(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-29
(54)【発明の名称】電子機器及びそのゲームパッド
(51)【国際特許分類】
A63F 13/24 20140101AFI20231121BHJP
A63F 13/98 20140101ALI20231121BHJP
G06F 3/0338 20130101ALN20231121BHJP
【FI】
A63F13/24
A63F13/98
G06F3/0338 411
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023527684
(86)(22)【出願日】2021-11-11
(85)【翻訳文提出日】2023-05-09
(86)【国際出願番号】 CN2021130011
(87)【国際公開番号】W WO2022100650
(87)【国際公開日】2022-05-19
(31)【優先権主張番号】202011281190.0
(32)【優先日】2020-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 遠強
【テーマコード(参考)】
5B087
【Fターム(参考)】
5B087AB02
5B087AE00
(57)【要約】
本出願は、ゲームパッド及び電子機器を開示し、電子機器の分野に属し、ゲームパッドは本体と、ボタンアセンブリと、復帰部材とを備え、本体は内部キャビティ及び開口を有し、ボタンアセンブリは内部キャビティに回転可能に取り付けられ、且つ開口の軸方向に沿って可動であり、ボタンアセンブリの一部が開口に突出し、復帰部材はそれぞれボタンアセンブリ及び本体に接続され、内部キャビティの内壁、及びボタンアセンブリの内壁に向かっている側壁のうちの一方に、ボタンアセンブリの回転方向に沿って分布する複数の係止溝が設けられ、他方に少なくとも1つの係止具が設けられ、係止具と係止溝は規制係合し、係止具が第1位置にある場合、復帰部材は第1状態にあり、係止溝と係止具は分離され、ボタンアセンブリは本体に対して回転可能であり、係止具が第2位置にある場合、復帰部材は第2状態にあり、係止溝と係止具は嵌合され、ボタンアセンブリは本体に対して相対的に固定される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部キャビティを有し、前記内部キャビティと連通する開口を開設された本体(100)と、
前記内部キャビティに回転可能に取り付けられ、且つ前記開口の軸方向に沿って可動であり、一部が前記開口に突出するボタンアセンブリと、
それぞれ前記ボタンアセンブリ及び前記本体(100)に接続される復帰部材と、を備え、
前記内部キャビティの内壁、及び前記ボタンアセンブリの前記内壁に向かっている側壁のうちの一方に、前記ボタンアセンブリの回転方向に沿って分布する複数の係止溝(111)が設けられ、他方に少なくとも1つの係止具(230)が設けられ、前記係止具(230)と前記係止溝(111)は前記ボタンアセンブリの回転方向において規制係合し、
前記係止具(230)が第1位置にある場合、前記復帰部材は第1状態にあり、前記係止溝(111)と前記係止具(230)は分離され、前記ボタンアセンブリは前記本体(100)に対して回転可能であり、
前記係止具(230)が第2位置にある場合、前記復帰部材は第2状態にあり、前記係止溝(111)と前記係止具(230)は嵌合され、前記ボタンアセンブリは前記本体(100)に対して相対的に固定される、ゲームパッド。
【請求項2】
前記復帰部材は第1磁気部品(510)及び第2磁気部品(520)を含み、前記第1磁気部品(510)及び前記第2磁気部品(520)のうちの一方は前記内部キャビティ内に設けられ、他方は前記ボタンアセンブリ内に設けられる、請求項1に記載のゲームパッド。
【請求項3】
前記第1磁気部品(510)及び前記第2磁気部品(520)のうちの一方は円弧状構造部材であり、且つ前記ボタンアセンブリの回転方向に沿って延在する、請求項2に記載のゲームパッド。
【請求項4】
前記本体(100)は前記ボタンアセンブリの回転軸線及び前記開口の軸線を含む平面によって第1部分と第2部分に分けられ、複数の前記係止溝(111)のうちの少なくとも1つは前記第1部分に位置し、且つ複数の前記係止溝(111)のうちの少なくとも1つは前記第2部分に位置する、請求項1に記載のゲームパッド。
【請求項5】
前記本体(100)は収容部(110)及び規制部材(120)を含み、前記収容部(110)は前記内部キャビティと連通し、前記規制部材(120)は前記内部キャビティを閉塞し、且つ前記規制部材(120)は前記収容部(110)に取り外し可能に接続される、請求項1に記載のゲームパッド。
【請求項6】
前記収容部(110)は互いに接続される機能領域(110a)と指当て領域(110b)を含み、前記内部キャビティ及び前記開口は前記機能領域(110a)に位置し、前記指当て領域(110b)は前記開口の前記内部キャビティから離反する側に位置し、前記指当て領域(110b)は前記開口を回避する、請求項5に記載のゲームパッド。
【請求項7】
前記規制部材(120)は当止部(121)及び固定部(122)を含み、前記固定部(122)は前記指当て領域(110b)に取り外し可能に接続され、前記当止部(121)は、前記ボタンアセンブリの回転軸方向に沿って前記固定部(122)の一側に固定され、前記ボタンアセンブリは前記当止部(121)と前記機能領域(110a)の間に規制して設けられる、請求項6に記載のゲームパッド。
【請求項8】
前記ボタンアセンブリは位置決め部材(200)、ボタントップ(300)及びボタン(400)を含み、前記位置決め部材(200)の少なくとも一部は前記内部キャビティに回転可能に設けられ、且つ前記係止溝(111)又は前記係止具(230)が前記位置決め部材(200)に設けられ、前記位置決め部材(200)は取付空間及び前記取付空間と連通する抜け止め口を有し、前記ボタントップ(300)の一部は前記取付空間に位置し、且つ前記抜け止め口と互いに規制し、前記ボタントップ(300)の一部は前記開口に突出し、前記ボタン(400)は前記取付空間に設けられ、且つ前記ボタントップ(300)に係合する、請求項1に記載のゲームパッド。
【請求項9】
前記位置決め部材(200)はベース体(210)及びカバー体(220)を含み、前記ベース体(210)は第1規制縁部を含み、前記カバー体(220)は第2規制縁部を含み、前記ベース体(210)と前記カバー体(220)は取り外し可能に接続され、前記第1規制縁部と前記第2規制縁部は前記抜け止め口を取り囲む、請求項8に記載のゲームパッド。
【請求項10】
前記ベース体(210)は互いに接続されるベース本体と第1支持部を含み、前記カバー体(220)は互いに接続されるカバー本体と第2支持部を含み、前記第1支持部及び前記第2支持部は両方とも前記抜け止め口に向かって設けられ、前記ボタン(400)は前記第1支持部及び前記第2支持部において支持される、請求項9に記載のゲームパッド。
【請求項11】
前記内壁は第1円弧状壁を含み、前記側壁は第2円弧状壁を含み、前記第1円弧状壁と前記第2円弧状壁は前記ボタンアセンブリの回転方向において摺動密接する、請求項1に記載のゲームパッド。
【請求項12】
回転軸(600)をさらに備え、前記本体(100)に係合溝(101)が設けられ、前記回転軸(600)と前記係合溝(101)は前記開口の軸方向に沿って可動係合し、前記ボタンアセンブリは前記回転軸(600)によって前記本体(100)に回転可能に接続される、請求項1に記載のゲームパッド。
【請求項13】
機器本体と、請求項1から12のいずれか1項に記載のゲームパッドと、を備える、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2020年11月16日に中国特許局に出願した、出願番号が202011281190.0、発明の名称が「電子機器及びそのゲームパッド」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本発明に組み込まれる。
【0002】
本出願は、電子機器の技術分野に属し、具体的には電子機器及びそのゲームパッドに関する。
【背景技術】
【0003】
科学技術の進展に伴い、携帯電話等の電子機器は人々の生産生活において重要な役割を果たすものとなっており、ユーザは、疲労又は緊張の場合に、疲労又は緊張を緩和する目的で携帯電話を通じて何らかのゲームを適度に楽しむことができる。操作の難易度を低下させるために、携帯電話等の電子機器には、通常、ユーザがゲームキャラクタを操縦し又は対応する操作を発生させるためのゲームパッドが配設され得る。現在のゲームパッドでは、通常、ユーザが押しやすいようにボタンを傾斜状態にする必要がある。取付済みのゲームパッドにおいて、左手の人差し指に対応するボタンを例にすると、該ボタンは通常、左上方に向かっているが、右手の人差し指に対応するボタンは通常、右上方に向かっている。しかしながら、ユーザによって手の大きさが異なるため、ユーザによって指とボタンの密着状態も異なり、さらに同一ゲームパッドについて、ユーザによって体験も大きく異なり、ゲームパッドの汎用性が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願は、現在、同一ゲームパッドについて、ユーザによって体験が大きく異なり、ゲームパッドの汎用性が低いという問題を解決できる、電子機器及びそのゲームパッドを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本出願の実施例は次のように実現される。
【0006】
第1態様において、本出願の実施例は、
内部キャビティを有し、前記内部キャビティと連通する開口を開設された本体と、
前記内部キャビティに回転可能に取り付けられ、且つ前記開口の軸方向に沿って可動であり、一部が前記開口に突出するボタンアセンブリと、
それぞれ前記ボタンアセンブリ及び前記本体に接続される復帰部材と、を備え、
前記内部キャビティの内壁、及び前記ボタンアセンブリの前記内壁に向かっている側壁のうちの一方に、前記ボタンアセンブリの回転方向に沿って分布する複数の係止溝が設けられ、他方に少なくとも1つの係止具が設けられ、前記係止具と前記係止溝は前記ボタンアセンブリの回転方向において規制係合し、
前記係止具が第1位置にある場合、前記復帰部材は第1状態にあり、前記係止溝と前記係止具は分離され、前記ボタンアセンブリは前記本体に対して回転可能であり、
前記係止具が第2位置にある場合、前記復帰部材は第2状態にあり、前記係止溝と前記係止具は嵌合され、前記ボタンアセンブリは前記本体に対して相対的に固定される、ゲームパッドを開示する。
【0007】
第2態様において、本出願の実施例は、機器本体と、上記ゲームパッドと、を備える、電子機器を開示する。
【発明の効果】
【0008】
本出願の実施例は、ゲームパッドを開示し、該ゲームパッドは本体と、ボタンアセンブリと、復帰部材とを備え、ボタンアセンブリと本体は相対的に回転可能であることにより、ゲームパッド内のボタンアセンブリの向きは可変になり、さらにユーザはボタンアセンブリに密着する指の具体的な状況に応じて、指とボタンアセンブリの密着効果を改善するように、ボタンアセンブリの向きを調整することができ、例えば、ボタンアセンブリに指をより密着させるか又は指の押圧方向をボタンアセンブリの被押圧方向とすること等ができ、それによりユーザが異なっていても、該ゲームパッドを使用する時の体験は同じ又はほぼ同じであるようになり、ゲームパッドの汎用性が向上する。また、上記ゲームパッドにおいて、ボタンアセンブリと本体はさらに係止具及び係止溝によって互いに規制し、それによって、調整が完了した後、ボタンアセンブリと本体は相対的に回転できなくなり、さらに後続の使用においてボタンアセンブリの向きは不変のままであることにより、ユーザに一貫した使用体験を提供する。そして、ボタンアセンブリと本体が相対回転方向に垂直な方向に沿って相対的に移動可能にすることで、係止具及び係止溝が設けられている場合でも、ゲームパッドがボタンアセンブリの向きを調整する上記能力を備えることを保証する。なお、復帰部材によって、ボタンアセンブリと本体の不意な相対移動を防止でき、且つユーザがボタンアセンブリの向きを調整する際に、係止具の係止溝内への係止を促進することができ、調整の難易度が低下し、ユーザ体験がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本出願の実施例に開示されるゲームパッドの分解模式図である。
【
図2】本出願の実施例に開示されるゲームパッドの構造模式図である。
【
図3】本出願の実施例に開示されるゲームパッドにおける収容部の構造模式図である。
【
図4】本出願の実施例に開示されるゲームパッドにおける規制部材の構造模式図である。
【
図5】本出願の実施例に開示されるゲームパッドにおける規制部材の別の方向での構造模式図である。
【
図6】本出願の実施例に開示されるゲームパッドにおける一部の構造の構造模式図である。
【
図7】本出願の実施例に開示されるゲームパッドにおける一部の構造の構造模式図である。
【
図8】本出願の実施例に開示されるゲームパッドにおける位置決め部材とボタントップの組立模式図である。
【
図9】
図8に示す構造の別の方向での模式図である。
【
図10】本出願の実施例に開示されるゲームパッドの別の方向での構造模式図である。
【
図13】本出願の実施例に開示されるゲームパッドにおける一部の構造の断面図である。
【
図14】本出願の実施例に開示されるゲームパッドにおける別の一部の構造の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書で説明された図面は本出願をさらに理解させ、本出願の一部を構成するためのものであり、本出願の例示的実施例及びその説明は本出願を解釈するためのものであり、本出願を不適切に限定する意図がない。
【0011】
本出願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下に本出願の具体的な実施例及び対応する図面を参照し、本出願の技術的解決手段を明確に、完全に説明する。当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく、得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0012】
以下において、図面を参照しながら、本出願の各実施例に開示される技術的解決手段を詳しく説明する。
【0013】
図1~
図14に示すように、本出願はゲームパッドを開示し、ゲームパッドは本体100と、ボタンアセンブリと、復帰部材とを備え、ゲームパッドは機器本体と互いに接続可能である。また、ゲームパッドは係止爪700をさらに備えてもよく、本体100は係止爪700に固定接続され、係止爪700はゲームパッド全体を機器本体に取り外し可能に取り付けることができ、それによりユーザによる使用が便利になり、且つ使用が完了した後、ゲームパッドを取り外せば、機器本体の優れた携帯性を維持することができる。
【0014】
そのうち、本体100はゲームパッドの主要部分であり、ボタンアセンブリ及び復帰部材を取り付ける基礎とすることができる。本体100は金属又はプラスチック等の硬質材料で製造してもよいし、使用中にゲームパッドがジャリジャリしてユーザを傷つけるのを防止し、ゲームパッドのユーザ体験を向上させるために、触感が良好で且つ一定の柔軟性を有するプラスチック材料で形成してもよい。本体100の形状及びサイズは実際の状況に応じて選定してもよく、ここではいずれも限定しない。選択的に、本体100の表面は手握り輪郭が形成された構造とされ、この場合、ゲームパッド全体の握り心地をさらに向上させ、ゲームパッドを人間工学により適合させることができる。本体100の表面の具体的な構造は本体100の全体形状及びサイズ等のパラメータに応じて柔軟に決定してもよい。
【0015】
ボタンアセンブリはゲームパッドにおける操作可能部分であり、ユーザは、押圧、摩擦、旋回等の方式でボタンアセンブリを操作して、対応する操作内容を発生させることができる。当然、ボタンアセンブリ内にボタン400が設けられ、これについては、後述で詳細に説明する。ボタンアセンブリは本体100に回転可能に取り付けられ、具体的には、ピン軸等の構造部材によってボタンアセンブリを本体100に取り付けてもよく、ピン軸の本体100から離反する一端に規制構造を設ける等によって、ボタンアセンブリと本体100の相互分離を防止でき、且つボタンアセンブリがピン軸を軸として本体100に対して回転可能であることを確保できる。また、ボタンアセンブリは自身の回転方向に垂直な方向に沿って本体100に対して移動することもできる。具体的には、ボタンアセンブリにおけるピン軸との係合用通し孔のサイズを大きくすることで、ピン軸が前記通し孔内を移動可能にし、それによってボタンアセンブリが自身の回転方向に垂直な方向に沿って本体100に対して移動可能にする目的を達成するようにしてもよい。
【0016】
本出願の別の実施例において、本体100は内部キャビティを有し、且つ本体100に内部キャビティと連通する開口が開設され、この場合、ボタンアセンブリは内部キャビティ内に取り付ける方式で、意外に分離することなく本体100と結合する目的を達成することができる。取り外し可能で且つ互いに固定接続可能な少なくとも2つの部分を本体100に含ませることによっても、ボタンアセンブリが本体100の内部キャビティ内に装着可能にすることができる。上記実施例を採用する場合も、ボタンアセンブリが内部キャビティ内を回転可能にし、且つボタンアセンブリが本体100の開口の軸方向に沿って本体100に対して可動にする目的を達成することができる。
【0017】
上記実施例に基づき、ユーザがボタンアセンブリを操作しやすいように、選択的に、ボタンアセンブリの一部は開口に突出する。つまり、ボタンアセンブリの一部は、ボタンアセンブリが本体100と互いに分離しないように、本体100の内部キャビティ内に位置するとともに、ボタンアセンブリのもう一部は開口を通って内部キャビティ外に延出する。
【0018】
本体100とボタンアセンブリとによる上記構造において、ボタンアセンブリと本体100は相対的に回転可能であるため、本出願に開示されるゲームパッドの使用において、ユーザはボタンアセンブリを回転させることで、ボタンアセンブリの向きを、異なるユーザの同一指(例えば異なるユーザの人差し指)及び同一ユーザの異なる指(例えば人差し指及び中指)に適合させることができ、当然、ボタンアセンブリの向きを調整することによっても、ゲームパッドをユーザの左手又は右手の対応する指に適合させることができる。
【0019】
また、ユーザが始終良好な使用体験を得ていることを保証するために、ユーザによるボタンアセンブリ向きの調整が完了した後、さらにボタンアセンブリの向きがそれ以上変わらないようにする必要がある。上記ゲームパッドにおいて、本体100の内部キャビティの内壁、及びボタンアセンブリの前記内壁に向かっている側壁のうちの一方に複数の係止溝111が設けられ、他方に少なくとも1つの係止具230が設けられ、複数の係止具230はボタンアセンブリの回転方向に沿って分布し、係止具230と係止溝111を互いに係合させることで、ボタンアセンブリと本体100はボタンアセンブリの回転方向において互いに規制可能になり、それによってボタンアセンブリと本体100は相対的に固定された状態を維持できることが保証される。
【0020】
また、上述したように、ボタンアセンブリと本体100はボタンアセンブリの回転方向に垂直な方向(例えば開口の軸方向)に沿って相対的に移動することもでき、当然、前記両者の相対移動過程で、移動方向によっては、係止具230の係止溝111からの離脱又は係止具230の係止溝111への進入という2つのケースが発生し得る。
【0021】
このため、ユーザは、ボタンアセンブリの向きを調整したい場合、まずボタンアセンブリと本体100を相対的に移動させて、係止具230を係止溝111内から脱出させ、その後、ボタンアセンブリと本体100を相対的に回転させ、ボタンアセンブリが所望の位置に回転した後、ボタンアセンブリと本体100を逆方向に移動させ、且つ係止具230を係止溝111内に進入させてそこに係止することで、ボタンアセンブリの調整を完了するようにしてもよい。
【0022】
さらに、ボタンアセンブリが意外に本体100に対して移動するのを防止するために、ボタンアセンブリ及び本体100は両方とも復帰部材と互いに接続され、復帰部材はボタンアセンブリ及び本体100を付勢して、両者を互いに近接させてもよい、つまり、係止具230を係止溝111内に係止させるか、又は、係止具230の係止溝111内からの脱出を制限してもよい。
【0023】
上記実施例に基づき、本出願に開示されるゲームパッドは少なくとも2つの状態を有する。そのうち、係止具230が第1位置にある場合、復帰部材は第1状態にあり、係止溝111と係止具230は分離され、ボタンアセンブリは本体100に対して回転可能である。係止具230が第2位置にある場合、復帰部材は第2状態にあり、係止溝111と係止具230は嵌合され、ボタンアセンブリは本体100に固定接続され、つまり、ボタンアセンブリと本体100は互いに回転できない。当然、ボタンアセンブリが衝撃又は他の外力作用を受けた場合でも、ボタンアセンブリは本体100との相対運動を発生でき、このようなケースも上記実施例の保護範囲に含まれる。
【0024】
選択的に、復帰部材は具体的にばね等の弾性部材であり、復帰部材の背向する両端はそれぞれボタンアセンブリ及び本体100に接続される。係止具230が係止溝111内に係止される場合、復帰部材は自然状態になり得、本出願の別の実施例において、係止具230が係止溝111内に係止される場合、復帰部材は伸長状態になり得、それによって係止具230と係止溝111の規制係合関係はより安定的になる。上記各実施例において、係止具230が係止溝111から離脱すれば、復帰部材は引き延ばされてボタンアセンブリ及び本体100に復帰力を提供可能になる。
【0025】
本出願の実施例はゲームパッドを開示し、該ゲームパッドは本体100と、ボタンアセンブリと、復帰部材とを備え、ボタンアセンブリと本体100は相対的に回転可能であることにより、ゲームパッドにおけるボタンアセンブリの向きは可変になり、さらにユーザは、ボタンアセンブリに密着する指の具体的な状況に応じて、指とボタンアセンブリの密着効果を改善するように、ボタンアセンブリの向きを調整することができ、例えば、ボタンアセンブリを指により密着させるか又は指の押圧方向をボタンアセンブリの被押圧方向とすること等ができ、それによりユーザが異なっていても、該ゲームパッドを使用する時の体験は同じ又はほぼ同じであるようになり、ゲームパッドの汎用性が向上する。また、上記ゲームパッドにおいて、ボタンアセンブリと本体100はさらに係止具230及び係止溝111によって互いに規制し、それによって調整が完了した後、ボタンアセンブリと本体100は相対的に回転できなくなり、さらに後続の使用においてボタンアセンブリの向きは不変のままであることにより、ユーザに一貫した使用体験を提供する。そして、ボタンアセンブリと本体100を回転方向に垂直な方向に沿って相対的に移動可能にすることで、係止具230及び係止溝111が設けられている場合でも、ゲームパッドがボタンアセンブリの向きを調整する上記能力を備えることを保証する。なお、復帰部材によって、ボタンアセンブリと本体の不意な相対移動を防止でき、且つユーザがボタンアセンブリの向きを調整する際に、係止具の係止溝内への係止を促進することができ、調整の難易度が低下し、ユーザ体験がさらに向上する。
【0026】
上述したように、復帰部材は弾性部材であってもよく、本出願の別の実施例において、
図12及び
図14に示すように、復帰部材は第1磁気部品510及び第2磁気部品520を含んでもよく、第1磁気部品510と第2磁気部品520は磁気吸着するように設けられ、且つ磁気部品及び第2磁気部品520のうちの一方が本体100の内部キャビティ内に設けられ、他方がボタンアセンブリ内に設けられ、第1磁気部品510と第2磁気部品520を対向して設けることで、ボタンアセンブリと本体100が回転方向に垂直な方向に沿って移動し且つ互いに離間する場合、第1磁気部品510及び第2磁気部品520はボタンアセンブリと本体100の相互近接を促進できる。
【0027】
具体的には、第1磁気部品510及び第2磁気部品520のうちの少なくとも1つは磁石、例えば永久磁石又は電気磁石である。前記両者のうち一方のみが磁石である場合、他方は鉄、コバルト又はニッケル等の磁石により吸着可能な材料から製造された構造である必要がある。第1磁気部品510及び第2磁気部品520がいずれも磁石である場合、両者が相互吸着能力を有することを保証するために、両者の対向する端部の磁極を互いに異なるようにする必要がある。
【0028】
さらに、第1磁気部品510及び第2磁気部品520のうちの一方は円弧状構造部材であり、且つボタンアセンブリの回転方向に沿って延在するようにされ、この場合、本体100に対するボタンアセンブリの回転方式に関わらず、第1磁気部品510と第2磁気部品520が良好な吸着作用効果を有することは保証できる。
【0029】
具体的には、円弧状構造部材の被覆角度はボタンアセンブリと本体100の最大相対回転角度によって決定してもよく、且つ第1磁気部品510と第2磁気部品520が常に良好な吸着効果を有していることをさらに保証するために、円弧状構造部材の被覆角度をボタンアセンブリと本体100の最大相対回転角度よりやや大きくしてもよい。説明すべきことは、ボタンアセンブリの回転方向はボタンアセンブリと本体100の相対回転方向である点である。
【0030】
上述したように、本体100の内部キャビティの内壁、及びボタンアセンブリの内壁に向かっている側壁のうちの一方に複数の係止溝111が設けられる。ボタンアセンブリに比べて、本体100のサイズはより大きいため、同じ数の係止溝111が本体100に設けられる場合、各係止溝111のサイズはより大きくなる。同様に、本体100及びボタンアセンブリにそれぞれ一致したサイズの係止溝111が設けられる場合、本体100に設けられ得る係止溝111の数はより多くなる。上記原因により、選択的に、係止溝111は本体100に設けられ、係止具230はボタンアセンブリに設けられる。
【0031】
また、係止具230をボタンアセンブリの中央に設けてもよく、この場合、ユーザがボタンアセンブリを押す時のボタンアセンブリとの相互作用力は実質的に全て係止具230によって本体100に作用し、係止具230の係止溝111内への係止を促進するとともに、係止具230が押圧力側に位置することによりユーザによる押圧力が係止具230の係止溝111内からの脱出を引き起こし得ることはない。
【0032】
上記実施例に基づき、さらに、本体100は第1平面によって第1部分と第2部分に分けられ、複数の係止溝111のうちの少なくとも1つは第1部分に位置し、且つ複数の係止溝111のうちの少なくとも1つは第2部分に位置し、ここで、第1平面はボタンアセンブリの回転軸線及び本体100の開口の軸線を通る、つまり、ボタンアセンブリの回転軸方向が所在する直線及び本体100の開口の軸方向が所在する直線はいずれも第1平面内に位置する。
【0033】
本体100の第1部分が本体100の左半部分であり、第2部分が本体100の右半部分であることを例にし、上記技術的解決手段を採用することで、本体100の左半部分及び右半部分のいずれにも少なくとも1つの係止溝111が設けられることを保証でき、さらにボタンアセンブリと互いに係合する場合、ユーザの左手による操作が便利になるように、係止具230を本体100の左半部分における係止溝111と互いに係合させ、ボタンアセンブリを本体100の右側に向かわせてもよい。又は、ユーザの右手による操作が便利になるように、係止具230を本体100の右半部分における係止具230と互いに係合させ、さらにボタンアセンブリを本体100の左側に向かわせてもよい。
【0034】
説明すべきことは、上記技術的解決手段において、主たる目的は本体100の左右両半部分のいずれにも係止溝111を設けることで、ユーザが左手又は右手でそれぞれゲームパッドを操作できるようにすることである点である。ゲームパッドの具体的な構造及び取付方式等が変化すれば、上記技術的解決手段を適応的に採用することで、上記目的を達成することができる。例えば、係止具230がボタンアセンブリの非中央に設けられる場合、全ての係止溝111を本体100の左半部分(又は右半部分)に位置させてもよく、係止具230と互いに係合する係止溝111を調整することによっても、ユーザが左手でも右手でもゲームパッドを操作できるようにする目的を達成できる。
【0035】
上述したように、ボタンアセンブリが本体100の内部キャビティに取り付けられる場合、取り外し可能な少なくとも2つの部分を本体100に含ませてもよく、上記実施例と同様に、本体100は取り外し可能に接続される左半部分と右半部分を含んでもよく、両者の構造は互いに対称であり、両者は繋ぎ合わせられると内部キャビティ及び開口を取り囲むことができる。
【0036】
本出願の別の実施例において、本体100は収容部110及び規制部材120を含んでもよく、収容部110は内部キャビティと互いに連通する。選択的に、内部キャビティ及び開口はいずれも収容部110に設けられ、且つ収容部110にはさらに着脱口が設けられてもよく、着脱口は内部キャビティと互いに連通する。この場合、ボタンアセンブリは着脱口を通って内部キャビティ内に装着してもよく、且つボタンアセンブリの一部は開口を通って内部キャビティ外に延出する。上記技術的解決手段を採用する場合、収容部110は一体構造となり、その構造強度は比較的高く、内部キャビティ内に取り付けられるボタンアセンブリを効果的に保護でき、且つ係止溝111が本体100に設けられる場合、係止溝111の加工が容易になり、且つ係止溝111の精度を高めることができる。
【0037】
ボタンアセンブリが着脱口を通って内部キャビティ内に取り付けられた後、規制部材120で着脱口を閉塞してもよく、つまり、規制部材120と収容部110とにより内部キャビティは比較的密閉された状態になり、規制部材120と収容部110を取り外し可能に接続し、且つ相対的に固定された状態にすることで、ボタンアセンブリが着脱口から脱出して本体100と互いに分離することがないことを保証できる。具体的には、着脱口の形状はボタンアセンブリの形状に適合してもよく、且つ規制部材120で着脱口を完全に閉塞してもよく、又は、閉塞部材で着脱口の一部を閉塞してもよい。規制部材120と収容部110は、嵌合、差込又は接続部材による接続等の方式で取り外し可能に接続してもよく、且つ相対的に固定されていてもよい。例えば、規制部材120に通し孔が設けられてもよく、収容部110にねじ孔が設けられてもよく、ねじ130が通し孔を通過してねじ孔に伸びることで、規制部材120と収容部110が安定して取り外し可能に接続可能になることを保証できる。
【0038】
上記実施例に基づき、ボタンアセンブリが着脱口を通って内部キャビティ内に装着できることを保証するために、
図3に示すように、着脱口の軸方向(ボタンアセンブリの回転軸方向に相当)において、着脱口の軸方向における内部キャビティの投影の少なくとも一部を着脱口内に位置させる必要があり、つまり、内部キャビティと着脱口の投影は部分的に重なる。また、上述したように、ボタンアセンブリが開口を通って内部キャビティから延出可能にする必要もあるため、
図3に示すように、着脱口の投影の一部を着脱口の軸方向における内部キャビティの投影外に位置させなければならず、さらに、ボタンアセンブリが着脱口を通って内部キャビティに装着される場合、ボタンアセンブリは必然的に内部キャビティ外に位置する一部があることとなる。
【0039】
上記の場合、内部キャビティ内に装着されたボタンアセンブリと本体100が着脱口の軸方向に沿って相対的に運動することがないことを保証するために、規制部材120は収容部110において同時に内部キャビティ及び着脱口の境界を担う箇所、例えば、
図3の収容部110において係止溝111が形成された領域に接続してもよく、該領域は内部キャビティの境界であるとともに、着脱口の境界でもある。
【0040】
選択的に、
図3に示すように、収容部110は互いに接続される機能領域110bと指当て領域110aを含み、ここで、開口及び内部キャビティが機能領域110bに形成され、指当て領域110aは開口の内部キャビティから離反する側に位置し、指当て領域110a及び機能領域110bは共同で着脱口を取り囲む。なお、ボタンアセンブリが開口を通って内部キャビティ外に延出できることを保証するために、指当て領域110aは開口を回避する必要があり、例えば、開口の軸方向に沿った指当て領域110aの投影を内部キャビティの投影外に位置させることで、指当て領域110aは開口を回避することができる。収容部110が指当て領域110aを含む場合、ボタンアセンブリと機器本体の間隔距離を短縮してもよく、さらにユーザがゲームパッドを使用する過程で、指を指当て領域110aに当て、指の疲労を緩和することができ、且つユーザの指又は皮膚がボタンアセンブリと機器本体の隙間に挟まることを防止でき、ユーザ体験がさらに向上する。
【0041】
上記実施例に基づき、選択的に、規制部材120は指当て領域110aに接続され、この場合、規制部材120が平板状構造であれば、着脱口の軸方向に沿って、規制部材120と内部キャビティ内の規制部材120に向かっている表面との間隔距離は必然的に前記方向でのボタンアセンブリのサイズより大きくなり、つまり、ボタンアセンブリは内部キャビティ内で着脱口の軸方向に沿って収容部110に対して移動可能であり、これをもとに、
図4及び
図5に示すように、規制部材120は当止部121及び固定部122を含み、固定部122は指当て領域110aに取り外し可能に接続され、且つ相対的に固定された状態を維持でき、当止部121はボタンアセンブリの回転軸方向に沿って固定部122の一側に固定され、ボタンアセンブリは当止部121と機能領域110bの間に規制して設けられ、この場合も、ボタンアセンブリが内部キャビティ内で揺れることがないことを保証でき、ゲームパッドの総合性能が向上し、さらにユーザの使用体験が向上する。
【0042】
具体的には、固定部122と当止部121は、規制部材120全体の強度を高めるために、一体成形の方式で形成してもよい。固定部122と指当て領域110aは、嵌合、差込又は接続部材による接続等の方式で確実に固定してもよい。当止部121の形状及びサイズは着脱口の形状及びサイズに応じて設定してもよく、且つボタンアセンブリを規制するために、当止部121をボタンアセンブリと互いに接触させてもよい。
【0043】
上述したように、ボタンアセンブリにボタン400が設けられ、当然、ボタン400を取り付ける基礎を作るために、ボタンアセンブリに他の構造を設ける必要もあり、具体的には、ボタンアセンブリにさらに位置決め部材200が含まれてもよく、係止溝111又は係止具230は位置決め部材200の内部キャビティの内壁に向かっている側壁に設けてもよく、位置決め部材200の少なくとも一部は内部キャビティ内に回転可能に取り付けられる。位置決め部材200は取付空間を有し、且つ位置決め部材200にさらに取付空間と連通する抜け止め口が設けられ、ボタン400の一部は、ユーザがボタン400を押しやすいように、抜け止め口を通って取付空間外に延出してもよい。
【0044】
ユーザの押圧体験をさらに向上させるために、ボタンアセンブリにさらにボタントップ300が設けられてもよく、ボタントップ300はボタン400と係合し、ユーザはボタントップ300を押すことでボタン400を間接的に押して制御できる。ボタントップ300の一部は取付空間内に設けられ、且つボタントップ300を抜け止め口と係合させることで、ボタントップ300と位置決め部材200の分離を防止でき、具体的には、ボタントップ300の周方向サイズを徐々に増大させて、ボタントップ300の抜け止めという目的を達成してもよい。それに応じて、ボタントップ300のもう一部は抜け止め口を通って取付空間外に突出してもよい。また、ユーザがボタントップ300を押すことでボタン400を制御しやすいように、ボタントップ300の一部を開口外に突出させてもよい。上記実施例に基づき、ボタン400は完全に取付空間内に位置してもよい。選択的に、ボタントップ300のボタン400から離反する側の表面は円弧面であり、それによりボタントップ300とユーザの密着効果がさらに向上し、ユーザ体験が向上する。
【0045】
より詳しくは、ボタントップ300及びボタン400が位置決め部材200の取付空間内に装着できることを保証するために、位置決め部材200に別の開孔をさらに形成し、且つ該開孔を介してボタントップ300を取付空間内に装着し、且つボタントップ300の一部を抜け止め口から取付空間外に延出させ、さらに該開孔を介してボタン400を取付空間内に装着し、且つ接着等の方式でボタン400と位置決めを固定接続するようにしてもよく、これによってボタントップ300及びボタン400を両方とも位置決め部材200に確実に装着できる。
【0046】
本出願の別の実施例において、ボタントップ300の外周にフランジが設けられてもよく、且つ位置決め部材200はベース体210及びカバー体220を含んでもよく、そのうち、ベース体210は第1規制縁部を含み、カバー体220は第2規制縁部を含み、ベース体210とカバー体220は取り外し可能に接続され、第1規制縁部と第2規制縁部は抜け止め口を取り囲み、この場合、まずボタントップ300をベース体210(又はカバー体220)と互いに係合させ、次にカバー体220とベース体210を一体として組み立て、それにより第1規制縁部及び第2規制縁部によってボタントップ300のフランジと互いに規制させ、ボタントップ300の抜け止めを果たすようにしてもよく、これによって位置決め部材200とボタントップ300の組立難易度を低下させることができ、且つ位置決め部材200に他の孔を開ける必要がなく、それにより位置決め部材200全体の構造強度を高めることができる。
【0047】
具体的には、ベース体210及びカバー体220の具体的な構造及びサイズは実際の状況におじて決定してもよく、ここでは限定しない。ベース体210とカバー体220は、嵌合又は接続部材による接続等の方式で固定接続してもよく、又は、ベース体210及びカバー体220を併せて本体100の内部キャビティ内に係止させ、それにより本体100内のベース体210及びカバー体220に向かっている表面によってベース体210及びカバー体220を規制してもよい。より具体的には、機能領域110b及び当止部121によってベース体210及びカバー体220の位置を規制し、両者の相互分離によるボタントップ300の位置決め部材200からの離脱を防止してもよい。
【0048】
さらに、ベース体210は互いに接続されるベース本体と第1支持部を含んでもよく、カバー体220は互いに接続されるカバー本体と第2支持部を含み、第1支持部及び第2支持部は両方とも抜け止め口に向かって設けられ、ボタン400は第1支持部及び第2支持部において支持されてもよく、上記技術的解決手段を採用する場合、ボタン400と位置決め部材200の固定関係の信頼性をさらに向上させることができ、それによりユーザがボタントップ300を介してボタン400を押す過程で、ボタン400と位置決め部材200が強固に接続されていないため正常な押圧ができないことが防止され、ユーザ体験がさらに向上する。
【0049】
具体的には、ベース本体、第1支持部及び第1規制縁部は一体成形の方式で形成してもよく、同様に、カバー本体、第2支持部及び第2規制縁部も一体成形の方式で形成してもよい。ボタン400は、接着又は嵌合等の方式で第1支持部及び第2支持部において支持されてもよい。
【0050】
本出願の別の実施例において、第1支持部及び第2支持部のいずれにも規制溝が設けられ、規制溝は抜け止め口から離反する方向に凹んで設けられ、ボタン400の少なくとも一部は規制溝内に収容され且つそこに規制して設けられてもよく、この場合、ボタンアセンブリの全体サイズを小さくすることができる一方、規制溝によってボタン400を確実に規制することができ、それによりボタン400が滑ってボタン400の信頼性が影響されることが防止される。具体的には、規制溝のサイズ及び形状はボタン400のサイズ及び形状に応じて決定してもよく、且つ接着等の方式でボタン400と位置決め部材200の接続信頼性をさらに向上させてもよい。
【0051】
上述したように、ボタンアセンブリは本体100に対して回転可能であり、選択的に、本体100の内壁は第1円弧状壁を含み、ボタンアセンブリの内壁に向かっている側壁は第2円弧状壁を含み、第1円弧状壁と第2円弧状壁はボタンアセンブリの回転方向において摺動密接し、それによりボタンアセンブリの回転を案内及び規制し、ボタンアセンブリの回転難易度を低下させることができる。具体的には、上述したように、ボタンアセンブリは位置決め部材200を含んでもよく、位置決め部材200はベース体210及びカバー体220を含んでもよく、
図13及び
図14に示すように、ベース体210の外縁及びカバー体220の外縁のいずれにも第2円弧状壁が設けられてもよく、且つ本体100の収容部110に第1円弧状壁が設けられてもよい。ここで、第1円弧状壁及び第2円弧状壁の弧長等のパラメータは実際の要求に応じて選定してもよく、ここでは限定しない。
【0052】
なお、上記技術的解決手段を採用する場合、ユーザがボタンアセンブリを押すと、互いに密接する第1円弧状壁と第2円弧状壁によっても、本体100はボタンアセンブリに一定の支持作用を提供でき、それによりユーザの押圧力が実質的に全てボタン400及び本体100に作用することが保証されるとともに、係止具230に加えた大きい作用力がなく、ゲームパッドの構造信頼性及び耐用年数がさらに向上する。
【0053】
選択的に、ゲームパッドは回転軸600をさらに備え、本体100に係合溝101が設けられ、ボタンアセンブリは回転軸600によって本体100に回転可能に接続され、回転軸600の作用下で、ボタンアセンブリと本体100の相対回転の難易度を低下させることができる一方、ボタンアセンブリと本体100が互いにずれて両者間の相対回転又は相対移動が続けられなくなるのを防止することもできる。また、回転軸600と係合溝101が開口の軸方向に沿って可動に係合することで、ボタンアセンブリは本体100に対して開口の軸方向に沿って可動のままであり、且つ係止具230と係止溝111は分離又は係合され、それによりボタンアセンブリが依然として調整能力を備えることが保証される。
【0054】
具体的には、係合溝101は本体100内のボタンアセンブリに対向する2つの表面に形成してもよく、上述したように、本体100は収容部110及び規制部材120を含んでもよく、この場合、収容部110及び規制部材120のいずれにも係合溝101が設けられてもよい。開口の軸方向に沿った係合溝101のサイズを回転軸600のサイズより大きくすることで、ボタンアセンブリが回転軸600を、開口の軸方向に沿って係合溝101内を移動するように駆動できることを保証し、さらに本体100との相対移動という目的を達成することができる。
【0055】
上記実施例に基づき、上述したように、ボタンアセンブリは位置決め部材200を含んでもよく、位置決め部材200はベース体210及びカバー体220を含んでもよく、ゲームパッドに回転軸600が設けられる場合、ベース体210及びカバー体220のいずれにも貫通孔が設けられてもよく、回転軸600は2つの貫通孔を併せて通過し、且つ収容部110及び規制部材120に接続される。
【0056】
さらに、係止具230又は係止溝111をベース体210に設け、且つカバー体220を復帰部材に接続してもよく、この場合、復帰部材と係止具230の相互干渉を防止でき、且つより効果的に構造設計による接続関係を利用し、ボタンアセンブリ全体の構造最適化度を高めることができ、より十分に空間を利用できる。
【0057】
上述したように、復帰部材は第1磁気部品510及び第2磁気部品520を含んでもよく、選択的に、第1磁気部品510及び第2磁気部品520のうちの一方はカバー体220に取り付けてもよく、他方は収容部110に取り付けてもよく、収容部110においてカバー体220に対応する位置に、第1磁気部品510又は第2磁気部品520を取り付けるための安着溝113が設けられてもよい。同様に、カバー体220においても対応する溝状構造が設けられてもよく、また、上述したように、第1磁気部品510及び第2磁気部品520のうちの一方は円弧状構造部材としてもよく、例えば、第1磁気部品510及び第2磁気部品520のうちカバー体220に取り付けられる一方が円弧状構造であれば、カバー体220に設けられる溝状構造の中間領域は開放構造とすることができ、つまり、前記溝状構造の安着溝113が所在する領域に向かっている部分は底なし構造であり、これによって第1磁気部品510と第2磁気部品520の間隔距離を一定程度短縮でき、さらにボタンアセンブリの全体サイズを小さくすることができ、且つ第1磁気部品510と第2磁気部品520の吸着効果を向上させることができる。
【0058】
上記いずれかの実施例に開示されるゲームパッドに基づき、本出願は電子機器をさらに開示し、電子機器は機器本体とゲームパッドとを備え、機器本体にディスプレイが設けられてもよく、ゲームパッドと機器本体は互いに接続される。具体的には、ゲームパッドは磁気吸着又は接着等の方式で機器本体に取り付けてもよく、又は、上述したように、本体100に接続される係止爪700によってゲームパッド全体を機器本体に嵌着してもよい。また、機器本体とゲームパッドはリード線を介して互いに接続してもよく、又は、ブルートゥース等の無線通信方式で互いに接続してもよく、それによってユーザがゲームパッドを制御する過程で、該制御情報を機器本体に伝送し、対応する操作及び/又はコマンドを発生させることができる。
【0059】
本出願の実施例に開示される電子機器はスマートフォン、タブレットパソコン、電子ブックリーダー又はウェアラブルデバイスであってもよい。当然、該電子機器は他のデバイスであってもよく、本出願の実施例はそれを限定しない。
【0060】
本出願の上記実施例では各実施例間の相違点を重点として説明したが、各実施例間の異なる最適化特徴は、矛盾しない限り、いずれも組み合わせてより好ましい実施例とすることができ、文脈の簡潔化を考慮した上で、ここでは詳細な説明を省略する。
【0061】
以上は本出願の実施例に過ぎず、本出願を限定する意図がない。当業者であれば、本出願の様々な変更と変化が可能である。本出願の主旨と原理から逸脱しない限り行った修正、同等な置換、改良等は、全て本出願の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0062】
100:本体、101:係合溝、110:収容部、110a:指当て領域、110b:機能領域、111:係止溝、113:安着溝、120:規制部材、121:当止部、122:固定部、130:ねじ、
200:位置決め部材、210:ベース体、220:カバー体、230:係止具、
300:ボタントップ、
400:ボタン、
510:第1磁気部品、520:第2磁気部品、
600:回転軸、
700:係止爪。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
上述したように、復帰部材は弾性部材であってもよく、本出願の別の実施例において、
図12及び
図14に示すように、復帰部材は第1磁気部品510及び第2磁気部品520を含んでもよく、第1磁気部品510と第2磁気部品520は磁気吸着するように設けられ、且つ
第1磁気部品
510及び第2磁気部品520のうちの一方が本体100の内部キャビティ内に設けられ、他方がボタンアセンブリ内に設けられ、第1磁気部品510と第2磁気部品520を対向して設けることで、ボタンアセンブリと本体100が回転方向に垂直な方向に沿って移動し且つ互いに離間する場合、第1磁気部品510及び第2磁気部品520はボタンアセンブリと本体100の相互近接を促進できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
本体100の第1部分が本体100の左半部分であり、第2部分が本体100の右半部分であることを例にし、上記技術的解決手段を採用することで、本体100の左半部分及び右半部分のいずれにも少なくとも1つの係止溝111が設けられることを保証でき、さらにボタンアセンブリと互いに係合する場合、ユーザの左手による操作が便利になるように、係止具230を本体100の左半部分における係止溝111と互いに係合させ、ボタンアセンブリを本体100の右側に向かわせてもよい。又は、ユーザの右手による操作が便利になるように、係止具230を本体100の右半部分における係止溝111と互いに係合させ、さらにボタンアセンブリを本体100の左側に向かわせてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
ボタンアセンブリが着脱口を通って内部キャビティ内に取り付けられた後、規制部材120で着脱口を閉塞してもよく、つまり、規制部材120と収容部110とにより内部キャビティは比較的密閉された状態になり、規制部材120と収容部110を取り外し可能に接続し、且つ相対的に固定された状態にすることで、ボタンアセンブリが着脱口から脱出して本体100と互いに分離することがないことを保証できる。具体的には、着脱口の形状はボタンアセンブリの形状に適合してもよく、且つ規制部材120で着脱口を完全に閉塞してもよく、又は、規制部材120で着脱口の一部を閉塞してもよい。規制部材120と収容部110は、嵌合、差込又は接続部材による接続等の方式で取り外し可能に接続してもよく、且つ相対的に固定されていてもよい。例えば、規制部材120に通し孔が設けられてもよく、収容部110にねじ孔が設けられてもよく、ねじ130が通し孔を通過してねじ孔に伸びることで、規制部材120と収容部110が安定して取り外し可能に接続可能になることを保証できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
より詳しくは、ボタントップ300及びボタン400が位置決め部材200の取付空間内に装着できることを保証するために、位置決め部材200に別の開孔をさらに形成し、且つ該開孔を介してボタントップ300を取付空間内に装着し、且つボタントップ300の一部を抜け止め口から取付空間外に延出させ、さらに該開孔を介してボタン400を取付空間内に装着し、且つ接着等の方式でボタン400と位置決め部材200を固定接続するようにしてもよく、これによってボタントップ300及びボタン400を両方とも位置決め部材200に確実に装着できる。
【国際調査報告】