(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-22
(54)【発明の名称】カバーコンポーネント及び電池
(51)【国際特許分類】
H01M 50/559 20210101AFI20231115BHJP
H01M 50/153 20210101ALI20231115BHJP
H01M 50/109 20210101ALI20231115BHJP
H01M 50/56 20210101ALI20231115BHJP
H01M 50/545 20210101ALI20231115BHJP
H01M 50/636 20210101ALI20231115BHJP
H01M 50/119 20210101ALI20231115BHJP
H01M 50/159 20210101ALI20231115BHJP
H01M 50/562 20210101ALI20231115BHJP
H01M 50/169 20210101ALI20231115BHJP
【FI】
H01M50/559
H01M50/153
H01M50/109
H01M50/56
H01M50/545
H01M50/636
H01M50/119
H01M50/159
H01M50/562
H01M50/169
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022502506
(86)(22)【出願日】2021-10-21
(85)【翻訳文提出日】2022-01-14
(86)【国際出願番号】 CN2021125175
(87)【国際公開番号】W WO2023056664
(87)【国際公開日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】202111170221.X
(32)【優先日】2021-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521173982
【氏名又は名称】ジュウヘェエン サイエンス アンド テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン ケウェン
【テーマコード(参考)】
5H011
5H023
5H043
【Fターム(参考)】
5H011AA03
5H011BB03
5H011CC06
5H011DD13
5H011EE04
5H023AS05
5H023BB00
5H043AA05
5H043CA07
5H043DA03
5H043DA09
5H043DA14
5H043HA11D
5H043JA02D
5H043KA06D
5H043LA02D
(57)【要約】
本願はカバーコンポーネント及び電池を開示し、カバーコンポーネントは、電池の収容チャンバが開設されるハウジングにカバーするためのものであり、ハウジングに接続されて収容チャンバをカバーするために用いられるトップカバーであって、前記トップカバーは、収容チャンバと反対側に配置される天面を有し、天面は、収容チャンバに向かって窪んで座ぐり穴が形成されるトップカバーと、トップカバーに設けられ、座ぐり穴に収容される正極シートであって、正極シートは、収容チャンバとは反対側に設けられる上表面を有し、上表面が天面と面一になり、または、上表面が天面よりも収容チャンバに近くに位置する正極シートと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングに収容チャンバが備えられる電池に適用されるカバーコンポーネントであって、
前記ハウジングに接続されて前記収容チャンバをカバーするために用いられるトップカバーであって、前記トップカバーは、前記収容チャンバと反対側に配置される天面を有し、前記天面は、前記収容チャンバに向かって窪んで座ぐり穴が形成されるトップカバーと、
前記トップカバーに設けられ、前記座ぐり穴に収容される正極シートであって、前記正極シートは、前記収容チャンバとは反対側に設けられる上表面を有し、前記上表面が前記天面と面一になり、または、前記上表面が前記天面よりも前記収容チャンバに近くに位置する正極シートと、
を含む、
ことを特徴とするカバーコンポーネント。
【請求項2】
前記トップカバーは、基板部と凹み部を含み、
前記天面が前記基板部に位置し、前記凹み部が突出して前記基板部に設けられ、
前記基板部と前記凹み部とは、両者共に囲んで前記座ぐり穴を形成している、
ことを特徴とする請求項1に記載のカバーコンポーネント。
【請求項3】
前記トップカバーには、前記座ぐり穴に連通して前記収容チャンバに注液するための貫通孔が開設され、
前記正極シートは、底板部と、前記底板部に突設される沈下部を含み、
前記底板部が前記座ぐり穴に収容され、前記沈下部が前記貫通孔に収容されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のカバーコンポーネント。
【請求項4】
前記カバーコンポーネントの厚さ方向において、前記トップカバーは、前記天面から最も離れて配置される第1表面を有し、前記沈下部は、前記上表面から最も離れて配置される第2表面を有し、
前記第1表面および前記第2表面は、互いに面一になる、
ことを特徴とする請求項3に記載のカバーコンポーネント。
【請求項5】
前記正極シートに接続されるシール部をさらに備え、
前記正極シートの上表面には凹み穴が凹設され、
前記正極シートは、前記凹み穴の一部の境界を画定する底壁面を有し、前記底壁面には、前記収容チャンバに注液するための貫通孔が開設され、
前記シール部は、前記貫通孔を閉鎖可能であるとともに前記収容チャンバと反対側に配置される外表面を有し、
前記外表面が前記上表面と面一になり、または、前記外表面が前記上表面よりも前記収容チャンバに近くに位置する、
ことを特徴とする請求項1に記載のカバーコンポーネント。
【請求項6】
前記シール部は、ベース部と、前記ベース部に対して突出して設けられるボス部とを有し、
前記ベース部は、前記凹み穴に収容され、前記ボス部は、前記貫通孔に収容され、
前記外表面は、前記ベース部に位置する、
ことを特徴とする請求項5に記載のカバーコンポーネント。
【請求項7】
前記ベース部は、前記ハウジングの中心軸に垂直な方向に沿って、前記正極シートとの間に間隔をあけて空隙が形成される、
ことを特徴とする請求項6に記載のカバーコンポーネント。
【請求項8】
前記正極シートは、前記シール部に溶接によって接続されている、
ことを特徴とする請求項5に記載のカバーコンポーネント。
【請求項9】
前記座ぐり穴の凹み深さは、0.20mm~0.30mmである、
ことを特徴とする請求項1に記載のカバーコンポーネント。
【請求項10】
前記ハウジング、前記トップカバー、および前記正極シートは、それぞれステンレス鋼材料からなる、
ことを特徴とする請求項1に記載のカバーコンポーネント。
【請求項11】
前記トップカバーは、前記ハウジングに溶接によって接続されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のカバーコンポーネント。
【請求項12】
ハウジングと、
請求項1~11のいずれか一項に記載のカバーコンポーネントと、
を含み、
前記ハウジングには収容チャンバが開設され、
前記トップカバーは、前記ハウジングに接続されて前記収容チャンバをカバーする、
ことを特徴とする電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
本願は、2021年10月8日に出願された、出願番号が202111170221Xであり、発明名称が「カバーコンポーネント及び電池」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、電池技術分野に関し、特に、カバーコンポーネント及び当該カバーコンポーネントを含む電池に関する。
【背景技術】
【0003】
携帯型電子デバイスおよびスマートウェアラブルデバイスは、人々の生産および生活において広く応用され、上記のようなデバイスはますます小型化される傾向にある。電池は、上記のデバイスが通常に動作するためにエネルギーを供給するコア素子として、その設計にも更なる小型化が要求されるため、小型のボタン電池が生まれ出る。ボタン電池は、エネルギー密度が高く、貯蔵性能がよく、自己放電量が少なく、寿命が長いなどの特徴を有するが、従来のボタン電池において、電池の容量を大きくして航続力を高めようとする場合には、一般的にはボタン電池の厚さ及び体積が大きくなり、また、ボタン電池の厚さ及び体積を小さくしようとする場合には、一般的にはボタン電池の容量及び航続力が低減される。このため、従来のボタン電池は、自体の大容量と小体積とを両立させることができなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
いくつかの実施例により、電池の大容量と小体積とを両立させることができるカバーコンポーネント及び当該カバーコンポーネントを含む電池が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
電池の収容チャンバが開設されるハウジングにカバーするためのカバーコンポーネントであって、
前記ハウジングに接続されて前記収容チャンバをカバーするために用いられるトップカバーであって、前記トップカバーは、前記収容チャンバと反対側に配置される天面を有し、前記天面は、前記収容チャンバに向かって窪んで座ぐり穴が形成されるトップカバーと、
前記トップカバーに設けられ、前記座ぐり穴に収容される正極シートであって、前記正極シートは、収容チャンバとは反対側に設けられる上表面を有し、前記上表面が前記天面と面一になり、または、前記上表面が前記天面よりも前記収容チャンバに近い正極シートと、を含む。
【0006】
一実施例では、前記トップカバーは、基板部と凹み部を含み、前記天面が前記基板に位置し、前記凹み部が突出して前記基板部に設けられ、前記基板部と前記凹み部とは、両者共に囲んで前記座ぐり穴を形成している。
【0007】
一実施例では、前記トップカバーには、前記座ぐり穴に連通して前記収容チャンバに注液するための貫通孔が開設され、前記正極シートは、底板部と、前記底板部に突設される沈下部を含み、前記底板部が前記座ぐり穴に収容され、前記沈下部が前記貫通孔に収容されている。
【0008】
一実施例では、前記カバーコンポーネントの厚さ方向において、前記トップカバーは、前記天面から最も離れて配置される第1表面を有し、前記沈下部は、前記上表面から最も離れて配置される第2表面を有し、前記第1表面および前記第2表面は、互いに面一になる。
【0009】
一実施例では、前記正極シートに接続されるシール部をさらに備え、前記正極シートの上表面には凹み穴が凹設され、前記正極シートは、前記凹み穴の一部の境界を画定する底壁面を有し、前記底壁面には、前記収容チャンバに注液するための貫通孔が開設され、前記シール部は、前記貫通孔を閉鎖可能であるとともに前記収容チャンバと反対側に配置される外表面を有し、前記外表面が前記上表面と面一になり、または、前記外表面が前記上表面よりも前記収容チャンバに近い。
【0010】
一実施例では、前記シール部は、ベース部と、前記ベース部に対して突出して設けられるボス部とを有し、前記ベース部は、前記凹み穴に収容され、前記ボス部は、前記貫通孔に収容され、前記外表面は、前記ベース部に位置する。
【0011】
一実施例では、前記ベース部は、前記ハウジングの中心軸に垂直な方向に沿って、前記正極シートとの間に間隔をあけて空隙が形成される。
【0012】
一実施例では、前記正極シートは、前記シール部に溶接によって接続されている。
【0013】
一実施例では、前記座ぐり穴の凹み深さは、0.20mm~0.30mmである。
【0014】
一実施例では、前記ハウジング、前記トップカバー、および前記正極シートは、それぞれステンレス鋼材料からなる。
【0015】
一実施例では、前記トップカバーは、前記ハウジングに溶接によって接続されている。
【0016】
ハウジングと、上記の実施例のいずれか一項に記載のカバーコンポーネントと、を含み、前記ハウジングには収容チャンバが開設され、前記トップカバーは、前記ハウジングに接続されて前記収容チャンバをカバーする電池。
【発明の効果】
【0017】
正極シートは、座ぐり穴内に収容され、上表面が天面と面一になり、または上表面が天面よりも収容チャンバの近くに位置し、すなわち上表面が天面よりも下方に位置するように配置されるので、カバーコンポーネントの厚さが正極シートの厚さによって増加しなく、カバーコンポーネントおよび電池の厚さを圧縮し、電池の体積を減少させて小型化を図ることができる。同時に、上記の構造は、収容チャンバに対する影響は無視できるほど少なく、収容チャンバが十分に大きい容積を有することを保証することで、電池が合理的な容量と航続力を有することを保証し、最終的に、電池の大容量と小体積のコアパラメータを両立させ、一方のパラメータの改善によって他方のパラメータが犠牲されないことを保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】一実施例に係る電池の斜視構造概略図である。
【
図2】
図1に示す電池の斜視断面構造概略図である。
【
図6】
図1に示す電池におけるカバーコンポーネントの第1例の部分断面構造概略図である。
【
図7】
図1に示す電池におけるカバーコンポーネントの第2例の部分断面構造概略図である。
【
図8】一実施例に係るカバーコンポーネントの加工方法のプロセスフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の理解を容易にするために、以下に関連図面を参照して本発明をより完全に説明する。図面に本発明の好適な実施形態が示される。しかしながら、本発明は、本明細書に記載の実施形態に限定されることなく、多くの異なる形態で実現することができる。逆に、これらの実施形態を提供する目的は、本発明の開示内容をより完全に理解することである。
【0020】
なお、要素は、別の要素に「固定されている」と呼ばれる場合、別の要素に直接固定されてもよいし、中央にある要素を介して固定されてもよい。要素は、別の要素に「接続されている」と考えられる場合、別の要素に直接接続されてもよいし、中央にある要素を介して接続されてもよい。本明細書に使用される「内」、「外」、「左」、「右」などの用語及び類似な表現は、ただ説明のためのものであり、唯一の実施形態を示すものではない。
【0021】
図1、
図2、及び
図3を参照すると、一実施例に係る電池10は、ハウジング100、カバーコンポーネント20、及び巻芯コンポーネント(図示せず)を含む。カバーコンポーネント20は、トップカバー200と、正極シート300と、絶縁シート400と、シール部500とを含む。
【0022】
図3、
図4、及び
図5を参照すると、いくつかの実施例では、ハウジング100は、ステンレス鋼材料で形成されてもよい。ハウジング100は、円筒形の筒状構造であってもよい。ハウジング100は、取り込んで開口を有する空間である収容チャンバ110を形成することができる。明らかに、ハウジング100が独立して存在する場合、当該収容チャンバ110は、当該開口を介して外部と直接連通する。他の実施例では、ハウジング100は、四角柱または六角柱などの角柱状であってもよい。ハウジング100は、内側周面120と内底面130を有する。内底面130は、水平に配置される円形面であってもよく、内側周面120は、垂直に配置される環状面であってもよく、内側周面120が内底面130を囲んで配置されるように、内側周面120の下端が内底面130の周辺に接続される。内側周面120と内底面130の両方は、協働して、収容チャンバ110の境界を画定する。ハウジング100が円筒形である場合、ハウジング100の外径は例えば12.2mmであってもよい。
【0023】
巻芯コンポーネントは、収容チャンバ110に収容されており、巻芯コンポーネントには電解液が貯留されている。収容チャンバ110が大きくなるほど、巻芯コンポーネントの体積を大きくすることができ、その結果、電池10に貯蔵される電力量が大きく、電池10全体の容量が増加し、電池10の航続力も増加する。逆に、収容チャンバ110が小さくなるほど、巻芯コンポーネントの体積が小さくなり、電池10に貯蔵される電力量が少なくなり、電池10全体の容量が減少し、電池10の航続力も低下する。簡単に言えば、収容チャンバ110の容積の大きさは、電池10の容量および航続力に比例する。巻芯コンポーネントに正極シートと負極タブを設けることができる。負極タブは、一端が巻芯コンポーネントに接続され、他端がハウジング100に溶接によって接続されていることから、ハウジング100を電池10の負極として理解される可能であることが理解される。
【0024】
いくつかの実施例では、ハウジング100には座ぐり台121が設けられている。具体的には、座ぐり台121は、内側周面120の開放口寄りの上端によって形成される。このような座ぐり台121は、ハウジング100の中心軸線を参考にしてハウジング100が円筒形である場合、当該中心軸線に垂直する方向をハウジング100の径方向とし、内側周面120の上端がハウジング100の径方向に沿って所定の深さだけ凹んで形成される。当該座ぐり台121を形成することにより、ハウジング100の十分な構造的強度を確保した上で、収容チャンバ110の容積を合理的に高めることができ、電池10の容量と航続力をある程度高めることができる。
【0025】
図3、
図4、および
図5を参照すると、いくつかの実施例では、トップカバー200は、略円環状で形成され、ステンレス鋼材料で形成されてもよい。トップカバー200はハウジング100に接続され、すなわち、トップカバー200の縁部はハウジング100の上端に接続され、それによって、トップカバー200が収容チャンバ110の開口を閉鎖できるようになる。トップカバー200とハウジング100とは、両者を溶接によって直接接続することができ、これにより、トップカバー200の構造を簡略化し、トップカバー200とハウジング100との間の接続強度を高めることもできる。トップカバー200は、収容チャンバ110の外にある外側表面260を有し、ハウジング100は、収容チャンバ110の外にある外側周面140を有し、当該外側表面260と外側周面140は、互いに面一になってもよい(共平面)。
【0026】
トップカバー200は、収容チャンバ110の反対側に配置される天面230をさらに有する。天面230の中央部には、収容チャンバ110に向かって設定深さだけ窪んだ座ぐり穴231が形成される。座ぐり穴231は、正極シート300を収容するために用いられる。この座ぐり穴231の凹み深さは、0.25mm程度であってもよく、例えば0.20mm~0.30mmであってもよく、より具体的には0.20mm、0.22mm、0.25mm、又は0.30mm等であってもよい。
【0027】
トップカバー200の構造は、以下のように説明してもよい。トップカバー200は、基板部210と凹み部220を含み、基板部210が凹み部220の縁部を囲んで配置される。天面230は、基板部210に設けられており、凹み部220は、内底面130に向かって基板部210に対して下方に窪んでいる。要するに、凹み部220は、基板部210に対して所定の長さだけ下方に窪んでいる。基板部210と凹み部220とは、両者共に囲んで上記の座ぐり穴231を形成している。基板部210の凹み部220から離れる縁部は、ハウジング100に半田接続される。凹み部220は、収容チャンバ110内に収容される。ハウジング100の径方向に沿って、凹み部220と内側周面120との間には、一定の隙間12が形成されている。このような隙間12を設けることにより、凹み部220が収容チャンバ110の空間をできる限り小さく占有するようにすることができ、収容チャンバ110の十分な容積を確保して、電池10の容量及び航続力を向上させることができる。基板部210の外径は、ハウジング100の外径にほぼ相当する。基板部210の厚さは0.15mm程度であってもよい。トップカバー200全体として電池10の厚さ方向に占める寸法は0.4mm程度であってもよく、これは、基板部210と凹み部220の両方の厚さの合計が0.4mm程度であるとして理解され得る。凹み部220の外径は、トップカバー200全体の外径の91%程度であってもよい。
【0028】
トップカバー200に座ぐり穴231が凹設されているため、トップカバー200は下底面240を有してもよい。この下底面240は、水平に配置される円形面である。下底面240は、ハウジング100の内底面130と平行に配置され、座ぐり穴231の一部の境界を画定してもよい。下底面240は凹み部220の中央に位置する。下底面240の中央部に貫通孔241が形成され、当該貫通孔241は、トップカバー200全体を貫通することで、貫通孔241の下端が収容チャンバ110に連通し、貫通孔241の上端が座ぐり穴231に連通する。この貫通孔241は、凹み部220に開設されている。トップカバー200全体がハウジング100に溶接されると、当該貫通孔241を介して収容チャンバ110に電解液を注入することで、巻芯コンポーネントに電解液を貯蔵することができる。凹み部220は、第1表面221を更に有し、第1表面221の向きは下底面240と反対で、すなわち、第1表面221は、収容チャンバ110に向かって配置される。貫通孔241はこの第1表面221を貫通しており、第1表面221は、電池10全体の厚さ方向において、トップカバー200の他の表面に対して天面230から最も離れて配置されている。
【0029】
図3、
図4、および
図5を参照すると、いくつかの実施例では、絶縁シート400は、非金属絶縁体材料から形成されてもよく、例えば、絶縁シート400は、ポリプロピレン(PP)材料から形成されてもよい。絶縁シート400には、絶縁シート400の中央に開設される取付孔410が設けられており、取付孔410が絶縁シート400の厚さ方向に沿って絶縁シート400全体を貫通することで、絶縁シート400は略円環状として構成される。取付孔410の直径は、トップカバー200における貫通孔241の直径よりも適宜小さいであってもよい。絶縁シート400は、正極シート300とトップカバー200との間に積層されることにより、絶縁シート400が正極シート300及びトップカバー200に接続されており、例えば、絶縁シート400は、トップカバー200に熱溶着され、且つ正極シート300に熱溶着されてもよい。絶縁シート400の厚さは、0.05mm~0.15mm程度であってもよく、例えば、絶縁シート400の厚さの具体的な値は、0.05mm、0.09mm、0.1mm、0.15mm等であってもよい。絶縁シート400は、トップカバー200の座ぐり穴231に収容され、絶縁シート400の厚さは、座ぐり穴231の凹み深さよりも小さいことにより、絶縁シート400の上面が天面230の下方に位置し、絶縁シート400の上面とトップカバー200の天面230とが互いに面一にならないようにする。このように絶縁シート400をトップカバー200の座ぐり穴231に収容することにより、座ぐり穴231の既存のスペースが絶縁シート400によって十分に利用され、絶縁シート400が座ぐり穴231以外の取り付けスペースを用いなくてもよく、電池10全体の厚さ寸法が絶縁シート400の設置によって増加することはなくなる。
【0030】
図3、
図4、及び
図5を参照すると、いくつかの実施例では、正極シート300は、略円環状構造である。正極シート300は、ステンレス鋼材料で形成されてもよい。正極シート300は、絶縁シート400を介してトップカバー200上に設けられている。正極シートは、一端が巻芯コンポーネントに接続され、他端が正極シート300に溶接によって接続されていることから、正極シート300を電池10の正極として理解され得る。正極シート300は、部分的に座ぐり穴231に収容されている。正極シート300は上表面330を有し、当該上表面330は、収容チャンバ110と反対側に配置され、すなわち、ハウジング100の内底面130と反対側に配置されている。上表面330は、収容チャンバ110に向かって下方に凹んでおり、凹み穴331を形成している。正極シート300の上表面330は、トップカバー200の天面230と平行であってもよい。正極シート300の上表面330は、電池10の厚さ方向においてトップカバー200の天面230と間隔を置いて配置されてもよく、すなわち、上表面330が天面230の下方に位置することにより、上表面330は天面230よりも収容チャンバ110に近く、つまり上表面330は天面230よりも下底面240に近く、また、上表面330が天面230よりも上方に突出していないと理解されてもよい。正極シート300は、底板部310と、沈下部320とを含む。底板部310と沈下部320とは互いに接続されており、すなわち、底板部310は、沈下部320の縁部を囲んで接続され、沈下部320は底板部310よりも内底面130に向かって下方に突出して設けられている。要するに、沈下部320は、底板部310よりも下方に所定の長さだけ突出しており、底板部310と沈下部320とが両者ともに囲んで当該凹み穴331を形成している。
【0031】
正極シート300に凹み穴331があるので、正極シート300は底壁面340を有してもよい。当該底壁面340は、水平に配置される円形面であり、ハウジング100の内底面130と平行に配置され、凹み穴331の一部の境界を画定してもよい。底壁面340は、沈下部320に位置し、収容チャンバ110と反対側に配置されている。底壁面340の中央部分には貫通孔341が形成され、当該貫通孔341は、正極シート300の厚さ方向において正極シート300全体を貫通することにより、貫通孔341の下端が貫通孔241を介して収容チャンバ110に連通し、貫通孔241の上端が凹み穴331に連通している。貫通孔341は、沈下部320に開設されている。正極シート300が絶縁シート400を介してトップカバー200に固定されると、貫通孔341を介して収容チャンバ110に電解液を注入することができる。沈下部320は第2表面321を更に有し、第2表面321は収容チャンバ110に向かって配置され、すなわち、第2表面321の向きは底壁面340と正反対である。貫通孔341は、この第2表面321を貫通している。第2表面321は、電池10全体の厚み方向において、正極シート300の他の表面に対して上表面330から最も離れて配置されている。巻芯コンポーネントにおける正極シートは、貫通孔241を介して第2表面321に溶接され、このとき、第1表面221と第2表面321とは互いに面一になってもよい。このようにして第1表面221の端部が正極シートを引っ掻くことを防止し、正極シートにおける絶縁材料が損傷することを効果的に防止できる。他の実施例では、第1表面221と第2表面321との間には、鉛直方向において距離を小さくして置くことができ、例えば、第1表面221が第2表面321よりも天面230から離れることは可能である。
【0032】
底板部310は、絶縁シート400に熱溶着されており、且つトップカバー200の座ぐり穴231内に位置している。上表面330は底板部310に位置し、底板部310は絶縁シート400の上に積層されている。底板部310の上表面330が、天面230の下に位置するか、または天面230とちょうど面一になるので、座ぐり穴231の既存の空間が底板部310によって十分に利用され、底板部310が座ぐり穴231以外の取り付けスペースを用いなくてもよく、電池10全体の厚さ寸法が底板部310の設置によって増加することはなくなる。沈下部320は、絶縁シート400の取付孔410及びトップカバー200の貫通孔241に収容されてもよい。このようにすれば、取付孔410及び貫通孔241の既存のスペースが沈下部320によって十分に利用され、電池10全体の厚さ寸法が沈下部320によって増加しないことが保証され、電池10全体の厚さ寸法が正極シート300全体の設置によって増加しないことが保証される。
【0033】
図6及び
図7を参照し、具体的には、トップカバー200は第一の接続層250を含み、第一の接続層250は、トップカバー200の他の部分と異なる分子構造を有する。正極シート300は第二の接続層350を含み、第二の接続層350は、正極シート300の他の部分と異なる分子構造を有する。絶縁シート400は、第一の接続層250と第二の接続層350との間に積層され、絶縁シート400は、第一の接続層250及び第二の接続層350と熱溶着され、最終的には、全体として絶縁シート400を介してトップカバー200と正極シート300とが熱溶着される。第一の接続層250と第二の接続層350とが絶縁シート400によって熱溶着される過程で、絶縁シート400を厚さの等しい二つの部分に分けてもよく、この二つの部分をそれぞれ第1絶縁部430と第2絶縁部440と記すことができる。まず、第1絶縁部430と第一の接続層250とを熱溶融プロセスで連結し、次に、第2絶縁部440と第二の接続層350とを熱溶融プロセスで連結し、最後に、第1絶縁部と第2絶縁部440とを互いに熱溶着させる。これにより、絶縁シート400全体と、正極シート300およびトップカバー200との一体的な接続関係を実現することができる。第1絶縁部と第2絶縁部440とが互いに熱溶着されると、両者が一体の絶縁シート400に融着することになる。
【0034】
いくつかの実施例では、絶縁シート400を、分離不可能な一体物としてもよい。例えば、絶縁シート400を第一の接続層250に熱溶着してから、絶縁シート400を第二の接続層350に熱溶着させることにより、トップカバー200と正極シート300とが絶縁シート400を介して熱溶着される。また、絶縁シート400を第二の接続層350に熱溶着してから、絶縁シート400を第一の接続層250に熱溶着させることにより、同様にトップカバー200と正極シート300とが絶縁シート400を介して熱溶着される。
【0035】
熱溶着の過程において、絶縁シート400を加熱して部分的に溶融させて粘稠状にした後、この粘稠状の部分をトップカバー200または正極シート300に貼り付け、粘稠状の部分が硬化して成形すると、絶縁シート400とトップカバー200または正極シート300との熱溶着が実現される。
【0036】
絶縁シート400及び正極シート300の断面寸法は、いずれもトップカバー200の断面寸法よりも小さく、これにより、絶縁シート400及び正極シート300のトップカバー200の厚さ方向における正射影はいずれも凹み部220内に位置し、ハウジング100の径方向に沿って、底板部310及び絶縁シート400の縁部はいずれも、基板部210との間に間隔13を有することになる。これにより、正極シート300の縁部がトップカバー200に接触してショートすることを効果的に防止することができる。
【0037】
絶縁シート400とトップカバー200及び正極シート300との間は熱溶着されるため、一方では、絶縁シート400とトップカバー200との間に他の結合層が存在することを効果的に回避することができ、絶縁シート400と正極シート300との間に他の結合層が存在することを回避することもでき、これにより、カバーコンポーネント20全体の構造を効果的に簡略化してその全体の厚さを低減することができる。もう一方では、絶縁シート400は、第一の接続層250と第二の接続層350との間に積層されて互いに熱溶着されているので、絶縁シート400とトップカバー200および正極シート300との間にあり得る隙間を完全に無くすことができ、電池10全体に対する絶縁シート400の封止性能を向上させることができる。
【0038】
ハウジング100が電池10の負極とされ、トップカバー200がハウジング100に溶接によって接続されているので、トップカバー200とハウジング100は両者ともに電池10の負極とされ、正極シート300は電池10の正極とされてもよい。絶縁シート400を設けることにより、正極シート300とトップカバー200を絶縁する役割を果たして、正極シート300とトップカバー200が電気的に導通することによるショート現象を防止することができる。絶縁シート400は露出部420を有し、露出部420は、絶縁シート400が底板部310に接続されたときに、正極シート300の被覆範囲外で正極シート300周りに配置されるように設けられている。露出部420を設けることにより、他の導体が正極シート300及びトップカバー200を接続することをさらに防止し、絶縁シート400のバリアと絶縁作用をさらに強化し、電池10のショート現象を最大限に低減することができる。一方、絶縁シート400が第一の接続層250と第二の接続層350との間に積層されて互いに熱溶着されることにより、底板部310とトップカバー200との間の隙間を完全に無くすことができ、巻芯コンポーネント内の電解液が底板部310とトップカバー200との間の隙間を通って収容チャンバ110の外に流出することを防止し、すなわち、電解液の漏れを効果的に防止することができ、つまり、絶縁シート400は、良好な封止の役割を果たすこともできる。
【0039】
図3、
図4および、
図5を参照し、いくつかの実施例では、シール部500は、ベース部510とボス部520を有する。ベース部510は、ボス部520の縁部を囲んで接続されており、且つボス部520は、ベース部510よりも内底面130に向かって下方に突出している。要するに、ボス部520は、ベース部510よりも一定の長さだけ下方に突出している。ベース部510は外表面530を有し、当該外表面530は、収容チャンバ110と反対側に配置され、すなわち、内底面130と反対側に配置されている。当該外表面530は、上表面330と面一になってもよい。あるいは、外表面530は、上表面330よりも収容チャンバ110の近くにあり、すなわち、外表面530は、上表面330の下にある。ハウジング100の径方向、すなわちハウジング100の中心軸に垂直な方向に沿って、ベース部510の縁部と正極シート300の底板部310との間には、間隔をあけて空隙11が形成されている。
【0040】
ベース部510が凹み穴331内に位置し、外表面530が上表面330の下方に位置するので、凹み穴331の既存の空間がベース部510によって十分に利用され、ベース部510が凹み穴331以外の取り付けスペースを用いなくてもよいことが保証され、電池10全体の厚さ寸法がベース部50の設置によって増加することはなくなる。同時に、ボス部520が貫通孔341に収容されることにより、貫通孔341の既存のスペースがボス部520によって十分に利用され、電池10全体の厚さ寸法がボス部520の設置によって増加しないことは保証される。よって、電池10全体の厚さ寸法がシール部500の設置によって増加しないことは保証される。
【0041】
シール部500は、ステンレス鋼材料で形成されてもよい。シール部500は、貫通孔341を封止するように、正極シート300に溶接によって接続されている。貫通孔341から貫通孔241を介して電解液を収容チャンバ110に注入した後、正極シート300にシール部500を溶接することにより、この貫通孔341がボス部520によって封止され、収容チャンバ110内の電解液がこの貫通孔341を介して収容チャンバ110の外に漏れるのが防止され、すなわち電解液の漏れが効果的に防止される。
【0042】
正極シート300、絶縁シート400、トップカバー200を電池10の厚さ方向にこの順に積層すると、正極シート300、絶縁シート400、トップカバー200のそれぞれの厚さの合計が電池10の厚さを構成する部分となり、すなわち電池10の厚さは正極シート300、絶縁シート400、トップカバー200のいずれかの部品の配置によって大きくなり、このように、電池10の厚さが厚くなり、電池10の体積を小さくして小型化を図る上で不利となる。
【0043】
これに対して、上記実施例に係る電池10では、トップカバー200に座ぐり穴231を設けて、上表面330が天面230と面一になりまたは上表面330が天面230の下方に位置するように、絶縁シート400および正極シート300を座ぐり穴231に収容することにより、電池10の厚みは絶縁シート400および正極シート300の厚みによって増加しなく、電池10の厚みを圧縮し、電池10の体積を低減させて小型化を図ることができる。同時に、上記の構造設定は、収容チャンバ110の容積に対する影響は無視できるほど少なく、収容チャンバ110が十分に大きい容積を有することを保証することで、電池10が合理的な容量と航続力を有することを保証し、最終的に、電池10の大容量と小体積のコアパラメータを両立させ、一方のパラメータの改善によって他方のパラメータが犠牲されないことを保証することができる。
【0044】
また、絶縁シート400とトップカバー200と正極シート300とを圧着することで着脱可能な別体の接続形態とする場合、接続強度を高めるために、正極シート300を、トップカバー200全体を覆ってハウジング100に被せるように「キャップ」構造にしなければならなく、このように、正極シート300の厚さが電池10の厚さの一部を構成し、すなわち正極シート300の存在によって電池10の厚さが大きくなることになり、一方では正極シート300の表面積及び体積も大きくなり、材料コストの上昇を招くとともに電池10の体積が大きくなることになる。
【0045】
これに対して、上記実施例に係る電池10では、熱溶着により絶縁シート400をトップカバー200及び正極シート300に一体に接続することにより、正極シート300がトップカバー200全体を覆うことを有効に回避して、トップカバー200に座ぐり穴231を開設することに有利な条件を作り出し、正極シート300がトップカバー200の座ぐり穴231に収容されることを確保している。電池10の厚みが正極シート300の存在によって増加しない一方、絶縁シート400と正極シート300の表面積及び体積も減少し、材料コストが低減する。最終的には、電池10の体積は減少し、その製造コストは減少する。
【0046】
図8を参照し、一実施例により、上記のカバーコンポーネント20を加工するためのカバーコンポーネントの加工方法をさらに提供し、当該加工方法は以下のステップを含む。
【0047】
ステップS610では、トップカバー200に化学処理を施して、他の部分とは異なる分子構造を有する第一の接続層250を形成する。
【0048】
ステップS620では、正極シート300に化学処理を施して、他の部分とは異なる分子構造を有する第二の接続層350を形成する。
【0049】
ステップS630では、絶縁シート400を第一の接続層250及び第二の接続層350に熱溶着させる。
【0050】
図6、
図7及び
図8を参照し、具体的には、一定の酸性を有するパッシベーション液を含む化学液体によって、トップカバー200及び正極シート300に化学処理を施すことで、トップカバー200上にパッシベーション層を含む第一の接続層250が形成され、正極シート300上にパッシベーション層を含む第二の接続層350が形成される。第一の接続層250及び第二の接続層350の両方がパッシベーション層を含むので、第一の接続層250は、トップカバー200の他の部分よりも高密度の分子構造を有し、第二の接続層350も、正極シート300の他の部分よりも高密度の分子構造を有することになる。このような化学処理を行うことにより、トップカバー200及び正極シート300上の油汚れを除去しつつ、第一の接続層250及び第二の接続層350の耐腐食性を向上させ、第一の接続層250及び第二の接続層350の両者と絶縁シート400との接続強度をさらに向上させることができる。第一の接続層250は、トップカバー200の他の部分と一体的に形成され、且つ第二の接続層350は、正極シート300の他の部分と一体的に形成される。絶縁シート400と第一の接続層250との接続部分を加熱して粘稠状にした後、この粘稠状の部分が硬化成形することにより、第一の接続層250と接続強度の高い熱溶着が形成される。絶縁シートと第二の接続層350との接続部分を加熱して粘稠状にした後、この粘稠状の部分が硬化成形することにより、第二の接続層350との接続強度の高い熱溶着が形成される。
【0051】
図6を参照し、いくつかの実施例では、絶縁シート400は分離できない一体物として形成される。絶縁シート400は、第一の接続層250に熱溶着されてから、第二の接続層350に熱溶着され、あるいは、絶縁シート400は、第二の接続層350に熱溶着されてから、第一の接続層250に熱溶着される。最終的には、第一の接続層250および第二の接続層350は、絶縁シートを介して熱溶着されることになる。
【0052】
図7を参照し、いくつかの実施例では、絶縁シート400を等しい厚さの第1絶縁部430と第2絶縁部440に分割し、まずは第1絶縁部430と第一の接続層250とを熱溶着させ、次に第2絶縁部440と第二の接続層350とを熱溶着させ、最後に第1絶縁部430と第2絶縁部440とを熱溶着させることによっても、第一の接続層250と第二の接続層350とを絶縁シートを介して熱溶着させることができる。
【0053】
いくつかの実施例では、まずは第一の接続層250及び第二の接続層350にサンドブラスト処理によって粗さを増加させ、例えば、第一の接続層250及び第二の接続層350と絶縁シート400との接続箇所の粗さを0.8μm~6.3μmに維持させることができる。これにより、絶縁シート400と第一の接続層250及び第二の接続層350との接続力を効果的に高めることができる。
【0054】
以上説明した実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であり、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについては説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、本明細書に記載された範囲内であると考えられるべきである。
【0055】
上述した実施例はただ本発明のいくつかの実施形態を説明し、その叙述は具体的で詳しいであるが、出願特許範囲に対する限定として理解すべきではない。当業者にとって、本発明の構想から逸脱しない前提でいくつかの変形や改善が可能であり、これらは本発明の保護範囲に属す。したがって、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に従うものとする。
【国際調査報告】