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特表2023-549088薬物送達デバイスアセンブリ及び薬物送達デバイスのためのアクセサリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-22
(54)【発明の名称】薬物送達デバイスアセンブリ及び薬物送達デバイスのためのアクセサリ
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/32 20060101AFI20231115BHJP
   A61M 5/20 20060101ALI20231115BHJP
   A61M 5/31 20060101ALI20231115BHJP
【FI】
A61M5/32 510K
A61M5/20 500
A61M5/31 520
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526277
(86)(22)【出願日】2021-11-01
(85)【翻訳文提出日】2023-06-02
(86)【国際出願番号】 US2021057507
(87)【国際公開番号】W WO2022098592
(87)【国際公開日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】63/109,632
(32)【優先日】2020-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/142,056
(32)【優先日】2021-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500049716
【氏名又は名称】アムジエン・インコーポレーテツド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ペダーセン,ジェイコブ・ハルケア
(72)【発明者】
【氏名】ダッドマン,ジョシュア・ジェイ
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066BB01
4C066CC01
4C066NN08
4C066QQ48
4C066QQ79
(57)【要約】
インジェクタハウジングと、針アセンブリと、駆動アセンブリと、針シールドインジケータアクセサリとを含む薬物送達デバイスアセンブリが提供される。インジェクタハウジングは、近位端、遠位端及び近位端と遠位端との間に延びる長手方向軸を有する本体と、遠位端に隣接して配置され、且つ伸展位置と後退位置との間で移動可能な針シールドとを含み得る。針アセンブリは、本体内に少なくとも部分的に配置され、且つ薬剤及び針又はカニューレを収容するシリンジバレルを含み得る。駆動アセンブリは、本体内に少なくとも部分的に配置され、且つ注射シーケンス中に針又はカニューレを通して薬剤を押し出すために針アセンブリと動作可能に結合される。針シールドインジケータアクセサリは、インジェクタハウジングと選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体と、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬物送達デバイスアセンブリであって、
近位端、遠位端、前記近位端と前記遠位端との間に延びる長手方向軸を有する本体と、前記遠位端に隣接して配置され、且つ伸展位置と後退位置との間で移動可能な針シールドとを有するインジェクタハウジングと、
前記本体内に少なくとも部分的に配置された針アセンブリであって、薬剤及び針又はカニューレを収容するシリンジバレルを含む針アセンブリと、
前記本体内に少なくとも部分的に配置され、且つ注射シーケンス中に前記針又はカニューレを通して前記薬剤を押し出すために前記針アセンブリと動作可能に結合された駆動アセンブリと、
針シールドインジケータアクセサリであって、
前記インジェクタハウジングと選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体、及び
前記針シールドが前記後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ
を含む針シールドインジケータアクセサリと
を含む薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項2】
前記針シールドインジケータは、前記針シールドが前記後退位置にあるとき、フィードバックを前記ユーザに提供するように構成されたフィードバックコンポーネントを含む、請求項1に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項3】
前記フィードバックコンポーネントは、第1の位置と第2の位置との間で移動可能である、請求項2に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項4】
前記フィードバックコンポーネントは、前記針シールドが前記後退位置にあるとき、視覚インジケータを前記ユーザに提供する、請求項2又は3に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項5】
前記フィードバックコンポーネントは、前記針シールドが前記後退位置にあるとき、聴覚インジケータを前記ユーザに提供する、請求項2~4のいずれか一項に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項6】
前記フィードバックコンポーネントは、前記針シールドが前記後退位置にあるとき、触覚インジケータを前記ユーザに提供する、請求項2~5のいずれか一項に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項7】
前記針シールドインジケータは、前記ユーザに接触するように構成された接触面を含み、前記接触面は、伸展位置と後退位置との間で移動可能であり、前記接触面の前記後退位置は、前記針シールドの前記後退位置に対応する、請求項1~6のいずれか一項に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項8】
前記針シールドインジケータは、前記ユーザに接触するように構成された接触面を含み、前記接触面は、伸展位置と後退位置との間で移動可能であり、前記接触面の前記後退位置は、前記針シールドの前記後退位置に対応し、前記接触面は、前記接触面が前記後退位置にあるとき、前記フィードバックコンポーネントをトリガするように構成される、請求項2に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項9】
前記アクセサリ本体は、前記針シールドの直径よりも著しく大きい直径を有する遠位部分を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項10】
前記針シールドインジケータは、アクセサリ基準特徴部を含み、前記インジェクタハウジングは、インジェクタ基準特徴部を含み、前記アクセサリ基準特徴部と前記インジェクタ基準特徴部とは、前記針シールドが前記後退位置にあるときに整列される、請求項1に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項11】
前記アクセサリ基準特徴部と前記インジェクタ基準特徴部とは、前記針シールドが前記伸展位置にあるときに整列されない、請求項10に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項12】
前記インジェクタハウジングは、薬物表示窓を含み、前記インジェクタ基準特徴部は、前記薬物表示窓の少なくとも一部によって画定される、請求項10又は11に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項13】
前記アクセサリ基準特徴部は、前記薬物表示窓の前記一部と同様の形状を有するカットアウト部分である、請求項12に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項14】
前記アクセサリ本体は、前記針シールドの直径よりも著しく大きい直径を有する遠位部分を含む、請求項10~13のいずれか一項に記載の薬物送達デバイスアセンブリ。
【請求項15】
薬物送達デバイスのための針シールドインジケータアクセサリであって、
インジェクタハウジングと選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体と、
インジェクタ針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータと
を含む針シールドインジケータアクセサリ。
【請求項16】
前記針シールドインジケータは、前記インジェクタ針シールドが前記後退位置にあるとき、フィードバックを前記ユーザに提供するように構成されたフィードバックコンポーネントを含む、請求項15に記載の針シールドインジケータアクセサリ。
【請求項17】
前記フィードバックコンポーネントは、第1の位置と第2の位置との間で移動可能である、請求項16に記載の針シールドインジケータアクセサリ。
【請求項18】
前記フィードバックコンポーネントは、前記インジェクタ針シールドが前記後退位置にあるとき、視覚インジケータを前記ユーザに提供する、請求項16又は17に記載の針シールドインジケータアクセサリ。
【請求項19】
前記フィードバックコンポーネントは、前記インジェクタ針シールドが前記後退位置にあるとき、聴覚インジケータを前記ユーザに提供する、請求項16~18のいずれか一項に記載の針シールドインジケータアクセサリ。
【請求項20】
前記フィードバックコンポーネントは、前記インジェクタ針シールドが前記後退位置にあるとき、触覚インジケータを前記ユーザに提供する、請求項16~19のいずれか一項に記載の針シールドインジケータアクセサリ。
【請求項21】
前記針シールドインジケータは、前記ユーザに接触するように構成された接触面を含み、前記接触面は、伸展位置と後退位置との間で移動可能であり、前記接触面の前記後退位置は、前記インジェクタ針シールドの前記後退位置に対応する、請求項15~20のいずれか一項に記載の針シールドインジケータアクセサリ。
【請求項22】
前記針シールドインジケータは、前記ユーザに接触するように構成された接触面を含み、前記接触面は、伸展位置と後退位置との間で移動可能であり、前記接触面の前記後退位置は、前記インジェクタ針シールドの前記後退位置に対応し、前記接触面は、前記接触面が前記後退位置にあるとき、前記フィードバックコンポーネントをトリガするように構成される、請求項16に記載の針シールドインジケータアクセサリ。
【請求項23】
前記アクセサリ本体は、前記インジェクタ針シールドの直径よりも著しく大きい直径を有する遠位部分を含む、請求項15~22のいずれか一項に記載の針シールドインジケータアクセサリ。
【請求項24】
前記針シールドインジケータは、アクセサリ基準特徴部を含み、前記インジェクタハウジングは、インジェクタ基準特徴部を含み、前記アクセサリ基準特徴部と前記インジェクタ基準特徴部とは、前記インジェクタ針シールドが前記後退位置にあるときに整列される、請求項15に記載の針シールドインジケータアクセサリ。
【請求項25】
前記アクセサリ基準特徴部と前記インジェクタ基準特徴部とは、前記インジェクタ針シールドが伸展位置にあるときに整列されない、請求項24に記載の針シールドインジケータアクセサリ。
【請求項26】
前記インジェクタハウジングは、薬物表示窓を含み、前記インジェクタ基準特徴部は、前記薬物表示窓の少なくとも一部によって画定される、請求項24又は25に記載の針シールドインジケータアクセサリ。
【請求項27】
前記アクセサリ基準特徴部は、前記薬物表示窓の前記一部と同様の形状を有するカットアウト部分である、請求項26に記載の針シールドインジケータアクセサリ。
【請求項28】
前記アクセサリ本体は、前記インジェクタ針シールドの直径よりも著しく大きい直径を有する遠位部分を含む、請求項24~27のいずれか一項に記載の針シールドインジケータアクセサリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
2020年11月4日に出願された米国仮特許出願第63/109,632号明細書及び2021年1月27日に出願された米国仮特許出願第63/142,056号明細書に対する優先権が主張され、これらの出願のそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、薬物送達デバイスアセンブリ及び薬物送達デバイスのためのアクセサリに関する。より詳細には、本開示は、概して、針シールドインジケータアクセサリを有するアセンブリ及び/又は針シールドインジケータアクセサリであって、インジェクタハウジングと選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体と、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータとを含む針シールドインジケータアクセサリに関する。
【背景技術】
【0003】
薬物は、様々な症状及び疾患を治療するために投与される。オートインジェクタ(例えば、ペン型オートインジェクタ)及びオンボディ型インジェクタは、薬物などの薬剤及び/又は治療の送達においていくつかの利点を提供する。利益の1つとしては、例えば、従来のシリンジを使用する従前の送達方法と比較したときの使用の簡単さを挙げることができる。オートインジェクタは、様々な粘度及び/又は所望の量を有する多くの異なる薬剤を送達するために使用され得る。
【0004】
多くのインジェクタは、インジェクタ針を少なくとも部分的に囲み、伸展位置と後退位置との間で移動可能な針シールドを含む。針シールドは、多くの場合、2つの機能:不注意で針で刺さないようにユーザ及び他の人々を保護することと、作動を開始するための必要なステップの少なくとも1つを提供することとを果たす。一例として、多くのインジェクタは、典型的には、針シールドを所望の注射部位でユーザの皮膚に押し当てることにより、針シールドが後退位置に移動されたときに始動される。いくつかのオートインジェクタは、作動ボタンを押すなど、追加のステップを必要とする。いずれの場合にも、一部のユーザは、針シールドを皮膚に押し付けることによって針シールドを完全に格納することに難しさを感じ得る。より具体的な例として、ユーザの皮膚が針シールドを押し下げるのではなく、針シールドがユーザの皮膚を押し下げる場合があり、それにより注入開始を遅らせるか又は他に正常な注入を妨げるか若しくは複雑にする。
【0005】
ユーザは、針シールドが完全に格納されたことを判断するために、針シールドを観察するように指示され、且つ/又はそれを観察することを望む場合もある。一例として、ユーザは、注入が開始されるタイミングを知り、且つ/又は作動ボタンを押すタイミングを知ることができるように、針シールドが格納されたタイミングを知ることを望む場合がある。
【0006】
オートインジェクタのユーザは、注射中に特定の力のレベル及び/又は向きを維持することが望ましい場合もある。オートインジェクタIFUは、そのような動作を指示、奨励又は推奨し得る。例えば、ユーザは、注射シーケンス中、一定若しくはベースラインの力を維持し、且つ/又はオートインジェクタを注射部位に対して垂直な向きに維持することを望むか又はそれを指示される場合がある。これらのステップは、完全且つ正常な注射の可能性を高め、且つ/又は痛み若しくは不快感を軽減することができる。
【0007】
しかしながら、一部のオートインジェクタのユーザは、例えば、針シールドが適切に格納されたことを観察又は他の方法で確認しながら、所望の向きで所望の力を加えることが厄介であるか、不快であるか又は不便であると感じ得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下により詳細に説明するように、本開示は、既存のシステム及び方法に対する有利な代替形態を具現化し、且つ本明細書で述べる課題又は必要性の1つ又は複数に対処するとともに他の利益及び利点も提供することができる、薬物送達デバイスアセンブリ及びオートインジェクタなどの薬物送達デバイスのためのアクセサリを説明する。
【0009】
インジェクタハウジングと、針アセンブリと、駆動アセンブリと、針シールドインジケータアクセサリとを含む薬物送達デバイスアセンブリが提供される。インジェクタハウジングは、近位端、遠位端及び近位端と遠位端との間に延びる長手方向軸を有する本体と、遠位端に隣接して配置され、且つ伸展位置と後退位置との間で移動可能な針シールドとを含み得る。針アセンブリは、本体内に少なくとも部分的に配置され、且つ薬剤及び針又はカニューレを収容するシリンジバレルを含み得る。駆動アセンブリは、本体内に少なくとも部分的に配置され、且つ注射シーケンス中に針又はカニューレを通して薬剤を押し出すために針アセンブリと動作可能に結合される。針シールドインジケータアクセサリは、インジェクタハウジングと選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体と、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータとを含む。
【0010】
針シールドインジケータは、針シールドが後退位置にあるとき、フィードバックをユーザに提供するように構成されたフィードバックコンポーネントを含み得る。フィードバックコンポーネントは、第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり得る。フィードバックコンポーネントは、針シールドが後退位置にあるとき、視覚インジケータ、聴覚インジケータ及び/又は触覚インジケータをユーザに提供し得る。
【0011】
針シールドインジケータは、ユーザに接触するように構成された接触面を含み得、接触面は、伸展位置と後退位置との間で移動可能であり、接触面の後退位置は、針シールドの後退位置に対応する。接触面は、接触面が後退位置にあるとき、フィードバックコンポーネントをトリガするように構成され得る。
【0012】
アクセサリ本体は、針シールドの直径よりも著しく大きい直径を有する遠位部分を含み得る。
【0013】
針シールドインジケータは、アクセサリ基準特徴部を含み得、インジェクタハウジングは、インジェクタ基準特徴部を含み、アクセサリ基準特徴部とインジェクタ基準特徴部とは、針シールドが後退位置にあるときに整列される。アクセサリ基準特徴部とインジェクタ基準特徴部とは、針シールドが伸展位置にあるときに整列されない。
【0014】
インジェクタハウジングは、薬物表示窓を含み得、インジェクタ基準特徴部は、薬物表示窓の少なくとも一部によって画定され得る。アクセサリ基準特徴部は、薬物表示窓の一部と同様の形状を有するカットアウト部分であり得る。
【0015】
アクセサリ本体は、針シールドの直径よりも著しく大きい直径を有する遠位部分を含み得る。
【0016】
薬物送達デバイスのための針シールドインジケータアクセサリであって、インジェクタハウジングと選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体と、インジェクタ針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータとを含む針シールドインジケータアクセサリも提供される。
【0017】
本開示は、添付の図面と併せて以下の説明を読むことでより詳細に理解されるものと考えられる。図面のいくつかは、他の要素をより明確に示すために、選択した要素を省略することにより簡略化されている場合がある。いくつかの図面におけるこうした要素の省略は、対応する記載による説明で明示的に描出されている場合を除き、例示的実施形態のいずれかにおける特定の要素の存在又は不在を必ずしも示すものではない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本開示の態様で利用され得る例示的な薬物送達デバイスの正面図である。
図2A】本開示の態様による、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータを含む例示的な薬物送達デバイスアクセサリの正面図である。
図2B】本開示の態様によるアセンブリを形成するためにインジェクタと結合された、図2Aに示す針シールドインジケータ補助具の断面図である。
図2C図2Bに示すアセンブリの分解図である。
図2D図2Bに示すアセンブリが第1の位置にある様子を示す図である。
図2E図2Bに示すアセンブリが第2の位置にある様子を示す図である。
図3A】本開示の態様による、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの斜視図である。
図3B】本開示の態様によるアセンブリを形成するためにインジェクタと結合された、アセンブリが第1の位置にある場合の図3Aに示す針シールドインジケータ補助具の図である。
図3C図3Bに示すアセンブリが第2の位置にある様子を示す図である。
図3D】本開示の態様によるアセンブリを形成するためにインジェクタと結合された、アセンブリが第1の位置にあり、インジケータ補助具の一部が説明の目的で透明にされている場合の、図3Aに示す針シールドインジケータ補助具の図である。
図3E図3A図3Dに示すものと同様のばね付勢コンポーネントのための代替的な設計を示す。
図4A】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図4A)にあるか又は後退位置(図4B)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図4B】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図4A)にあるか又は後退位置(図4B)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図4C】説明の目的で特定の構成要素を透明な形態で示した、図4Aのアセンブリの図である。
図4D図4Aのアセンブリの断面図である。
図5A】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図5A)にあるか又は後退位置(図5B)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図5B】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図5A)にあるか又は後退位置(図5B)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図6A】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図6A)にあるか又は後退位置(図6B)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図6B】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図6A)にあるか又は後退位置(図6B)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図7A】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図7A)にあるか、後退位置(図7B)にあるか又はロック解除位置(図7C)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図7B】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図7A)にあるか、後退位置(図7B)にあるか又はロック解除位置(図7C)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図7C】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図7A)にあるか、後退位置(図7B)にあるか又はロック解除位置(図7C)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図7D図7Aのアセンブリの断面図である。
図7E図7Aのアセンブリの断面図である。
図7F図7Aのアセンブリの断面図である。
図8A】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図8A)にあるか又は後退位置(図8B)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図8B】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図8A)にあるか又は後退位置(図8B)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図8C図8Aのアセンブリの断面図である。
図9A】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図9A)にあるか又は後退位置(図9B)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図9B】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図9A)にあるか又は後退位置(図9B)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図9C図9Aのアセンブリの断面図である。
図9D】説明の目的で特定の構成要素を透明な形態で示した、図9Aのアセンブリの図である。
図10A】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図10A)にあるか又は後退位置(図10B)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図10B】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図10A)にあるか又は後退位置(図10B)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図10C】説明の目的で特定の構成要素を透明な形態で示した、図10Aのアセンブリの図である。
図10D】説明の目的で特定の構成要素を透明な形態で示した、図10Aのアセンブリの図である。
図11A】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図11A)にあるか又は後退位置(図11B)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
図11B】本開示の態様による、針シールドが伸展位置(図11A)にあるか又は後退位置(図11B)にあるかをユーザに示すように構成されたアクセサリを含む別の例示的な薬物送達デバイスアクセサリの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
一般的に言えば、これらの様々な実施形態によれば、薬物送達デバイス(例えば、オートインジェクタ又は他のインジェクタ)は、針シールドに関連する情報をユーザに示すアクセサリと結合されるか、又はそのようなアクセサリと組み合わせて使用される。例えば、アクセサリは、アクセサリとインジェクタハウジングとを選択的に結合するためのアクセサリ本体と、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータとを含み得る。
【0020】
本明細書で使用する場合、「約」という用語は、最小の有効数字の+/-10%を意味する。「患者の皮膚」という用語は、ユーザの覆われていない、裸の若しくはむき出しの皮膚を指し得、且つ/又は衣類、包帯若しくは他のカバリングによって覆われているユーザの皮膚を指し得る。
【0021】
図1に示すように、例示的なインジェクタ10は、概して、遠位端14と、近位端16と、遠位端14と近位端16との間に延びる長手方向軸「L」とを含むハウジング12を画定するインジェクタハウジング11を含む。インジェクタ10の遠位端14は、インジェクタ10の作動を補助する略円筒状の針シールド18と、インジェクタの使用前に針シールド18を覆う針キャップ19とを含む。針アセンブリ20は、遠位端14又はその近傍においてハウジング12内に少なくとも部分的に配置され、且つ薬剤24を収容するシリンジバレル22と、シリンジバレル22内に配置されたプランジャストッパ21と、所望の注射部位において患者に薬剤24を注入するために使用される針又はカニューレ26とを含む。図示の例では、針又はカニューレ26は、最初に作動前にハウジング12内に配置され、薬物送達中に遠位端14の開口部を貫通して突出し得る。
【0022】
駆動アセンブリ30もハウジング12内に少なくとも部分的に配置され、針アセンブリ20に動作可能に結合される。駆動アセンブリ30は、ハウジング12の近位端16又はその近傍に配置され、駆動アセンブリ30の作動を開始するアクチュエータボタン32を含み得る。動作時、ユーザは、針キャップ19を取り外し、針シールド18を注射場所(例えば、自分の脚又は腹)に当て、アクチュエータボタン32を作動させる。この作動により、駆動アセンブリ30の(ばね、モータ、油圧又は加圧機構などの形態の)駆動機構がプランジャストッパ21などの針アセンブリ20の一部に駆動力を及ぼし、この駆動力により、針又はカニューレ26がハウジング12の開口部に挿通されて患者に挿入され、且つ/又は更にシリンジバレル22から針又はカニューレ26の外に患者内に薬剤24が押し出される。いくつかの変形形態では、患者は、針又はカニューレ26を手動で挿入することができ、駆動機構30の作動は、遠位方向にプランジャストッパ21を付勢することのみを含み、それによりシリンジバレル22から針又はカニューレ26の外に患者に向けて薬剤24が押し出される。インジェクタ10は、アクチュエータボタンを含まなくてもよく、アクチュエータボタンに針シールドの移動を加えるのではなく、代わりに針シールド18の移動のみによって作動され得る。
【0023】
インジェクタ10は、デバイスの機能を支援及び/又は強化し得る任意の数の追加の特徴及び構成要素を含み得る。図示の例では、シリンジバレル22又はその近傍に配置される表示窓36は、投与中に薬物の残量を視覚的に指示する。針キャップ19は、針26を遮蔽し、意図しないインジェクタ10の作動及び針又はカニューレ26の展開を防止する。針キャップ19は、針シールド18が患者の皮膚に押し当てられると、注射をロック解除又は開始する働きをする。駆動アセンブリ30の作動には、インジェクタ10の針シールド18に特定の力を加える必要があり、その力はユーザの皮膚に伝達される。他の例では、インジェクタ10は、ハウジング12、針アセンブリ20、駆動アセンブリ30及び/又はインジェクタ10の他の任意の構成要素に結合される1つ又は複数の電子モジュールを追加的に含み得る。更に、インジェクタ10は、格納機構、減衰機構などの任意の数の安全機構も含み得る。
【0024】
薬物送達デバイス10の本例は、オートインジェクタ又はペン型インジェクタの形態をとり、従って薬物送達にわたってユーザの手に保持され得る。薬物送達デバイス10は、患者による自己投与に又は介護者若しくは正式に訓練された医療提供者(例えば、医師又は看護師)による投与に適し得る。しかしながら、薬物送達デバイス10の様々な実現形態及び構成が可能である。他の例において、薬物送達デバイス10は、複数回使用の再利用可能なインジェクタとして構成され得る。
【0025】
図2A図2Eは、本開示の態様による、インジェクタ110とアクセサリ50とを含む薬物送達デバイスアセンブリ100を示す。アクセサリ50は、インジェクタハウジング112と選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体60と、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ70とを含む。
【0026】
図2Aに示すように、アクセサリ本体60は、本体60の近位端の近傍にあり、且つ実質的に長手方向軸64に沿って延びるか、又は長手方向軸64に沿って延びる円筒状開口部62を含む。円筒状開口部62は、インジェクタ110の針シールド118に隣接する部分など、インジェクタハウジング112の遠位部分を受け入れることができる。円筒状開口部62は、インジェクタ110と摩擦嵌めを形成するような直径及び形状を有し得る。追加的又は代替的に、円筒状開口部62は、半径方向内側に(長手方向軸64に向かって)延び、インジェクタ110との摩擦嵌めを強化又は形成する突出部66などの結合特徴部を画定し得る。より具体的な例として、突出部66は、インジェクタハウジング112の特徴部内に受け入れられ得るか、又はインジェクタハウジング112の特徴部と結合され得る。更なる具体的な例として、突出部66は、インジェクタ110とアクセサリ50とを結合することを補助するために、薬物窓36の表面に受け入れられ得、且つ/又は表示窓36の表面に係合し得る。インジェクタ110は、アクセサリ50に対してインジェクタ110を引っ張り且つ/又は回転させることにより、アクセサリ50との係合から取り外され得る。追加的又は代替的に、他の結合特徴部が適する場合もある。例えば、アクセサリ本体60は、インジェクタがアクセサリ本体内に滑り込んでいる間、半径方向外側に撓むことができ、インジェクタが完全に挿入された位置になると半径方向内側に移動することができるロックアームを有し得る。
【0027】
アクセサリ本体60は、インジェクタハウジング112の遠位端の直径17よりも著しく大きい直径67を遠位端において有する略鐘型ハウジング68を画定する。この比較的大きい直径67については、後で詳述する。アクセサリ本体60は、ユーザが取り扱い又は操作中にアクセサリ50を把持することを支援し得るグリップリッジ69を含む。
【0028】
上述のように、アクセサリ50は、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ70を含む。図2A図2Eに示す針シールドインジケータ70は、針シールドが後退位置にあるとき、フィードバックをユーザに提供するように構成されたフィードバックコンポーネントを含む。例えば、図2A図2Eに示すフィードバックコンポーネントは、一般に、針シールド118が伸展位置にあるか又は後退位置にあるかを示すために、第1の位置と第2の位置との間で枢動可能な少なくとも1つの可動インジケータ72及び/又は長手方向軸64に沿ってアクセサリ本体60に対して可動である可動プレート71を含む。より具体的な例として、インジケータ72は、針シールド118が後退位置にあるとき、ユーザに視覚インジケータを提供する。図2Cに示すように、インジケータ72は、インジケータ72が第1の位置73(図2D)にあり、針シールド118が伸展位置にあるときに視認可能である第1の表示面72aと、インジケータが第2の位置75(図2E)にあり、針シールド118が後退位置にあるときに視認可能である第2の表示面72bとを有する。
【0029】
図面(特に図2B及び図2C)に示す可動インジケータ72は、支点とレバーアームとを含む。各可動インジケータ72上の支点は、ノブ72cを通って延びる軸を中心とした枢動運動を可能にし、且つ/又は促進するようにアクセサリ本体60と結合される2つのノブ72cなどの2つのコネクタポイントによって画定され得る。ノブ72cと本体60との間の結合関係は、スナップフィット接続、摩擦嵌め接続又は枢動運動を可能にする別の適切な関係であり得る。各可動インジケータ72のレバーアームは、接触面76がアクセサリ本体60に対して上方に(近位方向に)移動するとアーム72dが上方に付勢されて上述の枢動運動を引き起こすように、接触面76の一部と整列される1つ又は複数のアーム72dであり得る。更に具体的な例として、接触面76は、接触面76がアクセサリ本体60に対して上方に(近位方向に)移動するとレバーアーム72dを上方に付勢するようにレバーアーム72dと整列された突出部76aを含む。
【0030】
図示の可動プレート71は、長手方向軸64に沿った対応する構成要素71、68間の相対的な移動を可能にするようにハウジング68と結合される。より具体的な例として、可動プレート71は、針シールド118の移動距離に等しい又は略等しい移動距離を有し得る。更に具体的な例として、可動プレート71が完全伸展位置にある場合(図2B及び図2D)、針シールド118は、伸展位置にあり得、及び可動プレート71が完全後退位置にある場合(図2C)、針シールド118は、後退位置にあり得る。
【0031】
可動プレート71は、ハウジング68の環状レッジ81に着座する、可動プレート71の外面の周りの環状レッジ79など、任意の適切な方法でハウジング68と結合され得る。可動プレート71は、ユーザが注射部位においてユーザの皮膚に対してアセンブリ100を押すことによる力などの力が近位方向にかからない限り且つかかるまで、可動プレート71が伸展位置にあるようにハウジング68に対してばね付勢され得る。
【0032】
図示の可動プレート71の近位側は、上述のように、アーム72dを近位方向に選択的に係合及び/又は付勢するための突出部76aを含む。
【0033】
接触面76の比較的大きい直径は、ユーザの皮膚に接触するためのより広い表面(すなわちインジェクタ110の遠位部分よりも広い表面)をユーザに提供して、ユーザの皮膚に作用する接触力がより拡散され得る、ユーザの皮膚が接触中に座屈若しくは折り畳まれにくくなり得、且つ/又はユーザが(注射部位に垂直な)所望の向きに薬物送達デバイスを保持することがより容易になり得るようにする。より具体的な例として、接触面76の直径は、インジェクタ110の直径よりも約4~5倍大きい。代わりに、接触面の直径は、他の任意の適切なサイズであり得、例えばインジェクタの直径よりも1.5~2倍大きいか、インジェクタの直径よりも2~3倍大きいか、インジェクタの直径よりも3~4倍大きいか、インジェクタの直径よりも4~5倍大きいか、インジェクタの直径よりも5~6倍大きいか又は他の任意の適切なサイズであり得る。接触面76のサイズは、ユーザが、針が注射部位で患者の皮膚に対して略垂直になるような方向にインジェクタを適切に整列させることを補助するなど、別の機能も果たし得る。より具体的な例として、一部のユーザは、接触面76が皮膚と平行であり、且つ/又は皮膚に対して平らに押し付けられるのを見やすく、且つ/又は感じやすいため、より大きい接触面(例えば、接触面76)を注射部位と整列させることがより容易であると感じ得る。別の例として、接触面76は、ユーザの皮膚を注射部位で平らにすることもでき、これにより、より予測可能な及び/又は再現性のある注射体験をもたらし得る。
【0034】
使用中、ユーザは、図2Dに示すように、ハウジング112によってインジェクタ110を保持し、所望の注射部位でユーザの皮膚の近傍にアセンブリ100を整列させ得る。このとき、ハウジング68にある窓74を通して第1の表示面72aが見え、これにより、可動プレート71及び針シールド118が伸展位置(例えば、第1の位置73)にあることをユーザに指示及び/又は確認する。次に、ユーザは、アクセサリ本体60が可動プレート71に対して下方に(遠位に)移動するように長手方向軸に沿って下方に(遠位に)押し下げ、それにより、可動インジケータ72を枢動させ、窓74を通して第2の表示面72bを表示させ得る。同時に、インジェクタのハウジング112は、針シールド118に対して下方に(遠位に)移動して、針シールドを後退位置に移動させる。この動作中、インジェクタハウジング112及びアクセサリ本体60が遠位に移動する間、針シールド118、可動プレート71及び注射部位にあるユーザの皮膚は、静止したままであることに留意されたい。代わりに、ユーザは、自らの皮膚をアクセサリ50に向けて上方に移動させ、それにより針シールド118及び可動プレート71をハウジング112及びアクセサリ本体60に対して近位に移動させ得る。ただし、いずれの例でも、針シールド118、ハウジング112、可動プレート71及び本体60間で相対的な移動が生じる。また、いずれの場合にも、第2の表示面72bが窓74を通して見えるとき、ユーザは、針シールド118が格納され、(インジェクタが作動ボタンを押すなどの追加のステップを必要とするか否かに応じて)注射が開始する準備ができているか、又は既に開始されているというフィードバックを受けることができる。
【0035】
アクセサリ50は、図面に示す2つの窓、1つの窓、4つの窓、6つの窓、8つの窓又は任意の適切な数の窓など、任意の適切な数の表示窓74を含み得る。アクセサリは、追加的又は代替的に、聴覚インジケータ(クリック又は別の可聴音など)又は触覚インジケータ(アクセサリの振動又は他の運動など)などの他のインジケータを含み得る。
【0036】
図3A図3Dは、本開示の態様による、インジェクタ210とアクセサリ250とを含む薬物送達デバイスアセンブリ200を示す。アクセサリ250は、インジェクタハウジング212と選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体260と、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ270とを含む。
【0037】
図3Aに示すように、アクセサリ本体260は、本体260の近位端の近傍にあり、且つ実質的に長手方向軸264に沿って延びるか、又は長手方向軸264に沿って延びる円筒状開口部262を含む。円筒状開口部262は、インジェクタ210の針シールドに隣接する部分など、インジェクタハウジング212の遠位部分を受け入れることができる。円筒状開口部262は、インジェクタ210と摩擦嵌めを形成するような直径及び形状を有し得る。追加的又は代替的に、円筒状開口部262は、半径方向内側に延び、インジェクタ210との摩擦嵌めを強化又は形成する突出部などの結合特徴部を画定し得る。インジェクタ210は、アクセサリ250に対してインジェクタ210を引っ張り且つ/又は回転させることにより、アクセサリ250との係合から取り外され得る。追加的又は代替的に、他の結合特徴部が適する場合もある。例えば、アクセサリ本体260は、インジェクタがアクセサリ本体内に滑り込んでいる間、半径方向外側に撓むことができ、インジェクタが完全に挿入された位置になると半径方向内側に移動することができるロックアームを有し得る。より具体的な例として、図4Dに示すように、アクセサリ250は、インジェクタハウジング212を受け入れるために外側に撓むことができるが、アクセサリ250とインジェクタ210との間に摩擦嵌めを形成するために内側に付勢されたままになることもできるばね付勢アーム280を含み得る。ばね付勢アーム280は、インジェクタハウジング212に上向きの力を加えて、インジェクタ210をアクセサリ250に対して所定の位置に保持するようにも構成され得る。追加的に、アクセサリは、ばね付勢アーム280の上向きの力を打ち消し、且つインジェクタ210をアクセサリ250に対して所定の位置に保持するためにインジェクタ窓236と係合する固定タブ265を含み得る。換言すれば、ばね付勢アーム280と固定タブ265とは、インジェクタ210とアクセサリ250との間に平衡を形成するように協働する。注射が完了した後、ユーザは、ばね付勢アーム280を更に押し下げ、ばね付勢アーム280のばね力でインジェクタ210をアクセサリ250の外に押し出すことにより、アクセサリ250から取り外されるようにインジェクタ210を結合解除することも可能であり得る。
【0038】
アクセサリ本体260は、インジェクタハウジングの遠位端の直径よりも著しく大きい直径267を遠位端において有する略鐘型ハウジング268を画定する。この比較的大きい直径267については、後で詳述する。アクセサリ本体260は、注射中にユーザの皮膚にグリップして皮膚を平らにするか若しくは伸ばすことを補助し得、且つ/又は取り扱い若しくは操作中にユーザがアクセサリ250を把持することを補助し得る、ゴム製のオーバーモールドなどのグリップ面269を含む。
【0039】
上述のように、アクセサリ250は、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ270を含む。図3A図3Dに示す針シールドインジケータ270は、針シールドが後退位置にあるとき、フィードバックをユーザに提供するように構成されたフィードバックコンポーネントを含む。例えば、図3A図3Dに示すフィードバックコンポーネントは、一般に、アクセサリ基準特徴部274を含み、インジェクタハウジング212は、薬物表示窓236などのインジェクタ基準特徴部を含む。アクセサリ基準特徴部274と薬物表示窓236とは、針シールドが後退位置にあるときに整列される。より具体的な例として、図3Bでは、インジェクタハウジング212は、針シールドが伸展しているようなアクセサリ250に対して第1の位置273にある(すなわち、針シールドは、アクセサリ250又は注射部位のユーザの皮膚によって格納されていない)。このとき、ユーザは、アクセサリ基準特徴部274と薬物表示窓236との間にある間隙又は空間を観察して、インジェクタハウジング212が第1の位置273にあることを判定又は確認することができる。また、図3Cでは、インジェクタハウジング212は、針シールドが格納されているようなアクセサリ250に対して第2の位置275にある(すなわち、針シールドは、アクセサリ250及び/又は注射部位のユーザの皮膚によって押されている)。このとき、ユーザは、アクセサリ基準特徴部274と薬物表示窓236との間に間隙がない(すなわち特徴部274と特徴部236とが整列されている)ことを観察して、インジェクタハウジング212が第2の位置275にあることを判定又は確認することができる。
【0040】
アクセサリ基準特徴部274と薬物表示窓236とは、図3B及び図3Cに示す略円弧状の形状など、アライメント特徴部を強調又はハイライトする同様の形状を有し得るが、他の任意の適切な形状が使用され得る。アクセサリ基準特徴部274と薬物表示窓236とは、インジェクタハウジング212が第2の位置275にあるときにアクセサリ基準特徴部274に圧接する、図3Bに示す薬物表示窓236の遠位端にある円弧状リブ236aなど、互いに嵌合するようにも構成され得る。
【0041】
アクセサリ250は、インジェクタ210の遠位端の直径よりも大きい直径を有する接触面276を含む。接触面276の比較的大きい直径は、ユーザの皮膚に接触するためのより広い表面(すなわちインジェクタ210の遠位部分よりも広い表面)をユーザに提供して、ユーザの皮膚に作用する接触力がより拡散され得る、ユーザの皮膚が接触中に座屈若しくは折り畳まれにくくなり得、且つ/又はユーザが(注射部位に垂直な)所望の向きに薬物送達デバイスを保持することがより容易になり得るようにする。より具体的な例として、接触面276の直径は、インジェクタ210の直径よりも約4~5倍大きい。代わりに、接触面の直径は、他の任意の適切なサイズであり得、例えばインジェクタの直径よりも1.5~2倍大きいか、インジェクタの直径よりも2~3倍大きいか、インジェクタの直径よりも3~4倍大きいか、インジェクタの直径よりも4~5倍大きいか、インジェクタの直径よりも5~6倍大きいか又は他の任意の適切なサイズであり得る。接触面276のサイズは、ユーザが、針が注射部位で患者の皮膚に対して略垂直になるような方向にインジェクタを適切に整列させることを補助するなど、別の機能も果たし得る。より具体的な例として、一部のユーザは、接触面276が皮膚と平行であり、且つ/又は皮膚に対して平らに押し付けられるのを見やすく、且つ/又は感じやすいため、より大きい接触面(例えば、接触面276)を注射部位と整列させることがより容易であると感じ得る。別の例として、接触面276は、ユーザの皮膚を注射部位で平らにすることもでき、これにより、より予測可能な及び/又は再現性のある注射体験をもたらし得る。
【0042】
使用中、ユーザは、図3Bに示すように、ハウジング212によってインジェクタ210を保持し、第1の位置273においてインジェクタ210をアクセサリ250に挿入し得る。このとき、アクセサリ基準特徴部274と薬物表示窓236とは互いに間隔を空けて配置され、これにより、針シールドが伸展位置(例えば、第1の位置273)にあることをユーザに指示及び/又は確認する。次に、ユーザは、注射部位の皮膚に接触面276を当て、ハウジング212がアクセサリ本体260に対して下方に(遠位に)移動し、それにより、アクセサリ基準特徴部274と薬物表示窓236とを互いに整列及び/又は接触及び/又は嵌合させるように長手方向軸に沿って下方に(遠位に)押し得る。代わりに、ユーザは、自らの皮膚をアクセサリ250に向けて上方に移動させ、それによりアクセサリ250及び針シールドをハウジング212に対して近位に移動させ得る。ただし、いずれの例でも、一方ではハウジング212と他方では針シールド及びアクセサリ本体260との間で相対的な移動が生じる。また、いずれの場合にも、ユーザは、針シールドが格納され、(インジェクタが作動ボタンを押すなどの追加のステップを必要とするか否かに応じて)注射が開始する準備ができているか、又は既に開始されているというフィードバックを受けることができるように、アクセサリ基準特徴部274及び薬物表示窓が第2の位置にある。
【0043】
図3Eは、図3A図3Dに示すアクセサリ250において利用され得る、これらの図面に示すばね付勢アーム280と同様のばね付勢コンポーネント280’の代替的な設計を示す。例えば、ばね付勢コンポーネント280’と固定タブ265とは、インジェクタ210とアクセサリ250との間に平衡を形成するように協働する。注射が完了した後、ユーザは、ばね付勢アーム280を更に押し下げ、ばね付勢アーム280のばね力でインジェクタ210をアクセサリ250の外に押し出すことにより、アクセサリ250から取り外されるようにインジェクタ210を結合解除することも可能であり得る。
【0044】
図4A図4Dは、本開示の態様による、インジェクタ310とアクセサリ350とを含む薬物送達デバイスアセンブリ300を示す。アクセサリ350は、インジェクタハウジング312と選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体360と、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ370とを含む。
【0045】
図4Aに示すように、アクセサリ本体360は、本体360の近位端の近傍にあり、且つ実質的に長手方向軸に沿って延びるか、又は長手方向軸に沿って延びる円筒状開口部362を含む。円筒状開口部362は、インジェクタ310の針シールドに隣接する部分など、インジェクタハウジング312の遠位部分を受け入れることができる。円筒状開口部362は、インジェクタ410と摩擦嵌めを形成するような直径及び形状を有し得る。
【0046】
上述のように、アクセサリ350は、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ370を含む。針シールドインジケータ370は、針シールドインジケータ370をユーザから見えやすくするために、インジェクタ及び/又はアクセサリ本体と異なる色であり得る。例えば、いくつかの変形形態では、針シールドインジケータ370は、明るい黄色を有する。図4A図4Dに示す針シールドインジケータ370は、針シールドが後退位置にあるとき、フィードバックをユーザに提供するように構成されたフィードバックコンポーネント372を含む。例えば、図4A図4Dに示すフィードバックコンポーネント372は、一般に、アクセサリ基準特徴部374と、針シールドが後退位置にあるときにユーザがアクセサリ基準特徴部374を見ることができるようにするフィードバック窓376とを含む。より具体的な例として、図4Aでは、針シールドインジケータ370は、針シールドが伸展している(すなわち、針シールドは、アクセサリ350又は注射部位のユーザの皮膚によって格納されていない)ことを示すために、アクセサリ本体360に対して第1の位置373にある。このとき、ユーザは、フィードバック窓376においてアクセサリ基準特徴部374を観察できず、シールドインジケータ370(及び針シールド自体)が伸展位置にあることを示す。反対に、図4Bでは、針シールドインジケータ370は、針シールドが格納されている(すなわち、針シールドは、アクセサリ350又は注射部位のユーザの皮膚によって格納されている)ことを示すために、アクセサリ本体360に対して第2の位置375にある。このとき、ユーザは、フィードバック窓376においてアクセサリ基準特徴部374を観察でき、シールドインジケータ370(及び針シールド自体)が後退位置にあることを示す。ユーザがインジェクタ310にかかる下向きの力を取り除くか又は解放すると、針シールドインジケータ370は、ばね380(図4D)からの付勢力に起因して第1の位置373に戻るように移動され得る。
【0047】
図5A及び図5Bは、本開示の態様による、インジェクタ410とアクセサリ450とを含む薬物送達デバイスアセンブリ400を示す。アクセサリ450は、インジェクタハウジング412と選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体460と、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ470とを含む。
【0048】
図5Aに示すように、アクセサリ本体460は、本体460の近位端の近傍にあり、且つ実質的に長手方向軸に沿って延びるか、又は長手方向軸に沿って延びる円筒状開口部462を含む。円筒状開口部462は、インジェクタ410の針シールドに隣接する部分など、インジェクタハウジング412の遠位部分を受け入れることができる。円筒状開口部462は、インジェクタ410と摩擦嵌めを形成するような直径及び形状を有し得る。
【0049】
上述のように、アクセサリ450は、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ470を含む。針シールドインジケータ470は、針シールドインジケータ470をユーザから見えやすくするために、インジェクタ及び/又はアクセサリ本体と異なる色であり得る。例えば、いくつかの変形形態では、針シールドインジケータ470は、明るい黄色を有する。図5A及び図5Bに示す針シールドインジケータ470は、針シールドが後退位置にあるとき、フィードバックをユーザに提供するように構成されたフィードバックコンポーネント472を含む。例えば、図5A及び図5Bに示すフィードバックコンポーネント472は、一般に、アクセサリ基準特徴部474と、針シールドが後退位置にあるときにユーザがアクセサリ基準特徴部474を見ることができるようにするフィードバック窓476とを含む。より具体的な例として、図5Aでは、針シールドインジケータ470は、針シールドが伸展している(すなわち、針シールドは、アクセサリ450又は注射部位のユーザの皮膚によって格納されていない)ことを示すために、アクセサリ本体460に対して第1の位置473にある。このとき、ユーザは、フィードバック窓476においてアクセサリ基準特徴部474を観察できず、シールドインジケータ470(及び針シールド自体)が伸展位置にあることを示す。反対に、図5Bでは、針シールドインジケータ470は、針シールドが格納されている(すなわち、針シールドは、アクセサリ450又は注射部位のユーザの皮膚によって格納されている)ことを示すために、アクセサリ本体460に対して第2の位置475にある。このとき、ユーザは、フィードバック窓476においてアクセサリ基準特徴部474を観察でき、シールドインジケータ470(及び針シールド自体)が後退位置にあることを示す。ユーザがインジェクタ410にかかる下向きの力を取り除くか又は解放すると、針シールドインジケータ470は、ばね(図示せず)からの付勢力に起因して第1の位置373に戻るように移動され得る。
【0050】
図6A及び図6Bは、本開示の態様による、インジェクタ510とアクセサリ550とを含む薬物送達デバイスアセンブリ500を示す。アクセサリ550は、インジェクタハウジング512と選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体560と、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ570とを含む。
【0051】
図6Aに示すように、アクセサリ本体560は、本体560の近位端の近傍にあり、且つ実質的に長手方向軸に沿って延びるか、又は長手方向軸に沿って延びる円筒状開口部562を含む。円筒状開口部562は、インジェクタ510の針シールドに隣接する部分など、インジェクタハウジング512の遠位部分を受け入れることができる。円筒状開口部562は、インジェクタ510と摩擦嵌めを形成するような直径及び形状を有し得る。
【0052】
上述のように、アクセサリ550は、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ570を含む。針シールドインジケータ570は、針シールドインジケータ570をユーザから見えやすくするために、インジェクタ及び/又はアクセサリ本体と異なる色であり得る。例えば、いくつかの変形形態では、針シールドインジケータ570は、明るい黄色を有する。図6A及び図6Bに示す針シールドインジケータ570は、針シールドが後退位置にあるとき、フィードバックをユーザに提供するように構成されたフィードバックコンポーネント572を含む。例えば、図6A及び図6Bに示すフィードバックコンポーネント572は、一般に、アクセサリ基準特徴部574と、針シールドが後退位置にあるときにユーザがアクセサリ基準特徴部574を見ることができるようにするフィードバック窓576とを含む。より具体的な例として、針シールドインジケータ570は、針シールドが伸展している(すなわち、針シールドは、アクセサリ550又は注射部位のユーザの皮膚によって格納されていない)ことを示すために、アクセサリ本体560に対して(図5Aと同様に)第1の位置にあり得る。このとき、ユーザは、フィードバック窓576においてアクセサリ基準特徴部574を観察できず、シールドインジケータ570(及び針シールド自体)が伸展位置にあることを示す。反対に、図6Aでは、針シールドインジケータ570は、針シールドが格納されている(すなわち、針シールドは、アクセサリ550又は注射部位のユーザの皮膚によって格納されている)ことを示すために、アクセサリ本体560に対して第2の位置575にある。このとき、ユーザは、フィードバック窓576においてアクセサリ基準特徴部574を観察でき、シールドインジケータ570(及び針シールド自体)が後退位置にあることを示す。ユーザがインジェクタ510にかかる下向きの力を取り除くか又は解放すると、針シールドインジケータ570は、ばね(図示せず)からの付勢力に起因して第1の位置573に戻るように移動され得る。アクセサリ550は、外向き又は内向きに付勢され、シールドインジケータ570が後退位置575になると外向き又は内向きに移動し得るばねアーム580も含み得る。ばねアーム580は、ユーザに聴覚インジケータ又は触覚インジケータを提供し、それにより、シールドインジケータ570が後退位置575にあることを示し得る。
【0053】
図7A図7Fは、本開示の態様による、インジェクタ610とアクセサリ650とを含む薬物送達デバイスアセンブリ600を示す。アクセサリ650は、インジェクタハウジング612と選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体660と、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ670とを含む。
【0054】
図7Aに示すように、アクセサリ本体660は、本体660の近位端の近傍にあり、且つ実質的に長手方向軸に沿って延びるか、又は長手方向軸に沿って延びる円筒状開口部662を含む。円筒状開口部662は、インジェクタ610の針シールドに隣接する部分など、インジェクタハウジング612の遠位部分を受け入れることができる。円筒状開口部662は、インジェクタ610と摩擦嵌めを形成するような直径及び形状を有し得る。
【0055】
上述のように、アクセサリ650は、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ670を含む。図7A図7Fに示す針シールドインジケータ670は、針シールドが後退位置にあるとき、フィードバックをユーザに提供するように構成されたフィードバックコンポーネント672を含む。例えば、図7A図7Fに示すフィードバックコンポーネント672は、一般に、アクセサリ基準特徴部674と、針シールドが後退位置にあるときにユーザがアクセサリ基準特徴部674を見ることができるようにするフィードバック窓676とを含む。フィードバック窓676は、アクセサリ650の透明セクション又は半透明セクションである環状リングであり得る。図7Aに示すように、針シールドインジケータ670は、針シールドが伸展している(すなわち、針シールドは、アクセサリ650又は注射部位のユーザの皮膚によって格納されていない)ことを示すために、アクセサリ本体660に対して第1の位置673にある。このとき、ユーザは、フィードバック窓676においてアクセサリ基準特徴部674を観察できず、シールドインジケータ670(及び針シールド自体)が伸展位置にあることを示す。反対に、図7B及び図7Eでは、針シールドインジケータ670は、針シールドが格納されている(すなわち、針シールドは、アクセサリ650又は注射部位のユーザの皮膚によって格納されている)ことを示すために、アクセサリ本体660に対して第2の位置675にある。このとき、ユーザは、フィードバック窓676においてアクセサリ基準特徴部674を観察でき、シールドインジケータ670(及び針シールド自体)が後退位置にあることを示す。針シールドインジケータ670は、針シールドインジケータ670をユーザから見えやすくするために、インジェクタ及び/又はアクセサリ本体と異なる色であり得る。例えば、いくつかの変形形態では、針シールドインジケータ670は、明るい黄色を有する。図7C図7D及び図7Fでは、針シールドインジケータ670は、インジェクタ610がアクセサリ650からロック解除されている(すなわちインジェクタがアクセサリ650から取り外し可能である)ことを示すために、アクセサリ本体660に対して第3の位置677にある。例えば、針シールドインジケータ670が第3の位置677にあるとき、底部フランジ部分680が針シールド618に衝突して針シールド618を上方に押してアクセサリの外に出し、これにより、注射が完了した後にインジェクタ610をアクセサリ650から取り外すことを容易にする。追加的又は代替的な設計として、インジェクタは、カム面/ロック解除面を有するばね解除設計によって第3の位置677に付勢され得る。
【0056】
図8A図8Cは、本開示の態様による、インジェクタ710とアクセサリ750とを含む薬物送達デバイスアセンブリ700を示す。アクセサリ750は、インジェクタハウジング712と選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体760と、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ770とを含む。
【0057】
図8Aに示すように、アクセサリ本体760は、本体760の近位端の近傍にあり、且つ実質的に長手方向軸に沿って延びるか、又は長手方向軸に沿って延びる円筒状開口部762を含む。円筒状開口部762は、インジェクタ710の針シールドに隣接する部分など、インジェクタハウジング712の遠位部分を受け入れることができる。円筒状開口部762は、インジェクタ710と摩擦嵌めを形成するような直径及び形状を有し得る。
【0058】
上述のように、アクセサリ750は、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ770を含む。針シールドインジケータ770は、針シールドインジケータ770をユーザから見えやすくするために、インジェクタ及び/又はアクセサリ本体と異なる色であり得る。例えば、いくつかの変形形態では、針シールドインジケータ770は、明るい黄色を有する。図8A図8Cに示す針シールドインジケータ770は、針シールドが後退位置にあるとき、フィードバックをユーザに提供するように構成されたフィードバックコンポーネント772を含む。例えば、図8A図8Cに示すフィードバックコンポーネント772は、一般に、アクセサリ基準特徴部774と、針シールドが後退位置にあるときにユーザがアクセサリ基準特徴部774を見ることができるようにするフィードバック窓776とを含む。より具体的な例として、図8A及び図8Cでは、針シールドインジケータ770は、針シールドが伸展している(すなわち、針シールドは、アクセサリ750又は注射部位のユーザの皮膚によって格納されていない)ことを示すために、アクセサリ本体760に対して第1の位置773にあり得る。このとき、ユーザは、フィードバック窓776においてアクセサリ基準特徴部774を観察でき、シールドインジケータ770(及び針シールド自体)が伸展位置にあることを示す。反対に、図8Bでは、針シールドインジケータ770は、針シールドが格納されている(すなわち、針シールドは、アクセサリ750又は注射部位のユーザの皮膚によって格納されている)ことを示すために、アクセサリ本体760に対して第2の位置775にある。このとき、ユーザは、フィードバック窓776においてアクセサリ基準特徴部774を観察できず、シールドインジケータ770(及び針シールド自体)が後退位置775にあることを示す。ユーザがインジェクタ710にかかる下向きの力を取り除くか又は解放すると、針シールドインジケータ770は、ばね780(図8C)からの付勢力に起因して第1の位置773に戻るように移動され得る。例えば、ばね780は、シールドインジケータ770を伸展位置773に向けて付勢し、且つ/又は注射後にインジェクタをアクセサリ750との係合から外すように付勢するために圧縮又は拡張することができるプラスチック製の巻線アームであり得る。針シールドインジケータが後退位置775にあるときに選択的に互いに接触する、アクセサリ本体760の表面と針シールドインジケータ770の表面とは、ユーザに聴覚インジケータ又は触覚インジケータを提供し、それによりシールドインジケータ770が後退位置775にあることを示し得る。
【0059】
図9A図9Dは、本開示の態様による、インジェクタ810とアクセサリ850とを含む薬物送達デバイスアセンブリ800を示す。アクセサリ850は、インジェクタハウジング812と選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体860と、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ870とを含む。
【0060】
図9Aに示すように、アクセサリ本体860は、本体860の近位端の近傍にあり、且つ実質的に長手方向軸に沿って延びるか、又は長手方向軸に沿って延びる円筒状開口部862を含む。円筒状開口部862は、インジェクタ810の針シールドに隣接する部分など、インジェクタハウジング812の遠位部分を受け入れることができる。円筒状開口部862は、インジェクタ810と摩擦嵌めを形成するような直径及び形状を有し得る。
【0061】
上述のように、アクセサリ850は、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された第1の針シールドインジケータ870を含む。図9A図9Dに示すアクセサリ850は、第2の針シールドインジケータ890も含む。針シールドインジケータ870、890の一方又は両方は、針シールドインジケータ870、890をユーザから見えやすくするために、インジェクタ及び/又はアクセサリ本体と異なる色であり得る。例えば、いくつかの変形形態では、第1の針シールドインジケータ870は、明るい黄色を有し、第2の針シールドインジケータ890は、鮮やかな緑色を有する。図9A及び図9Bに示す針シールドインジケータ870、890は、針シールドが後退位置にあるとき、フィードバックをユーザに提供するように構成されたフィードバックコンポーネントをそれぞれ含む。例えば、第1の針シールドインジケータ870は、針シールドが伸展位置873にある場合(図9Aの場合)にユーザに見えるが、針シールドが後退位置875にある場合(図9Bの場合)にユーザに見えにくいか又はユーザに見えない第1のフィードバックコンポーネント872を含む。第2の針シールドインジケータ890は、針シールドが伸展位置873にある場合(図9Aの場合)にユーザに見えないが、針シールドが後退位置875にある場合(図9Bの場合)にユーザに見える第2のフィードバックコンポーネント892を含む。
【0062】
いずれも伸展位置873にある針シールドを示す図9C及び図9Dに示すように、アクセサリ850は、カム特徴部及びロックアウト特徴部を含み得る。より具体的な例として、第1の針シールドインジケータ870は、第1の針シールドインジケータ870が後退位置に向けて上方に付勢されたとき、第2の針シールドインジケータ890の回転運動を引き起こすために、第2の針シールドインジケータ890上のカム面882とインターフェースするカム面880を含む。第2の針シールドインジケータ890が回転すると、第2の針シールドインジケータ890上のロックアウト特徴部がアクセサリ本体860上のロックアウト特徴部886と整列して、第1の針シールドインジケータ870を伸展位置に維持する。この動作は、針ガードとしての役割及び/又はインジェクタとアクセサリ850との間の係合を解除する役割を果たす。
【0063】
図10A図10Dは、本開示の態様による、インジェクタ910とアクセサリ950とを含む薬物送達デバイスアセンブリ900を示す。アクセサリ950は、インジェクタハウジング912と選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体960と、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ970とを含む。
【0064】
図10Aに示すように、アクセサリ本体960は、本体960の近位端の近傍にあり、且つ実質的に長手方向軸に沿って延びるか、又は長手方向軸に沿って延びる円筒状開口部962を含む。円筒状開口部962は、インジェクタ910の針シールドに隣接する部分など、インジェクタハウジング912の遠位部分を受け入れることができる。円筒状開口部962は、インジェクタ910と摩擦嵌めを形成するような直径及び形状を有し得る。
【0065】
上述のように、アクセサリ950は、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ970を含む。針シールドインジケータ970は、針シールドインジケータ970をユーザから見えやすくするために、インジェクタ及び/又はアクセサリ本体と異なる色であり得る。例えば、いくつかの変形形態では、針シールドインジケータ970は、明るい黄色を有する。図10A図10Dに示す針シールドインジケータ970は、針シールドが後退位置にあるとき、フィードバックをユーザに提供するように構成されたフィードバックコンポーネントを含む。例えば、針シールドインジケータ970は、針シールドが伸展位置973にある場合(図10Aの場合)にユーザに見えないが、針シールドが後退位置975にある場合(図10Bの場合)にユーザに見えるフィードバックコンポーネント974を含む。より具体的な例として、アクセサリ本体960が例示の目的で透明にされている図10C及び図10Dに示すように、フィードバックコンポーネント974は、(図10A図10Cに示す伸展位置973でのように)複数の表示窓976と整列しないか、又は(図10Bに示す後退位置975でのように)表示窓976と整列する複数の緑色矩形を含む。
【0066】
アクセサリ950は、針シールドが伸展位置から後退位置に移動するとき、アクセサリ本体960に対して上方に並進可能な下部ハウジング990を含む。この相対移動が発生すると、フィードバックコンポーネント974も回転して緑色矩形を表示窓976に整列させることができる。より具体的な例として、図10C及び図10Dに示すように、下部ハウジング990は、垂直部分と角度付き部分とを有するスロット982を含む。スロットは、ノブ980がスロット982の角度付き部分に移動したときに針シールドインジケータ970の回転を促すように針シールドインジケータ970のノブ980を受け入れ、それにより緑色矩形を表示窓976と整列させる。換言すれば、図10Dでは、針シールドが伸展位置から後退位置に移動し、針シールドインジケータ970がアクセサリ本体960に対して回転するところである。
【0067】
図11A及び図11Bは、本開示の態様による、インジェクタとアクセサリ1050とを含む薬物送達デバイスアセンブリ1000を示す。アクセサリ1050は、インジェクタハウジング1012と選択的に結合されるように構成されたアクセサリ本体1060と、針シールドが後退位置にあるか否かをユーザに示すように構成された針シールドインジケータ1070とを含む。
【0068】
図11Aに示すように、針シールドインジケータ1070は、フィードバックコンポーネント1072と窓1076とを含む。フィードバックコンポーネントは、非着色部分及び着色部分1074を有する回転ダイヤルであり得る。インジェクタ針シールドが伸展位置1073にあるとき、非着色部分が窓1076と整列し、これによりユーザから見える。インジェクタ針シールドが後退位置1075にあるとき、着色部分1074が窓1076と整列し、これによりユーザから見える。
【0069】
シリンジバレルは、45~85mm、60~65mmの長さ又は別の適切な長さを有し得る。シリンジバレルの長さは、後端と、針が取り付けられる出口との間の長さである(しかし、針が存在する場合には針を含まない)。
【0070】
シリンジバレルは、4~6.5mmの内径を有し得る。シリンジが1mlの名目最大充填容積を有する場合、シリンジバレルの内径は、5.5~6.5mmであり得る。シリンジが0.5mlの名目最大充填容積を有する場合、シリンジバレルの内径は、4~5mmであり得る。
【0071】
シリンジバレルの壁は、少なくとも1mm、約1~3mm、約1.5~3mm又は約2.4~2.8mmの厚さを有し得る。壁の厚さに起因して、滅菌ガスがシリンジの内部に入ることが制限又は阻止され、それによりプレフィルドシリンジ内に収容された液体製剤との接触を最小限にするか又は阻止する。
【0072】
上述の記載では、薬物送達デバイスに関連して使用するための様々なデバイス、アセンブリ、構成要素、サブシステム及び方法について説明している。デバイス、アセンブリ、構成要素、サブシステム、方法又は薬物送達デバイスは、以下に特定される薬物並びにそれらのジェネリック及びバイオシミラー均等品を含むが、それらに限定されない薬物を更に含み得るか、又はそれとともに使用され得る。本明細書で使用する場合、薬物という用語は、他の類似の用語と交換可能に使用することができ、伝統的及び非伝統的な薬剤、栄養補助食品、サプリメント、生物学的製剤、生物学的活性剤及び組成物、大分子、バイオシミラー、生物学的均等物、治療用抗体、ポリペプチド、タンパク質、小分子及びジェネリック薬剤を含む、任意の種類の薬剤又は治療用材料を指すために使用され得る。非治療的な注入可能材料も包含される。薬物は、液体形態、凍結乾燥形態又は凍結乾燥形態から再構成されたものであり得る。以下の例示的な薬物のリストは、網羅的又は限定的であると考えるべきではない。
【0073】
薬物は、リザーバ内に収容される。いくつかの場合、リザーバは、治療のために薬剤が充填されるか予め充填されるかのいずれかである一次容器である。一次容器は、バイアル、カートリッジ又はプレフィルドシリンジであり得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスのリザーバには、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)などのコロニー刺激因子を充填され得るか、又はそれとともにデバイスを使用することができる。そのようなG-CSF剤としては、Neulasta(登録商標)(ペグフィルグラスチム、PEG化フィルガストリム、PEG化G-CSF、PEG化hu-Met-G-CSF)及びNeupogen(登録商標)(フィルグラスチム、G-CSF、hu-MetG-CSF)、UDENYCA(登録商標)(ペグフィルグラスチム-cbqv)、Ziextenzo(登録商標)(LA-EP2006;ペグフィルグラスチム-bmez)又はFULPHILA(ペグフィルグラスチム-bmez)が挙げられるが、それらに限定されない。
【0075】
他の実施形態では、薬物送達デバイスは、液体又は凍結乾燥形態であり得る赤血球造血刺激因子製剤(ESA)を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。ESAは、赤血球造血を刺激する任意の分子である。いくつかの実施形態では、ESAは、赤血球造血刺激タンパク質である。本明細書で使用する場合、「赤血球造血刺激タンパク質」とは、例えば、受容体に結合し、受容体の二量化を引き起こすことによってエリスロポエチン受容体の活性化を直接的又は間接的に引き起こす任意のタンパク質を意味する。赤血球造血刺激タンパク質としては、エリスロポエチン受容体に結合し、これを活性化させるエリスロポエチン及びその変異体、類似体若しくは誘導体;エリスロポエチン受容体に結合し、この受容体を活性化させる抗体;又はエリスロポエチン受容体に結合し、活性化させるペプチドが挙げられる。赤血球造血刺激タンパク質としては、Epogen(登録商標)(エポエチンアルファ)、Aranesp(登録商標)(ダルベポエチンアルファ)、Dynepo(登録商標)(エポエチンデルタ)、Mircera(登録商標)(メトキシポリエチレングリコール-エポエチンベータ)、Hematide(登録商標)、MRK-2578、INS-22、Retacrit(登録商標)(エポエチンゼータ)、Neorecormon(登録商標)(エポエチンベータ)、Silapo(登録商標)(エポエチンゼータ)、Binocrit(登録商標)(エポエチンアルファ)、エポエチンアルファHexal、Abseamed(登録商標)(エポエチンアルファ)、Ratioepo(登録商標)(エポエチンシータ)、Eporatio(登録商標)(エポエチンシータ)、Biopoin(登録商標)(エポエチンシータ)、エポエチンアルファ、エポエチンベータ、エポエチンイオタ、エポエチンオメガ、エポエチンデルタ、エポエチンゼータ、エポエチンシータ及びエポエチンデルタ、PEG化エリスロポエチン、カルバミル化エリスロポエチン並びにそれらの分子又は変異体又は類似体が挙げられるが、それらに限定されない。
【0076】
特定の例示的なタンパク質の中には、その融合物、断片、類似体、変異体又は誘導体を含む、以下で説明する特定のタンパク質がある:完全ヒト化及びヒトOPGL特異抗体、特に完全ヒト化モノクローナル抗体を含む、(RANKL特異抗体、ペプチボディなどとも称される)OPGL特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;ミオスタチン特異的ペプチボディを含む、ミオスタチン結合タンパク質、ペプチボディ、関連タンパク質など;特に、IL-4及び/又はIL-13の受容体への結合によって媒介される活性を阻害する、IL-4受容体特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;インターロイキン1-受容体1(「IL1-R1」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;Ang2特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;NGF特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;CD22特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など、特にヒト-マウスモノクローナルhLL2カッパ鎖に結合したヒト-マウスモノクローナルhLL2ガンマ鎖二硫化物の二量体、例えば、エプラツズマブ(CAS登録番号501423-23-0)のヒトCD22特異完全ヒト化抗体などのヒトCD22特異IgG抗体を特に含むが、それに限定されない、ヒト化及び完全ヒトモノクローナル抗体を含むが、それに限定されない、ヒト化及び完全ヒト抗体などであるが、それに限定されない、ヒトCD22特異抗体;抗IGF-1R抗体を含むが、それに限定されない、IGF-1受容体特異抗体、ペプチボディ及び関連タンパク質など;B7RP特異完全ヒトモノクローナルIgG2抗体を含むが、それに限定されない、B7RP-1の最初の免疫グロブリン様ドメインのエピトープと結合する完全ヒトIgG2モノクローナル抗体を含むが、それに限定されない、B7RP-1と活性化T細胞上のその天然の受容体であるICOSとの相互作用を阻害するものを含むが、それに限定されない、B-7関連タンパク質1特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など(「B7RP-1」並びにB7H2、ICOSL、B7h及びCD275とも称される);例えば145c7など、HuMax IL-15抗体及び関連タンパク質を含むが、それらに限定されない、特にヒト化モノクローナル抗体などのIL-15特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;ヒトIFNガンマ特異抗体を含むが、それに限定されない、且つ完全ヒト抗IFNガンマ抗体を含むが、それに限定されないIFNガンマ特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;TALL-1特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など、並びに他のTALL特異結合タンパク質;副甲状腺ホルモン(「PTH」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;トロンボポチエン受容体(「TPO-R」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;肝細胞増殖因子/分散因子(HGF/SF)を中和する完全ヒトモノクローナル抗体などのHGF/SF:cMet軸(HGF/SF:c-Met)を標的とするものを含む、肝細胞増殖因子(「HGF」)特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;TRAIL-R2特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;アクチビンA特異抗体、ペプチボディ、タンパク質など;TGF-ベータ特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;アミロイド-ベータタンパク質特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;c-Kit及び/又は他の幹細胞因子受容体と結合するタンパク質を含むが、それらに限定されない、c-Kit特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;OX40L及び/又はOX40受容体の他のリガンドと結合するタンパク質を含むが、それに限定されない、OX40L特異抗体、ペプチボディ、関連タンパク質など;Activase(登録商標)(アルテプラーゼ、tPA);Aranesp(登録商標)(ダルベポエチンアルファ)、エリスロポエチン[30-アスパラギン、32-スレオニン、87-バリン、88-アスパラギン、90-スレオニン]、ダルベポエチンアルファ、新しい赤血球造血刺激タンパク質(NESP);Epogen(登録商標)(エポエチンアルファ又はエリスロポエチン);GLP-1、Avonex(登録商標)(インターフェロンベータ-1a);Bexxar(登録商標)(トシツモマブ、抗CD22モノクローナル抗体);Betaseron(登録商標)(インターフェロン-ベータ);Campath(登録商標)(アレムツズマブ、抗CD52モノクローナル抗体);Dynepo(登録商標)(エポエチンデルタ);Velcade(登録商標)(ボルテゾミブ);MLN0002(抗α4β7 mAb);MLN1202(抗CCR2ケモカイン受容体mAb);Enbrel(登録商標)(エタネルセプト、TNF受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断薬);Eprex(登録商標)(エポエチンアルファ);Erbitux(登録商標)(セツキシマブ、抗EGFR/HER1/c-ErbB-1);Genotropin(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン);Herceptin(登録商標)(トラスツズマブ、抗HER2/neu(erbB2)受容体mAb);Kanjinti(商標)(トラスツズマブ-anns)抗HER2モノクローナル抗体、Herceptin(登録商標)のバイオシミラー又は乳癌若しくは胃癌の治療のためのトラスツズマブを含有する別の製品;Humatrope(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン);Humira(登録商標)(アダリムマブ);Vectibix(登録商標)(パニツムマブ)、Xgeva(登録商標)(デノスマブ)、Prolia(登録商標)(デノスマブ)、RANKリガンドに対する免疫グロブリンG2ヒトモノクローナル抗体、Enbrel(登録商標)(エタネルセプト、TNF受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断薬)、Nplate(登録商標)(ロミプロスチム)、リロツムマブ、ガニツマブ、コナツムマブ、ブロダルマブ、溶液中のインスリン;Infergen(登録商標)(インターフェロンアルファコン-1);Natrecor(登録商標)(ネシリチド;遺伝子組換え型ヒトB型ナトリウム利尿ペプチド(hBNP);Kineret(登録商標)(アナキンラ);Leukine(登録商標)(サルガモスチム、rhuGM-CSF);LymphoCide(登録商標)(エプラツズマブ、抗CD22 mAb);Benlysta(商標)(リンフォスタットB、ベリムマブ、抗BlyS mAb);Metalyse(登録商標)(テネクテプラーゼ、t-PA類似体);Mircera(登録商標)(メトキシポリエチレングリコール-エポエチンベータ);Mylotarg(登録商標)(ゲムツズマブオゾガマイシン);Raptiva(登録商標)(エファリズマブ);Cimzia(登録商標)(セルトリズマブペゴル、CDP 870);Soliris(商標)(エクリズマブ);ペキセリズマブ(抗補体C5);Numax(登録商標)(MEDI-524);Lucentis(登録商標)(ラニビズマブ);Panorex(登録商標)(17-1A、エドレコロマブ);Trabio(登録商標)(レルデリムマブ);TheraCim hR3(ニモツズマブ);Omnitarg(ペルツズマブ、2C4);Osidem(登録商標)(IDM-1);OvaRex(登録商標)(B43.13);Nuvion(登録商標)(ビジリズマブ);カンツズマブメルタンシン(huC242-DM1);NeoRecormon(登録商標)(エポエチンベータ);Neumega(登録商標)(オプレルベキン、ヒトインターロイキン-11);Orthoclone OKT3(登録商標)(ムロモナブ-CD3、抗CD3モノクローナル抗体);Procrit(登録商標)(エポエチンアルファ);Remicade(登録商標)(インフリキシマブ、抗TNFαモノクローナル抗体);Reopro(登録商標)(アブシキシマブ、抗GP lIb/Ilia受容体モノクローナル抗体);Actemra(登録商標)(抗IL6受容体mAb);Avastin(登録商標)(ベバシズマブ)、HuMax-CD4(ザノリムマブ);Mvasi(商標)(ベバシズマブ-awwb);Rituxan(登録商標)(リツキシマブ、抗CD20 mAb);Tarceva(登録商標)(エルロチニブ);Roferon-A(登録商標)-(インターフェロンアルファ-2a);Simulect(登録商標)(バシリキシマブ);Prexige(登録商標)(ルミラコキシブ);Synagis(登録商標)(パリビズマブ);145c7-CHO(抗IL15抗体、米国特許第7,153,507号明細書を参照);Tysabri(登録商標)(ナタリズマブ、抗α4インテグリンmAb);Valortim(登録商標)(MDX-1303、抗炭疽菌(B.anthracis)防御抗原mAb);ABthrax(商標);Xolair(登録商標)(オマリズマブ);ETI211(抗MRSA mAb);IL-1 trap(ヒトIgG1のFc部分及び両IL-1受容体成分(I型受容体及び受容体補助タンパク質)の細胞外ドメイン);VEGF trap(IgG1 Fcと融合したVEGFR1のIgドメイン);Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ);Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ、抗IL-2Rα mAb);Zevalin(登録商標)(イブリツモマブチウキセタン);Zetia(登録商標)(エゼチマイブ);Orencia(登録商標)(アタシセプト、TACI-Ig);抗CD80モノクローナル抗体(ガリキシマブ);抗CD23 mAb(ルミリキシマブ);BR2-Fc(huBR3/huFc融合タンパク質、可溶性BAFF拮抗薬);CNTO 148(ゴリムマブ、抗TNFα mAb);HGS-ETR1(マパツズマブ;ヒト抗TRAIL受容体-1 mAb);HuMax-CD20(オクレリズマブ、抗CD20ヒトmAb);HuMax-EGFR(ザルツムマブ);M200(ボロシキシマブ、抗α5β1インテグリンmAb);MDX-010(イピリムマブ、抗CTLA-4 mAb及びVEGFR-1(IMC-18F1);抗BR3 mAb;抗C.ディフィシル(C.difficile)毒素A並びに毒素B C mAb MDX-066(CDA-1)及びMDX-1388);抗CD22 dsFv-PE38コンジュゲート(CAT-3888及びCAT-8015);抗CD25 mAb(HuMax-TAC);抗CD3 mAb(NI-0401);アデカツムマブ;抗CD30 mAb(MDX-060);MDX-1333(抗IFNAR);抗CD38 mAb(HuMax CD38);抗CD40L mAb;抗Cripto mAb;抗CTGF特発性肺線維症第1期フィブロゲン(FG-3019);抗CTLA4 mAb;抗エオタキシン1 mAb(CAT-213);抗FGF8 mAb;抗ガングリオシドGD2 mAb;抗ガングリオシドGM2 mAb;抗GDF-8ヒトmAb(MYO-029);抗GM-CSF受容体mAb(CAM-3001);抗HepC mAb(HuMax HepC);抗IFNα mAb(MEDI-545、MDX-198);抗IGF1R mAb;抗IGF-1R mAb(HuMax-Inflam);抗IL12 mAb(ABT-874);抗IL12/IL23 mAb(CNTO 1275);抗IL13 mAb(CAT-354);抗IL2Ra mAb(HuMax-TAC);抗IL5受容体mAb;抗インテグリン受容体mAb(MDX-018、CNTO 95);抗IP10潰瘍性大腸炎mAb(MDX-1100);BMS-66513;抗マンノース受容体/hCGβ mAb(MDX-1307);抗メソテリンdsFv-PE38コンジュゲート(CAT-5001);抗PD1mAb(MDX-1106(ONO-4538));抗PDGFRα抗体(IMC-3G3);抗TGFβ mAb(GC-1008);抗TRAIL受容体-2ヒトmAb(HGS-ETR2);抗TWEAK m
Ab;抗VEGFR/Flt-1 mAb;及び抗ZP3 mAb(HuMax-ZP3)。
【0077】
いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ロモソズマブ、ブロソズマブ、BPS 804(Novartis)、Evenity(商標)(ロモソズマブ-aqqg)、閉経後の骨粗鬆症及び/又は骨折治癒の治療のためのロモソズマブを含有する別の製品などであるが、それらに限定されないスクレロスチン抗体並びに他の実施形態ではヒトプロタンパク転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)に結合するモノクローナル抗体(IgG)を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。このようなPCSK9特異抗体としては、Repatha(登録商標)(エボロクマブ)及びPraluent(登録商標)(アリロクマブ)が挙げられるが、それらに限定されない。他の実施形態では、薬物送達デバイスは、リロツムマブ、ビキサロマー、トレバナニブ、ガニツマブ、コナツムマブ、モテサニブニリン酸塩、ブロダルマブ、ヴィデュピプラント又はパニツムマブを収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスのリザーバには、OncoVEXGALV/CD;OrienX010;G207、1716;NV1020;NV12023;NV1034;及びNV1042を含むが、それらに限定されない、黒色腫又は他の癌の治療のためのIMLYGIC(登録商標)(タリモジーンラハーパレプベック)又は別の腫瘍溶解性HSVを充填され得るか、又はデバイスは、それとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、TIMP-3などであるが、それらに限定されないメタロプロテイナーゼの内在性組織阻害剤(TIMP)を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Aimovig(登録商標)(エレヌマブ-aooe)、抗ヒトCGRP-R(カルシトニン遺伝子関連ペプチド1型受容体)又は片頭痛の治療のためのエレヌマブを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。エレヌマブ並びにCGRP受容体及び他の頭痛標的を標的とする二重特異性抗体分子などであるが、それらに限定されないヒトカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体の拮抗的抗体も本開示の薬物送達デバイスを用いて送達され得る。加えて、BLINCYTO(登録商標)(ブリナツモマブ)などであるが、それらに限定されない二重特異性T細胞誘導(BiTE(登録商標))分子を本開示の薬物送達デバイスにおいて又はそれとともに使用することができる。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、アペリン又はその類似体などであるが、それらに限定されないAPJ大分子アゴニストを収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、治療的有効量の抗胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)又はTSLP受容体抗体が本開示の薬物送達デバイスにおいて又はそれとともに使用される。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Avsola(商標)(インフリキシマブ-axxq)、抗TNFαモノクローナル抗体、Remicade(登録商標)(インフリキシマブ)のバイオシミラー(Janssen Biotech,Inc.)若しくは自己免疫疾患の治療のためのインフリキシマブを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Kyprolis(登録商標)(カルフィルゾミブ)、(2S)-N-((S)-1-((S)-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)-1-オキソペンタン-2-イルカルバモイル)-2-フェニルエチル)-2-((S)-2-(2-モルホリノアセトアミド)-4-フェニルブタンアミド)-4-メチルペンタンアミド又は多発性骨髄腫の治療のためのカルフィルゾミブを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Otezla(登録商標)(アプレミラスト)、N-[2-[(1S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エチル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジオキソ-1H-イソインドール-4-イル]アセトアミド若しくは様々な炎症性疾患の治療のためのアプレミラストを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Parsabiv(商標)(エテルカルセチドHCl、KAI-4169)若しくは血液透析中の慢性腎疾患(KD)を有する患者などにおける二次性副甲状腺機能亢進症(sHPT)の治療のためのエテルカルセチドHClを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ABP 798(リツキシマブ)、Rituxan(登録商標)/MabThera(商標)のバイオシミラー候補又は抗CD20モノクローナル抗体を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、非抗体VEGF拮抗薬などのVEGF拮抗薬及び/又はアフリベルセプトなどのVEGFトラップ(IgG1のFcドメインに縮合した、VEGFR1からのIgドメイン2及びVEGFR2からのIgドメイン3)を収容し得るか、又はそれともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ABP 959(エクリズマブ)、Soliris(登録商標)のバイオシミラー候補又は補体タンパク質C5に特異的に結合するモノクローナル抗体を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ICOSL及びBAFF活性を同時に遮断する新しい二重特異性抗体-ペプチドコンジュゲートであるロジバフスプアルファ(旧AMG 570)を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、心臓の収縮機構を直接的に標的化するオメカムチブメカルビル、小分子選択的心筋ミオシン活性化因子若しくはミオトロープ又は小分子選択的心筋ミオシン活性化因子を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ソトラシブ(旧AMG 510として知られる)、KRASG12C小分子阻害剤又はKRASG12C小分子阻害剤を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)の作用を阻害するテゼペルマブ、ヒトモノクローナル抗体又はTSLPの作用を阻害するヒトモノクローナル抗体を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、インターロイキン-15(IL-15)に結合するAMG 714、ヒトモノクローナル抗体又はインターロイキン-15(IL-15)に結合するヒトモノクローナル抗体を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Lp(a)としても知られるリポタンパク質(a)を減らすAMG 890、低分子干渉RNA(siRNA)又はリポタンパク質(a)を減らす低分子干渉RNA(siRNA)を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、ABP 654(ヒトIgG1カッパ抗体)、Stelara(登録商標)のバイオシミラー候補若しくはヒトIgG1カッパ抗体を含有し、且つ/又はヒトサイトカインインターロイキン(IL)-12及びIL-23のp40サブユニットに結合する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、Amjevita(商標)若しくはAmgevita(商標)(旧ABP 501)(mab抗TNFヒトIgG1)、Humira(登録商標)のバイオシミラー候補又はヒトmab抗TNFヒトIgG1を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 160又は半減期延長(HLE)抗前立腺特異的膜抗原(PSMA)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 119又はデルタ様リガンド3(DLL3)CAR T(キメラ抗原受容体T細胞)細胞療法を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 133又は胃抑制ポリペプチド受容体(GIPR)アンタゴニスト及びGLP-1Rアゴニストを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 171又は増殖分化因子15(GDF15)類似体を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 176又は骨髄細胞白血病1(MCL-1)の小分子阻害剤を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 199又は半減期延長(HLE)二重特異性T細胞エンゲージャーコンストラクト(BiTE(登録商標))を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 256又はプログラム細胞死-1(PD-1)陽性細胞においてインターロイキン21(IL-21)経路を選択的に活性化するように設計された抗PD-1×IL21ムテイン及び/若しくはIL-21受容体アゴニストを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 330又は抗CD33×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 404又は固形腫瘍を有する患者のための治療として調査されているヒト抗プログラム細胞死-1(PD-1)モノクローナル抗体を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 427又は半減期延長(HLE)抗fms様チロシンキナーゼ3(FLT3)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 430又は抗Jagged-1モノクローナル抗体を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 506又は固形腫瘍のための治療として研究されている多重特異性FAP×4-1BB標的化DARPin(登録商標)生物製剤を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 509又は二価T細胞エンゲージャーを含有し及びXmAb(登録商標)2+1技術を使用して設計される別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 562又は半減期延長(HLE)CD19×CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、エファバリューキンアルファ(旧AMG 592)又はIL-2ムテインFc融合タンパク質を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 596又はCD3×上皮増殖因子受容体vIII(EGFRvIII)BiTE(登録商標)(二重
特異性T細胞エンゲージャー)分子を含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 673又は半減期延長(HLE)抗CD33×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 701又は半減期延長(HLE)抗B細胞成熟抗原(BCMA)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 757又は半減期延長(HLE)抗デルタ様リガンド3(DLL3)×抗CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。いくつかの実施形態では、薬物送達デバイスは、AMG 910又は半減期延長(HLE)上皮細胞タイトジャンクション構成タンパク質クローディン18.2×CD3 BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャー)コンストラクトを含有する別の製品を収容し得るか、又はそれとともに使用され得る。
【0078】
薬物送達デバイス、アセンブリ、構成要素、サブシステム及び方法を例示的な実施形態の観点から説明してきたが、これらは、このような例示的な実施形態に限定されない。詳細な説明は、単に例として解釈されるべきであり、本開示の考え得るすべての実施形態を説明しているわけではない。現在の技術又は本特許の申請日以降に開発された技術のいずれかを使用して、多くの代替的な実施形態を実施することができるが、このような実施形態は、本明細書に開示される本発明を定義する請求項の範囲内に依然として含まれる。
【0079】
当業者であれば、本明細書に開示される本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、上記の実施形態に対する多様な修正形態、変更形態及び組み合わせがなされ得、そうした修正形態、変更形態及び組み合わせが本発明の概念の範囲内にあると解釈されることを理解するであろう。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図10C
図10D
図11A
図11B
【国際調査報告】