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  • 特表-映像出力装置 図1
  • 特表-映像出力装置 図2
  • 特表-映像出力装置 図3
  • 特表-映像出力装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-24
(54)【発明の名称】映像出力装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/436 20110101AFI20231116BHJP
   H04N 21/431 20110101ALI20231116BHJP
【FI】
H04N21/436
H04N21/431
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023528673
(86)(22)【出願日】2021-10-15
(85)【翻訳文提出日】2023-05-15
(86)【国際出願番号】 KR2021014318
(87)【国際公開番号】W WO2022102996
(87)【国際公開日】2022-05-19
(31)【優先権主張番号】10-2020-0153005
(32)【優先日】2020-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516355623
【氏名又は名称】コリア、フューエル-テク、コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】KOREA FUEL-TECH CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100114498
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100222243
【弁理士】
【氏名又は名称】庄野 友彬
(72)【発明者】
【氏名】リー、グンウ
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ヒュンマ
(72)【発明者】
【氏名】キム、チョル
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164UA04S
5C164UA31S
5C164UB41S
5C164UB71P
5C164UB81P
5C164YA11
(57)【要約】
映像出力装置を開示する。本発明の映像出力装置は外部から受信した映像信号を出力するディスプレイ部、ディスプレイ部の出力モードに対するユーザの選択情報を入力する入力部、及び入力部を通じて入力される選択情報に対応するディスプレイ部の画素情報を映像信号伝送装置に送信する通信部を含む。本発明によれば、外部から受信する映像信号をユーザの選択に応じて変更できるようにすることで、ディスプレイ部における出力映像のサイズを自由に調節することができる映像出力装置を提供する。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から受信した映像信号を出力するディスプレイ部;
前記ディスプレイ部の出力モードに対するユーザの選択情報を入力する入力部;及び
前記入力部を通じて入力される前記選択情報に対応する前記ディスプレイ部の画素情報を映像信号伝送装置に送信する通信部を含む映像出力装置。
【請求項2】
前記入力部を通じて入力される前記選択情報に基づいて前記ディスプレイ部の画素情報を変更する制御部を更に含む請求項1記載の映像出力装置。
【請求項3】
前記通信部は前記制御部によって変更された画素情報に応じて変更される映像信号を前記映像信号伝送装置から受信する請求項2記載の映像出力装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は映像出力装置に関するもので、より詳細には、外部から受信する映像信号をユーザの選択に応じて変更できるようにすることで、ディスプレイ部における出力映像のサイズを自由に調節することができる映像出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
仮想現実(virtual reality:VR)はコンピュータなどを用いて人工的な技術で作ったもので、実際に似ているが、実際ではないある特定の環境や状況、或いはその技術自体を意味する。
【0003】
このように作った仮想の環境や状況はユーザの五感を刺激し、実際に類似した空間的、時間的体験ができるようにすることで、現実と想像の境界を自由に出入りすることが可能である。
【0004】
一方、このようなVR市場はすでに数十億ドル規模の市場として位置づけられており、数年以内に1,200億ドル規模の市場をはるかに超えて成長し続けると予想されている。このようにVR市場が急速に成長するにつれて、ユーザに仮想画像を提供する様々なディスプレイ装置が先駆けて開発されている。
【0005】
しかし、仮想現実を提供するための従来のディスプレイ装置は、外部から受信する映像信号を消極的に出力する機能のみに留めているに過ぎず、外部から受信する映像信号をユーザの意図に合わせて変更できる機能は実現されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の目的は、外部から受信する映像信号をユーザの選択に応じて変更できるようにすることで、ディスプレイ部における出力映像のサイズを自由に調節することができる映像出力装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の目的を達成するための本発明に係る映像出力装置は、外部から受信した映像信号を出力するディスプレイ部;前記ディスプレイ部の出力モードに対するユーザの選択情報を入力する入力部;及び前記入力部を通じて入力される前記選択情報に対応する前記ディスプレイ部の画素情報を映像信号伝送装置に送信する通信部を含む。
【0008】
好ましくは、前記入力部を通じて入力される前記選択情報に基づいて前記ディスプレイ部の画素情報を変更する制御部を更に含む。
【0009】
また、前記通信部は前記制御部によって変更された画素情報に応じて変更される映像信号を前記映像信号伝送装置から受信することが好ましい。
【0010】
また、前記ディスプレイ部は前記制御部によって変更された画素情報に応じて変更される映像信号を出力することが好ましい。
【0011】
また、前記入力部を通じて入力される選択情報が縦方向における拡大映像出力モードである場合、前記制御部は前記ディスプレイ部の画素情報を1920×1080から1080×1920に変更することが好ましい。
【0012】
一方、本発明に係る映像出力装置は、映像信号伝送装置から受信した映像信号を出力し、ユーザの左目方向に映像を出力する第1ディスプレイ部、及び前記ユーザの右眼方向に映像を出力する第2ディスプレイ部を備えるディスプレイ部;横方向に拡大された画像を出力するモードである横画像モードと、縦方向に拡大された画像を出力するモードである縦画像モードを含む前記ディスプレイ部の画像出力モードに対するユーザの選択情報を入力する入力部;前記入力部を通じて前記ユーザの選択情報が入力された場合、前記ディスプレイ部における総画素数情報は同一に維持しながら、横画素数情報と縦画素数情報が互いに変更されるように前記ディスプレイ部内の横画像モードと縦画像モード時に画像が出力される表示領域の画素情報を変更する制御部;及び横画素数情報と縦画素数情報が互いに変更された前記ディスプレイ部の画素情報を前記映像信号伝送装置に送信する通信部を含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、外部から受信する映像信号をユーザの選択に応じて変更できるようにすることで、ディスプレイ部における出力映像のサイズを自由に調節することができる映像出力装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る映像出力装置をユーザが使用する状態を示す概略図である。
図2】本発明の一実施形態に係る映像出力装置の構成を示す機能ブロック図である。
図3】本発明の一実施形態に係る映像出力装置の動作過程を説明する信号フロー図である。
図4】本発明の一実施形態に係る映像出力装置における映像出力モード別出力映像を示す例示図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。図面中の同じ構成要素は、できる限り何処でも同一の符号で示していることに留意すべきである。なお、本発明の要旨を不要に曖昧にする恐れがある公知の機能及び構成についての説明は省略する。
【0016】
図1は本発明の一実施形態に係る映像出力装置100をユーザが使用する状態を示す概略図である。図1に示したように、本発明の一実施形態に係る映像出力装置100はスマートフォンなどの映像信号伝送装置200から受信した映像信号を出力することで、映像出力装置100を着用したユーザが仮想現実を体験することができるようにする仮想イメージモニター(Virtual Image Monitor:VIM)装置であり得る。
【0017】
図2は本発明の一実施形態に係る映像出力装置100の構成を示す機能ブロック図である。図2を参照すると、本発明の一実施形態に係る映像出力装置100はディスプレイ部110、制御部130、入力部150及び通信部170を含む。
【0018】
ディスプレイ部110は映像信号伝送装置200から受信した映像信号を出力することで、ユーザが仮想現実を体験できるようにする。ここで、入力部150にはユーザからディスプレイ部110の出力モードに対するユーザの選択情報が入力される。
【0019】
具体的には、入力部150は図1に示したように、映像出力装置100の外側面に設けられた入力ボタンの形態で実現することができる。これにより、ユーザは映像出力装置100を利用する過程で、その外側面に設けられた入力ボタンを押す方式でディスプレイ部110の出力モードを切り替えることができる。
【0020】
一方、制御部130は入力部150を通じて入力されるユーザからのディスプレイ部110の出力モードに対する選択情報に応じてディスプレイ部110の画素情報を変更する。
【0021】
通信部170は映像信号伝送装置200から映像信号を受信するだけでなく、入力部150を通じて入力されるユーザからのディスプレイ部110の出力モードに対する選択情報に応じて制御部130により変更されたディスプレイ部110の画素情報を映像信号伝送装置200に送信する。
【0022】
図3は本発明の一実施形態に係る映像出力装置100の動作過程を説明する信号フロー図である。以下、図1乃至図3を参照して、本発明の一実施形態に係る映像出力装置100の動作過程を説明する。
【0023】
まず、映像出力装置100の電源を投入することで、映像出力装置100の通信部170と映像信号伝送装置200の通信モジュールが有無線通信方式で互いに連結される。その後、映像出力装置100の通信部170はディスプレイ部110の基本画素情報(例えば、1920×1080)を映像信号伝送装置200に送信する。
【0024】
これにより、映像信号伝送装置200は映像出力装置100に送信される映像の解像度をディスプレイ部110の基本画素情報(例えば、1920×1080)に合わせて設定するようになる。
【0025】
このように設定した映像信号が映像信号伝送装置200から映像出力装置100に送信されることで(S310)、映像出力装置100のディスプレイ部110は図4(a)に示したような映像をユーザの左目方向に映像を出力する第1ディスプレイ部111と、ユーザの右目方向に映像を出力する第2ディスプレイ部112を通じてそれぞれ出力するようになる(S320)。
【0026】
一方、図4(a)に示したような映像を縦方向に拡大して視聴しようとする場合に、ユーザは図1に示した映像出力装置100の外側面に設けられたボタン形態の入力部150を押すことで、ディスプレイ部110の出力モードを縦モードに変更する選択情報を入力できるようになる(S330)。
【0027】
このようにディスプレイ部110の出力モードが横モードから縦モードに選択されることで、制御部130はディスプレイ部110の画素情報を前述したS310段階での画素情報(例えば、1920×1080)から縦モードへの出力のための画素情報(例えば1080×1920)に変更するようになる(S340)。
【0028】
具体的には、制御部130はディスプレイ部110における総画素数情報は同一に維持しながら、横画素数情報と縦画素数情報が互いに変更されるように前記ディスプレイ部110内の横画像モードと縦画像モード時に画像が出力される表示領域の画素情報を変更する。
【0029】
このように変更された画素情報は映像出力装置100の通信部170を通じて映像信号伝送装置200に送信される。これにより、映像信号伝送装置200は映像出力装置100から受信した変更された画素情報(例えば、1080×1920)に整合するように映像出力装置100に送信される映像の解像度を変更設定するようになる。
【0030】
即ち、前述したS330段階でディスプレイ部110の出力モードとしてユーザが縦モードを選択した場合に、映像信号伝送装置200は映像出力装置100に送信される映像の解像度を1920×1080から1080×1920に変更することで、映像信号の横解像度と縦解像度を互いに変更するようになる(S360)。
【0031】
このように横解像度と縦解像度が変更された映像信号が映像信号伝送装置200から映像出力装置100に送信されることで(S370)、映像出力装置100のディスプレイ部110は、図4(b)に示したような縦方向に拡大された映像(即ち、縦モード映像)を第1ディスプレイ部111及び第2ディスプレイ部112を通じてそれぞれ出力するようになる(S380)。
【0032】
一方、図4(b)に示したような映像を再び図4(a)に示した横モード映像に切り替えて視聴しようとする場合に、ユーザは図1に示した映像出力装置100の外側面に設けられたボタン構造の入力部150をもう一度押すことで、ディスプレイ部110の出力モードを横モードに変更する選択情報を入力することができる(S330)。
【0033】
このようにユーザがディスプレイ部110の出力モードを縦モードから横モードに選択すると、制御部130はディスプレイ部110の画素情報を1080×1920から1920×1080に変更するようになる(S340)。
【0034】
このように変更された画素情報は映像出力装置100の通信部170を通じて映像信号伝送装置200に送信される。これにより、映像信号伝送装置200は映像出力装置100から受信した画素情報(1920×1080)に合わせて映像出力装置100に送信される映像の解像度を再設定する。
【0035】
即ち、前述したS330段階でユーザがディスプレイ部110の出力モードを縦モードから横モードに選択した場合に、映像信号伝送装置200は映像出力装置100に送信される映像の解像度を1080×1920から1920×1080に変更することで、映像信号の横解像度と縦解像度を互いに変更する(S360)。
【0036】
このように横解像度と縦解像度が変更された映像信号が映像信号伝送装置200から映像出力装置100に送信されることで(S370)、映像出力装置100のディスプレイ部110は、再び図4(a)に示したように横モード映像を第1ディスプレイ部111及び第2ディスプレイ部112を通じてそれぞれ出力するようになる(S380)。
【0037】
本発明において使用した用語は単に特定の実施形態を説明するために使われたもので、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」又は「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品又は、それらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つ又は、それ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品又は、それらを組み合わせたものなどの存在又は、付加の可能性を予め排除しないことと理解すべきであろう。
【0038】
以上では本発明の好ましい実施形態及び応用例について図示及び説明したが、本発明は前述した特定の実施形態及び応用例に限定されず、請求範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく当該発明が属する技術分野で通常の知識を有する者により多様な変形実施が可能であることは勿論であり、このような変形実施は本発明の技術的思想や展望から個別的に理解されてはならない。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、仮想画像モニタ(Virtual Image Monitor: VIM)の分野における産業上の利用可能性が認められる。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】