(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-22
(54)【発明の名称】映像データを出力する電子装置及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
H04N 21/4363 20110101AFI20231115BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20231115BHJP
H04M 1/72412 20210101ALI20231115BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20231115BHJP
A24F 40/65 20200101ALI20231115BHJP
【FI】
H04N21/4363
H04M1/00 U
H04M1/72412
G06F3/01 510
A24F40/65
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022561681
(86)(22)【出願日】2022-08-08
(85)【翻訳文提出日】2022-10-07
(86)【国際出願番号】 KR2022011787
(87)【国際公開番号】W WO2023033389
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】10-2021-0118546
(32)【優先日】2021-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、ウォン キョン
(72)【発明者】
【氏名】チュ、ソン ホ
【テーマコード(参考)】
4B162
5C164
5E555
5K127
【Fターム(参考)】
4B162AA01
4B162AB11
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5K127JA29
5K127KA04
(57)【要約】
一実施例によれば、ユーザによって着用可能な電子装置は、外部装置との通信を遂行する通信モジュール、ディスプレイ、及び通信モジュール及びディスプレイと電気的に連結されるプロセッサを含み、プロセッサは、通信モジュールを介して外部装置から喫煙イベントに係わるデータを受信し、受信された喫煙イベントに係わるデータに基づいてディスプレイを介して喫煙イベントに対応する少なくとも1つの客体を含む映像データを出力することができる。それ以外にも明細書を通じて把握される多様な実施例が可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって着用可能な電子装置において、
外部装置との通信を遂行する通信モジュールと、
ディスプレイと、
前記通信モジュール及び前記ディスプレイと電気的に連結されるプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
前記通信モジュールを介して前記外部装置から喫煙イベントに係わるデータを受信し、
前記受信された喫煙イベントに係わるデータに基づいて、前記ディスプレイを介して前記喫煙イベントに対応する少なくとも1つの客体を含む映像データを出力する、電子装置。
【請求項2】
前記喫煙イベントに係わるデータは、前記外部装置の圧力センサを介して感知された圧力変化に係わるデータである、請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記外部装置から第1圧力変化に係わるデータである第1データが受信される場合、前記第1データに基づいて第1映像データを出力し、
前記外部装置から前記第1圧力変化より大きい第2圧力変化に係わるデータである第2データが受信される場合、前記第2データに基づいて前記第1映像データと区別される第2映像データを出力する、請求項2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記第1映像データ及び前記第2映像データは、タバコ煙の量及びタバコ煙の形状のうち、少なくとも1つが異なることを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
外部のオーディオデータを獲得するマイクモジュールをさらに含み、
前記プロセッサは、
前記外部装置から前記喫煙イベントに係わるデータが受信される場合、前記マイクモジュールを活性化し、
前記活性化されたマイクモジュールを介して外部から獲得されたオーディオデータを受信し、
前記受信された喫煙イベントに係わるデータ及び前記受信されたオーディオデータに基づいて、前記喫煙イベントに対応する少なくとも1つの客体を含む前記映像データを出力する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項6】
少なくとも1つのセンサを含むセンシングモジュールをさらに含み、
前記プロセッサは、
前記センシングモジュールを介して前記外部装置の近接如何、前記ユーザの口部形状の変化如何及び前記電子装置の動きのうち、少なくとも1つに係わるセンシングデータを獲得し、
前記受信された喫煙イベントに係わるデータ及び前記獲得されたセンシングデータに基づいて、前記喫煙イベントに対応する少なくとも1つの客体を含む前記映像データを出力する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項7】
外部のオーディオデータを獲得するマイクモジュールをさらに含み、
前記プロセッサは、
前記マイクモジュールを介して外部から獲得されたオーディオデータを受信し、
前記受信されたオーディオデータが既設定のデータに対応する場合、前記通信モジュールを介してユーザ端末装置に地図データを要請し、
前記ユーザ端末装置から前記地図データが受信される場合、前記ディスプレイを介して前記受信された地図データを出力する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項8】
外部のオーディオデータを獲得するマイクモジュールをさらに含み、
前記プロセッサは、
前記マイクモジュールを介して外部から獲得されたオーディオデータを受信し、
前記受信されたオーディオデータが既設定のデータに対応する場合、前記通信モジュールを介してユーザ端末装置に平均喫煙量データ及び現在喫煙量データのうち、少なくとも1つを要請し、
前記ユーザ端末装置から前記平均喫煙量データ及び前記現在喫煙量データのうち、少なくとも1つが受信される場合、前記ディスプレイを介して前記受信されたデータを出力する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項9】
ユーザによって着用可能な電子装置の動作方法において、
通信モジュールを介して外部装置から喫煙イベントに係わるデータを受信する段階と、
前記受信された喫煙イベントに係わるデータに基づいて、ディスプレイを介して前記喫煙イベントに対応する少なくとも1つの客体を含む映像データを出力する段階と、を含む、電子装置の動作方法。
【請求項10】
前記喫煙イベントに係わるデータは、前記外部装置の圧力センサを介して感知された圧力変化に係わるデータである、請求項9に記載の電子装置の動作方法。
【請求項11】
前記外部装置から第1圧力変化に係わるデータである第1データを受信する場合、前記第1データに基づいて第1映像データを出力し、前記外部装置から前記第1圧力変化より大きい第2圧力変化に係わるデータである第2データを受信する場合、前記第2データに基づいて前記第1映像データと区別される第2映像データを出力する段階を含む、請求項10に記載の電子装置の動作方法。
【請求項12】
前記外部装置から前記喫煙イベントに係わるデータを受信する場合、マイクモジュールを活性化する段階と、
前記活性化されたマイクモジュールを介して外部から獲得されたオーディオデータを受信する段階と、
前記受信された喫煙イベントに係わるデータ及び前記受信されたオーディオデータに基づいて、前記喫煙イベントに対応する少なくとも1つの客体を含む前記映像データを出力する段階と、を含む、請求項9に記載の電子装置の動作方法。
【請求項13】
センシングモジュールを介して前記外部装置の近接如何、前記ユーザの口部形状の変化如何及び前記電子装置の動きのうち、少なくとも1つに係わるセンシングデータを獲得する段階と、
前記受信された喫煙イベントに係わるデータ及び前記獲得されたセンシングデータに基づいて前記喫煙イベントに対応する少なくとも1つの客体を含む前記映像データを出力する段階と、を含む、請求項9に記載の電子装置の動作方法。
【請求項14】
マイクモジュールを介して外部から獲得されたオーディオデータを受信する段階と、
前記受信されたオーディオデータが既設定のデータに対応する場合、前記通信モジュールを介してユーザ端末装置から地図データを要請する段階と、
前記ユーザ端末装置から前記地図データが受信される場合、前記ディスプレイを介して前記受信された地図データを出力する段階と、を含む、請求項9に記載の電子装置の動作方法。
【請求項15】
マイクモジュールを介して外部から獲得されたオーディオデータを受信する段階と、
前記受信されたオーディオデータが既設定のデータに対応する場合、前記通信モジュールを介してユーザ端末装置に平均喫煙量データ及び現在喫煙量データのうち、少なくとも1つを要請する段階と、
前記ユーザ端末装置から前記平均喫煙量データ及び前記現在喫煙量データのうち、少なくとも1つが受信される場合、前記ディスプレイを介して前記受信されたデータを出力する段階と、を含む、請求項9に記載の電子装置の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無煙吸入器具の状態に対応する映像データを出力する電子装置及びその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なシガレットによる喫煙時に、燃焼(combustion)方式の場合には、副流煙(side-streamsmoke)が発生し、加熱(heating)方式の場合には、エアロゾルが発生しうる。最近、シガレット喫煙によって発生する煙が非喫煙者に与える潜在的な危険性に関する認識が増加している。これと関連して、国家は、特定区域でのみ喫煙可能なように喫煙区域を規制している。
【0003】
喫煙可能な区域の制限による喫煙者の不便さを改善しつつも、非喫煙者に与える潜在的な危険を防止するために、煙が発生しない無煙タバコが開発されている実情である。無煙タバコは、非燃焼(non-combustion)または非加熱(non-heating)方式でタバコ香味を発生させるタバコを意味する。無煙タバコの例示は、噛みタバコ(chewing tobacco)、スヌース(snus)及びスナッフ(snuff)などを含んでもいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的なシガレットを通じる喫煙経験のある喫煙者が無煙タバコを通じてニコチンを吸い込む場合、既存にシガレットから発生した煙から充足された喫煙満足感が減少しうる。すなわち、無煙タバコを通じる喫煙時に、喫煙者は、視覚的な側面での喫煙満足感が充足されない。
【0005】
本発明の実施例を通じて解決しようとする課題が上述した課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付図面から実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施例におけるユーザによって着用可能な電子装置は、外部装置との通信を遂行する通信モジュール、ディスプレイ及び通信モジュール及びディスプレイと電気的に連結されるプロセッサを含み、プロセッサは、通信モジュールを介して外部装置から喫煙イベントに係わるデータを受信し、受信された喫煙イベントに係わるデータに基づいてディスプレイを介して喫煙イベントに対応する少なくとも1つの客体を含む映像データを出力することができる。
【0007】
一実施例におけるユーザによって着用可能な電子装置の動作方法は、通信モジュールを介して外部装置から喫煙イベントに係わるデータを受信する段階、及び受信された喫煙イベントに係わるデータに基づいてディスプレイを介して喫煙イベントに対応する少なくとも1つの客体を含む映像データを出力する段階を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の多様な実施例によれば、無煙吸入器具を通じて喫煙を遂行するユーザに視覚的な喫煙満足感を満たしうる。
【0009】
但し、実施例による効果が上述した効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書及び添付図面から実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】一実施例による無煙吸入システムを示す概路図である。
【
図2】一実施例による電子装置及び無煙吸入器具を示すブロック図である。
【
図3】一実施例による電子装置が映像データを出力することを示すフローチャートである。
【
図4】一実施例による電子装置のディスプレイの第1状態を示す図面である。
【
図5】一実施例による電子装置のディスプレイの第2状態を示す図面である。
【
図6】一実施例による無煙吸入器具に対する吸入に対応する電子装置のディスプレイの状態を示す図面である。
【
図7】他の実施例による電子装置を示すブロック図である。
【
図8】他の実施例による電子装置が映像データを出力することを示すフローチャートである。
【
図9】他の実施例による電子装置が映像データを出力することを示すフローチャートである。
【
図10A】一実施例による音声認識に基づいて位置を探索する電子装置を示す例示図である。
【
図10B】
図10Aの電子装置が位置探索結果を表示するディスプレイを示す例示図である。
【
図11A】一実施例による音声認識に基づいて平均喫煙量を探索する電子装置を示す例示図である。
【
図11B】
図11Aの電子装置が平均喫煙量を表示するディスプレイを示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施例で使用される用語は、実施例の機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、発明が属する技術分野の通常の知識を有する者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、実施例の説明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0012】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0013】
以下、添付図面に基づいて実施例について発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、実施例は、様々な異なる形態にも具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0015】
図1は、一実施例による無煙吸入システムを示す概路図である。
【0016】
図1を参照すれば、無煙吸入システムは、電子装置100及び無煙吸入器具200を含む。本発明において、電子装置100は、ユーザによって着用可能な電子装置を意味する。例えば、電子装置100は、メガネまたはゴーグル形態の着用可能なヘッドマウンティドディスプレイ(head mounted display, HMD)(例えば、拡張現実メガネ、仮想現実装置など)に該当する。本発明において、無煙吸入器具200は、ユーザにニコチン(または、タバコ香味)を伝達するが、別途の煙を発生させない装置を意味する。例えば、無煙吸入器具200は、従来のエアロゾル生成装置と同じ外観によって形成されうる。また、無煙吸入器具200は、従来のエアロゾル生成物品と同一形態の無煙タバコが挿入(または、脱着)されうる。但し、無煙吸入器具200の外観及び挿入(または、脱着)される無煙タバコの形態は、それに制限されず、製造社の設計によって変更可能であるということは、通常の技術者には自明である。
【0017】
一実施例において、電子装置100は、フェースプレート(face plate)101及び装着部103を含む。
【0018】
一実施例において、電子装置100のフェースプレート101は、ユーザの顔前面のうち、少なくとも一部に着用されうる。例えば、フェースプレート101は、ユーザの顔前面のうち、少なくとも一部(例えば、鼻筋)によって支持される多様な構成要素(例えば、鼻パッド(nose pad))を含む。
【0019】
一実施例において、電子装置100の装着部103は、フェースプレート101の一部に結合されてユーザの身体一部(例えば、耳)に支持されうる。例えば、装着部103は、フェースプレート101がユーザの目もとに密着されるように、メガネのテンプル(temple)、ストラップ(strap)またはヘルメット(helmet)で構成されうる。
【0020】
一実施例において、電子装置100は,プロセッサ110、ディスプレイ120及び通信モジュール130を含む。一実施例において、プロセッサ110及び通信モジュール130は、電子装置100の装着部103の少なくとも一部に配置されるが、プロセッサ110及び通信モジュール130が配置される部分は、それに制限されない。他の実施例において、プロセッサ110及び通信モジュール130のうち、少なくとも1つの構成要素は、電子装置100のフェースプレート101からディスプレイ120部分を除いた一部に配置されうる。一実施例において、ディスプレイ120は、メガネのレンズ形態でもあるので、電子装置100のフェースプレート101に配置されうる。
【0021】
一実施例において、電子装置100及び無煙吸入器具200は、通信インターフェースを通じて通信が遂行されうる。例えば、電子装置100の通信モジュール130は、無線通信または有線通信を介してネットワークに連結されて無煙吸入器具200と通信することができる。無線通信は、WI-FI(wireless fidelity), BT(Bluetooth(登録商標)), NFC(near field communication)またはセルラー通信(例えば、LTE、LTE-A、CDMA、WCDMA(登録商標)、UMTSなど)のうち、少なくとも1つを含む。有線通信は、USB(universal serial bus)またはHDMI(登録商標)(high definition multimedia interface)のうち、少なくとも1つを含む。
【0022】
一実施例において、電子装置100は、通信モジュール130を通じて無煙吸入器具200から受信されたデータに基づいてディスプレイ120を通じて多様な映像データを出力することができる。これに係わる具体的な内容は、後述する。
【0023】
図2は、一実施例による電子装置及び無煙吸入器具を示すブロック図である。
【0024】
図2を参照すれば、電子装置100は、プロセッサ110、ディスプレイ120及び通信モジュール130を含み、無煙吸入器具200は、圧力センサ210、プロセッサ220及び通信モジュール230を含む。
【0025】
一実施例において、無煙吸入器具200のプロセッサ220は、ユーザによって発生した喫煙イベントを感知する。本発明において「喫煙イベント」は、無煙吸入器具200に含まれたセンサを介して感知されるユーザのパフイベントを意味する。すなわち、無煙吸入器具200のプロセッサ220は、無煙吸入器具200に挿入された無煙タバコに対するユーザの吸入(inhalation)を感知することにより、喫煙イベントの発生を感知することができる。
【0026】
一実施例において、無煙吸入器具200のプロセッサ220は、圧力センサ210を通じて喫煙イベントの発生を感知する。例えば、圧力センサ210を通じて検出された圧力変化(例えば、圧力降下)の絶対値が既設定のしきい値よりも大きい場合に、プロセッサ220は、喫煙イベントの発生を感知する。一実施例において、無煙吸入器具200のプロセッサ220は、通信モジュール230を通じて喫煙イベントに係わるデータを電子装置100に送信することができる。
【0027】
一実施例において、電子装置100のプロセッサ110は、通信モジュール130を通じて無煙吸入器具200からデータを受信することができる。例えば、電子装置100の通信モジュール130は、無煙吸入器具200の通信モジュール230と通信連結を遂行し、無煙吸入器具200から喫煙イベントに係わるデータを受信する。一実施例において、無煙吸入器具200の電源状態がオン(on)になる場合、電子装置100は、通信モジュール130を通じて無煙吸入器具200の通信モジュール230と自動的に(automatically)通信連結を樹立することができる。例えば、電子装置100及び無煙吸入器具200の通信連結が樹立された後に無煙吸入器具200の圧力センサ210を通じて喫煙イベントが感知されれば、電子装置100は、通信モジュール130を通じて無煙吸入器具200から喫煙イベントに係わるデータを受信することができる。他の例として、電子装置100及び無煙吸入器具200の通信連結が樹立された後に、臨界時間(例えば、15秒)内に無煙吸入器具200の圧力センサ210を介した喫煙イベントが感知されなければ、電子装置100は、無煙吸入器具200との通信連結を解除する。
【0028】
一実施例において、電子装置100のプロセッサ110は、無煙吸入器具200から受信された喫煙イベントに係わるデータに基づいて映像データを出力する。この際、映像データは、喫煙イベントに対応する少なくとも1つの客体(例えば、煙客体)を含む。例えば、プロセッサ110は、無煙吸入器具200での圧力降下の終了時点以後に映像データを出力し、映像データは、ユーザの呼気(exhalation)に対応する煙客体を含む。この際、「圧力降下の終了時点」は、無煙タバコに対する1回パフの時区間(time period)で無煙タバコに対してユーザが実質的に吸い込む吸入終了時点を意味する。したがって、無煙吸入器具200を通じて喫煙するユーザは、タバコ煙を実質的に排出しないが、視覚的に煙客体を含む映像データが提供されるので、ユーザの喫煙満足感が増大される。
【0029】
図3は、一実施例による電子装置が映像データを出力することを示すフローチャートである。
図4は、一実施例による電子装置のディスプレイの第1状態を示す図面である。
図5は、一実施例による電子装置のディスプレイの第2状態を示す図面である。
【0030】
図3を参照すれば、電子装置(例えば、
図2の電子装置100)のプロセッサ(例えば、
図2のプロセッサ110)は、動作301において、通信モジュール(例えば、
図2の通信モジュール130)を通じて外部装置(例えば、
図2の無煙吸入器具200)から喫煙イベントに係わるデータを受信する。
【0031】
例えば、
図4を参照すれば、ユーザが身体一部(例えば、頭)に電子装置100を着用することにより、ユーザは、ディスプレイ(例えば、
図2のディスプレイ120)を介して実際周辺環境400を見ることができる。この際、ディスプレイ120は、別途の映像データが出力されていない状態の透明なレンズに該当する。したがって、ユーザがディスプレイ120を通じて見ることができる実際周辺環境400は、ユーザが無煙吸入器具200を通じて喫煙する実際空間での周辺環境を意味する。
【0032】
次いで、ユーザが電子装置100を着用した状態で無煙吸入器具200を通じて無煙タバコを吸い込むと、電子装置100のプロセッサ110は、無煙吸入器具200から喫煙イベントに係わるデータを受信する。例えば、無煙吸入器具200のプロセッサ(例えば、
図2のプロセッサ220)は、圧力センサ(例えば、
図2の圧力センサ210)を通じて圧力変化を感知し、圧力センサ210を通じて圧力変化が感知された最初時点を、ユーザの無煙タバコの吸入開始時点t
1と決定する。無煙吸入器具200のプロセッサ220は、時点t
1で圧力変化に対応する喫煙イベントの発生に係わるデータを電子装置100に送信することができる。
【0033】
一実施例によれば、電子装置100のプロセッサ110は、動作303において、ディスプレイ(例えば、
図2のディスプレイ120)を通じて喫煙イベントに対応する少なくとも1つの客体を含む映像データを出力する。
【0034】
例えば、
図5を参照すれば、ユーザが無煙タバコに対する1回の吸入を終了した後、呼気を排出することにより、ユーザは、ディスプレイ120を介して実際周辺環境500に映像データ505が重畳された画面を見ることができる。この際、電子装置100は、装着部(例えば、
図1の装着部103)に配置される別途のビーム(beam)を通じてディスプレイ120に映像データ505を出力する。映像データ505は、従来のシガレット(有煙タバコ)を通じる喫煙時に発生するタバコ煙に対する2次元及び/または3次元客体510を含む。
【0035】
一実施例において、ユーザが無煙タバコに対する1回の吸入を終了すれば、電子装置100のプロセッサ110は、無煙吸入器具200から喫煙イベントの終了に係わるデータを受信する。例えば、無煙吸入器具200のプロセッサ220は、圧力センサ210を通じて圧力変化(例えば、圧力降下)がそれ以上感知されない時点を、ユーザが無煙タバコに対する1回の吸入を終了した時点t2と決定する。無煙吸入器具200のプロセッサ220は、時点t2で圧力変化の終了に係わるデータを電子装置100に送信することができる。
【0036】
一実施例において、電子装置100のプロセッサ110は、時点t
1及びt
2の時間差に基づいて出力する映像データ505を決定する。他の実施例において、電子装置100のプロセッサ110は、時点t
1から時点t
2までの圧力変化程度に基づいて、出力する映像データ505を決定しうる。これに係わる具体的な説明は、
図6で後述する。
【0037】
図6は、一実施例による無煙吸入器具に対する吸入に対応する電子装置のディスプレイの状態を示す図面である。
【0038】
図6を参照すれば、電子装置(例えば、
図2の電子装置100)のプロセッサ(例えば、
図2のプロセッサ110)は、ディスプレイ(例えば、
図2のディスプレイ120)を通じて喫煙イベントに対応する映像データ610、620を出力する。一実施例において、ディスプレイ120に出力される映像データ610、620は、ユーザの吸入程度(例えば、強度)に基づいて設定されうる。例えば、電子装置100が外部装置である無煙吸入器具(例えば、
図2の無煙吸入器具200)から受信した喫煙イベントに係わるデータは、ユーザの吸入程度に係わるデータを含み、電子装置100のプロセッサ110は、ユーザの吸入程度に対応する映像データをディスプレイ120を介して出力することができる。
【0039】
一実施例において、電子装置100は、無煙吸入器具200からユーザの吸入程度に係わるデータとして、圧力変化に係わるデータを受信し、受信された圧力変化に係わるデータに対応する映像データをディスプレイ120を介して出力する。
【0040】
例えば、電子装置100が無煙吸入器具200から受信した吸入程度に係わるデータは、第1吸入圧力(負の値)を含む。すなわち、ユーザが無煙吸入器具200のマウスピース部分を吸い込むことにより、無煙吸入器具200の気流通路に配置された圧力センサ(例えば、
図2の圧力センサ210)は、前記通路内の圧力降下を感知する。この際、第1吸入圧力は、ユーザが無煙吸入器具200のマウスピース部分を実質的に弱く吸入したときに検出された圧力変化値でもある。
【0041】
電子装置100は、第1吸入圧力に対応する映像データを決定する。例えば、電子装置100は、メモリ(図示せず)に既保存のデータに基づいて、第1吸入圧力に対応する映像データを決定する。この際、メモリは、無煙吸入器具200の圧力センサ210の圧力値に対応する映像データを予め保存することができる。次いで、電子装置100は、前記既定の第1吸入圧力に対応する映像データ610をディスプレイ120を介して出力する。例えば、ユーザは、ディスプレイ120を介して実際周辺環境600aに前記既定の第1吸入圧力に対応する映像データ610が重畳された画面を見ることができる。
【0042】
他の例として、電子装置100が無煙吸入器具200から受信した吸入程度に係わるデータは、第2吸入圧力(負の値)を含む。すなわち、ユーザが無煙吸入器具200のマウスピース部分を吸い込むことにより、無煙吸入器具200の気流通路に配置された圧力センサ210は、前記通路内の圧力降下を感知する。この際、第2吸入圧力は、ユーザが無煙吸入器具200のマウスピース部分を実質的に強く吸入したときに検出された圧力変化値でもある。また、第2吸入圧力の絶対値は、第1吸入圧力の絶対値よりも大きくなる。
【0043】
電子装置100は、第2吸入圧力に対応する映像データを決定する。例えば、電子装置100は、メモリ(図示せず)に既保存のデータに基づいて、第2吸入圧力に対応する映像データを決定する。次いで、電子装置100は、前記既定の第2吸入圧力に対応する映像データ620をディスプレイ120を介して出力する。例えば、ユーザは、ディスプレイ120を介して実際周辺環境600bに前記既定の第2吸入圧力に対応する映像データ620が重畳された画面を見ることができる。
【0044】
第1吸入圧力に対応する映像データ610及び第2吸入圧力に対応する映像データ620は、互いに異なる形状の客体を含む。例えば、第1吸入圧力に対応する映像データ610及び第2吸入圧力に対応する映像データ620は、喫煙によって発生するタバコ煙を視覚化することができるが、タバコ煙の形状(例えば、タバコ煙の量及び/またはタバコ煙の形状)は互いに異なる。すなわち、ユーザが無煙吸入器具200のマウスピース部分を実質的に強く吸入したときの映像データ620は、実質的に弱く吸入したときの映像データ610よりも大きく、かつ豊かなタバコ煙の形状を含む。
【0045】
他の実施例において、電子装置100は、無煙吸入器具200からユーザの吸入程度に係わるデータとして吸入時間に係わるデータを受信し、受信された吸入時間に係わるデータに対応する映像データをディスプレイ120を介して出力することができる。
【0046】
例えば、電子装置100が無煙吸入器具200から受信した吸入程度に係わるデータは、第1吸入時間(例えば、1秒)を含む。すなわち、ユーザが無煙吸入器具200のマウスピース部分を吸い込むことにより、無煙吸入器具200は、無煙吸入器具200に含まれたセンサ(例えば、圧力センサ210、静電容量センサ(図示せず)など)を通じてユーザの吸入開始を感知する。以後、無煙吸入器具200は、無煙吸入器具200に含まれたタイマー(図示せず)を通じて吸入持続時間(例えば、1秒)を測定して第1吸入時間を決定する。この際、第1吸入時間は、ユーザが無煙吸入器具200のマウスピース部分を実質的に短く吸入したときに検出された吸入時間でもある。
【0047】
電子装置100は、第1吸入時間に対応する映像データを決定する。例えば、電子装置100は、メモリに既保存のデータに基づいて、第1吸入時間に対応する映像データを決定する。この際、メモリは、無煙吸入器具200での吸入時間に対応する映像データを予め保存することができる。次いで、電子装置100は、前記既定の第1吸入時間に対応する映像データ610をディスプレイ120を介して出力する。例えば、ユーザは、ディスプレイ120を介して実際周辺環境600aに、前記既定の第1吸入時間に対応する映像データ610が重畳された画面を見ることができる。
【0048】
他の例として、電子装置100が無煙吸入器具200から受信した吸入程度に係わるデータは、第2吸入時間(例えば、2秒)を含む。すなわち、ユーザが無煙吸入器具200のマウスピース部分を吸い込むことにより、無煙吸入器具200は、無煙吸入器具200に含まれたセンサ(例えば、圧力センサ210、静電容量センサなど)を通じてユーザの吸入開始を感知する。以後、無煙吸入器具200は、無煙吸入器具200に含まれたタイマー(図示せず)を通じて吸入持続時間(例えば、2秒)を測定して第2吸入時間を決定する。この際、第2吸入時間は、ユーザが無煙吸入器具200のマウスピース部分を実質的に長く吸入したときに検出された吸入時間でもある。
【0049】
電子装置100は、第2吸入時間に対応する映像データを決定する。例えば、電子装置100は、メモリに既保存のデータに基づいて、第2吸入時間に対応する映像データを決定する。次いで、電子装置100は、前記既定の第2吸入時間に対応する映像データ620をディスプレイ120を介して出力することができる。例えば、ユーザは、ディスプレイ120を介して実際周辺環境600bに前記既定の第2吸入時間に対応する映像データ620が重畳された画面を見ることができる。
【0050】
第1吸入時間に対応する映像データ610及び第2吸入時間に対応する映像データ620は、互いに異なる形状の客体を含む。例えば、第1吸入時間に対応する映像データ610及び第2吸入時間に対応する映像データ620は、喫煙によって発生するタバコ煙の形状を含むが、タバコ煙の形状(例えば、タバコ煙の量及び/またはタバコ煙の形状)は互いに異なってもいる。すなわち、ユーザが無煙吸入器具200のマウスピース部分を実質的に長く吸入したときの映像データ620は、実質的に短く吸入したときの映像データ610よりも大きく、かつ豊かなタバコ煙の形状を含む。
【0051】
図7は、他の実施例による電子装置を示すブロック図である。
【0052】
図7を参照すれば、電子装置700は、プロセッサ710、ディスプレイ720、通信モジュール730、マイクモジュール740及びセンシングモジュール750を含む。
図7における電子装置700は、
図1での電子装置100に対応するので、
図7のプロセッサ710、ディスプレイ720及び通信モジュール730に係わる具体的な説明は、
図1のプロセッサ110、ディスプレイ120及び通信モジュール130に係わる具体的な説明に対応しうる。
【0053】
一実施例において、マイクモジュール740は、外部からオーディオデータを獲得する。例えば、マイクモジュール740は、外部のオーディオデータを獲得し、獲得されたオーディオデータを電気的信号に切り換える。一実施例において、プロセッサ710は、既設定の条件が満足される場合、マイクモジュール740を非活性化状態から活性化状態に切り変えることができる。例えば、既設定の条件は、電子装置700が無煙吸入器具(例えば、
図2の無煙吸入器具200)から喫煙イベントに係わるデータを受信することを含む。すなわち、電子装置700が無煙吸入器具200から喫煙イベントに係わるデータ(例えば、圧力変化に係わるデータ、ユーザの吸入時間に係わるデータなど)を受信すれば、プロセッサ710は、マイクモジュール740を非活性化状態から活性化状態に切り変える。
【0054】
一実施例において、センシングモジュール750は、電子装置700の作動状態または外部環境状態を感知し、感知された状態に対応する電気信号またはデータ値を生成するように少なくとも1つのセンサを含む。例えば、センシングモジュール750は、近接センサ752、イメージセンサ754及び加速度センサ756を含む。
【0055】
一実施例において、プロセッサ710は、近接センサ752を通じて外部装置(例えば、無煙吸入器具200)の近接如何を検出する。プロセッサ710は、通信モジュール730を通じて無煙吸入器具200から受信された喫煙イベントに係わるデータ及び前記無煙吸入器具200の近接如何に基づいて、ディスプレイ720を通じて喫煙イベントに対応する映像データを出力する。
【0056】
一実施例において、プロセッサ710は、イメージセンサ754を通じてユーザの口部形状の変化如何を検出する。すなわち、電子装置700を着用したユーザの口部形状を獲得するように、イメージセンサ754は、電子装置700のフェースプレート(例えば、
図1のフェースプレート101)の下部領域のうち、一領域に配置されうる。プロセッサ710は、通信モジュール730を通じて無煙吸入器具200から受信された喫煙イベントに係わるデータ及び前記ユーザの口部形状の変化如何に基づいて、ディスプレイ720を通じて喫煙イベントに対応する映像データを出力する。
【0057】
一実施例において、プロセッサ710は、加速度センサ756を通じて電子装置700の動きを検出する。プロセッサ710は、通信モジュール730を通じて無煙吸入器具200から受信された喫煙イベントに係わるデータ及び前記電子装置700の動きに基づいて、ディスプレイ720を通じて喫煙イベントに対応する映像データを出力する。
【0058】
図8は、他の実施例による電子装置が映像データを出力することを示すフローチャートである。
図8は、
図3の動作301以後の動作を示す一例示である。
【0059】
図8を参照すれば、電子装置(例えば、
図7の電子装置700)のプロセッサ(例えば、
図7のプロセッサ710)は、動作801において、マイクモジュール(例えば、
図7のマイクモジュール740)を非活性化状態から活性化状態に切り変える。例えば、プロセッサ710は、既設定の条件が満足される場合、マイクモジュール740を非活性化状態から活性化状態に切り変える。この際、既設定の条件は、無煙吸入器具(例えば、
図2の無煙吸入器具200)から喫煙イベントに係わるデータの受信如何、無煙吸入器具200との通信連結如何、及びマイクモジュール740を活性化するためのユーザ入力如何のうち、少なくとも1つを含む。
【0060】
一実施例によれば、電子装置700のプロセッサ710は、動作803において、マイクモジュール740を通じて外部から獲得されたオーディオデータを受信する。例えば、オーディオデータは、ユーザが無煙吸入器具200のマウスピース部分を吸い込む吸気に対応する音声信号及び/または前記吸気直後の呼気に対応する音声信号を含む。
【0061】
一実施例において、マイクモジュール740は、外部から獲得されたアナログ信号である音声信号をデジタル信号に変換させる別途の音声処理モジュール(例えば、analog-to-digital converter(ADC))をさらに含む。例えば、マイクモジュール740の音声処理モジュールは、外部から獲得されたユーザの吸気及び/または呼気に対応する音声信号をデジタル信号に変換させ、電子装置700のプロセッサ710は、変換されたデジタル信号をメモリに保存する。この際、音声処理モジュールは、外部から獲得されたユーザの吸気及び/または呼気に対応する音声信号に対して標本化、量子化及び符号化などの一連の段階を経てデジタル信号に変換させうる。次いで、マイクモジュール740を通じてオーディオデータが受信されれば、電子装置700のプロセッサ710は、前記メモリに保存されたデジタル信号に基づいて受信されたオーディオデータがユーザの吸気に対応する音声信号を含むか、あるいは呼気に対応する音声信号を含むかを判断しうる。
【0062】
一実施例によれば、電子装置700のプロセッサ710は、動作805において、受信された喫煙イベントに係わるデータ及びオーディオデータに基づいて映像データを出力する。
【0063】
本発明において「受信された喫煙イベントに係わるデータ」は、ユーザが無煙吸入器具200を通じて無煙タバコを吸い込むことにより、無煙吸入器具200から受信された圧力変化に係わるデータを意味する。また、本発明において「受信されたオーディオデータ」は、無煙タバコを吸い込むユーザの吸気に対応する音声信号及び/または呼気に対応する音声信号を含むオーディオデータを意味する。
【0064】
例えば、無煙吸入器具200から既設定のしきい値より大きい圧力変化に係わるデータが受信され、マイクモジュール740からユーザの吸気に対応する音声信号を含むオーディオデータが受信されれば、電子装置700のプロセッサ710は、ディスプレイ(例えば、
図7のディスプレイ720)を通じて映像データを出力することができる。この際、前記映像データは、無煙吸入器具200から受信された圧力変化値及びマイクモジュール740から受信された音声信号に基づいて決定されうる。
【0065】
他の例として、無煙吸入器具200から既設定のしきい値よりも大きい圧力変化に係わるデータが受信されれば、電子装置700のプロセッサ710は、ディスプレイ720を介して出力する映像データを決定する。次いで、マイクモジュール740からユーザの呼気に対応する音声信号を含むオーディオデータが受信されれば、電子装置700のプロセッサ710は、前記オーディオデータが受信された時点からディスプレイ720を通じて前記決定された映像データを出力することができる。
【0066】
図9は、他の実施例による電子装置が映像データを出力することを示すフローチャートである。
図9は、
図3の動作301以後の段階に係わる一例示を示す。
【0067】
図9を参照すれば、電子装置(例えば、
図7の電子装置700)のプロセッサ(例えば、
図7のプロセッサ710)は、動作901において、センシングモジュール(例えば、
図7のセンシングモジュール750)を通じて外部装置の近接如何、ユーザの口部形状の変化如何、及び電子装置700の動きのうち、少なくとも1つのデータを獲得することができる。
【0068】
例えば、電子装置700のプロセッサ710は、近接センサ(例えば、
図7の近接センサ752)を通じて外部装置(例えば、
図2の無煙吸入器具200)が電子装置700に近接するか否かに係わるデータを獲得する。すなわち、ユーザが電子装置700を着用している場合、外部装置である無煙吸入器具200が電子装置700に近接することを通じて電子装置700のプロセッサ710は、ユーザによって喫煙動作が遂行されることを決定する。
【0069】
他の例として、電子装置700のプロセッサ710は、イメージセンサ(例えば、
図7のイメージセンサ754)を通じてユーザの口部形状が変化するか否かに係わるデータを獲得することができる。すなわち、ユーザが電子装置700を着用している場合、ユーザの口部形状が特定形状(例えば、「オー」という声を出すときの口部形状)に変化することを通じて電子装置700のプロセッサ710は、ユーザによって喫煙動作が遂行されることを決定する。
【0070】
さらに他の例として、電子装置700のプロセッサ710は、加速度センサ(例えば、
図7の加速度センサ756)を通じて電子装置700が動くか否かに係わるデータを獲得する。すなわち、ユーザが電子装置700を着用している場合、喫煙を遂行するために電子装置700を着用したユーザが動けば、電子装置700のプロセッサ710は、ユーザによって喫煙動作が遂行されることを決定する。
【0071】
一実施例によれば、電子装置700のプロセッサ710は、動作903において、受信された喫煙イベントに係わるデータ及び獲得されたセンシングデータに基づいて映像データを出力することができる。
【0072】
例えば、無煙吸入器具200から既設定のしきい値よりも大きな圧力変化に係わるデータが受信され、センシングモジュール750から無煙吸入器具200の近接如何、ユーザの口部形状の変化如何、及び電子装置700の動きのうち、少なくとも1つのセンシングデータが受信されれば、電子装置700のプロセッサ710は、ディスプレイ(例えば、
図7のディスプレイ720)を通じて映像データを出力することができる。この際、前記映像データは、無煙吸入器具200から受信された圧力変化値及びセンシングモジュール750から受信されたセンシングデータに基づいて決定されうる。
【0073】
図10Aは、一実施例による音声認識に基づいて位置を探索する電子装置を示す例示図である。
図10Bは、
図10Aの電子装置が位置探索結果を表示するディスプレイを示す例示図である。
【0074】
図10Aを参照すれば、電子装置700、無煙吸入器具200、及びユーザ端末装置1000は、通信インターフェースを通じて通信を連結することができる。例えば、電子装置700の通信モジュール(例えば、
図7の通信モジュール730)は、無線通信または有線通信を介してネットワークに連結されて無煙吸入器具200及び/またはユーザ端末装置1000と通信することができる。
【0075】
一実施例において、電子装置700は、マイクモジュール(例えば、
図7のマイクモジュール740)を通じて音声認識を遂行することができる。例えば、電子装置700のプロセッサ(例えば、
図7のプロセッサ710)は、別途の音声認識プロセッサの活性化のためのウェークアップ命令語(wake-up command)1010として特定文章(例えば、「OK、NGP」)を予め設定することができる。マイクモジュール740を通じて入力されたユーザの音声が既設定の文言と一致する場合、プロセッサ710は、音声認識プロセッサを活性化することができる。
【0076】
一実施例において、電子装置700のプロセッサ710は、ユーザ端末装置1000から地図データを要請するための命令語として、特定単語(例えば、「近所」、「周辺」、「どこ」、「探してください」、「知らせてください」など)を予め設定することができる。マイクモジュール740を通じて「近傍の喫煙ブースを探してください」(1020)というユーザの音声が入力されれば、電子装置700のプロセッサ710は、入力された音声に既設定の命令語が含まれるか否かを判断することができる。電子装置700のプロセッサ710は、入力された音声に既設定の命令語が含まれると判断されれば、通信モジュール730を介してユーザ端末装置1000に地図データを要請することができる。
【0077】
図10Bを参照すれば、電子装置700のプロセッサ710は、ディスプレイ(例えば、
図7のディスプレイ720)を介して位置探索結果を含む映像データを出力することができる。例えば、ユーザは、ディスプレイ720を介して実際周辺環境に前記ユーザ端末装置1000から受信された地図データが重畳された画面1030を見ることができる。この際、ユーザ端末装置1000から受信された地図データは、ユーザ端末装置1000からミラーリング(mirroring)技術を通じて共有されたデータを意味する。例えば、ユーザ端末装置1000から受信された地図データは、ユーザ端末装置1000のアプリケーション(例えば、ナビゲーションアプリケーション)を通じて獲得された地図データが共有されたものでもある。
【0078】
図11Aは、一実施例による音声認識に基づいて平均喫煙量を探索する電子装置を示す例示図である。
図11Bは、
図11Aの電子装置が平均喫煙量を表示するディスプレイを示す例示図である。
【0079】
図11Aを参照すれば、電子装置700、無煙吸入器具200及びユーザ端末装置1100は、通信インターフェースを通じて通信を連結することができる。例えば、電子装置700の通信モジュール(例えば、
図7の通信モジュール730)は、無線通信または有線通信を介してネットワークに連結されて無煙吸入器具200及び/またはユーザ端末装置1100と通信することができる。
【0080】
一実施例において、電子装置700は、マイクモジュール(例えば、
図7のマイクモジュール740)を通じて音声認識を遂行することができる。例えば、電子装置700のプロセッサ(例えば、
図7のプロセッサ710)は、別途の音声認識プロセッサの活性化のためのウェークアップ命令語(wake-up command)1110として特定文章(例えば、「OK、NGP」)を予め設定することができる。マイクモジュール740を通じて入力されたユーザの音声が既設定の文言と一致する場合、プロセッサ710は、音声認識プロセッサを活性化することができる。
【0081】
一実施例において、電子装置700のプロセッサ710は、ユーザ端末装置1100に平均喫煙量データ及び現在喫煙量データのうち、少なくとも1つを要請するための命令語として特定単語(例えば、「今月」、「今日」、「平均」、「喫煙量」、「知らせてください」など)を予め設定することができる。マイクモジュール740を通じて「今月の平均喫煙量を知らせてください」(1120)というユーザの音声が入力されれば、電子装置700のプロセッサ710は、入力された音声に既設定の命令語が含まれるか否かを判断する。電子装置700のプロセッサ710は、入力された音声に既設定の命令語が含まれると判断されれば、通信モジュール730を通じてユーザ端末装置1100に平均喫煙量データ及び現在喫煙量データのうち、少なくとも1つを要請することができる。
【0082】
図11Bを参照すれば、電子装置700のプロセッサ710は、ディスプレイ(例えば、
図7のディスプレイ720)を通じて平均喫煙量データを含む映像データを出力することができる。例えば、ユーザは、ディスプレイ720を介して実際周辺環境に前記ユーザ端末装置1100から受信された平均喫煙量データが重畳された画面1130を見ることができる。この際、ユーザ端末装置1100から受信された平均喫煙量データは、ユーザ端末装置1100からミラーリング技術を通じて共有されたデータを意味する。例えば、ユーザ端末装置1100から受信された平均喫煙量データは、ユーザ端末装置1100のアプリケーション(例えば、喫煙習慣アプリケーション)を通じて獲得された喫煙量データが共有されたものでもある。
【0083】
一実施例は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも具現されうる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスされる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。また、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記録媒体及び通信媒体をいずれも含む。コンピュータ記録媒体は、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他データのような情報の保存のための任意の方法または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。通信媒体は、典型的にコンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールのような変調されたデータ信号のその他データ、またはその他伝送メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0084】
上述した実施例に係わる説明は、例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、これにより、多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解するであろう。したがって、発明の真の保護範囲は、請求範囲によって決定されねばならず、請求範囲に記載の内容と同等な範囲にある全ての相違点は、請求範囲によって決定される保護範囲に含まれると解釈されねばならない。
【国際調査報告】