(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-29
(54)【発明の名称】微生物の存在下で乾燥機で布地を処理するための方法
(51)【国際特許分類】
D06M 16/00 20060101AFI20231121BHJP
D06M 13/463 20060101ALI20231121BHJP
D06F 35/00 20060101ALI20231121BHJP
【FI】
D06M16/00
D06M13/463
D06F35/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023528708
(86)(22)【出願日】2022-02-22
(85)【翻訳文提出日】2023-05-15
(86)【国際出願番号】 US2022017250
(87)【国際公開番号】W WO2022182633
(87)【国際公開日】2022-09-01
(32)【優先日】2021-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100122437
【氏名又は名称】大宅 一宏
(74)【代理人】
【識別番号】100209495
【氏名又は名称】佐藤 さおり
(72)【発明者】
【氏名】ニョロゲ、サミュエル・キマニ
(72)【発明者】
【氏名】ラント、ニール・ジョゼフ
(72)【発明者】
【氏名】パワーズ、デスティニー・マリー
(72)【発明者】
【氏名】ワーニック、トッド・マイケル
【テーマコード(参考)】
3B168
4L031
4L033
【Fターム(参考)】
3B168AA24
3B168BA78
3B168WA12
4L031AB31
4L031BA35
4L031DA13
4L033AB04
4L033AC10
4L033BA86
(57)【要約】
乾燥機で布地を処理する方法であって、乾燥機に布地を入れる工程と、乾燥機内に少なくとも1×102CFUの浄化微生物を追加的に供給する工程と、を含む、方法。基材と、布地処理組成物と、乾燥機用シート1g当たり約1×102~約1×109CFUの浄化微生物と、を含む、乾燥機用シート。乾燥機用シートを形成するためのプロセスであって、上表面と、対向する底表面と、一対のウェブ横断縁部と、を有する、不織布繊維ウェブを提供する工程と、上表面に浄化微生物、好ましくはバチルス胞子を適用する工程と、第2の層が当該第1の層の上になるように、ウェブ横断縁部を互いに位置合わせするために、第1の層と第2の層とを分割する折り目の周りで上表面に向かって不織布繊維ウェブを折り畳む工程と、好ましくは、ウェブ横断縁部を互いに結合する工程と、不織布繊維ウェブを切断して、乾燥機用シートを形成する工程と、を含む、プロセス。固体担体1重量g当たり約1×102~約1×109CFUの浄化微生物、好ましくはバチルス胞子を含む、固体担体の使用であって、乾燥機で布地を処理して、布地使用中の布地悪臭制御を提供するための、使用。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾燥機で布地を処理する方法であって、
a)前記乾燥機に前記布地を入れる工程と、
b)前記乾燥機内に少なくとも1×10
2CFUの浄化微生物を供給する工程と、を含む、方法。
【請求項2】
前記浄化微生物が、細菌、好ましくはバチルス(Bacillus)、より好ましくはバチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるバチルスを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記浄化微生物が、栄養状態(vegetative state)又は胞子の形態である、請求項1又は2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
前記浄化微生物が、細菌胞子、好ましくはバチルス胞子を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記浄化微生物が、固体担体から前記乾燥機内に供給される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記固体担体が、乾燥機用シート又は固体ペレットである、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
基材と、布地処理組成物と、乾燥機用シート1g当たり約1×10
2~約1×10
9CFUの浄化微生物、好ましくは乾燥機用シート1g当たり約1×10
3~約1×10
6CFUの浄化微生物と、を含む、乾燥機用シート。
【請求項8】
前記浄化微生物が、細菌胞子、好ましくはバチルス、より好ましくはバチルス・スブチリス、バチルス・アミロリクエファシエンス、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・メガテリウム、バチルス・プミルス、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるバチルスを含む、請求項7に記載の乾燥機用シート。
【請求項9】
前記基材が、不織布である、請求項7又は8に記載の乾燥機用シート。
【請求項10】
前記基材が、少なくとも第1の層と、第2の層と、好ましくは前記第1の層及び前記第2の層に複数のエンボスと、を含み、前記浄化微生物が前記エンボスを通って、前記第1の層及び前記第2の層に浸透する、請求項7~9のいずれか一項に記載の乾燥機用シート。
【請求項11】
前記布地処理組成物が、布地柔軟化組成物を含み、前記浄化微生物が、バチルス胞子を含む、請求項7~10のいずれか一項に記載の乾燥機用シート。
【請求項12】
前記布地処理組成物が、四級アンモニウム化合物を含む、請求項7~11のいずれか一項に記載の乾燥機用シート。
【請求項13】
請求項7~12のいずれか一項に記載の乾燥機用シートを形成するためのプロセスであって、
上表面と、対向する底表面と、一対のウェブ横断縁部と、を有する、不織布繊維ウェブを提供する工程と、
前記上表面に浄化微生物、好ましくはバチルス胞子を適用する工程と、
前記第2の層が前記第1の層の上になるように、前記ウェブ横断縁部を互いに位置合わせするために、前記第1の層と前記第2の層とを分割する折り目の周りで前記上表面に向かって前記不織布繊維ウェブを折り畳む工程と、
好ましくは、前記ウェブ横断縁部を互いに結合する工程と、
前記不織布繊維ウェブを切断して、前記乾燥機用シートを形成する工程と、を含む、プロセス。
【請求項14】
前記浄化微生物が前記第1の層及び前記第2の層に完全に浸透するように、前記第1の層及び前記第2の層をエンボス加工する工程を更に含む、請求項13に記載のプロセス。
【請求項15】
前記固体担体1重量g当たり約1×10
2~約1×10
9CFU、好ましくは約1×10
3~約1×10
6CFUの浄化微生物、好ましくはバチルス胞子を含む、固体担体の使用であって、乾燥機で布地を処理して、布地使用中の布地悪臭制御を提供するための、使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、布地のケアの分野に属する。具体的には、本発明は、乾燥機内で布地利益を提供するための方法に関する。より具体的には、本方法は、布地を浄化微生物で処理することに関わる。本発明はまた、布地の悪臭を制御するための浄化微生物を含む固体担体に関する。
【背景技術】
【0002】
布地が洗浄後であってもその布地が悪臭を発するのは、繰り返し発生する問題のように思われる。悪臭は、長時間にわたって濡れた衣類を有することの結果であり得るか、使用者によって生成される汗の結果であり得るか、布地が周囲環境から悪臭を拾うことの結果であり得るか、又はそれらの組み合わせであり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、布地使用中の持続的な悪臭制御を含む、布地上の悪臭を制御することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様によれば、乾燥機で布地を処理する方法が提供される。本方法は、
a)乾燥機に布地を入れる工程と、
b)布地に有効量の浄化微生物を供給する工程と、を含む。
【0005】
好ましくは、浄化微生物は、細菌、より好ましくは細菌胞子、より好ましくはバシラセエ胞子、特にバチルス胞子を含む。
【0006】
本発明の第2の態様によれば、浄化微生物、好ましくは細菌胞子、より好ましくはバシラセエ胞子、最も好ましくはバチルス胞子を含む、乾燥機用シートが提供される。浄化微生物、好ましくは細菌胞子、より好ましくはバシラセエ胞子、最も好ましくはバチルス胞子を含む乾燥機用シートを製造するためのプロセスも提供される。
【0007】
本発明の更なる態様によれば、乾燥機での、浄化微生物、好ましくは細菌胞子、より好ましくはバシラセエ胞子、最も好ましくはバチルス胞子を含む、固体担体の使用であって、布地中の布地悪臭制御を提供するための、使用が提供される。
【0008】
本発明の第1の態様に関連して記載される本発明の方法の要素は、必要な変更を加えて、本発明の他の態様にも適用される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、乾燥機で布地を処理する方法を包含する。本方法は、乾燥機に有効量の浄化微生物を別個に添加することを必要とする。微生物は乾燥機内及び布地上に存在し得るが、本発明の方法は、消費者に顕著な布地利益を提供することができる量で浄化微生物を乾燥機に意図的に添加することに関わる。本発明の方法は、少なくとも1×102CFU、好ましくは少なくとも1×103CFU、好ましくは少なくとも1×104CFU、好ましくは少なくとも1×105CFU、好ましくは1×1012CFU未満の乾燥機への意図的な添加を必要とする。「浄化微生物の意図的な添加」とは、本明細書では、乾燥機内に存在し得るか、又は布地上に担持され得る微生物に加えて、微生物が添加されることを意味する。
【0010】
「浄化微生物」は、本明細書では、汚物、食物残渣、油脂、及び他の好ましくない物質(浄化用語では「汚れ」として知られている)に関連する物質を分解することができる生きている微生物であると理解される。本発明の方法の「浄化微生物」は、「本発明の微生物」と称されることがある。本発明の微生物は、乾燥機内で見られる温度で熱によって不活性化されない。微生物は、布地持続性であり、乾燥プロセス中及び乾燥プロセス後、特に布地の使用(例えば、着用)中及び使用後に悪臭制御を提供する。別の例は、タオルに見られる。タオルは、使用され、浴室の湿潤環境に放置された後に悪臭を帯びる可能性がある。本発明の微生物は、継続的な悪臭制御を提供する。
【0011】
理論に束縛されるものではないが、本発明の微生物は、以下の機構の一方又は両方によって洗濯悪臭を制御すると考えられる。
1.布地の使用中及び使用後に酵素、金属キレート剤、及び生物系界面活性剤を放出することによって汚れの分解を触媒し、悪臭の発生を低減する。
2.例えば、オキシドレダクターゼなどの酵素に関わる浄化微生物によるアミン及びチオールなどの悪臭種の直接代謝は、ヘッドスペース中に放出されるこれらの悪臭の濃度の低減をもたらす。
【0012】
本発明の方法の微生物は、布地上で発芽し得る。微生物は、乾燥機で提供される熱によって活性化され、布地が保管及び/又は使用されるときに発芽し得る。悪臭前駆体は、発芽を促進する栄養素として微生物によって使用され得る。
【0013】
乾燥機で処理される布地は、濡れていても、湿っていてもよいか、又は乾燥していてもよい。それは、洗浄後、濡れた状態で処理され得る。洗浄プロセスは、布地上の微生物及び代謝産物の量を低減するが、洗濯機及び洗浄水からの更なる細菌が布地に移動し得る。あるいは、布地をリフレッシュするために乾燥状態で処理することができる。
【0014】
本明細書で使用される百分率、比率、及び割合は全て、別段の指定がない限り、組成物の重量パーセントである。全ての平均値は、別段の明示的な指示がない限り、組成物の「重量により」計算される。別段の指定がない限り、全ての比率は重量/重量レベルとして計算される。
【0015】
特に明記されない限り、全ての測定は、25℃で実施される。
【0016】
別途注記がない限り、全ての構成成分又は組成物のレベルは、その構成成分又は組成物の活性部分に関するものであり、このような構成成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、例えば、残留溶媒又は副生成物は除外される。
【0017】
本明細書で使用する場合、「布地」という用語は、自動乾燥機サイクルで処理され得る何らかの織布又は不織布地部分から作製されるか、又はそれを少なくとも部分的に含有する任意の物体、物品、又は品目を含むことを意図する。
【0018】
本発明の方法
本発明の方法は、悪臭低減利益を提供するための乾燥機での布地の処理に関わる。本発明の方法において使用するための乾燥機は、熱及び撹拌又は熱及び空気流を使用して、布地から水を除去する任意のタイプの乾燥機を含む。使用することができる例示的な乾燥機としては、乾燥機の動作中に布地を回転させる回転ドラム内に布地が提供されるタンブル式乾燥機が挙げられる。タンブル式乾燥機は、一般的に、住宅、及び商業的、及び工業的洗濯動作において見られる。本発明の方法は、好ましくは、タンブル乾燥機で行われる。布地を乾燥機のドラムに入れる。本明細書で前述したように、布地は、濡れていても、湿気ていても、乾燥していてもよい。乾燥サイクルは、乾燥機で開始される。通常、布地は、約40℃~約100℃の範囲の温度に供される。乾燥プロセスの持続時間は、布地の濡れ度の関数として決定される。乾燥中、布地は、少なくとも1×102CFU、好ましくは少なくとも1×103CFU、好ましくは少なくとも1×104CFUの浄化微生物、好ましくは1×1012CFU未満の浄化微生物に曝露される。
【0019】
浄化微生物
本明細書で使用するための浄化微生物は、i)乾燥機で見られる温度を生き延びることができる生存可能な微生物であり、ii)布地持続性であり、iii)臭気を制御する能力を有し、iv)好ましくは、洗濯洗剤の浄化作用を支持する能力を有する。浄化微生物は、栄養状態(vegetative state)であり得るが、好ましくは、胞子の形態であり、乾燥機で発芽して、細胞を形成し始め、栄養素として悪臭前駆体を使用して布地上で発芽して、細胞の形成を継続する能力を有する。微生物は、液体又は固体の形態で乾燥機内に供給され得る。好ましくは、微生物は、固体の形態である。微生物は、貯蔵器、乾燥機ボール、固体担体、例えば、パウチ、ペレット、錠剤、乾燥機用シートなどから乾燥プロセスに供給され得る。好ましくは、ペレットは、実質的に球形及び/又は円筒形であり、約1mm~約30mmの直径を有する。好ましくは、微生物は、乾燥機用シートから供給される。
【0020】
細菌胞子
いくつかのグラム陽性細菌は、2段階の生活環を有する。その生活環中、栄養不足状態に応答するなどの特定の条件下で成長している細菌は、胞子又は内生胞子形成につながる精巧な発生プログラムを実行され得る。細菌胞子は、興味深い形態的及び機械的特性を有する、生化学的に複雑な構造として組み立てられた、約60個の異なるタンパク質からなるコートによって保護される。そのタンパク質コートは、強剛性を提供する静的構造と見なされ、溶菌酵素などの外因性の大きな毒性分子を除外するためのふるいとして主に作用する。胞子は、極端な環境条件に対して非常に耐性があるため、種の長期生存において重要な役割を果たす。胞子はまた、長年にわたって、代謝的に休眠状態でありつづけることができる。栄養細胞から細菌胞子を得るための方法は、当該分野で周知である。いくつかの例では、栄養細菌細胞は液体培地で増殖させられる。後期対数増殖期又は初期定常期から、細菌は胞子形成を開始し得る。細菌が胞子形成を終了すると、例えば遠心分離を使用することにより、それらの胞子を培地から得ることができる。任意の残りの栄養細胞を殺傷又は除去するために、様々な方法が使用され得る。様々な方法を使用して、細胞破片及び/又は他の材料又は物質から、胞子を精製することができる。細菌胞子は、例えば、様々な技術、相造影顕微鏡法、自動走査顕微鏡法、高解像度原子力顕微鏡法、又は耐熱性法を使用して、栄養細胞から分化され得る。
【0021】
細菌胞子は、一般に、代謝的に不活性又は休止している、環境に耐性を有する構造であるため、市販の微生物製品で使用されるように容易に選択される。丈夫さ及び極端に長い寿命にも関わらず、胞子は、栄養細菌へと戻ることで生活環を完了させるプロセスの初期段階である発芽によって休眠状態を中断するための好ましい状態を知らせる、発芽として知られている特定の小分子の存在に迅速に応答することができる。例えば、市販の微生物生成物は、胞子が環境内に存在する胚に遭遇する環境内に分散されて、栄養細胞内で発芽し、意図された機能を実施するように設計され得る。様々な異なる細菌が胞子を形成し得る。これらの群のいずれかからの細菌は、本明細書に開示される組成物、方法、及びキットに使用され得る。例えば、以下の属:アセトネマ、アルカリバチルス、アンモニフィラス、アムピバチルス、アナエロバクター、アナエロスポラ、アネウリバチルス、アノキシバチルス、バチルス、ブレビバチルス、カルダナエロバクタ-、カロラマター、カミニセラ、セラシバチルス、クロストリジウム、クロストリジイサリバクター、コーネラ、デンドロスポロバクター、デスルホトマクルム、デスルホスポロムサ、デスルホスポロシヌス、デスルホビルグラ、デスルフニスポラ、デスルフリスポラ、フィリファクター、フィロバチルス、ゲルリア、ゲオバチルス、ゲオスポロバクター、グラシリバチルス、ハロナトローナム、ヘリオバクテリウム、ヘリオフィラム、ラセエラ、レンチバチルス、ライシニバチルス、マヘラ、メタバクテリウム、モーレラ、ナトロニエラ、オセアノバチルス、オレニア、オルニチンバチルス、オキサロファーガス、オキソバクター、パエニバチルス、パラリオバチルス、ペロスポラ、ペロトマクルム、ピスシバチルス、プラニフィラム、ポンチバチルス、プロピオニスポラ、サリニバチルス、サルスギニバチルス、セイノネラ、シマズエラ、スポラセチゲニウム、スポロアナエロバクタ-、スポロバクター、スポロバクテリウム、スポロハロバクター、スポロラクトバチルス、スポロムサ、スポロサルチア、スポロタレア、スポロトマキュラム、シントロフォモナス、シントロフォスポラ、テヌイバチルス、テピディバクター、テリバチルス、タラソバチルス、サーモアセトゲ二ウム、サーモアクチノマイセス、サーモアルカリバチルス、サーモアナエロバクター、サーモアナエロモナス、サーモバチルス、サーモフラビミクロビウム、サーモベナブラム、チュベリバチルス、バルジバチルス、及び/又はブルカノバチルスのうちのいくつかの細菌は、胞子を形成し得る。
【0022】
好ましくは、胞子を形成し得る細菌は、バシラセエ科、例えば、アエリバチルス、アリイバチルス、アルカリバチルス、アルカリコッカス、アルカリハロバチルス、アルカリラクチバチルス、アロバチルス、アルテリバチルス、アルテリバクター、アムピバチルス、アナエロバチルス、アノキシバチルス、アクイバチルス、アクイサリバチルス、アウレイバチルス、バチルス、カルダルカリバチルス、カルジバチルス、カルディテリコラ、カリディフォンティスバチルス、カメリイバチルス、セラシバチルス、コンポスティバチルス、サイトバチルス、デゼルティバチルス、ドミバチルス、エクトバチルス、エバンセラ、ファルシバチルス、フェルディナンドコヒナ、フェルメンティバチルス、フィクチバチルス、フィロバチルス、ゲオバチルス、ゲオミクロビウム、ゴットフリーディア、グラシリバチルス、ハルアルカリバチルス、ハロバチルス、ハロラクチバチルス、ヘインドリクキシア、ヒドロゲニバチルス、レデルベルジア、レンチバチルス、リッチフィエルディア、ロッティデバチルス、マルガリーチア、マリノコッカス、メルギリバチルス、メソバチルス、メタバチルス、ミクロアエロバクター、ナトリバチルス、ナトロノバチルス、ネオバチルス、ニアリア、オセアノバチルス、オルニチニバチルス、パラゲオバチルス、パラリオバチルス、パラルカリバチルス、パウシサリバチルス、ペラギラブドス、ペリバチルス、ピスシバチルス、ポリゴニバチルス、ポンチバチルス、プラドシア、プリエスチア、シュードグラシリバチルス、プエリバチルス、ラディオバチルス、ロベルトムラヤ、ロゼルロモレア、サッカロコッカス、サリバクテリウム、サリミクロビウム、サリニバチルス、サリパルディバチルス、サリラブダス、サリセディミニバクテリウム、サリテリバチルス、サルシューギニバチルス、セディミニバチルス、シミノビチア、シニバチルス、シノバカ、ストレプトハロバチルス、サクリフィエラ、スウィオニバチルス、テニューイバチルス、テピディバチルス、テルリバチルス、テルリラクチバチルス、テクスココニバチルス、タラソバチルス、タラソラブドス、サーモロンギバチルス、バルジバチルス、バルディバシル、ブルカニバチルス、ヴァイツマニア属の種由来である。様々な例では、細菌は、バチルスバチルス・アキディコラ、バチルス・アエオリウス、バチルス・アエリウス、バチルス・アエロフィルウス、バチルス・アルブス、バチルス・アルティチュジニス、バチルス・アルベアユエンシス、バチルス・アミロリクエファシエンセクス、バチルス・アンスラシス、バチルス・アクイフラビ、バチルス・アトロファエウス、バチルス・アウストラリマリス、バチルス・バディウス、バチルス・ベンゾエボランス、バチルス・カブリアレシイ、バチルス・カナベラリウス、バチルス・カッパリディス、バチルス・カルボニフィルス、バチルス・セレウス、バチルス・チャガンゲンシス、バチルス・コアフイレンシス、バチルス・サイトトキシクス、バチルス・デシシフロンディス、バチルス・エクトイニフォルマンス、バチルス・エンクレンシス、バチルス・フェングクゥエンシス、バチルス・フンゴルム、バチルス・グリチニフェルメンタンス、バチルス・ゴビエンシス、バチルス・ハロトレランス、バチルス・ハイネシイ、バチルス・ホルティ、バチルス・イナクォソルム、バチルス・インファンチス、バチルス・インフェルナス、バチルス・イサベリアエ、バチルス・ケクェアエ、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・ルティ、バチルス・マヌセンシス、バチルス・マリニセディメントーラム、バチルス・メソフィルス、バチルス・メタノリカス、バチルス・モビリス、バチルス・モジャベンシス、バチルス・ミコイデス、バチルス・ナカムライ、バチルス・ヌジオピクス、バチルス・ニトラチレデゥセンス、バチルス・オレイボランス、バチルス・パシフィクス、バチルス・パキスタネンシス、バチルス・パラリケニフォルミス、バチルス・パラミコイデス、バチルス・パランスラシス、バチルス・ペルバグス、バチルス・ピスチコラ、バチルス・プロテオリティクス、バチルス・シュードミコイデス、バチルス・プミルス、バチルス・サフェンシス、バチルス・サラセティス、バチルス・サリナス、バチルス・サリトレランス、バチルス・セオハエアネンシス、バチルス・シバジイ、バチルス・シアメンシス、バチルス・スミティ、バチルス・ソリマングロビ、バチルス・ソングクレンシス、バチルス・ソノレンシス、バチルス・スピジゼニイ、バチルス・スポンギアエ、バチルス・ステアルコリス、バチルス・ストラトスフェリクス、バチルス・スブチリス、バチルス・スウェヅェイ、バチルス・タエアネンシス、バチルス・タマリシス、バチルス・テキレンシス、バチルス・サーモクロアカエ、バチルス・サーモトレランス、バチルス・チューリンギエンシス、バチルス・チアンシェニイ、バチルス・トヨネンシス、バチルス・トロピカス、バチルス・バリスモルティス、バチルス・ベレズエンシス、バチルス・ヴィエドマンニイ、バチルス・ヴダリアンキエンシス、バチルス・キアメネンシス、バチルス・キアプエンシス、バチルス・ザングゾウエンシス、又はそれらの組み合わせの株であり得る。
【0023】
いくつかの例では、胞子を形成する細菌株は、バチルスの株であってよく、バチルス種株SD-6991、バチルス種株SD-6992、バチルス種株NRRL B-50606、バチルス種株NRRL B-50887、バチルス・プミルス株NRRL B-50016、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50017、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7792(以前はバチルス・アトロファエウスと分類されていたもの)、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7543(以前はバチルス・アトロファエウスと分類されていたもの)、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50018、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7541、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7544、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7545、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7546、バチルス・スブチリス株PTA-7547、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7549、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7793、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7790、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7791、バチルス・スブチリス株NRRL B-50136(DA-33R、ATCC受入番号55406としても知られているもの)、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50141、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50399、バチルス・リケニフォルミス株NRRL B-50014、バチルス・リケニフォルミス株NRRL B-50015、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50607、バチルス・スブチリス株NRRL B-50147(300Rとしても知られているもの)、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50150、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50154、バチルス・メガテリウムPTA-3142、バチルス・アミロリクエファシエンス株ATCC受入番号55405(300としても知られているもの)、バチルス・アミロリクエファシエンス株ATCC受入番号55407(PMXとしても知られているもの)、バチルス・プミルスNRRL B-50398(ATCC 700385、PMX-1、及びNRRL B-50255としても知られているもの)、バチルス・セレウスATCC受入番号700386、バチルス・チューリンギエンシスATCC受入番号700387(上記の全ての株は、Novozymes,Inc.,USAから入手可能である)、バチルス・アミロリクエファシエンスFZB24(例えば、Novozymesから入手可能な分離株である、NRRL B-50304及びNRRL B-50349 TAEGRO(登録商標))、バチルス・スブチリス(例えば、Bayer CropScience社から入手可能なRHAPSODY(登録商標)、SERENADE(登録商標)MAX、及びSERENADE(登録商標)ASOにおけるNRRL B-21661分離株)、バチルス・プミルス(例えば、Bayer CropScience社から入手可能なNRRL B-50349分離株)、バチルス・アミロリクエファシエンスTrigoCor(「TrigoCor1448」としても知られているもの、例えば、Cornell University,USAから入手可能なEmbrapa Trigo受入番号144/88.4Lev、Cornell受入番号Pma007BR-97、及びATCC受入番号202152の分離株)、並びにそれらの組み合わせが挙げられる。
【0024】
いくつかの例では、胞子を形成する細菌株は、バチルス・アミロリクエファシエンス株であり得る。例えば、株は、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7543(以前は、バチルス・アトロファエウスと分類されたもの)、及び/又はバチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50154、バチルス・アミロリクエファシエンス株PTA-7543(以前はバチルス・アトロファエウスと分類されたもの)、バチルス・アミロリクエファシエンス株NRRL B-50154、又は他のバチルス・アミロリクエファシエンス微生物からのものであり得る。
【0025】
いくつかの例では、胞子を形成する細菌株は、ブレビバチルス種であってよく、例えば、ブレビバチルスブレビス(Brevibacillus brevis)、ブレビバチルス・フォーモサス(Brevibacillus formosus)、ブレビバチルス・ラテロスポラス(Brevibacillus laterosporus)、若しくはブレビバチルス・パラブレービス(Brevibacillus parabrevis)、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0026】
いくつかの例では、胞子を形成する細菌株は、パエニバチルス(Paenibacillus)種であってよく、例えばパエニバチルス・アルベイ(Paenibacillus alvei)、パエバチルス・アミロリティカス(Paenibacillus amylolyticus)、パエバチルス・アゾトフィクサンス(Paenibacillus azotofixans)、パエニバチルス・クッキイ(Paenibacillus cookii)、パエニバチルス・マセランス(Paenibacillus macerans)、パエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)、若しくはパエニバチルス・バリダス(Paenibacillus validus)、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0027】
細菌胞子は、約2~50ミクロン、好適には約10~45ミクロンの平均粒径を有し得る。バチルス胞子は、水性担体中のブレンドで市販されており、この水性担体には不溶である。他の市販のバチルス胞子ブレンドとしては、以下のものに限定されるわけではないが、Novozymes Biologicals,Inc.から入手可能な、Fenshen Free(商標)CAN(10X)、Genesis Biosciences,Inc.から入手可能なEvogen(登録商標)Renew Plus(10X)、及びGenesis Biosciences,Inc.から全て入手可能なEvogen(登録商標)GT(10X、20X、及び110X)が挙げられる。前述のリストでは、括弧内の表記(10X、20X、及び110X)は、バチルス胞子の相対濃度を示す。
【0028】
本明細書に開示される組成物、方法、及び製品で使用される細菌胞子は、熱活性化されていても、熱活性化されていなくてもよい。いくつかの例では、細菌胞子は熱活性化されている。いくつかの例では、細菌胞子は熱不活性化されていない。好ましくは、本明細書で使用される胞子は、熱活性化される。熱活性化は、室温(15~25℃)から25~120℃、好ましくは40C~100℃の最適温度まで細菌胞子を加熱し、最適温度を2時間以下、好ましくは70~80℃で30分間保持することを含み得る。
【0029】
本明細書に開示される方法、組成物、及び生成物について、細菌胞子の集団が一般に使用される。いくつかの例では、細菌胞子の集団は、細菌の単一株からの細菌胞子を含み得る。好ましくは、細菌胞子の集団は、2、3、4、5、又はそれ以上の細菌株の細菌胞子を含み得る。一般に、細菌胞子の集団は、大多数の胞子と、少数の栄養細胞とを含有する。いくつかの例では、細菌胞子の集団は、栄養細胞を含まない。いくつかの例では、細菌胞子の集団は、約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、又は50%未満の栄養細胞を含有してもよく、細菌胞子のパーセンテージは、((栄養細胞数/(集団中の胞子数+集団中の栄養細胞数))×100)として計算される。一般に、開示された方法、組成物、生成物中で使用される細菌胞子の集団は、安定しており(すなわち、発芽中ではない)、集団中の少なくともいくつかの個々の胞子は、発芽できる状態にある。
【0030】
本開示で使用される細菌胞子の集団は、異なる濃度で細菌胞子を含み得る。様々な例では、細菌胞子の集団は、以下のものに限定されるわけではないが、少なくとも1×102、5×102、1×103、5×103、1×104、5×104、1×105、5×105、1×106、5×106、1×107、5×107、1×108、5×108、1×109、5×109、1×1010、5×1010、1×1011、5×1011、1×1012、5×1012、1×1013、5×1013、1×1014、又は5×1014胞子/ml、胞子/グラム、又は胞子/cm3を含有し得る。
【0031】
本明細書に開示される乾燥機用シートは、乾燥機での乾燥プロセス中に布地を処理するために都合よく用いることができる。乾燥機用シートは、洗浄されていない布地、又は布地が洗濯洗剤で洗浄された後に処理するために使用され得る。
【0032】
乾燥機用シート
本発明の乾燥機用シートは、基材と、布地処理組成物と、乾燥機用シート1g当たり約1×102~約1×109CFUの浄化微生物、好ましくは乾燥機用シート1g当たり約1×103~約1×106CFUの浄化微生物と、を含む。好ましくは、浄化微生物は、細菌胞子、好ましくはバシラセエ胞子、より好ましくはバチルス胞子、より好ましくはバチル・スブチリス、バチルス・アミロリクエファシエンス、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・メガテリウム、バチルス・プミルス、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるバチルス胞子を含む。
【0033】
乾燥機用シートは、吸収性柔軟性基材を布地処理組成物の液体混合物に浸漬し、得られた浸漬シートをプレスして、一切の過剰な液体を除去し、次いでシートを乾燥させることによって調製され得る。当該技術分野において既知の乾燥機用シートは、好ましくは、吸収性柔軟性基材を布地処理組成物の溶融混合物でコーティングし、次いで混合物を固化させることによって調製される。布地処理組成物は、乾燥動作中に布地に移動して、布地に浄化微生物及び布地コンディショニング特性を付与する。乾燥機内の乾燥サイクル中に達成される活性化温度で、布地処理組成物の少なくとも一部が基材から布地に移動して、布地に布地コンディショニング特性及び浄化微生物を付与する。活性化温度は、布地処理組成物が洗濯物に移動する温度を指す。
【0034】
乾燥機用シートは、生分解性又は堆肥化可能であると考えられる構成成分から提供され得る。生分解性又は堆肥化可能という用語は、構成成分の少なくとも95%が約90日の期間内に分解されると考えられるように、生分解又は加水分解に有利な条件下(例えば、相対湿度95%及び180°Fの堆肥化環境)で生分解又は加水分解を介して分解を受ける乾燥機用シートの能力を指すことを意味する。乾燥機用シートは、生分解性若しくは堆肥化可能であると考えられる材料のみから製造され得るか、又は乾燥機用シートは、生分解性若しくは堆肥化可能であると考えられる材料と生分解性若しくは堆肥化可能試験を満たさない材料との組み合わせから製造され得る。更に、乾燥機用シートは、ASTM D 6868-03の下で生分解性として特徴付けられるように提供され得る。ASTM D 6868-03は、紙上のコーティングとして使用されるプラスチックのための生分解性の定義に言及しているが、この定義は、紙製品の生分解性を決定するために使用され得る。
【0035】
乾燥機用シートは、好ましくは繊維性基材を含み、それは、織布又は不織布基材であり得る。基材は、単層基材又は二重層基材であり得る。二層基材は、繊維質の第1の層であって、第1の層が、第1の層内表面と、第1の層内表面に対向する第1の層外表面とを有し、第1の層外表面が、第1の層外表面積を有する、第1の層と、第1の層に接合された不織布繊維の第2の層であって、第2の層が、第2の層内表面と、第2の層内表面に対向する第2の層外表面とを有し、第2の層外表面が、第2の層外表面積を有し、第2の層内表面が、第1の層内表面に向かって配向される、第2の層と、を含む。乾燥機用シートは、浄化微生物、好ましくは細菌胞子を含む。浄化微生物は、布地処理組成物の一部であり得る。二重層基材において、布地処理組成物の一部は、好ましくは第1の層内表面上にあり、第1の層に部分的に浸透しており、第1の層外表面が、第1の層外表面の約60%超にわたって布地処理組成物を含まず、第2の層外表面が、第2の層外表面の約60%超にわたって布地処理組成物を含まない。好ましくは、布地処理組成物は、第1の層と第2の層とを組み合わせたものに対して、約10:1~約1000:1の重量比で存在する。
【0036】
不織布繊維材料
不織布繊維材料は、浄化微生物及び布地処理組成物のための担体として適切な機能を提供する。不織布繊維材料は、ポリエステル不織布繊維材料であり得る。例えば、不織布繊維材料は、ポリエステルテレフタレートであり得る。不織布繊維材料は、スパンボンドポリエステルテレフタレートであり得る。任意選択的に、不織布繊維材料は、連続フィラメントスパンボンドポリエステルテレフタレートであり得る。レーヨンなどの他の不織布繊維材料も実用的であり得る。
【0037】
不織布繊維材料は、約10g/m2~約50g/m2の坪量を有することができる。そのような繊維材料は、所望量の細菌組成物を担持するのに十分な構成を有する。
【0038】
細菌組成物の所望の放出を提供するために、不織布繊維材料は、約50ダルシー~約150ダルシー、任意選択的に約90ダルシー~約140ダルシーの透過性を有し得る。不織布繊維材料を構成する繊維は、約2~約6のデニールを有し得る。不織布繊維材料は、約0.1mm~約0.5mm、又は任意選択的に約0.1mm~約0.4mmのキャリパーを有し得る。キャリパーが大きいほど、布地処理組成物を保持するための不織布繊維材料内の空間が大きくなる。
【0039】
不織布基材は、天然繊維及び再生セルロース繊維を含み得る。基材は、不織布基材に所望の布又は手触り特徴を提供し、かつ不織布基材に所望の多孔性を提供するのに十分な量の再生セルロース繊維を含み得る。
【0040】
天然繊維は、植物又は動物から形成される繊維を指す。天然繊維は、押出又は紡糸の結果として形成される繊維ではない。天然繊維は、化学パルプ化、化学機械パルプ化、半化学パルプ化、又は機械パルプ化などの技術を使用して繊維源から得ることができる。植物由来の天然繊維は、セルロース繊維と称されることが多い。
【0041】
不織布基材を形成するために使用され得る例示的な天然繊維としては、木材繊維及び非木材天然繊維、例えば、植物繊維、綿、様々なわら(例えば、小麦、ライ麦、及びその他)、様々な籐(例えば、バガス及びケナフ)、絹、動物繊維(例えば、羊毛)、草(例えば、竹など)、麻、トウモロコシの茎、マニラ麻などが挙げられる。
【0042】
木材繊維は、木材パルプから得ることができる。木材パルプは、硬材繊維、軟材繊維、又は硬材繊維と軟材繊維とのブレンドを含み得る。パルプは、化学パルプ化木材からのセルロース繊維として提供することができ、針葉樹及び落葉樹からのブレンドを含み得る。例として、木材繊維は、北方硬材、北方軟材、南方硬材、又は南方軟材からのものであり得る。硬材繊維は、より脆い傾向があるが、硬材からのパルプの収率が軟材からのパルプの収率よりも高いため、一般に、使用するのに費用効率がより高い。パルプは、繊維の重量に基づいて、約0~約100%又は約0~約70%の硬材繊維を含有し得る。軟材繊維は、所望の製紙特徴を有するが、一般に、硬材繊維より高価である。パルプは、繊維の重量に基づいて、約0~約100%の軟材繊維を含有し得る。パルプは、硬材繊維と軟材繊維とのブレンドを含有し得る。
【0043】
天然繊維は、様々なパルプ化技術で抽出され得る。例えば、機械的又は高収率パルプ化は、石砕木、加圧砕木、精製機械パルプ、及び熱機械的パルプのために使用され得る。クラフト、亜硫酸塩、及びソーダ処理を組み込んだ化学パルプ化が使用され得る。化学的-熱機械的パルプを生成するための機械的プロセスと化学的プロセスとの組み合わせを含む半化学的及び化学的-機械的パルプ化も使用され得る。
【0044】
天然繊維はまた、漂白されていても漂白されていなくてもよい。当業者であれば、塩素、次亜塩素酸塩、二酸化塩素、酸素、過酸化物、オゾン、又は苛性抽出の使用を含む多くの方法によって漂白を達成できることを理解するであろう。
【0045】
パルプは、再生繊維のリサイクル源を含み得る。例示的なリサイクル源としては、使用済み廃棄物(post-consumer waste、PCW)繊維、オフィス廃棄物、及び段ボール箱廃棄物が挙げられる。使用済み廃棄繊維は、消費者が使用した後にリサイクルされる紙から回収される繊維を指す。オフィス廃棄物は、オフィス廃棄物から得られる繊維を指し、段ボール箱廃棄物は、段ボール箱から得られる繊維を指す。再生繊維の追加の源としては、新聞紙及び雑誌が挙げられる。再生繊維は、天然繊維及び合成繊維の両方を含み得る。不織布基材への再生繊維の組み込みは、供給源の効率的な使用を助け、乾燥機用シートのエンドユーザの満足度を増加させることができる。
【0046】
精製は、パルプ繊維を処理して、その製紙特性を発達させることである。精製は、繊維の表面積を増加させ、繊維をより柔軟にして互いの周りに適合させることによって、繊維間結合の強度を増加させ、これは結合表面積を増加させ、より少ない空隙を有するより高密度のシートをもたらす。紙のほとんどの強度特性は、繊維間結合に依存するため、パルプ精製と共に増加する。個々の繊維の強度に大きく依存する引裂強度は、精製と共に減少する傾向がある。パルプの精製は、繊維の柔軟性を増加させ、より高密度の基材をもたらす。これは、精製に伴って、嵩、不透明度、及び多孔性が減少する(デンソメーター値が増加する)ことを意味する。フィブリル化は、紙繊維の精製の結果である。フィブリル化は、機械的及び/又は化学的作用による繊維上の粗い表面の生成であり、精製機は、繊維の外層、例えば、一次細胞壁を破壊し、二次細胞壁からのフィブリルを繊維表面から突出させる。
【0047】
得られる不織布基材が所望のカナダ標準ろ水度値を提供するように、繊維を精製することができる。一般に、あまり精製されていない繊維は、より多くの孔及び空隙を有する不織布基材を提供することができ、それによって不織布基材へのより多くの浸透を可能にする。不織布基材が所望の量又は装填量の布地コンディショニング剤を含有し得るように、孔又は空隙の存在を制御するために所望のレベルの精製を提供することが望ましい場合がある。
【0048】
不織布基材は、天然繊維及び再生セルロース繊維を含み得る。基材は、不織布基材に所望の布又は手触り特徴を提供し、かつ不織布基材に所望の多孔性を提供するのに十分な量の再生セルロース繊維を含み得る。
【0049】
再生セルロース繊維は、セルロースから調製された繊維の一種と考えることができ、繊維は、押出又は紡糸の結果として形成される。例示的な再生セルロース繊維は、レーヨン又はビスコースと称され得る。ビスコースは一般に、レーヨンの別の用語であることが理解される。
【0050】
不織布基材は、乾燥機用シートが望ましい布及び手触り特徴を示すように、十分な量の再生セルロース繊維を含有し得る。一般に、乾燥機用シートの布又は手触り特徴は、The Procter & Gamble CompanyからのBounce(登録商標)及びDowny(登録商標)の名称で入手可能なものなどの市販の乾燥機用シート製品の布又は手触り特徴と同様であるように提供され得る。天然繊維は、比較的安価であるが、乾燥機用シートに剛性を提供する傾向がある、乾燥機用シートとして使用するための不織布基材を提供し得る。再生セルロース繊維は、不織布基材の布及び手触り特徴を改善するのに十分な量で不織布基材中に含まれ得る。
【0051】
不織布基材は、得られる不織布基材が所望のレベルの多孔性又は空気透過性を有するように、十分な量の再生セルロース繊維を含有し得る。一般に、所望のレベルの空気透過性を有する不織布基材を提供することは、不織布基材が所望の量又は装填量の布地コンディショニング剤を取り扱うか又は含有することを可能にする。不織布基材の空気透過性は、不織布基材上への布地コンディショニング剤の十分な装填量を可能にするように制御することができる。不織布基材は、Tappi T 251CM-85に従って少なくとも6CFM(立方フィート/分/ft2)の空気透過性を有することが望ましい場合がある。
【0052】
不織布基材は、天然繊維、再生セルロース繊維、又は天然繊維と再生セルロース繊維との混合物を含有する繊維から調製され得る。不織布基材は、不織布基材の繊維の重量に基づいて、0重量%~100重量%の天然繊維を含有することができ、0重量%~100重量%の再生セルロース繊維を含有することができる。不織布基材に所望の布及び手触り特性を提供するために、又は不織布基材に所望の空気透過性を提供するために、不織布基材は、天然繊維と再生セルロース繊維との混合物から調製され得る。不織布基材は、約10重量%~約95重量%の天然繊維、約20重量%~約92重量%の天然繊維、約40重量%~約90重量%の天然繊維、又は約50重量%~約85重量%の天然繊維を含有する混合物から調製され得る。不織布基材は、約0.5重量%~約75重量%の再生セルロース繊維、約2重量%~約60重量%の再生セルロース繊維、約10重量%~約55重量%の再生セルロース繊維、又は約20重量%~約50重量%の再生セルロース繊維を含有する混合物から調製され得る。繊維の重量パーセントは、不織布基材の繊維含有量に基づく。
【0053】
再生セルロース繊維の存在の最大の利益を得るために、製紙機上で不織布基材を形成するために可能な限り長い長さを有する再生セルロース繊維を提供することが望ましい場合がある。一般に、より長い再生セルロース繊維を使用することによって、より短い繊維を使用する不織布基材を用いて調製される再生セルロース繊維をより少なく使用することが可能であり得ることが予想される。一般に、製紙機上で使用され得る例示的な再生セルロース繊維の長さは、約3mm~約6mm(約1/8インチ~約1/4インチ)である。最大約2インチの長さを有する再生セルロース繊維を提供することが望ましい場合がある。
【0054】
再生セルロース繊維は、所望の布又は手触り特徴を提供するように選択されたデニールを有し得る。一般に、布又は手触り特徴を高めるために、小さいデニールが使用され得る。より大きなデニールを有する繊維は、より粗くなる傾向がある。したがって、再生セルロース繊維は、約0.5~約20のデニール、約0.5~約10のデニール、約0.5~約5のデニール、又は約1.0~約2のデニールを有し得る。
【0055】
不織布繊維材料は、ポリエステルホモポリマーの連続フィラメント及びポリエステルコポリマーから形成されたバインダーフィラメントであり得る。不織布繊維材料は、ポリオレフィン不織布であり得る。不織布繊維材料は、スパンボンド不織布であり得る。不織布繊維材料は、面積結合不織布又は点結合不織布であり得る。不織布繊維材料は、約5~約6のデニールを有するトリローバル繊維を有するスパンボンドポリエチレンテレフタレートであり得る。不織布繊維材料は、ポリエチレンテレフタレートコア、及びイソフタレートを有するコポリエチレンテレフタレート、及び/又はそれらの組み合わせを有するスパンボンド二構成成分繊維であり得る。
【0056】
不織布繊維材料は、二構成成分繊維を含み得る。二構成成分繊維は、コア-シース構造又はローブ構造であり得る。不織布繊維材料は、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレートコア-シース構造である二構成成分繊維を含むことができ、いずれかの成分がコア又はシースを形成する。二構成成分繊維は、ポリエチレン/ポリプロピレンであってもよく、いずれかの成分がコア又はシースを形成する。
【0057】
不織布繊維材料は、The Procter & Gamble Company、Cincinnati,OH,United States of Americaから入手可能なBOUNCE乾燥機用シート、Henkel Corporation、Stamford,Connecticut,United States of Americaから入手可能なSNUGGLE乾燥機用シート、及び/又はColgate-Palmolive Company、New York,New Yok,United States of Americaから入手可能なSUAVITEL乾燥機用シートにおいて、現在若しくは過去に使用された不織布繊維材料、又は現在若しくは過去に使用されたものと同様のものであり得る。
【0058】
不織布繊維材料は、セルロースであり得る。
【0059】
製造のプロセス
乾燥機用シートは、実際には、連続ウェブ変換プロセスを使用して形成され得る。不織布繊維ウェブが提供され得る。不織布繊維ウェブは、上表面と、対向する底表面と、一対のウェブ横断縁部と、を有し得る。好ましくは浄化微生物を含む布地処理組成物は、上表面に適用され得る。不織布繊維ウェブは、第2の層が第1の層の上になるように、ウェブ横断縁部を互いに位置合わせするために、第1の層と第2の層とを分割する折り目の周りで上表面に向かって折り畳まれ得る。不織布繊維ウェブを切断して、乾燥機用シートを形成することができる。不織布繊維ウェブは、実際には、折り畳まれる前又は折り畳まれた後に切断することができるが、不織布繊維ウェブが折り畳まれた後に切断される場合、変換するのがより簡単であり得る。
【0060】
浄化微生物は、好ましくは布地処理組成物の一部として、スロットコーティング、スプレーコーティング、キスロール、印刷、輪転グラビア、及び浄化微生物を液体として適用するための他のプロセスによって、上表面に適用され得る。不織布繊維層が本明細書で用いられるとき、不織布繊維材料に布地処理組成物を適用するための1つの実用的なアプローチは、不織布繊維材料をスロットコーティングし、組成物が適用される表面又はそのすぐ上に設定されたスクレーパを使用して、不織布繊維材料の表面又はその上においてあるレベルで組成物を擦り落とし、過剰な組成物を除去することである。
【0061】
浄化微生物は、好ましくは布地処理組成物の一部として、不織布繊維ウェブに部分的に浸透し得る。浄化微生物は、好ましくは布地処理組成物の一部として、第1の層内表面及び/又は第2の層内表面になるもののうちの1つに適用され得る。折り畳む工程は、折り畳みレールを用いて都合よく達成され得る。不織布繊維ウェブが折り畳む前に交差方向(cross direction、CD)に切断される場合、又は不織布繊維ウェブの個々の片が提供され、次いで各乾燥機用シートが個々に折り畳まれる場合、他の折り畳みプロセスが用いられ得る。
【0062】
不織布繊維ウェブ又は不織布繊維ウェブの個々の片がそれ自体の上に折り重ねられると、ウェブ横断縁部は、互いに結合し得る。結合する工程は、交差方向CDに切断する工程の前又は後に実施され得る。結合は、前述したように、乾燥機用シートに密着性を提供し得る。
【0063】
第1の層及び第2の層、又は最終的に第1の層及び第2の層になる不織布繊維ウェブの片若しくは部分が所望のように配置されると、層はエンボス加工されて、層にエンボスを提供し、布地処理組成物が層に完全に浸透するように、層内で布地処理組成物を圧搾することができる。エンボス加工は、アンビルロールと動作関係にある所望のパターンの隆起したエンボス加工特徴を有する円筒形ロールなどのエンボス加工ロールによって達成され得る。
【0064】
乾燥機用シートを形成するための別のアプローチは、第1の層及び第2の層を提供することである。第1の層及び第2の層は、機械方向(machine direction、MD)に動く単一の不織布繊維ウェブとして互いに一体的に提供され得る。浄化微生物は、好ましくは布地処理組成物の一部として、第1の層及び第2の層が個々のレーンとして提供される場合、第1の層内表面及び/若しくは第2の層内表面に適用され得るか、又は布地処理組成物が適用された後に不織布繊維ウェブを機械方向MDに切断して、最終的に第1の層及び第2の層になる材料のレーンを形成することができる。
【0065】
第1の層及び第2の層のうちの一方が裏返され得る。裏返すことは、細菌組成物が適用される層の表面を、第1の層が第2の層上に積み重ねられるときに互いに向かって配向されるように配置することができる。裏返すことは、不織布繊維ウェブが交差方向CDに切断される前又は後に実施され得る。
【0066】
層のうちの1つが裏返されると、第1の層及び第2の層は、第1の層内表面が第2の層内表面に向かって配向されるように、積み重ねられ得る。第1の層は、第2の層に結合することができ、これは、使用前、使用中、及び使用後に乾燥機用シートの形態を維持するのを助けるという利益を提供する。
【0067】
布地処理組成物
乾燥機用シートは、布地処理組成物を含み、布地処理組成物は、ケア、芳香、抗しわ、色保護、静電気防止、柔軟化利益、並びに布地の寿命及び良好な感触に加える任意の他の利益を提供し得る。浄化微生物は、布地処理組成物の一部であり得る。布地処理組成物は、The Procter & Gamble Company、Cincinnati,OH,United States of Americaから入手可能なBOUNCE乾燥機用シート、Henkel Corporation、Stamford,Connecticut,United States of Americaから入手可能なSNUGGLE乾燥機用シート、及び/又はColgate-Palmolive Company、New York,New Yok,United States of Americaから入手可能なSUAVITEL乾燥機用シートにおいて、現在若しくは過去に使用された布地柔軟化組成物のいずれか、又は現在若しくは過去に使用されたものと同様のものなどの布地柔軟化組成物であり得る
【0068】
布地処理組成物は、好ましくは、布地柔軟化組成物である。布地柔軟化組成物は、好ましくは、本組成物の約10重量%~約90重量%の柔軟化剤、好ましくは四級アンモニウム化合物を含む。四級アンモニウム化合物は、エステル及び/又はアミド結合していてもよい。
【0069】
布地柔軟化組成物は、少なくとも8個の炭素原子の1つ又は2つの直鎖有機基、任意選択的に、12~22個の炭素原子の1つ又は2つのそのような基を有し、かつ任意選択的に、エステル及び/又はアミド結合されている四級アンモニウム化合物などのカチオン性窒素含有化合物を含み得る。布地柔軟化活性物質の具体的な非限定的な例としては、以下:ジタロー、ジメチルアンモニウムメチルサルフェート、N,N-ジ(オレイル-オキシ-エチル)-N,N-ジメチルアンモニウムクロライド、N,N-ジ(カノリル-オキシ-エチル)-N,N-ジメチルアンモニウムクロライド、N,N-ジ(オレイル-オキシ-エチル)-N-メチル、N-(2-ヒドロキシエチル)アンモニウムメチルサルフェート、N,N-ジ(カノリル-オキシ-エチル)-N-メチル、N-(2-ヒドロキシエチル)アンモニウムメチルサルフェート-、N,N-ジ(オレイルアミドエチル)-N-メチル、N-(2-ヒドロキシエチル)アンモニウムメチルサルフェート、N,N-ジ(2-オレイルオキシオキソ-エチル)-N,N-ジメチルアンモニウムクロライド、N,N-ジ(2-カノリルオキシオキソ-エチル)-N,N-ジメチルアンモニウムクロライド-、N,N-ジ(2-オレイルオキシエチルカルボニルオキシエチル)-N,N-ジメチルアンモニウムクロライド、N,N-ジ(2-カノリルオキシエチルカルボニルオキシエチル)-N,N-ジメチルアンモニウムクロライド、N-(2-オレイルオキシエチル)-N-(2-オレイルオキシオキソ-エチル)-N,N-ジメチルアンモニウムクロライド、N-(2-カノリルオキシエチル)-N-(2-カノリルオキシオキソ-エチル)-N,N-ジメチルアンモニウムクロライド、N,N,N-トリ(オレイル-オキシ-エチル)-N-メチルアンモニウムクロライド、N,N,N-トリ(カノリル(canolyi)-オキシ-エチル)-N-メチルアンモニウムクロライド-、N-(2-オレイルオキシオキソエチル)-N-(オレイル)-N,N-ジメチルアンモニウムクロライド、N-(2-カノリルオキシオキソエチル)-N-(カノリル)-N,N-ジメチルアンモニウムクロライド、1,2-ジオレイルオキシN,N,N-トリメチルアンモニオプロパンクロライド、及び5,2-ジカノリルオキシN,N,N-トリメチルアンモニオプロパンクロライド、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。一実施形態では、布地コンディショニング活性物質は、N,N-ジ(タローイル-オキシ-エチル)-N-メチル、N-(2-ヒドロキシエチル)アンモニウムメチルサルフェートである。
【0070】
布地柔軟化組成物は、非イオン性材料などの成分を含み得る。好適な非イオン性材料としては、ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコールの高級脂肪アルコールエステル、ポリオキシアルキレングリコールの高級脂肪アルコールエステル、8~30個の炭素原子の長鎖アルコールのエトキシレート、例えば、4~40モルのエチレンオキシドのココナッツ、パーム、タローアルコール、又は水素化アルコールのエトキシレート、及びアルカノールアミドが挙げられ得る。布地柔軟化組成物は、非イオン性材料の有無に関わらず、脂肪酸、エトキシル化脂肪酸、及びそれらの組み合わせを更に含み得る。好適な脂肪酸としては、長鎖が約8~30個の炭素原子の非置換又は置換アルキル又はアルケニル基であるものが挙げられる。具体的な脂肪酸の例は、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、及び/又はそれらの組み合わせである。
【0071】
布地柔軟化組成物は、潤滑性及び/又は静電気防止効果を提供する働きをする少なくとも1つの比較的長い炭化水素基を有する1つ以上の有機化合物を含み得る。そのような基の中には、8個以上の炭素原子又は更には12~22個の炭素原子を含有するアルキル基がある。好適な布地柔軟化組成物は、カチオン性、アニオン性、非イオン性、又は双性イオン性化合物を含み得る。少なくとも8個の炭素原子の1つ又は2つの直鎖有機基を有する四級アンモニウム化合物などのカチオン性窒素含有化合物が実用的である。
【0072】
布地柔軟化組成物は、約5重量%未満の脂肪酸を含有し得る。布地柔軟化組成物は、ポリグリセリルジステアレート、パラフィンワックス、分岐パラフィンワックス、ポリグリセリルエーテル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0073】
好適な布地柔軟化組成物としては、カチオン性、アニオン性、非イオン性、又は双性イオン性化合物が挙げられる。布地柔軟化組成物は、四級イミダゾリニウム塩であり得る。任意選択的に、布地柔軟化組成物は、ポリオキシアルキレングリコールの高級脂肪アルコールエステル及びポリオキシアルキレングリコールの高級脂肪アルコールエーテルを含むポリオキシアルキレングリコールであり得る。布地柔軟化組成物は、ソルビタンの脂肪酸エステル及びそのようなエステルのエトキシレートであり得る。
【0074】
他の布地処理成分
布地処理組成物は、様々な他の成分を含み得る。布地処理組成物は、非カプセル封入香料、カプセル封入香料、及びそれらの組み合わせを含み得る。カプセル封入香料は、提供される場合、破砕しやすいカプセル封入物、水分活性化カプセル封入物、熱活性化カプセル封入物、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0075】
布地柔軟化組成物は、柔軟化剤、汚れ放出剤、静電気防止剤、布地縮れ処理剤、防水/シミ剤、シミ剥離剤、清涼剤、消毒剤、防しわ剤、しわ取り剤、消臭剤、悪臭制御剤、擦れ防止剤及び保護剤、溶媒、防虫/ペット忌避剤、加湿剤、塩素除去剤、蛍光染料、UV保護剤、皮膚/布地コンディショニング剤、皮膚/布地助長剤、皮膚/布地保湿剤、色保護剤、染料固定剤、移染防止剤、シリコーン、防腐剤及び抗菌剤、殺菌剤、布地収縮低減剤、光沢剤、色相染料、漂白剤、キレート剤、消泡剤、スカム防止剤、増白剤、触媒、シクロデキストリン、ゼオライト、ペトロラタム、グリセリン、トリグリセリド、ビタミン、他のスキンケア活性剤、例えば、アロエベラ、カモミール、シアバターなど、鉱物油、並びにそれらの組み合わせからなる群から選択される成分を含み得る。
【0076】
香料
布地処理組成物に加えて、乾燥機用シートは、0.1重量%~約20重量%の香料を更に含み得る。香料は、非カプセル封入香料、カプセル封入香料、香料供給技術によってもたらされた香料、又は何らかの他の方法でもたらされた香料であり得る。香料については、概説的に、米国特許第7,186,680号の第10欄56行~第25欄22行に記載されている。乾燥機用シートは、非カプセル封入香料を含む場合もあり、例えば、香料マイクロカプセルなどの香料担体を本質的に含まない。乾燥機用シートは、香料担体材料(及びそれに含有される香料)を含み得る。香料担体材料の例が、米国特許第7,186,680号の第25欄23行~第31欄7行に記載されている。香料担体材料の具体的な例としては、シクロデキストリン及びゼオライトが挙げられ得る。
【0077】
乾燥機用シートは、乾燥機用シートの約0.1重量%~約20重量%、あるいは約1重量%~約15重量%、あるいは2重量%~約10重量%、あるいはそれらの組み合わせ、及び任意の前述の範囲内の任意の整数の百分率の香料を含み得る。乾燥機用シートは、乾燥機用シートの約0.1重量%~約6重量%の香料を含み得る。この香料は、非カプセル封入香料及び/又はカプセル封入香料であり得る。
【0078】
乾燥機用シートは、香料担体を含まないか、又は実質的に含まなくてもよい。乾燥機用シートは、任意の乾燥機用シート内に約0.1重量%~約20重量%、あるいは約1重量%~約15重量%、あるいは2重量%~約10重量%、あるいはそれらの組み合わせ、及び任意の整数の百分率を含み得る。
【0079】
乾燥機用シートは、非カプセル封入香料及び香料マイクロカプセルを含み得る。乾燥機用シートは、乾燥機用シートの約0.1重量%~約20重量%、あるいは約1重量%~約15重量%、あるいは約2重量%~約10重量%、あるいはそれらの組み合わせ、及び任意の前述の範囲内の任意の整数の百分率又は整数の百分率の範囲の非カプセル封入香料を含み得る。非カプセル封入香料のそのようなレベルは、非カプセル封入香料を有する本明細書に開示される乾燥機用シートのいずれにとっても適切であり得る。
【0080】
乾燥機用シートは、非カプセル封入香料及び香料マイクロカプセルを含み得るが、他の香料担体を含まないか、又は本質的に含まなくてもよい。乾燥機用シートは、非カプセル封入香料及び香料マイクロカプセルを含む場合もあり、他の香料担体を含まなくてもよい。
【0081】
乾燥機用シートは、カプセル封入香料を含み得る。カプセル封入香料は、複数の香料マイクロカプセルとして提供され得る。香料マイクロカプセルは、香料オイルがシェル内に封入されたものである。シェルは、香料コアの最大寸法未満の平均シェル厚を有し得る。香料マイクロカプセルは、破砕しやすい香料マイクロカプセルであり得る。香料マイクロカプセルは、水分活性化香料マイクロカプセルであり得る。
【0082】
香料マイクロカプセルは、メラミン/ホルムアルデヒドシェルを含み得る。香料マイクロカプセルは、Appleton、Quest International、若しくはInternational Flavor & Fragrances又は他の好適な供給元から入手し得る。香料マイクロカプセルのシェルは、香料マイクロカプセルの衣類への付着性を高めるためにポリマーでコーティングされ得る。このことは、粒子が布地処理組成物であるように設計されている場合に望ましい場合がある。香料マイクロカプセルは、米国特許出願公開第2008/0305982号に記載されているものであり得る。
【0083】
乾燥機用シートは、乾燥機用シートの約0.1重量%~約20重量%、あるいは約0.1重量%~約10重量%、あるいは約1重量%~約15重量%、あるいは2重量%~約10重量%、あるいはそれらの組み合わせ、及び任意の前述の範囲内の任意の整数の百分率のカプセル封入香料を含み得る。
【0084】
乾燥機用シートは、香料マイクロカプセルを含み得るが、非カプセル封入香料を含まないか、又は本質的に含まなくてもよい。粒子は、乾燥機用シートの約0.1重量%~約20重量%、あるいは約1重量%~約15重量%、あるいは約2重量%~約10重量%、あるいはそれらの組み合わせ、及び任意の前述の範囲内の任意の整数の百分率のカプセル封入香料を含み得る。
【0085】
方法
乾燥機用シートからの微生物の分析
微生物の抽出:胞子を含有する乾燥機用布地シート(SDFS)からの浄化微生物の抽出は、以下のようにメタノール(HPLCグレード≧99.9%)中で行うことができる。0.01%w/wの胞子を含有する6.4インチ×9インチ(l’×w”)と測定されるSDFSを、滅菌ハサミを使用して4等分に切断し、使用に必要とされるまでアルミニウム箔に置く。次いで、SDFSの4等分のうちの1つを、滅菌ハサミで更に小片(各々1cm×1cm未満)に切断し、10mlのメタノールを添加した4オンスのガラスジャーに入れて、SDFS片を完全に沈める。全ての10mlのメタノールを添加した後、ガラスジャーを手で約5秒間旋回させて、原料ストック溶液を作製し、この溶液に希釈100を割り当てる。同じ抽出プロセスをシートの他の4分の3で繰り返して、各々100希釈を割り当てられた4つの原料ストック溶液を作成する。
【0086】
連続希釈:各原料ストック溶液を手で5秒間旋回させた後、1mlを4オンスのガラスジャーから無菌的に採取し、9mlの0.85%生理食塩水溶液を含有する試験管に移して、10倍希釈を達成し、次いで30秒間ボルテックスして混合する。第1の希釈チューブには、希釈10-1又は1/10が割り当てられる。前の希釈から1mlを9mlの0.85%生理食塩水溶液に無菌的に移すことによって、次のチューブで連続希釈を繰り返し、10-1~10-10希釈係数が達成されるまで希釈の間にボルテックスする。このプロセスを、他の3つの原料ストック溶液で繰り返す。
【0087】
プレーティング:スプレッドプレート法を使用して、浄化微生物の量を定量化することができる。無菌的に、各希釈10-1~10-10から1mlを採取し、適切に標識した寒天培養プレート上にプレーティングする。寒天培養プレートは、浄化微生物の成長を促進する必要な培地、例えば、汎用非選択寒天のためのトリプシン大豆寒天(TSA、G60BX Hardy Diagnostics)、又はバチルス浄化微生物などの生物の選択的成長のための栄養酵母塩培地(NYSM、470180-702(VWR))を含有する。スプレッドプレートに蓋をして逆さにし、16~24時間、又は微生物の成長及びコロニーの増殖を支持するインキュベーションの適切な時間、37℃でインキュベーター(モデル:Heratherm IMH60-S、SN:41927867)に入れる。適切な時間の後、各寒天培養プレートを、個々のコロニーを探すために開放することなく調べる。計数可能なコロニー(30~300個の個々のコロニー)を有したプレートを計数し、それらの希釈係数に対応するコロニー形成単位(colony forming unit、CFU)を記録する。各4等分からの試料1ミリリットル又は1グラム当たりの微生物(CFU)は、以下の式を使用してコロニー数を対応する希釈係数で割ることによって計算される。
【0088】
式1:
CFU/ml=(計数可能なコロニーの数×希釈係数)/培養プレートの体積(ml))
【0089】
プレーティング法の精度を反映するために、CFU/mlは、2つ以下の有効数字を含むと報告されている。
【0090】
式1におけるCFU/mlは、乾燥機用シートの4分の1当たりのCFUに対応する。乾燥機用シート全体の総CFUは、以下の式を使用して各4分の1からの全てのCFUを合計することによって計算される。
【0091】
配合物2:
乾燥機用シート当たりの総CFU=CFU(第1の4分の1+第2の4分の1+第3の4分の1+第4の4分の1)
【0092】
乾燥機用シートの重量当たりのCFUを計算するために、以下の式が使用される。
【0093】
配合物3:
乾燥機用シート1グラム当たりのCFU=(シート1枚当たりの総CFU)/(乾燥機用シート重量(グラム))。
【実施例】
【0094】
実施例1:胞子を注入した布地処理組成物(spore infused fabric treatment composition、Sp-i-FTC)の作製
ジ(タローオキシエチル)ヒドロキシエチルメチルアンモニウムメチルサルフェートと香油との混合物を含む布地処理組成物(fabric treatment composition、FTC)を使用して、ガラスジャー内に99.99gの布地処理組成物を秤量し、オーブン内で70℃で一晩溶融させることによって、胞子を含む布地処理組成物(表1)を調製した。溶融した布地処理組成物のガラスジャーを、70℃に設定した水浴(VWR 10L、モデル番号:97025-134)に入れた。500mlのDI水を有する約2LのVWRガラスビーカーをホットプレート(Cole-Parmerホットプレートモデル番号:03407-10)上で70℃に加熱して、プロセス全体を通して溶融布地処理組成物の温度を維持した。
【0095】
胞子粉末を注入するために、ガラスジャー内の予め秤量した基になる布地処理組成物を、70℃に設定したホットプレート上に置いた。インペラブレードを備えたオーバーヘッド撹拌機(IKA RW20、モデル番号:RW 20DS1)を使用して、布地処理組成物を360rpmで完全に混合して、混合中に小さなボルテックスを作成し、均質な布地処理組成物を溶融した。混合しながら、予め正確に秤量した0.01gのバチルス胞子粉末(7.02×102CFU/g)をFTCに添加した。最後の量の0.01gのバチルス胞子粉末混合物を添加した後、混合を少なくとも5分間継続して、完全な組み込みを確実にし、完全に均質な胞子注入布地処理組成物(Sp-i-FTC)を達成した。溶融Sp-i-FTCを直ちに使用しない場合は、アルミニウム箔のシート上に注ぎ、完全に冷却させた。Sp-i-FTCを、任意の潜在的な不均質性、又はバチルス胞子粉末混合物が完全に分散されなかったという他の徴候について更に検査した。Sp-i-FTCを冷却したら、それを手で小さな塊に砕き、使用に必要になるまでガラスジャーに保管した。表1に示すように、無バチルス胞子粉末を用いる対照としての布地処理組成物2に対して手順を繰り返した。
【0096】
【0097】
実施例2:胞子を注入した布地処理組成物(FTC)を用いた乾燥機布地シートの作製
6.4”×9”の乾燥機用シート(不織布基材)を天秤(Mettler Toledo、モデル番号:PG503-5)上に置き、天秤上のその重量0.65±0.01gをゼロまで風袋計量し、適用手順のいずれかに従った(組成物1、表2):
(A)液体FTCの場合:溶融Sp-i-FTCを、作製から30分~1時間以内に使用した。Sp-i-FTC溶融状態は、プロセス中70℃の水浴(VWR 10L、モデル番号:97025-134)中にそれを保持することによって維持した。ピペットを使用して、水浴用の特注のアルミニウムカバープレート上に置かれた乾燥機用シート上に1.5gを供給し、乾燥機用シート領域全体を覆うように金属スパチュラで均一に広げた。コーティングされた乾燥機用シートは、Sp-i-FTCでコーティングする前に乾燥機用シートで0に風袋計量した天秤上の1.50±0.05gの重量であるべきである。
(B)固体FTCについて:約1.50gのSp-i-FTCを正確に秤量し、水浴(VWR 10L、モデル番号:97025-134)をアルミニウムカバープレートで覆うことによって80℃に平衡化した特注のアルミニウムカバープレート上に移した。Sp-i-FTCを、乾燥機用シートのサイズに等しい印を付けた領域上で均一に溶融するまで、平らな金属製カバーの周りに広げた。乾燥機用シートを溶融Sp-i-FTC上に置き、溶融Sp-i-FTCを乾燥機用シート中に吸収させた。乾燥機用シートを裏返して、SP-i-FTCを反対側に吸収させて完全にコーティングした。所望のSP-i-FTC量が乾燥機用シートに吸収されるまで、コーティングされた乾燥機用シートの重量を定期的にモニターした。必要であれば、コーティングプロセスの前に乾燥機用シートで0に風袋計量した天秤上で秤量することによって決定される1.50±0.05gのSP-i-FTCで乾燥機用シートがコーティングされるまで、更なるSP-i-FTCを添加することによって手順を繰り返した。所望のコーティングされた乾燥機用シート重量を達成するために、コーティングされた乾燥機用シートをアルミニウムカバープレート上に80℃で置いて、過剰量を溶融除去することによって、目標量に対する任意の過剰なSP-i-FTCを除去した。コーティングされた乾燥機用シートをアルミニウム箔で包み、密封し、試験に必要となるまで周囲室温で保管した。手順A又はBを、対照試料(組成物2)について胞子を含まない布地処理組成物を用いて繰り返したが、組成物3は、布地処理組成物及び胞子の両方を含まない基材のみであった。
【0098】
【0099】
試験1:完成した胞子乾燥機用布地シート(spore dryer fabric sheet、SDFS)上の胞子生存能力試験
胞子乾燥機用布地シート(SDFS)からの胞子の生存能力を寒天インプレッションで確認した。組成物1から切り抜いた約2”×3”のSDFSを切断し、栄養酵母塩培地(nutrient yeast salt medium、NYSM)寒天上に押し付けた。NYSM寒天は、バチルス株の成長を促進する選択培地である。10秒間の接触時間の間、寒天表面の中心に2”×3”の切り抜きを置き、寒天表面をへこませたり、又は破壊したりしない非常に穏やかな圧力を適用することによって、インプレッションを行った。2”×3”の切り抜きを除去し、NYSM寒天をInnova42 Aerobicインキュベーター内で、周囲空気条件下、37℃でインキュベートして、移した胞子を一晩成長させた。この手順を、組成物2&3からの2”×3”の切り抜きで繰り返した。バチルスSpのコロニーは、組成物1についてのみ観察された。
【0100】
試験2:タンブル乾燥機内での胞子生存能力及び移動
胞子乾燥機用布地シート(SDFS、組成物1)からの胞子の移動は、滅菌綿テリー(6.4×9インチ)を水で湿らせることによって実証された。湿った綿テリーを含むSDFS(組成物1)を、白色及び着色物用の設定である、冷却を含む高熱で60分間MAYTAG市販乾燥機でタンブル乾燥した。対照実験を、テリーの非存在下で組成物1のみを用いて第2の乾燥機で別個に実施した。60分後、HiChromeバチルス寒天培地上で、組成物1及びテリーのインプレッション、並びにテリーを含まない組成物1のインプレッションを行った。テリーの非存在下で乾燥させたSDFS上に残った胞子の量は、テリーを有する乾燥させたSDFS上に残った胞子の量よりもかなり多いことが観察された。
【0101】
試験3:悪臭低減試験。強烈な悪臭を有する消費者製品
強烈な悪臭を有するタオルは消費者から供給され、4等分に切断された。タオル切片を7gpgの滅菌水で無菌的に湿らせた。各試験について、湿らせたタオルの4分の1及び2つのSDFSをメッシュ洗濯袋に入れて、回転中の接触を増加させた。60分間タンブル乾燥させた後、乾燥したタオル切片を嗅覚評価のために清潔な袋に入れ、異なる時間:1時間以内、並びに24時間後、48時間後、72時間後、及び>96時間後の悪臭強度の順に5人のボランティアの判定者によってランク付けした。ランキングを平均して、経時的な未処理タオルの初期の強烈な悪臭と比較して5点スケールを生成した。
【0102】
【0103】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲の両方を意味することが意図される。例えば「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
【国際調査報告】