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特表2023-549899車両の警報制御方法、車両警報制御システム及び車両
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  • 特表-車両の警報制御方法、車両警報制御システム及び車両 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-29
(54)【発明の名称】車両の警報制御方法、車両警報制御システム及び車両
(51)【国際特許分類】
   G08B 21/24 20060101AFI20231121BHJP
   G08B 21/02 20060101ALI20231121BHJP
   G08B 21/00 20060101ALI20231121BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20231121BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20231121BHJP
   B60Q 5/00 20060101ALI20231121BHJP
【FI】
G08B21/24
G08B21/02
G08B21/00 U
G08B25/00 510M
G08B25/04 C
B60Q5/00 620Z
B60Q5/00 630B
B60Q5/00 660Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023529900
(86)(22)【出願日】2021-01-07
(85)【翻訳文提出日】2023-05-16
(86)【国際出願番号】 CN2021070664
(87)【国際公開番号】W WO2022147715
(87)【国際公開日】2022-07-14
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507362513
【氏名又は名称】浙江吉利控股集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG GEELY HOLDING GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】1760 Jiangling Road, Binjiang District, Hangzhou Zhejiang (CN)
(71)【出願人】
【識別番号】523180023
【氏名又は名称】ジーリー オートモービル リサーチ インスティテュート(ニンボー) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100104329
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 卓治
(74)【代理人】
【識別番号】100175019
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 健朗
(74)【代理人】
【識別番号】100195648
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 悠太
(72)【発明者】
【氏名】フー、シュアイシュアイ
(72)【発明者】
【氏名】リュウ、シャオジアン
(72)【発明者】
【氏名】オウ、ジャンピン
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ペン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ハイヤン
(72)【発明者】
【氏名】ジユウ、ヘ
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ペンシャン
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ、ダヨン
(72)【発明者】
【氏名】グー、ペリー ペンギュン
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
5C086AA21
5C086AA22
5C086BA22
5C086CA28
5C086CB36
5C086FA02
5C086FA06
5C086FA12
5C086FA18
5C087AA12
5C087AA19
5C087AA32
5C087AA37
5C087DD03
5C087DD14
5C087EE08
5C087FF01
5C087FF02
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG09
5C087GG10
5C087GG66
5C087GG84
(57)【要約】
車両の警報制御方法、車両警報制御システム及び車両を提供し、車両技術分野に関する。車両の警報制御方法は、車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断するステップと、車両の後部座席に対象物がある場合、車両のエンジンが切られると、一次警報を出すように制御するステップと、車両のエンジンが切られた後に、車両の運転者が運転席を離れたかどうかを判断するステップと、車両の運転者が運転席を離れた場合、車両のエンジンが切られた後且つ車両のドアが施錠される前に、車両の後部ドアが開かれたかどうかを判断し、そうでない場合、二次警報を出すように制御するステップと、を含む。車両の後部の対象物を事前に判断し、どのような状況でも、車両のエンジンが切られた後に警報を出してしまってユーザーが嫌がることを回避する。本発明の2段階の警報の境界は明らかであり、誤警報の確率を低下させる。且つ任意のハードウェア機器を追加する必要がなく、従来の車両の機器を直接利用することによって完成させることができ、ハードウェアコストを削減する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の警報制御方法であって、
前記車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断するステップと、
前記車両の後部座席に前記対象物がある場合、前記車両のエンジンが切られると、一次警報を出すように制御するステップと、
前記車両のエンジンが切られた後、前記車両の運転者が運転席から離れたかどうかを判断するステップと、
前記車両の運転者が運転席を離れた場合、前記車両のエンジンが切られた後且つ前記車両のドアが施錠される前に、前記車両の後部ドアが開かれたかどうかを判断するステップと、
そうでない場合、二次警報を出すように制御するステップと、を含む車両の警報制御方法。
【請求項2】
前記車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断するステップは、
前記車両の後部ドアが、前記車両のエンジンをかける前の予め設定された時間内、または前記車両のエンジンをかけた後且つ走行の開始前に、開かれたかどうかを判断するステップと、
そうである場合、前記車両の後部座席に前記対象物があると判定するステップと、を含む請求項1に記載の車両の警報制御方法。
【請求項3】
前記車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断するステップは、
前記車両のエンジン始動時に、感知器による走査により前記車両の後部座席に前記対象物があるかどうかを判断するステップを含む請求項1に記載の車両の警報制御方法。
【請求項4】
前記感知器は赤外線感知器及び/又はカメラを含む請求項3に記載の車両の警報制御方法。
【請求項5】
前記一次警報は前記車両の内部で発生し、且つ前記一次警報は視覚警報情報及び/又は音声警報情報を含む請求項1に記載の車両の警報制御方法。
【請求項6】
前記視覚警報情報は前記車両のダッシュボード、センターディスプレイまたはヘッドアップディスプレイに表示されるプロンプト情報を含み、
前記音声警報情報はブザー警報音または音声プロンプトを含む請求項5に記載の車両の警報制御方法。
【請求項7】
前記車両の運転者が運転席を離れたかどうかを判断するステップは、
前記車両の運転席側のドアが開くかどうかを判断するステップと、
そうである場合、前記運転席側のドアが開いて閉じられた後に前記車両のドアが施錠されるかどうかを判断するステップと、
前記車両のドアが施錠された場合、前記車両の運転者が運転席を離れたと判定するステップと、を含む請求項1に記載の車両の警報制御方法。
【請求項8】
前記車両の運転者が運転席を離れたかどうかを判断するステップは、
前記車両の運転席内に設けられた重力感知器によって前記運転席での重力変化を検出し、前記重力変化に基づいて前記車両の運転者が運転席を離れたかどうかを判断するステップを含む請求項1に記載の車両の警報制御方法。
【請求項9】
前記二次警報が前記車両の外部で発生し、且つ前記二次警報は音声警報及び/又はライト警報を含む請求項1に記載の車両の警報制御方法。
【請求項10】
前記対象物は物品及び/又は生体対象を含む請求項1に記載の車両の警報制御方法。
【請求項11】
一次警報を出すように制御する前に、
前記車両の一次警報機能のオン/オフ状態を取得するステップであって、前記一次警報機能のオン/オフ状態はデフォルト設定であるかまたは外部から入力されたユーザー操作に基づいて設定されるステップと、
前記一次警報機能がオン状態にある場合、前記一次警報を出すように制御する操作を実行するステップと、をさらに含む請求項1に記載の車両の警報制御方法。
【請求項12】
二次警報を出すように制御する前に、
前記車両の二次警報機能のオン/オフ状態を取得するステップであって、前記二次警報機能のオン/オフ状態はデフォルト設定であるかまたは外部から入力されたユーザー操作に基づいて設定されるステップと、
前記二次警報機能がオン状態にある場合、前記二次警報を出すように制御する操作を実行するステップと、をさらに含む請求項1に記載の車両の警報制御方法。
【請求項13】
メモリとプロセッサーを備え、前記メモリ内に制御プログラムが記憶され、前記制御プログラムが前記プロセッサーによって実行されると、請求項1-12のいずれかに記載の車両の警報制御方法を実現するために使用される車両警報制御システム。
【請求項14】
請求項13に記載の車両警報制御システムを備える車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両制御技術分野に関し、特に車両の警報制御方法、車両警報制御システム及び車両に関する。
【背景技術】
【0002】
車両使用の普及により、ユーザーの車両安全性能に対する要求はますます高っている。しかし、現在、車両の中に置き忘れたものが盗まれたり、子供や赤ちゃんが車内に置き去りにされたりして危険が発生することも珍しくない。この問題に対して、現在、一部の車両では後部座席上での置き忘れに対する警報技術が設計されている。しかしながら、現在、後部座席上での置き忘れに対する警報技術では、後部座席に対象物があるかどうかの事前判断をしないため、車両はどのような状況でも警報を出してしまって誤警報を引き起こし、車両の使用者に不便を感じさせてしまう。他の技術では、車両が警報を出す際に、多段階の警報間の境界が曖昧で、警報のロジックが不明確で、誤警報の確率が高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記の問題を鑑みて、本発明は、上記の問題を克服するか、上記の問題を少なくとも部分的に解決するように、車両の警報制御方法、車両警報制御システム及び車両を提供する。
【0004】
本発明の一目的は、誤警報を回避するように、車両の内部の対象物に対して警報を出す前に事前に判断する車両の警報制御方法、車両警報制御システム及び車両を提供することである。
【0005】
本発明の一更なる目的は、車両ハードウェアの改良を減らし、さらにコストを削減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
特に、本発明の実施例の一態様によれば、車両の警報制御方法を提供し、
前記車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断するステップと、
前記車両の後部座席に前記対象物がある場合、前記車両のエンジンが切られると、一次警報を出すように制御するステップと、
前記車両のエンジンが切られた後、前記車両の運転者が運転席から離れたかどうかを判断するステップと、
前記車両の運転者が運転席を離れた場合、前記車両のエンジンが切られた後且つ前記車両のドアが施錠される前に、前記車両の後部ドアが開かれたかどうかを判断し、
そうでない場合、二次警報を出すように制御するステップと、を含む。
【0007】
選択可能に、前記車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断するステップは、
前記車両の後部ドアが、前記車両のエンジンをかける前の予め設定された時間内、または前記車両のエンジンをかけた後且つ走行の開始前に、開かれたかどうかを判断するステップと、
そうである場合、前記車両の後部座席に前記対象物があると判定するステップと、を含む。
【0008】
選択可能に、前記車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断するステップは、
前記車両のエンジン始動時に、感知器による走査により前記車両の後部座席に前記対象物があるかどうかを判断するステップを含む。
【0009】
選択可能に、前記感知器は赤外線感知器及び/又はカメラを含む。
【0010】
選択可能に、前記一次警報は前記車両の内部で発生し、且つ前記一次警報は視覚警報情報及び/又は音声警報情報を含む。
【0011】
選択可能に、前記視覚警報情報は前記車両のダッシュボード、センターディスプレイまたはヘッドアップディスプレイに表示されるプロンプト情報を含み、
前記音声警報情報はブザー警報音または音声プロンプトを含む。
【0012】
選択可能に、前記車両の運転者が運転席を離れたかどうかを判断するステップは、
前記車両の運転席側のドアが開くかどうかを判断するステップと、
そうである場合、前記運転席側のドアが開いて閉じられた後に前記車両のドアが施錠されるかどうかを判断するステップと、
前記車両のドアが施錠された場合、前記車両の運転者が運転席を離れたと判定するステップと、を含む。
【0013】
選択可能に、前記車両の運転者が運転席を離れたかどうかを判断するステップは、
前記車両の運転席内に設けられた重力感知器によって前記運転席での重力変化を検出し、前記重力変化に基づいて前記車両の運転者が運転席を離れたかどうかを判断するステップを含む。
【0014】
選択可能に、前記二次警報が前記車両の外部で発生し、且つ前記二次警報は音声警報及び/又はライト警報を含む。
【0015】
選択可能に、前記対象物は物品及び/又は生体対象を含む。
【0016】
選択可能に、一次警報を出すように制御する前に、
前記車両の一次警報機能のオン/オフ状態を取得するステップであって、前記一次警報機能のオン/オフ状態はデフォルト設定であるかまたは外部から入力されたユーザー操作に基づいて設定されるステップと、
前記一次警報機能がオン状態にある場合、一次警報を出すように制御する操作を実行するステップと、をさらに含む。
【0017】
選択可能に、二次警報を出すように制御する前に、
前記車両の二次警報機能のオン/オフ状態を取得するステップであって、前記二次警報機能のオン/オフ状態はデフォルト設定であるかまたは外部から入力されたユーザー操作に基づいて設定されるステップと、
前記二次警報機能がオン状態にある場合、二次警報を出すように制御する操作を実行するステップと、をさらに含む。
【0018】
特に、本発明は車両警報制御システムをさらに提供し、メモリとプロセッサーを備え、前記メモリ内に制御プログラムが記憶され、前記制御プログラムが前記プロセッサーによって実行される場合、以上のような車両の警報制御方法を実現するために使用される。
【0019】
特に、本発明は、以上のような車両警報制御システムを含む車両をさらに提供する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の車両の警報制御方法及びシステムは、警報を出す前に、最初に車両の後部座席に対象物があるかどうかを監視し、対象物がある場合のみで、更なる警報を行う。該過程は、車両の後部の対象物を事前に判断し、どのような状況でも、車両のエンジンが切られた後に警報を出してユーザーに嫌がられることを回避する。なお、本発明の方法における全ての検出と判断はいずれも車両の従来のセンサーを利用して完成させることができ、車両に追加のセンサーまたは感知器を追加する必要がなく、車両ハードウェア機器を追加せず、車両ハードウェアを改造する必要もなく、ハードウェアコストを削減させる。
【0021】
さらに、本発明の警報制御方法及び車両警報制御システムは2段階の警報を採用し、車両のエンジンが切られると、一次警報を出し、該一次警報は車両の後部の置き忘れ問題を大幅に減少することができるが、完全に避けることはできない。二次警報は、一次警報が機能していない場合のさらなる補足であるため、置き忘れ問題をほぼ完全に解消することができる。なお、本発明の一次警報と二次警報との間には明らかな境界があり、一次警報は車両のエンジンが切られると出され、二次警報は車両のエンジンが切られ、且つ運転者が降り、後部のドアが開かれていない場合に出される。本発明の手段では、一次警報と二次警報の境界が明らかであり、且つ異なるシーンや異なるユーザー操作に対して一次警報機能と二次警報機能のオン/オフを行うことができ、これにより、誤警報とユーザーが嫌がる確率を最大限に抑え、ユーザーの使用体験を向上させることができる。
【0022】
上記の説明は本発明の技術的解決手段の概述であり、本発明の技術的解決手段をより明らかに理解するために、明細書の内容に基づいて実施することができ、且つ本発明の上記及び他の目的、特徴及び利点をより明らかにし分かりやすくするために、以下、特に本発明の具体的な実施形態を挙げる。
【0023】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施例を詳細に説明し、当業者は本発明の上記及び他の目的、利点及び特徴をより理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
以下、添付の図面を参照して、本発明のいくつかの具体的な実施形態を制限ではなく例示的な方法で詳細に説明する。図面中の同一の符号は同一または類似の部品または部分を示している。当業者は、これらの図面が必ずしも比例して描かれていないことを理解すべきである。図面では、
図1】本発明の一実施例による車両の警報制御方法のフローチャートである。
図2】本発明の一実施例による車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断するステップの模式的なフローチャートである。
図3】本発明の他の実施例による車両の運転者が運転席を離れたかどうかを判断するステップの模式的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照してより詳細的に本開示の例示的な実施例を説明する。図面に本開示の例示的な実施例が示されているが、本開示は様々な形態で実施可能であり、本明細書に記載される実施例によって限定されるべきではないことを理解すべきである。それとは反対に、これらの実施例は本開示をより徹底的に理解するために提供され、本開示の範囲を当業者に完全に伝達することができる。
【0026】
図1は本発明の一実施例による車両の警報制御方法のフローチャートである。図1に示すように、本実施例は車両の警報制御方法を開示し、該車両の警報制御方法は、具体的に以下のステップを含むことができる。
S10では、車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断する。そうである場合、即ち車両の後部座席に対象物を有する場合、S20を実行する。
S20では、車両のエンジンが切られると、一次警報を出すように制御する。
S30では、車両のエンジンが切られた後に、車両の運転者が運転席を離れたかどうかを判断する。そうである場合、S40を実行する。
S40では、車両のエンジンが切られた後且つ車両のドアが施錠される前に、車両の後部ドアが開かれたかどうかを判断する。そうでない場合、S50を実行する。
S50では、二次警報を出すように制御する。
【0027】
本実施例において、ステップS40において車両のエンジンが切られた後且つ車両のドアが施錠される前に、車両の後部ドアが開かれたと判断すると、後部座席に置き忘れた対象物がないと考えられ、本回のフローが終了する。
【0028】
本実施例において、対象物は物品及び/又は生体対象を含む。具体的な生体対象は、一般的に、行動能力のない人、特に赤ちゃんや、子供を指す。
【0029】
本実施例のステップS10はドアロックが解錠される際に判断を開始してもよいし、車両のエンジンがかけられた時またはかけられた後に判断を開始してもよい。
【0030】
ステップS20において一次警報を出す前に、車両は運転状態であってもよいし、エンジンを始動したまま運転しなくてもよく、車両の後部座席に対象物が存在し、且つ後の段階で車両のエンジンが切られている限り、一次警報を出す。
【0031】
実際の過程において、ユーザーが車両を使用する場合、車両の解錠をしたりエンジンをかけたりした後、後部で対象物を降ろした後、他のことを考えて車両のエンジンを切って車両を離れる可能性があるため、該状況の発生を避けるために、車両が走行を開始したかどうかにかかわらず、車両の後部に対象物があり、且つ車両のエンジンをかけてから切る限り、運転者に注意を促す必要がある。
【0032】
明らかに、本実施例において、警報を出す前に、まず車両の後部座席に対象物があるかどうかを監視し、対象物がある場合のみで、更なる警報を行う。該過程は、車両の後部に対象物があるかどうかを事前に判断することであり、どのような状況でも、車両のエンジンが切られた後に警報を出してユーザーが嫌がることを回避する。
【0033】
なお、本発明の警報方法は2段階の警報に分けられ、車両のエンジンが切られると、一次警報を出し、該一次警報は車両の後部の置き忘れ問題を大幅に減少させることができるが、完全に避けることはできない。二次警報は、一次警報が機能していない場合のさらなる補足であるため、置き忘れ問題をほぼ完全に解消することができる。なお、本発明の一次警報と二次警報との間には明らかな境界があり、一次警報は車両のエンジンが切られると出され、二次警報は車両のエンジンが切られ、且つ運転者が降り、後部のドアが開かれていない場合に出される。境界が明らかな一次警報と二次警報により、誤警報とユーザーが嫌がる確率を最大限に抑えることができる。
【0034】
本発明の一実施例において、図2に示すように、車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断するステップは、以下のステップを含むことができる。
S11では、車両の後部ドアが、車両のエンジンをかける前の予め設定された時間内、または車両のエンジンをかけた後且つ走行の開始前に、開かれたかどうかを判断する。そうである場合、即ち、車両の後部ドアが車両のエンジンをかける前の予め設定された時間内、または車両のエンジンをかけた後且つ走行の開始前に開かれたと判断すると、ステップS12を実行する。
S12では、車両の後部座席に対象物があるかどうかを判定する。
【0035】
本実施例において、一般的に、車両はエンジンをかける前にドアロックを解錠し、後部に物を置く必要がある場合や人が座る場合に、車両の後部ドアを開く。このため、エンジンをかける前の車両の後部座席のドアが開かれたかどうかを検出することによって車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断することができる。本実施例において、予め設定された時間は実際の使用ニーズに応じて設定することができ、例えば、本実施例の予め設定された時間は1-5minに設定することができる。車両のエンジンをかける前の1-5min以内に、車両の後部ドアが開かれた場合、車両の後部座席に対象物があると判断する。
【0036】
また、運転者が先にエンジンをかけて、その後、後部の乗員が座る場合もある。この場合は、車両のエンジンをかけた後且つ走行の開始前に、車両の後部ドアが開かれたら、車両の後部座席に対象物があると判定することができる。上記の2種の場合を十分に考慮することで、車両の後部に対象物があるかどうかを全面的且つ正確に判断することができ、事前判断の精度を高める。
【0037】
本実施例において、車両の後部座席に対象物があるかどうかを検出して判断する場合に車体またはコントローラにおける1つのタイマーで計時することができる。タイマーは後部ドアが開かれた後から計時を開始することができ、このとき、タイマーの計時開始時点は後部ドアが開けられた時点である。後部ドアが開けられ且つ閉められた後から計時を開始してもよく、このとき、タイマーの計時開始時点は後部ドアが閉められた時点である。車両のエンジンがかかる前に、タイマーの計時時間が該予め設定された時間以下である場合、車両の後部ドアが車両のエンジンがかかる前の予め設定された時間内で開かれたと判断する。ここでの後部ドアは、左リアドアまたは右リアドアのいずれかであってもよい。エンジンがかかる前に、後部ドアが複数回開閉されると、後部ドアが開かれるたびに、タイマーがリセットされ、最終判断は最後の後部ドアが開けられた時点のタイマーの開始で計算するように設定されてもよい。無論、他の実施例において、複数回開けられても、タイマーをリセットせずに、1回目の後部ドアが開けられた時点を計時開始時点とするように設定されてもよい。上記タイマーの計時時間は該予め設定された時間を超える場合、タイマーが自動的にオフになる。また、車外施錠が成功したとき、タイマーがまだ計時中であれば、タイマーは自動的にオフになる。
【0038】
本実施例において、車両の後部座席に対象物があるかどうかの判断は、車両ドアが解錠されるかどうかに応じて判断し、該ドアが解錠されるかどうかは車両に固有のセンサーによって検出され、そのデータがリアルタイムで車両コントローラに記憶される。本実施例において、車両のエンジンが切られるかどうかも車両の既存のセンサーによって取得されることができる。警報装置に必要な音声またはライトは車両の既存の例えばディスプレイ、音声システムなどを直接利用して警報を行うこともできる。このため、本実施例の全体の方法は、車両に追加のセンサーまたは感知器を増加する必要がなく、従来の車両のハードウェアだけで完成することができ、車両ハードウェア機器を増加する必要がなく、車両を改造する必要もなく、ハードウェアコストを削減する。
【0039】
本発明の他の実施例において、車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断するステップは、
車両のエンジンがかかって始動する場合、感知器による走査によって車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断する。
【0040】
具体的に、該実施例における感知器は赤外線感知器及び/又はカメラを含む。
【0041】
該実施例において、車両のエンジンがかかって始動すると、車両の後部座席に対象物があるかどうかを直接走査し、車両ドアが開かれるかどうかによって車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断する場合よりも、感知器による直接走査はより直感的である。
【0042】
本発明の一実施例において、一次警報は車両の内部で発生し、且つ視覚警報情報及び/又は音声警報情報を含む。視覚警報情報は車両のダッシュボード、センターディスプレイまたはヘッドアップディスプレイに表示されるプロンプト情報を含む。音声警報情報はブザー警報音または音声プロンプトなどを含む。一次警報は視覚警報情報でも、音声警報情報でも、車両の内部に設けられ、且つ既存の車両の従来の部材によって警報を行うことができる。
【0043】
該一次警報は、車両が停車した時に発生し、つまり、車両が停車してエンジンが切られると、一次警報を出し始め、これにより、見落としが生じないように運転者によく促すことができる。具体的に、後部の置き忘れ警報では、一次警報の音声による警報は、ダッシュボードから発することができ、1回または複数回であってもよく、持続時間は1秒、0.7秒またはその他の時間長さであってもよい。一次警報の視覚による警報は、ダッシュボードまたは中央コントロールの大画面またはヘッドアップディスプレイに表示することができ、内容には、「Check Rear Seat」、「後部をチェックしてください」などが含まれ、文字は、文字色(例えば白色、黄色または赤色など)、文字のサイズ(例えば2.59、4.31、3.45、1.6mm高さなど)、文字の点滅時間(例えば3.5sまたはその他の時間長さ)及び周波数(例えば0.5Hz/1Hz/1.5Hz)などの特定の表示効果を設定することができる。
【0044】
本発明の一実施例において、図3に示すように、車両の運転者が運転席を離れたかどうかを判断するステップは、以下のステップを含む。
S31では、車両の運転席側のドアが開かれたかどうかを判断する。そうである場合、S32を実行する。
S32では、運転席側のドアが開かれて閉じられた後に車両のドアが施錠されるかどうかを判断する。そうである場合、S33を実行する。
S33では、車両の運転者が運転席を離れたと判定する。
【0045】
本実施例において、車両の運転席側のドアが開かれ且つ施錠されると、運転者が降りて離れる意図があり、且つ降りて離れる意図は明らかであることが示される。
【0046】
本発明の他の実施例において、車両の運転者が運転席を離れたかどうかを判断するステップは、
車両の運転席内に設けられた重力感知器によって運転席での重力変化を検出し、重力変化に基づいて車両の運転者が運転席を離れたかどうかを判断するステップを含む。
【0047】
具体的に、車両のエンジンが切られた後に、重力感知器は運転席の重力が軽くなったことを検出し、これにより、車両の運転席の人が降りて離れたと判断する。勿論、この実施例は代替の実施例として、車両の運転者席に重力感知器が搭載されている場合、このようにして検出して判断することができる。車両の運転者席に重力感知器が搭載されていない場合、S31~S33のステップによって運転者が運転席を離れたかどうかを判断する。
【0048】
上記異なる実施例における運転者が運転席を離れたかどうかの判断により、運転者が離れる意図があるかどうかを把握し、運転者が離れた場合、車両の後部に対象物を置き忘れるリスクがあるため、二次警報の始動条件の判断を開始することができ、該始動条件を満たす場合、二次警報を行う。具体的に、二次警報の程度は一次警報よりも高くてもよく、且つ二次警報は車両の外部で発生する。二次警報は音声警報(例えば音声放送、持続的な警報音声など)及び/又はライト点滅を含んでもよい。後部の置き忘れ警報では、二次警報の音声警報は、車外のスピーカーや他のスピーカーから発せられてもよいし、音声は1.5s、2s、3s、4s、5sまたはその他の時間の長さ持続することができ、音声は1回、2回、3回、4回、5回、または6回などで鳴らすことができる。二次警報で警報する場合、車外の故障警報ランプやその他の灯具に合わせて点滅させることができる。点滅周波数は音声と同期していても、同期していなくてもよい。点滅の時間の長さと回数は音声よりも短く(少なく)ても、等しくても、長く(多く)てもよい。二次警報の音声放送の音声は一次警報の音声プロンプトの音声より大きくてもよい。
【0049】
なお、本発明の一実施例として、一次警報を出すように制御する前に、
車両の一次警報機能のオン/オフ状態を取得するステップであって、前記一次警報機能のオン/オフ状態はデフォルト設定であるかまたは外部から入力されたユーザー操作に基づいて設定されるステップと、
一次警報機能がオン状態にある場合、一次警報を出すように制御する操作を実行するステップと、をさらに含む。
【0050】
同様に、二次警報を出すように制御する前に、
車両の二次警報機能のオン/オフ状態を取得するステップであって、二次警報機能のオン/オフ状態はデフォルト設定であるかまたは外部から入力されたユーザー操作に基づいて設定されるステップと、
二次警報機能がオン状態にある場合、二次警報を出すように制御する操作を実行するステップと、をさらに含む。
【0051】
本実施例において、一次警報と二次警報はデフォルト設定であるかまたは外部から入力されたユーザー操作に基づいて設定されることができる。一般的に、デフォルト設定は一次警報機能と二次警報機能が常にオンの状態であり、車両が始動するたびにシステム全体の検出及び警報機能を開始する。外部から入力されたユーザー操作による設定のために、車両にスイッチを設置することができる。スイッチは2つであり、それぞれ一次警報機能のオン/オフを制御するスイッチと二次警報機能のオン/オフを制御するスイッチである。一般的に、スイッチは全て警報機能のオフ状態にある。車両の後部座席に対象物があることを監視すると、スイッチを警報機能のオン状態に切り替える。運転者は手動でテンプレートスイッチをオフにすることを選択することで、一次警報機能または二次警報機能のみを残すか、全てオフにすることができる。
【0052】
具体的に、スイッチに文字標識を設定することができ、文字標識は、例えば、「CPD」、「後部置き忘れ注意」、「First Warning」、「ダッシュボードプロンプト」、「Second Warning」または「ホーンプロンプト」などの中国語または英語で示される。スイッチはダッシュボードに設けられることができ、ダッシュボードに設けられると、ダッシュボードタッチスクリーンによって制御することができる。スイッチはステアリングホイールに設けられてもよく、ステアリングホイールボタンによって制御される。スイッチはセンターディスプレイに設けてもよく、スイッチがセンターディスプレイに設けられると、中央コントロールのタッチスクリーンによって直接制御されてもよいし、センターディスプレイの周囲のボタンによって制御されてもよい。スイッチの表示インターフェイスは異なる色にすることができ、例えば灰色はオンを意味し、緑色はオフを意味する。無論、色は多様化でき、灰色は白色などの暗い色に置き換えることができ、緑色は青色などで置き換えることができる。
【0053】
同一の技術的構想に基づいて、本発明の実施例は車両警報制御システムをさらに提供する。該車両警報制御システムはメモリとプロセッサーを備えてもよく、メモリ内に制御プログラムが記憶され、制御プログラムがプロセッサーによって実行されると、上記のいずれかの実施例または実施例の組合わせに記載されている車両の警報制御方法を実現するために使用される。プロセッサーは中央処理ユニット(central processing unit、CPUと略称)、またはデジタル処理ユニットなどであってもよい。プロセッサーは通信インターフェイスを介してデータを送受信する。メモリは、プロセッサーが実行するプログラムを記憶するために使用される。メモリは、命令またはデータ構造の形式を有する所望のプログラムコードを載せまたは記憶し、コンピュータがアクセスできるいかなる媒体であってもよいし、複数のメモリの組合わせであってもよい。上記制御プログラムはコンピュータ可読記憶媒体から対応する演算/処理装置にダウンロードしてもよいし、またはネットワーク(例えばインターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク及び/又は無線ネットワーク)を介してコンピュータまたは外部記憶装置にダウンロードしてもよい。
【0054】
車両警報制御システムは車両の後部の対象物を事前に判断し、どのような状況でも、車両のエンジンが切られた後に警報を出してユーザーが嫌がることを回避する。
【0055】
該車両警報制御システムは2段階の警報に分けられ、車両のエンジンが切られると、一次警報を出し、該一次警報は車両の後部の置き忘れ問題を大幅に減少させることができるが、完全に避けることはできない。二次警報は、一次警報が機能していない場合のさらなる補足であるため、置き忘れ問題をほぼ完全に解消することができる。なお、本実施例の一次警報と二次警報との間には明らかな境界があり、一次警報は車両のエンジンが切られると出され、二次警報は車両のエンジンが切られ、且つ運転者が降り、後部のドアが開かれていない場合に出される。本車両警報制御システムにおける一次警報と二次警報の境界は明らかであり、且つ異なるシーンや異なるユーザー操作に対して一次警報機能と二次警報機能のオン/オフを行うことができ、これにより、誤警報とユーザーが嫌がる確率を最大限に抑え、ユーザーの使用体験を向上させることができる。
【0056】
同一の技術的構想に基づいて、本発明の実施例は車両をさらに提供する。該車両は以上のような車両警報制御システムを備えることができる。具体的に、該車両は収集装置と警報装置をさらに備える。収集装置は車両警報制御システムに接続され、収集された様々な情報を車両警報制御システムに送信する。警報装置も車両警報制御システムに接続され、該車両警報制御システムは警報を行うように警報装置を制御する。収集装置は車両の様々なセンサー、例えば赤外線感知器、ドア始動感知器、車両のエンジン点火/消火感知器、車両座席重力感知器などを含むことができる。警報装置は、音声、光、電気のうちのいずれかまたは複数の組合わせであってもよく、車両の内部と外部に設けられることができる。上記の車両警報制御システムを利用した車両は、車両の後部の物品または乗員(特に子供)の置き忘れ(置き去り)問題を効果的に避けて、車両の安全性能を大幅に高め、危険の発生を回避する。
【0057】
ここまで、当業者は、本明細書は本発明の例示的な実施例を詳しく示して説明したが、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、本発明に開示された内容に基づいて本発明の原理と一致する数多くの他の変形または修正を直接決定または導出することができることを認識すべきである。このため、本発明の範囲は、これらの他の全ての変形または修正をカバーすると理解され、認定されるべきである。
【0058】
[付記]
[付記1]
車両の警報制御方法であって、
前記車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断するステップと、
前記車両の後部座席に前記対象物がある場合、前記車両のエンジンが切られると、一次警報を出すように制御するステップと、
前記車両のエンジンが切られた後、前記車両の運転者が運転席から離れたかどうかを判断するステップと、
前記車両の運転者が運転席を離れた場合、前記車両のエンジンが切られた後且つ前記車両のドアが施錠される前に、前記車両の後部ドアが開かれたかどうかを判断するステップと、
そうでない場合、二次警報を出すように制御するステップと、を含む車両の警報制御方法。
【0059】
[付記2]
前記車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断するステップは、
前記車両の後部ドアが、前記車両のエンジンをかける前の予め設定された時間内、または前記車両のエンジンをかけた後且つ走行の開始前に、開かれたかどうかを判断するステップと、
そうである場合、前記車両の後部座席に前記対象物があると判定するステップと、を含む付記1に記載の車両の警報制御方法。
【0060】
[付記3]
前記車両の後部座席に対象物があるかどうかを判断するステップは、
前記車両のエンジン始動時に、感知器による走査により前記車両の後部座席に前記対象物があるかどうかを判断するステップを含む付記1に記載の車両の警報制御方法。
【0061】
[付記4]
前記感知器は赤外線感知器及び/又はカメラを含む付記3に記載の車両の警報制御方法。
【0062】
[付記5]
前記一次警報は前記車両の内部で発生し、且つ前記一次警報は視覚警報情報及び/又は音声警報情報を含む付記1に記載の車両の警報制御方法。
【0063】
[付記6]
前記視覚警報情報は前記車両のダッシュボード、センターディスプレイまたはヘッドアップディスプレイに表示されるプロンプト情報を含み、
前記音声警報情報はブザー警報音または音声プロンプトを含む付記5に記載の車両の警報制御方法。
【0064】
[付記7]
前記車両の運転者が運転席を離れたかどうかを判断するステップは、
前記車両の運転席側のドアが開くかどうかを判断するステップと、
そうである場合、前記運転席側のドアが開いて閉じられた後に前記車両のドアが施錠されるかどうかを判断するステップと、
前記車両のドアが施錠された場合、前記車両の運転者が運転席を離れたと判定するステップと、を含む付記1に記載の車両の警報制御方法。
【0065】
[付記8]
前記車両の運転者が運転席を離れたかどうかを判断するステップは、
前記車両の運転席内に設けられた重力感知器によって前記運転席での重力変化を検出し、前記重力変化に基づいて前記車両の運転者が運転席を離れたかどうかを判断するステップを含む付記1に記載の車両の警報制御方法。
【0066】
[付記9]
前記二次警報が前記車両の外部で発生し、且つ前記二次警報は音声警報及び/又はライト警報を含む付記1に記載の車両の警報制御方法。
【0067】
[付記10]
前記対象物は物品及び/又は生体対象を含む付記1に記載の車両の警報制御方法。
【0068】
[付記11]
一次警報を出すように制御する前に、
前記車両の一次警報機能のオン/オフ状態を取得するステップであって、前記一次警報機能のオン/オフ状態はデフォルト設定であるかまたは外部から入力されたユーザー操作に基づいて設定されるステップと、
前記一次警報機能がオン状態にある場合、前記一次警報を出すように制御する操作を実行するステップと、をさらに含む付記1に記載の車両の警報制御方法。
【0069】
[付記12]
二次警報を出すように制御する前に、
前記車両の二次警報機能のオン/オフ状態を取得するステップであって、前記二次警報機能のオン/オフ状態はデフォルト設定であるかまたは外部から入力されたユーザー操作に基づいて設定されるステップと、
前記二次警報機能がオン状態にある場合、前記二次警報を出すように制御する操作を実行するステップと、をさらに含む付記1に記載の車両の警報制御方法。
【0070】
[付記13]
メモリとプロセッサーを備え、前記メモリ内に制御プログラムが記憶され、前記制御プログラムが前記プロセッサーによって実行されると、付記1-12のいずれか一つに記載の車両の警報制御方法を実現するために使用される車両警報制御システム。
【0071】
[付記14]
付記13に記載の車両警報制御システムを備える車両。
図1
図2
図3
【国際調査報告】