(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-29
(54)【発明の名称】アップリンクストリーミングを測定および監視するためのメトリック
(51)【国際特許分類】
H04L 43/0888 20220101AFI20231121BHJP
H04N 21/647 20110101ALI20231121BHJP
【FI】
H04L43/0888
H04N21/647
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526656
(86)(22)【出願日】2022-08-11
(85)【翻訳文提出日】2023-05-01
(86)【国際出願番号】 US2022040025
(87)【国際公開番号】W WO2023018850
(87)【国際公開日】2023-02-16
(32)【優先日】2021-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520353802
【氏名又は名称】テンセント・アメリカ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100150197
【氏名又は名称】松尾 直樹
(72)【発明者】
【氏名】イーラジ・ソダガー
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164TA06S
5C164TA12S
5C164TB44P
5C164YA21
5C164YA24
(57)【要約】
5Gメディアストリーミング(5GMS)アップリンクストリーミングセッション中のユーザ機器監視のためのシステム、デバイス、および方法が提供され、所定の間隔に対する平均スループットオブジェクトを決定するステップであって、平均スループットオブジェクトは、所定の間隔全体にわたってアップロードされたメディアコンテンツのバイト数を含む、ステップと、5GMSアップリンクストリーミングセッションに関連付けられた活動リストレポートを生成するステップであって、活動リストレポートは、コンテンツがアップリンクストリーミングされたアップリンク期間のリストを含む、ステップとを含み得る。この手法は、5GMSアップリンクストリーミングセッション中にアップロードされたメディアコンテンツに関連付けられたメディア情報オブジェクトを決定するステップと、平均スループットオブジェクト、活動リストレポート、およびメディア情報オブジェクトを5GMSアプリケーション機能に送信するステップとをさらに含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
5Gメディアストリーミング(5GMS)アップリンクストリーミングセッション中のユーザ機器監視のための方法であって、前記方法は少なくとも1つのプロセッサによって実行され、前記方法は、
所定の間隔に対する平均スループットオブジェクトを決定するステップであって、前記平均スループットオブジェクトは、前記所定の間隔全体にわたってアップロードされたメディアコンテンツのバイト数を含む、ステップと、
前記5GMSアップリンクストリーミングセッションに関連付けられた活動リストレポートを生成するステップであって、前記活動リストレポートは、コンテンツがアップリンクストリーミングされたアップリンク期間のリストを含む、ステップと、
前記5GMSアップリンクストリーミングセッション中にアップロードされた前記メディアコンテンツに関連付けられたメディア情報オブジェクトを決定するステップと、
前記平均スループットオブジェクト、前記活動リストレポート、および前記メディア情報オブジェクトを5GMSアプリケーション機能に送信するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記5GMSアップリンクストリーミングセッションの前記ユーザ機器監視は単一のストリームにわたって監視される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記平均スループットオブジェクトは、前記所定の間隔全体にわたってアップロードされたコンテンツの平均バイト数をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記平均スループットオブジェクトは、前記平均スループットオブジェクトが報告される接続を示すアクセスベアラをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記平均スループットオブジェクトは、前記所定の間隔内で少なくとも1つのプッシュ要求が未完了である活動時間と、前記所定の間隔内の非活動のタイプを示す非活動タイプとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記アップリンク期間のリスト内の各アップリンク期間は、前記メディアコンテンツをアップロードすることに関連付けられたユーザアクションに基づいて開始し、前記アップリンク期間のリスト内の各アップリンク期間は、前記メディアコンテンツの前記アップロードが一時停止されたとき、または前記メディアコンテンツの前記アップロードが失敗したときに終了する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記活動リストレポートは、1つまたは複数の活動リストオブジェクトを含み、前記1つまたは複数の活動リストオブジェクトの各々は、前記アップリンク期間のリスト内のアップリンク期間に関連付けられる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記1つまたは複数の活動リストオブジェクトの各々は、前記それぞれの関連付けられたアップリンク期間を開始するユーザアクションのタイプを示す開始タイプ属性と、前記それぞれの関連付けられたアップリンク期間の前記終了の理由を示す停止理由属性とを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記1つまたは複数の活動リストオブジェクトの各々は、使用されている品質メトリックの識別子と、前記メディアコンテンツの目標平均品質と、前記メディアコンテンツの目標平均ビットレートとを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記メディアコンテンツに関連付けられた前記メディア情報オブジェクトは、メディアコンテンツタイプおよび表現タイプオブジェクトを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
デバイス情報メトリックを決定するステップであって、前記デバイス情報メトリックは、タイムスタンプと、画面ピクセル単位での表示されたビデオの幅と、画面ピクセル単位での前記表示されたビデオの高さと、ユーザの目における前記ユーザ機器の画面に対する水平角とを含む、ステップと、
前記デバイス情報メトリックを前記5GMSアプリケーション機能に送信するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
5Gメディアストリーミング(5GMS)アップリンクストリーミングセッション中のユーザ機器監視のためのデバイスであって、前記デバイスは、
プログラムコードを記憶するように構成された少なくとも1つのメモリと、
前記プログラムコードを読み出し、前記プログラムコードによって命令されるように動作するように構成された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記プログラムコードは、
所定の間隔に対する平均スループットオブジェクトを決定することを前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第1の決定コードであって、前記平均スループットオブジェクトは、前記所定の間隔全体にわたってアップロードされたメディアコンテンツのバイト数を含む、コードと、
前記5GMSアップリンクストリーミングセッションに関連付けられた活動リストレポートを生成することを前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第1の生成コードであって、前記活動リストレポートは、コンテンツがアップリンクストリーミングされたアップリンク期間のリストを含む、コードと、
前記5GMSアップリンクストリーミングセッション中にアップロードされた前記メディアコンテンツに関連付けられたメディア情報オブジェクトを決定することを前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第2の決定コードと、
前記平均スループットオブジェクト、前記活動リストレポート、および前記メディア情報オブジェクトを5GMSアプリケーション機能に送信することを前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第1の送信と
を含む、デバイス。
【請求項13】
前記平均スループットオブジェクトは、前記所定の間隔全体にわたってアップロードされたコンテンツの平均バイト数をさらに含む、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記平均スループットオブジェクトは、前記平均スループットオブジェクトが報告される接続を示すアクセスベアラをさらに含む、請求項12に記載のデバイス。
【請求項15】
前記平均スループットオブジェクトは、前記所定の間隔内で少なくとも1つのプッシュ要求が未完了である活動時間と、前記所定の間隔内の非活動のタイプを示す非活動タイプとをさらに含む、請求項12に記載のデバイス。
【請求項16】
前記アップリンク期間のリスト内の各アップリンク期間は、前記メディアコンテンツをアップロードすることに関連付けられたユーザアクションに基づいて開始し、前記アップリンク期間のリスト内の各アップリンク期間は、前記メディアコンテンツの前記アップロードが一時停止されたとき、または前記メディアコンテンツの前記アップロードが失敗したときに終了する、請求項12に記載のデバイス。
【請求項17】
前記活動リストレポートは、1つまたは複数の活動リストオブジェクトを含み、前記1つまたは複数の活動リストオブジェクトの各々は、前記アップリンク期間のリスト内のアップリンク期間に関連付けられる、請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
前記1つまたは複数の活動リストオブジェクトの各々は、前記それぞれの関連付けられたアップリンク期間を開始するユーザアクションのタイプを示す開始タイプ属性と、前記それぞれの関連付けられたアップリンク期間の前記終了の理由を示す停止理由属性とを含む、請求項17に記載のデバイス。
【請求項19】
前記プログラムコードは、
デバイス情報メトリックを決定することを前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第3の決定コードであって、前記デバイス情報メトリックは、タイムスタンプと、画面ピクセル単位での表示されたビデオの幅と、画面ピクセル単位での前記表示されたビデオの高さと、ユーザの目における前記ユーザ機器の画面に対する水平角とを含む、コードと、
前記デバイス情報メトリックを前記5GMSアプリケーション機能に送信することを前記少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第2の送信コードと
をさらに含む、請求項12に記載のデバイス。
【請求項20】
命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、5Gメディアストリーミング(5GMS)アップリンクストリーミングセッションのためのデバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、
所定の間隔に対する平均スループットオブジェクトを決定することであって、前記平均スループットオブジェクトは、前記所定の間隔全体にわたってアップロードされたメディアコンテンツのバイト数を含む、ことと、
前記5GMSアップリンクストリーミングセッションに関連付けられた活動リストレポートを生成することであって、前記活動リストレポートは、コンテンツがアップリンクストリーミングされたアップリンク期間のリストを含む、ことと、
前記5GMSアップリンクストリーミングセッション中にアップロードされた前記メディアコンテンツに関連付けられたメディア情報オブジェクトを決定することと、
前記平均スループットオブジェクト、前記活動リストレポート、および前記メディア情報オブジェクトを5GMSアプリケーション機能に送信することと
を前記1つまたは複数のプロセッサに行わせる1つまたは複数の命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許商標庁に2021年8月11日に出願された米国仮出願第63/232,018号、および2022年8月10日に出願された米国出願第17/885,031号の優先権を主張し、これらの開示はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施形態は、メディア処理およびストリーミングの方法およびシステムに関し、より詳細には、アップリンクストリーミングセッションを測定および監視するためのメトリックを規定することに関する。
【背景技術】
【0003】
3GPP TS26.501に規定されている5Gメディアストリーミングアーキテクチャ(3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Services and System Aspects;5G Media Streaming(5GMS))は、アップリンクおよびダウンリンクのメディアストリーミングのための一般的なアーキテクチャのみを規定している。3GPP TS26.501および3GPP TS26.512は、一般的なアップリンクプロセスを規定しているが、アップロードストリーミングのメトリックを規定していない。さらに、DASH-IF Ingestプロトコルも、アップリンクストリーミングのメトリックを規定していない。
【0004】
デバイスがネットワーク(インターネット、無線、5G、または任意の他のネットワーク)を通じてメディアコンテンツをダウンリンクストリーミングしているインターネットストリーミングセッションを測定および監視するために、いくつかのメトリックが使用され得る。MPEG-DASHや3GPP TS26.247などの規格は、ダウンロードストリーミングのための様々なメトリックを規定している。しかしながら、コンテンツがデバイスからネットワークにストリーミングされるアップリンクストリーミングのメトリックは規定されていない。
【0005】
したがって、アップリンクメトリックの規定、すなわち、アップリンクストリーミングクライアントによって測定および監視され得る特定のパラメータが必要とされ、配信ネットワークを動的に改善するために、または、配信システム全体のさらなる分析のために、サービスプロバイダへ提供され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つまたは複数の実施形態によれば、5Gメディアストリーミング(5GMS)アップリンクストリーミングセッション中のユーザ機器監視のための方法が提供され得る。本方法は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されてもよく、本方法は、所定の間隔に対する平均スループットオブジェクトを決定するステップであって、平均スループットオブジェクトは、所定の間隔全体にわたってアップロードされたバイト数を含む、ステップと、アップリンクストリーミングセッションに関連付けられた活動リストレポートを生成するステップであって、活動リストレポートは、コンテンツがアップリンクストリーミングされたアップリンク期間のリストを含む、ステップと、アップリンクストリーミングセッション中にアップロードされたメディアコンテンツに関連付けられたメディア情報オブジェクトを決定するステップと、平均スループットオブジェクト、活動リストレポート、およびメディア情報オブジェクトを5GMSアプリケーション機能に送信するステップとを含み得る。
【0007】
1つまたは複数の実施形態によれば、5Gメディアストリーミング(5GMS)アップリンクストリーミングセッション中のユーザ機器監視のためのデバイスが提供され得る。本デバイスは、プログラムコードを記憶するように構成された少なくとも1つのメモリと、プログラムコードを読み出し、プログラムコードによって命令されるように動作するように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含み得る。プログラムコードは、所定の間隔に対する平均スループットオブジェクトを決定することを少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第1の決定コードであって、平均スループットオブジェクトは、所定の間隔全体にわたってアップロードされたバイト数を含む、コードと、アップリンクストリーミングセッションに関連付けられた活動リストレポートを生成することを少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第1の生成コードであって、活動リストレポートは、コンテンツがアップリンクストリーミングされたアップリンク期間のリストを含む、コードと、アップリンクストリーミングセッション中にアップロードされたメディアコンテンツに関連付けられたメディア情報オブジェクトを決定することを少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第2の決定コードと、平均スループットオブジェクト、活動リストレポート、およびメディア情報オブジェクトを5GMSアプリケーション機能に送信することを少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第1の送信とを含む。
【0008】
1つまたは複数の実施形態によれば、命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体が提供され得る。命令は、5Gメディアストリーミング(5GMS)アップリンクストリーミングセッションのためのデバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、所定の間隔に対する平均スループットオブジェクトを決定することであって、平均スループットオブジェクトは、所定の間隔全体にわたってアップロードされたバイト数を含む、ことと、アップリンクストリーミングセッションに関連付けられた活動リストレポートを生成することであって、活動リストレポートは、コンテンツがアップリンクストリーミングされたアップリンク期間のリストを含む、ことと、アップリンクストリーミングセッション中にアップロードされたメディアコンテンツに関連付けられたメディア情報オブジェクトを決定することと、平均スループットオブジェクト、活動リストレポート、およびメディア情報オブジェクトを5GMSアプリケーション機能に送信することとを1つまたは複数のプロセッサに行わせる1つまたは複数の命令を含む。
【0009】
本開示の主題のさらなる特徴、性質、および様々な利点は、以下の詳細な説明、および添付の図面でより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態による、本明細書に記載される方法、装置、およびシステムが実施され得る環境の図である。
【
図2】
図1の1つまたは複数のデバイスの例示的なコンポーネントのブロック図である。
【
図3】実施形態による、メディアアップリンクストリーミングのためのメディアアーキテクチャのブロック図である。
【
図4】実施形態による、メディアアップリンクストリーミングのためのメディアアーキテクチャのブロック図である。
【
図5】実施形態による、5Gメディアアップリンクストリーミング中にユーザ機器を監視する例示的なプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、実施形態による、本明細書に記載される方法、装置、およびシステムが実施され得る環境100の図である。
図1に示されるように、環境100は、ユーザデバイス110と、プラットフォーム120と、ネットワーク130とを含み得る。環境100のデバイスはそれぞれ、有線接続、無線接続、または有線接続と無線接続との組合せを介して相互接続してもよい。
【0012】
ユーザデバイス110は、プラットフォーム120に関連付けられた情報を受信、生成、記憶、処理、および/または提供することができる、1つまたは複数のデバイスを含む。例えば、ユーザデバイス110は、コンピューティングデバイス(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、スマートスピーカ、サーバなど)、携帯電話(例えば、スマートフォン、無線電話など)、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートグラスもしくはスマートウォッチなど)、または同様のデバイスを含んでもよい。いくつかの実装形態では、ユーザデバイス110は、プラットフォーム120から情報を受信し、および/またはプラットフォーム120に情報を送信してもよい。
【0013】
プラットフォーム120は、本明細書の他の箇所に記載されるような、1つまたは複数のデバイスを含んでもよい。いくつかの実装形態では、プラットフォーム120は、クラウドサーバまたはクラウドサーバのグループを含み得る。いくつかの実装形態では、プラットフォーム120は、特定の必要に応じてソフトウェアコンポーネントがスワップインまたはスワップアウトされ得るようにモジュール式に設計され得る。したがって、プラットフォーム120は、異なる用途向けに、容易におよび/または迅速に再構成され得る。
【0014】
いくつかの実装形態では、図示のように、クラウドコンピューティング環境122下で、プラットフォーム120はホストされ得る。とりわけ、本明細書に記載される実装形態は、プラットフォーム120がクラウドコンピューティング環境122下でホストされるものとして記載しているが、いくつかの実装形態では、プラットフォーム120はクラウドベースでなくてもよく(すなわち、クラウドコンピューティング環境の外部で実装されてもよい)、あるいは部分的にクラウドベースであってもよい。
【0015】
クラウドコンピューティング環境122は、プラットフォーム120をホストする環境を含む。クラウドコンピューティング環境122は、プラットフォーム120をホストする(1つもしくは複数の)システムおよび/または(1つもしくは複数の)デバイスの物理的な位置および構成に関するエンドユーザ(例えば、ユーザデバイス110)の知識を必要としない計算、ソフトウェア、データアクセス、ストレージなどのサービスを提供し得る。図示のように、クラウドコンピューティング環境122は、コンピューティングリソース124のグループ(「コンピューティングリソース124」と総称され、なおかつ個別に「コンピューティングリソース124」と呼ばれる)を含んでもよい。
【0016】
コンピューティングリソース124は、1つまたは複数のパーソナルコンピュータ、ワークステーションコンピュータ、サーバデバイス、または他のタイプの計算デバイスおよび/または通信デバイスを含む。いくつかの実装形態では、コンピューティングリソース124は、プラットフォーム120をホストしてもよい。クラウドリソースは、コンピューティングリソース124内で実行される計算インスタンス、コンピューティングリソース124内に設けられるストレージデバイス、コンピューティングリソース124によって提供されるデータ転送デバイスなどを含んでもよい。いくつかの実装形態では、コンピューティングリソース124は、有線接続、無線接続、または有線接続と無線接続との組合せを介して他のコンピューティングリソース124と通信してもよい。
【0017】
図1にさらに示されるように、コンピューティングリソース124は、1つまたは複数のアプリケーション(「APP」)124-1、1つまたは複数の仮想マシン(「VM」)124-2、仮想化ストレージ(「VS」)124-3、1つまたは複数のハイパーバイザ(「HYP」)124-4など、クラウドリソースのグループを含む。
【0018】
アプリケーション124-1は、ユーザデバイス110および/またはプラットフォーム120に提供されるか、またはアクセスされてもよい1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションを含む。アプリケーション124-1は、ユーザデバイス110にソフトウェアアプリケーションをインストールして実行する必要性を排除し得る。例えば、アプリケーション124-1は、プラットフォーム120に関連付けられたソフトウェア、および/またはクラウドコンピューティング環境122を介して提供され得る他の任意のソフトウェアを含んでもよい。いくつかの実装形態では、1つのアプリケーション124-1は、仮想マシン124-2を介して、1つまたは複数の他のアプリケーション124-1との間で情報を送受信し得る。
【0019】
仮想マシン124-2は、物理マシンのようにプログラムを実行するマシン(例えば、コンピュータ)のソフトウェア実装を含む。仮想マシン124-2は、仮想マシン124-2による任意の実マシンの使用および対応度に応じて、システム仮想マシンまたはプロセス仮想マシンのどちらかであり得る。システム仮想マシンは、完全なオペレーティングシステム(「OS」)の実行をサポートする完全なシステムプラットフォームを提供し得る。プロセス仮想マシンは単一のプログラムを実行してもよく、単一のプロセスをサポートしてもよい。いくつかの実装形態では、仮想マシン124-2は、ユーザ(例えば、ユーザデバイス110)の代わりに実行してもよく、データ管理、同期、または長時間のデータ転送など、クラウドコンピューティング環境122のインフラストラクチャを管理してもよい。
【0020】
仮想化ストレージ124-3は、コンピューティングリソース124のストレージシステムまたはデバイス内で仮想化技術を使用する1つまたは複数のストレージシステムおよび/または1つもしくは複数のデバイスを含む。いくつかの実装形態では、ストレージシステムを背景に、仮想化のタイプは、ブロック仮想化およびファイル仮想化を含んでもよい。ブロック仮想化は、ストレージシステムが物理ストレージであるか異種構造であるかに関係なくアクセスされ得るように、物理ストレージからの論理ストレージの抽出化(または分離)を指し得る。分離により、ストレージシステムの管理者がエンドユーザのストレージを管理する方法に柔軟性がもたらされ得る。ファイル仮想化は、ファイルレベルでアクセスされるデータとファイルが物理的に記憶される場所との間の依存関係を排除し得る。これにより、ストレージ使用が最適化され、サーバが統合され、および/または中断することなくファイルを移行できるようになる。
【0021】
ハイパーバイザ124-4は、複数のオペレーティングシステム(例えば、「ゲストオペレーティングシステム」)が、コンピューティングリソース124など、ホストコンピュータ上で同時に実行されることを可能にするハードウェア仮想化技術を提供し得る。ハイパーバイザ124-4は、ゲストオペレーティングシステムに仮想オペレーティングプラットフォームを提示してもよく、ゲストオペレーティングシステムの実行を管理してもよい。様々なオペレーティングシステムの複数のインスタンスが、仮想化されたハードウェアリソースを共有することができる。
【0022】
ネットワーク130は、1つまたは複数の有線ネットワークおよび/または無線ネットワークを含む。例えば、ネットワーク130は、セルラーネットワーク(例えば、第5世代(5G)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークなど)、公衆陸上移動網(PLMN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、電話網(例えば、公衆交換電話網(PSTN))、プライベートネットワーク、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバベースのネットワークなど、および/またはこれらもしくは他のタイプのネットワークの組合せを含み得る。
【0023】
図1に示されるデバイスおよびネットワークの数ならびに配置は、一例として提供されている。実際には、
図1に示されるものに比べて、追加的なデバイスおよび/もしくはネットワーク、より少ないデバイスおよび/もしくはネットワーク、異なるデバイスおよび/もしくはネットワーク、または異なる配置のデバイスおよび/もしくはネットワークがあってもよい。さらに、
図1に示される2つ以上のデバイスが、単一のデバイス内に実装されてもよく、または
図1に示される単一のデバイスが、複数の分散型デバイスとして実装されてもよい。追加的に、または代替的に、環境100のデバイスのセット(例えば、1つまたは複数のデバイス)は、環境100の他のデバイスのセットによって実行されるものとして記載された、1つまたは複数の機能を実行してもよい。
【0024】
図2は、
図1の1つまたは複数のデバイスの例示的なコンポーネントのブロック図である。デバイス200は、ユーザデバイス110および/またはプラットフォーム120に対応し得る。
図2に示されるように、デバイス200は、バス210と、プロセッサ220と、メモリ230と、ストレージコンポーネント240と、入力コンポーネント250と、出力コンポーネント260と、通信インターフェース270とを含み得る。
【0025】
バス210は、デバイス200のコンポーネント間の通信を可能にするコンポーネントを含む。プロセッサ220は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せに実装される。プロセッサ220は、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、加速処理装置(APU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または他のタイプの処理コンポーネントである。いくつかの実装形態では、プロセッサ220は、機能を実行するようにプログラムされることが可能な1つまたは複数のプロセッサを含む。メモリ230は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ならびに/またはプロセッサ220が使用する情報および/もしくは命令を記憶する他のタイプの動的もしくは静的なストレージデバイス(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、および/もしくは光メモリ)を含む。
【0026】
ストレージコンポーネント240は、デバイス200の動作および使用に関連する情報および/またはソフトウェアを記憶する。例えば、ストレージコンポーネント240は、対応するドライブとともに、ハードディスク(例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、および/またはソリッドステートディスク)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、カートリッジ、磁気テープ、および/または他のタイプの非一時的コンピュータ可読媒体を含んでもよい。
【0027】
入力コンポーネント250は、デバイス200が、例えばユーザ入力を介して情報を受け取ることを可能にするコンポーネント(例えば、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、および/またはマイクロフォン)を含む。追加的に、または代替的に、入力コンポーネント250は、情報を感知するためのセンサ(例えば、全地球測位システム(GPS)コンポーネント、加速度計、ジャイロスコープ、および/またはアクチュエータ)を含んでいてもよい。出力コンポーネント260は、デバイス200からの出力情報を提供するコンポーネント(例えば、ディスプレイ、スピーカ、および/または1つもしくは複数の発光ダイオード(LED))を含む。
【0028】
通信インターフェース270は、有線接続、無線接続、または有線接続と無線接続との組合せなどを介してデバイス200が他のデバイスと通信できるようにする、トランシーバのようなコンポーネント(例えば、トランシーバおよび/または別個の受信機と送信機)を含む。通信インターフェース270は、デバイス200が他のデバイスから情報を受信し、かつ/または他のデバイスに情報を提供できるようにしてもよい。例えば、通信インターフェース270は、イーサネットインターフェース、光インターフェース、同軸インターフェース、赤外線インターフェース、高周波数(RF)インターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、Wi-Fiインターフェース、またはセルラーネットワークインターフェースなどを含んでもよい。
【0029】
デバイス200は、本明細書に記載される1つまたは複数のプロセスを実行し得る。デバイス200は、プロセッサ220がメモリ230および/またはストレージコンポーネント240などの非一時的コンピュータ可読媒体によって記憶されたソフトウェア命令を実行したことに応答して、これらのプロセスを実施し得る。コンピュータ可読媒体は、本明細書では非一時的メモリデバイスとして定義される。メモリデバイスは、単一の物理ストレージデバイス内のメモリ空間、または複数の物理ストレージデバイスにわたって広がるメモリ空間を含む。
【0030】
ソフトウェア命令は、別のコンピュータ可読媒体から、または通信インターフェース270を介して他のデバイスから、メモリ230および/またはストレージコンポーネント240に読み込まれ得る。メモリ230および/またはストレージコンポーネント240に記憶されたソフトウェア命令は、実行されると、本明細書に記載された1つまたは複数のプロセスをプロセッサ220に実施させ得る。追加的に、または代替的に、本明細書に記載された1つまたは複数のプロセスを実施するために、ソフトウェア命令の代わりに、またはソフトウェア命令と組み合わせて、固定配線回路が使用されてもよい。したがって、本明細書に記載された実装形態は、ハードウェア回路とソフトウェアとのいかなる特定の組合せにも限定されない。
【0031】
図2に示されるコンポーネントの数および配置は、一例として提供されている。実際には、デバイス200は、
図2に示されるコンポーネントに対して、追加的なコンポーネント、より少ないコンポーネント、異なるコンポーネント、または異なる配置のコンポーネントを含んでいてもよい。追加的に、または代替的に、デバイス200のコンポーネントのセット(例えば、1つまたは複数のコンポーネント)は、デバイス200の他のセットのコンポーネントによって実行されるものとして記載される1つまたは複数の機能を実行してもよい。
【0032】
5Gメディアストリーミング(5GMS)システムは、ダウンリンクメディアストリーミングサービスまたはアップリンクメディアストリーミングサービス、またはその両方をサポートする5Gメディアストリーミングアーキテクチャからのアプリケーション機能、アプリケーションサーバ、およびインターフェースの集合体であり得る。5GMSアプリケーションプロバイダは、5GMSシステムの機能と対話し、5GMSシステムの機能と対話する5GMSアウェアアプリケーションを供給するパーティを含み得る。5GMSアウェアアプリケーションは、5GMSアプリケーションサービスのサービスロジックを含み、5GMSアーキテクチャで規定されているインターフェースおよびアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して他の5GMSクライアントおよびネットワーク機能と対話する、5GMSアプリケーションプロバイダによって提供されるユーザ機器(UE)内のアプリケーションを指し得る。5GMSクライアントは、5GMSダウンリンク(5GMSd)クライアントもしくは5GMSアップリンク(5GMSu)クライアントのいずれか、またはその両方であるUE機能を指してもよい。
【0033】
5GMSdクライアントは、少なくとも5Gメディアストリーミングプレーヤおよびダウンリンクストリーミング用のメディアセッションハンドラを含み、明確に規定されたインターフェースまたはAPIを介してアクセスされ得るUE機能を指してもよい。5GMSuクライアントは、明確に規定されたインターフェース/APIを通してアクセスされ得る5GMSuサービスの発信元を指し得る。5GMSuメディアストリーマは、5GMSアプリケーションプロバイダのアプリケーションサーバ(AS)機能に対するストリーミングメディアコンテンツのアップリンク配信を有効にし、メディア捕捉および後続のストリーミングを行う5GMSuアウェアアプリケーションと、メディアセッションを制御するメディアセッションハンドラとの両方と対話するUE機能を指してもよい。
【0034】
動的ポリシーは、メディアセッション中のアップリンクアプリケーションフローまたはダウンリンクアプリケーションフローの動的ポリシーおよび課金制御(PCC)ルールを指してもよい。イジェストセッションは、5GMS ASから5GMSuアプリケーションプロバイダに向かうアップリンクメディアストリーミングセッションを指し得る。インジェストセッションは、5GMSd ASにメディアコンテンツをアップロードするためのセッションを指し得る。ポリシーテンプレートは、5GMSアプリケーションプロバイダに固有の(準静的)ポリシーまたは制御機能(PCF)/ネットワーク公開機能(NEF)APIパラメータの集合、および結果として得られるPCC規則を指し得る。ポリシーテンプレートIDは所望のポリシーテンプレートを識別でき、ポリシーテンプレートは、PCFが所望のPCC規則をコンパイルできるように、5Gシステムに向けて適切なPCF/NEF APIを選択するために5GMSdアプリケーション機能(AF)によって使用される。メディアプレーヤエントリは、メディアプレゼンテーション(例えば、DASHのメディアプレゼンテーション記述(MPD)またはビデオクリップファイルへのユニフォームリソースロケータ(URL))を規定する文書または文書を指し示すポインタを指し得る。メディアストリーマエントリは、アップリンクメディアストリーミングセッションのエントリポイントを規定するポインタ(例えば、URLの形式)を指し得る。プレゼンテーションエントリは、HTML5ドキュメントなどのアプリケーションプレゼンテーションを定義するドキュメントまたはドキュメントへのポインタを指してもよい。
【0035】
プロビジョニングセッションは、5GMSdアウェアアプリケーションのセットに関連する5GMSd機能を構成する、5GMSdアプリケーションプロバイダによってインターフェース(M1d)で供給されるデータ構造を指してもよい。5GMSdメディアプレーヤは、メディア再生エントリに基づくメディアプレゼンテーションの再生およびレンダリングを可能にし、再生、一時停止、シーク、停止などのいくつかの基本制御を5GMSdアウェアアプリケーションから見えるようにするUE機能を指し得る。サーバアクセス情報は、ストリーミングセッションの受け入れをアクティブにするために必要なパラメータセットおよびアドレス(5GMSd AFアドレスおよび5GMSd ASアドレスを含む)を指し得る。サービスおよびコンテンツ発見は、エンドユーザが利用可能なストリーミングサービスおよびコンテンツ提供物を発見し、アクセスのために特定のサービスまたはコンテンツ項目を選択することを可能にする、5GMSdアプリケーションプロバイダによって5GMSアウェアアプリケーションに提供される機能および手順を指し得る。サービスアナウンスメントは、5GMSアウェアアプリケーションが5GMSサービスのアクセス情報を直接、またはその情報への参照形式で取得できるように、5GMSアウェアアプリケーションと5GMSアプリケーションプロバイダとの間で行われる手順を指してもよい。
【0036】
サードパーティプレーヤは、APIを使用して選択された5GMSd機能を実行することで、メディアコンテンツを再生するアプリケーションの一部を指してもよい。サードパーティアップリンクストリーマは、APIを使用して選択された5GMSu機能を実行することで、メディアコンテンツを取り込み、かつストリーミングするアプリケーションの一部を指してもよい。
【0037】
3GPP TS26.501に規定されている5Gメディアストリーミングアーキテクチャ(3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Services and System Aspects;5G Media Streaming(5GMS);General description and architecture(Release 16),V16.3.1)は、アップリンクおよびダウンリンクのメディアストリーミングのための一般的なアーキテクチャのみを規定している。さらに、3GPP TS26.512は、コンテンツがデバイスから外部サービスプロバイダにストリーミングされるアップリンクストリーミングの概念を規定する。
【0038】
アップリンクストリーミングのための5Gメディアストリーミングアーキテクチャを
図3に示す。
【0039】
図3は、メディアアップリンクストリーミングのためのメディアアーキテクチャ300の図である。5Gメディアストリーミングアップリンク(5GMSu)アプリケーションプロバイダ301は、アップリンクストリーミングサービスのために5GMSuを使用し得る。5GMSuアプリケーションプロバイダ301は、5GMSuで規定されたインターフェースおよびAPIを使用して、5GMSuクライアント304およびネットワーク機能を利用するために、UE303上で5GMSuアウェアアプリケーション302を提供し得る。5GMSuアプリケーションサーバ(AS)は、5Gメディアアップリンクストリーミング専用のASであり得る。5GMSuクライアント304は、5Gメディアアップリンクストリーミング専用のUE303内部機能であり得る。
【0040】
5GMSuアプリケーション機能(AF)306および5GMSu AS305は、データネットワーク(DN)307機能であり得る。信頼できるDN内の機能は、事業者のネットワークによって信頼され得る。したがって、信頼できるDN内のAFは、全ての5Gコア機能と直接通信し得る。外部DN内の機能は、リンク320を使用してネットワーク公開機能(NEF)308を介してのみ5Gコア機能と通信し得る。実施形態では、リンク320は、APIであり得るN33に関連し得る。
【0041】
メディアアーキテクチャ300は、5GメディアアップリンクストリーミングのためにUE303内部機能と関連ネットワーク機能とを接続し得る。したがって、メディアアーキテクチャ300はいくつかの機能を含み得る。例えば、UE303上の5GMSuクライアント304は、インターフェース/APIを通してアクセスされ得る5GMSuサービスの発信元であってもよい。5GMSuクライアント304は、2つのサブ機能、メディアセッションハンドラ309およびメディアストリーマ310を含み得る。メディアセッションハンドラ309は、メディアセッションの配信を確立、制御、およびサポートするために、5GMSu AF306と通信し得る。メディアセッションハンドラ309は、5GMSuアウェアアプリケーション302によって使用され得るAPIを公開し得る。メディアストリーマ310は、メディアコンテンツをストリーミングし、メディアの捕捉およびストリーミング用の5GMSuアウェアアプリケーション302にサービスを提供するために5GMSu AS305と通信し、メディアセッション制御のためにメディアセッションハンドラ309と通信し得る。5GMSuアウェアアプリケーション302は、外部アプリケーションまたはコンテンツサービスプロバイダ固有のロジックを実装し、メディアセッションの確立を可能にすることによって5GMSuクライアント304を制御し得る。5GMSu AS305は、5Gメディア機能をホストし得る。5GMSuアプリケーションプロバイダ301は、外部アプリケーションまたはコンテンツ固有のメディア機能であってもよく、例えば、メディアストレージ機能、メディア消費機能、5GMSuを使用して5GMSuアウェアアプリケーション302からのメディアをストリーミングするメディアトランスコードおよびメディア再配信機能であってもよい。5GMSu AF306は、UE303上のメディアセッションハンドラ309および/または5GMSuアプリケーションプロバイダ301に様々な制御機能を提供してもよい。5GMSu AF306は、個々のポリシーまたは課金機能(PCF)311の処理を求める要求を中継または開始してもよく、または他のネットワーク機能と対話してもよい。
【0042】
メディアアーキテクチャ300は、いくつかの異なるインターフェースを備えてもよい。例えば、リンク321はM1uに関連していてもよく、M1uは、メディアアーキテクチャ300の使用をプロビジョニングし、フィードバックを取得するために5GMSu AF306によって公開される5GMSuプロビジョニングAPIであってもよい。リンク322はM2uに関連していてもよく、M2uは5GMSu AS305によって公開され、DN307などの信頼できるDN内の5GMSu AS305が、ストリーミングサービス用のコンテンツを受信するために選択されるときに使用される5GMSuパブリッシュAPIであり得る。リンク323はM3uに関連していてもよく、M3uは、DN307などの信頼できるDN内の5GMSu AS305上のコンテンツホスティングのための情報を交換するために使用される内部APIであり得る。リンク324はM4uに関連していてもよく、M4uは、メディアコンテンツをストリーミングするために5GMSu AS305によってメディアストリーマ310に公開されるメディアアップリンクストリーミングAPIであり得る。リンク325はM5uに関連していてもよく、M5uは、例えば、許可や認証などの適切なセキュリティメカニズムも含む、メディアセッションの処理、制御および支援のために5GMSu AF305によってメディアセッションハンドラに公開されるメディアセッションハンドリングAPIであり得る。リンク326はM6uに関連していてもよく、M6uは、5GMSu機能を利用するためにメディアセッションハンドラ309によって5GMSuアウェアアプリケーション302に公開されるUE303のメディアセッションハンドリングAPIであり得る。リンク327はM7uに関連していてもよく、M7uは、メディアストリーマ310を利用するためにメディアストリーマ310によって5GMSuアウェアアプリケーション302およびメディアセッションハンドラ309に公開されるUEのメディアストリーマAPIであり得る。リンク328はM8uに関連していてもよく、M8uは、例えば、5GMSuアウェアアプリケーション302にサービスアクセス情報を提供するために、5GMSuアウェアアプリケーション302と5GMSuアプリケーションプロバイダ301との間の情報交換に使用されるアプリケーションAPIであり得る。
【0043】
上述したように、3GPP TS26.501は、アップリンクおよびダウンリンクメディアストリーミングのための一般的なアーキテクチャを規定し、3GPP TS26.512は、コンテンツがデバイスから外部サービスプロバイダにストリーミングされるアップリンクストリーミングの概念を規定する。実施形態によれば、アップリンクストリーミングのための様々な協調シナリオのためのアーキテクチャおよびコールフローが提供され得る。
【0044】
図4は、実施形態による、メディアアップリンクストリーミングのためのメディアアーキテクチャ400の図である。
図4に示されるように、メディアアーキテクチャ400はメディアアーキテクチャ300と同様であってもよく、ただし、5GMSuアウェアアプリケーション302、5GMSu AF306、および5GMSu AS305は、5GMSuアプリケーションプロバイダ401と通信し得る。実施形態では、5GMSdアプリケーションプロバイダ401は、信頼できるDN307ではなく外部DN407に含まれ得る。
【0045】
実施形態では、メディアアーキテクチャ400は、5GMSu AS305が信頼できるDN307に配置されるメディアプレーンのみの協調を含む協調シナリオに関連し得る。実施形態では、信頼できるDN307に関連付けられた5GMSシステムプロバイダは、外部DN407内の5GMSuアプリケーションプロバイダ401にサービスとしてアップリンクストリーミング機能を提供することができる。
【0046】
メディアアーキテクチャ300およびメディアアーキテクチャ400のコンポーネントは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せを使用して実装されてもよい。例えば、メディアアーキテクチャ300および400のコンポーネントは、ハードウェア回路、1つまたは複数のマイクロチップ、ASIC、少なくとも1つのメモリ(例えば、RAM、ROM、または他の動的もしくは静的メモリデバイス)に記憶されたコンピュータプログラムコードを実行する1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数のマイクロコントローラ、1つまたは複数のDSP、FPGA、他のタイプの処理コンポーネント/回路、または上記の任意の組合せとして実装されてもよい。
【0047】
上記のように、3GPP TS26.501および3GPP TS26.512は、一般的なアップリンクプロセスを規定しているが、アップロードストリーミングのメトリックを規定していない。同様に、DASH-IF Ingestプロトコルも、アップリンクストリーミングのメトリックを規定していない。メディアコンテンツのダウンリンクストリーミングのためにメトリックが使用され得るが、アップリンクストリーミングセッションのためのメトリックの規定を有する規格はない。
【0048】
したがって、アップリンクメトリックの規定、すなわち、アップリンクストリーミングクライアントによって測定および監視され得る特定のパラメータが必要とされ、配信ネットワークを動的に改善するために、または、配信システム全体のさらなる分析のために、サービスプロバイダへ提供され得る。本開示の実施形態は、特にプッシュ/プルベースのプロトコルのための、アップリンクストリーミングのためのメトリックのセットを規定することを対象とする。
【0049】
本開示の一態様によれば、平均スループットオブジェクトが、アップリンクストリームを測定および監視するために使用され得る。多くのアップリンクストリームでは、メディアはプッシュ/プルプロトコルを使用してアップロードされるので、平均スループットオブジェクトは、所与の所定の間隔の間にプッシュ/プルされるバイト数を含むことができる。アップリンクストリームが非アクティブになったかどうかを示すために、平均スループットオブジェクトに非アクティブフラグを含めることもできる。表1は、平均スループットオブジェクトに関連するさらなる詳細を開示する。
【表1】
【0050】
本開示の一態様によれば、活動リストがメトリックとして使用され得る。活動リストは、アップリンクセッション中の活動期間を報告することができる。アップリンク監視中のアップリンク期間において、メディアコンテンツおよび他の情報のサンプルおよび/またはパケットは、連続的にエンコードおよびアップロードされ得る。活動リストは、これらのアップリンク期間のリストであってもよく、これらのアップリンク期間の各々において、継続的な配信がユーザのアクションによって開始され、ユーザによる一時的な一時停止または障害のいずれかによって配信が一時停止されるまで継続する。いくつかの実施形態では、アップリンク期間は指定された時間に開始することができる。表2は、活動リストのさらなる詳細を開示する。いくつかの実施形態では、活動リストは、活動リストレポートと呼ばれることがある。
【0051】
【0052】
本開示の一態様によれば、メディア情報メトリックが、アップリンクストリーミングを測定および監視するために使用され得る。メディア情報メトリックは、メディアタイプ、エンコーディングフォーマット、コーデックプロファイルおよびレベル、幅および高さ、ならびに表3に示す他の情報を含むがこれらに限定されない、メディアおよびメディア品質に関する情報を報告するために使用され得る。
【表3】
【0053】
本開示の一態様によれば、デバイス情報メトリックが、ユーザ機器におけるビデオ解像度/画像解像度を測定および監視するために使用され得る。メトリックは、各アップリンク期間の開始時、および、(例えば、デバイスが水平方向から垂直方向に回転した場合、または撮影解像度が撮影カメラの変更によって変更された場合)セッション中に特性が変化するたびに記録され得る。表4は、デバイス情報メトリックのさらなる詳細を含む。個々のメトリックを記録することができない場合、その値は0(ゼロ)に設定されるものとする。
【表4】
【0054】
本開示の一実施形態によれば、単一のアップリンクストリームの特性が捕捉、測定、および監視され得る。単一のアップリンクストリームを介してアップロードされたメディアコンテンツおよびその特性が監視および測定され得る。ダウンリンクストリーミングを測定および監視する場合、様々なストリーム間の動的な切り替えが発生する可能性があり、これによりメトリックの精度が低下する可能性がある。しかしながら、アップリンクストリーミングはメディアコンテンツの単一ストリームを含むことが多いので、測定および監視されるメトリックの効率および精度は、アップリンクストリーミング中に単一ストリームの特性を監視することによって改善され得る。
【0055】
ダウンリンクストリーミング中の様々なストリーミング間の動的な切り替えとは対照的に、アップリンクストリーミングは単一のストリームからなる傾向がある。したがって、本開示は、アップリンクストリーミング中に単一ストリームの特性を捕捉することのみを提案する。
【0056】
図5は、実施形態による、メディアアーキテクチャ300およびメディアアーキテクチャ400に対応する5GMSアップリンクストリーミング中にユーザ機器を監視するための例示的なプロセス500のフローチャートである。
【0057】
動作505において、所定の間隔に対する平均スループットオブジェクトが決定され得る。一例として、ユーザ機器303、5GMSuアウェアアプリケーション302、または5GMSuクライアント304のうちの1つは、所定の間隔に対する平均スループットオブジェクトを決定し得る。いくつかの実施形態では、平均スループットオブジェクトは、所定の間隔全体にわたってアップロードされたバイト数を含み得る。所定の間隔は、秒単位またはミリ秒単位で測定されてもよく、サービスプロバイダによって決定されてもよい。いくつかの実施形態では、平均スループットオブジェクトは、所定の間隔全体にわたってアップロードされたコンテンツの平均バイト数をさらに含み得る。いくつかの実施形態では、平均スループットオブジェクトは、平均スループットオブジェクトが報告される接続を示すアクセスベアラをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、平均スループットオブジェクトは、少なくとも1つのプッシュ要求が未完了である所定の間隔内の活動時間と、所定の間隔内の非活動のタイプを示す非活動タイプとをさらに含み得る。
【0058】
動作510において、アップリンクストリーミングセッションに関連付けられた活動リストレポートが生成され得る。一例として、ユーザ機器303、5GMSuアウェアアプリケーション302、または5GMSuクライアント304のうちの1つは、アップリンクストリーミングセッションに関連付けられた活動リストレポートを生成し得る。いくつかの実施形態では、活動リストレポートは、コンテンツがアップリンクストリーミングされるアップリンク期間のリストを含み得る。いくつかの実施形態では、アップリンク期間のリスト内の各アップリンク期間は、メディアコンテンツをアップロードすることに関連付けられたユーザアクションに基づいて開始し得る。いくつかの実施形態では、アップリンク期間のリスト内の各アップリンク期間は、メディアコンテンツのアップロードが一時停止されたとき、またはメディアコンテンツのアップロードが失敗したときに終了し得る。いくつかの実施形態では、活動リストレポートは、1つまたは複数の活動リストオブジェクトを含むことができ、1つまたは複数の活動リストオブジェクトの各々は、アップリンク期間のリスト内のアップリンク期間に関連付けられ得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の活動リストオブジェクトの各々は、それぞれの関連付けられたアップリンク期間を開始するユーザアクションのタイプを示す開始タイプ属性を含み得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の活動リストオブジェクトの各々は、それぞれの関連付けられたアップリンク期間の終了の理由を示す停止理由属性を含み得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の活動リストオブジェクトの各々は、使用されている品質メトリックの識別子と、メディアコンテンツの目標平均品質と、メディアコンテンツの目標平均ビットレートとを含み得る。
【0060】
動作515において、アップリンクストリーミングセッション中にアップロードされたメディアコンテンツに関連付けられたメディア情報オブジェクトが決定され得る。一例として、ユーザ機器303、5GMSuアウェアアプリケーション302、または5GMSuクライアント304のうちの1つは、アップリンクストリーミングセッション中にアップロードされたメディアコンテンツに関連付けられたメディア情報オブジェクトを決定し得る。いくつかの実施形態では、メディアコンテンツに関連付けられたメディア情報は、メディアコンテンツタイプおよび表現タイプオブジェクトを含み得る。表現タイプオブジェクトは、以下に限られるわけではないが、平均および最大帯域幅、幅および高さ、mimeType、コーデックパラメータ(プロファイルおよびレベル)を含むメディアコンテンツ情報を含み得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、プロセス500はまた、デバイス情報メトリックを決定することを含み得る。デバイス情報メトリックは、タイムスタンプ、画面ピクセル単位での表示されたビデオの幅、画面ピクセル単位での表示されたビデオの高さ、およびユーザの目におけるユーザ機器画面に対する水平角を含み得る。
【0062】
動作520において、平均スループットオブジェクト、活動リストレポート、およびメディア情報オブジェクトは、5GMSアプリケーション機能または5GMSアプリケーションプロバイダに送信され得る。一例として、5GMSuクライアント304は、平均スループットオブジェクト、活動リストレポート、およびメディア情報オブジェクトを5GMSu AF306に送信し得る。いくつかの実施形態では、5GMSuアウェアアプリケーション302は、平均スループットオブジェクト、活動リストレポート、およびメディア情報オブジェクトを5GMSuアプリケーションプロバイダ301に送信し得る。いくつかの実施形態では、平均スループットオブジェクト、活動リストレポート、メディア情報オブジェクト、およびデバイス情報メトリックは、5GMSアプリケーション機能または5GMSアプリケーションプロバイダに送信され得る。
【0063】
いくつかの実施形態では、5GMSアップリンクストリーミングセッション中のユーザ機器監視は、単一のストリームにわたって監視され得る。
【0064】
さらに、提案される方法は、処理回路(例えば、1つまたは複数のプロセッサや1つまたは複数の集積回路)によって実装されてもよい。一例では、1つまたは複数のプロセッサは、提案される方法のうちの1つまたは複数を実行するために非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたプログラムを実行する。
【0065】
上述した技術は、コンピュータ可読命令を使用する、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体に物理的に記憶されたコンピュータソフトウェアとして実装されることができる。
【0066】
本開示の実施形態は、別々に使用されてもよく、任意の順序で組み合わされてもよい。さらに、実施形態(およびその方法)の各々が、処理回路(例えば、1つまたは複数のプロセッサや1つまたは複数の集積回路)によって実装されてもよい。一例では、1つまたは複数のプロセッサは、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたプログラムを実行する。
【0067】
前述の開示は例示および説明を提供しているが、網羅的なものではなく、開示されたまさにその形態に実装形態を限定するものではない。上記の開示に照らして変更および変形が可能であり、または実装形態の実施から取得され得る。
【0068】
本明細書で使用される場合、コンポーネントという用語は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せとして広く解釈されることを意図している。
【0069】
特徴の組合せが特許請求の範囲に記載され、および/または本明細書に開示されているが、これらの組合せは、可能な実装形態の開示を限定することを意図されていない。実際には、これらの特徴の多くは、特許請求の範囲に特に記載されておらず、かつ/または本明細書に開示されていない方法で組み合わされ得る。以下に列挙する各従属請求項は、1つの請求項のみに直接的に依存することができるが、可能な実装形態の開示は、請求項セット内の他の全ての請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。
【0070】
本明細書で使用される要素、動作、または命令は、そのように明示的に記載されていない限り、重要または必須であると解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される場合、冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むことを意図されており、「1つまたは複数」と交換可能に使用され得る。さらに、本明細書で使用される「セット」という用語は、1つまたは複数の項目(例えば、関連項目、非関連項目、関連項目と非関連項目の組合せなど)を含むものであり、「1つまたは複数」と同じ意味で使用されてもよい。1つの項目のみが対象とされる場合、「1つ」という用語または同様の言葉が使用される。また、本明細書で使用される「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などの用語は、オープンエンド用語であることが意図される。さらに、「に基づいて」という語句は、特に明記されない限り、「に少なくとも部分的に基づいて」を意味するものである。
【符号の説明】
【0071】
100 環境
110 ユーザデバイス
120 プラットフォーム
122 クラウドコンピューティング環境
124 コンピューティングリソース
124-1 アプリケーション
124-2 仮想マシン
124-3 仮想化ストレージ
124-4 ハイパーバイザ
130 ネットワーク
200 デバイス
210 バス
220 プロセッサ
230 メモリ
240 ストレージコンポーネント
250 入力コンポーネント
260 出力コンポーネント
270 通信インターフェース
300 メディアアーキテクチャ
301 5Gメディアストリーミングアップリンク(5GMSu)アプリケーションプロバイダ
302 5GMSuアウェアアプリケーション
303 UE
304 5GMSuクライアント
305 5GMSu AS
306 5GMSuアプリケーション機能(AF)
307 データネットワーク(DN)
308 ネットワーク公開機能(NEF)
309 メディアセッションハンドラ
310 メディアストリーマ
311 ポリシーまたは課金機能(PCF)
320、321、322、323、324、325、326、327、328 リンク
400 メディアアーキテクチャ
401 5GMSuアプリケーションプロバイダ
407 外部DN
500 プロセス
【手続補正書】
【提出日】2023-05-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
1つまたは複数の実施形態によれば、5Gメディアストリーミング(5GMS)アップリンクストリーミングセッション中のユーザ機器監視のためのデバイスが提供され得る。本デバイスは、プログラムコードを記憶するように構成された少なくとも1つのメモリと、プログラムコードを読み出し、プログラムコードによって命令されるように動作するように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含み得る。プログラムコードは、所定の間隔に対する平均スループットオブジェクトを決定することを少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第1の決定コードであって、平均スループットオブジェクトは、所定の間隔全体にわたってアップロードされたバイト数を含む、コードと、アップリンクストリーミングセッションに関連付けられた活動リストレポートを生成することを少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第1の生成コードであって、活動リストレポートは、コンテンツがアップリンクストリーミングされたアップリンク期間のリストを含む、コードと、アップリンクストリーミングセッション中にアップロードされたメディアコンテンツに関連付けられたメディア情報オブジェクトを決定することを少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第2の決定コードと、平均スループットオブジェクト、活動リストレポート、およびメディア情報オブジェクトを5GMSアプリケーション機能に送信することを少なくとも1つのプロセッサに行わせるように構成された第1の送信コードとを含む。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
5Gメディアストリーミング(5GMS)アップリンクストリーミングセッション中のユーザ機器監視のための方法であって、前記方法は少なくとも1つのプロセッサによって実行され、前記方法は、
所定の間隔に対する平均スループットオブジェクトを決定するステップであって、前記平均スループットオブジェクトは、前記所定の間隔全体にわたってアップロードされたメディアコンテンツのバイト数を含む、ステップと、
前記5GMSアップリンクストリーミングセッションに関連付けられた活動リストレポートを生成するステップであって、前記活動リストレポートは、コンテンツがアップリンクストリーミングされたアップリンク期間のリストを含む、ステップと、
前記5GMSアップリンクストリーミングセッション中にアップロードされた前記メディアコンテンツに関連付けられたメディア情報オブジェクトを決定するステップと、
前記平均スループットオブジェクト、前記活動リストレポート、および前記メディア情報オブジェクトを5GMSアプリケーション機能に送信するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記5GMSアップリンクストリーミングセッションの前記ユーザ機器監視は単一のストリームにわたって監視される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記平均スループットオブジェクトは、前記所定の間隔全体にわたってアップロードされたコンテンツの平均バイト数をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記平均スループットオブジェクトは、前記平均スループットオブジェクトが報告される接続を示すアクセスベアラをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記平均スループットオブジェクトは、前記所定の間隔内で少なくとも1つのプッシュ要求が未完了である活動時間と、前記所定の間隔内の非活動のタイプを示す非活動タイプとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記アップリンク期間のリスト内の各アップリンク期間は、前記メディアコンテンツをアップロードすることに関連付けられたユーザアクションに基づいて開始し、前記アップリンク期間のリスト内の各アップリンク期間は、前記メディアコンテンツの前記アップロードが一時停止されたとき、または前記メディアコンテンツの前記アップロードが失敗したときに終了する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記活動リストレポートは、1つまたは複数の活動リストオブジェクトを含み、前記1つまたは複数の活動リストオブジェクトの各々は、前記アップリンク期間のリスト内のアップリンク期間に関連付けられる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記1つまたは複数の活動リストオブジェクトの各々は、前記それぞれの関連付けられたアップリンク期間を開始するユーザアクションのタイプを示す開始タイプ属性と、前記それぞれの関連付けられたアップリンク期間の前記終了の理由を示す停止理由属性とを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記1つまたは複数の活動リストオブジェクトの各々は、使用されている品質メトリックの識別子と、前記メディアコンテンツの目標平均品質と、前記メディアコンテンツの目標平均ビットレートとを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記メディアコンテンツに関連付けられた前記メディア情報オブジェクトは、メディアコンテンツタイプおよび表現タイプオブジェクトを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
デバイス情報メトリックを決定するステップであって、前記デバイス情報メトリックは、タイムスタンプと、画面ピクセル単位での表示されたビデオの幅と、画面ピクセル単位での前記表示されたビデオの高さと、ユーザの目における前記ユーザ機器の画面に対する水平角とを含む、ステップと、
前記デバイス情報メトリックを前記5GMSアプリケーション機能に送信するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
5Gメディアストリーミング(5GMS)アップリンクストリーミングセッション中のユーザ機器監視のためのデバイスであって、前記デバイスは、
請求項1~11のいずれか一項に記載の方法を少なくとも1つのプロセッサに実行させるためのプログラムコードを記憶するように構成された少なくとも1つのメモリと、
前記プログラムコードを読み出し、前記プログラムコードによって命令されるように動作するように構成された
前記少なくとも1つのプロセッサとを備え
たデバイス。
【請求項13】
請求項1~11のいずれか一項に記載の方法を少なくとも1つのプロセッサに実行させるためのコンピュータプログラム。
【国際調査報告】