(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-30
(54)【発明の名称】脂肪酸粒子の無い製剤、方法及び予充填注入機器
(51)【国際特許分類】
A61M 5/315 20060101AFI20231122BHJP
A61K 45/00 20060101ALI20231122BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20231122BHJP
A61K 9/08 20060101ALI20231122BHJP
A61K 9/10 20060101ALI20231122BHJP
A61K 47/18 20170101ALI20231122BHJP
A61K 47/12 20060101ALI20231122BHJP
A61K 47/26 20060101ALI20231122BHJP
A61P 27/02 20060101ALI20231122BHJP
A61K 47/10 20170101ALI20231122BHJP
A61K 47/14 20170101ALI20231122BHJP
A61M 5/28 20060101ALI20231122BHJP
【FI】
A61M5/315 512
A61K45/00
A61P43/00 111
A61K9/08
A61K9/10
A61K47/18
A61K47/12
A61K47/26
A61P27/02
A61K47/10
A61K47/14
A61M5/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023529045
(86)(22)【出願日】2021-11-15
(85)【翻訳文提出日】2023-06-08
(86)【国際出願番号】 US2021072413
(87)【国際公開番号】W WO2022104388
(87)【国際公開日】2022-05-19
(32)【優先日】2020-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391028362
【氏名又は名称】ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【氏名又は名称】出野 知
(74)【代理人】
【識別番号】100208225
【氏名又は名称】青木 修二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100144417
【氏名又は名称】堂垣 泰雄
(74)【代理人】
【識別番号】100147212
【氏名又は名称】小林 直樹
(72)【発明者】
【氏名】エドワード シー.グンゼル
(72)【発明者】
【氏名】トーマス ダブリュ.パタポフ
【テーマコード(参考)】
4C066
4C076
4C084
【Fターム(参考)】
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD08
4C066FF05
4C076AA11
4C076AA16
4C076BB11
4C076CC10
4C076CC29
4C076DD09F
4C076DD38
4C076DD41
4C076DD44
4C076DD51
4C076EE23F
4C076FF36
4C076FF68
4C084AA17
4C084MA05
4C084MA16
4C084MA66
4C084NA03
4C084NA10
4C084NA14
4C084ZA33
4C084ZC41
(57)【要約】
本開示は、脂肪酸粒子の無い予充填注入機器及び関連治療製剤及び方法に関する。治療製剤は、時間を経ても又は加速エージング状態に置かれても脂肪酸粒子フリー又は実質的に脂肪酸粒子フリーのままであることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストッパと、
バレルと、
前記ストッパ及び前記バレルの少なくとも一方の上の固体潤滑剤と、
リパーゼ活性を有し、少なくとも約1mg/mlの1つ又は複数の活性薬剤を含む、治療製剤と、
を含む、予充填注入機器であって、
前記予充填注入機器は、液体潤滑剤を含まない又は実質的に含まず、
前記治療製剤は、脂肪酸粒子を含まない又は実質的に含まない、予充填注入機器。
【請求項2】
前記活性薬剤が、タンパク質、抗体、サイトカイン、成長因子、凝固因子、プロテアーゼ、キナーゼ、フォスファターゼ、ワクチン、ペプチド、低分子干渉RNA(siRNA)、低分子干渉DNA(siDNA)、メッセンジャRNA(mRNA)、メッセンジャRNA(mRNA)、アプタマー及び/又はこれらの任意の組合せを含む、請求項1に記載の予充填注入機器。
【請求項3】
前記治療製剤が、約1mg/ml~約200mg/ml、約10mg/ml~約200mg/ml、約20mg/ml~約200mg/ml、約40mg/ml~約200mg/ml、約60mg/ml~約200mg/ml、約80mg/ml~約200mg/ml、約100mg/ml~約200mg/ml、約120mg/ml~約200mg/ml及び/又は約150mg/ml~約200mg/mlの濃度で前記1つ又は複数の活性薬剤を含む、請求項1~2のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項4】
前記治療製剤が、界面活性剤を含まない又は実質的に含まず、前記界面活性剤が、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80及び/又はこれらの組合せの少なくとも1つを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項5】
前記治療製剤が、0重量%~約0.1重量%、0重量%~約0.075重量%、0重量%~約0.05重量%、0重量%~約0.025重量%、0重量%~約0.01重量%、0重量%~約0.005重量%及び/又は約0重量%~約0.001重量%の濃度で界面活性剤を含む、請求項4に記載の予充填注入機器。
【請求項6】
前記治療製剤が、約4.0~約9.5、約4.5~約9.0、約5.0~約8.5、約5.5~約8.0、約5.5~約7.5、約5.5~約7.0及び/又は約5.5~約6.5のpHを有する緩衝剤を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項7】
前記治療製剤が、0重量%~約15重量%、約0.1重量%~約15重量%、約1重量%~約15重量%、約1.5重量%~約10重量%、約2重量%~約10重量%、約3重量%~約10重量%及び/又は約5重量%~約10重量%の濃度を有する砂糖を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項8】
前記治療製剤が、0重量%~約5重量%、約0.1重量%~約5重量%、約1重量%~約5重量%、約1.5重量%~約5重量%、約2重量%~約5重量%及び/又は約3重量%~約5重量%の濃度を有するポリオールを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項9】
前記治療製剤が、0重量%~約5重量%、約0.1重量%~約5重量%、約1重量%~約5重量%、約1.5重量%~約5重量%、約2重量%~約5重量%及び/又は約3重量%~約5重量%の濃度を有するアルギニン塩を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項10】
前記ストッパ及び前記バレルが、前記液体潤滑シリコーンを含まない又は実質的に含まない、請求項1~9のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項11】
前記バレルが、ガラス材、プラスチック材、セラミック材、金属材及び/又はこれらの組合せの少なくとも1つで作られる、請求項1~10のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項12】
前記固体潤滑剤が低摩擦係数ポリマー層であり、前記ストッパが、エラストマボディと前記エラストマボディ上に位置付けられる前記低摩擦係数ポリマー層とを備える、請求項1~11のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項13】
前記低摩擦係数ポリマー層がフルオロポリマーを含む、請求項12に記載の予充填注入機器。
【請求項14】
前記低摩擦係数ポリマー層の前記フルオロポリマーが延伸フルオロポリマーである、請求項13に記載の予充填注入機器。
【請求項15】
前記エラストマボディが、前記低摩擦係数ポリマー層の前記延伸フルオロポリマーの中へ少なくとも部分的に吸収される、請求項14に記載の予充填注入機器。
【請求項16】
前記低摩擦係数ポリマー層の前記フルオロポリマーが延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)である、請求項13に記載の予充填注入機器。
【請求項17】
前記低摩擦係数ポリマー層の前記フルオロポリマーが、バリア層と多孔質層とを有する複合フルオロポリマーフィルムを含み、前記バリア層が、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、高密度化ePTFE、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、パーフルオロプロピルビニルエーテル、パーフルオロアルコキシポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ乳酸(PLA)、ポリ(L-乳酸)(PLLA)、ポリ(D-乳酸)(PDLA)、ポリ(p-キシリレン)(PPX)及びこれらの共重合体及び組合せの少なくとも1つを含む、請求項13に記載の予充填注入機器。
【請求項18】
前記予充填注入機器の中の前記治療製剤が、0~約600粒子、0~約300粒子、0~約100粒子、0~約20粒子、0~約5粒子、0~約2粒子及び/又は0~約1粒子の25ミクロンを超えるサイズの脂肪酸粒子を含む、請求項1~17のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項19】
前記予充填注入機器の中の前記治療製剤が、0~約6000粒子、0~約3000粒子、0~約1000粒子、0~約200粒子、0~約50粒子、0~約20粒子及び/又は0~約10粒子の10ミクロンを超えるサイズの脂肪酸粒子を含む、請求項1~18のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項20】
前記治療製剤が、少なくとも約1年間2℃~8℃で貯蔵されたとき脂肪酸粒子を含まない又は実質的に含まない、請求項1~19のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項21】
前記治療製剤が、少なくとも約2年間2℃~8℃で貯蔵されたとき脂肪酸粒子を含まない又は実質的に含まない、請求項20に記載の予充填注入機器。
【請求項22】
前記治療製剤が、前記治療製剤を2か月間40度まで加熱しその後前記治療製剤を少なくとも24時間5℃まで冷却することを含む加速エージング状態に置かれた後に脂肪酸粒子を含まない又は実質的に含まない、請求項1~21のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項23】
リパーゼ活性を有し少なくとも約1mg/mlの1つ又は複数の活性薬剤を含む治療製剤を予充填注入機器へ入れること、
を含む、脂肪酸粒子を減少する方法であって、
前記注入機器は、
ストッパと、
バレルと、
前記ストッパ及び前記バレルの少なくとも一方の上の固体潤滑剤と、
を含み、
前記予充填注入機器は、液体潤滑剤を含まない又は実質的に含まず、
前記治療製剤は、界面活性剤を含まない又は実質的に含まない、方法。
【請求項24】
少なくとも約1年間2℃~8℃で前記予充填注入機器の中に治療製剤を貯蔵することを含み、前記治療製剤が、前記貯蔵ステップ後に脂肪酸粒子を含まない又は実質的に含まない、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記貯蔵ステップが少なくとも約2年間実施される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記治療製剤を、
前記予充填注入機器の中の前記治療製剤を2カ月間40℃まで加熱し、
前記加熱ステップ後前記治療製剤を少なくとも24時間5℃まで冷却する
ことを含む、加速エージング状態に置くことを含み、
前記治療製剤が、前記加熱及び冷却ステップ後に脂肪酸粒子を含まない又は実質的に含まない、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記活性薬剤が、タンパク質、抗体、サイトカイン、成長因子、凝固因子、プロテアーゼ、キナーゼ、フォスファターゼ、ワクチン、ペプチド、低分子干渉RNA(siRNA)、低分子干渉DNA(siDNA)、メッセンジャRNA(mRNA)、アプタマー及び/又はこれらの任意の組合せを含む、請求項23~26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記治療製剤が、約1mg/ml~約200mg/ml、約10mg/ml~約200mg/ml、約20mg/ml~約200mg/ml、約40mg/ml~約200mg/ml、約60mg/ml~約200mg/ml、約80mg/ml~約200mg/ml、約100mg/ml~約200mg/ml、約120mg/ml~約200mg/ml及び/又は約150mg/ml~約200mg/mlの濃度で前記1つ又は複数の活性薬剤を含む、請求項23~27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記治療製剤が前記界面活性剤を含み、前記界面活性剤が、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80及び又はこれらの組合せから選択される、請求項23~28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記治療製剤が、0重量%~約0.1重量%、約0重量%~約0.075重量%、約0重量%~約0.05重量%、約0重量%~約0.025重量%、約0重量%~約0.01重量%、0重量%~約0.005重量%及び/又は約0重量%~約0.001重量%の濃度で界面活性剤を含む、請求項23~29のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
前記治療製剤が、約4.0~約9.5、約4.5~約9.0、約5.0~約8.5、約5.5~約8.0、約5.5~約7.5、約5.5~約7.0及び/又は約5.5~約6.5のpHを有する緩衝剤を含む、請求項23~30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記治療製剤が、0重量%~約15重量%、約0.1重量%~約15重量%、約1重量%~約15重量%、約1.5重量%~約10重量%、約2重量%~約10重量%、約3重量%~約10重量%及び/又は約5重量%~約10重量%の濃度を有する砂糖を含む、請求項23~31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
前記治療製剤が、0重量%~約5重量%、約0.1重量%~約5重量%、約1重量%~約5重量%、約1.5重量%~約5重量%、約2重量%~約5重量%及び/又は約3重量%~約5重量%の濃度を有するポリオールを含む、請求項23~32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記治療製剤が、0重量%~約5重量%、約0.1重量%~約5重量%、約1重量%~約5重量%、約1.5重量%~約5重量%、約2重量%~約5重量%及び/又は約3重量%~約5重量%の濃度を有するアルギニン塩を含む、請求項23~33のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
前記ストッパ及び前記バレルが、前記シリコーン液体潤滑剤を含まない又は実質的に含まない、請求項23~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
前記バレルが、ガラス材、プラスチック材、セラミック材、金属材及び/又はこれらの組合せの少なくとも1つで作られる、請求項23~35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
前記固体潤滑剤が低摩擦係数ポリマー層であり、前記ストッパがエラストマボディを備え、前記低摩擦係数ポリマー層が前記エラストマボディ上に位置付けられる、請求項23~36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
前記低摩擦係数ポリマー層がフルオロポリマーを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記予充填注入機器の中の治療製剤が、0~約600粒子、0~約300粒子、0~約100粒子、0~約20粒子、0~約5粒子、0~約2粒子及び/又は0~約1粒子の25ミクロンを超えるサイズの脂肪酸粒子を含む、請求項23~38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記予充填注入機器の中の前記治療製剤が、0~約6000粒子、0~約3000粒子、0~約1000粒子、0~約200粒子、0~約50粒子、0~約20粒子及び/又は0~約10粒子の10ミクロンを超えるサイズの脂肪酸粒子を含む、請求項23~39のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
予充填注入機器から治療上効果的な量の治療製剤を被験者に投与すること、
を含む、被験者への脂肪酸粒子の注入を減少する方法であって、
前記予充填注入機器は、
ストッパと、
バレルと、
前記ストッパ及び前記バレルの少なくとも一方の上の固体潤滑剤と
を含み、
前記予充填注入機器は、液体潤滑剤を含まない又は実質的に含まず、
前記治療製剤は、界面活性剤を含まない又は実質的に含まず、
前記治療製剤は、リパーゼ活性を有し、少なくとも約1mg/mlの1つ又は複数の活性薬剤を含む、方法。
【請求項42】
前記活性薬剤が、タンパク質、抗体、サイトカイン、成長因子、凝固因子、プロテアーゼ、キナーゼ、フォスファターゼ、ワクチン、ペプチド、低分子干渉RNA(siRNA)、低分子干渉DNA(siDNA)、メッセンジャRNA(mRNA)、アプタマー及び/又はこれらの任意の組合せを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記治療製剤が、約1mg/ml~約200mg/ml、約10mg/ml~約200mg/ml、約20mg/ml~約200mg/ml、約40mg/ml~約200mg/ml、約60mg/ml~約200mg/ml、約80mg/ml~約200mg/ml、約100mg/ml~約200mg/ml、約120mg/ml~約200mg/ml及び/又は約150mg/ml~約200mg/mlの濃度で前記1つ又は複数の活性薬剤を含む、請求項41~42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
前記界面活性剤が、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80及び/又はこれらの組合せの少なくとも1つを含む、請求項41~43のいずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
前記治療製剤が、0重量%~約0.1重量%、約0重量%~約0.075重量%、約0重量%~約0.05重量%、約0重量%~約0.025重量%、約0重量%~約0.01重量%、0重量%~約0.005重量%及び/又は約0重量%~約0.001重量%の濃度で界面活性剤を含む、請求項41~44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
前記治療製剤が、約4.0~約9.5、約4.5~約9.0、約5.0~約8.5、約5.5~約8.0、約5.5~約7.5、約5.5~約7.0及び/又は約5.5~約6.5のpHを有する緩衝剤を含む、請求項41~45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
前記治療製剤が、0重量%~約15重量%、約0.1重量%~約15重量%、約1重量%~約15重量%、約1.5重量%~約10重量%、約2重量%~約10重量%、約3重量%~約10重量%及び/又は約5重量%~約10重量%の濃度を有する砂糖を含む、請求項41~46のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
前記治療製剤が、0重量%~約5重量%、約0.1重量%~約5重量%、約1重量%~約5重量%、約1.5重量%~約5重量%、約2重量%~約5重量%及び/又は約3重量%~約5重量%の濃度を有するポリオールを含む、請求項41~47のいずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
前記治療製剤が、0重量%~約5重量%、約0.1重量%~約5重量%、約1重量%~約5重量%、約1.5重量%~約5重量%、約2重量%~約5重量%及び/又は約3重量%~約5重量%の濃度を有するアルギニン塩を含む、請求項41~48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記ストッパ及び前記バレルが、前記シリコーン液体潤滑剤を含まない又は実質的に含まない、請求項41~49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記バレルが、ガラス材、プラスチック材、セラミック材、金属材及び/又はこれらの組合せの少なくとも1つで作られる、請求項41~50のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
前記固体潤滑剤が低摩擦係数ポリマー層であり、前記ストッパがエラストマボディを備え、前記低摩擦係数ポリマー層が前記エラストマボディ上に位置付けられる、請求項41~51のいずれか1項に記載の方法。
【請求項53】
前記低摩擦係数ポリマー層がフルオロポリマーを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記予充填注入機器の中の治療製剤が、0~約600粒子、0~約300粒子、0~約100粒子、0~約20粒子、0~約5粒子、0~約2粒子及び/又は0~約1粒子の25ミクロンを超えるサイズの脂肪酸粒子を含む、請求項41~53のいずれか1項に記載の方法。
【請求項55】
前記予充填注入機器の中の前記治療製剤が、0~約6000粒子、0~約3000粒子、0~約1000粒子、0~約200粒子、0~約50粒子、0~約20粒子及び/又は0~約10粒子の10ミクロンを超えるサイズの脂肪酸粒子を含む、請求項41~54のいずれか1項に記載の方法。
【請求項56】
前記投与ステップが眼の疾患を治療するために実施される、請求項41~55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項57】
少なくとも約1mg/mlの1つ又は複数の活性薬剤、
を含む、非経口製剤であって、
前記製剤は、リパーゼ活性を有し、少なくとも約1年間2℃~8℃で貯蔵されたとき脂肪酸粒子を含まない又は実質的に含まない、製剤。
【請求項58】
前記製剤が、少なくとも約2年間2℃~8℃で貯蔵されたとき脂肪酸粒子を含まない又は実質的に含まない、請求項57に記載の製剤。
【請求項59】
前記活性薬剤が、タンパク質、抗体、サイトカイン、成長因子、凝固因子、プロテアーゼ、キナーゼ、フォスファターゼ、ワクチン、ペプチド、低分子干渉RNA(siRNA)、低分子干渉DNA(siDNA)、メッセンジャRNA(mRNA)、アプタマー及び/又はこれらの組合せを含む、請求項57~58のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項60】
前記製剤が、約1mg/ml~約200mg/ml、約10mg/ml~約200mg/ml、約20mg/ml~約200mg/ml、約40mg/ml~約200mg/ml、約60mg/ml~約200mg/ml、約80mg/ml~約200mg/ml、約100mg/ml~約200mg/ml、約120mg/ml~約200mg/ml及び/又は約150mg/ml~約200mg/mlの濃度で前記1つ又は複数の活性薬剤を含む、請求項57~59のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項61】
前記治療製剤が、界面活性剤を含まない又は実質的に含まず、前記界面活性剤が、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80及び/又はこれらの組合せの少なくとも1つを含む、請求項57~60のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項62】
前記治療製剤が、0重量%~約0.1重量%、0重量%~約0.075重量%、0重量%~約0.05重量%、0重量%~約0.025重量%、0重量%~約0.01重量%、0重量%~約0.005重量%及び/又は約0重量%~約0.001重量%の濃度で前記界面活性剤を含む、請求項61に記載の製剤。
【請求項63】
約4.0~約9.5、約4.5~約9.0、約5.0~約8.5、約5.5~約8.0、約5.5~約7.5、約5.5~約7.0及び/又は約5.5~約6.5のpHを有する緩衝剤を含む、請求項57~62のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項64】
0重量%~約15重量%、約0.1重量%~約15重量%、約1重量%~約15重量%、約1.5重量%~約10重量%、約2重量%~約10重量%、約3重量%~約10重量%及び/又は約5重量%~約10重量%の濃度を有する砂糖を含む、請求項57~63のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項65】
0重量%~約5重量%、約0.1重量%~約5重量%、約1重量%~約5重量%、約1.5重量%~約5重量%、約2重量%~約5重量%及び/又は約3重量%~約5重量%の濃度を有するポリオールを含む、請求項57~64のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項66】
0重量%~約5重量%、約0.1重量%~約5重量%、約1重量%~約5重量%、約1.5重量%~約5重量%、約2重量%~約5重量%及び/又は約3重量%~約5重量%の濃度を有するアルギニン塩を含む、請求項57~65のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項67】
少なくとも1つの溶剤を含む、請求項57~66のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項68】
前記少なくとも1つの溶剤が、水、酢酸、プロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ベンジル安息香酸及びこれらの組合せを含む、請求項67に記載の製剤。
【請求項69】
前記予充填シリンジの中の前記製剤が、0~約600粒子、0~約300粒子、0~約100粒子、0~約20粒子、0~約5粒子、0~約2粒子及び/又は0~約1粒子の25ミクロンを超えるサイズの脂肪酸粒子を含む、請求項57~68のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項70】
前記予充填シリンジの中の前記製剤が、0~約6000粒子、0~約3000粒子、0~約1000粒子、0~約200粒子、0~約50粒子、0~約20粒子及び/又は0~約10粒子の10ミクロンを超えるサイズの脂肪酸粒子を含む、請求項57~69のいずれか1項に記載の製剤。
【請求項71】
ストッパと、
バレルと、
前記ストッパ及び前記バレルの少なくとも1つの上の固体潤滑剤と、
リパーゼ活性を有し、少なくとも1mg/mlの1つ又は複数の活性薬剤を含む、治療製剤と、
を含む、予充填注入機器であって、
前記予充填注入機器は、液体潤滑剤を含まない又は実質的に含まず、
前記少なくとも1つの治療製剤は、界面活性剤を含まない又は実質的に含まない、予充填注入機器。
【請求項72】
前記活性薬剤が、タンパク質、抗体、サイトカイン、成長因子、凝固因子、プロテアーゼ、キナーゼ、フォスファターゼ、ワクチン、ペプチド、低分子干渉RNA(siRNA)、低分子干渉DNA(siDNA)、メッセンジャRNA(mRNA)、アプタマー及び/又はこれらの任意の組合せを含む、請求項71に記載の予充填注入機器。
【請求項73】
前記治療製剤が、約1mg/ml~約200mg/ml、約10mg/ml~約200mg/ml、約20mg/ml~約200mg/ml、約40mg/ml~約200mg/ml、約60mg/ml~約200mg/ml、約80mg/ml~約200mg/ml、約100mg/ml~約200mg/ml、約120mg/ml~約200mg/ml及び/又は約150mg/ml~約200mg/mlの濃度で前記1つ又は複数の活性薬剤を含む、請求項71~72のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項74】
前記界面活性剤が、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80及び/又はこれらの組合せの少なくとも1つを含む、請求項71~73のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項75】
前記治療製剤が、0重量%~約0.1重量%、0重量%~約0.075重量%、0重量%~約0.05重量%、0重量%~約0.025重量%、0重量%~約0.01重量%、0重量%~約0.005重量%及び/又は約0重量%~約0.001重量%の濃度で前記界面活性剤を含む、請求項71~74のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項76】
前記治療製剤が、約4.0~約9.5、約4.5~約9.0、約5.0~約8.5、約5.5~約8.0、約5.5~約7.5、約5.5~約7.0及び/又は約5.5~約6.5のpHを有する緩衝剤を含む、請求項71~75のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項77】
前記治療製剤が、0重量%~約15重量%、約0.1重量%~約15重量%、約1重量%~約15重量%、約1.5重量%~約10重量%、約2重量%~約10重量%、約3重量%~約10重量%及び/又は約5重量%~約10重量%の濃度を有する砂糖を含む、請求項71~76のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項78】
前記治療製剤が、0重量%~約5重量%、約0.1重量%~約5重量%、約1重量%~約5重量%、約1.5重量%~約5重量%、約2重量%~約5重量%及び/又は約3重量%~約5重量%の濃度を有するポリオールを含む、請求項71~77のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項79】
前記治療製剤が、0重量%~約5重量%、約0.1重量%~約5重量%、約1重量%~約5重量%、約1.5重量%~約5重量%、約2重量%~約5重量%及び/又は約3重量%~約5重量%の濃度を有するアルギニン塩を含む、請求項71~78のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項80】
前記バレルが、ガラス材、プラスチック材、セラミック材、金属材及び/又はこれらの組合せの少なくとも1つで作られる、請求項71~79のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項81】
前記治療製剤が、脂肪酸粒子を含まない又は実質的に含まない、請求項71~80のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項82】
前記予充填注入機器の中の前記治療製剤が、0~約600粒子、0~約300粒子、0~約100粒子、0~約20粒子、0~約5粒子、0~約2粒子及び/又は0~約1粒子の25ミクロンを超えるサイズの脂肪酸粒子を含む、請求項81に記載の予充填注入機器。
【請求項83】
前記予充填注入機器の中の前記治療製剤が、0~約6000粒子、0~約3000粒子、0~約1000粒子、0~約200粒子、0~約50粒子、0~約20粒子及び/又は0~約10粒子の10ミクロンを超えるサイズの脂肪酸粒子を含む、請求項81~82のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項84】
前記治療製剤が、少なくとも約1年間2℃~8℃で貯蔵されたとき脂肪酸粒子を含まない又は実質的に含まない、請求項81~83のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項85】
前記治療製剤が、少なくとも約2年間2℃~8℃で貯蔵されたとき脂肪酸粒子を含まない又は実質的に含まない、請求項84に記載の予充填注入機器。
【請求項86】
前記治療製剤が、前記治療製剤を2か月間40℃まで加熱しその後前記治療製剤を少なくとも24時間5℃まで冷却することを含む加速エージング状態に置かれた後に脂肪酸粒子を含まない又は実質的に含まない、請求項81~85のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項87】
前記ストッパ及び前記バレルが、前記液体潤滑シリコーンを含まない又は実質的に含まない、請求項71~86のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項88】
前記固体潤滑剤が低摩擦係数ポリマー層であり、前記ストッパが、エラストマボディと前記エラストマボディ上に位置付けられた前記低摩擦係数ポリマー層とを備える、請求項71~87のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項89】
前記低摩擦係数ポリマー層がフルオロポリマーを含む、請求項88に記載の予充填注入機器。
【請求項90】
前記低摩擦係数ポリマー層の前記フルオロポリマーが延伸フルオロポリマーである、請求項89に記載の予充填注入機器。
【請求項91】
前記エラストマボディが、前記低摩擦係数ポリマー層の前記延伸フルオロポリマーの中へ少なくとも部分的に吸収される、請求項90に記載の予充填注入機器。
【請求項92】
前記低摩擦係数ポリマー層の前記延伸フルオロポリマーが、化学エッチング、プラズマ処理、コロナ処理及び物理的改変の少なくとも1つで事前処理される、請求項90~91のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項93】
前記低摩擦係数ポリマー層の前記フルオロポリマーが延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)である、請求項89~92のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項94】
前記低摩擦係数ポリマー層の前記フルオロポリマーが高密度化ePTFEである、請求項93に記載の予充填注入機器。
【請求項95】
前記低摩擦係数ポリマー層の前記フルオロポリマーが、バリア層と多孔質層とを有する複合フルオロポリマーフィルムを含み、前記バリア層が、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、高密度化ePTFE、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、パーフルオロプロピルビニルエーテル、パーフルオロアルコキシポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(p-キシリレン)(PPX)、ポリ乳酸(PLA)、ポリ(L-乳酸)(PLLA)、ポリ(D-乳酸)(PDLA)及びこれらの共重合体及び組合せの少なくとも1つを含む、請求項89~94のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項96】
前記バレルの中を往復移動可能なプランジャロッドを備え、前記ストッパが前記プランジャロッドの端部に固着される、請求項71~95のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項97】
前記ストッパと前記治療製剤との間で測定されたヘッドスペース容積が、約0.1mL以下である、請求項71~96のいずれか1項に記載の予充填注入機器。
【請求項98】
前記ヘッドスペース容積が約0.05mL以下である、請求項97に記載の予充填注入機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概略的に予充填注入機器、特に脂肪酸粒子の無い予充填注入機器及び関連製剤及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
予充填注入機器は、薬物及び/又はバイオ薬品を含む治療製剤を貯蔵しかつ送達する機能を果たす。予充填注入機器は、概略的に製薬企業にとってコスト削減になり、薬物送達の安全性、便宜及び効率を改良できる。バイオ医薬品は、シリンジ及びオートインジェクタを含む予充填機器の使用を増大できる重要な医薬品の種類である。予充填注入機器による送達のために医薬品特にバイオ医薬品の利用が増えるにつれて、従来の予充填技術の使用にいくつかの課題が生じる。
【0003】
1つの課題は、シリコーン(例えば、シリコーンオイル)及び/又はその他の液体潤滑剤の使用である。従来、シリコーンは、ストッパとバレルの間の液体シールとなる。シリコーンは、伝統的に予充填注入機器を作動するために必要な力を最小限に抑えるために使用されてきたが、潤滑剤としてのシリコーンの使用は汚染のリスクを与える。例えば、シリコーンは、注入機器内の薬物又はバイオ薬品を汚染する場合がある。更に、シリコーンは、薬物と一緒に患者体内へ注入される可能性がある。シリコーンは、特定のタンパク質を凝集させてバイオ医薬品を注入に使用できなくする可能性があるので、特にバイオ医薬品に関して懸念がある。
【0004】
もう1つの課題は、ポリソルベート及び/又は脂肪酸エステルを含有する他の界面活性剤の使用である。従来、界面活性剤は、シリコーンオイルへのタンパク質吸収の効果を減じ、かつ/又は界面張力を減じる。但し、この種の界面活性剤は、脂肪酸粒子を含む好ましくない粒子を発生する場合がある。このプロセスは、リパーゼ活性を有する生物医薬製剤において触媒できる。実際に、これらの脂肪酸粒子は、バクテリア汚染から区別不能であり、治療製剤を使用不能にする場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、脂肪酸粒子の無い製剤、方法及び予充填注入機器が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、脂肪酸粒子の無い予充填注入機器及び関連治療製剤及び方法に関する。治療製剤は、時間を経ても又は加速的エージング状態に置かれても脂肪酸粒子フリー又は実質的に脂肪酸粒子フリーのままとすることができる。
【0007】
1つの実施例(「実施例1」)によれば、ストッパと、バレルと、ストッパ及びバレルの少なくとも一方の上の固体潤滑剤と、を含む予充填注入機器が提供され、予充填注入機器は、液体潤滑剤を含まない又は実質的に含まず、治療製剤は、リパーゼ活性を有し、少なくとも約1mg/mlの1つ又は複数の活性薬剤を含み、治療製剤は、脂肪酸粒子を含まない又は実質的に含まない。
【0008】
別の実施例(「実施例2」)によれば、脂肪酸粒子を減少する方法が提供される。方法は、リパーゼ活性を有し少なくとも約1mg/mlの1つ又は複数の活性薬剤を含む治療製剤を、ストッパとバレルとストッパ及びバレルの少なくとも一方の上の固体潤滑剤とを含む予充填注入機器の中へ入れることを含み、予充填注入機器は、液体潤滑剤を含まない又は実質的に含まず、治療製剤は、界面活性剤を含まない又は実質的に含まない。
【0009】
更に別の実施例(「実施例3」)によれば、被験者への脂肪酸粒子の注入を減らす方法が提供される。方法は、ストッパとバレルとストッパ及びバレルの少なくとも一方の上の固体潤滑剤とを含む予充填注入機器から治療上効果的な量の治療製剤を被験者へ投与することを含み、予充填注入機器は、液体潤滑剤を含まない又は実質的に含まない。治療製剤は界面活性剤を含まない又は実質的に含まず、治療製剤はリパーゼ活性を有し、少なくとも約1mg/mlの1つ又は複数の活性薬剤を含む。
【0010】
更に別の実施例(「実施例4」)によれば、少なくとも約1mg/mlの1つ又は複数の薬剤を含む非経口製剤が提供される。製剤は、リパーゼ活性を有し、少なくとも約1年間2℃~8℃で貯蔵されたとき脂肪酸粒子を含まない又は実質的に含まない。
【0011】
更に別の実施例(「実施例5」)によれば、ストッパとバレルとストッパ及びバレルの少なくとも一方の上の固体潤滑剤とを含む予充填注入機器が提供される。予充填注入機器は、液体潤滑剤を含まない又は実質的に含まず、治療製剤は、リパーゼ活性を有し、少なくとも約1mg/mlの1つ又は複数の活性薬剤を含み、少なくとも1つの治療製剤は界面活性剤を含まない又は実質的に含まない。
【0012】
上記の実施例は、単なる例であり、本開示が提示する発明的概念のいずれの範囲も制限したりこれを狭めるものと解釈すべきではない。複数の実施例を開示するが、更に他の実施形態が、例示的実施例を示し説明する以下の詳細な説明から当業者には明らかになる。したがって、図面及び詳細な説明は、限定的ではなく例示的なものとみなすべきである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明は、下記の非限定的図面を見ることでより良く理解できる。
【0014】
【
図1】
図1は、バレルと、ストッパ付きのプランジャと、ニードルと、治療製剤とを含む例示的な予充填シリンジの立面図である。
【0015】
【
図2】
図2は、固体潤滑剤によって少なくとも部分的に被覆されたエラストマボディを有する
図1のストッパの部分切取り図である。
【0016】
【
図3】
図3は、エラストマボディと中間多孔質層と固体潤滑剤とを有する別のストッパの部分切取り図である。
【0017】
【発明を実施するための形態】
【0018】
定義
本開示は、限定的に解釈されることを意図しない。例えば、本出願において使用する用語は、その用語が帰属する分野における意味の文脈で広義に解釈されるべきである。
【0019】
不確実性の用語に関しては、「ほぼ」及び「約」は、明記される値を含みかつ明記される値に妥当に近い任意の値を含む値を意味するために交換可能に使用できる。明記される値に妥当に近い値は、当業者が理解し容易に確認する妥当に小さい量だけ明記される値から逸脱する。妥当な逸脱は、計測エラー、計測及び/又は製造設備較正の差異、計測の読取り及び/又は設定における人的エラー、他のコンポーネントと関連付けられる計測値の差を考慮して性能及び/又は構造的パラメータを最適化するために加えられた多少の調節、特定の実現シナリオ、人又は機械による不正確な調節及び/又は物体の操作などに起因する可能性がある。当業者が上記の妥当に小さい差異について容易に値を確認しないと判断される場合、「ほぼ」及び「約」は、明記される値のプラスマイナス10%を意味すると解釈できる。
【0020】
当業者は、本開示の様々な形態を、意図される機能を果たすように構成された多様な方法及び装置によって実現できることが容易に分かるだろう。又、本明細書において参照する添付図面は、必ずしも縮尺通りではなく、本開示の様々な形態を図解するために誇張する場合があり、その点に関して、図面は限定的と見なされるべきではない。
【0021】
定義
1.予充填シリンジ
図1は、貯蔵のため及び少なくとも1つの治療製剤60を患者へ送達するために予充填できる薬物注入機器(例えば、シリンジ)10を示す。図示するシリンジ10は、バレル20と、ストッパ40を有するプランジャ30と、穿刺要素(例えばニードル)50とを含み、その各々について下で説明する。又、シリンジ10がルアシステム(図示せず)を有する「ニードレス」機器の場合も、本開示の範囲内である。本開示の範囲内に含まれるその他の適切な薬物注入機器には、例えばオートインジェクタ及び注入ペンが含まれる。
【0022】
シリンジ10のバレル20は、治療製剤60を収容し、患者に面する遠位端22と、患者の反対側を向く近位端24と、液体治療製剤60に内向きに面する内側面26とを含む。バレル20は、ガラス材(例えば、ほうけい酸ガラス)、セラミック材、1つ又は複数のポリマー材(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン及びこれらの共重合体)、金属材、プラスチック材(例えば、環状オレフィン重合体及び環状オレフィン共重合体)及びこれらの組合せなどの硬質材料で形成できる。いくつかの実施形態において、バレル20は、使用者に配達される時点で治療製剤60がすでに充填されている。バレル20は、約0.5mL~約20mLの治療製剤60を収容できるが、シリンジ10を、もっと少ない投与量又はもっと多い複数回投与量に適切に合わせることもできる。
【0023】
シリンジ10のプランジャ30は、ストッパ40を移動することによって治療製剤60を充填又は放出するためにバレル20内で往復可能である。プランジャ30は、バレル20の近位端24から延びるヘッド部32を含む。ストッパ40は、バレル20の遠位端22及びニードル50の近くでプランジャ30の反対端に結合される。
図1のストッパ40は、1つ又は複数のシーリングリブ41、42を介してバレル20の内側面26に接触するが、任意の数のシーリングリブおよび/または非シーリングリブがストッパ40上に存在できる。
【0024】
図1に示すように、ストッパ40は、バレル20の中に治療製剤60に対して予設定位置に位置付けることができる。治療製剤60は、バレル20の中の治療製剤60の体積に応じて決まる液体高さH1を持つ。ストッパ40は、治療製剤60上方に予設定ストッパ高さ又は「ヘッドスペース」H2に配置できる。ヘッドスペースは、治療製剤60の上面からストッパ40の最も近いシーリングリブ41までで計測できる。ヘッドスペースH2は、ストッパ40と治療製剤60との間のバレル20内の空気の量を制御するように選択できる。いくつかの実施形態において、ヘッドスペースH2は、約25mm未満、約23mm未満、約21mm未満、約19mm未満、約17mm未満、約15mm未満、約13mm未満、約10mm未満、約8mm未満、約5mm未満、約3mm未満、約2mm未満、約1mm未満又は約0.5mm未満である。ヘッドスペース容積は、ヘッドスペース高さH2にバレル20の内部断面積を掛けて、これからストッパ40のシーリングリブ41を越えて治療製剤60へ向かって延びるストッパ40の容積を差し引くことによって計算できる。シリンジ10の中の治療製剤の凝集を減少又は回避するためにヘッドスペースH2を最小限に抑えることが有利である場合がある。
【0025】
ストッパ40は、治療製剤60を充填又は放出するときバレル20内の液体漏出及びストッパ40とバレル20の内側面26との間の空気の導入を最小限に抑えるために空気及び液体の透過性が低くなければならない。このようにして、ストッパ40は、バレル20の中のバクテリア汚染に抵抗できる。ストッパ40は、バレル20内部の治療製剤60の充填及び放出を容易にするためにバレル20に対して低摩擦の滑動性も持たなければならない。いくつかの実施形態において、ストッパ40とバレル20との間の滑動力は、15N未満、10N未満又は5N未満である。ストッパ40については、下で更に説明する。
【0026】
シリンジ10のニードル50は、バレル20の遠位端22に結合される。ニードル50は、プランジャ30を押すことによって患者の皮膚を穿刺して患者体内へ治療製剤60を注入するように構成される。ニードル50が取外し可能な場合、ニードル50をバレル20に結合するとき及び/又はニードル50をバレル20から外すときバレル20の中のバクテリア汚染を最小限に抑えるように注意しなければならない。
【0027】
機器10(下で説明するようにニードル50を含まない)内部は、液体潤滑剤を含まない(即ち、「潤滑剤フリー」)又は実質的に液体潤滑剤を含まない(即ち、「実質的に潤滑剤フリー」)である。特に、機器10のバレル20及びストッパ40は、シリコーン(例えば、シリコーンオイル、シリコーングリース)を含まない又は実質的に含まない。本明細書において使用する場合、「潤滑剤フリー」及び「液体潤滑剤を含まない」は、バレル20及びストッパ40が故意にも又は偶発的にもいかなる種類の液体潤滑剤も含まない(即ち0ピコグラム)こと又は既知の計測設備又は方法によって検出不能の極微量の液体潤滑剤しか含まないことを意味する。「実質的に潤滑剤フリー」及び「実質的に液体潤滑剤を含まない」は、バレル20及びストッパ40が、微量の、しかし計測可能な量の液体潤滑剤、例えば約5μg以下、約4μg以下、約3μg以下、約2μg以下、又は約1μg以下を含むことを意味する。特定の実施形態において、液体潤滑剤は、バレル20及び/又はストッパ40に、0μg~約5μg、約1μg~約5μg、約2μg~約5μg、約3μg~約5μg又は約4μg~約5μg存在する。液体潤滑剤の不在又は実質的な不在は、ガスクロマトグラフィ(GC)質量分析、誘導結合プラズマ(ICP)質量分析を使用して及び/又は完全に組み立てられたシリンジ(例えば、ガラス製バレル20及びストッパ40及び少なくとも1つの治療用化合物)に注入用蒸留水(WFI)が露出された後にWFIにおいて計測されるバレル20の中の粒子量によって計測できる。いくつかの実施形態において、バレル20の中の粒子量は、WFIにおいて計測して、サイズが10pmより大きい粒子の場合には約600粒子/ml未満又はサイズが25pmより大きい粒子の場合には60粒子/ml未満とすることができる。シリンジ10のニードル50は、シリンジ10の残り部分を上述のように「潤滑剤フリー」又は「実質的に潤滑剤フリー」とする可能性に影響することなく患者の皮膚への挿入を容易にするために潤滑剤を持つことができる。
【0028】
2.シリンジストッパ
図2を見ると、ストッパ40が、より詳細に示されており、固体潤滑46によって少なくとも部分的に被覆されたエラストマボディ44を含む。固体潤滑46は、バレル20(
図1)との間の摩擦係数が小さく、コンプライアンスを持ち、抽出物及び滲出物(特に金属イオン抽出物及び滲出物)が少なく、かつ/又はエラストマボディ44において抽出物及び滲出物に対して優れたバリア特性を持つように設計できる。
【0029】
ストッパ40のエラストマボディ44は、ブチルゴム、ブロモブチルゴム、クロロブチルゴム、シリコーン、ニトリル、スチレンブタジエン、ポリクロロプレン、エチレンプロピレンジエン、フルオロエラストマ及びこれらの組合せなど適切な任意のエラストマを含むことができる。他の実施形態において、ストッパ40は、プラスチック(例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート及びポリエチレン)などの非エラストマ材料、熱可塑材、及びエチレン(パーフルオロエチレンプロペン)共重合体(EFEP)、ポリ二フッ化ビニリデン(PVDF)及びパーフルオロアルコキシポリマー樹脂(PFA)などのフルオロポリマー材で構成できる。
【0030】
ストッパ40の固体潤滑剤46は、バレル20のガラスに対して約0.08~約0.8の摩擦係数を持つことができる低摩擦係数ポリマー層を含むことができる。固体潤滑剤46は、ポリテトラフルオロエチレン(ETFE)、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、高密度化(densified、デンシファイド、高密度化、または圧縮)ePTFE及びこれらの共重合体及び組合せを含む(但しこれらに限定されない)フルオロポリマーで構成できる。固体潤滑剤46として使用できる他の材料は、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン(例えば、ポリ(フッ化ビニリデン-co-テトラフルオロエチレン)(VDF-co-TFE)、ポリ(フッ化ビニリデン-co-トリフルオロエチレン)(VDE-co-TrFE)、パーフルオロプロピルビニルエーテル、パーフルオロアルコキシポリマー、ポリエチレン(例えば、延伸超高分子量ポリエチレン(eUHMWPE))、ポリプロピレン、ポリ(p-キシリレン)(PPX)、ポリ乳酸(PLA)、ポリ(L-乳酸)(PLLA)、ポリ(D-乳酸)(PDLA)及びこれらの共重合体及び組合せを含むが、これらに限定されない。これらは望む場合には延伸(膨張、エキスパンデッド、延伸又は発泡)できる。本明細書において説明する固体潤滑剤46が、ストッパ40及びバレル20の少なくとも一方の上に在る、被覆する又は少なくとも部分的に被覆できることが分かるはずである。
【0031】
図2のストッパ40は、高密度化ePTFEフィルムから固体潤滑46を熱成形し、その後、熱成形固体潤滑46上にエラストマボディ44を成形(例えば、射出成形、圧縮成形)することによって製造できる。別の実施形態において、
図2のストッパ40は、直接成形プロセスによって製造でき、このプロセスにおいて、固体潤滑46のシートを、エラストマボディ44用の材料と一緒に加熱モールドの中に入れて、妥当であれば同時にエラストマボディ44を硬化して、ストッパ40を成形する。エラストマボディ44への固体潤滑46の接着を改良するために化学エッチング、プラズマ処理、コロナ処理、荒削り又はこれに類似するもので固体潤滑46を事前又は事後処理することも、本開示の範囲内に在る。
【0032】
次に、
図3は、別のストッパ40’を示し、同様の参照番号は同様の要素を示す。ストッパ40’は、エラストマボディ44’と、固体潤滑46’(バリア層とも呼ぶ)と、中間多孔質層48’とを含む。多孔質層48’は、ePTFE又はその他の多孔質延伸及び有利には線維化フルオロポリマーを含む又はこれで形成できる。隣接するエラストマボディ44’及び/又は固体潤滑46’は、中間多孔質層48’へ少なくとも部分的に浸透し、浸透の度合いは、所望の用途のための所望の強度、丈夫さ、コンプライアンス及び安定性を得るために制御できる。
【0033】
図3のストッパ40’は、多孔質層48’を形成するか、またはそうでなければ、多孔質層48’上に又はその中へ固体潤滑46’をコーティング、ラミネート化、膨潤又はその他の加工を施して、多層又は複合フィルムを生成し、その後エラストマボディ44’が多孔質層48’の気孔へ少なくとも部分的に浸透するように、フィルム上でエラストマボディ44’を成形(例えば、射出成形、圧縮成形)することによって製造できる。エラストマボディ44’への固体潤滑46’の接着を改良するために、固体潤滑46’及び/又は多孔質層48’を化学エッチング、プラズマ処理、コロナ処理、荒削り又はこれに類似するもので事前又は事後処理することも、本開示の範囲内に在る。
【0034】
3.治療製剤
治療製剤60を略図的に
図4に示す。治療製剤60は、「リパーゼ活性」を有する。即ち、治療製剤60は、脂肪酸エステルを遊離脂肪酸に加水分解できる1つ又は複数のリパーゼ酵素を含有する。リパーゼ活性は、脂肪酸滴定又はその他の適切な技法で計測できる。1つの適切なリパーゼ活性検定法は、4メチルウンベリフェリルオレイン酸塩(4MuO)リパーゼ基質を加水分解して、蛍光4メチルウンベリフェロン(4Mu)生成物を生じること、及び蛍光放射によって4Mu生成物を検出すること、を含む(Jahn他、”Measuring Lipolytic Activity to Support Process Improvements to Manage Lipase-Mediated Polysorbate Degradation“、Pharm Res.2020;37(6):118)。他の適切なリパーゼ活性検定法は、ローダミンBで遊離脂肪酸を錯化してこれを検出すること又はリパーゼ基質4パルミチン酸ニトロフェニル又は4ブチル酸ニトロフェニルを反応させて放出された色素反応生成物4ニトロフェノル(4Np)を検出することを含む。
【0035】
図4の治療製剤60は、1つ又は複数の活性薬剤62、より具体的には生物活性薬剤を含む。活性剤62は、関節リューマチ(RA)、乾癬、炎症性腸疾患(BD)及び眼の炎症性疾患を含む(但し、これらに限定されない)炎症性疾患の治療に使用できる。活性剤62は、タンパク質、抗体、サイトカイン、成長因子、凝固因子、プロテアーゼ、キナーゼ、フォスファターゼ、ワクチン、ペプチド、低分子干渉RNA(siRNA)、低分子干渉DNA(siDNA)、メッセンジャRNA(mRNA)、アプタマー及び/又はこれらの組合せを含むが、これらに限定されない。活性剤62は、約1mg/ml~約200mg/ml、約10mg/ml~約200mg/ml、約20mg/ml~約200mg/ml、約40mg/ml~約200mg/ml、約60mg/ml~約200mg/ml、約80mg/ml~約200mg/ml、約100mg/ml~約200mg/ml、約120mg/ml~約200mg/ml及び/又は約150mg/ml~約200mg/mlの濃度など、少なくとも約1mg/mlの濃度で治療製剤60の中に存在できる。具体的な活性剤62を下に示す。
【0036】
図4の治療製剤60は、活性剤62を注入中に患者まで運ぶことができる賦形剤(vehicle、ビークル)64(例えば、溶媒、希釈液)も含む。適切な溶媒は、例えば、水、酢酸、プロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ベンジル安息香酸及びこれらの組合せを含む。
【0037】
治療製剤60は、1つ又は複数の添加剤を含む場合もある。添加剤は、処理可能性、安定性、無菌性、生物学的利用能、製品識別、効果、送達及び/又は貯蔵安全性を保護、サポート又は強化するように構成できる。
【0038】
1つの添加剤は、例えば、リン酸塩(例えば、リン酸塩緩衝生理食塩水(PBS))、酢酸塩、ヒスチジン及びトリスを含む緩衝剤66である。緩衝剤66は、約4.0~約9.5、約4.5~約9.0、約5.0~約8.5、約5.5~約8.0、約5.5~約7.5、約5.5~約7.0及び/又は約5.5~約6.5のpHを持つことができる。
【0039】
別の添加剤は、例えば砂糖(例えば、蔗糖、トレハロース、マルトース及びラクトース)、ポリオール(例えば、マンニトール、ソルビトール及びグリセロール)、及びアミノ酸塩(例えば、ヒスチジン、アルギニン及びグリシン)を含む安定剤68である。治療製剤60の中の砂糖の濃度は、0重量%~約15重量%、約0.1重量%~約15重量%、約1重量%~約15重量%、約1.5重量%~約10重量%、約2重量%~約10重量%、約3重量%~約10重量%及び/又は約5重量%~約10重量%とすることができる。治療製剤60の中のポリオールの濃度は、0重量%~約5重量%、約0.1重量%~約5重量%、約1重量%~約5重量%、約1.5重量%~約5重量%、約2重量%~約5重量%及び/又は約3重量%~約5重量%とすることができる。治療製剤60の中のアミノ酸塩の濃度は、0重量%~約5重量%、約0.1重量%~約5重量%、約1重量%~約5重量%、約1.5重量%~約5重量%、約2重量%~約5重量%、及び/又は約3重量%~約5重量%とすることができる。
【0040】
図4の治療製剤60は、界面活性剤を含まない(即ち「界面活性剤フリー」)又は実質的に界面活性剤を含まない。特に、治療製剤60は、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80及びこれらの組合せを含むポリソルベート界面活性剤を含まない又は実質的に含まない。この種の界面活性剤は、概ね表面張力及び/又は界面張力を下げるために使用され、治療薬が表面及び/又は界面に吸収されるのを防止する。本明細書において使用する場合、「界面活性剤フリー」および「実質的に界面活性剤フリー」は、治療製剤60がどのような種類の界面活性剤も、故意にしろ偶発的にしろ全く含まないか(即ち、0重量%)、又は既知の計測設備又は方法によって検出不能な極微量の界面活性剤しか含まないことを意味する。「実質的に界面活性剤フリー」及び「実質的に界面活性剤を含まない」は、治療製剤60が、約0.1重量%以下、約0.075重量%以下、約0.05重量%以下、約0.025重量%以下、約0.01重量%以下、約0.005重量%以下、又は約0.001重量%以下など、僅かだが計測可能な量の界面活性剤を含むことを意味する。特定の実施形態において、治療製剤60の中の界面活性剤の濃度は、0重量%~約0.1重量%、約0重量%~約0.075重量%、約0重量%~約0.05重量%、約0重量%~約0.025重量%、約0重量%~約0.01重量%、0重量%~約0.005重量%及び/又は約0重量%~約0.001重量%とすることができる。
【0041】
図4の治療製剤60も、脂肪酸粒子を含まない(即ち「脂肪酸粒子フリー」)又は実質的に脂肪酸粒子を含まない(「実質的に脂肪酸粒子フリー」)。本明細書において使用される場合、「脂肪酸粒子フリー」及び「脂肪酸粒子を含まない」は、治療製剤60が、故意にも又は偶発的にもいかなる種類の脂肪酸粒子も含有しない(即ち、粒子0粒子)こと又は既知の計測設備又は方法によって検出するには小さすぎる脂肪酸粒子しか含有しないことを意味する。「実質的に脂肪酸粒子フリー」及び「実質的に脂肪酸粒子を含まない」は、治療製剤60が、微量の、しかし計測可能な数の脂肪酸粒子を含有することを意味する。25ミクロンを超えるサイズの脂肪酸粒子の場合、治療製剤60は、約600粒子以下、約300粒子以下、約100粒子以下、約20粒子以下、約5粒子以下、約2粒子以下又は約1粒子以下の粒子を含有できる。10ミクロンを超えるサイズの脂肪酸粒子の場合、治療製剤60は、約6000粒子以下、約3000粒子以下、約1000粒子以下、約200粒子以下、約50粒子以下、約20粒子以下又は訳10粒子以下の粒子を含有できる。これより低い脂肪酸粒子数は、眼科用に必要とされる場合がある。これより高い脂肪酸粒子数は、他の用途に適する可能性がある。これらの脂肪酸粒子数は、Seidenader V90-Tなどのライトボックスにおける視覚検査、マイクロフローイメージング(MFI)又はその他の適切な技法によって得ることができる。
【0042】
治療製剤60は、時間を経ても脂肪酸粒子フリー又は実質的に脂肪酸粒子フリーのままでいられる。例えば、治療製剤60は、約1年間、約2年間、約3年か又はもっと長く2℃~8℃で貯蔵されたとき脂肪酸粒子フリー又は実質的に脂肪酸粒子フリーのままでいられる。
【0043】
治療製剤60は、もっと高い温度又は加速エージング状態に置かれたときも脂肪酸粒子フリー又は実質的に脂肪酸粒子フリーのままでいられる。例えば、治療製剤60は、2か月間又はそれ以上の間40℃まで加熱した後に少なくとも24時間5℃まで冷却しても、脂肪酸粒子フリー又は実質的に脂肪酸粒子フリーのままでいられる。
【0044】
4.活性剤
上述のように、治療製剤60は、タンパク質、抗体、サイトカイン、成長因子、凝固因子、プロテアーゼ、キナーゼ、フォスファターゼ、ワクチン、ペプチド、低分子干渉RNA(siRNS)低分子干渉DNA(しDNA)、メッセンジャRNA(mRNA)、アプタマー及び/又はこれらの任意の組合せなどの生体分子を含むことができる1つ又は複数の活性剤62を含む。例えば、治療製剤60は、下記の活性剤の1つ又はそれ以上を含むことができる。
【0045】
抗体、アンチセンス、RNA干渉、又は、タンパク質標的又は遺伝子に対して行われる遺伝子治療の例としては、毛細血管拡張性運動失調症変異、腫瘍タンパク質p53、チェックポイントキナーゼ 2、乳癌感受性タンパク質、二本鎖切断修復タンパク質、DNA 修復タンパク質 RAD50、ニブリン、p53結合タンパク質、DNA損傷チェックポイントタンパク質のメディエータ、H2AヒストンファミリーメンバーX、マイクロセファリン、C末端結合タンパク質1、染色体タンパク質1Aの構造維持、エステラーゼ、ホスファターゼが挙げられ、イオンチャネルの例としては、限定するわけではないが、リガンド依存性イオンチャネル、電位依存性イオンチャネルが挙げられ、成長因子の例としては、限定するわけではないが、神経成長因子(NGF)、血管内皮成長因子(VEGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、C-fos誘導成長因子(FIGF)、血小板活性化因子(PAF)、形質転換成長因子ベータ (TGF-β)、b、1つの形態形成タンパク質(BMP)、アクチビン、インヒビン、線維芽細胞増殖因子 (FGF)、顆粒球コロニー刺激因子 (G-CSF)、顆粒球マクロファージ コロニー刺激因子(GM-CSF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、成長分化因子-9 (GDF9)、上皮成長因子(EGF)、形質転換成長因子-α(TGF-α)、成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞増殖因子様タンパク質(HGFLP)、肝細胞増殖因子(HGF)、肝癌由来増殖因子(HDGF)、インスリン様増殖因子が挙げられ、Gタンパク質共役受容体 (GPCR)の例としては、限定するわけではないが、アデノシン受容体ファミリー、アドレナリン受容体ファミリー、アンギオテンシンII受容体、アペリン受容体、バソプレシン受容体ファミリー、脳特異的血管新生阻害剤ファミリー、ブラジキニン受容体ファミリー、ボンベシン受容体ファミリー、補体成分3a受容体1、補体成分5a受容体1、カルシトニン受容体ファミリー、カルシトニン受容体様ファミリー、カルシウム感知受容体、コレシストキニンA受容体(CCK1)、コレシストキニンB受容体(CCK2)、ケモカイン(C-Cモチーフ)受容体ファミリー、スフィンゴシン1-リン酸受容体ファミリー、コハク酸受容体、コリン作動性受容体ファミリー、ケモカイン様受容体ファミリー、カンナビノイド受容体ファミリー、コルチコトロピン放出ホルモン受容体ファミリー、プロスタグランジン D2 受容体、ケモカインC-X3-C受容体ファミリー、ケモカイン(C-X-Cモチーフ)受容体ファミリー、バーキットリンパ腫受容体、ケモカイン(C-X-Cモチーフ)受容体ファミリー、システイニルロイコトリエン受容体2(CYSLT2)、ケモカイン受容体(FY)、ドーパミン受容体ファミリー、Gタンパク質共役受容体183(GPR183)、リゾホスファチジン酸受容体ファミリー、エンドセリン受容体ファミリー、凝固因子II(トロンビン)受容体ファミリー、遊離脂肪酸受容体ファミリー、ホルミルペプチド受容体ファミリー、卵胞刺激ホルモン受容体(FSHR)、ガンマアミノ酪酸(GABA)B受容体、ガラニン受容体ファミリー、グルカゴン受容体、成長ホルモン放出ホルモン受容体(GHRH)、グレリン受容体(グレリン)、成長ホルモン分泌促進物質受容体1b(GHSR1b)、胃抑制性ポリペプチド受容体(GIP)、グルカゴン様ペプチド受容体ファミリー、ゴナドトロピン放出ホルモン受容体(GnRH)、ピログルタミル化RFアミドペプチド受容体(QRFPR)、Gタンパク質共役胆汁酸受容体1(GPBA)、ヒドロキシカルボン酸受容体ファミリー、リゾホスファチジン酸受容体4(LPA4)、リゾホスファチジン酸受容体5(GPR92)、Gタンパク質共役受容体79偽遺伝子(GPR79)、ヒドロキシカルボン酸受容体1(HCA1)、Gタンパク質共役受容体(C5L2、FFA4、FFA4、FFA4、GPER、GPR1、GPR101、GPR107、GPR119、GPR12、GPR123、GPR132、GPR135、GPR139、GPR141、GPR142、GPR143、GPR146、GPR148、GPR149、GPR15、GPR150、GPR151、GPR152、GPR157、GPR161、GPR162、GPR17、GPR171、GPR173、GPR176、GPR18、GPR182、GPR20、GPR22、GPR25、GPR26、GPR27、GPR3、GPR31、GPR32、GPR35、GPR37L1、GPR39、GPR4、GPR45、GPR50、GPR52、GPR55、GPR6、GPR61、GPR65、GPR75、GPR78、GPR83、GPR84、GPR85、GPR88、GPR97、TM7SF1)、代謝型グルタミン酸受容体ファミリー、ガストリン放出ペプチド受容体(BB2)、オレキシン受容体ファミリー、ヒスタミン受容体ファミリー、5-ヒドロキシトリプタミン受容体ファミリー、KISS1由来ペプチド受容体(キスペプチン)、ロイシンリッチ繰り返し含有Gタンパク質共役受容体ファミリー、ホリオゴナドトロピン受容体(LH)、ロイコトリエンB4受容体(BLT1)、アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチド1受容体1(mPAC1)、モチリン受容体、メラノコルチン受容体ファミリー、メラニン濃縮ホルモン受容体1(MCH1)、ニューロペプチドY1受容体(Y1)、ニューロペプチドY2受容体 (NPY2R)、オピオイド受容体ファミリー、オキシトシン受容体(OT)、P2Yプリノ受容体12(mP2Y12)、P2Yプリノ受容体6(P2Y6)、膵臓ポリペプチド受容体ファミリー、血小板活性化因子受容体ファミリー、プロスタグランジンE受容体ファミリー、プロスタノイド IP1受容体(IP1)、MAS関連GPR、メンバーファミリー、ロドプシン(ロドプシン)、リラキシンファミリーペプチド受容体ファミリー、ソマトスタチン受容体ファミリー、タキキニン受容体ファミリー、メラトニン受容体ファミリー、ウロテンシン受容体ファミリー、血管作動性腸管ペプチド受容体1(mVPAC1) 、ニューロメジンB受容体(BB1)、ニューロメジンU受容体1(NMU1)、ニューロペプチドB/W受容体ファミリー、ニューロペプチドFF受容体1(NPFF1)、ニューロペプチドS受容体1(NPS受容体)、ニューロペプチドY受容体ファミリー、ニューロテンシン受容体1(NTS1)、オプシン5(OPN5)、オピオイド受容体様受容体(NOP)、オキソエイコサノイド(OXE)受容体1(OXE)、オキソグルタル酸(α-ケトグルタル酸)受容体1(OXGR1)、プリン作動性受容体ファミリー、ピリミジン作動性受容体ファミリー、プロラクチン放出ホルモン受容体(PRRP)、プロキネティシン受容体ファミリー、血小板活性化受容体(PAF)、プロスタグランジンF受容体ファミリー、プロスタグランジンI2(プロスタサイクリン)受容体ファミリー、副甲状腺ホルモン受容体ファミリー、ムスカリン4(rM4)、プロスタノイドDP2受容体(rGPR44)、プロキネティシン受容体ファミリー、リラキシンファミリーペプチド受容体ファミリー、セクレチン受容体(セクレチン)、スムーズンドフリッツルドクラス受容体(Smoothened)、微量アミン関連受容体ファミリー、タキキニンファミリー、トロンボキサンA2受容体(TP)、チロトロピン放出ホルモン 受容体(TRH1)、甲状腺刺激ホルモン受容体(TSH)が挙げられ、タンパク質キナーゼの例としては、限定するわけではないが、AP2関連キナーゼ、ホモサピエンスABLプロト発癌遺伝子1-非受容体チロシン-タンパク質キナーゼファミリー、c-abl発癌遺伝子1受容体チロシンキナーゼファミリー、v-ablアベルソンマウス白血病ウイルス発癌遺伝子ホモログ2、アクチビンA受容体ファミリー、シャペロン-bc1複合体ホモログのABC1活性 (S. pombe)(ADCK3)、aarF ドメイン含有キナーゼ4(ADCK4)、v-akt マウス胸腺腫ウイルス発癌遺伝子ホモログファミリー、未分化リンパ腫受容体チロシンキナーゼ ファミリー、タンパク質キナーゼAファミリー、タンパク質キナーゼBファミリー、アンキリンリピート及びキナーゼドメイン含有1(ANKK1)、NUAKファミリー-SNF1様キナーゼ、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼファミリー、オーロラキナーゼA(AURKA)、オーロラキナーゼB(AURKB)、オーロラキナーゼC(AURKC)、AXL受容体チロシンキナーゼ(AXL)、BMP2誘導性キナーゼ(BIKE)、Bリンパ球チロシンキナーゼ(BLK)、骨形成タンパク質受容体ファミリー、BMX非受容体チロシンキナーゼ(BMX)、v-raf マウス肉腫ウイルス発癌遺伝子ホモログB1(BRAF)、タンパク質チロシンキナーゼ6(BRK)、BRセリン/スレオニンキナーゼファミリー、ブルトン無ガンマグロブリン血症チロシンキナーゼ(BTK)、カルシウム/カルモジュリン依存性タンパク質キナーゼファミリー、サイクリン依存性キナーゼファミリー、サイクリン依存性キナーゼ様ファミリー、CHK1チェックポイントホモログ(S. pombe)(CHEK1)、CHK2チェックポイントホモログ(S. pombe)(CHEK2)、インスリン受容体、アイソフォームA(INSR)、インスリン受容体、アイソフォームB(INSR)、rho-相互作用セリン/スレオニンキナーゼ(CIT)、v-kit ハーディ-ザッカーマン4ネコ肉腫ウイルス発癌遺伝子ホモログ(KIT)、CDC様キナーゼファミリー-肝細胞増殖因子受容体(MET)、癌原遺伝子チロシンタンパク質キナーゼ受容体、コロニー刺激因子ファミリー受容体、c-srcチロシンキナーゼ(CSK)、カゼインキナーゼファミリー、巨核球関連チロシンキナーゼ(CTK)、死関連タンパク質キナーゼファミリー、ダブルコルチン様キナーゼファミリー、ディスコイジンドメイン受容体チロシンキナーゼ、ジストロフィーミオトニカタンパク質キナーゼ(DMPK)、二重特異性チロシン-(Y)-リン酸化調節キナーゼファミリー、上皮成長因子受容体ファミリー、真核翻訳開始因子2-アルファキナーゼ1(EIF2AK1)、EPH受容体ファミリー、エフリンA型受容体ファミリー、エフリンB型受容体ファミリー、v-erb-b2赤芽球白血病ウイルス発癌遺伝子ホモログファミリー、マイトジェン-活性化タンパク質キナーゼファミリー、小胞体から核へのシグナル伝達1(ERN1)、PTK2タンパク質チロシンキナーゼ2(FAK)、fer(fps/fes関連)チロシンキナーゼ(FER)、ネコ肉腫発癌遺伝子(FES)、線維芽細胞増殖因子受容体ファミリー、ガードナー・ラシードネコ肉腫ウイルス(v-fgr)発癌遺伝子ホモログ(FGR)、fms関連チロシンキナーゼファミリー、Fms関連チロシンキナーゼファミリー、fyn関連キナーゼ(FRK)、SRCに関連するFYN発癌遺伝子、サイクリンG関連キナーゼ(GAK)、真核翻訳開始因子2アルファキナーゼ、成長ホルモン受容体、Gタンパク質共役受容体キナーゼ1(GRK1)、Gタンパク質共役受容体キナーゼファミリー、グリコーゲンシンターゼキナーゼファミリー、生殖細胞関連2(ハスピン)(HASPIN)、造血細胞キナーゼ(HCK)、ホメオドメイン相互作用タンパク質キナーゼファミリー、マイトジェン-活性化タンパク質キナーゼファミリー、ホルモン的にアップレギュレートされたNeu関連キナーゼ(HUNK)、腸細胞 (MAK様)キナーゼ(ICK)、インスリン様成長因子1受容体(IGF1R)、保存されたヘリックス-ループ-ヘリックスユビキタスキナーゼ(IKK)-α)、B細胞におけるκ軽ポリペプチド遺伝子エンハンサーの阻害剤-キナーゼβファミリー、インスリン受容体(INSR)、インスリン受容体関連受容体 (INSRR)、インターロイキン1受容体関連キナーゼファミリー、IL2誘導性T細胞キナーゼ(ITK)、ヤヌスキナーゼファミリー、キナーゼ挿入ドメイン受容体、v-kit ハーディーザッカーマン4ネコ肉腫ウイルス発癌遺伝子ホモログ、リンパ球特異的タンパク質チロシンキナーゼ(LCK)、LIMドメインキナーゼファミリー、セリン/スレオニンキナーゼファミリーロイシンリッチリピートキナーゼファミリー、v-yes-1 山口肉腫ウイルス関連発癌遺伝子ホモログ(LYN)、男性生殖細胞関連キナーゼ(MAK)、MAP/微小管親和性調節キナーゼファミリー、微小管関連セリン/スレオニンキナーゼファミリー、母体胚性ロイシンジッパーキナーゼ、c-merプロト発癌遺伝子チロシンキナーゼ(MERTK)、metプロト発癌遺伝子 (肝細胞増殖因子受容体)、MAPキナーゼ相互作用セリン/スレオニンキナーゼファミリー、ミオシン軽鎖キナーゼファミリー、混合系統キナーゼドメイン様タンパク質アイソフォーム、CDC42結合タンパク質キナーゼファミリー、セリン/スレオニンキナーゼファミリー、マクロファージ刺激1受容体(c-met関連チロシンキナーゼ)(MST1R)、ラパマイシンの機械的標的(セリン/スレオニンキナーゼ)(MTOR)、筋骨格受容体チロシンキナーゼ(MUSK)、ミオシン軽鎖キナーゼファミリー、NIMA(非有糸分裂遺伝子a)関連キナーゼファミリー、セリン/スレオニンタンパク質キナーゼNIM1(NIM1)、ネモ様キナーゼ(NLK)、酸化ストレス応答1(OSR1)、p21タンパク質(Cdc42/Rac)活性化キナーゼファミリー、PASドメイン含有セリン/スレオニンキナーゼ、血小板由来増殖因子受容体ファミリー、3-ホスホイノシチド依存性タンパク質キナーゼ1(PDPK1)、カルシウム依存性タンパク
質キナーゼ1、ホスホリラーゼキナーゼガンマファミリー、ホスファチジルイノシトール4,5-ビスホスフェート3-キナーゼ、ホスホイノシチド-3-キナーゼファミリー、ホスファチジルイノシトール4-キナーゼファミリー、ホスホイノシチドキナーゼ、FYVEフィンガー含有Pim-1発癌遺伝子(PIM1)、pim-2発癌遺伝子(PIM2)、pim-3発癌遺伝子(PIM3)、ホスファチジルイノシトール-4-ホスフェート5-キナーゼファミリー、ホスファチジルイノシトール-5-ホスフェート4-キナーゼファミリータンパク質キナーゼ、膜関連チロシン/スレオニン1(PKMYT1)、タンパク質キナーゼNファミリー、ポロ様キナーゼファミリー、タンパク質キナーゼCファミリー、タンパク質キナーゼDファミリー、cGMP依存性タンパク質キナーゼファミリー、真核翻訳開始因子2-アルファキナーゼ2(PRKR)、X連鎖型タンパク質キナーゼ (PRKX)、プロラクチン受容体(PRLR)、PRP4 pre-mRNA プロセッシング因子4ホモログB(酵母)(PRP4)、PTK2Bタンパク質チロシンキナーゼ2ベータ(PTK2B)、SIKファミリーキナーゼ3(QSK)、v-raf-1マウス白血病ウイルス発癌遺伝子ホモログ1(RAF1)、神経栄養性チロシンキナーゼ受容体型ファミリー、受容体(TNFRSF)相互作用セリン-スレオニンキナーゼファミリー、デュアルセリン/スレオニン及びチロシンタンパク質キナーゼ(RIPK5)、Rho 関連コイルドコイル含有タンパク質キナーゼファミリー、c-ros発癌遺伝子1、受容体チロシンキナーゼ(ROS1)、リボソームタンパク質S6キナーゼファミリー、SH3結合ドメインキナーゼ1(SBK1)、血清/グルココルチコイド調節キナーゼファミリー、推定未特性化セリン/スレオニンタンパク質キナーゼ(Sugen キナーゼ110)(SgK110)、塩誘導性キナーゼファミリー、SNF関連キナーゼ(SNRK)、src関連キナーゼ、SFRSタンパク質キナーゼファミリー、脾臓チロシンキナーゼ(SYK)、TAOキナーゼファミリー、TANK結合キナーゼ1(TBK1)、tecタンパク質チロシンキナーゼ(TEC)、精巣-特異的キナーゼ1(TESK1)、形質転換成長因子、ベータ受容体ファミリー、免疫グロブリン様及びEGF様ドメイン1を含むチロシンキナーゼ(TIE1)、TEKチロシンキナーゼ、内皮(TIE2)、アンジオポエチン-1受容体(Tie2)、トウスレド様(tousled-like)キナーゼファミリー、TRAF2及びNCK相互作用キナーゼ(TNIK)、非受容体チロシンキナーゼファミリー、TNNI3相互作用キナーゼ(TNNI3K)、一過性受容体電位カチオンチャネル、精巣特異的セリンキナーゼファミリー、TTKタンパク質キナーゼ(TTK)、TXKチロシンキナーゼ(TXK)、チロシンキナーゼ2(TYK2)、TYRO3タンパク質チロシンキナーゼ(TYRO3)、unc-51様キナーゼファミリー、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ、ワクシニア関連キナーゼ2(VRK2)、WEE1ホモログファミリー、WNKリジン欠損タンパク質キナーゼファミリー、v-yes-1 山口肉腫ウイルス発癌遺伝子ホモログ1(YES)、無菌アルファモチーフ及びロイシンジッパー含有キナーゼAZK(ZAK)、ゼータ鎖(TCR)関連タンパク質キナーゼ70kDa(ZAP70)が挙げられ、核ホルモン受容体の例としては、限定するわけではないが、アンドロゲン受容体(AR)、エストロゲン関連受容体アルファ(ESRRA)、エストロゲン受容体1(ESR1)、核内受容体サブファミリー1-グループH-メンバー4(NR1H4)、核内受容体サブファミリー3-グループC-メンバー1(糖質コルチコイド受容体)(NR3C1)、核内受容体サブファミリー1-グループH-メンバー3(肝臓X受容体α)(NR1H3)、核内受容体サブファミリー1-グループH-メンバー2(肝臓X受容体β)(NR1H2)、核内受容体サブファミリー1-グループH-メンバー2(肝臓X受容体β)(NR1H2)、核内受容体サブファミリー3-グループC-メンバー2(ミネラルコルチコイド受容体)(NR3C2)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体アルファ(PPARA)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマ(PPARG)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体デルタ(PPARD)、プロゲステロン受容体α(PGR)、プロゲステロン受容体β(PGR)、レチノイン酸受容体-アルファ(RARA)、レチノイン酸受容体-ベータ(RARB)、レチノイドX受容体-アルファ(RXRA)、レチノイドX受容体-ガンマ(RXRG)、甲状腺ホルモン受容体-アルファ(THRA)、甲状腺ホルモン受容体-ベータ(THRB)、レチノイン酸関連オーファン受容体、肝臓X受容体、ファルネソイドX受容体、ビタミンD受容体、プレグナンX受容体、構成的アンドロスタン受容体、肝細胞核因子4、エストロゲン受容体、エストロゲン関連受容体、グルココルチオック受容体、神経成長因子誘導B、生殖細胞核因子が挙げられ、エピジェネティックな標的の例としては、限定するわけではないが、ATPaseファミリーAAAドメイン含有タンパク質2(ATAD2A)、ATPaseファミリー-AAAドメイン含有2B(ATAD2B)、ATPaseファミリーAAAドメイン含有-2B(ATAD2B)、ジンクフィンガードメインに隣接するブロモドメイン-1A(BAZ1A)、ジンクフィンガードメインに隣接するブロモドメイン-1B(BAZ1B)、ジンクフィンガードメインに隣接するブロモドメイン-2A(BAZ2A)、ジンクフィンガードメインに隣接するブロモドメイン-2A(BAZ2A)、ジンクフィンガードメインに隣接するブロモドメイン-2B(BAZ2B)、ブロモドメイン含有タンパク質1(BRD1)、ブロモドメイン含有タンパク質2-第一ブロモドメイン(BRD2)、ブロモドメイン含有タンパク質2-第一及び第二ブロモドメイン(BRD2)、ブロモドメイン含有タンパク質2アイソフォーム1-ブロモドメイン2(BRD2(2))、ブロモドメイン含有タンパク質3-ブロモドメイン1(BRD3(1))、ブロモドメイン含有タンパク質3-第一ブロモドメイン(BRD3)、ブロモドメイン含有タンパク質3-第一及び第二ブロモドメイン(BRD3)、ブロモドメイン含有タンパク質3-ブロモドメイン2(BRD3(2))、ブロモドメイン含有タンパク質4-第一ブロモドメイン(BRD4)、ブロモドメイン含有タンパク質4アイソフォーム長-ブロモドメイン1及び2(BRD4(1-2))、ブロモドメイン含有タンパク質4アイソフォーム長-ブロモドメイン2(BRD4(2))、ブロモドメイン含有タンパク質4アイソフォーム短(BRD4(full-length-short-iso.))、ブロモドメイン含有タンパク質7(BRD7)、ブロモドメイン含有8-ブロモドメイン1(BRD8(1))、ブロモドメイン含有8-ブロモドメイン2(BRD8(2)))、ブロモドメイン含有タンパク質9アイソフォーム1(BRD9)、ブロモドメイン含有精巣特異的-第一ブロモドメイン(BRDT)、ブロモドメイン含有精巣特異的-第一及び第二ブロモドメイン(BRDT)、ブロモドメイン精巣特異的タンパク質アイソフォームb-ブロモドメイン2(BRDT(2))、ブロモドメイン及びPHDフィンガー含有-1(BRPF1)、ブロモドメイン及びPHDフィンガー含有-3(BRPF3)、ブロモドメイン及びPHDフィンガー含有-3(BRPF3)、ブロモドメイン及びWDリピート含有3-第二ブロモドメイン(BRWD3(2))、キャットアイ症候群クリティカル領域タンパク質2(CECR2)、CREB結合タンパク質(CREBBP)、E1A結合タンパク質p300(EP300)、EP300(EP300)、ヌクレオソームリモデリング因子サブユニットBPTFアイソフォーム1(FALZ)、ヌクレオソームリモデリング因子サブユニットBPT(FALZ)、ユークロマティックヒストン-リジンN-メチルトランスフェラーゼ2(EHMT2)、ヒストンアセチルトランスフェラーゼ-KAT2A(GCN5L2)、ユークロマティックヒストン-リジンN-メチルトランスフェラーゼ1(EHMT1)、ヒストン-リジンN-メチルトランスフェラーゼMLL(MLL)、ポリブロモ1-第一ブロモドメイン(PB1(1))、ポリブロモ1-第二ブロモドメイン(PB1(2))、ポリブロモ1-ブロモドメイン2(PBRM1(2))、ポリブロモ1-ブロモドメイン5(PBRM1(5))、ヒストンアセチルトランスフェラーゼKAT2B(PCAF)、PH相互作用タンパク質-第一ブロモドメイン(PHIP(1))、PH相互作用タンパク質-第二ブロモドメイン (PHIP(2))、タンパク質キナーゼC結合タンパク質1(PRKCBP1)、プロテインアルギニンN-メチルトランスフェラーゼ3(PRMT3)、SWI/SNF関連-マトリックス関連-クロマチンのアクチン依存性レギュレータ- サブファミリーa-メンバー2(SMARCA2)、SWI/SNF関連-マトリックス関連-クロマチンのアクチン依存性レギュレータ-サブファミリーa-メンバー4(SMARCA4)、核体タンパク質-SP110(SP110)、核体タンパク質-SP140(SP140)、転写開始因子TFIIDサブユニット1(TAF1(1-2))、TAF1 RNAポリメラーゼII-TATAボックス結合タンパク質(TBP)関連因子-250kDa-ブロモドメイン2(TAF1(2))、転写開始因子TFIIDサブユニット1様-第一ブロモドメイン(TAF1L(1))、転写開始因子TFIIDサブユニット1-様-第二ブロモドメイン(TAF1L(2))、三者モチーフ含有24(TRIM24(Bromo.))、三者モチーフ含有24(TRIM24(PHD -Bromo.))、E3 ユビキチンタンパク質リガーゼTRIM33(TRIM33)、三者モチーフ含有33(TRIM33(PHD-Bromo.))、WDリピート9-第一ブロモドメイン(WDR9(1))、WDリピート9-第二ブロモドメイン(WDR9(2))、膜輸送タンパク質、例えば、限定するわけではないが、ATP結合カセット(ABC)スーパーファミリー、溶質キャリア(SLC)スーパーファミリー、多剤耐性タンパク質1(P-糖タンパク質)、有機アニオン輸送体1、及び、タンパク質、例えば、EAAT3, EAAC1, EAAT1, GLUT1, GLUT2, GLUT9, GLUT10, rBAT, AE1, NBC1, KNBC, CHED2, BTR1, NABC1, CDPD, SGLT1, SGLT2, NIS, CHT1, NET, DAT, GLYT2, CRTR, B0AT1, SIT1, XT3, y+LAT1, BAT1, NHERF1, NHE6, ASBT, DMT1, DCT1, NRAMP2, NKCC2, NCC, KCC3, NACT, MCT1, MCT8, MCT12, SLD, VGLUT3, THTR1, THTR2, PIT2, GLVR2, OCTN2, URAT1, NCKX1, NCKX5, CIC, PiC, ANT1, ORNT1, AGC1, ARALAR, シトリン(Citrin), STLN2, aralar2, TPC, MUP1, MCPHA, CACT, GC1, PHC, DTD, CLD, DRA, PDS, プレスチン(Prestin), TAT1, FATP4, ENT3, ZnT2, ZnT10, AT1, NPT2A, NPT2B, HHRH, CST, CDG2F, UGAT, UGTL, UGALT, UGT1, UGT2, FUCT1, CDG2C, NST, PAT2, G6PT1, SPX4, ZIP4, LIV4, ZIP13, LZT-Hs9, FPN1, MTP1, IREG1, RHAG, AIM1, PCFT, FLVCR1, FLVCR2, RFT1, RFT2, RFT3, OATP1B1, OATP1B3, OATP2A1、構造タンパク質、例えば、限定するわけではないが、チューブリン、熱ショックタンパク質、微小管安定化タンパク質、腫瘍タンパク質18、スタスミン、キネシン-8及びキネシン-14ファミリー、Kip3、Kif18A、プロテアーゼ、例えば、限定するわけではないが、ADAM(ディスインテグリン及びメタロプロテアーゼ)ファミリー、シグナル伝達におけるその他の分子標的、例えば、限定するわけではないが、細胞分裂周期25ホモログA(CDC25A)、フォークヘッドボックスO3(フォークヘッドボックスO3)、B細胞阻害剤におけるカッパ軽ポリペプチド遺伝子エンハンサーの核因子、アルファ(NFKBIA)、核因子(赤血球由来2)-様2(NFE2L2)、ナトリウム利尿ペプチド受容体A(NPR1)、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリー、メンバー11a(TNFRSF11A)、v-rel細網内皮症ウイルス発癌遺伝子ホモログA(avian)(RELA)、ステロール調節エレメント結合転写因子2(SREBF2)、CREB調節転写コアクチベータ1(CRTC1)、CREB調節転写コアクチベータ2(CRTC2)、X-box 結合タンパク質1(XBP1)、カテニン(カドヘリン関連タンパク質)、ベータ1(CTNNB1)及びそれらの組み合わせが挙げられる。
【0046】
既知の生物製剤の例としては、限定するわけではないが、アボシナジス、アベグリン、アクテムラ、AFP-Cide、アントバ、アルゼラ、オーレキシス、アバスチン、ベンリスタ、ベクサー、ブロントレス、ボサトリア、カンパス、CEA-Cide、CEA-Scan、シムジア、シラムザ、エクトマブ、アービタックス、フィブリシント、ガザイバ、ハーセプチン、hPAM4-Cide、HumaSPECT、HuMax-CD4、HuMax-EGFr、フミラ、HuZAF、ハイブリシーカー、イラリス、インディマシス-125、カドチラ、レムトラダ、ルイクアレスト、ロイコスキャン、ルセンティス、リンフォムン、リンフォスキャン、リンフォスタット-B、マブセラ、マイコグラブ、マイロターグ、ミオシント、ニュートロスペック、ニューマックス、ニュービオン、オムニターグ、オプジーボ、オルソクローンOKT3、オーバレックス、パノレックス、プロリア、プロスタシント、ラプティバ、レミケード、リモバブ、レンカレックス、レオプロ、レクソマン、リツキサン、ロアクテムラ、シンチマン、シンポニ、シミュレクト、ソリリス、ステラーラ、シナジス、タクトル、セラシム、セラギン、セラロック、タイサブリ、ベクティビックス、ヴェルマ、ゾレア、ヤーボイ、ゼナパックス及びゼバリン、又はそれらの組み合わせが挙げられる。
【0047】
既知のモノクローナル抗体の例としては、限定するわけではないが、3F8、8H9、アバゴボマブ、アブシキシマブ、アビツズマブ、アブリルマブ、アクトクスマブ、アダリムマブ、アデカツムマブ、アデュカヌマブ、アファセビクマブ、アフェリモマブ、アフツズマブ、アラシズマブペゴル、ALD518、ALD403、アレムツズマブ、アリロクマブ、アルツモマブペンテテート、アマツキシマブ、AMG 334、アナツモマブマフェナトックス、アネツマブラブタンシン、アニフロルマブ、アンルキンズマブ、アポリズマブ、アルシツモマブ、アスクリンバキュマブ、アセリズマブ、アテゾリズマブ、アチヌマブ、アトリズマブ、アトロリムマブ、アベルマブ、バピヌズマブ、バシリキシマブ、バビツキシマブ、ベクツモマブ、ベゲロマブ、ベリムマブ、ベンラリズマブ、ベルチリムマブ、ベシレソマブ、ベバシズマブ、ベズロトクスマブ、ビシロマブ、ビマグルマブ、ビメキズマブ、ビバツズマブメルタンシン、ブレセルマブ、ブリナツモマブ、ブロンツベトマブ、ブロソズマブ、ボコシズマブ、ブラジクマブ、ブレンツキシマブベドチン、ブリアキヌマブ、ブロダルマブ、ブロルシズマブ、ブロンチツズマブ、ブロスマブ、カビラリズマブ、カナキヌマブ、カンツズマブメルタンシン、カンツズマブラブタンシン、カプラシズマブ、カプロマブペンデチド、カルマブ、カロツキシマブ、カツマキソマブ、cBR96-ドキソルビシン免疫複合体、セデリズマブ、セルグツズマブアムナロイキン、セルトリズマブペゴル、セツキシマブ、シタツズマブボガトックス、シクツムマブ、クラザキズマブ、クレノリキシマブ、クリバツズマブテトラキセタン、コドリツズマブ、コルツキシマブラフタンシン、コナツムマブ、コンシズマブ、CR6261、クレネズマブ、クロテズマブ、ダセツズマブ、ダクリズマブ、ダロツズマブ、ダピロリズマブペゴル、ダラツムマブ、デクトレクマブ、デムシズマブ、デニンツズマブマフォドチン、デノスマブ、デパツキシマブマフォドチン、デルロツキシマブビオチン、デツモマブ、ジヌツキシマブ、ディリダブマブ、ドマグロズマブ、ドルリモマブアリトックス、ドロジツマブ、デュリゴツマブ、デュピルマブ、デュルバルマブ、デュシギツマブ、エクロメキシマブ、エクリズマブ、エドバコマブ、エドレコロマブ、エファリズマブ、エファングマブ、エルデルマブ、エルゲムツマブ、エロツズマブ、エルシリモマブ、エマクツズマブ、エミベツズマブ、エミシズマブ、エナバツズマブ、エンフォルツマブベドチン、エンリモマブペゴル、エノブリツズマブ、エノキズマブ、エノチクマブ、エンシツキシマブ、エピツモマブシツキセタン、エプラツズマブ、エレヌマブ、エルリズマブ、エルツマキソマブ、エタラシズマブ、エトロリズマブ、エビナクマブ、エボロクマブ、エクスビビルマブ、ファノレソマブ、ファラリモマブ、ファレツズマブ、ファシヌマブ、FBTA05、フェルビズマブ、フェザキヌマブ、フィバツズマブ、フィクラツズマブ、フィギツムマブ、フィリブマブ、フランボツマブ、フレティクマブ、フォントリズマブ、フォラルマブ、フォラビルマブ、フレソリムマブ、フルラヌマブ、フツキシマブ、ガルカネズマブ、ガリキシマブ、ガニツマブ、ガンテネルマブ、ガビリモマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、ゲボキズマブ、ギレンツキシマブ、グレンバツムマブベドチン、ゴリムマブ、ゴミリキシマブ、グセルクマブ、イバリズマブ、イブリツモマブチウキセタン、イクルクマブ、イダルシズマブ、イゴボマブ、IMA-638、IMAB362、イマルマブ、イムシロマブ、イムガツズマブ、インクラクマブ、インダツキシマブラブタンシン、インドゥサツマブベドチン、イネビリズマブ、インフリキシマブ、イノリモマブ、イノツズマブオゾガマイシン、インテツムマブ、イピリムマブ、イラツムマブ、イサツキシマブ、イトリズマブ、イキセキズマブ、ケリキシマブ、ラベツズマブ、ランブロリズマブ、ランパリズマブ、ラナデルマブ、ランドグロズマブ、ラプリツキシマブエムタンシン、LBR-101/PF0442g7429、レブリキズマブ、レマレソマブ、レンダリズマブ、レンジルマブ、レルデリムマブ、レクサツムマブ、リビビルマブ、リファスツズマブベドチン、リゲリズマブ、リロトマブサテトラキセタン、リンツズマブ、リリルマブ、ロデルシズマブ、ロキベトマブ、ロルボツズマブメルタンシン、ルカツムマブ、ルリズマブペゴル、ルミリキシマブ、ラムレツズマブ、LY2951742、マパツムマブ、マルゲツキシマブ、マスリモマブ、マツズマブ、マブリリムマブ、メポリズマブ、メテリムマブ、ミラツズマブ、ミンレツモマブ、ミルベツキシマブソラブタンシン、ミツモマブ、モガムリズマブ、モナリズマブ、モロリムマブ、モタビズマブ、モキセツモマブパスドトックス、ムロモナブ-CD3、ナコロマブタフェナトクス、ナミルマブ、ナプツモマブエスタフェナトクス、ナラツキシマブエムタンシン、ナルナツマブ、ナタリズマブ、ナビシキシズマブ、ナビブマブ、ネバクマブ、ネシツムマブ、ネモリズマブ、ネレリモマブ、ネスバクマブ、ニモツズマブ、ニボルマブ、ノフェツモマブメルペンタン、オビルトキサキシマブ、オビヌツズマブ、オカラツズマブ、オクレリズマブ、オデュリモマブ、オファツムマブ、オララツマブ、オロキズマブ、オマリズマブ、オナルツズマブ、オンツキシズマブ、オピシヌマブ、オポルツズマブモナトックス、オレゴボマブ、オルチマブ、オテリキシズマブ、オトレルツズマブ、オキセルマブ、オザネズマブ、オゾラリズマブ、パギバキシマブ、パリビズマブ、パムレブルマブ、パニツムマブ、パンコマブ、パノバクマブ、パルサツズマブ、パスコリズマブ、パソツキシズマブ、パテクリズマブ、パトリツマブ、ペンブロリズマブ、ペムツモマブ、ペラキズマブ、ペルツズマブ、ペクセリズマブ、ピディリズマブ、ピナツズマブベドチン、ピンツモマブ、プラクルマブ、プロザリズマブ、ポガリズマブ、ポラツズマブベドチン、ポネズマブ、プレザリズマブ、プリリキシマブ、プリトキサキシマブ、プリツムマブ、PRO 140、キリズマブ、ラコツモマブ、ラドレツマブ、ラフィビルマブ、ラルパンシズマブ、ラムシルマブ、ラニビズマブ、ラキシバクマブ、レファネズマブ、レガビルマブ、レスリズマブ、リロツムマブ、リヌクマブ、リサンキズマブ、リツキシマブ、リババズマブペゴル、ロバツムマブ、ロレドゥマブ、ロモソズマブ、ロンタリズマブ、ロバルピツズマブテシリン、ロベリズマブ、ルプリズマブ、サシツズマブゴビテカン、サマリズマブ、サペリズマブ、サリルマブ、サツモマブペンデチド、セクキヌマブ、セリバンツマブ、セトキサキシマブ、セビルマブ、SGN-CD19A、SGN-CD33A、シブロツズマブ、シファリムマブ、シルツキシマブ、シムツズマブ、シプリズマブ、シルクマブ、ソフィツズマブベドチン、ソラネズマブ、ソリトマブ、ソネプシズマブ、ソンツズマブ、スタムルマブ、スレソマブ、スビズマブ、タバルマブ、タカツズマブテトラキセタン、タドシズマブ、タリズマブ、タムツベトマブ、タネズマブ、タプリツモマブパプトックス、タレクツマブ、テフィバズマブ、テリモマブアリトックス、テナトモマブ、テネリキシマブ、テプリズマブ、テプロツムマブ、テシドルマブ、テツロマブ、テゼペルマブ、TGN1412、チシリムマブ、チガツズマブ、チルドラキズマブ、チモルマブ、チソツマブベドチン、TNX-650、トシリズマブ、トラリズマブ、トサトクスマブ、トシツモマブ、トベツマブ、トラロキヌマブ、トラスツズマブ、トラスツズマブエムタンシン、TRBS07、トレガリズマブ、トレメリムマブ、トレボグルマブ、ツコツズマブセルモロイキン、ツビルマブ、ウブリツキシマブ、ウロクルマブ、ウレルマブ、ウルトキサズマブ、ウステキヌマブ、ユートミルマブ、バダスツキシマブタリリン、バンドルツズマブベドチン、バンティクツマブ、バヌシズマブ、バパリキシマブ、バルリルマブ、バテリズマブ、ベドリズマブ、ベルツズマブ、ベパリモマブ、ベセンクマブ、ビシリズマブ、ボバリリズマブ、ボロシキシマブ、ボルセツズマブマフォドチン、ボツムマブ、ゼンツズマブ、ザルツムマブ、ザノリムマブ、ザツキシマブ、ジラリムマブ及びゾリモマブアリトックス又はそれらの組み合わせが挙げられる。
【0048】
ウイルス性疾患用に開発されたワクチンの例としては、限定するわけではないが、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、E型肝炎ワクチン、HPVワクチン、インフルエンザワクチン、日本脳炎ワクチン、MMRワクチン、MMRVワクチン、ポリオワクチン、狂犬病ワクチン、ロタウイルスワクチン、水痘ワクチン、帯状疱疹ワクチン、天然痘ワクチン、黄熱病ワクチン、アデノウイルスワクチン、コクサッキーBウイルスワクチン、サイトメガロウイルスワクチン、ヒト用デング熱ワクチン、ヒト用東部ウマ脳炎ウイルスワクチン、エボラワクチン、エンテロウイルス71ワクチン、エプスタイン・バーワクチン、C型肝炎ワクチン、HIVワクチン、ヒト用HTLV-1 Tリンパ球性白血病ワクチン、マールブルグウイルス病ワクチン、ノロウイルスワクチン、ヒト用呼吸器合胞体ウイルスワクチン、重症急性呼吸器症候群(SARS)ワクチン、ヒト用ウエストナイルウイルスワクチンが挙げられ、細菌性疾患の例としては、限定するわけではないが、炭疽菌ワクチン、DPTワクチン、Q熱ワクチン、Hibワクチン、結核(BCG)ワクチン、髄膜炎菌ワクチン、腸チフスワクチン、肺炎球菌結合ワクチン、肺炎球菌多糖体ワクチン、コレラワクチン、齲蝕ワクチン、 エールリヒア症ワクチン、ハンセン病ワクチン、ライム病ワクチン、黄色ブドウ球菌ワクチン、化膿連鎖球菌ワクチン、梅毒ワクチン、野兎病ワクチン、ペスト菌ワクチンが挙げられ、寄生虫疾患の例としては、限定するわけではないが、マラリアワクチン、住血吸虫症ワクチン、シャーガス病ワクチン、鉤虫ワクチン、ヒト用オンコセルカ症河川盲目症ワクチン、トリパノソーマ症ワクチン、内臓リーシュマニア症ワクチン、非感染性疾患の例としては、限定するわけではないが、アルツハイマー病アミロイドタンパク質ワクチン、乳癌ワクチン、卵巣癌ワクチン、前立腺癌ワクチン、タリモジーン・ラハーパレプベック(T-VEC)が挙げられ、また、限定するわけではないが、以下の商品名:ACAM2000, ActHIB, Adacel, Afluria, AFLURIA QUADRIVALENT, Agriflu, BCG Vaccine, BEXSERO, Biothrax, Boostrix, Cervarix, Comvax, DAPTACEL, DECAVAC, Engerix-B, FLUAD, Fluarix, Fluarix Quadrivalent, Flublok, Flucelvax, Flucelvax Quadrivalent, FluLaval, FluMist, FluMist Quadrivalent, Fluvirin, Fluzone Quadrivalent, Fluzone, Fluzone High-Dose and Fluzone Intradermal, Gardasil, Gardasil 9, Havrix, Hiberix, Imovax, Infanrix, IPOL, Ixiaro, JE-Vax, KINRIX, Menactra, MenHibrix, Menomune-A/C/Y/W-135, Menveo, M-M-R II, M-M-Vax, Pediarix, PedvaxHIB, Pentacel, Pneumovax 23, Poliovax, Prevnar, Prevnar 13, ProQuad, Quadracel, Quadrivalent, RabAvert, Recombivax HB, ROTARIX, RotaTeq, TENIVAC, TICE BCG, Tripedia, TRUMENBA, Twinrix, TYPHIM Vi, VAQTA, Varivax, Vaxchora, Vivotif, YF-Vax, Zostavaxを含むワクチンが挙げられ、そしてそれらの組み合わせが挙げられる。
【0049】
注射可能な薬物の例としては、限定するわけではないが、アブラバ(ガドフォスベセット三ナトリウム注射)、アバレリクスデポー、アボボツリヌムトキシンA 注射 (Dysport)、ABT-263、ABT-869、ABX-EFG、アクレトロピン(ソマトロピン注射)、アセタドーテ (アセチルシステイン注射)、アセタゾラミド注射(アセタゾラミド注射)、アセチルシステイン注射(アセタドート)、アクテムラ(トシリズマブ注射)、アクトレル(注射用コルチコレリンヒツジトリフルテート)、アクタムミューン、アクチバーゼ、注射用アシクロビル(ゾビラックス注射)、アダセル、アダリムマブ、アデノスキャン(アデノシン注射) )、アデノシン注射(アデノスキャン)、アドレナクリック、アドレビュー(静注用ロベングアネ1123注射)、アフルリア、Ak-Fluor(フルオレセイン注射)、アルデュラザイム(ラロニダーゼ)、アルグルセラーゼ注射(セレダーゼ)、アルケラン注射(メルファランHcl注射)、注射用アロプリノールナトリウム(アロプリム)、アロプリム(注射用アロプリノールナトリウム)、アルプロスタジル、アルスマ(スマトリプタン注射)、ALTU-238、アミノ酸注射、アミノシン、アピドラ、アプレミラスト、注射用アルプロスタジルデュアルチャンバーシステム(カベルジェクトインパルス)、AMG 009, AMG 076, AMG 102, AMG 108, AMG 114, AMG 162, AMG 220, AMG 221, AMG 222, AMG 223, AMG 317, AMG 379, AMG 386, AMG 403, AMG 477, AMG 479, AMG 517, AMG 531, AMG 557, AMG 623, AMG 655, AMG 706, AMG 714, AMG 745, AMG 785, AMG 811, AMG 827, AMG 837, AMG 853, AMG 951, アミオダロンHCl注射(アミオダロンHCl注射)、アモバルビタールナトリウム注射(アミタールナトリウム)、アミタールナトリウム(アモバルビタールナトリウム注射)、アナキンラ、抗Aベータ、抗ベータ 7、抗ベータ20、抗CD4、抗CD20、抗CD40 、抗 IFNalpha、抗IL13、抗OX40L、抗oxLDS、抗NGF、抗NRP1、アリクストラ、アムファダーゼ(ヒアルロニダーゼ注射)、アモヌル(フェニル酢酸ナトリウム及び安息香酸ナトリウム注射)、アナプロックス、アンゼメト注射(メシル酸ドラセトロン注射)、アピドラ(インスリングルリシン[rDNA由来]注射)、アポマブ、アラネスプ(ダルベポエチンアルファ)、アルガトロバン(アルガトロバン注射)、塩酸アルギニン注射(R-Gene 10、アリストコート、アリストスパン、三酸化ヒ素注射(トリセノックス)、アーティカンHCl及びエピネフリン注射(セプトカイン)、アルゼラ(オファツムマブ注射)、アスクレラ(ポリドカノール注射)、アタルレン、アタルレン-DMD、アテノロール注射(テノルミン静注)、ベシル酸アトラクリウム注射(ベシル酸アトラクリウム注射)、アバスチン、アザクタム注射(アズトレオナム注射)、アジスロマイシン(ジスロマックス注射)、アズトレオナム注射(アザクタム注射)、バクロフェン注射(リオレサール髄腔内注射)、静菌水(注射用静菌水)、バクロフェン注射(リオレサール髄腔内注射)、バルインオイルアンプル(ダイメルカルプロール注射)、BayHepB、BayTet、ベナドリル、塩酸ベンダムスチン注射(Treanda)、メシル酸ベンゾトロピン注射(Cogentin)、ベタメタゾン注射可能懸濁液(Celestone Soluspan)、ベキサー、ビシリンC-R 900/300(ペニシリンGベンザチン及びペニシリンGプロカイン注射)、ブレノキサン(硫酸ブレオマイシン注射)、硫酸ブレオマイシン注射(ブレノキサン)、ボニバ注射(イバンドロン酸ナトリウム注射)、ボトックス化粧品(注射用オナボツリナムトキシンA)、BR3-FC、ブラベル(ウロフォリトロピン注射)、ブレチリウム(トシル酸ブレチリウム注射)、ブレビタールナトリウム(メトヘキシタールナトリウム注射)、ブレチン、ブリオバセプト、BTT-1023、ブピバカイン HCl、バイエッタ、Ca-DTPA(ペンテト酸カルシウム三ナトリウム注射)、カバジタキセル注射(Jevtana)、カフェインアルカロイド(カフェイン及び安息香酸ナトリウム注射)、カルシジェックス注射(カルシトロール)、カルシトロール(カルシジェックス注射)、塩化カルシウム(塩化カルシウム注射10%)、ベルセン酸カルシウム二ナトリウム(エデト酸カルシウム二ナトリウム注射)、カンパス(アルテムツズマブ)、カンプトサー注射(塩酸イリノテカン)、カナキヌマブ注射(イラリス)、硫酸カプスタット(カプレオマイシン注射)、注射用カプレオマイシン(硫酸カプスタット)、カルディオライト(注射用テクネチウム Tc99 セスタミビの調製キット)、カルティセル、キャスフロー、注射用セファゾリン及びデキストロース(セファゾリン注射)、塩酸セフェピム、セフォタキシム、セフトリアキソン、セレザイム、カルニトール注射、キャバルジェクト、セレストンソルスパン、セルシオル、セレビクス(フォスフェニトインナトリウム注射)、セレダーゼ(アルグルセラーゼ注射)、セレテク(テクネチウムTc99mエキサメタジン注射)、セルトリズマブ、CF-101、クロラムフェニコールコハク酸ナトリウム(クロラムフェニコールコハク酸ナトリウム注射)、コハク酸クロラムフェニコールナトリウム注射(コハク酸クロラムフェニコールナトリウム)、コレスタゲル(コレセベラムHCL)、コリオゴナドトロピンアルファ注射(オビドレル)、シムジア、シスプラチン(シスプラチン注射)、クロラー(クロファラビン注射)、クエン酸クロミフィン、クロニジン注射(デュラクロン)、コゲンチン(メシル酸ベンゾトロピン注射)、コリスチメート注射(コリマイシンM)、コリマイシンM(コリスチメート注射)、コンパス、コニバプタンHcl注射(バプリソル)、注射用結合型エストロゲン(プレマリン注射)、コパキソン、注射用コルチコレリンヒツジトリフルテート(アクトレル)、コルバート(フマル酸イブチリド注射)、キュービシン(ダプトマイシン注射)、CF-101、シアノキット(注射用ハイドロキソコバラミン)、シタラビンリポソーム注射(DepoCyt)、シアノコバラミン、サイトベン(ガンシクロビル)、D.H.E. 45、ダセツズマブ、ダコゲン(デシタビン注射)、ダルテパリン、ダントリウムIV(注射用ダントロレンナトリウム)、ダントロレンナトリウム注射(ダントリウムIV)、ダプトマイシン注射(キュビシン)、ダルベポエチンアルファ、DDAVP注射(酢酸デスモプレシン注射)、デカバックス、デシタビン注射(ダコゲン)、脱水アルコール(脱水アルコール注射)、デノスマブ注射(プロリア)、デラテストリル、デレストロゲン、デルテパリンナトリウム、デパコン(バルプロ酸ナトリウム注射)、デポメドロール(酢酸メチルプレドニゾロン注射可能懸濁液)、デポサイト(シタラビンリポソーム注射)、デポデュル(硫酸モルヒネXRリポソーム注射)、酢酸デスモプレシン注射(DDAVP注射)、デポエストラジオール、デポプロベラ104 mg/mL、デポプロベラ150 mg/mL、デポテストステロン、注射用デクスラゾキサン、点滴静注のみ(Totect)、デキストロース/電解質、デキストロース及び塩化ナトリウム注射(0.9% 塩化ナトリウム中デキストロース5%)、デキストロース、ジアゼパム注射(ジアゼパム注射)、ジゴキシン注射 (ラノキシン注射)、ジラウジド-HP(塩酸ヒドロモルフォン注射)、ジメルカルプロール注射(バルインオイルアンプル)、ジフェンヒドラミン注射(ベナドリル注射)、ジピリダモール注射(ジピリダモール注射)、DMOAD、注射用ドセタキセル(タキソテール)、メシル酸ドラセトロン注射(アンゼメット注射)、ドリバックス(注射用ドリペネム)、注射用ドリペネム(Doribax)、ドキセルカルシフェロール注射(ヘクトロール注射)、ドキシル(ドキソルビシンHclリポソーム注射)、ドキソルビシンHclリポソーム注射(ドキシル)、デュラクロン(クロニジン注射)、デュラモルフ(モルヒネ注射)、ディスポート(アボボツリヌムトキシンA注射)、エカランチド注射(カルビトール)、EC-ナプロシン(ナプロキセン)、エデト酸カルシウム二ナトリウム注射(ベルセン酸カルシウム二ナトリウム)、エデックス(注射用アルプロスタジル)、エンジェリックス、エドロフォニウム注射(エンロン)、酒石酸エリグルスタット、エロキサチン(オキサリプラチン注射)、エメンド注射(フォサプレピタントジメグルミン注射)、エナラプリラート注射(エナラプリラート注射)、エンロン(エドロフォニウム注射)、エノキサパリンナトリウム注射(ロベノックス)、エオビスト(ガドキセト酸二ナトリウム注射)、エンブレル(エタネルセプト)、エノキサパリン、エピセル、エピネフェリン、エピペン、エピペンJr.、エプラツズマブ、アービタックス、エルタペネム注射(インバンツ)、エリスロポエテン、必須アミノ酸注射(ネフラミン)、シピオン酸エストラジオール、吉草酸エストラジオール、エタネルセプト、エクセナチド注射(バイエッタ)、エブロトラ、ファブラザイム(アダルシダーゼベータ)、ファモチジン注射、FDG(フルデオキシグルコースF18注射)、フェラヘム(フェルモキシトール注射)、フェリデックスI.V.(フェルモキシド注射可能溶液)、フェルチネクス、フェルモキシド注射可能溶液(フェリデックスI.V.)、フェルモキシトール注射(フェラヘム)、フラギル注射(メトロニダゾール注射)、フルアリクス、フルダラ(リン酸フルダラビン)、フルデオキシグルコースF18注射(FDG)、フルオレセイン注射(Ak- Fluor)、フォリスチムAQカートリッジ(フォリトロピンベータ注射)、フォリトロピンアルファ注射(ゴナル-f RFF)、フォリトロピンベータ注射(フォリスチムAQカートリッジ)、フォロチン(静脈内注射用プララトレキサート溶液)、フォンダパリヌクス、フォルテオ(テリパラチド(rDNA由来)注射)、フォスタマチニブ、フォサプレピタントジメグルミン注射(エメンド注射液)、フォスカネットナトリウム注射(フォスカビル)、フォスカビル(フォスカネットナトリウム注射)、フォスフェニトインナトリウム注射(セレブックス)、フォスプロポフォール二ナトリウム注射(ルセドラ)、フラグミン、フゼオン(エンフビルタイド)、GA101、ガドベネートジメグルミン注射(マルチハンス)、ガドホスベセット三ナトリウム注射(アブラバール)、ガドテリドール注射溶液(プロハンス)、ガドベルセタミド注射(オプティマーク)、ガドキセテート二ナトリウム注射(Eovist)、ガニレリックス(ガニレリックスアセテート注射)、ガーダシル、GC1008、GDFD、注射用ゲムツズマブオゾガマイシン(マイロターグ)、ジェノトロピン、ゲンタマイシン注射、GENZ-112638、ゴリムマブ注射(シンポニー注射)、ゴナール-f RFF(フォリトロピンアルファ注射)、塩酸グラニセトロン(キトリル注射)、硫酸ゲンタマイシン、酢酸グラチラマー、グルカゲン、グルカゴン、HAE1、ハルドール(ハロペリドール注射)、ハブリックス、ヘクトロール注射(ドキセルカルシフェロール注射)、ヘッジホッグ経路阻害剤、ヘパリン、ハーセプチン、hG-CSF、ヒューマログ、ヒト成長ホルモン、ヒューマトロープ、HuMax、ヒューメゴン、ヒュミラ、ヒューマリン、イバンドロン酸ナトリウム注射(ボニバ注射)、イブプロフェンリジン注射(ネオプロフェン)、フマル酸イブチリド注射(コルバート)、イダマイシンPFS(塩酸イダルビシン注射)、塩酸イダルビシン注射(イダマイシンPFS)、イラリス(カナキヌマブ注射)、注射用イミペネム及びシラスタチン (プリマキシンI.V.)、イミトレックス、注射用インコボツリナムトキシンA(ゼオミン)、インクレックス (メカセルミン)[rDNA由来]注射)、インドシンIV(インドメタシン注射)、インドメタシン注射(インドシンIV)、インファンリックス、イノヘップ、インシュリン、インスリンアスパルト[rDNA由来]注射(ノボログ)、インスリングラルギン[rDNA由来]注射(ランタス)、インスリングルリシン[rDNA由来]注射(アピドラ)、インターフェロンアルファ-2b、注射用組換え体 (インストロンA) )、イントロンA(インターフェロンアルファ-2b、注射用組換え体)、インバンズ(エルタペネム注射)、インヴェガサステナ(パルミチン酸パリペリドン持続放出注射可能懸濁液)、インビラーゼ(メシル酸サキナビル)、静注用イオベングアネ1123注射(アドレビュー)、イオプロミド注射(ウルトラビスト)、イオベルソル注射(オプティレイ注射)、イプレックス(メ
カセルミンリンファベート[rDNA由来]注射)、イプリバスク、塩酸イリノテカン注射(カンプトサール注射)、ショ糖鉄注射(ベノファー)、イストダックス(注射用ロミデプシン)、イトラコナゾール注射(スポラノックス注射)、ジェヴタナ(カバジタキセル注射)、ジェノクサ、カルビトル(エカランチド注射)、D5NS中のKCL(5%デキストロース中の塩化カリウム及び塩化ナトリウム注射)、D5W中のKCL、NS中のKCL、ケナログ10注射(トリアムシノロンアセトニド注射可能懸濁液)、ケピバンス(パリフェルミン)、ケプラ注射(レベチラセタム)、ケラチノサイト、KFG、キナーゼ阻害剤、キネレット(アナキンラ)、キンリティック(ウロキナーゼ注射)、キンリックス、クロノピン(クロナゼパム)、キトリル注射(塩酸グラニセトロン)、ラコサミド錠及び注射(Vimpat)、乳酸リンゲル剤、ラノキシン注射(ジゴキシン注射)、注射用ランソプラゾール(Prevacid I.V.)、ランタス、ロイコボリンカルシウム(ロイコボリンカルシウム注射)、レンテ(L)、レプチン、レベミール、ロイキンサルグラモスチム、酢酸ロイプロリド、レボチロキシン 、レベチラセタム(ケプラ注射)、ロベノックス、レボカルニチン注射(カーニター注射)、レキスキャン(レガデノソン注射)、リオレサール髄腔内注射(バクロフェン注射)、リラグルチド[rDNA]注射(ビクトーザ)、ラブノックス(エノキサパリンナトリウム注射)、ルセンティス(ラニビズマブ注射)、ルミザイム、ルプロン(酢酸ロイプロリド注射)、ルセドラ(ホスプロポフォール二ナトリウム注射)、マシ、硫酸マグネシウム(硫酸マグネシウム注射)、マンニトール注射(マンニトールIV)、マルケイン(塩酸ブピバカイン及びエピネフリン注射)、マキシピム(注射用塩酸セフェピム)、テクネチウム注射のMDP反復投与キット(テクネチウムTc99mメドロネート注射)、メカセルミン[rDNA由来]注射(インクレックス)、メカセルミンリンファベート[rDNA由来]注射(Iplex)、メルファランHcl注射(アルケラン注射)、メトトレキサート、メナクトラ、メノプール(メノトロピン注射)、注射用メノトロピン(レプロネックス)、注射用メトヘキシタールナトリウム(ブレビタールナトリウム)、塩酸メチルドペート注射、溶液(メチルドペートHcl)、メチレンブルー(メチレンブルー注射)、酢酸メチルプレドニゾロン注射可能懸濁液(デポメドロール)、メトマブ、メトクロプラミド注射(レグラン注射)、メトロジン(注射用ウロフォリトロピン)、メトロニダゾール注射(フラジール注射)、ミアカルシン、ミダゾラム(ミダゾラム注射)、ミンパラ(シナカレット)、ミノシン注射(ミノサイクリン注射)、ミノサイクリン注射(ミノシン注射)、ミポメルセン、注射濃縮液用ミトキサントロン(ノバントロン)、モルヒネ注射(デュラモフ)、硫酸モルヒネXRリポソーム注射(DepoDur)、モルフ酸ナトリウム(モルフ酸ナトリウム注射)、モテサニブ、モゾビル(プレクスリクサホル注射)、マルチハンス(ガドベン酸ジメグルミン注射)、複数電解質及びデキストロース注射、複数電解質注射、マイロターグ(注射用ゲムツズマブオゾガミシン)、ミオザイム(アルグルコシダセアルファ)、ナフシリン注射(ナフシリンナトリウム)、ナフシリンナトリウム(ナフシリン注射)、ナルトレキソンXR注射(ビビトロール)、ナプロシン(ナプロキセン)、ネオプロフェン(イブプロフェンリジン注射)、デカン酸ナンドロール、ネオスチグミンメチル硫酸塩(ネオスチグミンメチル硫酸塩注射)、NEO-GAA、ネオテクト(テクネチウムTc 99m デプレオチド注射)、ネフラミン(必須アミノ酸注射)、ニューラスタ(ペグフィルグラスチム)、ニューポゲン(フィルグラスチム)、ノボリン、ノボログ、ネオレコルモン、ニュートレキシン(グルクロン酸トリメトレキサート注射)、NPH(N)、ネステロン(アミオダロンHCl注射)、ノルディトロピン(ソマトロピン注射)、生理食塩水(塩化ナトリウム注射)、ノバントロン(注射濃縮物用ミトキサントロン)、ノボリン70/30インノレット(70%NPH、ヒトインスリンイソファン懸濁液及び30%レギュラー、ヒトインスリン注射)、ノボログ(インスリンアスパルト[rDNA 由来]注射)、Nplate(ロミプロスチム)、ニュートロピン(注射用ソマトロピン(rDNA 由来))、ニュートロピンAQ、ニュートロピンデポー(注射用ソマトロピン (rDNA 由来))、酢酸オクトレオチド注射(サンドスタチンLAR)、オクレリズマブ、オファツムマブ注射(アルゼラ)、オランザピン持続放出性注射可能懸濁液(ジプレキサレルプレブ)、オムニターグ、オムニトロプ(ソマトロピン[rDNA由来]注射)、塩酸オンダンセトロン注射(ゾフラン注射)、オプティマーク(ガドベルセタミド注射)、オプティレイ注射(イオベルソール注射)、オレンシア、 アビバのオスミトロール注射(アビバプラスチック容器250のマンニトール注射)、バイアフレックスのオスミトロール注射(バイアフレックスプラスチック容器250のマンニトール注射)、オステオプロテグリン、オビドレル(コリオゴナドトロピンアルファ注射)、オキサシリン(注射用オキサシリン)、オキサリプラチン注射(エロキサチン)、オキシトシン注射(ピトシン)、パルミチン酸パリペリドン持続放出注射可能懸濁液(インベガスステナ)、パミドロン酸二ナトリウム注射(パミドロン酸二ナトリウム注射)、パニツムマブ静注用注射(ベクティビックス)、塩酸パパベリン注射(パパベリン注射)、パパベリン注射(塩酸パパベリン注射)、副甲状腺ホルモン、パリカルシトール注射フリップトップバイアル(ゼムプラ注射)、PARP阻害剤、ペディアリックス、PEGIntron、ペグインターフェロン、ペグフィルグラスチム、ペニシリンGベンザチン及びペニシリンGプロカイン、ペンテト酸カルシウム三ナトリウム注射(Ca-DTPA)、ペンテト酸亜鉛三ナトリウム注射(Zn-DTPA)、ペプシド注射(ファモチジン注射)、パーゴナール、ペルツズマブ、メシル酸フェントラミン(注射用メシル酸フェントラミン)、サリチル酸フィゾスチグミン(サリチル酸フィゾスチグミン(注射))、サリチル酸フィゾスチグミン(注射)(サリチル酸フィゾスチグミン)、ピペラシリン及びタゾバクタム注射(ゾシン)、ピトシン(オキシトシン注射)、プラズマライト148(複数電解質注射)、プラズマライト56及びデキストロース(ビアフレックスプラスチック容器250内の複数電解質及びデキストロース注射)、プラズマライト、プレクスリクサホル注射(モゾビル)、ポリドカノル注射(アスクレラ)、塩化カリウム、静脈内注射用プララトレキサート溶液(フォロチン)、酢酸プラムリンチド注射(シムリン)、プレマリン注射(注射用結合型エストロゲン)、注射用テクネチウム Tc99 セスタミビ用調製キット(カーディオライト)、Prevacid I.V. (注射用ランソプラゾール)、プリマキシンIV.(注射用イミペネム及びシラスタチン)、プロキマル、プロクリット、プロゲステロン、プロハンス(ガドテリドール注射溶液)、プロリア(デノスマブ注射)、プロメタジンHCl注射(塩酸プロメタジン注射)、塩酸プロプラノロール注射(塩酸プロプラノロール注射)、グルコン酸キニジン注射(キニジン注射)、キニジン注射(グルコン酸キニジン注射)、R-Gene 10(塩酸アルギニン注射)、ラニビズマブ注射(ルセンティス)、塩酸ラニチジン注射(ザンタック注射)、ラプティバ、リクラスト(ゾレドロン酸注射)、レコンビバリックスHB、レガデノソン注射(レキシスキャン)、レグラン注射 (メトクロプラミド注射)、レミカド、レナゲル、レンベラ(セベラマー炭酸塩)、レプロネクス(注射用メノトロピン)、レトロビルIV (ジドブジン注射)、rhApo2L/TRAIL、リンガー及び5%デキストロース注射(デキストロース中のリンガー)、リンガー注射(リンガー注射)、リツキサン、リツキシマブ、ロセフィン(セフトリアキソン)、臭化ロクロニウム注射(ゼムロン)、ロフェロン-A(インターフェロンアルファ-2a)、ロマジコン(フルマゼニル)、注射用ロミデプシン(イストダックス)、サイゼン(ソマトロピン注射)、サンドスタチンLAR(酢酸オクトレオチド注射)、スクレロスチンAb、センシパール(シナカルセト)、センサーカイン(ブピバカインHCl注射)、セプトカイン(アルチカンHCl及びエピネフリン注射)、セロスチムLQ(ソマトロピン(rDNA 由来)注射)、シンポニー注射(ゴリムマブ注射)、酢酸ナトリウム(酢酸ナトリウム注射)、重炭酸ナトリウム(重炭酸ナトリウム5%注射)、乳酸ナトリウム(AVIVA中乳酸ナトリウム注射)、フェニル酢酸ナトリウム及び安息香酸ナトリウム注射(アモヌール)、注射用ソマトロピン(rDNA由来)(ニュートロピン)、スポラノックス注射(イトラコナゾール注射液)、ステララ注射(ウステキヌマブ)、ステムゲン、スフェンタ(クエン酸スフェンタニル注射)、クエン酸スフェンタニル注射(スフェンタ)、スマベル、スマトリプタン注射(アルスマ)、シムリン、シムリンペン、全身ヘッジホッグ拮抗薬、シンビスクワン(ハイランG-F 20単回関節内注射)、タルセバ、タキソテール(注射用ドセタキセル)、テクネチウムTc99m、注射用テラバンシン(ビバチブ)、テムシロリムス注射(Torisel)、テノーミンI.V.注射(アテノロール注射)、テリパラチド(rDNA由来)注射(フォルテオ)、シピオン酸テストステロン、エナント酸テストステロン、プロピオン酸テストステロン、テブトロピン(注射用ソマトロピン、rDNA由来)、tgAAC94、塩化タロウ、テオフィリン、チオテパ(チオテパ注射)、サイモグロブリン(抗胸腺細胞グロブリン(ウサギ)、チロゲン(注射用サイロトロピンアルファ)、チカルシリン二ナトリウム及びクラブラン酸カリウムギャラクシー(チメンチン注射)、ティガン注射(塩酸トリメトベンズアミド注射)、ティメンチン注射(チカルシリン二ナトリウム及びクラブラン酸カリウムギャラクシー)、TNKase 、トブラマイシン注射(トブラマイシン注射)、トシリズマブ注射(アクテムラ)、トリセル(テムシロリムス注射)、トテクト(注射用デクスラゾキサン、点滴静注のみ)、トラスツズマブ-DM1、トラバソール(アミノ酸(注射))、トレンダ(塩酸ベンダムスチン注射)、トレルスター(注射可能懸濁液用パモ酸トリプトレリン)、トリアムシノロンアセトニド、トリアムシノロンジアセテート、トリアムシノロンヘキサアセトニド注射可能懸濁液(アリストスパン注射20mg)、トリエセンス(トリアムシノロンアセトニド注射可能懸濁液)、塩酸トリメトベンズアミド注射可能(チガン注射)、トリメトレキサートグルクロン酸注射(ニュートレキシン)、注射可能懸濁液用パモ酸トリプトレリン(トレルスター)、ツインジェクト、トリバリス(トリアムシノロンアセトニド注射可能懸濁液)、トリセノックス(三酸化ヒ素注射)、ツインリクス、腸チフス Vi、ウルトラビスト(イオプロミド注射)、注射用ウロフォリトロピン(メトロジン)、ウロキナーゼ注射(キンリティック)、ウステキヌマブ(ステラーラ注射)、ウルトラレンテ(U)、バリウム(ジアゼパム)、バルプロ酸ナトリウム注射(デパコン)、バルトロピン(ソマトロピン注射)、塩酸バンコマイシン(塩酸バンコマイシン注射)、塩酸バンコマイシン注射(塩酸バンコマイシン)、バプリソル(コニバプタンHcl注射)、VAQTA、バソビスト(静注用ガドホスベセット三ナトリウム注射)、ベクティビクス(静注用パニツムマブ注射)、ベノファー(鉄スクロース注射)、ベルテポルフィン注射(ビスダイン)、ビバティブ(注射用テラバンシン)、ビクトザ(リラグルチド[rDNA]注射)、ビムパト(ラコサミド錠剤及び注射)、硫酸ビンブラスチン(硫酸ビンブラスチン注射)、ビンカサールPFS(硫酸ビンクリスチン注射)、ビクトーザ、硫酸ビンクリスチン(硫酸ビンクリスチン注射)、ビスダイン(ベルテポルフィン注射)、ビタミンB-12、ビビトロール(ナルトレキソンXR注射)、ボルベン(塩化ナトリウム中ヒドロキシエチルデンプン注射)、ゼローダ、ゼニカル(オルリスタット)、ゼオミン(注射用インコボツリヌムトキシンスA)、ゾレア、ザンタック注射(塩酸ラニチジン注射)、ゼンプラー注射(パリカルシトール注射フリップトップバイアル)、ゼムロン(臭化ロクロニウム注射)、ゼナパック
ス(ダクリズマブ)、ゼバリン、ジドブジン注射(レトロビルIV)、ジスロマック注射(アジスロマイシン)、Zn-DTPA(ペンタト酸亜鉛三ナトリウム注射)、ゾフラン注射(塩酸オンダンセトロン注射)、ジンゴ、注射用ゾレドロン酸(ゾメタ)、ゾレドロン酸注射(リクラスト)、ゾメタ(注射用ゾレドロン酸)、ゾシン(ピペラシリン及びタゾバクタム注射)、ジプレキサレルプレブ(オランザピン持続放出注射可能懸濁液)及びそれらの組み合わせが挙げられる。
【0050】
本出願の発明について、上で総体的にも具体的実施形態に関しても説明した。当業者には、本開示の範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更を実施形態に加えられることが、明らかであろう。したがって、実施形態は、請求項及びその均等の範囲に含まれる限り本発明の修正及び変更を包括することを意図する。
【実施例】
【0051】
予言的実施例A:脂肪酸粒子形成に対する界面活性剤の影響
試料の調合:リパーゼ活性を有する酵素(例えば、ラビット肝エステラーゼ、膵臓リパーゼ)及び緩衝剤(例えば、20mM塩化ヒスチジン緩衝剤、pH5.5)を含有する試料を、10ccバイアルの中で調合する。各試料は、約6mLの容積を持つ。対照試料を除いて、試料は、下の表1に示すように、ポリソルベート20(PS20)、ポリソルベート40(PS40)、ポリソルベート60(PS60)及びポリソルベート80(PS80)を含むポリソルベート界面活性剤の様々なタイプを様々な濃度で含有する。
【表1】
【0052】
培養:各試料を、2か月間40℃で培養し、その後少なくとも24時間5℃で培養する。
【0053】
分析:24時間の培養期間後、0時間、1日、2日、4日、10日、30日及び60日など予設定時間の各サンプルの脂肪酸粒子形成を分析する。
【0054】
各試料を、Seidenader V90-Tなどのライトボックスの中で視覚検査できる。この視覚検査は、5℃、室温又はその両方で実施できる。
【0055】
各試料について、マイクロフローイメージング(MFI)を実施できる。各試料は、MFI分析直前まで5℃のままである。
【0056】
各試料について、無傷の又は遊離脂肪酸のままでいるポリソルベート界面活性剤を定量化するために高性能液体クロマトグラフィを実施することもできる。
【0057】
結果予測:当該発明者は、脂肪酸粒子が60日以下後又はより大きな可能性としては10日以下後に試料20-A~80-Gにおいて見えると考える。当該発明者は、又、脂肪酸粒子は、より低い界面活性剤濃度を有する試料(例えば、20-A、40-A、60-A、80-A)前により高い界面活性剤濃度を有する試料(例えば、20-G、40-G、60-G、80-G)において見えるとも考える。理論に縛れることを望むことなく、当該発明者は、脂肪酸粒子が60日後でも対照試料において見えないと考える。
【0058】
予言的実施例B:攪拌誘導タンパク質凝集に対するヘッドスペースの影響
試料の調合:150mM Naclのタンパク質(例えば、BSA、hGH)及び緩衝剤(例えば20mM塩化ヒスチジン緩衝剤、pH6)を含有する試料を、3cc又はそれ以上のバイアルにおいて調合する。試料は、様々なタンパク質濃度(例えば、1、10、50、150mg/ml)及び様々なPS20濃度(例えば、0.0重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.04重量%、0.08重量%、0.10重量%、0.15重量%及び0.30重量%)を有する。様々なヘッドスペース容積(例えば、0mL、0.05mL、0.1mL、0.2mL、0.5mL、1.0mL)を得るために、様々な容積(例えば、0.5mL、1mL及び3mL)のシリンジに無菌で適切な量の各試料を充填する。その後、各シリンジにキャップを付けて密閉する。
【0059】
攪拌:各シリンジ及びバイアルを、室温で24時間適切な攪拌機を使用して、前後に攪拌する。
【0060】
分析:各シリンジ及びバイアルの内容を、粒子及びタンパク光について検査する。各試料は、400nm及び500nmで1cm経路長さの分光計を使用して分析でき、試料は、0.22umろ過前及び後ニートである。各試料は、又、サイズ排除クロマトグラフィ(SEC)を使用して、可溶凝集物(0.22umろ過後)について分析できる。
【0061】
結果予測:PS20を含有する全ての試料について、当該発明者は、試料が、空気-水界面において低い表面張力を持ち(この界面にPS20が存在するせいで)、攪拌後に何の変化も示さないと考える。一方、PS20を含まないバイアルの中の試料については、当該発明者は、試料がより高い表面張力を持ち、タンパク光が増大し、おそらく可溶凝集物が増大すると考える。但し、当該発明者は、このようなタンパク光及び凝集物が、空気水界面において表面張力が高いせいでヘッドスペース容積が小さい予充填シリンジにおいては生じないと考える。これは、PS20を含まない試料でも、シリンジのヘッドスペース容積を最小限に抑えられたとき攪拌後に何の変化も示さないことを立証する。
【国際調査報告】