(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-21
(54)【発明の名称】改善された電気コネクターを備えたエアロゾル発生システム
(51)【国際特許分類】
A24F 40/90 20200101AFI20231114BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20231114BHJP
【FI】
A24F40/90
A24F40/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023527288
(86)(22)【出願日】2021-11-12
(85)【翻訳文提出日】2023-05-08
(86)【国際出願番号】 EP2021081602
(87)【国際公開番号】W WO2022101454
(87)【国際公開日】2022-05-19
(32)【優先日】2020-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】アウ ゼー チーク
(72)【発明者】
【氏名】チャン テック ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ルシオ ダニ
(72)【発明者】
【氏名】エオウ ヨン タウル
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC01
4B162AC33
4B162AC34
4B162AC44
4B162AC46
(57)【要約】
電気的に作動するエアロゾル発生システム(100)、電気的に作動するエアロゾル発生装置(101)、電気的に作動するエアロゾル発生システム(100)のための充電ユニット(103)、およびエアロゾル発生システム(100)のための電気コネクター。電気的に作動するエアロゾル発生システム(100)は、エアロゾル発生装置(101)と、エアロゾル発生装置(101)を受けるように構成された充電ユニット(103)と、第一のコネクター部分(1)および第二のコネクター部分(21)と、を備える。エアロゾル発生装置(101)が第一のコネクター部分(1)および第二のコネクター部分(21)のうちの一方を有し、充電ユニット(103)が第一のコネクター部分(1)および第二のコネクター部分(21)のうちの他方を有する。第一のコネクター部分(1)は、第一の電気接点(3)、第一の電気接点(3)を実質的に囲む第二の電気接点(4)、および第二の電気接点(4)を実質的に囲む第三の電気接点(5)を含む。第二のコネクター部分(21)は、面(26)および面(6)の実質的に中央に配置された突出部(27)、突出部(27)上に配置された第一の電気接点(23)、第一の電気接点(23)から半径方向外側に離間した面(26)に配置された第二の電気接点(24)、および第二の電気接点(23)から半径方向外側に離間した面(26)に配置された第三の電気接点(25)を含む。第一のコネクター部分(1)および第二のコネクター部分(21)は、エアロゾル発生装置(101)が充電ユニット(103)によって受けられた時に第一のコネクター部分(1)および第二のコネクター部分(21)が電気的に係合するように配置される。第一のコネクター部分(1)および第二のコネクター部分(21)の電気接点は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合すると、第一のコネクター部分(1)に対する第二のコネクター部分(21)の角度位置に関係なく、第一のコネクター部分(1)の第一の電気接点(3)が第二のコネクター部分(21)の第一の電気接点(23)と電気的に係合し、第一のコネクター部分(1)の第二の電気接点(4)が第二のコネクター部分(21)の第二の電気接点(24)および第三の電気接点(25)のうちの一方と電気的に係合し、第一のコネクター部分(1)の第三の電気接点(5)が第二のコネクター部分(21)の第二の電気接点(24)および第三の電気接点(25)のうちの他方と電気的に係合するように配置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気的に作動するエアロゾル発生システムであって、
エアロゾル発生装置と、
前記エアロゾル発生装置を受けるように構成された充電ユニットと、
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分であって、前記エアロゾル発生装置が、前記第一のコネクター部分および前記第二のコネクター部分のうちの一方を有し、前記充電ユニットが前記第一のコネクター部分および前記第二のコネクター部分のうちの他方を有する、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分と、を備え、
前記第一のコネクター部分は、第一の電気接点、前記第一の電気接点を実質的に囲む第二の電気接点、および前記第二の電気接点を実質的に囲む第三の電気接点を備え、
前記第二のコネクター部分は、面および前記面の実質的に中央に配置された突出部であって、前記突出部が、端面と、前記面と前記突出部の前記端面との間に延びる少なくとも一つの側壁によって画定される、面および突出部と、前記突出部の前記少なくとも一つの側壁で前記突出部状に配置された第一の電気接点と、前記第一の電気接点から半径方向外側に離間した前記面に配置された第二の電気接点と、前記第一の電気接点および前記第二の電気接点から半径方向外側に離間した前記面に配置された第三の電気接点とを備え、
前記第二のコネクター部分の前記突出部の前記端面には、電気接点は配置されておらず、
前記第一のコネクター部分および第二のコネクター部分は、前記エアロゾル発生装置が前記充電ユニットによって受けられた時に前記第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合するように配置され、
前記第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の前記電気接点が、前記第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合した時に、前記第一のコネクター部分に対する前記第二のコネクター部分の角度位置に関係なく、
前記第一のコネクター部分の前記第一の電気接点が前記第二のコネクター部分の前記第一の電気接点と電気的に係合し、
前記第一のコネクター部分の前記第二の電気接点が前記第二のコネクター部分の前記第二の電気接点と電気的に係合し、
前記第一のコネクター部分の前記第三の電気接点が前記第二のコネクター部分の前記第三の電気接点と電気的に係合する、電気的に作動するエアロゾル発生システム。
【請求項2】
前記第一のコネクター部分が、面と、前記面の実質的に中央に配置された空洞とを備え、前記第二のコネクター部分の前記突出部が、前記第一のコネクター部分の前記空洞に受容可能であり、
前記第一のコネクター部分の前記第一の電気接点が、前記空洞内に配置され、
前記第一のコネクター部分の前記第二の電気接点が前記面に配置され、前記第二の電気接点が第一の距離だけ前記空洞から半径方向に離間し、
前記第一のコネクター部分の前記第三の電気接点が、前記面に配置され、前記第三の電気接点が、前記第一の距離よりも大きな第二の距離だけ前記空洞から半径方向に離間している、請求項1に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
【請求項3】
前記空洞が、閉端面、前記面における開端部、および前記開端部と前記閉端面との間に延びる少なくとも一つの側壁によって画定される、請求項2に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
【請求項4】
前記第一のコネクター部分の前記第一の電気接点が、前記空洞の前記少なくとも一つの側壁に配置される、請求項3に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
【請求項5】
前記空洞の前記閉端面には、電気接点が配置されていない、請求項3または4に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
【請求項6】
前記エアロゾル発生装置が、再充電可能な電力供給源を備え、前記充電ユニットが、再充電可能な電力供給源を備える、請求項1~5に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
【請求項7】
前記第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの前記電気接点のうちの少なくとも一つが、前記充電ユニットの前記再充電可能な電力供給源から前記エアロゾル発生装置の前記再充電可能な電力供給源に電力を伝達するよう構成され、前記第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの他の電気接点の少なくとも一つが、前記充電ユニットの少なくとも一つから前記エアロゾル発生装置に、および前記エアロゾル発生装置から前記充電ユニットにデータを伝達するように構成される、請求項6に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
【請求項8】
前記第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の前記第一の電気接点が、前記充電ユニットの少なくとも一つから前記エアロゾル発生装置に、および前記エアロゾル発生装置から前記充電ユニットにデータを伝達するように構成され、前記第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の前記第二の電気接点が、前記充電ユニットの前記再充電可能な電力供給源から前記エアロゾル発生装置の前記再充電可能な電力供給源に電力を伝達するように構成される、請求項7に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
【請求項9】
前記第二のコネクター部分が、前記面に配置される第四の電気接点を備え、前記第四の電気接点が、前記第二の距離だけ前記突出部から半径方向に離間し、前記第二のコネクター部分の前記第三の電気接点から角状に離間し、前記第四の電気接点が、前記第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合している時を検出する挿入検出接点として構成される、請求項1~8のいずれかに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
【請求項10】
電気コネクター部分が、面と、実質的に前記面の中央に配置された空洞であって、前記空洞が、端面と、前記面と前記空洞の前記端面との間に延びる少なくとも一つの側壁によって画定される、面および空洞と、前記空洞の前記少なくとも一つの側壁で前記空洞内に配置された第一の電気接点と、前記面に配置され、前記第一の電気接点を実質的に囲む、第二の電気接点と、前記面に配置され、前記第二の電気接点を実質的に囲む第三の電気接点とを含み、前記空洞の前記端面には電気接点が配置されていない、電気コネクター部分を備える電気的に作動するエアロゾル発生装置。
【請求項11】
充電ユニットが、電気的に作動するエアロゾル発生装置を受けるための空洞を有するハウジングと、前記装置が前記空洞内に受けられる時に前記電気的に作動するエアロゾル発生装置に電気的に接続するように配置された電気コネクター部分とを備え、前記電気コネクター部分が、面と、実質的に前記面の中央に配置された突出部であって、前記突出部が、端面と、前記面と前記突出部の前記端面との間に延びる少なくとも一つの側壁によって画定される、面および突出部と、前記突出部の前記少なくとも一つの側壁で前記突出部上に配置された第一の電気接点と、前記第一の電気接点から半径方向外側に離間した前記面に配置された第二の電気接点と、前記第一の電気接点および前記第二の電気接点から半径方向外側に離間した前記面に配置された第三の電気接点とを備え、前記突出部の前記端面には電気接点が配置されていない、エアロゾル発生装置を充電するための充電ユニット。
【請求項12】
電気コネクターが、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分を備え、前記第一のコネクター部分が、第一の電気接点と、前記第一の電気接点を少なくとも部分的に囲む第二の電気接点と、前記第一の電気接点を少なくとも部分的に囲む第三の電気接点とを含み、前記第二のコネクター部分が、面と、実質的に前記面の中央に配置された突出部であって、前記突出部が、端面と、前記面と前記突出部の前記端面との間に延びる少なくとも一つの側壁によって画定される、面および突出部と、前記突出部の少なくとも一つの側壁で前記突出部上に配置された第一の電気接点と、前記第一の電気接点から半径方向外側に離間した前記面に配置された第二の電気接点と、前記第一の電気接点および前記第二の電気接点から半径方向外側に離間した前記面に配置された第三の電気接点とを含み、前記第二のコネクター部分の前記突出部の前記端面には、電気接点が配置されていない、電気的に作動するエアロゾル発生システムのための電気コネクター。
【請求項13】
前記第一のコネクター部分が、面と、実質的に前記面の中央に配置された空洞とを備え、前記第二のコネクター部分の前記突出部が、前記第一のコネクター部分の前記空洞に受容可能であり、
前記第一のコネクター部分の前記第一の電気接点が、前記空洞内に配置され、
前記第一のコネクター部分の前記第二の電気接点が前記面に配置され、前記第二の電気接点が第一の距離だけ前記空洞から半径方向に離間し、
前記第一のコネクター部分の前記第三の電気接点が、前記面に配置され、前記第三の電気接点が、前記第一の距離よりも大きな第二の距離だけ前記空洞から半径方向に離間している、請求項12に記載の電気コネクター。
【請求項14】
前記第一のコネクター部分の前記空洞が、閉端面、前記面における開端部、および前記開端部と前記閉端面との間に延びる少なくとも一つの側壁によって画定され、
前記第一のコネクター部分の前記第一の電気接点が、前記突出部の前記少なくとも一つの側壁に配置され、
前記第一のコネクター部分の前記空洞の前記閉端面には電気接点が配置されていない、請求項13に記載の電気コネクター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は電気的に作動するエアロゾル発生システムに関する。詳細には、本開示は、エアロゾル発生装置および充電ユニットを備える電気的に作動するエアロゾル発生システムに関する。本開示はまた、電気的に作動するエアロゾル発生システム用の電気コネクターに関する。
【0002】
電気的に作動するエアロゾル発生システムは一般に、エアロゾル形成基体と、エアロゾル形成基体を加熱してユーザーによる吸入のためのエアロゾルを形成するように作動するヒーターとを備える。通常、電気的に作動するエアロゾル発生システムはまた、電力をヒーターに供給するための電力供給源を含むエアロゾル発生装置を備える。ヒーターは、抵抗電気ヒーター、誘導ヒーターなどでもよい。
【0003】
一部のシステムでは、エアロゾル発生装置は、捲縮したたばこシートの集合体などの固体エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品を受けるように構成される。これらのシステムにおいて、装置は典型的にヒーターを備え、ヒーターは、物品が装置の中に受けられている時にエアロゾル形成基体を加熱するように配置される。物品はまた、従来の紙巻たばこに類似する、ロッドの形態のエアロゾル形成基体と一緒に巻かれているフィルターも備えてもよい。その他のシステムにおいて、装置は、ヒーターおよび液体エアロゾル形成基体を備えるカートリッジを受けるように構成される。こうしたカートリッジはしばしば、カトマイザーと呼ばれる。カトマイザーで使用される共通のタイプのヒーターは、液体エアロゾル形成基体に浸された細長い芯の周りに巻かれたヒーターワイヤーのコイルを含む。
【0004】
一部の電気的に作動するエアロゾル発生システムは、電気的に作動するエアロゾル発生装置の電力供給源を再充電するための充電ユニットを含む。充電ユニットは、ハウジングと、ハウジング内に収容された再充電可能な電力供給源と、電気的に作動するエアロゾル発生装置を受けるための空洞とを備え得る。通常、充電ユニットは携帯型であり、装置の動作時間を延ばすためにユーザーによって装置と共に持ち運ばれ得る。
【0005】
ユーザーがエアロゾル発生装置と充電ユニットを電気的に接続できる速度および容易さを改善することが望ましい。また、任意の角度位置でエアロゾル発生装置と充電ユニットとの間の電気的接続を可能にする電気的に作動するエアロゾル発生システム用の電気コネクターを提供することが望ましい。さらに、エアロゾル発生装置が充電ユニットと完全に整列していない場合に、エアロゾル発生装置と充電ユニットとの間の電気的接続を可能にする電気的に作動するエアロゾル発生システム用の電気コネクターを提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0006】
本開示の一態様によれば、エアロゾル発生装置と、エアロゾル発生装置を受けるように構成された充電ユニットと、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分とを備える、電気的に作動するエアロゾル発生システムが提供される。エアロゾル発生装置が第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの一方を有し得、充電ユニットが第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの他方を有する。第一のコネクター部分は、第一の電気接点、第一の電気接点を実質的に囲む第二の電気接点、および第二の電気接点を実質的に囲む第三の電気接点を含んでもよい。第二のコネクター部分は、面および実質的に面の中央に配置された突出部、突出部に配置された第一の電気接点、第一の電気接点から半径方向外側に離間した面に配置された第二の電気接点、および第二の電気接点から半径方向外側に離間した面に配置された第三の電気接点を含んでもよい。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分は、エアロゾル発生装置が充電ユニットによって受けられた時に第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合するように配置されてもよい。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の電気接点は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合すると、第一のコネクター部分に対する第二のコネクター部分の角度位置に関係なく、第一のコネクター部分の第一の電気接点が第二のコネクター部分の第一の電気接点と電気的に係合し、第一のコネクター部分の第二の電気接点が第二のコネクター部分の第二の電気接点および第三の電気接点のうちの一方と電気的に係合し、そして、第一のコネクター部分の第三の電気接点が第二のコネクター部分の第二の電気接点および第三の電気接点のうちの他方と電気的に係合するように、配置され得る。
【0007】
本開示の第一のコネクター部分および第二のコネクター部分は、充電ユニットに対する装置の角度位置に関係なく、エアロゾル発生装置と充電ユニットとの間の電気的接続を可能にする。有利なことに、これにより、ユーザーがエアロゾル発生装置と充電ユニットを電気的に接続することができる速度および容易さが改善され得る。例えば、これは、装置および充電ユニットが、暗所にあるなど見えない時、または、ユーザーの注意がその他の場所に集中している時に、ユーザーが装置と充電ユニットを電気的に接続することを可能にし得る。
【0008】
好ましい実施形態では、第二のコネクター部分の突出部は、端面と、面と突出部の端面との間に延びる少なくとも一つの側壁によって画定される。特に好ましくは、第二のコネクター部分の第一の電気接点が、突出部の少なくとも一つの側壁に配置される。
【0009】
第二のコネクター部分の突出部の端面には、電気接点は配置されていない。言い換えれば、第二のコネクター部分の突出部の端面は、電気接点を含まない。より具体的には、コネクター部分の突出部の端面の中央には、電気接点が配置されない。突出部上に配置される唯一の電気接点、または電気接点は、突出部の少なくとも一つの側壁に配置される。有利には、これは、いずれのコネクター部分の電気接点も損傷することなく、何度も接続および切断することができる堅牢な電気コネクターを提供し得る。
【0010】
第二のコネクター部分の突出部の端面と第一のコネクター部分との間の望ましくない接触は、第一のコネクター部分と第二のコネクター部分のずれにより、コネクター部分の接続および切断中に発生し得る。例えば、充電ユニットが、エアロゾル発生物品を受けるための空洞を有し、空洞が長軸方向軸を有する場合、空洞内に受けられるエアロゾル発生装置のコネクター部分は、エアロゾル発生装置が空洞の長軸方向軸と整列しない場合、充電ユニットのコネクター部分と整列しないことがある。空洞内のエアロゾル発生装置のこのようなずれは、第一のコネクター部分が、第二のコネクター部分の突出部の端面の第一の接点と望ましくなく衝突する結果をもたらすことがある。こうした望ましくない接触は、突出部の端面の損傷をもたらし得る。第二のコネクター部分の突出部の端面に電気接点を配置しないことによって、第二のコネクター部分は、通常の使用中に損傷に対してより弾力的になる。
【0011】
一部の事例では、エアロゾル発生装置の直径または幅よりも大きい直径または幅を有するエアロゾル発生装置を受けるための空洞を有する充電ユニットを提供することが望ましい場合がある。有利なことに、エアロゾル発生装置の直径または幅よりも大きい直径または幅を有するエアロゾル発生装置を受けるための空洞を有する充電ユニットを提供することは、エアロゾル発生装置の充電ユニットの空洞への挿入を容易にし得る。しかしながら、エアロゾル発生装置の直径または幅と比較して、大きな直径または幅を有する空洞を有する充電ユニットを提供することは、エアロゾル発生装置が空洞に挿入される時に、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のずれのリスクを増大させ得る。有利には、本開示による電気コネクターを有するエアロゾル発生システムを提供することにより、接続および切断中に第一のコネクター部分および第二のコネクター部分を損傷するリスクを著しく増加させることなく、エアロゾル発生装置を空洞内に挿入するのを容易にする、直径の大きい空洞を充電ユニットに含めることが可能になり得る。
【0012】
一部の好ましい事例では、エアロゾル発生装置を横方向に受けるように構成されたエアロゾル発生装置を受けるための空洞を有する充電ユニットを提供することが望ましい場合がある。言い換えれば、エアロゾル発生装置を受けるための空洞は、エアロゾル発生装置を受けるための側面に開口部を有してもよい。これらの場合、充電ユニットの空洞は、長軸方向に離間した二つの閉端部によって形成されてもよく、二つの閉端部の間に延びる側壁は、空洞の基部を画定してもよい。これらの場合、側壁および閉端部は、エアロゾル発生装置が着座することができるトラフを画定する。空洞の一方の側面は、エアロゾル発生装置を横向きまたは横方向に空洞内に長軸方向に垂直な方向に移動させることによって、エアロゾル発生装置を空洞内に挿入できるように、開放されてもよい。これは、空洞へのエアロゾル発生装置の挿入を容易にし、空洞からのエアロゾル発生装置の取り外しを容易にし得る。有利には、本開示による電気コネクターと横方向にエアロゾル発生装置を受けるように構成された空洞を有する充電ユニットを有するエアロゾル発生システムを提供することは、エアロゾル発生装置の空洞への横方向の動きに起因して、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の接続および切断中に第一のコネクター部分および第二のコネクター部分に損傷を与えるリスクを最小限に抑え得る。
【0013】
好ましい実施形態では、第一のコネクター部分は、面と、実質的に面の中央に配置された空洞とを含む。第二のコネクター部分の突出部は、第一のコネクター部分の空洞に受容可能である。第一のコネクター部分の第一の電気接点は、空洞内に配置されることが好ましい。第一のコネクター部分の第二の電気接点は、面に配置され、第二の電気接点は、空洞から第一の距離だけ半径方向に離間することが好ましい。第一のコネクター部分の第三の電気接点は、面に配置され、第三の電気接点は、第一の距離よりも大きな第二の距離だけ空洞から半径方向に離間しているのが好ましい。
【0014】
特に好ましくは、空洞は、閉端面、面における開端部、および開端部と閉端面との間に延びる少なくとも一つの側壁を画定する。好ましくは、第一のコネクター部分の第一の電気接点が空洞の少なくとも一つの側壁に配置される。
【0015】
好ましくは、第一のコネクター部分の空洞の閉端面には、電気接点は配置されていない。言い換えれば、第一のコネクター部分の空洞の端面は、電気接点を含まない。より具体的には、第一のコネクター部分の空洞の中央には、電気接点が配置されない。空洞内に配置される唯一の電気接点、または電気接点は、空洞の少なくとも一つの側壁に配置される。
【0016】
本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生装置」という用語は、エアロゾル形成基体と相互作用して、ユーザーの口を通してユーザーの肺の中へと直接吸入可能なエアロゾルを発生する装置を指す。ある特定の実施形態では、エアロゾル発生装置はエアロゾル形成基体を加熱して揮発性化合物の放出を容易にする場合がある。エアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を備えるエアロゾル発生物品、またはエアロゾル形成基体を備えるカートリッジと相互作用し得る。電気的に作動するエアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を加熱してエアロゾルを形成するための、抵抗電気ヒーター、誘導ヒーターなどのヒーターを備えてもよい。
【0017】
本明細書で使用する「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出することができるエアロゾル形成基体を備える物品を指す。ある特定の実施形態では、エアロゾル発生物品は、エアロゾルを形成することができる、揮発性化合物を加熱に伴い放出する能力を有するエアロゾル形成基体を備えてもよい。
【0018】
本明細書で使用する「電気的係合」とは、第一のコネクター部分と第二のコネクター部分の間に電流を流すことを可能にする、第一のコネクター部分と第二のコネクター部分との間の電気的接続または電気接点を記述するために使用される。
【0019】
本明細書で使用する「角度位置」とは、軸を中心とした、一つの構成要素の他の構成要素に対する相対的な回転位置または配向を記述するために使用される。
【0020】
本明細書で使用する「上流」「下流」「近位」および「遠位」という用語は、エアロゾル発生装置、エアロゾル発生物品および充電ユニットの構成要素または構成要素の部分の相対的位置を記述するために使用される。
【0021】
本明細書で使用する「長軸方向」という用語は、下流、近位または口側の端とそれに向かい合った上流または遠位端との間の方向を記述するために使用され、また「横断」という用語は、長軸方向と直角を成す方向を記述するために使用される。
【0022】
本明細書で使用する、「長さ」という用語は、構成要素、エアロゾル発生装置、エアロゾル発生物品および充電ユニットの遠位または上流端と近位または下流端との間の長軸方向での最大寸法を記述するために使用される。
【0023】
本明細書で使用する「直径」という用語は、構成要素、エアロゾル発生装置、エアロゾル発生物品、および充電ユニットの横断方向での最大寸法を記述するために使用される。
【0024】
本明細書で使用する「横断断面」という用語は、構成要素、エアロゾル発生装置、エアロゾル発生物品および充電ユニットの、構成要素、エアロゾル発生装置、エアロゾル発生物品、および充電ユニットの主軸と直角を成す方向での断面をそれぞれ記述するために使用される。
【0025】
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの電気接点のうちの少なくとも一つは、充電ユニットからエアロゾル発生装置に電力を伝達、搬送、または供給するように構成され得る。例えば、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの第一の電気接点は、充電ユニットからエアロゾル発生装置に電力を伝達するように構成され得る。特に、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの電気接点のうちの少なくとも一つは、充電ユニットの電力供給源からエアロゾル発生装置の再充電可能な電力供給源に電力を伝達するように構成され得る。好ましくは、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの第二の電気接点は、充電ユニットからエアロゾル発生装置に電力を伝達するように構成され得る。また、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの電気接点のうちの少なくとも一つは、接地接続として構成され得る。例えば、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの第三の電気接点は、接地接続として構成され得る。
【0026】
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの電気接点のうちの少なくとも一つは、少なくとも一つの充電ユニットからエアロゾル発生装置に、およびエアロゾル発生装置から充電ユニットにデータを伝達するように構成され得る。
【0027】
一部の実施形態では、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの電気接点のうちの少なくとも一つは、充電ユニットからエアロゾル発生装置にデータを伝達するように構成され得る。これにより、有利なことに、ソフトウェア更新を充電ユニットからエアロゾル発生装置に伝達することが可能になり得る。一部の実施形態では、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの電気接点のうちの少なくとも一つは、エアロゾル発生装置から充電ユニットにデータを伝達するように構成され得る。これにより、使用データをエアロゾル発生装置から充電ユニットに伝達することが可能になり得る。使用データは、例えば、装置の再充電可能な電力供給源の一つ以上の充電状態、装置の使用回数、ヒーターの使用回数、およびエアロゾル形成基体の識別情報を含み得る。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの第三の電気接点は、充電ユニットからエアロゾル発生装置にデータを伝達するように構成され得る。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの第二の電気接点は、充電ユニットからエアロゾル発生装置にデータを伝達するように構成され得る。好ましくは、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの第一の電気接点は、充電ユニットからエアロゾル発生装置にデータを伝達するように構成される。
【0028】
本開示の第一のコネクター部分および第二のコネクター部分は、充電ユニットからエアロゾル発生装置に電力を伝達し、少なくとも一つの充電ユニットから装置に、および装置から充電ユニットにデータを伝達するように構成され得る。有利なことに、これにより、装置は単一の電気コネクター部分のみを備えることが可能になり得る。これは、複数の電気コネクター部分を有する装置と比較して、エアロゾル発生装置のサイズおよび重量を減少させ得る。
【0029】
通常、エアロゾル発生装置は再充電可能な電力供給源を備え得る。再充電可能な電力供給源は、電池またはコンデンサーなどの適切な任意のタイプの再充電可能な電力供給源を含み得る。再充電可能な電力供給源は、リチウムイオン電池を含み得る。エアロゾル発生装置の再充電可能な電力供給源は、エアロゾル発生装置が一回以上のユーザー体験を提供するのに十分な容量を有し得る。ユーザー体験は一般に、ユーザーがエアロゾル発生装置を吸う一連の吸煙を含み、エアロゾル発生装置はエアロゾル形成基体を霧状にすることによってエアロゾルを発生し、ユーザーは装置によって発生されたエアロゾルを吸入する。一般的なユーザー体験を構成する吸煙回数は、適切な任意の回数とし得る。一般に、吸煙回数は2~20回の吸煙であってもよく、4~12回の吸煙であってもよく、また約6回または7回の吸煙であってもよい。エアロゾル発生装置の再充電可能な電力供給源は、エアロゾル発生装置が適切な任意の回数のユーザー体験を提供するのに十分な容量を有し得る。再充電可能な電力供給源は、エアロゾル発生装置が1回、2回、3回、4回、5回、または6回のユーザー体験を提供するのに十分な容量を有し得る。
【0030】
同様に、充電ユニットは電力供給源を含み得る。充電ユニットの電力供給源は、電池およびコンデンサーなどの適切な任意のタイプの電力供給源を含み得る。充電ユニットの電力供給源は、リチウムイオン電池を含み得る。本開示の第一のコネクター部分および第二のコネクター部分は、エアロゾル発生装置の再充電可能な電力供給源を充電するために、充電ユニットの電力供給源とエアロゾル発生装置の再充電可能な電力供給源との間で電力を伝達することを可能にし得る。有利なことに、これによりエアロゾル発生装置の使用可能な寿命が延び得る。充電ユニットの電力供給源は、複数回のユーザー体験を提供するのに十分な充電をエアロゾル発生装置に提供するのに十分な容量を有し得る。充電ユニットの電力供給源は、1~20回のユーザー体験、5~15回のユーザー体験、および約10回のユーザー体験などの、適切な任意の回数のユーザー体験を提供するのに十分な充電をエアロゾル発生装置に提供するのに十分な容量を有し得る。有利なことに、これにより、ユーザーが、エアロゾル発生装置および充電ユニットの両方を持ち運んで、エアロゾル発生装置の再充電可能な電力供給源を充電するために、主電源などの外部電力供給源にエアロゾル発生装置を接続することなく、一日または一週間などの、長期間にわたってエアロゾル発生装置を使用することを可能にし得る。
【0031】
一般に、充電ユニットの電力供給源は再充電可能であり得る。充電ユニットの電力供給源は、エアロゾル発生装置の再充電可能な電力供給源よりも大きな容量を有し得る。充電ユニットの電力供給源は、エアロゾル発生装置の再充電可能な電力供給源より物理的に大きくてもよい。
【0032】
一部の実施形態では、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の第一の電気接点は、充電ユニットとエアロゾル発生装置との間でデータを伝達するように構成されてもよく、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の第二の電気接点は、充電ユニットの電力供給源とエアロゾル発生装置の再充電可能な電力供給源との間に電力を伝達するように構成されてもよく、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の第三の電気接点は接地接続として構成されてもよい。
【0033】
エアロゾル発生装置は手持ち式装置であってもよい。言い換えれば、エアロゾル発生装置は、ユーザーの手の中に保持されるのに適切な任意のサイズおよび形状を有してもよい。エアロゾル発生装置は、従来の紙巻たばこまたは葉巻たばこに類似するサイズおよび形状を有してもよい。エアロゾル発生装置は携帯型であってもよい。一般に、充電ユニットも携帯型であってもよい。充電ユニットは、適切な任意のサイズおよび形状を有し得る。充電ユニットは、従来的な紙巻たばこのパケットと類似したサイズおよび形状を有してもよい。携帯型の充電ユニットを提供することにより、ユーザーが充電ユニットをエアロゾル発生装置と共に持ち運ぶことが可能になり得る。有利なことに、これにより、エアロゾル発生装置の再充電可能な電力供給源を、エアロゾル発生装置の動作寿命を犠牲にすることなく、より小さくかつより軽量にすることが可能となり得るが、エアロゾル発生装置は、装置の再充電可能な電力供給源が消耗した時にユーザーによって持ち運ばれる携帯型の充電ユニットから充電することができる。
【0034】
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の電気接点は、任意の適切な導電性材料から作製され得る。例えば、電気接点は、銅または金などの金属から作製され得る。一部の実施形態では、電気接点は同じ材料から作製され、その他の実施形態では、電気接点は異なる材料から作製される。
【0035】
一般に、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの電気接点は、相互から電気的に分離または隔離されている。第一のコネクター部分の第一の電気接点、第二の電気接点および第三の電気接点は、相互から電気的に分離または隔離されてもよい。同様に、第二のコネクター部分の第一の電気接点、第二の電気接点および第三の電気接点は、相互から電気的に分離または隔離されてもよい。各コネクター部分の電気接点の電気的な分離または隔離は、隣接した電気接点間に配置された電気絶縁材料によって提供され得る。電気的な分離または隔離は、間隙を介して隣接した電気接点によって提供されてもよい。
【0036】
本明細書で使用する「導電性」は、1x10-4Ωm以下の電気抵抗率を有する材料を指す。本明細書で使用する「電気的に絶縁」は、1x10-4Ωm以上の電気抵抗率を有する材料を指す。
【0037】
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の電気接点は、適切な任意のタイプの電気接点であってもよい。電気接点は弾性接点であってもよい。例えば、電気接点は、板ばね接点であってもよい。電気接点はピン接点であってもよい。ピン接点は、一般に表面の平面と実質的に直角を成して、表面から外側に延びる、または突出し得る。ピン接点は、弾性ピン接点または「ポゴピン」接点であり得る。言い換えれば、ピン接点は弾性またはばね式の接点であってもよい。電気接点はプレート接点であってもよい。プレート接点は、平面上または平面内に、または表面上または表面に沿って実質的に延び得る。電気接点はプリント回路基板上に提供されてもよい。一部の実施形態では、電気接点のすべてが同じタイプの電気接点であってもよい。その他の実施形態では、電気接点は異なるタイプの電気接点を含み得る。第一のコネクター部分の電気接点は、一つのタイプの電気接点を含んでもよく、第二のコネクター部分の電気接点は、異なるタイプの電気接点を含んでもよい。
【0038】
第一のコネクター部分の第一の電気接点、第二の電気接点および第三の電気接点は、同じタイプの電気接点であってもよい。一般に、第一のコネクター部分の電気接点はプレート電気接点である。言い換えれば、一般に、第一のコネクター部分の電気接点は、第一のコネクター部分の平面上または平面内に、または表面上または表面に沿って実質的に延びる。一般に、第一のコネクター部分は一つ以上の表面を含み、第一のコネクター部分の第一の電気接点、第二の電気接点および第三の電気接点の各々は、第一のコネクター部分の一つ以上の表面の一つの上またはそれに沿って実質的に延びる。
【0039】
第一のコネクター部分の第一の電気接点、第二の電気接点および第三の電気接点は、適切な任意の配置で配置され得る。
【0040】
一部の実施形態では、第一のコネクター部分の第一の電気接点、第二の電気接点および第三の電気接点は実質的に環状である。言い換えれば、第一のコネクター部分の第一の電気接点、第二の電気接点、および第三の電気接点の各々は、リングを形成し得る。第一のコネクター部分の第一の電気接点、第二の電気接点および第三の電気接点は、同心リングを形成し得る。
【0041】
一部の特定の実施形態において、
【0042】
第一のコネクター部分の第一の電気接点は、実質的に円形であり、空洞の少なくとも一つの側壁の周りに配置され、
【0043】
第一のコネクター部分の第二の電気接点は、面に配置され、かつ空洞および第一の電気接点を囲むリングを形成し、
【0044】
第一のコネクター部分の第三の電気接点は、面に配置され、かつ空洞および第一の電気接点および第二の電気接点を囲むリングを形成する。
【0045】
第二のコネクター部分の第一の電気接点、第二の電気接点および第三の電気接点は、同じタイプの電気接点であってもよい。一般に、第二のコネクター部分の電気接点はピン電気接点である。言い換えれば、一般に、第二のコネクター部分の電気接点は、第二のコネクター部分の平面または表面から外側に、一般には平面または表面に実質的に垂直に延びる。典型的には、第二のコネクター部分は、第一の電気接点、第二の電気接点、および第三の電気接点が配置される平行な表面を含む。これらの実施形態では、第一のコネクター部分の第一の電気接点、第二の電気接点、および第三の電気接点の各々は、それが配置される表面から垂直に延びる。
【0046】
第二の電気コネクター部分の電気接点は、弾性電気接点であってもよい。特に、第二の電気コネクター部分の電気接点は、ポゴピン電気接点であってもよい。ポゴピン電気接点は有利なことに、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合しており、ユーザーの移動によって生じる振動および小さな動きに晒された時に、第一のコネクター部分と第二のコネクター部分との間に信頼できる電気的接続を維持するのに役立ち得る。
【0047】
一部の好ましい実施形態では、第二のコネクターの第一の電気接点、第二の電気接点および第三の電気接点は、実質的に異なる方向に延びる。第二の電気接点および第三の電気接点は、同じ、実質的に平行な方向に延びてもよく、第一の電気接点は、異なる方向に、第一の電気接点および第三の電気接点の方向と実質的に垂直に延び得る。
【0048】
好ましくは、第一のコネクター部分は、実質的に平面状の面および実質的に平面状の面の実質的に中央に配置された空洞を含む。空洞は、内側に、平面状の面から実質的に垂直に延びてもよい。空洞は、閉端部、面における開端部、および開端部と閉端部との間に延びる少なくとも一つの側壁を有し得る。第一のコネクター部分の第一の電気接点は、空洞内に配置され得る。第一の電気接点は、空洞の少なくとも一つの側壁に配置されることが好ましい。第一の電気接点は、空洞の閉端部を実質的に囲んでもよい。第一のコネクター部分の第二の電気接点は、面に配置され、空洞および第一の電気接点を実質的に囲む。第一のコネクター部分の第三の電気接点は、面に配置され、空洞および第一の電気接点および第二の電気接点を実質的に囲む。
【0049】
好ましくは、第二のコネクター部分は、実質的に平面状の面と、平面状の面の実質的に中央に配置された突出部とを含む。突出部は、面から外側に、面の平面に実質的に垂直に延び得る。突出部は、第一のコネクター部分の空洞内に受けられるように構成され得る。突出部は、端面と、面と突出部の端面との間に延びる少なくとも一つの側壁とを有し得る。第二のコネクター部分の第一の電気接点は、突出部の少なくとも一つの側壁に配置され得る。第二のコネクター部分の第二の電気接点は、平面状の面に配置され得る。第二のコネクター部分の第三の電気接点は、平面状の面に配置され得る。
【0050】
第二のコネクター部分の第二の電気接点は、第一の距離だけ突出部から半径方向に離間してもよい。第二のコネクター部分の第三の電気接点は、第二の距離だけ突出部から半径方向に離間してもよい。第二の距離は、第一の距離よりも大きくてもよい。
【0051】
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分は、第二のコネクター部分の突出部を第一のコネクター部分の空洞内に挿入することによって電気的に係合され得る。
【0052】
突出部は先細であってもよい。突出部は、端面の突出部の幅または直径よりも大きい、面の幅または直径を有してもよい。有利なことに、これは、第一のコネクター部分の面が第二のコネクター部分の面と整列していない第一のコネクター部分の空洞への第二のコネクター部分の突出部の挿入を容易にし得る。言い換えれば、これは、第一のコネクター部分が第二のコネクター部分に対して傾斜している空洞への突出部の挿入を容易にし得る。突出部の端面と、突出部の少なくとも一つの側壁との間の界面は、丸みを帯びていてもよい。突出部の端面と突出部の少なくとも一つの側壁との間の界面は、傾斜していてもよい。有利には、突出部の端面と突出部の少なくとも一つの側壁との間に丸みのあるまたは傾斜のある界面を提供することは、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が完全に整列していない空洞への突出部の挿入をさらに容易にし得る。
【0053】
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合すると、
【0054】
突出部の少なくとも一つの側壁における第二のコネクター部分の第一の電気接点が、空洞の少なくとも一つの側壁における第一のコネクター部分の第一の電気接点と電気的に係合してもよく、
【0055】
第二のコネクター部分の面における第二のコネクター部分の第二の電気接点が、第一のコネクター部分の面における第一のコネクター部分の第二の電気接点と電気的に係合してもよく、
【0056】
第二のコネクター部分の面における第二のコネクター部分の第三の電気接点が、第一のコネクター部分の面における第一のコネクター部分の第三の電気接点と電気的に係合してもよい。
【0057】
これらの実施形態では、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の空洞および突出部は、実質的に環状の円筒形とし得る。これにより、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が、空洞および突出部の軸を中心として相互に対して自由に回転することが可能になり得る。このことは、第二のコネクター部分に対する第一のコネクター部分の角度位置に関係なく、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合することを可能にし得る。
【0058】
突出部の少なくとも一つの側壁に配置された第二のコネクター部分の第二の電気接点は、空洞の少なくとも一つの側壁上に第一のコネクター部分の第二の電気接点との信頼できる電気的係合を達成するために、摩擦嵌めまたは締まり嵌めなどによって、第一のコネクター部分の空洞の内側に密嵌し得る。第二のコネクター部分の第二の電気接点および空洞は、突出部が空洞内に受けられ、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合された時に第二のコネクター部分の第二の電気接点が空洞内にスナップ嵌めするように構成され得る。
【0059】
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分は、任意の適切な追加の数の電気接点を有してもよく、追加の電気接点は、任意の所望の機能を実行するように構成されてもよい。
【0060】
特に、第二のコネクター部分は、第四の電気接点を備えてもよい。第四の電気接点は、面に配置されてもよい。
【0061】
第四の電気接点は、第一の距離だけ突出部から半径方向に離間してもよい。言い換えれば、第四の電気接点は、第二の電気接点と同じ距離だけ突出部から半径方向に離間してもよい。第二のコネクター部分の第四の電気接点は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合された時に、第一のコネクター部分の第二の電気接点に接触するように配置されてもよい。第二のコネクター部分の第四の電気接点は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合された時に、第一のコネクター部分の第二の電気接点に電気的に係合するように配置されてもよい。
【0062】
好ましくは、第四の電気接点は、第二の距離だけ突出部から半径方向に離間している。言い換えれば、第四の電気接点は、第三の電気接点と同じ距離だけ突出部から半径方向に離間してもよい。第二のコネクター部分の第四の電気接点は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合された時に、第一のコネクター部分の第三の電気接点に接触するように配置されてもよい。第二のコネクター部分の第四の電気接点は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合された時に、第一のコネクター部分の第三の電気接点に電気的に係合するように配置されてもよい。
【0063】
第四の電気接点は、第二のコネクター部分の第三の電気接点から角状に離間してもよい。
【0064】
第四の電気接点は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合された時を検出するように、挿入検出接点として構成されてもよい。第四の電気接点は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が任意の適切な方法で電気的に係合された時を検出するように構成されてもよい。一つの特定の実施例では、第四の電気接点は、第一のコネクター部分の接地接続に接続するよう配置される。したがって、コントローラは、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が互いに電気的に係合していることを示す、第四の接点が接地された時を検出できる。
【0065】
別の実施例では、第四の電気接点は、弾性ピン接点が圧縮された時に閉じるスイッチと通信する弾性ピン接点であってもよい。スイッチは、第一のコネクター部分が、スイッチが閉じている時に第二のコネクター部分に電気的に係合していると判断するように構成され得る、充電ユニットのコントローラに接続されてもよい。
【0066】
空洞は、適切な任意の形状および寸法を有してもよい。空洞は実質的に円筒形でもよい。空洞は、実質的に円形の横断断面を有し得る。空洞の直径は面の直径より小さい。空洞の直径は、面の直径の75%以下であってもよく、または面の直径の約21%以下であってもよい。
【0067】
突出部は、適切な任意の形状および寸法を有してもよい。突出部は実質的に円筒形でもよい。突出部は、実質的に円形の横断断面を有し得る。突出部の直径は面の直径よりも小さい。突出部の直径は、面の直径の75%以下であってもよく、または面の直径の約21%以下であってもよい。
【0068】
一部の実施形態では、突出部の端面と少なくとも一つの側壁との間の交点を傾斜させる、傾斜させる、または面取りして、第一のコネクター部分の空洞内での突出部の位置付けを容易にしてもよい。
【0069】
第二のコネクター部分は、電気接点が取り付けられる本体を含み得る。突出部は、本体と一体的に形成されてもよく、または本体部分に固定された別個の部分であってもよい。
【0070】
エアロゾル発生装置が第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの一方を有し、充電ユニットが第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの他方を有する。一部の実施形態では、第一のコネクター部分が装置上に提供されてもよく、第二のコネクター部分が充電ユニット上に提供されてもよい。第二のコネクター部分の電気接点がピン接点である場合、充電ユニットがピン接点に対する損傷からの改善された保護を提供し得るために、充電ユニット上に第二のコネクターを提供することは有利であり得る。
【0071】
エアロゾル発生装置は、近位端と、近位端の反対側の遠位端とを備え得る。近位端は、そこでユーザーがエアロゾル発生装置を吸って装置によって発生されたエアロゾルを吸入する、端部であり得る。したがって、近位端は口側の端と呼ばれることもある。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの一つは、エアロゾル発生装置の遠位端に提供され得る。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの一つは、エアロゾル発生装置の遠位端面に提供され得る。
【0072】
エアロゾル発生装置は、任意の適切なサイズおよび形状を有してもよい。
【0073】
エアロゾル発生装置は、任意の適切な形状の横断断面を有してもよい。例えば、エアロゾル発生装置は、実質的に円形、楕円形、三角形、正方形、菱形、台形、五角形、六角形または八角形の横断断面を有してもよい。一部の特定の実施形態において、エアロゾル発生装置は、実質的に円形の横断断面を有する。
【0074】
エアロゾル発生装置は、その長さに沿って実質的に一定の横断断面を有してもよい。エアロゾル発生装置は、その長さに沿って実質的に円形の横断断面を有してもよい。装置は、その長軸方向軸を中心とした回転対称を有してもよい。装置は、その長軸方向軸を中心とした1よりも大きい次数の回転対称を有してもよい。装置は、その長軸方向軸を中心として実質的に軸対称であってもよい。特定の実施形態では、エアロゾル発生装置は、実質的に環状の円筒形であり得る。
【0075】
エアロゾル発生装置は、適切な任意の直径および任意の適切な長さを有し得る。エアロゾル発生装置は、細長くてもよい。一部の特定の実施形態において、エアロゾル発生装置は、従来の紙巻たばこまたは葉巻たばこと実質的に類似する形状、直径、長さを有してもよい。エアロゾル発生装置の長さは、約30mm~約121mm、または約21mm~約120mm、または約90mm~約100mmであり得る。エアロゾル発生装置の外径は、約5mm~約30mm、または約10mm~約20mm、または約25mmであり得る。
【0076】
エアロゾル発生装置は、カートリッジ、ヒーター、およびエアロゾル発生物品のうちの一つ以上を受容するように構成されてもよい。エアロゾル発生装置は、カートリッジ、ヒーター、およびエアロゾル発生物品のうちの一つ以上を近位端にて受容するように構成されてもよい。装置は、カートリッジ、ヒーター、およびエアロゾル発生物品のうちの一つ以上を受容するための空洞を備えてもよい。
【0077】
一部の実施形態では、エアロゾル発生装置はヒーターを備え得る。エアロゾル発生装置がヒーターを備える場合、装置は、エアロゾル形成基体を含む物品、またはエアロゾル形成基体を含むカートリッジを受容するように構成されてもよい。他の実施形態では、エアロゾル発生装置は、ヒーターまたはヒーターとエアロゾル形成基体を含む物品またはカートリッジとの組み合わせを受容するように構成され得る。装置がカートリッジおよびエアロゾル発生物品のうちの一つ以上を受容するための空洞を備える場合、アトマイザーは空洞内に配設されてもよい。
【0078】
装置は、装置の遠位端に、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの一つを含み得る。装置は、装置の遠位端面に、第一コネクター部分および第二のコネクター部分のうちの一つを備え得る。言い換えれば、口側の端の反対側の、装置の遠位端における面は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの一つを含み得る。装置の遠位端面は、実質的に円形であってもよい。
【0079】
エアロゾル発生装置は、ハウジングを備え得る。特定の実施形態では、ハウジングは実質的に環状の円筒形であってもよい。ハウジングは、適切な任意の材料または材料の組み合わせを含み得る。適切な材料の例としては、金属、合金、プラスチック、もしくはこれらの材料のうちの一つ以上を含有する複合材料、または食品もしくは医薬品用途に適切な熱可塑性樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、およびポリエチレンが挙げられる。特定の実施形態では、材料は軽量であり、脆くない。
【0080】
エアロゾル発生装置の再充電可能な電力供給源は、ハウジング内に収容され得る。ハウジングは、エアロゾル発生物品およびカートリッジのうちの一つ以上を受けるための空洞を含み得る。エアロゾル発生装置はヒーターを備えてもよい。ヒーターは、抵抗電気ヒーターまたは誘導ヒーターなどでもよい。装置がエアロゾル発生物品またはカートリッジを受けるための空洞を備える場合、ヒーターは空洞内に配置され得る。
【0081】
エアロゾル発生装置は、電気回路を備え得る。電気回路は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合した時に充電ユニットからエアロゾル発生装置への電力の伝達を制御するように構成され得る。電気回路は、一つ以上の充電ユニットからエアロゾル発生装置への、およびエアロゾル発生装置から充電ユニットへのデータの伝達を制御するように構成され得る。電気回路は、マイクロプロセッサを備え得る。電気回路はマイクロコントローラなどのコントローラを備え得る。
【0082】
充電ユニットは、適切な任意のサイズおよび形状を有し得る。
【0083】
充電ユニットは、適切な任意の形状の横断断面を有し得る。例えば、充電ユニットは、実質的に円形、楕円形、三角形、正方形、菱型、台形、五角形、六角形または八角形の横断断面を有し得る。一部の特定の実施形態では、エアロゾル発生装置は、実質的に長方形の横断断面を有する。
【0084】
充電ユニットは、その長さに沿って実質的に一定の横断断面を有し得る。充電ユニットは、その長さに沿って実質的に長方形の横断断面を有し得る。特定の実施形態では、充電ユニットは実質的に長方形の立方体とし得る。
【0085】
充電ユニットは、適切な任意の直径および適切な任意の長さを有し得る。充電ユニットは、手持ち式であってもよい。一部の実施形態では、充電ユニットは、従来的な一箱の紙巻たばこと実質的に類似した形状、直径および長さを有してもよい。充電ユニットは、約21mm~約200mmの長さを有し得る。充電ユニットは、約10mm~約121mm、または約21mm~約100mmの外径を有し得る。
【0086】
充電ユニットは、エアロゾル発生装置を受けるように構成された空洞を有してもよい。空洞は、エアロゾル発生装置の遠位端を受けるように構成されてもよい。空洞は、エアロゾル発生装置全体を受けるように構成されてもよい。充電ユニットの空洞は、エアロゾル発生装置を受けるための適切な任意のサイズおよび形状を有し得る。
【0087】
充電ユニットの空洞は適切な任意の形状の横断断面を有し得る。例えば、空洞は、実質的に円形、楕円形、三角形、正方形、菱型、台形、五角形、六角形または八角形の横断断面を有し得る。特定の実施形態では、充電ユニットの空洞は、空洞で受けられるエアロゾル発生装置の横断断面と実質的に同じ形状の横断断面を有し得る。一部の特定の実施形態では、空洞は実質的に円形の断面を有し得る。
【0088】
充電ユニットの空洞は、その長さに沿って実質的に一定の横断断面を有し得る。空洞は、その長さに沿って実質的に円形の横断断面を有し得る。空洞は、実質的に環状の円筒形であり得る。空洞は、その長軸方向軸を中心として実質的に軸対称であってもよい。
【0089】
充電ユニットの空洞は、適切な任意の直径および適切な任意の長さを有し得る。
【0090】
特定の実施形態では、充電ユニットの空洞は、エアロゾル発生装置の直径よりも大きい直径を有し得る。エアロゾル発生装置の直径よりも大きい直径を空洞に提供することは、エアロゾル発生装置の空洞への挿入を容易にし得る。
【0091】
充電ユニットの空洞は細長くてもよい。空洞は、エアロゾル発生装置の長さより小さな長さを有し得るため、エアロゾル発生装置の遠位端が充電ユニットの空洞に受けられた時にエアロゾル発生装置の近位または下流端が空洞から突出する。充電ユニットの空洞は、エアロゾル発生装置の実質的に全長が充電ユニットの空洞に受けられるように、エアロゾル発生装置の長さと実質的に等しい、またはそれよりもわずかに大きな長さを有してもよい。有利なことに、これにより、装置を空洞内に完全に封入することが可能となり得、充電ユニットが装置を外部環境から保護することが可能になり得る。
【0092】
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの一つは、充電ユニットの空洞に配置され得る。この配置は、コネクター部分を外部環境から実質的に遮蔽または保護し得る。空洞は開端部を有してもよい。開端部は、エアロゾル発生装置を空洞内に挿入し、エアロゾル発生装置を空洞から取り外すことを可能にし得る。空洞はまた、開端部の反対側に閉端部を有し得る。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの一つは、充電ユニットの空洞の閉端部に配置され得る。
【0093】
一部の特定の実施形態では、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの一方は、エアロゾル発生装置の遠位端における端面に配置されてもよく、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの他方は、充電ユニットの空洞の閉端部における端面に配置されてもよい。これらの特定の実施形態では、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分は、エアロゾル発生装置の遠位端を充電ユニットの空洞の開端部内に挿入し、装置の遠位端面に配置されたコネクター部分を充電ユニットの空洞の閉端面に配置されたコネクター部分と接触させることによって、電気的に係合され得る。
【0094】
一部の好ましい実施形態では、充電ユニットの空洞は、横方向にエアロゾル発生装置を受けるように構成され得る。言い換えれば、充電ユニットの空洞は、エアロゾル発生装置を受けるための側面に開口部を有してもよい。これらの実施形態では、空洞は、長軸方向に離間した二つの閉端部、および二つの閉端部の間に延びる側壁によって画定され得る。側壁は、空洞の基部を画定し得る。側壁および二つの閉端部は、エアロゾル発生装置が着座することができるトラフを画定し得る。空洞の一方の側面は、開放していてもよい。空洞の一方の側面は、エアロゾル発生装置が、長軸方向に実質的に垂直な方向に、エアロゾル発生装置を横向きまたは横方向に空洞内に移動させることによって、空洞内に挿入され得るように、開放されてもよい。これは、空洞へのエアロゾル発生装置の挿入を容易にし、空洞からのエアロゾル発生装置の取り外しを容易にし得る。有利には、本開示による電気コネクターと横方向にエアロゾル発生装置を受けるように構成された空洞を有する充電ユニットを有するエアロゾル発生システムを提供することは、エアロゾル発生装置の空洞への横方向の動きに起因して、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の接続および切断中に第一のコネクター部分および第二のコネクター部分に損傷を与えるリスクを最小限に抑え得る。
【0095】
エアロゾル発生装置および充電ユニットの空洞が実質的に環状の円筒形である場合、エアロゾル発生装置は、空洞内でその長軸方向軸を中心として自由に回転し得る。これらの実施形態では、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分は、充電ユニットの空洞に対して任意の角度位置で装置を空洞内に挿入することを可能にし、エアロゾル発生装置が、第一のコネクター部分と第二のコネクター部分との間の電気的接続を破壊することなく空洞内で回転することを可能にする。
【0096】
充電ユニットはハウジングを含み得る。特定の実施形態では、ハウジングは実質的に長方形の立方体とし得る。ハウジングは、適切な任意の材料または材料の組み合わせを含み得る。適切な材料の例としては、金属、合金、プラスチック、もしくはこれらの材料のうちの一つ以上を含有する複合材料、または食品もしくは医薬品用途に適切な熱可塑性樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、およびポリエチレンが挙げられる。特定の実施形態では、材料は軽量であり、脆くない。
【0097】
充電ユニットがエアロゾル発生装置を受けるための空洞を含む場合、ハウジングは空洞を画定し得る。充電ユニットは、ハウジングにヒンジで接続されたリッドなどの空洞の開端部を閉じるための手段を含み得る。
【0098】
充電ユニットが電力供給源を含む場合、電力供給源はハウジング内に収容され得る。充電ユニットは、充電ユニットの電力供給源を再充電するために、充電ユニットを、主電源などの外部電力供給源に接続するための手段を含み得る。
【0099】
充電ユニットは電気回路を含み得る。電気回路は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合した時に充電ユニットからエアロゾル発生装置への電力の伝達を制御するように構成され得る。電気回路は、一つ以上の充電ユニットからエアロゾル発生装置への、およびエアロゾル発生装置から充電ユニットへのデータの伝達を制御するように構成され得る。電気回路は、マイクロプロセッサを備え得る。電気回路はマイクロコントローラなどのコントローラを備え得る。
【0100】
電気的に作動するエアロゾル発生システムは、エアロゾル発生装置が充電ユニットによって受けられた時に第一のコネクター部分と第二のコネクター部分の電気的な係合を取り外し可能に保持するための保持装置をさらに備え得る。
【0101】
保持装置は、第一のコネクター部分と第二のコネクター部分の電気的係合を取り外し可能に保持するための任意の適切な手段とし得る。例えば、保持装置は、エアロゾル発生装置が充電ユニットによって受けられた時のエアロゾル発生装置と充電ユニットとの間の摩擦嵌めを含み得る。例えば、保持装置は、充電ユニットの空洞の開端部または側面を取り外し可能に覆うように構成されたリッドなどの封止体を含み得る。例えば、保持装置は、エアロゾル発生装置が充電ユニットによって受けられた時に第一のコネクター部分を第二のコネクター部分に対して付勢するための、充電ユニット上に配置された弾性手段を含み得る。弾性保持装置は、板ばねなどのばねを含み得る。
【0102】
一部の好ましい実施形態では、保持装置は、磁気保持装置を備えてもよい。磁気保持装置は、第一の磁性素子および第二の磁性素子を含んでもよい。第一の磁性素子はエアロゾル発生装置内に提供されてもよく、第二の磁性素子は充電ユニット内に提供されてもよい。
【0103】
第一の磁性素子および第二の磁性素子は、エアロゾル発生装置が充電ユニットによって受けられた時に、第一の磁性素子および第二の磁性素子が相互に近接するように配置され得る。第一の磁性素子および第二の磁性素子は、エアロゾル発生装置が充電ユニットによって受けられた時に第一の磁性素子および第二の磁性素子が相互に引き寄せられるように配置され得る。第一の磁性素子および第二の磁性素子は、エアロゾル発生装置が充電ユニットによって受けられた時に第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が取り外し可能に電気的係合に保持されるように配置され得る。
【0104】
本明細書で使用される場合、「磁性素子」は、磁性材料を含む素子を記述するために使用される。「磁性材料」という用語は、本明細書で使用される場合、常磁性および強磁性の両方の材料を含む、磁場と相互作用することができる材料を記述するために使用される。磁化可能な材料は、外部磁場が存在する場合でのみ磁化された状態となるように、常磁性材料とし得る。別の方法として、磁化可能な材料は、外部磁場が存在する場合に磁化され、外部磁場が除去された後でも磁化された状態となる材料(例えば、強磁性材料)とし得る。「磁性材料」という用語は、本明細書で使用される場合、両方のタイプの磁化可能な材料の他、既に磁化された材料も含む。
【0105】
第一の磁性素子および第二の磁性素子のうちの少なくとも一つは、ネオジム、鉄およびホウ素などのネオジムの合金を含み得る。言い換えれば、第一の磁性素子および第二の磁性素子のうちの少なくとも一つは、ネオジウム磁石とし得る。第一の磁性素子および第二の磁性素子のうちの少なくとも一つは、SS430ステンレス鋼などの強磁性ステンレス鋼を含み得る。
【0106】
第一の磁性素子は、エアロゾル発生装置の第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの一方に近接して配置されてもよい。第二の磁性素子は、充電ユニットの第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの他方に近接して配置されてもよい。この配置では、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合しない時、磁気保持装置は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分を一緒に引き寄せて電気的に係合させ得る。有利なことに、これにより、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分にある程度の自己整列および自己係合が提供され、電気的な係合を容易にする。したがって、磁気保持装置はさらに、ユーザーが装置および充電ユニットを電気的に接続できる速度および容易さをさらに向上させ得る。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合された時、磁気保持装置は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分を係合解除するために必要な特定の力を増大させる。有利なことに、これにより、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が、例えば、移動中の振動および回転を通して意図せずに係合解除されることが実質的に阻止または防止される。
【0107】
本明細書で使用する「近接した」という用語は、隣接したまたは近接する物体など、相互のすぐ近くにある二つの物体の相対的配置を記述するために使用される。コネクター部分に近接して配置された磁性材料は、コネクター部分またはそれの上に、またはコネクター部分から短い距離だけ分離して配置される磁性材料を意味する。この文脈において、短い距離とは、エアロゾル発生装置および充電ユニットの寸法に対して小さな距離である。
【0108】
一部の実施形態では、第一の磁性素子および第二の磁性素子のうちの少なくとも一つは、コネクター部分の一つ以上の電気接点の一つ以上を形成し得る。例えば、第一のコネクター部分の第三の電気接点は、磁性材料から形成され得る。磁性材料が一つ以上の電気接点を形成しない実施形態では、磁性材料は、コネクター部分の電気接点から電気的に隔離され得る。
【0109】
第一の磁性素子は、エアロゾル発生装置のコネクター部分に、またはそれの周りに配置され得る。第一の磁性素子は、エアロゾル発生装置のコネクター部分の電気接点の実質的に後方に配置された磁性材料の本体を含み得る。装置が遠位端面にコネクター部分を含む場合、第一の磁性素子は、装置内のコネクター部分の近位に配置され得る。エアロゾル発生装置が第一のコネクター部分を含む場合、第一の磁性素子は、第一のコネクター部分の電気接点のうちの少なくとも一つを含み得る。特に、第三の電気接点は、第三の電気接点が第一の磁性素子であるように磁性材料を含み得る。第一の磁性素子が一つ以上の電気接点ではない実施形態では、第一の磁性素子は、第一のコネクター部分の電気接点から電気的に隔離されてもよい。
【0110】
第二の磁性素子は、充電ユニットのコネクター部分に、またはそれの周りに配置されてもよい。第二の磁性素子は、充電ユニットのコネクター部分の電気接点の実質的に後方に配置された磁性材料の本体を含み得る。充電ユニットが第二のコネクター部分を備える場合、第二の磁性素子は、第二のコネクター部分の電気接点の間またはそれの周りに配置された一つ以上の磁性材料の本体を含み得る。特に、第二の磁性素子は、第二のコネクター部分の電気接点が二つの磁性材料の本体の間に配置されるように、第二のコネクター部分の電気接点の両側に配置される二つの磁性材料の本体を含み得る。二つの磁性材料の本体は、実質的に弓形であってもよく、第一のコネクター部分の第三の電気接点と同じまたは類似した曲率を有してもよい。
【0111】
第一の磁性素子および第二の磁性素子は、任意の適切な形状であってもよい。例えば、第一の磁性素子および第二の磁性素子は、実質的に円形、楕円形または正方形であってもよい。第一の磁性素子および第二の磁性素子は、同じ形状であってもよい。第一の磁性素子および第二の磁性素子は、異なる形状であってもよい。第一の磁性素子および第二の磁性素子は、実質的に環状であってもよい。第一の磁性素子および第二の磁性素子は、磁性材料の環状の本体、リング、または管を含み得る。磁性材料の環状の本体、リングまたは管を提供することは、環状の本体または管が、それを通して電気コネクターが通過してコネクター部分の一つ以上の電気接点を装置または充電ユニットの電力供給源に接続し得る中央通路を含み得るために、有利であり得る。
【0112】
充電ユニットが空洞を含み、充電ユニットのコネクター部分が空洞の閉端部に配置される場合、第一の磁性素子および第二の磁性素子は、磁性材料の南北の磁極が空洞の長軸方向軸と実質的に整列するように配置され得る。これにより、磁気保持装置がエアロゾル発生装置を空洞内に引き寄せ、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分を電気的係合内に位置付けるのに役立ち得る。
【0113】
一部の好ましい実施形態では、第一のコネクター部分は第一の磁性素子を含み、第二のコネクター部分は第二の磁性素子を含む。好ましくは、第二のコネクター部分の少なくとも一つの電気接点は、拡張位置と陥凹位置との間で作動可能であり、かつ拡張位置に戻るように付勢される弾性接点である。これらの好ましい実施形態では、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分は、第一の接続位置に位置付け可能であり、ここで、第二のコネクター部分の少なくとも一つの弾性接点は拡張位置にあり、第一のコネクター部分は少なくとも一つの弾性接点と接触して配置され、第一の磁性素子および第二の磁性素子は相互に磁気的に引き寄せられ、第一と第二との間の磁気引力の力は、少なくとも一つの弾性接点を拡張位置から陥凹位置まで移動させるのに必要な力よりも大きい。
【0114】
第二のコネクター部分の少なくとも一つの弾性接点は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が、拡張位置と陥凹位置との間の、少なくとも一つの弾性接点の移動の長さに沿った位置の範囲に電気的接続を維持することを可能にする。拡張位置と陥凹位置との間の、少なくとも一つの弾性接点の移動の長さは、任意の適切な距離であり得る。拡張位置と陥凹位置との間の、少なくとも一つの弾性接点の移動の長さは、少なくとも0.1ミリメートル、少なくとも0.2ミリメートル、または少なくとも0.3ミリメートルであってもよい。拡張位置と陥凹位置との間の少なくとも一つの弾性接点の移動の長さは、約0.1ミリメートル~約1.5ミリメートル、約0.2ミリメートル~約1ミリメートル、または約0.3mm~約0.7mmであってもよい。
【0115】
第二のコネクター部分の少なくとも一つの弾性接点は、拡張位置に戻るように付勢される。少なくとも一つの弾性接点が、第一のコネクター部分によって拡張位置から陥凹位置に向かって押し下げられると、少なくとも一つの弾性接点が第一の部分に拡張位置の方向に付勢力をかける。第一の磁性素子および第二の磁性素子は、少なくとも一つの弾性接点の付勢力と反対方向に作用する磁気引力の力を第一のコネクター部分と第二のコネクター部分との間に提供するように配置される。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第一の接続位置にある時、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力は、少なくとも一つの弾性接点を拡張位置から陥凹位置まで移動させるのに必要な力よりも大きい。有利なことに、こうした磁気引力の力は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第一の接続位置にある時の少なくとも一つの弾性接点の付勢力を克服し、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分を一緒に引き寄せることができる。言い換えれば、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第一の接続位置にある時、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分は、磁気引力の力によって相互に向かって引き寄せられる傾向があり、第二のコネクター部分の少なくとも一つの弾性接点は、第一のコネクター部分によって拡張位置から陥凹位置まで押し下げられる。
【0116】
有利なことに、ユーザーがエアロゾル発生装置と充電ユニットを電気的に係合するよう移動させる時の、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第一の接続位置で係合すると、少なくとも一つの弾性接点が拡張位置から陥凹位置に向かって押し下げられるため、ユーザーが少なくとも一つの弾性接点の付勢力からの抵抗を経験しないようなものである。言い換えれば、第一の接続位置における第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力は、ユーザーがエアロゾル発生装置を充電ユニットと電気的に接続させることから少なくとも一つの弾性接点の付勢力を隠すまたはマスクするのに十分に大きい。
【0117】
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第一の接続位置にある時、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力は、任意の適切な大きさであり得る。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第一の接続位置にある時、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力は、少なくとも0.1ニュートン、少なくとも0.15ニュートンまたは少なくとも0.2ニュートン、少なくとも0.5ニュートン、少なくとも1ニュートンまたは少なくとも1.5ニュートンであり得る。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第一の接続位置にある時、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力は、少なくとも0.15ニュートンであり得る。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第一の接続位置にある時、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力は、約0.1ニュートン~約10ニュートン、約0.5ニュートン~約5ニュートン、または約1.5ニュートン~約4.0ニュートンであり得る。
【0118】
一部の好ましい実施形態では、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分はさらに、第二の接続位置に位置付け可能であってもよく、ここで、第一のコネクター部分の少なくとも一つの電気接点は、第二のコネクター部分の少なくとも一つの電気接点に電気的に接続され、第一の磁性素子および第二の磁性素子は相互に磁気的に引き寄せられ、第二のコネクターの少なくとも一つの弾性接点は陥凹位置にある。
【0119】
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第二の接続位置に位置付けられると、陥凹位置にある少なくとも一つの弾性接点が第一のコネクター部分に付勢力をかける。一部の実施形態では、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第二の接続位置に位置付けられる時、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力は、少なくとも一つの弾性接点によって第一のコネクター部分に加えられる付勢力よりも大きい。こうした磁気引力の力は、第二のコネクター部分の少なくとも一つの弾性接点の付勢力が、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分を第二の接続位置外に付勢することができないことを確実にする。
【0120】
一部の好ましい実施形態では、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第二の接続位置にある時、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力は、エアロゾル発生装置の重量および第一のコネクター部分上の少なくとも一つの弾性接点の付勢力よりも大きい。こうした磁気引力の力は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が、システムの配向に関係なく、第二の接続位置に保持され得ることを確実にする。
【0121】
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合していない場合、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分を一緒に引き寄せて電気的に係合させ得る。有利なことに、これにより、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分にある程度の自己整列および自己係合が提供され、電気的な係合を容易にする。これはさらに、ユーザーが装置と充電ユニットを電気的に接続できる速度および容易さを向上させ得る。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に接続された時、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分を係合解除するのに必要な力を増大させる。有利なことに、これにより、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が、例えば、移動中の振動および回転を通して意図せずに係合解除されることが実質的に阻止または防止される。
【0122】
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第二の接続位置にある時、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力は、任意の適切な大きさであり得る。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第二の接続位置にある時、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力は、少なくとも0.5ニュートン、少なくとも1ニュートン、少なくとも1.5ニュートン、少なくとも2ニュートン、少なくとも3ニュートン、または少なくとも4ニュートンであり得る。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第二の接続位置にある時、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力は、少なくとも1ニュートンであり得る。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第二の接続位置にある時、第一の磁性素子と第二の磁性素子と間の磁気引力の力は、約0.5ニュートン~約10ニュートン、約1ニュートン~約5ニュートン、または約1.5ニュートン~約4ニュートンであり得る。第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が第二の接続位置にある時、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力は、約1.5ニュートン~約4ニュートンであり得る。
【0123】
本開示によると、電気コネクター部分を含む電気的に作動するエアロゾル発生装置がまた提供される。電気コネクター部分は、面と、実質的に面の中央に配置された空洞とを含む。電気コネクター部分は、空洞内に配置された第一の電気接点、面に配置され、第一の電気接点を実質的に囲む第二の電気接点、および面に配置され、第二の電気接点を実質的に囲む第三の電気接点をさらに含む。
【0124】
いくつかの好ましい実施形態では、空洞は、閉端部、面における開端部、および開端部と閉端部との間に延びる少なくとも一つの側壁を有する。第一の電気接点は、突出部の少なくとも一つの側壁上に配置されることが好ましい。空洞の閉端部には、電気接点は配置されていない。
【0125】
一部の実施形態では、電気的に作動するエアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を受けるための空洞、空洞に受けられたエアロゾル形成基体を加熱するための電気ヒーター、電気ヒーターに電力を供給するための再充電可能な電力供給源、および電力供給源から電気ヒーターへの電力供給を制御するための、かつ電気コネクター部分を通した電力およびデータのうちの少なくとも一つの伝達のために電気コネクターに電気的に接続された、電気回路のうちの一つ以上を備え得る。
【0126】
電気コネクター部分は、エアロゾル発生装置の端面に配置され得る。装置が一方の端にエアロゾル形成基体を受けるための空洞を備える場合、電気コネクター部分は、反対側の端に配置され得る。
【0127】
本開示によれば、エアロゾル発生装置を充電するための充電ユニットがまた提供され、充電ユニットは、電気的に作動するエアロゾル発生装置を受けるための空洞を有するハウジング、および装置が空洞に受けられた時に電気的に作動するエアロゾル発生装置に電気的に接続されるよう配置される電気コネクター部分を備える。電気コネクター部分は、面および実質的に面の中央に配置された突出部、突出部に配置された第一の電気接点、第一の電気接点から半径方向外側に離間した面に配置された第二の電気接点、および第一の電気接点および第二の電気接点から半径方向外側に離間した面に配置された第三の電気接点を含む。
【0128】
いくつかの好ましい実施形態では、突出部は、端面と、面と突出部の端面との間に延びる少なくとも一つの側壁とを有する。第一の電気接点は、突出部の少なくとも一つの側壁上に配置されることが好ましい。突出部の端面には、電気接点は配置されていない。
【0129】
電気コネクター部分は、電気的に作動するエアロゾル発生装置を受けるための空洞の閉端部に配置され得る。
【0130】
本開示によれば、電気的に作動するエアロゾル発生システムのための電気コネクターも提供される。電気コネクターは、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分を含む。第一のコネクター部分は、第一の電気接点、第一の電気接点を少なくとも部分的に囲む第二の電気接点、および第一の電気接点を少なくとも部分的に囲む第三の電気接点を含む。第二のコネクター部分は、面および実質的に面の中央に配置された突出部、突出部に配置された第一の電気接点、第一の電気接点から半径方向外側に離間した面に配置された第二の電気接点、および第一の電気接点および第二の電気接点から半径方向外側に離間した面に配置された第三の電気接点を含む。
【0131】
いくつかの好ましい実施形態では、突出部は、端面と、面と突出部の端面との間に延びる少なくとも一つの側壁とを有する。好ましくは、第二のコネクター部分の第一の電気接点が突出部の少なくとも一つの側壁に配置される。突出部の端面には、電気接点は配置されていない。
【0132】
電気コネクターの第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合した時、第一のコネクター部分に対する第二のコネクター部分の回転配向に関係なく、第一のコネクター部分の第一の電気接点が第二のコネクター部分の第一の電気接点と電気的に係合し、第一のコネクター部分の第二の電気接点が第二のコネクター部分の第二の電気接点および第三の電気接点のうちの一方と電気的に係合し、そして、第一のコネクター部分の第三の電気接点が第二のコネクター部分の第二の電気接点および第三の電気接点のうちの他方と電気的に係合する。
【実施例】
【0133】
本発明は特許請求の範囲に定義されている。しかしながら、以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供する。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様の任意の一つ以上の特徴と組み合わされ得る。
【0134】
実施例1
電気的に作動するエアロゾル発生システムであって、
エアロゾル発生装置と、
エアロゾル発生装置を受けるように構成された充電ユニットと、
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分であって、エアロゾル発生装置が、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの一方を有し、充電ユニットが第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの他方を有する、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分と、を備え、
第一のコネクター部分が、第一の電気接点、第一の電気接点を実質的に囲む第二の電気接点、および第二の電気接点を実質的に囲む第三の電気接点を含み、
第二のコネクター部分が、面および実質的に面の中央に配置された突出部、突出部に配置された第一の電気接点、第一の電気接点から半径方向外側に離間した面に配置された第二の電気接点、第一の電気接点および第二の電気接点から半径方向外側に離間した面に配置された第三の電気接点を含み、
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が、エアロゾル発生装置が充電ユニットによって受けられた時に第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合するように配置され、
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の電気接点が、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合した時に、第一のコネクター部分に対する第二のコネクター部分の角度位置に関係なく、
第一のコネクター部分の第一の電気接点が第二のコネクター部分の第一の電気接点と電気的に係合し、
第一のコネクター部分の第二の電気接点が第二のコネクター部分の第二の電気接点と電気的に係合し、
第一のコネクター部分の第三の電気接点が第二のコネクター部分の第三の電気接点と電気的に係合するように配置される、電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例2
突出部が、端面と、面と突出部の端面との間に延びる少なくとも一つの側壁によって画定される、実施例1に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例3
第二のコネクター部分の第一の電気接点が、突出部の少なくとも一つの側壁に配置される、実施例2に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例4
第二のコネクター部分の突出部の端面には電気接点が配置されておらず、より具体的には、第二のコネクター部分の突出部の端面の中央には電気接点が配置されておらず、および/またはより具体的には、突出部上に配置された唯一の電気接点、または電気接点が、突出部の少なくとも一つの側壁に配置される、実施例2または3に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例5
第一のコネクター部分が、面と、実質的に面の中央に配置された空洞とを備え、第二のコネクター部分の突出部が、第一のコネクター部分の空洞に受容可能であり、
第一のコネクター部分の第一の電気接点が、空洞内に配置され、
第一のコネクター部分の第二の電気接点が面に配置され、第二の電気接点が第一の距離だけ空洞から半径方向に離間し、
第二のコネクター部分の第三の電気接点が、面に配置され、第三の電気接点が、第一の距離よりも大きく、第二の距離だけ空洞から半径方向に離間している、実施例1~4のいずれかに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例6
空洞が、閉端面、面における開端部、および開端部と閉端面との間に延びる少なくとも一つの側壁によって画定される、実施例5に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例7
第一のコネクター部分の第一の電気接点が、空洞の少なくとも一つの側壁に配置される、実施例6に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例8
空洞の閉端面には電気接点が配置されておらず、より具体的には、第一のコネクタ部分の空洞の端面の中央には電気接点が配置されておらず、および/またはより具体的には、空洞内に配置される唯一の電気接点、または電気接点が、空洞の少なくとも一つの側壁に配置される、実施例6または7に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例9
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの電気接点の少なくとも一つが、充電ユニットの少なくとも一つからエアロゾル発生装置に、およびエアロゾル発生装置から充電ユニットにデータを伝達するように構成される、実施例1~8のいずれかに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例10
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれのそれぞれの第一の電気接点が、充電ユニットの少なくとも一つからエアロゾル発生装置に、およびエアロゾル発生装置から充電ユニットにデータを伝達するように構成される、実施例9に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例11
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの電気接点の少なくとも一つが、充電ユニットの少なくとも一つからエアロゾル発生装置に、およびエアロゾル発生装置から充電ユニットに電力を伝達するように構成される、実施例1~10のいずれかに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例12
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの第二の電気接点が、充電ユニットの少なくとも一つからエアロゾル発生装置に、およびエアロゾル発生装置から充電ユニットに電力を伝達するように構成される、実施例11に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例13
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの電気接点の少なくとも一つが、接地接続として構成される、実施例1~12のいずれかに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例14
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの第三の電気接点が、接地接続として構成される、実施例13に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例15
エアロゾル発生装置が、再充電可能な電力供給源を備える、実施例1~14のいずれかに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例16
充電ユニットが、再充電可能な電力供給源を備える、実施例1~15のいずれかに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例17
エアロゾル発生装置が再充電可能な電力供給源を備え、
充電ユニットが再充電可能な電力供給源を備え、
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの電気接点のうちの少なくとも一つが、充電ユニットの再充電可能な電力供給源からエアロゾル発生装置の電力供給源に電力を伝達するよう構成され、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のそれぞれの他の電気接点のうちの少なくとも一つが充電ユニットの少なくとも一つからエアロゾル発生装置に、およびエアロゾル発生装置から充電ユニットにデータを伝達するように構成される、実施例1~16のいずれかに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例18
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の第一の電気接点が、充電ユニットの少なくとも一つからエアロゾル発生装置に、およびエアロゾル発生装置から充電ユニットにデータを伝達するよう構成され、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の第二の電気接点が、充電ユニットの再充電可能な電力供給源からエアロゾル発生装置の再充電可能な電力供給源に、電力を伝達するように構成される、実施例17に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例19
第二のコネクター部分が、面に配置された第四の電気接点を含む、実施例1~18のいずれかに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例20
第四の電気接点が、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合された時を検出する挿入検出接点として構成される、実施例19に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例21
第一のコネクター部分の電気接点のうちの一つが接地接続として構成され、第二のコネクター部分の第四の電気接点が接地接続として構成されている第一のコネクター部分の電気接点と電気的に係合するように配置される、実施例20に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例22
エアロゾル発生装置または充電ユニットが、第四の接点が接地接続と電気的に係合された時を検出するように構成されたコントローラを備え、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合されたことを示す、実施例21に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例23
第二のコネクター部分の第四の電気接点が、第一の距離だけ突出部から半径方向に離間し、第二のコネクター部分の第二の電気接点から角状に離間し、第二のコネクター部分の第四の電気接点が第一のコネクター部分の第二の電気接点と電気的に係合するように配置され、任意で、第一のコネクター部分の第二の電気接点が、接地接続として構成される、実施例19~22のいずれか一つに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例24
第二のコネクター部分の第四の電気接点が、第二の距離だけ突出部から半径方向に離間し、第二のコネクター部分の第三の電気接点から角状に離間し、第二のコネクター部分の第四の電気接点が、第一のコネクター部分の第三の電気接点に電気的に係合するように配置され、任意で、第一のコネクター部分の第三の電気接点が、接地接続として構成される、実施例19~22のいずれか一つに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例25
第二のコネクター部分の第四の電気接点がピン接点である、実施例19~24のいずれか一つに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例26
第二のコネクター部分の電気接点のうちの一つ以上がピン接点である、実施例1~25のいずれかに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例27
第二のコネクター部分の第一の電気接点が、板ばね接点であり、第二のコネクター部分の第二の電気接点および第三の電気接点が、ピン接点である、実施例1~26のいずれかに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例28
エアロゾル発生装置が、近位端および遠位端を含み、充電ユニットが、エアロゾル発生装置の少なくとも遠位端を受けるように構成された空洞を含み、空洞が開端部および閉端部を有する、実施例1~27のいずれかに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例29
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの一方が、エアロゾル発生装置の遠位端における端面に配置され、
第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの他方が、充電ユニットの空洞の閉端部における端面に配置される、実施例28に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例30
第一のコネクター部分が、エアロゾル発生装置の遠位端における端面に配置され、
第二のコネクター部分が、充電ユニットの空洞の閉端部における端面に配置される、実施例28または29に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例31
充電ユニットの空洞が、エアロゾル発生装置を横方向に受けるように構成される、実施例28~30のいずれか一つに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例32
充電ユニットの空洞が、長軸方向に離間した二つの閉端部、および二つの閉端部の間に延びる側壁によって画定され、側壁が空洞の側面で開口部を画定する、実施例28~31のいずれか一つに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例33
空洞の側面の開口部が、エアロゾル発生装置を長軸方向に実質的に垂直な方向に受けるように構成される、実施例32に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例34
第一のコネクター部分の第一の電気接点が、第一の平面に実質的に延び、第一のコネクター部分の第二の電気接点および第三の電気接点が、第一の平面に実質的に垂直な第二の平面に実質的に延びる、実施例1~33のいずれかに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例35
エアロゾル発生装置が充電ユニットによって受けられた時に第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の電気的係合を取り外し可能に保持するための保持装置をさらに備える、実施例1~34のいずれかに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例36
保持装置が、エアロゾル発生装置上に提供された第一の磁性素子と、充電ユニット上に提供された第二の磁性素子と、を含み、
第一の磁性素子および第二の磁性素子が、エアロゾル発生装置が充電ユニットによって受けられた時に第一の磁性素子および第二の磁性素子が相互に近接し、保持装置が第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の係合を取り外し可能に保持するように配置される、実施例35に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例37
第一の磁性素子が、エアロゾル発生装置の第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの一方に近接して配置され、第二の磁性素子が、充電ユニットの第一のコネクター部分および第二のコネクター部分のうちの他方に近接して配置される、実施例36に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例38
実施例1~37のいずれか一つに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム用の電気的に作動するエアロゾル発生装置。
実施例39
電気コネクター部分が、面と、実質的に面の中央に配置された空洞、空洞内に配置された第一の電気接点、面に配置され、第一の電気接点を実質的に囲む第二の電気接点、および面に配置され、第二の電気接点を実質的に囲む第三の電気接点を含む、電気コネクター部分を含む電気的に作動するエアロゾル発生装置。
実施例40
空洞が、閉端面、面における開端部、および開端部と閉端面との間に延びる少なくとも一つの側壁によって画定される、実施例39に記載の電気的に作動するエアロゾル発生装置。
実施例41
コネクター部分の第一の電気接点が、空洞の少なくとも一つの側壁に配置される、実施例40に記載の電気的に作動するエアロゾル発生装置。
実施例42
空洞の閉端面に電気接点が配置されていない、実施例40または41に記載の電気的に作動するエアロゾル発生装置。
実施例43
エアロゾル発生装置が再充電可能な電力供給源を備える、実施例39~42のいずれか一つに記載の電気的に作動するエアロゾル発生装置。
実施例44
コネクター部分が、エアロゾル発生装置の端面に配置される、実施例39~43のいずれか一つに記載の電気的に作動するエアロゾル発生装置。
実施例45
コネクター部分の第一の電気接点が、第一の平面に実質的に延び、コネクター部分の第二の電気接点および第三の電気接点が、第一の平面に実質的に垂直な第二の平面に実質的に延びる、実施例39~44のいずれか一つに記載の電気的に作動するエアロゾル発生装置。
実施例46
エアロゾル発生装置が、コネクター部分に近接した磁性素子をさらに含む、実施例39~45のいずれか一つに記載の電気的に作動するエアロゾル発生装置。
実施例47
実施例1~37のいずれか一つに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム用を含む充電ユニット。
実施例48
充電ユニットが、電気的に作動するエアロゾル発生装置を受けるための空洞を有するハウジングと、装置が空洞内に受けられる時に電気的に作動するエアロゾル発生装置に電気的に接続するように配置された電気コネクター部分とを備え、電気コネクター部分が、面と面の実質的に中央に配置された突出部と、突出部上に配置された第一の電気接点と、第一の電気接点から半径方向外側に離間した面に配置された第二の電気接点と、第一の電気接点および第二の電気接点から半径方向外側に離間した面に配置された第三の電気接点と、を含む、エアロゾル発生装置を充電するための充電ユニット。
実施例49
突出部が、端面と、面と突出部の端面との間に延びる少なくとも一つの側壁によって画定される、実施例48に記載の充電ユニット。
実施例50
コネクター部分の第一の電気接点が、空洞の少なくとも一つの側壁に配置される、実施例49に記載の充電ユニット。
実施例51
コネクター部分の突出部の端面に電気接点が配置されていない、実施例49または50に記載の充電ユニット。
実施例52
充電ユニットが再充電可能な電力供給源を備える、実施例49~51のいずれか一つに記載の充電ユニット。
実施例53
コネクター部分が、面に配置される第四の電気接点を含む、実施例49~52のいずれか一つに記載の充電ユニット。
実施例54
第四の電気接点が、コネクター部分が別のコネクター部分と電気的に係合している時を検出する挿入検出接点として構成される、実施例53に記載の充電ユニット。
実施例55
充電ユニットが、第四の接点が接地接続と電気的に係合された時を検出するように構成されたコントローラを備え、これは充電ユニットのコネクター部分が別のコネクター部分に電気的に係合されたことを示す、実施例54に記載の充電ユニット。
実施例56
コネクター部分の第四の電気接点が、第一の距離だけ突出部から半径方向に離間し、第二の電気接点から角状に離間している、実施例53~55のいずれか一つに記載の充電ユニット。
実施例57
コネクター部分の第四の電気接点が、第二の距離だけ突出部から半径方向に離間し、第三の電気接点から角状に離間している、実施例53~55のいずれか一つに記載の充電ユニット。
実施例58
第二のコネクター部分の第四の電気接点がピン接点である、実施例53~57のいずれか一つに記載の充電ユニット。
実施例59
第二のコネクター部分の電気接点のうちの一つ以上がピン接点である、実施例53~58のいずれか一つに記載の充電ユニット。
実施例60
コネクター部分の第一の電気接点が、板ばね接点であり、第二の電気接点および第三の電気接点が、ピン接点である、実施例48~59のいずれか一つに記載の充電ユニット。
実施例61
充電ユニットの空洞が、エアロゾル発生装置の少なくとも遠位端を受けるように構成され、空洞が開端部および閉端部を有する、実施例48~60のいずれか一つに記載の充電ユニット。
実施例62
コネクター部分が、充電ユニットの空洞の閉端部の端面に配置される、実施例61に記載の充電ユニット。
実施例63
充電ユニットの空洞が、エアロゾル発生装置を横方向に受けるように構成される、実施例48~62のいずれか一つに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例64
充電ユニットの空洞が、長軸方向に離間した二つの閉端部、および二つの閉端部の間に延びる側壁によって画定され、側壁が空洞の側面で開口部を画定する、実施例48~63のいずれか一つに記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例65
空洞の側面の開口部が、エアロゾル発生装置を長軸方向に実質的に垂直な方向に受けるように構成される、実施例64に記載の電気的に作動するエアロゾル発生システム。
実施例66
充電ユニットが、コネクター部分に近接した磁性素子をさらに備える、実施例48~65のいずれか一つに記載の充電ユニット。
実施例67
実施例1~37のいずれか一つに記載の、電気的に作動するエアロゾル発生システム用の電気コネクター。
実施例68
電気コネクターが、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分を備え、第一のコネクター部分が、第一の電気接点と、第一の電気接点を少なくとも部分的に囲む第二の電気接点と、第一の電気接点を少なくとも部分的に囲む第三の電気接点とを含み、第二のコネクター部分が、面および面の実質的に中央に配置された突出部と、突出部上に配置された第一の電気接点と、第一の電気接点から半径方向外側に離間した面に配置された第二の電気接点と、第一の電気接点および第二の電気接点から半径方向外側に離間した面に配置された第三の電気接点とを含む、電気的に作動するエアロゾル発生システム用の電気コネクター。
実施例69
突出部が、端面と、面と突出部の端面との間に延びる少なくとも一つの側壁によって画定される、実施例68に記載の電気コネクター。
実施例70
第二のコネクター部分の第一の電気接点が、空洞の少なくとも一つの側壁に配置される、実施例69に記載の電気コネクター。
実施例71
第二のコネクター部分の突出部の端面には電気接点が配置されていない、実施例69または70に記載の電気コネクター。
実施例72
第一のコネクター部分が、面と、実質的に面の中央に配置された空洞とを備え、第二のコネクター部分の突出部が、第一のコネクター部分の空洞に受容可能であり、
第一のコネクター部分の第一の電気接点が、空洞内に配置され、
第一のコネクター部分の第二の電気接点が面に配置され、第二の電気接点が第一の距離だけ空洞から半径方向に離間し、
第二のコネクター部分の第三の電気接点が面に配置され、第三の電気接点が、第一の距離よりも大きい第二の距離だけ空洞から半径方向に離間している、実施例68~71のいずれか一つに記載の電気コネクター。
実施例73
空洞が、閉端面、面における開端部、および開端部と閉端面との間に延びる少なくとも一つの側壁によって画定される、実施例72に記載の電気コネクター。
実施例74
第一のコネクター部分の第一の電気接点が、空洞の少なくとも一つの側壁に配置される、実施例73に記載の電気コネクター。
実施例75
電気接点が空洞の閉端面に配置されていない、実施例73または74に記載の電気コネクター。
実施例76
第二のコネクター部分が、面に配置された第四の電気接点を含む、実施例68~75のいずれか一つに記載の電気コネクター。
実施例77
第四の電気接点が、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合された時を検出する挿入検出接点として構成される、実施例76に記載の電気コネクター。
実施例78
第二のコネクター部分の第四の電気接点が、第一の距離だけ突出部から半径方向に離間し、第二のコネクター部分の第二の電気接点から角状に離間し、第二のコネクター部分の第四の電気接点が、第一のコネクター部分の第二の電気接点と電気的に係合するように配置される、実施例76または77に記載の電気コネクター。
実施例79
第二のコネクター部分の第四の電気接点が、第二の距離だけ突出部から半径方向に離間し、第二のコネクター部分の第三の電気接点から角状に離間し、第二のコネクター部分の第四の電気接点が、第一のコネクター部分の第三の電気接点と電気的に係合するように配置される、実施例76または77に記載の電気コネクター。
実施例80
第二のコネクター部分の第四の電気接点がピン接点である、実施例76~79のいずれか一つに記載の電気コネクター。
実施例81
第二のコネクター部分の電気接点のうちの一つ以上がピン接点である、実施例68~80のいずれか一つに記載の電気コネクター。
実施例82
第二のコネクター部分の第一の電気接点が、板ばね接点であり、第二のコネクター部分の第二の電気接点および第三の電気接点が、ピン接点である、実施例68~81のいずれか一つに記載の電気コネクター。
実施例83
第一のコネクター部分の第一の電気接点が、第一の平面に実質的に延び、第一のコネクター部分の第二の電気接点および第三の電気接点が、第一の平面と実質的に垂直な第二の平面に実質的に延びる、実施例68~82のいずれか一つに記載の電気コネクター。
実施例84
エアロゾル発生装置が充電ユニットによって受けられた時に第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の電気的係合を取り外し可能に保持するための保持装置をさらに備える、実施例68~83のいずれか一つに記載の電気コネクター。
実施例85
保持装置が、第一のコネクター部分上に提供される第一の磁性素子と、第二のコネクター部分上に提供される第二の磁性素子とを備え、
第一の磁性素子および第二の磁性素子が、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分が電気的に係合された時に第一の磁性素子および第二の磁性素子が互いに近接して、保持装置が第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の係合を取り外し可能に保持するように配置される、実施例84に記載の電気コネクター。
【0135】
ここで、図を参照しながら実施例を更に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0136】
【
図1】
図1は、本開示の一実施形態による電気コネクターの第一のコネクター部分の概略図を示す。
【
図3】
図3は、本開示の一実施形態による電気コネクターの第二のコネクター部分の概略図を示し、第二のコネクター部分は、
図1の第一のコネクター部分と電気的に接続可能である。
【
図5】
図5は、本開示の一実施形態による電気コネクターを含む電気的に作動するエアロゾル発生システムの概略図を示し、システムは、充電ユニット内に受けられたエアロゾル発生装置を含み、エアロゾル発生装置は、
図1および2の第一のコネクター部分を含み、充電ユニットは、
図3および4の第二のコネクター部分を含む。
【
図6】
図6は、本開示の一実施形態による電気コネクターを含む電気的に作動するエアロゾル発生システムの概略図を示し、システムは、充電ユニットで横方向に受けられるエアロゾル発生装置を含む。
【
図7】
図7は、電気的に作動するエアロゾル発生システムの概略図を示し、エアロゾル発生装置は、充電ユニット内に受けられ、電気コネクターの第一のコネクター部分および第二のコネクター部分は、電気的に係合される。
【
図8】
図8は、本開示の一実施形態による電気コネクターの第二のコネクター部分の概略図を示し、第二のコネクター部分は、
図1の第一のコネクター部分と電気的に接続可能である。
【
図10】
図10は、本開示の一実施形態による電気コネクターを含む電気的に作動するエアロゾル発生システムの概略図を示し、システムは、充電ユニット内に受けられたエアロゾル発生装置を含み、エアロゾル発生装置は、
図1および2の第一のコネクター部分を含み、充電ユニットは、
図8および9の第二のコネクター部分を含む。
【
図11】
図11は、
図8および9の第二のコネクター部分の磁気保持構造の斜視図を示す。
【0137】
図1および2は、本開示の一実施形態による電気的に作動するエアロゾル発生システムの第一のコネクター部分1の概略図を示す。第一のコネクター部分1は、エアロゾル発生装置(図示せず)の遠位端面に配置される。第一のコネクター部分1は、三つの電気接点、第一の電気接点3、第二の電気接点4および第三の電気接点5を含む。
【0138】
第一のコネクター部分1は、面6の中央に位置する空洞7を有する実質的に円形の平面状の面6を含む。空洞7は、実質的に環状の円筒形であり、面6に開端部、閉端面を有する反対側の閉端部、および開端部と閉端面との間に延びる管状の側壁を有する。空洞7の閉端面は実質的に円形であり、面6の平面に実質的に平行な平面上にある。円形の面6は約10mmの直径を有し、空洞7は約4mmの直径および約4mmの深さを有する。
【0139】
第一の電気接点3は、空洞7内に配置される。第一の電気接点3は、空洞7の側壁に配置される。第一の電気接点3は実質的に管状であり、空洞7の管状の側壁上に実質的に延びる。第一の電気接点3は、約0.1mmの厚さを有し、第一の電気接点3を空洞7内に位置付けても空洞7の直径を著しく減少させない。第一の電気接点3は、約3.8mmの幅を有し、第一の電気接点3が空洞7の閉端面、または空洞7の開端部から延びないように空洞7に位置付けられる。空洞7の閉端面には、電気接点は配置されていない。第二および第三の電気接点4、5は、平面状の面6に配置される。第二の電気接点4は環状であり、平面状の面6上に延びる。第二の電気接点4は、空洞7および第一の電気接点3の両方を囲む。第二の電気接点4は、空洞7と重複しない、または第一の電気接点3と接触しないように、約6mmの外径および約4.6mmの内径を有する。第三の電気接点5は環状であり、平面状の面6上に延びる。第三の電気接点は、第二の電気接点4、空洞7、および第一の電気接点3を囲む。第三の電気45接点は、第三の電気接点5が第二の電気接点4と接触しないように、約8mmの外径および約6.6mmの内径を有する。この配置では、第一の電気接点3、第二の電気接点4および第三の電気接点5はすべて、相互から電気的に隔離されている。
【0140】
第一の電気接点3、第二の電気接点4、および第三の電気接点5は、すべて同じ平面に延びるわけではない。第二の電気接点4および第三の電気接点5は、平面状の面6の上に同じ平面に延び、第一の電気接点3は、第二の電気接点4および第三の電気接点5の平面、空洞7の側壁に実質的に垂直な表面上に延びる。
【0141】
この実施形態では、第一の電気接点、第二の電気接点4、および第三の電気接点5は、SS430ステンレス鋼から形成される。
【0142】
第一のコネクター部分1の電気接点3、4、5の配置の利点は、電気接点が、空洞7の中央および第一の電気接点3を通過する軸の周りに円形の回転対称を有することである。これは、第一のコネクター部分1を、軸を中心とした任意の回転配向で第二のコネクター部分に接続し、第二のコネクター部分に対して同一の接点の配置を提供することを可能にする。したがって、第一のコネクター部分1は、第二のコネクターに対する第一のコネクター部分1の任意の配向で第二のコネクター部分に接続され得る。
【0143】
図3および4は、本開示の一実施形態による電気的に作動するエアロゾル発生システムの第二のコネクター部分21の概略図を示す。第二のコネクター部分21は、
図1および2の第一のコネクター部分21に電気的に接続可能である。第二のコネクター部分21は、充電ユニット(図示せず)の空洞の閉端面に配置される。第二のコネクター部分21は、三つの電気接点、第一の電気接点23、第二の電気接点24および第三の電気接点25を含む。
【0144】
第二のコネクター部分21は、実質的に円形かつ平面状の面26を含み、これは第一のコネクター部分1の面6と実質的に同じサイズである。第二のコネクター部分21は、円形の平面状の面26の中央に位置する突出部27を含む。突出部27は、面26から外側に、面26の平面と実質的に垂直な方向に延びる。突出部27は、実質的に環状の円筒形であり、端面と、面26と突出部27の開端面との間に延びる管状の側壁を含む。突出部27の端面は実質的に円形であり、面26の平面に実質的に平行な平面上にある。突出部27は、第一のコネクター部分1の空洞7と実質的に同じ形状を有し、高さは約3mm、最大直径は約3.3mmである。突出部27の最大直径は、第二のコネクター部分21の突出部27が第一のコネクター部分1の空洞7内に密嵌し得るように、空洞7の直径よりもわずかに小さい。端面と突出部27の側壁との間の界面に傾斜を付けて、突出部27を第一のコネクター部分1の空洞7内に位置付けることを容易にするように、突出部27の直径または幅は突出部の端面にむかって減少する。
【0145】
第一の電気接点23は、突出部27上に配置される。第一の電気接点23は、突出部27の側壁に配置された板ばねである。第一の電気接点23は、側壁と実質的に垂直な方向に、かつ平面26と実質的に平行な方向に、約0.3mmの最大距離だけ突出部27の側壁から半径方向外側に延びる。突出部27の端面には、電気接点は配置されていない。第二の電気接点24および第三の電気接点25は、平面状の面26上に配置された弾性ピン接点、または「ポゴピン」接点である。第二の電気接点24および第三の電気接点25は、突出部と実質的に同じ方向に、平面状の面26から外側に延びる。第二の電気接点24および第三の電気接点25は、第二の電気接点24および第三の電気接点25が実質的に直線で配置されるように、突出部27から半径方向外側に反対方向に離間している。第二の電気接点24は、接点の中心軸から約1.3mmの距離だけ突出部27の側壁から離間している。第三の電気接点25は、突出部27の側壁から第二の電気接点24の間隔より大きい距離だけ、突出部27の側壁から離間している。第三の電気接点25は、接点の中心軸から約3.3mmの距離だけ突出部27の側壁から離間している。
【0146】
この実施形態では、板ばね接点23はSS301ステンレス鋼から形成され、ポゴピン接点24、25は黄銅から形成される。
【0147】
ポゴピン接点24、25は、圧縮されていない時は第二のコネクター部分21の平面状の面26上に約1mm延び、また完全に圧縮された時は平面状の面26上に約0.5mm延びる。
【0148】
第一のコネクター部分1および第二のコネクター部分21は、エアロゾル発生装置の遠位端を充電ユニットの空洞内に挿入することで電気的に係合され得る。エアロゾル発生装置は実質的に環状の円筒形であり、また、充電ユニットの空洞も実質的に環状の円筒形であって、エアロゾル発生装置の直径よりも大きな直径を有する。エアロゾル発生装置の遠位端を空洞内に挿入することにより、第一のコネクター部分1の面6と第二のコネクター部分21の面26とが実質的に整列する。また、面6および26を整列させることによって、第一のコネクター部分1の第一の電気接点3と第二の電気コネクター部分21の第一の電気接点23が整列し、第一のコネクター部分1の第二の電気接点4と第二のコネクター部分21の第二の電気接点24が整列し、第一のコネクター部分1の第三の電気接点5と第二のコネクター部分21の第三の電気接点25が整列する。したがって、第一のコネクター部分1が第二のコネクター部分21と接触すると、第一の電気接点3、23が接触して電気的に係合し、第二の電気接点4、24が接触して電気的に係合し、第三の電気接点5、25が接触して電気的に係合する。エアロゾル発生装置の遠位端は、任意の角度位置で充電ユニットの空洞内に挿入されてもよく、エアロゾル発生装置は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の電気的な係合に影響を及ぼすことなく、空洞内で自由に回転し得る。
【0149】
有利なことに、第一のコネクター部分1および第二のコネクター部分21は、いずれのコネクター部分の電気接点も損傷することなく、何度も接続および切断することができる、堅牢な電気接続手段を提供する。特に、これは、第二のコネクター部分21の突出部27の端面上に電気接点が設けられないためである。第二のコネクター部分21の突出部27は、コネクター部分の面6、26から最も離れて延びるコネクター部分の特徴であり、そのため、突出部27の端面は、第一の部分1および第二の部分21の電気的接続中に、対向するコネクター部分と最初に接触するコネクター部分1、21のいずれかで最も可能性の高い特徴である。このように、第二のコネクター部分21の突出部27の端面は、いずれかのコネクター部分が通常の使用中に損傷する可能性の最も高い特徴である。第二のコネクター部分21の突出部27の端面と第一のコネクター部分1との間の望ましくない接触は、第一のコネクター部分1と第二のコネクター部分21のずれに起因して、コネクター部分1、21の接続中に発生し得る。こうした望ましくない接触は、突出部27の端面の損傷をもたらし得る。第二のコネクター部分21の突出部27の端面に電気接点を配置しないことによって、第二のコネクター部分21は、通常の使用中に損傷に対してより弾力的になる。
【0150】
エアロゾル発生装置は、再充電可能な電力供給源(図示せず)を備え、充電ユニットは再充電可能な電力供給源(図示せず)を備える。第一の電気接点3、23は、エアロゾル発生装置と充電ユニットとの間でデータを伝達するように構成される。第二の電気接点4、24は、充電ユニットの再充電可能な電力供給源からエアロゾル発生装置の再充電可能な電力供給源に電力を伝達するように構成される。第三の電気接点5.25は、接地接続として構成される。
【0151】
当然のことながら、第二のコネクター部分には、任意の適切な数の第一の電気接点、第二の電気接点および第三の電気接点が提供され得る。例えば、第二のコネクター部分には、三つの第二の電気接点と二つの第三の電気接点とが提供されてもよい。また当然のことながら、追加的な電気接点が、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の両方に提供されてもよい。例えば、エアロゾル発生装置が充電ユニットの空洞内に受けられ、第二の電気コネクター部分を介して充電ユニットに電気的に接続される時を決定するために、第二のコネクター部分上に挿入検出電気接点が提供されてもよい。
【0152】
第一のコネクター部分1および第二のコネクター部分21は、磁気保持装置を含む。磁気保持装置は、第一のコネクター部分1の第三の電気接点5の形態の第一の磁性材料を含み、これは、強磁性金属のリングまたはバンドを含む。磁気保持装置は、第二のコネクター部分21の電気接点23、24、25の両側に配置された一対の弓形の強磁性材料の本体33、35を含む第二の磁性材料をさらに含む。第二の磁性材料は、第二のコネクター部分21の電気接点から電気的に隔離されている。
【0153】
この実施形態では、第一のコネクター部分1(すなわち、第一の磁性材料)の第三の電気接点5は、SS430ステンレス鋼などの強磁性ステンレス鋼から形成され、第二の磁性材料は、磁化されると永久磁石を形成する、ネオジム、鉄およびホウ素の合金から形成される。
【0154】
第一のコネクター部分1が第一のコネクター部分21の近傍に移動すると、第一の磁性材料と第二の磁性材料との間の磁気引力が第一のコネクター部分および第二のコネクター部分を一緒に引き寄せ、第二のコネクター部分21のポゴピン接点24、25を圧縮し、各コネクター部分の電気接点を電気的に係合させる。磁気保持装置は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分を電気的係合状態に保持するのに役立つ。
【0155】
当然のことながら、その他の実施形態では、第一の磁性材料および第二の磁性材料は、代替的な材料から形成されてもよく、異なる位置に配置されてもよい。例えば、第一の磁性材料は、第一のコネクター部分1の電気接点の後方に配置されて、第三の電気接点5の下に、空洞7を囲む強磁性材料のリングを形成してもよい。
【0156】
当然のことながら、その他の実施形態では、第一の磁性材料は磁化された材料を含んでもよく、第二の磁性材料は磁化されていない磁性材料を含んでもよい。その他の実施形態では、第一の磁性材料および第二の磁性材料の両方は、磁化された磁性材料を含み得る。
【0157】
図5は、本開示の実施形態によるエアロゾル発生システム100内の定位置にある第一のコネクター部分1および第二のコネクター部分21を示す。
【0158】
エアロゾル発生システム100は、遠位端面に配置された第一のコネクター部分1を有するエアロゾル発生装置101を備える。エアロゾル発生システム100は、エアロゾル発生装置101の遠位端を受けるための空洞104を含む充電ユニット103をさらに備える。空洞104は、閉端面に第二のコネクター部分21を含む。充電ユニット103は、ハウジング内に収容された電池105および電気回路106をさらに備える。ハウジングは、環状の円筒形の空洞104を画定する。第一のコネクター部分1および第二のコネクター部分21は、エアロゾル発生装置101の遠位端を充電ユニット103の空洞104内に挿入することで電気的に係合され得る。エアロゾル発生装置101は環状の円筒形であり、また、充電ユニット103の空洞104も環状の円筒形であって、エアロゾル発生装置101の直径よりも大きな直径を有する。エアロゾル発生装置101の遠位端を空洞104内に挿入することにより、第一のコネクター部分1の面6が第二のコネクター部分21の面26と実質的に整列する。また、第一のコネクター部分1の面6および第二のコネクター部分21の面26を整列させることにより、第一のコネクター部分1の空洞7と第二のコネクター部分21の突出部27、第一の電気接点3、23、第二の電気接点4、24、および第三の電気接点5、25がそれぞれ整列する。したがって、第一のコネクター部分1が第二のコネクター部分21と接触すると、突出部27が空洞7内に受けられ、第一の電気接点3、23が電気的に係合し、第二の電気接点4、24が電気的に係合し、第三の電気接点5、25が電気的に係合する。
【0159】
一例では、
図5に示すように、充電ユニット103の空洞104は、長軸方向に延びる少なくとも一つの側壁によって形成される。側壁は、エアロゾル発生装置を長軸方向に移動させることによって、エアロゾル発生装置を空洞104内に挿入できるように、一つの閉端部および一つの開端部を有してもよい。第一のコネクター部分または第二のコネクター部分は、閉端部に配置されてもよい。
図5では、第二のコネクター部分21が閉端部に配置されている。空洞104は管状とし得る。特に、空洞104は、円形の断面、正方形の断面、または任意の他の形状の断面を有してもよい。好ましくは、空洞は、エアロゾル発生装置の断面に相補的な断面を有する。
【0160】
別の実施例では、
図6および
図7に示すように、充電ユニット103の空洞104は、長軸方向に離間した二つの閉端部によって形成される。ここには、空洞104の基部を画定する一つの側壁がある。したがって、側壁および閉端部は、エアロゾル発生装置101が着座することができるトラフを画定する。空洞104の一方の側面は、エアロゾル発生装置101を横向きまたは横方向に空洞104内に移動させることによって、エアロゾル発生装置101を空洞内に配置することができるように開放されている。充電ユニット103上に設けられた可撓性フラップなどのリッド(図示せず)があってもよく、その結果、空洞104の一方の開放面が覆われ得、それによって、エアロゾル発生装置101を空洞104内の所定位置に保持する。いくつかの実施形態では、システム100は、
図11および
図12を参照して、以下に記載される磁気保持装置などの、充電ユニット103の空洞104内にエアロゾル発生装置101を保持するための追加的または代替的な保持装置を備えてもよい。
【0161】
当然のことながら、
図5に示すように、充電ユニット103の空洞104の第一の例では、エアロゾル発生装置101は、空洞104内に長軸方向に取り付けられ、一方で、
図6および7に示すように、空洞104の第二の例では、エアロゾル発生装置101は、少なくとも部分的に横向きまたは横方向に空洞104内に取り付けられる。本明細書に記載されるコネクターは、接触部が横向きの衝突から保護されているため、横向きの取り付けに特に適している。横向きまたは横方向の取り付けは、エアロゾル発生装置101を、
図6に示すように、ある角度で充電ユニット103内に移動させて、エアロゾル発生装置のコネクター部分1が空洞104に最初に入り、第二のコネクター部分1の突出部が第一のコネクター部分21の空洞に入ることによって行うことができる。次に、エアロゾル発生装置101は、装置の反対側の端部が空洞104に入り、第一のコネクター部分1および第二のコネクター部分21が電気的に係合するように、充電ユニットに向かって回転することによって、空洞104内に押し込むことができる。
【0162】
図8および9は、本開示の他の実施形態による電気的に作動するエアロゾル発生システムの第二のコネクター部分21の概略図を示す。第二のコネクター部分21は、
図1および2の第一のコネクター部分21に電気的に接続可能である。第二のコネクター部分21は、充電ユニット(図示せず)の空洞の閉端面に配置される。第二のコネクター部分21は、四つの電気接点、第一の電気接点23、第二の電気接点24、第三の電気接点25、および四つの電気接点28を含む。
【0163】
第二のコネクター部分21は、実質的に円形かつ平面状の面26を含み、これは第一のコネクター部分1の面6と実質的に同じサイズである。第二のコネクター部分21は、円形の平面状の面26の中央に位置する突出部27を含む。突出部27は、面26から外側に、面26の平面と実質的に垂直な方向に延びる。突出部27は、実質的に環状の円筒形であり、端面と、面26と突出部27の開端面との間に延びる管状の側壁を含む。突出部27の端面は実質的に円形であり、面26の平面に実質的に平行な平面上にある。突出部27は、第一のコネクター部分1の空洞7と実質的に同じ形状を有し、高さは約3mm、最大直径は約3.3mmである。突出部27の最大直径は、第二のコネクター部分21の突出部27が第一のコネクター部分1の空洞7内に密嵌し得るように、空洞7の直径よりもわずかに小さい。端面と突出部27の側壁との間の界面に丸みを付けて、突出部27を第一のコネクター部分1の空洞7内に位置付けることを容易にするように、突出部27の直径または幅は突出部27の端面にむかって減少する。
【0164】
第一の電気接点23は、突出部27上に配置される。第一の電気接点23は、突出部27の側壁に配置された板ばねである。第一の電気接点23は、側壁と実質的に垂直な方向に、かつ平面26と実質的に平行な方向に、約0.3mmの最大距離だけ突出部27の側壁から半径方向外側に延びる。突出部27の端面には、電気接点は配置されていない。第二の電気接点24、第三の電気接点25、および第四の電気接点28は、平面状の面26上に配置された弾性ピン接点、または「ポゴピン」接点である。第二の電気接点24、第三の電気接点25、および第四の電気接点28は、平面状の面26から外向きに、実質的に突出部と同じ方向に延びる。第二の電気接点24および第三の電気接点25は、第二の電気接点24および第三の電気接点25が実質的に直線で配置されるように、突出部27から半径方向外側に反対方向に離間している。第二の電気接点24は、接点の中心軸から約1.3mmの距離だけ突出部27の側壁から離間している。第三の電気接点25は、突出部27の側壁から第二の電気接点24の間隔より大きい距離だけ、突出部27の側壁から離間している。第三の電気接点25は、接点の中心軸から約3.3mmの距離だけ突出部27の側壁から離間している。第四の電気接点28は、接点の中心軸から約3.3mmの距離だけ突出部27の側壁から第三の電気接点25と同じ距離だけ、離間している。第四の電気接点28は、第四の電気接点28が第二の電気接点24および第三の電気接点25と整列しないように、第三の電気接点25に対して面26の反対側に配置され、第二の電気接点24とオフセットされる。
【0165】
この実施形態では、板ばね接点23はSS301ステンレス鋼から形成され、ポゴピン接点24、25、28は黄銅から形成される。
【0166】
ポゴピン接点24、25、28は、圧縮されていない時は第二のコネクター部分21の平面状の面26上に約1mm延び、また、完全に圧縮された時は平面状の面26上に約0.5mm延びる。
【0167】
第一のコネクター部分1および第二のコネクター部分21は、エアロゾル発生装置の遠位端を充電ユニットの空洞内に挿入することで電気的に係合され得る。エアロゾル発生装置は実質的に環状の円筒形であり、また、充電ユニットの空洞も実質的に環状の円筒形であって、エアロゾル発生装置の直径よりも大きな直径を有する。エアロゾル発生装置の遠位端を空洞内に挿入することにより、第一のコネクター部分1の面6と第二のコネクター部分21の面26とが実質的に整列する。また、面6および26を整列させることによって、第一のコネクター部分1の第一の電気接点3と第二の電気コネクター部分21の第一の電気接点23が整列し、第一のコネクター部分1の第二の電気接点4と第二のコネクター部分21の第二の電気接点24が整列し、第一のコネクター部分1の第三の電気接点5と第二のコネクター部分21の第三の電気接点25が整列する。したがって、第一のコネクター部分1が第二のコネクター部分21と接触すると、第一の電気接点3、23が接触して電気的に係合し、第二の電気接点4、24が接触して電気的に係合し、第三の電気接点5、25が接触して電気的に係合する。エアロゾル発生装置の遠位端は、任意の角度位置で充電ユニットの空洞内に挿入されてもよく、エアロゾル発生装置は、第一のコネクター部分および第二のコネクター部分の電気的な係合に影響を及ぼすことなく、空洞内で自由に回転し得る。第一のコネクター部分1が第二のコネクター部分21と接触すると、第二のコネクター部分21の第四の電気接点28が第一のコネクター部分の第三の電気接点5と接触する。
【0168】
可撓性回路37は、第二のコネクター部分21の電気接点23、24、25、28を、充電ユニットのコントローラ(図示せず)に接続する。
【0169】
図10は、本開示の実施形態によるエアロゾル発生システム100内の定位置にある、
図1および2の第一のコネクター部分1と、
図8および9の第二のコネクター部分21を示す。
【0170】
エアロゾル発生システム100は、遠位端面に配置された
図1および2の第一のコネクター部分1を有するエアロゾル発生装置101を備える。エアロゾル発生システム100は、エアロゾル発生装置101の遠位端を受けるための空洞104を含む充電ユニット103をさらに備える。空洞104は、閉端面に
図8および9の第二のコネクター部分21を含む。充電ユニット103は、ハウジング内に収容された電池および電気回路をさらに備える。ハウジングは、環状の円筒形の空洞104を画定する。第二のコネクター部分21の可撓性回路37は、第二のコネクター部分21の電気接点23、24、25、28を充電ユニット103のコントローラに接続する。
【0171】
第一のコネクター部分1と第二のコネクター部分21は、エアロゾル発生装置101の遠位端を充電ユニット103の空洞104内に挿入することで電気的に係合され得る。エアロゾル発生装置101は環状の円筒形であり、また、充電ユニット103の空洞104も環状の円筒形であって、エアロゾル発生装置101の直径よりも大きな直径を有する。エアロゾル発生装置101の遠位端を空洞104内に挿入することにより、第一のコネクター部分1の面6が第二のコネクター部分21の面26と実質的に整列する。また、第一のコネクター部分1の面6および第二のコネクター部分21の面26を整列させることにより、第一のコネクター部分1の空洞7と第二のコネクター部分21の突出部27、第一の電気接点3、23、第二の電気接点4、24、および第三の電気接点5、25がそれぞれ整列する。したがって、第一のコネクター部分1が第二のコネクター部分21と接触すると、突出部27が空洞7内に受けられ、第一の電気接点3、23が電気的に係合し、第二の電気接点4、24が電気的に係合し、第三の電気接点5、25が電気的に係合する。
【0172】
この実施形態では、第一の電気接点3、23は、充電ユニット103とエアロゾル発生装置101との間のデータの伝達のために構成される。第二の電気接点4、24は、充電ユニット103とエアロゾル発生装置101との間に電力を伝達するように構成される。第三の電気接点5、25は、接地接続として構成される。第二のコネクター部分21の第四の電気接点28は、第一のコネクター部分1が第二のコネクター部分21に電気的に接続されている時を検出する挿入検出ピンとして構成される。第四の電気接点28は、ドームスイッチ(図示せず)と通信し、これは、ポゴピン接点28が圧縮されると閉じる。ドームスイッチは、充電ユニットのコントローラに接続され、これは、ドームスイッチが閉じている時に、第一のコネクター部分1が第二のコネクター部分21に電気的に接続されていると判定するように構成される。
【0173】
システムのエアロゾル発生装置101がシステムの充電ユニット103の空洞104内に受けられた時に、磁気保持装置は、
図10のエアロゾル発生システムの第一のコネクター部分1と第二のコネクター部分21との間の電気的係合を取り外し可能に保持する。磁気保持装置は、エアロゾル発生装置101の遠位端に第一の磁性素子および充電ユニットの空洞104の閉端部に第二の磁性素子32を含む。
【0174】
エアロゾル発生装置の遠位端にある第一の磁性素子は、第一のコネクター部分1の第三の電気接点5であり、強磁性材料のリングを備える。
【0175】
第二の磁性素子32は、
図11および12に詳細を示す二つの弓形の永久磁石33、35を含む。二つの永久磁石33、35は、弓形であり、第一のコネクター部分1の第三の電気接点3と同じ曲率を有する。永久磁石33および35は、第二のコネクター部分21の両側に配置され、第二のコネクター部分21から電気的に隔離されている。永久磁石33、35は円筒形通路38の周りに配置され、両側で、円筒形通路38を概して囲む。円筒形通路38は、第二のコネクター部分21の突出部27を囲む。
【0176】
図9および
図10に示すように、永久磁石33、35は、第二のコネクター部分21の面26の上に延びる。永久磁石33、35の弓形の上側表面は、ポゴピン接点がその圧縮位置にある時に、第二、三、および第四のポゴピン接点24、25、28の上部のすぐ下の位置に配置される。この配置では、磁気保持装置の第一の磁性素子である第一のコネクター部分1の第三の電気接点5は、第二のコネクター部分21の永久磁石33、35を備える第二の磁性素子32に隣接して配置され、装置101が空洞104内に配置され、第一のコネクター部分1が第二のコネクター部分21と接触する。
【0177】
各永久磁石33、35は、上側および下側のうちの一方に単一の北磁極を有し、上側および下側のうちの他方に単一の南磁極を有する。永久磁石33について
図12に示すように、各磁石を正面から見て、弓形の磁石の対向する端面を見ると、磁石の両端面は同じ方向に配向された南北の磁極を有している。
【0178】
永久磁石33、35の南北の磁極は、
図12に「N」および「S」で示す通り、反対方向に配向される。磁石33の北磁極および磁石35の南磁極は、第二のコネクター部分21の表面から、磁石を通した中央通路38の方向に延びるように配置される。この配置では、磁石33の北磁極および磁石35の南磁極は、装置101が空洞104内に配置され、第一のコネクター部分1および第二のコネクター部分21が係合した時に、第一のコネクター部分1の第三の電気接点5に隣接して配置される。この配置では、永久磁石33、第一のコネクター部分1の第三の電気接点5、および永久磁石35は、磁気回路を形成する。
【0179】
第一の磁性素子と第二の磁性素子32との間の磁気引力は、空洞104の閉端部において第二のコネクター部分21および第二の磁性素子32に向けて空洞104の長軸方向軸に沿ってエアロゾル発生装置を引き寄せる。この作用により、上記で説明したように、第一のコネクター部分1および第二のコネクター部分21の電気的接続が容易になる。
【0180】
図13は、第一の接続位置における第一のコネクター部分1および第二のコネクター部分21を示す。第一の接続位置では、第一のコネクター部分1および第二のコネクター部分21は電気的に係合している。言い換えれば、第一の接続位置では、コネクター部分の第一の電気接点が係合され、コネクター部分の第二の電気接点が係合され、コネクター部分の第三の電気接点が係合される。第一の接続位置では、第二のコネクター部分の第二の電気接点、第三の電気接点、および第四の電気接点は、すべて弾性ピン接点であり、それらの拡張位置にある。第一の接続位置では、第一の磁性素子と第二の磁性素子32との間からの磁気引力の力は、第二のコネクター部分の第二、第三、および第四の弾性ピン接点を押し下げるのに必要な力、および装置と充電ユニットとの間の摩擦力よりも大きい。そのため、第一のコネクター部分1および第二のコネクター21は、磁気引力の力によって一緒に引き寄せられる。第一の接続位置を通して、装置を充電ユニットの空洞の中に移動させるユーザーは、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間の磁気引力の力が、弾性ピン接点によって装置にかけられる付勢力を実質的にマスクするため、第一のコネクター部分が弾性ピン接点と当接する時に第一の接続位置において追加的な抵抗を経験しない。この実施形態では、第一の磁性素子および第二の磁性素子は、第一のコネクター部分1および第二のコネクター部分21が第一の接続位置にある時に約0.5ミリメートルだけ分離されている。
【0181】
図14は、第二の接続位置における第一のコネクター部分1および第二のコネクター部分21を示す。第二の接続位置でも、第一のコネクター部分1および第二のコネクター部分21は電気的に係合している。第二の接続位置では、第二、第三、および第四の弾性ピン接点は、それらの陥凹位置にある。第二の接続位置では、第一の磁性素子と第二の磁性素子32との間の磁気引力の力は、充電ユニットおよび装置が逆になり、エアロゾル発生装置が磁気引力の力によって第二の接続位置に保持され得るように、第二のコネクター部分21の弾性ピン接点によって第一のコネクター部分1にかけられる付勢力とエアロゾル発生装置の重みとの組み合わせよりも大きい。この実施形態では、第二の接続位置において、第一の磁性素子と第二の磁性素子との間に小さな空隙が提供される。当然のことながら、他の実施形態では、第一の磁性素子および第二の磁性素子は、第二の接続位置において直接接触してもよい。
【0182】
当然のことながら、本開示の一実施形態に関連して説明した特徴は、本開示の他の実施形態にも適用され得る。例えば、エアロゾル発生装置、充電ユニット、および電気コネクターを含むエアロゾル発生システムの実施形態に関連して説明される特徴は、エアロゾル発生装置の実施形態、充電ユニットの実施形態、および電気コネクターの実施形態にも適用され得る。
【0183】
本明細書および添付の特許請求の範囲の目的において、別途示されていない限り、量(amounts)、量(quantities)、割合などを表す全ての数字は、全ての場合において用語「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されてもよく、列挙されていなくてもよい。したがって、この文脈において、数字AはA±{5%}として理解される。この文脈内で、数字Aは、数字Aが修正する特性の測定値に対する一般的な標準誤差内にある数値を含むと考えられ得る。数字Aは、添付の特許請求の範囲で使用される通りの一部の場合において、Aが逸脱する量が特許請求する本発明の基本的かつ新規の特性(複数可)に実質的に影響を及ぼさないという条件で、上記に列挙された割合だけ逸脱してもよい。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されてもよく、列挙されていなくてもよい。
【国際調査報告】