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特表2023-549413チップポートの状態を検出するための検出回路、チップ及び通信端末
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  • 特表-チップポートの状態を検出するための検出回路、チップ及び通信端末 図1
  • 特表-チップポートの状態を検出するための検出回路、チップ及び通信端末 図2a
  • 特表-チップポートの状態を検出するための検出回路、チップ及び通信端末 図2b
  • 特表-チップポートの状態を検出するための検出回路、チップ及び通信端末 図2c
  • 特表-チップポートの状態を検出するための検出回路、チップ及び通信端末 図3
  • 特表-チップポートの状態を検出するための検出回路、チップ及び通信端末 図4a
  • 特表-チップポートの状態を検出するための検出回路、チップ及び通信端末 図4b
  • 特表-チップポートの状態を検出するための検出回路、チップ及び通信端末 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-24
(54)【発明の名称】チップポートの状態を検出するための検出回路、チップ及び通信端末
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/28 20060101AFI20231116BHJP
   H01L 21/822 20060101ALI20231116BHJP
   H03K 5/08 20060101ALN20231116BHJP
【FI】
G01R31/28 V
H01L27/04 T
H01L27/04 B
H03K5/08 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023529971
(86)(22)【出願日】2021-11-16
(85)【翻訳文提出日】2023-07-14
(86)【国際出願番号】 CN2021130951
(87)【国際公開番号】W WO2022100756
(87)【国際公開日】2022-05-19
(31)【優先権主張番号】202011276886.4
(32)【優先日】2020-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523180159
【氏名又は名称】上海唯捷創芯電子技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI VANCHIP TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100179969
【弁理士】
【氏名又は名称】駒井 慎二
(72)【発明者】
【氏名】王 永壽
(72)【発明者】
【氏名】高 晨▲ヨウ▼
(72)【発明者】
【氏名】林 昇
【テーマコード(参考)】
2G132
5F038
5J039
【Fターム(参考)】
2G132AD03
2G132AK09
2G132AK22
5F038BB05
5F038BB09
5F038CD02
5F038DF08
5F038DT12
5F038DT13
5F038DT19
5F038EZ20
5J039DA09
5J039MM03
5J039MM04
(57)【要約】
【課題】チップポート状態の検出回路、チップおよび通信端末を提供する。
【解決手段】チップポート状態の検出回路は、ポート検出変換回路によって検出待ちポートの状態を対応する電圧に変換し、第1のコンパレータ及び第2のコンパレータにそれぞれ出力し、対応する入力基準電圧と比較した後、チップID判断回路にロジック信号を出力し、チップ検出待ちポート状態に対応するチップIDを得、複数の同じチップを区別することができる。一方、動的バイアス電流発生回路によって、電源電圧の確立が開始してから確立が完了する前に、また電源電圧の確立が完了した後に、それぞれ第1のコンパレータ及び第2のコンパレータにバイアス電流及び静的動作点を提供することにより、通信端末がチップを識別する前に、チップの検出待ちポート状態の検出を完了し、チップの検出待ちポートを迅速に検出できるだけでなく、チップポート状態の検出回路の静的低消費電力且つリアルタイムで検出する要求を満たすことができる。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チップポート状態の検出回路において、
ポート検出変換回路と、基準電圧発生回路と、第1のコンパレータと、第2のコンパレータと、動的バイアス電流発生回路と、チップID判断回路とを含み、
前記ポート検出変換回路と、前記基準電圧発生回路及び前記動的バイアス電流発生回路は、それぞれ前記第1のコンパレータと前記第2のコンパレータに接続され、前記第1のコンパレータおよび前記第2のコンパレータは、それぞれ前記チップID判断回路に接続され、
チップの検出待ちポートの状態を対応する電圧に変換して、前記第1のコンパレータおよび前記第2のコンパレータにそれぞれ出力するように、前記ポート検出変換回路が前記検出待ちポートに接続され、
前記第1のコンパレータと、前記第2のコンパレータが、前記基準電圧発生回路に提供される入力基準電圧を受けて、前記ポート検出変換回路に出力する電圧と前記入力基準電圧とを比較した後、前記チップID判断回路にロジック信号を出力し、前記チップID判断回路は、複数の同じチップを区別するように、当該ロジック信号に基づいて、前記検出待ちポート状態に対応するチップIDを出力することを特徴とするチップポート状態の検出回路。
【請求項2】
前記ポート検出変換回路は、第1の抵抗と第2の抵抗とを含み、前記第1の抵抗および前記第2の抵抗は直列に接続され、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との接続点は、チップの前記検出待ちポートに接続されることを特徴とする請求項1に記載のチップポート状態の検出回路。
【請求項3】
前記電圧発生回路は、第3の抵抗と、第4の抵抗および第5の抵抗を含み、前記第3の抵抗、前記第4の抵抗および前記第5の基準抵抗は直列に接続され、前記第3の抵抗、前記第4の抵抗および前記第5の抵抗は、電源電圧を分圧して、それぞれ高電位基準電圧と低電位基準電圧を得ることを特徴とする請求項1に記載のチップポート状態の検出回路。
【請求項4】
前記第1のコンパレータは、第1の比較ユニットおよび第1の整形駆動ユニットを含み、前記第1の比較ユニットは、前記第1の整形駆動ユニットに接続され、
前記第2のコンパレータは、第2の比較ユニットおよび第2の整形駆動ユニットを含み、前記第2の比較ユニットは、前記第2の整形駆動ユニットに接続されることを特徴とする請求項1に記載のチップポート状態の検出回路。
【請求項5】
前記第1の比較ユニットは、第1のNMOSトランジスタと、第2のNMOSトランジスタと、第1のPMOSトランジスタと、第2のPMOSトランジスタと、第3のPMOSトランジスタと、第4のPMOSトランジスタと、第3のNMOSトランジスタと、第4のNMOSトランジスタと、第5のPMOSトランジスタと、第6のPMOSトランジスタとを含み、前記第1のNMOSトランジスタのゲートは、前記基準電圧発生回路の高電位基準電圧出力端子に接続され、前記第1のNMOSトランジスタのドレインと、前記第1のPMOSトランジスタのドレインと、前記第2のPMOSトランジスタのゲートと、前記第3のPMOSトランジスタのドレインおよびゲートと、前記第4のPMOSトランジスタのゲートとは、互いに接続され、前記第2のNMOSトランジスタのゲートは前記ポート検出変換回路に接続され、前記第2のNMOSトランジスタのドレインと、前記第2のPMOSトランジスタのドレインと、前記第1のPMOSトランジスタのゲートと、前記第5のPMOSトランジスタのドレインおよびゲートと、前記第6のPMOSトランジスタのゲートとは、互いに接続され、前記第1のNMOSトランジスタおよび前記第2のNMOSトランジスタのソースは、それぞれ前記動的バイアス電流発生回路の第1の電流バイアス端に接続され、前記第4のPMOSトランジスタのドレインと、前記第3のNMOSトランジスタのドレインとゲートと、前記第4のNMOSトランジスタのゲートとは、互いに接続され、前記第4のNMOSトランジスタのドレインと、前記第6のPMOSトランジスタのドレインと、前記第1の整形駆動ユニットの入力端子とは、互いに接続され、前記第1のPMOSトランジスタと、前記第2のPMOSトランジスタと、前記第3のPMOSトランジスタと、前記第4のPMOSトランジスタと、前記第5のPMOSトランジスタと、前記第6のPMOSトランジスタのソースは、それぞれ電源電圧に接続され、前記第3のNMOSトランジスタおよび前記第4のNMOSトランジスタのソースは、それぞれ接地されることを特徴とする請求項4に記載のチップポート状態の検出回路。
【請求項6】
前記第2の比較ユニットは、第13のPMOSトランジスタと、第14のPMOSトランジスタと、第9のNMOSトランジスタと、第10のNMOSトランジスタと、第11のNMOSトランジスタと、第12のNMOSトランジスタと、第15のPMOSトランジスタと、第16のPMOSトランジスタと、第13のNMOSトランジスタと、第14のNMOSトランジスタとを含み、前記第14のPMOSトランジスタのゲートは、前記基準電圧発生回路の低電位基準電圧出力端子に接続され、前記第14のPMOSトランジスタのドレインと、前記第10のNMOSトランジスタのドレインと、前記第9のNMOSトランジスタのゲートと、前記第13のNMOSトランジスタのドレインおよびゲートと、前記第14のNMOSトランジスタのゲートとは、互いに接続され、前記第13のPMOSトランジスタのゲートは、前記ポート検出変換回路に接続され、前記第13のPMOSトランジスタのドレインと、前記第9のNMOSトランジスタのドレインと、前記第10のNMOSトランジスタのゲートと、前記第11のNMOSトランジスタのドレインおよびゲートと、前記第12のNMOSトランジスタのゲートとは、互いに接続され、前記第13のPMOSトランジスタおよび前記第14のPMOSトランジスタのソースは、それぞれ前記動的バイアス電流発生回路の第2の電流バイアス端に接続され、前記第12のNMOSトランジスタのドレイン、前記第15のPMOSトランジスタのドレインとゲートおよび前記第16のPMOSトランジスタのゲートは、互いに接続され、前記第16のPMOSトランジスタのドレインと、前記第14のNMOSトランジスタのドレインおよび前記第2の整形駆動ユニットの入力端子とは、互いに接続され、前記第15のPMOSトランジスタおよび前記第16のPMOSトランジスタのソースは、それぞれ電源電圧に接続され、前記第9のNMOSトランジスタと、前記第10のNMOSトランジスタと、前記第11のNMOSトランジスタと、前記第12のNMOSトランジスタと、前記第13のNMOSトランジスタと、前記第14のNMOSトランジスタのソースは、それぞれ接地されることを特徴とする請求項4に記載のチップポート状態の検出回路。
【請求項7】
前記動的バイアス電流発生回路は、起動ユニットと、低機能・低電流発生ユニットおよび低電圧・大電流発生ユニットとを含み、前記起動ユニットは、前記低機能・低電流発生ユニットに接続され、前記低機能・低電流発生ユニットは、前記低電圧・大電流発生ユニットに接続されることを特徴とする請求項1に記載のチップポート状態の検出回路。
【請求項8】
前記低機能・低電流発生ユニットは、自己バイアス電流発生モジュール、電流ミラーリングモジュールおよびスイッチイネーブルモジュールを含み、前記自己バイアス電流発生モジュールは、前記起動ユニットと前記電流ミラーリングモジュールにそれぞれ接続され、前記電流ミラーリングモジュールは、前記スイッチイネーブルモジュールに接続されることを特徴とする請求項7に記載のチップポート状態の検出回路。
【請求項9】
前記自己バイアス電流発生モジュールは、第20のNMOSトランジスタと、第21のNMOSトランジスタと、第6の抵抗と、第20のPMOSトランジスタと、第21のPMOSトランジスタと、第22のPMOSトランジスタとを含み、前記第20のNMOSトランジスタのドレインは、前記第6の抵抗の一端と、前記第21のNMOSトランジスタのゲートおよび起動ユニットにそれぞれ接続され、前記第20のNMOSトランジスタのゲートと、前記第6の抵抗の他端と、前記第20のPMOSトランジスタのドレインと、前記電流ミラーリングモジュールとは、互いに接続され、前記第20のPMOSトランジスタのゲートと、前記起動ユニットと、前記第21のPMOSトランジスタのゲートおよびドレインと、前記第22のPMOSトランジスタのドレインと、前記第21のNMOSトランジスタのドレインと、前記電流ミラーリングモジュールとは、互いに接続され、前記第20のPMOSトランジスタと、前記第22のPMOSトランジスタと、前記第21のPMOSトランジスタのソースは、それぞれ電源電圧に接続され、前記第20のNMOSトランジスタおよび前記第21のNMOSトランジスタのソースは、それぞれ接地されることを特徴とする請求項8に記載のチップポート状態の検出回路。
【請求項10】
前記低電圧・大電流発生ユニットは、第25のPMOSトランジスタと、第26のPMOSトランジスタと、第26のPMOSトランジスタと、第24のNMOSトランジスタと、第25のNMOSトランジスタと、第26のNMOSトランジスタと、第7の抵抗とを含み、前記第25のPMOSトランジスタのドレインは、前記第24のPMOSトランジスタのドレインに接続され、前記第25のPMOSトランジスタのゲートと、前記第26のPMOSトランジスタのゲートおよびドレインと、前記第25のNMOSトランジスタのドレインとは、互いに接続され、前記第25のNMOSトランジスタのゲートと、前記第26のNMOSトランジスタのゲートおよびドレインと、前記第24のNMOSトランジスタのゲートと、前記第7の抵抗の一端とは、互いに接続され、前記第24のNMOSトランジスタのドレインは、前記第23のNMOSトランジスタのドレインに接続され、前記第7の抵抗の他端は、前記第26のPMOSトランジスタのドレインに接続され、前記第25のPMOSトランジスタと、前記第26のPMOSトランジスタと、前記第26のPMOSトランジスタのソースは、それぞれ電源電圧に接続され、前記第24のNMOSトランジスタ及び前記第25のNMOSトランジスタのソースは、それぞれ接地されることを特徴とする請求項8に記載のチップポート状態の検出回路。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか1項に記載のチップポート状態の検出回路を含むことを特徴とする集積回路チップ。
【請求項12】
請求項1~10のいずれか1項に記載のチップポート状態の検出回路を含むことを特徴とする通信端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集積回路の技術分野に属し、チップポート状態の検出回路に関し、当該チップポート状態の検出回路を含む集積回路チップ及び対応する通信端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
集積回路の集積度の増加とチップ応用環境の多様化に伴い、チップポート状態検出技術に対して、新たな要求が提出されている。例えば、同じ通信端末において、複数の同じチップを適用する必要がある場合、当該通信端末は、各同じチップを識別する必要がある。
【0003】
従来技術において、複数の同じチップは通常、チップの1つまたは複数のポートの状態を検出して、異なるポートの状態に応じて異なるチップIDを出力して、対応する通信端末に識別を提供することによって区別される。
【0004】
各チップのポートには、プルアップ状態、プルダウン状態及びフローティング状態の3種類の状態が含まれている。通信端末によりチップを識別することは、チップに対する第1ステップの操作であり、かつチップポート状態がアプリケーションのプロセスにおいて変化する可能性があるため、チップポート状態の検出には、速度が速く、低消費電力及びリアルタイムで検出する必要がある。
【発明の概要】
【0005】
本発明が解決しようとする第1の技術的課題は、チップポート状態の検出回路を提供することである。
【0006】
本発明が解決しようとするその他の技術的課題は、チップポート状態の検出回路を含むチップ及び対応する通信端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を実現するために、本発明は以下の技術解決策を使用する。
本発明の実施形態の第1の態様によれば、ポート検出変換回路と、基準電圧発生回路と、第1のコンパレータと、第2のコンパレータと、動的バイアス電流発生回路と、チップID判断回路とを含むチップポート状態の検出回路を提供する。前記ポート検出変換回路と、前記基準電圧発生回路及び前記動的バイアス電流発生回路は、それぞれ前記第1のコンパレータと前記第2のコンパレータに接続され、前記第1のコンパレータおよび前記第2のコンパレータは、それぞれ前記チップID判断回路に接続される。
【0008】
前記ポート検出変換回路は、チップの検出待ちポートの状態を対応する電圧に変換し、前記第1のコンパレータおよび前記第2のコンパレータにそれぞれ出力するように、前記検出待ちポートに接続される。前記第1のコンパレータ、前記第2のコンパレータは、前記基準電圧発生回路から提供される入力基準電圧を受け、前記ポート検出変換回路から出力される電圧と前記入力基準電圧とを比較した後、前記チップID判断回路にロジック信号を出力し、前記チップID判断回路は、複数の同じチップを区別するように、当該ロジック信号に基づいて、前記検出待ちポートの状態に対応するチップIDを出力する。
【0009】
好ましくは、前記ポート検出変換回路は、第1の抵抗と第2の抵抗とを含む。前記第1の抵抗と前記第2の抵抗は直列に接続され、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との接続点は、チップの検出待ちポートに接続される。
【0010】
好ましくは、前記参考電圧発生回路は、第3の抵抗と、第4の抵抗と第5の抵抗とを含む。前記第3の抵抗と、前記第4の抵抗と前記第5の抵抗は直列に接続され、前記第3の抵抗と、前記第4の抵抗と前記第5の抵抗は、電源電圧を分圧して、それぞれ高電位基準電圧と低電位基準電圧を得る。
【0011】
好ましくは、前記第1のコンパレータは、第1の比較ユニットと第1の整形駆動ユニットとを含み、前記第1の比較ユニットは、前記第1の整形駆動ユニットに接続される。
【0012】
前記第2のコンパレータは、第2の比較ユニットと第2の整形駆動ユニットとを含み、前記第2の比較ユニットは、前記第2の整形駆動ユニットに接続される。
【0013】
好ましくは、前記第1の比較ユニットは、第1のNMOSトランジスタと、第2のNMOSトランジスタと、第1のPMOSトランジスタと、第2のPMOSトランジスタと、第3のPMOSトランジスタと、第4のPMOSトランジスタと、第3のNMOSトランジスタと、第4のNMOSトランジスタと、第5のPMOSトランジスタと第6のPMOSトランジスタとを含む。前記第1のNMOSトランジスタのゲートは、前記基準電圧発生回路の高電位基準電圧出力端子に接続され、前記第1のNMOSトランジスタのドレインと、前記第1のPMOSトランジスタのドレインと、前記第2のPMOSトランジスタのゲートと、前記第3のPMOSトランジスタのドレインとゲートおよび前記第4のPMOSトランジスタのゲートとは、互いに接続される。前記第2のNMOSトランジスタのゲートは前記ポート検出変換回路に接続され、前記第2のNMOSトランジスタのドレインと、前記第2のPMOSトランジスタのドレインと、前記第1のPMOSトランジスタのゲートと、前記第5のPMOSトランジスタのドレインとゲートおよび前記第6のPMOSトランジスタのゲートとは、互いに接続される。前記第1のNMOSトランジスタおよび前記第2のNMOSトランジスタのソースは、それぞれ前記動的バイアス電流発生回路の第1の電流バイアス端に接続され、前記第4のPMOSトランジスタのドレインと、前記第3のNMOSトランジスタのドレインとゲートおよび前記第4のNMOSトランジスタのゲートとは、互いに接続される。前記第4のNMOSトランジスタのドレインと、前記第6のPMOSトランジスタのドレインと前記第1の整形駆動ユニットの入力端子とは、互いに接続され、前記第1のPMOSトランジスタと、前記第2のPMOSトランジスタと、前記第3のPMOSトランジスタと、前記第4のPMOSトランジスタと、前記第5のPMOSトランジスタと前記第6のPMOSトランジスタのソースは、それぞれ電源電圧に接続される。前記第3のNMOSトランジスタおよび前記第4のNMOSトランジスタのソースは、それぞれ接地される。
【0014】
好ましくは、前記第2の比較ユニットは、第13のPMOSトランジスタと、第14のPMOSトランジスタと、第9のNMOSトランジスタと、第10のNMOSトランジスタと、第11のNMOSトランジスタと、第12のNMOSトランジスタと、第15のPMOSトランジスタと、第16のPMOSトランジスタと、第13のNMOSトランジスタと第14のNMOSトランジスタとを含む。前記第14のPMOSトランジスタのゲートは、前記基準電圧発生回路の低電位基準電圧出力端子に接続され、前記第14のPMOSトランジスタのドレインと、前記第10のNMOSトランジスタのドレインと、前記第9のNMOSトランジスタのゲートと、前記第13のNMOSトランジスタのドレインとゲートおよび前記第14のNMOSトランジスタのゲートとは、互いに接続される。前記第13のPMOSトランジスタのゲートは、前記ポート検出変換回路に接続され、前記第13のPMOSトランジスタのドレインと、前記第9のNMOSトランジスタのドレインと、前記第10のNMOSトランジスタのゲートと、前記第11のNMOSトランジスタのドレインとゲートおよび前記第12のNMOSトランジスタのゲートとは、互いに接続される。前記第13のPMOSトランジスタおよび前記第14のPMOSトランジスタのソースは、それぞれ前記動的バイアス電流発生回路の第2の電流バイアス端に接続され、前記第12のNMOSトランジスタのドレインと、前記第15のPMOSトランジスタのドレインとゲートおよび前記第16のPMOSトランジスタのゲートとは、互いに接続される。前記第16のPMOSトランジスタのドレインと、前記第14のNMOSトランジスタのドレインおよび前記第2の整形駆動ユニットの入力端子とは、互いに接続される。前記第15のPMOSトランジスタおよび前記第16のPMOSトランジスタのソースは、それぞれ電源電圧に接続され、前記第9のNMOSトランジスタと、前記第10のNMOSトランジスタと、前記第11のNMOSトランジスタと、前記第12のNMOSトランジスタと、前記第13のNMOSトランジスタおよび前記第14のNMOSトランジスタのソースは、それぞれ接地される。
【0015】
好ましくは、前記動的バイアス電流発生回路は、起動ユニットと、低機能・低電流発生ユニットと低電圧・大電流発生ユニットとを含む。前記起動ユニットは、前記低機能・低電流発生ユニットに接続され、前記低機能・低電流発生ユニットは、前記低電圧・大電流発生ユニットに接続される。
【0016】
好ましくは、前記低機能・低電流発生ユニットは、自己バイアス電流発生モジュールと、電流ミラーリングモジュールとスイッチイネーブルモジュールとを含む。前記自己バイアス電流発生モジュールは、前記起動ユニットと前記電流ミラーリングモジュールにそれぞれ接続され、前記電流ミラーリングモジュールは、前記スイッチイネーブルモジュールに接続される。
【0017】
好ましくは、前記自己バイアス電流発生モジュールは、第20のNMOSトランジスタと、第21のNMOSトランジスタと、第6の抵抗と、第20のPMOSトランジスタと、第21のPMOSトランジスタと、第22のPMOSトランジスタとを含む。前記第20のNMOSトランジスタのドレインは、前記第6の抵抗の一端と、前記第21のNMOSトランジスタのゲートと起動ユニットにそれぞれ接続され、前記第20のNMOSトランジスタのゲートと、前記第6の抵抗の他端と、前記第20のPMOSトランジスタのドレインと、前記電流ミラーリングモジュールとは、互いに接続される。前記第20のPMOSトランジスタのゲートと、前記起動ユニットと、前記第21のPMOSトランジスタのゲートおよびドレインと、前記第22のPMOSトランジスタのドレインと、前記第21のNMOSトランジスタのドレインと、前記電流ミラーリングモジュールとは、互いに接続される。前記第20のPMOSトランジスタと、前記第22のPMOSトランジスタと、前記第21のPMOSトランジスタのソースは、それぞれ電源電圧に接続され、前記第20のNMOSトランジスタおよび前記第21のNMOSトランジスタのソースは、それぞれ接地される。
【0018】
好ましくは、前記低電圧・大電流発生ユニットは、第25のPMOSトランジスタと、第26のPMOSトランジスタと、第26のPMOSトランジスタと、第24のNMOSトランジスタと、第25のNMOSトランジスタと、第26のNMOSトランジスタと第7の抵抗とを含む。前記第25のPMOSトランジスタのドレインは、前記第24のPMOSトランジスタのドレインに接続され、前記第25のPMOSトランジスタのゲートと、前記第26のPMOSトランジスタのゲートおよびドレインと、前記第25のNMOSトランジスタのドレインとは、互いに接続される。前記第25のNMOSトランジスタのゲートと、前記第26のNMOSトランジスタのゲートおよびドレインと、前記第24のNMOSトランジスタのゲートと、前記第7の抵抗の一端とは、互いに接続される。前記第24のNMOSトランジスタのドレインは、前記第23のNMOSトランジスタのドレインに接続され、前記第7の抵抗の他端は、前記第26のPMOSトランジスタのドレインに接続される。前記第25のPMOSトランジスタと、前記第26のPMOSトランジスタと、前記第26のPMOSトランジスタのソースは、それぞれ電源電圧に接続され、前記第24のNMOSトランジスタ及び前記第25のNMOSトランジスタのソースは、それぞれ接地される。
【0019】
本発明の実施形態の第2の態様によれば、上記チップポート状態の検出回路を含む集積回路チップを提供する。
【0020】
本発明の実施形態の第3の態様によれば、上記チップポート状態の検出回路を含む通信端末を提供する。
【発明の効果】
【0021】
本発明の実施形態で提供されるチップポート状態の検出回路、チップ及び通信端末は、ポート検出変換回路により検出待ちポートの状態を対応する電圧に変換させ、第1のコンパレータおよび第2のコンパレータにそれぞれ出力して、対応する入力基準電圧と比較した後、チップID判断回路にロジック信号を出力して、チップの検出待ちポートの状態に対応するチップIDを得ることで、通信端末がチップを識別し、複数の同じチップを区別することができる。一方、動的バイアス電流発生回路は、電源電圧の確立が開始されてから確立が完了する前まで、また電源電圧の確立が完了した後、それぞれ第1のコンパレータおよび第2のコンパレータにバイアス電流及び静的作動点を提供することにより、通信端末がチップを識別する前に、チップの検出待ちポート状態を検出することによって、チップ検出待ちポートを迅速に検出する要求を満たすだけでなく、チップポート状態の検出回路の静的低消費電力且つリアルタイムで検出する要求を満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は本発明の実施形態に係るチップポート状態の検出回路の原理ブロック図である。
図2a図2aは、本発明の実施形態に係るチップポート状態の検出回路において、ポート検出変換回路の実施形態を示す回路図である。
図2b図2bは、本発明の実施形態に係るチップポート状態の検出回路において、ポート検出変換回路の実施形態を示す回路図である。
図2c図2cは、本発明の実施形態に係るチップポート状態の検出回路において、ポート検出変換回路の実施形態を示す回路図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係るチップポート状態の検出回路において、基準電圧発生回路の実施形態を示す回路図である。
図4a図4aは、本発明の実施形態に係るチップポート状態の検出回路において、第1のコンパレータの実施形態を示す回路図である。
図4b図4bは、本発明の実施形態に係るチップポート状態の検出回路において、第2のコンパレータの実施形態を示す回路図である。
図5図5は本発明の実施形態に係るチップポート状態の検出回路において、動的バイアス電流発生回路の実施形態を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、附図および具体的な実施形態を参照して本発明の技術内容の詳細についてさらに説明する。
【0024】
チップポート状態がアプリケーションのプロセスにおいて変化することに対応するために、チップポート検出過程において速度が速く、低消費電力とリアルタイムで検出する要求を満たすことを保証することによって、通信端末における複数の同じチップを正確に区別することを実現する。図1に示すように、本発明の実施形態に係るチップポート状態の検出回路は、ポート検出変換回路101と、基準電圧発生回路102と、第1のコンパレータ103と、第2のコンパレータ104と、動的バイアス電流発生回路105とチップID判断回路108とを含む。ポート検出変換回路101と、基準電圧発生回路102と動的バイアス電流発生回路105は、それぞれ第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104に接続され、第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104は、それぞれチップID判断回路108に接続される。
【0025】
ポート検出変換回路101は、検出待ちポート状態を対応する電圧に変換して、第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104にそれぞれ出力するように、チップの検出待ちポートに接続される。第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104は、基準電圧発生回路102によって提供される電圧VHと電圧VLを入力基準電圧として使用するとともに、ポート検出変換回路101によって出力される電圧と前記入力基準電圧とを比較した後、チップID判断回路108にロジック信号を出力する。チップID判断回路は、当該ロジック信号に基づいて、通信端末がチップを識別して複数の同じチップを区別するように、チップの検出待ちポート状態に対応するチップIDを出力する。
【0026】
図2a~図2cに示すように、ポート検出変換回路101は、第1の抵抗R1と第2の抵抗R2とが直列に接続されて構成されるが、これに限定されない。チップの検出待ちポートVpinは、第1の抵抗R1と第2の抵抗R2との接続点に接続され、第1の抵抗R1の他端は電源電圧VDDに接続され、第2の抵抗の他端はグランドに接続される。チップ検出待ちポートの3種類の状態(プルアップ状態、プルダウン状態及びフローティング状態)を対応する3種類の異なる電圧に変換することは、第1の抵抗R1および第2の抵抗R2の分圧作用によって実現される。
【0027】
具体的には、図2aに示すように、チップの検出待ちポートがプルアップ状態である場合、プルアップ状態にある検出待ちポートVpinの電位は電源電圧VDD、即ち、Vpin=VDDである。図2bに示すように、チップの検出待ちポートがプルダウン状態である場合、プルダウン状態にある検出待ちポートVpinの電位はグランド、即ち、Vpin=0である。図2cに示すように、チップの検出待ちポートがフローティング状態である場合、フローティング状態にある検出待ちポートVpinの電位は、電源電圧VDDが第1の抵抗R1および第2の抵抗R2によって分圧して得た値、即ち、Vpin={R2/(R1+R2)}VDDである。ここで、消費電力及びレイアウト面積を考慮して、第1の抵抗R1および第2の抵抗R2の適切な抵抗値を選択する必要がある。
【0028】
図3に示すように、基準電圧発生回路102は、直列に接続された第3の抵抗R3、第4の抵抗R4および第5の抵抗R5から構成されるが、これに限定されない。第3の抵抗R3、第4の抵抗R4および第5の抵抗R5は、電源電圧VDDを分圧して、それぞれ高電位基準電圧VHおよび低電位基準電圧VLを得、入力基準電圧として第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104に出力する。ここで、高電位基準電圧はVH={(R4+R5)/(R3+R4+R5)}VDDであり、低電位基準電圧はVL={R5/(R3+R4+R5)}VDDである。
【0029】
図4aに示すように、第1のコンパレータ103は、第1の比較ユニット1030および第1の整形駆動ユニット1031を含み、第1の比較ユニット1030は、第1の整形駆動ユニット1031に接続される。第1の比較ユニット1030は、第1のNMOSトランジスタ401、第2のNMOSトランジスタ402、第1のPMOSトランジスタ403、第2のPMOSトランジスタ404、第3のPMOSトランジスタ405、第4のPMOSトランジスタ406、第3のNMOSトランジスタ408、第4のNMOSトランジスタ410、第5のPMOSトランジスタ411および第6のPMOSトランジスタ412を含むが、これに限定されない。第1の比較ユニット1030の各部同士の接続関係は、次のとおりである。第1のNMOSトランジスタ401のゲートは、基準電圧発生回路102の高電位基準電圧出力端子に接続され、第1のNMOSトランジスタ401のドレインと、第1のPMOSトランジスタ403のドレインと、第2のPMOSトランジスタ404のゲートと、第3のPMOSトランジスタ405のドレイン及びゲートと、第4のPMOSトランジスタ406のゲートとは、互いに接続される。第2のNMOSトランジスタ402のゲートは、ポート検出変換回路101に接続され、第2のNMOSトランジスタ402のドレインと、第2のPMOSトランジスタ404のドレインと、第1のPMOSトランジスタ403のゲートと、第5のPMOSトランジスタ411のドレイン及びゲートと、第6のPMOSトランジスタ412のゲートとは、互いに接続される。第1のNMOSトランジスタ401と第2のNMOSトランジスタ402のソースは、それぞれ動的バイアス電流発生回路105の第1の電流バイアス端Ibias_Nに接続され、第4のPMOSトランジスタ406のドレインと、第3のNMOSトランジスタ408のドレイン及びゲートと、第4のNMOSトランジスタ410のゲートとは、互いに接続される。第4のNMOSトランジスタ410のドレインと、第6のPMOSトランジスタ412のドレインと、第1の整形駆動ユニット1031の入力端子とは、互いに接続される。第1のPMOSトランジスタ403と、第2のPMOSトランジスタ404と、第3のPMOSトランジスタ405と、第4のPMOSトランジスタ406と、第5のPMOSトランジスタ411と、第6のPMOSトランジスタ412のソースは、それぞれ電源電圧に接続される。第3のNMOSトランジスタ408と第4のNMOSトランジスタ410のソースは、それぞれ接地される。
【0030】
第1のコンパレータ103の作動原理は、次のとおりである。第1のコンパレータ103が受信したポート検出変換回路101から出力される検出待ちポートVpinの状態に対応する電圧が、基準電圧発生回路102から供給される高電位基準電圧VHよりも大きい場合、第2のNMOSトランジスタ402を流れる電流は、第1のNMOSトランジスタ401の電流よりも大きく、第1のPMOSトランジスタ403が導通することによって、第3のPMOSトランジスタ405のドレイン電圧がプルアップされる。この場合、第3のPMOSトランジスタ405と、第4のPMOSトランジスタ406と、第3のNMOSトランジスタ408と第4のNMOSトランジスタ410は、遮断状態になるが、第5のPMOSトランジスタ411および第6のPMOSトランジスタ412は導通状態になる。第1のコンパレータ103は、第11のPMOSトランジスタ415と第7のNMOSトランジスタ416、第12のPMOSトランジスタ417と第8のNMOSトランジスタ418それぞれからなるインバータを直列に接続して得られた第1の整形駆動ユニット1031の整形駆動作用により、電圧出力端子Vout_Aを介してハイレベルを出力する。
【0031】
第1のコンパレータ103が受信したポート検出変換回路101から出力される検出待ちポートVpinの状態に対応する電圧が、基準電圧発生回路102から供給された高電位基準電圧VHよりも小さい場合、第2のNMOSトランジスタ402を流れる電流は、第1のNMOSトランジスタ401の電流よりも小さく、第2のPMOSトランジスタ404は導通されることによって、第5のPMOSトランジスタ411のドレイン電圧がプルアップされる。この場合、第5のPMOSトランジスタ411および第6のPMOSトランジスタ412は遮断状態になるが、第3のPMOSトランジスタ405と、第4のPMOSトランジスタ406と、第3のNMOSトランジスタ408および第4のNMOSトランジスタ410は導通状態になる。第1のコンパレータ103は、第11のPMOSトランジスタ415と第7のNMOSトランジスタ416、第12のPMOSトランジスタ417と第8のNMOSトランジスタ418それぞれからなるインバータを直列に接続して得られた第1の整形駆動ユニット1031の整形駆動作用により、電圧出力端子Vout_Aを介してローレベルを出力する。
【0032】
第1のコンパレータ103の機能的なオンおよびオフを制御するために、第3のPMOSトランジスタ405と第4のPMOSトランジスタ406のゲートに、第9のPMOSトランジスタ407が接続され、第5のPMOSトランジスタ411と第6のPMOSトランジスタ412のゲートに、第10のPMOSトランジスタ413が接続され、第3のNMOSトランジスタ408と第4のNMOSトランジスタ410のゲートに、第5のNMOSトランジスタ409が接続され、第4のNMOSトランジスタ410と第6のPMOSトランジスタ412のドレインと第1の整形駆動ユニット1031の入力端子とに、第6のNMOSトランジスタ414が接続される。ここで、第9のPMOSトランジスタ407と、第10のPMOSトランジスタ413と、第5のNMOSトランジスタ409と、第6のNMOSトランジスタ414とは、それぞれイネーブル制御管として機能し、各イネーブル制御管のゲートを介してイネーブル制御信号を受信することにより、第1のコンパレータ103の機能的なオンおよびオフを制御する。
【0033】
図4bに示すように、第2のコンパレータ104は、第2の比較ユニット1040と第2の整形駆動ユニット1041とを含み、第2の比較ユニット1040は第2の整形駆動ユニット1041に接続される。第2の比較ユニット1040は、第13のPMOSトランジスタ501と、第14のPMOSトランジスタ502と、第9のNMOSトランジスタ503と、第10のNMOSトランジスタ504と、第11のNMOSトランジスタ505と、第12のNMOSトランジスタ506と、第15のPMOSトランジスタ508と、第16のPMOSトランジスタ510と、第13のNMOSトランジスタ511と、第14のNMOSトランジスタ513とを含むが、これに限定されない。第2の比較ユニット1030の各部同士の接続関係は、次のとおりである。第14のPMOSトランジスタ502のゲートは、基準電圧発生回路102の低電位基準電圧の出力端子に接続され、第14のPMOSトランジスタ502のドレインと、第10のNMOSトランジスタ504のドレインと、第9のNMOSトランジスタ503のゲートと、第13のNMOSトランジスタ511のドレイン及びゲートと、第14のNMOSトランジスタ513のゲートとは、互いに接続される。第13のPMOSトランジスタ501のゲートは、ポート検出変換回路101に接続され、第13のPMOSトランジスタ501のドレインと、第9のNMOSトランジスタ503のドレインと、第10のNMOSトランジスタ504のゲートと、第11のNMOSトランジスタ505のドレイン及びゲートと、第12のNMOSトランジスタ506のゲートとは、互いに接続される。第13のPMOSトランジスタ501と第14のPMOSトランジスタ502のソースは、それぞれ動的バイアス電流発生回路105の第2の電流バイアス端Ibias_Pに接続され、第12のNMOSトランジスタ506のドレインと、第15のPMOSトランジスタ508のドレイン及びゲートと、第16のPMOSトランジスタ510のゲートとは、互いに接続される。第16のPMOSトランジスタ510のドレインと、第14のNMOSトランジスタ513のドレインと、第2の整形駆動ユニット1041の入力端子とは、互いに接続される。第15のPMOSトランジスタ508および第16のPMOSトランジスタ510のソースは、それぞれ電源電圧に接続され、第9のNMOSトランジスタ503と、第10のNMOSトランジスタ504と、第11のNMOSトランジスタ505と、第12のNMOSトランジスタ506と、第13のNMOSトランジスタ511と、第14のNMOSトランジスタ513のソースは、それぞれ接地される。
【0034】
第1のコンパレータ103の作動原理は、第2のコンパレータ104が受信したポート検出変換回路101から出力される検出待ちポートVpinの状態に対応する電圧が、基準電圧発生回路102から供給される低電位基準電圧VLよりも大きい場合、第14のPMOSトランジスタ502を流れる電流は、第13のPMOSトランジスタ501の電流よりも大きく、第9のNMOSトランジスタ503が導通することによって、第11のNMOSトランジスタ505のドレイン電圧がプルアップされる。この場合、第11のNMOSトランジスタ505と、第12のNMOSトランジスタ506と、第15のPMOSトランジスタ508と、第16のPMOSトランジスタ510は、遮断状態になるが、第13のNMOSトランジスタ511および第14のNMOSトランジスタ513は、導通状態になる。第2のコンパレータ104は、第17のPMOSトランジスタ515と第15のNMOSトランジスタ516、第18のPMOSトランジスタ517と第16のNMOSトランジスタ518それぞれからなるインバータを、直列に接続して得られた第2の整形駆動ユニット1041の整形駆動作用により、電圧出力端子Vout_Bを介してローレベルを出力する。
【0035】
第2のコンパレータ104が受信したポート検出変換回路101から出力される検出待ちポートVpinの状態に対応する電圧が、基準電圧発生回路102から供給される低電位基準電圧VLよりも小さい場合、第14のPMOSトランジスタ502を流れる電流は、第13のPMOSトランジスタ501の電流よりも小さく、第10のNMOSトランジスタ504が導通することによって、第13のNMOSトランジスタ511のドレイン電圧がプルアップされる。この場合、第13のNMOSトランジスタ511および第14のNMOSトランジスタ513は遮断状態になるが、第11のNMOSトランジスタ505と、第12のNMOSトランジスタ506と、第15のPMOSトランジスタ508と、第16のPMOSトランジスタ510は導通状態になる。第2のコンパレータ104は、第17のPMOSトランジスタ515と第15のNMOSトランジスタ516、第18のPMOSトランジスタ517と第16のNMOSトランジスタ518それぞれからなるインバータを、直列に接続して得られた第2の整形駆動ユニット1041の整形駆動作用により、電圧出力端子Vout_Bを介してハイレベルを出力する。
【0036】
第2のコンパレータ104の機能的なオンおよびオフを制御するために、第15のPMOSトランジスタ508と第16のPMOSトランジスタ510のゲートに第19のPMOSトランジスタ509が接続され、第11のNMOSトランジスタ505と第12のNMOSトランジスタ506のゲートに第17のNMOSトランジスタ507が接続され、第13のNMOSトランジスタ511と第14のNMOSトランジスタ513のゲートに第18のNMOSトランジスタ512が接続され、第16のPMOSトランジスタ510と、第14のNMOSトランジスタ513のドレインと、第2の整形駆動ユニット1041の入力端子とに、第19のNMOSトランジスタ514が接続される。ここで、第19のPMOSトランジスタ509と、第17のNMOSトランジスタ507と、第18のNMOSトランジスタ512と、第19のNMOSトランジスタ514とは、それぞれイネーブル制御管として機能し、各イネーブル制御管のゲートがイネーブル制御信号を受信することにより、第2のコンパレータ104の機能的なオンおよびオフを制御する。
【0037】
異なるチップの検出待ちポートの状態が異なる電圧に対応するため、第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104は、第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104の電圧出力端子からハイレベルまたはローレベルの異なるロジック信号を出力する。チップの検出待ちポートがプルアップ状態である場合、第1のコンパレータ103からはハイレベルが出力され、第2のコンパレータ104からはローレベルが出力される。チップの検出待ちポートがプルダウン状態である場合、第1のコンパレータ103からはローレベルが出力され、第2のコンパレータ104からはハイレベルが出力される。チップの検出待ちポートがフローティング状態である場合、第1のコンパレータ103からはローレベルが出力され、第2のコンパレータ104からはローレベルが出力される。
【0038】
第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104から出力される異なるロジック信号は、チップID判断回路108に出力される。チップID判断回路108は、予め設定された第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104から出力されるロジック信号とチップIDとの対応関係に基づいて、第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104から実際に出力されるロジック信号を判断し、同じ通信端末において適用される各チップのチップIDを確定することにより、通信端末が各同じチップを識別するために、チップポート状態とチップIDを1対1に対応付けられる。ここで、チップIDはチップ製品IDと、事業者ID等を含むが、これらに限定されない。
【0039】
本発明の一実施形態において、チップID判断回路108は、いくつかの論理ANDゲート、論理NOTゲート、論理ORゲート回路等からなることができる。なお、チップの1つのポートは3種類の状態に対応するため、当該ポートは3つのチップIDに対応される。即ち、同一の応用環境において、3つの同じチップを有することが許容される。ここで、同一の応用環境でより多くの同じチップが必要である場合、必要なチップの数に応じて、チップが検出する必要があるポートの数を確定して、各検出待ちポートをそれぞれ当該チップポート状態の検出回路のポート検出変換回路に接続すればよい。例として、同一の応用環境において同じチップが5つ必要である場合、当該チップは2つの検出待ちポートをそれぞれポート検出変換回路に接続すればよい。
【0040】
動的バイアス電流発生回路105は、第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104にバイアス電流を提供し、第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104を正常に作動させる。図5に示すように、動的バイアス電流発生回路105は、起動ユニット1050と、低機能・低電流発生ユニット1051と、低電圧・大電流発生ユニット1052とを含む。起動ユニット1050は低機能・低電流発生ユニット1051に接続され、低機能・低電流発生ユニット1051は低電圧・大電流発生ユニット1052に接続される。
【0041】
低機能・低電流発生ユニット1051および低電圧・大電流発生ユニット1052が、それぞれハイレベルイネーブル制御信号を受信すると、低機能・低電流発生ユニット1051はオン状態になり、低電圧・大電流発生ユニット1052はオフ状態になる。電源電圧の確立が完了した後、第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104にバイアス電流を提供することにより、チップポート状態の検出回路の静的低消費電力且つリアルタイムで検出する要求を満たすことができる。
【0042】
低電圧・大電流発生ユニット1052および低機能・低電流発生ユニット1051が、それぞれローレベルイネーブル制御信号を受信すると、低電圧・大電流発生ユニット1052はオン状態になり、低機能・低電流発生ユニット1051はオフ状態になる。電源電圧の確立から確立が完了する前に、第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104にバイアス電流を提供することにより、通信端末がチップを識別する前に、チップの検出待ちポート状態の検出を完了し、チップ検出待ちポートを迅速に検出する要求を満たす。
【0043】
図5に示すように、低機能・低電流発生ユニット1051は、自己バイアス電流発生モジュール10510と、電流ミラーリングモジュール10511と、スイッチ6モジュール10512とを含む。自己バイアス電流発生モジュール10510は、起動ユニット1050および電流ミラーリングモジュール10511にそれぞれ接続され、電流ミラーリングモジュール10511はスイッチイネーブルモジュール10512に接続される。自己バイアス電流発生モジュール10510は、第20のNMOSトランジスタ607と、第21のNMOSトランジスタ609と、第6の抵抗608と、第20のPMOSトランジスタ610と、第21のPMOSトランジスタ611と、第22のPMOSトランジスタ612とを含む。具体的な接続関係は、次のとおりである。第20のNMOSトランジスタ607のドレインは、第6の抵抗608の一端、第21のNMOSトランジスタ609のゲート及び起動ユニット1050にそれぞれ接続され、第20のNMOSトランジスタ607のゲートと、第6の抵抗608の他端と、第20のPMOSトランジスタ610のドレインと、電流ミラーリングモジュール10511とは、互いに接続される。第20のPMOSトランジスタ610のゲートと、起動ユニット1050と、第21のPMOSトランジスタ611のゲートおよびドレインと、第22のPMOSトランジスタ612のドレインと、第21のNMOSトランジスタ609のドレインと、電流ミラーリングモジュール10511とは、互いに接続される。第20のPMOSトランジスタ610と、第22のPMOSトランジスタ612と、第21のPMOSトランジスタ611のソースは、それぞれ電源電圧に接続され、第20のNMOSトランジスタ607と第21のNMOSトランジスタ609のソースは、それぞれ接地される。
【0044】
図5に示すように、電流ミラーリングモジュール10511は、第23のPMOSトランジスタ613と第22のNMOSトランジスタ615とを含む。第23のPMOSトランジスタ613のゲートと、第20のPMOSトランジスタ610のゲートと、起動ユニット1050と、第21のPMOSトランジスタ611のゲートおよびドレインと、第22のPMOSトランジスタ612のドレインと、第21のNMOSトランジスタ609のドレインとは、互いに接続される。第23のPMOSトランジスタ613のドレインはスイッチイネーブルモジュール10512に接続され、第23のPMOSトランジスタ613のソースは電源電圧に接続される。第22のNMOSトランジスタ615のゲートと、第20のNMOSトランジスタ607のゲートと、第6の抵抗608の他端と、第20のPMOSトランジスタ610のドレインとは、互いに接続され、第22のNMOSトランジスタ615のドレインはスイッチイネーブルモジュール10512に接続され、第22のNMOSトランジスタ615のソースは接地される。
【0045】
図5に示すように、スイッチイネーブルモジュール10512は、第24のPMOSトランジスタ614と第23のNMOSトランジスタ616とを含む。第24のPMOSトランジスタ614のソースは第23のPMOSトランジスタ613のドレインに接続され、第24のPMOSトランジスタ614のドレインは、低電圧・大電流発生ユニット1052に接続されて動的バイアス電流発生回路105の第1の電流バイアス端Ibias_Nを構成する。第23のNMOSトランジスタ616のソースは、第22のNMOSトランジスタ615のドレインに接続され、第23のNMOSトランジスタ616のドレインは、低電圧・大電流発生ユニット1052に接続されて動的バイアス電流発生回路105の第2の電流バイアス端Ibias_Pを構成する。
【0046】
図5に示すように、低電圧・大電流発生ユニット1052は、第25のPMOSトランジスタ617と、第26のPMOSトランジスタ618と、第26のPMOSトランジスタ619と、第24のNMOSトランジスタ620と、第25のNMOSトランジスタ621と、第26のNMOSトランジスタ622と第7の抵抗623とを含む。具体的な接続関係は、次の通りである。第25のPMOSトランジスタ617のドレインは第24のPMOSトランジスタ614のドレインに接続され、第25のPMOSトランジスタ617のゲートと、第26のPMOSトランジスタ618のゲートおよびドレインと、第25のNMOSトランジスタ621のドレインとは、互いに接続される。第25のNMOSトランジスタ621のゲートと、第26のNMOSトランジスタ622のゲートおよびドレインと、第24のNMOSトランジスタ620のゲートと、第7の抵抗623の一端とは、互いに接続される。第24のNMOSトランジスタ620のドレインは第23のNMOSトランジスタ616のドレインに接続され、第7の抵抗623の他端は第26のPMOSトランジスタ619のドレインに接続される。第25のPMOSトランジスタ617と、第26のPMOSトランジスタ618と、第26のPMOSトランジスタ619のソースは、それぞれ電源電圧に接続され、第24のNMOSトランジスタ620と、第25のNMOSトランジスタ621のソースは、それぞれ接地される。
【0047】
図5に示すように、起動ユニット1050は、低機能・低電流発生ユニット1051が必要な出力点で安定性を確保するように、縮退点を避けて、低機能・低電流発生ユニット1051を正常に起動させるために用いられる。当該起動ユニット1050は、第27のNMOSトランジスタ601と、第28のNMOSトランジスタ602と、第29のNMOSトランジスタ603と、第27のPMOSトランジスタ605と、第28のPMOSトランジスタ606と、第8の抵抗604とを含む。具体的な接続は、次のとおりである。第27のNMOSトランジスタ601のゲートと、第28のNMOSトランジスタ602のゲートと、第29のNMOSトランジスタ603のゲートおよびドレインと、第8の抵抗604の一端は互いに接続される。第27のNMOSトランジスタ601のドレインは、第28のNMOSトランジスタ602のソースに接続され、第28のNMOSトランジスタ602のドレインは、第29のNMOSトランジスタ603のソースに接続される。第8の抵抗604の他端は、第27のPMOSトランジスタ605のドレインと、第28のPMOSトランジスタ606のゲートにそれぞれ接続され、第27のPMOSトランジスタ605のゲートと、第23のPMOSトランジスタ613のゲートと、第20のPMOSトランジスタ610のゲートと、第21のPMOSトランジスタ611のゲートおよびドレインと、第22のPMOSトランジスタ612のドレインと、第21のNMOSトランジスタ609のドレインとは、互いに接続される。第28のPMOSトランジスタ606のドレインは、第20のNMOSトランジスタ607のドレインと、第6の抵抗608の一端と、第21のNMOSトランジスタ609のゲートにそれぞれ接続され、第27のPMOSトランジスタ605と第28のPMOSトランジスタ606のソースは、それぞれ電源電圧に接続され、第27のNMOSトランジスタ601のソースは接地される。
【0048】
動的バイアス電流発生回路105の作動原理は、次の通りである。イネーブル制御信号がローレベルである場合、言い替えると、電源電圧の確立を開始してから確立が完了する前に、第22のPMOSトランジスタ612が導通し、第24のPMOSトランジスタ614と第23のNMOSトランジスタ616がそれぞれ遮断され、低機能・低電流発生ユニット1051がオフになる。このとき、低機能・低電流発生ユニット1051の自己バイアス電流発生モジュール10510はオフ状態になり、第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104にバイアス電流及び静的作動点を提供することができないが、第26のPMOSトランジスタ619が導通され、低電圧・大電流発生ユニット1052がオンになり、第26のPMOSトランジスタ619と、第7の抵抗623と、第26のNMOSトランジスタ622とを介して、バイアス電流を発生する。当該バイアス電流は、第24のNMOSトランジスタ620によって複製され、第1の電流バイアス端Ibias_Nにより第1のコンパレータ103にバイアス電流及び静的作動点を提供する。一方、当該バイアス電流は、第25のNMOSトランジスタ621によって複製され、第25のPMOSトランジスタ617を第26のPMOSトランジスタ618にミラーリングした後、第2の電流バイアス端Ibias_Pから第2のコンパレータ104にバイアス電流及び静的作動点を提供することにより、通信端末がチップを識別する前に、チップの検出待ちポート状態の検出を完了することを保証して、チップ検出待ちポートを迅速に検出する要求を満たす。
【0049】
イネーブル制御信号がハイレベルである場合、言い替えると、電源電圧の確立が完了した後、第26のPMOSトランジスタ619が遮断され、低電圧・大電流発生ユニット1052をオフ状態にする。この場合、低電圧・大電流発生ユニット1052は、第1のコンパレータ103および第2のコンパレータ104にバイアス電流及び静的作動点を提供することができないが、第22のPMOSトランジスタ612が遮断され、第24のPMOSトランジスタ614と第23のNMOSトランジスタ616がそれぞれ導通されて、低機能・低電流発生ユニット1051をオンにする。この場合、自己バイアス電流発生モジュール10510は、ΔVGS/Rの原理に基づいてバイアス電流を発生する。当該バイアス電流は、第23のPMOSトランジスタ613および第22のNMOSトランジスタ615によってそれぞれミラーリングされた後、第24のPMOSトランジスタ614と第23のNMOSトランジスタ616によって、対応する電流バイアス端から第1のコンパレータ103にバイアス電流及び静的作動点を提供し、当該チップポート状態の検出回路の静的低消費電力且つリアルタイムで検出する要求を満たすことができる。ここで、イネーブル制御信号がハイレベルである場合、起動ユニット1050の第27のNMOSトランジスタ601と、第28のNMOSトランジスタ602と、第29のNMOSトランジスタ603と、第27のPMOSトランジスタ605と、第8の抵抗604の分岐とを介して電流が発生され、第28のPMOSトランジスタ606のゲート電圧をプルダウンして導通することによって、低機能・低電流発生ユニット1051を正常に起動させ、縮退点を避ける。
【0050】
また、本発明の実施形態に係るチップポート状態の検出回路は集積回路チップに利用することができる。当該集積回路チップにおけるチップポート状態の検出回路の具体的な構造については、ここでは詳しく説明しない。
【0051】
上述したチップポート状態の検出回路は、検出回路の重要な構成部分として、通信端末に利用することもできる。本明細書で言及される通信端末とは、モバイル環境に使用され、携帯電話、ノートパソコン、タブレットパソコン、車載パソコンなどを含むGSM、EDGE、TD_SCDMA、TDD_LTE、FDD_LTE等の多種類の通信規格をサポートするコンピュータ機器を指す。また、本発明の実施形態に係る技術案は、通信基地局などの回路を検出する他の適用に使用される。
【0052】
本発明の実施形態に係るチップポート状態の検出回路、チップ及び通信端末は、ポート検出変換回路によって検出待ちポートの状態を対応する電圧に変換し、第1のコンパレータ及び第2のコンパレータにそれぞれ出力し、対応する入力基準電圧と比較した後、チップID判断回路にロジック信号を出力し、チップ検出待ちポート状態に対応するチップIDを得、通信端末がチップを識別して、複数の同じチップを区別することができる。一方、動的バイアス電流発生回路によって、電源電圧の確立が開始してから確立が完了する前に、また電源電圧の確立が完了した後に、第1のコンパレータ及び第2のコンパレータにそれぞれバイアス電流及び静的動作点を提供することにより、通信端末がチップを識別する前に、チップの検出待ちポート状態の検出を完了し、チップの検出待ちポートを迅速に検出する要求を満たすだけでなく、チップポート状態の検出回路の静的低消費電力且つリアルタイムで検出する要求を満たすことができる。
【0053】
以上、本発明に係るチップポート状態の検出回路、チップ及び通信端末について詳細に説明した。当業者であれば、本発明の実質的な内容を逸脱することなく、これに対してなされた如何なる明白な変更も、本発明の特許権の保護範囲に属する。
図1
図2a
図2b
図2c
図3
図4a
図4b
図5
【国際調査報告】