、当該衛星が、端末機器が属する国に端末機器にサービスを提供するための地上受信局を持たないことであり得る。
【0103】
いくつかの実施例において、Deregistration RequestメッセージはMCCを搬送し、又はDeregistration RequestメッセージはMCC及びMNCを搬送する。
【0104】
ステップS409において、端末機器は、AMFエンティティにDeregistration Acceptメッセージを返す。
【0105】
ステップS410において、端末機器は、MCC又はMCCとMNCに基づいて、衛星PLMNを選択する。
【0106】
図9に示すように、本願実施例によるネットワーク選択方法の1つの例示的な処理プロセスは、少なくとも以下のステップを含む。
【0107】
ステップS501において、端末機器は、第1ネットワークへの登録プロセスを開始する。
【0108】
いくつかの実施例において、端末機器は、AMFエンティティに登録要求メッセージを送信し、前記登録要求メッセージは、ユーザID及び登録タイプを搬送し、AMFエンティティは、端末機器に登録受付メッセージを送信し、登録受付メッセージは、5G-GUTI及び登録領域を搬送する。
【0109】
ステップS502において、位置機能管理(LMF)エンティティは、AMFエンティティにNamf_Communication_N1N2MessageTransferメッセージを送信し、Namf_Communication_N1N2MessageTransferメッセージは、LCSアソシエーションID及びDL位置決めcontainerを搬送し、ここで、DL位置決めcontainerは、位置決め支援情報を搬送するために使用されることができる。
【0110】
ステップS503において、AMFエンティティは、端末機器にダウンリンクNAS転送(DL NAS TRANSPORT)メッセージを送信する。
【0111】
いくつかの実施例において、ダウンリンクNAS転送(DL NAS TRANSPORT)メッセージは、DL位置決めcontainerを搬送する。
【0112】
ステップS504において、端末機器は、位置決め支援情報に基づいて、端末機器の位置情報を計算する。
【0113】
いくつかの実施例において、端末機器の位置情報は、端末機器の実際の物理位置であってもよい。
【0114】
ステップS505において、端末機器は、AMFエンティティにアップリンクNAS転送(UL NAS TRANSPORT)メッセージを返す。
【0115】
いくつかの実施例において、アップリンクNAS転送(UL NAS TRANSPORT)メッセージは、UL位置決めcontainerを搬送し、UL位置決めcontainerは、端末機器の位置情報を搬送するために使用される。
【0116】
ステップS506において、AMFエンティティは、Namf_Communication_N1MessageNotifyメッセージをトリガする。
【0117】
いくつかの実施例において、Namf_Communication_N1MessageNotifyメッセージは、UL位置決めcontainerを搬送する。
【0118】
ステップS507において、LMFエンティティは、AMFエンティティにNlmf_Location_DetermineLocationメッセージを返す。
【0119】
いくつかの実施例において、Nlmf_Location_DetermineLocationメッセージは、端末機器の位置情報を搬送する。
【0120】
いくつかの実施例において、LMFエンティティは、UL位置決めcontainer内の位置情報を解析して、端末機器の位置情報を取得し、Nlmf_Location_DetermineLocationメッセージを介して、端末機器の位置情報をAMFエンティティに送信する。
【0121】
ステップS508において、AMFエンティティは、端末機器の位置情報に基づいて、端末機器が正しい衛星PLMNを選択していないことを確認し、AMFエンティティは、端末機器にUE CONFIGURATION COMMANDメッセージを送信する。
【0122】
いくつかの実施例において、UE CONFIGURATION COMMANDメッセージはMCCを搬送し、又はUE CONFIGURATION COMMANDメッセージは、MCC及びMNCを搬送する。
【0123】
ここで、端末機器が正しい衛星PLMNを選択していないことは、当該衛星が、端末機器が属する国に端末機器にサービスを提供するための地上受信局を持たないことであり得る。
【0124】
ステップS509において、端末機器は、AMFエンティティにUE CONFIGURATION COMPLETEメッセージを返す。
【0125】
ステップS510において、端末機器は、MCC又はMCCとMNCに基づいて、衛星PLMNを選択する。
【0126】
本願実施例では、コアネットワーク要素(例えば、AMFエンティティ)は、端末機器の位置情報に基づいて、端末機器が登録を要求したネットワークが端末機器にサービスを提供できないと判断した場合、例えば、端末機器が要求したネットワークに対応する衛星が、端末機器が属する国に端末機器にサービスを提供するための地上受信局を持たない場合、コアネットワーク要素は、UE CONFIGURATION COMMANDメッセージ又はDeregistration Requestメッセージを介して、MCC又はMCCとMNCを端末機器に送信することにより、端末機器が、MCC又はMCCとMNCに基づいて、正しい衛星PLMNを選択して登録するようにし、これにより、端末機器が有効な衛星PLMNに迅速にアクセスすることを実現する。
【0127】
上記のネットワーク選択方法を実現するために、本願実施例は更に、端末機器を提供し、図10は、前記端末機器600の1つの例示的な構成の構造図であり、前記端末機器600は、第1受信ユニット601と、第1処理ユニット602と、を備える。
【0128】
前記第1受信ユニット601は、コアネットワーク要素によって送信された第1情報を受信するように構成され、前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含み、
前記第1処理ユニット602は、前記第1情報に基づいてターゲットネットワークを決定するように構成される。
【0129】
いくつかの実施例において、前記端末機器が属する領域情報は、MCCを含む。
【0130】
いくつかの実施例において、前記第1情報は、MNCを更に含む。
【0131】
いくつかの実施例において、前記第1情報は、登録解除要求メッセージで搬送される。
【0132】
いくつかの実施例において、前記端末機器600は更に、登録解除受付メッセージを送信するように構成される、第1送信ユニット603を備える。
【0133】
いくつかの実施例において、前記第1情報は、端末機器設定コマンドメッセージで搬送される。
【0134】
いくつかの実施例において、前記端末機器600は更に、
端末機器設定完了メッセージを送信するように構成される、第2送信ユニット604を備える。
【0135】
いくつかの実施例において、前記第1処理ユニット601は、前記コアネットワーク要素に登録要求メッセージを送信し、前記登録要求メッセージは、前記第1ネットワークへの登録を要求するために使用され、
前記コアネットワーク要素に前記端末機器の位置情報を送信するように構成される。
【0136】
いくつかの実施例において、前記第1処理ユニット601は更に、前記ターゲットネットワークに登録するように構成される。
【0137】
いくつかの実施例において、前記ターゲットネットワークは、衛星PLMNを含む。
【0138】
いくつかの実施例において、前記コアネットワーク要素は、AMFエンティティを含む。
【0139】
上記のネットワーク選択方法を実現するために、本願実施例は更に、コアネットワーク要素を提供し、図11は、前記コアネットワーク要素800の別の例示的な構成の構造図であり、前記コアネットワーク要素800は、
端末機器が登録を要求した第1ネットワークが、前記端末機器にサービスを提供できない場合、前記端末機器に第1情報を送信するように構成される第3送信ユニット801を備え、
前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含み、前記第1情報は、前記端末機器がターゲットネットワークに登録するために使用される。
【0140】
いくつかの実施例において、前記端末機器が属する領域情報は、MCCを含む。
【0141】
いくつかの実施例において、前記第1情報は、MNCを更に含む。
【0142】
いくつかの実施例において、前記第1情報は、登録解除要求メッセージで搬送される。
【0143】
いくつかの実施例において、前記コアネットワーク要素800は更に、登録解除受付メッセージを受信するように構成される第2受信ユニット802を備える。
【0144】
いくつかの実施例において、前記第1情報は、端末機器設定コマンドメッセージで搬送される。
【0145】
いくつかの実施例において、前記コアネットワーク要素800は更に、
端末機器設定完了メッセージを受信するように構成される第3受信ユニット803を備える。
【0146】
いくつかの実施例において、前記コアネットワーク要素800は更に、
前記端末機器の位置情報に基づいて、前記第1ネットワークが前記端末機器にサービスを提供できないことを決定するように構成される第2処理ユニット804を備える。
【0147】
いくつかの実施例において、前記コアネットワーク要素800は更に、
前記端末機器によって送信された登録要求メッセージを受信するように構成される第4受信ユニット805を備え、前記登録要求メッセージは、前記端末機器が前記ターゲットネットワークへの登録を要求するために使用される。
【0148】
いくつかの実施例において、前記ターゲットネットワークは、衛星PLMNを含む。
【0149】
いくつかの実施例において、前記コアネットワーク要素800は、AMFエンティティを含む。
【0150】
本願実施例は更に、端末機器を提供し、前記端末機器は、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、ここで、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、上記の端末機器によって実行されるネットワーク選択方法を実行するように構成される。
【0151】
本願実施例は更に、コアネットワーク要素を提供し、前記コアネットワーク要素は、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、ここで、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することにより、上記のコアネットワーク要素によって実行されるネットワーク選択方法を実行するように構成される。
【0152】
本願実施例は更に、プロセッサを備えるチップを提供し、前記プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し実行することにより、前記チップが搭載された機器に、上記の端末機器によって実行されるネットワーク選択方法を実行させるように構成される。
【0153】
本願実施例は更に、プロセッサを備えるチップを提供し、前記プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し実行することにより、前記チップが搭載された機器に、上記のコアネットワーク要素によって実行されるネットワーク選択方法を実行させるように構成される。
【0154】
本願実施例は更に、プロセッサに、上記の端末機器によって実行されるネットワーク選択方法を実行させる実行可能プログラムが記憶された、記憶媒体を提供する。
【0155】
本願実施例は更に、プロセッサに、上記のコアネットワーク要素によって実行されるネットワーク選択方法を実行させる実行可能プログラムが記憶された、記憶媒体を提供する。
【0156】
本願実施例は更に、コンピュータに上記の端末機器によって実行されるネットワーク選択方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0157】
本願実施例は更に、コンピュータに上記のコアネットワーク要素によって実行されるネットワーク選択方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0158】
本願実施例は更に、コンピュータに上記の端末機器によって実行されるネットワーク選択方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0159】
本願実施例は更に、コンピュータに上記のコアネットワーク要素によって実行されるネットワーク選択方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0160】
図12は、本願実施例の電子機器(端末機器又はコアネットワーク要素)のハードウェア構成の概略構造図であり、電子機器700は、少なくとも1つのプロセッサ701、メモリ702及び少なくとも1つのネットワークインターフェース704を備える。電子機器内700の各コンポーネントは、バスシステム705を介して結合される。理解できることとして、バスシステム705は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するために使用される。データバスに加えて、バスシステム705は、電力バス、制御バス及びステータス信号バスを含む。しかしながら、説明を明確にするために、図12では様々なバスをバスシステム705として表記されている。
【0161】
メモリ702は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことを理解することができる。ここで、不揮発性メモリは、ROM、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM:Programmable Read-Only Memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、磁気ランダムアクセスメモリ(FRAM:ferromagnetic random access memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気表面メモリ、光ディスク、又はリードオンリーメモリ(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)であり得、磁気表面メモリは、磁気ディスクメモリ又は磁気テープメモリであり得る。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用される、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であり得る。例示的であるが限定的ではない例示によれば、多くの形のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static Random Access Memory)、同期スタティックランダムアクセスメモリ(SSRAM:Synchronous Static Random Access Memory)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic Random Access Memory)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM:Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:SyncLink Dynamic Random Access Memory)、ダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DRRAM::Direct Rambus Random Access Memory)などが利用可能である。本願実施例で説明されるメモリ702は、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図する。
【0162】
本願実施例にけるメモリ702は、電子機器700の動作をサポートするための様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例には、アプリケーション7022など、電子機器700で動作するために使用される任意のコンピュータプログラムを含む。本願実施例の方法を実現するためのプログラムは、アプリケーション7022に含まれることができる。
【0163】
上記の本願実施例で開示された方法は、プロセッサ701に適用されるか、又はプロセッサ701によって実現されることができる。プロセッサ701は、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得る。実現プロセスにおいて、上記の方法の各ステップは、プロセッサ701内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令によって完了できる。前記プロセッサ701は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであり得る。プロセッサ701は、本願実施例で開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行できる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、又は任意の従来のプロセッサなどであり得る。本願実施例で開示される方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって直接実行されてもよく、復号化プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールの形成すによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、記憶媒体に配置でき、当該記憶媒体は、メモリ702に配置され、プロセッサ701は、メモリ702内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを完了する。
【0164】
例示的な実施例において、電子機器700は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、DSP、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)、複合プログラマブルロジックデバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)、FPGA、汎用プロセッサ、コントローラ、MCU、MPU、又は他の電子素子で実現でき、上記の方法を実行するために使用されることができる。
【0165】
本願は、本願の実施例に係る方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令によって、フローチャート及び/又はブロック図の各プロセス及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図のプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実現することができることを理解するであろう。1つのマシンを生成するために、これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供することにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令を、フローチャートの1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定される機能を実行するための装置を生成させる。
【0166】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置を特定の方法で動作させるコンピュータ可読メモリに記憶することもでき、当該コンピュータ可読メモリに記憶された命令により、フローチャートの1つ又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を具現する命令手段を含む製品が生成される。
【0167】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされて、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置を一連の操作ステップを実行させて、コンピュータで実現される処理を生成することもでき、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置で実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を具現するためのステップを提供する。
【0168】
本願における「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本明細書で常に互換可能に使用されることを理解されたい。本願における「及び/又は」という用語は、単に関連付けられた対象の関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在し得ることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する場合、AとBの両方が存在する場合、Bが単独で存在する場合という3つの場合を示す。更に、本願における記号「/」は、一般に、当該記号前後の関連対象が、「又は」という関係であることを示す。
【0169】
上記は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願の保護範囲を限定することを意図するものではなく、本願の趣旨及び原則内でなされたあらゆる修正、同等置換及び改善などは、すべて本願の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-08-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク選択方法であって、
端末機器が、第1ネットワークへの登録プロセスを開始した後、コアネットワーク要素によって送信された第1情報を受信することであって、前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含むことと、
前記端末機器が、前記第1情報に基づいてターゲットネットワークを決定することと、を含む、前記ネットワーク選択方法。
【請求項2】
前記端末機器が属する領域情報は、
モバイル国コード(MCC)を含む、
請求項1に記載のネットワーク選択方法。
【請求項3】
前記第1情報は、登録解除要求メッセージで搬送される、
請求項1または2に記載のネットワーク選択方法。
【請求項4】
前記端末機器が、第1ネットワークへの登録プロセスを開始することは、
前記端末機器が、前記コアネットワーク要素に登録要求メッセージを送信することであって、前記登録要求メッセージは、前記第1ネットワークへの登録を要求するために使用される、ことと、
前記端末機器が、前記コアネットワーク要素に前記端末機器の位置情報を送信することと、を含む、
請求項1ないしのいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項5】
前記コアネットワーク要素は、
アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティを含む、
請求項1ないしのいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項6】
前記端末機器が、前記第1情報に基づいてターゲットネットワークを決定することは、
前記端末機器が、前記第1情報における前記端末機器が属する領域情報に基づいて、前記ターゲットネットワークを決定することを含む、
請求項1ないし5のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項7】
ネットワーク選択方法であって、
端末機器が登録を要求した第1ネットワークが、前記端末機器にサービスを提供できない場合、コアネットワーク要素は、前記端末機器に第1情報を送信することを含み、
前記第1情報は、前記端末機器が属する領域情報を含み、前記第1情報は、前記端末機器がターゲットネットワークに登録するために使用される、前記ネットワーク選択方法。
【請求項8】
前記端末機器が属する領域情報は、
モバイル国コード(MCC)を含む、
請求項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項9】
前記第1情報は、登録解除要求メッセージで搬送される、
請求項7または8に記載のネットワーク選択方法。
【請求項10】
前記ネットワーク選択方法は、
前記コアネットワーク要素が、前記端末機器の位置情報に基づいて、前記第1ネットワークが前記端末機器にサービスを提供できないことを決定することを更に含む、
請求項ないしのいずれか一項に記載のネットワーク選択方法。
【請求項11】
前記コアネットワーク要素は、
アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティを含む、
請求項10に記載のネットワーク選択方法。
【請求項12】
前記ネットワーク選択方法は、
前記コアネットワーク要素が、位置管理機能(LMF)エンティティから第2情報を受信することを更に含み、前記第2情報は、前記端末機器の位置情報を示す、
請求項11に記載のネットワーク選択方法。
【請求項13】
請求項1ないし6のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法を実行するように構成される手段を備える、端末機器。
【請求項14】
請求項7ないし12のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法を実行するように構成される手段を備える、コアネットワーク要素。
【請求項15】
プロセッサに、請求項1ないしのいずれか一項に記載のネットワーク選択方法または請求項7ないし12のいずれか一項に記載のネットワーク選択方法を実行させる実行可能プログラムが記憶された、記憶媒体。
【国際調査報告】