(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-21
(54)【発明の名称】ストップモーションアニメーションの作成方法、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータデバイス
(51)【国際特許分類】
H04N 5/91 20060101AFI20231114BHJP
G06T 7/70 20170101ALI20231114BHJP
G06T 7/262 20170101ALI20231114BHJP
G06T 7/246 20170101ALI20231114BHJP
G06V 10/62 20220101ALI20231114BHJP
G06V 10/42 20220101ALI20231114BHJP
【FI】
H04N5/91
G06T7/70 Z
G06T7/262
G06T7/246
G06V10/62
G06V10/42
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526556
(86)(22)【出願日】2021-11-02
(85)【翻訳文提出日】2023-06-30
(86)【国際出願番号】 CN2021128254
(87)【国際公開番号】W WO2022095859
(87)【国際公開日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】202011210963.6
(32)【優先日】2020-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520159673
【氏名又は名称】影石創新科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ARASHI VISION INC.
【住所又は居所原語表記】Room 1101, 1102, 1103, 11th Floor, Building 2, Jinlitong Financial Center, 1100 Xingye Road, Haiwang Community, Xin’an Street, Bao’an District, Shenzhen, Guangdong 518000, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】蘇坦
(72)【発明者】
【氏名】賈配洋
(72)【発明者】
【氏名】高飛
【テーマコード(参考)】
5L096
【Fターム(参考)】
5L096CA04
5L096FA23
5L096FA69
5L096HA05
(57)【要約】
ターゲットの周期性運動を含み、所定数の連続的な運動周期を有するビデオを取得することと(S101)、姿勢推定アルゴリズムを採用してビデオにおけるターゲットの初期運動周期を決定することと(S102)、初期運動周期に基づいて開始周期ノードを決定し、開始周期ノードに基づいて後続の周期ノードを決定し、所定数の連続的な運動周期に対して、それぞれ各運動周期から同じ姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、またはそれぞれ各運動周期から運動の順にまたは逆順に、異なる姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスを得ることと(S103)、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスからストップモーションアニメーションビデオを作成することと(S104)を含むストップモーションアニメーションの作成方法、装置、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータデバイスを提供する。この方法は操作が簡単で、手動でビデオフレームを選別する必要がなく、アルゴリズムを採用して自動的にフレームを抽出し、ストップモーションアニメーションの作成の効率を大幅に向上させ、且つロバスト性が強い。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
S101、ターゲットの周期性運動を含み、所定数の連続的な運動周期を有するビデオを取得することと、
S102、姿勢推定アルゴリズムを採用して前記ビデオにおけるターゲットの初期運動周期を決定することと、
S103、前記初期運動周期に基づいて開始周期ノードを決定し、開始周期ノードに基づいて後続の周期ノードを決定し、前記所定数の連続的な運動周期に対して、それぞれ各運動周期から同じ姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、または、それぞれ各運動周期から運動の順にまたは逆順に、異なる姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスを得ることと、
S104、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスからストップモーションアニメーションビデオを作成することと、
を含むことを特徴とする、ストップモーションアニメーションの作成方法。
【請求項2】
前記ビデオは、固定画角で撮影されたものであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
S101の後に、
S1012、ターゲット認識・追跡アルゴリズムを採用して、ターゲットを開始点から認識、追跡し、ビデオフレームにおけるターゲットに対して、ターゲットが各ビデオフレームで同じ位置に維持され、加えて/またはターゲットが各ビデオフレームで同じサイズに維持されるように、透視変換動作を行うことをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
S101の後またはS1012の前に、
S102またはS1012を実行する開始点として、前記ビデオのうちターゲットが周期性運動を開始した後のビデオフレームの一つを手動または自動で選択することをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
【請求項6】
【請求項7】
【請求項8】
【請求項9】
【請求項10】
S104は具体的に、
ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスにおけるビデオフレームに対して、それが前記ビデオに現れる順序に応じて、所定の規則に従って順序付け、順次再生させてストップモーションアニメーションビデオを作成することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ターゲットの周期性運動を含み、所定数の連続的な運動周期を有するビデオを取得するための取得モジュールと、
姿勢推定アルゴリズムを採用して前記ビデオにおけるターゲットの初期運動周期を決定するための決定モジュールと、
前記初期運動周期に基づいて開始周期ノードを決定し、開始周期ノードに基づいて後続の周期ノードを決定し、前記所定数の連続的な運動周期に対して、それぞれ各運動周期から同じ姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、または、それぞれ各運動周期から運動の順にまたは逆順に、異なる姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスを得るための抽出モジュールと、
ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスからストップモーションアニメーションビデオを作成するための作成モジュールと、
を備えることを特徴とする、ストップモーションアニメーションの作成装置。
【請求項12】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されたときに、請求項1~10のいずれか1項に記載のストップモーションアニメーションの作成方法のステップが実現されることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
一つ又は複数のプロセッサと、
メモリと、
一つまたは複数のコンピュータプログラムとを備え、
前記プロセッサと、前記メモリとがバスによって接続されており、前記一つまたは複数のコンピュータプログラムが前記メモリに記憶されて、前記一つまたは複数のプロセッサによって実行されるように構成されているコンピュータデバイスであって、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行したときに、請求項1~10のいずれか1項に記載のストップモーションアニメーションの作成方法のステップが実現されることを特徴とするコンピュータデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願はビデオ処理の分野に属し、特にストップモーションアニメーションの作成方法、装置、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術によるストップモーションアニメーションの作成方法は、ターゲットのビデオのなかの少なくとも一部のビデオデータフレームを取得するステップと、取得された少なくとも一部のビデオデータフレームの中から、相互に離間した複数のビデオデータフレームを抽出し、前記抽出された異なるビデオデータフレームの、前記ターゲットのビデオでの時間値の差は所定の最小時間間隔より大きいであるステップと、前記抽出された複数のビデオデータフレームを時系列に接続してストップモーションアニメーションを作成するステップとを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来技術によるストップモーションアニメーションの作成方法では、フレーム抽出操作は主に定時フレーム抽出又は手動フレーム抽出によってなされるが、定時フレーム抽出は十分にインテリジェントでなく、手動フレーム抽出は人工をかかて効率が低い。
【0004】
本出願の実施例は、上記の問題の一つを解決することを目的として、ストップモーションアニメーションの作成方法、装置、コンピュータ可読記憶媒体およびコンピュータデバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の側面において、本出願はストップモーションアニメーションの作成方法を提供しており、前記方法は、
【0006】
S101、ターゲットの周期性運動を含み、所定数の連続的な運動周期を有するビデオを取得することと、
【0007】
S102、姿勢推定アルゴリズムを採用して前記ビデオにおけるターゲットの初期運動周期を決定することと、
【0008】
S103、前記初期運動周期に基づいて開始周期ノードを決定し、開始周期ノードに基づいて後続の周期ノードを決定し、前記所定数の連続的な運動周期に対して、それぞれ各運動周期から同じ姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、または、それぞれ各運動周期から運動の順にまたは逆順に、異なる姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスを得ることと、
【0009】
S104、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスからストップモーションアニメーションビデオを作成することと、を含む。
【0010】
第2の側面において、本出願は、ストップモーションアニメーションの作成装置を提供しており、前記装置は、
【0011】
ターゲットの周期性運動を含み、所定数の連続的な運動周期を有するビデオを取得するための取得モジュールと、
【0012】
姿勢推定アルゴリズムを採用して前記ビデオにおけるターゲットの初期運動周期を決定するための決定モジュールと、
【0013】
前記初期運動周期に基づいて開始周期ノードを決定し、開始周期ノードに基づいて後続の周期ノードを決定し、前記所定数の連続的な運動周期に対して、それぞれ各運動周期から同じ姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、または、それぞれ各運動周期から運動の順にまたは逆順に、異なる姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスを得るための抽出モジュールと、
【0014】
ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスからストップモーションアニメーションビデオを作成するための作成モジュールと、を備える。
【0015】
第3の側面において、本出願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供しており、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されたときに、上記のようなストップモーションアニメーションの作成方法のステップが実現される。
【0016】
第4の側面において、本出願は、コンピュータデバイスを提供しており、
【0017】
一つ又は複数のプロセッサと、
【0018】
メモリと、
【0019】
一つまたは複数のコンピュータプログラムとを備え、前記プロセッサと、前記メモリとがバスによって接続されており、前記一つまたは複数のコンピュータプログラムが前記メモリに記憶されて、前記一つまたは複数のプロセッサによって実行されるように構成されており、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行したときに、上記のようなストップモーションアニメーションの作成方法のステップが実現される。
【発明の効果】
【0020】
本出願の実施例では、姿勢推定アルゴリズムを採用して前記ビデオにおけるターゲットの初期運動周期を決定し、前記初期運動周期に基づいて開始周期ノードを決定し、開始周期ノードに基づいて後続の周期ノードを決定し、所定数の連続的な運動周期に対して、それぞれ各運動周期から同じ姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、または、それぞれ各運動周期から運動の順にまたは逆順に、異なる姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスが得られ、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスからストップモーションアニメーションビデオを作成する。それによって、操作が簡単で、手動でビデオフレームを選別する必要がなく、アルゴリズムを採用して自動的にフレームを抽出し、ストップモーションアニメーションの作成の効率を大幅に向上させ、且つロバスト性が強い。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本出願の一実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成方法の適用場面の模式図である。
【0022】
【
図2】本出願の一実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成方法のフローチャートである。
【0023】
【0024】
【0025】
【
図5】本出願の一実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成装置の模式図である。
【0026】
【
図6】本出願の一実施例によって提供されるコンピュータデバイスの具体的な構成のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本出願の目的、技術案及び発明の効果をより明確にするために、以下、添付図面及び実施例を参照しながら、本出願をさらに詳細に説明する。ここに述べた具体的な実施例は、本出願を解釈するためだけのものであり、本出願を限定するためのものではないことを理解すべきである。
【0028】
本出願に記載の技術案を説明するために、以下、具体的な実施例により説明する。
【0029】
本出願の一実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成方法の適用場面はコンピュータデバイスであってもよく、コンピュータデバイスは本出願の一実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成方法を実行してストップモーションアニメーションを作成する。本出願の一実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成方法の適用場面は、互に接続されたコンピュータデバイス100とカメラ200(
図1に示す通り)を含んでも良い。コンピュータデバイス100およびカメラ200では、少なくとも一つのアプリケーションプログラムが実行される。コンピュータデバイス100は、サーバ、デスクトップコンピュータ、携帯端末などであってもよく、携帯端末は、携帯電話、タブレット、ラップトップ、PDAなどを含む。カメラ200は、一般的なカメラであってもよいし、パノラマカメラなどであってもよい。一般的なカメラとは、平面画像や平面ビデオを撮影するための撮影装置をいう。コンピュータデバイス100またはカメラ200は、本出願の一実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成方法を実行してストップモーションアニメーションを作成する。
【0030】
本出願の一実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成方法のフローチャートである
図2を参照すると、本実施例において、主に、このストップモーションアニメーションの作成方法がコンピュータデバイスに適用された例を挙げて説明しており、本出願の一実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成方法は、以下のステップを含む。
【0031】
S101、ターゲットの周期性運動を含み、所定数の連続的な運動周期を有するビデオを取得する。
【0032】
本出願の一実施例において、前記ビデオは、固定画角で撮影されたものである。
【0033】
前記固定画角は、360°のいずれかの実質的に一定になる角度であってもよく、例えば、周期性運動をしているターゲットの側面を固定して撮影するような角度である。
【0034】
前記ターゲットは、人、動物、乗り物など、周期性運動をすることができる全ての物体であってもよい。
【0035】
前記ビデオに含まれる運動周期の数は、所定周期しきい値よりも大きく、所定周期しきい値は例えば、20周期以上である。
【0036】
前記ビデオにおけるターゲットの周期性運動は、途切れることなく行われる。
【0037】
前記ビデオは平面ビデオであってもよいし、パノラマビデオであってもよく、パノラマビデオはパノラマカメラで撮影されたものであってもよいし、複数の一般的なカメラで撮影された平面ビデオをスティッチングしたものであってもよい。
【0038】
本出願の一実施例において、前記方法は、S101の後に、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0039】
S1012、ターゲット認識・追跡アルゴリズム(古典的な認識・追跡アルゴリズムを含むが、これに限定されない)を採用して、ターゲットを開始点から認識、追跡し、ビデオフレームにおけるターゲットに対して、ターゲットが各ビデオフレームで同じ位置に維持され、加えて/またはターゲットが各ビデオフレームで同じサイズに維持されるように、透視変換動作を行う。ビデオフレームにおけるターゲットは
図3に示すように、画面に縮小または傾斜を発生したが、
図4に示すように、透視変換された後、ビデオフレームにおけるターゲットが拡大または修正されており、このように、各ビデオフレームでは、ターゲットが画面でほぼ同じ位置および/または同じサイズに維持される。
【0040】
本出願の一実施例において、前記方法は、S101の後またはS1012の前に、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0041】
S102またはS1012を実行する開始点として、前記ビデオのうちターゲットが周期性運動を開始した後のビデオフレームの一つを手動または自動で選択する。
【0042】
S102、姿勢推定アルゴリズムを採用して前記ビデオにおけるターゲットの初期運動周期を決定する。
【0043】
本出願の一実施例において、S102は具体的に以下のステップを含んでもよい。
【0044】
S1021、前記ビデオから、所定数の連続的なビデオフレームを抽出する。
【0045】
S1022、前記所定数の連続的なビデオフレームに対して、ターゲット認識・追跡アルゴリズムを採用して各フレームのビデオフレームにおける周期性運動をしているターゲットのキーポイントを認識して、それぞれのキーポイントを座標値で表す。
【0046】
所定数の連続的なビデオフレームは、このビデオからの連続的な、N(Nは300、500などの任意の値)フレームのビデオフレームであってもよい。
【0047】
例えば、姿勢推定アルゴリズムを採用して、周期性運動をしている人の頭、左右の肩、左右の肘、左右の手、左右の股、左右の膝、左右の足などのキーポイントを認識して、それぞれのキーポイントを座標値で表す。
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
S103、前記初期運動周期に基づいて開始周期ノードを決定し、開始周期ノードに基づいて後続の周期ノードを決定し、前記所定数の連続的な運動周期に対して、それぞれ各運動周期から同じ姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、または、それぞれ各運動周期から運動の順にまたは逆順に、異なる姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスを得る。
【0054】
典型的な適用場面の一つは、カメラで人物の横から人が歩行している画像を0.5分間以上にわたって撮影することである。歩行動作は周期性があり、両足の一回の左右交互が1周期となるため、同じ姿勢が異なる周期で繰り返して現れる。たとえば、左足が後、右足が前にあり、両足の距離が最も遠い姿勢は、周期ごとに1回で、同じ頻度とペース頻度で、歩行の全過程で繰り返して現れる。
【0055】
それぞれ各運動周期から同じ姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出すると、これらの同じ姿勢に対応するビデオフレームのすべてが組み合わせて新しいフレームシーケンスを形成することができ、このフレームシーケンスは、人がこの姿勢のまま道路を滑る/浮くように見える。
【0056】
それぞれ各運動周期から運動の順にまたは逆順に、異なる姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出すると、このように選ばれたビデオフレームを組み合わせたら、依然として元の動作をしているように見えるが、背景がより速い速度で変化している。
【0057】
【0058】
所定数の連続的な運動周期に対して、それぞれ各運動周期から同じ姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、または、それぞれ各運動周期から運動の順にまたは逆順に、異なる姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスを得る。
【0059】
本出願の一実施例において、上記した所定数の連続的な運動周期に対して、それぞれ各運動周期から同じ姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスを得ることは具体的に、以下のステップを含んでもよい。
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
本出願の一実施例において、上記した所定数の連続的な運動周期に対して、それぞれ各運動周期から運動の順にまたは逆順に、異なる姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスを得ることは具体的に、以下のステップを含んでもよい。
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
S104、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスからストップモーションアニメーションビデオを作成する。
【0079】
本出願の一実施例において、S104は具体的に以下のステップを含んでもよい。
【0080】
ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスにおけるビデオフレームに対して、それが前記ビデオに現れる順序に応じて、所定の規則に従って順序付け、順次再生させてストップモーションアニメーションビデオを作成する。
【0081】
前記所定の規則は、順序、逆順序、または他の自己定義された順序付け方法であってもよい。
【0082】
本出願の一実施例において、ストップモーションアニメーションビデオにおける隣り合うビデオフレームの時間値の差は、固定値であってもよいし、所定の規則に従って変化してもよく、例えば、時間値の差は、予め0.5秒の固定値としてもよいし、他の変化する数値であってもよい。
【0083】
図5を参照すると、本出願の一実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成装置は、コンピュータデバイスまたはカメラで実行されるコンピュータプログラムまたはプログラムコードの一部であってもよく、例えば、当該ストップモーションアニメーションの作成装置は、アプリケーションソフトウェアであり、当該ストップモーションアニメーションの作成装置は、本出願の実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成方法における対応するステップを実行するために使用されてもよい。本出願の一実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成装置は、
【0084】
ターゲットの周期性運動を含み、所定数の連続的な運動周期を有するビデオを取得するための取得モジュール11と、
【0085】
姿勢推定アルゴリズムを採用して前記ビデオにおけるターゲットの初期運動周期を決定するための決定モジュール12と、
【0086】
前記初期運動周期に基づいて開始周期ノードを決定し、開始周期ノードに基づいて後続の周期ノードを決定し、前記所定数の連続的な運動周期に対して、それぞれ各運動周期から同じ姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、または、それぞれ各運動周期から運動の順にまたは逆順に、異なる姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスを得るための抽出モジュール13と、
【0087】
ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスからストップモーションアニメーションビデオを作成するための作成モジュール14と、を備える。
【0088】
本出願の一実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成装置は、本出願の一実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成方法と同じ構想に属し、その具体的な実現過程の詳細は明細書の全体を参照できるので、ここでは贅言しない。
【0089】
本出願の一実施例はまた、コンピュータ可読記憶媒体を提供しており、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されたときに、本出願の一実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成方法のステップが実現される。
【0090】
図6は、本出願の一実施例によって提供されるコンピュータデバイスの具体的な構成のブロック図を示し、このコンピュータデバイスは
図1に示すコンピュータデバイスであってもよく、コンピュータデバイス100は、一つ又は複数のプロセッサ101と、メモリ102と、一つまたは複数のコンピュータプログラムとを備え、前記プロセッサ101と、前記メモリ102とがバスによって接続されており、前記一つまたは複数のコンピュータプログラムが前記メモリ102に記憶されて、前記一つまたは複数のプロセッサ101によって実行されるように構成されており、前記プロセッサ101が前記コンピュータプログラムを実行したときに、本出願の一実施例によって提供されるストップモーションアニメーションの作成方法のステップが実現される。
【0091】
コンピュータデバイスは、サーバ、デスクトップコンピュータ、携帯端末などであってもよく、携帯端末は、携帯電話、タブレット、ラップトップ、PDAなどを含む。
【0092】
本出願の実施例では、姿勢推定アルゴリズムを採用して前記ビデオにおけるターゲットの初期運動周期を決定し、前記初期運動周期に基づいて開始周期ノードを決定し、開始周期ノードに基づいて後続の周期ノードを決定し、所定数の連続的な運動周期に対して、それぞれ各運動周期から同じ姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、または、それぞれ各運動周期から運動の順にまたは逆順に、異なる姿勢に対応するビデオフレームを一つ抽出して、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスが得られ、ストップモーションアニメーションのビデオフレームシーケンスからストップモーションアニメーションビデオを作成する。それによって、操作が簡単で、手動でビデオフレームを選別する必要がなく、アルゴリズムを採用して自動的にフレームを抽出し、ストップモーションアニメーションの作成の効率を大幅に向上させ、且つロバスト性が強い。
【0093】
理解すべきのは、本出願の各実施例における各ステップは、必ずしもステップ番号が付された順に実行される必要はない。本明細書に明確に記載されていない限り、これらステップの実行は、厳密な順序に限定されず、これらステップは他の順序で実行されてもよい。なお、各実施例において、ステップの少なくとも一部は複数のサブステップまたは複数の段階を含んでもよく、これらのサブステップまたは段階は、必ずしも同じ時点で実行や完成される必要はなく、異なる時点で実行されてもよく、これらのサブステップまたは段階の実行順序は必ずしも連続的である必要はなく、他のステップまたは他のステップのサブステップまたは段階の少なくとも一部と順番にまたは交互に実行されてもよい。
【0094】
当業者には理解されるように、上述した実施例の方法を実現するためのフローの全部または一部は、コンピュータプログラムによって関連するハードウェアに命令することによって達成され得るものであり、上記のプログラムは不揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよく、このプログラムを実行するには、上記のような各方法の実施例のフローを含んでも良い。ここで、本出願によって提供される各実施例におけるメモリ、記憶装置、データベース、または他の媒体に対するいかなる援用はいずれも、不揮発性および/または揮発性メモリを含むことができる。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)または外部キャッシュメモリを含むことができる。RAMは、例えば、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、デュアルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、エンハンスドSDRAM(ESDRAM)、同期リンク(Synchlink)DRAM(SLDRAM)、メモリバス(Rambus)ダイレクトRAM(RDRAM)、ダイレクトメモリバスダイナミックRAM(DRDRAM)、およびメモリバスダイナミックRAM(RDRAM)などの様々な形態で得られるが、これらに限定されない。
【0095】
以上の実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であるが、説明を簡単にするために、上記実施例の各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについては説明しておらず、しかし、これらの技術的特徴の組み合わせは、矛盾しない限り、本明細書に記載された範囲内であるとみなされるべきである。
【0096】
以上の実施例は、本出願のいくつかの実施形態を示しているものに過ぎず、それらが比較的に具体的かつ詳細に説明されているが、それによって特許請求の範囲を制限するものとして理解されることはできない。当業者であれば、本出願の概念から逸脱することなくいくつかの変形および改良を行うこともでき、それらのすべてが本出願による保護範囲に含まれることに留意されたい。したがって、本特許出願による保護範囲は、添付の特許請求の範囲に準じるものとすべきである。
【国際調査報告】