(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-27
(54)【発明の名称】警報減衰装置及び警報管理方法
(51)【国際特許分類】
G08B 21/00 20060101AFI20231117BHJP
G07C 5/00 20060101ALI20231117BHJP
【FI】
G08B21/00 J
G07C5/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023528669
(86)(22)【出願日】2021-11-12
(85)【翻訳文提出日】2023-07-10
(86)【国際出願番号】 AU2021051349
(87)【国際公開番号】W WO2022099378
(87)【国際公開日】2022-05-19
(32)【優先日】2020-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523176381
【氏名又は名称】ブルー アイ テクノロジー プロプライエタリー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100168871
【氏名又は名称】岩上 健
(72)【発明者】
【氏名】デニス マット
【テーマコード(参考)】
3E138
5C086
【Fターム(参考)】
3E138AA07
3E138CC03
3E138DB01
3E138DB09
3E138HA06
5C086AA22
5C086AA47
5C086BA22
5C086CA21
5C086CB40
5C086DA02
5C086DA18
5C086EA11
5C086FA01
5C086FA11
(57)【要約】
車速又は他の入力に応じて警報光及び警報音を管理する車両警報管理システムが記載される。車両警報管理システムは、使用時に、車速が選択された速度未満又は選択された閾値内であることをシステムが検出した場合、又は閾値速度範囲外の変化がないことをシステムが検出した場合、他の適切な速度アルゴリズムを検出した場合、選択された時間間隔後に警報ランプ又は警報クリック又は警報音声を減衰させるように構成される。実施形態におけるシステムは、車両の方向指示器に関連する車室内音声を減衰させ、選択された時間経過後に禁止し、車速が選択された閾値範囲から出た後に車室内での再生を許可するように構成されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作動からの経過時間及び/又は閾値速度ウィンドウに対する車速の変化に応じて警報光及び/又は警報音声を管理する車両警報管理システム。
【請求項2】
使用時、前記車両警報管理システムが、車速が選択された速度を下回ること、又は選択された閾値内にあることを検出した場合、又は前記車両警報管理システムが、閾値速度範囲外の変化がないこと、又は他の適切な速度アルゴリズムを検出した場合、前記車両警報管理システムは、選択された時間間隔後に、選択された警報ランプを消灯する、又は選択された警報音声を消音する、又は警報音声を減衰するように構成される、請求項1に記載の車両警報管理システム。
【請求項3】
車両のシグナル又は警報に関する警報光を消灯する、又は警報音声を消音又は減衰する方法であって、
コンピュータプロセッサで、車両アクションのためのシグナルアクチュエータからデータを受け取るステップと、
コンピュータプロセッサで、速度センサからデータを受け取るステップと、
選択された期間にわたる車速の選択された変化に基づいて、前記シグナルアクチュエータに関連する増幅器又は音声システム又はスピーカに関する車室音声を禁止するステップと、
を含む方法。
【請求項4】
車両のシグナル又は警報に関する警報光を消灯する、警報音声を消音又は減衰するシステムであって、
コンピュータプロセッサと、
前記コンピュータプロセッサへの、車両運転のためのユーザアクチュエータに関する1又は2以上のデータ入力と、
前記コンピュータプロセッサへの、速度センサに関する1又は2以上のデータ入力と、
前記コンピュータプロセッサへの、タイマ又は内部タイマからの1又は2以上のデータ入力と、
音声増幅器又は音声システム又はスピーカへのデータ出力と、
を含み、
前記コンピュータプロセッサが前記速度センサ及び前記タイマに関して車速が選択された期間だけ選択された閾値を下回るデータを受け取る場合、又は前記コンピュータプロセッサが前記速度センサからの車速データが選択された期間にわたって選択された閾値範囲内であると計算した場合、又は他の適切な速度アルゴリズムに従う場合、前記コンピュータプロセッサは、前記データ出力から、前記増幅器又は音声システム又はスピーカに音声禁止コマンドを送るように構成されている、システム。
【請求項5】
別のシグナルアクチュエータからさらなるデータ信号を受け取った場合に、ライトアクチュエータ、前記音声システム又はスピーカ又は増幅器に通過コマンドを送るステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記コンピュータプロセッサが、前記速度センサからの速度データが前記選択された閾値速度範囲外であると計算した場合、前記音声システム又はスピーカ又は増幅器に通過コマンドを送るステップをさらに含む、請求項3又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記コンピュータプロセッサが、前記禁止コマンドが選択された時間を超えて音声を禁止していると計算した場合、前記音声システム又はスピーカ又は増幅器に通過コマンドを送るステップをさらに含む、請求項3、5、又は6に記載の方法。
【請求項8】
車両のシグナル又は警報に関する音声を減衰させるシステムであって、
コンピュータプロセッサと、
車両運転のための1又は2以上のユーザアクチュエータから前記コンピュータプロセッサへの1又は2以上のデータ入力と、
タイマ又は内部タイマから前記コンピュータプロセッサへの1又は2以上のデータ入力と、
音声増幅器又は音声システム又はスピーカへのデータ出力と、
を含み、
前記コンピュータプロセッサは、前記コンピュータプロセッサが前記車両運転のための前記アクチュエータが作動してから選択された時間が経過したというデータを前記タイマから受け取った場合、前記データ出力から、前記増幅器又は音声システム又はスピーカに音声禁止コマンドを送るように構成されている、システム。
【請求項9】
車両のシグナル又は警報に関する音声を減衰させる方法であって、
コンピュータプロセッサで、車両アクションのためのシグナルアクチュエータからデータを受け取るステップと、
コンピュータプロセッサで、タイマからデータを受け取るステップと、
前記車両アクションのための前記シグナルアクチュエータが作動してからの選択された時間の長さに基づいて、前記シグナルアクチュエータに関連する増幅器又は音声システム又はスピーカに関する車室音声を禁止するステップと、
を含む方法。
【請求項10】
車両のシグナル又は警報に関する音声を減衰させる方法であって、
コンピュータプロセッサで、車両アクションのための1又は2以上のシグナルアクチュエータの作動状態に関するデータを受け取るステップと、
コンピュータプロセッサで、タイマに関するデータを受け取るステップと、
前記車両アクションのための前記アクチュエータが作動してからの選択された時間の長さに基づいて、前記1又は2以上の作動シグナルアクチュエータに関連する増幅器又は音声システム又はスピーカに関する音声禁止コマンドを開始するステップと、
を含む方法。
【請求項11】
車両のシグナル又は警報に関する音声を減衰させるシステムであって、
コンピュータプロセッサと、
車両運転のためのユーザアクチュエータからコンピュータプロセッサへの1又は2以上のデータ入力と、
速度センサからコンピュータプロセッサへの1又は2以上のデータ入力と、
タイマ又は内部タイマからコンピュータプロセッサへの1又は2以上のデータ入力と、
音声増幅器又は音声システム又はスピーカへのデータ出力と、
を含み、
前記コンピュータプロセッサが前記速度センサ及び前記タイマからの車速が選択された期間だけ選択された閾値を下回るデータを受け取る場合、又は前記コンピュータプロセッサが前記速度センサからの車速データが選択された期間にわたって選択された閾値範囲内であると計算した場合、又は他の適切な速度アルゴリズムに従う場合、前記コンピュータプロセッサは、前記データ出力から、前記増幅器又は音声システム又はスピーカに音声禁止コマンドを送るように構成されている、システム。
【請求項12】
速度センサに関する前記データは、車載速度計又はGPSからのものである、請求項3、9又は10に記載の方法。
【請求項13】
速度計又は車載GPSからデータを受け取り、前記コンピュータプロセッサによる音声禁止に関する決定を通知するステップをさらに含む、請求項3、9、10、又は12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
速度に関する、速度センサに関する、又は速度センサからの前記データは、車載速度計又は加速度計からのデータである、請求項3、9、10、12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記コンピュータプロセッサは、ブレーキペダルセンサ、ステアリングホイールセンサ、アクセルセンサ、又は車載コンパスもしくは車載ジャイロスコープからデータを受け取り、音声禁止コマンドの決定を通知するための車両アクションが行われたか否かを計算する、請求項3、9、10、又は請求項12から14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は、車載ジャイロスコープからデータを受け取り、前記コンピュータプロセッサにおいて、音声禁止コマンドの決定を通知するための車両アクションが行われたか否かを計算するステップを含む、請求項3、9、10、12、13、14又は15に記載の方法。
【請求項17】
前記データ入力は、プラグ又はネットワークモジュールを介したOBD(車載診断)システム又は車載管理モジュールからのものである、請求項3、9、10、又は請求項12から16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記データ入力は、前記OBDプラグ又は車載管理モジュールに直接又は間接的に接続される無線又は有線のネットワークモジュールを介する、請求項3、9、10、又は請求項12から17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
OBD又は車載車両管理モジュールと通信するためのネットワークモジュールをさらに含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項20】
OBD又は車載管理モジュールの相互接続プラグ又はソケットをさらに含む、請求項4、8、又は19に記載のシステム。
【請求項21】
警報音声雑音をマイクロホンで監視するステップをさらに含む、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記選択された警報が作動している時間の長さをコンピュータプロセッサに記録するステップをさらに含む、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
コンピュータプロセッサを用いて約5秒後、又は約10秒後、又は約15秒後、又は約20秒後、又は約30秒後に、増幅器からの雑音を低減及び/又は消音するための減衰コマンドを前記増幅器に送るステップをさらに含む、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
プロセッサにおいて、チック(tick)、ビープ(beep)、トック(tock)、ドン(dong)、クラング(clang)などを含む反復的雑音イベントの数を記録するために、マイクロホンからデータを受け取るステップをさらに含む、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
選択された数のディング(ding)、トック、チック、ビープ、クランブ、又は他の音声イベントの後に、前記選択された警報を減衰、増加、又は消音するステップをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
1回のビープ毎に、又は2回のビープ毎に、又は3回のビープ毎に、音声を減衰又は増加又は消音するステップをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
ビープ、チック、トックなどのランダムな数の後に前記音声を減衰又は増加又は消音するステップをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
プロセッサにおいて、警報開始時刻を記録するステップと、
プロセッサにおいて、警報を受け取った前記時刻からタイマを開始するステップと、
プロセッサモジュールを用いて、選択された期間だけ前記警報を消音するステップと、
プロセッサモジュールにおいて、前記車両の速度を記録し、評価するステップと、
前記選択された期間の後、又は閾値速度範囲を超えた後に、前記警報の音量を増加させるステップと、
を含む、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
警報優先順位付けアルゴリズムで使用するために、選択された警報に重みを割り当てるステップを含む、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
より高い重みを有する警報が他の警報より先に再作動されるように警報優先順位付けアルゴリズムを実施するステップを含む、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
プロセッサを用いて、より高い重みを有する警報を、より低い重みを有する警報よりも早く再作動させるステップを含む、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
プロセッサを用いて、より低い重みを有する警報を、より高い重みを有する警報よりも長く消音させるステップを含む、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
指示器警報は、前記警報優先順位付けアルゴリズムにおいてより高い重みを有する、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記指示器警報は、前記警報優先順位決定アルゴリズムにおいて0.5の重みを有する、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
ハザードランプ警報は、前記警報優先順位付けアルゴリズムにおいて0.8の重みを有する、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
近接警報は、前記警報優先順位付けアルゴリズムにおいて0.9の重みを有する、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
前記警報優先順位付けアルゴリズムは、選択された秒数の後に前記警報を再作動し、その後、選択された秒数の後に前記警報を再消音する、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
前記プロセッサは、再作動の回数を記録し、速度、又は温度、又はステアリング角、又は他の車両への接近の前記警報に関連する前記記録された条件の1つに変化がない限り、消音時間を短縮する、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
前記プロセッサに前記車室光又は車室音声信号を禁止するアクションをとらせるための閾値速度変化は、10km/h、又は1km/h、2km/h、3km/h、4km/h、5km/h、15km/h、20km/h、25km/h、30km/h、35km/h、40km/h、50km/h、60km/hの差以内である、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記プロセッサに前記車室光又は車室音声信号を禁止するアクションをとらせるための閾値速度範囲は、0-10km/h、又は10-20km/h、又は20-30km/h、又は30-40km/h、又は40-50km/h、又は50-60km/hの範囲内である、請求項3、9、10のいずれか1項に又は請求項12から18のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、一般に、警報、シグナル、及び他の音声又は光警告システムによって生じる雑音及び/又は光を減衰させるために車両で使用する雑音又は光の管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のシグナル及び警報システムは、車両の内外から運転者に入ってくる背景雑音及び他の雑音をカットするように設計されている。最も顕著な、又は最も耳をつんざくような雑音は、本質的にトーナル(tonal)及び/又は反復的であることが研究で示されている。そのため、シグナル及び警報システムは、通常、トーナル及び/又は反復的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、バランスを取る必要がある。このようなトーナル及び/又は反復的な車両の光及び音声シグナル及び警報システムが目立つことは有用であるが、運転者にとっては非常に刺激的である可能性がある。
【0004】
苛立ったドライバーは根気が低下し、少なくとも一時的に運転技術が低下する可能性が高い。トーナル及び/又は反復的騒音は、他の注意散漫の要因であり、対処するためにさらなる精神力を必要とする可能性がある。
【0005】
本発明者は、光及び/又は雑音の減衰及び管理システム及び方法、及び/又は、少なくとも公知の光及び/又は雑音管理システムの有用な代替手段を提供しようとしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
概して、本技術は、車速の変化を考慮して警報音声及び警報光を管理する車両警報管理システムを提供する。
【0007】
概して、本技術は、作動からの経過時間及び/又は閾値速度ウィンドウに対する車速の変化に応じて、警報光及び/又は警報音声を管理する車両警報管理システムを提供する。
【0008】
この構成は、使用時に、警報管理システムが、車速が選択されたレベル未満であること、又は選択された閾値内であることを検出した場合、又はシステムが閾値速度範囲外の変化がないこと、又は他の適切な速度アルゴリズムを検出した場合に、選択された時間間隔後に警報音声又は警報光を減衰させるようになっている。
【0009】
本技術の1つの態様では、車両のシグナル又は警報に関する光又は音声を管理する方法が提供され、
コンピュータプロセッサで、車両アクションに関連するシグナルアクチュエータからデータを受け取るステップと、
コンピュータプロセッサで、速度センサ又は入力からデータを受け取るステップと、
選択された期間にわたる車速の選択された変化に基づいて、シグナルアクチュエータに関連するランプ又は増幅器又は音声システム又はスピーカに関する車室光又は車室音声を禁止するためのデータ信号を送るステップと、
を含む。
【0010】
本技術の別の態様では、車両のシグナル又は警報に関する光又は音声を管理するシステムが提供され、
コンピュータプロセッサと、
コンピュータプロセッサへの、車両運転のためのユーザアクチュエータに関する1又は2以上のデータ入力と、
コンピュータプロセッサへの、速度センサに関する1又は2以上のデータ入力と、
コンピュータプロセッサへの、タイマ又は内部タイマからの1又は2以上のデータ入力と、
ライトアクチュエータ又は音声増幅器又は音声システム又はスピーカへのデータ出力と、
を含み、
コンピュータプロセッサが、速度センサ及びタイマに関して車速が選択された期間だけ選択された速度未満であったか又が選択された閾値内であったというデータを受け取る場合、又はコンピュータプロセッサが、速度センサからの速度データが選択された期間にわたって選択された閾値速度範囲内であると計算した場合、又は他の適切な速度アルゴリズムに従う場合、コンピュータプロセッサは、データ出力から、ライトアクチュエータ、増幅器又は音声システム又はスピーカに光又は音声禁止コマンドを送るように構成されている。
【0011】
本発明のさらに別の態様では、車両のシグナル又は警報に関する1又は2以上の光及び/又は音声を管理するシステムが提供され、システムは、
1又は2以上の雑音発生器と、
1又は2以上に光源と、
を含む。
【0012】
1つの実施形態では、システムは、雑音発生器又は警告又は警報が作動した時間の長さを記録するコンピュータプロセッサを含む。
【0013】
1つの実施形態では、システムは、消音システム又は減衰システムに入力を提供するための乱数発生器、又は他の雑音発生システムを含む。
【0014】
本発明のさらに別の態様では、1又は2以上の車両警報を管理する方法が提供され、本方法は、
雑音発生器を作動させるステップと、
光源を作動させるステップと、
を含み、
雑音発生器及び1又は2以上の光源の作動は、アルゴリズムに従って行われる。
【0015】
1つの実施形態では、アルゴリズムは、選択された警報の音量を評価する騒音監視ルーチンを含む。
【0016】
1つの実施形態では、雑音監視ルーチンは、選択された警報が作動している時間の長さを記録する。
【0017】
1つの実施形態では、本方法は、5秒後、10秒後、15秒後、20秒後、30秒後に、雑音発生器からの雑音を増加及び減少及び消音するステップを含む。
【0018】
1つの実施形態では、本方法は、チック、ビープ、トック、ドン、クラングなどを含む反復的雑音イベントの数をカウントするステップを含む。
【0019】
1つの実施形態では、アルゴリズムは、選択された数のディング、トック、チック、ビープ、クラング、又は他の音声イベントの後に、選択された警報を減衰、増加、又は消音することを含む。
【0020】
1つの実施形態では、本方法は、1回おきのビープ、又は2回おきのビープ、又は3回おきのビープで、音声を減衰又は増加又は消音するステップを含む。
【0021】
1つの実施形態では、本方法は、ビープ、チック、トックなどのランダムな数の後に、音声を減衰又は増加又は消音するステップを含む。
【0022】
管理システムは、変動雑音レベル、雑音の変化、視覚的警報、又は警報又は警告として分類することができる何らかのアイテムの導入、変更、削除を含む。
【0023】
1つの実施形態では、本方法は、
警報開始時刻を記録するステップと、
警報を受け取った時刻からタイマを開始するステップと、
選択された期間だけ警報を消音するステップと、
選択された期間の後、又は閾値速度範囲を超えた後に、警報の音量を増加させるステップと、
を含む。
【0024】
1つの実施形態では、本方法は、警報優先順位付けアルゴリズムで使用するために、選択された警報に重みを割り当てるステップを含む。
【0025】
1つの実施形態では、本方法は、より高い重みを有する警報が他の警報よりも先に再作動されるように警報優先順位付けアルゴリズムを実施するステップを含む。
【0026】
1つの実施形態では、本方法は、より高い重みを有する警報を、より低い重みを有する警報よりも早く再作動させるステップを含む。
【0027】
1つの実施形態では、本方法は、警報優先順位付けアルゴリズムにおいて、より低い重みを有する警報を、より高い重みを有する警報よりも長く消音させるステップを含む。
【0028】
1つの実施形態では、指示器警報は、警報優先順位付けアルゴリズムにおいて、より高い重みを有する。
【0029】
1つの実施形態では、指示器警報は、警報優先順位付けアルゴリズムにおいて0.5の重みを有する。
【0030】
1つの実施形態では、ハザードランプ警報は、警報優先順位決定アルゴリズムにおいて0.8の重みを有する。
【0031】
1つの実施形態では、近接警報は、警報優先順位決定アルゴリズムにおいて0.9の重みを有する。
【0032】
1つの実施形態では、アルゴリズムは、選択された秒数後に警報を再作動し、その後、選択された秒数後に警報を再消音する。
【0033】
1つの実施形態では、プロセッサは、再作動の回数を記録し、例えば、速度、又は温度、又はステアリング角、又は他の車両への接近などの、その警報に関連する記録された条件の1つに変化がない限り、消音時間を短縮する。
【0034】
1つの実施形態では、本方法は、さらなるデータ信号を受け取った場合に、ライトアクチュエータ、音声システム又はスピーカ又は増幅器に通過コマンドを送るステップをさらに含む。
【0035】
1つの実施形態では、本方法は、コンピュータプロセッサが、速度センサからの速度データが選択された閾値速度範囲外であると計算した場合に、ライトアクチュエータ、音声システム又はスピーカ又は増幅器に通過コマンドを送るステップをさらに含む。
【0036】
1つの実施形態では、本方法は、禁止コマンドが選択された時間を超えて音声を禁止しているとコンピュータプロセッサが計算した場合に、ライトアクチュエータ、音声システム又はスピーカ又は増幅器に通過コマンドを送るステップをさらに含む。
【0037】
本技術のさらに別の態様では、車両のシグナル又は警報に関する光及び/又は音声を管理及び/又は減衰させるシステムが提供され、本システムは、
コンピュータプロセッサと、
車両運転のためのユーザアクチュエータからコンピュータプロセッサへの1又は2以上のデータ入力と、
タイマ又は内部タイマからコンピュータプロセッサへの1又は2以上のデータ入力と、
ランプ、音声増幅器又は音声システム又はスピーカへのデータ出力と、
を含み、
コンピュータプロセッサは、コンピュータプロセッサが車両運転のためのアクチュエータが作動してから選択された時間が経過したというデータをタイマから受け取った場合、データ出力から、増幅器又は音声システム又はスピーカに光及び/又は音声禁止コマンドを送るように構成されている。
【0038】
本技術のさらに別の態様では、車両のシグナル又は警報に関する光及び/又は音声を管理及び/又は減衰させる方法が提供され、本方法は、
コンピュータプロセッサで、車両アクションのためのシグナルアクチュエータからデータを受け取るステップと、
コンピュータプロセッサで、タイマからデータを受け取るステップと、
車両アクションのためのアクチュエータが作動してからの選択された時間の長さに基づいて、シグナルアクチュエータに関連する増幅器又は音声システム又はスピーカに関する車室光又は車室音声を禁止するステップと、
を含む。
【0039】
システムの構成は、プロセッサがアフターマーケットユニットとして自動車に取り付けられるようなものとすることができ、シグナルアクチュエータからのデータは、アクチュエータから直接送ることができ、又は、プロセッサは車両運転を管理するコンピュータプロセッサのアウトレットポートに取り付けることができる。その場合、コンピュータプロセッサは、シグナルアクチュエータ自体からではなく、車両運転を管理するコンピュータプロセッサからシグナルアクチュエータに関するデータを受け取ることができる。
【0040】
本技術の方法は、車両に搭載された車載診断コンピュータ又は他の既存のCPUに対するコード修正として実装することができる。
【0041】
本技術のさらに別の態様では、車両のシグナル又は警報に関する音声を管理及び/又は減衰させる方法が提供され、本方法は、
コンピュータプロセッサで、車両アクションのための1又は2以上のシグナルアクチュエータの作動状態に関するデータを受け取るステップと、
コンピュータプロセッサで、タイマに関するデータを受け取るステップと、
車両アクションのためのアクチュエータが作動してからの選択された時間の長さに基づいて、1又は2以上の作動シグナルアクチュエータに関連するライトアクチュエータ、増幅器又は音声システム又はスピーカに関する光及び/又は音声禁止コマンドを開始するステップと、
を含む。
【0042】
衝突又は非常ブレーキなどの緊急時には、車載のOBD又は他のCPUは、信号が禁止手段を通過できるように、信号を伝達すること又は他の方法で送ることができ、警報音又は警報光は禁止されずに出されるようになっている。例えば、車載の加速度計又はブレーキペダル、ABSアクチュエータからの信号は、本技術の禁止手段を無効にして全ての信号を通過させる。
【0043】
本技術のさらに別の態様では、車両のシグナル又は警報に関する光及び/又は音を管理及び/又は減衰させるシステムが提供され、本システムは、
コンピュータプロセッサと、
車両運転のためのユーザアクチュエータからコンピュータプロセッサへの1又は2以上のデータ入力と、
速度センサからコンピュータプロセッサへの1又は2以上のデータ入力と、
タイマ又は内部タイマからコンピュータプロセッサへの1又は2以上のデータ入力と、
ランプ又は音声増幅器又は音声システム又はスピーカへのデータ出力と、
を含み、
コンピュータプロセッサが速度センサ及びタイマからの車速が選択された期間にわたって選択された速度未満又は選択された閾値内にあるデータを受け取った場合、又はコンピュータプロセッサが速度センサからの速度データが選択された期間にわたって選択された閾値速度範囲内にあると計算した場合、又は別の適切な速度アルゴリズムに従う場合、コンピュータプロセッサは、データ出力から、ランプアクチュエータモジュール、増幅器又は音声システム又はスピーカに光及び/又は音声禁止コマンドを送るように構成されている。
【0044】
1つの実施形態では、速度センサに関するデータは、車載GPSからのものである。
【0045】
1つの実施形態では、本方法は、コンピュータプロセッサによって車載GPSからデータを受け取り、音声禁止に関する決定を通知するステップをさらに含む。
【0046】
1つの実施形態では、速度に関するデータ、速度センサに関するデータ、又は速度センサからのデータは、車載IMU又は加速度センサからのものである。
【0047】
1つの実施形態では、コンピュータプロセッサは、車載ジャイロスコープからデータを受け取り、音声禁止コマンド決定を通知するための車両アクションが行われたか否かを計算する。
【0048】
1つの実施形態では、本方法は、車載ジャイロスコープからデータを受け取り、コンピュータプロセッサにおいて、音声禁止コマンド決定を通知するための車両アクションが行われたか否かを計算するステップをさらに含む。
【0049】
1つの実施形態では、データ入力は、OBD(車載診断)プラグからのものである。
【0050】
1つの実施形態では、データ入力は、OBDプラグに直接又は間接的に接続された無線又は有線のネットワークカードを介する。
【0051】
1つの実施形態では、本システムはネットワークモジュールを含む。
【0052】
1つの実施形態では、本方法は、データサービスから情報を受け取るステップをさらに含む。
【0053】
1つの実施形態では、本方法は、車載メモリから情報を受け取るステップをさらに含む。
【0054】
(利点)
有利には、システムの実施形態は、車両の速度変動及び/又はそれらが作動している時間の長さに応じて、1又は2以上の車両のシグナル又は警報の作動に関連する音声出力を管理する。
【0055】
例えば、人が車両表示灯を作動させた場合、車室雑音警報音波は、選択された時間(例えば10秒)作動するが、その後、車両の速度が選択された閾値範囲外に変化するまで、又は車室雑音警報が選択された時間(例えば1分又は2分)消音されるまで、システム及び方法によって消音される。
【0056】
有利には、作動中の管理システムの実施形態は、警報又は警告をオフにすることに費やされるユーザーの作業負荷を軽減し、他の道路利用者の安全性も向上させることができる。これは、車両の運転者が、車両を制御できなくなる可能性のある、車両の警報反応からストレスを受けることがなくなるからである。刺激的な警報に対するユーザーの反応は、警報をオフにする又は警報の原因となる機能をオフにすることがある。一例では、ユーザーは表示灯をオフにすることがあるが、その場合、他の道路利用者は、車両のユーザーが進路を横切って旋回しようとしていることに気づかない。
【0057】
さらに、注意散漫を減らすことで、車両の運転者は、加速、制動、操舵、他の利用者への意図した方向の指示など、車両の運転の中核となる意思決定に集中することができる。
【0058】
(明確化)
本明細書において、文書、行為、又は知識の項目が参照又は議論されている場合、この参照又は議論は、優先日において、文書、行為、又は知識の項目、又はそれらの組み合わせが、
(a)一般的な知識の一部であった、又は
(b)本明細書が関係する何らかの問題を解決する試みと関連することが知られていた、
ということを認めるものではない。
【0059】
本明細書の明細書及び特許請求の範囲全体を通じて、「備える(comprise)」という単語、及び「備えている(comprising)」又は「備える(comprises)」などの単語の変形は、他の変形又は追加の構成要素、完全体又はステップを除外することを意図するものではないことに留意されたい。
【0060】
より明確な理解を可能にするために、添付の図面を参照して、本技術の好ましい実施形態をさらに説明して例示する。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【
図1】本技術の一実施形態に関連する決定木の簡略概略図である
【
図2】本技術の一実施形態のシステムの概略図である。
【
図3】本技術の別の実施形態のシステムの概略図である。
【
図4】本技術のさらに別の実施形態のシステムの概略図である。
【
図5】本技術の方法の一実施形態の決定及びステップのフローチャートである。
【
図6】複数の連続する警報エピソード及び減衰エピソードの高レベル管理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0062】
図面を参照すると、全体として10で示されている車両警報管理システム(
図2、
図3及び
図4)と、車速に応じて警報光及び/又は警報音声を管理するシステム10のそれらの実施形態によって実装することができる方法99(
図1及び
図5)が示されている。
【0063】
この構成は、使用時に、警報管理システム10が、少なくとも最初は警報光及び/又は警報音声をランプ又は音声響システムから発せられるようにするが、選択された時間後に、システム10が、車速が選択された閾値未満であることを検出した場合、又はシステム10が、閾値速度範囲外の車速の変化がないことを検出した場合、又は他の適切な速度アルゴリズムを検出した場合に、警報光を消灯する、又は警報音声を消音する、又は警報音声を減衰するようになっている。
【0064】
システム10及び方法99によって管理される車両の警報光及び警報音声は複数あり、左折/右折指示警報、後退警報、駐車センサ(近接センサ)警報、他の近接警報を含む。
【0065】
図2、
図3及び
図4に、車両のシグナル又は警報に関連する、警報ランプ又は警報光又はスクリーン領域を消灯し、音声を消音又は減衰させるためのシステム10の実施形態を見ることができる。
【0066】
システム10は、コンピュータプロセッサ20を含み、このコンピュータプロセッサ20は、旋回などの車両運転のための方向指示器(図示せず)などのユーザアクチュエータに関連する1又は2以上のデータ入力30を有する。コンピュータプロセッサ20は、電球69のようなランプを選択されたパターン又はシーケンスで点灯させる、例えば毎秒点滅させる点滅回路を含むことができる。ランプは、電球69又はLED群などの複数のランプ、及び/又は表示スクリーン上の表示領域とすることができる。コンピュータプロセッサ20内のターンシグナル表示モジュールは、電球69又はLED群又は表示スクリーン上の表示領域を動作させる。コンピュータプロセッサ20は、表示画面上のターンシグナル表示を減衰又は禁止するか、又は選択された期間だけ点滅回路への電力を禁止するか、又は選択された期間だけ電球69への電力を禁止するように構成されている。
【0067】
また、コンピュータプロセッサ20は、点滅回路からの音声信号を増幅する増幅器65への電源を選択された期間だけオフにするように構成されている。
【0068】
データ入力30は、方向指示器ストーク(stalk)に直接接続すること、又は方向指示に関するデータをプロセッサ20に伝達するOBD(車載診断)プラグに接続することができる。
【0069】
本技術の様々なモジュール、ロジック、及び構成要素は、プロセッサ、又は車両の他のハードウェア又はファームウェア構成要素によって提供することができる。また、1又は2以上のモジュールは、回路として具現化することもできる。プロセッサ自体は、ターンシグナルの消音に関する処理が自動車の実際の診断システム又は管理システム上で行われるように車両OBDを含むこと、車室内の音声信号をマイクロホンで検出するようにネットワークモジュールを備えたアフターマーケットユニットのような別個の独立型プロセッサ20とすること、速度及びターンシグナルの警報に関する無線信号又は有線信号を検出するように構成することができる。
【0070】
一般に、1つの実施形態によるコンピュータプログラム製品は、その中に具現化されたコンピュータ可読コードを有する有形のコンピュータ使用可能媒体(RAM、USBドライブ、又は同様の技術)を備え、コンピュータ可読コードは、オペレーティングシステムに関連して動作するプロセッサによって実行され、本明細書で以下に説明する1又は2以上の機能を実装するように構成されている。コードは、C、C++、Java(登録商標)などを含む何らかの適切な言語で記述することができる。
【0071】
プロセッサ20は、無線で又はワイヤ又はPCBトラックで物理的に接続される、複数のプロセッサ及び/又はサブプロセッサとして実装することができる。プロセッサに接続された記憶装置が存在することができ、プロセッサは、車室の音声信号又は光信号を禁止又は減衰するか又は他の方法で管理するためのアルゴリズムを読み出すことができる。
【0072】
あるいは、方向指示器の作動による警報音声は、システム又はプロセッサ20に搭載又は接続されたマイクロホンから検知することができる。
【0073】
また、システム10には、コンピュータプロセッサ20への車両の速度に関する(又は速度センサ45からの直接的又は間接的な)1又は2以上のデータ入力40がある。速度は、車載GPS47(プロセッサ20に搭載)を介して、又はネットワークカードから、又はOBD(車載診断)プラグからプロセッサに入力することができ、後者の2つは、OBDプロセッサから入力を取得するように構成されている。
【0074】
システム10は、タイマ又は内部タイマ55からコンピュータプロセッサ20への1又は2以上のデータ入力50、及び音声増幅器65又は音声システム又はスピーカへのデータ出力60をさらに含む。第2の速度センサは、データ入力を提供する場合があり、これはGPSユニット68とすることができる。ブレーキペダル67は、コンピュータプロセッサ20にデータ入力を提供することができる。さらに、加速度計66がコンピュータプロセッサ20にデータ入力を提供し、自動車が正しい方向に向いているか、逆さまに向いているか、又は非常ブレーキの状況にあるかに関するデータを提供することができる。
【0075】
コンピュータプロセッサ20は、プロセッサ20が、車両の速度が選択された期間にわたって選択された閾値未満であったという速度センサ45及びタイマ55に関連するデータを受け取った場合、又は、コンピュータプロセッサが、速度センサ45によって検知された速度データが選択された期間にわたって選択された閾値速度範囲内であったと計算した場合、又は、別の適切な速度アルゴリズムに従って、データ出力60から増幅器65又は音声システム又はスピーカに音声禁止コマンドを送るように構成される。
【0076】
速度閾値は、設定速度であることが企図される。一例では、設定速度閾値は10km/hである。すなわち、速度が10km/h未満である場合、動作時、コンピュータプロセッサ20は、方向指示器の音声が10秒間動作しているというデータをタイマから受け取った後、音声システム又はスピーカ又は増幅器65にターンシグナル減衰コマンドを送る。速度が10km/h以上であれば、コンピュータプロセッサ20は、音声ステム又はスピーカ65によって何らかのターンシグナル警報を再生できるというコマンドを送る。次に作動したときに作動データが増幅器に送られるようにタイマ55もリセットされる。
【0077】
他の閾値があり、それは速度帯域とすることができる。ターンシグナルが作動した車両の速度が同様に10km/hの帯域内に留まっている場合、コンピュータプロセッサ20は、10秒間作動しているというデータをタイマから受け取った後、音声システム又はスピーカ又は増幅器65にターンシグナル音声減衰コマンドを送る。
【0078】
[例]
図5に、光を消灯し、音声を消音し、及び/又は車両のシグナル又は警報に関する音声を減衰させる例示的な方法のステップを見ることができる。その方法の要素について説明する。まず、コンピュータプロセッサ20において、車両アクションのためのシグナルアクチュエータからデータを受け取るステップがある。この例のアクションは車両の旋回であり、シグナルアクチュエータは方向指示器である。データを受け取るステップは510で示されている。
【0079】
次に、520で示す、コンピュータプロセッサ20において、速度センサからデータを受け取るステップがある。
【0080】
次に、530に示す、選択された期間における車速の選択された変化に基づいて、シグナルアクチュエータに関連する車室光及び車室音声を禁止するために、コンピュータプロセッサ20からライト69、及び音声システム又はスピーカ又は増幅器65に信号を送るステップがある。上述したように、車速の閾値変化は10km/hとすることができる。
【0081】
また、1km/h、2km/h、3km/h、4km/h、5km/h、15km/h、20km/h、25km/h、30km/h、35km/h、40km/h、50km/h、60km/hの差を含む他の閾値速度変化もあり得る。
【0082】
また、0-10km/h、10-20km/h、20-30km/h、30-40km/h、40-50km/h、50-60km/hなど、コンピュータプロセッサに音声信号を禁止するアクションをとらせる可能性のある他の閾値速度範囲もあり得る。
【0083】
本方法は、さらなるデータ信号を別のシグナルアクチュエータから受け取った場合、通過コマンドを音声システム又はスピーカ又は増幅器65に送るステップをさらに含むことができ、例えば、左折シグナルが長い時間作動され、サウンドシグナル音声がコンピュータプロセッサ20によって減衰され、その後、右折ターンシグナルが作動された場合であり、この通過コマンドは、増幅器又は音声システム又はスピーカ65に送られ、増幅器及び音声システム又はスピーカ65へのターンシグナル警報音声が可能になる。
【0084】
この場合も、
図5から、コンピュータプロセッサ20が、速度センサ45からの速度データが選択された閾値速度範囲外であると計算した場合、音声システム又はスピーカ65又は増幅器に通過コマンドを送るステップが含まれることを理解することができる。これは、ステップ540に示すように、ターンシグナル警報をリセットする効果を有する。
【0085】
図5には示されていないが、ステップ550を省略できることが理解でき、動作時、コンピュータプロセッサ20は、速度が変化したか否かにかかわらず、車両運転のためのアクチュエータが作動されてから選択された時間が経過したというデータをタイマ55からプロセッサが受け取った場合に、増幅器又は音声システム又はスピーカに音声禁止コマンドをデータ出力から送ることができるように構成することができる。
【0086】
システムの構成は、プロセッサがアフターマーケットユニットとして自動車に取り付けられるようなものとすることができ、そのユニットにおいて、コンピュータプロセッサは、intel(登録商標)チップ、又はRaspberry Pi(登録商標)、又はArduino(登録商標)チップ、Atmega328p、MSP430(登録商標)、STM32(登録商標)、ESP32(登録商標)などとすることができる。また、コンピュータプロセッサ20は、PLCとすることができる。MCUは、OBD又は他の要素と無線又は有線で相互接続するように、ネットワークモジュールを含むことができる。例えば、ターンシグナルアクチュエータからの信号は、無線で(例えば、ステムベースでターンシグナルアクチュエータに配線されたBluetooth(登録商標)ネットワークユニットを介して)提示することができる。
【0087】
ターンシグナルアクチュエータからのデータは、アクチュエータからインレットポートに直接送ることができる、又は、コンピュータプロセッサ20は、車両運転を直接管理するコンピュータプロセッサのアウトレットポートに取り付けることができる。その場合、コンピュータプロセッサ20は、ターンシグナルアクチュエータ自体からではなく、車両運転を管理するコンピュータプロセッサからターンシグナルアクチュエータに関するデータを受け取ることができる。
【0088】
プロセッサ20内の1又は2以上のモジュールによって実装される再導入アルゴリズムもある。再導入アルゴリズムは、警報開始時刻を記録するステップと、警報を受け取った時刻からタイマを開始するステップと、選択された期間だけ警報を消音するステップと、選択された期間後又は閾値速度範囲を超えた後に警報の音量を上げるステップとを含む方法を実施する。
【0089】
再導入アルゴリズム方法は、警報優先順位付けアルゴリズムで使用するために、選択された警報に重みを割り当てるステップを含む。本方法は、より高い重みを有する警報が他の警報より先に再作動されるような警報優先順位付けアルゴリズムを実施するステップを含む。本方法は、より高い重みを有する警報を、より低い重みを有する警報よりも早く再作動させるステップを含む。本方法は、警報優先順位付けアルゴリズムにおいて、より低い重みを有する警報を、より高い重みを有する警報よりも長く消音させるステップを含む。
【0090】
指示器警報は、警報優先順位付けアルゴリズムにおいて高い重みを有し、警報優先順位付けアルゴリズムにおいて0.5であり、ハザードランプ警報は、警報優先順位付けアルゴリズムにおいて0.8の重み付けを有し、近接警報は、警報優先順位付けアルゴリズムにおいて0.9の重みを有する。このアルゴリズムは、選択された秒数の後に警報を再作動し、さらに選択された秒数の後に警報を再消音する。
【0091】
プロセッサ20は、再作動の回数を記録し、例えば、閾値速度範囲、又は温度、又は操舵角、又は他の車両への接近など、その警報に関連する記録された条件の1つに変化がない限り、その間の消音時間を短縮する。
【0092】
このようにして、プロセッサ20は、複数の消音イベントを監視し、警報エピソード間の消音時間の短縮、及び/又は特定の警報の特定の順序での再導入によって、警報音声に応答して何らかのアクションをとることを促す。これは
図6に示されている。
【0093】
(明確化)
発明の修正及び改良は、当業者には容易に明らかであろう。そのような変更及び改良は、本発明の範囲内であることが意図される。
【国際調査報告】