IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジーピー テクニック エスエルの特許一覧

<>
  • 特表-植物を杭で支えるためのデバイス 図1
  • 特表-植物を杭で支えるためのデバイス 図2
  • 特表-植物を杭で支えるためのデバイス 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-27
(54)【発明の名称】植物を杭で支えるためのデバイス
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/12 20060101AFI20231117BHJP
【FI】
A01G9/12 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023529897
(86)(22)【出願日】2021-11-16
(85)【翻訳文提出日】2023-06-26
(86)【国際出願番号】 ES2021070826
(87)【国際公開番号】W WO2022106739
(87)【国際公開日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】P202031156
(32)【優先日】2020-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】ES
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523179935
【氏名又は名称】ジーピー テクニック エスエル
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】グラナドス プガ,ジャーマン
【テーマコード(参考)】
2B023
【Fターム(参考)】
2B023AF02
2B023AF03
2B023AF05
(57)【要約】
本発明は、対応する杭打ちワイヤを締結するために、固定支持部(2)に取り付けられるリール(1)から成る。植物を吊るすためのその結ばれていない端によって固定されるコードは、支持部(2)の基部に設けられたピン(8)にリールが取り付けられ、リールが軸方向に及び回転しての両方を満たして移動することを可能にするために、リール(1)に巻かれている。支持部の基部は、リール(1)用のロッキング機構を定める垂直アーム(10)の対を含み、リール(1)の基部は直径方向にあり直角に交わる2つの凹部または溝(7)を含み、凹部または溝(7)は、支持部(2)自体の基部のアーム(10)に適合でき、また、適合しない可能性もある。したがって、リールは常に、リールを上向きに押圧することによって解放できるロック位置にある。
【選択図】図1図2図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リール(1)と、対応するワイヤに対する固定支持部(2)から成る、植物を杭で支えるためのデバイスであって、リール(1)は中空円筒形管状要素で構成され、前記リール(1)の外側に、自由端によって吊るされる前記植物を固定するために、コードを巻き、前記リール(1)は、前記固定支持部(2)の基部に設けられた垂直ピン(8)で、軸方向に及び回転しての両方を満たして変位でき、前記基部は垂直アーム(10)の対から成り、前記垂直アーム(10)の前記端から2つの垂直支柱(11)が現れ、リールの開放巻き付け形状の形態が定められ、垂直支柱(11)の2つが、前記リール自体の上に延在し、前記対応するワイヤに前記固定支持部(2)を吊るすために使用されたフック(13)で終端し、前記複数の構成要素は特有であり、前記リール(1)は、直径方向にあり直角に交わる2つの凹部または溝(7)が存在する下側にある環状基部(6)で終端し、前記凹部または溝(7)は、前記固定支持部(2)の前記基部の前記アーム(10)に適合でき、また前記アーム(10)から外すことができ、前記固定支持部(2)の前記基部から現れる前記ピン(8)は中空であり、前記リール(1)の管状体の内側に、前記ピン(8)の中央部に移動する内側シャフト(9)が存在する、デバイス。
【請求項2】
リール(1)は、杭打ち用コードを安定させるために、穴(5)を伴う円盤形上側基部(4)がある上部で完成されていることを特徴とする、請求項1に記載の植物を杭で支えるためのデバイス。
【請求項3】
前記ケーシングは、前記垂直支柱(11)に接合する補強リング(12)を含む前記リール(1)用の前記固定支持部(2)を構成することを特徴とする、請求項1に記載の植物を杭で支えるためのデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は植物を杭で支えるためのデバイスに関し、具体的には、同様の機能が必要になる他の用途を除かない、トマトの木を杭で支えるためのデバイスに関する。
【0002】
本発明の目的は、該植物がデバイス自体の一部を形成するコードによって取り付けるワイヤに対するトマトの木の高さを調整するためのデバイスを提供することである。
【0003】
したがって、本発明の目的は、作物の収穫を容易にするために、または植物自体の成長に従って高さを調節するために、例えば、トマトの木を、トマトの木を支持するワイヤに接続するコードの長さを容易に調節できる手段を提供することである。
【背景技術】
【0004】
植物が地面で延びる自然に成長することに委ねることと対照的に、トマト生産を最適化するために、本発明の実用的応用の範囲内で、そして、既に常識であるように、これらの植物は、常に、植物が垂直位置を採用することを可能にするストリングまたはコードによって水平ワイヤに接続され、植物を地面から離し、潜在的な高湿度条件及び昆虫を避けることに加えて、作物の生産条件を改善する。また、これは、利用可能である空間を最適化する。
【0005】
いずれの場合、この杭で支える技術は、植物自体の成長の結果として、変わりやすい状態に適応する必要があるコードまたはストリングによって着手される。それらの植物は、かなりの高さに到達する可能性があり、当然ながら、トマトごとに成熟度に応じて収穫されるため、全てのトマトが同時に収穫されるわけではない。したがって、植物は、再度吊り下げる前に、植物よりも高い位置にある、熟した作物にアクセスするために、常にフックを外す必要がある。
【0006】
したがって、この杭で支えるプロセスは、コードが任意の所与の時間で必要な長さに適応するまで、コードを縛り及びほどくことによって着手され、特に、このプロセスを何度も繰り返す必要がある大きいエリアの場合、困難で骨の折れる作業になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
該当の植物を杭で支えるデバイスは、さらに効果的な単純な解決策に基づいて、前述の問題に対する応答を満足できるように提供し、複雑な操作を必要することなく、植物を吊るす水平ワイヤに、植物を接続するコードの延長の調整を便利、速く、及び単純にすることを可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的のために、本発明のデバイスは、2つの部分を水平杭打ちワイヤに取り付けるために、手動で一緒に連結される2つの部分、すなわちリール及び固定支持部から成る。
【0009】
より具体的には、リールは中空円筒形管状を有する。これにより、該ワイヤをその外側に巻くことによって吊るされる植物に、その結ばれていない端によって、コードを固定することを可能にし、前述のようにリールは中空内部を有し、リールを回転させるための手段を画定する。
【0010】
他方では、支持部は、リールを取り付けることを意図とする垂直円筒形ピンを伴う基部から成り、基部は垂直アームの対から成り、垂直アームは端から現れ、リールの開放巻き付け形状のタイプを形成し、2つの垂直アームは、リールの上で延在し、対応するワイヤに2つの吊り下げフックで終端する。
【0011】
これにより、リールが、コードの長さを調整し、ひいては、このコードと関連付けられた植物の高さを調整するために、ワイヤ固定支持部に対して回転し、ひいては、該リールと関連付けられたコードを巻き出す、または巻き込むことを可能にすることを確実にする。
【0012】
本発明の別の特徴によると、リールは、回転によって接続される支持部に対してロック及びロック解除の両方ができる。この目的のために、リールは、環状基部を伴う底部で終端し、環状基部は、直径方向にある凹部または溝を伴い、ワイヤの基部のアームに従った幅及び深さを伴う。したがって、リールの回転中の要素間の相対的回転により、またコードの重力または張力の効果により、リールの下側基部の溝は、基部のアームと一致し、アームに適合し、両方の要素間の相対運動を防止する。したがって、リールが支持部の基部から現れるピン上に軸方向に移動できるとき、栽培者は、リールの基部で上向きに押圧して、リールを解放でき、リールが自由に回転し、リール上に巻かれたコードの長さを調節するように、コード自体が完全に安定することが可能になる。したがって、正確な長さに到達すると、リールは自動的にロックされる。これは、リールの下側基部の溝が支持部の下側基部のアームと一致するとき、そして、上向きに押圧されなくなるときに発生する。
【発明の効果】
【0013】
したがって、これにより、手頃な価格及び再利用可能の両方が実現できることに加えて、調整することがかなり容易になる機構の作成が容易になる。
【0014】
実用化の好ましい例に従って、以下の説明を補完するために、また、本発明の特徴の良き理解を容易にするために、例示的であり、限定しないで以下に表されている一連の図面は、この説明の不可欠な部分として添付されている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の目的に従って作られた植物を杭で支えるためのデバイスの一部を形成するリールの斜視図を示す。
図2図1に示されたリールが取り付けられている水平ワイヤに対するデバイスの吊り下げ用支持部の斜視図を示す。
図3】吊り下げ用支持部に対するリールのロック解除状態の自由回転位置で、組み合わされた本発明のデバイスの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
上記に示される図を考慮すると、植物を杭で支えるためのデバイスは、図1に示されるリール(1)と、図2に示される水平杭打ちワイヤに取り付けるための支持部(2)とから成り、リール(1)及び支持部(2)は、図3に観察できるように、相互に接続されていることが観察できる。
【0017】
図1に戻ると、リールは、円筒形管状体(3)の表面上で外部に巻かれた杭打ちワイヤを安定させるために、穴(5)を伴う円盤形上側基部(4)を含む中空円筒形管状体(3)から成る。この管状体の下肢は、直径方向にあり直角に交わる2つの凹部または溝(7)が下側に設けられている環状基部(6)で終端する。
【0018】
図2によると、支持部(2)は、リール(1)を挿入することを意図する中空円筒形の垂直ピン(8)を伴う基部から成る。円筒形管状体(3)は、ピン(8)の中間に取り付けられる内側シャフト(9)を有する。
【0019】
支持部(2)の基部は2つの垂直アーム(10)から成り、垂直アーム(10)の端から、2つの垂直支柱(11)が現れ、支柱(11)の全てに取り付けられたリング(12)によって補強されるリールの開放巻き付け形状の形態を作り、該支柱の2つが、リールの上で延在することが可能になり、対応するワイヤに吊るすために使用されるフック(13)で終端する。
【0020】
この構造から、また、図3に観察できるように、そしてリール(1)が支持部(2)の基部のピン(8)に軸方向に変位できるように、リールの基部で上向きに押圧するとき、リールは、所定の位置にリールをロックするアーム(10)から解放され、リールが回転することを可能にし、ひいては、リールに取り付けられたコードを調整する。リールを解放するとき、コードの下向き張力及び重力の両方によってロックされる傾向があり、支持部のアーム(10)はリールの溝(7)にロックされる。
図1
図2
図3
【国際調査報告】