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特表2023-549403パッケージ用の蓋スパウトアセンブリ及び蓋スパウトアセンブリを有するパッケージ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-24
(54)【発明の名称】パッケージ用の蓋スパウトアセンブリ及び蓋スパウトアセンブリを有するパッケージ
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/74 20060101AFI20231116BHJP
【FI】
B65D5/74
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023528751
(86)(22)【出願日】2021-11-12
(85)【翻訳文提出日】2023-05-15
(86)【国際出願番号】 EP2021081474
(87)【国際公開番号】W WO2022101385
(87)【国際公開日】2022-05-19
(31)【優先権主張番号】20207705.3
(32)【優先日】2020-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】フィリッピーニ、マウリツィオ
(72)【発明者】
【氏名】タヴォーニ、フランチェスカ
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB04
3E060BA03
3E060BB03
3E060BC01
3E060BC04
3E060CF06
3E060DA30
3E060EA03
3E060EA13
(57)【要約】
所定の注ぎ口を含み、注ぎ込み可能な製品が充填されている本体(2)を有するパッケージ(1)用の蓋スパウトアセンブリ(3)が記載されている。蓋スパウトアセンブリ(3)は、注ぎ口(11)を有するスパウト(10)と、注ぎ口(11)を選択的に閉鎖及び開放するように構成された蓋(12)と、蓋(12)をスパウト(10)及び/又は本体(2)に繋ぎ止める係留要素(13)と、を少なくとも備える。スパウト(10)は、スパウト(10)を所定の注ぎ口の周りで本体(2)に結合する、及び/又は結合するように構成されたベースフレーム(14)と、注ぎ口(11)を担持及び/又は構成し、ベースフレーム(14)に固定され、ベースフレームから突出しているカラー(15)と、を備える。蓋(12)は、少なくとも、蓋(12)が注ぎ口(11)を閉鎖及び/又は密閉する閉位置と、蓋(12)が注ぎ口(11)を開放する開位置と、において移動可能である。蓋(12)は、蓋(12)を閉位置に保持するために、蓋(12)が閉位置に配置された状態で閉鎖力を決定するようにカラー(15)と相互作用するように構成される相互作用リッジ(29)を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の注ぎ口を含み、注ぎ込み可能な製品が充填されている本体(2)を有するパッケージ(1)用の蓋スパウトアセンブリ(3)であって、
前記蓋スパウトアセンブリ(3)は、
- 注ぎ口(11)を有するスパウト(10)と、
- 前記注ぎ口(11)を選択的に閉鎖及び開放するように構成された蓋(12)と、
- 前記蓋(12)を前記スパウト(10)及び/又は前記本体(2)に繋ぎ止める係留要素(13)と、
を少なくとも備え、
前記スパウト(10)は、前記スパウト(10)を前記所定の注ぎ口の周りで前記本体(2)に結合する、及び/又は結合するように構成されたベースフレーム(14)と、
- 前記注ぎ口(11)を担持及び/又は構成し、前記ベースフレーム(14)に固定され、前記ベースフレームから突出しているカラー(15)と、を備え、
前記蓋(12)は、少なくとも、
- 前記蓋(12)が前記注ぎ口(11)を閉鎖及び/又は密閉する閉位置と、
- 前記蓋(12)が前記注ぎ口(11)を開放する開位置と、
において移動可能であり、
前記蓋(12)は、前記蓋(12)を前記閉位置に保持するために、前記蓋(12)が前記閉位置に配置された状態で閉鎖力を決定するように前記カラー(15)と相互作用するように構成される相互作用リッジ(29)を備える、
蓋スパウトアセンブリ(3)。
【請求項2】
前記蓋(12)が側壁(27)を備え、
前記相互作用リッジ(29)は、前記側壁(27)から突出している、
請求項1に記載の蓋スパウトのアセンブリ。
【請求項3】
前記カラー(15)が流路(17)を区画し、前記蓋(12)が前記閉位置に配置されたときに、前記側壁(27)が少なくとも部分的に前記流路(17)の外側に配置される、
請求項2に記載の蓋スパウトアセンブリ。
【請求項4】
前記相互作用リッジ(29)が環状形状を有する、
請求項1~3のいずれか一項に記載の蓋スパウトアセンブリ。
【請求項5】
前記カラー(15)が、前記注ぎ口(11)を画定するリム(18)を備え、
前記相互作用リッジ(29)は、閉鎖力を決定するように、リム(18)と相互作用するように構成される、
請求項1~4のいずれか一項に記載の蓋スパウトアセンブリ。
【請求項6】
前記リム(18)が半径方向内側に延びる、
請求項5に記載の蓋スパウトアセンブリ。
【請求項7】
前記蓋(12)と前記カラー(15)とを互いに破裂可能に連結する破裂可能な連結膜(25)をさらに含む、
請求項1~6のいずれか一項に記載の蓋スパウトアセンブリ。
【請求項8】
前記蓋スパウトアセンブリ(3)は、前記破裂可能な結合膜(25)が無傷である初期構成から、前記破裂可能な結合膜(25)が不可逆的に破裂された使用済み構成まで制御可能である、
請求項7に記載の蓋スパウトアセンブリ。
【請求項9】
前記破裂可能な結合膜(25)が無傷であるとき、前記蓋(12)が初期位置にある、
請求項8に記載の蓋スパウトアセンブリ。
【請求項10】
前記結合膜(25)が、接触部に沿って前記蓋(12)に接続されており、
前記接触部は、前記相互作用リッジ(29)から軸方向にずれている。
請求項7~9のいずれか一項に記載の蓋スパウトのアセンブリ。
【請求項11】
前記蓋(12)を前記開位置に初めて制御する前に、前記接触部分が、前記相互作用リッジ(29)よりも前記リム(18)に軸方向に近い、請求項10に記載の蓋スパウトアセンブリ。
【請求項12】
前記カラー(15)が流路(17)を画定し、
前記相互作用リッジ(29)は、前記蓋(12)が前記閉位置にある状態で、前記流路(17)内に配置される、
請求項1~10のいずれか一項に記載の蓋スパウトアセンブリ。
【請求項13】
前記相互作用リッジ(29)が、前記カラー(15)の当接面(35)に対して当接するように設計された相互作用面(34)を備える、
請求項1~12のいずれか一項に記載の蓋スパウトアセンブリ。
【請求項14】
注ぎ込み可能な製品が充填された本体(2)と、
前記本体(2)に結合され、請求項1~13のいずれか一項に記載の少なくとも1つの蓋スパウトアセンブリ(3)と、
を備えるパッケージ(1)。
【請求項15】
前記本体(2)が多層複合包装材料から形成される、
請求項14に記載のパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージ、特に、注ぎ込み可能な製品、さらに特に、注ぎ込み可能な食品が充填された密閉された本体を有するパッケージ用の蓋スパウトアセンブリに関する。
【0002】
本発明はまた、パッケージ、特に、密閉された本体を有し、注ぎ込み可能な製品で、さらに特に、注ぎ込み可能な食品が充填され、蓋スパウトアセンブリを含むパッケージに関する。
【背景技術】
【0003】
公知のように、フルーツジュース、UHT(超高温処理)牛乳、ワイン、トマトソース等、多くの注ぎ込み可能な食品は、滅菌された包装材でできたパッケージ、特に密閉されたパッケージで販売されている。
【0004】
代表的な例として、テトラ・ブリック・アセプティック(登録商標)として知られる注ぎ込み可能な食品用の直方体状パッケージが挙げられ、ラミネートされた帯状の包装材料をシールして折り畳むことによって作られている。この包装材料は、カートン及び/又は紙のベース層を含む多層構造を有し、両側をヒートシールプラスチック材料、例えばポリエチレンの層で覆われている。長期保存可能な製品用の無菌包装の場合、包装材料は酸素バリア材料、例えばアルミニウム箔の層を含み、この層はヒートシールプラスチック材料の層と重なり、さらに別のヒートシールプラスチック材料の層で覆われて、最終的に食品に接触する包装の内面を形成する。
【0005】
公知のパッケージのいくつか、特に、包装材料から形成されたパッケージの密封された本体は、パッケージから注ぎ込み可能な製品の注出を可能にする所定の注ぎ口を含む。
いくつかの公知のパッケージは、それぞれ、所定の注ぎ口を有する密封された本体と、所定の注ぎ口の周りで本体上に配置され、注ぎ込み可能な製品の制御された注ぎ出しを可能にするように構成された蓋スパウトアセンブリとを含む。
【0006】
それぞれの蓋スパウトアセンブリは、注ぎ口を有するスパウトと、注ぎ口を選択的に開閉するように注ぎ口に取り外し可能に結合された蓋とを備える。
【0007】
蓋の不要なポイ捨てを避けるために、蓋スパウトアセンブリは、蓋と注ぎ口を互いに接続する係留要素を含んでもよい。
【0008】
初回の使用時は、蓋は開位置となる。
【0009】
初回の使用後は、注ぎ口を覆うように蓋を閉位置に配置してもよい。
【0010】
不都合な点は、蓋が閉位置から開位置へ制御されずに移動することが起こり得ることである。
【0011】
そのため、この分野では、蓋スパウトアセンブリのさらなる改良が望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、簡単かつ低コストに、注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品を充填した、密封された本体を有するパッケージのための改良された蓋スパウトアセンブリを提供することである。
【0013】
特に、本発明の目的は、蓋が閉位置から開位置へ意図せずに移動しないことを保証する、パッケージ、特に、注ぎ込み可能な製品、さらに特に、注ぎ込み可能な食品で充填された密封された本体を有するパッケージのための改良された蓋スパウトアセンブリを、簡単かつ低コストに提供することである。
【0014】
本発明のさらなる目的は、パッケージ、特に、密封された本体を有するパッケージであって、注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品で充填されたパッケージであって、改良された蓋スパウトアセンブリを有し、特に、蓋スパウトアセンブリは、蓋が閉位置から開位置まで意図せずに移動しないことを保証するパッケージを、簡単かつ低コストに提供することである。
【0015】
本発明によれば、独立請求項による蓋スパウトアセンブリが提供される。
【0016】
蓋スパウトアセンブリのさらに有利な実施形態は、それぞれの従属請求項に規定されている。
【0017】
また、本発明によれば、請求項14又は15に記載のパッケージが提供される。
【課題を解決するための手段】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら例示的に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明による蓋スパウトアセンブリを有するパッケージが第1の構成にあることを示す概略斜視図であり、明確化のために部品が取り除かれている。
図2】蓋スパウトアセンブリが第2の構成にある図1のパッケージの概略斜視図であり、明瞭化のために部品が取り除かれている。
図3図1の蓋スパウトアセンブリが第1の構成にあるときの拡大側面図であり、明瞭化のために部品が取り除かれている。
図4】蓋スパウトアセンブリが第1の構成にあるときの拡大側断面図であり、明瞭化のために部品が取り除かれている。
図5】蓋スパウトアセンブリが第3の構成にあるときの拡大側断面図であり、明瞭化のために部品が取り除かれている。
図6a】第1の構成にある蓋-スパウトアセンブリの詳細の拡大断面図であり、明確化のために部品が取り除かれている。
図6b】第3の構成にある蓋-スパウトアセンブリの詳細の拡大断面図であり、明瞭化のために部品が取り除かれている。
【発明を実施するための形態】
【0020】
番号1は、パッケージ全体(本発明の理解に必要な範囲で一部のみ図示)を示しており、
-注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品で充填され、本体2から注ぎ込み可能な製品の抽出を可能にするように構成された所定の注ぎ口(既知であり図示せず)を有する、(密封された)本体2、特に、密封された複合体と、
-所定の注ぎ口の周りに配置及び/又は配置可能であり、本体2に結合され、本体2からの注ぎ込み可能な製品の制御された注出を可能にするように構成された蓋スパウトアセンブリ3と、
を備える。
【0021】
いくつかの好ましい非限定的な実施形態によれば、本体2は、多層構造(公知であり、図示せず)を有する包装材料、特に複合包装材料から得られる。
【0022】
好ましくは、包装材料はウェブの形態で提供される。
【0023】
好ましくは、本体2は、包装材料からチューブを形成し、チューブを縦方向に封止し、チューブに注ぎ込み可能な製品を充填し、チューブを成形し、チューブを横方向に封止し、切断することによって得られる。
【0024】
好ましくは、包装材料は、例えば、紙又は板紙等の繊維質材料の少なくとも1つの層と、繊維質材料の層を互いの間に介在させたヒートシールプラスチック材料、例えば、ポリエチレン、の少なくとも2つの層とを備える。これら2層のヒートシールプラスチック材料のうちの1層は、注ぎ込み可能な製品に接触する本体2の内面を画定する。
【0025】
好ましくは、包装材料は、特に、ヒートシールプラスチック材料の層の1つと繊維質材料の層の間に配置される、ガスバリア性及び光バリア性材料の層、例えば、アルミニウム箔及び/又はエチレンビニルアルコール(EVOH)フィルムを備える。好ましくは、包装材料は、ガスバリア性及び光バリア性材料の層と繊維質材料の層との間に介在されるヒートシールプラスチック材料のさらなる層も含む。
【0026】
いくつかの非限定的な実施形態によれば、蓋スパウトアセンブリ3を備える包装材料から本体2を形成、充填及び密封する包装機械内に包装材料を配置する前に、又は包装材料を前進させる間に、蓋スパウトアセンブリ3は、包装材料に適用される。
【0027】
特に、蓋スパウトアセンブリ3の包装材料への適用は、成形プロセス及び/又は接着剤接合及び/又は超音波接合によって行われる。
【0028】
図1及び図2を参照すると、本体2は、長手方向軸、第1の横方向軸及び第2の横方向軸に沿って延びている。特に、長手方向軸に沿ったパッケージ2の延長は、第1の横軸及び第2の横軸に沿ったパッケージ2の延長より大きい。
【0029】
好ましくは、本体2は平行六面体である。
【0030】
より詳細には、本体2は、長手方向軸に沿って延在する、特に、長手方向軸に対して横方向、さらに特に、垂直である、第1壁部分を含んでもよい。好ましくは、第1壁部は、パッケージ1、特に、本体2の支持面を画定し、この支持面は、使用時、例えば、販売所内で露出されるとき、又は保管されるときに、例えば、棚のような支持体と接触させられるように設計されている。特に、支持体上に配置されるとき、第1壁部は、本体2及び/又はパッケージ1の底壁部を画定する。
【0031】
さらに詳細には、本体2は、第1壁部に(固定的に)接続され、第1壁部から、特に、長手方向軸に実質的に平行に延びる複数の側壁4も含んでもよい。
【0032】
さらに詳細には、本体2は、第1壁部とは反対側で、側壁4の少なくとも一部に(固定的に)接続されている第2壁部5を備えてもよい。特に、側壁4は、第1壁部と第2壁部5との間に介在している。特に、本体2が支持体上に配置されるとき、第2壁部5は上壁部分を画定する。
【0033】
示された非限定的な実施形態によれば、第1壁部及び第2壁部5は、互いに対して傾斜している。特に、第1壁部は、支持体上に配置されたときに水平な向きを有するが、第2壁部5は、第1壁部及び支持体に対して傾斜している。
【0034】
あるいは、第1壁部及び第2壁部5は、互いに平行であってもよい。
【0035】
いくつかの好ましい非限定的な実施形態によれば、第2壁部5は、所定の注ぎ口を担持し、及び/又は構成し、蓋スパウトアセンブリ3は、第2の壁部5に取り付けられる。
【0036】
さらに、パッケージ1、特に、本体2は、注ぎ込み可能な製品を収容及び/又は収容するように構成された内部空間を含んでいる。
【0037】
特に図1図6bを参照すると、蓋スパウトアセンブリ3は、少なくとも、
- 所定の注ぎ口の周りで本体2に接続され、又は接続可能であり、スパウト10自体(及び本体2及び/又はパッケージ1及び/又は内部空間)から注ぎ込み可能な製品の(制御された)流出を可能にするように構成された注ぎ口11を有するスパウト10と、
- 注ぎ口11を選択的に閉鎖及び開放するように構成された蓋12と、
- 蓋12をスパウト10及び/又は本体2に繋ぎ止める(恒久的に)係留要素13と、
を備える。
【0038】
いくつかの好ましい非限定的な実施形態によれば、蓋スパウトアセンブリ3、特に、スパウト10、蓋12及び係留要素13は、ポリマーから形成及び/又は成形され、好ましくは一体に形成及び/又は成形され、特に同時成形される。特に、蓋スパウトアセンブリ3は、所定の注ぎ口の周りで包装材料上に直接成形され、さらに特に、包装材料の折り畳みの前に成形される。
【0039】
より詳細には、スパウト10は、少なくとも、
- 所定の注ぎ口の周りで、スパウト10を本体2、特に第2壁部5に結合する、及び/又は結合するように構成されたベースフレーム14と、
- 注ぎ口11を担持し、及び/又は備え、ベースフレーム14に固定され、ベースフレーム14から突出しているカラー15と、
を備える。
【0040】
さらに詳細には、カラー15は、中心軸Aに沿って延びることができ、カラー15の第1軸方向端部において注ぎ口11を担持し、及び/又は備えることができる。さらに、カラー15は、第1軸方向端部とは反対側のカラー15の第2軸方向端部に配置された注ぎ込み可能な製品のための入口開口部16を備える。
【0041】
好ましくは、カラー15は、特に入口開口部16と注ぎ口11との間に延びる、注ぎ込み可能な製品のための流路17を画定し、及び/又は備える。使用時に、カラー15は、入口開口部16を通して内部空間から注ぎ込み可能な製品を受け取り、注ぎ込み可能な製品が注ぎ口11から流出するように構成される。
【0042】
いくつかの好ましい非限定的な実施形態によれば、カラー15は、注ぎ口11を画定するリム18、特に、入口開口部16を画定するリム18とは反対側のリム19を含む。特に、リム18は、カラー15の第1軸方向端部に配置され、好ましくは、リム19は、カラー15の第2軸方向端部に配置される。
【0043】
好ましくは、リム18は、半径方向に内側及び/又は中心軸Aに向かって突出する。言い換えれば、リム18は、注ぎ口11の断面を制限する。
【0044】
さらに、リム18、さらにまたリム19は、それぞれの円形形状を有してもよい。あるいは、リム18及び/又はリム19は、正方形及び/又は長方形及び/又は楕円形及び/又は卵型の形状を有してもよい。
【0045】
いくつかの好ましい非限定的な実施形態によれば、カラー15、特にリム18は、消費者がスパウト10、特にカラー15から飲むことを可能にするように設計されている。
【0046】
さらに、カラー15は、チューブ状の構成を有してもよい。
【0047】
好ましくは、カラー15は、中心軸Aに垂直な断面平面に関して環状の断面プロファイルを有し、特に、断面プロファイルは、円形の形状を有する。あるいは、断面プロファイルは、卵形又は正方形又は楕円形又は長方形の形状を有する。
【0048】
好ましくは、カラー15は、カラー15自体から注ぎ込み可能な製品の流出を容易にするような形状である。
【0049】
図3図4及び図5を参照すると、ベースフレーム14は、中心軸Aに対して互いに軸方向にずれた第1環状部分23及び第2環状部分24を備え、本体2の一部、特に第2の壁部5を互いの間に介在及び/又は介在させるように構成される。特に、本体2の部分、特に第2壁部5は、所定の注ぎ口にある。
【0050】
いくつかの好ましい非限定的な実施形態によれば、蓋12は、少なくとも、
- 蓋12が注ぎ口11を閉鎖及び/又は密閉するように構成され、特に、注ぎ口11から注ぎ込み可能な製品の流出を妨げるための閉位置(図5及び図6b参照)と、
- 蓋12が注ぎ口11を開くように構成され、かつ/又は注ぎ口11を解放するように構成される(蓋11は注ぎ口11となるように構成され、かつ/又は注ぎ口11から取り外されるように構成される)開位置(図2参照)、特に注ぎ口11から注ぎ込み可能な製品の流出を可能にするための位置と、
の間で制御可能である。
【0051】
より詳細には、蓋12は、ヒンジ軸Bの周りに角度的に移動可能であってもよく、蓋12は、閉位置及び開位置のそれぞれに制御されるとき、ヒンジ軸Bに対して第1の角度位置及び第2の角度位置にあってもよい。
【0052】
特に図4及び図6Aを参照すると、蓋スパウトアセンブリ3は、蓋12とカラー15とを互いに破裂可能に連結する連結膜25、特に、環状の連結膜25も含んでいる。特に、連結膜25は、蓋12が開位置に制御される最初の時に不可逆的に破裂するように設計されている。
【0053】
特に、連結膜25は、蓋12が開位置となる最初の制御の前に、蓋12とカラー15、特にリム18とに一体化される。
【0054】
さらに、連結膜25は、蓋12が開位置となる最初の制御の前に、流路17(及び結果として内部空間7)を外部環境から密閉するように設計することもできる。
【0055】
さらに詳細には、連結膜25は、環状の接触部に沿って蓋12に連結されている。
【0056】
好ましくは、蓋スパウトアセンブリ3は、連結膜25が無傷である(すなわち、連結膜25が破断されていない)初期構成(図1、3、4、6a参照)に配置される。さらに、蓋スパウトアセンブリ3は、連結膜25が不可逆的に破断された使用済み構成(図2、5、6b参照)に配置される。
【0057】
言い換えれば、蓋12の開位置での初回の制御の前には、蓋スパウトアセンブリ3は初期構成にあり、蓋12の開位置での初回の制御の後には、蓋スパウトアセンブリ3は使用済み構成にある。
【0058】
特に、各蓋スパウトアセンブリ3は、蓋スパウトアセンブリ3がパッケージ1の内部空間を密閉している状態でパッケージ1を消費者が受け取るように、初期構成でそれぞれのパッケージ1が形成された直後にあることに留意されたい。
【0059】
さらに、蓋12は、蓋スパウト組立体3が使用される構成にある状態で、閉位置と開位置との間で制御可能であってもよい。
【0060】
さらに詳細には、蓋12は、蓋スパウトアセンブリ3が初期構成にある状態で、特に、位置及び開位置とは異なる初期位置にある場合がある。言い換えれば、蓋12は、連結膜5が無傷ある状態で初期位置にあってもよい。
【0061】
特に、蓋12は、初期位置から開位置まで初回の蓋12の制御後、蓋12が開位置と閉位置との間で繰り返し制御可能となるように設計されている。
【0062】
特に、蓋12は、初期位置に配置されたときに、ヒンジ軸Bに対して、第1の角度位置及び第2の角度位置とは異なる、第3の角度位置に配置される。
【0063】
特に図1図6bを参照すると、蓋12は、少なくとも主(上)壁26と、主壁26から突出した側壁27とを備える。
【0064】
特に、主壁26は、注ぎ口11を覆うように構成され、側壁27は、特に、蓋12が閉位置にある状態で、少なくとも部分的に流路17内に突出するように構成される。さらに特に、側壁27は、蓋12が閉位置にある状態で注ぎ口15を横方向にシールするように、カラー15、特にリム18と相互作用するように構成される。
【0065】
さらに、側壁27は、チューブ状の形状を有してもよい。
【0066】
さらに詳細には、側壁27は、中心軸Cに沿って延び、主壁26に接続された第1の軸方向端と、第1の軸方向端とは反対の第2の軸方向端とを備え、特に、第2の軸方向端は、自由及び/又は開放(すなわち、側壁27が第2の軸方向端に開口部を画定する)である。あるいは、側壁27の第2の軸方向端部は、自由かつ閉じた端部であってもよい(すなわち、第2の軸方向端部は、第2の軸方向端部も閉じる壁を備えてもよい)。
【0067】
さらに、主壁26は、(実質的に)円盤状の形状を有することができる。
【0068】
より詳細には、側壁27は、(中心軸Aに垂直な断面平面に対して)環状の断面形状を有する。
【0069】
好ましくは、側壁27の外形寸法(直径)は、特にリム18に対して、カラー15の内形寸法(直径)に(実質的に)等しい。
【0070】
好ましくは、蓋12は、消費者がグリップ要素28自体を握ることを可能にし、閉位置と開位置との間及び/又は初期位置から開位置への蓋12の制御を容易にするように構成されたグリップ要素28を含んでいる。
【0071】
好ましくは、蓋12を閉位置に保持するために、蓋12が閉位置に配置された状態で閉鎖力を決定するように、蓋12は、カラー15、特に、リム18の(少なくとも一部)と相互作用するように構成された相互作用リッジ29を含んでいる。特に、相互作用リッジ29は、カラー15の部分、特に、リム18と共に、蓋12を閉位置に解放可能にロックするためのロックアセンブリを画定するように設計されている。
【0072】
好ましくは、相互作用リッジ29及び/又は側壁27は、カラー15及び/又はリム18と協働して横方向に閉じる、及び/又はシールするように構成されてもよい。
【0073】
より詳細には、相互作用リッジ29は、側壁27と一体であり、側壁27から、特に、側壁27の外面30から(半径方向に)突出する。
【0074】
さらに、相互作用リッジ29は、環状形状を有してもよい。
【0075】
好ましくは、相互作用リッジ29は、特に、相互作用リッジ29が主壁26と接触部分との間に介在するように、接触部分から軸方向にずれている。言い換えれば、接触部分は、相互作用リッジ29よりも側壁27の第2の軸方向端部に軸方向に近い。
【0076】
いくつかの好ましい非限定的な実施形態によれば、相互作用リッジ29は、特に、蓋12が初期位置にある状態で、及び/又は蓋アセンブリ3が初期構成にある状態で、及び/又は蓋12の開位置での初回の制御前に、接触部分が相互作用リッジ29よりもリム18に軸方向に近いように配置される。
【0077】
特に、相互作用リッジ29は、蓋12が初期位置にあり、及び/又は蓋スパウトアセンブリ3が初期構成にある状態で、リム18から軸方向に変位される。
【0078】
さらに、相互作用リッジ29は、蓋スパウトアセンブリ3が使用構成にあり、蓋12が閉位置に制御されると、相互作用リッジ29が流路17内に配置されるように配置及び設計されてもよい。
【0079】
さらに、側壁27は、蓋12が初期位置に配置された状態及び/又は蓋スパウトアセンブリ3が初期構成にある状態で、相互作用リッジ29を有する側壁27の主要部分が流路17の外に配置されるように設計されてもよい。
【0080】
さらに、側壁27は、蓋12が閉位置にある状態で、側壁27の第1部分31が流路17内に配置され、側壁27の第2部分32が流路17外に配置されるように設計することもできる。
【0081】
好ましくは、第1部分31は、流路17を区画するカラー15の内面33に面する外面30の一部を構成する。
【0082】
さらに詳細には、相互作用リッジ29は、特に、主壁26に面する相互作用面34を備えてもよい。相互作用面34は、カラー15、特に、リム18の当接面35に対して当接ように設計されてもよい。好ましくは、当接面35は、入口開口部16及び/又はリム19に面する。
【0083】
いくつかの好ましい非限定的な実施形態によれば、係留要素13は、カラー15に接続される。特に、係留要素13とカラー15との間の接続は、ヒンジ軸Bを画定する。
【0084】
さらに、係留要素13は、折り曲げ可能及び/又は可撓性及び/又は撓み可能であってもよい。
【0085】
好ましくは、係留要素13は、蓋12の位置に応じてその形状を変更するように構成される。さらに好ましくは、係留要素13は、蓋12が閉位置にある少なくとも第1の構成と、蓋12が開位置にある第2の構成(第1の構成とは異なる)の間で制御可能である。
【0086】
特に図1図5を参照すると、蓋スパウトアセンブリ3は、蓋12を開放位置に(少なくとも)一時的に保持するために、係留要素13及び/又は蓋12と相互作用するように構成された保持グループ38をさらに含む。特に、「一時的に保持する」とは、相互作用が、係留要素13及び/又は蓋12が保持グループ38から再び外れることができるようなものであることを意味する。
【0087】
特に、係留要素13は、蓋12を開位置に保持するために保持グループ38に(一時的に)結合されるように設計される。
【0088】
好ましくは、蓋スパウトアセンブリ3は、ベースフレーム14に固定され、ベースフレーム14から突出し、特に、横方向に離れて突出し、保持グループ38を担持する接続ベース39をさらに備える。
【0089】
好ましくは、保持グループ38は、蓋12を開位置に保持するために係留要素13と相互作用するように構成されたフック要素40を備える。
【0090】
好ましくは、フック要素40は、横方向に、特に、垂直に、接続ベース39から延びる。
【0091】
いくつかの好ましい非限定的な実施形態によれば、係留要素13は、(少なくとも)蓋12を開位置に一時的に固定するように、保持グループ38、特に、フック要素40に係合するように構成された凹部41を備える。
【0092】
使用時に、パッケージ1から注ぎ込み可能な製品を注ぎ出すためには、注ぎ口11を開くように蓋12を開位置に制御する必要がある。特に、最初に蓋12を開位置に制御し、特に、蓋スパウトアセンブリ3を初期構成から使用構成に制御し、その後、蓋12を閉位置と開位置の間で繰り返し制御することが可能である。
【0093】
蓋12が閉位置に制御されるたびに、相互作用リッジ29はカラー15、特に、リム18と相互作用し、閉鎖力を発生させることによって蓋12を閉位置にロックするようにする。蓋12を再び開位置に移動させるためには、この閉鎖力に打ち勝たなければならない。
【0094】
特に、蓋12が閉位置にある状態で、相互作用面34は、当接面35に当接する。
【0095】
本発明による蓋スパウトアセンブリ3及び/又はパッケージ1の利点は、前述の説明から明らかであろう。
【0096】
特に、相互作用リッジ29を設けることによって、蓋12を閉位置にロックすることが可能であり、それによって、蓋12の閉位置から開位置への制御不能な移動を低減できる、又は回避することができる。
【0097】
別の利点は、蓋12が閉位置に配置されたときに、カラー15、特に、リム18と協働する相互作用リッジ29が、注ぎ口11を横方向に封止するシールを画定することである。好ましくは、これにより、(実質的な)横方向の漏れを回避及び/又は制限することが可能となる。
【0098】
明らかに、添付の特許請求の範囲に定義される保護範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される蓋スパウトアセンブリ3及び/又はパッケージ1に対して変更を加えてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
【国際調査報告】