(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-22
(54)【発明の名称】乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維の分離方法及び設備
(51)【国際特許分類】
D21B 1/32 20060101AFI20231115BHJP
D21B 1/08 20060101ALI20231115BHJP
B07B 7/02 20060101ALI20231115BHJP
B01D 45/12 20060101ALI20231115BHJP
【FI】
D21B1/32
D21B1/08
B07B7/02
B01D45/12
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023527971
(86)(22)【出願日】2021-09-29
(85)【翻訳文提出日】2023-05-08
(86)【国際出願番号】 CN2021121569
(87)【国際公開番号】W WO2022095639
(87)【国際公開日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】202011232902.X
(32)【優先日】2020-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523165329
【氏名又は名称】李 ▲セン▼
(74)【代理人】
【識別番号】100088904
【氏名又は名称】庄司 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100124453
【氏名又は名称】資延 由利子
(74)【代理人】
【識別番号】100135208
【氏名又は名称】大杉 卓也
(74)【代理人】
【識別番号】100183656
【氏名又は名称】庄司 晃
(74)【代理人】
【識別番号】100224786
【氏名又は名称】大島 卓之
(74)【代理人】
【識別番号】100225015
【氏名又は名称】中島 彩夏
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲セン▼
【テーマコード(参考)】
4D021
4D031
4L055
【Fターム(参考)】
4D021FA15
4D021GA02
4D021GA06
4D021GA08
4D021GA12
4D021GA21
4D021GA29
4D021HA01
4D031AC00
4D031BA01
4D031BA03
4D031BA10
4D031BB10
4D031DA05
4L055AA11
4L055AC09
4L055BA00
4L055BA16
4L055CA35
4L055CA40
4L055CB21
4L055FA01
4L055FA30
(57)【要約】
乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維との分離方法及び設備であって、ダクトを通して順次連結された粉砕繊維機ユニット(1)、磁気力差結合振動子(2)、加速ブロワ(3)、弾道反発サックバック機(4)、材料沈降搬送管(5)、筒状セパレータ(6)を含む。この方法と設備は乾式磁気力差結合振動により、古紙中のインク材料と繊維の脱離を実現し、古紙品の回収再利用を実現することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダクトを介して順次連結される粉砕繊維機ユニット(1)、磁気力差結合振動子(2)、加速ブロワ(3)、弾道反発サックバック機(4)、材料沈降搬送管(5)、筒状セパレータ(6)を含む乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維との分離設備であって、磁気力差結合振動子(2)のケース内での繊維入口(22)端から繊維出口(29)端中心まで、順次連結される透磁鉄片(21)、連続排鉄及びコイル(23)、同極近接周波数透磁鉄片(24)、磁気シールド構造(25)が設けられ、磁気力差結合振動子(2)のケース内の空洞が発振域(26)を構成し、ハウジングには温調装置(27)とサーモスタット(28)が設けられ、弾道反発サックバック機(4)ケース内の中部が加速管(41)を介して加速ブロワ(3)に接続され、弾道反発サックバック機(4)のケース内の中部から上へインク反発弾道経路フラッパ(42)と弾道反発板(43)が順次設置され、弾道反発サックバック機(4)のケース外側の上部はサックバック機ブロワ(44)を介して重インキ回収装置(45)と弾道反発サックバック機(4)のケース内側を連通し、前記弾道反発サックバック機(4)のケース内の中部から下へ繊維抵抗板(46)が設けられ、材料沈降搬送管(5)を介して筒状セパレータ(6)と弾道反発サックバック機(4)のケース内側を連通し、前記筒状セパレータ(6)のケースの上部にディスクブロワコレクター(61)が設けられ、前記筒状セパレータ(6)のケースの下部に繊維排出口(62)が設けられ、前記繊維排出口(62)は捕集器に連通する、乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維との分離設備。
【請求項2】
前記粉砕繊維機ユニット(1)は、内部に固定刃(11)と可動刃回転子(12)を有するディスクミル粉砕機である、請求項1に記載の乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維との分離設備。
【請求項3】
前記弾道反発サックバック機(4)には、2つ以上のインキ反発弾道フラップ(42)が設けられる、請求項1に記載の乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維との分離設備。
【請求項4】
前記弾道反発サックバック機(4)の上層に2つ以上の弾道反発板(43)が設けられる、請求項1に記載の乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維との分離設備。
【請求項5】
以下の処理ステップを含む、乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維との分離方法;
ステップ1:古紙品を前記粉砕繊維機ユニット(1)に入れて粉砕処理する、
ステップ2:前記搬送管(13)と加速ブロワ(3)は、粉砕処理した後の粒子混合物を磁気力差結合振動子に入れ、前記磁気力差結合振動子(2)には、インク繊維入口(22)が含まれ、搬送管(13)を介して粉砕繊維機ユニット(1)と接続され、
ステップ3:前記磁気力差結合振動子(2)の中心には、K量の磁界を発生する透磁鉄片(21)が設けられ、透磁鉄片(21)を通過した繊維インク混合物におけるインクは磁気誘導の影響を受けて、ノーマルモードを発生し、前部連続排鉄及びコイル(23)は透磁鉄片(21)と同極磁界L1に属し、後部連続排鉄及びコイル(23)は同極近接周波数透磁鉄片(24)と同極磁界L2に属し、L1とL2は同極近似周波数磁界に属し、インク粒子はここでの2つの周波数近似の磁界を通過し、インク粒子が、発振域(26)において、結合振動を発生し、前記磁気力差結合振動子(2)のハウジングには、磁気力差結合振動子(2)の温度を維持するように温調装置(27)とサーモスタット(28)が設けられ、磁気力は弱磁性混合物を処理した際に被処理物の温度を上げて、その粘度を低減させ、インク粒子は発振域においてノーマルモードの結合振動を発生するが、繊維は風力流体の進路に応じて磁気シールド構造(25)に入り続けて、
ステップ4:磁気シールド構造(25)は、この前の透磁鉄片(21)を磁気的にシールドし、インク粒子が相違ノーマルモードの微干渉を終わらせ、結合振動慣性を維持し、前記弾道反発サックバック機(4)の中部に加速管(41)が設けられており、慣性で微弱なノーマルモードを持つインク粒子と繊維が加速管(41)を介して弾道反発サックバック機(4)に入り、弾道反発サックバック機(4)には、サックバック機のブロア(44)と上層に設けられたインク反発弾道経路フラッパ(42)の構造の影響を受け、気流の直進と放物線運動をインク反発弾道経路フラッパ(42)で遮断し、インク粒子と繊維は、気流が急速に転向するとき、あまり力を受けていないインク粒子は、慣性力でほとんど下向きにらせん重力で下り、ノーマルモードの形で加速進行し、且つ軽いインクは、弾道反発板(43)とサックバック機ブロワ(44)の吸引力の影響混合で軽い繊維が上り、インク、軽い繊維及び相違ルート破裂したインクも繊維抵抗板(46)に沿って下向きにらせん沈降運動し、さらに、弾道反発板(43)のテーパキャップ抵抗によって、繊維とインク粒子は急速に流れを変えると同時に、断面の拡大によって軽い繊維とインク粒子の断面流速が激減し、それによって軽い繊維が重力で沈降分離し、弾道反発板(43)または繊維抵抗板(46)に落ち、インクは引き続き上り、弾道反発板(43)によって繊維とインク粒子を弾道反発サックバック機(4)で分離させ、
ステップ5:インク粒子が重インキ回収装置(45)に入り、下りの繊維は材料沈降搬送管(5)を介して筒状セパレータ(6)に入り、上部に設けられたディスクブロワコレクター(61)で筒状セパレータ内の気圧を調節し、繊維は遠心力により、より軽い不純物や材料は上部に設けられたディスクブロワコレクター(61)を介して排出され、比較的重い繊維は下部繊維排出口(62)に沈降進入し、全過程が乾燥環境下で行われ、より純度の高い繊維が得られる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、古紙回収再利用設備及び方法分野に係り、特に乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維の分離方法及び設備に関する。
【背景技術】
【0002】
紙は人々の生産、生活と密接に関係する重要な製品であり、自然環境と結合して、古紙は重要な再生資源として、その合理的なリサイクルは良好な経済と社会的利益を持っているだけでなく、環境保護と資源の利用にも重要な意義を持っている。従来、古い紙を回収・再利用する方式(以下、古紙と総称)は、水で大量に洗浄し、洗浄後沈殿させ、古紙に付着したトナー製品やインキは水分に対して密度が軽いため上層に浮いており、洗浄された繊維は膨潤や自己密度が水分に対して重いため下層に沈降するため、水処理された古紙は通常上層に浮いているトナー製品やインキを取り除く方式(すなわち浮選)で脱墨され、あるいは水力遠心分離ふるい分けの方式で、繊維パルプ中のインキを各種直接接触式磁気力で吸着させ、繊維パルプとインキを分離する方法などがあり、古紙を回収して再利用する方法は工業製紙以来すでに数百年の歴史があり、その利点は操作設備の原理が簡単で、処理によって繊維品質の結果が安定していることであるが、その欠点は明らかであり、処理過程で大量の淡水ないし清水資源を使用する必要があり、設備に使用される環境と場所にも厳しい条件があり、従来の古紙利用はコスト削減のためであり、管理者がいない状況では、生産過程で発生した廃水廃棄物は直接河川と空気中に排出され、廃水廃棄物も微細化処理によって再リサイクルすることができなかった。現在、乾式処理による古紙の回収・利用方法及び設備に関する研究がいくつか行われているが、基本的にはレーザー処理法、従来の空気分離法に分類され、例えば、特開JP11-133822号公報には、蒸発したインクを吸引設備で吸引して古紙を回収するための設備が開示されており、その作用効果はレーザーで印刷された古紙に対してのみ有用であり、紙や製品自体を分解することなく、紙や紙に印刷された印字を除去できるという利点があり、レーザー照射によって紙に印刷されたインクがはっきりと蒸発することに基づいて、レーザー分離法は選択的な光熱分解作用を起こし、紙に印刷されたインク分子を活発に爆破してほぐさせるが、その効果は限られており、レーザー印刷系製品にのみ作用し、インクや筆記系の古紙には有効ではないか、効果は明らかではない。一方、空気分離法は、JP19-75069306号公報において、主に古紙を無水状態で繊維状に破砕し、紙に印刷された色材もその状態で破砕し、破砕状態での色材重量と破砕状態での繊維重量の違いを利用して色材と繊維の分離を行い、主な使用範囲はカーボン粉系レーザー印刷の古紙を対象とし、色材密度が比較的重いUV系インクは物理的に除去できない。重い色材は破砕後の繊維と重さが似ており、空気中で分離しにくいため、破砕した繊維と絡まりやすく、処理後の紙繊維の品質に影響を及ぼすため、この方法で繊維から産出される紙製品は更に漂白したり、色を覆ったりする必要がある。また、特許第CN101736635号公報、EP659932A号公報には、各種磁気設備を用いて攪拌し、スラリーに磁性種を添加、濾過などの方法で水溶性繊維スラリーに直接接触させ、様々な構造で磁気吸着を適用することが開示され、実際の製造過程ではこの方式の磁場を定量的に見積もることができず、過大な磁場が製紙パルプ製造設備全体の運転に影響を及ぼし、磁場不足によってインクが効率的に除去されず、その後の繊維漂白洗浄工程が増加する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11-133822号公報
【特許文献2】特開昭50-069306号公報
【特許文献3】特許第CN101736635号公報、
【特許文献4】EP659932A号公
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上の問題に対して、本発明は、その原理は、水溶液媒体を介して繊維中のインクを直接接触吸着するのではなく、磁場を介してインクの振動に影響を与え、インクを結合振動させ、インク分子を乾性の条件下で弛緩させ、かつ繊維の動き方と異なる振動の物理的方向に沿い、インクと繊維を分離する効果を達成することができる乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維の分離方法及び設備を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記発明の目的を達成するために、本発明に関わる乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維との分離方法及び設備は、以下の技術案によって実現される。
ダクトを介して順次連結される粉砕繊維機ユニット、磁気力差結合振動子、加速ブロワ、弾道反発サックバック機、材料沈降搬送管、筒状セパレータを含み、磁気力差結合振動子のケース内での繊維入口端から繊維出口端中心まで、順次連結される透磁鉄片、連続排鉄及びコイル、同極近接周波数透磁鉄片、磁気シールド構造が設けられ、磁気力差結合振動子のケース内の空洞は発振域を構成し、ハウジングには温調装置とサーモスタットが設けられ、弾道反発サックバック機のケース内の中部が加速管を介して加速ブロワに接続され、弾道反発サックバック機のケース内の中部から上方へインキ反発弾道経路フラッパと弾道反発板が順次設置され、弾道反発サックバック機のハウジングの上部はサックバック機ブロワを介して重インキ回収装置と弾道反発サックバック機のケース内側を連通し、前記弾道反発サックバック機のケース内の中部から下へ繊維抵抗板が設けられ、材料沈降搬送管を介して筒状セパレータと弾道反発サックバック機のケース内側とを連通し、前記筒状セパレータのケースの上部にディスクブロワコレクターが設けられ、前記筒状セパレータのケースの下部に繊維排出口が設けられ、前記繊維排出口は捕集器に連通する。
【0006】
前記磁気力差結合振動子の中心に透磁鉄片が設けられ、同極近接周波数透磁鉄片がそれぞれ磁界K1、K2が生じる。前記磁気力差結合振動子の中心には、連続排鉄及びコイルが設けられ、必要な磁気力発振範囲に応じて排鉄及びコイルの数を増減して、発振域においてインク粒子に結合及び脱域させる。前記磁気力差結合振動子のハウジングには磁気力差結合振動子の温度を維持するように温調装置とサーモスタットが設けられ、磁気力は弱磁性混合物を処理した際に、被処理物の温度を上げて、その粘度を下げることができる。
【0007】
前記磁気力差結合振動子の中心に磁気シールド構造が設けられ、インク粒子は相違ノーマルモードの微干渉を終え、結合振動慣性を維持したまま次の段階に進む。前記加速ブロワの中部に加速管が設けられ、インクと繊維混合物を同じ初速度Voのまま弾道反発サックバック機に入るようにする。前記弾道反発サックバック機の下に繊維抵抗板が設置され、繊維が放物線運動を経て下に沈降して螺旋運動し、材料沈降搬送管に入れるようにする。
【0008】
前記材料沈降搬送管は弾道反発サックバック機から排出された繊維を筒状セパレータに送り込む。前記筒状セパレータの上部には、ディスクブロワコレクター、捕集器が設けられ、下部に繊維排出口が設けられている。
【0009】
好ましくは、前記粉砕繊維機ユニットは、内部に固定刃と可動刃回転子を有するディスクミル粉砕機であり、用紙はディスクミル内の固定刃と可動刃回転子との相互打撃作用により、均一な乾繊維と極めて細かいインク粒子が得られる。
【0010】
好ましくは、前記弾道反発サックバック機には、インク反発弾道経路フラッパが2つ以上設けられており、複数組のこの板構造は気流の直進と放物線運動を阻害し、インク粒子と繊維は気流が急速に転向する際に、インク粒子を弾道軌跡に沿って弾道反発板に進入させる。
【0011】
好ましくは、前記弾道反発サックバック機の上層に弾道反発板が2つ以上設けられており、この板構造はインクに基づいて運動軌跡設計を演算可能で、インク粒子をその弾道テーパキャップ抵抗に沿って急速に流れ方向を変え、インクが反発弾道経路に沿った後、サックバック機ブロワを介してインクを重インク回収装置に吸入する。
【0012】
乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維の分離方法であって、以下のステップを含む;
ステップ1:古紙品を前記粉砕繊維機ユニットに入れて粉砕処理する、
ステップ2:前記搬送管と加速ブロワは、粉砕処理した後の粒子混合物を磁気力差結合振動子に入れ、前記磁気力差結合振動子には、インク繊維入口が含まれ、搬送管を介して粉砕繊維機ユニットと接続され、
ステップ3:前記磁気力差結合振動子の中心には、k量の磁界を発生する透磁鉄片が設けられ、透磁鉄片を通過した繊維インク混合物におけるインクは磁気誘導の影響を受けて、ノーマルモードを発生し、前部連続排鉄及びコイルは透磁鉄片と同極磁界L1に属し、後部連続排鉄及びコイルは同極近接周波数透磁鉄片と同極磁界L2に属し、L1とL2は同極近似周波数磁界に属し、インク粒子はここでの2つの周波数近似の磁界を通過し、インク粒子が、発振域において、結合振動を発生し、前記磁気力差結合振動子のハウジングには、磁気力差結合振動子の温度を維持するように温調装置とサーモスタットが設けられ、磁気力は弱磁性混合物を処理した際に被処理物の温度を上げて、その粘度を低減させ、インク粒子は発振域においてノーマルモードの結合振動を発生するが、繊維は風力流体の進路に応じて磁気シールド構造に入り続ける、
ステップ4:磁気シールド構造は、この前の透磁鉄片を磁気的にシールドし、インク粒子が相違ノーマルモードの微干渉を終わらせ、結合振動慣性を維持し、前記弾道反発サックバック機の中部に加速管が設けられており、慣性で微弱なノーマルモードを持つインク粒子と繊維が加速管を介して弾道反発サックバック機に入り、弾道反発サックバック機には、サックバック機のブロアと上層に設けられたインク反発弾道経路フラッパの構造の影響を受け、気流の直進と放物線運動をインク反発弾道経路フラッパで遮断する。インク粒子と繊維は、気流が急速に転向するとき、あまり力を受けていないインク粒子は、慣性力でほとんど下向きにらせん重力で下り、ノーマルモードの形で加速進行し、且つ軽いインクは、弾道反発板とサックバック機ブロワの吸引力の影響混合で軽い繊維が上り、インク、軽い繊維及び相違ルート破裂したインクも繊維抵抗板に沿って下向きにらせん沈降運動し、さらに、弾道反発板のテーパキャップ抵抗によって、繊維とインク粒子は急速に流れを変えると同時に、断面の拡大によって軽い繊維とインク粒子の断面流速が激減し、それによって軽い繊維が重力で沈降分離し、弾道反発板または繊維抵抗板に落ち、インクは引き続き上り、弾道反発板によって繊維とインク粒子を弾道反発サックバック機で分離させ、
ステップ5:インク粒子が重インキ回収装置に入り、下りの繊維は材料沈降搬送管を介して筒状セパレータに入り、上部に設けられたディスクブロワコレクターで筒状セパレータ内の気圧を調節し、繊維は遠心力により、より軽い不純物や材料は上部に設けられたディスクブロワコレクターを介して排出され、比較的重い繊維は下部繊維排出口に沈降して進入し、全過程が乾燥環境下で行われ、より純度の高い繊維が得られる。
【0013】
(本発明の原理)水溶液媒体を介して繊維中のインクを直接接触吸着するのではなく、磁場によってインクの振動に影響を与え、インクに結合振動させ、乾性の条件下でインク分子をほぐさせ、振動の物理的方向に沿って、繊維の動き方と異なり、インクと繊維を分離する効果を得る。
【0014】
レーザー印刷トナーでもその他のインク成分でも、色材部分は鉱物粒子成分で構成されており、黒と赤の色材の大部分は1ミクロン未満の針状結晶粒子で構成されているため、その色材粒子は磁場処理の場合、磁気を帯びて配列したり、磁場振動の影響を受けて振動したりするが、繊維系高分子材料はインク結晶粒子よりはるかに粒子径が大きく、より強力な磁場によって明らかな磁場が力を受けて運動する必要がある。磁気力差の結合振動部材によって、色材と繊維は磁気力差の結合振動によって異なる演算可能な運動軌跡を生じる、色材と繊維は運動軌跡のずれによって互いに分離し、さらに磁気力差結合振動部材を通過した後の弾道反発サックバック設備はインク粒子の慣性振動軌跡を捕捉し、弾道反発サックバック設備に加速的に送り、重い粒子と大きい粒子のインク材料を集め、残りの繊維と軽いインク材料は筒状セパレータに入ってさらに分離する。磁気結合振動インク粒子の軌跡を演算で捉えることができる、繊維の性質に影響を与えることなく分離することができる。
【0015】
磁場吸着の原理とは異なり、磁場吸着はインク材料を十分に吸引するように十分に強い磁場を使用する必要があるが、その指標を定量化することができず、過大な磁場が製紙パルプ製造設備全体の運転に影響を与え、磁場が不足するとインクを効果的に除去することができず、その後の繊維漂白洗浄工程が増加し、また、従来の磁場吸着方式では媒体水を介する必要があり、通常、薬剤や添加剤(例えば磁性種)を加える必要があり、添加剤の添加及び磁性棒の長時間の接触は、繊維の膨潤過程でインク以外の不純物を絡めて繊維汚染を引き起こすとともに、その残留物質の酸塩基性も繊維品質に直接影響する。そのため、磁気力差結合振動を応用してインクと色材分子を乾式分離すると、脱墨時間が短縮され、脱墨効率と効果が向上し、より高品質な紙繊維が得られる。
【0016】
本発明の作動原理は、古紙品を前記粉砕繊維機ユニットに入れて破砕処理し、均一な乾繊維と極めて細かいインク粒子を得て、粉砕繊維機ユニットで固定刃と可動刃回転子が互いに回転し、紙繊維をたたき、摩擦を生じさせ、繊維と色材に一定の温度wが発生し、色材を爆破ほぐす;前記搬送管と加速ブロワは、一定の温度Wを有するドライ繊維と、極めて細かいインク粒子の混合物を磁気力差結合振動子に入れ、前記磁気力差結合振動子のインク繊維入口は、搬送管に接続され、磁気力差結合振動子の中心には透磁鉄片が設けられており、プログラム制御により透磁鉄片をK量の磁界を発生させ、透磁鉄片を通過した繊維インク混合物中のインクが磁気誘導の影響を受けてノーマルモードを発生し、前部連続排鉄及びコイルは透磁鉄片と同極磁界L1に属し、後部連続排鉄及びコイルは同極近接周波数透磁鉄片と同極磁界L2に属し、L1とL2は、同極の近似周波数磁界に属し、インク粒子はここでの2つの周波数近似の磁界を通過し、前記磁気力差結合振動子ハウジングには磁気力差結合振動子の温度を維持するように温調装置とサーモスタットが設けられ、磁気力は弱磁性混合物を処理した際に、被処理物の温度を上げて、その粘度を下げることができる。このとき、もともと爆破によってほぐしたインク粒子と繊維はインク粒子自体のバンドが二分されたり、繊維と引き裂かれてバンドが二分されたりする。インク粒子は発振域においてノーマルモードの結合振動を発生するが、繊維は風力流体の進路に応じて次の領域に入り続ける。磁気シールド構造はこの前の透磁鉄片を磁気的にシールドし、インク粒子が相違ノーマルモードの微干渉を終わらせ、磁気シールド構造は、前記弾道反発サックバック機中部には加速管が設けられており、慣性で微弱なノーマルモードを持つインク粒子と繊維が加速管を介して弾道反発サックバック機に入り、インク粒子は慣性のノーマルモードの形で加速する、繊維は重力と加速管の力のみを受けて放物線運動を加速する、またインク粒子は繊維よりも軽量であるため、インク粒子はマイクロ波の形で加速して加速進行するが、弾道反発吸収設備では、気流の直進と放物線運動を吸収ブロワとインク反発弾道のフラッパの構造の影響を受け、1つまたは複数のフラッパでシールド、インク粒子と繊維は気流が急速に転向したとき、力を受けていない繊維は慣性力でほとんど下向きに螺旋重力で下り、ノーマルモードの形で加速して進み、軽いインクは上層に弾道反発板とサックバック機ブロワが設置されている吸引力の影響で軽い繊維を混ぜて上り、インク、軽い繊維及び相違ルート破裂したしたインクも繊維抵抗板に沿って下向きにらせん沈降運動し、さらに、弾道反発板のテーパキャップ抵抗によって、繊維とインク粒子は、急速に流れを変えると同時に、断面の拡大によって軽い繊維とインク粒子の断面流速が激減し、軽い繊維が重力の作用を受けて沈降分離し、弾道反発板の平面または繊維抵抗板に落ち、インクは引き続き上り、1つまたは複数の弾道反発板によって繊維とインク粒子が弾道反発サックバック機4で予備分離し、インク粒子も材料沈降搬送管を介して筒状セパレータに入り、上部に設けられたディスクブロワコレクターで筒状セパレータ内の気圧を調節し、下りの繊維は材料沈降搬送管を介して筒状セパレータに入り、上部に設けられたディスクブロワコレクターで筒状セパレータ内の気圧を調節し、繊維は遠心力により、より軽い不純物や材料が上部に設けられたディスクブロワコレクターを通って排出され、比較的重い繊維は下部繊維排出口に沈降進入し、全過程が乾燥環境下で行われ、より純度の高い繊維が得られる。
【発明の効果】
【0017】
1)乾式磁気力差結合振動により、従来の水スラリーの磁気力吸着と異なり、磁気力作用の過程で粘流領域が大きすぎて、繊維の獲得率とインクの繊維からの離脱効果に影響を与えるが、乾式磁気力結合振動脱墨は水溶液媒体を経て繊維自身の性質と品質に影響を与えない。
2)磁気力差結合振動子によって破砕された繊維インク材料は、カーボン粉系インクでもインク水墨などのインクでも、磁気力結合振動子の磁場によってインク粒子にインク中の鉱物成分を微干渉させ、インク材料と繊維とを剥離させたり、結合振動で破裂させたりして、バンドを二つに分けて単純波振動させることができる。定量化不可能な強い磁場を使用する必要がある従来の水スラリーの磁気力吸着とは異なり、隣接設備の運転システム及び運転に影響を及ぼす。
3)磁気力差結合振動子によってインク粒子に演算可能な運動軌跡を生じさせ、軌跡を捉える設備を設計してインクの収集を行う。
4)弾道反発サックバック機の中の構造設計を通じて、慣性の簡波振動が残っているインク粒子を捕捉して、インクの運動軌跡と繊維の運動軌跡が異なったり、重いインク粒子の破裂軌跡が異なったりして、インク粒子がその弾道軌跡に沿ってインク反発弾道経路に入り、そして大部分のインクが繊維と分離する目的を達成する。
5)磁気力差結合振動子の温度を恒温維持し、磁気力は弱磁性混合物を処理した際、被処理物の温度を上げることで粘度を下げることができる。
6)筒状セパレータの遠心力作用により繊維脱墨時間が短縮され、さらに軽量分離が行われ、脱墨効果が向上する。
7)弾道反発サックバック機は主に重インクの分離に対して、筒状セパレータは軽インクの分離に対して、そしてより純度の高い繊維を得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本発明に関わる乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維との分離の設備全体の設備構成図である。
【
図2】
図2は、本発明に関わる磁気力差結合振動子の構成図である。
【
図3】
図3は、本発明に関わる試験繊維品質の比較図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施例におけるいくつかの異なる磁気力でインクと繊維を分離する設備の概略図である。
【
図5】
図5は、本発明に関わるいくつかの異なる磁気力でインクと繊維を分離する設備の分離試験の結果の比較図である。
【符号の説明】
【0019】
図中、
1:粉砕繊維機ユニット、
2:磁気力差結合振動子、
3:加速ブロワ、
4:弾道反発サックバック機、
5:材料沈降搬送管、
6:筒状セパレータ、
11:固定刃、
12:可動刃回転子、
13:搬送管、
21:透磁鉄片、
22:繊維入口、
23:連続排鉄及びコイル、
24:同極近接周波数透磁鉄片、
25:磁気シールド構造、
26:発振域、
27:温調装置
28:サーモスタット
29:繊維出口、
41:加速管、
42:インキ反発弾道経路フラッパ、
43:弾道反発板、
44:サックバック機ブロワ、
45:重インキ回収装置、
46:繊維抵抗板、
47:ハウジング、
61:ディスクブロワコレクター、
62:繊維排出口、
63:捕集器。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、実施例および
図1~
図5を結合して本発明を詳細に説明するが、記載された実施例は本発明の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではない。これらの実施例は本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を制限するためのものではない。
試験の結果、繊維は抄紙機でシートにして、白色度測定器とクロマトグラフィで測定し、磁気で前後のインク量を分離し、割合で脱墨効果を確定した。試験結果を
図3、
図4、
図5に示す。
【0021】
実施例1:
図1、
図2に示すように、ダクトを介して順次連結される粉砕繊維機ユニット1、磁気力差結合振動子2、加速ブロワ3、弾道反発サックバック機4、材料沈降搬送管5、筒状セパレータ6を含む乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維との分離方法及び設備であって、磁気力差結合振動子2のケース内での繊維入口22端から繊維出口29端中心まで、順次連結される透磁鉄片21、連続排鉄及びコイル23、同極近接周波数透磁鉄片24、磁気シールド構造25が設けられ、磁気力差結合振動子2のケース内の空洞が発振域26を構成し、ハウジングには温調装置27とサーモスタット28が設けられ、弾道反発サックバック機4ケース内の中部が加速管41を介して加速ブロワ3に接続され、弾道反発サックバック機4のケース内の中部から上へインク反発弾道経路フラッパ42と弾道反発板43が順次設置され、弾道反発サックバック機4のケース外側の上部はサックバック機ブロワ44を介して重インキ回収装置45と弾道反発サックバック機4のケース内側を連通し、前記弾道反発サックバック機4のケース内の中部から下へ繊維抵抗板46が設けられ、材料沈降搬送管5を介して筒状セパレータ6と弾道反発サックバック機4のケース内側を連通し、前記筒状セパレータ6のケースの上部にディスクブロワコレクター61が設けられ、前記筒状セパレータ6のケースの下部に繊維排出口62が設けられ、前記繊維排出口62は捕集器63に連通する。
本実施例では、前記粉砕繊維機ユニット1は、内部に固定刃と可動刃を有するディスクミル粉砕機であり、用紙はディスクミル内の固定刃11と可動刃回転子12との相互打撃作用により、均一な乾繊維と極めて細かいインク粒子が得られる。
本実施例では、前記弾道反発サックバック機4に3つのインキ反発弾道経路フラッパ42が設けられており、一組または複数組のこの板構造は気流の直進と放物線運動を阻害し、インキ粒子と繊維は気流が急速に転向する際に、インキ粒子を弾道軌跡に沿って弾道反発板43に進入させる。
本実施例では、前記弾道反発サックバック機4の上層に3つの弾道反発板43が設けられており、この板構造はインクに基づいて運動軌跡設計を演算可能で、インク粒子をその弾道テーパキャップ抵抗に沿って急速に流れ方向を変え、反発弾道経路に沿った後、サックバック機ブロワ44を介してインクを重インク回収装置45に吸入する。
200gのレーザーで印刷したA4用紙を粉砕繊維機ユニット1に入れ、固定刃11と可動刃回転子12が互いに回転し、紙繊維をたたき、摩擦を生じさせ、均一な乾繊維と極めて細かいインク粒子を得る。摩擦が生じている間、繊維と色材には一定の温度Wが生じる。(温度センサーで得られ、この温度は繊維発火点以下であるが、色材に対して初歩的な爆破緩和を行う。加速ブロワ3で、一定の温度W1の乾繊維及び極めて細かいインク粒子の混合物が搬送管13を介して磁気力差結合振動子2に入る。磁気力差結合振動子2における透磁鉄片21は磁気誘導強度K量(磁界強度を100mT~200mTに制御)を発生させ、連続排鉄及びコイル23によって磁場を維持する。磁気力は弱磁性混合物を処理した際、被処理物の温度を上げて、その粘度を下げることができ、現在は温調装置27とサーモスタット28によって磁気力差結合振動子2の温度を維持する。発振域26-1を通過した繊維インク混合物におけるインクは磁気力誘導の影響を受けて、ノーマルモードZ1を発生し、前部連続排鉄及びコイル23は透磁鉄片21と同極磁界L1に属し、後部連続排鉄及びコイル23は透磁鉄片24と同極磁界L2に属し、L1とL2は同極近似周波数磁界に属し、インク粒子はここでの2つの周波数近似の磁界を通過し、同じ粒子が微干渉を受け、結合振動を発生する。このとき、もともと爆破によってほぐしたインク粒子と繊維はインク粒子自体のバンドが二分されたり、繊維と引き裂かれてバンドが二分されたりする。インク粒子は発振域においてノーマルモードの結合振動を発生するが、繊維は風力流体の進路に応じて次の領域に入り続ける。磁気シールド構造25は、この前の透磁鉄片を磁気的にシールドし、インク粒子が相違ノーマルモードの微干渉を終わらせ、前記弾道反発サックバック機4の中部には加速管41が設けられており、慣性で微弱なノーマルモードを持つインク粒子と繊維が加速管41を介して弾道反発サックバック機4に入り、インク粒子は慣性ノーマルモードの形で加速して加速進行するが、繊維は重力と加速管の風力だけを受けて放物線運動を加速し、また、インク粒子は繊維より軽量であるため、微干渉を受けた後と衝突した後、二つに分かれて相違運動し、サックバック機ブロワ44と中に設けられたインク反発弾道フラッパ42によって、マイクロ波縞状になり、起伏は磁場L1の振動周波数と似ている。3つのフラッパで気流の直進と放物線運動を遮断し、インク粒子と繊維は、気流が急速に転向するとき、あまり力を受けていない繊維は慣性力でほとんど下向きにらせん重力で下り、ノーマルモードの形で加速進行し、且つ軽いインクは上層に設けられた弾道反発板43とサックバック機ブロワ44の吸引力の影響混合で軽い繊維が上り、インク、軽い繊維及び相違ルート破裂したしたインクも繊維抵抗板46に沿って下向きにらせん沈降運動し、さらに、弾道反発板43のテーパキャップ抵抗によって、繊維とインク粒子は、急速に流れを変えると同時に、断面の拡大によって軽い繊維とインク粒子の断面流速が激減し、それによって軽い繊維が重力で沈降分離し、弾道反発板43の平面または繊維抵抗板46に落ち、インクは引き続き上り、3枚の弾道反発板43によって繊維とインク粒子が弾道反発サックバック機4で予備分離し、インク粒子も重インク回収装置45に入り、下に繊維抵抗板45が設けられ、この板構造は、繊維が放物線運動を経て下向きにらせん沈降運動して材料沈降搬送管5に入り、下りの繊維は材料沈降搬送管5を介して筒状セパレータ6に入り、上部に設けられたディスクブロワコレクター61で筒状セパレータ内の気圧を調節し、繊維は遠心力により、より軽い不純物や材料インク粒子が上部に設けられたディスクブロワコレクター61を通って捕集器63に排出され、比較的重い繊維は下部繊維排出口62に沈降進入し、より純度の高い繊維A~Eが得られる。
【0022】
実施例2:
図1、
図2に示すように、ダクトを介して順次連結される粉砕繊維機ユニット1、磁気力差結合振動子2、加速ブロワ3、弾道反発サックバック機4、材料沈降搬送管5、筒状セパレータ6を含む乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維との分離方法及び設備であって、磁気力差結合振動子2のケース内での繊維入口22端から繊維出口29端中心まで、順次連結される透磁鉄片21、連続排鉄及びコイル23、同極近接周波数透磁鉄片24、磁気シールド構造25が設けられ、磁気力差結合振動子2のケース内の空洞が発振域26を構成し、ハウジングには温調装置27とサーモスタット28が設けられ、弾道反発サックバック機4ケース内の中部が加速管41を介して加速ブロワ3に接続され、弾道反発サックバック機4のケース内の中部から上へインク反発弾道経路フラッパ42と弾道反発板43が順次設置され、弾道反発サックバック機4のケース外側の上部はサックバック機ブロワ44を介して重インキ回収装置45と弾道反発サックバック機4のケース内側を連通し、前記弾道反発サックバック機4のケース内の中部から下へ繊維抵抗板46が設けられ、材料沈降搬送管5を介して筒状セパレータ6と弾道反発サックバック機4のケース内側を連通し、前記筒状セパレータ6のケースの上部にディスクブロワコレクター61が設けられ、前記筒状セパレータ6のケースの下部に繊維排出口62が設けられ、前記繊維排出口62は捕集器63に連通する。
本実施例では、前記粉砕繊維機ユニット1は、内部に固定刃と可動刃を有するディスクミル粉砕機であり、用紙はディスクミル内の固定刃11と可動刃回転子12との相互打撃作用により、均一な乾繊維と極めて細かいインク粒子が得られる。
本実施例では、前記弾道反発サックバック機4に3つのインキ反発弾道経路フラッパ42が設けられており、一組または複数組のこの板構造は気流の直進と放物線運動を阻害し、インキ粒子と繊維は気流が急速に転向する際に、インキ粒子を弾道軌跡に沿って弾道反発板43に進入させる。
本実施例では、前記弾道反発サックバック機4の上層に3つの弾道反発板43が設けられており、この板構造はインクに基づいて運動軌跡設計を演算可能で、インク粒子をその弾道テーパキャップ抵抗に沿って急速に流れ方向を変え、反発弾道経路に沿った後、サックバック機ブロワ44を介してインクを重インク回収装置45に吸入する。
200gのボールペンとサインペンで書いたA4用紙を粉砕繊維機ユニット1に入れ、固定刃11と可動刃回転子12が互いに回転して紙繊維をたたき、摩擦を生じさせ、均一な乾繊維と極めて細かいインク粒子を得る。摩擦が生じている間、繊維と色材には一定の温度Wが生じる。(温度センサーで得られ、この温度は繊維発火点以下であるが、色材に対して初歩的な爆破緩和を行う。加速ブロワ3で、一定の温度W1の乾繊維及び極めて細かいインク粒子の混合物が搬送管13を介して磁気力差結合振動子2に入る。磁気力差結合振動子2における透磁鉄片21は磁気誘導強度K量(磁界強度を100mT~200mTに制御)を発生させ、連続排鉄及びコイル23によって磁場を維持する。磁気力は弱磁性混合物を処理した際、被処理物の温度を上げて、その粘度を下げることができ、現在は温調装置27とサーモスタット28によって磁気力差結合振動子2の温度を維持する。発振域26-1を通過した繊維インク混合物におけるインクは磁気力誘導の影響を受けて、ノーマルモードZ1を発生し、前部連続排鉄及びコイル23は透磁鉄片21と同極磁界L1に属し、後部連続排鉄及びコイル23は透磁鉄片24と同極磁界L2に属し、L1とL2は同極近似周波数磁界に属し、インク粒子はここでの2つの周波数近似の磁界を通過し、同じ粒子が微干渉を受け、結合振動を発生する。このとき、もともと爆破によってほぐしたインク粒子と繊維はインク粒子自体のバンドが二分されたり、繊維と引き裂かれてバンドが二分されたりする。インク粒子は発振域においてノーマルモードの結合振動を発生するが、繊維は風力流体の進路に応じて次の領域に入り続ける。磁気シールド構造25は、この前の透磁鉄片を磁気的にシールドし、インク粒子が相違ノーマルモードの微干渉を終わらせる、前記弾道反発サックバック機4の中部には加速管41が設けられており、慣性で微弱なノーマルモードを持つインク粒子と繊維が加速管41を介して弾道反発サックバック機4に入り、インク粒子は慣性ノーマルモードの形で加速して加速進行するが、繊維は重力と加速管の風力だけを受けて放物線運動を加速し、また、インク粒子は繊維より軽量であるため、微干渉を受けた後と衝突した後、二つに分かれて相違運動し、サックバック機ブロワ44と中に設けられたインク反発弾道フラッパ42によって、マイクロ波縞状になり、起伏は磁場L1の振動周波数と似ている。3つのフラッパで気流の直進と放物線運動を遮断し、インク粒子と繊維は、気流が急速に転向するとき、あまり力を受けていない繊維は慣性力でほとんど下向きにらせん重力で下り、ノーマルモードの形で加速進行し、且つ軽いインクは上、上層に設けられた弾道反発板43とサックバック機ブロワ44の吸引力の影響混合で軽い繊維が上り、インク、軽い繊維及び相違ルート破裂したしたインクも繊維抵抗板46に沿って下向きにらせん沈降運動し、さらに、弾道反発板43のテーパキャップ抵抗によって、繊維とインク粒子は、急速に流れを変えると同時に、断面の拡大によって軽い繊維とインク粒子の断面流速が激減し、それによって軽い繊維が重力で沈降分離し、弾道反発板43の平面または繊維抵抗板46に落ち、インクは引き続き上り、3枚の弾道反発板43によって繊維とインク粒子が弾道反発サックバック機4で予備分離し、インク粒子も重インク回収装置45に入り、下に繊維抵抗板45が設けられ、この板構造は、繊維が放物線運動を経て下向きにらせん沈降運動して材料沈降搬送管5に入り、下りの繊維は材料沈降搬送管5を介して筒状セパレータ6に入り、上部に設けられたディスクブロワコレクター61で筒状セパレータ内の気圧を調節し、繊維は遠心力により、より軽い不純物や材料インク粒子は上部に設けられたディスクブロワコレクター61を通って捕集器63に排出され、比較的重い繊維は下部繊維排出口62に沈降して進入し、より純度の高い繊維A~Eが得られる。
【0023】
実施例3:
図1、
図2に示すように、ダクトを介して順次連結される粉砕繊維機ユニット1、磁気力差結合振動子2、加速ブロワ3、弾道反発サックバック機4、材料沈降搬送管5、筒状セパレータ6を含む乾式磁気力差結合振動によるインクと繊維との分離方法及び設備であって、磁気力差結合振動子2のケース内での繊維入口22端から繊維出口29端中心まで、順次連結される透磁鉄片21、連続排鉄及びコイル23、同極近接周波数透磁鉄片24、磁気シールド構造25が設けられ、磁気力差結合振動子2のケース内の空洞が発振域26を構成し、ハウジングには温調装置27とサーモスタット28が設けられ、弾道反発サックバック機4ケース内の中部が加速管41を介して加速ブロワ3に接続され、弾道反発サックバック機4のケース内の中部から上へインク反発弾道経路フラッパ42と弾道反発板43が順次設置され、弾道反発サックバック機4のケース外側の上部はサックバック機ブロワ44を介して重インキ回収装置45と弾道反発サックバック機4のケース内側を連通し、前記弾道反発サックバック機4のケース内の中部から下へ繊維抵抗板46が設けられ、材料沈降搬送管5を介して筒状セパレータ6と弾道反発サックバック機4のケース内側を連通し、前記筒状セパレータ6のケースの上部にディスクブロワコレクター61が設けられ、前記筒状セパレータ6のケースの下部に繊維排出口62が設けられ、前記繊維排出口62は捕集器63に連通する。
本実施例では、前記粉砕繊維機ユニット1は、内部に固定刃と可動刃を有するディスクミル粉砕機であり、用紙はディスクミル内の固定刃11と可動刃回転子12との相互打撃作用により、均一な乾繊維と極めて細かいインク粒子が得られる。
本実施例では、前記弾道反発サックバック機4に3つのインキ反発弾道経路フラッパ42が設けられており、一組または複数組のこの板構造は気流の直進と放物線運動を阻害し、インキ粒子と繊維は気流が急速に転向する際に、インキ粒子を弾道軌跡に沿って弾道反発板43に進入させる。
本実施例では、前記弾道反発サックバック機4の上層に3つの弾道反発板43が設けられており、この板構造はインクに基づいて運動軌跡設計を演算可能であり、インク粒子をその弾道テーパキャップ抵抗に沿って急速に流れ方向を変え、反発弾道経路に沿った後、サックバック機ブロワ44を介してインクを重インク回収装置45に吸入する。
200gのインキで印刷した白いキャンソンミ・タントを粉砕繊維機ユニット1に入れ、200gのボールペンとサインペンで書いたA4用紙を粉砕繊維機ユニット1に入れ、固定刃11と可動刃回転子12が互いに回転して紙繊維をたたき、摩擦を生じさせ、均一な乾繊維と極めて細かいインク粒子を得る。摩擦が生じている間、繊維と色材には一定の温度Wが生じる。(温度センサーで得られ、この温度は繊維発火点以下であるが、色材に対して初歩的な爆破緩和を行う。加速ブロワ3で、一定の温度W1の乾繊維及び極めて細かいインク粒子の混合物が搬送管13を介して磁気力差結合振動子2に入る。磁気力差結合振動子2における透磁鉄片21は磁気誘導強度K量(磁界強度を100mT~200mTに制御)を発生させ、連続排鉄及びコイル23によって磁場を維持する。磁気力は弱磁性混合物を処理した際、被処理物の温度を上げて、その粘度を下げることができ、現在は温調装置27とサーモスタット28によって磁気力差結合振動子2の温度を維持する。発振域26-1を通過した繊維インク混合物におけるインクは磁気力誘導の影響を受けて、ノーマルモードZ3を発生し、前部連続排鉄及びコイル23は透磁鉄片21と同極磁界L1に属し、後部連続排鉄及びコイル23は透磁鉄片24と同極磁界L2に属し、L1とL2は同極近似周波数磁界に属し、インク粒子はここでの2つの周波数近似の磁界を通過し、同じ粒子が微干渉を受け、結合振動を発生する。このとき、もともと爆破によってほぐしたインク粒子と繊維はインク粒子自体のバンドが二分されたり、繊維と引き裂かれてバンドが二分されたりする。インク粒子は発振域26においてノーマルモードの結合振動を発生するが、繊維は風力流体の進路に応じて次の領域に入り続ける。磁気シールド構造25は、この前の透磁鉄片24を磁気的にシールドし、インク粒子が相違ノーマルモードの微干渉を終わらせる、前記弾道反発サックバック機4の中部には加速管41が設けられており、慣性で微弱なノーマルモードを持つインク粒子と繊維が加速管41を介して弾道反発サックバック機4に入り、インク粒子は慣性ノーマルモードの形で加速して加速進行するが、繊維は重力と加速管の風力だけを受けて放物線運動を加速し、また、インク粒子は繊維より軽量であるため、微干渉を受けた後と衝突した後、二つに分かれて相違運動し、サックバック機ブロワ44と中に設けられたインク反発弾道フラッパ42によって、マイクロ波縞状になり、起伏は磁場L1の振動周波数と似ている。一つ又は複数のフラッパで気流の直進と放物線運動を遮断し、インク粒子と繊維は、気流が急速に転向するとき、あまり力を受けていない繊維は慣性力でほとんど下向きにらせん重力で下り、ノーマルモードの形で加速進行し、且つ軽いインクは上、上層に設けられた弾道反発板43とサックバック機ブロワ44の吸引力の影響混合で軽い繊維が上り、インク、軽い繊維及び相違ルート破裂したしたインクも繊維抵抗板46に沿って下向きにらせん沈降運動し、さらに、弾道反発板43のテーパキャップ抵抗によって、繊維とインク粒子は、急速に流れを変えると同時に、断面の拡大によって軽い繊維とインク粒子の断面流速が激減し、それによって軽い繊維が重力で沈降分離し、弾道反発板43の平面または繊維抵抗板46に落ち、インクは引き続き上り、一つ又は複数の弾道反発板43によって繊維とインク粒子が弾道反発サックバック機4で予備分離し、インク粒子も重インク回収装置45に入り、下に繊維抵抗板45が設けられ、この板構造は、繊維が放物線運動を経て下向きにらせん沈降運動して材料沈降搬送管5に入り、下りの繊維は材料沈降搬送管5を介して筒状セパレータ6に入り、上部に設けられたディスクブロワコレクター61で筒状セパレータ内の気圧を調節し、繊維は遠心力により、より軽い不純物や材料インク粒子は上部に設けられたディスクブロワコレクター61を通って捕集器63に排出され、比較的重い繊維は下部繊維排出口62に沈降して進入し、より純度の高い繊維A~Eが得られる。実施例で得られた紙繊維製品を抄き取り、白色度測定器とクロマトグラフィで測定し、比較結果を
図3に示す。
【0024】
実施例4
一般的な磁気力吸着方式を用いてパルプ中でインクと繊維を分離させ、方式1、インク含有パルプが搬送ベルトを通過し、搬送ベルトの横または内部に磁気力設備が設けられ、スラリーが搬送ベルトを通過する際にインクが搬送ベルトに吸着し、スラリーの下流にスクレーパまたは消磁器を設置して、インクとパルプを分離させる;方式2、インク含有パルプはT型ダクト内を流通し、T型部分に磁気力攪拌棒が設けられ、インク含有パルプが磁気力攪拌棒を通過する時にインクが攪拌棒に吸着し、インクとパルプを分離させる;方式3、インキを含むパルプは水槽中を流れ、水槽に磁気力ローラーが設けられ、磁気力ローラーの端にスクレーパまたは消磁器を設置して、磁気力ローラーの上方に吸着したインキを取り除き、インキとパルプを分離させる;方式4、インク含有パルプはテーパー筒を通過し(即ち遠心力を利用する)、テーパー筒外壁に磁気力発生装置が設けられ、テーパー筒内を通過するインクパルプをテーパー筒外壁に吸着する;方式5、インク含有パルプにマグネタイト微粒子(又は珪鉄、人造フェライト微粒子又は磁性流体)、水酸化ナトリウム、珪酸ナトリウムを加えて攪拌し、浮選後インク材料と紙繊維を分離させる。実施形態は、
図4を参照して、実施例1~4で得られた紙繊維製品を白色度測定器とクロマトグラフィで測定して比較試験を行い、比較結果を
図5に示す。
図5から明らかなように、従来の古紙再生設備に比べ、本発明で得られた紙は白色度が高い、残インク濃度が低く、かつ入手率が高くて、生産効率が高く、紙の生産時間が短い。本発明は設置面積が小さく、製造コストが低く、磁気力差結合振動でインクと色材分子と繊維を分離させる方法及び設備で直接生産された繊維を用いて紙製品を生産することができる。
以上、具体的な実施の形態を用いる本発明について詳細に説明したが、本発明に基づいていくつかの修正や改良を加えることができることは当業者には明らかである。したがって、本発明の精神を逸脱することなくこれらの修正または改良を加えることは、本発明の保護を求める範囲に属する。
【国際調査報告】