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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-27
(54)【発明の名称】バイパスドアアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   E05D 15/00 20060101AFI20231117BHJP
【FI】
E05D15/00 C
E05D15/00 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023553169
(86)(22)【出願日】2021-11-18
(85)【翻訳文提出日】2023-07-05
(86)【国際出願番号】 US2021059891
(87)【国際公開番号】W WO2022109136
(87)【国際公開日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】63/115,385
(32)【優先日】2020-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/528,890
(32)【優先日】2021-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505043649
【氏名又は名称】マーケティング ディスプレイズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Marketing Displays,Inc.
【住所又は居所原語表記】38271 W.Twelve Mile Road,Farmington Hills,Michigan 48331-3041,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ケンヨン,グレゲオリー ジェームズ
(57)【要約】
小売展示設備のためのバイパスドアアセンブリは、2つ以上のドアパネルと、第1連結部材と、第2連結部材とを有する。各ドアパネルは、ドアパネルの上部に連結された車輪アセンブリと、ドアパネルの下部から延在する調整可能なドロップレールとを有する。第1連結部材は、第1ドアパネルおよび第2ドアパネルの各車輪アセンブリを受容する第1トラックおよび第2トラックを有する。第2連結部材は、2つ以上のドアパネルのうちの1つのドアパネルにおける調整可能なドロップレールを受容する1つ以上のガイドを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以上のドアパネルであって、各ドアパネルは、前記ドアパネルの上面から延在する車輪構成要素と、前記ドアパネルの下面から延在する調整可能なドロップレールとを含み、各車輪構成要素は、車輪と、前記車輪を前記各ドアパネルに連結する支持部材とを含む、前記2つ以上のドアパネルと、
第1トラックと第2トラックとを有する第1連結部材であって、前記第1トラックは、前記2つ以上のドアパネルのうちの第1ドアパネルにおける前記車輪構成要素の前記車輪を受容するように構成され、前記第2トラックは、前記2つ以上のドアパネルのうちの第2ドアパネルにおける前記車輪構成要素の前記車輪を受容するように構成される、前記第1連結部材と、
1つ以上のガイドを含む第2連結部材であって、各ガイドは、前記2つ以上のドアパネルのうちの1つのドアパネルにおける前記調整可能なドロップレールを受容するように構成される、第2連結部材と、を備える、バイパスドアアセンブリ。
【請求項2】
前記第1トラックおよび第2トラックはそれぞれ、スプライス部材を含む、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項3】
各支持部材は、1つ以上の締結具を使用して前記ドアパネルに連結される、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項4】
前記1つ以上の締結具はボルトである、請求項3に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項5】
前記第1トラックおよび第2トラックはそれぞれ、エンドストップを含む、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項6】
前記エンドストップはボルトである、請求項5に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項7】
前記調整可能なドロップレールは重力式レールである、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項8】
3つ以上の梁部材と、
前記梁部材に連結され、前記梁部材から延在する複数の棚と、
前記複数の棚のうちの第1棚と第2棚との間に延在する、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリと、を備える、小売展示設備。
【請求項9】
前記第1連結部材は、前記複数の棚のうちの前記第1棚に連結される、請求項8に記載の小売展示設備。
【請求項10】
H字形構造体は、前記第1連結部材を前記複数の棚のうちの前記第1棚に連結する、請求項9に記載の小売展示設備。
【請求項11】
1つ以上の締結具は、前記H字形構造体を前記複数の棚のうちの前記第1棚に連結する、請求項10に記載の小売展示設備。
【請求項12】
前記第1棚は、予め設けられた複数の穴を含み、前記1つ以上の締結具は、前記複数の穴によって受容される、請求項11に記載の小売展示設備。
【請求項13】
前記第2連結部材は、前記複数の棚のうちの前記第2棚に連結される、請求項8に記載の小売展示設備。
【請求項14】
1つ以上の締結具は、前記第2連結部材を前記複数の棚のうちの前記第2棚に連結する、請求項13に記載の小売展示設備。
【請求項15】
前記第2棚は、予め設けられた複数の穴を含み、前記1つ以上の締結具は、前記複数の穴によって受容される、請求項14に記載の小売展示設備。
【請求項16】
前記第1トラックは、前記第1棚および第2棚のうちの少なくとも1つの奥行に対して、前記第2トラックの前方に位置する、請求項8に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項17】
各ガイドは、U字形である、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項18】
各ドロップレールは、前記ドアパネルのうちの1つに前記各ドロップレールを固定するための締結具を受容する垂直溝を画定する、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項19】
互いに隣接して配置された、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリのうちの第1バイパスドアアセンブリおよび第2バイパスドアアセンブリと、
前記第1バイパスドアアセンブリの前記第1トラックと、前記第2バイパスドアアセンブリの前記第1トラックとの間に延在する第1スライスバーと、
前記第1バイパスドアアセンブリの前記第2トラックと、前記第2バイパスドアアセンブリの前記第2トラックとの間に延在する第2スライスバーと、を備える、小売展示設備。
【請求項20】
ドアパネルであって、前記ドアパネルから延在する車輪構成要素を含み、前記車輪構成要素は、車輪と、前記車輪を前記ドアパネルに連結する支持部材とを含む、前記ドアパネルと、
前記ドアパネルにおける前記車輪構成要素の前記車輪を受容するように構成された第1トラックと、
前記ドアパネルにおける前記車輪構成要素の前記車輪を受容するように構成された第2トラックと、
前記第1トラックおよび第2トラックのそれぞれの少なくとも一部に沿って延在し、それによって前記第1トラックおよび第2トラックを互いに位置合わせするスプライスバーと、を備える、バイパスドアアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2021年11月17日に出願された米国特許出願第17/528,890号の優先権を主張し、併せて、2020年11月18日に出願された米国特許出願第63/115,385号の利益を主張する。上記出願に開示したすべては、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
〔技術分野〕
本開示は、小売展示設備のためのバイパスドアアセンブリに関する。
【0003】
〔背景〕
小売展示設備は、製品または製品情報を、製品が顧客に際立つように目立った方法で展示するために使用される。いくつかの小売展示設備は、製品が一般的に使用される方法で製品を展示する。小売展示設備のタイプには、ラック、スタンド、棚、展示ケース、マネキン、仕切壁、およびサインホルダが含まれる。小売展示設備は、店舗およびサービス事業の利益および効率に直接影響を及ぼし得る。
【0004】
いくつかの小売展示設備は、棚と、棚に連結されたスライドドアとを含む。そのスライドドアは、スライドドアが閉じられているときに棚の上の製品を隠し、スライドドアが開いているときに棚の上の製品は展示される。場合によっては、スライドドアは、スライドドアが並進する軌道とずれる。加えて、スライドドアを有するいくつかの小売展示設備は、組み立てが困難である。
【0005】
〔要約〕
本開示によるバイパスドアアセンブリの一例は、2つ以上のドアパネルと、第1連結部材と、第2連結部材とを含む。各ドアパネルは、ドアパネルの上面から延在する車輪構成要素と、ドアパネルの下面から延在する調整可能なドロップレールとを含む。各車輪構成要素は、車輪と、車輪を各ドアパネルに連結する支持部材とを含む。第1連結部材は、第1トラックと第2トラックとを有する。第1トラックは、2つ以上のドアパネルのうちの第1ドアパネルにおける車輪構成要素の車輪を受容するように構成される。第2トラックは、2つ以上のドアパネルのうちの第2ドアパネルにおける車輪構成要素の車輪を受容するように構成される。第2連結部材は、1つ以上のガイドを含む。各ガイドは、2つ以上のドアパネルのうちの1つのドアパネルにおける調整可能なドロップレールを受容するように構成される。
【0006】
本開示によるバイパスドアアセンブリの別の実施例は、ドアパネルと、第1トラックと、第2トラックと、スプライスバーとを含む。ドアパネルは、ドアパネルから延在する車輪構成要素を含む。車輪構成要素は、車輪と、車輪をドアパネルに連結する支持部材とを含む。第1トラックおよび第2トラックのそれぞれは、ドアパネルにおける車輪構成要素の車輪を受容するように構成される。スプライスバーは、第1トラックおよび第2トラックのそれぞれの少なくとも一部に沿って延在し、それによって第1トラックおよび第2トラックを互いに位置合わせする(整列させる)。
【0007】
本開示のさらなる適用分野は、詳細な説明、特許請求の範囲、および図面から明らかになるであろう。詳細な説明および特定の具体例は例示のみを目的とするものであり、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【0008】
〔図面〕
本明細書で説明される図面は選択された実施形態の例示のみを目的とし、すべての可能な実装形態を示しているわけではなく、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【0009】
図1は、閉鎖位置にあるバイパスドアを有する小売展示設備の実施例を示す斜視図である。
【0010】
図2は、図1に示す小売展示設備の実施例を示す斜視図であって、バイパスドアが開放位置または重なり合う位置にあるときの小売展示設備の実施例を示す斜視図である。
【0011】
図3は、図2に示す小売展示設備の実施例を示す側面図であって、バイパスドアが開放位置または重なり合う位置にあるときの小売展示設備の実施例を示す斜視図である。
【0012】
図4Aは、図3に示すバイパスドアアセンブリの上部連結システムの拡大図である。
【0013】
図4Bは、図3に示すバイパスドアアセンブリの上部連結システムの別の拡大図である。
【0014】
図5Aは、図3に示すバイパスドアアセンブリの下部連結システムの拡大図である。
【0015】
図5Bは、図3に示すバイパスドアアセンブリの下部連結システムの別の拡大図である。
【0016】
図6は、バイパスドアアセンブリの下部連結システムの背面図である。
【0017】
図7は、図1に示す小売展示設備の、隣接した上部連結システムの部分図である。
【0018】
図8は、図1に示す小売展示設備の部分部品図である。
【0019】
対応する参照番号は、図面のいくつかの図を通して対応する部分を示す。
【0020】
〔詳細な説明〕
ここで、例示的な実施形態を、添付の図面を参照してより十分に説明する。
【0021】
例示的な実施形態は、本開示が完全であり、当業者に範囲を十分に伝えるように提供される。本開示の実施形態の完全な理解を提供するために、特定の構成要素、装置、および方法の例など、多数の特定の詳細が説明される。特定の詳細を使用する必要がないこと、例示的な実施形態が多くの異なる形態で実施され得ること、およびいずれも本開示の範囲を限定すると解釈されるべきではないことが、当業者には明らかであろう。いくつかの例示的な実施形態では、周知のプロセス、周知の装置構造、および周知の技術は詳細に説明されない。
【0022】
本明細書で使用される用語は、特定の例示的な実施形態のみを説明することを目的としており、限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに沿わないことを示さない限り、複数形も含むことが意図され得る。用語「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(including)」、および「有する(having)」は、包括的であり、したがって、述べられた特徴、完全体(integer)、工程、動作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、完全体(integer)、工程、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しない。本明細書で説明される方法ステップ、工程、および動作は、実行の順序として具体的に識別されない限り、説明または図示される特定の順序でのそれらの実行を必ずしも必要とすると解釈されるべきではない。追加の手順または代替の手順を採用できることも理解されよう。
【0023】
要素または層が、別の要素または層の「上にある(on)」、別の要素または層に「係合される(engaged to)」、「接続される(connected to)」、または「連結される(coupled to)」と言及されるとき、それは、他の要素または層の上に直接あってもよく、他の要素または層に直接係合されてもよく、直接接続されてもよく、または直接連結されてもよい。あるいは、介在する要素または層が存在してもよい。対照的に、ある要素が、別の要素または層の「上に直接ある(directly on)」、別の要素または層に「直接係合される(directly engaged to)」、「直接接続される(directly connected to)」、または「直接連結される(directly coupled to)」と言及されるとき、介在する要素または層は存在しなくてもよい。要素間の関係を説明するために使用される他の単語は、同様に解釈されるべきである(例えば、「間に(between)」に対して「直接間に(directly between)」、「隣接する(adjacent)」に対して「直接隣接する(directly adjacent)」など)。本明細書で使用するとき、用語「および/または」は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上の任意の組み合わせおよび全ての組み合わせを含む。
【0024】
第1、第2、第3などの用語は様々な要素、構成要素、領域、層、および/またはセクションを説明するために本明細書で使用され得るが、これらの要素、構成要素、領域、層、および/またはセクションはこれらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、1つの要素、構成要素、領域、層、またはセクションを、別の要素、構成要素、領域、層、またはセクションと区別するためにのみ使用され得る。「第1」、「第2」などの用語、および他の数値用語は本明細書で使用される場合、文脈によって明確に示されない限り、配列または順序を含意しない。したがって、以下で説明する第1の要素、構成要素、領域、層、またはセクションは、例示的な実施形態の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層、またはセクションと呼ぶことができる。
【0025】
「内側(inner)」、「外側(outer)」、「下(beneath)」、「下方(below)」、「下部(lower)」、「上方(above)」、「上部(upper)」などの空間に関連する用語は、本明細書において説明を容易にするために、図に示されるように、1つの要素または特徴と別の要素または特徴との関係を説明するために使用されてよい。空間に関連する用語は、図に示される方位に加えて、使用中または動作中の装置の異なる方位を包含することが意図され得る。例えば、図中の装置が上下反転される場合、他の要素または特徴の「下方(below)」または「下(beneath)」として説明される要素は、他の要素または特徴の「上方(above)」に配向されるだろう。したがって、例示的な用語「下方(below)」は上方(above)および下方(below)の両方の方位を包含し得る。装置は、他の方位に向けられてもよく(90度または他の方位に回転されてもよく)、本明細書で使用される空間に関連する記述は、その方位に応じて解釈されてよい。
【0026】
図1は、例示的な小売展示設備100の斜視図である。展示設備100は、複数のユニット102を含んでよい。各ユニットは、少なくとも2つの支持部材、すなわち梁110と、支持部材110から延在し、支持部材110によって支持される複数の棚部材120とを含んでよい。例えば、図示のように、棚部材120は、支持部材110に連結され、支持部材110から垂直に延在してよい。複数の棚部材120のそれぞれは、少なくとも2つの支持部材110に連結される。各支持部材110は、1つ以上の棚部材120に連結されてもよい。例えば、支持部材110は、1つ以上の垂直に整列した棚120を支持してもよい。さらに、図示されるように、支持部材110のそれぞれは、隣接するユニット102または連続するユニット102の複数の棚部材120に連結されてもよい。当業者は、展示設備100が隣接してまたは連続的に配置された複数のユニット102を含んでよいことを認識するであろう。例えば、図示のように、展示設備100は、連続的に配置された4つのユニットを含んでよい。特定の例では、各ユニットは約4フィートの幅を有してよく、組み立てられた展示設備100は約16フィートの全幅を有してよい。さらに、図示されていないが、当業者は、各ユニット102について、複数の棚部材120が異なる間隔または高さで配置されてもよいことも認識するであろう。
【0027】
様々な態様では、各ユニット102は、垂直に整列した棚120のうちの2つの間に延在するバイパスパネル、すなわちドア130を含んでよい。ドア130は、グラフィック媒体を保持するための1つ以上のフレームアセンブリを含んでよい。例えば、図示されるように、各々の例において、各ユニット102のバイパスドア130が隣接するユニット102の間を摺動可能なように、バイパスドア130は、2つの下部棚120に連結され、かつ2つの下部棚120の間に延在してもよい。例えば、図2は、連続するユニット102のバイパスドア130のうちの1つ以上が開放位置にある、展示設備100の別の図である。各ドア130は、非限定的な例として、約25.25インチの高さおよび約46.25インチの幅を有してよい。ドアパネル130が連結される2つの下部棚120は、約31インチの間隔を有してよい。
【0028】
図3は、図2に示す小売展示設備の実施例の側面図である。図3の小売展示設備では、連続するユニット102のバイパスドア130のうちの1つ以上が開放位置または重なり合う位置にある。図示のように、各ドア、すなわち各パネル130は、第1連結部、すなわち上部連結部140と、第2連結部、すなわち下部連結部180とを有してよい。上部連結部140は、ドア130を上部棚(top or upper shelf)120Aに連結してよい。下部連結部180は、ドア130を下部棚120Bに連結してよい。各棚120、120A、120Bは、事前に穿孔された穴などの複数の開口部122を含んでよく、開口部122は、異なる位置でドア130を棚120、120A、120Bに連結するために使用されてよい。また、図示のように、各棚120、120A、120Bは、連結部140、180を保護することができるリップ124を含んでよい。リップ124はまた、1つ以上のラベルまたはタグ(図示せず)を受容するように構成されてよい。
【0029】
図4Aおよび図4Bは、図3に示される上部連結部140の拡大図である。上部連結部140は、上部棚120Aとトラックアセンブリ144との間に延在し、かつ上部棚120Aとトラックアセンブリ144を連結する梁ハンガー構造体142を含む。例えば、図示のように、梁ハンガー構造体142は、H字形構造体であってもよい。特定の例では、これらの梁ハンガー構造体142のうちの1つ以上は、棚120Aの長さに沿って配置されてもよい。例えば、H字形構造体142は、棚120Aの各端部に向かって配置されてもよく、1つ以上のH字形構造体142は、棚120Aの間に配置されてもよい。上部連結部140は、少なくとも1つの梁ハンガー構造体142を含んでよく、特定の態様において、任意選択的に2つ以上の梁ハンガー構造体142を含んでよい。このようにして、複数の梁ハンガー構造体142は、棚120Aの長さに沿って連続的に延在するトラックアセンブリ144を、棚120Aに固定するように共に機能する。他の実施形態では、梁ハンガー構造体142は、棚120Aの長さに沿って延在する連続部材であってもよい。
【0030】
図示されるように、各々の例において、H字形構造体142は、ボルトなどの1つ以上の締結具146を使用して、上部棚120Aに連結されてよい。1つ以上の締結具146は、上部棚120Aの長さに沿って予め設けられた1つ以上の開口部122によって受容されてよい。このようにして、H字形構造体142は、x軸およびz軸の両方に沿って、棚120Aに沿った異なる位置に固定されてよい。H字形構造体は、1つ以上の同様の締結具148によってトラックアセンブリ144に連結されてよい。H字形構造体は、トラックアセンブリ114に対して移動してもよい。
【0031】
トラックアセンブリ144は、車輪構成要素を受容するように構成される。車輪構成要素は、ボルトなどの1つ以上の締結具152を使用して、各ドアパネル130A、130Bに連結されてよい。各ドア130A、130Bは、少なくとも2つの車輪構成要素に連結される。車輪構成要素は、車輪154および支持体156を含む。トラックアセンブリ144は、前部トラック、すなわち第1トラック158と、第1トラック158と位置合わせされた後部トラック、すなわち第2トラック160とを含む。第1トラック158および第2トラック160は、棚120Aの全長にわたって延在する。図示されるように、第1トラック158は第1ドア130Aの車輪154を受容するように構成されてよく、第2トラック160は第2ドア130Bの車輪154を受容するように構成されてよい。このようにして、ドア130A、130Bは、トラックの位置合わせの問題または懸念を最小限にするかまたは排除しながら、相対的に前後に摺動してよい。
【0032】
各トラック158、160は、図示されるように、各トラック158、160内に車輪154を保持するのを補助するエンドストップ162を含んでよい。各トラック158、160はまた、各トラック158、160の少なくとも一部に沿って延在するスプライスバー164、166を含んでよい。例えば、第1トラック158は第1スプライスバー164を含んでよく、第2トラック160は第2スプライスバー166を含んでよい。各々の例において、スプライスバー164、166は、各トラック158、160から延在する予め設けられたチャネル168、170内に配置されてよい。スプライスバー164、166は、ボルトなどの1つ以上の締結具172を使用して、各チャネル168、170に連結されてよい。各々の例において、スプライスバー164、166は、隣接するユニットのトラック158、160の位置合わせを補助し、それによって、ドア130A、130Bがそれぞれ互いに摺動できるように、各ドア130A、130Bの位置合わせを補助してよい。例えば、図7に示されるように、第1スプライスバー164は隣接するユニット102の第1トラック158の間に延在してもよく、第2スプライスバー166は隣接するユニット102の第2トラック160の間に延在してもよい。
【0033】
図5Aおよび図5Bは、図3に示されるような下部連結部180の拡大図である。下部連結部180は、1つ以上のレール182A、182Bを含み、1つ以上のレール182A、182Bは、各ドア130A、130Bに連結され、受容部材184によって受容される。図6に示すように、1つ以上のレール182A、182Bは、各パネル130A、130Bの長さに沿って延在してよい。図5Aおよび図5Bに示すように、下部連結部180は、1つ以上のレール182A、182Bを受容し、かつ支持するように構成された1つ以上のU字形ガイド、すなわち格納部186A、186Bを有してよい。1つ以上のU字形ガイド186A、186Bは、特に重い荷物が上部棚120A上に載置されるとき、適切なドアの整列位置を維持するのに役立ってよい。
【0034】
上述の梁ハンガー構造体142と同様に、受容部材184のうちの1つ以上は、棚120Bの長さに沿って配置されてよい。例えば、1つ以上のU字形ガイド、すなわち格納部186A、186Bを有する受容部材184は、棚120Bの各端部に向かって配置されてよく、1つ以上の受容部材184(それぞれが1つ以上のU字形ガイド、すなわち格納部186A、186Bを有する)は、棚120Bの間に配置されてよい。1つ以上の受容部材184は、1つ以上の梁ハンガー構造体142と位置合わせされてよい。下部連結部180は、少なくとも1つの受容部材184を含んでよく、特定の態様では、任意選択的に2つ以上の受容部材184を含んでよい。他の実施形態では、受容部材184と、1つ以上のU字形ガイド、すなわち格納部186A、186Bとは、棚120Bの長さに沿って延在する連続部材であってもよい。
【0035】
受容部材184は、ボルトなどの1つ以上の締結具188を使用して、下部棚120Bに連結されてよい。1つ以上の締結具188は、下部棚120B内に予め設けられた開口部122のうちの1つ以上によって受容されてよい。このようにして、受容部材184は、x軸およびz軸の両方に沿って、棚120Bに沿った異なる位置に固定されてよい。
【0036】
1つ以上のレール182A、182Bは、第1位置、すなわち開放位置から、第2位置、すなわち最終位置に移動させることができる、例えば重力式レールなどの調整可能なガイドレールであってもよい。例えば、図5Bでは、第1レール182Aが第1位置に示され、第2レール182Bが第2位置に示されている。1つ以上の締結具190は、1つ以上のレール182A、182Bを各ドア130A、130Bに固定してよい。図6に示すように、1つ以上のレール182A、182Bは、各締結具190を受容する垂直溝192を含んでよい。1つ以上のレール182A、182Bの位置は、垂直溝192内の締結具190の位置を変更することによって変更されてよい。したがって、1つ以上のレール182A、182Bは、棚120A、120Bの間でのドア130A、130Bの容易な配置を可能にするように、調整可能であってよい。また一方で、1つ以上のレール182A、182Bは、ドアの整列位置を維持可能なように、使用中に物理的な下方付勢を維持可能なように、調整可能であってよい。
【0037】
実施形態の前述の説明は、例示および説明の目的のために提供されている。網羅的であること、または本開示を限定することは意図されていない。個々の要素または特定の実施形態の特徴は一般に、その特定の実施形態に限定されないが、適用可能な場合、具体的に図示または説明されない場合であっても、交換可能であり、選択された実施形態において使用され得る。同様のことはまた、多くの方法で変更されてもよい。そのような変形は本開示からの逸脱とみなされるべきではなく、すべてのそのような修正は本開示の範囲内に含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】閉鎖位置にあるバイパスドアを有する小売展示設備の実施例を示す斜視図である。
図2図1に示す小売展示設備の実施例を示す斜視図であって、バイパスドアが開放位置または重なり合う位置にあるときの小売展示設備の実施例を示す斜視図である。
図3図2に示す小売展示設備の実施例を示す側面図であって、バイパスドアが開放位置または重なり合う位置にあるときの小売展示設備の実施例を示す斜視図である。
図4A図3に示すバイパスドアアセンブリの上部連結システムの拡大図である。
図4B図3に示すバイパスドアアセンブリの上部連結システムの別の拡大図である。
図5A図3に示すバイパスドアアセンブリの下部連結システムの拡大図である。
図5B図3に示すバイパスドアアセンブリの下部連結システムの別の拡大図である。
図6】バイパスドアアセンブリの下部連結システムの背面図である。
図7図1に示す小売展示設備の、隣接した上部連結システムの部分図である。
図8図1に示す小売展示設備の部分部品図である。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以上のドアパネルであって、各ドアパネルは、前記ドアパネルの上面から延在する車輪構成要素と、前記ドアパネルの下面から延在する調整可能なドロップレールとを含み、各車輪構成要素は、車輪と、前記車輪を前記各ドアパネルに連結する支持部材とを含む、前記2つ以上のドアパネルと、
第1トラックと第2トラックとを有する第1連結部材であって、前記第1トラックは、前記2つ以上のドアパネルのうちの第1ドアパネルにおける前記車輪構成要素の前記車輪を受容するように構成され、前記第2トラックは、前記2つ以上のドアパネルのうちの第2ドアパネルにおける前記車輪構成要素の前記車輪を受容するように構成される、前記第1連結部材と、
1つ以上のガイドを含む第2連結部材であって、各ガイドは、前記2つ以上のドアパネルのうちの1つのドアパネルにおける前記調整可能なドロップレールを受容するように構成される、第2連結部材と、を備える、バイパスドアアセンブリ。
【請求項2】
前記第1トラックおよび第2トラックはそれぞれ、スプライス部材を含む、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項3】
各支持部材は、1つ以上の締結具を使用して前記ドアパネルに連結される、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項4】
前記1つ以上の締結具はボルトである、請求項3に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項5】
前記第1トラックおよび第2トラックはそれぞれ、エンドストップを含む、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項6】
前記エンドストップはボルトである、請求項5に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項7】
前記調整可能なドロップレールは重力式レールである、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項8】
3つ以上の梁部材と、
前記梁部材に連結され、前記梁部材から延在する複数の棚と、
前記複数の棚のうちの第1棚と第2棚との間に延在する、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリと、を備える、小売展示設備。
【請求項9】
前記第1連結部材は、前記複数の棚のうちの前記第1棚に連結される、請求項8に記載の小売展示設備。
【請求項10】
H字形構造体は、前記第1連結部材を前記複数の棚のうちの前記第1棚に連結する、請求項9に記載の小売展示設備。
【請求項11】
1つ以上の締結具は、前記H字形構造体を前記複数の棚のうちの前記第1棚に連結する、請求項10に記載の小売展示設備。
【請求項12】
前記第1棚は、予め設けられた複数の穴を含み、前記1つ以上の締結具は、前記複数の穴によって受容される、請求項11に記載の小売展示設備。
【請求項13】
前記第2連結部材は、前記複数の棚のうちの前記第2棚に連結される、請求項8に記載の小売展示設備。
【請求項14】
1つ以上の締結具は、前記第2連結部材を前記複数の棚のうちの前記第2棚に連結する、請求項13に記載の小売展示設備。
【請求項15】
前記第2棚は、予め設けられた複数の穴を含み、前記1つ以上の締結具は、前記複数の穴によって受容される、請求項14に記載の小売展示設備。
【請求項16】
前記第1トラックは、前記第1棚および第2棚のうちの少なくとも1つの奥行に対して、前記第2トラックの前方に位置する、請求項8に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項17】
各ガイドは、U字形である、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項18】
各ドロップレールは、前記ドアパネルのうちの1つに前記各ドロップレールを固定するための締結具を受容する垂直溝を画定する、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリ。
【請求項19】
互いに隣接して配置された、請求項1に記載のバイパスドアアセンブリのうちの第1バイパスドアアセンブリおよび第2バイパスドアアセンブリと、
前記第1バイパスドアアセンブリの前記第1トラックと、前記第2バイパスドアアセンブリの前記第1トラックとの間に延在する第1スプライスバーと、
前記第1バイパスドアアセンブリの前記第2トラックと、前記第2バイパスドアアセンブリの前記第2トラックとの間に延在する第2スプライスバーと、を備える、小売展示設備。
【請求項20】
ドアパネルであって、前記ドアパネルから延在する車輪構成要素を含み、前記車輪構成要素は、車輪と、前記車輪を前記ドアパネルに連結する支持部材とを含む、前記ドアパネルと、
前記ドアパネルにおける前記車輪構成要素の前記車輪を受容するように構成された第1トラックと、
前記ドアパネルにおける前記車輪構成要素の前記車輪を受容するように構成された第2トラックと、
前記第1トラックおよび第2トラックのそれぞれの少なくとも一部に沿って延在し、それによって前記第1トラックおよび第2トラックを互いに位置合わせするスプライスバーと、を備える、バイパスドアアセンブリ。
【国際調査報告】