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特表2023-549621医療用注射器用無線自動識別(RFID)インレイ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-29
(54)【発明の名称】医療用注射器用無線自動識別(RFID)インレイ
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/32 20060101AFI20231121BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20231121BHJP
【FI】
A61M5/32 500
G06K19/077 220
G06K19/077 304
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022576838
(86)(22)【出願日】2021-11-01
(85)【翻訳文提出日】2022-12-13
(86)【国際出願番号】 US2021057531
(87)【国際公開番号】W WO2022094382
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】63/108,497
(32)【優先日】2020-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/124,126
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(71)【出願人】
【識別番号】310021434
【氏名又は名称】ベクトン ディキンソン フランス
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アルフレッド ライプブラント
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス ウーヴラード
(72)【発明者】
【氏名】セドリック リヴィエ
(72)【発明者】
【氏名】グウェン ル ディメ
(72)【発明者】
【氏名】ダミアン マレシャル
(72)【発明者】
【氏名】ティエリー ヴァスケス
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD08
4C066NN04
4C066QQ78
4C066QQ82
4C066QQ84
(57)【要約】
注射器本体と結合するための先端キャップ組立体は、ルアーロックアダプタと、ルアーロックアダプタに結合される剛性キャップと、遠位端及び近位端を有する剛性先端キャップであって、少なくとも部分的に剛性キャップ内に配置される剛性先端キャップと、先端キャップの遠位端に配置されるRFIDタグと、RFIDタグ上に形成される接着層と、を含む。また、メッシュ基材と、メッシュ基材に接着されるRFIDアンテナ及び集積回路組立体を含む医療機器に使用するためのRFIDインレイが提供される。遠位端及び近位端を有する本体と、遠位端及び近位端を有する先端キャップ組立体と、注射器本体の遠位端及び先端キャップの近位端を少なくとも部分的に囲むラベルとを含み、ラベルが統合されるRFIDタグからなる、注射器及びラベル組立体が開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注射器本体と結合するための先端キャップ組立体であって、
ルアーロックアダプタと、
前記ルアーロックアダプタに結合される剛性キャップと、
遠位端及び近位端を有する剛性先端キャップであって、前記剛性先端キャップの少なくとも一部が、前記剛性キャップ内に配置される、剛性先端キャップと、
前記剛性先端キャップの前記遠位端に配置されるRFIDタグと、
前記RFIDタグの上に形成される接着剤層と、
を備える、先端キャップ組立体。
【請求項2】
前記RFIDタグは、円形のRFIDインレイとして形成される、請求項1に記載の先端キャップ組立体。
【請求項3】
前記RFIDタグが、前記剛性先端キャップの前記遠位端全体に亘って延在する、請求項2に記載の先端キャップ組立体。
【請求項4】
前記RFIDタグが、超高周波(UHF)RFIDタグ、高周波(HF)RFIDタグ、高周波-近距離通信(HF-NFC)RFIDタグ、又は、低周波(LF)RFIDタグのいずれか1つである、請求項1に記載の先端キャップ組立体。
【請求項5】
前記接着剤層が、UV硬化接着剤、ゴム接着剤、湿式インレイ、シリコン接着剤、または樹脂のうちの1つである請求項1に記載の先端キャップ組立体。
【請求項6】
医療機器に使用するためのRFIDインレイであって、
メッシュ基材と、
前記メッシュ基材に接着されるRFIDアンテナ及び集積回路チップ組立体と、
を備える、RFIDインレイ。
【請求項7】
前記メッシュ基材は、多孔質でガス透過性である、請求項6に記載のRFIDインレイ。
【請求項8】
前記メッシュ基材は、高密度スパン結合ポリエチレン繊維で形成される、請求項6に記載のRFIDインレイ。
【請求項9】
注射器及びラベル組立体であって、
遠位端及び近位端を有する注射器本体と、
遠位端及び近位端を有する先端キャップ組立体と、
前記注射器本体の前記遠位端及び前記先端キャップ組立体の前記近位端を少なくとも部分的に取り囲むラベルと、
を備え、
前記ラベルは、統合されるRFIDタグを含む、注射器及びラベル組立体。
【請求項10】
前記ラベルが、管状の熱収縮性材料で形成される、請求項9に記載の注射器及びラベル組立体。
【請求項11】
前記先端キャップ組立体が、柔軟な内側シールドと剛性の外側シールドとを含む針シールド組立体である、請求項9に記載の注射器及びラベル組立体。
【請求項12】
前記剛性の外側シールドが、プラスチック製の剛性シールドであり、前記柔軟な内側シールドが、ゴム材料で作られている、請求項9に記載の注射器及びラベル組立体。
【請求項13】
前記ラベルが、切り離しエッチングラインをさらに含む、請求項9に記載の注射器及びラベル組立体。
【請求項14】
前記切り離しエッチングラインが、前記統合されるRFIDタグの一部を通過する、請求項13に記載の注射器及びラベル組立体。
【請求項15】
注射器及び先端キャップ組立体と共に使用するためのラベルであって、
管状本体と、
前記管状本体に接着され、又は、前記管状本体の一部として形成されるRFIDタグと、
前記管状本体を破断するように構成される切り離しエッチングラインと、
を備える、ラベル。
【請求項16】
前記管状本体は、熱収縮性材料から形成される、請求項15に記載のラベル。
【請求項17】
前記切り離しエッチングラインは、前記RFIDタグの一部を通過する、請求項15に記載のラベル。
【請求項18】
注射器本体と結合するための先端キャップ組立体であって、
ルアーロックアダプタと、
前記ルアーロックアダプタに結合される剛性キャップと、
遠位端及び近位端を有する剛性先端キャップであって、前記剛性先端キャップの少なくとも一部が、前記剛性キャップ内に配置される、剛性先端キャップと、
前記剛性キャップ内及び前記剛性先端キャップの前記遠位端に配置されるRFIDタグと、
を備える、先端キャップ組立体。
【請求項19】
前記RFIDタグは、円形のRFIDインレイとして形成される、請求項18に記載の先端キャップ組立体。
【請求項20】
前記RFIDタグは、接着剤によって前記剛性キャップ内に保持される、請求項18に記載の先端キャップ組立体。
【請求項21】
前記接着剤は、前記RFIDインレイの外周縁に塗布される、請求項18に記載の先端キャップ組立体。
【請求項22】
前記RFIDタグが、超高周波(UHF)RFIDタグ、高周波(HF)RFIDタグ、高周波-近距離通信(HF-NFC)RFIDタグ、又は、低周波(LF)RFIDタグのいずれか1つである、請求項18に記載の先端キャップ組立体。
【請求項23】
注射器本体と結合するための先端キャップ組立体であって、
ルアーロックアダプタであって、前記ルアーロックアダプタが少なくとも1つの環状溝を有する、ルアーロックアダプタと、
前記ルアーロックアダプタに結合される剛性キャップと、
剛性先端キャップであって、前記剛性先端キャップが前記剛性キャップ内に少なくとも部分的に配置される、剛性先端キャップと、
前記ルアーロックアダプタの前記少なくとも1つの環状溝内に配置されるRFIDタグと、
を備える、先端キャップ組立体。
【請求項24】
前記少なくとも1つの環状溝が、前記ルアーロックアダプタの遠位端部分に配置される、請求項23に記載の先端キャップ組立体。
【請求項25】
前記RFIDタグは、前記少なくとも1つの環状溝にオーバーモールドされる、請求項23に記載の先端キャップ組立体。
【請求項26】
前記RFIDタグは、前記少なくとも1つの環状溝にクリップされる、請求項23に記載の先端キャップ組立体。
【請求項27】
前記RFIDタグが環状である、請求項23に記載の先端キャップ組立体。
【請求項28】
注射器本体と結合するための先端キャップ組立体であって、
ルアーロックアダプタと、
前記ルアーロックアダプタに結合される剛性キャップと、
剛性先端キャップであって、前記剛性先端キャップが前記剛性キャップ内に少なくとも部分的に配置される、剛性先端キャップと、
前記ルアーロックアダプタの少なくとも一部の周りに配置されるRFIDタグと、
を備える、先端キャップ組立体。
【請求項29】
注射器本体と結合するための先端キャップ組立体であって、
ルアーロックアダプタと、
前記ルアーロックアダプタに結合される剛性キャップと、
剛性先端キャップであって、前記剛性先端キャップが前記剛性キャップ内に少なくとも部分的に配置される、剛性先端キャップと、
前記ルアーロックアダプタの少なくとも遠位部分及び前記剛性キャップの近位部分の周囲に配置されるRFIDタグと、
を備える、先端キャップ組立体。
【請求項30】
前記RFIDタグは、切り離しエッチングラインをさらに含む、請求項29に記載の先端キャップ組立体。
【請求項31】
前記切り離しエッチングラインは、前記ルアーロックアダプタの前記遠位部分と前記剛性キャップの前記近位部分との間の分割位置に配置される、請求項30に記載の先端キャップ組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、そのような装置の製造方法を含む、無線自動識別(RFID)タグ又はインレイなどのデータタグ又はインレイを利用する医療用注射器に関する。
【背景技術】
【0002】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年11月2日に出願された、「医療用注射器用無線自動識別(rfid)インレイ」と題する米国仮出願シリアル番号63/108,497、及び、2020年12月11日に出願された、「医療用注射器用無線自動識別(rfid)インレイ」と称する63/124,126に対する優先権を主張し、それぞれの開示内容の全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
例えば、充填可能な注射器や充填済み注射器などの医療用注射器は、通常、医療用製品の容器を形成する中空体、又は、バレルを含んでいる。この本体は、任意に針を備えることができる遠位端と、通常、フランジを備える近位端と、を含む。
【0004】
医療用注射器などの医療用容器のトレーサビリティは、製造工程から最終的なラベル付け、最終使用、廃棄に至るまで、個別に行う必要性が高まってきている。
【0005】
医療用注射器などのトレーサビリティを確保するために、バーコード、QRコード、RFIDタグなどの機械読み取り可能な識別子を利用することが知られているが、このような識別子は容器などの表面からアクセスできることが多く、損傷や改ざんの可能性がある。さらに、装置上の既存の多くの識別子の位置は、効果的かつ効率的なスキャン/読み取りに有利ではないことが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の観点から、RFIDタグやインレイなどの追跡可能な識別子は、損傷や改ざんに強く、改ざんの際にさらなる証拠を提供し、機械読み取り性を向上させる必要がある。また、医療機器の製造ステップから当該医療機器の廃棄ステップまで追跡する必要性がある。また、改ざん証拠機能を有する医学的証拠を提供することが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施形態は、バイアル又は注射器、典型的には、充填済み注射器などの医療装置と結合するための先端キャップ組立体を対象とする。先端キャップ組立体は、注射器本体に結合されるように構成され、先端キャップ組立体は、ルアーロックアダプタと、ルアーロックアダプタに結合される剛性キャップと、遠位端及び近位端を有する剛性先端キャップとを含み、剛性先端キャップは、少なくとも部分的に剛性キャップ内に配置される。先端キャップ組立体は、剛性先端キャップの遠位端に配置されるRFIDタグをさらに含む。接着剤層は、RFIDタグ上に形成されてもよい。先端キャップ組立体は、注射器本体の遠位端にねじ込まれるルアーロックアダプタを介して注射器に結合することができる。
【0008】
いくつかの実施形態では、RFIDタグは、円形のRFIDインレイとして形成される。
【0009】
いくつかの実施形態では、RFIDタグは、剛性先端キャップの遠位端全体に亘って延在している。
【0010】
いくつかの実施形態では、RFIDタグは、超高周波(UHF)RFIDタグ、高周波(HF)RFIDタグ、高周波-近距離通信(HF-NFC)RFIDタグ、又は、低周波(LF)RFIDタグのうちの1つである。
【0011】
いくつかの実施形態では、接着剤層は、UV硬化接着剤、ゴム接着剤、湿式インレイ、シリコン接着剤、または樹脂のうちの1つである。
【0012】
本開示のさらなる実施形態は、医療機器と共に使用するためのRFIDインレイを対象とする。RFIDインレイは、メッシュ基材と、メッシュ基材に接着されるRFIDアンテナ及び集積回路チップの組立体を含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、メッシュ基材は、多孔質でガス透過性である。
【0014】
いくつかの実施形態では、メッシュ基材は、高密度スパン結合ポリエチレン繊維で形成される。
【0015】
本開示のさらなる実施形態は、注射器及びラベル組立体を対象とする。注射器及びラベルの組立体は、遠位端及び近位端を有する注射器本体と、遠位端と近位端を有する先端キャップ組立体を含む。注射器及びラベル組立体は、注射器本体の遠位端及び前記先端キャップの近位端を少なくとも部分的に囲むラベルをさらに含み、ラベルは、統合されるRFIDタグを含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、ラベルは、管状の熱収縮性材料で形成される。
【0017】
いくつかの実施形態では、先端キャップ組立体は、剛性針シールドである。
【0018】
いくつかの実施形態では、先端キャップ組立体は、プラスチック材料で作られた剛性の外側シールドと、ゴム材料で作られた柔軟な内側シールドから構成されている。
【0019】
いくつかの実施形態では、ゴム製の内側シールドは、プラスチック製の剛性シールド内に少なくとも部分的に配置されている。
【0020】
いくつかの実施形態では、ラベルは、切り離しエッチングラインをさらに含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、切り離しエッチングラインは、統合されるRFIDタグの一部を通過する。
【0022】
本開示のさらなる実施形態は、注射器及び先端キャップ組立体と共に使用するためのラベルを対象とする。ラベルは、管状本体と、管状本体に接着され、またはその一部として形成されるRFIDタグと、管状本体を破断するように構成される切り離しエッチングラインを含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、管状本体は、熱収縮性材料で形成される。
【0024】
いくつかの実施形態では、切り離しエッチングラインは、RFIDタグの一部を通過する。
【0025】
開示のさらなる実施形態は、ルアーロックアダプタと、ルアーロックアダプタに結合される剛性キャップと、遠位端及び近位端を有する剛性先端キャップとを含む注射器本体と結合するための先端キャップ組立体を対象とし、剛性先端キャップは、少なくとも部分的に剛性キャップ内に配置される。先端キャップ組立体は、剛性キャップ内と剛性先端キャップの遠位端に配置されるRFIDタグをさらに含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、RFIDタグは、円形のRFIDインレイとして形成される。
【0027】
いくつかの実施形態では、RFIDタグは、接着剤によって剛性キャップ内に保持される。
【0028】
いくつかの実施形態では、接着剤は、RFIDインレイの外周縁に塗布される。
【0029】
本開示のさらなる実施形態は、ルアーロックアダプタを含む注射器本体と結合するための先端キャップ組立体を対象とし、ルアーロックアダプタは、少なくとも1つの環状溝と、ルアーロックアダプタに結合した剛性キャップと、剛性先端キャップであって、剛性先端キャップが剛性キャップの中に少なくとも部分的に配置される、剛性先端キャップとを備える。先端キャップ組立体は、ルアーロックアダプタの少なくとも1つの環状溝内に配置されるRFIDタグをさらに含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの環状溝は、ルアーロックアダプタの遠位端部分に配置される。
【0031】
いくつかの実施形態では、RFIDタグは、少なくとも1つの環状溝にオーバーモールドされる。
【0032】
いくつかの実施形態では、RFIDタグは、少なくとも1つの環状溝にクリップされる。
【0033】
いくつかの実施形態では、RFIDタグは、環状である。
【0034】
本開示のさらなる実施形態は、ルアーロックアダプタと、ルアーロックアダプタに結合される剛性キャップと、剛性先端キャップとを含む注射器本体と結合するための先端キャップ組立体を対象とし、剛性先端キャップは、剛性キャップ内に少なくとも部分的に配置される。先端キャップ組立体は、ルアーロックアダプタの少なくとも一部の周りに配置されるRFIDタグをさらに備える。
【0035】
本開示のさらなる実施形態は、ルアーロックアダプタと、ルアーロックアダプタに結合される剛性キャップと、剛性先端キャップとを含む注射器本体と結合するための先端キャップ組立体に向けられ、剛性先端キャップが剛性キャップ内に少なくとも部分的に配置される。先端キャップ組立体は、ルアーロックアダプタの少なくとも遠位部分及び剛性キャップの近位部分の周囲に配置されるRFIDタグをさらに含む。
【0036】
いくつかの実施形態において、RFIDタグは、さらに、切り離しエッチングラインを含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、切り離しエッチングラインは、ルアーロックアダプタの遠位部分と剛性キャップの近位部分との間の分割位置に配置される。
【0038】
本開示のさらなる詳細及び利点は、添付の図面と併せて読まれる以下の詳細な説明から理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1図1は、本開示の一態様に係るRFIDインレイを組み込んだ注射器本体及び先端キャップ組立体の部分断面側面図である。
図2図2は、図1のRFIDインレイを組み込んだ注射器本体及び先端キャップ組立体の斜視図である。
図3図3は、図1のRFIDインレイを組み込んだ注射器本体及び先端キャップ組立体の別の部分断面側面図である。
図4図4は、本開示の一態様に係るラベル用メッシュ基材を示す上面図である。
図5図5は、本開示の一態様に係るRFIDインレイのためのメッシュ基材の上面図である。
図6A図6Aは、本開示の一態様に係るRFIDラベルを組み込んだ注射器本体及び先端キャップ組立体の断面側面図である。
図6B図6Bは、本開示の別の態様に係る注射器本体及び先端キャップ組立体の断面側面図である。
図7A図7Aは、本開示の一態様に係るRFIDタグを組み込んだ管状ラベルの側面斜視図である。
図7B図7Bは、図7Aの管状ラベルを組み込んだ注射器本体及び先端キャップ組立体の側面図である。
図7C図7Cは、図7Aの管状状ラベルを組み込んだ別の注射器本体及び最上部キャップ組立体の側面図である。
図8A図8Aは、本開示の別の態様による、RFIDタグを組み込んだ注射器本体及び先端キャップ組立体の斜視図である。
図8B図8Bは、図8AのRFIDタグを組み込んだ注射器本体及び先端キャップ組立体の断面側面図である。
図9A図9Aは、本開示の別の態様による、RFIDタグを組み込んだ注射器本体及び先端キャップ組立体の斜視図である。
図9B図9Bは、図9AのRFIDタグを組み込んだ注射器本体及び先端キャップ組立体の断面側面図である。
図10A図10Aは、本開示の別の態様による、RFIDタグを組み込んだ注射器本体及び先端キャップ組立体の斜視図である。
図10B図10Bは、図10AのRFIDタグを組み込んだ注射器本体及び先端キャップ組立体の断面側面図である。
【0040】
以下の説明は、当業者が本発明を実施するために企図される説明された実施形態を作成及び使用することを可能にするために提供される。しかしながら、様々な修正、等価物、変形、及び、代替物は、当業者に容易に明らかなことである。任意の、及び、全てのそのような修正、変形、等価物、及び代替物は、本発明の主旨および範囲の中に入ることが意図されたものである。
【0041】
以下、説明の目的のために、「上部」、「下部」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「最上部」、「最下部」、「横」、「縦」、及び、それらの派生語は、図面において配向されるように、本発明に関するものとする。しかしながら、本発明は、それとは反対に明示的に特定されない限り、様々な代替的な変形を前提としてもよいことは理解されよう。また、添付の図面に示され、及び、以下の明細書に記載される具体的な装置は、単に、本発明の例示的な実施形態であることも理解されるべきである。そのため、本明細書に開示される側面に関連する具体的な寸法および他の物理的な特徴は、限定的なものであるとしてみなされるべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0042】
図1~3を参照すると、本開示の一態様に係る注射器本体及び先端キャップ組立体10の様々な図が示される。注射器本体及び先端キャップ組立体10は、先端部分14を有する注射器本体12、並びに、プラスチック製の剛性先端キャップ(PRTC)組立体16を含む。プラスチック製の剛性先端キャップ組立体16は、ルアーロックアダプタ18、剛性キャップ20、及び、剛性キャップ20内に配置され、注射器本体12の先端部分14を少なくとも部分的に囲むように構成された剛性先端キャップ22を含む複数の部分から形成されてもよい。また、ルアーロックアダプタ18は、先端キャップ組立体10から独立していてもよい。典型的には、剛性先端キャップ22は、滅菌ガスが剛性先端キャップ22の遠位端を通過することを可能にするゴム材料又は当業者から公知の典型的な材料で作製される。好ましくは、剛性キャップ20は、プラスチック材料で作られる。
【0043】
図2に示されるように、ルアーロックアダプタ18は複数のリブ19を含んでもよく、一方、剛性キャップ20は複数のリブ21も含んでもよい。それぞれのリブ19,21は、剛性キャップ20、ルアーロックアダプタ18、又は、その両方を着脱する際に、組立工具、及び/又は、ユーザの手によるグリップを強化することができる。
【0044】
さらに、プラスチック製の剛性先端キャップ組立体16の遠位端に、RFIDタグ24を設けてもよい。いくつかの実施形態では、RFIDタグ24は、実質的に円形のRFIDインレイとして形成される。しかしながら、RFIDタグ24は、実質的に円形のインレイ形態に限定されず、任意の適切なRFIDタグであってもよいことを理解されたい。RFIDタグ24は、例えば、超高周波(UHF)RFIDタグ、高周波(HF)RFIDタグ、高周波-近距離通信(HF-NFC)RFIDタグ、及び/又は、低周波(LF)RFIDタグとして形成することができる。さらに、及び/又は代替的に、RFIDタグ24のアンテナは、双極子であってもよく、1つ又は複数の閉回路で構成されていてもよい。さらに、RFIDタグ24が本明細書に示され説明されているが、他の形態のリモートの書き込み及び読み取り可能なデータタグ、及び/又は、インレイが、本開示に従って利用され得ることを理解されたい。例えば、Bluetoothタグ、超広帯域リアルタイム位置情報システム(RTLS)、WiFi RTLS、及び/又は、赤外線RTLSなどのデータタグ又はインレイは、RFIDタグの代わりに(又は追加で)利用することができる。
【0045】
図1~3に示すように、RFIDタグ24は、プラスチック製の剛性先端キャップ組立体16の円形の遠位端に適用され、接着剤26によってその端部の位置に保持または保持されることができる。接着剤26は、例えば、UV硬化接着剤、ゴム接着剤、接着剤、湿式インレイ、シリコン接着剤、樹脂(例えば、エポキシ)等、任意の適切な接着剤で形成することができる。図2に示すように、接着剤26は、RFIDタグ24の外周縁の周りに環状ビードとして配置され、それによってRFIDタグ24を少なくとも剛性キャップ20に固着してもよい。他の実施形態では、接着剤26は、RFIDタグ24の一部又は全部に配置された層として形成されてもよい。このようにして、接着剤26は、RFIDタグ24をプラスチック製の剛性先端キャップ組立体16の遠位端内に保持するだけでなく、RFIDタグ24の上に保護層を形成するように作用し、それによって損傷や改ざんの可能性を低減することができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、RFIDタグ24は、プラスチック製の剛性先端キャップ組立体16の遠位端の実質的に全表面に亘って延在する大きさであってよく、それによって、アンテナ長、したがって、読み取り範囲が最大化される。しかしながら、他の実施形態では、RFIDタグ24は、プラスチック製の剛性先端キャップ組立体16の遠位端を横切って部分的にのみ延在するようにサイズ設定されてもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態では、RFID24は、剛性キャップ20の外部及び遠位面上に配置されるように構成されてもよい。さらに、剛性キャップ20は、ゴム材料で形成されていてもよい。
【0047】
RFIDタグ24を有するプラスチック製の剛性先端キャップ組立体16を製造するために、剛性キャップ20及び剛性先端キャップ22を最初に提供し、例えば、スナップフィット接続を介して一緒に組み立ててもよい。次に、組み立てられた剛性キャップ20及び剛性先端キャップ22は、例えば、ねじ接続を介してルアーロックアダプタ18に結合され得る。ルアーロックへの結合は、ルアーロックアダプタ18が、例えば、スナップフィット又は接着を介して注射器の遠位先端部14に固定された後にも起こり得る。次に、RFIDタグ24は、剛性先端キャップ22の遠位端に配置されてもよく、接着剤26は、剛性キャップ20に対してRFIDタグ24を剛性先端キャップ22の上に保持するようにRFIDタグ24の周り、又は、その上に形成されることができる。
【0048】
図1~3に示す実施形態では、RFIDタグ24は、注射器本体12及びプラスチック製の剛性先端キャップ組立体16に対してXY平面内に維持される。このような配向では、RFIDタグ24の読み取り距離を最大化することができる。さらに、この配向は、複数の医療用注射装置が一般に直立配向でタブ内に保持されるため、RFIDタグ24を医療用注射装置のタブの底部からより容易に読み取ることを可能にする。
【0049】
図1~3に示す構成のもう一つの利点は、多くのサプライヤーが、図示のものと同様のプラスチック製の剛性先端キャップ組立体を利用しているため、このような装置の構築を外注することを可能にすることである。さらに、図示されているような円形のRFIDインレイは、他のRFID技術(例えば、固体RFIDタグなど)よりも安価であり得る。また、RFIDタグ24は、プラスチック製の剛性先端キャップ組立体16に付加され、例えば、接着剤26を介して保持されるだけなので、プラスチック製の剛性先端キャップ組立体16及び/又は注射器12の構成要素の成形に影響や変更が必要ない。
【0050】
次に、図4及び図5を参照して、本開示の他の態様に係るラベル及び/又はRFIDインレイと共に使用するためのメッシュ基材を示す。
【0051】
従来の医療用注射器などのラベルは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、紙などの固体フィルムで形成されているものがほとんどである。しかし、このようなラベルは一般に多孔質ではなく、装置が形成された後に貼付されるため、滅菌に使用されるガスに対する透過性が低く、装置への付着も制限される。さらに、このような固体フィルムラベルは、ガスや湿度を閉じ込める可能性がある。
【0052】
逆に、図4は、本開示の一態様に従った、メッシュ基材32を有するラベル30を示す。メッシュ基材32は、例えば、PET、PI、又は、紙の貫通した多孔質層のような薄いメッシュ材料で形成されてもよい。このような材料の例としては、例えば、タイベック(登録商標)、ゴアテックス(登録商標)フィルム、包帯材料等が挙げられる。
【0053】
メッシュ基材32を有するラベル30を利用することにより、加工中にUV硬化又は樹脂(例えば、ポリプロピレン)などの接着剤が、メッシュ基材32に浸透し、それによって、例えば、インモールドラベル、接着、インモールドなどの加工中に、ラベル30を種々のデバイス部品に取り付けることができるようになる。さらに、メッシュ基材32は、そこから気体を透過させることができ、例えば、滅菌(EtO、蒸気等)、脱ガス、脱着、浸出等を行うことができる。また、メッシュ基材32は、ラベル30にガスや湿気が取り込まれることを防止する。
【0054】
ラベル30を製造するために、例えばタイベック(登録商標)のような多孔質基材を1層以上、2層以上存在する場合には接着剤とともに使用してもよい。あるいは、最初に固体フィルム材料(又は固体フィルム材料の層)を利用し、メッシュ基材32を形成するために、小孔又はマイクロ穿孔が、材料を表面全体に穿孔してもよい。
【0055】
図5を参照すると、同様のメッシュ基材を利用したRFIDインレイ40が示される。具体的には、RFIDインレイ40は、RFIDアンテナ44および集積回路(IC)チップ46とともに、メッシュ基材42を含む。
【0056】
上述したメッシュ基材32と同様に、メッシュ基材42は、例えば、PET、PI、又は、紙の貫通した多孔質層のような薄いメッシュ材料で形成されてもよい。このような材料の例としては、例えば、タイベック(登録商標)、ゴアテックス(登録商標)フィルム、包帯材料等が挙げられる。
【0057】
メッシュ基材42を利用することにより、加工中にUV硬化又は樹脂(例えばポリプロピレン)などの接着剤がRFIDインレイ40に浸透し、それによって、例えばインモールドラベル、接着、インモールドなどの加工中にRFIDインレイ40を種々の装置部品に取り付けることができるようになる。さらに、メッシュ基材42は、そこを気体が透過することを可能にし、例えば、滅菌(EtO、蒸気等)、脱ガス、脱着、浸出等を可能にする。また、メッシュ基材42は、RFIDインレイ40に気体や湿気が取り込まれることを防止する。
【0058】
RFIDインレイ40を製造するために、多孔質基材(すなわち、例えば、タイベック(登録商標)などの高密度スパン結合ポリエチレン繊維)の1層以上の層を、2層以上存在する場合には接着剤とともに用いてもよい。さらに、RFIDアンテナ44及びICチップ46を印刷/組立して、メッシュ基材42に接着してもよい。あるいは、最初に固体フィルム材料(又は固体フィルム材料の層)を利用し、メッシュ基材42を形成するために、小孔又はマイクロ穿孔が、材料を表面全体に穿設し、その後、RFIDアンテナ44及びICチップ46をメッシュ基材42に印刷/組立して接着してもよい。
【0059】
次に、図6A及び図6Bを参照すると、本開示の別の態様に従った注射器及びラベルの構成が示される。
【0060】
具体的には、図6Aを参照すると、注射器及びラベル組立体50が示されている。注射器及びラベル組立体50は、その遠位端に配置された針54を有する注射器本体52と、針54を選択的に覆うように注射器本体52に取り外し可能に結合されるように構成された先端キャップ56と、を含む。図6Aに示す実施形態では、先端キャップ56は、剛性針シールド(RNS)及びゴム製の内側シールドとして形成されており、したがって、単に、注射器本体52の先端部分に圧入され得る。ゴム製の内側シールドは、当業者によって知られている任意のプラスチック材料であってよい剛性針シールドの内部に少なくとも部分的に挿入され、その後、先端キャップ組立体が、注射器本体52の先端部分に圧入される。
【0061】
さらに、注射器及びラベル組立体50は、RFIDタグ62をその中又はその上に、例えば、インレイとして統合したラベル60をさらに含んでもよい。一実施形態では、ラベル60は、管状の熱収縮性材料で形成される。したがって、管状のラベル60は、ラベル60が注射器本体52の遠位部分と先端キャップ56の近位部分の両方に重なるように、注射器本体52の周りに挿入され得る。その後、注射器本体52と先端キャップ56との接続領域の周囲でラベル60を収縮させるように、ラベル60に熱(例えば、約90℃)が加えられてもよい。
【0062】
あるいは、別の実施形態において、ラベル60は、従来のラベル材料(例えば、PET、PI、紙など)で形成され、接着剤を介して、ラベル60が注射器本体52の遠位部分と先端キャップ56の近位部分の両方に重なるように配置されてもよい。
【0063】
図6Aには示されていないが、ラベル60は、先端キャップ56の取り外し時に開く破断可能なブリッジを含む。したがって、ラベル60は、RFIDタグ62を介したトレーサビリティを提供するだけでなく、先端キャップ56が注射器本体52から取り外されたか否かについて、ユーザに視覚的な表示を提供する。このように、ラベル60は、医療機器が改ざん等されたか否かの視覚的な証拠となり、容器レバー(注射器製造から注射器使用・廃棄まで)でのトレーサビリティを可能にし、また、先端キャップ56が注射器本体52から不用意に外れないようにすることにも役立つ。
【0064】
図6Bを参照すると、注射器及びラベル組立体70が示される。図6Aに関して上述した注射器及びラベル組立体50と同様に、注射器及びラベル組立体70は、RNS先端キャップとは対照的に、注射器本体72に結合されたプラスチック製の剛性先端キャップ(PRTC)組立体74と関連してはいるが、ラベル60を利用する。したがって、注射器及びラベル組立体70では、ラベル60は、上述したものと同じ利点(すなわち、医療装置が改ざんされたか、又は、その他の方法で開けられたか否かの視覚的証拠、容器レバー(注射器の製造から注射器の使用及び廃棄まで)におけるトレーサビリティを可能にするなど)を提供する。さらに、ラベル60は、プラスチック製の剛性先端キャップ組立体74のルアーロックアダプタの不要な回転、及び、プラスチック製の剛性先端キャップ組立体74の注射器本体72からの不用意な取り外しを防ぐように作用することもできる。
【0065】
次に、図7A~7Cを参照すると、本開示の別の態様に従った注射器及びラベルの構成が図示される。上述したラベル60と同様に、図7Aは、RFIDタグ86をその中、又は、その上に、例えば、インレイとして統合したラベル80を示す。一実施形態では、ラベル80は、管状の熱収縮性材料で形成される。したがって、図7Bに示す注射器及びラベル組立体90を参照すると、管82の形態のラベル80は、ラベル80が注射器本体92の遠位部分と注射器本体92に結合されたプラスチック製の剛性先端キャップ(PRTC)組立体94の近位部分の両方に重なるように注射器本体92の周りに挿入されることができる。次に、注射器本体92とプラスチック製の剛性先端キャップ組立体94の接続領域の周りでラベル80を収縮させるように、熱(例えば、約90℃)をラベル80に加えてもよい。
【0066】
図7Cは、注射器本体102及び先端キャップ104(すなわち、RNS)に関するものではあるが、同様の注射器及びラベル組立体100の構成を示し、先端キャップ104は、針(図示せず)を選択的に覆うように注射器本体102に取り外し可能に結合可能であるよう構成される。ラベル80は、注射器本体102及び先端キャップ104の接続領域の周囲の部分上をスライドするように構成されてもよい。
【0067】
あるいは、別の実施形態では、ラベル80は、従来のラベル材料(例えば、PET、PI、紙など)で形成されてもよい。ラベル80の内側面84は、ラベル80が注射器本体92の遠位部分とプラスチック製の剛性先端キャップ組立体94の近位部分(図7Bに示す注射器及びラベル組立体90の場合)、又は、注射器本体102の遠位部分と先端キャップ104の近位部分(図7Cに示す注射器及びラベル組立体100の場合)の両方に付着して重なるように接着剤(例えばゴム接着剤、アクリル接着剤等)を受容している。
【0068】
図7A~7Cをさらに参照すると、ラベル80は、切り離しエッチングライン88をさらに含み、この線は、プラスチック製の剛性先端キャップ組立体94及び先端キャップ104を注射器本体92及び注射器本体102からそれぞれ容易に分離できるように構成されたミシン目線である。さらに、図7A~7Cに示すように、切り離しエッチングライン88は、RFIDタグ86の一部を通過するようにラベル80に沿って配置される。このようにして、ラベル80が切り離しエッチングライン88に沿って破断されると、「シール」が破断されたことを視覚的に示すだけでなく、RFIDタグ86によって提供される機械読み取り可能なRFID信号も変更される。このように、ラベル80は、先端キャップが注射器から取り外された場合(それが改ざんであれ、許可された使用であれ)、2つの形式の証拠を提供する。
【0069】
図7B及び図7Cに示すように、ラベル80上のRFIDタグ86の大部分は、切り離しエッチングライン88の注射器バレル側に設けられる。このように、先端キャップが注射器から取り外されても、RFIDタグ86(及びその固有の識別データ)は注射器バレルに取り付けられたままであり、注射器の薬剤ラベルと同じ側に提供することができる。このようにして、ラベル80が切り離しエッチングライン88に沿って破断されることによるRFID信号の変化により、注射器の改ざん又は他の使用を識別することができるが、この行為により注射器に関連する固有の識別データが破壊されることはない。
【0070】
ここで図8A及び8Bを参照すると、本開示の別の態様に従った注射器本体及び先端キャップ組立体200が示される。注射器本体及び先端キャップ組立体200は、先端部分204を有する注射器本体202、並びに、プラスチック製の剛性先端キャップ(PRTC)組立体206を含む。プラスチック製の剛性先端キャップ組立体206は、ルアーロックアダプタ208、剛性キャップ210、及び、剛性キャップ210内に配置され、注射器本体202の先端部分204を少なくとも部分的に囲むように構成された剛性先端キャップ212を含む複数の部分から形成される。図8Aに示されるように、ルアーロックアダプタ208は、複数のリブ209を含んでもよく、一方、剛性キャップ210は、複数のリブ211も含んでもよい。それぞれのリブ209,211は、剛性キャップ210、ルアーロックアダプタ208、又は、その両方を取り付け、及び/又は、取り外すときに、組立工具、及び/又は、ユーザの手による強化されたグリップを提供することができる。
【0071】
さらに、ルアーロックアダプタ208と剛性キャップ210との間の分割線、又は、その近傍に、実質的に環状のRFIDタグ214を設けてもよい。具体的には、図8Bに示されているように、RFIDタグ214は、ルアーロックアダプタ208の遠位端に形成された環状溝216内にはめ込まれてもよい。このようにして、例えば、成形を介したルアーロックアダプタ208の形成は実質的に変更されないが、RFIDタグ214が存在するためのプラスチック製の剛性先端キャップ組立体206上の確実なはめ込み位置は依然として提供される。さらに、RFIDタグ214を環状溝216に配置することによって、それぞれのリブ209,211は目立たないままであり、これは、ルアーロックアダプタ208、及び/又は、剛性キャップ211を把持するために組立工具を利用する場合に特に有利である。図8A及び8Bは、環状溝216がルアーロックアダプタ208の遠位端に位置することを示しているが、環状溝216は、ルアーロックアダプタ208の近位端、又は、近位部分など、ルアーロックアダプタ208の外部表面に沿った任意の他の場所に位置してもよいことを理解されたい。
【0072】
図8A及び図8Bには示されていないが、別の実施形態では、剛性キャップ210は、RFIDタグ214を収容するための溝を含んでもよいことが理解されるであろう。同様に、溝は、ルアーロックアダプタ208と剛性キャップ210との間の分割線における配置、又は、その近傍に限定される必要はなく、プラスチック製の剛性先端キャップ組立体206に沿った任意の場所に配置されてもよい。
【0073】
いくつかの実施形態では、RFIDタグ214は、溝216の位置でルアーロックアダプタ208にオーバーモールドされてもよい。しかしながら、RFIDタグ214は、そのように限定されないことを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態では、RFIDタグ214は、ルアーロックアダプタ208にクリップされるように構成されてもよい。さらに、RFIDタグ214は、実質的に環状であるとして示されているが、RFIDタグ214は、そのように限定されず、RFID信号を発することができる任意の適切な形状であってもよいことが理解されよう。
【0074】
RFIDタグ214は、例えば、超高周波(UHF)RFIDタグ、高周波(HF)RFIDタグ、高周波-近距離通信(HF-NFC)RFIDタグ、及び/又は、低周波(LF)RFIDタグとして形成されてもよい。さらに、及び/又は代替的に、RFIDタグ214のアンテナは、双極子であってもよく、1つ又は複数の閉回路で構成されていてもよい。さらに、RFIDタグ214が本明細書に示され、説明されているが、他の形態のリモートの書き込み及び読み取り可能なデータタグ、及び/又は、インレイが本開示に従って利用されてもよいことが理解されよう。例えば、Bluetoothタグ、超広帯域リアルタイム位置情報システム(RTLS)、WiFi RTLS、及び/又は、赤外線RTLSなどのデータタグ又はインレイが、RFIDタグの代わりに(又は追加で)利用することができる。
【0075】
次に、図9A及び図9Bを参照すると、本開示の別の態様に従った注射器本体及び先端キャップ組立体300が示される。注射器本体及び先端キャップ組立体300は、先端部分304を有する注射器本体302と、プラスチック製の剛性先端キャップ(PRTC)組立体306とを含む。プラスチック製の剛性先端キャップ組立体306は、ルアーロックアダプタ308と、剛性キャップ310と、剛性キャップ310内に配置され、注射器本体302の先端部分304を少なくとも部分的に取り囲むように構成された剛性先端キャップ312とを含む複数の部分で形成される。図9Aに示されるように、ルアーロックアダプタ308は、複数のリブ309を含んでもよく、一方、剛性キャップ310も、複数のリブ311を含んでもよい。それぞれのリブ309,311は、剛性キャップ310、ルアーロックアダプタ308、又は、その両方を取り付け、及び/又は、取り外すときに、組立工具、及び/又は、ユーザの手によるグリップを強化することを提供することができる。
【0076】
図9Bに示されているように、ルアーロックアダプタ308は遠位部分316を含み、リブ309は遠位部分316の中に延在していない。いくつかの実施形態では、遠位部分316は、はめ込み式である。遠位部分316を実質的に取り囲むのは、RFIDタグ314である。このようにして、例えば成形を介したルアーロックアダプタ308の形成は実質的に変更されないが、RFIDタグ314が存在するための安全なはめ込み式の位置が依然として提供される。さらに、RFIDタグ314をルアーロックアダプタ308の遠位部分316に配置することによって、それぞれのリブ309,311は遮られないままであり、これは、ルアーロックアダプタ308、及び/又は、剛性キャップ311を把持するために組立工具を利用する場合に特に有利である。
【0077】
いくつかの実施形態では、RFIDタグ314は、ルアーロックアダプタ308の遠位部分316へのインモールド標識を可能にするように、オーバーモールドインレイとして形成されてもよい。しかしながら、RFIDタグ314は、そのように限定されないことを理解されたい。RFIDタグ314は、例えば、超高周波(UHF)RFIDタグ、高周波(HF)RFIDタグ、高周波-近距離通信(HF-NFC)RFIDタグ、及び/又は、低周波(LF)RFIDタグとして形成してもよい。さらに、及び/又は、代替的に、RFIDタグ314のアンテナは、双極子であってもよいし、1つ又は複数の閉回路で構成されていてもよい。さらに、RFIDタグ314が本明細書に示され、説明されているが、他の形態のリモートの書き込み及び読み取り可能なデータタグ、及び/又は、インレイが本開示に従って利用されてもよいことを理解されたい。例えば、Bluetoothタグ、超広帯域リアルタイム位置情報システム(RTLS)、WiFi RTLS、及び/又は、赤外線RTLSなどのデータタグ又はインレイが、RFIDタグの代わりに(又は追加で)利用することができる。
【0078】
ここで図10A及び図10Bを参照すると、本開示の別の態様に従った注射器本体及び先端キャップ組立体400が示される。ルアーロックアダプタ308の遠位部分316のみに重なるRFIDタグ314を利用する、図9A及び9Bに関して上述した注射器本体及び先端キャップ組立体300とは異なり、注射器本体及び先端キャップ組立体400は、ルアーロックアダプタと剛性キャップ部分の間の相対回転を介して、改ざんの証拠を提供するよう構成される。
【0079】
具体的には、注射器本体及び先端キャップ組立体400は、先端部分404を有する注射器本体402と、プラスチック製の剛性先端キャップ(PRTC)組立体406とを含む。プラスチック製の剛性先端キャップ組立体406は、ルアーロックアダプタ408、剛性キャップ410、及び剛性キャップ410内に配置され、注射器本体402の先端部分404を少なくとも部分的に囲むように構成された剛性先端キャップ412を含む複数の部分から形成される。図10Aに示されるように、ルアーロックアダプタ408は、複数のリブ409を含んでもよく、一方、剛性キャップ410も、複数のリブ411を含んでもよい。それぞれのリブ409,411は、剛性キャップ410、ルアーロックアダプタ408、又は、その両方を取り付け、及び/又は、取り外すときに、組立工具、及び/又は、ユーザの手による強化されたグリップを提供することができる。
【0080】
図10A及び図10Bの両方に示されているように、注射器本体及び先端キャップ組立体400は、ルアーロックアダプタ408の遠位部分及び剛性キャップ410の近位部分の両方を実質的に囲むRFIDタグ414をさらに含む。このようにして、RFIDタグ414は、ルアーロックアダプタ408と剛性キャップ410の近位部分との分離位置と重なる。この分離位置又はその近傍に、RFIDタグ414は、切り離しエッチングライン416をさらに含んでもよい。このようにして、ルアーロック408及び/又は剛性キャップ410が互いに相対的に回転される場合及びその時、切り離しエッチングライン416は、「シール」が破断されたことを少なくとも視覚的に示し、それによって、改ざんの有効な証拠を提供する。加えて、及び/又は、代替的に、切り離しエッチングライン416が破断された場合及びその時、RFIDタグ416によって提供される機械可読RFID信号も変更、又は、破壊され、それによって、改ざんの機械可読表示を提供することができる。したがって、いくつかの実施形態において、RFIDタグ416は、プラスチック製の剛性先端キャップ(PRTC)組立体406の要素が分離された場合(それが改ざん又は認可された使用である)、2つの形態の証拠を提供し得る。
【0081】
図10Bに示されているように、RFIDタグ414は、RFIDタグ414を収容するためにルアーロックアダプタ408、及び/又は、剛性キャップ410の改変を必要としない方法で、ルアーロックアダプタ408の遠位部分と剛性キャップ410の近位部分の両方を実質的に取り囲むことができる。しかしながら、図示しないが、RFIDタグ414とプラスチック製の剛性先端キャップ(PRTC)組立体406との間の接続を改善するように、ルアーロックアダプタ408及び剛性キャップ410の一方又は両方を変更することができることを理解されたい。
【0082】
さらに、RFIDタグ414をルアーロックアダプタ408の遠位部分及び剛性キャップ410の近位部分に配置することによって、それぞれのリブ409,411の少なくとも一部が遮られないままで、これは、ルアーロックアダプタ408、及び/又は、剛性キャップ411を掴むために組立ツールを利用する場合に特に有利である。
【0083】
いくつかの実施形態では、RFIDタグ414は、RFIDタグ414がルアーロックアダプタ408及び剛性キャップ411の両方の部分に亘って延在することができるように、湿式インレイとして形成されてもよい。しかしながら、RFIDタグ414は、そのように限定されないことを理解されたい。RFIDタグ414は、例えば、超高周波(UHF)RFIDタグ、高周波(HF)RFIDタグ、高周波-近距離通信(HF-NFC)RFIDタグ、及び/又は、低周波(LF)RFIDタグとして形成してもよい。さらに、及び/又は代替的に、RFIDタグ414のアンテナは、双極子であってもよく、1つ又は複数の閉回路で構成されていてもよい。さらに、RFIDタグ414が本明細書に示され、説明されているが、他の形態のリモートの書き込み及び読み取り可能なデータタグ、及び/又は、インレイが本開示に従って利用され得ることを理解されたい。例えば、Bluetoothタグ、超広帯域リアルタイム位置情報システム(RTLS)、WiFi RTLS、及び/又は、赤外線RTLSなどのデータタグ又はインレイは、RFIDタグの代わりに(又は追加で)利用することができる。
【0084】
RFIDタグを組み込んだ様々な注射器及びラベル組立体のいくつかの実施形態が添付の図に示され、本明細書に詳細に説明されているが、他の実施形態は、本発明の範囲及び精神から逸脱せずに当業者には明らかであり、容易に作成されるであろう。例えば、本開示は、可能な範囲で、任意の実施形態の1つ以上の特徴を、任意の他の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせることができることを企図することを理解されたい。したがって、前述の説明は、制限的というよりも例示的であることを意図している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
【手続補正書】
【提出日】2023-05-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注射器本体と結合するための先端キャップ組立体であって、
ルアーロックアダプタと、
前記ルアーロックアダプタに結合される剛性キャップと、
遠位端及び近位端を有する剛性先端キャップであって、前記剛性先端キャップの少なくとも一部が、前記剛性キャップ内に配置される、剛性先端キャップと、
前記剛性先端キャップの前記遠位端に配置されるRFIDタグと、
前記RFIDタグの上に形成される接着剤層と、
を備える、先端キャップ組立体。
【請求項2】
前記RFIDタグは、円形のRFIDインレイとして形成される、請求項1に記載の先端キャップ組立体。
【請求項3】
前記RFIDタグが、前記剛性先端キャップの前記遠位端全体に亘って延在する、請求項2に記載の先端キャップ組立体。
【請求項4】
前記RFIDタグが、超高周波(UHF)RFIDタグ、高周波(HF)RFIDタグ、高周波-近距離通信(HF-NFC)RFIDタグ、又は、低周波(LF)RFIDタグのいずれか1つである、請求項1に記載の先端キャップ組立体。
【請求項5】
前記接着剤層が、UV硬化接着剤、ゴム接着剤、湿式インレイ、シリコン接着剤、または樹脂のうちの1つである請求項1に記載の先端キャップ組立体。
【請求項6】
医療機器に使用するためのRFIDインレイであって、
メッシュ基材と、
前記メッシュ基材に接着されるRFIDアンテナ及び集積回路チップ組立体と、
を備える、RFIDインレイ。
【請求項7】
前記メッシュ基材は、多孔質でガス透過性である、請求項6に記載のRFIDインレイ。
【請求項8】
前記メッシュ基材は、高密度スパン結合ポリエチレン繊維で形成される、請求項6に記載のRFIDインレイ。
【請求項9】
注射器及びラベル組立体であって、
遠位端及び近位端を有する注射器本体と、
遠位端及び近位端を有する先端キャップ組立体と、
前記注射器本体の前記遠位端及び前記先端キャップ組立体の前記近位端を少なくとも部分的に取り囲むラベルと、
を備え、
前記ラベルは、統合されるRFIDタグを含む、注射器及びラベル組立体。
【請求項10】
前記ラベルが、管状の熱収縮性材料で形成される、請求項9に記載の注射器及びラベル組立体。
【請求項11】
前記先端キャップ組立体が、柔軟な内側シールドと剛性の外側シールドとを含む針シールド組立体である、請求項9に記載の注射器及びラベル組立体。
【請求項12】
前記剛性の外側シールドが、プラスチック製の剛性シールドであり、前記柔軟な内側シールドが、ゴム材料で作られている、請求項11に記載の注射器及びラベル組立体。
【請求項13】
前記ラベルが、切り離しエッチングラインをさらに含む、請求項9に記載の注射器及びラベル組立体。
【請求項14】
前記切り離しエッチングラインが、前記統合されるRFIDタグの一部を通過する、請求項13に記載の注射器及びラベル組立体。
【請求項15】
注射器及び先端キャップ組立体と共に使用するためのラベルであって、
管状本体と、
前記管状本体に接着され、又は、前記管状本体の一部として形成されるRFIDタグと、
前記管状本体を破断するように構成される切り離しエッチングラインと、
を備える、ラベル。
【請求項16】
前記管状本体は、熱収縮性材料から形成される、請求項15に記載のラベル。
【請求項17】
前記切り離しエッチングラインは、前記RFIDタグの一部を通過する、請求項15に記載のラベル。
【請求項18】
注射器本体と結合するための先端キャップ組立体であって、
ルアーロックアダプタと、
前記ルアーロックアダプタに結合される剛性キャップと、
遠位端及び近位端を有する剛性先端キャップであって、前記剛性先端キャップの少なくとも一部が、前記剛性キャップ内に配置される、剛性先端キャップと、
前記剛性キャップ内及び前記剛性先端キャップの前記遠位端に配置されるRFIDタグと、
を備える、先端キャップ組立体。
【請求項19】
前記RFIDタグは、円形のRFIDインレイとして形成される、請求項18に記載の先端キャップ組立体。
【請求項20】
前記RFIDタグは、接着剤によって前記剛性キャップ内に保持される、請求項18に記載の先端キャップ組立体。
【請求項21】
前記接着剤は、前記RFIDインレイの外周縁に塗布される、請求項20に記載の先端キャップ組立体。
【請求項22】
前記RFIDタグが、超高周波(UHF)RFIDタグ、高周波(HF)RFIDタグ、高周波-近距離通信(HF-NFC)RFIDタグ、又は、低周波(LF)RFIDタグのいずれか1つである、請求項18に記載の先端キャップ組立体。
【請求項23】
注射器本体と結合するための先端キャップ組立体であって、
ルアーロックアダプタであって、前記ルアーロックアダプタが少なくとも1つの環状溝を有する、ルアーロックアダプタと、
前記ルアーロックアダプタに結合される剛性キャップと、
剛性先端キャップであって、前記剛性先端キャップが前記剛性キャップ内に少なくとも部分的に配置される、剛性先端キャップと、
前記ルアーロックアダプタの前記少なくとも1つの環状溝内に配置されるRFIDタグと、
を備える、先端キャップ組立体。
【請求項24】
前記少なくとも1つの環状溝が、前記ルアーロックアダプタの遠位端部分に配置される、請求項23に記載の先端キャップ組立体。
【請求項25】
前記RFIDタグは、前記少なくとも1つの環状溝にオーバーモールドされる、請求項23に記載の先端キャップ組立体。
【請求項26】
前記RFIDタグは、前記少なくとも1つの環状溝にクリップされる、請求項23に記載の先端キャップ組立体。
【請求項27】
前記RFIDタグが環状である、請求項23に記載の先端キャップ組立体。
【請求項28】
注射器本体と結合するための先端キャップ組立体であって、
ルアーロックアダプタと、
前記ルアーロックアダプタに結合される剛性キャップと、
剛性先端キャップであって、前記剛性先端キャップが前記剛性キャップ内に少なくとも部分的に配置される、剛性先端キャップと、
前記ルアーロックアダプタの少なくとも一部の周りに配置されるRFIDタグと、
を備える、先端キャップ組立体。
【請求項29】
注射器本体と結合するための先端キャップ組立体であって、
ルアーロックアダプタと、
前記ルアーロックアダプタに結合される剛性キャップと、
剛性先端キャップであって、前記剛性先端キャップが前記剛性キャップ内に少なくとも部分的に配置される、剛性先端キャップと、
前記ルアーロックアダプタの少なくとも遠位部分及び前記剛性キャップの近位部分の周囲に配置されるRFIDタグと、
を備える、先端キャップ組立体。
【請求項30】
前記RFIDタグは、切り離しエッチングラインをさらに含む、請求項29に記載の先端キャップ組立体。
【請求項31】
前記切り離しエッチングラインは、前記ルアーロックアダプタの前記遠位部分と前記剛性キャップの前記近位部分との間の分割位置に配置される、請求項30に記載の先端キャップ組立体。
【国際調査報告】