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特表2023-549753マーク処理方法及び装置、コンピュータ機器、並びにコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-29
(54)【発明の名称】マーク処理方法及び装置、コンピュータ機器、並びにコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/52 20140101AFI20231121BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20231121BHJP
   A63F 13/837 20140101ALI20231121BHJP
【FI】
A63F13/52
A63F13/53
A63F13/837
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023527686
(86)(22)【出願日】2021-12-30
(85)【翻訳文提出日】2023-05-19
(86)【国際出願番号】 CN2021142880
(87)【国際公開番号】W WO2022156504
(87)【国際公開日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】202110084112.X
(32)【優先日】2021-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リン,リンユン
(57)【要約】
コンピュータの技術分野に関するマーク処理方法及び装置、端末並びに記憶媒体である。前記方法は、仮想環境の表示画面を表示するステップと、仮想環境の表示画面上に、照準提示マークを表示するステップであって、照準提示マークは、仮想環境における目標仮想オブジェクトが狙っている目標照準位置を示すためのものである、ステップと、仮想環境の表示画面上に、位置提示マークを第1の透明度で表示するステップであって、位置提示マークは、仮想環境における目標環境位置を示すためのものである、ステップと、照準提示マークと位置提示マークとの相対位置が変化することに応じて、位置提示マークの透明度を調整するステップと、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ機器が実行するマーク処理方法であって、
仮想環境の表示画面を表示するステップと、
前記仮想環境の表示画面上に、照準提示マークを表示するステップであって、前記照準提示マークは、前記仮想環境における目標仮想オブジェクトが狙っている目標照準位置を示すためのものである、ステップと、
前記仮想環境の表示画面上に、位置提示マークを第1の透明度で表示するステップであって、前記位置提示マークは、前記仮想環境における目標環境位置を示すためのものである、ステップと、
前記照準提示マークと前記位置提示マークとの相対位置が変化することに応じて、前記位置提示マークの透明度を調整するステップと、を含むマーク処理方法。
【請求項2】
前記照準提示マークと前記位置提示マークとの相対位置が変化することに応じて、前記位置提示マークの透明度を調整するステップは、
前記目標仮想オブジェクトの前記仮想環境における位置及び前記目標環境位置に基づいて、前記目標仮想オブジェクトの位置から前記目標環境位置を指す第1のベクトルを決定するステップと、
前記目標仮想オブジェクトの前記仮想環境における位置及び前記目標照準位置に基づいて、前記目標仮想オブジェクトの位置から前記目標照準位置を指す第2のベクトルを決定するステップと、
前記第1のベクトル及び前記第2のベクトルに基づいて、調整された第2の透明度を決定するステップと、
前記位置提示マークを前記第2の透明度で表示するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のマーク処理方法。
【請求項3】
前記第1のベクトル及び前記第2のベクトルに基づいて、調整された第2の透明度を決定するステップは、
前記第1のベクトルと前記第2のベクトルとの間の夾角のコサイン値を決定するステップと、
前記コサイン値が第1の閾値以下である場合、前記第2の透明度を最大定格透明度に決定するステップと、
前記コサイン値が第1の閾値よりも大きく、かつ第2の閾値以下である場合、前記コサイン値に基づいて前記第2の透明度を決定するステップであって、前記第2の透明度は、前記最大定格透明度よりも小さく、かつ前記コサイン値と負の相関関係にある、ステップと、を含む、ことを特徴とする請求項2に記載のマーク処理方法。
【請求項4】
前記第1のベクトルと前記第2のベクトルとの間の夾角のコサイン値を決定するステップの後に、
前記コサイン値が前記第2の閾値よりも大きい場合、前記第2の透明度を最小定格透明度に決定するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項3に記載のマーク処理方法。
【請求項5】
前記照準提示マークと前記位置提示マークとの相対位置が変化することに応じて、前記位置提示マークの透明度を調整するステップは、
ユーザインターフェースにおける前記照準提示マークと前記位置提示マークとの表示距離を取得するステップと、
前記表示距離と第2の透明度との間の予め設定された関係に基づいて、調整された第2の透明度を決定するステップと、
前記位置提示マークを前記第2の透明度で表示するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のマーク処理方法。
【請求項6】
前記表示距離と第2の透明度との間の予め設定された関係に基づいて、調整された第2の透明度を決定するステップは、
前記表示距離が第1の距離閾値よりも大きい場合、前記第2の透明度を最大定格透明度に決定するステップと、
前記表示距離が前記第1の距離閾値以下であり、かつ第2の距離閾値よりも大きい場合、前記表示距離に基づいて前記第2の透明度を決定するステップであって、前記第2の透明度は、前記最大定格透明度よりも小さく、かつ前記表示距離と正の相関関係にある、ステップと、を含む、ことを特徴とする請求項5に記載のマーク処理方法。
【請求項7】
ユーザインターフェースにおける前記照準提示マークと前記位置提示マークとの表示距離を取得するステップの後に、
前記表示距離が前記第2の距離閾値以下である場合、前記第2の透明度を最小定格透明度に決定するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項5に記載のマーク処理方法。
【請求項8】
前記マーク処理方法は、
前記目標環境位置が前記目標仮想オブジェクトの視野範囲内にあるか否かを決定するステップであって、前記視野範囲は、前記目標仮想オブジェクトが現在観察している仮想環境領域を示すためのものである、ステップと、
前記目標環境位置が前記視野範囲内にあれば、前記目標環境位置に前記位置提示マークを表示するステップと、
前記目標環境位置が前記視野範囲外にあれば、前記仮想環境の表示画面のエッジに前記位置提示マークを表示するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載のマーク処理方法。
【請求項9】
前記目標環境位置が前記視野範囲外にあれば、前記仮想環境の表示画面のエッジに前記位置提示マークを表示するステップは、
前記目標環境位置が前記視野範囲外にあり、かつ前記目標環境位置が前記目標仮想オブジェクトの左側領域にあれば、前記仮想環境の表示画面の左エッジに前記位置提示マークを表示するステップと、
前記目標環境位置が前記視野範囲外にあり、かつ前記目標環境位置が前記目標仮想オブジェクトの右側領域にあれば、前記仮想環境の表示画面の右エッジに前記位置提示マークを表示するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項8に記載のマーク処理方法。
【請求項10】
前記位置提示マークは、方向マークを含み、前記方向マークは、前記目標環境位置を指す、ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のマーク処理方法。
【請求項11】
前記マーク処理方法は、
前記位置提示マークに対する透明度設定操作を受け付け、前記位置提示マークの最大定格透明度値及び前記位置提示マークの最小定格透明度値のうちの少なくとも1つを更新するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のマーク処理方法。
【請求項12】
前記マーク処理方法は、
前記位置提示マークに対するサイズ設定操作を受け付け、前記位置提示マークのサイズを更新するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のマーク処理方法。
【請求項13】
前記位置提示マークに対する透明度設定操作を受け付け、前記位置提示マークの最大定格透明度値及び前記位置提示マークの最小定格透明度値のうちの少なくとも1つを更新するステップは、
前記最大定格透明度値に対する設定操作を受け付け、前記最大定格透明度値を更新するステップと、
前記最大定格透明度値と前記最小定格透明度値との差が予め設定された差であるように、前記更新された最大定格透明度値に基づいて前記最小定格透明度値を自動的に更新するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項11に記載のマーク処理方法。
【請求項14】
マーク処理装置であって、
仮想環境の表示画面を表示する画面表示モジュールと、
前記仮想環境の表示画面上に、前記仮想環境における目標仮想オブジェクトが狙っている目標照準位置を示すための照準提示マークを表示し、また、前記仮想環境の表示画面上に、前記仮想環境における目標環境位置を示すための位置提示マークを第1の透明度で表示するマーク表示モジュールと、
前記照準提示マークと前記位置提示マークとの相対位置が変化することに応じて、前記位置提示マークの透明度を調整する透明度調整モジュールと、を備えるマーク処理装置。
【請求項15】
メモリと、1つ又は複数のプロセッサとを備えるコンピュータ機器であって、
前記メモリには、コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されており、
前記コンピュータ読み取り可能な命令は、前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記1つ又は複数のプロセッサに請求項1から13のいずれか1項に記載のマーク処理方法を実現させる、コンピュータ機器。
【請求項16】
コンピュータに、請求項1から13のいずれか1項に記載のマーク処理方法を実行させるように構成される、ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年01月21日に中国特許庁に出願された、出願番号が202110084112.X、出願の名称が「マーク表示方法及び装置、端末並びに記憶媒体」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その内容の全ては参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本願の実施形態は、コンピュータの技術分野に関し、特に、マーク処理方法及び装置、コンピュータ機器、記憶媒体並びにプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ技術の発展に伴い、アプリケーションプログラム、特にゲームアプリケーションプログラムの表示画面に表示されるコンテンツはますます豊かになってきている。
【0004】
関連技術では、一部のゲーム対局の表示画面に、ゲーム対局に関する情報をユーザに提供するためのマークが表示されている。上記関連技術では、これらのマークがマークの下にある仮想環境の表示画面を著しく遮蔽することがあり、ユーザは、マークによって遮蔽された表示画面を視認することが困難であり、ユーザが仮想環境における情報を取得するのに必要な時間が増し、ヒューマンマシンインタラクション率に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、上記の問題に鑑み、マーク処理方法及び装置、コンピュータ機器、並びにコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
コンピュータ機器が実行するマーク処理方法であって、
仮想環境の表示画面を表示するステップと、
前記仮想環境の表示画面上に、照準提示マークを表示するステップであって、前記照準提示マークは、前記仮想環境における目標仮想オブジェクトが狙っている目標照準位置を示すためのものである、ステップと、
前記仮想環境の表示画面上に、位置提示マークを第1の透明度で表示するステップであって、前記位置提示マークは、前記仮想環境における目標環境位置を示すためのものである、ステップと、
前記照準提示マークと前記位置提示マークとの相対位置が変化することに応じて、前記位置提示マークの透明度を調整するステップと、を含む。
【0007】
マーク処理装置であって、
仮想環境の表示画面を表示する画面表示モジュールと、
前記仮想環境の表示画面上に、前記仮想環境における目標仮想オブジェクトが狙っている目標照準位置を示すための照準提示マークを表示し、また、前記仮想環境の表示画面上に、前記仮想環境における目標環境位置を示すための位置提示マークを第1の透明度で表示するマーク表示モジュールと、
前記照準提示マークと前記位置提示マークとの相対位置が変化することに応じて、前記位置提示マークの透明度を調整する透明度調整モジュールと、を備える。
【0008】
メモリと、1つ又は複数のプロセッサとを備えるコンピュータ機器であって、前記メモリには、コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されており、前記コンピュータ読み取り可能な命令は、前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記1つ又は複数のプロセッサに上記マーク処理方法を実現させる。
【0009】
コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されている1つ又は複数の不揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な命令は、1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記1つ又は複数のプロセッサに上記マーク処理方法を実現させる。
【0010】
本願の実施形態の一側面によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されるコンピュータ命令を含むコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムが提供される。コンピュータ機器のプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体からこのコンピュータ命令を読み取り、プロセッサは、このコンピュータ機器が上記マーク処理方法を実行するようにこのコンピュータ命令を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本願の実施形態の技術案をより明りょうに説明するために、以下、実施形態の説明に必要な図面を簡単に紹介する。以下で説明される図面は、本願の実施形態の一部に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働なしにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることもできるのは、明らかである。
図1】本願の一実施形態に係る実施環境の概略図である。
図2】本願の一実施形態に係るマーク処理方法のフローチャートである。
図3】本願の一実施形態に係る視野範囲の概略図である。
図4】本願の一実施形態に係る位置提示マークの表示概略図である。
図5】本願の別の実施形態に係る位置提示マークの表示概略図である。
図6】本願の別の実施形態に係る位置提示マークの表示概略図である。
図7】本願の一実施形態に係る位置提示マークの概略図である。
図8】本願の別の実施形態に係る位置提示マークの表示概略図である。
図9】本願の一実施形態に係るパラメータ設定の概略図である。
図10】本願の別の実施形態に係るマーク処理方法のフローチャートである。
図11】本願の別の実施形態に係るマーク処理方法のフローチャートである。
図12】本願の別の実施形態に係るマーク処理方法のフローチャートである。
図13】本願の別の実施形態に係るマーク処理方法のフローチャートである。
図14】本願の一実施形態に係るマーク処理装置の概略構成図である。
図15】本願の別の実施形態に係るマーク処理装置の概略構成図である。
図16】本願の一実施形態に係るコンピュータ機器の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで、例示的な実施形態を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下で図面に関して説明する場合、特に断りがない限り、異なる図面における同じ数字は、同じ又は類似の要素を表す。以下の例示的な実施形態で説明される実施形態は、本願と一致するすべての実施形態を表すわけではない。むしろ、これらは、添付の特許請求の範囲に詳述された、本願のいくつかの側面と一致する方法の一例にすぎない。
【0013】
図1は、本願の一実施形態に係る実施環境の概略図を示しており、この実施環境は、マーク処理システムとして実現され得る。このシステム10は、端末11を備えてもよい。
【0014】
端末11には、目標アプリケーションプログラム、例えば、目標アプリケーションプログラムのクライアントがインストールされ実行され、クライアントにユーザアカウントがログインしている。端末は、データの計算、処理及び記憶の能力を持つ電子機器である。端末は、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、PC(Personal Computer:パーソナルコンピュータ)、ウェアラブルデバイスなどであってもよいが、本願の実施形態ではこれに限定しない。任意選択で、端末は、タッチ表示パネルを備えたモバイル端末機器であってもよく、このタッチ表示パネルを介して、ユーザがヒューマンマシンインタラクションを実現することができる。この目標アプリケーションプログラムは、例えば、生存型ゲームアプリケーションプログラム、LBS(Location Based Service:位置情報サービス)型ゲームアプリケーションプログラム、MOBA(Multiplayer Online Battle Arena:マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)型ゲームアプリケーションプログラムなどのゲームアプリケーションプログラムであってもよいが、本願の実施形態ではこれに限定しない。この目標アプリケーションプログラムは、ソーシャルアプリケーションプログラム、決済アプリケーションプログラム、ビデオアプリケーションプログラム、音楽アプリケーションプログラム、ショッピングアプリケーションプログラム、ニュースアプリケーションプログラムなど、マーク処理機能を持つ任意のアプリケーションプログラムであってもよい。本願の実施形態に係る方法では、各ステップの実行主体は、端末11であることができ、例えば、この端末11で実行されるクライアントであってもよい。
【0015】
仮想環境は、目標アプリケーションプログラム(例えば、ゲームアプリケーションプログラム)のクライアントが端末で実行されるときに表示(又は提供)されるシーンであり、この仮想環境とは、仮想部屋、仮想島、仮想地図など、仮想オブジェクトが活動(例えば、ゲーム競技)を行うために構築されるシーンを意味する。この仮想環境は、実世界をシミュレーションした環境であってもよく、半シミュレーション半架空の環境であってもよく、純粋に架空の環境であってもよい。仮想環境は、2次元仮想環境であってもよく、2.5次元仮想環境であってもよく、又は3次元仮想環境であってもよいが、本願の実施形態ではこれに限定しない。仮想オブジェクトとは、ユーザアカウントが目標アプリケーションプログラムで制御する仮想キャラクタを意味する。目標アプリケーションプログラムがゲームアプリケーションプログラムであることを例として、仮想オブジェクトとは、ユーザアカウントがゲームアプリケーションプログラムで制御するゲームキャラクタを意味する。仮想オブジェクトは、人物の形態であってもよく、動物、漫画又は他の形態であってもよいが、本願の実施形態ではこれに限定しない。仮想オブジェクトは、3次元で表示されてもよく、2次元で表示されてもよいが、本願の実施形態ではこれに限定しない。任意選択で、仮想環境が3次元仮想環境である場合、仮想オブジェクトは、スケルタルアニメーション技術に基づいて作成された3次元立体モデルであってもよい。仮想オブジェクトは、3次元仮想環境における空間の一部を占めるように、3次元仮想環境で自分なりの形状及び体積を持つ。任意選択で、目標アプリケーションプログラムは、実際の物理環境をシミュレートする機能を持ってもよい。仮想環境において、各仮想要素(例えば、仮想オブジェクト)の運動法則は、現実の物理法則に合致するか、又はそれに近い。
【0016】
いくつかの実施形態では、このシステム10は、端末11との通信接続(例えば、ネットワーク接続)を確立したサーバ12をさらに備え、サーバ12は、目標アプリケーションプログラムにバックグラウンドサービスを提供するために用いられる。サーバは、独立した物理サーバであってもよく、複数の物理サーバから構成されるサーバクラスタ又は分散システムであってもよく、クラウドコンピューティングサービスを提供するクラウドサーバであってもよい。
【0017】
一実施形態では、端末は、仮想環境の表示画面を表示し、前記仮想環境の表示画面上に、前記仮想環境における目標仮想オブジェクトが狙っている目標照準位置を示すための照準提示マークを表示し、前記仮想環境の表示画面上に、前記仮想環境における目標環境位置を示すための位置提示マークを第1の透明度で表示し、前記照準提示マークと前記位置提示マークとの相対位置が変化することに応じて、前記位置提示マークの透明度を調整することができる。
【0018】
本願の実施形態に係るマーク処理方法は、表示パネルによって表示されるシーンに適用することができ、また、AR(Augmented Reality:拡張現実)、VR(Virtual Reality:仮想現実)等の表示シーンにも適用可能であるが、本願の実施形態ではこれを具体的に限定しない。
【0019】
以下、いくつかの実施形態を通じて本願の技術案について説明する。
【0020】
図2は、本願の一実施形態に係るマーク処理方法のフローチャートを示している。この方法は、上述した端末11によって実行されてもよく、又はこの方法は、サーバ12によって実行されてもよいし、端末11とサーバ12とが連携して実行されてもよい。本実施形態では、この方法が上述した端末11に適用されることを例にとって説明する。この方法は、以下のいくつかのステップ(201~204)を含んでもよい。
【0021】
ステップ201では、仮想環境の表示画面を表示する。
【0022】
仮想環境についての説明の一部は、前文の説明を参照してもよいが、ここではその説明を省略する。
【0023】
いくつかの実施形態では、端末が表示する仮想環境の表示画面は、ユーザインターフェースの最下層に位置する表示画面であり、仮想環境の表示画面の上には、様々なマーク、仮想コントロールなどのUI要素を表示するためのUI(User Interface:ユーザインターフェース)層が存在する。端末は、表示した仮想環境の表示画面の上のUI層に、仮想コントロール、それぞれのマークを表示する。ユーザは、仮想コントロールを介して仮想オブジェクトを制御することができ、例えば、仮想オブジェクトの移動、姿勢の変更、仮想アイテムの操作、スキルの使用などを制御する。ユーザは、仮想オブジェクトの制御を容易にするために、マークによって提示情報を取得することができる。
【0024】
ステップ202では、仮想環境の表示画面上に、照準提示マークを表示し、照準提示マークは、仮想環境における目標仮想オブジェクトが狙っている目標照準位置を示すためのものである。
【0025】
任意選択で、端末は、照準提示マークを仮想環境の表示画面の上に表示してもよく、端末が仮想環境に表示する目標仮想オブジェクトは、ユーザが対応して制御する仮想オブジェクトであり、つまり、目標仮想オブジェクトは、現在のユーザを表す仮想キャラクタであると読み替えてもよい。いくつかの実施形態では、端末は、照準提示マークを目標照準位置に重ねて表示し、照準提示マークの中心に対応する位置が目標照準位置である。他のいくつかの実施形態では、照準提示マーク又は照準提示マークの中心に対応する位置は、目標照準位置の近くに位置する。
【0026】
いくつかの実施形態では、目標照準位置は、目標仮想オブジェクトが持つ仮想シューターで狙っている位置である。一例では、照準提示マークは、仮想シューターのレティクル(エイムポイントとも呼ばれる)である。
【0027】
ステップ203で、仮想環境の表示画面上に、位置提示マークを第1の透明度で表示し、位置提示マークは、仮想環境における目標環境位置を示すためのものである。
【0028】
任意選択で、端末は、位置提示マークを仮想環境の表示画面の上に表示してもよい。照準提示マークと位置提示マークとの相対位置が変化しない場合、端末は、位置提示マークを現在の透明度(即ち、第1の透明度)で表示する。いくつかの実施形態では、端末は、位置提示マークを目標環境位置に重ねて表示し、位置提示マークの中心に対応する位置が目標環境位置である。他のいくつかの実施形態では、位置提示マーク又は位置提示マークの中心に対応する位置は、目標環境位置の近くに位置する。任意選択で、位置提示マークは、円形、三角形、正方形、長方形、菱形などであってもよいが、本願の実施形態ではこれを具体的に限定しない。位置提示マークは、異なる形状のマークを組み合わせたマークであってもよい。
【0029】
一例では、位置提示マークは、目標仮想オブジェクトに対応するユーザによってマークされたものであってもよく、位置提示マークは、目標仮想オブジェクトに対応するユーザのみに見える。又は、位置提示マークは、目標仮想オブジェクトに対応するユーザ、及び目標仮想オブジェクトと同じ陣営にある仮想オブジェクトに対応するユーザのみに見える。又は、位置提示マークは、該対局におけるすべての仮想オブジェクトに対応するユーザに見える。
【0030】
別の例では、位置提示マークは、目標アプリケーションプログラムによって自動的に生成されるものである。
【0031】
いくつかの実施形態では、目標環境位置は、固定位置と、移動可能位置とを含み、固定位置とは、仮想環境に対して変化しない位置を意味し、移動可能位置とは、仮想環境に対して移動可能な仮想物体又は仮想オブジェクトの位置を意味する。目標環境位置が固定位置である場合、例えば仮想環境における移動不可能な仮想石、仮想部屋、仮想島、仮想樹木等の位置である場合、目標環境位置は変化しない。目標環境位置が移動可能位置である場合、例えば仮想環境における移動可能な仮想オブジェクト、仮想キャリア、仮想シューター等の位置である場合、移動可能な仮想オブジェクト、仮想キャリア、仮想シューター等の位置が変化すると、それに伴い、目標環境位置が変化する。位置提示マークの表示位置も、目標環境位置の変化に伴って変化するのが明らかである。
【0032】
いくつかの実施形態では、このステップ203は、以下のサブステップをさらに含む。
【0033】
1.目標環境位置が目標仮想オブジェクトの視野範囲内にあるか否かを決定し、視野範囲は、目標仮想オブジェクトが現在観察している仮想環境領域を示すためのものである。
【0034】
2.目標環境位置が視野範囲内にあれば、目標環境位置に位置提示マークを表示する。
【0035】
3.目標環境位置が視野範囲外にあれば、仮想環境の表示画面のエッジに位置提示マークを表示する。
【0036】
この実現形態では、端末が表示する目標環境位置が、目標仮想オブジェクトが現在観察している視野範囲内にあれば、現在表示されている仮想環境の表示画面において、ユーザが目標仮想オブジェクトの視点から目標環境位置を観察できることを示し、ユーザが目標環境位置に注目しやすいように、目標環境位置に位置提示マークを表示する。目標環境位置が視野範囲外にあれば、現在表示されている仮想環境の表示画面において、ユーザが目標仮想オブジェクトの視点から目標環境位置を観察できないことを示し、ユーザが目標環境位置の存在する範囲を容易に把握するように、又はユーザが目標仮想オブジェクトに対する目標環境位置の位置方向を容易に把握するように、仮想環境の表示画面のエッジに位置提示マークを表示する。このように動的に調整する方式で仮想環境の表示画面に位置提示マークを表示することにより、単一又は固定の表示方式に起因して、ヒューマンマシンインタラクションに不利となる問題を回避し、ヒューマンマシンインタラクション率を効果的に向上させることができる。
【0037】
任意選択で、仮想環境の表示画面と位置提示マークが存在するUI層の表示画面とが完全に重なり合っていない場合、目標環境位置が視野範囲外にあれば、端末はUI層の表示画面のエッジに位置提示マークを表示してもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、視野範囲の水平角は、120°、150°、180°などである。任意選択で、視野範囲の水平角は、他の角度であってもよく、視野範囲の水平角の具体的な角度は、当業者が実際の状況に応じて設定してもよいが、本願の実施形態ではこれを具体的に限定しない。
【0039】
いくつかの実施形態では、目標アプリケーションプログラムがゲームアプリケーションプログラムであることを例として、視野範囲の水平角は、ゲームモードによって決まる。一例では、図3に示すように、FPS(First-Person Shooting:一人称シューティング)モードでは、視野範囲31の水平角は120°である。TPS(Third-Personal Shooting:三人称シューティング)モードでは、視野範囲32の水平角は180°である。
【0040】
他のいくつかの実施形態では、視野範囲の水平角は、ユーザが自ら設定する。例えば、ユーザは、FPSモード及びTPSモードのそれぞれに対応する視野範囲の水平角を設定することができ、ゲームコンテンツの豊かさを向上させる。
【0041】
いくつかの実施形態では、図4に示すように、目標環境位置が視野範囲31外にあり、かつ目標環境位置が目標仮想オブジェクト40の左側領域41にあれば、端末は、仮想環境の表示画面42の左エッジに位置提示マーク43を表示する。
【0042】
他のいくつかの実施形態では、図5に示すように、目標環境位置が視野範囲31外にあり、かつ目標環境位置が目標仮想オブジェクト40の右側領域51にあれば、端末は、仮想環境の表示画面42の右エッジに位置提示マーク43を表示する。
【0043】
他のいくつかの実施形態では、図6に示すように、目標環境位置が視野範囲外にあり、かつ目標環境位置が目標仮想オブジェクト40の前方非表示領域にあれば、端末は、仮想環境の表示画面42の上エッジに位置提示マーク43を表示する。任意選択で、視野範囲の水平角が120°である場合、目標環境位置は、前方非表示領域61内に位置し、視野範囲の水平角が180°である場合、目標環境位置は、前方非表示領域62内に位置してもよい。
【0044】
任意選択で、図4図5図6に示すように、位置提示マーク43は、目標環境位置を指す方向マーク44を含んでもよい。一例では、目標環境位置が視野範囲外にある場合、方向マーク44は、目標環境位置が存在する方向を指す。目標環境位置が視野範囲内にある場合、方向マーク44が指す位置は目標環境位置である。
【0045】
任意選択で、図7に示すように、位置提示マークは、操作提示マーク71と、領域提示マーク72とを含んでもよく、操作提示マーク71は、目標仮想オブジェクトを制御して行う操作をユーザに提示するために用いられ、領域提示マーク72は、目標環境位置が存在する領域をユーザに提示するために用いられる。
【0046】
一例では、目標環境位置を爆破する必要がある場合、操作提示マーク71は、目標仮想オブジェクトを制御して防御(Defend)操作又は攻撃(Attack)操作を行うようにユーザに促すために用いられる。
【0047】
別の例では、仮想環境は、複数の領域に分割され、複数の領域は、それぞれA、B、C、D等の文字で表され、目標環境位置がA領域にある場合、領域提示マーク72に文字「A」が表示される。
【0048】
ステップ204では、照準提示マークと位置提示マークとの相対位置が変化することに応じて、位置提示マークの透明度を調整する。
【0049】
いくつかの実施形態では、照準提示マークと位置提示マークの間の距離が変化すれば、端末は、照準提示マークと位置提示マークとの変化後の距離に応じて、位置提示マークの透明度を調整する。任意選択で、図8に示すように、一定の距離範囲(距離範囲をXで表してもよい)内では、照準提示マーク81と位置提示マーク43の間の距離82が小さいほど、位置提示マーク43をより透明にしてもよい。
【0050】
任意選択で、位置提示マークの透明度は、ユーザがカスタマイズしてもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、図9に示すように、端末は、位置提示マーク43に対する透明度設定操作91を受け付け、位置提示マーク43の最大定格透明度値及び/又は位置提示マーク43の最小定格透明度値を更新する。この実現形態では、ユーザは、設定インターフェースを介して、最大定格透明度値及び/又は最小定格透明度値をカスタマイズして設定することができるため、位置提示マークの透明度が、ユーザ個別のニーズをよりよく満たすようになる。
【0052】
一例では、透明度の値は、0~100の範囲であり、透明度の値が小さいほど、透明の程度が高くなり、逆に、透明度の値が大きいほど、透明の程度が低くなる。例えば、0は、位置提示マーク43が完全に透明であることを表し、100は、位置提示マーク43が完全に不透明であることを表す。一例では、最大定格透明度値は100で、最小定格透明度値は50である。もちろん、最大定格透明度値及び最小定格透明度値は、他の数値に設定されてもよいが、本願の実施形態ではこれを具体的に限定しない。例えば、仮想環境の表示画面の上にUI層が存在し、UI層に表示されるマークは、透明度の値が小さく、透明の程度が高いほど、そのマークの下にある仮想環境に属する表示画面は、そのマークを透過してはっきりと表示される。逆に、透明度の値が大きく、透明の程度が低いほど、そのマークの下にある仮想環境に属する表示画面は、そのマークを透過して表示されなくなる。
【0053】
いくつかの実施形態では、この方法は、以下のステップをさらに含む。
【0054】
1.最大定格透明度値に対する設定操作を受け付け、最大定格透明度値を更新する。
【0055】
2.最小定格透明度値を自動的に更新し、最大定格透明度値と最小定格透明度値との差を予め設定された差に維持する。
【0056】
一例では、予め設定された差は、50であり、ユーザが最大定格透明度値を70に設定すると、最小定格透明度値を自動的に20に更新する。
【0057】
任意選択で、最大定格透明度値は、デフォルトでは100であってもよい。任意選択で、予め設定された差は、40、50、60、70などであり、予め設定された差の具体的な数値は、当業者が実際の状況に応じて設定してもよいが、本願の実施形態ではこれを具体的に限定しない。
【0058】
この実現形態では、最大定格透明度値及び最小定格透明度値を決定する際には、ユーザが最大定格透明度値を設定し、端末によって、更新された最大定格透明度値から予め設定された差を減算すれば、最小定格透明度値を得ることができ、ユーザが再び最小定格透明度値の設定操作を行う必要がなく、ユーザの操作手順を削減し、設定操作の利便性を向上させる。
【0059】
いくつかの実施形態では、図9に示すように、位置提示マークに対するサイズ設定操作92を受け付け、位置提示マークのサイズを更新する。これにより、位置提示マークの表示サイズが、異なるユーザ個別のニーズを満たすようになる。任意選択で、位置提示マークのサイズ値は、デフォルトでは100であってもよい。
【0060】
以上をまとめると、本願の実施形態に係る技術案では、照準提示マークと位置提示マークとの間の相対位置が変化したときに、位置提示マークの透明度を、調整方向が照準提示マークと位置提示マークの間の距離の変化方向と一致するように調整することにより、ユーザは、位置提示マークと重なる仮想環境の表示画面を視認する際に、透明度の値が低い(透明の程度が高い)位置提示マークを透過して、遮蔽された表示画面を比較的容易に視認することができ、インターフェース表示の鮮明度と表示効果を向上させ、ユーザが仮想環境における情報を取得するのに必要な時間を減らし、ユーザによる情報取得の効率を向上させる。一方、透明度の値を高くする方式で照準提示マークとの距離が遠い位置提示マークを表示することにより、ユーザが仮想環境における目標環境位置の方向を把握することを助け、ユーザに効果的に提示することができる。
【0061】
また、本願の実施形態に係る技術案では、実際の状況(例えば、照準提示マークと位置提示マークとの相対位置)に合わせて、位置提示マークの透明度を動的に調整することで、必要な場合には、それを強調表示し、より重要な情報(例えば、照準提示マーク)がある場合には、それを強調表示しないことにより、インターフェースのコンテンツを適応的に変化させる表示効果を実現し、重要なコンテンツを強調し、ユーザが、位置提示マークによって遮蔽されている、又は位置提示マークの近くに表示される画面情報を適時に視認することができることを確保する。
【0062】
いくつかの可能な実現形態では、図10に示すように、上記図2の実施形態におけるステップ204は、以下のいくつかのステップ(205~208)に置き換えられてもよい。
【0063】
ステップ205では、目標仮想オブジェクトの仮想環境における位置及び目標環境位置に基づいて、目標仮想オブジェクトの位置から目標環境位置を指す第1のベクトルを決定する。
【0064】
いくつかの実施形態では、仮想環境には第1の座標系が確立されており、仮想環境が3次元仮想環境である場合、第1の座標系はコントロール座標系であり、第1の座標系における目標仮想オブジェクト及び目標環境位置のそれぞれに対応する座標を取得し、第1の座標系における目標仮想オブジェクト及び目標環境位置のそれぞれに対応する座標に基づいて、第1のベクトルを決定する。
【0065】
他のいくつかの実施形態では、目標仮想オブジェクトを原点として第2の座標系を確立し、第2の座標系における目標環境位置の座標を取得し、この座標が第1のベクトルである。
【0066】
ステップ206では、目標仮想オブジェクトの仮想環境における位置及び目標照準位置に基づいて、目標仮想オブジェクトの位置から目標照準位置を指す第2のベクトルを決定する。
【0067】
いくつかの実施形態では、第1の座標系における目標照準位置の座標を取得し、第1の座標系における目標仮想オブジェクト及び目標照準位置のそれぞれに対応する座標に基づいて、第2のベクトルを決定する。
【0068】
他のいくつかの実施形態では、第2の座標系における目標照準位置の座標を取得し、この座標が第2のベクトルである。
【0069】
ステップ207では、第1のベクトル及び第2のベクトルに基づいて、調整された第2の透明度を決定する。
【0070】
任意選択で、同じ座標系で決定された第1のベクトル及び第2のベクトルに基づいて、第1のベクトルと第2のベクトルとの間の夾角を決定し、その夾角又は夾角の三角関数値から第2の透明度を決定する。
【0071】
いくつかの実施形態では、このステップ207は、以下のいくつかのサブステップを含む。
【0072】
1.第1のベクトルと第2のベクトルとの間の夾角のコサイン値を決定する。
【0073】
2.コサイン値が第1の閾値以下である場合、第2の透明度を最大定格透明度に決定する。
【0074】
3.コサイン値が第1の閾値よりも大きく、かつ第2の閾値以下である場合、コサイン値に基づいて第2の透明度を決定し、第2の透明度は、最大定格透明度よりも小さく、かつコサイン値と負の相関関係にある。
【0075】
本願の実施形態では、第1のベクトルと第2のベクトルとの間の夾角の値は、0~180°の範囲であり、その値の範囲内では、夾角の大きさとコサイン値とは一意の対応関係にある。
【0076】
任意選択で、視野範囲が180°である場合、コサイン値が0よりも小さければ、目標環境位置が視野範囲外にあることを示し、端末は、位置提示マークを仮想環境の表示画面のエッジに表示してもよい。
【0077】
いくつかの実施形態では、第1のベクトル及び第2のベクトルは単位ベクトルであり、第1のベクトルと第2のベクトルをドット積することによって得られるドット積値は、コサイン値である。コサイン値が第1の閾値よりも小さい場合、夾角が大きく、照準提示マークと位置提示マークの間の表示距離が遠く、端末は、位置提示マークを最大定格透明度で表示することができる。コサイン値が第1の閾値よりも大きく、かつ第2の閾値よりも小さい場合、夾角が小さく、照準提示マークと位置提示マークの間の表示距離が小さく、端末は、位置提示マークを最大定格透明度値よりも小さい透明度で表示する。
【0078】
コサイン値が第1の閾値よりも大きく、かつ第2の閾値よりも小さい場合、第2の透明度とコサイン値とは負の相関関係にあり、即ち、コサイン値が大きいほど、第2の透明度が小さくなり、コサイン値が小さいほど、第2の透明度が大きくなる。任意選択で、コサイン値が第1の閾値よりも大きく、かつ第2の閾値よりも小さい場合、第2の透明度とコサイン値とは負の線形相関関係にあってもよい。
【0079】
任意選択で、第1の閾値は、0.2、0.3、0.4、0.5などであり、第1の閾値の具体的な数値は、当業者が実際の状況に応じて設定してもよいが、本願の実施形態ではこれを具体的に限定しない。任意選択で、第2の閾値は、0.6、0.7、0.8、1などであり、第2の閾値の具体的な数値は、当業者が実際の状況に応じて設定してもよいが、本願の実施形態ではこれを具体的に限定しない。ここで、第1の閾値は、第2の閾値よりも小さい。
【0080】
任意選択で、コサイン値が第2の閾値よりも大きい場合、第2の透明度を最小定格透明度に決定してもよい。コサイン値が第2の閾値よりも大きい場合、照準提示マークと位置提示マークの間の表示距離が小さいことを示し、この範囲内では、端末は、位置提示マークを最小定格透明度で表示することができる。
【0081】
本願の実施形態では、夾角の大きさとコサイン値とは一意の対応関係にある。直接、夾角に基づいて第2の透明度を決定してもよいことは明らかである。
【0082】
他のいくつかの実施形態では、このステップ207は、以下のいくつかのサブステップを含む。
【0083】
1.第1のベクトルと第2のベクトルとの間の夾角を決定する。
【0084】
2.夾角が第3の閾値よりも大きい場合、第2の透明度を最大定格透明度値に決定する。
【0085】
3.夾角が第3の閾値よりも小さく、かつ第4の閾値よりも大きい場合、第2の透明度を最大定格透明度値よりも小さい値に決定し、第2の透明度と夾角とが正の相関関係にある。
【0086】
いくつかの実施形態では、前文で算出されたコサイン値に基づいて、第1のベクトルと第2のベクトルとの間の夾角を決定する。夾角が第3の閾値よりも大きい場合、照準提示マークと位置提示マークの間の表示距離が遠く、端末は、位置提示マークを最大定格透明度で表示することができる。夾角が第3の閾値よりも小さく、かつ第4の閾値よりも大きい場合、照準提示マークと位置提示マークの間の表示距離が小さく、端末は、位置提示マークを最大定格透明度値よりも小さい透明度で表示することができる。
【0087】
夾角が第3の閾値よりも小さく、かつ第4の閾値よりも大きい場合、第2の透明度と夾角とは正の相関関係にあり、即ち、夾角が小さいほど、第2の透明度が小さくなり、夾角が大きいほど、第2の透明度が大きくなる。任意選択で、夾角が第3の閾値よりも小さく、かつ第4の閾値よりも大きい場合、第2の透明度と夾角とは正の線形相関関係にあってもよい。
【0088】
任意選択で、第3の閾値は、30°、45°、60°、90°などであり、第3の閾値の具体的な数値は、当業者が実際の状況に応じて設定してもよいが、本願の実施形態ではこれを具体的に限定しない。任意選択で、第4の閾値は、70°、80°、90°などであり、第4の閾値の具体的な数値は、当業者が実際の状況に応じて設定してもよいが、本願の実施形態ではこれを具体的に限定しない。ここで、第3の閾値は、第4の閾値よりも大きい。
【0089】
ステップ208では、位置提示マークを第2の透明度で表示する。
【0090】
以上をまとめると、この実現形態では、端末は、目標仮想オブジェクトの仮想環境における位置、目標照準位置及び目標環境位置によって、第2の透明度を決定し、位置提示マークを第2の透明度で表示することができ、算出プロセスは簡単であり、位置提示マークを表示するのに必要な処理オーバーヘッドを節約し、端末のリソース浪費を回避する。
【0091】
他のいくつかの可能な実現形態では、図11に示すように、上記図2の実施形態におけるステップ204は、以下のいくつかのステップ(209~211)に置き換えられてもよい。
【0092】
ステップ209では、ユーザインターフェースにおける照準提示マークと位置提示マークとの表示距離を取得する。
【0093】
いくつかの実施形態では、端末は、目標アプリケーションプログラムの関連データインターフェースを介して、表示距離を取得することができる。他のいくつかの実施形態では、端末は、スクリーンショット機能によって現在のユーザインターフェースのスクリーンショットを取得し、表示距離を取得することができる。
【0094】
いくつかの実施形態では、照準提示マーク及び位置提示マークは、一定の面積を占めるマークである。一例では、表示距離は、照準提示マークと位置提示マークの間の最短直線距離であり、この例では、照準提示マークと位置提示マークとが接触しているか、又は重なり合う表示領域がある場合、表示距離は0である。別の例では、表示距離は、照準提示マークの中心と位置提示マークの中心の間の距離であり、この例では、照準提示マークの中心と位置提示マークの中心とが重なって表示されている場合にのみ、表示距離は0となる。
【0095】
任意選択で、端末は、照準提示マークと位置提示マークの間の画素の数を用いて表示距離を表してもよい。
【0096】
いくつかの実現形態では、表示距離は、照準提示マークと位置提示マークの間の直線距離である。他のいくつかの実現形態では、表示距離は、照準提示マークと位置提示マークの間の直線距離と、ユーザインターフェースの長さ/幅/対角線の長さとの比である。
【0097】
ステップ210では、表示距離に応じて、調整された第2の透明度を決定する。
【0098】
任意選択で、端末は、表示距離と第2の透明度との間の予め設定された関係により、第2の透明度を決定してもよい。
【0099】
いくつかの実施形態では、このステップ210は、以下のいくつかのサブステップを含む。
【0100】
1.表示距離が第1の距離閾値よりも大きい場合、第2の透明度を最大定格透明度に決定する。
【0101】
2.表示距離が第1の距離閾値以下であり、かつ第2の距離閾値よりも大きい場合、表示距離に基づいて第2の透明度を決定し、第2の透明度は、最大定格透明度よりも小さく、かつ表示距離と正の相関関係にある。
【0102】
いくつかの実施形態では、表示距離が第1の距離閾値よりも大きい場合、照準提示マークが位置提示マークから遠く離れ、端末は、位置提示マークを最大定格透明度で表示することができる。表示距離が第1の距離閾値以下であり、かつ第2の距離閾値よりも大きい場合、照準提示マークが位置提示マークに近く、端末は、位置提示マークを最大定格透明度値よりも小さい透明度で表示することができる。
【0103】
表示距離が第1の距離閾値以下であり、かつ第2の距離閾値よりも大きい場合、第2の透明度と表示距離とは正の相関関係にあり、即ち、表示距離が小さいほど、第2の透明度が小さくなり、表示距離が大きいほど、第2の透明度が大きくなる。任意選択で、表示距離が第1の距離閾値以下であり、かつ第2の距離閾値よりも大きい場合、第2の透明度と表示距離とは正の線形相関関係にあってもよい。
【0104】
任意選択で、第1の距離閾値及び第2の距離閾値の具体的な数値は、当業者が実際の状況に応じて設定してもよいが、本願の実施形態ではこれを具体的に限定しない。ここで、第1の距離閾値は、第2の距離閾値よりも大きい。
【0105】
任意選択で、表示距離が第2の距離閾値以下である場合、第2の透明度を最小定格透明度に決定する。表示距離が第2の距離閾値以下である場合、照準提示マークが位置提示マークに近いことを示し、その範囲内では、端末は、位置提示マークを最小定格透明度で表示することができる。
【0106】
ステップ211では、位置提示マークを第2の透明度で表示する。
【0107】
以上をまとめると、この実現形態では、端末は、直接、照準提示マークと位置提示マークの間の表示距離により、第2の透明度を決定することができ、目標仮想オブジェクトの位置を取得する必要がなく、算出プロセスをさらに簡略化するため、位置提示マークを表示するのに必要な処理オーバーヘッドをさらに節約し、端末のリソース浪費を回避する。
【0108】
いくつかの実施形態では、端末は、仮想環境の表示画面を決定する仮想カメラであるシーンカメラのWorldToScreenPoint(ワールド座標からスクリーン座標へ変換)機能によって、目標環境位置を表示スクリーンにマッピングし、表示スクリーンにおける目標環境位置に対応する表示位置を決定し、そして、UI層に表示されるUI要素を決定するためのUIカメラのScreenPointToLocalPointInRectangle(スクリーン座標からUI座標へ変換)機能に基づいて、位置提示マークのUI層における表示位置を決定することができる。
【0109】
図12に示すように、視野範囲の水平角が180°であることを例として、マーク処理方法を簡単に説明する。この方法は、以下のいくつかのステップ(1201~1207)を含む。
【0110】
ステップ1201では、位置提示マークを作成する。
【0111】
ステップ1202では、目標仮想オブジェクトの位置から目標環境位置を指す第1のベクトルを取得する。
【0112】
ステップ1203では、目標仮想オブジェクトの位置から目標照準位置を指す第2のベクトルを取得する。
【0113】
ステップ1204では、第1のベクトルと第2のベクトルとのドット積値が0よりも大きいか否かを判断し、0よりも大きければ、ステップ1205を実行し、0よりも大きくなければ、ステップ1207を実行する。
【0114】
ステップ1205では、表示スクリーンにおける目標環境位置に対応する表示位置を決定する。
【0115】
ステップ1206では、位置提示マークのUI層における表示位置を決定し、引き続き上述したステップ1202を実行する。
【0116】
ステップ1207では、UI層のエッジに位置提示マークを表示し、引き続き上述したステップ1202を実行する。
【0117】
いくつかの実施形態では、図13に示すように、マーク処理方法は、以下のいくつかのステップ(1301~1306)を含む。
【0118】
ステップ1301では、目標仮想オブジェクトの位置から目標環境位置を指す第1のベクトルを取得する。
【0119】
ステップ1302では、目標仮想オブジェクトの位置から目標照準位置を指す第2のベクトルを取得する。
【0120】
ステップ1303では、第1のベクトルと第2のベクトルとのドット積値を算出する。
【0121】
ステップ1304では、最大定格透明度値を取得する。
【0122】
ステップ1305では、最小定格透明度値を取得する。
【0123】
ステップ1306では、位置提示マークの表示透明度を算出する。
【0124】
以下は、本願の方法の実施形態を実行するために使用できる本願の装置の実施形態である。本願の装置の実施形態に開示されていない詳細については、本願の方法の実施形態を参照されたい。
【0125】
図14は、本願の一実施形態に係るマーク処理装置のブロック図を示している。この装置は、上述したマーク処理方法の例を実現する機能を持っており、上記機能は、ハードウェアによって実現されてもよいし、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。この装置は、上述した端末11であってもよいし、端末に配置されてもよい。この装置1400は、画面表示モジュール1410と、マーク表示モジュール1420と、透明度調整モジュール1430と、を備えてもよい。
【0126】
画面表示モジュール1410は、仮想環境の表示画面を表示する。
【0127】
マーク表示モジュール1420は、仮想環境の表示画面上に、照準提示マークを表示し、照準提示マークは、仮想環境における目標仮想オブジェクトが狙っている目標照準位置を示すためのものである。
【0128】
マーク表示モジュール1420は、さらに、仮想環境の表示画面上に、位置提示マークを第1の透明度で表示し、位置提示マークは、仮想環境における目標環境位置を示すためのものである。
【0129】
透明度調整モジュール1430は、照準提示マークと位置提示マークとの相対位置が変化することに応じて、位置提示マークの透明度を調整する。
【0130】
以上をまとめると、本願の実施形態に係る技術案では、照準提示マークと位置提示マークの間の相対位置が変化したときに、位置提示マークの透明度を調整することにより、ユーザは、位置提示マークと重なる仮想環境の表示画面を視認する際に、透明度が低い位置提示マークを透過して、遮蔽された表示画面を比較的容易に視認することができ、インターフェース表示の鮮明度と表示効果を向上させ、ユーザが仮想環境における情報を取得するのに必要な時間を減らし、ユーザによる情報取得の効率を向上させる。
【0131】
いくつかの実施形態では、図15に示すように、透明度調整モジュール1430は、ベクトル決定サブモジュール1431と、透明度決定サブモジュール1432と、マーク表示サブモジュール1433と、を含む。
【0132】
ベクトル決定サブモジュール1431は、目標仮想オブジェクトの仮想環境における位置及び目標環境位置に基づいて、目標仮想オブジェクトの位置から目標環境位置を指す第1のベクトルを決定する。
【0133】
ベクトル決定サブモジュール1431は、さらに、目標仮想オブジェクトの仮想環境における位置及び目標照準位置に基づいて、目標仮想オブジェクトの位置から目標照準位置を指す第2のベクトルを決定する。
【0134】
透明度決定サブモジュール1432は、第1のベクトル及び第2のベクトルに基づいて、調整された第2の透明度を決定する。
【0135】
マーク表示サブモジュール1433は、位置提示マークを第2の透明度で表示する。
【0136】
いくつかの実施形態では、図15に示すように、透明度決定サブモジュール1432は、
第1のベクトルと第2のベクトルとの間の夾角のコサイン値を決定し、
コサイン値が第1の閾値よりも小さい場合、第2の透明度を最大定格透明度に決定し、
コサイン値が第1の閾値よりも大きく、かつ第2の閾値よりも小さい場合、コサイン値に基づいて第2の透明度を決定し、第2の透明度は、最大定格透明度よりも小さく、かつコサイン値と負の相関関係にある。
【0137】
いくつかの実施形態では、図15に示すように、透明度決定サブモジュール1432は、
コサイン値が第2の閾値よりも大きい場合、第2の透明度を最小定格透明度に決定する。
【0138】
いくつかの実施形態では、図15に示すように、透明度調整モジュール1430は、距離取得サブモジュール1434を含む。
【0139】
距離取得サブモジュール1434は、ユーザインターフェースにおける照準提示マークと位置提示マークとの表示距離を取得する。
【0140】
透明度決定サブモジュール1432は、さらに、表示距離に応じて、調整された第2の透明度を決定する。
【0141】
マーク表示サブモジュール1433は、さらに、位置提示マークを第2の透明度で表示する。
【0142】
いくつかの実施形態では、図15に示すように、透明度決定サブモジュール1432は、
表示距離が第1の距離閾値よりも大きい場合、第2の透明度を最大定格透明度に決定し、
表示距離が第1の距離閾値よりも小さく、かつ第2の距離閾値よりも大きい場合、表示距離に基づいて第2の透明度を決定し、第2の透明度は、最大定格透明度よりも小さく、かつ表示距離と正の相関関係にある。
【0143】
いくつかの実施形態では、図15に示すように、透明度決定サブモジュール1432は、
表示距離が第2の距離閾値よりも小さい場合、第2の透明度を最小定格透明度に決定する。
【0144】
いくつかの実施形態では、図15に示すように、装置1400は、位置決定モジュール1440をさらに備える。
【0145】
位置決定モジュール1440は、目標環境位置が目標仮想オブジェクトの視野範囲内にあるか否かを決定し、視野範囲は、目標仮想オブジェクトが現在観察している仮想環境領域を示すためのものである。
【0146】
マーク表示モジュール1420は、さらに、目標環境位置が視野範囲内にあれば、目標環境位置に位置提示マークを表示する。
【0147】
マーク表示モジュール1420は、さらに、目標環境位置が視野範囲外にあれば、仮想環境の表示画面のエッジに位置提示マークを表示する。
【0148】
いくつかの実施形態では、図15に示すように、マーク表示モジュール1420は、
目標環境位置が視野範囲外にあり、かつ目標環境位置が目標仮想オブジェクトの左側領域にあれば、仮想環境の表示画面の左エッジに位置提示マークを表示し、
目標環境位置が視野範囲外にあり、かつ目標環境位置が目標仮想オブジェクトの右側領域にあれば、仮想環境の表示画面の右エッジに位置提示マークを表示する。
【0149】
いくつかの実施形態では、位置提示マークは、目標環境位置を指す方向マークを含む。
【0150】
いくつかの実施形態では、図15に示すように、装置1400は、定格値更新モジュール1450と、サイズ更新モジュール1460と、をさらに備える。
【0151】
定格値更新モジュール1450は、位置提示マークに対する透明度設定操作を受け付け、位置提示マークの最大定格透明度値及び/又は位置提示マークの最小定格透明度値を更新する。
【0152】
サイズ更新モジュール1460は、位置提示マークに対するサイズ設定操作を受け付け、位置提示マークのサイズを更新する。
【0153】
いくつかの実施形態では、図15に示すように、定格値更新モジュール1450は、
最大定格透明度値に対する設定操作を受け付け、最大定格透明度値を更新し、
最小定格透明度値を自動的に更新し、最大定格透明度値と最小定格透明度値との差を予め設定された差に維持する。
【0154】
なお、上述した実施形態に係る装置は、その機能を実現する際に、上述した各機能モジュールの分割のみを例にとって説明してきたが、実際の応用では、必要に応じて、上述した機能を異なる機能モジュールに割り当て完成させることができ、即ち、装置の内部構成を異なる機能モジュールに分割し、上述した機能の全部又は一部を実現する。また、上述した実施形態に係る装置は、方法の実施形態と同一の思想であり、その具体的な実現プロセスは、方法の実施形態に詳細に説明されており、ここではその説明を省略する。
【0155】
図16は、本願の一実施形態に係るコンピュータ機器の概略構成図を示しており、このコンピュータ機器は、図1に記載された端末11又はサーバ12であってもよい。図16を参照して、このコンピュータ機器が端末であることを例にとって説明すると、この端末1600は、例えば、携帯電話、タブレット型コンピュータ、ゲーム機本体、電子書籍リーダー、マルチメディア再生デバイス、ウェアラブルデバイス、PC等の電子機器であってもよい。この端末は、上述した実施形態に係るマーク処理方法を実施するために用いられる。この端末は、図1に示す実施環境における端末11であってもよい。具体的には、以下の通りである。
【0156】
通常、端末1600は、プロセッサ1601及びメモリ1602を備える。
【0157】
プロセッサ1601は、例えば、4コアプロセッサ、8コアプロセッサなど、1つ又は複数の処理コアを含んでもよい。プロセッサ1601は、DSP(Digital Signal Processing:デジタル信号処理)、FPGA(Field Programmable Gate Array:フィールドプログラマブルゲートアレイ)、PLA(Programmable Logic Array:プログラマブルロジックアレイ)のうちの少なくとも1つのハードウェアの形で実現されてもよい。プロセッサ1601は、ホストプロセッサ及びコプロセッサをさらに含んでもよく、ホストプロセッサは、ウェイクアップ状態のデータを処理するためのプロセッサであり、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)とも呼ばれる。コプロセッサは、待機状態のデータを処理するための低消費電力プロセッサである。いくつかの実施形態では、プロセッサ1601には、表示パネルで表示される必要のあるコンテンツのレンダリング及び描画を担うためのGPU(Graphics Processing Unit:グラフィックスプロセッシングユニット)が集積されてもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ1601は、機械学習に関する計算操作を処理するためのAI(Artificial Intelligence:人工知能)プロセッサをさらに含んでもよい。
【0158】
メモリ1602は、非一時的であり得る1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含むことができる。メモリ1602は、高速ランダムアクセスメモリ、及び不揮発性メモリ、例えば、1つ又は複数の磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリ1602のうちの非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット又は命令セットが記憶されており、上記マーク処理方法を実現するように、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成される。
【0159】
いくつかの実施形態では、端末1600は、任意選択で、周辺機器インターフェース1603及び少なくとも1つの周辺機器をさらに備えてもよい。プロセッサ1601、メモリ1602及び周辺機器インターフェース1603は、バス又は信号線を介して接続されてもよい。各周辺機器は、バス、信号線又は回路基板を介して周辺機器インターフェース1603に接続されてもよい。具体的には、周辺機器は、無線周波数回路1604、表示パネル1605、カメラコンポーネント1606、オーディオ回路1607、測位コンポーネント1608及び電源1609のうちの少なくとも1つを含む。
【0160】
当業者であれば、図16に示す構成は、端末1600を限定するものではなく、示されるものよりも多い又は少ないコンポーネントを含むか、又はいくつかのコンポーネントを組み合わせるか、又は異なるコンポーネントの構成を採用することができることを理解するであろう。
【0161】
例示的な実施形態では、少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、コードセット又は命令セットを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記少なくとも1つの命令、少なくとも1つのプログラム、前記コードセット又は命令セットは、プロセッサによって実行されると、上記マーク処理方法を実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体がさらに提供される。
【0162】
任意選択で、このコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM(Read-Only Memory:リードオンリーメモリ)、RAM(Random-Access Memory:ランダムアクセスメモリ)、SSD(Solid State Drives:ソリッドステートドライブ)又は光ディスクなどを含んでもよい。ランダムアクセスメモリは、ReRAM(Resistance Random Access Memory:抵抗変化型メモリ)及びDRAM(Dynamic Random Access Memory:ダイナミックランダムアクセスメモリ)を含んでもよい。
【0163】
例示的な実施形態では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されるコンピュータ命令を含むコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムがさらに提供される。コンピュータ機器のプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体からこのコンピュータ命令を読み取り、プロセッサは、このコンピュータ機器が上記マーク処理方法を実行するようにこのコンピュータ命令を実行する。
【0164】
本文に言及された「複数」とは、2つ又は2つ以上を意味することは、理解されるべきである。「及び/又は」は、関連対象の関連付け関係を記述し、3つの関係が可能であることを表し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独に存在するか、A及びBが同時に存在するか、Bが同時に存在するという3つの場合を表すことができる。キャラクタ「/」は、一般的には、関連付けられている対象が「又は」の関係にあることを表す。
【0165】
以上は、本願の好適な実施形態に過ぎず、本願を限定することは意図していない。本願の思想や原則内の如何なる修正、均等の置き換え、改良などは、本願の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
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【国際調査報告】