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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-21
(54)【発明の名称】反応制御システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A63G 31/02 20060101AFI20231114BHJP
   A63G 21/04 20060101ALI20231114BHJP
【FI】
A63G31/02
A63G21/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023527397
(86)(22)【出願日】2021-11-03
(85)【翻訳文提出日】2023-05-08
(86)【国際出願番号】 US2021057879
(87)【国際公開番号】W WO2022103632
(87)【国際公開日】2022-05-19
(31)【優先権主張番号】63/113,003
(32)【優先日】2020-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/491,249
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】チャトラス プラティック サンジャイ
(72)【発明者】
【氏名】クラーク ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】コーテルユー ロバート
(72)【発明者】
【氏名】エック ティモシー ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ミラー バイロン シー
(72)【発明者】
【氏名】ウィンフリー ジェームズ ビー
(72)【発明者】
【氏名】ターウィリガー イーサン
(72)【発明者】
【氏名】コックス コーリー
(72)【発明者】
【氏名】ダイムラー ジャスティン
(57)【要約】
反応制御システムは、トラックと、トラックに沿って移動するトロリーと、トロリーに結合されたアニメーションフィギュアと、アニメーションフィギュアの一部(例えば、アニメーションフィギュアの特徴、四肢、及び/又は本体上)に結合された少なくとも1つの反応制御要素と、コントローラとを含む。コントローラは、乗り物車両又は来園客の存在を検出する。また、コントローラは、乗り物車両又は来園客の存在に基づいて、アニメーションフィギュアを位置付けるようにトロリーを制御する。また、コントローラは、反応制御素子を動作することにより、アニメーションフィギュアのアニメーションを制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
反応制御システムであって、
トラックと、
前記トラックに沿って移動するように構成されたトロリーと、
前記トロリーに結合されたアニメーションフィギュアと、
前記アニメーションフィギュアの一部に結合された少なくとも1つの反応制御要素と、
コントローラと、
を備え、
前記コントローラが、
乗り物車両又は来園客の存在を検出し、
前記乗り物車両又は前記来園客の存在に基づいて、前記アニメーションフィギュアを位置付けるように前記トロリーを制御し、
前記反応制御素子を動作することにより、前記アニメーションフィギュアのアニメーションを制御する、
ように構成されている、反応制御システム。
【請求項2】
前記コントローラは、前記反応制御素子の動作に連動して前記トロリーを動かして、前記アニメーションフィギュアを回転させること、前記アニメーションフィギュアを傾斜させること、前記アニメーションフィギュアを直線軸系内で動かすこと、又はこれらの何れかの組み合わせによって前記アニメーションフィギュアのアニメーションを制御するように構成されている、請求項1に記載の反応制御システム。
【請求項3】
前記トラックが複数のレールを含み、前記トロリーが、ケーブルを介して前記アニメーションフィギュアに結合されている、請求項1に記載の反応制御システム。
【請求項4】
前記トロリーは、前記トロリーから前記ケーブルを伸縮させて、前記トロリーと前記アニメーションフィギュアとの間の距離を変えるように構成されている、請求項3に記載の反応制御型システム。
【請求項5】
前記トロリーは、カウンターウェイト、カスタムテンションシステム、ウィンチ、又はこれらの何れかの組み合わせを用いて前記ケーブルを伸縮させるように構成されている、請求項4に記載の反応制御システム。
【請求項6】
前記トラックは、2又はそれ以上の軸に沿った前記トロリーの移動を容易にするように配置された複数のトラック部分を含む、請求項1に記載の反応制御型システム。
【請求項7】
前記コントローラは、前記アニメーションフィギュアに近接する1又は2以上のセンサからのセンサデータに基づいて、前記乗り物車両又は前記来園客が前記アニメーションフィギュアから閾値距離内にあると決定するように構成されている、請求項1に記載の反応制御システム。
【請求項8】
前記1又は2以上のセンサは、無線周波数集積装置(RFID)タグ、カメラ、重量センサ、RFIDタグを読み取るように構成された電子リーダ、又はこれらの何れかの組み合わせを含む、請求項7に記載の反応制御システム。
【請求項9】
前記少なくとも1つの反応制御要素は、前記アニメーションフィギュアのそれぞれの部分に結合された複数のプロペラを備え、前記それぞれの部分は、互いに相対移動するように構成されている、請求項1に記載の反応制御システム。
【請求項10】
前記コントローラは、前記乗り物車両又は前記来園客の検出された位置に基づいて決定されたアニメーションに基づいて、前記複数のプロペラを管理するように構成されている、請求項9に記載の反応制御システム。
【請求項11】
前記アニメーションは、前記複数のプロペラを用いて前記アニメーションフィギュアの1又は2以上の末端を動かすことを含む、請求項10に記載の反応制御型システム。
【請求項12】
アニメーションフィギュアを動かす方法であって、
前記アニメーションフィギュアの所望の位置を決定するステップであって、前記アニメーションフィギュアがトロリーに結合されている、ステップと、
前記所望の場所に基づいて経路に沿って前記トロリーを移動させるステップと、
前記アニメーションフィギュアのアニメーションを決定するステップと、
前記アニメーションに基づいて、前記アニメーションフィギュアの他の構成要素に対して相対移動する、前記アニメーションフィギュアの1又は2以上の構成要素を決定するステップと、
前記アニメーションフィギュアの前記1又は2以上の構成要素を、前記アニメーションフィギュアの前記1又は2以上の構成要素と結合された又は配置された又は統合された1又は2以上の反応制御要素を制御することによって前記アニメーションフィギュアの他の構成要素に対して相対的に動作するステップと、
を含む、方法。
【請求項13】
前記1又は2以上の構成要素が、ヒンジを介して前記アニメーションフィギュアの本体に結合する前記アニメーションフィギュアの1又は2以上の四肢を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記1又は2以上の反応制御要素は、プロペラ、無人航空機、電気ダクトファン、空気圧デバイス、ジャイロスコープデバイス、又はこれらの何れかの組み合わせを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記トロリーを前記経路に沿って水平方向又は垂直方向に動かし、前記アニメーションフィギュアの対応する動きを提供するステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記トロリー上のウィンチを作動させて、前記トロリーに対する前記アニメーションフィギュアの垂直方向の移動を容易にするステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記1又は2以上の反応制御要素は、複数のプロペラを含み、前記方法は、前記アニメーションを提供するために前記複数のプロペラの動作を協働するステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記1又は2以上の反応制御要素を作動させることにより、前記トロリーを前記経路に沿って移動させるステップを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
有形で非一時的な機械可読媒体であって、1又は2以上のプロセッサによって実行されたときに、前記1又は2以上のプロセッサに、
来園客又は乗り物車両の存在を検出し、
検出された前記存在に基づいて経路に沿ってアニメーションフィギュアに結合されたトロリーを位置決めし、
アニメーションに基づいて、制御される前記アニメーションフィギュアの少なくとも1つの構成要素を決定し、
前記少なくとも1つの構成要素を決定することに応答して、前記アニメーションを提供するために、前記トロリー及び前記少なくとも1つの構成要素に関連する少なくとも1つの反応制御要素を動作させ、前記少なくとも1つの反応制御要素は、前記アニメーションフィギュアに搭載されているか、ロッドを介して前記アニメーションフィギュアに接続されているか、又はこれらの組み合わせである、
ことを行わせる機械可読命令を含む、有形で非一時的な機械可読媒体。
【請求項20】
1又は2以上のプロセッサによって実行されたときに、前記1又は2以上のプロセッサに前記少なくとも1つの反応制御要素であるプロペラの回転を制御させる機械可読命令を含む、請求項19に記載の有形で非一時的な機械可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年11月12日に出願された、「REACTION CONTROLLED SYSTEMS AND METHODS」と題された米国仮出願第63/113,003号に対する優先権及びその利益を主張し、その開示内容は、あらゆる目的で引用により全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本セクションは、以下に記載及び/又は特許請求される本開示の様々な態様に関連する可能性がある技術の様々な態様を読み手に紹介することを意図している。この議論は、本開示の様々な態様のより良い理解を容易にする背景情報を読み手に提供するのに役立つと考えられる。従って、これらの記載は、先行技術の自認としてではなく、このような観点に照らして読まれるべきであることが理解される。
【0003】
本開示は、一般に、遊園地、劇場、及びショーセットなどの娯楽環境の分野に関する。具体的には、本開示の実施形態は、娯楽環境において、アニメーションのキャラクタなどのショーシーンの特徴に幅広い移動及び運動を提供するための技術に関する。
【背景技術】
【0004】
遊園地設定のような特定の娯楽設定では、遊園地特徴のためのアニメーションは、アニメーションを視聴する来園客に関して、移動及び/又は運動の観点で制限することができる。すなわち、アニメーションを提供する機器は、特定の距離及び/又は特定の領域内でのアニメーションに制限することができる。一例として、機器は、遊園地の乗り物上の来園客に向かって、及び来園客に関して特定の範囲内でアニメーションフィギュアを移動させることができる。詳細には、アニメーションフィギュアは、乗り物の同じ領域内及び/又は来園客からある距離まで移動し、機器の限界に起因して停止することができる。機器は、乗り物の特定の領域に固定する(例えば、乗り物上のショーシーンの天井に取り付ける)ことができ、従って、特定の領域に限定されたアニメーションを提供することができる。このように、機器の制限により、アニメーションフィギュアに対するアニメーションの数及び/又は範囲が実用上は制限することができる。
【発明の概要】
【0005】
最初に請求項に記載された本発明の範囲内にある特定の実施形態について以下で要約する。これらの実施形態は、本開示の範囲を限定することを意図しておらず、むしろ、これらの実施形態は、開示される特定の実施形態の簡潔な概要を示すことのみを意図している。実際に、本開示は、以下に記載される実施形態と類似した又は異なるとすることができる様々な形態を包含することができる。
【0006】
一実施形態では、反応制御システムは、トラックと、トラックに沿って移動するトロリーと、トロリーに結合されたアニメーションフィギュアと、アニメーションフィギュアの一部に結合された少なくとも1つの反応制御要素と、コントローラと、を含む。コントローラは、乗り物車両又は来園客の存在を検出する。また、コントローラは、乗り物車両又は来園客の存在に基づいて、アニメーションフィギュアを位置付けるようにトロリーを制御する。更に、コントローラは、反応制御素子を動作することにより、アニメーションフィギュアのアニメーションを制御する。
【0007】
一実施形態では、アニメーションフィギュアを動かす方法は、アニメーションフィギュアの所望の場所を決定するステップを含み、アニメーションフィギュアはトロリーに結合される。また、本方法は、所望の場所に基づいて経路に沿ってトロリーを動かすステップと、アニメーションフィギュアのアニメーションを決定するステップと、アニメーションに基づいてアニメーションフィギュアの他の構成要素に対して相対移動するアニメーションフィギュアの1又は2以上の構成要素を決定するステップを含む。更に、本方法は、アニメーションフィギュアの1又は2以上の構成要素と結合された又は上に位置付けられた又は統合された1又は2以上の反応制御要素を制御することによって、アニメーションフィギュアの他の構成要素に対してアニメーションフィギュアの1又は2以上の構成要素を相対的に動作するステップを含む。
【0008】
一実施形態では、有形で非一時的な機械可読媒体は、1又は2以上のプロセッサによって実行されたときに、1又は2以上のプロセッサに来園客又は乗り物車両の存在を検出させる、機械可読命令を含む。更に、命令は、1又は2以上のプロセッサに、検出された存在に基づく経路に沿ってトロリーを位置決めさせ、トロリーはアニメーションフィギュアに結合される。更に、命令は、1又は2以上のプロセッサに、アニメーションに基づいて制御するアニメーションフィギュアの少なくとも1つの構成要素を決定させる。更に、命令は、少なくとも1つの構成要素を決定することに応答して、アニメーションを提供するために、トロリー及び少なくとも1つの構成要素に関連する少なくとも1つの反応制御要素を動作させ、少なくとも1つの反応制御要素は、アニメーションフィギュアに搭載されている及び/又はロッドを介してアニメーションフィギュアと結合している、ことを1又は2以上のプロセッサに実行させる。
【0009】
本開示のこれら及び他の特徴、態様、並びに利点は、図面全体を通じて同様の参照符号が同様の要素を示す添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むと更に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の実施形態による、反応制御システムを備えた遊園地の乗り物の概略図である。
図2】本開示の実施形態による、反応制御システムの反応制御要素に接続されたアニメーションフィギュアの概略図である。
図3】本開示の実施形態による、反応制御要素及びトロリーシステムに接続されたアニメーションフィギュアの概略図である。
図4】本開示の実施形態による、反応制御要素を含むアニメーションフィギュアの概略図である。
図5】本開示の実施形態による、反応制御アニメーションを提供するための反応制御システムのブロック図である。
図6】本開示の実施形態による、反応制御アニメーションを提供するためのプロセスフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の1又は2以上の特定の実施形態について、以下に説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を行うために、本明細書では、実際の実施態様の全ての特徴については説明しない場合がある。何れかの技術又は設計プロジェクトと同様に、このような何らかの実際の実施構成の開発において、システム及びビジネスに関連した制約への準拠など、実施構成毎に異なる可能性のある開発者の特定の目標を達成するために、多数の実施時固有の決定を行う必要がある点は理解されたい。更に、このような開発の取り組みは、複雑で時間を要する可能性があるが、本開示の利点を有する当業者にとっては、設計、製作、及び製造の日常的な業務である点を理解されたい。
【0012】
本発明の種々の実施形態の要素を導入する際に、冠詞「a」、「an」、及び「the」は、要素の1又は2以上が存在することを意味するものとする。用語「備える」、「含む」、及び「有する」は、包括的なものであり、記載した要素以外の付加的な要素が存在し得ることを意味する。加えて、本発明の「一実施形態」、「1つの実施形態」又は「幾つかの実施形態」に対する言及は、同様に記載の特徴部を組み込んだ追加的な実施形態の存在を排除するものとして解釈されることを意図していない点を理解されたい。用語「約」又は「近く」の使用は、何れかの好適な又は企図可能な許容誤差の範囲内(例えば、目標の0.1%以内、目標の1%以内、目標の5%以内、目標の10%以内、目標の25%以内など)のように目標(例えば、設計、値、量)に近いものを含むことを意味すると理解すべきである。
【0013】
本明細書で使用する場合、「反応制御要素」は、プロペラ(例えば、モータ駆動プロペラ、クアッドコプタープロペラ、時計回り及び/又は反時計回りプロペラ)、無人航空機(UAV)(例えば、ドローン)、電気ダクトファン、空気圧デバイス、及び/又はジャイロデバイスを指すことができる。「反応制御システム」は、アニメーションを提供するために1又は2以上のショーシーン特徴(例えば、遊園地特徴)に(例えば、物理的又は無線で)接続された反応制御要素及び/又は追加の移動システム(例えば、レール(例えば、ロッド)、トロリー、及び/又はケーブルを有するトロリーシステム)のうちの1又は2以上を利用するシステムを指すことができる。ショーシーン特徴は、アニメーションフィギュア(例えば、物理的フィギュア、ロボットフィギュア、及び/又は電子ディスプレイ上に表示されたフィギュア)、小道具、照明効果、及び/又は音響効果を含むことができるが、これらに限定されるものではない。一例として、反応制御システムは、1又は2以上のプロペラを回転させて、推進力を発生させ、アニメーションフィギュアを特定の方向に飛行させるようにすることができる。
【0014】
先に述べたように、遊園地での乗り物上、通路に沿った、及び/又はショーでの機器のようなショーシーン特徴にアニメーションを提供する機器は、アニメーションの最大効果を制限する可能性がある。詳細には、機器に関連する物理的な制限が、アニメーションの数を妨げることがある。アニメーションを提供する機器は、多くの場合、滑車、ケーブル、ロボットアーム、及び/又は他の機械組立体のシステムを含む。更に、機器は、ショーシーンの特徴が機器に近接するままであるような方法で配向及び位置決めすることができる。近接することで、機器がショーシーンの特徴を制御できるようにすることができる。このため、ケーブルの数及び絡まりを防止するためのケーブルの相対的な位置決めなどの機器の位置及び接続を制限することによって、ショーシーン特徴によって提供されるアニメーションが制限することができる。一例として、アニメーションフィギュアのアニメーション制限は、遊園地の特定のエリア(例えば、ショーシーン特徴を有する乗り物のトンネル部分)内の移動制限、特定のエリア内で及び/又は特定のエリア外への移動の距離、アニメーションフィギュアの一部(例えば、アニメーションフィギュアの上体又は四肢)の移動又はアニメーションなどに関連することができる。
【0015】
更に、機器は、重量があり、及び/又は特定の領域に固定(例えば、取り付け)されている場合がある。例えば、ロボットアーム、リフティング組立体、及び/又は他の機械組立体は、膨大な量のエネルギーを使用することなく、アニメーションのために容易に移動及び/又は可動性を提供する(例えば、数百ポンドの重さのアニメーションフィギュアを持ち上げる)には重すぎる可能性がある。このため、アニメーションのために広範囲の動き、移動、及び/又は可動性を提供するシステムが望ましいとすることができる。アニメーションフィギュアを含むショーシーン特徴では、アニメーションフィギュアの重量を大きくすることなく(例えば、より軽量なアニメーションフィギュア)、アニメーションフィギュアの異なる部分に、広範囲の運動、移動、及び/又は可動性を提供することが望ましいとすることができる。
【0016】
本明細書で提供される実施例は、アニメーションのための広範囲の移動を容易にするための機械的アニメーションフィギュア(例えば、プロペラを有するアニメーションフィギュア)など、遊園地の特定の態様に特に向けることができるが、本開示における技術は、他の条件及び/又はコンテキストに適用できることに留意されたい。従って、本実施例は、議論に有用な関連状況を提供するために遊園地の現実世界の実施例を反映したものと理解されるべきであり、本手法の更なる適用性を制限するものとして捉えられるべきではない。例えば、本開示は、広範囲の動き、移動、及び/又は可動性を提供することが利用できる追加の状況に適用可能であると理解されるべきである。追加の状況は、乗り物カート、乗り物トラックなどの他の遊園地特徴を動かすことを含むことができる。本開示はまた、表示されたアニメーションフィギュア及び/又は人間のアニメーションフィギュアなどの追加のアニメーションフィギュア(例えば、ショーイベント中に人間のパフォーマーを持ち上げる)、並びに小道具、照明効果、及び/又は音響効果などの追加のショーシーン特徴(例えば、ショーイベントにおいてステージの異なる部分に移動する)に適用可能である理解されたい。
【0017】
上記を念頭に置いて、図1は、反応制御システム102を有する遊園地の乗り物100の概略図である。具体的には、反応制御システム102は、遊園地の乗り物100の異なるショーシーン特徴、センサ、及びトロリーシステムに(破線で描かれるように)有線又は無線で接続することができる。「トロリーシステム」は、レール103及びトロリー104の組み合わせ又は集合体を指すことができる。レール103の位置決めは、平行及び垂直とすることができ、複数の水平及び垂直の通路が形成される。すなわち、レール103は、直線軸系のx軸及びy軸を通って移動するための複数の水平及び垂直経路を作成する方法で接続されて離間して配置することができる。他の実施形態では、レール103は、曲線的(例えば、非線形)とすることができ、レール103が、曲線、ターン及び交差点を含み、トロリー104を遠回りの経路で案内し、異なる経路に転回するようにする。すなわち、レール103は、多次元空間(例えば、x軸及び/又はy軸)においてトロリー104を案内するために多次元とすることができる。遊園地の乗り物100がジェットコースタートラック又は同様のものである実施形態など、幾つかの実施形態では、レール103はまた、z軸を通って移動し、直線軸系のx-y-z軸を介してトロリー104を案内することもできる。
【0018】
図示の実施形態は、アニメーションが特定の領域から閾値距離(例えば、内側及び外側)内で提供できるように、遊園地の乗り物100の特定の領域内に配置されて延びるレール103を示しているが、本明細書に記載のシステム及び方法は、遊園の乗り物100の領域全体(例えば、天井、地面、壁など)にわたって延びるレール103を用いることができる。一例として、反応制御システム102は、来園客が遊園地の乗り物100に沿って移動する際に、来園客の上方など、遊園地の乗り物100の他の領域でアニメーションを提供することができる。別の例として、反応制御システム102は、遊園地乗り物100の地面に配置されるレール103によって、乗り物経路に沿って及び/又は乗り物経路の地面にアニメーションを提供することができる。例えば、1又は2以上のアニメーションは、レール103を介して地面上を這っているように見えるアニメーションフィギュアを含むことができる。このような実施形態では、反応制御システム102は、例えば、来園客がアニメーションフィギュアの近くにいるときに、アニメーションフィギュアを上方に押し上げる(例えば、上方に飛び出す)ようにすることができる。線形システムのx軸及びy軸における移動を提供するために水平及び垂直に位置決めされる図示の線形レール103に加えて又は代替的に、本明細書に記載されるシステム及び方法は、曲線又は非線形のレール103(例えば、鋭い及び/又は滑らかな曲線形状のレール103)、並びに直線軸系のz軸における移動を提供するレールを利用することができる。一例として、レール103は、遊園地乗り物100のトンネル部分の壁に沿ってルーティングされ、レール103がトンネルの一端から他端までアーチ状に湾曲するようにすることができる。
【0019】
図示のように、トロリーシステムのトロリー104は、アニメーションフィギュア106に接続されたレール103及びケーブル105に接続することができる。従って、反応制御システム102は、あるタイプの車両を表すトロリー104を、トラック又は経路の何れかの様態を表すレール103に沿って移動させることにより、アニメーションフィギュア106を水平方向及び/又は垂直方向に操縦することができる。レール103及びトロリー104は、複数のアニメーションフィギュア106に対するアニメーションの依存又は独立した移動を同時に提供することができる。更に、遊園地の乗り物100の特定の領域にわたる複数のレール103のアーキテクチャは、天井に取り付けられたハーネスを使用して各個々のアニメーションフィギュア106を持ち上げることに関連する重量のあるリフトを軽減することができる。
【0020】
また、反応制御システム102は、ケーブル105を引き上げてケーブル105の長さを短くすること、又はケーブル105を降下させてトロリー104から延びるケーブル105の長さを長くすることができる。このようにして、ケーブル105に接続されたアニメーションフィギュア106は、z軸の上方又は下方に移動することができる。図示の実施形態では、第1のアニメーションフィギュア106aは魔女であり、第2のアニメーションフィギュア106bは骸骨であり、第3のアニメーションフィギュア106cはコウモリである。これらのアニメーションフィギュア106は、ケーブル105に接続されている。従って、反応制御システム102は、トロリーシステムを介してアニメーションフィギュア106をX軸方向及び/又はY軸方向に移動させ、ケーブル105を介してアニメーションフィギュア106をZ軸方向に垂直方向の移動させることができる。
【0021】
幾つかの実施形態では、反応制御システム102は、ケーブル105を前後移動、前後傾斜、及び/又は回転させることができる。レール103、トロリー104、及び/又はケーブル105が移動範囲を提供することに加えて又は代替的に、アニメーションフィギュア106上の反応制御要素108が移動範囲を提供することができる。前述のように、反応制御要素108は、1又は2以上のプロペラ(例えば、モータ駆動プロペラ、クアッドコプタープロペラ、時計回り及び/又は反時計回りプロペラ)、UAV(例えば、ドローン)、電気ダクトファン、空気圧デバイス、及び/又はジャイロスコープデバイスを含むことができる。詳細には、アニメーションフィギュア106は、アニメーションフィギュア106の末端など、アニメ化される領域又は特徴上に反応制御要素108を含むことができる。例えば、第3のアニメーションフィギュア106cは、その翼に反応制御要素108を含む。第3のアニメーションフィギュア106cの反応制御要素108を用いて、関連するケーブル105によって一定の領域内に支持又は維持されながら、関連するトロリー104を支援又は動機付けすること、及び/又は第3のアニメーションフィギュア106cの他の特徴に対して翼を動かすことができる。幾つかの実施形態では、ケーブル105は、レール103に対する相対位置を維持し且つ反応制御要素108の相対運動を容易にする剛体(例えば、ポスト)とすることができる。
【0022】
図示のように、第4のアニメーションフィギュア106d及び第5のアニメーションフィギュア106eは両方とも、その本体上に反応制御素子108を含み、これを用いて、ケーブル105を採用することなく、第4のアニメーションフィギュア106d及び第5のアニメーションフィギュア106eを動作することができる。第4のアニメーションフィギュア106dは、翼上に反応制御素子108を含むコウモリであり、第5のアニメーションフィギュア106eはまた、ロッド107を介して背中に反応制御素子108を含むコウモリである。第4のアニメーションフィギュア106dの翼上の反応制御要素108は、ケーブル105の助けを借りることなく、翼を上下に動かす(例えば、飛行アニメーション)、回転させるなど、翼をアニメ化することができる。同様に、第5のアニメーションフィギュア106eの背中の反応制御要素108により、ケーブル105の補助なしに、第5のアニメーションフィギュア106eの本体が上下動、回転などをすることができる。第5のアニメーションフィギュア106eのような幾つかの実施形態では、反応制御要素108は、ロッド107又はアニメーションフィギュア106の本体に接続する別の組立体に接続することができる。このように、アニメーションフィギュア106上の反応制御要素108は、重量のある組立体なしでアニメーションに対し制御された移動を提供することができる。更に、アニメーションフィギュア106上の反応制御要素108は、遊園地の乗り物100に乗っている間、容易に隠すことができ、及び/又は来園客によって知覚されないようにすることができる。
【0023】
幾つかの実施形態では、アニメーションフィギュア106は、レール103、トロリー104、及び/又はケーブル105に接続されるだけでなく、その末端(例えば、四肢、頭部、又は他のキャラクタ特徴)などに反応制御要素108を含むことができる。ここで、第1のアニメーションフィギュア106a、第2のアニメーションフィギュア106b、及び第3のアニメーションフィギュア106cはまた、これらの末端又は特徴に反応制御要素108を含むことができる。一例として、第1のアニメーションフィギュア106a(例えば、魔女)は、これらの特徴を用いたアニメーションを容易にするために、手、膝、足などの四肢に反応制御要素108を含む。このような特徴(例えば、手及び足)と第1のアニメーションフィギュア106aの他の態様との間の接続は、相対移動を可能にするためにヒンジ付き又は可撓性の接続を含むことができる。アニメーションフィギュア106の様々な特徴の質量は、構成部品の相対移動を容易にするのに採用することができる重力又は剛体接続と連携することができる。一例として、第1のアニメーションフィギュア106a上の反応制御要素108は、手(これはアニメーションフィギュア106aの主本体にヒンジを介して結合されている)を図示のほうき棒から上下に動かし、その後、手を回転させて手を振るアニメーションを容易にすることができる。レール103、トロリー104、及び/又はケーブル105は、遊園地の乗り物100の特定の領域内で、全体のアニメーションフィギュア106を水平及び/又は垂直、並びに上方及び/又は下方に動かすために、x-y-z軸内の動きを提供することができる。これに加えて又は代替として、アニメーションフィギュア106上の反応制御要素108は、これらの特徴をアニメ化するためにレール103、トロリー104、及び/又はケーブル105を使用することなく(例えば、四肢に接続されたケーブルがない)、アニメーションフィギュア106の特徴(例えば、構成要素)を含むアニメーションのためのx-y-z軸内の動き、並びにより詳細な動きを提供することができる。
【0024】
反応制御システム102は、来園客が遊園地の乗り物100に乗っているときにアニメーションを提供することができる(例えば、来園客は、乗り物カートに乗っているときにアニメーションフィギュア106が飛んでいると知覚する)。図5に関して説明するように、反応制御システム102は、来園客が現在遊園地の乗り物100に乗っていることをセンサデータに基づいて決定することができる。図示のように、遊園地の乗り物100の乗り物カート112は、1又は2以上の無線周波数識別(RFID)タグ118を含むことができる。乗り物経路113上の乗り物カート112が乗り物トラック116に沿って移動すると、乗り物トラック116上の電子リーダ119がRFIDタグ118を読み取り、乗り物カート112の存在を示すことができる。乗り物カート112が存在し、乗り物トラック116に沿って移動することに基づいて、反応制御システム102は、来園客に反応する及び/又は来園客と対話するようにアニメ化することができるアニメートフィギュア106の閾値距離内に来園客が存在すると決定することができる。加えて又は代替的に、乗り物トラック116上に位置付けられた重量センサ120は、乗り物カート112が重量センサ120上を移動するときに、閾値を超える重量を検出し、乗り物カート112及び/又は来園客の存在を示すことができる。
【0025】
乗り物カート112が存在し且つ来園客が存在する可能性が高いと決定した後、カメラ114及び/又は来園客着用可能なRFIDタグ118などの追加のパークセンサが、来園客の検出を支援するために反応制御システム102にデータを送信するようにトリガすることができる。例えば、反応制御システム102はまた、来園客が乗り物カート112にいること及び/又はアニメーションフィギュア106に面していることを決定するために画像分析を行うことができる。カメラ114に加えて又はその代わりに、反応制御システム102は、RFIDタグ118に関連するデータを分析して来園客の存在を決定することができる。幾つかの実施形態では、反応制御システム102は、例えば、乗り物カート112の重量に基づいて来園客の存在を最初に決定するのではなく、カメラ114及び/又はRFIDタグ118を使用して来園客の存在を決定することができる。
【0026】
反応制御システム102は、来園客が存在すると決定すると、アニメーションフィギュア106をアニメ化することができる。具体的には、反応制御システム102は、アニメーションを提供することを容易にするために、アニメ化されたフィギュア106を、飛翔、浮遊、ダンスなどの1又は2以上の方向に移動させることができる。説明するために、図2は、反応制御要素108に接続されたアニメーションフィギュア106の概略図である。図示の実施形態は、アニメーションフィギュア106上の複数の反応制御要素108を示し記載しているが、本明細書で説明するシステム及び方法は、アニメーションを提供するためにアニメーションフィギュア106上の1又は2以上の反応制御要素108を含むことができる。
【0027】
図示のように、反応制御要素108はロッド107に接続されており、このロッド107はアニメーションフィギュア106に接続されている。図示の実施形態では、第1の反応制御組立体130は、ロッド107の各端部に反応制御要素108を有するロッド107を含む。第1の反応制御組立体130は、アニメーションフィギュア106の腹部の中心に接続される(例えば、取り付けられる)。この配置により、アニメーションフィギュア106の重量が均等に分散させることができると共に、アニメーションのために1つの組立体でアニメーションフィギュア106の全身を動かすことができる。動きを提供するために、第1の反応制御組立体130の反応制御要素108は、反対方向に回転する(例えば、逆回転設置)ことができ、ロッド107の一端上の反応制御要素108が時計回り方向に駆動し、ロッド107の他端の反応制御要素108が反時計回り方向に駆動するようにする(第1の反応制御組立体130による実線矢印で描かれたように)。反対方向に回転する反応制御要素108は、特定の方向に推力を発生させ、アニメーションフィギュア106を推力と反対方向に移動させることができる。一例として、アニメーションフィギュア106の本体が地面と平行になるように、アニメーションフィギュア106が水平に配置されている場合、推力は、アニメーションフィギュア106を浮遊アニメーションのために浮遊させることができる。
【0028】
幾つかの実施形態では、アニメーションフィギュア106は、第2の反応制御組立体132のような追加の反応制御組立体を含むことができる。ここで、第2の反応制御組立体132は、第1のロッド107A及び第2のロッド107Bを含み、第1のロッド107A及び第2のロッド107Bの各端部に反応制御要素108が接続される。第2の反応制御組立体132は、アニメーションフィギュア106の下部、例えば下腹部又は脚部(図示せず)に接続される。第1の反応制御組立体130の反応制御要素108と同様に、第2の反応制御組立体132の反応制御要素108は、反対方向に駆動して(第2の反応制御組立体132による実線矢印で描かれるように)推力を発生させ、アニメーションフィギュア106を推力と反対の方向に移動させることができる。第2の反応制御組立体132の配置は、アニメーションフィギュア106の重量を分散させながら、アニメーションのためにアニメーションフィギュア106の少なくとも下部を移動させることも可能にすることができる。
【0029】
図示の実施形態では、推力を発生させるための反応制御要素108の駆動又は回転方向により、アニメーションフィギュア106を(破線の矢印で示すように)回転軸において時計回り及び/又は反時計回りに回転させる。アニメーションフィギュア106の向きによっては、回転によってアニメーションフィギュア106を左又は右に回転(例えば、ローテーション)させることができる。一般に、第1の反応制御組立体130及び/又は第2の反応制御組立体132の反応制御要素108の1又は2以上によって生成される推力は、回転、来園客に対して向かう又は離れる移動、浮遊、来園客に対して傾斜する又は離れて傾斜するなどの異なる動きを伴う、アニメーションフィギュア106の様々なアニメーションを容易にすることができる。一例として、時計回り方向に回転する反応制御要素108は前方推力を提供し、一方、反時計回り方向に回転する反応制御要素108は後方推力を提供し、又はその逆であってもよい(例えば、反応制御要素108が右手又は左手のプロペラかどうかに基づく)。更に、反応制御要素108は各々、複数の反応制御要素108を介して複数の軸における移動のより大きな制御を提供するために、独立して駆動することができる。
【0030】
先に述べたように、幾つかの実施形態では、アニメーションフィギュア106は、アニメーションを提供するためにケーブル105に接続することができる。ケーブル105は、アニメーションフィギュア106をトロリー104に対して異なる高さにするような、垂直方向のアニメーションを提供することができる。詳細には、反応制御システム102は、ケーブル105の長さを変えて、高さを短縮又は高くすることができる。反応制御システム102は、長さを変更するために、カウンターウェイト、カスタム張力システム、浮力、及び/又はウィンチ(例えば、格納又は引き込み)を使用することができる。反応制御要素108と組み合わせて使用される場合、ケーブル105はまた、アニメーションフィギュア106を前方又は後方に傾斜させることができる。説明するために、図3は、反応制御要素108を接続され、トロリーシステム(例えば、レール103及びトロリー104)に接続されたアニメーションフィギュア106を描写する。図示のように、アニメーションフィギュア106に接続されたケーブル105は、レール103に沿って移動するトロリー104に接続することができる。以下の説明では、アニメーションフィギュア106を1本のケーブル105に接続したものとして説明するが、本明細書で説明するシステム及び方法は、アニメーションフィギュア106を動かすために1又は2以上のケーブル105を使用することができる。これに加えて又は代替として、ケーブル105は、アニメーションフィギュア106によって提供されるアニメーション及び/又はアニメーションフィギュア106の重量分布などの1又は2以上の要因に基づいて、アニメーションフィギュア106の他の場所(例えば、肩甲骨の間ではない)に配置することができる。更に、以下の説明では、アニメーションフィギュア106を、反応制御要素108(例えば、本体上)と、ロッド107を介して反応制御要素108に接続されたものとの両方を含むものとして説明するが、これは特定の実施形態を示すものであり、アニメーションフィギュア106は、1又は2以上の反応制御要素108と統合したアニメーションフィギュア106、又は1又は2以上のロッド107を介してアニメーションの提供を目的としてアニメーションフィギュア106に接続した1又は2以上の反応制御要素108、何れをも含むことができる。
【0031】
前述のように、ケーブル105は、ケーブル105の長さを変えて高さを増減することによって(両頭矢印で示すように)アニメーションフィギュア106を上下させる垂直アニメーションを提供することができる(例えば、ウィンチを介して)。反応制御要素108の各々はまた、アニメーションを提供することができる。詳細には、反応制御要素108は、独立して個別に回転し、空気又はガスの塊を加速して推力を発生させ、アニメーションフィギュア106を動かすことができる。反応制御要素108は、動力源からの回転運動を、反応制御要素108を前方又は後方に持ち上げ又は押し付ける空気又はガスの流れに変換して、アニメーションフィギュア106を動かすことができる。これにより、反応制御要素108の各々が、ヨー、ピッチ、及び/又はロールに関連する直線軸系109の複数の軸に沿って移動し、反応制御要素108でアニメーションを提供することができる。すなわち、反応制御要素108は各々、ロール、ピッチ、及び/又はヨーの動き、並びにサージ、ヒーブ、及び/又はスウェーの動きを提供することができる。例として、及び図4に関して議論されるように、反応制御要素108は、個々の関節など、アニメーションされたフィギュア106上のこれらの位置でこのような動きを提供することができる。幾つかの実施形態では、個々の反応制御要素108は、関節上の複数の反応制御要素108を介して四肢を動かすように、複数の関節を動かすために協働することができる。一般に、ヨー運動は、z軸などの直線軸系109の垂直軸に沿ったアニメーションフィギュア106及び/又は反応制御要素108の回転を指すことができる。ピッチ運動は、y軸などの直線軸系109の横方向軸(例えば、左から右方向)に沿ったアニメーションフィギュア106及び/又はリアクション制御された要素108の回転を指すことができる。ロール運動は、X軸などの直線軸系109の前後軸に沿ったアニメーションフィギュア106及び/又は反応制御要素108の回転を指すことができる(例えば、前後方向へ)。
【0032】
ヨーモーションは、身体又は頭部を回すのと同様に、アニメーションフィギュア106を左から右へ、又は横方向に回転させることを可能にすることができる。すなわち、ヨーモーションは、地面と水平に保ったまま、アニメーションフィギュア106を時計回り又は反時計回りに回転させることができる。これにより、例えば、アニメーションのために来園客の方を向く方向に、アニメーションフィギュア106の向きを調整することができる。ピッチ運動は、アニメーションフィギュア106を移動及び/又は前方又は後方に傾斜させることができる。ロール運動は、アニメーションフィギュア106を左方向又は右方向の何れか、又は横方向に傾斜させ、アニメーションフィギュア106を何れかの方向へ「ロール」させる(傾きに応じて片側に移動させる)ことができる。従って、反応制御要素108は、アニメーションのためにアニメーションフィギュア106を異なる方向に動かすことを容易にするために、ヨー、ピッチ、及び/又はロールモーションを提供することができる。
【0033】
反応制御要素108は、独立して特定の方向(直線実線矢印で示すように)に推力を発生させ、特定の反応制御要素108におけるアニメーションフィギュア106を反対方向にピッチさせることができる。例えば、図示のように、アニメーションフィギュア106(例えば、足首)に統合された反応制御要素108は、回転してアニメーションフィギュア106の前方に向かって推力を発生させることができる。この推力方向により、アニメーションフィギュア106は前方に移動及び/又はピッチする。同様に、ロッド107及びアニメーションフィギュア106に接続された反応制御要素108は、回転し、アニメーションフィギュア106の前方に向かって推力を発生させることができる。この推力方向により、アニメーションフィギュア106は前方にピッチングする(曲線実線矢印で示すように)。このように、推力を発生させることで、アニメーションフィギュア106を移動(例えば、前方又は後方)及び/又はアニメーションフィギュア106を反対方向にピッチングさせることができる。すなわち、アニメーションフィギュア106に統合された反応制御要素108(例えば、腹部及び足首上)及び/又はアニメーションフィギュア106に接続された反応制御要素108(例えば、ロッド107を介して)は、直線軸系109内の移動及びアニメーションフィギュア106の関節、四肢及び/又は本体の移動を提供して、アニメーションを提供することができる。
【0034】
幾つかの実施形態では、アニメーションフィギュア106に統合された(例えば、腹部及び足首上の)反応制御要素108、又はアニメーションフィギュア106に(例えば、ロッド107を介して)接続された反応制御要素もまた、振り子効果をもたらすことができる。詳細には、反応制御要素108がアニメーションフィギュア106を反対方向に移動させる推力を発生させると、ケーブル105はアニメーションフィギュア106と共に移動することができる。アニメーションフィギュア106が動き続けるにつれて、及び/又は、反応制御要素108の回転が周期的に開始、停止、加速、及び/又は減速する場合、ケーブル105に接続されたアニメーションフィギュア106の重量によって、アニメーションフィギュア106が自由にスイングすることができる。すなわち、アニメーションフィギュア106は振り子として機能することができ、反応制御要素108がアニメーションフィギュア106を平衡位置(例えば、静止位置)から動かすと、重力による復元力によって平衡位置に向かって前後に加速することができる。この加速により、アニメーションフィギュア106は、平衡位置に対して更に外側又は内側に移動することができる。従って、ケーブル105と組み合わせて使用される場合の反応制御要素108によって引き起こされる振り子効果は、振り子効果がない場合よりもアニメーションのためにアニメーションフィギュア106をより長い距離移動させることができる。
【0035】
幾つかの実施形態では、反応制御要素108はまた、トロリーシステムに沿ってアニメーションフィギュア106を移動させることを容易にすることができる。すなわち、推力は、トロリー104をレール103に沿って移動させることができる。例として、トロリーシステムは、アニメーションフィギュア106を来園客に向かって移動させ、反応制御要素108は、アニメーションフィギュア106が来園客の周りに(例えば、左又は右に)転回して来園客から離れて移動するようにさせる推力を生成することができる。反応制御要素108は、アニメーションフィギュア106をトロリーシステムに沿って押すことができる。
【0036】
図4は、アニメーションのための動き及び直線軸系109内の位置決めを提供する反応制御要素108を有するアニメーションフィギュア106を示す。先に述べたように、幾つかの実施形態では、アニメーションフィギュア106は、アニメ化される領域又は特徴の上など、アニメーションフィギュア106上に反応制御要素108を含むことができる。図示の実施形態は、6つの反応制御要素108と統合されたアニメーションフィギュア106を含むが、本明細書に記載されたシステム及び方法は、複数の反応制御要素108(例えば、2、10、100など)と統合された及び/又はサイズが異なる(例えば、アニメーションフィギュア106の指には小さい反応制御要素108、手には大きい反応制御要素108)アニメーションフィギュア106を含むことができる。更に、図示の実施形態は、特定の実施形態を表すアニメーションフィギュア106の手、膝、及び足に反応制御要素108を含むが、本明細書に記載されたシステム及び方法は、アニメ化されるアニメーションフィギュア106の任意の領域に反応制御要素108を含むことができる。例えば、アニメーションフィギュア106は、指、首、脚、肘、他の本体の関節、アニメーションフィギュア106に結合されたアクセサリ、アクセサリの一部などに反応制御要素108を含むことができる。一例として、アニメーションが、末端などアニメーションフィギュア106の特定の部分を動かすことを含む場合、反応制御要素108は、末端の一部であるか又は末端に配置することができる。ここで、アニメーションフィギュア106は、アニメーションフィギュア106の手、膝、及び足のそれぞれに反応制御要素108を含む。このように、手上の反応制御要素108は、アニメーションフィギュア106の肩について腕がヒンジ結合すると、手の動きを提供することができる。同様に、膝と足にある反応制御要素108は、脚のそれぞれがアニメーションフィギュア106の胴体の周りにヒンジ結合すると、脚の動きを提供することができる。反応制御要素108は、独立したアニメーションを生成するために独立して動作することができる。すなわち、アニメーションフィギュア106上の反応制御要素108は、アニメーションのために四肢及び関節を独立して動かすために、異なる方向及び/又は異なる速度で推力を発生させることができる。一例として、アニメーションフィギュア106の左膝及び左足上の反応制御要素108は、特定の方向に推力を発生させることによって左脚をz軸の下方に移動させる一方、アニメーションフィギュア106の右膝及び右足上の反応制御要素108は、反対方向に推力を発生させることによって右脚をz軸の上方に移動させることができる。更に、膝上の反応制御要素108は、膝が大腿部にヒンジ結合しているため、曲げるための動きなど、膝のための動きを提供することができる。更に、足上の反応制御要素108はまた、足が足首とヒンジ結合するので、上方及び/又は下方への曲げのような、足の動きを提供することもできる。
【0037】
具体的には、手、膝、及び足の各々に設けられた反応制御要素108が回転して、特定の方向に推力を発生させ、手を反対方向に移動させることができる。一例として、反応制御素子108は、空気を下方に移動させる推力を生成することができ(例えば、そのブレードを時計回りに回転させることによって)、手、膝、及び足を(実線の矢印で描かれるように)上方に移動させ、アニメーションフィギュア106の肩、胴体、及び足首にヒンジ動作を発生させることが挙げられる。同様に、反応制御要素108は、(例えば、そのブレードを反時計回りに回転させることによって)空気を上方に動かす推力を生じさせ、手、膝、及び足を(破線の矢印で描かれるように)下方に動かすことができる。幾つかの実施形態では、アニメーションフィギュア106は、環境(例えば、空気又は水)において浮力があり、適切な速度で下方に移動するために重力に加えて補助を必要とすることができることに留意されたい。推力はまた、直線軸系109内にアニメーションフィギュア106を位置付けることができる。詳細には、反応制御要素108が特定の方向に推力を発生させることを可能にすると、アニメーションフィギュア106を反対方向に移動させることができる。例として、アニメーションフィギュア106の四肢(例えば、手、足、頭など)及び/又は背中(図示せず)にある1又は2以上の反応制御要素108は、特定の方向に回転して下向きの推力を生成し、アニメーションフィギュア106を上向きに動かすことができる。アニメーションフィギュア106の本体を上方に移動させることで、アニメーションフィギュア106をz軸内に位置付けることができる。同様に、アニメーションフィギュア106の四肢及び/又は本体上の1又は2以上の反応制御要素108は、アニメーションフィギュア106をx軸及びy軸内に位置決めするための推力を発生させることができる。
【0038】
図5は、アニメーションのための動き及び/又はモーションを提供するための反応制御システム102を示す。図示のように、反応制御システム102は、センサ150、アニメーションフィギュアコントローラ110、及びアニメーションフィギュア106を含む。アニメーションフィギュアコントローラ110及びアニメーションフィギュア106は、別個の構成要素として説明され、描かれているが、本明細書に記載のシステム及び方法は、アニメーションフィギュアコントローラ110(例えば、単一のデバイス又は構成要素)と統合されたアニメーションフィギュア106及び/又は反応制御要素108も含むことができる。一例として、1又は2以上の反応制御要素108と統合されたアニメーションフィギュアコントローラ110は、反応制御要素108を制御するためにオンボード制御信号を提供することができる。制御信号は、反応制御要素108の推進構成要素(例えば、プロペラ)及び/又はアニメーションフィギュア106の他の構成要素(例えば、アクチュエータ)の初期化、シャットダウン、回転速度などを制御することができる。アニメーションフィギュア106を制御することに加えて、反応制御システム102は、小道具、照明効果、及び/又は音響効果などの他のショーシーン特徴も制御することができる。幾つかの実施形態では、反応制御システム102は、これらのショーシーン特徴を制御するショーシーンシステムに直接又は通信可能に結合することができる。このように、反応制御システム102及び/又はショーシーンシステムは、特定のアニメーション又はショー効果を提供するために、アニメーションフィギュア106及び他のショーシーン特徴を同期させることができる。例えば、反応制御素子108及び/又はアニメーションフィギュア106と統合されたアニメーションフィギュアコントローラ110は、アニメーションフィギュア106、小道具、照明効果、及び/又は音響効果を、同期して制御するためのオンボード制御信号を提供することができる。
【0039】
図示されたシステムは単に例示を意図したものであり、開示された実施形態に従って、特定の特徴及び構成要素が省略され、性能を容易にするために他の様々な特徴及び構成要素を追加できることを理解されたい。
【0040】
遊園地の設定では、アニメーションフィギュアコントローラ110は、アニメーションフィギュア106を制御することができる。遊園地は、遊園地全体のアトラクション、例えば、乗り物、仮想ゲーム室、ピクニックエリア、レストランなど、1又は2以上のアニメーションフィギュア106を含むことができる。図6に関して詳細に説明するように、アニメーションフィギュアコントローラ110は、例えば、アニメーションを提供するため、及び/又は遊園地の来園客と対話するためにアニメーションフィギュア106を制御することができる。例として、アニメーションフィギュアコントローラ110は、来園客に対するアニメーションフィギュア106の高さ、及び/又はアニメーションフィギュア106の個々の四肢の動きを制御することができる。幾つかの実施形態では、遊園地の乗り物100の上など、アニメーションフィギュア106の上又は近くに来園客が存在することが、アニメーションフィギュアコントローラ110をトリガしてアニメーションフィギュア106の動きを制御することができる。反応制御システム102は、センサ150のうちの1又は2以上を使用して来園客を検出することができる。
【0041】
センサ150は、1又は2以上の無線周波数識別(RFID)タグ118、1又は2以上のカメラ114、1又は2以上の慣性測定ユニット117、1又は2以上の重量センサ120、1又は2以上の電子リーダ119、及び/又は1又は2以上の近接センサ121を含むことができる。センサ150は、遊園地の乗り物100の乗り物カート112又は乗り物トラック116上など、来園客の存在が期待される領域に配置又は位置決めすることができる。RFIDタグ118は、電子リーダ119と通信して来園客の存在を示すことができる。詳細には、RFIDタグ118は、遊園地の乗り物100の乗り物トラック116又は乗り物カート112上(例えば、乗り物カート112の内部、態様、又は入口上)などの遊園地の乗り物100に組み込むことができる。従って、電子リーダ119は、RFIDタグ118のスキャンを可能にする方法で配置することができる。一例として、電子リーダ119は、乗り物カート112が電子リーダ119の上を通過するときに、電子リーダ119が乗り物カート112上のRFIDタグ118をスキャンして、来園客が乗り物に乗っていることを示すように、乗り物トラック116上に配置することができる。幾つかの実施形態では、RFIDタグ118は、来園客着用可能なRFIDタグ118(例えば、RFIDタグ118を有するリストバンド)を含むことができる。従って、電子リーダ119からの入力データは、来園客着用型RFIDタグ118をスキャンすると、来園客が存在することを示すことができる。その後、アニメーションフィギュアコントローラ110は、アニメーションフィギュア106をアニメ化することができ、例えば、アニメーションフィギュア106に移動、回転、傾き、及び/又は加速(例えば、飛行アニメーションを提供する)をさせることができる。
【0042】
追加の実施形態では、カメラ114は、遊園地の乗り物100上の乗り物カート112を見るためなど、来園客の存在が予想される場所に基づく領域に配置又は位置決めすることができる。カメラ114は、カメラ114によって捕捉された画像又は映像に基づいて来園客の存在を決定することができる。具体的には、カメラ114は、顔認識及び/又は身体認識を実行して、来園客の存在を決定することができる。幾つかの実施形態では、カメラ114は、代わりに、画像及び/又はビデオを入力データとしてアニメーションフィギュアコントローラ110に提供することができ、このコントローラ110は、その後、顔認識及び/又は身体認識を実行することができる。
【0043】
これに加えて又は代替として、重量センサ120は、来園客の存在を示すことができる。重量センサ120は、乗り物トラック116に取り付けられてもよく、所定の重量に基づいて乗り物トラック116上の乗り物カート112の存在を示すことができる。同様に、近接センサ121は、来園客の存在が予想される区域に近接して配置又は位置決めすることができる。近接センサ121は、電磁界、光、及び/又は音を用いて、物理的な接触なしに近くの物体の存在を検出することができる。近接センサ121は、電磁場又は電磁放射(例えば、赤外線)のビームを放射し、電場又は戻り信号の変化を探すことができる。来園客としての近くの物体の存在を正確に検出するために、近接センサ121は、乗り物カート112のためのローディングポイントの近く、及び/又は乗り物カートシート上に配置することができる。一般に、RFIDタグ118及び/又はカメラ114は、来園客の存在を検出するため、及び/又は来園客を識別するために、単独で又は他のセンサ150(例えば、重量センサ120及び/又は近接センサ121)と組み合わせて使用することができる。
【0044】
慣性測定ユニット117は、加速度計、ジャイロスコープ、及び/又は磁力計などの、アニメーションフィギュア106の力、角速度、及び/又は向きを測定するデバイスを含む。慣性測定ユニット117は、これらの測定値を反応制御システム102に提供することができ、反応制御システム102は、それらを使用して、直線軸系109内のアニメーションフィギュア106の移動の程度を決定することができる。すなわち、測定された力、角速度、及び/又はアニメーションフィギュア106の向き、及びアニメーションフィギュア106のために実施するアニメーションに基づいて、反応制御システム102は、アニメーションフィギュア106の初期力、角速度、及び/又は向きに関して、より速い又はより遅い推力などを生成するために、どの反応制御要素108を初期化するか、初期化した反応制御要素108のそれぞれからの推力の量、反応制御要素108の推進組立体の回転速度(例えば、プロペラ、UAVの、電気ダクトファン、空気圧デバイス、及び/又はジャイロスコープデバイス)を決定することができる。更に、慣性測定ユニット117からの測定は、反応制御システム102が慣性負荷を補償することを可能にすることができる。すなわち、ケーブル105に接続されたアニメーションフィギュア106は質量を有し、ケーブル105は質量を有するので、アニメーションフィギュア106は慣性負荷を有することができる。慣性負荷とは、アニメーションフィギュア106の速度などの変化に対する抵抗のことを指すことができる。一例として、アニメーションフィギュア106のような大きな質量に接続され、長いケーブル長のような大きな半径を有するケーブル105は、高慣性に対応することができる。ケーブル105がアニメーションフィギュア106と共に動き始めると、慣性負荷を止めることが困難な場合がある。慣性測定ユニット117は、慣性を測定し、測定値を反応制御システム102に送り、反応制御システム102は、これに応じて反応制御要素108を制御することができる。すなわち、反応制御システム102は、重い慣性負荷に対抗するために、反応制御要素108により速く強い推力を発生させることができる。一例として、反応制御システム102は、重いアニメーションキャラクタ106に対抗するために、多くの反応制御要素108を可能にすることができる。
【0045】
反応制御システム102はまた、監視システム111を含む。監視システム111は、センサ150及び/又はアニメーションフィギュア106を監視する管理システムとすることができる。例えば、監視システム111は、来園客の存在に応答してアニメーションフィギュアコントローラ110から送信される、アニメーションフィギュア106が提供するアニメーションを変更するための制御信号を監視することができる。詳細には、監視システム111は、センサ150及び/又はアニメーションフィギュア106が期待通りに機能すること、及び/又は期待通りにアニメーションを提供することを保証することができる。例えば、監視システム111は、トロリー104を使用してアニメーションフィギュア106が期待される方向に移動することを保証することができる。幾つかの実施形態では、監視システム111は、期待されるスループットを維持するために、乗り物の待ち時間又は待ち行列を追跡することもできる。
【0046】
更に、アニメーションフィギュアコントローラ110が期待通りに機能していない(例えば、誤った制御信号を送信している)場合、監視システム111はアニメーションフィギュアコントローラ110を制御又は再設定することができる。すなわち、監視システム111は、アニメーションフィギュアコントローラ110のアニメーションアルゴリズム(例えば、反応制御要素108を初期化するアルゴリズム)をリセットし、及び/又はアニメーションフィギュアコントローラ110が提供するアニメーションを上書き又はリセットすることができる。このように、監視システム111は、アニメーションフィギュアコントローラ110、センサ150、及び/又はアニメーションフィギュア106をリセット又は再較正することができる。特定の実施形態では、監視システム111及びアニメーションフィギュアコントローラ110は、単一のコントローラとして実装することができる。
【0047】
アニメーションフィギュアコントローラ110は、通信回路158が、監視システム111及び/又はアニメーションフィギュア106などの様々な電子デバイスとインターフェースすることを可能にすることができる。監視システム111は、アニメーションフィギュアコントローラ110と通信して、アニメーションフィギュア106が期待通りに動作していることを確認するための情報(両頭矢印で描かれる)を受信及び/又は送信することができる。これに加えて又は代替として、アニメーションフィギュアコントローラ110は、通信回路158がアニメーションフィギュア106の構成要素とインターフェースして、(両頭矢印で描かれたような)情報を受信及び/又は送信することを可能にすることができる。例えば、通信回路158は、アニメーションフィギュアコントローラ110が、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、及び/又はワイドエリアネットワーク(WAN)などのネットワークに通信可能に結合できるようにすることができる。従って、幾つかの実施形態では、アニメーションフィギュアコントローラ110は、入力デバイス152からのデータを処理し、来園客の存在を決定し、アニメーションフィギュア106のアニメーションを決定し、通信回路158を介してアニメーションフィギュア106にアニメーション用に実装される動作を伝達することができる。例えば、入力装置152からのセンサデータを処理した後、プロセッサ154は、通信回路158が制御データをアニメーションフィギュア106に無線送信して、反応を制御する要素108及び/又はトロリーシステムを作動させて動きを提供できるようにする制御信号を決定することができる。他の実施形態では、通信回路158は、アニメーションフィギュア106に有線接続することができる。
【0048】
プロセッサ154は、来園客の存在に関連する入力デバイス152からの入力信号を受信する1又は2以上の処理デバイスを含んでもよく、次いで、本明細書で説明する技術を使用して、アニメーションフィギュア106のための動き又はアニメーション用のモーションを決定するために使用することができる。メモリ156は、1又は2以上の有形、非一時的な、機械可読媒体を含むことができる。例として、このような機械可読媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、又は光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ又は他の磁気記憶装置、又は機械実行可能命令又はデータ構造の形態で所望のアルゴリズム(例えば、プログラムコード)を搬送又は格納するのに使用でき、プロセッサ154又は他のプロセッサベースのデバイスによってアクセスすることができる他の任意の媒体を含むことができる。詳細には、プロセッサ154は、メモリ156に格納された機械実行可能な命令アルゴリズムを実行するための処理コアを含むことができる。プロセッサ154は、プロセッシングコア上で動作するソフトウェアアプリケーションが、アニメーションフィギュア106などのプロセッサ154に関連する遊園地の乗り物100上のハードウェア構成要素、及び/又は他のショーシーン特徴(例えば、音響効果、照明効果、小道具など)と対話するためのプロセッサ側インターフェースも含むことができる。例として、プロセッサ154は、アニメーションフィギュア106の1又は2以上のアクチュエータ(例えば、目、唇、頭、首、及び他の付属物用)、オーディオデバイス、ビデオデバイス、照明デバイスなどが、アニメーションを提供することを可能にすることができる。すなわち、プロセッサ154は、目及び唇のアクチュエータを介して顔の表情を提供し、イルミネーションデバイスを介して光る効果を生じさせ、オーディオデバイスを介してオーディオを再生し、ビデオデバイスを介してビデオを表示す、などすることができる。これらの機能により、アニメーションフィギュア106が遊園地の乗り物100上の来園客と会話しているように見えるアニメーションを実現することができる。また、幾つかの実施形態では、アニメーションフィギュア106は、アニメーションフィギュア106から霧効果、風効果、降水効果(例えば、水)などを発生させるための大気効果デバイスを含むことができる。
【0049】
遊園地設定における例として、格納されたアルゴリズムは、センサ150からのセンサデータに基づいて来園客の存在を決定するアルゴリズム、アニメーションフィギュア106のアニメーションを決定する(例えば、メモリ156に格納される)アルゴリズム、反応制御要素108の構成を決定する(例えば、どの反応制御要素108を初期化するか、反応制御要素108のブレード回転方向、ブレード回転速度、など)アルゴリズムを含むことができるがこれだけに限らない。このように、アニメーションフィギュアコントローラ110は、例えば、特定の来園客がアニメーションフィギュア106の所定の範囲内にいるとき、及び/又は来園客がアニメーションフィギュア106の方を向いていると決定されたとき、特定の来園客の存在を決定し、それに応じてアニメーションフィギュア106を制御することができる。アニメーションは、遊園地の乗り物100上のアニメーションフィギュア106のためのアニメーションを含むことができるが、遊園地の敷地内でのインタラクションを含むこともできる。
【0050】
アニメーションフィギュア106は、レール103、トロリー104、ケーブル105、反応制御要素108、及びバッテリ115を含むか、又はこれらに接続することができる。以下の説明では、これらの構成要素を特定の実施形態を表す別個の及び/又は接続された構成要素として説明するが、本明細書で説明するシステム及び方法は、これらの構成要素の1又は2以上を含まないアニメーションフィギュア106及び/又はこれらの構成要素の1又は2以上の組み合わせも含むことができる。先に説明したように、アニメーションフィギュアコントローラ110は、アニメーションのための動きをアニメーションフィギュア106に提供することができる。アニメーションに関連する動きを受け取ると、アニメーションフィギュアコントローラ110は、レール103、トロリー104、ケーブル105、及び/又は反応制御要素108を初期化することができる。詳細には、アニメーションフィギュア106は、ケーブル105に接続されてもよく、このケーブル105は、レール103に対して水平方向及び/又は垂直方向に移動するように、レール103を介してx-y軸内で移動するトロリー104に接続する。具体的には、アニメーションフィギュアコントローラ110は、レール103によって提供される経路に沿ってトロリー104を移動させることができる。加えて又は代替的に、アニメーションフィギュアコントローラ110は、トロリー104上の、ケーブル105に接続されたウィンチを作動させて、アニメーションフィギュア106が地面からより遠くなるように、トロリー104からのアニメーションフィギュア106の距離を減少させることができる。一方、アニメーションフィギュアコントローラ110は、アニメーションフィギュア106が地面に近づくように、アニメーションフィギュア106のトロリーからの距離を増加させるためにケーブル105を出すことができる。ル105を巻き取るか、又はウィンチを介してケーブル105を巻き出すことによって、来園客が乗り物カート112に乗っているときに、アニメーションフィギュア106が来園客に近づくようにすることができる。幾つかの実施形態では、このようなz軸運動は、レール103が、動的に(例えば、レールを上げ下げする)、又はレール103の傾斜及び下降に基づいて高さを移行することによって付与することができる。
【0051】
トロリーシステムを初期化することに加えて、又は代替的に、アニメーションフィギュアコントローラ110は、アニメーションを提供するために反応制御要素108を初期化することができる(例えば、アニメーションのためにアニメーションフィギュア106及び/又はアニメーションフィギュア106の特徴を様々な方向に移動させる)。先に論じたように、アニメーションフィギュアコントローラ110は、アニメーションを提供するために反応制御要素108を独立して制御することができる。幾つかの実施形態では、反応制御要素108は、アニメーションを提供するためにアニメーションフィギュア106に取り付けられているロッド107に接続することができる。追加の実施形態では、反応制御要素108は、アニメーションを提供するために、アニメーションフィギュア106に統合又は搭載されてもよい(例えば、ロッド107を伴わない)。先に論じたように、反応制御要素108は(ロッド107の有無にかかわらず)アニメーションフィギュア106をアニメ化することができる。詳細には、反応制御要素108は、推力を発生させるために回転し、アニメーションフィギュア106を推力と反対の方向に移動させることができる。推力は、アニメーションフィギュア106全体及び/又はアニメーションフィギュア106の一部(例えば、反応制御要素108に接続されたアニメーションフィギュア106の下腹部及び/又は四肢)を回転させ、傾け、方向付けなどさせることができる。更に、アニメーションフィギュアコントローラ110は、反応制御要素108を特定の加速度で回転させる(例えば、スピードアップ、スローダウン、停止など)ようにすることができる。これにより、アニメーションフィギュア106は、異なる速度(例えば、より速い又はより遅い)で、及び/又は異なる程度(例えば、更なる回転範囲又は傾き)で移動するようにすることができる。これらの動きは、単独で、又は互いに関連して、広範囲のアニメーション効果を提供することができる。一例として、反応制御要素108は、アニメーションフィギュア106を前方に加速させながら、特定の方向(例えば、来園客に向かって)に、前傾させ、飛行アニメーションを作成することができる。
【0052】
電池115は、アニメーションフィギュア106及びその構成要素、例えば反応制御要素108及び/又はトロリー104に電力を供給するためのオンボード電池を含むことができる。これに加えて又は代替として、アニメーションフィギュアコントローラ110は、外部電源を介して、ケーブル105を介して電力を供給することができる。幾つかの実施形態では、充電ステーション又はパッドが、アニメーションフィギュア106のためのバッテリ115を充電することができる。充電ステーションは充電パッドを含んでもよく、アニメーションフィギュアコントローラ110は、アニメーション、乗り物、ショーの間など、及び/又は所定の時間経過後に、アニメーションフィギュア106が定期的に充電パッドに戻るようにすることができる。追加又は代替の実施形態では、バッテリ115は、ワイヤレスで充電することができる。詳細には、ワイヤレス充電は、コイル間の誘導又は磁界を使用して、充電ステーションからバッテリ115に電力を伝達することができる。交流電流が充電ステーション内の誘導コイルを通過して、起電力を発生させる変動磁界が形成することができる。起電力は、電池115又は電池115を備えるデバイスの誘導コイルに交流電流を発生させる。電池115又は電池115を備えた装置の誘導コイルに流れる交流は、整流器で直流に変換して電池115を充電することができる。
【0053】
図6は、アニメーションフィギュア106にアニメーションを提供するためのプロセス160のフロー図である。プロセス160は、特定の順序の動作を用いて記載されているが、記載の動作は、図示の順序とは異なる順序で実行されてもよく、特定の記載の動作は、スキップされてもよく、又は全てが実行されなくてもよいことを理解されたい。一般に、プロセス160のステップの少なくとも一部は、図5の反応制御システム102によって少なくとも部分的に実施することができる。具体的には、これらのステップは、メモリ156のような有形で非一時的な(信号ではないという意味)コンピュータ可読媒体に格納された命令を実行する反応制御システム102のプロセッサ154によって少なくとも部分的に実施することができる。代替又は追加の実施形態では、プロセス160の少なくとも幾つかのステップは、他の何れかの適切な構成要素又は制御ロジックなどによって実施することができる。更に、以下の記載では、特定の実施形態を表す、アニメーションフィギュア106に統合され(例えば、関節、四肢、末端、及び/又は本体の他の領域の一部として)且つロッド107を介してアニメーションフィギュア106に接続されている複数の反応制御要素108を備えたアニメーションフィギュア106を説明しているが、アニメーションフィギュア106は、代替として、アニメーションフィギュア106に統合された1又は2以上の反応制御要素108及び/又は1又は2以上のロッド107を介してアニメーションフィギュア106に接続された1又は2以上の反応制御要素108を含むことができる。
【0054】
反応制御システム102によって反応制御アニメーションを提供するために、プロセッサ154は、乗り物カート112及び/又は来園客が関心のある位置に存在することを決定する(プロセスブロック162)ことができる。詳細には、プロセッサ154は、入力デバイス152で受信されたセンサ150からのセンサデータに基づいて、来園客の存在とアニメーションフィギュア106に対する来園客の位置とを決定することができる。すなわち、入力デバイス152は、乗り物カート112及び/又は来園客(例えば、乗り物カート112内の)が、アニメーションフィギュア106から視聴範囲内などの所定の閾値距離内にあることを示すセンサデータを受信することができる。一例として、センサデータは、先に説明したように、乗り物トラック116上の重量センサ120によって検出された重量に基づいて、乗り物カート112が存在することを示すことができる。加えて又は代替的に、センサデータは、カメラ114からの画像データ及び/又は来園客の着用可能なデバイス上のRFIDタグ118の検出に基づいて、来園客が存在することを示すことができる。このようにして、プロセッサ154は、来園客がアニメーションフィギュア106の視聴範囲内にいると決定することができ、従って、プロセッサ154は、アニメーションをアニメーションフィギュア106に提供することができる。そうでない場合、アニメーションフィギュア106は、(例えば、エネルギーを保存するため)不作動状態などのデフォルト状態のままとすることができる。
【0055】
来園客が存在すると決定した後、プロセッサ154は、アニメーションに基づいて初期化するアニメーションフィギュア106の構成要素を決定する(プロセスブロック164)ことができる。すなわち、プロセッサ154は、先に説明したように、メモリ156に格納された1又は2以上のアルゴリズムに基づいて提供する1又は2以上のアニメーションを決定することができる。アニメーションは、特定の遊園地乗り物100、特定の遊園地乗り物100内の領域(例えば、特定のショーシーン)、時刻、来園客に関連するデータ、来園客の数、遊園地で発生するイベント等に基づくことができる。アニメーションを提供することは、アニメーションフィギュア106の1又は2以上の構成要素を利用することを含むことができる。一例として、アニメーションは、来園客の周りの飛翔効果を含むことができる。飛翔効果は、アニメーションフィギュア106を時計回り方向に動かすこと、アニメーションフィギュア106を前方及び来園客に向けて傾斜することなどを含むことができる。
【0056】
更に、初期化する構成要素を決定するステップは、アニメーションフィギュア106上の反応制御要素108の統合又は配置(例えば、四肢、背中、及び/又は胴体(例えば、腹部及び/又は胸部)上)、反応制御要素108との接続(例えば、ロッド107に接続した反応制御要素108)及び/又はトロリーシステムへの接続など、アニメーションフィギュア106のアーキテクチャに基づくことができる。幾つかの実施形態では、飛行アニメーションの例を続けると、プロセッサ154は、アニメーションフィギュア106の飛行アニメーションを提供するのに必要とされないであろう、アニメーションフィギュア106の四肢上の統合反応制御要素108を初期化しないことを決定することができる。代わりに、プロセッサ154は、トロリーシステム及びロッド107を介してアニメーションフィギュア106に接続された反応制御要素108を初期化し、アニメーションフィギュア106の全身を動かす推力を作り出し、飛行アニメーションを提供させることを決定することができる。トロリーシステムに接続されていないアニメーションフィギュア106のアーキテクチャ、及び/又はアニメーションフィギュア106の四肢を動かす(例えば、手が上下に動く)ことを含むアニメーションなど、追加又は代替の実施形態では、プロセッサ154は、トロリーシステム及び/又はロッド107に接続されている反応制御要素108を初期化しないことを決定することができる。代わりに、プロセッサ154は、アニメーションフィギュア106の四肢上の反応制御要素108を初期化することを決定することができる。このような実施形態では、反応制御要素108はまた、飛行アニメーションを提供することができる。一例として、関節、四肢、及び/又は本体の他の領域上の個々の反応制御要素108は、アニメーションフィギュア106を反対方向に浮遊及び/又は飛行させるような方向に推力を発生させることができる。
【0057】
更に、追加又は代替の実施形態では、アニメーションフィギュア106は、ロボットアーム組立体を含むか、又はこれに結合することができる。ロボットアーム組立体はまた、x-y-z軸におけるアニメーションフィギュアの移動を提供することができる。詳細には、ロボットアーム組立体は、上方、下方、内方、外方、回転などの移動を行い、これに応じて、結合されたアニメーションフィギュア106を移動させることができる。例えば、ロボットアーム組立体は、アニメーションフィギュア106の飛行アニメーションのための移動を提供することができる。更に、単一のロボットアーム組立体は、例えば、アニメーションフィギュア106が重い場合、複数の反応制御要素108よりも効率的にアニメーションフィギュア106を移動させることができる。幾つかの実施形態では、ロボットアームは、アニメーションフィギュア106をx-y-z軸内に位置決めすることができ、反応制御要素108は、アニメーションフィギュア106の末端を動かしてアニメーション効果を提供することができる。
【0058】
トロリーシステムに接続されたアニメーションフィギュア106を含み(破線ボックスで示されるように)、アニメーションがトロリーシステムを伴った動きを含む実施形態では、プロセッサ154は、アニメーションのためにトロリーシステムを初期化する(プロセスブロック166)ことができる。詳細には、アニメーションに基づいて、プロセッサ154は、トロリー104に、遊園地の乗り物100のショーシーン領域のx-y-z軸内で移動させ、これに応じてアニメーションされたフィギュア106を移動させることができる。このようにして、アニメーションは、ショーシーンの特定の領域(例えば、ショーシーンの天井に取り付けられた又は固定された滑車に接続されたケーブル105)に取り付けられるのとは対照的に、ショーシーン全体を利用することができる。更に、プロセッサ154は、アニメーションに基づいて、ショーシーン内のアニメーションフィギュア106の関心領域(例えば、来園客の近く)への最も効率的な(例えば、最速の)経路を決定することができる。次いで、プロセッサ154は、トロリー104に最も効率的な経路の水平及び/又は垂直レール103に沿って移動させることができる。関心領域に到達すると、プロセッサ154は、ウィンチを介してケーブル105を引き寄せるか又は巻き取ることによって、アニメーションフィギュア106を上下に移動させることができる。幾つかの実施形態では、アニメーションは、アニメーションフィギュア106が前方又は後方に移動する、傾斜する、回転するなどの追加の動きを提供することを含むことができる。このような実施形態では、アニメーションフィギュア106上及び/又はアニメーションフィギュア106に接続されているレール103に接続された反応制御要素108は、初期化することができる。幾つかの実施形態では、ケーブル105は、ケーブル105の一部である電気又は信号導体(例えば、電気信号及び/又は電力を通信する電気ケーブル)を含むことができる。すなわち、ケーブル105は、アニメーションフィギュア106に制御信号を伝達するための通信チャネルを提供することができる。例えば、ケーブル105は、アニメーションフィギュア106の反応制御要素108に制御信号を(例えば、プロセッサ154から)伝達して初期化することができる。
【0059】
フィギュア106の本体上及び/又はレール103に接続されている)を追加的又は代替的に含み、アニメーションが反応制御要素108を用いた動きを含む実施形態では、プロセッサ154は、アニメーション用に反応制御要素108を初期化する(プロセスブロック168)ことができる。図2~4に関して説明したように、プロセッサ154は、反応制御要素108を初期化して回転させ、特定の方向に空気を加速して推力を発生させ、アニメーションフィギュア106を反対方向に動かすことができる。プロセッサ154はまた、アニメーションフィギュア106のロール、ヨー、及び/又はピッチの動きを提供することができる。幾つかの実施形態では、プロセッサ154は、反応制御要素108の回転速度を調節して、加速度を増加又は減少させることができる。例として、プロセッサは、反応制御要素108を最大又はほぼ最大速度で回転させて、動き(例えば、来園客に向かって前傾する)を提供し、その後、動きを達成すると、速度を低下させる(例えば、傾いた位置を維持する、及び/又は特定の位置でホバーする)ことができる。幾つかの実施形態では、プロセッサ154は、ケーブル105からアニメートフィギュア106を結合解除して、反応制御要素108を使用してアニメーションを提供することができる。例として、ショーシーン内の特定の又はほぼ特定のx-y位置に到達した後、プロセッサ154は、ケーブル105に接続されることなく反応制御要素108を使用してアニメーションフィギュア106をアニメ化し、例えば、x-y位置の周りを飛行又は浮遊することができる。ケーブル105からの結合解除により、アニメーションの移動のためのより多くの柔軟性を提供することができる。このように、反応制御システム102は、レール103、トロリー104、ケーブル105、及び/又は反応制御要素108を利用して、重量があり、嵩高で、及び/又は絡まる組立体を使用することなく、x-y-z軸内でアニメーションフィギュア106のアニメーション(例えば、飛翔及び/又は浮遊)の制御移動及び運動を提供する。
【0060】
本発明の特定の特徴のみを本明細書で例示し説明してきたが、当業者であれば、多くの変更形態及び変形が想起されるであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の技術的思想の範囲内にあるこのような修正形態及び変更全てを保護することを意図していることを理解すべきである。上述した図に関して例示又は説明された特徴の何れかは何れかの好適な方法で組み合わせることができることを理解されたい。
【0061】
本明細書で提示され請求項に記載された手法は、本発明の技術分野を明らかに改善する実際的な性質の実質的な目的及び具体的な実施例に参照及び適用され、このため、抽象的、無形、又は真に理論的でもない。更に、本明細書の終わりに添付した何れかの請求項が「機能」を「実行」する手段」又は「機能」を「実行」するステップ」として指定された1又は2以上の要素を含む場合、このような要素は、米国特許法第112条(f)に従って解釈されるものとする。
【符号の説明】
【0062】
100 遊園地の乗り物
102 反応制御システム
103 レール
104 トロリー
105 ケーブル
106 アニメーションフィギュア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】