(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-29
(54)【発明の名称】極低温貯蔵輸送追跡システム
(51)【国際特許分類】
G06K 7/10 20060101AFI20231121BHJP
G06Q 10/087 20230101ALI20231121BHJP
A47B 81/00 20060101ALI20231121BHJP
A61J 3/00 20060101ALI20231121BHJP
【FI】
G06K7/10 264
G06K7/10 240
G06Q10/087
A47B81/00 P
A61J3/00 301
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526240
(86)(22)【出願日】2021-10-28
(85)【翻訳文提出日】2023-05-17
(86)【国際出願番号】 IB2021059986
(87)【国際公開番号】W WO2022090997
(87)【国際公開日】2022-05-05
(32)【優先日】2020-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】509087759
【氏名又は名称】ヤンセン バイオテツク,インコーポレーテツド
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100093676
【氏名又は名称】小林 純子
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100141025
【氏名又は名称】阿久津 勝久
(72)【発明者】
【氏名】ハッチンソン,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】タンスキー,ジェイソン ピー.
【テーマコード(参考)】
4C047
5L049
【Fターム(参考)】
4C047JJ06
4C047JJ07
4C047JJ08
5L049AA16
(57)【要約】
貯蔵装置に貯蔵された医薬品の無線識別システムが開示される。このシステムは、複数の医薬品を保持するように適合された複数のラックであって、各ラックが1つ以上の開口部を含む、複数のラックと、それぞれが医薬品のうちの1つ以上に添付されるように適合された複数の遠隔読み取り可能タグと、遠隔読み取り可能タグに応答させるように構成されたリーダーに動作可能に接続された少なくとも1つのアンテナとを含む。リーダーは、各遠隔読み取り可能タグに関する情報を受信するように構成されたコンピュータ化された在庫システムに動作可能に接続され、また、リーダーは、複数のラック上の各遠隔読み取り可能タグ及び関連する医薬品の位置を検出する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵装置に貯蔵された医薬品の無線識別システムであって、
複数の医薬品を保持するように適合された複数のラックであって、各ラックが1つ以上の開口部を含む、複数のラックと、
それぞれが前記医薬品のうちの1つ以上に添付されるように適合された複数の遠隔読み取り可能タグと、
前記遠隔読み取り可能タグを応答させるように構成されたリーダーに動作可能に接続された少なくとも1つのアンテナとを備え、
前記リーダーは、各遠隔読み取り可能タグに関する情報を受信するように構成されたコンピュータ化された在庫システムに動作可能に接続され、また、前記リーダーは、前記複数のラック上の各遠隔読み取り可能タグ及び関連する医薬品の位置を検出する、無線識別システム。
【請求項2】
前記複数のラック上の前記複数の開口部は、前記アンテナと一直線上にある、請求項1に記載の無線識別システム。
【請求項3】
前記複数の医薬品のそれぞれが別個の二次保護容器に貯蔵される、請求項1に記載の無線識別システム。
【請求項4】
前記二次保護容器は、複数の開口部を含む、請求項3に記載の無線識別システム。
【請求項5】
前記貯蔵装置は、複数のドアガスケットによって密閉された1つ以上のドアを含み、前記アンテナと前記リーダーとの間の接続は、前記ドアガスケットの、上、間、又は下に配置されたフラットケーブルを含む、請求項1に記載の無線識別システム。
【請求項6】
前記遠隔読み取り可能タグは、RFID又はMEMSで構成される、請求項1に記載の無線識別システム。
【請求項7】
貯蔵装置に貯蔵された医薬品の無線識別システムであって、
複数の医薬品を保持するように適合された複数のラックと、
それぞれが前記複数の医薬品のうちの1つ以上に添付されるように適合された複数の遠隔読み取り可能タグと、
前記複数の医薬品を含む複数の二次保護容器と、前記遠隔読み取り可能タグを応答させるように構成されたリーダーに動作可能に接続された少なくとも1つのアンテナとを備え、前記リーダーは、各遠隔読み取り可能タグに関する情報を受信するように構成されたコンピュータ化された在庫システムに動作可能に接続され、また、前記リーダーは、前記複数のラック上の各遠隔読み取り可能タグ及び関連する医薬品の位置を検出する、無線識別システム。
【請求項8】
前記複数の医薬品のそれぞれが別個の二次保護容器にそれぞれ貯蔵される、請求項7に記載の無線識別システム。
【請求項9】
前記複数の二次保護容器は、複数の開口部を含む、請求項8に記載の無線識別システム。
【請求項10】
前記貯蔵装置は、複数のドアガスケットによって密閉された1つ以上のドアを含み、前記アンテナと前記リーダーとの間の接続は、前記ドアガスケットの、上、間、又は下に配置されたフラットケーブルを含む、請求項7に記載の無線識別システム。
【請求項11】
前記遠隔読み取り可能タグは、RFID又はMEMSで構成される、請求項7に記載の無線識別システム。
【請求項12】
貯蔵装置に貯蔵された医薬品の無線識別システムであって、
複数の医薬品を保持するように適合された複数のラックと、
それぞれが前記複数の医薬品のうちの1つ以上に添付されるように適合された複数の遠隔読み取り可能タグと、
前記複数の医薬品を収容する複数の二次保護容器であって、複数の開口部を含む、複数の二次保護容器と、
前記遠隔読み取り可能タグを応答させるように構成されたリーダーに動作可能に接続された少なくとも1つのアンテナとを備え、
前記リーダーは、各遠隔読み取り可能タグに関する情報を受信するように構成されたコンピュータ化された在庫システムに動作可能に接続され、また、前記リーダーは、前記複数のラック上の各遠隔読み取り可能タグ及び関連する医薬品の位置を検出する、無線識別システム。
【請求項13】
前記貯蔵装置は、複数のドアガスケットによって密閉された1つ以上のドアを含み、前記アンテナと前記リーダーとの間の接続は、前記ドアガスケットの、上、間、又は下に配置されたフラットケーブルを含む、請求項12に記載の無線識別システム。
【請求項14】
前記遠隔読み取り可能タグは、RFID又はMEMSで構成される、請求項12に記載の無線識別システム。
【請求項15】
貯蔵装置に貯蔵された医薬品の無線識別システムであって、
複数のラックに取り付けられた複数の医薬品に添付された複数の遠隔読み取り可能タグであって、前記ラックが複数の開口部を含む、複数の遠隔読み取り可能タグと、
前記遠隔読み取り可能タグを応答させるように構成されたリーダーに動作可能に接続されたマルチアレイアンテナとを備え、
前記リーダーは、各遠隔読み取り可能タグを検出するように構成されたコンピュータ化された在庫システムに動作可能に接続され、また、前記リーダーは、前記複数のラック上の各遠隔読み取り可能タグ及び関連する医薬品の位置を検出する、無線識別システム。
【請求項16】
前記複数のラック上の前記複数の開口部は、前記マルチアレイアンテナと一直線上にある、請求項15に記載の無線識別システム。
【請求項17】
前記複数の医薬品のそれぞれが別個の二次保護容器に貯蔵される、請求項15に記載の無線識別システム。
【請求項18】
前記複数の二次保護容器は複数の開口部を含む、請求項17に記載の無線識別システム。
【請求項19】
前記貯蔵装置は、複数のドアガスケットによって密閉された1つ以上のドアを含み、前記アンテナと前記リーダーとの間の接続は、前記ドアガスケットの、上、間、又は下に配置されたフラットケーブルを含む、請求項15に記載の無線識別システム。
【請求項20】
前記遠隔読み取り可能タグは、RFID又はMEMSで構成される、請求項15に記載の無線識別システム。
【請求項21】
貯蔵装置に貯蔵された医薬品の無線識別システムであって、
複数のラック上の複数の医薬品に関連付けられた複数の遠隔読み取り可能タグを備え、各ラックがアンテナとして機能し、前記遠隔読み取り可能タグを応答させるように構成されたリーダーに動作可能に接続されており、
前記リーダーは、各遠隔読み取り可能タグを検出するように構成されたコンピュータ化された在庫システムに動作可能に接続され、また、前記リーダーは、各ラック上の各遠隔読み取り可能タグ及び関連する医薬品の位置を検出する、無線識別システム。
【請求項22】
前記複数の医薬品のそれぞれが二次保護容器に別々に貯蔵される、請求項21に記載の無線識別システム。
【請求項23】
前記二次保護容器は、複数の開口部を含む、請求項22に記載の無線識別システム。
【請求項24】
前記貯蔵装置は、複数のドアガスケットによって密閉された1つ以上のドアを含み、前記アンテナと前記リーダーとの間の接続は、前記ドアガスケットの、上、間、又は下に配置されたフラットケーブルを含む、請求項21に記載の無線識別システム。
【請求項25】
前記遠隔読み取り可能タグは、RFID又はMEMSで構成される、請求項21に記載の無線識別システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年10月29日に出願された米国仮出願第63/107,021号に対する優先権を主張するものであり、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
細胞療法及び生物学的製剤では、材料及び製品の生存性を維持するために、中間材料(材料)又は最終医薬品(製品)を極低温で一時的又は長期的に保存することは標準的な方法である。細胞療法及び生物学的製剤を運ぶ容器の適切かつ安全なラベル付け及び識別は、輸送を含む日常の産業活動にとって極めて重要である。
【0003】
2つの異なる材料又は製品を混同すると、深刻な結果を招く可能性があるため、そのような材料及び製品のラベル付け及び追跡は非常に重要である。更に、材料又は製品のラベルを紛失した場合、その材料又は製品を特定することは困難で、費用と時間がかかり、又はおそらく不可能になることさえあり得る。
【0004】
生物学的製剤は、極低温流体(例えば、液体窒素)などの冷却流体を収容する真空フラスコなどの貯蔵装置に貯蔵されることが多い。特定の種類の生物学的製剤は、製造現場で定期的に監査又は在庫管理を行う必要がある。しかし、材料又は製品の識別情報を確認するために、たとえ短時間であっても、それらを冷蔵保管庫から取り出すと、それらは温まる傾向があり、貯蔵寿命が短くなる可能性がある。また、材料又は製品の容器を取り外すときに、誤って落として材料の損失を引き起こし得るリスクもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、当技術分野では、改良された極低温貯蔵輸送追跡システムが依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一般に、本発明は、内部に1つ以上のアンテナ、複数のラック、及び複数の遠隔読み取り可能タグを含む低温又は超低温の極低温貯蔵装置に関する。より具体的には、本発明の実施形態は、貯蔵装置の内部に統合された無線周波数識別(radio frequency identification、RFID)又は微小電気機械システム(microelectromechanical system、MEMS)アンテナを含む無線識別システムを含む。アンテナは低温又は超低温貯蔵装置内に取り付けられ、要求に応じて、二次保護容器内に収容された遠隔読み取り可能タグ付きの中間材料(材料)又は最終医薬品(製品)を感知及び/又は検出することができる。本明細書に開示される二次保護容器は、カセット又はその類似の容器を含んでもよい。
【0007】
アンテナが複数の遠隔読み取り可能タグを適切に読み取るために、ラックは、任意の形状又は形態であり得る複数の開口部を有し得る。ラックは、好ましくは少なくとも4分の1インチの円周を有する開口部を含むことができる。開口部により、信号がアンテナからラックを通過して、遠隔読み取り可能タグに到達することが可能になる。
【0008】
次に、アンテナは、材料又は製品の識別、編成、分類、データベース化、追跡又は位置特定のために、複数の遠隔読み取り可能タグからリーダーにデータを送信することができる。実施形態によれば、貯蔵装置はその内部にアンテナを含み、アンテナは、材料又は製品の識別、編成、追跡、及び位置特定のためにリアルタイムでデータを送信する。
【0009】
一実施形態によれば、貯蔵装置に貯蔵された医薬品の無線識別システムは、複数の医薬品を保持するように適合された複数のラックであって、各ラックが1つ以上の開口部を含む、複数のラックと、それぞれが医薬品のうちの1つ以上に添付されるように適合された複数の遠隔読み取り可能タグと、遠隔読み取り可能タグに応答させるように構成されたリーダーに動作可能に接続された少なくとも1つのアンテナとを含み、ここで、リーダーは、各遠隔読み取り可能タグに関する情報を受信するように構成されたコンピュータ化された在庫システムに動作可能に接続され、また、リーダーは、複数のラック上の各遠隔読み取り可能タグ及び関連する医薬品の位置を検出する。
【0010】
別の実施形態によれば、貯蔵装置に貯蔵された医薬品の無線識別システムは、複数の医薬品を保持するように適合された複数のラックと、それぞれが複数の医薬品のうちの1つ以上に添付されるように適合された複数の遠隔読み取り可能タグと、複数の医薬品を含む複数の二次保護容器と、遠隔読み取り可能タグに応答させるように構成されたリーダーに動作可能に接続された少なくとも1つのアンテナとを含み、ここで、リーダーは、各遠隔読み取り可能タグに関する情報を受信するように構成されたコンピュータ化された在庫システムに動作可能に接続され、また、リーダーは、複数のラック上の各遠隔読み取り可能タグ及び関連する医薬品の位置を検出する。
【0011】
更に別の実施形態によれば、貯蔵装置に貯蔵された医薬品の無線識別システムは、複数の医薬品を保持するように適合された複数のラックと、それぞれが複数の医薬品のうちの1つ以上に添付されるように適合された複数の遠隔読み取り可能タグと、複数の医薬品を収容する複数の二次保護容器であって、複数の開口部を含む、複数の二次保護容器と、遠隔読み取り可能タグに応答させるように構成されたリーダーに動作可能に接続された少なくとも1つのアンテナとを含み、ここで、リーダーは、各遠隔読み取り可能タグに関する情報を受信するように構成されたコンピュータ化された在庫システムに動作可能に接続され、また、リーダーは、複数のラック上の各遠隔読み取り可能タグ及び関連する医薬品の位置を検出する。
【0012】
更に別の実施形態によれば、貯蔵装置に貯蔵された医薬品の無線識別システムは、複数のラックに取り付けられた複数の医薬品に添付された複数の遠隔読み取り可能タグであって、ラックが複数の開口部を含む、複数の遠隔読み取り可能タグと、遠隔読み取り可能タグに応答させるように構成されたリーダーに動作可能に接続されたマルチアレイアンテナとを含み、ここで、リーダーは、各遠隔読み取り可能タグを検出するように構成されたコンピュータ化された在庫システムに動作可能に接続され、また、リーダーは、複数のラック上の各遠隔読み取り可能タグ及び関連する医薬品の位置を検出する。
【0013】
更に別の実施形態によれば、貯蔵装置に貯蔵された医薬品の無線識別システムは、複数のラック上の複数の医薬品に関連付けられた複数の遠隔読み取り可能タグを含み、各ラックはアンテナとして機能し、遠隔読み取り可能タグに応答させるように構成されたリーダーに動作可能に接続されており、ここで、リーダーは、各遠隔読み取り可能タグを検出するように構成されたコンピュータ化された在庫システムに動作可能に接続され、また、リーダーは、各ラック上の各遠隔読み取り可能タグ及び関連する医薬品の位置を検出する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】中間材料又は最終医薬品の遠隔ライブ監査及び/又は在庫管理のためのシステムでの使用に適した貯蔵装置の部分断面図である。
【
図3】中に最終医薬品又は中間材料を受け入れるように適合された本発明の実施形態によるカセットの斜視図である。
【
図4】中間材料又は最終医薬品の遠隔ライブ監査及び/又は在庫管理のためのシステムでの使用に適した貯蔵装置の更なる部分断面図である。
【
図5】中間材料又は最終医薬品の遠隔ライブ監査及び/又は在庫管理のためのシステムでの使用に適した貯蔵装置の別の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
定義
本開示又はその好ましい実施形態の要素を紹介するとき、本明細書で使用される場合、冠詞「a」、「an」、及び「the」は、1つ以上の要素が存在することを意味することを意図している。
【0016】
本明細書で使用される場合、「含む(comprising)」、「含む(including)」及び「有する(having)」という用語は、包括的であることを意図し、列挙された要素以外の追加の要素が存在し得ることを意味する。
【0017】
本明細書で使用される場合、「複数」という用語は、1つ以上を指す。
【0018】
本明細書で使用される場合、「中間材料」及び「最終医薬品」は、低温又は超低温貯蔵装置に貯蔵される血液バッグ、ウイルス、DNAライブラリー、組織試料、市販及び/又は非市販試料、標本、製品、容器、生物製剤、及びCAR-T細胞療法などの他の細胞療法を指す。本明細書で使用される場合、「医薬品」という用語は、「中間材料」、「最終医薬品」、及び医薬品業界で治療製品の製造に使用される他の物質を指すことを意図している。
【0019】
(詳細な説明)
本発明の実施形態は、貯蔵装置に貯蔵された中間材料(材料)又は最終医薬品(製品)の無線識別システムを含む。無線識別システムは、統合された無線周波数識別(RFID)若しくは微小電気機械システム(MEMS)アンテナ、又はアンテナを備えた少なくとも2つの構成要素間で情報を無線で送信することができる任意の他の通信技術を含む。個々の又は複数のRFID又はMEMSタグ付き材料又は製品は、RFID又はMEMSアンテナによって同時に感知及び/又は検出され得る。あるいは、RFID又はMEMSタグ付き材料又は製品は、RFID又はMEMSアンテナによって別々に感知及び/又は検出され得る。
【0020】
本発明に関連するRFID又はMEMSタグは、材料又は製品に関する情報でプログラムすることができ、この情報としては、貯蔵装置及び材料又は製品の内容及び特徴、材料又は製品が属するカテゴリー及びサブカテゴリー、貯蔵装置の場所、貯蔵装置内の材料又は製品の位置と座標、材料又は製品の目的地、変更及び有効期限、アイテムが貯蔵装置に貯蔵され、貯蔵装置から取り出され、貯蔵装置内で操作され又は移動された日時、材料又は製品を貯蔵装置に貯蔵する、材料又は製品を貯蔵装置から取り出す、材料又は製品を貯蔵装置内で操作する、又は貯蔵装置内で材料又は製品を移動する人の名前、追跡番号、識別番号、患者の名前又はID番号、アイテム又はアイテムコンテンツ又はアイテムコンテンツ作成の場所、起源、年表及び履歴、アイテムコンテンツ又はアイテムコンテンツソース又はアイテムコンテンツホストが受けた処理及び変更、連絡先の座標、所有者、販売業者又は供給業者に関する参照及び情報、内容の説明、説明書、変異名、変異の種類、変異のカテゴリー、疾患名、疾患の種類、疾患のカテゴリー、腫瘍名、あらゆる病的状態、種名、生物名、臓器名、身体部分の名称、組織名、及び細胞名が挙げられるが、これらに限定されない。
【0021】
RFID又はMEMSアンテナ又はその任意の類似の通信技術を貯蔵装置内に取り付けることにより、貯蔵装置内に格納される、貯蔵装置に入る、貯蔵装置から出る又は貯蔵装置内で移動するタグの自動登録が可能になる。そのようなアンテナを低温又は超低温で貯蔵装置内に、及び/又はその様々な内部場所、構成要素、付属品及び/又は区画内、及び/又はそれらの上に取り付けることにより、更に高いレベルの制御が可能になる。例えば、アンテナは、個々の又は全体のラック、棚、引き出し、区画、又は冷凍室、極低温冷凍庫、冷蔵庫などのセクションに取り付けることができ、アンテナは、材料又は製品がある場所から別の場所に移動されるときに、貯蔵装置内の材料又は製品を追跡する。
【0022】
RFID又はMEMSアンテナをそれぞれ有する複数のRFID又はMEMSタグの同時読み取りを使用することには、低温及び超低温貯蔵装置内で使用するのに多くの利点がある。例えば、従来の多くの場合、識別はハンドヘルドRFID読み取り装置によって行われ、この場合、人は片手で材料又は製品を液体窒素タンクから物理的に持ち上げ、もう一方の手でリーダーを保持する必要がある。ほとんどの場合、液体窒素がこぼれることがあり、手順が非常に不便になり、危険にさえなる。本発明の実施形態の場合と同様に、アンテナが貯蔵装置の内部に取り付けられている場合、貯蔵装置を開けたり貯蔵装置に入ったりすることなく、タグを自動的に読み取ることができる。また、材料又は製品を貯蔵装置に追加し、貯蔵装置から取り出し、又は貯蔵装置内で移動し、及び/又は識別する必要があるたびに、リーダーを持ち運ぶことは不便であり、場合によっては困難であり、実用的ではない。識別プロセスに遅れが生じる可能性があり、場合によっては、ラックを片手で持ち、もう一方の手でリーダーを使用して材料又は製品を識別しようとしている人が液体窒素又は超低温によって重度の火傷を負うなどの危険な状況を引き起こす可能性がある。更に、材料又は製品の誤った取り扱い及び落下による材料又は製品の損失の可能性も懸念される。
【0023】
本発明は、任意の特定の種類の検索可能及び読み取り可能なRFID又はMEMSタグ、アンテナ又は読み取り装置に限定されることを意図していない。本発明は、RFID又はMEMS技術の概念及び将来のその開発を採用するRFID又はMEMシステムのすべての構成要素を包含する。
【0024】
更に、商業的及び非商業的な環境で貯蔵され得る材料又は製品が多種多様であるため、本発明は、言及された特定の材料又は製品に限定されることを意図しておらず、低温又は超低温貯蔵装置に貯蔵され得る任意の材料又は製品を包含することを意図している。
【0025】
本発明の実施形態は、単純な在庫維持以上の機能を提供することができる。実施形態によれば、本発明は、動的環境、例えば工業製造環境における低温又は超低温貯蔵装置内の材料又は製品の迅速な識別、位置特定、及びその後の検索を容易にする。本発明の実施形態では、そのような情報をリアルタイムで提供することができる。重要な材料、製品及び/又は材料に関するリアルタイムの情報は、産業環境で効率的に機能するために不可欠である。貯蔵装置は、自律的であってもよく、又は、例えば、輸送及び貯蔵中の追跡など、任意のタグ付き二次保護容器を検出及び/又は追跡できるコンピュータ設定に統合及び/又は関連付けられてもよい。
【0026】
実施形態によれば、本発明は、ヒューマンエラーを排除し、識別プロセスの信頼性及び精度を向上させるのに役立つことができる。遠隔読み取り可能タグから得られた情報は、貯蔵装置の番号と位置、材料又は製品の番号及び貯蔵装置内の位置、日付、時刻、更にはアイテムを操作した人(例えば、貯蔵装置へのアクセスがセキュリティアクセスカードによって制限される場合)の正確なログをつけるコンピュータ又は他の装置のメモリに記憶される。その後、材料又は製品のID又は任意の他のパラメータを入力することで、単一の貯蔵装置、又は更に悪い場合には複数の貯蔵装置内に貯蔵された数百又は数千のアイテムの中からアイテムを手動で検索するという、非常に面倒で時間のかかる作業と比較して、識別、位置特定、及びその後の検索が容易になる。
【0027】
更に、本発明の実施形態は、リーダーの位置を特定する必要をなくし、また人がリーダーを持ってくるのを忘れたときにそれを取りに戻るのに必要な時間をなくすため、時間を節約する。更に、複数のRFID又はMEMSタグ付き材料又は製品の走査に必要な時間を大幅に短縮する。本発明の実施形態は、複数の材料又は製品の取り扱い及び操作を容易にする。本発明の実施形態はまた、各人がすべての材料又は製品を正確に検出することに依存せず(例えば、場合によっては、人が材料又は製品を走査するのを忘れる可能性がある)、むしろ自動的に行われるため、材料又は製品の識別の信頼性及び精度を向上させる。
【0028】
更に、ネットワーク内の貯蔵装置をリンクすることによって、中央に配置されているか、又は異なる場所に配置され得る任意の数の異なる貯蔵装置に貯蔵された材料又は製品を識別、追跡、又は位置特定するための情報管理システムを生成することができる。このリンクは、有線接続又は無線接続を介して行うことができる。いずれにせよ、ネットワークをリンクすることにより、各貯蔵装置内の各材料又は製品の可変情報を単一のリストにまとめて、集中的アクセス又は検索が可能になる。
【0029】
図1は、冷却流体20で満たされた貯蔵装置10に収容されている間、材料又は製品の遠隔ライブ監査及び/又は在庫管理を可能にする無線識別システム5の例示的な実施形態を示す。本明細書に開示される貯蔵装置の例としては、極低温貯蔵デュワーなどの真空フラスコを挙げることができる。
図1は、貯蔵装置10の部分断面図であり、本開示に存在するシステムの一実施形態の構成要素を示す。
【0030】
図1に示される特定の例では、貯蔵装置10は極低温貯蔵デュワーである。貯蔵装置10は、その中の内容物を外部環境から断熱することができ、これは、冷却流体20が材料又は製品100を冷却状態に維持するのを助ける。
【0031】
貯蔵装置10の内容物は、室温よりかなり低い温度で長期間維持され得る。貯蔵装置10内の低温を維持することを更に助けるために、貯蔵装置10内の冷却流体20を定期的に交換することができる。例えば、冷却流体20は、時間の経過とともに蒸発する可能性があり、液体状態でかつ低温で冷却流体20を更に追加して、蒸発した流体を置き換えることができる。
【0032】
冷却流体は、例えば液体窒素などの極低温冷却流体であってもよい。液体窒素は、極低温で液体状態であり、凝固点が63Kであるため、一般的に使用されている。更に、液体窒素の沸点が77Kで非常に低く、これは、液体窒素がフラスコ内に本質的に常にゆっくりと沸騰する状態で保たれる可能性があることを意味し、その結果、沸点付近でほぼ一定の温度に保たれる。
【0033】
図1から分かるように、システムは、2つのアンテナ15を含んでもよい。システムはまた、1つ又は複数のアンテナ15を含んでもよい。アンテナ15は、貯蔵装置10内の右端と左端に配置できるように構成される。あるいは、アンテナ15は、貯蔵装置10内の任意の場所に配置されてもよい。
【0034】
図1に開示されるアンテナ15は、無線信号を発して、材料又は製品100上の複数のRFID又はMEMS遠隔読み取り可能タグ30を活性化し、タグにデータを読み書きする。アンテナ15は、タグ30とリーダー25との間の導管である。リーダー25は、システムのデータ取得及び通信を制御する。アンテナ15は、その電力出力及び使用される無線周波数に応じて、約1インチから100フィート又はそれ以上の範囲の電波を放出する。RFID又はMEMSタグが電磁ゾーンを通過すると、リーダー25の起動信号が検出される。リーダー25は、タグ30の集積回路(チップ)内で符号化されたデータを復号し、次に在庫管理システム50を介して処理するためにデータを無線又は有線で渡すことができる。
【0035】
更に、
図1の構成によれば、アンテナ15が複数の遠隔読み取り可能タグ30と通信するために、アンテナ15に面するラック80内又は上に複数の開口部70が形成される。開口部70は、最適な信号を得るために、少なくとも約4分の1インチの円周を有し得る。開口部70は、任意の形状又は形態であってもよい。実施形態によれば、強力で一貫した信号を得るために、ラック80上に配置された開口部70は、アンテナ15及び複数の遠隔読み取り可能タグ30への直接アクセスを可能にすべきである。ラック上の開口部70の数は、1個、2個、5個、10個、20個、又はそれ以上であってもよい。ラック80上に配置される開口部70の数は、アンテナ15と遠隔読み取り可能タグ30との間で達成される強度及び信号の一貫性に依存する。
【0036】
ラック80上に形成された開口部70に加えて、アンテナ15と遠隔読み取り可能タグ30との間で強力で一貫した信号を更に達成するために、二次保護容器101内又は上に開口部70を形成することができる。遠隔読み取り可能タグ30は、材料又は製品100の上又は隣に取り付けられるか、又は配置される。遠隔読み取り可能タグ30と材料又は製品100の両方が、二次保護容器101の内部に配置される。
【0037】
更に、
図1を参照すると、アンテナ15及びリーダー25は、電気コード、フラットワイヤ90又はケーブルを介して互いに接続されてもよい。
図1に示されるように、1つ又は2つの貯蔵ドアガスケット17を、フラットワイヤ90の上、下、又は上と下の両方に配置することができる。本明細書で使用される貯蔵ドアガスケット17は、当技術分野で公知の任意の標準的なメカニカルシールである。貯蔵ドアガスケット17を貯蔵装置10の貯蔵ドアと貯蔵容器との間で圧縮して、貯蔵装置10の内部を密閉することができる。
【0038】
更に、アンテナ15は、極低温タンクなどの貯蔵装置10に貯蔵されたあらゆる材料又は製品100を自動的に登録し、追跡する。アンテナ15は、タンクの任意の内部の永久的又は読み取り可能な部分に組み込まれ、一体化され、又は取り付けられてもよく、これにより、貯蔵装置10内に貯蔵又は入れられ、貯蔵装置10から取り出され、及び/又は貯蔵装置10内で移動された材料又は製品の自動識別が可能になる。RFID又はMEMSタグ30を有する二次保護容器101の移動は、リーダー25に信号を送信するアンテナ15によって感知される。リーダー25は、すべての材料又は製品100を追跡し、材料又は製品100の迅速な識別、追跡、及び/又は位置特定を可能にする在庫管理システム50に接続されてもよい。
【0039】
更に、
図1を参照すると、貯蔵装置10内での1つのアンテナ15の使用は、本明細書で開示される無線識別システムの構成において可能である。更に、貯蔵装置10内での3つ以上のアンテナ15の使用は、本明細書で開示される無線識別システムの構成において可能である。
【0040】
更に、
図1を参照すると、冷却流体20の一部は、蒸発のためにガス状であってもよい。結果として生じるガスも通常は低温であるため、複数のラック80と複数の二次保護容器101を冷却流体20の液体部分内に沈める必要はない場合がある。実際、貯蔵装置10内のラック80及び二次保護容器101を冷却流体20のガス部分に保持することが一般的な慣行である。
【0041】
本明細書で使用されるラック80は、業界で知られている極低温条件で使用される任意の標準ラックであってもよい。ラック80は、閉じた又は開いたサイドパネルを有してもよい。
図2は、開いたサイドパネルを有するラックを示す。各ラック80は、二次保護容器101が各ラックに直接収まり得るように、スロットを付けられてもよい。あるいは、各ラック80は、
図2に示されるように二次保護容器101を保持するための平坦な表面を有してもよい。または、各ラック80は、二次保護容器101を吊り下げるようにフックを含むように設計されてもよい。ラック上の二次保護容器101又は材料若しくは製品100を支持するために、当技術分野で公知の代替構造も考えられる。
【0042】
図2に示されるようなラック80を有する実施形態によれば、ラック80上に開口部70を設ける必要がない場合がある。遠隔読み取り可能タグ30とアンテナ15との間の通信を最適化するために、代替的に、二次保護容器101上に開口部を形成してもよい。二次保護容器101上に形成される開口部の数は、1個、2個、5個、10個又はそれ以上であってもよい。開口部の数は、信号の一貫性及び強度に依存する。二次保護容器101上の開口部70のサイズは、少なくとも1ミリメートルである。二次保護容器101、ラック80、並びに材料及び製品100を構成する材料は、極低温条件に耐えることができる任意の既知の材料である。
【0043】
図3は、二次保護容器101の一例であるカセット容器を示す。カセット容器は、材料又は製品100を収容する。
【0044】
図4は、冷却流体20で満たされた貯蔵装置10に収容されている間、材料又は製品の遠隔ライブ監査又は在庫管理を可能にする無線識別システム5の一実施形態の一例を更に示す。
図4は、貯蔵装置10の部分断面図であり、本開示に存在するシステムの別の実施形態の構成要素を示す。
【0045】
図4の無線識別システムは、
図1の無線識別システムと同じであり、ただし、
図1に示されるような2つの単一のスタンドアロンアンテナとは対照的に、
図4はマルチアレイアンテナ150を含む。
図4から分かるように、マルチアレイアンテナ150は、貯蔵装置10内の右端と左端に配置できるように構成される。更に、アンテナ150は、貯蔵装置10内の任意の場所に配置されてもよい。
【0046】
図4に開示されるアンテナ150は、無線信号を発して、複数のRFID又はMEMS遠隔読み取り可能タグ30を活性化する。マルチアレイアンテナ150は、タグ30とリーダー25との間の導管である。リーダー25は、システムのデータ取得及び通信を制御する。マルチアレイアンテナ150は、その電力出力及び使用される無線周波数に応じて、約1インチから100フィート又はそれ以上の範囲の電波を放出する。RFID又はMEMSタグが電磁ゾーンを通過すると、リーダー25の起動信号が検出される。リーダー25は、タグ30の集積回路(チップ)内で符号化されたデータを復号し、次に在庫管理システム50を介して処理するためにデータを無線又は有線で渡すことができる。
【0047】
更に、
図4の構成によれば、マルチアレイアンテナ150が複数のタグ30と通信するために、マルチアレイアンテナ150に面するラック80内又はその側に複数の開口部70を形成することができる。開口部70は、少なくとも約4分の1インチの円周を有し得る。開口部70は、任意の形状又は形態であってもよい。実施形態によれば、強力で一貫した信号を得るために、ラック80の側に配置された複数の開口部70は、アンテナ15と複数のタグ30とを整列させる。本明細書で使用されるラック80は、極低温条件で使用され得る、業界で公知の任意の標準ラックであってもよい。
【0048】
更に、
図4を参照すると、マルチアレイアンテナ150及びリーダー25は、フラットワイヤ90を介して互いに接続されてもよい。
図1の実施形態と同様に、
図4に示されるように、1つ又は2つの貯蔵ドアガスケット17を、フラットワイヤ90の上、下、又は上と下の両方に配置することができる。本明細書で使用される貯蔵ドアガスケット17は、当技術分野で公知の任意の標準的なメカニカルシールである。
【0049】
図5はまた、冷却流体20で満たされた貯蔵装置10に収容されている間、材料又は製品の遠隔ライブ監査又は在庫管理を可能にするシステムの一実施形態の一例を示す。
図5は、貯蔵装置10の部分断面図であり、本開示に存在するシステムの別の実施形態の構成要素を示す。
【0050】
図5から分かるように、
図1及び
図4の無線識別システム5の構成とは異なり、複数のラック自体が貯蔵装置10内のアンテナとして機能する。複数のラックアンテナ160は、貯蔵装置10内の任意の場所に配置されてもよい。
【0051】
図5に開示されるラックアンテナの組み合わせ160は、無線信号を発して、複数のRFID又はMEMS遠隔読み取り可能タグ30を活性化する。ラックアンテナ160は、タグ30とリーダー25との間の導管である。リーダー25は、システムのデータ取得及び通信を制御する。ラックアンテナ160は、その電力出力及び使用される無線周波数に応じて、約1インチから100フィート又はそれ以上の範囲の電波を放出する。RFID又はMEMSタグが電磁ゾーンを通過すると、リーダー25の起動信号が検出される。本明細書で使用されるラックアンテナの組み合わせ160におけるラックは、本明細書で開示される任意の標準アンテナ技術を用いて極低温条件で使用される、業界で公知の任意の標準ラックを含んでもよい。
【0052】
リーダー25は、タグ30の集積回路(チップ)内で符号化されたデータを復号し、次に在庫管理システム50を介して処理するためにデータを無線又は有線で渡すことができる。更に、
図5の実施形態によれば、ラックアンテナは複数の遠隔読み取り可能タグ30と直接相互作用するため、ラックアンテナ160上に複数の開口部70を設ける必要がない場合がある。しかしながら、遠隔読み取り可能タグ30とアンテナ15との間の通信を最適化するために、代替的に、二次保護容器101上に開口部を形成してもよい。二次保護容器101上に形成される開口部の数は、1個、2個、5個、10個又はそれ以上であってもよい。開口部の数は、信号の一貫性及び強度に依存する。
【0053】
更に、
図5を参照すると、ラックアンテナ160及びリーダー25は、フラットワイヤ90を介して互いに接続されてもよい。
図1の実施形態と同様に、
図5に示されるように、1つ又は2つの貯蔵ドアガスケット17を、フラットワイヤ90の上、下、又は上と下の両方に配置することができる。本明細書で使用される貯蔵ドアガスケット17は、当技術分野で公知の任意の標準的なメカニカルシールである。
【0054】
本発明は決して上記の実施形態に限定されないことを理解されたい。より一般的には、添付の特許請求の範囲内で他の例及び変形が考えられることを理解されたい。更に、前述の説明は、当業者が本発明を理解するのを助け、本発明がどのように実施され得るかを示す多くの非限定的な例を提供することを意図していることに留意されたい。
【国際調査報告】