(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-24
(54)【発明の名称】非地上系ネットワークにおけるエフェメリスデータをシグナリングするための方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
H04W 48/08 20090101AFI20231116BHJP
H04W 84/06 20090101ALI20231116BHJP
【FI】
H04W48/08
H04W84/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526676
(86)(22)【出願日】2021-10-29
(85)【翻訳文提出日】2023-06-29
(86)【国際出願番号】 IB2021060046
(87)【国際公開番号】W WO2022091030
(87)【国際公開日】2022-05-05
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】マーッタネン, ヘルカ-リーナ
(72)【発明者】
【氏名】ルーン, ヨハン
(72)【発明者】
【氏名】ヤヴツ, エムル
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE07
5K067HH21
(57)【要約】
無線デバイスによって実施される方法は、第1のセルに関連付けられたネットワークノードからエフェメリスデータを受信することを含む。エフェメリスデータは、第2のセルをサーブする衛星に関連付けられており、エフェメリスデータは、フルエフェメリスデータよりも低いフル精度を備えるコアースエフェメリスデータである。無線デバイスは、第2のセルに関連付けられたビームの位置を特定するために、コアースエフェメリスデータを使用し、第2のセルと同期する。
【選択図】
図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(110)によって実施される方法(1200)であって、前記方法は、
第1のセルに関連付けられたネットワークノード(160)からエフェメリスデータを受信する(1202)ことであって、前記エフェメリスデータが、第2のセルをサーブする衛星に関連付けられており、前記エフェメリスデータが、フルエフェメリスデータよりも低いフル精度を備えるコアースエフェメリスデータである、ことと、
前記第2のセルに関連付けられたビームの位置を特定するために、前記コアースエフェメリスデータを使用する(1204)ことと、
前記第2のセルと同期する(1106)ことと
を備える、方法(1200)。
【請求項2】
前記コアースエフェメリスデータは、前記フルエフェメリスデータが、以下、すなわち、
前記フルエフェメリスデータの最下位ビットのうちの1つまたは複数を取り除くこと、または
前記フルエフェメリスデータを丸めること
のうちの少なくとも1つを使用して前記ネットワークノードによって低減された、データを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コアースエフェメリスデータが、前記第1のセルまたは前記第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータに対するデルタ情報を備える、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータを受信することをさらに備え、前記フルエフェメリスデータが、前記コアースエフェメリスデータ中に含まれていない追加のデータを備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のセルに関連付けられた前記フルエフェメリスデータが、前記第2のセルをサーブする前記衛星から受信される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のセルに関連付けられた前記フルエフェメリスデータが、前記第1のセルをサーブする前記ネットワークノードから受信される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のセルに関連付けられた前記フルエフェメリスデータについての要求を送ることをさらに備える、請求項4から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記要求が、前記第2のセルに関連付けられた前記フルエフェメリスデータについて作成され、前記第2のセルに関連付けられた前記コアースエフェメリスデータを受信した後に送られる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記エフェメリスデータが、周期性に従って周期的に受信される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記周期性は、前記無線デバイスと前記第2のセルをサーブする前記衛星との間の距離が減少するにつれて前記エフェメリスデータがより頻繁にブロードキャストされるように、増加する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記エフェメリスデータが、前記第2のセル以外の少なくとも第3のセルに関連付けられた追加のエフェメリスデータを備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記エフェメリスデータが、システム情報とともに受信される、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
第1のセルにおいて無線デバイス(110)をサーブするネットワークノード(160)によって実施される方法(1300)であって、前記方法は、
第2のセルをサーブする衛星に関連付けられたエフェメリスデータを取得する(1302)ことであって、前記エフェメリスデータが、フルエフェメリスデータよりも低いフル精度を備えるコアースエフェメリスデータである、ことと、
前記コアースエフェメリスデータを前記無線デバイスに送信する(1304)ことと
を備える、方法(1300)。
【請求項14】
前記第1のセルに関連付けられた追加のエフェメリスデータを送信することをさらに備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のセルが、ネイバーセルである、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のセルが、前記第1のセルに取って代わることになる、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記コアースエフェメリスデータは、前記フルエフェメリスデータが、以下、すなわち、
前記フルエフェメリスデータの最下位ビットのうちの1つまたは複数を取り除くこと、および
前記フルエフェメリスデータを丸めること
のうちの少なくとも1つを使用して低減された、データを備える、請求項13から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記コアースエフェメリスデータが、前記第1のセルまたは前記第2のセルに関連付けられた前記フルエフェメリスデータに対する前記第2のセルのためのデルタ情報を備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータを送信することをさらに備え、前記フルエフェメリスデータが、前記コアースエフェメリスデータ中に含まれていない追加のデータを備える、請求項13から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
エフェメリスデータについて前記無線デバイスから要求を受信することをさらに備える、請求項13から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記要求が、前記フルエフェメリスデータについて作成され、前記コアースエフェメリスデータを送信した後に受信される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記エフェメリスデータが、周期性に従って周期的に送信される、請求項13から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記周期性は、前記無線デバイスと前記第2のセルをサーブする前記衛星との間の距離が減少するにつれて前記エフェメリスデータがより頻繁に送信されるように、増加する、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記エフェメリスデータが、前記第2のセル以外の少なくとも第3のセルに関連付けられた追加のエフェメリスデータを備える、請求項13から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記エフェメリスデータが、システム情報とともに送信される、請求項13から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
無線デバイス(110)であって、
第1のセルに関連付けられたネットワークノード(160)からエフェメリスデータを受信することであって、前記エフェメリスデータが、第2のセルをサーブする衛星に関連付けられており、前記エフェメリスデータが、フルエフェメリスデータよりも低いフル精度を備えるコアースエフェメリスデータである、ことと、
前記第2のセルに関連付けられたビームの位置を特定するために、前記コアースエフェメリスデータを使用することと、
前記第2のセルと同期することと
を行うように適応された、無線デバイス(110)。
【請求項27】
前記コアースエフェメリスデータは、前記フルエフェメリスデータが、以下、すなわち、
前記フルエフェメリスデータの最下位ビットのうちの1つまたは複数を取り除くこと、または
前記フルエフェメリスデータを丸めること
のうちの少なくとも1つを使用して前記ネットワークノードによって低減された、データを備える、請求項26に記載の無線デバイス。
【請求項28】
前記コアースエフェメリスデータが、前記第1のセルまたは前記第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータに対するデルタ情報を備える、請求項26または27に記載の無線デバイス。
【請求項29】
前記第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータを受信するようにさらに適応され、前記フルエフェメリスデータが、前記コアースエフェメリスデータ中に含まれていない追加のデータを備える、請求項26から28のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項30】
前記第2のセルに関連付けられた前記フルエフェメリスデータが、前記第2のセルをサーブする前記衛星から受信される、請求項29に記載の無線デバイス。
【請求項31】
前記第2のセルに関連付けられた前記フルエフェメリスデータが、前記第1のセルをサーブする前記ネットワークノードから受信される、請求項29に記載の無線デバイス。
【請求項32】
前記第2のセルに関連付けられた前記フルエフェメリスデータについての要求を送るようにさらに適応された、請求項29から31のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項33】
前記要求が、前記第2のセルに関連付けられた前記フルエフェメリスデータについて作成され、前記第2のセルに関連付けられた前記コアースエフェメリスデータを受信した後に送られる、請求項32に記載の無線デバイス。
【請求項34】
前記エフェメリスデータが、周期性に従って周期的に受信される、請求項26から33のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項35】
前記周期性は、前記無線デバイスと前記第2のセルをサーブする前記衛星との間の距離が減少するにつれて前記エフェメリスデータがより頻繁にブロードキャストされるように、増加する、請求項34に記載の無線デバイス。
【請求項36】
前記エフェメリスデータが、前記第2のセル以外の少なくとも第3のセルに関連付けられた追加のエフェメリスデータを備える、請求項26から35のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項37】
前記エフェメリスデータが、システム情報とともに受信される、請求項26から36のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項38】
第1のセルにおいて無線デバイス(110)をサーブするネットワークノード(160)であって、前記ネットワークノードは、
第2のセルをサーブする衛星に関連付けられたエフェメリスデータを取得することであって、前記エフェメリスデータが、フルエフェメリスデータよりも低いフル精度を備えるコアースエフェメリスデータである、ことと、
前記コアースエフェメリスデータを前記無線デバイスに送信することと
を行うように適応された、ネットワークノード(160)。
【請求項39】
前記第1のセルに関連付けられた追加のエフェメリスデータを送信するようにさらに適応された、請求項38に記載のネットワークノード。
【請求項40】
前記第2のセルが、ネイバーセルである、請求項38または39に記載のネットワークノード。
【請求項41】
前記第2のセルが、前記第1のセルに取って代わることになる、請求項38から40のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項42】
前記コアースエフェメリスデータは、前記フルエフェメリスデータが、以下、すなわち、
前記フルエフェメリスデータの最下位ビットのうちの1つまたは複数を取り除くこと、および
前記フルエフェメリスデータを丸めること
のうちの少なくとも1つを使用して低減された、データを備える、請求項38から41のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項43】
前記コアースエフェメリスデータが、前記第1のセルまたは前記第2のセルに関連付けられた前記フルエフェメリスデータに対する前記第2のセルのためのデルタ情報を備える、請求項42に記載のネットワークノード。
【請求項44】
前記第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータを送信するようにさらに適応され、前記フルエフェメリスデータが、前記コアースエフェメリスデータ中に含まれていない追加のデータを備える、請求項38から43のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項45】
エフェメリスデータについて前記無線デバイスから要求を受信するようにさらに適応された、請求項38から44のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項46】
前記要求が、前記フルエフェメリスデータについて作成され、前記コアースエフェメリスデータを送信した後に受信される、請求項45に記載のネットワークノード。
【請求項47】
前記エフェメリスデータが、周期性に従って周期的に送信される、請求項38から46のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項48】
前記周期性は、前記無線デバイスと前記第2のセルをサーブする前記衛星との間の距離が減少するにつれて前記エフェメリスデータがより頻繁に送信されるように、増加する、請求項47に記載のネットワークノード。
【請求項49】
前記エフェメリスデータが、前記第2のセル以外の少なくとも第3のセルに関連付けられた追加のエフェメリスデータを備える、請求項38から48のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項50】
前記エフェメリスデータが、システム情報とともに送信される、請求項38から49のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、無線通信に関し、より詳細には、非地上系ネットワーク(NTN)におけるエフェメリスデータをシグナリングするためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPPリリース8において、エボルブドパケットシステム(EPS)が指定された。EPSは、Long-Term Evolution(LTE)無線ネットワークおよびエボルブド・パケット・コア(EPC)に基づく。EPSは、当初、ボイスおよびモバイルブロードバンド(MBB)サービスを提供することを意図されたが、EPSの機能を拡大するために継続的に発展してきた。リリース13以来、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)およびLong Term Evolution for Machines(LTE-M)は、LTE仕様の一部であり、マッシブマシン型通信(mMTC)サービスへのコネクティビティを提供する。
【0003】
3GPPリリース15において、5Gシステム(5GS)の最初のリリースが指定された。これは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)およびmMTCなどの使用事例をサーブすることを意図された新しい世代の無線アクセス技術である。5Gは、新無線(New Radio:NR)アクセス階層インターフェースおよび5Gコアネットワーク(5GC)を含む。NR物理レイヤおよび上位レイヤは、LTE仕様の部分を再利用しており、新しい使用事例によって動機づけされたとき、必要とされる構成要素を追加する。
【0004】
リリース15において、3GPPはまた、非地上系ネットワーク(NTN)における動作のためのNRを準備し始めた。作業は、研究項目「非地上系ネットワークをサポートするためのNR」内で実施され、その結果、3GPP TR 38.811が得られた。3GPP TR 38.811、非地上系ネットワークをサポートするための新無線(NR)についての研究、を参照されたい。
【0005】
リリース16において、NTNネットワークにおける動作のためのNRを準備するための作業は、研究項目「NRが非地上系ネットワークをサポートするためのソリューション」をもって継続している。並行して、NTNにおける動作のためにLTEを適応させることに対する関心が高まった。その結果、3GPPは、リリース17においてLTEとNRの両方においてNTNのためのサポートを導入することを検討している。
【0006】
衛星無線アクセスネットワークは、通常、スペースボーンプラットフォームを指す衛星と、アーキテクチャの選定に応じて基地局またはコアネットワークに衛星を接続する地球ベースゲートウェイと、ゲートウェイと衛星との間のリンクを指すフィーダリンクと、衛星とUEとの間のリンクを指すアクセスリンクとを含む。
【0007】
軌道高度に応じて、衛星は、以下のように、低地球軌道(LEO)衛星、中間地球軌道(MEO)衛星、または静止地球軌道(GEO)衛星にカテゴリー分類され得る。
LEO:一般的な高度は250~1,500kmの範囲に及び、軌道周期は90~120分の範囲に及ぶ。
MEO:一般的な高度は5,000~25,000kmの範囲に及び、軌道周期は3~15時間の範囲に及ぶ。
GEO:約35,786kmの高度であり、24時間の軌道周期をもつ。
【0008】
著しい軌道高さは、衛星システムが、地上ネットワークにおいて予想されるものよりも著しく高いパスロスを特徴とすることを意味する。パスロスを克服するために、しばしば、アクセスリンクおよびフィーダリンクが、見通し線状態において動作させられること、およびUEが、高いビーム指向性を与えるアンテナを備えることが要求される。
【0009】
通信衛星は、一般的に、所与のエリアにわたって数個のビームを生成する。ビームのフットプリントは、通常、楕円形状であり、これは、旧来、セルと見なされてきた。ビームのフットプリントは、しばしば、スポットビームとも呼ばれる。スポットビームは、衛星移動とともに地球表面にわたって移動し得るか、または、衛星によってその動きを補償するために使用される、何らかのビームポインティング機構を用いて地球固定であり得る。スポットビームのサイズは、システム設計に依存し、数十キロメートルから数千キロメートルの範囲に及び得る。
図1は、ベントパイプトランスポンダをもつ衛星ネットワークの例示的なアーキテクチャを図示する。
【0010】
NTNビームは、地上ネットワークにおいて観測されるビームと比較して、非常に幅広く、サーブされるセルによって規定されるエリアの外側のエリアをカバーすることがある。隣接するセルをカバーするビームは、重複し、有意なレベルのセル間干渉を引き起こすことになる。大きいレベルの干渉を克服するための一般的な手法は、NTNが、異なるキャリア周波数および偏波モードを用いて異なるセルを設定することである。本明細書全体にわたって、我々は、明示的に別段に言及されない限り、ビームおよびセルという用語を互換的に使用する。本開示はNTNに焦点を合わせるが、提案される方法は、見通し線状態によって支配される任意の無線ネットワークに適用される。
【0011】
3GPP TR 38.821において、たとえば、衛星のほうへ指向性アンテナ(またはアンテナビーム)を向けるのを支援するために、および正しいタイミングアドバンス(TA)およびドップラーシフトを計算するために、エフェメリスデータがUEに提供されるべきであることがキャプチャされている。RP-181370、NRが非地上系ネットワークをサポートするための解決策評価についての研究、を参照されたい。どのようにエフェメリスデータを提供および更新すべきかに関する手順が、まだ詳細には研究されていない。
【0012】
衛星軌道は、6つのパラメータを使用してフルに説明され得る。厳密には、パラメータのどのセットが選ばれるかは、ユーザおよび/またはネットワークプロバイダによって決められ得、多くの異なる表現が可能である。たとえば、天文学においてしばしば使用されるパラメータの選定は、セット(a、ε、i、Ω、ω、t)である。ここで、半長軸aおよび偏心εは、軌道楕円の形状およびサイズを説明し、傾きi、昇交点Ωの赤経、および近点ωの引数は、空間におけるそれの位置を決定し、エポックtは、参照時間(たとえば、衛星が近点を通って移動する時間)を決定する。
図2は、パラメータのセットを図示する。
【0013】
異なるパラメータ化の例として、平均動きnおよび平均近点角Mが、aおよびtの代わりに使用され得る。パラメータの完全に異なるセットは、衛星の位置および速度ベクトル(x、y、z、vx、vy、vz)である。これらは、軌道状態ベクトルと呼ばれることがある。それらは、軌道エレメントから導出され、その逆も同様であり得、これは、それらが含んでいる情報が等価であるからである。すべてのこれらのフォーミュレーション(および、多くの他のもの)は、NTNにおいて使用されるべきエフェメリスデータのフォーマットについての可能な選定である。さらなる進捗を可能にするために、データのフォーマットが、同意されるべきである。
【0014】
上記で示されたように、UEが、少なくとも数メーターの精度をもって衛星の位置を決定することができることが重要である。しかしながら、数個の研究は、これを達成するのは難しい可能性があることを示した。一方、LEO衛星は、しばしば、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)受信機を有し、数メーターレベルの精度をもってLEO衛星の位置を決定することができる。
【0015】
3GPP TR 38.821においてキャプチャされた別の態様は、エフェメリスデータの有効時間である。一般の衛星位置の予測は、大気抵抗、衛星のマヌーバリング、使用される軌道モデルの欠陥などにより、使用されるエフェメリスデータのエイジの増加とともに劣化する。それゆえ、公的に入手可能なTLEデータは、たとえば、極めて頻繁に更新される。更新頻度は、衛星および衛星の軌道に依存し、強力な大気抵抗にさらされ、頻繁に矯正マヌーバを実施する必要がある非常に低い軌道上の衛星の場合、毎週~1日に複数回の範囲に及ぶ。したがって、必要とされる精度をもつ衛星位置を提供することが可能なように思われるが、たとえば、エフェメリスデータフォーマット、または軌道伝搬のために使用されるべき軌道モデルを選ぶとき、これらの要件を満たすために注意が払われる必要がある。
【0016】
システム情報(SI)は、セルラ通信システムにおける重要な機能である。SIは、ネットワークにアクセスするために、および3GPP規格に従って動作するセルラネットワークにおいて、セルの間で再選択すること、およびマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)送信を受信することなど、他の機能を実施するために必要とされる情報を、ユーザ機器(UE)とも呼ばれる無線デバイスに提供する。追加として、3GPPセルラシステムにおいて、システム情報機構は、3GPPセルラ通信システムにおいて地震津波警報システム(ETWS)メッセージおよび商業モバイル警告システム(CMAS)メッセージなど、公衆警報システムメッセージを伝達するために使用される。
【0017】
LTEにおいて、システム情報は、各セルにおける周期的ブロードキャスティングを使用して提供される。SIは、マスタ情報ブロック(MIB)といくつかのシステム情報ブロック(SIB)とに分割される。MIBおよびSIB1は、規格において固定されている期間をもってブロードキャストされる。他のSIBは、SIB1において設定された、異なる期間をもってブロードキャストされる。(RANが次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)と呼ばれ、コアネットワークが次世代コア(NGC)と呼ばれる)新無線(NR)と呼ばれる5Gシステムのために、3GPPは、LTEにおいて使用されるシステム情報(SI)の配信のための原理を部分的に変更した。
【0018】
NRのために、SIは、「最小SI」と「他のSI」とに分割され、ここで、最小SIは、セルにアクセスするために必要とされるSIであり、NRスタンドアロンモードの場合(換言すれば、LTEを用いるデュアル接続設定でない場合)、最小SIは、他のSIのSIBのためのスケジューリング情報をも含んでいる。最小SIは、マスタ情報ブロック(MIB)およびシステム情報ブロックタイプ1(SIB1)からなる。SIB1は、「残余最小システム情報」(RMSI)とも呼ばれる。少なくともNRスタンドアロンモードにおいて、最小SIは、セルにおいて周期的にブロードキャストされ、他のSIは、周期的にブロードキャストされるか、またはUEからの要求によってトリガされてオンデマンドで送達される、のいずれかであり得る。周期的にブロードキャストされるSIとオンデマンドSIへの分割のグラニュラリティは、SIメッセージのレベルにある。あるSIメッセージが、周期的にブロードキャストされるのか、オンデマンドで提供されるのかは、(si-BroadcastStatusパラメータを使用して)SIB1において指し示される。
【0019】
RRC_IDLE、RRC_INACTIVEまたはRRC_CONNECTED状態にあるUEは、(Msg1ベースの方法と呼ばれる)ランダムアクセスプリアンブルを使用して、または(Msg3ベースの方法と呼ばれる)ランダムアクセスメッセージ3を使用してのいずれかで、オンデマンドSIメッセージを要求することができる。ランダムアクセスプリアンブル(Msg1)送信が使用される場合、他のSIの異なるSIメッセージ(および結果として、SIメッセージに割り当てられたSIB)を要求するための異なるプリアンブルがあり得る。ランダムアクセスプリアンブルと要求されるべきSIメッセージとの間のマッピングは、SIB1において設定される。ランダムアクセスメッセージ3(Msg3)送信が使用される場合、UEは、ネットワークが他のSIのどのSIメッセージ(および結果として、SIメッセージに割り当てられたSIB)をブロードキャスト/送信することをUEが希望するかを、そのようなメッセージにおいて指定し得る。
【0020】
オンデマンドSIメッセージについての要求は、SIB1における関係するSIメッセージに関連付けられたスケジューリング情報に従って、限られた時間の間、要求されたSIメッセージをブロードキャストするようにネットワークをトリガする。ネットワークはまた、要求元UEに確認応答メッセージを送信する。Msg1ベースの要求方法の場合、ネットワークは、確認応答ランダムアクセスメッセージ2(Msg2)で応答する。Msg3ベースの要求方法の場合、ネットワークは、確認応答ランダムアクセスメッセージ4(Msg4)で応答する。
【0021】
システム情報(SI)の周期的ブロードキャストは、大部分が、LTEの場合と同じ原理に従ってNRにおいて設計される。LTEと同様に、マスタ情報ブロック(MIB)は、同期信号に関して固定ロケーションにおいて送信される。SIB1についての状況は、LTEにおけるのとはわずかにNRにおいて異なる。SIB1の周期性は、160msであるが、SIB1は、この160ms内で何回か繰り返され得、送信設定は、MIBにおいて指し示される。残りのSIBは、SIB1においてスケジュールされ、LTEの場合と同じやり方で物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上で送信される。異なるSIBは、異なる周期性を有することができる。同じ周期性をもつSIBが、同じSIメッセージに割り当てられ、あらゆるSIメッセージは、SIメッセージがそれ以内に送信されるべきである周期的SI-ウィンドウに関連付けられる。異なるSIメッセージのSI-ウィンドウは、異なる周期性を有し、非重複であり、それらはすべて、同じ持続時間を有する。SIメッセージの正確な送信機会は設定されず、SIメッセージがそれ以内に送信されるウィンドウのみが設定されることに留意されたい。PDSCH送信がSIメッセージを含んでいることを指し示すために、PDSCH送信リソースを割り当てる、ダウンリンク制御情報(DCI)をスケジュールする物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のCRCが、システム情報-無線ネットワーク一時識別子(SI-RNTI)を用いてスクランブルされる。受信UEは、受信UEがどのSIメッセージを受信するか(およびそれゆえに、SIメッセージがどのSIBを含んでいるか)を識別するために、SI-ウィンドウの非重複性質を活用し、SIメッセージは、それら自体に、あるSIメッセージをその他から区別するための指示を有しない。
図3は、SIメッセージへのSIBの割り当て、およびSI-ウィンドウにおけるSIメッセージのスケジューリングを図示する。各SIメッセージは、それ自体のSI-ウィンドウにおいて送信され、SI-ウィンドウの時間的発生は、SIメッセージ周期性、およびSIB1におけるリスト中のSIメッセージの位置に依存する。
【0022】
あらゆるSIメッセージは、そのSIメッセージが、周期的にブロードキャストされるのか、オンデマンドで提供されるのかにかかわらず、設定されたスケジュールを有することに留意されたい。後者の場合、スケジュールされたブロードキャスト機会は、ネットワーク、換言すれば、gNBが、関係するSIメッセージについての要求を受信したときにのみ、利用される。SIB1におけるSIスケジューリング関係パラメータのASN.1規定、および関連するフィールド説明が、以下に指し示されている。
【0023】
NRにおけるSI更新のための基本原理は、LTEの場合と同じである。それは、SI修正期間の概念を中心として構築される。いくつかの例外はあるが、SIは、2つのSI修正期間の間の境界においてのみ更新され得る。その上、計画されたSI更新は、実際のSI更新より前にSI修正期間において告知されなければならない。そのような告知は、ページング機構を使用して実施され、換言すれば、ページングチャネル上での通知は、RRC_IDLEにあるUE、RRC_INACTIVEにあるUE、およびRRC_CONNECTED状態にあるUEに、来たるべきシステム情報変化について通知するために使用される。NRにおいて、来たるべきSI更新の通知は、いわゆる「ショートメッセージ」を介して伝達され、換言すれば、PDSCH上の関連するスケジュールされたページングメッセージの有無にかかわらず、PDCCH上の(P-RNTIを用いてスクランブルされたCRCを伴う)DCI中に含まれる。UEが、systemInfoModification指示を含むショートメッセージを含んでいるDCIを受信した場合、UEは、システム情報が次のSI修正期間境界において変化することを知る。
【0024】
ページングチャネル上でのショートメッセージを介したSI更新通知の特殊な場合は、ショートメッセージ中のetwsAndCmasIndicationパラメータが、公衆警報システムメッセージ(地震津波警報システム(ETWS)または商業モバイル警告システム(CMAS))がSIにおいてアクティブ化された(または変更された)ことを指し示すときである。この場合、UEは、更新が、直ちに適用可能であり、UEが、できるだけ早く、関係する公衆警報に関係するSIBを獲得し、読むべきであることを知る。UEは、通知が、ETWSに関係するのか、CMASに関係するのかを見つけ出すために、SIB1を読まなければならない。
【0025】
SI更新は、これにより、ページングチャネルを介して通知され、結果として、UEは、それら自体をターゲットにするページングを受信するためだけでなく、(公衆警報システム(PWS)通知を含む)可能性があるSI更新通知を受信するためにも、ページングチャネルを監視しなければならない。RRC_IDLEおよびRRC_INACTIVE状態にあるUEは、それらの規則的なページング機会(PO)、換言すれば、ページング間欠受信(DRX)サイクルごとに1つのPOを監視し、RRC_CONNECTED状態にあるUEは、SI更新通知についてページング機会(PO)を監視することができるが、(SIB1においてdefaultPagingCycleパラメータによって指し示された)デフォルトページングサイクルごとに少なくとも1つのPOを監視すべきである。
【0026】
現在、いくらかの課題が存在する。たとえば、エフェメリスデータは、衛星軌道の空間における形状および位置を説明する少なくとも5つのパラメータからなる。エフェメリスデータは、軌道楕円を説明するパラメータが取得された時間である、タイムスタンプをも備える。より近い将来における所与の時間での衛星の位置は、軌道力学を使用してこのデータから予測され得る。しかしながら、この予測の精度は、予測がより遠い将来になればなるほど、劣化する。パラメータのあるセットの有効時間は、軌道のタイプおよび高度ならびに所望の精度のような多くの要因に依存し、数日規模~数年の範囲に及ぶ。3GPPは、リリース17において、NRおよび場合によってはLTEをNTNにおける動作に適応させることが予想される。NRおよびLTEにおいて、UEは、オンにされたとき、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)およびキャンプオンすべきセルについて、UEのサポートされる周波数帯域上で初期検索を実施することが予想される。NTNにおいて、指向性アンテナを使用するUEは、最悪のケースでは、地平線から地平線まで空全体にわたってキャンプオンすべき衛星を検索しなければならない。初期検索に必要とされるこの労力、およびこれにより、時間は、著しいものになり得る。UEが、たとえば、ハンドオーバに備えて、別の衛星から送信されたセルを検索すべきであるとき、同様の問題が起こり、ここで、ネットワークは、隣接セルの周波数(および場合によっては、PCI)についてUEに通知するのみである。
【発明の概要】
【0027】
本開示のいくらかの態様およびそれらの実施形態は、これらまたは他の課題に対する解決策を提供し得る。たとえば、いくらかの実施形態によれば、サービングセルに関連付けられたネットワークノードが、近隣セルをサーブする他の衛星に関連付けられたエフェメリスデータをブロードキャストし得ることが提案される。特定の実施形態では、他の衛星のエフェメリスデータの必要とされる更新頻度を低減するための、ならびにエフェメリスデータのボリュームを低減するための1つのやり方は、サービングネットワークノードに、他の衛星についてのコアースエフェメリスデータのみをブロードキャストさせることである。フル精度を伴うエフェメリスデータは、各衛星自体によってブロードキャストされるのみであり得る。さらに、特定の実施形態では、別の衛星に関連付けられたコアースエフェメリスデータは、最下位ビット(LSB)のうちの1つまたは複数が省略された、トランケートされたエフェメリスパラメータの形態でもたらされ得る。
【0028】
いくらかの実施形態によれば、無線デバイスによる方法は、第1のセルに関連付けられたネットワークノードからエフェメリスデータを受信することを含む。エフェメリスデータは、第2のセルをサーブする衛星に関連付けられており、エフェメリスデータは、フルエフェメリスデータよりも低いフル精度を備えるコアースエフェメリスデータである。無線デバイスは、第2のセルに関連付けられたビームの位置を特定するために、コアースエフェメリスデータを使用し、第2のセルと同期する。
【0029】
いくらかの実施形態によれば、無線デバイスは、第1のセルに関連付けられたネットワークノードからエフェメリスデータを受信するように適応される。エフェメリスデータは、第2のセルをサーブする衛星に関連付けられており、エフェメリスデータは、フルエフェメリスデータよりも低いフル精度を備えるコアースエフェメリスデータである。無線デバイスは、第2のセルに関連付けられたビームの位置を特定するために、コアースエフェメリスデータを使用し、第2のセルと同期する。
【0030】
いくらかの実施形態によれば、第1のセルにおいて無線デバイスをサーブするネットワークノードによる方法は、第2のセルをサーブする衛星に関連付けられたエフェメリスデータを取得することを含む。エフェメリスデータは、フルエフェメリスデータよりも低いフル精度を備えるコアースエフェメリスデータである。ネットワークノードは、コアースエフェメリスデータを無線デバイスに送信する。
【0031】
いくらかの実施形態によれば、第1のセルにおいて無線デバイスをサーブするネットワークノードは、第2のセルをサーブする衛星に関連付けられたエフェメリスデータを取得するように適応される。エフェメリスデータは、フルエフェメリスデータよりも低いフル精度を備えるコアースエフェメリスデータである。ネットワークノードは、コアースエフェメリスデータを無線デバイスに送信するように適応される。
【0032】
いくらかの実施形態は、以下の技術的利点のうちの1つまたは複数を提供し得る。たとえば、提案される解決策のうちの1つまたは複数は、ネイバーセル/衛星のエフェメリスデータの効率的なブロードキャスティングを可能にし得る。別の例として、技術的利点は、衛星のロケーション、およびこれにより、UEがUEのアンテナを向けるべきであるロケーションについてUEに通知するエフェメリスデータをUEに提供することによって、空全体にわたるキャンプオンするためのUEによる衛星の初期検索に必要とされる時間が、著しく低減され得ることであり得る。
【0033】
他の利点は当業者に容易に明らかであり得る。いくらかの実施形態は、具陳される利点のいずれも有しないこともあり、いくつかまたはすべてを有することもある。
【0034】
開示される実施形態ならびにそれらの特徴および利点のより完全な理解のために、次に、添付の図面とともに行われる、以下の説明への参照がなされる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】ベントパイプトランスポンダをもつ衛星ネットワークの例示的なアーキテクチャを図示する図である。
【
図3】いくらかの実施形態による、例示的な無線ネットワークを図示する図である。
【
図4】いくらかの実施形態による、例示的なネットワークノードを図示する図である。
【
図5】いくらかの実施形態による、例示的な無線デバイスを図示する図である。
【
図6】いくらかの実施形態による、例示的なユーザ機器を図示する図である。
【
図7】いくらかの実施形態による、いくつかの実施形態によって実装された機能が仮想化され得る仮想化環境を図示する図である。
【
図8】いくらかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを図示する図である。
【
図9】いくらかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータの一般化されたブロック図である。
【
図10】一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を図示する図である。
【
図11】一実施形態による、通信システムにおいて実装される別の方法を図示する図である。
【
図12】一実施形態による、通信システムにおいて実装される別の方法を図示する図である。
【
図13】一実施形態による、通信システムにおいて実装される別の方法を図示する図である。
【
図14】いくらかの実施形態による、別の例示的な無線ネットワークを図示する図である。
【
図15】特定の実施形態による、例示的な方法を図示する図である。
【
図16】いくらかの実施形態による、無線デバイスによる例示的な方法を図示する図である。
【
図17】いくらかの実施形態による、第1のセルにおいて無線デバイスをサーブするNTNノードによる例示的な方法を図示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
次に、添付の図面を参照しながら、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態が本明細書で開示される主題の範囲内に含まれており、開示される主題は、本明細書で記載される実施形態のみに限定されるものと解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝達するために例として提供される。
【0037】
一般に、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が、明確に与えられ、および/またはその用語が使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連する技術分野における、それらの用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、別段に明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例に言及しているものとしてオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるあらゆる方法のステップは、あるステップが別のステップの次または前であるものとして明示的に説明されない限り、および/またはあるステップが別のステップの次または前でなければならないことが暗示されていない限り、開示される正確な順序で実施される必要はない。本明細書で開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切な場合はいつでも、任意の他の実施形態に適用され得る。同じように、実施形態のうちのいずれかの任意の利点は、任意の他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。本明細書の実施形態の他の目的、特徴、および利点についても、以下の説明から明らかとなるであろう。
【0038】
NRにおいて、UEは、セルを見るが、衛星を必ずしも見るとは限らないことが認識され得る。本開示は、サービング衛星およびネイバー衛星について論じるが、本明細書で使用されるサービング衛星という用語は、UEをサーブしているセルをブロードキャストする衛星を指すために使用されることが理解され得る。同じように、ネイバー衛星という用語は、UEのためのネイバーセルであるセルをブロードキャストしている衛星を指すために使用される。
【0039】
近隣セルの衛星のコアースエフェメリスデータをブロードキャストすること
RRC_IDLEおよびRRC_INACTIVE状態におけるUEモビリティ、換言すれば、セル再選択をサポートするために、衛星は、たとえば、システム情報において、他の衛星のエフェメリスデータであって、これらの他の衛星がサーブするセルに関する情報に随意に結合された、他の衛星のエフェメリスデータ(たとえば、キャリア周波数、帯域幅部分(BWP)、物理セル識別情報(PCI)、セルグローバル識別子(CGI)、同期信号ブロック(SSB)絶対無線周波数チャネル番号(ARFCN)、SSB測定タイミング構成(SMTC)、しきい値およびオフセットなどのセル再選択パラメータなど)をブロードキャストし得る。これは、ネイバーであり、およびそれゆえに、セル再選択について可能性がある候補であるセル、ならびにこれらのセルをサーブする衛星に制限され得る。
【0040】
しかしながら、複数の衛星のためにフル精度を伴う最新のエフェメリスデータをブロードキャストすることは、(ネットワークアーキテクチャに応じて、地上に配置されるか、衛星中に配置されるか、またはその2つの間でスプリットされ得る)衛星のgNBが、この情報を用いて更新され続けなければならないことを必要とすることになる。これは、衛星間リンクを介して直接的に、または地上のノードを介して間接的に、衛星の間のデータの転送を必要とすることになるか、または異なる衛星に関連付けられたgNBの間のデータの転送を必要とすることになる。静止衛星の場合を除いて、セル再選択について適切であるネイバリング衛星は(透明ペイロードアーキテクチャケースにおいてgNB自体のセルをサーブする衛星がするように)変化し続け、それにより、gNBは、いつでもセル再選択について適切である衛星の数よりもはるかに多い衛星のエフェメリスデータを用いて更新されなければならないことになることにも留意されたい。
【0041】
いくらかの実施形態によれば、他の衛星のエフェメリスデータの必要とされる更新頻度を低減するための、ならびにエフェメリスデータのボリュームを低減するためのやり方は、他の衛星についてはコアースエフェメリスデータのみをブロードキャストし、フル精度を伴うエフェメリスデータは、各衛星自体によってブロードキャストされるのみであることである。ネイバー衛星のコアースエフェメリスデータは、方向性受信を使用する(換言すれば、ビームフォーミングを受信する)UEが、ネイバー衛星からの送信をキャプチャするのに十分に正確にそれの受信ビームを向けることを可能にするのに十分である。これは、UEが、その衛星によってサーブされるセルと同期し、ブロードキャストされたフル精度エフェメリスデータを受信することを可能にし、これは、UEが、可能性があるランダムアクセス試行のために必要とされるタイミングアドバンス(TA)を計算することを可能にする。
【0042】
特定の実施形態では、別の衛星のコアースエフェメリスデータは、最下位ビット(LSB)のうちの1つまたは複数が省略された、トランケートされたエフェメリスパラメータの形態でもたらされ得る。これは、各パラメータの不正確さ範囲を生じ、UEは、好ましくは、その範囲の中央の値を仮定すべきである。例示的仮定的例として、衛星は、別の衛星に関連付けられた4ビットエフェメリスパラメータの最上位ビット(MSB)のみをブロードキャストすると仮定する。このビットが0に設定された場合、フル4ビットパラメータは、範囲0~7中の値のうちのいずれかを有し得る。ビットが1に設定された場合、フル4ビットパラメータは、範囲8~15中の値のうちのいずれかを有し得る。しかしながら、(何らかの現実世界の測度を表す)4ビットパラメータは、それ自体、たとえば、現実世界の値Vを表すなど、量子化誤差を伴う近似である。(量子化誤差がない)実際のフル精度値(V)に関して、4ビット値は、たとえば、範囲0~16を表すことができる。この表現によれば、可能性がある4ビット値は、以下のように、実フル精度値Vに対応する。
【0043】
この表現によれば、UEは、近似として、ブロードキャストされたMSBが0に設定された場合、Vは(8-0)/2=4に近似されると仮定することができる。同様に、ブロードキャストされたMSBが1に設定された場合、UEは、近似として、V=8+(16-8)/2=12と仮定することができる。トランケートされた値は、UEが、関係するネイバー衛星に向かう十分に良好な受信ビーム方向を決定するのに十分であるはずである。UEが、関係するネイバー衛星に属するセルにおいて残りのビットを受信したとき/場合、UEは、(UE自体のロケーションと組み合わせられたとき、セルにおけるアップリンク送信のために使用されるTAの計算をサポートするのに十分であるはずである)4ビット精度を伴う値を有することになる。
【0044】
別の特定の実施形態では、エフェメリスパラメータを短縮し、エフェメリスパラメータのグラニュラリティを低減する代替のやり方は、たとえば、最も近い2n倍数、たとえば、32の最も近い倍数(換言すれば、n=5)への丸めを使用することである。ブロードキャストされるとき、丸められた数は、それをより短くするために、2nで除算され、たとえば、32で除算され、ブロードキャストされた丸められた値を受信したUEは、元の丸められた値に到達するために、逆方向の乗算を行う。次いで、UEは、UEが、関係するネイバー衛星に向かう十分に良好な受信ビーム方向を決定するのに十分であるはずである、フル精度値の近似として、この丸められた値を使用することができる。UEが、関係するネイバー衛星に属するセルにおいて(丸められた値に取って代わる)完全な2進値を受信したとき/場合、この値は、セルにおけるアップリンク送信のために使用されるTAの計算をサポートするのに(UE自体のロケーションと組み合わせられたとき)十分に正確であるはずである。
【0045】
エフェメリスデータが、軌道状態ベクトルを使用して符号化される場合、衛星は、参照ロケーションとして衛星自体の位置を使用し、他の衛星の位置デルタのみを送信する。
【0046】
地球固定セル展開アーキテクチャにおけるセル切替えの特別な考慮事項
特定の実施形態では、サービングgNBは、地球固定セルアーキテクチャにおける現在のセルに取って代わろうとしているセルをサーブしていることになる衛星についてのみ、上記で説明された、たとえば、コアース形態などのエフェメリスデータを(透明ペイロードアーキテクチャケースにおけるサービング衛星を介して、ここで、gNBは地上に配置される)ブロードキャストする(換言すれば、エフェメリスデータは、現在のセルの地理的エリアのカバレッジを引き継ごうとしているセルをサーブすることになる衛星に関連付けられている)。
【0047】
別の実施形態では、サービングgNBは、任意の他のネイバーセルをサーブする衛星に関連付けられたエフェメリスデータに加えて、地球固定セルアーキテクチャにおける現在のセルに取って代わろうとしているセルをサーブすることになる衛星について、上記で説明された、たとえば、コアース形態などのエフェメリスデータを(透明ペイロードアーキテクチャケースにおけるサービング衛星を介して、ここで、gNBは地上に配置される)ブロードキャストする(換言すれば、エフェメリスデータは、現在のセルの地理的エリアのカバレッジを引き継ごうとしているセルをサーブすることになる衛星に関連付けられている)。
【0048】
上記の2つの実施形態の別の変形形態として、サービング衛星は、地球固定セルアーキテクチャにおける現在のセルに取って代わろうとしているセル(換言すれば、現在のセルの地理的エリアのカバレッジを引き継ごうとしているセル)をサーブすることになる衛星に関連付けられたフルエフェメリスデータをブロードキャストする。さらなる特定の実施形態では、このフルエフェメリスデータは、他のネイバーセルをサーブする衛星に関係するコアースエフェメリスデータに加えてブロードキャストされる。さらに別の特定の実施形態では、このフルエフェメリスデータは、(衛星自体のエフェメリスデータを除いて)衛星がブロードキャストする唯一のエフェメリスデータである。
【0049】
本明細書で説明されるこれらの実施形態のうちのいずれかでは、地球固定セルアーキテクチャにおける現在のセルに取って代わろうとしているセルをサーブすることになる衛星に関連付けられた(フルおよび/またはコアース)エフェメリスデータは、来たるべき衛星/セル切替えに近い時間期間中に一時的にのみブロードキャストされ得る。または、代替的に、このエフェメリスデータは常に周期的にブロードキャストされるが、ブロードキャストの頻度は、来たるべき衛星/セル切替えに近い時間期間中に増加される。SI(の選択された部分)のより頻繁なブロードキャストの一時的期間、またはSIの選択された部分がその間にブロードキャストされる一時的期間を可能にする方法であって、ここで、これらのSI部分が、場合によっては全くブロードキャストされない、方法が上で考察された。
【0050】
SIブロードキャスト要求(SIオンデマンド)の利用
特定の実施形態では、他の衛星に関連付けられたエフェメリスデータは、サービングセルにおいて周期的にブロードキャストされない。そうではなく、他の衛星に関連付けられたエフェメリスデータは、(たとえば、Msg1ベースのSI要求またはMsg3ベースのSI要求を使用して)オンデマンドで利用可能であるのみである。たとえば、特定の実施形態では、UEは、(たとえば、あるネイバーセルについて適切であるコアースエフェメリスデータを要求することによって)別の衛星のコアースエフェメリスデータを要求することができる。別の特定の実施形態では、UEは、(たとえば、あるネイバーセルについて適切であるフルエフェメリスデータを要求することによって)別の衛星のフルエフェメリスデータを要求することができる。
【0051】
さらに別の実施形態では、gNB/衛星は、ネイバーセルをサーブする衛星のコアースエフェメリスデータを周期的にブロードキャストするが、UEは、たとえば、Msg1ベースのSI要求またはMsg3ベースのSI要求を使用して、これらの衛星のうちのいずれかのフルエフェメリスデータを要求し得る。
【0052】
すべての上記の実施形態およびそれらの任意の変形形態では、Msg1ベースのSI要求またはMsg3ベースのSI要求のいずれかが使用され得る。Msg1ベースのSI要求が使用されるとき、RAプリアンブルのセットが、各々、1つまたは複数の衛星についてのエフェメリスデータの要求のために使用されるように設定され得る。たとえば、特定の実施形態では、単一のRAプリアンブルが、ネイバーセルをサーブするすべての衛星についてのエフェメリスデータの要求のために使用される。Msg3ベースのSI要求が使用されるとき、UEは、UEがどのネイバーセルまたはネイバーセルの衛星についてエフェメリスデータを要求するかをMsg3において指定することができる。
【0053】
本明細書で説明される実施形態は、RRC_IDLEまたはRRC_INACTIVE状態にあるUEに有用であり得る。
【0054】
図3は、いくつかの実施形態による、無線ネットワークを図示する。本明細書で説明される主題は、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、
図3中に図示されている例示的な無線ネットワークなどの無線ネットワークに関して説明される。簡単のために、
図3の無線ネットワークは、ネットワーク106、ネットワークノード160よび160b、ならびに無線デバイス(WD)110のみを描く。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または任意の他のネットワークノードもしくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な任意の追加のエレメントをさらに含み得る。図示されている構成要素のうち、ネットワークノード160およびWD110は、追加の詳細とともに描かれている。無線ネットワークは、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供して、無線デバイスの、無線ネットワークへのアクセス、および/あるいは、無線ネットワークによってまたは無線ネットワークを介して提供されるサービスの使用を容易にし得る。
【0055】
無線ネットワークは、任意のタイプの通信(communication)、通信(telecommunication)、データ、セルラ、および/または無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを備え、および/またはそれらとインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格あるいは他のタイプのあらかじめ規定されたルールまたは手順に従って動作するように設定され得る。これにより、無線ネットワークの特定の実施形態は、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、ならびに/あるいは他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、Bluetooth、Z-Waveおよび/またはZigBee規格などの任意の他の適切な無線通信規格を実装し得る。
【0056】
ネットワーク106は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
【0057】
ネットワークノード160およびWD110は、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続を提供することなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイス機能を提供するために協働する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、ならびに/あるいは有線接続を介してかまたは無線接続を介してかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加し得る、任意の他の構成要素またはシステムを備え得る。
【0058】
図4は、いくらかの実施形態による、例示的なネットワークノード160を図示する。本明細書で使用されるネットワークノードは、無線デバイスと、ならびに/あるいは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または提供するための、および/または、無線ネットワークにおいて他の機能(たとえば、アドミニストレーション)を実施するための、無線ネットワーク中の他のネットワークノードまたは機器と、直接または間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定はしないが、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))を含む。基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または、言い方を変えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリー分類され得、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーを制御する、リレーノードまたはリレードナーノードであり得る。ネットワークノードは、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがある、集中型デジタルユニットおよび/またはリモートラジオユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分をも含み得る。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されることも統合されないこともある。分散無線基地局の部分は、分散アンテナシステム(DAS)において、ノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチ規格無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/あるいはMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明されるように、仮想ネットワークノードであり得る。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスに提供し、あるいは、無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0059】
図4では、ネットワークノード160は、処理回路170と、デバイス可読媒体180と、インターフェース190と、補助機器184と、電源186と、電力回路187と、アンテナ162とを含む。ネットワークノード160は、NTNネットワークノードであり得る。
図4の例示的な無線ネットワーク中に図示されているネットワークノード160は、ハードウェア構成要素の図示されている組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せをもつネットワークノードを備え得る。ネットワークノードが、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能および方法を実施するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを備えることを理解されたい。そのうえ、ネットワークノード160の構成要素が、より大きいボックス内に配置された単一のボックスとして、または複数のボックス内で入れ子にされた単一のボックスとして描かれているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図示されている構成要素を組成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体180は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備え得る)。
【0060】
同様に、ネットワークノード160は、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノード160が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるいくらかのシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、数個のネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが複数のノードBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各一意のノードBとRNCとのペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードと見なされ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体180)、いくつかの構成要素は再利用され得る(たとえば、同じアンテナ162がRATによって共有され得る)。ネットワークノード160は、ネットワークノード160に統合された、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための様々な図示されている構成要素の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップあるいはチップのセット、およびネットワークノード160内の他の構成要素に統合され得る。
【0061】
処理回路170は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくらかの取得動作)を実施するように設定される。処理回路170によって実施されるこれらの動作は、処理回路170によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0062】
処理回路170は、単体で、またはデバイス可読媒体180などの他のネットワークノード160構成要素と併せてのいずれかで、ネットワークノード160機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。たとえば、処理回路170は、デバイス可読媒体180に記憶された命令、または処理回路170内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能は、本明細書で論じられる様々な無線特徴、機能、または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路170は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
【0063】
いくつかの実施形態では、処理回路170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路172とベースバンド処理回路174とのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路172とベースバンド処理回路174とは、別個のチップ(またはチップのセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあり得る。代替実施形態では、RFトランシーバ回路172とベースバンド処理回路174との一部またはすべては、同じチップまたはチップのセット、ボード、あるいはユニット上にあり得る。
【0064】
いくらかの実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNBまたは他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能の一部またはすべては、デバイス可読媒体180、または処理回路170内のメモリに記憶された命令を実行する処理回路170によって実施され得る。代替実施形態では、機能の一部またはすべては、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路170によって提供され得る。それらの実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路170は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路170単独に、またはネットワークノード160の他の構成要素に限定されないが、全体としてネットワークノード160によって、ならびに/または一般にエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0065】
デバイス可読媒体180は、限定はしないが、永続記憶域、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、処理回路170によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備え得る。デバイス可読媒体180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路170によって実行されることが可能であり、ネットワークノード160によって利用される、他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。デバイス可読媒体180は、処理回路170によって行われた計算および/またはインターフェース190を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路170およびデバイス可読媒体180は、統合されていると見なされ得る。
【0066】
インターフェース190は、ネットワークノード160、ネットワーク106、および/またはWD110の間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用される。図示されているように、インターフェース190は、たとえば有線接続上でネットワーク106との間でデータを送るおよび受信するためのポート/端子194を備える。インターフェース190は、アンテナ162に結合されるか、またはいくらかの実施形態では、アンテナ162の一部であり得る、無線フロントエンド回路192をも含む。無線フロントエンド回路192は、フィルタ198と増幅器196とを備える。無線フロントエンド回路192は、アンテナ162および処理回路170に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ162と処理回路170との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路192は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路192は、デジタルデータを、フィルタ198および/または増幅器196の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ162を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ162は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路192によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路170に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0067】
いくらかの代替実施形態では、ネットワークノード160は別個の無線フロントエンド回路192を含まないことがあり、代わりに、処理回路170は、無線フロントエンド回路を備え得、別個の無線フロントエンド回路192なしでアンテナ162に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路172のすべてまたは一部が、インターフェース190の一部と見なされ得る。さらに他の実施形態では、インターフェース190は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端子194と、無線フロントエンド回路192と、RFトランシーバ回路172とを含み得、インターフェース190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路174と通信し得る。
【0068】
アンテナ162は、無線信号を送り、および/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得る。アンテナ162は、無線フロントエンド回路190に結合され得、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ162は、たとえば2GHzから66GHzの間の無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全指向性、セクタまたはパネルアンテナを備え得る。全指向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、パネルアンテナは、比較的直線ラインで無線信号を送信/受信するために使用される見通し線アンテナであり得る。いくつかの事例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。いくらかの実施形態では、アンテナ162は、ネットワークノード160とは別個であり得、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード160に接続可能であり得る。
【0069】
アンテナ162、インターフェース190、および/または処理回路170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/またはいくらかの取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ162、インターフェース190、および/または処理回路170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
【0070】
電力回路187は、電力管理回路を備えるか、または電力管理回路に結合され得、本明細書で説明される機能を実施するための電力を、ネットワークノード160の構成要素に供給するように設定される。電力回路187は、電源186から電力を受信し得る。電源186および/または電力回路187は、それぞれの構成要素に好適な形態で(たとえば、各それぞれの構成要素のために必要とされる電圧および電流レベルにおいて)、ネットワークノード160の様々な構成要素に電力を提供するように設定され得る。電源186は、電力回路187および/またはネットワークノード160中に含まれるか、あるいは電力回路187および/またはネットワークノード160の外部にあるかのいずれかであり得る。たとえば、ネットワークノード160は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であり得、それによって、外部電源は電力回路187に電力を供給する。さらなる例として、電源186は、電力回路187に接続された、または電力回路187中で統合された、バッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、外部電源が落ちた場合、バックアップ電力を提供し得る。光起電力デバイスなどの他のタイプの電源も使用され得る。
【0071】
ネットワークノード160の代替実施形態は、本明細書で説明される機能、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な機能のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能のいくらかの態様を提供することを担当し得る、
図4中に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード160は、ネットワークノード160への情報の入力を可能にするための、およびネットワークノード160からの情報の出力を可能にするための、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ユーザが、ネットワークノード160のための診断、メンテナンス、修復、および他のアドミニストレーティブ機能を実施することを可能にし得る。
【0072】
図5は、いくらかの実施形態による、例示的なWD110を図示する。本明細書で使用されるWDは、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。別段に記載されていない限り、WDという用語は、本明細書ではUEと互換的に使用され得る。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴い得る。いくつかの実施形態では、WDは、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカル・ループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップコンピュータ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、車載無線端末デバイスなどを含む。WDは、たとえばサイドリンク通信、V2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)、V2X(Vehicle-to-Everything)のための3GPP規格を実装することによって、D2D(device-to-device)通信をサポートし得、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、WDは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具(たとえば冷蔵庫、テレビジョンなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは車両または他の機器を表し得、車両または他の機器は、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連付けられた他の機能が可能である。上記で説明されたWDは無線接続のエンドポイントを表し得、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。その上、上記で説明されたWDはモバイルであり得、その場合、WDはモバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
【0073】
図示されているように、無線デバイス110は、アンテナ111と、インターフェース114と、処理回路120と、デバイス可読媒体130と、ユーザインターフェース機器132と、補助機器134と、電源136と、電力回路137とを含む。WD110は、WD110によってサポートされる、たとえば、ほんの数個を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための図示されている構成要素のうちの1つまたは複数の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、WD110内の他の構成要素と同じまたは異なるチップまたはチップのセットに統合され得る。
【0074】
アンテナ111は、無線信号を送り、および/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、インターフェース114に接続される。いくらかの代替実施形態では、アンテナ111は、WD110とは別個であり、インターフェースまたはポートを通してWD110に接続可能であり得る。アンテナ111、インターフェース114、および/または処理回路120は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信され得る。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ111は、インターフェースと見なされ得る。
【0075】
図示されているように、インターフェース114は、無線フロントエンド回路112とアンテナ111とを備える。無線フロントエンド回路112は、1つまたは複数のフィルタ118と増幅器116とを備える。無線フロントエンド回路114は、アンテナ111および処理回路120に接続され、アンテナ111と処理回路120との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路112は、アンテナ111に結合されるか、またはアンテナ111の一部であり得る。いくつかの実施形態では、WD110は別個の無線フロントエンド回路112を含まないことがあり、むしろ、処理回路120は、無線フロントエンド回路を備え得、アンテナ111に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路122の一部またはすべてが、インターフェース114の一部と見なされ得る。無線フロントエンド回路112は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路112は、デジタルデータを、フィルタ118および/または増幅器116の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ111を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ111は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路112によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路120に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0076】
処理回路120は、単体で、またはデバイス可読媒体130などの他のWD110構成要素と併せてのいずれかで、WD110機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化された論理の組合せを備え得る。そのような機能は、本明細書で論じられる様々な無線特徴または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。たとえば、処理回路120は、本明細書で開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体130に記憶された命令、または処理回路120内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
【0077】
図示されているように、処理回路120は、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、およびアプリケーション処理回路126のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。いくらかの実施形態では、WD110の処理回路120は、SOCを備え得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、およびアプリケーション処理回路126は、別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。代替実施形態では、ベースバンド処理回路124およびアプリケーション処理回路126の一部またはすべては1つのチップまたはチップのセットになるように組み合わせられ得、RFトランシーバ回路122は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。さらに代替の実施形態では、RFトランシーバ回路122およびベースバンド処理回路124の一部またはすべては同じチップまたはチップのセット上にあり得、アプリケーション処理回路126は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。また他の代替実施形態では、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、およびアプリケーション処理回路126の一部またはすべては、同じチップまたはチップのセット中で組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路122は、インターフェース114の一部であり得る。RFトランシーバ回路122は、処理回路120のためのRF信号を調整し得る。
【0078】
いくらかの実施形態では、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される機能の一部またはすべては、処理回路120がデバイス可読媒体130に記憶された命令を実行することによって提供され得、デバイス可読媒体130は、いくらかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体であり得る。代替実施形態では、機能の一部またはすべては、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路120によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路120は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路120単独に、またはWD110の他の構成要素に限定されないが、全体としてWD110によって、ならびに/または一般にエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0079】
処理回路120は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくらかの取得動作)を実施するように設定され得る。処理回路120によって実施されるようなこれらの動作は、処理回路120によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をWD110によって記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0080】
デバイス可読媒体130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路120によって実行されることが可能な他の命令を記憶するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体130は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路120によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路120およびデバイス可読媒体130は、統合されていると見なされ得る。
【0081】
ユーザインターフェース機器132は、人間のユーザがWD110と対話することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような対話は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態のものであり得る。ユーザインターフェース機器132は、ユーザへの出力を生じるように、およびユーザがWD110への入力を提供することを可能にするように動作可能であり得る。対話のタイプは、WD110にインストールされるユーザインターフェース機器132のタイプに応じて変動し得る。たとえば、WD110がスマートフォンである場合、対話はタッチスクリーンを介したものであり得、WD110がスマートメーターである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されたガロンの数)を提供するスクリーン、または(たとえば、煙が検出された場合)可聴警告を提供するスピーカーを通したものであり得る。ユーザインターフェース機器132は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに、出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース機器132は、WD110への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路120が入力情報を処理することを可能にするために、処理回路120に接続される。ユーザインターフェース機器132は、たとえば、マイクロフォン、近接度または他のセンサー、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、あるいは他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器132はまた、WD110からの情報の出力を可能にするように、および処理回路120がWD110からの情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器132は、たとえば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器132の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD110は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、エンドユーザおよび/または無線ネットワークが本明細書で説明される機能から利益を得ることを可能にし得る。
【0082】
補助機器134は、一般にWDによって実施されないことがある、より固有の機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための特殊なセンサー、有線通信など、追加のタイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器134の構成要素の包含、および補助機器134の構成要素のタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変動し得る。
【0083】
電源136は、いくつかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーパックの形態のものであり得る。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光起電力デバイスまたは電池など、他のタイプの電源も使用され得る。WD110は、電源136から、本明細書で説明または指し示される任意の機能を行うために電源136からの電力を必要とする、WD110の様々な部分に電力を送達するための、電力回路137をさらに備え得る。電力回路137は、いくらかの実施形態では、電力管理回路を備え得る。電力回路137は、追加または代替として、外部電源から電力を受信するように動作可能であり得、その場合、WD110は、電力ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して(電気コンセントなどの)外部電源に接続可能であり得る。電力回路137はまた、いくらかの実施形態では、外部電源から電源136に電力を送達するように動作可能であり得る。これは、たとえば、電源136の充電のためのものであり得る。電力回路137は、電源136からの電力に対して、その電力を、電力が供給されるWD110のそれぞれの構成要素に好適であるようにするために、任意のフォーマッティング、変換、または他の修正を実施し得る。
【0084】
図6は、本明細書で説明される様々な態様による、UEの一実施形態を図示する。本明細書で使用されるユーザ機器またはUEは、必ずしも、関連デバイスを所有し、および/または動作させる人間のユーザという意味におけるユーザを有するとは限らないことがある。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに関連付けられないことがあるか、または特定の人間のユーザに初めに関連付けられないことがある、デバイス(たとえば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表し得る。代替的に、UEは、エンドユーザへの販売、またはエンドユーザによる動作を意図されないが、ユーザに関連付けられるか、またはユーザの利益のために動作され得る、デバイス(たとえば、スマート電力計)を表し得る。UE200は、NB-IoT UE、マシン型通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEであり得る。
図6中に図示されているUE200は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信規格による通信のために設定されたWDの一例である。前述のように、WDおよびUEという用語は、互換的に使用され得る したがって、
図6はUEであるが、本明細書で論じられる構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆も同様である。
【0085】
図6では、UE200は、入/出力インターフェース205、無線周波数(RF)インターフェース209、ネットワーク接続インターフェース211、ランダムアクセスメモリ(RAM)217と読取り専用メモリ(ROM)219と記憶媒体221などとを含むメモリ215、通信サブシステム231、電源233、および/または任意の他の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路201を含む。記憶媒体221は、オペレーティングシステム223と、アプリケーションプログラム225と、データ227とを含む。他の実施形態では、記憶媒体221は、他の同様のタイプの情報を含み得る。いくらかのUEは、
図6中に示されている構成要素のうちのすべてを利用するか、またはそれらの構成要素のサブセットのみを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに変動し得る。さらに、いくらかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでいることがある。
【0086】
図6では、処理回路201は、コンピュータ命令およびデータを処理するように設定され得る。処理回路201は、(たとえば、ディスクリート論理、FPGA、ASICなどにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態機械など、機械可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶された機械命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態機械、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数のプログラム内蔵、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路201は、2つの中央処理ユニット(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に好適な形態の情報であり得る。
【0087】
描かれている実施形態では、入/出力インターフェース205は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インターフェースを提供するように設定され得る。UE200は、入/出力インターフェース205を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、UE200への入力およびUE200からの出力を提供するために、USBポートが使用され得る。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せであり得る。UE200は、ユーザがUE200に情報をキャプチャすることを可能にするために、入/出力インターフェース205を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサー、マウス、トラックボール、方向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を検知するための容量性または抵抗性タッチセンサーを含み得る。センサーは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサー、力センサー、磁力計、光センサー、近接度センサー、別の同じようなセンサー、またはそれらの任意の組合せであり得る。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサーであり得る。
【0088】
図6では、RFインターフェース209は、送信機、受信機、およびアンテナなど、RF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース211は、ネットワーク243aに通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同じようなネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク243aは、Wi-Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース211は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信ネットワーク上で1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース211は、通信ネットワークリンク(たとえば、光学的、電気的など)に適した受信機および送信機機能を実装し得る。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは代替的に、別個に実装され得る。
【0089】
RAM217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなど、ソフトウェアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシングを提供するために、バス202を介して処理回路201にインターフェースするように設定され得る。ROM219は、処理回路201にコンピュータ命令またはデータを提供するように設定され得る。たとえば、ROM219は、不揮発性メモリに記憶される、基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信など、基本システム機能のための、不変低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体221は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなど、メモリを含むように設定され得る。一例では、記憶媒体221は、オペレーティングシステム223と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットまたはガジェットエンジン、あるいは別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム225と、データファイル227とを含むように設定され得る。記憶媒体221は、UE200による使用のために、多様な様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちのいずれかを記憶し得る。
【0090】
記憶媒体221は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Ray光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別情報モジュールまたはリムーバブルユーザ識別情報(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、あるいはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体221は、UE200が、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、あるいはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用する製造品などの製造品は、記憶媒体221中に有形に具現され得、記憶媒体221はデバイス可読媒体を備え得る。
【0091】
図6では、処理回路201は、通信サブシステム231を使用してネットワーク243bと通信するように設定され得る ネットワーク243aとネットワーク243bとは、同じ1つまたは複数のネットワークあるいは異なる1つまたは複数のネットワークであり得る。通信サブシステム231は、ネットワーク243bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステム231は、IEEE802.2、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局など、無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される、1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適した送信機機能または受信機機能をそれぞれ実装するための、送信機233および/または受信機235を含み得る。さらに、各トランシーバの送信機233および受信機235は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは代替的に、別個に実装され得る。
【0092】
図示されている実施形態では、通信サブシステム231の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などのロケーションベース通信、別の同じような通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム231は、セルラ通信と、Wi-Fi通信と、Bluetooth通信と、GPS通信とを含み得る。ネットワーク243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同じようなネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク243bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/またはニアフィールドネットワークであり得る。電源213は、UE200の構成要素に交流(AC)電力または直流(DC)電力を提供するように設定され得る。
【0093】
本明細書で説明される特徴、利益および/または機能は、UE200の構成要素のうちの1つにおいて実装されるか、またはUE200の複数の構成要素にわたって分割され得る。さらに、本明細書で説明される特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアの任意の組合せで実装され得る。一例では、通信サブシステム231は、本明細書で説明される構成要素のうちのいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路201は、バス202上でそのような構成要素のうちのいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかは、処理回路201によって実行されたとき、本明細書で説明される対応する機能を実施する、メモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの機能は、処理回路201と通信サブシステム231との間で分割され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの非計算集約的機能が、ソフトウェアまたはファームウェアで実装され得、計算集約的機能がハードウェアで実装され得る。
【0094】
図7は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境300を図示する概略ブロック図である。本コンテキストでは、仮想化することは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイスおよびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作り出すことを意味する。本明細書で使用される仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、あるいはデバイス(たとえば、UE、無線デバイスまたは任意の他のタイプの通信デバイス)またはそのデバイスの構成要素に適用され得、機能の少なくとも一部分が、(たとえば、1つまたは複数のネットワークにおいて1つまたは複数の物理処理ノード上で実行する、1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシンまたはコンテナを介して)1つまたは複数の仮想構成要素として実装される、実装形態に関する。
【0095】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される機能の一部またはすべては、ハードウェアノード330のうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境300において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される、仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが、無線アクセスノードではないか、または無線コネクティビティ(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、ネットワークノードは完全に仮想化され得る。
【0096】
機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な、(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)1つまたは複数のアプリケーション320によって実装され得る。アプリケーション320は、処理回路360とメモリ390とを備えるハードウェア330を提供する、仮想化環境300において稼働される。メモリ390は、処理回路360によって実行可能な命令395を含んでおり、それによって、アプリケーション320は、本明細書で開示される特徴、利益、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
【0097】
仮想化環境300は、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路360を備える、汎用または専用のネットワークハードウェアデバイス330を備え、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路360は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいは、デジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であり得る。各ハードウェアデバイスはメモリ390-1を備え得、メモリ390-1は、処理回路360によって実行される命令395またはソフトウェアを一時的に記憶するための非永続メモリであり得る。各ハードウェアデバイスは、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)370を備え得、ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)370は物理ネットワークインターフェース380を含む。各ハードウェアデバイスは、処理回路360によって実行可能なソフトウェア395および/または命令を記憶した、非一時的、永続、機械可読記憶媒体390-2をも含み得る。ソフトウェア395は、1つまたは複数の(ハイパーバイザとも呼ばれる)仮想化レイヤ350をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン340を実行するためのソフトウェア、ならびに、それが、本明細書で説明されるいくつかの実施形態との関係において説明される機能、特徴および/または利益を実行することを可能にする、ソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
【0098】
仮想マシン340は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想記憶域を備え、対応する仮想化レイヤ350またはハイパーバイザによって稼働され得る。仮想アプライアンス320の事例の異なる実施形態が、仮想マシン340のうちの1つまたは複数上で実装され得、実装は異なるやり方で行われ得る。
【0099】
動作中に、処理回路360は、ソフトウェア395を実行してハイパーバイザまたは仮想化レイヤ350をインスタンス化し、ハイパーバイザまたは仮想化レイヤ350は、時々、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることがある。仮想化レイヤ350は、仮想マシン340に、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示し得る。
【0100】
図7中に示されているように、ハードウェア330は、汎用的なまたは固有の構成要素をもつスタンドアロンネットワークノードであり得る。ハードウェア330は、アンテナ3225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。代替的に、ハードウェア330は、多くのハードウェアノードが協働し、特に、アプリケーション320のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)3100を介して管理される、(たとえば、データ・センタまたは顧客構内機器(CPE)の場合のような)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であり得る。
【0101】
ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストにおいて、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データ・センタおよび顧客構内機器中に配置され得る、業界標準高ボリュームサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理記憶域上にコンソリデートするために使用され得る。
【0102】
NFVのコンテキストでは、仮想マシン340は、プログラムを、それらのプログラムが、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのように稼働する、物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。仮想マシン340の各々と、その仮想マシンに専用のハードウェアであろうと、および/またはその仮想マシンによって仮想マシン340のうちの他の仮想マシンと共有されるハードウェアであろうと、その仮想マシンを実行するハードウェア330のその一部とは、別個の仮想ネットワーク・エレメント(VNE)を形成する。
【0103】
さらにNFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ330の上の1つまたは複数の仮想マシン340において稼働する特定のネットワーク機能をハンドリングすることを担当し、
図7中のアプリケーション320に対応する。
【0104】
いくつかの実施形態では、各々、1つまたは複数の送信機3220と1つまたは複数の受信機3210とを含む、1つまたは複数の無線ユニット3200が、1つまたは複数のアンテナ3225に結合され得る。無線ユニット3200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード330と直接通信し得、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力をもつ仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
【0105】
いくつかの実施形態では、何らかのシグナリングが、ハードウェアノード330と無線ユニット3200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システム3230を使用して、実現され得る。
【0106】
図7は、いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを図示する。
【0107】
図7を参照すると、実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク411とコアネットワーク414とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク410を含む。アクセスネットワーク411は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局412a、412b、412cを備え、各々が、対応するカバレッジ・エリア413a、413b、413cを規定する。各基地局412a、412b、412cは、有線接続または無線接続415上でコアネットワーク414に接続可能である。カバレッジ・エリア413c中に配置された第1のUE491が、対応する基地局412cに無線で接続するか、または対応する基地局412cによってページングされるように設定される。カバレッジ・エリア413a中の第2のUE492が、対応する基地局412aに無線で接続可能である。この例では複数のUE491、492が図示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジ・エリア中にある状況、または唯一のUEが対応する基地局412に接続している状況に等しく適用可能である。
【0108】
通信ネットワーク410は、それ自体、ホストコンピュータ430に接続され、ホストコンピュータ430は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ430は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得るか、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作させられ得る。通信ネットワーク410とホストコンピュータ430との間の接続421および422は、コアネットワーク414からホストコンピュータ430に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク420を介して進み得る。中間ネットワーク420は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク420は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク420は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0109】
図7の通信システムは全体として、接続されたUE491、492とホストコンピュータ430との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続450として説明され得る。ホストコンピュータ430および接続されたUE491、492は、アクセスネットワーク411、コアネットワーク414、任意の中間ネットワーク420、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続450を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続450は、OTT接続450が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局412は、接続されたUE491にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ430から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、通知されないことがあるかまたは通知される必要がない。同様に、基地局412は、UE491から発生してホストコンピュータ430に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングに気づいている必要がない。
【0110】
図9は、いくらかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータを図示する。
【0111】
次に、実施形態による、前の段落において論じられたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、
図9を参照しながら説明される。通信システム500では、ホストコンピュータ510が、通信システム500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース516を含む、ハードウェア515を備える。ホストコンピュータ510は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路518をさらに備える。特に、処理回路518は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ510は、ホストコンピュータ510に記憶されるかまたはホストコンピュータ510によってアクセス可能であり、処理回路518によって実行可能である、ソフトウェア511をさらに備える。ソフトウェア511は、ホストアプリケーション512を含む。ホストアプリケーション512は、UE530およびホストコンピュータ510において終端するOTT接続550を介して接続するUE530など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション512は、OTT接続550を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0112】
通信システム500は、通信システム中に提供された基地局520をさらに含み、基地局520は、基地局520がホストコンピュータ510およびUE530と通信することを可能にするハードウェア525を備える。ハードウェア525は、通信システム500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース526、ならびに基地局520によってサーブされるカバレッジ・エリア(
図9中に図示せず)中に配置されたUE530との少なくとも無線接続570をセットアップおよび維持するための無線インターフェース527を含み得る。通信インターフェース526は、ホストコンピュータ510への接続560を容易にするように設定され得る。接続560は直接であり得るか、あるいは、接続560は、通信システムのコアネットワーク(
図9中に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。示されている実施形態では、基地局520のハードウェア525は、処理回路528をさらに含み、処理回路528は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局520は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア521をさらに有する。
【0113】
通信システム500は、すでに言及されたUE530をさらに含む。UE530のハードウェア535は、UE530が現在配置されているカバレッジ・エリアをサーブする基地局との無線接続570をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース537を含み得る。UE530のハードウェア535は、処理回路538をさらに含み、処理回路538は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UUE530は、UE530に記憶されるかまたはUE530によってアクセス可能であり、処理回路538によって実行可能である、ソフトウェア531をさらに備える。ソフトウェア531は、クライアントアプリケーション532を含む。クライアントアプリケーション532は、ホストコンピュータ510のサポートのもとに、UE530を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ510では、実行しているホストアプリケーション512は、UE530およびホストコンピュータ510において終端するOTT接続550を介して、実行しているクライアントアプリケーション532と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション532は、ホストアプリケーション512から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続550は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション532は、クライアントアプリケーション532が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0114】
図9中に図示されているホストコンピュータ510、基地局520およびUE530は、それぞれ、
図7のホストコンピュータ430、基地局412a、412b、412cのうちの1つ、およびUE491、492のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、
図9中に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、
図7のものであり得る。
【0115】
図9では、OTT接続550は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局520を介したホストコンピュータ510とUE530との間の通信を図示するために抽象的に描画されている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE530からまたはホストコンピュータ510を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続550がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定を行い得る。
【0116】
UE530と基地局520との間の無線接続570は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続570が最後のセグメントを形成するOTT接続550を使用して、UE530に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、UEが、NTNセルを発見し、NTNセルと同期することが可能である効率を改善し、それにより、改善されたバッテリー寿命、カバレッジにおけるより少ない間隙、より滑らかなハンドオーバなどの利益を提供し得る。
【0117】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他の要因を監視する目的での、測定手順が提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ510とUE530との間のOTT接続550を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定手順および/またはOTT接続550を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ510のソフトウェア511およびハードウェア515で、またはUE530のソフトウェア531およびハードウェア535で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続550が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェア511、531が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定手順に参加し得る。OTT接続550の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局520に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局520に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのような手順および機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくらかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ510の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア511および531が、ソフトウェア511および531が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続550を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0118】
図10は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を図示するフローチャートである。通信システムは、
図8および
図9を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図10への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ610において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ610の(随意であり得る)サブステップ611において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ620において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ630において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ640において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0119】
図11は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を図示するフローチャートである。通信システムは、
図8および
図9を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図11への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ710において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ720において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して進み得る。(随意であり得る)ステップ730において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0120】
図12は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を図示するフローチャートである。通信システムは、
図8および
図9を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図12への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ810において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ820において、UEはユーザデータを提供する。ステップ820の(随意であり得る)サブステップ821において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ810の(随意であり得る)サブステップ811において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ830において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップ840において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0121】
図13は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を図示するフローチャートである。通信システムは、
図8および
図9を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図13への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ910において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ920において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ930において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0122】
図14は、gNB1060aおよび1060bなど、1つまたは複数のアクセスネットワークノードを通して無線ネットワークに直接的にまたは間接的にのいずれかで接続される異なるデバイスを備える無線ネットワークを描く。とりわけ、無線ネットワークは、gNB1060aおよび1060b、UE1010a、ハブ1010b、リモートデバイス1015aおよび1015b、ならびにサーバ1009など、アクセスネットワークノードを含む。UE1010aおよびハブ1010bは、gNB1060と無線で通信することが可能な多種多様なデバイスのうちのいずれかであり得る。ハブ1010bは、ハブと呼ばれるが、ハブ1010bは、標準プロトコル、たとえば、3GPPによって提供されるものなど、無線規格を使用してgNB1060bと無線で通信することが可能であるので、ハブ1010bは、(ハブ機能をもつ)UEと見なされてもよい。実際、
図14中に図示されているデバイスの各々は、以下でより詳細に論じられる異なるシナリオにおいて使用され得る多種多様な異なるデバイスを表す。gNB、eNBまたは任意の他の同様の3GPPアクセスノードと無線で通信することが可能であるこれらのデバイスのうちのいずれかは、無線デバイスまたはUEと見なされ得る。
【0123】
次に、可能性のうちのいくつかに目を向けると、UE1010aは、gNB1060aと無線で通信することが可能である様々な異なるデバイスのうちのいずれかであり得る。
図14中に列挙されているいくつかの例は、バーチャルリアリティ(VR)ヘッドセット、センサー、アクチュエータ、監視デバイス、車両、またはリモートコントローラを含む。これらの例は、網羅的でなはなく、広範囲のモノのインターネット(IoT)デバイスを含む、多種多様なより具体的なデバイスをその中に含む。たとえば、UE1010aがVRヘッドセットである実施形態では、UE1010aは、ヘッドマウントとともに使用されるセルフォンであり得るか、あるいはUE1010aは、スタンドアロンまたは専用VRヘッドセットであり得る。いくつかの実施形態では、UE1010aは、拡張現実(AR)ヘッドセットであり得る。ARまたはVRヘッドセットとして、UE1010aは、エンターテインメント(たとえば、ゲーミング、ビデオなど)、教育/ビジネス(たとえば、リモート会議、仮想レクチャーなど)、医療(たとえば、リモート診断、患者コンサルテーションなど)、あるいは仮想または拡張コンテンツがリモートユーザに提供され得る任意の他の使用のために使用され得る。これらのケースのうちのいずれかにおいて、UE1010aは、gNB1060aとの無線接続1070aを介してコンテンツを受信していることがある。
【0124】
別の例として、UE1010aがセンサーまたは監視デバイスである実施形態では、UE1010aは、動き、重力、湿気、温度、バイオメトリック、速度、ドア/窓開放、煙、火災、ボリューム、流れ、あるいは1つまたは複数の状態を検出または測定することが可能である任意の他のタイプのデバイスであり得る。センサーとして、UE1010aは、状態をキャプチャすることが可能であってもよい。たとえば、UE1010aは、UE1010aがカメラを備える場合、画像をキャプチャするか、またはUE1010aがマイクロフォンを備える場合、音を出し得る。センサーのタイプにかかわらず、UE1010aは、gNB1060aへの無線接続1070aを介して出力を提供し得る。出力は、周期的(たとえば、それが検出温度を報告する場合、15分ごとに1回)であるか、(たとえば、数個のセンサーからの報告からの負荷を均一にするために)ランダムであるか、トリガリングイベント(たとえば、湿気が検出され、警告が送られるとき)に応答するものであるか、要求(たとえば、ユーザ主導型要求)に応答するものであるか、または連続ストリーム(たとえば、患者のライブビデオフィード)であり得る。
【0125】
別の例として、UE1010aがアクチュエータである実施形態では、UE1010aは、モーター、スイッチ、または無線接続1070aを介して入力を受信したことに応答して状態を変更し得る任意の他のデバイスであり得る。たとえば、UE1000aは、触覚フィードバックをユーザに提供するために振動を作り出すバイブレータであり得る。別の例として、UE1000aは、飛行中のドローンの、または医学的手順を実施するロボットアームの制御面を調節する小さいモーターであり得る。別の例として、UE1000aは、光など、別のデバイスをリモートでオンにするスイッチであり得る。
【0126】
別の例として、UE1010aが車両である実施形態では、UE1010aは、ドローン、車、飛行機、船舶、列車、トラクター、ロボット、あるいは1つまたは複数のセンサーおよび/または自律的であるのかユーザの指示においてであるのかにかかわらず、それのロケーションを変更し得るアクチュエータを備える、任意の他のタイプのデバイスであり得る。UE1010aが、ドローンなど、リモートコントロールされる車両であるそのような実施形態では、UE1010aは、無線接続1070aを介してユーザから動き、作動、または検知に関する命令を受信し、無線接続1070aを介してユーザにロケーション、センサーまたはビデオ情報を提供し得る。UE1010aが自律車両であるそのような実施形態では、UE1010aは、無線接続1070aを介して他の車両および/またはインフラストラクチャセンサーから警告および他のメッセージを受信し、ならびに無線接続1070aを介して他のものにそれ自体のテレメトリデータを提供し得る。
【0127】
別の例として、UE1010aがリモートコントロールである実施形態では、UE1010aは、他のデバイスの制御を提供するプログラムまたはアプリケーションを用いて他のデバイスまたは汎用コンピュータを制御することに専用のデバイスであり得る。UE1010aは、無線接続1070aを介してリモートデバイスにコマンドを送り得る。UE1010aはまた、無線接続1070aを介してリモートデバイスからフィードバック、テレメトリ、または他の情報を受信し得る。UE1010aは、ユーザにこの受信された情報を提示し得、ユーザは、次いで、リモートデバイスのためのコマンドを発行し得る。たとえば、UE1010aは、リモート外科室からのビデオ信号を無線接続1070aを介して受信し、次いで、コマンドを実行することができるリモート外科マシンに無線接続1070aを介してコマンドを発行し得る。
【0128】
単一のUE1010aのみが、
図14中に図示されているが、実際には、任意の数のUEが、単一の使用事例に関して一緒に使用され得る。たとえば、第1のUE1010aは、ドローンを動作させるリモートコントロールである第2のUE1010aに、ドローンの速度情報を提供する、ドローンにおいて使用される速度センサーであり得る。ユーザが、リモートコントロールから変更を行ったとき、アクチュエータである第3のUE1010aは、ドローン上のスロットルを調節し、速度を増加または減少させ得る。同様に、上記の例では、第1の(センサー)UE1010aおよび第3の(アクチュエータ)UE1010aは、速度センサーとアクチュエータの両方のための通信をハンドリングする単一のUEであり得るか、またはUE QQA110aは、上記のうちの1つまたは複数を備え得る。同様に、上記の例では、ハブ1010bなどのハブは、センサーおよびアクチュエータとコントローラとの間の通信をハンドリングするために使用され得る。
【0129】
ハブ1010bは、gNB1060bへの無線アクセスを1つまたは複数のリモートデバイス1015aに提供する様々な異なるデバイスのうちのいずれかであり得る。異なるタイプのハブのいくつかの例が、
図QAA中に列挙されており、コントローラ、ルータ、コンテンツソースおよび分析を含む。ハブ1010bは、リモートデバイス1015aから収集された、またはリモートデバイス1015aに提供されるデータ(たとえば、ビデオ、オーディオ、画像、バッファ、センサーデータ、ファイル共有)を記憶するためのメモリを含み得る。ハブ1010bハブは、プロセッサ、オペレーティングシステム、およびサーバ機能を含み得る。ハブ1010bは、リモートデバイス1015aへの無線接続1071を可能にするための無線通信のための構成要素、および/またはリモートデバイス1015bへの固定接続のための構成要素を含み得る。ハブ1010bは、ルーティング能力、ファイアウォール能力、VPN-サーバまたはVPN-クライアントをも含み得る。ハブ1010bは、ハブ1010bとリモートデバイス1015との間の、およびハブ1010bとネットワーク1006との間の異なる通信方式および/またはスケジュールを可能にしてもよい。
【0130】
一例として、ハブ1010bは、リモートデバイス1015aのためのネットワーク1006への直接的または間接的アクセスを可能にするブロードバンドルータであり得る。いくらかの実施形態では、ハブ1010bは、リモートデバイス1015aおよび1015bの間の通信を容易にし得る。これは、ネットワーク1006を通過する通信を用いてまたは用いずに行われ得る。いくつかの実施形態では、ハブ1010bは、単に、リモートデバイス1015aまたは1015bからネットワーク1006にデータをフォワーディングし得る。いくつかの実施形態では、ハブ1010bは、最初に、ネットワーク1006または別のリモートデバイスにデータを送る前に、リモートデバイス1015aまたは1015bからのデータをフィルタ処理、バッファ、記憶、分析、または照合し得る。同様に、ネットワーク1006からのデータは、ハブ1010bを直接的に通過し得るか、またはそのデータは、最初に、リモートデバイス1015aまたは1015bへ向かう途中でハブ1010bによって処理され得る。
【0131】
別の例として、ハブ1010bは、リモートデバイス1015aにおける1つまたは複数のアクチュエータにコマンドまたは命令を送るコントローラであり得る。コマンドまたは命令は、第2のリモートデバイス1015bから、gNB1060bから、あるいはハブ1010bにおける実行可能コード、スクリプトまたはプロセス命令によって受信され得る。
【0132】
別の例として、ハブ1010bは、1つまたは複数のリモートデバイス1015aおよび/または1015bからのデータのための収集場所であり得る。たとえば、リモートデバイス1015aおよび/または1015bは、センサー、カメラ、測定機器、あるいは出力を提供するかまたは入力を受信し得る本明細書で論じられる任意の他のタイプのデバイスであり得る。ハブ1010bは、たとえば、リモートデバイス1015bからのデータのための一時的記憶として働き得、いくつかの実施形態では、データに対して分析または他の処理を実施し得る。ハブ1010bは、gNB1060bへの一定/永続または間欠接続を有し得る。
【0133】
別の例として、ハブ1010bは、コンテンツソースであり得る。たとえば、リモートデバイス1015aが、VRヘッドセット、ディスプレイ、ラウドスピーカーまたは他のメディア送達デバイスであるとき、ハブ1010bは、gNB1060bを介してVRアセット、ビデオ、オーディオ、または他のメディアを取り出し得、ハブ1010bは、次いで、そのVRアセット、ビデオ、オーディオ、または他のメディアを直接的に、何らかのローカル処理の後に、および/または追加のローカルコンテンツを追加した後にのいずれかでリモートデバイス1015aに提供する。
【0134】
リモートデバイス1015aは、様々な異なるデバイスのうちのいずれかであり得、たとえば、リモートデバイス1015aは、センサー、アクチュエータ、および/またはスクリーンのうちの1つまたは複数を備えるデバイスであり得る。リモートデバイス1015aは、代替的に、VR(またはAR)ヘッドセット、M2M(Machine-2-Machine)デバイス、IoTデバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE)デバイス、あるいはハブまたはハブとして働くことが可能なデバイスを介して無線で通信ネットワークにアクセスすることが可能である任意の他のタイプのデバイスであり得、これらは、本コンテキストにおいて、gNB1060aまたは1060bを介して通信ネットワーク1006と直接的に通信することが可能でないデバイスにネットワークアクセスを提供することを備える。いくつかのシナリオでは、リモートデバイス1015aは、gNB1060aまたは1060bとの無線接続を確立することが可能であるが、それにもかかわらず、依然としてハブQQA 110bを介して接続し得る。リモートデバイス1015bは、リモートデバイス1015bが、無線接続1071などの無線接続ではなく、ハブ1010bへの有線接続を有することを除いて、たいていの点においてリモートデバイス1015aと同様であり得る。
【0135】
gNB1060aおよび1060bは、UE1010aおよびハブ1010bなど、様々な無線デバイスにネットワーク1006への無線アクセスを提供し得る。ネットワーク1006は、ライブおよびあらかじめ記録されたコンテンツなどの様々なアプリケーション、複数のリモートデバイス1015a、1015bまたはUE1010aによって検出された様々な周囲状態に関するデータを取り出し、コンパイルすることなどのデータ収集サービス、分析機能、ソーシャルメディア、リモートデバイスを制御するかまたはさもなければリモートデバイスと対話するための機能、アラームおよびサーベイランスセンタのための機能、あるいはサーバによって行われる任意の他のそのような機能をホストし得る、サーバ1009を含む
図14中に図示されている様々なデバイスを接続し得る。たとえば、工場ステータス情報が、サーバ1009によって収集および分析され得る。別の例として、サーバ1009は、マップを作り出す際に使用するためにUE1010aから取り出されていることがあるオーディオおよびビデオデータを処理し得る。別の例として、サーバ1009は、車両渋滞を制御する(たとえば、交通信号灯を制御する)のを支援するために、リアルタイムデータを収集および分析し得る。別の例として、サーバ1009は、ハブ1010bを介してリモートデバイス1015bによってアップロードされたサーベイランスビデオを記憶し得る。別の例として、サーバ1009は、サーバ1009が、UE1010aまたはリモートデバイス1015aなど、リモートデバイスにブロードキャスト、マルチキャストまたはユニキャストすることができる、ビデオ、オーディオ、VR、またはARなど、メディアコンテンツを記憶し得る。他の例として、サーバ1009は、エネルギー価格設定、発電ニーズを平衡させるための非タイムクリティカル電気負荷のリモートコントロール、ロケーションサービス、(リモートデバイスから収集されたデータからのダイヤグラムなどをコンパイルすることなどの)プレゼンテーションサービス、あるいはデータを収集し、取り出し、記憶し、分析し、および/または送信する任意の他の機能のために使用され得る。
【0136】
図15は、特定の実施形態による、例示的な方法1100を図示する。上記のフローチャートを簡略化する目的で、NTNネットワークノードと無線デバイスの両方によって実施されるステップが描かれている。実際には、無線デバイスは、(WD)とマークされているステップのみを実施し得、NTNネットワークノードは、(NN)とマークされているステップのみを実施し得る。方法は、ステップ1102において開始し、無線デバイスおよびネットワークノードは、無線接続を確立する。ネットワークノードは、第1のセルに関連付けられ得る。
【0137】
ステップ1104において、ネットワークノードは、第2のセルに関連付けられたエフェメリスデータを取得する。エフェメリスデータは、第2のセルに関連付けられたネットワークノードから取得され得る。いくつかの実施形態またはシナリオでは、第2のセルは、第1のセルの近隣セルであり得る。いくつかの実施形態またはシナリオでは、第2のセルは、第1のセルに取って代わることになる。たとえば、第1のセルおよび第2のセルのNTNネットワークノードの軌道動きにより、時間とともに、セルは、ノードがカバレッジに出入りするにつれて、変化し得る。
【0138】
ステップ1106において、ネットワークノードは、エフェメリスデータを低減する。低減されると、エフェメリスデータは、ネットワークノードから取得された完全未満のエフェメリスデータを備える粗いエフェメリスデータと見なされ得る。いくつかの実施形態では、エフェメリスデータは、ネットワークノードが、完全なエフェメリスデータの1つまたは複数の値から最下位ビットのうちの1つまたは複数を取り除くことによって低減され得る。いくつかの実施形態では、エフェメリスデータは、完全なエフェメリスデータの1つまたは複数の値を丸めることによって低減され得る。たとえば、値は、最も近い2n倍数、たとえば、32の最も近い倍数(換言すれば、n=5)に丸められ得る。いくつかの実施形態では、エフェメリスデータは、第1のセルのエフェメリスデータ中でデルタとしてデータを表すことによって低減され得る。
【0139】
ステップ1108において、ネットワークノードは、第2のセルに関連付けられた低減されたエフェメリスデータを送信する。これは、周期ベースで送信され得る。いくつかの実施形態では、周期性は、第2のセルが第1のセルに取って代わることからどのくらい近いまたは遠いかに応じて変化し得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、システム情報とともにエフェメリスデータを送信し得る。
【0140】
ステップ1110において、ネットワークノードは、それ自体の第1のセルに関連付けられた追加のエフェメリスデータを送信する。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、隣接セルなど、他のセルに関連付けられた追加のエフェメリスデータを送信し得る。
【0141】
ステップ1112において、無線デバイスは、エフェメリスデータ(第1のセルに関連付けられたデータと第2のセルに関連付けられたデータの両方)を受信する。データは、一緒にまたは別個の送信において受信され得る。
【0142】
ステップ1114において、無線デバイスは、より完全なエフェメリスデータについての要求を送る。これは、ステップ1116においてネットワークノードによって受信される。いくつかの実施形態では、無線デバイスは、ネットワークノードが本方法のステップ1108において送ったエフェメリスデータを含むエフェメリスデータをネットワークノードが送る前に、要求を送り得る。
【0143】
ステップ1118において、ネットワークノードは、第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータを送信する。いくつかの実施形態では、フルエフェメリスデータは、第2のセルのネットワークノードによって送信され得る。たとえば、無線デバイスが、第1のセルから受信された粗いエフェメリスデータを使用して第2のセルと同期した後、フルエフェメリスデータは、第2のセルによって送信され得る。
【0144】
ステップ1120において、無線デバイスは、第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータを受信する。
【0145】
ステップ1122において、無線デバイスは、第2のセルに関連付けられた1つまたは複数のビームの位置を特定する。無線デバイスは、データに基づく方向に無線デバイスのアンテナを向けることが可能になる。アンテナの方向の精度は、受信されたエフェメリスデータの詳細の量に応じて変動し得る(たとえば、完全なデータは、粗いエフェメリスデータよりも正確なビーム位置特定を可能にする)。
【0146】
ステップ1124において、無線デバイスは、第2のセルと同期する。
【0147】
ステップ1126において、第2のセルへのハンドオーバを完了した後に、無線デバイスは、ユーザデータを提供する。ステップ1128において、無線デバイスは、第2のセルに関連付けられたネットワークノードを介してホストコンピュータにユーザデータをフォワーディングする。ステップ1130において、ネットワークノードは、ユーザデータを取得する。ステップ1132において、ネットワークノードは、次いで、ホストコンピュータにユーザデータをフォワーディングする。ユーザデータは、ネットワークノードが、ユーザデータを取得し、次いで、無線デバイスにデータをフォワーディングする、反対方向に流れることもできる。
【0148】
図16は、いくらかの実施形態による、無線デバイス110による方法1200を図示する。図示されているように、方法は、ステップ1202において、無線デバイス110が、第1のセルに関連付けられたネットワークノード160からエフェメリスデータを受信したとき、開始する。エフェメリスデータは、第2のセルをサーブする衛星に関連付けられており、エフェメリスデータは、フルエフェメリスデータよりも低いフル精度を備えるコアースエフェメリスデータである。ステップ1204において、無線デバイス110は、第2のセルに関連付けられたビームの位置を特定するために、コアースエフェメリスデータを使用する。ステップ1206において、無線デバイス110は、第2のセルと同期する。
【0149】
特定の実施形態では、コアースエフェメリスデータは、フルエフェメリスデータが、以下、すなわち、フルエフェメリスデータの最下位ビットのうちの1つまたは複数を取り除くこと、またはフルエフェメリスデータを丸めることのうちの少なくとも1つを使用してネットワークノードによって低減された、データを含む。
【0150】
特定の実施形態では、コアースエフェメリスデータは、第1のセルまたは第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータに対するデルタ情報を備える。
【0151】
特定の実施形態では、無線デバイス110は、第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータを受信し、フルエフェメリスデータは、コアースエフェメリスデータ中に含まれていない追加のデータを含む。さらなる特定の実施形態では、第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータは、第2のセルをサーブする衛星から受信される。さらなる特定の実施形態では、第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータは、第1のセルをサーブするネットワークノードから受信される。
【0152】
さらなる特定の実施形態では、無線デバイス110は、第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータについての要求を送る。さらなる特定の実施形態では、要求は、第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータについて作成され、第2のセルに関連付けられたコアースエフェメリスデータを受信した後に送られる。
【0153】
特定の実施形態では、エフェメリスデータは、周期性に従って周期的に受信される。さらなる特定の実施形態では、周期性は、無線デバイスと第2のセルをサーブする衛星との間の距離が減少するにつれてエフェメリスデータがより頻繁にブロードキャストされるように、増加する。
【0154】
特定の実施形態では、エフェメリスデータは、第2のセル以外の少なくとも第3のセルに関連付けられた追加のエフェメリスデータを含む。
【0155】
特定の実施形態では、エフェメリスデータは、システム情報とともに受信される。
【0156】
図17は、いくらかの実施形態による、第1のセルにおいて無線デバイス110をサーブするネットワークノード160によって実施される方法1300を図示する。方法は、ネットワークノード160が、第2のセルをサーブする衛星に関連付けられたエフェメリスデータを取得する、ステップ1302において開始する。エフェメリスデータは、フルエフェメリスデータよりも低いフル精度を備えるコアースエフェメリスデータである。ステップ1304において、ネットワークノード160は、コアースエフェメリスデータを無線デバイス110に送信する。
【0157】
特定の実施形態では、ネットワークノード160は、第1のセルに関連付けられた追加のエフェメリスデータを送信する。
【0158】
特定の実施形態では、第2のセルは、ネイバーセルである。
【0159】
特定の実施形態では、第2のセルは、第1のセルに取って代わることになる。
【0160】
特定の実施形態では、コアースエフェメリスデータは、フルエフェメリスデータが、以下、すなわち、フルエフェメリスデータの最下位ビットのうちの1つまたは複数を取り除くこと、およびフルエフェメリスデータを丸めることのうちの少なくとも1つを使用して低減された、データを含む。
【0161】
特定の実施形態では、コアースエフェメリスデータは、第1のセルまたは第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータに対する第2のセルのためのデルタ情報を備える。
【0162】
特定の実施形態では、ネットワークノード160は、第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータを送信し、フルエフェメリスデータは、コアースエフェメリスデータ中に含まれていない追加のデータを含む。
【0163】
特定の実施形態では、ネットワークノード160は、エフェメリスデータについて無線デバイス110から要求を受信する。さらなる特定の実施形態では、要求は、フルエフェメリスデータについて作成され、コアースエフェメリスデータを送信した後に受信される。
【0164】
特定の実施形態では、エフェメリスデータは、周期性に従って周期的に送信される。さらなる特定の実施形態では、周期性は、無線デバイスと第2のセルをサーブする衛星との間の距離が減少するにつれてエフェメリスデータがより頻繁に送信されるように、増加する。
【0165】
特定の実施形態では、エフェメリスデータは、第2のセル以外の少なくとも第3のセルに関連付けられた追加のエフェメリスデータを備える。
【0166】
特定の実施形態では、エフェメリスデータは、システム情報とともに送信される。
【0167】
例示的な実施形態
例示的な実施形態1. 無線デバイスによって実施される方法であって、方法は、第1のセルからエフェメリスデータを受信することであって、エフェメリスデータが、第2のセルに関連付けられている、エフェメリスデータを受信することと、第2のセルに関連付けられたビームの位置を特定するために、エフェメリスデータを使用することと、第2のセルと同期することとを備える、方法。
例示的な実施形態2. エフェメリスデータが、完全未満のエフェメリスデータを備える粗いエフェメリスデータである、例示的な実施形態1に記載の方法。
例示的な実施形態3. 粗いエフェメリスデータは、完全なエフェメリスデータが、以下、すなわち、完全なエフェメリスデータの最下位ビットのうちの1つまたは複数を取り除くこと、または完全なエフェメリスデータを丸めることのうちの少なくとも1つを使用して低減された、データを備える、例示的な実施形態2に記載の方法。
例示的な実施形態4. 粗いエフェメリスデータが、第1のセルに関連付けられた完全なエフェメリスデータに対するデルタ情報を備える、例示的な実施形態2に記載の方法。
例示的な実施形態5. 第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータを受信することをさらに備え、フルエフェメリスデータが、粗いエフェメリスデータ中に含まれていない追加のデータを備える、例示的な実施形態2に記載の方法。
例示的な実施形態6. フルエフェメリスデータが、第2のセルから受信される、例示的な実施形態5に記載の方法。
例示的な実施形態7. フルエフェメリスデータが、第1のセルから受信される、例示的な実施形態5に記載の方法。
例示的な実施形態8. エフェメリスデータについての要求を送ることをさらに備える、例示的な実施形態1から7のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態9. 要求が、フルエフェメリスデータについて作成され、粗いエフェメリスデータを受信した後に送られる、例示的な実施形態8に記載の方法。
例示的な実施形態10. エフェメリスデータが、周期的に受信される、例示的な実施形態1から9のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態11. 周期性は、第2のセルが第1のセルに取って代わるべきである時間に近づくにつれて、エフェメリスデータがより頻繁にブロードキャストされるように、時間とともに変化する、例示的な実施形態10に記載の方法。
例示的な実施形態12. エフェメリスデータが、第2のセルに加えて少なくとも第3のセルに関連付けられたエフェメリスデータを備える、例示的な実施形態1から11のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態13. エフェメリスデータが、システム情報とともに受信される、例示的な実施形態1から12のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態14. ユーザデータを提供することと、基地局への送信を介してホストコンピュータにユーザデータをフォワーディングすることとをさらに備える、前の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態15. NTNネットワークノードによって実施される方法であって、方法は、無線デバイスとの接続を確立することであって、接続が、第1のセルに関連付けられている、接続を確立することと、第2のセルに関連付けられた第1のエフェメリスデータを取得することと、第1のエフェメリスデータに基づいて、第2のエフェメリスデータを無線デバイスに送信することとを備える、方法。
例示的な実施形態16. 第1のセルに関連付けられた第3のエフェメリスデータを送信することをさらに備える、例示的な実施形態15に記載の方法。
例示的な実施形態17. 第2のセルが、ネイバーセルである、例示的な実施形態15から16のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態18. 第2のセルが、第1のセルに取って代わることになる、例示的な実施形態15から16のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態19. 第1のエフェメリスデータおよび/または第2のエフェメリスデータが、完全未満のエフェメリスデータを備える粗いエフェメリスデータである、例示的な実施形態15から19のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態20. 粗いエフェメリスデータは、完全なエフェメリスデータが、以下、すなわち、完全なエフェメリスデータの最下位ビットのうちの1つまたは複数を取り除くこと、または完全なエフェメリスデータを丸めることのうちの少なくとも1つを使用して低減された、データを備える、例示的な実施形態19に記載の方法。
例示的な実施形態21. 粗いエフェメリスデータが、第1のセルに関連付けられた完全なエフェメリスデータに対する第2のセルのためのデルタ情報を備える、例示的な実施形態19に記載の方法。
例示的な実施形態22. 第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータを送信することをさらに備え、フルエフェメリスデータが、粗いエフェメリスデータ中に含まれていない追加のデータを備える、例示的な実施形態19に記載の方法。
例示的な実施形態23. エフェメリスデータについて無線デバイスから要求を受信することをさらに備える、例示的な実施形態15から22のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態24. 要求が、フルエフェメリスデータについて作成され、粗いエフェメリスデータを送信した後に受信される、例示的な実施形態23に記載の方法。
例示的な実施形態25. 第2のエフェメリスデータが、周期的に受信される、例示的な実施形態15から24のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態26. 周期性は、第2のセルが第1のセルに取って代わるべきである時間に近づくにつれて、第2のエフェメリスデータがより頻繁に送信されるように、時間とともに変化する、例示的な実施形態25に記載の方法。
例示的な実施形態27. 第2のエフェメリスデータが、第2のセルに加えて少なくとも第3のセルに関連付けられたエフェメリスデータを備える、例示的な実施形態15から26のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態28. エフェメリスデータが、システム情報とともに受信される、例示的な実施形態15から27のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態29. ユーザデータを取得することと、ユーザデータをホストコンピュータまたは無線デバイスにフォワーディングすることとをさらに備える、前の実施形態のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態30. 無線デバイスであって、例示的な実施形態1から14のいずれか1つに記載のステップのうちのいずれかを実施するように設定された処理回路と、無線デバイスに電力を供給するように設定された電力供給回路とを備える、無線デバイス。
例示的な実施形態31. NTNネットワークノードであって、例示的な実施形態15から29のいずれか1つに記載のステップのうちのいずれかを実施するように設定された処理回路と、NTNネットワークノードに電力を供給するように設定された電力供給回路とを備える、NTNネットワークノード。
例示的な実施形態32. ユーザ機器(UE)であって、無線信号を送り、受信するように設定されたアンテナと、アンテナおよび処理回路に接続され、アンテナと処理回路との間で通信される信号を調整するように設定された、無線フロントエンド回路と、例示的な実施形態1から14のいずれか1つに記載のステップのうちのいずれかを実施するように設定された、処理回路と、処理回路に接続され、UEへの情報の入力が処理回路によって処理されることを可能にするように設定された、入力インターフェースと、処理回路に接続され、処理回路によって処理された情報をUEから出力するように設定された、出力インターフェースと、処理回路に接続され、電力をUEに供給するように設定された、バッテリーと、を備える、ユーザ機器(UE)。
例示的な実施形態33. ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、ユーザ機器(UE)への送信のためにセルラネットワークにユーザデータをフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え、ここにおいて、セルラネットワークが、無線インターフェースと処理回路とを有するNTNネットワークノードを備え、NTNネットワークノードの処理回路が、例示的な実施形態15から29のいずれか1つに記載のステップのうちのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
例示的な実施形態34. NTNネットワークノードをさらに含む、前の実施形態に記載の通信システム。
例示的な実施形態35. UEをさらに含み、ここにおいて、UEが、NTNネットワークノードと通信するよう設定された、前の2つの実施形態のいずれか1つに記載の通信システム。
例示的な実施形態36. ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それにより、ユーザデータを提供するように設定され、UEが、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路を備える、前の3つの実施形態のいずれか1つに記載の通信システム。
例示的な実施形態37. ホストコンピュータと、NTNネットワークノードと、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、NTNネットワークノードを備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することとを含み、ここにおいて、NTNネットワークノードが、例示的な実施形態15から29のいずれか1つに記載のステップのうちのいずれかを実施する、方法。
例示的な実施形態38. NTNネットワークノードにおいて、ユーザデータを送信することをさらに備える、前の実施形態に記載の方法。
例示的な実施形態39. ユーザデータが、ホストコンピュータにおいて、ホストアプリケーションを実行することによって提供され、方法が、UEにおいて、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行することをさらに備える、前の2つの実施形態のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態40. NTNネットワークノードと通信するように設定されたユーザ機器(UE)であって、UEが、前の3つの実施形態のいずれか1つを実施するように設定された、無線インターフェースと処理回路とを備える、ユーザ機器(UE)。
例示的な実施形態41. ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、ユーザ機器(UE)への送信のためにセルラネットワークにユーザデータをフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え、ここにおいて、UEが、無線インターフェースと処理回路とを備え、UEの構成要素が、例示的な実施形態1から14のいずれか1つに記載のステップのうちのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
例示的な実施形態42. セルラネットワークが、UEと通信するように設定されたNTNネットワークノードをさらに含む、前の実施形態に記載の通信システム。
例示的な実施形態43. ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それにより、ユーザデータを提供するように設定され、UEの処理回路が、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように設定された、前の2つの実施形態のいずれか1つに記載の通信システム。
例示的な実施形態44. ホストコンピュータと、NTNネットワークノードと、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、NTNネットワークノードを備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することとを備え、ここにおいて、UEが、例示的な実施形態1から14のいずれか1つに記載のステップのうちのいずれかを実施する、方法。
例示的な実施形態45. UEにおいて、NTNネットワークノードからユーザデータを受信することをさらに備える、前の実施形態に記載の方法。
例示的な実施形態46. ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータは、ユーザ機器(UE)からNTNネットワークノードへの送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え、ここにおいて、UEが、無線インターフェースと処理回路とを備え、UEの処理回路が、例示的な実施形態1から14のいずれか1つに記載のステップのうちのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
例示的な実施形態47. UEをさらに含む、前の実施形態に記載の通信システム。
例示的な実施形態48. NTNネットワークノードをさらに含み、ここにおいて、NTNネットワークノードが、UEと通信するよう設定された無線インターフェースと、UEからNTNネットワークノードへの送信によって搬送されるユーザデータを、ホストコンピュータにフォワーディングするよう設定された通信インターフェースとを備える、前の2つの実施形態のいずれか1つに記載の通信システム。
例示的な実施形態49. ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行するように設定され、UEの処理回路が、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それにより、ユーザデータを提供するように設定された、前の3つの実施形態のいずれか1つに記載の通信システム。
例示的な実施形態50. ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それにより、要求データを提供するように設定され、UEの処理回路が、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それにより、要求データに応答してユーザデータを提供するように設定された、前の4つの実施形態のいずれか1つに記載の通信システム。
例示的な実施形態51. ホストコンピュータと、NTNネットワークノードと、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、UEからNTNネットワークノードに送信されたユーザデータを受信することを含み、ここにおいて、UEが、例示的な実施形態1から14のいずれか1つに記載のステップのうちのいずれかを実施する、方法。
例示的な実施形態52. UEにおいて、NTNネットワークノードにユーザデータを提供することをさらに備える、前の実施形態に記載の方法。
例示的な実施形態53. UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それにより、送信されるべきユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することとをさらに含む、前の2つの実施形態のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態54. UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、UEにおいて、クライアントアプリケーションへの入力データを受信することであって、入力データが、クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することによってホストコンピュータにおいて提供される、入力データを受信することとをさらに備え、ここにおいて、送信されるべきユーザデータが、入力データに応答してクライアントアプリケーションによって提供される、前の3つの実施形態のいずれか1つに記載の方法。
例示的な実施形態55. ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、ユーザ機器(UE)からNTNネットワークノードへの送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え、ここにおいて、NTNネットワークノードが、無線インターフェースと処理回路とを備え、NTNネットワークノードの処理回路が、例示的な実施形態15から29のいずれか1つに記載のステップのうちのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
例示的な実施形態56. NTNネットワークノードをさらに含む、前の実施形態に記載の通信システム。
例示的な実施形態57. UEをさらに含み、ここにおいて、UEが、NTNネットワークノードと通信するよう設定された、前の2つの実施形態のいずれか1つに記載の通信システム。
例示的な実施形態58. ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行するように設定され、UEが、ホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それにより、ホストコンピュータによって受信されるべきユーザデータを提供するように設定された、前の3つの実施形態のいずれか1つに記載の通信システム。
例示的な実施形態59. ホストコンピュータと、NTNネットワークノードと、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、NTNネットワークノードがUEから受信した送信から発生したユーザデータをNTNネットワークノードから受信することを備え、ここにおいて、UEが、例示的な実施形態1から14のいずれか1つに記載のステップのうちのいずれかを実施する、方法。
例示的な実施形態60. NTNネットワークノードで、UEからユーザデータを受信することをさらに備える、前の実施形態に記載の方法。
例示的な実施形態61. NTNネットワークノードにおいて、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動することをさらに備える、前の2つの実施形態のいずれか1つに記載の方法。
【0168】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通して実施され得る。各仮想装置は、これらの機能ユニットのうちのいくつかを備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る処理回路、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理、および同様のものを含み得る他のデジタルハードウェアを介して、実装され得る。処理回路は、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得、メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたは数個のタイプのメモリを含み得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、本開示の1つまたは複数の実施形態に従って、それぞれの機能ユニットが、対応する機能を実施することを引き起こすために使用され得る。
【0169】
本明細書で使用されるユニットという用語は、電子機器、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野における慣習的な意味を有し得、たとえば、電気回路および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理ソリッドステートおよび/またはディスクリートデバイス、本明細書において説明されるものなど、それぞれのタスク、手順、算出、出力、および/または表示機能などを行うためのコンピュータプログラムまたは命令を含み得る。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(110)によって実施される方法(1200)であって、前記方法は、
第1のセルに関連付けられたネットワークノード(160)からエフェメリスデータを受信する(1202)ことであって、前記エフェメリスデータが、第2のセルをサーブする衛星に関連付けられており、前記エフェメリスデータが、フルエフェメリスデータよりも低いフル精度を備えるコアースエフェメリスデータである、ことと、
前記第2のセルに関連付けられたビームの位置を特定するために、前記コアースエフェメリスデータを使用する(1204)ことと、
前記第2のセルと同期する(1106)ことと
を備える、方法(1200)。
【請求項2】
第1のセルにおいて無線デバイス(110)をサーブするネットワークノード(160)によって実施される方法(1300)であって、前記方法は、
第2のセルをサーブする衛星に関連付けられたエフェメリスデータを取得する(1302)ことであって、前記エフェメリスデータが、フルエフェメリスデータよりも低いフル精度を備えるコアースエフェメリスデータである、ことと、
前記コアースエフェメリスデータを前記無線デバイスに送信する(1304)ことと
を備える、方法(1300)。
【請求項3】
無線デバイス(110)であって、
第1のセルに関連付けられたネットワークノード(160)からエフェメリスデータを受信することであって、前記エフェメリスデータが、第2のセルをサーブする衛星に関連付けられており、前記エフェメリスデータが、フルエフェメリスデータよりも低いフル精度を備えるコアースエフェメリスデータである、ことと、
前記第2のセルに関連付けられたビームの位置を特定するために、前記コアースエフェメリスデータを使用することと、
前記第2のセルと同期することと
を行うように適応された、無線デバイス(110)。
【請求項4】
前記コアースエフェメリスデータは、前記フルエフェメリスデータが、以下、すなわち、
前記フルエフェメリスデータの最下位ビットのうちの1つまたは複数を取り除くこと、または
前記フルエフェメリスデータを丸めること
のうちの少なくとも1つを使用して前記ネットワークノードによって低減された、データを備える、請求項
3に記載の無線デバイス。
【請求項5】
前記コアースエフェメリスデータが、前記第1のセルまたは前記第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータに対するデルタ情報を備える、請求項
3または
4に記載の無線デバイス。
【請求項6】
前記第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータを受信するようにさらに適応され、前記フルエフェメリスデータが、前記コアースエフェメリスデータ中に含まれていない追加のデータを備える、請求項
3から
5のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項7】
前記第2のセルに関連付けられた前記フルエフェメリスデータが、前記第2のセルをサーブする前記衛星から受信される、請求項
6に記載の無線デバイス。
【請求項8】
前記第2のセルに関連付けられた前記フルエフェメリスデータが、前記第1のセルをサーブする前記ネットワークノードから受信される、請求項
6に記載の無線デバイス。
【請求項9】
前記第2のセルに関連付けられた前記フルエフェメリスデータについての要求を送るようにさらに適応され
、
前記要求が、前記第2のセルに関連付けられた前記フルエフェメリスデータについて作成され、前記第2のセルに関連付けられた前記コアースエフェメリスデータを受信した後に送られる、請求項
6から
8のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項10】
前記エフェメリスデータが、周期性に従って周期的に受信され
、
前記周期性は、前記無線デバイスと前記第2のセルをサーブする前記衛星との間の距離が減少するにつれて前記エフェメリスデータがより頻繁にブロードキャストされるように、増加する、請求項
3から
9のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項11】
前記エフェメリスデータが、システム情報とともに受信される、請求項
3から
10のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項12】
第1のセルにおいて無線デバイス(110)をサーブするネットワークノード(160)であって、前記ネットワークノードは、
第2のセルをサーブする衛星に関連付けられたエフェメリスデータを取得することであって、前記エフェメリスデータが、フルエフェメリスデータよりも低いフル精度を備えるコアースエフェメリスデータである、ことと、
前記コアースエフェメリスデータを前記無線デバイスに送信することと
を行うように適応された、ネットワークノード(160)。
【請求項13】
前記第1のセルに関連付けられた追加のエフェメリスデータを送信するようにさらに適応された、請求項
12に記載のネットワークノード。
【請求項14】
前記第2のセルが、ネイバーセルである、請求項
12または
13に記載のネットワークノード。
【請求項15】
前記第2のセルが、前記第1のセルに取って代わることになる、請求項
12から
14のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項16】
前記コアースエフェメリスデータは、前記フルエフェメリスデータが、以下、すなわち、
前記フルエフェメリスデータの最下位ビットのうちの1つまたは複数を取り除くこと、および
前記フルエフェメリスデータを丸めること
のうちの少なくとも1つを使用して低減された、データを備える、請求項
12から
15のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項17】
前記コアースエフェメリスデータが、前記第1のセルまたは前記第2のセルに関連付けられた前記フルエフェメリスデータに対する前記第2のセルのためのデルタ情報を備える、請求項
16に記載のネットワークノード。
【請求項18】
前記第2のセルに関連付けられたフルエフェメリスデータを送信するようにさらに適応され、前記フルエフェメリスデータが、前記コアースエフェメリスデータ中に含まれていない追加のデータを備える、請求項
12から
17のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項19】
エフェメリスデータについて前記無線デバイスから要求を受信するようにさらに適応され
、
前記要求が、前記フルエフェメリスデータについて作成され、前記コアースエフェメリスデータを送信した後に受信される、請求項
12から
18のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項20】
前記エフェメリスデータが、周期性に従って周期的に送信され
、
前記周期性は、前記無線デバイスと前記第2のセルをサーブする前記衛星との間の距離が減少するにつれて前記エフェメリスデータがより頻繁に送信されるように、増加する、請求項
12から
19のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【請求項21】
前記エフェメリスデータが、システム情報とともに送信される、請求項
12から
20のいずれか一項に記載のネットワークノード。
【国際調査報告】