(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-28
(54)【発明の名称】鍵用に最適化したダブルゲート式カラビナのためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
F16B 45/02 20060101AFI20231120BHJP
【FI】
F16B45/02 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023528399
(86)(22)【出願日】2021-10-20
(85)【翻訳文提出日】2023-06-27
(86)【国際出願番号】 US2021055812
(87)【国際公開番号】W WO2022103560
(87)【国際公開日】2022-05-19
(32)【優先日】2020-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513181366
【氏名又は名称】ナイト・アイズ,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100134636
【氏名又は名称】金高 寿裕
(74)【代理人】
【識別番号】100114904
【氏名又は名称】小磯 貴子
(72)【発明者】
【氏名】アデルマン,グレゴリー,エム.
【テーマコード(参考)】
3J038
【Fターム(参考)】
3J038AA01
3J038BA02
3J038BB07
3J038BC02
(57)【要約】
カラビナ装置は、第1部分と第2部分とを有するカラビナ本体であって、第1部分と第2部分はGアームにより画定され、第1部分はカラビナ開口部を備え、Gアームはカラビナ開口部に隣接する、カラビナ本体を備える。カラビナはさらに、カラビナ開口部を開閉するような向きの第1ゲートを備える。カラビナはさらに、Gアームからカラビナ本体の一部まで延びる第2ゲートであって、第2ゲートを閉じたときにカラビナ本体の第1部分をカラビナ本体の第2部分から分離する第2ゲートを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラビナ装置であって、
第1部分と第2部分とを有するカラビナ本体であって、前記第1部分と第2部分とはGアームにより画定され、前記第1部分はカラビナ開口部を備え、前記Gアームは前記カラビナ開口部に隣接する、カラビナ本体と、
前記カラビナ開口部を開閉するような向きの第1ゲートと、
前記Gアームから前記カラビナ本体の一部まで延びる第2ゲートであって、前記第2ゲートを閉じたときに前記カラビナ本体の前記第1部分を前記カラビナ本体の前記第2部分から分離する第2ゲートと、を備えるカラビナ装置。
【請求項2】
前記第1ゲートは、前記カラビナ本体上で第1回転方向内側に開く、請求項1に記載のカラビナ。
【請求項3】
前記第2ゲートは、前記第1回転方向に開き、前記第1回転方向と反対方向に閉じる、請求項2に記載のカラビナ。
【請求項4】
前記カラビナ本体は、前記第2ゲートが前記第1回転方向と反対方向にある点を越えて回転することを防止する停止部を備える、請求項3に記載のカラビナ。
【請求項5】
前記カラビナ本体は、前記第1回転方向に前記第2ゲートを回転可能にする切り欠きを備える、請求項4に記載のカラビナ。
【請求項6】
前記停止部および前記切欠きにより、前記カラビナ本体にくぼみ(divot)が形成される、請求項5に記載のカラビナ。
【請求項7】
前記カラビナ本体は、第1リングが前記カラビナ開口部から前記第1部分を通り、前記くぼみを通過して、前記第2部分まで前記カラビナ本体上でスライド可能であるような形状である、請求項6に記載のカラビナ。
【請求項8】
前記くぼみを通過してスライドする前記第2リングによって、前記第1回転方向に前記第2ゲートを押す、請求項7に記載のカラビナ。
【請求項9】
前記カラビナ本体の前記第2部分において第2リングは、前記カラビナ開口部に向かってスライドすると、前記第1回転方向と反対の第2回転方向に前記第2ゲートを押す、請求項6に記載のカラビナ。
【請求項10】
前記停止部によって、前記第2ゲートが前記第2回転方向に回転しないようにする、請求項9に記載のカラビナ。
【請求項11】
前記カラビナ本体は略楕円形であり、前記Gアームは前記カラビナ本体の一方の側から前記カラビナ本体の反対側に向かって延びる、請求項6に記載のカラビナ。
【請求項12】
前記Gアームを含む前記カラビナ本体がG形状を有する、請求項6に記載のカラビナ。
【請求項13】
カラビナ装置であって、
第1部分と第2部分とを有するカラビナ本体であって、前記第1部分はカラビナ開口部を備える、カラビナ本体と、
前記カラビナ開口部を開閉するような向きの第1ゲートと、
第2ゲートであって、前記第2ゲートを閉じたときに前記カラビナ本体の前記第1部分を前記カラビナ本体の前記第2部分から分離する第2ゲートと、を備えるカラビナ装置。
【請求項14】
前記第2ゲートは、前記カラビナ本体に対して前記カラビナ開口部に近接して取り付けられる、請求項13に記載のカラビナ。
【請求項15】
前記カラビナ本体は内向きに延在する部分を備え、前記第2ゲートは、前記内向きに延在する部分に取り付けられる、請求項13に記載のカラビナ。
【請求項16】
前記カラビナ本体は、前記第2ゲート用の取り付け領域を備える、請求項13に記載のカラビナ。
【請求項17】
前記取り付け領域はGアームである、請求項16に記載のカラビナ。
【請求項18】
前記取り付け領域は、前記第2ゲートの取り付けに適応する追加の本体材料の領域である、請求項16に記載のカラビナ。
【請求項19】
カラビナを使用する方法であって、
カラビナを提供する工程であって、前記カラビナは、
第1部分と第2部分とを有するカラビナ本体であって、前記第1部分と第2部分はGアームにより画定され、前記第1部分はカラビナ開口部を備え、前記Gアームは前記カラビナ開口部に隣接する、カラビナ本体と、
前記カラビナ開口部を開閉するような向きの第1ゲートと、
前記Gアームから前記カラビナ本体の一部まで延びる第2ゲートであって、前記第2ゲートを閉じたときに前記カラビナ本体の前記第1部分を前記カラビナ本体の前記第2部分から分離する第2ゲートと、を備える、工程と、
鍵を前記カラビナ本体上でスライドさせながら、前記鍵を使用して前記第1ゲートを前記第1部分の方に開く工程と、
前記鍵を前記カラビナ本体の周りでスライドさせる工程と、
前記鍵を使って前記第2ゲートを開く工程と、
前記鍵を前記第2部分へとスライドさせる工程と、を備える方法。
【請求項20】
前記第2ゲートを手動で開く工程と、
前記鍵を前記第1部分へとスライドさせる工程と、をさらに備える請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ハイカー、釣り人、アウトドア好きの人、旅行者などの様々なユーザにとって、コネクタはさまざまなシーンで役立つ。カラビナは、物体同士を縛ったり、ある物体を別の物体に接続したりするために使用でき、非常に幅広い用途がある。鍵などの物体を保持するためにこのようなカラビナを利用するシーンが多い。デバイス上での鍵などの物体の安全性とデバイスの使い勝手とが問題になることが多い。
【発明の概要】
【0002】
一実施形態において、カラビナ装置は、第1部分と第2部分とを有するカラビナ本体であって、第1部分と第2部分はGアームにより画定され、第1部分はカラビナ開口部を備え、Gアームはカラビナ開口部に隣接する、カラビナ本体を備える。カラビナ装置はさらに、カラビナ開口部を開閉するような向きの第1ゲートを備える。カラビナ装置はさらに、Gアームからカラビナ本体の一部まで延びる第2ゲートであって、第2ゲートを閉じたときにカラビナ本体の第1部分をカラビナ本体の第2部分から分離する第2ゲートを備える。一代替例では、第1ゲートは、カラビナ本体上で第1回転方向内側に開く。あるいは、第2ゲートは、第1回転方向に開き、第1回転方向と反対方向に閉じる。別の代替例では、カラビナ本体は、第2ゲートが第1回転方向と反対方向にある点を越えて回転することを防止する停止部を備える。あるいは、カラビナ本体は、第1回転方向に第2ゲートを回転可能にする切り欠きを備える。別の代替例では、停止部および切欠きにより、カラビナ本体にくぼみ(divot)が形成される。あるいは、カラビナ本体は、第1リングがカラビナ開口部から第1部分を通り、くぼみを通過して、第2部分までカラビナ本体上でスライド可能であるような形状である。別の代替例では、くぼみを通過してスライドする第2リングによって、第1回転方向に第2ゲートを押す。あるいは、カラビナ本体の第2部分において第2リングは、カラビナ開口部に向かってスライドすると、第1回転方向と反対の第2回転方向に第2ゲートを押す。別の代替例では、停止部によって、第2ゲートが第2回転方向に回転しないようにする。あるいは、カラビナ本体は略楕円形であり、Gアームはカラビナ本体の一方の側からカラビナ本体の反対側に向かって延びる。別の代替例では、Gアームを含むカラビナ本体がG形状を有する。
【0003】
一実施形態において、カラビナは、第1部分と第2部分とを有するカラビナ本体であって、第1部分はカラビナ開口部を備える、カラビナ本体を備える。カラビナはさらに、カラビナ開口部を開閉するような向きの第1ゲートを備える。カラビナはさらに、第2ゲートであって、第2ゲートを閉じたときにカラビナ本体の第1部分をカラビナ本体の第2部分から分離する第2ゲートを備える。一代替例では、第2ゲートは、カラビナ本体に対してカラビナ開口部に近接して取り付けられる。別の代替例では、カラビナ本体は内向きに延在する部分を備え、第2ゲートは、内向きに延在する部分に取り付けられる。あるいは、カラビナ本体は、第2ゲート用の取り付け領域を備える。別の代替例では、取り付け領域はGアームである。あるいは、取り付け領域は、第2ゲートの取り付けに適応する追加の本体材料の領域である。
【0004】
一実施形態において、カラビナを使用する方法であって、カラビナを提供する工程を備える。カラビナ装置は、第1部分と第2部分とを有するカラビナ本体であって、第1部分と第2部分はGアームにより画定され、第1部分はカラビナ開口部を備え、Gアームはカラビナ開口部に隣接する、カラビナ本体を備える。カラビナはさらに、カラビナ開口部を開閉するような向きの第1ゲートを備える。カラビナはさらに、Gアームからカラビナ本体の一部まで延びる第2ゲートであって、第2ゲートを閉じたときにカラビナ本体の第1部分をカラビナ本体の第2部分から分離する第2ゲートを備える。この方法はさらに、鍵をカラビナ本体上でスライドさせながら、鍵を使用して第1ゲートを第1部分の方に開く工程を備える。この方法はさらに、鍵をカラビナ本体の周りでスライドさせる工程を備える。この方法はさらに、鍵を使って第2ゲートを開く工程を備える。この方法はさらに、鍵を第2部分へとスライドさせる工程を備える。一代替例において、この方法はさらに、第2ゲートを手動で開く工程と、鍵を第1部分にスライドさせる工程と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【
図8】ゲートを取り除いた
図1のGカラビナを示す図である。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【
図16】ゲートを取り除いた
図9のGカラビナを示す図である。
【0017】
【0018】
【
図25】Gカラビナの他の実施形態を示す図である。
【
図26】Gカラビナの他の実施形態を示す図である。
【
図27】Gカラビナの他の実施形態を示す図である。
【
図28】Gカラビナの他の実施形態を示す図である。
【
図29】Gカラビナの他の実施形態を示す図である。
【
図30】Gカラビナの他の実施形態を示す図である。
【
図31】Gカラビナの他の実施形態を示す図である。
【
図32】Gカラビナの他の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書では、特定の用語を便宜上使用するが、鍵用に最適化したダブルゲート式カラビナ(Gカラビナ(G-Biner))の各実施形態を限定するものとしてこれらの用語を解釈すべきではない。本明細書ではカラビナをGカラビナと呼ぶが、この装置はG形状を有する装置に限定されない。多くの実施形態では、Gカラビナは、2つのゲートおよび1つのバイナ(biner)(カラビナ)フレームを備える。2つのゲートは、鍵の穴、リング、開口部を有する物体、またはリング状の形状(形状は円形である必要はない)を有する他の物体(総称してリング)を保持できるような向きである。また、開口部を有するロープや紐など、開口部を有するものであれば何でもよい。例えば、Gカラビナの各実施形態は、紐およびロープを輪にしたものとともに使用するか、またはその中に組み込んで、テントの紐、防水シート(tarp)などの物体同士を縛るために使用してもよい。Gカラビナは任意のデバイスにとって有用であり、デバイスをカラビナのフレーム上でスライドさせるとゲートが開き、そのリング部を反対側にスライドさせた場合はゲートが開きにくくなっている。
【0020】
図1は、Gカラビナ100の一実施形態を示す図である。Gカラビナ100はカラビナ本体を有するよう形成する。本体は通常、金属、複合材料、プラスチック等の材料で形成する。Gカラビナ100は、上部カラビナ領域110と下部カラビナ領域120とを備える。Gカラビナ100は、第1ゲート130を備える。第1ゲート130は、受け部(rest)140において上部カラビナ領域110と連結する。Gカラビナ100は、第2ゲート150を備える。第2ゲート150は、停止部(stop)160に寄りかかる。停止部160の反対側には切り欠き170があって、第2ゲートは下方に撓むことができる。Gカラビナ100はさらに、Gアーム121を備える。いくつかの実施形態では、Gアーム121が取り外され、第1ゲートの取り付け箇所の下方で第2ゲート150をカラビナ本体に単に取り付けてもよい。この場合、事実上Gアームがなくてもよい。代替例では、Gアーム121の長さまたはサイズを大きくしてもよい。いくつかの代替例では、カラビナ本体の厚さは、鍵および鍵が備える開口部を収容するものであってよい。別の代替例では、カラビナ本体を厚くして鍵を収容しないようにしてもよい。サイズやその他すべての形状について様々な変更が可能である。
【0021】
動作時には、リングまたは開口部を有する鍵で、ゲート130を内側に押し込んでもよい。そうすると、リングまたは開口部を有する鍵が、本体フック部180の上およびその周囲でスライドする。その後、リングまたは開口部を有する鍵が、ゲート150へとスライドする。リングまたは開口部を有する鍵の連続的なスライドにより、第2ゲート150が押し下げられ、下部カラビナ領域120内部へとスライドする。リングまたは開口部を有する鍵が下部カラビナ領域120に一旦配置されると、ユーザが第2のゲート150を下方に押し込んでリングまたは開口部を有する鍵をスライドさせなければ、リングまたは開口部を有する鍵が第2ゲート150を越えて後戻りするようにスライドすることはない。このようにして、鍵等の物体は、比較的安全な構成で、第2ゲート150を越えて下部カラビナ領域120において迅速に捕捉され、配置され得る。その後、上部カラビナ領域を、第1ゲートを介してベルトループなどの物体に取付けてもよい。このようにして、リングまたは開口部を有する鍵は、鍵が下部カラビナ領域120から意図せずに解放されてしまう恐れなく、Gカラビナ100に迅速に装着される。一般的な方法において、リングや鍵は、通常のカラビナの1つのゲートではなく2つのゲートを通過しないと、脱落したり紛失したりしない。
【0022】
図示の実施形態では、Gカラビナ100は、Gアーム190が内側に傾斜している略楕円形の形状を備える。Gアーム190によって、第2ゲート150を内部に取り付ける領域が得られる。代替例では、GカラビナがG型である必要はない。多くの実施形態の主な原理は、2つのゲートが、Gカラビナ上にあるリングまたは鍵に関して同じスライド方向に開くが、その反対側のスライド方向には開きにくくなっていることである。さらに多くの実施形態は、2つのカラビナ取り付け領域、外側(または上部)領域と内側(または下部)領域を備える。
【0023】
図2および
図3は、Gカラビナ100の左側面図および右側面図である。
図4は、Gカラビナ100の正面図である。
図5は、Gカラビナ100の背面図である。
図6および
図7は、Gカラビナ100の底面図及び上面図である。
図8は、ゲート130、150を取り外した状態のGカラビナ100を示す図である。この図では、Gアーム190がはっきりと見え、ゲート150の取り付け穴が示されている。Gアーム190により、取り付け領域が得られ、ゲート130の動作を妨げることはない。Gアーム190の交差部分810がフック領域820へと傾きすぎると、ゲート130が正常に機能しない(または少なくともゲートが十分に開くようには十分に機能しない)可能性がある。
【0024】
図9は、Gカラビナ900の別の実施形態を示す図である。Gカラビナ900は通常、Gカラビナ100よりもサイズが大きい。したがって、Gアーム990の方がより長い。Gカラビナ900は、カラビナ本体を有するよう形成する。本体は通常、金属、複合材料、プラスチック等の材料で形成する。Gカラビナ900は、上部カラビナ領域110と下部カラビナ領域920とを備える。Gカラビナ900は、第1ゲート930を備える。第1ゲート930は、受け部940において上部カラビナ領域910と連結する。Gカラビナ900は、第2ゲート950を備える。第2ゲート950は、停止部960に寄りかかる。停止部960の反対側には切り欠き970があって、第2ゲートは下方に撓むことができる。
【0025】
動作時には、リングまたは開口部を有する鍵で、ゲート930を内側に押し込んでもよい。そうすると、リングまたは開口部を有する鍵が、本体フック部980の上およびその周囲でスライドする。その後、リングまたは開口部を有する鍵が、ゲート950へとスライドする。リングまたは開口部を有する鍵の連続的なスライドにより、第2ゲート950が押し下げられ、下部カラビナ領域920内部へとスライドする。リングまたは開口部を有する鍵が下部カラビナ領域920に一旦配置されると、ユーザが第2のゲート950を下方に押し込んでリングまたは開口部を有する鍵をスライドさせなければ、リングまたは開口部を有する鍵が第2ゲート950を越えて後戻りするようにスライドすることはない。このようにして、鍵等の物体は、比較的安全な構成で、第2ゲート950を越えて下部カラビナ領域920において迅速に捕捉され、配置され得る。その後、上部カラビナ領域を、第1ゲートを介してベルトループなどの物体に取付けてもよい。このようにして、リングまたは開口部を有する鍵は、鍵が下部カラビナ領域920から意図せずに解放されてしまう恐れなく、Gカラビナ900に迅速に装着される。
【0026】
図示の実施形態では、Gカラビナ900は、Gアーム990が内側に傾斜している略楕円形の形状を備える。Gアーム990によって、第2ゲート950を内部に取り付ける領域が得られる。代替例では、GカラビナがG型である必要はない。多くの実施形態の主な原理は、2つのゲートが、Gカラビナ上にあるリングまたは鍵について同じスライド方向に開くが、その反対側のスライド方向には開きにくくなっていることである。さらに多くの実施形態は、2つのカラビナ取り付け領域、外側(または上部)領域と内側(または下部)領域を備える。
【0027】
図10及び
図11は、Gカラビナ900の正面図及び背面図である。
図12は、Gカラビナ900の左側面図である。
図13は、Gカラビナ900の右側面図である。
図14及び
図15は、Gカラビナ900の底面図および上面図である。
図16は、ゲート930、950を取り外した状態のGカラビナ900を示す図である。この図では、Gアーム990がはっきりと見え、ゲート950の取り付け穴が示されている。Gアーム990により、取り付け領域が得られ、ゲート930の動作を妨げることはない。Gアーム990の交差部分1610がフック領域1620へと傾きすぎると、ゲート930が正常に機能しない(または少なくともゲートが十分に開くようには十分に機能しない)可能性がある。
【0028】
図17~
図24は、Gカラビナ1700の一実施形態を示す図である。この実施形態は、より短いGアーム1710を有する特定の実施形態において、寸法が外観上どのように多少変化し得るかを示す。
図18及び
図19は、Gカラビナ1700の正面図及び背面図である。
図20は、Gカラビナ1700の左側面図である。
図21は、Gカラビナ1700の右側面図である。
図22及び
図23は、Gカラビナ1700の底面図および上面図である。
図24は、ゲート2400、2410を取り外した状態のGカラビナ1700を示す図である。この図では、Gアーム1710がはっきりと見え、ゲート2410の取り付け穴が示されている。Gアーム1710により、取り付け領域が得られ、ゲート2410の動作を妨げることはない。
【0029】
図25~
図32は、Gカラビナ2500の一実施形態を示す図である。この実施形態は、より短いGアーム2510を有する特定の実施形態において、寸法が外観上どのように多少変化し得るかを示す。
図26及び
図27は、Gカラビナ2500の正面図及び背面図である。
図28は、Gカラビナ2500の左側面図である。
図29は、Gカラビナ2500の右側面図である。
図30及び
図31は、Gカラビナ2500の底面図および上面図である。
図32は、ゲート3200、3210を取り外した状態のGカラビナ1700を示す図である。この図では、Gアーム2510がはっきりと見え、ゲート3210の取り付け穴が示されている。Gアーム2510により、取り付け領域が得られ、ゲート3210の動作を妨げることはない。
【0030】
特定の実施形態について前述の詳細な説明において詳細に記載したが、当業者には、本開示の全体的な教示およびその広範な発明的概念に照らして、それらの詳細に対する種々の修正および代替案が開発され得ることが理解されるであろう。したがって、本開示の範囲は、本明細書に開示された特定の実施例および実装に限定されるものではなく、添付の請求項およびそのあらゆる均等物によって定義されるその精神および範囲内での変更に及ぶことが意図されていると理解すべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラビナ装置であって、
第1開口部を有するカラビナ本体と、
前記カラビナ本体に連結され、前記
第1開口部を開閉するよう
に構成された第1ゲートと、
前記カラビナ本体に連結された第2ゲートであって、
閉じら
れたときに
第1領域と第2領域を画定し、開けられたときに前記第2領域に第2開口部を提供する、第2ゲートと、を備え
、
前記第1ゲートは、開けられたときに前記第1領域に第1開口部を提供し、
前記第1ゲートは、第1回転方向における回転によって開けられるように構成され、前記第2ゲートは、前記第1回転方向における回転によって開けられるように構成される、カラビナ装置。
【請求項2】
前記第1ゲートは、前記カラビナ本体上で
前記第1回転方向内側に開く、請求項1に記載のカラビナ。
【請求項3】
前記第2ゲートは、
前記カラビナ本体上で前記第1回転方向
内側に開き、前記第1回転方向と反対方向に
おいて停止部に寄りかかって閉じる、請求項2に記載のカラビナ。
【請求項4】
前記カラビナ本体は、
前記第2ゲートが前記第1回転方向に回転することを可能とする切り欠きを備える、請求項3に記載のカラビナ。
【請求項5】
前記カラビナ本体は、
開口部を有する鍵が当該開口部を介して前記カラビナ本体に沿ってスライドすることを可能とする厚さを備える、請求項
1に記載のカラビナ。
【請求項6】
前記第1ゲートは、前記第1開口部に隣接する前記カラビナ本体の略中心において、又は、前記カラビナ本体の中心より下において、前記カラビナ本体に連結されている、請求項
1に記載のカラビナ。
【請求項7】
前記第2ゲートは、前記カラビナ本体に軸支され、当該軸支された位置よりも下において前記第1ゲートが前記カラビナ本体に連結されている、請求項6に記載のカラビナ。
【請求項8】
前記カラビナ本体に形成され、前記第1領域と前記第2領域の間で内側に延びるアームをさらに備えた、請求項
1に記載のカラビナ。
【請求項9】
前記第2ゲートは、前記アームの内側に延びる部分に軸支されている、請求項
8に記載のカラビナ。
【請求項10】
前記アームを含む前記カラビナ本体は、G形状を形成する、請求項
8に記載のカラビナ。
【請求項11】
カラビナ装置の使用方法であって、
前記カラビナ装置は、
第1開口部を有するカラビナ本体と、
前記カラビナ本体に連結され、前記第1開口部を開閉するように構成された第1ゲートと、
前記カラビナ本体に連結された第2ゲートであって、前記第2ゲートを閉じられたときに第1領域と第2領域を画定し、前記第2ゲートを開けられたときに前記第2領域に第2開口部を提供する、第2ゲートと、を備え、
前記第1ゲートは、開けられたときに前記第1領域に第1開口部を提供し、
前記第1ゲートは、第1回転方向における回転によって開けられるように構成され、前記第2ゲートは、前記第1回転方向における回転によって開けられるように構成され、
前記方法は、
開口部を有する物体を、前記第1ゲートを介して前記第1開口部を開けて前記第1領域に入れるようにして使用しながら、前記カラビナ本体にスライドさせ、
前記物体を前記カラビナ本体の回りでスライドさせ、
前記物体を使用して前記第2ゲートを開け、
前記物体を前記第2領域にスライドさせる、
ことを含む、カラビナ装置の使用方法。
【請求項12】
前記第1ゲートは、前記カラビナ本体上で前記第1回転方向内側に開く、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2ゲートは、前記カラビナ本体上で前記第1回転方向内側に開き、前記第1回転方向と反対方向において停止部に寄りかかって閉じる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記カラビナ本体は、前記第2ゲートが前記第1回転方向に回転することを可能とする切り欠きを備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記カラビナ本体は、開口部を有する鍵が当該開口部を介して前記カラビナ本体に沿ってスライドすることを可能とする厚みを備える、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記第1ゲートは、前記第1開口部に隣接する前記カラビナ本体の略中心において、又は、前記カラビナ本体の中心より下において、前記カラビナ本体に連結されている、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記第2ゲートは、前記カラビナ本体に軸支され、当該軸支された位置よりも下において前記第1ゲートが前記カラビナ本体に連結されている、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記カラビナ本体に形成され、前記第1領域と前記第2領域の間で内側に延びるアームをさらに備えた、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記第2ゲートは、前記アームの内側に延びる部分に軸支されている、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記アームを含む前記カラビナ本体は、G形状を形成する、請求項18に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
図9は、Gカラビナ900の別の実施形態を示す図である。Gカラビナ900は通常、Gカラビナ100よりもサイズが大きい。したがって、Gアーム990の方がより長い。Gカラビナ900は、カラビナ本体を有するよう形成する。本体は通常、金属、複合材料、プラスチック等の材料で形成する。Gカラビナ900は、上部カラビナ領域
910と下部カラビナ領域920とを備える。Gカラビナ900は、第1ゲート930を備える。第1ゲート930は、受け部940において上部カラビナ領域910と連結する。Gカラビナ900は、第2ゲート950を備える。第2ゲート950は、停止部960に寄りかかる。停止部960の反対側には切り欠き970があって、第2ゲートは下方に撓むことができる。
【国際調査報告】