(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-22
(54)【発明の名称】無線システムにおける測位
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20231115BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20231115BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20231115BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20231115BHJP
【FI】
H04W64/00 130
H04W16/28 150
H04W24/10
H04W72/21
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521753
(86)(22)【出願日】2021-10-13
(85)【翻訳文提出日】2023-05-15
(86)【国際出願番号】 US2021054668
(87)【国際公開番号】W WO2022081630
(87)【国際公開日】2022-04-21
(32)【優先日】2021-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 文大
(72)【発明者】
【氏名】イ、ムンイル
(72)【発明者】
【氏名】ホアン、トゥオン、デュク
(72)【発明者】
【氏名】ラオ、ジャヤ
(72)【発明者】
【氏名】マリニエール、ポール
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067BB37
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
無線システムにおける測位に関連するシステム、方法、及び手段が本明細書で開示される。特徴は、例えば、マルチビームチャネルスキャン中の測定報告のための無線送/受信ユニット(WTRU)の挙動において、マルチパスの存在下での測定報告中のWTRU挙動において、及び/又はネットワークから補正情報を取得するための報告中のWTRU挙動において、実装され得る。WTRUは、複数のパスを介してPRS送信を受信することができる。WTRUは、複数のパスを介したPRS送信の受信、及びそれぞれのパスと関連付けられたそれぞれのSRSpの送信と関連付けられたRx-Tx時間差を報告することができる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
複数のパスを介して測位基準信号(PRS)送信を受信することと、
第1のパスを第1の測位用探り基準信号(SRSp)と関連付けることであって、前記第1のパスが、第1のパス方向又は前記第1のパス方向と関連付けられた第1のSRSp空間関係情報のうちの1つ以上に基づいて、前記第1のSRSpと関連付けられ、前記第1のSRSp空間関係情報が、ネットワークエンティティから受信される、関連付けることと、
第2のパスを第2のSRSpと関連付けることであって、前記第2のパスが、第2のパス方向又は前記第2のパス方向と関連付けられた第2のSRSp空間関係情報のうちの1つ以上に基づいて、前記第2のSRSpと関連付けられ、前記第2のSRSp空間関係情報が、前記ネットワークエンティティから受信される、関連付けることと、
前記関連付けを示す情報を前記ネットワークエンティティに送信することと、
第1のSRSpリソースを介して第1のSRSpを送信し、第2のSRSpリソースを介して第2のSRSpを送信することと、
前記第1のパスと関連付けられた第1の受信-送信(Rx-Tx)時間差を判定することであって、前記第1のRx-Tx時間差は、前記PRS送信が前記第1のパスを介して受信された時間から前記第1のSRSpが送信された時間までの時間差である、判定することと、
前記第2のパスと関連付けられた第2のRx-Tx時間差を判定することであって、前記第2のRx-Tx時間差は、前記PRS送信が前記第2のパスを介して受信された時間から前記第2のSRSpが送信された時間までの時間差である、判定することと、
前記第1及び第2のRx-Tx時間差を示す情報を前記ネットワークエンティティに送信することと、を行うように構成されている、WTRU。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記ネットワークエンティティから、前記第1のSRSp空間関係情報及び前記第2のSRSp空間関係情報を受信することと、
第1のパス識別物(ID)を前記第1のパスに割り当て、第2のパスIDを前記第2のパスに割り当てることと、
前記第1のパスIDを第1のSRSp IDと関連付けることであって、前記第1のパスIDが、前記第1のパス方向及び前記第1のパス方向と関連付けられた前記第1のSRSp空間関係情報に基づいて、前記第1のSRSp IDと関連付けられる、関連付けることと、
前記第2のパスIDを第2のSRSp IDと関連付けることであって、前記第2のパスIDが、前記第2のパス方向及び前記第2のパス方向と関連付けられた前記第2のSRSp空間関係情報に基づいて、前記第2のSRSp IDと関連付けられる、関連付けることと、を行うように更に構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記第1及び第2のRx-Tx時間差を示す前記情報が、前記第1のSRSp IDと関連付けられた前記第1のパスID、及び前記第2のSRSp IDと関連付けられた前記第2のパスIDを更に含む、請求項2に記載のWTRU。
【請求項4】
前記ネットワークエンティティが、場所管理機能(LMF)又は基地局(gNB)である、請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記プロセッサが、
前記ネットワークエンティティから、それぞれのパスをそれぞれのSRSpと関連付けることを示す情報を受信するように更に構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
前記第1のパスは、前記第1のパス方向が、前記第1のパス方向と関連付けられた前記第1のSRSp空間関係情報と整合することに基づいて、前記第1のSRSpと関連付けられ、前記第2のパスは、前記第2のパス方向が、前記第2のパス方向と関連付けられた前記第2のSRSp空間関係情報と整合することに基づいて、前記第2のSRSpと関連付けられる、請求項1に記載のWTRU。
【請求項7】
方法であって、
複数のパスを介して測位基準信号(PRS)送信を受信することと、
第1のパスを第1の測位用探り基準信号(SRSp)と関連付けることであって、前記第1のパスが、第1のパス方向又は前記第1のパス方向と関連付けられた第1のSRSp空間関係情報のうちの1つ以上に基づいて、前記第1のSRSpと関連付けられ、前記第1のSRSp空間関係情報が、ネットワークエンティティから受信される、関連付けることと、
第2のパスを第2のSRSpと関連付けることであって、前記第2のパスが、第2のパス方向又は前記第2のパス方向と関連付けられた第2のSRSp空間関係情報のうちの1つ以上に基づいて、前記第2のSRSpと関連付けられ、前記第2のSRSp空間関係情報が、前記ネットワークエンティティから受信される、関連付けることと、
前記関連付けを示す情報を前記ネットワークエンティティに送信することと、
第1のSRSpリソースを介して第1のSRSpを送信し、第2のSRSpリソースを介して第2のSRSpを送信することと、
前記第1のパスと関連付けられた第1の受信-送信(Rx-Tx)時間差を判定することであって、前記第1のRx-Tx時間差は、前記PRS送信が前記第1のパスを介して受信された時間から前記第1のSRSpが送信された時間までの時間差である、判定することと、
前記第2のパスと関連付けられた第2のRx-Tx時間差を判定することであって、前記第2のRx-Tx時間差は、前記PRS送信が前記第2のパスを介して受信された時間から前記第2のSRSpが送信された時間までの時間差である、判定することと、
前記第1及び第2のRx-Tx時間差を示す情報を前記ネットワークエンティティに送信することと、を含む、方法。
【請求項8】
前記ネットワークエンティティから、前記第1のSRSp空間関係情報及び前記第2のSRSp空間関係情報を受信することと、
第1のパス識別物(ID)を前記第1のパスに割り当て、第2のパスIDを前記第2のパスに割り当てることと、
前記第1のパスIDを第1のSRSp IDと関連付けることであって、前記第1のパスIDが、前記第1のパス方向及び前記第1のパス方向と関連付けられた前記第1のSRSp空間関係情報に基づいて、前記第1のSRSp IDと関連付けられる、関連付けることと、
前記第2のパスIDを第2のSRSp IDと関連付けることであって、前記第2のパスIDが、前記第2のパス方向及び前記第2のパス方向と関連付けられた前記第2のSRSp空間関係情報に基づいて、前記第2のSRSp IDと関連付けられる、関連付けることと、
を更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1及び第2のRx-Tx時間差を示す前記情報が、前記第1のSRSp IDと関連付けられた前記第1のパスID、及び前記第2のSRSp IDと関連付けられた前記第2のパスIDを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ネットワークエンティティが、場所管理機能(LMF)又は基地局(gNB)である、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワークエンティティから、それぞれのパスをそれぞれのSRSpと関連付けることを示す情報を受信すること、
を更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のパスは、前記第1のパス方向が、前記第1のパス方向と関連付けられた前記第1のSRSp空間関係情報と整合することに基づいて、前記第1のSRSpと関連付けられ、前記第2のパスは、前記第2のパス方向が、前記第2のパス方向と関連付けられた前記第2のSRSp空間関係情報と整合することに基づいて、前記第2のSRSpと関連付けられる、請求項7に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年10月13日に出願された米国仮特許出願第63/091,005号、2021年1月12日に出願された米国仮特許出願第63/136,436号、2021年5月7日に出願された米国仮特許出願第63/185,729号、及び2021年8月3日に出願された米国仮特許出願第63/228,945号の利益を主張し、当該特許出願の開示は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
無線通信を使用したモバイル通信は、進化し続けている。モバイル通信無線アクセス技術(radio access technology、RAT)の第5世代は、5G新無線(new radio、NR)と称され得る。以前の(従来の)世代のモバイル通信RATは、例えば、第4世代(fourth generation、4G)ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)であり得る。無線通信デバイスは、例えば、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)などのアクセスネットワークを介して、他のデバイス及びデータネットワークとの通信を確立し得る。
【発明の概要】
【0003】
無線システムにおける測位に関連するシステム、方法、及び手段が本明細書で開示される。特徴は、例えば、マルチビームチャネルスキャン中の測定報告のための無線送/受信ユニット(wireless transmit/receive unit、WTRU)の挙動において、マルチパスの存在下での測定報告中のWTRU挙動において、及び/又はネットワークから補正情報を取得するための報告中のWTRU挙動において、実装され得る。
【0004】
WTRUは、複数のパスを介して測位基準信号(positioning reference signal、PRS)送信を受信することができる。WTRUは、複数のパスを介したPRS送信の受信、及びそれぞれのパスと関連付けられたそれぞれのSRSpの送信と関連付けられたRx-Tx時間差を報告することができる。これは、RTTの判定を支援し得る。
【0005】
WTRUは、PRS送信と関連付けられたリソースを示す情報を受信することができ、PRS送信は識別子を有することができる。情報は、それぞれのPRSパスIDをそれぞれのSRSpリソースと関連付けるための指示を含むことができる。WTRUは、測位用探り基準信号(sounding reference signal for positioning、SRSp)送信と関連付けられたリソースを示す情報を受信することができ、SRSp送信は識別子を有することができる。情報は、それぞれのSRSpに対するそれぞれの空間関係を含むことができる。空間関係は、受信(Rx)方向/ビームと関連付けられたダウンリンク(downlink、DL)基準信号(reference signal、RS)を含むことができる。
【0006】
WTRUは、複数のパスを介して測位基準信号(PRS)送信を受信することができる。それぞれのパスIDは、WTRUが複数のパスを介してPRS送信を受信する場合、WTRUによってそれぞれのパスに割り当てられ得る。例えば、第1のパスにパスID1を割り当てることができ、第2のパスにパスID2を割り当てることができる。WTRUは、第1のパス(例えば、割り当てられたパスID1)を(例えば、SRSp識別子2と関連付けられた)第1のSRSpと関連付けることができる。第1のパスは、第1のパス方向と、第1のパス方向と関連付けられた第1のSRSp空間関係とに基づいて、第1のSRSpと関連付けられ得る。第1のSRSp空間関係は、ネットワークエンティティから受信され得る。WTRUは、第2のパス(例えば、割り当てられたパスID2)を(例えば、SRSp識別子1と関連付けられた)第2のSRSpと関連付けることができる。第2のパスは、第2のパス方向と、第2のパス方向と関連付けられた第2のSRSp空間関係とに基づいて、第2のSRSpと関連付けられ得る。第2のSRSp空間関係は、ネットワークエンティティから受信され得る。
【0007】
WTRUは、関連付けの指示をネットワークエンティティ(例えば、LMF又はgNB)に送信することができる。WTRUは、(例えば、パスID2を割り当てられた第2のパスと関連付けられたSRSp識別子1と関連付けられた)第1のSRSpリソースを介して第1のSRSpを送信することができ、(例えば、パスID1を割り当てられた第1のパスと関連付けられたSRSp識別子2と関連付けられた)第2のSRSpリソースを介して第2のSRSpを送信することができる。WTRUは、第1のパスと関連付けられた第1の受信-送信(Rx-Tx)時間差を判定することができる。第1のRx-Tx時間差は、PRSが第1のパスを介して受信された時間から(例えば、SRSp識別子2と関連付けられた)第1のSRSpが送信された時間までの時間差であり得る。第2のパスと関連付けられた第2のRx-Tx時間差が判定され得る。第2のRx-Tx時間差は、PRSが第2のパスを介して受信された時間から(例えば、SRSp識別子1と関連付けられた)第2のSRSpが送信された時間までの時間差であり得る。第1及び第2のRx-Tx時間差の指示は、ネットワークエンティティ(例えば、LMF又はgNB)に送信され得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A】1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システムを例解するシステム図である。
【
図1B】一実施形態による、
図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線送/受信ユニット(WTRU)を例解するシステム図である。
【
図1C】一実施形態による、
図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワーク(RAN)及び例示的なコアネットワーク(core network、CN)を例解するシステム図である。
【
図1D】一実施形態による、
図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、更なる例示的なRAN及び更なる例示的なCNを例解するシステム図である。
【
図3】DL測位方法のためのスタンドアロン支援情報を受信するための一例を例解する。
【
図4】DL及びUL測位方法のためのスタンドアロン支援情報を受信する一例を例解する。
【
図5】WTRU受信-送信(Rx-Tx)時間差の例示的な値を例解する。
【
図6】PRSをSRSpと関連付けることができる空間関係構成の一例を例解する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システム100を例解する図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ伝達、ブロードキャストなどのコンテンツを、複数の無線ユーザに提供する、多重アクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、上記のようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、コード分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)、時分割多重アクセス(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(frequency division multiple access、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT-Spread OFDM(zero-tail unique-word DFT-Spread OFDM、ZT UW DTS-s OFDM)、ユニークワードOFDM(unique word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ処理OFDM、フィルタバンクマルチキャリア(filter bank multicarrier、FBMC)などの、1つ以上のチャネルアクセス方法を採用し得る。
【0010】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、RAN104/113と、CN106/115と、公衆交換電話網(public switched telephone network、PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含み得るが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作し、かつ/又は通信するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、それらのいずれも「局」及び/又は「STA」と称され得るWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局、固定又は移動加入者ユニット、加入ベースのユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット又はMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、ウォッチ又は他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display、HMD)、車両、ドローン、医療デバイス及びアプリケーション(例えば、遠隔手術)、工業用デバイス及びアプリケーション(例えば、工業用及び/又は自動処理チェーンコンテキストで動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、家電デバイス、商業用及び/又は工業用無線ネットワークで動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、互換的にUEと称され得る。
【0011】
通信システム100はまた、基地局114a及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106/115、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112など、1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)、ノードB、エンコードB、ホームノードB、ホームeノードB、gNB、NRノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(Access Point、AP)、無線ルータなどであってもよい。基地局114a、114bは各々単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されるであろう。
【0012】
基地局114aは、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、リレーノードなど、他の基地局及び/又はネットワーク要素(図示せず)も含み得る、RAN104/113の一部であり得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る、1つ以上のキャリア周波数で無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、未認可スペクトル、又は認可及び未認可スペクトルの組み合わせであり得る。セルは、相対的に固定され得るか又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに、無線サービスのカバレッジを提供し得る。セルは、更にセルセクタに分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバを、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を用い得、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、ビームフォーミングを使用して、所望の空間方向に信号を送信及び/又は受信し得る。
【0013】
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上と通信し得るが、このエアインターフェース116は、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得る。エアインターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0014】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、多重アクセスシステムであり得、例えば、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1つ以上のチャネルアクセススキームを用い得る。例えば、RAN104/113内の基地局114a、及びWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(UMTS Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得、これは広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA)を使用してエアインターフェース115/116/117を確立し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(DL)パケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンクパケットアクセス(High-Speed UL Packet Access、HSUPA)を含み得る。
【0015】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-Advanced、LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)を使用してエアインターフェース116を確立し得る。
【0016】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実装することができ、この技術は、新しい無線(NR)を使用してエアインターフェース116を確立することができる。
【0017】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの基地局(例えば、eNB及びgNB)に/から送信される複数のタイプの無線アクセス技術及び/又は送信によって特徴付けられ得る。
【0018】
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、IEEE802.16(すなわち、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
【0019】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB又はアクセスポイントであり得、事業所、家庭、車両、キャンパス、工業施設、(例えば、ドローンによる使用のための)空中回廊、道路などの場所などの局所的エリアにおける無線接続を容易にするために、任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立し得る。更に別の実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立することができる。
図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106/115を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0020】
RAN104/113は、CN106/115と通信し得、これは、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークであり得る。データは、例えば、異なるスループット要件、レイテンシ要件、エラー許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの、様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106/115は、呼制御、支払い請求サービス、移動体場所ベースのサービス、プリペイド呼、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供し、かつ/又はユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実行し得る。
図1Aには示されていないが、RAN104/113及び/又はCN106/115は、RAN104/113と同じRAT又は異なるRATを採用する他のRANと、直接又は間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104/113に接続されていることに加えて、CN106/115はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、又はWiFi無線技術を採用して別のRAN(図示せず)と通信し得る。
【0021】
CN106/115はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしての機能を果たし得る。PSTN108は、基本電話サービス(plain old telephone service、POTS)を提供する公衆交換電話網を含み得る。インターネット110は、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得るが、これらのネットワーク及びデバイスは、送信制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)、及び/又はTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(internet protocol、IP)などの、共通通信プロトコルを使用する。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運営される、有線及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104/113と同じRAT又は異なるRATを採用し得る、1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0022】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのいくつか又は全ては、マルチモード能力を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、
図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を用い得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を用い得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0023】
図1Bは、例示的なWTRU102を示すシステム図である。
図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。
【0024】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能性を実行し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。
図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして示すが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一緒に統合され得るということが理解されよう。
【0025】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信するか又は基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得るということが理解されよう。
【0026】
送信/受信要素122は、単一の要素として
図1Bに示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を用い得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0027】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有し得る。したがって、トランシーバ120は、例えばNR及びIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0028】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)表示ユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)表示ユニット)に結合され得、これらからユーザが入力したデータを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、かつ当該メモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリから情報にアクセスし、かつ当該メモリにデータを記憶し得る。
【0029】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取り得、WTRU102内の他の構成要素に電力を分配し、かつ/又はその電力を制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル金属水素化物(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽セル、燃料セルなどを含み得る。
【0030】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得、これは、WTRU102の現在の場所に関する場所情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて又はその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して場所情報を受信し、かつ/又は2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その場所を判定し得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の好適な場所判定方法によって場所情報を取得し得るということが理解されよう。
【0031】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得、他の周辺機器138には、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールが含まれ得る。例えば、周辺機器138には、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality/Augmented Reality、VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどが含まれ得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、配向センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、及び/又は湿度センサのうちの1つ以上であり得る。
【0032】
WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)及びダウンリンク(例えば、受信用)の両方のための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全ての送信及び受信が並列及び/又は同時であり得る、全二重無線機を含み得る。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサを介した信号処理(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)又はプロセッサ118を介して)を介して自己干渉を低減し、かつ又は実質的に排除するための干渉管理ユニットを含み得る。一実施形態では、WRTU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)又はダウンリンク(例えば、受信用)のいずれかのための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のうちのいくつか又は全てのうちのどれかの送信及び受信のための半二重無線機を含み得る。
【0033】
図1Cは、一実施形態によるRAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0034】
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有しながら、任意の数のeノードBを含み得るということが理解されよう。eノードB160a、160b、160cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eノードB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。
【0035】
eノードB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、UL及び/又はDLにおいて、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、ユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。
図1Cに示すように、eノードB160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信し得る。
【0036】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)162、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(packet data network、PDN)ゲートウェイ(又はPGW)166を含み得る。前述の要素の各々は、CN106の一部として図示されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運用され得ることが理解されるであろう。
【0037】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeノードB162a、162b、162cの各々に接続され得、かつ制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択すること、などの役割を果たし得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0038】
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeノード-B160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cに/からルーティングし、転送し得る。SGW164は、eノード-B間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカする機能、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガする機能、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理及び記憶する機能などの、他の機能を実行し得る。
【0039】
SGW164は、PGW166に接続され得、PGW166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
【0040】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。
【0041】
WTRUは、無線端末として
図1A~
図1Dに記載されているが、特定の代表的な実施形態では、そのような端末は、通信ネットワークとの(例えば、一時的又は永久的に)有線通信インターフェースを使用し得ることが企図される。
【0042】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
【0043】
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードのWLANは、BSSのアクセスポイント(AP)及びAPと関連付けられた1つ以上のステーション(station、STA)を有し得る。APは、配信システム(Distribution System、DS)若しくはBSSに入る、かつ/又はBSSから出るトラフィックを搬送する別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを有し得る。BSS外から生じる、STAへのトラフィックは、APを通って到達し得、STAに配信され得る。STAからBSS外の宛先への生じるトラフィックは、APに送信されて、それぞれの宛先に送信され得る。BSS内のSTAどうしの間のトラフィックは、例えば、APを介して送信され得、ソースSTAは、APにトラフィックを送信し得、APは、トラフィックを宛先STAに配信し得。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとして見なされ、かつ/又は称され得る。ピアツーピアトラフィックは、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、それらの間で直接的に)、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)で送信され得る。特定の代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(tunneled DLS、TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有しない場合があり、IBSS内又はそれを使用するSTA(例えば、STAの全部)は、互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
【0044】
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用するときに、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信し得る。プライマリチャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又はシグナリングを介して動的に設定される幅であり得る。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであり得、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。特定の代表的な実施形態では、例えば、802.11システムにおいて、衝突回避を備えたキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance、CSMA/CA)が実装され得る。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)は、プライマリチャネルを感知し得る。プライマリチャネルが特定のSTAによってビジーであると感知され/検出され、かつ/又は判定される場合、特定のSTAはバックオフされ得る。1つのSTA(例えば、1つのステーションのみ)は、所与のBSSにおいて、任意の所与の時間に送信し得る。
【0045】
高スループット(High Throughput、HT)STAは、通信のための40MHz幅のチャネルを使用し得るが、この40MHz幅のチャネルは、例えば、プライマリ20MHzチャネルと、隣接又は非隣接の20MHzチャネルとの組み合わせを介して形成され得る。
【0046】
非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)のSTAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。上記の40MHz及び/又は80MHz幅のチャネルは、連続する20MHzチャネルどうしを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と称され得る2つの連続していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通過し得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理及び時間ドメイン処理は、各ストリームで別々に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzチャネルにマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信機では、80+80構成に対する上記で説明される動作は逆にされ得、組み合わされたデータを媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送信し得る。
【0047】
サブ1GHzの動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及びキャリアは、802.11n及び802.11acで使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルで5MHz、10MHz、及び20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHzの帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリア内のMTCデバイスなど、メータタイプの制御/マシンタイプ通信をサポートし得る。MTCデバイスは、例えば、特定の、かつ/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、そのためのみのサポート)を含む、特定の能力を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を超えるバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
【0048】
複数のチャネル、並びに802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートするBSSで動作する全てのSTAの中から、STAによって設定され、かつ/又は制限され得る。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、AP及びBSSにおける他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、それのみをサポートする)STA(例えば、MTCタイプデバイス)に対して1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク配分ベクトル(Network Allocation Vector、NAV)設定は、プライマリチャネルの状態に依存し得る。例えば、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAに起因してプライマリチャネルがビジーである場合、周波数帯域の大部分がアイドルのままであり、利用可能であり得るとしても、利用可能な周波数帯域全体がビジーであると見なされ得る。
【0049】
米国では、802.11ahにより使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国のコードに応じて6MHz~26MHzである。
【0050】
図1Dは、一実施形態によるRAN113及びCN115を例解するシステム図である。上記のように、RAN113は、NR無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN113はまた、CN115と通信し得る。
【0051】
RAN113は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN113は、一実施形態との一貫性を維持しながら、任意の数のgNBを含み得ることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信及び/又は受信し得る。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、複数のコンポーネントキャリアをWTRU102a(図示せず)に送信し得る。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、未認可スペクトル上にあり得、残りのコンポーネントキャリアは、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調送信を受信し得る。
【0052】
WTRU102a、102b、102cは、拡張可能なヌメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、無線送信スペクトルの異なる送信、異なるセル、及び/又は異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、(例えば、様々な数のOFDMシンボルを含む、かつ/又は様々な長さの絶対時間が持続する)様々な又はスケーラブルな長さのサブフレーム又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。
【0053】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eノードB160a、160b、160cなど)にアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、未認可バンドにおける信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信し、これらに接続する一方で、eノードB160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し、これらに接続し得る。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c及び1つ以上のeノードB160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためのDC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eノードB160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのモビリティアンカとして機能し得るが、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービス提供するための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
【0054】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアルコネクティビティ、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bへのユーザプレーンデータのルーティング、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bへの制御プレーン情報のルーティングなどを処理するように構成され得る。
図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信し得る。
【0055】
図1Dに示されるCN115は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b、及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の要素の各々は、CN115の一部として示されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は操作され得ることが理解されよう。
【0056】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN113におけるgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ネットワークスライシングのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるPDUセッションの処理)、特定のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、NASシグナリングの終了、モビリティ管理などの役割を果たすことができる。ネットワークスライスは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、高信頼低レイテンシ(ultra-reliable low latency、URLLC)アクセスに依存するサービス、高速大容量(enhanced massive mobile broadband、eMBB)アクセスに依存するサービス、マシンタイプ通信(machine type communication、MTC)アクセスのためのサービス、及び/又は同様のものなどの異なる使用事例のために確立され得る。AMF162は、RAN113と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、及び/又はWiFiなどの非3GPPアクセス技術などの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0057】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN115内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介して、CN115内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理して割り振ること、PDUセッションを管理すること、ポリシー執行及びQoSを制御すること、ダウンリンクデータ通知を提供することなど、他の機能を実施し得る。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
【0058】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN113内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、これにより、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184、184bは、パケットをルーティングして転送すること、ユーザプレーンポリシーを執行すること、マルチホームPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを処理すること、ダウンリンクパケットをバッファすること、モビリティアンカリングを提供することなど、他の機能を実施し得る。
【0059】
CN115は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN115は、CN115とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN115は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース、及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じてローカルデータネットワーク(DN)185a、185bに接続され得る。
【0060】
図1A~
図1D、及び
図1A~
図1Dの対応する説明から見て、WTRU102a~d、基地局114a~b、eノードB160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、及び/又は本明細書に記載される任意の他のデバイスのうちの1つ以上に関する、本明細書に記載される機能のうちの1つ以上又は全ては、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実施され得る。エミュレーションデバイスは、本明細書に説明される機能の1つ以上又は全てをエミュレートするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスを使用して、他のデバイスを試験し、かつ/又はネットワーク及び/若しくはWTRU機能をシミュレートし得る。
【0061】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境及び/又はオペレータネットワーク環境における他のデバイスの1つ以上の試験を実装するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として完全に若しくは部分的に実装され、かつ/又は展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実行し得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実行し得る。エミュレーションデバイスは、試験を目的として別のデバイスに直接結合され得、かつ/又は地上波無線通信を使用して試験を実行し得る。
【0062】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実装/展開されていない間、全てを含む1つ以上の機能を実行し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上のコンポーネントの試験を実装するために、試験実験室での試験シナリオ、並びに/又は展開されていない(例えば、試験用の)有線及び/若しくは無線通信ネットワークにおいて利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。RF回路(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)を介した直接RF結合及び/又は無線通信は、データを送信及び/又は受信するように、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0063】
マルチパスにおける非見通し線(non-line of sight、NLOS)パスの存在(例えば、複数のパスを介した信号の受信)は、例えば、異なる角度から及び/又は異なる時間単位(例えば、絶対時間、シンボル番号、スロット番号、フレーム/サブフレーム番号、基準時間に対する時間オフセットなど)で到着し得る受信された測位基準信号(PRS)の複数のバージョンに起因して、ネットワークがWTRUの正確な位置を取得することを妨げる場合がある。見通し線(line of sight、LOS)、NLOS、及び/又は他のチャネル特性についての正確な情報は、WTRU、サーバなどによる正確な測位(例えば、測位補正)判定をサポートすることができる。正確な情報に基づく(例えば、WTRU又はネットワークにおける)ビームリファインメントは、マルチパスの存在下で(例えば、低レイテンシにおける)改善された測位精度のために測位結果を補正するための支援情報を生成することができる。ビームリファインメントは、WTRUから送信される報告、又はWTRUによって行われるアクションによって駆動され得る。例えば、正確な測位のために、アップリンク(uplink、UL)又はダウンリンク(DL)マルチビームを使用したLOS識別がサポートされ得る。
【0064】
チャネルのgNB(例えば、ネットワーク、基地局など)スキャン中のWTRUの挙動が提供され得る。WTRUは、LOSを報告するように(例えば、上位レイヤ、例えば上位レイヤシグナリングによって)構成され得る。WTRUは、例えば、複数の構成された基準ビームの中で最大の基準信号受信電力(reference signal received power、RSRP)に対応し得る、測位用の構成されたダウンリンク基準信号(downlink reference signal、DL RS)のタイミング情報を(例えば、サーバに)報告することができる。ネットワークは、LOS及び/又はNLOSを見つけるためにビーム掃引を行うことができる。アクションは、例えば、マルチビームが構成される場合、LOSのみの報告に対応し得る。例では、WTRUは、構成されたPRSリソース、TRP ID、又はセルIDのうちの1つ以上と関連付けられたLOSインジケータを報告するように、ネットワーク(例えば、LMF又はgNB)によって構成され得る。PRSリソースと関連付けられたLOSインジケータの値が1である場合、それは、PRSリソース上のPRSがLOSパスにおいてWTRUによって受信される可能性が高いことを示唆し得る。PRSリソースと関連付けられたLOSインジケータの値が0.8である場合、それは、PRSリソース上のPRSがLOSパスにおいてWTRUによって受信される可能性が高いこと、しかし、例えば、LOSインジケータが1である場合より可能性が低いことを示唆し得る。PRSリソースと関連付けられたLOSインジケータの値が0である場合、それは、PRSリソース上のPRSがLOSパスにおいてWTRUによって受信される可能性が低いことを示唆し得る。PRSリソースと関連付けられたNLOSインジケータの値が1である場合、それは、PRSリソース上のPRSがNLOSパスにおいてWTRUによって受信される可能性が低いことを示唆し得る。例では、WTRUが、PRSリソースと関連付けられたLOSインジケータをネットワークに報告するように構成されると仮定することができる。LOSインジケータは、離散値のセット(例えば、[0,0.5,1]、[0,0.33,0.66,1]、[0,1]、又は[0.25,0.5,0.75,1])からWTRUによって判定される値であってよい。LOSインジケータは、ビットのセットを含むことができ、セット(例えば、各セット)は、離散値のうちの1つに対応することができる(例えば、LOSインジケータ0については「00」、LOSインジケータ0.33については「01」、LOSインジケータ0.66については「10」、及び/又はLOSインジケータ1については「11」)。
【0065】
WTRUは、PRSリソース上のPRSから行われた測定(例えば、到着時間、到着角度、RSRP、RSTD、及び/又はWTRU Rx-Tx)に基づいてLOSインジケータを判定し、そのインジケータをネットワークに報告することができる。WTRUは、例えば、WTRUがパスの可能性をLOSとして判定することができない(例えば、LOSインジケータが0.5であるか、又はWTRUが、PRSリソース上の受信されたPRSに対して行われた測定に基づいてインジケータを判定又は計算することができない)場合、インジケータを報告しないことを判定することができる。例では、WTRUは、WTRUがLOSインジケータの値を判定することができない場合、インジケータのエラー値を報告することを判定することができる。例えば、LOSインジケータのための離散値の事前構成されたセットが[0,1]である場合、WTRUは、PRSリソース上の受信されたPRSと関連付けられたLOSの可能性についてWTRUが確信がないことをネットワークに示すために、PRSリソースと関連付けられたLOSインジケータを返さなくてよい。LOSインジケータのための離散値の事前構成セットが[0,0.5,1]であり、各離散値のためのビットの関連セットが、「00」、「01」、「10」、及び「11」がそれぞれLOSインジケータ0、0.5、1、「エラーイベント又は利用不可能」と関連付けられるようなものである場合、WTRUは、PRSリソース上の受信されたPRSに対して行われた測定に基づいてWTRUがLOSインジケータの離散値を判定することができない場合、ネットワークに「11」を報告することを判定することができる。
【0066】
WTRUは、マルチパスチャネル内のパス(例えば、受信パス、2つ以上のパスによってWTRUに到達する無線信号、LOS又はNLOSパスなど)とビーム情報との間の関連付けを推奨することができる。マルチパスの場合、本明細書で言及するチャネルは、マルチパスチャネルを指し得る。WTRUは、測定報告をネットワークに送信することができる。報告は、例えば、チャネル状態情報基準信号(channel state information reference signal、CSI-RS)、PRS、及び/又は探り基準信号(SRS)ビーム(例えば、SRSリソースID若しくはSRSビームID)との、測定されたマルチパス内のパスID(例えば、追加の検出されたパスのための追加のパスID)の関連付けを含むことができる。関連付けられた基準信号(RS)ビームは、マルチパスの発見につながった、WTRUが受信したRSビームとは異なり得る。マルチパス緩和のWTRUベースの推奨は、UL及びDL RSのための送信期間/オフセットの異なるビーム幅及び/又は異なる粒度を考慮することができる。ネットワークは、チャネルをスキャンするためにブロードビームを使用することができる。WTRUは、情報を送信することができる。WTRUは、例えば、NLOS/LOSパスの空間方向及び/又はLOS/NLOSパスの相対遅延に基づいて、報告を構築することができる。
【0067】
WTRUは、報告を変更又は停止することができる。WTRUは、複数のパスを測定することができる。WTRUは、例えば、PRSビームに対応する測定されたRSRPが閾値を下回り、かつ/又はRSRPの分散が閾値を上回る場合、PRSリソースと関連付けられ得る構成されたPRSビームのうちの少なくとも1つの測定を停止することができる。ある量の情報(例えば、十分な情報)を収集するために、分散の測定期間(例えば、タイマーによってトラッキングされ得る期間)が設定され得る。アドバイス(例えば、暗黙的アドバイス)は、例えば、測定を破棄するために、及び/又は測定報告のサイズを低減するために、ネットワークに提供されてもよく、これは、より高速な意思決定プロセスをもたらし得る。
【0068】
DL測位とUL測位との間に協調があってもよい。DL測位及びUL測位の特徴は、
図3の例によって示される。WTRUは、測位のために複数の構成されたSRSビームを送信することができる。WTRUは、測位用SRS(SRSp)及びPRSに関するSRS空間関係の動的構成、並びに/又は送信されたSRSがどの方向で使用されたかの指示(例えば、DL-UL協調、報告なし、及び/若しくはビーム掃引)を予想及び/又は受信することができる(例えば、そのように構成され得る)。
【0069】
測位補正のためのスタンドアロン支援情報は、例えば、場所管理機能(Location Management Function、LMF)の外部にあり得る機能において生成され得る。測位補正のための支援情報(例えば、追加の支援情報)は、例えば、本明細書で説明する情報、並びに/又はLOS/NLOS指示及び/若しくは測定報告など、チャネルに関係する他の情報を含み得る。支援情報は、例えば、(例えば、本明細書で識別及び/又は定義され得る)測位方法からの測位結果を補正するために使用され得る。支援情報は配信され得る(例えば、別個に配信され得る)。スタンドアロン支援情報の生成は、測位(例えば、LOS/NLOS検出)に依存しないことがある。支援情報は、LMFの外部の機能において(例えば、RANにおいて、又は短いレイテンシのためにWTRU内で)生成され得る。WTRUは、スタンドアロン支援情報を、例えば、オンデマンドベースで取得することができ、及び/又はWTRUは、スタンドアロン支援情報を受信するように(例えば、サーバによって)構成され得る。補正のためのスタンドアロン支援情報は、WTRUによって機能に配信されてもよく、又はWTRUベースの測位のために機能からWTRUに配信されてもよい。例では、スタンドアロン支援情報は、例えば、マルチパスチャネルパラメータ(例えば、相対電力オフセット、遅延プロファイルなど)を含み得る。
【0070】
測位方法は、例えば、ダウンリンク、アップリンク、並びにダウンリンク及びアップリンク測位方法を含み得る。1つ以上の送受信ポイント(transmission-reception point、TRP)(例えば、複数のTRP)は、例えば、ダウンリンク測位方法において、1つ以上のPRS(例えば、複数のPRS)をWTRUに送信することができる。WTRUは、複数の基準信号を観測することができる。WTRUは、PRSのペア間の到着時間差を測定することができる。WTRUは、測定された基準信号時間差(reference signal time difference、RSTD)をネットワーク(例えば、本明細書で例として使用され得るLMF)に報告することができる。WTRUは、PRS(例えば、各PRS)について測定された基準信号受信電力(RSRP)を返すことができる。LMFは、例えば、返された測定値に基づいて、WTRUの測位を判定する(例えば、行う)ことができる。WTRUは、1つ以上のDL角度ベースの測位方法についてRSRPを報告することができる。
【0071】
WTRUは、例えば、アップリンク測位方法において、測位用SRSを1つ以上の受信ポイント(reception point、RP)に送信することができる。SRSは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)によって構成され得る。TRPは、例えば、タイミングベースの方法の場合、受信されたSRSについて相対到着時間(relative time of arrival、RTOA)を測定し得る。TRPは、測定値をLMFに報告することができる。WTRUは、SRSについてRSRPを報告することができる。RPは、例えば、角度ベースのアップリンク測位方法の場合、到着角度(angle of arrival、AoA)を測定し、測定されたAoAをLMFに報告することができる。
【0072】
WTRUは、例えば、アップリンク及びダウンリンク測位方法において、受信されたPRSと送信されたSRSとの間の受信機-送信機(Rx-Tx)時間差を測定することができる。WTRUは、Rx-Tx時間差をLMFに報告することができる。WTRUは、PRSについて測定されたRSRPを報告することができる。TRPは、受信されたSRSと送信されたPRSとの間のRx-Tx差を計算することができる。
【0073】
タイミング情報は、測位における構成要素であり得る。タイミング問題(例えば、及び測位問題)が生じ得る。例えば、マルチパスを通過する測位用のDL及び/又はアップリンクUL基準信号(RS)は、受信機側において複数のコピーを生成し得、例えば、それは、受信機において複数のタイミング測定値及び/又は角度測定値を作成し得る。マルチパスは、LOSパスとNLOSパスとの組み合わせであり得る。マルチパスにおけるLOSパスとNLOSパスとの識別は、例えば、正確なタイミング及び測位を判定するために有用であり得る。
【0074】
【0075】
WTRUは、例えば、WTRUがTRPからPRSを受信する場合に、WTRUが観測し得るパス(例えば、追加のパス)に関係する情報を報告することができる。
【0076】
測位精度は、パスを(例えば、LOS又はNLOSとして)識別するための機構なしでは劣化することがある。WTRUは、マルチパス情報を測定することができる。測位精度は、例えば、WTRUがパス情報をDL RS及び/又はUL RSと関連付けることを許可する/可能にすることによってサポートされ得る。
【0077】
例えば、測位のために、複数のビーム及び報告構成が提供され(例えば、及び/又は利用され)得る。「測位用SRS」は、測位のために使用されるSRS信号/送信を指し得る。測位用SRSのためのリソースは、例えば、RRCによって定義/構成され(例えば、シグナリングされ)得る。「測位用SRS」又は「SRS」は、例えば、SRS-PosResourceSet-r16及びSRS-PosResource-r16の下で構成されたSRS、SRS-ResourceSet及びSRS-Resourceの下で構成されたSRS、SRS-PosResourceSet-r16及びSRS-PosResource-r16の下で構成されないSRS、SRS-ResourceSet及びSRS-Resourceの下で構成されないSRS、SRS-PosResourceSet-r16、SRS-PosResource-r16、SRS-ResourceSet、若しくはSRS-Resourceと関連付けられていないSRS、測位と関連付けられたアップリンク基準信号、アップリンクのための復調基準信号(demodulation reference signal、DM-RS)、又はアップリンクのための位相トラッキング基準信号(phase tracking reference signal、PTRS)、のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0078】
測位用SRSは、「SRSp」と表され得る。PRS及びSRSは、測位のために使用されるRSに限定されなくてもよい。本明細書で説明される例は、DL基準信号(例えば、任意のDL基準信号)及びUL基準信号(例えば、任意のUL基準信号)に適用されるか、又はそれらと共に使用され得る。
【0079】
本明細書で説明される例は、以下の測位方法、すなわち、「DL測位方法」、「UL測位方法」、又は「DL及びUL測位方法」のうちの1つ以上に適用可能であり得る。方法は、WTRU、ネットワーク側のデバイスなどのデバイスにおいて実装され得る。
【0080】
「DL測位方法」は、ダウンリンク基準信号(例えば、PRS)を利用する測位方法を指し得る。WTRUは、TPから複数の基準信号を受信することができる。WTRUは、DL RSTD及び/又はRSRPを測定することができる。DL測位方法は、例えば、ダウンリンク出発角度(downlink angle of departure、DL-AoD)測位、ダウンリンク到着時間差(downlink time difference of arrival、DL-TDOA)測位などを含み得る。
【0081】
「UL測位方法」は、測位又はSRS測定のためにアップリンク基準信号(例えば、SRS)を利用する測位方法を指し得る。WTRUは、複数のRP(例えば、WTRUからSRSを受信するネットワークデバイス)にSRSを送信することができる。RPは、UL RTOA及び/又はRSRPを測定することができる。UL測位方法は、例えば、UL-TDOA測位、UL-AoA測位などを含み得る。
【0082】
RP、TP、及びTRPは、ネットワークデバイスを指し得る。例では、RP、TP、及びTRPは、「ポイント」が送信する(例えば、送信するだけである)(例えば、それはTPと称され得る)か、受信する(例えば、受信するだけである)(例えば、それはRPと称され得る)か、又は送信及び受信する(例えば、送信と受信の両方を行う)(例えば、それはTRPと称され得る)かを指し得る。UL測位方法(例えば、UL TDOA又はUL-AoA)の場合、ネットワーク側デバイスはRPと称され得る(例えば、ネットワークは、WTRUからSRSを受信するだけである)。DL測位方法の場合、ネットワークデバイスはTRP又はTPと称され得る(例えば、ネットワークは、PRSを送信するだけであるか、又はPRSを送信して測定値を受信するかのいずれかである)。DL及びUL測位方法(例えば、mult-RTT)の場合、ネットワークデバイスはTRPと称され得る(例えば、ネットワークは、PRSを送信し、SRSを受信する)。
【0083】
「DL及びUL測位方法」は、測位のためにアップリンク及びダウンリンク基準信号を利用する測位方法を指し得る。例では、WTRUは、複数のTRPにSRSを送信することができ、ネットワーク(例えば、基地局又はgNB)は、Rx-Tx時間差を測定することができる。ネットワークは、受信されたSRSについてRSRPを測定することができる。WTRUは、複数のTRPから送信されたPRSについてRx-Tx時間差を測定することができる。WTRUは、受信されたPRSについてRSRPを測定することができる。WTRU及び/又はネットワークにおける測定されたRx-TX差及び/又はRSRPを使用して、ラウンドトリップ時間(round trip time、RTT)を計算することができる。WTRU Rx及びTxの差は、TRPによって送信された基準信号の到着時間と、WTRUから/によって送信された基準信号の送信時間との間の差を指すことができる。ネットワーク(例えば、gNB)Rx及びTxの差は、WTRUによって送信された基準信号の到着時間と、ネットワーク(例えば、gNB又はTRP)から/によって送信された基準信号の送信時間との間の差を指すことができる。マルチRTT測位は、DL及びUL測位の一例であり得る。
【0084】
ネットワークは、例えば、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)、LMF、次世代RAN(next generation RAN、NG-RAN)などのうちの1つ以上を含み得る。
【0085】
LMFは、測位のために、又は測位をサポートするために使用され得るノード又はエンティティ(例えば、ネットワークノード又はエンティティ)の一例であり得る。他のタイプのノード又はエンティティは、LMFの代わりに使用され得、本開示と共に適用可能であり得る。
【0086】
「場所情報」及び「場所推定値」は、本明細書では互換的に使用され得る。「PRSリソースの送信」及び「PRSリソース上でのPRSの送信」は、本明細書では互換的に使用され得る。「PRSリソースの受信」及び「PRSリソース上でのPRSの受信」は、本明細書では互換的に使用され得る。「SRSリソースの送信」及び「SRSリソース上でのSRSの送信」は、本明細書では互換的に使用され得る。「SRSリソースの受信」及び「SRSリソース上でのSRSの受信」は、本明細書では互換的に使用され得る。「SRSpリソースの送信」及び「SRSリソース上でのSRSの送信」は、本明細書では互換的に使用され得る。「SRSリソースの受信」及び「SRSリソース上でのSRSの受信」は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0087】
マルチビームベースの測位が提供(例えば、構成及び/又は利用)され得る。マルチビームダイバーシティは、測位測定のために提供され得る。測位測定基準信号(positioning measurement reference signal、PMRS)は、1つ以上のビーム中で送信又は受信され得る。ビームは、例えば、擬似コロケーション(quasi co-location、QCL)タイプD、空間関係情報、ビーム基準信号、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)インデックス、及び/又は同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB)インデックスを含み得る(例えば、そのように称され得る)。PMRSは、例えば、PRS、SRSp、グローバルナビゲーション衛星信号(global navigation satellite signal、GNSS)信号、測位用ビーム基準信号、CSI-RS、及び/又はSSBと互換的に使用され得る。
【0088】
1つ以上のビームが、PMRS送信のために使用され得る。1つ以上のビームは、例えば、TRP又はセル(例えば、同じTRP又はセル)から送信され得る。1つ以上のビームは、例えば、空間分割多重化(spatial division multiplexing、SDM)、時分割多重化(time division multiplexing、TDM)、及び/又は周波数分割多重化(frequency division multiplexing、FDM)を使用して送信され得る。(例えば、同じTRP又はセルからの)PMRS送信のために使用されるビームのセットは、測位ビームグループ(positioning beam group、PBG)と称され得る。
【0089】
WTRUは、測位測定報告のためにPBGを用いて構成され得る。WTRUは、例えば、以下のうちの少なくとも1つに基づいて、PBGから測位測定を実行することができる。
【0090】
WTRUは、PBG内のビーム(例えば、各ビーム)について1つ以上のマルチパス(例えば、最初のN個のパス)を有するPGB内のビーム(例えば、全てのビーム)の測位測定値を報告することができる。Nの値は、例えば、PBG内のビームの数に基づいて判定されてもよい。Nの値は、例えば、PBG内のビームの数(例えば、M)が閾値未満(例えば、M<2)である場合、3に等しくなり得、Nは、例えば、そうでない場合(例えば、M≧2)、1に等しくなり得る。Nの値は、ビーム(例えば、ビームインデックス)ごとに構成又は判定され得る。
【0091】
WTRUは、ビームのサブセットについて1つ以上のマルチパス(例えば、最初のN個のパス)を有するPBG内のビームのサブセットの測位測定値を報告することができる。ビームのサブセットは、例えば、LoSパスを有するビーム、第1のパスについて最も強いRSRPを有するビーム、最小数のパスを有するビーム、又は最も高い測定精度及び/若しくは品質を有するビーム、のうちの少なくとも1つに基づいて判定されてもよい。ビームのサブセットは、1つ以上のビーム(例えば、単一のビーム又は複数のビーム)を含み得る。
【0092】
WTRUは、例えば、1つ以上のビームが1つ以上の条件(例えば、事前定義された条件)を満たす(例えば、満足させる)場合、1つ以上のビームの測位測定値を報告することができる。条件は、例えば、LoSパスがビームのために存在するかどうか、測位測定品質(例えば、RSRP若しくはレベル1(L1)-RSRP)が閾値より高いかどうか、又はマルチパスチャネル内のパスの数が閾値より小さいかどうか、のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0093】
動作モードのうちの1つ以上が使用され得る(例えば、シングルビームモード又はマルチビームモード)。第1の動作モードは、測位用のシングルビーム動作(SBP)であってよく、第2の動作モードは、測位用のマルチビーム動作(MBP)であってよい。例えば、SBPは、シングルビームを有するPBGに基づくことができる。測位測定のためにシングルビームを含むPBGは、SBPと称され得る。例えば、MBPは、2つ以上のビームを有するPBGに基づくことができる。測位測定のために2つ以上のビームを含むPBGは、MBPと称され得る。
【0094】
WTRUは、例えば、以下のうちの1つ以上に基づいて、測位測定のための動作モード(例えば、SBP又はMBP)を判定することができる。
【0095】
動作モードは、例えば、1つ以上のソース(例えば、全てのソース又は各ソース)に対して構成され得る。ソースは、例えば、TRP、セルなどであり得る。
【0096】
動作モードは、例えば、非周期的測位測定に基づいて示され得る(例えば、非周期的測位測定報告がトリガされた場合、モードが示され得る)。例えば、トリガリングダウンリンク制御情報(triggering downlink control information、DCI)は、動作モードを示し得る。動作モードは、例えば、トリガリングDCI中で示され得る、PBG内のビームの数に基づいて判定(例えば、暗黙的に判定)され得る。
【0097】
動作モードは、例えば、チャネル条件に基づいて判定され得る。例えば、WTRUは、SBP及びMBPで構成され得る。(例えば、SBP及びMBPで構成された)WTRUは、例えば、条件のうちの1つ以上が満たされる(例えば、満足される)場合、第1の動作モード(例えば、MBP)を判定することができ、そうでない場合(例えば、条件が満たされない場合)、例えば、第2の動作モード(例えば、SBP)を判定することができる。WTRUは、例えば、以下の条件のうちの1つ以上が満たされる場合、第1の動作モード(例えば、MBP)を判定することができる(例えば、かつWTRUは、以下の条件が満たされない場合、SBPなどの第2の動作モードを判定することができる):MBPにおける1つ以上のビーム(例えば、全てのビーム及び/又は最も強いビーム)の測定品質(例えば、及び/又はビーム品質)が閾値より低い、最も強いビームと2番目に強いビームとの間のRSRPギャップがPBGにおける閾値より大きい、SBPにおける測位測定のためにLoSパスが存在する、あるいはSBPにおけるビームの測定品質(例えば、及び/又はビーム品質)が閾値より高い。
【0098】
動作モードは、例えば、非周期的測位測定報告をトリガするDCI中で示され得る。
【0099】
報告挙動に関連する特徴が提供されてもよい。報告は、例えば、測定値のRSRP又はRSRPの分散が閾値を下回る場合、停止し得る。WTRUは、測位測定の周期的な報告を実行することができる。WTRUは、測位測定報告を実行するために、報告リソースの1つ以上のセット(例えば、複数のセット)で構成され得る。報告リソースのセット(例えば、各セット)は、例えば、報告のためのリソースの時間及び周波数、リソースの時間オフセット、又はリソースの周期性のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0100】
WTRUは、(例えば、報告リソースのセットごとに)どのビーム及び/又はビーム(例えば、各ビーム)のどのパスを報告するかを伴って構成され得る。例では、WTRUは、報告リソースの複数のセット(例えば、2つ)で構成され得る。WTRUは、ビーム(例えば、全てのビーム)の第1のパス及び/又は最も強いパスを報告するために使用され得る報告リソースの第1のセットで構成され得る。WTRUは、ビーム(例えば、全てのビーム)の第2のパス及び/又は2番目に強いパスを報告するために使用され得る報告リソースの第2のセットで構成され得る。報告リソースの第1のセットは、報告リソースの第2のセットより短い周期性を有することができ、例えば、これは、WTRUが、(例えば、第1のパス及び/又は最も強いパスのより頻繁な報告と比較して)各ビームの第2のパス及び/又は2番目に強いパスをより低い頻度で報告する(例えば、時々報告する)ことを可能にする/許可することができる。例では、WTRUは、報告リソースの複数のセットで構成されてもよく、報告リソースのセット(例えば、各セット)は、ビーム(例えば、1つのビーム)の測定と関連付けられ得る。
【0101】
WTRUは、例えば、測位測定報告を実行する場合、どのビーム/パスを報告すべきかを判定することができる。WTRUは、測位測定報告においてどのビーム/パス上で報告すべきかを判定することができる。WTRUは、例えば、(例えば、測位測定のためにビーム、パス、及び/又はRSTDを報告するかどうかを判定するために)以下のパラメータのうちの1つ以上で構成されてもよい:ビームの最小RSRP及び/若しくは受信信号強度インジケータ(received signal strength indicator、RSSI)、考慮されるビームと最小RTTとの間の最小RTTギャップ、報告すべきパスの最小RSRP/RSSI、2つのパス間の最小及び/若しくは最大時間ギャップ(例えば、遅延拡散)、考慮されるビームと1つ以上の他のTRPペアの最小RSTDとの間の最小及び/若しくは最大RSTD差、又はビームのRSRPの最小分散。
【0102】
WTRUは、例えば、ビームの最小RSRP/RSSIに基づいて、測位測定のためにビーム、パス、及び/又はRSTDを報告するかどうかを判定することができる。WTRUは、例えば、ビームのRSRP/RSSIが、構成された最小値より大きい場合、ビームの測位測定値を報告することができる。
【0103】
WTRUは、例えば、考慮されるビームと最小RTTとの間の最小RTTギャップに基づいて、測位測定のためにビーム、パス、及び/又はRSTDを報告するかどうかを判定することができる。例えば、WTRUは、複数のビーム(例えば、2つのビーム)の測位測定値を報告するように構成され得る。WTRUは、例えば、複数のRTT(例えば、2つのRTT)間の時間ギャップ差が、構成された値より大きい場合、ビームのうちの1つの測位測定値を報告しなくてもよい(例えば、報告しないように構成されてもよい)。
【0104】
WTRUは、例えば、報告すべきパスの最小RSRP/RSSIに基づいて、測位測定のためにビーム、パス、及び/又はRSTDを報告するかどうかを判定することができる。WTRUは、例えば、パスのRSRP/RSSIが、構成された最小値より大きい場合、パスの測位測定値を報告することができる。
【0105】
WTRUは、例えば、2つのパス間の最小及び/又は最大時間ギャップ(例えば、遅延拡散)に基づいて、測位測定のためにビーム、パス、及び/又はRSTDを報告するかどうかを判定することができる。
【0106】
WTRUは、例えば、考慮されるビームと1つ以上のTRPペア(例えば、他のTRPペア)の最小RSTDとの間の最小及び/又は最大RSTD差に基づいて、測位測定のためにビーム、パス、及び/又はRSTDを報告するかどうかを判定することができる。
【0107】
WTRUは、例えば、ビームのRSRPの最小分散に基づいて、測位測定のためにビーム、パス、及び/又はRSTDを報告するかどうかを判定することができる。LOSの存在は、例えば、RSRPの低い分散によって示され得る。NLOSの存在は、例えば、RSRPの高い分散によって示され得る。WTRUは、例えば、閾値未満のRSRP分散を示すパスに対して、測定を実行しないことを判定することができる。
【0108】
WTRUは、例えば、報告(例えば、以前の報告)と比較した変化に基づいて、ビーム/パスの測位測定値を報告するかどうかを判定することができる。WTRUは、例えば、以前に報告された測位測定値(例えば、最後に報告された測位測定値)と比較した測位測定値の分散に基づいて、ビーム/パス(例えば、1つのビーム/パス)の測位測定値を報告するかどうかを判定することができる。WTRUは、例えば、以前に報告された測定値と比較した測定値の分散が閾値より小さい(例えば、それ未満である)場合、ビーム/パス、RSTDなどのうちの1つ以上の測位測定報告を実行しない場合がある。例では、WTRUは、例えば、ビームの報告を実行するかどうかを判定するために、RSRP分散閾値を用いて構成され得る。WTRUは、例えば、現在の測定値と最後に報告された測定値との間のRSRP差が閾値より大きい場合、ビームの測位測定値を報告することができる。WTRUは、例えば、現在の測定値と最後に報告された測定値との間のRSRP差が閾値以下である場合、ビームの測位測定値の報告を実行しない場合がある。
【0109】
例えば、(例えば、本明細書で説明するような)マルチビームベースの測位及び/又は報告挙動を適用することによって、報告のサイズが低減され得、報告の頻度が低減され得、及び/又はシステムは低レイテンシで正確な測位を達成し得る。
【0110】
パス情報は、基準信号と関連付けられ得る。例えば、WTRUは、マルチパスパスを識別することができ、それぞれのパスとそれぞれの参照ID、例えば、それぞれの参照ID番号との間のそれぞれの関連付け(例えば、接続)を行うことができる。参照IDは、以下のうちの1つ以上であり得る:PRSリソースID番号、測位用SRSリソースID番号、SRSリソースID番号、PRSリソースセットID番号、測位用SRSリソースセットID番号、又はSRSリソースセットID番号。
【0111】
WTRUは、(例えば、マルチパスチャネルの存在下で)例えば、送信されたPRSの複数のコピーをTPから受信することによって、複数のパスを検出することができる。受信されたPRSについて、異なるRSRP、ToA、及び/又はRSTDが観測され得る。例えば、WTRUがタイミング関連情報及びRSRPを報告する場合、報告のサイズは増大する場合があり、かつ/又は報告の品質は劣化する場合がある。測位/場所情報は、短いレイテンシと関連付けられ得る。報告は、準備のための時間を消費し得、例えば、それはレイテンシを増加させ得る(例えば、大きいレイテンシにつながり得る)。帯域幅効率的な報告は、例えば、WTRUが、(例えば、事前構成された)1つ以上のビームを検出されたパスと関連付け、その関連付けをネットワークに報告することができる(例えば、そのように構成される)場合、大きいレイテンシなしに達成され得る。
【0112】
WTRUは、例えば、ネットワークがNLOS及びLOSパスを識別するのを支援するために、検出されたパスと基準信号との間の関連付けをネットワークに報告することができる。例では、WTRUは、PRSリソースを用いて構成され得る。リソース(例えば、各リソース)は、TPから送信されるビームと関連付けられ得る。WTRUは、TPからPRS(例えば、PRS送信)を受信することができ、複数のパスを検出することができる。WTRUは、例えば、検出されたパスについて測定されたRSRPが閾値(例えば、事前定義された閾値)を上回るか、又は1つ以上の他の検出されたパスと比較したToAの差が閾値(例えば、事前定義された閾値)を上回る、という基準のうちの少なくとも1つが満足される場合、検出されたパスに識別番号を割り当てるかどうかを判定することができる。
【0113】
WTRUは、例えば、上記の基準及び/又は条件が満足されない場合、検出されたパスに識別番号を割り当てる(例えば、割り当てることを判定する)ことができる。検出されたパスに割り当てられた識別番号は、「パスID」と称され得る。
【0114】
WTRUは、例えば、WTRUが、割り当て(例えば、検出されたパスへのパス識別子(identifier、ID)の割り当て)を送信する要求をネットワークから受信した場合、検出されたパス及び/又は各それぞれの検出されたパスと関連付けられたそれぞれのパスIDをネットワークに報告することができる。例では、WTRUは、マルチパスチャネルにおいて4つのパスを検出することができ、WTRUは、各検出されたパスにパスID#1、#2、#3、及び#4を割り当てることができ、この割り当てをネットワークに報告することができる。例では、割り当ての順序は、RSRPに基づき得る(例えば、最も高いRSRPを有するパスはID#1を受け取り得、最も低いRSRPを有するパスは最後のID番号を受け取り得る)か、又は到着時間に基づき得る(例えば、最も早い到着時間を有する第1のパスはID#1を受け取り得、最も遅い到着時間を有するパスは最後のID番号を受け取り得る)。WTRUは、RSRP又は到着時間を使用する基準に基づいて、ID#1をLOSパスに割り当て、残りのID番号をNLOSパスに割り当てることができる。WTRUは、プロトコル(例えば、LTE測位プロトコル(LTE positioning protocol、LPP)又はRRCシグナリング)を使用して、割り当てを送信することができる。WTRUは、例えば、ネットワークによって構成される場合、アップリンク制御情報(uplink control information、UCI)又はMAC制御要素(MAC control element、MAC-CE)によって割り当てを送信することができる。WTRUは、例えば、RRCシグナリング、MAC-CE、又はUCIを使用して、報告を送信することができる。WTRUは、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)送信又は物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)送信に報告を含めることができる。
【0115】
WTRUは、パス(例えば、それぞれ第1のパスID又は第2のパスIDを含み得る第1のパス又は第2のパス)を、1つ以上の構成された基準信号(例えば、第1の構成された基準信号又は第2の構成された基準信号)と関連付けることができる。基準信号は、検出されたパスに割り当てられた識別番号と関連付けられ得る。基準信号は、例えば、CSI-RS、PRS、DM-RS、トラッキング基準信号(tracking reference signal、TRS)、DL PTRS、UL PTRS、SRSp、又はSRSのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0116】
WTRUは、例えば、リソースID、又は基準信号を生成するために使用され得るIDなどの他のID(例えば、一意のID)を使用することによって、パスIDを基準信号と関連付けることができる。WTRUは、パスIDを、例えば、利用可能な場合、基準信号に割り当てられ得るリソースセットIDと関連付けることができる。
【0117】
例では、例えば、
図2に関して説明した例を参照すると、WTRUは、ネットワーク(例えば、LMF又はgNBなどのネットワークエンティティ)に、例えば、
図2のNLOSパスに対応するパス(例えば、ID#1)が、SRSリソースセット#1に属するSRSリソース#2と関連付けられていることを報告することができる。本明細書で説明されるように、異なるリソース番号は、異なる方向に向けられた送信ビームに対応し得る。WTRUは、例えば、パスIDをリソースIDと関連付けることによって、パスが検出された場所に対応する方向についてネットワークに通知することができる。ネットワークは、PRSが送信された方向、及びSRSリソース#2に対応するSRS送信ビームの方向についての知識を有し得る。リソースとパスIDとの関連付けは、WTRUがPRSを受信していた場合がある方向でネットワークを支援することができ、これは、NLOSパスの識別をサポートすることができる(例えば、それにつながり得る)。
【0118】
WTRUは、例えば、ネットワークによって要求された場合、パスIDとRSとの間の関連付けをネットワークに報告することができる。WTRUは、例えば、タイミング関連情報、RSRP、及び/又は関連付け情報を(例えば、報告に)含めることができる。WTRUは、例えば、RRC、MAC-CE、又はUCIを使用して、報告を送信することができる。WTRUは、報告を、例えば、PDCCH送信又はPDSCH送信に含めることができる。
【0119】
WTRUは、TRPから送信されたDL RS、UL RS、及び/又はパスIDを関連付ける空間情報をネットワークから(例えば、LMF又はgNBから)受信することができる。例えば、WTRUは、(例えば、パス方向及び空間関係などの空間情報に基づいて)パス(例えば、パスID#0)及びSRSリソースID#2と関連付けられたPRSリソース#1を受信することができる。WTRUは、複数のDL RSを同じパスIDと関連付ける空間情報をネットワークから受信することができ、例えば、空間情報は、複数のDL RSがTRPから送信され得、パスIDによって示される同じパスに沿ってWTRUに到達することができることを示し得る。WTRUは、複数のUL基準信号を同じパスIDと関連付ける情報(例えば、構成情報)を受信することができ、例えば、この情報は、複数のUL基準信号が、パスIDによって示される同じパスに沿ってTRPに到達することができることを示し得る。
【0120】
例では、LOS及びNLOSパス検出は、測定報告(例えば、詳細な測定報告)を送信するための大きい帯域幅なしに(例えば、本明細書で説明されるように)実装され得る。
【0121】
ダウンリンクとアップリンクとの間に協調が存在し得る。DL及びUL測位方法の例では、TRP(例えば、各TRP)は、PRSをWTRUに送信することができ、WTRUは、SRSpを(例えば、返信として)TRP(例えば、各TRP)に送信することができる。Rx-Tx時間差は、TRP(例えば、各TRP)及びWTRUにおいて計算され得る。WTRUは、送信されたPRSをTRPから受信することができる。WTRUは、例えば、マルチパスの存在のために、PRSの複数のコピーを受信し得る。帯域幅効率的な報告方法は、ネットワークがLOS及び/又はNLOSパスを検出するのを支援することができる。
【0122】
WTRUは、ネットワークによって生成されたDL基準信号とUL基準信号との間の動的な関連付けから、LOSパス及び/又はNLOSパスの方向を判定することができる。
【0123】
WTRUは、例えば、SRSpを使用して、ビーム掃引を行うことができる。ビーム掃引は、例えば、SRSpの送信の周期(性)を設定することによって構成され得る。WTRUは、例えば、送信機会ごとに異なるビームを送信する(例えば、送信機会ごとにビームを切り替える)ことができる。WTRUは、SRSpの周期的送信中にビーム(例えば、事前定義された繰り返し回数で同じビーム)の送信を繰り返すことができる。
【0124】
WTRUから送信されるビーム(例えば、各ビーム)には、対応するSRSpリソース識別番号を割り当てることができる。SRSpは、ビーム掃引を行うために使用することができる。WTRUは、ネットワークから関連付け報告を受信することができ、例えば、関連付け報告は、識別番号でSRSp(例えば、各SRSp)をDL基準信号と関連付けることができる。識別番号(例えば、リソースID又はリソースセットID)は、送信されたSRSpを受信するためにTRPによって使用されるRxビームと整合され得る。関連付け報告は、SRSpとDL基準信号との間の空間関係の再構成であり得る。ネットワークは、異なる識別番号で、受信されたSRSpを別のSRSpと関連付けることができ、これは、例えば、受信されたSRSpがLOSパスを通過する場合に生じる場合がある。異なるSRSpビームは、同じLOSパスを通過していた場合がある。
【0125】
WTRUは、例えば、DCI、MAC-CE、又はRRCを介して、SRSpとDL基準信号又はUL基準信号との間の関連付けを受信することができる。例えば、WTRUは、DCIによってSRSpに関する空間関係情報の変化を判定することができる。DL基準信号は、例えば、CSI-RS、DMRS、PRS、TRS、又はPTRSのうちの1つ以上を含み得る。WTRUは、送信されたSRSpをSSBと関連付ける構成を受信することができる。
【0126】
WTRUは、例えば、WTRUが空間関係情報の更新を受信する場合、DL RSと関連付けられたビームを使用することができる。WTRUは、例えば、WTRUが空間関係情報の更新を受信する場合、例えば、更新された空間情報内のDL RSと関連付けられたビームと同じ方向内にあり得るビームに対して、別のビーム掃引集束を実行することができる。例では、WTRUは、SRSpリソース#1~#4をPRSリソース#1と関係付ける空間情報を受信することができる。更新された空間情報において、WTRUは、SRSpリソース#3~#6をPRSリソース#1と関係付ける空間情報を受信することができる。この場合、更新された空間情報に基づいて、WTRUは、PRSリソース#1に関係するSRSpリソース#3~#6を使用して、ビーム掃引を実行することができる。
【0127】
LOS及びNLOSパス検出は、測定報告(例えば、詳細な測定報告)を送信するための大きい帯域幅なしに(例えば、本明細書で説明されるように)実装され得、それにより、システムは測位(例えば、正確な測位)を実行することが可能になる。
【0128】
WTRUは、その配向を判定及び/又は報告することができる。WTRUは、その配向角に関係する情報をネットワークに報告することができる。ネットワークは、例えば、WTRUの配向角に基づいて、マルチパスの存在下でPRS送信パラメータを構成することができる。例えば、LOSが存在し得る可能性は、WTRUの配向に依存する場合があり、その情報は、(例えば、測位の精度が改善され得るように)PRSを構成するためにネットワークによって使用され得る。「WTRU配向」、「WTRU配向角」、「配向角」、及び「配向情報」は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0129】
WTRUは、例えば、明示的に、絶対的又は相対的なWTRUの配向を報告することができる。WTRUは、例えば、ネットワークがネットワーク及び/又はWTRUのパラメータを再構成するのを支援するために、その配向をネットワークに報告することができる。WTRUは、例えば、測定報告において、その配向情報をネットワークに示す(例えば、明示的に示す)ことができる。例では、WTRUの配向は、WTRUの基準点が向いている方向として定義され得る。基準点は実装依存であってもよい。例えば、基準点はスマートフォンの画面であってもよい。WTRUの配向角に関連する情報は、方位角(角度は、地理的な北から反時計回りに、及び/又はローカル座標系(local coordinate system、LCS)のx軸から反時計回りに測定され得る)、天頂に対して測定され、かつ水平方向を指し得る仰角、又はLCSのz軸に対して測定され得る仰角、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0130】
WTRUは、報告された配向値(例えば、以前に報告された配向値)に対する回転角を報告することができる。例えば、WTRUは、以前に報告されたWTRUの配向から反時計回りに測定された角度を報告することができる。WTRUの回転角を報告する機会は、測定報告機会を含むことができる。例えば、WTRUは、最後の測定報告機会におけるWTRUの配向に対する回転角を報告することができる。
【0131】
WTRUは、TRPから受信されたPRSのRSRPが事前構成された閾値を下回ることに基づいて、及び/又はTRPから受信されたPRSのRSRPが、例えば、事前構成された持続時間の間、事前構成された閾値を下回ったままであることに基づいて、WTRUの配向角を報告するように(事前)構成され得る。
【0132】
WTRUは、PRS関連パラメータの構成又は再構成を求める要求に(例えば、LPP要求支援データに)WTRUの配向に関係する情報を含めることができる。PRS関連パラメータの構成又は再構成を求める要求は、PRSのためのシンボルの数、PRSの送信電力、PRSリソースセットに含まれるPRSリソースの数、PRSのミューティングパターン(例えば、ミューティングパターンはビットマップで表され得る)、PRSの周期性、PRS又はSRSのタイプ(例えば、周期的、半永続的、又は非周期的)、PRSの周期的送信のスロットオフセット、周波数領域におけるPRSの垂直シフト、PRSの繰り返し中の時間ギャップ、PRSの繰り返し係数、PRSのREオフセット、PRSの組み合わせパターン、空間関係、PRS又はPRS IDを生成するために使用されるシーケンスID、TRP IDなど、のうちの1つ以上を含み得る。
【0133】
WTRU配向情報は、LPPメッセージ又はRRCメッセージを介して、例えば、LMF又はRANに送信され得る。WTRUは、例えば、WTRUがWTRUに関する能力情報をネットワークに送信する場合、WTRUの配向に関係する情報を送信することができる。再構成を求める要求は、異なるTRPからPRSを送信するための要求、又は新しいPRSリソース、PRSリソースID、若しくはPRSリソースセットについての要求、のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0134】
WTRUは、例えば、暗黙的に、その配向情報を報告することができる。WTRUは、WTRUの配向を推測するために使用され得る情報を送信することができる。例えば、WTRUは、DL-PRS受信ビームインデックスが属するパネルID、受信ビームグループインデックス、又は受信ビームセットインデックスを(例えば、DL-PRS受信ビームインデックスと共に)報告することができる。WTRUは、測位用SRSが送信され得るパネルIDを報告することができる。パネルIDは、DL-PRSを受信するために、及び/又は測位用SRSを送信するために使用されるパネルに対応し得る。WTRUは、測位用SRSを送信するために、RAN又はLMFによって構成されたパネルIDとは異なるパネルIDを報告することができる(例えば、WTRUは、本明細書で説明される特徴を使用して、その配向を暗黙的に報告することができる)。
【0135】
WTRUは、パネルについてRxアンテナ利得(例えば、パネルごとに異なるRxアンテナ利得)を有することができる。WTRUは、例えば、WTRU能力情報の一部として、Rxビーム又はRxパネルの利得特性を送信する(例えば、示す)ことができる。能力情報は、例えば、報告されたRSRP特性に基づいて、ネットワークがWTRUの配向を推測するのを支援することができる。Rxビームの利得特性は、Rxビーム間の利得の相対的な差によって表すことができる。異なる利得と関連付けられたパネル情報は、ネットワークがWTRUの配向角を計算するのを支援することができる。
【0136】
本明細書で説明される情報は、例えば、関連するパネルの場所の知識がネットワークに利用可能である場合、WTRUの配向を判定するためにネットワークによって使用され得る。
【0137】
WTRUは、例えば、Rxビームの1つ以上の特性が事前構成された閾値を超えて変化する場合、PRS関連パラメータの再構成を要求することができる。変化は、例えば、事前構成された持続時間にわたるRxビームインデックスの変化、及び/又は事前構成された持続時間にわたるRxパネル若しくはリソースセットインデックスの変化を含み得る。
【0138】
最も高いRSRP測定値と関連付けられたインデックスが示され得る。WTRUが報告するインデックスは、(事前に)構成されてもよい。例えば、WTRUは、例えば、ネットワークに、リソースセット内のPRSリソース(例えば、所与のPRSリソース)に対して最も高いRSRPが測定されたビームインデックス、パネルインデックス、ビームグループインデックス、及び/又はビームセットインデックスを示すことができる。測定されたRSRPは、PRSリソース(例えば、所与のPRSリソース)に対して1つ以上のRxビームインデックス(例えば、全てのRxビームインデックス)を使用して測定されたRSRPの中で最も高くなり得るか、又はWTRUは、1つ以上のPRSビームインデックス、リソースインデックス、及び/若しくはリソースセットインデックスのグループ若しくはセットと共に、最も高いRSRPを報告し得る。例えば、WTRUは、所与のPRSリソースセットについて、測定されたRSRPと共に、最も高いRSRPをもたらし得るPRSリソースIDを報告することができる。WTRUは、構成されたPRSリソースセットの中で最も高いRSRPをもたらし得るPRSリソースセットを報告することができる。WTRUは、(例えば、所与のPRSリソースセットについて)最も高いRSRPに対応し得るRxビームインデックス、RxパネルID、及び/又はPRSリソースIDのペアを報告することができる。WTRUは、報告される1つ以上のインデックスが、最も高いRSRPをもたらし得るPRSリソース/リソースセットインデックス、Rxビームインデックス/パネルID、又はRxビームインデックス及び/若しくはPRSリソースIDのペアに対応することを示すためのインジケータを報告に含めることができる。
【0139】
指示は、LPPメッセージ、RRCメッセージ、DCI、又はMAC-CEに含まれ得る。最も高いRSRPが取得されるインデックスを使用して、WTRUが向き得る方向を推測することができる(例えば、これは、ネットワークがWTRUの配向角を判定するのを支援することができる)。WTRUは、測定されたRSRPが最も高いという指示を(例えば、同じメッセージに)含めることができる。
【0140】
WTRUは、例えば、WTRUが測定するように構成された1つ以上のPRSリソース(例えば、全てのPRSリソース)の中で、最も高いRSRPが測定されるPRSリソースIDについての指示を報告するか、又は報告に含めることができる。指示は、ネットワークがWTRUの配向角を判定するのを支援することができる。
【0141】
WTRUは、PRS関連パラメータの再構成を要求するために、以下のうちの1つ以上を実行することができる。WTRUは、測定されたPRSのRSRPの低下を検出することができる。WTRUは、RXビーム掃引を実行し、及び/又は異なる方向を向いているRXパネルをオンにすることができる。RXビーム掃引の後にRSRPが改善しないという条件で、WTRUは、PRS関連パラメータの再構成を要求することを決定することができる。WTRUは、PRSパラメータの再構成を求める要求を送信することができる。再構成を求める要求は、(例えば、LMFが最適パラメータを選択するのを支援するために)以下のうちの1つ以上を含み得る。要求は、事前定義された方向(例えば、地理的な北)に対する所望の角度を含むことができ、WTRUは、異なるTRPからPRSを受信することができる。要求は、1つ以上のRxパネル、ビームセット、及び/又はビームインデックス(例えば、全てのRxパネル、ビームセット、及び/又はビームインデックス)について測定されたRSRPを含み得る。要求は、最大RSRPが観測されるRxビームセット/グループ、パネルID、及び/又はビームインデックスを含み得る(例えば、この情報は、ネットワークがWTRUの配向角を判定するのに有用であり得る)。要求は、RSRPと共にAoAを含み得る。
【0142】
補正情報が提供/サポートされ得る。報告(例えば、追加の報告)は低レイテンシのために提供され得る。
【0143】
WTRUは、例えば、パス(例えば、追加のパス)に関係し得るRSRP及び/又はタイミング関連情報を含む測定報告をネットワークに送信することができる。ネットワークは、測定報告を処理することができる。ネットワークは、LOS及び/又はNLOSパス分類の結果についてWTRUに通知することができる。ネットワークは、例えば、測定報告がネットワーク構成要素(例えば、LMF)に到達するためにかなりの量の時間が費やされない場合、低レイテンシで測位を行うことができる。低レイテンシ測位は、例えば、WTRUがLOS及びNLOSパス分類を行う場合に達成され得る。分類は、WTRUにおいてバッテリ電力を消費し得る処理(例えば、追加の処理)を利用することができる。例では、WTRUは、LOS及びNLOSパス分類のための計算を行う能力を有していない場合がある。
【0144】
WTRUは、LOS又はNLOS分類のための(例えば、測定報告とは別個であってもよい)ネットワーク測定報告(例えば、追加の測定報告)を送信することができ、本明細書で説明されるようなものであってもよい。例えば、WTRUは、ネットワーク(例えば、gNB)への検出された追加のパスに関係するRSRP及び/又はタイミング関連情報を含み得る、追加の情報を送信することができる。
【0145】
図3は、DL測位方法のためのスタンドアロン支援情報を受信する一例を例解する。
図3の例によって示されるように、WTRUは、例えば、gNBから受信された測定報告(例えば、追加の測定報告)に対する要求に基づいて、情報(例えば、追加の情報)をgNBに送信することができる。例では、gNBに追加の測定報告を送信するための1つ以上のトリガは、例えば、(例えば、WTRUにおいて検出される)以下の条件、すなわち、WTRUの環境における1つ以上の変化の検出、干渉測定、又は上位レイヤシグナリング/アプリケーション指示、のうちの1つ以上に基づくことができる。
【0146】
追加の測定報告をgNBに送信するためのトリガは、例えば、WTRUの環境における1つ以上の変化の検出に基づくことができる。WTRUは、例えば、WTRUが、測定されたパス上で遮断状態の存在及び/又は持続を検出する場合、追加の測定値を送信することができる。WTRUは、例えば、LOSからNLOSへの、及びその逆の1つ以上のパスの変化(例えば、予想される変化)に基づいて、(例えば、タイミング及び/又は角度に関係する)追加の情報を送信することができる。
【0147】
追加の測定報告をgNBに送信するためのトリガは、例えば、干渉測定に基づくことができる。WTRUは、例えば、1つ以上のパス上で干渉を測定する場合、例えば、測定された干渉電力がパス上で閾値(例えば、事前定義された閾値)を上回る場合、追加の測定値を送信することができる。
【0148】
追加の測定報告をgNBに送信するためのトリガは、例えば、上位レイヤシグナリング/アプリケーション指示に基づくことができる。例えば、WTRUは、パス上の完全性及び/又は信頼性に関係する情報を示すことができる。完全性及び/又は信頼性値は、例えば、持続時間(例えば、構成された持続時間)にわたる1つ以上のパスのRSRP測定値の関数として判定され得る。
【0149】
WTRUによって送信される追加の測定情報は、例えば、別の測定報告(例えば、元の/第1の測定報告)のIDと相関させることができるIDで識別することができる。測定報告は、例えば、パスごとに送信され得る。追加の測定情報においてパスのために使用される識別子は、例えば、別の測定報告(例えば、元の/第1の測定報告)においてパスのために使用されるIDの拡張であり得る。WTRUは、例えば、追加の測定情報を送信する場合、例えば、追加の測定値の関連性/鮮度を示すために、パスごと又はマルチパスごとにタイミング情報(例えば、タイムスタンプ)を送信することができる。
【0150】
gNB内の機能は、例えば、パス(例えば、追加のパス)をNLOSパス及びLOSパスに分類するために、追加の情報を使用することができる。WTRUは、gNBからパス補正情報を受信することができ、パス補正情報は、例えば、マルチパスチャネル関連情報(例えば、遅延拡散、平均遅延、マルチパスフェージングチャネル内のタップ数、各タップ間の相対遅延、及び/若しくは各タップ間の相対電力オフセット)、位相オフセット、タイミングオフセット、電力オフセット、又はLOS及び/若しくはNLOSパス分類結果、のうちの1つ以上を含み得る。
【0151】
WTRUは、パス補正情報を使用して、PRSから取得された測定値から導出された位置を補正することができる。
【0152】
補正情報は、例えば、周期的に送信されてもよい。WTRUは、ネットワークからタイミングオフセットに関する補正情報を受信する(例えば、周期的に受信する)ことができる。タイミングオフセットに関する補正情報は、Tx若しくはRx送信において、又は受信フィルタにおいて、未知のタイミングオフセットを補償するために使用されてもよい。ネットワークは、タイミングオフセットを推定し、それを(例えば、補正情報を介して)WTRUに報告(例えば、送信)することができる。WTRUは、(例えば、ネットワークによって提供される)タイミングオフセットを、到着時間又は到着と関連付けられた時間差などのタイミング関連測定値に適用することができる。タイミングオフセットは(例えば、マルチパスチャネルにおける予期せぬオフセットと共に)、周期的に生じ得る(例えば、発生し得る)。タイミングオフセットに関する補正情報は、(例えば、ネットワークから)WTRUに周期的に送信され得る。
【0153】
本明細書で説明される補正情報は、以下のうちの1つ以上を介してWTRUに送信され得る。補正情報は、周期的な送信を介して送信され得る。WTRUは、補正情報が送信され得る周期性に関する構成を受信することができる。補正情報は、半永続的な送信を介して送信され得る。WTRUは、補正情報が送信される周期性に関する構成を受信することができる。送信は、MAC-CEと共に、又は持続時間(例えば、タイマー)が満了した後に終了し得る(例えば、持続時間及び/又はタイマー値は構成され得る)。補正情報は、非周期的な送信を介して送信され得る。WTRUは、オンデマンドベースで補正情報を受信することができる。例えば、WTRUは、補正情報を求める要求を送信することができ、それに応答して補正情報を受信することができる。WTRUは、(例えば、事前構成されたタイミング又は送信スケジュールに基づいて)補正情報が送信されるべきであるという指示をネットワークから受信した後に、補正情報を受信することができる。
【0154】
本明細書で説明される方法は、(例えば、
図4に関して説明されるように)PRSを使用するDL並びにDL及びUL方法に適用可能であり得る。
【0155】
図4は、DL及びUL測位方法のためのスタンドアロン支援情報を受信するための一例を例解する。例えば、WTRUは、SRSをgNBに送信することができる。gNBは、測定を行うことができる。スタンドアロン支援情報は、例えば、SRS測定結果及びチャネル測定報告(例えば、追加のチャネル測定報告)に基づいて生成され得る。WTRUは、例えば、スタンドアロン支援情報を使用して、WTRUの位置に対して補正を行うことができる。WTRUは、例えば、gNBから送信された追加の測定報告要求に基づいて、SRSを送信することができる。
【0156】
LOS及びNLOS分類は、例えば、追加の情報を処理するためのgNB内の機能を可能にする/利用することによって、低レイテンシで(例えば、WTRU処理なしで)達成することができる。
【0157】
WTRUは、複数のパスの検出及び/又はWTRU支援型タイミングベースの測位と関連付けられた以下の挙動のうちの1つ以上を有することができる。
【0158】
(例えば、DL-TDOA又はマルチRTTなどのタイミングベースの測位方法のための)マルチパス検出及び関連するWTRU挙動に関して、より細かい粒度を有する角度情報及び/又はRSPR報告は、例えば、チャネルと関連付けられた複数のパスが存在する場合、WTRU又はネットワーク(例えば、gNB)において利用可能でない場合がある。これは、WTRU測位の精度を低下させる場合がある。
【0159】
WTRUは、例えば、他のRSRP測定及び/又は報告のために使用されるものより細かく(例えば、デフォルトRSRP測定/報告粒度より細かく)なり得る事前構成された粒度でRSRPを報告することによって、マルチパスチャネルの存在をネットワークに(例えば、LMFに)示すことができる。ネットワークは、(例えば、測位精度を改善するために)より細かい粒度で測定及び/又は報告されたRSRPに基づいて、WTRUの場所情報を判定すること、及び/又はPRS構成を最適化することが可能であり得る。本明細書で説明されるデフォルトRSRP粒度は、例えば、WTRUに割り振られた帯域幅内のリソース要素(例えば、全てのリソース要素)にわたってRSRPをWTRUが平均化することを示し得る、指定された又は構成された粒度を有しないことを含み得る。
【0160】
WTRUは、RSRP測定及び/又は報告のためにデフォルト粒度を使用することを判定することができる。例では、RSRP測定の粒度は、リソース要素(例えば、リソース要素ごとのRSRP)、リソースブロック(例えば、リソースブロックごとのRSRP)、及び/又は帯域幅(例えば、帯域幅ごとのRSRP)によって定義され得る。例では、デフォルト粒度は、RSRPのための構成された粒度を有しないことを含み得る。例えば、粒度が指定されない場合、WTRUは、受信されたPRSシンボル内のPRSによって占有される帯域幅にわたって1つ以上のリソース要素の受信電力の線形平均を計算することができる。
【0161】
WTRUは、以下の条件のうちの少なくとも1つの下で、より細かい粒度を有するRSRP報告をネットワークに(例えば、LMFに)返すことを判定すること、及び/又は返すことができる。WTRUは、WTRUが測定と関連付けられた複数のパスを検出する場合(例えば、WTRUが異なる時間にPRSシンボルの複数のコピーを受信する場合)、事前構成された粒度より細かい粒度でRSRPを報告することができる。WTRUは、PRSシンボル内のリソース要素にわたるRSRPの変動、及び/又はネットワークによって(例えば、LMF若しくはgNBによって)構成された閾値以上である変動(例えば、RSRPの標準偏差若しくは分散)をWTRUが検出する場合、事前構成された粒度より細かい粒度でRSRPを報告することができる。例では、WTRUが、PRSによって占有される帯域幅にわたって平均化されたRSRPを報告するように事前構成され、かつWTRUが、リソース要素にわたるRSRPの変動を検出する場合、WTRUは、PRSによって占有される帯域幅内の各リソースブロックにわたって平均化されたRSRPを報告することができる。WTRUは、複数のパスの到着時間の間の差(例えば、最初のパスと最後のパスとの間の差)が、PRSを含むOFDMシンボルのCP長以内である場合、より細かい粒度でRSRPを報告することができる。
【0162】
RSRP報告の粒度は、例えば、マルチパス検出のために構成されてもよい。
【0163】
WTRUは、ネットワークから(例えば、LMF又はgNBから)、RSRP測定及び/又は報告の粒度に関する構成情報を受信することができる。RSRP測定及び/又は報告の粒度は、以下のフォーマットのうちの少なくとも1つにおいて定義され得る。粒度は、シンボルごとのRSRP及び受信信号の電力がPRSシンボル(例えば、1つのPRSシンボル)内のリソース要素にわたって平均化されるように定義され得る。粒度は、以下の時間範囲、すなわち、PRSを含む全ての受信されたOFDMシンボル、PRSを含むOFDMシンボルの事前構成されたセット、PRSを含むPRSリソースにおける繰り返し機会、あるいは、ドップラーシフト若しくは拡散に基づいて、又はマルチパスチャネルにおいてWTRUが検出するパスの数に基づいてWTRUによって判定される時間範囲、のうちの少なくとも1つにわたるX個のRBごとのRSRPとして定義され得る。「X」は、ネットワーク(例えば、LMF)によって構成された整数であり得る。WTRUは、「X」の値のセットを与えられ得、WTRUがチャネル内で検出するパスの数、WTRUの能力(例えば、WTRUが細かい分解能でRSRPを報告する能力を有するかどうか)、又は「X」のどの値を使用すべきかに関してネットワークから(例えば、gNB若しくはLMFから)WTRUによって受信される構成、のうちの少なくとも1つに応じて、「X」のどの値を使用すべきかを判定することができる。
【0164】
WTRUは、(例えば、RSRP報告の後の)マルチパス検出に関連して、以下の挙動のうちの1つ以上を有するように構成され得る。WTRUは、より細かい粒度でRSRPを報告し続けることを判定することができ、以下の条件のうちの少なくとも1つの下でデフォルト粒度(例えば、粒度なし)に戻ることができる。WTRUは、パスの数が、ネットワークによって(例えば、gNB又はLMFによって)構成された閾値を下回る場合、デフォルト粒度でRSRPを報告することに戻ることができる。WTRUは、REにわたるRSRPの変動が、ネットワークによって(例えば、gNB又はLMFによって)構成された閾値以下である場合、デフォルト粒度でRSRPを報告することに戻ることができる。
【0165】
WTRUは、(例えば、マルチRTTのためのSRSp送信における)マルチパス検出に関連して、以下の挙動のうちの1つ以上を有するように構成され得る。WTRUは、例えば、マルチRTTに基づくものなどのUL及びDL測位方法を使用する場合)、複数のSRSpリソースを送信することを判定することができ、報告に複数のWTRU Rx-Tx時間差を含めることができる。WTRUは、例えば、ネットワークによって構成された条件に基づいて(例えば、チャネル内の複数のパスの発見に基づいて)、報告をネットワークに(例えば、LMF又はgNBに)送信することができる。WTRUは、以下の条件のうちの1つ以上に基づいて、チャネル内の複数のパスを発見することができる。WTRUは、測定において複数のパスを検出する(例えば、WTRUが、異なる時間にPRSシンボルの複数のコピーを受信し得る)ことに応答して、チャネル内の複数のパスを発見することができる。WTRUは、PRSシンボル内のリソース要素にわたるRSRPの変動を検出すること、及び/又は、変動(例えば、RSRPの標準偏差若しくは分散)が、ネットワークによって(例えば、LMFもしくgNBによって)構成された閾値以上であることに応答して、チャネル内の複数のパスを発見することができる。WTRUは、測定値に複数のパスがあること、及び/又は、WTRUが報告している複数のパスの間の遅延時間が、ネットワークによって構成された閾値以上であることを検出することに応答して、チャネル内の複数のパスを発見することができる。遅延時間は、最初のパスと最後のパスとの間、第1のパスと第2のパスとの間、第1のパスと(例えば、DCI、MAC-CE、RRCシグナリング、又はLPPメッセージを介して)ネットワークによって示され得るパスIDと関連付けられたパスとの間などであり得る。
【0166】
複数のWTRU Rx-Tx時間差は、以下のように判定することができる。第1のWTRU Rx-Tx時間差は、PRSリソースの第1のインスタンス(例えば、PRSリソースID#1)の到着時間と第1のSRSpリソース(例えば、SRSpリソースID#1)の送信時間との間の時間差を少なくとも計算することによって、WTRUによって判定することができ、ここで、第1のSRSpリソースは、基準SRSpリソースとすることができ、PRSリソースは、ターゲットPRSリソースとすることができる。第2のWTRU Rx-Tx時間差は、PRSリソースの第2のインスタンス(例えば、PRSリソースID#1)の到着時間と第2のSRSpリソース(例えば、SRSpリソースID#2)の送信時間との間の時間差を少なくとも計算することによって、WTRUによって判定することができる。第3のWTRU Rx-Tx時間差は、PRSリソースの第3のインスタンス(例えば、PRSリソースID#1)の到着時間と第3のSRSpリソース(例えば、SRSpリソースID#3)の送信時間との間の時間差を少なくとも計算することによって、WTRUによって判定することができる。
【0167】
リソース及びビームは、本明細書では互換的に使用され得る。本明細書で説明される例では、PRSリソースID#1は、TRPから3回以上送信され得、異なるSRSpリソースは、これらの回の各々で送信され得る。異なるSRSpリソースは、SRSpビームの異なる方向に対応することができる。例では、WTRUは、チャネル内の複数のパスの発見に基づいて、ビーム掃引を実行することができる。チャネル内に複数のパスが存在する場合、NLOSパスは、(例えば、
図2に関して説明されたように)LOSパスとは異なる角度からのものであり得る。異なる角度におけるSRSpの送信は、例えば、LMFに測定値(例えば、追加の測定値)を提供することができ、これにより、測位精度を改善することができる。
【0168】
図5は、本明細書で説明される第1、第2、及び第3のWTRU Rx-Tx時間差が、それぞれ「WTRU Rx-Tx差1」、「WTRU Rx-Tx差2」、及び「WTRU Rx-Tx差3」として示される一例を例解する。
【0169】
WTRUは、例えば、チャネル内の複数のパスの発見時に、それぞれのSRSpリソース(例えば、N個のSRSpリソース、ここで、Nは、LMF又はgNDなどのネットワークによって構成された整数である)を介して複数のSRSpを送信することを判定すること/送信することができる。以下のうちの1つ以上が実行され得る。WTRUは、基準SRSpリソースの隣接ビームに対応し得るN-1個のSRSpリソース上でSRSpを送信することができる。WTRUは、DL-PRSリソースと関連付けられた空間方向情報(例えば、方位角、仰角など)、及びSRSpリソースとDL RSとを関連付ける空間関係情報に基づいて、SRSpを選ぶ(例えば、選択する)ことができる。
【0170】
WTRUは、ターゲットPRSリソースを、基準SRSpリソースを含むN個のSRSpリソースと関連付ける空間情報をネットワークから受信することができる。WTRUは、以下のうちの1つ以上を含み得る角度情報をネットワークから受信することができる。角度情報は、基準SRSpリソースの予想AoD及び/又はAoDの指示(例えば、範囲の中心が予想AoDを示す、AoDの範囲)を含み得る。角度情報は、ターゲットPRSリソースの予想AoA及び/又はAoAの指示(例えば、範囲の中心が予想AoAを示す、AoAの範囲)を含み得る。
【0171】
WTRUが送信のために使用することができるSRSpリソースの数Nは、ネットワークによって(例えば、LMF若しくはgNBによって)明示的に構成されてもよく、又は(例えば、空間情報によって)暗黙的に構成されてもよい。WTRUは、複数のRx-Tx値(例えば、複数のRx-Tx値の各々)と関連付けられたSRSpリソースID及び/又はSRSpリソースセットIDを(例えば、測定報告に)含めることができる。例えば、
図5に関して説明されるような「WTRU Rx-Tx差2」は、SRSpリソース#2と関連付けられ得る。
【0172】
WTRUは、(例えば、チャネル内の複数のパスの検出に基づいて、)異なるPRSリソースの(例えば、スロット#、サブフレーム#、フレーム#、シンボル#、絶対時間、基準時間に対する相対時間に関する)送信時間に対する、1つ以上のPRSリソース(例えば、各PRSリソース)の(例えば、スロット#、サブフレーム#、フレーム#、シンボル#に関する)受信時間のWTRU Rx-Tx差を報告することができる。例えば、WTRUは、SRSpリソース#2の送信時間に対するPRSリソース#1の受信時間のWTRU Rx-Tx差、SRSpリソース#2の送信時間に対するPRSリソース#2の受信時間のWTRU Rx-Tx差、SRSpリソース#2の送信時間に対するPRSリソース#3の受信時間のWTRU Rx-Tx差などを(例えば、ネットワークエンティティに)報告する(例えば、指示を送信する)ことができる。
【0173】
WTRUは、ネットワークから(例えば、LMF又はgNBから)以下のうちの1つ以上を受信するように構成され得る。WTRUは、PRSリソースのセット、並びに/又はパス(例えば、LOSパスID及び/若しくはNLOSパスIDなどのパスID)をSRSp(例えば、それぞれのSRSpリソース)と関連付けるための指示を受信するように構成され得る。WTRUは、それぞれのIDを有する1つ以上のSRSpリソースを送信するように構成され得る。WTRUは、SRPpと関連付けられたDL PRS、SRSp送信方向、並びに/又は受信ビーム及び/若しくは方向を示し得る空間関係構成情報をネットワークから受信するように構成され得る。例では、空間関係は、PRSリソース上のPRSとSRSpリソース上のSRSpが同じ方向に送信及び/又は受信されることを示す、DL PRSリソースIDとのSRSpリソースIDの関連付けであり得る。WTRUは、1つ以上のPRSリソースを受信するように構成され得、WTRUは、(例えば、PRSリソース上の受信されたPRSに対して行われた、到着時間又は到着角度などの測定に基づいて、)複数のパスを検出することができる。WTRUは、例えば、WTRUによって受信されたパス方向及び/又はSRSp空間関係情報を整合させることに基づいて、パスIDをパスに割り当てる(例えば、それぞれのパスIDをそれぞれのパスに割り当てる)ように構成され得、かつ/又はパスID(例えば、それぞれのパスID)をSRSp ID(例えば、それぞれのSRSp ID)と関連付け得る。WTRUは、SRSp IDへのパスIDの関連付けをネットワークに送信するように構成され得る。WTRUは、例えば、パスID(例えば、各パスID)に関して、及び/又はSRSp IDへのパスIDの関連付けに基づいて、関連付けられたSRSp IDを有するSRSpリソースにおいてSRSpを送信するように構成され得る。WTRUは、PRSの受信から、パス/パスIDと関連付けられ得るSRSpの送信までのRx-Tx時間差を判定することができる(例えば、それぞれのSRSpは、第1のパス及び第2のパスの各々について送信され得、各パスは、それぞれのパスIDを含み得る)。WTRUは、それぞれのパス/パスIDに対する)それぞれのRx-Tx時間差を(例えば、ネットワークに)報告することができる。
【0174】
図6は、PRSをSRSpと関連付ける空間関係構成の一例を例解する。例では、3つのSRSpリソース(例えば、SRSp1、SRSp2、及びSRSp3)が、PRSリソース(例えば、PRS1)と関連付けられ得る。WTRUは、PRSリソース(例えば、PRS1)をSRSpリソースのうちの1つ以上(例えば、SRSp1、SRSp2、及び/又はSRSp3などのSRSpリソースの全て)と関連付けることができる構成情報をネットワーク(例えば、gNB、LMFなど)から受信することができる。WTRUは、1つ以上のパスに関するRx-Tx差を報告することができる(例えば、パス依存Rx-Tx報告)。例えば、WTRUは、パス2と関連付けられたSRSpの送信時間(例えば、SRSpは、パス2の方向に向かってSRSpリソースSRSp1に基づいて送信される)に対する、(例えば、
図6に示されるように)パス2の方向から受信された(PRSリソースPRS1に基づいて受信された)PRSの到着時間又は受信時間に基づいて、Rx-Tx差を報告することができる。WTRUは、SRSpリソースSRSp1に向かってステアリングされたRxビームを使用することができ、例えば、そのRxビームを使用して、受信されたPRSの到着時間を測定することができる。WTRUは、パス1と関連付けられたSRSpの送信時間(例えば、SRSpは、SRSpリソースSRSp2を使用して送信され得る)に対する、(例えば、
図6に示されているように)パス1に沿った(例えば、PRSリソースPRS1を使用して受信された)PRSの到着時間に基づいて、Rx-Tx差を報告することができる。WTRUは、SRSpリソースSRSp2に向かってステアリングされたRxビームを使用することができ、そのRxビームを使用して、受信されたPRSの到着時間を測定することができる。例では、WTRUは、パス1に沿って送信されたSRSpリソースSRSp2上のSRSpの送信時間に対する、パス1に沿って受信されたPRSリソースPRS1上のPRSの受信時間のWTRU Rx-Tx差、及び、パス2に沿って送信されたSRSpリソースSRSp1上のSRSpの送信時間に対する、パス1に沿って受信されたPRSリソースPRS1上のPRSの受信時間のWTRU Rx-Tx差などを(例えば、ネットワークエンティティに)報告する(例えば、その指示を送信する)ことができる。
【0175】
図7は、WTRUがどのようにRx-Tx差を判定することができるかを例解する。WTRUは、例えば、時間ウィンドウ(例えば、事前構成された時間ウィンドウ)内に複数のパスを介して(例えば、PRSリソースを使用して)PRSが受信される場合、複数のパス(例えば、複数の送信/受信パス)の存在を判定することができる。WTRUは、ネットワークから(例えば、基地局又はgNBから、LMFからなど)時間ウィンドウに関する構成情報を受信することができる。例では、構成情報は、時間ウィンドウの持続時間が2ミリ秒(ms)であることを示し得る。WTRUは、例えば、WTRUが時間ウィンドウ内にPRSの複数のコピー(例えば、PRSを送信するために使用されるPRSリソース)に対して測定を行う場合、検出されたパス(例えば、各検出されたパス)にパスIDを割り当てることができる。例では、WTRUは、複数のパスの判定において、時間ウィンドウの外部に到着時間を有するPRSリソースを含まないように構成され得る。
【0176】
WTRUは、(例えば、本明細書で説明されるRSRP報告を実行した後に)マルチパス検出に関連して実行されるアクションを終了することに関して、以下の挙動のうちの1つ以上で構成され得る。WTRUは、基準SRSpリソース(例えば、単一の基準SRSpリソース)に関するWTRU Rx-Tx差を報告することができ、例えば、WTRUは、以下の条件のうちの1つ以上が満足される場合、デフォルトの報告挙動に戻るように切り替わることができる:パスの数が、ネットワークによって(例えば、gNB又はLMFによって)構成された閾値を下回る、REにわたるRSRPの変動が、ネットワークによって(例えば、gNB又はLMFによって)構成された閾値以下である、あるいはWTRUが、基準SRSpリソースに関するWTRU Rx-Tx差を報告するようにとの指示をネットワークから(例えば、DCI、MAC-CE、RRCシグナリング、又はLPPメッセージを介して)受信する。
【0177】
本明細書で説明されるように、WTRUは、(例えば、Rx-Tx時間差を報告するために単一のSRSpリソースを有するマルチRTTに基づく)第1の測位方法を使用することができる。WTRUは、条件が満たされたこと(例えば、チャネル内の複数のパスの検出)に基づいて、第2の測位方法に切り替わる(例えば、自律的に切り替わる)ことができる。第2の測位方法は、例えば、Rx-Tx時間差を報告するために(例えば、基準SRSpリソースを含む)N個のSRSpリソースを有するマルチRTTに基づき得る。WTRUは、例えば、終了条件が満足されたことに基づいて(例えば、WTRUがチャネル内の複数のパスをもはや観測しない場合)、第1の測位方法に戻るように切り替わることができる。
【0178】
WTRUは、複数のパスの存在下でWTRUベースの測位を実行するように構成され得る。(例えば、TDOA又はAoDに基づく)WTRUベースのDL測位は、WTRUが、受信されたPRSに対して行われた測定に基づいてその位置を計算し、WTRUの場所情報をネットワーク(例えば、LMF)に報告することを含むことができる。WTRUは、測定報告をネットワーク(例えば、LMF)に送信しなくてもよい。例では(例えば、WTRUが受信する1つ以上のPRSビーム及び/又はPRSリソースなどの1つ以上のPRSにおいてWTRUが観測する複数のパスが存在する場合)、WTRUは、チャネル内の複数のパスの存在をネットワーク(例えば、LMF)に示すことができない場合があり、その結果、WTRUの測位精度が低下する場合がある。PRS(例えば、PRSビーム及び/又はPRSリソース)は、異なるPRSリソースセットに属してもよく、並びに/又は異なるTRP、絶対無線周波チャネル番号(absolute radio-frequency channel number、ARFCN)、PRS-ID、セルID、及び/若しくはCellGlobaIDと関連付けられてもよい。
【0179】
WTRUは、シングルパスベースの場所推定値を使用するために、ネットワークから1つ以上の基準及び/又は条件を受信することができる。WTRUは、例えば、最小数の測定値が利用可能である(例えば、RSRP及び到着時間に関係する測定値がパスについて利用可能である)場合、又は条件(例えば、パスのRSRPが閾値を上回る、パスのRSRPと他の検出されたパスのRSRPとの間の相対差が閾値を上回るなど)が満足される場合、場所推定値を導出するために、パスに対応する測定値を使用することを判定すること/使用することができる。WTRUは、場所推定値をネットワーク(例えば、LMF)に報告することができ、場所推定値を導出するためにシングルパス測定が使用されることをネットワーク(例えば、LMF)に示すことができる。WTRUは、例えば、基準又は条件のうちの1つ以上が満足されない場合、場所推定のマルチパスベースの導出に切り替わることができる。
【0180】
WTRUは、マルチパスベースの場所推定のためにネットワークから1つ以上の基準を受信することができる。WTRUは、基準に基づいて場所推定値を導出することができ、場所推定値をネットワークに(例えば、LMFに)報告することができる。例では、WTRUは、チャネル内の複数のパスを検出することができる。WTRUは、場所情報と共に検出されたパスの数をネットワークに報告することができる。WTRUは、LPPメッセージ(例えば、「LPP場所情報提供」メッセージ)などのメッセージを介して場所情報及び/又はマルチパス情報を送信することができる。
【0181】
WTRUは、例えば、WTRUが受信し、かつWTRUが測定を行うPRSのうちの少なくとも1つにおいて、WTRUがチャネル内の複数のパスを検出する場合、複数の場所情報を報告することを判定することができる。WTRUは、場所情報を導出するために使用される基準を判定することができ、場所情報をネットワークに(例えば、LMFに)報告することができる。WTRUは、例えば、WTRUがチャネル内で複数のパスを検出しない場合、単一の場所情報を含めることを判定することができる。WTRUは、(例えば、DCI、MAC-CE、RRCシグナリング、LPPメッセージなどを介して)単一及び/又は複数の場所情報を報告するようにとの指示をネットワークから(例えば、LMFから)受信することができる。
【0182】
WTRUは、(例えば、複数のパスの検出に基づいて)複数の場所情報を報告することができ、かつ/又は場所情報を導出するためにWTRUによって使用される基準に場所情報を関連付けることができる。例では(例えば、TDOA又はAoDなどの方法を使用する場合)、WTRUは、複数のPRSに対して測定を行うことができ、PRSのうちの1つ以上において複数のパスを観測することができる。WTRUは、チャネル内の複数のパスを検出することに基づいて、又は複数の場所情報及び複数のパスとのその関連付けを報告するようにとのネットワークからの(例えば、LMFからの)指示に基づいて、複数の場所情報及び/又はパスとのその関連付けをネットワークに(例えば、LMFに)報告することができる。
【0183】
例では、WTRUは、(例えば、PRSビーム#iと関連付けられ得る)PRSリソース#iのチャネル内でNi個のパスを検出することができる。WTRUは、以下のうちの1つ以上を使用して場所情報を導出することができ、ネットワーク(例えば、LMF)に提供される場所情報が以下のうちの1つ以上を使用して導出されることをネットワーク(例えば、LMF)に示すことができる。
【0184】
WTRUは、1つ以上のPRSリソース(例えば、全てのPRSリソース)と関連付けられた測定においてWTRUが観測する1つ以上のパス(例えば、全てのパス)に基づいて、場所情報を導出することができる。例では、WTRUは、WTRUが測定を行うIの値(例えば、iの全ての値)に対するPRSリソースiのNi個のパス(例えば、全てのNi個のパス)に基づいて、場所情報を導出することができ、ここで、iは、ネットワーク(例えば、LMF)によって構成された、及び/又はWTRUによって検出されたPRSリソースのインデックスとすることができる。
【0185】
WTRUは、以下の基準のうちの1つ以上に基づいて判定されたパスに基づいて、場所情報を導出することができる。基準は、WTRUが測定を行う1つ以上のPRSリソース(例えば、全てのPRSリソース)に適用可能であり得る。基準は、ネットワークによって(例えば、LMFによって)構成され得る。WTRUは、PRSリソースインデックスI(例えば、PRSリソースインデックスi)についてWTRUが検出するNi個のパスの中で最大のRSRPを有するパスに基づいて、場所情報を判定することができる。WTRUは、PRSリソースインデックスi(例えば、各PRSリソースインデックスi)についてWTRUが検出するNi個のパスの中で最も早い到着時間を有するパス(例えば、第1のパス)に基づいて、場所情報を判定することができる。WTRUは、示された到着順序を有するパスに基づいて、場所情報を判定することができる。例では、WTRUは、2番目に早い到着時間を有するパスに基づいて、場所情報を判定することができ、このパスが場所情報を導出するために使用されることをネットワークに示すことができる。WTRUは、1つ以上のパス(例えば、各PRSリソースインデックスiに対する1つ以上の観測されたパス)と関連付けられた測定値に基づいて、場所情報を判定することができる。例では、最も早いToAを有するパスと比較した1つ以上のパスの相対遅延が、例えば、LMF又はgNBなどのネットワークによって構成され得る、事前構成された閾値以下である場合、WTRUは、1つ以上のパスと関連付けられた測定値を使用して、場所情報を判定することができる。例では、最も強いRSRPを有するパスと比較した1つ以上のパスの相対RSRP差が、(例えば、LMF又はgNBなどのネットワークによって構成され得る)事前構成された閾値以下である場合、WTRUは、1つ以上のパスと関連付けられた測定値を使用して、場所情報を判定することができる。
【0186】
WTRUは、1つ以上の選択されたパスに基づいて、場所情報を導出することができ、WTRUは、選択されたパスと関連付けられた測定値(例えば、RSRP、基準パスの到着時間に対する相対時間差など)を報告することができる。
【0187】
本明細書で説明される条件及び/又は基準は、ネットワークによって(例えば、LMFによって)構成され得る。WTRUは、例えば、PRSを受信する前に、構成を受信することができる。WTRUは、例えば、WTRUがチャネル内の複数のパスの存在を報告する場合、構成を受信することができる。WTRUは、どの1つ以上の基準を使用すべきかに関する指示をネットワーク(例えば、LMF)から受信することができる。指示は、例えば、DCI、MAC-CE、RRCシグナリング、LPPメッセージなどを介して受信され得る。
【0188】
例では、WTRUは、異なる場所に位置する異なるTRPによって送信され得る第1のPRSリソース(例えば、PRSリソース#1)、第2のPRSリソース(例えば、PRSリソース#2)、及び/又は第3のPRSリソース(例えば、PRSリソース#3)を受信するように、ネットワークによって(例えば、LMFによって)構成され得る。WTRUの観点からは、PRSリソースに対応するそれぞれのPRSビームは、異なる方向から送信され得る。WTRUは、それぞれPRSリソース#1、PRSリソース#2、及びPRSリソース#3に対して行われた測定に基づいて、1つ、3つ、及び2つのパスを観測することができる。本明細書で説明される最大RSRP基準に基づいて、WTRUは、それぞれPRSリソース#2及びPRSリソース#3に対する測定において検出された3つ及び2つのパスの中から最大RSRPが取得されるパスを選ぶことができ、選ばれたパスからの測定値(例えば、RSRP、到着時間、到着角度など)を使用して、場所情報を導出することができる。PRSリソース#1から取得された測定では1つのパス(例えば、1つのパスのみ)が観測されるので、WTRUは、そのパスに対する測定値を使用して、場所情報を導出することができる。
【0189】
WTRUは、ネットワークに(例えば、LMFに)、場所情報を導出するために使用されるパス情報(例えば、WTRUが複数のパスをそれで観測するPRSリソースID)をネットワークに(例えば、LMFに)示すことができる。WTRUは、WTRUが異なる基準に対応する複数の場所情報を報告するための指示をネットワークから(例えば、LMFから、及び/又はLPPメッセージを介して)受信することができる。WTRUは、本明細書で説明される基準又は条件のうちの1つ以上に基づいて、複数の場所情報を報告することができる。例では、WTRUは、最大のRSRP基準を使用して取得された1つの場所情報と、最も早い到着時間基準を使用して取得された別の場所情報とを報告することができる。
【0190】
WTRUは、ネットワークへの(例えば、LMFへの)報告に、以下のうちの1つ以上を含めることができる。WTRUは、予想される場所情報及び/又は場所情報の指示(例えば、予想される場所情報に対する場所情報の下限及び上限)を、ネットワークへの報告に含めることができる。WTRUは、WTRUが(例えば、WTRUによって実行された測定に基づいて)複数のパスをそれで検出する1つ以上のPRSリソースIDを、ネットワークへの報告に含めることができる。
【0191】
WTRUは、WTRUベースのAoDベースの測位のために、予想される場所情報、及び場所情報と関連付けられた指示(例えば、場所情報の下限及び上限、場所情報の標準偏差又は分散など)を報告して、WTRUが受信するPRSリソースに対して実行される測定において複数のパスが観測されることによる測定の不確実性をネットワークに(例えば、LMFに)示すことができる。WTRUは、予想される場所情報及び/又は場所情報の不確実性を報告するために、ネットワークから構成情報を受信することができる。
【0192】
WTRUは、送信/受信パス(例えば、第1のパス)と関連付けられたRSRPを判定するように構成され得る。WTRUは、RSRPを報告するようにとの要求をネットワークから受信することができる。例では(例えば、WTRUが、DL-AoD、DL-TDOAなどのWTRU支援型測位技法を適用するように構成される場合)、WTRUは、WTRUが測定するように構成された1つ以上のPRSリソースと関連付けられた第1のパスRSRPを報告するようにとの指示をネットワークから受信することができる(例えば、1つ以上のPRSリソースについて複数のパスを検出することができる)。例では(例えば、WTRUが、DL-AoD、DL-TDOAなどのWTRUベースの測位技法を適用するように構成される場合)、WTRUは、場所推定を判定するために第1のパスRSRPを使用するようにとの指示をネットワークから受信することができる(例えば、第1のパスRSRPは、複数のパスが検出される1つ以上のPRSリソースと関連付けられ得る)。WTRUは、LPPメッセージを介して、RRCシグナリングを介して、MAC-CE又はDCIなどにおいて、本明細書で説明される指示を受信することができる。
【0193】
WTRUが複数のパスを検出することができる場合、WTRUは、例えば、LPP、RRCシグナリングを介して、MAC-CE、又はUCIにおいて、メッセージ(例えば、第1のパスRSRPを報告するようにとの指示を受信したことに応答した肯定応答メッセージ)をネットワークに送信することができる。WTRUが複数のパスを検出することができない場合、WTRUは、(例えば、LPP、RRCシグナリング、MAC-CE、又はUCIを介して、)能力の欠如を示す応答(例えば、NACKメッセージ)をネットワークに送信することができる。WTRUは、例えば、場所推定のために第1のパスRSRPを報告及び/又は使用するようにとの指示をネットワークから受信する前に、複数のパスの検出と関連付けられた能力情報(例えば、第1のパスRSRPを測定する能力を含む)をネットワークに送信することができる。
【0194】
WTRUは、PRSリソース(例えば、PRSリソースインデックスiと関連付けられたPRSリソースなどの各PRSリソース)についてWTRUが検出することができる複数のパス(例えば、Ni個のパス)から、最も早い到着時間を有するパス(例えば、第1のパス)を選択することができる。WTRUは、例えば、WTRUが場所推定のためにWTRUベースの測位技法を適用するように構成される場合、選択されたパスを場所推定のために使用することができる。WTRUは、例えば、WTRUがDL-AoD、DL-TDoAなどのWTRU支援型測位技法を適用するように構成される場合、選択されたパスをRSRP報告(例えば、パスと関連付けられたPRSについて測定されたRSRP)のために使用することができる。
【0195】
WTRUが、第1のパスRSRPを報告するようにとの指示をネットワークから受信し、かつWTRUが1つ以上のPRSリソースについて複数のパスを検出しない場合、WTRUは、1つ以上のPRSリソースについてRSRPを報告することができる。WTRUは、例えば、WTRUが1つ以上のPRSリソースについて複数のパスを検出しない場合、報告されたRSRPが第1のパスに対応するという指示を含まないように(例えば、又は、報告されたRSRPが第1のパスと関連付けられていないことを示すように)構成され得る。
【0196】
WTRUは、第1のパスのRSRPを生成する(例えば、測定及び/又は報告する)場合、以下のうちの1つ以上を実行するように構成され得る。WTRUは、時間ウィンドウ又はいくつかの時間単位(例えば、シンボル、PRSリソース、スロット、フレーム、若しくは他の時間単位)にわたる第1のパスについて累積又は平均受信電力(例えば、RSRP)を報告することができ、一貫した測定値が、場所推定のためにWTRUによって報告及び/又は使用され得る。時間ウィンドウの持続時間又は時間単位の数は、例えば、ネットワークによって事前構成され得る。WTRUは、WTRUが第1のパスのRSRPをネットワークに報告する場合、第1のパスの測定されたRSRPと関連付けられたPRSリソースIDを含むことができる。WTRUは、報告されたRSRPがPRSリソースIDの第1のパスに対応することを、報告において示すことができる。
【0197】
WTRUは、時間ウィンドウ(例えば、事前構成された時間ウィンドウ)中に複数のパスについて測定を行うように(例えば、ネットワークによって)構成され得る。時間ウィンドウの持続時間は、遅延拡散などのチャネル特性に基づくことができる。例では、WTRUは、2つの時間ウィンドウで構成され得、時間ウィンドウに関する構成(例えば、持続時間、開始時間、終了時間、周期性など)を受信することができる。WTRUは、例えば、WTRUが測定し得るパスの数を判定するために、チャネルの遅延拡散に基づいてその持続時間が判定され得る、(例えば、2つの構成された時間ウィンドウのうちの)第1の時間ウィンドウを使用することができる。例えば、WTRUは、ウィンドウの持続時間をチャネルの遅延拡散と関連付けるルックアップテーブルを用いて事前構成され得る。測定された拡散値に基づいて、WTRUは、ルックアップテーブルを参照し、ウィンドウの持続時間を判定することができる。WTRUは、第1の時間ウィンドウの持続時間を超えてWTRUによって受信されたPRSのレプリカ(例えば、任意のレプリカ)を、複数のパスの一部として考慮しないように構成され得る。PRSは、繰り返しを伴って又は伴わないで、周期的に又は半永続的に、ネットワークによって(例えば、基地局又はgNBによって、TRPによってなど)送信され得る。
【0198】
WTRUは、(例えば、本明細書で説明される2つの構成された時間ウィンドウのうちの)第2の時間ウィンドウを使用して、(例えば、ネットワークから周期的又は半永続的に送信され、かつWTRUによって受信される)PRSの受信電力を累積して、パスを検出し、かつ/又は(例えば、パスごとの)RSRPをネットワークに報告することができる。WTRUは、WTRUが累積されたRSRPを報告する(例えば、又はパスごとにRSRPを平均する)場合、第1及び/又は第2の時間ウィンドウの持続時間を含むことができる。WTRUは、第1の時間ウィンドウ中に検出されたパス(例えば、各パス)にパスIDを割り当て、パス(例えば、パスID)を、パスについて測定された平均/累積RSRPと関連付けることができる。
【0199】
例では、WTRUは、本明細書で説明される第2の時間ウィンドウ中に、WTRUが第1の時間ウィンドウ内に検出するパス(例えば、各パス)に関するRSRPを累積することができる。例では、WTRUは、例えば、RSRPが事前構成された閾値を下回る場合、RSRPを累積しないことがある。WTRUは、マルチパスチャネル内の各パスについて第2の時間ウィンドウを用いて構成され得る。例えば、WTRUがチャネル内で3つのパスを検出する場合、WTRUは、WTRUによって検出された3つのパスの各々に適用可能であり得るウィンドウ構成の構成をネットワークから受信することができる。WTRUは、検出された複数のパスを第1のパスに対する相対遅延と関連付けることができ、パスの数、RSRP、及び相対遅延をネットワーク(例えば、LMF又はgNB)に報告することができる。例えば、第1のパス(例えば、それに沿ってPRSの最も早い到着時間が測定されるパス)に関して、WTRUは、第2のパスに沿って、PRSが第1のパスに沿って受信された時間よりT1後にWTRUがPRSを受信することを示す遅延T1に第2のパスを関連付けることを判定することができる。WTRUは、第3のパスを遅延T2と関連付けることを判定することができ、この遅延T2は、第3のパスに沿って、PRSが第1のパスに沿って受信された時間よりT2後にWTRUがPRSを受信することを示す。遅延の単位は、秒、シンボルの数、スロット、フレーム、又はサブフレームに関して表され得る。
【0200】
WTRUは、例えば、(例えば、第2の時間ウィンドウ中に累積又は平均化された)RSRPが事前構成された閾値を上回る場合、パスが複数のチャネルの一部であると宣言することができる。WTRUは、例えば、(例えば、第2の時間ウィンドウ中に累積又は平均化された)RSRPが事前構成された閾値を上回る場合、パスが複数のチャネルの一部であると宣言しなくてもよい。
【0201】
例では(例えば、第2の時間ウィンドウの満了に基づいて)、WTRUは、第1の時間ウィンドウ中の最も早い到着時間に基づいて、第1のパスを判定することができる。例では、時間ウィンドウ内の最も早いパスに対応する累積/平均されたRSRPが、事前構成された閾値を下回る場合、WTRUは、事前構成された閾値を上回る累積/平均されたRSRPを有する時間ウィンドウ内の次に最も早いパスが、第1のパスであると判定することができる。
【0202】
WTRUは、本明細書で説明される第1及び/又は第2の時間ウィンドウを使用して、例えば、WTRUがPRSと関連付けられた複数のパスを検出しない場合であっても、RSRPを累積又は平均化することができる。例えば、WTRUは、観測されたPRSについてRSRPを累積又は平均化することができる。
【0203】
WTRUは、WTRUに対して構成されたPRSリソースセット内の複数のPRSリソース(例えば、全てのPRSリソース)に対して、本明細書で説明される動作を繰り返すことができる。
【0204】
WTRU支援型又はWTRUベースの測位技法は、第1のパスに基づくことができる。
【0205】
例では(例えば、WTRUベースの測位の場合)、WTRUは、以下のうちの1つ以上に基づいて場所推定値が取得されることをネットワークに示すことができる。WTRUは、第1のパスRSRP(例えば、第1のパスRSRPのみ)を使用して場所推定値が取得されることを示すことができる。WTRUは、第1のパスRSRPと、複数のパスが検出されなかったPRSリソースのRSRPとの組み合わせを使用して、場所推定値が取得されることを示すことができる。WTRUは、場所推定値を導出するために使用されたRSRPのいずれも第1のパスではないことを示すことができる。
【0206】
例では(例えば、WTRU支援型測位の場合)、WTRUは、関連付けられたPRSリソースID、PRSリソースセットID、TRP ID、及び/又は第1のパスRSRPがそこから取得される周波数レイヤIDを(例えば、ネットワークに)示すことができる。
【0207】
WTRUは、PRSリソースセット内の複数のPRSリソースを測定するように構成され得る。PRSリソース(例えば、各PRSリソース)は、それぞれのTxビーム(例えば、異なるTxビーム)を使用して送信され得、それは、送信機側とは異なる方向を対象とし得る。PRSリソースと関連付けられたビームは、(例えば、
図2に関して説明されたように)LOS方向に沿って向けられ得る。WTRUは、それぞれ、WTRU支援型又はWTRUベースの測位の場所推定のために第1のパスRSRPを報告及び/又は使用することを判定することができる。WTRUは、以下の基準のうちの1つ以上に基づいて、場所推定のために報告/使用すべき第1のパスRSRPを判定することができる。
【0208】
WTRUは、(例えば、各)PRSリソースに対応する第1のパスのRSRPを報告及び/又は使用することができる(例えば、WTRUは、PRSリソースについて到着時間を測定し、及び/又はWTRUがPRSリソースについて複数のパスを検出する場合、最も早い到着時間を有するPRSリソースのRSRPを測定することができる)。例では、WTRUが複数のパスを検出しない場合、WTRUは、例えば、RSRPをパスと関連付けることなく、PRSのRSRPを報告することができる。
【0209】
WTRUは、WTRUが複数のパスをそれで検出するPRSリソースについて第1のパスRSRPを測定することができる。WTRUは、例えば、WTRUがPRSのパス(例えば、シングルパス)を検出する場合、PRSについてRSRPを測定することができる。WTRUは、第1のパスRSRP及びPRSリソースのためのRSRPの中で最も高いRSRPを判定することができる。WTRUは、(例えば、WTRU支援型測位のために)最も高いRSRPをネットワークに報告するか、又は(例えば、WTRUベースの測位のために)最も高いRSRPを場所推定のために使用することができる。
【0210】
WTRUは、複数のパスが検出されたPRSリソースから第1のパスRSRPを選択することができる。WTRUは、PRSリソースについて取得された、本明細書で説明される第1のパスRSRPの中で最も高い第1のパスRSRPを報告及び/又は使用することができる。
【0211】
WTRUは、PRSリソース(例えば、各PRSリソース)について到着時間及び/又はRSRPを測定することができる。WTRUは、例えば、複数のパスがPRSについて検出される場合、PRSリソースについて複数の到着時間を測定することができる。WTRUは、PRSリソースセット内の複数のPRSリソース(例えば、全てのPRSリソース)について測定された到着時間にわたって最も早い到着時間を有するPRSリソースを判定することができ、関連付けられたPRS ID及び/又はPRSリソースセットIDと共にRSRPを報告/使用することができる。
【0212】
本明細書で説明される例では、「RSRP」は、「平均化されたRSRP」又は「累積されたRSRP」によって置き換えられ得る。WTRUは、本明細書で説明される第1及び/又は第2の時間ウィンドウを使用して、第1のパス、平均化されたRSRP、又は累積されたRSRPを判定することができる。WTRUは、本明細書で説明される第1及び/又は第2の時間ウィンドウを使用して、複数のパスの存在を判定することができる。WTRUは、WTRUがPRSリソースセット及び/又はTRPについて第1のパスIDを判定することができるように、PRSがそこから送信される1つ以上のPRSリソースセット(例えば、各PRSリソースセット)及び/又は1つ以上のTRP(例えば、各TRP)のために、本明細書で説明される動作を繰り返すことができる。WTRUは、例えば、WTRU支援型測位のために、1つ以上のPRSリソースセットについて(例えば、各PRSリソースセットについて)、及び/又は1つ以上のTRPについて(例えば、各TRPについて)、第1のパスRSRPを報告することができる。WTRUは、PRSのための第1のパスに対応する到着時間を含めることができ、例えば、到着時間は、システムフレーム番号、スロット番号、絶対無線周波数チャネル番号、セルグローバルID、物理セルID、サブフレーム番号、及び/又はシンボル番号に関して表され得る。
【0213】
WTRUは、PRSリソースの複数のセットで構成され得、WTRUは、第1のパスRSRPを報告するようにとの、及び/又は場所推定のために第1のパスRSRPを使用するようにとの要求をネットワークから受信し得る。WTRUは、リソースセット(例えば、各リソースセット)内のPRSリソース(例えば、各PRSリソース)について到着時間及び/又はRSRPを測定することができる。WTRUは、例えば、複数のパスがPRSについて検出される場合、PRSリソースについて複数の到着時間を測定することができる。WTRUは、複数のリソースセット(例えば、全てのリソースセット)内の複数のPRSリソース(例えば、全てのPRSリソース)について測定された到着時間にわたって最も早い到着時間を有するPRSリソースを判定することができる。WTRUは、関連付けられたPRS ID及び/又はPRSリソースセットIDと共に、PRSリソースと関連付けられたRSRPを報告/使用することができる。
【0214】
WTRUは、シングルパスベースの場所推定を実行するように構成され得る。例では、WTRUは、WTRUが複数のパスをそれから観測しない1つ以上のPRSリソースからの測定値を使用することを判定することができる。WTRUは、例えば、異なる場所に位置する異なるTRPから送信され得る、第1のPRSリソース(例えば、PRSリソース#1)、第2のPRSリソース(例えば、PRSリソース#2)、第3のPRSリソース(例えば、PRSリソース#3)、及び/又は第4のPRSリソース(例えば、PRSリソース#4)を、ネットワークによって(例えば、LMFによって)受信するように構成され得る。WTRUの観点からは、それぞれのPRSリソースに対応するPRSビームは、異なる方向から送信され得る。WTRUは、それぞれPRSリソース#1、PRSリソース#2、PRSリソース#3、及びPRSリソース#4に対して行われた測定から、1つのパス、3つのパス、1つのパス、及び1つのパスを観測することができる。WTRUは、例えば、そのような場合、場所推定値を判定するためにPRSリソース#1、#2、及び#4を使用することを決定することができ、例えば、測定における複数のパスの存在に起因して、PRSリソース#3からの測定値を拒否することができる。WTRUは、シングルパスのみがそれから測定される受信されたPRSが、場所推定値を導出するために使用されることをネットワークに(例えば、LMFに)示すことができる。
【0215】
WTRUは、1つ以上の条件に基づいて、本明細書で説明されるシングルパスベースの場所導出又は複数パスベースの場所導出を実行することを判定することができる。WTRUは、例えば、以下の条件のうちの1つ以上が満足される場合、シングルパスベースの場所導出を使用することができる。WTRUは、シングルパスがそれから観測されるPRSリソースの数が、事前構成された(例えば、LMF又はgNBなど、ネットワークによって構成された)閾値以上である場合、シングルパスベースの場所導出を使用することができる。例では、最小数の測定値が、WTRUが場所推定値を導出するために利用可能であり得る。WTRUは、シングルパスがそれから観測される受信されたPRSリソースの最小又は平均RSRPが、事前構成された(例えば、LMF又はgNBなど、ネットワークによって構成された)閾値以上である場合、シングルパスベースの場所導出を使用することができる。例では、受信信号電力は、WTRUが場所推定値を導出するのに十分大きくなり得る。WTRUは、2つ以上のパスがそれから観測される1つ以上のPRSリソース(例えば、全てのPRSリソース)について、(例えば、最も早い到着時間を有する)最初のパスと(例えば、最も遅い到着時間を有する)最後のパスとの間の相対時間差が、事前構成された(例えば、LMF又はgNBなど、ネットワークによって構成された)閾値以下である場合、シングルパスベースの場所導出を使用することができる。例では、互いに時間的に十分近接して到着する複数のパスは、シングルパスと見なされ得る。WTRUは、パスのうちの1つがネットワークからの見通し線として示される場合、シングルパスベースの場所導出を使用することができる。WTRUは、例えば、条件のいずれも満足されない場合、本明細書で説明される複数パスベースの場所導出を実行する(例えば、実行することに切り替わる)ことを判定することができる。
【0216】
シングルパスベースの測定が使用される場合、WTRUは、場所推定値のシングルパスベースの導出が使用されることをネットワーク(例えば、LMF)に示すことができ、WTRUは、場所推定値を導出するためにどの方法が使用されるかを判定するために、どの1つ以上の基準が使用されるかを示すことができる。
【0217】
マルチパスベースの測定が使用される場合、WTRUは、場所推定値のマルチパスベースの導出が使用されることをネットワーク(例えば、LMF)に示すことができ、WTRUは、場所推定値を導出するためにどの方法が使用されるかを判定するために、どの1つ以上の基準が使用されるかを示すことができる。WTRUは、ネットワークから(例えば、LMFから)、WTRUが場所情報を導出するためにシングルパスベースの測定を使用すべきかマルチパスベースの測定を使用すべきかに関する指示(例えば、明示的な指示)を受信することができる。指示は、例えば、DCI、MAC-CE、RRCシグナリング、LPPメッセージなどを介して受信され得る。
【0218】
マルチパスベースの場所推定値導出に関係する条件又は基準は、シングルパスベースの場所推定値導出に関係する条件又は基準とは別個に構成され得る。WTRUは、例えば、シングルパスベースの場所推定値導出がWTRUによって使用できないとWTRUが判定する場合、ネットワーク(例えば、LMF)が条件又は基準に関係する構成情報をWTRUに送信することを要求することができる。
【0219】
WTRUは、マルチパス及び/又は角度ベースの測位の検出に関連して、以下の挙動のうちの1つ以上を用いて構成され得る。角度ベースの測位(例えば、AoD)の場合、マルチパスチャネルのタイミング情報は利用可能でないことがあり、ネットワークは、1つ以上のパスについて(例えば、1つ以上のパスの各々について)方向情報を取得することができないことがある。
【0220】
WTRUは、(例えば、より細かい分解能でのRSRPを通じて)チャネル内の複数のパスを観測することができる。チャネル内の複数のパスの存在は、チャネル内の周波数選択性に対応し得る。例えば、PRSのRSRPが、PRSが占有する帯域幅にわたって平均化される場合、WTRUは、チャネルの周波数選択性を観測しなくてもよい。WTRUは、例えば、PRSが占有する帯域幅内のリソースブロックごとにRSRPが平均化される場合、周波数選択性を観測することができる。WTRUは、WTRUがRxビーム掃引のために使用し得るRxビームの数を判定することができる。WTRUは、例えば、判定された数のRxビームを使用して、Rx掃引を実行することができ、及び/又はPRSリソースについてRxビームごとに(例えば、より細かい粒度で)RSRPを報告することができる。WTRUは、ビーム掃引が行われていること、及びWTRUの配向が変化していないことをネットワークに示すことができる。
【0221】
例では、WTRUは、複数のパスを検出することができ、Rxビーム掃引に使用されるRxビームの数を判定することができる。Rxビームの数は、周波数領域にわたるRSRPの分散、ネットワークによって構成された不確実性範囲、ネットワークからの(例えば、LMFからの)DL-PRSの予想AoD、又はネットワークによって構成された値のうちの1つ以上によって判定され得る。例では、不確実性範囲は、基準SRSpリソースと関連付けられた予想AoD及び/又は不確実なAoD(例えば、範囲の中心が予想AoDを示す、AoDの範囲)を含み得る。例では、不確実性範囲は、ターゲットPRSリソースの予想AoA及び/又は不確実なAoA(例えば、範囲の中心が予想AoAを示す、AoAの範囲)を含み得る。
【0222】
WTRUは、(例えば、RSRPを報告するための事前構成された粒度と比較してより細かい粒度で)RSRP及び/又は他の量(例えば、各Rxビームのための基準Rxに対する位相差)を報告するように構成され得る。WTRUは、WTRUが回転しなかったことを示す(例えば、明示的に示す)ことができる。WTRUは、追加の測定又は追加のパス(例えば、各追加の測定又は追加のパス)について(例えば、Rxビーム1などの基準点に対する)相対的なAoAを報告することができる。
【0223】
WTRUは、Rxビーム掃引中に回転することが予想されない場合があり、WTRUは、WTRUの配向が変化しなかったことをネットワークに示すことができる。
【0224】
WTRUは、TEG測定及び/又は報告を実行するように構成され得る。本明細書で言及される場合、TEGは、TEGと関連付けられたWTRUによって使用される送信及び/又は受信パラメータ(例えば、ビーム、パネル、ポートなど)を含むことができる。
【0225】
WTRUは、例えば、測位サービスのQoS要件に基づいて、異なるタイミングエラーをTEGにグループ化するように構成され得る。QoS要件は、例えば、測位精度要件を含むことができる。例では、WTRUは、グループ内の任意のUL送信とDL受信との間のタイミングエラーが閾値未満である場合、1つ以上のUL送信又はDL受信をTEGにグループ化することができる。閾値は、測位サービスの1つ以上のQoS要件(例えば、測位精度要件)に基づいて判定され得る。例では、WTRUは、測位使用のためのUL-PRS送信のための複数のアンテナパネルと関連付けられ得る。低い測位精度要件の場合、WTRUは、異なるアンテナパネルのUL-PRS送信をTEGにグループ化することができる。高い測位精度要件の場合、WTRUは、同じアンテナパネルのUL-PRS送信をTEGにグループ化することができる。より厳しい測位精度要件の場合、WTRUは、1つのアンテナポートのUL-PRS送信をTEGにグループ化することができる。アンテナポート(例えば、各アンテナポート)は、(例えば、1つの)TEG(例えば、それぞれのTEG)と関連付けられ得る。
【0226】
WTRUは、TEGとUL-PRS及び/又はDL-PRSリソースとの間の関連付けを判定するように構成され得る。例では、WTRUは、TEGとリソースのセット(例えば、DL-PRS受信リソース又はUL-PRS送信リソース)との間の関連付けを(例えば、ネットワーク構成を介して)示され得る。WTRUは、(例えば、示された関連付けに基づいて、)送信及び/又は受信のためのリソースのセットについて(例えば、同じTEGに対応する)送信及び/又は受信パラメータの同じセットを使用することができる。例では、WTRUは、TEGを表すためにRxビームを使用することができる。例では、WTRUは、DL-PRSリソースのセットの受信のために同じTEGを使用するように示され(例えば、構成され)得、WTRUは、リソースの示されたセットにおけるDL-PRS受信のために同じRxビームを使用し得る。例では、WTRUは、UL-PRS送信のセットに対して同じTEGを使用するように示され(例えば、構成され)得る。WTRUは、アンテナパネルをTEGと関連付けることができ、WTRUは、示されたUL-PRSリソースのセットにおけるUL-PRS送信のためにアンテナパネル(例えば、1つのアンテナパネル)を使用することができる。
【0227】
WTRUは、DL-PRS及び/又はUL-PRSリソースのセットに対して同じTEGを使用するように(RRCシグナリングを介して)構成されるか、又は(例えば、DCIを介して)示され得る。例では、WTRUは、リソースのセットに対してTEG送信/受信を使用するように構成され得る。例では、WTRUは、DL-PRSリソースのセットの受信のためにビーム又はパネルを使用することを判定することができる。これは、ネットワークが、同じソース(例えば、同じビーム受信)と関連付けられた1つ以上のTEGを相殺するのに役立ち得る。
【0228】
WTRUは、DL-PRS受信及び/又はUL-PRS送信のために複数のTEGを使用するように(例えば、RRCシグナリングを介して)構成されるか、又は(例えば、DCIを介して)示され得る。例では、WTRUは、リソースのセットにおけるDL-PRS受信及び/又はUL-PRS送信のために複数のTEGを使用することを判定することができる。例では、WTRUは、リソースのセットにおけるDL-PRS受信のためにビーム掃引受信を実行するように、及び/又はリソースのセットにおけるUL-PRS送信のためにビーム掃引送信を実行するように構成され得る。これは、WTRUがWTRU側からタイミングエラーを平均化するのに役立ち得る。
【0229】
WTRUは、TEG情報をネットワークに報告するように構成され得る。WTRUは、以下のTEG情報報告のうちの1つ以上を実行し得る。WTRUは、周期的なTEG報告を実行することができる。例では、WTRUは、周期的にTEG情報を送信するように構成され得、周期性は、測位サービスに基づいて構成されてもよい。WTRUは、トリガベースの報告を実行するように構成され得、以下のイベント(例えば、トリガリングイベント)のうちの1つ以上に基づいて、TEG情報を報告することができる:以前のTEG報告からのデルタ差の検出、又はDL-PRS受信及び/若しくはUL-PRS送信を実行するためのTEGの異なるセットの使用(例えば、WTRUは、UL-PRSを送信し、かつ/又はDL-PRSを受信するために異なるポート、ビーム、又はアンテナパネルを使用する場合、TEG報告を実行し得る)。
【0230】
WTRUは、基地局(例えば、gNB)のTEG情報を要求するように構成され得る。WTRUは、基地局(例えば、gNB)のTEG情報が、例えば、WTRUベースの測位方法において使用されることを要求することができる。WTRUは、TEG情報要求を送信するために1つ以上のトリガリングイベントで構成され得る。トリガリングイベントは、測位エラーが閾値より大きいこと、又は位置測定値の変動が閾値より大きいことのうちの1つ以上を含み得る。
【0231】
WTRUは、ネットワークからTEG情報を受信するように構成され得る。WTRUは、WTRUベースの測位方法において使用される(例えば、gNB Tx及び/又はRx TEGに関する)TEG情報をネットワークから受信することができる。TEG情報は、例えば、LMFによって、及び/又は支援情報交換技法において、WTRUに提供され得る。WTRUは、TEGが構成されていないことを示すフラグを受信することができる。WTRUは、動作の開始時にTEG構成を受信しなくてもよく、この場合、WTRUは、デフォルト時間エラー又は時間エラーなしを仮定することができる。
【0232】
WTRUは、測位測定報告を実行するためにどのリソースを使用すべきかを判定するように構成され得る。例では、WTRUは、TEGベースの測位測定報告を実行するように構成されてもよく、DL-PRSを測定するために複数のTEG(例えば、複数のビーム、パネル、又はアンテナポート)を使用してもよい。WTRUは、TEG(例えば、1つのTEGのみ)と関連付けられたリソースの測位測定報告(例えば、RSTD、RSRPなど)を実行することを判定することができる。これは、1つ以上のリソース(例えば、各リソース)と関連付けられたTEGが同様であり得るので、ネットワーク(例えば、LMF)が1つ以上のTEGを相殺するのに役立ち得る。
【0233】
WTRUは、TEG情報の有効性を判定するように構成され得る。例では、WTRUは、ネットワークによってTEG情報を提供され得る。WTRUは、TEG情報の有効性に関する指示を(例えば、ネットワークから)受信することができる。WTRUは、例えば、TEG情報の有効性の満了に基づいて、以下のうちの1つ以上を実行することができる。WTRUは、新しいTEG情報を要求することができる。WTRUは、測位計算及び/又は報告から古いTEG情報を破棄することができる。
【0234】
WTRUは、TEG情報の有効性をネットワークに示すことができる。指示は、TEG報告において提供され得る。WTRUは、例えば、以前のTEG報告の満了に基づいて、TEG報告をトリガすることができる。
【0235】
WTRUは、測位測定報告にTEG情報を含めるかどうかを判定するように構成され得る。WTRUは、以下のうちの1つ以上に基づいて、測位測定報告にTEG情報を含めるかどうかを判定することができる。WTRUは、WTRUがDL_PRS受信及び/又はUL-PRS送信のために使用するTEGの数に基づいて、測位測定報告にTEG情報を含めるかどうかを判定することができる。例えば、WTRUがDL-PRS送信及び/又はUL-PRS送信のために少なくとも2つのTEGを使用する場合、WTRUは、測位測定報告においてTEG情報を報告することができる。WTRUは、WTRUが以前の報告動作において使用するTEGに基づいて、測位測定報告にTEG情報を含めるかどうかを判定することができる。例えば、WTRUが以前の報告動作と同じTEGを使用する場合、WTRUは、測位測定報告においてTEG情報を提供しなくてもよい。WTRUは、例えば、WTRUが以前の報告動作と同じTEGを使用しない場合、測位測定報告においてTEG情報を提供することができる。
【0236】
WTRUは、TEG情報をネットワークに提供するように構成され得る。例えば、WTRUベースの測位方法では、WTRUは、場所情報、及び/又はTEGとPRSリソースIDとの関連付けに関する情報を提供することができる。WTRUは、以下のトリガのうちの1つ以上に基づいて、TEG情報を提供することができる:WTRU位置と関連付けられたエラー変動が(例えば、LMFなどのネットワークによって構成可能な)閾値より大きいこと、又は測位測定値の変動が(例えば、LMFなどのネットワークによって構成可能な)閾値より大きいこと。これは、受信されたデータがWTRU側でタイミングエラーを含み得ることをWTRUがネットワーク(例えば、LMF)に示すことを可能にし得る。WTRUは、Rx TEGとPRSリソースIDとの間の関連付けに関する情報をネットワーク(例えば、LMF)に示すことができる。
【0237】
WTRUは、複数の測位方法に適用可能なTEG情報を報告するように構成され得る。WTRUは、TEGが複数の測位方法に適用可能であるかどうかを判定することができ、TEGが、異なる測位方法において使用される1つ以上の他のTEGに適用可能であるかどうかをネットワークに示すことができる。WTRUは、2つ以上の測位方法において使用されるPRSリソースと関連付けられたRx TEGを報告することができる。例では、Rx TEGは、PRSリソースと共に使用される測定値(例えば、RSTD、Rx-Tx時間差など)と関連付けられてよく、WTRUは、同じRx TEGが、それぞれRSTD又はRx-Tx時間差を必要とするTDOA又はマルチRTTのために使用され得ることをネットワークに示すことができる。例えば、UL TDOA及びマルチRTTのために使用される、例えば、UL-PRS送信のために使用され得るTx TEGの場合、WTRUは、同じTx TEGがマルチRTT及びUL TDOAの両方に適用され得ることをネットワークに示すことができる。
【0238】
WTRUは、例えば、測定報告において、TEG情報をネットワークに(例えば、LMFに)報告することができる。WTRUは、1つ以上の測位方法(例えば、DLベースの測位方法)に関連して、情報を報告することができる。WTRUは、PRSリソース(例えば、DL-PRSリソース、UL-PRSリソースなどの各PRSリソース)と関連付けられたTEG、又は測位パラメータの測定に関与するリソースの組み合わされたTEG、のうちの1つ以上を報告することができる。例では(例えば、DLベースの測位方法の場合)、WTRUは、RSTD報告に関連して、TEG情報を報告することができる。例では、WTRUは、少なくとも2つのDL-PRSリソースを使用して、RSTDを測定することができる。例では、WTRUが、RSTD測定に関与するDL-PRSリソースを受信するために複数のTEGを使用する場合、WTRUは、どのTEGがDL-PRS受信(例えば、各DL-PRS受信)のために使用されるかを報告することができる。例では(例えば、WTRUが2つのDL-PRSを受信するために1つのTEGを使用する場合)、WTRUは、両方のDL-PRSリソースと関連付けられたTEGを報告することができる。
【0239】
WTRUは、例えば、報告のための1つの測位パラメータ(例えば、RSTD)を測定するためにTEGが使用される場合、受信のために同じTEGを使用することを判定することができる。例では、WTRUは、DL-PRS受信及び/又はUL-PRS送信のために同じTEGを使用するように(例えば、ネットワークによって)示され得る。例では、WTRUは、RSTD測定のための2つ以上のDL-PRSリソースにおけるDL-PRS受信のために同じTEGを使用することができる。例では、WTRUは、RSTD測定に関与するDL-PRSリソースのDL-PRS受信のために、同じビーム、アンテナポート、及び/又はパネルを使用することができる。WTRUは、2つ以上のDL-PRSリソースと関連付けられたTEGをネットワークに報告することができる。
【0240】
WTRUは、UL及びDLベースの測位方法において使用される測定(例えば、WTRU Rx-Tx時間差測定)と関連付けられたTEG情報を提供することができる。WTRUは、DL-PRS受信及びUL-PRS送信のペアと関連付けられた、組み合わされたTEG(例えば、Rx-Tx TEG)を提供することができる。組み合わされたTEG(例えば、Rx-Tx TEG)は、Tx TEG及び/又はRx TEGの関数として判定され得る。WTRUは、WTRUがWTRU Rx-Tx時間差測定値をネットワークに報告する場合、SRSpリソースID(例えば、WTRU Rx-Tx時間差測定のTxタイミングを判定するために使用されるSRSpリソースID)を含むことができる。WTRUは、WTRU Rx-Tx時間差測定のTxタイミングを判定するために使用されるSRSpリソースと関連付けられたTx TEG IDを、測定報告において(例えば、又はLMF若しくはgNBなどのネットワークに送信される別個の指示若しくは報告において)示すことができる。
【0241】
WTRUは、WTRUの能力に基づいて、どのTEG情報を提供すべきかを判定することができる。例えば、WTRUは、以下の能力、すなわち、(1)DL PRSリソース又はRx受信タイミングをRx TEGと関連付ける能力、(2)UL測位基準信号(例えば、SRSp)リソース又はTx送信タイミングをTx TEGと関連付ける能力、DL PRSリソース又はRx受信タイミングをRx TEGと関連付け、かつUL測位基準信号リソース又はTx送信タイミングをTx TEGと関連付ける能力、あるいは(4)UL測位基準信号リソース及び/若しくはDL PRSリソースをRx/Tx TEGと関連付け、又はTx送信タイミング及び/若しくはRx受信タイミングをRx/Tx TEGと関連付ける能力、のうちの1つ以上を有することができる。WTRUは、Rx-Txタイミング差と関連付けられたTEG情報を報告するように構成(例えば、事前構成)され得る。WTRUは、WTRUの能力に基づいてTEG情報を報告するための順序で構成(例えば、事前構成)され得る。例えば、WTRUは、上記の(4)、(3)、(2)、又は(1)の下で説明された情報を、WTRUの能力に基づいて特定の順序で報告するように構成(例えば、事前構成)され得る。例えば、WTRUは、WTRUが(4)の下で説明される情報を報告することが可能である場合、報告することを判定することができる。そうでない場合(例えば、WTRUが(4)を報告することができない場合)、WTRUは、(3)の下で説明された情報を報告することができる。WTRUが(3)又は(4)を報告することができない場合、WTRUは、(1)又は(2)の下で説明された情報を報告することができる場合、WTRUはそれを行うことができる。WTRUが、本明細書で説明されるTEG情報のいずれも報告することができない場合、WTRUは、Rx-Txタイミング差と関連付けられたTEG情報を報告することができないことを(例えば、ネットワークに)示すことができる。
【0242】
WTRUは、Rx-Txタイミング差と関連付けられた複数のTEG情報を報告することを判定することができる。例では、WTRUは、上記の(4)及び(3)の下で説明された情報を報告することができる。WTRUは、上記の(4)及び(1)(又は(4)及び(2))の下で説明された情報を報告することができる。WTRUは、測位サービスのQoS要件に基づいて、どのTEG情報を報告すべきかを判定することができる。QoS要件は、例えば、測位精度要件、測定報告の周期性、及び/又は測位測定要件のレイテンシを含み得る。
【0243】
無線システムにおける測位は、例えば、チャネルの基地局(例えば、gNB)スキャン中のWTRUの挙動において実装され得る。WTRUは、見通し線(LOS)を報告するように(例えば、上位レイヤ、例えば、上位レイヤシグナリングによって)構成され得る。WTRUは、例えば、複数の構成された測位基準信号(PRS)ビームの中で、最大の基準信号受信電力(RSRP)に対応し得る、測位用の構成されたダウンリンク(DL)基準信号(RS)のタイミング情報をネットワークに報告することができる。LOS報告は、例えば、マルチビームが構成される場合に行われ得る。ネットワークは、例えば、LOS及びNLOSを見つけるために、ビーム掃引を実行(例えば、実施)し得る。
【0244】
WTRUは、パスをチャネル及び/又はビーム情報と関連付ける推奨を行うことができる。WTRUは、測定報告をネットワークに送信することができる。測定報告は、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、PRS、又は探り基準信号(SRS)ビームのうちの少なくとも1つとの、測定されたマルチパス(例えば、測定されたマルチパス送信)のための追加のパス識別物(ID)の関連付けを含み得る。関連付けられたRSビームは、例えば、マルチパスの発見につながった、WTRUが受信したRSビームとは異なり得る。マルチパス緩和のWTRUベースの推奨は、UL RS及びDL RSのための送信期間/オフセットの異なるビーム幅及び/又は異なる粒度を考慮することができる。
【0245】
DL及びUL協調が存在してもよい。DL及びUL測位方法は、ネットワークによって構成され得る。WTRUは、測位のために複数の構成されたSRSビームを送信することができる。WTRUは、測位用SRS(SRSp)及びPRSに関するSRS空間関係の動的構成を予想及び受信することができ(例えば、そのように構成され得)、並びに/又は送信されたSRSがどの方向で使用されたかの指示(例えば、DL-UL協調、報告なし、及び/若しくはビーム掃引)を受信することができる。
【0246】
測位補正のための支援情報は、(例えば、LMFの外部の、例えば、機能において)生成され得る。WTRUは、支援情報を、例えば、オンデマンドベースで取得することができ、及び/又はWTRUは、スタンドアロン支援情報を受信するように(例えば、サーバによって)構成され得る。補正のための支援情報は、WTRUによって機能に配信されるか、又は(例えば、WTRUベースの測位のために)機能からWTRUに配信されてもよい。例では、支援情報は、マルチパスチャネルパラメータ(例えば、相対電力オフセット、遅延プロファイルなど)を含み得る。
【0247】
WTRUは、例えば、ネットワークがWTRUの配向角を判定するのを支援するために、パネルIDをネットワークに送信することができる。WTRUは、WTRUがタイミング関連測定に適用し得るタイミングオフセットを含む支援情報を(例えば、周期的に)受信することができる。
【0248】
WTRUは、(例えば、受信-送信(Rx-Tx)時間差を報告するために単一のSRSpリソースを有する複数のラウンドトリップ時間(マルチRTT)に基づく)第1の測位方法を使用することができる。WTRUは、例えば、条件(例えば、フェージングチャネルにおける複数のパスの検出)に基づいて、(例えば、Rx-Tx時間差を報告するために、基準SRSpリソースを含む、N個のSRSpリソースを有するマルチRTTに基づいて)第2の測位方法に切り替わる(例えば、自律的に切り替わる)ことができる。WTRUは、例えば、終了条件が満足された(例えば、WTRUがチャネル内の複数のパスをもはや観測しない)ことに基づいて、第1の測位方法に戻るように切り替わることができる。
【0249】
WTRUは、シングルパスベースの場所推定を使用するために、ネットワークから1つ以上の基準を受信することができる。WTRUは、例えば、最小数の測定値が利用可能である場合、場所推定値を導出するために、シングルパスに対応する測定値を使用することを判定することができる。WTRUは、場所推定値をネットワークに報告することができ、場所推定値を導出するためにシングルパス測定が使用されることを(例えば、LMFに)示すことができる。WTRUは、例えば、条件が満足されない場合、場所推定値のマルチパスベースの導出に切り替わることができる。WTRUは、マルチパスベースの場所推定値に関係する1つ以上の基準をネットワークから受信することができる。WTRUは、1つ以上の基準に基づいて場所推定値を計算することを判定することができ、場所推定値をネットワークに(例えば、LMFに)報告することができる。
【0250】
WTRUは、例えば、RSRP測定及び/又は報告のためにWTRUによって使用されるデフォルト分解能及び/又はデフォルト粒度より細かくなり得る、例えば、分解能及び/又は粒度でのRSRP測定を通じて、複数のパスを観測することができる。RSRPのためのデフォルト分解能及び/又はデフォルト粒度は、例えば、粒度なしとすることができ、これは、WTRUが、WTRUに割り振られた帯域幅内のリソース要素(例えば、全てのリソース要素)にわたってRSRPを平均化することを示すことができる。WTRUは、Rxビーム掃引のために使用されるRxビームの数を判定することができる。WTRUは、判定された数のRxビームを使用して、Rxビーム掃引を実行することができ、PRSリソースについてRxビームごとに(例えば、RSRP報告のために通常使用されるものより細かくなり得る分解能及び/又は粒度で)RSRPを報告することができる。WTRUは、ビーム掃引が実行され(例えば、実施され)、かつWTRUの配向が変化していないことをネットワークに示すことができる。
【0251】
WTRUは、タイミングエラーグループ(timing error group、TEG)が、異なる測位方法において使用される複数のTEGに適用可能であるか否かをネットワークに示すことができる。WTRUは、第1の時間ウィンドウ中に観測された基準信号の到着時間、及び/又は第2の時間ウィンドウにわたって判定された累積若しくは平均されたRSRPに基づいて、第1のパスRSRPを判定することができる。
【0252】
上述の特徴及び要素は、特定の組み合わせで説明されているが、各特徴又は要素は、好ましい実施形態の他の特徴及び要素なしで単独で使用されてもよく、又は他の特徴及び要素を用いて若しくはそれらを用いずに、様々な組み合わせで使用されてもよい。
【0253】
本明細書に記載の実装形態は、3GPP特有プロトコルを考慮し得るが、本明細書に記載の実装形態は、このシナリオに限定されず、他の無線システムに適用可能であり得ることが理解される。例えば、本明細書に記載の解決策は、LTE、LTE-A、新たな無線(NR)、又は5G特有プロトコルを考慮するが、本明細書に記載の解決策は、このシナリオに限定されず、他の無線システムにも更に適用可能であることが理解される。例えば、システムを、3GPP、5G、及び/又はNRネットワーク層を参照して説明してきたが、想定される実施形態は、特定のネットワーク層技術を使用する実装以外にも広がっている。同様に、潜在的な実装形態は、全てのタイプのサービス層アーキテクチャ、システム、及び実施形態に及ぶ。本明細書に記載の技術は、独立して適用することができ、及び/又は他のリソース構成技術と組み合わせて使用することができる。
【0254】
本明細書で説明されるプロセスは、コンピュータ及び/又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、及び/又はファームウェアに実装され得る。コンピュータ可読媒体の例としては、(有線及び/又は無線接続を介して送信される)電子信号及びコンピュータ可読記憶媒体が挙げられるが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどであるがこれらに限定されない磁気媒体、磁気光学媒体、並びに/又はコンパクトディスク(compact disc、CD)-ROMディスク、及び/若しくはデジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、端末、基地局、RNC、及び/又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【0255】
本明細書に記載のプロセスを実行するエンティティは、モバイルデバイス、ネットワークノード、又はコンピュータシステムのメモリに記憶され、そのプロセッサ上で実行されるソフトウェア(例えば、コンピュータ実行可能命令)の形態で実装され得る論理エンティティであり得ることが理解される。すなわち、プロセスは、モバイルデバイス、及び/又はノード若しくはコンピュータシステムなどのネットワークノードのメモリに記憶されたソフトウェア(例えば、コンピュータ実行可能命令)の形態で実装されてもよく、このコンピュータ実行可能命令は、ノードのプロセッサによって実行されると、議論されたプロセスを実行する。また、図面に示される任意の送信及び受信プロセスは、ノードのプロセッサ及びそれが実行するコンピュータ実行可能命令(例えば、ソフトウェア)の制御下でノードの通信回路によって実行され得ることが理解される。
【0256】
本明細書に記載の様々な技術は、ハードウェア若しくはソフトウェア、又は必要に応じて両方の組み合わせに関連して実装され得る。したがって、本明細書に記載された主題の実装形態及び装置、又はその特定の態様若しくは部分は、任意の他の機械可読記憶媒体を含む有形媒体で具体化されたプログラムコード(例えば、命令)の形態をとることができ、プログラムコードは、コンピュータなどの機械にロードされて実行されるとき、その機械は、本明細書に記載された主題を実施するための装置となる。プログラムコードが媒体に記憶されている場合、当該プログラムコードは、当該アクションを集合的に実行する1つ以上の媒体に記憶されている場合があり、すなわち、1つ以上の媒体は共に、アクションを実行するためのコードを含み、ただし、2つ以上の単一媒体が存在する場合、コードの特定の部分を特定の媒体に記憶する必要はない。プログラマブルデバイス上でのプログラムコード実行の場合、コンピューティングデバイスは、一般に、プロセッサ、プロセッサによって読み取り可能な記憶媒体(揮発性メモリと不揮発性メモリ及び/又は記憶素子を含む)、少なくとも1つの入力デバイス、及び少なくとも1つの出力デバイスを含む。1つ以上のプログラムは、例えば、API、再利用可能なコントロールなどの使用を通じて、本明細書に記載の主題に関連して記載されたプロセスを実装又は利用することができる。このようなプログラムは、コンピュータシステムと通信するために、高レベルの手続き型又はオブジェクト指向プログラミング言語で実装されることが好ましい。ただし、プログラムは、必要に応じて、アセンブリ言語又は機械語で実装することができる。いずれの場合も、言語はコンパイル型言語又はインタプリタ型言語であってもよく、またハードウェア実装と組み合わされてもよい。
【0257】
例示的な実施形態は、1つ以上のスタンドアロンコンピューティングシステムの環境で本明細書に記載の主題の態様を利用することを言及する場合があるが、本明細書に記載の主題は、そのように限定されるものではなく、むしろ、ネットワーク又は分散コンピューティング環境などの任意のコンピューティング環境に関連して実装されてもよい。更に、本明細書に記載の主題の態様は、複数の処理チップ若しくはデバイス内又はそれらにわたって実装することができ、ストレージは、複数のデバイスにわたって同様に影響を受ける場合がある。このようなデバイスには、パーソナルコンピュータ、ネットワークサーバ、ハンドヘルドデバイス、スーパーコンピュータ、又は自動車や飛行機などの他のシステムに統合されたコンピュータが含まれる場合がある。
【0258】
本開示の主題の好ましい実施形態を説明する際には、図に例解されるように、分かりやすくするために特定の用語が使用される。しかしながら、特許請求された主題は、そのように選択された特定の用語に限定されることを意図するものではなく、各特定の要素は、同様の目的を達成するために同様の方法で動作する全ての技術的同等物を含むことを理解されたい。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
複数のパスを介して測位基準信号(PRS)送信を受信することと、
第1のパスを第1の測位用探り基準信号(SRSp)と関連付けることであって、前記第1のパスが、第1のパス方向又は前記第1のパス方向と関連付けられた第1のSRSp空間関係情報のうちの1つ以上に基づいて、前記第1のSRSpと関連付けられ、前記第1のSRSp空間関係情報が、ネットワークエンティティから受信される、関連付けることと、
第2のパスを第2のSRSpと関連付けることであって、前記第2のパスが、第2のパス方向又は前記第2のパス方向と関連付けられた第2のSRSp空間関係情報のうちの1つ以上に基づいて、前記第2のSRSpと関連付けられ、前記第2のSRSp空間関係情報が、前記ネットワークエンティティから受信される、関連付けることと、
前記関連付けを示す情報を前記ネットワークエンティティに送信することと、
第1のSRSpリソースを介して第1のSRSpを送信し、第2のSRSpリソースを介して第2のSRSpを送信することと、
前記第1のパスと関連付けられた第1の受信-送信(Rx-Tx)時間差を判定することであって、前記第1のRx-Tx時間差は、前記PRS送信が前記第1のパスを介して受信された時間から前記第1のSRSpが送信された時間までの時間差である、判定することと、
前記第2のパスと関連付けられた第2のRx-Tx時間差を判定することであって、前記第2のRx-Tx時間差は、前記PRS送信が前記第2のパスを介して受信された時間から前記第2のSRSpが送信された時間までの時間差である、判定することと、
前記第1及び第2のRx-Tx時間差を示す情報を前記ネットワークエンティティに送信することと、を行うように構成されている、WTRU。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記ネットワークエンティティから、前記第1のSRSp空間関係情報及び前記第2のSRSp空間関係情報を受信することと、
第1のパス識別物(ID)を前記第1のパスに割り当て、第2のパスIDを前記第2のパスに割り当てることと、
前記第1のパスIDを第1のSRSp IDと関連付けることであって、前記第1のパスIDが、前記第1のパス方向及び前記第1のパス方向と関連付けられた前記第1のSRSp空間関係情報に基づいて、前記第1のSRSp IDと関連付けられる、関連付けることと、
前記第2のパスIDを第2のSRSp IDと関連付けることであって、前記第2のパスIDが、前記第2のパス方向及び前記第2のパス方向と関連付けられた前記第2のSRSp空間関係情報に基づいて、前記第2のSRSp IDと関連付けられる、関連付けることと、を行うように更に構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記第1及び第2のRx-Tx時間差を示す前記情報が、前記第1のSRSp IDと関連付けられた前記第1のパスID、及び前記第2のSRSp IDと関連付けられた前記第2のパスIDを更に含む、請求項2に記載のWTRU。
【請求項4】
前記ネットワークエンティティが、場所管理機能(LMF)又は基地局(gNB)である、請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記プロセッサが、
前記ネットワークエンティティから、それぞれのパスをそれぞれのSRSpと関連付けることを示す情報を受信するように更に構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
前記第1のパスは、前記第1のパス方向が、前記第1のパス方向と関連付けられた前記第1のSRSp空間関係情報と整合することに基づいて、前記第1のSRSpと関連付けられ、前記第2のパスは、前記第2のパス方向が、前記第2のパス方向と関連付けられた前記第2のSRSp空間関係情報と整合することに基づいて、前記第2のSRSpと関連付けられる、請求項1に記載のWTRU。
【請求項7】
方法であって、
複数のパスを介して測位基準信号(PRS)送信を受信することと、
第1のパスを第1の測位用探り基準信号(SRSp)と関連付けることであって、前記第1のパスが、第1のパス方向又は前記第1のパス方向と関連付けられた第1のSRSp空間関係情報のうちの1つ以上に基づいて、前記第1のSRSpと関連付けられ、前記第1のSRSp空間関係情報が、ネットワークエンティティから受信される、関連付けることと、
第2のパスを第2のSRSpと関連付けることであって、前記第2のパスが、第2のパス方向又は前記第2のパス方向と関連付けられた第2のSRSp空間関係情報のうちの1つ以上に基づいて、前記第2のSRSpと関連付けられ、前記第2のSRSp空間関係情報が、前記ネットワークエンティティから受信される、関連付けることと、
前記関連付けを示す情報を前記ネットワークエンティティに送信することと、
第1のSRSpリソースを介して第1のSRSpを送信し、第2のSRSpリソースを介して第2のSRSpを送信することと、
前記第1のパスと関連付けられた第1の受信-送信(Rx-Tx)時間差を判定することであって、前記第1のRx-Tx時間差は、前記PRS送信が前記第1のパスを介して受信された時間から前記第1のSRSpが送信された時間までの時間差である、判定することと、
前記第2のパスと関連付けられた第2のRx-Tx時間差を判定することであって、前記第2のRx-Tx時間差は、前記PRS送信が前記第2のパスを介して受信された時間から前記第2のSRSpが送信された時間までの時間差である、判定することと、
前記第1及び第2のRx-Tx時間差を示す情報を前記ネットワークエンティティに送信することと、を含む、方法。
【請求項8】
前記ネットワークエンティティから、前記第1のSRSp空間関係情報及び前記第2のSRSp空間関係情報を受信することと、
第1のパス識別物(ID)を前記第1のパスに割り当て、第2のパスIDを前記第2のパスに割り当てることと、
前記第1のパスIDを第1のSRSp IDと関連付けることであって、前記第1のパスIDが、前記第1のパス方向及び前記第1のパス方向と関連付けられた前記第1のSRSp空間関係情報に基づいて、前記第1のSRSp IDと関連付けられる、関連付けることと、
前記第2のパスIDを第2のSRSp IDと関連付けることであって、前記第2のパスIDが、前記第2のパス方向及び前記第2のパス方向と関連付けられた前記第2のSRSp空間関係情報に基づいて、前記第2のSRSp IDと関連付けられる、関連付けることと、
を更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1及び第2のRx-Tx時間差を示す前記情報が、前記第1のSRSp IDと関連付けられた前記第1のパスID、及び前記第2のSRSp IDと関連付けられた前記第2のパスIDを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ネットワークエンティティが、場所管理機能(LMF)又は基地局(gNB)である、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワークエンティティから、それぞれのパスをそれぞれのSRSpと関連付けることを示す情報を受信すること、
を更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のパスは、前記第1のパス方向が、前記第1のパス方向と関連付けられた前記第1のSRSp空間関係情報と整合することに基づいて、前記第1のSRSpと関連付けられ、前記第2のパスは、前記第2のパス方向が、前記第2のパス方向と関連付けられた前記第2のSRSp空間関係情報と整合することに基づいて、前記第2のSRSpと関連付けられる、請求項7に記載の方法。
【国際調査報告】