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特表2023-549085薬物送達デバイスアセンブリ及び薬物送達デバイス用アクセサリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-22
(54)【発明の名称】薬物送達デバイスアセンブリ及び薬物送達デバイス用アクセサリ
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/20 20060101AFI20231115BHJP
【FI】
A61M5/20 510
A61M5/20 572
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526272
(86)(22)【出願日】2021-11-01
(85)【翻訳文提出日】2023-05-15
(86)【国際出願番号】 US2021057512
(87)【国際公開番号】W WO2022098593
(87)【国際公開日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】63/109,603
(32)【優先日】2020-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500049716
【氏名又は名称】アムジエン・インコーポレーテツド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベック,カーステン
(72)【発明者】
【氏名】ペダーセン,ジェイコブ・ハルケア
(72)【発明者】
【氏名】ダッドマン,ジョシュア・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】フェルシュレン,アドリアヌス・ヘーラルドゥス
(72)【発明者】
【氏名】ダン,チウシュン
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA09
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD13
4C066EE06
4C066EE14
4C066HH02
4C066HH12
4C066QQ78
(57)【要約】
インジェクタハウジングと、針アセンブリと、駆動アセンブリと、反射面とを含む薬物送達デバイスアセンブリを提供する。インジェクタハウジングは、近位端と、遠位端と、近位端と遠位端との間に延在する長手方向軸と、少なくとも1つの窓とを有する本体を含んでもよい。針アセンブリは、本体内に少なくとも部分的に配設され、薬剤を収容するシリンジバレルと、針又はカニューレとを含んでもよく、シリンジバレルの少なくとも一部は、少なくとも1つの窓を通して視認できるように位置決めされる。駆動アセンブリは、本体内に少なくとも部分的に配設され、注射シーケンス中に針又はカニューレを通して薬剤を付勢するよう針アセンブリに動作可能に連結される。反射面は、シリンジバレルの視認性を向上させるように窓に対して位置決めされる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬物送達デバイスアセンブリであって、
近位端と、遠位端と、前記近位端と前記遠位端との間に延在する長手方向軸と、少なくとも1つの窓とを有する本体を有するインジェクタハウジングと、
前記本体内に少なくとも部分的に配設される針アセンブリであって、前記針アセンブリは、薬剤を収容するシリンジバレルと、針又はカニューレとを備え、前記シリンジバレルの少なくとも一部は、前記少なくとも1つの窓を通して視認できるように位置決めされる、針アセンブリと、
前記本体内に少なくとも部分的に配設され、注射シーケンス中に前記針又はカニューレを通して前記薬剤を付勢するよう前記針アセンブリに動作可能に連結される駆動アセンブリと、
前記シリンジバレルの視認性を向上させるように前記窓に対して位置決めされる反射面と、を備える、
薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項2】
更に、前記シリンジバレル内に配設され、前記注射シーケンス中に前記針又はカニューレを通して前記薬剤を付勢するよう前記駆動アセンブリと動作可能に連結されるプランジャストッパを備える、請求項1に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項3】
前記反射面は、前記注射シーケンス中に前記プランジャストッパの視認性を向上させるように前記窓に対して位置決めされる、請求項2に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項4】
前記反射面は、前記注射シーケンス中に、前記プランジャストッパが前記長手方向軸に沿った、前記インジェクタハウジングの前記近位端の近位の位置から前記反射面を介して視認できるように、前記窓に対して位置決めされる、請求項3に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項5】
更に、前記反射面と前記インジェクタハウジングとを連結するアダプタを備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項6】
前記アダプタは、前記インジェクタハウジングの少なくとも一部を受け入れるよう構成されるスリーブ部分を含む、請求項5に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項7】
前記アダプタは、前記アダプタの遠位部分を画成するベース部分を含み、前記スリーブ部分は、前記長手方向軸と略平行に前記ベース部分から延在する、請求項6に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項8】
前記アダプタに対する前記反射面の位置及び/又は角度は調整可能である、請求項5~7のいずれか一項に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項9】
前記反射面は、概して、リフレクタ軸を規定し、前記リフレクタ軸及び前記長手方向軸は、15~75度の間の角度を規定する、請求項1~8のいずれか一項に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項10】
前記角度は、30~60度の間である、請求項9に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項11】
前記角度は、40~50度の間である、請求項10に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項12】
前記角度は、約45度である、請求項11に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項13】
前記反射面は、前記リフレクタ軸を中心として湾曲する凹状部分を含む、請求項9~12のいずれか一項に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項14】
前記凹状部分は、前記窓と略整列される、請求項13に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項15】
前記反射面は鏡を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項16】
前記鏡は、ガラス又は金属を備える、請求項15に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項17】
薬物送達デバイス用アクセサリであって、
前記薬物送達デバイスと動作可能に連結されるよう構成されるベース部分を備え、前記薬物送達デバイスは、
近位端と、遠位端と、前記近位端と前記遠位端との間に延在する長手方向軸と、少なくとも1つの窓とを有する本体を有するインジェクタハウジングと、
前記本体内に少なくとも部分的に配設される針アセンブリであって、前記針アセンブリは、薬剤を収容するシリンジバレルと、針又はカニューレとを備え、前記シリンジバレルの少なくとも一部は、前記少なくとも1つの窓を通して視認できるように位置決めされる、針アセンブリと、
前記本体内に少なくとも部分的に配設され、注射シーケンス中に前記針又はカニューレを通して前記薬剤を付勢するよう前記針アセンブリに動作可能に連結される駆動アセンブリと、を有し、
前記ベース部分から延在し、前記シリンジバレルの視認性を向上させるように前記窓に対して位置決めされる反射面を備える、
薬物送達デバイス用アクセサリ。
【請求項18】
更に、前記インジェクタハウジングの少なくとも一部を受け入れるよう構成されるスリーブ部分を備える、請求項17に記載のアクセサリ。
【請求項19】
前記ベース部分は、遠位部分アクセサリを画成し、前記スリーブ部分は、前記長手方向軸と略平行に前記ベース部分から延在する、請求項18に記載のアクセサリ。
【請求項20】
前記長手方向軸に対する前記反射面の位置及び/又は角度は調整可能である、請求項17~19のいずれか一項に記載のアクセサリ。
【請求項21】
前記反射面は、概して、リフレクタ軸を規定し、前記リフレクタ軸及び前記長手方向軸は、15~75度の間の角度を規定する、請求項17~20のいずれか一項に記載のアクセサリ。
【請求項22】
前記反射面と前記長手方向軸との間の角度は30~60度の間である、請求項20~21のいずれか一項に記載のアクセサリ。
【請求項23】
前記角度は、40~50度の間である、請求項22に記載のアクセサリ。
【請求項24】
前記角度は、約45度である、請求項23に記載のアクセサリ。
【請求項25】
前記反射面は、前記リフレクタ軸を中心として湾曲する凹状部分を含む、請求項21~24のいずれか一項に記載のアクセサリ。
【請求項26】
前記凹状部分は、前記窓と略整列される、請求項25に記載のアクセサリ。
【請求項27】
前記反射面が鏡を含む、請求項17~26のいずれか一項に記載のアクセサリ。
【請求項28】
前記鏡は、ガラス又は金属を備える、請求項27に記載のアクセサリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
2020年11月4日出願の米国仮特許出願第63/109,603号明細書に対する優先権を主張するものであり、その全内容を引用して本明細書中に明示的に組み込む。
【0002】
本開示は、一般に、薬物送達デバイスアセンブリ及び薬物送達デバイス用アクセサリに関する。特に、本開示は、概して、薬物送達デバイスのシリンジバレルの視認性を高めるようなど、薬物送達デバイス窓に対して位置決めされる反射面を含む、アセンブリ及び/又はアクセサリに関する。
【背景技術】
【0003】
薬物は、様々な状態及び疾患を治療するために投与される。オートインジェクタ(例えば、ペン型オートインジェクタ)及びオンボディ型インジェクタは、薬物などの医薬品の送達及び/又は治療においていくつかの利点を提供する。利益の1つとしては、例えば、従来のシリンジを使用する従前の送達方法と比較したときの使用の簡単さを挙げることができる。オートインジェクタは、変化する粘度及び/又は所望の量を有する多くの異なる薬剤を送達するために使用されてもよい。
【0004】
オートインジェクタのユーザが、使用前及び/又は使用中にオートインジェクタのある特定の特性を点検及び/又は確認することが望ましい場合がある。オートインジェクタ使用説明(「IFU」)は、そのような点検行為を指示、奨励、又は推奨してもよい。例えば、ユーザは、微粒子、変色、又は汚染物質をチェックするようなどのオートインジェクタを使用する前にオートインジェクタ視認窓を介して薬剤を点検することを望むか、又は指示されてもよい。ユーザは、注射プロセス中に、又は少なくとも患者の皮膚との接触からオートインジェクタを取り除く前に、視認窓を確認することを望むか、又は指示されてもよい。より詳細には、注射シーケンス中に、ユーザは、薬剤の減少する体積と、薬剤を薬物送達デバイスから付勢するプランジャストッパの前進とを観察して、注射がいつ完了するかを特定することができる。これらのステップは、送達部位からデバイスを尚早に取り除く可能性を低減する場合があり、これは結果として、皮膚表面への薬物の吹き付けに起因して不十分な投与量が送達される可能性がある。
【0005】
オートインジェクタのユーザにとって、注射中に特定の力レベル及び/又は向きを維持することが望ましい場合がある。オートインジェクタ及びアクセサリIFUは、そのような動作を指示、促進、又は推奨してもよい。例えば、ユーザは、注射シーケンス中に、一定の若しくはベースラインの力を維持すること、及び/又はオートインジェクタを注射部位に対して垂直な向きに維持することを望むか、又はそのように指示される場合がある。これらのステップは、完全且つ成功した注射の可能性を増加させるか、及び/又は疼痛若しくは不快感を低減させる場合がある。
【0006】
しかし、オートインジェクタのユーザの中には、視認窓を確認しながら所望の向きに所望の力を印加することがぎこちないか、不快であるか、又は他の点で不都合であると感じる人もいる。例えば、一部のユーザは、オートインジェクタの長手方向軸と略平行な方向及び/又はそれに沿った方向に視線を向けることを好む場合がある。そのような向きは、オートインジェクタが注射部位に対して垂直のままであることをユーザが概ね確実にすることを可能にする場合がある。しかし、そのような向きは、通常はオートインジェクタの側面にある視認窓を確認することに役立たないことがある。
【0007】
既存のオートインジェクタ設計に伴う別の潜在的な問題は注射中の不安定性を含み、これは、ユーザが上で検討したように所望の向きでデバイスを保持しようとする場合であっても起こり得る。別の例として、不安定性は、デバイスと患者の皮膚との間の相互作用に起因する場合がある。オートインジェクタは、通常、ユーザの皮膚に押し付けられた場合に注射をロック解除又は開始するよう作用する機能をデバイスの前部に有している。始動の信頼性は、薬物が注入される皮膚又は組織の状態に依存する可能性があり、ここで、より安定性の低い組織は、結果として、始動の困難を生じる場合がある。始動は、特定の力がデバイスに印加されることを必要とし、その力は、ユーザの皮膚に伝わる。この力は圧力に変換され、ユーザの皮膚と接触するデバイスの表面積に応じて、この圧力は、注射をロック解除又は開始するのに十分な力が得られるまで、ユーザの組織を大きく変位させる必要がある。これは結果として、オートインジェクタを注射部位へ更に強く押し付ける必要を生じる可能性があり、これにより、患者に薬剤を投与する際に大きな不快感及び躊躇をもたらす可能性がある。
【0008】
以下に更に詳述するように、本開示は、既存のシステム及び方法に対する有利な代替案を具現化するオートインジェクタなどの薬物送達デバイスアセンブリ及び薬物送達デバイス用アクセサリを説明するものであり、本明細書で述べる課題又はニーズの1つ以上に対処するとともに他の利益及び利点も提供することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
インジェクタハウジングと、針アセンブリと、駆動アセンブリと、反射面とを含む薬物送達デバイスアセンブリを提供する。インジェクタハウジングは、近位端と、遠位端と、近位端と遠位端との間に延在する長手方向軸と、少なくとも1つの窓とを有する本体を含んでもよい。針アセンブリは、本体内に少なくとも部分的に配設され、薬剤を収容するシリンジバレルと、針又はカニューレとを含んでもよく、シリンジバレルの少なくとも一部は、少なくとも1つの窓を通して視認できるように位置決めされる。駆動アセンブリは、本体内に少なくとも部分的に配設され、注射シーケンス中に針又はカニューレを通して薬剤を付勢するよう針アセンブリに動作可能に連結される。反射面は、シリンジバレルの視認性を向上させるように窓に対して位置決めされる。
【0010】
アセンブリは、シリンジバレル内に配設され、注射シーケンス中に針又はカニューレを通して薬剤を付勢するよう駆動アセンブリと動作可能に連結されるプランジャストッパを含んでもよい。反射面は、注射シーケンス中にプランジャストッパの視認性を向上させるように窓に対して位置決めされてもよい。より詳細には、反射面は、注射シーケンス中に、プランジャストッパが長手方向軸に沿った、インジェクタハウジングの近位端の近位の位置から反射面を介して視認できるように、窓に対して位置決めされてもよい。
【0011】
アセンブリは、反射面とインジェクタハウジングとを連結するアダプタを含んでもよい。アダプタは、インジェクタハウジングの少なくとも一部を受け入れるよう構成されるスリーブ部分を含んでもよい。アダプタは、アダプタの遠位部分を画成するベース部分を含み、スリーブ部分は、長手方向軸と略平行にベース部分から延在してもよい。
【0012】
反射面は、概して、リフレクタ軸と長手方向軸とが15~75度の間の角度を規定するように、リフレクタ軸を規定してもよい。角度は、30~60度の間、40~50度の間、又は約45度であってもよい。反射面は、リフレクタ軸を中心として湾曲する凹状部分を含んでもよく、窓と略整列されてもよい。反射面は、鏡であってもよく、ガラスであってもよい。
【0013】
薬物送達デバイス用アクセサリも提供され、窓を有する薬物送達デバイスと動作可能に連結されるよう構成されるベース部分と、ベースから延在し、シリンジバレルの視認性を向上させるように窓に対して位置決めされる反射面とを含んでいる。
【0014】
添付の図面と合わせて以下の説明から本開示に対する理解がより深まるものと思われる。図面によっては、要素を選択的に省略して簡略化することで他の要素をより明確に示すようにしている場合がある。一部の図面におけるこうした要素の省略は、対応する書面による説明の中で明確に記述されている場合を除き、例示的実施形態のいずれかにおける特定要素の有無を表すものでは必ずしもない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本開示の態様とともに利用されてもよい例示的な薬物送達デバイスの斜視図である。
図2】薬物送達デバイスのある特定の構成要素又は部分の視認性を向上させるように位置決めされる反射面を有する、本開示の態様による薬物送達デバイス用の例示的なアクセサリの斜視図である。
図3図1に示す例示的なアクセサリの平面図である。
図4】窓を有するインジェクタと、インジェクタ窓の視認性を向上させるようにインジェクタに対して位置決めされる反射面を有するアクセサリとを含む、本開示の態様による例示的な薬物送達デバイスアセンブリの側面図である。
図5】インジェクタ窓及びその内部の構成要素を反射面において視認できる、本開示の態様による別の例示的な薬物送達デバイスアセンブリの斜視図である。
図6】注射シーケンスの後の段階中の、図4に示す例示的な薬物送達デバイスアセンブリの斜視図である。
図7】インジェクタ窓及びその内部の構成要素を反射面において視認できる、本開示の態様による別の例示的な薬物送達デバイスアセンブリの斜視図である。
図8図7に示す薬物送達デバイスアセンブリの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
一般的に言えば、これらの様々な実施形態に従って、薬物送達デバイス(例えば、オートインジェクタ又は他の注射器)は、薬物送達デバイスの特定の構成要素又は部分の視認性を高めるよう、アクセサリと連結されるか、又はそれと併せて使用される。例えば、アクセサリは、シリンジバレルの視認性を高めるように、薬物送達デバイスの窓に対して位置決めされる反射面を含んでもよい。
【0017】
本明細書で使用する場合、「約」という用語は、最小の有効数字の+/-10%を意味する。用語「患者の皮膚」とは、ユーザの覆われていない、裸の、若しくは素肌、及び/又は、衣服、包帯、若しくは他の被覆によって覆われている際のユーザの皮膚を指す場合がある。
【0018】
図1に示すように、例示的なインジェクタ10は、概して、遠位端14と、近位端16と、遠位端14と近位端16との間に延在する長手方向軸Lとを含むハウジング12を画成するインジェクタハウジング11を含む。インジェクタ10の遠位端14は、インジェクタ10の作動を補助する略円筒形状の針シールド18と、インジェクタの使用前に針シールド18を覆う針キャップ19とを含む。針アセンブリ20は、遠位端14又はその近傍においてハウジング12内部に少なくとも部分的に配設され、薬剤24を収容するシリンジバレル22と、シリンジバレル22内部に配設されるプランジャストッパ21と、薬剤24を患者に注入するために使用される針又はカニューレ26とを含む。例示する例では、針又はカニューレ26は、始動前にまずハウジング12内部に位置決めされ、且つ薬物送達中に遠位端14における開口部を通って突出してもよい。
【0019】
駆動アセンブリ30もまた、ハウジング12内部に少なくとも部分的に配設され、針アセンブリ20に動作可能に連結される。駆動アセンブリ30は、駆動アセンブリ30の作動を開始する、本体12の近位端16又はその近傍に位置決めされるアクチュエータボタン32を含んでもよい。動作中、ユーザは、針キャップ19を取り外し、針シールド18を注射位置に対して(例えば、それらの脚又は胃の上に)載置し、アクチュエータボタン32を作動させる。この作動によって、駆動アセンブリ30の(ばね、モータ、油圧又は加圧機構などの形態の)駆動機構がプランジャストッパ21などの針アセンブリ20に駆動力を及ぼし、この駆動力によって、針又はカニューレ26がハウジング12の開口部に挿通されて患者に挿入されるか、及び/又は、更に、シリンジバレル22から針又はカニューレ26の外に患者に向けて薬剤24が付勢される。いくつかの変形例では、患者は針又はカニューレ26を手動で挿入することができ、駆動機構30の作動は、プランジャストッパ21を遠位方向に付勢し、それによって、シリンジバレル22から針又はカニューレ26の外に患者に向けて薬剤24が付勢されることのみを含む。インジェクタ10は、アクチュエータボタンを含まなくてもよく、代わりに、アクチュエータボタンに加えて針シールドの移動ではなく、針シールド18の移動のみによって始動させてもよい。インジェクタ10は、アクチュエータボタンを含まなくてもよく、代わりに、アクチュエータボタンに加えて針シールドの移動ではなく、針シールド18の移動のみによって始動させてもよい。
【0020】
インジェクタ10は、デバイスの機能性を支援及び/又は向上させ得る任意の数の追加的特徴及び構成要素を含んでもよい。図示の例では、1つ以上のノブ34が、アンチロール機構としてハウジング12の外面35から突出している。1つ以上のノブ34は、インジェクタ10のハウジング12と一体形成されてもよいか、又は溶接、接着、若しくは別の接着方法によって外面35に連結されてもよい。加えて、シリンジバレル22に又はその近傍に位置決めされる視認窓36は、投与中の薬物の残量の視覚的表示を提供する。針シールドキャップは、針26を防護し、インジェクタ10の意図しない作動及び針又はカニューレ26の展開を防止する。針シールド18は、針シールド18が患者の皮膚に押し付けられる場合に注射をロック解除又は開始するよう作用する。駆動アセンブリ30の始動は、特定の力がインジェクタ10の針シールド18に印加されることを必要とし、その力はユーザの皮膚に伝わる。他の例において、インジェクタ10は、1つ以上の電子モジュールであって、ハウジング12、針アセンブリ20、駆動アセンブリ30、及び/又はインジェクタ10の他の任意の構成要素に連結される1つ以上の電子モジュールを追加として含んでもよい。更に、インジェクタ10はまた、引き込み機構、減衰機構などのような任意の数の安全機構を含んでもよい。
【0021】
薬物送達デバイス10の本実施例は、オートインジェクタ又はペン型インジェクタの形態をとり、従って薬物送達の期間にわたってユーザの手に保持され得る。薬物送達デバイス10は、患者による自己投与のために又は介護者若しくは正式に訓練された医療提供者(例えば、医師又は看護師)による投与に適していてもよい。しかし、薬物送達デバイス10の様々な実装及び構成が可能である。他の実施例において、薬物送達デバイス10は、多重使用の再利用可能なインジェクタとして構成されてもよい。
【0022】
図2に示すように、本開示の態様による例示的なアクセサリ50を示している。アクセサリ50は、図1に示すようなインジェクタとともに利用されてもよい。アクセサリ50は、薬物送達デバイスのある特定の構成要素又は部分の視認性を高めるように位置決めされる反射面70を含む。例えば、アクセサリ50は、注射シーケンス中のプランジャストッパ21の視認性を高めることができる。注射プロセス中、又は少なくとも患者の皮膚との接触からインジェクタ10を取り除く前に、ユーザが視認窓36を確認することが望ましい場合がある。より詳細には、注射シーケンス中に、ユーザは、薬剤24の減少する体積及び/又はインジェクタ10から薬剤24を付勢するプランジャストッパ21を観察して、注射がいつ完了するかを特定することができる。それを行うには、送達部位からデバイスを尚早に取り除く可能性を低減する場合があり、これは結果として、皮膚表面への薬物の吹き付けに起因して不十分な投与量が送達される可能性がある。
【0023】
図2に示す例示的なアクセサリ50は、インジェクタと連結されるよう構成されるアダプタ52と、反射面70を画成又は支持するフランジ54とを含む。アダプタ52は、アダプタ52の遠位部分58を画成するベース部分56と、インジェクタ10がアクセサリ50と連結される場合にインジェクタ10の長手方向軸Lに略平行な方向にベース部分56から延在するスリーブ部分60とを含む。ベース部分56は、ユーザの皮膚に作用する接触力がより分散され得るか、ユーザの皮膚が、接触中に座屈又は折り重なる可能性が低くなり得るか、及び/又はユーザが所望の向き(注射部位に対して垂直)で薬物送達デバイスを保持することがより容易になり得るように、ユーザの皮膚に接触するためのより広い表面をユーザに提供する。アクセサリ50は、更に、アクセサリ50をインジェクタと選択的に連結することを助けるラッチ構成要素62を含んでもよい。例えば、図2に示すラッチ構成要素62は、その内側に、視認窓36の遠位壁に当接し、ラッチ構成要素62がインジェクタから離間するよう移動されない限り、且つ移動されるまで、アクセサリ50とインジェクタとの間の移動を防止するよう構成されるリッジ64(図3)を有する可撓性アームである。
【0024】
アクセサリ50は、反射性である少なくとも1つの部分、即ち反射面70を有する単一の一体型構成要素であってもよい。代替として、反射面70は、アクセサリ50の残りの部分と連結される、ガラス、ポリマー、又は金属から作成される鏡などの別個の構成要素であってもよい。例えば、反射面70は、フランジ54と共にオーバーモールドされてもよいか、又は接着剤若しくは締結具を介してフランジ54に連結されてもよい。
【0025】
フランジ54及び/又は反射面70は、概して、リフレクタ軸R(図2及び4)、即ち、フランジ54の中心点を画成する軸を画成してもよい。リフレクタ軸R及び長手方向軸Lは、15~75度、30~60度、40~50度、又は約45度であってもよい角度74を規定する。角度74は、以下で検討するように、いくつかの要因を考慮して選択されてもよい。また、角度74は、以下で更に検討するように、調整可能であってもよい。反射面70は、平坦であってもよいか、又は輪郭形状を有していてもよい。図に示すフランジ54及び反射面70はそれぞれ、輪郭形状、即ちリフレクタ軸Rを中心として湾曲する凹状部分76を有する。輪郭形状は、視野窓に焦点を合わせることによってその視認性を向上させることに役立ち得る。フランジ54はまた、凸状部分77などの別の方向における曲率を有してもよい。凸状部分77は、図2に示す輪郭を有してもよく、また、視認窓に焦点を合わせることによってその視認性を向上させることに役立ち得る。
【0026】
フランジ54の位置は、アダプタ52に対して固定されてもよいか、又は、フランジ54は、ユーザが反射面70の位置及び/又は角度74を調節することができるように、アダプタ52に対して調節可能であってもよい。例えば、フランジは、可撓性又は変形可能な材料から構成されるベース部分などの部分を有してもよい。追加として又は代替として、フランジは、ボールジョイント、ヒンジジョイント、又は別の調節可能な固定具を介してアダプタと連結されてもよい。
【0027】
動作中、アクセサリ50は、ユーザがプランジャストッパ21を見ることができる領域を増加及び/又は修正することなどによって、様々な方法で注射シーケンス中のプランジャストッパ21の視認性を向上させてもよい。例えば、図1を参照すると、眼が長手方向軸Lに隣接し、且つインジェクタ10の近位端16の近位の位置102にあるユーザは、更なる補助なしでは視認窓36を確認できない可能性が高い。逆に、眼が図4に示すインジェクタ/アクセサリアセンブリ110に対して同じ位置102にあるユーザは、以下でより詳細に検討するように、反射面70を介して視認窓36を確認できる可能性が高い。図1及び4に示す位置102は、ユーザが、オートインジェクタの長手方向軸と略平行な及び/又はそれに沿った方向に視線を向ける(例えば、視線を有する)ことを好む場合があるため、リフレクタ軸Rの角度の設計に対して望ましい位置であり得る。そのような向きはまた、ユーザがオートインジェクタに印加される力の方向と平行な視点角度を維持することを可能にし得る。しかし、上で検討したように、異なるユーザは、異なる好みの視線を有する場合がある。この目的を達成するために、上で検討したように、フランジがアダプタに対して移動可能であることが望ましい場合がある。
【0028】
フランジの位置及び角度に対する別の設計考慮事項は、ユーザが好む手の位置である。例えば、注射シーケンス中、一部のユーザは、図5及び6に示すように、自分の手を視認窓近傍に載置するよう選択する場合がある。図5及び6に示すように、フランジ54の向きは、ユーザが、反射面70を介して視認窓を確認しながら、この手の向きを用いることを可能にする。
【0029】
図4は、インジェクタ110及び図2~3からのアクセサリ50を含む薬物送達デバイスアセンブリ100を示している。上で検討したように、反射面70の角度74は、固定されてもよいか、又は調整可能であってもよい。
【0030】
図7及び8は、本開示の態様による別の例示的な薬物送達デバイスアセンブリ200を示しており、ここで、インジェクタ窓236を有する薬物送達デバイス210は、薬物送達デバイス210のある特定の構成要素又は部分の視認性を向上させるよう構成される反射面270を有するアクセサリ250と連結される。例えば、窓236は、図7に示すように、反射面270において視認できる。図7及び8に示すアクセサリ250は、薬物送達デバイス210を受け入れるための円筒形状内面253を画成するディスク形状アダプタ252と、アダプタ252の上部(近位)部分上の略円形/ドーナツ形状反射面270とを含む。アダプタ254及び薬物送達デバイス210は、圧入接続、掛止接続、又は別の適切な選択的連結配置などの、それらを選択的に連結するための構成要素を有してもよい。反射面270及び薬物送達デバイス210を連結することに加えて、アダプタ252はまた、図8に示すように、注射部位とのより広い接触表面積を提供するよう機能してもよい。例えば、アダプタ252が、薬物送達デバイス210の遠位端よりも大きい直径を有するため、ユーザの皮膚280に作用する接触力は、より分散される場合があり、ユーザの皮膚280は、接触中に座屈又は折り重なる可能性が低くなる場合があり、及び/又はユーザが薬物送達デバイス210を所望の向きで保持することがより容易になる場合がある。図7及び8に示す反射面270は、アクセサリ250の上面全体を覆い、それによって、ユーザにインジェクタの360度の反射視野を与え、潜在的に、様々な角度からの窓236の視認性を向上させることをより容易にする。
【0031】
シリンジバレルは、45~85mm、60~65mmの長さ、又は別の適切な長さを有してもよい。シリンジバレルの長さは、後端と針が取り付けられる出口との間の長さである(しかし、針が存在する場合、針は含まない)。
【0032】
シリンジバレルは、4~6.5mmの内径を有してもよい。シリンジが1mlの名目最大充填容積を有する場合、シリンジバレルの内径は5.5~6.5mmであり得る。シリンジが0.5mlの名目最大充填容積を有する場合、シリンジバレルの内径は4~5mmであり得る。
【0033】
シリンジバレルの壁は、少なくとも1mm、約1~3mm、約1.5~3mm、又は約2.4~2.8mmの厚さを有してもよい。壁の厚さによって、滅菌ガスがシリンジの内部に入ることが制限され又は阻止され、それにより、プレフィルドシリンジ内に収容された液体製剤との接触を最小限にする又は阻止する。
【0034】
上述の記載では、薬物送達デバイスに関連する様々なデバイス、アセンブリ、構成要素、サブシステム、及び使用方法について説明している。デバイス、アセンブリ、構成要素、サブシステム、方法、又は薬物送達デバイスは、以下に特定される薬物、並びにそれらのジェネリック及びバイオシミラー同等品を含むがそれらに限定されない薬物を更に含むことができ、又はこれらとともに使用することができる。本明細書で使用される場合、薬物という用語は、他の類似の用語と交換可能に使用でき、伝統的及び非伝統的な医薬品、栄養補助食品、サプリメント、生物学的製剤、生物学的活性剤及び組成物、大分子、バイオシミラー、生物学的同等物、治療用抗体、ポリペプチド、タンパク質、小分子、及びジェネリック医薬品を含む、任意の種類の薬剤又は治療用材料を指すために使用することができる。非治療的な注入可能材料もまた包含される。薬物は、液体形態、凍結乾燥形態、又は凍結乾燥形態から再構成されたものであってもよい。以下の例示的な薬物のリストは、網羅的又は限定的であると考えるべきではない。
【0035】
薬物はリザーバに収容される。いくつかの場合では、リザーバは、治療のために薬物が充填されるか又は予め充填されるかのいずれかである、一次容器である。一次容器は、バイアル、カートリッジ、又は事前充填シリンジとすることができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスのリザーバには、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)などのコロニー刺激因子が充填されてもよく、又はそれらとともにデバイスを使用することができる。そのようなG-CSF剤としては、Neulasta(登録商標)(ペグフィルグラスチム、PEG化フィルガストリム、PEG化G-CSF、PEG化hu-Met-G-CSF)及びNeupogen(登録商標)(フィルグラスチム、G-CSF、hu-MetG-CSF)、UDENYCA(登録商標)(ペグフィルグラスチム-cbqv)、Ziextenzo(登録商標)(LA-EP2006;ペグフィルグラスチム-bmez)、又はFULPHILA(ペグフィルグラスチム-bmez)が挙げられるが、それらに限定されない。
【0037】
他の実施形態では、薬物送達デバイスは、液体又は凍結乾燥形態であり得る赤血球造血刺激因子製剤(ESA)を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。ESAは、赤血球造血を刺激する任意の分子である。いくつかの実施形態では、ESAは、赤血球造血刺激タンパク質である。本明細書で使用する場合、「赤血球造血刺激タンパク質」とは、例えば、受容体に結合し、受容体の二量化を引き起こすことによってエリスロポエチン受容体の活性化を直接的又は間接的に引き起こす任意のタンパク質を意味する。赤血球造血刺激タンパク質としては、エリスロポエチン受容体に結合し、これを活性化させるエリスロポエチン及びその変異体、類似体、若しくは誘導体;エリスロポエチン受容体に結合し、この受容体を活性化させる抗体;又はエリスロポエチン受容体に結合し、活性化させるペプチドが挙げられる。赤血球造血刺激タンパク質としては、Epogen(登録商標)(エポエチンアルファ)、Aranesp(登録商標)(ダルベポエチンアルファ)、Dynepo(登録商標)(エポエチンデルタ)、Mircera(登録商標)(メトキシポリエチレングリコール-エポエチンベータ)、Hematide(登録商標)、MRK-2578、INS-22、Retacrit(登録商標)(エポエチンゼータ)、Neorecormon(登録商標)(エポエチンベータ)、Silapo(登録商標)(エポエチンゼータ)、Binocrit(登録商標)(エポエチンアルファ)、エポエチンアルファHexal、Abseamed(登録商標)(エポエチンアルファ)、Ratioepo(登録商標)(エポエチンシータ)、Eporatio(登録商標)(エポエチンシータ)、Biopoin(登録商標)(エポエチンシータ)、エポエチンアルファ、エポエチンベータ、エポエチンイオタ、エポエチンオメガ、エポエチンデルタ、エポエチンゼータ、エポエチンシータ、及びエポエチンデルタ、PEG化エリスロポエチン、カルバミル化エリスロポエチン、並びにそれらの分子又は変異体又は類似体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0038】
特定の例示的なタンパク質の中には、その融合物、断片、類似体、変異体、又は誘導体を含む、以下で説明する特定のタンパク質がある:完全ヒト化及びヒトOPGL特異抗体、特に、完全ヒト化モノクローナル抗体を含む、(RANKL特異抗体、ペプチボディなどとも称される)OPGL特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;ミオスタチン特異的ペプチボディを含む、ミオスタチン結合タンパク質、ペプチボディ、関連タンパク質など;特に、IL-4及び/又はIL-13の受容体への結合によって媒介される活性を阻害する、IL-4受容体特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;インターロイキン1-受容体1(「IL1-R1」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;Ang2特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;NGF特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;CD22特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など、特に、ヒト-マウスモノクローナルhLL2カッパ鎖に結合したヒト-マウスモノクローナルhLL2ガンマ鎖二硫化物の二量体、例えば、エプラツズマブ(CAS登録番号501423-23-0)のヒトCD22特異完全ヒト化抗体などの、ヒトCD22特異IgG抗体を特に含むがそれに限定されない、ヒト化及び完全ヒトモノクローナル抗体を含むがそれに限定されない、ヒト化及び完全ヒト抗体などであるがそれに限定されない、ヒトCD22特異抗体;抗IGF-1R抗体を含むがそれに限定されない、IGF-1受容体特異抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質など;B7RP特異完全ヒトモノクローナルIgG2抗体を含むがそれに限定されない、B7RP-1の最初の免疫グロブリン様ドメインのエピトープと結合する完全ヒトIgG2モノクローナル抗体を含むがそれに限定されない、B7RP-1と活性化T細胞上のその天然の受容体であるICOSとの相互作用を阻害するものを含むがそれに限定されない、B-7関連タンパク質1特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など(「B7RP-1」並びにB7H2、ICOSL、B7h、及びCD275とも称される);例えば145c7などの、HuMax IL-15抗体及び関連タンパク質を含むがそれらに限定されない、特にヒト化モノクローナル抗体などの、IL-15特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;ヒトIFNガンマ特異抗体を含むがそれに限定されない、及び完全ヒト抗IFNガンマ抗体を含むがそれに限定されない、IFNガンマ特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;TALL-1特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など、並びに他のTALL特異結合タンパク質;副甲状腺ホルモン(「PTH」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;トロンボポチエン受容体(「TPO-R」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;肝細胞増殖因子/分散因子(HGF/SF)を中和する完全ヒトモノクローナル抗体などのHGF/SF:cMet軸(HGF/SF:c-Met)を標的とするものを含む、肝細胞増殖因子(「HGF」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;TRAIL-R2特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;アクチビンA特異抗体、ペプチボディ、タンパク質など;TGF-ベータ特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;アミロイド-ベータタンパク質特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;c-Kit及び/又は他の幹細胞因子受容体と結合するタンパク質を含むがそれらに限定されない、c-Kit特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;OX40L及び/又はOX40受容体の他のリガンドと結合するタンパク質を含むがそれに限定されない、OX40L特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;Activase(登録商標)(アルテプラーゼ、tPA);Aranesp(登録商標)(ダルベポエチンアルファ)、エリスロポエチン[30-アスパラギン、32-スレオニン、87-バリン、88-アスパラギン、90-スレオニン]、ダルベポエチンアルファ、新規造血刺激タンパク質(NESP);Epogen(登録商標)(エポエチンアルファ、又はエリスロポエチン);GLP-1、Avonex(登録商標)(インターフェロンベータ-1a);Bexxar(登録商標)(トシツモマブ、抗CD22モノクローナル抗体);Betaseron(登録商標)(インターフェロン-ベータ);Campath(登録商標)(アレムツズマブ、抗CD52モノクローナル抗体);Dynepo(登録商標)(エポエチンデルタ);Velcade(登録商標)(ボルテゾミブ);MLN0002(抗α4β7 mAb);MLN1202(抗CCR2ケモカイン受容体mAb);Enbrel(登録商標)(エタネルセプト、TNF受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断薬);Eprex(登録商標)(エポエチンアルファ);Erbitux(登録商標)(セツキシマブ、抗EGFR/HER1/c-ErbB-1);Genotropin(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン);Herceptin(登録商標)(トラスツズマブ、抗HER2/neu(erbB2)受容体mAb);Kanjinti(商標)(トラスツズマブ-anns)抗HER2モノクローナル抗体、Herceptin(登録商標)のバイオシミラー、又は乳癌若しくは胃癌の治療のためのトラスツズマブを含有する別の製品;Humatrope(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン);Humira(登録商標)(アダリムマブ);Vectibix(登録商標)(パニツムマブ)、Xgeva(登録商標)(デノスマブ)、Prolia(登録商標)(デノスマブ)、RANKリガンドに対する免疫グロブリンG2ヒトモノクローナル抗体、Enbrel(登録商標)(エタネルセプト、TNF受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断薬)、Nplate(登録商標)(ロミプロスチム)、リロツムマブ、ガニツマブ、コナツムマブ、ブロダルマブ、溶液中のインスリン;Infergen(登録商標)(インターフェロンアルファコン-1);Natrecor(登録商標)(ネシリチド;遺伝子組換え型ヒトB型ナトリウム利尿ペプチド(hBNP);Kineret(登録商標)(アナキンラ);Leukine(登録商標)(サルガモスチム、rhuGM-CSF);LymphoCide(登録商標)(エプラツズマブ、抗CD22 mAb);Benlysta(商標)(リンフォスタットB、ベリムマブ、抗BlyS mAb);Metalyse(登録商標)(テネクテプラーゼ、t-PA類似体);Mircera(登録商標)(メトキシポリエチレングリコール-エポエチンベータ);Mylotarg(登録商標)(ゲムツズマブオゾガマイシン);Raptiva(登録商標)(エファリズマブ);Cimzia(登録商標)(セルトリズマブペゴル、CDP 870);Soliris(商標)(エクリズマブ);ペキセリズマブ(抗補体C5);Numax(登録商標)(MEDI-524);Lucentis(登録商標)(ラニビズマブ);Panorex(登録商標)(17-1A、エドレコロマブ);Trabio(登録商標)(レルデリムマブ);TheraCim hR3(ニモツズマブ);Omnitarg(ペルツズマブ、2C4);Osidem(登録商標)(IDM-1);OvaRex(登録商標)(B43.13);Nuvion(登録商標)(ビジリズマブ);カンツズマブメルタンシン(huC242-DM1);NeoRecormon(登録商標)(エポエチンベータ);Neumega(登録商標)(オプレルベキン、ヒトインターロイキン-11);Orthoclone OKT3(登録商標)(ムロモナブ-CD3、抗CD3モノクローナル抗体);Procrit(登録商標)(エポエチンアルファ);Remicade(登録商標)(インフリキシマブ、抗TNFαモノクローナル抗体);Reopro(登録商標)(アブシキシマブ、抗GP lIb/Ilia受容体モノクローナル抗体);Actemra(登録商標)(抗IL6受容体mAb);Avastin(登録商標)(ベバシズマブ)、HuMax-CD4(ザノリムマブ);Mvasi(商標)(ベバシズマブ-awwb);Rituxan(登録商標)(リツキシマブ、抗CD20 mAb);Tarceva(登録商標)(エルロチニブ);Roferon-A(登録商標)-(インターフェロンアルファ-2a);Simulect(登録商標)(バシリキシマブ);Prexige(登録商標)(ルミラコキシブ);Synagis(登録商標)(パリビズマブ);145c7-CHO(抗IL15抗体、米国特許第7,153,507号明細書を参照);Tysabri(登録商標)(ナタリズマブ、抗α4インテグリンmAb);Valortim(登録商標)(MDX-1303、抗炭疽菌(B.anthracis)防御抗原mAb);ABthrax(商標);Xolair(登録商標)(オマリズマブ);ETI211(抗MRSA mAb);IL-1 trap(ヒトIgG1のFc部分及び両IL-1受容体成分(I型受容体及び受容体補助タンパク質)の細胞外ドメイン);VEGF trap(IgG1 Fcと融合したVEGFR1のIgドメイン);Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ);Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ、抗IL-2Rα mAb);Zevalin(登録商標)(イブリツモマブチウキセタン);Zetia(登録商標)(エゼチマイブ);Orencia(登録商標)(アタシセプト、TACI-Ig);抗CD80モノクローナル抗体(ガリキシマブ);抗CD23 mAb(ルミリキシマブ);BR2-Fc(huBR3/huFc融合タンパク質、可溶性BAFF拮抗薬);CNTO 148(ゴリムマブ、抗TNFα mAb);HGS-ETR1(マパツズマブ;ヒト抗TRAIL受容体-1 mAb);HuMax-CD20(オクレリズマブ、抗CD20ヒトmAb);HuMax-EGFR(ザルツムマブ);M200(ボロシキシマブ、抗α5β1インテグリンmAb);MDX-010(イピリムマブ、抗CTLA-4 mAb、及びVEGFR-1(IMC-18F1);抗BR3 mAb;抗C.ディフィシル(C.difficile)毒素A並びに毒素B C mAb MDX-066(CDA-1)及びMDX-1388);抗CD22 dsFv-PE38コンジュゲート(CAT-3888及びCAT-8015);抗CD25 mAb(HuMax-TAC);抗CD3 mAb(NI-0401);アデカツムマブ;抗CD30 mAb(MDX-060);MDX-1333(抗IFNAR);抗CD38 mAb(HuMax CD38);抗CD40L mAb;抗Cripto mAb;抗CTGF特発性肺線維症第1期フィブロゲン(FG-3019);抗CTLA4 mAb;抗エオタキシン1 mAb(CAT-213);抗FGF8 mAb;抗ガングリオシドGD2 mAb;抗ガングリオシドGM2 mAb;抗GDF-8ヒトmAb(MYO-029);抗GM-CSF受容体mAb(CAM-3001);抗HepC mAb(HuMax HepC);抗IFNα mAb(MEDI-545、MDX-198);抗IGF1R mAb;抗IGF-1R mAb(HuMax-Inflam);抗IL12 mAb(ABT-874);抗IL12/IL23 mAb(CNTO 1275);抗IL13 mAb(CAT-354);抗IL2Ra mAb(HuMax-TAC);抗IL5受容体mAb;抗インテグリン受容体mAb(MDX-018、CNTO 95);抗IP10潰瘍性大腸炎mAb(MDX-1100);BMS-66513;抗マンノース受容体/hCGβ mAb(MDX-1307);抗メソテリンdsFv-PE38コンジュゲート(CAT-5001);抗PD1mAb(MDX-1106(ONO-4538));抗PDGFRα抗体(IMC-3G3);抗TGFβ mAb(GC-1008);抗TRAIL受容体-2ヒトmAb(HGS-ETR2);抗TWEAK mAb;抗
VEGFR/Flt-1 mAb;及び抗ZP3 mAb(HuMax-ZP3)。
【0039】
いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ロモソズマブ、ブロソズマブ、BPS 804(Novartis)、Evenity(商標)(ロモソズマブ-aqqg)、閉経後の骨粗鬆症及び/又は骨折治癒の治療のためのロモソズマブを含有する別の製品などであるがそれらに限定されないスクレロスチン抗体、並びに他の実施形態において、ヒトプロタンパク転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)に結合するモノクローナル抗体(IgG)を収容してもよく、又はこれらとともに使用されてもよい。このようなPCSK9特異抗体としては、Repatha(登録商標)(エボロクマブ)及びPraluent(登録商標)(アリロクマブ)が挙げられるが、それらに限定されない。他の実施形態では、薬物送達デバイスは、リロツムマブ、ビキサロマー、トレバナニブ、ガニツマブ、コナツムマブ、モテサニブ二リン酸塩、ブロダルマブ、ヴィデュピプラント、又はパニツムマブを収容してもよく、又はこれらとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスのリザーバには、OncoVEXGALV/CD;OrienX010;G207、1716;NV1020;NV12023;NV1034;及びNV1042を含むがそれらに限定されない、黒色腫又は他の癌の治療用のIMLYGIC(登録商標)(タリモジーンラハーパレプベック)又は別の腫瘍溶解性HSVが充填されてもよく、又はデバイスは、これらとともに使用することができる。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、TIMP-3などであるがそれらに限定されないメタロプロテイナーゼの内在性組織阻害剤(TIMP)を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Aimovig(登録商標)(エレヌマブ-aooe)、抗ヒトCGRP-R(カルシトニン遺伝子関連ペプチド1型受容体)又は片頭痛の治療のためのエレヌマブを含有する別の製品を収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。エレヌマブ、並びにCGRP受容体及び他の頭痛標的を標的とする二重特異性抗体分子などであるがそれらに限定されないヒトカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体の拮抗的抗体もまた、本開示の薬物送達デバイスを用いて送達されてもよい。加えて、BLINCYTO(登録商標)(ブリナツモマブ)などであるがそれらに限定されない二重特異性T細胞誘導(BiTE(登録商標))分子を、本開示の薬剤送出デバイスにおいて又はこれとともに使用することができる。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、アペリン又はその類似体などであるがそれらに限定されないAPJ大分子アゴニストを収容してもよく、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、治療的有効量の抗胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)又はTSLP受容体抗体が本開示の薬剤送出デバイスにおいて又はこれとともに使用される。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Avsola(商標)(インフリキシマブ-axxq)、抗TNF αモノクローナル抗体、Remicade(登録商標)(インフリキシマブ)のバイオシミラー(Janssen Biotech,Inc.)若しくは自己免疫疾患の治療のためのインフリキシマブを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Kyprolis(登録商標)(カルフィルゾミブ)、(2S)-N-((S)-1-((S)-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)-1-オキソペンタン-2-イルカルバモイル)-2-フェニルエチル)-2-((S)-2-(2-モルホリノアセトアミド)-4-フェニルブタンアミド)-4-メチルペンタンアミド、若しくは多発性骨髄腫の治療のためのカルフィルゾミブを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Otezla(登録商標)(アプレミラスト)、N-[2-[(1S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エチル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジオキソ-1H-イソインドール-4-イル]アセトアミド、若しくは様々な炎症性疾患の治療のためのアプレミラストを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Parsabiv(商標)(エテルカルセチドHCl、KAI-4169)若しくは血液透析中の慢性腎疾患(KD)を有する患者などにおける二次性副甲状腺機能亢進症(sHPT)の治療のためのエテルカルセチドHClを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ABP 798(リツキシマブ)、Rituxan(登録商標)/MabThera(商標)のバイオシミラー候補、若しくは抗CD20モノクローナル抗体を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、非抗体VEGF拮抗薬などのVEGF拮抗薬、及び/又はアフリベルセプトなどのVEGFトラップ(IgG1のFcドメインに縮合した、VEGFR1からのIgドメイン2及びVEGFR2からのIgドメイン3)を収容してもよい、又はこれともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ABP 959(エクリズマブ)、Soliris(登録商標)のバイオシミラー候補、若しくは補体タンパク質C5に特異的に結合するモノクローナル抗体を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ICOSL及びBAFF活性を同時に遮断する新規の二重特異性抗体-ペプチドコンジュゲートであるロジバフスプアルファ(以前はAMG 570)を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、心臓の収縮機構を直接的に標的化するオメカムチブメカルビル、小分子選択的心筋ミオシン活性化因子、若しくはミオトロープ、又は小分子選択的心筋ミオシン活性化因子を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ソトラシブ(以前はAMG 510として知られる)、KRASG12C小分子阻害剤、又はKRASG12C小分子阻害剤を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)の作用を阻害するテゼペルマブ、ヒトモノクローナル抗体、又はTSLPの作用を阻害するヒトモノクローナル抗体を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、インターロイキン-15(IL-15)に結合するAMG 714、ヒトモノクローナル抗体又はインターロイキン-15(IL-15)に結合するヒトモノクローナル抗体を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Lp(a)としても知られるリポタンパク質(a)を減らすAMG 890、低分子干渉RNA(siRNA)、又はリポタンパク質(a)を減らす低分子干渉RNA(siRNA)を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ABP 654(ヒトIgG1カッパ抗体)、Stelara(登録商標)のバイオシミラー候補、又はヒトIgG1カッパ抗体を含有し及び/又はヒトサイトカインインターロイキン(IL)-12及びIL-23のp40サブユニットに結合する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Amjevita(商標)若しくはAmgevita(商標)(以前はABP 501)(mab抗TNFヒトIgG1)、Humira(登録商標)のバイオシミラー候補、又はヒトmab抗TNFヒトIgG1を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 160、又は半減期延長(HLE)抗前立腺特異的膜抗原(PSMA)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 119、又はデルタ様リガンド3(DLL3)CAR T(キメラ抗原受容体T細胞)細胞療法を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 119、又はデルタ様リガンド3(DLL3)CAR T(キメラ抗原受容体T細胞)細胞療法を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 133、又は胃抑制ポリペプチド受容体(GIPR)アンタゴニスト及びGLP-1Rアゴニストを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 171、又は増殖分化因子15(GDF15)類似体を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 176、又は骨髄細胞白血病1(MCL-1)の小分子阻害剤を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 199、又は半減期延長(HLE)二重特異性T細胞エンゲージャーコンストラクト(BiTE(登録商標))を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 256、又はプログラム細胞死-1(PD-1)陽性細胞においてインターロイキン21(IL-21)経路を選択的に活性化するように設計された抗PD-1×IL21ムテイン及び/若しくはIL-21受容体アゴニストを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 330、又は抗CD33×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 404、又は固形腫瘍を有する患者のための治療として調査されているヒト抗プログラム細胞死-1(PD-1)モノクローナル抗体を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 427、又は半減期延長(HLE)抗fms様チロシンキナーゼ3(FLT3)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 430又は抗Jagged-1モノクローナル抗体を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 506、又は固形腫瘍のための治療として研究されている多重特異性FAP×4-1BB標的化DARPin(登録商標)生物製剤を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 509、又は二価T細胞エンゲージャーを含有し及びXmAb(登録商標)2+1技術を使用して設計される別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 562、又は半減
期延長(HLE)CD19×CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、エファバリューキンアルファ(以前はAMG 592)又はIL-2ムテインFc融合タンパク質を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 596、又はCD3×上皮増殖因子受容体vIII(EGFRvIII)BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)分子を含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 673、又は半減期延長(HLE)抗CD33×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 701、又は半減期延長(HLE)抗B細胞成熟抗原(BCMA)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 757、又は半減期延長(HLE)抗デルタ様リガンド3(DLL3)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 910、又は半減期延長(HLE)上皮細胞タイトジャンクション構成タンパク質クローディン18.2×CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容してもよい、又はこれとともに使用されてもよい。
【0040】
薬物送達デバイス、アセンブリ、構成要素、サブシステム、及び方法を、例示的な実施形態の観点から説明してきたが、これらに限定されるものではない。発明を実施するための形態は、単に例として解釈されるべきであり、本開示の考え得る全ての実施形態を説明しているわけではない。現在の技術又は本特許の申請日以降に開発された技術のいずれかを使用して、多くの代替的な実施形態を実施することができるが、このような実施形態はなお、本明細書に開示される本発明を定義する請求項の範囲内に含まれる。
【0041】
当業者であれば、本明細書に開示される発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく上記の実施形態に対して多種多様な修正、変更、及び組み合わせを施すことができ、そうした修正、変更、及び組み合わせは本発明の概念の範囲内にあると解釈されることを理解するであろう。
図1
図2
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図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】