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特表2023-549982スポーツ中継のための映像を決定する装置、方法及び命令を記録した記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-29
(54)【発明の名称】スポーツ中継のための映像を決定する装置、方法及び命令を記録した記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/268 20060101AFI20231121BHJP
   G06V 20/40 20220101ALI20231121BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20231121BHJP
   H04N 21/262 20110101ALI20231121BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20231121BHJP
【FI】
H04N5/268
G06V20/40
H04N21/24
H04N21/262
H04N7/18 U
H04N7/18 K
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023549788
(86)(22)【出願日】2021-10-21
(85)【翻訳文提出日】2023-04-21
(86)【国際出願番号】 KR2021014784
(87)【国際公開番号】W WO2022086202
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0137212
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0052395
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0084172
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
2.WCDMA
3.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】523152477
【氏名又は名称】ピクセルスコープインク
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】クォン、 ギファン
(72)【発明者】
【氏名】ク、 キョンモ
(72)【発明者】
【氏名】ヨ、 ジェユン
(72)【発明者】
【氏名】イ、 サン ウォン
【テーマコード(参考)】
5C023
5C054
5C164
5L096
【Fターム(参考)】
5C023AA21
5C023BA16
5C023BA19
5C023CA01
5C023DA08
5C054CA04
5C054CC02
5C054FC12
5C054HA16
5C054HA17
5C164FA07
5C164SA26S
5C164SB41P
5C164SC21P
5C164YA21
5L096BA08
5L096CA04
5L096FA52
5L096FA66
5L096GA51
5L096HA05
(57)【要約】
本開示は、スポーツ中継のための映像を決定する装置を提案する。本開示による装置は、カメラグループが撮影したスポーツマッチ(match)の複数の映像のうち前記マッチを中継する映像を決定することができる。装置のプロセッサは、通信回路を通じて、前記カメラグループから前記マッチに用いられるボールを追跡するためのボール追跡情報を取得し、前記ボール追跡情報に基づいて、前記マッチ内のラリー(rally)の開始又は終了を決定し、前記ラリーが開始されたという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記マッチの競技空間(playing space)を撮影した第1映像を前記映像送出機器へ伝送し、前記ラリーが終了したという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記ラリーで得点した選手を撮影した第2映像を前記映像送出機器へ伝送することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラグループが撮影したスポーツマッチ(match)の複数の映像のうち前記マッチを中継する映像を決定する装置において、
前記カメラグループ及び映像送出機器と通信する通信回路;
1つ以上のプロセッサ;及び
前記1つ以上のプロセッサによる実行時、前記1つ以上のプロセッサが演算を行うようにする命令が格納された1つ以上のメモリを含み、
前記1つ以上のプロセッサは、
前記通信回路を通じて、前記カメラグループから前記マッチに用いられるボールを追跡するためのボール追跡情報を取得し、
前記ボール追跡情報に基づいて、前記マッチ内のラリー(rally)の開始又は終了を決定し、
前記ラリーが開始されたという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記マッチの競技空間(playing space)を撮影した第1映像を前記映像送出機器へ伝送し、
前記ラリーが終了したという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記ラリーで得点した選手を撮影した第2映像を前記映像送出機器へ伝送する、装置。
【請求項2】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記ラリーの開始前、前記通信回路を通じて、前記カメラグループから選手の動きを追跡するための選手動き情報を取得し、
前記選手動き情報に基づいて、前記ラリーが開始される準備ができたか否かを決定し、
前記ラリーが開始される準備ができたという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記ラリーでサーブ権を持つ選手を撮影した第3映像を前記映像送出機器へ伝送する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記ボールが垂直上方に予め設定された距離以上移動したか否かに基づいて、前記ラリーが開始されたことを決定する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記ボールが垂直上方に予め設定された距離以上移動した後、予め設定された時間間隔内に前記競技空間内の試合表面に接触したか否かに基づいて、前記ラリーが開始されたことを決定する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記競技空間内の試合表面を指す試合表面情報及び前記ボール追跡情報に基づいて、前記ラリーが終了したことを決定する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記ボールが前記試合表面のあるコートに接触した後、予め設定された第1時間間隔内に前記試合表面の他のコートに接触しない場合、又は、前記ボールの速力が予め設定された第2時間間隔以上一定量以下を維持する場合、前記ラリーが終了したことを決定する、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記ラリーが終了したという決定に従い、前記試合表面情報及び前記ボール追跡情報に基づいて、前記ラリー内の得点の有無及び前記ラリーで得点した選手を決定し、
前記得点の有無及び前記得点した選手に基づいて、前記マッチの得点状況情報を更新し、前記複数の映像のうち前記第2映像を決定する、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記ラリーでサーブ権を持つ選手を指す情報及び前記更新された得点状況情報に基づいて、前記ラリーの次のラリーでサーブ権を持つ選手を決定し、
前記第2映像を伝送した後、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記次のラリーでサーブ権を持つ選手を撮影した第4映像を前記映像送出機器へ伝送する、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記ボール追跡情報に基づいて、前記ラリー内で前記ボールが両コートの間を往復した回数を決定し、
前記往復した回数が第1回数以上であるという決定に従い、前記第2映像を伝送した後、前記ラリーのリプレー映像と前記第4映像を順次前記映像送出機器へ伝送し、
前記往復した回数が前記第1回数より小さい第2回数以下であるという決定に従い、前記第2映像を伝送した後、前記ラリーを高速カメラで撮影した高速カメラ映像と前記第4映像を順次前記映像送出機器へ伝送する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記複数の映像のうち前記ラリーが開始されたと決定した時点から前記ラリーが終了したと決定した時点までの時間間隔に該当する少なくとも1つの映像に基づいて前記リプレー映像を生成する、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記ボール追跡情報に基づいて、前記ラリー内の前記ボールの水平方向速力の平均値を決定し、
前記平均値が予め設定された値以上であるという決定に従い、前記ラリーに関する分析情報を含むラリー分析映像を生成し、
前記第4映像を伝送する以前に、前記通信回路を制御して、前記ラリー分析映像を前記映像送出機器へ伝送し、
前記ラリーに関する分析情報は、前記ラリーで前記ボールが前記試合表面に接触した位置を時系列的に指す情報を含む、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記得点状況情報に基づいて、前記ラリーが含まれたゲームが終了したことを決定し、
前記ゲームが終了したという決定に従い、前記ゲームに関する分析情報を含むゲーム分析映像を生成し、
前記通信回路を制御して、前記ゲーム分析映像を前記映像送出機器へ伝送し、
前記ゲームに関する分析情報は、前記ゲーム内の選手別サーブ方向、サーブ成功率、攻撃方向及び攻撃成功率の中から選択された少なくとも1つの情報を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
カメラグループが撮影したスポーツマッチ(match)の複数の映像のうち前記マッチを中継する映像を決定する方法において、
1つ以上のプロセッサが、
通信回路を通じて、前記カメラグループから前記マッチに用いられるボールを追跡するためのボール追跡情報を取得する段階;
前記ボール追跡情報に基づいて、前記マッチ内のラリー(rally)の開始又は終了を決定する段階;
前記ラリーが開始されたという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記マッチの競技空間(playing space)を撮影した第1映像を映像送出機器へ伝送する段階;及び
前記ラリーが終了したという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記ラリーで得点した選手を撮影した第2映像を前記映像送出機器へ伝送する段階を含む、方法。
【請求項14】
前記1つ以上のプロセッサが、
前記ラリーの開始前、前記通信回路を通じて、前記カメラグループから選手の動きを追跡するための選手動き情報を取得する段階;
前記選手動き情報に基づいて、前記ラリーが開始される準備ができたか否かを決定する段階;及び
前記ラリーが開始される準備ができたという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記ラリーでサーブ権を持つ選手を撮影した第3映像を前記映像送出機器へ伝送する段階を更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記マッチ内のラリーの開始又は終了を決定する段階は、
前記ボールが垂直上方に予め設定された距離以上移動した後、予め設定された時間間隔内に前記競技空間内の試合表面に接触したか否かに基づいて、前記ラリーが開始されたことを決定する段階を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記マッチ内のラリーの開始又は終了を決定する段階は、
前記競技空間内の試合表面を指す試合表面情報及び前記ボール追跡情報に基づいて、前記ラリーが終了したことを決定する段階を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記第2映像を前記映像送出機器へ伝送する段階は、
前記ラリーが終了したという決定に従い、前記試合表面情報及び前記ボール追跡情報に基づいて、前記ラリー内の得点の有無及び前記ラリーで得点した選手を決定する段階;及び
前記得点の有無及び前記得点した選手に基づいて、前記マッチの得点状況情報を更新し、前記複数の映像のうち前記第2映像を決定する段階を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2映像を前記映像送出機器へ伝送する段階は、
前記ラリーでサーブ権を持つ選手を指す情報及び前記更新された得点状況情報に基づいて、前記ラリーの次のラリーでサーブ権を持つ選手を決定する段階;及び
前記第2映像を伝送した後、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記次のラリーでサーブ権を持つ選手を撮影した第4映像を前記映像送出機器へ伝送する段階を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第4映像を前記映像送出機器へ伝送する段階は、
前記ボール追跡情報に基づいて、前記ラリー内で前記ボールが両コートの間を往復した回数を決定する段階;
前記往復した回数が第1回数以上であるという決定に従い、前記第2映像を伝送した後、前記ラリーのリプレー映像と前記第4映像を順次前記映像送出機器へ伝送する段階;及び
前記往復した回数が前記第1回数より小さい第2回数以下であるという決定に従い、前記第2映像を伝送した後、前記ラリーを高速カメラで撮影した高速カメラ映像と前記第4映像を順次前記映像送出機器へ伝送する段階を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
1つ以上のプロセッサによる実行時、前記1つ以上のプロセッサが演算を行うようにする命令を記録した非一時的コンピュータ読み出し可能記録媒体において、
前記命令は、前記1つ以上のプロセッサが、
通信回路を通じて、カメラグループからスポーツマッチ(match)に用いられるボールを追跡するためのボール追跡情報を取得し、
前記ボール追跡情報に基づいて、前記マッチ内のラリー(rally)の開始又は終了を決定し、
前記ラリーが開始されたという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記カメラグループが撮影した前記マッチの複数の映像のうち前記マッチの競技空間(playing space)を撮影した第1映像を映像送出機器へ伝送し、前記ラリーが終了したという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記ラリーで得点した選手を撮影した第2映像を前記映像送出機器へ伝送するようにする、コンピュータ読み出し可能記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スポーツ中継のための映像を決定する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スポーツマッチ(match)を中継するために1つ以上のカメラを含むカメラグループが用いられる。カメラグループの各カメラは競技空間(playing space)を基準として多様な位置に配置され、当該マッチの多様な対象を多様な画角で撮影することができる。カメラグループによって生成された多様な映像のうち少なくとも1つが当該マッチの中継映像として決定され、視聴者たちに送出されることができる。この時、スポーツマッチに対する中継が円滑に行われるために、当該マッチの状況に適した映像が中継映像に決定される必要がある。また、マッチの状況が時々刻々変わるにつれ、他の映像が再び決定され、中継画面の切替えが適宜行われるようにする必要もある。
【0003】
多様な映像のうち中継映像として送出される映像を決定する過程は、人間(例:放送局プロデューサーなど)により行われる。しかし、人間による中継映像決定方式は、個人の任意的判断に依存しなければならないという点、個人の経験と力量によって中継品質が左右されるという点、誤ってマッチの重要な場面が中継されない可能性もあるという点などの問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、スポーツ中継のための映像を決定する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面として、スポーツ中継のための映像を決定する装置が提供される。本装置は、カメラグループが撮影したスポーツマッチ(match)の複数の映像のうち前記マッチを中継する映像を決定する装置である。本装置は、前記カメラグループ及び映像送出機器と通信する通信回路;1つ以上のプロセッサ;及び前記1つ以上のプロセッサによる実行時、前記1つ以上のプロセッサが演算を行うようにする命令が格納された1つ以上のメモリを含み、前記1つ以上のプロセッサは、前記通信回路を通じて、前記カメラグループから前記マッチに用いられるボールを追跡するためのボール追跡情報を取得し、前記ボール追跡情報に基づいて、前記マッチ内のラリー(rally)の開始又は終了を決定し、前記ラリーが開始されたという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記マッチの競技空間(playing space)を撮影した第1映像を前記映像送出機器へ伝送し、前記ラリーが終了したという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記ラリーで得点した選手を撮影した第2映像を前記映像送出機器へ伝送し得る。
【0006】
一実施例において、前記1つ以上のプロセッサは、前記ラリーの開始前、前記通信回路を通じて、前記カメラグループから選手の動きを追跡するための選手動き情報を取得し、前記選手動き情報に基づいて、前記ラリーが開始される準備ができたか否かを決定し、前記ラリーが開始される準備ができたという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記ラリーでサーブ権を持つ選手を撮影した第3映像を前記映像送出機器へ伝送し得る。
【0007】
一実施例において、前記1つ以上のプロセッサは、前記ボールが垂直上方に予め設定された距離以上移動したか否かに基づいて、前記ラリーが開始されたことを決定し得る。
【0008】
一実施例において、前記1つ以上のプロセッサは、前記ボールが垂直上方に予め設定された距離以上移動した後、予め設定された時間間隔内に前記競技空間内の試合表面に接触したか否かに基づいて、前記ラリーが開始されたことを決定し得る。
【0009】
一実施例において、前記1つ以上のプロセッサは、前記競技空間内の試合表面を指す試合表面情報及び前記ボール追跡情報に基づいて、前記ラリーが終了したことを決定し得る。
【0010】
一実施例において、前記1つ以上のプロセッサは、前記ボールが前記試合表面のあるコートに接触した後、予め設定された第1時間間隔内に前記試合表面の他のコートに接触しない場合、又は、前記ボールの速力が予め設定された第2時間間隔以上一定量以下を維持する場合、前記ラリーが終了したことを決定し得る。
【0011】
一実施例において、前記1つ以上のプロセッサは、前記ラリーが終了したという決定に従い、前記試合表面情報及び前記ボール追跡情報に基づいて、前記ラリー内の得点の有無及び前記ラリーで得点した選手を決定し、前記得点の有無及び前記得点した選手に基づいて、前記マッチの得点状況情報を更新し、前記複数の映像のうち前記第2映像を決定し得る。
【0012】
一実施例において、前記1つ以上のプロセッサは、前記ラリーでサーブ権を持つ選手を指す情報及び前記更新された得点状況情報に基づいて、前記ラリーの次のラリーでサーブ権を持つ選手を決定し、前記第2映像を伝送した後、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記次のラリーでサーブ権を持つ選手を撮影した第4映像を前記映像送出機器へ伝送し得る。
【0013】
一実施例において、前記1つ以上のプロセッサは、前記ボール追跡情報に基づいて、前記ラリー内で前記ボールが両コートの間を往復した回数を決定し、前記往復した回数が第1回数以上であるという決定に従い、前記第2映像を伝送した後、前記ラリーのリプレー映像と前記第4映像を順次前記映像送出機器へ伝送し、前記往復した回数が前記第1回数より小さい第2回数以下であるという決定に従い、前記第2映像を伝送した後、前記ラリーを高速カメラで撮影した高速カメラ映像と前記第4映像を順次前記映像送出機器へ伝送し得る。
【0014】
一実施例において、前記1つ以上のプロセッサは、前記複数の映像のうち前記ラリーが開始されたと決定した時点から前記ラリーが終了したと決定した時点までの時間間隔に該当する少なくとも1つの映像に基づいて前記リプレー映像を生成し得る。
【0015】
一実施例において、前記1つ以上のプロセッサは、前記ボール追跡情報に基づいて、前記ラリー内の前記ボールの水平方向速力の平均値を決定し、前記平均値が予め設定された値以上であるという決定に従い、前記ラリーに関する分析情報を含むラリー分析映像を生成し、前記第4映像を伝送する以前に、前記通信回路を制御して、前記ラリー分析映像を前記映像送出機器へ伝送し、前記ラリーに関する分析情報は、前記ラリーで前記ボールが前記試合表面に接触した位置を時系列的に指す情報を含み得る。
【0016】
一実施例において、前記1つ以上のプロセッサは、前記得点状況情報に基づいて、前記ラリーが含まれたゲームが終了したことを決定し、前記ゲームが終了したという決定に従い、前記ゲームに関する分析情報を含むゲーム分析映像を生成し、前記通信回路を制御して、前記ゲーム分析映像を前記映像送出機器へ伝送し、前記ゲームに関する分析情報は、前記ゲーム内の選手別サーブ方向、サーブ成功率、攻撃方向及び攻撃成功率の中から選択された少なくとも1つの情報を含み得る。
【0017】
本開示の一側面として、スポーツ中継のための映像を決定する方法が提供され得る。本方法は、カメラグループが撮影したスポーツマッチの複数の映像のうち前記マッチを中継する映像を決定する方法であり得る。本方法は、1つ以上のプロセッサが、通信回路を通じて、前記カメラグループから前記マッチに用いられるボールを追跡するためのボール追跡情報を取得する段階;前記ボール追跡情報に基づいて、前記マッチ内のラリーの開始又は終了を決定する段階;前記ラリーが開始されたという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記マッチの競技空間を撮影した第1映像を映像送出機器へ伝送する段階;及び前記ラリーが終了したという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記ラリーで得点した選手を撮影した第2映像を前記映像送出機器へ伝送する段階を含み得る。
【0018】
一実施例において、本方法は、前記1つ以上のプロセッサが、前記ラリーの開始前、前記通信回路を通じて、前記カメラグループから選手の動きを追跡するための選手動き情報を取得する段階;前記選手動き情報に基づいて、前記ラリーが開始される準備ができたか否かを決定する段階;及び前記ラリーが開始される準備ができたという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記ラリーでサーブ権を持つ選手を撮影した第3映像を前記映像送出機器へ伝送する段階を更に含み得る。
【0019】
一実施例において、前記マッチ内のラリーの開始又は終了を決定する段階は、前記ボールが垂直上方に予め設定された距離以上移動した後、予め設定された時間間隔内に前記競技空間内の試合表面に接触したか否かに基づいて、前記ラリーが開始されたことを決定する段階を含み得る。
【0020】
一実施例において、前記マッチ内のラリーの開始又は終了を決定する段階は、前記競技空間内の試合表面を指す試合表面情報及び前記ボール追跡情報に基づいて、前記ラリーが終了したことを決定する段階を含み得る。
【0021】
一実施例において、前記第2映像を前記映像送出機器へ伝送する段階は、前記ラリーが終了したという決定に従い、前記試合表面情報及び前記ボール追跡情報に基づいて、前記ラリー内の得点の有無及び前記ラリーで得点した選手を決定する段階;及び前記得点の有無及び前記得点した選手に基づいて、前記マッチの得点状況情報を更新し、前記複数の映像のうち前記第2映像を決定する段階を含み得る。
【0022】
一実施例において、前記第2映像を前記映像送出機器へ伝送する段階は、前記ラリーでサーブ権を持つ選手を指す情報及び前記更新された得点状況情報に基づいて、前記ラリーの次のラリーでサーブ権を持つ選手を決定する段階;及び前記第2映像を伝送した後、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記次のラリーでサーブ権を持つ選手を撮影した第4映像を前記映像送出機器へ伝送する段階を更に含み得る。
【0023】
一実施例において、前記第4映像を前記映像送出機器へ伝送する段階は、前記ボール追跡情報に基づいて、前記ラリー内で前記ボールが両コートの間を往復した回数を決定する段階;前記往復した回数が第1回数以上であるという決定に従い、前記第2映像を伝送した後、前記ラリーのリプレー映像と前記第4映像を順次前記映像送出機器へ伝送する段階;及び前記往復した回数が前記第1回数より小さい第2回数以下であるという決定に従い、前記第2映像を伝送した後、前記ラリーを高速カメラで撮影した高速カメラ映像と前記第4映像を順次前記映像送出機器へ伝送する段階を含み得る。
【0024】
本開示の一側面として、スポーツ中継のための映像を決定する命令を記録した非一時的コンピュータ読み出し可能記録媒体が提供され得る。本開示の一側面による記録媒体に記録された命令は、コンピュータ上で行われるための命令として、1つ以上のプロセッサによる実行時、当該1つ以上のプロセッサが、通信回路を通じて、カメラグループからスポーツマッチに用いられるボールを追跡するためのボール追跡情報を取得し、前記ボール追跡情報に基づいて、前記マッチ内のラリーの開始又は終了を決定し、前記ラリーが開始されたという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記カメラグループが撮影した前記マッチの複数の映像のうち前記マッチの競技空間を撮影した第1映像を映像送出機器へ伝送し、前記ラリーが終了したという決定に従い、前記通信回路を制御して、前記複数の映像のうち前記ラリーで得点した選手を撮影した第2映像を前記映像送出機器へ伝送するようにすることができる。
【発明の効果】
【0025】
本開示の技術によると、中継映像として送出される映像を客観的かつ正確に決定することができる。また、本開示の技術によると、スポーツマッチの重要な場面が欠落する確率を減らすことができる。これにより、スポーツマッチの中継品質が一貫して維持されることができる。
【0026】
また、本開示の技術によると、中継映像の不要な切替えを減少させ、映像送出機器などを含む中継システム全体の演算負担を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、本開示の一実施例による装置の動作過程を示した図面である。
図2図2は、本開示の一実施例による装置のブロック図を示した図面である。
図3図3は、本開示の一実施例による中継映像の決定過程を示した図面である。
図4図4は、本開示の一実施例によるスポーツマッチの試合表面を示した図面である。
図5図5は、本開示の一実施例によるラリーの継続及び終了を示した図面である。
図6図6は、本開示の一実施例による、ラリーの終了が決定されることによって中継される映像を決定する過程を示した図面である。
図7図7は、本開示の一実施例によるリプレー映像の生成過程を示した図面である。
図8図8は、本開示の一実施例によるラリー分析映像を示した図面である。
図9図9は、本開示の一実施例によるゲーム分析映像を示した図面である。
図10図10は、本開示の一実施例によるVAR(Video Assistant Referee)映像を示した図面である。
図11図11は、本開示の一実施例による中継映像決定方法を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本文書に記載された多様な実施例は、本開示の技術的思想を明確に説明する目的で例示されたものであり、これを特定の実施形態に限定しようとするものではない。本開示の技術的思想は、本文書に記載された各実施例の多様な変更(modifications)、均等物(equivalents)、代替物(alternatives)及び各実施例の全部又は一部から選択的に組み合わせられた実施例を含む。また、本開示の技術的思想の権利範囲は、以下に提示される多様な実施例やこれに関する具体的説明に限定されない。
【0029】
技術的又は科学的な用語を含め、本文書で用いられる用語は、特に定義されない限り、本開示の属する技術分野で通常の知識を有する者に一般に理解される意味を有し得る。
【0030】
本文書で用いられる「含む」、「含み得る」、「備える」、「備え得る」、「有する」、「有し得る」などのような表現は、対象となる特徴(例:機能、動作又は構成要素など)が存在することを意味し、他の追加の特徴の存在を排除しない。即ち、このような表現は、他の実施例を含む可能性を内包する開放型用語(open‐ended terms)と理解されるべきである。
【0031】
本文書で用いられる単数形の表現は、文脈上異なって意味しない限り、複数形の意味を含み得、これは請求項に記載された単数形の表現にも同様に適用される。
【0032】
本文書で用いられる「第1」、「第2」、又は「1番目」、「2番目」などの表現は、文脈上異なって意味しない限り、複数の同種の対象を指すにおいて、ある対象を他の対象と区分するために用いられ、当該対象間の順序又は重要度を限定するわけではない。
【0033】
本文書で用いられる「A、B、及びC」、「A、B、又はC」、「A、B、及び/又はC」又は「A、B、及びCのうち少なくとも1つ」、「A、B、又は、Cのうち少なくとも1つ」、「A、B、及び/又はCのうち少なくとも1つ」、「A、B、及びCの中から選択された少なくとも1つ」、「A、B、又は、Cの中から選択された少なくとも1つ」、「A、B、及び/又はCの中から選択された少なくとも1つ」などの表現は、それぞれの羅列された項目又は羅列された項目の可能な全ての組合わせを意味し得る。例えば、「A及びBの中から選択された少なくとも1つ」は、(1)A、(2)Aのうち少なくとも1つ、(3)B、(4)Bのうち少なくとも1つ、(5)Aのうち少なくとも1つ及びBのうち少なくとも1つ、(6)Aのうち少なくとも1つ及びB、(7)Bのうち少なくとも1つ及びA、(8)A及びBをいずれも指し得る。
【0034】
本文書で用いられる「~に基づいて(based on又はaccording to)」という表現は、当該表現が含まれる語句又は文章で記述される、決定、判断の行為又は動作に影響を与える1つ以上の因子を記述するのに用いられ、この表現は、当該決定、判断の行為又は動作に影響を与える追加の因子を排除しない。
【0035】
本文書で用いられる、ある構成要素(例:第1構成要素)が他の構成要素(例:第2構成要素)に「連結されて」いるとか、「接続されて」いるという表現は、前記ある構成要素が前記他の構成要素に直接的に連結又は接続されることだけではなく、新たな他の構成要素(例:第3構成要素)を媒介として連結又は接続されることを意味し得る。
【0036】
本文書で用いられた表現「~するように構成された(configured to)」は、文脈によって、「~するように設定された」、「~する能力を有する」、「~するように変更された」、「~するように作られた」、「~をすることができる」などの意味を有し得る。当該表現は、「ハードウェア的に特に設計された」という意味に制限されず、例えば、特定動作を行うように構成されたプロセッサとは、当該特定動作を行うように、プログラミングを通じて構造化された特殊目的コンピュータ(special purpose computer)を意味し得る。
【0037】
本開示の多様な実施例を説明するために、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を有する直交座標系が定義され得る。本文書で用いられる、直交座標系の「X軸方向」、「Y軸方向」、「Z軸方向」などの表現は、当該説明で特に異なって定義されない限り、直交座標系の各軸が伸びていく両方向を意味し得る。また、各軸方向の前につく+符号は、当該軸方向に伸びていく両方向のどちらか一方である正の方向を意味し得、各軸方向の前につく-符号は、当該軸方向に伸びていく両方向の残りの一方である負の方向を意味し得る。
【0038】
以下、添付の図面を参照して、本開示の多様な実施例を説明する。添付の図面及び図面に関する説明において、同一又は実質的に同等の(substantially equivalent)構成要素には同一の参照符号が付与され得る。また、以下、多様な実施例の説明において、同一又は対応する構成要素を重複して記述することが省略され得るが、これは、当該構成要素がその実施例に含まれないことを意味するわけではない。
【0039】
図1は、本開示の一実施例による装置(100)の動作過程を示した図面である。装置(100)は、スポーツマッチの中継のための映像を決定することができる。本開示において、スポーツは、卓球、テニスなど、本開示による技術を適用可能な多様なスポーツを含み得、特定スポーツに制限されない。以下、便宜上、卓球に基づいて本開示の技術について説明する。
【0040】
装置(100)は、カメラグループ(110)及び/又は映像送出機器(170)と通信し得る。装置(100)は、カメラグループ(110)から当該マッチを多様な方式で撮影した複数の映像(130)を取得し得る。装置(100)は、複数の映像(130)のうち当該マッチを中継するのに用いられる中継映像を決定し得る。装置(100)は、決定された映像を映像送出機器(170)へ伝送し得る。映像送出機器(170)は、装置(100)から受信した映像を視聴者たちに送出して当該マッチに関する中継を行い得る。
【0041】
カメラグループ(110)は、1つ以上のカメラを含み得る。カメラグループ(110)の各カメラは、スポーツマッチの競技空間(120)を基準として多様な位置に配置され、多様な対象を多様な画角で撮影し得る。従って、カメラグループ(110)は、スポーツマッチを多様な方式で撮影した複数の映像(130)を生成し得る。本開示において、競技空間(120)とは、当該スポーツマッチが実施される空間であって、例えば、卓球の場合、長さ14m、幅7m、高さ5m以上の直六面体形の空間を意味し得る。各カメラは、競技空間(120)の各側面、上側方などの位置に配置され得る。あるカメラ(112)は、競技空間(120)の一部ないし全体を撮影し得る。他のカメラ(114)は、それぞれマッチ中の選手たちを撮影し得る。他のカメラ(116)は、マッチに使用中のボールを撮影して、ボールを追跡するためのボール追跡情報(140)を生成し得る。本開示において、ボール追跡情報(140)は、競技空間(120)内で時間に応じてボールが有する3次元の位置を指す情報であり得る。ボール追跡情報(140)は、ボールを追跡しながら撮影した映像であるか、ボールの時間別位置を指す情報の形態であり得る。一実施例において、カメラグループ(110)のあるカメラは、高速カメラ映像を撮影する高速カメラであり得る。高速カメラは、稠密なフレーム間隔で対象を連続撮影して、撮影された映像がフレーム低下なしに遅い速度で再生できるように撮影するカメラであり得る。高速カメラは、ボールや選手を撮影して高速カメラ映像を生成し得る。前述したカメラのうち1つ(例:カメラ(112)、カメラ(114)など)が高速カメラであってもよく、別途の高速カメラが備えられてもよい。
【0042】
装置(100)は、カメラグループ(110)から複数の映像(130)及びボール追跡情報(140)を取得し得る。装置(100)は、ボール追跡情報(140)などに基づいて、複数の映像(130)のうちマッチの中継に用いられる映像を決定し得る。一実施例において、装置(100)は、ボール追跡情報(140)に基づいて、当該マッチ内のラリー(rally)が開始されたか、又は、ラリーが終了したか否かを決定し得る。
【0043】
装置(100)は、ラリーが開始されたという決定に従い、複数の映像(130)の中から当該マッチが進行している競技空間(120)を撮影した映像(以下、第1映像(150))を現在中継されるべき映像と決定し、第1映像(150)を映像送出機器(170)へ伝送し得る。一実施例において、第1映像(150)は、競技空間(120)の一部又は全体を撮影した映像であり得る。また、装置(100)は、ラリーが終了したという決定に従い、複数の映像(130)の中から当該ラリーで得点した選手を撮影した映像(以下、第2映像(160))を現在中継されるべき映像と決定し、第2映像(160)を映像送出機器(170)へ伝送し得る。
【0044】
映像送出機器(170)は、装置(100)から受信した(例:第1映像(150)、第2映像(160)など)を視聴者たちに送出して当該マッチに関する中継を行い得る。本開示において、映像送出機器(170)は、TVで中継映像をリアルタイムで送出する放送装備であるか、インターネット網を通じて各端末(例:スマートフォン)へ中継映像を提供するかリアルタイムでストリーミングするサーバーであり得る。
【0045】
図2は、本開示の一実施例による装置(100)のブロック図を示した図面である。一実施例において、装置(100)は、通信回路(230)、1つ以上のプロセッサ(210)及び/又は1つ以上のメモリ(220)を構成要素として含み得る。一実施例において、装置(100)の構成要素のうち、少なくとも1つが省略されるか、他の構成要素が装置(100)に追加され得る。一実施例において、追加で(additionally)又は代わりに(alternatively)、一部の構成要素が統合されて具現されるか、単数又は複数の個体で具現され得る。本開示において、1つ以上のプロセッサ(210)は、プロセッサ(210)と表現され得る。プロセッサ(210)という表現は、文脈上明確に異なって表現しない以上、1つ又はそれ以上のプロセッサの集合を意味し得る。本開示において、1つ以上のメモリ(220)は、メモリ(220)と表現され得る。メモリ(220)という表現は、文脈上明確に異なって表現しない以上、1つ又はそれ以上のメモリの集合を意味し得る。一実施例において、装置(100)内/外部の構成要素のうち、少なくとも一部の構成要素は、バス、GPIO(general purpose input/output)、SPI(serial peripheral interface)又はMIPI(mobile industry processor interface)などを通じて連結され、情報(データ、信号など)をやり取りし得る。
【0046】
通信回路(230)は、装置(100)とカメラグループ(110)、又は、装置(100)と映像送出機器(170)間の無線又は有線通信を行い得る。例えば、通信回路(230)は、eMBB(enhanced Mobile Broadband)、URLLC(Ultra Reliable Low-Latency Communications)、MMTC(Massive Machine Type Communications)、LTE(Long-Term Evolution)、LTE-A(LTE Advance)、NR(New Radio)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、GSM(Global System for Mobile communications)、CDMA(Code Division Multiple Access)、WCDMA(Wideband CDMA)、WiBro(Wireless Broadband)(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、ブルートゥース(Bluetooth)、NFC(Near Field Communication)(登録商標)、GPS(Global Positioning System)又はGNSS(Global Navigation Satellite System)などの方式による無線通信を行い得る。例えば、通信回路(230)は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High Definition Multimedia Interface)(登録商標)、RS-232(Recommended Standard-232)又はPOTS(Plain Old Telephone Service)などの方式による有線通信を行い得る。
【0047】
プロセッサ(210)は、ソフトウェア(例:命令、プログラムなど)を駆動してプロセッサ(210)に連結された装置(100)の少なくとも1つの構成要素を制御し得る。また、プロセッサ(210)は、本開示と関連した多様な演算、処理、データ生成、加工などの動作を行い得る。また、プロセッサ(210)は、データなどをメモリ(220)からロードするか、メモリ(220)に格納し得る。一実施例において、プロセッサ(210)は、通信回路(230)を通じて、カメラグループ(110)から当該マッチに用いられるボールを追跡するためのボール追跡情報(140)を取得し、ボール追跡情報(140)に基づいて、マッチ内のラリーの開始又は終了を決定し、ラリーが開始されたという決定に従い、通信回路(230)を制御して、複数の映像(130)のうち第1映像(150)を映像送出機器(170)へ伝送し、ラリーが終了したという決定に従い、通信回路(230)を制御して、複数の映像(130)のうち第2映像を映像送出機器へ伝送し得る。
【0048】
メモリ(220)は、多様なデータを格納し得る。メモリ(220)に格納されるデータは、装置(100)の少なくとも1つの構成要素によって取得されるか、処理されるか、用いられるデータであって、ソフトウェア(例:命令、プログラムなど)を含み得る。メモリ(220)は、揮発性及び/又は非揮発性メモリを含み得る。本開示において、命令ないしプログラムは、メモリ(220)に格納されるソフトウェアであって、装置(100)のリソースを制御するためのオペレーションシステム、アプリケーション及び/又はアプリケーションが装置(100)のリソースを活用することができるように多様な機能をアプリケーションに提供するミドルウェアなどを含み得る。一実施例において、メモリ(220)は、プロセッサ(210)による実行時にプロセッサ(210)が演算を行うようにする命令を格納し得る。一実施例において、メモリ(220)は、複数の映像(130)、ボール追跡情報(140)など、本開示の技術の実現に必要な多様な情報を格納し得る。
【0049】
一実施例において、装置(100)は、多様な形態の装置になり得る。例えば、装置(100)は、コンピュータ装置、サーバー、携帯用通信装置、前述した装置の組合わせによる装置、又は、前述した装置内のチップ、ボード、回路などであり得る。ただし、本開示の装置(100)は前述した装置に限定されない。
【0050】
本開示は、カメラグループ(110)及び装置(100)を含むシステムを提供し得る。また、本開示は、カメラグループ(110)、装置(100)及び映像送出機器(170)を含むシステムも提供し得る。当該システムも本開示の範囲内に含まれる。
【0051】
図3は、本開示の一実施例による中継映像の決定過程を示した図面である。前述した通り、装置(100)のプロセッサ(210)は、複数の映像(130)のうちスポーツマッチの状況に適した中継用映像を決定し得る。
【0052】
一実施例において、プロセッサ(210)は、ラリーの開始前、当該ラリーが開始される準備ができたか否かを決定し得る。また、プロセッサ(210)は、ラリーの開始準備状態に適した映像を決定し、これを映像送出機器へ伝送し得る。具体的には、プロセッサ(210)は、ラリーの開始前、通信回路(230)を通じて、カメラグループ(110)から選手の動きを追跡するための選手動き情報を取得し得る。本開示において、選手動き情報は、マッチ中の選手たちの動きを指す情報であり得る。例えば、選手動き情報は、選手の腕、足の動きなどを撮影した映像、又は、腕、足の時間別位置、姿勢を記録した情報であり得る。カメラグループ(110)は、選手を撮影して、選手動き情報を生成し得る。
【0053】
プロセッサ(210)は、選手動き情報に基づいて、ラリーが開始される準備ができたか否かを決定し得る。一実施例において、選手のうち一人がサーブ準備動作を取る場合、プロセッサ(210)は、ラリーが開始される準備ができたと決定し得る。メモリ(220)は、サーブ準備動作に該当する動きを指す情報を予め格納し得る。プロセッサ(210)は、サーブ準備動作に該当する動きを指す情報及び選手動き情報に基づいてラリーが開始される準備ができたか否かを決定し得る。
【0054】
一実施例において、各選手がラリーのための指定位置(例:卓球台基準特定エンドライン後方)に位置する場合、プロセッサ(210)は、ラリーが開始される準備ができたと決定することもある。メモリ(220)は、マッチの得点状況及び直前のラリーで各選手の指定位置を指す情報を格納し得る。プロセッサ(210)は、当該情報に基づいて各選手が競技空間(120)のうちどこに位置すべきかを決定し得る。プロセッサ(210)は、選手動き情報に基づいて各選手がラリーのための指定位置に位置する場合、ラリーが開始される準備ができたと決定し得る。一実施例において、ラリーが開始される準備ができたことを指す信号を外部から受信することにより、プロセッサ(210)は、ラリーが開始される準備ができたと決定することもある。
【0055】
一実施例において、プロセッサ(210)は、通信回路(230)を通じてカメラグループ(110)から審判動き情報を取得し得る。審判動き情報は、審判の動きを指す情報であり得る。例えば、審判動き情報は、審判の腕、足の動きなどを撮影した映像、又は、腕、足の時間別位置、姿勢を記録した情報であり得る。カメラグループ(110)は、審判を撮影して、審判動き情報を生成し得る。プロセッサ(210)は、選手動き情報及び/又は審判動き情報に基づいて、ラリーが開始される準備ができたか否かを決定し得る。例えば、審判が特定動作、手信号などをする場合、ラリーが開始される準備ができたと決定され得る。
【0056】
ラリーが開始される準備ができたという決定に従い、プロセッサ(210)は、通信回路(230)を制御して、複数の映像(130)のうち当該ラリーでサーブ権を持つ選手を撮影した映像(以下、第3映像(320))を現在の中継されるべき映像と決定し得る。プロセッサ(210)は、当該第3映像(320)を映像送出機器(170)へ伝送し得る。これにより、映像送出機器(170)は、以前に送出されていた映像(例:競技空間を撮影した映像(310)など)の送出を中断し、第3映像(320)の送出を開始し得る。
【0057】
その後、前述した通り、プロセッサ(210)は、当該ラリーの開始又は終了を決定し、それに適した映像を映像送出機器へ伝送して視聴者たちに送出されるようにすることができる。即ち、プロセッサ(210)は、第3映像(320)を伝送した後、ボール追跡情報(140)に基づいてラリーが開始されたか否かを決定し得る。ラリーが開始されたという決定に従い、プロセッサ(210)は、競技空間(120)を撮影した第1映像(150)を映像送出機器(170)へ伝送し得る。これにより、映像送出機器(170)は、以前に送出されていた第3映像(320)の送出を中断し、第1映像(150)の送出を開始し得る。
【0058】
また、プロセッサ(210)は、第1映像(150)を伝送した後、ボール追跡情報(140)に基づいてラリーが終了したか否かを決定し得る。ラリーが終了したという決定に従い、プロセッサ(210)は、当該ラリーで得点した選手を撮影した第2映像(160)を映像送出機器(170)へ伝送し得る。これにより、映像送出機器(170)は、以前に送出されていた第1映像(150)の送出を中断し、第2映像(160)の送出を開始し得る。
【0059】
図4は、本開示の一実施例によるスポーツマッチの試合表面(400)を示した図面である。試合表面(400)は、競技空間(120)のうち得失点に関連した各種判断の基準になる領域であって、試合表面(400)はセンターラインを基準に第1コート(410)と第2コート(420)に分けられ得る。例えば、卓球の場合、試合表面(400)は卓球台の上面であり得、テニスの場合、試合表面は所定の規格に従ったテニスコートであり得る。前述した通り、説明の便宜上、卓球を基準に説明する。
【0060】
装置(100)のプロセッサ(210)は、ボール追跡情報(140)に基づいて、多様な方式でラリーの開始の有無を決定し得る。一実施例において、プロセッサ(210)は、ラリーの開始準備状態で、ボールが試合表面(400)に接触したか否かに基づいてラリーが開始されたことを決定し得る。プロセッサ(210)は、ボール追跡情報(140)に基づいてボールが試合表面(400)に接触したか否かを決定し得る。例えば、プロセッサ(210)は、ボールのz軸上位置を試合表面(400)の位置情報と比較して、ボールが試合表面(400)に接触したか否かを決定し得る。メモリ(220)は、試合表面(400)の位置情報を予め格納し得る。
【0061】
一実施例において、プロセッサ(210)は、ボールが垂直上方に予め設定された距離以上移動したか否かに基づいて、ラリーが開始されたことを決定し得る。例えば、ボールがサーブする選手の手を離れて16cm以上実質的に(substantially)垂直上方に移動した場合、プロセッサ(210)は、ラリーが開始されたと決定し得る。一実施例において、ラリーの開始準備状態で、ボールが垂直上方に予め設定された距離以上移動した時、ラリーが開始されたと決定することもある。一実施例において、プロセッサ(210)は、ボールが垂直上方に予め設定された距離以上移動した後、予め設定された時間間隔(例:3秒)内に試合表面(400)に接触したか否かに基づいて、ラリーが開始されたことを決定することもある。
【0062】
図5は、本開示の一実施例によるラリーの継続及び終了を示した図面である。前述した通り、装置(100)のプロセッサ(210)は、ラリーの終了を決定し得る。一実施例において、プロセッサ(210)は、試合表面(400)を指す情報(以下、試合表面情報)及びボール追跡情報(140)に基づいて、ラリーが終了したか否かを決定し得る。本開示において、試合表面情報は、試合表面(400)に関する情報を含み得る。試合表面情報は、競技空間(120)内で試合表面(400)の位置を指す情報を含み得る。また、試合表面情報は、試合表面(400)上の両コート(410、420)が占める領域、センターライン、エンドライン及びサイドラインの位置、ネットの高さと位置などを指し得る。
【0063】
ラリー中、ボールは試合表面(400)の2つのコートのうち1つのコート(例:第1コート(410))に接触し得る(510)。プロセッサ(210)は、試合表面情報及びボール追跡情報(140)に基づいてこれを判断し得る。その後、プロセッサ(210)は、試合表面情報及びボール追跡情報(140)に基づいて、ボールが予め設定された第1時間間隔(例:3秒)内に2つのコートのうち他のコート(例:第2コート(420))に接触したか否かを決定し得る(512)。ボールがあるコートに接触した後、第1時間間隔内に他のコートに接触したという決定に従い、プロセッサ(210)は、当該ラリーが終了しておらず、継続中であると決定し得る。
【0064】
一方、ボールがあるコート(例:第1コート(410))に接触した後、第1時間間隔内に他のコート(例:第2コート(420))に接触できなかったという決定に従い、プロセッサ(210)は、当該ラリーが終了したと決定し得る。例えば、ボールが第1コート(410)に接触し、再び第1コート(410)に接触するか(522)、第1コート(410)に接触した後、試合表面(400)を逸脱した場合(524)など、第1コート(410)に接触した後、第1時間間隔内に第2コート(420)に接触できなければ、プロセッサ(210)は、当該ラリーが終了したと決定し得る。
【0065】
一実施例において、プロセッサ(210)は、ボールの速力に基づいて、ラリーの終了を決定することもある。プロセッサ(210)は、ボール追跡情報(140)に基づいてボールの速力を決定し得る。ボールの速力が予め設定された第2時間間隔以上一定量以下を維持する場合(例:7秒以上0.2m/s以下の速力を維持)、プロセッサ(210)は、当該ラリーが終了したと決定し得る。例えば、ボールが試合表面(400)や競技空間(120)内で一定時間以上停止しているか、一定速力以下の速力で動く時、ラリーが終了したと決定され得る(526)。
【0066】
一実施例において、プロセッサ(210)は、ボールの追跡に失敗し、一定時間再びボールを追跡できない場合に、ラリーが終了したと決定することもある。プロセッサ(210)は、カメラグループ(110)からボール追跡情報(140)を取得し得る。カメラグループ(110)がボールの位置を追跡できない場合、例えば、ボールが選手や卓球台などによって遮られたり、ボールが競技空間(120)を逸脱した場合、ボール追跡情報(140)においてその時間のボールの位置に関する情報が欠落することがある。プロセッサ(210)は、ボール追跡に失敗した時間の情報が欠落した当該ボール追跡情報(140)を取得し、ボール追跡に失敗した時間が一定時間(例:30秒)以上であるか否かを決定し、一定時間ボール追跡に失敗した場合、当該ラリーが終了したと決定し得る。
【0067】
ラリーが終了したという決定に従い、プロセッサ(210)は、当該マッチの得点状況を更新し得る。プロセッサ(210)は、試合表面情報及びボール追跡情報(140)に基づいて、当該ラリーで得点があったか、そして得点した選手は誰なのかを決定し得る。前述した通り、試合表面情報は、試合表面(400)内に両コートが占める領域を指す情報を含み得る。プロセッサ(210)は、このような試合表面情報及びボール追跡情報(140)に基づいて、ラリーが終了する前にボールがどのような軌跡を示したかを判断し、これにより、得点の有無と得点した選手を決定し得る。一実施例において、プロセッサ(210)は、ラリーが終了する前から逆順で試合表面(400)に接触した最近の二回の場合(instance)において、ボールがどのコート(410、420)に接触したかに基づいて、得点の有無と得点した選手を決定し得る。例えば、ボールが第1コート(410)に接触した後、引き続き第1コート(410)に接触した場合、第2コート(420)側エンド(end)に位置した選手が得点したものと決定され得る。ボールが第1コート(410)に接触し、引き続き第2コート(420)に接触した後、ボールが一定速力以下で動いたり、ボールの追跡に失敗した場合、第1コート(410)側エンドに位置した選手が得点したものと決定され得る。
【0068】
一実施例において、プロセッサ(210)は、選手動き情報に追加で基づいて、当該ラリーで得点があったか、そして得点した選手は誰なのかを決定し得る。第1コート(410)側選手がレシーブ動作をした直後、ボールが第1コート(410)に接触した場合、第2コート(420)側選手が得点したものと決定され得る。第1コート(410)側選手がサーブ動作をした直後、ボールが第2コート(420)にすぐに接触した場合、第2コート(420)側選手が得点したものと決定され得る。又は、第1コート(410)側選手がサーブやレシーブ動作をした直後、ボールが一定速力以下で動いたり、ボールの追跡に失敗した場合、第2コート(420)側選手が得点したものと決定され得る。
【0069】
当該ラリーでの得点の有無と得点した選手が決定されれば、プロセッサ(210)は、これに基づいて、当該スポーツマッチの得点状況を指す情報(以下、得点状況情報)を更新し得る。即ち、プロセッサ(210)は、得点した選手に該当するスコアを増加させ得る。また、当該ラリーでの得点の有無と得点した選手が決定されれば、プロセッサ(210)は、選手たちそれぞれを撮影した映像のうち1つを当該ラリーで得点した選手を撮影した第2映像(160)と決定し得る。その後、プロセッサ(210)は、第2映像(160)を現在の中継されるべき映像と決定し、第2映像(160)を映像送出機器(170)へ伝送し得る。
【0070】
図6は、本開示の一実施例による、ラリーの終了が決定されることによって中継される映像を決定する過程を示した図面である。前述した通り、ラリーが終了したという決定に従い、プロセッサ(210)は、複数の映像(130)のうち当該ラリーで得点した選手を撮影した第2映像(160)を現在の中継されるべき映像と決定し、第2映像(160)を映像送出機器(170)へ伝送し得る。一実施例において、プロセッサ(210)は、第2映像(160)を伝送し、一定時間(例:5秒)が過ぎた後、中継される他の映像を決定し、これを映像送出機器(170)へ追加で伝送し得る。
【0071】
一実施例(610)において、プロセッサ(210)は、終了したラリーの次のラリーでサーブ権を持つ選手を撮影した映像(以下、第4映像(640))を映像送出機器(170)へ追加で伝送し得る。メモリ(220)は、終了したラリーでサーブ権を持っていた選手を指す情報及びラリーの終了によって更新された得点状況情報を格納し得る。プロセッサ(210)は、終了したラリーでサーブ権を持っていた選手を指す情報及びラリーの終了によって更新された得点状況情報に基づいて、終了したラリーの次のラリーでサーブ権を持つ選手を決定し得る。例えば、2ポイントを得点するたびに、又は、得点状況が10:10である場合、毎ポイントを得点するたびに、サーブ権が他の選手又はチームに変更されなければならないこともある。得点状況上、サーブする選手が変更されなければならない場合、プロセッサ(210)は、終了したラリーでサーブ権を持つ選手ではない反対チーム選手を次のラリーでサーブ権を持つ選手と決定し得る。得点状況上、サーブする選手が変更されてはならない場合、プロセッサ(210)は、終了したラリーでサーブ権を持つ選手を次のラリーでもサーブ権を持つ選手と決定し得る。
【0072】
次のラリーでサーブ権を持つ選手が決定されることによって、プロセッサ(210)は、複数の映像(130)のうち次のラリーでサーブ権を持つ選手を撮影した第4映像(640)を決定し得る。プロセッサ(210)は、第2映像(160)を伝送した後、通信回路(230)を制御して、第4映像(640)を映像送出機器(170)へ伝送し得る。一実施例において、第2映像(160)を伝送し、一定時間(例:5秒)が過ぎた後、第4映像(640)を映像送出機器(170)へ伝送し得る。これにより、映像送出機器(170)は、以前に送出されていた第2映像(160)の送出を中断し、第4映像(640)の送出を開始し得る。
【0073】
一実施例(620、630)において、プロセッサ(210)は、終了したラリー内でボールが両コートの間を往復した回数に基づいて、第2映像(160)以後に映像送出機器(170)へ追加で伝送する映像を決定し得る。具体的には、プロセッサ(210)は、ボール追跡情報(140)に基づいて、終了したラリー内でボールが両コートの間を往復した回数を決定し得る。プロセッサ(210)は、決定された往復回数と予め設定された基準回数と比較を行い得る。
【0074】
往復した回数が予め設定された第1回数(例:10回)以上であるという決定に従い、プロセッサ(210)は、終了したラリーに関するリプレー映像(650)を映像送出機器(170)へ伝送し得る。例えば、プロセッサ(210)は、第2映像(160)を伝送した後、通信回路(230)を制御して、リプレー映像(650)と第4映像(640)をそれぞれ一定時間間隔を置いて順次映像送出機器(170)へ伝送し得る(620)。一実施例において、第2映像(160)を伝送し、一定時間(例:5秒)が過ぎた後、リプレー映像(650)と第4映像(640)をそれぞれ一定時間間隔を置いて順次映像送出機器(170)へ伝送し得る。これにより、映像送出機器(170)は、以前に送出されていた第2映像(160)の送出を中断し、リプレー映像(650)を送出した後、再び一定時間が過ぎた後、第4映像(640)を送出し得る。
【0075】
往復した回数が予め設定された第2回数(例:1回)以下であるという決定に従い、プロセッサ(210)は、終了したラリーに対する高速カメラ映像(660)を映像送出機器(170)へ伝送し得る。第2回数は第1回数より小さい数であり得る。例えば、サーブによって得点が発生した場合(サーブポイント、往復回数0回)、高速カメラ映像(660)が中継に活用され得る。プロセッサ(210)は、第2映像(160)を伝送した後、通信回路(230)を制御して、高速カメラ映像(660)と第4映像(640)を順次映像送出機器(170)へ伝送し得る(630)。一実施例において、第2映像(160)を伝送し、一定時間(例:5秒)が過ぎた後、高速カメラ映像(660)と第4映像(640)をそれぞれ一定時間間隔を置いて順次映像送出機器(170)へ伝送し得る。これにより、映像送出機器(170)は、以前に送出されていた第2映像(160)の送出を中断し、高速カメラ映像(660)を送出した後、再び一定時間が過ぎた後、第4映像(640)を送出し得る。
【0076】
一実施例において、高速カメラ映像(660)は、終了したラリー中の一部に関する高速カメラ映像であり得る。一実施例において、終了したラリーのラリー開始時点からラリー終了時点までを高速カメラで撮影した映像が高速カメラ映像(660)と決定され得る。一実施例において、終了したラリー中にボールがネット、エンドライン又はサイドラインに一定距離内に近接した時点、ボールの瞬間速力が一定値以上であった時点、選手の競技空間(120)内の位置の変化量又は選手の動きの変化量が一定値以上であった時点などを基準として、一定時間間隔(例:10秒)について高速カメラで撮影した映像が、高速カメラ映像(660)と決定されることもある。プロセッサ(210)は、ボール追跡情報(140)及び選手動き情報などに基づいて高速カメラ映像(660)を生成し得る。
【0077】
一実施例において、プロセッサ(210)は、第2映像(160)、リプレー映像(650)、高速カメラ映像(660)及び第4映像(640)の中から選択された少なくとも2つの映像を、所定の順序に従って、順次映像送出機器(170)へ伝送することもある。
【0078】
図7は、開示の一実施例によるリプレー映像(650)の生成過程を示した図面である。プロセッサ(210)は、多様な方式でラリーに関するリプレー映像(650)を生成し得る。
【0079】
一実施例において、プロセッサ(210)は、ラリーが開始されたと決定した時点から当該ラリーが終了したと決定した時点までの時間間隔を決定し得る。ラリーの開始及び終了の決定方式は、前述した通りである。プロセッサ(210)は、当該時間間隔に該当する複数の映像(130)のうち1つの映像をリプレー映像(650)と決定し得る。例えば、プロセッサ(210)は、複数の映像(130)のうち競技空間(120)全体を撮影した映像から、ラリーの開始から終了までの映像の部分を抽出した後、抽出された部分をリプレー映像(650)と決定し得る。
【0080】
一実施例において、プロセッサ(210)は、スポーツマッチ中の多様なイベントの発生を感知し、当該イベントの発生によりリプレー映像(650)を生成することもある。プロセッサ(210)は、カメラグループ(110)からの複数の映像(130)、ボール追跡情報(140)、選手動き情報及び審判動き情報などに基づいて、マッチ内に特定イベントが発生したことを決定し得る。プロセッサ(210)は、特定イベントが発生した時点から、他の特定イベントが発生した時点までの時間間隔を決定し、当該時間間隔に該当する複数の映像(130)のうち1つの映像をリプレー映像(650)と決定し得る。
【0081】
一実施例において、プロセッサ(210)は、特定のあるイベント(以下、1次イベント)が発生した時点からの映像を別に格納し始め、特定の他の2つのイベント(以下、2次イベント、3次イベント)が順次発生したことが感知されると、1次イベントから3次イベントまでの映像をリプレー映像(650)と決定することもある。
【0082】
具体的には、プロセッサ(210)は、複数の映像(130)、ボール追跡情報(140)、選手動き情報及び審判動き情報などに基づいて、当該マッチに関する分析を行い得る(710)。プロセッサ(210)は、分析過程により、マッチ中に1次イベントが発生したと決定し得る(720)。もし1次イベントが発生していない場合、マッチに関する分析過程を引き続き行う。1次イベントは、例えば「ラリーの開始」であり得る。ラリーの開始を決定する方法は、前述した通りである。プロセッサ(210)は、複数の映像(130)のうち1つの映像を選択し得る(例:競技空間全体を撮影した映像)。プロセッサ(210)は、選択された映像について、1次イベントの発生時点以後の映像を別に格納し始め得る(730)。1次イベント検出及び映像格納と並行して、プロセッサ(210)は、マッチの分析過程を引き続き行い得る。
【0083】
プロセッサ(210)は、分析過程により、1次イベント以後に2次イベントが発生したと決定し得る(740)。もし2次イベントが発生していない場合、マッチに関する分析過程を引き続き行う。2次イベントは、例えば「ラリー内にボールが両コートの間を往復した回数が第1回数に到達」であり得る。往復回数は、前述した通り、ボール追跡情報(140)などに基づいて決定され得る。プロセッサ(210)は、1次イベント検出以後、格納していた映像の格納を引き続き行い得る。また、プロセッサ(210)は、マッチの分析過程を引き続き行い得る。
【0084】
プロセッサ(210)は、分析過程により、2次イベント以後に3次イベントが発生したと決定し得る(750)。もし3次イベントが発生していない場合、マッチに関する分析過程を引き続き行う。3次イベントは、例えば「ラリーの終了」であり得る。ラリーの終了を決定する方法は、前述した通りである。プロセッサ(210)は、先に選択した映像のうち、1次イベント発生から3次イベント発生までの時間間隔に該当する部分映像を抽出して、リプレー映像(650)と決定し得る(760)。プロセッサ(210)は、前述した通り、リプレー映像(650)を映像送出機器(170)へ伝送し得る。
【0085】
一実施例において、1次イベント発生後から予め設定された時間間隔以上2次イベント発生が感知されない場合、又は2次イベント発生後から予め設定された時間間隔以上3次イベント発生が感知されない場合、進行中のリプレー映像の生成過程を中断し、リプレー映像生成過程を最初から再び始め得る(710)。
【0086】
一実施例において、1次イベントないし3次イベントのそれぞれは多様なイベントに設定され得る。例えば「ボールがネット、エンドライン又はサイドラインに一定距離内に近接」、「ボールの瞬間速力が一定値以上に到達」、「選手の競技空間(120)内の位置の変化量又は選手の動きの変化量が一定値以上に到達」、「ボールがサーブ後にあるコートから他のコートに移動」などが2次イベントに設定され得る。
【0087】
一実施例において、競技空間(120)内の特定領域を探索領域に設定し、当該探索領域内のボール又は選手の動きに基づいて、イベントの発生を決定することもある。例えば、センターラインを貫く仮想の面を想定して探索領域に設定し、ボールが当該探索領域を通過することを2次イベントに設定し得る。プロセッサ(210)は、探索領域及びボール追跡情報(140)に基づいて、当該2次イベントを決定し得る。例えば、野球の場合、投手マウンドの一定部分を探索領域に設定し、探索領域及び投手の動き情報に基づいて投手が野球のボールを投げたと判断されれば、これを1次イベントと決定し得る。「打者が、投手が投げた野球のボールを打撃」又は「電光板を撮影した映像からボール又はストライクが発生したことを感知」した場合を2次イベントと決定し得る。また、「電光板を撮影した映像からアウトカウントが変化したり、得点が発生したことを感知」した場合を3次イベントと決定し得る。
【0088】
一実施例において、プロセッサ(210)は、前述した方法で特定の映像に遅い再生(例:0.8倍速再生)処理を行い、リプレー映像(650)を生成し得る。一実施例において、プロセッサ(210)は、リプレー映像(650)のある領域(例:映像の右下段)にPIP(Picture-In-Picture)の形態で当該マッチのリアルタイム映像(例:競技空間全体を撮影した映像)を含めることもある。
【0089】
図8は、本開示の一実施例によるラリー分析映像を示した図面である。ラリー分析映像は、当該ラリーに関する分析情報を含み得る。ラリーに関する分析情報は、当該ラリーでボールが試合表面(400)に接触した位置を時系列的に指す情報を含み得る。図示された実施例によるラリー分析映像は、ラリー中にボールが試合表面(400)の各コート上のどの地点に接触したかを、接触した順に表示する。実施例により、ボールが接触した各時点が表示されることもある。
【0090】
プロセッサ(210)は、複数の映像(130)、ボール追跡情報(140)、選手動き情報及び審判動き情報などに基づいて、ラリーに関する分析情報を生成し得る。プロセッサ(210)は、多様な状況において、ラリーに関する分析情報に基づいてラリー分析映像を生成し得る。プロセッサ(210)は、生成されたラリー分析映像を映像送出機器(170)へ伝送して中継されるようにすることができる。一実施例において、プロセッサ(210)は、ラリー分析映像を生成することを指示する入力を受信することによって、ラリーに関する分析情報に基づいてラリー分析映像を生成し得る。
【0091】
一実施例において、プロセッサ(210)は、終了したラリー内でボールが両コートの間を往復した回数が予め設定された回数以上である場合、ラリーに関する分析情報に基づいてラリー分析映像を生成し得る。一実施例において、プロセッサ(210)は、次のラリーの開始が一定時間以上遅れる場合、ラリーに関する分析情報に基づいてラリー分析映像を生成し得る。一実施例において、プロセッサ(210)は、ラリーの終了によって更新された得点状況情報に基づいて、マッチ中の休憩時間であるか否かを決定し、休憩時間に該当するという決定に従い、休憩時間以前のラリーに関する分析情報に基づいてラリー分析映像を生成し得る。例えば、両選手ないし両チームの点数合計が6の倍数となり、タオリング(汗拭き時間)が与えられる場合、ラリー分析映像が生成され、映像送出機器(170)へ伝送され得る。
【0092】
一実施例において、プロセッサ(210)は、ラリー中にドライブ競合が発生した場合に、当該ラリーに関する分析情報を含むラリー分析映像を生成することもある。プロセッサ(210)は、ボール追跡情報(140)に基づいてラリー中にドライブ競合が発生したか否かを決定し得る。具体的には、プロセッサ(210)は、ボール追跡情報(140)に基づいて、ラリー内のボールの水平方向速力の平均値を決定し得る。プロセッサ(210)は、当該平均値を予め設定された値と比較し得る。当該平均値が予め設定された値以上であるという決定に従い、プロセッサ(210)は、当該ラリーに関する分析情報を含むラリー分析映像を生成し得る。一実施例において、プロセッサ(210)は、第4映像(640)を伝送する前に、通信回路(230)を制御して当該ラリー分析映像を映像送出機器(170)へ伝送し得る。例えば、ラリー分析映像は、リプレー映像(650)の伝送前又は後、高速カメラ映像(660)の伝送前又は後に映像送出機器(170)へ伝送され得る。一実施例において、プロセッサ(210)は、高速カメラ映像(660)のある領域(例:映像の右下段)にPIP形態で当該マッチのリアルタイム映像(例:競技空間全体を撮影した映像)を含めることもある。
【0093】
図9は、本開示の一実施例によるゲーム(game)分析映像を示した図面である。マッチは奇数のゲームからなり得る。例えば、1つの卓球マッチは最大7つのゲームが行われる7戦4先勝制で施行され得る。各ゲームでは11点を先に取得する選手又はチームが勝利し得る。ゲーム分析映像は当該ゲームに関する分析情報を含み得る。ゲームに関する分析情報は、当該ゲーム内の選手(又はチーム)別サーブ方向、サーブ成功率、攻撃方向(攻撃成功時にボールが試合表面上に接触した位置)及び攻撃成功率の中から選択された少なくとも1つの情報を含み得る。一実施例において、ゲームに関する分析情報は、当該ゲーム内の特定選手が打ったボールの平均速力情報を更に含み得る。図示された実施例によるゲーム分析映像は、3回目のゲームで2番選手の攻撃方向が上段である場合が39.3%、中段である場合が46.4%、下段である場合が14.3%であることが表示される。また、2番選手が打ったボールの平均速力が17.4km/hであることが表示される。
【0094】
プロセッサ(210)は、複数の映像(130)、ボール追跡情報(140)、選手動き情報及び審判動き情報などに基づいて、ゲームに関する分析情報を生成し得る。一実施例において、プロセッサ(210)は、得点状況上、1ゲームが終了したと判断される場合、ゲームに関する分析情報に基づいてゲーム分析映像を生成し得る。具体的には、プロセッサ(210)は、ラリーの終了によって更新された得点状況情報に基づいて、当該ラリーが含まれたゲームが終了したか否かを決定し得る(例:ある選手が11点に到達した場合など)。ゲームが終了したという決定に従い、プロセッサ(210)は、当該ゲームに関する分析情報を含むゲーム分析映像を生成し得る。一実施例において、プロセッサ(210)は、ゲーム分析映像を生成することを指示する入力を受信することによって、ゲームに関する分析情報に基づいてゲーム分析映像を生成することもある。ゲーム分析映像が生成されれば、プロセッサ(210)は、通信回路(230)を制御して、ゲーム分析映像を映像送出機器(170)へ伝送し得る。これにより、当該ゲーム分析映像が中継され得る。
【0095】
図10は、本開示の一実施例によるVAR(Video Assistant Referee)映像を示した図面である。VAR映像は、スポーツマッチで判定が曖昧な場合において、審判の判断を補助するための情報を提供するための映像であり得る。VAR映像は、ボールのラインイン/アウト(in/out)、ボールが卓球ラケットに接触したか否か、その他得失点に関連した各種判断を補助するための情報を提供し得る。図示された実施例によるVAR映像は、ラリー中のボールの軌跡をコンピュータグラフィックで表示する。
【0096】
プロセッサ(210)は、複数の映像(130)、ボール追跡情報(140)、選手動き情報及び審判動き情報などに基づいて、VAR映像を生成し得る。例えば、ボール追跡情報(140)に基づいてボールの軌跡をコンピュータグラフィックで表示したVAR映像が生成され得る。プロセッサ(210)は、多様な状況でVAR映像を生成し得る。一実施例において、プロセッサ(210)は、VAR映像を生成することを指示する入力を受信することによって、各種情報に基づいてVAR映像を生成し得る。プロセッサ(210)は、生成されたVAR映像を映像送出機器(170)へ伝送して中継されるようにすることができる。
【0097】
図11は、本開示の一実施例による中継映像決定方法(1100)を示した図面である。中継映像決定方法(1100)は、装置(100)により行われ得る。本方法(1100)は、カメラグループからボール追跡情報を取得する段階(S1110)、ボール追跡情報に基づいてラリーの開始又は終了を決定する段階(S1120)、マッチの競技空間を撮影した第1映像を映像送出機器へ伝送する段階(S1130)、及び/又はラリーで得点した選手を撮影した第2映像を映像送出機器へ伝送する段階(S1140)を含み得る。
【0098】
段階S1110で、プロセッサ(210)は、通信回路(230)を通じて、カメラグループ(110)からボール追跡情報(140)を取得し得る。段階S1120で、プロセッサ(210)は、ボール追跡情報(140)に基づいて、当該ラリーの開始又は終了を決定し得る。ラリーが開始されたという決定に従い、プロセッサ(210)は、通信回路(230)を制御して、複数の映像(130)のうち第1映像(150)を映像送出機器(170)へ伝送し得る(段階S1130)。ラリーが終了したという決定に従い、プロセッサ(210)は、通信回路(230)を制御して、複数の映像(130)のうち第2映像(160)を映像送出機器(170)へ伝送し得る(段階S1140)。
【0099】
一実施例において、方法(1100)は、プロセッサ(210)が、ラリーの開始前に通信回路(230)を通じてカメラグループ(110)から選手動き情報を取得する段階;選手動き情報に基づいてラリーが開始される準備ができたか否かを決定する段階;及び/又はラリーが開始される準備ができたという決定に従い、通信回路(230)を制御して、複数の映像(130)のうち第3映像(320)を映像送出機器(170)へ伝送する段階を更に含み得る。
【0100】
一実施例において、段階S1120は、ボールが垂直上方に予め設定された距離以上移動した後、予め設定された時間間隔内に競技空間(120)内の試合表面(400)に接触したか否かに基づいて、ラリーが開始されたことを決定する段階を含み得る。
【0101】
一実施例において、段階S1120は、試合表面情報及び/又はボール追跡情報(140)に基づいて、ラリーが終了したことを決定する段階を含み得る。
【0102】
一実施例において、段階S1140は、ラリーが終了したという決定に従い、試合表面情報及び/又はボール追跡情報(140)に基づいて、ラリー内の得点の有無及びラリーで得点した選手を決定する段階;及び/又は得点の有無及び得点した選手に基づいて、得点状況情報を更新し、複数の映像(130)のうち第2映像(160)を決定する段階を含み得る。
【0103】
一実施例において、段階S1140は、当該ラリーでサーブ権を持つ選手を指す情報及び/又は更新された得点状況情報に基づいて、当該ラリーの次のラリーでサーブ権を持つ選手を決定する段階;及び/又は第2映像(160)を伝送した後、通信回路(230)を制御して、複数の映像(130)のうち第4映像(640)を映像送出機器(170)へ伝送する段階を更に含み得る。
【0104】
一実施例において、第4映像(640)を映像送出機器(170)へ伝送する段階は、プロセッサ(210)が、ボール追跡情報(140)に基づいて、ラリー内でボールが両コートの間を往復した回数を決定する段階;往復した回数が第1回数以上であるという決定に従い、第2映像(160)を伝送した後、リプレー映像(650)と第4映像(640)を順次映像送出機器(170)へ伝送する段階;及び/又は往復した回数が第2回数以下であるという決定に従い、第2映像(160)を伝送した後、高速カメラ映像(660)と第4映像(640)を順次映像送出機器(170)へ伝送する段階を含み得る。
【0105】
本開示による方法は、コンピュータで具現された方法であり得る。本開示において、当該方法の各段階が所定の順に図示され、説明されたが、各段階は順次行われること以外に、本開示によって任意に組み合わせられ得る順序で行われることもできる。一実施例において、少なくとも一部の段階が並列的、反復的又はヒューリスティックに行われ得る。本開示は、当該方法に変化又は修正を加えることを除外しない。一実施例において、少なくとも一部の段階が省略されるか、他の段階が追加され得る。
【0106】
本開示の多様な実施例は、機器(machine)が読み出すことができる記録媒体(machine-readable recording medium)に記録されたソフトウェアで具現され得る。ソフトウェアは、上述の本開示の多様な実施例を実現するためのソフトウェアであり得る。ソフトウェアは、本開示の属する技術分野のプログラマーによって本開示の多様な実施例から推論され得る。例えば、ソフトウェアは、機器が読み出すことができる命令(例:コード又はコードセグメント)又はプログラムであり得る。機器は、記録媒体から呼び出された命令語に従って動作が可能な装置であって、例えば、コンピュータであり得る。一実施例において、機器は、本開示の実施例による装置(100)であり得る。一実施例において、機器のプロセッサは、呼び出された命令を実行して、機器の構成要素が当該命令に該当する機能を行うようにすることができる。一実施例において、プロセッサは、本開示の実施例によるプロセッサ(210)であり得る。記録媒体は、機器によって読み出されることができる、データが格納される全ての種類の記録媒体(recording medium)を意味し得る。記録媒体は、例えば、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ格納装置などを含み得る。一実施例において、記録媒体は、メモリ(220)であり得る。一実施例において、記録媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムなどに分散した形態として具現されることもできる。ソフトウェアは、コンピュータシステムなどに分散して格納され、実行され得る。記録媒体は、非一時的(non-transitory)記録媒体であり得る。非一時的記録媒体は、データが半永久的又は臨時に格納されることと関係なく実在する媒体(tangible medium)を意味し、一時的(transitory)に伝播される信号(signal)を含まない。
【0107】
以上、多様な実施例によって本開示の技術的思想が説明されたが、本開示の技術的思想は、本開示の属する技術分野で通常の知識を有する者が理解できる範囲でなされる多様な置換、変形及び変更を含む。また、そのような置換、変形及び変更は、添付の請求の範囲内に含まれ得るものと理解されるべきである。本開示による実施例は互いに組み合わせられ得る。各実施例は、場合の数に応じて多様に組み合わせられ得、組み合わせられて作られた実施例も本開示の範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】