IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ スウェージロック カンパニーの特許一覧

特表2023-549633流体分配システムソリューション生成装置
<>
  • 特表-流体分配システムソリューション生成装置 図1
  • 特表-流体分配システムソリューション生成装置 図2
  • 特表-流体分配システムソリューション生成装置 図3
  • 特表-流体分配システムソリューション生成装置 図4
  • 特表-流体分配システムソリューション生成装置 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-29
(54)【発明の名称】流体分配システムソリューション生成装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 30/12 20200101AFI20231121BHJP
   G06F 30/20 20200101ALI20231121BHJP
   F17D 1/04 20060101ALI20231121BHJP
   G06F 113/10 20200101ALN20231121BHJP
【FI】
G06F30/12
G06F30/20
F17D1/04
G06F113:10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519771
(86)(22)【出願日】2021-11-17
(85)【翻訳文提出日】2023-03-29
(86)【国際出願番号】 US2021059611
(87)【国際公開番号】W WO2022108962
(87)【国際公開日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】63/115,212
(32)【優先日】2020-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518337784
【氏名又は名称】スウェージロック カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】デジャノヴィック,ミジョ
(72)【発明者】
【氏名】オーウェンス,クリストファー,スコット
(72)【発明者】
【氏名】ロドリゲス,ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】ヤギエラ,トニー
(72)【発明者】
【氏名】ブーバー,ジョン,マーク
(72)【発明者】
【氏名】ディクソン,マシュー
【テーマコード(参考)】
3J071
5B146
【Fターム(参考)】
3J071AA02
3J071AA11
3J071AA21
3J071EE11
3J071EE19
3J071EE21
3J071EE22
5B146AA03
5B146DE13
5B146DE16
5B146DG01
5B146DJ14
5B146EA11
5B146EA15
5B146EC01
5B146EC08
(57)【要約】
流体分配システムソリューションを生成するための例示的なシステム及び方法が提供される。ユーザが標的流体分配システムの構成要素及び/または特性に関連する選択を行うことを可能にするユーザインターフェースが提供される。インターフェースは、ユーザの選択に基づいてフィードバックを提供し、選択に適合性があることを検証するように構成されている。例示的なシステム及び方法は、ユーザ入力を検証し、入力に基づいて標的流体分配システムソリューションを生成するように構成される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体分配システムソリューションを生成するためのシステムであって、
標的流体分配システムに関連する少なくとも1つのユーザ入力を受信するように構成されたユーザインターフェースモジュールであって、前記標的流体分配システムが複数の構成要素を有する、前記ユーザインターフェースモジュールと、
ソリューション生成モジュールであって、
前記少なくとも1つのユーザ入力に基づいて前記標的流体分配システムを生成することと、
前記標的流体分配システムを表すモデルを生成することと、
前記ユーザインターフェースモジュールに前記モデルを表示することと、
を行うように構成された、前記ソリューション生成モジュールと、
前記ユーザインターフェースモジュールと前記ソリューション生成モジュールとを接続するように構成されたネットワークと、
を備える、前記システム。
【請求項2】
前記ソリューション生成モジュールは、前記標的流体分配システムを生成する前に、前記少なくとも1つのユーザ入力を検証するように更に構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ソリューション生成モジュールは、前記少なくとも1つのユーザ入力が前記標的流体分配システムの可能な現実の物理的構成をもたらすことを確認することを、前記少なくとも1つのユーザ入力が含むことを検証するように更に構成される、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記ユーザインターフェースモジュールは、前記ユーザがエキスパートモードである場合、前記ソリューション生成モジュールによって実行された前記検証をユーザが無効にすることを可能にするように構成される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記ソリューション生成モジュールは、前記少なくとも1つのユーザ入力の検証が失敗した場合に警告通知を生成するように構成される、請求項1から4のいずれかに記載のシステム。
【請求項6】
前記ソリューション生成モジュールは、前記標的流体分配システムに関連する第2のユーザ入力を受信し、少なくとも前記第2のユーザ入力に基づいて、前記生成された標的流体分配システムを再構成するように更に構成される、請求項の1から5のいずれかに記載のシステム。
【請求項7】
前記ユーザインターフェースモジュールは、前記少なくとも1つのユーザ入力に基づいて可能な入力オプションを修正するように構成される、請求項1から6のいずれかに記載のシステム。
【請求項8】
前記ソリューション生成モジュールは、前記標的流体分配システムに基づいて部品表(BOM)を生成するように更に構成される、請求項1から7のいずれかに記載のシステム。
【請求項9】
前記BOMは、前記標的流体分配システムの少なくとも1つの構成要素に関連するリアルタイムの価格設定情報を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記ソリューション生成モジュールは、1つ以上の3Dプリンタを使用して前記標的流体分配システムを表す3Dモデルの印刷を開始するように更に構成される、請求項1から9のいずれかに記載のシステム。
【請求項11】
前記モデルは、前記標的流体分配システムを表す3Dモデルである、請求項1から10のいずれかに記載のシステム。
【請求項12】
前記モデルは、前記標的流体分配システムを表す2Dモデルである、請求項1から9のいずれかに記載のシステム。
【請求項13】
流体分配システムソリューションを生成するための方法であって、
標的流体分配システムに関連する少なくとも1つのユーザ入力を受信することであって、前記標的流体分配システムが複数の構成要素を有する、前記受信することと、
前記少なくとも1つのユーザ入力と、ソリューション生成モジュールによって生成された少なくとも1つの入力とに基づいて、前記標的流体分配システムを生成することと、
前記標的流体分配システムを表すモデルを生成することと、
ユーザインターフェースに前記モデルを表示することと、
前記生成された標的流体分配システムに関連する情報をストレージに記憶することと、
を含む、前記方法。
【請求項14】
前記ソリューション生成モジュールによって生成された前記少なくとも1つの入力は、前記少なくとも1つのユーザ入力に基づく、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのユーザ入力に基づいて、前記ソリューション生成モジュールで複数の入力を生成することを更に含む、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記標的流体分配システムを生成する前に、前記複数の入力が検証される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記検証は、前記入力が前記標的流体分配システムの可能な実際の物理的構成をもたらすことを確認することを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記検証が失敗した場合に警告通知を生成すること更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記標的流体分配システムに基づいて部品表(BOM)を生成することを更に含む、請求項13から18のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
前記BOMは、前記標的流体分配システムの少なくとも1つの構成要素に関連するリアルタイムの価格設定情報を含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
1つ以上の3Dプリンタを使用して、前記標的流体分配システムを表す3Dモデルを印刷することを更に含む、請求項13から20のいずれかに記載の方法。
【請求項22】
流体分配システムソリューションを生成するための方法であって、
標的流体分配システムに関連する複数のユーザ入力を受信することであって、前記標的流体分配システムが複数の構成要素を有する、前記信することと、
前記複数のユーザ入力の後続の入力に基づいて、利用可能なユーザ入力の選択を修正することと、
前記複数のユーザ入力に基づいて、前記標的流体分配システムを生成することと、
前記生成された標的流体分配システムに関連する情報をストレージに記憶することと、
を含む、前記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年11月18日に出願された、「FLUID Distribution System Solution Generator」という名称の米国仮特許出願第63/115,212号に対する優先権及びそのすべての利益を主張し、その全開示は参照により本明細書に完全に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して流体分配システムソリューションを生成するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
流体分配の分野では、流体分配ソリューションを顧客に提供するために、分配システムの構想、設計、及び実装は、何層にもわたる人間の関与を伴う面倒なプロセスである。顧客は、これらの分配システムを利用して、実験台、機器、またはプロセスに流体を供給する。アプリケーションに応じて、各システムには、カスタマイズされたソリューションを必要とする多くのパラメータがある。通常、営業担当者は顧客と協力して、特定の流体分配プロジェクトに必要なパラメータを文書化し、次いで、エンジニアのチームが、最終的なソリューションを顧客に提供し得る前に、他のステップの中でも、システムを設計し、構成要素の互換性を試験し検証し、部品リスト及びその他の文書を編集し、実装計画を作成するなど、すべてを実行する必要がある。更に、さまざまな顧客が同様の構成を必要としているが、分配システムの設計と構築に統一されたプラットフォームを活用できないため、このプロセスは何度も繰り返される可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
例示的な実施形態では、流体分配システムソリューションを生成するためのシステムが提供される。このシステムは、標的流体分配システムに関連する少なくとも1つのユーザ入力を受け入れるように構成されたユーザインターフェースモジュールであって、標的流体分配システムが複数の構成要素を有するユーザインターフェースモジュールと、ソリューション生成モジュールであって、少なくとも1つのユーザ入力に基づいて標的流体分配システムを生成し、標的流体分配システムを表す3Dモデルを生成し、ユーザインターフェースモジュールに3Dモデルを表示するように構成された、ソリューション生成モジュールと、ユーザインターフェースモジュールとソリューション生成モジュールとを接続するように構成されたネットワークと、を備える。
【0005】
別の例示的な実施形態では、流体分配システムソリューションを生成するための方法が提供される。この方法は、標的流体分配システムに関連する少なくとも1つのユーザ入力を受信することであって、標的流体分配システムが複数の構成要素を有する、受信することと、少なくとも1つのユーザ入力と、ソリューション生成モジュールによって生成された少なくとも1つの入力とに基づいて、標的流体分配システムを生成することと、標的流体分配システムを表す3Dモデルを生成することと、ユーザインターフェースに3Dモデルを表示することと、生成された標的流体分配システムに関連する情報をストレージに記憶することと、を含む。
【0006】
更に別の例示的な実施形態では、流体分配システムソリューションを生成するための方法が提供される。この方法は、標的流体分配システムに関連する複数のユーザ入力を受信することであって、標的流体分配システムが複数の構成要素を有する、受信することと、複数のユーザ入力の後続の入力に基づいて、利用可能なユーザ入力の選択を修正することと、複数のユーザ入力に基づいて、標的流体分配システムを生成することと、生成された標的流体分配システムに関連する情報をストレージに記憶することと、を含む。
【0007】
本開示のこれら及び他の目的、特徴及び利点は、添付の図面と関連して読まれる、その例示的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになろう。
【0008】
本開示のこれら及び他の特徴は、以下の説明及び添付の図面に関してよりよく理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】流体分配システムを生成するための例示的なシステムを示す。
図2】流体分配システムを生成するための例示的なシステムを示す。
図3】流体分配システムを生成するための例示的なユーザインターフェースを示す。
図4】流体分配システムを生成するためのシステムによって生成された例示的な部品表を示す。
図5】流体分配システムを生成するためのシステムによって生成された例示的な3Dモデルを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の態様及び実装は、以下に与えられる詳細な説明から、及び本開示のさまざまな態様及び実装の添付の図面から、より完全に理解されよう。これは、開示を特定の態様または実装に限定するものではなく、説明と理解のみを目的としている。特定の例示的な実施形態は流体分配システムを参照して説明されるが、説明される実施形態は、様々な流体(例えば、ガス、液体、及び/またはプラズマ)の分配に容易に適応できることが理解される。
【0011】
図1は、流体分配システムソリューションを生成するための例示的なシステム100を示している。システム100は、ネットワーク104を介して通信する、少なくともユーザインターフェースモジュール102及びソリューション生成モジュール108を備える。
【0012】
ユーザインターフェースモジュール102は、標的流体分配システムに関連するユーザ入力を受信するように構成されている。標的流体分配システムは、実際の物理的流体分配システムを組み立てるために使用できるソリューションであることが理解される。ユーザインターフェースモジュール102は、1つ以上のユーザ入力デバイスを介して選択を行うように動作可能なユーザデバイスと共に動作するように構成され得る。特定の実施形態では、ユーザインターフェースモジュール102は、例えばウェブブラウザを使用して、インターネットに接続されたコンピュータ、タブレットなどを介してネットワーク(例えばネットワーク104)を介してアクセス可能である。特定の他の実施形態では、ユーザインターフェースモジュール102は、インターネット接続なしで動作可能であり得る。ユーザインターフェースモジュール102は、少なくとも1つのディスプレイに動作可能に接続されることが更に理解される。ユーザインターフェースモジュール102は、標的流体分配システム、標的流体分配システムで使用するための構成要素、既存の分配インフラストラクチャパラメータなどに関連するパラメータの形でユーザ入力のオプションを提示することができる。いくつかの実施形態では、パラメータは、システムタイプ(例えば、ソースパネル、自動切り替え、ポイントオブユース、マルチソースなど)の選択に基づいて自動的に入力され得る。利用可能な入力は、構成要素の入手可能性、リコール情報、価格設定情報などに基づいて、ネットワーク104を介してリアルタイムまたはほぼリアルタイムで更新することができる。ユーザインターフェースモジュール102がユーザ入力を受信すると、ユーザインターフェースモジュール102は、可能なパラメータ及び/または構成要素の組み合わせを絞り込み、追加のユーザ入力に対して利用可能なオプションを再構成するように構成される。たとえば、ユーザ入力が酸素ベースの標的流体分配システムを指示する場合、不活性流体分配システムに関連するパラメータは削除される。特定のパラメータは、標的流体分配システム内の流体のタイプに基づいてのみ利用できる場合がある。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースモジュール102は、さまざまな構成要素構成を試験するために、オプションの削除を無効にする「エキスパートモード」で構成することができる。「エキスパートモード」では、ユーザはリストからオプションを選択する代わりに、部品番号を手動で入力できる。同様に、いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースモジュール102は、ユーザに関連付けられた顧客情報、及び/またはユーザもしくは他のユーザのために以前に構成された流体分配システムに基づいて、後続の入力を推奨するように構成される。いくつかの実施形態では、ユーザは、以前に構成されたシステム及び/または構成要素を検索することができる。より多くの標的分配システムが生成され記憶されるにつれて、より正確な推奨がユーザインターフェースモジュール102によって行われ得ることが理解される。特定の構成要素及び/またはパラメータに関連する測定基準も、ユーザが標的分配システムを構成するのをよりよく支援するために、ユーザインターフェースモジュール102に表示され得る。測定基準は、現場で展開された生成された分配システムの観察された特性に関連する情報も含んでもよい。そのような情報は、ユーザインターフェースモジュール102によって使用されて、特定の構成対代替構成の効率を決定し、適切な推奨を行うことができる。特定の実施形態では、ユーザインターフェースモジュール102は、1つ以上の設計テーブルに基づいて、ユーザに提示される利用可能なオプション及び/またはパラメータを再構成することができる。
【0013】
ユーザインターフェースモジュール102は、ネットワーク104を介してシステム100内の他のリソースに接続される。ネットワーク104は、インターネット、イントラネットなどの通信ネットワークである。ネットワーク104を介してシステム100のリソースへのアクセスを確保するために、様々な認証プロトコルが採用され得ることが理解される。いくつかの実施形態では、ネットワーク104はストレージ106と通信している。ストレージ106は、システム100に関連する情報、例えば、顧客情報、以前に構成された流体分配システムに関連する履歴データ、設計テーブル、エラー情報、健康及び安全情報を記憶するように構成された、ネットワーク104に接続された1つ以上のサーバなどであってもよい。ユーザインターフェースモジュール102は、ネットワーク104を介してストレージ106に記憶された情報を利用し、及び/またはストレージ106に新しい情報を記憶することができることを理解されたい。
【0014】
例示的な実施形態によれば、ユーザが完全な流体分配システムを生成するのに十分な数の入力を行うと、ソリューション生成モジュール108で標的流体分配システムを生成することができる。ソリューション生成モジュール108は、選択されたユーザ入力が適合すること、及び標的流体分配システムが実際の物理的構成及び組み立てが可能であることを検証するように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、選択された構成要素の1つ以上の部品番号が確認されるまで、システムを構成するオプションはユーザに示されない。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースモジュール102は、完全な標的流体分配システムを構成するために十分な数の入力が受信されたときに、ユーザを促すことができる。特定の入力が適合しない場合、ユーザインターフェースモジュール102は、警告または他のエラーメッセージを生成し表示することができる。いくつかの実施形態では、構成要求に関する分析情報が生成され、分析のためにエンジニアリングチームに送信される。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースモジュール102は、新しい構成が入力されるたびに通知を生成することができる。選択された入力が以前に構成されたシステム(例えば、ストレージ106に記憶された構成)に対応する場合、ユーザ入力モジュール102は、そのようなシステムがすでに構成されているという通知を表示することができる。したがって、作業の重複に起因する既存の問題を回避できる。ソリューション生成モジュール108は、ユーザインターフェースモジュール102で受信されたユーザ入力に従って標的流体分配システムを生成するために、設計テーブルまたは他のエンジニアリングデータに依存することができる。
【0015】
いくつかの実施形態では、ソリューション生成モジュール108は、標的分配システムを表すモデルを生成するように構成される。モデルは、2次元(2D)または3次元(3D)モデルの場合がある。このモデルは、ユーザが構成要素の物理的な構成を確認し、生成された標的システムがアプリケーションに適しているかどうかを判断するのに役立つ。モデルは、個々の構成要素が見えるように展開可能(例えば分解図)にすることもできる。いくつかの実施形態では、3Dモデルを表示するための追加の専用ソフトウェアを必要とせずに、ユーザインターフェース102で3Dモデルを見ることができる。他の実施形態では、ソリューション生成モジュール108は、3Dモデルを見るためのそのような専用ソフトウェアを使用して開くことができるファイルとして3Dモデルを生成する。特定の実施形態では、モデルは、ユーザ入力の複数の段階を通じて構築され更新される。例えば、ソリューション生成モジュール108は、すべてのユーザ入力が完了する前にモデルの生成を開始し、処理リソースを節約することができる。更に、ユーザが入力を変更し、標的システムを再構成したい場合、ソリューション生成モジュール108は、完全に新しいモデルを再生成する代わりに、以前に生成されたモデルを使用して開始し、更新されたモデルを生成するのに必要な時間を短縮することができる。モデルが生成されると、ストレージ106に記憶することができる。特定の実施形態では、ユーザインターフェース102は、生成された標的流体分配システムのモデルを同様のシステムの他のモデルと比較するように構成され得る。特定の実施形態では、システム100は、1つ以上の3Dプリンタを使用して標的流体分配システムの代表的な3Dモデルの印刷を開始するように構成できることが理解される。
【0016】
いくつかの実施形態では、ソリューション生成モジュール108は、生成された標的流体分配システムに関連する文書を生成することができる。例えば、ソリューション生成モジュール108は、生成された標的流体分配システムで使用される構成要素に関連する情報を列挙する部品表(BOM)を生成することができる。生成されたシステムの各構成要素について、BOMは、部品番号(システム識別子で利用され得る)、構成要素の説明、必要な構成要素の量などをリストすることができる。ソリューション生成モジュール108は、生成されたシステム及びその構成要素パーツを確実に文書化するために様々なフォーマット(例えばスプレッドシート、pdfなど)でBOMを生成することができる。特定の実施形態では、BOMは、ソリューション生成モジュール108によって使用されて、標的流体分配システム及び/またはその構成要素に関連するリアルタイムまたはほぼリアルタイムの販売及び見積もりデータを生成することができる。
【0017】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースモジュール102で入力が受信されると、標的流体分配システムを記述するシステム識別子が生成される。たとえば、各パラメータ/構成要素が選択されると、各選択を表す英数字コードが他の選択されたパラメータ/構成要素と組み合わされて、標的システムの単一の識別子が作成される。各識別子は、システムならびにそのパラメータ及び/または構成要素を説明する。次いで、各識別子を使用して、システムの特定の構成を、たとえばストレージ106で簡単にカタログ化することができる。識別子は、構成されたすべてのシステムに対して一意であってもよく、すなわち、システムが生成されたときに関連する日時情報が含まれてもよく、または、同じパラメータ/構成要素構成を有する2つ以上のシステムに対して識別子を使用してもよい。特定の実施形態では、システム識別子は、生成されたシステムの真正性及び/または互換性を検証するために使用される。いくつかの実施形態では、識別子は部品番号(PN)であってもよい。
【0018】
システム100のさらなる態様は、標的システムの構成部品に関連する情報が常に更新され、それにより、個々の構成部品に関連するエラー、製品の故障、リコールなどが発生した場合、システム100は、どの分配システムが構成され及び/または物理的に構築/展開されたかを容易に識別し、影響を受けるユーザ/顧客に通知することができることである。そのような状況では、システム100は、少なくとも以前に構成されたシステム(例えば、ストレージ106に記憶されたもの)に基づいて、欠陥のある構成要素を交換するための代替構成に関する推奨を行うことができる。いくつかの実施形態では、システム100は、生成された構成を記述する1つ以上の分析ツールを生成することができる。例えば、そのような分析データは、所与の構成及び/または個々の構成要素が特定の地域で及び/または世界的に使用される頻度を含むことができる。分析データには、生成された構成及び/または個々の構成要素の販売データ、見積もりデータ、及び/または性能データが含まれるが、これらに限定されない。システム100の別の態様は、標的流体分配システムが構成されると、構成されたシステムの予測される製造のリード時間を含む、製造及びサプライチェーン情報が構成に関連付けられ得ることである。特定の実施形態では、リードタイムは、地域、ローカル、及びグローバルな内部及び外部サプライチェーンに基づいて、リアルタイムまたはほぼリアルタイムで更新され得る。そのような実施形態では、システム100は、1つ以上の通知を生成して、予測される製造日をユーザに知らせることができ、次いで、所与の構成の製造に関与するサプライチェーンの分析に基づいて更新することができる。
【0019】
図2は、流体分配システムを生成するための例示的な方法200のフローチャートを示している。図示の方法及び関連するステップは、図示のステップを省略し、追加のステップを追加し、順序を変え、組み合わせ、省略し、または追加のステップを組み合わせて、異なる順序で実行できることを理解されたい。方法200は、ステップ202でユーザ入力を受け入れることから始まる。ユーザ入力は、ユーザインターフェース(例えばユーザインターフェースモジュール102)で受諾/受信することができる。ステップ204で、標的流体分配システムが生成される(例えばソリューション生成モジュール108によって)。ステップ206で、標的流体分配システムを表すモデルが生成される。ステップ208で、モデルは、例えば、ユーザインターフェースモジュール102に関連付けられたディスプレイに表示される。ステップ210で、代表的なモデル及び/または関連するBOMを含むがこれらに限定されない標的流体分配システム構成が、例えばストレージ106に記憶される。
【0020】
図3は、流体分配システムを生成するための例示的なユーザインターフェース300を示している。ユーザインターフェース300は、少なくとも構成要素/パラメータ入力(複数可)302及びシステム識別子304を含む。システム識別子304は、構成要素/パラメータ入力(複数可)302の選択がユーザインターフェース300で行われると、リアルタイムまたはほぼリアルタイムで更新され得る。システム識別子304は、1つ以上の構成要素/パラメータ入力(複数可)302の製品番号に基づく集計製品番号を含み得る。特定の実施形態では、完全な標的流体分配システムを生成するために十分な数の構成要素/パラメータ入力302(複数可)が行われると、チェックマークまたは同様のグラフィックが表示され得る。システム識別子304が、すでに構成されているシステムに対応するものとして認識される場合、ユーザは、以前に構成されたシステムに関する情報を検討し、以前に構成されたシステムの2Dまたは3Dモデルを閲覧し、及び/または選択した構成要素/パラメータ入力302(複数可)を使用して新しいシステムを構成するオプションが与えられ得る。
【0021】
特定の実施形態では、ユーザインターフェース300は、標的流体分配システムの1つ以上のサブシステムを定義することができる。そのような実施形態では、ユーザは、サブシステムごとに別々に構成要素/パラメータを選択するように促されてもよい。システム識別子304を介した構成要素/パラメータ入力の検証は、サブシステムレベルまたはシステム全体レベルのいずれかで行うことができることを理解されたい。いくつかの実施形態では、システム識別子304は、すべての構成要素/パラメータ入力302(それらが異なるサブシステムに関連して行われるかどうかにかかわらず)をシステム識別子304に集約する。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは別個のサブシステムシステム識別子を生成することができる。十分な数の構成要素/パラメータ入力304が選択されると、ユーザは構成ボタン306を使用して標的流体分配システムを構成できる。特定の実施形態では、構成要素/パラメータ入力304の検証が完了するまで、構成ボタン306が表示されないか、またはさもなければユーザが選択できないことが理解される。放射状のボタン及び/またはチェックボックスとして示されているが、ユーザインターフェース300の選択メカニズムは、ドロップダウンボックスなどを含むがこれらに限定されずに、変化し得ることが理解される。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース300は、すべての選択をクリアし、ユーザが構成プロセスをやり直すことを可能にする「クリア」ボタン308を含む。いくつかの実施形態では、ユーザはシステム識別子304を入力することができ、その特定のシステム識別子に対応する選択は自動的に記入され得る。いくつかの実施形態では、標的流体分配システムを構築するための適切な選択を行うようにユーザを導くことができるトレーニング情報が、ユーザインターフェース300内で利用可能であり得る。特定の実施形態では、構成プロセスを後に取り上げることができるように、ユーザが進行状況をユーザインターフェース300内に保存できることが理解される。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース300により、ユーザは、完全または部分的な構成及び任意の関連データをローカルストレージにダウンロードすることができる。
【0022】
可能な構成要素/パラメータ入力302ごとに、追加のテキスト及び/または視覚データを選択に関連付けることができることが理解される。例えば、特定の構成要素は、構成要素及び/または他の構成された流体分配システムにおけるその使用に関する1つ以上のデータシートまたは他の技術情報にリンクされ得る。いくつかの実施形態では、構成要素/パラメータ入力(複数可)302に関連する視覚データは、構成要素の2Dもしくは3Dモデル、または実際の構成要素の写真を含むことができる。
【0023】
図4は、生成された流体分配システム(例えば、システム100)に関連して生成された例示的な部品表(BOM)400を示している。BOM400は、例えば、部品番号、構成要素の説明、必要な数量など、標的流体分配システムの構成要素に関連する情報を含むことができる。特定の実施形態では、価格設定情報がBOM400と共に生成される。いくつかの実施形態では、BOM400は、地域、言語、顧客の要件/要求、測定単位などによってカスタマイズされてもよい。
【0024】
図5は、生成された流体分配システムソリューション(例えば、システム100)に関連して生成された例示的な3Dモデル500を示す。3Dモデル500は、生成された3Dモデル500の単なる例示的なビューであり、例示的な実施形態では、3Dモデル500は、例えば、回転、拡大、分解など、ユーザによって操作できることが理解される。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース(例えば、ユーザインターフェースモジュール102)は、一度に複数の3Dモデル及び/または同じモデルの複数のビューを表示することができる。3Dモデル500は、例えば、異なる色を使用して接続点を強調表示すること、及び/または問題の接続点を識別するテキスト通知を生成することによって、モデル上の重要及び/または危険な接続点を識別し得る。いくつかの実施形態では、システム100は(例えば、ユーザインターフェース300を介して)流体分配システムの2Dモデルを生成できることが理解される。特定の実施形態では、2Dまたは3Dモデルは、専用の3Dモデル表示ソフトウェアを必要とせずに、例えばウェブブラウザで、ユーザインターフェース300内で生成及び表示され得る。特定の実施形態では、生成された2Dまたは3Dモデルは、1つ以上の入力パラメータへの変更に基づいて自動的に更新される。いくつかの実施形態では、3Dモデル500を使用して、構成された標的流体分配システムの流体フローシミュレーションをアニメーション化することができる。
【0025】
本明細書で使用される「モジュール」または「エンジン」という用語は、動作を実行するために実装されたコンピュータハードウェア及び/またはソフトウェアの様々な構成を含むものとして理解される。いくつかの実施形態では、説明したモジュールまたはエンジンは、プロセッサ及びメモリによって実行されるように動作可能な命令として表すことができる。他の実施形態では、説明したモジュールまたはエンジンは、コンピュータ可読媒体から読み取られるまたは実行される命令として表すことができる。モジュールまたはエンジンは、アプリケーション固有のパラメータまたはユーザ設定に従って生成され得る。ハードウェア及びソフトウェアのそのような構成は変化し得るが、実質的に同様の方法で動作可能なままであることは、当業者によって理解されるであろう。
【0026】
本発明の様々な発明の態様、概念、及び特徴は、例示的な実施形態において組み合わせて具現化されるものとして本明細書で説明及び図示され得るが、これらの様々な態様、概念、及び特徴は、多くの代替的な実施形態において、個別に、または様々な組み合わせ及びサブ組み合わせで、使用することができる。本明細書で明示的に除外されない限り、そのような組み合わせ及びサブ組み合わせはすべて、本発明の範囲内にあることが意図される。更に、本発明の様々な態様、概念及び特徴に関する様々な代替実施形態--例えば、代替材料、構造、構成、方法、回路、デバイス及び構成要素、形態、適合性及び機能に関する代替など--が本明細書に記載される場合があるが、かかる記載は、現在知られているかまたは将来開発されるかどうかにかかわらず、利用可能な代替実施形態の完全または網羅的リストであることを意図していない。当業者は、たとえそのような実施形態が本明細書に明示的に開示されていなくても、本発明の態様、概念または特徴の1つ以上を、本発明の範囲内の追加の実施形態及び用途に容易に採用することができる。更に、本発明のいくつかの特徴、概念、または態様が好ましい構成または方法であるとして本明細書に記載されている場合でも、そのような説明は、明示的に述べられていない限り、そのような特徴が必要または必須であることを示唆することを意図していない。更に、本開示の理解を助けるために、例示的または代表的な値及び範囲が含まれる場合があるが、そのような値及び範囲は、限定的な意味で解釈されるべきではなく、そのように明示的に述べられている場合にのみ、臨界値または範囲であることを意図している。特定の値の「近似」または「約」として識別されるパラメータは、特に明記されていない限り、特定の値、特定の値の5%以内の値、及び特定の値の10%以内の値を含むことを意図している。更に、本開示に付随する図面は、縮尺どおりであり得るが、その必要はなく、したがって、図面において明らかな様々な比率及び割合を教示するものとして理解され得ることが理解されるべきである。更に、さまざまな態様、特徴、及び概念が本明細書において発明的または発明の一部を形成するものとして明示的に識別される場合があるが、そのような識別は排他的であることを意図するものではなく、むしろそのようなものとしてまたは本明細書に特定の発明の一部として明示的に特定されることなく、本明細書に完全に記載される発明的な態様、概念、及び特徴が存在し得、代わりに、発明は添付の特許請求の範囲に規定されている。例示的な方法またはプロセスの説明は、すべての場合に必要であるとしてすべてのステップを含めることに限定されず、明示的に述べられていない限り、ステップが提示される順序が必要または必須であると解釈されるわけでもない
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】